というわけで、FHという手法はその時その馬がどのような評価を受けていたかを
知る上でいちばん信頼性が高い記録である。
んでーーーーー、(前置きが長い)
こういう見方でどれだけの「名馬」が極東に輸出されてきたでしょう。
141 *ダンシングブレーヴ(1986)
138 El Gran Senor(1984)
137 *ジェネラス(1991)
137 Peintre Celebre(1997)
136 Suave Dancer(1991)
135 Montjeu(1999※2000年は130)
135 Teenoso(1984)
135 Slip Anchor(1985)
135 Reference Point(1987)
135 St.Jovite(1992)
135 Daylami(1999)
134 Dubai Millenium(2000)
134 *ピルサドスキー(1997)
134 Petoski(1985)
134 Bering(1986)
134 *シャーラスタニ(1986)
134 エルコンドルパサー!(1999)
134 Mtoto(1987※88年は131)
134 Trempolino(1987)
134 *オールドヴィック(1989※90年は130)
134 Zilzal(1989)
134 *エリシオ(1996)
133 Dayjur(1990)
133 Rainbow Quest(1985)
133 Sagace(1985)
133 Shareef Dancer(1983)
133 Warning(1988)
133 Mark of Esteem(133)
133 Sakee(133)
132 Saumarez(1990)
132 Sinndar(2000)
132 Pebbles(1985)f
132 Royal Anthem(1999)
132 Miesque(1987-88)f
132 オールアロング(1983)f
132 Chief Singer(1984)
132 Shardari(1986)
132 シングスピール(1997)
131 Lomitas(1991)
131 Bosra Sham(1996-97)
131 ベルメッツ(1990)
131 Nashwan(1989)
131 Darshaan(1984)
131 Shadeed(1985)
131 Habibti(1983)f
131 *トニービン(1988※87年は130)
131 *セレスティアルストーム(1987)
130 Acatenango(1986)
130 トリプティク(1986)
130 Epervier Blue(1990)
130 Sadler's Wells(1984)
130 Caerleon(1983)
130 Law Society(1985)
130 *ムクター(1985)
130 Oh So Sharp(1985)f
130 Commanche Run(1985)
130 Never So Bold(1985)
130 *ラストタイクーン(1986)
130 Zafonic(1993)
130 Balanchine(1994)
130 *ラムタラ(1995)
上記は1983年から2001年までのヨーロッパのクラシフィケーションのうち、
130以上のレートを得た馬のリスト。
(該当馬がいない年もある)
>>271-273 これだけ来ても成功できるのなんか、一握りで、
輸出できるほど種牡馬が質的に豊富でないので、
日本が名馬の墓場になるのは当たり前
日本に来なくたって、駄目種牡馬なんて腐るほどいる
気にする問題ではない
参考までに、その他の「名馬」のレーティングだが、
クラシフィケーションとは別の指標としてタイムフォーム・レーティングをだしておく。
145 Sea-BirdU(1965)
144 Brigadier Gerard(1972)
142 Ribot(1956)
141 Mill Reef(1972)
140 ダンシングブレーヴ(1986)
その他、日本に渡った名馬として
140 グランディ(1975)
キロ単位
71.0 ラインゴールド(1973) 仏
67.0 イルドブルボン(1978-79) 愛
67.0 ダイアトム(1965) 仏
98 スタイヴァザント(1976)独
ここらへんは国ごとに評価の仕方が全く違うので、数値自体は参考外。
278 :
江奈:03/01/28 22:11 ID:4ekg6aT6
ていうか、前置きで力尽きた?
な、
たいして「名馬」はきてねえべ。
上位の真の「名馬」についてちょっと細かく見ていくぞ。
ダンシグブレーヴ:問答無用の名馬だが、種牡馬成績が全くの不振。更にマリー病を患い、
見放される。破格の安値で日本へ払い下げ。その後、残した産駒からホワイトマズルと
コマンダーインチーフが出る。また、病から立ち直り、キョウエイマーチ、エリモシック、
キングヘイロー等を輩出。
ジェネラス:Caerleonの後継として大きな期待を受けてスタッドインするが不振。
4シーズンの供用の後輸出。
ピルサドスキー:日本でスタッドイン。これから。
シャーラスタニ:今さらのNijinskyU直仔で配合馬に恵まれず不振。
94年に日本に輸入したが98年にはアイルランドに送り返してあげた。
オールドヴィック:Sadler's Wellsの後継として期待されてスタッドイン。94年に一年のリースで
来日したが、向こうでの産駒全く不振でそのままずるずると日本に留まる。
エリシオ:日本でスタッドイン。代表産駒/ヘルスウォール?
