みの「もしもし。今おいくつですか」
さくら「えっと・・・21です」
みの「若いねー。新婚さん?」
さくら「いいえ、まだ独身です。今日は彼のことでちょっと・・・」
みの「まだご結婚なさってないのね。で、彼がどうしました?」
さくら「今彼は辞令で巴里へ留学中なんですけど、向こうで別の女の人を
作って帰ってこないんじゃないかと思うと心配で・・・」
みの「つまり今遠距離恋愛中なんだ。切ない乙女心、わかりますよ。
パリへ留学なんて立派じゃない、彼のことを信用してあげなきゃ」
さくら「普段は真面目な人なんですけど、どうも女癖が悪くって・・・
日本にいる時も女の人と話するときはいつも胸をじろじろ見てるし
金髪の女の子見てやっぱり金髪はいいなあ、とか言ってるんですよ
それに同じ職場で働いてるんですけど、私の目の届かないとこで
先輩の女性に指しゃぶってもらったり着任したばかりの
事務員さんの脚をなでまわしたり・・・」
みの「あららー、ちょっと軽い男だねー。でも男だったらみんな多少は
スケベだから、ある程度は見逃してあげなきゃ」
さくら「まだありますよ。先輩の何人かはシャワー覗かれたとか
キスしたとかいう噂もありますし、私自身も以前気を失って
医務室で裸で寝てる時体を嘗め回すように見られてたそうです」
みの「うーん、そりゃひどいね。日本の男は金髪に弱いって言うし
あっちの女性は大胆で胸大っきいから、そりゃ心配だ」
さくら「そうですよね、きっと今ごろ誰かとベッドの中で
『ずっと君の側にいるよ』とか言ってるような気がするんです
田舎の母にももう逢わせたっていうのに・・・不安で仕方ないから
今度友達と巴里に様子を見に行こうって相談してたんです」
みの「彼はいつ帰ってくる予定なの? 連絡はとれないの?」
さくら「わかりません、番号もわからないのでこちらから連絡できません」
みの「じゃあそんな時どんな食べ物を取ったら安心できるか
会場の皆さんと一緒に考えてみましょーね。
ちょっとCM挟むから、電話切らないで待っててちょうだいね」