ペルソナ3の桐条美鶴はりえりえ会長カワイイ part3

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405名無したんはエロカワイイ
つまらないときの学校ほど時間がたつのが遅いところはありませんが、翌日の桐条先輩には一時間の授業がとても長く感じられました。
 普段はそれなりに熱心に聞いているのに、何度もため息をついて時計を見るので、まだ十五分以上残っているのに気の弱い先生は「じゃ、今日はここまで」と切り上げてしまいました。
 桐条先輩は困っていました。校内であんな遊びをするなんて、校則違反もはなはだしいと思ったのです。が、当然ながら生徒手帳には校内でみだらな行為を禁止する事項はありませんでした。
認めているわけではなく、一般常識としてありえないから記載されていないのでしょう。
 不用品の持ち込みがぎりぎりあてはまるかと思いますが、これは生徒のほとんどが守っていません。
 しかし校則に差し障りがないとしても、生徒会長としてどうだろうと思いました。それ以上に女子として、いえ、人間としてどうでしょう。
 そもそも鬼太郎くんはあれを学校に持ってくるのでしょうか。それはかなり勇気のあるある行動です。むしろそんな勇気はまったく必要ありませんが。
 悶々としたまま時間は過ぎ、放課後になりました。
 桐条先輩はいっそなかったことにして帰ろうかと思いました。けれどホームルームが終わると待っていたように鬼太郎くんが入ってきました。
「早いな、鬼太郎」
「うん。さぼったから」
 本来ならば厳重に注意するところでしたが、クラスの女子が鬼太郎くんをみてくすくす笑っているので桐条先輩はなにもいえませんでした。しかし鬼太郎くんは女子の視線を気にしていないようでした。気がついてないのかもしれません。
「さ、行こう」
 表情がわかりにくい鬼太郎くんですが張り切っているようでした。
「どこへ行くんだ」
「生徒会室。あそこの準備室だったら誰も来ないから」
 今日は生徒会の活動はなく、まして物置になっている準備室に入ってくる者はいないでしょう。けれどやはり学校で、というのはどうしても抵抗がありました。
「なあ、やっぱりやめにしないか」
 そう言うと鬼太郎くんは、まるでコロマルがコロマルウイングで空を飛んだとでもいうような顔をしました。気がついたのは桐条先輩だけで、傍目にはちょっと眉を上げたぐらいしか変化はありませんでしたが。
「どうして」
 どうしてと尋ねる神経のほうが理解できません。「どうしてもだ」と桐条先輩が言うと、鬼太郎くんはうつむきました。そうすると長い前髪に隠れてしまって表情がまったくわかりません。
 しばらくのあいだ、桐条先輩は鬼太郎くんのつむじを見つめていました。彼はあまり背が高くはなく、そうしているとまるで子どものようでした。
まさかこんな反応を示すとは思っていなかったので、これでは自分がいじめているようではないかと困惑してしまいました。
 どうしたものかと扱いあぐねていると、鬼太郎くんはいきなり桐条先輩の腕をつかみました。そして半分引きずるようにして教室を後にしました。
「ちょっ、待て。どうしたんだ」
 鬼太郎くんの手を振り払うのは簡単なことでした。しかし桐条先輩はそうはしませんでした。誰にも見せたことがない恥ずかしい格好をしたことがるあのに、鬼太郎くんに触れたのはこれが初めてだったからです。
406名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:15:39 ID:39M8H/aN
乱暴に生徒会室のドアを開け、準備室に入ったときには桐条先輩の息はかすかに上がっていました。
「やめるって」
 鬼太郎くんは先輩と顔を合わせないようそっぽを向いて、ポケットに手を入れたまま聞きました。
「もう、僕とは遊ばないってことですか」
「いや。そうではないが……」
 桐条先輩はちょっと赤くなって首をふりました。そんなつもりはまったくありません。むしろ心待ちにしているくらいです。でもそんなこと、恥ずかしくて言えるわけがありませんでした。
「だけどさっき」
 桐条先輩は鬼太郎くんが勘違いをしていることに気づきました。
「そうではない。その……学校でするというのはな、なんというか、落ち着かないだろう。だからここで、というのをやめたかったんだ」
「でも、場所かえるとすごくいいってありました」
「どこにあったんだ、それは」
「インターネット」
 桐条先輩は頭が痛くなりそうでした。いったい鬼太郎くんはどんなところを見ているのでしょう。聞かなくても大体想像はつきますが。