グランディ:ファッショナブルではない血統が災いしたか、種牡馬成績は不振。
(もともとあんまり期待されていない)
オークス馬のバイリームと、カスG1のゴールドCを勝ったリトルウルフ、僻地のイタリア大賞典
価値のカートリングぐらいで、日本に押し付ける。日本での代表産駒:なし:日本で死亡
ラインゴールド:6シーズンの供用で共和国大統領賞のバテール、ゴールドC2勝のギルドラン
程度しか出せずにPrincely Gift大流行中の日本へ。
代表産駒/テッセンスーパー(北海道3歳優駿)w
イルドブルボン:6シーズンの供用で活躍馬を出せず後日本へ。
その後プティットイルが愛セントレジャーを、Kahyasiが英愛ダービーを制するが後の祭り。
日本での代表産駒/メモリージャスパー
ダイアトム:9シーズンの供用で主な産駒は愛ダービーのスティールパルス程度。
日本に渡り、9シーズンで天皇賞馬クシロキングをはじめ、ファーストアモン、コマサツキ、
ショウハイホープ等の重賞勝馬を輩出。母の父としてエイシンサニー。
スタイヴァザント:オランダで7シーズン供用され、代表産駒はオランダオークス・オランダ1000ギニーのカルナヴァル。日本に輸入され、代表産駒はメイショウマキーナ、ブラウンビートル。
( ・ω・)∩<先生!
>>271-273見る限り結構来てる気がするのですが
>>277も来てる来てない判断出来るほど書き出してほしいんですがお願いします。
さて、昔々の話になるが、
愛ダービー馬のヒンドスタンは、
英愛島で滅んだSt.Simonの血をフランスで復活させたBois Rousselの仔だが、
アイルランドで供用されて不振。
日本へ来てシンザン以下王国を築く。
愛ダービー・セントレジャーSのプリメロは
日本でスタッドイン、ミナミホマレ、トサミドリ、ハクリョウ他無数のクラシックホース、
チャンピオンホースを出し、子孫も種牡馬として成功。ピンクラブリーまで3代にわたる
一大父系を残す。
一方、向こうに残った馬の代表産駒や末路。
El Gran Senor:ロドリゴデトリアーノ以下、中距離の活躍馬を輩出。
Montjeu:これから
Teenoso:ヒムヤー系の稀少な名馬にもかかわらず重賞勝馬すら殆んど出せずに死亡。
Peintre Celebre:これから
Suave Dancer:エクリプスSのCompton Admiral程度。
Slip Anchor:User Friendly(クラシフィケーション130未満)以下、G1ホースを何頭か出す。
Reference Point:イタリアオークス馬のアイヴァンナ程度。死亡。
St.Jovite:リボー系の名馬として期待されるも数頭の重賞馬を出すのみ。
Daylami:これから
Dubai Millenium:死亡。
……おいおい、
日本の方が、種牡馬の能力、ひき出してねえかい????
277に関してはまとまった資料がないのでちょっと面倒くさい。
271-273については、130まで書いたが、130の前半は「名馬」じゃねえべ。
それよりも注目なのは、
Rainbow Quest
Nashwan
Darshaan
Sadler's Wells
Caerleon
Law Society
あたりだな。
こいつらは、クラシフィケーションは低かったが、所謂向こうの期待馬だ。
つまり、日本に売ってくれなかった馬たち。
向こうにおいて、次代の血脈を担う根幹種牡馬とみなされていた馬たちだ。
逆に上位馬で日本に売ってくれたのは、279-280のとおり、
種牡馬として駄目だった馬、
(主にNijinskyU直仔などの)向こうで飽和してもうイラネっていう血統。
要は、ほとんどの場合、向こうで駄目出しされて、
もう墓場(日本の事ではない)に埋めるしかないな〜
って馬を日本に転売してウマーといったのばっかりだ。
くどいようだが、
名馬が日本に来て廃れるんではなくて、
廃れた名馬が日本に送りつけられているのだ。
次に、
日本に送った血は世界に帰っていかない
について述べます。
墓場というよりはゴミ捨て場だな…
と思ったが
日本から見た「欧州競馬」と欧州から見た「欧州競馬」のギャップ
について触れていなかったのでちょっと触れる。
面倒になってきたんで簡潔に乱暴に言うが、
英ダービーとKジョージY&QエリザベスSと凱旋門賞が世界ではない。
ということだ。
勿論これらは欧州を代表する大競走だが常に最上級というわけではない。
天皇賞をレッツゴーターキンやオフサイドトラップやネーハイシーザーが勝ったように、
有馬記念をメジロデュレンやダイユウサクやメジロパーマーが勝ったように、
宝塚記念を(略)
常に凱旋門賞やKジョージY&QエリザベスSの勝馬が欧州において最大級の評価を
受けているわけではない。
