1 :
それも名無しだ:
以前も似たスレがあったようなので
その次スレ、という感じで
シャナ=ミアを語るスレです。
許可貰ってないのに立てちゃいました。
スレ立て相談所の皆様御免なさい。
2 :
それも名無しだ:2006/06/09(金) 23:11:34 ID:+xxE4EMR
ぶっちゃけ出番が少なくてネタが…
統夜と幼馴染み設定で伸ばせるだろうか
3 :
それも名無しだ:2006/06/09(金) 23:12:07 ID:/MSDU0/U
先生はこのスレ、すぐ落ちると思うなー
4 :
それも名無しだ:2006/06/09(金) 23:14:45 ID:WMj2KNjj
そろそろ死んどけーっ!
5 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 00:35:05 ID:3fg8mGjL
地味ヒロイン総合にしたらどうだろうか。
ククルとかククルとかさ。
6 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 01:52:15 ID:yON/VGV/
印象に残んないからな、同じ姫でも
まだアルマナのほうが盛り上がると思われ
7 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 10:15:03 ID:8Gd8iovb
語るっつってもな
キャラの露出が少なすぎて語ろうにもなあ
8 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 11:56:27 ID:nYBDm8kT
とりあえずOGに出たら
私、私ね、統夜ともっと一杯話したいの、統夜君の事もっと知りたいの、私の事もっと知って欲しいの
統夜ーー
みたいな展開にして欲しい
9 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 15:37:05 ID:BvqSXdMd
10 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 15:53:08 ID:8cvWxd/G
私、私ね、アル=ヴァンともっといっぱい殺し合いたいの、アル=ヴァンの事もっと血達磨にしたいの、私の恨みもっと知って欲しいの
アルヴァーン
こうですかわかりません
11 :
それも名無しだ:2006/06/10(土) 16:21:38 ID:Jl1Nphhy
また立ったのかよ。これで3回目なんだが
12 :
それも名無しだ:2006/06/11(日) 09:40:11 ID:vk4gyRXr
うるさいうるさいうる(ry
・・・・いや、ホントごめん
13 :
それも名無しだ:2006/06/11(日) 15:28:21 ID:PWiZJRFs
影は薄いがアルマナよりは好きだ
14 :
それも名無しだ:2006/06/11(日) 20:18:16 ID:ewXAdJxa
>>11 迷惑がってるように見えるがちゃんとスレ数数えてるあたり
隠れシャナミアファンだろ
15 :
それも名無しだ:2006/06/12(月) 20:36:03 ID:KdSowvPT
アレだ、声優は誰が良いと思う?
16 :
それも名無しだ:2006/06/12(月) 20:40:39 ID:rQprm41g
つロミナ姫
17 :
それも名無しだ:2006/06/12(月) 20:45:19 ID:jiCirfeQ
真綾or桑島
(ちなみに俺は統夜の声は下野紘派w)
18 :
それも名無しだ:2006/06/12(月) 20:54:34 ID:XxsOt8Oo
19 :
それも名無しだ:2006/06/12(月) 21:20:29 ID:Mj2D238k
小倉優子にやってもらいたいな?
20 :
それも名無しだ:2006/06/12(月) 23:09:55 ID:51ze4Idd
カの字の人「殺す殺す殺す殺す殺す」
21 :
それも名無しだ:2006/06/13(火) 15:08:19 ID:n0IliA+u
田中理恵がいいな
フルメタのお蓮さん風なしゃべり方
22 :
それも名無しだ:2006/06/14(水) 23:21:05 ID:Aoki726D
もう理恵でいいよ。
釘宮ね。
うるさ(ry
23 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 10:55:04 ID:r0LbnTcS
スレ違いで申し訳ないけど
シャインの声優が釘宮だったらシャインアンチやめる
24 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 21:47:20 ID:JcdtpVs1
三人娘スレみたくSSが欲しいな。
いや俺は無理。
25 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 21:54:09 ID:Fma6nMum
なんとなくだが川澄綾子かなぁ
アルヴァンは一条和矢、ジュアムは保志、フーは氷上恭子、カルビは久川綾、戯言だけどね
26 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 22:45:19 ID:6mT0J0U1
シャア!?
27 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 22:52:42 ID:Yp3nsEVw
シャナ
28 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 23:04:52 ID:6mT0J0U1
どうも
29 :
それも名無しだ:2006/06/15(木) 23:18:37 ID:5mhEER1I
30 :
それも名無しだ:2006/06/16(金) 02:52:40 ID:Z2gAY7sE
>>25 いーちゃん、僕様ちゃんのみてないとこで何してるんだい、うに〜。
31 :
それも名無しだ:2006/06/16(金) 10:00:53 ID:YLLSPG2F
よっしゃシャナでSS書く。
J×灼(ゼツボウセヨ-
32 :
それも名無しだ:2006/06/16(金) 21:39:07 ID:RYZsuwqf
※今回のSSのお題
1:三人娘お買い物
2:留守番
3:恋バナ
みんなガンガレ
いやだから俺は無理
33 :
それも名無しだ:2006/06/18(日) 13:37:24 ID:mQg1lzTq
>>25 統夜は下野紘、カルビは大原さやか、カティアは浅野真澄、テニアは松岡由貴、メルアは能登麻美子、
アル=ヴァンは中田譲治、フー=ルーは雪野五月、ジュア=ムは保志総一朗、シャナ=ミアは水樹奈々が
ベストだと思っている俺
ギャラがとんでもないことになりそうだがな
34 :
それも名無しだ:2006/06/21(水) 11:34:00 ID:QG8Xi7m5
この娘、統夜編では
「アル=ヴァン、私を置いて行かないで!私は貴方が居ないとダメなの!」
って叫ぶキャラなのに。
カルビ編では随分地味と言うか、遠慮がちというか。
呼称も「お従兄さま」になってるし。
35 :
それも名無しだ:2006/06/21(水) 18:53:23 ID:n+RQfiXN
>>34 カルビの前でそんな風に呼んだら血だるまにされるから、だな。
36 :
それも名無しだ:2006/06/21(水) 22:43:52 ID:UFsKU9hM
ハーレムルートだけじゃん
それ以外アル=ヴァンを生き残らせる理屈が
思い浮かばなかっただけ
37 :
それも名無しだ:2006/06/22(木) 01:03:57 ID:Ji4opjlA
>>34 だってまともにラブバトル展開しても勝ち目無いもの
38 :
それも名無しだ:2006/06/24(土) 22:51:12 ID:mLi/R7TI
つまり
トウヤに3人娘、シャナをくっつけて
カルビにアルバンをくっつければよいのだな
39 :
それも名無しだ:2006/06/25(日) 12:23:57 ID:9v+WU8lk
アルバンカワイソス
40 :
それも名無しだ:2006/06/25(日) 21:22:58 ID:+JtbEEB3
いっそグランティードを4体合体メカにして、各パーツのパイロットをそれぞれ統夜、カティア、テニア、メルアに担当させるのはどうか。
そしてシャナ姫はバシレウスのパイロットとして、中盤から参戦。
…それなんてファイナルダンクーガ?
41 :
それも名無しだ:2006/06/25(日) 23:37:29 ID:5wKJtnOh
気になったんだが、シャナ姫って統夜より年上?年下?
俺は、3〜4歳年上って思っているんだが・・・
42 :
それも名無しだ:2006/06/26(月) 11:49:31 ID:rX4QknUZ
同い年でしょ
43 :
それも名無しだ:2006/06/26(月) 15:30:45 ID:xH46iVbv
灼眼のシャナ=ミア……
ごめん、なんでもない
44 :
それも名無しだ:2006/06/29(木) 09:14:03 ID:96kGyYWK
シャナ「私達、幼馴染みですの。」
統夜「ごめん、おぼえてない」
シャナ「統夜ァァァァ!」
カルビスレから持ってきた。今は反省してる。
しかも比瑪役が三人・・。
45 :
それも名無しだ:2006/07/02(日) 15:34:52 ID:S89ipQ1A
個別ルートだとアル=ヴァン死んじゃうから、
シャナ一人しかフューリーの重鎮は残らない訳で。
小娘一人で交渉してたら、どう見ても地球に技術だけ吸い上げられてポイです。
本当にありがとうございました。
そうならないように、ハーフフューリーな統夜は
地球で乳繰り合ってばかりいないで、月で幼馴染を手助けすべきだと思うのだがどうか。
46 :
それも名無しだ :2006/07/09(日) 10:25:52 ID:frYKaKFj
チャージ!
47 :
それも名無しだ:2006/07/13(木) 18:57:41 ID:JYcP4W70
チャージなどさせるか!
48 :
それも名無しだ:2006/07/14(金) 22:32:41 ID:3Nf+Xzi5
リカバー!
49 :
それも名無しだ:2006/07/15(土) 18:51:14 ID:GKSNbp5/
リカバーなどさせるか!
だが、この状況をなんとかするためにSSを制作してやらんでもはない
…制作時間がかかってもいいならな
50 :
1:2006/07/15(土) 20:40:03 ID:NT07FnQ+
51 :
それも名無しだ:2006/07/15(土) 23:35:05 ID:GKSNbp5/
では、制作に入る
出来しだい投下する
52 :
それも名無しだ:2006/07/23(日) 15:29:42 ID:0yTpd78Y
53 :
それも名無しだ:2006/07/25(火) 13:38:48 ID:ha90g0Tu
捕手
54 :
それも名無しだ:2006/07/27(木) 00:37:07 ID:0ImLLTp4
あげ
55 :
それも名無しだ:2006/07/27(木) 08:56:16 ID:HiuOj5XE
ここまで過疎ってるのも悲惨だ
56 :
それも名無しだ:2006/07/27(木) 19:04:08 ID:svbJupLk
ちょっと聞きたいんだが、ここで書くとしてカップリングは
@統夜
Aアル=ヴァン
Bカルヴィナ
Cその他
のどれがいいんだ?
57 :
それも名無しだ:2006/07/27(木) 19:36:24 ID:YilAaWdp
シャナ「ふう……。おに……アル=ヴァン・ランクス、これで終わりですか?」
アル「はい。……申し訳ありません、シャナ様。しかしシャナ様の署名が必要なのです」
シャナ「いえ、貴方を責めている訳ではありません。私はフューリーの代表ですもの、このくらいのことはしなければなりません」
アル「しばらく会談や署名などの気疲れする仕事が続いています」
シャナ「私は今まで何もできなかったのですから。大それたことはしていません」
アル「姫。貴女のお体には全世界のフューリーの命運がかかっているのです」
シャナ「お従兄さま? いったいどうしたのですか?」
アル「そこで、僭越ながら私たちフューリー幹部が一計を案じ、シャナ様にちょっとした贈り物をご用意いたしました」
シャナ「贈り物?」
アル「――夏休みです」
統夜「おーい、用意できたのか?」
テニア「うん、ばっちし!」
統夜「……カティア、用意できてるか?」
テニア「うわ、統夜ひどっ!?」
カティア「ええ、統夜。それにしても……ラフトクランズをこんなことに使っていていいのかしら?」
テニア「いいじゃん! せっかく平和になったんだし!」
統夜「まあ、何か聞かれたらオルゴン・クラウドで誤魔化せばいいさ」
カティア「……そういう問題なの?」
メルア「私はお菓子がたくさんあればいいです」
カティア「……はあ。あまり気に病む私の方が変なのかしらね」
テニア「そう言えば、昨日アル=ヴァンさんが電話で言ってた人って、どうなったの?」
統夜「もうそろそろ来る……と思うけど」
メルア「どなたが来るんですか、統夜さん?」
統夜「さあ? なんか、フューリーに一般的な地球人の生活を見せたいとかって話だけどな」
テニア「げっ、じゃあアタシたち、教育番組のお姉さんみたいなことしなきゃなんないわけ!?」
カティア「大丈夫よ、テニア。きっとアル=ヴァンさんもテニアにそんなことは期待してないわ」
テニア「そっかー。良かっ……ん? 今、カティアさりげなくアタシのことバカにしなかった?」
カティア「あら、気のせいよ」
統夜「お前らうるさいぞ。……あれ? 何だろう。黒塗りの車が」
メルア「ビターチョコレートみたいですね」
テニア「わっ! こっちに来たよ!」
――キキーッ……ガチャ、バタン
アル「統夜、わざわざ君に頼みごとをしてすまなかったな」
統夜「アル=ヴァン・ランクス!? じゃあこの車はあんたのなのか!?」
アル「いや、私の私物ではない」
統夜「その車の中に昨日言ってた調査員とかいう人がいるんだな……」
アル「その通りだ」
テニア「でもさ、アタシたち。そんなにすごいことできないよ?」
??「そんな心配には及びませんよ、テニアさん」
カティア「……この声」
メルア「……まさか」
シャナ「今日からキャンプに行くのですよね。私、昨日から楽しみで楽しみで、つい夜更かししてしまいました」
四人「シャナ=ミア!?」
カティア「どうしてシャナさんが」
アル「ん? 紫雲統夜、私は君に伝えたはずだと思うが、従者諸君に伝えなかったのか?」
統夜「……聞いてないぞ」
アル「確かに『地球の文化調査、学習のためにフューリーを一人預かってもらいたい。我々の中で最もこの状況に適当な人物だ』と伝えたと思ったが」
統夜「いや、て言うか知ってる奴なら知ってる奴だって言えよ!」
シャナ「……あの、もしかして、私はあまり歓迎されていないのでしょうか……?」
統夜「あ、いや、そういう訳じゃないですけど。姫様が来るなら最初から言っていただければ、こっちもそれなりの心の準備ができたのにって」
シャナ「こちらからお願いしたのですから、お気遣いいただく訳には」
統夜「仮にも一国の姫に失礼なことはできません」
シャナ「統夜=セルダ・シューン名誉騎士」
統夜「は、はい?」
シャナ「私は今日は公務ではありません。子どもの頃のように『シャナ』と呼び捨ててはいただけませんか? それから丁寧語ではなく、貴方の普段通りの喋り方を」
統夜「あ、わ、分かりま……分かった。シャナ」
シャナ「ふふ……ありがとう……統夜」
テニア(……ねえねえ。シャナってアル=ヴァンのことが好きなんだよね)
カティア(そうだったと思うけれど……たぶん)
メルア(統夜さん、シャナさんと仲が良さそうですね)
テニア(で、でもさ、あれってただ単に幼なじみだったからでしょ!?)
カティア(幼い頃に引っ越して分かれた二人が偶然出会う……それが恋の始まり……おあつらえ向きね)
テニア(ふ、不吉なこと言わないでよ! カティア、少女小説ばっかり読んでるからそんな変な想像するんだよ!)
カティア(『恋愛文学』です!)
メルア(カティアちゃん、たくさん小説持ってますもんね)
統夜「あれ、三人とも、何やってるんだ?」
テニア「えっ!? ……あ、あはは! 何でもない何でもない」
統夜「何か話してたみたいだけど」
メルア「はい。統夜さんとシャナ=ミアさんがこいっ……!?」(がばっ)
テニア「メ、メルアったらやだなぁ! 何でもないよ! うん、本当に何でもないの!」
メルア「モガモガ」
カティア「そ、そう言えばアル=ヴァンさんはキャンプの経験とかあるんですか!? 一緒に行くんですよね?」
アル「いや、私は職務があるので行くつもりは無いが」
テニア「ええっ!? だ……だって……じゃあシャナの世話は誰がするの!?」
シャナ「あの……私ちゃんと一人でもやれます……」
アル「統夜がいる。彼は若いが名誉騎士だからな。私も安心してシャナ様を任せられる」
シャナ「お従兄さま。私ちゃんと一人で……」
統夜「シャナ、落ち着いて」
シャナ「……もう」
カティア「ですが……」
アル「すまない。そろそろ私も戻らねば。統夜、後は頼むぞ」
統夜「分かったよ。って言ってもキャンプしに行くだけだけどな」
カティア「安請け合いしないでください、統夜!」
統夜「何、怒ってるんだ?」
メルア「カティアちゃん怖いです」
シャナ「……やはり私は迷惑なのでは……」
統夜「いや。気にしないでいいよ、シャナ。いつものことだから。テニア、カティア。シャナは俺が手伝うから、お前たちの手は煩わせない。それでいいだろ?」
テニア&カティア(それが一番心配なの!)
アル「……話はまとまったようだな。それでは私は失礼する」
シャナ「行ってらっしゃいませ、お従兄さま」
統夜「さて、じゃあ俺たちも出発しようか」
カティア「……はぁ。分かりました。分かりましたよ、もういいです」
シャナ「いよいよ出発なのですね。……統夜、今日のお宿はどこなのですか?」
統夜「…………」
テニア「…………」
シャナ「…………?」
統夜「シャナ、まずはキャンプについて勉強しようか」
(第一話 終)
62 :
それも名無しだ:2006/07/27(木) 21:18:38 ID:YilAaWdp
>>58-61 乙。続きが楽しみ。
不覚にもジェラシーカティアに萌えた。
63 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 00:58:01 ID:XQ600C7M
実にGJだ
64 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 03:03:24 ID:QxuS9UBZ
カルビはー?
65 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 12:13:15 ID:6ZaZ7WYZ
>49および>51だ。
たった今、完成した
待たせてしまった人もいれば
「はあ!?テメエなんか最初から期待してねえから待ってねえYO!」
な人もいるかもしれないが待たせてしまった人に十日以上待たせた事を謝る
では早速…と言いたいが続きモノのSSが既に投下されている
自分は今投下していいのだろうか?
ちなみに自分が投下すればこのスレが100越えるのは確実なのだが
あと>58 GJ!
66 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 13:56:21 ID:jzxCqc1i
問題ない
任務は完了だ、撤退する
>63と>64は足跡を消せ
爆薬と弾薬はここで放棄する
各自退路を確保しろ
>65は輸送ヘリに連絡
合流地点はポイントアルファ……
……とにかく投下だ!
67 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 17:11:27 ID:sv9M1wNj
>>65 + +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
68 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 17:21:06 ID:6ZaZ7WYZ
了解した
投下を開始する
69 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 17:41:21 ID:6ZaZ7WYZ
゛ピンポーン゛
「ハーイ」
その訪問者がやって来たのは突然の事だった
統夜「どなたで─」
ドアを開け訪問者を見た瞬間、紫雲統夜は絶句した
??「…」
統「…アル=ヴァン…」
ア「久しいな、統夜」
そこにはいたのはかつての大戦で統夜と真実をかけて死闘を演じ最後の決戦で肩を並べ共に戦った誇り高きフューリーのは騎士アル= ヴァン・ランクスだった
ア「実は…統夜に頼みたい事があって来た」
統「それよりなんでウチの住所知ってるんですか?」
ア「ネルガルの者に教えてもらった」
統「…そ、そうですか。ま、まあ上がって下さい。話はそれから」
ア「いや、結構。この後用があるゆえ手短にすます」
統「はあ…」
統夜はイマイチ話が見えず気の抜けた返事をする
ア「単刀直入に言おう。……シャナ=ミア様を泊めて欲しい」
統「……はい?」
統夜は自分の耳を疑った
統「…今、なんと?」
ア「シャナ=ミア様を泊めて欲しいと言ったのだ」
統「…何でですか?」
ア「ム…色々とあってな」
統「はあ……いつですか?」
ア「今からだ」
統「今から!?」
突然の申し出に統夜は驚愕した
統「そ、そんなイキナリそんな事言われても…ハッ!」
統夜はある事に気が付いた
統「今からっていう事は当のシャナ=ミアさんは?」
ア「ウム…こちらにいらっしゃる。」
そう言ってアル=ヴァンは体を横に移動させるとそこに話の中心人物フューリーの姫君、シャナ=ミア・エテルナ・フューラが現れた
シャナ「あの…すみません突然」
統「………」
統夜はイキナリのこの展開に頭がついていけず呆然とする
そんな統夜をよそにアル=ヴァンは懐中時計を取り出し時間を確認している
ア「ムッ!時間がない。それでは頼んだぞ統夜。シャナ=ミア様、明日の昼頃には迎えにまいります」
アル=ヴァンは口早にそう言うとそそくさとどこかに行ってしまった
統「あ……」
その場にはアル=ヴァンに何か言ってやりたかったが結局言葉が見付からず言いそびれてしまった統夜とどこか嬉しそうなシャナ=ミアとシャナ=ミアの荷物が残された
シャ「お世話になります統夜」
70 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 17:50:54 ID:6ZaZ7WYZ
統「どうぞ」
そう言って統夜はシャナ=ミアの前にお茶を差し出した
シャ「ありがとうございます」
礼を言ってシャナ=ミアは出されたお茶に口をつける
統「安物ですみません」
シャ「いえ、突然お邪魔したのはこっちですから気を使わないで下さい」
二人はリビングにいた
現在三人娘は各々の用事で外に出ており今は二人しかいない統夜邸は静かだった
統「あの…」
シャ「はい、何でしょう?」
統「どうゆう用件でウチに?」
そう聞くとシャナ=ミアはお茶の入ったカップを置いた
シャ「実は─」
シャナ=ミア曰く、明日、ネルガル主宰の議会があるらしく、その議会の議題の中にフューリー受け入れについてのモノがありその議会にフューリー代表として参加する為に来たらしい
統「その議会がこの辺近くで?」
シャ「はい」
統「でも、泊まる場所ならここよりも別格にいい所がいくつもあるじゃないですか。もしくは頼めばネルガルが用意してくれると思いますが…」
シャ「私達も最初はそうしようと思ったのですが…」
シャナ=ミアが言葉を濁す
統「何か問題が?」
シャ「ええ…その…私達、目立ちますから…」
統「……ナルホド…」
統夜はシャナ=ミアの言葉を理解した
フューリーの存在が一般世間に公表されてから年月はそう過ぎてはなく、いくら月にいたとはいえ普通の世間の見方は゛異星人゛のそれに近い
故に受け入れに関して良く思ってない輩も少なくない
中にはかのブルーコスモスの様に過激なのもいる
統「それでウチに?」
シャ「はい、まさか其のような立場の者が一般の家庭に泊まるとは思わないでしょうし、もし、何かあってもこの近くにはミスリルの方が住んでると聞きましたから」
統「…確かに」
統夜は納得した
統「分かりました。そうゆう事なら快くお泊めします」
シャ「ありがとうございます」
統「あまり満足の出来るもてなしは出来ませんが」
シャ「いえ、そこまでお気遣いはいりません。急な話ですから」
統「分かりました。……ところでアル=ヴァンはドコへ?」
シャ「この辺で一泊すると聞いたカルヴィナ様に呼び出されました」
統「……ナルホド」
明日の昼、ゲッソリとしたアル=ヴァンが現れるかも知れないと統夜は思った
シャ「その…もう一つ…お願いがあるのです…」
統「何です?」
シャ「えっと……あの……私の事は゛シャナ゛と呼んでくれませんか?」
71 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 17:59:36 ID:6ZaZ7WYZ
統夜はとりあえずシャナ=ミアに家の中のキッチンや風呂場、トイレ等教える必要があるであろう場所を一通り案内した
統「─とまあ、一泊する程度ならこれぐらいでですね」
シャ「ありがとうございます」
統「何か感想は?」
シャ「えっと……さっき見せてもらったダイニングキッチンでしたか?統夜はあそこで毎日食事を?」
統「ええ、食事もしますし料理もします」
シャ「…あのお三方とご一緒に?」
統「ええ、ほぼ毎日ですね」
シャ「…楽しそうですね」
統「え?う〜ん…まあ、最初は楽しかったですが最近は騒がしく感じますよ」
シャ「でも…私から見たら羨ましいです。…いつも一人でしたから」
統「…」
シャ「すみません、今のは忘れて下さい」
統「あ、はい」
急に気まずくなり二人は沈黙する
その後、二人は無言のままリビングに戻った
統「他に見たい所はありますか?」
ふと、思い付いたように統夜は聞いた
シャ「他にですか?」
統「ええ、今案内した場所の他に知る必要があると思った場所です」
シャ「…そうですね…」
少し悩むがすぐにシャナ=ミアの頭にある場所が浮かんだ
シャ「それでは…統夜の部屋に案内して下さい」
統「え…俺の部屋ですか?」
シャ「はい」
統「う〜ん…」
そう言われ今度は統夜が悩んだ
統「ここが俺の部屋です」
シャ「ここが…」
シャナ=ミアは部屋に入ると興味あり気に見回した
統「今晩はここで寝てもらいます」
シャ「え!?」
統夜の発言をシャナ=ミアはすぐには理解出来なかった
統「実は来賓用の部屋は今物置部屋になってまして。だからと言ってリビングに寝かせるわけにはいきませんし三人の誰かと一緒っていうのも気を使ってしまいますよね?」
シャ「え?え!?」
シャナ=ミアは統夜の一言一言に久しく感じていない胸の高まりを感じた
シャ「あ、あのそ、それはつまり…わ、私とと、とととと統夜が─」
統「あ、安心して下さい。俺はリビングで寝ますから」
シャ「……そうですか。そうですよね」
この瞬間シャナ=ミアはかつてない程落ち込んだ。
統「どうかしました?」
シャ「いえ…なんでもありません」
72 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 18:13:06 ID:6ZaZ7WYZ
リビングに戻り二人は他愛ない会話で時間を潰した
三人はまだ帰って来ていない
そんな時、統夜がふと時計を見た
統「ああ、もうこんな時間か」
そう言って統夜は立ち上がった
統「すみません、ちょっと出かけるので誰かが帰って来るのを待っていてもらえませんか?」
シャ「え、どちらへ?」
シャナ=ミアは統夜がいなくなると聞いて少し不安気に聞いた
統「夕食の材料の買い出しです。四人で暮らしてますしよく食べる奴もいるから冷蔵庫に入る分の食材なんてすぐになくなってしまうんですよ」
統夜は苦笑して言った
シャ「あ、それなら私も行きます」
統「え?」
シャ「お手伝いします。受けにまわるばかりでは悪いですから」
統「いや、しかし…」
シャ「それに…待つだけというのも結構不安ですし」
統「…」
確かに不安だと統夜は思った
特に統夜がいない間三人が帰って来た時一悶着あるのは確実だ。
統「…分かしました。行きましょう」
シャ「はい!」
シャナ=ミアは嬉しそうに返事をすると立ち上がった
統「…ってその格好で行くつもりですか?」
人混みでも目立ちそうな服を身に纏うシャナ=ミアを見て統夜は言った。
シャ「はい、これが外出用ですから」
統「…」
シャ「あの…何か問題が?」
統「…ちょっと待ってて下さい」
統夜は自分の部屋に駆け込むとタンスの奥をあさった
73 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 18:25:53 ID:6ZaZ7WYZ
肉屋「あいよ、注文の合い挽きだ。マイドアリ!」
威勢の良い肉屋の主人から合い挽き肉を受け取ると統夜は店を出た
統「えっと…合い挽きに玉葱、人参、パン粉、あと…」
??「これで全部ですか?」
買い物のメモを確認する統夜に傍らを歩く人物が聞いた
見るからに緩そうなジーパンに長袖のシャツ、キャップを深く被ってはいるが綺麗な蒼い髪がキャップの隙間からのぞいている。
服だけ一見すれば小柄な男に見えなくはないがシャツ越しからでもわずかだがわかる胸の膨らみがそれを否定している
統夜の昔の服を借りたシャナ=ミアだ
外出用の服はあれしかないと言うシャナ=ミアの為に統夜がタンスの奥から引っ張り出した代物だ
統「ひぃ…ふぅ…みぃ……ええ、これで全部です」
シャ「そうですか」
それを聞いたシャナ=ミアは゛フゥ…゛と息をついた
統「…疲れました?」
シャ「え?……ええ、少し…」
統「やっぱり荷物持ちましょうか?」
シャナ=ミアに持ってもらっているビニール袋を統夜は見た
自分も持つと言うシャナ=ミアの為に統夜が作ったワレモノも振ってはいけないモノも入ってない1Kgにも満たない代物だ
だが従者をつけず買った物を自分で持つ買い物は初めてというシャナ=ミアには
キツかったらしい
シャ「いえ、お気になさらずに」
統「…」
そんな事統夜には無理だった。
それどころか疲れている相手に荷物を持たせる事に罪悪感を感じ余計に気になっていた
そんな時甘い香りが二人の鼻をくすぐる
シャ「なんでしょうこの香り?」
統「さあ…あ、あの店からみたいですね」
二人はその店の看板を見た
シャ「『トライデント焼き』?」
統「トライデント焼き…
統夜は首をかしげた
シャ「どうしました?」
統「いえ…どこかで誰かから聞いた事あるんですよ。『なかなかウマイ』って言っていた気が…」
シャ「美味しいのですか?」
シャナ=ミアが『ウマイ』という単語に反応した
統「あ、興味あります?」
統夜がそう聞くとシャナ=ミアは顔を赤くして横に手を振った
シャ「い、いえ、そんな事な─」
統「俺は興味あります」
シャ「…」
統「試してみませんか?」
シャ「えっと…」
シャナ=ミアは葛藤した。
『美味しいモノと聞いて反応した自分をはしたない女だと思われたくない』という思いと『せっかくの統夜の誘いに応えたい』という思いで
そして…
統「すみません!トライデント焼き二つください」
74 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 18:33:23 ID:6ZaZ7WYZ
統「ん…確かになかなかですね」
シャ「はい」
あまり人気のない公園のベンチに二人は並び買ったトライデント焼きを食べていた
統「…」
シャ「…」
統「…静かですね」
シャ「はい」
公園に二人っきりというシチュエーションのせいか二人の口数は少ない
シャ「…私こうゆうのって初めてです」
統「こうゆうのって…買い食いですか?」
シャ「はい」
統「…そうですか」
シャ「…」
統「…」
再び沈黙
気まずくなる
統「…」
シャ「…」
統「あの─」
シャ「あの─」
統「…」
シャ「…」
お互い話を切りだそうとして失敗
統「…えっと…何ですか?」
シャ「いえ、大した事ではありません。…統夜は何を?」
統「あ、俺の方も大した事じゃないんで気にしないで下さい」
シャ「…そうですか」
統「…」
シャ「…」
ますます気まずくなる二人
ほとんどトライデント焼きをパクついてるだけの状態になる
この時、一人の救世主と呼ぶべき存在が現れる
??「ママー、見てー、カップルー」
その声の主を統夜とシャナ=ミアは見た
母親につれられてる。小さな女の子だ。しかも二人を指差している
女の子「ああいうのってカップルって言うんだよね?」
母親「コラッ人を指差してはいけません」
母親はそう言うと二人に軽く頭を下げそそくさとどこかに行ってしまった
思わずキョトンとする二人
75 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 19:47:18 ID:6ZaZ7WYZ
シャ「…カップルって確か恋人って意味ですよね?」
統「…ええ、正確には第三者側から見た一組の恋人達を示します」
シャ「私達、そう見えるのでしょうか?」
統「…子供は見たモノを率直に言い表すと言いますからおそらくそう見えるのだと思います」
そう統夜が言うとシャナ=ミアは少し顔を赤らめた
シャ「そ、その…統夜はイヤじゃないですか?わ、私と恋人に見られて」
統「…いえ、別になんとも思いません」
シャ「…そうですか…」
統夜の言葉にシャナ=ミアは落ち込む
統「えっと…何かマズイ言いました、俺?」
シャ「いえ、気にしな──」
その時、シャナ=ミアがアクビを漏らした
シャ「すみません」
統「眠いんですか?」
シャ「い、いえそんな事は─」
もう一つアクビを漏らす
そんな様子を統夜は笑った
統「ははは、そんな事言ってもアクビしながらじゃ説得力ありませんよ」
シャ「…」
シャナ=ミアは恥ずかしそうにうつむく
統「肩貸しましょうか?」シャ「え?」
統「俺の肩にもたれて寝ていいですよ」
シャ「えっと…」
統「眠いんでしょ?」
シャ「…お借りします」
統「どうぞ」
統夜が言うとシャナ=ミアは統夜の肩に頭を乗せ目を閉じた
すぐに小さな寝息が聞こえてくる
統「寝付きいいな…」
思わず統夜は関心してしまう
統「……」
ふと統夜は起こさないよう優しくシャナ=ミアの髪を撫でた
統夜は何故か安らぎを感じた
76 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 19:54:45 ID:9GRk8qbc
77 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 20:07:50 ID:6ZaZ7WYZ
二人が帰って来たのは夕方、少し暗くなった頃だった統「アレ?」
ドアのノブを回した時、統夜は異変に気付いた
シャ「どうしました?」
統「鍵が閉まっているんです」
シャ「誰もいないのですか?」
統「ええ、おそらく」
そう言って統夜はポケットから鍵を取り出しドアを開ける
統「ただいまー」
家の中から返事はない
統「…どっか出かけてるのか?でも、もう、こんな時間だぞ…」
時計を見て統夜はつぶやく
とりあえず二人は買った物を冷蔵庫にしまいにキッチンに向かう
統「ん?」
キッチンに着いた時統夜はテーブルの上にあるモノに気付いた
統「これは…」
テーブルのモノを統夜は手に取り確認する
シャ「何ですか?」
統「…メモ用紙?」
統夜はそれを手にとり内容を見た。
統「カティアの字だ。なになに?」
『統夜へ
突然ですみませんが学友に誘われて一泊二日の温泉旅行に行って来ます。テニアとメルアも一緒です。一泊二日ですから明日の夕方には帰ります。
byカティア
追伸
…すみません断りきれなかったんです。懸命にお願いされて、さらにテニアとメルアはすっかり乗り気になってしまって止められなくて。
ごめんなさい』
統「……」
シャ「どうしました?」
統「あー、どうもあの三人今日はウチにいません」
シャ「え?」
統「温泉旅行に行ったそうです」
シャ「……ええ!?」
シャナ=ミアと統夜の一つ屋根の下の一晩が始まった
78 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 20:17:53 ID:6ZaZ7WYZ
書き置きの驚きと呆れが引くと統夜はさっさと夕食の支度に入りシャナ=ミアに聞いた
統「何か注文はあります?って今日買った食材で作れる範囲ですから大したモノは出来ませんが」
言いながら統夜はエプロン(ピンク)を身に着けた。
この瞬間、統夜は主夫になった。
統「あと、何か食べれないモノとかは?」
シャ「いえ、特にはありません。ずっとガウ・ラに居ましたので食べ物に関しては好き嫌いは許されませんでしたから」
統「そうですか…う〜ん…何にしよう…」
統夜は腕を組み悩む
シャ「…今晩は何にするつもりだったのですか?」
統「ハンバーグです。少々時間はかかりますが多量に作れますからテニアがいる時は丁度いいんです」
シャ「ハンバーグ…」
シャナ=ミアは呟いた
統「どうしました?」
シャ「…実は私、ハンバーグって聞いた事はあるのですが食べた事無いんです」
統「え、そうなんですか?」
シャ「と言うか一般家庭の料理は全く…」
シャナ=ミアははずかしそうに言った
統「…分かりました。この統夜・セルダ・シューン。名に賭けて美味しいハンバーグを作らせて貰います!」
統夜は胸に手を置いて言い切った
シャ「…はい、期待してます」
シャナ=ミアは期待を込めて言った
79 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 20:29:09 ID:6ZaZ7WYZ
主夫となった統夜の料理の手際は非常に鮮やかであった
無駄は無く一つ一つの行動がキチンと意味を持ち食材が次々と刻まれ、混ぜられ、炒められていくされていく
そんな統夜の背中をシャナ=ミアはテーブルにつきながら見つめていた。
シャ「…」
そして一度は憧れたものの叶わないと諦めている夢の世界の自分姿と統夜とを重ねた
シャ「…私も普通の女なら料理の一つぐらい出来たでしょうか……誰かの為に作る一品ぐらい…」
シャナ=ミアは時々王女である自分が嫌いになる事があった
そして、普通の家庭に生まれたかったと思う
だが、それは今のシャナ=ミアを否定する事になる。
賢明なシャナ=ミア自身もそれは解っていた。
それでもシャナ=ミアは『観てるだけ』の自分が嫌いだった。
自分は何もせずただ他人にお願いして他人に全てを任せて自分は観てるだけ
生まれと立場上、仕方無いとは分かってはいてもだ
何も出来ない自分が惨めで悔しかった。
シャ「…う……」
急に目が痛くなり涙が流れる
統「ん?」
シャナ=ミアの声に気付いた統夜が野菜を切る手を止め振り返るとシャナ=ミアの涙に驚いた
統「ど、どうしました!?」シャ「な、何でもありません」
統「涙流してるのに何でもないわけ無いじゃないですか」
シャ「本当に何でもないんです」
統「ですが…」
統夜は心配そうな顔でシャナ=ミアを見る
シャ「…目が痛いだけです」
シャナ=ミアはウソでは無いものの直接は関係は無いであろう要因を言った。
だが…
統「目が?」
その言葉に統夜は何かに気が付いた
統「……すみません」
シャ「え?」
シャナ=ミアは何故統夜が謝るのか理解出来なかった統「俺、今これ切ってたんです」
シャ「?」
そう言って統夜がまな板から白い物体を持って来た。
近づけると更に目にから涙が出る
シャ「こ、これは…?」
統「はい、玉葱です。すみません換気を忘れてました」
統夜はシャナ=ミアが涙を流したのは玉葱が原因だと勘違いしていた
しかも真剣な顔をして
80 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 20:37:35 ID:6ZaZ7WYZ
シャナ=ミアは統夜の顔をまじまじと見た
統夜の目に戯れの色はない
シャ「…」
統「…」
シャ「…ふふ…」
統「?」
シャ「ふふふふふ…」
統「!?」
突然今度は笑いだしたシャナ=ミアに統夜はまた驚いた
統「えっと…大丈夫ですか?」
シャ「ごめんなさい心配をかけてしまって」
目の端の涙を拭ってシャナ=ミアはニコッと笑って言った
シャ「もう大丈夫です」
統「……本当ですか?」
シャ「はい」
統「本当に大丈夫ですか?」
シャ「…しつこいですよ」
統「あ、すみません」
統夜はシャナ=ミアの答えを聞くとさっさと支度に戻った。
だが、気になるのか時々統夜はチラチラとシャナ=ミアの顔色をうかがっている
そんな真剣に統夜が心配してくれている事がシャナ=ミアは嬉しかった
シャナ=ミアは気付いた。
今までの自分がいてこそ今統夜と一緒に自分がいるのだと
そして過去の事ばかり考え゛もしも゛を考えるのこの幸せな時でさえ否定するのだと
それが例え一時的なものだとしても
81 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 20:46:04 ID:6ZaZ7WYZ
夕食が出来るまでの時間はそこそこありシャナ=ミア は統夜に勧められた事もあり軽くシャワーを浴びていた
一方、統夜は順調に調理を進め肉を焼く段階に入っていた
゛ジュー゛という音を起ててフライパンの上でハンバーグが焼ける
シャ「いい香りですね」
背後からシャナ=ミアの声がし統夜は振り返った
統「もう少し待ってて下さ─」
シャナ=ミアの格好を目にし統夜は言葉が続けられなかった
シャナ=ミアが身に纏っていたのは統夜が貸した服でもシャナ=ミアが統夜宅に来た時の服でもなく正に晩餐会用と呼ぶにふさわしいドレスだった
統「……そのドレスは?」
シャ「晩餐会の為のドレスです。どうですか?」
統「えっと…」
統夜は言葉に困った
ドレスは統夜の持つシャナ=ミアの印象を一変させた
非常に大人っぽく胸元まで大胆にカットが入っているドレスは統夜をドギマギさせた
統「え、ええ良く似合ってます」
言葉に困りありきたりな答えを言う統夜。
(そう言いながらもハンバーグを引っくり返すのは忘れない)
ありきたりな答えでありながらもシャナ=ミアは統夜に褒められて嬉しそうだ。統「でもいいんですか?明日着るかもしれないんじゃないんですか?」
シャ「はい。でも今晩は特別です」
統「そ、そうですか」
『特別』という言葉に統夜は動揺した
ハンバーグの表面が焼けたの確認すると統夜はフライパンから取りそれをオーブンに入れた
シャ「又、焼くのですか?」
統夜「こうしておけば中が生のままと言う事にはならず表面もいい具合いに焼けるんです。まあ、コツがいりますが」
シャ「なるほど」
シャナ=ミアは統夜の説明に関心する。
統「さてと…後はサラダを作ってスープを温めて…あ、そうだ。主食はパン派ですか?それともライス派ですか?」
シャ「え?えっと…パンです」
統「分かりました」
それだけ聞くと統夜は再びテキパキと用意をする
そんな統夜を見るといくら同族といえども自分と違う世界を生きてきた存在だと改めてシャナ=ミアは認識した
統「もうすぐ出来ますから座ってて下さい」
シャ「あ、はい」
そう言われシャナ=ミアはテーブルに着いた
テーブルの上に統夜はパンとスープとサラダそしてナイフ、フォーク、スプーン等をやはり手際よく置いていく
全て置き終えた頃オーブンのブザーが鳴った
82 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 20:53:47 ID:6ZaZ7WYZ
シャナ=ミアの前に統夜特製の夕食が並ぶ
統夜もシャナ=ミアの正面の席に座った
統「…どうぞ」
緊張しながら統夜は言った
シャ「…いただきます」
静かにシャナ=ミアは言うとナイフとフォーク取り早速ハンバーグに取り掛かった
統夜から見てその動きは優雅でありながら自然でシャナ=ミアが王族である事を再確認した
シャナ=ミアが切り取ったハンバーグを口に運ぶ
統夜はその様子をジッと見つめる
シャ「…」
統「…」
シャ「……美味しいです」
統「そ、そうですか」
統夜は緊張の糸が切れ゛ホッ゛と息をついた
統「口に合って良かったです。でも、きちんとした料理人のには敵わないのでしょうね」
統夜は苦笑する
シャ「そんな事ありませんよ」
統「え?」
シャ「私は寧ろ統夜の料理の方が好きです。温かいですしそれに…」
統「それに?」
そこでシャナ=ミアは少し赤くなる
シャ「…統夜が私の為に作ってくれたという事が嬉しいからです」
統夜もシャナ=ミアのその言葉に赤くなる
シャ「正直うらやましいです。こうして美味しいモノが作れるという事が」
その言葉にどこか自虐的なニュアンスが含まれている事に統夜は気付いた
統「…心が込もっていればいつかは出来ますよ」
シャ「…私でもですか?」
統「はい」
シャ「…だとしたら嬉しいです」
二人はそんな会話をし食事した
83 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 21:02:13 ID:6ZaZ7WYZ
シャ「ごちそうさまでした」
統「お粗末さまでした」
二人だけの晩餐会が終った
統「さてと…」
すると統夜は席を立ち、既に空となった皿を重ね片付けを始めた
シャ「あ、手伝います」
そう言ってシャナ=ミアも立ち上がり自分の目の前の皿を片付けた
統「じゃあ、そこに置いて下さい。後で洗いますから」
シャ「はい」
シャナ=ミアは統夜に指示された位置に皿を置いた
シャ「後は?」
統「後は結構です。もうすぐ風呂も沸きますし─」
シャ「いえ、やらせて下さい」
シャナ=ミアは真剣な目で統夜に言った
だが…
統「…すみません、そんな綺麗なドレスを汚させるわけにはいきませんから」
シャ「…そうですか」
シャナ=ミアが一瞬゛シュン゛と落ち込み統夜は焦った
統「え…えっと…どうでしたか夕食は?」
とりあえず何か話して話題をそらす事にした統夜
シャ「美味しいかったです全体的に」
統「それは良かった」
シャ「それに久しぶりに楽しく食事が出来ました」
そこで統夜はある言葉が引っ掛かった
統「え、゛久しぶり゛?」
シャ「あ…」
シャナ=ミアはしまったと思った
統「今まで楽しく食事出来なかったのですか?」
シャ「え?いや…その…」
統夜の問にどう答えようかシャナ=ミアは迷う
その時風呂が沸いたのを知らせるアラームが鳴った
シャ「じ、じゃあお先に失礼します」
統「あ、はい…」
渡りに舟とばかり、そそくさと風呂場に向かうシャナ=ミア
その後ろ姿を統夜はジッと見ていた
84 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 21:41:32 ID:6ZaZ7WYZ
シャ「ふう…」
湯に深くつかりながらシャナ=ミアは思わず口を滑らせて余計な事を言ってしまった事を後悔した。
そして統夜の問から逃げた事も
シャ「…」
シャナ=ミアは憂鬱だった。最近の生活に。
そして統夜には言えない事に
さらに、もう一つ憂鬱な事があった
その原因は脱衣所にあった洗濯カゴだ
洗濯乾燥機の前にある大小二つのカゴ
覗くと小さなカゴの中身は統夜の洗濯物(洗濯済み)だった
そしてもう一方はあの三人のモノだった
シャナ=ミアは見てしまった
自分には大きすぎる代物の数々を
シャ「…」
ふと、自分の体をシャナ=ミアは見回した
シャ「……はぁ…」
思わずため息が漏れる
゛コンコン゛
脱衣所のドアが躊躇いがちにノックされる
シャ「はい」
統「湯かげんはどうですか?」
ドアの向こうから統夜は聞いた
シャ「ちょうど良いです」
統「そうですか。タオル置いときますね」
ピンク色のタオルを持った統夜が脱衣所に入ってくる
統「ここに置いときます」シャ「はい」
統夜がタオルを置くのがガラス戸(くもりガラス)に分かる
シャ「あの─」
統「あ!あいつら洗濯物片付けずに行ったな」
統夜は例の大きなカゴを見て言った
統「まったく…。すみません見苦しいモノ見せてしまって。気になったでしょう?」
シャ「え?いえ…別に…」
と言うのは嘘だった
統「ったく、帰って来たら片付けるよう言ってやんないと」
どうやらさすがに自分が片付けるのは抵抗があるらしい統夜
統「ん?」
ふと、統夜は何かを見つけた
シャナ=ミアは統夜の向いている方向に気付き慌てた
シャ「あ、そ そこにあるのは…」
統「…」
統夜は硬直していた
三人のモノとは違う代物を見て
統「……し 失礼します」
統夜はそそくさと脱衣所を出ようとする
統「それでは─」
シャ「…統夜…」
統「な、何です?お、俺は何も見てません。し、白いモノなんて─」
呼び止められ統夜はかなり動揺していた
シャ「…」
シャナ=ミアは湯船の中で真っ赤になる
シャ「い、いえその事ではありません」
統「そ、そうですか」
統夜はどこか゛ホッ゛とした
統「何です?」
シャ「実は………いえ何でもありません」
統「?……そうですか。失礼します」
ドアが゛バタン゛と閉まる
シャ「……私のバカ…」
85 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 21:48:34 ID:6ZaZ7WYZ
統「ふーっサッパリした」
Tシャツ、短パンの姿で統夜はタオルで髪を拭きながら風呂から出てきた
本来統夜は寝間着はパジャマ派だが今、統夜のパジャマは寝間着を忘れたと言うシャナ=ミアが着ていた
無論男物なのでシャナ=ミアにはブカブカだ
統「…大丈夫ですか?」
シャ「はい大丈夫です」
とはいうもののパジャマの下の裾を引っ張りながら歩く姿は転ぶのではないかと統夜をハラハラさせた
統「そ、そうですか。何か飲みます?」
そう言って統夜は冷蔵庫に向かう
シャ「いえ結構です」
統「分かりました」
統夜は自分の分のコップだけを出しそこに冷蔵庫から出した冷えたスポーツドリンクを注ぐとそれを旨そうに一気に飲み干した
シャ「……何も聞かないのですね?」
統「ん?」
急にシャナ=ミアは言った
統「……夕食の片付けや風呂場でのいいかけた話ですか?」
シャ「はい」
統夜は困ったように頭を掻く
統「…なんか話たくなさそうだったので」
シャ「…」
統「だから無理には聞こうとは思いません」
シャ「話すのを待つと言うのですか?」
統「…はい」
シャ「…」
統「…」
シャ「…大した事ではありません。個人的な事です」
何処か苦しそうにシャナ=ミアは言う
統「…それでも誰かに話せば楽になる事もありますよ?」
シャ「…おやすみなさい」
シャナ=ミアは統夜の部屋に向かった
統「いつでも起こして下さい」
シャ「…」
86 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 21:54:12 ID:6ZaZ7WYZ
部屋を真っ暗にし横になって暫くしてもシャナ=ミアに睡魔は来なかった
シャ「………………………」
入浴後水分を取らなかったせいかノドの渇きを感じ始める
シャ「…ノド渇いた…」
そう言ってシャナ=ミアは起き上がった
そしてパジャマの裾をつまみ音をたてないように歩き始める
静かに統夜の部屋を出て忍び足で廊下を進む
目的はキッチンだ
途中リビングの前を通る際、中を確認するが真っ暗だった
何故か統夜とは顔を合わせづらいシャナ=ミアだった
キッチンを目前にしてシャナ=ミアは足を止めた
キッチンにはまだ灯りがついている
シャナ=ミアが中を覗くとそこには統夜がいた
統夜は鍋を火をかけ何かを作っていた
統「…来ると思ってましたよ」
振り向かず統夜はシャナ=ミアの存在に気付きシャナ=ミアを驚かせた
シャ「…なんで分かったのですか?」
聞きながらシャナ=ミアはキッチンに入った
統「なんとなくです」
シャ「…なんとなく…ですか?」
統「はい」
統夜は笑った
シャ「…」
統「ノドが渇いたのでしょう?今出来ますから座ってて下さい」
何が出来るのか分からないが何もかも読まれているとシャナ=ミアは悟り言われるままにテーブルにつく
何か液体を注ぐ音が二度する
統「どうぞ」
そう言って統夜がシャナ=ミアの前に出したのはマグカップだった
87 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:04:18 ID:6ZaZ7WYZ
マグカップの中身は湯気ののぼる白い液体だった
統「ホットミルクです。夜飲むのならこれが良いですよ」
そう言って統夜はシャナ=ミアの隣に座った
その手にはシャナ=ミアの持つモノとは色違いマグカップを持っている
その事にシャナ=ミアは思わず意識してしまう
シャ「い、いただきます」
マグカップにシャナ=ミアは口つけた
一口飲みシャナ=ミアは゛ホッ゛と息をつく
そんなシャナ=ミアを見て統夜は言った
統「……眠れないのですか?」
シャ「…はい」
統「不安で?」
シャ「……はい」
それを聞くと統夜は何か言いづらそうな顔をする
統「………いろいろと大変みたいですね…噂は聞きいています」
シャナ=ミアの活動、つまりフューリーの地球への移住についての話合いが難航している事を統夜は様々な方面から入る情報から知っていた
その原因はいくつもあるが主なもののひとつはフューリーの代表がシャナ=ミアという『小娘』だからだと言う
つまり、若い故ナメられているのだ
シャ「いえ、そんな事はありません。今だ眠る民を思えばこれぐらいの事は。…でも…」
統「でも?」
シャ「いつになれば先が見えるようになるか……」
シャナ=ミアはうなだれた
統「…疲れているのですね…」
シャ「疲れている?……そうかもしれません。このような事を口にするなんて…」
一瞬、恥ずべき事だとシャナ=ミアは思った
統「別にいいんじゃないですか」
シャ「え?」
シャナ=ミアは統夜を見た
統「さっきも言いましたが愚痴とか不安とかそうゆうのって人に話すと結構楽になりますよ」
シャ「い、いえ愚痴とかそうゆうものでは─」
統「一般的に今のは『愚痴』って言うんですよ」
シャ「…」
統「でも少しは楽になったでしょ?」
シャ「…」
確かにシャナ=ミアは胸の奥で無数に引っ掛かっていた何かが取れた気がした
統「何でも言って下さい。絶対に話した事は外には喋りません。秘密にします。…俺で良ければですが…」
シャ「……私……私は……」
その瞬間シャナ=ミアは涙を流し泣きながら胸の奥で貯まっていたものを統夜にぶちまけた
それが答えだった
シャナ=ミアは統夜に様々な事を話した
生まれ、家柄、役目、規律、生活、後悔、屈辱、等々
時々息がきれ少し休むと又話し始める。その繰り返し
統夜は静かにシャナ=ミアの言葉に耳を傾けた。否定も肯定もせずただ黙って
88 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:09:59 ID:6ZaZ7WYZ
シャ「…実は…統夜に黙っていた事があるのです」
散々胸の内を喋り終え落ち着いた頃シャナ=ミアはポツリと言った
統「…さっきから言えなかった事ですか?」
統夜が聞くとシャナ=ミアはうなずいた
シャ「…私が何故統夜の所に来たか。その本当の理由です」
統「……何です?」
シャ「私……逃げて来たんです」
統「逃げて?」
シャ「はい」
シャナ=ミアの言葉に統夜は驚きを隠せなかった
シャ「今晩、実は議会の前に一つ晩餐会の予定があったのです」
統「…それから逃げて来たというわけですか?」
シャナ=ミアは無言で頷いた
統夜は深くため息をついた
統「…またどうして…」
シャ「実はその晩餐会の本当の目的は私に結婚相手を見つけさせようと言うモノだったのです」
統夜は絶句した
統「…要は『お見合い』というわけですか。……しかも政略結婚の」
シャ「………はい」
シャナ=ミアの声は震えていた
統「…話からするとどうも一度や二度じゃないみたいですね」
シャ「はい…」
統夜は夕食後の会話でシャナ=ミアが言った゛久しぶりに楽しい夕食が出来た゛という言葉の意味が分かった
シャ「私……私……辛かったです…」
シャナ=ミアは震えていた
シャ「だって……だって……私はずっと……統夜を…貴方だけを慕ってましたから」
89 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:44:01 ID:6ZaZ7WYZ
シャナ=ミアは涙で潤った目で統夜をみつめた
統「お…俺をですか?」
シャ「はい」
突然の告白に統夜は動揺した
統「ず、ずっとっていつから……」
シャ「十年以上前からです」
統「じゅ、十年以上!?」
シャ「はい」
統「え、えーと……」
統夜は驚きの連続で頭が混乱した
だが直ぐに冷静を取り戻す
統「ちょっと待って下さい。俺達十年以上前に会ってたのですか?」
シャ「会っていたも何も私達、幼馴染みだったのですよ」
統「お、幼馴染み……」
統夜は゛幼馴染み゛と聞いて必死で思い出そうとした
しかし
統「………すみません、覚えてません」
シャ「……そうですか……そうでしょうね…十年以上前では…」
シャナ=ミアは悲しいそうに言った
統「……いや…覚えてないというよりその頃の事を思い出したくないだけかもしれません」
シャ「どうゆう意味ですか?」
シャナ=ミアが聞くと統夜は苦笑した
統「十年以上前という事は俺達まだ小さい頃の話ですよね?…俺その頃の事、極力思い出さないようにしてるんです」
シャ「…何故です?」
統「俺の母さんが死んだのがその頃だったからです」
シャナ=ミアに衝撃が走った
シャ「…お母様が?」
統「…ええ。その後、俺は余所に預けられました。父さんはほとんど月にいましたからね。でもそこでも色々とあって一人暮らししてからも大変で…」
シャ「…」
統「…元々物事をポジティブに考える方じゃなかったので結論としてその頃の事は思い出さない方がいいってある時思ったんでしょうね。だからそれ以来自然と思い出さないようにしてるんです」
シャ「…そうだったのですか」
統「はい……すみません何かつまらない話して」
シャ「いえ、そんな事ないです。…むしろ統夜の事をより知る事が出来ました」
そこでふと、シャナ=ミアは何かを思いついた
シャ「…統夜、ちょっと目を閉じて下さい」
統「え?あ、はい」
言われた通り統夜は目を閉じる
するとシャナ=ミアは両手で統夜の頭を掴んだ
統「え…あの何を…」
シャ「静かにして下さい」
統「は、はい」
統夜は黙った
すると額に何かが当たる
確認するためにうっすらと統夜は目を開けると目の前に目を閉じたシャナ=ミアの顔があった
統「あ あの一体何を─」
シャ「今からサイトロンと私の記憶を使い統夜の無数の記憶から私に会った頃の記憶を引き出しビジョンとして見せます」
統「は?」
シャ「いきます」
統夜の視界が白くなる
90 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 23:15:06 ID:6ZaZ7WYZ
??『あなたは誰?なんでここにいるの?』
幼い声でありながらリンとした口調で少女は少年に聞いた
??『ボク?ボク、トーヤ。「シウン トーヤ」。パパがねここに友達がいるって言ってたから来たの』
少年は蒼い髪の少女の質問に無邪気に答えた
??『パパ?パパとは誰?』
ト『パパはボクのパパだよ』
??『いや、そうじゃなくて…パパの名前は?』
ト『え?パパの名前はパパじゃないの?』
不思議そうな顔で少年は少女を見た
ト『あ、でもさっき「エなんとか殿」ってパパ呼ばれてたっけ』
??『…「エ・セルダ」?』
ト『そう、それ』
??『…そう…あなたはエ・セルダ殿のご子息なのですね』
ト『へー、パパ有名なんだ』
無邪気なトーヤを見て少女は笑った
ト『あ、そういえばキミの名前聞いてなかった』
??『わたし?…そういえばそうですね。わたしの名は「シャナ=ミア・エテルナ・フューラ」です』
ト『うわ、長い名前!?』
シ『…人の名前に文句を言うのは失礼ですよ』
ト『ごめんなさい』
素直にトーヤは謝る
ト『じゃあさ「シャナ」って呼んでいい?』
シ『…その名でわたしを呼んでいいのはわたしの父母と未来の夫だけです』
ト『えーー、じゃあボク、「ミライノオット」になる』
シ『…あなた「夫」って何かわかってる?』
ト『わかんない』
91 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 23:28:33 ID:6ZaZ7WYZ
統「…」
記憶の映像が終わると統夜はゆっくりと目を開いた
その統夜の目に最初に入ったのは今見た記憶にいた蒼い髪の少女が成長した姿だった
統「…シャナ…?」
統夜がそう呼ぶとシャナ=ミアは微笑んで統夜をみつめた
シャ「やっと……やっとその名で呼んでくれましたね」
シャナ=ミアがそう言うと統夜はすまなそうな顔で頭を下げた
統「……ごめん……」
シャ「いいんです」
シャナ=ミアの目からポロポロと涙がこぼれる
シャ「統夜が……貴方が……私を再びその名で呼んでくれた……それだけで私は貴方の全てを許します。私はそれだけを……そう呼ばれる日をずっと……待ってましたから」
統「シャナ……」
シャ「……これで決心がつきました」
統「決心?」
シャ「はい」
シャナ=ミアそう言うと涙を拭き深く息を吸いキリッとした顔で統夜を見た
シャ「私は、シャナ=ミア・エテルナ・フューラは貴方と、紫雲統夜と、統夜・セルダ・シューンと添い遂げる事を決めました」
統「………はい?」
92 :
それも名無しだ:2006/07/28(金) 23:57:56 ID:6ZaZ7WYZ
統夜はシャナ=ミアの言葉が一瞬理解出来なかった
統「あ あの…添い遂げるって…要は……その……つまり……え、えーーー!?」
統夜の顔が赤くなる
統「ほ、本気ですか?」
シャ「このような事を戯れで言う女に見えますか?」
統「………本気なのですね」
シャ「はい」
シャナ=ミアはハッキリと言った
シャ「統夜が望むのならどのような女にもなりましょう。…王位も捨てます」
統「……そんな事すれば今眠っているフューリーの人達はどうなるのです?」
この言葉にシャナ=ミアの表情が凍った
統「フューリーの人達は目覚める時を待っているのでしょう?
