原点[ＰＣゲーム誹謗中傷スレツド]回帰

America's Army

リアル信奉者の俺としては、あの天下の米軍が製作したFPSがあると聞いちゃ黙ってられない。
しかも非常にリアルという評判。早速馬鹿でかいファイルを落としていざプレイ。

最初はまず訓練からだ。これをパスしないとマルチに参加できないらしい。
いいね。軍隊っぽくて。
射撃訓練。偉そうに上官がゴチャゴチャ言ってるから早速ドタマに一発ぶち込んでやった。
NPCキルはFPSerなら常識だよな。
すると強制的に訓練は終了。牢屋行きになった。
おお！　こいつはリアルだぜ！　さすが米軍製作！

次はおとなしく射撃訓練を開始。なんとジャム（弾詰まり）まで再現されてる！
マトはかなり遠い位置にある。そう簡単には当たらない。
アイアンサイトを使って呼吸が止まるのを待って撃たないと当たらない。
これはリアルだね。さすが米軍製作。

しかし、優秀なソルジャーの俺にかかれば、こんな訓練はお茶の子さいさい。
さくっとクリアしてマルチプレイ（本番）に挑む。

と、始まるやいなや味方の兵士が一斉にどこかへ手榴弾を投げ始める。
なんだ？なんだ！何が起こった？
どこかで手榴弾の炸裂音が響き、画面上部に敵の死亡を伝えるメッセージがずらずら表示される。
すげえ！何でこいつら敵の居場所が分かったんだ？
と同時にどこからともなく敵の手榴弾が飛んできて、周りで炸裂しはじめ、味方がバタバタ死ぬ。
俺も死にかけた。まるで迫撃砲のようだ。これが戦場か・・・、こいつぁ、リアル・・・じゃない。
まあいい。スタート地点が固定なマルチプレイじゃ、この手の事はよくあることだ。

最初の接敵。訓練の成果の見せ所だ。
俺はしゃがんでアイアンサイトを覗き、相手にぴったり照準を合わせ・・・ようとした瞬間！
敵は左右にくねくねと物凄い勢いで横っ走りをしながら、フルオートで弾をぶち込んできた。
フフフ・・・そんな撃ち方じゃ、弾は当たらないぜ・・・と考える間も無く死んだ。
敵の弾丸は正確に俺の体を貫いた。
そんな馬鹿な！　奴はチーターか？

リアルをうたうこのゲームにリスポーンは無い。死んだ俺は味方のプレイをおとなしく見てるしかない。
すると味方も敵もみんなくねくね走りをしながら撃ちあっていた。
ちょっと待て。あの訓練は一体何だったんだ？　アイアンサイトは？　呼吸は？

次のラウンドが始まる。また手榴弾の雨。俺は隠れてやり過ごす。
味方が何人か死ぬ。さっきと同じ奴だ。バカか・・・　学習能力ゼロだな。

まず俺は横っ走りをしながらアイアンサイトも使わずその辺の壁に試し撃ちをしてみた。
壁に着いた弾痕は恐るべき集弾性を示していた。
そんな馬鹿な！　いや、待てよ。これは米軍製作だ。
実際の米軍兵士もこのくらいの事は・・・出来るわけねえだろ！ボケ！
黙々と壁を撃ってる俺に気づいた味方の一人が、同じように壁を撃ち始めた。
F U C Kと弾痕できざんでる。さらにチャットでcoolを連発。
しかもそいつは軍関係者であることを示すタグを名前に付けてる。
米軍ってこんな奴ばっかりか？　まあいい。厨房は無視だ。

俺は激しくカニ走りしながら弾をばら撒き、まず最初の戦果をあげた。
さらに弾切れでリロードしてる敵兵を見つけ、ハハハ！2人目ゲットだぜー！と弾をばらまく。
ところがだ、そいつは実にすばしっこく俺の回りをピョンピョン跳ね始めた。
なんだこいつ？　うさぎのように跳ね回りやがって。これが世に言うバニーホップか。
まさかリアル系FPSでバニーホップに遭遇するとは。ちくしょう弾があたらねえ。
そいつは激しくジャンプしながらリロードを完了すると、
カニ走りにしつつしゃがんだり立ったりする摩訶不思議な挙動で弾をかわしつつ俺を殺した。
ヘッドショット。一発。さすがリアル系。
なるほど、奴はヘッドショットされないように跳ねてたわけか・・・

俺は次のラウンドまで味方のプレイを見ていた。
あっちでもピョンピョン。こっちでもピョンピョン。
猛烈な勢いでカニ走りしながら、敵をなぎ倒すSAW（分隊支援火気、俗に言うマシンガン）銃手。
重いSAWを安定させるための2脚なんて誰も使わない。
分隊支援火気もAAじゃただの特攻武器。

3ラウンド目が始まる・・・前にﾃﾞｨｽｺﾈｸﾃｨｯ!!!　黙ってｱﾝｲﾝｽｺｯ!!!
これがリアルか・・・これがリアルか・・・
今こそあの名言を・・・言うべきではないか？

リ　ア　ル　じ　ゃ　な　い　か　ら　糞　！