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87(財)零細系統保護協会
(財)零細系統保護協会の板違い・漏れ流血統講座
《血統ヲタク初級篇》

※ゲームの話じゃない
※これはあくまでも堕スレに対する抗議としての荒らし的な書き込みである
※原則sage進行
※これはあくまでも漏れ流なので反論とかはあまり気にしない。
※漏れが「!」と思うほどの反論には耳を貸す。
※なんでこんな事わざわざコテハンでやるかというと、ウイポやりながらの
暇潰しなんだが、本スレで雑談すると怒られるちゃうから。
※ここでやってもすごく怒られたらやめる。

ととりあえず書き込んで様子を見てみるわな。
88(財)零細系統保護協会:03/01/20 19:59 ID:XYRqLqXl
(財)零細系統保護協会の板違い・漏れ流血統講座
《血統ヲタク初級篇》

まず、血統を理解する上で前提。

@血統=遺伝であるから、遺伝学/遺伝の仕組みについて知識がある事。
A競走=運動であるから、運動生理学/筋肉や内臓の機能について知識がある事。
B競馬の結果は血統+育成+馴致+調教+運であると認める事。
Cなんだかんだいっても、所詮は帰納的に考えざるをえない事(結果から原因を推定する)

初歩的な知識と言っても、獣医や関係者をめざすんでなくて単なる在野ヲタでとどまる上では
とりあえず中学から高校程度の知識があればいい。
単にオカルトや迷信や短絡思考に堕すのを防げればいい。

とりあえず、@〜Bによって、
ゲーム的な短絡思考(血統=スピ・スタ・気性等)ではなく、
「スピード」の定義や「スピード」の由来が何であるのか(筋肉?骨?内臓?など)
を考える事。
89(財)零細系統保護協会:03/01/20 20:24 ID:XYRqLqXl
@血統=遺伝
とりあえず、遺伝、遺伝子、染色体、性染色体(XY)、優性遺伝、劣性遺伝、
伴性遺伝、メンデルの法則、といったキーワードから、中学〜高校で習った
生物学の知識をなんとなく思い出せれば良い。

要点としては、
(1)父親と母親から一本ずつ染色体をもらい、子供の遺伝子(二本で一対)ができる。
(2)遺伝子に乗っている情報にもとずいて、この子供の形質(特徴)が発現する。
(3)子供を作るときは、この二本で一対の遺伝子うちの一本を精子or卵子を通じて伝える。

ここから物凄い単純計算をすると、
父Aと母Bの子Cは、abという遺伝子をもっていて、
Cが子供Dを作るときには、このabのうちどちらかひとつしかつたえることはできない。
従って、DはAかBの遺伝子のうちどちらかしかもたない。

(1)つまり、テスコボーイ→トウショウボーイ→ミスターシービー
となったとき、ミスターシービーはテスコボーイの特徴を一切伝えていない、
という可能性がある。
(確率で考えると、テスコボーイ→トウショウボーイで50%、
トウショウボーイ→ミスターシービーで50%、したがってテスコボーイ→ミスターシービーは25%)

しかしながら、競馬=淘汰という手法によって、
テスコボーイの特徴を伝えていると思われる馬を繁殖入りさせるのであるから、
(1)でミスターシービーがテスコボーイの特徴を伝えている可能性は高まると言える。
極論を言うと、テスコボーイ→トウショウボーイで100%、
トウショウボーイ→ミスターシービーで100%と、
遺伝的にミスターシービーとテスコボーイが全くの同一遺伝子でできているということもありうる。
90(財)零細系統保護協会:03/01/20 20:37 ID:XYRqLqXl
ところで、この遺伝を確認する手段としては、
競馬は医学的なDNAの調査という手法を排除しているので、
結局のところ競走結果によって判断するしかないのだが、
その競走結果と言うやつがBで言ったような、
非遺伝要素によっても左右されるので、
結論としてきわめてあやふやになってしまう。

それをカバーするのが統計学的手法なのだが、
実際問題としては統計学的手法が通用するほど母数が多くない、
データの切り出し方がまず恣意的になってしまう、
(2400以上とそれ以下にわける、とか)等、限界がある。

さて、親子と言えど遺伝的には全く親の特徴を受け継いでいない
可能性があるということは、血統の大きなファクターのひとつである「インブリード」
の有効性に大きな疑問を突きつける事になる。

血統表的にはハイペりオンの3×4があっても、実際の遺伝子としては
全くハイペリオンの影響を受けていないこともあるのだから。

91(財)零細系統保護協会:03/01/20 20:47 ID:XYRqLqXl
もうひとつ、遺伝に関して重要なポイントとして「全兄弟」の話がある。
血統表的には100%同一であるにもかかわらず、
競走で示したパフォーマンスが全く違う、という話は古来より数限りない。
逆に、全兄弟で全く同一のパフォーマンスを示した例の方が激レア。

ちゅうことは、父Aと母Bから誕生した兄Cと妹Dがいたとして、
CとDで配合して得られた産駒Eはいったいどの馬の特徴を受け継いでいるのか?

