では初音ミクです。
これはソフトなのであって、なにかしらの実体ではありません。
なのになぜこれほどの数のユーザーがいて、大きな共感を生み、さらにその共感を共有できているのか。
この「ハジメテノオト」の、このフレーズを読んでみてください。
空の色も 風のにおいも
海の深さも あなたの声も
ワタシは知らない だけど歌を
歌をうたう ただ声をあげて
時の流れも 傷の痛みも
愛の深さも あなたの声も
ワタシは知らない だけど歌は
歌はうたえるわ だからきいて
ソフトウェアである初音ミクは、ボクらのこの世界に触れることができないんですね。
もちろんこの歌を書いた人間は生身のひとですがw、しかしそのことに気がついている。
これは重大なことです。
まるで、「ベルリン天使の詩」を撮ったヴィム・ヴェンダースの視点ではありませんか?