2ちゃんねる陽ノ下光ファンクラブ〜その4〜

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250即興SSでGO!
――子供の頃は、当たり前のように想像してた。
それが自分の、唯一の未来だって思ってた。
あの日、君と離れ離れになって――いつのまにか、必ず来るはずの明日は、
淡い夢のように不確かな物になった。
それが大人になるのかも知れないって――そう思って、泣いた夜もあったんだよ。

だから、ここにこうして――純白のドレスを着て、君の隣にいる事が。
まるで奇跡のようで。
まるで当たり前のようで。
すごく不思議な感じなんだ。

あ、ウエディングベルが聞こえてくる。
とっても綺麗な、澄んだ音色だね……。
あはは、君と聞く鐘の音、これで2回目だね。
あれからいろいろな事があったし、
きっとこれからも、もっといろいろな事があるんだろうけど。
でも、どんな未来でも怖くなんかないよ、君となら。
だって……
あの日信じた鐘の伝説を、私は……今でも信じているから。
君となら、信じられるから。