【Awkward】TOA六神将総合スレ6【justice】

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1名無したんはエロカワイイ
ディスト「ハーッハッハッハ!! こ」

ラルゴ「このスレはTOAに出てくる俺たち【六神将】とそれを従える【ヴァン主席総長】
    について語ったり、会話を想像して楽しむスレの5スレ目だ。」

リグレット「前スレはhttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1140527071/だ!しっかり覚えておけ!」

ディスト「ムキー!!この美しい私の出番をとるんじゃないわよ!!」

アリエッタ「スレ閲覧の際の注意事項・・・です。 はじめた来た人はかならず読んでほしい・・・です。」

アッシュ「このスレに投下されるネタ会話は、ネタバレ上等の会話ばかりだ。 俺とルークの最後の決闘を見ていない奴は見るんじゃねぇぞ!」

シンク「アッシュ・・・自分でネタバレしてるじゃないか・・・。
    人によっては、キャラのイメージを崩すかもしれない。 あまり他人の意見には流されないようにね。」

ヴァン「書き手への注意だ。劇薬と思って読むように」

アリエッタ「書いてくれる人は、みんなお友達…です。何か、いいネタが思いついたら
      まずは自分の妄想力を信じて書いてみて…です。アリエッタもスレが盛り上がればうれしいもん。」

リグレット「私とティアについて語ってもよい・・・。とにかく六神将を中心に書くように。」

アッシュ「ただし、ここは全年齢対象板だッ! 間違っても露骨にエロいネタは
     投下するなよ!!もし俺に恥じ欠かせたらタダじゃすまさんぞ!」

ラルゴ「余りに酷い発言、荒らし行為はスルーするんだぞ。荒れてしまっては困るからな。」

ヴァン「適度な指摘や要望はいいぞ。このスレも変わっていかねばならん。」

シンク「2スレ目の27が、http://powerfulmedicine.web.fc2.com/に
     過去スレ分をまとめてくれてるから参考にしてほしいね。」

ディスト「ちょーっと待ちなさいよ!私の出番が少なすぎよ!!」
2名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:25:23 ID:xv6ldfEx
>>1
乙りつつ2ゲト?
3名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:29:33 ID:expdoK6i
>>1乙。
4名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:33:36 ID:RASvk5ev
>>1
乙だ、よくやった!屑が!!
5名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:43:52 ID:BdSaIrdV
>>1
乙・・・です。
6名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:44:48 ID:Afno0Slp
>>1乙なんだけど…
説明が5スレのままなのは気のせいだろうか
7名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:49:37 ID:lmDSuutG
>>6
やってしまった・・・orz
8名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:58:15 ID:G3+Ud/7Z
>>1
ハーッハッハッハ、この私が華麗な乙を差し上げましょう
9名無したんはエロカワイイ:2006/03/08(水) 23:59:59 ID:Afno0Slp
ま、書いてしまったものは仕方ないか…

7スレ目を建てるときは注意だな。

あと次は説明文、題名についてもっと意見交換したいから>>500過ぎ辺りで考えることを提案します。
10書き込み時の注意事項:2006/03/09(木) 00:07:03 ID:Sa1X+C1w
ヴァン「替え歌は元ネタが劇薬だ。苦手な人もいるのでホドホドに頼むぞ。」

シンク「連投ならアンカーを打つ義理はあるね。」

アリエッタ「台詞の前の名前は省略しないでほしい…です。」

アッシュ「レプリカのような卑屈は認めねぇぞ!」

リグレット「ネタに妥協はいらないぞ。自由と意志のあふれるネタを待っている。 」

ディスト「ムキーッ!ですが評価や感想が欲しい方はスレ違いですよ!」

ラルゴ「このスレは俺たち六神将による笑い、涙、劇薬、燃え、萌え、屑…etcの集大成だ。」

カンタビレ「荒らしはスルーこれ鉄則。第六師団長との約束だぞ!」

イオン「これらを守ってこのスレをさらなる繁栄に導きましょう。」

連投スマソ。
11名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 00:18:07 ID:FsYyBaVR
>>1
乙神将!
12名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 00:43:43 ID:GgRTLs4U
>>1
エンシェント・乙イエム!
13名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 00:43:59 ID:22zC8z4O
>>1
乙シック・トーメント!!
14名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 00:57:08 ID:VTFkZ62o
>>1
乙ティアリカ
15名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 01:09:16 ID:VDvt4aX/
>>1
乙ンタビレ
16名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 01:32:45 ID:C17b8CP8
ちょwwwディストオカマ口調のままwwww
17名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 01:50:38 ID:NRditr+o
なんかデモンベイン思い出した
18名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 02:10:10 ID:fpmo4p1r
もう6スレ目か…
19名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 02:18:57 ID:39mG5SxL
まぁ立てといてなんだが、前スレ埋めようぜ
20リストカッター中山 ◆OMaNKO/2H6 :2006/03/09(木) 05:35:09 ID:7XoXrpuX
21名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 05:47:43 ID:rFz2LG76
>>1
空破乙炎弾!
22名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 07:05:56 ID:onQrfTLc
>>1
乙!!!最近流れ早いな
23名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 08:03:05 ID:YMMMYcky
乙ですの!
24名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 09:06:15 ID:G7x0cAoa
>>1
乙ティック・ケージ
25名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 09:11:05 ID:FHTouEUj
結局、使い道のある>>1だけが、お情けで乙って言われるのさ・・・
26名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 10:29:46 ID:c/q6z86m
ジェ「>>1が乙ですか・・・たいしたスレ立て力だ。」
ヴァ「フ・・・乙か・・・それもよかろう。」
ガイ「確かに>>1に乙を言わない義理は無い。だが>>1ににGJって言わない義理も無いと思うぜ?」
ナタ「その通りですわ。あなたが>>1に乙を言わないとティアが苦しみます」
アニ「総長の妹でしょ!>>1に乙を言わないなんて・・・総長本気なの?」
ヴァ「ティア。私も残念なのだ。お前が前スレで大人しくしていれば・・・そうすれば>>1だけは乙してやれたものを・・・」
27名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 10:30:48 ID:c/q6z86m
>>26の続き

ティ「兄さんは乙を言わないつもりでしょう?だったら私にも言わなければいいわ。」
ヴァ「ではどうあっても>>1に乙するというのか。」
ティ「ええ。もともと私は>>1に乙を言うために新スレに来たんですもの。」
ルー「師匠・・・いや、ヴァン!あなたが>>1に乙を言わなくても・・・>>1は、乙だ!」
ヴァ「戯事を・・・乙!」
28名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 12:07:23 ID:vneSDn7a
↑謎な会話になったなww
それと>>1
29名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 13:34:50 ID:nbl8o80h
>1
深淵へと誘う乙…
30名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:23:55 ID:E/xCDdMQ
前スレ埋まったね。

てか前スレラストwwwwwwちょwwwおまwwww
31名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:30:38 ID:zp3T96T5

>>1
降り注げ聖光、乙トラル・レイン!
前スレは500KB到達したみたいだなw



ところで知り合いに六神将スレで某アニメ主題歌の替え歌があったことを話したら
メールでタイトルつけられた上にフルコーラスで送られてきた…苦手なスルーよろ。


「ローレライと伝説」

ごめんね素直じゃなくて ラブ定額なら言える
六神将解雇寸前 今すぐ会いたいよ

泣きたくなるよな毒舌 フォローもできない失敗
だって今更どうしよう  ハートは粉微塵

支給品は三流で 皆からはハブられる
便利連絡網途絶え 占う屑のゆくえ
同じ国に生まれたの レプリカロマンス


もいちど二つで開放 音素(フォニム)でかなえてローレライ
剣も宝珠もレプリカも 第七音素(セブンスフォニム)製

出会ったときの劣化した 超振動忘れない
幾千万の屑から お前を見つけられる
シリアスもギャグに変える 称号がムカツク


不思議な回線開いたって いつまでもシカトする
便利連絡網途絶え 占う屑のゆくえ
同じ国に生まれたの レプリカロマンス

信じているの レプリカロマンス



元ネタパクリ&早くもネタ投下ゴメス
32名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:35:08 ID:zp3T96T5
↑ちょw俺屑確定ww
「苦手な人は」だった…エェクスプロォオオド!!を喰らって来る
33名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:40:22 ID:N7kzE2wS
ふと思ったキモイ話。
あの戦士達に当てはめるなら、アッシュはマーズかな。赤いから。
マーキュリー>ディスト、ジュピター>シンク、ビーナス>リグレットで、ちびうさ>アリエッタ。
そうなると消去法で、ムーンは……
34名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:44:33 ID:O09YtJVe
>>33
Σ( ̄□ ̄;)!!ラルゴ!?
35名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:45:10 ID:E/xCDdMQ
>>33 いいんじゃないか?ムーンの髪とたまご丼、色同じだしwwwww
36名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:46:36 ID:E/xCDdMQ
>>34 ラルゴはルナだろう。黒だし。

連投スマソ
37名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:50:10 ID:vneSDn7a
おっさんがぬこなら……
総長…(゚口゚‖)
38名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:56:10 ID:qWHgDtQR
アッシュ「火星に代わって折檻だ、屑が!」
ディスト「ハーッハッハッハ、水でもかぶって反省しなさい!」
シンク「しびれるほど、後悔させてやるよ」
リグレット「愛の弾丸撃ち込ませていただきます」
アリエッタ「未来のイオン様に代わってお仕置きよ!…です」


ヴァン「たまご丼に代わって(ry」
シンク「突っ込む義理はないね」
39名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 14:59:50 ID:pTqBcrJt
ばっちり全員ミニスカで想像してしまった訳だが
40名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:02:22 ID:E/xCDdMQ
流れを断ち切るようで恐縮だが長編いきまーす。
書こう書こう思ってなかなかネタが浮かばなかったリグレット話です。
41子猫とリグレット−1−:2006/03/09(木) 15:03:50 ID:E/xCDdMQ
オラクル兵「師団長、出発準備整いました。旗艦へお戻りください。」
リグレット「ご苦労。人員確認は済んだのか?」
オラクル兵「はっ!あとは師団長の乗艦がお済み次第出立いたします!」

ここはバチカルの南東に位置する平原地帯。少し先には広大な砂漠が広がる。
1週間の日程で神託の盾騎士団第四師団は砂漠でのサバイバル兼行軍演習を行った。
一人の脱落者も出すことなく地獄の演習は幕を閉じ、迎えの軍船との合流場所で
彼女――第四師団長、魔弾のリグレット――は部下達とつかの間の休息をとっていた。

リグレット「…貴官らも骨が折れた事だろう。ご苦労だった。」
オラクル兵「いえ!師団長自ら汗水流し、範を示されているのに我々が弱音など…」
リグレット「ふふ…ダアトに帰還したら総長閣下に団員たちの休暇をもらおう。」

こと戦闘になるとドライアイスで形作られた鋭利な剣を思わせる彼女もいったん軍務を
離れれば優しげな微笑をたたえる麗しい淑女であった。

オラクル兵「さぁ、参りましょう!出発準備は完了しております。」
リグレット「そうね…あら?」

視線の先には一つの小さな黒いかたまり――と、思われたが良く見ると震えるように
頼りなく動いている。
更に目を凝らすと…小さなかたまりの正体は一匹の子猫であった。
どこかで怪我でもしたのか右後足を引きずっている。

リグレット「…この子は…」

気が付いたら抱き上げていた。夜の闇のように真っ黒な子猫は衰弱が激しく
うっすらと目を開き、アイスブルーの瞳でリグレットを見つめると弱弱しく
「にゃあ」と一声鳴いた。

オラクル兵「師団長!お召し物が…」
リグレット「構わないわ。…機械油のにおいがするわね。…こんなところでどうして?」
オラクル兵「この辺りで機械といえば…バチカルの廃工場でしょうか?」

おそらくこの子猫はバチカルで生れ落ちて、街をさまよう内に廃工場へ迷い込み、
油や汚れにまみれながらなんとか工場を抜け出しここまで来たのだろう。
足に傷を負いながらも魔物の餌食にならずにすんだのはひとえに機械油に汚れたせいかも
知れなかった。折角のごちそうも油まみれでは魔物たちの食欲を刺激しなかったと見える。

リグレット「…もう大丈夫。…頑張ったわね…」
オラクル兵「師団長?」

部下の声も耳に入らないのかリグレットは子猫を抱いたまま軍船の乗船タラップへ向かっていた。
42子猫とリグレット−2−:2006/03/09(木) 15:05:33 ID:E/xCDdMQ
>>41続き

軍船内の個室は師団長クラスともなればさすがに広さも設備も申し分なかった。
ダアトの居室には比ぶべくも無いけれどシャワールームも備え付けてあった。

リグレット「…本当は早く食事にしてあげたいけれど…我慢してね、おチビちゃん」

彼女は自分の汚れを落とすよりも先に子猫を洗い出した。
この光景を第四師団の部下たちが見たらどう思うだろう。
――バスタオル一枚を巻きつけただけのあられもない姿の師団長が
  汚い子猫を一心不乱に洗うこの光景を見たら。――

子猫は弱っているせいもあって大した抵抗も見せずただ洗われるに任せている。
リグレットは油汚れを落とすべく一時間近くも費やした。

汚れをすっかり洗い落とし、清潔なタオルで体を拭いてやると不思議に子猫は生気を
取り戻したかに見えた。

リグレット「ふふ、キレイになったらずいぶん可愛くなったわね。
      …あら、あなたメスね?じゃあなおさらキレイにしておかないと」

部下に運ばせたホットミルクをあっという間に平らげると子猫は目に見えて元気になった。
痛めた足を引きずりながらも室内をぴょこぴょこと走り出した。

リグレット「ああ、ダメよもう。ほぅら捕まえた。あなたは足を怪我しているんだもの。
      ちょっと待ってて。――ほうら、出来た。治るまでお利口にしていて、ね?」

子猫は主人の言うことが理解でも出来たのか一言「にゃあ」と鳴き、リグレットの膝の上に
飛び乗ると甘えるように丸くなった。

リグレット「ふふふ…チビちゃんに名前をつけてあげないと…
      えーと……ホーリーナイ…なんか違うなぁ、………うーん。
      ………アウラ………」

アウラ。彼女が愛する男の妹。そして手塩にかけた愛弟子。美しく健気な魂。
その大切な教え子――彼女の本名の一部だった。

リグレット「でも、この名前では人前で呼べないわね…あの人が聞いたら怒りそう。」

一人ごちて彼女は笑った。子猫――アウラ――は、そんな主人の小さな苦悩(?)をよそに
夢の世界に旅立ったようだ。恐らく彼女がこの世に生を受けて初めての穏やかな眠りでは
なかっただろうか。

ダアトまでの帰路は半分をとうに過ぎた頃だろう。
43子猫とリグレット−3−:2006/03/09(木) 15:07:55 ID:E/xCDdMQ
>>42続き

リグレットとアウラの生活が始まった。
朝起きて小さな友人にキスをするのがリグレットの日課となった。

神託の盾本部内を歩く子猫は人気者になった。誰もが「チビ、チビ」と声をかける。
…リグレットは人前では「チビ」と呼んだから。
でもヴァン以外の幹部たちは「アウラ」を知っていたが。

休日はアウラを抱いて草原へ出かけた。彼女が育った薄暗い埃と油臭さにまみれた
工場とは真逆の光景にアウラは喜び勇んで駆け回った。

アリエッタは何度も部屋に遊びに来るようになった。アウラは大人しい少女が持ってくる
お土産が(主にパンや小魚)楽しみになったらしくアリエッタを見かけると
うれしそうに「にゃあ」と鳴いた。

ディストは実験に使いかねない、と警戒していたら、
「もう少し大きくなったら寄生虫駆除の薬を飲ませましょうね」と、存外まともな対応だった。

アッシュは「ふん、汚い猫なぞ邪魔なだけだ、屑が!!」等と言っていたが
リグレットは知っている。本部の廊下の隅で人気が無いのを見計らってアッシュが
「よしよしチビ。これ食えよ」と食事の残りのパンを与えていたのを。

ラルゴは「猫か。あまり興味はないのだがな」等と言っていたが
リグレットは知っている。本部の廊下の隅で(ry

シンクは「汚い猫に構う義理は無いね」等と(ry

ヴァンは(ry

怪我が癒えても足は引きずったままになってしまった。リグレットは彼女の足の包帯を
ピンクのリボンに替えてあげた。
夜眠る前には今日あった事をアウラに聞かせてから、ともに一つのベッドで眠った。
出会ってから数ヶ月。一人と一匹は幸せだった。

或る夜。

リグレット「…そういえば明日は私の誕生日なのよ、アウラ。お仕事もお休み。
      …ふふ、寂しいものね。年をとってめでたくも無くなったし…
      誕生日をいっしょに過ごす相手もいない、なんてね。」

アウラは一言だけ「にゃあ」と鳴いた。

リグレット「…あらごめんなさい。あなたがいるものね。…じゃあ明日はずぅっと
      一緒にいてね?約束よ、アウラ。」

一人と一匹は眠りについた…明日起きる事態など知る由も無く。
44子猫とリグレット−4−:2006/03/09(木) 15:09:45 ID:E/xCDdMQ
>>43続き

翌朝目覚めると、アウラの姿が無かった。こんな事は今まで一度も無かった。

リグレット「アウラ…?もう、いきなり約束破るなんて」

服を着替えるとさっそく本部内を探して歩き回った。
――お気に入りだった庭園や、アッシュ達が隠れてパンをあげた廊下。
彼女のお気に入りの場所はくまなく探したが結果は同じだった。

気が付くと昼近くになっていた。
朝から何も食べていないので仕方なく食事を取る事にしたが…あまり味を感じなかった。

リグレット「どこ行っちゃったのよ…街に出たのかしら?」

結局半分近く野越した昼食を片付け、再び探索に出ようとしたその時、私室のドアを
せわしなくノックする音がした。

リグレット「騒がしいぞ、何事か!」
オラクル兵「お休みのところを申し訳ありません!ダアト市街に正体不明の魔物が出現!
現在応戦中であります!」
リグレット「何だと!?」

休日は突然の終焉を迎えた。愛用の二丁譜銃をホルスターに挿すと、
彼女は風の速さで市街地へと向かった。

市街地では一頭の巨大な魔物とラルゴ、シンクが壮絶な撃ち合いを演じていた。

リグレット「ディスト!…状況は!?」
ディスト「幸い市民や巡礼者に被害はありません。ただ、一般兵2名が重傷を負いました。
     ラルゴとシンクが相手してますが…強いですよ」
リグレット「そんな…!」

見た事も無い魔物だった。真っ黒な体、鋭い爪と牙。
凍土を思わせるアイスブルーの瞳。

リグレット「ライガ…いや違う、そもそもあんな魔物はダアト付近にもいないはずなのに…!」
アリエッタ「アリエッタのお友達たちも…怖がって動けない、です…」
アッシュ「はぁ、はぁ、…畜生!どうなってやがる!速い!しかも一撃一撃が凄まじい
圧力だ!…見た事ねぇぞあんなの!」

既にアッシュが一人で応戦したらしかったが歯が立たなかったようだ。
自身も傷を負わなかったが相手にも毛ほどの傷すらつけられなかったようだ。
45子猫とリグレット−5−:2006/03/09(木) 15:11:35 ID:E/xCDdMQ
>>44続き

ラルゴもシンクも懸命に打撃を撃ち込むが効果があるとは思えなかった。
なす術も無く見やっていたリグレットの目にある物が飛び込んできた。

リグレット「あれは!!」

アウラの右後足首に巻いていたピンクのリボンだった。
なぜこれがここに?まさかあの魔物に!!
…そこまで考えてリグレット全て瞬時に理解した。

リグレット「………アウラ。…あなたなのね?」
アリエッタ「!?」
ディスト「馬鹿な!」
アッシュ「…どういう事だ!?」
リグレット「見て…あの魔物。右後足を引きずっているでしょう?そしてあの瞳…
理由は分からないけれど、アウラが…アウラが…魔物になってしまった…」
アリエッタ「…そんな!!!」
ディスト「……あり得ない…話ではないですね…リグレット、あなたはアウラをバチカルの
廃工場付近で拾ったのでしたね?」

リグレットは力なく頷いた。

ディスト「汚染された廃油を体内に取り込む事で体内の音素変異をきたす場合があるんですよ。
     虫や小動物の目撃例があります…クソッ!私が早く気づいていれば!」
リグレット「元に…戻す方法は…無いの、よね…?」
ディスト「申し訳ありません…細胞レベルで変化してしまっていますから…」
アリエッタ「そんなの…酷い、です…」
アッシュ「なんとかならねぇのかっ!屑がっ!」
リグレット「…いいのよ、アッシュ…ありがとう…」

ふらつくように、力ない足取りでリグレットは魔物――アウラ――へ近づいて行った。

リグレット「ラルゴ、シンク、…もういいわ。私が…やるから…」

そうして一人と一頭は対峙した。

リグレット(感情に支配される者は……兵士として…)

かつて愛弟子に何度と無く教えた心得。感情に押し流されそうになっている今の自分。
……何回こうして心を殺せばいいのだろう……

もはや目の前にいるのが最愛の友である事も分からなくなった
哀れなアウラが咆哮をあげて襲い掛かる。

リグレット「…ありがとう…ごめんね……プリズム…バレット……!」
数条の光。全ては一瞬で終わり、友との永別があっけなく訪れた…
46子猫とリグレット−6−:2006/03/09(木) 15:14:18 ID:E/xCDdMQ
>>45続き

既に夕方になっていた。自室へ戻ったリグレットはベッドへ倒れこんだ。
動きたくなかった。考えたくなかった。出来れば呼吸もしたくなかった。
涙は…出ない。これまでの人生で枯れてしまったから。もう泣かないと決めたから。
何時間そうしていただろう。外は夜の闇に包まれていた。
そんな時、自室のドアがノックされた。

オラクル兵「師団長、失礼致します。…総長閣下がお呼びです。
総長の自室まで来るようにと。」
リグレット「…閣下が?…わかった。すぐに行く。」

急の任務か何かだろうか?…今はそれでいい。忙しさの中で今日の事も
忘れられるかも知れない…

リグレット「失礼します、閣下」
ヴァン「ああ、入りたまえ。……昼間の事は聞いた…つらい役目を押し付けてしまったな」
リグレット「いえ…」
ヴァン「話というのは他でもない…こちらへ来るんだ」

ヴァンはリグレットを執務室奥のプライベートスペースへ招き入れた。

リグレット「これは…」

部屋の中央に置かれた小さなテーブル。真っ赤なビロードのテーブルクロスに銀の燭台。
ワインのボトルに小ぶりなケーキ。花瓶に飾られた薔薇の花束。

ヴァン「…今日は君の誕生日、だったな。こんな日になってしまったが…
    薔薇の花はディストが買ってきた。ワインはアッシュがエンゲーブまで出向いて
    仕入れてきた。ケーキはアリエッタとシンクが作っていたな…不恰好だが。
    食欲はないかもしれんがラルゴが仕留めたブウサギのステーキがある。
    …本来は全員で祝う予定だったのだが…連中め、
    『こんな時は総長が慰めるべきだ』とかなんとか言って…な?」(////)
リグレット「閣下…みんな…」

…枯れたはずの涙。…こらえていたはずの涙。失ったもの。…あなたが残してくれたもの。
…これから胸に抱いていくもの。新たに確認できたもの。…生きている限り忘れ得ないもの。

様々な思いが胸をよぎる。今宵だけはこの涙に酔いしれよう。

気が付くとヴァンが背後から首にネックレスをかけてくれていた。
…銀に輝くチェーンに水晶のトップ。

ヴァン「こんな日だからこそ。あえて言わせてくれ…Happy Birthday、リグレット」
リグレット「…ありがとうございます…」

ようやく彼女は微笑んだ。
最愛の人へ。最高の仲間たちへ。天国の友や弟へ。
私をとりまく全てのかけがえの無い存在たちへ。

――ありがとう――

星が煌めいた。ふとアウラはどれだろう、とリグレットは思った。
47子猫とリグレット−終−:2006/03/09(木) 15:15:37 ID:E/xCDdMQ
以上です。暗めになったかなぁ、と反省してみたり。
あと個人で書いてないのはアッシュにアリエッタ。
またネタ探して精進しますね。
48名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:22:16 ID:nI622baO
うぁぁぁぬこ・・・・
鼻から水が(´;ω;`)GJ!!
49名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:22:50 ID:zp3T96T5
>>41-47
GJ…!!!!(つД`)・゚・。
あ、あれ……何でだろうモニターが霞んで見えるよ…
50名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:26:19 ID:o3Q2Fhtv
>>31
俺の書いたヤツのパクリ?
51名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:35:40 ID:zp3T96T5
>>50
いや、正確には作ったのは俺自身じゃないが投下したのは間違いない
「あまりに傑作だったから流用させてもらって(開いている部分や2番などの)続きを作った」と言っていた…
もちろん元がこのスレということは伝えてある。

気を悪くしたなら申し訳ない。
>>31でも書き方が悪かった、替え歌の続き(若しくは補完)と言うつもりだったが、
今読めば判りづらい気がして反省している…
52名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:39:11 ID:o3Q2Fhtv
>>51
ああ、そういうことなら問題ないよ
悪かった
53名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:41:26 ID:DOztb0Vv
リグレット「動物が死んで悲しんでいる私にブウサギのステーキだと?」
ヴァン「この世は所詮弱肉強食。ブウサギなど食用にすぎん。劇薬には程遠い。」
リグレット「閣下がそのような考えを持つから世界は!」
ヴァン「奇麗事ばかりでは生きていけんよ。」
リグレット「皆が人に優しくできれば世界を変えれます!」
ヴァン「ならば今すぐその英知を全人類に授けて見せろ!」
リグレット「無理」
ヴァン「ポ」
54名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 15:56:08 ID:G7x0cAoa
前スレ>>675-683
>>41-47
激しくGJ!あれ…少し目の前が霞んで見えるよ…
55名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 16:33:16 ID:e34yWLLj
>>41-47
アンノウンGJ!
リグたんファンの漏れにとって最近のリグたんSS祭りはもう幸せ・・・。
56名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 17:22:12 ID:e34yWLLj
シンク・リグレット
シンク「今の魔物、なんて名前?」
リグレット「…ポチ…」
シンク「え!?」
リグレット「…だと可愛いのにな…」
57名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:03:08 ID:vneSDn7a
>>41-47おまえっ
俺が動物ネタ弱いのわかってやってんのかっ
もうダメ…涙止まんねー…
もう本当のGJはGJじゃ足りないんだ…
今日二回泣いてる…
感動をありがとう…
58名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:11:41 ID:lCN3aViz
>本当のGJはGJじゃたりねぇんだ…
何この名言www

と、いいつつ泣いている俺ガイル
このスレを見始めてから涙腺が緩み杉だチクショウ
59名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:14:19 ID:Y9AIKyMF
>>41-47
な、泣いてなんかないぞ。これは汗だ、汗なんだ…(つД`)
お前最高だよ!超GJ!




コソーリ置き逃げ。前スレ埋めに投下しようと思ってたけど、間に合わなかった突発3馬鹿入れ替わり漫画。
ttp://c.pic.to/4gl0s
多分続かない。
60名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:20:51 ID:QfPHJJzf
>>59
見る前は
アッシュ→ルーク
ディスト→ジェイド
シンク→イオン
に成り代わってる漫画かとオモタ
とにかくGJ
61名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:23:51 ID:28H4k45t
前スレ見てたらアッシュ未成年だってこと忘れてる会話になってる
62名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:35:00 ID:U0s1IgmW
>>59
GJ!あなたの絵とても好きだ
63名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:39:29 ID:dMQL6QFD
>>47
ホーリー(ry って来たからKのような話になるのかとオモタw
それにしても感動した。GJ!

>>59
雪国キターー!!!GJ!
64名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:51:46 ID:Ag2xraaX
>>59
こう見るとサフィールってやっぱり美形なんだね。
感情を顕わにするジェイドも新鮮だ!GJ!
65名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:56:29 ID:96N8LlZZ
GJの流れをぶった切ってコピペ改変投下。
……このコピペネタは確かまだなかったよな?

元ネタ:「諸君、私は戦争が好きだ」
------------------
諸君 私は劇薬が好きだ
諸君 私は劇薬が好きだ
諸君 私は劇薬が大好きだ

タマゴが好きだ 白身が好きだ 黄身が好きだ カラザが好きだ
ライスが好きだ ダシ汁が好きだ  チキンが好きだ ビーフが好きだ エビが好きだ
平原で 街道で 草原で 街中で 雪国で 砂漠で 空中で 遺跡で 屋敷で 湿原で
この世界で作られる ありとあらゆる劇薬が大好きだ
いくつもならべた タマゴを一斉に割り 黄身と白身がボールに 滑り落ちるのが好きだ
箸で軽くかき混ぜて 黄身と白身が一体になった時など 心がおどる
インスタント調味料ではなく 鰹節を使って 一からダシを取るのが好きだ
沸いた湯の中に削った鰹節を入れ 湯にダシが出ていく時など 胸がすくような気持ちだった
ダシを取り終えた鰹節をすくい取り ほのかに色づいたダシ汁を眺めるのが好きだ
ほんのりと鰹節の匂いがする様など 感動すら覚える
醤油を足して 鍋の中のダシ汁が 濃くなっていく様などはもうたまらない
その出し汁が 私の振り下ろした手の平とともに 鍋の中に投入された砂糖によって
甘味を帯びていくのも最高だ
酒とみりんを足し 湯気が立ちのぼってきたダシ汁を おたまですくって
味見してうまかった時など 絶頂すら覚える
食材を追加し レシピを滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったレシピが改変され 料理の効果が変わっていく様は とてもとてもうまいものだ
追加食材を包み込んで ふわふわになるタマゴが好きだ
熟練度が低いために 出来上がってしまったふにゃふにゃした劇薬を食うのは 屈辱の極みだ
66名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 18:57:19 ID:96N8LlZZ
>>65続き

うまい劇薬を望んでいる
諸君 私に付き従う六神将諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる劇薬を望むか? 情け容赦のない 火の通りきった様な劇薬を望むか?
持てる技術の限りを尽くし 三千世界の料理人をうならせる 半熟の様な劇薬を望むか?

劇薬!! 劇薬!! 劇薬!!

よろしい ならば劇薬だ
我々は満身の力をこめて 今まさに丼のフタを取らんとする握り拳だ
だが この神託の盾本部で 何年もの間 食い続けて来た我々に ただの劇薬ではもはや足りない!!

大劇薬を!! 一心不乱の大劇薬を!!

我らはわずかな六神将 6人ほどの師団長の集まりに過ぎない
だが諸君は 一騎当千の古強者だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総兵力6人と1人の軍集団となる
レシピを忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 口を開けさせ 思い出させよう
連中にタマゴの味を 思い出させてやる
連中に我々の タマゴを割る音を思い出させてやる
丼とフタとのはざまには 奴らの哲学では思いもよらぬ味がある事を思い出させてやる
7人の料理人の戦闘団で 世界をうならせ尽くしてやる

全鍋調理準備開始 譜業コンロ始動
点火!! 全鍋 水を投入 コンロの上に置け
「最後の料理人 神託の盾主席総長より 全六神将へ」
目標 丼によそった 炊きたてのライス!!
第二次調理作戦 状況を開始せよ
作るぞ 諸君

リグレット「総長、どこまでもついて参ります!」
シンク「…作る義理はないね」
アリエッタ「アリエッタ、作れません…」
ディスト「ハーッハッハッハ、私の専門は料理ではないので無理ですねえ」
ラルゴ「…そもそも俺はタマゴを砕かずに割れたことがない」

アッシュ「ヴァンもリグレットも大層なこと言っておきながら作らねえし!
結局俺が全員分作ることになるのかよ!屑が!」

――アッシュのたまご丼の熟練度が★1つ上がった。

(終わり)
67名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 19:10:34 ID:nhMIa+K7


         ∧_∧   ┌────────────
       ◯( ´∀` )◯ < 僕は、黒獅子ラルゴちゃん!
        \    /  └────────────
       _/ __ \_
      (_/   \_)
           lll


前スレ埋め乙でした。最後ワロタwww
68名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 19:19:15 ID:U0s1IgmW
ヘルシング吹いたw
69名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 19:44:12 ID:Xal519AB
ヴァンとの最後の闘いの最中

ヴァン「終わりだ、愚かなレプリカルーク!ジャッジメント!!」
(ルークはジャッジメントを全て避けきる)
ヴァン「よ…避けた!?そっそんなはずはない!お、おのれ…あ…当たりさえすれば貴様など!!!」
ルーク「当てて見ろよ」 
ヴァン「な…なにを〜!?レプリカの分際で…ふ…ふざけるな…後悔しろ!!!」
(ジャッジメントが二発命中)

ヴァン「…ふはははは!どうだ!」
ルーク「ヴァン師匠・・・この程度か?」
ヴァン「!?」

ルーク「星の記憶は消せても、たったひとりのレプリカルークは壊せヌェーようだな」
70名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 20:48:23 ID:GZNL1WeO
ヴァン「お、おのれぇ…!私の卵・・」
ドーーーーーーーーン(爆発

ごめん。ふと思いついたんだ。
71名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 21:20:35 ID:4hxSxAt7
アナタのココロのスキマお埋めします
喪黒ヴァン造「タマゴドーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

は、反省なんかしてあげないんだからねっ!
72名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 21:31:52 ID:2DjeuPFK
ワロタw
被害者はルークとかアッシュとかか
73名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:21:24 ID:YfVAQvpK
ココロのスキマがひろがりそうだ
これだから六神将スレはやめられないw
74名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:22:05 ID:kZBCo7zF
アッシュ「前スレ埋まってるのに気付かなかったぞ屑が!!」
(゚д゚)
75名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:33:50 ID:YcNxAeNZ
〜バカップル〜

ヴァン「ふと思ったのだが、六神将は子供に人気があるのだろうか?」
リグレット「あるとは言い難いですね。
ラルゴはゴツいし、ディストは変質者だし、アッシュは常に不機嫌だし、シンクは仮面が悪役っぽいし、アリエッタは獣達が怖いし…」
ヴァン「リグレットは?」
リグレット「…ミニスカのおばちゃんと言われたのでお仕置をしたら泣かれました」
ヴァン「子供は残酷な事を平気で言うからな」
リグレット「それはつまり私がミニスカのおばちゃんというのは紛れもない事実でその事を指摘するのは残酷だと言いたいのですか」
ヴァン「あ!いや、そんなつもりじゃなくて…一般論だよ一般論」
リグレット「それはつまり私がミニスカのおばちゃんというのは紛れもない事実でその事を指摘するのが残酷なのは一般論と言いたいのですか」
ヴァン「ち、違う違う!!」
リグレット「いい年こいてミニスカで悪かったですね!」
ヴァン「そんな事はない!私はリグレットのミニスカ姿が大好きだ!!」
リグレット「閣下…」
ヴァン「私の為にいつまでもミニスカを履いていてくれないか?」
リグレット「はい!喜んで!!」

シンク「あの二人…今が定例会議の最中って事をを完璧に忘れてるよね」
ラルゴ「俺らの存在事態を忘れてるだろ」
ディスト「ここまで堂々とやられたら逆に清々しいですけどね」
アッシュ「バカップルが…うらやま…じゃなくて屑が!」
アリエッタ「…○○ねばいいのに…です」
76名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:38:12 ID:dyxgJden
1さん乙シックトーメント!続き投下いきます。話しもいよいよ佳境です。

「テイルズオブ六神将 第五話 シンクとあの始まりの日」

夢を見ている・・・いまだに悩まされる悪夢・・・熱い・・・苦しい・・・助けて・・・
どうして僕は生きている・・・何で生き残った・・・どうして・・・僕だけ・・・・
「・・・・はっ・・!!くそ・・・また・・・あの夢だ・・・」
時間は深夜3時・・・寝室でシンクが目を覚ました。体は寝汗でぐっしょりだ。
いつもの夢・・・オリジナルイオンのレプリカとして生まれ、そして力足らずでザレッホ火山に廃棄
された時の夢・・・今でも思う・・・どうして自分だけ助かったのか・・・
「ダメだ・・・これは簡単には寝れそうにないね・・・お風呂でも行くか・・・」
これもいつもの事だ。あの悪夢を見ると決まって寝付けなくなる。第一、汗まみれだ。すっきりしたい。
シンクは風呂セット一式をもつと大浴場へ向かう。明かりだけが灯る廊下を歩く。
大浴場の付近で、ふと一つの人影が動く。
「!誰だ!・・・なんだシンクか・・・また・・・いつものか・・?」
大浴場から出てきたのはリグレットだった。彼女と会うのも珍しくない。
少し顔を朱に染め、いつもアップにしている髪を下ろしている彼女はいつ見ても新鮮だった。
「また会ったね、リグレット。今日も仕事がてんこ盛りなのかい?」
リグレットは六神将のリーダー。ただでさえ多い仕事量が彼女の場合は半端ではない。
それ故に彼女は必ず寝る前に風呂に入るようにしていた。一日を疲れはしっかり落とす。
「ああ、今日は少し長風呂だったがな・・・少しのぼせてしまったかもしれん。」
「そうかい。まぁ、あんたが階段踏み外すこともないだろうけど、気をつけて帰るんだね。」
そう言ってシンクは浴場へ入っていく。
「ふ・・・お前が他人の心配とはな・・・まぁ、ゆっくり湯につかれ。少しは気分も落ち着くだろう。」
それだけ言ってリグレットも部屋に戻っていった。
シンクはゆっくり湯船に体を沈める。こうすると嫌な気分も忘れてしまいそうになる。
嫌な気分・・か・・・昔はこの感情すら否定していたな。空っぽの肉塊だと思っていた頃。
もちろん今はそんな事はない。感情があると言うのは空っぽでない証拠・・・
それでも・・・やはり自分だけが生き残った意味は解せない・・・終わりのない自問自答。
これが解せないまでは・・・あの悪夢を見続けるんだろうか・・・・


「シンク〜、遊ぼうよ〜。僕退屈なんだよ〜。そうだ、格闘技教えてよ〜。」
翌日、シンクはフローリアンのお守りをしていた。
「はぁ、何で僕が導師守護役なんだろう・・・それにフローリアンに格闘技はキツイんじゃない?」
「大丈夫だよ〜。アニスに基礎は教えてもらってるから。」
「アニス・・・導師に何を教えてるんだか・・・ん?リグレットとアリエッタ?」
背後から迫ってきた気配に気づく。そこにいたのはリグレットとアリエッタだった。
「シンク、フローリアン、こんにちは・・・です。」
「シンク、悪いが任務を言い渡す。導師はアリエッタに任せる。引き受けてくれるか?」
「構わないよ。そっちのが僕に合ってるんだから。それでどこ行けばいいの?」
アリエッタにフローリアンを任せ、やる気になるシンク。しかし、リグレットは少し顔をしかめて言った。
「ザレッホ火山・・・・だ。できれば他のものに行かせたかったんだが・・・生憎人手が・・・な・・・」
シンクも少し呆然とする。ザレッホ火山・・・未だに一回も足を踏み入れていない・・・
「・・・構わないよ・・・それで・・・何を調べればいいんだい?」
なるべく平然を装うシンク。しかし、動揺が見えるのは誰の目にも明らかだ。
「最深部で異常な音素反応だ・・・しかし・・・やはり他の者に行かせようか・・・」
「!?大丈夫だよ・・・それに・・・何故か僕自身が行ってみたい・・・そう言ってるんだ。」
シンクの中から湧き出る感情。ザレッホ火山で何かを求めている感覚。
「・・・分かった。だが無理はするな・・・いいな?」
リグレットは結局シンクに行かせることにした。シンクも初めは動揺したものの。今は平常のようだ。
シンクは図書室の秘密通路から火山への魔方陣へ向かう。その途中一人の男に出会った。



77名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:39:20 ID:dyxgJden
>>76続き

「よぉ。ザレッホ火山に行くんだって?俺もついていくぜ。」
その男がガイ・セシル。教会に来たついでにリグレットに会い、今回の任務を聞いたようだ。
「あんたか・・・まぁ、足引っ張らないでよね。」
単純に仲間がいるのは嬉しかった。実際、火山で・・・自分がどうなるか分からない・・・
「はは、言ってくれるなぁ。なぁに、まだお前との決着もついてないからな。簡単にはくたばらねえさ。」
そう言ってニヤリと笑う。相変わらずのナイスガイっぷりだった。

火山の中は、当然のように強烈な熱気だった。
「・・・これほど熱いなんてね・・・予想以上・・・だよ。」
最深部へ向かいながらシンクが言う。
「ああ・・・だがこれは尋常じゃないな・・・異常な音素反応の正体のせいかもしれん・・・」
「例の混沌のやつらか・・・可能性的には十分だね・・・」
ガイと話しながらも胸中は別のところにあった。
やはりここにいると恐怖感に襲われる・・・溶岩の色、熱気、音・・・全てが自分を壊すには
十分すぎるほどの恐怖・・・足元がふらつきそうになる・・・吐き気がする・・・
「おい、シンク。大丈夫かよ?水飲むか?」
そんなシンクを見てガイが気を利かせる。シンクは水を受け取り、一口入れる。
「すまない・・・やっぱり僕はここに深く嫌悪感を持ってるみたいだ・・・」
「・・・昔イオンから聞いた・・・お前にとっては・・・最悪の場所だからな・・・」
ガイにも思い当たる節は十分ある・・・そもそも未だに女性恐怖症は完全には治っていない。
「心の傷ってのは簡単には治らないもんだよな・・・どうする?戻るか?」
「いや・・・嫌悪感もあるんだが・・・心地よくもあるんだ・・・それに・・・逃げずに全てを見たい・・・
僕が・・・僕らが廃棄されたのは最深部だからね・・・行ってみたい・・・」
シンクは水をガイに戻すと、再び歩き始める。ガイも心配こそしたが、それ以上は言わなかった。

78名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:40:07 ID:dyxgJden
「ここが最深部か・・・何もないようだけど・・・」
最深部についたシンクとガイは付近を調べる。どうも音素を発する物はなさそうである。
「仕方ない、ありのままを報告するしかないだろ・・・シンク、戻るぞ〜。」
ガイとシンクが来た道を戻ろうとした時である。感じることができるくらいの音素反応が迫ってくる。
「!?ガイ、やはり何かいる!・・・どこだ・・・!?」
目には見えない・・・しかし間違いない殺気・・・
「・・・・・・シンク!?溶岩の中だ!!」
ガイが叫ぶと溶岩の中から紅い鱗に覆われた竜が飛び出してきた。その竜は火炎弾をはく。
「く!こんなの食らったら跡形も残らない・・・音素の元はこいつか!」
火炎弾をかわしシンクが竜を見る。その竜は口を開くと人間の言葉を発した。
「来たか・・・我が名は貴様らの言う混沌の世界の火竜、ヴァラカス・・・」
ヴァラカスと名乗った竜は全身を現す。全長は分からない・・・とにかく巨大だ・・・
「我らが王のため・・・この世界を焼き尽くしてくれよう!!」
ヴァラカスが口から超高温のブレスを吐く。シンクとガイはかわし反撃に転じる。
「ガイ!散会だ!かたまってるといい的だ!」
「分かってる!こいつは大仕事になりそうだな!」
シンクがヴァラカスの背の部分に打撃を加える。しかし、頑丈な鱗のためか、さしたるダメージがない。
「く・・・さすがに硬い・・・竜の鱗か・・・ならば・・・フリジットコフィン!!」
打撃を諦め譜術で攻撃を試みる。
「水のフォニム・・・よし、いくぜ!雪月花ってな!氷月翔閃!!」
氷に力を宿らせた二連斬。ヴァラカスが咆哮する。
「ふん!人間風情が・・・ケシ炭にしてくれるわ!ファイアーウォール!!」
譜術とは違う術。ヴァラカスの周りにたちまち火の壁ができる。
「うあっちい!シンク、消せないのか!?」
張り付いて攻撃していたガイも堪らず距離をとる。
「ち・・・ディストか死霊使いでもいれば都合よかったんだけど・・・」
もう一度フリジットコフィンの詠唱を始めるシンク。
「貧弱だな!詠唱がいるとは・・・散れ!メテオストライク!!」
ヴァラカスが咆哮するとシンクとガイに向かって無数の火炎弾が降り注ぐ。
「ち・・・これじゃ詠唱中にそのままケシ炭にされるな・・・・・ガイ、どうする?」
「どうするもこうするも・・・戦況は絶えず変化する・・・どっかに勝機を見つけるしかない!」
しかし、一気に防戦一方になる。ヴァラカスの激しい攻撃を掻い潜るのに二人とも精一杯だ。
シンクの紅い溶岩が目に入る・・・溶岩・・・熱い・・・苦しい・・・地獄だ・・・助けて・・・・
「!?くそ・・・こんなとき・・・・に・・・・」
「シンク!?どうした!攻撃がくるぞ!!」
「遅いわ!散れ!!」
ヴァラカスの爪が急に動きの止まったシンクを捉える。
「!しま・・・・・・」
直撃こそさけるが、強烈な勢いに溶岩に向かって飛ばされるシンク。
「シンクーーーーーーーーーーー!!!!」
ガイの叫びも空しくシンクは溶岩に飲み込まれていった・・・・・

79名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:40:58 ID:dyxgJden
>>78続き

僕は・・・・死ぬ・・・?皮肉なものだね・・・まさかもう一度溶岩に落ちるなんて・・・・
ああ・・・やっぱりみんな僕を恨んでるんだね・・・一人だけ生き残った僕を・・・呼んでる・・・
熱い海の中から手招きしてる・・・ごめん・・・僕は・・・生き残って・・・生き返って・・・
それでも・・・生きる意味を見つけられずに・・・・
シンクの体が紅い海に沈んでいく。しかし、その体は何かに包まれ、傷一つなく、海中に沈んでいく。

シンク・・・ダメだよ・・・こっちに来たらダメ・・・僕達五人はそんな事望んでないよ・・・
覚えてない?廃棄された僕らはみんなの最後の力で君を生き延びさせたんだよ・・・思い出して・・・

僕は廃棄された自分に助けられた・・?でも・・・みんな僕に来いって呼んでるんじゃないの・・・?
思い出す・・?この場所で捨てられた僕ら・・・熱い海に沈んでいって・・・僕も沈んだはず・・・
何かに包まれて・・・何かに・・?何に包まれてたんだっけ・・・そうだ・・・沈んでいたときは熱かったんじゃない・・
温かかったんだ・・・今みたいに・・・そうだ・・・僕は・・・・みんなの力で・・・

そうだよ・・・シンク・・・僕らは君に生きて欲しかったんだ・・・世界を見て欲しかったんだ・・・
ううん、まだまだ君には世界を見ていて欲しいんだ・・・シンク・・・僕らはシンク・・・シンクは僕ら・・・
シンクは僕らの・・・最後の望み・・・僕らは・・・いつでも・・・君の傍にいるよ・・・

そうですよ、シンク・・・僕もあなたの傍にいます・・・あなたは・・・友達ですから・・・
七番目か・・・僕はやっと思い出したよ・・・僕は生きるべくして生きてたんだ・・・
ええ・・・あなたは空っぽなんかじゃありません・・・僕らの想いが詰まってます・・・
ああ・・・ありがとうみんな・・・ありがとう七番目・・・僕は・・・僕は・・・・
いいんですよ・・・生きて・・・世界を守ってください・・・シンク・・・それが僕らの願いです・・・
守るよ・・必ず・・・それが・・・僕の生きる意味なんだ・・・もう・・・忘れない・・・
期待してますよ・・・さぁ・・僕らの力を貸します・・・100人力でしょう・・・
違うよ七番目・・・・7人力さ・・・100人力よりももっと強いさ!!
80名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 22:41:43 ID:dyxgJden
>>79続き

「馬鹿な!?溶岩に落ちて無事だど!?一体なにが・・・・」
光に包まれたシンクは再び溶岩から舞い戻った。6人の力によって守られて。
「シンク!よく無事で・・・・」
ガイがシンクによる。シンクの目にはもう迷いはなかった。
「僕は死なないよ・・・僕は守られてるからね・・・ヴァラカス・・・お前の負けだ・・・行くぞ!!」
「小癪な!燃え尽きろ!ファイアーウォール!!」
再びヴァラカスの周りに燃え盛る炎が現れる。しかし、シンクはそれをものともせず突っ込む。
「こんな炎じゃ僕には通用しない!喰らえ!疾風!雷閃舞!!!」
シンクの連撃がヴァラカスを襲う。傷もつけれなかった打撃が鱗を確実に削っていく。
「うおおおお!!馬鹿な!人間の拳などが我が体を・・・!?」
「ガイ!一気に畳み込むぞ!はぁあああああああああ!!!」
「分かった!俺の本気見せてやるよ!!」
闘気を解放させ、一気にヴァラカスに近づく。
「あんたには虚空での拷問をうけさせてやるよ・・・アカシックトーメント!!!!」
「気高き紅蓮の炎!焼き尽くせ!鳳凰天翔駆!!」
二つの強大な力がヴァラカスを打ち破った。
「ぐおああああああ!!くは・・・人間よ・・・我々は諦めんぞ・・・混沌の王モースよ・・・この世界・・・を・・・」
そこまで言うとヴァラカスは溶岩へ堕ちて行った。

翌日、シンクはイオンの慰霊碑にいた。
「七番目・・・僕はもう迷わないよ・・・あんたが・・・いや・・・みんなが・・・教えてくれた・・・」
それで安心しました・・・今のあなたなら・・・大丈夫です・・・
「随分気づくのに時間かかっちゃったけどね・・・情けないよ。」
そんなことありませんよ・・・人は・・・ゆっくり変わっていくものですから・・・
「ふふ、そうだね・・・それじゃあ行くよ。混沌の王・・・モースとの戦いが終わったら・・・また来るから・・・」
ええ・・・楽しみにしてますよ・・・僕らの・・・最後の希望・・・シンク・・・・
シンクは慰霊碑を後にした。もう悪夢を見ることはないだろう・・・だってあれは・・・悪夢なんかじゃなく・・・
生きる意味の夢なんだから・・・

FIN
81名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:00:47 ID:dBBo0wke
オラクル六神将の平凡な一日 第四話

ヴァン「私の服の柄とアッシュの服の柄…似てないか?」
リグレット「色は違いますが、柄はかなーり似てますね。」
ラルゴ「アッシュとペアルックか。総長。」
ヴァン「アリエッタ、アッシュの服を燃やしてきてくれ。」
アリエッタ「・・・了解。です。地の果てまで追いかけてでも燃やす。です。」
ラルゴ「いや、少しは断る素振り見せろよ」
シンク「燃やした後はどんな服着させるんだい?」
ヴァン「フローリアンに着せていた服で十分だろ。」
ラルゴ「あれ奴隷ふ・・」
リグレット「アッシュのために新しい服を用意するとは流石閣下!」
ヴァン「ラルゴ、あれは奴隷服では無い。『ただの布きれ』だ。」
ラルゴ「同じだろ」
ヴァン「ラルゴに奴隷服とただの布きれの違いを教えてやれ。」
フローリアン「うん!わかった!」
シンク「何でいるのさ?」
ヴァン「アニスがダアトへ連れ帰ったという情報を耳にしてな…。」
シンク「で、誘拐してきたの?」
ヴァン「違う。フローリアンの方から私についてきたのだ。」
フローリアン「ねぇ〜お菓子いっぱいくれるんだよねー??」
アリエッタ「・・・明らかに物で釣ってる。です。」
シンク「それよりアリエッタ…、フローリアンの顔見て驚かないの?」
アリエッタ「・・・シンクで慣れた。です。」
ラルゴ「慣れるとかそういう問題では無いと思うが。」
リグレット「無駄口を叩くな。閣下の発言が減るだろ。」
ヴァン「すまぬな、リグレット。…フローリアンは最終兵器だ。」
シンク「何で?」
ヴァン「人質作戦でこちらを有利に出来るからだ。」
一同「・・・。」
フローリアン「つまんないから僕帰る!」
一同「・・・。」
ヴァン「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ」
ラルゴ「お前馬鹿だろ」
82名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:32:59 ID:Sa1X+C1w
前スレの<<673の写真や殿方の熱い声援に(?)お応えして話の続きを投下ですわ!…正直な話無理矢理ですが繋げますた。

前スレ<<420の続き

ヴァン「…では早速調理開始!…と思ったがさっきの調理でチキンをきらしてしまったようだな。仕方ない、買いに行くか。」

………………………

83名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:37:27 ID:Sa1X+C1w
>>82の続き

チキン「くそ!客が少ねぇ!もう……間にあわないってのか!」

…ドカッ(賞味期限ぎりぎりの特売コーナーの棚に何かが並べられる)

チキン「おまえは……」

イケテナイチキン「チキン!おまえ、どうしてここに!」

チキン「フン、こっちの台詞だ。……バチカル産の鳥肉ってのは余程売れ残るらしいな」

「劣化野郎までそろって同じ棚に並ぶとはな……。胸くそ悪い」

イケテナイチキン「……そんな言い方するなよ!」

チキン「本当のことだろうが」

イケテナイチキン「ここを出る方法はないのか?」

ヴァン「…さてどちらのチキンを買うべきかな。」

チキン「……どちらか一人はここに残るって訳だ」

イケテナイチキン「どちらか一人しか出られないなら、おまえが行くべきだ。親子丼として調理されてレシピを解放して……」

チキン「いい加減にしろ!!おまえは……俺を馬鹿にしてやがるのか!」

イケテナイチキン「そうじゃない。俺はイケてないから味の面ではおまえに劣る」

「1パックの量が互角なら、他の部分で有利な奴が買われるべきだろう」

チキン「……ただの卑屈じゃなくなった分余計にタチが悪いんだよ!」

イケテナイチキン「チキン……」

チキン「味の面では有利だ?何も知らないくせに、どうしてそう言える?…おまえと俺、どちらが美味いかなんて分からねぇだろうが!」

イケテナイチキン「だけど俺はどうせ……」

チキン「黙れ!…どうせこのこの特売コーナーの棚からはどちらか一人だけしか出られない」

「だったらより強い奴がヴァンに調理される!味だとかイケテナイだとかそんなことじゃねぇ」

「ヴァンに調理されることを望んだもの同士どちらが強いのか……。どちらが本物の『鳥肉』なのか。存在をかけた勝負だ」

イケテナイチキン「どっちも本物だろ。俺とおまえは違うんだ!」

チキン「黙れ!理屈じゃねぇんだよ……新鮮さも価格も奪われた俺の気持ちがおまえにわかってたまるか!俺には今しかないんだよ!」

イケテナイチキン「……俺だっで今しかねぇよ。奪われるだけの新鮮さもない。それでも俺は鳥肉であると決めたんだ」

「おまえがどう思ったとしても俺はここにいる。それがおまえの言う強さに繋がるなら俺は負けない」

チキン「よく言った。そのへらず口、二度と利けないようにしてやるぜ。行くぞ!劣化チキン!」
84名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:38:55 ID:Sa1X+C1w
>>83の続き

………………………

ヴァン「よし!やはり普通のチキンを買うとするか。美味いものに越したことはないからな…」

特売チキン      価格  120ガルド

特売イケテナイチキン 価格  80 ガルド

首席総長ヴァン    所持金 100ガルド

ヴァン「……と思ったが、安い食材を立派に調理してこそ一人前の料理人だな。イケテナイチキンを買おう!うんうん。」

イケテナイチキン「うわっ!肉屋から騒がしい独り言が聞こえると思ったら……師匠じゃん!てか鳥肉同士の勝負って一体何なんだよ!?」

たまご「兄さんはきっと、どちらの鳥肉を買うかの葛藤を分かりやすく表現するために、あの名場面にあわせて独り芝居している…んじゃないかいら?」

グリンピース「はぅあ!それマジ!でも総長、あれじゃただの変態だよ。ヒクわ…」

またねぎ「まぁ、傍から見ればあれは確かに…」

みつば「変態ですわね。」

ダシ汁「所で皆さん…私たちの名前が変わっていることには気付いていないのですか?」

きのこ「本当ですの!ご主人様以外みんなおいしそうな名前ですの!」

イケテナイチキン「おい!『ご主人様以外』は余計だっつーの!このブタザルっ!」

きのこ「みゅぅぅぅ…」

たまご「ルーク!ミュウに八つ当ry…」

ダシ汁「やれやれ。…気付いていない…と言うより、気にしてないようですねぇ」

〜その頃の六神将達〜

ディスト「はーっはっはっはっはっ!………静かですね」

ラルゴ「確かに。淋しい程にな…」

シンク「いいじゃん。むしろ平和に感じるよ」

アッシュ「全くだ。まともな名前なのも久しいな」

アリエッタ「しばらくこのままの方がいい…です」

リグレット「…閣下」

〜続く?…いや、ここまで来たら続かしてみせる!〜
いつになるか分からないけど…
85名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:43:25 ID:veGM7Snr
GJwwwww

たまねぎが「またねぎ」になっとるwwww
86名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:43:45 ID:DSt3TPqT
>>80
感動した!GJ!
どうでもいいけどこのシリーズLのキャラクエっぽいなw
各話の最後に、謎の敵と戦う辺りが

>>84
オメガワロスwwwwヴァンの所持金wwww
87名無したんはエロカワイイ:2006/03/09(木) 23:59:55 ID:qHkatXRc
>>83
GJ!
うますぎるww
88名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 00:08:22 ID:DWb31XoX
>>84
またねぎ吹いたwwwwwwww
89名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 00:14:49 ID:cgTSwekv
>>84
相変わらず面白すぎるwww
90名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 00:15:32 ID:vXytRhFu
>>80俺もシンクのSS作ってるけど、大体おんなじ内容になってる
だが遥かにストーリー性があるな…続編にものすごく期待してる、頼んだぞ。GJ
>>83もうやめてくれ…いややめないでくれwww
91名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 00:22:34 ID:KEKZ2QTo
>>84GJ!
またねぎワロスwwwwwwww
92名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 00:30:52 ID:DbQ8X3fY
>>80
GJ!
だったけど読んで思った。フローリアンって七人のイオンレプリカとは別物なのか?別物だと今書いているSSに矛盾が…

>>83
ヴァンから離れると名前戻るのかwwww
93名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 01:01:29 ID:wc+bH1sV
またねぎの人気に嫉妬www

>>92
多分ゲーム中では語られてないと思う
フローリアンの「閉じ込められていた」ってのがいつからかによるんだが……
シンクの話だけでは、他のレプリカ全員が廃棄されたかどうかの判断がつかない
レプリカ情報があればフォミクリーを動かせるらしいから
預言を読ませる為に新たに造った可能性もあるし

まあとどのつまり

YOU先に書いちゃいなよ!
94名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 01:06:42 ID:DbQ8X3fY
>>93
つまり書き手の好きなようにしていいと…まぁ出来たら投下しる。ありがd!
95名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 01:08:11 ID:vXytRhFu
>>42ホーリーナイ
おまwwwその名前にしたら教官貧しい生活に倒れちゃうww
帰りを待つヴァンに手紙届けに行っちゃうwww
96名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 01:45:57 ID:a+p7KPq/
つーかラスボスがモースかよwwwwwww
97名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 03:25:40 ID:a4EPFLFx
スコアといえばモースだろ。
某暗黒神並に巨大化するに違いないw
98名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 04:14:08 ID:wc+bH1sV
>某暗黒神
モースが変貌した時、そっくりすぎて吹いた
99名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 04:17:02 ID:nLqGckBB
なぁ、最後のほうでディストが尋問を受けるとこでディストはもうでてこないのか?
100名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 05:31:28 ID:dhBuRfYq
その尋問が何を意味するのか知らんが
大爆発の事で話し合ってるなら、それで最後と思う
101名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 08:53:10 ID:hv/AO3gd
>>84
GJ!腹がよじれるwww
102名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 10:18:48 ID:+ezDqHC9
>>92
ゲーム中だとルークは7人のうちの1人だと思ってるみたいだけど謎
日記に書いてた
103名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 11:12:50 ID:GpfKHDyS
ちょっとの間離れてたらこんなに沢山・・・。
職人の皆様、超絶GJ&乙です!

>>84
総長貧乏過ぎww
毎回思うが、本当改造の仕方が上手すぎ。
104名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 15:16:10 ID:kSSqdDsU
ヴァ「作戦を実行するぞ!」
六神「オー!」

「ヴァンヴァンヴァンヴァンヴァンヴァン」
「アシュアシュアシュアシュアシュアシュ」
「リグリグリグリグリグリグリグリグリグ」
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリ」
「ディスディスディスディスディスディス」
「ラルラルラルラルラルラルラルラルラル」
「シンシンシンシンシンシンシンシンシン」
「ジェイジェイジェイジェイジェイジェイ」

共鳴×8! 変なの混じってるけどね!  
105名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 15:22:14 ID:u83J4inW
>>104
ケロロかよwww
106名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 16:21:04 ID:Ew7X/P4S
多少スレ違いだがヴァンの中の人は赤いカエルをやってるな
107名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 16:21:30 ID:u83J4inW
それをいうならさらにスレ違いだがジェイドも(ry
108名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 17:27:07 ID:VK1MkMbV
>>104
アリエッタなんかスタンド使いそうw
109名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 18:40:08 ID:a+p7KPq/
ディスディスディスディスディスディストーション!!(歪め)
110名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 20:24:02 ID:evoQ2Dc0
ダアトの平和を守るため
戦えぼくらの六神将
経験値10倍であらわれる
悪魔の戦士だルーク一行
オラクルウォーズ!!

