ギャルゲー板SSスレッド Chapter-3

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1缶珈琲
短いのから長いのまで、ほのぼのからダークまで、健全からえろえろまで。
ここはギャルゲーに関する二次創作小説、いわゆるSS(=サイドストーリー、
ショートストーリー)を投稿するスレッドです。
あなただけの物語を、ここで語ってください。

前スレ「復活のギャルゲ板SSスレッド」(容量が大きいため、かちゅーしゃなどが必要です)
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=989185904
前々スレ「ギャルゲー板SSスレッド」
http://yasai.2ch.net/gal/kako/972/972092485.html

使用上のご注意などは>>2へどうぞ。
2缶珈琲:2001/08/18(土) 22:11
<本スレッド使用上のご注意>

・ある程度まとまった投稿の後に、スレッドを上げる場合は、あらかじめ短い
 レスを9個sageで書く、いわゆる「回し」を行ってください。これは、長文が
 TOP10に上がると迷惑だったり、上げ荒らしに悪用されたりするのを防ぐためです。
 短い場合については、必ずしも必要ありません。

・特に内容の制限は設けません。ただし、過度に残酷な内容などの場合、
 不快に感じる読者もいます。不要なトラブルを避けるためにも、そのような
 読者が読むのを回避できるような配慮を心がけてください。
 (本文開始前に注意をつける、別の場所にアップしてリンクだけを張るなど)

・良いと思った作品には、一言感想を。それがSS作者の心の支えになります。
3缶珈琲:2001/08/18(土) 22:14
というわけで立てました。前スレに引き続き、このスレを管理したりしなかったり
させていただきます、1改め缶珈琲です。
(つっても、ときどきインデックスまとめたり、容量チェックしたりするだけですけど)

前々スレに引き続き、前スレも非業の最期を遂げてしまいましたが、また
のんびりマターリと行きましょう。では下がるの待ち。
>1
ご苦労様です。そういえばコテハンになったのですね。
これからもスレ管理頑張ってください。

本当は祝電代わりにSSを一本といきたいところですが生憎ネタがないのでこれくらいで勘弁。
5いつかあの空へ(1):2001/08/19(日) 01:08
 ぷかぷか、ぷかぷか。
 両手両足をいっぱいに広げて、あたし――赤井ほむら、ひびきの高校生徒会長の
はずだ、多分――は湯船に浮かんでいる。
 に、してもだだっぴろい風呂だよな。修学旅行の時の露天風呂だって、こんなに
までは広くなかったし。天井もむやみに高けりゃ、床も総大理石。壁からはご丁寧に
ライオンの顔が生えてて、口から湯があふれ出てる。うーん、本物を見たのははじめて
だぜ。
 あー、しかし、気持ちいいわこりゃ。こうしてると、今日のできごと全部がまるで夢だっ
たみたいな気がする。ていうか夢じゃねーかな。現実に、あんなことあるわけが――。
 ぱかん。
「あいたたた……」
「何をくつろいでおるのだ貴様!」
 大理石の床の上で、洗面器(バカバカしい事に純金製らしい)が、からからと音を立てた。
「おまえなぁ! こんなもん人の頭に投げるんじゃねーよ!」
 あたしは抗議の声を上げつつ、声のほうに向き直った。そいつは、紺色のスカートの
上に白いエプロン(いわゆるメイド服ってやつだ)を着て、風呂の入り口のところに立っ
ていた。
タチの悪い事に、片手には次の洗面器なんか用意してやがる。いや、もっとタチが悪い
のは……
 その顔があたしだって事だ。
 ……自分でいうのもなんだが、死ぬほど似合わねーな、メイド服……
「いつまでもぐずぐずしておるからなのだ! 今の状況がわかっておるのか貴様!」
 あたしの顔から、あたしの声で、あたしのものじゃない言葉が吐き出される。
「へいへい、わーってますって。……ったく、夢は夢でも悪夢だよな……」
 あたしは立ち上がり、手近の鏡の前に立って、その曇りを手でぬぐった。そこには、
あたしの一番見たくねえ顔が映っていた。
 あたしの天敵、伊集院メイの顔が。
6いつかあの空へ(2):2001/08/19(日) 01:09
「ったく……なんだってこんな事になっちまったんだろな……」
 どこの特別製だが知らねーけど、とにかく異常にふかふかしたバスタオルで体を拭き
ながら、あたしはつぶやいた。目の前には、やたらぞろぞろした着替えが用意されてる。
うげ、これに着替えろってのか……。
「ほう……そういう言い方をすると、まるで貴様のせいではないように聞こえるのだが?」
「あたしが悪いってのかよ! 元はと言えば、てめぇがあんなオモチャ、これみよがしに
学校に持ち込んだのが始まりだろーが!」
 慣れねえブラと格闘しながら――伊集院の奴、あたしと同レベルの貧弱胸のクセに、
ご丁寧にこんなもんつけてんのかよ――あたしは叫んだ。
「オモチャなどではない! 最新の大脳生理学をベースに開発された、ハイパーバーチャル
システムなのだ!」伊集院が、あたしの顔とあたしの声で怒鳴り返す。「……それにあの時、
エサでも見つけた野良犬の様に、よだれをたらしながら近寄ってきたのはどこのどいつだっ
たかな?」
「てめえだって、テストプレイヤーは多い方がいいって喜んでたじゃねーか!」
「確かにな。あの時は貴様のバカさ加減を過小評価していたのだ。まさか、興奮のあまり
システムを殴り壊すほどのバカとはな」
「あ、あれは……ちょっと撫でただけだろ」
「ほほお? 貴様の知能はサル並だが、腕力もゴリラ並だとは知らなかったのだ。筐体に
しっかりと、拳の跡がついておるのだが?」
 ぐ。あたしは言葉に詰まった。追い討ちをかけるように伊集院は続ける。
「修理費はいったい何百万、いや、何千万になるだろうな? なんだったら、法的手段に訴え
てもよいのだぞ?」
 う……悔しーけど、金の話になると立場が弱い。
「ま、まぁ、あのコンピュータがぶっ壊れたのは、確かにあたしのせいかも……だけどよ、
それであたしたちの中身が入れ替わっちまうなんて、一体どういう理屈なんだ?」
「ふん、貴様の知的レベルで理解できるようなシロモノではないのだ。ていうか、理屈が
どうあれ、起こってしまった物はもうどうしようもないのだ」
「な、なんか納得いかねえぞ……」
「とにかく! 貴様が悪いったら悪いのだ! 解ったら、修理が終わるまでの間、せいぜい
ボロが出ない様に、メイの代わりをつとめるのだ!」
「はいはい、わーったよ。ったく……あれ?」
 ようやく着終わったドレスを見下ろして、あたしは言った。
「……な、これでいいんだっけ?」
「前後が逆なのだ」伊集院はため息をついた。「……先が思いやられるのだ」
7いつかあの空へ(3):2001/08/19(日) 01:09
 さて、場所は変わって伊集院家食堂。
 しっかし、どこもかしこもムダに広いよな、こいつの家。なんかもう、テーブルの端が
かすんで見えねぇぞ。このテーブルクロス、洗濯すんの大変だろーな……。
 あたしたちがこの部屋に入った時点で、テーブルには既に、伊集院の両親と、あと兄貴
が座ってた。明るい家族団らん……って奴かと思ってたんだが、なんかみんなミョーに静か
なのが、あたしにゃ解せない。ま、あたしにとっちゃ、喋ってボロが出ねえ分だけ好都合
なんだけどな。
 ……なんて感想を言ってたのは少し前まで。いまのあたしの集中力は、目の前に並べ
られた料理に100%向けられている。
「く〜っ、たまんねえな、おい」
 あたしは、口元にこぼれかけたよだれをぬぐった。
「ええい、じゅるじゅると品のない音を立てるでないっ」
 メイドのかっこしたあたしの中にいる伊集院が(いい加減ややっこしくなってきたな)、
小声でひそひそと言った。とりあえずこいつは、臨時の付き人って設定で、あたしのそば
にくっついてる。ちなみに、本来の付き人の咲之進は、例のバーチャルシステムとやらの
修理に飛び回ってるそうだ……って、んな事はどうでもいいんだって!
「うっし、んじゃさっそく、いっただっきま〜す!!」
 あたしは、いっぱい並んでるフォークの中から、一本を無造作につかんだ。
「こら待て! その料理に使うフォークとナイフはそれではないのだ!」
 伊集院が耳打ちする。
「……んなこと別にいーじゃねーか」あたしも小声で返しながら、水の注がれたコップに
手を伸ばす。ん? やたら丸っこいコップだな……
「ああ、それは飲み水ではないのだ!」
「いちいち細けぇな! んな事気にしてたら、メシがまずくなっちまわぁ!」
「貴様のような庶民はそれでもよいが、上流階級には上流階級のやり方があるのだ!
ああ、ほらそれも違う! こら、丸ごとかじりつくな! ああっ、なんでその料理に
ソースをかけるのだーっ!」
「ああもううるせえーっ!!」
「どうかなされましたか、メイ様」
 ぎくっ。
 声をかけてきたのは、“頑固”と“偏屈”とを大鍋に放り込んで、3日ほどぐつぐつ
煮込んだよーな、そんなばーさんだった。たしか伊集院の奴は婆やとか呼んでたっけか。
「メイ様。お食事中はお静かに」
「……はい」
 くっそー、新手の拷問かこれはっ!?
8いつかあの空へ(4):2001/08/19(日) 01:10
 つ、疲れた……。
 あたしは、伊集院の寝室(もう、広さを描写するのもめんどっちい)のベッドに
寝っころがった。……なんでメシ食うだけで、こんなに体力消耗しなきゃいけねーんだ、
ったく。
 ま、今は伊集院の奴は電話かけに行ってていねえし、ちょっと休憩……ってもう帰って
きやがったよあんちくしょ。
「どうだった? うちのじいちゃん、なんか言ってたか?」
「貴様の言ったとおり、一文字の家に泊まるといったら、あっさり納得したのだ」
「そっか。ま、茜の奴は事情知ってるから、適当に口裏合わせてくれるだろ」
 別に、じいちゃんにも正直に話したっていいんだけど、余計な心配かけたかねーし……
もういいかげん歳だしな。
「さって、腹もふくれたし、寝るとすっかな」
「貴様、食う事と寝る事しか頭にないのか?」伊集院はジト目であたしをにらみつけた。
「……ま、庶民にはとうてい手の届かんメニューであるから、天に昇る気持ちになるのも
無理はないがな」
「んー……確かにうまかったけどな、しかぁし!」あたしは人差し指を立てて、ちっちっち
と振った。「日本じゃあ二番目だ」
「何だと! では日本一は何だ!?」
「茜ンとこのカツ丼。うめえんだこれが」
「……」
「……」
 一瞬だけ黙りこんだ後、伊集院の表情が、勝ち誇ったような笑いに変わった。
「……ふん。何かと思えば、貧乏人の負け惜しみか」
「だぁぁ、違うっつの! だいたいてめぇ、茜ンとこのカツ丼食ったことあんのかよ!」
「ないに決まっておるのだ! メイはそんな訳の解らん物を食したりはせん!」
「訳の解らん物って……おい!? まさかお前、カツ丼そのものを食ったことねーのか!?」
「……それがどうかしたのか?」
「いや、別に」あたしは、なんか勢いをそがれたような気分になった。「案外、金持ちっ
てのも不自由なもんかも知れねーな……って思ってよ」
「ど、どういう意味なのだそれは!?」
「別に。どうもしねーよ。さ、とっと寝ようぜ。おやすみ……」
 ベッドの上に、大の字に寝っ転が……ろうとしたあたしの腕を、伊集院が引っ張った。
「こら待て、なのだ」
「まだ何かあんのかよ!?」
「明日は伊集院家主催のパーティーなのだ。その場で今日のような振る舞いをされた
日には、メイだけではなく伊集院家すべての恥となるのだ! そうならないよう、今から
社交界のマナーの特訓なのだ!」
「い、今からか!?」
「今やらんでいつやるというのだ!? パーティーは明日なのだぞ! 今夜は寝かせて
やらんからそう思え!」
 うげぇぇぇ。勘弁してくれえ……。
9いつかあの空へ(5):2001/08/19(日) 01:10
 ふわぁぁぁ。眠てぇ……。
「こら貴様。何をたるんだ顔をしておるのだ」
「そりゃお互い様じゃねーか。目、半分閉じてるぞ」
「貴様の飲み込みが悪すぎるのがいかんのだ! あれならコメツキバッタにスペースシャ
トルの操縦でも覚えさせるほうがまだ楽なのだ」
「へいへい、悪いのはあたしでございます」
 うんざりした気分で、あたしはパーティー会場を見渡した。
 だだっぴろい会場には、やたら豪華そうな絨毯(たぶん、値段を聞いただけでげっそり
できる事請け合いだ)が敷かれてる。天井からぶらさがってるのは、もし落ちてきたら
即死確定の超巨大シャンデリア。さらに、テーブルの上には、これまた高級そうな料理。
嫌味な事に、参加客のほとんどは、ろくすっぽ料理も食わずにだべってやがる。
「……にしても、なんかすげえ面子がそろってるな」
「伊集院家主催のパーティーともなれば、これでも大した事のない方なのだ。ほれ、あそこ
には都知事の黒岩氏。あっちは桐原コンツェルンの総帥。その隣は総合科学者の影山氏……」
「あ、歌手の早坂アコ発見。サインもらいにいこっと」
「こら、よすのだ貧乏くさい!」
 歩き出したあたしを、伊集院が止めようとする。つっても、伊集院の力であたしに叶う
わけが……叶うわけが……あれ? しまった、今は体が逆なんだっけ!
「まったく、これだから貴様は目が離せんのだ……あ゛」
 伊集院の表情が一瞬凍りつき、そのままぎこちなく視線をそらした。
「ん? どした?」
「……あまり会いたくない奴に見つかったのだ」
 あたしは、伊集院がさっきまで見てた方向に顔を向けた。ちょうど、薄ら笑いを顔面に
貼り付けたにやけ野郎が――いや、人によっては「さわやかな笑顔」って言うかも知れ
ねぇけど――こっちに歩いてくる所だった。あれ? どっかで見た顔のような?
 そいつはあたしの目の前で止まると、いかにも礼儀正しい、ってな感じで一礼した。
「ご機嫌麗しゅう、メイ様」
「へ? あ、うむ。苦しゅうない」
 ……って、これじゃ時代劇だな。
「満月に照らされた今宵のあなたは、いつもにもましてお美しい」
 げろ。よく真顔で、んな恥ずかしい事言えるもんだ。
「おほほほ、そ、そうでもなかったりでございますのことよなのだ」
 どこの国の人間だあたしは。
「……ところでメイ様、彼女は?」
 あたしの傍らの、気まずそうに立ってる伊集院に視線を移して、そいつは言った。
「え? ああ、そいつはあたしの……メイの新しい付き人……なのだ」
「ふむ、左様ですか……失礼ながら、あまり育ちの良いお方のようには見受けられかね
ますが……」
 ほっとけっ!
「差し出がましいようですが、身近に置く人間の人選は慎重に行われますよう。悪貨は
良貨を駆逐するとの諺もございます。無知と無作法とは、知らず知らずのうちに周囲を
侵す物。ましてやメイ様、あなたは――」
 そいつは、言葉を一旦切って、あたしの眼をのぞき込む様にして言った。……なんでか
知らねーけど、背中に鳥肌が立った気がした。
「あなたは、私の妻となる女性なのですから」
 ぶぅっ!!
10いつかあの空へ(6):2001/08/19(日) 01:11
「どうかなされましたか?」
「い、いやいやなんでもねえ……のだ。ちょ、ちょっとむせただけ……あ、ちょっと急用を
思い出しちまった……のだ。失礼するのだ」
 伊集院の袖を引っ張って、あたしはそそくさと逃げ出した。
 そいつから充分離れたのを確認して、伊集院にひそひそ声で問い掛ける。
「……おいおい、なんなんだありゃ?」
 伊集院は眉をひそめながら答えた。
「城ヶ崎和司。ベンチャー企業“キャッスル”の経営者にして技術者なのだ。奴が開発した
ネットワークOSは、あっという間に世界のシェアの75%を奪ってしまった……企業と
してはまだ弱小ながら、伊集院財閥にも一目置かれておるのだ」
 あ、そういや知ってるわ。前にTVのインタビューで、なんだか偉そーな事言ってたっけ……
なるほど、だから見たことあったのか。
「で、あいつとお前が結婚するってか。にゃははは、そりゃ案外お似合いかもな」
「笑い事ではないのだ!」
 伊集院は心底嫌そうな顔をした。あたしの顔だから、なおさら良く解るってもんだ。
「なんだ、嫌なのかよ。だったら、きっぱり断っちまえばいーじゃねーか」
「簡単に言うな、なのだ……」伊集院はうつむき加減でつぶやいた。「伊集院財閥としては、
奴の持っているシェアとノウハウがぜひとも欲しいのだ。だが、強引な手段ではすべてを
ぶち壊しにしかねない。そこで……」
「はーん……政略結婚、ってやつか。……けっ、くだらね」
「きっ、貴様に何が解るというのだ!」
「解りたくもねーよ。お前みたいな腰抜けの事なんかな」
「なっ……!! 貴様、言うに事欠いて、メイを腰抜けだとっ!」
 伊集院がにらみつけてくる、その視線を、あたしは正面から受け止めた。
「腰抜けに腰抜けって言って何が悪ィんだよ。学校じゃ、あんなにあたしに突っかかって
来やがるくせに、こんな時だけおしとやかなお嬢様でござい、ってか? はぁ、やだやだ」
「うっ……うるさいうるさいうるさーい!」
 伊集院は今にも泣き出しそうな顔だ。あたしの顔がそういう表情を作るのは、多分、
数年ぶりだろう。
「メ、メイは……本当は、メイだって、メイだって……!」
11いつかあの空へ(7):2001/08/19(日) 01:12
 その時、会場の隅っこでケンカしてるあたしたちなんか知らぬ存ぜぬ、ってな感じで、
ゆっくりとした音楽が流れ始めた。
「……ダンスの時間なのだ」
 会場の真ん中に目を向けると、男と女が思い思いにペアを作って、優雅な(あたしに
言わせりゃ『まだるっこしい』だが)ダンスを踊ってた。
 そのど真ん中に、さっきの城ヶ崎とかいう奴はいた。ご丁寧に、誰ともペアを組まずに
わざわざ待ってやがる。
「あいつが呼んでいる……さっさと行くのだ」
「いいのかよ?」
「いいから行くのだっ!」
 ……やれやれ。ったく世話の焼ける奴だぜ。
「おい。その走りにくそうなハイヒール、今のうちに脱いどけ」
「……え?」
 あっけに取られた伊集院に背を向けて、あたしは城ヶ崎の方に向かっていく。
「お待たせいたしました、城ヶ崎様」
 おお、ちゃんと言えんじゃねーかあたし。
「こちらこそ、このような栄誉を賜り恐縮にございます」
「……時に城ヶ崎様。このメイを、本当に幸せにしてくださいますか?」
 城ヶ崎はあたしを見下ろして言った。つっても身長差だけじゃなく、本当に『見下ろして』
やがる……とあたしには感じられた。好青年を絵に描いたような笑顔の中で、ただ両の眼だけが
異様に冷たい。
「もちろんでございますとも。貴女は今でも沢山のものをお持ちだが、私のパートナーとなって
世界にはばたくことにより、より多くの物があなたの手中となるでしょう」
 ……またなんつーか、悪党くせえセリフだなおい。ま、野心家ってのはこんなもんなのかもな。
「オッケー、それだけ聞けりゃ充分だ。お前、ぜんっぜん解ってねーや」
「……は?」
「城ヶ崎とやら! そんなに欲しけりゃ、あたしのホントの気持ちを受け取りやがれぇぇっ!」
 叫ぶが速いか、あたしは数歩後退し、立ちすくむ城ヶ崎に向かって跳んだ!
「うぉぉぉりゃぁぁぁっ! ド・ラ・ゴ・ン・キィィィィックッ!!」
 めしっ。
 あたしの必殺技を喰らって、城ヶ崎は仰向けに倒れ伏した。そいつに背を向けて着地する
あたし。――ふっ、決まったぜぃ。
「行くぞ伊集院! 一撃離脱〜っ!」
 呆然としている伊集院の腕をひっつかみ、目を点にしてる参加客を押しのけて、あたしはこの
バカげたパーティー会場から、一目散に逃げ出した。
12いつかあの空へ(8):2001/08/19(日) 01:13
「貴様ぁっ! いったいどういうつもりなのだ!」
 ここは河川敷公園。とりあえず、追っ手は撒いたみてぇでやれやれ、ってとこかな。
 辺りは、もうすっかり暗くなっちまって、川の水面だけが、月の光を跳ね返してきらきら
輝いてる。
「どういうもこういうも、見たまんまだぜ」
「なんという事をっ! これで伊集院財閥の世界戦略は3年は遅れるのだ! いったい何百億、
いや何千億の損失になるのか、貴様解っておるのか!?」
「解ってねぇのはてめぇだろ? つまんねぇ事ばっか気にしやがって……。お前自身の意思は
どうなんだよ」
「メイの……意思?」
「好きでもねぇ相手と一緒になって、一生鳥篭の中で腐っていっちまうような、んな生き方が
望みだったのか? 違うだろ?」
「……」
 伊集院は、目を伏せて黙りこくった。静かな公園に、ただ、川の音だけが流れていく。
 あたしは、そんな伊集院に背を向けて、川べりに生えてる木の一本に近付いた。手近なうろに
手をかけて、体を持ち上げる。
「よっ、と」
 そのまま、その木をよじ登っていく。もう月明かりに目が慣れちまってるから、暗くたって
あんまし木登りに支障はない。
「ききき貴様、何をするのだ!? よせ、止めるのだ、落っこちでもしたらメイの体が傷つくのだ!」
「んなマヌケな事するかっての。……おい、お前も登ってこいよ」
「!? そ、そんな下品で野蛮な事、メイにはできるはずが……」
「大丈夫、あたしの体が覚えてるって。ほれ、来いよ。いいもん見せてやるから」
 伊集院は、木の下でだいぶ長い事迷ってたが、やがて意を決して登り始めた。ま、ゆっくりと
だけどな。
 それでもなんとか、伊集院はあたしと同じ枝まで登ってきて、あたしの横に腰掛けた。
「はぁ、はぁ、はぁ……き、来てやったぞ。で、見せたいものとは何なのだ?」
 伊集院の問いに、あたしは無言で街の方向を指差した。
 そこには、ひびきの市の夜景が広がってた。無数の生活の光が、まるで星空を鏡に映した
みてえに、どこまでも広がって輝いてた。
 伊集院が息をのむ音が聞こえた……気がした。
「どうだ?」
「……ふん、屋敷のバルコニーからの景色のほうが綺麗なのだ」
「そいつは悪うござんした」あたしは言った。「……だけどよ、伊集院。こういうの見てると
さ……なんかこう、世界って広いな、って思わねえか?」
「……」
「鳥篭の中からだけじゃ、見えねえ物だってあるんだぜ。あたしは、もっといろんな物を見てえ
から……だから、あたしはいつだって自由だぜ」
「自由、か……」伊集院はぽつりと言った。「……やはり、貴様など大っ嫌いなのだ」
「は? なんか言ったか?」
「な、何でもないのだ!」
 伊集院は怒鳴った。
「そ、それより、メイは腹が減ったのだ。これもきっと、貴様の下品で貪欲な胃袋のせいだな。
おい、例のカツ丼とやらの店に連れて行くのだ」
「……へ? このカッコのままでか?」
 あたしは泥と引っかき傷だらけになっちまった、ひらひらドレスのスカートを指で持ち上げた。
伊集院が、いつもの生意気そうな笑顔を浮かべる。
「貴様はいつでも自由ではなかったのか?」
「にゃははは、そらそーだ。……うっし、ついてきな。ただし、美味すぎて腰が抜けても
知らねーからな!」
「ふん、貧乏人がありがたがるシロモノが、一体どの程度のものか確かめてやるのだ!
あ、ところで――」
 伊集院は、ほんの少しだけ不安そうな顔をした。
「そのカツ丼とやらには、ネギは入っておらんだろうな?」
13いつかあの空へ(9):2001/08/19(日) 01:14

