1 :
わたしはダリ?名無しさん?:
『感覚の論理』も出たことですし、何かベーコンについてどうぞ。
芸デ板から、移して貰おうと思ってたら、立てたんですね。
>>1乙!
邦訳された2種のインタビューを読み比べた方いらっしゃいますか?
4 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/09/25 22:56:20
age忘れ
5 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/09/25 23:19:41
イギリス経験論の創始者。著書「ノブム・オルガヌム」「ニューアトランティス」
帰納法とイドラ論で知られる。
6 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/09/26 00:02:33
>>3 デイヴィッド・シルベスターとミシェル・アルシャンボーの本のことでしょうか。
シルベスターの本はほぼ基礎資料として定着しているもので、
かなり参考になると思う。彼はベーコンと一時期一緒に暮らしていたほどの仲だし、
ベーコンも紳士的かつ多弁になっている。
ただ、日本語訳は少し誤訳が目立つところがたまにきず。
一方アルシャンボーの対談は最初の方は、
アルシャンボーが少し仰々しい口ぶりで(さすがフランス人)、
ベーコンの方もあまり好意的とはいえない。
対談が進むにつれて徐々に仲がよくなったようだけど、
内容はシルベスターの焼き直しのようなものに近い。
評価するとしたら音楽についての質問。
これは今まで誰もしていない質問ではないかと思う。
7 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/09/26 02:47:53
>>6 なるほど、有り難う!
二冊とも買ったままの積ん読状態です。シルベスターの(確か筑摩の赤い本、でしたよね)
方から読もうと思います。
∧__∧∧__∧
(゚ε゚* .(・ω・´ )
⊂⊂⌒ ⊂⌒ヽ、
)) )) ) )))
(_(_ノ((_ノ
∧__∧∧__∧
( ゚ε゚ *.(・ω・´ )
⊂⊂⌒ ⊂ ⌒ヽ、
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ドゥルーズはベーコンをゴーギャンやヴァン・ゴッホ以来の色彩画家と書いていた。
ゴーギャンについて言えば、その輪郭線(クロワゾニスム)と一色塗りに共通した
部分があるように見えたけど、どうなんだろう?
ベイコンの色彩については前スレ(芸デ板の)にあった希ガス。
15 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/08 20:11:20
ベーコンのトリプティックって三面鏡に近いかも。
でも単純に多視点というわけではなさそう。
別次元の同じ情景を同時に見ている感じがする。並行宇宙。。。
形式は祭壇画そのままじゃないの?
17 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/08 23:01:47
そう、酉プティックは西洋の宗教画の形式。
それを知っていれば、ベーコンの意図も読める。
「崇高」を表現したくてこの形式を採用したと思う。
獣的な崇高さ。
18 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/09 18:14:38
だから感性論者がベーコンを扱うのかな?
新潮からの伝記が売ってない・・・。
20 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/17 05:42:44
僕も予約したけど出版社が発売日未定だと言われたために
キャンセルされた。広告まで載せてるんだからちゃんと出そうよ、新潮!
貴重なベーコンスレなので保守
23 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/30 02:09:04
ベーコン関係のあらゆる本にチェックが入るらしい。
権利者の暴君ぶりがすごいな
まるで本人みたいだ。
これ褒め言葉。
来月の美術手帖に『感覚の論理』書評が載るらしい。
どんなこと書くのかしら。
いつものBT執筆者にはドゥルーズ理解できる香具師がいると思えんが。
俺俺
おーあんたか! 期待してるぜ!
28 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/31 23:20:22
最近シルベスターの本を借りて読んだけどよかった。
作品を所蔵している美術館が少ないようだが
日本ではあまり人気がないのかな?
30 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/10/31 23:59:35
ベイコンは、現代にしては高いんじゃなかったっけ?
権利関係がメチャ厳しいはず。
>>30 通常数億するって。重要な作品(特にトリプティック)は10億近いらしい。
33 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/03 14:24:03
ケビン・ベーコンのほうが上
34 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/08 02:39:05
ベーコンとベイコン、どっちなの?
35 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/08 18:47:43
ベコーンですよ
バコーン
37 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/10 14:42:45
38 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/13 01:01:55
イギリスの絵画はなんだかんだいってだめ。ドゥルーズもたまたま目に付いたから
とりあげただけだろ。
39 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/13 01:50:45
>>38 大馬鹿発見
ターナーという大巨人がいるし、
ベーコンもなんだかんだいって最近の現代美術作家の起点にいると思う。
抽象表現主義マンセー時代はもうすぎたよ
40 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/13 09:56:32
>>39 ターナー以外あげてみ。20世紀以降な。それ以前つったってブレイクぐらいしかいないけど。
>ベーコンもなんだかんだいって最近の現代美術作家の起点にいると思う。
>抽象表現主義マンセー時代はもうすぎたよ
そりゃそうだけど、ドロドロした具象に走ればいいっていう安易な逃げ道を
用意しただけでしょ。
41 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/13 10:01:11
>40もどうかとおもうが
イギリスがだめといわれていきなり「抽象表現主義マンセー時代」
にとんでしまう39もどうかと。
40が言いたいのは、イギリスは100年に一回ぐらい大物が出るということでは。
そんで20世紀には大物がいないということでは。
ベーコンは作家にもコレクターにも大人気じゃん。
たぶん批評家に人気がないんだと思う。
43 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/13 14:32:11
コレクターはともかくとして(判断の基準としてはあまりにも信用できない)
作家に大人気ってのは大事かもな。でも40が言ってるように、なんか
「あ、こうやればいいんだ」みたいなわかりやすい回答(逃げ道とまでは
俺は言わないけど)を示したからかもしれない。
批評家もベーコンは好きだと思うよ。能書き並べやすいし。
44 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/13 14:37:30
>>38-39 なんだかんだいて駄目っつーのも暴論だが、39みたいに影響を与えたみたいな
ことで決めようとするなら、イギリスはやっぱ見劣りするかも。他のヨーロッパの国に
くらべてもさ。
80年代のニューペインティングってベーコンの悪い焼き直しって感じがする。
それ古すぎ。
俺はむしろYBA以後のイギリスの若手全般に影響力あると思う。
画家以外にも。
ベーコンが死ぬ前に気になる若手がいるって言ってた。
それはデミアン・ハーストだって。
ああ、やっぱり。
ベーコン・バルテス・ジャコメッティ・フロイド
勝手に戦後具象四天王と崇めていますが
皆さんはこの四人なら誰が、あるいはどんな順で好き?また嫌い?