音素の力(パワー) からだに受けて
スーパー衣装に変身だ
夢と希望のオラクル戦士
勝利を信じて立ち上がれ
ア・イ・ウ・エ ア・イ・ウ・エ オラクルウォーズ!!
111名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 20:52:58 ID:GAECP0o+
>>110
ちょwwwビーストウォーズwww

元ネタ解らん人もいるのでは?
112名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 21:44:30 ID:xdcK9jNT
続き投下。>>76を読んでからどうぞ。
今まで出番の少なかったあの人がついに主役です。

「テイルズオブ六神将 アッシュと師」

ヴァンのレプリカ計画崩壊から2年が経とうとしていた。現在、世界中で戦いに備えての準備が
始まっていた。混沌の王、モースが崩壊したエルドラントを復活させたのである。
ダアトのオラクル本部では今日も対策会議が開かれていた。
「今なら魔物も大して配備されていないでしょう・・・叩くなら早いほうがいい。」
ディストが調査事項を踏まえて言う。
「そうだな。奴が丹念に準備していないとは思えないが・・・それでもさらにされるよりはいい・・・」
ラルゴもディストの意見に同意する。どうやら全員賛成のようだが、一応リグレットが言う。
「では・・・反対の者はいないか・・?いないようだな。」
聞くだけ無駄だった・・・といった感じだ。リグレットが席を立って六神将を見渡す。
「モースを倒せばこの騒動は終わるはずだ・・・明日アルビオールで乗り込むぞ。」

「アッシュ・・・あなたも行かれるのですか?」
会議も終わりバチカルに戻ったアッシュはナタリアに明日の戦いの事を告げた。
「ああ・・・今まで俺はあいつらに甘えっぱなしだったからな・・・それに・・・気になることもある。」
「気になること・・ですか?」
戦いの準備をしながらアッシュはナタリアに言う。
「ああ・・・ルークの野郎の事だ・・・あいつが・・・消えたとは俺は思えないんだ・・・なら答えが
エルドラントにある。そんな気がするんだ・・・」
「そうですか・・・分かりましたわ。私も止めません・・・ただ・・・無事に戻ってください・・・」
「大丈夫だナタリア・・・もう俺はお前を悲しませたりしない・・・必ず帰ってくるよ・・・あの馬鹿を連れてな。」
そう言ってアッシュは優しく笑うとナタリアにキスをした。

そして翌日。アルビオールに乗り込んだ六神将はエルドラントへ乗り込む・・・・
「ノエル・・・今回で2回目だったな。頼んだぞ。」
今回も操縦はノエル。相変わらずの捌きで対空砲火をかわしていく。
「よし!あと少し近づいてくれ!飛び降りる!」
「分かりました!・・・今です!御武運を!!」
リグレットを筆頭にエルドラントへ飛んだ六神将。果たしてその先で待つものは何なんだろうか。

113名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 21:46:40 ID:xdcK9jNT
>>112続き
六神将がエルドラント内部へ踏み込む。入り口入ってすぐのところに幾多の血痕と弾丸の痕跡がある。
「そうか・・・私が戦ったのは・・・ここだったな。」
リグレットがその周りを見回して言う。自分が死んだ場所を見るとはどんな気分なんだろうか。
「やれやれ・・・本当に崩壊したのをまんま復元したみたいだね。ご苦労なこったよ。」
シンクがため息をつきながら言う。みんなキョロキョロしながら歩く。それは不気味なくらい同じだった。
しかし内部はほとんど魔物はいなかった。何の問題もなく最深部へ向かっていく。
「順調すぎるな・・・罠か・・?」
シンクが散った場所まで辿りついた時にアッシュが言う。ちなみに、アッシュのかかった落とし穴は作動しなかった。
「でも・・・魔物の気配がしない・・・です・・・」
アリエッタも不安そうに言う。本当に罠かと思えるほどに順調なのだ。
「奴が手もなく待ってるとは思えんが・・・」
ラルゴが言いかけた時だった。奥にいるんであろう・・・モースの声が響き渡った。
「ひゃっは!よくキタナァ・・・罠かと勘ぐっているようだが・・・なに、罠なんてものはない・・・
もっとも・・・罠より面白いものはあるがなぁ・・・ひゃっはああ!さぁ・・・来るがいい・・・」
聞き間違えるはずがない・・・やはりモースは生きていた・・・或いは復活したのか。兎に角その声は
元大詠師モースその人の声だった。
「・・・やはりモースですか・・・行きましょう。この感じですと罠はないようですから。」
ディストがみんなを促す。そして、ついに最深部・・・ヴァンの散った場所へ辿りついた。

「ひゃっは!ようこそ諸君・・・待ちかねたよ・・・・」
最深部にいたのはモースだった。その姿は大詠師のものだった。
「モース・・・何故貴様が生きている・・・」
リグレットが銃を抜きながらモースを睨み付ける。
「ひゃははは・・・お前達には感謝しているぞ・・・私はお前達に第七音素を体内に取り込まれ醜く変異し、
あのルーク共に負けた・・・しかしだ・・私の中に宿った第七音素は生きていたのだ・・・消えるように溶けた
私の体が少しずつ・・・少しずつ復元していったのだ。」
モースがとつとつと話す。六神将も今はただ聞くだけだ。
「私は徐々に復元しながら貴様等を呪った・・・私に従わない世界を呪った・・・そのせいだろうなぁ・・・
どす黒い力が私に入ってきたのだよ・・・これこそ私が再び世界を支配する力!混沌の力なのだよ!」
モースの体を黒い・・・いや赤黒い瘴気が包んでいく。
「見よ!この力を!これ力で私が世界を支配する・・・私の造ったスコア通りの世界になぁ!
ひゃはははは・・・分かるか・・・私が神になるのだよ!!!!」
瘴気を発しながらモースが高笑いをする。それをアッシュが睨みつける。
「屑が・・・とんだ神だな。そんな真似はさせんぞ!」
アッシュはスラリと音を立てながら剣をぬく。
「ひゃっは!まぁ落ち着くといい・・・私はここで戦うつもりはない・・・まずはこれを見ろ・・・懐かしいだろう?」
モースが異界の扉を開く。その中から出てきたのはルーク・フォン・ファブレ・・・そして・・・・
「な・・・し・・・師匠・・・・・・」
出てきたのはヴァン・グランツその人だった。美丈夫だった体も今は不健康そうな灰色に染まっている。
「ひゃぁっははははははは!!最高の余興であろう?今の奴は混沌の力を注がれ私の意のままに動く
木偶人形だ・・・さぁ戦え・・・美しい殺し合いを見せてくれ!ひゃっはあ!」
狂っている・・・完全に全てが狂っていた。目を丸くしていたリグレットが咆哮する。
「モース!!!貴様あああああああああああああああ!!!!!」
果たしてこれほど怒りをあらわにした彼女を見たものはいただろうか。
「落ち着くんだリグレット!らしくないぞ・・・おち・・つくんだ・・・」
今にも飛び掛りそうだったリグレットをラルゴが止める。しかし、冷静なラルゴですらその怒りは明らかだ。
そんな二人を尻目にアッシュが一歩前に出た。


114名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 21:47:37 ID:xdcK9jNT
>>113続き

「みんな・・・俺にやらせてくれ・・・ヴァンの弟子として・・・俺が奴を倒す・・・・」
強い瞳。それを見てリグレットも落ち着きを取り戻し、無言のままアッシュに託した。
「ひゃっは!アッシュか・・面白い・・・では私は戻らせてもらおう・・・ヴァンを打ち倒せばそこのレプリカも
返してやろう・・・ラジエイトゲート・・・そこが決戦の場だ。来ないのも手ではあるぞ?死にたくなければなぁ。
ひゃっははあ!まぁ、せいぜい涙を呑んでヴァンを倒すんだなぁ!!」
捨て台詞を吐くとモースは闇の中に消えた。ヴァンとルークを残して。

アッシュは剣を構えヴァンに向かってゆっくり歩いていく。
「アッシュ・・・こ・・い・・・私・・を・・・越えよ・・・」
ヴァンもゆっくり剣を抜く。ヴァンに意識はあるんだろうか・・・それすら確認できない。
「師匠・・・俺は・・・ずっとあなたに憧れていた。ずっとだ・・・だから・・」
アッシュはヴァンに向かって走り出す。
「俺は今ここで・・・あんたを越える!!!」
アッシュが剣を払うとガインと火花を散らして剣が交じり合う。
「その意気やよし・・・・こい・・・アッシュ・・・・!!」
今までからは力を発するヴァン。それはあの全盛期のヴァンその人だった。
数合打ち合う。そしてアッシュはヴァンに切り下ろしを仕掛ける。ヴァンも切り下ろして防御する。
そのまま同時に切り上げを放つ。アッシュが初めてヴァンに習った技・・・双牙斬。
「ふ・・・いい技だ。完全の自分の物にしたな・・・」
尚も打ち合いながらヴァンが言う。
「アッシュと総長・・・・楽しそう・・・です・・・」
アリエッタが見たまま・・・感じたままを言う。
「ああ・・・まるで・・・師弟の訓練・・・一つ一つのぶつかり合いに殺気がない・・・」
シンクも同じように言う。そう、二人の打ち合いは訓練そのものだった。
師匠・・・やっぱり強い・・・早い・・・重い・・・鋭い・・・それでも俺は・・・あなたに・・・
「うおおおお!吹き飛べぇ!!」
アッシュは左手に闘気を溜めた一撃をヴァンに見舞おうとする。ヴァンもそれを読んで同じように烈破掌を放つ。
またも同じタイミングで繰り出された技はぶつかり合い、両者を吹き飛ばす。
吹き飛んだ二人は同じように受身を取り、そのまま剣を携えぶつかる。
「アッシュ・・・・強くなったな・・・これが・・・私からの最後の教えだ・・・」
ヴァンは闘気を解放する。強烈な威圧感。これがヴァンの強さだ。
「行くぞアッシュ・・・耐えて見せよ!!星皇蒼破陣!!!」
ヴァンの力を込めた剣を地に突き刺す。巨大な陣が広がりアッシュを襲う。
「うわあああああああああああ!!!!!ぐっっっっっっっっ・・・・・・」
陣はアッシュを容赦なく痛めつけていく。
ああ・・・これが・・・師匠の伝えたかった事なんだ・・・剣で語るか・・・あの人らしい・・・
「俺は・・・俺は・・・負けねぇ・・・今の俺には守る物がある・・・そのために俺は・・・」
攻撃を受けながらもアッシュは剣をしっかり両手で持ち、そしてそれを地に突き刺す。
「俺は・・・勝つんだぁぁぁぁぁ!!絞牙・・・鳴衝斬!!!これで終わりだぁああああ!!」
アッシュから発せられた陣がヴァンの発した陣とぶつかり合う。
「ぬう!なんと言う力と力のぶつかりあいだ!!」
戦いを見ていたラルゴが感嘆する。
「力とは・・・ただ振るうだけの物ではない・・・大切なモノのために振るえば・・・それは無限の力になるだろう・・
アッシュよ・・・我が弟子よ・・・忘れるな・・・・」
ヴァンは戦いの最中とは思えないほどの優しい声で言った。アッシュはそれに応える。
「師匠・・・確かに・・・最後の教え受け取りました・・・どうか・・安らかに・・・うおおおおおお!!!」
アッシュは全ての力を込める。アッシュの陣がヴァンの陣を飲み込み、それはそのままヴァンを飲み込んだ。

115名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 21:48:33 ID:xdcK9jNT
>>114続き

戦いの決したヴァンは力なく倒れこんでいた。もう戦うことはできないだろう。
「皆のもの・・・私によってくれ・・・もう・・・動けそうにないようだ・・・」
ヴァンが弱弱しい声で六神将を呼ぶ。
「閣下・・・ヴァン・・・・」
リグレットがヴァンの手をとる。
「リグレット・・・お前には全て任せてしまってすまないな・・・お前は私の自慢の副官だった・・・・」
「ヴァン・・・・私は・・・・私は・・・・」
「リグレット・・・お前は一人では・・ない・・・メシュティアリカを頼む・・・あれは本気でお前を慕っている・・・」
リグレットに少ない力で伝えると次はシンクを向く。
「シンク・・・この2年で・・・お前は生きる意味を知れたようだな・・・」
シンクはリグレットの手の上に自分の手を重ねる。
「お陰様でね。柄じゃないから一回しか言わないよ・・・こんな事言うのも変だけど・・・作ってくれて感謝してる。」
それを聞くとヴァンは少し笑うとラルゴの方を向いた。
「ラルゴ・・・変わらぬ忠義心は私の誇りだった・・・守るべきもののために・・・その力を振るえ・・・」
ラルゴはさらにシンクの上に手を置く。
「ヴァン・・・俺はまだお前のもとには行けないが・・・いつか・・・いつか逝った時は酒を酌み交わそう・・・」
ヴァンは少し腕を持ち上げると酒を飲む仕草をした。そしてアリエッタに言う。
「アリエッタ・・・お前がお友達と話せるのはその純粋な心を持つからだ・・・いつまでも・・・純粋にな・・・」
アリエッタもラルゴの上に手をゆっくり添えた。
「総長・・・アリエッタを拾ってくれてありがとう・・・です。総長は・・・アリエッタのもう一人のパパ・・です。」
ヴァンはアリエッタの頭を優しく撫でた。まるで娘を撫でるように。
「ディスト・・・馬鹿と天才は紙一重とはよく言った物だな・・・才能を生かせ・・・お前は天才だったよ・・・」
ディストもアリエッタの上に手をのせる。
「はーっはっは・・は・・ようやく・・気づきましたか・・・せいぜいあの世でみていてください・・・この天才の活躍を。」
もはやその姿は鼻垂れディスト。最後にアッシュの方を向く。
「アッシュ・・・全て伝わったか?今のモースは強い・・・だが・・・お前なら倒せると信じている。」
アッシュはディストの上に手を置く。
「師匠・・・最後は少し違う・・・・あいつはみんなで倒すんだ・・・」
ヴァンはそれを聞くと満足げに笑い・・・そして・・・光の中に消えていった・・・・・
六神将は目をつぶる。それぞれがヴァンへの想いを乗せて・・・ヴァン・グランツ・・・ありがとうございました。

116名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 21:49:34 ID:xdcK9jNT
>>115続き

ヴァンが消えると突如エルドラントに轟音が響く。
「まずい!また崩壊する・・・脱出するぞ!」
自体を察したリグレットが脱出を促す。
「待て!手のかかるレプリカだ・・・あ・・あれ?いねえええ!?」
アッシュがルークの眠っていた場所に目をやるとそこには何もなかった。
「大丈夫ですよ、アッシュ。先ほどヴァンが消えた際に彼も光に転送されていました。
恐らく・・・思い出の地に転送されたんでしょう・・・」
事実、同時刻ルークが帰還を果たしていたが、それは今は別の話。
六神将は出口に急ぐ。崩壊しかけたエルドラント付近にはアルビオールが待機しており間一髪乗り込んだ。
「師匠・・・・ゆっくり休んでください・・・世界は俺達が守ります・・・・」
崩壊していくエルドラントを見ながらアッシュは言った。

エルドラントでの戦いの翌日・・・六神将はバチカルの謁見の間にいた。
「陛下・・・我々はモースの討伐に向かいます・・・」
リグレットが頭を下げる。陛下は少し考えた後に言う。
「止めるわけにはいかんようだな・・お主達だけに頼むのも悪いが・・・だが・・・生きて帰ってきてくれ。」
モース討伐は3日後に決められた。それまでは・・・自由行動だ。
六神将それぞれがその3日を思いのままに過ごした。
そして3日後、バチカルに六神将は集まった。その瞳は、ただ前をまっすぐ見ていた。
六神将最大の戦いが・・・今幕を開けようとしていた。

FIN
117名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 21:52:25 ID:xdcK9jNT
>>112うあ、しまった。タイトル間違えた。
正しくは「テイルズオブ六神将 第六話 アッシュと師で」
話数忘れただけですが、六人目の六話目なんでちょっとこだわりです。
118名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 22:24:01 ID:KEKZ2QTo
>>116ヴァン、あんたって人は。・゚・(ノД`)
それからGJ!
119名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 22:31:38 ID:egQRbXLz
ここのスレは流れが速いな。スレまとめ読みしてたんだが…>>84のヴァンに笑わされるわ>>116のヴァンに泣かされるわでもう大変だよ。
職人さん皆GJ!
120名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 22:33:39 ID:QMhxV/aV
本当に泣いたよ‥GJ!!!!師弟対決(つД`)
121名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 23:02:56 ID:hv/AO3gd
>>112-116
GJ!泣けるぜ…
122名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 23:15:15 ID:u83J4inW
>>117
閣下ぁぁぁぁぁーー=!!!!
123名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 23:41:09 ID:GpfKHDyS
>>112-116
総長・・・!!
玉子丼&ティア命な総長も面白くて良いけど
このカッコイイ総長も最高です!!
展開的に、次辺りで終わりですか?
124名無したんはエロカワイイ:2006/03/10(金) 23:57:03 ID:vXytRhFu
本当に貴方は俺に幾つ感動を与えてくれるのか…
次回…最終回、アビスにゆかりのある「7」番目のお話、期待しているよ。
急がなくて良いから、じっくり良いものを創ってくれな。
GJ
125名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 00:02:42 ID:5cJ8O0eK
今ニュースで夫に劇薬投与って・・・
126名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 00:21:56 ID:jaPybI17
前スレ>>615同シリーズ。


今夜は六神将!


ルーク「さーて、今週はアリエッタだったかな…アリエッタで大丈夫なのか?」

「第五回『今夜は六神将!』始まった…です。今回は、六神将ロリ担当、アリエッタがDJをする…です」
ルーク「自分でロリ担当とか言うなよ」
「えっと…前フリが何にも無いから葉書に入ります。
PN.肉塊仮面さんの質問…『前々回にリグレットさんに答えてもらえなかったのですが、アリエッタさんは実際の所何歳なんですか?』
……えっと…わかんない…です」
ルーク「絶対嘘だ」
「次…です。PN.二丁拳銃とロケットさんの質問…『その年でその若さを保つにはどうすればいいですか?』
…アリエッタは普通に生きてるだけ…です。とりあえず生肉を食べる…です」 ルーク「野性的だな…」
「次…PN.絶叫エクスプロードさんの質問…『髪って戻ってくると思いますか?』
……知らない…です。
そろそろ曲に入ります…曲は、絶叫エクスプロードさんのリクエスト、さだまさしで『関白宣言』…です」


続く
127名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 00:24:04 ID:jaPybI17
>>126続き





「…さだまさし『関白宣言』…でした。
また葉書に入ります。続いてPN.レンタルメロンさんの質問…『動物と話すにはどうしたらいいですか?どうしても話したいんです』
…アリエッタはずっとママに育てられて、いつのまにかこうなったから、わかんない…です。
たぶんずっと一緒にいれば自然と話せる…です。
次…PN.メロンのミソ和えさんの質問…です」
ルーク「よし、また俺だ」
「『イオンは生まれて二年でアレですが、俺は七年なのにコレです。俺は悪くねえ!屋敷のみんながこう育てたんだ!なあ、アリエッタさん、そうだろう?』
…えっと…あんまり幻滅させないでくれ…です」
ルーク「よし、通じた」
「マジレスすると、屋敷の人も確かに育てたけど、勉強などを全くしなかった貴方にも責任があると思う…です」
ルーク「年下に説教された…いや、年上か」
「メロンのミソ和えさんには後でゴキブリや猫の死骸などを送っておく…です」
ルーク「え?これ聞こえてんの?」
「そろそろ終わりの時間…です。来週の担当はラルゴ…です。さよなら…です。」


〜数日後〜
ルーク「ぎゃあぁ!本当に送ってきやがった!」
ティア「ちょっ…何よコレ!?ゴキブリ!?」
ガイ「うわぁ!猫の死骸!」
アニス「グロいもん見せんじゃねえ!」
ナタリア「…オエッ(嘔吐」
ジェイド「いやー大変ですねえ」




第六回へ〜
128名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 00:51:42 ID:1KwltmNl
なに試してんだよルークw
このシリーズ大好きです。
どうでも良いけど、アッシュ曲リクエスト率高w
129名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 00:57:35 ID:5+9L5kKD
アッシュの選曲ヤバすぎw
130名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 01:27:39 ID:/te+i1Ok
>>127

GJ!!今回も選曲&PNで笑かしてモロタよ。
アッシュの選曲はいつもながらナイスだよなぁ。
131名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 08:31:14 ID:0o0FWeaS
楽しく読んでたけど、
アリエッタの、ゴキブリや猫の死骸送りつける発言で萎えた
132名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 08:52:16 ID:sgkdUseL
>>127
やばいウケるwGJ!
最後の方とかPNのメロンのミソ和え…最高だww
133名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 09:17:26 ID:p+kdGC+8
腐女子の巣窟
134名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 10:29:03 ID:0YGu45/m
ヴァン「預言に執着するな、私が修正してやる!」
ヴァンがアッシュを殴ろうとする
アッシュ「うわーーーーー!!!」
(これが劇薬か)のテロップ
ヴァン「待て、まだ俺は何もしてないぞ!」
ナタリア「アッシュに何をするのですか!許しませんわ!」
ナタリアが聖弓ケルクアトールを上空に構える
ナタリア「降りそそげ聖光を!アストラルレイン1/100000000!!!!!!」
ヴァン&アッシュ「ぎゃぁ〜〜〜〜〜!!!!!」
ファブレ家が光に包まれ、ファブレ家の表札が傾く

なんかのパロです、駄文スマソ
135名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 11:06:09 ID:Bc3gXpry
>>133
そっとしておいてあげましょう
136名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 11:14:07 ID:uEiMe6Qp
突撃!となりの昼ごはん
ttp://www.uploda.org/uporg332887.gif.html
137名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 11:31:06 ID:anPNv4DW
>>136
字うまwwww
138名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 11:39:31 ID:NgXddK8w
!(・∀・)卵丼に紅ショウガで文字を入れよう!
139名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 11:50:23 ID:qT/n8H9R
>>136
見事な劇薬だ。
140名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 12:09:59 ID:uFWkQVPE
>>136
うまそすw


適当に落書きしてみた。反省はしてるが後悔はしない。

http://b.pic.to/4pb01
141名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 12:19:57 ID:iYxtqUg7
>>140
ウマワロス

そのシーン好きだったなぁ
やっぱプライド高い奴が自分からライバルを認めるシーンってカッコええわ
142名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 12:29:24 ID:Ozp5saFO
つかアッシュからは終始ベジータと同じニオイを感じてましたよ
143名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 13:09:41 ID:nEVk17Ni
生え際とか?
144名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 18:07:16 ID:IQ0AdhHC
ツンデレとか
145名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 18:31:08 ID:SVKjwMRr
これからSSを投下します。

長いのは仕様です。ご了承ください。


( ´・ω・`)_且~~ ゴユックリ ドウゾ…
146城塞都市の姫君_1:2006/03/11(土) 18:33:04 ID:SVKjwMRr
アスター「では、これが今回の報酬です。」
バダック「む、約束の報酬よりも、少し多いようだが?」
アスター「フヒヒ、ヒ…聞くところによると、
     もうすぐあなたの子供が生まれるそうではありませんか?
     私は職業柄、何かを送るというのが苦手なのです。
     せめて、私からのお祝いの印にと、納めてください。」
バダック「そういうことであれば、ありがたく受け取らせて頂く。」

アスター「どうです。これを機に家族共々、このケセドニアに移住するというのは?
     この街は、今はまだ小さいですが、いずれ大きくなる。
     いや、大きくしてみせますよ。」
バダック「それはいいかも知れんな。」
アスター「そうでしょう、そうでしょう。」
バダック「だが、辞めておこう。
     妻――シルヴィアは、体が弱いんだ。あまり負担をかけたくない。
     本当は子供を産むのも反対だったんだ。
     しかし、スコアでは妻に子供を生ませなければならないという。
     …本当に、これでよかったのだろうか? 
     …妻に負担を押し付けてしまって………」
アスター「あなたの奥さんも、子供が欲しいのでしょう?
     
     あなたがすべきことは、二人の無事を祈ることであって、後悔をすることではありません。
     
     …ひとつ、提案があるんですが――
     どうです、今からの護衛の依頼は、他の人に任せてみては?」
バダック「それは、ぜひお願いしたいが…大丈夫なのか?」
アスター「少しくらいなら大丈夫です。それに、
     子供のことを心配をしていては、とても護衛などしていられますまい?。フヒヒヒ
     急いで馬車の用意をさせましょう。そうすれば、今日の夕方ごろにはバチカルにつけると思います。」

バダック「すまないな。」
アスター「その代わり、といってはなんですが…」
バダック「なんだ?」
アスター「子供が生まれて、歩けるようになったら、ぜひ一度私のところまで連れてきてください。
     きっと、あなたに似て、勇ましい子なんでしょうね。」
バダック「アッハッハッ」
アスター「どうされました?」
バダック「俺に似てもらっては困るな。
     子供はスコアによると、女の子なんだ。
     きっと妻に似て、とても綺麗な、可愛い子だろう。」
アスター「それはそれは、お嬢さんですか。」


バダック「それでは、失礼させてもらう。」
アスター「それではまた。砂漠の獅子王。」
147城塞都市の姫君_2:2006/03/11(土) 18:36:19 ID:SVKjwMRr
>>146の続き


俺は、アスターが用意してくれた馬車に乗って、バチカルへと向かった。
馬車の速度は速く、順調にバチカル ―妻と、俺の子供が待つ場所― へ向かっていった。
しかし、なにか嫌な予感がする。本当に、妻の体は大丈夫なのだろうか?

アスターは、俺の不安を感じ取っていたからこそ、馬車を用意してくれたのだろう。
そういうところを見ると、ケセドニア一の大商人になるだけのことはある。


そして高くそびえる城塞都市――バチカルについた。

馬車の男「それにしても、夕日が綺麗だなぁ…」
バダック「そうか?悪いが、俺は夕焼けが嫌いでな。
       ――まるで町が血に染まっているようだ。」
馬車の男「なに縁起でもないこと言ってんだよ、旦那?
      早く奥さんに会いに言ってやれよ。それじゃあな。」
バダック「すまなかったな。恩に着るぞ」
馬車の男「アスター様の願いとあっては、断るわけにもいかねえしな。」


私は急ぎ足で家へ帰っていった。

なぜ、急ぎ足で帰らなけらばならない?
なぜ、こんなにも嫌な予感がする?

スコアは、子供を産めば俺たちは幸せになれるといった。
それは絶対だ。 ――絶対な、はずなのだ。

そして、俺は家に着いた。
こんな陰気くさい顔をしていては、シルヴィアが心配する。
俺は似合わない笑顔を作り、家へと入っていった。

しかし、妻は待っていてはくれなかった。
そこで待っていたのは…

148城塞都市の姫君_3:2006/03/11(土) 18:40:47 ID:SVKjwMRr
>>147の続き


部屋にシルヴィアの姿も、子供の姿もない。
海がよく見える窓から夕日が差し込んでいて、
まるで血のようだ。

不意に後ろから、声が聞こえた。

???????「待っていたわ、バダックさん。」
バダック    「あなたが、なぜここに…」

言った後に気がついたが、この人――シルヴィアの母は、ここにいて当然なのだ。
この人が、シルヴィアの出産を手伝ってくれることになっている。
唯一おかしいのは、シルヴィアの姿がないということだけだ。

シルヴィアの母「ごめんなさい、バダックさん…
         私は、あなたに殺されても文句が言えないようなことをしてしまった。」

この人は、いきなりなにを言うのだ?
そんな俺の考えとは全く関係なく、――シルヴィアの母の独白は続く。

シルヴィアの母「しょうがなかったのよ。王妃様が子供を死産なさってしまって、
         でも、弱っている王妃様にそんなことがいえるはずがない。
         だから、私はしたの。人間として、最低なことを。」

なにを言っているのか、さっぱり分からない。俺が聞きたいことはひとつだけだ。

バダック   「シルヴィアは、どこにいるんだ?」
シルヴィアの母「………」
バダック   「シルヴィアはどこかと聞いているんだ!!」

そういって私は、家を出る。
シルヴィアの母「待って、バダックさん!見てはいけないわ!見てしまったら、あなたは…」
私はシルヴィアの母の制止を振り切り、妻を捜しに行った。

149城塞都市の姫君_4:2006/03/11(土) 18:43:07 ID:SVKjwMRr
>>148の続き


俺は、必死にシルヴィアを探した。

だが、バチカルの町をくまなく探しても、妻を見つけることはできない。
絶望が、私を支配し始める。それを必死に振り払い、希望を求め、私は探し続けた。

しかし、真夜中になっても、妻を見つけることはできない。
俺は、妻がどうなったかを想像した。――想像しただけで吐き気がする。
そして、たったひとつだけ、妻が行きそうな場所を思いついた。


ここは、バチカルにある小高い丘の頂上。
妻が好きだった場所。
海と、妻が人々の希望に満ち溢れているといった、バチカルの綺麗な港が見える。

しかし、ここにも妻はいない。今夜は新月、月夜が無い世界。
いつもなら月を逆さまに写す海も、頼りない星達だけでは何も写すことはない。

妻はどこにいるのだろう?
シルヴィア…早くシルヴィアの顔が見たい。一体どこにいるのだ?

俺は、妻との思い出にふけった。
150城塞都市の姫君_5:2006/03/11(土) 18:48:15 ID:SVKjwMRr
心地よい風が吹くこの丘に、俺と妻がいた。
妻は、バチカルの海を飽きることなく見続けている。

シルヴィア「とても、綺麗…」
ラルゴ  「………」
シルヴィア「御免なさい、バダックさん。こんなところに連れてきてしまって。」

シルヴィアがいつの間にか海から目を離して、俺を見ていた。

バダック 「いや、そんなことはない。…本当に、綺麗だ。」 
シルヴィア「本当に、御免なさい…バダック。」
バダック 「シルヴィア?」
シルヴィア「子供のことよ。私は、体が弱いから」
バダック 「シルヴィア…
      ――スコアで預言されたからって、無理に生むことはないんだぞ?
      ……私は、君がいるだけで、十分に幸せだ。」

シルヴィア「バダック、私、実はね。スコアにとても感謝してるの。」
バダック 「感謝?」
シルヴィア「そうよ、私も子供が欲しかったの。
      私と、あなたの血を受け継いだ、愛しい赤ちゃんを、この手で抱きたかったのよ。」

シルヴィアは、その細い手で、赤ちゃんを抱く仕草をした。

シルヴィア「でも、決心ができなかった。私は、身体、そして心も、とても弱いから。
      私に子作りを決心をさせてくれたのは、スコアのおかげなのよ。」
      
シルヴィアはそういっているが、
俺はシルヴィアが、強い心を持っていると思う。

シルヴィアのそんなところに、俺は惹かれた。

こういう雰囲気はどうも苦手だ、話を変えよう。


バダック 「名前はなんにしようか?…考えたんだが、無垢なる者という意味で、フロー…」

シルヴィア「メリル。」

バダック 「メリル?」
シルヴィア「そう。生まれてくる赤ちゃんは、メリルという名前にしようと思うの。」
      女の子らしくて、とても可愛くて。いい名前でしょう?」
バダック 「俺の意見は、端から聞く耳持たず、か。」
シルヴィア「あら?だって産むのは私なのよ。決定権は、私にあるの。」

そういって、シルヴィアは笑う。

俺たちは、きっと幸せになれるだろう、俺と、妻。そして、
俺たちの子供の3人で。


そう信じていた。――信じて、疑わなかった。

151城塞都市の姫君_6:2006/03/11(土) 19:00:49 ID:SVKjwMRr
>>150の続き


妻を見つけることができぬまま、日の出を迎えてしまった。

海が再び、その蒼さを取り戻していく。

バチカルの港が、この時間にしてはやけに騒々しい。
なにかあったのだろうか?
そして、俺は港の先の海へと、目を向けた。


人が、浮いている。


妻がよく着ていた服を身にまといっていた。
女性を思わせる、ほっそりとした身体のライン。
綺麗で長い髪。

私が想像するものはひとつだった。

まさか…
私は、真実を確認しに、
いや、真実がデタラメである事を証明するために、
急ぎ港に向かった。

しかし、真実が覆ることはない。
152城塞都市の姫君_7:2006/03/11(土) 19:07:21 ID:SVKjwMRr
>>151の続き


※ 残酷な描写が嫌いな方は、スルーしてください。


その、浮いていた――水死体で発見されたのは、まさしく俺の妻であるシルヴィアに他ならなかった。

思わず抱きしめる。

冷たい。

とても冷たい。

もう妻のぬくもりは残っていない。

白かった肌は、さらに青みがかって白くなっている。

妻が喋ることはもうない。
私を見て微笑むこともない。

シルヴィアは、死んだ。
        ――死んでしまった


一部始終を見ていた人々のつぶやきが否応なく耳に入る。


スコアを守っていれば幸せが訪れたのに
  ――スコアを守っていたのに、妻は死んだ。

やあねぇ、こんな時に。よっぽどつらい思いをしたのねぇ。
  ――お前に、シルヴィアのなにが分かる

水死体だってさ。ひでえもんだな。
  ――妻を、侮辱するのはやめろ!



「なぜ、なぜお前が死ななければならなかったのだ…」

俺は、人目を気にせずに愛する者の名を叫んだ。
しかし、その声に彼女が応えてくれることは。もう永遠に無い。

ラルゴ「シルヴィア!!!」

153城塞都市の姫君:2006/03/11(土) 19:09:42 ID:SVKjwMRr
ここで区切ろうと思いましたが、
そうすると、嫌な雰囲気で終わってしまうので、
続けさせていただきます。 <(_ _)>
154城塞都市の姫君_8:2006/03/11(土) 19:11:18 ID:SVKjwMRr
>>152の続き


アリエッタ「ラルゴ、どうかしたの?」
ラルゴ  「………」
アリエッタ「ラルゴ?」
ラルゴ  「ん?なんだ?アリエッタ。」
アリエッタ「さっきから、海ばかり見てます。それに…なんだか怖い顔してる。」

ここはバチカルの港――シルヴィアが死んだ場所。

いけない。
今の俺は、オラクルの六神将としてここにいる。
スコアのない世界を作るため、そのためにヴァンに力を貸す。
だから俺は――あんなにも毛嫌いしていたバチカルに来ているのだ。
しっかりしなければ。

アリエッタ「ラルゴ…昔ここで、なにかあったですか?」

シンク  「アリエッタ、そこらへんにしといてあげなよ。
      …誰にだって思い出したくない過去の一つや二つ持ってるんだ。」
ラルゴ  「いいんだシンク。」
シンク  「いや、でも………」
ラルゴ  「アリエッタ…ここはな、俺の妻が死んだ場所なのさ。」
アリエッタ「!」


俺は妻の死について、話し始めた。
155城塞都市の姫君_9:2006/03/11(土) 19:18:06 ID:SVKjwMRr
>>000の続き

ラルゴ  「………そうして、妻はこの海で死んだ。」

アリエッタ「そうだった、ですか。…ゴメンなさい、ラルゴ。
      私、悪いこと聞いちゃった…です。」

罰が悪そうに、アリエッタが下を向く。

ラルゴ  「……ハ、ハハハ―――」
アリエッタ「ラルゴ?」
ラルゴ  「本気にしたか? アリエッタは、騙されやすいなぁ。」
アリエッタ「!?………嘘ついた、ですか。」
ラルゴ  「ああ、全部作り話さ。
      …俺の妻と子供は、今もこのバチカルで元気に暮らしている。
      ほら、これが二人の写真だ。」

そして俺は、シルヴィアと、子供――メリルの写真が入ったペンダントをアリエッタに見せる。

アリエッタ「とっても綺麗な人、子供も可愛いです。でも…」
ラルゴ  「どうした?」
アリエッタ「ラルゴのバカァ! せっかく心配してあげたのに、もうしらないもん!!」
アッシュ 「おい、アリエッタが行っちまうぞ?」
ラルゴ  「ハハハ」
シンク  「ラルゴ…いいのかい?」
ラルゴ  「これでいいんだ。
      …ただでさえアリエッタはつらい思いをしているんだ。
      それなのに、俺のことまで気に病まなくてもいいだろう?
      ただ、お前には言っておく」
シンク  「なんだい?」
156城塞都市の姫君_10:2006/03/11(土) 19:22:48 ID:SVKjwMRr
>>155の続き


ラルゴ  「俺の妻は、生まれたばかりの赤ちゃんを無理やり取られ、絶望のうちに自殺した。
      
      俺は、憎んだよ――妻を殺した奴を。
      だが、俺は誰を憎めばいい?誰が妻を殺したというのだ?
      
      王族の血を残そうとして子供を生み、死産してしまった王妃か?
      それとも、王妃のことを考え、妻から子供を取り上げ、
      王妃に生きる希望を与えようとした、シルヴィアの母か?
      護衛の仕事を依頼し、私を妻から離れさせたアスターか?
      妻が港に行くことを止めなかった、名も知らないバチカルの市民達か?
      
      私は、誰を憎めばいいのか分からなかった。
      そして、私が憎んだのは、この、スコアに縛られた世界だった。」

シンク  「………」

ラルゴ  「いいか、決して、俺のようになるんじゃないぞ?」
      お前は確かにイオン様のレプリカだ。
      だが、お前の代わりは誰もいない。
      お前は――お前なんだ。」

157城塞都市の姫君_11:2006/03/11(土) 19:27:27 ID:SVKjwMRr
>>157の続き


シンク  「だんだんと、説教臭くなってきたね?」
ラルゴ  「俺も、もう年だからな。説教臭くもなるさ。」
シンク  「オッサンの言うことなんて、聞く義理はないけど、心には留めておくよ。」
ラルゴ  「お前は素直じゃないなぁ…」

シンク  「レプリカって言うのは、たいてい卑屈な性格をしてるもんなんだよ。
      さて、――僕達はこれから、インゴベルト陛下に謁見してくる。
      あんたは、聖なる焔の燃えカスさんの相手でもしてなよ。
      
      あんたにとって、この町はツライだけだろ?」

ラルゴ  「悪いな、シンク。…礼を言おう。」
シンク  「礼を言われる義理はないね。参謀総長として、適切な判断をしたまでのことだ。
      まあ、夕方ごろには帰ってくるから。それまでここで待っててよ。」

そして、聖なる焔の燃えカスと、バチカルで深い悲しみを持つ大男を除いた、
六神将と主席総長達は、バチカルの町に消えていく。
158城塞都市の姫君_12:2006/03/11(土) 19:32:56 ID:SVKjwMRr
>>157の続き


アッシュ「屑が! 夕方には戻ってくるなんて言っておきながら、
     あいつらぜんぜん帰ってこねえじゃねえか!」
ラルゴ 「まだ、夜にはなっていない。そろそろ帰ってくるだろう。」
アッシュ「ナタリア…」
ラルゴ 「城塞都市の姫君の名、か
      …やはり、会いたいのか?」
アッシュ「会いてえに決まってるだろう。分かりきったことを言わせんじゃねえ!
     って、俺になにを言わせてんだ、屑が!
     …俺は先に船に乗ってるからな!」

ラルゴ 「ハハハ、若いな。………
      ………ナタリア姫を頼むぞ、アッシュ」

だがその声はアッシュに届くことなく、浜風にかき消された。

夕日に当たり、真っ赤に染まったバチカル。
この景色は、否が応にも妻の死を連想させる。
159城塞都市の姫君_13:2006/03/11(土) 19:37:27 ID:SVKjwMRr
城塞都市の姫君_13
>>158の続き


今夜は満月だ。
あのときが満月だったのなら、妻をもう少し早く見つけることができたのに…

シルヴィア――

せめてもの救い、それは、
俺とシルヴィアの娘が、バチカルの王女として幸せに生きていることだ。

俺が娘にあうことはおそらくないだろう。だがそれでも構わない。

彼女は幸せなのだから。
この国の王を父だと信じているのだから。

俺が父親だといっても信じてもらえないし、無用な混乱を招くだけだ。

そして俺は海を見る。
今は亡き妻のことを想いながら――

160城塞都市の姫君_14:2006/03/11(土) 19:43:58 ID:SVKjwMRr
>>159の続き


心では望んでいても、理性が許さなかった実の娘との邂逅、
――それは、思わぬ形で訪れた。

????「あの、もし。…オラクルの方でいらっしゃって?」

この声は、シルヴィア?
いや、まさか、そんなはずはない。…妻は死んだのだ。
それなら、この声は?
俺は振り返る。そこにいたのは…

ラルゴ 「あなたは?」
????「これは、申し遅れました。私は、バチカルの王女。
     ナタリアと、申します。」
ラルゴ 「ナタリア、姫?」
ナタリア「ええ、
     …お父様とオラクルの会合ですけれども。
     話が長引いているそうなので、
     船の出発は今宵の便に変えてくれということです。
     船の手配はしておきましたので、御心配なさらずに。」

ラルゴ 「そうですか…伝言、どうもありがとうございます。」

俺は、海に視線を戻した。

ナタリア姫―実の娘―に話したいことはたくさんある
出生のこと。俺のこと。――そして妻のこと。

だが、話すことは許されない。
それは、娘の幸せを壊すことに繋がるのだから。


しかし、娘は俺の心に入ってくる――

161城塞都市の姫君_15:2006/03/11(土) 19:55:37 ID:SVKjwMRr
>>160の続き


ナタリア「海が、好きですの?」
ラルゴ 「ええ。見ていると悩みと――悲しみを、忘れることができますから。」
ナタリア「私も海が好きですわ。このバチカルから見る海は、とても綺麗ですもの。
     確かに悩み、悲しみを忘れることができますわね。ですが…」
ラルゴ 「ですが?」

ナタリア「私には、他のものも感じることができるのです。
     そう、例えば…人の生きていこうとする、とても強い意志を。」

俺は、はっとした。
シルヴィアも、この海を見て同じことを言っていたのだ。

王族の元で育った実の娘が、母親と違う口調で、全く同じことを言っている。

俺はナタリア王女――我が娘メリルの顔をしっかりと見た。
ナタリア「どうかなさいまして?」
そういってメリルは微笑む。

シルヴィアと同じ、慈愛に満ちた目だ。
顔立ちも、とてもよく似ている。
シルヴィアとメリルが、俺の中で重なり合う。

俺の中で何かが、一線を越えた。

ラルゴ 「少しだけ私の…
       ――長い昔話に付き合っていただけませんか?」

ナタリア「? ええ、よろしくってよ。」



―――こうして、運命の悪戯で離された二人の―――
            
            ―――たった一夜の幕が明ける―――




162城塞都市の姫君:2006/03/11(土) 19:57:26 ID:SVKjwMRr
>>146-161

間違いが多いですが、気にせずお読み下さい。

ゲーム中では、明らかにラルゴとナタリアの話が省略されていたので、
書いてみました。

シルヴィアの母の名前(´・ω・`)ワカラナス…
163名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 19:57:50 ID:7aBudSvZ
>>162
GJ!!!!!
ラルゴかっこええ
初のリアルタイムで見た。
164名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 20:04:28 ID:GpDHJMLX
>>162
。・゚・(ノ∀`)・゚・。 
ラルゴかっこいいよラルゴ
165名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 20:14:21 ID:/oZ4heeB
元ネタ…auに憧れる某主人公のスクリーンチャット。

〜V利用者のアッシュの場合〜

アッシュ『ヴァンがローレライを取り込んでから、いろんな事があった…

モースの精神汚染が激しさを増すと同時に、ディストの実験も激しさを増した…

俺は、三回改造を受け、ラブ定額マスター=アッシュになった…

シンクも実験が原因で人格が変わってしまい、劇薬に溺れる毎日を送っている…

仮面を取ると狂ったように泣き出すので始末が悪い…

一番驚かされたのはラルゴだ。実は女であったことが判明した。

その日以来ラルゴはメリルたんハァハァの名を返上して。ターゲットを俺一本にしぼってきた。

俺は毎日。その魔の手から逃れるのに必死だ!

こんな悪夢のような日が……一体……いつまで………』

ヴァン「………ュ、おい!アッシュ、起きろ!いつまで寝ているんだ」

アッシュ「…ハッ!ヴァン!?」

ヴァン「どうした?顔が真っ青だぞ。悪い夢でも見たか?」

アッシュ「まあ、ちょっとな…もう大丈夫だ(そうかあれは夢か!夢でよかったー!)」

ヴァン「そうか。……それはそうとさっきラルゴが『アッシュ!昨日は逃げ切られたが今日こそは捕まえてみせますわっ!』と叫んでいたのだが…おまえ何かやったのか?」

アッシュ「え゙ッ!じょ、冗談だろ!いやそうだと言ってくれヴァン!」

ヴァン「いや。マジぽん」

アッシュ「おっ、俺は信じヌェェェぞ!屑がアァァァァ!」

ラルゴ「その声は…アッシュ!見つけましたわっ!もう逃がしませんわよっ!」

アッシュ「ラルゴちょっと待て!落ち着…ギャァァァァァ!……」
……バタッ!

〜その後、アッシュの行方を知るものは誰もいなかった……。〜

最初に戻る

投下タイミングが悪かった。反省している
166名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 20:16:51 ID:GpDHJMLX
>>165
>ラルゴ(♀)
想像したらフイタ
167名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 20:38:02 ID:nEVk17Ni
>162
GJ!ラルゴ…

>165
ちょwwwせっかく感動したとこなのにwww
ぶっちゃけ、「ゾーディアンマズター」はテイルズ史上もっともワロタスクチャだ
168名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 23:02:56 ID:uEiMe6Qp
スーパーファブレブラザーズ


アッシュ
おなじみのMがついた赤い帽子を被った主人公。
決してマゾヒストやMハゲの意ではない。
ナタリアをさらったヴァンを倒し、キムラスカ王国を救うために冒険に出る。


ルーク
アッシュのレプリカ。
2人交代プレイの場合は、コントローラIでアッシュを、
コントローラIIでルークを操作することになる。

ナタリア
キムラスカ王国の姫。ヴァンによってワールド8の城に囚われている。

ガイ
ナタリアに仕えるキムラスカ王国の住人。
ワールド1から7までの城に囚われている。

ヴァン
キムラスカ王国を乗っ取ろうとする「神託の盾一族」の親玉。
ワールド8以外に登場するヴァンは神託の盾六神将が化けた影武者であり、
エクスプロードで倒すと正体を現す。



アイテム

ルグニカテングダケ
小さいときに出てくるキノコ。
所定のブロックを叩くと出てきて地面を移動していく。
取るとスーパーアッシュになる。

ミュウ
スーパーアッシュの時にルグニカテングダケの入ったブロックを叩くと出てくる。
取るとエクスプロード詠唱可能。

スター
ブロックを叩くと高く跳ねながら移動する。
取ると一定時間チーグルパワーで無敵になり、触れるだけで敵を倒せる。






【ボツ案】

主人公:ジェイド
永遠の二番手:ディスト
HELP言ってる王様:ピオニー
姫:ネビリム


姫は偽者かもよっていうより姫がラスボス。
169名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 23:16:04 ID:R9j3N8RU
>>168
ガイww
170名無したんはエロカワイイ:2006/03/11(土) 23:35:53 ID:ixtUD+Ov
細かいことを言うようだが、
アリエッタの一人称は「私」じゃなくて「アリエッタ」だ。
171名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 00:23:10 ID:23Kn1a4L
>>170

それは一理ある。
が、オーバーリミッツ時は

「わたし…だってっ!」

と言っている件を考えると、ごく稀に「私」の時があるように思える。
あながち間違いとも言い切れないのでは?
(ただし検証はサウンドテストのみ。ゴメス)
172名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 00:53:13 ID:G1+pm8nf
一理ある の使い方が違う気がするが、とりあえず「私」とも言うんじゃ無かろうか
173名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 01:33:04 ID:3d1mrF43
タルタロスでの

「イオンさま… わたし… わたし…」
「アリエッタ、言うことを聞いてください」

って会話もあるしな
174名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 01:46:04 ID:e20mBFBd
ゲーム「六神将といっしょ」
好評発売中!在庫有り              「どこでもいっしょ」に続く育成ゲーム 一匹狼な淋しい奴や、毛穴がより目立つ方買ったほうがよいですよ!
175名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 03:43:20 ID:UQUpYh0s
個人に焦点を当ててみよう。第5弾
今回はアリエッタ。やたらと長くなってしまいました。
半分ギャグ半分シリアスなので、混合は嫌という方はご注意ください。
ではどーぞ。
176〜アリエッタの子育て奮闘記〜(1/15):2006/03/12(日) 03:44:44 ID:UQUpYh0s
 しるふりでがーかん
 ことしはじめてのゆきがふったひ、ありえったはままになりました。


 ――どこかから何か聞こえた。空耳ではない。
 感覚を研ぎ澄まし、その気配を探る。
 母親に教わった事を思い出す。敵かそうではないか、それを見極めろと。
 風が止み、肌寒い空気。雪が降る香りがする。
 ――早くその気配を探さないと……
 気ばかりがあせる。音が聞こえた草むらをかき分け、それを探す。
鋭い葉で腕に切り傷を作ってしまうが、そんな事は気にしていられない。
「……見つけた……です」
 ――深い草むらの中、そこで少女は大きな存在と出会ったのだった――
177〜アリエッタの子育て奮闘記〜(2/15):2006/03/12(日) 03:45:33 ID:UQUpYh0s
「何かアリエッタ、落ち着きないと思わない?」
 六神将定例会議の最中、声を抑え、尋ねたのはクールさが売りのシンク。
「そうだな。少し落ち着きがないみたいだな」
 それに同意したのは父親的存在のラルゴ。
「……良く見ているではないですか。さすが、むっつり仮面」
「誰がむっつり仮面だっ!!」
 しぇんしぇい5割、ジェイド4割、残りは嫌味と薔薇で出来ているディストの言葉に、反射的に突っ込みを入れてしまったシンク。
 ――会議の途中ということをすっかりと忘れて。
「シンク、閣下のありがたい話の最中だ。何か意見でもあるか?」
 真面目さは好評だが、どこかすれていることにも一途なリグレットに一括され、一同は口をつぐむ。
 彼女の後ろにある白板には『たまご丼との神秘の融合術』とでかでかと書いてある。
会議の内容は……まあ、どう真剣になっていいのか分からない内容だ。
「意見がないのならば、続きをどうぞ。閣下」
「ああ、では――
 そもそもたまご丼にミソは有りか否か。ハチミツなどをいれるという荒業も……」
 いつまで続くか分からない会議に一同は深い深いため息をつく。
 と、そのときだった。
 落ち着きのなかったアリエッタが、顔を赤らめもじもじし始めた。
「あ……ダメ……です。そんな動いちゃ……ん、いやぁ……」
 そういう趣味がないものすら、そっちの道に走らせてしまうような甘い声を漏らし、身を悶えさせる。
 いつも抱いている不気味かわいいぬいぐるみを強く抱きしめた。まるで何かの刺激から耐えるように。
「……あ、ありえったさん?」
 女性であるリグレットですら、思わず頬を紅潮させるほどの声。その攻撃力は劇薬ものだろう。
 そんな声を聞かされた男性陣はただではすまない。
「……風邪でもひいたか?」
 妹命の例外その1が首をかしげて問いかける。
「そういえば、先ほど寒空の下、駆け回っていたみたいだな」
 例外その2、娘命の男が同意する。
「馬鹿は風邪ひかないというのは、嘘か真か実証してくれるみたいですね」
 例外その3、しぇんしぇいとジェイド命な男が楽しげに笑う。
 ――訂正しよう。健全な少年ならばただではすまない。
 現に青少年であるシンクはすごい状況に陥っている。
 例えるならば、『たまご丼殺人事件――赤く染まる仮面。舞い散るカラザ。美人教官が見た湯気の先にあるものは!!』
 ……簡単に言えば、鼻血で周りを赤く染めている状態だ。
 惨状にヴァンは一つ大きくうなづくと
「……では、たまご丼には貧血に効くレバーを入れるということで、解散」
 何の解決にも、何の結果も得られない発言によって会議は終了した。次々と会議室を後にしようとする例外達。
178〜アリエッタの子育て奮闘記〜(3/15):2006/03/12(日) 03:46:24 ID:UQUpYh0s
>177

「ちょ……この僕の状況を見て、どうにかし……よ」
「あぁ……だめぇ」
 再度聞こえてきたアリエッタの甘い吐息に、再び激しく血を吹いて倒れこむシンク。
 今度は皆、アリエッタを凝視した。息が荒い。何かを押さえ込んでいるかのように、目を潤ませていた。
 見られていることにきがついたのか、声を抑えようとする。しかし、抑えきれずに声がどんどん大きくなった。
 そして――
「……いっちゃ……う」
 声とともに、ぬいぐるみがアリエッタの腕から転げ落ちる。否、転げ落ちるという表現は適切ではなかった。
 ――ぬいぐるみが自ら歩いていたのだ。歩きにくそうに足をもつれさせ、赤い水溜りへと歩み寄る。
 ありえない現象に、一同はある人物に疑惑の目をむけた。前科(?)があるディストだ。
「とうとう幼女に手をだしたのか……幻滅したぞ。ディスト」
「そうですね、閣下。減給なさってはいかがですか?」
「幼女趣味はいかん。それもあのような怪しいぬいぐるみで、アリエッタにあんなプレイを……」
「きーっ!! 私はそんなことしません!! 私はしぇんしぇいの妄想で一杯一杯……じゃなくて!!
 アリエッタ!! 貴女も何か言ったら……ん?」
 ぬいぐるみが手で顔をかきむしる。布がはがれ、中から綿以外のものが顔をだした。
 ――それは小さな魔物だった。白銀の毛並みと紫の瞳をもった、まだ子供の狼……
「アイスウルフ……」
 誰かが呟いたとおり、それは魔物の一種、アイスウルフだった。
「アイスウルフ。この辺には生息しないはずですけれど……」
 しげしげとその魔物を観察し、ディストが呟く。
 その気配におびえたのか、魔物は牙をむき出して彼を威嚇し始めた。
 そんな魔物をアリエッタは優しく抱きかかえ、頭をなでる。
「……で、なぜこの魔物がここにいる。――アリエッタ」
 厳しい眼差しでヴァンは問う。たとえ小さいとはいえ、魔物は魔物。
 魔物と話せるとはいえ、まだこんな小さくては任務に役にたちそうにもない。
 いや、邪魔以外のなにものにもならない。
 元凶の彼女は顔をうつむけ、小さな声でこんな状況になったわけを語り始めた。
「このこ……さっき見つけた……です。お話きいたら、人間に……つれてこられたって……
 アリエッタ、放っておけなかった……アリエッタと同じだから……ママと引き離された……から」
 うつむくアリエッタの鼻を、狼がぺろりと舐め上げる。途端に沈んでいたはずの顔が、笑顔へと変化した。
 普通ならば心の温まる光景。だが、ここは軍だ。利益があるか否か。それで判断される。
「アリエッタ、ここがどこか分かっているか?」
 冷たい声。鋭い瞳をしたヴァン。このような表情をしている時は、騎士団を纏め上げている存在ということをまざまざと見せ付けられる。
「わかってる……です。でも……」
「分かっているならば、そう行動しろ。そう教えたはずだ
 ――いくぞ。リグレット」
 ただそれだけ言い放つときびすを返す。慌てて後につくリグレット。
179〜アリエッタの子育て奮闘記〜(3/15):2006/03/12(日) 03:47:16 ID:UQUpYh0s
>>178

 涙ぐんで狼をただ抱きしめるアリエッタの姿に一同はかける言葉すらみつからない。
 ヴァンが部屋から出る寸前、一度立ち止まった。
「――ソレを返すのはずいぶんと先になってしまう。だから、保護はアリエッタに委任する」
「――!! ……そうちょう……」
 振り返り、厳しい表情のまま、アリエッタを一瞥した。
「異論はあるか?」
「ない……です。アリエッタ……がんばります!!」
 笑顔になったアリエッタを確認すると、軽くうなづき、部屋を出て行く。続いて出て行くリグレット。
 狼が尻尾をふり、顔を舐め続ける。
 ――そんな和やかな光景。ラルゴが彼女の頭を優しくなでた。
「……で、その魔物、名前は何にするんだ? これからしばらく付き合うんだから、名前あったほうが便利だろう」
「アリエッタが……つける……です?」
「ああ。良い名前をつけてやれ。母親代わりになるんだから……」
 しゃがみこみ、狼の頭にも手をのばす。が、まだ警戒しているのか、ラルゴに対しては歯をむき出しにして威嚇していた。
「アリエッタがママに……?
 えっと……えっと……雪みたいだから『スノー』……です」
「スノー……か」
 いまだ威嚇している狼の額を、軽く指でつつく。狼……スノーは首をかしげ、ラルゴの瞳を見つめた。
「いい瞳をしている。アリエッタに拾われて正解だったな」
「あー、ファミリーな空気はごめんです。私は次の仕事にうつりますからね」
 わざとらしく、ディストが声を上げる。空飛ぶ椅子で部屋の外へと移動……しようとした瞬間、視界が暗くなった。
 顔に何かふさふさのものが覆いかぶさっていた。白いするどいものが光に照らされ。鼻に激痛が走った。
「痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
 いつの間にか、彼女の腕からスノーが抜け出し、ディストの鼻にかじりついたのだ。
「こ、この美しい顔に噛み付くとはとーんだ駄犬ですねぇ」
 鼻から血をながし、わめき声をあげるディスト。その横でしっかりとスノーの瞳を見据え、
「……おなか壊すから……あれはたべちゃだめ」
 食事の躾をし始めたアリエッタの姿に、ラルゴはただ苦笑するしかなかった。
180〜アリエッタの子育て奮闘記〜(5/15):2006/03/12(日) 03:48:20 ID:UQUpYh0s
>>179

 一方、廊下では、足早に去っていく二人の姿があった。
「……閣下。アリエッタの件は……」
「――昔、妹が犬拾ってきたときのことを思い出してな……
 何かあれば、責任は私がとる。自由にしてやれ」
「……はい、閣下。お優しいですね……」
「優しければ、あんな事はいわん。私は……冷酷な奴だ」
「……いえ、お優しいです」
 不器用なヴァンの後姿を暖かく見守りながら、リグレットは次の予定を読み上げたのであった。

 ――ちなみに――
「……だ、誰か血を……
 ああ、パトラッシュ……僕疲れたよ……」
「……んん……お? 会議中寝てしまったみてぇだな。ふぁ〜下らん会議で毎回毎回……って!!
 なんで誰もいぬぇーんだよ!! 終わったんだったら起こせ!! 屑が!!」
 失血しすぎで意識が朦朧としているシンクと、見事に忘れ去られたアッシュだけが会議室に残されたのであった。
181〜アリエッタの子育て奮闘記〜(6/15):2006/03/12(日) 03:49:49 ID:UQUpYh0s
>>180

 るなりでーかん
 スノーとほんぶをおさんぽです。
 スノーは、アッシュのながいかみがきになるみたいで、すがたをみかけると、いつもとびついてこまります。
 でも、スノーとアッシュはなかよしさんです。いつも、けんふりまわしてあそんでくれています。

「屑がぁぁぁ!! 剣の屑にしてやるぅぅぅ!!」
「あぅん♪」
 アッシュが声をあげればあげるほど、スノーははしゃいで襲い掛かっていく。
 さすがに魔物だけあって、動きは素早い。アッシュの剣を寸前でかわし、髪目掛けて突撃する。
「……いい遊び相手だな」
 遠くから、一人と一匹のじゃれあいを眺めていたラルゴが呟く。
「標的がアイツにうつってくれて助かったよ。それまでは、僕の仮面を執拗に狙うんだから」
 今までの苦労を思い出し、仮面を抑え、ため息を一つ漏らした。
「そうだったな。……お、そろそろ時間か」
「そうだね。僕達も行こうか」
 食堂から良い香りがしてくる。もう昼食の時間なのだ。つまり……
「いくぜぇぇ!!」
「くぉぉーん」
 にらみ合い。どちらもぴくりとも動かない。
 しばしの時がすぎ……最初に動いたのはアッシュだった。
「くたばれぇぇ」
「スノー、ご飯……です」
 アリエッタの食事宣言に、スノーは尻尾を振って彼女の元へと駆け寄っていく。
 そうすると、必然的に勢いあまったアッシュが地面につんのめる。
「アッシュも……ご飯……です」
 愛おしい地面との抱擁を楽しんでいる彼に、アリエッタは一言だけ呟くと、先に食堂へと向かった。
「……くっ……3勝12敗……か」
 悔しそうに呟いた彼の言葉に、誰も気がつくことは無かった。
182〜アリエッタの子育て奮闘記〜(7/15):2006/03/12(日) 03:50:58 ID:UQUpYh0s
>>181

 しるふでーがん
 スノーもおおきくなって、アリエッタといっしょのベットでねるのはむずかしくなりました。
 だからディストがスノーのおへやをつくってくれました。
 でも、おうちより、そらとぶいすのほうがすきみたいです。

「………………」
 隙あらば襲おうとしている瞳。彼はただ無言でそれを睨み付ける。
「………………」
 それ――スノーが一歩、また一歩と歩み始める。まるで獲物を狙っているかのように。
「またやっているのか」
 相変わらず、遠くからその様子を見学しているラルゴが呟く。
「標的がころころ変わるね。今日はディストの椅子か」
 同じく、第三者としてその光景を眺めていたシンクが答えた。
「昨日はアッシュに襲い掛かっていたけど……彼どうしている?」
「ああ、『23勝75敗だ』とか呟きながら、ベットで不貞寝しているぞ」
 スノーはどんどん成長していく。最初は両手で抱えられるほどだったが、今やディストの椅子の座を争えるほどの大きさになっていた。
 そう、現状がそうだ。
「……あなたには私が、美しい小屋を作って差し上げたでしょう。何が不満なのですか」
 魔物に言葉が通じるとは思いもしないが、一応は語りかけてみる。
 だが、やはりディストの言葉に耳を貸すこともなく、スノーの視線は空飛ぶ椅子に釘付け。
 尻尾を振りながら、その椅子の角度、距離、高さを目測で計算し、構える。
「ちょ……その姿勢は……ま、待ちなさい! お望みならば同じようなものをつくって差し上げますから!」
「くぉぉーーん♪」
 ――説得もむなしく、スノーはディストに――いや、ディストの椅子に飛び掛り、見事、玉座を手に入れたのだった。
 地面に墜落したディスト。誇らしげに椅子に座るスノー。
「……スノー。怪我しないよう気をつけて……です」
「怪我している私は無視ですか! ねぇ、無視ですか!! 泣きますよ。ええ、泣きますからね」
 その日、飼い犬……もとい、飼い狼に、安息の地を奪われたディストの叫び声が、オラクル本部に響き渡ったのであった。

183〜アリエッタの子育て奮闘記〜(8/15):2006/03/12(日) 03:52:05 ID:UQUpYh0s
>>182

 のーむでーかん
 あたたかくなってきたので、スノーといっしょにピクニックにいきました。
 ラルゴとシンクもいっしょです。おべんとうももってきました。
 にもつはラルゴがもってくれたけど、ちょっとおもそうでした。

「ラルゴ、無理しないほうがいいよ」
 珍しく、相手を気遣う姿をみせるシンク。
 それもそのはずだろう。三人のお弁当、飲み物はもちろん、スノーの餌まで入っているのだから。
 スノーも拾われて約半年。すくすくと大きくなり続け、今や、アリエッタとシンクを背中に乗せても平気なぐらいに成長した。
 餌は身体に見合った分だけ。そうすると、大量の生肉を必要としてくる。
 ウサギ10羽、ブウサギ2匹、ウォント3匹、マグロ5尾、豆腐三丁。一度にコレくらいは食べるのだ。
 それに加えて、途中で食べるおやつも含めれば、相当の量になってしまう。
「……ぐ、だ、いじょう……ぶだっ!!」
 そうは言いつつも、額に血管が浮き出て、目は血走っている。
 そんな姿をみれば、どんな他人に興味の無い奴でも、労わりの声をかけたくなってしまう。
「……ラルゴ……ここでご飯する……です」
 アリエッタも心配のあまり、昼食を早める提案をした。
 だが、ラルゴは笑顔をどうにか浮かべ、荷物を背負いなおす。
「まだ大丈夫だ。……も、もう少し上で食べるんだろう。
 ここの渓谷には、花が咲き乱れる場所が……く、あって、綺麗らしいではないか」
「……そんなに言うんだったら、止める義理は無いけど。
 無理して倒れても、助けないからね」
 呟くと、シンクは襲い掛かってくる魔物たちを払いのけつつ、先に進んでいった。
 アリエッタの話し合いで納得してくれる魔物も多いが、そうもいかないのが世の常。
 降りかかってくる火の粉を、拳一つで乗り越え、一同は頂上を目指し、歩き続けたのであった。
184〜アリエッタの子育て奮闘記〜(9/15):2006/03/12(日) 03:52:51 ID:UQUpYh0s
>>183

「……綺麗……です」
 眼下に広がる光景は、まさに絶景だった。
 見渡す限り花畑が広がり、切り立った崖の向こうは広い世界。

 その光景に、ラルゴもため息を漏らす。今までの疲れが一気に取れるような美しさだった。
「ああ、綺麗だな……」
「うん……綺麗だね」
「くぅ〜ん」
 ただ、三人と一匹は美しき光景に見とれ……
 ――きゅ〜
 誰かのお腹の虫の声に、顔を見合わせ笑いあう。

 ラルゴがお弁当を広げる。
 いびつな手作りおにぎりを差し出すシンク。
 美味しそうにお弁当をほおばるアリエッタ。
 スノーはブウサギの生肉をアリエッタに差し出す。慌てて二人に止められたりもした。
 笑い声が響く。
 おそろいの花冠を作ってみたり、大きな空を眺めてみたり……

 幸せな時間。
 幸せな日。
 だが――それは長く続かないことを、アリエッタ以外は気がついていた。
 もうすぐ夏。
 ――別れの夏。それは確実に歩み寄ってくる。
 だから――その日まで。
 アリエッタが喜ぶことをしてあげよう。
 皆の思いは一つであった……
185〜アリエッタの子育て奮闘記〜(10/15):2006/03/12(日) 03:53:34 ID:UQUpYh0s
>>184

 しゃどうりでーかん
 スノーがげんきないです。
 スノーがくるしそうです。
 スノーが。スノーが。スノーが……
 ごめんなさい。アリエッタ、もうなにかいていいかわからないです。


「スノー! スノー! スノー!!」
 アリエッタ……母の声にスノーは首を上げる。力なく一声鳴くと、また床にへたり込む。
 ――春が過ぎ、気温は徐々に上昇し始めた。優しかった日差しも、日に日に厳しさを増していく。
 夏が近づくにつれ、スノーの元気は失われていった。
 元来、アイスウルフは寒い地方に生息する魔物。火山が近いダアトに存在すること自体、かなり無理なことなのだ。
 食欲もなくなり、毛並みもぱさぱさ。今はもう、立ち上がることすら困難となってしまった。
 しかし、アリエッタの声にのみ、一生懸命に反応しようとするが、それは逆に痛々しく感じるものがあった。
「くぅ〜ん……」
「いいから! 起きなくても……いいよ! アリエッタ、ここにいるから。ここにいるから!」
 懸命にお世話をするアリエッタの姿。誰もが声をかけたいと願うが、かける言葉すら見つからない。
 いや……かけなくてはいけない言葉はある。それがスノーを助ける唯一の方法だ。
 だが、その言葉を発すれば、アリエッタを悲しませてしまう。
 いや、きっとアリエッタ自身もわかっている。
 だから、誰も声をかけられない。
「…………辛いもの……ですね」
 誰かは、スノーに傷つけられた鼻の頭を軽くなで
「…………ああ…………」
 ある者は、自分の髪を玩具にしていた頃のスノーを思い出し
「…………優しさ……か」
 『優しさ』と『冷酷』の意味をまざまざと見せ付けられ、苦悩するものもいる。
「…………もう少し……時があれば……」
 幼きものの辛さを、軽減する術を知らぬことに悔いる者。
「…………花は散る定め……か」
 あの日見た花が、どこか寂しく思え、仮面を抑える。
186〜アリエッタの子育て奮闘記〜(11/15):2006/03/12(日) 03:54:26 ID:UQUpYh0s
>>185

「スノー! スノー……スノー……ぐす……すのぉ〜」
 呼びかけに嗚咽が混じり始める。あまりに切ない声。
 誰もが耳をふさいでしまいたくなる声。
 だが、彼女を本当に思うからこそ、彼女の声を聞き続けなければならない。
「アリエッタ……」
 ラルゴが決意し、スノーを助ける言葉を発しようとした瞬間。
 あの者の手によって静止させられる。
 鋭い光をたたえた男……ヴァンだった。
「……ラルゴ。……私が担う」
「……総長……」
 泣き崩れる彼女の元へと、確実に歩みを進める。
 目を少しだけ開けるスノーの頭を、大きな手で優しくなで……冷たい声ではっきりと告げる。
「アリエッタ。アイスウルフの保護ご苦労だった。
 これより、飛晃艇によってアイスウルフの搬送を行う。目的地はロニール雪山だ」
 ――その宣言はスノーを助ける唯一の方法。
 ――その方法はスノーとアリエッタの別れ。
「嫌! 嫌! 嫌! 何で! 何でアリエッタとスノーを引き離すの!! アリエッタはスノーのママなんだから!!」
 必死になってわが子を渡さぬよう、スノーを抱きかかえる。
 ――その行為はスノーの命を縮める結果になろうとも……溢れる感情を抑え切れなかった。
 どこか寂しげに一瞬だけ微笑むと、ヴァンは彼女に背を向ける。
 淡々と部下に命令を下す。感情を出さぬよう。
「命令に背く第三師団長アリエッタの身柄を拘束せよ。後に魔物の保護」
 総長の命令は絶対のもの。そして、その命令は他の者にとって救いの一つ。
「すまない……アリエッタ」
「嫌!! 嫌い! 嫌い! ラルゴ嫌いぃぃぃっ!! 総長も大っ嫌いぃぃぃっ」
 ラルゴは、爪を立て抵抗する小さな存在を優しく抱えあげる。
 腕に噛み付かれようとも、絶対に離しやしない。そんな傷よりも、アリエッタはもっと深く傷を負っているのだから。
 兵士達によって、大きな白い魔物はどこかへ連れて行かれる。
「スノー!! スノー!! スノー!! すのぉぉぉー!!」
 姿が小さくなっていく「子」の姿に声がかれるまで叫び続け……
 ――悲痛な叫び声と泣き声はオラクルにずっと響き渡っていた――
187〜アリエッタの子育て奮闘記〜(12/15):2006/03/12(日) 03:55:16 ID:UQUpYh0s
>>186

「アリエッタ……別れはいいのか?」
 飛晃艇の一室でヴァンが問いかける。
「…………うっく……うぐ……」
 その問いに嗚咽だけ。彼女には答える気力もない。
 魔物の搬送が始まって数日が過ぎ、すでに雪山の上までたどり着いていてた。
 スノーは雪の冷たさに徐々に元気を取り戻し、今では食事も軽く平らげるぐらいだった。
 いつ魔物を解放してもよいのだが、ヴァンは命令を下さなかった。
 ――アリエッタが別れを覚悟するまでは。
「もう一度問う。別れを惜しむ時間ぐらいやる。どうするんだ」
 冷たい声。今、同情してはいけない。それはアリエッタにもスノーにも悪影響しか残さない。
「……アリエッタ……スノーと別れたくない……です」
 判っていても、どうしても別離の悲しみをもう味わいたくない。
 だから、別れをつげることができなかった。
 ――もう限界か……
 ヴァンは窓の外を眺める。外は珍しく雪が止んでいた。
 魔物を解放するには絶好の時だ。それに、これ以上、六神将達を本部から連れ出すこともできない。
 最後の決断をしかけた時だった。雪の合間から紫の何かが見えた。
 目をこらしてよく見てみると……
「――アリエッタ。外を見ろ」
 ヴァンの言葉に、溢れる涙をぬぐい、窓の外に視線を落とす。
 白い雪。その中にひときわ白い存在。紫の瞳をしたアイスウルフだ。
 飛晃艇の側を歩き回り、遠吠えで何かに呼びかける。
 魔物の言葉がわかるアリエッタにはわかった。それが何に呼びかけているかを。
「――スノーの……本当の……ママ……」
 ――我が愛おしい子。どこにいったの。愛おしい子、どこへ消えたの――
 謡うように寂しげに。遠吠えは何度も続く。
「……お前ならわかるだろう。引き離された悲しみを。失う悲しさを。
 ――ここにいるものは皆、何かを失っている。
 ある者は娘を。ある者は弟を。ある者は住む場所を。ある者は恩師を。ある者は存在を。
 ……そして、お前も失っただろう。愛すべき親と住む場所を。
 その悲しみを知っていて、お前はあの母親から奪えるのか?」
 優しく諭すヴァンの言葉に、一度大きくしゃくりあげ、涙をぬぐう。
「……スノーと……お別れさせて……です」
 ――決意。愛すべき「子」スノーとの別れ。
「ああ……よく言った……では……用意させよう」
 辛い決断をしたアリエッタの頭を、大きな優しい手がなで上げた。
188〜アリエッタの子育て奮闘記〜(13/15):2006/03/12(日) 03:56:01 ID:UQUpYh0s
>>187

