棚町「見てもらいたいもの?」
上崎「・・・実はこの写真なんですけど」
棚町「えっ!?これ・・・純一の・・・」
上崎「・・・・はい。そうなんです。多分・・・・付き合ってるんだと思います
あたしもすごく驚いちゃって・・・すごく悩んだんだけど・・・やっぱり、教えたほうがいいのかなって思って・・・
その・・・、とても仲良さそうだったから・・・」
棚町「・・・・はぁ〜〜〜、まったく・・・アイツめ、ちょっと目を放した隙に勝手にモテて、まったく・・・油断ならないわね」
上崎「えっ?・・・あ、あの・・・それってどういう・・・」
棚町「ん?どうもこうもないわよ、このあたしが惚れたほどのいい男よ、他の子がいつまでもほっとく訳ないっしょ」
上崎「で、でも・・・この写真は・・・」
棚町「そんなもの純一に直接確かめればいいだけの話よ、どうせ何かの間違いに決まってるしね」
上崎「えっ・・・でも間違いじゃないと思うんだけど・・・」
棚町「それなら・・・う〜ん、そうね・・・
あたしの事しか目に入らなくなるようにこれでもかって言うくらい徹底的にアイツの事を落とすわね
悪あがきはあたしの性分なんでね・・・
だいたいそんな写真だけで『ハイそうですか』な〜んて聞き分けるほど素直な女じゃないし
その程度の事であっさりと誰かに渡せるほどあたしの純一に対する想いは安くは無いわよ」
上崎「うぅ〜」
棚町「まっ、恋はいつでも正々堂々真剣勝負いざ尋常に!・・・ってね
だからどんな子が相手でもあたしは真っ向から勝負して勝つわ。その自信も想いもあるしね・・・
だからもしアンタが純一の事を好きになっても無駄よ、あたしがいるからそう簡単に純一は振り向かないわよ
それでもあたしに勝負を挑む度胸と覚悟があるならいつでも受けて起つけどね」
上崎「・・・ううっ」
棚町「まっ、そういうことだからあしからず〜
さ〜てと純一のヤツでも問い詰めに行くかな〜、あっ写真はもらっていくわよ〜
あっそれと、アンタもこんな事してるといつか馬に蹴られるわよ、そんじゃね〜」
たったったったっ
上崎(・・・ふう〜〜!!なんでなんで!どうしてうまくいかないのよ!!
だいたいあんな人よりあたしの方がずっと昔からあの人の事を見てきてずっと想ってるんだから!!
でも・・・このままじゃまたあの人がわるい子にだまされちゃう!
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう・・・)