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【沈黙-ω-】 ◆.0e0wEv5W6 :
_ ヽ,、、_ _
! 〃, ^,^ベ'>`
》{ミiレノハリル゙
ん^(リ゚ ヮ゚ノリ <見て見て、CS移植するからって思い切ってポニーテールにしちゃった
" と)水)つ
/f##〉
`し'ノ
「あっそ、似合ってんじゃない?」
「・・・・」
「何だよ、ヒロインの座じゃねーよとかヲタクに媚びてんなーとか言ってないぞ俺」
「それはそうだけど・・・・・それだけ?」
翠がこういう反応するのは珍しい。
いつもなら「はーい野獣モード入りましたー!」とか何とか言って
からかってくるのがこいつ――遠山翠なのだ。その初めて見る反応を注意深く観察する。
「そんだけ。分かったら大好きな笛遊びでもしてな」「・・・・・」
「何だよ言いたいことがあるならはっきりと――」「感想とか・・・ないの?」
ああ――、そういうコトね。気が付かなかったこっちがどうかしていた。
「そのゆらゆら揺れてるのとか特にいいと思うぜ」心にもない事を言う。
「・・・良かった。あなたにそう言ってもらえて・・・」
しかし俺の目の前には、今日、いや出合って初めて見るかもしれない少女らしい笑顔があった。
「―――――」
言わなければ良かった。別に今のは誉め言葉でもなんでもない
「あのさ、何勘違いしてるのか知らないけど、」「よおし久々の野獣モードでーす!」
そしてまたいつものあいつに戻ってしまう。違う俺が見たかったのはそんなんじゃ、
「悪いけどさっきの言葉さ、アンタを喜ばそうなんてこれっぽっちも考えちゃいねえんだ。」
気が付けば自分でも驚くほど意地の悪い声が漏れていた。
「・・・、え?」
「雌馬が雄馬誘ってるようでうざってぇって言ってんだよ!!」
秒に満たぬ瞬間、見知った笑顔が反転した。
「・・・・・・・・・・・!!!!!」
ドアを蹴破り駆けていく翠。振り返るのも面倒くさい。
正直今の気持ちは分からない。
新鮮な物を見れた喜びも、親友を裏切ってしまったという後悔もある。
だけど、どちらにしたって
「さて、最新型のクラリネットでも買っておくか」
今度ばかりは機嫌取るのにも骨が折れそうだな――――