ちなみに自分はフロイド・ベーコン・ジャコメッティ・バルテス
ベコンは筆遣いが凄い好き。色使いは嫌い。
50 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/14 20:34:33
>46
>YBA以後のイギリスの若手全般に影響力あると思う。
結局ドメスチックということね。だからイギリス美術に価値を認めない香具師を
に対してベーコンの偉さをわからせるのは難しい。
アートワールド論でおなじみのダントさんはベーコンが嫌いなんだってさ。
52 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/16 00:27:02
>51
アーサー・ダント? つまんなくね? 本人が?
漏れもベーコンは好きでも何でもないけど
>>52 ダントってなんか議論がはずまないんだよね。
やっぱりつまらんということかな。
ローティの美術版だろ?
高階秀爾が興味持ったのも頷ける。
55 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/16 09:21:13
別に美術に何の義理も感じてないから思い切ったことが言える。
そこで門外漢やあまり賢くない門内漢がとびつく。
読めばなんとなくわかったような気になるから。
本人も哲学の分野ではパッとしないが、新境地を拓いたつもりだろう。
ちなみに高階秀爾、絵で一番好きなのはラファエロ前派(イギリス美術好きの皆さん、強力な味方現る!)
一番美しいと思うTVタレントは小柳ルミ子
アクセで好むのは一澤帆布
特技はどこでも、いつでも寝られること
ベーコン好きがラファエロ前派ファンだったら笑うが、
高階もダントーも駄目な意味でリビジョニストだろう。
57 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/16 19:44:09
高階は嫌いなものないって言いそう。外国語喋らせると立て板に水なんだけど、
何聞いても「イエス」とか「ウィ」とかしか答えないから各国の関係者に
結局バカにされてるらしい。
>>56 >駄目な意味でリビジョニストだろう
ふつう駄目な修正主義者って今までいいと言われてたものを(ひそかに)こきおろし、
今まで駄目と言われてたものを(おおっぴらに)いいと騒ぎ立てる香具師のことじゃないの?
印象主義は19世紀アカデミズムの亜流にすぎないとかさ。
>>57 相対主義的な「なんでもあり」の人ということでは。
ダントーはそんな感じ。
アメリカの伝統思想の悪いところが全開。
59 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/18 00:40:22
>>59 相対主義って呼ぶのが適切だな。
阿部良雄は駄目じゃない修正主義者ということでいいのか?
「イメージの魅惑」をキーワードに、フランス19世紀アカデミズムにフレッシュな視線を注ぐ!
でもジェフ・クーンズやっぱ面白いとか言ってたな。今から10年以上前の話だが。
最近体調が悪くて仕事してないらしい。
160 名前:考える名無しさん メェル:sage 投稿日:04/11/17 14:32:53
>>80 美術手帖の書評、石岡良治だった。
マトモなこと書いてる?
手堅い感じだった。この雑誌にしてはめずらしい。
思想畑の香具師なのに絵にも詳しいな。表象だからか。
ふ〜む、thx.
64 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/19 09:35:27
>>62 というより、岡崎乾二郎の番頭さんだからです。
そうなの?松浦寿夫の弟子だと思ってたよ。
66 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/19 18:26:16
寿夫氏とはほとんど交流ないはずです。近畿大学で岡崎氏の助手みたいなことを
やっている。自分で授業もしてる。
67 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/19 18:30:39
>>66 セザンヌについていってることとかは基本的に岡崎から来てるよな。
別にいいんだけどさ。
68 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/19 19:24:52
又聞き評価。フンッ
70 :
778:04/11/20 11:06:41
>>67 ベーコンの書評にはセザンヌ出てこないよ?
72 :
age:04/11/21 11:34:24
>>71 いや、一般的にってこと。書評は読んでない。
>>72 石岡本人の知り合いか?なら直に言いなよ。
ここベーコンスレだから。
74 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/21 20:08:43
『感覚の論理』スレじゃないの?
>>50 >>YBA以後のイギリスの若手全般に影響力あると思う。
>
>結局ドメスチックということね。だからイギリス美術に価値を認めない香具師を
>に対してベーコンの偉さをわからせるのは難しい。
YBA以後のイギリスの若手全般に影響力あることに同感。
デミアン・ハースト、チャップマン兄弟とか、あるいはヘレン・チャドウィックにも。
YBAもベイコンも決してドメスティック(イギリスの伝統なるものに根ざした美術)
ではなく、それゆえに国際的評価を勝ち得ているのだと思う。
だいたい偉大なターナーとベイコンの間に、イギリス美術には
ドメスティックな悪趣味(ラファエル前派など)しか存在していなかったと思う。
ラファエル前派に価値を認めるような、低俗な趣味しか持たない香具師に対して、
ベイコンの偉さをわからせるのは難しいと言うべきでしょう。
76 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/22 02:56:56
>>75 ということは、ベーコン+ベーコンに影響を受けた人たちを
イギリス美術という枠で語ること自体に意味がないということになるのか。
とすると、
>>50の元にある
>>39みたいにイギリス美術の独自性とか偉大さを
擁護しようとする立場も無効化されるわけか。「イギリスの伝統なるもの」
を乗り越えている点がベーコン以降の意義だっていうんだから。
>ラファエル前派に価値を認めるような、低俗な趣味しか持たない香具師に対して、
ベイコンの偉さをわからせるのは難しいと言うべきでしょう。
これは
>>55のことだと思われるが、高階秀爾は
>>58も言うように、ベーコンの「偉さ」も
わかっちゃったりするんでしょうね。
77 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/22 03:02:09
>>75 国際的評価って何? イギリス人以外が買ってるってこと?