「……スノー……お別れ……です」
 こみ上げる涙をどうにか抑え、笑顔で送り出そうとするアリエッタの姿。
 その光景があまりにも辛くて、あまりにも寂しくて……しかし、泣いてはいけない。一番泣きたいはずのアリエッタが泣くのを我慢しているのだから。
「くぅ〜ん……」
 只ならぬ空気を感じ取り、スノーはアリエッタの前から離れようとしない。
 鼻を擦り付け、甘えようとする。しかし、アリエッタの優しい手はスノーをなでようとしない。
「スノー……ママが待っている。早く帰る……ですっ!!」
「くぅ……」
 ――懐かしい柔らかい毛並み。それに触れてしまったら、せっかくの決意を失ってしまう気がして
「スノー!! アリエッタは!! アリエッタは……アリエッタはスノーが嫌いです!!
 だから、だから……早く消えてぇ……」
 ――精一杯の強がり。甘い誘惑を払いのけるよう、スノーに背を向ける。
「嫌い! スノー嫌いだから……アリエッタは嫌い……」
 ――そう言い聞かせないと壊れてしまう気がして……
「くぅ…………ん」
 寂しげに一つ鳴き声をあげると……スノーは雪山へと歩み始める。何度も何度も振り返りながら。


「――アリエッタ。もう姿は見えないぞ……
 よくがんばったな」
「……スノー、ママと会えた……です? ……スノー幸せそうだった?」
「ああ……幸せそうだった」
「……スノーが幸せならば……アリエッタも幸せ……です。でも、でも……」
「アリエッタに会えて、スノーは本当に幸せだな」
 優しいヴァンの声。それまで我慢していた涙が頬を伝い……
「……もう泣いてもいいぞ」
 その言葉を合図に……アリエッタは想いを涙へと代える。
 優しく包み込むヴァンの胸で……アリエッタは泣き続けたのであった。
189〜アリエッタの子育て奮闘記〜(13.5/15):2006/03/12(日) 03:57:10 ID:UQUpYh0s
>>188

 しゃどうりでーかん
 アリエッタはね、ほんとうはスノーのことがだいすきだよ。
 うそついてごめんね。スノー。
 ……またね。スノー……

190〜アリエッタの子育て奮闘記〜(14/15):2006/03/12(日) 03:58:05 ID:UQUpYh0s
>>189
 ――白い雪に身が呑まれる。仲間たちと一緒に。
 先ほどまで母の敵である者たちと戦っていたはずなのに。
 粉雪が視界をさえぎる。もがくが、仲間の姿を追うことはできない。
 声を張り上げる。手を伸ばす。だが、雪の流れの中では無意味だった。
 一瞬の出来事。荒い振動に一瞬意識を失った。
 目を覚ましても、辺り一面は暗闇。暗くて冷たい。
 手足の感覚が麻痺してくる。
 頭に浮かぶのは遠い日の記憶。
 ライガママとすごした日々。総長に拾われた日のこと。イオンについていた毎日。
 ――イオンの側にいられなくなった日。ライガママを……殺された日。
 …………六神将と過ごした楽しい時間。
 ――まだ死にたくない。
「……イオン様……総長……リグレット……ラルゴ……シンク……アッシュ……ディスト
 ……………………アニス」
 大切な人々の名を声に出す。しかし、その声は雪に吸い込まれて消えるのみ。
 口を開けば、冷たい雪が容赦なく押し寄せる。
 辛い辛い辛い。
 手を伸ばしても雪ばかりで……
「……アリエッタ……ライガママのところ……いくね」
 意識が朦朧とする。愛するものの側へと旅立ちの準備をした矢先……
 ――懐かしい声が聞こえた気がした。
 雪のように銀色の毛並みをして、暖かい瞳をした……アリエッタの子ども。
「クォーーン」
 今度ははっきりと聞こえる。
 一塩大きな遠吠えの後、小さな遠吠えが呼応する。多数のマモノの気配。
191〜アリエッタの子育て奮闘記〜(15/15):2006/03/12(日) 03:59:27 ID:UQUpYh0s
>>190

 懐かしい声が唄う。小さな母への想いを。愛する母を助けようと必死に。
 雪をかきむしる音。重い雪がアリエッタの上から取り払われていく。
 徐々に視界に光が戻ってくる。黒い鼻が、アリエッタの上に乗っかっていた雪を押しのけ、光を作り出した。
「くぅ〜ん」
 ――やっと見つけたよ。アリエッタママ――
 幼い頃と同じように、鼻先を彼女へと摺り寄せる。雪を押しのけたせいで鼻先がとても冷たい。
「……スノー……? スノー……」
 感覚が麻痺した腕をどうにか掲げ、銀色の身体に触れようとする。
「きゅ〜んくぅ〜」
 ――アリエッタママ、僕、言い忘れた事があったよ――
 銀色の身体は、腕に擦り寄り、懐かしい感触に紫色の眼を細める。
「ぐるるるるぅ……」
 ――アリエッタママ、僕はね、ママの事、大好きだよ――
「アリエッタも……アリエッタも……」
 溢れ出す涙をぬぐわずに、銀色の柔らかい毛の中へ顔を埋もれる。

 もう言葉はいらない。
 それは本当の母と子と成りえたのだから。
 血が繋がっていなくても……


 
 のーむりでーかん
 アリエッタがスノーをみつけた。 
 こんどはスノーがアリエッタのことみつけてくれた。
 ひどいこといったのにみつけてくれた。
 スノー……ごめんね。
 ううん、ありがとう。だいすきだよ。スノー。アリエッタのたいせつなこども……
192名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 05:22:26 ID:IaD2UN+A
乙!
アリエッタがメインのストーリーは中々に新鮮でした
193名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 06:17:21 ID:zfKMlU/q
グッジョブ!
スノー。・゜・(ノД`)・゜・。
194名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 08:26:51 ID:qrySeKuy
グゥゥゥジョォォォヴゥ!!!
そして総長かっこよすぎ
また泣いた(ノ_・。)
195名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 10:11:25 ID:ckvfIWkL
俺はこういうのが死ぬほど好きなんだ屑がっ!!!!!
心からGJ!!!!!
夜勤明けに帰ってきていきなりええもん見せてもらいました。
ロニール雪山の救出劇の伏線になってるトコも上手!
196名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 10:39:40 ID:+m+NFoOX
うぉぉおお…もう…言葉見つかんねー……
文章でここまで泣いたことない…おまけに俺の弱い動物ネタ…しばらく泣かせてくれ…
。・゚・(ノДT)・゚・。
197名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 12:39:12 ID:dGq99+dh
シンクモノのSSを一本、これより投下します

注意事項として、一点
アリエッタのお供に対する正確な呼称が解らなかったので、此方で勝手に名前をつけました
ご了承ください
198ヴァ組のシンク〜その一日〜 1:2006/03/12(日) 12:46:29 ID:dGq99+dh
朝が来た。いつも通りの変わらない朝。陽光は空虚なボクさえ、隔てる事無く祝福してくれる。朝は嫌いじゃない

 朝起きて、先ずやる事は洗顔だ。ボクは、鏡の代わりにひび割れた壁が広がる洗面所で、手早く済ます――鏡なんて気の利いた物は、割り当てられた部屋で向えた最初の夜に、砕けて散った
 だってアレには『ボク』が映らないから。鏡なんて大嫌いだ
 洗顔が済めば可及的速やかに仮面を付ける。ボクの顔は、外部に漏れ出てはいけないモノだから
 特にアリエッタにばれるのだけは、何としても避けなければならない
 それが終われば、ボクはパジャマを脱ぎ、与えられた服に着替える。パジャマは丁寧に畳んでタンスの奥へ。参謀総長昇格祝いに、とアリエッタが買ってきてくれた物だ
 ライガのアップリケが其処彼処に見られるのが少々アレだが、折角の頂き物だ。この身が朽ちるまで着ていたい――否、叶うならばこのパジャマごと、プラネットストームへと溶けていきたい

「あ、今日は……」

 カレンダーに目をやれば、午前十時から各師団長を召集しての定例会議。前回の会議は何を話しただろうか?
 確か『鶏卵に鴨肉を使った場合、それは他人丼に成り得るのか?』だった気がする。ではその前は? どうでも良すぎて覚えていない
 そう、どうでも良い。会議の内容なんてどうでも良い事だ。重要なのはボクにも仕事がある、という事
 六神将としての仕事は、ボクが『ボク』として生きている、と実感できる時間だ。だから、嫌いじゃない
 今日の予定を確認した後は、食堂へ向かう。幾らボクがボクを『空っぽ』と自嘲しようと、胃の中だけは満たさなければならない
 毎度毎度思う事だが、空腹神経の劣化したレプリカって居るのだろうか? ディストあたりに聞いてみようとは思うんだけど……
 食堂に着けば、室内の隅にいつもの姿が確認できた。流石にアレに声をかけるのは気が引ける
199ヴァ組のシンク〜その一日〜 2:2006/03/12(日) 12:47:46 ID:dGq99+dh
>>198続き

「おはよう、アリエッタ」
「あ、シンク……おはよう」

 いつもの様に五百ガルドのモーニングセットαを手にして、いつもの様にさり気ない挨拶と共にアリエッタの真正面に座る
 彼女はいつもの様に顔だけで構成された、レプリカンティスの様な人形を膝に乗せ、いつもの様にお供のライガとフレスベルグと一緒に、食事を取っていた
 そして、修練場の使用時間だの、会議に使う資料の持ち出しだの、他愛もない会話がいつもの様に交わされる。やっぱり朝は、嫌いじゃない

「おはよう、だ。屑ども」

 どんな挨拶だよ、と毎朝思う。低血圧なのか地なのか知らないけど、あの挨拶に返す騎士団員なんて、食堂を埋め尽くす中でも一人としていない。まぁ、当たり前だけど
 それは自分でも解っているのか、無反応の騎士団員達をすり抜けて、ワンランク上のモーニングセットβ(六百五十ガルド)を手に、此方へと向かってくる
 相変わらずの上から見下した様な面構え――アッシュの額は今日も広かった

「おい、アリエッタ。其処の邪魔なブタザルを退けろ」
「えぅぅ……ブタザルじゃ無いモン……」
「……ヒデ、でしょ。まだ憶えられないのかい?」
「! シンク……憶えててくれたんだ……」

 アッシュの横柄な言葉に泣きそうな顔が、ボクの助け舟でパッと華やぐ。これが良い。やっぱりこの笑顔は良いものだ。これだけで、アリエッタの連れ回る二匹の名前を憶えた甲斐が有る
 まぁ、実際には不思議と憶え難い名前だから、仮面の裏にメモっといたんだけど……そんな事はおくびにも出さずに、口元をへの字に結ぶ

「仲間への義理立てだよ。それよりアッシュ、朝からボク達に突っ掛かってこないでくれる?」
「席が無ぇんだ、しょうがねぇだろ。それに此処は人間の食堂だぞ」
「アッシュの意地悪ぅ〜……」
「席ならばディストの隣が空いてる。其処へ行ったらどうだ?」
「チッ……解った、俺が悪k……おわぁ!! リリリリ、リグレットォ!?」
200ヴァ組のシンク〜その一日〜 3:2006/03/12(日) 12:48:59 ID:dGq99+dh
>>199続き

アッシュの絶叫で気付かされるリグレットの存在。いつもの様にすまし顔で、フレスベルグに朝食のパンを分けている彼女には、毎朝驚かされる
 何せアリエッタへの挨拶の直後に現れたり、食器を片そうと席を立った瞬間にボクの席に座っていたり、と兎に角一貫性が無い
 ただ、現れるのは必ずアリエッタの傍で、よくアリエッタのお供に餌を与えている、という事だけは一貫していた。カワイイ物好きの鉄面皮、というのは最早周知の事実だ

「お〜、よしよし。クルヨはカワイイね〜」
「リグレット…………ロザンナ……です」
「む、そうだったか? すまない」

 ……ただ、やはり彼女でもヒデとロザンナ、という名前は憶え難いらしい。と、いうより何故かイクヨとクルヨとして認識しているフシがある
 面妖な話だが、ボクの記憶力が劣化している訳じゃない、と認識できるから黙っておく

「おお? 六神将が揃い踏みとは、珍しい朝だな。お前達、おはよう」
「あ、ラルゴ。おはよう……です」
「今日は私の方が早かったな」
「ケッ、残念だったな。席ならこのブタザルどもの所為で空いてねぇぞ」
「…………オハヨウ」

 出たよ、真打ち。この朝っぱらから溢れ出る父性に、アリエッタは弱いみたいだ。ボクにもラルゴくらいの貫禄があれば良いんだろうけど、こればかりは人が歩んできた経験則が醸し出すものだからなぁ
 実年齢二歳のボクには土台無理な話、という訳だ。そんな面白くなさから、つい渋面になる。まぁ、それも仮面のお陰でばれる事は無いけれど――この仮面、割と役に立ってくれるんだなぁ

「ハハハ、まぁそうむくれるな、アッシュ。アリエッタ、すまんがこのチャゲとアスカを退けてはもらえんか?」
「ヒデとロザンナ!」

 やっぱりラルゴも憶えてなかったみたいだ。いい気味だけど、釈然としない
 ええと……ヒ、デと……ああ、そうだ。ヒデとロザンナってどうしてこう憶え難いんだろう

「此処に総長が居れば、完璧だったんだがなぁ」
「……ソウダネ」
「ああ……そういえば、伝達事項があったな。会議の時間だが、一時間遅れる事になった」
「は? 何で?」
「閣下の体調が優れなくてな。では、各自遅れる事の無い様に」
201ヴァ組のシンク〜その一日〜 4:2006/03/12(日) 12:50:02 ID:dGq99+dh
>>200続き

何かと思えば、勝手な話だ。まぁ、たまご丼ばかり食べてれば、体調不良を起こしても不思議じゃないね……とは思うけど、ヴァンもアレで愚鈍じゃない
 最近は栄養バランスを考慮したたまご丼を食べている様だ。と、すれば体調不良の原因は…………あの、ティア・グランツとかいう妹の事かな?

「あ、おいリグレット! ヴァンは今何してるんだ」
「………………閣下はまだ寝ておられる」
「もう九時だぞ! 奴は、遅くとも日の出と共に目を醒ます……本当の事を言え!」
「………………」

 五月蝿い男だ、アッシュは。何をそんなに怒っているんだろう? でも、リグレットの方も虚言だったみたいだ

「言えないか? 言えないだろうな! 今、思い出した! 俺が貸した『テイルズオブジャビス』をやっているな!?」

 …………何言ってんの、この人? この人、何言ってんの?

「アッシュ、クリアもせずに貸したお前にも、問題はあるだろう?」

 こっちも何言ってんの? そういう事じゃないでしょ? っていうか、アッシュの言ってる事って本当なの? だとしたら由々しき問題だよ、これは

「アホ! そういう事じゃねぇ!! 仕事に支障を来すなんざ、由々しき問題だろうが!!」
「来してなどいない。閣下の仕事は私がこなしている。故に、一切の心配は無い」
「その総長閣下がお飾りになってる事が、由々しき問題だっつってんだよ!! ツベコベ言ってねぇで返す様に伝えとけ!!」
「前向きに検討しておく」
「俺のゲームだぞ!! さっさと返しやがれ、この屑がぁぁ!!」

 喚き散らすアッシュを余所に、リグレットは行ってしまった。相変わらずカワイイものとヴァン以外には淡泊な女だ

「畜生! しょうがねぇ……ジャビスが返ってくるまでは『テイルズオブマジカルマリンランド』でもやってっか。じゃあな、お前ら」

 アッシュも行ってしまった……っていうかヴァンもアッシュも、仕事をしてほしい。上役や同僚がこんなんだから、このボクまでが要らないとばっちりを喰うんだ

「やれやれ……じゃ、ボクもそろそろ行くよ」
「シンクも……?」
「ああ、会議までは時間もあるし……あの二人の仕事分、余裕を作っとかないとね」

 そう言って、足早に去る。リグレットがヴァンの仕事もやっているなら、立場上あのデコッパチの仕事がボクに回ってくるだろう事は、想像に難くない
 さっさと今日の会議の資料を纏めておかなきゃ、今夜は眠れそうも無いって事だ
 全く……幸先の悪い事この上ない朝だよ。そういえばディストの奴、一言も喋ってないな……別に良いけどさ
202ヴァ組のシンク〜その一日〜 5:2006/03/12(日) 12:51:53 ID:dGq99+dh
>>201続き

「それでは、これより定例会議を始める」

 ヴァンの言葉で厳かに始まる定例会議。面子はまぁ、言わずもがなの六神将とそれを束ねる主席総長……なんだけど、アッシュの機嫌が悪い悪い
 今にもヴァンに喰いかかりs

「おい、ヴァン! その前に聞きたい事がある!!」

 喰いかかっちゃったよ、この人

「テメェ、ジャビスはまだクリアできねぇのか!?」
「今少し待て、アッシュ。もうじき終わる。そうすれば、またお前の元に返せるというものだ」
「ったく、そればっかだな。ってか何処まで進んでんだ?」
「フム、これから深淵のパプリカ施設へ行って、アンノウンのパプリカンティスを屠ろう、という所だ」
「それ二周目行ってるじゃねぇか!! クリアしたなら返せよ!!」
「黙れ、アッシュ。閣下はジャビスを極めたい、とお考えなのだ」
「俺はまだクリアしてねぇっつってんだろう、この屑がぁ!!」

 会議の前から置いてけぼりのボク達。ディストは復讐日記をつけ始めてるし、ラルゴは娘の写真を取り出して鼻の下を伸ばしきっている
 アリエッタなんか……ええ、と……あ、ヒデとロザンナと戯れ出してる始末だ。このままでは昼食がたまご丼に決定してしまう。それは嫌だ

「総長もアッシュもその辺にしたら? 今日の会議を終わらせない事には、ボク達も他の仕事が出来ないんだからね」
「む、そうであったな。いや、総長の立場にある私がこれでは、他の者に示しが付かんか」
「私も少々軽率でした、閣下。それでは本日の会議に入る」
「ブツブツ……クソッ、いつもコレだ。いつだって俺が貧乏籤を引かされやがる……屑が。ブツブツ」
「本日の議題はコレだ」

〜第六師団長カンタビレについて〜

「いつも会議に顔を出さない、幽霊師団長カンタビレについて、皆の意見を聞きたく思う」

 こうしていれば、ヴァンも普通に主席総長としての貫禄があるね。やっぱりあの鬚の所為かな?

「カンタビレ……アリエッタも、名前しか知らない……です」
「いつもいつも思うんですが、本当に実在する人物なんですか?」
「いや、幾ら『来るもの拒まず』の神託の盾騎士団でも、架空の人物を師団長に据える真似はせんだろう」
「でも、誰も知らないってのも気味の悪い話だよ。参謀総長のボクでさえ、顔も見た事無いんだから」
「おい、ヴァン。具体的にこのカンタビレって奴はどういう奴なんだ?」

 ああ、アッシュがまともな質問をしている。だけど、これは確かに必要な質問だ。ボクの纏めた資料も、所詮はカンタビレの履歴書と戦績だけな訳だし
 しかもこの履歴書、お茶でも零したのか顔も生年月日も、性別さえも滲んで判別できない

「いや、私も見た事は無い」
「「「「「ええぇぇ!!??」」」」」

 各師団長を取り纏める総長の言葉とは思えない。ゲームのやりすぎで脳味噌まで乖離しちゃってるのかな?
203ヴァ組のシンク〜その一日〜 6:2006/03/12(日) 12:53:23 ID:dGq99+dh
>>202続き

「お前達、落ち着け。決して閣下の脳味噌が、ゲームのやりすぎで乖離している訳では無い」
「しかし、主席総長が顔も知らないというのは、些か問題があると思いますがねぇ」
「その為の会議だ。同じ師団長というならば、私達の方が顔を見ている可能性がある。因みに私は見ていない」
「あ……アリエッタ、第六師団が使ってる時の修練場を、覗いた事ある……です」

 流石はアリエッタだ。威風堂々と役立たない事を口走ったリグレットとは、一味も二味も違う

「でも、第六師団ってオラクルでも一番の大部隊だから……人が多すぎて、顔が見えなかった……です」
「なんですか、それは! 全然意味ないじゃないですか!!」
「五月蝿いよ、ディスト。アンタこそ不必要に椅子で浮いてる癖に、顔も見てないんだろう? アリエッタを責める権利なんて無いね」
「まぁ、落ち着けシンク。しかし、ますます不気味なものだ。同じ師団長でありながら、一切の素性は知れない。だが、アリエッタの話を聞くに、存在は証明されている様だ」

 確かに。修練場の使用には師団長の許可がいる。アリエッタが修練場で第六師団を見ていたならば、それはカンタビレが実在する何よりの証拠だ
 それにつけても、ラルゴの父性はボクにも効くのかな? ディストのバカな発言でイラッと来てた頭が、スッと冷めていくのを感じてとれたけど。それはそれで、釈然としないものがある……
 っと、そういえばアッシュがやけに静かだと思ったら、随分真顔で考え込んでるね。らしくもない

「どうしたの、アッシュ? 何か、思い当たるフシでもあるのかい?」
「いやな……もしカンタビレを見つけたとして、だ。その後、俺らの呼び名ってどうなるんだ?」
「そういえば……カンタビレが居れば、六神将なのに七人居る事になりますねぇ」
「フム……なるほど、それは考えていなかったな。ならば、この場で新たな呼び名を決めてしまって良かろう」

 まぁ、確かに。今必要な事とは思えないけど、どのみちカンタビレだって師団長の座に居る者だ。定例会議に出席しないなんて良い訳が無い
 ならば、今の内に新しい呼び名を決めた方が良案かもしれない――って言うか、七神将でも良いと思うんだけどね。もう皆、マジになって考え始めちゃってるからさ……

「じゃ、ついでに決めちゃうけど……何か、案はあるかい?」
「七、と言う数字に因んで『ラルク・○ン・シエル』というのはどうか?」
「大却下に決まってる。大体、それパクリじゃないか」
「『セブンスフォニマーズ』ってのは? イケねぇか?」
「アンタとボクしか居ないだろ! あ、いや、カンタビレもそうかもしれないけどさ……皆がそうじゃないならダメだって!」
「『七福神』」
「別に福は呼ばないよ!!」
「『一週間ズ』……とか」
「ダ! ……あ、や、今一歩パンチが足りないかな」
「フム……『七転抜刀斎』」
「一人じゃないか!!」
「『華麗なる薔r「ってか、『七神将』で良いんじゃないの!?」
「「「「「いや、それはダメ(ムキー! 私にも喋らせないさーい!!)」」」」」

 うわ! ハモられたよ!! それもヴァンやアリエッタにまで……何でそんな事拘るんだろう?
 そして、ボクは何故こんなにもツッコミ役なのだろう?
204ヴァ組のシンク〜その一日〜 7:2006/03/12(日) 12:54:29 ID:dGq99+dh
>>203続き

「フム……まぁ、すぐには良い案など浮かぶまい。『六神将』とて私が七日七晩、たまご丼も食わずに考えたものだしな」
「その様な苦労話があったとは……閣下のお心遣いに、この魔弾のリグレット、涙を禁じ得ません」

 なんか、リグレットの発言が段々ゴマスリじみてきてる気がする……某社主と局長、みたいな?

「なら、どうするのさ? って言うか、よく考えたらボク達カンタビレの、何について話すつもりだったんだい?」
「有り体に言って素性だな。性別、年齢、クラス……二つ名も良く解っていないのだ」
「二つ名も……」

 また、アッシュが考え込みだしたよ。スッゴイ嫌な予感がするね

「「「「「「……決めちまうか!」」」」」」

 またハモった!! 二つ名なんかよりもっと大事な事あるだろう。っていうか素性の知れない人間の二つ名なんて、どうするつもりなんだよ……もう、そんな事言える空気じゃなくなってるけど
 ―――………皆ヒマなのかな? もしかして、忙しいのってボクだけなのかな? それよりも、コレも仕事と割り切るしかないのかな?

「じゃあ、カンタビレの二つ名について、一応意見を募るよ」
「出来た……です。『幽霊のカンタビレ』」
「……いや、それじゃカンタビレ自身が幽霊みたいじゃないか」
「『死神カンタビレ』」
「アンタでしょ、それ! いい加減認めなよ!」
「『いつも来ないカンタビレ』」
「それは二つ名じゃない!!」
「『幽幻のカンタビレ』! 今度はイケr「カッシェルだよ!!」
「『眩惑n「セルバ○テス! ってもう作品から違うじゃないか!!」
「『七転抜刀斎カンタビレ』」
「しつこい!! 全然上手くないからね!!」
「シンク……さっきからツッコんでばかり……です」
「えっ!!?」

 アリエッタからの想定外のツッコミ。それは、この場においてボクの反応こそ誤りである、と言っているかの様だ……だって、皆して頷いてるもの

「先程からの華麗なるツッコミは、賞賛に値しますが……」
「お前も何か案を出さなきゃ、屑以下だぜ?」
「シンク……この私が直々に聞く。カンタビレの二つ名、何か案を出してみよ」
「ええぇぇぇ…………ぁ…ぅ……」

 エライ事になった。絶対ボクの反応こそが正しいのに……
 正しい筈なのに、今ボクの周囲には敵しか居ない。多数決は、時に残酷な事実を突きつける
 って、冷静に分析してる場合じゃない。何か考えなければならない
 何か、何か、何か何か何か何か何か何か何か何か…………――――

「ぁ…………ば……『薔薇のカンタビレ』……とか」

 言ってしまった。うわー、ディストが凄い形相になってる……まぁ、ディストだからいいけど。それより問題なのは、このやっちゃったなっていう空気だよ
205ヴァ組のシンク〜その一日〜 8:2006/03/12(日) 12:55:40 ID:dGq99+dh
>>204続き

「な、何……? この空気」
「いや、威勢良くツッコミ入れてきた割には、大した事言ってねぇな、と思ってよ」
「ボ……ボクが悪いのか? ボクは……ボクは悪くないよ! だって、総長が言ったんだ……そうだ、総長が言えって! こんな空気になるなんて思わなかった! 誰もツッコんでくれなかっただろ!! ボクは悪くない! ボクは悪くない!!」
「…………アッシュ?」
「……部屋に戻る。此処に居ると、バカな発言にイライラさせられるからな」
「何だよ!! ボクは二つ名を考えただけなんだぞ!!」
「変わっちまったなぁ……参謀総長になってからのお前は、まるで別人だ……」
「ア、アンタ達だって同じレベルだったじゃないか!! ボクばかり責めるな!!」
「確かにお前の言う通り、我々は同レベルだ。だがな……」
「閣下。この様な最低な輩は、放っておいた方が良いです」
「わ、悪いのはヴァンだ! ボクは悪くないぞ!! なぁ、アリエッタ……そうだろう?」
「シンク……あんまり幻滅させないで……です。少しは、ボケられる所もあるって、思ってたのに……アリエッタがバカだった……です」
「……ど、どうしてだよ! どうして皆、ボクにツッコまないんだ!!」
「シンク……元気を出してください」
「だ、黙れ! アンタに何が解る!」
「私も……私も理不尽にハブられますから……だから、シンクの気持ち、解りますよ」
「アンタなんかと一緒にするな! アンタなんかと……うぅ………って、やってられるかぁぁぁぁ!!!!」

 結局、皆居なくなっちゃったよ!! 時計を見れば、とっくに昼食の時間だし!! さっきまで凄い形相のディストは、哀れみの目を向けてくるし!!
 感じ悪ッ!! ってか、胸クソ悪ッ!! 最悪の終わり方だよ、コレ!!
206ヴァ組のシンク〜その一日〜 9:2006/03/12(日) 12:56:42 ID:dGq99+dh
>>205続き

結局、あの後ヴァンと昼食時間がかち合った為に、六神将のランチは全員たまご丼になってしまった。そういえばディストは、相変わらず指定席を温めていたっけ
 予想通り、特務師団の仕事が回ってきた所為か気付けばもう、就寝時間だ。ヴァンとアッシュは、今頃ゲームをしている頃だろう。もしかしたら、ヴァンの所にはリグレットも居るかもしれない
 ラルゴはきっと娘の写真に、まじないじみた祈りを捧げている事だろう。ディストはどうせ明日まで徹夜に決まってる。アリエッタは……彼女は、一寸想像つかない
 なんて事、考えていたら――

「……シンク? まだ起きてる?」
「!! ちょ、一寸待って! 今、開ける!」

 ドアの向こうから突然、アリエッタの声がした。これにはボクも驚いた。当たり前の話だが、就寝直前故に仮面を被っていない。このままアリエッタに会えば、彼女が発狂する事は必至だ
 大急ぎで仮面をつけてドアを開けてやると、フレスベルグのアップリケが少々アレなパジャマ姿のアリエッタが、一人で立っていた。どうもお供は、既に夢の世界らしい

「どうしたのさ、こんな時間に」
「あの、会議の事……です。悪ノリし過ぎて……」
「それは、お互い様だろう。大体いつもあんな感じじゃないか」

 そう、それが六神将のやる事か、と誹りを受けそうだが、大体あんな感じなんだ。最も、今日のボクのポジションは、アッシュかディストが担当している訳だけど

「寝なよ。明日の合同演習、第一師団とタタル渓谷まで行くんだろう?」
「うん……でも、アリエッタは凄く悪い事したと思ってるから、シンクに謝る……です」

 やれやれ、良い子ちゃんな事だ。それに――

「律儀だね、いちいち。アッシュ達にも、毎回やってるのかい?」
「? アッシュ達は、あれが当たり前だと思ってたけど……謝りに行かなきゃいけないかなぁ?」
「全ッ然」

 純粋で天然な彼女の疑問には、即答してやる。そして、もう一度寝るよう言ってやると、アリエッタは小さく笑って『おやすみ』と言い、自室へ戻っていった
 ボクはベッドに入り、少しだけ考えた
 毎日を生き抜く事にのみ費やしてきただろう、獣同然の彼女
 思いやりなどとは無縁の世界で生きてきた彼女を、人間に昇華させたのは誰であったろうか?
 言の葉で意思を伝え、言の葉で意志を知る事が当たり前の人間の世界から、零れ落ちてしまった彼女に手を差し伸べたのは誰であったろうか?
 もしかして――
 もしかして、ボクは――そんな血塗られた世界に住む彼女を、厭わずすくい上げた導師を
 人として接し、人として育てた導師イオンのレプリカである事を
 『誇り』に思って、良いのかもしれない

 ――思考が微睡み始めた時、ホンの少しだけ、空っぽの自分が満たされた様な気がして、ボクは微笑んだ
 きっと明日もまた、嫌いじゃない朝が訪れる事だろう


                                            〜ヴァ組のシンク・完〜
207名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 12:59:52 ID:dGq99+dh
投下してみると、予想に反して長くなってしまった……です

これにて本SSの投下を終了いたします。それでは
208名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 13:48:06 ID:R8rY0oMt
>>207
GJ!!
親善大使とかぶせたところはマジ笑ったw
209名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 14:11:07 ID:o0Mv5ngj
兎に角ワロタ
210名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 17:28:02 ID:ckvfIWkL
ヒデとロザンナ、イクヨとクルヨ

おまいは何歳なのかと小一時間(ry)wwwwww
とにかくGJでした。
211名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 18:51:15 ID:FdxApQD+
投下します。最終話ですが、敢えて第七話です。
前後編になってるので、今回は前編を。モースの外道っぷりが出てれば嬉しいです。

「テイルズオブ六神将 第七話 六神将と美しき世界 〜絶望と希望〜」

「いよいよ・・・か・・・」
リグレットが呟く。ダアトの六神将の会議室は今までにない緊張感に包まれていた。
遂に訪れた復活した混沌の王、モースとの対決の為にラジエイトゲートへ乗り込む日だ。
「ああ・・・奴を倒す・・・それが俺達の任務だったな。」
ラルゴが丹念に大鎌を手入れしながら言う。ディストは椅子に座り平静を装いながら貧乏ゆすりをしている。
「ま・・まままままぁ、ちゃっちゃと片付けましょうか。この天才にかかればすぐですよ、すぐ。」
無理もない。モースの力は今までの事件からも膨大なのは明らかだ。緊張しないはずがない。
「ライガちゃん、いい子にお留守番しててね。ちゃんと帰って・・・くる・・です。」
アリエッタはライガの毛並みを整えている。シンクもそれを手伝いながら言う。
「ははは、ディストは何をそんな緊張してるんだよ。僕らが負けるはず・・・負けるはずないだろ?」
いつもなりムキーと言いながら突っかかるディストだが、さすがにそんな余裕もないようだ。
「そろそろか・・・行くぞ・・・モースを倒す。この世界を奴の支配になんか置かせねぇ。」
剣を腰に収めアッシュが席を立つ。それにあわせるように面々部屋を出て行った。

「ん?なんだ?この歓声は・・・」
教会から出て、長い階段を下りる。するとリグレットが階下の異変に気づく。
階段を下りた先・・・そこにはたくさんの人が見送りに来ていた。
「教官!」
リグレットの元にやってきたのはティア。そして・・・
「おねえちゃん!」
以前助けた少年、スタンだった。手にはアクセサリーのような物を持っている。
「教官、これ私とスタン君とで作ったんです。お守り代わりに・・・お願いします。」
可愛らしいマスコットの人形のついたアクセサリーだった。リグレットはそれを受け取ると愛用の譜銃につけた。
「ありがとう。ティア、スタン君・・・そんな顔するな。絶対に戻るさ・・・私にはまだ・・・やる事があるからな。」
そう言ってリグレットは二人の頭を撫でるとにっこりと笑った。
「教官・・・・絶対ですよ・・・約束です。破ったら・・・きっと泣きます・・・」
「おねえちゃん、頑張ってね!悪い奴をその銃で倒してね!帰ってきたらまた僕に色々教えてね!」
リグレットはそのまま右手を上げると振り返ることなアルビオールに乗り込んだ。

「お父様・・・これを・・・」
ラルゴの元にやってきたのはナタリアだ。インゴベルト陛下もいる。
「姫・・・いやメリル。それに陛下・・・光栄の極みで御座います。」
ナタリアが差し出したのは新しいロケットだった。表面には『キムラスカの黒獅子と花嫁』と刻んである。
「私とお父様とで彫りましたの・・・受け取ってくださりませんか・・・?」
ラルゴはそれを受け取ると中身を入れ替え、そして古い・・・年季の入ったロケットをナタリアの首にかけた。
「ありがとうメリル・・・古臭いものだがこれは俺とシルヴィアの思い出の品だ・・・受け取って欲しい。」
「お父様・・・どうかご無事で・・・・」
「ラルゴ殿・・・私からも御武運をお祈りしますぞ。帰還の際にはナタリアの事を酒を酌み交わし語りましょうぞ。」
ラルゴはナタリアを抱きしめ、陛下と握手をするとそのままアルビオールへ乗り込んだ。
212名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 18:52:11 ID:FdxApQD+
>>211続き

「ちょい待ち!アリエッタ。」
アリエッタを呼び止めたのはアニスだった。
「これ・・・あれからもう一回あんたの家いったら出てきたから縫い直したんだ。今のぼろぼろだから・・持ってって。」
アニスがアリエッタに渡したのは、アニスによって縫い直されて新品のようになったぬいぐるみだった。
「アニス・・・ありがとうです。じゃあ・・アリエッタが帰ってくるまでこの子をお願いします・・です。」
アリエッタは今まで自分が持っていた人形をアニスに渡す。アニスもそれを受け取った。
「それじゃあ行って来るです・・・あ、ライガちゃん達の事少しの間だけお願いです。」
アリエッタもアルビールに乗り込もうとする。後ろからアニスの大声が聞こえてきた。
「アリエッタ〜、絶対帰って来いよー。喧嘩する相手がいないと暇だからね〜〜!!!」

「やぁ、サフィール。いよいよですねぇ〜。」
「できれば俺も行ってあの野郎をボコボコにしてやりたがったがな。」
「サフィール、頑張って来てね。応援してるわ。」
ディストの見送りに来たのは幼馴染‘sだった。
「はーっはっはっはっは、この美しき薔薇のディスト様に任せなさい。帰ったら一番に崇めさせてあげますよ。」
今までの緊張も解けたのかいつもの調子のディスト。
「サフィール、この眼鏡を持っていきなさい。あなたの力になると思います。」
ジェイドが差し出したのは眼鏡だ。ディストはそれを受け取ると眼鏡を付け替えた。
「おお!なかなか似合うじゃねぇか。さすがは俺様の抜群のセンスだな。」
「サフィール、その眼鏡は兄さんの力を抑える眼鏡と対になってて力を増幅させるの・・・扱いには気をつけてね。」
ピオニーは腕を組んで豪快に笑い、ネフリーはディストに眼鏡の説明をした。
「サフィール、あなたが死ぬとは思えませんが生きて帰ってください・・・いじる相手がいないと暇ですからねぇ。」
ジェイドはニヤニヤしながらディストに言う。ディストもアルビオールに乗り込み言った。
「はーっはっはっは。相変わらずのツンデレぶりですねぇ。帰ったら美しい私が抱擁してあげますよ。」

(やっぱり・・・僕には見送りなんてこないかな・・・・)
「よぉ、シンク。何シケタ面してんだ?」
俯いていたシンクの前に立ったのはガイとフローリアンだった。
「シンク、頑張って悪い奴倒してきてね!」
「ガイ・・・フローリアン・・・まぁ・・まぁ喜ばない義理はないね。」
フローリアンに手をブンブン振られているのを見てガイは懐から小刀を取り出す。
「シンク・・・これはうちの家に伝わる守刀だ。戦闘用じゃないが・・・持っていきな。」
シンクはそれをガイから受け取ると懐に入れた。
「ああ、ありがとう・・・ガイ。それじゃあ行って来るよ・・・」
シンクはアルビオールに乗り込む。空っぽだと思っていた体に想いを入れて・・・・

「アッシュ・・・これをお前に持っていって欲しい・・・」
アッシュの前に立ったのは復活したルークだった。ルークの差し出したのはローレライの鍵。
「ふん・・・まぁもともと俺の物だしな・・・ルーク・・・もし俺が戻ってこなかったら・・・・」
アッシュが言いかけてルークがその口を手で塞いだ。
「ナタリアが悲しむ・・・それにお前は戻ってくる。戦うのはお前達だけじゃない・・・俺達だって一緒だ。」
ルークはそう言って少し高い位置に手を出す。
「ふん・・・変わったなお前は・・・さすがはルーク・フォン・ファブレだ・・・行って来る・・・」
アッシュはその手に向かってハイタッチを交わす。
「アッシュ・・・・止めません・・・行ってらっしゃいませ・・・・」
その先にいたのはナタリア。しかし、彼女の目には決意にも似た光が射していた。
「ナタリア、心配するな。お前を置いてどっか行ったりしないさ・・・もう二度とな。」
アッシュはナタリアを抱きしめ、一度だけキスをするとアルビールにのりこんだ。
213名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 18:53:05 ID:FdxApQD+
>>212続き

決戦の場、ラジエイトゲートに到着した六神将はそのまま最深部へ向かった。そこにいたのは・・・
「ひゃっはあ・・・よく来たな・・・六神将よ・・・・」
言わずもがなモースだった。
「モース・・・貴様の野望もここまでだ。ここで朽ちて死ね。復元すればまた殺す。復元しなくなるまでな。」
殺気を伴った目を向けるリグレット。しかし、モースもそれに怯む様子はない。
「ひゃははは、いいぞいいぞぉ・・・その目・・・私好みの目だ・・・そのドス黒い感情・・・ひゃっはははは!」
ドウ!と音と共にモースの胸に2つの穴があく。しかし、それは瞬時に回復していく。
「喋るな。貴様の声は聞くにも耐えん。」
「ひゃっははははははははぁああ!そう焦るな・・・さぁ、こっちへ来い・・・ここが殺戮の舞台だ・・・」
モースがゲートを開くとそこへ入り込んで行く。六神将もそれを追ってゲート入り込んだ。
ゲートの中は地獄だった。何もない虚無の空間。ただ、そこには様々な黒い感情が沸き起こっている。
殺意、嫉妬、憎悪・・・それが全て体に入り込んでくる・・・・そんな空間だった。
「ようこそ、私の世界へ・・・気に入ってくれてるかね?ひゃっははは!」
「成る程な、せめて自分の世界で死にたいと言うわけか?それくらいなら叶えてやろう。」
ラルゴが大鎌を構える。しかし、モースは怯む気配は全くない。
「ひゃはは。どうもせっかちな奴が多いようだな・・・なに、まずは今までの説明してやろう・・・・
初めにリグレット・・・貴様が遭遇した未知の魔物・・・あれは私が放った物だ。カオスウルフといってな。」
黒い体に光る赤い目。リグレットの銃弾をほぼ無効化し、彼女の重傷を負わせた魔物だ。
「次にナタリア王女暗殺のアサシン・・・あれは元々私の下にいた兵共をこの混沌の力で強化してやった。
まぁ、実験も兼ねてだが。ラルゴ、なかなかお気に召した相手だったろう?ひゃっははははは!」
「そのためだけに・・・あの兵達を差し向けたと言うのか・・・・貴様は・・・!!!」
ラルゴの手が怒りに震える。
「ひゃっはぁ!そう怒るな、次はフェレス島だったなぁ。あれは私が慈悲をかけてやったのだ。」
「慈悲・・・?パパとママを魔物にすることが・・・?」
アリエッタがモースに問い返す。モースはその問いに笑いながら答えた。
「ひゃっははは!そう、慈悲だよ!可愛い娘に会いたくて仕方ない可愛そうな霊魂にちょっと混沌の力を
こめてやったのさ!奴らは狂いながら変貌していったよ!ひゃあっははははははぁあ!
馬鹿な奴らよ!大人しく従っていればもう少しマトモな姿にしてやったものをなぁ。」
「パパとママを侮辱しないで!!」
アリエッタの目には激しい怒り。その感情が剥き出しだ。
「侮辱と言えば・・・死神ディストよ。貴様の師も利用しようと思ったな
。結局カンタビレの奴が失敗したがなぁ、ひゃっはははは!」
「何という事を・・・しぇんしぇいの墓まで・・・そんな理由で荒らしたのですか・・・・」
ディストが眼鏡の下からも鋭い目を光らせる。
「ああ、誰かを引き寄せる為だけにザレッホ火山に火竜を潜ませた事もあったかなぁ。
笑えることに引っかかったのはそこで捨てられた出来損ないだったかなぁ!ひゃっはは!
せっかくヴァラカスが溶岩に落としてくれたのに・・・残念だなぁ。出来損ない仲間と沈めばよかったものを。」
「ふん・・・だったらあんたはその出来損ないに殺られるんだね。」
シンクが徐々に闘気を高めていく。
「最後はあの憎たらしいヴァンと憎たらしい貴様等を同士討ちさせようと思ったが・・・ヴァンは使い物に
ならなかったな。所詮はその程度の男だったか!ひゃっはっはっはっは!」
「ヴァンを・・・師匠を愚弄するな!!」
アッシュが咆哮する。もはや両者の対決は避けられない。
214名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 18:54:48 ID:FdxApQD+
>>213続き

「さて、六神将・・・ここで質問だ・・・私の力が分かったろう?なら、選べ。降伏して私の駒になるか。
あるいは・・・・ここで死ぬか!ひゃっははは!」
意味のない・・・いや応える必要のない質問。六神将の答えは同じだ。
「なら、こちらからも質問だモース・・・ここで死ぬか・・・或いは死ぬか・・・それとも死ぬか・・・選べ、モース!」
リグレットが銃を向けながらモースに問う。
「ひゃっはっはっはっは!交渉決裂のようだなぁ・・・・」
モースはさも当然といった感じで高らかに笑い声を上げる。
「いつまで笑っていられるか、モース・・・このまま一気に捻り潰してくれよう。」
ラルゴがモースに向かって鎌を向け駆けようとする。
「笑っていられるさ!ここは私の世界!何のために無駄に長い話をしたと思う?貴様等の体に
混沌の瘴気を取り入れさせるためだ!さぁ、誘おう!私の世界へなぁ!ひゃっはぁ!」
モースが力を解放する。すると空間が歪むのが感じられる。そして・・・
「く・・・何だ・・・これは・・・力が・・・・」
リグレットが突然膝をつく。いや、他の六神将も同じだ。
「ぬかりました・・・私とした事が・・・この瘴気が異常なのは誰もが分かることだったのに・・・・」
もともと頑丈ではないディストはすでにきつそうだ。
「屑が・・・汚い手を・・・これが・・・狙いとは・・・・」
アッシュも立ってはいるが足元はおぼつかない。それだけ混沌の瘴気は強烈なようだ。
「ひゃっはっはっは、いい眺めだなぁ・・・それでは死ぬがいい!来たれ、黒き流星・・・ダークメテオ・・・」
モースが術を発動させる。すると瘴気の塊が無数に落ちてくる。
「くそ!かわすんだ!」
アッシィが力を振り絞ってさけぶ。しかし・・・・
「きゃああああああ!!!」 「ぐぅおおおおおおおお!!」
アリエッタとディストはかわす所か動くこともできずに直撃を受けてしまう。
「アリエッタ!ディスト!!くそぉおおお!!」
「く・・・行くぞシンク!奴を・・・倒すぞ!」
シンクとラルゴはモースに襲いかかる。しかし、それは普段のキレはない。
「遅いなぁ。終わりの安らぎ、荒れ狂う流れ、大気の刃、大地の宴・・・死ねぇ!ディバインパウア!!」
モースの放つ連続する中級譜術。それはシンクとラルゴの身を焼き、水流に飲み込み、切り刻み、潰した。
あっと言う間・・・本当にあっと言う間だった。六神将も残りは・・・二人。
「アリエッタ、ディスト、シンク、ラルゴ・・・く・・・」
リグレットは瘴気で息も絶え絶えながら銃をむけモースに放つ。しかし、全くダメージはない。
「くそ、屑が!俺の・・・俺の仲間を・・・・うおおおおおおお!!!」
アッシュはモースに向かって切りかかる。しかし、モースは軽々とかわす。
「ひゃっはぁ!貴様等は特に気に入らないからなぁ・・・これ以上無い地獄を見せてやろう・・・
爆発せよ!混沌の力よ!カオスビックバン!!!」
混沌の瘴気が当たり一面を覆う。そしてその瘴気は激しく爆発起こす。そしてその爆発の後に
残ったのは倒れこんで動かなくなったリグレットとアッシュだった。
(師匠・・・ルーク・・・ナタリア・・・すまねぇ・・・もう・・・ダメ・・・みたい・・・だ・・・・)
目の前が暗くなる。そのまま・・・そのまま意識が閉じていった・・・・

今回はここまで。近いうちに後編投下します。よかったら読んでください。
215名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 19:35:12 ID:IMunmGl8
>>211->>214
今回もかっこいい話GJ!!
続きが気になって気になってしかたがねえよう・・・!
216名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 19:45:45 ID:wMT/mAR1
続き!つ・づ・き!(・∀・)
217名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 19:47:18 ID:vOJ2r3VF
>>211>>214
毎度お疲れ様です!
って、すっげぇ良いところで終わっちゃった・・!!
ど、どうなっちゃうんだ??
218名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 20:06:21 ID:+m+NFoOX
もう、あなた本出してみては?w
カッコイいね〜…この後が気になるわ。
いつでもいいから、ゆっくり良いものを投下してくれ
(・∀・)
219名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 20:34:50 ID:07tii9ee
帰ってきてスレを覗いたら3つも異常にクオリティの高いSSが並んでた件。
>>176>>198>>211もマジGJすぎだ
220名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 22:45:27 ID:4Mj9WX55
仕事明けに来てみれば、神SSばかりが投下されている件。
ちょ…もうGJなんて言葉じゃ言い表せないけど、とにかくGOD JOB!
感動を有難う!!





で、感動をぶち壊すアホ漫画をコソーリ投下。
ttp://www.uploda.org/uporg334512.zip.html
>>59の続きで入れ替わり雪国組〜戦闘編。今は猛省しているorz
221名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 22:46:37 ID:Kbhd7lJW
GJです。続き気になる!
222名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 22:54:33 ID:ckvfIWkL
ちょい長め(?)ですがアッシュ話投下しまーす。
アイテムだとかキャラ設定はこちらで強引に書いてるトコあるんで
その辺は脳内変換よろです。

では、たまにはラブ定額じゃないアッシュの話をどうぞ。
(いや、個人的には大好きだけど)
223アッシュの剣−1−:2006/03/12(日) 22:57:15 ID:ckvfIWkL
アッシュ「この程度で根を上げるなっ!屑がっ!!戦場では手と歩みを止めれば即、死だっ!
     わかってんのか?戦で死にたくねぇなら今ここで血ヘドを吐いとけっっ!!」

総本山ダアト教会の中にある神託の盾騎士団本部。その訓練場に威勢のいい大声がこだまする。
「鮮血のアッシュ」率いる特務師団の剣術訓練の真っ最中だった。

屋内の訓練場に無数に立てられた藁束や人形を相手に師団長を含む団員全員でひたすら全力で打ち込む、
という単純かつ過酷な訓練である。

戦場での戦闘を想定しているので無論重い甲冑を身に着けた上で、
全力で駆け抜けながら標的に向かって必殺の一撃を繰り出し、
それを延々と続けるのだから鍛え抜かれた団員たちも1時間を過ぎる辺りから動きが頼りなくなる。
そこでもたつく者には師団長アッシュの容赦ない罵声や――時には鉄拳制裁――が飛ぶ。

団員たちがそんな若年の師団長に反発を抱かないのは単純明快な理由があった。
師団長自らもこの訓練に参加し、しかも誰よりも速く駆け、誰よりも力強い一撃を寸分の狂いも無く
繰り出しているからであった。
そして何より、団員の誰もが師団長の言う「戦場で手と歩みを止めれば即、死…」
という教えを身をもって知っていたし、戦場で生き残るには「訓練で死にかけておく…」
事が何よりも近道である事も経験上理解していた。

アッシュ「ようし、それまでっ!整列だっ!」

部下たちが「早く終わってくれ」と祈る気力すら無くしたのを見計らって訓練終了の号令をかける。
敬礼を交わし長い訓練が終わると団員たちは訓練場の隅へ行き、甲冑を脱ぎ捨て、汗をぬぐい、
樽に汲み置きしておいた水を喉に流し込み、歓談の声があちこちで湧き起こった。

アッシュもまた甲冑を脱ぎ、火照った体を冷ましていると、そこへ入団したばかりの
少年兵が冷たく冷やしたタオルを差し出してきた。

少年兵「お疲れ様でした、師団長!どうぞお使いください!」
アッシュ「ご苦労。…そうか、まだお前は入団したばかりだったな。…幾つになる?」
少年兵「は、はい!今年の誕生日で13歳になります、閣下!」
アッシュ「…閣下、はよせ。柄じゃない。…訓練はきついだろうが、しっかりついて来い。
     …それがお前の身を助けるだろう」
少年兵「はい!かっか…ええと、師団長!」

少年兵は憧れである鮮血のアッシュに直に語りかけられた事が嬉しかったのだろう、
頬を紅潮させて最敬礼した。

…12歳、か…俺の初陣と同じ年だな…
つい感慨にひたるアッシュであった。
224アッシュの剣−2−:2006/03/12(日) 22:59:07 ID:ckvfIWkL
>>223続き

少年兵のあまりの幼さにかつての自分を重ね合わせてしまったのか、
アッシュはしばらくその少年と世間話に興じた。普段の彼からは想像もできなかったが。

アッシュ「…お前も剣を使うのだな」
少年兵「はい!幼年学校の同期では槍が人気がありましたけれど…私は剣のほうが扱いやすくて」
アッシュ「そうか…精進しろよ」
少年兵「はい!……あのう、師団長。一つよろしいですか?」
アッシュ「何だ?」
少年兵「なぜ師団長の剣はそんなにボロボロで古いのですか?
    師団長なら名工に頼んで宝刀を鍛えてもらったりできると思うのですが…」

アッシュは手元の愛剣を見やった。確かにかつて装飾が施されていた鞘にはうっすらとサビが浮き、
柄も手垢や返り血ですっかり汚れていた。

ローレライ教団詠師の剣。

その名が示すとおり教団からの支給品である。
詠師、と名は付いているが要は詠師が使う剣ではなく、奮戦し、手柄を立てた騎士に贈られる
記念品的意味合いが強い品だ。
技術革新が著しい昨今、この剣の切れ味もそう良い方では決して無い。

少年兵が指摘するとおりアッシュほどの身分にもなれば、特注品の剣を佩く事も可能なはずなのだが
彼は決してそうしようとはしない。

アッシュ「…これはな、俺にとってかけがいの無い剣だ…それにな、剣術の良し悪しを剣の切れ味に
     左右されているようでは話にならんぞ!覚えておけ!」

そういうと彼は笑いながら乱暴に少年兵の頭髪をわしゃわしゃと撫でると自室へと戻るのだった。

自室へ戻り、剣を研ぐために鞘を抜く。柄や鞘はボロボロでもその刀身はまるで鏡のように美しかった。

アッシュ「…イヤでも思い出しちまう…な…」

初陣のときの自分と同じ年の幼い少年兵。そしてその時以来身に付けているこの剣。
様々な偶然が彼に少年時代を思い起こさせた。
225アッシュの剣−3−:2006/03/12(日) 23:01:15 ID:ckvfIWkL
>>224続き

6年前。
バチカルのファブレ公爵邸から誘拐されたルーク・フォン・ファブレ少年がダアトに来て
1年が経過した頃であった。
すでにその名前は捨て、アッシュという名を与えられた彼は神託の盾騎士団幼年学校へ入学し、
譜術や剣術の訓練に明け暮れていた。

アッシュ(ヴァン師匠が俺を…俺の力を必要としている…)

敬愛する男によって人生を変えられてしまったけれど、純粋なアッシュ少年はそれならば師匠の
役に立てるよう成長しよう、と思い定め、日々を送っていた。
もともと才能豊かな少年であったから遅れて入学したにも関わらず、全生徒の中でも抜きん出た
存在に早くも成長していた。

しかし。

どこの世界でも嫉妬というものは存在する。
「新参者が調子に乗りやがって」とアッシュを快く思わない者は多かった。
しかもヴァン主席総長から学校の訓練が終わった後で個別に訓練を受けている事が知られて以来、
アッシュへの風当たりは嫌が応にも増した。
無視を決め込む者、私物を隠す者は後を絶たず、寄宿舎の寮室で集団で暴行を加える者達まで
現れる始末であった。

そしてそれくらいで萎縮するどころか昂然と反撃するアッシュに周囲の反応はますます冷たかった。

そんなある日転機が訪れた。
幼年学校を卒業し、士官学校へ進んだ先輩学生たちが寄宿舎の寮で共に生活する事になったのである。
士官学校の寮が改築工事に入ったための措置で、幼年学校生8人1部屋に対し、士官学校生1人が同居する形になった。

生徒A「今日から先輩たちが来るんだよな?」
生徒B「ああ。…やっぱキビシーのかなぁ?」
生徒C「そうなんじゃねぇの?…ま、そしたらあの生意気な赤髪も…」

そんな事を話している内にヴァンとの特訓を終え、入浴してきたアッシュが戻ってきた。

生徒B「へっ、来た来た。優等生様の遅いお帰りだぜ」
生徒D「おいアッシュ。今日から先輩がこの部屋に来る。そしたらおめぇのその生意気な態度を
    矯正してもらわねぇとなぁっ!」

そういうとアッシュに丸めた紙くずを投げつけた…はずだったが、アッシュの裏剣で弾かれた紙くずは
投げた主の鼻へ帰ってきた。

アッシュ「…ふん、屑には屑がお似合いだ。努力不足を棚に上げて妬むしか能の無え屑どもと、
     俺と…矯正されるのはどっちかねぇ?」

まるで11歳の少年とは思えないアッシュの反撃だった。
室内の空気が一気に緊張感に包まれた。
226アッシュの剣−4−:2006/03/12(日) 23:03:10 ID:ckvfIWkL
>>225続き

生徒A「上等だ!!先輩が来るのを待つまでもねぇ。やっちまおうぜ!」

その声を号令にして7人の少年たちが襲い掛かる。
アッシュは面倒くさそうに殴られるに任せている。しかし、急所は絶妙にかわしているが
無能な相手たちは気付く由も無い。

その時だった。

???「なんの騒ぎだこれはっ!総員動くなっ!」

張りのある声が室内に響き渡ると少年たちの手が止まった。
入り口に見慣れない若者が立っている。短く刈り上げた金髪に空色の瞳。整った顔立ちは軍人というより
文学青年を思わせた。

???「…やれやれ、俺たちの時もそりゃ喧嘩騒ぎの一つや二つあったけどさぁ…
    一人を大勢で、ってのは騎士道精神にもとるんじゃないか?」

少年たちはあわてて敬礼する。彼こそが今日から加わる新たな同居人に違いなかった。

生徒A「あ、あのう…本日から来られる先輩…でいらっしゃいますか?」

???「ああ、自己紹介もしてなかったな。マルセルだ。マルセル・オスロー、16歳。宜しくな!」

マルセルはそういうとにっこり笑った。色白の美青年の笑顔は場の空気を一挙に和ませた。

マルセル「…で?事の次第を聞かせてもらおうかな?」

事の次第も何も、アッシュに非が無いのは明らかだった。
しかしマルセルは他の少年たちを殴るでも怒鳴り散らすでもなく優しく諭すのだった。

マルセル「そりゃまぁこのアッシュ君の口の利き方にも問題はあったかも知れない。けど、それが
     大勢で袋叩きにする理由にはならないだろう?」

万事このような調子であったから多感な少年たちも反発の芽をあっさり刈り取られる格好になった。
アッシュもアッシュでこの優しげな、どことなく大人の余裕を感じさせる先輩に

マルセル「…ま、そういう訳だから。アッシュ君も勘弁してやんなよ」

と邪気の無い笑顔を向けられると「はい」と素直に頷くしかなかった。
マルセルの人柄、そして的確な後輩たちへのアドバイス。フレンドリーな接し方。
アッシュや少年たちをとりまく環境が少しずつ変化していったのはまさしくこの日からであった。

…それは分厚い氷がゆっくり溶けていく様に似ていた。
227アッシュの剣−5−:2006/03/12(日) 23:04:55 ID:ckvfIWkL
>>226続き

マルセルたち士官学校生たちがやって来てから早くも1年近くが経とうとしていた。
幼年学校の生徒たちは素直にアッシュの力量を認め、その努力する姿勢に共鳴する事を覚えた。

アッシュはアッシュで少しずつではあったけれど他人と強調する事を覚え始めた。
あれだけ険悪な関係だった同室の仲間たちとは勉強会を開いたり武術の自主トレーニングを共に
こなす仲になっていた。

言うまでも無くマルセルという存在が緩衝材となったのが大きかった。

少年たちはマルセルに沢山の質問を浴びせた。学問のこと、譜術のこと、剣術のこと…
アッシュはマルセルから実際の戦場の話を聞くのが好きだった。
アッシュにとってヴァン以外に初めて尊敬できる存在が彼だった。

士官学校生たちが卒業を間近に控えたある日。

アッシュは一人居残りで剣術の稽古をしていた。
だだっ広い訓練場に彼の荒い息遣いがこだまする。

マルセル「…精が出るな、アッシュ。」
アッシュ「あ…マルセル先輩!お疲れ様です!」

アッシュは気付いていないだろうが最近の彼はマルセルを見かけると実に嬉しそうな笑顔を見せる。
早くに家族や幼なじみたちと生き別れた彼にとって兄のような存在だった。
何といってもそこは12歳の少年なのだった。

マルセル「どうだ、アッシュ…久しぶりに一本いくか?」
アッシュ「え…相手していただけるんですか?!…お願いします!」

実はマルセルたちがやって来て間もない頃アッシュは彼に稽古相手を申し出て、完敗した経験がある。
技術ではヴァンから教わっているアッシュに軍配が上がっただろう。
体力的な面もあるが何より「実際の戦場で人を斬った事があるか否か」…これが勝敗を決めた。

アッシュ「今回は…負けませんよ、先輩!!」
マルセル「その意気だ!…そうこなくっちゃな!来いアッシュ!!」

勝負はなんと1時間の長きに及んだ。
ようやく疲労の色が見えたアッシュの右手首をマルセルがしたたかに撃ちつけて勝敗は決した。

アッシュ「…ハァ、ハァ……くっそぉぉぉっっ!!!」
マルセル「はぁ、はぁ…腕を上げたね、アッシュ。…17の俺と12の君がガチンコでこの結果じゃあ
     来年はもう抜かれてるな。さすがだ…」

アッシュ「ハァ、ハァ…じゃあ、来年もまた相手してくださいっ!!!」
マルセル「ハハハハ…わかったよ。現金なやつだ。…いいよ、約束する。」

二人は固い握手を交わした。…その約束は永遠に果たされなかったけれど。
228アッシュの剣−6−:2006/03/12(日) 23:06:51 ID:ckvfIWkL
>>227続き

マルセルたちは卒業を迎え、それぞれの配属先へ巣立っていった。
風の噂で「マルセル先輩はヴァン主席総長の直属部隊に回ったらしい」と聞いた。
マルセル先輩ならそうだろう、とアッシュは何故か自分が誇らしく感じた。

そんなある日ヴァンとの訓練を終えた時、思わぬ事を告げられた。

ヴァン「…お前の初陣が決まった。キムラスカとマルクトが国境付近で小競り合いを起こしている。
    そこに我がダアトも参戦する。…部外秘だがこれは預言に読まれた戦なのでな。」
アッシュ「俺…が初陣、ですか…?学校は…?」
ヴァン「正式な通達があとから行くが、お前は飛び越えで幼年学校を卒業し、私の部隊に配属となる。
    …もう学校くんだりで学ぶこともあるまい?」

事実だった。優秀な下地に独学と自主訓練とヴァンの特訓を続けた彼にとって、幼年学校の授業はもはや
お遊びでしかなかったし、士官学校に上っても差はないのだった。

アッシュ「…わかり…ました…!」

天にも昇る気持ちだった。
ヴァン師匠の役に立てる時が来た!マルセル先輩と共に戦う時が来た!!
実践を未だ知らぬ少年アッシュにとってそれは正に福音であった。

それからわずか10日後、彼はヴァン直属部隊の一員としてキムラスカ・マルクト国境の戦場にいた。

マルセル「アッシュ、怖くはないかい?」
アッシュ「だ、大丈夫です!平気…ですっ!」

この日何度目かの局地戦を終えて間もなく、マルセルが声をかけてきた。
…嘘だった。怖くないはずが無かった。
生まれて初めて人を斬った。斬られそうになった。訓練とはまるで違う。
殺すか、殺されるか。残酷なリアリズムだけがそこにはあった。

マルセル「いいかいアッシュ。無理だけは…また来やがった!!!」

敵軍の雄たけびがこだまする。もう何度目の襲撃だろう。文字通り数える暇も無かった。
アッシュも剣を抜き応戦する。

…訓練では何百回でも振れた剣が…重い。意識が遠のきそうになる。…死ぬのかな…ナタリア…約束…

突如マルセルの声が響いた。

マルセル「アーッシュ!!!!歩みを止めるな!!手を止めるな!!…生き延びたいなら…止まるなぁぁ!!」

我に返った。敵。目の前。斬りかかって…間に合った。次は右側。脇が甘い。いける!!

その時、本陣から撤退の合図が出た。生還は目前だった。
229アッシュの剣−7−:2006/03/12(日) 23:08:51 ID:ckvfIWkL
>>228続き

マルセル「本陣まで撤退か…歩けるね、アッシュ?」
アッシュ「…は、はい。」

体力の限界が近づいていた。足取りも重い。
マルセルが肩を貸してくれた。

マルセル「しっかりしろ、アッシュ!生き延びることをあきらめるな!!」

しかし。
本陣までもう少しの距離だったのだが、間道から敵の伏兵が現れた。

マルセル「どこまでしつこいんだよっ!アッシュ、もう少しだ!踏ん張れ!!」

そうだ。逃げなきゃ。生きなきゃ。約束。ナタリアとの約束…ヴァン師匠…
頭上に音素反応。…無数の光の刃。

…ホーリーランス!?

敵の譜術士?かわさなきゃ…間に…あわな…

マルセル「アーーーッシュッッッ!!!!!!!」

閃光が辺り一面を包む。やられた?…痛くない…?俺は…死んだ…のか?
次の瞬間アッシュが見たのは自分を突き飛ばしてかばってくれたマルセルが無残にも無数の光の刃で
刺し貫かれている光景だった。

マルセル「アッ…シュ…げふっ!!!ごふっ!!」
アッシュ「せんぱ…い?…先輩っ!!!!」

マルセルの口から大量の血が吹き出す。倒れ掛かる彼をアッシュは支えた。

マルセル「アッシュ…ぶ…じ…だった…ね?よかっ…た…」
アッシュ「せんぱいっ!!なんでっ!どうしてっ!?」

腹部や胸部をも刺し貫かれて助かる道理が無かった。アッシュの両目から涙があふれた。
先輩の顔が歪んだ。なんと俺が泣いている。

マルセル「アッ…シュ…これを…この剣を…き、み…に…おれ、の、ういじ…んの…きね、ん…」
アッシュ「もういいよっ!!しゃべらないでよっ!!!」

マルセル「アッシュ…い、き、ろ……ご、めん…じぜ…る、ねえさ…ん…」

そしてマルセルは両目を静かに閉じ、その短い生涯を終えた。
悲しむ暇も無くアッシュとマルセルの亡骸の周りを敵兵が取り囲んでいる。

アッシュ「せ、せんぱ……うっ、えぐっ…し、しんじゃう、なんて…うっ」

敬愛する「兄」の形見となった「ローレライ教団詠師の剣」を胸に抱いて泣きじゃくるアッシュ。
彼の生命もまた風前の灯であった。

アッシュ「ウウウ……ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!!!」
戦場に少年の慟哭が響き渡った。
230アッシュの剣−8−:2006/03/12(日) 23:10:58 ID:ckvfIWkL
>>229続き

敵兵「なんだなんだ?戦場で泣きわめいちゃってるよ、コイツ」

アッシュの感傷をよそに死は間近に迫っていた。
敵の伏兵部隊がアッシュを囲む輪をせばめていこうとしたその時異変が起こった。

アッシュ「…エェェェェェックスプロォォォォォドッッッ!!!!!!!」

爆炎が辺りを包んだ。

炎の中に血まみれの少年が立っていた。アッシュ。その瞳にもう涙は無い。

アッシュ「お前ら…お前らだけはぁぁぁぁっ!!!!!」

猛然と敵部隊に斬り込んだ。阿鼻叫喚。巻き起こる血しぶき、一陣の風。風の後には累々と敵兵の屍。

そのまま進む。立ちはだかる奴は死ね。絶対に殺す。

…なんで、なんで殺した!?何でマルセル先輩を殺した!?戦だから?知るか屑がっ!!!

