うみねこの超展開な解答を真面目に考察する 16

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239名無しさん@お腹いっぱい。
流れ無視だけど、前スレ>>943が読みにくすぎるから勝手に直してみた


■狂言のための創作説

◆推測の前提
現実の未来が存在する=六軒島の真実が一つしかない=EP1-6までの事件は創作(創作説)
●根拠
・EP1の時点で「この物語はボトルメールの内容を基にしている」と言明している
・ベアトリーチェ、ラムダデルタ、戦人と物語におけるゲームマスターが変更可能
・現実とリンクしながら「絶対の真実を示す赤字」が存在するならば、作者が一定のルールを守ったミステリーではないか
=EP6にて、EP1-6(偽書)の作者とされる作家、八城十八が登場

◆問題
「偽書作家は何の目的でボトルメールの形で事件を創作するのか」
●ボトルメールが現実世界に与えた効果
・六軒島に多くの注目を集め、事件の謎について推理する人間を多数生み出した
・文章に散見されるオカルト表現から、先入観その他で事件の情報が歪めた
●推測
・ボトルメールの目的は「生きている人間を死んだことにすること」
=ボトルメールによる創作は「誰かが生き残った」という事実を「誰も生き残れない」という魔女幻想によって守り隠す為のものだったのでは?
●根拠
・EP1にて、島から見つかった死体は14人、子供達4人は行方不明
・惨劇の後に島へと辿り着いた警察は被害者達が残したメモや日記を下に事件の内容を再構築した
・事件が「六軒島18人殺し」として残されているのは、真里亞が残したとされるボトルメールによる上書き
・EP1-4で惨劇を憎んでいた戦人が、EP5にて「全ての真実」を知った後には、ゲームマスターになることを決めた
=ボトルメールによる創作は一定の意味があり、真実を知ったものはそれに荷担することを是とする理由があるのでは?

◆ここから読み解いた六軒島の真実
×「EP1ではいがみ合っていた人間達は、後半のエピソードで協力しあい、事件は解決するだろう」
○「愛がなかったから視えなかっただけで、真実の彼らは既に協力していた」

・18人全員を殺そうとする何者かから子供達を逃がそうと、大人たちが協力する
・偽物の情報を作り出し、大人たちは殺される
=狂言によって作られた有り得ない事件=島を覆う巨大な魔法

◆結
魔法の善悪すら考えず、魔女を否定するために推理するプレイヤーには、絶対に「人間の犯人」が必要でした。
犯人を作るがゆえに、「全ての人間がこの事件を作り上げるために協力した」という真相には辿り着けませんでした。
ミステリー作法において、「全員がグルである」という結末は、最低に陳腐で卑怯なものです。
しかし、そこに尊い目的と人々の思いがあれば、読み手を納得させうるミステリーに成り得るのではないでしょうか。

そして、これこそが「六軒島の真実」であり、うみねこがアンチミステリーを標榜する所以なのではないでしょうか。