というと、実はAの両親XとY、Bの両親PとQまでさかのぼる必要があるし、
更にXの両親、Yの両親…とさかのぼる必要がある。
92名無しさんの野望:03/01/20 20:58 ID:eMokC+2z
インブリードっていうのは畜産で普通に行われてるものなんだけど、
競馬界のインチキ血統学のインブリードもどきと決定的に違うのは
「何を求めているのか」がはっきりしているかいないかなんだよね。

毛の量とか肉の量とか。
でその要求に合致したものだけを選別していくから意味があるのであって、
たんに「G1勝ったから成功」とかいうのとは根本的に違う。
ある特定のコースを走らせてみて、何秒以下で走ったらその血を残す、
とかいう方法なら馬産におけるインブリードっていうのも意味があるかもしれないけど
競走馬に求められているのはそういう要素「だけ」ではないしね。
93(財)零細系統保護協会:03/01/20 21:08 ID:XYRqLqXl
A競走=運動
スピード、スタミナというと非常に抽象的なので、
とりあえずは言葉を定義してやる必要がある。

「スタミナ」:筋肉/ATP←→ADP、グリコーゲン、
呼吸器系/酸素供給量→ヘモグロビン→循環器系、
といった言葉を使って定義していく。

「スピード」:これが厄介で、どの時点での速さについてなのか、
速さの物理的な原因はなにか(おおとび、ピッチとかね)、
そもそも速く走っているのか(馬が本気で走っているのか)
レース展開・コース状態などの要素とどう組み合わせるか、
など、なんだかとってもややこすい。

従ってスピード/スタミナと「距離適正」とは単純には結びつかない。
スプリント戦と長距離戦で強いが中距離では力を発揮できない、という血統もある。
また「距離」の観念も時代ごとに相対的で、数十年前は4000m級の
競走が当たり前、ヒート戦なんていったら3本勝負とかになってくるので、
現代競馬など昔の基準から言えば総て「短距離戦」とも考えられる。

陸上競技からの類推になるが、
「真の」スプリント戦と中距離戦(ここでは1600〜2400程度の広い範囲でいうことにする)
では求められる運動能力が全く異なる。
100m走のムキムキマンとマラソン選手の貧弱な体を思い浮かべてもらうとわかりやすいはず。

芝・ダート適正もここいらへんで語られるべきで、
ひづめの大きさや角度やらといったことを考えていかなければならないが
もう面倒くさくナ的タ。
94(財)零細系統保護協会:03/01/20 21:16 ID:XYRqLqXl
>92 おっしゃる通り、馬産における「インブリード」はほとんどオカルトだ。
昔の名馬の血を重ねる事でその馬の再来を願うというような、
ロマンチシズム/センチメンタリズムともいえる。
実際、万が一、例えばハイペリオンの3×4でハイペリオンのクローンが作れたとする。
しかしながら、ハイペリオンの時代から50年、競走馬全体の品種改良が進み、
ハイペリオンの能力では今じゃあ準オープン勝ち負けがいいとこ、
3000mが3分4、5秒に全然ついてけない、なんてこともありうるしな。

オカルトといえば、8代血統表に○とか●とか■とかφとかいっぱいつけて、
父父、父母、母父、母母で数を数えて、数のバランスで名馬かどうかを判定する、
というイカレた血統論があったな…粂?
95(財)零細系統保護協会:03/01/20 21:27 ID:XYRqLqXl
さて、遺伝に関してもうひとつ興味深いのは、ある種牡馬の産駒の特徴の傾向である。

ひらたくいうと、スプリンターばっかり出すとか、ステイヤーばっかりだすとか、
ダート馬ばっかりだすとか、晩成馬ばっかりだすとかだ。

↑こういうのはわかりやすいんだが、
例えば大種牡馬ノーザンテースト。
ギャロップダイナのようなマイラー、アンバーシャダイのようなステイヤー、
ダイナレターのようなダートホース、等さまざまなタイプの産駒を堕す種牡馬。
例えば大種牡馬テスコボーイ。
ステイヤーのホクトボーイ、インターグシケン、中距離のユタカオー、万能のトウショボーイ。

現在のサンデーサイレンス旋風と一緒なのか違うのか。
SS産駒も短いとこから菊花賞まで勝っているが、これはどちらかというと
レース体系や展開の変化(ヨーイドン)に原因を求められそうなのだが…

早熟・晩成ってのに関して言えば、
3歳秋まで長距離戦がない事も「晩成」に見える原因かもしれない。
96(財)零細系統保護協会:03/01/20 21:44 ID:XYRqLqXl
一般論てつまんないな