嘆き、悲しみ、怒り、憎しみ、弱い自分への不甲斐なさ。

…許せない。…何を?

歩みを止めるな、手を止めるな。死にたくないなら止まるな。止まるものか。貴方を殺した連中を殺さずにおくものか。

敵大将の旗。怯える敵兵。…いいさ、怯えるがいいさ。

許しは……しない!!!!!!

アッシュ「うわぁぁぁぁぁ!!!!!絞牙!!!鳴衝ざぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!!!!!!!!!!」

…その日、戦場に新たな伝説が生まれた。たった一人で敵陣を潰した少年。
血の色のように赤い髪、敵兵の返り血で染まった身体と剣。

「鮮血のアッシュ」の誕生であった。
彼が特務師団長となり、六神将の一人に数えられるにはあと数年を要する…

アッシュ「…ふぅ。」

本部の自室。ようやく愛剣が研ぎ終わった。鞘に収める。落ち着く。

アッシュ「…歩みを…止めるな…か…」

そういえばいつの間にかマルセルの享年と同い年になっていた。
歩みを止めずに…俺はどうすればいいのだろう?
レプリカがバチカルから旅立った…正確には飛ばされた…らしい。

アッシュ「俺は……俺か…ふふ、今の俺でなすべき事をしますよ、マルセル先輩。
     …見ててくれ…ナタリア。」

腰に挿した剣を一度だけアッシュは愛おしそうに撫でた。

窓から入って来る風が少しだけ涼しさを運んできた、ダアトのいつもの昼下がりだった。
231アッシュの剣−終−:2006/03/12(日) 23:12:34 ID:ckvfIWkL
これで終了です。残酷な表現が多くなった事、お詫びします。
(最初に書いとけって話ですが)

マルセルに関しては完全に設定こちらでいじってますので悪しからず。
232名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 23:19:53 ID:IMunmGl8
>>231
GJ!!
マルセル、かっこいいよ・・・!(つД`)

>>220
いつもながらスバラスイ!
しかし前回の見られなかったんだよな・・・
良ければ再うpしていただけたら、とかお願いできますでしょうか(´・ω・`)
233名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 23:22:32 ID:+aiCm0Xp
GJ!!
これじゃーキノコロードでアッシュ弱くても
とても責めれない;・'・(つД`)
234名無したんはエロカワイイ:2006/03/12(日) 23:27:04 ID:cFI9YMS7
GJ!!
全俺が泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。
最近ここ来ると泣かされてばっかりだ
235名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:30:09 ID:nTVRkCWt
>>204ちょwww
セルバンテスとか十傑衆かよww
やなり衝撃が…
236名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:42:23 ID:usNH5Lco
完結編気合で完成。これで一応本編は終了となります。
もう一度一話目から続けて読んでもらえたら嬉しいです。

「テイルズオブ六神将 第七話 六神将と美しき世界 〜世界を紡ぐ七つの音〜」

ダアトの教会の階段下。そこには今も六神将の帰りを待つ人で溢れていた。
「・・・!アッシュ達が・・・・」
以前も一度あった感覚。確かこの感覚の時は・・・・
「ルーク!アッシュは・・どうなさいましたの?」
ナタリアがルークに問い詰める。ルークは俯きながら言う。
「反応がなくなった・・・昏睡状態か・・・あるいは・・・・」
「そんな!教官たちが・・・負けたって言うの?ねぇ。ルーク!?」
ティアも取り乱す。しかし、ルークは極めて冷静に・・・まるで手段があるかのような落ち着きぶりだった。
「落ち着いてくれティア。向こうの状況は分からない・・・ただ・・・俺達の声を届かせることはできる・・・
みんなで音を届けるんだ・・・世界は音に包まれてる・・・きっと音があいつらに届くはずだ・・・」
「音・・・ですか。確かに今我々ができるのはそれくらいでしょうね・・・しかしどうやるのですか?」
ルークの話を聞いていたジェイドが尋ねる。
「俺とアッシュのあれを使う・・・俺の方からアッシュの方に開く。そこを・・・ローレライの力を使って
パワーアップさせるんだ。確実にできるとは・・・限らないけど。」
「それでも・・・・それでもあいつらは必死に戦ってる。私達も出来ることをしようよ!」
アニスが力を込めて言う。それにガイも同意した。
「そうだな・・・よしルーク!いっちょ頼むぜ!」
ルークは両手を天に掲げ、力を解放しだした。
「よし・・・みんな・・・何でもいい・・・あいつらに音を。想いを届けるんだ!きっと・・・きっと届く!!」

「ひゃっはあ!あっけない物だったなぁ・・・これであの世界を私の作ったスコア通りの世界に・・・何だ・・・?」
六神将を倒し満足げなモース。しかし・・・どこからか音が響き始めた。
「なんだ?これは・・・これは勇気・・・友情・・・愛・・・くう!混沌には必要のない不愉快な音・・・!!」
モースは苛立っていた。自分の嫌いな音。これがモースの注意力を妨げていたのかもしれない。
ルークによって開かれた音の扉はローレライの鍵を媒介に静かに・・・暖かく伝わっていった・・・

237名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:43:21 ID:usNH5Lco
>>236続き

リグレットの譜業銃についているティアとスタンが作ったアクセサリが音と共鳴する・・・

教官!必ず帰ってきてください!ずっと・・・ずっと待ってますから・・・
ティア・・・私のような女を慕ってくれてありがとう・・・あなたは私の妹以上の存在よ・・・

おねえちゃん!悪い奴なんかに負けないで!今はおねえちゃんに守ってもらうけど・・・僕強くなるから!
スタン君・・・君は強くなれる・・・私の言った・・・本当に強い人にな・・・将来が楽しみだよ・・・

姉さん・・・僕はこの美しい世界を守って死んだこと誇りに思ってるよ。そして、この世界のために
戦ってる姉さんも僕の誇りだよ・・・姉さん・・・立ち上がって・・・
マルセル・・・分かってた・・・私はあなたが何よりこの世界がスキだって・・・だから・・だから私も戦うね・・・
マルセルが愛した・・・世界のために・・・もう少しだけ・・・頑張るね・・・

ラルゴの首にかけてあるロケットがさらに共鳴する・・・

お父様!戻ったらお母様のお話を聞かせてもらえませんか?必ず彼奴を倒して戻ってくると信じておりますわ・・・
メリル・・・そうだな・・・俺はまだ父親らしいことをほとんどしていない・・・まだ・・・死ねんな・・・

ラルゴ殿・・・貴方ほどの人と同じ娘を持てたこと、心底感謝しております。酒を用意して待ってますぞ・・・
陛下・・・何時ぞやは恨みもしたが・・・今では同じ娘を持つ親だ・・・共に娘を見守ろう・・・

あなた・・・一度は不浄の道に堕ちたあなたが再び・・・私の愛した獅子王に戻ってくれたこと・・・嬉しいですよ。
私の代わりに・・・メリルを・・・私達の宝物を・・・よろしくお願いします・・・
シルヴィア・・・心配かけたな・・・俺はもう大丈夫だ・・・この戦いが終わったらメリルと思い出の場所へ行こう・・・
お前も来るんだ・・・親子三人で語り合おう・・・・楽しみにしてろよ・・・・

さらに伝わっていく音はアリエッタの新しい人形と共鳴を果たした

アリエッタ!お昼寝の時間は終わりだよ・・・アニスちゃんが応援してやるからありがたく思いなさい!
アニス・・・いつも意地悪で・・・でも本当は優しい大好きなお友達・・・ありがとう・・・アニス・・・

ガウガウ!グルルルル!(アリエッタ。私達の大事な友達・・・帰ってこい・・・早くお散歩に行こう・・・)
ライガちゃん・・・ずっと傍にいてくれた・・・大事な大事なお友達・・・うん・・・お散歩行こう・・・

アリエッタ・・・世界は美しいだろう?瞳を開いて・・・音を見るんだ・・・きっととっても綺麗だぞ・・・
アリエッタちゃん・・・頑張って・・・私達の可愛いアリエッタちゃん・・・パパとママはいつも一緒にいるから・・・
パパ・・・ママ・・・とっても痛いけど・・・でも頑張って瞳を開くね・・・世界をみるね・・・アリエッタ
頑張るから・・・だから・・・帰ったら・・・たくさん褒めて欲しい・・・です・・・


238名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:44:17 ID:usNH5Lco
>>237続き

響いていく音・・・それはディストの眼鏡にも反応し共鳴を起こした・・・

サフィール・・・集中しなさい・・・あなたはその程度でくたばる男ではないでしょう?・・・帰って・・きなさい・・・
ジェイド・・・いつも私をいじめるジェイド・・・でも・・・その後ろには・・・少しの優しさがあった・・・

サフィール!俺が行きたがったが譲ってやったんだ!代わりにきついのぶちかましてきやがれ!
ピオニー・・・昔から豪快で・・・でも・・・あなたが私の生まれた国を治めてくれてるのは・・・正直嬉しいですよ・・

サフィール・・・兄さんも陛下もああ言ってるけど、本当はとっても心配なのよ?もちろん・・・・私もね・・・
ネフリー・・・思えば一番私達に振り回されてたかも知れませんね・・・その優しさに・・・少し惹かれますよ・・・

サフィール・・・私の可愛い生徒達・・みんな今でも仲良しで先生嬉しいわよ・・・その友情・・忘れたら
ダメよ・・・サフィール・・・あなたは・・・出来る子よ・・・頑張って・・・
しぇんしぇい・・・私がここまでやってきたのも全て貴方のためです・・・その善し悪しは分かりませんが・・・
今は・・・世界のために使えてます・・・私の力の元は・・・しぇんしぇいです・・・

ディストの眼鏡と共鳴を起こした音はシンクの懐のガイの守刀に伝わり共鳴を起こす・・・

シンク!そんなトコでくたばっちまったら俺の勝ちにしちまうぞ?嫌なら・・・戻ってこい・・・
ガイ・・・あんたとは永遠のライバルになりそうだね・・・今戻るからしっかり稽古しとくんだね・・・

シンクー!モースは・・・あいつは嫌なやつなんだ!だからやっつけて!僕も応援するから!
フローリアン・・・全く・・・簡単に言ってくれるよ・・・でも・・・あいつが嫌な奴ってのは同意だね・・・

シンク・・・僕も・・・いえ・・僕らも力を貸しますよ・・・あなたは自分を空っぽと言ってました・・・
いいじゃないですか・・・空っぽならたくさんの想いが詰め込めます・・・頑張れ・・・僕らの希望・・・
七番目・・・それにみんな・・・そうだね・・・僕は一人じゃない・・・僕の周りにはいつもみんながいる・・・
七人もいるんだ・・・あんなモース一人になんか・・・僕は負けない・・・

共鳴しあった音はめぐり・・・そして再びローレライの鍵のもとへ・・・

アッシュ・・・約束・・覚えていますか・・・守ってくださるわよね・・・
ナタリア・・・全く・・・俺も情けないな・・・大事な約束・・・破るトコだったぜ・・・

アッシュ・・・私達の自慢の息子・・・しっかり・・・おやりなさい・・・・
父上・・・母上・・・アッシュは・・・やってみせます・・・どうか・・・見ていてください・・・

アッシュ・・・聞こえるか・・・みんなの・・・世界の音だ・・・お前達の後ろには・・・これだけの力が
あるんだぜ・・・負けるわけ・・・・ないよな・・・?
ルーク・・・いつの間にかルークになりやがって・・・だが・・・もう一人の俺はお前で・・・本当によかったよ・・・
見てろよルーク・・・一度はお前が救った世界・・・今度は俺達の手で救ってみせる!!

239名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:45:19 ID:usNH5Lco
>>238続き

混沌の世界を暖かないくつもの音が響き渡る・・・その音は傷ついた者達を包み込む・・・
その暖かな音は・・・六人の戦士達を奮い立たせるには充分だった・・・
フラフラと・・・しかし、しっかりと地に足をつけ・・立っている・・・
「馬鹿な!致命傷だったはずだ・・・こんなことが・・・あってたまるかぁああ!!」
異変に狂乱したモースが再び力を解放する。かつての見にくい姿・・・ギガントモースより巨大化・・・
さらに体の色は赤黒い・・・混沌の王・・・その名に相応しいほど・・・穢れた姿だった・・・
「ひ・・ひゃ・ひゃっははああはっははは!!このカオスモースの力みるがいい!カオスビッグバン!」
混沌の力が大爆発を起こす。しかし・・・その攻撃も・・・六神将を包む音の前には無力だった。
「何だと・・・何故だ・・・私は最強の力を手に入れた!最強の力が・・・何故!!」
巨大な体を震わせて困惑するモース。幾度も攻撃をしかけるが全く効果はない。
「みんな・・・行くぞ・・・やつを・・・・モースを・・・倒す!!」
アッシュがローレライの鍵を掲げる。
「ああ・・・未来を望む者のために・・・」
リグレットが剣の柄を握る。
「大事な者のために・・・」
ラルゴもさらに柄を握る。
「大人に・・なるために・・・です。」
アリエッタが背伸びをして柄を握る。
「親友と・・・・師のために・・・」
ディストも柄を握る。
「そして・・・自分自身のために・・・」
シンクもローレライの鍵の柄をにぎる。
「いくぞみんな!この・・・美しい世界のために!!うおおおおおおおおおおおおお!!!!」
六神将の力と・・・彼らの帰りを待つ世界中の人々の想いがローレライの鍵に宿る。
その刀身は遥か天空まで伸び、混沌の世界を切り裂く。
「ひぃぃぃぃぃぃ!!なんだ・・・何なんだその力はぁああ!!うぼぁあああああああああああ!!!」
「モース・・・終わりだ・・・せめて・・・音の中で安らかに消えろ・・・」
アッシュと六神将は鍵を振り下ろす。その無限とも思える刀身はモースを飲み込んだ。
「ぎゃあああああああ!!!!私は・・・諦めんぞ・・・いつか・・・かならず・・・この世界を・・・ぉぉおおおお!!」
遥かな野望を持ち・・・世界を自分の思い通りに作ろうとした・・・混沌の王モース・・・
歪んだ神になろうとした男は・・・世界を紡ぐ音の中で・・・消えていった・・・
240名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:46:13 ID:usNH5Lco
>>239続き

「やったな・・・モースを・・・倒し・・た・・・」
リグレットが膝をつく。
「ああ・・・だが・・・残念だな・・・」
ラルゴも疲労困憊なのか・・・鎌を杖にようやく立っていた。
「やれやれ・・・計算外ですねぇ・・・疲労でこの世界から脱出できないとは・・・・」
ディストなんぞはすでに寝転んでいる。
「でも・・・みんながいるから・・・・寂しくはない・・です・・・」
アリエッタはラルゴの足にもたれ掛かっている。
「昔なら・・・あんたらとずっと一緒なんて絶対嫌だったけど・・・今なら悪くないね・・・」
シンクもすでに座りながら話す。
「ち・・・あの屑が・・・簡単に脱出できないようにして・・・道連れってわけか・・・」
アッシュが悪態をつきながら言う。
モースは倒した・・・しかし・・・モースの作り出した戦いの場、つまり混沌の世界は消滅することなく
残ったのだった・・・そして・・・力を使い果たした六神将は・・・その中で・・・
誰もが絶望にくれていた時だった・・・歌が・・・響き渡った・・・聞き覚えがある・・・譜歌・・・
しかしこれは・・・男の声?そして・・・この声は・・・
ふいにシャキンと音と共に何かが地に付き刺さった。
「これは・・・師匠の・・・剣・・・」
見間違うはずもない・・・ヴァンの剣だった・・・歌はその剣から響いていた・・・
「譜歌・・・心地よい・・・力が・・・戻ってくるようだ・・・」
さっきまで膝をついていたリグレットが立つ。それに合わせて他の者も力を取り戻す。
「ヴァン・・・俺達は最後までお前の世話になりっぱなしか・・・だが・・・それも悪くない・・・」
ラルゴが髭を撫でながら言う・
「総長・・・ありがとう・・・です・・・アリエッタ・・・頑張って世界を守る・・・です・・・」
アリエッタが剣に向かって言う。
「ふ・・・説明できない事もあるもんですね・・・しかしこれが・・・奇跡ってやつでしょうかね・・・」
ディストが眼鏡を上げながら言う。
「奇跡か・・・そうかもしれないね・・・今までの出来事・・・僕達がいることが奇跡なんだから・・・」
シンクも呟くように言う。
「師匠・・・最後の最後まで・・・本当にありがとうございます・・・力・・・使わせてまらいます・・・」
アッシュはヴァンの剣を手に取る。そしてそれを地に突き刺した。
「うおおおおお!!消えろ・・・混沌の世界よ!絞牙・・・鳴衝斬!!!!」
発せられた力は混沌の世界を打ち破った・・・世界が崩れ・・・六神将は・・・闇のなかへ落ちてゆく・・・
「これで・・・・戻れるだろうか・・・・」
誰が言ったかは分からない・・・だがアッシュは言った・・・彼にはわかっていた・・・
「帰れるさ・・・俺達六神将とヴァン師匠・・・七つの・・・音の力がついてるからな・・・」
241名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:49:14 ID:usNH5Lco
>>240続き

時は流れN.D3000。城下町で金髪の美しい女性が子供達に話をしていた。
「以上が混沌の乱だ・・・どうだ?面白かったか?」
「面白かった〜!せんせー、もっとお話ししてー。」
金髪の女性は子供達に話をせがまれる。しかし、彼女は笑うとこう言った。
「今日はここまでだ・・・もうすぐ三千年祭があるだろう?そこでゆっくり離してやるからな。
まだまだ色々な戦いがあるんだぞ?楽しみにしとくんだ。」

「やれやれ・・・いくら祭りといってもこうも予算無視とは・・・あの人の子孫らしいですよ・・・・」
椅子にのった眼鏡の青年が書類に目を通すとため息をつく。
「まぁ、いいではないか・・・色々・・あったな・・・」
大柄な男が言う。その首には古臭いロケットが今も輝きを放っている。

「お祭り♪お祭り♪」
ピンクの髪をした女の子が嬉しそうに歌いながらペットと思われる魔物の毛並みを整えていた。
「楽しそうだね・・・まぁ、僕も楽しみじゃないわけじゃないけどね・・・」
緑の髪の少年はその手伝いをしている。
「うん・・・楽しみ・・・です。だって・・・平和な証・・・です。」
「そうだね・・・平和な証・・・うん・・・そうだよ。」

「閣下!こちらへどうぞ。会議も大詰めでございます。」
兵と思われる男が紅い髪の男に言う。
「ああ・・・分かった。すぐ行く。ご苦労だったな。」
その男は空を見上げる・・・雲ひとつない青空・・・自分達が守ってきた世界・・・
耳を傾けると祭りの準備を楽しむ音・・・今日も世界は平和だった・・・
そして・・・その平和のために六神将の戦いは続いていく・・・・

THE END

以上です。全部読んでくれたかた大感謝です。ラストで約千年たってますが
自分の中ではその間にもいくつかの戦いがあったとしてます。機会があったら
その戦いも書きたいと思ってす。それでは、六神将に愛をささげて・・・・
242名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 00:59:36 ID:uotdORET
感動をありがとう!
243名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 02:43:52 ID:OUhqqGmc
俺って感動泣きだけは一生しない人間だと思ってたのに・・・(つд`)
244名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 09:57:36 ID:zGLYOQ9v
マジでGJ!久しぶりにかんどーした。そして泣いた・゚・(ノД`)・゚・
245名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 11:14:39 ID:Oep7txO1
>>241
マジで泣いたよ本当・・・感動を有り難う!
関係ないけど、>>236->>238の展開、FFWのラストバトル思い出した。
246名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 11:39:51 ID:SBdp9zRG
GJ!!
アッシュが出世してるよ・・本編報われなかっただけにこの六神将は本当嬉しい。
247名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 14:56:46 ID:b6O41rcE
一気に色々読んだが皆GJ!

>>220
時間をかけて読んでたら華麗に取り逃がした('A`)
再うpキボンです
248名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 18:07:14 ID:Rjw5NTk2
>>247
>>59のやつを入れて再うpしました。 ラフ漫画なんで雑ですが
ttp://www.uploda.org/uporg335161.zip.html
順番入れ替わってるけど、最初→P 続→a-hoです。
249名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 18:21:28 ID:b6O41rcE
>>248
感謝します。・゚・(ノ∀`)・゚・。

テラオモシロスwwwGJ!
250232:2006/03/13(月) 18:56:15 ID:+KArUfLP
>>248
ありがとう神様・・・!
顔の妹萌えに涙出るほど笑ったw
251名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 23:26:20 ID:bIdn5PfK
>>241
最高です!
マジ毎回楽しみにしてたよ!

という訳で感動していますが小ギャグ作品を投下しまーす。
2522ちゃんねる閲覧会:2006/03/13(月) 23:28:13 ID:bIdn5PfK
ヴァン「いきなりだがお前達は巨大匿名掲示板“2ちゃんねる”を知っているか
?」

リグレット「もちろんです閣下!!」

ラルゴ「ちょっ、さすがに世界観は守らねばいかんぞ!!」

シンク「…はぁ、諦めなラルゴ。そいつらには何を言っても無駄だよ。」

アリエッタ「アリエッタ…2ちゃんねる知らない…です。」

シンク「…2ちゃんねるなんて知らないほうが身のためだと思うよ。」

アリエッタ「でも…アリエッタ知りたい…です。」

ディスト「ハッーハッハッハ!!私が説明しましょう!!2ちゃんねるというのはで
すね…」

シンク「しょうがないな…じゃああとで僕が使い方教えてあげるよ。」

アリエッタ「ありがと…です。」

シンク「(////)…礼なんて言われる義理は無いね。」

ディスト「ムキー!!私を無視しましたね!!しかもイチャついて…」

アッシュ「うるせぇディスト!!……ヴァン、2ちゃんねるがどうかした?」

ヴァン「ん?…アッシュ…いたのか。」

アッシュ「な、何ッ!?お、お前が呼んだくせに…」

リグレット「閣下に反抗するなら容赦しないぞ。」

(銃をアッシュの額に突き付けるリグレット)

アッシュ「わ、わかったからそんな物騒な物を突き付けるな!!」

ラルゴ「…このパターンにも飽きたな。んでヴァン、2ちゃんねるがどうした?


ヴァン「うむ…その“2ちゃんねる”に私やお前達のスレが立っているらしい。
そこでだ…みんなで今から自分のスレを閲覧しようではないか!!」

〜続〜

2532ちゃんねる閲覧会U:2006/03/13(月) 23:29:25 ID:bIdn5PfK
>>252の続き

リグレット「“2ちゃんねる”閲覧会とは流石です閣下!!」

ディスト「何ィ!?この2ちゃんねるを極めた私でも私達のスレが立っているなん
て知りませんでした!!くうぅ〜、私もまだまだですね!!」

アッシュ「まさか俺様のスレが立てられているとはな。ちっ、ふざけたことをし
やがる。(早く見てえ…!!超見てえ…!!)」

ラルゴ「もはや世界観は滅茶苦茶だな。」

シンク「諦めなラルゴ。…しかしちょっと気になるね。空っぽであるはずの僕に
スレがあるとはね…。」

アリエッタ「なんだかよくわからないけど見たい…です。」

ヴァン「うむ…では早速閲覧会を開始したいと思う。」

(各自にノートパソコンを渡すヴァン)

リグレット「皆にノートパソコンを用意してくれるなんて流石です閣下!!」

ヴァン「礼には及ばぬ。ノートパソコン代は各自の給料から引いておいたからな
。」

一同「(…な、何ッ!?)」

リグレット「み、皆のためにあらかじめパソコンを…いや、なんでもないです閣
下…。」

ラルゴ「リグレットでもフォローできないとはな…。流石だヴァン。」

ヴァン「礼には及ばぬ。さぁ、“2ちゃんねる”閲覧会を始めようか。」

皆はわかっていた。

もはやこの男に何を言っても無駄だと。

〜続〜


2542ちゃんねる閲覧会V:2006/03/13(月) 23:30:40 ID:bIdn5PfK
>>253の続き

ヴァン「2ちゃんねる検索で【TOA】と検索してみなさい。」

ラルゴ「…お、出てきたようだな。…ふむ、色々なスレがあるな。」

リグレット「ティアのスレはもう10スレ以上あるみたいね。」

ヴァン「まぁ、私の妹なのだから当然であろう。ティアでそれなら私はもっと…


アリエッタ「総長…まだ1スレ目…です。…アリエッタ…総長に勝った…です。


ヴァン「な、何ッ!?…ぬおっ!?す、少ない!!」

ラルゴ「元気出せヴァン…俺はもっと酷いから…。」

シンク「まぁヴァンとラルゴ以外はみんな2〜3くらいだね。出番の割には健闘
といえるね。」

ディスト「ムキー!!この私が陰湿ロン毛眼鏡に負けているとは!!…で、でもまぁ
…ヴァンとラルゴに勝てただけとよしとしますか…。」

アッシュ「くっ…レプリカに負けるとは…。これが主人公補正というものか…!!


アリエッタ「六神将で…アリエッタだけアンチスレがある…です。…ぐすん。」

シンク「…げ、元気出しなよアリエッタ!!あとで削除依頼出しといてあげるから
さ!!」

ヴァン「さてそろそろ各々のスレを閲覧するぞ?皆の衆…覚悟はいいか?」

一同「ああ!!」

〜続〜

2552ちゃんねる閲覧会W:2006/03/13(月) 23:31:56 ID:bIdn5PfK
>>254の続き

(各々、自分のスレを開き…そしてレスを読む)

ラルゴ「なかなか良心的な住民が多くて嬉しいな…。」

ヴァン「うむ…これはいい劇薬だ…。」

アッシュ「ちっ…余計な事ばっか書き込まれてやがる。(うわぁ…こんな俺でも応
援してくれる人がたくさんいるんだな…。アッシュスレ住民のみんなありがとう
…!!)」

ディスト「…感動です。こんなに私を応援してくれる人がたくさんいたなんて…
。さすが私のスレだけありますねぇ〜!!」

シンク「くっ…どうしてだろ…?なんか…空っぽの僕なのに…心が暖まる…。シ
ンクスレのみんな…ゴクロウサマ…。(ありがとう)」

アリエッタ「なんか…ちょっとえっちなことも書き込まれてるけど…アリエッタ
を応援してくれる人が多くて嬉しい…です。」

リグレット「………。」

ラルゴ「どうしたリグレット?そんなに顔を赤らめて…」

ディスト「ハッーハッハッハ!!リグレットLOVEみたいな事でも書かれてましたか
?」

リグレット「そ、そんなんじゃない…で、でも…的外れでもないかも…。」

ラルゴ「どれどれ?どんな事が書き込まれてたのだ?」

(席を立ちリグレットのパソコンを覗こうとするラルゴ)

リグレット「み、見ない方がいい…と思うわ…。」

(おどおどしながらディスプレイを手で隠すリグレット)

ラルゴ「いいだろう。減るものでも無いし…。」

(リグレットの手をどかすラルゴ)

ラルゴ「!!」

(口に含んだコーヒーを吹いてしまうラルゴ)

ディスト「ギャー!!私にラルゴのコーヒーがあああぁ!!」

〜続〜
2562ちゃんねる閲覧会X:2006/03/13(月) 23:33:44 ID:bIdn5PfK
>>255の続き

ラルゴ「(////)(リ、リグレット!?…このスレ大変なことになっているじゃないか
…ぬおっ!?お前のエロSSが投下されておるぞ!?しかも内容が過激…)」

リグレット「(////)(な、何ちゃっかり読んでるのよ!!恥ずかしいから見ないで!!)


(ラルゴの視界を手で遮るリグレット)

アリエッタ「リグレットのスレ…気になる…です。」

シンク「そうだね…あのリグレットの取り乱し方を見ると余程のことがあったみ
たいだね。一緒に見てみようかアリエッタ?」

ラルゴ「こ、こら!!お子様は閲覧禁止だ!!」

シンク「えっー、なんで見ちゃいけないのさ?」

ラルゴ「シンク…お前ならお子様が見ていけない理由がわかるだろ…リグレット
は女だ…つまり…」

シンク「(////)も、もういいよ!!わかったから!!(…はぁ、リグレットも悲運だね
。)」

アリエッタ「シンク…何がわかったですか?」

シンク「ア、アリエッタ!?とりあえずリグレットのスレは僕達青少年、少女には
有害なんだ!!だから見ちゃダメだよ!!」

アリエッタ「なんでシンクそんなに慌ててる…です?…まぁいいや…リグレット
のスレは見ない…です。」

アッシュ「何ッ!?…リグレットのスレが大変なのか!!様子を見なくてはいけない
ようだな。(話からするとリグレットがこのスレで+++とか×××ってなってい
るみたいだなハァハァ…!!)」

ズキュン!!(リグレットの放つ弾丸はアッシュの頬をかすめる。)

リグレット「アッシュ…お前もまだ未成年だ…見るな…。」

アッシュ「ちっ、わかったよ…。(後で部屋で見ればいい話だ。)」

ディスト「ヴァン見てくださいよ!!ティアスレにたくさんティアの×××画像が
ありますよ!!」

ヴァン「何ッ!!メシュティアリカた〜ん!!」

ラルゴ「お前らは黙っとれい!!…ま、まぁリグレット…2ちゃんねるはエロ発言
があってあたりまえなのだ…だから気に病むな。それだけお前の人気があるって
ことだ。」

リグレット「あ、ああ…ありがとうラルゴ。」

(リグレットの肩をポンと叩くラルゴ)

そして2ちゃんねる閲覧会は終わった。

〜続〜
2572ちゃんねる閲覧会Y:2006/03/13(月) 23:34:50 ID:bIdn5PfK
>>256の続き

―夜

(自分の部屋でリグレットスレを閲覧するアッシュ)

アッシュ「うわっ!!リグレットスレエロいな!!とくにこのエロSS…ぐっ…お、俺
のクララが立ちやがった…!!」

アッシュ「す、すまんナタリア!!お前という者がおりながら…健康な男子がこん
なものを見てしまったら我慢できん…!!ちくしょう…!!」

(その後アッシュはリグレットのエロSSでソロライブ決行)

―翌日

リグレット「おはようアッシュ。…ん、どうした?目が充血してるぞ?寝不足か
?」

アッシュ「い、いやコレは…(や、やべぇ…昨日リグレットスレを見てたせいでリ
グレットを見ると俺のクララが…立ちあがってきて…)」

リグレット「アッシュ…髪にゴミがついているぞ。取ってやろう。」

(アッシュに歩み寄るリグレット)

アッシュ「い、いいよ!!(やばい!!俺のクララが背伸びしやがる!!)」

リグレット「きゃっ!!」

(つまづいてアッシュに倒れ込むリグレット…)

アッシュ「いてて…!!」

(なんと倒れたアッシュの上にリグレットが倒れている。しかもあの位置に…)

リグレット「ご…ごめんなさいアッシュ…(むぎゅ)…え?何この堅いの…ってこ
れはもしや…いやあああッ!!プリズムバレットッ!!」

アッシュ「うぎゃあああッ!!俺は悪くヌェー!!俺は…ぐはぁッ!!」

〜完〜

下ネタで終わらせてスマソ。
258名無したんはエロカワイイ:2006/03/13(月) 23:45:14 ID:b6O41rcE
>>257
                   ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `く/ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっとリグレットスレ行ってくる
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////
259名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 00:17:18 ID:m5rTki30
>>258
本当に青少年には有g(ry
>>257GJ!!!
260名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 00:28:39 ID:dVm+Go8J
>>259
とても・・・・劇薬でした><
261名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 01:18:46 ID:vTl6/lyl
>>257
GJ!
262名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 09:30:25 ID:TzPAG3tm
なにげにアッシュの髪の埃を取ろうとするリグレットに萌えた。くそ!アシュナタ派だったんだが。
なんかたまんぬぇー!
263名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 09:44:51 ID:4Vx9DA/A
流石おねえたま
264名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 10:40:00 ID:k9tddAyw
>>257
GJ!!
俺のクララバロスwww
265名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 11:09:06 ID:183IoR8z
リグレットスレ見てきた。




    _
  ( ゚∀゚)
  (    )
   | 彡つ
   し∪J

クララが立った! クララが立った!
266名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 14:24:55 ID:MEqINvH9
<ローレライ教団なんでも相談箱>

PN.プリズムロケットさん

Q:教え子との関係で悩んでいます。

多少思い詰め過ぎる傾向こそあれ、素直で優しい子だったのですが、
とあるグループと行動を共にするようになってから様子がおかしくなりました。
最近ではネコミミ姿の奇抜な衣装を身を包み、
会う度に真顔でこちらを非難してきます。
どうやらあらぬ趣味に目覚めてしまったようです。
私の指導に問題があったのではと指摘する声も上がり始め、仲間からの視線が痛い毎日です。
仕事の関係で世界中を飛び回っているので、ゆっくり話し合う機会も設けられません。
取り返しの付かなくなる前に善処したいのですが・・・。
267名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 16:45:20 ID:tNmgDXk6
>>257>>266
卵丼の紅生姜吹いたw
いろんな人の作品に笑わせてもらったり、泣かせてもらったりしたところで……

長編SSを投下します。勝手に設定を弄ったりしてるので
オリジナル展開イクナイ!な方はスルー推奨です。
268暗闇の夢:2006/03/14(火) 16:46:11 ID:tNmgDXk6
プロローグ

(ここはどこだ……?)
記憶粒子の濁流に身を預けながら、彼はふと疑問に思った。
空気が、雲が、月の光がぐらりと揺れる。
ここは――街の上空だ。そうだった。僕は何年ぶりかに、この国へ戻ってきたんだ。長い休養と観覧を終
えて。あることをやりにきた。
(あること? なんだったろう……?)
次の疑問が浮かび上がる。
ああ――そうだった。僕は、僕の遺した大切な遺産の手入れに来たんだ。今は原型を留めない、暗い野心
の礎。僕の愛する人に、綺麗に汚されてしまったあの組織。遥か昔のように、光沢を放つまで磨き直さない
といけない。そう、僕は大嫌いな『星の記憶』を……。僕は……。
(だけど、僕って誰のことだ……?)
いらいらがつのる。ひどい嫌悪感が喉を締め付ける。
僕は――フランシスという名前だ。そうだった。 たった今、“居心地の悪いベッド”から起き上がったば
かりの、十五歳の少年。そういうことになってる。でも本当はもっと長い――気が遠くなるほどの――年月を
過ごしてきた。悠久の時間の中でこの街の、この国の、この星の変遷をずっと見ていたんだ。
(ああ……)
気分が悪い。腹が立つ。やっぱり、“目覚まし”をもっと早く設定するべきだったろうか?
でも大丈夫だ。焦らなくても、事が志と違うことはない。
 宵に薄明かりを灯した街が迫ってきた。いや、自分が近付いたのだ。
この街ができたのは何年前だったろうか。思い出せない。それでも街の名前が決まったときに感じた、
身を捩じらすほどの屈辱だけは、忘れてはいなかった。
 ――宗教国家ダアト。
皮肉に満ちた響き。したたかな願望を嘲笑うように、耳の中で何度も反響を繰り返した民衆の歓声。気に
入らない。史伝に自分の名前が載ったとき――裏切り者の烙印を押されたときよりも、もっと癪に障った。
269暗闇の夢:2006/03/14(火) 16:47:41 ID:tNmgDXk6
>>268続き

寝静まった街の、石材で丁寧に舗装された通路にそっと足を下ろす。指先に痛みが奔った。
あまりにも長い間プラネットストームに“混合”していたためだ。懐かしい体はまだ、感覚が正常ではない。
警備兵が建物の影から飛び出し、こちらを見た。
灰色の衣被を垂れ下げた、独特の甲冑に身を包んだ男。銀の兜の奥に見開かれた目は、驚愕の色に染まっ
ている。
「……空、から……子供?」
手にした夜警用の大きな懐中電灯が――酷くまぶしい。……消せよ。
「っ……お、お前……何をしていた?」
警備兵が思い出したかのように尋ねる。懐中電灯の光に視界を奪われた。網膜の桿体細胞が、第六音素の
急激な受容を強いられ悲鳴を上げる。目が熱い。消せって……!

『月を見ていました』
懐中電灯を持つ相手の首に両腕を伸ばしたい衝動を必死で抑えながら、フランシスは穏やかな声で答えた。
「は……月?」
怪訝顔で上を向いた警備兵は、あまりに珍奇な現象に言葉を失った。
プラネットストームの一部――ちょうど月と重なって見えた――が、下を向いた煙突のような形に変わって
いた。何かが内部から飛び出したような、そんな形だった。

 しばらく声を上げるのも忘れていた警備兵は、自分の手からいくつか持ち物が無くなっていることにさえ気
付かなかった。
灯の消えた懐中電灯と――護身用の長剣が、少年の手に移っていた。
270暗闇の夢:2006/03/14(火) 16:48:41 ID:tNmgDXk6
>>269続き

1:真夜中の訪問者

気が遠くなるほど膨大な量の書類に目を通し終わると、イオンは凝り固まった小さな肩を軽くまわした。腕
の時計に目を遣ると、既に二時を回っている。もう詠師たちは床に就いただろうか。ローレライ教団の導師で
ある彼に与えられる休息は、僅かなものだった。
「ふぅ……」
 尤も――それは彼自身が己に課した制約であり、多くの教団員は、若年ながら重責を負う彼のことを心配し
ている。それでも彼――イオンが自愛も疎かに雑務に忙殺されているのは、昨今その実態が掴めなくなりつつ
ある、この教団の内部の動向を懸念してのことだった。
(大詠師は、もう動いているのかもしれない)
 机から書類を片付けてベッドに入る。疲れがどっと津波のように押し寄せ、すこし気分が悪くなった。
とある事情により、自分はもともと身体が丈夫ではない。本当はまだ起きていたいところだが、身体への
過剰な負担は避けなければならなかった。
(こちら側の唱師や律師にも……何人か息がかかってる)
 胸が苦しい。呼吸が乱れる。言いようの無い不安が渦を巻いて、心を憂鬱の深淵へと飲み込んでいく。
(保守派の現状が分からない……大詠師モース……反乱を――)
急に思考が停止する。部屋のドアをコンコン、とノックする音が寝耳に入った。
誰だろう。包まっていた毛布を退けて、重たい身体を引きずるようにベッドから這い出す。
立ちくらみがひどい。
『失礼します』
 イオンの返事を待たずドアがガチャリと開き、ノックの主が部屋に入ってきた。
『ローレライ教団最高指導者、導師イオンと見受けます』
 真夜中の訪問者は小柄な少年だった。 年の頃は十五、六といったところか。あごは細く、目は切れ長で、
鼻筋はきれいに通っている。きちんとそろえた銀の長髪は、中性的な魅力を演出していた。
「は……え、あの……?」
 まったく予期しなかった人物の登場に、イオンは動揺を露にした。現れた少年はどう見ても教団関係者では
ない一般人で――夜の教会に入ることさえできないはずだった。
271暗闇の夢:2006/03/14(火) 16:52:44 ID:tNmgDXk6
>>270続き

『お会いしたかった。話したいことが山ほどあるんですよ』
 少年がにこりともせず、淡々と言う。
「失礼ですが……どなたで――」
 そこまで言いかけて、イオンは自分の暢気さに呆れ返りそうになった。少年の緋色の双璧から目を落すと、
その先には同じ緋色――赤い血の滴る長剣が、少年の手に握られていた。

『申し遅れました。僕はフランシス。――ローレライ教団の創設者、フランシス=ダアトです』
 イオンの細面が緊張に強張る。眠気は完全に吹き飛んでいた。
 フランシス=ダアト。譜術戦争を預言により終結させた天才譜術士“ユリア=ジュエ”の、弟子。
 自分の地位を確立するために、ユリアを裏切ってローレライ教団を設立した――史上の人物。
 そして――目の前にいる人物。
「……どうして。こんなことって……」
『ああ、説明が必要でしたか。……僕は、ずっと生きていました』
「え……」
『史書にこそ、【裏切りの後、師と和解するも自責の念により自害】と記されましたが……僕は、自分が大成
した譜術によって、この二千年間ずっとプラネットストームと混ざり合っていました』
「……いったい……何を……」
この少年が言っていることの意味が分からない。生きていた……混じりあう……?
そんなことが出来る譜術などあっただろうか?
そもそも、この人は頭のおかしくなった非行少年ではないのか?
真っ赤に染まった剣と、少年の顔を見比べながら、イオンは煩い胸の鼓動を抑えようと必死になった。
『僕は……アブソーブゲートでの投身自殺の際に、第七音素に“僕”という情報を記録しました。その後、
身体の音素の乖離に合わせて譜術を使用し、二千年後……ユリアが預言で詠んでいない未来に、元素と音素が
再構築するように――――』
 突然鳴り響いた、けたたましいサイレンの音に、少年の言葉が掻き消される。
 震えるイオンの左手が、壁に据えられた警報ボタンを強く押し込んでいた。
「っ……貴方が本当にその譜術――ダアト式譜術の開発者なら……」
 サイレンの音がおぞましい鎮魂歌のように教会を包み込み――
「……理屈は正しいです」
――長い夜の始まりを告げた。
272暗闇の夢:2006/03/14(火) 16:54:36 ID:tNmgDXk6
六神将の出番はもう少し後ですorz
続きはまだ執筆中です
273名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 18:56:00 ID:iUKpsyX/
>GJ!



メ欄んとこにノートの端っこに描いてあった落書きうp
274名無したんはエロカワイイ:2006/03/14(火) 23:56:34 ID:K4mAAHQk
最近替え歌少ないので投下。ちょっと切ない感じで考えたつもり。

レミ○ロメン  粉雪より


レプリカ呼ぶ時間はいつもすれ違い
非通知に紛れても俺だとバレるのに
雨に打たれて 似たように思えるのに

俺は屑の全てなど知りたくもないだろう
それでも同位体から屑を見つけたよ
根拠はないけど本気で思ってるんだ

些細な言い合いもあって ロレラィ ロレラィ 同じ時間を生きてなどいけない
素直になれないなら レプリカもナタリアも虚しいだけ

レプリカ ねぇ 心まで広く打ち解けたなら
二人の居場所を分け合う事が出来たのかい
275名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 00:31:56 ID:qNV7OA6d
>>126>>127同シリーズ


今夜は六神将!


ルーク「今日もこの時間がやってきたぜ♪今回はラルゴだったな」

「第六回『今夜は六神将!』の時間だ。今回はこの俺、黒獅子ラルゴの担当だ。よろしく頼む」
ルーク「うん、ちゃんとしてるな」
「昨日はホワイトデーだったな。いや、困ったもんだ。
何があったって、バレンタインの日、メリルに一流ブランドの高級チョコを貰ったから、お返しに丹精込めて手作りしたクッキーを渡したら悔しそうに怒ってしまった。
女心というものは読めんな。ハハハハハ」
ルーク「ラルゴは怒る理由を知らないのか…」
「それはさておき葉書に入ろう。まずはPN.南国の蛾さんからの質問『ラルゴさんは屈強な重僧兵ですが、どのようにしてそんなに強くなれたんですか?』
…いや、ありがとう。自分ではまだまだ強くないと思っていたから、このような意見は励みになる。
まあ、ひたすら努力することだろうな。俺にはそれしかわからん。」
ルーク「パパ…カッコイイ…」
「次、PN.劣化オリジナルさんからの質問、『ラルゴさんの髭は、どのようにしてそんなにたくさん生えたのですか?』
そう言われてもな…こうなる様整えて剃ってるだけだからな…
さて、そろそろ曲に入ろう。曲は劣化オリジナルさんのリクエスト、桜庭裕一郎で『ひとりぼっちのハブラシ』」


続く
276名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 00:34:15 ID:qNV7OA6d
>>275続き





「聞いてもらったのは桜庭裕一郎で『ひとりぼっちのハブラシ』でした。
では続いての葉書、PN.憩いの兵法家さんからの質問『ラルゴさんが最新音機関で作られたロボだと言うのは本当ですか?』
いや、これは完全なるアッシュの嘘だ。俺にはちゃんと赤い血が通っている。
ああそうだ、アッシュの額は音機関だぞ。最新型太陽電池だ。あそこで太陽の光を第三音素に変えて体に貯えてるんだ。奴のサンダーブレードなんかはそれだ」
ルーク「すげえ!太〇拳だけじゃなく発電もできるのか!」
「次、PN.ミソもメロンも親善大使さんからの質問」
ルーク「よし、連続だぜ」
「『ラルゴさんの鎌捌きは自己流ですか?』
うむ…まあ、だいたいはそうだな。六神将に入る前、護衛の仕事をしていて自然と身についたものだ。俺より強そうな者の技を観察して覚えた事もあったな。懐かしいものだ。
さて、そろそろ時間だ。来週の担当はディストだ。ではまた会おう」




ルーク「なあアッシュ、俺のDSと携帯充電しといてくんねえ?」
アッシュ「な、何で俺に頼むんだ屑が!」
277名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 00:43:29 ID:2hGzkG/r
>>276
GJ!相変わらずアッシュの選曲は不思議だなwwwwwwwwwwwww
278名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 00:44:04 ID:N7+nX4Nt
>>275
ちょっ、婿殿wwテラナツカシスwww


279名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 00:44:56 ID:oR1I8NKb
今夜は六神将シリーズをリアルタイムで読めた
嬉しかった

太陽光発電www
280名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 02:02:36 ID:qfQyYFU0
>>275
一瞬ナタリアが怒った理由が分からなかった
そうか・・・・自分のより美味しかったのか・・・

>>274
レプううううリカあああああ

ねぇ
281名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 07:15:29 ID:b+iedGki
>>280
自分は店物だったのに向こうが手作りで返してきたとか
自分が作るとくぁwせdrfだからとか?
282名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 07:28:46 ID:qfQyYFU0
>>281
多分
自分で一応作る→味見したけど不味い→流石にコレは駄目だろう→店売りの物を買う
とかそういう経緯があって今度は
渡される→どう見ても手作り→食べてみる→美味しい→女として男(更に父親)に負けるのはどうよ
とか俺は脳内補完した
283名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 08:43:55 ID:n8VJrRuQ
>>275-276
次のディストも楽しみだwww
284名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 14:01:49 ID:k/McRPdD
今更ながら途中で放置していた六神将漫画の続き〜バトル編を投下。
ttp://b.pic.to/546ew
ttp://b.pic.to/4bfrn

無駄に長くてスマソorz今日か明日には完結させます。
改めて、素晴らしい文を提供してくれた元2-605氏に感謝。
285名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 14:09:55 ID:qKdC5AAT
>>284
GJ! ラルゴ…
最後のコマワロス
286名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 15:29:37 ID:j8/4ar/h
人が少ない今のうちに置き逃げします。
ttp://www.uploda.org/uporg336802.zip.html

PS.どっと職人さんこういう使い方はOKですか?
287286:2006/03/15(水) 15:34:50 ID:j8/4ar/h
置き逃げしようと思ったらパスを書き忘れていたよ...orz
パスは286のメル欄でよろしくです
288名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 15:47:40 ID:6pEecPsS
>>286
おおおおおおお
289名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 15:55:00 ID:LC5aSyG2
ちょ、変化無いと思ったら画面の下のほうにwwwww
>>286GJ!!
290名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 16:25:09 ID:VsrKKRIZ
>>286

ドット作った者だけど、
すごく・・・劇薬です・・・
最近作品投下してなくてごめんなさい。
これを励みに頑張らせて頂きます。
291名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 16:51:53 ID:sThLWdnv
>>286
ちょwwwwハゲワロwwwwwwwww
なんこれwwwwwww
SPGJ
292名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 17:02:10 ID:QFD23190
>>286
うおぉぉ!わらわら歩いてくる!!可愛い!GJ!
293ゲーム好き名無しさん:2006/03/15(水) 18:22:05 ID:cbzcux+L
>>286
やばいこれ良すぎだ…!マジカワええ!GJ!
294名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 18:28:48 ID:0GK2avAv
>>284
相変わらず上手いなあ。GJ!

>>286
sugeeeeee!!!
295名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 18:32:31 ID:WeNzBvK2
>>284
ピコワロスwwGJ!!
今回は消える前にちゃんと見れて嬉しいぜw

296名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 21:19:26 ID:Oree5SMz
>>286
アレ?何も起きヌェーじゃん




なんかきたーーーーーーーーーーーー!!!!!wwwwww
297名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 23:27:37 ID:Ue7W0j9E
>>286
神が降臨なすった
298名無したんはエロカワイイ:2006/03/15(水) 23:50:54 ID:iHd+zGRG
>>286
GJ&サンクスでした!!!

さて、これからSS投下します。
ただ、シン×アリ話なので、シン×アリNGの方はスルーよろです。
299今夜君と−1−:2006/03/15(水) 23:52:52 ID:iHd+zGRG
シンク「…やれやれ、さすがにまだ起きてこないってのはどうかと思うね。」

独り言を言いながら神託の盾騎士団本部の廊下を歩くのは六神将、烈風のシンク。
彼は同僚である妖獣のアリエッタの私室へと向かっていた。

時刻は既に昼近く。ダアトは晴天に恵まれた。
アリエッタは昨晩のダアト市街の夜間警備当番に当たっており、今朝の六神将定例会議への出席を
免除されていた。
そこでシンクが今朝の会議結果を伝達すべくこういう時の待ち合わせ場所である訓練場で彼女を
待っていたのだが、この時間になってもアリエッタは起きて来なかった。
シンクが真面目に訓練している第三師団員――彼女の部下――をとっつかまえて聞いてみると

オラクル兵「師団長ですか?…うーんまだお休みかもしれないですね」

…と呑気極まりない返答であったから
「ヤローテメーぶっ殺す!」と『誰かの真似をしているイオンの真似』をしてみたものの、
慣れない事をやったせいで『オレァ クサムヲ ムッコロ(ry)』等となんだか別物になってしまったので
仕方なくシンクがアリエッタの居室へ向かうことにした。
そうこうする内、シンクはアリエッタの部屋の前に到着した。

シンク(…いくら同僚でも…部屋の中、ってのはマズイ…かなぁ。い、いや!僕は空っぽだからね。
    別に気に病む義理は無いね。…馬鹿馬鹿しい!(////))

一瞬の躊躇の後、彼はドアをノックした。

シンク「アリエッター?僕だよ、シンクだ。開けてくれ…
    やれやれ…返答ナシ、と。…!鍵もかけてないや。無用心だな…アリエッター?開けるよー?」

ドアを静かに開け、室内に入る。いきなり視界に飛び込んでくる巨大なライガ。
いちいち驚くシンクではない。

シンク「…やあ。…君のご主人様は?」
ライガ「…がう」

こっちにいるぜ、とでも言いたげにライガは首をしゃくった。
見るとベッドのある方角。予想通りアリエッタはまだ夢の中だった。

シンク「…やれやれだね。起きなよアリエッタ。もう昼だよ。いいかげんに…?」
アリエッタ「う……ん…。」

話しかけるシンクをよそに寝返りを打つアリエッタ。毛布に隠れていた上半身が露わになる。
シンクは見た。白い美しい肌。か細い肩。細い首筋。…そして決して大きくは無いけれど可愛らしい乳房。
さながら森の中に眠る妖精。

…そう、野生児(?)アリエッタは就寝の際、衣服をまとう習慣が無かった。
300今夜君と−2−:2006/03/15(水) 23:54:15 ID:iHd+zGRG
>>299続き

シンク「なっ!なっ!ななななななな…!!!!!!?????」(/////)

シンク(…えーと裸ですアリエッタ裸です僕見ましたええ見ましたともモロにいやあのですね僕だって
見ようと思って見たんじゃなく彼女が勝手にですねこういうあられもない格好をしてたわけでして
決してここにいるのはやましい気持ちではなくてですねえーとなんで僕さっきからデスマス口調なのさ
これじゃ○彦だよ誰だよ光○って何言ってんのさ僕ドキドキしてるのはたぶん気のせいだよきっと
だいたい僕空っぽなはずじゃんこんなものみたトコで別に動揺する義理は無いねってかなんで裸なのさ
おかしいじゃんカゼひくじゃんああそうか彼女は野育ちだけどって何分析してんのさ僕
動揺してんの?肉塊の分際でドキドキしちゃってんの?それにしても美しい美しいよアリエッタ
違う違う何考えてんだ僕……えーとですねつまりもう限界でーーーっす!!!)

瞬時にこれだけの思考がかけめぐり視界が朱に染まった。
つまりシンクは大量の鼻血を飛び散らせて昏倒した。

アリエッタ「…うーん…ん?…おはよう、ガ次郎ちゃん。」

シンクの苦悩と悲劇に気付かぬ呑気なアリエッタはようやく目覚め同居人のライガに挨拶をした。
ちなみにガ次郎とは彼の名である。ライガママに拾われたみなしご仲間だ。

アリエッタ(今日もいい天気だね……きゃっ!血!?…シンク…?何…?どうしたのガ次郎ちゃんコレ!?)
ガ次郎(いやぁ…あのよ、お嬢。やっぱ思うんだけど寝るときハダカはやめた方がいいんじゃねぇか?
    お嬢がハダカなのに気付いた途端鼻血出してブッ倒れちまった。刺激が強すぎたんだろ。
    俺は種族違うから何も感じねぇが…ここは森じゃねぇんだから、さ?)
アリエッタ(えー、だってぇ。…とにかく、介抱してあげなきゃ!)
     「シンク、シンク!…しっかりして…です!」
シンクを抱き上げ膝枕をして必死に呼びかけるアリエッタ。

シンク「う……ん。…アリ…エッタ…?」

がしかし彼の目の前にあるのはアリエッタの可憐な顔、更に距離を近くした胸の幼いふくらみ。
しかもトドメを刺すが如く少女の肌の甘い香りがシンクの鼻腔を直撃する!
戦いと任務のみの灰色人生にとってこいつぁ未体験ゾーンだっ!!!死ぬか!?

シンク(こ、ここここ殺す気でっかお嬢はぁぁぁぁぁん!!!!)

哀れシンク。もしアリエッタが刺客ならあと2〜3回コレを繰り返せば彼は容易に息絶えるだろう。
盛大に鼻血を噴いて再び彼の意識はどこぞへ飛び立った。

アリエッタ「ああっ!シンクしっかりして…ですっ!!」
ガ次郎(お嬢、落ち着け…まずは服着てからだ。このままだとお嬢がトドメ刺しかねねぇや)

ガ次郎の言うことももっともなのでアリエッタはまず浴びた鼻血をシャワーで洗い流し、
衣服をまとって再びシンクを現世に呼び戻そうと試みるのだった。
301今夜君と−3−:2006/03/15(水) 23:55:24 ID:iHd+zGRG
>>300続き

身体を洗い、清潔な衣服に身を包んだアリエッタ。
シンクの元へと駆け寄る。

アリエッタ「やっと準備できた…シンク、しっかり…」

アリエッタの眼前に飛び込んできたのは思いもかけない光景だった。

鼻血の水圧(?)で弾けとんだシンクの仮面が傍らに落ちている。
倒れているのはシンクに間違いは無い、と思うのだが…
しかし、アリエッタが第一に思い浮かべたのはその名前では無かった。

アリエッタ「え……イオン…様?なんで…どうして??」

そう、鼻血にまみれてはいるけれど、そこに倒れているのは彼女がこの世で最も敬愛する心優しき指導者。
ローレライ教団の頂点、導師イオンその人に違いなかった。

アリエッタ「だって…シンクが…倒れて…?」
ガ次郎(ああ。驚いたぜ。俺もこのシンクって奴のニオイ、どっかで覚えがあるとは思ってたけどよぉ…
    こりゃ導師イオンに間違いねぇぜ。何が起こったってんだい、お嬢?)
アリエッタ(わからないよ…そんなの…わからないよっ!!)

呆然とする一人と一匹。そして覚醒するシンク。

シンク「うう…ここは…?そうかアリエッタの……はっ!!!」

仮面が無いのに気が付く。…見られた!?

シンク「あ、ああ!!…見たのかい、アリエッタ…?」

慌てて仮面をかぶるけれど、少女が怯えるように無言でこちらを見つめているのが返答を待つまでも無く
事態を雄弁に物語っていた。

シンク「……っ!!…ごめんっ!」

そしてシンクは風のようにアリエッタの部屋から逃げるように走り去った。

アリエッタ「なんで…?シンク……なんでぇぇっ!!?」

泣き崩れるアリエッタ。ガ次郎もかける言葉が見つからない。

シンク「畜生!畜生!!…なんで見られた…絶対に見られちゃいけなかった!!!」

全力で走りながらシンクは胸の奥がヒリヒリ痛むのを感じた。唇がかすかに震えだす。

…それが「今にも泣き出しそう」という感覚である事を彼は知らない。
302今夜君と−4−:2006/03/15(水) 23:57:09 ID:iHd+zGRG
>>301続き

(バターン!!!!!)←ドアの開く音

シンク「…ディストォォォォッッ!!!!!!」
ディスト「のわぁぁぁぁぁ!?!?なななな何ですか私は何もやましい事などしてないですよっ!?」

嘘である。
今の今まで彼は自身が発明した譜業計算機を駆使してリグレットの撮影画像を他の婦人の裸体画像と
結合させてあたかもリグレットの裸身であるかのように仕立て上げ、出力した写真を
後日高額で売り払う為の準備に没頭していた。…研究資金の捻出のためである。
お堅い職場ゆえ鬱憤が溜まるのか、売れ行きは好調であった。
…とは言え、いきなり自室に血まみれの仮面が怒声を発して飛び込んでくれば今のディストならずとも
肝をつぶすだろう。

シンク「…はぁ、はぁ…実は…」

シンクは告白した。アリエッタの部屋で起こった事態を。
自身が導師イオンのレプリカである事が知れれば、自然オリジナルイオンが既にこの世の者ではない
事も明らかになるだろう。そうなればアリエッタは生きてはいまい。
…シンクが何より恐れているのはそれに他ならなかった。

ディスト「…なるほど。あなたの正体、ひいては『現在の』導師イオンの正体が明るみになるのは
     あらゆる意味で不都合ですねぇ…」
シンク「…単刀直入に言うよ。…アリエッタの記憶を操作出来ないか?」

仮面や顔面の血を拭いながらシンクは尋ねた。

ディスト「…ふむ。結論からお答えします。『あります』。」
シンク「本当なのかっ!?」
ディスト「…落ち着いてください。この薬品を使います。
     …ヒマつぶしに、と開発したものですが、まさか役に立とうとは…」

そういうとディストは一つの薬ビンを取り出すとシンクの目の前に置いた。中には錠剤が入っているようだ。

シンク「…これ何さ?」
ディスト「私が開発した部分的に記憶を抹消する事が出来る内服薬『ドワスレX』です。
     1錠につき3日分の記憶を消去できます。無論、1錠を半分にすればおよそ1日半の。
     これは度重なる臨床実験で確証の得られたデータです。」
シンク「…総長の知らないトコで好き勝手やってるみたいだねアンタも…まぁいいさ。…副作用は?」
ディスト「服用直後に激しい頭痛に見舞われますが、ほぼ同時に強い眠気に見舞われます。
     要は一瞬だけ頭痛を感じる、と言ったトコですかねェ。」
シンク「対象に被害を与えずに済む、か…好都合だね。ただ問題は…」
ディスト「ええ。いかにアリエッタにこれを飲ませるか、です。失敗も考えられますから一瓶丸ごと差し上げますよ。
     …お代は張りますが、ね?」

シンク「…リグレットのアイコラについては黙っておいてやるよ。アルバイトご苦労サマ」
ディスト「ムキー!!…バレてたんですね。…ええい、もってけドロボー!!」

ディストの返答を待つまでも無くシンクは薬ビンを持って疾風の如く駆け出していた。
303今夜君と−5−:2006/03/15(水) 23:58:20 ID:iHd+zGRG
>>302続き

『ドワスレX』を抱えて、シンクの戦いが静かに幕を開けた。
いかなるタイミングでアリエッタに薬を飲ませればいいのか。
面と向かってアリエッタに接近するのは憚られる。顔を合わせたが最後、彼女はたたみかけるように
事の真相を問いただそうとするから。
そしてそれに抗う自信はシンクには無かった。

しかしいざ錠剤を飲ませようとすると障害が多すぎた。
彼女は常にライガと共に行動している。いかにシンクが隠密行動のスペシャリストであっても、
野生の嗅覚には遠く及ばない。
つまり、接近しようとした時点でライガに察知される。それはすなわちアリエッタに察知される事だった。

食堂で遠くから彼女のスプーン目がけて指で錠剤を弾いてやろうともした。
しかし、こうした小手先の技術というのは習熟が必要なのであって、必死に試みたものの、
哀れなオラクル兵が数名昏倒し、記憶を失う、という怪現象を生んだに過ぎなかった。
しかもそれが「食堂でメシを食うとブッ倒れて記憶を失う」という都市伝説的広がりを見せて
昼飯時であっても食堂が閑散としてしまう、という事態を招いた。

程なく第三師団が、師団長不在で訓練および軍務がこないせない、という事態になった。
師団長であるアリエッタがふさぎ込んで自室から出てこない、というのだ。
側近の話では食事も採ろうとはせず、ただすすり泣く声だけが部屋から漏れているのだ、と。

…アリエッタが傷ついている…

この事はシンクの思惑に多大な影響を及ぼしたようだ。
なす術も無く3日目が訪れようとしていた。

シンク(明日の昼を過ぎれば2錠飲ませないとならなくなる…無理だね、1錠でもこの有様なのに…)

既に夕刻になっていた。彼は考えた…参謀総長を務めうるだけの知性を持つ彼が必死で考えた。
汗が額を濡らした。胸が高鳴った。指先が震えた。

彼は気付いただろうか。今彼が味わっているその感情をこそ『緊張』というのだと。

シンク「……。」

シンクの考えた結果は、程なくアリエッタの部屋へともたらされた。

ガ次郎(…お嬢、手紙だ…シンクからだぜ…)
アリエッタ(シンク…から…?)

