【音楽流星群2】神秘の宝石騎士団【談話室6】

このエントリーをはてなブックマークに追加
803とある美術館の学芸員
こういうふうに、天使は
「天」という不可視だけれども確実にあるはずのどこかから、ある選ばれた人間めがけてまっすぐにやってくる。
アクィナスによれば「天使がいなければ、宇宙は不完全であろう」ということになる。
それは、神との膨大な、ほとんど無限大とも思える距離を埋める「存在の鎖の輪」です。
時代が下るにつれ、天使は、平凡な自営業者や(フランク・キャプラ「素晴らしき哉!人生」)、
サーカスの空中ブランコ乗り(ヴィム・ヴェンダース「ベルリン天使の詩」)のところにすら
気軽にやってくるようになります。
それが現代です。天使はじつに身近な存在です。