「ほかには会議室とか電車の中とか早朝の道路とかでもいいようなことが書いてあった」
 次の休日に、と桐条先輩は思いました。ぜったいWebフィルターを寮の端末全部にかけなければならないな。
「そういうくだらないものを見る暇があったら勉強したまえ」
 これで話はおしまいというように出ていこうとしました。けれど鬼太郎くんは引き止めました。
「でもせっかくだから、ここでしよう」
「なにがせっかくなんだ。寮だっておなじだろう」
「おなじじゃだめだ。だって僕は」
 鬼太郎くんは言葉を切り、深くため息をつきました。
「先輩に触りたいんだ。だけど先輩嫌がるから、なるべく触らないようにしていたんだよ」
 桐条先輩は嫌がっていたわけではなく、恥ずかしがっていたのですか上手く伝わっていないようでした。それに着衣のままというのが鬼太郎くんの趣味だと思っていたのですが、どうやら思い違いをしていたようです。
「そう、か」
「ため?」
 鬼太郎くんにお願いされるとどうしても嫌とはいえない桐条先輩は、目元をほんのり染めて「いいだろう」と言いました。そしてどうやら自分はこの顔に弱いらしいと思いました。
 見えないように絵を描いた紙袋でも被せておけば、なにもかも諾々と従うことはなくなるかもしれません。けれど準備室には紙袋なんてありませんでした。
 その桐条先輩の弱点の、やたらキレイな顔が近づいてきました。あ、と思ったときには唇が塞がれていました。
407名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:16:20 ID:39M8H/aN
ちゅ、と軽く触れただけで離れ鬼太郎くんは「キスしていい?」と聞きました。
「してから聞くな」
「じゃなくて、もっとしたい」
 少し開いた唇がまた近づいてきたので、桐条先輩はあわてて目を閉じました。鬼太郎くんの色の薄い瞳に映っている、羞恥と期待がないまぜになった自分を見たくなかったのです。
 ぺろりと舐めてから柔らかい舌が唇を割って入ってきました。桐条先輩はちょっとだけ口を開いて鬼太郎くんを迎え入れました。
 なぜだか膝ががくがくしてきました。角度と深さを変えるたびにお互いの歯があたってしまいます。二人とも不慣れな、たどだとしいキスでしたが、どういうわけか、どうすればいいか以前から知っているようでした。
 鬼太郎くんは薄く目を開いたまま、先輩のまつげが震えるのを見ていました。少し眉が寄せられ苦しそうでしたが、目じりが紅潮していてかわいいなあと思いました。
 唇を離すと桐条先輩はとまどったような、潤んだ瞳で鬼太郎くんを見つめました。
「鬼太郎、その」
 ただキスをしただけなのに、体の芯が熱っぽくなっていました。そして鬼太郎くんの唇にグロスの色が移っていることに気がつきました。
 中性的な顔立ちが、濡れたように輝くグロスのせいでますます少女めいて見えます。わずかに息があがり、うっすらと頬紅をはいたように染まっているさまは、ようやく咲き初めた花のように可憐でした。
 桐条先輩は自分でも下の口から蜜が湧き出てくるのがわかりました。
 もう少し積極的だったら押し倒して、自分の下でおもいっきり乱れさせてみたいと思ったかもしれませんが、そうなるにはもうちょっとレベルアップしなければなりませんでした。
 だから触れるだけで崩れ落ちそうなまなざしでうっとりと見つめるだけでした。
 ぼうっと鬼太郎くん見とれていると彼の手がブラウスのリボンにかかりました。
「これ、とっていい?」
 桐条先輩はますます恥ずかしくなりました。クラスメイトよりも胸の発育がかなりよくて、隠すように学校指定のリボンよりもずっと幅広のものを使っています。そうしてないとバストトップのブラウスが、ぱつぱつなのがわかってしまうのでした。
 桐条先輩がどうしようかと迷っていると、鬼太郎くんはさっさとリボンをほどき、ブラウスのボタンをはずしてしまいました。
 なめらかなお腹がすうすうします。鬼太郎くんはブラジャーごしに胸に触って「大きいなあ」と感心したように言いました。
408名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:17:01 ID:39M8H/aN
手のひらをすべらせて両肩のストラップをずらし、カップからそっと白いモモのようなおっぱいを出しました。ずれたカップが下から押し上げているので、つんととがった乳首が見せつけるように上を向いています。それは普段よりも赤く、大きくなっているようでした。
「触っていい?」
