世界トップクラスといわれる日本の氷彫刻だが、その中で常にトップに立ち続けている男が居る。
知る人ぞ知るその名は清水三男。
1948年の12月、栃木県の大田原市に産まれた彼は高校卒業後フランス料理の道に入った。
料理人としての修行を積んでいた彼だったが、氷彫刻との出会いが彼の人生を変えてしまった。
当時はまだ氷彫刻に関する資料も本も殆ど無い時代だったにも関わらず、氷彫刻に魅せられた彼は只管に氷を彫りつづけた。
そうして次第に彼の作品は様々な場で評価を得るようになり、全国大会で優勝するなど着実に実績を残していった。
それから日本氷彫刻界のトップにたった彼は独立を決意し、現在では教室を開き後輩の指導にあたると共に自らもノミを揮って数々の美しい作品を創り上げている。
また、海外から彼の元に学びにくる彫刻家や料理人もあとを絶たず、作品を作り続ける傍らで世界を拠点に講演や指導をしている。
彼は言う、『(作品は)氷の中に既に存在している。創造するのではない、ただ余分なものを削り落とすだけ』と。
自信に満ちた彼の言葉に美の巨匠ミケランジェロの姿さえ見いだす事が出来る気さえする。
本人プロフィール
http://shimizuart.cool.ne.jp/prof/prof_body.html