 キーンコーンカーンコーン。
 チャイムの音が、一日の終わりを告げる。やれやれ、今日のつまんねえ授業もやっと終わり、
っと。
 あたしは肩と首をコキコキと鳴らした。あー、なんつーか落ち着くわ。当たり前だけど、
やっぱ、自分の体が一番だぜ。
 さて、土日はつまんねー事でつぶれちまったし、あいつでも誘ってゲーセンでも行くかな……
と思って、あたしはあいつの教室を訪ねた。が、しかし。
「……なんでてめーがここにいるんだよ!」
 あたしが怒鳴ると、伊集院は勝ち誇ったように言った。
「メイがどこにいようが貴様の知った事ではないのだ。……そんな事より貴様! 貴様がメイの
体を手荒く扱ったせいで、メイのデリケートな体は全身筋肉痛なのだ! どうしてくれるのだ!?」
「うっせえ! あたしこそ、体中擦り傷だらけなんだぞ! どんな不器用な登り方したら、こんなに
なるんだよ!? 昨日、風呂で飛び上がっちまったじゃねーか!」
「あ、あの……二人とも一体何の話を……?」
「……そういえば、お前もいたんだっけな、子分A」
「誰が子分Aなのだ!? こいつはメイの下僕に決まっておろうが!」
「てめえこそ勝手に決めてんじゃねえ! よぉし……決着つけようじゃねーか」
あたしは伊集院に、ビシッ!っと人差し指を突きつけた。
「ゲーセンで勝負だ!」
「ふん、望む所なのだ! 立会人はこいつでよいな?」
「……え? 俺?」
「決まってんじゃねーか。さて、それじゃ行くぜ、子分Aっ!」
「だからメイの下僕だと言っておろうが!」
「……あぅぅ……俺の立場って一体……」
 かくして、決戦の地・ゲーセンへと向かうべく、あたしたち3人は校舎を出た。
「……あ、そーいや伊集院、例の話、どうなった?」
「ふん、いきなり暴力に訴える貴様とは違うのだ。まず丁重に謝罪した後、改めて正式に
断ったのだ」
「……そっか」
 あたしは、無言で空を見上げた。
 そろそろ秋風の吹き始めた空は、腹が立つぐらいに、ただ、ひたすら青かった。
                                           <END>
14回します:2001/08/19(日) 01:15
はい、なんかとっても定番な気がする入れ替わりネタです。
15回します:2001/08/19(日) 01:15
自分で書くのは初めてですけど。
16回します:2001/08/19(日) 01:15
参考にしたのは、やっぱり藤子F不二雄氏の
17回します:2001/08/19(日) 01:15
「未来ドロボウ」とか
18回します:2001/08/19(日) 01:16
「親子とりかえばや」あたりですね。
19回します:2001/08/19(日) 01:17
そういえば、電撃のメモ1小説でも
20回します:2001/08/19(日) 01:20
好雄と優美が入れ替わってしまう話がありましたが、
21回します:2001/08/19(日) 01:20
…でも、互いに頭打った程度で人格交換が起こるのって、
22回します:2001/08/19(日) 01:21
いくらなんでも安易だと思う今日この頃。
23缶珈琲:2001/08/19(日) 01:23
「いつかあの空へ」>>5-13 ときメモ2より赤井ほむら&伊集院メイでした。
私の中でのほむらとメイってのはこういうイメージですね。

新スレ一発目の景気付けとしては役不足(<誤用)の気がしますが、
お楽しみいただけたでしょうか?

渦中のキャラなので、念のためageないでおきます(苦藁
ところで、ヤパーリ出ますね連続書き込みエラー。人の少ない時間帯に
アップする場合は要注意…なのかな?
イキナリ長編ご苦労様です。
連続書きこみエラーとの戦いについてはこれからゆっくり考えましょう。
では、今から作品を読ませてもらいますね。

しかし先に回しネタから読んじゃった俺って…。
初っ端からいろんな意味で強力ですね。
ご苦労です。頑張ってください。
26NTS:2001/08/19(日) 19:07
遅くなりましたが、新スレおめっとさんです。
俺も書かにゃな(汗
27 :2001/08/19(日) 22:44
相変わらずのマターリ進行ですね。
まあ、それもここらしくて良いですね。
28名無したん@笑顔いっぱい:2001/08/20(月) 00:46
2chギャルゲ板の人たちが使う「ジト目」って言葉が気にかかるね。
そんなに一般的なのかね?
ゴメン、よく考えたらかえって面倒を巻き起こすだけだった。
どうせ同じ2ch内だから次からは直リンにします。
31缶珈琲:2001/08/20(月) 06:14
いろいろ感想ありがとうございます〜。

「ジト目」は、神坂一氏(「スレイヤーズ」など)が頻繁に使う単語ですね。
結構あっちこっちで使われてるみたいですが、あんまり正しくない日本語のような
気はしますね。琴子や華澄センセの一人称だったら使わなかったと思う(w
32引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:13
光スレで書いていたネタレスがいつの間にかSSっぽくなって来たので引っ越してきました。
ちなみに「鬼畜」な内容なので拒絶反応を起こす人は読まないようにして下さい。
33引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:14
【これまでのお話】
 ニューナンブを手にひびきの高校に乗り込んだ山口巡査(ドラマCD参照)は光たちの教室に入るなり発砲。渡瀬公一(ドラマCD参照)を射殺した。突然の出来事に戦慄が走る教室。そんな混乱の中で山口巡査は言った。
「光ちゃん、成長した姿を見せておくれ」と――――。
 脱衣を断った光は、山口巡査の狂気の前に『お漏らし』という醜態をクラスメイトの前で晒すはめになったうえ、彼の手により『お仕置き』と称したスパンキング地獄を味あわされる。
 惨劇を前にし山口に怒りを抱く男子生徒達。しかしそんな彼らに山口は言った。
「疲れたからちょっとの間、誰かに僕の代わりを頼もうかな?」
 その言葉に男子生徒達は動揺する。『不可抗力を理由に陽ノ下光を陵辱できる』中にはそんなことを考える者もいた。そして山口の代わりに光を陵辱する生徒が選ばれる。
 それはあの坂城匠だった……。
34引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:16
「ほら、光ちゃん。僕のペニスをしゃぶるんだ」
「……うぅ、もうヤダよぉ」
 光は水浸しの床にへたり込んだまま動かない。
「そんなこと言ったってやらなきゃ公一みたいに殺されちゃうよ!!」
 『公一』という言葉に光がビクンと反応した。
「光ちゃんだって死にたくないだろ?」
 そう言って光を引きずり起こす。光の身体は軽く非力な匠でも容易に起こすことができた。
「生きてれば公一の仇だって討てるかもしれない。だから今は、どんな事があっても生きるんだ、光ちゃん!!」
 山口巡査の顔色を覗いながら匠は言った。
 聞こえは良い台詞だが匠の人間性とこの状況を考えると誰も匠を誉める気にはならない。 
 それでも光の心にだけは何かが届いたようだ。
「…生きて…公一君の…カタキを……」
「うん、そうだ光ちゃん!」
 ふらふらと匠のペニスに手を添える光。それだけで匠のペニスはピクッと反応した。
 光の顔が段々と近づく。生徒達の視線が更に集中する。山口巡査の口元がフッと微笑んだ。
 ドクン…ドクン…ドクン… 匠の心臓が高鳴りだした。
 そしていざ光がイチモツを咥えこもうとした時だった。
「そうだ、折角だからゲームをしよう!」
 教卓の上で一服をしていた山口巡査が言った。
「今から光ちゃんがフェラをしてこの男子がイッたら彼を殺し、男子をイカせることが出来なかったら光ちゃんを殺す。…どうだい、面白いゲームだと思わないか?」
 山口巡査の提案に教室内がざわめいた。
(そんな!! イッたら殺されるなんて……!!)
 匠の心はまるで緞帳が降りたかのように真っ暗になった。
「よーし決定だ。じゃ、光ちゃん続きをヨロシクッ」
「………」
 光は再び狙いを定め匠のペニスに優しく口付けをした。
「うッ…」
 思わず声をあげる匠。そんな匠を見守るクラスメイト達。誰かが生唾を飲んだ。
(イクな僕、イクな、イクな、イクな、イクな、イクな……!!)
 匠は頭の中で叫び続けた。
(生きてれば公一君の仇が討てる、だから今は生きなくちゃ……!)
 小耳に挟んだだけの知識を総動員して奉仕をする光。この時の光はただ生きる事だけを考えていた。クラスメイトの前で痴態をさらす事の恥ずかしさや、イカせたら匠が殺されてしまうという考えは頭から抜け落ちていた。
 匠が言った『どんな事があっても生きる』その言葉にただ忠実なだけだった。つまり匠にとってこの言葉は自分の首を絞める結果になってしまったというわけだ。
 ちゅぱちゅぱと淫らな音が室内に響き渡る。そのフェラは拙いものだったが嘗て無い快感に匠は頭が真っ白になりそうだった。
(こんな時は数学の公式…いや、歴史の年号だッッ!!…って年号なんて覚えてないッ!)
 やがて匠は両手で自らの頭を抱え激しく悶え始めた。脂汗が滴り落ちる。
「ひ、光ちゃん止めてくれーーーー!! イキたくないっ 僕はまだ死にたくないんだーーーっ!!」
 それでも光は止まらない。おそらく匠の声は耳に届いてはいないのだろう。
(生きて公一君の仇を、仇を、仇を、仇を……!!)
 ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ……。
 更に速度を増す舌技。
「や、やめてくえええぇえぇぇぇぇぇえええぇぇえぇ!!」
 やがて匠は一番大きな声をあげそして……イッた。
 同時に本日3度目の銃声が響き渡る。
 ………坂城匠、イク(逝く)。
35引越ししてきました:2001/08/20(月) 17:20
一応、これまでのお話を載せておきましたが読みたい人は光スレから探してください。

【これまでのお話】 で「味わわされる」が「味あわされる」になってた。ハズカシー。
っていうか「味わわされる」でいいんだよね? なんか混乱してきた。
1>
前スレが見たいが
かちゅーしゃってなんぞや?
いくら下げ進行だからって下がり過ぎてるような気がするなァ。
立ってイキナリdat逝きという珍事は避けたいものだ。
でも、もう少し様子見sage。
まだ、2本だからね。
しゃーないだろ。
>>33-34続き
 匠の死は教室に混乱を招いた。
 女生徒たちはキャーキャーと泣き叫び、男子は黒板にまで飛び散った匠の脳漿を見て目を白黒させている。
 そんな中、光だけが教室の隅でケホケホと咳き込みながら匠の精子を吐き出していた。
(なんで、こんな事になっちゃったんだろう…私のせいで匠君が……)
 冷静になって初めて押し寄せてくる自責の念。先程の行為を正当防衛の一言で片付ける事は光にはできなかった。
(自分が生きたかったからって匠君を……私は最低だ)
 正直、死んでしまいたいと思ったが、それこそ匠の言葉を無駄にするような気がしてそれだけは我慢する。
(生きよう…公一君の分も、匠君の分も)
 決意を新たに立ちあがろうとした時だった。
 ダァン!!
 山口巡査の威嚇発砲が教室に響き渡った。騒いでいた生徒達が水を打ったかの様に静かになる。
「…さて、そろそろ次の段階に移ろうかと思います」
 静寂を取り戻した教室で山口巡査が言った。そして持っていたデイバッグからノートパソコンと携帯電話、そしてビデオカメラを取り出した。それを見て一部の生徒が反応する。
「察しの良い人は気が付いたと思いますが、今からこの教室の様子をインターネットで公開します」
 そう言って黒板に『インターネットライブ IN 陵辱教室』と書いた。再び教室がざわめく。そんな中、山口巡査はせっせと準備を進めていった。
 やがて全ての準備を整えた山口巡査が三脚に乗せられたカメラの前に立つ。
「あー、あー、マイクテスト」 コホンと咳払いを一つ。続いて、
「私のホームページを御覧の皆さん、こんにちは。山口巡査です」
 そう言ってニンマリと笑った。だが…、
「……あ、スイッチ入れるの忘れてた」
 スイッチを入れ忘れていた事に気がつきカメラに駆け寄る。その途中、ふと生徒の視線に気が付いて山口巡査は振り返った。
「なんだよ、おめーら。俺がカメラのスイッチ入れ忘れてたのがそんなにオモシレーかよ?」
 そう言って一番近くの席に座っていた男子の頭にニューナンブの銃口を押しつけた。
「おもしろいなんてそんな事誰も……」
 銃口を押しつけられた男子が力無く答える。
「いーや、今のは面白かったって顔だ。いいんだぜ? 笑えば。面白かったんだろ。だったら笑えよ、俺に遠慮しないで笑えって」
 ゴリゴリと銃口を押しつける。どうしようも無くなった男子はすがるような目で山口巡査を見て、仕方なさそうに「お、面白かったです…アハハ」と乾いた声で笑った。
 次の瞬間、乾いた銃声と共に男子生徒の頭が脳漿を飛ばしながら弾けた。
 今度は、ちゃんとスイッチを入れた山口巡査が自分のホームページの閲覧者に対し先程からずっと喋り続けている。
 生徒達はその様子をじっと見ていたがその山口巡査の口から語られるその内容はとんでもないものだった。
「今から私が、この教室で何をやって欲しいかメールで募集しまーす。リクエストのある方はトップページにあるアドレスに希望を書いて送って下さいねー。なお、ウイルスとか送っちゃうと山口さんは怒って生徒を殺しちゃうかもしれませーん。みんな気をつけよーねーキャハハ!」
 大の大人男が舌ったらずな口調で喋ってる様子は端から見て、相当気持ち悪い。でも誰一人として笑わなかった。いや、笑えなかった。
「さて、前もって色んな掲示板で宣伝はしてあるがメールが来るまでちょっと時間があるよなぁ」
 ビデオカメラの乗った三脚を教室の隅に移動させながら山口巡査は言った。
「じゃ、お次は『お茶の間』といきますか」
 そういってデイバッグから小型の携帯用液晶テレビを取り出した。
 アンテナを伸ばしスイッチを入れると案の定、どのチャンネルもこの事件のニュースでもちきりだった。
 生徒達もテレビの音声に思わず反応する。
 実をいうと最初の銃声から3分後には警察に一報が伝わり。その20分後には、ひびきの高校の周りには厳戒体制が敷かれ周辺は警察や機動隊、野次馬などでごった返していた。その中には当然マスコミもいる。
 狙撃されないように窓際から外を見るとやはり各テレビ局のカメラがこの教室に標準を合わせているのが見えた。
『見えました! 今チラっと犯人の姿が見えました!!』
 女性リメbーターのキンキン声が山口巡査の携帯テレビのスピーカーから聞こえてくる。
「はは、すっかり人気者だ」
 山口巡査は揶揄するように笑った。
「人気者はファンの声援に答えなきゃな。ね? 光ちゃん」
「え?」
 そう言って山口巡査は光に歩み寄り彼女に銃口を向けた。
「脱ぐんだ」
「……そんな」
 お漏らしもした、クラスメイトに秘部も晒した、同級生にフェラチオだってした。だからって脱げといわれて脱ぐほど光は落ちてはいない。
「脱がないなら僕が脱がせてあげてもいいんだよ?」
 メbケットからカッターナイフを取り出しキリキリと刃をだす。
「……ぬ、脱ぎます」
 鋭く光るナイフの刃を見て、光は仕方なく返事した。
 裸になった光に教室の視線が集中する。その視線を受け光は恥ずかしさのあまり耳の裏まで真っ赤に染めた。
(み、見ないで!!!)
 あまりの恥ずかしさでその言葉は声にならない。
「さてと、行こうか」
 そう言うや、山口巡査は光の背後に移り、抱っこするように膝に手を廻して持ち上げた。
「開脚しまーす」
 強引に光の足を開く。足を開いたその姿は親が赤ちゃんにオシッコをさせる時のメbーズそのものだった。
「ほ〜ら、光ちゃんのオシッコメbーズだ」
 そう言ってスキップをするように教室内を駆け回る山口巡査。
「や、やだぁ! 見ないでーっ!!」
 両手で顔を隠しながら泣き叫ぶ光。あまりの狂気じみた光景に誰一人として声が出ない。 
 皆ただ唖然とした顔で、童のように駆け回る山口巡査を見ていた。
 当然この光景はネットにも流れている。
「さてと、遊びはここまでにしてと……」
 蹄を返し窓の方に歩き出す山口巡査。もちろん光を抱えたままだ。
 光は嫌な予感がした。
「さぁ、光ちゃんの成長した姿を全国のお茶の間の皆さんに見てもらおう!」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
 山口巡査の上でジタバタと暴れ出す光。しかし彼女の力では山口巡査から逃れる事などできはしない。それどころか教室内の異変に気付いたマスコミを引き付ける結果となった。
『おや? 今、教室内で何か動きがあったようです!!!』
 教卓の上に置かれたままの山口巡査の携帯テレビが実況を始めた。
『あれは何でしょう!? 窓際に人の姿のようなものが見えます……』
(み、見ないで……!!)
『カメラをズームして見ましょう……あ、やっぱり人間のようです!! 人質の女生徒でしょうか!? な、何という事でしょう!! その女生徒は、一糸纏わぬ姿でおそらく犯人と思われる男に後ろから抱え上げられています!!!』
 その瞬間、光のヌードが全国のお茶の間に流れた。生放送ゆえに当然モザイクもボカシもない。
「アハハ!! 光ちゃん、一気に全国デビューだ!」
 山口巡査の高笑いが再び教室内に響き渡った。
「さて、次はメールチェックだ」
 山口巡査はパソコンの前に座りメールソフトを起動させた。
【421件の未開封メッセージがあります】
 それを片っ端から見ていく。
「SEX…フェラ…69……う〜ん、どいつもこいつも同じような内容だなぁ。まったく少しは頭を捻って欲しいもんだ………っとコイツは中々オモシロそーだ」
 数あるメールの中から珠玉の作品を見つけ出す。

>こんにちは、山口さん。
>遂にやってくれましたね。貴方ならやってくれるって信じていました。
>で、早速ですが提案です。
>女子生徒を使って『犬の散歩』をしてみてはどうでしょう?
>きっとウケますよ。