鬼太郎くんが聞くので、先輩はうなづきました。こわれものに触れるようにそうっと指を伸ばします。鬼太郎くんは重さを確かめるように手のひらにのせました。
「重いね。それに思ってたより硬いや」
 柔らかい脂肪の奥にかある芯のようなものをほぐすように揉まれ、桐条先輩は鈍い痛みのようなものを感じました。手触りを楽しむように触ったあと、鬼太郎くんはピンク色の乳首を軽くつまみました。すると痛みとよく似たなにかがびりっと走りました。
「んっ」
「痛かった?」
「いや……」
 桐条先輩が言うと、鬼太郎くんはもっと乳首をいじりました。つまんだり引っぱったりこねたりしているようすは、愛撫というより知らないものをチェックしているようでした。
「舐めていい?」
 また聞いたので、いちいち断るなと先輩は思いました。断るわりに鬼太郎くんは返事を待たずに背中をかがめて乳首を口に含みます。舌先で転がされるとじんわりとした心地よさが広がっていくみたいでした。
 軽く歯を立てられると桐条先輩の体がびくっとしました。もう片方を少し乱暴なくらいつかみ絞るように指を動かします。先輩はお腹のあたりがじんじんしてきて、足の力も抜けてきて立っているのが辛くなってきました。
「う……ふうっ」
 知らず知らず鼻にかかったため息が漏れました。ただ胸をいじられているだけなのに足のあいだはますます熱を持ち、せつなくてたまらなくなってきました。
「先輩のここ、硬くなってきた」
 音をたてて鬼太郎くんが乳首から口を離します。唾液で濡れててらつくそこは、真っ赤に充血していました。
 「ほら、見て」と鬼太郎くんにうながされて視線をおとせば、まるで違うもののようにいやらしく震えています。乳房全体が敏感になって張りつめていて、なかでも乳首は痛いくらいにとがっていました。
 桐条先輩は身悶えました。たまらず鬼太郎くんの手をとり胸に押し当てました。
「もっと触って欲しいの?」
 桐条先輩は何度もうなづきました。応えるように男子にしては繊細な指が、きつくゆるくこね回します。
 鬼太郎くんはせわしなく胸をまさぐりながら、先輩の腰を引き寄せました。そしてスカートを巻くりあげ、ショーツの上からヒップをわしづかみにし、ゆるゆると撫でさすりました。
409名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:17:39 ID:39M8H/aN
鬼太郎くんの足が、桐条先輩の膝をわって入ってきました。そのまま太ももを股間に押し付けられたので、先輩の体はわななきました。
「待ってくれ、鬼太郎」
「待てない」
 耳を甘噛みしながら囁かれ、桐条先輩は腰から背筋を伝ってなにかが這い登ってくるような感覚に襲われました。耐えるような低い声と、腰骨に当たる鬼太郎くんの熱にめまいがしそうでした。
 鬼太郎くんは自分で止めることが難しいのか、ときおりそこを先輩に押し付けて腰を動かしました。布越しにあたる鬼太郎くんの情熱に桐条先輩はますます体が敏感になってしまうようでした。
 鬼太郎くんが欲情していることに、桐条先輩は深い喜びのようなもので満たされていくようでした。
 寮で誰にもいえない遊戯に耽っているとき、鬼太郎くんはけしてこのようにはなりません。息も乱さず静かなまなざしのまま、まるで珍しい玩具を観察するように桐条先輩の乱れるようすを見ているだけでした。
 その冷たい瞳にまったく興奮しなかったといえば嘘になります。けれどそれは暗に自分でなくてもいいと言っているようで、心と体が離ればなれになってしまうような快楽でした。
 桐条先輩は自分にあっているものが本当かどうか確かめたくて、おずおずと鬼太郎くんに手を伸ばしました。触れたとたん、肉付きの薄い体が驚いたように跳ねました。
「せん……ぱい?」
 厚い制服のズボン越しでも、鬼太郎くんの形ははっきりとわかるほど張りつめていました。指先でそっと触れると息をつめ、胸をまさぐっていた手が縋るようにつかんできました。
 反応を示したことに気をよくした桐条先輩はくるむようにつかみ、ゆっくりと上下に扱きました。中指と人差し指を伸ばし、くすぐるように動かすと鬼太郎くんは息をつめました。
「うっ……くうっ」
  苦痛に耐えるような表情に、触れられていたときとは別の昂ぶりが桐条先輩の中に生まれました。もっと、と思いますが、具体的になにがもっとなのか自分でもわからないのです。
 鬼太郎くんは先輩の手から逃げるように腰を引きましたが、桐条先輩は許しませんでした。ぎゅっときつく力を入れると喉の奥でくぐもった悲鳴を上げます。
「ちょっ、やめてよ、痛いよ」
 目じりに薄く涙を浮かべたので、桐条先輩は手を緩めました。