シャナ「そ、それは…」
統「その人達の事考えるなら今はそのような事は言ってはいけません。フューリーの人達が目覚め新天地の大地を踏めるかどうかはフューリーの王女 シャナ=ミア・エテルナ・フューラにかかっているのですから」
シャ「しかし─」
統「それに…」
シャ「それに?」
統「……俺はその願いに応えられません」
シャナ=ミア思考が止まった統「少なくとも今は」
シャ「…今は……ですか?」
ヴォーダの闇に落ちかけたシャナ=ミアの意識は続けて紡がれた統夜の言葉によってすくい上げられた
統「俺にはやらなければならない事があるんです」
シャ「…あのお三方ですか?」
統「…はい。あいつらにはまだ俺が必要なんです。失ったモノ取り戻すまで」
シャ「……」
統「あいつらが俺を頼りにしなくてもやっていけるようにする。それが俺の役目だと思っています」
シャ「…そうですか…」
シャナ=ミアは統夜を諦めかけた
統「だから─」
だがシャナ=ミアに希望は残っていた
統「俺がその役目が終わった時、俺はシャナを迎えに行きます。その時プロポーズの返事をします。シャナの望む答えを」
シャ「──統夜!」
感極まってシャナ=ミアは統夜に抱きついた
統夜も始めは驚いたものの直ぐに優しくシャナ=ミアを抱き締めた
シャ「約束ですよ?」
統「約束します」
シャ「今度は忘れないで下さいね」
統「忘れようがありませんよ、一時も」
二人はしばらくそのままでいた
93 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:16:28 ID:2rFbH7mX
シャ「ところで聞いてもいいですか?」
シャナ=ミアは統夜に聞いた
統「何です?」
シャ「そのアレはプロポーズと言うのですか?」
統「え!?アレ、プロポーズじゃなかったんですか!?」
統夜に衝撃が走る
シャ「いえ、確かにその……申込んだつもりです。…ですが…」
統「ですが何です?」
シャ「プロポーズとは男性から女性に申し込む事を言うのでは……」
統「……女性から男性に申し込んでもプロポーズと言います」
シャ「そ、そうですか」
シャナ=ミアは自分が大胆な事をしたと思い顔を赤くした
どうもシャナ=ミアの頭の中では『添い遂げる』はセーフで『プロポーズ』はアウトらしい
統「ふあ〜〜…」
統夜が欠伸をする
統「さて、寝ますしょうか」
シャ「そうですね」
シャナ=ミアにも睡魔が来た
統「おやすみなさい」
シャ「と 統夜…」
統「何です?」
シャ「その…」
シャナ=ミア顔を真っ赤にしモジモジとしながら言った
シャ「あの…一緒に寝てもいいですか?」
統「……さすがにそれは勘弁して下さい。アル=ヴァンに殺されたくありません」
シャナ=ミアは統夜の部屋に戻り統夜のベットに入った
その時シャナ=ミアは感じた
愛しい人に包まれているように
94 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:20:45 ID:2rFbH7mX
翌日、シャナ=ミアが起きたのは昼近くの時刻だった
シャナ=ミアは上体をゆっくりと起こし近くの時計を見た
シャ「……もう、こんな時間……」
アル=ヴァンが迎えに来る時間が近い事に気付くとシャナ=ミアは着替えを持っていそいそと汗を流しに風呂場に向かった
統「あ……」
途中、統夜と顔を合わせる
昨夜の事を思い出し一瞬どんな顔をすればよいか分からずシャナ=ミアは戸惑った
それは統夜も同じだったらしい
統「……」
シャ「……」
双方少し顔を赤らめてうつ向く
統「お、俺キッチンにいますから。朝食用意して……で、でもゆっくりして結構ですから」
統夜はそう言うとそそくさとキッチンの奥に消えた
残されたシャナ=ミアも統夜を待たせてはなるまいと思いと風呂場に向かう
汗を流し着替えたシャナ=ミアがキッチンに入るとすでに統夜がテーブルの上に典型的な朝食を用意して待っていた
そそくさとシャナ=ミアがテーブルにつくと統夜は聞いた
統「えっと……何か飲みます?」
シャ「え?じ、じゃあミルクティーを…」
注文を聞くと統夜はミルクティーをいれ始める
統「…ゆっくりと眠れました?」
シャ「はい、お陰さまで……本当に心地良く……」
統「…そうですか」
ミルクティーがカップに注がれる音がする。二度
統「どうぞ」
シャ「ありが─あ…」
シャナ=ミアは統夜がミルクティーを入れたカップを見て小さく声をあげた
それはカップはカップでもよくあるティーカップではなく昨夜統夜がホットミルクを入れシャナ=ミアに渡したマグカップだった
統夜も例のシャナ=ミアのモノとは色だけが違う代物をつかんでいた
中身は同じミルクティーだ
統夜なんとなくは小さく微笑んだ
シャナ=ミアもなんとなく統夜に微笑み返す
95 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:25:45 ID:2rFbH7mX
シャナ=ミアの朝食が終わり統夜が使った食器を洗い終わる頃、統夜邸にチャイムの音が鳴った
統「アル=ヴァンかな?」
シャ「恐らくはそうでしょう……荷物まとめて来ます」
統「…分かりました」
統夜は洗い物で濡れた手を拭きエプロンを取ると小走りで玄関に向かった
統「すみません待たせてしまっ──」
ドアを開けやって来た人物を見た瞬間、統夜は絶句した
統「アル……ヴァン?」
ア「…シャナ=ミア様が世話になったな統夜」
統夜の前に現れたのは確かにアル=ヴァン・ランクスその人だった
だが、かなり…いや、ひどくやつれていた
統夜が想像してた姿よりも統「………どうしたんですかその姿?」
なんとなく原因分かってはいたがあえて統夜は聞く
ア「ム……実は昨夜、カ──いや、大した事ではない気にするな」
統「…」
充分大した事だと統夜は思った
そんな時シャナ=ミアが来る
シャ「お待たせしま─」
アル=ヴァンを見てシャナ=ミアも絶句する
ア「シャナ=ミア様、お迎えに上がりました」
シャ「ア、アル=ヴァンですよね?」
シャナ=ミアは過去見たことの無い姿になっているアル=ヴァンを見て動揺している
シャ「ア アル=ヴァン…どうしたのですかその姿…」
ア「ム…実は昨夜、カ──いえ、何でもありませね気になさらぬように」
統夜の時とほぼ同じセリフに統夜は精神的にもアル=ヴァンが参っていると感じた
シャ「……統夜」
シャナ=ミアが顔を真っ赤にして統夜に耳打ちする
統「何です?」
シャ「その……地球の方はは……えっと……その……み、皆…は、激しいのです……か?」
統「え……?」
統夜はどう答えればいいか分からなかった
シャ「……統夜もそうなのですか?」
統「いや、その……」
シャ「………私………頑張ります!」
シャナ=ミアは握り拳を作る
統「そんな変な方向で頑張らないで下さい!」
96 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:29:37 ID:2rFbH7mX
シャ「統夜、お世話になりました」
シャナミアは頭を下げて言った
シャナ=ミアが行ってしまう時が来た
統「今度来る時は事前に連絡して下さいよ?」
統夜はシャナ=ミアの荷物をアル=ヴァンに渡しながら言った
統「こっちもいろいろと準備とか有りますから」
シャ「分かりました」
ア「シャナ=ミア様、お時間が」
アル=ヴァンが急かすとシャナ=ミアは頷いた
シャ「それではまた」
統「ええ」
統夜はシャナ=ミアとアル=ヴァンを見えなくなるまで見送った
ア「シャナ=ミア様」
シャ「何です?」
ア「どうやらシャナ=ミアの願いは成就したようですね?いつになくスッキリとしたお顔になってます」
シャ「……ええ……直ぐにというわけではありませんが」
ア「そうであっても成就した事には変わりません」
シャ「そうですね」
ア「…」
シャ「…」
ア「…シャナ=ミア様」
シャ「何です?」
ア「…今は騎士ではなく従兄として言わせて貰います。……良かったですね。お幸せに」
シャ「お従兄さま……」
ア「…」
シャ「…ありがとうございます」
ア「…」
シャ「…行きましょう。我が民達を目覚めさせる為に」
ア「ハッ!」
シャ「これが今の私の役目です。…そうですよね統夜…」
97 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:34:00 ID:2rFbH7mX
シャ「…何でしょうコレ?」
シャナ=ミアは一つの箱を見て頭を傾げた
議会が成功に終わりガウ・ラに戻った後荷物を整理する際にその箱は出てきた
差出人の名は無い
シャ「……統夜?」
なんとなくシャナ=ミアはそんな気がした
箱を開けてみる
シャ「あ…」
箱に入っていたのはマグカップだった
あの統夜とお揃いの
おそらく統夜は密かに自分の荷物に忍ばしていたのだとシャナ=ミアは思った
シャ「……?」
マグカップの他にもう一つ何か入っている
シャナ=ミアはそれを取り出した
シャ「…鍵?」
なんのへんてつの無いただの金属製の鍵
だが、それには手紙が添えてあった
『シャナへ
いつでも、どんな時でもシャナが望むの時、来て下さい
俺はいつでもシャナを歓迎し待ってます
統夜より』
シャ「………はい」
月の王女は蒼い星の愛しき騎士に向けて言った
Fin
98 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:36:55 ID:4P82GIq6
長時間リアタイ乙
GJ乙テッカァァァァァァァァァァァッ!!!
すげぇクオリティタカス。十分に萌えさせて頂きましたw
99 :
それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:40:47 ID:2rFbH7mX
投下終了
長すぎた?
うん、自分もちょっと後悔してる
でもな…自分SS書くと大抵長くなるんだよな…
短く書ける方々が羨ましい
また電波か書けそうなネタがでたら制作する
また、何処かのスレで
神スレだ…そしてようやく100スレ…。長かった…
>>99 見ててなんか暖かい気持ちになった…
かなり過疎ってたスレだから、多少長くても問題無いと思う。
とにかく、GJ!!!!
ロボゲ板の裏街道を歩み続けたシャナスレに遂に光りが!!
GJだ!!
お疲れ様でしたGJです
104 :
1:2006/07/29(土) 11:07:57 ID:Wwi1disc
前回>58-61
テニア「ついたー!」
シャナ「これは……海ですね?」
統夜「山です」
シャナ「え……でも」
統夜「正確には湖。ネルガルの保養地だよ。海はこんな湖よりもっともっと大きい」
シャナ「そうなのですか……」
カティア「海のキャンプは以前しましたしね」
メルア「あのキャンプは辛かったです」
シャナ「どうしてですか?」
メルア「甘いものが全然食べられなかったんです……」
シャナ「???」
統夜「さて、テントを張らないとな。その前に腹ごしらえか」
テニア「オッケー待ってました!」
カティア「統夜、荷物の中からカップ麺と水筒取ってください」
統夜「了解。テニアは豚骨ラーメンか?」
テニア「うん、そう!」
統夜「俺とカティアは無難に醤油ラーメンか。メルアは……お汁粉味? こんなのあるのか!?」
メルア「ダメですか?」
統夜「いやまあ……売ってるってことは需要はあるってことだよな……誰が買うのか知らないけど。カティア、水筒。シャナ、はい、塩ラーメンでいいだろ?」
シャナ「…………」
統夜「シャナ?」
シャナ「これはいったい……何なのですか?」
カティア「シャナさん、もしかしてカップラーメン食べたことありません?」
テニア「考えてみれば、フューリーの大使館じゃそんなの出ないよね」
シャナ「……すみません……私、不勉強ですね……」
テニア「えっ? い、いや違うよ! そういうつもりじゃなくって……」
統夜「大丈夫だよ、シャナ。俺たちのやるのを真似すればいいだけだから」
シャナ「は、はい! ……頑張ります!」
統夜「いや、そう気張るものじゃないんだが……」
メルア「美味しいです」
テニア「メルア早!?」
統夜「まずこうやってビニールを開けて、蓋を開ける。あとはお湯を注いで三分待つだけ」
シャナ「待つだけ? お料理はなさらないんですか?」
カティア「三分待てば自然にできあがるようにできてるんです、シャナさん」
シャナ「これは凄い調理器具なのですね……」
統夜「いや、調理器具ではないけど……まあいいや。じゃあお湯入れるから準備しておいて」
シャナ「分かりました。やってみます!」
統夜「それにしても、ラーメンだけってのはなんか味気ないよな」
カティア「それ、私に対する当てつけですか?」
――カリカリカリカリカリ
統夜「い、いや、そういう意味じゃないけどさ……ん? テニア、何急いでるんだ?」
――カリカリカリカリカリ
テニア「なんかなんとなく食べ物のことで負けるって屈辱なの!」
統夜「……そうか」
メルア「ごちそうさまでした」
テニア「あっ! ほら、統夜が話しかけるから!」
――カリカリカリカリカリ
統夜「それは悪かったな……シャナ、そろそろ準備できた?」
シャナ「……………………統夜様」
統夜「……分かった。ビニールは俺が剥がすよ」
アル「ラフトクランズの信号?」
従者「はい。ポイント230のE……ネルガルの保養地がある地点ですね」
アル「それはおそらく紫雲統夜のラフトクランズだろう。確かそこに行くと言っていた」
従者「紫雲統夜……名誉騎士ですか?」
アル「君も知っていると思うが、先の戦争でフューリーの平和を導いた人物だ。特別にフューリーの外にいながら、ラフトクランズの所持を許されている」
従者「存じております」
アル「彼ならば間違っても私怨のためにあれを駆ることは無いだろうな。報告は以上か?」
従者「はっ!」
アル「では下がって構わん」
従者「失礼します!」
アル「次は……連合軍との折衝か。やれやれ。一国の姫とは言え、シャナ様にこの様な激務を課しているのはどうもな。せめて今は楽しんでいらっしゃればいいが……」
テニア「そんじゃ、みんなで湖の方遊びに行こう! 行くよメルア!」
メルア「はい!」たたたたたた……!
カティア「こら! もう、二人とも……テントの組立も手伝わないで!」
統夜「いいよ、カティア。どうせすぐにできるし、カティアたちも先に行っててくれ」
カティア「そ、そうですか? 統夜がそう言うなら、お言葉に甘えようかな。それじゃあ……」
シャナ「統夜様、何か私にお手伝いできることはありますか?」
統夜「えっ? いや、俺だけでやれるから大丈夫だよ。シャナも湖の方に行ってみたらいいんじゃないか?」
シャナ「そんな、統夜様一人を働かせて、私が遊んでいるわけにはいきません。それに私はあまりこうした経験がありませんから、できるだけ色々なことに挑戦してみたいのです……」
統夜「そう……そうか。うん、分かった。じゃあ手伝ってもらおうかな」
カティア「…………」
統夜「あれ、カティア、忘れ物か?」
カティア「私も手伝います」
統夜「え、いや、別に」
カティア「手 伝 い ま す !!」
統夜「……わ、分かった。あ、ありがとう」
テニア「カティアたち遅いなぁー……」ぷかぷか
メルア「そうですねぇ……」ぷかぷか
テニア「……ん?」
メルア「どうしたんです、テニアちゃん?」
テニア「いや、今さ、あの沖の島の方で何か光らなかった?」
メルア「……何も見えませんけど」
テニア「あれ? おっかしいなぁ。今確かに光ったと思ったのに……」
メルア「灯台でもあるんでしょうか?」
テニア「んー、そんな感じでもなかったような……」
メルア「そんなことより、戻りませんか? なんだか心配です」
テニア「そだね。戻ろっか。シャナはともかく、カティアが来ないの変だもん」
――バシュッ
メルア「?」
テニア「メルアー! 何してるの? 早く早く!」
メルア「あ、はい」
??「サいトロンが記オクしている……今のニン間を知っテいる……サン人のジッ験体……。……トーヤ……」
(第二話 終)
続きキターヽ(´▽`)/
GJです!
一晩たったら続きが!!
次もヨロシクです
前回>105-107
統夜「よし……これを固定して完成だ」
テニア「あっ、テントもうできたんだ?」
カティア「そうよ。貴女たちが遊んでる間にね」
テニア「そ、そういうこと言わないでよ。カティアの意地悪」
メルア「そう言えばカティアちゃん、どうして来なかったんですか?」
カティア「え、そ、それは……どうでもいいじゃないそんなこと!」
テニア「何ムキになってるの?」
カティア「なってません!!」
シャナ「これがテント……? 今日はここに泊まるのですか?」
テニア「そうだよー。夜はバーベキュー食べて、そのあと花火もするんだから」
シャナ「…………」
統夜「シャナ?」
シャナ「あの……統夜様。こんなことを言うのは失礼かもしれませんが、フューリーの難民基金に申請すれば、当座の生活費は……」
統夜「シャナ、別に生活に困ってこういう生活してる訳じゃないから」
カティア「こういうことを楽しむのが、キャンプの目的なんですよ」
シャナ「そう……なのですか……これ、ベッドがありませんけれど、どうやって眠るのですか?」
メルア「寝袋です」
カティア「こういうの。ちゃんとシャナの分もあるから大丈夫ですよ」
シャナ「これは……ステイシスベッドの様なものですか?」
統夜「いや全然違うけど、まあシャナが納得できるならそれでいい」
テニア「びゅーん!」
カティア「テニア、振り回さないの! 火花が飛び散って危ないでしょ!?」
テニア「もう、カティアってばうるさいなぁ」
カティア「う、うるさいですって!? テ〜ニ〜ア〜!!」
テニア「きゃー、カティアが怒ったよ〜!」
メルア「これ……何ですか?」
統夜「それは打ち上げ花火だな。よし。じゃあ何発かやってくるか」
カティア「はぁ……まったくもう、テニアったら言うこと聞かないんだから」
シャナ「皆さん、楽しそうですね」
カティア「うん。まあ私たちは特に。実は私も結構楽しんでるのよ」
シャナ「ふふ。テニアさんたら、怒られたのにあんなに走り回って」
カティア「まあ、気持ちは分かるから。あんまりきつく怒ったりはできないのよね」
シャナ「テニアさんの気持ちが、ですか?」
カティア「ええ。私たちってこういう遊びがあんまりできない環境で育ったから」
シャナ「…………!」
カティア「だから今がすごく楽しいの。きっとテニアのあれは、昔の分を取り戻そうとしてるんだと思う」
シャナ「…………」
カティア「もっとも、つき合わされる統夜は大変でしょうけれど。あ! 花火が上がった!」
シャナ「……すみません。ちょっと夜風に当たってきますね……」
カティア「え……? え、ええ……」
テニア「もう、夜だと落下傘がキャッチできないのが悔しいよー」
メルア「全然見えなかったですもんね」
統夜「まあ明るくなってから探してみれば……あれ、シャナは?」
カティア「何だか、夜風に当たってくるって……」
統夜「夜風に?」
統夜「……星、綺麗だな」
シャナ「……統夜様。……そう……ですね」
統夜「シャナ、もしかしてつまらないか?」
シャナ「い、いえ。そんなことはありません。すごく楽しいです」
統夜「それならいいんだけど。なんだか心ここにあらずって感じに見えたから」
シャナ「……少し不安なんです」
統夜「フューリーのこと? でもアル=ヴァンならちゃんとやってると思うけど」
シャナ「あ、お従兄さまを疑っているという訳ではありません。ただ……」
統夜「……ただ?」
シャナ「……統夜様、今すごく平和ですよね」
統夜「ああ、平和だ。戦う理由もない」
シャナ「……統夜様は、こんなに平和でいいのかな、って思うことはありませんか?」
統夜「えっ……?」
シャナ「あ……いえ……すみません、何でも……ありません……」
統夜「シャナはさ、きっと疲れてるんだよ」
シャナ「そんなことは……」
統夜「明日の朝、湖の中島の方に行ってみようか」
シャナ「湖の……ですか?」
統夜「三人には内緒でさ。静かなところでしばらくゆっくり過ごせば、きっとシャナも気分を落ち着けられると思う」
シャナ「統夜様……。ふふ、ありがとうございます。でもきっと、帰ったらカティアさんたちに怒られますよ?」
統夜「あー……まあ、そうだな……それは怖いけど……まあどうにかするさ」
テニア「カティアー! 起きてっ! 起きて起きて!! 大変だよ!!」
カティア「何なのよもう……騒々しいわね」
メルア「まだ朝の六時です」
テニア「いいからこれ見て!!」
カティア「ん……なになに。『ちょっとシャナと一緒に湖の中島まで行ってくる。食事は用意していくから心配しなくていい。三人は適当に楽しんでてくれ。統夜』……?」
テニア「どうしよう!? ラフトクランズで行っちゃったから、中島に行く方法が……って、うわ!?」
メルア「カティアちゃん……怖い……」
カティア「テニア、携帯電話」
テニア「え、あ、は、はい」
――ピポパ……プルルルル……ガチャ
カティア「フューリー大使館ですね? 私はカティア・グリニャールです。聖騎士のアル=ヴァン・ランクスさんを呼んでください。今すぐによ!!」
統夜「さすがにこのあたりまで来ると、全然人の手が入ってる感じがしないな」
シャナ「本当に良かったんですか、統夜様?」
統夜「まあ、買い物とか、何かつき合うことで折り合いつけるさ。それに夏休みは予定ぎっしりだからな。主に遊びだけど」
シャナ「失った分を取り返す……」
統夜「ん?」
シャナ「……そう、言っていました。カティアさんが」
統夜「シャナも、休みなんてなかなかとれないんだろ? 楽しまなくちゃ」
シャナ「そう……そう、ですね……」
カティア『だから、統夜がシャナさんをてごめにしようと……!』
テニア『カティア、落ち着いてよ! 嘘はよくないってば!』
アル「ふむ。まあ、よくは分からないがそろそろ様子を見に行こうかと思っていたところだ。夕方にはお邪魔しよう」
カティア『それじゃあ遅いんです!!』
従士「失礼します!!」
アル「どうした、騒々しい。通話中だぞ」
従士「……はっ! しかし、緊急連絡なのです! ネルガルの保養地でラフトクランズの反応が確認されて」
アル「それはさっき聞いたはずだが」
従士「二機、あるんです……」
アル「……何?」
従士「ラフトクランズの反応が、二つ……申し訳ありません、反応が微弱だったせいか確認が遅れましたが……」
アル「……何だと!?」
シャナ「きゃっ!?」
??「おっと、動かないでくれよ。右目が潰れててよく見えないんだ。暴れると短剣が刺さっちまう」
統夜「シャナ!?」
??「よう、久しぶりだ。地球人の、ヒトの寝床で騒ぐ癖は直らないようだな、紫雲統夜?」
統夜「貴様は……ジュア=ム・ダルービ!!」
ジュア「名前を覚えててくれてるとはな、光栄だぜクソ野郎」
(第三話 終)
余計なレスはせず投下は纏めてくれる。キリもいいし次までの速度も速い。
職人のあるべき姿であるな。エクセレント!!
お疲れ様です
続き待ってます
前回>110->113
アル「まだ用意できないのか!」
従士「しかしオルゴンクラウドの戦闘域出力は禁止されています! 連合政府の許可なしに使用しては、外交問題に……!」
アル「くっ……」
従士「自重してください……それに向こうには紫雲統夜名誉騎士がいます」
アル「そうか……そうだな……統夜……」
ジュア「それにしてもてめえら、何でこんなところにいるんだ? のんきにデートか?」
統夜「その無礼な手を放せ、ジュア=ム・ダルービ!」
ジュア「何一人でテンパってんだよてめえ。そんなにこの小娘が大事か……ん?」
シャナ「ジュア=ム・ダルービ正騎士」
ジュア「こいつは……何だ、シャナ=ミア様じゃないか! フューリーの最高権力者が、何だっててめえみてえな地球人に」
シャナ「その手を放しなさい、ジュア=ム・ダルービ正騎士。今ならまだ無礼は許しましょう!」
ジュア「これはこれは、ご寛大な処置、涙が出そうですよ、シャナ=ミア様。けど、そいつはできませんね」
シャナ「……何ですって?」
ジュア「だいたい、俺はあんたに忠誠を誓った訳じゃないんだ。俺が命令を聞くのは総代騎士やフー=ルー様、そしてアル=ヴァン様ですよ」
統夜「貴様、ジュア=ム・ダルービ! 主君の名すら忘れたと言うのか!」
ジュア「違うね。俺はフューリーの騎士だ。シャナ=ミア様がフューリーの志を継いでいるなら俺は従う。だが……」
シャナ「っ……」
統夜「やめろ、ジュア=ム!」
ジュア「フューリーに仇なすなら、俺は迷わずこの剣を横に引く」
統夜「女子どもを人質に取るとは……騎士の心すら失ったか……」
ジュア「ああ? てめえみてえな地球人に言えることじゃねえんだよ! 見ろ、この顔をよ! ラフトクランズのおかげで真の死は免れたが、右半分が崩れてる! ここまで傷が深くなれば、もう元には戻らない! 醜いだろ、この顔はよぉ!」
統夜「だからと言って、行動までをも醜くしていい道理など無い!」
ジュア「俺はいいさ、生きてるんだからな。だが総代騎士様たちは死んだ」
シャナ「…………!」
ジュア「俺だって修復に今までかかったんだ。それすら奇跡なのに……フー=ルー様や、そして……」
シャナ「ジュア=ム・ダルービ」
ジュア「何だよてめえ……ヒトが話してる時に!」
シャナ「それで貴方の気が済むのなら、私を殺しなさい」
統夜「シャナ!?」
ジュア「ヒュゥ♪」
シャナ「ただし私を殺したら、もう金輪際地球の人達には関わらないでください。何処に行っても構いません。だから……」
ジュア「駄目だね。てめえを殺す、それからそこの地球人を殺す。三人の実験体を殺す、あのクソ女を殺す。そして全ての地球人を殺す。皆殺しだ」
統夜「ジュア=ム……貴様何処まで腐っている!」
ジュア「はっ! 腐ってるのは俺じゃない。俺以外の全員だ」
統夜「戯言を!」
ジュア「まあ、そうだな。喋ってるのにも飽きた。まずはてめえからだ、じゃあな、お姫様」
統夜「シャナ! やめろぉ!!」
――ゴゴゴゴゴゴゴ……
ジュア「何だ?」
統夜「今だシャナ、頭を下げろ! でやぁぁぁぁっ!!」ギィン!!
ジュア「ぐっ……てめえ……! しかし……これはオルゴンクラウドの空間干渉だな……目覚めたか、ラフトクランズ!!」
統夜「逃がさない、ジュア=ム!」
ジュア「ちっ」シュッ!
統夜「投げナイフ!? ……くそ、逃がしたか……。シャナ、怪我は?」
シャナ「あ、ありません……」
統夜「俺はラフトクランズのところまで戻る。ジュア=ムは必ず仕掛けてくる。シャナは隠れていてくれ!」
シャナ「……はい」
テニア「カティア……この感覚!」
メルア「サイトロンの……共震です」
カティア「いったい何が起こっているのよ!?」
ジュア「よく逃げなかったなあ、紫雲統夜?」
統夜「……大方、俺の姿が見えなかったら辺り一面薙払うつもりだったろう」
ジュア「はっはー! ご名答だ。冴えてるな!」
統夜「何処までも腐りきった奴だ! 来い、ジュア=ム・ダルービ! 統夜=セルダ・シューンの名において貴様を撃滅する!!」
ジュア「地球人が……騎士の名を語ってるんじゃねぇぇええええ!!」ガキン! バシュッ、バシュッ!
統夜「ラフトクランズ! オルゴンクラウドの密度を最高にして全面にシールド展開!」ギュイイイイ
ジュア「受け止めたか。後ろに地球人の町があるもんなあ!! だがその頭の悪さが命取りなんだよ! 死ね死ね死ね死ねぇ!!」ブゥンッ……ズシャッ
統夜「シールドが!?」
ジュア「終わりだ、偽騎士野郎!!」
統夜「ラフトクランズ、前面に向かってオルゴンライフル最高出力!!」
ジュア「何ッ!? 自分を巻き込むつもりか! オルゴンクラウド、発動しろぉ!!」ギュイイイン!
統夜「うおおおお!!」
ジュア「弾け!」バチィィ!
――シュウウウゥゥゥ……
ジュア「畜生……何なんだてめえ……超至近距離で躊躇なく撃ちやがって……」
統夜「主君のために命を賭けるのが騎士の務めだ。お前には分からないだろうがな」
ジュア「黙れ黙れ黙れ黙れぇぇええ! 地球人のてめえが騎士の様な口を叩いてるんじゃねえ!!」
統夜「来るか!!」
シャナ「二人ともやめなさい!!」
ジュア「ああん?」
統夜「シャナ!? 隠れてろって言っただろ!!」
シャナ「先の大戦以降、あらゆる戦闘行為は禁じられています! 双方剣を退きなさい」
ジュア「バカかてめえ! 聞くはずがないだろう!」
シャナ「ジュア=ム・ダルービ、貴方の言うことに理があると言うのならば、地球に住む同胞に意見を募ればいいでしょう! その後で連合政府と交渉を行えばいい。今の貴方のやっていることは、単なるテロ行為にすぎません!!」
ジュア「うるせえんだよ、裏切り者が!!」
シャナ「裏……切り……?」
統夜「貴様!」
ジュア「裏切り者だろてめえはよ! 俺たちフューリーの王でありながら、フューリーのために命を賭けていた俺たちを裏切った! てめえは俺たちを見捨てたんだ!!」
シャナ「そんな……私は……」
ジュア「だから……俺が、殺してやるよ!!」ジャキン
シャナ「……え?」
統夜「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」
――バシュッ!!!
(第四話 終)
乙です
良いとこで寸止め(´・ω・`)
ジュア「だから……俺が殺してやるよ!」
統夜「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」
――バシュッ!!!
統夜「うおおお! 俺の体はどうなってもいい!! 間に合ぇぇぇえええ!!」キイン!
ジュア「何だ? これは……馬鹿な、ラースエイレムだと!? しかも粒子を固着した……何故地球人の貴様が使える……!!!」
統夜「オルゴンクラウド、受け止めろぉぉっ!!」バシィィィ!!
ジュア「……何だよ……何だよ、何なんだよてめえは! 地球人だろぉ! 何故騎士ですらできないことを簡単にできる! そんな裏切り者のために!!」
統夜「シャナは……フューリーを……裏切ったり……してない……!」
ジュア「裏切り者だろ! シャナ様……いや、シャナ=ミアは俺たちフューリーを裏切ったんだ! その結果俺はこんな体になって、フー=ルー様やグ=ランドン様、そしてたくさんの奴らが死んだ!!」
シャナ「……っ!」
統夜「はあ……はあ……黙れ、ジュア=ム・ダルービ。それ以上の狼藉は名誉騎士の名において俺が許さない……!!」
ジュア「はあ? 名誉騎士……? 名誉騎士だと……!? 貴様が!? 名誉騎士だと!! ふざっけるんじゃねええええぇぇぇええ!!」
統夜「くっ……怒りに身を任せた攻撃など!」
ジュア「ざけんなざけんなざけんなふざけんなぁぁぁああ!! 貴様が名誉騎士だと!? そんなものこの俺が認めるものかよ!!」
統夜「ちいっ!」ガキィッ!
ジュア「名誉騎士だぁ!? 所詮、裏切り者の拝命だろうが! 認められるかクソ野郎!!」バシィッ!
統夜「ジュア=ム、貴様は騎士の風上にもおけない奴だ。主君に刃を向け、あろうことか裏切り者呼ばわりとはな!」
ジュア「黙れよてめえ! 俺の主君はフューリーだ! フューリーだけだ! 最初に裏切ったのはそこの女だ! 許せねえよ、そいつだけはな!!」
統夜「ジュア=ム! 貴様!!」
シャナ「待ってください。統夜=セルダ・シューン」
統夜「シャナ!?」
シャナ「ジュア=ム・ダルービ」
ジュア「ああ? 何だよ裏切り者!!」
シャナ「確かに私は裏切り者かもしれません。私は騎士たちが地球人を滅亡させる計画を立てていたのを知っていました。でも私はそれを止められなかった」
統夜「シャナ……」
シャナ「私はそこにいる統夜=セルダ・シューンの父親が追われていたことを知っていました。けれど私はそれを止められなかった……」
統夜「…………」
シャナ「私は月で多くの地球人たちがラースエイレムという兵器によって虐殺されていたのを知っていました! それも私には止められなかった!」
ジュア「何言ってやがる、てめえ……」
シャナ「私はたくさんの騎士たちがその手を血に染め、無意味な殺戮を繰り返しているのを知っていました! でも私は誰一人として止めることができなかった! 何故!? それは私が臆病者だったからです! すべてを知っていて、私はそれを見ているだけだった!」
ジュア「何を言ってんだぁああ!!」
シャナ「ですから貴方たち騎士の傷は私の痛みです! 貴方たち騎士の罪は私の罪です! 私はシャナ=ミア・エテルナ・フューリアの名をもって、貴方たちの罪を贖罪します!!!」
ジュア「認めねえ認めねえ認めねぇええ!! そんなもの認められるか!! そんなものを認めたらグ=ランドン様は、アル=ヴァン様は、フー=ルー様は! ……俺たちは何のために戦ったんだ!!」
統夜「……ジュア=ム、もう戦いは終わっているんだ! 俺たちが戦う理由は無い!」
ジュア「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!」ブォンッ!!
統夜「何!? しまっ……!!」
??「そこまでだ、ジュア=ム・ダルービ準騎士」
ジュア「何……!?」
??「ただちに全武装を解除してこちらに投降しろ。これはフューリー全体の意思決定機関である、シャナ=ミア様からの要請である」
ジュア「そんな……何故……何故です? 何故貴方がそこにいるんです……!? 何故俺は……貴方の向かい側にいるんです!?」
アル「聞こえなかったのかジュア=ム・ダルービ、剣を置け」
ジュア「アル=ヴァン様!!」
アル「ジュア=ム。もしも君が戦いをやめないならば、私はアル=ヴァン・ランクスの名において貴殿を全力で撃滅する」
ジュア「そんな……!」
アル「選択しろ」
ジュア「う……うう……」
アル「ジュア=ム!!」
ジュア「う……うあ……ああ……あああ……あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
統夜「…………」
アル「すまなかった。君のラフトクランズの反応と、微弱な彼のラフトクランズの反応が干渉して、すぐに対処することができなかったのだ」
統夜「……いや、大丈夫だよ、アル=ヴァン」
アル「心配はしていなかったが」
統夜「……アル=ヴァン」
アル「彼は我々が責任を持って監禁する。もっとも……」
統夜「?」
アル「……もう彼を監禁する意味が残っているとは思えないがな」
統夜「……そうだな」
アル「気にするな。君の責任ではない」
統夜「なあ、アル=ヴァン、シャナは……?」
アル「分かっているだろう? それは君の仕事だ」
統夜「……シャナ」
シャナ「統夜様」
統夜「隣、いいか?」
シャナ「あ、はい……」
統夜「…………」
シャナ「……統夜様、びっくりしてしまいましたね。まさかジュア=ム・ダルービ正騎士が生きていただなんて」
統夜「…………」
シャナ「せっかくのキャンプだったのに、台無しになってしまい……」
統夜「……シャナ、俺さ、シャナは間違ってると思う」
シャナ「……え」
統夜「俺は父さんからラフトクランズを受け継いで、地球に攻めてきたフューリーと戦った」
シャナ「それはやっぱり私のせい……ですよね」
統夜「違うよ、シャナ。誰のせいでもない。みんな状況に翻弄されながら、自分が正しいと思ったことをやっただけだ」
シャナ「でも私は……」
統夜「シャナだってそうさ。それに俺は、はっきりとそう言えるほど自分の意志で戦ってた訳じゃない」
シャナ「……そう……なんですか?」
統夜「俺だけじゃない。たぶんアル=ヴァンやカルヴィナさん、うちにいる三人だってそうだ。だからさ……」
シャナ「……統夜様?」
統夜「贖罪をするって言うなら、未来を作るならそれは誰か一人の役目じゃない。俺たち全員の役目だ」
シャナ「…………」
統夜「シャナ一人が背負うんじゃないよ。生き残った俺たちが、みんなで背負うんだ」
シャナ「……統夜様……。統夜……統夜ぁ……っ! 私怖くて……辛くて……! 私のせいでたくさんの人が死んだのに!」
統夜「シャナ……」
シャナ「カティアさんや、たくさんの人が不幸な目にあって! なのに、それなのに! 私はこんなに何の苦労もせず生きていて……!」
統夜「今は気が済むまで泣くといい、俺が側にいてやるから……」
アル「……行かなくていいのか?」
カティア「……そんな野暮なことしませんよ」
テニア「ちょっと納得いかないけどね……ってメルア、邪魔しちゃダメだって!」
メルア「だって統夜さんが……!」
テニア「こういう時はね、黙って見守ってあげるのもいい女の秘訣なんだよ」
カティア「ま、そういうことね」
メルア「……納得できません」
アル「大人だな」
カティア「大人ですもの」
アル「おや……あれは……。……キスの体制に入ったか」
カティア「そこまで許せるかぁっ!! テニア、メルア、行くわよ!!」
テニア「うん!!」
メルア「はいっ!!」
三人「こらーーっ! 統夜(さん)ーー!!」
アル「ふ……やれやれ」
アル「貴方が守ろうとした未来は、ゆっくりと、しかし確実に育っていますよ……エ=セルダ様……」
(完)
世界中の乙を集めても君に届けたい想いに足りない。
長編乙です。
つGJ
過疎・・・・(´;ω;`)ブワァ
嘆く暇があったらGJを送るんだよ!
>123
長編GJ!
>>123 今更だがGJを贈らせてもらう。受け取ってくれぇ!!
ジュア「だから……俺が殺してやるよ!」ジャキン
シャナ「……え?」
統夜「やめろぉぉぉぉ!!」
――ばしゅっ!
――ぼかーん!
――パァァァァ……
統夜「シャ、シャナ……そんな……」
シャナ「守るから……本当の私の想いが、あなたを守るから……」
統夜「……いけるぞ! マウアー!!」
誠にかってながら、そして深夜なのに投下させてもらいます。
評判如何で続けさせていただきます。
パロ分多めの予定です。
『またいつか、お会いしましょう』
『その時には、たくさんお話ししましょうね!』
「成程ね〜、シャナちゃんがいきなり電話でそんな事言い出した訳か〜。」
俺は眠い目をこすりながら、食い逃した朝食代わりを十秒チャージした。
「チャージなどさs」
マサキ、黙ってろ。こっちは夜の二時までテニアの宿題を見ていたんだ。甲児がからんできてただでさえ鬱陶しいんだ。話す俺もおれだが。
「鬱陶しいってなんだよ、まぁ、ともかくだ。それは気を付ける必要があるぞ、統夜。」
やめてくれ、ただでさえクラスの男子(この二人と相良は除くが)が敵にまわっているのに、これ以上面倒事がおきるのはこりごりだ……。
「そんなこといってもな、お姫様っつーのはいきなりとんでもねぇ事やらかすもんだぜ?事前に連絡があっただけマシだよ。」
甲児が偉そうに言う。ずいぶん自信がおありのようだが、根拠でもあるのか?
「お前、この前テッサちゃんが来た時のこと憶えてるか?相良のために任務捨ててまで来たんだぜ?あーいうもんだぜ、お姫様って。俺はそれに関しちゃ一家言あるんだぜ?」
それはもう聞いた、たしかマリアとかなんとかいう女の子だろ?いい加減さやかさんにばらすぞ、このエロ魔神皇帝。
甲児が自慢話を始めようとした所で、神楽坂先生が入ってきた。朝のHRの始まりだ。
「えーと、今日から一週間素敵なお友達が増えま〜す!はい、入ってくださ〜い!」
転校生か?いや、一週間ってことは交換留学生ってやつか。
どんなやt…………へっ?
どこかで見覚えのある髪だ。トルコ石のように蒼く長い髪。……………いや、そんなはずはない。あの人は政務で忙しくてこんな………。
彼女が名前を黒板に書く。かくして俺の望みは絶たれた。
「シャナ=ミア・エテルナ・フューナです…。皆様、一週間よろしくお願い致します。」
次回、二時間目『逃げろ統夜!撃て宗介!OK忍!』
お楽しみに!
Good work もといGJ
二時間目がとても楽しみですな
>>132-134 その容量ならレス纏めて改行も揃えてくれると読みやすいッス。
何はともあれ乙でした。次回にも超期待。
シャナ「お姉さまひどいです……」
カルビ「そんな声出してもダメなもんはダメよ。うちは三人とも仕事があるんだから」
子猫「にぃ〜」
カルビ「その間の世話はどうするつもり? 誰も家にいないのに」
シャナ「……大使館に連れていきます」
カルビ「そんなことできる訳がないでしょう。もう少し考えてから言うことね」
シャナ「…………」
アル「カルヴィナ、シャナ様も悪気があって言っているわけでは……」
カルビ「そんなことは私だって分かっているわよ。じゃあアル、貴方、大使館で仕事をほったらかして猫の世話するって言うの?」
アル「……いや、それはできないが」
カルビ「だったら黙ってて」
アル「む……」
シャナ「お姉さまは意地悪です……」
カルビ「そう? そう思うなら思いなさい。でもその子猫を飼うのは許可しないわよ。2、3日中に元いた場所に戻してくることね」
シャナ「…………」
アル「シャナ様、お気持ちは分かりますが、そろそろお時間です」
カルビ「まったく……シャナ、これでこの話はおしまい。二人ともお弁当は持ったわね?」
アル「ああ。私が二人分持った」
カルビ「じゃあ行ってらっしゃい」
――ガチャ
アル「さ、シャナ様……」
シャナ「……ルヴィナお姉さまの……」
カルビ「ん?」
シャナ「……カルヴィナさんのバカ」
――バタン!
アル「……すまない、カルヴィナ。シャナ様は……」
カルビ「分かってるわよ。行ってきなさい」
アル「ああ、行ってくる」
――バタン……
カルビ「……ふう。やれやれ。私は子持ちじゃないのよ、分かってる?」
子猫「にゃ〜?」
カルビ「ま、貴方に言っても仕方ないわね。……さて私もそろそろ準備するか」
シャナ「…………」
アル「シャナ様……」
シャナ「……分かっています。今日の予定はどうなっているのですか?」
アル「はっ。今日はフューリーの自治体受け入れについて連合政府高官と折衝をすることになっています。それから、フューリーの地球文化受け入れ政策の原案がまとまりましたので、その検討を」
シャナ「A市で起こった傷害事件はどうなりました?」
アル「当初は被害者がフューリーだったという点で問題視されていましたが。どうやら単なる意見の食い違いの様です。人種差別に発展することはないかと」
シャナ「そうですか……では、現地の警察組織に任せましょう。行政機関にフューリーは入っているのですね?」
アル「はい。紛争の火種にならないよう各行政組織に監査機関は設けてあります」
シャナ「ふう……紛争ですか……」
アル「シャナ様、どうなさいました?」
シャナ「……いえ、何でもありません」
子猫「にゃ〜」
カティア「……カルヴィナさん、その猫どうしたんですか?」
カルビ「シャナが拾ってきたのよ。家に置いておく訳にもいかないでしょう?」
カティア「……ホワイト・リンクス」
子猫「にゃ〜」
カルビ「何?」
カティア「あ、いえ。何でもありません。……飼うんですか?」
カルビ「まさか。うちにそんな余裕は無いわ」
カティア「えっ? カルヴィナさんの家ってそんなに貧乏なんですか!?」
カルビ「そうじゃない。構ってあげられる余裕が無いってこと。三人とも、不規則な就業時間だものね」
カティア「そうか。カルヴィナさんのところは全員仕事していますものね」
カルビ「そう。そういうことをね、理解してはいるはずなのよ、あの子」
カティア「あの子……シャナ=ミアさんですね?」
カルビ「でも理解はしているけれど、感情がまだ追いついてない。一言で言うと……」
カティア「一言で言うと?」
カルビ「子供」
シャナ「くしゃん!」
アル「シャナ様? クーラーの設定温度が低すぎたでしょうか」
シャナ「あ、いえ、大丈夫です。続けてください、アル=ヴァン・ランクス」
アル「はっ。フューリーの補助施設の建設ですが……」
シャナ「確か、就職、住居の斡旋や一時宿泊施設を作るのでしたよね」
アル「はい。現在建設予定地を買収中です」
シャナ「買収ですか……あまりいい言葉ではありませんけれど」
アル「本日、予定地内の孤児院の買収を行っています」
シャナ「孤児院?」
アル「はい。担当者はカルヴィナ・クーランジュ」
カルビ「さて、これで今日の仕事は終わりね」
カティア「意外とすんなり終わりましたね」
カルビ「まあね。色々と準備してあったから」
カティア「準備?」
カルビ「ん? カティア、書類に目を通してなかったの?」
カティア「あ、え、ええと……すみません」
カルビ「次からはちゃんと目を通しておいてくれないと困るわよ。貴女は私の秘書なんだから」
シャナ「カルヴィナさん!」
カルビ「……シャナ? それにアル=ヴァンも。どうしたのよ、いったい」
アル「いや、それがだな……」
シャナ「……カルヴィナさん、見損ないました。私は貴女を信じていたのに!」
カルビ「……やれやれ。いったい何だってのよ」
カティア「あの……本当にいいんですか、アル=ヴァンさん」
アル「構わん。それよりも、君を巻き込んでしまって、頭を下げるのはこちらの方だ」
カティア「い、いえ。それはいいんですけど!」
アル「しかし……本当にそのデラックスジャンボパフェでいいのか? 君が甘いもの好きとは聞いていなかったが」
カティア「う……。い、いいんです! メルアが食べてるの見てて、私もちょっとだけ……ほんのちょっとだけ食べてみたくなっただけですから!」
アル「……なるほど」
シャナ「カルヴィナさん、孤児院を買収したそうですね」
カルビ「ええ、そうよ。全世界のフューリーを保護する機関……俗称”大使館”の命令でね」
シャナ「……迂闊でした。私もきちんとチェックするべきだったと反省しています」
カルビ「そう。反省しているの」
シャナ「カルヴィナさんは何も感じないんですか!? 身をよりそって生きている家族を破壊して!」
カルビ「猫ね」
シャナ「え?」
カルビ「猫の問題と同じ」
シャナ「猫?」
カルビ「シャナ、貴女、朝猫のことで癇癪を起こしたでしょう。もちろん覚えてるわね? それと今の貴女の癇癪は同じだって言ってるの」
シャナ「カルヴィナさん、きちんと役職名で呼んでください」
カルビ「シャナ、その問題の孤児院の書類に目は通した?」
シャナ「ですから役職名で……書類?」
カルビ「借金二千五百万。あの孤児院はね、もうとっくに機能しなくなってたの」
シャナ「でも……」
カルビ「貴女が手を差し伸べれば、もしかしたら今はうまくいくかもしれないわね。でもそれでどうするの?」
シャナ「どうする……って……」
カルビ「貴女が拾った猫、貴女が可哀想だと思う気持ちはわかるわ。でも貴女が拾ったせいで、あの猫は他の誰かに拾われる可能性を失ったのよ。そして貴女にあの子の世話はできない」
シャナ「だって……」
カルビ「もしも自分が誰かを助けたいと思うのなら、最後まで死に物狂いで責任を負いなさい。中途半端な覚悟で他人を助けようなんて思っちゃいけないのよ」
シャナ「……じゃあカルヴィナさんは、自分は関係ないからって見過ごせって言うんですか……」
カルビ「そうじゃないわ。方法はあるのよ。いつだって……あったのよ」
シャナ「お姉さま……?」
カルビ「まあいいわ、私は仕事に戻る。カティア、行くわよ」
カティア「え、も、もうですか!? まだ半分しか食べて……」
カルビ「……行くわよ」
カティア「は、はい……」
シャナ「…………」
アル「……シャナ様」
シャナ「……何ですか」
アル「あの孤児院の従業員、子どもなどは、地方の孤児院に一括加入することになっています」
シャナ「えっ……?」
アル「手配したのは……書類には記載されていませんが、カルヴィナです。破産寸前で少ない人数とは言え、全員一度に受け入れられる施設を探すのに、かなり骨を折ったようです」
シャナ「……そう……なんですか……」
アル「そういうやり方もある……ということです」
シャナ「私は、まだまだ未熟なのですね」
アル「しかし成長しています」
シャナ「お姉さま……すみませんでした……」
カルビ「別に気にしちゃいないわよ」
シャナ「子猫は私がもらい手を探すことにします。飼うことは……私が助けることはできなくても、この子のためにできることがあるって分かりましたから」
カルビ「そう」
シャナ「自分の望むこと、自分にできること。それをしっかり理解するのが大事……なんですよね?」
カルビ「それが分かったら及第点ね。まあいいわ。昼間は私が面倒見るわよ。仕事に連れていくことになるけれど」
シャナ「えっ……お姉さま!?」
アル「カルヴィナ……それでは君が大変では……」
カルビ「私は外回り中心だもの、別に問題ないわ。カティアも気に入ってたみたいだし。それともアル、貴方、大使館で仕事をほったらかして猫の世話するって言うの?」
アル「……いや、それはできないが」
カルビ「だったら黙ってて」
アル「む……」
シャナ「……お姉さま、大好きです!」
今回は短編です
今回の反省点
・前回はシリアス統夜やったから、今回はコメディカルビやろうとしたのですが、見返してみても笑えるところが見あたりません
・「お姉さま」は純然たる趣味
・シャナの家族愛に飢えてる感じ出そうと思ったのですが、どうにも盛り込めませんでした、まる
>>136 読みにくくてすいません、なんせ携帯からなもんで………。
字数かぞえるとか、工夫してみま
す。あと、設定が入り乱れるので、
そこのところよろしくお願いします。
俺・・・勇気を出して告白するよ
このスレの職人さん達みんな大好きだぁぁぁ!!
