>>217 「幽々子様ー、買い物の帰りに花の苗を買ってきたんですけど、庭に植えるにはどうしたらいいでしょうか?」
「あ、これはパンジーね。パンジーは秋に植える花だから、今からじゃ遅すぎるわよ。」
「えーっ、そんなぁ!でも今から返すわけにはいかないし・・・」
「仕方ないわねぇ。風見幽香に頼んでみるから、今から植えてもなんとかなるわよ。」
「やっぱり幽々子様は頼りになるなぁ・・・じゃあ早速植えましょう!何か必要なものは?」
「そうねぇ・・・とりあえず、スコップを持ってきてちょうだい。」
「こんなのしかありませんでしたけど・・・」
「わっ、大きすぎるわよ。もっと小さいスコップで十分なのに・・・植える場所はもう決まっているの?」
「う〜ん。一応、この一角にしようかと思っているんですけど・・・」
「じゃあ、そこをスコップで穴を掘りましょう。で、後からそこに腐葉土を入れるのよ。」
「わかりました。よいしょっと!」
(ザクッザクッザクッ)
「・・・んっ、穴の中に何かあるぞ?幽々子様も見てみてくださいよ!」
「え〜、どこどこぉ?」
「ほら、あの奥の右側らへん・・・」
(ザクリ)
「ギぃあああぁッッ!!!??」
「すいません、間違えました。こっちも・・・」
(ザクリ)
「ィィィイッッ!!!!わ、私の足がぁぁ・・・!!」
「ちょっとうるさいぞ。静かにしろよ。」
(ごんっ)
「ぁがあっ!・・・妖夢・・・どうして・・・」
「どうしてって・・・死人は動かないのが普通だろ?なのにいっつも好き勝手に動き回りやがって。いい加減うっとうしかったんだよな(笑)」
「ぇぁ・・・いたい・・痛いぃ・・・あじ・・・・・・妖夢・・・・」
泣きながら妖夢に手を伸ばしてくる幽々子。
「だからさー、死人は手を動かしたりしないだろ?それとも、この手もいらないってことかなあ?」
幽々子の腕を掴み、全力で引っ張る妖夢。
「ぃぁぁああああああ、やめっ、やめで・・」
(ブチッ)
「ぁああぁああッッ・・・・」
「力で引き千切るのは結構疲れるなあ。ラストは・・・やっぱりスコップか。」
「ぃぃいいいぁ・・・」
「どうしたの?やっぱりスコップは痛いの?(笑)じゃあ、自分でもいでみる?それなら許してあげる。」
「あ゙っ・・や゙りわぁ・・・じぶんでぇ・・・・」
「じゃ、見ててあげるから、自分でもいでみなよ。痛みを感じないのなら、やっぱり簡単にもぎ取れるのかな?」
「・・・・・・・・」
「どうしたの?早くやりなよ・・・・・・・・・・・・・あっ、もう腕一本しかなかったか(笑)それじゃあ無理だなぁ。仕方ない!」
(ザクリ)
「っ・・・・・」
「すっかり汚らしくになったなぁ。こんなゴミ、家にはいらないよ。」
幽々子を穴に蹴落とし、腐葉土を上から被せる妖夢。
「結構汚れたし、ひと風呂浴びるか。花は・・・紅魔館の門番にあげればいいや。」