78 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/22 03:02:42
高階の話はもういいよ。ここベーコンスレだから。
>>76 「イギリスを超えて影響力を持つ作家たち」
にも一定の伝統がある。
君が考える矛盾は、頭の中で考えられたものにすぎないですよ。
ベイコンはリチャード・ハミルトンも好きだったようだし、
政治的には保守だし、
なんだかんだ言ってもアメリカ嫌いなんでしょうね。
80 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/22 12:02:31
>>79 例が古くてすまんが、グリーンバーグが「アメリカ型」絵画の本質は
アメリカという国または文化の閉鎖性を超え出ていく点にこそ求められる、
つまり、狭い意味でのアメリカ性を否定ししている絵画こそ「アメリカ型」
と呼ばれるにふさわしい、と言ったわけだろ。
これが本当かどうかはどうでもいいが、同じことが
「イギリスを超えて影響力を持つ作家たち」についてもいえるのか、と聞いてるだけ。
>>39とかは、なんか漠然と国民性みたいのにターナーとベーコンを
囲い込もうとしてるように見えたからな。だから矛盾があるとしても
漏れが「頭の中で考えた」わけじゃないってこと。
39も同じ意味だろ。
ただ、たしかにイギリスには、
ペヴスナーのように「イギリス性」をやたら強調する香具師もいる。
ゴンブリッチもそうだが、
亡命ハイソは移住先に過剰適応したコンサバになるケースが多いように思う。
ドナルド・キーンみたいなものか。
>>76 >ということは、ベーコン+ベーコンに影響を受けた人たちを
>イギリス美術という枠で語ること自体に意味がないということになるのか。
ベイコンとデミアン・ハーストなどの何人かの国際的に実力を認知されているYBA世代の
イギリス出身のアーティストたち(ベイコンに影響を受けた人たちという括りでなく)を、
イギリス美術という枠で語ること自体に意味がないということです。
>とすると、
>>50の元にある
>>39みたいにイギリス美術の独自性とか偉大さを
>擁護しようとする立場も無効化されるわけか。
イギリス美術は、ターナー以前は、大陸美術の2番煎じ(ホガース、ゲインズボロ、レイノルズ)、
英国宮廷画家となったヴァン・ダイクには、到底及ばないレベルでした。ブレイクにはそれなりの
独自性はあったものの、作品も小品ばかりで少なく、詩人としての偉大さが絵画作品の価値を
押し上げていることは否めません。彫刻など無に等しい。
ターナーは、17世紀のクロード・ロランやオランダの海景画家の作風から学びつつ、
晩年には独自の抽象性の高い水墨画的風景画に到達した、時代を追い越した異端者でした。
>これは
>>55のことだと思われるが、高階秀爾は
>>58も言うように、ベーコンの「偉さ」も
>わかっちゃったりするんでしょうね。
高階某は、土建屋と結託して、上野の地下を掘りまくれと提唱してるような人なわけで、
要するに、あたりさわりのない、欧米の定評のある美術史家の意見の追随者として、
官僚的に美術解説を翻訳してきて、どういうわけか権威を持っちゃっただけの人だと思いますので、
独自のベイコン論を持っているとは思えません。
>>75 >国際的評価って何? イギリス人以外が買ってるってこと?
イギリス国外の、主に欧米の美術批評家、アーティスト、ギャラリスト、キュレーターなどが、
高く評価する存在になるという意味です。その結果として、ビエンナーレなどの国際展に
招待され、イギリス国外の、主に欧米の有名美術館に作品が収蔵、常設展示され、
転売マーケットでの価格が吊り上がるなどの現象がおきます。
ベイコンの作品は、諸外国の美術館に、生前から多く寄贈(作家本人からでなく)されて、
そういう策略が、ベイコンの国際的名声の獲得に、功を奏したらしいという噂もあるようですが・・・。
>>83 あんたちょっと物言いがこええよ
見識は買うけどさ、イギリス低く見過ぎ
ところで件のドゥルーズ本はどうよ?
書評についてでもなんでもいいから。
85 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/23 10:07:57
86 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 00:03:35
>>82-83 >イギリス出身のアーティストたち(ベイコンに影響を受けた人たちという括りでなく)を、
イギリス美術という枠で語ること自体に意味がないということです。
よくわかった。ありがとう。
87 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 02:26:24
どういたしまして
88 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 02:48:45
>86
あんた簡単に引きすぎじゃないか?グリーンバーグまで持ち出しといて。
イギリス美術はクズといわれて人を大馬鹿呼ばわりした39は結局何もわかってなかったんだーと
そこまで言ってくれよ。
89 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 07:16:12
>>75 だいたい偉大なターナーとベイコンの間に、イギリス美術には
ドメスティックな悪趣味(ラファエル前派など)しか存在して
いなかったと思う。
「悪趣味」とか「低俗趣味」と言ってる時点で、こいつはダメだな。
90 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 10:25:21
ダメかどうかはしらんけど、悪趣味とか言い出すと、ベーコンも悪趣味ってことになりかねないんじゃないか。
趣味をキーワードにベーコンを擁護するは無理だろう。
歴史的唯物論とか主体批判とか器官なき身体とか、なんか他のものにしなよ。
といって『感覚の論理』に戻したつもり。
ドゥルーズがわざわざ
具象じゃなくて形象と言ってる理由もそれだな
92 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 18:43:14
イギリスつうとポップアートの発祥地なわけだが
93 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 18:48:11
しかしついこの間まではポップ・アートと言われてリチャード・ハミルトンを
真っ先に思い浮かべる輩は少なかっただろう。
ポルケとかリヒターが参考にしたのは英米どっちだったのか? 両方?
94 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 18:49:22
ホックニーもピーターブレイクもイギリス。
95 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/24 18:52:34
つうかベーコンもゲイ
20世紀の後半ともなると、欧米においては美術に限らず、その国固有の
伝統などに縛られぬ芸術家が、むしろ主流になったように思う。
ベイコンも、そんなアーティストの一人ではないか。
ベイコンに影響を与えたであろうアーティストは、ヴェラスケスであり
ゴッホなわけで、イギリス美術ではない。
制作手法も、映画のスティル(『戦艦ポチョムキン』とか)やインスタント写真
なんかから、イメージを抽出し、混合し変形するというもので、複製芸術時代に
対応したペインターだった。
トリプティックという祭壇画以来の伝統的絵画形式を、20世紀に復活させたことも、
評価できる。個人的には40年代の黒を多用した作風よりも、おそらくウォーホルなんかの
影響からか、ピンクや紫やオレンジを使った後期の作風の方が、洗練されてるようで
好き。
『感覚の論理』は、原書を20年以上前に買ってはいるが、未読。
97 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/26 11:09:33
中西夏之はずいぶん影響されてるんだね
98 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/26 12:50:24
>>96 複製イメージの抽出とかなんとかはいつごろやっていたの?