「ハハ、犬の散歩か。確かにウケそうだ。よし、これに決めた」
 そう言って立ち上がる。
 そして鞄の中から一応持ってきていた首輪と人質を縛るつもりだったロープを取り出し急ごしらえの散歩セットを作った。
「さて…帯同者だが誰にしようかな……」
 生徒を一望する。
「今度は女がいいな。よし、オマエに決めた」
「み、美幸〜〜〜!?」
 選ばれたのは寿美幸だった。やはり彼女はついてない。
「今からオマエに光ちゃんの散歩に行ってきてもらう。もちろん拒否権は無い」
 美幸に首輪を放り投げる。
「さ、散歩ってどうすれば……?」
「犬の散歩と一緒さ。光ちゃんに首輪をつけ、犬みたいに歩いてもらう。それだけだ」
「それだけだって言われても〜……」
 当然、美幸は困惑する。
「コースは、あそこにいるマスコミどもの前まで。そこまで行って『お手』と『お座り』として『チンチン』…って光ちゃんにチンチンは無いか。じゃあ、それだけでいい。取りあえずそれだけやって来い」
 光も美幸も絶句するしかなかった。
「あと、奴らが何か質問してきても一切答えるなよ。半径3m以内に人を近づけるのも禁止だ。様子はこの生放送の番組で見てる。もし約束を破ったり逃げたりしたら…そうだな、あそこに居る女に死んでもらう」
 そう言って窓際の一番後ろ席の女子に銃口を向ける。目を閉じて祈るように指を組んでいるその少女は寿美幸の親友、白雪美帆だった。
「み、美帆ぴょん……!?」
 寿美幸は、やはり自分は不幸につきまとわれる体質なのだな、とつくづく思うのだった。
 素っ裸のまま首輪をつけられた光が美幸に連れられ廊下を歩いて行く。山口巡査は美幸達が廊下の角を曲がるまで見送ると教室内に戻ってきた。
「さ、君たちは僕と生放送を楽しもう」
 見やすいように生徒達の方に画面を向けてやる。それでも4インチの画面では生徒達には小さすぎた。いや、むしろクラスメイトの痴態など見えない方が幸せなのかもしれない。
 暫くするとテレビの内臓スピーカーから再びキンキン声のリメbーターの声が聞こえてきた。
『あ、今校舎から誰かが出てきました! 犯人に開放された生徒でしょうか!? …しかし少し様子がおかしいです!!』
 黙って画面を見つめる山口巡査とクラスメイト達。
『近づいてみましょう! …あ、あれは!! なんと一人の女生徒が紐で繋がれたもう一人の女生徒を犬のように連れ歩いています! し、しかも繋がれた生徒は裸です!!』
 映していいものかどうか迷ったのだろうか、画面が光とレメbーターの間をめまぐるしく交互に動いていた。しかし覚悟を決めたのか、やがて画面は美幸と光を捉えて止まった。
 再び光の痴態が全国のお茶の間を席巻する。
『コラ!! 撮るんじゃない!!』
 怒声と共に雪崩れこんでくる警察関係者達。カメラマンの手元がぶれて画面は地震のように揺れている。それでもカメラはしっかりと光達を捉えていた。そこまでして視聴率を取りたいのだろうか。見上げた職人根性である。
 やがて光達にも警察らしき人物達が駆け寄ってきた。
『君達、一体何をやってるんだ!?』
『ダメー! 近づかないでー!! 3m以内に入られたら教室に居る美帆ぴょんが殺されちゃうよー!』
 その言葉に全ての動きが止まる。そして、皆その言葉の意味を理解した。
『……………』
 静まりかえる画面内。やがて美幸が動き出した。
(ゴメンね、陽ノ下さん。早く済ませて帰ろ)
 正直あんなところには帰りたくなかったが美幸には裸の光を晒し続けることも親友を見捨てて逃げ出す事もできない。
『……お手………お座り……』
 涙を流しながら与えられた命令を忠実にこなす二人。警察やマスコミ、そして野次馬達は二人を只、見守る事しかできなかった。
 誰もが自分の無力さに歯軋りする。
 テレビを見てる人達は彼女らを見て何を思うのだろう?
 光達を見て哀れむだろうか?
 こんな事をさせる犯人に憎しみを抱くだろうか?
 それともブラウン管の向こう側で行われているリアリティの無い事件を他人事だと傍観するだけだろうか?
「いやー、バカウケ!! ホント、最高だったよ光ちゃん!」
(もうヤダよぉ…これからどんな顔して街を歩けばいいの?)
 帰ってきた二人のボディーチェックを済ませ教室に入れると山口巡査は胸メbケットからタバコを取り出し二度目の一服に入った。
 その傍らでは光と美幸が声を殺しシクシクと泣いている。
 再び教室は重々しい雰囲気に包まれた。
 しかし、そんな教室に転機が訪れる。
(最初に渡瀬君を撃った一発、次に光を脅すのに一発、そして坂城君を撃った一発、後は威嚇発砲に一発と男子生徒を撃った一発か…。あの拳銃の装弾数はおそらく6発だから残りは一発しかない。…もしかするといけるかもしれないわ!!)
 混沌とした教室の中で水無月琴子は一人冷静だった。
 山口巡査の撃った弾の数を数え、これからの山口巡査の行動を想定し頭の中で色々とシミュレーションをする。
(渡瀬君、坂城君、貴方達の仇を討てるかもしれない!)
 琴子は覚悟を決めた。
「そこの最低男!!」
 突然、琴子が立ちあがった。何事かと琴子に全員の注目が集まる。
 最低男呼ばわりされた山口巡査は当然腹を立てた。
「おやおや、まだ自分の立場を判ってない子がいたみたいだね」
 床に捨てた吸殻を踏みつけながら銃口を琴子に向けた。
(こ、琴子…ダメ!!)
 光は琴子が怒りまかせに自棄になったかと思った。だが琴子は冷静だった。
「いいの? その拳銃は装弾数6発なんでしょ? 貴方はもう5発撃ってるわ。最後の一発で私を撃ったら貴方は丸腰になるんじゃなくって?」
 彼女の言葉にハッとする山口巡査とクラスメイト達。明らかに山口巡査の顔色が変わった。
「やっぱ、撃てないわよね。撃ったらその瞬間、皆から袋叩きですもの」
「………」
 沈黙。
 その沈黙を受け琴子は「してやったり」と思った。
「貴方の行動はずっと見てたけど弾を入れ替えた様子は無かったわ」
 追い討ちをかける。琴子は勝負に出た。
「…………」
 変わらず沈黙の山口巡査。しかしやがて観念したように言った。
「…驚いたな、ここまで頭が切れる子がいたなんて」
 諦めたように銃を降ろす。だが琴子はまだ気を抜かない。これは自分を油断させる為の罠だ、彼女はそう思った。
「そこまで気付かれているなら仕方ない。もうゲームは終了だ」
 山口巡査は鞄から何かの包みを取り出した。
「僕だって馬鹿な警察に…って僕もその馬鹿な警察だったっけ。…とにかく奴らに捕まる気は無い。捕まるくらいならこの爆弾で君達と心中する事を選ぶよ」
 自嘲するように、それでいて何か決意を固めるかのように山口巡査は言った。
(爆弾ですって!?)
 琴子は『しまった!』と思った。追い詰めると何をするかわからない、そんな事は考えれば想像ついたのに…。
 包みを床の上に転がし、それに拳銃で狙いをつける。生徒の誰もが、もう駄目だと思った。
 そして鈍い音と共に教室は閃光に包まれた。
 後にこの場にいた男子生徒、穂刈君(仮)はこの時の事をこう語った。
「流石にあの時はもう駄目かと思いました。 あんなに息巻いてた水無月さんもすかっり青ざめてしまうし、他の生徒達もギュッと目を閉じ神に祈る事しか出来ませんでしたから。えぇ、僕だって例外じゃありませんでしたよ。
 だから驚きました。閃光の後、身体に何も異常が無い事に気付いた時は。 あの時、僕達が爆弾だと思った光は、閃光弾ってやつのだったんですよね? いつかのバスジャック事件とかで使われてた。
 ……それにしても奴にとっては皮肉でしたね。ネットで公開していた教室の様子が逆に機動隊の突入機会を窺がう手助けをする事になってしまうなんて。
 …そうそう、クラスメイトの八重さんが犯人の目を盗んで携帯のメールで中の様子を外部に知らせてくれてたって話を聞いた時も驚きました。犯人が複数だったりツメの甘くない奴だったらこうはいきませんでしたね」
 彼は更にこう続けた。
「でも、やっぱり気持ち的には、やりきれません。渡瀬や匠…それにアイツ自身も死んじまったし」
 犯人山口巡査は閃光弾と機動隊の突入の混乱時、何者かが撃った銃弾を受け絶命した。
 その銃弾は皮肉にも彼のニューナンブから放たれた弾そのものだった。そして銃が発見された場所と山口巡査が居た場所が離れていたことから山口巡査本人が自殺したという線は消え、生徒の誰かが混乱に乗じて山口巡査から銃を奪い発砲したという結論に落ちついた。
 警察はまだその人物が誰なのか特定できていない。

「光、お見舞いに来たわよ。調子はどう?」
 現在、光はあの事件の傷を癒すため市内の病院に入院している」
「ありがと琴子、大分良くなったよ」
「…そう、なら良かったわ」
 光の嘘に琴子はそう答えた。
 あれだけの心の傷、そう簡単に癒えるものではない。今回の事件で光は多くのものを失い傷ついた。もしかすると、その傷は一生かかっても癒えないかもしれない。
 それでも光は歩かなければならないのだ。死んでしまった公一や匠の分も。
 彼女が歩くその道は間違いなく辛く険しいものになるだろう。
 そんな光のこれからの事を考え琴子は涙が出そうになった。
「花瓶の花、変えてくるわね」
 琴子は泣きそうになった事がばれないよう一度病室を出る事にした。
 花瓶を持ってドアの方に歩き出す。
「あの、琴子…っ!」
「なに、光?」
 琴子は振り返らず答えた。
「あの、えっと……ううん、やっぱなんでもない」
「そう、じゃ、行ってくるわね」
「………うん」
 光は、琴子が出ていったドアを、まだ『アノ感触』が残る右手をさすりながらじっと見続けていた。

  おしまい
47回します:2001/08/21(火) 22:08
光スレから引っ越してきたのですが
48回します:2001/08/21(火) 22:09
この話は色んなネタを各所からパクってます
49回します:2001/08/21(火) 22:10
しかしそれが災いしキャラの性格が破綻してしまうは
50回します:2001/08/21(火) 22:11
設定に穴ができるは大変でした
51回します:2001/08/21(火) 22:12
なんせ元々ネタレスでしたから…(光スレ参照)
52回します:2001/08/21(火) 22:14
笑って許してください。
53回します:2001/08/21(火) 22:15
あと、ツッコミどころ満載だけど突っ込まないでね。
54回します:2001/08/21(火) 22:16
それにしてもSSってムズイっすわ。
55回します:2001/08/21(火) 22:17
ちなみに俺的テーマは「強姦無き鬼畜」でした
56回します:2001/08/21(火) 22:18
じゃ、回し終了。
57回します:2001/08/21(火) 22:26
タイトル「山口巡査ニューナンブを手に(以下略)」
ときメモ2 光
****陵辱・鬼畜・変態ネタ***
パート1 >>33-34  >33の元は>>29(貼ってくれた人ドーモ)
パート2〜終わり >>40-46

いいわけは回しネタで書きました。
あと、エディタからコピペする時、一部文字化けしちゃいました。
 メb → メb    (他にもあるかも)
理由は一切不明です。脳内変換して読んでください。
見苦しくてホント悪いッス。
58文字化け:2001/08/21(火) 22:41
パ が メb    だった。
二重間違えさらに恥かしい
59缶珈琲:2001/08/21(火) 23:01
>>57
お疲れ様でした。しかし、文字化けは痛恨ですね…。

ところで、せっかく回してくれたんだし上げときません? ていうか上げる(w
この時間帯ならすぐに下がっちゃうでしょうけど。
(でも、38さんの言うような事態もそれはそれでお茶目かも…っておい)
みんなエディタを使ってSS書いてるの?
さすがに書きこみ欄にぶっつけ本番で書く奴はいないと思うが…。
私は一時期SS書いてたときはWardつかってました。
ワープロソフトは校正があるので。
ってか学園ソドムだね。
「学園ソドム@ひびきの高校」
バトロワみたいに学校変えてやるのも面白いかもね。
62缶珈琲:2001/08/22(水) 00:04
>60
あ、私もWordです。ただ、一人称形式で書く事が多いので、文法チェック機能は
あんまし役に立ちませんが(w
書き込み欄にぶっつけといえば、ボケコニアン氏の初期投稿がそうだったと思います。
うっかりESC押しちゃったら…ブルブル
そのボケコニアンはいずこへ…
>>63
彼ならとっくに氏んでるよ……。
>>57
お疲れっす。
まぁしかし、洩れが、ひかりんだったらその後は人間不信になって八重さんみたいに自殺しちゃうね。
>>63
勝手に殺さないの。
彼なら前スレで休養宣言したがな。
67八重さん好き:2001/08/22(水) 07:22
>>65
>八重さんみたいに自殺しちゃうね。

ゴルァ(゚Д゚)勝手に頃すな!(藁
それは元の設定だ!
>>61
俺はハートワークっていうゲームを思い出したよ
>>62
Wordも時々文字化けするよ。
(経験者は語る)

もしかして俺だけかもしれないけどね。
70こんなサブスト3は嫌だ!!:2001/08/23(木) 21:22
その日、光は華澄に呼び出され屋上へと続く階段の踊り場にきていた。

「どうしてそんなこと言うの…?」
 困ったような、それでいて無理して笑ってるような声。
「…華澄さん、そんな冗談いわないでよ」
「光ちゃん、聞いて」
 華澄の声は酷く落ち着いている。
「これは真面目な話なの!」
「だ…だって華澄さんは教師で公一君は――」
「光ちゃん!」
 落ち着いたままだけどこの声は重く、戸惑う光の声を完全に抑えつけた。
「私の気持ちは本物なの。本当に彼のことを愛しているの」
 空間が凍りつく。
 光が音もなく息を飲みこんだ。
 華澄は続ける。
「私、公一君と寝たの――」
 パァン!!
 全てを言い終えないうちに、その乾いた音が響き渡った。
 光が華澄の頬を平手で打ったのだ。
「どうして…!?」
 瞳に涙を溢れさせ、華澄に問い詰める。
「どうしてなの、華澄さん! 華澄さん私が公一君のこと好きだって知ってたのに、どうして…!?」
 華澄は頬を押さえ俯いたまま何も言わない。
「ねぇ、どうして? …どうしてなの!?」
「………」
「……ねぇ、どうして…華澄さん、答えてよ…」
「………」
 暫しの沈黙。
 その後、再び華澄の声が静かに響いた。
「…どうしてって、私が人を好きになったらいけないの?」
 開き直ったわけじゃない。彼女もまた真剣に公一の事を愛しているのだ。
 キッと上げられた彼女の目にもまた、涙が光っている。
「教師が生徒を好きになっちゃいけないの!?」
 華澄の整った目からぼろぼろと涙がこぼれだす。
 日光に反射してその一つ一つが美しく輝いていた。
 パチィン
 痛々しいその音が今一度階段に響く。
 再び光が、華澄の頬を打ったのだ。
「う、うぅ…」
 光の嗚咽……。
「…本当にごめんなさい」
 その言葉は何の慰めにもならない。
 もう光はその場にいることができなかった。
「うわあああぁぁぁ!!」
 思わず華澄を突き飛ばす。
 それは衝動的なものだった。だけど華澄は…。
「きゃ、きゃあああああぁ〜〜」!
 ゴロゴロゴロ……。
 階段を転がり落ちていった。
 階下に到達した華澄は、それきり動かない。
「あぁ…あ、あぁ……」
 呆然とする光。
 この日、光は好きな男と大好きなお姉ちゃんの二つを同時に失った。

 BAD END
71作者:2001/08/23(木) 21:28
>>70
こんなサブスト3はイヤーんという思いをSSに。
主人公の名前は便宜上ドラマCDの渡瀬公一。
あ、でも主人公でてねーや。このSS。
やっぱゲームっぽくカギカッコの前に名前を書いた方がよかったなぁ。
読み返したら最初の方、何が何やら・・・。
1レスダカラマワサナクテモイイヨネ?
>>72
ageナケレバヘイキダロ
74前編:2001/08/24(金) 12:10
http://www.konamityo.com/tokimeki/sub3/text/kasumihikari.gif

 あれれ? 光と華澄さんだ……。
 何故こんなところに? 誰かと待ち合わせかな?
 どうしよう……今日、水無月さんとデートなのに……。
 もうそろそろ約束の時間だが、水無月さんの姿はない。
 見つかるとまずいよな、ここは……。
 俺は振り向き、その場から立ち去ろうとする。
「あっ!!」
 光の大声に、思わずビクッとして歩みを止めた。
 俺はゆっくりと振り返る。
 光も華澄さんもベンチから立ち上がっている。
「や、やあ、光に華澄さん。どうしたんだい?」
 二人はこっちに向かって歩いて来る。
「何言ってるの? 自分からって呼び出しておいて……」
「私も呼び出されたんだよ! どういうこと?」
 華澄さんと光が俺に詰め寄る。
「えっ!? 何のこと?」
「とぼける気? 下駄箱に手紙を入れたでしょ?」
 と、華澄さん。
「私の下駄箱にも入ってたよ、手紙……」
 光も華澄さんの言葉に頷きながら答える。
 もちろん、俺にそんな憶えはない。
「私を取るか光ちゃんを取るか、ここではっきりさせる気なのね?」
「か、華澄さん……。ねえ、そうなの?」
 二人が俺をじっと見つめる。
 はっ! これはもしかして、水無月さんの……。
 どど、どうしよう。
75後編:2001/08/24(金) 12:12
「どっち!!」
 光と華澄さんの声が重なる。
「あっち!」
 俺は思わずそう答え、出入口へ向けて駆け出す。
「ああっ、逃げた!」
「待ちなさい!」
 後ろから光と華澄さんの叫び声が聞こえる。
 走りながら後ろを振り向くと、光も華澄さんも走って追いかけてくる。
 俺はどうしたら……。
 とりあえず、この場から逃げたかった。
 出入口から出たところで、もう一度振り返る。
 光はすぐそこ、華澄さんは少し遅れているが追ってきている。
 このままじゃ、光に追いつかれる――さすが陸上部! って関心してる場合じゃないな。
「ちょっと止まって、お願い!」
 光の悲痛な叫び。
 止まれと言われて、止まる馬鹿はいない。
 俺が視線を前に戻したとき、その視界には……。
 えっ!? トラック!?
 次の瞬間、俺の体は宙に浮いた。
 地面に落ちるまでが、凄く長く感じられた。
 その時間の中で、俺は考えていた――いったい誰が好きなのか……。
  <次のゲームに続く>
76便乗?:2001/08/24(金) 12:16
>>74-75
俺も「こんなサブスト3は嫌だ」をテーマに。
最近やってる謀ゲームの影響うけまくりな内容だな。
こんなサブスト3も嫌だ。
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=995734462&st=338&to=338&nofirst=true
ってスレの趣向とずれてるな…。
78缶珈琲:01/08/26 19:51 ID:T64P36Wg
>>嫌だシリーズ
お疲れ様です。考えてみりゃ、複数の女の子に手を出してド修羅場、ってのは
ときメモシリーズが避け続けてきたネタな訳で(「彩」がありますけど)、
その辺がどう料理されるか、楽しみなような不安なような。
70&74-75のような展開はホントに嫌だ(w

この板、強制IDになったんですね。むぅ、自作自演で褒められないじゃないか(w
79名無しくん、、、好きです。。。:01/08/26 20:48 ID:M0z6YWOo
>この板、強制IDになったんですね。むぅ、自作自演で褒められないじゃないか(w
これはオレの台詞です(w
80缶珈琲:01/08/26 21:26 ID:qaZDa2FI
>>79
やったんかい(w
78はまぁ冗談で、さすがにSSスレで自作自演は(まだ)ないです。念のため。
問題は、なりき…がはごほげふん。
8179:01/08/27 00:32 ID:Y8Jl1XF6
残念というかなんというか実を言うと私も自作自演はやってナイッす。
>>79はジョークですよ、ジョーク。
つーか自賛したあとに「アレのどこが面白かったわけ?」
とか言われたら立ち直れそうもないからこればかりは死んでもやれん。
82名無しくん、、、好きです。。。:01/08/27 13:01 ID:Y8Jl1XF6
SSを書いている途中に2ch閉鎖って事態を想像し怖くなってSSが書けないって人いる?
83名無しくん、、、好きです。。。:01/08/28 00:17 ID:RkPr0ldQ
皆さん、お疲れさまです。
PROXY規制の次は閉鎖の危機ですか…。
カキコできなくなってしまったので、ROMってます。
パソコン購入する頃、2chが閉鎖なんてことになってたら…。
う〜む、さすがに携帯からUPは無理っぽいですな(w。
84名無しくん、、、好きです。。。:01/08/28 18:15 ID:YMHtjER2
>>60
僕は入力フォームにそのまま書いている。
85缶珈琲:01/08/28 22:29 ID:xz85gr/Q
>82
その辺は、個人的には楽観してはいるんですが、2ch閉鎖はないとしても、
家ゲー板と統合でもされればやっぱりSSスレは存続できないでしょうね。

>84
うあ、勇者だ…。くれぐれもEscにはご注意を。

さて、また読み込み上限が上がったのか、なぜかまた「復活の〜」スレが
読めるようになってます。一時的なものかもしれないので、保存したい方や
最後の方を読み逃した方などは今のうちにどうぞ。では。
86名無しくん、、、好きです。。。:01/09/09 22:52
復活
87名無しくん、、、好きです。。。:01/09/10 14:42
復活したし2chそのものも安定期に入ったみたいなのでそろそろ新作をアップしてみてはどうでしょう?
1の初代スレのアドレスをクリックすると…。
なにこれ?
Trrrrr...。

花桜梨が取った電話の相手は楓子だった。
「あ…。佐倉さん、どうしたの?」
「…あ、あのね、八重さん。私、言えなかった。転校すること、あの人に言えなかった…」
「そう…」
「今日でもう会えないのに、なのに、私なにも…。これでお別れなんて、私いやだよ…」
「ううん…そんな事ない」
「え?」
「佐倉さんは、彼のこと好きなんでしょ? だったら大丈夫。心がつながっていれば、時間や距離なんて関係ない」
「八重さん…」
「反対に心が切れていれば、自然と遠ざかるわ。でも、『好き』っていう気持ちを持ち続けているなら、必ずまた逢える」
「…」
「ご、ごめんなさい、偉そうな事言っちゃって。でも私、佐倉さんには、その…」
「ありがとう、八重さん」
「え?」
「私、転校ばっかりの事、多かったけど、ひびきのに入れてよかった。八重さんに逢えてよかった」
「…私も。ねえ、引越しが落ち着いたら手紙、書いてもいいかな?」
>89
ときメモ2、佐倉さん&八重さんです。
何かSSとは言へませんが、『Twilight Express』が良すぎた勢いで(逃)。

あなたに会えてよかった 今日も明日も何度も思うよ
1よ帰ってこい。
まさかサブスト三昧?
なんでも板の方のスレッド氏んじゃったんで、
コッチで『おやさい板であいがっちゃ』再開してOKですか?