二時間目、始まるよ!
二時間目『逃げろ統夜!撃て宗介!OK忍!』
チャイムが鳴って、昼休みになったの事を告げる。それと同時に少女が四人、
そして授業中俺に向かって目から怪光線を放ってきた野郎共がやって来る。機械
獣か、貴様ら。
「………おい、紫雲。」
「……さっきの話」
「じっくり聞かせてもらおうじゃねぇか、あ?」
「テメーは俺を怒らせた」
「あたしたちも………」
「一体どうなっているのかしりたいですよ。ねぇ、カティアちゃん。」
「ホンット、観念しなさい、統夜」
知るか、というよりこっちが逆に聞きたい気分だ。
「ほう………」
「このごに及んでとぼけるとはな………」
「忘れとは言わせねえぞ、朝のこと………!」
「やれやれだぜ」
そうだ時間は朝に遡る。シャナがいきなり転入してくるという事で、しかし俺
には何も知らされてなかったわけで。
さて、テックセッターにテッククリスタルが欠かせないように、転校生にも質
問コーナーというやつが欠かせない。しかし、さすがにフューリーの代表という
事もあり、みんな突っ込んだ質問はしてこない。俺が安心して一息ついた瞬間だ
った。
「もう質問はないかしら?それじゃ、席は……」
「は〜い!」
「あら?まだシャナさんに質問があるの、秋津君?」
へっ?
「はい!どうしても気になって…。シャナさんに気になる人っているんですか?」
………マサト、いやマサキぃぃぃぃぃ!一気に野郎共が聞耳を立てる。
「………気になる、と言いますより、心に決めた方ならいらっしゃいます…。」
殺気を感じる。そばにそんなやつがいたら今にもコロスってぐらいに。しかし、
いくらなんでも俺もそんなこと初めて聞い………
「………そこにいらっしゃる、紫雲統夜です…………(ポッ)」
( ゚Д゚)
( ゚Д゚ )
へっ?っていや、こっちみんな。
そうして今に至る。怒りの視線が痛い中、ひとり笑顔の少女がいた。
シャナだ。
「……統夜、学食とやらに行きましょう。私、そういうものはまだ食べたことがないので……」
さすがはフューリーの元首、このプレッシャーでもなんともない。
「シャナ様……ひとつよろしいですか?今朝のあの発言はいったい……」
「統夜はあたしたちのモンだよ!シャナ様と言えども遠慮しないよ!」
「そうです!統夜さんは誰にも渡しません!」
野郎共の怒りのボルテージが上がっている。まずいな………。俺のサイトロンが
そう告げていた。
とりあえず、ここは四人を連れて移動する必要がある。先に四人とも食堂に行っていてくれ。
「……お待ちしています。」
「一応聞いておく、墓には何て書けばいい?」
「カティアちゃん、テニアちゃん、メルアちゃんと同居の上に、お姫様だぁ?」
「それ、なんてギャルゲだゴルァァァ!」
さて、こいつらから逃げねばならない。しょうがない、最終手段だ。相良、頼む。
「了解した!目標を鎮圧する!」
相良がゴム弾を乱射するのを横目でみつつ、俺は教室を後にした。
あとマサキ、いつかヴォーダの闇に沈めてやる。
なんとか逃げれた統夜!食堂で四人といた人物は、なっなんと!
次回、お姫様がやって来た!三時間目「お姫様でハッスル!くノ一でハッスル!スナイパーでハッスル!」お楽しみに!
投下乙
3時間目も楽しみだな
乙やGJだけでなく、どこが気に入ったかも言ってあげると職人さんが居着くんじゃないかな
>143
安心しろ
自分もお前が大好きだ
お前の様な奴がいるから
自分達はSSが書けるんだ
気に入って貰えるSSを書こうとするんだ
>150
すごく死亡フラグにみえた。
そして自分はここにSS書いてる人も、gjしてる人も好き。
良い意味でラノベみたいでgj
>>151 それはいーちゃんみたいなやつが住民の中にいるという……………
ごめん、スレ違い。早く三時間目書くよ。
かはは。傑作だぜ
154 :
それも名無しだ:2006/08/13(日) 11:19:24 ID:bJvX6uLt
(*ノωノ)あぷう
シャア?
保守
157 :
それも名無しだ:2006/08/19(土) 09:33:03 ID:UEQgG10e
過疎ってる
ならば、シャナ様分チャージッ!!
チャージなどさせるか!
だか、シャナ分ならさせてやらんこともない!
また過疎ってる…(´・ω・`)
と、いうわけで現在SS制作中
中々の難産ゆえ時間かかるかも
これだけっていうのも悪いんで
話題投下
シャナと統夜が結ばれるとしたら
・統夜がシャナの元に婿入り
・シャナが統夜の元に嫁入り
どっちが萌える?
個人的には自分はシャナが王女で在ることを捨て統夜の元に嫁入りが萌える派
この場合統夜は専業主夫かシャナが統夜の為に一生懸命家事を覚えようとする新妻がいい
>>160後者、自分はシャナが少し押し掛け女房チックな感じに迫るってのが…
シャナのキャラじゃねーかな。
それはそうとSS頑張って、楽しみにしている。
>>160 両方萌える
前者なら統夜が恋人として騎士としてシャナのために頑張る姿に萌えるし、
後者ならシャナが統夜のために慣れない家事や地球での生活に頑張る姿に萌える
>>160 萌える、というか設定上嫁入りのほうになるのではないだろうか?
根拠としてはエンディングのニュース中でのシャナ=ミアの扱いで
彼女を紹介する文中に『シャナ=ミア・エテルナ』氏とだけあり
フューリアの文字が無かったことから
形だけのこととはいえフューリーから王族と言う存在は消えて
民主主義的形態をとることになったとも取れるので
そうなればわざわざシャナ=ミアの方の家名を残す必要は無くなるのではないだろうか。
164 :
それも名無しだ:2006/08/23(水) 21:06:09 ID:Y+hNX5W+
>>160前者
統夜が騎士としてシャナを守るために一生懸命頑張る姿に萌える
どっちも無し。
理由はシャナはアル=ヴァンが好きだから。
統夜の幼馴染みではあっても好意を抱いていたとは一言も書いてないし。
統夜も幼馴染みだなんて覚えてないし好意を抱いてないなら別にそんな設定イラねーじゃん
なんで幼馴染みなんだよ
>>165 アルが好きだとも一言書いてない件。
>>160 じゃあ前者で、統夜がフューリーの王に成り上がるサクセスストーリーをば。
>>167 あれ?おかしいな。確かwikiにはアル=ヴァンを巡って
カルヴィナのライバルになるって書いてあったが…?
しっかしこの人ほど幼馴染みの設定を活かしきれてない人物はいないよな。
何のためにこんな設定つけたんだが…
割と捏造や勘違いが跋扈しているのだよ
>>168 カルヴィナルートをやり直せば
その記述が誤解だとわかるぞ
wikiなんぞを信用するほうが悪い
シャナはフューリーに残された唯一の王族らしいから
それが駆け落ちしたら遺されたフューリーが大変だ
そこで敗戦に落ち込む国民を慰めるため、
かつての英雄の子息であり、更に反逆者グ=ランドンを討ち取った、
最早大英雄と呼んでいい統夜=セルダ=シューンとシャナ=ミア姫君との婚姻を推し進める計画
思いっきり政治的な結婚ながらも満更でない両人というのが
「あの時点で起きてる」皇族の最上位じゃなかったっけ?
EDの後ならシャナより上位の皇族も目覚ましてる筈
保守あげ
カティアスレ・テニアスレ…定期的にSS職人登場
メルアスレ…たまにSS職人登場、最近絵師が登場
大丈夫かシャナスレ…
あの三人のスレと比べるのはあまりにも酷すぎる
黒いのが嫌いな人は以下スルーよろ。このスレでは初投下。
・異文化コミュニケーション@
シャナ「アル=ヴァン」
アル「はい」
シャナ「長い間、ガウ・ラにいて忘れていましたが地球とはこのような地だったのですね」
アル「ええ、四季折々と申していました」
シャナ「暑いですね」(氷水バケツに足突っ込んで)
アル「ええ、暑いです」(同じく)
シャナ「外に出る人の気が知れません」
アル「・・・それはどうかと思いますが・・・」
シャナ「油断すると蚊が飛んできますし」
アル「踏み込みの甘い蚊は切り払っておりますので問題ありません」
シャナ「(蚊なんて)死ねばいいのに」
アル「・・・・・・は?」
シャナ「それにしても暑いですね。アル=ヴァン、アイスを」
・異文化コミュニケーションA
シャナ「それにしても統夜の国の文化は不思議です」
アル「は、神秘性がありますね」
シャナ「そうではありません。この国の方々は挨拶をする時にお辞儀をなさるでしょう?」
アル「はい・・・それが不思議と?」
シャナ「だってそうじゃありませんか。お互い頭をぶつけそうなほどお辞儀をして。しかもする人によってお辞儀の深さも違うのですよ?」
アル「そこまでは見ていませんが・・・」
シャナ「この前、カルヴィナさんからお借りした書物を拝見したところ、お辞儀にも女性ならではのやり方があるようですよ」
アル「初耳です」
シャナ「丁度、統夜の家の前なので実践しますね」
アル「はっ、学ばせてもらいます」
統夜「(ガチャ)二人ともいらっしゃい」
シャナ「押忍! 捨那です、夜露死苦!!」(ガン見)
アル「・・・シャナ様、それは違うと思います」
統夜「!?!?!?」
アル「統夜もまるで人工知能が破壊された時のようになっていますから」
シャナ「ああ、ごめんあそばせ、統夜様」
統夜「あ、ああ・・・どうぞ・・・」
お粗末
>>177 上手い!
本当にやりそうなところが怖いが。
捕手
チャージ!
チャージなどさせるか、とでも言って欲しかったのかもしれんがね
そういや会話シーンで見た目どおりの年齢だって言っているけど、これは
@シャナ=ミア母妊娠した状態でステイシス・ベッドで眠りにつく。
目覚めた後に出産、その際かその後母死亡で王族最高位へ
か
A両親眠りから目覚めた後、母妊娠出産、その後両親死ぬか再び眠りにつくかして王族最高位へ
かどっちだろう?
B試験管ベビー
ってやつかもしれん。
自分はAだと思ってた
@は・・・有り得なくもないんだろうけど
想像はしたくない・・・かなぁ
いやらしいまでに世間知らずで天然なシャナ様を見たくなければスルーぷりーず
・原因と結果
(統夜宅にて)
シャナ「こっこれは!」
統夜「あー、それは、あいつらが買ってきた本だよ」
シャナ「こ、こんな学術的に素晴らしい本が市販されているとは・・・」
統夜「(『コンニチワ赤ちゃん』が?)えーっと・・・もしかして、赤ちゃんがどこから来るとかって」
シャナ「アル=ヴァンは宇宙コウノトリという鳥が運んでくると言っていました」
統夜(子供だましにも程があるぞ、アル=ヴァン! 騎士道不覚悟!)
シャナ「そうですか・・・。ではカルヴィナ様とアル=ヴァンもカタチは違いますが、そういう行為をやっていたのですね」
統夜「・・・具体的に聞いてもいいですか・・・? あ、いや、興味本位なので答えたくない場合は結構ですよ・・・」
シャナ「カルヴィナ様に首輪を付けたり、注射みたいなのを――」
統夜「ちょっちょっやっぱいいです、話さなくていいです!!」
シャナ「それは残念です。これからが面白いのに」
統夜「は・・・ははっ・・・。(やっぱりベッドではそっちかアル=ヴァン! ジュア・ムがあの世で泣いてるぞ!!)」
シャナ「では私はどのようにして生まれたのでしょうか・・・?」
統夜「・・・え? あ、そういえばシャナ=ミアの親は・・・?」
シャナ「重い話も何なので、実演しながら考えましょう」
統夜「え?」
シャナ「えーい」(バサァ!)
シャナ=ミアwith裸エプロン爆誕!!
統夜「何その古典的なコスチュームチェンジ!?(がびーん)」
シャナ「カティアさんから貸してもらった統夜様の本に殿方にはこういうのが好みだと・・・」
統夜「いきなりやられてもびっくりするだけです!!(カティア又貸しかァー!!)」
シャナ「ダメですか?(くるくる回転)」
統夜「ちょっちょっと見えてるからこの人はぁぁぁぁぁ!?」
(ドアをノックする音)
アルの声「シャナ=ミア様、そろそろお時間ですが・・・」
シャナ「ああ、アル=ヴァン、いい所に来ました。入って見てくれませんか?」
統夜「いやぁぁぁぁ!! 入ってこないでアル=ヴァァァァン!!」
続かない
流れを読むようでそうじゃないネタでごめんなさい。
保守
ここまで過疎とGJが入れ替わるスレも珍しい 今更かもしれないがマジでGJ
騎士と姫ってベタベタで素敵だな
ちゅどーん!
かなめ「またオノレかぁぁぁぁぁッ!」(スパーン)
宗介「痛いぞ、千鳥」
統夜「……相良、シャナ=ミアの護衛任務を受けたからってやりすぎだ」
宗介「紫雲、任務の内容は軽々しく話すべきではない。
敵対勢力に内容を聞かれては警戒される恐れがある」
カティア「どう見てもバレバレです」
メルア「本当にありがとうございました」
かなめ「あたしン時から何も学習してないのか、この戦争馬鹿はッ!」
シャナ「私一人の護衛にこれほどの武装が必要なんて……学校とは危険な場所なのですね。
千鳥様の、そのハリセンと呼ばれるものの太刀捌きも、そのような中で修得なされたのですか?」
かなめ「ちっがぁぁぁぁぁうッ!」
テニア「わーっ、かなめ落ち着いて! 殿中でござる殿中でござる!
へタすりゃフューリーと外交問題になっちゃうから!」
統夜「……神様、俺に再び平穏な学生生活は返ってこないんでしょうか」
宗介「神とは人の心の中にだけいる、役に立たない幻の全能者だと聞いたが」
統夜「わざわざトドメ刺してくれるな……てゆーかお前、ムスリムじゃなかったのか?」
ぶっちゃけ宗介の最後のフレーズを使いたくて書いた。
後悔はしていない。していないんじゃないかな。してないと思う。ま、ちょっとは(ry
Dにフルメタがでてたら宗介と助手は昔馴染みの傭兵仲間になりそうだよな
ってここJの関連スレ(ry
ED後統夜が総代に就任すればいいじゃない
父親の名声もあるし功績も有るし
フーを生き残らせて補佐させれば問題無さそう
むしろ鹵獲したラフトにフーが乗っていて方がしっくりくるんだが
統夜の親父憑依で説得できなかったのかね
赤よりは白だねクローよりもライフルだ
・総監督エ=セルダ、アシュアリー社プロデュース
幼馴染系活動的女子テニア、同級生お姉さん的存在カティア、天然系おっとり娘メルア、
年上武道派クールビューティのフー、隣のおねーさんカルヴィナ、そしてお嬢様兼アイドル存在シャナ。
その他、面倒見のいい先輩アルや絶望オッサン、因縁付けて来るワカメ予備軍など
サブキャラクターは多彩!
シャナ「統夜様、こんな設定でいいご身分ですね?」
統夜「はい!?」
シャナ「・・・ってジュア=ムが吐き捨てるように言っていましたよ」
統夜「ジュアァァァァァム!!」(スピード覚醒)
シャナ「あ・・・行っちゃいましたね」
テニア「今のホント?」
シャナ「酔ったカルヴィナさんが言ってたことを私が脚色しました♪」
テニア(・・・これって天然なのカナ・・・?)
統夜「ジュア=ムゥゥゥゥ!! 俺の上腕二頭筋が怒り狂っているんだよぉ!」
ジュア「なっ、なっなっ!?」
統夜「騎士道不覚悟ぉぉぉぉぉぉッ!!」
どかーん
宗介「昔、情報を大袈裟に報告する兵士がいてな。その兵士の生命は早々に断たれる
ことになったが、兵士の所属していた部隊の情報セキュリティは進歩したという。
というわけで千鳥、ウワサ話とて油断ならん。話す者には必罰を――」
すぱーん
宗介「痛いぞ、千鳥(すぱーん)待て、何を(すぱーん)聞いて(すぱーん)連ぞ(すぱーん)」
千鳥「キモいゲームみたいなウワサなんか誰が信じるってのよ阿呆!」
・・・なぜかシャナの愚にもつかぬ話は陣内高校にウワサとしてきっちり75日残り続けたという・・・
統夜にあのセリフを言わせたくて書いたが、妙な電波が混信したようだ。
ちょっとエンタングルしてくる。
OGでは目立てるといいな
Dと共演して南極での完璧親父戦で祈りを捧げたり歌口ずさんだりとか
いっとぅいずぐっどあいでぃあ
フューリー四十数億年の知識を生かして解説役に
シャナ「あれは間違いありません。フューリーの記録に残る破滅の王…」
ジョッシュ「知っているのか、シャナ=ミア姫」
シャナ「あ、あの姿…まさか、太古の記録に残るデュミナス…実在していたなんて」
ラウル「なんだって!?し、知っているのかシャナ!」
シャナ「この威圧感は覚えがあります…修羅の王たる方ですね」
修羅王「うぬは…フューリーの」
シャナ「やはり…あれこそはフューリーが予見していた姿、AI1そのもの…」
アクア「そんなことまで知ってるの!?」
シャナ「あの鉄球は記録に残っていました、間違いなくドバン家のもの」
バラン「ほほう、かの名高きフューリーの姫君か」
シャナ「この感覚…!フューリーの記録に見たことがあります、紛れもなくディス・レヴ…」
クォヴレー「フッ、我々は大した姫を仲間にしたものだな」
壁際のいぶし銀、およびクールスパイの情報収集能力を遥かに上回っておりますな。
>>197 その会話だと
シャナがサブパイとして選択可能にならないと無理なのでは
流れぶった切って投下。
(気力−10)
「……相良宗介軍曹、状況の説明を頼む」
「了解した。
カルヴィナ・クーランジュ殿、アル=ヴァン・ランクス殿、シャナ=ミア・エテルナ殿の三名と下校中に遭遇。
カティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイアの三名が歓待と称して、
クーランジュ殿が持ち込んだ各種アルコール飲料で宴会を開始。
クルツと兜甲児も参加を希望していたが、それぞれマオ曹長と弓さやか嬢に制裁を加えられ、却下された。
なお、千鳥は危険を察知したのか、参加を促されたが拒否している。
主客であるお前が居なかったことから、開始してからまだ1時間というところだ」
「1時間でコレか!?」
統夜、魂の叫び。
部屋は既に各種おつまみの袋、空になった瓶、缶で足の踏み場も無い。
その中に埋もれるように3人娘が恥じらいも何もあったものではない格好で眠っている。
しかも各員、涎と鼻提灯のおまけつき。
とりあえず、後始末だけでン時間コースは確実だろう。
『絶望せよおおおぉぉぉをおををををぉぉををぉぉぉををををを!』
(気力−30)
薄れかける意識の中、何やら川の向こうで
父と肩を組んだ総代がごっつええ笑顔で手招きしていたのは気のせいだ。
気のせいだと言ってください、後生ですから。
「肯定だ。ただし、護衛である俺は飲んでいない。
クーランジュ殿の勧め、および強制もあったが、
飲み込んだふりをして廃棄した、問題ない。
本来は毒物を」
「もういい、OK、わかった」
もう勘弁してつかあさい。
心底疲れ切った表情でうなだれる統夜。
「あ〜はあひゃはは、ほぉ〜らアル=ヴァン、家主サマのお帰りよぉ〜あひゃはひゃひゃっはは」
(気力−100)
いよいよ膝から力が抜け、くずおれる人の彫像(注:生身です)が出来上がる。
アンタは一体何なんだ。
おかしいですよカルヴィナさん。
「……アル=ヴァンもなんで―――」
言いかけて、統夜は気付いた。
アル=ヴァンの瞳が、ここではないどこか遠くを見つめていることに。
首にはカルヴィナの腕が巻き付き、身動きすら許されない。
その姿はまさに、生贄の子羊。
一瞬のアイコンタクトで全てを察する辺り、統夜も被害担当が板に付いたということか。
その事に思い至った自分が少し悲しくなった。
「で、統夜、すまないのだが……」
アル=ヴァンがチラチラと視線を送る。
その先には。
「う゛………」
真っ青な顔をして口元を押さえるシャナ=ミア。
『絶望せよおおおぉぉぉをおををををぉぉををぉぉぉををををを!』
「くっそおおおおおお! やれってんなら、やってやるさ!」
脳内に響くヴォーダの呼び声を振り切るように叫び、
シャナ=ミアを抱え上げてトイレに向かう統夜。
その後ろでアル=ヴァンは申し訳なさそうに目を伏せる。
「ア〜ル〜=ヴァ〜ン〜、どぉ〜したのよぉ〜。
わらひの 愛 の こ も っ た 酒が飲めないっていうのぉ〜?」
もうしばらくは山猫さんの相手をするほかあるまい。
憂いは断った、あとは逝くのみ。
「…………」
トイレのドアノブが、壊れていた。
「数分前にフェステニアが破損させた。
アルコールの影響で力の加減が」
『絶望せよおおおぉぉぉをおををををぉぉををぉぉぉををををを!』
「うるさいうるさいうるさーいッ!」
折れそうになる心を必死に支え、玄関を飛び出す統夜。
空には月が煌々と輝いていた。
多分続く。
「夢」の精神コマンドが似合いそう
あと「祈り」とか「鼓舞」とか「戦慄」とか
そういえば、サブパイ補正は後何があるだろう・・・
SP回復とか?
復讐心とかついてたらやだな
機体や武器性能ではHP、EN、武器命中率、あと地形適応ぐらいか?
攻撃命中した相手の気力−2
208 :
それも名無しだ:2006/09/10(日) 20:10:54 ID:t/zHGTGP
獲得資金+経験値がUP
いわゆる『強運』
// :/:::::/::::::.!:::|:::: !::::::::、:::::::::::::::::、::ヽ::::::::ヽ
!|:::/::::::.!:::::::|:::∧::::|、::::::::!.、:::::::::::::ヽ: !:::::::::: !
i:l: ::|:/:::.!::::::ii|_:| ヽ:::!l\:::!'、\::::::::::::!::!::::::::::::.!
. |/l:::.!|, :::ヽ::::l'l:lヽ、ヽ:|l'´ヾr==ミ、:::::::|::|:::::::!::::: !
|::.!l:.!::::::lヽ|,==、 `' ヽ \:|:: !: ::: !::::::.! うるさいうるさいうるさい!
l/ `ヽ::|:::l , - 、 ll'::::!.l:::::.!:::::::.!
l`l::.!! l/ ̄ ヽ /.!::::.!:|::::::.!:::::::l
!::::.!.!ヽ ヽ ノ /::::|:::::|::.!:::::.!:::::::.!
.!::::| !::::.` ー 、._ ´ ,/ |::: !:::::|:::l::::::.!:::::::|
|:::::|.!::::.!:::::.!:::::::::`Г l-,|::::.!::::|::::::.!:::::::|
|::::::l':::::.!::::::|:::::_, -/} /:l:::::lー-: !:::::::.!
!::::::|:::::_!, .‐' ´.:.:.:!r- 、_ /.:.:.:!::::l// /`ヽ:: !
. |::::::|/ ヽヽ.:.:.:.:.:.lィーミ./.:. :.:.:.!:::.!/ / !::.!
. |:::::::! ヽ ヽヽ.:.:.:.ヽ / .:.:/ !::::| / |::::!
ああ、誰か張ると思ったw
まて、それよりもだな。
カットインは揺れ(オルゴンライフル
統夜のOPでは3人娘より控えm(オルゴンソード
カットインがあったとしても髪が揺れるか髪を掻き揚げるか位だと思うが
ぶっちゃけ揺れるほどn(ry
バカヤロウ、シャナ=ミアのカットインが入るのならそんな揺れる揺れないなんてのは関係の無い話なんだよ。
C3ベターマン勢で言うところのサクラの位置
サブパイでシャナのカットインが入るとしたら
重要なのはパイスー姿なのかドレス姿なのか、ということだ
……個人的には白のパイスーで
個人的にはカティアとメルアの中間的な大きさでかなる揺れるか
テニアよりも小さくてかわいらしく「ふるん」って揺れるのがいい
統夜と並んでカットインとかどうよ
コックピットを斜め上から移す感じで
統夜 :シャナ、あれやるぞ!
シャナ:はい!
二人 :インフィニティキャリバー!
とか・・・
携帯キャラ板のJスレ見てきた。
GJな職人さんのいるいいスレですね。
OGででるなら2周目以降の隠れキャラでもいいのでぜひサブパイとしてだして
欲しいですね。能力はオルゴンクラウド機能の強化とか。
>>215 だが主人公のカットインは私服と言う現実
220 :
それも名無しだ:2006/09/13(水) 00:18:47 ID:tNri8ro9
なんとー!!
>>219 統夜は上着脱いだだけなんだっけ?
カルヴィナはそのままだし。
統夜、シャナ、カティア、メルア、テニアの五人が乗り込むロボで
戦隊ロボ風なコクピット配置
>>222 戦隊ロボ風なら統夜が真ん中で左右に二人ずつという曰く言い難い状況になるのだが。
ハーレム合体だな。
戦闘前会話で敵が鬱になりそうだ
カルビ敵煽るの上手いし
統夜→主人公
シャナ→女王
テニア→妖精1
カティア→妖精2
メルア→妖精3
ジュア→「いい夢を見させてもらったぜ……」
フー→赤い髪の
アル→王子
カルビ→王女
総代→トカマク
アメリカ人で主人公機のお下がりを受けるのは誰ですか?
その配役だと最終面直前でフーが巨大化しますな
総代より強そ(ry
保守
>>200 >おかしいですよカルヴィナさん。wwwww
これイイ!!
OG参戦したら、統夜に言ってほしい。Vガンファンに叩かれるかもしれないが。
つ「きさまは電子レンジに入れられたダイナマイトだ!!
メガ粒子の閉鎖空間の中で分解されるがいい!!」
サブパイロットとしての能力は
SP回復とかSP消費ダウン(スキルパーツとの併用可)とか
経験値と獲得資金は2倍でお気に入りと幸運・努力合わせて最大4倍とか
自ターン開始時にひらめき、努力、幸運が自動でかかる
つまり予知強運がんばり屋
>>234 ひらめきはヤメレ、絶対サブキャラ3人ファンに叩かれるw
実際問題「命中0%に攻撃しない」仕様が無くなれば常時集中だけで十分鬼
それにSP10回復なんて付いた日には
ラフト限定、Fモード使い分けとか。
毎ターンランダムに敵一体の気力を−5とか
オルゴンキャノンFモードとかもしくは
3種類のFモードが全部使えるけど機体能力はそのままとか
サイトロンの出力が上がって物質再構成によるHP回復とか。
後、オルゴンクラウド発動の気力制限が120になるとか。
じゃあ、全能力値+10とEN消費減少の二つを提案するか
サイトロンを通じて相手の考えていることがわかるんだったけ?アルヴァンの記憶か感情だかをカルヴィナに伝えるときはどんな感じだったんだろ。
統夜がおにゃのこになる
>>241 アストラルサイドでの演出だからGXのティファがドームの精神を持っていたかのごとく光の玉と推測してみる。
・プリンセスメイカー
シャナ「アル=ヴァン、郷に入らば郷に従え、という言葉が統夜の国にはあるそうです。
なんでも自分の生まれた土地とは別の土地に入った時は、その土地の常識に従った方が
よいという教えだそうです」
アル「なるほど。敵を知り己を知れば百戦危うからず、とあの方も言っておられました」
シャナ「というわけで、この前日本に行った時に手に入れた品で木星の文化を学びましょう」
後日、統夜の家
統夜「ただいま・・・っと、あれ? お客さん? ・・・なんだルリちゃんか」
ルリ「どーも」
カティア「なんかお礼に来たって」
統夜「ああ、あのことか。予約するだけなら簡単なことだからなんでもないよ。
でも、ルリちゃんがわざわざあれを欲しいなんてどうしたの?」
ルリ「知り合いに欲しいという人がいたので」
カティア「あれって?」
統夜「ゲキガンガーの初回限定版DVD全話セット」
ルリ「士官昇進試験で手一杯だったので予約を代わりにしてもらいました」
統夜「で、頼まれたって誰?」
おわり
飲んでたお茶フイタ
ホシュ
そう言えば統夜ってさなんでシャナのこと忘れたんだろ。
せめて
シャナ「私ね昔君と付き合ってたんだ」
統夜「え?」
シャナ「覚えてないよね、記憶をいじられちゃって」
統夜「昔のことは思い出せないけど…」
みたいなやり取りがあっても良かったよな
>>247 フューリーの情報漏洩を防ぐためエ=セルダが意図的に忘れさせたんじゃないのかとか思ってみたり。
そうすればもう少しキャラも立ったんだがな。
ここは素直に
「統夜ちゃん……電波届いた?」
シャナに妹属性だと!
萌えるじゃないか!
>>253 アル=ヴァン従兄上様をお忘れか?
妹属性はフツーに持ってると思ってたが。
>>252 つまりアル=ヴァンは変t
テニアなら火の玉スパイクぐらい余裕。
だからカルビに千鶴役は無r
>>217 やべえ、そうなったら俺シャナ一択だよw
今北 ざっと読んだがクオリティタカスwww
幼馴染でお姫様なんておいしいキャラなんだから
もうちょい日が当たってもいいと思うんだけどねぇ
設定はあっても出番が少なかったのが難点かと。
この前買ったJガールズの同人誌でもオチにしか出てこなかった。
カティア「疲れたー」
メルア「もう歩けませんー」
テニア「ほらほら二人とも、情けないぞ!」
カティア「そんなこと言ったってー」
メルア「いくらハイキングって言っても、これじゃほとんど登山ですよ〜」
シャナ「それにしても統夜、何故こんな所にしたんです?」
統夜「ん、いや。何となくだけどさ。地図見てたらここがビビッと」
アル「電波か」
統夜「黙れ、付き人」
カティア「それにしたって、ちょっとハードすぎです、統夜」
メルア「あとどれくらいですか〜?」
統夜「確かあと1キロくらいで休憩場所があるはずだ」
カティア「ええ!? あと1キロも歩くんですか!?」
メルア「しんじゃいますよぉ〜」
テニア「日頃から運動してないからそーいうことになるの! 情けないなあ、シャナだって弱音吐いてないってのに!」
カティア「あれ? そう言えばシャナさん、どうしてそんなに疲れてないの?」
シャナ「は、はい? そ、それは日頃の行いがいいから……」
アル「…………む? シャナ様、その足下の……」
統夜「足下?」
シャナ「アル=ヴァン・ランクス! 婦女子の足をねめ回すとは、騎士の名が泣きますよ!」
アル「も、申し訳ありません!」
メルア「……今の反応〜。何か隠しているんですね〜?」
シャナ「な、何も隠しては……」
カティア「なーにーをー隠しているのーシャナさーん」
シャナ「カ、カティアさん、て、手つきが怖いですよ?」
統夜「ん? シャナ、なんだこのコード?」
シャナ「統夜! そ、それは……!」
アル「シャナ様。それはまさか、歩兵用の小型オルゴンエクストラクターでは」
テニア「小型オルゴンエクストラクター? 何、それ?」
アル「フューリーの一般兵士が宇宙での活動をするために使う、まあ音のしないブースターみたいなものだ」
カティア「へええ?」
シャナ「あ、あああアル=ヴァン・ランクス! 僭越ですよ! 控えなさい!!」
アル「いや、しかし姫様、こういったことはよろしくないと思いますが」
カティア「だから全然疲れてなかったのね!」
メルア「卑怯ですー」
シャナ「で、でも……」
統夜「ダメだよ、シャナ。ズルするのは良くない。どうしてもダメだったら俺かアル=ヴァンが背負ってやるから、ちゃんと自分の足で歩かなきゃ」
シャナ「すみません……」
テニア「統夜! もうアタシ一歩も歩けない!」
統夜「聞こえなかった」
テニア「ひ、ヒドいよ統夜……」
統夜「とにかく、これは没収。アル=ヴァン、どうやって外すんだ、これ」
アル「腰の脇にあるスイッチを押せばいい。赤いスイッチだ」
統夜「オーケー、これだな?」
シャナ「きゃあっ!」
統夜「ちょっと……シャナ!?」
テニア「統夜! 何やってんだ!?」
統夜「いや、俺は何も……うわっ!?」
シャナ「と、統夜、すみません。くすぐったくて……!」
――カチ
シャナ「え?」
統夜「何?」
アル「紫雲統夜、どのスイッチを押した?」
統夜「えーと……青」
アル「それは強制離脱スイッチだ」
――バシュウウゥゥ!!
統夜「うわあああああああ!?」
シャナ「きゃあああああああ!!」
メルア「……統夜さんたちが、まるで穴のあいた風船みたいに谷底へ……」
カティア「……って黙って見てる場合じゃないでしょ!? 統夜ーーーーっ!!」
アル「大丈夫だ。あれはどんなことがあっても使用者を守るように作られている。とは言え……」
カティア「なんなんですか!?」
アル「この高さを上ってくるだけの推進力は持っていないな。仕方あるまい、急ぎ休憩所まで向かって、本部に連絡をとろう」
カティア「統夜たちを置いていくんですか!?」
アル「ヘリを寄越してもらう。何かあっても統夜がいれば大丈夫だ。それに、ここにいても助けるのが遅くなるだけだが?」
カティア「……行くわよ! テニア、メルア」
テニア「さっきまでへたってたのに」
メルア「統夜さんならきっと大丈夫ですよ」
カティア「二人きりなのよ! 何か起こらないとも限らないでしょう!!」
テニア「え、そんな心配? ……大丈夫だと思うけど。統夜なんだし」
カティア「統夜なんてまだまだ子どもなんだから! 一時の感情に任せてってことも……!」
テニア「そうかなあ」
メルア「でも急いだ方がいいのはホントです」
テニア「うん、まあそうだね」
統夜「こんな所に家があるなんて。……表札は……朽ちていて読めないな。きっともう人もいないだろ」
シャナ「なんだかすごく懐かしい感じがするところですね……」
統夜「懐かしい、か。そうだな。昔ながらの家って感じだけど」
シャナ「…………」
統夜「ここ……なんだか来たことがある気がする」
シャナ「……!」
統夜「シャナ!?」
統夜「何処に行ったんだ、シャナ……うわっ!?」
――ドサッ
統夜「痛て……これは……ザフトの重金属粒子砲か。……道理で、随分荒れてる訳だ。ここも戦場になったんだな」
シャナ「統夜」
統夜「シャナ? 心配してたんだ。いったい何処に?」
シャナ「あっちに小川があるのです」
統夜「小川? シャナ、なんでそんなこと知ってるんだ?」
シャナ「統夜は……覚えていないのですか?」
統夜「覚えて? あ、シャナ?」
シャナ「行きましょう」
統夜「行くって何処に……。シャナ? 待てって」
統夜「ここは……」
シャナ「覚えていませんか、統夜。この景色」
統夜「俺は……ここに来たことがある」
シャナ「そう。そして約束をしたんです。三人で。この美しい景色を守ると」
統夜「約束。三人……?」
シャナ「私と、統夜。それから」
統夜「……母さんだ」
シャナ「思い出しましたね、統夜」
統夜「シャナと初めて会った年だ。そうか、だからここに来ようとしてたのか、俺は」
シャナ「あの時は、あなたのお父様が、私をここに連れてきてくれたのです。ずっとガウ=ラの中にいては気が滅入るから、と」
統夜「俺は母さんと、母さんの実家に帰っていた。そうか……ここが……」
シャナ「優しい方でした」
統夜「うん」
シャナ「統夜と私をここに連れてきてくれて」
統夜「ああ」
シャナ「統夜。私は約束を果たせませんでした。美しい景色を守るって。ここにまたみんなで来れるようにと約束したのに。ここも戦場になってしまって……」
統夜「シャナ、君のせいじゃない」
シャナ「……そうでしょうか」
統夜「それに……」
シャナ「…………?」
統夜「あの時の小川はまだ、こうして残っている。少し変わってしまったけど、俺たちには直せる。直せるはずだ」
シャナ「統夜……ええ、そうですね……」
統夜「そうだ。あの家、なんとか直せないかな? 掃除して少し修繕すれば、まだ使えそうだ。アル=ヴァンたちが助けに来るまでしばらくかかりそうだし」
シャナ「そうですね。それはとてもいいアイデアです」
統夜「そうと決まれば、戻って物置探してみよう。何か工具があるはずだ」
シャナ「はい。……統夜?」
統夜「ん、どうした?」
シャナ「もう一つの約束は覚えていますか?」
統夜「もう一つの約束?」
シャナ「……いえ、ふふ。何でもありません」
統夜「?」
シャナ「統夜、もう一つの約束を思い出したら、必ず私に会いに来てくださいね?」
統夜「今教えてくれないのか?」
シャナ「それより早く行きましょう?」
統夜「わ、シャ、シャナ。そんなに引っ張るなって」
統夜「うわー! すっげー!」
シャナ「ここを、見せてくださるつもりだったのですか?」
母「ええ。綺麗でしょう? 私のお気に入りの場所。シャナちゃん、気に入った?」
シャナ「はい!」
統夜「シャナ、あそこの川、おりてみようぜ!」
シャナ「あ、トーヤ、まって!」
母「統夜、シャナちゃん……」
シャナ「おばさま?」
母「この景色を守ってね。そしてできたら、あなたたちの子どもにも見せてあげて。地球はこんなに綺麗だって、ね?」
シャナ「おばさま……はい! わかりました!」
統夜「シャナー!」
シャナ「まってよ、トーヤ!」
統夜「シャナ。子どもってけっこんしないとできないんだぞ。そういうの、やすうけあいっていうんだ」
シャナ「やすうけあいってなあに?」
統夜「え? えっと……よく分かんないけど。できないことをやくそくすることかな」
シャナ「できないかな……でもシャナ、おばさまとやくそくしちゃった……」
統夜「な、なくなよ! えっと……そ、そうだ! じゃあシャナが大人になったとき、けっこんできてなかったら、ぼくがけっこんしてやるよ!」
シャナ「トーヤ? ホント?」
統夜「あ……ああ! もちろん!」
シャナ「"やすうけあい"じゃない?」
統夜「きしはいちどしたやくそくはぜったい守るんだ」
シャナ「……うん。じゃあシャナ、トーヤのおよめさんになる。トーヤ、ぜったいむかえに来てね」
統夜「シャナがけっこんしてなかったらだよ」
シャナ「トーヤがくるまで、ぜったいけっこんしないもん」
夢を、見ていた。
何も知らずにいられた頃。
己に課せられた業の重さに気付かずにいられた頃。
「エ=セルダさま〜!」
小さな体を優しく抱き留める大きな腕。
けれど、どこかその瞳は悲しげで。
やがて懐かしい面影はぼんやりと薄れていき、
穏やかな笑みを浮かべる少年へと入れ替わっていく。
「ん……統夜?」
「お早う、シャナ=ミア」
月夜に照らされた統夜の返事でシャナ=ミアの意識は覚醒する。
そして、統夜の笑顔の後ろに広がる星空から、自分の置かれている状況を理解した。
即ち、膝枕。
「○×#$%&=*+@―――――ッ!?」
パニックを起こして起きあがろうとした矢先、世界がぐにゃりと歪む。
転びそうになったところを慌てて統夜が抱き留め、ペットボトルを差し出す。
「はいはい、落ち着いて落ち着いて……」
「んっ……」
背中をさすられペットボトルの水を飲み込みながら、ぐらつく頭で状況を整理する。
直前まで膝枕されていたこと、統夜の家からここまでお姫様抱っこされていたこと、
そして先ほどとっさに抱き留められたことが脳裏をよぎり、思わず頬が熱くなる。
ええっと、他には……
「あらぁ〜紫雲君、また新しい娘? 駄目よぉ、男の子ならちゃんと責任とってあげないと」
「スイマセン、今はそれどころじゃないんで!」
「いらっしゃいま……うわ、やばいぞ統夜! 勘定は後でいいから水持ってけ!」
「恩に着ます!」
(ただいまお見苦しい映像、音声が流れております。ヴォーダで死合っている
ジュア=ムとゴステロの二人、及び総代の絶望を背景にお楽しみ下さい)
「よぉよぉ兄ちゃん、綺麗な嬢ちゃんつれてるじゃねえか」
「ナイトマスターよりウルズ6へ、トーン61番を頼む」
大 ・ 迷 ・ 惑 !
「ご、ごめんなさい……」
「いや、いいんだ。慣れてるから」
そう言う統夜は少し遠い目をしていた。
「そういえば、さっき寝惚けて父さんのこと呼んでたみたいだけど?」
「えっ?」
はっとなるシャナ=ミア。
「ええ……昔の夢を見ていました。
エ=セルダ様は、私にとっても父のような存在でしたから」
そう言って、シャナ=ミアは自分の故郷である月を見上げる。
幼い自分を抱きかかえる大きな体と、優しい笑顔。
時には、皇女に仕える騎士として。
時には、幼い自分を叱咤する父親として。
彼女にとって、エ=セルダ・シューンという存在は計り知れないほど大きなものだったのだ。
「……父さんって、どんな人だったの?」
「えっ?」
意外そうに目を丸くするシャナ=ミア。
「正直言って、覚えてないんだ、父さんのこと。
年に何度か帰ってくるだけで、両手で数えるくらいしか会った記憶がないから」
「あっ……」
統夜の寂しげな笑顔に含まれる感情に気付かぬほど、シャナ=ミアとて鈍感ではない。
エ=セルダが統夜の下へ帰れなかったのは、彼女にも原因がある……と言うよりむしろ、
フューリーの長たる彼女こそが最大の原因であったと言っても過言ではない。
統夜にしてみれば、色々と思うところがあるのは想像に難くない。
フューリア皇女シャナ=ミア・エテルナ、一生の不覚。
「ええ、是非。語りましょう、彼の騎士のこと―――」
微笑みと共に皇女が語るは、偉大なる壮年の騎士の物語。
時に優しく、時に厳しく己に人の上にたつべき者としての心得を授かったこと。
従兄から語られる、彼女の知らぬ大戦の幾多の武勇のこと。
総代騎士グ=ランドンと、昼夜を問わず己の騎士道について議論していたこと。
大きな背中に隠れる、彼の者の息子のこと。
覚悟と寂しさが綯い交ぜになった背中―――それが彼女が見た彼の最後の姿であったこと。
「……どうしたのですか、統夜?」
「えっ?」
話を聞くうちに、統夜は自然と口元が綻んでいるのを自覚していた。
一瞬、自分の考えを口にするべきか迷ったが―――
この際、正直に言ったほうが良いと判断する。満面の笑顔と共に。
「好きだったんだ、父さんのこと」
「えっ、ええっ!?」
思わず声がひっくり返り、両手が頬に行く。
その行動だけでネタは割れたようなものだ。
あまりに解りやすすぎる態度に、統夜は苦笑するしかない。
「私が、エ=セルダ様の事を……?」
まるで自分に問いかけるように呟くシャナ=ミア。
ほんの微かに残る、甘い胸の疼き。
恋と呼ぶにはあまりに幼く、淡い想い。
今となっては、ぼんやりと遠く霞む幻。
prrrrr! prrrrr!
幻想に浸る彼女らを現実に引き戻したのは、統夜の携帯電話の着信音だった。
真顔に戻って着信を受ける統夜。
「はい、もしもし……あ、宗介。状況はどうだ……了解した、これから戻る。(pi
落ち着いたみたいだってさ、戻ろうか」
「あっ、はい」
ベンチから立ち上がり、シャナ=ミアの手をとる統夜。
思わずどきりとして手を強張らせるシャナ=ミア。
そんな彼女の胸の内をを推し量ってか、統夜は悪戯っぽい笑みと共にこう切り返した。
「フューリーが姫君、シャナ=ミア・エテルナ・フューラ様。
僭越ながら妃殿下をエスコートする役目を申しつけ下さいませ。
騎士エ=セルダ・シューンが子、統夜・セルダ・シューンの下に」
恭しく、それでいてわざとらしく芝居がかった礼をし、シャナ=ミアの手の甲に口付ける統夜。
その一点の澱みもない動作に思わず息を飲むシャナ=ミアだったが、
すぐに呆れたように、そして少し怒ったように肩を竦める。
「もう、そんなこともエ=セルダ様の記憶から引っ張り出してきたのですか?」
「あはは、どっちかって言うと俺の趣味かな。
一回やってみたかったんだ、こういうの」
もう、と頬を膨らませるシャナ=ミア。
しかし、その顔はまんざらでもなさそうに綻んでいた。
そして、翌日。
「おさけののみすぎはいけませんよね」
「ハイ、スイマセン、ゴメンナサイ」
「いや、べつにおこってるわけじゃないんですよ?」
「ハイ、スイマセン、ゴメンナサイ」
棒読みである。
完膚無きまでに棒読みである。
眩いばかりの営業スマイルの統夜と、全力で尻尾を伏せて縮こまるカルヴィナ。
その笑顔からキラキラと輝く殺気が見え隠れしているのは気のせいではあるまい。
それが何よりの証拠には、三人娘はさっきから奥の部屋に引っ込んで出てこない。
その光景を見て、シャナ=ミアは思った。
この男だけは敵に回すまい、と。
271 :
姫様は思春期:2006/10/03(火) 12:36:50 ID:MzXb52ze
『レジャーパーク』
シャナ「統夜様、日本にはまだ王制が残っているのですか?」
統夜「王制? いや、そんなこと無いけど。なんで?」
シャナ「……今日出かけたとき、『姫』や『女王』という言葉を目にしたのですが」
統夜「たぶんテーマパークか何かの広告だろ、それ」
シャナ「そうなのですか……日本では鞭で打たれることがレジャーなのですね」
統夜「ちょっと待て」
『読書』
宗介「何故そんなことをするんだ? 俺には理解できん」
甲児「プレゼントだよ、プレゼント」
宗介「この書物を与えることがか?」
ボス「そうなのよん。俺らから統夜へのささやかなプレゼント。イッシッシ」
宗介「ならば直接与えればいいのではないのか?」
甲児「バカだなぁ。こういうのは机の中から出してみて、びっくりするのが楽しいんじゃないか」
宗介「……俺には理解できん」
シャナ「テニアさん、統夜様はどちらでしょう?」
テニア「今パン買いに行ってるよ。どうしたの?」
シャナ「統夜様に借りていた参考書をお返ししたいのですが……」
テニア「あ、じゃあ机の中に入れとけばいいんじゃない? 言っておいてあげるよ」
シャナ「そうですね、それではお願いします」
甲児「統夜ー俺たちからのプレゼント、受け取ったかー?」
統夜「何の話だ?」
甲児「またまたトボケちゃって」
統夜「相良、どういうことだ?」
宗介「すまないが、俺には理解できん」
統夜「?」
統夜「ただいまー。……ん? 鞄が置きっぱなしだ……テニアたちは部活だから、シャナのか? ……何だこの本?」
『月刊エロ天国』
統夜「!?」
gj!
なんだこの流れはGJ
274 :
それも名無しだ:2006/10/04(水) 11:03:09 ID:t4qdcS3F
>>271 翌日憤怒の形相で甲児とボスをマウントポジションでボコる統夜と
それを慌てて止めるシャナ姫を幻視した。
上げ
聞いた話だが、他の三人娘スレにはTTT、KKK、MMMというものがあるそうな
どういう意味だろう?
教えてプリーズ
トリニトロトルエンとクークラックスクランとマガジンミステリールポルタージュ
ちなみにSSSは突撃隊
とってもとってもテニアちゃん
きっっときっとカティアちゃん
もっともっとメルアちゃん
……ふむ……
Sから始まるいい感じの言葉……
好き好きシャナ=ミア姫
世界を面白おかしくするシャナ姫の団
略してSOS団
俺の中では
とってもチャーミーなテニアたん
可憐で綺麗なカティア姉さん
魅了する胸の持ち主メルアちゃん
清楚で素直なシャナ=ミア姫
284 :
それも名無しだ:2006/10/07(土) 23:54:09 ID:K0VQzqZl
ボケ担当 テニア
突っ込み担当 カティア
色気担当 メルア
客 シャナ=ミア、アル=ヴァン、絶望
シャナの旦那 紫雲統夜
>>280 なんかまぶらほに出て来そうな名前だなw
>>285 ブリッドが主人公の声優やったギャルゲ原作アニメじゃないのか?
原作ゲームはやったことないので作中にも出てくるのかはしらねーが。
んー・・・
>>清楚で素直なシャナ=ミア姫
それだ!!
Kキレる!
Kキレるよ!!
Kカルヴィナさん!!!