ベッドにうずくまっていた彼女に手渡されたのは紙を二つ折りにしただけの粗末な手紙。
それにはこう記されていた。

「今夜0時前、礼拝堂まで来られたし ――シンク――」
304今夜君と−6−:2006/03/15(水) 23:59:20 ID:iHd+zGRG
>>303続き

漆黒の闇が訪れた。教会内には人気はない。

アリエッタはガ次郎の背にまたがり、礼拝堂へとやって来た。

アリエッタ「シンク…アリエッタ、来た…です。…どこ?」
シンク「待っていたよ。…悪いね、遅くに。」

シンクは祭壇に最も近い階段に腰掛けていた。
アリエッタは何も言わず、ガ次郎から降りて、シンクの隣に座った。ガ次郎は行儀良くお座りの格好で
少し遠くで控えていた。

シンク「あの…」アリエッタ「あの…」

二人の声がリンクして礼拝堂にこだまする。

シンク「…僕から話すよ…この事だろう?」

シンクは静かに仮面を外した。

アリエッタ「やっぱり……イオン様と同じお顔…シンク…どうして…?」

今にも泣き出しそうなアリエッタの声にシンクの心は今にも乱れそうだった。

シンク「…順を追って説明するよ…」

…シンクは話した。彼にとって最も忌むべき自身の出生について。
みずからが導師イオンのレプリカであること。出来損ない故にザレッホ火山の火口に廃棄されたこと。
…ただ、現在の導師イオンまでもがレプリカである事は話さなかった。
あくまで自分は導師イオンに何かあった際の保険として創られたのだ、と嘘をついた。

アリエッタ「…そんな…!!」
シンク「ハハハ、驚いただろ?所詮僕は肉塊さ。導師の保険にもなりゃしない。空っぽの人形さ!!
    笑っちゃうよ!!生きてる意味なんてどこにもないのにさぁっ!!」

シンクは気付いていなかった。彼の人生最初で最後の体験…涙を流していたことを。
305今夜君と−7−:2006/03/16(木) 00:00:58 ID:iHd+zGRG
>>304続き

シンク「僕は君を…みんなをたばかっていた!!僕は『シンク』ですらないんだ、アリエッタ!!
    生まれるはずの無い命が図々しく居座っているだけなのさぁっ!!」
アリエッタ「シンク…やめて…」
シンク「本来なら…僕は君とこうして語らうことすら無かった!!君を…こうして傷つける事すら
無かったはずなんだぁぁっ!!!」
アリエッタ「…違うもんっ!!」

シンクは呆然とした。
アリエッタが彼を抱きしめていたから。
そして彼女は泣いていたから。ダイヤモンドのように輝く涙を流していたから。

…優しい、悲しい声でこう言ってくれたから。

アリエッタ「シンクは…シンクだもん。…人形なんかじゃないもん…」

シンク「違う!!!僕はただの空っぽの人形だぁっ!!!」
アリエッタ「違うもん!!!シンクは…アリエッタの大切なお友達だもんっ!!」

涙を流しながら、泣きじゃくりながら…少年と少女は一歩も譲らなかった。

アリエッタ「シンクは…アリエッタが導師守護役を解任されて…六神将に来たとき初めて一緒のミッションで
助けてくれたっ!!」
シンク「それは…」
アリエッタ「食堂で新しいメニューの事教えてくれたっ!!」
シンク「違うんだ…!!」

…少しも違ってなんかいなかった。
生まれ出でてはじめてのぬくもり。…全部君がくれたんだ。
でも、それを認めるわけにはいかない。
そして彼は彼がなすべき事を冷静に思い出し、涙にぬれた瞳で涙にぬれた瞳を見つめた。

シンク「…僕は今後君に嘘をつかない…!君にだけは…!」
アリエッタ「…シンク…?」


シンクはアリエッタに優しく不器用な口付けをした。


…アリエッタの鼓動が…息遣いが…きこえる…
306今夜君と−8−:2006/03/16(木) 00:04:03 ID:WQL23CEQ
>>305続き

そして。

彼は冷徹にミッションの最後を締めくくった。
――口の中に含ませておいた『ドワスレX』を、彼女の口の中に静かに含ませた――

アリエッタ「ん…うん………………シンク…?」

うっすらと頬を赤らめる可憐な少女。

シンク「…ごめん。今、この時だけ、君と永遠を共有したかった……夢から覚めたら約束するよ。
    僕は…今後君にだけは…嘘をつかない…」
アリエッタ「シンク…?何言って……あう…あた、まが……」
シンク「……おやすみ、アリエッタ……大丈夫、怖くないよ…『良い夢』を…」
アリエッタ「しん、く…」

崩れ落ちるアリエッタをシンクは素早く支えた。
そして控えていたガ次郎の背に優しく乗せてやる。

シンク「…君が証人だ…ご主人様なら平気だよ…朝には目を覚ます。…今の話は黙っておいてくれないか…」

ライガは短く「がう」とだけ応えた。
ガ次郎(…心配すんな。お嬢を泣かせはしねぇよ)

シンク「…ありがとう…」
ライガが立ち去るのを見届けると、シンクもまた崩れ落ちた。
…そう、口に含んで溶け出した分の『ドワスレX』が効き始めたのだ。

…今の出来事くらいを忘れさせるには十分な量だったろう。

シンク「…おやすみ…アリエッタ…」


ダアトに朝が来た。今日も晴れそうだ。
礼拝堂でシンクは目覚めた。

シンク「…ここは?」

きれいさっぱり昨夜のことは覚えていない。
ただ、それ以前に自分が何を企んでいたのかはしっかり覚えている。ディストの薬も役に立つものだ。
…あとはアリエッタが覚えているか…多分疑いは無いだろう。

昨夜アリエッタとどんなやり取りがあったのかも覚えていない。
でも、おぼろげにこれだけは覚えている。


…彼女を、心から愛しい、と思ったこと…


彼女はどんな寝起き顔を見せてくれるだろう?
シンクは六神将会議の場へと駆け出した。


…春の日の薫風のように。
307今夜君と−終−:2006/03/16(木) 00:06:20 ID:WQL23CEQ
以上です。アリエッタのピン話書けたら良かったんですが、ネタが…。
まぁ、シンクスキーな自分としては少しくらい彼に幸せな思いして欲しかったり。

何度も言いますがシン×アリNGの方は正直スマンカッタ。
308名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 00:35:52 ID:QpyG7wlP
>>286
どうやったらこれ消えるんですか(´・ω・`)
309名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 00:41:58 ID:2JXU5BVJ
右下
よくできてるw
310名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 01:50:24 ID:82ZrQvNO
>>307
GJ!シリアスだけどエロい、エロいよ。そしてライガが素敵過ぎるよ
311名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 02:04:09 ID:OSebiiOY
>>308
画面右下の劇薬を右クリック→終了
312名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 02:16:19 ID:179hfPkm
隊列も色々といじれるんだな…すげぇ
313名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 02:32:02 ID:hWVJlqjB
GJ! シンアリ切ねぇ…

あとガジローかよwww
314名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 06:11:49 ID:dQgNiMJN
>>286
再うpを・・・・!
何卒再うpを・・・!
315名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 07:26:57 ID:zpG6pIJ1
>>307
GJ!笑えてエロくて萌えて切ない・・・
そしてガ次郎ちゃんも萌え。
316名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 13:21:05 ID:njOP4SbS
<ローレライ教団なんでも相談箱>

PN.青春エクスプロー道さん

Q:助けろ。

俺の劣化レプリ―――ゴホン、双子の弟の件で相談がある。
先日、上司に呼び出されてベルケンドに赴いたんだが、
どうやら馬鹿な部下が誤って声を掛けちまったらしく、
先に部屋へ通されていたのが弟の方だった。
それだけだってんなら、まだ許せたもんだ。ああ。
問題は件の弟が海パン一丁といういアラレもねぇ姿だった事だ。
ざけんじゃねぇ!俺はあんなキャラで通ってるってのか!!
ヤツが自分と同じ面を下げて世界中を股に掛けてると思うと夜もオチオチ寝られやしねえ。
周囲の人間はノーリアクションときたもんだ。まるで俺の方がおかしいと言わんばかりに。
あれだけ人がいて誰も咎めない実家も異常だっつの。
ナタ―――、彼女までもがつい先日まで俺と奴を取り違えていた件に至っては、
あまりの背筋の寒さに言葉すら満足に出ねえ。むしろ出せねえ。屑が!
実力行使も止むを得むなし思ったんだが、まるで別次元の様な強さで歯が立ったモンじゃねえ。
最近はストレスで生え際まで後退して来やがった。勘弁してくれ。こちとりゃまだ十代なんだぞ。
あの野郎は俺を家から追い出しただけじゃ飽き足らず、
露出狂まがいの行為で俺を貶めて回ってるんだ。こんなのアリかよ!?
誰でもいいから俺を助けてくれ。救済してくれ。マジ
317名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 13:22:45 ID:njOP4SbS
PN.大詠師☆もっちゃんさん

A:Re.助けろ。

とりあえずフンドシで対抗してみてはどうかな?
318286:2006/03/16(木) 13:41:43 ID:HOT0OKGU
>>314
再うpするのは良いのですが
何時頃が良いですか?
うpろだは流れが速いので314が取れなきゃ
本末転倒だと思うので
それか他に良いトコあります?
319名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 14:56:47 ID:ezEpeH1+
うわあああぁぁぁぁあああんん
日本負けた・・・・・
320名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 15:17:36 ID:DTYYnid9
プレイヤーキャラになった場合の六神将&総長のスペックを妄想

キャラ名 │H P│T P│物攻│物防│譜攻│譜防│敏捷│持ち味 │コメント
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ヴァン  │ A │ B │ A │ A │ B │ C │ C │バランス│このハイスペックこそが、劇薬なのだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
アッシュ │ A │ C │ B │ A │ D │ D │ B │主人公 │屑がぁっ!俺、灰スペックじゃねぇか!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
リグレット│ D │ A │ C │ B │ A │ S │ C │遠近両用│訓練の賜物だ。……銃は練習中だぞ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
シンク  │ C │ A │ B │ B │ C │ B │ S │移動速度│本気で走れば、ガイもただじゃ済まないね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラルゴ  │ S │ D │ S │ S │ C │ C │ D │超リーチ│信念を持って鍛えるのだ。
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アリエッタ│ D │ S │ C │ C │ S │ A │ C │術の専門│闇属性しか無かった……です。
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ディスト │ D │ I │ S │ T │ S │ I │ D │本人は?│ハーッハッハ!私が椅子から降りれば(ry
321名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 15:34:10 ID:bRkwG60V
>>320ディスト、左から読んでも右から読んでもDISTワロス
322名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 15:39:23 ID:rPKjM434
俺はむしろこうだと思うのだが・・・

キャラ名 │H P│T P│物攻│物防│譜攻│譜防│敏捷│持ち味 │コメント
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ヴァン  │ A │ A │ A │ B │ A │ B │ C │パラ強│すべてのパラメータが高次元で安定。
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アッシュ │ A │ B │ A │ B │ D │ C │ B │主人公│多彩な譜術を使えるが威力は・・・。
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リグレット│ C │ S │ C │ C │ C │ S │ A │遠近両用│パワー不足も多彩な技を持ち使いやすい。
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シンク  │ D │ A │ A │ C │ A │ A │ S │移動速度│何気に高パラメータ。だがレプリカなので体力がかなり低い。
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ラルゴ  │ S │ D │ S │ S │ D │ B │ D │超リーチ│素早さ不足はリーチとパワーでフォロー。
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アリエッタ│ D │ A │ D │ C │ S │ A │ C │術の専門│光と闇の譜術を極める。また超強力秘奥義も覚える。
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ディスト │ S │ D │ A │ S │ D │ C │ C │ロボ使用│ディストが操るロボはディスト同様しぶとい。
323名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 15:43:03 ID:aR3S5+HA
ラルゴに日本の四番をやってほしかったな
チラ裏
324名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 15:55:51 ID:DTYYnid9
>>322
むしろというか……ネタで書いたのだが
325名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 19:11:10 ID:WGNy0q3c
>>323
パワプロでラルゴ作ってたら背がチビになっちまった。
気を取り直してシンク作ったら背がデカくなった。
…想像したくねえな
326名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 19:21:47 ID:HcXzpl0r
>>320
見事なまでにディストの文字が…
327名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 20:32:06 ID:CO80RW4V
ヴァン「我々オラクルは任務を遂行することを目的とし、特に諸君ら六神将は
    そのために毎日の訓練を怠らず、こうやって会議に参加し、師団長としての責任と義務を果たしてきた。
    しかしだね、常に任務遂行のみを考えていたらいざという時に何かミスが生じるかもしれない。
    そう、いつも何かあったときのために会議、訓練、たまご丼をしているわけだが、
    それで安心して気を抜いたりしてしまうかもしれん。逆にそれらを徹底させすぎては、さすがに疲労するだろう。
    そこで、だ諸君。こういう時こそ"息抜き"という劇薬が必要なのだよ。仕事の合間に背伸びをする、そんな感じのね。
    というわけで諸君。しりとりでもしようじゃないか」
アッシュ「前置きが長すぎるんだよ、屑が! 要はヒマだからしりとりでもするってんだろ!」
リグレット「閣下! 私たちのことを気遣って息抜きをさせてくださるとは……さすが閣(ry
アッシュ「俺はこんなくだらねぇことしてるヒマ
ヴァン「では アッシュ→リグレット→シンク→ディスト→アリエッタ→ラルゴ→私 の順番でいく。始めはゲキヤクの"ク"からだ」
アッシュ「無視か! まぁいい、こいつの気まぐれはいつものことだしな……。んじゃ、"屑"で」
他の六神将「つまんね〜」
アッシュ「な、なんだと屑が! 面白くなくちゃいけねぇのかよ!」
リグレット「次は私か……。では、"頭脳派"」
シンク「"ハナタレ"。はい次」
ディスト「その単語、むかつきますね〜! この美し(略)なら"レイジングミスト"ですね」
アリエッタ「と……と……"東海道中膝栗毛"」
シンク「何それ」
アリエッタ「知らない奴はググれ……です」
ラルゴ「む、俺か。"け"なら"景色"だな」
ヴァン「"き"ときたら"巨乳"だな」
アッシュ「(変態め……) "う"か……"雲母"」
他の六神将「中途半端〜!」
アッシュ「いけねぇのかよ! ルール違反でもねぇだろ!」
リグレット「なら私は"モミアゲ"で」
シンク「"ゲス"」
ディスト「なんでこっち見て言うんですか! この(略)私は"スプラッシュ"ですよ!」
アリエッタ「"じゅ"でもいい、ですか?」
ヴァン「うむ。濁点・半濁点は自由だ」
アリエッタ「じゃあ、"呪物崇拝"」
シンク「……もっとさぁ、女の子らしいことを……」
アリエッタ「男女差別、反対……です」
シンク「そういうわけじゃ……」
ラルゴ「俺の番だな。では"イラク"」
アッシュ「(ここってオールドラントだよな……?)」
ヴァン「"クールビューティー"だな」
アッシュ「(こいつ、妹のこと言ってねぇか?) "ティ"なら"イ"でもいいよな? い、"育毛剤"」
他の六神将「(´,_ゝ`)プッ」
アッシュ「そういうわけじゃねぇ!! つーかなんで俺のときだけ文句言うんだよ!!」
リグレット「い……"威風堂々"」
アッシュ「(こいつはこいつでヴァン関連のものしか言わねぇし!)」
シンク「"ウザイ"」
ディスト「やっぱり私に言ってますね! きぃ〜(略)"イフリート"でどうです!」
アリエッタ「"髑髏杯"」
シンク「(どこで覚えてくるんだ……)」
ラルゴ「"い"か……"板"」
ヴァン「"た"といったらやはり"たまご丼"……あっ」
 …………
リグレット「アッシュ貴様ぁ〜〜っ! "ンジャメナ"と言え! 閣下に恥をかかせるな! "ンジャメナ"と言えぇぇぇえええ!!!」
アッシュ「出たな、しりとりの負けを無効化する単語! それじゃあ勝敗つかねぇだろうが!」
ヴァン「負けは負けだ。大人しく認めよう」
リグレット「閣下! 沖縄弁にも"ん"で始まる言葉があるのですよ! ほらアッシュ、"ンジャメナ"と言わんかぁっ!!」
アッシュ「俺はもともとやる気なかったんだよ! とにかく帰らせてもら

〜その後、アッシュの姿を知る者は誰もいなかった(一部を除く)〜
328名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 20:59:31 ID:FJAPUnqv
>>327
ンジャメナテラナツカシスwwwwww
329名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 21:51:52 ID:eTE5Y84R
>>322
シンクも体力は中々あるんじゃないかと思う。
イオンが劣化しているだけであって
330名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 22:03:22 ID:KO7klEF8
まあ世間には劣化オリジナルなんて呼ばれてるオリジナルもいるしな。
331名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 22:26:22 ID:rDpmsOg0
>>329
元からなのか拳士として培ったのかは分からないけど
体力も動きも常人より素早いとなると万能だな

しかし考えれば考える程
オリジナルイオンにはミトスっぽいイメージしか浮かばん
死んでなかったらここのSSみたいに敵として出てきたんだろうな……
332名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 22:35:18 ID:fm0/84Nz
>>327
自分生まれも育ちも沖縄なんだが知らなかったぜ。
GJ!
333名無したんはエロカワイイ:2006/03/16(木) 22:54:13 ID:hbfgRmp/
>>331
オリジナルイオンが万能だったんじゃね?
んでシンクは体術と得意としてイオンは譜術
334名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 00:01:14 ID:IeIKndRb
個人に焦点を当ててみようシリーズ第6段、リグレット嬢のお話です。
今回で六神将は全員そろいました。
弁解も言い訳もしません。あたって砕けてみせます。ってか、もう砕けてます。
では、ごゆっくりどーぞ。
335〜トリガー〜(1/8):2006/03/17(金) 00:02:22 ID:IeIKndRb

 ――乾いた破裂音が辺りに響き渡った。
 襲撃を企てた青年が紅い液体を撒き散らし、声もなく、仰向けに倒れこんでいく。
 くすんだ金髪が風に流れ、地面に広がる。大きく息を一度吸い、血の塊を吐き出して呼吸が止まった。
 人間の急所は良く知っている。痛みを長く与えながらも生かす手段も、その逆の方法も然りだ。
 一瞬の判断。一瞬の隙が死を呼ぶ。だから、大抵は一発で殺す手段をとる様、訓練された。
 愛するものを守るため、放った弾丸。それは脅威から、愛するものを救ったはずなのに。

 弾丸を受けた青年の仲間だろう。青ざめた顔で彼に駆け寄ってくる。
力なくうなだれた身体を抱き上げると、喉の奥から搾り出すように声を上げる。
「マルセルーーー!!」


 ――その瞬間、時が止まったように感じた――



「……リグレット、大丈夫か?」
 不機嫌そうな声が彼女に声をかける。目を見開くと、やはり不機嫌そうな顔をしていたアッシュが目に入る。
「大丈夫だが、何か?」
 かなり動揺したが、それを隠し、返事を返した。その答えに彼は首をひねる。
「……書類が逆さまだが、それで読めるのか?」
 よくよく見れば、書類が確かに逆さまに置いてあった。逆さまのまま、デタラメなところにリグレットのサインが書いてある。
「……ああ、気にするな」
 そうは言うものの、気にならないはずは無い。いつも生真面目なリグレットが、そのようなヘマをするなんてアッシュには想像もつかない。その原因となることといえば……
「……今朝の暗殺者か?」
 アッシュの言葉に、びくっと反応を示すリグレット。だが、視線を書類に向け、淡々とした口調で言う。
「気にするなといっただろう。……とっとと訓練にもどれ」
「……俺が気にすることではないとは思うが……もう少し、肩の力を抜いたらどうだ?」
 それだけ呟くと、踵をかえし、リグレットの前から去っていった。
「……肩の力か……」
 ――姉さんってば、いっつも真面目ぎだよ。もっと肩の力抜いたら?
 昔――弟に言われた言葉。それが頭の中で何度も繰り返され……
 小さく震えていた自分の肩をぎゅっと抱きしめた……
336〜トリガー〜(1/8):2006/03/17(金) 00:03:15 ID:IeIKndRb
>>335

 銃を構える。標的は人間に見立てた木製の人形。訓練生が使う、射撃練習用の的だ。
 銃口は的の中心。人間であれば、急所である心臓がある場所。
 狙いを定めようとするが、手の震えが止まらない。両手でしっかりと銃を支える。
 いつもならば、二つの銃をつかうというのに。
 ――情けない――
 震える手をどうにか押さえ込み、トリガーをひく。だが、指は彼女の命令に逆らい、動こうとしない。
 フラッシュバックするあの光景。くすんだ金髪が血に染まる光景。
 弟と同じ名前、似た風貌の青年。
彼もくすんだ金髪で、姉であるジゼルのハニーブロンドをうらやましがっていた。
 弟もあれくらいの年で、あれくらいの身長で、あれくらいの時に……
 全身に嫌な汗をかき始める。視界が歪み、呼吸が乱れる。
「くっ!!」
 自分が殺したのは暗殺者だ。愛する者を殺そうとした不届き者だ。弟ではない。
 わかっているが、頭の片隅で、あの日の弟の死に様と重ね合わせてしまう。
 握り締めたグリップが手に食い込む。かみ締めた唇から、一筋の血が流れ落ちる。
「――おやめなさい。譜銃を苛めて楽しいですか?」
 背後から聞こえてきたのは、不機嫌そうな声。振り返れば、椅子に腰掛けたディストの姿があった。
 いつもならば、高笑いと共に現れることが多い男だったが、この時ばかりは口元が笑っていなかった。
 光の加減で、眼鏡の奥は見えやしなかったが、きっと蔑んだ瞳をしているのだろう。
「譜銃は貴女と違って繊細なのですよ。――頭を冷やしなさい」
 その言葉に、彼女の肩から力が抜ける。
 あまりに情けない自分の姿を目の当たりにして、膝の力が抜け、地面に座り込んでしまう。
 彼は半分癖のように、中指で眼鏡のずれを直す。彼女を一瞥すると、小さな声で呟いた。
「……そして、自分をもそんなにも苛めてはいけませんよ。では、失礼」
 その言葉にリグレットは顔を上げるが、すでにディストの姿は遥か遠くに消えていた。
「……苛める? ……私がか?」
 不可思議な言葉を問いただそうにも、言葉の持ち主はすでにいない。
 彼女はうつろな瞳を手の中の銃に向ける。幾度も人の命を奪ったことのある罪深き銃を……
337〜トリガー〜(3/8):2006/03/17(金) 00:04:00 ID:IeIKndRb
>>336
 青白い月の下、淡い緑色のネグリジェが風に揺れる。
 窓辺に腰掛けた彼女は月を見上げていた。不知夜月の光は、今、彼女には眩しすぎた。
 手元には二つの譜銃。どちらも深い思い入れのある銃だ。
 かなり改造された後のある銃を手に取り、月明かりに照らしてみる。
 それは――懐かしき弟との思い出の銃。
 軍に入ったばかりの時、弟が初めて出た給料で買ってくれた譜銃。
最初は、とても簡易な銃だった。譜銃でもない、ただの銃。
 『姉さん美人だから、自分の身は自分で守らないとね』と笑いながらプレゼントしてくれた。
 安い銃だから、女性には撃った時の反動が強い。試し撃ちした時に、派手に後ろにひっくり返ったのだ。
 けらけらと笑い声を上げる弟に、顔を赤らませ、頬を膨らまして不満を表しもした。
 『人に撃つことは無いだろうけれど、これじゃ姉さんには無理だね』
彼は元々譜業好きだったので、譜銃への改造を率先して始めた。
 給料が出ると、まずは姉の銃の改造費用にする。
より良い譜銃に。そして姉に負担の少ない銃になるよう、手間とお金を惜しまなかった。
 銃が弟の手によって改造されていくのを見ているのが、彼女にとって一つの楽しみとなっていた。
 だが――弟の死により銃はその形のまま、時を止めた。
 その銃は――弟との思い出。
338〜トリガー〜(4/8):2006/03/17(金) 00:04:57 ID:IeIKndRb
>>337

もう一つの銃を手に取る。比較的新しい銃。多くの傷を表面に残したままの銃。
 それは――愛しき者の想い。
 弟の死。悲しみは怒りに。怒りは軍に、そして上司であったヴァンに自然と向けられた。
 ヴァンを殺そうと近づくが、あまりの力の差にあっけなく阻止されてしまったのだ。
 何度も何度も殺そうと試しみたが、一度も成功することは無かった。
 何度目の挑戦だったのか、すでに記憶が定かではない。
 弟の形見である銃を突きつけた時、彼は身をかわすこともなく、新しい一丁の譜銃を取り出し、机の上へと置いた。
 『殺したければ、私の側近になるがいい。殺す機会が増えるぞ。
 そして、殺るならば、マルセル……いや、お前の弟の姉に対する想いが詰まった銃ではなく、この銃にしろ。
 この銃に私への憎しみを込めろ。――ただし、私もそう簡単には殺られない』
 その言葉で、彼女は彼の側近となった。殺すつもりで側に寄り添い、彼を見続けた。
 見続ければ見続けるほど、憎しみが強まる。あまりに冷血な判断を下す彼を。
 部下である者が死亡しても、眉一つ動かさず、淡々と仕事をこなす彼を。
 それと同時に――彼の弱さを思い知った。誰にも頼ることも無く、悲しみを涙に変えることのできない弱さ。
 いつしか、強さと弱さを兼ね備えた、ガラスのような彼に引かれていって……
 ――恨みと憎しみの詰まった銃は、やがて情へと変化していった。
 だから、この銃は――ヴァンへの想い。

「銃の撃てなくなった私が……ここにいる理由はないな……」
 冷たい空気に言葉が溶けて消える。
 愛おしそうに銃に触れると、優しく握り締め、不知夜月を見やる。握った手を大きく振りあげる。
「……さようなら。マルセル……」
 勢いよく銃を投げ捨てる。銀色の光が銃を照らし出し、夜空に弧を描く。
 そして――弟との思い出は草むらへと飲み込まれて……消えた。
339〜トリガー〜(5/8):2006/03/17(金) 00:06:03 ID:IeIKndRb
>>338

「閣下、今日を持って、第四師団長、副官の官職、そしてこの銃をお返しいたします」
 朝一番、ヴァンの元へとやってきたリグレットは、もう一つの銃を机に置くと同時にその言葉を紡いだ。
 突然の申し出に、周りにいた兵士達はざわめき立てる。
 優秀な人材なのだ。彼女を尊敬している兵士も多い。
 しかし、当の本人であるヴァンは眉一つ動かさない。
 彼女が返却してきた銃を手に取ると、それに刻まれた傷を感慨深く見つめる。
「……お前がそう望むならば、止めやしない。今まで仕えてくれたことに感謝する」
「はっ、では……失礼します」
 淡々と言葉を吐き出す。
 あふれ出しそうになる感情を抑え、彼に今の顔を見られないよう足早に部屋を出て行く。
 ヴァンの執務室を出て、本部の廊下を歩きぬける。思い出深い本部に別れをつけず、振り切るかのように歩き続けた。
 ――あの時、閣下が呼び止めてくれれば。あの時、銃を突き返せば……私は……
 甘い考えが浮かんでは消える。
 引き止められる事を望んでいた自分に気がつき、情けなさに涙がこみ上げてくる。
 ――銃の撃てない私は、閣下の負担になるだけだ――
 その言葉を呪文のように繰り返し、彼女はオラクルを後にした。


 澄んだ青空。その中に一人取り残されたように思えるのが、どこか悔しい。
 軍人ではなくなった自分。昨日とは違う自分。存在価値のなくなった自分。
「……エンゲーブでのんびり生活するか」
 ――戦いから離れ、静かに暮らすのも悪くは無い。
 ブウサギを育てながら、草花を育てるのも良い。
 ……もう戦いとは関係ない。オラクルに所属していたころの自分ではない。
 そう、今日から第四師団長リグレットではなく、昔に捨てた人物……ジゼル・オスローなのだ。
 戦いを共にした仲間たちの顔が頭に浮かぶ。が、それを打ち消すかのように頭を振った。
「さ、まずは港に向かわなくちゃね。これからがんばろっと」
 昔のように女性らしい口調で呟いてみる。どこかくすぐったく、微笑を浮かべた。
「……まだなれないが……もうリグレットは捨てないと……ね」
 振り切るような言葉。これからはジゼルとして生きなければいけない。
 彼女――ジゼルは一人で歩み始めた。
340〜トリガー〜(6/8):2006/03/17(金) 00:06:52 ID:IeIKndRb
>>339

「……囲まれた……か」
 多数の殺気を肌で感じながら、彼女は呟いた。
いつもの癖で森を突っ切ろうとしてしまった。一般人ならば避けて通る森を。
多分、盗賊の輩だろう。女性を集団で狙う卑劣な輩はそれくらいだから。
前の――『魔弾のリグレット』ならば、これくらいの敵は他愛も無い。
だが……今は武器も無い。多少の体術は心得ているが、それは一対一での場合だ。多数の盗賊を相手にする自信はない。
「……ちっ!!」
 まずは殺気に気がついていないふりで、足早に駆け抜けようとする。出来るだけ普通の女性を装い、森の暗闇におびえるかのように。
 きっとその行動で敵は油断するだろう。油断した所を一体ずつ倒せばどうにか……
 それが――彼女の油断だったのかもしれない。
 足元で音を立て、何かが破裂する。煙があたりに漂い、視界を奪われる。
 何も見えない中、必死に気配を探るが、足に何かが絡みつき、地面に倒れこむ。腕を何者かが押さえつけた。
「けっけっけっ、上玉じゃねえか」
 げひた笑いが後ろから響いた。煙が風に流れ、男達が姿を現した。その数は十数人。そろいもそろって『盗賊だ』と主張しているかのような格好をしていた。
 動揺を抑え、できる限り冷静に男達に話しかける。
「……ダアトの膝元でこんなことを行っていいと思っているのか」
「ダアトが何だというんだ?  俺らはスコアすら詠んで貰えないならず者だから、関係ねぇさ」
「そうそう。こうやって森に入り込んだ女を襲って金品強奪するのが、俺らの仕事なんだよ。
 ついでに身体も頂くが、命だけは助けてやるよ」
 話をしてどうなる相手でもない。彼女は観念して目を瞑った。男の笑い声が聞こえる。
「中々、諦めがいいじゃねーか。げへへ、気持ちよくさせてやるよ」
 一時我慢すれば澄むことだ。愛する者以外に触れられる事に嫌悪感を抱くが、仕方が無い。
 できる限り、意識を身体以外に集中する。荒くれだった指が彼女の胸に触れる。
「閣下……」
 自然と出た愛する者の名前。目元から一筋の涙がこぼれた。
 ――例え、身を汚されても貴方の事を愛しています――
「リグレット!! 貴様そこまで腑抜けになったのか!! 屑が!!」
 その声とともに、手足の拘束が解かれる。目を開けた途端、入ってきたのは……
 ――赤い影が剣をひるがえす。それが盗賊をなぎ倒していった。記憶にある姿。よく知っている姿。
「……アッシュ……か」
「とっとと立て!! 死にたいのか!!」
 怒号と共に彼が何かを投げつけた。反射的に受け取と、それは懐かしい重さをした銃だった。
341〜トリガー〜(7/8):2006/03/17(金) 00:07:36 ID:IeIKndRb
>>340

「……これは……」
 ぴったりと手に吸い付くような感触。切り捨てたはずの過去の一つ。
――ヴァンへの想いだった。
「ヴァンの所に転がっていた!! あいつから話は聞いた! お前がいなくなったら……」
 襲ってくる盗賊を切り捨て、返り血を浴びる。鮮血のアッシュというだけあって、剣の腕は確かだ。
 しかし、多勢に無勢。少しずつだが、彼は押されてきている。
「お前がいなくなったら……あの馬鹿を誰が止めるっていうんだ!! ヴァンのブレーキ係はお前だろう!!」
「……だが、私は……銃を……」
 懐かしい重さ。だが、まだ撃てそうにも無い。
 ――あの時、弟に似た暗殺者を倒してしまったから。
 ――弟の仇を討ってやることができなかったから。
 ――仇である者を愛してしまったから……
「お前が何を考えているかは、聞くきもねぇし、言わなくてもいい!!
 だが……そんな自分を追い詰めているのが気にくわねぇ!!」
「そうですね。そんな想いで譜銃を扱われては、整備してさしあげている私としてはごめんですねぇ」
 もう一つの懐かしい声。空を見上げれば、怪しい機械とともに、空飛ぶ椅子にのった男の姿があった。
「……ディスト……」
「ハーッハッハッハ、むさい男どもが女性を襲うなんて、美しくありませんねぇ。
この華麗なディスト様が戦いを優雅にして差し上げましよう。いけ!! カイザーディストZERO!!」
「ちぃっ!! いいとこじゃまするんじゃねぇよ!!」
 そうはいいつつも、現れたディストへ不敵な笑みを浮かべてみせるアッシュ。
 アッシュの剣が敵をなぎ、ロボットが飛び道具で応戦する。
 だが……まだ、彼女は動けないでいた。
 手にした銃がひどく重く感じる。吹っ切れない想い。
「……まだ、苛めているみたいですね。貴女はマゾですか?」
 いつの間にか彼女の横に来ていたディストが声をかけた。
何か反論しようと、息を吸い込み……そのときに目の前に何か差し出される。
「一応点検はしました。私の改造には及びませんが、中々良い銃ではありませんか。
今後、落としたら……私がいただきますからね」
 それは――――弟との思い出。
「命を奪うことに抵抗がなくなってはお終いですが、それで責めてばかりいては、この世界生きていけませんよ。貴女はお姫様ではありませんしね」
 皮肉めいた声の中に溢れる優しさ。
342〜トリガー〜(8/8):2006/03/17(金) 00:08:56 ID:IeIKndRb
>>341

「お前は譲れない信念の元、命を奪っただろうが!! そんな柔な信念だったのか!! そんなんじゃ、殺された奴らが哀れだぜ!!」
 襲い掛かる敵を払いのけ、振り向きもせず、アッシュが怒鳴り声を上げる。
「……信念……」
 もう一度、銃を手に取る。両手になじむ銃の重さ。
 ――弟の思い出。弟の分まで生きなくてはいけない。弟が信頼していた上司を守らなくてはいけない。
 ――ヴァンへの思い。怒りを情に変えてくれた彼のため。強くも弱くもある彼を守るため。
 二つの銃。どちらか片方ではただ重い銃にしかならない。二つなければいけない。
 だから――
 すっくと立ち上がり、銃を構える。もうためらうことは無い。
「盗賊ども、命がほしければとっとと立ち去れ」
 ――流れる金髪、鋭い瞳。二つの譜銃。魔弾のリグレットがそこに復活したのだった。



「……二人ともすまな……」
「ハーッハッハッハ、リグレットもドジっこですねぇ。譜銃を二つとも落としていくなんて」
 謝りかけた彼女の言葉をディストがさえぎる。
「そうだな。落し物を探すために休みをヴァンに請求して、その上、森で迷子になるなんてな」
 仲悪いはずの二人が、話をあわすかのように言葉を交わす。
「総長も心配していましたよ。六神将が五人では格好がつかないってね」
「ああ、だから俺とディストを探しに出させて……たく、迷惑な。とっとと帰るぞ」
 ぶっきらぼうに言い放つアッシュに、彼女は苦笑を浮かべる。
 ――嘘が苦手だな。アッシュは。……でも、優しい嘘……か……
 自然と顔に笑みが浮かぶ。二人ともひねくれてはいるが、自分のことを本気で心配してくれた。
「ああ、帰ろう。……皆の元へ」
 嘘を追求するつもりは無い。
 彼女……リグレットは優しく微笑む。木々の隙間から見える空を見上げ、小さな声で呟いた。
「……私は……まだ戦えるみたいだ。見守っていてくれ。マルセル……」
 
 ――愛する者を守るため。弟の大切な人を守るため――
 
 一人で立ち止まっていた魔弾のリグレットはまた歩き出した……

 温かな仲間達に背中をおされるように……
343名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 00:42:28 ID:qOcJzRRG
>335-342
リグレットが中心なのはわかってるんだ
でもそれ以上にアッシュとディストが格好良すぎだ
GJ!
344名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 00:56:04 ID:M3mqhBxf
>>335-342
何も語ることはない
目の前に神がいればGJするまでだ。
345286:2006/03/17(金) 02:08:11 ID:BgylAxrH
>>314
ttp://2ch-library.com/uploader/src/up_2265.zip
別のところにしてみました
パスは以前の通りです
314が落とす前に流れたらゴメソ
346名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 02:26:01 ID:IryLKXDV
335-342

GJ過ぎる…!すばらしいな!
ディストもかっこよく見えるのがなんか新鮮だ。





うかっかりまたアッシュとリグレットに萌(ry

347名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 02:51:18 ID:qyNuECjI
ンジャメナってチャドの首都だと思ったが。
まあ、笑えたからいいや。上と下の作品でギャップありすぎだw
348名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 03:29:01 ID:ucXJyvNL
>>345
ありがとうございます・・・
うはww隊列テラナガスww
349名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 10:57:02 ID:vKNrXmg1
>>335-342
素晴らしくGJ!
朝から感動して泣いちゃったよ!

いつもハブられ弄られの二人が男前でかっこよすぎる
350名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 11:11:59 ID:hmmukXBP
>>335-342
教官の銃は形見って事でおk?と教官スレで言った俺なだけにこのSSは感動モノ
良かったよ…GJ
351名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 12:55:16 ID:wLbxXQqr
>>335-342
最近は感動させられっ放しだ!!GJ!!
ハブられーズ大好きな自分にとってはもう…文句無し!!

知ってる人もいるかもしれないけども。
ttp://devils.fc2web.com/union/insist/eggdon.html
これは劇薬だ。
352名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 13:06:09 ID:M3mqhBxf
>>351
そこの茶碗の方、劇薬ウォーカーのアイコンですね。
353名無したんはエロカワイイ:2006/03/17(金) 23:44:30 ID:wLbxXQqr
>>352
ぇ・・・?ぉ、言われるまで気付かなかった・・・。
354名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 12:12:10 ID:IMDj7onF
アッシュ「シンク何食ってんだ?」

シンク「わさビーフ」
355名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 12:29:56 ID:gTRLBFTb
>>354
ちょwww
356名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 14:16:41 ID:UznHxB43
>>342
GJ!!
リグレットもやっぱり女性らしい繊細さをもっているんやねぇ。

ただひとつ気になったんだが、盗賊どもは譜術で倒せばよかったのかと。
357名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 16:12:09 ID:2PpGnnlI
ファミ通によるとヴァンはレプリカ世界作った後に六神将達と自殺する気だったらしい
358名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 16:42:22 ID:UznHxB43
>>357
まじか!?
でも六神将も心中してもかまわないって感じだよな。
ディストとアッシュのハブられーず以外は・・・。
359名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 17:12:33 ID:gTRLBFTb
完全にオリジナルを消すってことが星の記憶を消すということなら
オリジナルであるヴァン達が生きてちゃだめだしな。

まぁその後のレプリカ世界を監視する人いないから
例えレプリカ世界作っても続くとは思えない
360名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 18:18:41 ID:NZGlJ0Sp
作ってすぐ死ぬって事は無いでしょ。ある程度安定してから死なないと世界として成り立たないからね
361名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 19:45:22 ID:4OESEgGB
ヴァン「我等も…死ななければならない。…分かるな?」
リグレット「私達はどこまでも閣下についていくだけです。」
ヴァン「…すまんな。」
シンク「ぼ、ボク、レプリカ(´・ω・`)」
ヴァン「お前はもはやレプリカではない。…人間になったのだ。おめでとうシンク。」
リグレット「私からも言っておこう。おめでとう、シンク。」

シンク「(゜д゜;)」
362名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 19:49:08 ID:OCs2q/SC
>>361
しょうもない時に人間合格したなw
363名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 20:04:41 ID:leZrGrUr
さらに言うと、ヴァンがティアとガイを勧誘しまくってた理由は

『最期の瞬間(オリジナル世界崩壊)まで共にいて、その時が来たら自分の手で殺害するため。』

オリジナルイオンの性格ヒドスになった理由は

『自分の死を知ってしまった事により、虚無的になっていたイオンにつけこむヴァン。
これが成功してイオンはスコアを憎むようになる。同時に性格が悪党化。』

オリジナルイオンとアリエッタ

『死期を悟ったイオンにとってアリエッタは生命力の証であり癒しだった、との事』

話を統合するとヴァンが元凶。
ヴァンからみればアッシュやシンクは道具でした。
アッシュがオラクルでハブられてたのもヴァンの仕業らしい
364名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 20:13:34 ID:YUP5VtEz
ヴァン鬼畜杉www
365名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 20:22:26 ID:gTRLBFTb
でもティアはヴァンとの思い出があるみたいだから
少なくとも昔はそこまで悪人じゃなかったんだよな?

やっぱここまで変わってしまったのは・・・劇薬か。
366名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 20:36:03 ID:IVs53AT3
そうだ、劇薬が必要なんだ
367名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 21:23:49 ID:tJXkaKpW
アリエッタも自殺する気だったの?
368名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 21:25:46 ID:zu90HGAL
>>367
ヴァンが殺すつもりだったんじゃない?
369名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 21:36:24 ID:j+xG5Qfx
流れを断ち切ってすみませんが、
ディスト主役のSS行きます。
370Rose garden−1−:2006/03/18(土) 21:38:38 ID:j+xG5Qfx
ヴァン「では次の議題だが…意見のある者は?」
ディスト「ハーッハッハッハッハ!!ならばこの『薔薇のディスト』様が華麗に…」
シンク「『死神』だろ?いいかげん無駄な抵抗、やめてよね」
アリエッタ「ディストは薔薇じゃないと思う…です。」
ラルゴ「ふむ。お前さん一人で声高に叫んでも誰もが『死神』と呼ぶのだからいいじゃないか『死神』で。」
ディスト「ムキー!!この私がなぜ薔薇ではないと!?」

…神託の盾騎士団、六神将。
今日も彼らは朝の定例会議の真っ最中だった。
…まぁ、途中でゴタゴタしてウヤムヤに終わりそうなのもいつもの光景だった。

リグレット「ええい、お前ら静まらんか!閣下の御前であるぞ!」
アッシュ「呼び名如きで紛糾してんじゃねぇ!屑がっ!」
ヴァン「…収拾がつかんな、これでは。まぁよい今日はこれで解散!各自本日の予定通りに行動せよ!」

会議は終了し、六神将たちはそれぞれの軍務へと復帰する。
アッシュは本日の警戒勤務、ラルゴは団員たちと訓練、アリエッタは非番なので街へショッピングへ。
シンクは諜報部隊の結果を報告するためヴァンとともに総長室へ。

ディストは研究施設へ向かい、新型兵器「カイザーディスト・オメガ」の開発チームとの打ち合わせに
向かうところであった。そこへ。

リグレット「ディスト…約束の品だが…」
ディスト「ええ、出来ています。研究施設へあとで来て下さい。」

ディストはリグレットが愛用する譜銃の修理を頼まれていた。

所変わって研究施設。
ディスト「出力が安定しませんねぇ…1156番プラグを交換しましょう。
     それからセカンドフォニム弁の確認、急ぎなさい!」

忙しく部下に指示を与えるディストの姿があった。普段は軽視されがちな彼もこと譜業に関して言えば
世界が誇る頭脳の一翼を担う天才に違いなかった。

リグレット「…ふふ、そうしていると貴公も良い指揮官っぷりだな?」
ディスト「おや、いたんですか…人が悪い。ええと、これでしたね。あなたの言うとおり射撃角にズレが
     ありました。ほんの僅かですが。さすがに良い射撃手は違いますね」

リグレット「…ふふ、お世辞を言っても何も出ないわ。どこかで試し撃ちをしたいのだけれど…」
ディスト「ふむ。ここの隣が新兵器実験用の施設になっています。射撃場にもなってますから…」
リグレット「ありがたい、お邪魔しよう」

こうして二人は射撃場へと向かった。
371名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 21:38:43 ID:fncdKy3N
wktk
372Rose garden−2−:2006/03/18(土) 21:39:56 ID:j+xG5Qfx
>>370続き

ディスト「…ふむ、全弾ど真ん中ですね。…ハハハ、これでは貴女の腕なのか私の修理のおかげなのか
     判別がつきませんね。」
リグレット「両者…ということでいいのではなくて?」

二人っきりの射撃場でリグレットが微笑して答えた。

ディスト「しかし、さすがは神託の盾が誇る『魔弾のリグレット』。素晴らしい腕前ですね」
リグレット「ふふ…人殺しの手段…なのにね…」

リグレットの笑顔が翳った。憂いを含んだ表情もまた美しいのだが、いちいちそれを口に出すほど
ディストは下世話な男ではなかった。

ディスト「おや…お疲れ…なのですか?」
リグレット「疲れ…ええ、そう言ってしまっていいのしょうね…狙った的を外しはしない。
      でもそれはそれだけの命を奪っている…という事よ。
      しかも、銃が故障するほどまでに…」
ディスト「リグレット…」
リグレット「…甘え、なのかしら。…あの方の理想のため…わかっては…いるのよ…」

ディストはかける言葉も見つからずに窓の外を眺めた。
鉛色の空。季節は冬だった。
彼の故郷ケテルブルクのように銀世界になりはしないが、ダアトも悪天候が続いていた。

ディスト「ふむ……リグレット、あなたも今日は非番日でしたね?」
リグレット「え…ええ。それがどうかしたの?」
ディスト「もし良かったら少しだけ私に付き合って下さい。…少しは気が晴れるでしょう」

リグレットの返事も待たずにディストは歩き出した。
別段予定も無かったし、ディストがこういう風に誘いをかける事自体常に無いことだったから
リグレットは彼に従い歩き出した。

向かった先はディストの私室だった。
リグレット「あなたの部屋…?ここに何が?」
ディスト「まぁ、見てのお楽しみですよ。…さぁ、こちらへ。」

ディストは自室の奥にあるベランダへと続く扉を開けた。
そこには。

リグレット「わぁ……これは……!」

ベランダと呼ぶにはだいぶ広いスペース。
色とりどりの薔薇の花が咲き乱れていた。「植えられている」程度の表現では足りないだろう。

…そう、まさに薔薇の園、だった。
373Rose garden−3−:2006/03/18(土) 21:41:50 ID:j+xG5Qfx
>>372続き

リグレット「すごいわ…ディスト、これは、あなたが…?」
ディスト「ええ。私以外のものが立ち入るのはあなたが初めてです。研究に疲れたら私もここに来るのです。
     …花はいい。薔薇は特にね…」

リグレット「本当ね…ここだけ暖かいのね?これは?」
ディスト「…あれを見てください。天井や壁が透明になっているでしょう?
     あれはガラスでは無いのです。私が開発した物質でして、譜業装置と接続してあるので
     冬は日光を増幅し、真夏は若干遮断します。
     …つまりこの薔薇園は常に栽培に適した温度に保たれる仕組みになっているんですよ」

リグレット「…すごいわ…!…あなたの技術はこんな事もできるのね…!」
ディスト「はは、お褒めに預かり光栄…だからという訳ではないですが、お好きなのを差し上げましょう。
     お部屋にでも飾っては?」
リグレット「いいのかしら…どれがいいかな…」

リグレットは好みの薔薇を探すべく園内を歩き始めた。
ここに来る前の暗さは消えうせていた。

ディスト(ふふ…連れてきた甲斐がありましたねぇ)
リグレット「ねぇ、ディスト!これがいいわ!…本当にいいの?」

彼女が選んだのは大輪の白い薔薇であった。

ディスト「おや!お目が高い!!これは私が長年研究し、交配を重ねた新種の自信作ですよ!!」
リグレット「あなたが?…素晴らしいわね…大振りなんだけど決して豪奢な感じではない…
      棘も少なめで…そうね、優しくて暖かい女性を思わせるのよ」

ディスト「マーベラス!私がイメージしていた通りの感想を言ってくれましたね」
リグレット「そうなの?…じゃあ一輪だけいただくわ。ところで…この新種に名前はないの?」

ディスト「……実はまだなのです。いい名前を、と思うのですが…」

嘘である。実はもう決めてある。ただ、それを誰かに話す気にはなれない。

リグレット「そう…あ、ありがとう。大事に飾るわ…ふふ、感謝するわね、『薔薇のディスト』」
ディスト「おや、そう呼んでいただけるのですか?…1000人の味方を得た思いですねぇ。」

リグレットは笑顔で帰っていった。
ここを開いた甲斐があった。やはり美しい花には力がある。



ディスト「…そうですよね?……ネビリム先生…」

咲き誇る薔薇に囲まれ、彼の記憶が呼び覚まされた。
それはまだ彼がサフィール・ワイヨン・ネイスであった頃。


――27年前、ケテルブルク、冬。
374Rose garden−4−:2006/03/18(土) 21:42:54 ID:j+xG5Qfx
>>373続き

サフィール「うっ、うっ……えっく、えっく…」

真冬のケテルブルク広場。夕刻の雪国は夕日に染まらずいきなり闇が迫って来る。
公園の隅っこでサフィール少年はうずくまって一人泣いていた。
しんしんと降る雪は彼の頭に、肩に容赦なく降り積もるが彼はそれを払おうともせず、ただ泣いていた。

実はネビリム先生の授業が終わってから彼は友人たち――ジェイド、ピオニー、ネフリーと雪合戦を
して遊んでいた――のだがただでさえ体力的に劣る彼は格好の的になり、挙句の果てに年少のネフリーにまで
顔面にクリティカルヒットを食らう始末であった。

ピオニー「…ったく、サフィール、的じゃねぇんだからもうちょっとがんばれよなー」
ジェイド「ちょろ甘だね」
ネフリー「さひーる、よわーい。へたくしょー」

とまぁ、ほぼサフィールの罰ゲーム状態で雪合戦は幕を閉じ、友人たちは夕食の時刻だったから
それぞれ帰宅したのだが彼とて男である。負けっぱなしは悔しかった。

体力ではジェイド、ピオニーに遠く及ばない。…っていうかネフリーにも及ばない。
学問は自信があるが、それでもジェイドにやはり遠く及ばない。

…ぼくは、ちゅうとハンパでダメな奴なんだ…

誰もが少年時代にコンプレックスというものは感じるのだが、彼の周囲には破格の才能ばかりが集まった。
帰宅する気力も起きないし、何より、タンコブと涙と鼻水だらけの顔を家人に見られるのはもっとイヤだった。

??「サフィール?サフィールじゃない!?何をしているの?風邪をひいてしまうわ…」

雪ダルマになる寸前に彼を発見し、声をかけてくれたのは言うまでも無く、彼がこの世で最も敬愛する
ゲルダ・ネビリム先生その人であった。

サフィール「…ネビリムせんせえ…」
ネビリム「…どうしたの、こんな所で…?話は後ね、さぁ、いらっしゃい。」

こんな泣き虫弱虫の顔を一番見られたくない相手だったがサフィールは逆らわずに彼女に付いて行った。
程なくネビリムの家に到着すると、サフィールは中に招き入れられた。

ネビリム「はい、タオルよ。これで頭を拭いて…今ホットミルクをいれるわ。あ、脱いだコートを貸して。
暖炉で乾かしましょう。」

かいがいしく世話を焼いてくれるネビリムを前にサフィールの涙はとうに乾いていた。
温かいホットミルクと、ネビリムの暖かい笑顔で心も口も軽やかになり、今日の顛末を説明する
サフィールであった。
375Rose garden−5−:2006/03/18(土) 21:45:16 ID:j+xG5Qfx
>>374続き

ネビリム「…そう。私が港へ買出しに行ってる間にそんな事が…やれやれ、あの子達ももう少し
     思いやりの気持ちを持ってくれれば…ネフリーはまだ小さいから仕方が無いのかも知れないけれど…
     でも、サフィールも男の子なんだからすぐに泣いてはだめ…ね?」
サフィール「…ぼくは弱虫だし、うんどうは全然できないし、おべんきょうもジェイドにはぜんぜん
      かなわないんだもん…ぼくは…ダメなやつなんです…」
ネビリム「それは違うわ、サフィール」
サフィール「…ネビリムせんせえ?」

ネビリムは両手の平でサフィールの柔らかな頬を包むと、その瞳を見つめこう言った。

ネビリム「…私は知っているわ、サフィール。ピオニー殿下が居眠りしていて、ジェイドがつまらなそうに
     私の授業を聞いていても、あなたはいつでも一生懸命にノートを書いているわ。
     確かにあなたは生まれ持った才能ではジェイドにはかなわないかも知れない。
     でも、あなたは…私が今まで出合ったどんな人たちよりも努力する人よ、サフィール。
     それを忘れないで…」
サフィール「せんせえ…」

その言葉はじんわりとサフィールの胸に染み込んできた。
ネビリムは知らない。この一言がどれだけ彼を勇気付けたか。
後に彼が譜業の大家として世界に名を馳せる事を彼女は知らない。
ふいに照れ臭くなったサフィールが視線をそらすと、テーブルの上に白い薔薇の花が飾ってあった。

サフィール「あ、バラのおはな…せんせえ、あれは?」
ネビリム「ああ、あれ?…ほら、今日は港に定期貨物船が来る日だったでしょう?で、港に買い物に行ったんだけど、
     その時に買ったのよ。ここは良い街だけど、お花が無いから…高くついちゃったわ」

サフィール「せんせえ、おはな好きなの?」
ネビリム「ええ!特に薔薇の花が大好き!!…サフィール、覚えておきなさい。美しいお花にはね、
     人に力を与えてくれたり、人の疲れをを癒してくれる効果があるの。
     …だからあなたも大きくなって大事な人が出来たらお花を贈りなさい…」

――外は吹雪いているのに、暖炉の火を頼りに健気に咲く薔薇の花。それはサフィール少年の心に感動を与えた。

――じゃあぼく、ふごうそうちのお勉強する!それで、ケテルブルクをバラのおはなでいっぱいにするの!――
――まぁ!…ふふふ、そうね、じゃあサフィール約束よ?その時私にいっぱい薔薇をわけてね…――


ディスト「…ネビリム先生…薔薇の花はいくらでも差し上げられるようになりましたよ…」

天井越しに空を見上げディストはつぶやいた。彼女はこの世から消えてしまった。
果たされない約束。…違う。ジェイドは知らないが私はまだ諦めてなどいない…

彼は例の新種の薔薇――『グレイスフル・ゲルダ』と名づけた白い薔薇――を一輪摘み取り、胸ポケットに挿した。
そしてひらりと空中椅子に飛び乗り、再び研究施設にへと向かうのであった。

ディスト「…待っていて下さい…ネビリム先生…」

春が近づいていたが、ダアトはまだ寒い日が続くであろう…
376Rose garden−終−:2006/03/18(土) 21:46:34 ID:j+xG5Qfx
以上で終わりです。ディストと薔薇とで考えていたらこんな話に。
ってか私の書くディストはいつも苦労人っぽくなるなぁ。
377名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 21:52:40 ID:fncdKy3N
GJ!!!
上手くバラを絡めてあってよかったです
378名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 21:55:26 ID:UPKGaAco
サフィール…。・゚・(ノ∀`)・゚・。感動したっ!
379名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 22:24:58 ID:WsNraI8+
ゲーム中のディストは露骨過ぎるからこういうの見てるとほんとはいい奴なんだなーと思う。
とにかくGJ!
380名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 23:33:49 ID:YK6rnYSK
目から汗が止まらないぜ・・・
381名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 23:34:45 ID:GSURBxVo
>>275>>276同シリーズ


今夜は六神将!



ルーク「えっと今回はディストか…なんか嫌な予感すんな〜;」

「ハ〜ッハッハッハッハッハッ!始まりましたよ第七回『今夜は六神将!』今回のDJは美しいこの私、薔薇のディストが」
「だから薔薇じゃなくて死神でしょ」
「ムキーーーッ!シンク!私の台詞を邪魔しないで下さいよ!裏方のあなたは黙ってなさい!」
「はいはい」
ルーク「他の六神将って裏方やってたんだ…製作費ないのかな…」
「まったく…今のくだらないやりとりで美しき前フリの時間が無くなってしまったじゃないですか!
しょうがないから質問に答えて差し上げますよ!PN.メガネ知事さんからの質問『サフィールさんは、ハブられ続けて辛くはないですか?』
何で本名なんですか?…まぁ、確かに少し、ほんのちょっと、ほんとにちょっとだけ、寂しいと思った事はありますよ?
しかし、人は自分より優れているものを見ると嫉妬せずにはいられないらしいのでそのせいでしょう!」
ルーク「…よく言うよ」
「続いてPN.ハブられツンデレさんの質問『僕もディストさんと同じような状況なのですが、ディストさんのように強く耐え続けるにはどうすればいいですか?』
ハーッハッハッハッ!そんなの自分だけの殻に閉じこもればいいだけじゃないですか!」
ルーク「こいつ普通にすげえ事言ってんな…」
「ここで曲に入りますよ!曲はハブられツンデレさんのリクエスト、井上陽水で『傘がない』」



続く
382名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 23:37:56 ID:GSURBxVo
>>381続き





「聞いていただきましたよ曲は井上陽水で『傘がない』でした。
では次の質問に入りますよ!PN.リゾート大佐さんの質問『ディストさんのゴキブリのような生命力はどこから湧いて出るんですか?』
喧嘩を売っているようにしか聞こえませんね…
まぁこんなのは簡単ですよ!(ピー)を(ピー)して(ピーー)するようにすればってコラーッ!!」
「何だ、うるさいぞ」
「何だじゃありませんよラルゴ!なんで勝手にピー音入れてるんですか!」
「いや、放送禁止用語が飛び出すかなと思ってな」
「飛び出しませんよそんなもの!私はそんな変態じゃありませんよ!」
ジェイド「そうそう。変態じゃなくて偏執狂ですもんね」
「そうですよ…って違ーう!私は美しいだけの一般人です!」
「ああ、わかったよ」
「まったく…次、PN.同士イオンさんの質問『あの椅子はどのようにして浮いているんですか?』
フフフ…よくぞ聞いてくれました!あれはまさに」

「お湯で暖めてご飯にかけるだけ!簡単、おいしい、安くてヘルシー。フェンデ印のたまご丼好評発売中!」

「ムキーーッ!シンクー!何勝手にCM入れてるんですか!」
「ピー音だけじゃ消せない程の暴挙すると思って」
「しませんよ!!ああもう!こんなことしてる間に終わりじゃないですか!仕方ないですね…
来週は我らが首席総長、ヴァンが来てくれます!また今度お会いに来てくださいね!
…シンクとラルゴ!復讐日記に(ry」
383名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 23:41:21 ID:YK6rnYSK
ディストカワイソスw
384名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 23:45:20 ID:YK6rnYSK
長編SSを投下します。
ギャグ傾向なので苦手な方はスルー推奨
385赤きツンデレラ(1/9):2006/03/18(土) 23:46:34 ID:YK6rnYSK
むかし、ある国にとても美しい女の子がおりました。
 その女の子はちょっと気が強そうな顔立ちで、腰まで届く鮮血のような赤髪、利発そうなひとみの輝きを持
っていました。
大きなお屋敷に住み、やさしい両親に育てられた女の子は、なにひとつ不自由のない幸せな暮らしをおくっ
ていました。
ところがある日、大好きなお母さんが、キノコにあたって死んでしまったのです。
お父さんは、悲しみのあまり頭皮にダメージがきてしまったむすめのために、あたらしいお母さんをむかえ
ました。
しかし、まま母はとにかくひどい悪女でした。悪趣味で、底意地がわるく、ナルシストで、くわえて三人の
連れ子がいて、あまつさえその三人姉妹もたちの悪い性格だったのです。
まま母と三人姉妹は、女の子がたいそう美しいのをひがんで、お父さんの目を盗んではしつようないやがら
せをしました。女の子の発言を華麗にスルーしたり、育毛剤をポン酢とすり替えたりしたのです。
ほどなくお父さんも、まま母の料理にあたって、ばったりと死んでしまいました。
まま母はこれさいわいと、女の子のきれいなドレスや詠師剣をすべてとりあげ、きたない屋根裏部屋に住ま
わせました。
「く、く……屑だわぁっ!!」
女の子としてはもはやキレるしかありません。くる日もくる日もはたらかされ、たまごどんもろくに与えら
れず、まんぞくな出番も与えられない日々がつづきました。
文句をいいながらも、つらい3K仕事をきっちりこなしているうちに、女の子は性格がすなおじゃなくなっ
ていき、いつしか「ツンデレラ」と呼ばれるようになりました。

                     ●

ディスト「つ〜〜ん〜〜で〜〜れ〜〜らぁ〜〜っ!」
アッシュ「お……お義母さま!どうしましたの?屑が!」
ディスト「ムキーッ!ちょっと見なさいよ!こんなにホコリがたまっているじゃないの!この、サルめ!」
(ドルルゥウン!)
アッシュ「いったぁい……なにしやがるのよっ!」
ディスト「おだまりなさい!私はこの家のあるじよ!?目の前に醜いものがあったら、好きなときにバルカン
撃ち込んでいいのよっ! そしてツンデレラ――あんたのデコは特に気に入らないわっ!」
(ドガガガガガッ!ブンッ!ゴスゥッ!)
アッシュ「いてぇ!ひどいわ!ペンチアームで殴るなんて、あんまりよ!」
ディスト「ああ、楽しいですねぇ。ちょっと、美しい娘たち!おまえたちもここに来て、ツンデレラをいぢめ
ておやり!」
386赤きツンデレラ(2/9):2006/03/18(土) 23:47:31 ID:YK6rnYSK
>>385続き

『はぁ〜〜〜い、お母さま!』
ディストの三人のむすめたち――ラルゴとシンクとモースが、手に手に得物を持ち、ツンデレラへ殺到しま
す。
ラルゴ「小娘!お前には、お掃除に対する“信念”が無いのかっ!」
シンク「誰でもよかったんだ……セブンスホコリを拭き取ってくれるならな!」
モース「ひゃは♪し、しねぇぇえぇぇっ!!」
ジェイド「ゴミに飲まれなさい!」
(びしっ!ずびしっ!ばしんっ!どぐしゃっ!)
それは家庭内暴力というより、もはや一方的な私刑でした。このお屋敷ではよく見られる、陰惨な光景です。

ディスト「よしっ、打ち方やめなさい!」
ころあいを見て、まま母のディストが言います。まい上がったほこりが晴れると、ツンデレラは這いつくば
って、床にキスしていました。
アッシュ「ぺっぺっ!……く……屑、ですわ……」
ディスト「ハーッハッハ!いいザマですね、アッシ……ツンデレラ。これに懲りたら、今度から私と一緒にお
昼ご飯食べてくださいね!」
アッシュ「っ……お断り……よ……」
ラルゴ「おか……お母さま。そろそろ武闘会の準備に入りましょう」
シンク「ちがう、舞踏会だよ。ま、お化粧する義理はあるよね」
モース「ひゃは♪おうじさまぁあぁ!!」
ディスト「そうだったわ!私たちは舞踏会に出かけるから、あなたは卵丼ギョク抜きでも食べてなさい」
アッシュ「お、……あたしも行きたいわぁっ!」

一同  『だめ』『ひゃは♪』
アッシュ「あ、そうだよね、やっぱ」
ディスト「さて。そろそろしたくよ、娘たち!がんばっておめかしして、王子さまのハートを射止めるのです。
そうすれば、影から政治を操って、しぇんしぇいのレプリカと、もう一度あの時代を……!」
娘たち『はぁ〜〜〜〜いっ!』
元気よくこたえる三人むすめをつれて、ディストはその場を去っていきました。

アッシュ「……行っちまいやがったわ」
387赤きツンデレラ(3/9):2006/03/18(土) 23:48:18 ID:YK6rnYSK
>>386続き

アッシュ「フン……う、うらやましくなんか、ねぇわよ……」
ツンデレラは負け惜しみを言いました。
アッシュ「ああいうナンパな屑どもは、勝手に群れてりゃいいんだよ……。チャラチャラ男を引き連れやがっ
て……。女ってのはもっとこう、弓の扱いに精通してるとかな……」
もはや、ひがみモードです。
アッシュ「ああ……天国のお父さん、お母さん。どうして死んじまったの?こんな寂しい生活、もう耐えられ
ないわ……あんまりだぜ。ぐすんっ」
そんな調子でツンデレラが悲しみにくれていると、
???「そろそろ泣くのはやめる……です」
とつぜん、か細い女の子の声がしました。
ツンデレラがふりかえると、そこには魔法使いの少女が立っていました。
アッシュ「あなたは……?」
アリエッタ「アリエッタは、魔獣……じゃなくて、魔法使い。劣化オリジナルがあまりにも不憫だったから、はるばる助けに来た……です」
アッシュ「ア、アリエッタ……あなただけだぜ。こんなあたしに親切にしてくれるなんて……」
アリエッタ「まかせて。アリエッタの魔法で、アッシュを舞踏会に連れて行く……です」
アッシュ「ほ、本当か?べ、べつに嬉しくなん(ry」
アリエッタ「用意するものは……まず、“メロン”一個と、チーグルを四匹、トクナガを一体…」
アッシュ「よしきた。ちょっと待ってろ!」

(キャーヘンタイ!!ヤメロ、ですの!!ヤローテメー!!)
お屋敷の中をさがしまわり、ツンデレラは言われたものを用意しました。

アッシュ「く……屑が!な、なんとか集まっ……たわ!」
アリエッタ「集まった物を持って。いまから魔法の門を開くから、そこに入って……です」
(グモモモモモ)
アリエッタ「じゃあ、はやく入って……です」
アッシュ「おい!どう見てもネガティブな門じゃねぇか!あっ、やめて!押さないギャアアア!」

アリエッタ「――時空を、とらえました――」
(パァァァ)
388赤きツンデレラ(4/9):2006/03/18(土) 23:49:01 ID:YK6rnYSK
>>387続き

光が消えると、そこにはすてきなドレスに身を包んだ、美しいむすめがたっていました。
同時に、メロンは飛行艇に、チーグルはイケメンパイロット×4に、トクナガはカタパルトになっていました。
アッシュ「こ、これが……あたし?」
アリエッタ「コンプリート。です」
アッシュ「やったぜ!これで舞踏会に行けるわ!」
アリエッタ「魔法の効果は12時まで。それを忘れると、変態なことになる……です」
アッシュ「その……あ、ありがとよ!魔法使いのお譲ちゃん!あたし、行ってくるわぁっ!」
そんなこんなで、ツンデレラを乗せたメロンの飛行艇は、お城に向けて離陸したのでした。

                    ●
思い思いに着飾ったむすめたちが、お城の大広間に集っていました。
フィルハーモニー交響楽団の奏でる音楽が、明るい広間に流れています。女の子が集う舞踏会なのに、なぜか
曲目はTAMAGO AND CHICKENの『オンリー白身−ゲローリー』です。軽快かつ重厚な難しい曲です
から、みんなはとても踊りにくそうでした。

ヴァン「――王子よ。めぼしい女性は見つかったかね?」
この国の王さま、ヴァン陛下が言いました。頭には卵丼のどんぶりをあしらった王冠をかぶっています。
リグレット「――お父さま閣下。まだです」
この舞踏会の主役、リグレット王子が言いました。普段は髪飾りでまとめている蜂蜜色の長髪も、今日は特別に
下ろしています。
ヴァン「ふむ、そうか。さきほどの三人姉妹などはどうか?なかなかの劇薬であったと思うぞ」
リグレット「いえ、申し上げにくいのですが……正直、あれはむすめではありませmむぐっ!?」
 ついさっきあいさつしてきた、ディストと名乗る未亡人のむすめたちのことでした。
ヴァン「…それは禁句だぞ。そうか……わたしはあの三人、結構タイプなのだが……」
リグレット「な……!?」

そこで広間にいた人びとの間から、静かなざわめきが起こりました。
(おお、なんと美しい……!)(どこの貴族のむすめだろう?)(や〜美人ですねぇ)
ひそひそとささやき合う人垣の群れが、ゆっくりと二つに分かれていきます。その中から、ひとりのむすめが
しずしずとリグレット王子の前に進み出ました。
 そのむすめこそ、アリエッタの魔法で変身したツンデレラでした。
389赤きツンデレラ(5/9):2006/03/18(土) 23:49:41 ID:YK6rnYSK
>>388続き

リグレット「う……うわぁ……」
 その姿を見て、リグレット王子はいろんな意味でため息を漏らしてしまいました。
 ヘモグロビンがビンビンに敷き詰まってそうな、純赤のドレス。赤いトマトのような髪。キレた瞳。
 うぶ毛ひとつない、剃りたての肌。それはつつましくも、ギラギラな乙女でした。

アッシュ「はじめてでもねぇが、はじめまして!王子さま!」
ツンデレラは軽く目を伏せて、行儀よくおじぎしました。可憐なようで、あまりに形容しがたいその姿に、
リグレット王子はうっとりして……いえ、感情を殺して、
リグレット「おお……な、なんと美しいむすめなのだ。わたしと一緒に踊ってはくれまいか?」
 せつなそうに言い、いろんな意味で頬をほんのりと上気させてしまいました。
普段からは考えられないその反応に、ツンデレラは一瞬、本気で萌えてしまいましたが、小さく咳払いして気を取り直しました。
アッシュ「ほ、本気か!?何だ……俺に惚れてたのなら、言ってくれよ、リグレット。お前の気持ちに、気付い
てやれなくて、ゴメンな……もう辛い思いはさせねぇぜ。ワイヨン鏡窟あたりに別荘でも設けて、同
棲しよう。お前のほうが所得が大きいのは知ってるが、俺のラヴパワーでそこらへんはカバーできる
よな?子供はやっぱ多いほうがいいよな。一人とかは寂しいからな。あとは……」

しかし、思い込みの激しさゆえに、ツンデレラの脳内はお花が満開になってしまったのです。

リグレット「や、やめろ!本気で言ったんじゃない!これはだなmむぐっ!?」
ヴァン「…それも禁句だぞ。ようし、むすめよ!王子と一緒に踊り明かすのだ!」
アッシュ「はい!お義父さま!屑が!」

