【SP】旋光の輪舞萌えスレ16【Rev.X】

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899名無したんはエロカワイイ
本スレの>>207へ贈る・・・

プロジェクト・ロンド2としてグレフが秘密裏にセンコロ2の計画を練っている間、
とある青空専門学校では、土管の上のカレルが大演説をぶっている。聴衆はミカン箱に腰掛けたファビアン一人である。
聴講料はジュース一缶という良心的啓蒙機関。近代教育は原点に立ち戻るべきではないか、というメッセージが読み取れる。

カレル「対戦ゲームのセオリーを貴様に伝授してやるッ!」
ファビアン「・・・ふあ〜ぁ・・・」
カレル「さあ一緒に唱えろ!『対戦STGのセオリーその1ッ!暴れ厨房 のち中堅』!!」
ファビアン「・・・あばれ厨房?のち中堅ん?」
カレル「そうだッ!初めてゲームに触る人間はテクニックなぞ知らないでダッシュをしまくり撃ちまくるものだ!
    だから初心者用の機体として、ダッシュ攻撃が滅法強い機体を用意しろ!
    とりあえずダッシュ攻撃していれば安牌、CPUは倒せる位の調整でいい!!」
ファビアン「・・・それ全然ダメなんじゃねーか?」
カレル「構わんッ!その代わり、ダッシュ攻撃後の硬直を長くとればいい。対人戦では同一戦法がのさばるということは無いからな。
    上手い奴は、暴れの攻撃を冷静に回避して、硬直をとりに行くことを考える。
    暴れている側はそこから反省し、自らの戦法を組み立てなおすなりキャラを変えて行く。駆け引きが生まれる。」
ファビアン「でもダッシュ攻撃はダダキャンで硬直なくせるぞ」
カレル「な ら ダ ダ キ ャ ン な ん ぞ な く せ ッ !!!!」
カレルの絶叫は空き地にこだました。近所を通りかかるおばさんが不審そうにこちらを睨む。
カレル「そもそも硬直時間が各機体で均一というのも怠惰な話なのだ、硬直時間にも差別をつけない理由がどこにあるッ!
    そういうところからゲームというものは・・・ブツブツブツブツ」
ファビアン「・・・そういやよ、旧バージョンのオレのバーストボールなんかは暴れなんじゃないのか?安牌だったぜ?」
カレル「あれは暴れとは言わん。」
即座に反応するカレル。
900名無したんはエロカワイイ:2007/09/06(木) 22:11:41 ID:o6HWd7j00
カレル「そもそもなんだあの性能は。バースト小玉の回避に気をとられているうちにリロードが完了してまたバースト回避地獄、
    バーストの小玉を一発食らえばダウンまで連続ヒット、大ダウンすればまた貴様のリロードに利する・・・
    永遠に貴様のターンだったではないかッ!!あのバーストボールの性能なら、リロード時間は倍で良かった」
ファビアン「NEWver.ではマイルドになってたじゃねーか」
カレル「阿呆め、リロード時間を長くするなら兎も角、バーストボールの性能を落とすことで調整していたではないか。
    ああいうのは角を削る調整の典型だ。角を取っていいことなど決してないわ。よく覚えておけ!」
ファビアン「へ〜〜い・・・」
カレル「少なくとも旧ver.のバーストには、ファビ厨(←本人を目の前にしてよく言うよね)への対策を練る為に各自が回避テクニック、バリアテクニックを
    研鑽したという意味で、意義があったのだ。厨キャラがいるということはそういう点では決して悪いことではない。」
ファビアン「あ〜、だから『のち中堅』な訳か?」
カレル「その通りだ。最初は暴れ戦術がのさばり、暴れで楽しむ者と、暴れ対策で楽しむ者と、双方を楽しませる。やがて暴れへの対策が確立し、
    暴れ戦術が収まると共に、なお暴れキャラは地方ロケでのプレイヤーレベルの牽引役を務める・・・」
ファビアン「・・・理想論だな」
カレル「(聞いてない)だからこそ、硬直と引き換えに強力な攻撃を振るうことの出来るダッシュ攻撃という概念は重要なのだッ。にもかかわらず
    そもそも旋光の輪舞は各々の攻撃の挙動も弾速も遅いから硬直を取りに行くことが困難と来たものだ・・・全く。
    第一、ダッシュ攻撃にも様々な性質のものがあってよかろう。敵に回頭することなく、ダッシュ方向に純粋に超高速弾を放つ狙撃キャラなどが
    いてもバチは当たるまいっ。暴れダッシュ攻撃の硬直地点に目測でダッシュし狙撃するランダー・・・・フフ、そそるではないか。
    そしてそのような優秀な狙撃手にはゴルゴなんて称号がついたりするのだ。ゴルゴカレル・・・カレル・ザ・ゴルゴ・・・フフン・・・ブツブツブツブツ」
ファビアン「・・・」
カレル「大体通常ショットにリロードがあるならもっと極端なリロードがあってもよかろう。時間に換算して実質二分の一程度の時間のみ弾を撃てるが
    その弾が滅法強力なキャラなどがいたってバチは当たるまいにっ。それに引き換え私のショットの単発リロードは単純に不快だった・・・
    まぁ、ダッシュによるリロードキャンセルというテクニックを覚えさせるという点では意味はあるにしてもな、それでも煩雑に過ぎる・・・
    いや・・・そもそもメインショットにリロード付けたのもテキトーなんじゃないか?それでダッシュキャンセル入れればテクニックが増えるとでも
    思っていたんじゃないか?全く、必然性!必然性をよく考えろッ!・・・ブツブツブツブツ」
ファビアン「ハーイ!せんせーいッ!」
カレル「なんだねェ−!?」
ファビアン「腹が減ったので帰りまーす!」
カレル「そうかーっ!きをつけろよーっ!」
ファビアン「あーばよーっ!センセも飯くえよーっ!」
カレル「さよーならーっ!
    ・・・」
ファビアンを見送るカレル。暮れ始めた空に、秋風が吹く。カレルに帰る家は無い。
カレル「・・・
    『対戦STGのセオリーその2ッ!弾消し兵器はやめておけ!』」
おお流石、根っからの教育者カレルに聴衆の有無など関係ないッ!!!