ってのも考えた
KKK団……
ヤバさが、まさに名が体を表してるな。
ひでー
空気読まずに投下
「なぁシャナ?」
二人きりの金曜の夜。
食後のティータイムと洒落こんでいたシャナ=ミアに統夜が声をかけた。
この二人きりと言うのがまたクセモノで、土・日・月と休みが続く三連休に、カティア・メルア・テニアの三人は千鳥かなめに料理を教わりに行った。
シャナ=ミアは都合とかより知り合いの、しかも一番身近な統夜の家に逗留しだして数週間。
どうやら統夜が酷く男性としての魅力に溢れていると気付き出した時期だ。
そんな事はおいておく。
シャナ=ミアがカップを静かに置くと、統夜が続いて口を開く。
「明日辺り、紅葉狩りに行かないか?」
「紅葉・・・狩り?」
この時シャナ=ミアの脳裏には、銛で紅葉の葉を貫き、『紅葉とったどー!』と叫ぶ某芸人の姿があったらしい。
「紅葉狩りってのは、秋に紅葉した木の葉を見て楽しむものなんだ」
「成程、それは風流ですね」
勘違いが具現化しなくて一安心のシャナ=ミア。
「ほら、あいつらが一緒だと紅葉狩りどころじゃないだろう?」
「確かに・・そうですねぇ」
「シャナ=ミアが嫌なら一人で行くけど」
「いえ、同行します統夜」
今は二人きりなんて本当に短い時間の話だ。
それが一日とは言え、デートまで出来るのだ。
シャナ=ミアは、柄にもなく鼻唄なんか歌いながら翌日の準備を始めた。
以下任せた
誰もレスしないから自分で続きを書いてみる
電車を乗り継ぐこと一時間、それからバスで二十分弱。
さして有名ではないが、統夜は昔父に連れてきてもらった山に到着した。
山は季節がらもあり、燃えるような紅一色に染まっていた。
懐かしさを含めた目でそれを見上げる統夜と、偉大なる感動に口が開かないシャナ=ミア。
二人は、一歩、また一歩と山へ足を踏みいれた。
「ここはね」
「どうしました統夜?」
「ここは、昔父さんに連れてきてもらった山なんだ・・」
「エ=セルダ様に?」
「あぁ。父さんは山が好きだった。人を愛していた。自然を愛していた。そして何より地球を愛していた、俺の自慢だよ」
「・・・解ります。彼の優しさ、強さはフューリーの誇りです」
歩く度、しゃくしゃくと音を立てる落ち葉。
日も優しく、風もない。
一年弱に渡る戦乱の後、これだけの平和な世界を守れたと統夜は誇れた。
「お従兄さま・・フー・ルー・・ジュア=ム・・・グ=ランドン・・多くの人を失いましたね・・」
「トールも・・バルザックも・・皆が何かを守るため、信念の元に命を落としました」
「だからこそ私は・・」
はらはらと紅葉が舞う。
静寂の時。
二人はだんまりしたまま、山の中腹辺りに辿りついた。
統夜がリュックからレジャーシートを取り出して、敷いた。
「紫雲統夜。私は、私には、貴方の力が必要なのです」
「俺にアル=ヴァンの代わりが務まるか?」
「貴方には・・」
シャナ=ミアが薄く微笑んだ。
日溜まりの様に、優しく暖かい微笑み。
「私の拠であって欲しい。泣きそうな時に励まして欲しい。楽しい時に共に笑って欲しい。・・・有限のこの命を・・・」
シャナ=ミアが統夜の顔を真っ直ぐに見た。
「有限のこの命の果てる時まで、側にいてほしいのです」
刹那、風が騒いだ。
統夜の口から漏れた言葉は何か―知る義は、ない。
グだグだです。
グダグダです。
シャナファンの方にはごめんなさいとだけ
捏造カプ?
うむ、GJなり
グゥレイトゥ!
>>この時シャナ=ミアの脳裏には、銛で紅葉の葉を貫き、『紅葉とったどー!』と叫ぶ某芸人の姿があったらしい。
何でんなもん知ってんの姫様
保守
298 :
それも名無しだ:2006/10/16(月) 12:25:30 ID:3AAo7B8U
(*ノωノ)
なんで伸びないんだよこのスレ!
だってよ!だって!「幼馴染み」で「お姫様」よ!?
三人娘にも劣らない萌えポイントじゃないの!
残念ながら描写が圧倒的に少ないんだ
あと、過疎気味・・・OTL
そういや、「お姫様がやってきた!」の三時間目まだかな?
まだかなぁ
キャラ立てに富野化が進んでいたらと考えてバイストンウェルなシャナを想像して微妙な気分になった
>>303 サイトロンが悪しき念の在処を私に告げました。
なんかOG萌えスレで微妙に出番が増えてる件について。
微妙に出番、というより微妙な出番な希ガス。
保守上げ
うるちゃい!うるちゃいうるちゃい!
・実際にやってみた
シャナ「どうでしょう、成績は?」
アル「初めてにしては上出来です。シュミレーションでこの動きならば慣れれば実戦も耐えうるでしょう。
・・・まぁその必要は今後ないでしょうが」
シャナ「申し訳ありません。ワガママに付き合ってもらって」
アル「いえ、どこぞの姫は血の気が強く、実戦に出たがってしょうがなかったという話を統夜から
聞いたことがあります。それよりかは聞き分けが良いと思います。
悪い、というわけではありませんが、カルヴィ―いえ、この話はよいでしょう」
シャナ「カルヴィナさんは何かと熱しやすいと聞いています」
アル「――それはともかく、なぜこのような訓練を?」
シャナ「実はですね――」
某日早朝、紫雲家宅。
?「統夜、起きて下さい。統夜・・・」
統夜「・・・う・・・ん? 5:30?(多少早いけど、起きるか・・・)
えーと、今日は燃えるゴミの日だから・・・」
シャナ「おはようございます、統夜」
統夜「うん、おはよう。 ってぇ、シャナ=ミア!?」
シャナ「朝食の準備は整っていますよ」
統夜「あ、ありがとう、じゃなくて! 何でこんな朝っぱらからシャナが!?」
シャナ「幼馴染ですから」
統夜「理由になってないけど納得できちゃう自分がちょっと鬱!!
よ、よぉし、幼馴染ということでちょっと納得してみて、質問しようか。
シャナ、その格好は?」
シャナ「はい!(その場で一回転)メイド服です!」
統夜「背中のは?」
シャナ「オルゴンソード(シャナ=ミア専用対人携帯軽量タイプ)です!」
統夜「アル=ヴァンは!?」
シャナ「カルヴィナさんに押し付けてきました!」
統夜「シャナ、ちょっとそこに座ろうか。幼馴染とメイドと大剣について議論しよう」
シャナ「勉強になります」
テニア「統夜、なんか食事の支度ができて―えぇぇぇぇ!?」
統夜「ノックをしてから入りなさいっていうか状況悪化だぁぁぁぁ!?」
統夜の日記
その後、ゆっくり時間をかけてシャナやテニアたちの誤解を解いたら、見事に遅刻しました・・・
それなんてメイビーソフト?
>>310 てめぇ!レモンサワー画面に吹いちまったじゃないか!
弁償汁!
>>309 その剣はそのうち喋りだすんだろう?ええっ!?
>>311 剣「力を得たくば、われに心臓を捧げよ」
元ネタワカンネ
>>314 そう。アラストルが頭の中に直接語りかける時の台詞
ソーディアンしか思いつかん
馬鹿なっ!
此処は全年齢対応なんだぞ
油断して酸素水噴きそうになったじゃないか
>>309 シャナ「あ・・・そうだ、これを見てください。」(剣の柄を統夜に見せる)
統夜「え?」
P L U C K (勇気を)
統夜(・・・誰の血だ、これ?)
空気読まずに投げ落とす。
「統夜、私と結婚してくれませんか?」
「・・・・は?」
思わず口の中に入っていたドクターオペッパーを噴出しそうになった。
珍しく家に来たシャナ=ミアがやたらシリアス顔で『話があります』なんていうから何かと思ったが・・。
「アル=ヴァンは?」
「カルヴィナさんに振り回されています。今もラフトで世界を回ってるはずですから」
「・・・・(あんたも苦労してるんだな・・・)」
遥かな地に居る戦友に、少しだが同情してみる統夜。
同情だけしかしないのだが。
「・・で、どうして俺と結婚を・・?」
「我らフューリーの民の願いです。総代騎士、そしてフューリーの王たる資格があるのは統夜だと」
「俺は一介の高校生だっての。総代騎士なんて、それこそアル=ヴァンに・・」
「カルヴィナさん曰く『こいつには是までの責任を取ってもらうからダメ』とのことです」
「・・・・」
どうやらアル=ヴァンは人として、男として、尊厳がヤバいことになりそうだ。
↓後は任せた
血筋的にも功績的にも総代就任も無理ではなさそうではあるな
問題は後ろ盾が無い事か…フーが生きてればな
では引き受けた。
「・・・ん? そういえばさ、アル=ヴァンは従兄妹なんだろ? ならさ」
「確かにそれは考えました。しかし、純粋な地球人と我々フューリーの騎士、
はたまた騎士の血を引く地球人類の騎士と私ではどちらが率いる者として適切でしょうか」
そう言われると弱い人間からすればハーフの方に魅力が惹かれるかもしれない。
だけれど、統夜には一般騎士との面識も信頼もない。そういう意味ではアル=ヴァンの
方が適任とも言えるかもしれない。
「急がなきゃいけないかな。結論」
「できれば急いで欲しいです。色々ツバ・・・あいえ、とにかく急いで下さい」
「・・・? それじゃあ・・・」
「それじゃあ!?」
「・・・なんか落ち着きが無いようだけど?」
「そそそそれは二人の将来に関わる大問題ですから、焦りもします!」
「うん、大問題だから良く話し合おうよ。焦っても仕方ない。
ここは一つフランツおじさんにでも・・・」
「統夜さん! 私のこと愛してますか!?」
え? 唐突に何だろうか。愛? 加速必中ひらめき気合幸運努力熱血?
もしかして、味方全回復の古い方か? それか大穴でLoveの方か?
「・・・なんかおかしいぞ、シャナ」
「統夜は愛してくれないんですか・・・?」
「いや、そういうことじゃなく」
「愛している、と言ってください統夜」
「え・・・」
「言ってください。今、ここで、迷わず」
なんか大変なことになってきた。これ、いつかのドラマで見たような・・・。
それはともかく、ここでヘタにラブコールなどすれば、シャナの思う壺だ。
考えろ、考えるんだ統夜。こんなところで将来を決めて、3人娘に囲まれて
ウハウハという生活を崩壊させたいのか。
「えーと、愛してるよ。だが世界で二番目だ」
「一番は誰ですか!? まさかあの小娘――」
「熱帯魚のグッピーちゃん。っていうか今、小娘とか言わなかったか?」
「こんなときにふざけないで下さい! ああ、もう私の計画が・・・」
「計画?」
「証拠を録音して既成事実を・・・ああああ、何でもありません。ところで何のお話でした?
この頃、すぐにボケてしまって」
「フューリーって一夫多妻制はオッケーかって話だよ」
こうしてシャナの緻密(穴だらけ)な作戦は失敗に終わった!
姫が統夜を勝ち取るその日まで、アル=ヴァンはカルヴィナの魔の手から逃げ続け
なければならない! 頑張れ、アル=ヴァン! 頑張れと言いつつ別に手に落ちて、
搾り取られても構わないぞ!
納得いかないかもしれないが、そう思うなら今度は任せるなよ。
323 :
それも名無しだ:2006/10/25(水) 08:29:41 ID:xkIo2kxg
ほしゅ
姫のニックネームを考えた
石鹸
ぐりにゃ
メメメ
みたいのを
シャナミー
・・・で、どうだろうか?
無理矢理ニックネームつけなくてもいいだろ
シャア
ナ=ミ
灼眼
大佐
ぶっちゃけ、泡姫でいいだろ?
フーミンか……
……げろしゃぶだな
シャナ姫でいいじゃないか
じゃあ略して姫。ぶっちゃげプリンセス。短くしてプリン。
さて、何のキャラだったかね?
シャナとクシャナ殿下って響きが似てると思った
榊原良子声と申すか。
汎用人型決戦兵姫シャナ
陸戦型シャナ→よく転ぶ
海戦型シャナ→浮き輪
強襲揚陸型シャナ→合い鍵所持
拠点防衛型シャナ→裸エプロン
浮き輪もったシャナは可愛いな
砂浜で砂のお城つくってるシャナも可愛いが
シャナの乳はでかいのかが気になる
気になって永眠できねー
コルレルの装甲位はあると思う
なぜ例えがXなんだ
ハロウィンでもらったウィスキーボンボンでも食べて酔っ払ってリビドーの箍が崩壊して暴走し、
翌日とんでもないことになったりすればいい
345 :
342:2006/11/01(水) 00:04:29 ID:z880aUYs
シャナの太ももに挟まれる夢を見た
設定画だと太ももが見れない罠
ラキのジオング説思い出した
今月は七五三か
なんとなく着物似合いそうだな
着物は胸があまり無い方が似合うらしいからな
シャナならあの三人より似合うだろう
351 :
それも名無しだ:2006/11/05(日) 23:35:59 ID:mkWe3hgo
(´・ω・`)
352 :
それも名無しだ:2006/11/06(月) 14:10:47 ID:UcsOx+jo
(´・ω・`)
353 :
それも名無しだ:2006/11/06(月) 20:17:55 ID:X5ln68ZZ
(´・ω・`)
誰か勇気を出してSS書いてちょ
保守
356 :
それも名無しだ:2006/11/09(木) 17:03:30 ID:M/7tTm53
,ィ7
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/ / `ヽ`
,z‐ ´ ̄ ̄ `ヽノノ 統夜の浮気ものー、ちねー
/: : : : : : : : : : : : : ヽ
'イ.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.\:.ヽ, -───‐ ァ
|/!.:.:{::∧\::::lVヽ、::::ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<_
j Y:< >ヘ:.< >ト_:j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>
(⌒}イ{V f⌒ヽV リイ:::....:.:. :.:..:::::::::::彡
7イK.`ー-ゝ-ィ<'/_j:::::::::::::::::::::::::::::Z
ヽ/ ヾ>L」_,,イ iレ、:::::::::::::::::::::<´
ヽイoヽ// /` ̄ ̄ ̄ ̄
<`二_>‐l'’
\`Y′
\〉 \ \ 丶
\ \ \
>>354 ねだるな、勝ち取れ
とはいうものの、電波受信機の調子が悪くてな。
良ネタが思いつかないのだよ。
月の奥、迷宮の最深部、訪れる者がごく限られた部屋の中で私は懺悔する。
思い起こすのは一人の少年の残影。
引き裂かれた思い出が彼方への記憶へと変わってゆく。
時が移ろう事すら知らなかった幼年期の彼の姿を思い起こすたびに、ただ哀しい。
聞こえていますか?
私の声が
届いていますか?
私の思いが
総代騎士に手を引かれやってきた少年を見た時のことを今でも覚えている。
月の民に同年代の子は少ない。
未だに多くの民は未来を信じ眠りにつき、一部の戦士だけが目覚めているからだ。
そんな中、私は常に孤独だった。
戦争を知らない、昔を知らない子供。
大人たちの中でただ震えていた私の心に彼は優しい光を当ててくれた。
それは、月の民が羨望する約束の土地、地球に似た暖かい、蒼い光だった。
でも、幸せな時は長くは続かなかった。
私と「混じり子」との接触を嫌った副総代騎士が少年を宮殿に入れないようにしたのだった。
それから私はずっと彼を想ってきた。
幾ら日が経とうと、月がずっと地球を見つめるように…
私の思いを知ってか知らずか、今日も窓から見える約束の土地は蒼々と光り輝いている。
遥かな昔、私が生まれるずっとずっと前、私達は生命をあの地に宿させた。
傷つき、疲れ果てた一族の新しい約束の地とするために。
だけど、願いは叶わなかった。長く寝過ぎた私達は、次に目覚めた時、約束の地に私達と同じ姿をした生命体が居る事に気付いた。
なんて皮肉なんだろう。
もし彼が、彼等が私達と同じでなければ、私はこんな想い等しなくてすんだのに。
心を通わせれないほど、異なっていれば、私達はこんな辛い思いをしなくて済んだのに。
もしあの人が地球人と心を通わせなかったら、私達は出会わなかったのに。
兄様も、優しかったあの人も、みんなみんな地球の人に惹かれて私から去っていった。
そして私自身の心も私を裏切る。
「トウヤ…」
私は裏切り者なのでしょうか。いえ、そもそも私は誰を裏切っているのでしょうか。
あなたを殺そうとしている、あなたの故郷を奪おうとしている私には願う資格なんて無いのかもしれないけれど、
それでも私は願う。
トウヤ、無事でいて、そして、私達を止めて…
(*´Д`*)
ゆきやこんこん
あられやこんこん
初めて見る雪が珍しいのか、シャナはずっと家の外で雪に見入っていた。
「シャナ、風邪を引くよ」
家の中からトウヤが声をかける。
その声に少し微笑んでシャナはわざとトウヤをからかうように舌を出して雪の中を歩き出した。
「いいんです、見せてください」
くるくると純白の上を舞うように歩くその姿は何処か幻想的で、それでいて年相応の女の子であった。
(シャナって、やっぱり可愛いな)
ふと思い浮かんできた思いを頭を振って退散させる。
そしてため息を一つついて諦めてコタツからのろのろと体を出し、シャナのコートを手に庭への扉へと手をかけた。
扉を開けると、まるでその時を待っていたかのようにシャナがトウヤの傍にやってきて、
トウヤに反応する暇を与えずトウヤの胸に飛び込みしがみついた。
ふわっと鼻の奥に優しい香りが一気に満ちてくる慣れない感覚にトウヤがドギマギしていると、
しんしんと降る雪の中、世界に鳴り響く音はシャナのか弱い呟きだけだった。
「…トウヤ、覚えていますか、幼い頃、月の宮殿で一緒に遊んだあの時のこと」
シャナのコートが雪の上に落ちる。
半分何か思いつめたようなその声に、トウヤはただ拾うことも何も言えことも出来ず
ただ自由になった二つの腕でぎゅっとシャナを抱きしめた。
俺には昔の記憶は思い出せないけれど、でも、俺は、いつもシャナの傍にいる。
何分たっただろうか、どちらともなく離れた後、シャナの顔はいつもの笑顔に戻っていた。
「体、冷えちゃったね」
話す話題も無く、トウヤが頬をかきながら言うと、
くすくすと笑いながらシャナが答える。
「いいえ、私は大丈夫ですよ」
「シャナ、でも」
体を大切にしないと――
トウヤの言葉はシャナの突然のキスによって防がれた。
目を白黒して驚くトウヤを尻目に、シャナはぺろっと舌を出して
「だって、私のトウヤへの思いはこんな寒さには負けませんから♪」
といって家の中へと入っていった。
その頃…
3人娘達はカマクラの中で餅を焼きながら2人の姿にヤキモチをやいていたとさ。
微妙にシャナじゃない気がするがだが私は謝らない
それが萌えの道って奴よぉ・・・・!
やべぇ・・・・・・・・・三人娘より萌えてきた。
幼なじみってのは、偉大な設定なんだな・・・・・・
このシャナなら三人娘に勝てる!!
俺はそう信じてる!!
比較は無駄だ
365 :
それも名無しだ:2006/11/12(日) 14:34:34 ID:Hh4vHkoS
そうだ、もともと三人娘に勝ってるからな
よぅし、そんなに好きならシャアの好きな所を三つあげたまえ!
>>367 ・赤い所
・通常の3倍な所
・偽名な所
儚げ
慎ましい(全体的に)
プリンセス
やられたorz
実質年齢を措くと年齢が云十億歳なところ
ロボに乗らなくても罵らなさそうなところ
意外に行動的なところ
シャナはフューリーが目覚めてから産まれた子
云十億歳ではない
雅人かデビットがなんかちょっと残念だと言ってた
俺もそう思った
統夜「大丈夫なのか、アル=ヴァン? こういうレストランとかのマナー知らないだろ?」
アル「いや、私は一通り確認した。それにカルヴィナに何度か連れて行かれた経験もあるからな」
――ぴちゃぴちゃ
統夜「ん?」
アル「シャナ様! それはフィンガーボウルと言って、飲み水ではありません!」
統夜「いや俺はそれよりも、犬が水飲むような飲み方を何の疑問も無くしていることにつっこみたいんだが」
他国(人間)と母国(フューリー)の間に挟まれて板挟みってのもポイントだね
確かにシャナは犬っぽいな…メルアもだが
カティアとテニアは猫っぽい
統夜「ごめんなシャナ。俺、昔のことあんまり覚えてなくて」
シャナ「大丈夫です、統夜様。そんなこともあろうかと、ちゃんと昔の記録がありますから」
統夜「そうなのか? じゃあそれ見たら少しは思い出せるかもしれないな」
シャナ「はい、統夜様。これが昔の様子を記録した8mmです」
統夜「なんでそんなレトロな記録方法を!?」
シャナ「あ、これは子どもの頃のお泊まり会で、寝ぼけた統夜様が私に抱きついているシーンですね」
統夜「しかも証拠映像風!?」
統夜「これ、昔の俺だよな」
シャナ「ええ。私は統夜様しか遊ぶ相手がいませんでしたから、私と一緒に写っている子どもは統夜だけです」
統夜「そうか……結構走り回ってるのが多いんだな」
シャナ「それは統夜様が、いつも走り回っていたから……。ついていくのが大変だったのですよ?」
統夜「俺、シャナに合わせて遊んだりとかはしなかったのか?」
シャナ「一度だけ、統夜様がままごとにつき合ってくださったことがありました」
統夜「へえ」
シャナ「もっとも、統夜様は退屈そうでしたけど」
統夜「そっか……なんか恥ずかしいな、そういう子どもの頃の話って」
シャナ「ちなみにその時書いた婚約誓約書が、この割り印をした封筒の中に」
統夜「……………………シャナさん?」
(*´Д`*)シャナたま〜。
>>374 イギリス女王と会食したインドの豪族かよ!
シャナが何かミスってもフーがそれを上回る天然っぷりで目立たないようにカバーしてくれるよ
384 :
それも名無しだ:2006/11/14(火) 22:28:54 ID:BH+hR+Ds
シャナこける
フーが統夜襲うか?
ソレをされたら、確かにシャナは目立たないな。
シャナ「ふう……」
フー「どうかいたしましたか、シャナ様?」
シャナ「あ、カルヴィナ様。実は統夜様の家に届け物があるのですが……このアルバムです」
フー「郵送で済ませればよろしいのでは?」
シャナ「い、いえ……でも、直接お渡ししたくて」
フー「……そういうことですか……分かりましたわ。けれど、いったい何を悩んでいるのです?」
シャナ「私は地球の文化についてよく分からないので、どういった格好が良いのか……」
フー「ああ、成る程。それで考えていたのですわね」
シャナ「はい……」
フー「分かりましたわ。このフー=ルー・ムールーに万事おまかせください!」
統夜「はぁ……ただいま〜……ん? なんだこの見慣れない靴……」
シャナ「おかえりなさい統夜さまぁ〜」←裸エプロン
統夜(なにか来る……なにか来る……っ!)
「カルヴィナ様」→「フー=ルー・ムールー」
orz
作った後改変し忘れた
388 :
ついで@:2006/11/16(木) 02:33:24 ID:9rVyNNmb
「シャナ様。少し休憩にしましょう。採点が終わるまで遊んできてよろしいですよ」
「はい。ありがとうございます」
私は教育係に軽く会釈をして部屋を出た。本当は休憩時間なんて、私にはいらなかった。
私は遊びなんて知らない子どもだった。そんなものは誰も教えてくれなかったから。
私の名前はシャナ=ミア・エテルナ・フューリア……フューリーの長たる人間。私は責任ある人間として、勉強しなければならないのだ。それが私の意味。私の務め。
私は部屋を出、ほのかな灯りが明滅する長い廊下を歩いた。金属質な床が、歩く度にカツカツと音を立てる。
私はその音がもっと聞きたくなって、少しずつ歩みを早め、ついには走り出してしまった。
カッカッカッカッと小気味良い音が鳴る、スカートの裾がふわりと揺れ、耳の横を風が流れていく音を聞いた、そして……
「シャナ様!」
その楽しい幻想は、厳しい男の声で止まった。
「廊下を走ってはなりません。シャナ様。貴女は我々フューリーの長たる存在なのですぞ。上に立つものとして、礼を失してはなりません」
「はい……分かっています、グ=ランドン総代騎士。……ごめんなさい」
私が肩を落とし、頭を下げると、彼はかぶりを振った。
「シャナ様。謝るのはおやめください。我はシャナ様の忠実なる臣として、進言しているだけのことです」
「……ありがとうグ=ランドン。貴方の言葉、聞き入れました」
「もったいないお言葉」
言って彼は深々と頭を垂れた。
私は右手で左手の手首をぎゅっと握った。
「ところでシャナ様、失礼ですがどちらに向かわれているのですか? 今はお勉強中では?」
「あ……はい……休憩時間をいただいたので、情報処理室で図書データを閲覧しようかと思っていました」
「そうですか。それは良いことです。では、我は客人が来ているので失礼いたします」
グ=ランドンは笑顔でそう言うと、再度礼をし、背を向けて歩いていった。
私は彼の姿が角を曲がり、見えなくなるのを確認してからまた歩き始めた。
目的の場所に行くまでに、多くのフューリーとすれ違い、挨拶を交わした。
「シャナ様」「シャナ様」と声をかけられる度、私は会釈をし、労いの言葉をかける。目的地の仮想映像室に着く頃には、私はすでに少し疲れてしまっていた。
389 :
ついでA:2006/11/16(木) 02:35:00 ID:9rVyNNmb
ここは様々な立体映像を投影し、楽しむことのできる部屋だ。グ=ランドンなどは「こんな無駄なものを」と怒っていたが、私はここが大好きだった。
私はいつもこの部屋に来ると、壁のスイッチをいじり、地球の風景を投影した。まだ見ぬ地球の姿は、私にとって憧れだった。
けれと今日は先客がいた。
「誰?」
と彼は森の映像の奥から尋ねてきた。森……そう、これは地球の森の映像だ。私も何度も見たことがある。
「あれ? ……誰かそこにいるんだろ?」
小さな……と言ってもきっと私と同じくらいだけれど……男の子の声だ。私は知らない。と言うより、ここに自分以外に子どもがいたなんて、私は初めて知った。
「おーいってば……あ、やっぱりいるじゃないか。返事くらいしてよ」
「あ、ご、ごめんなさい。私、びっくりしてしまって」
目の前に現れたのは、活発そうな男の子だった。
「俺、紫雲統夜。君は?」
「え……わ、私ですか?」
「そう、君の名前だよ、ナマエ」
「わ、私はシャナ=ミア・エテルナ・フューリアです」
「シャナミアエテ……?」
と、統夜はしばらくしかめっ面で考えていたが、やがて諦めたらしく私を指さした。
「じゃあシャナだ。俺は君のことシャナって呼ぶ。俺のことは統夜でいいよ」
「しゃ、シャナ?」
「あれ、嫌か?」
「い、嫌ではありません……けど」
何か全てが新鮮だった。自分以外の子どもがここにいること。相手が自分のことを知らなくて自己紹介をすることになったこと。
そして「様」をつけられない自分の名前。
「どうかした?」
「……いいえ。何でもありません。けれど、統夜様は何故ここに?」
「と、とうやさまぁ!?」
「へ、変ですか?」
私は不安になって聞き返した。
「ヘンだよ、すっごく。統夜でいいってば」
「で、でも……」
呼び捨てにするのは何となく嫌だった。なんだか私は、彼には騎士に対して言っているのと同じ言い方はしたくなかったのだ。
「あー……分かった」私が困っているのを察したのか統夜が言う「呼び捨てが嫌ならいいけどさ、でも様はやめてほしいな」
「じゃあ……えっと……と……」
「ん?」
「と、統夜……ちゃん……」
彼は私の言葉を聞いて、あからさまに肩を落としたけれど「まあいっか」と呟くように言った。
390 :
ついでB:2006/11/16(木) 02:36:09 ID:9rVyNNmb
「統夜ちゃん……」
私は彼の袖をつまんで、もう一回そう言った。彼は不思議そうな顔をしていたけれど、それを尋ねたりはしなかった。
それから私たちは、岩(と言っても立体映像だから本当は椅子だったのだろう)に座り、いろんなことを話した。
統夜が本物の地球を見たことがあること、森の中での遊び方、折り紙の折り方、おいしいお菓子の話、読んだ本の話。たくさん、たくさん話した。
勉強のことをすっかり忘れていた私は、その後教育係の従士や怖いグ=ランドンに怒られてしまったけれど、私はそれでも彼と話したことを後悔していない。
私はベッドに入って今日のことを思い出す。楽しかった今日の思い出を。
きっと明日も、明後日も、これからはずっと楽しいだろうと信じて。
「ねえ、統夜ちゃん」
「うん?」
「また一緒に遊んでくれる?」
「もちろん。約束だ!」
GJ! 子供の頃の二人か いいねぇ〜
しかし総代がまともだ こいつが後に狂うのか… なんか切ないな
>>390 GJ!!
この後遊んでるところを総代に見つかったりして不審者扱いで剣突きつけられて泣きべそかきながらでも
姫様庇って総代の前に立ったりすると俺が萌える。
「童、貴様の名は!?」
「・・・紫雲・・統夜だっ!」
「!・・エ=セルダの倅か!?」
>>391 総代が狂い始めたのはエの字が3人娘連れて背信した辺りからじゃなかろうかと個人的にはおもっとる。
>>390 GJ!!!
「ちゃん」付けか…
一番幼馴染みらしくていいな…
成長した統夜が聞いたら赤面確定だな
>>392 狂い出したのはエが偽装で死んだ振りをした頃じゃないか?
三人は結構長く施設にいたみたいだし
実験に関してシャナも「私も幼かったとはいえ、止めさせるべきでした」とか言って気がするし
多分…実験自体、総代の指示なのかもな
>>393 あの三人を最初にさらったのも実はエ=セルダで、後にその事を悔いてああいった行動に出る。とかって考えてたことがあった。
総代は元々マトモな人だった。
武装錬金のヴィクターみたいに和解できればなー・・・と、一時期考えていたこともあったっけ。
統夜も確かラストに
「可哀想な奴なんだ!」って言ってるし。
なにをもってまともとしているのかが微妙だけど、フューリー的には総代はずっとまともだったんじゃ?
アル=ヴァンですら、地球人を皆殺しにして地球を手に入れることは、そんなに悪いことだとは思ってなかった訳だし
シャナ「トウヤ…あなたに、力を…」
トウヤ「月が見えた!ようし、オルゴンキャノン撃つぞ!」
つい1枚絵のシャナと外伝アルファのサテライトキャノン時のティファの姿が似てね?と思って勢いで書いた
後悔はしてない
そして、ジャミル=カルヴィナ、ランスロー=アルヴァン
サラ=カティア エニル=テニア トニヤ=メルア辺りで一つ
>>397 えーと、えーと……こうだ!
フー姐さん=テクス
>>398 フー「たいがいの問題はコーヒー1杯飲んでいる間に解決するもの。
あとはそれを実行できるかどうかですわ」
4 3 2 1
_ __
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iコ==ラ`'i ti //l l ,-,_ ,i,_,i_
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/ / ← `"|iコ='' ← | lヽl li, ← | lヽi li,
./ / | .i .| | | // l .| l-'l |,l
i' /l .l, | || | E三l_l_A 'Fヲ|,H
l l .ヽ,ヽ, | || |_ ,i_| .| |
-'-' -'-' ‐' ' `‐' -'‐'
砂糖と塩を コーヒーを たたむ 脱ぐ
まちがえる。 つくる
こうですか?わかりません!
>>399 フー「たいがいの問題は決闘1回している間に解決するもの。
あとは相手を倒す事ができるかどうかですわ」
フークラスになれば対峙した瞬間にガスの元栓が全開であることから最近あれがこない事についてまで思いを馳せる事など造作もありません
>>402 最近あれがこない・・・・・・
「生きて帰ってこれたら結婚しよう。」と将来を誓いあって戦場に向かった男からの便りとか?
いや、やずやにんにく卵黄が来ないことでしょう。
大丈夫、忘れた頃に来ますから
忘れた頃にやって来て、代引きで困ったのも私だ
トウヤの子供を授かったと思い、
3人娘に堂々と「妻です」と言い放った次の日に月のものがきてしまい困っているシャナ、
という電波を受信したのも私だ
>>406 つーコトは、二人はフツーにやっちゃってる?
(*´Д`*)ハァハァ
もちろんです。
「私が嘘をついたなんて事になれば、フューリーの民に示しがつきません。
ですからトウヤ、あの言葉を嘘にしないためにも、協力してください」
と強精剤を持って統夜の寝室に毎晩訪れるシャナ姫
>>408 勿論格好はだぶだぶのパジャマを着て頬を赤らめて下を向きつつ手には枕な!な!
統夜「いや、なんか妹を相手にしてるみたいでさ」
シャナ「あんな人たちに囲まれて暮らしてるからです! 統夜様の巨乳フェチー!!」
>>411 シャナ姫様、それは近親相姦プレイがしたい、あるいは
「お兄ちゃんと呼んでほしい」という統夜の合図なのですよ
と言うかこのスレでは、シャナがどんどんアホの子になっていくな
まあ大半は多分俺の責任なんだが
>>411 統夜「(やっぱり焦らしてからじゃないとおもしろくないよな、クックックックック)」
シャナ「統夜様何考えていらっしゃるんですか?」
統夜「!?ナ、ナンデモナイデスヨ。HAHAHAHAHA(何時の間に近くに来たんだ)」
シャナ「???」
こうですか(><)わかりません
統夜はドコのスレでも被害者だから、たまには黒くてもイイな。
>>415 第二次バトロワスレ……まだ直接の人殺しはしてないけど
(0083のモンシアを殺した話が発表されたがシナリオの整合上の問題から没になった)
Dのジョッシュ死亡は統夜にも責任があるし、今にも人殺しの道に滑り落ちそう。
417 :
それも名無しだ:2006/11/23(木) 19:23:15 ID:vAUtiG8W
>>416 統夜&四人娘好きの俺の前でその話をするとはいい度胸だ・・・。
あんなキャラを壊してでしか楽しめない連中の集まりの話はここではやめようぜ?
以前OG萌えスレで書かれてた修行ネタは?
最近シャナたまに萌えてしかたないのですが。
>>416 バトロワスレは今停滞してるからな・・・
後バイトスレとかでも結構苦労人だったり(あそこではテニアが恋人だったが)
ジュア=m「死ね死ね死にやがれぇッ!!」
シャナ「…悪しきオーラ力を感じる…」
統夜「俺は人を殺さない!その絶望を殺す!」
つまり戦艦の艦長として戦闘に加わるわけですね
「よしなに」
>>424 ガウ・ラ起動か?
地球が無事で済まんが。
一瞬だけ起動してピンポイントで外殻を弾き飛ばして攻撃するトンでもない攻撃を…
ときどきで良いですから月在住の方の事も思い出してあげてください
ガウ=ラ
HP300000
EN999
武装
外殻廃棄 3500 弾数99 射程3〜10
プトレマイオス基地 4200 弾数1 射程5〜12
ローレンツ基地 4500 弾数1 射程5〜14
グリマルディ基地 4700 弾数1 射程4〜15
エンデュミオン基地 4800 弾数1 射程10〜20
>>427 こんな感じ?
なんで射程がこんなにみじけーんだよw
統夜「終わったな……」
シャナ「統夜様……」
統夜「シャナ……君には辛いことかもしれないけど」
シャナ「いいえ、そんなことはありません……グ=ランドンは一つの過ちを犯しました。こうなるのは仕方なかったのです」
統夜「シャナ……」
シャナ「そう……彼の間違いは、戦いを楽しみすぎたことです」
統夜「え? シャナ?」
シャナ「せっかくの交渉道具を強行しようとしたのが彼の敗因です。自業自得ですね」
統夜「あ……いや」
シャナ「私はそんな過ちは犯しません。まずはガウ=ラ・フューリアを占拠し、月の外殻をマスドライバ化しましょう」
統夜「え? え?」
シャナ「大丈夫です。私の予定通り、すでにラースエイレム干渉を起こせるのは統夜様のラフトクランズだけ。地球の兵器など怖るるに足りません」
統夜「予定通り?」
シャナ「そして外交交渉から地球連合、ザフト始め地球圏勢力を掌握、私たちは新世界の神になるのです」
ガウ・ラが飛び立つだけで地球圏の歴史上最大の大災厄起こせるかもしれないんだから、
政治的にはすごいカードだよな。
目先の統夜をどうモノにするか考えてるだけだから、そんなこと考えも行動も起こさないだろうが。
ジュア=ムとフー=ルーの乗機が破壊された時点で
ガウ・ラの起動ってできなくなってなかったっけ?
ラフトクランズを新造できるなら解らんけど、アル=ヴァンの
台詞とか見てる限りだとリュンピーとかの量産機っぽいのすら
新造が難しそうに思える>フューリーの台所(?)事情
わざわざアシュアリー・クロイツェルを利用せにゃならなかった訳だしな。
>>432 フーとムのラフトは量産機だよ。
一応新造することは可能なんだろうな。
まぁすぐにというわけにはいかんだろうけど。
見たばかりのラフトクランズを修理できるウリバタケはヤバイな
>>435 量産型だから大丈夫じゃないかな。
フーとジュのどちらの機体修理したんだろ?
個人的にはフーさんが・・・
大昔からそこにいたってことで、
フューリーが月の占有権を主張したりは出来るんだろうか
Hint1:史実
Hint2:アメリカ
イスラエルなんか…
船の独立宣言するとこを想像して沈黙の艦隊の海江田思い出した
地球の要人との会合後、ホテルの一室ソファの上。
ソファに座る統夜の上に座り、その腕に包まれながらシャナ=ミアはまどろんでいる。
腕の主が大きく息を吸って、はいた。
「何してるんです」
「ん……シャナがさ、ここにいるってのを五感を通して感じてる」
「臭いまで嗅がれて喜ぶ女性は居ないと思いますけど」
「ごめん。でもさ、すっごく安心するんだ……小さい頃もこうして触れ合ってたっけ」
父の記憶を呼び水にして、ふとしたことでサルベージされる自身の記憶。
「ええ……私も安心できますね」
お返しとばかりにシャナ=ミアも身をよじらせて統夜の首筋に形のいい鼻を近づける。
「汗くさいだけだろう」
「おあいこでしょう」
少し責めるように言うと、再び全身を統夜に預ける。
皇家に主権を回復して早々、民主政治体制に帰還したのはつくづく正解であったと軽く自賛する。
“姫”のままではこうして統夜と睦み合う事も憚られたであろう。
フューリーの道が安寧の物となれば、後のことはアル=ヴァン従兄様とその伴侶に任せ、自分は統夜と隠棲させてもらう腹づもりだ。
「子供の頃は二人で布団にくるまって、それでお互いの臭いを嗅ぎながらそのまま寝てしまって……安心もするはずです」
「今も眠そうな顔をしてるね、シャナは」
そう言いつつも、統夜自身とて眠そうだ。
「ベッドに行って、また二人で寝ますか」
「今連れて行ったら、正直俺が眠るだけじゃ済みそうにないな」
「すけべ」
「……そう言った言葉遣いは?」
「カルヴィナ義姉様から、こう言ってやりなさいと」
「ん……じゃあ普通に寝ようか」
「別にいいんですよ?すけべな統夜でも」
実際ここ数日忙しかった。
「あんまりがっつく自分を認識したくは無いな」
大切な姫様の体を文字通りのお姫様だっこで持ち上げ、統夜はベッドルームに向かった。
甘々だが、私は謝らない。
甘い話は大好物だGJ!!
シャナ「はー、コタツは最高ですー」
統夜(もう何事も無く馴染んでるな・・・)
シャナ「アル=ヴァン、テーブルのみかんがなくなりました。
そこの段ボール箱から新しいみかんを取るのです」
アル「・・・」
統夜「俺が取るよ。寒いんだろ」
アル「うむ。だが、たとえ寒かろうと、みかんをとらなくては私も食べられない。
かといって、段ボール箱がシャナ様の近い位置にあったとしても、取りに行くよう
言うのはよくない」
統夜「紳士的じゃないって事か。うんうん、それじゃあ、勝手に取ってくれ。
俺、みかんは食べないから」
シャナ「それじゃあ私が剥いてあげますから食べませんか?」
統夜「うん? ああ、悪いね」
アル「・・・姫、どうぞ」
シャナ「あら、アル=ヴァン、もうこれだけしかないのですか?」
アル「はっ、箱の中にはもうこれぐらいしか・・・」
統夜「もう無くなったのかぁ。一人一袋の特売をテニアたちや宗介も動員して確保したのに」
シャナ「アル=ヴァン、お駄賃あげるから買ってきなさい」
統夜「任せた」
アル「・・・・では行ってまいります」
シャナ「統夜様、はい、あーん」
統夜「あーん」
アル(あぁ、カルヴィナと一緒の時、こうしてジュア=ムをのけ者扱いしたのだな)
女性は彼氏ができると親兄弟に冷たくなるそうな
『震えるあいつ』
――ブイーン、ブイーン
シャナ「こ、これは……!」
統夜「……いや、見てないで取ってくれ」
シャナ「××××ですね!?」
統夜「何故そんな単語を知っていて携帯電話を知らないんだ」
『破廉恥』
シャナ「こ、この番組……女性の裸ばかりじゃないですか!」
統夜「まあ、深夜番組は何処もこんなもんだけどな……」
テニア「て言うかシャナ、何でいるの?(こそこそ)」
シャナ「統夜様はこのテレビ局を擁護するんですか!」
統夜「いやそういう訳じゃないけどさ……」
メルア「帰らなくていいんでしょうか……(こそこそ)」
カティア「きっと家にいると、カルヴィナさんたちの空気がいたたまれないのよ(こそこそ)」
シャナ「こんな公共の電波に女性の裸を……」
テニア「まあそれは確かにそうかも」
メルア「最近の番組は表現が過激ですし……」
カティア「テレビで女の人の裸っていうのはちょっとね……」
シャナ「こんなものを喜んでいる人は社会のクズです!」
勇「待ちたまえキミタチ、バイタルネットに乗って異議ありだ!」
あのオープニングはさすがに引いたよ。
なんの前知識も無く妹と見てたから気まずい気まずい。
チャンネル変えるのも意識してるみたいでかっこ悪いし。
>>446 クソワロスw
勇はその権利があるなw
ところで三人娘はシャナのこと何て呼ぶのかそれとシャナは三人娘を何て呼ぶかおせーて。
統夜→シャナ シャナ→統夜
アル=ヴァン→シャナ=ミア様 シャナ→アル=ヴァン
フー→シャナ=ミア様 シャナ→フー=ルー
でいいよね?
俺の中では
統夜→
シャナ、テニア、カティア、メルア、アル=ヴァン、カルヴィナさん、フー=ルー、ジュア=ム、グ=ランドン
シャナ→
統夜様(統夜【テンションマックス時】)、テニアさん、カティアさん、メルアさん、お従兄さま、カルヴィナ様(お姉さま【レズ時】)、フー=ルー、ジュア=ム、グ=ランドン総代騎士
テニア→
統夜、シャナ、カティア、メルア、アル=ヴァンさん、クーランジュ、フー=ルー、ジュア=ム、変なおっさん
カティア→
統夜、シャナさん、テニア、メルア、アル=ヴァンさん、カルヴィナさん(ミストレス【カルヴィナの秘書ver】)、フー=ルーさん、ジュア=ム、変なおっさん
メルア→
統夜さん、シャナさん、テニアちゃん、カティアちゃん、アル=ヴァンさん、カルヴィナさん、フー=ルーさん、ジュア=ムさん、変なおっさん
アル=ヴァン
紫雲統夜、シャナ様、テニア、カティア、メルア、カルヴィナ、フー=ルー・ムールー、ジュア=ム・ダルービ、グ=ランドン総代騎士
カルビ→
紫雲統夜、シャナ、テニア、カティア、メルア、アル=ヴァン(アル【親しい人と話すとき】、ダーリン【イデ発動】)、フー=ルー、ジュア=ム、グ=ランドン
フー→
紫雲統夜、シャナ様、テニア、カティア、メルア、アル=ヴァン殿、カルヴィナ、ジュア=ム、グ=ランドン総代騎士
ジュア→
地球人、シャナ様、実験体A、B、C、アル=ヴァン様、バカ女、フー=ルー様、グ=ランドン様
グ→
エ=セルダの倅、絶望、絶望、絶望、絶望、裏切り者、裏切り者の女、絶望、使えない奴
>>449 凄いなおいw
でもわざわざここまで詳細にありがd!
シャナ=ミアがなぁ……統夜をフューリー名で呼んだりしたら良かったのになぁ……
シャナ「あの、相良さん。千鳥かなめさんにお聞きしたいことがあるのですが……」
宗介「千鳥に?」
シャナ「ええ、実は……」
宗介「何だ。それなら俺に心得があります。音声録音さえしていただければ、明日にでも調達しましょう」
シャナ「本当ですか!?」
次の日
シャナ「統夜様、あの……これ、プレゼントです。使ってください!」
統夜「俺に……? 何だろう?」
休み明け
シャナ「統夜様!」
統夜「ひっ……!? うわあああああ!? 起きてる! 起きてますぅぅ!!」
シャナ「あ、あの……統夜様?」
かなめ「……どうしたんだろう、統夜君」
宗介「ふむ……贈り物を渡す過程で何かあったのだろうか」
かなめ「……贈り物? 何であんたがそんなこと知ってるの?」
宗介「先日、シャナ姫に贈り物の相談を受けてな」
かなめ「あんたが? なんでまた……」
宗介「いや、元々君に訊きたかったようだが、内容を聞くと俺でも調達できそうだったので代わりに調達した」
かなめ「……ちなみに贈り物って何」
宗介「目覚まし時計だ。録音した音声で起床を報せるものでな、シャナ姫の声を使用した。
起床時間になるとシャナ姫の声が流れるが、止めて寝てしまう者のためにいくつかの機能が付加されている。
まず五分後に音声と共に使用者に数万ボルトの電流が流れる。さらに五分後には刺激性の催涙ガスが噴霧される。これで起きない人間はまずいない。
しかし念のためそれでも起きない場合には、その五分後に時計内部の仕掛け爆弾が作動……」
――スパァァァアン!
宗介「……痛いぞ千鳥、何をする」
テニア「あんなに怖かったなら使わなきゃいいのにね」
メルア「でもそれが統夜さんのいいところですし」
カティア「統夜はシャナさんに甘いのよ!」
454 :
それも名無しだ:2006/12/02(土) 06:33:13 ID:eK0rsQu4
シャナたあああああああああああああああああああああああああああん
(;´Д`)ハァハァ
>>453 どっかのつぶれ大福殿下が使いそうな目覚ましだな。
あさ〜あさだよ〜あさごはんたべ(ry
>>456 何その目覚まし30個鳴ってても起きない幼馴染
周りの方々は40億年眠ってたからな。
でも、統夜のキスなら起きるだな。
統夜「そう、コズミックイラ70年の11月7日! 僕たちがグ=ランドンを倒した前日だ!」
アル「しかし、ジュア=ムがあの日を選んだというのは驚くべきことだ。
時空連続体というのは、決まった点においてある種の力が収束しているのかもしれんな……
それはさながら運命の転換期とも言うべき……それともただの偶然か?」
統夜「でもアル=ヴァン過去に戻るんだろ? だったら、シャナとカルヴィナさんを連れていかなくちゃ! ここで眠ったままにはしていけないよ!」
アル「心配ない。我々が、コズミックイラ70年のグ=ランドンの計画を阻止すれば、この世界は本来のコズミックイラ73年に戻る。シャナ様が起きた時にはすべて元に戻っているさ」
統夜「でも……もし僕たちが失敗したら?」
アル「……成功させなきゃ!!」
実にバック・トゥ・ザ・フューチャー。
シャナ「ハァ、統夜様・・・。ハッ、いけない、私ったらまた独り言を・・・」
アル「どう致しましたシャナ=ミア様」
ビクッ!
シャナ「ア、アル=ヴァン!?いつからそこに!?」
アル「つい先程参りまいりました」
シャナ「な、何か聞きましたか?」
アル「いえ、特に」
シャナ「そ、そう(よ、よかった)」ドキドキ
アル「あ、そう言えば・・・」
ドキィッ!
アル「先程すれ違い様に統夜と会いましてね」
シャナ(ホッ。なんだ、違う話しですのね、でも何故統夜様が大使館に?)
シャナ「それでどうしたのですか?」
アル「ええ、それで挨拶をしようと声をかけたところ」
アル『おぉ、統夜ではないか。ひさし(ry』
統『お、俺にはそんな事ッ・・・出来るかぁ〜ッ!』
アル「と、真っ赤な顔で叫びながら走って行きましてね・・・。あまりにもおかしかったので話そうと思った訳です・・・。シ、シャナ=ミア様ッ!?お顔が真っ赤でございますよ!?お熱でも(ry」
シャナ「アル=ヴァン・ランクス!」
アル「は、ハッ!」
シャナ「紫雲統夜を、統夜=セルダ・シューンを拘束し何としてでも私の元へ連れて来るのです!これは命令です。抵抗する場合、全フューリーの武力を行使してでも構いません!!」
後日、前大戦に勝るとも劣らない戦いが起きたというのはまた別の話。
統「うぉ──ッ!負けて、負けてなるものかッ!負けたら・・・。くッ、テニア!オルゴンソードFモード!!!」
テニア「う、うん!」
464 :
461:2006/12/02(土) 21:57:43 ID:AhBkqJet
>>462 >>460ではないので確証は持てないが多分上記の通り、Back to rhe Futureの2。
歪んだ現在を修正するために過去に跳ぶ際にドクとマーティーがあんな会話をしていたはず。
保守
暇つぶしにフーの髪を結っては解きを繰り返すシャナ
シャナ「フー=ルー、寝ている場合ではありません。出撃です! テロリストが現れました!」
フー「……はっ、も、申し訳ありませんシャナ様!」
フー=ルー(縦ロール)「行きますわよ!」
統夜(何やってんのーーーーーー!?)
>>466 逆の方がいいなぁ
お姉さん役のフーが妹役のシャナの髪を結ってあげる
この方が好きだ!
シャナ「託しますわ!貴女に!」
フー「受け取りました、貴女から・・・!」
テニア「二人とも・・・ノリノリだね。」
統夜「・・・あ、ああ。」
統夜「ただいまー」
シャナ「おかえりなさいませ御主人様」
バタンッ!
統夜「・・俺、メイドなんて雇ってたかな?」
ガチャ
シャナ「おかえりなさいませ御主人様」
バタンッ!
統夜「ここ・・・間違いない、俺の家だな。紫雲なんて珍しいの、この辺りじゃ俺だけだし」
ガチャ
シャナ「おかえりなさいませ御主人様」
統夜「た、ただいま帰りました」
シャナ「ご飯ですか?お風呂ですか?シャナですか?雌三人を鞭でいたぶりますか?」
統夜「帰って下さい」
シャナ「まぁ、結婚しようだなんて。統夜様、結婚した暁にはラフトクランズで醜い人類、コーディネーターもナチュラルも滅ぼしましょうねっ♪」
統夜「話通じねぇよ」
後悔はしていない
フー「それともそこのメイドを先に召し上がりますか?」
シャナ「きゃっ、フー=ルーったら……いけません!」
統夜「そこのソファに寝っころがって我が物顔でビールかっくらってる男女は、どこのどちら様でございましょうかねえ」
アル「やぁ、よく来たな統夜」
統夜「ここは俺の家だけどな」
アル「安心しろ。空き部屋の数も考えている」
統夜「はぁ?」
アル「カルヴィナは私と同じ部屋、フー=ルーは従者Aと同じ部屋、従者Bと従者Cが同じ部屋、統夜とシャナ=ミア様が同じ部屋だ」
統夜「ちょっと待て」
フー「あら、総代騎士様は私の方が好みかしら」
統夜「そうじゃない!何でうちに・・・お前ら家があるだろうが」
シャナ「安心してください統夜ちゃん」
統夜「ちゃん言うな!何で俺が総代騎士なんだよっ!?」
アル「フューリーの掟だ。総代騎士を殺した奴が次の総代騎士になる」
フー「まぁ、四人も・・私を入れれば五人、嫁がいるのよ?」
シャナ「さぁ、四機のラフトクランズで世界を支配しましょう!私と統夜タンが新世界の神に!」
統夜「ならねぇ!タンって言うな!」
アル「残念だよ。君が断れば、ムが命を落とすというのに」
統夜「知るかぁ!」
ム「はっくしょい!・・風邪かな・・?それより、アル様!フー様!どちらにいらっしゃるんですかーっ!?」
>雌三人を鞭でいたぶりますか?
奴隷化してるのかよwww
鞭でいたぶるなら俺のケツを
なぜなら俺はドMだから
→装備
→シャナ
→モノフィラメントウィップ
なんで移転したの?
移転依頼が出されたから
478 :
名無したんはエロカワイイ:2006/12/09(土) 14:16:46 ID:dwkKtsUH
落ちそうなのであげ
色々大変なんだな〜。
>>478 別に最下層に行っても落ちはしないぞ
しばらく書き込みがないスレから順に落ちる
そうなのか初めて知ったサンクス。
でもここはロボ版より落ちやすいから気をつけないといかんかな。
どうせならおちにくい携帯げーキャラに移して欲しかった。
削除依頼板に行って、
携帯ゲーキャラ板への移転依頼を出すといい
削除人の判断次第であっちへ移れる
その際はついでに、
カルヴィナ・テニア・統夜・カチーナ・ラッセルスレなんかも
一緒に移転依頼をしてくれると嬉しい
やっと見つけた・・・orz
>>475 それ、いたぶるどころか切断しちゃうんだけど・・・
シャナの説得イベントが欲しかったな
「フー・ルー…あなたのこっそり書き溜めた詩、好きだったんですよ?
