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わたしはダリ?名無しさん?:
土には不純物が混入しています。
その不純物が中途半端な焼成だと残ってしまったり、不純物が飛んでしまっても、
土の表面には極わずかに気孔が残ります。土の表面に残った不純物や気孔が
手触りを悪く感じさせています。
百草土の場合も同様で、焼き切ることで不純物が飛び、気孔が空きます。
それを更に焼くことで、気孔が潰れていき、手触りが良くなり、桃山志野独自の
手触りになります。
また、陶土内の不純物が飛んでしまうことで、比重が軽くなり丁度軽石に似た
状態となり、独特の軽さと質感を作り出します。
中途半はな焼成だと、焼き締まり比重も重く、硬く重いだけの焼き上がりとなります。
鎌倉時代から室町中期頃までの古備前も、触るとツルツルして気持ち良いですが、
これも耐火度の強い山土を、穴窯でじわじわと温度を上げていき、
最終的に1350度から1400度の炎で長時間焼いているので、
同じような現象が起きているのです。桃山になり耐火度の低い田土を使うように
なってからは、温度を上げられず、結果的に鎌倉期のものと土味が変わってしまい、
独特の土味が失われてしまったのです。