ある意味しょっぱなから
でも特に目立つのは法王シリーズから
作品に反映され始めるのが50年代ごろ。
ヴェラスケス、スーチン、レンブラント、ゴッホ、エジプト美術、
戦艦ポチョムキンのスティル写真、マイブリッジの連続写真、
野生動物の写真集、レントゲンなどの医療関係の写真、ナチスの写真等々。
50年代末からは親しい友人の写真を使って描くようになる。
この頃から段々と映画の「雨降らし」のような暗い色面からどぎつい画面が
現れだす。トリプティックも復活。
とにかく生涯にかけて写真は常に使っていた模様。
101 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/27 11:02:31
>>100 50年代には写真をそのまま画面に貼り込んだり、シルクスクリーンで転写する
のが一般的になるよね(わかりやすいところではウォーホルとかラウシェンバーグとか)
その点ベーコンは写真を元にして油絵の具で描き直していたの?(直接使うんじゃなくて)。
>>96でも言われているけど、フォーマットもトリプティックってことになると、
伝統的な絵画の手法に複製イメージを落とし込んでた、ということでいいのか?
でも、複製イメージを絵画のソースにするだけなら、19世紀からあったことだよな。
ベーコンのあたらしさとかおもしろさはどういうところなの?
よくドガの背骨表現と比較されるが、
写真から始めた方が、人物像をより強烈に変形させられる場合がある。
似姿を前にして制作することで、
より大胆な歪曲が可能になった好例は、
ミシェル・レリスの肖像画。
ベイコン自身が、
歪曲が大きいものの方がうまくいったと語っているし、
事実その通り。
ドガも写真のネガとポジを駆使していた。
ベイコンがX線写真を使うのも同じ動機。
対象を見てデッサンするよりも、類似性を首尾よく破壊することができる。
104 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/27 11:53:28
人物の写真とベーコン人体表現の関係についてはよくわかった(ありがとう)。
でもさ、それだと本当の意味で「複製芸術時代に対応したペインター」ってことには
ならなくない? 写真は結局人体表現のツールに過ぎないってことなんでしょ?
ウォーホルなんかは表現そのものを疑問に付すために写真を使ったわけだけど、
ベーコンは伝統の枠の中にとどまっている。
彼の場合、初期のドローイングなんかも、一見「個性的」な線のようにみえるけど、
実はそれは画家の個性の表現なんじゃなくて、既存のイメージを転写した結果。
シルクスクリーンの場合はそれがもっとあからさま。
105 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/27 11:54:28
>彼の場合、初期のドローイングなんかも
ウォーホルってことです。スマソ
君みたいな疑問を持つ人のためにはゲルハルト・リヒターがいるよ
今の画家の多くはリヒター路線
たしかに、
一時バブルのようにはやったハイパーリアリズムよりはまとも。
けどあれって退廃だと思うんだよね
俺はベイコンの方が写真利用という点でも面白いと思う。
もう少し補足すると、
リヒターは印画紙の表面に対するフェチ。
ああいうのは彼一人で十分なのに、
悪しきアカデミズムを作っているように思う。
ベイコンは絵の具のランダムな使用もあるし、伝統的とは言えないんじゃないか?
最初のうちレスつかずにどうなることかと思ったが、だんだんイイスレになって来た。
ベイコンの写真利用は写真行為に対する興味というよりも、
写真に写りこんだ人物のポーズだったり、表情(特に口の開き方)などに
異常なまでの興味を持っていた。だから動物の叫ぶ口が人物に挿入されたり、
アトリエに放置されて皺くちゃになった写真を好んだんだと思う。
例えばフロイドの肖像で彼の左足が溶け出すように歪んでいるのは、
破かれてくしゃくしゃになった写真を利用しているからだという。
問題は「複製技術時代のペインター」として考えるよりも、
(ベイコン自身「アトリエに散乱している写真は辞書のようなもの」って言ってる)
歪曲のヴァリエーションの方に焦点を当てた方がいいんじゃないかな。
写真だけではなく過去の巨匠たちの作品や友人の記憶から描いているものもあるし。
110 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/27 21:50:14
109に同意。
>悪しきアカデミズム
そりゃベーコンについても言えるんじゃないの。
111 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/27 22:06:38
>>106-109 リヒター=「複製技術時代に対応したペインター」
ベーコン=「複製技術時代に対応したペインター」ではない
ということでつね?
>俺はベイコンの方が写真利用という点でも面白いと思う。
「歪曲」してるからということでつか?
写真や記憶の元イメージを「歪曲」するやり方にこそベーコンの個性とか主観が現れる
=表現される
写真を使っていてもそのこと自体には特に創造的・革新的な契機はない
(「アトリエに散乱している写真は辞書のようなもの」)
その点、リヒターの写真使用には、「芸術作品は芸術家の個性の表現である」
という図式そのものへを疑問視する契機が含まれている。
ベーコンは表現主義者であり、その意味で伝統的
リヒターは非表現主義者であり、その意味で伝統的でない(でも退廃かもしれない)
ということでつね?
リヒターを見ていてよく感じるのが、彼が写真家に近い、ということ。
例えばアトラスは彼が撮りためた写真などを、彼自身が後に選択する
ことによって構成されている。そのためにアトラスは絵画もドローイングも
写真も同じ位置にあり、清水穣流に言えば「マッピング」している。
一方ベーコンはひとつのイメージを脅迫的に繰り返し描き続けている。
だからひとつの作品のセカンド・ヴァージョンを描いたり、ダイアーの
横顔を変形させて作品に挿入している。そういった意味でベーコンは
「マッピング」ではなく「バリエーション」を追求しているんだろう。
>>109 >問題は「複製技術時代のペインター」として考えるよりも、
>(ベイコン自身「アトリエに散乱している写真は辞書のようなもの」って言ってる)
>歪曲のヴァリエーションの方に焦点を当てた方がいいんじゃないかな。
>写真だけではなく過去の巨匠たちの作品や友人の記憶から描いているものもあるし。
ベイコンが好んで引用したマイブリッジの写真は、スポーツの運動の分解写真だった
わけだし、映画のイメージも、例えば叫びという変化する表情のイメージだった。
ベイコンが写真のイメージを変形する意図として、静的な写真から、より情動的な
肉の運動へ向かう意思があったんじゃないかな?
