展示会の批評・感想を!2

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136私はダリ。妻はガラ。 ◆eg4NIyekAY
■セザンヌ パリ〜プロヴァンス
■略
■国立新美術館
■初日に行って参りました。まず結論を言います。美術ファンなら必見。感動の嵐、脳内モルヒネが分泌されっぱなしです。
嘗て横浜美術館でみたセザンヌ展とはエラい違い。今まで観た展覧会のなかでもトップクラスに入ります。
セザンヌは補色の響き合いとか、筆触の織りなすリズムとか、構成とか、そういう絵画の文法とでもいうところに徹底的に
こだわります。対象の精緻な描写なんか気にしていません。テーブルは歪んでいるし、布はその質感を失っています。
セザンヌにおいて、絵画は主役を交代したと言えるのでしょう。絵画としての純粋さを求めたとも言えるでしょう。
それが近代絵画の父たる所以です。すぐそこにピカソ・ブラック・モンドリアン・ド=スタール・マティスらの絵画が見えています。
印象派好きの日本人でもセザンヌが好きという人はあまりいません。おかげで会場は意外なほど空いていました。
さあ、明日すぐにでも休暇を取って最高の絵画を堪能せよ。