【ミスドリラー】萩原雪歩 深度8m【雪歩様】

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511名無したんはエロカワイイ
毎日揺られる通勤電車、俺はいつも同じ車両で見かける、どこと無く儚げな亜麻色の髪の美少女が気になっていた。
とある休日、買い物に出かけようといつもの駅に行くと、ホームにあの子の姿があった。
いつも見慣れた水色のリボンがかわいいセーラー服ではなく、白いノースリーブのワンピースだ。
普段は制服のそでに包まれて見えない肩や二の腕は、雪のように白くまぶしかった。
電車に乗ると、家族連れでなかなかの混雑。たまたまふたつ空いていた席に、彼女と並んで座ることが出来た。
次の駅で老夫婦が乗って来て、席を譲ろうと立ち上がる俺(彼女にいい所見せたい下心も有った)
すると、隣の彼女も同時に立った。何度も礼を言い腰をおろす老夫婦。好意を持ってくれたのか世間話を振ってくる。
「今日は、お二人でお出かけですか?」
どうやら、お互い見ず知らずの俺たちを、カップルと勘違いしたらしい。
あわてて訂正をする俺。横を見ると、彼女は耳まで真っ赤にしてうつむいている。
彼女はいつも降りる駅に着いたようだ。恥ずかしそうに会釈をして、彼女はホームに降りていった。
エスカレータの前で、少しだけこちらを見たような気がしたのは俺の勝手な思いこみか。
これが、雪歩との恋の始まりだった。

みたいなことになりたい。車通勤なのに。