これらのイメージは、ベイコン本人が撮る必要はなく、あえて積極的に一般に流布した
複製写真を利用したという意味で、ドガ、カイユボット、ムンクなどの19世紀の
ペインターとは根本的に違っている。キア、クレメンテなんかの先駆といえる。
そういう意味で、複製技術時代のペインターと言った訳なんだが、別に深い意味は無い。
>>110 >>悪しきアカデミズム
>そりゃベーコンについても言えるんじゃないの。
模倣者がたくさん生まれたからって、リヒターやベイコンには
何の責任もないよ。
真似する奴らは、結局消えていくモンだよ。ラファエル前派は
なぜか未だ消えてないけどね・・・。
115 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/28 10:40:01
ラファエル前派も何ら責任はない。
116 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/28 19:49:19
>>113 >ベイコンが写真のイメージを変形する意図として、静的な写真から、より情動的な
>肉の運動へ向かう意思があったんじゃないかな?
運動をうつしてるけどそれ自体は静的な写真を変形するわけか。
その結果が「より情動的な肉の運動」だと。
漏れちょっと頭悪いんで追加説明キボンヌなんだけどさ、「肉の運動」ってどういうの?
ベーコンの絵を見るとたしかにぶれてて肉が動いてるように見えたりするんだけど
そういうはなしをしてるわけじゃないよね?
>>116 >「肉の運動」ってどういうの?
>ベーコンの絵を見るとたしかにぶれてて肉が動いてるように見えたりするんだけど
>そういうはなしをしてるわけじゃないよね?
ベイコンのテーマは、性・生と死・抑圧された動物的情動・キリスト教といったものだったと
思うけど、そういうことを表現するのに、複数の連続写真をもとに、1つの人体像を
構成するという方法も用いられたんじゃないかと想像する。実際ミック・ジャガーの肖像画なんかは、
顔を左右に揺らせて撮られた複数の写真から描かれていた。
キュビスムにおいて、1つの対象についての複数の視点を、1つの絵に統合するアイデアがあったわけだが、
それを幾何学的にではなく、肉体をグニャグニャにする独特のやりかたで発展させたとも思える。
結果的にグロテスクな肉塊が運動しているような姿にまで、人体が匿名的レベルに還元されて
しまう。周囲の空間は幾何学的抽象化が施されて、肉を封じ込める檻のように変形される。
すべてがこういう方法で描かれたわけではないけど、肉の運動を媒介して情念的な運動を表現する
志向性はあったんじゃないかと思う。
ベイコンの発言の断片より
ttp://www.b-sou.com/palw-Bacon.htm |「私が望んでいるのは、それ自身の肉から立ち現れる肖像を描くことであり、
|(…)そうして肖像を磔刑図と同じように悲痛なものにすることなのである」
正直ミック・ジャガーの肖像は駄作だと思うけどね。
80年代後半以降は明らかに衰えを感じさせるな。
ベイコンは好きだけど、ミック・ジャガーはあまり好きじゃない。
>>117 >実際ミック・ジャガーの肖像画なんかは、
>顔を左右に揺らせて撮られた複数の写真から描かれていた。
まあミック・ジャガーはいいとして、
露光時間を長くして撮影することによってこうした効果が出るわけだけど、
ベイコンとこの写真の相違点とは何か?個人的には絵具の色彩の問題だと
考えているけど、どうだろう。
>>118 本人が描きたかったとも思えないしね・・・。
ここらへん、裏に仕掛ける人がいたんだろうね。
60年代から色彩も、有名人の肖像を描く点でもウォーホルとの
影響関係がありそうな気がする。
>>120 >ベイコンとこの写真の相違点とは何か?個人的には絵具の色彩の問題だと
>考えているけど、どうだろう。
ベイコンの原点は「遅れてきたシュルレアリスト」みたいな所にあったわけで、
悪魔的な奇形化の手段として、写真をイマジネーションの踏み台として利用した
のだと思う。色彩としては50年代よりもむしろ70年代以降のライトな感覚
の方が個人的には好きだけど。構図とか洗練されてて琳派みたいだね。
>>121 ベーコンの転換点は一般に50年代末だそうですよ。
その発端はその頃訪れたモロッコのタンジールでの出来事。
ここで『裸のランチ』のウィリアム・バロウズや
『シェルタリング・スカイ』のポール・ボウルズなんかと交流している。
ベーコンはタンジールのあまりの光の強さに一時期絵を描けなくなってしまったという。
ウォーホルの影響よりもこの体験のほうが強かったんじゃないかな。
琳派っていえば、俵屋宗達や尾形光琳の《風神雷神図屏風》なんか結構類似点あったりするのかな。
あれはディプティックの形式なわけだけど、この作品の延長にあると言われている《紅白梅図屏風》
なんか中心の河が両岸を分割していて、似たような機能を示しているように見えてくる。
あーでもそのアナロジーやめてほしい
RINPA展最低だったし
そういやRINPA展にウォーホルが来てたな。
途中からアナロジー展ってかんじだった。
建畠とかが一枚噛んでるんだろ?
日本はスケールが小さい
126 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/30 02:08:12
>>121-122 「悪魔的な奇形化の手段として、写真をイマジネーションの踏み台として利用した」
「遅れてきたシュルレアリスト」か。。。
写真=複製イメージを使うにしても、結局は絵具とか身振りの問題に収斂していくところといい、
(前に出てたけど、ウォーホル、ラウシェンバーグ、リヒターあたりが写真を使う時は
まさに作家の主体性を表現する媒体としての絵具/身振りを否定するという目論見があったわけだ)
マルチ・パネル形式を採用するにしてもトリプティックっていう超伝統的形式に納まってるところといい、
モロッコに行って現地の光に打たれるところといい(古いところではドラクロワ、
もう少し最近ではマティス、クレー)、
やっぱりベーコンってすごく伝統的な人だったんじゃないかという気がしてきたよ。
別に悪いことじゃないんだけどさ、もちろん。
伝統的であることがかえって新しいことだって状況もあるわけだしね。
ベーコンの「影響」も、たとえばそういうところに一因があるのかもしれない。
ああ、クレーがいわゆる色彩主義者になったって言われる
チュニス旅行の体験に近いね。チュニジアとモロッコ、地域的にも近いな。
128 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/11/30 02:33:12
うん、そう、クレーはチュニジアでした。紛らわしい言い方してスマソ
一応西欧列強に植民地化されてた北アフリカってことで。
ベーコンって何気にグリーンバーグやミシェル・タピエと同い年なんだなぁ
130 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/01 13:42:13
ああそうなの? 抽象表現主義の人たちと一緒ぐらいかと思ってたよ。
誰も愛の悪魔は見てない?