 ツンデレラは意気揚々とリグレット王子の手を引いて、広間の中央まで来てしまいました。
リグレット「や、やめろアッシュ!お前は重大な勘違いを……あぅっ!」
 とつぜん、王子がバランスを崩し、ツンデレラに寄りかかる体勢になりました。
アッシュ「リグレット!?そんな急に迫られると……ッ!!!」
リグレット「ち、違う!今のは躓いたんだ!勘違いを――」
アッシュ「いいぜ!今宵、果てるまでフィーバーだッ!!みゅーじっく!すた〜〜とっ!!」
リグレット「お父さま閣下ぁぁぁぁ!!」
ツンデレラの妄想に対抗するすべを思いつかなかったリグレット王子は、もはや諦念の境地でした。
390赤きツンデレラ(6/9):2006/03/18(土) 23:50:17 ID:YK6rnYSK
>>389続き

優美な調べにのって、王子さまとツンデレラは軽やかに踊ります。まわりの人たちも二人の踊りをほれぼれと
眺めていました。
ディスト「ムッキー!!なんなのよ!!あの美しいむすめは!?」
ラルゴ「“信念”だ……あのお方の踊りには、“信念”が感じられるッ!見事だ……」
シンク「おかしいね……空っぽのはずの心に、嫉妬の気持ちが浮かんでくるようだ……」

しかし、ツンデレラの一方的なリードに王子さまが振り回されているように見えるのは、如何ともしがたい事実
でした。
王子さまはふだんから軍事訓練のほうに精を出していたため、ダンスの経験がないのです。

アッシュ「どうした、リグレット王子?俺のダンス・テクニークについてこれないのか?」
リグレット「ま、まだよく覚えていないのだ。そもそも、なぜお前はこんなに上手いのだ!?」
アッシュ「忘れたのか?あたしは王族の生まれよっ!社交ダンスじゃ『赤きサイクロン』と呼ばれた腕前だ!」
リグレット「……ああ、そう」
ツンデレラの乱舞のような踊りに閉口しつつも、かといって自分がリードすればダンス初心者であることがバレ
てしまうので、プライドの高い王子はひたすら『忍』の一文字です。

アッシュ(フッ……お堅いリグレットも、この鮮血ステップの前にメロメロのようだな!)
リグレット(どう見ても四回転です。ほんとうに酔いました)

王子が今にも倒れそうになったとき、12時の鐘が、リンゴーン、リンゴーンと鳴りはじめました。
アッシュ「はっ!」
ツンデレラは青くなりました。もたもたしていると、みんなの前で魔法が解けて、大恥をかいた上にお城の兵士に捕まってしまいます。
リグレット「うぅ……」
アッシュ「屑がっ!リグレット、どうやらここでお別れのようだ……」
 ツンデレラは悪態をつくと、いそいそとガラスの靴を脱ぎはじめました。
アッシュ「このガラスの靴が、あたし達を繋ぐアイテムだ!また、会えるわ。いえ、会いましょう!屑が!」
リグレット「い、いらない……」
 王子さまが返事をするよりはやく、ツンデレラは身をひるがえすと、逃げるように大広間を駆け抜けていきました。大きな廊下を突っ切って、たちまち階段までやってきます。
アッシュ「さよなら、王子さまぁっ!」
391赤きツンデレラ(7/9):2006/03/18(土) 23:51:08 ID:YK6rnYSK
>>390続き

ツンデレラがお城から脱出した、その直後――
12時の鐘が鳴り終わりました。魔法が解けて飛空挺はメロンに、イケメンパイロッツはチーグルに、カタパルトはトクナガに戻っていきます。
アッシュ「はぁっ、はぁっ、危なかったな……」
 ふと、背後から声がしました。
アリエッタ「アッシュ……楽しかったの?」
アッシュ「あぁ、魔法使いか。ま、まあ少しは楽しかった。ほんの少しだからな!」
アリエッタ「それはよかった……です。また困ったことがあったら、『マジカル・ハッピー・ライガちゃん!』と三回唱えるといい……です。アリエッタが、魔法で助けるから」
魔法のステッキが気に入ったのか、小さな魔法使いは献身的に慈善事業を営んでくれるようです。
アッシュ「ああ、あ、ありが、とうよ!!じゃ、じゃあな!」
他人の親切には免疫のないツンデレラは、あまりの嬉しさに屋敷のほうへと走って行ってしまいました。
アリエッタ「コンプリート、です」

                      ●
ツンデレラのことがすっかり気に入ってしまったヴァン陛下は、なんとしてでも彼女を王子の花嫁に迎えたい
と思いました。
でも陛下は、ツンデレラの住所も氏名も電話番号も知りません。残された手がかりは、ツンデレラがお城に残し
たガラスの靴だけです。
 そこで、陛下は家来たちに命じました。
ヴァン「国中の女の子にこの靴をはかせてみて、ピッタリくる者を探し出すのだ!靴のレプリカはたくさん作っ
たから、手分けしてな!」
その日のうちに、靴のレプリカを持った家来達が国中に散っていきました。
家来の一人・カンタビレ卿は、ツンデレラの家にやってきました。
(コンコン)
ディスト「はーい。どなた?」
カンタビレ「ヴァン陛下の命により、この靴に足がピッタリくる者をさがしている。この家には、若いむすめは
いないのか?」
ラルゴ「どれ、私が履いてみよう。」
シンク「ちょっと待ち……」
(パリ、グシャアッッ)
ラルゴ「ふむ……残念だが、私ではないようだな」
ディスト「まあ、ラル子ったら、はしたないわよ!」
シンク「これじゃあ他の人があてはまるか、確認できないね」
392赤きツンデレラ(8/9):2006/03/18(土) 23:51:46 ID:YK6rnYSK
>>391続き

ちょっとガタイのいいラル子が、ガラスの靴をこなごなに踏み砕いたところで、屋根裏部屋から薄汚れたむすめが降りて来ました。
アッシュ「待っていたぞ!屑が!その靴をあたしに履かせやがれ……って、なんだ、そのガラス屑は!?」

一同 『シラネ』

アッシュ「あ、だよねぇ、やっぱ……じゃねぇ!なんで、靴がこなごなになって――」
カンタビレ「まあよい。この家には適格者はいないようだ。では、これにて失礼」
そう言うと家来たちは屋敷を後にしました。

アッシュ「え!?ま、待ちやがれ、屑が!靴が!」
ディスト「ムッキー!あんた、うるさいわよ!大人しく掃除してなさい!」
ラルゴ「お前。まだ掃除のコツがわからんというのか?」
シンク「アンタに履かせる靴は無いよ。掃かせる床ならたくさんあるけどね」
アッシュ「な、嘘だろ!あたしの、王子さまとの甘い同棲生活が……」
 あわれ。ガラスの靴と一緒に、ツンデレラの野望も打ち砕かれました。

アッシュ(ハッ!待てよ!魔法使いから教えてもらったあの呪文……)

ディスト「こ〜ら〜!そんなとこに突っ立ってられると邪魔ですよ!」
アッシュ『マジカル・ハッピー・ライガちゃん!』
    『マジカル・ハッピー・ライガちゃん!!』
    『マジカル・ハッピー・ライガちゃん!!!』

一同 『(゜Д゜)』
アッシュ「あ、あれ!?どうしてこないんだ!屑が!」
一同 『あんた相当、きとるがな』

アッシュ「屑がぁぁぁぁ!!アリエッタァァァァ!!!」
393赤きツンデレラ(9/9):2006/03/18(土) 23:52:24 ID:YK6rnYSK
>>392続き

そのころ、お城では――
カンタビレ「陛下、靴の持ち主が見つかりましたぞ!」
リグレット「いやだ……助けて、マルセル……」
ヴァン「ほう、見つかったか!入れ!入りなさい!」

???「失礼します……です」

ヴァン「……はて?こんな小柄なむすめだったか?」
リグレット「!!」

――こうして、王子さまとなぞのお姫さまはケコーンし、末永く幸せに暮らしましたとさ――
                             めでたし、めでたし
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
――幕が下りる――
オラクル兵「六神将&ヴァン総長による出し物、『赤きツンデレラ』でした!!みなさん、盛大な拍手を!」
(パチパチパチパチ)(ブラボー!)(や〜楽しんでますね〜)

トリトハイム「いやはや、彼らの演技も大したものですな」
イオン 「ええ。忙しい中、時間を作って練習していたようです」
トリトハイム「そうですか。私の誕生日がこんな風に祝ってもらえるとは……感激ですよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
――舞台裏――
リグレット「レイジレーザァァ!!プリズムバレットォォ!!」
アッシュ「ギャアアアアア!!な、なにしやがるのよ!!ちょっとアドリブやっただk」
ヴァン「アッシュよ、少し調子に乗りすぎたな……」
ラルゴ「シンク、俺の演技はどうだった?あれで精一杯だったんだが……」
シンク「ん……まあまあ良かったと思うけどね」
ディスト「ハーッハッハ!私の演技はどうでしたか?美しかったですか?」
アリエッタ「ハマり役すぎて……なんとも言えない、です」

                                  〜FIN〜
394名無したんはエロカワイイ:2006/03/18(土) 23:53:40 ID:YK6rnYSK
以上です。長くなってしまった・・・です
395名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 00:07:00 ID:qJOOxt0z
王子なリグレット、女の子なシンク、魔女っ娘アリエッタが良かった(*´∀`)
特に魔女っ娘アリエッタ。なんかお○ャ魔女ド○ミとかそういう系の服に妖精みたいな羽が生えてるの想像して萌えた
いつかシンクかアニスと組んでプ○キュアとかもやってもらいたいものだ
GJ!
396名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 00:09:36 ID:toYedS30
>>385ー393
GJGJ!!笑い過ぎて腹筋が痛いwwwww


あの、迷惑でなければの話だが、この話を絵にしてみても良いだろうか?
教官とツンデレラのツーショットを是非描かせて頂きたい…
397名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 00:11:56 ID:8dv743AL
爆笑しすぎて困るぜ!クオリティたかす。
>>396是非是非見たい!作者じゃないが外野的には見てみたい。
398名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 00:14:54 ID:qJOOxt0z
>>370も遅れて読んだ
素敵な物語だな…本編ではギャグキャラのような扱いだっただけに、こういうサフィールが俺は大好き
バラは先生の影響か…それも良い設定だね。
399名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 00:23:29 ID:FA7oRvPb
>>394
3人娘と母のチョイスにまずワロスwwwwwwww
ていうかオンリーロンリーでどうがんばったらダンス出来るんだw
400名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 00:37:30 ID:qJOOxt0z
カルマもオーケストラver.に出来たんだ、不可能ではない……と思う…
401名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 01:12:41 ID:8TX7xo0J
>>394
GJ!クソワロタwww
402名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 01:39:47 ID:wwBA8wP1
スレ違いかもしれないがちと思ったこと。
リグレットが言ってた形だけの頭?だかなんだか忘れたが
それがカンタビレだったりはしないよな?
403名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 02:33:37 ID:MdHzczwR
形だけの頭=レプリカイオンのことだそうだ
404名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 03:34:23 ID:wwBA8wP1
>>403
なるほど
わざわざありがとう
405名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 04:03:05 ID:FvUSQjvm
王子を玉子と読んだ俺は病んでいる。
406名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 08:10:14 ID:KVvPtPBV
「フン!屑が!」
「挨拶なんかする義理はないね」
さわやか(?)な朝の挨拶が、澄みきった音符帯の空にこだまする。
ユリア様のお庭に集う乙女(?)たちが、今日も眉間にしわを寄せた
笑顔で、空っぽな門をくぐり抜けていく。
汚れちまった心身を包むのは、深い色の制服。空っぽを隠す仮面は
外さないように、やばくなった生え際は隠さないように、フリーランで歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、妹にメロンメロンなはしたない生徒会長など居るはずがない。いやマジで。そう信じたい

ローレライ教団オラクル学園
2000年の歴史を持つこの学校は、預言(スコア)を詠むことで、人々を繁栄と英知に導く学園。
・・・と言うのは表向きで、俺がつかんだ情報によると裏ではうわやめろなにすギャァァァァ!!


「死霊使い様が見てる」ND2018ノームデーカンより放送開始!
407名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 09:05:48 ID:KVlvh9aq
>>402
俺は、ジェイドと親交があったが失脚した詠師がカンタビレだと思ってる。
だがそれだと本に載ってるのがおかしいけどな。
>>406
マリア様ワロタwwwww
408名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 09:58:17 ID:rMrk1tWo
>>406
ちょWWWW死霊使い様WWWW
つかシンクの話しこれから投下するから。パロ有るけどまぁ何時ものことだろ
409シンクの話し 第10話(1/10):2006/03/19(日) 10:03:38 ID:rMrk1tWo
前スレ596の続き

とある異空間、そこには豊富な食料と水が出揃いあらゆる修業に適した土地が用意されている。修業の為、シンクとフローリアンはそんな空間に篭っていた。
「はぁ…はぁ…」
「アハハハハハッ!シンク!オネムまだは早いよ!」
フローリアンは相変わらず余裕を通り越した無垢の笑みを浮かべて消費しているシンクにけしかける。
「わかってるよ…でももう8日たってるわけじゃない…?」
「このワールドオブフローリアンは僕が完全支配する異空間、ここでは一時間が一日になるから
こっちは8日でもあっちはまだ8時間しかたってないんだよ〜!」
フローリアンはシンクに一日目に説明したことをもう一度反復する。ワールドオブフローリアン。フローリアンがダアト式譜術を用いて造り出したその異空間は
ある程度ならフローリアンの都合の良いように作り変えられる。
食料や水の増幅はもちろん、時間軸をずらすことも可能だった。
「それ一日目に聞いたよ…」
「別にシンクにはいってないよ〜」
(じゃあ誰に言ったのさ…)
シンクはフローリアンの謎の反復から頭を切り離し本来話したかった話題に移る。
「でもあっちはもう4時ってことでしょ?もう戦闘が始まっているんじゃ…」
シンクが心配していたのはあちらの状況だった。モースの力は強大だ。
恐らくエルドラントにもかなりの魔物が配備されているに違いない。一度モースと対峙した彼はそう考えていたのだ。
「エルドラントには僕が助っ人を送っといたよ〜」
「助っ人?」
「そう、ゆかいな仲間達。僕にとっても、シンク、君にとっても…ね。」
フローリアンが滅多に見せない凛々しく、意味深長な発言にシンクは疑問を抱く。
自分とフローリアンに共通した仲間…現在エルドラントに赴いている者達以外には思いつかない。
「……わかったよ…あの技も完成させないといけないしね…」
余計な詮索はやめ、修業に専念する。今自分に出来ることはこの修業を完結させ皆に加勢することだ。
「そういうことだね。じゃあかかってきなよ…全力でね」
「はあぁぁぁぁ!」


一方エルドラントは皆の奮闘と新たな力を得たディストの活躍により入り口の敵を鎮圧し内部へ潜入していた。先程の大乱戦のさいにほとんどの敵を投入したのか内部には全く敵はいなかった。
410シンクの話し 第10話(2/10):2006/03/19(日) 10:07:13 ID:rMrk1tWo
>>409の続き

ディスト「…であってこのジェイドフリーダムはメガネが脳内の電気信号を…」
ガイ「スゴい…スゴすぎる…」
ナタリア「私にはなにがなんだかちんぷんかんぷんですわ…」
ディストが誇らしげにガイにジェイドフリーダムについて語っている。
助けてもらった恩義からかナタリアもディストの話しに付き合っているが全くわけがわかっていないようだ。
ディスト「そしてジェイドドラグーンとディスト突撃砲により全方位攻撃が可能なのですよ!」
ガイ「すげえぇ!マジですげえぇ!」
ナタリア「ディスト突撃砲って…ディストが突撃しますのね!すごいですわ!」
ガイ「んなわけねぇだろぉが!普通にビームだよ!この天然王女がぁ!」
ナタリア「まぁ!なんですってぇ!」
ディスト突撃砲の意味を履き違えているナタリアにガイは毒ずく。ジェイドフリーダムルに組み込まれた音機関に目がくらんだのかガイは発狂気味だ。
ルーク(ガイもナタリアもすっかりディスト教の一員だな…)
ルークはそんな事を考えていたが、あるものが目に入った途端、彼の中で超振動が起こる。
ルーク「あれは…!」
それは床に描かれた円の模様だった。エルドラントで円の模様と言えば考えられることは一つ、罠だ。
皆もそれに気づいているのかその部分は避けて通っている。ルークもベヒモスから逃げるかの如くその模様を緊急回避した。
もうこの手の罠に引っ掛かるバカもいないだろう。そう思った。
アッシュ「なにぃ!罠か!屑が!」
だがバカは存在したのだ。罠を発動させ、足場を失ったアッシュは重力に逆らおうと空中でマヌケな顔でマヌケに宙を泳いでいる。
無駄だと思った。無駄な筈だった。
ルーク&ガイ「おわ!?」
だが幸運の女神は寝惚けていたのかこのバカなハゲに微笑みやがった。
穴の付近にいたルークとガイの足首をアッシュの両手が捕え、二人はバランスを崩し落とし穴に引き込まれる。
ルーク&ガイ「あぁぁ!!落ち!!落ちるぅぅぅ!!」
二人はなんとか穴の淵に手を掛け事なきを得る。
アッシュ「レプリカ共。俺が心中してやる。来い。」
今だ二人の足にぶら下がっているアッシュは何故か意気揚々にそう言う。
ルーク「ふざけんじゃヌェ!逝くならお前独りで逝け!この劣化オリジナル!」
アッシュ「なんだと屑が!お前がそのつもりなら俺も容赦しねぇ!唸れ!俺の超振動!!」
411シンクの話し 第10話(3/10):2006/03/19(日) 10:10:37 ID:rMrk1tWo
>>410の続き

ルークの言葉にムキになったアッシュは高々とそう言うと文字通りルークとガイの足を揺すり始めた。
ガイ「ちょ!やめろ!」
アッシュの妨害に耐えれなくなった二人はついに手を離しアッシュと共に奈落の底へと姿を消していった。三人が落ち、程なく着地音が聞こえルークとアッシュの言い争う声が聞こえる。どうやら無事の様だ。
ラルゴ「おい!大丈夫か!」
ラルゴが三人に呼び掛ける。ガイの大丈夫だという声と、その後にアッシュの断末魔と何かを殴った様な音が聞こえた。どうやらルークとアッシュが殴り合いを始めたらしい。
イオン「ガイ、下はどうなってますか?」
ガイ「道が一本あるだけで他は何もないぞ!」
今度はアッシュの咆哮とルークの悲鳴が響く中、イオンはガイに下の様子を伺う、一本道…穴の中に一本道…
(罠だろ…)
誰もがそう思った。
ヴァン「ほう、面白そうだな。」
だがここにもバカはいた。
リグレット「閣下…落とし穴の先は一本道というのはやはりw…」
そう言いかけたリグレットの唇をヴァンは人指し指で止める。
リグレット「!!」
ヴァン「……良いのだ」
リグレット「閣下…(////)」
ラルゴ「お前馬鹿だろ」
ナタリア「馬鹿ですわね」
妹の名シーンを再現して満足なヴァンに対する無慈悲な親子ツッコミが入る。その後ラルゴにはリグレットの集中砲火が待っていたが。
ヴァン「……ともかく、だ。ここはエルドラント。かつてのホドだ。ここのことは私とガイが一番熟知している。そうだな!ガイ!」
ガイ「当たり前だ!昔よくマンホールの下から女性の下着を覗いたりしたからな!」
ヴァン「ふっ…そういえばそんな事もあったな…まっていろ、私もすぐに向かう。」
ヴァンは穴に背を向けそのままアーブソーブゲートの再現をするかの如く後ろ向きに奈落の底へと旅だっていった。
ティア「兄さん…頭から落ちて大丈夫かなぁ…」
ティア(まぁ兄さんのやらしい目から逃れられるからいいけど)
イオン「ティア」
ティア「どうしました?導師イオ…!!?」
ティアが見たものはディストの代わりに眼鏡を掛け椅子に腰かけるイオン、
そして彼の手にはリードが握られておりそれははぐるぐる巻きに縛られ、口に猿轡をされたディストの首輪に繋がっていた。
リグレット「導師、いえ…イオン様…一体なにを…」
その異様な状況にリグレットも恐縮しつつ慎重に質問する
412シンクの話し 第10話(4/10):2006/03/19(日) 10:13:25 ID:rMrk1tWo
>>411の続き

イオン「彼等だけでは心配ですので僕も下に降りようかと…」
リグレット「ではそのぐるぐる巻きは…?」
ジェイド「それは私がしたんですよ」
リグレットの質問にジェイドが横から割りいって答える。
イオン「はい、僕がディストを連れて行くと言ったら彼が急に
『ムキー!私はジェイドと共に行きますからね!』
などと言い出したのでついお願いしちゃいました」
戦慄する皆の視線を横目にイオンとジェイドは淡々とディストを椅子羽に吊るしていく。
イオン「では僕達は行きますね」
イオンはそう言うと椅子を浮かせそのまま穴の中へ降下して行った。
ジェイド「では私達も行きましょうか」
ジェイド残りのメンバーに呼び掛ける。ティア、リグレット、ラルゴ、ナタリアは各々歯切れの悪い返事を返した。
ティア「はい…」
リグレット「了解した…」
ラルゴ「あ、あぁ…(前衛俺だけか…)」
ナタリア「わ、わかりましたわ…」
ジェイド「皆さんどうしました?別に縛ったりしませんよ〜(笑)」
皆はこの時確信した。逆らえば束縛モノのSMプレイ行きだと。眼鏡は鬼畜の証なのだと。

下に降りたイオンはまずディストを束縛からの解放にかかる。ほどくと言っているのにムームー騒ぐディストの尻に彼のビームサーベルの柄を刺し、悶絶させ、
ディストの縄をほどき、猿轡を外した。ジェイドの話だと常に椅子に座っていたためかディストは痔らしい。
穴の中は落ちた地点はやや楕円型になっておりガイの言っていた通り正面には一本道が存在した。
ルーク「アッシュ!テメェ何様のつもりなんだよ!」
アッシュ「オリジナル様に決まってんだろうが!」
気づけばヴァンは結局頭から落ちたのかガイに看病されている。
ルークとアッシュは殴り合いは疲れたらしく無駄な争いは隠嫌な痴話喧嘩へと姿を変えていた。
アッシュ「レプリカ、お前絶対いつかハゲるから。父上もハゲてるし。何よりお前は俺のレプリカだからな!
そんな短髪でヨユーこいていられるのも今のウチだ!あと10年もしたらいきなり来るからな!!屑が!!」
まずはアッシュのターン。アッシュはハゲに纏わる攻撃を放つ。
アッシュ(徐々にデコが広がる恐怖感…
育毛剤を射てなかった自分の甘さが髪を殺すという雪辱感…お前も味わえ!
恐れ!悩み!ストレスを感じ!よりハゲを促進させるんだな!!屑が!!!)
アッシュはルークに大打撃を与えたはずだった。だが…
413シンクの話し…:2006/03/19(日) 10:20:44 ID:rMrk1tWo
ごめん、中途半端だけど都合悪くなった…続きは今日中に載せる。マジすまん
414名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 11:13:09 ID:hpppNMKH
>>284
パソコンで見れん・・・ピクトの時間制限にはひっかかってないのだが
どうすりゃいいんだ?いま携帯壊れてんだよorz
415赤きツンデレラ(作者):2006/03/19(日) 11:31:23 ID:BF2NEo2m
>>412
wktk

>>396
絵にして頂けるなら嬉しいです。
むしろ、YOU描いちゃいなよ!
416シンクの話し 第10話(5/10):2006/03/19(日) 12:30:13 ID:rMrk1tWo
>>412の続き

ルーク「いや俺脱毛具合が劣化してるから」
アッシュ「へ?うそ?」
ルーク「いやマジマジ。俺もなんかお前見てると心配になってきたから、この前シュウさんに見てもらったら
『ハゲる心配はないだろう。毛根も至って健康だしな。』
だってさ(笑)」
アッシュ(…俺は確かにレプリカを倒すつもりだった。オリジナルの俺の方が分があるはずだった。
なのに今のはなんだ?脱毛具合が劣化?そんなバカな!)
アッシュ「くそ!レプリカライフをエンジョイしやがって!」
ルークの弱点を突いた適格なカウンターはアッシュに苦痛の悲鳴をあげさせる。だが彼を待つものはカウンターを成功させたルークの新たなる波状攻撃だった。
ルーク「そういやアッシュ、お前この前ナタリアを抱いたんだって?」
アッシュ「え…?」
確かにアッシュは先日ナタリアと一夜を共にしていた。別に今回が初めてではないし、珍しいことではなかったが、ナタリアとの関係の進行をルークに詳しく話した記憶はなかった。
アッシュ「いやまぁ…ていうかなんでお前が知ってんだよ」
ルーク「いやナタリアがアッシュに抱かれても全然イケないみたいなこと言ってきてさぁ…」
アッシュ「……え?」
アッシュに動揺が走る。なぜ?どうして?そんな疑問が頭をよぎる。
アッシュ「だってあんな気持ち良さそうに…いっつも…」
ルーク「あぁ…気ィ使って演技してたら調子コイて下手なくせにしつこいって言ってたな…」
アッシュ「うそ…」
つきつけられた現実に絶望するアッシュにルークはさらなる残酷な真実を叩きつける。
ルーク「いやホントだよ。お前が3回イった位でようやく1回イクかイカないかだって」
アッシュ「うそおぉ!!」
ルーク「まぁラブ定額もセックスも全て愛では賄えないってことだよ」
アッシュ「レプリカ…テメェ俺に恨みでもあんのかよ!!」
現実を直視できないアッシュは八つ当たりという名の最後の抵抗に走る。
ルーク「ばーか、んなわけヌェだろ。お前がいなかったら俺が生まれることも、毎夜ティアのメロンを揉むこともなかったしな(笑)」
アッシュ「さりげなく自慢しやがって…メロンがそんなに偉いか…屑が…」
ルーク「あぁ…大は小を兼ねるってやつだよ…愛ラブメロン」
ルークの巧みな話術は寸分の狂いもなくアッシュの心を完膚なきまでに叩きのめした。
二人の戦いはルークの完全勝利という形で幕を閉じたのだっだ。
417シンクの話し 第10話(6/10):2006/03/19(日) 12:34:34 ID:rMrk1tWo
>>416の続き

イオン「ルーク、アッシュ、もう終わりましたか?」
ルーク「イオン!お前どうしたんだよ!?」
イオン「心配ですから僕もディストと降りて来たんですよ」
イオンの指さす方には急所に強烈な劇薬をさされピクリとも動かないディストがいた。
ルーク「マジかよ…ていうかディストって痔じゃヌェのかよ!?」
イオン「ふふっ……人の弱味を突くのはSの基本ですから」
ルーク「そ…うですか」
ルークには出来なかった。目の前にいるこの若き鬼畜王とこれ以上、対峙することなど。
イオン「ルーク」
ルーク「は、はいぃ!」
王に声をかけられルークは思わず背筋を張る。
イオン「僕らはヴァンの意向であの道を進むことになります。」
穴に落ちていてからあの道の存在は確かに気になっていた。ガイはかなり行く気マンマンだったが正直ルークは渋っていた。
イオン「まぁ恐らく罠ですけど虎穴に入らずば虎児を得ず、とも言いますし…一緒に来てくれますよね?」
イオンはルークに微笑みかける。イオンはルークに多くは話さない。だがルークには解っていた。逆らえば自分もディストと同じ目に合うのだと。
逆らえば彼のケツの穴にセブンスフォニムが集結し、彼のケツの穴でセブンスフォニムが拡散することになるのだと。
ルーク「俺…はイオンの行く所へは何処へでも着いて行くぜ…」
ルークは数々の苦悩を経て苦渋の決断を下す。前門の罠、肛門のイオンとはこの事だ。
イオン「ホントですか!実はあの道から強烈なロリ臭が漂っていてどうしても真相が確かめたかったのです。」
ルーク「ロリ臭…?」
ルーク(つまり女の子の臭いがするってことか?
ていうかなんでそんなこと分かんだよ?イオンロリコン?
あれ?でもロリ臭がするって事は…?)
ヴァン「つまりこの先に人質がいるのだ!」
ルーク「!!師s…」
ヴァン「ルークの思考は突如ある男の一声によって緊急停止した。
そう、アブソーブゲートの再現をしたため頭から落ち、薄れ行く意識の中、
地獄の底からはい上がってきた妹と劇薬大好きなこの男、ヴァン・グランツである!」
マイクを片手に自らナレーションを行い、ヴァンは華々しく蘇った。
ルーク「師匠!頭大丈夫かよ!?」
ヴァン「え…?いや大丈夫だよ…広い意味で」
ルークの気配りを勘違いしたヴァンはショックを隠せずにいた。
もちろんルークはそんなつもりで言ったのではないが。
418シンクの話し 第10話(7/10):2006/03/19(日) 12:41:16 ID:rMrk1tWo
>>417の続き

ガイ「ヴァン、ルークは落ちた時の衝撃の事を言ってるだけで別にお前の思考回路がおかしいって意味はこれっぽっち!!も含まれていないから安心しろって。」
ヴァンの看護から解放されたガイがナイスガイな笑顔を讃え華麗に会話に混ざってきた。
ヴァン「……あれ?今の台詞の後半なんだか私がなんだかんだでバカみたいな言い方なのは私の気の性?」
ガイ「…あぁ、気の性だよ」
ヴァン「え?何、今の間?」
ガイ「……ほら、アッシュ、起きろよ。別にメロンが全てじゃないって」
アッシュ「ホントか!?ガイ!?」
ガイ「あぁ勿論さ。…ほら、ディストも起きろよ。痔は生活週間を改善すれば治るから。万が一手術でも最近のレーザー治療は殆んど痛みないから。」
ディスト「本当ですか!?ガイ!?」
ガイ「あぁ勿論さ。」
ヴァン「いやいやいや、ナイスガイなのは判ったからさ。
あ、ていうかむしろナイスガイならヴァンはバカじゃないって否定しようよ」
ガイ「いや、お前は馬鹿だろ。」
ヴァン「ちょ…」
アッシュ「バカだな!!屑が!!」
ディスト「バカですねぇ!!」
ルーク「ばか…(ティア風に)」
イオン「ていうか自分で薄々バカだと認識しているから人間不信になり、卑屈に走り
その結果こうやって皆から、しかもハブられーズからもハブられるという哀れな事態に陥るのですよ、この、おヴァカ」
ヴァン「ちょ…えぇ…?そんな卑屈に走ってなくない?もういいや…」


数々の難関をくぐりぬけ下グループ一行は落とし穴内の洞窟…と言うかトンネルへの進軍を開始した。
ルーク「敵が全くいないってのもなんか気が引けるもんだな」
ディスト「罠の臭いがプンプンしますね…」
ガイ「二人とも何を言ってんだよ、ここホドだから、全然大丈夫だから」
アッシュ「いやホドだから大丈夫って何だよ!」
ヴァン「アッシュ、こざかしいぞ。私とガイはホド経験値がお前とは桁違いなのだ、間抜けな罠などに引っ掛かりはしない」
ヴァンがホドでの自慢話しを始めようとしたその瞬間、来た道を突如現れた巨壁が塞いだ。後戻りはさせん、そう言い張る様に。
アッシュ「もろ罠じゃヌェーか!屑がぁ!」
ヴァン「そんな訳ないだろう、これはアレだ、ロックマン好きの誰かが作ったアトラクションだ。ガイ、そうだろ?」
ガイ「あぁ…とりあえず閉じとけー!…みたいな。…たまにロックマンやりたいな。」
ヴァン「そういえば私、前にEXEやってたぞ。」
419シンクの話し 第10話(8/10):2006/03/19(日) 12:45:21 ID:rMrk1tWo
>>418の続き

ディスト「私ZEROやってましたよ」
ルーク「今はロックマン談義してる暇じゃヌェだろ!いや俺もXやってたけどね!」
イオン「ともかくロックマン理論及びDASHの原理から言ってもこの先の扉には必ず何かがあります。ともかく慎重に…」
イオンがそう言い終わる前にアッシュは行く道の先にあった扉を開けた。
一同「人の話は最後まで聞けぇ!」
人の話しを最後まで聞けない者への制裁か、扉を開けた瞬間、巨大な鉄の塊が回転して迫っていた。
アッシュ「屑が!」
アッシュが腰に納めている剣に手を掛ける。自分が招いた結果だ。責めて皆に当たる事だけは避けねば…
アッシュ「うおぉぉ!」
アッシュは気合いを入れ、剣を抜こうとした。だがその時にはもう鉄は既に4つに分断され、アッシュの前には先程まで後ろにいたはずの二人の男がいた。
アッシュ「……あれ?」
ガイ「ヴァン…こんなモンは罠とは呼べないよな…」
ヴァン「あぁ…私達がホドで罠にかかるなど有り得ぬ…これはそう、アレだよ…」
ヴァン&ガイ「ルークのいたずらだあぁぁぁ!!!!!」
ルーク「……へ?」
ヴァンとガイは叫びと共に切り開いた道を突き進む。その間の全ての罠を発動させ、全て罠を回避しながら。
ヴァン「私達大人はまだ7歳児であるルークのいたずらに付き合う義務がある!ガイ!そうだろ!?」
ガイ「あぁ!友として、兄貴分としてこういう気配り重要だから!絶対!」
ヴァン「ルークは頭を使って考えたいたずらが成功することで頭を使う楽しさに気づき、その結果勉学に励む!
そうして立派なルークになるわけだ!人の話しを聞かず罠にかかるバカなオリジナルとは違う、
立派な子爵になるわけだ!ガイ!そうだろ!?」
ガイ「あぁ!ついでに毎夜!ティアにHないたずらもして立派な男にもなるわけだ!」
ヴァン「え…ちょうそぉ!?なにそれぇ!?聞いてないよぉ!お兄ちゃん知らないよぉ!」
ガイ「マジだから!この前ルークん家のメイド手なずけに言ったら夜
『イクーー!!』とか『中で…一緒に…』とか聞こえたから!」
ヴァン「中ぁ!?おまっ…赤ちゃん出来たらどぉすんのぉ!?
ローレライの剣士と譜歌の理解者って…肉と魚の共演じゃん!料金極悪のフルコースが出来上がるよ!」
ガイ「いやシュウさん曰く生殖機能軽く劣化してるらしいから!時期来ない限り中だししほうだいだから!」
420シンクの話し 第10話(9/10):2006/03/19(日) 12:49:47 ID:rMrk1tWo
>>419の続き

ヴァン「なんじゃそりゃあぁぁ!アレか!?下のローレライの剣に二つのローレライの宝珠からの
セブンスフォニムを集わせてティアの穴にロスト・フォン・ドライブかあぁぁぁ!!!!!」
ガイ「あぁそうだよ!ルークのテクは自分がイク間にティアを3回はイカせんだよ!すげぇんだよ!!」
アッシュ「レプリカアァァ!俺と全く真逆じゃヌェかあぁぁぁ!屑があぁ!!」
ルーク「だってお前心も頭もMだしな…」
ヴァンとガイの活躍によりようやくトンネルを抜ける。トンネルを抜けるとそこはドーム型の地下だった。
アッシュ「…なんか俺とレプリカの決戦の場っぽいぞ」
ルーク「ていうかお前の墓場っぽいな」
アッシュ「不吉なこと言うんじゃヌェ!」
アッシュの勘ら当たった。先程の鉄の塊よりも巨大なものが何個も四方八方に転がってきたのだ。
ガイ「くそ!斬れるか!?」
ヴァン「ルーク…」
ルーク「師匠…?」
ヴァン「お前を見て現実をつきつけられた…やはり私とメシュティアリカは兄妹…結ばれることはない…
ならばあの子が望む相手と一緒になる様、励むのが兄である私の務めなのかもしれん…」
ルーク「師匠…」
ヴァンは剣を抜きルークを見据えこう続けた。
ヴァン「だがこれだけは言っておく、あまりアブノーマルなプレイはするな。それと━━━━」

━━━セックスの時はコンドーさんはちゃんとつけろ━━━!

「星皇蒼破斬!」
ヴァンの大地につきたてた剣を中心に譜陣が発生する。
その譜陣から発せられた光は仲間は傷つけることはなく接近する鉄だけを破壊せしめた。
ガイ「ヴァン…珍しく微妙にかっこ良かったぜ…」
ヴァン「珍しくと微妙は余計だ…」
ルーク「師匠…ありがとうございました!」
ヴァン「お前ティアを傷つける様な事したらお前…なんかするぞ…」
ガイ「なんかってなんだよ…」
イオン「ヴァンもそんなこと言わないで…こんどボーナスあげますから」
ヴァン「!最高級たまごが買えちゃう…」
ディスト「!!皆さん、どうやらお客さんの様ですよ…」
天井の表面が消滅し、そこには天井1面におびただしい数の何かがいた
ルーク「あれは…ゴーレム!?」
アッシュ「多すぎだろ!!」
イオン「………来ます!!」
天に吊された様に浮いていたゴーレム達はまるで支えを失ったかの様に重みに任せヴァン達をめがけ急速に落下した━━━━

続く
421シンクの話し 第10話(10/10):2006/03/19(日) 12:53:09 ID:rMrk1tWo
途中で途切れてすまんかった。次はなんか戦うから。続きできたらまた投下する
422名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 16:24:03 ID:SFqv+Y73
GJ!!ガイとヴァンのテンションにワロタ。
423名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 18:19:14 ID:J9cw7uTR
ちょっwww「いたずら」の元ネタ思い出せねえwww
GJ!
424名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 21:59:31 ID:jmm9gKrW
>>423
銀魂かと
425名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 23:32:16 ID:FLt+AOn1
>脱毛具合が劣化
ワロスww
アッシュカワイソス(´・ω・`)
426名無したんはエロカワイイ:2006/03/19(日) 23:57:23 ID:/SUyG5qK
劣化の焔www
427碧髪の少年:2006/03/20(月) 07:21:21 ID:3jXvBNb4
これからSSを投下します。
微妙にシンアリですので、嫌いな方はスルーしてください。
428碧髪の少年_1:2006/03/20(月) 07:22:35 ID:3jXvBNb4
目が覚める。
ここは、僕にあてがわれた質素な部屋の中。

荒い息をつく。目覚めはよくない。
見ていたのは――悪夢。
それも、あの時の…

ふと、置かれていた鏡を見る。
そこに移っているのは僕。――本当に?

不意に、鏡の中の僕が笑う。――なにかを喋りながら。
その声が、僕に届くことはない。
しかし、鏡の中の僕がなにを言っているのかはわかる。

きっと最後に、僕に吐き捨てた言葉。
火山で僕を捨てたときに言った言葉。

  『できそこない』

鏡を叩き割る。手から滴る鮮血。

しかし、鏡の僕が消えることはない。
今度は小さく、しかし無数に存在し僕をあざけ笑う。
429碧髪の少年_2:2006/03/20(月) 07:24:31 ID:3jXvBNb4
>>428の続き

あいつは、死んだんだ。
それも、2年前に………
しかしあいつの存在は、僕の中で生きながらえている。
そして、僕の心を蝕んでいる。

あいつの存在を忘れるために、偽りの安らぎを得る為に、仮面をつける。

もうすぐ会議が始まる。
誰が地核へ行くかを決める会議。

しかし、誰が行くかは既にもう決まっている。
総長が僕に言った。

――シンク、行ってくれるか?――

断る理由はない。
僕が死んでも、代わりはいるのだから。
会議が終わった後、僕は行くことになるだろう。


地核
世界の中心へと――
430碧髪の少年_3:2006/03/20(月) 07:27:07 ID:3jXvBNb4
>>429の続き

ヴァン  「それでは、会議を始めるとしよう。」
アリエッタ「ヴァン総長。なんでみんなが急に集まることになったの?」
ヴァン  「うむ、そのことについてだが。リグレット、説明を。」
リグレット「わかりました、閣下。
      スピノザからの情報では、ルークたちがタルタロスを使って
      地核の振動を停止させようとしているらしい。」
ディスト 「魔界の大地が液状化していなかったら、
      外郭大地を降下させる意味がなくなってしまいますね。」

ヴァン  「地核の振動を停止させることは、絶対に阻止しなければならん。
      よって、作戦は二段構えとする。」
アリエッタ「二段構え?」
リグレット「まず、私と閣下でシェリダンに行き、やつらを食い止める。」
ラルゴ  「もう一つは?」
リグレット「やつらはタルタロスを使い、地核へと潜っていく。
      それは同時に、やつらを一網打尽にするチャンスでもあるのだ。」
アリエッタ「それってつまり、タルタロスと一緒にアニスたちを地核に沈めるってこと? 
      でも、誰が、タルタロスへ行くの?」
リグレット「それを今から決めるのだ。
      おそらく、やつらは脱出用の譜陣をしいているだろう。
      それを消したうえでやつらと戦わなければならない。
      つまり、タルタロスへ行った者は……」
ヴァン  「戻ってはこられないだろう。
      ―――しかし、誰かがやらねばならないことなのだ。」

仮面の中で少し笑ってしまう。
もう誰が行くのかは決まっているのに。

場を、沈黙が支配する。
ヴァンが僕を見ている。

わかっている――わかっているさ。
そして僕は決められた言葉を紡ぐ。
431碧髪の少年_4:2006/03/20(月) 07:30:10 ID:3jXvBNb4
>>430の続き

シンク  「――僕が、行くよ。」

アリエッタ「! シンク、なにをいうですか!」
ラルゴ  「そうだ。お前が行くくらいなら、この俺が…」
シンク  「ラルゴ。…あんたの図体じゃあ、やつらが地核にもぐる前に見つかるだろうね。
      それに、時間稼ぎもしなくちゃあならない。僕が一番適任なのさ。」
ラルゴ  「しかし…」
シンク  「それに、僕ならいくらでも代わりがいるしね。」
ラルゴ  「………」 
アリエッタ(代わり?なんのことだろ?)
ラルゴ  「しかし…」
ヴァン  「よせ、ラルゴ。確かにこの中ではシンクが適任だ。」
アリエッタ「でも、それじゃあシンクが…」
シンク  「決まりだね。それじゃあ、会議はこれにて終了ってことでいい?」
ヴァン  「そうだな。それではこれにて解散。」
アリエッタ「………」
432碧髪の少年_5:2006/03/20(月) 07:31:55 ID:3jXvBNb4
>>431の続き

会議が終わり、とくに行くあてもないので、部屋にもどる。

作戦が始まれば、帰ってこれないのに、
もしあいつらに勝つことができても、
地核でそのまま野垂れ死ぬっていうのに――何の恐怖も感じない。

ふと、自分がいる部屋を見渡す。
生活感のしない、空虚な部屋。

そして、そこにいるのは、
生きる意味を見出せなかった、空虚な僕。

やっぱり僕は空っぽなんだな。
そのとき、部屋のドアがたたかれた。

「シンク、部屋にいるの?」

この声は…
     アリエッタ?
433碧髪の少年_6:2006/03/20(月) 07:34:24 ID:3jXvBNb4
わたしはシンクの部屋の前まできている。

一瞬躊躇し、しかし決意を新たにして
部屋のドアをたたく。

なんで作戦に名乗りをあげたの?
なんでシンクが地核へと行かなければならないの?

それを、どうしても聞いておかなければならないから。

アリエッタ「シンク、部屋にいるの?」
シンク  「なんだい、アリエッタ。」
アリエッタ「えっと…その……
        …アリエッタと一緒に外に行かない…ですか?」
シンク  「悪いけど、今はそんなことができる心境じゃないんだ。」
アリエッタ「お願い…です。アリエッタと一緒に来て。」
シンク  「どうしても?」
アリエッタ「どうしても、です。」

シンク  「…やれやれ……わかったよ。行けばいいんだろ。」
アリエッタ「シンク、ありがとう。」
シンク  「それで、どこへ行くの」
アリエッタ「とりあえず、ダアトの郊外に行こう。」
シンク  「郊外?」
アリエッタ「わたしの家族達がいるの。」
シンク  「そうか。そうだったね、君は…」
434碧髪の少年_7:2006/03/20(月) 07:37:21 ID:3jXvBNb4
>>433の続き

ここはダアトの郊外にある森の中。
わたしの大事な家族がいるところ。
だけど、

ライガ  「ガルルルルル…」

今夜はみんな緊張しているみたい。
どうしてだろう?

アリエッタ「?…ライガちゃん、どうしたの?」
シンク  「多分、僕のせいだろうね。
      ――僕は普通の人とは違うから、そこらへんに敏感なんだろうさ。」
アリエッタ「普通の人とは違う? どういう意味ですか?」
シンク  「そんなことより、僕になにか言いたいことがあったんじゃないの?」
アリエッタ「さすがシンク、鋭い…です。」
シンク  「アリエッタを見てれば、誰でもわかるよ。それで?」
アリエッタ「えっとね……
      なんでシンクが地核へ行かなくちゃならないの?」
シンク  「総長も言っただろ。
      ――誰かが行かなくちゃならないって。
        それとも、アリエッタは僕よりラルゴが死んだほうがいいのかい?」
アリエッタ「そうじゃない! そうじゃないよ…でも……」
シンク  「ハハ、アリエッタはまじめだなぁ…
      ――いいかい、アリエッタ。僕がタルタロスへ行くってことは、
        会議が始まる前から決まっていたことなのさ。」
435& ◆ac30Uz2gPs :2006/03/20(月) 07:41:40 ID:3jXvBNb4
>>434の続き

アリエッタ「決まっていた? どういうことなの?」

シンク  「総長とリグレットがやつらを止めるといっても、
      やつらにはシェリダンの『め組』と『い組』がいる。一筋縄じゃあいかないだろ。
      総長は、奴らを止めるんじゃなくて、タルタロスに誘導するだけなのさ。
      つまり――」
アリエッタ「―――総長たちは初めから、アニス達を倒すために、
         シンクを犠牲にするつもりだった?」  
シンク  「そういうことさ。
      僕は、君やラルゴとは違って代わりがいくらでもいるんだよ。
      しかも、僕よりも優秀なのがね。――僕は欠陥品だから。
      出来損ないである僕に、生きる価値なんかないのさ。」

シンクの代わり? シンクが…欠陥品?
わたしは、彼の言葉の意味がわからない。
わからないけど…

アリエッタ「お願いだから、生きる価値がないだなんて言わないで、です。」
シンク  「ハハ、ゴメンよアリエッタ。
      …自虐的になってしまうのは僕の悪い癖でね。」
アリエッタ「シンク、アリエッタに約束して。――必ず帰って来るって」
シンク  「アリエッタ…僕の話を聞いていたのかい?
      タルタロスが地核へ行けば、そこにいる僕は帰ってはこれないし、
      総長達はルーク達を誘導するだけだ。
      ――つまり、僕は地核で死ぬんだよ?」
アリエッタ「それでもアリエッタは、シンクに帰ってきてほしい…です。」

これがわたしのワガママだってことはわかってる。
シンクの決意を鈍らせてしまうこともわかる。

でも――それでも、言わずにはいられなかった。

シンク  「ハハハ…アリエッタも相変わらず無茶なこと言うなぁ…
            ねぇ、アリエッタ。君にお願いがあるんだけど……」

シンクがわたしにお願い?
今までそんなことがあっただろうか?
いや、これが初めてだ。

その願いって、なんなの?

――続く――
436碧髪の少年:2006/03/20(月) 07:43:29 ID:3jXvBNb4

>>428-435
できたものが長すぎたので、途中で区切りました。

>>363を見ると

アリエッタがオリジナルイオンの導師守護役だった頃は、明るい性格だった。
(イオンにとって生命力の証であり癒し)
     ↓
導師守護役を解任されて性格が変わる。
(レプリカイオンの導師守護役にはアニスがなった)
     ↓
アリエッタ「アニス、イオン様を返して。」
アニス  「根暗ッタってばチョームカツク!」
アリエッタ「アリエッタ根暗じゃないもん。アニスのバカァ!」
                           
ってこと?
つまり明るい性格のアリエッタも有りってことでFA?  
437名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 09:15:50 ID:H2Ifhbdb
なるホド…そう考える方が自然かな?
でもライガに育てられて、拾われて、言葉とか人間らしい事いろいろ覚えてから導師守護役に任命されて解雇されて…
どんだけアリエッタの人生詰め詰めなんだろ。総長に4、5歳の時に拾われたなら話は別だが…
438名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 12:13:50 ID:Xfclbxkt
イオンやシンクもかなり詰め詰めな気がする。
439名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 12:23:37 ID:60j+kUIh
>>430-435
アリエッタの口調が違うぞw
440名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 13:27:11 ID:jyrXvOJB
>>439
ゲーム中でのアリエッタはこんなもんだぞ。本来はそんなに頻繁に「〇〇です」「〇〇…です」とは使わない。六神将スレでは「〇〇です」が定着してるが。

でも一人称は「私」じゃなくて「アリエッタ」だな。
441名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 13:34:00 ID:V8QX2+Nd
>>437
今回は敵サイド…まあこのスレ的には主人公サイドにもしっかりした設定のバック
があっていいよな。

ところでひとつ、皆に報告があるんだ。この前H県K市S宮にある某飲食店に行った
時のことなんだけどさ、その日オレはハンバーグカレーを注文して喰ってたんだ。
で、何気なく目の前にあるポスターを見たら……
『日本一うまい 究極のトロトロ玉子丼。 完成された味には どこも勝てない。』

…こみ上げるニヤけを抑えつつ、こんなときに限って犯バグカレーなんてものを注文しちまった
己のカラッぽさを、オレは憎んださ!!…追加で頼めばよかったんだって?
だってこんな劇薬があったなんて知らなかったんだ!金もなかったんだ!オレは悪くヌェ!!

そこで、だ。関西圏、特に京阪神地区在住(交通費安くてすむから)の同志にオレの無念を
晴らしてもらいたい。待ってるから。必ず報告しに帰ってきてくれ(このスレに)!
必ずだぞ!!
442名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 13:39:08 ID:KTNdPd2e
2年で言葉とか年相応のこと全て覚えて
イオン オリジナルが死んだ事が世間に気付かれる前に導師に就任。ダアト式譜術修得。
     スコアの詠み方とか覚えて、教団をまとめてスコアを詠んで、モースに対抗する為にマルクトと秘密裏に接触。

シンク とりあえず仮面製作。格闘と譜術修得。オラクル入って戦功立ててオラクルの2番手まで昇進。
     ヴァンとかモースの手回しもあるだろうけど、入団2年以下(年相応の言動と戦い方覚えてから)で軍部の2番目って何だ。

ともあれ>>436GJ!続きも期待して待ってます。
443名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 14:07:23 ID:jgRi/7pP
>>442
イオン、シンクが2歳でアレなのは
それだけフォミクリーの技術が向上したもんだとばかり…
レプリカルークと同じ出来だったらディストは7年何やってたんだって話になる
444名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 14:23:26 ID:XztFuXn8
ルークレプリカ(七年前)とイオンレプリカ(二年前)には五年のタイムラグがあるわけだ。
スターレプリカ(半年ほど前)でようやく完全同位体研究が完成(?)する。

で合ってたよね?
445名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 14:48:58 ID:jyrXvOJB
〜七年前〜
ヴァンがルークをフォミクリー(出来たのは完全同位体)

〜二年前〜
モースやヴァンがイオンをフォミクリー(従来のフォミクリー技術通り、完全同位体は出来ず)

〜コーラル城でルークが捕まる〜
ディストが知る限りでは初の完全同位体の情報を入手

それを元にディストは完全同位体の研究を進める(ワイヨン鏡窟にて無数のチーグルを使い実験を重ねる)

スターをフォミクリー(完全同位体を作り出す事に成功)
446名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 14:53:13 ID:XztFuXn8
>>445
ディストはコーラル城で初めて完全同位体の情報入手したのか。
どうも細部うろ覚えなんだよなーアビス
447名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 19:30:40 ID:n8nFw+3t
>>440
序盤のカイツール港とかだと割りと聞くな「〜です」
俺的にはラルゴの「待ちわびたぞ」の後に続く「待ちわびた……です」で嵌ったクチだが

あと、ボイスで「私だって…」とか言う台詞があった
多分OVL時の台詞と思うが
448名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 19:32:52 ID:O6FtDgVD
後アリエッタ版おれだって!まけられぬぁい!!があったよな。
449名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 19:37:47 ID:cKV8C1hc
>>442
劇中、モースに作られたレプリカはレムの塔の存在を刷り込まれていたから
すぐ使う必要のあるイオンには
同じような手法で導師の知識やなんかをコピーしたんじゃないか?
あまり拙い状態で導師に据えると、関係者に疑念を持たれる可能性があるような

ルークは制作時点で技術があっても、傀儡として使うためだけに作ったわけだから
後々扱いやすくするために放置したんだと思ってるけど

シンクはヴァン自体がオリジナルイオンに取り入って主席総長になってるようだし
そのヴァンが取り立てたなら入団から時期が経ってなくても関係なさそう
450名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 20:04:16 ID:9jcYtkWP
>>441
やばい、自分きっとそこ電車で10分だ
…食べたい…
451名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 20:28:54 ID:xh5ejw8N
>>441
ちょ、近所ww
452名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 20:29:41 ID:2r9fQDGh
ちょいとチラシの裏

今日の現代文の時間にとあるテキスト文を解いたんだが、その文の出始めが 

「私はタマゴが好きである。少なくとも一年に365個は食べているだろう。
家族もタマゴが好きである。私に似てなのか妹も毎朝タマゴを食べている。」

ええ、笑いましたよ大声で。授業中に。

チラシの裏終わり
453名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 20:30:52 ID:eFCl9a+9
>>452
メシュティアリカー!!おまえもか!
454名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 21:10:26 ID:ZjH+4nNk
>>452
貴様、完全同意体か!?
455名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 21:47:30 ID:q3how2Ss
>>452>>454
おまいらちゃんと勉強しるwww
456名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 22:14:10 ID:f4jrcNoL
メ欄にvipのヌクモリティみたいなの見てちょっとやってみたのうp
457名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 22:26:26 ID:O6FtDgVD
>>456
クオリティたけぇwwwwww
リグ嬢萌え
458名無したんはエロカワイイ:2006/03/20(月) 23:33:48 ID:1rMRWTOg
チラ裏だが
自分のデスクトップは自作アビス壁紙だ。
なんとなく見てると、ちょうどディストの顔がごみ箱(一つだけ他のアイコンから隔離された位置にある)
で隠されてた。さすがディスト。
459名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 00:00:28 ID:q3how2Ss
よければ使ってください
つtp://repli-kawaii.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/clip.cgi
460名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 00:43:12 ID:IAyU8rFk
人が居ない内に>>284の続きを置き逃げ。これで3-194分終了です
ttp://www.uploda.org/uporg341771.zip.html
パスはメ欄。ピクトが使えないと困るな・・・

>>415
ツンデレラ試し描きをうpしました。こんな感じでどうでしょう。
ttp://tamago.donburi.org/index.htmlの1461
もっと娘らしい方が良いかな?
461名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 10:17:05 ID:7m9jKpBq
>>460
お疲れー、GJ!!
あなたは神ですな
462名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 10:42:46 ID:eOHe/yd6
>>460
いい劇薬をありがとう!!!

さてここでスレ違いと突込みが入るかもしれないネタを投下します
テイルズボスの座談会スレとどっちに貼るか迷ったのですが
六神将色が濃くなったので、こちらに投下します。
※アビスしかやったことない方意味わからないかもしれません!ごめんなさい
463ニセ六神将現る(1/6):2006/03/21(火) 10:43:52 ID:eOHe/yd6
ここはマルクト軍研究施設、軍事用音機関の研究が日夜行われている・・・・・・
ジェイド「ふう、なかなかうまくいきませんねえ・・・」
アニス「大佐、遊びに来ちゃいましたぁ!なにやってるんですかぁ?」
ジェイド「フォミクリーの新しい可能性を模索してるんですよ。
     しかしアニスいけませんねえ、ココは国家機密の施設ですよ部外者は立ち入り禁止です」
アニス「ぶーぶー、けちぃー!じゃあココで大人しくすわってみてるならいいでしょ?しょっと」(ポチッと)
ヴウウウウウウウィィィィィンンンンンンン!!!
ジェイド「アニス何を!!くっ!・・・・・・・・・私のフォニムが装置に!!」
アニス「はぅあ!大丈夫ですか?大佐!」
ジェイド「え、ええ私は大丈夫・・・装置も止まったようです」
???「ぶるぅああああ!時代を間違えたか?」
???「わからないお友達は周りに注意!ま、ボクもわけわからないけど」
ジェイド「今の事故で私とフォニム振動数が近いキャラを異世界より召喚してしまったようですね」
アニス「ア、アニスちゃんしぃ〜らないっと♪」
ジェイド「これはおもしろくなりそうですねえ」


3日後、ローレライ教団総本山ダアト

ヴァン「何?六神将を名乗る輩が各地で悪さを?」
リグレット「はい、呼び捨てにするものを首コキャしたり、アイテム使う者を断罪したりしているそうです」
ヴァン「何それ?確かに俺達チョイワルな感じでやってるけどやりすぎじゃね?誰?ディストとか?」
リグレット「(閣下?誰?)はい、情報によると6人揃っているとの事でディストではないと思われます」
ヴァン「偽者か?調べる必要があるな・・・・・」
リグレット「はっ!既にアッシュとシンクを偵察に向かわせています」
464ニセ六神将現る(2/6):2006/03/21(火) 10:44:49 ID:eOHe/yd6
>>463の続き

リグレット「あ、二人が帰ってきたようです!」
アッシュ「完全にやられた・・く、屑が・・・・いや、屑は俺?俺は劣化して・・・・い・・・る」
シンク「からっぽ・・・・・からっぽ・・・完敗だ・・・やつらには勝てない・・・・」
ヴァン「どうしたというのだ!?目立った外傷はないようだが?やられたのか!?」
リグレット「どうした!?閣下にわかるように説明しろ・・・」
アッシュ「・・・・・心が・・・・・・・・折れた・・・・」

3時間前・・・・・

アッシュ「てめえらか!?六神将のにせものとやらは!屑が!成敗してやるぜ!!」
シンク「アッシュ、今日は偵察だけだよ?・・・まったくアンタはやりすぎる」
ジェイド「おやぁ?萌えカス君じゃあないですか、ここにキノコはありませんよ?」
???「アハハハハハ!そのMッパゲはなんですか?私を笑い死にさせる作戦ですか?
     コレは危なかった!引っかかるところでしたよ!!」
アッシュ「きっさまぁ〜!!言わせておけば!屑が!キサマなんかえぇ〜っと・・・屑が!!」
???「屑が!屑が!屑が!・・・・・・・バカみたい」
???「男に後退の2文字はねえ!キサマは男失格だな、生え際が後退しているwwww」
シンク「どきなよアッシュ!ボクが片付ける」
???「劣悪民のさらに劣化コピーが!キサマには豚以下の価値しかない」
???「君なんで生きてるの?人生が三文芝居だね!生まれた意味を知るRPG?
     生まれた意味のないお友達はどうすればいいのかなあ?ねえ、君の事だよ?」
???「ヒャハハハハハハ!!!!!!!カラッポカラッポカラッポ!!!!!ショタッコ!!!!!!」

・・・・・・・彼らの罵倒は延々3時間続いた

アッシュ「もう・・・・俺達は人生に疲れた・・・・・く・・ず・・・・が・・・・」
ヴァン「二人はもうだめだ、残りの六神将を召集!偽者の討伐に向かうぞ!!」
リグレット「はっ!既に3人にを呼んであります!!」
ヴァンと六神将の4人はマルクトの軍事研究施設に向かった
465ニセ六神将現る(3/6):2006/03/21(火) 10:45:47 ID:eOHe/yd6
>>464の続き

ヴァン「お前たちか!六神将の名を語るのは・・・・何者だ!!!」
ジェイド「偶然居合わせたガイ?・・・・・・説明を」
ガイ「お、俺かよ!まあ、いいや・・・・・・・・う、うわおまえたちは(棒読み)

アイテムなんか使わせない!プレイヤーのやることなすこと
いちいちケチつける、まさに理不尽!傲慢!傍若無人!
断罪のバルバトス!!!
バルバトス「ぶるうぅああぁぁぁぁぁぁ!!!」

見た目はナルシストイケメン!
しかし人をいじめるのが生きがいというイカレっぷり!
サド王子サレ
サレ「ハハハ、楽しいねぇ・・・・」

呼び捨てするヤツは許さない!
首を折られた人は数知れず!!優良民とは彼のこと!
屠殺のマグニス!!!・・・・さま
マグニス「無駄無駄無駄!」

愛弟子には愛のリンチ!
蹴って殴って拳が痛い!痛いんだよなあああああ!
外道忍者ソロン!!!!
「これはこれはおそろいでようこそ、アナゴくさい所ですがどうぞのんびりやってくださいね」

説明不要!スレタイには基地外ヒャハハハハサンダァァァブレェイドォカコイイとつけられる始末
しかもなんかスレの住人まで同じ喋り方だし・・・・・・
基地外ヒアデス!!!
ヒアデス「アンルリ!ムエトゥン ウス ヒアデス!」

諸悪の根源!アビスの悲劇の根本原因!!
「コイツがラスボスでもおかしくなくね?」との声も上がる!!我らが鬼畜王!
死霊使いジェイド!!!
ジェイド「おやおや、二つ名はそのままですねえ」

6人合わせて鬼畜六神将!!!!!!!!!ふう、なげえ」
466ニセ六神将現る(4/6):2006/03/21(火) 10:47:07 ID:eOHe/yd6
>>465の続き

リグレット「鬼畜六神将?笑わせてくれる!プリズムバレット!!」
サレ「おっと・・・ぷっ!ねえ君今何歳?いくつか知らないけどミニスカはちょっとムリしてない?」
マグニス「劣悪民は年もわきまえぬのか!救いがたい豚だ!」
リグレット「き、きさまらぁ〜!!!!」
ソロン「おっと、怒ると厚化粧が崩れますよ?まさかそれも笑い死に作戦ですか?アハハハハ!」
リグレット「きさまらぁあああ!覚えてろよ!うわあああああああんんん(涙)」
ヴァン「(泣きながら走り去るリグたん・・・・・萌え///////)」
アリエッタ「リグレットをいじめる、許さない・・・です。ライガちゃん!!!」
ソロン「ぐあ!何ですかこの薄汚い動物は!(バキィィィッッ!!!!)」
アリエッタ「あ、ライガちゃんはオトモダチなの・・・いじめないで」
バルバトス「ロリキャラ作ってんじゃねえ!!ハァハァ・・・・」
ソロン「お友達だと?お友達だとよ!お友達だってよ!!(ゴス!ゴスッ!)こいつらが(ゴスゴスゴスッ!)」
サレ「(ボコッ!ゴスッ!!バキッ!!)ハハハハハ!!楽しいねえ!!」
アリエッタ「やめてよおおおおおおおおおおお!!!!」
ラルゴ「そのくらいにしておけ!!武人の風上にも置けん・・・言っておくがこの黒獅子ラルゴ!!
     そう簡単に心は折れんぞ!!覚悟の出来たものから来い!!」
サレ「おや、ガジュマがいるよ?おかしいなあ、ここはカレギアかい?」
マグニス「ガジュマってあれか?前言ってた劣悪種のさらに劣悪な・・・・」
ラルゴ「うわあああん!!メリルたん!!この人たちパパをいじめるよおおお!!!」
ディスト「(心折れるの早っっ!!)どうするんです総長!?これではやられてしまいますよ?」
ヴァン「今の我々では勝てない!仕方ない、こうなったら我々も異世界から助っ人を呼ぶぞ!
     初代テイルズ主人公のあの人をな!!!!」
ディスト「それってクレ・・・・そうか!!歴代テイルズの正義の象徴!彼ならこの鬼畜共に対抗できます!」
ヴァン「・・オールドラントのみんな、オラに第七音素を分けてくれ・・・・・・・・・・あれ?少ししか集まらない」
ディスト「当然ですよ、セブンスフォニマーの数なんてたかが知れてるのですから・・・」
ヴァン「まあ、良い・・・・では、いでよ時を超え!!伝説の勇者クレ・・・えぇっとクレなんだっけ
     あ、そうだクレアァァァァァァァ!!!!!!!!!」
ディスト「(ガビーーーーン)惜しいぃぃ!!!でもちがぁぁぁう!!!!」
467ニセ六神将現る(5/6):2006/03/21(火) 10:48:08 ID:eOHe/yd6
>>466の続き

クレア「あれ?どうしたのかしら・・・ここはどこ?」
ヴェイグ「クレアァァァァァァ!!!!!」
ディスト「どうするんですか!?なんか変なオマケもついてきてますよ!!」
ヴァン「てへ、失敗しちゃったwww・・・・・・・もう、力を使い切った・・・・なす術はない・・・」
サレ「さーて、次は君のヴァンだよ?」
クレア「待って!私に話をさせてください!!!」
ディスト「ああーああ、もう勝手に何でもしちゃってください!!」
クレア「−−−−−・・・・・・・・・−−−−−−・・・・・・・・・
     ・・・・・・・−−−−−−−−−・・・・・・−−−−−−」

・・・・・クレアの話はとてもやさしく、時に厳しく、たまに卑猥で
    とにかく心に響く内容だった・・・・・・・・
    演説は3時間にも及び、その場に居る誰もが聞き入り、感動の涙を流していた・・・・・

マグニス「うああああん!!ごめんよお!豚とか言って!オレこれからはボランティアに生きるよ!」
サレ「カレギアを立て直したい!べ、別にユージーン隊長の役に立ちたいとこそういうんじゃ
   ないんだからね!あいつじゃ頼りないってだけよ!勘違いしないでよね!!」
ソロン「私は良い師匠ではなった・・・ジェイには何一つ教えてやれなかった・・・それでも
    ジェイは・・・・私の自慢の弟子です!!」
バルバトス「スタン・・・すまなかった、カイル怒ってるよなぁ・・・・・オレは一体何を・・・・・・・・・
        ちくしょお・・・・・ちくしょおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」
ジェイド「サフィール、今まで酷い事してすみませんでした・・・実験と称して冷凍庫に3日間閉じ込めたり
     得体の知れない薬を飲ませたり、新種の魔物をペットと言って飼わせたり・・・・反省しています」
ヴァン「こいつひでぇ・・・・・」
ジェイド「私の研究を手伝って欲しいのです。サフィール・・・こんな私をまた親友と呼んでいただけますか?」
ディスト「うわああああはああああああん!!!じぇいどぉぉぉーーー!!!(涙)」
ヴァン「すごい!あんな鬼畜外道が真人間に!!クレアの演説こそ私の捜し求めた劇薬と言うのか・・・?」
シンク「まだ終わりじゃないよ、あいつのことを忘れてるよ」
ヴァン「(シンク復活したのか)あいつってまさか、キチg・・・・」
ヒアデス「わたくしですか?どうかいたしましたか?」
一同「誰ーーーーーーーーーーーーーー????」
468ニセ六神将現る(6/6):2006/03/21(火) 10:50:09 ID:eOHe/yd6
>>467の続き