特につい最近の少年のころを知っていただけの相手が立派な騎士になっていた事への思いを綴った詩が」
「『ぼくのそんけいするひと』じゅうしみならい じゅあむ・だるーび
〔ぼくのそんけいするひとはきしのえ○○だ○○○○です 【中略】いつかぼくもあのひとみたいなりっぱなきしに……〕
名文ですね? ジュア=ム・ダルービ。もし不幸にしてあなたが亡くなることがあったら墓標にはこの文章を…」
みたいな感じの
本スレでシャナがひどいこと言われてたけど、反論しなかった小心者の俺を許しておくれ
kwsk
他スレの話題と萎える話題は持ちこまないのが萌えスレのルールだぜ
すまない。
490 :
名無したんはエロカワイイ:2006/12/19(火) 04:56:31 ID:1UJLJYkz
おっぱい!おっぱい!
保守
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
orz
保守
君がボールを 追いかける
そのグランドを
4000000000年前にフューリーが
ラフトに乗ってかけぬけた
ふしぎのとびらが ひらく
国際電脳にもぐりこみ(ハ、ヨイショ!)
戦艦潜水艦通りぬけ(ア、ソレ!)
リクレイマーのオルファン発射台だ(ダンダンダン!)
宇宙へとびだすぞ
見えるだろうこの星だいすき
ナデシコシャクヤクダナンTOY BOX!?
アークエンジェルノヴィスノア
なぜなにフューリー
シャナ「これです!」
統夜「却下」
>>496 このまち大好きwwwwシャナ様なんで知ってるんだwww
地球のテレビをご覧になってお育ちあそばしたんだよ。きっと。
幼い頃の統夜と一緒に見てたとか。
シャナ様あけおめ
早速統夜と姫初めを
500get
トンでもない額のお年玉くれそう
統夜「シャナもお年玉もらったりするの?」
シャナ「お従兄さまからもらいました! ほら、見てください統夜様!」
統夜「五百円……?」
シャナ「はい!」
統夜「シャナ……ちょっと訊いていいか?」
シャナ「あ……あの……何でしょう……私、何か悪いことでも……」
統夜「いや、そうじゃないけど。月々に自由になるお金っていくらくらいあるの?」
シャナ「五百円です!」
統夜「……お年玉はいくらもらったんだっけ?」
シャナ「五百円です……二倍です! お金持ちです!」
統夜「アル=ヴァン以外の人からもらったりしなかったのか?」
シャナ「生活費その他の金銭は、すべてお従兄さまに管理をお願いしてますから」
統夜「……シャナ、普段欲しいものとかどうしてるんだ?」
シャナ「日用品は支給されてますよ?」
統夜「いや、そうじゃなくて、たとえばそうだな……おやつとか……」
シャナ「お祭りの日は、三つまで大丈夫です」
統夜「…………」
シャナ「……? どうかしましたか?」
統夜「……とりあえず何か食いに行こうか」
シャナ「はい? あの、どうしたんですか?」
統夜「それからデパートでも行こう……」
シャナ「分かりました! 私、今日はお金持ちですから、すごいですよ。家とか買えちゃうかも」
統夜「……うん。そうだな……」
503 :
名無したんはエロカワイイ:2007/01/03(水) 08:17:29 ID:B2lBzz07
統夜が……統夜が慈しむ目をしているっ!
ほ
カシマル「ここで唐突に不安ウェーブ!」
506 :
名無したんはエロカワイイ:2007/01/06(土) 21:30:11 ID:hpmDvn+d
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
この人のイメージは新城直衛
てすと
シャナ
「シャランラシャランラヘイヘヘイヘヘイ〜♪
シャランラ〜♪
子供だなんて〜思ったら〜♪ 大間違いよ〜女の子〜♪
二つの胸の〜ふくらみは 何でも出来る〜証拠なの♪
サブパイなんかはしなくても〜 貴方は私にもう夢中〜♪
真珠の涙を浮かべたら 統夜様なんてイチコロよ〜♪
ひめっこシャナは ひめっこシャナは♪
統夜の心に 忍び込む♪
忍び込む♪(シャランラ♪)」
統夜「…………」
シャナ「どうですか!?」
統夜「……いや、どうって言われても」
シャナ「なんですか、この黒い液体は?」
アル「それは醤油と言って、日本の調味料です」
シャナ「ショーユ?」
カルビ「ああ、ソイソースね。サシミとかに使ったりするのよね」
シャナ「ソイソース……」
アル「日本ではたいていのものには、この醤油をかけて食べます」
シャナ「……そうなのですか……」
カルビ「そう言えば、紫雲統夜も日本の生まれよね?」
アル「うむ。日本の万能調味料らしいから、統夜の家の味もこうしたものが基本だろう」
シャナ「醤油……」
統夜「あー、久しぶりの操縦でくたくただよ」
シャナ「ごくろうさまです、統夜様」
カティア「騎士の訓練ってのも大変よね」
カガリ「これからはフューリーも私たちの仲間だからな! 地球圏は一件落着したとはいえ、宇宙にはまだまだいろんな敵がいる」
宗介「うむ。平時よりの戦闘訓練は重要だ。我々の様な経験者が指南するのは当然だろう」
甲児「まったく人気者は辛いぜ」
メルア「皆さんお食事ですよー」
テニア「やた!」
統夜「お前は見てただけだろ、テニア……まったく」
虎「お、ケバブじゃないか。いいねえ。ケバブにはヨーグルトソースだな!」
カガリ「まだ言ってるのか! チリソースに決まってるだろ!」
虎「子どもはどうしてこう言い張るかね? ヨーグルトソースの方がうまい!」
カガリ「チリソースだ!!」
¶ ちょ〜〜〜〜
虎&カガリ「「コ ラ ァ ァ ー ー ー ー ー ! ! 」」
シャナ「ごっ、ごめんなさいっ!?」ビクッ
GJ
(*´Д`*)シャナタマ〜
以前エロパロスレで統シャナを書いて、此度全年齢向けに書き直したんだが……需要は有るかな?
>513
是非に!
>>513 あのIF物?
あれは面白かった。ぜひ読ませてくれ
シャナ「今日も愛の替え歌いきます!」
統夜「またか……今日は何の歌……」
『PAPAPAPAPANTSU〜だってパンツだもん!』
統夜「シャナ、ちょっとここに座りなさい」
シャナ「え? でも統夜様、歌……」
統夜「いいから座れ」
>>516 以前のやつからエロシーンを抜いたバージョンか
久々に読み直したが面白かったよ。GJ!
>>517 なんか同じ板の某ロリ全裸母さんスレの親子みたいになってるなw
あっちのツッコミはもっと容赦ないが
シャナ『では皆さん。今日はサンドイッチの作り方です』
統夜「お、テレビにシャナが出てる」
カティア「フューリー向けの料理番組ね」
シャナ『材料は食パン、バター、それに具になるもの。今回はタマゴサンドとツナサンド、野菜サンドを作りましょう』
統夜「あれ? でもシャナ、料理できたっけ?」
テニア「たぶん、料理の腕より知名度取ったんじゃない?」
メルア「最近の流行ですもんね」
シャナ『それではタマゴサンドの作り方です。まずゆで卵を作ります』
――ぼーん!
統夜「…………」
カティア「…………」
メルア「…………」
シャナ『……こほん。出来上がりがこちらです』
テニア「な、流した! 何事も無かったように流したよ!?」
統夜「大丈夫なのかこの番組!?」
シャナ『はい、できましたっ! やりましたよ、皆さん!』
統夜「……シャナ……嬉しいのは分かるんだが……」
テニア「出来上がりにすごく心配になる料理番組だよね……」
カティア「なんだか、医者が説明せずに驚いている時と同じような不安を感じるわ……」
シャナ『これでタマゴサンドの完成です。CMの後はツナサンドと野菜サンドを作ります』
メルア「でもとりあえず完成はした訳ですし」
テニア「なんかCMあけ怖いなあ」
シャナ『チャンネルはそのままでお願いしますね?』
統夜「すでにバラエティの様相だな」
カティア「普通、料理番組じゃ言いませんよね」
『国際電脳が送る、衝撃のメイオーパソコン!』
『フルモンティバクテリアが驚きのこの価格……』
テニア「あ、CMあけるよ」
統夜「もはや事故起こさないことを祈るばかりだが……」
アル『では引き続き、ツナサンドと野菜サンドの説明をさせていただく』
統・テ・カ・メ「「「「 人 変 わ っ て る ー ー ー ー ー ー ! ! ? 」」」」
CMがwww
というかフルモンティバクテリアだなんて一瞬何だったかわからねーぞwww
大冥界とふもっふかw
シャナ 「今日はとてもたのしかったです。わたし…きっといっしょうわすれません」
統夜 「またいっしょにこよう?」
シャナ 「でも…」
統夜 「でも?」
シャナ 「でも…このせんそうがおわってまたがくるでしょうか?」
統夜 「だいじょうぶ、あいつらからもほかのものからも…おれがぜったいしゃなをまもるから!」
シャナ 「…やくそくしてくださいますか?」
統夜 「もちろん! えーっと…しゃなみあでんか、わたくしとーや=せるだ・しゅーんは
いついかなるときもでんかのたてとしていかなるさいやくからもでんかをおまもりすることをちかいます! はいゆび」
シャナ 「ゆびきりげんまんうそついたらジュアムに魂掛けOジェノサイドバーニング…ゆーびきった ふふ…やくそくですよ?」
統夜 「うん! だからまたこよう?」
シャナ 「はい!」
モブA 「ガウ・ラ中枢部、エネルギーの暴走が起きています! 何時崩壊してもおかしくありません!」
統夜 「…アルヴァン。後を頼む」
サブABC「「「統夜!?」」」
アル 「…行くのか?」
統夜 「約束したんだ。守るって、シャナを…絶対に!」
グ 「来たか…エ・セルダの小僧ォォーッ!!」
シャナ 「統夜!」
統夜 「ラフトクランズ…お前が人を守る為に作られたのなら、あの人を…シャナを救ってみせろーっ!」
シャナ 「…と、云う夢を見たんですけれど」
グ 「……OGでは必ずや」
ジュア「ぐ……アル=ヴァン様を死なせ、フー=ルー様を殺され……もはや俺には何も残っていない……かくなる上は!」
マリュー「……っ!?」
キラ「アークエンジェルが!?」
テニア「あれは!?」
ジュア「ラフトクランズ! サイトロンよ! 俺を使え! 俺を使って主を呼び戻せぇぇええ!!」
甲児「何だ、あれは!?」
鉄也「緑の……光の束? 何だ!?」
統夜「ダメだッ!! やめろジュアーーーーームっ!!」
ユリカ「ど、どうしたんですか統夜さん!?」
ノアル「光は治まったが……何も起こってないぜ? いったい何だってんだ?」
エイジ「敵の機体は消えたようですが……」
マオ「アークエンジェル、聞こえる? 状況は?」
ミリアリア「か、艦に損傷はありません……ただ……」
マオ「? 何かあったの?」
フリーマン「……シャナ=ミア姫が我々の前から消え失せた。跡形も無くな」
統夜「くそっ!!」
メルア「統夜さん?」
フリーマン「どうやら彼は行き先を知っているようだが……」
統夜「……ああ。サイトロンが教えてくれた……」
マサト「サイトロンが?」
フリーマン「どうやらあまり楽しい話ではなさそうだな……」
統夜「……ガウ=ラ・フューリアは、それのみで行動することはできない……。システムを起動するための鍵が必要なんだ……」
アキト「それがさっき倒した敵隊長機のことなんだろ? さっき戦った人たちが言っていた……」
統夜「騎士が集まることでガウ=ラを動かすことはできる……けど」
フリーマン「……なるほど。おかしいとは思っていた。王族たる人間が、騎士たちの行動に何ら対抗手段を持たないというのは不自然だな」
ディアッカ「つったって、実際に奴らがそう言ってたじゃないか」
ミナト「その人たちも倒しちゃったしねえ?」
統夜「奴らが持っていたのは、艦を起動するための鍵だ……。完全に動かす為には必要なものがある……フューリーの王族だけが受け継ぐもの……」
豹馬「そんなもの持ってたか?」
健一「だが、そんなものを持っているなら、彼女がここを掌握できたはず……」
フリーマン「……彼女には動かせない……しかし彼女が持っている……まるで謎かけだな。そしてどうやらその出題者は相当な悪趣味の持ち主の様だ」
マリュー「悪趣味?」
ユリカ「どういうことですか?」
統夜「……ガウ=ラの最後の鍵は、シャナ自身。ガウ=ラを動かすのは血を受け継いだ王族の生体ユニットなんだ!!」
カティア「!!」
アキ「なんてこと……」
統夜「まだ終わらない! このままではガウ=ラの兵器システムが起動する!」
フリーマン「砲を撃つことができれば、地球への攻撃はより確実なものになるだろうな……」
ユリカ「そんなことさせません!」
カガリ「ああ、まだ起動するには時間があるんだろ? だったらあの姫様を助けて、地球も守るぞ!」
ドモン「前に壁があるならば打ち砕くだけだ」
ヒカル「簡単に言うけどさ〜大丈夫なのかなそれって?」
リョーコ「無理だからアタシらがやるんだろーが!」
イズミ「簡単な感嘆……」
統夜「みんな……」
ブレード「お前は、俺を助けてくれた。今度は俺がお前を助ける番だ!」
クルツ「へへ〜ん? ……お姫様を助けるナイトって訳か?」
ルリ「バカばっか。……オモイカネ、相転移エンジン起動。戦闘準備」
ユリカ「よぉ〜し、それでは皆さん、中枢部に向かってレッツゴー!!」
デビッド「この艦長さんはずっとこの調子だな」
シモーヌ「でも何だかやれそうな気がしてきたわね」
統夜「……ありがとう……」
マリュー「よし、それでは本艦はこれよりガウ=ラ・フューリア中枢部に向かいます! これが最後の戦いよ! みんな、頼むわね!」
【最終戦後】
統夜「オルゴンソードFモード!!」
グ「ぐ……ぐう……我が負けるというのか……?」
アル「グ=ランドン総代騎士……」
グ「何故だ……? 我はフューリーのために戦ったのだ…… その我が何故負ける……?」
アル「……他の誰かを犠牲にして作る幸福など、存在しないのです……」
グ「馬鹿な……我はフューリーの民を守ったのだ……」
アル「……本当にそうでしょうか? 我々は何処かで誤ってしまったのではありませんか? 我らが地球の生命を生んだのならば、我々は子を殺したのです……そこから我々は歪んでしまった」
グ「……我は認めんぞ……認める訳にはいかん……」
統夜「グ=ランドン・ゴーツ!?」
グ「我らをこの世界が認めないならば……この世は絶望という名の地獄だ! ならば地獄にふさわしく……全てを……滅すべし!!」
――ゴゴゴゴゴゴ
マリュー「何が起こっているの?」
アル「これは……どういうことだ?」
グ「……これぞ歴代総代騎士のみに教えられる秘中の秘……。ガウ=ラの暴走だ……」
ノアル「何だって!?」
勇「自分の仲間を殺す装置!?」
統夜「グ=ランドン、貴様ッ!!」
グ「……これは我の運命なのだ、エ=セルダの倅。もしも、世界が我らを……我ら同胞を受け入れなかった時は……」
統夜「受け入れられるかもしれなかった!!」
グ「ならば貴殿が止めてみよ……神がどちらを選ぶか……」
統夜「……俺はけして諦めない。諦めるものか!! マリューさん、テニアたちを頼みます!」
テニア「統夜!?」
マリュー「統夜くん、何処へ行く気!?」
統夜「ガウ=ラを止める! 行くぞアル=ヴァン!」
アル「ああ、共に駆けん!!」
忍「くっ……待てお前ら! 俺たちも……!!」
マサト「無理です! サイトロン粒子の反応が濃くて、処理されていない機体ではゼオライマーですら……!」
忍「ちっくしょぉぉぉぉぉ!!」
フリーマン「彼らならばやってくれる……そう信じよう」
マリュー「全軍撤退します! みんな艦に戻って!!」
統夜「サイトロン粒子が濃いな……レーダーもまともに効かない……」
アル「紫雲統夜……良かったのか?」
統夜「アル=ヴァン、俺は死ぬつもりなんて無い。あの三人を置いてきたのは覚悟したからじゃない。帰る場所を作るためだ」
アル「……そうか。私も君のようになるべきだったのだな……」
統夜「アル=ヴァン……?」
アル「私は君のようになれなかった。そして大事な者を傷つけた」
統夜「……死んだのか、その相手?」
アル「いや……」
統夜「なら、まだやり直しはきくさ。もしやり直せなくても、取り返せるものはある」
アル「……そうかもしれないな」
統夜「それよりアル=ヴァン、最深部はまだか!?」
アル「思った以上に進みが遅い……間にあわんかもしれん……」
統夜「何とか方法は……っ?」
アル「どうした!? 紫雲統夜!!」
統夜「……これは……サイトロンの干渉?」
シャナ(統夜様……)
統夜(シャナ姫……いや、シャナ!)
シャナ(昔と同じ呼び方……ありがとうございます……)
統夜(シャナ! 今、助けに行く!)
シャナ(統夜様……来ないでください……)
統夜(……!?)
シャナ(ガウ=ラの爆発は私がオルゴンクラウドで押さえます……だから、統夜様は……)
統夜(押さえる!? どうするつもりだ、シャナ!!)
シャナ(オルゴンクラウドを高密度でガウ=ラの周りに展開すれば……)
統夜(それでシャナはどうなる!!)
シャナ(良いのです。統夜様……グ=ランドン総代騎士が運命を遂げたように、私がこうすることも運命なのです……)
統夜(運命だって!? そんなもの! シャナ!!)
シャナ(元はと言えば、この戦いはフューリーが起こしたもの……私はそれを背負う責務があります……)
統夜(…………)
シャナ(……それがフューリーの長たる責任なのです……統夜様。私はフューリーと運命を共にします……けれど、貴方は逃げて……統夜様……)
統夜(…………)
アル「……どうした、統夜!? 何故止まる!?」
シャナ(ありがとう……さようなら……統夜様……)
アル「統夜?」
統夜「……オルゴンソードFモード始動! オルゴンクラウド最大出力!!」
アル「紫雲統夜、何を……!?」
統夜「説明は後だ、アル=ヴァン! 俺の後に続け! うおおおおおおお! 貫け、ラフトクランズ!!」
アル「馬鹿な! このサイトロン粒子の渦の中そんな無茶な突貫などすれば、機体が持たんぞ!!」
統夜「剣よ! 我が腕となりて目前の敵を殲滅せよ! 盾よ! 我が身となりて愛する者を守りたまえ! 騎士統夜=セルダ・シューンの名の元に!」
シャナ(……統夜様……)
>>516 。・゚・(ノД`)・゚・。最後の数行でかるびな編やってない俺は新事実を見てしまった
シャナといいアルマナといい苦手なんだよそういうのorz
統夜「貫けぇぇぇぇぇえええええええ!!」
バシュウゥゥゥゥゥゥ……
シャナ「…………」
統夜「……迎えに来た、シャナ」
シャナ「……統夜様……」
統夜「帰ろう……俺たちの家へ」
シャナ「…………」
統夜「……おかえり」
シャナ「…………はい……ただいま……統夜様……」
テニア「どうなったの!?」
フリーマン「もう30分が過ぎた……自爆するならばもうしていてもいい時間だが……」
ユリカ「……! レーダーが反応しました!!」
ルリ「通信回復」
統夜『あ、えーっと……』
カティア「統夜さん、無事なんですか!?」
統夜『ああ』
カガリ「お前、ちゃんと姫様助けたんだろうな?」
統夜『……もちろん……ほら、シャナ』
シャナ『……みなさん……ご心配かけてすみませんでした』
ノアル「やれやれ、まったくだぜ」
メルア「統夜さん!」
テニア「統夜!」
クルツ「泣いてくれる女の子がいるなんて、幸せなヤツ」
マオ「バカ」
統夜『テニア、カティア、メルア……みんな……ただいま』
スーパーロボット大戦J FIN
上手いな〜キャラクターの台詞が。
>>525を羨みつつGJ.
保守
保守
じゃあ俺も保守
テニア「はー、温泉っていいね〜」
メルア「来たかいがありましたね」
シャナ「外の景色を見ながらお風呂に入るというのも、なかなか素敵ですね」
カティア「そう言えばシャナさん?」
シャナ「はい、何でしょう」
テニア「ざばざばざばざば〜」
メルア「テニアちゃん、泳がないでください」
カティア「以前、統夜に電波送ってたじゃない?」
シャナ「電波と言うか……サイトロンですけど……波長の合う人へイメージを送ることができるんです」
カティア「あれってもう切れてるのかしら? 今のこの状況、統夜が受信してたりしないわよね?」
シャナ「…………」
マオ「よーし、みんな湯加減どぉ……? ……って何やってんのあんたら?」
シャナ「皆さん何処ですか……?」ふらふらふら〜
カティア「すみません……私が余計なこと言ったばっかりに……」
テニア「シャナっ! 目隠ししたまま歩いちゃ危ないって!」
メルア「そっちは湯船……!」
――ばっしゃーん!!
かなめ「あっちゃ〜……ったくもう」
……男湯
クルツ「軍用の装甲板だぞこれ!!」
デビット「いったいどうなってるんだ!?」
宗介「平和だ……」
統夜「そうだな……」
>>535 gj
さて、菓子メーカー最大の謀略の日まで一月切ったか
あのイベントを見たフューリーsの反応が気になる
537 :
名無したんはエロカワイイ:2007/01/21(日) 00:37:16 ID:5XynifZM
age
sage
活性化を願ってマターリネタ投下
シャナ「統夜様、結婚しましょう!」
統夜「・・・よし、落ち着いて話し合おうか。そんな蜜柑剥きながら話すようなことじゃないだろう?」
シャナ「このままでは私の存在が危ういのです。統夜様は当然のようにあの3人と同棲していますが、
この国では少々不埒な行為ではないのですか」
統夜「ま、まぁ、そうかもしれないけど、ルームメイトか家族みたいなもんってことで・・・」
シャナ「家族! そう、家族です!」
統夜「え?」
シャナ「統夜様、私の弟になりませんか?」
統夜「ごめん、特撮には興味ないんだ」
シャナ「では『お兄ちゃん』か『ご主人様』、特殊に『マイ・ロード』とかありますけど・・・」
統夜「それと家族がどうつながるの?」
シャナ「カルヴィナさんが『家族関係から不純な付き合いに発展することが多い』って」
統夜「残りの蜜柑をあげるから、あの人のあること無い事はマジメに聞かないほうがいいよ」
シャナ「何ででしょうか」
統夜「普段やる気の無い人ほど口を開けば変なことしか口走るからさ」
シャナ「なるほど。だからアル=ヴァンに『足を舐めろ』とか言ってたんですね」
統夜「うん、そうだね。シャナもしばらくここにいたほうがいい。二人きりにさせててあげよう(棒読み)」
シャナ「そうですね」
すったもんだでシャナと統夜の結婚が決まったと思いねぇ
「結婚式ですか」
「ええ」
「それで、付き添いを私にやれって?」
「お願いします」
「解ったわ。可愛い義妹のためですもね?」
「ありがとうございます」
「・・・・・・」
「アル=ヴァン、貴方もいいわよね?」
「・・・すまないが用事がある」
「アル!?」
「アル=ヴァン、貴方にもできれば参加していただきたいのですが・・・」
「申し訳ない。ですが、どうしても外せない用事があるのです」
「どういうことよ!?従妹の結婚式よりも大切な事があるっての!?」
「ああ、どうしても私がやらなければならない事なのだ」
「アル、貴方・・・」
「お許し下さい。シャナ=ミア様」
「いえ、それほどのものがあるのならば仕方ありません・・・」
「シャナ=ミア・エテルナ、汝は紫雲統夜を夫とし、健やかなる時も、また病める時も・・・」
「結局アル=ヴァンさん来ませんでしたね?」
「全く、何考えてんのよあの男は!!」
「か、カルヴィナさん、落ち着いてください」
「では、誓いの口付けを・・・」
ドゴォォォォォン!
「キャー!」
「なんだぁ!?」
「フリーダムガンダム!?」
「キラか!?」
『キラ=ヤマト参上!シャナ=ミア姫はもらっていくぞ!』
「キラ!何のつもりだ!?」
『お姫様の花嫁と言えば僕の出番だろう!?』
「それはシリーズが違う!」
ドガァァァァァン!
「今度はラフトクランズか!?」
「黒いラフトクランズと言うことは・・・」
「アル!?あんた何考えてんのよ!?」
『ふっ!来ると思っていたぞ!フリーダムガンダム!』
『何っ!?』
『姫様!ここは私にお任せを!統夜!お前のラフトクランズも運んできている!二人で花嫁キラーを打ち倒すぞ!』
「わかった!」
「統夜・・・」
「大丈夫だよ、シャナ。俺は負けない。俺は必ず、君を護ってみせる」
「統夜・・・私も行きます!」
「え?」
「二人で、私達の未来を勝ち取りましょう!」
「シャナ・・・わかった!」
『シャナ=ミアの騎士、統夜=セルダ=シューン!』
『フューリーの王女、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア!』
『『いざ、尋常に勝負!!』』
X-SEED読んでたら電波がトんできた。後悔はしている。そして反省はちょっとだけしている。
とろこで皆はこの後どうなると思う?
正直スパロボに出てくる種は原作補正が無いから
ガン×ソードのアレみたいにあっさりやられると思う
つか統夜が戦線離脱してアルがザ・ワールド!!で終わりだと思う
544 :
名無したんはエロカワイイ:2007/01/26(金) 01:16:51 ID:iztnxM+k
>>542 ザ・ワールド使わなくてもフリーダムボロボロにされると思う
流石にラフトクランズ×2は分が悪いだろう
>『お姫様の花嫁と言えば僕の出番だろう!?』
ワロス
キラ「人間は誰かの所有物じゃないはずだ!!」
誰にも人間をモノ呼ばわりする権利はない
どうも、 ID:MNNwLf5aです。
皆さんが憤っているのは、おそらくこの一文なのでしょう(他にもあるかもしれませんが)
>『キラ=ヤマト参上!シャナ=ミア姫はもらっていくぞ!』
確かに、捉えようによっては人権侵害に聞こえるかもしれません。
私自身はそのつもりはなかったのですが、皆さんがそう捕らえているのなら、
おそらくそうなのでしょう。批判された方の言い分ももっともです。
不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
よってここに謝罪の意を表すると共に、今後、にちゃんねるのサイトに訪れない事を
お約束いたします。
スレッドを立てられた方、及びこのスレッドへの書き込み、発展させてきた全ての方に、
つまらないレスとそれに対する批判でスレッドを汚してしまったことを深くお詫びいたします。
本当に申し訳ありませんでした。
∧..∧
. (´・ω・`)
cく_>ycく__)
(___,,_,,___,,_) ∬
彡※※※※ミ 旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ どっ!! / \ ワハハ! /
\ / \ ∞
l|||||||||||||| ∩,,∩ ∩,,∩ ∩,,∩ ミ∩ハ∩彡
(, )(,, ) ,,)( )( )
どうも、 ID:fAnpZmIgです。
ID:LzD3iH7Kさんが批判であると感じているのは、おそらくこの一文なのでしょう(他には文がありませんので)
>誰にも人間をモノ呼ばわりする権利はない
確かに、捉えようによってはマジレスに聞こえるかもしれません。
私自身は覚悟のススメネタのつもりだったのですが、D:LzD3iH7Kさんがそう捕らえていらっしゃらないのなら
おそらくそうはみえないものだったのでしょう。批判だと思われた方の言い分ももっともです。
不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
よってここに謝罪の意を表すると共に、今後、にちゃんねるのこのスレで覚悟のススメネタをふらない事をお約束いたします。
スレッドを立てられた方、及びこのスレッドへの書き込み、発展させてきた全ての方に、
つまらないレスとそれに対する謝罪でスレッドを汚してしまったことを深くお詫びいたします。
本当に申し訳ありませんでした。
∧..∧
. (´・ω・`)
cく_>ycく__)
(___,,_,,___,,_) ∬
彡※※※※ミ 旦
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ どっ!! / \ ワハハ! /
\ / \ ∞
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(, )(,, ) ,,)( )( )
キラ「私は大真面目だ」
統夜「マッドピエロめ」
「へぇ…私を攫いに来たんですか? 試みるだけならどうぞご随意に」と言いながら
笑顔で時止め+Oジェノサイドバーニングを叩き込むシャナ殿下が目に浮かんだから困る
553 :
名無したんはエロカワイイ:2007/01/31(水) 01:04:57 ID:/ZuKV9wy
(´・ω・`)
554 :
名無したんはエロカワイイ:2007/02/02(金) 09:22:30 ID:g+7GWNIz
(´・ω・)(・ω・`)
555 :
名無したんはエロカワイイ:2007/02/04(日) 03:29:16 ID:4R4mgnzj
馬鹿な?!
夢にシャナ姫が出てきたのでお粗末とは思いつつも投下
統夜「あの・・・ご趣味は?」
シャナ「ふふ・・・殿方の上に馬乗りになることですわ」(ボンデージver)
統夜「おぅわぁぁぁ!? ・・・ゆ、夢か、よかった・・・」
シャナ「すぅ・・・」
統夜「え゛(ナンデトナリニイルンデスカ?)」
カティアの声「(コンコン)統夜さん、朝ですよ―」
統夜「ま、待て、開けるなー!」
アルの声「ということは姫はそちらか」
統夜「ちょっとォォォ! アンタの手引きデスカもしかしてェェェ!?」
スケスケのネグリジェだろ?
統夜のワイシャツ一枚に決まっておろう
ベビードールだよ
テニア「ねえシャナ!」
シャナ「はい? メルアさんまで。別にチャーリーさんのチョコレート工場には招待されていませんよ?」
メルア「残念です」
テニア「そーじゃなくて! 人をハラペコとスウィーティーみたいに!」
シャナ「では何でしょう?」
テニア「やっぱりパーティー会場でダンスとか誘われるの!?」
シャナ「社交ダンスですね。オーブでアル=ヴァンと共にマスターしたものです」
テニア「あたしもトーヤと踊りたい〜!」
メルア「わたしも〜」
シャナ「いいですよ、教えて差し上げましょう。ついでにカティアさんも連れてきてはどうですか?」
テニア「うん、連れてくる!」
シャナ「はい、1・2、1・2! テニアさん、ステップが遅れています!
メルアさん、何を疲れているのですか、練習中ですよ!」
???(プライバシーのため音声を変えております)
「はい・・・テニアたちにいきなり連れてこられたと思ったらいきなりダンスの練習って。
多分、社交ダンス部とかに感化されたと思うんですが・・・。・・・はい、あんなことをされる
人とは思わずに・・・。シャナさんって意外とスパルタで。
え? そりゃあ、筋肉痛で動けませんよ。立つのも辛いので、最近は統夜さんが家事を・・・」
>>556の正解は統夜のパジャマ(上のみ)以外何も着ていないでした。
統夜はパジャマ(下のみ)の半裸で寝てる。
だが、お前らの妄想もまた真実でありジャスティスだ。
(´・ω・`)
(´・ω・)(・ω・`)
ヽ(´・ω・`)メ(´・ω・`)メ(´・ω・`)ノ
ヽ(´・ω・`)メ(´・ω・`)メ(´・ω・`)ノヽ(´・ω・`)
( °Д °)
(`・ω・´)ゝ
ヽ(´・ω・`)メ(´・ω・`)メ(´・ω・`)メ(´・ω・`) メ(´・ω・`)ノ
シャナ「何なんですの、この者たちは!」
ちょっと変なのも混じってますけど、間違いなく全員シャナ=ミア・エテルナ・フューラ様を信望する者にございまする!
『シャナ=ミア様を倒したら百万円』
統夜「・・・何コレ」
シャナ「フューリー内で開催している定期イベントで」
統夜「シャナって武芸の心得はないだろ?」
シャナ「ええ。ですから、愛の言葉で私を悶絶できれば、ですが」
統夜(卑怯な・・・)
「好きだ」
「愛している」
「俺のために一生味噌汁を作ってくれ」
「シャナ、お前が欲しいーーーーーーー!!」
「俺は一生シャナと沿い遂げる!」
「……お前を殺す」
>>571 シャナ=ミアは
よそのスレでは拳を極めし者とか古流剣術の使い手とか
どこぞのムキムキヴァンパイアを倒してたぞ。
ヒント:余所は余所。ウチはウチ。
もっとお母さんみたいに言ってくれ
>>575 シャナ「もう、余所は余所、うちはうち
そんなわがままならその家の子供になってください」
>>577 グ「うん、分かった。我、今日から紫雲ランドンになる」
統夜「何そのお笑いタレントみたいな名前!?」
自己レスの上にそれだと紫雲グじゃねぇか
パチモンのジオングかよシウングって
シャナ「結婚した男性が他の女性と深い仲になるは問題ですが
ご自分の妻と深く愛し合っても問題なんてないんですよ」
>>581 「そんなの、生まれた時からに決まってますわ」
・・・・・・・・・幼馴染とは、かくも偉大な属性だったのか
>>582 Jがギャルゲー化したらその台詞がマジで出てきそうだ
統夜「
>>582の台詞はさすがにどうかと思うんだ」
シャナ「あら、証拠ならありますわ」
統夜「えっ・・・!?」
誓約書
借金の代わりに生まれたばかりの息子をシャナ=ミア様の夫にします。
エ=セルダ=シューン
統夜「おやじぃーーっ!!」
ほ
し
ゅ
な
シャナ「私は本妻です、愛人はたくさんいても
本妻はたった一人です」
愛人の方にばっかり通って、本妻には「飯・食う・寝る」ばかりなのですね
まぁどこに逃げても夢の中に潜行されてみっちり説教されるわけだが
そういやシャナ姫は夢の中に出て行けるっていうのが強みだよな。
サキュバスの真似事ができんじゃね?
夢の中で何故か年上の魅力全開風味なシャナに迫られる統夜。
すんでの所で悲鳴と共に跳び起きると、隣で真っ赤な顔をして
「こ、これは…あの、その、ぇえと…ち、違うんです!」
みたいな感じでしどろもどろな言い訳を始めるシャナ。
「シャナ+夢」という単語でこんな阿呆な構図が浮かんだ
俺はきっと破廉恥な奴なんだろうorz
>>594 GJな構図だ。
夢でボリュームアップしてるシャナ可愛いよ。
>>594 その日悶々としながらシャナに出会って凝視してしまう統夜。
あのムッチリバッチリなバデーを鮮明に思い出してゆでだこになる顔。
「どうしましたか?」
にっこりと微笑んでくるシャナに統夜はしどろもどろになって逃げ出す。
その背中を見ながら笑みを崩さずに彼女は胸中でも笑う。
(こうやって地道に私を気になり始めればいつかは堕ちる・・・クスクスクスクス)
そんな腹黒シャナもいいなぁとか思ったりもしないでもない。
そうじゃないだろ!
>>594は
お前らすでに一緒に寝るような関係なのに
そんな夢でしどろもどろになるようなウブな所も残ってるのかよ!
とハァハァするべきだろうが!
>>597 言い方が違うな
一緒にお風呂に入らなくなった関係だよ
幼なじみなんだから
統夜「今思えば、お姫様と幼馴染なんだ、もう少し頑張ってれば俺逆玉じゃね?」
シャナ「逆玉が何かわかりませんが、幸せに暮らす望みは無限大です」
シャナ「あいうぃーっしゅ、はろーうぇいくあっぷえんじぇ〜る♪」
その時シャナが発動した
>>596 このスレ見てるとシャナが策士に見えて仕方が無いけど…策を弄するわりには
>>594みたいなウブなところもある、とかだったらさらに良い!
>>597 その「ギャップ」は良いね。彼女の新たな一面を見られるのは男冥利に尽きるってもんだ。(笑)
>>598 いや……一緒に風呂は入るんじゃないか?やっぱり。
昔と違って今一緒に入ったら1ラウンドか2ラウンドぐらい致してそうだが。
シャナは素直なのがカワイイと思うんだ
・・・そんなシャナを俺はイジメたい
>>604 からかい半分で素っ気ない態度をとる統夜と
それに対して本気で涙目になるシャナと申したか
>>605 天地無用の回想シーンの阿重霞と砂沙美を思い出した
つまり、泣かしたシャナを統夜が優しくあやしてくれます
そして、統夜・・・ではなく、アル=ヴァンに抱きつきます
おしとやか萌え
保守?
609 :
名無したんはエロカワイイ:2007/03/26(月) 20:28:04 ID:NHMz4pjO
シャナ様スレが最下層だと…
まぁ珠にはageないとこうなるという事例
611 :
名無したんはエロカワイイ:2007/03/29(木) 22:39:50 ID:8MgT+AiJ
シャナ「統夜ちゃん、もう起きなさい!」
統夜「・・・妙な夢だった」
何かスレでシャナ様と結婚しとるやつがおる!
しかも子供も二人おる!
一日だけでも変わってくんない?
4月ぶわぁか。なのに嘘ついてないことに気がついた
ということで
今度DSでJのリメイク出すらしいよ。
もち、シャナルート追加、新主人公機体追加
クマー
素直に釣られない自分が憎い。
嘘から出た真
俺たちで作ればいいんだよ!
考えるだけ考えてみた。
J2でも出れば、話に絡め易いんだろうが(「フューリーの長、シャナ=ミナ我々と共に来てもらおう」とか)
飽くまでJにこだわるとするなら、一話での設定が一番のヤマだな。
シャナが出ると即ネタバレになるから、記憶喪失にして、問題はどこまで記憶をなくさせるか。
全くの記憶喪失でスリコミ的に主人公にべったりの妹キャラ
半幼児退行で幼馴染時代までの記憶しか残ってない幼馴染キャラ
あとは、三人娘がシャナのことをどう認識するか、
つまり、記憶喪失時のシャナの設定をどうするかってことなんだが、難しいな。
精神コマンドは偵察 突撃 ひらめき 補給 覚醒 愛
北海道根室支庁紗那郡紗那村
>>617 最初ででる事に拘る必要は無いんじゃないか?
地球圏に戻ってきたときか、フューリーとの初接触直後か、アル=ヴァン失脚後か。
ふむ、中途半端な所でいれても問題点はあんま変わるんねかな
そんなら、いっそ最初から話に絡めたほうが出番増えるし、
妄想(やり)やすいのでないかなと思ったんだが、
記憶喪失いれるなら後からのほうがやりやすいな。
記憶喪失以外で、フューリー情報を小出しにできる方法は思いつかね
別に今のシナリオ構成でも、フューリー関係のイベントできちんと振りがあって、
登場後にまともなイベントがあれば大きな問題はないっしょ
振りがあると見せかけてなにもなく、登場後はイベントがあると見せかけてないも無い、
だからシャナは空気っぽいんだし
だっけ?結構忘れてる
シャナ覚醒→フューリーとこ乗り込むぜ、てな感じに記憶してるから
シャナと会う=ラストバトルへのカウントダウン、に頭がなってたわ。
後、このスレ的にシャナ=空気は認めてしまって良いのかwww
1時間OVAか移植の追加シナリオぐらいの尺でイケなくも無いと思う。
フューリーが昔戦った勢力が地球に迫る
→この戦いが僕らの結婚式だチックに我らがナデシコ出撃
→極東スーパーロボットチームが月に集合
→3人娘とともに統夜が月に到着
→圧倒的な戦力差に愕然としてみる
→統夜、今回の戦いにテニアたちを連れて行かないことを決める
→何をいまさらとかお決まりの痴話喧嘩でお約束のビンタ
→こんなこともあろうかと用意されていた一人用ラフトクランズで出撃
→絶望的な戦い。マジンカイザー脆すぎるだろダメだろお前。
→絶体絶命のピンチの美味しい場面で異星人組&コーディ合流。タイミング良すぎるだろ。どこから見てたんだ。
→いつもと同じ力押し。敵陣正面突破。ボルテッカが強力すぎてマイクにも被害が。
→統夜に任せる仲間達。ラスボスとサシで勝負。当然苦戦。ラフトクランズ大破。
→統夜のラフトクランズがオートパイロットで到着。中にいたのはシャナ。はーい、ここで回想シーン入りまーす。あたかもヒロインかのように印象付ける。
→ラブラブ天驚拳の如きオルゴンソードラブラブモードでラスボス一撃。
→スタッフロール。・・・爆発の後、漂うラフトクランズ。月はいつもそこにある。
流石にバカ展開すぎるか。
突然ヒロインは、たとえキャラがどうあれ、めちゃくちゃ印象悪くなるぞ
たぶん見ている大きなお友達が全員、「お前誰だ」って総ツッコミ
五人のりのラフトクランズを作れば,皆出番ができて良いのでわ
ラフトクランズ・ハーレム
一夫多妻制の紫雲家において、出撃前にもめることのないよう作られた
紫雲統夜専用のラフトクランズ。
初期は四人乗りの予定だったが、いつの間にか一席増やされていた。
626 :
名無したんはエロカワイイ:2007/04/07(土) 20:46:24 ID:ByHKqvsK
( 0w0)ウェーイ
某うぐぅみたいに、生霊化させて
眠ってるのと、別人格として出せば、矛盾なく本編初期から出せることに気付いた
統夜の方は、生霊が幼馴染として生活。カルヴィナの方は突如艦内に現れた不審人物。
む〜、設定いくら考えても、話の再構成できる力量がないのが辛いな。
628 :
名無したんはエロカワイイ:2007/04/10(火) 23:04:48 ID:cNhkz0YH
(゚∀゚)
( ゚∀゚)(゚∀゚ )
(。A。)
( ^ω^)
632 :
名無したんはエロカワイイ:2007/04/14(土) 19:38:09 ID:byBFY7dP
(><;)
何だいこの流れは?
>>633 きっとシャナ様百面相の一部だよ
もう少しすれば哀しげで儚げなシャナ様や
真っ赤になって照れてるシャナ様や
そっと統夜に微笑みかけるシャナ様なんかも出てくるんだぜ、きっと
。゚( ゚^∀^゚)゚。ブェーッハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ ( ゚д゚ )
>>634 そうか
その内シャナ様の寝所で統夜に食べられて逝っちゃってる顔や出産の痛みに耐える表情が出てくるわけだな
シャナ様はスパロボJにおける空気だ。
なんだと!
空気なくては生きられません。
山田く〜ん。座布団全部持っていなさい
>山田く〜ん。座布団全部持っていなさい
吹いた
持ってなきゃいけないのかよwwwww
>空気なくては生きられません。
巧いな
俺の中に二人の俺がいる
もっとメインで目だって欲しかったと思う俺と
この微妙に地味なのがいいんだよと思う俺。
統夜と幼馴染みっぽく絡んでくれればそれで良かったんだけどな……
しかし肝心の統夜は
「ごめん、覚えてない」
>>643 ユウにそれ言われた人はブレンの真のヒロイン
↓
シャナ姫はJの真のヒロイン
という事だな!
>>644 ハハハ、シャナ姫は真ヒロインに決まってるだろ
何を今更、そんな分かりきったことを……
そうおもってるのは おれだけ ですか?
ザ・ワールドをフル活用して代表と高校生を両立してくれると信じてる
それ、倍の速さで老けね?
そうだな……みんな、シャナがメイン張って統夜と一緒にいてほしい!
そして、あまり出しゃばられてもイヤだ!
ではこういうのはどうだろう!?
シャナデバイスとして……
自分では面白いと思ってるんだろーなぁ。
オルゴンキャノンFモード
シャナをラフトのサブパイにした時の最大技
妄想するのは自由だろ
そこら辺は誰もが通る道>キャノンFモード
グかエが何かの理由で統夜の記憶を封印してたとか
そしてその記憶が蘇ると同時に後継機の封印が解けるとか
ラストバトル前に最後の記憶、幼い頃の結婚の約束が蘇るとか
>>652 それを、やるとすれば、2次Jだな
Jの続編はでないらしいけど。
俺も妄想
*統夜とシャナ*
シャナが幼い頃
すでに統夜の父とグランドンに地球に対する考えの違いから僅かずつ亀裂が入ってきていた
統夜の父は姫としていずれ降りる事になるであろう地球をシャナに見せておきたいと進言しシャナの両親がそれを認める
グランドンは反対したがシャナの両親の信望は統夜の父の方が高かった
シャナはしばしの時間統夜の父、母、そして統夜自身と共に地球で過ごす事に
平穏過ぎる時間を四人で過ごし
幼いながらも、統夜はシャナにシャナは統夜に引かれていく
進言していた期間が過ぎ、今度は統夜に月を見せるべく三人で一時月への帰還を果たす事に
しかし帰ってみるとシャナの両親は不可解にも眠りについていた
本来は王であるべき役目を担っていたのは何故かグランドンだった
>>654続き
*記憶の継承*
フューリーで親子間の記憶継承は普通に行われていたが
シャナ等、王に連なる者はその記憶の重要性から安易に継承させられない為
継承の可否の判断と特別な手順を解する必要のある継承技術を一手に担う記憶があってそれが統夜の父
父はグランドンの暴走を垣間見、身の危険を感じるように
自身の死=その重要情報の消失という最悪の事態を恐れ
やむを得ず当時まだ幼い統夜に記憶の大部分を投射する事にした
しかしその記憶もまた極めて膨大な情報量であり
幼少である統夜の人格形成等に致命的な影響を及ぼしかねない為、来たるべき時まで開かぬように記憶に鍵がかけられた
その際にシャナを筆頭にフューリーに関する記憶も封印されてしまった
統夜の父は統夜を地球に帰し
疑いを胸に秘めたままグランドンの下で動く
水面下で来るべき時に向けての準備を進めながら
そして
>>655から本編に飛ぶわけだ
統夜がフューリーと戦うたびに少しずつ記憶が解放され
記憶が蘇るごとにシャナと夢を見る
ラフトクランズ使用時サブパイロット乗せない選択肢があって全部乗せないとラストバトルはサブにシャナが
攻撃200↑運動性10↑装甲100↑で全Fモード使用可能
精神コマンドが
応援、祝福、直撃、ひらめき、期待、愛でシャナはターンごとにSP回復
ラスボス倒すとトドメ演出でシャナ専用必殺
蒼いオルゴン結晶の片刃大剣で技名が
「オーバロード・オルゴンソード」騎士と姫なんだからやっぱ剣だろ…と
演出的にはFモード剣を出す→まだまだ出力が足りない!→ラフト自壊開始→まだまだ!→緑の刃が砕けて中から蒼い刃が→蒼刃一閃→大爆発
使ってラフトクランズ中破
それからフューリアの部位爆発を二人で止めて爆風の中に消える
でも一年後くらいに地球でさりげなく二人でいるところをアルさんが見かける
お約束だけど助かってたんだ的な描写で終わり
俺の妄想痛すぎwwwwww
自覚あるから叩かんといて
なんつーか
勝ったな。俺の方が痛い。
痛さで張り合うなw
俺の方が痛いもんね!!!
>>655まではシリアスストーリーだったのに
>>656で壊れてんじゃんw
そんな痛いお前(ら)大好きw
>>659 禿同
>>657-658詳しく語ってくれおまいらw
>>660 三つ目もある程度詳細まで考えてたんだけどダルくなって省略したんだ
本編規準部分だったし
小説として下ろそうかな
痛さが更に上がるけどw
それにしてもこのスレ平和だな
662 :
658:2007/04/24(火) 18:20:16 ID:iTH8gnxq
ぶっちゃけ、俺が書いたのが
>>516な訳で。もうタイトルからして激痛モンだろ。
で、そんな完璧俺設定の後日談まで考えてるんだからこれはイタイだろ。
663 :
657:2007/04/24(火) 22:02:56 ID:L6Ku+Cua
む〜、今から書くと後出しぽいが、
>>617>>627が俺のレス
で、これを元に(主に、
>>627)一話を脳内で再構成。
合わせて、それ以前の幼馴染ライフ捏造。
それによって、シャナの幼馴染設定を普遍的なものとし、
三人娘に嫉妬や、なし崩しに戦闘に入るなどの、俺ストーリーを脳内スパロボにてプレイ。
大枠の話は同じながら、シャナイベントを盛り込むためだけに
統夜周りをオリジナルで固めた代物。
を脳内のみで、作り上げた。
公開?考えたよ。でもさ、脳内では完璧でも、実際に文章に起こすと違うんだよ。
口調が、キャラが、文章にした時点でシャナじゃなくなってんだよ。
統夜にしても、統夜でないんだよ。
俺の文章で書かれたそのキャラは紫雲統夜でなく、「俺」なんだ。
主人公ネームを本名にしてる影響かしらネエが。
シャナ搭乗の際の最強技なんぞ、
ラフトクランズ分身→ライフルFクローFソードFの連続攻撃、とか考えてたし
つか、あれか。俺の場合痛いのは妄想でなく俺自身か。
なんか、途中からグチになったな。スマソ。
664 :
第一話@:2007/04/24(火) 22:13:13 ID:FxGlXZLv
青春アドベンチャー「青色の希望」五回シリーズ第一話『登場! 聖騎士紫雲統夜!』
薄暗い闇の中、二人の男が向かい合っている。片方は強健な、いかにも武人といった面もちを携え、片方は一見優男とも言える体格であったが、こちらもその精悍な瞳から、ただものではないということが窺える。
「……報告は以上か」
「はっ!」
「ふむ……これも、因果が巡るということか……」
厳つい顔をしかめ、男が唸る。彼に報告に来ていた目前の青年は、訝しげに眉をひそめた。
「いや、是非も無し。ところで貴公に一つ頼みごとがある」
「何事でしょう?」
「……例の男が動き出した」
「……それは!」
男の低くひそめた言葉に、青年が声をあげる。
「分かっておろうな?」
「……しかし!」
「くどい! 我々が公と私を混同することはまかりならん!」
「……はっ」
二人の議論は、年かさの男の方が結論をつけたようであった。青年は礼をし、部屋を出ていった。
残された男は、腕を組み、静かに目を閉じた。
「ちょっと待ってくれ!? 何故俺がそんなことをしなくちゃならないんだ!?」
紫雲統夜は声を張り上げた。ここは統夜の通う高校の廊下だ。周りには人だかりができている。
それもそのはず、統夜が大きな声で喋るのは、一番人気のヤキソバパンが昼を過ぎても売れ残っているのと同じくらい珍しいことなのだ。
ましてや、その会話の相手が、この学校の生徒ではない知らない女の子であるなどというのは、もはや気にするなという方が理不尽な要求である。
「落ち着いて聞いてください、統夜様!!」
目の前の青い髪の少女が、真剣な面もちで叫ぶ。
周りから「統夜様ぁ?」という揶揄の声が聞こえ、統夜は今すぐに逃げ帰りたい欲求にかられた。
「聞いてるさ。馬鹿げてる! 言ってる意味がさっぱり分からない! 世界征服を企むロボット集団だって? 僕がそれを救う正義の味方? いったい何処の三流SF小説の話だよ!」
統夜は苛ついていた。元来、目立つことを善しとする性格ではない自分にとって、この状況は辛すぎる。
「統夜様、忘れてしまわれたのですか!?」
「いい加減にしてくれ! 悪いけど、そんな話他を当たってくれよ! たとえ君の言ってる話が本当だとしたって、僕なんかより最適な奴がいくらでもいるだろう!!」
665 :
第一話A:2007/04/24(火) 22:14:25 ID:FxGlXZLv
「統夜様! 貴方でなければあの機体は……」
「うるさいっ!!」
統夜は一方的に会話を打ち切って少女に背を向けた。
後ろからまだ自分に投げかけられる少女の声がしたが、統夜は構わなかった。
少女は、その目立つ容姿のせいか、話しかけてくるる好奇心旺盛な男子生徒たちに阻まれ、追いかけては来れないようだった。
ここは郊外の緑広がる空き地である。近年、住宅地化が進み、多くの土地が開発されていたが、ここは造成の手間がかかるため手つかずであった。
それ故、普段は人の姿など影すら見えない場所であったが、今はそこに三人の人影があった。
「姫様、うまくやってるかなぁ」
赤色のショートカットを揺らし、子鹿の様なその体を木の幹に委ねながら、三人のうちの一人、テニアが口を開く。
「さぁ? でも知り合いだって言ってたし……何とかなるんじゃないかしら?」
荷物の中から缶詰を用意していた黒髪の少女が、振り向きもせずに答える。彼女の名はカティア。三人の中では一番のしっかり者であった。
「何とかなってもらわないと困ります」
カティアの向かいに座った金髪碧眼の少女が言う。
「落ち着いてよメルア。それは四人ともそう思ってるんだから」
「それは分かってますけど……」
テニアのなだめに、メルアと呼ばれた少女は沈痛な面もちで答えた。
「それに、たとえ私たちがこのことと無関係なところにいたって、もう同じことよ」
「カティアちゃん。なんでそんなこと言うんですか!?」
カティアの冷静な口調に、またもや刺激されたメルアが怒鳴る。
「……でも、同じことよ」
「違います! シャナさんがうまくやってくれればきっと……!」
「そうかしら。戦線をずっと離れてた騎士が、突然復帰したってあの人たちにかなうって本当に思う?」
「……っ! それは……でも……!」
メルアはそれきり押し黙った。何となく自分でも感じていたことを言われ、何も言えなくなってしまったのだ。
「私は、あんまり期待はしない方がいいと思う。こうやって外の世界に出れただけでも、私は感謝したいもの……」
「カティアちゃん……」
「カティア、気持ちは分かるけどさ」テニアは背中で木を押し、弾みをつけて立ち上がると近づいてきた。「諦めちゃ駄目だよ。だって多分、姫様はまだ諦めてないんだよ」
666 :
第一話B:2007/04/24(火) 22:15:40 ID:FxGlXZLv
頭の後ろに手を回し、体勢こそ気楽な様子ではあったが、テニアの口調は真剣だった。
カティアはそんなテニアをちらりと見、微かだが確かに頷いた。
「そう……そうね。確かに……きっと……」
(この僕がロボットに乗って戦うだって!? 馬鹿げてる!)