大好きな映画なんだけど。
お呼びでない?
あれってダニエル・ファーソンの伝記をもとにしているんでしょ?
ファーソンの伝記って悪評があるらしいけど、まあ半分物語りだし、面白かったかな。
デレク・ジャコビがいい。
ファーソン本は、
いかにもアングロサクソンのジャーナリストに特有な自意識がウザイ。
134 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/05 01:59:10
ドゥルーズ本の書評は、今のところ
週刊読書人 宇野邦一
美術手帖 石岡良治
情況 安藤礼二
宇野邦一が面白そうだが、まだ手に入るんだろうか?
週刊読書人はただでさえあまり見かけないのに、バックナンバーだとなぁ・・・
>>135 アリガート。とりあえず次神保町行ったとき探して、ダメなら直だろうなあ。
情況の書評ってなんか標識図(12章)あたりで止まっちゃってる気がするな。
あくまで特集の「超越論的経験論」に焦点を当てているからか?
そういう意味でベイコンはどうでもよくなっている感じがする。
このスレ的には石岡と三浦の書評が関係ある感じ。
論旨も似ている。
三浦の書評はドゥルーズの三つの分類やそこに介入する標識図を示唆しておいて
セザンヌの議論がある第6章に接続しているあたり、翻訳が出る以前の評価に
平行している感があるけど、情況の安藤が標識図の混沌で終わらせているのに
比べるとまだまともなような気もするな。
143 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/06 02:38:08
ベーコンはゲイなのでしょ
誰と寝たの?
144 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/06 02:54:47
詐欺師夫婦 → 宮元健次・智美
宇野の書評は読んでないから分からないけど、
石岡は芸術学への目配りと、ベイコンのトリプティックの
「証人の機能」に関する考察が出ている点が他と違うところかな。
グリーンバーグが使い始めた
「浅い奥行き」についての具体的な指摘もあったね。
ドゥルージアン以外に向けて書いているのだと思う。
147 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/07 12:57:19
おっ? studio voiceのブックガイド特集にも書評載ってる。木村覚ってひと
148 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/07 13:11:08
ベーコンの恋人(男)って自殺したらしいな。
149 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/07 13:37:49
グリーンバーグ批評選集
C.グリーンバーグ 著
藤枝 晃雄(武蔵野美術大学教授) 監訳
四六判/256頁/上製 予価3360円(本体3200円)
2月下旬刊
[ISBN4-326-85185-6 C3070]
20世紀最高の美術批評家の一人、グリーンバーグの主論文、エッセイを収めた
待望の書!50年代後半以後の美術は彼の批評を巡って展開する。
出世作「アヴァンギャルドとキッチュ」など文化理論から出発し、その後美術
に絞ってポロックらと共に抽象表現主義をつくり上げた。具体的な個展/作品
の批評を通して自己の立場を形成し、的確な判断から優れた作家を発見する。
また、マネ以降の美術のモダニズムを歴史的な洞察を背景に理論化した。
http://www.keisoshobo.co.jp/kinkan.htm#K85185
>>149 ジョージ・ダイアーっす。
ベイコンの絵にたびたび出てきます。
『愛の悪魔』はダイアーと出会ってから自殺するまでを扱ってる。
71年のパリ、グラン・パレでの回顧展の際に一緒にフランス行って
ベイコンがオープニング準備している間にホテルで薬飲んで死去。
73年のトリプティックはそのシーンを扱っていると言われている。
>>151 どの論文が載るんだ?
「アヴァンギャルドとキッチュ」
「新たなラオコーンに向けて」
「モダニズムの絵画」
「抽象表現主義以後」
「コラージュ」
とかすでに出てるけど、未邦訳のものが中心なのかな。
>>147 その人って美術手帖の評論賞とった人じゃない?
たしか土方巽で書いてたきがするけど。
そういや関係ないけど土方の舞踏譜にベイコンの絵もあったな。
154 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/09 21:20:26
>>151 サンクス。おもしろいです。
ところでダイアーって美形だったんですか?
>>155 あー、なるほど。ダンディ、うん、そうですね。
にしても暗い絵ですね。
157 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/11 22:58:34
>>80 亀レスというか亀質問で恐縮ですが、
そのグリーンバーグのアメリカ発言、
どのエッセイでなされてます?
158 :
80:04/12/11 23:15:53
>>157 ぉを!
似たようなことはいろんなところで言ってるけど、
漏れが考えて田のは「「アメリカ型」絵画」
と言う有名論文。訳のある「芸術と文化」つう本に
入ってるよ(題名は違ってるかも試練が)。
159 :
157:04/12/12 00:13:02
>>158 ありがとうございました。
あの紀伊国屋書店のやつ、仲々手に入らないんですよね。
原書で探してみます。
160 :
80:04/12/12 00:17:33
>>159 いへいへ。
老婆心だが、原初だとArt and Cultureと著作集3巻(だっけな?)の両方に入ってるけど、中身はちょっとだけ違うよ。知ってたらスマソ
161 :
157:04/12/12 00:22:42
早速すみません。恐縮です。
異同については知りませんでした。有り難う御座いました。
甘えついでになってしまうのですが、
著作集を在庫しているような都内の書店の見当はつきますでしょうか?
ジュンク堂は確かなかったと思います。
162 :
80:04/12/12 00:31:47
あーわからんですスマソ。amazonとかでたのんだらすぐ来るんじゃない?
ナディフは?
あそこはボッタクリだから買わない方がよろしい。漏れが¥3kぐらいで買った古本
¥30kで売ってたYO!