ヒアデス「いや、お恥ずかしい話少し記憶が飛んでいるようです・・あ、これ知り合いからもらったタマゴ
      みなさんいかがですか?ヴァン総長はお好きでしたよね?」
ヴァン「ウホッ!いい劇薬」
ヴェイグ「クルェぇアァァァアァァア!!!!!!!」
シンク「一人イカレたままのやつが居るよ・・・」
ティトレイ「あ、まーた発作が出ちまったかー、みんな落ち着いてくれ!すぐにおさまるからさ!!」
一同「どっから沸いて出たんだーーーーーーーーーーー!!!」

それからジェイドを除く鬼畜六神将達は各々の世界に帰っていった・・・・己の罪を悔い改めるために

そして翌日・・・・・・・・
ヴァン「すまなかったな、今回の事件の報告書を手伝わせて」
リグレット「は!当然のことをしたまでです!しかし・・・・・・・・・・・」
ヴァン「どうした?怪訝な顔をして、美人が台無しだぞ?」
リグレット「///////い、いえ・・・・何か一つ見落としているような気がして・・・・」
ヴァン「それは私も感じていた、たとえば本家六神将にはそれの長である私が居る・・だから六神将には
     決まったリーダーがいない・・・・まあ副官の君がそれに当たるのかもしれないが・・・・」
リグレット「鬼畜六神将にも決まったリーダーはいないように見えました」
ヴァン「しかし、それにしてはうまく統率が取れていたように見えたが・・・・」
リグレット「黒幕・・・ですか?黒幕・・黒・・・腹黒・・・・鬼畜キャラで誰か一人忘れているような・・・・」


同時刻ダアト郊外・・・・・・
???「ったくあいつらマジつかえねー!ジェイドのオヤジ、月夜ばかりと思うなよ・・・・」
ルーク「あれぇ?おまえこんなトコでなにやってるんだ?」
???「きゃわーん!ルークさまぁ、お散歩ですよ!それより私おなかがすきましたぁ」
469名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 11:32:41 ID:lZ7r85LG
なにこのカオスwwwww
470名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 11:39:11 ID:6glbJ7Gn
真人間ジェイドはいやぁぁぁぁぁーーーーーっっっっwwwwwwえうぇうぇw
471名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 12:11:28 ID:lokBOLgJ
すげぇw
472名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 12:31:09 ID:OII+iV5F
画像単体のネタですがいつぞやのスパネタで
http://tamago.donburi.org/src/up1464.jpg
473名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 12:50:22 ID:lokBOLgJ
灰色に燃え尽きてる人が・・・さすが名前が灰なだけあるwGJ!
474名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 12:59:51 ID:5UEn/9zo
>>472
アッシュワロスwww
総長浮輪www
ラルゴ………
475名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 13:00:57 ID:OII+iV5F
分かりにくいけど472の水着は
ヴァン→ジーニアス リグレット→リフィル シンク→ロイド ラルゴ→しいな
アリエッタ→プレセア ディスト→ゼロス アッシュ→コレット の衣装ってことで
476名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 13:24:47 ID:pV/xNYSU
ラルゴ→武装錬金じゃなかったのか
ディストアヤシスwwwww
477名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 14:05:11 ID:bYAZvppz
>>463-468
混沌としててワロタwwwたまに卑猥な3時間の更正演説聞きたいwwwww

>>472
ラルゴ……
リグレットは一応水鉄砲で武装してるんだな
478名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 15:57:12 ID:8m6dNpg/
>>475
>ディスト→ゼロス
ということはブーメランなのかぁ
479名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 19:23:30 ID:3ONdRU3C
アッシュ→コレット・・・・・。














(゚д゚)
480名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 19:30:07 ID:5UEn/9zo
アッシュ「ふえっ!(コケる)失敗失敗〜だ、屑が」
481名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:12:17 ID:yJ1beJoM
エェェェクスプロォォジョ……あれ? 失敗失敗〜
482ニセ六神将現る(6/6):2006/03/21(火) 20:18:04 ID:eOHe/yd6
>>480>>481
アッシュはドジっ子かよwwwwwwwww
483名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:19:28 ID:eOHe/yd6
あわわわわあわああああああああ
名前欄がそのままだったorz
484名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:20:32 ID:nhA+Y0jP
想像してしまった
485名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:22:29 ID:0atpKD8D
         _
        
    パチュン `・,・,
        `,゙`・;`'.
         ノ(  )ヽ
         <  >





                〆ハヘ∈
          __O)二)))(・ω・`/ノ プリズムバレットス
    0二━━ )____)┐ノヽ
          A   ||ミ|\ くく
486名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:28:49 ID:RroPJnrx
丼占いの結果

あなたは 親子丼 です。

(略)
 ★孤独が嫌いで、いつも誰かと一緒にいないと不安になります。長電話が好きで毎月の電話代がかなりの額になります。
(略)

ttp://omaru.cside.tv/pc/donburi.html
こんなの見つけた。親子丼の説明に受けてみたので張ってみた。
誰か、たまご丼に成った奴よろしく。
487名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:38:57 ID:3r1Hj94p
>>486
残念だが鉄火丼だった。

本当に卵丼があるのか疑わしいのだが
488名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:48:41 ID:PwixGiqi
おっ、まとめサイトが更新されている。
まとめ氏乙。いつも感謝していますぞ。
ここを見ているだろうから、ここでお礼を言わせて貰います。
489名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 20:50:09 ID:eIMKu30U
>>486
夢を壊して申し訳ないが、たまご丼はないと断言しよう。
490415:2006/03/21(火) 20:52:15 ID:BM98ANXK
>>460
ぐはっ!せっかく描いて頂いたのに、見逃した・・・orz

491名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 21:42:51 ID:I1/3wt00
>>463-468
オメガワロタwwwwwww
492名無したんはエロカワイイ:2006/03/21(火) 23:37:20 ID:VzdYdu+0
これから長めのSS投下します。
>>385ー393に既存の話のパロディという点で便乗しています。
493屑太郎 1/9:2006/03/21(火) 23:42:44 ID:VzdYdu+0
むかしむかし、キムラスカ王国に、ファブレ公爵と公爵夫人のシュザンヌさんが住んでいました。
ファブレ公爵はセシル将軍と不倫に、シュザンヌさんは川へ散歩に行きました。

シュザンヌさんが川で吐血をしていると、川上から大きなヅラがどんぶらるご、どんぶらるごと流れて来ました。
シュザンヌさんはそのヅラを屋敷に持ち帰りました。
ファブレ公爵はとても喜びました。
ファブレ「そろそろ生え際が気になっていたところだ」
そして、ファブレ公爵がヅラをかぶろうとすると、中から元気な赤ん坊が出てきました。
赤ん坊「エクスプロォド!エクスプロォド!」
二人は赤ん坊に、なぜか屑太郎と名付け、大切に育てました。
494屑太郎 2/9:2006/03/21(火) 23:45:14 ID:VzdYdu+0
やがて屑太郎が大きくなると、ファブレ公爵は屑太郎のレプリカを作りました。
ファブレ「レプリカがいるからもうお前はいらん」
アッシュ「最悪だな、屑が!」
ルーク「俺は悪くヌェーぞ」
シュザンヌ「アッシュ、餞別です」

60万ガルドを手に入れた

アッシュ「チッ、どこへでも行ってやるぜ!屑が!」
屑太郎は町へと行きました。町の人はみんな鬼を怖がり死んだ魚のような目です。
アッシュ「町をこんなにする屑野郎は、俺がぶっ飛ばしてやる!」
こうして屑太郎の旅が始まりました。
495屑太郎 3/9:2006/03/21(火) 23:47:17 ID:VzdYdu+0
どうやら鬼は、エルドラントにいるようです。
屑太郎は、エルドラントに向かい歩きました。
すると途中に、黒いライオンがいました。
アッシュ「見るからに強そうだな」
屑太郎は、シュザンヌからもらった金のうち20万ガルドをちらつかせました。
ラルゴ「お供しよう」
お供が金で簡単に手に入りました。世の中はいつからこんなに汚くなったのでしょう。
屑太郎が歩いていると、今度は仮面を付けた少年がいました。
アッシュ「いい動きをしてるな」
屑太郎はまた、20万ガルドをちらつかせました。
シンク「お供しない義理はないね」
またもやお金でお供が簡単に手に入りました。世の中は(ry
さっきから椅子が屑太郎の上を飛び回っていますが、屑太郎はまったく気にしません。
496屑太郎 4/9:2006/03/21(火) 23:48:56 ID:VzdYdu+0
またしばらく歩いていると、小さな女の子がいました。
アッシュ「魔物もいっぱいいていいな」
アッシュは最後の20万ガルドをちらつかせました。
アリエッタ「お供する…です」
最後までお金でお供が手に入りました。世の中は(ry
さっきから屑太郎の上を飛び回っている椅子から
「私もお供に!私なら無償でお供しますよ!」
という声が聞こえますが、きっと新種の鳥の鳴き声です。屑太郎は気にしない事にしました。
497屑太郎 5/9:2006/03/21(火) 23:50:46 ID:VzdYdu+0
アッシュ「ふぅ…ここがエルドラントか…」
やっとの思いでエルドラントに着いた屑太郎たちですが…
ラルゴ「浮いているな…」
シンク「ああ、浮いてるね…」
アリエッタ「浮いてる…です」
アッシュ「屑が…浮いてやがる…」
なんと、エルドラントは浮いていたのです。
まだ飛び回っている椅子から
「私の椅子ならひとっ飛びですよ!」
という声が聞こえるような気がしますが、今はそれどころではありません。屑太郎たちは、譜術と技で地道に落とすことにしました。
ラルゴ「紫光!雷牙閃!」
シンク「サンダーブレード!」
アリエッタ「ビッグバン!」
みんな、思い思いに技を繰り出しています。
アッシュ「エエェクスプロオォド!」
アッシュの譜術はあまり役に立っていません。
498屑太郎 6/9:2006/03/21(火) 23:52:55 ID:VzdYdu+0
地道に技を繰り返しているうちに、エルドラントの高度がだんだん下がってきました。
アリエッタはフレスベルクに掴まって、ラルゴと屑太郎はシンクの空破爆炎弾に掴まって突入しました。
なぜか椅子も一緒に飛び込んできましたが、屑太郎はあまり気にしませんでした。
いよいよ鬼との戦いです。屑太郎とお供にも気合いが入ります。
シンク「平和を乱す」
アリエッタ「悪い鬼さんは」
ラルゴ「正義のもとに」
???「この美しい私が」
アッシュ「ぶっ飛ばす!」
途中変な声が聞こえましたが、みんなこれからはじまる戦いに集中して気にしていません。
さあ、いよいよ鬼との決戦です。
499屑太郎 7/9:2006/03/21(火) 23:54:50 ID:VzdYdu+0
ヴァン「お前達か、侵入者というのは」
リグレット「無断侵入とは!無礼者!」
中にはトラ柄パンツを履いたヴァン鬼と、まるでラ〇ちゃんのようなリグレットがいました。
アッシュは鬼娘ルックのリグレットに萌えつつ言いました。
アッシュ「お前を倒しに来たぞ!屑が!」
ヴァン「面白い…やれるものならやってみるがいい!」
???「この私が美しく叩きのめしてあげますよ!」
こうして、屑太郎たちと鬼達との全面対決となりました。
今回は変な声が聞こえませんでしたね。
500屑太郎 8/9:2006/03/21(火) 23:57:23 ID:VzdYdu+0
ラルゴ「紅蓮!旋衝嵐!」
シンク「アカシックトーメント!」
アリエッタ「イービルライト!」
お供のみんなは凄い勢いで雑魚を倒していきます。
アッシュ「崩襲脚!崩襲脚!崩襲脚!崩襲脚!」
自らのレプリカにすら負けた屑太郎はあまり役に立っていません。
ヴァン「フフ…なかなかやるではないか…」
リグレット「大鬼閣下!ここは私が!」
リグレットが出てきました。
屑太郎は違う所まで戦闘態勢です。
ラルゴ「ここは俺が止める!お前達は大鬼を!」
シンク「ああ!」
アリエッタ「わかった…です」
アッシュ「え〜もうちょっと見た(ry」
三人は大鬼の方へ走ります。
ヴァン「フフフ…ローレライの力に勝てるか?」
501屑太郎 9/9:2006/03/21(火) 23:59:26 ID:VzdYdu+0
アリエッタ「ビッグバン!」
シンク「疾風雷閃舞!」
アッシュ「絞牙!鳴衝斬!」
ヴァン「ひでぶー!」
大鬼は三連秘奥義であっけなく退治しました。
その後、屑太郎とお供たちは鬼から盗った劇薬を裏で売り捌き、その儲けで一生遊んで暮らしました。
彼らの頭上には、いつまでも椅子が飛び回っていました。

めでたしめでたし。


ヴァン「という、夢を見たのだが」
アッシュ「…やれってのか?」
リグレット「私と閣下の出番が少な過ぎる!」
ラルゴ「俺がシンクに掴まるのは無理じゃないか?」
アリエッタ「シンク…萌えってなんですか?」
シンク「キミの事さ」
この話の頭上でも、椅子が飛び回っていました。
502屑太郎終わり:2006/03/22(水) 00:01:59 ID:mR8W1FuR
以上です。
少し下ネタが入ってしまってすいませんでした…;
あと誤字があっても触れないであげてください。
503名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 00:03:22 ID:I0FL69h4
>>502

ちょwwwwwwどんぶらるごwwwww
日本酒噴いた。GJ!!!!!!
504名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 01:00:39 ID:6AuiSSFo
もう「屑太郎」って時点で噴いたのに

>屑太郎は違う所まで戦闘態勢です。
メガバロスwwwww
505名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 01:13:36 ID:pKPbdF01
>まるでラ〇ちゃんのようなリグレット

あfdjかp@h@え@んふぁwあうぃっぷあうぇ「
506名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 01:35:16 ID:PyCx9IOB
椅子のスルーされっぷりに激しくワロタwwwww
507名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 02:58:58 ID:nGtFou/r
面白かったよ
面白かったんだけど現在構想中のSSを夢オチにしようとしてたら
先越された…orz
50827(まとめ人):2006/03/22(水) 03:42:22 ID:jHuWpKdI
>>488
おお、どうも!さっきもう一回更新しました。
ささやかな更新過ぎて申し訳ないです。

>>475
会長…( つд`)
509名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 03:48:40 ID:jhz+Kh7i
ヴァン「そばめしふりかけそばめしふりかけ
    そばばば〜ん」
ヴァン「そーばーめーしーふーりーかーけ」
ヴァン「ソババヴァーーン!!」

アッシュ「うるせえよ」
510名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 04:40:23 ID:yd91E/bw
>>505
とりあえずこれでも見て落ち着け。
upload40000000318.jpg
511510:2006/03/22(水) 04:43:33 ID:yd91E/bw
あーうん、リンク失敗した
http://tamago.donburi.org/upload.htmlの1471
512名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 06:18:39 ID:12/kdSpy
513名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 09:44:42 ID:jhz+Kh7i
鼻血吹いた
514名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 10:15:48 ID:S+PK0t32
まとめ人さん乙です!
いつもありがとうございます

>>502
どんぶらるごにおにぎり吹きそうになったじゃないか!w
椅子切ねえワロスwww

>>510
絵に萌えて書き文字にわらた
515名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 12:50:21 ID:pKPbdF01
>>511
あおおおぉおl!!!
516名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 16:10:22 ID:L5aiY8rV
まとめ人様いつも乙です!

>>510
神 降 臨。超ウマー!!(゚д゚)
517名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 16:57:34 ID:L5aiY8rV
>>415
まだ流れていなかったので今一度ツンデレラ試作を。
ttp://tamago.donburi.org/src/up1461.jpg
こんな絵柄でも良ければ、何枚か描かせて頂きたいなと。
518名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 17:39:57 ID:+5g/VpUU
最萌トーナメントで教官がいきなりの予選で詰まるとは思わなかったな。
二次予選はあるけど
519名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 20:59:25 ID:yd91E/bw
>>512
リンク貼ってくれてdです。


改めて見直してみたら、深夜のノリはヤバいなと思った。俺何やってn
520名無したんはエロカワイイ:2006/03/22(水) 23:45:04 ID:zoibuWyT
>>517
見逃したアゲインorz

何回も見逃してスマン・・・YOU、MEに構わずバンバン描いちゃいなよ!
521CM:2006/03/23(木) 10:29:37 ID:9+X2BLjM
ヴァン「皆、聞いてくれ。
     サントラに私の名前がついた曲があった。
     “Van”と、“Van-Truth”と二曲もだ。
     しかも、愚かなレプリカルークと愉快な仲間達の名前がついた曲は一曲も無い!
     どうだ! これで私も総長の面目を保ったぞ!」
ラルゴ「話は終わったようだな」
ディスト「それでは解散ですね」
ヴァン「待てっ、お前たちはなんとも思わないのか?
     弱いとかラスボスの器じゃないとか三段変形しないのかとか、マゾとかサドとか外道とか、
     散々な言われようだったこの私が!
     唯一名前入りテーマ曲持ちのキャラなんだぞ!」
シンク「いやそれアンタだけの問題だし」
ラルゴ「キャラ名だけなら“ローレライ復活”も入っている」
ディスト「そーですよ、別に大したことないじゃありませんか!」
ヴァン「酷い!」

シンク(……あっちが『愚かなレプリカルークの愉快な仲間達』なら
     こっちは『栄光を掴み損ねた者と不愉快な仲間達』かな……)

アリエッタ「リグレット、どうかした? いつもより静かです…」
リグレット「ん? あ、ああ。
       先ほど総長が言った二曲の他に、“ヴァン死亡”という曲があってな…
       曲名が曲名だし、閣下のことだ、知っていて話題に出さないのかもしれないが…
       しかし…」
アリエッタ「……言わない方が、いいです」
リグレット「そうか…」
アリエッタ「それより、アッシュ……」
アッシュ「……ん、ああ」


アッシュ「という訳で、
      『テイルズ オブ ジ アビス オリジナル・サウンドトラック』
      キングレコードから、四枚組みで定価3990ガル…」
アリエッタ「アッシュ、ガルドじゃないです!」
アッシュ「四枚組み、定価3990円(税込)で絶賛発売中だ!」
リグレット「ゲーム中に流れるBGM、115曲を完全収録!
       もちろん、ティアの譜歌もボーカル入りで入っているぞ!」
アリエッタ「これだけじゃなく、藤原版だけでもなくて、二つとも買って聞いて。
       聞き比べてみるのもきっと楽しい……です」
リグレット「これはあまり関係ないが、六神将メンバーのイラストが載っている。
       イラストはコンプリートガイドと同じだが、こちらのほうが多少見やすめでいいぞ」
アッシュ「もう一度言う!
      『テイルズ オブ ジ アビス オリジナル・サウンドトラック』
      キングレコードから、四枚組み、定価3990円(税込み)で発売中だ! 
      とりあえず買って聞いてみろ! 以上!」
522名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 12:11:45 ID:vzsyQrwS
>>521
宣伝乙。
じゃなくて、ナイス宣伝!サントラは買わん自分だが、思わず買いたくなったぞ。
523名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 12:17:13 ID:NkdhZA1C
>>520
まだ見られるぞ。アドレスの頭にh付けた?
524名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 13:37:41 ID:1ZGPkNHJ
>>521
ふと思ったんだが
超シンク倒した以降のエルドラントの曲って
Crimson pride(真紅の誇り)だが、シンクとか関係ないのだろうか
525名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 13:49:55 ID:o2ZeBRKe
そりゃたまたまで、普通に赤毛の方だろ。
シンクはそこまで重要キャラじゃない。
526名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 14:01:47 ID:1ZGPkNHJ
赤毛の方の真紅か。ありがとう
527名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 15:08:48 ID:b58S4hHc
アッシュ「シンク何食ってんだ?」

シンク「のし梅さん太郎」
528名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 20:34:49 ID:uL4oB6aX
アッシュ「何で俺だけサントラのディスクに載ってないんだ屑があああああ!!
     ヴァンは載ってやがんのによおおお!!」

ルーク「そんなことで連絡網使うな!」
529名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 22:06:34 ID:y4o5nWe0
ア ッ ス 必 死 だ な
530名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 22:58:00 ID:xuVn2TeR
ジーニアス

76 名前: 名無したん(;´Д`)ハァハァ [sage] 投稿日: 2006/03/23(木) 01:16:11 ID:4JX75Anw
アビスのサントラ買いに行ったら横に置いてあった。
ttp://w3.oekakies.com/p/gtls3ch/31.png?2631
531名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 23:14:04 ID:p5XtUvKh
違うゲームなんだけど
バイオハザード4で時々村人がアリエッタって言ってる用に聞こえる。
532名無したんはエロカワイイ:2006/03/23(木) 23:20:34 ID:fR+xHUjZ
>>530
左の男は誰だよw
533名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 00:09:37 ID:qajhI8L6
>>531
テーコーキー!
534名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 00:10:02 ID:vamRXbr/
髪の色的にヴァンか?
535名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 09:03:15 ID:XdPcXb41
>>517>>523
何てこった・・・hを半角にするのを忘れていたよ。

アッシュのドレス姿GJ!続きを楽しみにしています。
536名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 10:18:45 ID:WpOwRKit
ツンデレラって何かキングダムハーツに出てそうな絵柄だなw
537名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 10:42:09 ID:OM1ju4WC
確かにソラかリクあたりにありそうだ
538名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 12:02:56 ID:zQ4rJOFq
じゃあツンデレラのステージの鍵穴は





ツンデレラの額だな
539名無したんはエロカワイイ:2006/03/24(金) 12:26:53 ID:M5PdZPyd
>>531
「アイ・エスタ」な。

「オッパイノペラペラソース!!」
540名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 00:40:51 ID:NKzwudlD
テコキー
541名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 02:10:15 ID:KYzMU0pf
キングダムハーツで思ったが、やっぱりローレライの鍵はやっぱりキーブレードが元だよな…
んで、ED最後の赤髪がローレライの鍵を二刀流してファイナルフォームとか…
542名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 08:37:09 ID:ll71at4W
レプリカ「剣が2本になれば2倍の強さ」
543名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 09:05:07 ID:bsIVWkJY
お前はそんな理由で二刀流にしたのか
544名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 09:05:24 ID:GhITpjCa
おまいそれはシンフォニアじゃw
545名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 11:02:29 ID:fmmPudwC
すげえ!!これで俺はもっと強くなれる!!
546名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:08:33 ID:Ea9lQtRI
ちょっと他作品ネタ投下

ヴァ「このままではレプリカ一行に勝てん!」
シン「同感だね。個々の戦闘能力が違いすぎる。」
リグ「しかしもはや時間がありません。」
ラル「今から鍛え直す事も不可能か…。」
アリ「お友達をこれ以上強くするのは無理です。」
ディ「私としても、粗方手は打ち尽くしましたし…。」
アッ「つーかなんで俺が此処に居んだよ、ってか道連れか?」
ヴァ「気にするな。そこでだ。今回特別講師を呼んだ。彼なら我々、いや、オラクル全ての兵士を短期間でレプリカ共に対し得る戦力とする事が出来る。」
ラル「そりゃすごい。で、そいつがそうなのか?」
ヴァ「ああ。さあ、皆に自己紹介を。」

サ○ラー「弱き人間よ…我らの力を授けてやろう」

ナタ「ぐ・・・っ」
ルー「テメ・・・ナタリアを離せ!!」
ナタリア放り出される
ナタ「げほっ・・・!!」
ラル「同じ血が混じったようだ。」
ガイ「いや親子だし。」
ラル「だがおまえは所詮敵。覚えておけ。目障りになるような事があれば、容赦はしない…。」
ルー「娘にネックハンギングツリーやってる時点で容赦無しだけどな。」
547名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:10:52 ID:Ea9lQtRI
>>546の続き
ティ「教官…新しいオシャレですか?その赤ベレー帽。」
アニ「いやそれより持ってるモン見ようよ!!」
リグ「グガハハハハハハハ!!!」
ヴォォオオオオオオオオオオオオオッ(ガトリング乱射)
ルー「シャレんなんねー!!」
アニ「うっきゃああああああ!!!」
ティ「ああ…そんな教官もステキ…。」
ガイ「正気に戻れティアー!!」
リグ「デボイ・ア・マタール!!!」

アリ「アァ・リエッタァ!!」
ジェ「ナルシストですねぇ…自分の名前に酔うとは。」
イオ「違うと思いますよ。」
ライガ・フレスベルク「グゴルルルルル・・・」
バグシャアアア(背中から触手出現)
女性陣『!!!…ィヤアアアアァァァッッ!!!』
ルー「イヤアアアアァァァッッ!!!」
イオ「キモい。」
ドズッ
ルー「かはっ。」ドサッ
ガイ「!!?…イオン?」
イオ「なんです?」ニコッ
ガイ「なんでもないっす。」ビシッ
548名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:12:19 ID:Ea9lQtRI
>>547の続き
ディ「フヒャハハハハハ!!」
ジェ「あれはあんまり変わってませんねぇ。」
アニ「顔色とか前より悪いですよぉ。」
ディ「レプリカとジェイド以外は特に要りません。死んでも大丈夫です。」
ナタ「…不愉快ですわ。殺りますか?」
ジェ「殺りましょう。」
アニ「殺っちゃおう。」
ルー「殺っちまおう。」
ディ「しぇんしぇえぇ…(涙)。」

ナタ「アッ…!?」
ルー「オイ…アレ、アッシュだよな?」
ガイ「服はな。」
ティ「なんで麻袋被ってるのかしら?」
アニ「ねえ…また変なの持ってるよ…。」
ヴルルン…ヴルオオオオンッッ(チェーンソー始動)
アッ「オッパイノペラペラソース!!!」
ルー「アッシュが変態にー!!」
ジェ「あっはっはっは(笑)」
ナタ「笑ってる場合ですか!!」
ガイ「嗚呼剣が削れる!削れるー!!俺の宝剣ガルディオスー!!!」
アッ「テコキー!!!」
549名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:16:48 ID:Ea9lQtRI
>>548の続き
ジェ「貴方はマトモのようですね…。」
シン「あんな物受け入れる義理は無いね。逃げさせてもらったよ。」
アニ「じゃあどっか行きなさいよ!二度と来んな!」
シン「そうはいかない。僕はそこの7番目と…」
イオ「決着をつけるか。」
全員『は?』
イオ「ァアアアアアアッ!!」
メゴッグシャボギズバグシャッ(左腕変形)ジャッギイイイン!!
イオ「これが寄生体の力だ!!!」
ルーク以外全員『ぬあにいいいいいいっっ!!?』
ルー「地に落ちたな、イオン。」
イオ「ラン、シンク、ラン!!フハハハハハ!!!」


ティ「兄さん!!オラクルに何をし…!!!」
ヴァ「・・・。」ユラリ・・・
ルー「…師匠?」
ティ「兄さん?」
ヴァ「萌ェレ萌ェレ萌ェレ萌ェレ萌ェレ萌…」
ティ「!!?!?…イヤアアアッッ!!!」
ドガッバギッドズッザグッグシャッバグワッ
アニ「うわぁ…。」
ナタ「容赦なしですわね…。」
ジェ「まあ、アレに近寄られたくは無いでしょうね。」
ルー「俺はこんな奴に利用されたのか…(鬱)。」
ガイ「げ…元気出せよルーク…。」
ルー「俺なんて…俺なんて…」
ティ「イヤアアアッッ!!」
ヴァ「ゥエッヘヘヘヘヘ。」
550名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:19:47 ID:Ea9lQtRI
>>549の続き
ヴァ「…と、いう訳で今回の[プ○ーガでオラクル強化作戦]は失敗した訳だが…。」
ラル「メリルがぁ…メリルが怯えて近寄ってこない…メリルゥ…」
リグ「もう…もうティアに会わせる顔が無い…マルセルゥ…」
アリ「お友達が腐った肉ばかり食べてたせいで具合が悪いです…。」
ディ「なんでしょう…正気に戻ったら全身が粉砕骨折してましたよ…。」
アッ「屑が!あれからナタリアやレプリカ共の俺を見る視線がやたらと冷てえんだぞ!ガイなんか会う度折れた剣で斬りかかって来るし!!」
シン(導師コワい導師コワい導師コワい導師コワい導師コワいd)
ヴァ「(聞いてない)そこで新たな講師を招いた!」
全員『(!!!)やめっ…!!』
ヴァ「今度はスゴイぞ!なんと複数だ!しかも武器までご持参された!これでレプリカ一行も一網打尽だ!!」
全員『ちょ…まっ…』
ヴァ「先生方!どうぞ!!」

モー○ン・ベル○ルド「私は私という存在の一細胞に過ぎない…。」

リチ○ード・ホ○ク(副大統領)「アイツらが卑怯だからボクチン勝てません!ってか?スウィートだよオラクル!」

ピ○シー「惜しかったなぁ、相棒。」

終わり
551名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:22:45 ID:mSfF6vvv
>アッ「オッパイノペラペラソース!!!」
違和感がないのが不思議wwww
552名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:23:14 ID:Ea9lQtRI
>>546〜550
スマンちょっとやりすぎた。
ちょっと円卓逝ってくる。
553名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 14:35:13 ID:DnwBk/aS
>>550
なんでお前がいる片羽wwwww
554名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 15:09:40 ID:9KV0bIe+
妖精のアリエッタ
マダムのリグレット
黒牛ラルゴ
チリ紙ディスト
ラップのシンク
酸欠のアッシュ


というネタをアンソロで読んだ
555名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 15:26:40 ID:maIh4/gD
>>554
あれはワロタwww
あと総長がアッシュにケーキ実習させるやつw
数少ない六神将ネタだったな
556名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 17:28:42 ID:8/olKRBZ
>>555
アッシュ以外の面子にハブられる総長といい
「メシュティアリカ――!」といい、妙にこのスレとリンクしてた気がするww

そしてルーク編でティアが本来ブラコンだったことを思い出した
このスレとティアスレ見てると、ティアのブラコン設定忘れてしまう
557名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 21:09:21 ID:VuMO2yO7
>>554
スレチですまんが、それって今日出た方のアンソロ?
22日のとどっちも見てないんだけど、面白かった?
558名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 21:10:46 ID:TLzs6msp
流れを読まずに>>394氏の「赤きツンデレラ」漫画第一話を投下。
ttp://www.uploda.org/uporg346312.zip.html
>>394氏、使用許可を有難う御座いました。
素晴らしい原作をこんなもんにしてすみませんorz
559名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 21:11:33 ID:CmxXQ+9U
今日アンソロ発売だっけ?
554のネタは22日のやつで見たけど。
560名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 21:35:03 ID:tGGlN4vu
アンソロ2冊とも手元にあるので確認してみる

マッグガーデンのやつはアッシュや六神将ネタが結構ある
1コマでも六神将描いている作家さんは
金田阿知花(アッシュ) ハラオ(アリエッタ・アッシュ・ディスト) 五条さやか(ディスト)
郁橋むいこ(アッシュ・ヴァン+たまご丼) 浅深あずさ(六神将全員) 谷原めぐみ(六神将全員)
辛酉(アッシュ・ディスト)

一迅社のやつは六神将ネタはかなり少なめだが、アッシュが絡んでいるのは個人的主観では面白いと思う

カラーイラスト
浦稀えんや(雨の中のアッシュ) 喜来ユウ(ケテルブルク組 ディストもいる)

漫画
七瀬壬稀(アッシュとルークの漫才?) 浦稀えんや(ルーク・アッシュ・ナタリアのドタバタ)
辰巳仁(オチに1コマだけディスト)
561名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 21:38:11 ID:qDxcalxp
>>558
GJ!絵のノリに吹いたw
ディスト違和感無くてワロス
できればシンクはローゼンメイデンだとよかった。
562名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 21:48:55 ID:VuMO2yO7
>>560
詳細までサンクス!
今日書店に行ったら一迅社の方しかなかったんだが、表紙がなんとなくイメージ違って買わなかったんだよね。
評判はいいっぽいから、後で買ってみるよ。わざわざありがとう。

>>558
1ページ目のあははうふふっから吹いたw
563名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 22:06:54 ID:ry5w10Lr
エニックスのTOAアンソロに期待したい俺ガイル。
磨伸映一郎のメガネネタや笹桐ゆうやのエロス、
堀口レオのオッサンネタとか大好きだよ。
564名無したんはエロカワイイ:2006/03/25(土) 22:33:24 ID:/SbdBvf0
衝撃と烈風。
かっこよすアルB
565名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 00:04:49 ID:CmxXQ+9U
流れを読まずに投下する。
http://tamago.donburi.org/index.htmlの1520
566名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 00:18:18 ID:ONUPpTjn
遅レスだが副大統領www
マァ〜イクゥル?
567名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 00:44:06 ID:8VIelbma
>>558
激しく乙
kuzudawaaaにバロスwww

>>565
アッシュがアッシュじゃねえwww
568名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 00:45:14 ID:vRLX5bRt
>>558
継母モエスwwww
569名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 09:33:12 ID:OOu2BQug
>>565
懐かしいw
アッシュのおっちゃんw
570名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 19:37:13 ID:lfVXPLTX
>>558 うがぁー、見逃したOTZお手すきで今一度アップを・・・
571名無したんはエロカワイイ:2006/03/26(日) 21:43:30 ID:Y9Om9wkE
>>560
アッシュの一枚絵、何気にコーラル城なのな

しかし、五十嵐愛美は不参加か
一寸残念
572名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 00:38:10 ID:IkRnPh4P
ディスト「はーっはっはっは、この薔薇のディスト様が面白いものを発見しましたよ。
名づけて!!解析君。ttp://tekipaki.jp/~clock/software/index.html
シンク「へぇ、あんたにしては面白そうだね。どれどれ……
烈風のシンクの成分解析結果 :

烈風のシンクの95%は電力で出来ています。
烈風のシンクの5%は時間で出来ています。

シンク「ぼ、僕は……レプリカじゃなくて、ロボットだったのか……」
アリエッタ「アリエッタもやってみる……です」
妖獣のアリエッタの成分解析結果 :

妖獣のアリエッタの96%は微妙さで出来ています。
妖獣のアリエッタの4%はカルシウムで出来ています。

アリエッタ「……微妙……です?」
シンク「……ディスト、あんたもやってみなよ」
ディスト「ちょっ、わ、私はやる気は」
死神ディストの成分解析結果 :

死神ディストの85%は大阪のおいしい水で出来ています。
死神ディストの11%はむなしさで出来ています。
死神ディストの4%は愛で出来ています。

ディスト「水……きぃぃっ、私は薔薇のディストです。だから、やり直しを要求しますよ!!」
薔薇のディストの成分解析結果 :

薔薇のディストの99%は大人の都合で出来ています。
薔薇のディストの1%は真空で出来ています。

ディスト「お、大人の都合って……」
シンク「……4%の愛でできていた死神のほうがまだまともだったんじゃない?」
573名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 00:52:25 ID:/HW1sxMI
わろたwwwww
携帯なので自分でやれないのが残念だ
574名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 01:00:01 ID:MfWGDBTS
たまご丼の成分解析結果 :

たまご丼の51%は月の光で出来ています。
たまご丼の21%は信念で出来ています。
たまご丼の17%は明太子で出来ています。
たまご丼の5%は食塩で出来ています。
たまご丼の2%は鍛錬で出来ています。
たまご丼の2%は毒物で出来ています。
たまご丼の1%は努力で出来ています。
たまご丼の1%は祝福で出来ています。
575名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 01:25:44 ID:Qa3/8rQF
>>574
もはやたまご入ってないwww

というか明太子入れるやついるのかwwww
576名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:00:22 ID:HEGiYMpS
ヴァン総長の成分解析結果 :

ヴァン総長の43%は鉄の意志で出来ています。
ヴァン総長の19%は怨念で出来ています。
ヴァン総長の12%は明太子で出来ています。
ヴァン総長の11%は海水で出来ています。
ヴァン総長の11%は白い何かで出来ています。
ヴァン総長の2%は下心で出来ています。
ヴァン総長の1%は記憶で出来ています。
ヴァン総長の1%はツンデレで出来ています。

魔弾のリグレットの成分解析結果 :

魔弾のリグレットの89%は見栄で出来ています。
魔弾のリグレットの6%はかわいさで出来ています。
魔弾のリグレットの2%は雪の結晶で出来ています。
魔弾のリグレットの1%は魂の炎で出来ています。
魔弾のリグレットの1%は小麦粉で出来ています。
魔弾のリグレットの1%は白インクで出来ています。
577名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:03:21 ID:HEGiYMpS
黒獅子ラルゴの成分解析結果 :

黒獅子ラルゴの半分は毒物で出来ています。
黒獅子ラルゴの26%は覚悟で出来ています。
黒獅子ラルゴの18%は黒インクで出来ています。
黒獅子ラルゴの4%は不思議で出来ています。
黒獅子ラルゴの2%は心の壁で出来ています。

鮮血のアッシュ(劣化オリジナル)の成分解析結果 :

鮮血のアッシュ(劣化オリジナル)はすべて世の無常さで出来ています。


連投スマソ
578名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:04:58 ID:Lk70CSBR
アッシュワロスwwwwwwwwwwww
579名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:05:40 ID:e/SfnBj4
正直全然おもしろくないぞ。
580名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:07:45 ID:xBB6rKk8
いたるところで既出ですしね。
581名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:13:31 ID:bbV4oZyE
アッシュは適当に書いたんだと思って自分でやったらその通りだったwww
582名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:16:36 ID:HEGiYMpS
ジゼル=オスローの成分解析結果 :

ジゼル=オスローの76%は乙女心で出来ています。
ジゼル=オスローの23%は努力で出来ています。
ジゼル=オスローの1%はやさしさで出来ています。

アニス=タトリンの成分解析結果 :

アニス=タトリンの73%は嘘で出来ています。
アニス=タトリンの15%は下心で出来ています。
アニス=タトリンの7%は大人の都合で出来ています。
アニス=タトリンの2%は欲望で出来ています。
アニス=タトリンの1%はかわいさで出来ています。
アニス=タトリンの1%は海水で出来ています。
アニス=タトリンの1%は呪詛で出来ています。

これで最後です
583名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:18:00 ID:xcbI534J
>574はワラタが、>576>577>582みたいに調子づいてしつこくやられると冷めるし糞ツマランな
584名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:24:33 ID:AhJqaYrR
>>581
585名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 02:43:53 ID:ynvsVDTo
>>579>>580>>583
書いた本人は面白いと思ってやっているのでしょうから、許してやってください。
586名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 05:07:38 ID:EtUMe8XX
>576>577>582の成分解析結果 :

>576>577>582の38%は海水で出来ています。
>576>577>582の27%は優雅さで出来ています。
>576>577>582の12%は毒電波で出来ています。
>576>577>582の7%は真空で出来ています。
>576>577>582の6%は株で出来ています。
>576>577>582の4%は欲望で出来ています。
>576>577>582の4%は不思議で出来ています。
>576>577>582の2%は雪の結晶で出来ています。
587名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 06:00:53 ID:DwGLRsUs
>>586
ワロスw
588名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 07:45:21 ID:Vf6krrfG
>>586
しつこくやられると冷めるし、つまらんと書かれているのに・・・
ネタをパクってまでふつう書き込むものかね。

君は軽蔑に値するよ。
589名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 10:52:39 ID:d91wGFAN
つまらないっていう書き込みの方がつまらない書き込みなんだぞー

いや、実際つまらないって言われて当然のつまらない書き込みだけど
ソレに対する文句だけのレスも面白くないからよそうよ。
590名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 11:44:09 ID:TEt4mLYk
マターリしる。
短めのネタ行きます。
591球春でゴー -1-:2006/03/27(月) 11:45:24 ID:TEt4mLYk
ヴァン「…WBCの興奮冷めやらぬ中、パ・リーグが開幕。高校球児たちも連日熱い戦いを繰り広げている。
    そこで…だ。野球チーム作りますよお前等」
シンク「…ここまで突拍子も無いとかえって新鮮だけど、板違いだよ、オツカレサマ」
リグレット「シンク貴様!!閣下の…」
アッシュ「お追従は沢山だ、屑が!!」
ヴァン「ああ、ちなみに私が4番ピッチャーだから」
ラルゴ「話を聞け総長」
アリエッタ「…なんの…お話…です?」
ディスト「…まぁいつもの展開ですからあまり気にしないほうがいいでしょう」

アッシュ「だいたい、自分ばっかりおいしいトコ持ってこうって魂胆が気に食わねぇぞ屑が!」
ヴァン「アッシュ。お前には5番サードを用意した」
アッシュ「ついて行きます!ヴァン師匠!!」
シンク「…あっけなく一人陥落したね」


ラルゴ「アッシュが5番なら…俺はどうなのだ、総長?」
ヴァン「ふむ…言うまでもない。3番、キャッチャーだろう」
ラルゴ「…今日び『デカブツがキャッチャー』なんて設定採用するのはアンタくらいだな総長。
    最近の野球マンガ読んでないな?」
ヴァン「私にとっての理想的なキャッチャーといえば山田太郎か伴宙太だが?」
ラルゴ「お前馬鹿だろ」
592球春でゴー -2-:2006/03/27(月) 11:46:32 ID:TEt4mLYk
>>591続き

ヴァン「さて次はシンクだが…」
シンク「僕にまで振るのやめてくれない?」
ヴァン「…1番セカンド。小柄で俊敏なお前にしかつとまらん。…往年の大石大ちゃんを期待している」
シンク「…ハタチ以下の野球ファンが付いて来れないようなネタに付き合う義理は無いね」

ディスト「はいっ!はいっ!総長、華麗なるこの私は?」
ヴァン「へ………?お前、8番ライト」
ディスト「ムキー!!!この私がライパチだなんて認めませんよぉぉ!!」

ヴァン「さて問題は…」(アリエッタを見つめる)
アリエッタ「アリエッタ…野球よくわかんない、です…チアガール…とか、ダメ…?」
シンク「??!?!?!!!!」(バタッ)
ディスト「…大石大ちゃんが鼻血噴いて倒れましたよ」
シンク「…人を勝手にバファローズの盗塁王にしないでよね…」
ラルゴ「詳しいなお前」

ヴァン「うーん、じゃあリグレットは…」
アッシュ「…タオルとスポーツドリンクのボトル持って何してんだ?しかもジャージに着替えて?」
リグレット「ま、マネージャー…はダメですか、閣下?(////)
      エースを陰から見守るマネージャー…」
アッシュ「ラヴコメは他所でやれ、屑が!!」
593球春でゴー -3-:2006/03/27(月) 11:47:44 ID:TEt4mLYk
>>592続き

シンク「…で、どうすんの?結局選手5人しかいないけど?」
ヴァン「むぅ…外野をライガたちに任せては?フライとかキャッチするの上手そうだが」
ラルゴ「…返球はどうするのだ?」
ヴァン「あ」

ヴァン「ら、ライナーとか…名前も野球用語っぽいし…」
アッシュ「たまたま名前が出たヒラ騎士なんぞどうする気だ!!」

ヴァン「も、モース…」
ディスト「せいぜいデビッドソン審判くらいでしょうね、つとまるのは」
ヴァン「……」
シンク「ネタも尽きたみたいだね。はい、解散解散。ゴクロウサマ」
ヴァン「ま、待ってくれ…」
リグレット「閣下…」


…その日の夕方、ダアト市街でローラーを牽いて走るヴァンの姿が目撃された。
ついでに木陰からジャージ姿でそれを見守るリグレットの姿も目撃された。
その報告を受けた参謀総長シンクは予感した。

「ヤツ(ヴァン)は絶対6月になったら『11人集めろ、チーム作る』とか言い出す…!」と。
とりあえずどうやって阻止するべきか今から頭が痛いシンクであった。
594球春でゴー -終-:2006/03/27(月) 11:49:27 ID:TEt4mLYk
以上です。ようやく私の住む地方も春めいてきたんで、春にちなんだネタを。
野球に興味無い方は正直スマンカッタ。
595名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 11:53:52 ID:TFXwnNPz
野球知らなくてもワロタ
596名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 12:08:22 ID:i49Jmmcn
アッシュ…ww
597名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 13:14:58 ID:Ck9iS3yR
GJ!ワロスwww

>>570
漫画再うpしますた↓
ttp://www.uploda.org/uporg347859.zip.html
598名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 18:23:10 ID:TFXwnNPz
シンク「全員、集合しろ!」
リグ・アリエッタ・ディスト・ラルゴ「あいあい」
シンク「えー、これから"タルタロス奪っちゃうぞ作戦"を実行に移す!」
リグ・アリエッタ・ディスト・ラルゴ「あいあい」
シンク「総員、グリフィンに乗ってタルタロスへ向かえ!」
リグ・アリエッタ・ディスト・ラルゴ「あいあい」
アッシュ「お前らアン○ールズかよ!?」

タルタロス
アニス「これがだいたい10万ガルド前後の部品で、あっちが……」
ルーク「(さっきから部品の値段鑑定ばっかでつまんねーっつの!)」
ティア「! 敵襲?」
ジェイド「艦橋! どうした!?」
艦長「ぶわっはははは! ア○ガールズマジおもしれぇ〜!」
ルーク「お笑い番組観てんじゃヌェー!!」
艦長「あ? ああ、グリフィンがメッチャ来てるっぽい。ぶひひひひ! あ〜も〜腹いてぇ〜」
ルーク「艦長がこんなにアホじゃ死んじまう! 俺は降りるからな!」
ティア「待って! 今外に出たら危険よ!」
ラルゴ「その通りだ。あいたた……」
ミュウ「どうしてタンコブがあるんですの?」
ラルゴ「グリフィンから降りるときに頭ぶつけた。だからここは危険だと言った」
ルーク「(バカだ! こいつバカだ!)」
ラルゴ「痛いから早く導師ちょうだい」
ジェイド「イオン様を渡すわけにはいきませんね」
ラルゴ「おっと、この坊主の首飛ばされたくなかったら……」
ルーク「ん? これプラスチック製じゃヌェ?」
ラルゴ「あ、やべ、間違えた。もうお願い早くしてよ痛いからさ」
ジェイド「…………」
 ぶすっ
ルーク「刺すの早ぇーよ!」
ジェイド「さぁーて、このデカブツもくたばったことですし、艦橋に向かいましょうか。
     イオン様のことはアニスに任せますよ」
アニス「はぁ〜い」
ルーク「(なんかメッチャクチャだな……)」

アッシュ「よし、ネクロマンサーどもが来やがったぜ」
 ♪〜♪♪〜(譜歌)
アッシュ「譜歌で眠らせるとは下手な小細工を……」
リグレット「すかー」
アッシュ「てめえまで寝るなぁっ!!」
ルーク「さ……刺した……俺が……殺した……?」
アッシュ「起きろ屑! イベント進んじまってるだろ!」
リグレット「じゃんがじゃんがじゃんがじゃんが……」(※寝言)
アッシュ「なんでやたらとアンガー○ズネタを出しやがる! だぁーっくそ!
     人を殺すことが怖いなら剣なんて棄てちまえばいいだろうが屑が!!」
ルーク「ってヤケクソかよ!」
アッシュ「うわなんかツッコまれた! おい、その辺の兵士ども、そいつら捕らえとけ!!」
オラクル兵たち(寝起き)「ふぁい……」
アッシュ「畜生、どいつもこいつも!!」
ジェイド「捕まりました〜」
アッシュ・ルーク「三十代後半の男がコレットの真似なんざするな! キモイわ!」
リグレット「くかー」
アッシュ「てめえまだ寝てやがんのか!!」
ティア「寝顔……可愛い」
アッシュ「早くこいつら連れてけ! 頭痛がする!」
 つナロン○ース
アッシュ「余計な気遣いありがとうよ屑が!!」
599名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 18:23:54 ID:TFXwnNPz
>>598の続き

イオン「この敵意外に強くないですね」
アニス「さすがイオン様! ギャグSSなだけに完全腹黒化してますね!」
魔物たち「グ……ガ……」(瀕死)
シンク「一撃で……一撃であの魔物軍団を撃破だと……なんということだ……。
    どうしよう……ツッコミ入れたほうがいいのかな……」
イオン「そこにいる劣化ゴミ低次元くんも出てきていいですよー」
シンク「うわ、傷つくなぁ」
アニス「早く私たちを解放しないとあなたもイオン様の餌食になるよ」
シンク「でもそしたらストーリーに支障が……」
イオン「じゃあこうしましょう。こちらが指定した金額を払う。そしたら僕は大人しく捕まります」
シンク「若干二歳にして取引きかよ。で、いくら払えばいいの?」
イオン「五千万」
シンク「高っ……。まあいいや、なんとか頑張って集めるよ」
イオン「交渉成立ですね」
アニス「さすがイオン様」
シンク「ところでさぁ、なんでこいつこんなに黒いの?」
アニス「こういうのはね、本編で純粋であればあるほど腹黒くなるもんなの」
シンク「へぇ……。(ハッ! じゃあアリエッタは……)」

アリエッタ「お腹すいた……」
マルクト兵A「はい! 自分、弁当を所持しております!」
アリエッタ「何か飲み物ください……です」
マルクト兵B「はっ! 自分、ジュースを買ってきます!」
アリエッタ「肩がこった……です」
マルクト兵C「肩を揉んでさしあげます!」
艦長「ぶっへへへへ! アン○ャッシュすげぇウケる〜〜!!」
アリエッタ「(楽勝……です)」
600名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 18:24:26 ID:TFXwnNPz
>>599の続き


ルーク「(途中、魔物の死体まみれの場所があったけど、何があったってんだ……?)」
リグレット「非常昇降口を開け。ふぁ……」←寝起き
オラクル兵「りょーかぁい……」←寝起き
ルーク「おらぁ、火ぃ出せ……ブタザルがいヌェー!!」
ジェイド「ティア、譜歌を!」
ティア「ミュウがいない……ミュウが……」
ルーク「情緒不安定になっとる!! くそ、ブタザルめ……」
ジェイド「そうこう言ってる間に捕まりましたぁ〜」
ルーク「三十代後半の男がコレットの真似な(ry
リグレット「アリエッタ、朝ごはんはどうなった?」←寝起き
アリエッタ「タルタロスは制御不能のまま……このコが隔壁、引き裂いてくれてここまでこれた……」
ミュウ「みゅみゅみゅ〜!」
ルーク「そこかぁ――っ!! てかお前隔壁引き裂けたんか!?」
ティア「ミュウお帰り!」
イオン「もう用件済んだなら解放してくれません?」
オラクル兵「ふぁい……」←寝起き
アリエッタ「イオン様……」
イオン「アリエッタ、よく聞いてください。実は僕はレプリカで、オリジナルのイオンは既に
    2年前に亡くなっているんです。だからあなたを導師守護役から解任したんです」
ルーク「もうネタバレかよ!! てめえ悪魔かよ!!」
アリエッタ「 ( ´_ゝ`)フーン」
ルーク「あれリアクション普通だ!!」
イオン「さあ行きましょうか」
ルーク「あ、ああ。(あれ? ガイが来ヌェーけどいいのか?)」

・・・20分後・・・
ガイ「ガイ様、華麗に……あれ? 誰もいない」

セントビナー
ティア「隠れて! オラクルだわ」
リグレット「朝ごはんはまだか?」←まだ寝起き
アリエッタ「それよりアリエッタ、歩くの疲れた……」
マルクト兵A・B・C「自分におんぶさせてください!」
シンク「(あーあ、五千万ガルドとかどうしよう……ぶっちゃけそんな金ないよ……)」
ラルゴ「痛い……痛いよ……メリル……シルヴィア……
    刺し傷が痛いよ……タンコブが痛いよ……心が痛いよ……」
ディスト「とーこーろーでー皆さん。なぜか私の出番がまったくなかったような……」
シンク「とりあえず、エンゲーブとセントビナーの兵を撤退させよう」
ディスト「無視かっ!」
ラルゴ「第一師団、撤退だ! あいたた……」
オラクル兵「りょーかい……」←まだまだ寝起き
ルーク「(あいつらお笑い芸人になったのか……?)」
ガイ「黒獅子ラルゴに死神ディスト、烈風のシンク、幼女……オホン、妖獣のアリエッタ、魔弾のリグレット……
   鮮血のアッシュがいないな」←追いついてきた

そのころ
アッシュ「痛ぇ……頭が痛ぇよ屑が……くそっ」
つナ□ンエース
アッシュ「伏字の意味がねぇ! いてて……」

完!
601名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 20:05:32 ID:swNyQkNM
>>598-600
ガイwwwwwwwwww
全然華麗じゃねえwwwwwwwしかも幼女って
602名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 21:29:26 ID:LjzH7Qx4
ワロスwww
603小ネタ逝きます:2006/03/27(月) 21:51:57 ID:l7RF7zal
イオン「ライガ・クイーン、アリエッタをどうするつもりだ。あの子も道連れにするつもりか」
クイーン「いかにも人間らしい手前勝手な考えだな。アリエッタは我が一族の娘だ。森と生き、森が死ぬ時はともに滅びる」
イオン「あの子を解き放て。あの子は人間だぞ」
クイーン「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか。ホドを沈めた超振動が、対岸の島を飲み込み押し流した赤子がアリエッタだ
人間にもなれず、ライガにもなりきれぬ、哀れで醜い可愛い我が娘だ。お前にアリエッタを救えるか」
イオン「解らぬ。だが共に生きる事は出来る」
クイーン「どうやって生きるのだ。アリエッタと共に預言と生きるというのか」
イオン「違う。それでは預言に縛られたままだ」
クイーン「小僧。もうお前に出来る事は何もない。お前はじきに預言に取り殺される身だ。夜明けと共にここを立ち去れ」

 〜 * 〜 * 〜

アリエッタ「って言うのが、アリエッタとイオン様の出会い、です」
シンク「良い話だよ。イヤ、マジで」
リグレット「私も一度で良いから、お義母さまとお話がしてみたかったわ」
アッシュ「でもそれだとわざわざアリエッタを仲間にしなくても良かったんじゃねえか?導師、普通に魔物と喋ってるし」
アリエッタ「!!アッシュ・・・非道いよぅ」
シンク「全く、騎士の風上にも置けない発言だね」
リグレット「レプリカが古代イスパニア語も読めないと聞くが、オリジナルは空気まで読めないとはな」
アッシュ「お、俺が悪いってのか?俺は悪くヌェー!俺は悪くヌェー!俺h」
シンク「で、その後導師とヴァンとでアリエッタの教育が始まった訳か・・・」
リグレット「私も少しだけ付き合ってあげたな、そういえば」
アリエッタ「うん、リグレットにもありがとう、です」
アッシュ「ちょ、最後まで言わせろよ!屑どもがァァ!!」


オラクルは今日も平和です
604名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 22:15:58 ID:hRaitB73
もののけ姫ワロスwww
605名無したんはエロカワイイ:2006/03/27(月) 23:57:20 ID:6LGaXhTz
>>603
見えたぞ。つまりこういう事だったんだな!?

1 アリエッタ、フェレス島に生誕す。
2 フェレス島、ホド島消滅時の津波により轟沈。
3 アリエッタ、大海を漂流。ケテルブルク近海へ漂着。漁師の仕掛けた網にかかる
4 網にかかったサカナを失敬する毎日をおくっていた初代怪鳥フレスブルグ、アリエッタを捕獲。
5 喰おうと思ったが、そのつぶらな瞳(仮面の男S談)に魅入られ巣(ロニール雪山)へ連れ帰る。
6 噂を聞きつけたライガクイーン、アリエッタを引き取り養女とする。

7 …月日は流れ…

8 ライガクイーンの嫡子ガジロー、二代目拐鳥フレスベルグと共に、ロニール雪山にてスクスク育つ
9 オリジナルイオンのわがままで冬季慰安旅行は全教団員強制参加のロニール雪山ピクニックにけてーい!
10 時を同じくして、ケテルブルク地元民の伝承「シシガミ(学術名ジャバウォック)伝説」に目をつけた
  レプリカネビリム、奇跡の石「太陽光石」を求めて侵攻開始。
11 ライガ軍団、迎撃を開始するも苦戦を強いられる。アリエッタ姫はお供二匹とエモバル中。
12 過酷な環境と強力な魔物により八割が脱落したイオンさま御一行乱入。
13 イオンさま一撃でレプリカネビリムをKO。
14 イオンさま、魔物とエモバってるアリエッタを発見。スカウトのためにライガクイーンと交渉開始。
15 >>603
16 アリエッタ、ダアトへいく。
606名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 02:23:03 ID:ns8VE0dX
>>605とりあえずリグレットってピグレットに似てるよね まで読んだ
607名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 04:46:18 ID:b++FPn7E
どうでもいいけど
近所にカフェラルゴって店があって気になってる
608名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 08:24:52 ID:peO1SprE
>>607
バーテン姿のラルゴを思い浮かべたよ
すごい似合う気がした

ジェイドってのもあるらしいな
609名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 08:28:22 ID:4pdolwcA
近くにアリエッタって車の部品のお店ならあるよ
610名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 09:19:48 ID:LhMdgwcx
既出だったらすまん。
ttp://u-maker.com/o/100nin/でやってみた

「ヴァン」(選択肢は初期値のまま)
100人に聞きました。
「ズバリ、ヴァンさんといえば?」


 絵が上手 …65人
 背が高い …25人
 芸達者 …9人
 天才 …1人


 
 

100人に聞きました。
「ヴァンさんは誰に似てる?」


 山崎まさよし …72人
 神田正輝 …17人
 グッチ祐三 …10人
 小橋賢児 …1人


 
 

100人に聞きました。
「最後に、ヴァンさんに一言!」


 似てね〜! …57人
 最高! …29人
 サイン下さい …13人
 卒業おめでとう …1人

611名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 10:02:15 ID:USMdpgOu
何故「……判断」が嫌われてるかまだわからねーか?
612名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 15:17:06 ID:yuDZTYJu
しかも無駄な改行もウザイ
613名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 16:51:25 ID:BWVjwud9
>>597
超絶さんくす。魔女エッタと髪をおろしたリグレット王子をワクテカして待ってます。
614名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 18:13:33 ID:lgF4nk8o
>>603
数日来ない間に俺が「まものけ姫」で構想してたネタが出てた…orz
しかし俺じゃここまで完成度高い文章は書けなかったな
GJ!!!!!!
615名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 18:57:51 ID:MIiI81lr
俺の近所に株式会社ヴァンって名前の店がある。印刷屋だが。
616名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 19:03:53 ID:t1fNJJQX
一体何を印刷していやがるんだ!?
617名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 19:04:08 ID:aGek8tzA
うちの隣町には、ラルゴって名前の学習塾みたいな所があるな
618名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 19:10:49 ID:MIiI81lr
あと、少し遠くにある商店街にアッシュポップって名前の美容院がある。
俺の周りにある店って一体…orz
619即死魔法ってボスには効かないし:2006/03/28(火) 20:52:22 ID:tgqAWk4f
>>618
アッシュ「右手からエクスプロォド、左手からアイシクルレイン・・・
      喰らえレプリカ!『極大消滅魔術(エクステンション)』!!」
キン☆
ルーク「?」
620名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 20:57:06 ID:BWVjwud9
こんばんは、以前テイルズオブ六神将を書かせて貰ってた者です。
また書きたくなったので投下します。気が向いたら読んでやってください。
「テイルズオブ六神将 〜探求の代償〜 第一話 新たな戦いの幕開け」

時はN.D2221・・・混沌の乱による混沌の王モースの侵略を大罪人英雄『六神将』が打ち破ってから200年
ほどの時が流れていた。世界は再び闇に包まれようとしていた・・・

「ここが・・・今では誰も入室できないという封印された部屋か・・・」
若く、聡明そうな男・・・譜術士タシテが声を潜めて言う。
「そのようだ・・・恐らくここに禁断の譜術書があるのだろう・・・」
中年の人当たりのよさそうな男・・・譜術士スレイが言う。
「それにしても、あの人はどうやってここの封印を解いたのかしら。」
この場にいる4人の譜術士で唯一の女性・・・譜術士ウルビナが言う。
「そんな事はどうでもいい。我々はお互い特に面識はないが、各々の目的のためにあつまった。それだけだ。」
眼鏡をかけた卑屈そうな男・・・譜術士アルバが言う。
4人がいるのは遥か昔・・・あのヴァン・グランツの私室だった場所であった。ここには様々な史書が残されており
その中には禁断とも言える書物が数点あった。そのため六神将はここを封印したのである。
しかし・・・その封印は何者かに脆くも破られたのであった。
「ひゃは・・・どうだ・・・禁断の譜術書・・・あったであろう・・・?」
その封印を解いた男・・・全身に真っ黒のローブを羽織っており顔は見えない。
「・・・あった・・・私の追い求めていた研究の書・・・これがあれば・・・」
密かに灯した明かりの中でタシテが目的の物を見つけたらしい。
「死霊の箱・・・・これか・・・私も見つけたぞ・・・」
同じように書物を漁っていたスレイが声をあげる。その後ウルビナとアルバも見つけたようだった。
「ひゃっは・・・ならば長居は無用・・・私によれ・・・郊外へテレポートする・・・朝になりこの惨状を
見た間抜けな六神将の顔が目に浮かぶ・・・・ひゃあっはっはっはっは!」
ローブの男が笑い声をあげると譜術士4人を包む空間が歪み、ダアト郊外へテレポートした・・・

「さて・・・ここで解散のようだな・・・」
譜術書を大事に胸に持ちアルバが言う。スレイも声こそ上げないが頷いている。
「そうね・・・私達はそもそも目的が違う・・・これ以上集まってたら目立つだけだわ・・・」
ウルビナもそれに賛同する。タシテが言う。
「では・・・今このときよりより我々は他人だ・・・万が一捕まっても他言無用・・・いいな。」
それを聞いていたローブの男が4人に球体の物質を渡した。
「ならばこれはお前達の目的に必要なモノだ・・・これは音素の欠片。これを生物・・・或いは物質・・・
果ては自らの作り出した音素に埋め込めば貴公等の忠実な僕となる・・・使うといい・・・」
4人は音素の欠片をうけとるとそれぞれ自分の道を歩いていった。それを見送ったローブの男は
にやりと笑うとこう言って消えた・・・
「愚かな奴らよ・・・待っておれ六神将よ・・・必ずやこの世界を我らが手にしてみせるぞ!ひゃっはああ!!」
621名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 20:58:32 ID:BWVjwud9
翌朝・・・封印されたヴァンの部屋が荒らされた事に気づいたリグレットはただちに調査、召集を行った。
「今日集まってもらったのは他でもない・・・ヴァンの私室が荒らされ禁断の譜術書が盗まれた。」
相変わらずリーダーのリグレットが言う。
「禁断の譜術書か・・・それはまた厄介な物が盗まれたな・・・しかし一番の問題はー」
「ああ・・・封印を解ける奴がいるってことだね。あれは僕達でも解けないはずなのに・・・」
ラルゴの後にシンクが言葉を続ける。
「今はそんな事言っても仕方ねぇ・・・リグレット、犯人は分かってないのか?」
アッシュが若干悪態をつきながら言う。答えたのはディストだった。
「はーっはっはっは!それはばっちり調査済みですよ。犯人は4人のオラクルの譜術士です。一人目は
タシテ・・・彼は研究熱心でとても真面目との評判でした。」
「それだと・・・きっと研究の内容が禁断のものだったかも・・・です。」
アリエッタが遠慮がちに言う。シンクもそれと同意見なのか頷いてみせる。
「それから二人目はウルビナという女性です。私の調査によると・・・彼女は2ヶ月前に最愛の男性を失って
おります。失意のうちに・・・フォミクリーなんぞに手を出さなければいいのですが・・・」
ディストが自分の過去を絡めてなのか、バツが悪そうに言う。
「3人目はスレイという男です。彼はーー」
「スレイだと!!」
ディストの言葉をさえぎりラルゴが大声を出す。アリエッタは少しビックリしたような目でラルゴを見ている。
「スレイを知っているのか?ラルゴ。」
アッシュがラルゴに言う。ラルゴは頷くと語りだした。
「スレイは俺の部隊の人間だ・・・子供想いの奴でな・・・だが・・・1年前に息子が行方不明になってから
少し・・・な・・・何でも死霊の箱がどうとかと言っていたな・・・」
ラルゴの言葉に今度はディストが大声を出す。アリエッタは再びびっくりした目でディストを見る。
「死霊の箱ですって!!まさか現存していたとは・・・これは厄介かもしれません・・・・」
ディストが頭を抱え込む。しかし、すぐに辞めると再び話し出した。
「死霊の箱については後です・・・最後がアルバ。彼はスラムの出身で出世欲の強い人間だったようです。」
「ふむ・・・・この4人に封印を解けるとは思えない・・・再び何者かが暗躍しているのかも知れないな・・・」
ディストの報告を聞き、リグレットが言う。その時偵察兵が勢いよく部屋に入ってきた。
「失礼します!大変です!!各地で見たことのない魔物が猛威を振るっております!
恐らくは4人の魔術師の作り出した魔物かと・・・ただちに指示をお願いいたします!!」
兵の慌てぶりから事の大きさが伺える。
「どの箇所にどれだけの規模と種類がいるのだ?分からないか?」
リグレットが兵を問い詰める。兵は少し落ち着くと言葉を続ける。
「今の情報ですとグランコクマ周辺には水棲系の魔物が!バチカル周辺には人工生命体・・・つまりゴーレムや
キメラが!ユリアシティ周辺には死霊の魔物が溢れております!それからラジエートゲートに強力な反応が!」
兵士の話しを聞いたリグレットはそれぞれに指示を出した。
「よし、ラルゴ!お前はユリアシティへ・・・恐らくスレイとやらはそこだ。シンク、ディストはラジエートゲートへ!
魔物は見ていないようだが何かあるかも知れない。注意するんだ!アッシュとアリエッタはバチカルへ!
私はグランコクマへ向かう。それぞれ自分の任務が終わったら他の者の応援へ入れ!
それから冒険者達にも協力を要請するんだ!いいか、必ず世界を守る!!!」
「オオオオオーーーーーーーーー!!!!!」
六神将達は雄たけびを上げるとそれぞれが指示の場所へ向かった。
再び襲いかかる闇・・・六神将の新たな戦いが始まった・・・・

今回は触りの部分なんで短いですがここまで。
ゆっくり完成させていきます。よかったら読んでください。
622名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 21:21:40 ID:peO1SprE
>620-621
おおおおお、テイルズオブ六神将大好きでしたよ!
冒頭だけで既にかっこいい六人にドキドキしながら
続きを楽しみにしてます。
623名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 21:33:09 ID:FUS9dBtc
聖剣伝説やってて思いついた。
六神将が精霊になったら


