朝考えたやつをまとめてみました。
"紗音嘉音は愛を成熟させた方が、人として死ぬことができる説"
前提
これは"紗音嘉音が探偵の前に同時に現れない"→
"紗音嘉音が探偵分の魂を交代で補っている”と
想定した場合に付随して発生するルールの説明です。
まず、紗音嘉音については
@ゲーム盤上でそれぞれの相手、朱志香、譲治との愛を成熟させているかどうか
A先に死ぬほうの死亡状態の決定
の二段階を踏まえて、
物語上どのような形で死亡するかが決定されていると仮定します
そして、これらを踏まえると以下3種類の可能性が生まれます
ややこしい話なのでより簡単に言えば、
愛が成熟しているほうとしていないほうのどちらが先に死ぬか
ということに注目して考えるとわかりやすいと思います。
1.
紗音嘉音のどちらも、愛を成熟させていない場合、
→彼らが死んだ場合には、どちらも行方不明になる。(EP1はこれにあたる)
2.
紗音嘉音のどちらかが、愛を成熟させている場合、
→成熟させていない方が先に死ぬと、その死体は探偵に認識できない"行方不明の駒"になる。
また残りの、愛を成熟させている駒は、その後人として死ぬことができる。
(死体を晒せる。EP2はこれにあたる)
→成熟させている方が先に死ぬと、人として死ぬことができる。
またこの段階で、EP8のように、愛を成熟させていないほうは前者の死亡と同時的、
そして強制的にゲーム盤において行方不明になる。またその後、探偵の魂を支える側に回ります。
(なぜなら死体であっても、紗音嘉音が探偵の前に同時に並ぶ可能性が発生してしまうため、
この部分に物語り作者が謎を残せなくなってしまう。
ので、一人が死体になると、強制的にもう一人は行方不明になります。)
これは紗音嘉音を探偵が同時に目撃できないという下位ゲーム盤の世界設定のために付随して生じる設定です。
3.
紗音嘉音のどちらも、愛を成熟させている場合
→決闘によってどちらが人として死ぬか決定する。
EP1のように、愛を成熟させていない紗音が死亡した場合、
その死体は行方不明になります。
このとき、ウィルの発言のように、"幻に帰る"となります。
その後、行方不明者はすでに決定したので、
愛の成熟如何にかかわらず、嘉音は探偵の前に現れることができました。
またEP1の嘉音は探偵の前に死体を晒せなかったので
朱志香との愛は成熟していないと思われます。
EP2のように、愛を成熟させていない嘉音が死亡した場合、
その死体は行方不明になります。
このとき、ウィルの発言のように、、"役目を終えたる幻は、骸さえも残せない"となります。
その後、行方不明者はすでに決定したので、
愛の成熟如何にかかわらず紗音は探偵の前に現れることができます。
またEP2の紗音は探偵の前に死体を晒せているので、
譲治との愛が成熟した結果が示されていると思います。
EP8のように、愛を成熟させた紗音が先に死んだ場合、
たとえ嘉音がそのときまで生存していたとしても、
同時的に嘉音は死亡→死体が行方不明になります。というのは、
たとえば紗音が死に、その死体が示された後で、嘉音が生存して探偵の前に現れてしまうとき、
死体を含んで、紗音嘉音が探偵の前に同時に現れるという可能性がその後に生まれてしまう
物語作者がその部分に謎を残せなくなってしまう。
つまり、紗音嘉音の二人が生きている状態で
どちらかが死に、その死体が探偵の前に示されてしまった段階で
もう片方の死亡と行方不明設定も同時に確定させるひつようがあると。
これは"紗音嘉音が探偵の前に同時に現れない"という強制ルールを保つために必要な設定です。
EP6のように、どちらも愛を成熟させている場合は、
どちらが人として死ぬか、決闘によって決定している。
ここで少し考えると、EP8、ベルンカステルの言う"行方不明"という設定は、
死体が存在しないという意味ではないと思う。
"探偵にとって行方がわからなくなる"ぐらいの意味だと思う。
だから死体はゲーム盤上に存在する。だけど探偵がそれをゲーム盤上で認識することは絶対に無い。
光学迷彩スーツみたいなものかと。
ゲーム盤世界に存在しないものを、事実として"在る"と赤字で述べることはできないと思うので。
有るが、探偵には認識できないぐらいだと思う。
この辺りはまだ考える余地があるけど、殺されて急に消えてしまうと物理的な現象ではなくなる、ので、
死体は残していると思う。ただ絶対にそれを探偵に認識させないだけで。
EP2の朱志香の部屋に、嘉音の死体はあったけど、
探偵がそれを認識することはできなかったそれと同じことかなと思います。
EP1の厨房で、ベアトの存在が居るのに、戦人だけが見ることができないというのは、
このトリック、というか裏設定に対するヒントだと。
愛が無ければ視えない。ということだと思う。
まとめ
1.紗音嘉音は愛を成熟させたほうが人として死ぬことができる
2.愛を成熟させたほうが先に死ぬと、してないほうは強制的にゲーム盤において行方不明になる
3.どちらも愛を成熟させていない場合、片方が行方不明になった後でも、もう片方はゲーム盤に存在できる。
4.どちらも愛を成熟させていれば、どちらが人として死ぬか、メタ世界の決闘によって決着する。
追記
難しくて説明できなかったEP5を探偵視点架空説なりに述べておくと、
EP5は黄金の部屋にベアトリーチェが居なかった。
ここから考えると、これは下位ゲーム盤にベアトリーチェが存在しない物語になっているのではないかと考えられます。
つまりベアトリーチェの魂を抜いて、それを探偵のイレモノに固定で入れることで、
紗音嘉音は探偵ヱリカの前に同時に現れることができるようになっている。
つまり普通のゲーム盤なら、ベアトリーチェが存在して、
探偵は紗音嘉音を同時に見ることができないようになっているけど、
探偵のイレモノにベアトリーチェの魂を固定で入れたことで、設定自体がなくなっていると考えられます。
これがチェスボードでチェスではない、駒を投げつけるような行為で遊ぶっていう行為かなと。
また探偵には下位世界でどのような魂がこめられても結局上位世界の探偵が意識の部分を上書きしてしまうので、
上位探偵や同じく上位で俯瞰するお客様、我々読者には、ばれないという仕組みになっていたと。
これはEP8の縁寿の状態を見るとわかりやすいと思います。
以上です。