ふぁいなるあんさー?
>92
よくわからないので詳しい説明お願いします。
>93
以前やってた内輪受けギャルゲー企画モノ。
『実はギャルゲ板12大コテハンはおんなのこだった?!』
というトンチキな話から始まる12のラブストーリーって設定。
ちなみに、
咲耶命=エスパー、ウォーリー=幽霊、ひかりん萌え(現貝柱とか萌え柱とか)=巨乳人妻
風薙つむぎ=ロボ、あおりんご=自殺、チェき=おフランス人、スパッツくんくん=梶原一騎、
クラスター=魔女っ子、オカダマサル=にゃー♥、瞬=サキュバス、
ほむら萌えJ=?、山田裕和=?(他隠れキャラ3名)という壮絶な物語(w
http://piza2.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mog2&key=988830436&ls=50
途中で終わるの悔しいんで続き書けるトコ探してまーす。
駄目なら他探しますんで、へぇ。
これまでの展開とか説明しながらやればいいんじゃなーい?
つか、これまでの大量のカキコは
和鳥かどこかにアプしてリンクを貼り、
続きをここで書けばいいんじゃない?
あとはスレの占拠状態とコテ同士の馴れ合い多段レスに
ならないように気をつければ。

どうでもいいけど12大コテハンてみ山さんとか
血祭りゲルマンさんとかの重要な人がいないような?
技術があるなら96をないなら95で。
ここでやるのは大いに結構。
どうせ、人いないし。
インターネットを使えるくらいの力量があれば
難しくないと思うが、それは出来る人の思い込みかな?
ここだって何時また閉鎖されるか分からんから
とりあえず
http://www.geocities.co.jp/
http://www.tripod.co.jp/
のどっちかにでも逝って書いた文章を*.txtでいいから
あぷすれ。そうすればコテの誰かがhtmlに直してくれるよ。
だれもしてくれない淋しい状況なら俺がしてやるよ。
このSSスレの補完サイトも作って!!
100缶珈琲:01/09/11 22:10
すいません、ご無沙汰しておりました。

>90
短いけど、いい雰囲気ですね。私はなかなか短くまとめると言う事ができない人なんで…
(処女作がいきなり文庫100p相当だったという恐ろしい話が(w)

>92-98
まさかこのスレに、伝説のコテハンこと貴方を迎える事になろうとは…。
実は某キャプトボスレで何回かホって…もとい構ってもらってます。結論から言うと(w
で、私としては95と96に賛成。スレが活気付くし、いろいろ自由にやってもらえれば
いいと思いますけど(私も読みたいし)、このネタでスレの占拠状態になっちゃうのは
よくないかと。

>99
あった方がいいんですかね? ちょっと今時間があまり取れないんで、すぐには無理ですけど、
要望が多ければ検討してみようかな…。
補完サイトは絶対あったほうが良いと思われ。
102名無しくん、、、好きです。。。:01/09/13 15:07
復活したのに寂しいかぎりだ
サブスト3に納得いかなかった人の「俺的サブスト」ってのも読んでみたい気がする。
104缶珈琲:01/09/14 07:02
>103
実は今考えてるのがそれです…。つっても詩織と見晴の登場シーンだけですけど。
できれば週末に書きたいんですが、エースコンバット04もやりたい…(w
んじゃ、OK出たって事でサイカーイ。

過去ログ云々はどっかみっけてうpしときますぅ。(今おウチのPC氏んじゃったんで(′д`))
んで、再開にあたって(なんせ他人のスレにお邪魔する訳だし)以下の事項を守りたい思います。

・レスのレスは控えます。馴れ合いスレ化の原因にならぬように・・・。
・基本的になっがーいシリーズになるんで、(『〜あいがっちゃ』のみ)割り込みOKとします
・レスは名無し推奨。コテハンだと(ただでさえネタがネタだけに)馴れ合いちちくりあいスレ思われそうなんで、ご注意を。

ま、こんなとこですかねぇ。

では、瞬編の再開です。
閉じた目に映る物語を、ご一緒に・・・。
<これまでのおはなし>

 何かと騒ぎを起こすギャルゲ板のコテハン、瞬(本名;影崎小夜子【Cv;桑島法子】)と出会ったキミ(主人公)だが、
瞬が援助交際をしているとの噂を耳にし、しかもその事実を目の当たりにして愕然となる。
 しかもその噂を知ってか知らずか、瞬はギャルゲ板でオフ会を開催しようと言い出す。瞬が援交していると知った
2ちゃんねらー達は、あわよくばと次々参加を表明。しかしそれをあくまで阻止しようとするコテハンがいた。
1stである。
 オフ会の是非をめぐり、1stと板上で討論するキミ。ついに感極まった1stはキミと直接会って話をつけたいと
言ってくる。怪しげな風貌の1stと出会ったキミは目に謎の液体をかけられる。
 そしてオフ会当日。瞬は集まった連中に奇妙な砂を振り掛ける。砂を浴びた者達は次々と倒れだし、そのまま深く眠りつづけてしまう。しかし、キミだけは眠らなかった。1stのかけた液体が効を奏したのだ。
 その時、響く一発の銃声。飛び散る瞬の左腕。1stがショットガンで瞬を撃ったのだ。とどめの一撃と引き金を引く1st。止めるキミ。
 その瞬間!キミの目にとんでもないモノが映った。先程までの清楚な瞬の姿が見る見る変わり、下半身が蛇、背中に蝙蝠の翼を持つ、赤髪の怪物にその姿を変えた瞬。
「いいか?!アイツは人間じゃない!現実で輝けない、哀れな魂を眠りの夢の世界に閉じこめる、夢の王モルフェウスの眷属、夢の中の魔物だ!、夢魔、サキュバス、サンドマン・・・。なんと呼称すれば分かる?!
 そうだ!アイツは魔物なのだ!!」
 討ち仕損じた1stの絶叫が響く。そう、瞬は人間ではなかったのだ。

 なんということだろう?!
 未だ事態を理解できずにいるキミ。忌わの際の猫を静かに看取った、あの物静かで優しい笑みを浮かべた瞬が・・・化け物?!
 驚愕の事実に曝されたキミと瞬の今後の物語や、如何に?!


* * * * *

ゴッメーン。続きは夜ね♥
>104
楽しみにまってます。
あ、でもまだ詩織エンドみてないや…。
>105-6
わざわざご丁寧に。
頑張ってください。
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」
(必要条件;特殊イベント5発生後
      文系>130,理系>150、雑学>120、容姿>60で発生)
(発生時期:9/1〜9/30 発生場所;秋葉原)

 惨劇に終わったあのオフ会から時が経ったが、未だキミはあの日の出来事を信じられずにいた。
 あの瞬が、あの瞬が魔物だっただなんて・・・。
 以来、瞬との連絡もとれずにいた。教わった携帯もつながらず、ギャルゲ板にも出没する事も無くなり、完全に瞬と接する事が出来なくなってしまったキミ。
 しかし、そんなキミの元にあの男から1通のメールが届く。1stからであった。
 1stの指定通り、このあいだと同じ秋葉原のビルの一角で待ち合わせるキミ。そこには以前と同じ、ケープ姿の1stが立っていた。
「来たな。・・・ついてこい。話がある。」
 重く擦れた声で呟くと、ツカツカと秋葉原のビルとビルの狭間を抜けていく1st。どれ程歩いたのであろうか、検討も付かないでいる戸惑い気味のキミを尻目に、無言で進んでいった。
「・・・ここだ。」
 1stが指差した先には、古惚け、苔生した地下室の扉があった。言葉も無く地下室へ潜り込んでいく1stの後を追うキミ。灯された明かりによって照らし出された室内は、まるで中世ヨーロッパの拷問部屋宛ら、様々な凶器が陳列されていた。
 しかし、キミの目を一番引いた陳列物は他でもない。なんの他愛も無い、無数の空の袋であった。ギクリと思い出すキミ。そう、あの瞬が持っていた砂袋と同じ物であった。
「気付いたのか?そうだ、それは奴が振り撒いていた『眠りの砂』の入った砂袋と同じ物だ。オレは奴と同じ夢魔を何匹も狩り続けてきた。言わば、夢魔専門のハンターだ。」
 突拍子もない1stの告白。しかし、それは間違い無く事実だ。それをキミは確信できる。何故なら、キミもあの瞬の恐るべき正体をその眼で目撃したのだらか・・・。
 リアクションに詰るキミに、1stは一部の新聞を叩き付ける。
「そこの記事を見てみろ。そう、その『眠り病患者続出』の記事だ。貴様にも見覚えがある顔ばかりだろう。そうだ、犠牲者達は全て先日のオフ会の参加者だ。
 その他にも、奴の犠牲となった者の記事をそこの机の上のノートにスクラップしてある。よく見てみるがいい。それがお前達が『瞬』と呼んでもてはやした女が侵した所業だ。」
 ボロボロのノートに無数の新聞や雑誌の記事のスクラップが張り付けてあった。その一つを見てキミは声をあげる。そう、瞬があの時(特殊イベント2)誘っていた男の顔があったのだ。
 瞬は、夢魔たる瞬は、自分の餌食を求める為に男達を誘ってきたというのか?!
「いいか。よく聞け。奴はその色香を以って男達を惑わし、あの砂袋の中の砂を使って、誘惑した者達の魂を夢世界の虜としてしまうのだ。
 夢世界の虜囚となった者は二度と目覚める事は無い。かと言って死する訳でもない。
 夢。無と有の狭間に有る最果て無き世界。
 その次元の狭間で、永遠に醒める事無く、記憶と記憶の織り成す迷宮の中で彷徨し続けるのだ。生が死を許すまで・・・。」
 重く低い1stの言葉から出てくる言葉達は、もはやキミの理解を超えていた。眠りの砂?夢世界?
 しかし、1stはキミの理解を確かめる事も無く、坦々と言葉を続ける。
「だが、奴は他の夢魔とあからさまに異なる点がある。只単に出鱈目に男を夢世界に引きずり込んだりはしない。
 ある程度そいつに触れ、ある程度そいつを理解し、そいつの夢を悟った時、始めてそいつの魂を永久の夢へと誘うのだ。」
 何故?何故瞬はそんな手間の掛る事を?問いただすキミ。
「・・・ただ一つ言えるのは、奴は孤独だということだ。」


 <つづく>
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」 (その2)

「・・・ただ一つ言えるのは、奴は孤独だということだ。」
 それは、どういう意味だろう?と、問い直すキミ。
「フッ。貴様には理解出来ぬだろう。千何百年と言う時間を一人で生きていくと言う事が、どれほど辛い孤独を伴うであろうかなど。
 奴はその孤独を紛らわす為に、いつも人の心に触れようとするのだ。だが奴は、その心の深淵に触れる度に、人の心の凡庸さに呆れ、飽き果てた末に、その魂を夢の世界へと封じ込めてしまうのだ。
 無限に等しい時間の中、奴にとって人の心など、もはや読み飽きた本のようなものだろうが、奴の嗜虐心は腹の奥底で期待しつづけているのだ。今までに見た事も無い、珍奇な心の深淵を。見た事も無い、奇妙な夢を。
 だがそれももうすぐ終わりだ。見ろ!」
 パソコンのモニター上に映し出された掲示板に指差す1st。そこには、オフ会板での告知カキコであった。1の自己紹介に張られたUPLをクリックした。そこには、あの瞬の写真が貼られていた。
「性懲りも無く又獲物を狩ろうと宴を催した様だ。迂闊な。だが、その増長が死に繋がる事を知るがいい!今度こそ仕留めて見せる!そしてあの残虐なる夢魔に、この一千年間の復讐をはらしてやるのだ!」
 1stの吐き捨てるような言葉の数々には、言い知れぬほどの瞬への憎しみで溢れていた。歪んだ好奇心にその身を委ねる奔放にして残酷な夢魔。それが1stの言から感じる瞬の姿だ。
 だが、キミは1stに告げる。それは違う。自分が知る瞬は、貴方の語るような人じゃなかった。と。
「何だと?」
 眉をひそめてキミを睨む1st。しかしキミは譲らない。本当に瞬は楽しんでいるだけとは思えない、そんな残酷なだけの怪物ではないと思う、と反論する。
「・・・貴様に何が分るというのだ?」

<つづく>
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」 (その3)

「・・・貴様に何が分るというのだ?」
 1stのその一言はキミを黙らせるのに充分な説得力を持っていた。
「俺は奴を追いつづけた!俺から全てを奪ったあの悪魔を追って!追って追って追い続けた!この一千年間をな!
 肉体は幾度と無く朽ち果て、もはや神の法に反する術さえも用いて、俺は生き続けて来たのだ!
 ただ、この恨みの為に!この復讐の為に!!!
 貴様には分るまい!奴を理解出来るのはこの俺だけだ!奴を呪い、奴を恨み、奴を憎しみ続けたこの俺だけが、奴を、奴を知りうるのだ!!
 そう、俺だけが、俺だけが奴を・・・・・」
 激情のままに吼える1st。そんな1stにキミは呆然となり、ポツリ呟く。同じ、一千年間を?と。
「?!」
 キミの言葉に一瞬ハッと我に返り、口噤むなり、クククと含み笑いを始めた1st。
「フフフ・・・。そうだな、俺は奴と同じ…。同じバケモノだな・・・。だから奴の、バケモノの心が分る。バケモノ気持ちが理解できる。何故なら、俺もバケモノだからな。ハハハ・・・。フハハハハ・・・・・!!」
 顔を押さえながら、大声を張り上げ笑い出す1st。そしてどっしりと身を投げる様に古惚けた椅子に腰を下ろし、組んだ手の甲に額を傾け語り出す。
「考えて見れば、俺も奴同様に孤独だったのかもしれん。だからこうして、貴様に語った所で意味も無いのに、わざわざこんな話をしたのだろうな。
 この一千年間の孤独に耐えられなかったのは、あの細面のバケモノではない。この俺だったのだな。
 思い出せば・・・、遥か昔、遠方の異国・・・、もはやその国の名さえ忘れてしまった、久遠の追憶の彼方に榮えし小国があった。俺はその国の王であった。
 血気盛んにして野心家であった俺は途方もない夢を見た。いつか己が王国の旗を翻した軍勢がこの世界の最果てまでを制し、永遠の繁栄を約束された千年王国として七つの海を支配する。そんな夢を。
 その夢を叶える為に、俺は『夢』に、その使徒たる夢魔に、巧妙な罠を張った。奴の力を、夢世界の力を利用して、世界の王として、千年王国の建国の野心を叶える為に、夢世界の力を我が物にせんとしたのだ。
 だが、策は失敗に終わり、その為に俺の王国も、地位や名声、そして愛する者も失ってしまった。分に不相応な夢が、・・・夢が我が身を滅ぼしてしまったのだ。しかし、俺は生き残った。もはや何もない、何もないと言うのに・・・。
 いや、一つ、ただ一つだけ残ったものがあった。恨みだ。奴への恨みだけがただ一つ、俺に残ったたった一つのものだった。だから俺は奴を、奴を追い続けた。夢魔を狩る術と資格を得、夢魔の情報を追い続け、夢魔という夢魔を次々狩ってきた。だが、それもやっと終わりだ。」
 1stは椅子から立ち上がった。
「長かった。一千年間・・・。一千年間の復讐がやっと終えるのだ。明日、そう、明日開かれるオフ会をもって奴を葬る。そうすれば、もう、全てが終わる。そう、全てが・・・。」
 そして、キミの手を強く握り、ささやく。
「下らぬ話を聞かせてすまなかったな。だが、誰かに語ったおきたかったのだ。この悠久に等しい刻(とき)を一人で戦い続けた事を、誰かに覚えておいて欲しかったのだ。
・・・ありがとう。」

<つづく>
特殊イベント6「一千年間の復讐鬼」 (その4)

<つづき>

そう呟くと、握ったキミの手の平を更に強く力を込める1st。何かに感極まったのだろうか、すん、すんと軽く鼻を鳴らしている。
「『ありがとう』・・・。フフッ、この1千年間、只の一度も言ったことのない言葉だ。素直な感謝が、こんなに心地いいとは知らなかった。
もう一度言おう。ありがとう。ありがとう、1千年の友よ。」
紅潮する1stの顔に見詰められ、キミも何かを悟る。ああ、確かにインターネットという顔も素性も知らない場所での口論ではあったが、キミと1stは互いの剥き出しの激情を吐き散らしながら、真剣に向き合い、戦い合ってきたのだ。
喧嘩友達。古い言い草だが、自分と正面からぶつかり合ったこの男を友と呼ばず、誰を友と呼ぶべきだろう?そう悟った時、キミも何かいたたまれない思いが込み上げてくるのであった。
「さあ、これで話は終わりだ。友よ。俺は奴を討つ。もう2度と逢うこともあるまい。さらばだ。さらばだ。」
握った手を解き、出口を指差す1st。無骨な別れの挨拶だ。だが、キミは帰らない。
「なぜだ?どうしたというのだ?何故帰らない?_」
キミは答える。1st、お前はボクを友と呼んだ。ならば、その友の最後の戦いを見届けたい。と。
「?!・・・本気か?」
コクリと肯くキミ。それを見て、一瞬の戸惑いを見せながらも、壁にかかったショットガンをキミに投げつける1st。
「・・・フフッ。
明日の宴(オフ会)で又逢おう。そして、共にあのにっくき夢魔を討つのだ!友よ!」
嬉々とした声が地下室に響く。あの険しかった1stの表情に笑顔がこぼれた・・・気がする。
・・・・・。
ふと気付けば、いつのまにか地下室から秋葉原の喧騒の中にポツンと立っていたキミ。その手には、1stから受け取ったショットガンが握られていた。

明日、キミは瞬を殺すのだ。あの恐るべき、不死の夢魔を!1stとの友情にかけて!!

