57 :
鞠絵命:
え〜と……
最初のメールも日記だとは気が付かなかった……。
まるで鞠絵が直接話しかけてくれてるみたいに、顔と声が浮かんで見えたから。
家にいる時も、そんな風に身近に思ってくれるのは、ちょっと照れるけど……
ものすごく嬉しいな。
遠慮はいらないから、いつでも好きなときに甘えてほしいと思う。
我が侭なんかじゃないし、……そんな鞠絵も愛しいから。
そういえば、鞠絵はミカエルと散歩する時、どんな道を通るんだろう?
ふだん歩いている見慣れた街も、ゆっくり歩けば新しい発見があるのかも。
もし迷惑じゃなかったら、僕も鞠絵とミカエルと一緒に散歩してみたいな。
今度、早起きして待っているから。
……これは、僕の「独り言」。
おあいこということで、許してもらえるかな?(笑)
これからは気を付けた方がいいけど……、
思いがけない形で鞠絵の気持ちを知ることができて、ちょっぴり嬉しかったよ。