心の中で毒づきながら、落ちていた空き缶を蹴りとばす。一度ささくれだった心は、容易には戻らない。それはすべてあの少女のせいだ。そう統夜は思った。
(友達すらいない、根暗なんて言われるこの僕が、正義の味方? ふざけるな!)
しかし、何故か統夜は巨大ロボットの集団が襲ってくるというマンガじみた話自体は信じていた。
彼自身はそれに気づいてはいなかったが、彼が憤りを感じていたのは何もできない自分自身であった。
彼の怒りは自身に向かっていた。それは、幼い頃に経験した父との別れがもたらしたものだった。
『統夜。父さんは行かなければならない。おばさんの言うことをちゃんと聞くんだぞ』
『お父さん。どこ行くの? 行っちゃやだ!』
『父さんはしなければならないことがあるんだ。そのために、お前を預けていかねばならない。許しておくれ』
『お父さん、ぼくも行く! ぼくもお父さんを手つだうよ! だからつれていって!!』
『統夜……それはできない』
『どうして!? お父さん! ぼくも行くよ! お父さん!!』
結局、統夜は連れていってはもらえなかった。統夜は父が厳格なことも知っていたし、彼が私情で息子を置いていくような真似はしないと信じていた。
そう……統夜は足手まといだったから置いて行かれたのだ。彼はそう確信していた……
「……くそ」
統夜は自嘲気味に呟くと、木陰に座り込んだ。
春風が統夜の頬を撫でていく。だが、統夜はうつむいたまま、ぴくりとも動かなかった。
一方そのころ、校内では先ほど統夜と一悶着起こした青髪の少女がまだ男子生徒たちから解放されずにいた。この少女こそ、あの三人の娘たちが『姫』と呼んだ人物。シャナ=ミア・エテルナ・フューリアである。
「ねえ、何処の学校?」
「あ、あの……」
「紫雲の親戚か何か?」
「え、えっと……」
矢継ぎ早に繰り出される質問に、シャナは困惑しながらも、何とかこの場を逃れることはできないかと思案していた。
(早く統夜様を見つけなければ! 時間がもう……!)
667 :
第一話C:2007/04/24(火) 22:16:46 ID:FxGlXZLv
「ねえねえ、君さ……ん?」
男子学生の一人がシャナの肩に手を回そうとした、その時であった。
不意にあたりが暗闇に閉ざされた。いや、光が消えたわけではない。まるで、大きな影が学校全体を覆ったかのような闇であった。
「な、何だ!?」
「いけない!!」
「あ、お、おい!」
取り巻きの意識の間隙を縫って、シャナは学生たちを振り切り、走り始めた。
(連絡を!)
シャナは走りながら、髪留めを外し、尖った装飾の一つを押した。
「カティアさん、聞こえますか!?」
シャナが語りかけると、髪留めから声が聞こえた。
『ええ。聞こえるわ。なんだかすごくマズいことになってるみたい……』
『シャナ、大丈夫なの!? 統夜とかっていう人は!?』
「見つけたんですけど……逃げられてしまって……」
『逃げられたぁ!?』
「すみません。私の責任です」
聞き返したテニアに、シャナが申し訳なさそうに謝った。
『あ、いや、責めてる訳じゃなくてさ』
『そんなことより姫様、どうしたんです?』
「そうでした。カティアさん、至急ラフトクランズを自動操縦でこちらに飛ばしてください!」
『……分かったわ。速度マックス、校庭でいいわね?』
『ちょ、ちょっとカティア! だってまだその統夜っていう人が戦ってくれるかも分からないんでしょ!?』
「ラフトクランズが届くまでに、私が説得します!」
テニアの問いかけに、カティアではなくシャナが答えた。
『ったって、説得できなかったらどうするのさ!?』
「……できなければ、地球は終わりです!」
その頃、太平洋上空では、二体の巨大な金属塊がにらみ合って対峙していた。
片方はすでに満身創痍といった体である。
「アル=ヴァンよ……成長したな」
「……我が師よ……何故この様なことをなされるのです!」
アル=ヴァンは言いつつも、とどめの一撃を踏み出せずにいた。
「アル=ヴァン……お前は今の我らが正しいと思うか?」
「何を……!?」
「アル=ヴァンよ……種は蒔かれた。後は運命がどの未来を選ぶのか……」
「……!?」
突如、傷だらけであった一方が光り始めた。緑色の光……サイトロンと呼ばれるエネルギーの輝きである。
「まさか……エ=セルダ様!」
「ふ……まだ名を呼んでくれるか、アル=ヴァン。聞く気があったら聞いてくれ……アル……」
668 :
第一話D:2007/04/24(火) 22:17:56 ID:FxGlXZLv
「爆縮崩壊を起こす気ですか!!」
「アル……私の意を継げとは言わん。だが、自分のとる道は自分で考えるのだ……。それが騎士の誇りとなる……」
「エ=セルダ様、馬鹿な真似は……!」
「統夜……すまない……重い荷を背負わせてしまったな……」
「エ=セルダ様ーーーーーーっ!!」
壮絶な光の奔流が閃き、それが収まった後には、もう何も残っていなかった。
まるで何事も起こらなかったかの様に、波が静かにさざめいていた……
「何だ……あれは!」
太平洋で事件が起こっている頃、統夜は信じられない光景を目にしていた。
銀、橙、茶……金属特有の鈍い光りを反射しながら、たくさんの巨大な物体が学校の空を覆い尽くそうとしていたのだ。
「ロボット……の群れ……!?」
ただ今の出演
紫雲統夜、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイア、カティア・グリニャール
アル=ヴァン・ランクス、グ=ランドン・ゴーツ、エ=セルダ・シューン
他に
男子学生たち
以上の皆さん
語りは私、永井一郎でした
青春アドベンチャー『青色の希望』次回をお楽しみに
それでは、遠慮なく楽しみにさせていただきます。
……やべえ
書き終わって冷めてから見てみると、なんかノリに任せて、とんでもないことした気がする……!!
>>670 今さら後悔しても遅いぜ!
こっちは既にwktkしてるんだからなあ!
ですからゼヒどうか第2話以降も投下してくださいホントよろしくおねg(ry
面白いじゃねーか
GJ!
続き求む
673 :
第二回@:2007/04/25(水) 21:51:33 ID:2UuNZwzB
青春アドベンチャー「青色の希望」五回(?)シリーズ
第二話『二つの戦い、二人の戦士(前編)』
大きな風切り音が響きわたる。ここは紫雲統夜の通う高校の上空である。普段は澄んだ青色を覗かせる空は、得体のしれない巨大な物体に覆われていた。
「ここで間違いないのか?」
「はっ!」
長い緑髪を雑にまとめた男が、傍らの従者に尋ねる。彼らはそれぞれ一人ずつ、銀や橙が煌めく巨大な物体の内部にいた。
それは人型兵器、俗にロボットと呼ばれる物体であった。
「くそ……何だって俺がこんな馬鹿馬鹿しい任務に……」
「ジュア=ム様! 軽率な発言を為されては困ります!」
「構わん。危険分子だか何だか知らないが、たかだか地球の原始人だろう? 総代騎士様も慎重すぎるな」
ジュア=ムはそう言うと、わざとため息を吐いた。
「まあ、そのお陰で暴れられる訳なんだが……」
「無駄な戦闘は禁じられています。早く目的を達成して戻りましょう!」
ジュア=ムの言葉を聞きかねた従者が言った。しかしジュア=ムは意にも介さなかった。
「地球人が抵抗してきたら別だろう?」
「それはそうですがしかし……」
「よぉ〜し、リュンピー一番機、二番機の従者は、降りてターゲットを探せ。その他の者は全員上空で待機だ!」
ジュア=ムの言葉に、茶の光沢を放つ巨大ロボット二体が、学校へと降りていく。
ジュア=ムはその二体を見つめながら、唇の先を上げた。
「さぁて……抵抗しろよ、原始人ども」
「あれは……機械!? いや……ロボット……!?」
紫雲統夜はその様子を、学校の裏門近くで見つめていた。
「何だ……降りてくる……?」
学校を挟んで向かい側……校庭の方に降りていく二体が見える。
「統夜様!」
「うわっ!?」
統夜は突然の衝撃にバランスを崩したが、何とか踏みとどまった。見ると、腕が誰かにつかまれている。
先ほど校内で口論を交わした青髪の少女、シャナ=ミア・エテルナ・フューリアである。
「くっ……また君か! いい加減にしてくれ!」
統夜はシャナを振り払おうと腕を動かしたが、シャナの手は放れなかった。
「統夜様、見たでしょう!? もう追っ手が現れました! 最早一刻の猶予もありません!」
「だからって僕に何ができるって言うんだ!」
「統夜様、貴方なら戦えるのです!」
「無理だ……無理だよ!」
674 :
第二回A:2007/04/25(水) 21:52:43 ID:2UuNZwzB
「統夜様……!」
統夜は腕をふりほどこうとすることはやめていたが、その表情にははっきりとした拒絶が表れていた。
「俺になんかできっこないんだ……」
シャナはその統夜の表情に、何か深い悲しみの様なものを感じ、黙った。
「……だいたい、あいつらは君たちが連れてきたんだろう? 自分たちで何とかしてくれよ。政府なり軍なりに頼ればいい! 僕を巻き込まないでくれ!」
顔を上げ、吐き捨てるように怒鳴る。と、目の前にシャナの顔が迫っていた。少女に気圧され、統夜は一瞬動きを止める。
「違います。統夜様!」
「な、何が違うって言うんだ……?」
「彼らが狙っているのは貴方です!」
「……何だって!?」
ここは月の深部、ガウ=ラ・フューリアと呼ばれる戦艦の中である。
「総代騎士! 紫雲統夜の抹殺をジュア=ムに命じたというのは本当ですか!?」
「無礼であるぞ。アル=ヴァン・ランクス」
声を張り上げつつ謁見の間に入ったアル=ヴァンを迎えたのは、厳つい顔をした彼らの長。グ=ランドン・ゴーツである。
「紫雲統夜? それはいったい、どなたのことですの、アル=ヴァン殿?」
グ=ランドンの正面に膝をついていた女性が顔を上げる。が、グ=ランドンは手で制した。
「フー=ルー・ムールー。もう良い、下がれ」
「……承知いたしましたわ」
女性はグ=ランドンに命じられ、一度会釈をすると広間から出ていった。
それを見届け、アル=ヴァンは再び口を開いた。
「何故、こうまで内密にするのです、総代騎士」
「事は我らの存亡に関わる重要なことだ。妄りに事実を白日に晒し、騎士や従者達を混乱させる訳にはいかん」
「しかし!」
「全ての問題は我が統括している。それとも、我に不信を唱えるか、アル=ヴァン・ランクス」
グ=ランドンの言葉は穏やかではあったが、真っ直ぐアル=ヴァンを見据えるその眼光には、有無を言わさぬ強硬な意志が感じられた。
「……いえ」
グ=ランドンはアル=ヴァンの言葉に満足したのか、視線を外し、立ち上がった。
「我らの悲願のためには、故あれば小を切り捨てることも必要となろう」
「我らが姫君を小と仰るか!」
「そうは言わぬ。しかし、シャナ=ミア姫をたぶらかす下賤の輩がいたことは事実!」
「それは……」
675 :
第二回B:2007/04/25(水) 21:53:50 ID:2UuNZwzB
「我らは同胞のために、フューリーの未来のために尽力している……そうであろう?」
「……はっ」
アル=ヴァンは頷いた。しかし、彼の心には何か、彼自身にも整理ができない感情の渦が動き始めていた。
「奴らの狙いが、俺?」
統夜は呆然と聞き返した。今までは理解した事実を否定するだけだった統夜だが、あまりに唐突な言葉は彼の理解を超えていた。
「細かい話は後です。統夜様! さあ、早く校庭に!」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」
統夜はシャナに引きずられるように、歩く。それにあらがおうと思っても、今の統夜にはその理由が思いつかなかった。
「シャナ……って言ったっけ? いいよ、自分で歩く! それより何故、俺が狙われるんだ?」
「貴方がエ=セルダ・シューンの子どもだからです」
「エ=セルダ・シューン? それが俺の父さんの名前……?」
「統夜様、貴方は子どもの頃、サイトロン研究所で事故に逢いました」
「事故……?」
「それは、貴方がサイトロンとシンクロしすぎたためです」
(事故……サイトロン……父さん……?)
「だから、貴方なら動かせるはずなのです。青き希望、プロトラフトクランズを……っ!」
不意に、シャナが立ち止まった。
「シャナ、どうしたんだ!?」
理由はすぐに分かった。目の前に、二人の男がいる。顔はヘルメットで隠れているが、剣をこちらにつきつけるその姿からは、友好的な態度ではないことがすぐ分かった。
「騎士道に乗っ取り、お前に名誉の死を与える! 甘んじて死を受け入れるか、剣を手にとり戦うか、選べ!」
「フューリーの騎士達よ」
シャナが統夜の前に出る。途端に男達は動揺した。
「シャ、シャナ様……? お、お下がりください。その者は凶悪な指名手配犯ですぞ!」
「きょ、凶悪な指名手配犯?」
思わず統夜は唸った。
「貴方達に騎士の誇りがあるならば、私の言葉を聞いてください! 貴方達は、私に刃を向けるのですか!?」
「し、しかし……」
「シャナ様は騙されているのです! 我らは貴方を連れ戻しに参りました!」
「そ、そうです! シャナ様!」
「おのれ悪党! 卑怯な手を使いおって!」
向かって右の男が、剣を鋭く振りおろす。その気勢に押され、シャナは一歩後退した。
「ど、どうするんだ……?」
統夜が小声で訊く。
676 :
第二回C:2007/04/25(水) 21:55:16 ID:2UuNZwzB
(この人たち……片方が明らかにもう一人の思考を誘導している……? なら、あの主導している方を押さえれば……でも)
その時、大きな振動が学校全体を襲った。
「うわっ!?」
「何だ!?」
「……今!!」
シャナの行動は素早かった。統夜の手を引き、自ら盾になって右の男の方へと突進したのだ。
「ううっ!?」
男は躊躇した。剣を振れば、シャナに傷をつける。そんなことになれば、どんな言い訳もできようはずがない。
「統夜様! 走ります!」
「わ、分かった!」
二人は体勢を崩した男をそのまま押し倒し、身を翻して走っていった。
「くそ! 追え! 追うのだ!」
「は、はい!」
それより少し前、日本の自衛隊航空部隊が高校上空へと到着していた。が、人型の金属塊を飛ばすだけの科学力を持つ敵を前に、彼らは無力であった。
「くっ……ははははは! 弱い! 弱すぎるぞお前ら! まあ、原始人ならこの程度か?」
ジュア=ムの乗る機体に向かってミサイルが発射される……が、彼は避けすらしない。
ミサイルはそのまま、彼の乗る銀色の機械にぶつかり、爆発四散した。
「ふん……力比べにもならないな!!」
ジュア=ムの操る銀の腕が、戦闘機に向かって振りあげられた。戦闘機はその腕にぶつからぬよう回避行動を取る。
「甘いぞ。地球人」
銀の腕から、突然緑色の棒の様なものが生えた。オルゴンクラウドで作った、エネルギー結晶の剣である。
戦闘機の回避軌道は、その新たに増えた長さまでを避けるものではなかった。
「さて、そろそろ向こうも終わった頃だろう……ん?」
ジュア=ムが通信を行おうと、コンソールに視線を向けた時、けたたましい警告音が鳴り響いた。
「ジュア=ム様!」
ジュア=ムに、従者が通信で呼びかけた。
「分かってる……何だこれは……? こんな速さで動く物が地球にあるなんて聞いてないぞ?」
ジュア=ムはその物体を確認しようと、視覚モニターに目を移す。と、同時に辺り一帯を轟音が切りさいた。
「これが……」
砂埃が上がる校庭、まるで隕石が落ちた後のようなクレーターの中心に、それはあった。
「時間がありません、早く乗ってください!」
「乗れったって……」
シャナが深い青色をしたそのロボットの胸部をいじると、プシュウゥと音を立ててハッチが開いた。
「さあ、統夜様!」
「き、君も乗るのか?」
677 :
第二回D:2007/04/25(水) 21:57:10 ID:2UuNZwzB
「細かい動きは私がサポートします、さあ早く!」
統夜も慌てて機体に乗り込む。視界の端に、追いかけてきた男達が見えた。
「ハッチ閉鎖。サイトロンエンジン作動!」
シャナの言葉に反応して、周囲が緑色に光り始める。
「う、うわ、シャナ。これって……!?」
「意識を集中してください、統夜様!」
「でも操作方法だって分からないのに……!」
「操縦すれば分かります」
「そんな無茶な!」
統夜は後ろを振り向こうとした。が、体を固定する器具に阻まれてできなかった。
「統夜様……心を落ち着けてください……目を瞑って……」
「……目を? だって……」
「早く!」
統夜はしぶしぶ、言われた通り目を瞑った。
「……そうか……こういうことか……理屈は分からないけど、君の、シャナの考えていることが分かる。この機体の操作方法も……」
「大丈夫ですよね。統夜様」
「……大丈夫かなんて分かるもんか。でも、やらなきゃならないんだろ?」
シャナは何も言わなかった。が、その意識は言わずとも伝わってきた。
「保証はしない……でも……やれって言うなら、やってやるさ!!」
ただいまの出演
紫雲統夜、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア
アル=ヴァン・ランクス、グ=ランドン・ゴーツ、フー=ルー・ムールー
他に
従者たち
以上の皆さん
語りは私、永井一郎でした
青春アドベンチャー『青色の希望』次回をお楽しみに
('A`) …………
('A`) 終わらない……
('A`) 予定していた第二話が終わらない……
('A`) 四月いっぱいでネット使えなくなるのに終わらない……
('A`) …………
('A`) ……カクノマンドクセ
>青き希望、プロトラフトクランズ
このセリフに燃えた
GJ!! ホントいい仕事してるぜ!
>>678 うおーいwww
実にGJ.ひとつ疑問なのは、こっちの統夜はシャナの夢を見ているのかって事だな。
ふは〜、楽しかった。
いつか、戻ってくるまで保守ってみせますから
自分のペースで頑張ってください。
やばい、変な電波受信した
シャナ「地球人の皆さん、死んでください!」
アル「たぶん、初恋だった…」
統夜「アル=ヴァン君は殺したいと思うほど、憎い人がいるかい?」
アル「憎めばいい。姫の為だろう。それに私はもうとっくに決めた。引き返すつもりはない」
アル=ヴァン「私の手はとっくに汚れてるのだ。それでも向かってくるなら構わない、歓迎してやろう。私達は戦友だからな…!」
オレン=ジ・ダルービ「おはようございました」
コード・サイトロン〜騎士道不覚悟のアル=ヴァン〜
アレ、これシャナスレっていうよりアル=ヴァンスレ向け(メルティングオルゴンボルテッカフォーカスFモード
>>682 こないだJのスレで似たようなの見たな
あの時は統夜が「たぶんh(ry」だったっけ
どっちにしろシャナ様が死ぬのは変わらないんだよな…
>>683 たぶん(ry)言った方が振られてる感じを受けたのであえてアルをメインに
仮死状態→蘇生でギアス解けねぇかなぁ…そしたらテトロドトキシンが非常に有用になってしまうがw
685 :
第三話@:2007/04/26(木) 23:06:59 ID:LoaTX1PC
青春アドベンチャー「青色の希望」六回(?)シリーズ第三話『二つの戦い、二人の戦士(後編)』
ここは月内部にあるフューリーの本拠地、ガウ=ラ・フューリア内部の休憩所である。
今、そこに一人の青年が入ってきた。正騎士アル=ヴァン・ランクスである。
「……ふう」
「お疲れのようですわね、アル=ヴァン殿」
声をかけられ、アル=ヴァンが顔をあげるとそこには、上品そうな物腰ながらもその奥から鋭いものを感じさせる女性が、椅子に座ってこちらを見ていた。
「フー=ルー・ムールーか……」
「最近は極秘任務とやらに、随分駆り出されているようですが」
フー=ルーと呼ばれた女性が、皮肉げに唇を歪める。
「……ああ、そうだな……確かに私は疲れているのかもしれない……」
アル=ヴァンはドサリと椅子に腰を下ろした。普段ならば受け流すであろう言葉をそのまま受け入れたアル=ヴァンに、フー=ルーは多少、違和感を感じ取った。
「どうしたのです、アル=ヴァン殿? 何か問題でも?」
「問題……問題か。……いや、これは機密事項だ。いくら相手が君とて、他人に漏らすわけにはいかない」
「……ええ、そうでしょうね」
フー=ルーは気遣いを無為にされ、少し不機嫌そうに答えた。
「……すまない。気を使ってもらって、感謝はしている」
「……アル=ヴァン殿?」
「フー=ルー・ムールー。君は騎士を何だと思う?」
「『盾となり、剣となりて仕えるべき主君を守る者』ですわ。『その身が炎に焼かれ、氷に穿たれようとも、その魂は主君と共にあるべし』」
フー=ルーは記憶の中から、言葉を引き出し、暗唱した。それは彼らフューリーの騎士の家系に生まれた者ならば誰でも知っている訓条であった。
「仕えるべき者か……我らは誰に仕えている?」
「何をおっしゃるのです、アル=ヴァン殿。我らの仕えるのは総代騎士。そして総代騎士はフューリーの奉仕者たらんとする……フューリーの者なら、子どもでも知っていますわよ」
「……そうだな」
「より観念的に言うならば……そうですわね。我らは騎士の誇りに仕えています。そうではありませんか?」
「騎士の……誇り?」
アル=ヴァンは突然、目をフー=ルーに向けた。その真摯な目に、フー=ルーは数瞬戸惑った。
「な、何ですの?」
686 :
第三話A:2007/04/26(木) 23:08:07 ID:LoaTX1PC
「騎士の誇り……騎士の誇りか。……そうだな、フー=ルー・ムールー。今日は君に教えられた」
「意味が分かりませんけれど……」
「いや。感謝する」
その頃地球では、ジュア=ムが奇妙なものを前にしていた。
「何だあれは! 馬鹿な! あれは正騎士専用の装備だぞ!」
彼の眼下で、青い光が今、目覚めようとしていた。
「くそ……全機、あれを止めろ! 動き出したら、ガンジャールやヴォルレント程度では止められん!」
ジュア=ムの言葉に、学校の空に舞う者たちが一斉に動き始めた。
動き始めたコクピットの中、統夜は目の前のモニターに、こちらに向かって近づいてくる二体の茶色い巨大な機械人形を見ていた。
「汎用機械歩兵、リュンピーです!」
後ろから、シャナが言う。
「分かってるよ。シャナ! まだ動かないのか!?」
「もう少し……完了しました。動けます!」
「くそ、行くぞ!」
統夜がレバーを引く、と同時に統夜たちの乗る機体が立ち上がる。
しかし、すでに一体のリュンピーが、薄い緑色に光る剣を振りあげていた。
「統夜様、あの剣に意識を集中してください!」
「うわぁぁああ!?」
リュンピーの剣が振り下ろされる。その瞬間、剣とこちらの間に、黒みがかった緑の閃光がほとばしった。
「くっ!?」
「きゃあっ!」
統夜たちの機体が、反動で後退する。切りかかってきたリュンピーも、深追いは危険だと判断したのか、後ろに飛びのいた。
シャナは気を取り直し、エネルギーゲージに目をやった。案の定、バリアの材料となる、オルゴンクラウドの総量を示すゲージが減少している。
機体を動かしている限り、常に生成は行われるが、それはバリア発生時の放出量より遙かに少ないのだ。
相手が状況判断のために間合いをおいてくれているのは、幸運であった。
「統夜様。いくらラフトクランズでも、何度も切られる訳にはいきません」
「そんなこと言ったって!」
『シャナさん、乗っていますか?』
不意に視界の端にウインドウが開き、黒髪の少女が現れる。
「乗っています。カティアさん!」
『やった! じゃあ説得は成功したんだね!』横から赤髪の少女が顔を覗かせる。『ってまさかそいつ!? 子どもじゃない!』
「自分だって子どもじゃないか! シャナ、何なんだよこいつら!?」
687 :
第三話B:2007/04/26(木) 23:10:12 ID:LoaTX1PC
『子ども〜!? ちょっとそこのアンタ、黙って聞いてりゃ……』
「少しも黙ってないだろ!」
「統夜様、前!」
「え?」
会話に気をとられている間に、目の前に緑の刃が迫っていた。しかも今度は二体同時である。避けるに避けられない。
「くうっ!!」
統夜は思わず左腕を前方に押し出す。すると、機体側面にあった板状の金属片が外れた。
「盾があるのか!?」
「つかんでください!」
「言われなくても!!」
統夜はそのまま左手でその金属片をつかみ、そのまま前にかざした。盾にリュンピーたちの剣が弾かれる。
「……凄いな」
『……ちょっとアンタ聞いてるの!?』
「後で聞く!」統夜は通信画面を見ずに答えた。「シャナ、どうすればいいんだ!?」
「右脇に剣があります!」
「右脇!? そんなもの……」
「腕を動かしてください、後は体が知っています!」
「そういうものだって、分かっていてもさ!」
怒鳴りながら、右手を動かす。右方向からバシュン!という音が聞こえ、機体の右腕が沈んだ。
「あぁぁああ!!」
そのまま前に振り回す。その動きに反応し、組み付いていた二体のリュンピーがさっと左右に別れた。
「統夜様、オルゴン結晶が作動していません!」
「一遍に言われたって、分かるものか!!」
右手に握った金属の固まりは、まるで柄のみの剣の様に不格好である。
「カティアさん、貴方のいるところからこちらが見えますか?」
通信画面の向こうでまだ何か言いたげな赤髪の少女を押し退け、黒髪の少女が位置を代わった。
『ええ、見えるわ。茶色の機体が1、2……3機。それから橙色の機体が一機と、銀色の機体が一機』
「橙色と銀色……ガンジャールとヴォルレントですね……」
シャナが不安げに呟く。
「……強いのか、そいつら?」
「スペックだけを考えれば、勝てない相手ではありません。けれど……」
その続きは言わずとも知れた。素人では勝てない。
「畜生っ! 何で俺なんだ!」
『今はそんなことを言っている場合ではないでしょう!?』
「そんなこと、分かってるさ!」
「来ます! 統夜様、剣を!」
「使い方が分からないんだ!」
怒鳴り返している間に、両側から二体のリュンピーが襲いかかる。
「統夜様!」
688 :
第三話C:2007/04/26(木) 23:12:01 ID:LoaTX1PC
統夜は、左のリュンピーに向かって突進した。そのまま、前のめりに倒れながら、機体の上体を思い切り捻る。
「何を!?」
「盾で、殴る!!」
統夜は無理矢理左腕をリュンピーに振り切った。盾で殴りつけられたリュンピーは、勢いをつけられたまま、先ほどまで統夜の機体があった場所に倒れ込む。
そう……そこはもう一体のリュンピーが突撃している場所であった。殴られたリュンピーの剣が、こちらに突撃してきたリュンピーの剣が、互いに突き立てられた。
「くっ……」
ショートでもしたのか、同士討ちになった二体のリュンピーから目映い光が放たれ、統夜は手で目を覆った。光はすぐに消え、リュンピーの動きが止まった。
「終わった?」
「まだ来ます!」
シャナの言葉に従うように、三体の機械が降りてきた。
「……ちいっ。馬鹿が、油断しやがって……ガンジャール、リュンピー三号機の従者は奴らを回収しろ!」
ジュア=ムが怒鳴る。
「しかしジュア=ム様! お一人であれと戦うおつもりですか!?」
「オルゴンクラウドも搭載していない機体が物の数になるか! ……それに見たところ奴は自分の機体に馴れていないようだしな……あんなもの、一人でも十分だ」
「……分かりました。くれぐれも、ご無理はなさらぬよう」
「はっ!? 誰に物を言っているつもりだ?」
「あの二体、戦うつもりは無いみたいだな……」
新たに現れた茶と橙の二体は、こちらには目もくれず、壊れた二体のリュンピーへと向かう。
「おそらく、仲間を連れて撤退するつもりなのでしょう……統夜様」
「分かってる、手出しはしない。頭数が減ってくれるなら助かるもんな」
「そこのラフトクランズに乗っている奴!!」
突然通信回線が開き、緑髪の若者が表れた。
「誰だ!?」
「それはこっちの台詞だ。貴様、地球人だろう? 何故そんな物に乗っている!」
「俺だって、乗りたくて乗ってる訳じゃ……!」
統夜の反論が言い終わる前に、シャナが横から口を挟む。
「ジュア=ム・ダルービ準騎士」
「なっ……シャナ=ミア様!?」ジュア=ムはシャナの姿を見、狼狽した。が、すぐにその顔に怒りが表れる。「……なるほど、シャナ様に取り入った裏切り者がいるという噂、事実だったのか!」
689 :
第三話D:2007/04/26(木) 23:14:22 ID:LoaTX1PC
「聞いてください、ジュア=ム・ダルービ準騎士!」
「問答無用! シャナ様はその者に騙されているのです! たばかりやがって……楽に死ねると思うなよ、地球人!」
銀色の機体が、右腕の巨大な柄状のものをこちらに向ける。
「……くそ、勝手に話を進めてくれてさ!」
「どうした地球人! 剣を抜け!」
「分からないのに、やれる訳ないだろ!!」
「……あん? 戯言を……抜かないならば、そのまま切るまでだ!」
ジュア=ムはそう言うと、剣の柄を構えたこちらに突進してきた。
「切られたくなんて、ない!」
言いながら、銀の機体、ヴォルレントに向かって盾を構える。
「違います、統夜様! あの持っている物は剣じゃありません! 飛んでください!」
「飛ぶって!?」
「空に、宙を舞うんです!」
「分かった……こうか!」
体の動き、機体の操作を思念の流れに任せる。ラフトクランズは、地面を踏み込み、一気に上昇した。
少し遅れて、ヴォルレントが統夜たちのいた場所を切り払う。
「あれは……爪!?」
統夜が見たのは、ヴォルレントの手の甲から伸びる緑色のオルゴン結晶だった。
「ちい、女に助けられたか! だが!」
統夜たちを振り返ったヴォルレントは、まるで弓を引き絞る用に右手の剣の柄を引いた。
「いけない、避けてください!!」
「避ける!? 何を!」
視線の先でヴォルレントが、右手を突き出すのが見えた。
「はッ! 吹き飛べよぉぉーーーーーっ!!」
ヴォルレントから凄まじい熱量の光の束が、こちらに向かって照射された。
統夜はすんでのところでそれを避ける。もしシャナが叫ばなければ、確実に直撃していただろう。
光の奔流は、空に消えていった。
「何だよ、あれ!?」
「ヴォルレントのロングレンジビームライフルです! あれをまともに当てられたら、ラフトクランズでも行動不能は免れません!」
「行動不能程度で済むなんて、こっちも無茶苦茶だな……」
「事態は変わりません。当てられれば、どちらにしろ殺されるだけです!」
「分かってるけど、頭がついていかないんだ!」
統夜が後ろを振り返ろうとした時、通信ウインドウが赤く点滅した。
『何やってるのよ二人とも! 上!』
カティアの声に、二人が視線を上げる。
「どうした? もう逃げられないぞ?」
第二射の構えをとったヴォルレントが、ラフトクランズの上を取っていた。
690 :
第三話E:2007/04/26(木) 23:17:12 ID:LoaTX1PC
「避けるさ!」
「くく……避ければ、お前らの町に直撃するが、な」
「何!?」
見ると確かに、背後に学校を背負う位置関係になっていた。
ジュア=ムの口が不敵に歪む。
「残念だったな」
「そんな……!」
「くそっ……!」
統夜は、ヴォルレントに向かって剣を構えた。
「ははっ! とうとうヤケクソか! 使えないんだろう!? お前がそう言った!!」
「統夜様……!」
ジュア=ムが嘲笑を投げかける。
だが統夜にはジュア=ムの声も、シャナの声も聞こえていなかった。彼は目を瞑っていた。自分にも理解できない、妙な信頼に身を委ねていた。
(使えるはずだ……俺には……)
「とどめだ、原始人野郎!!」
(父さん……!!)
「砕けろーーーーーっ!!」
ヴォルレントがビームの発射口を突き出した、その瞬間、統夜が目を見開いた。
「撃つ!!」
統夜は構えていた剣を横に倒し、盾を捨てた左腕をもその支えにした。
「な……っ!!」
ジュア=ムの顔が驚愕に歪む。ラフトクランズの外装が青白く輝き、それが緑の光の流れとなって剣に流れ込む。
「いけぇぇぇぇぇーーーーーーー!!」
ヴォルレントのビームが、ラフトクランズに届かんとしたその時、剣の先から緑の巨大な輝きが射出された。
その輝きは、ヴォルレントのビームライフルを駆逐しながら、眼前の敵へと迫っていく。
「……ば、馬鹿な……! たかが地球人ごときがオルゴンライフルを……!! 認めん! 認めんぞ! ふざけるなぁぁーーーーっ!!」
ジュア=ムの叫びは、耳をつんざく爆発音の中に消えた。
「ふむ……ラフトクランズがいた……だと?」
「はっ!」
月のガウ=ラ・フューリアで二人の男が語り合っていた。一人はフューリーの総代騎士グ=ランドン・ゴーツ。そしてもう一人は、学校でシャナに突き飛ばされたあの従者である。
「総代騎士様。やはりあれは、サイトロン計画の……」
「僭越である」
「はっ、も、申し訳ございません!」
グ=ランドンの静かな言葉に、男が慌てて謝罪する。
しかしグ=ランドンはそんなことは意にも介していないようだった。手を顎にやり、何か思索するように目を閉じる。
「亡霊が現れたか……」
グ=ランドンはス……と目を開けた。
「そうだな……亡霊は亡霊に始末してもらおう。それが一番良いと思わんか?」
691 :
第三話F:2007/04/26(木) 23:18:20 ID:LoaTX1PC
「は……?」
従者が意味を理解できずに、訝しげに眉をひそめる。が、グ=ランドンはそれには答えず、意味ありげに笑うだけだった。
「だから俺は嫌だって言ってる!」
郊外の森の中、統夜は四人の女の子に囲まれていた。
「だからさ、そんなこと言ったって敵は来るんだよ? 一人じゃ戦えないでしょ」
赤髪の少女、テニアが、楽しそうに言う。
「ラフトクランズも使えるみたいですし、私たちと一緒にいた方が何かと便利だと思いますよ」
先ほど通信で話したカティアも、スープをかき混ぜながら同意する。
「それに、家に帰るのは危険すぎます。もう監視されてるかもしれません」
金髪の少女……確かさっきメルアと名乗った……も頷いた。
「だからってどうしろって言うんだ! テント、一つしか無いじゃないか!!」
「だから、様子を見て買い足しに行くってば」
統夜の叫びに、テニアが呆れたように言う。
「あの……すみません統夜様。そこまで頭が回らなくて」
「シャナさんは気にしなくていいですよ。統夜さんが我儘すぎるんです」
「そういう問題か!?」
「だいたい、普通の健全な男の子だったら喜ぶもんなんじゃないの?」
「そんな、ごく一部を全体みたいに言う理屈!」
「統夜さんって思っていたより面白い方ですね、シャナさん」
「え、えっと……」
「誰か俺を、平和な世界に返してくれーーーーーーっ!!」
統夜の声が、夜の星空にこだました。
ただいまの出演
紫雲統夜、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア、フェステニア・ミューズ、カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイア
アル=ヴァン・ランクス、グ=ランドン・ゴーツ、フー=ルー・ムールー
他に
従者たち
以上の皆さん
語りは私、永井一郎でした
青春アドベンチャー『青色の希望』を終わります
次回予告
統夜「戦いを終えた俺の胸では、運命に身を委ねようとする自分と、運命を拒絶する自分が争っていた……
そんな俺の元に、父エ=セルダ・シューンを知る新たな刺客がやってくる!
次回! 『エ=セルダの息子、エ=セルダの弟子』! お楽しみに!」
('A`) 今日は見直す暇すら無かったよ……ママン
('A`) そして調子に乗って次回予告とか、俺バカス
>>692 何言ってるんだ!
アンタ、最高だぜ! 最高にGJだぜ!!
ジュアがブチ切れモードで中にいる
姫さんごと消す気だったのにワロタ
しかし統夜の練度の低さはどうしようも
ないな読んでてハラハラするぜ
というか既に姫を女呼ばわりしてたな
熱くていいなぁ、SS苦手な筈の俺もすんなり読めた。
ま、次回予告があろうがなかろうが
楽しみなものは楽しみなわけで
ただ、全六回予定だと、残り三回全部戦闘で終わりそうなのが少し残念です。
文句をつけるつもりはないですよ。
上に書いてる通り、楽しみにしてますし、今回も楽しませてもらいましたし
楽しんでいる故のわがままとでも思って、聞き流してください。
697 :
第四輪@:2007/04/27(金) 21:46:38 ID:Fx3ELEg2
青春アドベンチャー「青色の希望」七回(?)シリーズ第四話『エ=セルダの息子、エ=セルダの弟子(前編)』
暗い宇宙に浮かぶ衛星、月。その月で青く輝く地球を見下ろしている一人の女がいた。
フューリーの中でも、特にその強さを認められた者。正騎士フー=ルー・ムールーである。
「……美しいですわね。この月とは違う、見渡す限りの青」
呟くフー=ルーの目には、かすかに慈愛の光が宿っている。
『フー=ルー様』
突然、視界の端に通信を知らせるメッセージが浮かび上がり、フー=ルーは自分が巨大な人型機械、ラフトクランズに乗っていることを思い出す。
「どうしたのです? 騒々しいですわよ?」
通信を繋げてきたのは、フー=ルーの館で雇っている侍女である。
『はい。すみません、フー=ルー様。アル=ヴァン・ランクス様に動きがありました』
「アル=ヴァン殿に?」
フー=ルーは侍女に、正騎士アル=ヴァン・ランクスの周りで何かあった場合、すぐに連絡をするよう命じていたのを思い出した。
「……それで?」
『……ええと。アル=ヴァン・ランクス様が、本日未明、地球に向けて発進したそうです』
「おそらく、例の極秘任務ですわね……分かりましたわ、ありがとう」
『いえ、でも今日は、アル=ヴァン・ランクス様は総代騎士様に謁見してません』
「『していません』、でしょう?」
『あ、も、申し訳ありません』
侍女が顔を赤くして謝る。
フー=ルーは侍女の言葉について思考を巡らせた。たとえ、極秘であろうとも、総代騎士に謁見した後任務につくのが掟である。
つまり、アル=ヴァンは私事で地球に向かったということか……あるいは、緊急で事務的な謁見すらする時間が無かったのか……。
どうも話が見えない、とフー=ルーは感じる。
『あの、フー=ルー様。いかがなさいますか?』
「……そうですわね。とにかく、私は一端戻りますわ。少々確認したいことがあります」
『えっ? フー=ルー様、もう帰っていらっしゃるんですか!?』
突然狼狽を始める侍女に、訝しげな視線を送る。
「何か問題でも?」
『いえ……あの、そういう訳じゃ……』
少し考えてみたが、その原因はすぐに知れた。フー=ルーは、こめかみを指でおさえ、ため息をついた。
「……私服のままでも構いませんわよ」
『……すみません』
698 :
第四話A:2007/04/27(金) 21:48:05 ID:Fx3ELEg2
消え入りそうな萎縮した声で謝る侍女を横目に、万事がこのくらい分かりやすければと思いながら、フー=ルーは通信を切った。
「何やってんの、あれ」
「バトルシミュレーションらしいです」
「ふうん」
森の中、統夜は、シャナ達に囲まれながら、ラフトクランズの操縦練習をしていた。両手にいくつものコードが出ているグローブをつけ、顔にはSF映画にでも出てきそうな大きなゴーグルをつけている。
隣には同じくゴーグルをつけているシャナと、モニターの画面を睨むカティアの姿もある。
「統夜様、右! 右です!」
「後ろからも二体迫っているわ。6秒後に接触」
「ああ、もう、一度に言われたって処理できる訳が……!」
シャナとカティアの呼びかけに、統夜が悲鳴をあげる。
「うわぁっ!?」
「直撃されました。これで64回連続の死亡です」
「……くそっ!」
統夜がゴーグルを外しながら毒づく。
そこにテニアとメルアが近づいてきた。
「まったく、一度はフューリーの準騎士を倒したんでしょ? なのになんで、シミュレーションくらいクリアできないのさ?」
「分かるもんか! そんなに言うなら、君が戦えばいいだろ!?」
「アタシで動かせるんならそうしてるよ!」
「まあまあ、落ち着いてください。テニアちゃん」
あわや喧嘩になりかけた二人をメルアが止める。この数日、統夜とテニアは犬猿の仲であった。
「テニアのは言い過ぎですが、それにしてももう少し良い結果が出せないと……いつまた、新たな追っ手が来るか分かりませんし」
カティアの冷静な指摘が、さらに統夜の心をつつく。
「大丈夫ですよ、統夜様なら。頑張りましょう、ね、統夜様?」
「放っておいてくれ!!」
肩に置かれたシャナの手を振り払い、統夜は立ち上がって行ってしまった。
「これで何回目のヒステリー?」
統夜がいなくなった方向を見ながら、テニアが呟く。
「私が記憶しているので、六回目。やっぱり、大分ストレスになっているみたいですね」
「そりゃ分かるけどさ。どうしようもないじゃない。もしちゃんと出来なかったら、次は本当に死ぬことになるんだよ? 64回なんて数字じゃなくて!」
責められたと感じたのか、カティアの答えにテニアが叫んだ。
「統夜さんも分かってますよ。ですから、いつもちゃんと戻ってきてくれるじゃないですか」
699 :
第四話B:2007/04/27(金) 21:49:07 ID:Fx3ELEg2
メルアが言う。カティアはモニターのスイッチを切り、ため息をついた。
「とりあえず、丁度いいし、休憩しましょう。夕ご飯の支度をするから、テニアとメルアは薪拾ってきて」
「りょーかい」
「分かりました」
「それからシャナさんは……」
手伝いを頼もうと目をやると、シャナはまだ心配げに統夜の去っていった方向を見つめていた。
「シャナさん、大丈夫よ。落ち着いたらすぐ帰ってくるわ」
「……はい」
「くそ……」
統夜は苛立ち、地面を蹴りながら歩いていた。テニアに腹をたてているのではない。事情は詳しく聞いていないが、彼女ら四人も何かに巻き込まれてここにいることは間違いないのだ。
自分が何故戦っているのか、どこまで戦えばいいのか。曖昧とした暗い未来が、重く統夜にのしかかっていた。
統夜は眉をしかめ、押し黙ったまま、川まで歩いた。その川は統夜たちのキャンプから離れた、開けた場所にあった。統夜達は、毎日ここに水汲みに出かけるのが日課になっていた。
今日はそこに、一人の釣り人がいた。
統夜は警戒し、草陰に隠れてその男の様子を観察した。年は三十くらいだろうか……麦わら帽子をかぶっている。
「そこにいるのは、誰だい?」
不意に声をかけられ、統夜は硬直した。が、気づかれたのなら姿を見せない訳にはいかない。統夜はいつでも走り出せるよう足場の良い場所を選びながら、草の陰から前に出た。
「何故、分かったんです?」
「あれだけ音を立てていれば、誰でも気づくさ」 男が振り返らずに言う。「どうした? 何故そんな遠くにいる? こっちへ来たまえ。それとも怖いかい?」
「怖くなんて!」
統夜は大股に男の方に向かって歩いた。挑発に乗せられている、とは自分でも気づいていた。
「貴方は誰です? 何故ここにいるんです?」
統夜が詰問すると、彼は肩をすくめて笑った……ように見えた。
「私はしがない釣り人だ。見ての通り釣りをしている。……それに私よりは、君の方がよほどこの場にふさわしくないだろう?」
「それは……」
「まあ、それはいい。人には誰しも、触れられたくない傷の一つや二つはあるものだ。ところで、立っていて疲れないか? 私は腰を下ろすことを勧めるが」
統夜は、男の時代がかった妙に堅い言い方に、思わず吹き出した。
「どうした?」
「いえ、失礼しました」
700 :
第四話C:2007/04/27(金) 21:50:07 ID:Fx3ELEg2
笑いながら、その場に座る。もう、男に対する警戒心はほとんどなくなっていた。
「……ここ、釣れるんですか?」
「釣れないかもしれないな。だが、釣れなくても構わない。釣りとはそういうものだ。これは私の師が言っていた言葉だが」
「師? 釣りの師匠さんですか?」
「いや……」と男はいい、視線を遠くの方へと向けた。「言うならば、人生の師匠だった。私は彼に多くのことを教えられ、それより多くのことを彼から学んだ」
「立派な方なんですね」
「ああ。私は彼を尊敬している。もう死んでしまったがね……」
涼しい春の風が吹いた。
「彼はいつも言っていた。たとえ何があろうと、自分の決めたことならば続けられると」
「自分の決めたこと……」
統夜は思わずその言葉を繰り返す……が、悲しそうに頭を振った。
「でも、自分で道を選べないことだってありますよね。巻き込まれ、何も考えないまま何かをしなければならなくなる……」
絞り出すように、言葉を紡ぐ。が、男は気楽な言い方で異を唱える。
「そうではない。それは考えようとしていないだけだ」
「俺だって考えて……! あ、いや。考えようとしていても、もう巻き込まれてしまっていることはあるでしょう? そりゃ自由な人はいいけれど……」
「自由……真に自由な者など、何処にも存在しないのだ、統夜君。誰もが何かに縛られている。夢や希望にすら縛られる者もいる」
「え……」
「私に釣られる魚も、きっと思うだろう。勝手なことを、とな。だがそこで抗うことをやめれば、釣り糸が切れる可能性をも失ってしまう」
「でも、暴れても糸が切れない場合だってある!」
いつの間にか統夜は立ち上がっていた。
「そうだ。だが、抗った自分を得られる」
「自分を?」
「大切なのは自分を受け入れることだ。少なくとも私の師はそうしていた。そしてその心は受け継がれる」
「貴方に、ですか?」
「……私は受け取れなかったよ。気づくのが遅かった。自分がいったい何を信じているのかを考えることに」
男は麦わら帽子の縁を触り、顔を少し下げた。泣いているのかもしれない……と、統夜は思った。
「しかし、それで良かったのかもしれないな。私にも、私の譲れないものがある。運命がどちらを選ぶかは分からないが、私は悔いは無い」
701 :
第四話D:2007/04/27(金) 21:52:33 ID:Fx3ELEg2
男は不意に立ち上がった。
「さて、そろそろ私は帰ることにしよう。君も帰るといい。友人がきっと心配しているよ」
「あ、は……はい……変な話をしてすみませんでした」
男の有無を言わさぬ口調に押されるように統夜は首肯した。
「いや、私も君と話せて良かったよ。紫雲統夜。縁があったらまた会おう」
「は、はい!」
統夜は答え、振り返ってキャンプへと歩き始めた。が、突然何かに気づいたように立ち止まり、振り返った。
「どうして俺の名前を……!?」
そこにはすでに誰もいなかった。
「どうしたのさ、あんなに嫌がってたのに。アタシの言ったの気にしてるなら別に……」
「いや、そうじゃない。テニア、気にしないでくれ。俺がやりたいんだ」
テニアの言葉に答えながら、統夜がゴーグルを身につける。
「シャナ、カティア。つきあってくれるか?」
「え? あ、はい。もちろん!」
統夜の積極的な頼みに、カティアは一瞬戸惑ったが、慌てて頷いた。
「統夜様、無理をなさっているんじゃ……」
「違うよ、シャナ。大丈夫」
「統夜様……分かりました。お手伝いさせていただきます」
「ありがとう。さあ、始めよう!」
ゴーグルを着け、シミュレーターに集中する統夜。
「どうしちゃったんでしょう、統夜さん……」
「さあ……? よく分かんない……統夜が自分から頼むだなんて……」
「でも私、何だか、今の統夜さんの方が、前より温かい感じがして好きです」
「うん……」
「……え?」
「ん? あ、違う、何でもない!」
「テニアちゃん?」
「何でもないったら!」
木陰で語るメルアとテニアを余所に、統夜はこれまでに無いほど集中していた。
(重い未来ばかり考えて、自分を憐れむのはもうやめよう。俺にやれることがあるのなら、俺はそれを見る。俺にできることがあるなら、俺はそれをやりたい!)
夜の帳の中……涼しげな虫の音に紛れて男の声が聞こえる。あの統夜と会話をした麦わら帽子の男の声である。
「……はっ、了解しました」
赤い小さなランプの光を放つ通信機を耳に当てた男は、ゆっくりと言った。
「正騎士アル=ヴァン・ランクス、紫雲統夜抹殺指令を受領いたしました」
702 :
第四話E:2007/04/27(金) 21:56:12 ID:Fx3ELEg2
ただいまの出演
紫雲統夜、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア、フェステニア・ミューズ、カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイア
アル=ヴァン・ランクス、フー=ルー・ムールー
他に
侍女
以上の皆さん
語りは私、永井一郎でした。
青春アドベンチャー『青色の希望』を終わります。次回をお楽しみに。
('A`) さてアル編の後、四月いっぱいの終了を諦めて省くつもりだった「完璧陣形! ガンジャールとドナ・リュンピー」を書くか……
('A`) それともまだ四月いっぱいの終了を夢見て「戦場に舞う、華麗なる女騎士」を書くか……
('A`) …………
_ _ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
ふへ〜、お疲れ様です。
アルさんは釣り人の振りしながら、さぞや、ドキドキしていたことでしょう。
くるかな?くるかな?逃げないかな、にげないかな。見たいな感じで
そう考えるとアルの釣り人ってのは統夜を釣ってやるぜみたいな意気込みの暗示にも見えますね。
アレ?おれシャナでなくアルに萌えてる?
>七回(?)シリーズ
増えてるーっ!?(ガビーン)
もっとやって下さい。
>>703 完璧陣形……すごい気になる……
ペースが落ちても構いませんので、どうか心行くまで執筆なさってください
>>705 IDがgj!