・・・だが、キミの胸に蟠りが残る。思い出すのはあの公園での出来事(特殊イベント1)。
あの優しい笑顔の瞬が、本当に偽りだったのだろうか、と。
心の迷いは延々と続く。だが、時は割り切れぬキミを差し置いて、さっさと予定の時刻へと進んでいったのであった。

112ほむら萌え☆:01/09/15 11:53
回しまーす(クルクルッ)
113ほむら萌え☆:01/09/15 11:54
関係無いけどスカパー入ってアニメ三昧の日々。ウフフ・・・。
114ほむら萌え☆:01/09/15 11:56
にしても・・・このシリーズ、もう半年近くやってるのね・・・・(初出H12,01,14)
115ほむら萌え☆:01/09/15 11:57
年内には終わらしたいですぅ。
116ほむら萌え☆:01/09/15 11:58
あ、>96だけどね。
117ほむら萌え☆:01/09/15 11:59
ゲルマン兄さんはそのうちでてきますんで。
118ほむら萌え☆:01/09/15 12:00
(風薙さん言うところの)最古参コテハン(?)のみ山さんはねぇ。
119ほむら萌え☆:01/09/15 12:01
ネタ出した時、活動休止中だったのですわ。そんな訳
120ほむら萌え☆:01/09/15 12:03
にしても・・・、
121ほむら萌え☆:01/09/15 12:03
いつ終わるんだろ?このハナシ?
122ほむら萌え☆:01/09/15 12:05
もうしばしおつきあいくだないな。へぇ。ペコリペコリ
>>105
レスにレスはいいと思う
光と詩織が幼なじみに振られた者どうし居酒屋でくだ巻いて愚痴ってるSSきぼーん
…居酒屋は無理?
1はエースコンバット04に夢中?
126缶珈琲:01/09/18 06:20
>125
すいません、書いてる途中でつまりました。がつんと。
そのうちなんとか書き上げます…。(といいつつ、AC4はしっかりクリアしてたりして)

>あいがっちゃ
もはやギャルゲーだかなんなんだか(w でも、相変わらず凄いですね。続き期待してます。
127名無しくん、、、好きです。。。:01/09/19 01:25
最近まじで静かやねー。
だったらSS書いてスレを引っぱれや。
129名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 00:54
誰か『ときメモ+バトロワ』みたいに『ときメモ+君望』をやってくれ。
キャスティングだと
・鳴海孝之…渡瀬公一(ヘタレつながり・つーか主人公)
・涼宮遙…陽ノ下光(ヒロインつながり)
・早瀬水月…麻生華澄(無理やり)
・涼宮茜…水無月琴子(本当は水月にしたかったが、そうするとここが空くので)
・大空寺あゆ…伊集院メイ(金持ちつながり)
・玉野まゆ…佐倉楓子(ドジつながり)
・平慎二…穂刈純一郎(主人公の友人つながり)
・その他…その他
まんま、君望ってわけじゃなく適当にアレンジ加えてさ、誰かやってくれん?
でも元ネタがエロゲーだとかなり難しいか。
そもそもギャルゲーマーに君望はマイナーか???
南無〜〜〜。
130名無しくん、、、好きです。。。:01/09/22 01:00
>>129
人に頼まないでお前がやれ
のんびりいこうよー
つーか果てしなく長くなりそう。
案はともかく誰もやらねーだろ。
MROの発売してからときメモ2SS無くなったね。
いや、SSそのものも無くなったね。
寂しい。
134祈る会の1:01/09/23 01:22
コピペです。見晴ちゃんスレにあります。

私と彼とのデートはもう終わりに近付いている。
彼は私をきらめき中央公園に連れてって、

「見晴、初めてお前に告白されたときは俺はお前と付き合えるか不安だった。
でも、何度かデートを、会話を重ねて、
本当にお前といるととても気持ちが落ち着くなって思えたんだ。
お前は恥ずかしがりやで子供っぽくて、でも、とても人間らしくてあったかい
俺はこれからもずっと一緒にいたい。
結婚しよう。お前に今まで生きてきたよりも何倍も長い時間
ずっと幸せな思いを味あわせてやる。」

私は、茫然としていた。なぜなら、今まで私がずっと夢見てきたこと
いや夢にすら見れないほどの望み……
それが今実現しようとしているのだから。
しかも、今まで一緒に歩いてみたかったこの公園でプロポーズされたのだから。
そんなとき、彼は私の顔を引き寄せて、唇を合わせてきた。
生まれて初めてのキスに、私は現実でこのうえないほどしあわせな思いをしていることに
気付いた。
その瞬間、今までの人生で想像すら出来ないほどの幸福感が自分の心の中に溢れてくる。
本当に生まれてきてよかった〜〜生きててよかった〜〜
そのような満ち足りた気持ちが、我慢できないほど込み上げてきて、
たまらず私の大きな瞳から、滝のように喜びの結晶がこぼれだしてくる。
「あぅうぅ……うれしいぃぃ……あ、あ〜〜ん!!」
私はただただ理性を失ってうれし涙を流すばかりだった。


65 :名無しくん、、、好きです。。。 :2001/08/15(水) 02:52
>64
(ここからは主人公の視点です)
今、俺の胸の中で、見晴が喜んでいる。
俺も、物凄くうれしい。でも、俺は男だ。だから決して泣いたりはしない。
その分見晴に気兼ねなくうれし泣きさせてやろう。

見晴の体はとても小さく、そして温かかった。
その胸からはかわいらしい鼓動を小さく力強く刻んでいるのも感じられた。
そして、見晴のうれし涙は俺の顔も胸も濡らしていく。
俺はその余りのいとおしさに、いじらしさに、たまらず見晴の口の中に強引に舌を入れてしまった
見晴の体つきに比べて大きめな歯を一通り舐めると、更に奥に自分の舌を滑り込ませた
そして、ついに見晴の舌と俺の舌が触れ合う。
見晴はあまりのことに大きな目を更に大きく広げ、俺と1cmも満たない至近距離で
見つめ合った。
見晴の今までいろんなものを食べいろんなことをしゃべってきたかわいい舌を
自分のものにしている。俺自身飛び上がりそうだった。
見晴は自分と彼の味蕾を合わせる喜びからさらにうれし涙を勢い良く流した。
見晴たちはこれから数十年間もの間、幸せの絶頂を体験するのだ。

<完>
>124
書いてみたけど、「長すぎる文章がある」とか、「改行が多すぎる」とか
言われて、面倒くさいからうpするのやめた。スマソ。
うpすることに意義があるのだ!!
137小学生渡瀬公一:01/09/25 02:07
 ニ限目の休み時間、同じクラスの男の子に茶化された。
「渡瀬と陽ノ下ってデキてんだろー?」
「デキてるって何が?」
「だーかーら、渡瀬と陽ノ下がラブラブって事だよ」
「な!? ラブラブって、僕と光ちゃんはそんなんじゃ―」
「『光ちゃん』だってよ。やっぱりデキてんじゃねーか!」
 他の男子達も一緒になって囃したてる。
「ラッブラブ、ラッブラブ、渡瀬と陽ノ下はラッブラブー」
「ちがうよーっ」
「男子ってやーねー。また下らない事で盛り上がってる」
 そんな男子を見て女の子達は飽きれ返っている。
 その中に光ちゃんは……いないみたいだ。取りあえず安心。
「とにかく僕と光ちゃ――陽ノ下はそんなんじゃないよ!!」
「だったら証拠を見せてみろよー!」
 クラスの中でリーダー格の男の子がそう言った。
「証拠って…?」
「そうだな、今から陽ノ下のとこに行ってアイツのスカートをズリ下ろしてこい。そーしたら信じてやるよ」
「そんな…」
(まったくヒドイこというなー。そんな事できるわけないじゃないか。……でもやらないと信じてくれないんだろうなー。だったら仕方ないか)
「わかったよ、やればいいんでしょ!」
「おぉー!!」
 安請け合い。安請け合いだったんだ。
 まさか、それが後であんな事になるなんて……。
グラップラー刃牙みながら書きました。
 ↑
刃牙が終わったし丁度キリがついたのでここで終わります。
つづきは……たぶん無いです。
書いても、どーせ誰もが思いつくような安直な展開しか書けないだろうし。
じゃ、そーゆーことで。
おやすみ。
おや、謎の矢印が文章にまぎれこんでる・・・。
なんだこりゃ。
続き期待sage
続き書きなさいよ!!
142小学生 渡瀬公一A:01/09/25 20:50
>>137の続き
 ―――廊下にて―――
「光ちゃ――光!」
「あ、公一ちゃん、なーに?」
 呼ばれた光ちゃんが僕の方にかけてくる。
「あー! 廊下は走っちゃいけないんだぞー」
「あ、いっけない。公一ちゃんに呼ばれて、つい嬉しくて走ってきちゃった」
 いたずらっぽく舌を出して「エヘヘ」と笑う。
 屈託の無い笑顔。その笑顔を見て少し罪悪感が沸いた。
「………」
 だけどやらないと…。
 光ちゃんを挟んで反対側では、さっきの男子達が僕達の様子をじっと見ている。
「公一ちゃん、どーしたの?」
「……うん、あのね」
「なーに?」
(ゴメン、光ちゃん!!)
「えいっ!」
 ズルッッ!!
 次の瞬間、僕は光ちゃんのスカートに手をかけ、一気に引きずり下ろした。
「え…!?」
 一瞬の出来事に何が起きたかわからない光ちゃんは、そのままの状態で呆然と立ち尽くしていた。
 しかし、やがて後ろから、
「やったーー!!」
 という男子達の歓声を聞いて我にかえると、その場に座りこみ泣き出してしまった。
「うわあああぁぁん!」
 光ちゃんの泣き声を聞いて、他の子達が何事かと集まってくる。
「わああぁぁぁぁん!」
 それでも、そんなのお構いなしで光ちゃんは泣き続けた。
「あ…あぁ……」
(……僕は、なんてことしちゃったんだ!)
 後悔。しかし今更、後悔してももう遅い。
 その場に居た堪れなくなった僕は、そこから逃げ出す事しかできなかった。
 背中ごしに聞こえる光ちゃんの泣き声がただ僕の胸を締めつけた。
あれ?おしまい??
 ニ限目の休み時間、同じクラスの女の子に茶化された。
「陽ノ下さんって渡瀬くんとデキてんでしょー?」
「デキてるって何が?」
「だーかーら、陽ノ下さんと渡瀬くんがラブラブって事よ」
「ええっ!? ラブラブって、私と公一ちゃんはそんなんじゃ――」
「『公一ちゃん』だって。やっぱりデキてんじゃん!」
 近くにいた男子達が一緒になって囃したてる。
「ラッブラブ、ラッブラブ、渡瀬と陽ノ下はラッブラブー」
「ち、ちがうよーっ」
(その中に公一ちゃんは……いないみたい。取りあえず安心)
「と、とにかく私と公い――渡瀬くんはそんなんじゃないよ!!」
「だったら証拠を見せてよー!」
 クラスの中でリーダー格の女の子がそう言った。
「証拠って……?」
「そうね……今から渡瀬くんのとこに行って、アイツのズボンをズリ下ろしてきなよ。そーしたら信じるわ」
「そ、そんな……」
(まったくヒドイこというなー。そんな事できるわけないじゃない。……でもやらないと信じてくれないんだろうなー。だったら仕方ないかな……)
「わ、わかったわよ、やればいいんでしょ、やれば!」
「おぉー!!」
 安請け合い。安請け合いだったんだよ。
 まさか、それが後であんな事になるなんて……。
―――廊下にて―――
 私は公一ちゃんを見つけてかけていく。
「公い――渡瀬くん!」
「ひ、光ちゃん!? なーに?」
 呼ばれた公一ちゃんは少し驚いた顔をした。
「どうしたの? 『渡瀬くん』なんて……いつもの光ちゃんらしくないなー」
「…………」
 公一ちゃんを挟んで反対側では、さっきの子達が私達の様子をじっと見ている。
(やらないと……)
「光ちゃん、どーしたの?」
「……うん、あのね」
「なーに?」
(ゴメンね、公一ちゃん!!)
「えいっ!」
 ズルッッ!!
 次の瞬間、私は公一ちゃんのズボントに手をかけ、一気に引きずり下ろした。
「えっ……!?」
 一瞬の出来事に何が起きたかわからない公一ちゃんは、そのままの状態で呆然と立ち尽くしていた。
 しかし、やがて後ろや前から、
「やったーー!!」
「キャーー!!」
 という男子達の歓声や女子達の悲鳴が沸きおこる。
 それを聞いた公一ちゃんは我にかえり、その場に座りこみ泣き出してしまった。
「う、うわあああぁぁん!」
 公一ちゃんの泣き声を聞いて、他の子達が何事かと集まってくる。
「わああぁぁぁぁん!」
 それでも、そんなのお構いなしで公一ちゃんは泣き続けた。
「あ……あぁ……」
(……私は、なんてことしちゃったんだろう! ま、まさかパンツまで……)
 後悔。しかし今更、後悔してももう遅い。
 その場に居た堪れなくなった私は、そこから逃げ出す事しかできなかった。
 背中ごしに聞こえる公一ちゃんの泣き声が、ただ私の胸を締めつけた。

 それから一週間もしないうちに、公一ちゃんは引っ越ししてしまった……。
>>137,>>142
が元ネタです。
147高校教師 麻生華澄@:01/09/26 14:24
 ニ限目の休み時間、校長の爆裂山先生に茶化された。
「華澄さんって渡瀬くんとデキとるんじゃろ?」
「デキてるって何がですか?」
「だーかーら、華澄さんと渡瀬くんがらぶらぶって事じゃよ」
「ええっ!? ラブラブって、私と公一君はそんなんじゃ――」
「『公一君』じゃと? やっぱりデキとるんじゃな!?」
 近くにいた教師達が一緒になって囃したてる。
「ラッブラブ、ラッブラブ、麻生先生と渡瀬公一はラッブラブー」
「ち、ちがいますっ!」
 周りを見渡す。
(どうやら職員室に公一君は……いないみたいね。取りあえず安心)
「と、とにかく私と公い――渡瀬君はそんなんじゃありません!!」
「だったら証拠を見せてくれんかのうー!」
 職員の中でリーダーの校長がそう言った。
「証拠って……?」
「そうじゃな……今から渡瀬君のとこに行って、彼のズボンをズリ下ろしてくるんじゃ。そーしたら信じるわい」
「そ、そんな……」
(まったくヒドイこというわね。そんな事できるわけないじゃない。……でもやらないと信じてくれないんでしょうね。だったら仕方ないか……)
「わ、わかりました、やります!」
「おぉー!!」
 職員達から歓声があがった。
 安請け合い。安請け合いだったのよ。
 まさか、それが後であんな事になるなんて……。
148高校教師 麻生華澄A:01/09/26 14:29
―――廊下にて―――
 私は公一君を見つけてかけていく。
「公い――渡瀬君!」
「あ、華澄先生!? なんですか?」
 呼ばれた公一君は少し驚いた顔をした。
「あれ? 華澄先生なんか顔色が悪いみたいですけど何かあったの?」
「…………」
 公一君を挟んで反対側では、全職員と何故か用務員のおじさん達が私達の様子をじっと見ている。
(やらないと……)
「華澄先生?」
「……うん、あのね」
「うん…」
(ゴメンね、公一君!!)
「えいっ!」
 ズルッッ!!
 次の瞬間、私は公一ちゃんのズボントに手をかけ、一気に引きずり下ろした。
「えっ……!?」
「あっ…!」
 なんと私が力一杯引っ張ったせいでズボンと一緒にパンツまで脱げてしまった。
 一瞬の出来事に何が起きたかわからない公一君は、そのままの状態で呆然と立ち尽くしていた。
 やがて後ろや前から、
「やりおったわい!!」
「キャーー!!」
「ひゃっほー!!」
 パチパチパチパチパチ…
 という職員達の歓声や拍手、生徒達の悲鳴が沸きおこった。
 それを聞いた公一君は我にかえり、慌ててズボンを履こうとする。
 が……。
「おわっと!!」
 慌てたせいでバランスを崩した公一君が私の方に倒れてきた。
「きゃっ!」
 もつれるように倒れる二人、生徒達が何事かと集まってくる。
 その中には光ちゃんもいた。
「!!!」
 ノーパンで私の上に覆い被さってる公一君。それを見た光ちゃんの顔がみるみるうちに蒼白になった。
「うっわー、公一が華澄先生をレイプしてる!」
 そう言ったのは公一君の友人、坂城君。
「最低だな…」
 同じく穂刈君が追い討ちをかける。
「いや〜〜〜〜〜!!」
 遂に光ちゃんはその場から走り去ってしまった。
「ち、ちがうんだ、光〜〜〜〜〜っ!!」
 しかし時すでに遅し。
(……私は、なんてことしちゃったんだろう! ま、まさかパンツまで……)
 私は今更、後悔した。
 狼狽する公一君の声が、ただ私の胸を締めつけた。

 それから一週間もしないうちに、公一君は学校を辞めてしまった……。
便乗ネタだけど長いのが続いてるから回します。
それにしても元ネタの小学生編いいね
光ちゃんと一緒にお風呂編とかみたいな〜〜
光「公一ちゃんのおちんちん、ちっちゃーい」とか言われてめげる公一…。
公一「光ちゃんのアソコよく見せてよ」とか言う公一…
二人の背中を洗ってあげる華澄さん(中学生)
当時から大きい華澄の胸に光は嫉妬したりして…
で、ドサクサにまぎれ華澄の胸を触る公一
華澄「やん、ダメよ、公一くん」 なんつってな
って妄想しすぎた。ハァハァ…。
回し終了
まとめておきます
・元ネタ 「小学生 渡瀬公一」 >>137 & >>142
・便乗ネタ 「小学生の陽ノ下光」 >>144-145
・さらに便乗 「高校教師 麻生華澄」 >>147-148

回しネタの妄想誰か書いてくれんかなー
160名無しくん、、、好きです。。。:01/09/26 20:49
そろそろageるね。
しかしエースコンバッターの1はいずこへ…。
この時間はかちゅーしゃの方が読む時便利だなー
>>159
2つ目の光編はともかく3つ目の華澄編はヤケクソだなー。
筆者は別人かな?
163缶珈琲:01/09/27 01:28
ご無沙汰してます。
某板で一仕事終えてきました。疲れた…。
ちょっと今精神的にヘロヘロなんで、なかなかSS書く暇も取れないんです。
すいません。今週末、気分がノったら…なんとか。
久しぶりに缶珈琲氏を見たよ。
そして珈琲が「コーヒー」で変換できる事を知った。
大発見だ。
大作キボーン
166大作:01/09/29 20:37
パンチだ!ロボ!
>166
ワラタ
 高校卒業と同時に代表候補に選ばれた花桜梨は次期オリンピックにメダルをもたらす若き救世主としてバレー関係者は勿論、マスコミなどのメディアに大きく取り上げられるようになった。
 なぜなら彼女には名前の通り『花』があったからだ。
 バレー選手としての実力は勿論、トップモデルの様なバランスの取れたプロポーションは見る者を魅了し、代表候補の身でありながらCM出演の依頼や、引退後ウチの専属モデルにならないかと、モデル事務所からの誘いもあった。
 彼女は一躍バレーボール界の『シンデレラ』となりバレーボール人気復興の立役者となったのだ。
 しかし『シンデレラ』の物語には終わりがくる。
 オリンピック予選の前日から花桜梨は左足の脹脛に違和感を感じていた。だからと言ってそれを監督やコーチに相談できる雰囲気など当然無かった。
 そして誰にも打ち明けれないまま予選一日目の試合で花桜梨は相手のアタックをブロックしようとジャンプした際、肉離れを起こし縺れるようにコートに倒れた。その瞬間『ああ、やってしまった』と花桜梨は思った。しかしその一方で不思議な安堵感もあった。
 駆け寄ってくるチームメイト達の間からベンチをみると監督とコーチが失望と怒りで顔を引き攣らせている姿が目に入った。
 肉離れの原因は花桜梨のアップ不足が原因と診断され、さも監督やコーチの指導ミスが原因ではないと言わんばかりの形でマスコミに発表された。協会が自分達のメンツを守る為だ。
 日本の予選敗退が決定するとともにマスコミは掌を反したかのように花桜梨バッシングを始めた。『八重花桜梨は周りにチヤホヤされ調子に乗って練習を疎かにした』、それがマスコミ達の共通した報道姿勢だった。
 帰国時、空港のゲートに松葉杖で現れた花桜梨は、生卵をぶつけられ「非国民」と怒号が浴びせられた。声の方を睨みつけたら昼のワイドショーで「生意気で反省の色が無い」と文化人にコメントされた。それを見て花桜梨は泣きたくなった。
 花桜梨の家には既にいたずら電話や脅迫状が殺到しており、近所からも嫌がらせをされていた。一週間後、花桜梨たち一家は追われるように住みなれた街をでた。
 街を出る時、彼にお別れの挨拶をしたいと花桜梨は思ったが、彼からも他の人達同様、罵声を浴びせられるのではないかと怖くなり電話をかけることができなかった。
 花桜梨は再び人間不信になろうとしていた……。
                            END
色んな意味で謝っておこう
170アンチ花桜梨:01/09/30 22:05
>>168
(・∀・)イイ!
171缶珈琲:01/09/30 22:27
あう、やっぱり書ききれなかった。鬱出汁脳。
半分ぐらいはなんとか書けてるんですけども、ちょっと前後編とかで切れない内容なんで。
ていうか、あのサブスト3主人公を、自分の納得できるように動かすのって大変です…。

>168
お疲れ様です。しかし、某スレの元コテハン氏には絶対見せられない内容ですね…。
>あのサブスト3主人公を、自分の納得できるように動かすのって大変です…。
わかる!!
173ほむら萌え☆:01/10/01 23:26
決めた!今日中に瞬編全部終わらせる!!
んじゃ、再会ー。
誰が望まなくともサイカ-イ。
ガンバッテネ!オウエンシテルヨ
特殊イベント7「さようなら」
(必要条件;特殊イベント6発生後 自動発生)
(発生時期;10/1〜10/31 発生場所;池袋)