「痛いのか。それはすまない」
「折れるかと思った」
「そうなのか? だか良く知らないが、そこに骨は入ってないんだろう」
「え? そうだけど」
「だったら折れるわけがないだろう」
 鬼太郎くんは根性がたりないなと桐条先輩は思いました。そして痛がる顔もよかったなとも思いました。
410名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:18:19 ID:39M8H/aN
二人は顔を見合わせて少し笑い、またキスをしました。キスをしながらお互いを探るように触れ合います。
 鬼太郎くんの指が不埒に動いて、先輩のショーツの中にもぐりこみずりおろしました。外の空気に触れてそこがきゅっと締まります。
 それをほぐすように柔らかく閉じているところをひらき、桐条先輩の一番敏感なところを刺激しました。鋭い痛みにも似たものがつま先まで響いて、暑いくらいなのにぞっと肌が粟立ちます。
「……っふ、ああっ」
 刺激しながら指を伸ばして、奥のすでに充分に潤っているところへ滑り込ませました。そこは崩れそうなほど蕩けきっていて、鬼太郎くんの指を喜んで迎え入れました。
「ひっ……い、あ、はあっ」
「先輩のここ、吸いこまれそう。ほら、すごく引っぱってる」
「やっ、ばか……っ、いう、な」
 鬼太郎くんは軽く指を曲げ、内側を確かめるように動かしました。中からますます溢れてきます。遠慮なくうごめく指から逃げようとして桐条先輩は体を動かし、その拍子に締め付けてしまい唇から艶やかな声がこぼれました。
「気持ちいいんだよね。絡みついてくるよ」
 揶揄するように言われて、桐条先輩はきつく鬼太郎くんをにらみました。けれど視線には力がなく、誘っているようにも見えました。
 いいようにされるのが悔しくて、先輩の手が鬼太郎くんのズボンのベルトにかかりました。乱暴なくらい荒々しくジッパーを下ろし、昂ぶったままの鬼太郎くんのものを取り出します。
 初めて目にするそれに桐条先輩は目を瞠りました。想像していたよりもずっと熱く、さらさらしています。もちろん色も形もオモチャとはまったく違ってました。
「や、なにんすだよっ」
 どんなときでもめったに表情をくずさない鬼太郎くんにしては珍しく、あわてているようでした。
「私ばかりでは、ずるいだろう」
 鬼太郎くんは触りたいと言っていましたが、桐条先輩も同じでした。ラインにそってなぞり、つまんだりさすったりしていると、鬼太郎くんの息はますますせわしなくなっていきます。奥にある双球を握ると、鬼太郎くんは引きつったような悲鳴を上げました。
「どうした」
「痛いよ、先輩……」
 なんだ痛いとこばかりだなと桐条先輩は思いました。まったく根性がないとあきれますが、根性でどうにかなるところではないとは思いもよりません。
 桐条先輩は鬼太郎くんの持ち物についてほとんど知りませんでしたが、どう使うかは知っていました。しかし不安もありました。少し触っただけで痛がるものが、はたして自分の中に入って大丈夫なのだろうかと疑問に思いました。
 中で痛がられても桐条先輩にはどうすることもできないのです。
 けれどそんな不安もどうでもよくなるくらい、先輩の内側は火照っていて痛いくらいでした。鬼太郎くんを優しくそうっと刺激していると、それが欲しくてさらに滴ってくるようでした。
 桐条先輩は鬼太郎くんの背中に両手を回し、ぴったり体を触れ合わせました。二人のあいだでまろやかな胸が押しつぶされます。鬼太郎くんの制服で乳首がすれてちょっと痛いくらいでしたが、それさえも心地よい刺激でした。
 自分でもどうすることもできないように鬼太郎くんの腰が動きます。熱く硬いもので敏感なところをここすられて、もどかしいのと気持ちがいいのとで桐条先輩はどうにかなってしまいそうでした。
 じきに来るだろう押し入ってくる感触に期待していると「あ、だめ。だめだよ」と苦しそうに鬼太郎くんは体を離しました。なにがだめなのか桐条先輩にはわかりません。
「鬼太郎。私は、その、いいんだぞ。君とならここでだって」
「だめだよ。だって……」
 鬼太郎くんは恥ずかしそうにに頬を赤らめました。
「持ってないもの……ゴム」
 桐条先輩はなるほどと思いました。けれど保健体育の授業で教わったものの、どういう形でどのように使うのかよくわかりませんでした。当然見たことも買ったこともありません。
 鬼太郎くんはひどく辛そうでした。手でしてあげたいと桐条先輩は思いましたが、まだ痛がらせてはかわいそうな気がします。
「私に、なにかできることはあるか」