しかしながら、輸入種牡馬に関しては、こういうレースの勝馬を神格化している香具師がいる。190とかな。
リストで見るように、
トニービンやラムタラは低い評価しか得ていない。
131のセレスティアルストームは、主な勝鞍がG2だ。トニービンはそれと同等で、
ラムタラはそれ以下だ。
しかしながら、
「世界の脚」トニービンやキャロルハウス、カーネギー、エリシオ。
最近の凱旋門賞馬だ。凱旋門賞というタイトルだけで、日本では価値が上がるのだ。
つまり、こいつらは日本では「名馬」扱いだが、向こうでは「並」の一流馬でしかない。
血統だって、
トニービン/フランスの田舎血統の塊
キャロルハウス/非力なスピード血統のサーゲイロード系
カーネギー/Sadler's Wells×Rivermanで向こうでは使いようがない
エリシオ/まあ、これはまずまずかな。
あのー力説中申し訳ありませんが、
「日本は名馬の墓場」じゃなくて
「日本は種牡馬(この場合はサイアーにラインの意味も込められているかも)の墓場」
という言われ方だったと思いますが。
プリンスリーギフト系の種馬を根こそぎ持っていこうとした時に
向こうのメディアに揶揄された言い方だったと思います。
で現実を見ればプリンスリーギフト系は危うい感じですから・・・。
ましてや海外への還元など・・・。
そんな国(墓場)に金積まれたからって血脈ごと売り渡すようなことはするな
と書いた記者の人は先見の明があったかも。
念のためいっておくが、これはトニービンの価値を不当に含めるための論ではない。
英愛競馬と日本競馬の質の違いを考える必要がある。
ちと自慢話になるが、漏れはドイツ馬やイタリア馬がJCを勝ったとき、当てた。ウマかった。
単純な話だが、
同じ12f≒2400mのレースでも、日本と英愛と仏と伊独では、全く異次元のレースを
やっているのだ。コースを見たまえ。レースのタイムを見たまえ。
ぱっと出てきた資料が95年のなんで古くてすまんが、
英ダービー 英12f ラムタラ 2.32.31
K&Q 英12f ラムタラ 2.31.01
愛ダービー 愛12f Winged Love 2.30.1
仏ダービー 仏2400 Celtic Swing 2.32.8
サンクルー大賞典 仏2400 カーネギー 2.35.2
凱旋門賞 仏2400 ラムタラ 2.31.8
伊ダービー 伊2400 Luso 2.25.7
ミラノ大賞典 伊2400 ランド 2.24.8
イタリア大賞典 伊2400 Posidonas 2.33.0
伊ジョッキークラブ大賞典 伊2400 Court of Honour 2.28.7
独ダービー 独2400 All My Dreams 2.32.8
バーデン大賞典 独2400 Germany 2.37.7
オイロパ賞 独2400 Solon 2.27.0
日本ダービー 日2400 タヤスツヨシ 2.27.3
ジャパンカップ 日2400 ランド 2.24.6
英愛仏では、12f走るのに2分30秒超えるレースをしているのだ。
ジャパンカップに出てたらぶっちぎりのビリだ。系かよ藁)
キャロルハウスはラッキー珍馬
英愛仏では、12f走るのに2分30秒超えるレースをしているのだ。
ジャパンカップに出てたらぶっちぎりのビリだ。
こういう状況下で、例えばトニービンは、イタリアやフランスの、英愛的には
「田舎」G1を「有力馬」がいない隙にちょこっと買った程度の馬だから、130程度の
低評価でいいや、と蔑まれていたのだ。
血統だって、フランスの田舎血統(カ、カンパラ?ていゆうかGrey Sovereign系かよ藁)
つまり、欧州でも、英愛はそれ以外を蔑んでいて、
仏は二流
伊独は三流
米は二流だが馬産と言うものをわかっていない
日本?てどこにあるんだ?
と考えている。
なぜなら、サラブレッドは英愛で生まれたものだから。
すべてのサラブレッドは英愛から広がっていくもので、
英愛で生産された優れた血統を取り入れることで辺境の仏伊独米日豪の
血は徐々に改良されていくのだが、その頃には英愛の血は更に改良されているので
いつまでたってもおいつけないだろう(亀とアキレスが競走しました)
と考えているのに決まってやがるんだ!
持ってったって言われたって売ったんだろ。
いらねえから。
いるなら売らない。CaerleonやSadler's Wellsみたいに。
Princely Giftなんて早熟の短距離血統で底力がない、とみなされていて、
日本人はよくもまあこんな血を血眼になって買いあさっていくわ、
この相馬眼0野郎め、と思っていたに違いない!
ていうか、日本で大繁栄して、向こうでいたときより父系がひろがってんじゃねえか。
つかれてきた…
あとさあ、290-292に対して、
日本と向こうじゃあタイムの計り方が違うぞ!
という鋭すぎる突込みをいれた香具師はなかなかのヲタです。