青春アドベンチャー「青色の希望」――回シリーズ第五話『エ=セルダの息子、エ=セルダの弟子(中編)』
光の無い夜の暗闇の中、虫の音さえ消えた深夜、紫雲統夜はラフトクランズのコクピットに座っていた。
頭の中でイメージを作り上げながら、腕や、足を動かす。灯の入っていないコクピットは、静かで、想像を形作るのに都合がいい。
丹念に、自分の手が、身体が馴染むまで統夜は覚えた操作を繰り返す。
「統夜様?」
不意に開いたハッチの外から、青髪の少女が顔を覗かせる。シャナ=ミア・エテルナ・フューリアである。
「シャナ、どうかした?」
「統夜様、お休みにならないのですか?」
シャナが心配そうに尋ねる。
「ああ、うん。もう寝るよ。ここで寝るから、気にしなくてもいい」
「……統夜様、そちらに行ってもよろしいですか?」
「え? 別にいいけど……狭いぞ、ここ?」
統夜が答えると、シャナはするっとコクピットに入り込み、統夜の隣に座った。少し大きめに作られているとはいえ、二人が座るには少々狭い。
「すみません……少し寒くて」
「寒い? ああ……そうか。気づかなかった」
統夜は言われて初めて夜の寒さに気づいた。
「何故だろう……何だか、懐かしい感じがするな」
「私と統夜様、幼なじみなんですよ? 一緒に遊んだことも、何度もあります」
「そうなのか……全然記憶がないのに、この感覚だけは知っている気がする」
「きっと、あの時の事故で記憶が曖昧になっているのでしょう。あれから、一度も会っていませんし……」
シャナが頭を統夜の肩に寄りかからせたので、統夜は少し緊張した。
「事故……そう言えば、どんな事故だったんだ? その、俺が巻き込まれたやつって」
「それが……私にもよく分からないのです。私もまだ幼い頃でしたから……私が見たのは、運ばれていく統夜様だけでした」
「そうか……」
少し残念そうに、統夜が呟く。
「もし……知っている人がいるとすれば……」
「いるとすれば?」
「可能性があるのは二人です。総代騎士、グ=ランドン・ゴーツと、それから貴方の父エ=セルダ・シューン」
「グ=ランドン・ゴーツ……」
「思えば、その二人が行動を共にしなくなったのもあの事故の時から……今回のことも、何か関係があるのかもしれません」
「地球人滅亡の計画を立てた男……か……」
シャナが少し震える。
「シャナ、どうした? 寒い?」
「いえ……」
「もう戻ろう。風邪をひく」
「……はい」
「アル=ヴァン殿が正騎士を除名!?」
「は、はい……フー=ルー様。詳しくはこの書類に……」
フー=ルー・ムールーは自宅で侍女から思いもかけない知らせを受け取っていた。
「……『アル=ヴァン・ランクス、左の者、前副騎士団長エ=セルダ・シューンを殺害した咎により、正騎士より除名する』……エ=セルダ様をですって!?」
フー=ルーは驚いた。アル=ヴァンはエ=セルダに剣を習った、言わば弟子である。これが本当ならば、アル・ヴァンは自らの師を殺したことになる。
「あ、あの……どういうことなのでしょう?」
侍女がおずおずと尋ねてくる。
「どうも何も……」
答えかけて、フー=ルーは黙る。エ=セルダが死んでいたなどという話は聞いていなかった。十数日もの間、それが知らされていないというのは、おかしいと言えばおかしい。
しかし、今まで判明していなかったのだと言われれば、否定する根拠もない。
「……アル=ヴァン殿が咎人であったと……それだけのことでしょう」
「でも変ですよね、フー=ルー様。アル=ヴァン様がこんなことをするなんて……」
「……人は変化するもの。アル=ヴァン殿……いえ、咎人アル=ヴァンが、突然豹変したとしても、不自然ではありませんわ」
「不自然ですよ! だってアル=ヴァン様は……」
「お黙りなさい!」フー=ルーは食い下がる侍女を一喝した。「この辞令は総代騎士グ=ランドン・ゴーツ様より命じられしもの。それに疑いを挟むことがどういうことなのか、分からないわけではないでしょう!」
侍女がフー=ルーの言葉にびくりと肩を震わせる。
「今の言葉は聞かなかったことにいたしますわ。もう、お下がりなさい」
「フー=ルー様は、それでいいんですか!?」
しかし侍女は尚、フー=ルーの腕をつかんで訴えた。
「何を……」
「フー=ルー様も、アル=ヴァン様に憧れて騎士を目指したんでしょう!?」
「……最強の騎士に憧憬の念を抱くのは、武人ならば当たり前のことですわ」
フー=ルーは侍女から目をそらした。真っ直ぐに面と向かって話すのが、何故か心苦しい。
「それに、立場をわきまえなさい。貴女がたとえ私の準騎士候補生時代の後輩であっても、今は騎士とそれに仕える侍女の身。貴女にそんな口をきかれる謂われはありませんわ」
「フー=ルー様……」
「私は少し出かけますわ。頭を冷やしておくことね」
背後で扉が閉まる音を聞きながら、昔、フー=ルーに自分の夢を託した娘は、こらえきれなかった涙を流した。
一方その頃、統夜たちはある電文を受け取っていた。
「本日、正午。下記の場まで来られたし。我、紫雲統夜との一騎打ちを望む。アル=ヴァン・ランクス……アル=ヴァン・ランクスって誰?」
テニアは、電文を声に出して読み、顔を上げた。が、話を振られたカティアは肩をすくめた。
「さあ、分からないわ。それより、どうするべきだと思う? わざわざ一騎打ちを願い出てくるなんて、少し不自然な気がするけれど……」
「罠かもしれません。行かない方がいいと思います」
メルアも同意する。
「でも、一騎打ちをしかけてきたんだぞ? 無視するって訳にも……」
統夜が反論する……が、それを言い終わる前にテニアが指を一本立てて、統夜の言葉を遮った。
「甘ぁい! 相手はこっちを殺そうって連中なんだよ? こんなのにのこのこ出ていってたら、命がいくつあっても……ん? シャナ、どうしたの?」
見ると、シャナの顔面が蒼白になっていた。電文の映った画面をじっと見ている。
「……信じてもいいと思います」
「……シャナさん、その人のこと知ってるんですか?」
メルアが訊くと、シャナは顔を上げ、しっかりと頷いた。
「……はい。アル=ヴァン・ランクス……フューリー最強の騎士であり、そして……私の従兄です」
正午には少し早いうちに、統夜たちは出発した。指定された場所は、人里遠く離れた山間の高原である。
ラフトクランズには統夜とシャナ。そして、手のひらの上にテニア、カティア、メルアが乗っている。
『いいんですか、シャナさん。今回は、私たち三人のうちの誰かが乗っても……』
スピーカーごしにカティアが声をかけてくる。
「いえ……私がきっと説得して見せます。従兄さまならば、私の話を聞いてくださいます!」
『……そう。分かったわ』
「シャナ、もし……」
統夜は言いかけた言葉を飲み込んだ。何も今から、最悪の事態を考える必要は無い。そう思ったからだった。
「何ですか、統夜様?」
シャナが不思議そうに聞き返してくる。
「いや、何でもない」
針葉樹林が途切れ、山肌が露わになったその場所に降り、カティア達を下ろす。カティア達は通信機材を抱え、小走りに森の方へと駆けていった。
彼女らが十分離れたことを確認して、統夜は口を開いた。
「アル=ヴァン・ランクス! 約束通り、来たぞ!」
統夜の声に反応するように、目の前の空間が歪む。次の瞬間、パキィィンという何かが弾けるような音と共に、その空間に黒いラフトクランズが現れた。
「また会ったな。紫雲統夜」
「あんたは!?」
統夜は息を飲んだ。その声に聞き覚えがあったからだ。そう……あの昨日会った麦わら帽子の男である。昨日の様子とはうって代わって、全身から殺気が溢れている。
「我が名はアル=ヴァン・ランクス。騎士の名をかけて、貴殿に一騎打ちを申し込む!」
「従兄さま!」
シャナが身を乗り出して叫んだ。が、アル=ヴァンは、少しばかり眉をひそめただけだった。
「シャナ=ミア様……」
「従兄さま……いえ、アル=ヴァン・ランクス! 剣を納めてください! 私たちが戦う理由は……!」
「笑止!!」アル=ヴァンが大音声の恫喝で、シャナの言葉を止める。「シャナ=ミア・エテルナ・フューリア、貴公は我らフューリー騎士団に反旗を翻し、職責を捨て逃亡せし者! 貴公の命令を聞く道理は、我には無い!!」
「そ、そんな……従兄さま!?」
「聞く耳を持たん! もとよりこの一騎打ちは、我と紫雲統夜のもの。その誇りを汚すつもりならば、立ち去るがいい!!」
剣を構え、冷たく言い捨てるアル=ヴァン。統夜は後ろから、小さなしゃくりあげる嗚咽を聞いた。
「アル=ヴァン・ランクス! 俺も貴方とは戦いたくない! 俺は貴方の言葉で、自分の生き方を見つける決心をつけたんだ! その貴方が、何故俺の前に立ちふさがるんだ!?」
アル=ヴァンはスウ……と目を細めた。
「紫雲統夜よ。私は君に言ったはずだ。自分の道は自分で決めなければならないと」
「ああ、聞いた。だから俺は、自分で決めたんだ!」
「ならば、何を怖じ気付く! これが君の選んだ道だ! さあ、剣を取れ、統夜=セルダ=シューン!」
「従兄さま……そんな……従兄さま……!」
「俺にはこれが正しいなんて思えない! 何故だ、アル=ヴァン!」
統夜は喉の痛みも気にせずに叫んだ。だが、アル=ヴァンは微動だにしない。
「剣を取れ、紫雲統夜。さもなければ私は、君を全力で殺す!!」
しばしの間、静寂が訪れた。沈黙を破ったのは、統夜の一言だった。
「シャナ……今、ラフトクランズを地上に下ろす。君は降りるんだ……」
「……統夜様!?」
統夜の表情は影になって見えない。まるであらゆる感情というものが、抜け落ちてしまったかの様に、シャナには見えた。
「……俺は君の家族を殺すかもしれない……だから……」
シャナは泣きながら、力いっぱい首を横に振る。
「……そうか。ごめん……シャナ」
「紫雲統夜、覚悟はできたか?」
アル=ヴァンが呼びかける。
統夜機の右脇につけられた部品が、バシュッと音を立てて外れた。それを受け止めた統夜機の腕が、ゆっくりとアル=ヴァンに向けられた。
「……そうか。では、行くぞ!!」
アル=ヴァン機が、剣を構えたまま統夜機に向かって加速した。
ただいまの出演
紫雲統夜、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア、フェステニア・ミューズ、カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイア
アル=ヴァン・ランクス、フー=ルー・ムールー
他に
侍女
以上の皆さん
語りは私、永井一郎でした。
青春アドベンチャー『青色の希望』を終わります。次回をお楽しみに。
('A`) キヅイタヒトハ……
('A`) キヅカナカッタトイウコトデ……
ん?GJでしたよ。じつにGJでした。
ところで、アルのが、エよりも強かったんでしたっけ。
なんか、俺はエが最強の騎士だと思ってました。美化してたのかな?
それにしても、気になるのは続きです。すごい気になります。
>>712 この間は「輪」だったので、わざとかと思っていました
が、そんなことが気にならないくらいGJです!
wktkが止まりませんよ!
>>713 ('A`) ゲーム中のシャナの言葉によると、最強の騎士はアル=ヴァンみたいです……
('A`) なので、アル=ヴァンがそのままエ=セルダより強いか
('A`) あるいは、ゲーム初期の時点でエ=セルダはすでに騎士の座を追われていたのだと思われます
('A`;) まあ、設定は色々いじくってるのでご勘弁を……
('A`) あと、例の件については誰も気づいてないみたいなのでしらばっくれます
>>712 連投スマソ
あっち見てきました。そういうことですか……
でもほら、アレで興味持った人がこっちに流れてくるかもしれませんし、むしろ良かったんじゃないでしょうか
>>715 俺好みに設定脳内補完してたみたいですね。
すみませんでした。
例の件は素で気付いてません。俺は。
にしても、こういう良いものがでると、ageたくなります。
ひろめてー。見たいな感じで。
ま、負担になるとやですし、やりませんけれど。
718 :
第六話@:2007/04/30(月) 00:04:18 ID:zNLYZTfh
青春アドベンチャー「青色の希望」――回シリーズ第六話『エ=セルダの息子、エ=セルダの弟子(後編)』
紫雲統夜は、シャナと共に青いラフトクランズに乗り、アル=ヴァンの黒いラフトクランズと対峙していた。
「行くぞ!」
互いに剣を構え、アル=ヴァンの一騎打ち開始の言葉と共に、アル=ヴァン機がこちらに向かって突進してくる。
手には緑色の刃を閃かせ、アル=ヴァン機の腕が大きく振り下ろされる。
「くぅっ!」
統夜はその動きに合わせ、自らも剣を引き、上方に向かって突き上げた。
統夜機とアル=ヴァン機の中間で緑剣が交差する。
「はぁっ!!」
アル=ヴァンの左手が剣を離れる。次の瞬間、統夜はアル=ヴァン機の胴を蹴りつけ、後ろに跳んだ。一瞬遅れ、統夜機のあったところをアル=ヴァン機の左腕が薙ぐ。
ラフトクランズの腕は、爪状に作られているため、微量のオルゴン結晶で包めば十分に攻撃可能なのである。統夜はシミュレーションでそれを学んでいた。
二体の間には、また少しばかりの間が開くことになった。統夜は、すぐに剣を構えて地面を蹴り、間合いを詰めた。が、一瞬早く、アル=ヴァン機も同様に跳んでいた。
結果、統夜機の方は加速が間に合わず、まだ体勢が整っていない。アル=ヴァン機はそこを狙って、横殴りに剣を振った。
「くそっ!」
統夜は構えを変え、剣を横倒しに両手で支えた。衝撃の瞬間、剣を形作っているオルゴン結晶の一部が砕ける音がした。
統夜はその損害の代わりに、致命的な一撃を避けたのだった。統夜はそのままアル=ヴァンの剣撃の威力を利用して跳びすさり、アル=ヴァン機から離れた。
「ねえ、どっちが優勢なの!?」
彼らから離れた高台の崖に、テニア、カティア、メルアが、通信機のモニターを前に座っていた。
「互角……とは言えないわね。動き方はほとんど同じだけど、アル=ヴァンっていう人の方が一つ一つの動作が速い……」
カティアが爪を噛みながら答える。普段冷静なこの少女が、こうして不安を隠さないのは珍しいことである。
719 :
第六話A:2007/04/30(月) 00:05:09 ID:QrWV35Pv
「で、でも統夜にはあの、準騎士の奴を倒した技があるでしょ!? ほら、あのオルゴンライフルってヤツ。あれをやっちゃえば……!」
「統夜はあれを意識して撃てないのよ。何度かシミュレーションで試してみたけど、統夜の精神波……サイトロンエネルギーが、全然足りないの。あの時だってどうして撃てたのか分からない」
「じゃあ、負けちゃうってこと!?」
テニアが怒鳴る。
「そうは言ってないわ。さっきも言ったけど、お互いの動きは片方が一瞬速いだけの差。あのアル=ヴァンって人がミスをしてくれれば、まだ統夜にも勝機があるかもしれないし……」
「勝機って……!」
それはつまり、相手も同じ条件だということでしかない。しかも、客観的に見てミスをする可能性は、焦っている側、つまり押されている統夜の側の方が遙かに大きい。
「……でも変じゃありませんか?」
モニターを食い入るように見つめていたメルアが、突然口を開いた。
「変って、何が!」
「ほら……アル=ヴァンさん、追いかけられるのに、何度も止まってます。まるで、統夜さんが動くのを待ってるみたい……」
見ると、統夜が何かの方法でアル=ヴァンの攻撃をかわす度、黒いラフトクランズは一瞬動きを止めている。
「そ、それはさ、きっと、統夜が機転をきかせて動いてるから、統夜の攻撃が分からないんだよ、きっと!」
テニアがつとめて明るい調子で言った。しかし、言った本人すら自分の言葉を信じていないことは、一目瞭然である。
「そう……そうだわ……」
カティアが口を手で押さえながら、目を見開いて呆然と呟く。
「あまりに統夜の上達が早かったから、不思議に思わなかったけれど……相手は最強の騎士とまで言われる人なのよ……そもそも統夜が、劣勢とは言えついていけていることの方が不自然なのよ……!」
「そ、それって……」
テニアが途中で言葉を失う。
「……それってまさか、アル=ヴァンさんはまだ全然本気じゃないってことですか!?」
テニアを継いだメルアの言葉に、しかし二人は何も答えなかった。
「ぐっ!?」
もう何度、剣撃を受けたのか分からない。統夜機の刃はボロボロになり、オルゴン結晶による修復すらおぼつかない状況である。
「シャナ、無事か!?」
720 :
第六話B:2007/04/30(月) 00:06:29 ID:zNLYZTfh
モニターにうつるシャナの姿は、小さくこくりと頷いた。が、その動きは力なく、体力的にも精神的にも限界であることが見て取れる。
剣を斬り結ぶ相手は、シャナの肉親なのである。統夜機に乗り続けることを決めたとは言え、そのショックは壮絶なものだろう。
まだ頬の涙の跡すら乾いていない。
統夜は、サイトロンエネルギーの制御のほとんどを、自力で行うことを余儀なくされていた。
「くっ……アル=ヴァン・ランクス……!」
再び統夜は、己のラフトクランズを身構えさせた。
が、何故か、嵐の様に襲ってきていたアル=ヴァンの剣撃が、今は無い。
怪訝に思って見ると、黒い機影は統夜機からかなり離れた場所に浮いていた。
「どうやら基本的な型は覚えた様だな……」
通信ウインドウが開き、アル=ヴァン・ランクスが顔を見せた。
「アル=ヴァン! シャナを下ろさせてくれ! もう彼女は限界だ!」
「……駄目だ。一度戦場に足を踏み入れた以上、たとえどんな理由があろうと戦いを放棄することはできない」
アル=ヴァンの冷徹な低い声が、断固たる拒絶の意志を示す。
「……分からず屋め!」
統夜は不快感を露わに毒づいた。
後ろから、シャナが「大丈夫です……大丈夫ですから……」と呟いているのがかろうじて聞き取れた。
「……この程度のことで諦めるのならば、君たちの向かう先に道を無い……。だいたい君に他人の心配をしている暇は無いぞ、紫雲統夜」
「何!?」
「次からは少々本気でいく」
アル=ヴァンの言葉と同時に、目の前が歪んだ。
「消えた!? ぐっ!!」
刹那、凄まじい衝撃が統夜の体を襲った。背中から蹴り飛ばされた統夜機が、そのまま地面に直撃する。
「く……ぐう……。……シャナ……シャナ!?」
「う……うう……」
シャナのうめき声に、最悪の事態は免れたことを統夜は感謝した。そしてすぐさま、怒りの目をアル=ヴァンに向ける。
「オルゴンクラウドは精神によって支配される。制御を間違えなければ、こうして空間を移動することもできる。どうした。立て、統夜。まだ戦いは終わってないぞ」
「アル=ヴァァァンッ!!」
統夜機の上体を起こし、統夜は叫んだ。
(なるほど……やはりあの方の息子。ポテンシャルは高いな……これならば、あのジュア=ムを倒したというのも納得できる……)
アル=ヴァンは胸中で呟いた。
721 :
第六話C:2007/04/30(月) 00:07:20 ID:zNLYZTfh
目の前には、まるで緑色の炎を纏った様なラフトクランズがいる。過剰なサイトロンの奔流が、オルゴン結晶の渦となって取り巻いているのだ。
アル=ヴァンの手のひらがじっとりと汗ばむ。
(この賭け……吉と出るか、凶と出るか……)
アル=ヴァンは目を瞑り、深呼吸してから目を開いた。
「立ったか、紫雲統夜。では行くぞ!」
「うおおぉぉぉおおお!!」
統夜が野獣の様な咆哮を上げながら突っ込んでくる。だが、アル=ヴァンは冷静にそれを見つめている。
(剣の刃すら修復できていない……あれだけのサイトロンを、まったく制御できないでいる……)
「でやぁぁあああっ!!」
統夜が力任せに剣を振り切る。しかしすでにアル=ヴァンはオルゴンクラウドを発動していた。精神により歪んだ空間を通って、統夜機の背後に現れる。
「紫雲統夜、怒りに身を任せて、戦えると思うか!!」
「黙れっ! アル=ヴァン・ランクス!! 貴様の非人道的な所行、俺には許せない!!」
アル=ヴァンはそのまま統夜機の胴を切りつけた。が、統夜機を覆うオルゴン結晶に防がれ、傷をつけることができない。その衝撃だけが伝わり、統夜機が押し動かされた。
「ぐうう……!? アル=ヴァンンンッ! 人の意志を踏みにじるお前を……っ!!」
地面を踏みしめる統夜機。満身創痍のその機体は、発するオルゴン結晶も相まって鬼神を思わせる。が、たとえ機体が闘気に満ちていても、中の人間を完全に守ることができていないのは、統夜の様子を見れば明白だった。
いや、むしろその過剰な反応が統夜自身を傷つけている。
(やはり無理なのか……紫雲統夜……!! ……やむを得ん!)
「……せめて我が手でヴォーダの闇に帰すべし! 紫雲統夜!!」
アル=ヴァンの剣が異常に膨張し始める。天を斬り裂かんとする長大なオルゴンの結晶。それが今、振り下ろされようとしている。
「うおぉぉぉぉおおおおおお!!」
統夜は喉も張り裂けんばかりの大声をあげた。怒りが全身に満ちる。差し違えても目の前の敵を倒そうとした、その時。
辺りが急に闇に閉ざされた。
「な、何だ。これは!?」
(統夜様……)
見ると、目の前にシャナがいた。統夜をじっと見ながら、涙を流している。
「シャナ! 待ってろ、お前を泣かせた奴を、あの男を俺が殺す!!」
シャナは無言で首を振る。
「……シャナ?」
722 :
第六話D:2007/04/30(月) 00:09:13 ID:zNLYZTfh
(統夜様……)
シャナが近づいてきて、統夜の体に触れた。
「シャナ……何を……?」
シャナは涙を流しながら、統夜の体にできた傷を撫でた。何度も、何度も。
「シャナ……俺は……」
シャナは統夜に身を寄せた。肩が悲しみに震えているのが分かる。
「俺が泣かせているのか? お前を……」
シャナは何も言わなかった。ただ、統夜の傷を指先でなぞり続ける。まるで傷口をおさえようとするかの様に、懸命に。
「俺は……俺は、何をしていたんだ……? 現実をちゃんと見て、そして自分の道を見つけたはずだったのに……」
統夜がシャナの肩に手を回した。指先が、シャナの背中に触れる。
「追いつめられて、結局、ただうまくいかないことに駄々をこねているだけで……何も見ていなかった……自分の側にいる人間の心さえ……」
統夜はシャナを抱きしめた。シャナもまた、統夜の背中へ手を回す。
「シャナ……一緒に行こう。道の先へ」
シャナが頷くのが、腕の中で分かった。
統夜は目を開いた。
左手を前に突き出す。
その瞬間、左手の先に巨大な盾が現れた。緑色の結晶。オルゴン結晶の障壁である。
「俺は守る!!」
振り下ろされたアル=ヴァンの剣が、その盾とぶつかり、そして……飲み込まれた。
「衝撃ごと包み込む盾だと!?」
アル・ヴァンが叫び、剣を引く。
「シャナ、大丈夫か?」
(大丈夫です……統夜様……オルゴンクラウドの制御に集中していて、体は動かせませんけれど)
「なんだか、それだけ聞くと大事みたいに感じるな……」
言って、少し口の端をあげる。
(統夜様……大変なのですよ? これだけの量のサイトロンを調整するのは……)
「頼むよ、シャナ。俺を助けてくれ」
(……はい)
統夜は、シャナの笑顔を見た気がした。自分の持つ剣を見ると、刃こぼれした斧の様になっていた剣は、細長い西洋の長剣の様になっていた。
左手には大きな結晶の盾が浮いている。
「アル=ヴァン……」
「……どうやら、吹っ切れたようだな」
アル=ヴァンが、笑顔で尋ねる。
「改めて、紫雲統夜騎士にお願い申し上げる」
「ああ、闘おう、アル=ヴァン」
アル=ヴァンが青眼に長大な剣を構え、こちらに足を踏み出した。
統夜も同じように、足を踏み出す。
二つの緑刃が交差した。
「……すまない。アル=ヴァン。俺は行くよ、俺たちの道の先に」
723 :
第六話E:2007/04/30(月) 00:11:24 ID:zNLYZTfh
「……謝ることはない。感謝する。統夜=セルダ・シューン……」
(従兄さま……)
「シャナ様……いや、シャナ。君はもう王姫などではない……私たちのことは気にするな……君の信じる道を行け……」
(ありがとうございます……従兄さま……)
「強くなったな……シャナ……」
アル=ヴァン機は足から崩れ落ち、そしてオルゴンクラウドの霧の中に消えた。
「アル=ヴァンが負けただと?」
「はっ」
ガウ=ラの謁見の間。グ=ランドン・ゴーツと従者が、向かい合っていた。
「おそらくは、アル=ヴァン・ランクスが我らに反目し、わざと負けたのでございましょう」
「いや……あの者にそのような器用な真似ができるとは思えん」
「は? しかしそれでは……」
グ=ランドンの言葉に、従者が疑問を挟む。
「惜しい男よ。何故であろうな? 力ある騎士は皆、我が元を離れていく……」
グ=ランドン・ゴーツは遠くを見る様に目を細めた。が、従者はそんなグ=ランドンの様子が不服だった。まるで自分が認められていないように思えたからである。
「恐れながら総代騎士様。アル=ヴァン・ランクスは我らの志を解せなかった者。総代騎士様の、騎士除名の判断は間違っていたとは思えませぬ」
「是非もなし。元より、懐疑の念など持たぬ」
「それにまだ、あの者が残っております」
総代騎士グ=ランドン・ゴーツは、従者の言葉には応えず、目を瞑った。
ただいまの出演
紫雲統夜、シャナ=ミア・エテルナ・フューリア、フェステニア・ミューズ、カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイア
アル=ヴァン・ランクス、グ=ランドン・ゴーツ
他に
従者
以上の皆さん
語りは私、永井一郎でした。
青春アドベンチャー『青色の希望』を終わります。
('A`) とりあえず一端〆ます
('A`) 次書けるのはいつになるか分かりません……
('A`) 本当は明日ほのぼの系の幕間話書こうとも思いましたが
('A`) 明日(と言うか今日)NHKFMでアニソン三昧12時間があるのでやめました
('A`) …………
('A`;) ああッ! 投げないで! 石を投げないでッツ!!
('A`) それでは……
統夜、シャナ、テニア、カティア、メルア、グ、エ、アル、フー、ジュア、侍女、従者「また会う日まで!!」
('A`)ノシ
乙です
石どころか、おひねりの一つでも投げたい気分です。
帰ってこられるまで、いつまでも保守り続けますから、
どうか安心(?)しててください。
GJ!
ハーレム展開にしとけば
最終話限定で、シャナがサブパイになる
て、何で思ってたのかな?当時。
先に、カルビでハーレムやってたのに。
序盤意味ありげに1枚絵で出てきたからじゃね?
ソレダ!!
シャナがサブパイだったらどんな能力追加や精神コマンドになってたんだろうな
ラストに覚える精神コマンドが『愛』なのは確実w
祝福・献身も外せないだろう
感応 とかありそうな希ガス
突撃。SSに毒されすぎか
応援。
相手フューリー限定で「脱力」
(この戦いが終わったらあなたの家は取り潰されちゃいますね♪)
それ「脱力」じゃなくて「威圧」
>>736 脱力っていうなら、某艦長みたいに「ずるべたーん」とやってくれないかな
みなさ〜んっ。わたくしが王女のシャナ=ミア・エテルナ・フューラで〜す♪ ぶいっ☆
あれ?おかしいな。
シャナでイメージすると気力がものごっつ上がるんだが
幼馴染でお姫様と
お姫様で幼馴染って
同じようで、微妙に違うよな。
最終的には「妻」だから問題ない
>741
つまり、相手方にとって
「幼馴染みの印象
お姫様の印象
どっちが強いか」
という解釈でいいのか?
いや、幼馴染として仲良くしてたら実はお姫様だった、と
お姫様として出会ったら実はかつての幼馴染だった、とか
なるほど、出会った時の印象と実体のギャップか
なあ、捏造ネタで統夜とシャナが許婚同士っていう設定があるがデフォであっても不思議じゃない気がする
根拠としては統夜のパパンってアルの師匠だろ?
アルはシャナの従兄弟なんだから要はアルも王族なわけだ
ってことはだ
パパンは王族の剣術指南役って立場って事だろ?
英雄だからって平民出の人間がいきなりそんな立場につけるわけがない(多分
つまりパパンは元々フューリーの社会においてはカナリ地位の高い家柄出身なんじゃないか?
って事は統夜もまたその一族なんだからシャナと許婚の関係であっても不思議じゃない気がするんだがどうだろう?
まあ、実は統夜は別に許婚がいるという可能もあるのだが
>不思議じゃない
何 を 今 更
そうだな
今更だった
すまん忘れてくれ
>>749 統夜が忘れてるor知らないだけだって
シャナ様と俺らの脳内ではデフォだ
微妙に流れに乗り遅れてるが、シャナ=ミアの精神のラインナップってこんなイメージなのよな。
Jに出てないのが混じってるのはドンマイってことで。
祈り 感応 努力 直撃 献身 絆
>>750 事実がなけりゃ作れば良いだけの話だしな
こんなシャナ様はいやだ
ど根性 気合 不屈 熱血 闘志 突撃
それシャナっていうよりフェスに近いなw
シャナ「とうや、覚えてない? 私達、月で許嫁として出会ったんだよ?」
統夜「――俺、月なんかに住んでたの?」
シャナ「……とうや、覚えてない? エ・セルダ様に連れられて、私達いつも遊んでたんだよ?」
統夜「――え・せるだって、なに?『似非ルダ』……ルダの偽物?」
シャナ「…………とうや、覚えてない? とうやは私のためにフューリーと戦ってくれたんだよ?」
統夜「――フューリーって、誰の名前?」
シャナ「とうや、覚えてない?」
「シャナ=ミア・エテルナ・フューラは、とうやの事が大好きだったんだよ?」
統夜「ごめん、シャナ=ミア・エテルナ・フューラって、何? 人の名前じゃないだろうから、俺、犬か猫でも飼ってたの?」
名前が似てたから改変してみた。後悔はしていない。
が、反省はしている。
禁書目録とシャナにどんな類似性があるのかと思ったら
統夜のほうか。
反省点は次回に生かして、次のネタでガンバレ。
>755
紫雲統夜、騎士道不覚悟!
シャナ「とうや、覚えてない? 私達、月で許嫁として出会ったんだよ?」
統夜「ごめん、覚えてない」
シャナ「……とうや、覚えてない? エ・セルダ様に連れられて、私達いつも遊んでたんだよ?」
統夜「ごめん、覚えてない」
シャナ「…………とうや、覚えてない? とうやは私のためにフューリーと戦ってくれたんだよ?」
統夜「ごめん、覚えてない」
シャナ「とうや、覚えてない?」
「シャナ=ミア・エテルナ・フューラは、とうやの事が大好きだったんだよ?」
統夜「テックセッター!!」
ペガス・ブリガンティなのか。
ペガス・ブラキウムなのか。
ペガス・ドラゴデウスなのか。
ペガス・クランズなのか。
ここで ペガス・ガディン ですよ。
統夜 「ごめん、覚えてない。何から何まで覚えてない」
シャナ「…そうですか、じゃあいいです。……一つお願いがあるんですが」
統夜 「何? 俺に出来ることなら出来る限り善処するけど」
シャナ「統夜の10秒を頂きたいんです」
統夜 「…は?」
シャナ「10秒間目を瞑ってください」
統夜 「…それ位なら別にいいけど…一体何を――!?」
シャナ「告白しますね。私、シャナ=ミア・エテルナ・フューラはあなたのことが大好きです」
夜を統べるより紫色な、と申すか
シャナ様=月のお姫様
完璧な公式だ! エウレカ!
>>764 御姫様のメイドの名前が「ミア」な件について…
まあポジション的にフー(烈オルゴン
あの作画でシャナを描かれたら。
絶望
>>767 PC版しか知らない俺、参上
アニメ?なんのことだか…
つまるところさっさとシャナ様ヒロインで一本出せってことですね?
まあ今度違う炎髪で灼眼なシャナ様の映画出ますが
なに言ってんだ。
シャナはスパロボJにおけるヒロインだろ。
正しくは、シャナルート追加マダー。
でわ、なかろうか。
>>770 ルートじゃ満足しない、1本作れ
という769の真意を汲み取りました。
許されるのはシャナルートとハーレムルートの二本のみ、と
ついでに言えば裏ルートでシャナ主人公で統夜ヒロインなのも御所望なのですね?
なるほど、シャナづくしを作れって事だったのか。
勘違いしてて、悪かった。
スーパーシャナ=ミア大戦てな感じか。
スパロボだから光るてのもあるから、厳密には違うだろうけど。
あらゆる手段を駆使して文官武官を黙らせ予算を獲得、地球の企業にスパイを送ったり
技術を取り入れたりして大昔のままのトロい装備の軍を建て直し異星人強硬派を各個撃破
ガウ・ラ起動スイッチをちらつかせたりしながら最終的に「王族と庶民の結婚、フューリーと地球人の結婚」を認めた楽園を築き上げる(性的な意味で)
SRPG「シャナの野望」
プレイヤーはシャナ=ミアで副官が騎士の統夜なわけだな?
OGでは各主人公機が各ヒロインで専属サブパイとかにならんかな…
そうすればラフトクランズのサブパイは必然的に…
乗り換えイベント?Jのエピローグでガウ・ラ止めるとき会話イベントオンリーだけど強制ラフトだし
>>775 固定はちょっとな……
パートナーによって必殺技の演出が変わるのがいいじゃないか
統夜はグランティードがメイン、隠しでラフトに乗るイメージがあるけど
カルビ姐さんはベルゼとクストのどっちがあう?
ホワイトリンクスの二つ名的にはクストなんだろうけど。
確かに固定は…と思うが、現実的に考えるとOGでそのへん割いてくれるかなぁ、と
OGsのエクサランスの換装もどうなるか恐々としてる俺ガイル
どうでもいいけどシャナverラフトの技ってなんのFモードなんだろねぇ…
個人的にはオルゴンキャノンFモードか月無視してガウ・ラ召還でどーよ
……というか、ガウ・ラが月じゃない気もするんだよね、OGだと
俺の中ではオルゴンシールドFモード、になった。最近
騎士=護る者のイメージから盾はどうだと思ったのが理由で
シールド巨大化→ディストーション・アタッk(ry ってイメージだな
>>779 シールド理論感動した!
ただイメージがジムストライカーのようなスパイクシールドだったのは俺だけでいい・・・
騎士らしい武器っつうともう一つはアレか、槍
ただし完全新規になってしまうが
一年ほど前から
ラフトバシレウス騎乗var
オルゴンソード+テンペストランサー=オルゴンランサーFモード
って電波を送っていたのはあんたか!?
ラフト 統夜&シャナ
クスト カルビ&薬用石鹸
バシレウス メメメ
…ぐりにゃんどうしよう、ラフトアルヴァンかそれとも
ブリガンティユニットか?ノリ的に
グラン本体はあの子には厳しかろう…
三人娘を無理矢理引き下げる事で姫を持ち上げるのが宜しくないと思うので、
やはり三人娘共々実験体と身分を偽って脱出して四人娘になる図が良いなぁ。
>>783 同意
むしろ3人娘も囲ってしまうくらいの度量でなければフューリーの王は務まらん
和平推進して危うく消されそうになったところで三人娘掻っ攫った上にズィーガディン強奪して落下してくればいい
サイズから言って高校は間違い無く消滅するだろうが
うん、そしてズィー・ガディンに5人で乗り込むわけだな
ではグ・ランゾン総代武装機甲士には新機体ズェー・ツボォーンですね?
新機体も捨てがたいが、同機体対決ってのも良いものだぜ。
色違いだけでなく、細部が違ったりするとなおヨシ。
ズィー・ガディンの分離機構を利用してだな
ラフトに乗った統夜&パートナーがピンチ
↓
ガディンにシャナ様と残りのパートナー二人が乗って登場
↓
ラフトを核として合体! 皇帝機ズィー・ラフトクランズ!!(勿論五人乗り)
という電波を受信した。きっと月から送られてきた電波にちがいない。
俺の中ではオルゴンクラウドFモード。こう、武器を構えたラフトの幻影がわらわらと
量産型ボン太君みたいに対象に襲いかかる感じ。止めは本体が行います。
言ってしまえば劣化版ジェノサイドバーニングだけど、皇帝機と同じ攻撃ってのが
総代騎士に唯一対抗できそうな感じでいいかな、と。
シャナづくしで一本作る、か…いかん、とてもやってみたい。
いっその事最初っからシャナが機体に乗ってきて、放っておけない三人娘は侍女となって
シャナの事情を隠しつつ統夜を従来通りサポートする…なんて電波を受信した。
>>790 >劣化版ジェノサイドバーニングだけど、皇帝機と同じ攻撃ってのが
総代騎士に唯一対抗できそうな感じ
王の財宝《ゲート・オブ・バビロン》vs無限の剣製《アンリミテッド・ブレイド・ワークス》が頭をよぎった……
問題は、だ
ズィーってそんなに格好良かったっけ?いかんゲテモノの印象しかない
>>790 ARMSのガウスとユーゴーのリビングデッド対決思い出した
統夜復活までラフトの幻影がやられるたびに生じる負荷でぼろぼろになりながら
命懸けで時間稼ぎするシャナとか普通に燃えるんだが
>>792 いわゆるサテライトモードか
あの機構はもちろん主人公としては不可なので人知れずオミットされます
>>794 最終的に死亡しちゃうじゃないか
>>795 サテライトと聞いて 「あなたに、力を…」 とか言ってるシャナを幻視した
>>796 シャナ「あなたに、力を…」
オルゴンライフル変形→右肩のオルゴンキャノンに接続→月のガウ・ラからオルゴンクラウド…来た!
統夜「オルゴンキャノンFモード、いけぇぇぇっっ!!」
こうですかわかりm(ry
初っ端のCGは上半身だけ見ればまんまだからな
流用可能
やるっかねーべ!
シャナ「助けて・・・・・・伝説の、マジックナイトたちよ・・・・・・!!」
↑初っ端のCGのイメージ
ああ、分かる分かる。
3人娘いるしな。メガネが足りなかったが。
何、眼鏡分が足りない?
逆に考えるんだそれなら統夜が眼鏡をかければ補われると考えるんだ
いーや違うね
ここは三人娘の誰かにかけさせなければ!
キャラの位置的にはメルアか?
>>801を書いた後にふと思った
…シャナに眼鏡かけたら凄い事になりそうじゃないか?
すごいこと……?
眼鏡を頭の上にかけて、目の形を 33 にして、メガネメガネと探しまわるシャナ様と申したか
眼鏡かけるときは後ろで髪を束ねて欲しい
眼鏡にお下げ2つという超ベタな格好で、統夜の学校にお忍び転入しに来る姫様の姿をサイトロンが映した
よし、それを文章でも絵でもいいから書き起こすんだ。
ダッダダダダッダーおまーえとーな電波を受信した
「統夜様、あなたは一度死にました」
「サイトロン、これを奪われたり壊されたりすれば貴方は…」
いかんせん、扱う得物が大型機動兵器である以上、そのシチュは
「あなたは今、失った心肺機能をサイトロンで補っています。
その動力はラフトクランズによって供給されている、
つまり、統夜様はラフトクランズを降りたら死んでしまうのです」
と自動変換されてしまう。
その場合シャナが自ら機動兵器を駆ることになるが、それはそれでイイ。
総代との中心部での一騎打ちに赴く前に
「一仕事できたみたいだ」
「……行かれるのですね」
「死んだらまた生き返らせてくれよ」
「あなたは、死にません」
「…ナデシコで待っててくれよ。すぐ戻る」
と言う会話があるのか
まるでヒロインじゃないか
ネイキッド・ラフトクランズとガウ・ラ・ズィー・ガディンと申したか。
後者がどう見てもズィー・ガディン第二形態です、ほんとにありがとうございました
ついでに他のキャラも考えた
カティア「お早うございます、独立戦闘支援ユニットのKATHIAです。操作説明を行いますか?」
テニア「ガウ・ラに行くの?ねえ、答えてよ、KATHIA!ガウ・ラに行くんでしょ!?」
ジュ「ラフトクランズ・・・」
フランツ「この二機の性能は互角・・・だがラフトクランズがズィー・ガディンに並ぶためには一つ欠けている物がある
スペックを最大限に引き出すためのプログラムだ。勝てるかどうかは騎士次第」
生前のヴァイオラならフー=ルー姐さんなんだけどな。
メルア?↓から好きなのを選べばいいじゃない!
エレナ船長
テイパー
アンジー
ヴォルコヴォ(ザカートの中の人)
・・・碌なの残ってねぇ
ザカートの中の人との
「邪魔だ!」
「ここは通さん!」
の流れは好きなんだぜ
しかしメルアのキャラじゃないという問題が
メルアはどっちかというとドロレスだからな。オジサマがカルビで奥さんがアル
>806
を読んで一瞬ssのアイデアが出た
が、「お下げ二つに眼鏡って かなめの親友とダブってないか?髪の色と性格を別にして」って考えたら消えたorz
更に見せ場だけでそこまでの過程が全く思いつかないorz
うほっ、期待してゆっくり待ってる
…よし!
期待されたからには書くしかないな
頑張ってみる
そんな意欲的なこと書くから昨日の夜転校してきた夢見たじゃねーか…
シャナの隣で転校の挨拶待ちだったフーも眼鏡かけて制服着てた
顔が赤いってレベルじゃなく赤くて半泣きで可愛いかった
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『
>>818を読んだ瞬間 男物の制服を着たフー姐さんが思い浮かんだ・・・・・・』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが おれは最初まったく違和感を感じなかった
頭がどうにかなってるみたいだな、俺
フー姐さんはジャージ着た体育の教師
きしせん
ありのまま今起こった事を話すぜ…
「私服でもいいのにあえて制服着せられて、顔真っ赤+涙目でスカートの裾握り締めて俯き加減のフーを想像したら普通に萌えた」
何いってんのか分かんねーと思うが、今まで自分でしたことが無くて勝手が分からず、シャナにお化粧してもらって動揺してたりするといいとまで思ってしまった
シャナの玩具なんてもんじゃない流され気質の騎士を想像してしまったぜ
姫の体操服姿をみたいと思ったが…まともに走った事もなさそうだし運動神経壊滅してそうだな
雅な立ち居振る舞いは出来そうだが機敏に動けないって感じだな
運動神経壊滅→統夜の個人レッスン→放課後のグラウンド→片付けるために放課後の体育倉庫
→体育倉庫で二人っきり
数え役満成立
踊るのなら得意そう…と思ったが相手方の統夜が駄目っぽいな
姫にリードされる騎士というのもあれだな…まぁ足がもつれて押し倒すという流れが期待できるが
運動神経壊滅→統夜の個人レッスン→放課後のグラウンド→浮かび上がる過去の思い出
→「船の中で、一緒に走り回って、いろんな場所に連れていってくれましたよね」
「鬼ごっこもかくれんぼも、貴方が初めて教えてくれたんですよ……?」
→幼馴染み補正発動
数え役満成立
運動神経壊滅なくせになぜか体育のときはいつも強気な
シャナを想像した。
シャ「簡単ですわ!」
統「やっとことあるのか?」
シャ「いいえ、はじめてですわ」
こうですか?わかりません
体育祭とか張り切りそうだな、姫
ギャラリー(政府高官やら騎士連中やらフーやら)が青ざめるくらい
長年悩まされ続けた総代が謀反起こすくらいだからな
いきなりですが。
>>442、
>>516、の続き、という形でSSを書きました。
が、一応ゲームからでも続くようにしてあります。
では、どうぞ……
スーパーロボット大戦J ASTRAY
REPORT 4.5 Princess and Knight
今回の取材に当たってオレ、ジェス・リブルは取材対象がどこに住んでいるのかを絶対に公表しないことを約束されていた。
もちろん、オレはそんなことをするつもりは無かったんだが、どっちみちそんなことを言われても杞憂に終わりそうだった。
オレの乗った船が、地球圏を離れて地球も月も沢山の星に紛れた辺りで、ここがどこなのか考えるのを止めたからだ。生憎とオレは地球圏の外での航宙技術はもちろん、星図も無しで場所を把握する技術も持ち合わせていなかった。
ふと、もしここでオレが宇宙に放り出されたら、誰にも知られずに殺される、という恐い想像に一瞬囚われた。
今回はアウトフレームどころか、いつもなら護衛として付いてくる傭兵のカイト・マディガンも居ない。ぞくっと背筋が寒くなる。
だが、よくよく考えてみればこの輸送艇を手配してくれたのはマティアスだ。あいつがそんなことをする筈はないし、いらない心配をしてしまった。
なんて事を相棒の擬似人格コンピュータ8に話したところ、
『お前、暗殺されるほど大きな記事を扱ってないだろう』
と、全くもって安心させてくれる事を言ってくれた。
決して間違っていないだけに、反論できないのがくやしい。
見てろよ?今回の取材で名を上げてやる。
地球圏を出て2週間。
ネルガルの相転移エンジン搭載艦なら、火星へも辿り着けるほどの時間をかけてオレはようやく目的地へと着いた。
乗っていた輸送艇が小惑星の港に接舷する。
入るのが許されているのはオレだけだから、一人エアロックへと向かう。
今回のオレの取材対象は、2年前の戦争でその存在が明らかになった、古代に地球へと訪れていた異星人、フューリーのお姫様だ。
3ヶ月ほど前にフューリー政府が樹立したのと共に姿を消してしまい、一時は暗殺ではないかとも噂されていたが、それに対してフューリー政府は、彼女が自身の役目は終わったと判断した上での隠遁生活へ入った事を発表した。
ただ、どこに住んでいるのか、という問いに対しては彼女のプライバシーへの侵害に当たるとしてアル=ヴァン・ランクス代表執政官が全て切り捨てていた。
そんな状況にもかかわらず、マティアスはオレをここに送り込めていた。一体どんな手品を使ったのだろう。つくづく謎の塊みたいな奴だ。
さて、そろそろ取材になるんだが……元々皇族だった人だ。さぞや物々しい雰囲気なんだろうな……今更ながらに普段のジャケット姿で来てしまったことを少し後悔する。
けど、オレがカイトみたいにスーツを着てみても全く様にならないもんな。うん、やっぱりオレはこれで良いか。
パンッと顔を一発叩き、エアロック前に立つ。ずらっと従者の人たちが並んでいても驚かないように気を張って、エアロックを開けた。
「ようこそいらっしゃいました」
だがエアロックを抜けた先に居たのは、オレも何度かテレビで見かけたシャナ=ミア・エテルナ、正にその人だった。
「う、あ、は、初めましてっフリージャーナリストのジェス・リブルですっ!」
この時のオレはさぞや滑稽だったんだろう。8の奴も『少しは落ち着け』と言ってきた。
いやしかし、皇族と呼ばれていた人がいきなり目と鼻の先に現れたんだから仕方ない。ずらりと居並ぶメイドさんに対しての心の準備は整っていたが、いきなり本人が現れる心の準備は出来ていなかった。
オレは一瞬握手を求めそうになって、直ぐにそんな事が軽くできる身分ではなかったことを思い出して手を引っ込め、慌てて頭を下げた。
「まぁ……うふふふふ」
は、恥ずかしい……かかなくていい恥をかいてしまった……。
「笑ってしまってごめんなさい。でもジェスさん?そんなに固くならなくても結構ですよ?」
「す、すいません……こんなに早くお会い出来ると思っていなくて……動揺してしまいました」
「握手も構いませんよ。今の私はいたって普通の女です」
正直、驚いた。度肝を抜かれるって云うのはこういう事だな。こんなに気さくな人だとは思わなかった。
付き人って言うのか従者って言うのか、そういった人も後ろで柔らかく微笑んでいる少年一人きりだし。まぁ、ここまで厳重にその存在が秘匿にされているのがシャナ=ミアさんなんだから秘密を知っている人間は少ない方が都合がいいのかもしれない。
「どうぞこちらへ。居間へ案内します」
と、その少年に促されて俺は奥へ進んだ。
そうして通された部屋は……いたって普通だ。ソファーがあって、テーブルがあって、テレビがあって……。マティアスの屋敷で見たような調度品の類は一切存在していない。
つまり、普通すぎて、これまた驚いた。
促されるままにソファーに座ると、その前に紅茶が置かれた。ちなみに8はディスプレイを表に向けて俺の隣に座っている。
「えっと、改めて取材に応じて下さってありがとうございます。こっちは相棒の8です」
『よろしく』
「こちらこそ」
ディスプレイに字面を浮かべて8が挨拶した。
その後すぐに録音モードへ移項するのを確認して取材を開始する。
「それで、さっそくお聞きしたいんですけれど」
「はい」
「3ヶ月前に突然表舞台から身を引いた、その理由は何だったんでしょう?」
「一人の女として、幸福を追求したくなったという事でしょうか」
つ、と視線がティーポッドを持ってきた少年に向けられると、その少年がにっこりと微笑んだ。
むむむ。俺はこの手の話には疎いけどここまではっきりとしてくれれば感づく。というかちょっと羨ましい。
とりあえず俺は、彼女の好意を独り占めにしているらしいこの少年にも興味を持った。
「えーっと、名前を聞いてもいいかな」
「ええ、紫雲統夜といいます」
「シウン……?えっと、日系なのかな」
「ハーフですよ。フューリーとの」
「ハーフ!?」
今日は驚いてばかりだな。2年前にその存在が知られたばかりだった筈のフューリーと地球人のハーフが居たなんて……。
「えっと……君は十……八くらいかな」
「ええ。シャナと同い年です」
シャナ……って凄いな。呼び捨てなのか。
「父は、フューリア騎士団の一人で、地球へ調査のために降りていたときに母と会ったそうです」
「それで……君が」
「はい。幼い頃は俺はガウ・ラ=フューリアで過ごしていました」
ガウ・ラ=フューリア。フューリー達が地球に来たときの母艦だな。億単位で年月が経つに連れて、大量の宇宙塵が引き込まれて今の月になったとか。途方もない話だよな。
オレ自身は行ったことは無いが、取材で行ったことのあるプラントのキャスター、ベルナデット・ルルーに話を聞いたことがあるし、その時の取材ビデオも見せてもらった。
俄には信じがたいし、野次馬で通っているオレは是が非にも行って自分の目で確かめてみたいと思っている。
「そこで、私は統夜と出会ったのです。ガウ・ラにも他に近しい年代の者は居たのですが、容易に会えたのは統夜だけでしたから、すぐに仲良くなれました」
容易に会えるのは彼だけって……ああ、騎士がお父さんなんだっけ。つまりは幼なじみって事か……。
「その後彼は一時期記憶を封じられて地球に降りていたのですが……二年前の戦争中から再び私を公私に渡って支えてくれている大切なパートナーです」
公私に渡る、か……。
『つまり、寿退職だったということか』
お前はもう少し言葉を選んでくれ。容赦なくオレは8を裏返した。
ブーブー抗議のブザーを鳴らしているが……こいつ口調からしてちょっと偉そうだからな……。
「はい。そう考えて下さって大差ありませんよ。あの……だからジェスさん、表返してあげて下さいな」
「まったく……シャナ=ミアさんに感謝しろよ?」
くるりと再びひっくり返すと、こっちに向けて舌を出す画像を流しやがった。こいつは……。
「うふふ。頭が良いんですね?」
『いえいえ』
こんな時ばっかり律儀に照れた様にしやがる……。
「でも、決して急に辞めた訳ではないのです。前からこのように静かに暮らしたいと思っていましたから」
『普通の女の子に戻りますって事か』
「なんだ、それ?」
何か意味ありげなフレーズだな。
『旧世紀、極東地方のアイドルの引退会見時の言葉だ』
何でこいつはそんな事を知ってるんだろう。……考えても栓のない事か。
「えっと……それじゃあ願いが叶ったんですね」
「はい」
にっこりと微笑んだシャナ=ミアさんの顔は、実に魅力的だった。
「それで、今は何をなさってるんですか?」
この質問には先に統夜くんの方が口を開いた。
「その……これは公表しないで頂きたいんですが宜しいですか?」
「ああ、はい。オフレコで」
8も、録音を停止する。
「地球の企業、ネルガルの方に伝手があって俺たちはこの小惑星の鉱物発掘管理人をやっているんです」
「ネルガルの?」
あそこは純粋な企業体で、儲けにならないことはやらないって聞いていたが……。こうやって姿を隠すことがネルガルにとってのプラスになるのか、それとも何かしらの提携をフューリーと結んだのか……。
「管理人と言っても、マシンが全部オートですから私たちがやるのは稼働状況の確認と収集量の確認だけですけど」
「この事について内密にお願いしたのは、ネルガルとの間に結んだ守秘義務があるためです。俺たちのことがばれては、ネルガルの方にも多大な迷惑が掛かりますから」
成る程。加えて、ネルガルの方から洗えば二人の存在が明るみに出てしまうしな。
「ええ、もちろんこの事は口外しません」
自慢じゃないが、野次馬のジェスと呼ばれている俺。取材対象に干渉しないどころか、私的な交流もあるが、ジャーナリストとして守るべき点は理解しているつもりだ。
……と、ここまでであらかた聞きたい事は聞いてしまった訳だが……。
一つ、現状を知った事で聞きたい事が出来た。
「シャナ=ミアさん達は、地球圏に戻る気は無いんですか?」
「いえ、あと十年ほど経って……誰も、私たちの事を気にしなくなれば、統夜と一緒に戻ろうと思っています。ひっそりと静かに、二人で暮らしながら」
もし、十年ほど経って、アナタの近所に美しい女性が仲の良い夫と共に引っ越して来たのなら、下手に騒がず、穏やかな近所付き合いを続けて貰いたい。その夫婦は、決して波風在る生活を望んではいないだろから。
――――寄稿 フリージャーナリスト ジェス・リブル
何かキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
837 :
名無したんはエロカワイイ:2007/06/05(火) 20:01:15 ID:4Jl9amkW
>>833 GJ!!!