 桐条先輩も煽るだけ煽られて辛いのですが、それを押し殺して鬼太郎くんに聞きました。すると鬼太郎くんは照れたような期待するような顔をしました。
「それなら、して欲しいことがあるんだけど」
411名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:19:33 ID:39M8H/aN
 窓からさしこむ光の中で、見えないくらい細かい埃がキラキラし反射しています。使っていない机や椅子が重ねられた準備室の中に、熱っぽい息遣いが響いていました。
「……っ、ん、んんっ」
 鬼太郎くんは懸命に声を飲み込みます。ぎゅっとまぶたを閉じているのでまつげが細かく震えていました。
 桐条先輩は上目遣いに見上げて鬼太郎くんのものを含んだまま少しだけ笑いました。耐えるように短く呼吸している姿を見ていると、もっと乱れたところが見たくなってさらに舌を使いました。
 口でしてと言われたときに、桐条先輩にまったくためらいがなかったといえば嘘になります。いくら望まれてもさすがにできないと遠まわしに伝えると、鬼太郎くんは「無理ならべつにいいけど」となんでもないふうを装って言いました。
「無理とは言ってないだろう。いいさ、それくらい。やってやろうじゃないか」
 結構負けず嫌いな桐条先輩は、売り言葉に買い言葉で応えました。そして鬼太郎くんの前に膝をつきます。痛がらせないようにそっとつかんで、でもそこから先になかなか進めません。
 ちら、と見ると鬼太郎くんはおもしろそうに見下ろしていました。先輩が本当にできるかどうか楽しんでいるのです。
 むっとした桐条先輩は意地になって恐るおそる舌を伸ばしました。アイスクリームを食べるようにひと舐めすると、鬼太郎くんの体かびくっとしました。汗の味がします。
 ほおばることはためらいがあったのでちろちろと舌を動かすと、鬼太郎くんの息が速くなってきました。その反応に後押しされて、桐条先輩は勇気を出して口を大きくあけ、熱く脈打っているものをほおばりました。
「うっ、ふ、ああっ」
 鬼太郎くんがびくんとのけぞります。初めての感覚に膝が震えて力が抜けそうでした。たまらず縋るように桐条先輩の髪に指を絡ませました。自然と腰が揺れてしまいます。
 すると桐条先輩は、やりにくいというように鬼太郎くんの腰を押さえつけました。
 喉の奥のほうまで飲み込み、ねっとりと舌を這わせきつく吸うと仔犬が鳴くような声を出します。逆にごく浅く含み柔らかな唇で甘く噛むと、それにあわせてきれぎれの悲鳴を上げました。
 えらに沿って舌を動かし、支えた手を動かしながら唇を尖らせて先端に小刻みに口付けて軽く吸えば、蕩けそうな甘ったるいため息をつくのでした。
 桐条先輩は鬼太郎くんの反応が楽しくていろいろやってみました。そのたびに鬼太郎くんはよく手入れをされた楽器のようにさまざまな声で啼きました。
「い、や、やあっ……んんっ」
 口では嫌がるようなことを言ってますが、体は正直に応じています。桐条先輩は鬼太郎くんの言葉よりも体のほうを信じて、さらに攻めたてました。
「あっ、ちょっ……やめて──」
 こんなにしていてなにが嫌なんだと先輩は思いました。そして制止の声を無視していっそうきつく吸い上げました。
「待って。ね、待ってよ。も……むりっ。ん、ふ、んん──っ」
 鬼太郎くんは体をこわばらせ、息をつめました。
 先輩の口の中に熱くどろりとしたものが流れこんできます。桐条先輩はびっくりして変な味のまずいものを飲み込んでしまいました。けれどすべては飲みきれず、驚いた拍子に離れてしまった口のはしからあふれ、赤い唇を汚しました。
「なんだ今のは」
 ポケットに入っているハンカチで口をぬぐいながら尋ねます。しかし鬼太郎くんは全力疾走をしたあとのように荒い息をついていて、応えることができませんでした。
「今まで口にしたものの中で、一番変な味だな」
 率直な感想に鬼太郎くんは真っ赤になりました。恥ずかしくて恥ずかしくて逃げたくなりましたが、逃げるところはなかったので恨みがましく先輩をにらみました。
「だからやめてほしかったのに……」
「そうか」
 桐条先輩はまじまじと鬼太郎くんを見つめました。その視線がなぜかちょっと怖くて、急いで下着とズボンを引き上げます。
「なんですか?」
「いや……ずいぶんかわいらしかったな」
 微笑みながら言う桐条先輩に、鬼太郎くんは貧血になりそうなほどの怖さを感じました。
412名無したんはエロカワイイ:2006/08/02(水) 15:20:34 ID:39M8H/aN
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