165 :
157:04/12/12 01:52:57
>>80 amazonだと10日以上かかってしまうんですよ。
どこかの図書館で昔の邦訳探した方が早いかな。
皆さん色々とありがとうございました。
大学図書館が使える人なら、けっこういろいろなところが持ってるはずですよ。
グリーンバーグで思い出したけど、
ベーコンの闘牛の背景にある帯について
ドゥルーズが「浅い奥行き(shallow depth)」
について話していたけど、
グリーンバーグはどこで言ってたっけ。
「Modernist Painting」でしたっけ?
ドゥルーズは特にグリーンバーグについて指摘してないんだよね。
石岡がビテチョの書評で触れてるって前にカキコあった希ガス
「浅い奥行き」はグリーンバーグの至るところに出てくる。キュビズム
の話をしてるところならどこにでも。
「Modernist Painting」にももちろん出てくる。
「Modernist」はドゥルーズがベーコン論を書いてる時に
仏訳が出てたはずだから、たぶんネタ元はそれだろ。
早速の回答ありがとうございます!
確認してみます。
ベイコンの背景に関しては
やっぱりグリーンバーグの奥行きの議論が有効なような気がしました。
170 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/12 04:24:37
、ちょっとp怖い絵描く人ですよね
哲学者とは違うんですよね?
20世紀の画家デス。1909-1992。
哲学者の傍系といわれている人デス。
でもほんとに傍系かは知りません(ベーコンの親父の口癖だったそうだから)。
ちなみに彼の親父は馬の調教を生業としてました。
10歳くらいまでロンドン、ハイド・パークの近くに住んでたそうデス。
ドゥルーズのベーコン論だけど、
山縣の訳だと、グリーンバーグが全然わかってないから厳しいかもな。
ドゥルーズは英語版の序文(未訳)で、
ベーコンの背景は、
ポストキュビズムを特徴付けるシャローデプスだ、と言ってるね。
この序文でベイコンの肉の色彩は陶器を釜で焼いたように見えるとか言ってる。
175 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/13 16:54:43
>171
実際、馬のケツに入れた。
176 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/14 19:18:41
それをバケツという
ゾウキンは?
ベーコンの絵ってゾウキンで拭いたりしてるんでしょ?
ぼろきれ、箒、スポンジ、カシミアのセーターまでよりどりみどり。
他にスプレー缶や絵具チューブのキャップ、缶の蓋で円を作ってる。
ああ、映画じゃポリ「馬穴」の蓋ででっかい円を描いてたな。
あと床に落ちてるホコリやセーターの起毛部分を絵具に混ぜて塗ってる。
仕舞いにゃ手で絵具持って投げつける始末。
ベーコンが作った家具って残っていないの?
ベイコンの妹が持ってるみたいだよ。
トリプティックっていう形式についてどう思う?
ベイコンは60年代以降トリプティックをたくさん描いたんだけど、
それ以前は教皇の連作(53年の8連作と、61年の6連作のヴァリエーション)
を描いていて、トリプティックと違って一つの作品にまとめられてはいない。
183 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/21 01:35:33
なぜか上がらないのでage
184 :
わたしはダリ?名無しさん?:04/12/29 14:40:41
シンクレアのベーコンの本は1月中旬頃発売だって。
年末には出るとかいってたのにな。
ペピアットは依然発売日未定。。。
185 :
わたしはダリ?名無しさん?:05/01/07 23:56:17
>>82 >高階某は土建屋と結託して、上野の地下を掘りまくれと提唱してるような人なわけで
知りもしないで、したり顔で語るな w
186 :
わたしはダリ?名無しさん?:05/01/08 00:24:28
>>82「上野ルーヴル化」計画のことだろ。そういえばどうなったのかね。
187 :
わたしはダリ?名無しさん?:05/01/08 01:44:26
西美には地下はできたよな、結構前のはなしだが、でもって、今度は何処をほれということ?
188 :
nootenki:05/01/09 19:23:31
ここは評論家の集まりですか?
190 :
わたしはダリ?名無しさん?:05/01/28 12:24:14
どこかでやる予定はないですか?
ベーコン無駄に高いから難しいよ。
客の入りを考えるとピカソ展より困難。
192 :
わたしはダリ?名無しさん?:05/01/28 16:31:18
こちらは何かT大T美大のベーコンのお好きな方たちがお集まりとか。
あたくしベーコンは卵の上にトリプティックが最高と思いますのよ。
脂肪過多でございますが、所詮ベーコンですものね。
あたくし若い頃にテートでのベーコン試食会に参りましたが、
あまりにも量が多くて、吐きそうになりましたわ。
独立展のほうがよございましたわ。
展覧会なら西京新聞で東京近美で十分じゃございませんこと?
マルボローさんが喜ばれると思うわ〜。
あら、腐っちゃったからベーコンはまとめて棄てましょ!
出版社と訳者変わって出たのかな
5000円くらいで売ってた
まさか。古本じゃないのか
英訳ならありうるけども
195 :
わたしはダリ?名無しさん?:05/03/02 05:04:53
196 :
わたしはダリ?名無しさん?:2005/07/02(土) 17:10:03
未来社から出た『美術史の7つの顔』にベイコン論が載ってますな。
ネタは66年の《イザベル・ロースソーンの習作》。
>>195 >急降下中ですが、実力からすれば、そろそろ反発すると思われます。どうでしょうか?
その梃入れ措置としてか、今回のヴェネツィア・ビエンナーレでは、何故かベイコンの
ために一室が与えられてますね。今回の2人のスペイン女性ディレクターは、様々な
しがらみからか一貫性の無いアーティスト選定をしてたような印象を持ちました。
ベイコンの絵自体は素晴らしかったですけど。
198 :
わたしはダリ?名無しさん?:2005/08/23(火) 01:44:26
ベーコンの画集を探してますが
売っているでしょうか?
また映画なんかはでていますか?
199 :
◆ZRz/A36XpE :2005/08/23(火) 07:26:00
200 :
◆ZRz/A36XpE :2005/08/23(火) 08:18:41
201 :
わたしはダリ?名無しさん?:2005/09/05(月) 23:04:59
ありがとうございまつ
さっそくあまぞんで購入しまつ
投票してきますた
204 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/02/17(金) 19:49:25
あおおーっ
205 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/05/01(月) 12:37:21
べーこんってベーコンにてるね
206 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/05/31(水) 21:10:18
和田の絵にベーコンぽいのあったな。
>>206 さっき杉氏のサイト見ててベーコン風があるなと思ったので、当然でしょう。
208 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/06/24(土) 23:58:08
イギリス人で間違ってなかった?