卵の精霊ヴァン
攻撃魔法:光龍槍
ランダムで一方向にレーザーを出す。
補助魔法:タマゴドゥーン
HPを回復する。何度も使うと逆にダメージを受ける。

灰の精霊アッシュ
攻撃魔法:エェェクスプロオォド
精霊を中心に大爆発を起こす。威力は極めて低い。
補助魔法:剣なんざ捨てちまいな!
攻撃した敵を一時的に攻撃不可にすることができる。しばらくするとその敵は自分より強くなって出現する。

萌の精霊リグレット
攻撃魔法:プリズムバレット
精霊の前方に銃を乱射する。避けられやすい。
補助魔法:動くな!
遠距離攻撃できるようになるが命中率が著しく減少する。

肉塊の精霊シンク
攻撃魔法:空破爆炎弾
炎を纏いながら突撃する迷惑奥義
補助魔法:アカシックトーメント
全範囲攻撃できるようになるが名前を間違えると落ち込む。

獣の精霊アリエッタ
攻撃魔法:ビッグバン
画面全体に攻撃できるが敵はギリギリで死なない。
補助魔法:魔物はお友達
敵が味方となって付いてくる。

鋼体の精霊ラルゴ
攻撃魔法:獅子戦孔
前方の敵を吹き飛ばす。何度も使うと嫌われる。
補助魔法:僕も、ラルゴちゃん!
攻撃を受けてもあまり仰け反らなくなるがハメとリンチのターゲットになる。

椅子の精霊ディスト
攻撃魔法:ハーッハッハッハッ
幸せな気分になります。
補助魔法:ハーッハッハッハッ
幸せな気分になります。


今は反省している。
624名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 21:39:14 ID:YH+/kSVA
2点くらいかな
625名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 21:54:46 ID:JDsn1Zzk
>>619
「右手から○○、左手から××」ってセリフは
ダイ大じゃなくてロト紋な気ガス
626名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 22:26:06 ID:USMdpgOu
>>619
なんか混ざってるがワロスw
627名無したんはエロカワイイ:2006/03/28(火) 23:16:13 ID:tgqAWk4f
>>625
何か違うような・・・と思いながら書き込んだが、ソレダ!
思いっきり混ざってたな、サンクス。
628名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 00:07:13 ID:JZfasQuN
アッシュ「くそ! 奴ら無視しやがって!! こういう時は……おい、レプリカ!!」

便利連絡網がつなげません。
検索中のルークは現在、利用できません。ルーク アッシュに精神的な問題が発生しているか、
ブタザルの性格を再教育する必要があります。
--------------------------------------------------------------------------------
次のことを試してください:

・[リダイヤル] ボタンをクリックするか、後でやり直してください。

・レプリカルークが師匠と発言した場合は、レプリカルークを正しく洗脳したかどうかを確認してください。

・接続の設定を確認するには、レプリカの生え際をチョップします。
 ダアトのオラクル本部、または料理レシピの [たまご丼] を参照してください。
 ラブ定額設定は、TOA六神将総合スレまとめサイト(テイルズ・オブ六神将) の管理者か、
 LOVEディスト (死神のディストの秘密の小部屋) が提供する情報と一致する必要があります。

・ラブ定額常時接続が拒否されているかどうかを確認してください。
 レプリカルーク保護者が設定を無効にしている場合は、natalial中心を自覚して、
 ハゲ遺伝子を検査して、自動的にツンデレ設定を認定することができます。
 ファブレ公爵の 後退してきている生え際をクリックしてください。
 きのこロードイベントで [母親思いの設定] を自覚してください。
 [設定を自動的に実行する] を選択し、[アビスシルバー] に着替えてください。

・状況によっては 白光騎士団の出動を要求する時があります。
 レプリカルークの世間知らずを省みて、断髪した卑屈ルークを確認してください。
 白光騎士団で守られた母親を見る為には、きのこロードのイベントで仲間のサポートがされているかどうかを確認してください。

・料理メニューのアッシュが料理するをクリックします。
 料理タブで、アニスのからかいをスルーし
[エクスプロォォドォ!!を使用する] 、[レプリカはフリーランを使用する]、および [華麗に回避される] というオチをオンにしてください。

・別のラブ定額を表示するには、ディストに頼み込んでください。

レプリカが見つからないか、通信拒否です。
残念でした。

ルーク「……お前、何うちの白光騎士団につかまっているんだ?」
アッシュ「指示通りやっただけだ! ちっ、アビスシルバーはそんなに不審人物か!! 屑が!!」
ジェイド「冗談でしたのに。アッシュはやっぱり単純だったみたいですねぇ。はっはっは」
629名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 00:59:25 ID:bvmf/kj6
>>620
ちょwwwwまたモースかwwwww
630名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 01:03:53 ID:mIT1k2Ma
ゲーセンでキン肉マンやって唐突に思いついた
(1/3)

闘技場前
アッシュ「タッグトーナメントだぁ?」
ヴァン「3日後に行われる、闘技場での新たな催しらしい。皆で出てみるのもまた劇薬」
シンク「『優勝者には莫大な賞金と名誉が約束される』これは出ない義理はないね」
???「あー!お前ら!」
アッシュ「なっ!?レプリカ!」
ルーク「師匠達も出場するんですか!?」
ヴァン「ほう、ルーク達も出ると言うのか。面白くなりそうだ!」

アッシュ「よしヴァン!俺達で出るぞ!」
アリエッタ「総長…『めしゅてぃありかーーー!!!』って叫んで行っちゃった…です」
アッシュ「ちっ、あのシスコン野郎が!!リグレット、しゃーねぇから組んでやるよ」
リグレット「すまないなアッシュ、私にも思うところがあるのだ」
アッシュ「なんだと!?シンク、お前は?」
シンク「僕はもうラルゴと一緒に出るって決めたよ」
ラルゴ「そういうわけだ」
アッシュ「…アリエッタ…はぐれ者同士仲良くやろうぜ…」
アリエッタ「アリエッタも一番強いお友達連れてくる…です。アッシュ、ごめんなさい…です」
アッシュ「がはっ!?…こうなりゃ奥の手だ!!ディストォ!!」
アリエッタ「ディストは最初からいなかった…です」
アッシュ「みんな屑がぁ(涙)!!!」


ルーク「ティアー♪俺達の強さ、見せてやろうぜ!」
ティア「ごめんなさいルーク、私はもう決めた人がいるの」
ルーク「だ、誰だよっ?」
ティア「ごめんなさい…話せないわ。でも私のパートナーはこの人しかいないと決めたの!」
ルーク「そんなぁ〜…。じゃあガイ!一緒にやろうぜ!」
ガイ「悪いなルーク、俺は運営の仕事があるんだ。」
ルーク「ガイもかよぉ…。んじゃ、ナタリア!」
ナタリア「あら、私も主催者側ですわよ?皆さん応援してますから頑張ってくださいね」
ルーク「…ちょっと怖いけどアニス?」
アニス「おバカなお坊ちゃんなんかお断りですぅ〜♪それに、全然モノを頼む態度じゃないしぃ〜。
賞金ぜ〜んぶアニスちゃんにくれるって言うんなら、ちょこっとだけ考えてもいいかもしれないかもしれないよ〜♪」
ルーク「…パス」
アニス「でもホントはちゃんと決めてあるの。ごめんねルーク!」
ルーク「やっぱりジェイドか?」
アニス「最初は大佐にしようと思ったんだけど、大佐どこかに行っちゃったのよね〜。だから違う人にした」
ルーク「…なーんか嫌な予感がするぜ…」
ガイ「そんなことよりも、お前のパートナーはどうするんだ?このままじゃ出場できないぜ?」
ルーク「やべぇ…!ちっくしょーー!3日後までに探してきてやるぅ!」
631名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 01:05:33 ID:mIT1k2Ma
(2/3)
試合前日の夜
アッシュ(屑が…屑が…!どうして誰も俺と一緒に戦ってくれねぇんだ!)
ルーク(俺は悪くねぇ…俺は悪くねぇ…!みんなで俺を馬鹿にしやがって!ヴァン師匠だけだ!俺のことをわかってくれるのはっ!)
2人「あ…(バッタリ)」
アッシュ「フン、劣化野郎!明日は試合だってのにいい身分だな!」
ルーク「お互い様だろ!お前こそ一人で何してんだよ!」
アッシュ「う、うるさい!お前も一人だろうが!」
ルーク「…もしかして、お前まだパートナーが決まってないんだろ!」
アッシュ「(ギクッ!)ち違う!他のヤツがみんな都合が悪くてだな…!今探してる最中なんだ屑が!
そういうお前も一人じゃねぇか!」
ルーク「…有り体に言えばそうだよ…!だけど俺も探してる最中なんだ!」
アッシュ「フン…どうしてもって言うなら、この俺が組んでやってもいいぜ?」
ルーク「…素直じゃねぇなぁ。相手が誰もいないんだから、ちゃんと『お願いします』って言えないのかよ」
アッシュ「ふざけるな!この俺がお前みたいな劣化レプリカに頭下げられるか!」
ルーク「そんなんだから誰も相手がいねーんだよ!この屑オリジナル!」
アッシュ「なんだと!」
ルーク「うるせー!」

アッシュ「…ちっ…俺は本当はお前と戦いたかったんだぞ!」
ルーク「…俺もだよ。キチンと決着つけたかったんだ。だけど俺は負けるのはイヤだ。何もしないで負けるのはもっとイヤだ!」
アッシュ「…流石は俺のレプリカだな。わかってるじゃねぇか」
ルーク「…認めてくれたのか」
アッシュ「か、勘違いするな!俺は俺のためにお前を利用してるだけだ!」
ルーク「はいはい、そういうことにしといてやるよ」
アッシュ「ちっ…足引っ張るんじゃねぇぞ!」
ルーク「お前こそ!」


ナタリア(先ほど選手控え室を覗きましたが、アッシュとルークはおりませんでしたわね…)
インゴベルト「どうしたナタリア?気になることでも?」
ナタリア「いえ、何でもありませんわ…。」
ガイ「さぁいよいよ始まります!バチカル闘技場第1回タッグトーナメントマッチ!!早速選手の入場です!!
なおアナウンス、実況はいつも押し付けられ解説役、ガイ・セシルがお送りいたします!」

ガイ「まずは実力に定評あるこの2人から!シンク選手とラルゴ選手の登場だぁ!!チーム名は"100万パワーズ"!!
アンノウンモードの2人のHPがだいたい100万だから勝手に命名!」
シンク「かなりムリヤリだね。なら僕はモンゴルからきた超人かな?」
ラルゴ「俺は猛牛じゃなくて獅子なんだがな」

ガイ「次に登場するのはおおっと!これはありえない組み合わせだ!アリエッタ選手とアニス選手のまさに"異次元殺法コンビ"かぁー!?
闇の譜術で今日も異次元への扉を開く、2人とも怖い子ッ!!!」
アニス「ぶ〜ぶ〜!好き放題言われてる〜ぅ!ガイったら、クリーンファイトばかりと思うなよ…」
アリエッタ「そういえばフレスベルグちゃん、お腹空いてた…です♪」

ガイ「怖い声が聞こえましたが次いきましょう。なんとダアトより参戦、大詠師モース選手とカンタビレ選手のそのまんま"モースとカンタビレコンビ"だぁ!
元ネタ知ってる人はこの後何が起こるか想像つくでしょう!」
モース「むぅぅ〜!そんな預言など認めんぞ!」
632名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 01:06:22 ID:mIT1k2Ma
(3/3)
ガイ「さてお次は…おぉぉーーーっっ!!!ついに優勝候補がキターーー!!リグレット選手とティア選手だーーー!!
片やメロン、片やロケット、師弟そろって超人級の胸を持つ、まさに"超乳師弟コンビ"だぁ!!」
リグレット「(///)い、いくら語呂合わせだからってなんて破廉恥なチーム名を…!」
ティア「(///)ガイったら、さすがスケベ大魔王ね…」

ガイ「さぁ次は…ん?覆面で顔を隠した2人組み…?手元にチーム名だけがありますね。"エロ・ミッショネルズ"!!??
なんとも怪しい2人組みだが彼らは一体何者なのかーーっ?個人的にはすごく応援しているぞーーっ!!」

ガイ「続いてはリッド選手とフリングス選手の、言うなれば"ジ・アスランズ"だ!この強者コンビは間違いなく上位に食い込むことが必須!
しかし気になるのは彼らも原作ネタで消えてしまいそうだーっ!」
フリングス「こちらもかなりムリヤリですね」

ガイ「さぁて残すは2チームだが…、ここで登場したのはイエモン選手とベール選手の"昔取った杵柄コンビ"だ!」
ベール「コりゃガイ!ワシらはまだまだ現役じゃ!!」
イエモン「老人ならではのテクニック、見せたるわぃ!」
ガイ「どの選手にも負けないそのキャリアの重み、見せることができるでしょうか!注目したいと思います」

ガイ「さぁ、最後はどのチームが来るのでしょうか!?」
アッシュ「いくぜっ!」
ルーク「おう!」
ガイ「見えたっ!あの焔色の髪!そしてそれが2人分!?まさか!いやそんなことがあるのだろうか!ファブレ家のツンデレ2人が、最も有り得ない組み合わせとなって登場だ!
ただでさえ協調性に欠ける2人、ただでさえ仲の悪い2人が、今までのしがらみを超えタッグを組んだ!大丈夫なのか!?
"ファブレ・ブラザーズ"!!今闘技場にリング・イン!!」
アッシュ「こんな屑と誰が兄弟だ!訂正しろ!」
ルーク「同感だ!」
ガイ「さすが完全同位体、似た者同士です!さて次は対戦の組み合わせにいきたいと思いまs…」

???「お待ちください!」

ナタリア「誰ですの!?」
ガイ「リングに響く謎の声、どこからだ!?上からだ!!」
???「私達も出場したく参上しました」
ガイ「…椅子に乗って悪魔が2人!死神と死霊使いという地獄の死者が、空から乱入だ!」

アッシュ「お前は…ディスト!」
ルーク「それにジェイド!お前らが組んで参戦するってのか!?」
ジェイド「そうですよ。面白くなりそうですねぇ!」
ディスト「復讐日記に溜まりに溜まった怒り、今日は晴らさせてもらいますよ!」
アニス「やば〜…大佐、目がマジだ…」
ラルゴ「ディストのヤツも顔が笑っていない。こいつは恐ろしいな…」
ガイ「いきなりの乱入申し訳ないですが、もう定員一杯となっています」
ジェイド「では参加するに相応しくない、弱いタッグには辞退してもらいましょう」
ディスト「ねぇ?大詠師モースにカンタビレ!」
モース「うひゃ!?」

ジェイド「サフィール!行きますよ!」
ディスト「後悔させてあげますよ!ハーーッハッハッハッ!!」

ガイ「出たぁ!鬼畜のコンビネーションだぁ!!なんと恐ろしい"はぐれ鬼畜眼鏡コンビ"か!」
ジェイド「はぐれ鬼畜眼鏡コンビとは」
ディスト「私達にピッタリの美しい名前じゃないですか」

アッシュ「手ごわい奴らがきたぜ」
ルーク「けど、負けられるか!」
633名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 02:10:44 ID:7PfDSOxF
>>628
色々あり過ぎて吹いたww
つか大佐何やってんのさwww
634名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 02:31:13 ID:vWhNEKyK
>>632
え、もしかしてそこで終わり?
続きテラミタス
635名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 03:45:07 ID:52W1K/Mr
是非続きを!
636名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 05:27:18 ID:mIT1k2Ma
勢いで書いたので終わり考えてなかった・・・

またそのうち続き書きます
637名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 06:22:35 ID:cHn9HTol
勢いにしてはワクワクするような文章を書いてくれますねぇ
そのうち、と言わずに是非近日中に!期待して待ってますよー
書いてくれなきゃ復讐日記につけておきますからね!
638ディストの発明(1):2006/03/29(水) 12:55:19 ID:uQF909IS
???「・・・・やった」
ディスト「遂にやりましたよ〜!!ネビリムしぇんしぇい・・・」
アッシュ「うるせぇ!屑が!」
リグレット「うるさいぞ。どうかしたのか?」
ディスト「ふふ・・・じつは、違う世界に飛べるマシンを造りましてね・・・」
アッシュ「ふん、本当か!?」

アッシュ機械に触れる

ヴンッ・・・
アッシュ「・・・ってぇ。何だここは?俺、なんで屑って書いてある赤い帽子を・・・?」
アッシュ「なんかクリのモンスターが来たぞ。まずいな・・・」
アッシュ「エェェェェックスプロォォォォド!・・・あれ?何で火の玉になったんだ?」
アッシュ「でも消えたから良いか・・・上に何かあるな。・・・双牙斬!なんだ?キノコが落ちてきたぞ。」
アッシュ「のわぁ!屑が!あれ・・・俺、巨大化しちまったじゃないか!」

シュン!!

アッシュ「今度は何だ!?」
ディスト「旅はどうでしたか?もう二度と体験できない世界だったでしょう」
リグレット「これは凄いな。閣下に知らせて来よう」
アッシュ「・・・(どうなってんだ?)」

3分後

ヴァン「どうしたんだ?凄いことって?」
リグレット「どうやら違う世界に行けるみたいです」
ヴァン「何?本当か?これは良い劇薬だな」
シンク「胡散臭いけどやらない義理は無いね」
ラルゴ「これは興味深いな」
アリエッタ「おともだちも一緒で良い・・・?」
ディスト「ええ構いませんよ。でも、15分間しかその世界には居られないので注意してください」
 
(2)へ続く

639名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 18:21:17 ID:PpH7LU0v
屑帽wワロスw

語呂がアレだ。元が分からなかったらスルーしてくれ。


本物(オリジナル)と呼んでね この屑が
俺とお前は 完全同位体

前世から ずっと LOVE定額予約してたんだぞ
やっとこさ 同調フォンスロットが開くぞ 

レプリカ聞こえるか?
返事しやがれ屑が!
レプリカ留守番機能なんてつけてんじゃねえ
レプリカ無視すんなよ!このKUZUが!
640名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 18:59:19 ID:N4NnFU8z
>>639
ワロスw電波なアレだなw
しかし何故か「ルークどいて、兄さん殺せない!」
と鬼気迫る表情で叫ぶメシュティアリカの姿が脳裏をよぎった
641名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 19:54:33 ID:vrHNi5/C
>「ルークどいて 兄さん殺せない!」
正しいけど逆!w
642名無したんはエロカワイイ:2006/03/29(水) 23:27:50 ID:kaPNGzCp
言うの遅いけどグランツっていう電気屋がある。
結構あるんだな、そーいうの。
643名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 00:00:55 ID:LLjfr882
>>639-640
原曲聴きながら読んだらヤバスww
更に元ネタ思い出したらコワス((((゚Д゚;)))
644名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 00:29:18 ID:1bMr9VYB
ヴァン「たまごの香り〜♪ヴァンデスデルカ〜♪」

リグレット「…………」

ヴァン「この続きを考えてくれ」

リグレット「イヤですよ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヴァン「たまごの香り〜♪ヴァンデスデルカ〜♪
ダンディすぎて〜
困っちゃうぜ〜♪」

リグレット「…………」

ヴァン「このあとに何かセリフを入れてくれ」

リグレット「イヤですよ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヴァン「たまごの香り〜♪ヴァンデスデルカ〜♪
ダンディすぎて〜♪困っちゃうぜ〜♪
『いや、ダンディすぎて困る事なんてない』
それが劇薬
ヴァン総長〜ッ マンボ!」

ヴァン「この唄の感想を聞かせてくれ」

リグレット「特にありませんよ…」
645名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 02:10:43 ID:TUwDwxO9
>>644 聖徳太子と小野妹子を連想した
646ディストの発明(2):2006/03/30(木) 02:49:10 ID:YhIo30P3
>>638

ディスト「では、いきましょう」
ヴァン「うむ、行くぞ!」

ヴンッ・・・

ヴァン「何だココは?」
リグレット「港町のようですね。」
シンク「なんだか兵隊みたいなのが来てるみたいだね。」
アリエッタ「嫌な予感がする・・・です。」
ラルゴ「ココはどこなんだ?」
町人「ココは港町パルマコスタだよ。今、ディザイアンたちが来ているから大人しくしておいた方が良いよ。」
ヴァン「ふむ、折角だからこの町をジックリ歩いてみるか、良い劇薬になる。」
???「劇薬なんて言葉、ちゃらちゃら口にすんな!」
アッシュ「何だテメェは!?」
???「こら!初対面の人に何を言ってるの!?謝りなさい。」
???「ごめん・・・悪かったな。」
アッシュ「取りあえず自己紹介をするか、俺はアッシュだ。覚えとけ屑が!で、お前らの名は?」
???「俺はロイド・アーヴィングだ。ロイドって呼んでくれ。ついでにこいつ等は・・・」
???「コレットです。」
???「クラトス・アウリオン、傭兵だ。」
???「リフィル・セイジです。」
???「ジーニアスだよ。」
リフィル「そちらの方は?」
ヴァン「ヴァン・グランツです。周りの者は六神将です。」
リグレット「六神将の魔弾のリグレットだ。」
ラルゴ「同じく、黒獅子ラルゴ!」
シンク「名乗らない義理は無いね。烈風のシンク。」
アリエッタ「妖獣のアリエッタ・・・です」
ディスト「私は、美しく可憐で優雅で・・・」
アッシュ「うるせぇ!屑が!」
ヴァン「こいつは死神ディストだ」
コレット「なんか楽しそうですね〜」
ジーニアス「そうだね。」
クラトス「・・・(これで大丈夫だったのか?)」

647ディストの発明(3):2006/03/30(木) 02:49:48 ID:YhIo30P3
上の続き

・・・5分後

町人「ひ・・・東の牧場のマグニスだ・・・。」
???「マァグニス様だぁ!豚がぁ!」

・・・コキャ

コレット「酷い・・・」
リグレット「マズイ!アッシュがキレた。」
アッシュ「テメェが豚だろうが!」
マグニス「何だぁ!?貴様!俺に口答えするのか?豚の分際で」
シンク「へ〜」
ラルゴ「おい!まずいぞ!」
マグニス「な、なんだ!豚が俺に楯突くのか!?」
アッシュ「アッシュ様だ!屑が!」

・・・ボキャ!

シンク「やっちゃったよ」
ヴァン「(証拠隠滅を図るか・・・)やれ!」
シンク「しょうがないね、アカシック・トーメント!!」

ババババババッバシュ!

ロイド「スゲェ!」
アッシュ「あれ・・・だんだん消えかかって・・・」
ディスト「時間ですね」
ロイド「また会おうぜ!」
アッシュ「じゃあな!!・・・・屑が」

シュン!

ヴァン「元の世界に戻ったのか?」
ラルゴ「そのようだな」



って事で一旦終了。
ネタが思い浮かんだら又続きを書きます。

どうみても「アッシュ様だ!屑が!」を使いたかっただけです。
本当にありがとうございました。
648小ねた:2006/03/30(木) 04:13:16 ID:GqxEqZoO
アッシュ「なあ、シンク訊いていいか?」
シンク「何?」
アッシュ「おまえら普通にしてるから訊きにくかったがディストのいすは何で浮いてるんだ?譜術か?」
シンク「…さあ?本人に訊けば?」
ラルゴ「俺も気になってたんだ。アッシュ訊いてきてくれ」
アッシュ「お前が行けよ屑がっ!…ディスト、ちょっといいか?その椅子なんで浮いてるんだ?」
ディスト「はい?ディストスペシャルのことですか?」
アッシュ「ああ…ディストスペシャル…ね。それってどうやって宙に浮いてるんだ?」
ディスト「それはですね〜、この美しい私だけの秘密です&heart」
ドゴッ!バキッ!ドォーン!
ディスト「ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!!」
アッシュ「ってことだけどシンク?」
シンク「さあ?僕は空っぽだもの。わからないよ」
アッシュ「くそ〜気になるぞ。屑がっ!」

ガイシュツ臭がプンプンスマソ
勢いで書いた。後悔はしていない。
649名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 11:29:58 ID:+GhRXXfy
前スレにあったよね…
ディストの椅子解明
650648:2006/03/30(木) 18:09:13 ID:sV0yWp8l
やっぱりあったのね…
しぇんしぇいにレーザー当てられてきます…orz
みなさんスマンかった
651名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 20:18:43 ID:rTi719Gy
ネタです。
選手 入場ォォォーッッッ!!

・死神だけは生きていた!!更なる研鑚を積み洟垂れディストが甦った!!!
自称・薔薇!! 死神ディストだァ――――!!!
・真の完全同位体を知らしめたい!! レプリカチーグル スターだァ!!!
・13歳(オールドランド暦)ならこいつが怖い!!
オラクルの野生少女 妖獣のアリエッタだ!!!
・バチカルから貴族が上陸だ!!  不倫男 ファブレ公爵!!!
・借金の返済がしたいからフォンマスターガーディアン(導師護衛人)になったのだ!!
真の腹黒を見せてやる!!アニス・タトリン!!!
・オラクルの本部は今やエルドラントにある!! 私を崇める奴はいないのか!!
大詠氏モースだ!!!
・デカカァァァァァいッ説明不要!! メロン!!! 存在感薄い!!!
ティア・グランツだ!!!
・特に理由はないッ銃が弓より強いのは当たりまえ!!
ナタリアにはないしょだ!!! ロケットおっぱい!
魔銃のリグレットがきてくれた―――!!!
・キムラスカのお姫様の超一流の弓術だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
義理の娘!! ナタリア・キムラスカ・ランバルディア!!!
・ツンデレに更なる磨きをかけ ”死霊使い”ジェイドが帰ってきたァ!!!
652名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 20:20:26 ID:rTi719Gy
>>651の続き
・レプリカと卵丼はすでに我々が完成している!!
六神将隊長ヴァン・グランツだァ――――!!!
・レプリカ人類が登場しだい死んでやる!!
マルクト軍代表 フリングス・アスランだァッ!!!
・獅子○○の打ち合いなら傭兵の歴史がものを言う!!
俺だって元コマンドーだ メリルLOVE 黒獅子ラルゴ!!!
・中身は空っぽだが戦闘ならアカシック・トーメントはオレのものだ!!
オラクルのピ○チュウ 烈風のシンクだ!!!
・女性対策は完璧だ!! ロマンスチェイサーのいい男 ガイ・セシル!!!!
・オラクルの最高責任者は私である!!
またイオンのレプリカが来たッ フローリアン!!!
・タイマンなら絶対に敗けん!!
ライガのケンカ見せたる アリエッタのお義母さん ライガクイーンだ!!!
・めい土の土産に惑星譜術とはよく言ったもの!!
てんてー似のしぇんしぇいの奥義が今 実戦でバクハツする!! 初代レプリカ レプリカネビリム先生だ―――!!!
・テイルズ オブ エターニアこそがテイルズ最強の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ リッド!!!
・俺の存在を知ってほしいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!
設定だけの神託の盾(オラクル)の一人 カンタビレだ!!!
・オイラたちは技術師最強ではない戦闘でも最強なのだ!!
ご存知め組の一人息子 ギンジ!!!
・ダアト式譜術は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦譜術!!
本家ダアトからレプリカイオンの登場だ!!!
・アスランは私のもの邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
キムラスカ軍少将 セシル少将!!
・自分を試しにネビリムしぇんぇいの元で学んだッ!!
マルクト陛下 ピオニー陛下だ!!!
・今の自分に本編への出番はないッッ!! 腹黒オリジナル 導師イオン!!!
・創西暦時代の真実が今ベールを脱ぐ!! すべてのはじまり 始祖ユリアだ!!!
・ルークの前でならオレはいつでもえらそうだ!!
聞こえる旋律はローレライ! ローレライ ラストでやっと登場だ!!!
・知事の仕事はどーしたッ 兄への疑惑 未だ消えずッ!!
レプリカルークも旦那も思いのまま!! ケテスベルグ知事セネルだ!!!
・オラクルで磨いたエクスプロード!!
特務師団長の劣化・オリジナル 鮮血のアッシュだ!!!
・劣化だったらこの人を外せない!! 超A級親善大使 ルーク・フォン・ファブレ(長髪)だ!!!
・ライガクイーン抹殺のシナリオはこの男が完成させた!!
レプリカルーク一向の切り札!! ミュウだ!!!
・若きレプリカが帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ 主人公ッッ
俺達の生まれた意味を知るッッッレプリカルークの登場だ――――――――ッ
653名無し太郎:2006/03/30(木) 20:28:01 ID:00ln5B0j
ヴァン「今日の集まってもらったのは他でもない」
シンク「どうせまたろくでもないことなんだろ」
リグレット「閣下はいつも真剣だ」
シンク「それはどうかな・・・」
ヴァン「まぁいい、今の戦争で景気がインフレで行動資金がないのだ
それで皆にバイトをして資金稼ぎをしてらもらいたいのだ」
リグレット「閣下ナイスアイデアです」
ラルゴ「それなら仕方あるまい」
アリエッタ「がんばる。です」
シンク「しょうがないな」
アリエッタ「シンクと一緒にやる。です」
シンク「しょうがないな」
アッシュ「しかたねぇ、一緒にやるかラル」
ラルゴ「俺は一人でやるよ」
アッシュ「屑が」
ディスト「アッシュ〜一緒にやりましょう」
アッシュ「断る」



アッシュ「聞こえるかレプリカ、一緒にバイトを・・・」
ルーク「何いってんだお前」

654名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 20:40:54 ID:R6nLZvIy
>>651-652
折角面白いネタなんだから、完璧に仕上げて欲しかった・・・です
655名無し太郎:2006/03/30(木) 21:13:45 ID:00ln5B0j
アルバイト編
アリエッタ「ここでやる。です」
シンク「えっここって酒屋さんだよ未成年はだめだよ」
アリエッタ「いやですここではたらくです」(涙目)
シンク「そんな目でみるなよ・・・、しょうがないなぁ、いいよ、断られても
知らないよ」
アリエッタ「うん」
シンク「ここで働きたいんだけど」
店主「君たち何歳?」
アリエッタ「20・・です」
店主「お嬢ちゃん嘘はいけないよ嘘は」(睨む)
アリエッタ「嘘じゃないもん・・・うわぁ〜ん、こんな店なくなっちゃえ!
ビックバンッ!」
シンク「あぁ、僕しらないよ」
オラクル本部
ヴァン「どうだった?」
シンク「駄目だったよ、僕は空っぽだからね」
リグレット「どんな言い訳だよ」

アッシュ「はっ!やはりな」
シンク「なんだってお前はどうなんだよっ!」
アッシュ「ほらっこれを見ろ」
ヴァン「こんなに稼ぐとはやはり俺の見込んだだけある」
シンク「そんな・・・」
ラルゴ「アッシュ嘘はいかんぞ、ほとんどディストにやっててもらって」
アッシュ「なっ」
アリエッタ「アッシュはディストなしではお金もかせげない。ですか」冷たい目
シンク「やっぱりな、嘘はやめてよね」冷たい目
リグレット「やはり燃えカスだな」冷たい目
アッシュ「そんな目で見んなっ屑が」
ディスト「はーはっはっはそーです、アッシュは私なしでは何もできないのです」
ヴァン「アッシュ・・・見損なったぞ」冷たい目
アッシュ「そんな目で見んな〜!」(泣)



アッシュ「おいっレプリカ、俺にはお前がいるよな?」
ルーク「いい加減にしろよ、屑!」



656名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 22:33:48 ID:DDL31CNg
>>651
ありそうで無かったネタ乙!期待して投下を待ってた甲斐があった


アッシュ「ハッ、屑が!俺に盾突こうなんざ10年早いんだよ!」
アッシュ「アッシュお仕事ご苦労様・・・です」
アッシュ「まぁ中々の働きぶりだったじゃないか。褒めない義理はないね・・・って血が出てるじゃないか!」
アッシュ「どれ見せてみろ・・・・これくらいならグミを飲めば治るだろう。しかし珍しいな、お前ほどの男が不覚を取るとは」
アッシュ「未熟者め!複数の敵と対峙する際には周囲に気を配れとあれほど言ったのを忘れたのか!?」
アッシュ「閣下!それはあんまりでは・・・アッシュはよくやりました」
アッシュ「・・傷が癒えたら私の元へ来い。久々に稽古をつけてやろう」
アッシュ「師匠・・・・」
ディスト「ハーッハッハッハ!良かったじゃありませんかアッシュ。久々に師弟水入らずで語り合うチャンスですよ」
アッシュ「う・・うるせえっ!屑が!(///)」










アッシュ「・・・という夢を見たんだ!久々に暖かい気持ちになったぞ、屑が!」
ルーク「夢でまで何やってんだ劣化オリジナル」
657名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 22:40:57 ID:kz3s56CO
>>653>>655
ツマンネ
658〜序奏曲〜(0/17):2006/03/30(木) 22:42:09 ID:G63ioS9t
六神将個人に焦点を当ててみようシリーズの総集編ともいえる作品です。
ヴァンが主役張ってみました。
単独でも楽しめるようには気をつけたつもりですが

前スレの
〜空〜(ディスト)
〜鮮血〜(アッシュ)
〜生きている証〜(シンク)
〜愛おしき存在〜(ラルゴ)
〜生きるということ〜(六神将その後)

>>176-191 〜アリエッタの子育て奮闘記〜
>>335-342 〜トリガー〜(リグレット)

をよんでいただけると更に楽しめる作品となっている(予定です)

ちなみに
ttp://repli-kawaii.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/clip.cgi
にて前スレの5作をアップしましたので、そちらのほうもよろしくです。
ではかなり長編になってしまいましたが、覚悟を決めてどうぞ……

……これでやっと眠れるよ……
659〜序奏曲〜(1/17):2006/03/30(木) 22:42:51 ID:G63ioS9t
〜序奏曲〜

 ――父さん、何するの? ねえ、答えてよ。父さん。
 ――そんな怖い顔して……僕が第七音譜術士だから悪いの? 
 ――やだ!! 僕の力が……暴走するよ!! 僕の中に何かが……
 ――父さん!! 僕は僕の島を壊したくなんか…… やだぁぁっ

「閣下、どうかなさいました?」
 私の右手とも言えるリグレットが問いかけてくる。
 どうやら、執務中に意識を失っていたらしい。ここしばらく、忙しい日が続いていたからだろう。
「ああ、なんでもない。それよりも今日の予定は?」
「えっと……今日は新兵への訓示が主です。
 昼食後、予定していますので……それまで少々お休みになってはいかがですか?」
 心配されているのがありありとわかる。
 最初会ったころは、殺意に満ちていたのに……人間というものはおかしなものだ。
 殺意が情へと変化していく。殺されかけたはずの彼女が側にいて落ち着く自分がいる。
 まとめかけていた書類を閉じ、重くなった瞼を指で押さえる。
「そうだな。好意に甘えさせてもらう。執務室にいるから、何かあったら起こしてくれ」
「御意に。では失礼します」
 一礼すると、彼女は執務室から出て行った。

 静かな執務室に一人。
 先ほど見た悪夢を思い出し、目を瞑った。
 いや――あれは悪夢ではなく、真実。16年前に起こった出来事。
「あれから……もう16年か……」
 故郷の消滅。妹の誕生と母の死。スコアの真実。軍への入隊。導師との出会い。六神将の結成……
 そして――賽は投げられた。もう誰にも止めることは出来ない。
「もう少しだ。もう少しで……願いは叶う」
 長年、想い願っていた事。もうすぐ叶うはずなのに、気が晴れないのはどういうことなのか。
 理由は――わかっている。部下達……六神将という大きな存在に出会ってしまったからだ。
 いつものように『部下』をモノとして考えていれば、このような想いが生まれずに済んだものを。
 年をとるということは、同時に弱くなるということなのか……
 机の上に無造作に置かれたノート。総長という立場になってから、欠かさずつけてきた業務日誌。
 昼まで時間はある。
 私はそのノートを開いた。懐かしい日々を思い出すかのように。
660〜序奏曲〜(2/17):2006/03/30(木) 22:43:41 ID:G63ioS9t
>>659

 ――ウンディーネデーカン―― 
 ケテルブルクへの視察。後に本部での新兵教育。
 特務師団長帰還。『制裁』の報告アリ。特務師団、本部で待機予定。


「裏切り者の始末、完了だ」
 任務終了の報告。眉の間に深く刻まれている縦皺が、彼の心情を表しているといっても過言ではない。
 最近、彼は反抗的とまでは言わないが、どこか虚無的だ。反抗できぬよう作り上げたのは私だが……どうも接し方に悩む。
 もう少し、少年らしさをもっていてもおかしくは無いはずだ。
 もう一人のルーク……レプリカの方はあんなに私に懐いているというのに。
 同位体といえども、育つ環境が違えば、こうも変わってくるものなのか。
 まあ、任務が任務だ。人間性を失うだろうとは判ってはいるが……
 とりあえず、眺めていた書類を置き、背を向けている彼に労いの言葉をかけてやる。
「ああ、ご苦労。次の任務があるまで、休んでいろ」
 上司として、そして……育ての親として精一杯の言葉をかけたつもりだったが、どうも彼には伝わっていないらしい。
 私の顔をも見ずに部屋を出て行ってしまった。
「……ふむ、もう少し優しく接した方がいいのか?」
「彼は思春期ですから……扱いは難しいですよ」
 問いかけたわけではなかったが、側にいたリグレットが答えを返してくれた。
 思春期というか、あいつは……どうも、さらってきた時のまま、成長していないようにも思える。
 六神将とも部下ともどうもうまくいっていないようだし……
「悩みの種はつきんな」
「ええ。そうですね。閣下」
 妹の事といい、アッシュの事といい、私は子育てに向いていないということを、つくづくと感じ、大きなため息をついたのだった。
661〜序奏曲〜(3/17):2006/03/30(木) 22:44:38 ID:G63ioS9t
>>660

「閣下、よろしいですか?」
 リグレットが声をかけてきたのは、夕食も終わり、床につこうとしていたときだった。
「ああ、入って来い。どうかしたのか?」
 いつもは業務的な表情しか見せない彼女が、今日はどこか微笑んで見えたのは、私の気のせいではないはずだ。
「はい、日中帰還した特務師団長アッシュの事ですが……
 夕食時、第五師団長シンクと揉め事を起こし、食堂が一部損傷しました。幸いなことに怪我人は第二師団長ディストのみです」
「で、原因は?」
 聞かなくても判る。シンクが相手ということは、アッシュの暴走だろう。シンクは冷静だからな。
 曇った表情になり、リグレットは重い口を開く……かのように思ったのだが、予想に反し、困ったような笑顔を浮かべる。
「シンクが喧嘩を仕掛けてきて……まあ、子供同士のじゃれあいというのが一番相応しいでしょう」
「あの冷静なシンクが、アッシュに喧嘩を?」
「ええ。中々微笑ましいものでしたよ。兵士も楽しそうに観戦していましたし」
 だからリグレットは笑っていたのか。喧嘩するほど仲がいいと言うが……これで六神将達との距離が多少なりとも縮まったものだろう。
「それで……アッシュとシンクの処罰ですが……」
「いらん。――と言いたいところだが、けじめはきっちりしておかないといかん。
 そうだな。ロニール雪山への視察に二人を派遣することにしよう」
「ふふっ、閣下も意地悪ですね」
 私の真意を読み取って、彼女は笑みをこぼす。
「それならば、仲裁役としてラルゴを連れて行ったらいかがでしょう。二人だけでは任務に差し支えそうですし」
「そうだな。ではそのように手配しろ」
「閣下の御意思のままに」
 溢れる笑いをどうにか抑え、彼女は一礼して部屋を出て行った。
 さて、任務が終わったとき、二人はどのような反応を見せてくれるか楽しみだ。
 そう思いながら、私は床に入る準備をし始めたのだった。
662〜序奏曲〜(4/17):2006/03/30(木) 22:45:31 ID:G63ioS9t
>>661

 ――シャドウリデーカン――
 午前、本部にて書類整理。午後、ローレライ教団会議に参加。
 シェリダンにて不穏な動きと、報告あり。


「リグレット、いつもの赤い布はどうした?」
 側近の雰囲気に違和感を覚え、問いかけてみる。いつも身に着けている赤い布が、今日に限ってないのだ。
 朝にはあった筈なのだが、再び彼女に会った時にはその布はなかった。
「ああ、あれは……」
 一瞬困ったような表情を見せ、はにかんだ笑みを浮かべる。
「……癇癪起こした子猫にかぶせてきました。
 と、ところで閣下、ご相談があるんですけれど」
「珍しいな。お前が相談だなんて」
「ええ、実は……」
 ――リグレットの相談事はシンクのことだった。
 シンクが妙にイラついている。彼にしては珍しく感情を爆発させた……ということだ。
 シンク――イオンのレプリカが作り出されて、そろそろ二年か。
 あいつも良く動いてくれる。一度は廃棄したモノだが……
 情けないことに、少々アレに情を抱きつつある自分がいた。
 アレは身体年齢は16歳、実年齢は2歳。六神将の中では一番幼い。
 ……そろそろアレの笑い顔を見てみたいものだ。
 ん、そうか。
 私は一つの悪戯を思いつく。悟られないよう、何かを考えているような振りを見せる。
「そういえば……妹もそのような事があったことが。あの時は――そうだな、確か誕生日を私が忘れていた時だった」
「と、すると、シンクも誕生日を忘れられて、ああいう風に」
 私の言葉に疑うことも無く、納得するリグレット。
「だから――だ」
 小声でリグレットに私の案を話してみると、彼女は笑みをこぼし、二つ返事で了承した。
「わかりました。では兵士に通達しておきます」
 いつもは生真面目な彼女だが、この時ばかりは楽しいものを見つけた子猫のように、瞳を輝かし、部屋を出て行ったのであった。
 ――さて、私達の悪戯にアレ……いや、あいつはどのような表情をみせてくれるか楽しみだ。
663〜序奏曲〜(5/17):2006/03/30(木) 22:46:20 ID:G63ioS9t
>>662

「シンク様がいらっしゃったぞ!!」
 最後となる兵士が、ターゲットとなるシンクの接近を知らせる。
 一同、声を抑え、彼の到着を待った。目配せで作戦部隊へ命令を下す。扉が開かれる音。
 今だ!!
『Happy Birthday!』
 兵士一同の声とともに色鮮やかな紙切れが宙を舞った。その下で言葉を失っているシンク。
 そう、その表情が見たかったのだ。いつも澄ましている彼の驚愕に染まっている顔を。
 自然とこみ上げる笑い。周りも皆笑っていたから、きっと目立ちはしないだろう。
 六神将達が次々と個性的なプレゼントを渡している。さ、次は私の番か。
 軽く咳払いをすると、皆の前に出る。胸をはり、声高らかに祝いを述べる。
「そして――私からのプレゼントは食堂の解放。そして、酒の解放だ。
 さあ、皆。祝いの席だ。存分に飲むがいい」
 私の言葉とともに、兵士達は宴会へと突入する。
 ここしばらく、任務が続いていたので、丁度いい機会だっただろう。私もシンクをダシに飲むのも悪くは無い。
 リグレットがついでくれたワインを手に、あっけにとられているシンクの行動を見守る。
 ――さて、この後は……シンクが問い詰めてくるだろう。このパーティの意味を。
 私の勘違いであるとわかったら、どんな反応を見せてくれるか。呆れて笑ってくれるだろうか、それともため息だけだろうか。
 膨らむ想像を最大の肴として、私はワインを飲み干したのだった。
664〜序奏曲〜(6/17):2006/03/30(木) 22:47:31 ID:G63ioS9t
>>663

 ――イフリートリデーカン――
 西アベリア平野にて、ローレライ反乱軍を捕捉。
 第一師団を派遣。

 業務日誌にそれだけ記し、筆を置く。
 ラルゴならば簡単な任務のはず。しかし……最近の彼の瞳が気になる。迷いの混じった瞳が。
 不安要素は出来る限り排除しなければいけない。
 今の時間なら、アイツは訓練所だろう。私は足早に訓練所へと向かう。
 訓練している兵士達に混じって、壁に背を預けている彼を見つける。
「シンク!! 第一師団の援護の任務を命ずる」
「第一師団って……ラルゴのとこだろう。アイツならば簡単な任務なのに何で僕が?」
 不満気な声。当たり前だろう。ラルゴは強靭な肉体と心を持っている。簡単には任務に失敗しないはずだ。
 しかし――
「私の命令を無視するか?」
「はいはい。了解しましたよ。総長」
 やる気のなさそうな声だが、命令を受ければやらなくてはいけないのが、彼の存在意義。
 彼は部下達の訓練を中断し、任務のための準備に向かったのだった。

 ――ラルゴとシンクがいれば、絶対に大丈夫。
 でも、この妙な胸騒ぎは何なのか……

 荒々しい足音が夜の廊下に響き渡る。今まさに床に就こうとしていたが、その足音に不安を感じ、立ち上がる。
 ローブを一枚引っ掛けた時、部屋のドアが激しく開く。顔を覗かせたのは何かに緊張したリグレットだった。
「閣下!! ラルゴが……反乱軍を抑えていたラルゴが、任務中に負傷!! 危険な状態です!!」
 胸騒ぎの原因は……これだったのか。
「それで?」
 混乱する頭とは反比例し、妙に冷静な自分がいた。
「現在、アリエッタの魔物にて一番近い街、ベルケンドへ搬送中。傷は胸の刺傷。失血が激しく、シンクの技によって凍らせ、止血済み。
 ですが……命に関わる状態です」
「そうか……」
 部下の死は見慣れている。だが……今、彼を失うわけにはいかない。
「すぐさま、第七譜術士を集めろ!! 医師も至急だ!!
 私達もベルケンドに向かうぞ!!」
 一部の部下に執着するのは、兵をまとめる者として失格だと思う。しかし、私と同じ想いを抱く者を今、失うわけにはいかない。
 まだ……あいつが望んでいた世界を作り上げていない。
 ――逝くなよ。ラルゴ……
 私は焦る気持ちを抑え、ラルゴが収容される街へと向かったのであった。
665〜序奏曲〜(7/17):2006/03/30(木) 22:48:22 ID:G63ioS9t
>>664

「ラルゴ……ラルゴぉ……」
 治療を終えたラルゴを前に、アリエッタが泣きじゃくる。
「はっ、馬鹿ですねぇ。黒獅子といわれている奴がこのざまとはねぇ」
 軽口を叩くディストだが、声が震えているのがはっきりと判った。
 だから、誰も彼の事を非難しない。いつもは仲の悪いシンクですら、黙り込んだままだ。
「……峠は越えた。しかし、意識を取り戻すまで予断を許さない状況だ。
 医師からは……覚悟を……と」
 リグレットの言葉は辛い宣告となり、部屋に悲しみに満ちた空気が流れ始める。
「ちっ、重苦しい空気はごめんだぜ」
 それだけ吐き捨てると、部屋を出て行くアッシュ。しかし、表情は暗く、ラルゴを案じているのが良くわかる。
 ……何もできない自分が歯がゆいのだ。それは私もそう。第七音譜術士といえども、妹のように回復の譜歌を謡うことができない。
「……しばらくは訓練は休息とする。皆もあまり無理するなよ」
 精一杯の言葉をかけ、私は部屋を出て行った。どうせ私がいても何も出来ない。
 ドアの外に立ち尽くすアッシュを一瞥すると、私は宿の一室へと向かう。
 窓から見える青白い月。死線を漂うラルゴを案じているかのように寂しげな月。
 譜歌を習得していれば、ラルゴを救うことが出来たかもしれないが……後悔のみが頭によぎる。
「……ヴァ……レィ……ズェ トゥエ リォ トゥエ リォ トゥエ クロア」
 旋律しかしらない第三音素譜歌を口ずさんでみる。意味と英知を理解出来ていないから、ただの歌でしかない。
 だが、気を落ち着けるため、何より奇跡を願って……私は一晩中謡い続けた……

「朝……か……」
 重い身体をどうにか起こし、窓の外を眺める。外はいい天気だが……まだ彼は……
 仕事着に着替え、ラルゴのいる医務室へと足を速める。
 医務室の前まで来たとき、ドアに背をもたれているアッシュの姿を見つけた。一晩このままだったのだろう。
 何か声をかけたほうがいいだろうか。そう思ったときだった。
「ようやく目を覚ましたかい?」
 医務室から少年の声が聞こえた。歓喜を必死に抑えた声だ。
「シンクから連絡を受けてきてみれば……黒獅子たる者が、なんたる体たらくだな」
 やはり、どこか声の明るい女性の声。
 そうか、目覚めたのか……
 部屋の中から聞こえてくる喜びに溢れた声に、眉間に皺のよっていたアッシュの顔も、いくらか和らいでいく。
「私の出る幕はなさそうだな」
 小さく呟くと、私は元来た道を引き返していく。
 ――もうラルゴは大丈夫だ。あの仲間達がいるからな。
 安堵のため息を一つ、そして欠伸を一つすると、身体を休めるため、私は宿へと戻っていった。
666〜序奏曲〜(8/17):2006/03/30(木) 22:49:28 ID:G63ioS9t
>>665

 ――シルフリデーカン――
 インゴベルト六世への謁見後、ルークへの剣術指南。
 騎士団に大きな動き無し。

 アリエッタが犬……いや、狼の子を拾ってきた。
 魔物と会話をすることがと釘の彼女とはいっても、こんな幼い魔物を養う余裕はない。
 役に立たないどころか、任務に支障をきたす。
「アリエッタ、ここがどこか分かっているか?」
 総長としての私の発言にアリエッタは涙を浮かべた。
 ……昔、妹もこういうことがあったな。子犬を拾ってきて、一生懸命に頼み込んで……
 過去を思い出し緩みそうになる顔を抑え、アリエッタの返事を待つ。
「わかってる……です。でも……」
「分かっているならば、そう行動しろ。そう教えたはずだ」
 我ながら非情な言葉だとは思う。しかし、ここできっちりとしておかないと示しがつかない。
「――いくぞ。リグレット」
 これ以上アリエッタの顔を見ていると、許可を出してしまいそうな危機感を覚え、リグレットをつれて部屋を出て行く。
 背後から感じる涙の気配。
 だめだ。ここで甘やかしては……アリエッタのためにも魔物のためにもならない!!
 しかし、私の足は止まってしまう。……仕方がない。
「――ソレを返すのはずいぶんと先になってしまう。だから、保護はアリエッタに委任する」
 私も甘いものだ。この決定が――彼女を苦しめてしまうとわかっているのに。
 歓喜の声。溢れ出す笑顔の彼女に、気がつかれぬよう小さくため息をつくと、部屋を後にした。

 ――アイスウルフ。それは寒い地方に存在する魔物。
 ここは火山の側。夏に近づけば……暑くなる。そして、それは魔物との別れを示唆している。
 だから――それまではアリエッタの自由にしてやろう。
 別れを知っていながら、私はそれを許可した。
 私は……本当に残酷だな。

 ……別れの時はあっという間に来た。
 本当の親子のように過ごした分、別れは辛いものになった。
 しかし、母親がわりになった分、本当の母親との出会いで意志は決まったらしい。
 涙をこらえ、魔物を送り出す姿。そんな姿を見ていると、彼女に初めて出会った時を思い出す。
 あの時はまだ幼く、本能に赴くままに行動していた。
 今は――相手の未来まで見通す力をつけたか。
 胸の中で泣き濡れるアリエッタの肩を優しく叩きながら、私はただ涙を受け止め続けた……
 今は泣き、笑い……思う存分生きるといい。
 それがまだ若い者達の役目なのだから。
667〜序奏曲〜(9/17):2006/03/30(木) 22:50:23 ID:G63ioS9t
>>666

 ――ローレライデーカン――
 本部に入り込んでいた反乱軍を副官が鎮圧。
 

 いつものようにリグレットが暴徒を鎮圧してくれたらしいが……そのときから様子がおかしい。
 譜銃を握り締め、思いつめた表情をするようになった。
 二丁の譜銃。その意味は理解している……つもりだ。
 一つは私への殺意。一つは弟への想い。
 そんな重い銃を携え、彼女は何を思うのか。
 また――私への恨みが芽生えてきたのならば――彼女にならば殺されても構わない。
 私の考えを理解してくれ、一緒にここまで歩んできた。私の右腕として働いてくれた。
 だから、私がいなくなっても、きっと世界を変えてくれるだろう。
 だが――今日の彼女はどこか危うい。少しバランスを崩したら、形を失ってしまうような危うさ。
「……ん?」
 窓の外から誰かの話し声。目を凝らしてみると、射撃練習用の的の前で佇むリグレットとディストの姿。
 声をかけようとも思ったが、押し黙る。
 ああ見えても、ディストは優秀だ。そして誰にも譲れない信念を持った、心の強い男だ。
 そこで彼女にどんな言葉をかけるべきなのか、どの言葉をかけてはいけないのか理解しているはず。
 リグレットが復活することを信じ、私は手を止めていた仕事をし始めた……


「閣下、今日を持って、第四師団長、副官の官職、そしてこの銃をお返しいたします」
 朝一番のリグレットの突然の申し出に、私は言葉を失った。
 机の上に差し出された銃。それはリグレットを副官にした際、手渡したものだ。私を殺すための銃。
 多くの傷と思い出が刻まれた銃を差し出したということは、私からの決別ということだろう。
 何かを決意した瞳。
 そうか、それならば受け取ろう。どんな結論を出したとしても。
「……お前がそう望むならば、止めやしない。今まで仕えてくれたことに感謝する」
 ここで引き止めたとしても、彼女のためにはならない。私は出来る限り仮面のような表情で、言葉を吐き出した。
「はっ、では……失礼します」
 それが最後の言葉。リグレットは足早に私の前から姿を消した……
668〜序奏曲〜(10/17):2006/03/30(木) 22:51:19 ID:G63ioS9t
>>667

 机の上に放置された銃。ざわめく兵士達の声がどこか遠くに聞こえる。
 今はただ、散らばった書類を片付け始め、
「この書類は……」
 思わず、リグレットに問いかけようとしてしまう自分がいた。
 彼女がいないことに慣れるのは時間がかかるだろう。それだけ彼女に頼り切っていたことに、今気がつく。
 中々進まない仕事。あまりにも不甲斐無い自分に嫌気が差し、今日の業務を早々に終わらせることにした。
「……情けないな。私は」
「情けないって何のことだ?」
 顔を上げてみれば、いつの間にか執務室に入り込んでいたアッシュの姿があった。
「入るときはノックをしろと、何度も教えたはずだが」
「何度もしたが、気がつかなかっただけだろうが」
 アッシュの言葉に改めて気づかされる。ノックの音にまで気がつかないほど、腑抜けていたらしい。
「で、何のようだ?」
「ああ……聞きたいんだが……」
 一呼吸おき、真剣な眼差しを向ける。彼のこのような眼差しを見たのは久しぶりだ。
 現状を分析すれば、彼が言いたいことは大体わかる。
「――リグレットの事だろう」
「判っているならば話は早い。リグレットがここを出て行ったという話を聞いた。
 ――何故、止めない!! アイツはお前の事を……」
「私は――リグレットを止める権利はない。
私は総長だ。彼女一人に感けてはいかん。軍全体の事を考えなければいけない」
そう。そう思わなくてはいけないのに、そう行動しなければいけないのに。
心の弱い私がどこかにいる。目の前の人物に頼りたくなっている自分がいる。
 机の上に置き去りにされていた譜銃を手に取り、アッシュへと押し付けた。
「しかし、リグレットが忘れていったものがある。これを届けなければ、彼女は困るだろう。
だが――私は今動くことができない。だから……アッシュに命令を下す。
リグレットの捜索、そして――わかるだろう」
「……ああ。六神将は五人では務まらないからな」
アッシュは譜銃を握り締め、不敵な笑みを向けると、部屋の外へと向かう。
 一人部屋に残される。散らばった書類が視線の中に入った。明日までに提出しないといけない書類の束。
「……さて、帰ってくるまでにどうにかしないと、彼女に呆れられるな」
 転がっている筆を手に取ると、私は仕事を始めた。
 ――彼女は必ず帰ってくる。
 強い信頼をおくのはリグレットなのか、それともアッシュなのか、両方なのか。
 それは私にもわからなかった。
669〜序奏曲〜(11/17):2006/03/30(木) 22:52:32 ID:G63ioS9t
>>668

 ――シルフデーカン――
 昇格試験のための準備。
 イオン不在のため、やや教団は混乱気味。

「きぃぃぃっ!! 私は華麗なる『薔薇』のディストです!!」
 何度も耳にした彼の定番の台詞。
 外を見れば、険悪な雰囲気で対峙する辺りの姿があった。
 一人は声の持ち主ディスト。もう一人はまだ少年の姿をしたシンク。
「……ディスト、もっと太陽に浴びた方がいい……です」
 彼らの後ろからおどおどした少女が会話へと加わる。
 いつもの会話。世間から見れば険悪に見えるだろうが、もう見慣れてしまっている私の目から見れば、じゃれあっているように見え、ほほえましくもある。
 何かをディストが言えば、シンクがさらりと冷めた声で返す。
更に反論しようとしても、何事もなかったかのように無視され、最後にはどこかへ消えてしまう。
笑い担当となりつつある彼だが、その本質はかなり優秀な人物である。
その証拠に、一人用ではあるが、空を飛べる機械を乗りこなしているのだ。
「全く、礼儀知らずな方たちですね。この私が華麗な話をしようとしているのに。
 と、いけないいけない。あいつらのペースに飲まれてはいけませんね」
 少し冷静になったのか、ため息を一つつくと、大きな空へと上昇し始める。その姿は徐々に小さくなっていき、やがて空へと消えた。
「相変わらず仲がいいみたいだな」
 ほほえましい光景を眺め、筆をおく。
 昔――ディストをはじめて見たときは、とても寂しそうな奴だったが、六神将になって随分とかわったな。
 私は吸い込まれそうな青空を見上げ、彼と会ったときのことを思い出したのだった。


 ――第一印象は物静かな男性だった。
 どこか暗い影を落とし、冷めた瞳をしていた。
「貴方がヴァン……ですか」
 第一声は興味なさげな声。私を一瞥すると、すぐに学術書に目を移す。
 情報によれば、彼はケテルブルクの出身で、マルクトの王とも学友だったときく。
 私は彼と一緒に仕事をしていくうちに興味が出てきた。
 だからある事を尋ねた事があった。
「何でこの道を選んだのか」
 その問いに彼は大きな青い空をまぶしそうに眺め、簡潔に答えを出す。
「先生に……大空を見せたかったから」
 純粋な意志。強い瞳。それが彼だった。
 だから彼と戦うことを決め、私は上位の地位を目指し続けた。
670〜序奏曲〜(12/17):2006/03/30(木) 22:54:01 ID:G63ioS9t
>>669

 それから数年……

 私はオラクルを仕切るものとなり、彼もまた、一軍を任されるほどの地位にたった。
 だが、それでも冷めた瞳はそのままだった。
 そのせいで、他の者にかかわることもなく、孤立しきっていた。
 それを打ち破ったのは……幼い頃のアニスだ。
 冷たい瞳など気にしないように、彼に積極的に話しかける。彼は気まぐれにアニスの人形に細工を施した。
 自分のお気に入りの人形が動くのが、アニスにはよほど嬉しかったのだろう。アニスは彼を褒め称え……そこから彼は笑顔を見せるようになったのだ。
 六人が次々と活躍をみせ、いつしか六神将と呼ばれるようになったころ、彼の冷たさは消え去っていた。
 代わりに妙な自信と陰険さをみせるようになった。
 それが良い結果になった……かどうかはまだ私にも理解しかねない。しかし、六神将と関わっているときは楽しそうに見えるのは私の気のせいではないはずだ。
 からかわれ、馬鹿にされ、無視され、それでも彼らと距離を置こうとしないのは、彼らの事が嫌いではないせいだろう。
 現に今回だって、空高く舞ったが、それはオラクル本部の真上。
 いつでも皆の声が聞こえる場所だ。

 先ほどは寂しそうな瞳をしていたな……
 強がってはいても、とても寂しがりなディスト。こういう時は……
 私は苦笑を浮かべると、大きく息を吸い込む。
 ――彼の扱い方は心得た。頼られることが好きなのだ。だから

「ディースートォォッ。メシュティアリカの人形を作ってくれぇぇっ」
「ナタリアの人形もたのむぅぅっ。ううっ、回線きりやがって!! 屑が!!」
 我ながら情けない声で叫ぶ。いつの間にか、涙交じりのアッシュが横に来て、同じように叫び声をあげていた。
 そうすれば、彼は高笑いを上げ、降りてくるだろう。自信に満ちた笑顔で。

 上に立つものとして、時に厳しく、時に優しく、そして威厳を持つことは大切だ。
 しかし――部下のために道化を演じることも大切なことだと思う。

「はーっはっはっは、呼びましたか? この壮麗で華麗で優雅な薔薇のディスト様を」

 ああ、それでいい。
 お前達は……そんなに悩むことはない。苦しむことは無い。
 荷は私が負ってやる。
 それが――私の役目だからな。
671〜序奏曲〜(13/17):2006/03/30(木) 22:55:49 ID:G63ioS9t
>>670

「閣下――お時間です」
 扉をノックする音。時計を見れば、すでに昼食の時間となっていた。
 思い出に浸っている間に、時間がたっていたということか。
 厚くなった業務日誌。たくさんの想いがつまったノート。
 どこまでこの記録をつけ続けることが出来るのか、それは私にもわからない。
 スコアに支配された世界を壊し、スコアに支配されないレプリカ世界を造りあげた後……
 そこで――オリジナルである私達は消えなくてはいけない。
 六神将たちは私の意志に従ってくれるだろうか。
 長年一緒に戦い続けた者達と別れるのは辛いが……それが世界のためなのだ。
 レプリカが幸せに暮らせるよう、スコアに支配されぬよう……
 腐れきった運命の輪を断ち切れるのは私だけだ。
 
 ――すまん。

 陳謝の言葉。それは何の意味を持たないことはわかっている。

 私の思い描く理想の世界のため、ローレライから放たれるため。

「閣下、どうなされました?」
「ああ、なんでもない」
 心配そうに声をかけてくるリグレットに優しい声をかけ、業務日誌を閉じ、部屋から出て行く。
 最後のページに一言だけ書き加えて……



 ――愛おしい六神将の皆、この愚かな私についてきてくれたことに感謝する――
672名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 22:58:10 ID:G63ioS9t
すみませ〜ん。容量ぎりぎりになっちゃいました。
おもったより容量くったみたいです。
以降は次スレの相談の場……かな?
673名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:08:48 ID:3vhXIDX2
GJヒョョョョョョョォォォォォォォオ!!!!
674名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:22:48 ID:tmgk1TiF
>>672
超GJ!

俺が書き込む前で既に496KBあるな
新スレ俺が立ててもいいがスレタイとかテンプレとか決まってないよな?
どうするよ?
675名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:34:03 ID:FatiZFN1
【戦いは】TOAの六神将総合スレ7【終わらない】とかは?テンプレは
頭のほうにあるやつ流用で内部を少しいじくってはどうだろうか。
初めのラルゴのセリフを7スレ目にするとかさ。しかし、もう7か。早いねぇ。
しかも700目に要領オーバーなのが素晴らしい。
676名無したんはエロカワイイ:2006/03/30(木) 23:47:03 ID:tmgk1TiF
スレタイは>>675でいいとして以前のテンプレはみんなすごいな
才能ありすぎ
677次スレテンプレ案:2006/03/31(金) 00:12:20 ID:S2JBznPA
前スレのURLとラルゴのセリフと一緒に
初めの方に指摘があったディストのカマ口調も直してみた。
訂正ヨロ


ディスト「ハーッハッハッハ!! こ」

ラルゴ「このスレはTOAに出てくる俺たち【六神将】とそれを従える【ヴァン主席総長】
    について語ったり、会話を想像して楽しむスレの7スレ目だ。」

リグレット「前スレはhttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1141827837/l50だ!しっかり覚えておけ!」

ディスト「ムキー!!この美しい私の出番をとらないでください!!」

アリエッタ「スレ閲覧の際の注意事項・・・です。 はじめた来た人はかならず読んでほしい・・・です。」

アッシュ「このスレに投下されるネタ会話は、ネタバレ上等の会話ばかりだ。 俺とルークの最後の決闘を見ていない奴は見るんじゃねぇぞ!」

シンク「アッシュ・・・自分でネタバレしてるじゃないか・・・。
    人によっては、キャラのイメージを崩すかもしれない。 あまり他人の意見には流されないようにね。」

ヴァン「書き手への注意だ。劇薬と思って読むように」

アリエッタ「書いてくれる人は、みんなお友達…です。何か、いいネタが思いついたら
      まずは自分の妄想力を信じて書いてみて…です。アリエッタもスレが盛り上がればうれしいもん。」

リグレット「私とティアについて語ってもよい・・・。とにかく六神将を中心に書くように。」

アッシュ「ただし、ここは全年齢対象板だッ! 間違っても露骨にエロいネタは
     投下するなよ!!もし俺に恥じ欠かせたらタダじゃすまさんぞ!」

ラルゴ「余りに酷い発言、荒らし行為はスルーするんだぞ。荒れてしまっては困るからな。」

ヴァン「適度な指摘や要望はいいぞ。このスレも変わっていかねばならん。」

シンク「2スレ目の27が、http://powerfulmedicine.web.fc2.com/に
     過去スレ分をまとめてくれてるから参考にしてほしいね。」

ディスト「ちょーっと待ちなさいっ!私の出番が少なすぎですよ!!」
678名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 00:16:29 ID:TU/DWWLE
じゃあ立ててくるか。
ここが書き込めなくなった場合
5分待ってもスレが立てられなかったら誰かよろしく
679名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 00:16:36 ID:ODvTgBNN
後は
ヴァン「替え歌は元ネタが劇薬だ。苦手な人もいるのでホドホドに頼むぞ。」

シンク「連投ならアンカーを打つ義理はあるね。」

アリエッタ「台詞の前の名前は省略しないでほしい…です。」

アッシュ「レプリカのような卑屈は認めねぇぞ!」

リグレット「ネタに妥協はいらないぞ。自由と意志のあふれるネタを待っている。 」

ディスト「ムキーッ!ですが評価や感想が欲しい方はスレ違いですよ!」

ラルゴ「このスレは俺たち六神将による笑い、涙、劇薬、燃え、萌え、屑…etcの集大成だ。」

カンタビレ「荒らしはスルーこれ鉄則。第六師団長との約束だぞ!」

イオン「これらを守ってこのスレをさらなる繁栄に導きましょう。」
かな?
680名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 00:20:35 ID:TU/DWWLE
【戦いは】TOAの六神将総合スレ7【終わらない】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1143731892/
681名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:09:01 ID:wjsxtRIK
もう無理なのかな?
682名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:20:39 ID:P/4ejs0B
まだいける?
683名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:33:12 ID:plGzdvFI
        


























 
684名無したんはエロカワイイ:2006/03/31(金) 01:56:35 ID:JOkuJwvl
まだおわらねぇ
685リストカッター中山 ◆OMaNKO/2H6

                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
                                                  
ぬるぽ