展示会の批評・感想を!2

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261私はダリ。妻はガラ。 ◆eg4NIyekAY
■田中一村展
■石川県立美術館
■略
■嘗て見た一村展は複製画だらけだった。入場料泥棒かと思った。
それでも、あんまりNHKが騒ぐので、この人は本物なのか?という疑問もあって
ためらいもあったが観に行ってしまった。
入場していきなり「出品目録1000円です」に面食らった。目録が有料など
とは聞いたことがない。やの字が付いているのかと思ったら案の定(?)新聞社
だった。「要りません」と明確に断り、第一室へ。
・・・・・・・・・、呉昌碩やら八大山人の真似が・・・・
第2室へ。「晩秋」はいい作品だ。誰も真似のできない様式が既にある。これが
落選で腹を立てたというのは同意する。しかし、それ以外は、上等な作品群だが
傑作ではない。
第3室へ。奄美での作品がよく知られた一村様式だ。独特の詩情に溢れているし、
洋画の要素を多く盛り込んで、戦後の流行に乗っている。
私の結論としては、たしかに優れた画家で、埋もれていたのは残念だった。しかし
杉山寧とか高山辰雄などに匹敵するほどの人ではない、ということだな。