かなりいいなwこういうハッピーエンド後のエピは大好物ですぜ
>>832 GJ!!
ああ、いいなあ。シャナトゥルーENDって感じで
このまま穏やかに暮らしていくのもいいけど、ジェスが出てくるとなると……
ブレイク・ザ・ワールド事件に端を発し、再び混迷に包まれる地球圏
暗躍するアマルガムや火星の後継者。地球を狙う新たな異星人達
未曾有の脅威に対抗するため、かつての仲間達、そしてな新たな戦士達が集いはじめる
そんななか、騎士として再び戦陣を駆けることを決意した統夜と、彼を支えるべく戦いに赴かんとするシャナの前に
太古の戦いにおいてフューリーを降した宿敵たる種族が姿を現す……!!
スーパーロボット大戦J2 発売日未定!
そんな空想をしてしまうなw
>>838 ???「ジブリ理事ですか? コロニーくらいでがたがた騒がないでください…
どかの総代みたいに戦争に突っ走って統夜との学生生活を妨害するなら月破裂させますよ?」
>>838 タイトル:スーパーロボット大戦J2
ハード:サイトロンステーションポータブル
発売日:新フューリー暦24年
参戦作品
蒼き流星SPTレイズナー
宇宙の騎士テッカマンブレード
宇宙の騎士テッカマンブレードII
機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED DELTA ASTRAY
機動戦士ガンダムSEED CE73−STARGAZER−
機動戦艦ナデシコ
機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
遊撃宇宙戦艦ナデシコ
THE BIG−O
ジャイアント・ロボ〜地球の燃え尽きる日〜
デトネイター オーガン
ファイブスター物語
フルメタル・パニック!(原作小説版)
ブレンパワード
魔界理事ジブリール
魔法狂人リリカル・ガウるん
マジンカイザー
UFOロボ グレンダイザー
真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日
冥王計画ゼオライマー
盟主王アズライガー
盟主王アズライガー FINAL
六神合体ゴッドマーズ
バンプレストオリジナル
初回特典:夜統べ前より絶望な(ADV)
予約特典:フューリー移住権
>>840 ダンクーガとダンクーガ ノヴァも追加でよろしく
>>835 久しぶりに来てみたら、良作が投下されてたーーーーーーーーーーーーーー!!
こんなENDもいいなぁ♪
>魔界理事ジブリール
>魔法狂人リリカル・ガウるん
>盟主王アズライガー
>盟主王アズライガー FINAL
( ^ω^)・・・・・・
何かおかしな点があるかい?
>>844 ヘタレ王ランスが抜けてるって言いたいんだと思う
保守
「統夜…あなたは今、失った心肺機能をサイトロンで補っています。
その動力はラフトクランズによって供給されている。
つまり、統夜はラフトクランズを降りたら…」
「ホワイトリンクス…これが君の為の特別な機体、ヴェルタースのオリジナルだ…」
「リリカル・マジカル…バァーン!」
「リリカルリリカル鬱陶しいんだよォォォッ!」
「左!右!左!右!A!B!コマンド入力によってファイナルフュージョン承認!」
「ィヤッタァ!ファイナルッフュージョンッ…アズ!ライ!ガァー!」
「政権湾曲!ブルコス・ドライバァー!」
「あれは…ガイヤー!?」
「バンデスおじさんっ!」
「交渉決裂か、人の話が聞けないと言うのなら…ビッグオー、ショータァーイム!」
「粉砕!玉砕!大喝采!」
「バスター砲だとォ!!」
「レイ・ザ・バレル…お前も俺の親父、アル・ダ・フラガのクローンだって…!?」
「私は貴様の父などではない!」
「アル=ヴァン、タイミングを併せろ!」
「カルヴィナ…?よし、3、2、1、今!オルゴンエクステンション!」
「シャナ、君の従兄上を…討つ!」
「統夜様…」
スーパーロボット大戦J2〜Legend of Moon Knight's〜
とりあえずお前がサイトロンとの完全な結合を果たしたのは解った
>>847 一つ抜けてるぞ
「交渉決裂か、人の話が聞けないと言うのなら…ビッグオー、ショータァーイム!」
「男って・・」
なにかとANUBISはネタにされやすいな。
やはりサイトロンとメタトロンと響きが似てるからか?
// ♪ Ranar likul viernopal kar Ranar likul viernopal ♪
♪ <-◎= Lenar panar virakeral kar Lenar panar virakeral
ヽ(´Д`;)ノ Ehnar lakitu luyarpal kar Ehnar lakitu luyarpal ♪
( へ) ♪ Luyan henar terarkel kar Luyan henar terakeral llukaparsi!
くV
そりゃラスボスがアーマーンと完全な結合を果たしたアヌビスならぬガウ・ラと完全な結合を果たしたズィー・ガディンですから
まあ、見た目は飛行パルヴァライザー(ACLR)なんだが
ヴェルタースオリジナルってキャンディじゃねぇか!
853 :
名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 11:42:22 ID:PaAslkuo
>>847 一人の交渉人がドジっェ「ビッゴォ!ェアァァクショォン!」した為に月地球戦争勃発か…
ロジャーwww
J2だったらシャナの影武者が出るだろ参戦作品的に考えて…
そして統夜に出番を持っていかれる新主人公
>>853 こんなカンジ?
ヒューリー代表「ですから、このような路線でなければ受け入れられません。」
ロヂャー「交渉決裂か・・ネゴシエイトに値しない奴はこうだ!!
ビッグオー!!ショーターイム!!」
新主人公「アンタって人はああああ!!!」
>>856 その後の展開は、こうだな
―☆声のジュア=ムに新主人公は主人公の座を取られて(ry
シャナ「止めてください…本気を出すまでも無く、どう足掻いても準騎士が女王に逆らえるはずが無いでしょう?」
女王シャナ〜あなたって、本当に最低の屑だわ〜
可愛いフー=ルーと申したか
そういえばさ。
シャナのカットインは、揺れるの・・・・・・かな。
髪なら揺れるんじゃね?
他の部分? …こやつめハハハ
尻が揺れるの(´・ω・`)?
やっぱり、髪の毛は揺れるか。
揺れすぎると、髪の毛だけ別の生き物みたいになるから、
加減が難しいよな。
あと、尻はまずないと思うが、個人的には、服が揺れてほしい。
ひらひら揺れるのが好きなんだよなぁ。
いっそ揺れるべき所が揺れない代わりに全身スクロールカットインとか
サルファのラクスみたいな感じか
お御足のドアップはいいな
でもシャナはロングスカートのイメージ
だな。俺もシャナはイメージ的にロングスカート。
そんでもって、よくSSネタである学園潜入の時には、
みぢかいスカートに真っ赤になって恥ずかしがるんだぜ。
陣代の制服はミニスカート並だからな
俺の脳内では初登場の某赤い弐号機のように
統夜と二人羽織りスタイルでラフト乗ってるシャナ姫が居た。
「統夜、フューリー語で考えてください。」
「えーっと…騎士同不覚語!」
「…後で切腹です、とりあえず今は地球の言語に書き換えを…」
「それだけで切腹なんですか、姫…」
「後、寝る前に歯を磨かなかった時と、ゴミの分別をしなかったときも切腹です!」
「…orz」
流れをメイオウ攻撃して悪いが久しぶりに書いてみた。
?「それはある日の昼下がり――何、もっと詳しく説明しろだと?
誰に向かって物を言っている。だが、説明してやらんことも無い。
では――紫雲統夜が自宅で暇そうにしている時のこと、これでいいだろう」
シャナ「統夜様、あなたのシャナ=ミアがやって参りましたわ!」
統夜「あ、そう」
シャナ「淡白な応答も心くすぐりますが、悲しいことに私はこれから食事会・・・なんと切ない逢瀬でしょう!」
統夜「フーン」
シャナ「こんな短い時間の繰り返しではお互い心締め付けられるでしょう!」
統夜「多分ね」
シャナ「ですから考え、作りました! セイバーマr…もといお世話ロボ『メカシャナ・ゼロ』!」
統夜「・・・・はい?」
シャナ「こんなこともあろうかとの人に頼んだら作ってくれました」
統夜「ウリバタケさんヒマなんだろうか」
シャナ「こちらがマニュアルです。これで私たちの距離が開くことは無いでしょう・・・」
統夜(そーかなー?)
シャナ「それではそろそろ三月ウサギのよーにアル従兄様が騒ぎ出すころなので御免!」
統夜「時代劇の見過ぎだ・・・・って行っちゃった。風のなんとかさんみたいだなぁ。フリーマンさんに似た声の。
…メカシャナねぇ。とりあえず動かしてみるか。えーと…まずはバッテリー充電に・・・3時間?
あ、コードつないどけばそれで動くのか。ええっと、コードは…ロングスカートの中!?」
テニア「どうしたのー大声出して?」
統夜「なななな何でもない何でもない。っていうか帰ってきたならそう言えって。
帰ってきてからすぐに冷凍食品を漁るなって言ってるでしょ」
テニア「お腹空いたらあいさつも出ないよって電子レンジ使うから気をつけてね」
統夜「まったく………台所へ行ったな? うん、相手はメカだ、生身じゃない。
スカートの中を開けてもメカメカしいお尻が…ってこれ足じゃなくてキャタピラだー!?(ガビーン)
何だよ畜生、ドキドキした俺が馬鹿じゃないか俺のバカバカ。ええっとプラグはこれか。
コードの長さは1.5mまで・・・って短いなぁ。とりあえずここに刺して」プツン
テニア「ちょっとトーヤ、ブレーカー落ちたよ!?」
統夜「…うん、ごめん、今戻す…(電子レンジ・冷房等一緒に使用しないで下さいって何だよ、この注意…)」
(後日)
シャナ「どうでしたか、ロボシャナは?」
統夜「俺は今の君で十分だよ…(消費電力が通常の電子レンジの2倍・・・気軽に使えるわけないし、カティアたちには変な目で見られるし)」
シャナ「えっ・・・そんな・・・困ります・・・(ポッ」
ロングスカートと長い髪翻しながら曲撃ちする家庭防衛用のメカ姫が発売されたら購入してしまいそうだ…
>>872 不覚にもそっけない興味ない淡白な統夜に萌えてしまった
新ジャンル「デレデレシャナとクールツンデレ統夜」
クールツンデレ…? いやまったくそんなつもりはない。
せっかく電波が来たんで続きを見て欲しい。
シャナ「前回はご迷惑をおかけしました…。ああいうのってリアルドールに間違われるんですよね。
カルヴィナさんから聞きました。アル=ヴァンも以前に
『私と私そっくりの人形、どっちが好きなの!?』
『背中に爪あとが残らないぶん、人形のほうがいいかもしれない』
などということがあったそうです…」
統夜「アル=ヴァンがそういうシュミだとは初耳だが、聞きたく無かったよそんな事実」
シャナ「そこで前回の教訓を踏まえ、改良しました。その名も『メカシャナRX78-2』!
内部電源で核分裂炉、地上での使用を考えてNジャマーキャンセラーは完備しています。
なんと単独での大気圏突入や、胸部解放で冷暖房切り替えが可能です!」
統夜「(当初の目的をもう見失ってるし)あのさ、胸部解放って、このドレスのどこらへんまでが見えちゃうの?」
シャナ「ええっと、私を忠実に再現してますから・・・・・・あ! ああああ! すいませんすいません!
あまり冷暖房機能は使わないで下さい! 使う時は一人のときこっそりと全裸でお願いします!」
統夜「…突っ込むとキリがないから…了解」
シャナ「それじゃ、使用してみてください。今日はここで見てますから」
統夜「ああわかった、さよ…え? 今日はサンドマンと食事会とかFSと食事会とかじゃないの?」
シャナ「いいえ。今日は一日オフですよ。カルヴィナさんとアル=ヴァンが昨日から帰ってこないので」
統夜「・・・そうなんだ。ええっと、内部電源だからどこかにスイッチとかが?」
シャナ「ええ。・・・・・・・・あの、その、最初にユーザー登録をしないといけなくて・・・」
統夜「ふぅん。で、それどうやるの?」
シャナ「唇にキス…」
統夜「へぇ、キス・・・・・・・・・えええええええ!?」
メルア「な、何かあったんですか・・・あ!す、すみません、お取り込み中でした!失礼します!」
統夜「ちょっ、メルア、今誤解したろ、絶対に誤解したろ!?
ええい、やれっていうならやってやるさ!(ぶちゅっ)」
シャナ「まぁ、ユーザーの体温を感知できるなら方法は問わないそうですよ?」
メカシャナ『ユーザー登録完了。ピー、エラーが発生しました。OSを再インストールしてください』
シャナ「すいません、テストタイプなのでまだプログラムエラーが。今回はマイクロなんとかさんにソフト面を
お願いしたんですけど、やっぱりミスリルに依頼したほうがよかったですね・・・」
統夜「お、俺の(多分)ファーストキッスが…ファーストキッスがぁぁ」
シャナ「統夜様? どうしました?」
統夜「絶望したぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」
シャナ「メカシャナ使えないことにですか? ああ、本当にすみません…」
統夜(なんか俺ばっかり悪い目にあってるような気がするなぁ不条理だな理不尽だなうう)
これは酷い電波wwwGJ!
>サンドマン
なんというサンジェルマン伯爵・・・見ただけで解ってしまった・・・
シャナの瞳は間違いなく成層圏から見る星より美しい
申し遅れました。私アレックス・スミスと申します
J三人娘の個人スレに来てた最萌えトーナメントとやらの宣伝がここには来てないのか……
シャナ様が少し可哀想だと思うのも私だ
ここだけゲーキャラ板だからな
多分ただの見落としだろうがやっぱ少し寂しいな
むしろ、シャナらしくていいな。
と、思ってしまう俺。
いいんだよ。
シャナはちょっと地味な・・・・・・・あれ?なんで、俺のカラダニクビがノッテナインダ
テニア→石鹸
カティア→ぐりにゃ
メルア→ウマゴン
なら
シャナ=ミア→三倍姫
だろうか?
解説:「シャナ=ミア姫」を略して「シャア姫」で、「シャア」を「三倍」に変換。
灼眼か遮那が適当ではないだろうか。遮那が転じて仏とか仏像とか。
3人娘の場合、発売前発表で出されたもんだし、シャナの場合定着は難しい。
現状維持でよくね?今更ニックネームなんぞ考えなくても
「焼き払え!どうしたバシレウス、薙ぎ払え!」
「それでもエ=セルダ=シューンの末裔か!」
ク=シャナ=ミア=エテルナという電波を受信した
ちょいターンエックスに消されてくr(そんなにシャナが好きかぁっ!
そのネタは知らん
けど!
シャナが好きかぁっ!と聞かれれば
>>886よりも早く「好きどぁっ!」と応える実力と!
自信はある・・・!
ぶっちゃけ『姫』自体が愛称みたいなモンになっとるからなぁ
アルマナとかシャインと微妙に被るが
うお、ミスった
気になってググってみたら巨人兵じゃねー、巨神兵だ
ゴメンナサイ、宮崎監督……
>>886 なにその「我が夫となる者はさらにおぞましきものを見るだろう……。」(CV:榊原良子)とか言いそうなシャナ
>>891を見て
「夜中の2時から4時の間髪の毛が別の生き物のように蠢くシャナ」
を想像した
死んだ
>>891 おぞましきもの→ZETSUBOH総代
こうですか!わかりません!!
>>886 皇「兄」機ズィーガディンが出そうだな…
総代「ガウ・ラをくれてやろう。騎士団もお供につけてやる
皆連れて地球とやらに行くがいい
腐ったこの箱舟も、ステイシスの中身共も皆くれてやる!
全部背負って這いずり回って世界を救って見せろ!」
実に原作漫画板。
劇場版とで殿下のキャラが違いすぎますな。貧乏軍人出もそうだけど。
>>896を見て、ふと
「このスレに書き込みがある度に折り鶴を折って、千羽鶴を作るシャナ。
そして最初に作った鶴と今作った鶴を見比べて時の流れを感じるシャナ」
という電波を受信した。
スパロボ最萌トーナメント
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1181914937/ ロボットゲー板のみんなで自分の嫁を一位にしようぜ
それも名無しだ[sage]
2007/06/22(金) 23:59:24 ID:qQCWj0Ys
対戦表あげるわ
投票開始は6/23 00:00〜
23:30で投票〆
残りの30分で集計しますわ
Aブロック
00.アイシャ[64]
01.アイビス[a2]
02.アカネ[W]
03.光珠[GC]
04.アギーハ[3rd]
05.アギラ[OG]
1ID2票迄とします
1人に2票入れるも2人に1票づつ入れるも自由
つーか、そこ見てきたが、シャナの投票6月29日でおわってんじゃん。
しかも、シャナ地味に三位で脱落してるし。
ま、シャナのよさは、俺さえ知ってれば良いわけだが。
アギラがいることに驚愕の念を禁じえないわけだが
>>898 シャナは統夜の嫁なので我々には関係ありません
わざわざ一週間遅れで同じ展開を行う住人の諸兄等に感動した。
一週間前の俺たちには、シャナは統夜の嫁って言うことさえできなかったからな……
>>901の気持ち、よく分かるぜ
>>897見て
滅びた一族で盲目のシャナが鶴を折っていてその横で統夜が
「意味よりも、意義だよ」
と千羽鶴について語る光景が浮かんだ
って元ネタ分かる奴いるかな…
ナイトメアオブシャナというわけだな。昨日単行本買ったから分る
あ、アレ?
自分、あるギャルゲーのワンシーンから取って来たのだが…
単行本?
ちょっと自分はそっちは分かんないな…
ちなみに元ネタのサブタイトルは
"刻を超えた契"
折り鶴と盲目でコードギアスネタかと思ったんだ。
早とちりしてハズイぜ、オレ
コードフューリー・逆襲のシャナ
…と考えたのはいいがこれじゃガウ・ラを地球に落としそうだからダメだな。
殿下ならそんな恐ろしい事せずに悪役笑顔で機動キー抜き差ししながら連合のお偉いさんとお話して楽園を築いてくださるよ
今更Jをクリアして、シャナ萌えに目覚めた俺がこのスレにたどり着いたぜ
ざっと読んだけどいい作品が多くていいスレだ
>>516読みたいんだけど消えてる…
最近……
統夜がシャナを「フューちゃん」と呼び
子供の頃お互い依存症になる程好き合っていた統夜とシャナが無理矢理引き離され
十三年後
大学生の統夜の前にシャナとの間に出来てた中学生の娘が突然現れ
巻き込まれる形で
銀河をまたにかける最強のトレジャーハンター「ナイトマスター」
と呼ばれる様になる
という電波が停まらない…
「汚い面」の読み過ぎだよ俺 OTL
>>911 待ってくれ。
シャナは「妃殿下」じゃない。
それじゃ王族の奥さんだ。
つまりだな
エ=セルダ・シェーンはフューリー一の騎士
つまり超名門
よって実は傍系ながら王族の血も引いていたので
シャナと統夜を娶わせれば王家の血パワーアップでめでたしめでたし
915 :
910:2007/07/04(水) 01:39:54 ID:trNj60Gd
>>911 心の底からありがとう!
先日クリアしたが、Jは携帯機向けスパロボでシナリオ、キャラ共に一番お気に入りになった。
シャナ様萌えはもちろん、絶望総代騎士も、その狂気の原因に思いを馳せると実に切なくなる。
ラスト面のBGMが物悲しいのが、さらにマッチしてていいなあ。
「何故だ、何故我らは滅ぶ…憎い!憎いぞおお!栄え、営み、生きる!全ての種族の存在があぁぁ!」
Jは是非、シナリオ強化して据え置き一本として移植して欲しい、でも現実的にはOG出演で終わりなんだろうな。絶望。
>>913 いや、作中で妃殿下って呼ばれてるんだよ。フー=ルーに。
俺もその点は疑問なんだがな……あえて台詞そのままで出してみた。
調べてみたら「妃」は
天皇に仕える女性で皇后に次ぐ位にあるもの
らしい
つまり別に結婚してなくても「妃」と付いてもおかしくは無いんじゃないか?
同じ訓読みの「后」だと本当に結婚してなくてはならないが
>>912 できるだけ無理の起こらないように統夜が大学四年生と仮定して、娘が
中学一年生とする。
22−13=9
・・・・絶望せよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
しかし、統夜が三回程留年していたとすれば、まあムリは無くなる。
>>917 平安時代をはじめとする旧律令制度、
明治以降の新旧皇室典範、
一般的に普通に使われてる意味、といくつもあるから。
ちなみにその場合は要するに「側室」の意味が強いと思う。
天皇が一夫多妻だったころのね。
現代だと妃=王族の配偶者
になるはず。
てかまあ、自分で書いててなんだがどうでもいいか。
本編でそう言われてるんじゃあしょうがないし。
フューリー社会だしな!
ちょっと「騎士道不覚悟!」って罵られてくる。
>>920 あ、貴方は騎士殿でしたか!?
こ、これは失礼しました!準騎士として私もついで行きまする!
ところでどなたに罵られに行くのですか?
シャナ=ミア王女妃殿下ですか?
アル=ヴァン騎士団長ですか?
フー=ルー様ですか?
アレ?この先にはズィ=ガディンしかなかったような(ry
ラフトクランズFモード
・・・言ってみたかっただけです。
姫様はキャノンのFモードだろ。
しかし実はラフトって武装少ないよな……
内臓武器キャノンだけだもんな・・・
付属ユニットがあるわけでもなく手持ちメインの汎用型
その気になればオルゴンエネルギーでどんな攻撃も可能です
ズィー・ガディン真似して超小型ラフトクランズ量産攻撃を
たまに「ラフトに槍が欲しかった」と言ってるのを見るので考えてみた
他の武器との差別化がいるから難しいと思ったけど、
特殊効果とかバリア無効を持ってれば簡単に差別化できることに気付いた
結論:ラフト+フィールドランサー=オルゴンランサー
オルゴンランサーFモードと・・・キミはそう言いたいのかね
シャナが統夜の家にホームステイする夢をみた・・・頭逝ってるな
俺、普通に同居すればいいだろうに・・・
オルゴン・ミラージュ(ユニットのオルゴンエクストラクターの武装で、ラフトクランズの三体の幻影で攻撃する)でも良いかも知れないな。
統夜「このサイトロンリンケージ率なら、単機でも出来るはずだ!」
……あれ?
930 :
名無したんはエロカワイイ:2007/07/08(日) 13:19:53 ID:eDNpxhp/
>>929 三機分身→ライフル→クロー→ソードのコンボだと!?
貴様ッ、なぜ俺の妄想を知っているッ!
やっぱシャナは姫なんだから敵に拉致されてナンボだよな
OGではデュミ3姉妹あたりに拉致られると見た
普通にフー辺りと共闘できそうでいいな、それ
OGでは個性付けということで、出てくるたびに拉致られるシャナ
ティス「フューリーのお姫様!一緒に来てもらうよ!」
シャナ「統夜、助けてください!」
統夜「くそ、待っていてくれシャナ!」
アクィラ「お前達フューリーの中に我らの王の扉を開く鍵があるようだ」
シャナ「わ、私はそんな…統夜ー!」
統夜「せっかく助け出したってのに!やらせるかよ!」
ミッテ「さあ、サイトロンのデータをAI1に渡すのよぉ!」
シャナ「いやっ…統夜、助けてー!」
統夜「くっそおおお!すぐにいくぞシャナ!」
キャリコ「我らの主がフューリーの知識を必要としている」
シャナ「統夜、統夜ー!」
統夜「くそ、またかよ!すぐ助けにいくぞシャナ!」
ゼブ「ほいっと。な〜んか地球を攻めたらと〜りあえずさらわないとい〜けないみたいね〜」
シャナ「えー」
統夜「ちょ、いつから恒例になったんだよ!?」
インファレンス「40億年前に記録はすませたから正直どうでもいいんだが、なんかやらなきゃいけない気がしてきたな」
シャナ「キャー統夜ー」
統夜「何度目だよ!?とりあえず今回も助けにいくぞシャナ!」
ゼブとインファはやっぱりイイ性格してるなw
当たり前だがゼブとインファレンスやる気ねぇw
ていうか後半シャナもやる気ねぇw
突然。
>>442の翌日ぐらいということで……
音程は愛(かな)しく、守備範囲は狭く(というかピンポイント)
都内のライブハウス。
普段はほとんど訪れないこういった場所を統夜が訪れたのはダナン艦隊の面々に招待を受けたからだ。なんでもクルツを中心としたバンドを一時的に結成したらしい。
「ここで……音楽を?」
「ああ。俺も詳しくは知らないけどさ」
地球文化の一端を見せるため連れてきたシャナ=ミアがもの珍しそうに辺りを見回す。
白いワンピースに、鍔の広いこれまた白い帽子。カルヴィナが、ライブ会場にアンタみたいな大人しい娘が行くならこうでしょ、と花束も持っている。
「……やはりこういった場所、シャナ=ミア様には不向きなのではないか?」
不安げに尋ねてくる護衛役のアル=ヴァンに統夜は笑いかける。
「大丈夫だって、アル=ヴァン。客は主催者の関係者ばかりだし、俺やあんたもいる。心配しすぎだよ」
「しかし……」
なおも食い下がろうとするアル=ヴァンの腕をカルヴィナが引いた。
「子離れできない親じゃないんだから、いい加減にしなさい。ここにいる連中の大半はあの大戦で仲間だったんだから。何名か問題ありの奴もいるけどメリッサが対処してくれるでしょ」
その問題ありの代表格が主催者だったりするのだが。
「向こうの方にドリンクバーがある、何か飲みに行こうか」
「はい」
シャナ=ミアを誘って統夜は他の客をかき分け、店の奥のカウンターへと向かった。
「ほら、どうせ休暇もかねてるんだから、行きましょう?」
「う、む……」
カルヴィナの言葉にようやく観念したのか、アル=ヴァンも彼女と腕を組み店の喧噪の中へと足を踏み入れた。
どうしたわけか、予定の時間を30分オーバーしてもステージは始まらなかった。
こうして活気のある中、意中の女性と二人話しているのも悪くないがやはりロックの演奏にも興味はある。
「いつまで待たせやがる!クルツの奴は!」
ステージ近くで忍が激高した。というか短気な彼の割にはよくも三十分も待っていたものだ。
「確かに。これ以上はちょっと間も持たないね」
「何なら、俺たちで間を持たせるか」
「それがいいかも」
なにやら勝手に盛り上がり始める獣戦機隊。
「だな、どうせ乱入してやる予定だったんだ。遅い奴が悪い。そうと決まれば、行くぜ!」
「OK!忍!」
獣戦機隊の面々がステージに飛び上がり、舞台袖からこっそり運び込んでいたそれぞれの楽器を持ち出す。
ドラムの亮、ベースの雅人、キーボードの沙羅、リードの忍。それぞれにマイク付きだ。
「あ、統夜。始まるみたいですよ」
「何だ?獣戦機隊がやるのか?」
ドラムから入り、ベースとキーボードでテイストを付けていく。
「バーニング・ラブ!やぁってやるぜ!」
リードと共に忍と沙羅とで歌い出し。
それを驚いた顔で見やっているシャナ=ミア。
フューリーにはこんなジャンルの楽曲はなかったから軽くカルチャーショックである。
――この情熱は君だけを守るのさ
ワンフレーズが統夜の意識に染みこむ。
正に、自分はそうだ。彼女を守るために剣をとった。
――I just keep burning love.
――だから誰にも渡せない愛の力を信じてる
歌い終わって。
おおおおおと喧噪に包まれるライブハウス。
「獣戦機隊上手いじゃねーか!」
「いっそのことクルツ来なくてもいいんじゃね?」
「おい!こっちは必死扱いて練習したんだぞ!」
喧しい中、耳元まで口を近づけてシャナ=ミアに尋ねる。こうしないとお互いの声も聞こえないのだ。
「どうだった?」
「なんだか……すっごく体が熱くなってきました」
上気していて、頬を赤く染めた自分の姫様が可愛い。
「これが、地球の歌なんですね!」
「おいおい、何だよ。俺がいないのに始めちまったのか?」
自前のレス・ポールを抱えてようやく現れたクルツ。
「うるせえ。遅いそっちが悪いんだろうが」
「ま、いいさ。主役は遅れて登場だもんな」
「ケッ、言ってろ」
忍はそう悪態をつくと三人にも合図をして舞台を降りた。
「んじゃあ姐さん、ミノーグ、ルイス、やるぜ!」
「それでどうするの?もうしばらく外を回るのなら付き合うわよ」
ライブ会場を出て、うーんとノビをしつつカルヴィナが尋ねた。
五時間近くにも渡るどんちゃん騒ぎの後、さしたる出来事もなく一日だけのバンドのライブは終了した。……女性陣に手を出したクルツが、宗介、統夜、アル=ヴァンの三人に痛めつけられた事をさしたる出来事に数えなければ。
「いえ、もうホテルに戻ります。私がいつまでも外に出ていては、お従兄様はいつまでたっても気が休まらず、カルヴィナまで煽りを受けてしまいますから」
「あら、お義姉さん思いで嬉しいわ。それじゃあ私たちはこの後ラウンジにでも行きましょうか?」
「まずは、お送りするのが先だ」
きっぱりとそう言ってみせるアル=ヴァンに、カルヴィナはやれやれと首を振って同意を求めるように二人を見たが、統夜もシャナ=ミアも苦笑するしか無かった。
まぁ、カルヴィナ達が二人っきりになるという事は、シャナ=ミアもまた、統夜と二人っきりになるという事で。端からそれを計算に入れていたんだろうな、と策略とはかけ離れたあどけない表情で眠るお姫様の顔を見る。
髪留めの外れているシャナ=ミアの髪を軽く摘んで、指に引っかけて流していく。
地球の音楽に興味を持ってくれたらしい彼女の為にも、今度何か曲を買ってきてやろうと思案する。
薄暗がりの中、指に乗っていた髪が次第に下りていった。
つい、その髪の毛に顔を埋めたい衝動に駆られたが、昨日釘を刺されていたのを思い出して止めておいた。カルヴィナに教え込まれていて「ふぇち」とでも言われたらかなり本気で凹む。
だがまぁ、自分がフェティシズムに狂っているのは否定の使用が無いかとも思う。
――シャナ=ミアグルイ。
特定の部位に欲情するなら誰でもいい奴よりは余程マシな性癖だ。と胸を張って言える事こそが、真に統夜が狂っている証だろう。
ところで、「シャナ」と縮めて呼んでいいのは統夜だけだ!とか考えている自分もシャナ=ミアグルイでしょうか?
>>942 全く然り。俺もシャナ様やシャナ姫と、敬称つけて呼ぶようにしてる
それじゃGJおいときますね
つ【GJ】
音程は哀しく、射程は遠くか
アレもどうにか再現できないかな
ちと長めのss書いたんだが投下していいか?
統夜がヘタレというか弱々しく書いてあるので気に入らない人もいるかもしれんが
ゴクリ・・・(AA略
バッチコーイ!(AA略
私と統夜が初めて会ったのはお互いに小さい時
その時、私の統夜に対する第一印象は最悪だった
"コンコンッ"
私しかいない遊戯室のドアが鳴った
シャ「ダレですか?」
私が聞くと直ぐに答がかえってきた
??「エ=セルダです」
シャ「エ=セルダ様!?どうぞ入って下さい!」
エ「…失礼します」
そう言って一人の中年男性が入って来た
騎士の中の騎士、英雄エ=セルダ・シューン
私は当時この人が好きだった
王女故か同い年の遊び相手のいなかった私とよく遊んでくれる人だった
シャ「今日は何をして遊んでくれるのですか?」
私が期待してそう言うとエ=セルダ様は残念そうな顔をした
エ「残念ですがこれから任務でして…」
シャ「えー!?」
エ「すみません。その代わりに…統夜入りなさい」
エ=セルダ様が呼ぶと一人の男の子が現われた
??「…」
エ「息子の統夜です。統夜、こちらはシャナ=ミア様だ。挨拶を」
ト「…」
エ「統夜!」
何も言わない統夜をエ=セルダ様が叱責する
すると統夜はエ=セルダ様をチラリと睨む様に見た後私に頭を下げた
ト「統夜です。こんにちは」
シャ「こ、こんにちは」
一応形は礼儀正しい挨拶に私も挨拶を返す
エ「私の代わりにこの子を置いてきます。遊び相手に………なるかは分かりませんが話相手にはなるでしょう。統夜、シャナ=ミア様に失礼の無いようにな」
ト「…分かった」
統夜は素直にうなずく
エ「それでは失礼します」
エ=セルダ様がいなくなり遊戯室は二人だけになる
シャ「えっと…それじゃあ…」
私が「何をしましょいか?」と言いかけ統夜を見ると統夜はいつの間にか部屋の隅で座っていた
シャ「……何をしてるのですか?」
ト「…別に。ただ座っているだけ」
シャ「た、楽しいのですか?」
ト「見て分からない?ただ座っているだけで楽しいわけないじゃん」
シャ「…」
この瞬間、私は怒りを感じた
ト「ボクがここにいるのはアイツが言ったからだ」
シャ「アイツ?それはエ=セルダ様の事ですか?」
ト「それ以外誰がいる?…お母さんがアイツの言う事を聞けなん言わなかったら誰が言う事聞くか」
統夜は掃き捨てる様に言う
シャ「…アナタはエ=セルダ様がアナタのお父様が嫌いなのですか?」
ト「大っ嫌いだ」
統夜はキッパリと言った
シャ「…」
ト「…」
私達の間にあれから会話は無い…当たり前だ
本人の息子とはいえ好きな人を『嫌い』とキッパリと言ったのだ
気に入るわけが無い
ト「…」
統夜はあの日から変わらずエ=セルダ様に連れて来られてはエ=セルダ様がいなくなると部屋の隅に逃げる様に行き座り込む
私は
『まだ一人の時が良かった』
と思っていた
実際二人でいると空気が重苦しかった
その状況に変化が起きたのは統夜が来てから一週間後の事だった
ト「…」
統夜は相変わらず部屋の隅にいる
そんな統夜を無視し私はあるモノを取り出した
正方形の色とりどりの紙と一冊の本
折り紙と折り紙の本だ
エ=セルダ様にもらった物で私のお気に入りで時々出しては何かを折っていた
シャ「何折ろうかな…」
適当に本のページを開く
シャナ「これにしよう」
そのページには『鶴』と書かれており完成品の写真と白い鳥の挿絵があった
十分後
シャ「出来た…」
完成したのは何度も折り直した結果出来たシワだらけの鶴だ
それでも私は満足だった
ト「ヘタクソ」
喜びに水を差す一言
私は言葉の主を見た
シャ「…今なんと?」
ト「ヘタクソだからヘタクソって言ったんだ」
この言葉に私はカチンときた
ト「お母さん……お母さん……」
母親を呼び統夜は泣きだした
ホームシックと呼ぶには余りにも悲痛な声と表情
当時の私は何を思ったのか統夜に近付き…
『ギュッ』
抱きしめた
シャ「大丈夫…私がいてあげる」
あんなに気に入らない相手だったのに私は統夜を慰めていた
もしかしたら当時の私は無意識の内、統夜と一週間一緒にいた間サイトロンを通して統夜から何かを感じていたのかもしれない
ト「………う…」
統夜が私の服を掴む
ト「うわあああああああ…………」
統夜のせき止められていた感情が爆発する
涙と鼻水で服が汚れるが私は気にせず統夜を抱き締め続けた
後日私は聞いた
当時の統夜は母親を失ったばかりだという
父親であるエ=セルダ様がほとんど帰ってこない統夜にとって母親だけが家族だったという
だが、母親が亡くなった
幼い統夜が頼るのは父親だけとなる
しかし父親、エ=セルダ様は妻が亡くなったというのに直ぐには現れなかった
当時、フューリーの上層部で問題が生じエ=セルダ様は立場上離れられなかった
それを知らない統夜
統夜は父親を恨んだ
自分の為にではなく、いつも父親が帰って来るのを待っていた母親の為に
統夜にとって死に際すら見取らなかった父親の行為は父親を愛した母親への裏切り以外の何でもない
更に父親が帰るまで味わった孤独
統夜は半ば人間不信に陥っていたという
エ=セルダ様はそんな統夜をほとんど無理矢理に近い形でガウ=ラに連れて行き私に会わせたのだという
私は
シャ『何故私なのですか?』
とエ=セルダ様に尋ねた
エ『シャナ=ミア様と統夜が共に笑っているビジョンをサイトロンが見せてくれたからです』
そうエ=セルダ様は答えた
あれから統夜と私の状況は激変した
まず統夜が自分から私の元に来る様になった
エ=セルダ様に渋々連れて来られて来たのではなくだ
更に統夜から話かけてくる回数も増えた
そして次第に笑うようにもなった
私に本当の友達が出来た瞬間だった
統夜が私の元に来てから一年後
統夜は私の前からいなくなった
それは突然の事だった
ほんの十数時間前に
シャ『また明日遊びましょう』
ト『うん』
と約束をしたばかりだった
エ=セルダ様に聞くと
エ「統夜は地球に帰りました」
と答えた
シャ「何故突然?」
エ=セルダ様はこの問いに答えてくれなかった
私は初めての友達を失った
十数年後、私達は再会した
正直、統夜を見た瞬間驚いた
昔の面影を残しつつも統夜からは昔、私の胸で泣いていた姿を連想出来ない程立法だった
その姿はやはりこの時既に亡くなっていたエ=セルダ様に似ていた
しかし、その時は非常時故再会を喜んでいる時間は無く結局キチンとした再会は更に後日となった
シャナ「お久し振りです、統夜」
統「ええ、戦いが終わってから一ヵ月近くになりますから」
シャ「はい……でも、こう私達二人だけで顔を合せるのは十数年振です」
統「え、そうなんですか?」
シャ「え?」
戯れのない統夜の驚いた顔
シャ「お…覚えて無いのですか?」
統「いや、だって十数年前の事なんて…」
シャ「そんな…だって私達は…」
私はこの瞬間、統夜が私達の思い出を忘れている事に気付いた
統「何ですか?」
シャ「いえ……何でもありません」
後の統夜との会話はほとんど覚えてなかった
ショックだった
あんなに一緒だったのに
私は一時も統夜を忘れた事はなかった
私の初めての友達
私の…
初恋の人
かつてエ=セルダ様に向けていたモノとは違う
エ=セルダ様に向けていた『好き』は恋というよりはむしろ親愛に近い
だが、統夜のは男女間での本当の意味での『好き』だった
これに気付いたのは統夜がいなくなって直ぐ後の話だった
いなくなって初めて知った恋だった
それ故ショックは大きかった
忘れられてた事に
愛しい人に
後にアル=ヴァンお従兄様は教えてくれた
統夜はあの頃の記憶を操作されていると
本当なら統夜はフューリー民の一員として加わる予定だったという
だがある問題が生じた
私の前から統夜がいなくなった理由
それは私達の関係にあったとアル=ヴァンお従兄様は言った
私達は急激に親しくなり過ぎたのだ
事実私達は仲が良かった
当時の私達は普通だと思っていた仲の良さは端から見れば異常だったと言う
私達はよく一緒にいた
寝食を共にする事もさして珍しくなかった
長い時は何日も一緒だった
私達はお互いに常に一緒でありたかった
が、それは普通ではなかったという
ある人は私達を見て言ったという
『お互いに相手に対して依存している』
と
それは今思えば真実だった
当時の統夜は私に依存していた
そして私も統夜に依存していた傾向があった
それは危うい関係だ
互いに相手に影響され合う
普通の家庭の子供同士ならまだ問題はなかったかもしれない
しかし
私は王女
統夜は英雄の息子
いや、才能を考えてみれば将来、聖騎士団を率いる立場になってもおかしくはない
共にフューリー社会への影響力は非常に高い
問題にならないはずが無い
そのままで私達が成長してはいけなかった
それ故私達は引き離されたのだ
更に統夜の場合は心の傷の再発防止とフューリーの存在がまだ地球側に知られてはならない為記憶操作を施して
昔の私なら理解出来ずいたかもしれないが今の私ならそれは正しい判断だと思えた
正直、悔しくも悲しい
だが、統夜の記憶は消したわけではないのでキッカケがあれば戻るという
精神的に成長、安定している状態なら過去の心の傷も受け入れられるだろう
私はそう期待した
しばらくして統夜の記憶は戻った
しかし、予想もしない形で
終戦から一年が過ぎた
異変が起きたのはこの頃だった
その日、私は統夜に呼ばれた
以前から
『統夜の様子がおかしい』
という話を聞いていた為確認の意味で統夜の元に私は向かった
シャ「統夜?」
統夜の部屋の前に立ち彼がいるかを確認する
統「…シャナ…ミアさん?」
ドアの向こうから統夜の声がした
シャナ「はい、統夜が私に用があると聞いたので参りました」
統「あ…うん、呼んだ。入って下さい」
声だけでも確かに前に会った時よりも様子がおかしいと分かった
シャ「失礼します」
ドアを開ける
目の前にあったのは暗い空間だった
その中で統夜は一人ベッドに座り頭を垂れていた
ドアが閉まり外と切り離され暗い空間に二人っきりになる
統「…シャナ=ミアさん」
シャ「はい」
統「…俺は一体何なんだ?」
シャ「え?」
統夜の質問は不可解だった
シャ「…紫雲統夜じゃないんですか?」
統「…違う俺が聞きたいのそんな事じゃないんだ」
シャ「はあ…」
私は統夜が何を言いたいのか分からなかった
統「……巻き込まれる形で参加した戦争。目の前で必ず誰かが死んでゆく光景」
シャ「…」
統「何度も怖い経験をし痛い経験もした…色んなモノも失った」
統夜は淡々と語る
統「そんな中で戦い続ける為に自分で納得して戦う為に『戦う理由』を無理に作ってきたんだ」
シャ「…」
統「そうでなければ生き延びられなかった
そうしなければ頭が狂いそうだった、戦う事に慣れてゆき自分が変わっていくしかなかった」
シャ「統夜…」
統「戦争が終わって半年、俺はある事に気付いた」
シャ「ある事?」
統夜は手を額に当て
統「俺は本当の俺が分からなくなった」
シャ「え…?」
統夜が顔を上げ私を見た
その目は虚ろだった
統「戦う必要が無くなって『戦う俺』も必要無くなった。だけど長い間それを演じていた為に『戦わない俺』を忘れていたんだ」
シャ「!?」
統「シャナ=ミアさん……俺は何なんだ?俺はどんな存在なんだ?」
アイデンティティーを失い苦しむ統夜
出来る事なら救ってあげたい
だが…
シャ「……すみませんが私にはその問いには答えられません。…………私は戦が始まる前の貴方を知らないから…」
統「……そうですか」
統夜はうなだれる
シャ「……それに知っていたとしても私は答えなかったでしょう」
統「……何故です?」
シャ「私が答えたとしてもそれは『私から見た統夜』。統夜がそれを自分だと思っても実際はそれも偽りの仮面となり何時かは剥れ再び苦しむ事になります」
統「…」
シャ「ツラいでしょうが自分が何であるかは統夜自身が見つけ又は作り出すモノだと思います。ただし、急がずゆっくりと」
統「だけど……」
シャ「大丈夫」
私は統夜に歩み寄り彼を抱き締めた
シャ「私がいてあげます」
統「…」
シャ「だから焦らないで。一人で見つからないなら二人で探しましょう」
統「……ハイ…」
私達はしばらくそうしていた
統「………………最近よく同じ夢を見るんです」
私の腕の中で統夜はポツリと言った
シャ「夢?」
統「……夢によくシャナ=ミアさんが出るんです」
シャ「私が?」
大戦時以来、私は統夜にサイトロンを送っていないはずだが
統「シャナ=ミアさんと言ってもおそらく小さい頃のシャナ=ミアさんです」
シャ「あ…」
私は直感した統夜に何が起きているのか
統夜は記憶を取り戻しかけている
統「夢に出てくるシャナ=ミアさんは皆、俺に向かって笑ってました」
シャ「…」
統「なんでシャナ=ミアさんなのか?何故小さい頃の姿なのか?…不思議に思いました」
シャ「それは…」
統「十数年前、俺達は会っていたんですよね?」
シャ「…ハイ、信じてもらえないでしょうが…」
統「今なら信じられます。何故その頃の記憶が無いのかは分かりませんが俺達は会っていたのだと」
シャ「統夜…」
統「今こうしていて分かります。俺にとってシャナ=ミアさんは特別で大切な人なのだと。昔から…そして…これからも」
シャ「これからも…ですか?」
統「迷惑ですか?」
シャ「…いえ。むしろ………嬉しいです」
終戦から一年半が過ぎた
フューリー政府が樹立し政府の中心となる方々も公正な判断により決まった
その中に私の名は無い。私がそれを望んだのだ
私は王女ではなく一人の女である事を選んだ
それを皆は快く見送ってくれた
統夜は私の伴侶として私の隣りにいる
統夜の記憶は結局、完全には戻らなかった
でも統夜はそれでいいと言う
統夜が納得しているなら私は何も言わない
今、私達は隠遁して生活している私も統夜も静かに暮らしたかったからだ
でも、統夜は時々故郷が恋しくなるそうだ
私も統夜が暮らしていた場所に興味があるし良い処ならそこで暮らしてもいいと思う
しかし、それもまだ先の話
運命を司る存在がいるとしたら私はそれに感謝する
今までの人生、ツラい事もあったが幸せだ。これからも幸せでありたいと願う
勿論、統夜と私。二人一緒で
完
シャナ=ミア・エテルナ・フューラ著――――――エッセイ『二人』
統「シャナ…」
統夜は私が書いた原稿から顔を上げ私を呼んだ
シャ「なんですか?」統「……コレ本当に本にするの?」
シャ「はい、そのつもりです」
私がそう言うと統夜は顔を赤らめ複雑な表情をする
シャ「ウソは書いてませんよ」
統「いや…嘘じゃないから余計に恥ずかしいんだけど。しかも詳細に書かれてるし」
シャ「では私と統夜の所は仮名にすれば良いのですか?」
統「…出来ればフューリー関連の所とかも色々といじって欲しい」
シャ「そんな事しても私達を知っている方々が読めば直ぐに私達だと分かってしまいますよ」
統「う……まあ…そうだけど」
統夜は困った顔をする
統「でも何で急に俺達の事を本で出したくなったんだ?」
シャ「そうですね…」
私は額に指を当てどう言えば上手く説明出来るかを考えた
シャ「…色々あったけど私達は幸せだと皆さんに送るメッセージです」
統「……そっか。そういえば皆にはほとんどこっちから連絡してないもんな」
その時、私はふと思った
シャ「………統夜」
統「ん?」
シャナ「統夜はどんな時が一番幸せですか?」
統「…そうだな…」
統夜はそう言うと私を後ろから抱き締めた
シャ「と、統…」
統「この時かな」
シャ「…」
統「シャナは?」
私は抱き締める統夜の腕を掴んだ
シャ「私もです」
これからも私達はずっと二人一緒だ
FIN
投下終了
駄目だ………
前回程じゃないがヤッパリ長くなる……
短く書こうにも皆に見て貰う事を考えると質を少しでも上げようとして長くなる………orz
気に入って貰えると嬉しいのだが……
また、何処かのスレで
|∀・)さよなら〜
958 :
名無したんはエロカワイイ:2007/07/15(日) 09:51:18 ID:/4Sxa1bc
なんなんだこのGJは
GJ!!
>>956 GJ!
次スレのことを今から気にする俺は焦りすぎだな
騎士王・修羅王・破滅王からなる聖杯戦争マダァー?
次スレはロボゲ板か?
>>963 それが妥当だろうな。
>>962 一応統夜は騎士のクラスならどれでもやれるぜ。
セイバー(ラフト)、アーチャー(ベルゼ)、ランサー(グラン)、ライダー(ドラコ)
クスト(´・ω・)カワイソス
実は言いだしっぺの俺としても、クストに当てはまるのが思いつかなかったんだけどな
・・・無理矢理気味だけどバーサーカーかな?
取り合えず擬人化するんだ
話はそれからだ
クスト=武器が拳=ダメットことバゼット
サーバントじゃねぇ?知ったことか!
ここの住民の俺がこんな事言うのもなんだが
次スレはシャナ=ミアだけじゃなくて
『シャナ=ミアと愉快な聖騎士団』
という事でフューリー総合にしないか?
シャナ=ミアを俺達の愛で補うのは構わないのだがロボゲ板だとシャナネタだけでスレを維持するとなると少々キツい気がするのだが
あんま間口を広げると、じゃあJスレでやればいいんじゃね?ってなっちゃうし
どうだろうねえ
まあフー姐さんくらいなら一緒でも良さそうな気がしないでもないかなぁ……
あと、次スレは
>>980でよろしいか?
>>972 それでよろしいかと
って完スレ目前に過疎かよ!
まあ、それでこそ我らが姫様のスレ!
ぜ、絶望せよぉ…
そんなもんだな。スレタイは
【僕らの】シャナ=ミア2【灼眼姫】
といったところか?
スレタイか…
【月の】シャナ=ミア2【お姫様】
とかどうよ
【幼馴染の】シャナ=ミア2【お姫様】
981 :
980:2007/07/20(金) 05:40:49 ID:tzMfP5FcO
ダメでした……
俺のホストからじゃ、しばらく立てられませんってエラーが表示された
時間おいてまたチャレンジしようかとも思うけど、他の人が立てた方が確実だな……
ごめん……orz
【エテルナ】シャナ=ミア2【フューリア】
頑張って埋めようじゃないか。
このスレが埋まったら、シャナ様の近衛騎士団の試験受けるんだ
このスレ埋まったら、ステイシスベッドで寝ているじいちゃんばあちゃんに楽させてやるんだ!
このスレは俺が埋めておく。お前たちは先に新スレに行け
>>986 お前ばっかにいいかっこはさせねぇよ!
付き合うぜ!
何この無駄にカッコイイ流れww
フューリーに栄光あれー!
ああ、言われなくても分かってるさ。
俺なんて所詮ただの従士だ。あの方は俺の名前すら知らないだろう。
それに、あの方の心が誰に向けられているのかも知ってるさ。
でもな……涙を、流したんだよ、あの方は。
名前も顔も知らない、一人の従士の死を知って、涙を、流していたんだ。
俺の弟の死を知って、泣いてくださったんだ……。
だから俺は、あの方の為にこの命を使う。それが俺の使命だと信じられる……!
今、俺に出来ることは……命がけでこのスレを埋めることだけだ……。
だから俺は埋めるのさ……。
なぁに、心配するな。死にはしないよ。
俺みたいな奴でもさ、死んじまったら、あの方はきっと涙を流すから……。
お前は先に行け、
>>990。次スレで、会おうぜ……。
結局ゲーキャラ板か
オレ、実は次スレに恋人がいるんすよ
このスレ埋めたらプロポーズしようかと
花束なんかも買ってあったりして
良いな、若いのは。
俺の嫁は10年前に死んじまった。
まだ19だってのによお・・
俺はアイツのために逃げるわけにはいかねえんだ。
先に死ぬのは俺達老兵の方だよ。
おめえはまだ若い・・さっさと行って、恋人を安心させてやんな・・
おお? 久しぶりじゃねえか、お前が俺のトコにツラ見せにくるなんてよ
……ああ、コレか? 引っ越しの準備だよ
俺はバカだけどよ、沈みそうな船にいつまでもしがみついて、一緒におだぶつしちまうほどバカじゃねえ
とっとと次スレに引っ越させてもらうのさ
……ハッ。昔の話だよ。
準騎士だった俺は、テメェのツレを死なせた時、一緒に死んだのさ
……ってオイ! お前、ドコ行く気だ?
冗談は止めろ! このスレにはもう先はねぇ!
お前にだって分かってるだろう!
……ちくしょう、なんで! なんでなんだよ、バカヤロウ!
………………
…………
……
待ちな。 コレ持ってけ。次スレへのチケットだ。
……なんでも何もねえよ。せっかく買ったってのに、お前が使わないと無駄になっちまう
……そんなんじゃねえよ。確かに俺は、ツレの死に目にも会えなかったバカだけどよ……
息子をおいて逃げるような、そんな大バカにはなりたくなかった
それだけよ……
なあ
>>993・・・・
オメエは、息子がいる分幸せだぜ・・・
俺にはもう何も残ってねえ。
家族はみんな死んじまった。
俺は、家族に会いに行くだけなのさ。何も心配するこったねえよ。
・・・おう、お迎えが来たようだぜ?
次スレでも元気でな。
もし俺が生きてたら、オメエの息子の顔も見せてくれ。
来やがったな地球のガキ共。
何度もそう簡単にやられると思うなよ!