 遂に瞬主催のオフ会の当日となった。会場となるカラオケBOXの一つ上の階で待機するキミと1st。
 階下の喧噪が増す。どうやら主催の瞬の登場のようだ。それに気付くなり、1stは床を2度3度ドンドンと蹴る。
「ふふん。思った通りの安普請だな。・・・有り難い!」
 ショットガンの銃口を床に向け、引き金を引く1st。凄まじい炸裂音と共に床が砕け散る。ポッカリと開いた床の大穴越しに見えるオフ会参加者達の唖然とした顔と顔。それを尻目に床の大穴から階下に飛び降りる1st。それに続くキミ。
 天井からの突然の侵入者に眉一つ動かさず、待ち侘びた客人を迎えるかの様な微笑みを浮かべる片腕の少女、瞬。
 その瞬にショットガンを向ける1st。
「今宵こそ貴様の最期の夜だ!1000年の悪夢も終演の朝が来たのだ!!」
 又も放たれる1stのショットガン。だが、照準の先に既に瞬の姿は無く、宙を切った弾丸は窓ガラスを粉々に砕く。
「ご挨拶ね。会うなり発砲だなんて。傷物にした女の子への挨拶じゃないわよ。」
 からかうような瞬の笑み混じりの声。その声の先には、あの赤髪の怪物が立っていた。
 そう、瞬の真の姿。おぞましき夢魔の正体をさらけ出したのだ。
 銃声に引き続き、瞬の突然の変身に、脅え慌てふためき、次々と逃げ出す参加者達。
「悪いけど、私もここで帰らせてもらうわ。折角のお客さん達も帰っちゃったみたいだし、ネ。」
 嘲り笑いを放ちながら、背中の蝙蝠の翼を広げ、逃げ去ろうとする瞬。
「そうはいかんぞ!!」
 キミと1stに背を向けて逃げ去ろうとする瞬に1stが吠える。ショットガンを放り、羽織ったケープを脱ぎ捨てる1st。その下から現れた1stの上半身。裸の胸元には無数の護符を貼りまくられ、肌の色に血の気はなく、不気味な鋼特有の鈍色に照り輝いていた。
「くらえィッ!!」
 叫びと共に、さらけ出した鈍色の皮膚が無数の鎖となって瞬に襲い掛かる。
「あっ!」
 背中から夥しい数の鎖に巻き付かれ、その体を拘束される瞬。更に飛び付いてきた1stにの腕を羽交い締めにされ、護符と鎖と1stの両腕によって雁字搦めにされる。
「くっ・・・、ん・・・、、、んぐっ・・・。」
「どうだ!これでもう逃げられまい!!」
 見事に瞬の逃走を封じた1st。放り投げたショットガンを指さし、キミに命令する。
「さあ、今だ!!俺ごとコイツを打ち砕け!」
 なんだって!1stは捨て身の秘策に出たというのか?!
「何をしているんだ!早く、早く撃て!今を無くして奴を撃つチャンスは無いのだぞ?!さあ、撃てェーーーッ!!」
 叫ぶ1st。羽交い締めにされ、身動きのとれぬ瞬。
「くっ・・・、・・・馬鹿ね!こんな滅茶苦茶な作戦で共倒れ?!
 折角1000年も生きてきたんじゃないの。こんな事で終わりでいいの?世界征服の夢は?!千年王国の夢は?!」
「・・・この1000年間、ただ夢見てきたのは貴様を討つ事だけよ。貴様と共に砕け散るなら、・・・むしろ本望!」
「・・・・・。」
 その言葉に、さっきまでの必死の顔が和らぎ、うっとりとうるんだ瞳で1stを見つめる瞬。
「そう・・・。この長い、あまりに長い時間を私だけを追って生きてきたというのね。
 私の為だけに・・・。この一瞬の為だけに・・・。
 素敵ね。
 うふふ・・・・・。1000年間の片思い、か。いいわね、そんなに思い続けてくれた人と一緒の最期なんてのも、・・・悪くない、かな。」
「やっと思いが通じた、と言うことか。フフフ・・・確かに、そう思えば、この怨恨の1000年間も悪くはなかったな。」
 ニヤリと笑う1st。微笑み返す瞬。まるで思いが通じ合った恋人達のようだ。
 ・・・いや、間違いなく。・・・永遠に近い時間の中の孤独を共に生きてきた二人の思いが通い合う。其処には二人だけしか入り込めない、二人だけの世界があった。
 そう、二人だけの・・・。断じて、キミには割って入ることの出来ない、共有しあう悦び。
 ポツンと一人立ち尽くさせられたような、奇妙な疎外感がキミを襲った。
「何をしている!?早く、、、早く撃てェ〜〜〜〜ッ!!!」
 引き金を引くキミ。

 バーーーン!
 
<つづく>
特殊イベント7「さようなら」 (後編)

<つづき>
響く銃声。立ち上がる硝煙。
 だが、キミは何を見誤ったのだろう?斯様な至近距離からだというのに、瞬を撃ち仕損じてしまった。
 それどころか・・・・・、何ということだろう?!銃弾は瞬の横からのぞいていた1stの顔の半分を吹き飛ばしてしまったのだ!
「ヌガァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!
 何故?!何故?!なぜなんだあああああああああああああああああああああああ!!!!!」」
 絶叫する1st。激痛に転げ回るその様を哀れそうに見つめる瞬。
 己のミスに脅え戦慄き、ぶるぶると震え出すキミ。もはやキミは銃を握る事など出来ず、ただただ動揺するのみであった。
 虫のようにバタバタと苦痛に悶える1stを、縛から解かれた瞬はそっと優しく抱きかかえた。
「・・・なんでかな?貴方もいってしまうのね。ずっと追い続けてくれると思って・・・信じてたのに・・・。
 所詮ヒト・・・。哀れなる定命の存在・・・。・・・そう、・・・みんなそうよ。
 みんな・・・死んじゃうのよね。」
 そう呟くと瞬はあの砂袋を取り出し、それを1stの瞼へと振りかけた。そう、永遠の夢へと誘う、あの『夢の砂』を。
「苦しみながらじゃ可哀想だものね。せめて、最期に、あなたの本当に見たかった夢を・・・見せてあげるわ。」
 砂を浴びた1stの口から、先程までの呻き声が消え、・・・なにやら安らかな、、、微笑みまじりの譫言が零れてきた。
「ニコル・・・。ニコルや・・・。薮を深追いしてはいけないよ。・・・ホラ、茨を踏んでしまうから・・・。
 ニコルや・・・。我が子ニコルや・・・・・。」
 優しげな呟き声から漏れる聞いた事のない名。ニコル?誰なのだろう。
「・・・うふふ。
 ねぇ。彼、今どんな夢見てるか知ってるかしら?
 ・・・キツネ狩りの夢よ。5歳で流行病にかかって死んでしまった一人息子のニコル君と、初めてキツネ狩りをした日の夢よ。」
 頬が緩む夢魔、瞬。
 そう、その笑みは・・・あの日、公園で見たあの死にゆく老ネコを看取った優しい少女、瞬のそれと同じであった。
「バカよね。世界王?千年王国?そんなの、本当の夢じゃなかったクセに・・・・・。
 本当の夢は、・・・只々愛する我が子との何の変哲もない、安らかなる日々だったのよ。
 夢を偽り、望まぬ夢を望んだ代償は、この1000年間の孤独。そして・・・こんな終わり。かわいそうね。」
 ゆっくりと1stの瞳を手の平で閉じさせる瞬。まるで母親のように額にキスをした。
「さようなら。」
 呟きと共に1stを床に寝かせると、瞬はそのまま背中の蝙蝠の翼をはためかせ、暗闇の夜空に消えていった。
 横たわる1st。いや、1stの亡骸というべきか。それは見る見るうちに白い塵と灰に変わり果て、割れたガラス窓から吹き付けてきた夜風に吹き飛ばされ、跡形もなく消えていった。
 ただ・・・ただ立ち尽くすキミ。叫ぶことも、泣くことも、それどころか何も考えることさえも出来ない。
 だが、頭の中を一つだけ後悔に似た疑問が駆けめぐり続けた。
 本当に、キミは間違えて1stを撃ってしまったのか?
 本当は、わざと1stを撃ったのではないか?
 嫉妬・・・・・。
 そう、二人の間に割って入れぬ何かを感じ、それに嫉妬し、そして・・・・・。
 頭の中に浮かんでは駆けめぐり、答えが出ぬまま堂々巡りを続ける、自責と疑念。
 だが、はっきりしている事が一つだけある。
 1stは、キミを友と呼んだ男は、

 ・・・・・今、死んだのだ。 
ご苦労様です。また頑張ってね。
178缶珈琲:01/10/03 06:42
なぜか早起きの習慣がついてしまった…。
>173-176
お疲れ様です。うぉ、ハードな展開…って、おーい、ここまでで終わりなんですか?
なんかエピローグがありそうな展開なんですけど。
中断なり完結なり一言書き添えてくれないと、次にUPする人が困りますので、よろしくお願いしますね。
あ、中身はとても面白かったので、次回も期待してます
>>173
>誰が望まなくとも
そんな事言わないの。ちゃんと見てるよん。
ん、なんだかんだでそこそこ反響アリ、ネ♥
さて、ラスまで頑張るか・・・(まだ続くんかい!←セルフツコ-ミ)

>>174
ダンケシェ-ン。ガンバル-。ギンガタイセンハバル-。にしても山本麻里安は萌える。
>>177
おうよ。にしても山本麻里安は萌える。
>>178
>ここまでで終わりなんですか?
ごめん です ミー、きゃらねた いた で いきぬき してたら ねた した です。ごめん です。ペコリ ペコリ
にしても山本麻里安は(後略)
>>179
カサムハムニダ-。こゆこと言ってもらうと本当に頑張れる。ので頑張る。
にしても山(後略)

さて。・・・今日こそは・・・・・。
下がってる?
回せ
だって290まで下がってるもん。
だから急いで回してあげなキャ
もしかして余計なこと?
連続カキコ障害発生
187名無しくん、、、好きです。。。:01/10/04 21:13
dat逝き防止age
どーでもいいが回しで3回も再起動した。
連続カキコ障害は深刻ですよ、このスレ的には。
>ほむら萌え☆さん

 叩くつもりは全くないけど、やりたいことがわからないよ……。
 その日付とかはときメモがベースってことなの、かな?
189名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 12:35
>>188
俺もよく判らんが元は別スレでやってたらしい。
しかし消えたかなんかでこっちに引越し。
今に至る。
>>105-106(とその前数レス)に説明があったから読んで見たら?
あれ、168ってどこかで見た覚えがあるんだけど……なんだったかな?コピペ改変?
191名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 22:42
>>190
多分多重人格探偵サイコの小説が元ネタ。
それを改造したやつだと思う。
筆者が色々な意味で謝ってるってのはこうゆう意味じゃない??
それにしても八重さん……。
筆者が色々な意味で謝ってるってのはこうゆう意味じゃない??
>>169のコトね
193牛丼こぴぺ:01/10/05 23:16
そんな事よりあなた、ちょっと聞きなさい。あんまりSSと関係ないけど。
このあいだ、隣町のジャンク屋行ったのよ。ジャンク家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないのよ。
で、よく見たらなんか派手な格好した女の子がいて、買占めだとかわめいてるわけ。
もうね、馬鹿かと。低脳かと。あなた達ね、デート如きで普段来てないジャンク家に来てるんじゃないわよ、俗物が。
なにやら二人連れとかもいるし。仲良しカップルでジャンク屋? おめでたいことね。
ここは電脳マニアの夢を買うところさ、とか言ってるの。もう見てられないわ。
ジャンク家っていうのはね、もっと殺伐としてるべきなのよ。向かいに立ってる奴といつ喧嘩が始まっても
おかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃないの。愚民どもは引っ込んでなさい。
で、やっと入れたかと思ったら、隣の小娘が、支払いはゴールデンVIPカードで、とか言ってるのよ。
そこでまた怒り心頭よ。あのね、クレジットカードなんてきょうび流行らないのよ。愚か者。
得意げな顔して何が、VIPカードで、よ。あなた本当にジャンクパーツを買いたいのかと問いたい。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたいわ。
あなた、見せびらかしたいだけじゃないのかってね。
ジャンク家通の私から言わせてもらえば今、ジャンク家通の間での最新流行はやっぱり、
巨大ロボ、これね。
真・世界征服ロボ。これが通の最終目的。
世界征服ロボってのはミサイルが多めに入ってる。その代わり安全性が少なめ。これね。
で、それに大盛りハイメガビーム。これ最強。
しかしこれを作ると次から公安当局にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ないわね。
まああなた、愚民どもは、自作PCでも作ってなさいってことね…。

(Trrrr…)

…はい、紐緒です。あら、あなたなの?
え? 来週の日曜にジャンク屋でショッピング? ふ、ふん、あなたにしては悪くない選択だわ。
いいわ、いつもの場所で待っていなさい。一分一秒たりとも遅刻したら承知しないわよ。

…う、うるさいわね! 天才とは常に柔軟な思考が要求される物なのよ!
194缶珈琲:01/10/05 23:19
…とかつまらないものを書いて息抜きしたくなる秋の夜(正直スマン)。
さて、連休は気合入れて書き上げるぞーっ!
途中までは只の吉野家コピペの改造かと思ったが最後の数行にワラタ。
この調子で書きかけのやつもガンバテネ。
俺は同居人になった名雪と待ち合わせていたのだが、思ったより早く待ち合わせの
場所についてしまった。そこで小腹もすいていたのでので吉野家へ行った。

客は小学生だけ。だが、俺と一緒に、学生と警官も入ってきた。
俺は席についた。 そして、並を注文して食べていた。
前の席の学生と警官が、辛そうな顔をして小学生を見ている。
俺は小学生が嫌なだけと思っていた。
小学生も並と玉子を食べていた。が、何かがおかしい。
白身が口からダラリ出ている。……何度も、白身を口から出してはごはんに
掛けて……。と思っていたが……玉子の器が無くタイヤキの皮の山が。
しかも、小学生からは時折、「うぐゥ」と聞こえる。
そう、紛れも無く、アンコをメシに掛けながら食べていたのだった。
すると、悲壮な顔で小学生の凶行を見ていた警官が、白目を剥いて
「うぐわーっ」と悲鳴を挙げた。
すぐさま、ホルスターの拳銃を抜き、学生と吉野家の店員を
射殺した。それはあまりに早過ぎる光景だった。
そして、警官も己の頭を撃ち抜いた……。
硝煙と血の臭いが漂う中、小学生は変わらずあんこをぶっかけながら食っている。
俺は金縛りのように動けなかった。だが、小学生は顔を上げて言った。
「うぐゥ、あれ祐一くん、感動の再会だね〜 7年ぶりの再会だよ〜
でも、ボクのこの光景を見たからには、もうボクのことは忘れてください」
「え、お前?もしかしてこの町で出会ったあゆなのか?」
昔の友達との予想もつかない再会の仕方に戸惑いながらも目の前の恐怖に
失禁している俺がいた。
甘ったるい悪臭のする湯気が立つ。
俺は死ぬのか? あんこ飯を食っているあゆを見ただけで……
俺は警官の屍から拳銃を奪い、撃鉄を倒して銃口をあゆに向けた。
あゆは不敵に笑う。「うぐゥ、あんこ飯、美味いよ〜……」
拳銃を握る手が震える。己を撃つべきなのか、それとも、あゆを……。
俺の頭の中で二者択一が輪舞曲のように回り続ける。そして……
乾いた銃声が、吉野家の中に響いた。

その頃、祐一に約束をすっぽかされた形になった名雪はため息まじりに
「うそつき」

雪が降り始めていた。
もうすぐ200だね〜
198君のいる場所へ(1):01/10/08 22:15
 光。
 おい、光ってば。
 どうしたんだよ。暗い顔をして。
(なんでもないよ)
 なんでもない事ないだろ。
 いつもみたいに笑ってくれよ、光。
(君が、いけないんだよ)
 ……え?
 俺が一体何をしたって言うんだ?
(君が、いけないんだ)
 どういう意味だよ。
 光、おい光、答えてくれよ。
(……バイバイ)
 光。
 こっちを向いてくれよ。
(バイバイ)
 光。行かないでくれ。
 光。
 光っ!!

「ひかりぃぃぃぃっ!!」
 叫びと共に――いや、実際には声なんて出ていなかったんだろうけど――俺は布団を
飛ばして跳ね起きた。
 不愉快な汗が、背中をびっしょりと濡らしていた。二月の冷たい空気が、俺の体を震わせる。
「夢、か……」
 荒ぶる呼吸を少しでも静めるために、俺はそう声に出して言ってみた。
 それにしても、ちくしょう――なんて夢だよ。
199君のいる場所へ(2):01/10/08 22:16
 10時を知らせる鐘の音と共に、見慣れない街が目覚めていく。あちこちでシャッターの
開く音が響いて、あわただしく人が動き始める。ここは隣街、きらめき市のショッピング街……
その中を、俺は何をするでもなく、ただ無目的に歩いていた。
 わざわざ電車に乗ってこの街まで来た事に、大した意味なんて無かった。強いて言えば、
あいつと俺との思い出の染み付いた街を、ほんの少し離れてみたかった……それだけだった。
 この時期の高校3年生なんてのはヒマなものだ。入試試験も終わり、結果の発表までは、
運を天に任せて待ち続けるしかない。奇妙なもので、やりたい事はたくさんあったはずなのに、
いざ暇になると、なぜか何もやる気にならない。
 そう、昨日もそんな気分だった。
 昨日俺は、幼なじみの陽ノ下光に、ボーリングに誘われたんだ。いつもなら、喜んで応じる
はずなのに――昨日だけはどうしてもそんな気分にならなくて、ついそれを断ってしまったんだ。
 それにしても、と俺は思う。
 別れ際の彼女の沈んだ顔。あれは一体なんだったんだろう。たかがボーリングを断ったぐらいで、
あんなに落ち込むものなんだろうか。今にも涙さえ浮かべそうな、そんな表情が、いまでもまぶたの
裏に焼きついている。だから、あんな嫌な夢を見たのかもしれないな。
 それに、たぶん悪夢の理由はもう一つあるんだ。それは――。

 『推薦入学の話を聞いたからだろう』 >>200-201
 『自分の気持ちが解らないんだ』 >>203-204
 ――推薦入学の話を聞いたからだろう。
 高校入学と同時に、7年ぶりの再会を果たした俺と光は、それ以来いつも一緒だった。落ち込んだ
時、悲しい時、いつもあいつの笑顔が横にあった。それが当たり前のことだと、俺は思ってた――。
 だけど、違ったんだ。光が俺のそばにいたのは、光がそう望んでいたからなんだ――その事を俺は、
校長先生の話で知った。あいつはわざわざ、陸上の推薦入学の話を蹴ってまで、俺と同じ大学に通う
ことを選んだんだ。
 正直、嬉しかった。だけど、それ以上に、訳の解らない戸惑いを覚えたのも本当なんだ。
 俺は、どうしたらいいんだろう。理由もなく不安感が膨れ上がって、俺はその場に立ち止まった。
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
 背中に誰かがぶつかってきて、俺はおもいきりバランスを崩した。つんのめりそうになるのを、
なんとか堪えて振り向くと、そこには一人の女の子が申し訳なさそうに立っていた。
 きれいな子だった。あどけなさを残した、しかし整った顔立ちは、美少女と呼んでも美女と呼んでも
通用しそうだ。ていねいに手入れされているのだろう長いつややかな髪に、ヘアバンドの鮮やかな色が
映えている。
「ご、ごめんなさい、前をちゃんと見てなかったから……」
「いや、こっちこそぼうっとしてたから……」
 俺の返事を、その女の子はよく聞いていない様子だった。しきりに振り返り、後ろを気にしている。
やがて彼女は切羽詰った表情で、こんな事を言い出した。
「あ、あの、ちょっとお願いがあるんですけど……」


「おい、この女の子を見なかったか?」
 望遠仕様のカメラを抱えたその男が指し示したのは、ゴシップで有名なスポーツ新聞の紙面だ。
少しぼやけた男性と女の子のツーショットを、「GLOYボーカルTORU、デビュー前アイドルと熱愛発覚!!
か?」という見出しが飾っている――小さな「か?」がポイントだ。
 俺はあらかじめ用意しておいたセリフを口にした。
「あ、その女の子なら、あっちに走っていきましたよ」
 少し棒読み気味の俺の言葉を、男は素直に信じたようだった。俺が指差した方向へと走っていく、
そいつの背中が見えなくなったのを確認してから、俺は振り向いて、肩越しに声をかけた。
「もう、大丈夫みたいだよ」
 路地の隙間から、さっきの女の子が、申し訳なさそうに顔を出した。
「へぇ……アイドルの卵なんだ」
 彼女の母校、きらめき高校の校舎の片隅で、俺はその女の子――藤崎詩織さんというらしい――
の話を聞いていた。
「うん。この間、オーディションを受けてきたばっかり」
「それでいきなり、あんなのに狙われちゃうなんて……」
「うん……ただの誤解なのに……」
「災難だったね。でも、無理もないかも。ほら、藤崎さん、美人だしさ」
「えっ?」
「きっとアイドルになれれば、大成功できると思うよ。頑張って」
「頑張って……か」
 俺は精一杯励ましたつもりだったが、彼女は一段と暗い顔になってしまって、俺は内心うろたえた。
「彼にも、同じ事言われたな……」
「彼?」
「うん……幼なじみの男の子。家が隣同士で、学校もずうっと一緒だったの」
 俺と光みたいなもんか……そう考えて、次の瞬間頭の中で訂正した。この子には、俺たちみたいな
空白期間がないんだ。
「オーディションに行く日の朝も、彼は笑って見送ってくれた……」
「そうなんだ……本当に仲、いいんだね」
「うん……仲のいい幼なじみだって、そのときまでそう思ってた……でも」
 藤崎さんはうつむいて一瞬だけ黙り込んだ。
「オーディションの時……演技の審査があったの。簡単な台本を手渡されて、相手役の男の子とセリフ
を読み合わせるの。……告白のセリフだった」
 藤崎さんの横顔がかすかに揺れた――気がした。
「その時、私思ったわ。ここは私のいる場所じゃない、って。どうして私はこんな所で、好きでもない
人と、こんな事してるんだろう――って」
「藤崎さん……」
「オーディションを受けてみたのも、ちょっとした気まぐれのつもりだった。でも、今になってみれば、
私――彼に止めて欲しかったのかもしれない。彼に、行くな……って言って欲しかったのかもしれない。
……自分勝手だよね。あの人は、笑いながら『がんばれ』って励ましてくれたのに……」
 藤崎さんはうつむいた。長い髪が彼女の表情を隠したが、震えている声から、だいたいの想像はついた。
「私……どうしたらいいんだろう……」
 俺は、彼女にかける言葉を見つける事ができなかった。しばしの沈黙が流れ、そして――。
「……ご、ごめんなさい、私ったら、初対面の人に変なこと言っちゃって……」
「あ……いや、いいんだ。それよりさ」
 俺は、できる限りの笑顔を作って、こう言った。
「俺、その男の子の気持ち、解る気がするな」
「え?」
「その人はね、きっと――」