正確にはウェールズ人かな。
210 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/06/27(火) 19:32:29
ゲイだよね
211 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/07/01(土) 14:34:50
それって、あの暴力のイメージと関係ありますか?
212 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/18(月) 16:16:19
age
213 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/23(土) 20:25:11
だれか〜いませんか?
214 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/23(土) 22:29:12
学のない自分には
なぜベーコンが「具象画家」なのかがわからない。
ダリが抽象画家なら、あのグニャと歪んだ、奇抜なデフォルメは
抽象ではないんですか?
まぁ、実際の写真なんかをひねくりまわして、表現したという意味では
具象かも知れないけどさ・・・
215 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/24(日) 08:25:22
>>214 ダリもベーコンも具象絵画だ、抽象的ではあるが。
具体的な名づけられる
象形要素をもっているものは
みな具象絵画。
216 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/24(日) 14:24:00
そろそろベーコン展やってほしいなあ。
ダリはいいからさ
217 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/25(月) 18:48:07
「知は力なり」
(Ipsa scientia potestas est)
218 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/09/28(木) 16:13:14
魅力的な絵が多いね
219 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/10/03(火) 07:56:05
ν速民ってイドラの塊
221 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/11/07(火) 19:58:36
モチーフがコーヒーのCMに使われてる?
222ゲト
223 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/11/25(土) 14:30:39
ベーコン好きがラファエロ前派ファンだったら笑うが、
高階もダントーも駄目な意味でリビジョニストだろう。
224 :
わたしはダリ?名無しさん?:2006/11/25(土) 15:52:23
日曜美術館でベーコンやったとき 大江健三郎さんがゲストだったなあ
225 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/01/20(土) 21:24:10
ベーコンって若年層に受けがいいと思うんだけどどうだろう?ちなみに自分21。
226 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/01/22(月) 01:01:27
自分19だけど死ぬほど好き。愛してる。
晩年が好き。
227 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/01/22(月) 02:29:02
歯科技工士
33億って凄いね
229 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/05/06(日) 02:07:03
僕がベーコンをはじめて知ったのは高校一年の頃のこと、今から27年も前のこと
になる。日曜美術館で大江氏がベーコンについて語り、「万延元年のフットボー
ル」の着想のイメージはベーコン絵画によるといっていた。ぼくは大の大江ファ
ンでもあったが、ブラウン管に映し出されたベーコンの作品は僕の脳髄を直撃し
た。なぜならあれら絵画には、まったくといっていいほど観念や感情といったも
のが存在しなかったからだ。すなわち倫理すら介在していない。
高校を卒業した頃、日本で初のベーコン展が開催され見にいった。そしてほとん
どの作品があまりにも巨大なことに、唖然としてしまったものだった。
それはある意味作品のモチーフに不釣合いと思えてしまうほどの、無用なデカさ
だった。
20世紀絵画史の最後を飾る偉大な存在だと、いまでも思っている。
230 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/12/08(土) 21:20:09
画集高い
231 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/12/09(日) 21:53:34
ベーコン好きな人なら絶対Ralph Steadmanも好きだと思うんだけどなぁ。
そしてベーコンよりも上だと気づく。
232 :
わたしはダリ?名無しさん?:2007/12/29(土) 20:14:54
Ralph Steadman.
ありゃ画家というよりは、イラストレーターだな。
ベーコンには、あんなしゃれっ気はない。
それとは逆のものがベーコンだ。
一緒にしちゃ、ダメ!
濃さが違う、濃さが!!
233 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/01/19(土) 02:22:30
あげベーコン
234 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/01/22(火) 07:45:21
ゲイならではの傑作!!!
235 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/02/04(月) 12:04:31
伝記読んだ。
馬主の息子で、夜は馬小屋で馬丁たちから×××を×られ…。
女装を父親に見つかって追い出され…。
有名になっていったのも金持ちのゲイに取り入った部分もあるね。
映画化希望。
タッシェンの邦版出てたんだね
237 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/02/29(金) 13:18:43
>>236 読んでみたが、意味がわからない点において英語版と変わらなかった
238 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/03/31(月) 19:44:01
ベーコンは「愛と抱擁」の画家だね
ベーコンは結構映画になってる。
240 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/06(日) 23:50:23
牡蠣とベーコン炒めるとウマイよ。
241 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/21(月) 13:53:16
242 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/25(金) 22:59:01
ゲ イ 無 し に 芸 術 は 成 立 し な い !
243 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/27(日) 04:47:25
豊田市美術館と横浜美術館のベーコンの評価額みなさんいくらくらいだと思います?
横浜の方なんて購入時から何倍とはねあがってるのかな。
244 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/27(日) 04:57:26
ベーコンて1909年生まれだったんだあ。びっくり。
第二次大戦間近ころに生まれた世代かと思ってた。
東京都現代美術館で展覧会やらないかな。あそこの空間で見たい。
245 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/27(日) 18:58:57
ベーコンて1909年生まれだったんだあ。びっくり。
大航海時代のころに生まれた世代かと思ってたw
246 :
わたしはダリ?名無しさん?:2008/04/27(日) 23:34:05
わかる人にしかわからないギャグ
えーベーコンてホモホモゲイだったのぉ
男のケツとチンコばっかかいてんじゃんか
たしかガキの頃実家の使用人に掘られたんだよな
250 :
わたしはダリ?名無しさん?:2009/08/14(金) 21:37:16
こわれものとしての人間
251 :
わたしはダリ?名無しさん?:2009/08/16(日) 22:51:32
キチガイじゃったのか
253 :
わたしはダリ?名無しさん?:2009/08/23(日) 21:08:21
迫力ハンパナイ
254 :
わたしはダリ?名無しさん?:2009/08/24(月) 02:14:07
ベーコンって何なの?
名前みたいな絵描いてるし
ベーコンをバターで炒めるってアリなの?
愛の悪魔観たんだが、ジョージ本人は薬で死んだの?
あと、ベーコンについてもっと知りたくなったから、何かお勧めの文献あったら教えてくださいな
芸能の授業マダー