 『本当に藤崎さんを大切に思ってるんだよ』 >>202
 『本当は藤崎さんなんかどうでもいいんだよ』 >>207
「――本当に藤崎さんを大切に思ってるんだよ」
「えっ……?」
 きょとんとした表情の藤崎さんをみつめて、俺は続けた。
「その男の子はね、きっと……藤崎さんの可能性を縛る事が怖かったんだ。藤崎さんが幸せになろうと
している、その足手まといになる事が……怖かったんだ」
「そんなっ! 私……」
 藤崎さんの言葉を、俺はさえぎって続けた。
「俺にもさ……好きな女の子がいるんだよ。その子は陸上やってて、すごく走るのが速くてさ……本気に
なれば、もっとずっと上を狙える人間なんだ。だけど、その子は俺のそばにいる事を選んでくれたんだ……」
 俺は何を言ってるんだろう。心の中の冷静な部分がそうつぶやいたが、俺の言葉は止まらなかった。
「……俺ってさ、バカだから……自分に自信が持てなかった。俺といる事で、あいつをもっと幸せに
してやれるって、そう思えなかった。だから……俺はあいつから逃げてた。自分の気持ちから逃げてた……」
「……」
「……でも、もう逃げないよ。俺……、あいつの想いを正面から受け止めてみる。あいつが俺の事選んで
よかったって、そう思われるような、そんな人間になりたいんだ――」
 そう言葉にした事で、俺は心がすうっと軽くなっていくのを感じた。なんだ、簡単な事じゃないか……。
「だから、藤崎さんも、まず君の想いを、その子にぶつけてみなよ。きっとその子は、受け止めてくれると
思う……」
 藤崎さんは顔を上げた。
 彼女の視線の先には、優しげにたたずむ、大きな一本の古木があった。彼女はしばらくそれを見つめた
あと、小さな声で言った。
「……うん」
 小さな声の、だけどそれは確かに決意だったと、俺は思う。
「ありがとう……いろいろと」
「いや、お礼を言わなきゃいけないのは、俺の方だよ。……お互い、頑張ろうぜ。幸せになれるように……」
 俺は左腕の時計を見た。休日の時間はまだ、たっぷりと残っていた。
 少なくとも、光とボーリングを楽しむには充分過ぎる時間が。
「それじゃ俺、行かなきゃいけない場所があるから……」
「うん……それじゃ、さよなら」
「さよなら。またいつか、どこかで」
 そう言って、俺は走り出した。
 ……そう、光のいる場所へと。

 >>206
 ――自分の気持ちが解らないんだ。
 高校入学と同時に、7年ぶりの再会を果たした俺と光は、それ以来いつも一緒だった。あいつは、俺が
引っ越す前と何も変わってなかった。元気で、明るくて、いつでも一生懸命で。だから、そんな光にもっと
近付きたかった。入学式の時は、たしかにそう思っていたはずなんだ。だけど――。
 もう、ほんの一歩なんだ。
 越えるべき一線は、すぐそこに見えてるはずなんだ。なのに、俺はその一歩を踏み出す事ができない。
そのせいで俺は、光に対して距離をおくような態度をとってしまうんだ……。
 何を……俺は、何を迷ってるんだろう。
「きゃっ!?」
「うわっ!?」
 ぼーっと歩いていたせいだろう、俺は歩いてきた女の子と正面衝突した。みっともなく尻餅をついた
俺の耳に、ちゃりーん、と澄んだ音が響いた気がした。
「あっ、ご、ごめん、ぼおっとしてたから……」
「い、いえ、私こそ、わざとじゃないんです、ごめんなさい」
「……わざと?」
 そりゃ、当たり屋でもない限り、わざと人に正面衝突する人間もいないだろうけど――奇妙な事を
言う子だな、と俺は思った。
 奇妙な、といえば、その俺にぶつかってきた女の子の髪形だ。左右でみつあみにした髪を、こめかみの
辺りで輪っかにしているらしかった。左右に大きな輪っかがくっついたシルエットは、どこかコアラを
連想させた。
 俺が立ち上がったとき、その女の子は、道路にしゃがみこんで、何かを探していた。
「あ、あれ……十円玉、どこに行っちゃったんだろう……」
 そういえば、さっきコインを落としたような音がしたっけ。そりゃ俺にも責任があるな――と言うわけで、
しばらく二人で探したけど、結局その十円玉は見つからずじまいだった。
 その女の子は、泣き出しそうなほどに落ち込んだ声で、こう言った。
「どうしよう……電話、かけられないよ……」
「電話?」
 いまどき十円玉で電話って、また古風な。
「それなら、俺の十円使いなよ……あ」
 財布を覗き込んだが、こんな時に限って小銭もテレカも切れている。携帯は……家に忘れてきたらしい。
その事を告げると、彼女はいっそう落ち込んだ様子だった。
「何か訳ありなの?」
「うん。でも……」
「……あ、ごめん。俺で相談に乗れるなら、って思ったんだけど……見ず知らずの人間に話したくなんか
ないよね」
 俺がそう言うと、その女の子は、戸惑ったように伏せていた顔を上げた。
「……聞いてくれますか?」
「え?」
「知らない人に聞いてもらったほうが、楽になれるかもしれない。あ、でも、何から話せばいいんだろ……
えっと、あなたは……」
 その子は、軽く頬を染めて言った。
「あなたは、一目ぼれを信じますか?」
「はじめはね、はしかみたいなものだって、思ってた……」
 コアラ髪の女の子は、深呼吸をするみたいに、ゆっくりと言葉を吐き出していった。
「きっと、すぐに冷めちゃうんだって思ってた。だけど、そうじゃなかった……一日一日を、あの人と
同じ学校で過ごすだけで、どんどん気持ちが大きくなっていって……もう、自分でもどうしようもなくて……」
「その人に、君の気持ちは伝えたの?」
「……ううん。それどころか、彼は私の名前さえ知らないの」
「えっ?」
「何度か言おうとしたことはあるんだけど……彼の前に行くと、何も言えなくなっちゃって……だから私、
おまじないをかけたの」
「おまじない?」
「うん。十円玉を十枚……これで電話をかけて、使い切るまでには、ちゃんと自分の想いを伝えよう、って。
でも、やっぱり勇気が出なくて、間違い電話のふりしたりして……」
 彼女は目を伏せた。
「さっきのが、最後の一枚……」
「……ごめん……そんなに大切な十円玉だなんて、知らなかったから……」
「ううん……これで良かったのかもしれない……私……私ね……」
 奇妙なまでにすがすがしい顔で、その子は言った。
「……あきらめる事にしたの」
「えっ!?」
「その人にはね……好きな人がいるらしいんだ。その女の子は、かわいくて、成績優秀で、性格も良くて……
私なんか、とても叶わないから……」
「じゃ、さっきかけようとしてた電話は……」
「せめて最後の思い出を作ろうって、デートに誘うつもりだったんだ……おかしいよね。名前も知らない
女の子とデートなんて……私、どうかしてるよね……」
「……」
「だから、これで良かったんだ、きっと……今ならまだ、失う痛みを知らないままでいられるから……」
「失う……痛み……」
 そうか。
 その一言で、やっと解ったよ。俺が何を怖がってたのか……。
「変な事聞いてくれてありがとう。それじゃ……」
「……待って!」
 立ち去りかけた彼女の背中に、俺は声をかけた。
「あのさ、俺、すごく無責任な事を言おうとしてるかもしれない。だけど、どうしても言いたいんだ――」

 『あきらめたら、それで終りじゃないか!』 >>205
 『あきらめて俺と付き合わない?』 >>207
「――あきらめたら、それで終りじゃないか!」
 コアラ髪の女の子は、俺に背中を向けたまま立ちすくんでいた。そんな彼女に、俺は独り言のように
話し掛けた。
「俺さ……小さい時に一度、引越ししたんだよ。その頃仲の良かった友達や、幼なじみの女の子、少し
憧れだった近所のお姉さん……そんな人たちと突然離ればなれになったんだ。そのせいかな。引越し先の
新しい学校で、俺……浮いてたんだ。仲のいい友達を作ったら、またあの時みたいに、突然悲しい思いを
するような気がして……だから俺、中学の頃の思い出が薄いんだ……」
 聞いているのか聞いていないのか……女の子は、俺に背を向けたまま、ぴくりとも動かなかった。
「高校入学と同時に、元の街に戻ってきて……幼馴染みのその子と再会して、いつの間にか俺、そいつと
同じところにいるのが当たり前になってた。気がついたら、そいつは俺にとって、いちばん大切な人に
なってたんだ……その事に気づいた時、俺、急に怖くなった。もしかしたらあいつは、俺の事なんて
なんとも思ってないのかもしれない。いつか突然、俺の横からいなくなるかもしれない――そう考えたら、
あいつに近付きすぎる事が怖くなった……」
 女の子が振り向いた。その子の目を真っ直ぐに見つめながら、俺は続けた。
「でも、それじゃいけないんだ。それじゃ、別れる時に一番言いたかった事を言えなかった、あのガキの
頃と何も変わってないから……このままじゃ、俺、きっと後悔すると思う……」
「後悔……」
「俺、たった今決心したよ。俺、あいつに本当の気持ちを伝える……」
 俺がそう言ったとき、どこからともかく鐘の音が聞こえた。それは、どこかのスピーカーから流れた
無機質な時報でしかなかったけど、俺には……特別な意味に聞こえたんだ。
「だから、頑張ろうよ……あきらめずに。その人と、ずっと同じ場所にいられるために……」
 風が吹き、街路樹をざわめかせた。その風に促されるように、コアラ髪の女の子は微笑んだ。
「ありがとう……もう一度だけ、勇気を振り絞ってみる。あの樹の下で……」
「礼を言うのは俺の方だよ。お互い、頑張ろうぜ。いつかどこかで会った時、笑顔でいられるように」
「うん。またどこかで会おうね…それじゃ」
 お互いに手を振って、俺たちは別れた。遠ざかっていくコアラのようなシルエットを見送りながら、
俺は彼女の名前さえ聞いていないことに気付いて、一人で苦笑した。
(さて……まだボーリングに間に合うかな)
 左手の時計を見つめる。時刻はもう昼に近付いていた。電話で連絡しないと、先にどこかに出かけて
しまうかもしれない。そう考えて、俺は小銭も携帯も持っていないことを思い出した。しょうがない、
走るか……と思い、カバンを持ち直すと、その隙間から一枚の十円玉が転がり落ちた。
(……こんなところに挟まってたのか)
 俺は十円玉を見つめたまま、しばらく逡巡し、結局それを持って手近の公衆電話へと走った。
(ごめんね。次にあったときには返すよ……謎の女の子さん)
 呼び出し音がひたすら長く感じられた。やがて、少し暗い声で電話に出た彼女に、俺は言った。
「あ、光? その……昨日はごめん。ボーリングの件だけどさ……」
 ――そうか、あの出来事から、もう1年が経つんだな。
「どうしたの? ぼーっとしちゃってさ」
「あ……いや、なんでもないよ」
 俺がそう言うと、光は笑った。髪は少し伸びたけど、その表情は昔と変わらない、無邪気で人懐っこい
微笑みだ。――いや、少し大人っぽくなったかな。
「それじゃさ、さっそく行こうよ!」
 光は、俺の手をつかんで走り出す。前言撤回――やっぱりこいつは昔のままだ。
「おいおい、せかすなよっ……あれっ?」
「え? どうしたの?」
 人の流れを隔てた向こうに、あの時の女の子の後姿があった。彼女は、とても幸せそうな顔で、傍らの
男性に寄り添っていた。
「あ、いや、なんでもないんだ。ちょっと見知った顔が……うわっ!?」
「きゃあっ!?」
 正面から衝撃を受けて、俺は尻餅をつきかけた。
「すっ、すいません!」
「あ、いや、俺もよそ見してたから……」
 俺の目の前で、小柄な体をさらに小さくしているのは、少し気の弱そうな女の子だった。ひびきのの
制服を少し地味にしたような、ブラウンの制服に身を包んでいる。高校1年生、といったところだろうか。
「……あーあ、ホンマにドンクサいなぁ、ゆっこは。ほら、さっさと行くで」
「あーん、待ってよぉ、ちとせったら」
 友人らしい女の子に呼ばれて、その子はぺこりと頭を下げて、ちょこまかと走っていく。なんだか微笑ま
しい気持ちで、俺はその子たちを見送った。
「どうしたの?」
 光が不思議そうな顔で問いかける。
「……いや、あの子達も、いつか自分のいる場所を見つけるのかな……ってさ」
「……何それ?」
「何でもいいさ。……なぁ、光」
「なあに?」
「……ずっと、一緒にいような。俺たちの場所にさ」
                                              <END>
 その冗談めかした一言は、相手をひどく傷つけたようだった。涙をこぼしながら走り去っていく、
彼女の後姿を、おれは呆然と見つめる事しかできなかった。
 そして、その翌日。俺は、なぜか白雪さんに激しく糾弾される事になる。その噂は、瞬く間に
校内に広まり、そして……

 ……そして、一年が経った今も、俺は一人きりのままだった。
 学生食堂の、安さだけがウリの定食を一人で食べながら、俺は、あの日以来、通算何百回目かの
ため息をついた。
                                            <BAD END>
208回します:01/10/08 22:27
うわ間違えた! すいません、205を読み終わったら、そのまま206へ飛んでください。
(リンクで新しいウィンドウ開きながら読んでる人には訳わかんないかも…)
209回します:01/10/08 22:28
にしても、難産っ! 今回はホントに悩みました。
210回します:01/10/08 22:29
それにしても、MROの主人公って、異常なまでに光に対して淡白ですよね。
211回します:01/10/08 22:29
はっきり言って、恋愛物語としては、破綻していると言っておかしくないレベルです。
212回します:01/10/08 22:29
というわけで、なんでこんなに光に冷たいのか?
213回します:01/10/08 22:30
というエクスキューズを盛り込んでみました。
214回します:01/10/08 22:30
そのせいで、主人公のイメージ、だいぶ変わってしまいましたが…。
215回します:01/10/08 22:31
なお、一部にMROやメモ1・メモ2本編と正確につながらない
216回します:01/10/08 22:31
部分があるのはお許しを。
217缶珈琲:01/10/08 22:34
「君のいる場所へ」 >>198-207(途中分岐含みます)、Based on ときメモ2・サブスト3でした。
205の末尾のリンクが抜けていますので、読み終わったら、そのまま206へ飛んでください。

さて、私は、巷で言われてるほど「Memories Ringing On」を悪くは思ってないんですけど、
どうしても許しがたい点がありまして…そう、前作キャラ、詩織と見晴の扱いです。
よりによって、事実上BADエンド救済キャラとは…。てっきりアドバイザー的な位置付けに
なるものと思ってたんですが。と言うわけで、「俺なら彼女たちをこう使う!」という話です。
ところで、このシナリオだと、謎の手紙の差出人が宙ぶらりんになっちゃうんですが…まぁ、
気にしない、つー方向でひとつ(w
218ご苦労様です:01/10/08 23:45
>缶珈琲氏
もう、なんと言うか単純にすごいなぁ、と思った。
これだけの文量でしかもマルチストーリー。
それでもってSSで最も大切(?)な作品への愛を感じる。
アンタ凄いよ。いや、マジで。

ちなみにかちゅーしゃを使って読んだら結構イイ感じで読めたよ。
かちゅは「>>数字」をクリックすると別窓オープンじゃなくそこに移動するから。
ところで連続カキコ規制大丈夫でしたか?
ついでに書きこみが200突破しましたね〜
>>217
ご苦労様。
ところでもうインデックスは作らないの?
一発ネタ、引越しネタが多いから無理っぽいが。
3のキャラを試験的に出してるが3モノに着手するという予告ですか?
222缶珈琲:01/10/09 22:37
>>218
ああ、そう言ってもらえると、苦労も癒されるというものです。
ちなみに、マルチストーリーなのは、単に「詩織と見晴を出したい! でも同時に出すと
収拾つかん!」という安易な理由なんですが。え?BAD END?ありゃ単なるあてつけです(w

>>220
そうなんですよ、今回作りにくそうで…。
えと、あいがっちゃ瞬編が完結したら、ちゅーことでどうでしょう?

>>221
いや、単なるお遊びです。3作のヒロインが、一瞬だけワンフレームに収まったら
面白いなぁ、と。「3」のSSを書くかどうかは、もちろん「3」の出来次第ですね。
>缶珈琲氏

良いねぇ……。>>218氏に全て同感。
私も>>218氏に全面同感…

全面降伏です。マンセー!
かちゅーしゃが使えないんだがなぜ?
ところで鯖移転したけど容量は前のままかな。
やっぱり1000まで使い切る事は不可能かな?
一人称や二人称、
他のキャラからの呼ばれ方(キャラ同士)で悩みません?
主人公のディフォの名前がないときメモ系だと特に。
228名無しくん、、、好きです。。。:01/10/14 00:58
荒し対策が告知されましたがSSスレはスレッドの性質上、連続カキコが必要ですよね。
それが荒らし行為と勘違いされないか心配です。
大丈夫かな〜。
229缶珈琲:01/10/14 13:25
>225
鯖移転(yasai→game)のせいでは?

>226
どうなんでしょう? 詳しい人情報きぼん。

>227
原作で接点のないキャラ同志だと困ったりします。ひかりんは舞佳さんをどう呼ぶんだろう?
とか(あくまで例ね)
主人公が名無しさんの場合、198-207みたいに主人公一人称にしてしまえば、さほど
不自然でも無かったりしますね。(個人的に、ぬしびとこうって好きじゃないのよん)

>228
うーん…確かにそれはちょっと怖い…避難所ではじかれた経験があるだけに。
清○厨と同じリモホだったりなんかしたら無茶苦茶鬱だなぁ。
>229
>ひかりんは舞佳さんをどう呼ぶんだろう?
ぱずるだまでは「舞佳さん」って呼んでたような…。
ごめん、うろ覚え。
231名無しくん、、、好きです。。。:01/10/17 23:31
下がりすぎてるので新作募集も兼ね定期age。
しかし書きこみが無い日が続くね。
作家さん頑張れ〜!
232追加デート(1):01/10/18 19:13
陽ノ下「今日はとても楽しかったよ」
主人公「そう? よかった」
陽ノ下「ねぇ……ちょっと寄り道しない?」
主人公「うん、いいよ」
陽ノ下「私、お腹空いちゃって……」
主人公「何か食べたいものある?」
陽ノ下「ううん、何でもいいよ」
主人公「じゃあ、ご飯でも食べにいこうか?」
陽ノ下「うん!」

陽ノ下「このカツ丼、美味しいね」
主人公「そうだろ」
陽ノ下「ねえ、ここにはよく来るの?」(あっ、口にご飯粒が付いてる……)
主人公「う、うん……たまにね」
陽ノ下「ねえ――」
一文字「キミ、口にご飯粒が付いてるよ」
主人公「へっ?」
陽ノ下(い、一文字さん!?)

一文字「……しょうがないなぁ、キミは」
陽ノ下(ああっ、やめて……)
一文字「ゆっくりしていきなよ」
主人公(えっ!? よく考えると……)
陽ノ下(そ、そんなぁ……)
233追加デート(2):01/10/18 19:16
陽ノ下「今日はとても楽しかったよ」
主人公「そう? よかった」
陽ノ下「ねぇ……ちょっと寄り道しない?」
主人公「うん、いいよ」
陽ノ下「私、お腹空いちゃって……」
主人公「何か食べたいものある?」
陽ノ下「私、ハンバーガーが食べたいなぁ」
主人公「ハンバーガーか……俺の知ってるところでいい?」
陽ノ下「うん!」(今日は大丈夫よね?)

陽ノ下「このチーズバーガー、美味しいね」
主人公「そうだろ」
陽ノ下「ねえ、ここにはよく来るの?」(あっ、口にソースが付いてる……)
主人公「う、うん……たまにね」
陽ノ下「ねえ――」
九段下「よっ少年! 口にソースが付いてるわよん」
主人公「へっ?」
陽ノ下(ま、舞佳さん!?)

九段下「……もう、しょうがないわねん」
陽ノ下(ああっ、やめて……)
九段下「じゃあね、少年」
主人公(えっ!? よく考えると……)
陽ノ下(そ、そんなぁ……)
234追加デート(3):01/10/18 19:18
陽ノ下「今日はとても楽しかったよ」
主人公「そう? よかった」
陽ノ下「ねぇ……ちょっと寄り道しない?」
主人公「うん、いいよ」
陽ノ下「私、お腹空いちゃって……」
主人公「何か食べたいものある?」
陽ノ下「私、たいやきが食べたいなぁ」
主人公「たいやきか……俺の知ってるところでいい?」
陽ノ下「うん!」(さすがに今日は大丈夫よね?)

陽ノ下「このクリーム入りたいやき、美味しいね」
主人公「そうだろ」
陽ノ下「ねえ、ここにはよく来るの?」(あっ、口にアンコが付いてる……)
主人公「う、うん……たまにね」
陽ノ下「ねえ――」
伊集院「貴様、口にアンコが付いているのだ」
主人公「へっ?」
陽ノ下(い、伊集院さん!?)

伊集院「……まったく、貴様という奴は」
陽ノ下(ああっ、やめて……)
伊集院「もういくのだ。帰るぞっ、咲之進!」
主人公(えっ!? よく考えると……)
陽ノ下(そ、そんなぁ……)
235追加デート(4):01/10/18 19:20
陽ノ下「今日はとても楽しかったよ」
主人公「そう? よかった」
陽ノ下「ねぇ……私、ケーキ作ったんだ」
主人公「へえ、そうなんだ」
陽ノ下「えへへ、生クリームたっぷりなんだよ。よかったら食べに来ない?」
主人公「う、うん。行くよ」
陽ノ下「じゃあ、早く早くっ」(もう誰にも邪魔させないから!)

主人公「へえ、美味しそうだね」
陽ノ下「そう? じゃあ食べてみてよ」
主人公「……うん、美味しいよ」
陽ノ下「えへへ、ありがとっ! いっぱいあるからね」
主人公「こ、こんなに?」
陽ノ下「遠慮しないで食べてね!」

主人公「ごちそうさまー」
陽ノ下「…………」
主人公「ど、どうしたの? 何怒ってるの?」
陽ノ下「なんでキレイに食べるのよ!」
主人公「ええっ!?」
陽ノ下(もう、知らない!!)
ときメモ2より「追加デート」
>>232-235

ごめんなさい、SSに昇華できませんでした(´Д`;)
逝ってきます……
(・∀・)イイ!!
>>236
SSじゃなく逆にこうゆう文体だった方がよかったよ。
239缶珈琲:01/10/18 23:56
>236
お疲れ様です。白状しますと、昔はこういう台本形式って好きじゃなかったんですが、
今はその視野の狭さを反省してます。やっぱこういうのもいいですね。
このオチ、いいなぁ。
240名無しくん、、、好きです。。。:01/10/21 20:20
今週末は静かだったね。
しまったageちゃった。
ageるなら先に回すべきだった。
ゴメン。
SSって難しいね。
チャレンジしてみて始めてその難しさがわかる。
ここで発表できる日はまだ遠そうだ。
243ティーパラ:01/10/23 05:31
『鈍感な主人公』

 ある日、主人公は幼なじみである陽ノ下光に質問した。
主人公「光・・・俺って鈍感なのかなあ?」
陽ノ下「え? う〜ん・・・そういう所もあるかもしれないけど、そこがキミらしいとも言えるんだよ」
主人公「そ、そうかな」
陽ノ下「でも、素振りで気づいてほしい時もあるんだよ。ホントはもっと近づきたいのに・・・」
主人公「えっ?」
陽ノ下「ううん、なんでもない。はぁ・・・エブリデイ、あやふやみたい・・・」
主人公「・・・何?」
陽ノ下「あっ、気にしないで。・・・勇気の神様、教えてくれますか? 私たち・・・恋人同士? それともただの友達?」
主人公「???」
 そんな2人の様子を、遠くから見ている者がいた。
水無月「全く・・・相変わらずの唐変木ぶりね・・・」
麻生「しょうがないなぁ」
244ティーパラ:01/10/23 05:32
ここへは初投稿、一応オリジナルです。歌詞部分を除いては(笑
他にもSSはいくつか書いているのですが、
どちらかというと小説タイプより台本タイプの方が書きやすいです。
245ティーパラ:01/10/23 08:34
そういえば、SSを載せる時は名前欄にタイトルを書くんでしたね。紛らわしくなってスミマセン・・・。
そのお詫びというわけでもないですが、とりあえずもう1つSSを・・・。
246超敏感な主人公:01/10/23 08:36
 主人公が『映画行かない?』と光を誘い、デート当日は約束通り映画を観た2人。映画を観たあとは、光が間接キスなどのモーションをかけたりしていた。普段の主人公なら、それにも気づかずに終わるだろう。しかし、今日の主人公は違った。
主人公「光」
陽ノ下「ん、なぁに?」
主人公「今、お前が考えてること当ててやろうか?」
陽ノ下「えっ、どうしたの急に」
主人公「ま、いいから。じゃあ言うぞ」
陽ノ下「う、うん・・・」
主人公「光・・・素振りで気づいてほしいと思ってるだろ。ホントはもっと近づきたいのに」
陽ノ下「・・・!」
主人公「図星みたいだな。で・・・」
陽ノ下「えっ、まだあるの?」
主人公「ははっ、何言ってんだ。まだまだこれからじゃないか」
陽ノ下「・・・・・」
主人公「光、今日の服装・・・」
陽ノ下「ん?」
主人公「照れちゃうけれど、今日は特別だからミニにしたんだな」
陽ノ下「う・・・」
 また照れちゃう光。
主人公「で、俺たちこうしてデートしてるわけだけど・・・光はこう思ってるな? 『信じられない、貴方と過ごす日曜日』と」
陽ノ下「・・・!」
主人公「さあ、まだまだいくぞぉ」
陽ノ下「えーっ?」
主人公「明日もし晴れたら、2人で地図を広げて、青い海が見える場所へ行きたいと思ってるだろ・・・って、明日は月曜だから行けないじゃないか」
陽ノ下「あっ、そうか・・・じゃなくて、もうやめようよぉ」
主人公「へっ?」
陽ノ下「キミには敏感な所もあるっていうのはよく分かったから。でも、もうこれ以上私の心を読まれるのは恥ずかしいよ」
主人公「・・・分かった。ごめんな、光」
陽ノ下「う、ううん・・・別にいいけど・・・」
主人公「というわけ。あまり主人公が敏感ってのも困るんだよ。プレイヤーさん、分かって下さいよ」
陽ノ下「・・・? 誰に言ってるの?」
主人公「??? さあ・・・俺には何のことだかさっぱり分からないよ」
陽ノ下(とりあえず、いつものキミに戻ってくれてるようだね・・・)
247ティーパラ:01/10/23 08:38
自分は、シリアスなものよりちょっと笑いの入ったSSが好きです。書いてて楽しいですし。
オチが受けたよ。
確かに敏感すぎるのも問題だ。
ん、じゃ再会橋。
ちなみに「『〜あいがっちゃ』って何なんだよこのシスタ-プリンセス!!」って人用に
持ってる矢風のブリーフケース晒しとくんでそっから落として読んでネん。

あと3編ぐらい続くけど呆れずお付き合いしてくれい。

http://briefcase.yahoo.co.jp/konoanimeyarou
特殊イベント8「バージンブルース」 (その1)
(必要条件;特殊イベント7発生後、文系>150,理系>180、雑学>150、容姿>60で発生)
(発生時期:12/1〜12/31 発生場所;公園)

 1stの死後、キミは狂ったかのように瞬の捜索を続けた。唯一の接点であるギャルゲ板で瞬の情報を漁るキミはいつの間にか粘着荒らし呼ばわりされるまでに落ちぶれる。
しかし、一向に瞬を見付けられないキミ。焦り、荒れるキミの携帯に、ある日の深夜、一通のメールが届く。
 『公園にて 瞬』
 返信アドレスの無いその奇妙なメール。真偽を疑うこともなく、キミは公園に一目散に公園に向かった。そう、キミと瞬が初めてデートしたあの公園へ。
 約束の場に着いたキミ。だが、そこの瞬の姿はなかった。担がれたか?不安と焦りに駆られるキミの耳に、どこからともなく歌が届く。聞き覚えのあるその声。瞬だ!
 歌声の元を辿り、近くの廃ビルの屋上へ向かうキミ。屋上の隅に腰掛け、子供の様に足をブラブラと泳がせる瞬。

 ♪ジンジンジンジン 血がジンジン
  どこまで続くぞ 泥濘(ぬかるみ)ぞ
  ジンジンジンジン 血がジンジン
  親父の足跡 懐かしや
  日の丸弁当ブラ下げて どこへ行くのか ギンギラギン
  マリリン・モンロー no return
  帰らぬあの日の 薔薇の花
  あなたもバージン わたしもバージン
  バージンブルース

 左腕を失い、空となったセーラー服の袖を風に泳がせながら、春歌まがいの歌を歌う夢魔、瞬。無限に等しい時間を生き抜いてきた魔物が歌う歌が、こんな歌謡曲とは・・・。

(つづく)
特殊イベント8「バージンブルース」 (その2)

(つづき)

 奇妙な不似合いさに戸惑うキミを横目で見ながら、潤んだ甘い桃色の唇を開く瞬。
 「・・・。
  ねぇ、キミ。私の事、探してるんだってね。どうして?あいつの・・・1stの仇討ちの為?
  ・・・・・くだらない。」
 黒々と広がる冬の夜空を見つめる瞬。
「あいつは・・・1stは私を追い続けてくれた。そう、1千年間も・・・。永遠に、ずっと追い続けてくれると思ってた。解り合えるような、親近感のような・・・。
 ・・・恋、だと思ってた。
 ・・・でも、所詮時を限られた存在だったわ。私を討つこともなく、ひとり間抜けな同士討ちで逝ってしまったわ。そう、所詮人間なんて、みんなそうよ。
 消えちゃうんだわ。誰もそんな事望まないのに・・・。
 弱い。あまりに弱く、儚い存在だわ。人間なんて・・・。」
 返す言葉が思い浮かばないキミ。何と答えればいい?あまりに膨大すぎる時間の間を生きたこの怪物の話は、指折り数える程度の時を生きたに過ぎないキミには、とても理解出来るモノではなかった。
 悠久の時を生きた怪物の愚痴。そんなもの、どう理解しろというのだろう?
 ただ突っ立っているだけのキミに、目配りもせず呟く瞬。
「ねぇ。なんでキミは私を追い続けるの?無駄よ。私は永遠の時を生き続けてきたの。これまでも、これからも・・・。それはキミも分かったはずだよね?
 なんで?なんでなの?なんでそんな事に有限の命の時を使うの?理解できないわ。ねぇ、教えてくれないかしら?」
 理性的な答えが出ない。
 感情・・・。激情がキミを押し動かし続けたのだ。その思いの奧底にあったのは・・・。なんだろう?自分の心の深淵が1stの死への憤りと後悔で濁り、本当の思いが見えない。自分自身の事なのに・・・。
 だが、唇は知っていた。何回も何回も、告げたくて口開く度に、自ら噤んできた思いを、キミの体は覚えてきたのだ。そしてついに開いた唇は本当の思いを告げた。
 瞬、俺はお前が好きだ。と。
「・・・。はぁ?」
 いきなりの言葉に戸惑う瞬。
「私が・・・好き?・・・プッ!あはははは!何を言い出すかと思えば。あは、あはははは!あはははは!それ、なんの冗談?それで隙を狙おうっていうの?!随分チンケね!あははは!あはははは!!!」
嘲笑う瞬に、キミはついついムキになって返す刀で本音を吐く。
 あの日、そうあの眼下の公園で力無い老いた猫を優しく看取った少女に、自分は心奪われた事を。
 そうだ、そんな優しい少女が何故こんな恐ろしい事をしているのか?そんな事、君の本当の姿じゃない、俺はそう信じているんだ。
 だから、だから瞬。頼む、もうこんな事やめてくれ。俺はそんな君を放っておけない!頼む、瞬。もうこんな事やめてくれ!
 瞬に懇願するキミの、真摯な瞳を嘲笑うかのように、セーラー服を脱ぎ捨て、その真の、恐ろしい毒蛇の尾を持つ夢魔の姿を晒け出す瞬。ギラギラと黄金に輝く瞳でキミを睨み付ける。
「ふざけるのもいい加減にして!私が・・・好き?
 あはは、あはははは!!
 だから何だというの?だからって、キミの何が出来るっていうの?馬鹿馬鹿しい!
 どうせいつか消えちゃうクセに!限られた時の中にしか生きられないクセに・・・定命の存在のクセに!!!」
 背中の蝙蝠の翼を広げ、瞬かぬ星空の闇の中に去っていく瞬。
「いいわね!もう追ってこないで!今夜は見逃してあげるけど・・・・・
 次は、ないわよ!」
 そう言い残し、瞬はキミの眼前から消えていった。
 だが、キミの思いは絶ち消える事はなかった。
 そして、その思いが決着を付ける時が迫って来ている事に、キミは漂う冬の夜の僅かな寒風と同じく、薄々と冷たく感じていたのであった。
あ、タイトル間違えた。
>>250-251
「『おやさい板であいがっちゃ』〜瞬編〜」
ね。

一旦休憩。風呂入る。
253水無月琴子を陵辱す@:01/10/24 01:16
 水無月琴子の所属する茶道部の茶室は校舎から離れた場所にあるうえ、他の部の部室とも離れた場所にある。
 それゆえ、人が近づく事など滅多になく茶室の周辺はいつも人気がなかった。
 俺はその事を利用しかねてから計画していたことを、遂に実行に移すことにした。
 ガラ…。
 ノックもしないで茶室のドアを開ける。
「あら、何かしら――キャッ!!」
 茶室に入るなり水無月琴子に襲いかかる。
「ちょっと貴方、なにするのよ!!」
「なにって『ナニ』に決まってんだろ!!」
 必死に逃げようとする琴子を巧みに押さえつけ次々と制服を脱がせていく。
 やがて琴子のブラジャーがずり下げられ豊満な乳房があらわになった。
「やめなさい!!」
 琴子が俺の手から逃れようと身体をよじるたび、その白い胸が弾力良くプルプルと震える。
 「いい乳してんなあ、水無月」
 「やめなさいって言ってるでしょ!!」
 抵抗しようとするものの、女の力、ましてやその細腕では抵抗もままならない。
 暴れるたびに俺の術中にはまるように次々と制服を脱がされていく。
「人が来るわよ!!」
「おいおい、こんなとこに誰がくるんだよ!?
 それとも大声でも出すかい?
 俺としてはギャラリーが多い方が盛り上がるから構わないぜ?」
「く…!!」
 琴子は悔しそうに唇を噛んだ。
254水無月琴子を陵辱すA:01/10/24 01:17
 琴子の腕を掴み強引に自分の方に引き寄せる。
 そして後ろから抱えこみ乳首をギュッと摘んでやる。
「あうっ…!!」
 琴子はビクッと身体をそらし、抵抗する力を一気に弱まらせた。
 どうやら水無月琴子は乳首が性感帯らしい。
「あんっ…やめなさ…い…」
 水無月琴子は確実に感じている。
 いくら犯されているとはいえ、触られれば感じてしまうのが女の性というものか。
 次に俺は琴子の耳裏から首筋へと舌を這わせていった。
「ん…あぁあん!!」
 琴子の顔が先程までの必死な形相から、何かに耐える表情に変わっていく。
「あん…っくう!!」
 琴子は俺の舌が自分の身体に触れるたび、小さく声を出し身体をビクッと震わせた。
 そうしている間にも俺は彼女の乳を弄び乳首をクリクリと転がすように摘んでやる。
 乳首が転がされるたびに琴子の口元が快楽に歪んだ。
「はうっ!!」
 首筋に舌を這わせながらも、さらに乳首に愛撫を続ける。
「いや………やめ……て……!!」
 やがて琴子の口からは徐々に熱い吐息が漏れ始め、抵抗の言葉も弱くなってきた。
「どうだ? 感じてきたんじゃないのか?」
「くっ…だ、誰が………!」
 さすが水無月琴子。まだまだ俺を楽しませてくれそうだな。
255水無月琴子を陵辱すB:01/10/24 01:17
「さて、今度は俺にサービスしてもらおうかな」
 俺は琴子の両腕を掴んでぐいっと持ち上げ彼女の顔を自分の方に向ける。
 抵抗しようにも身体に力が入らない琴子はよつんばいに近いような格好になった。
 琴子の目の前には、すでに硬く立ちあがった俺の太いモノがそそり立っている。
「な…いったい何を―――ングッ!!」
 全てを言い終えない内に俺は自分のモノを琴子の口に押し込んでやる。
 そして、そのまま強引に彼女の口を犯す。
「ン…ングッ……」
「歯を立てるんじゃねえぞ!」
 俺は薄笑いを浮かべながら、なおも琴子の口内へ自分のモノを出し入れする。
 いつしか琴子の目元には薄っすらと涙がうかんでいた。
 もっとも、そんな事は知ったこっちゃない。
 そして、いくらか琴子のフェラを楽しむと、俺は彼女の口から自分のモノを引き抜いた。
 助かったとばかりにゴホゴホと咳きむ琴子。俺はそんな彼女から強引にパンティをはぎ取ってやった。
「きゃっ!?」
 パンティをはぎ取った俺は、そのまま琴子の両手を後ろ手に回すと、自分は彼女の背後に回り琴子を自分の上に乗せ一気に彼女の中へと自分のモノを差し込んだ。
「ひいぃぃぃ!!」
 すでに濡れていた琴子の秘穴は、俺の太いモノを意外にすんなりと受け入れた。
「どうやら処女だったみたいだな」
 締まりの良さと秘穴から垂れる赤い雫がそれを証明していた。
256水無月琴子を陵辱すC:01/10/24 01:18
「う、うぐ……」 
「ははは…痛いか? 痛いよな。なんせ、さっきまで処女だったんだからな」
 俺は自分のモノを一番奥まで差しこむと、そのまま背中の方へとゴロっと横になった。
「さーて、楽しませてもらうか」
「ん、あぁあ……っ!!」
 両手を後ろ手に持たれたまま、俺の太いモノを奥まで差し込まれ、琴子は苦しそうに声をあげた。
 そんな琴子に構わず、俺は自分の欲望を満足させるべく彼女の身体を激しく揺さぶった。
 そのたび琴子の秘穴からモノが出入りし、秘部がめくれ赤いヒダが見え隠れする。
 暫くすると、その熱いモノに押し出されるように、琴子の秘部から熱い粘液が溢れ出した。
「犯されるくせに感じているのか? この淫乱め」
 俺は琴子の中にモノを沈めたまま身体を起こすと、今度は琴子の腰に手を当てた。
「んっ…あぁ…」
 あまりの快楽ですでに意識を失いかけているのか、琴子は手を離されても抵抗しようとはしなかった。
 俺はそのまま、ゆっくりと琴子の身体を上下させ始めた。
 俺が琴子の身体を上下させるたびに、彼女の割れた秘部と俺の太いモノが擦れ合い、その隙間からは朱色の愛液が滴り、俺のモノを伝わって流れていく。
「く、くぅっ……あぁっ!!」
「水無月よぉ、おまえ良いもの持ってるじゃねえか」
 俺はせせら笑って、琴子を動かす手を更に早めた。
257水無月琴子を陵辱すD:01/10/24 01:19
 パックリと割れた琴子の秘部からは、秘穴の中の赤い肉ヒダまでもがめくれ上がり、俺の動きに合わせいやらしくうごめいている。
「さて、そろそろフィニッシュといきますかっ」
 俺はそう言うと、更に激しく琴子の身体を動かし始めた。
 ペチペチと二人の肉と肉とがぶつかり合う音が室内に響く。
「あ、あぅっ…あぁん……っ!!」
 あまりの激しい動きに琴子は快楽にも苦痛にもつかない声をあげる。
「はぁ…はあぁぁあぁん!!」
 最後の仕上げとばかりにラストスパートをかける。
 爆発の予感に、俺自身も顔を歪ませながら力を振り絞り、琴子の秘裂に自分のモノを激しくぶつけていく。
 ペチペチペチペチペチ!!
「おら、イクぞ!!」
「……嫌っ……中は駄目っ!!」
「うるせえっ―――ウッ!!」
 そのまま俺は琴子の中に激しく精を放出してやった。
「…うぅ……酷い…」
 畳の上に放り出された琴子がシクシクとすすり泣く。
 そんな琴子の秘裂からは俺の精液がとろりと垂れていた。
「じゃ、また来るからな」
 俺は泣き続ける琴子を一人残し茶室をあとにした。
 彼女が学校に来なくなったのはその翌日からだった。

         ―END― 
258回します:01/10/24 01:21
回しますね
259回します:01/10/24 01:22
始めてのエロです。
しかも陵辱ネタ。
260回します:01/10/24 01:23
書いていて罪悪感が湧くものの普通ネタよりも書くスピードが速くてびっくり。
261回します:01/10/24 01:24
もしかして俺はエロの方が得意なのかな?
経験は浅いくせに。
262回します:01/10/24 01:25
しかしヌルイHだ
263回します:01/10/24 01:28
>ほむら萌え☆ ◆9tvVa1Aw氏
席を外している時に割りこむ形になってスミマセン
264回します:01/10/24 01:34
今、連続カキコ規制受けた
265回します:01/10/24 01:35
荒らし扱いされないか心配だ…。
266回します:01/10/24 01:36
そーいえば、最近はにわかにか活気づいてるね。
267回します:01/10/24 01:37
回し終了。
ご迷惑おかけしました。
268名無しくん、、、好きです。。。:01/10/24 01:44
>>253-257
『水無月琴子を陵辱す』
・ときメモ2ネタ … 水無月琴子
※ エロネタです。
H、または陵辱系が嫌いな方は読まないようにして下さい。
あと、ツッコミ所が多いけど、なるべくつっこまないで下さい。
つっこむのは女のアソコだけにということで(下ネタ)。

一気に書き上げて疲れました。おやすみなさい。
269ななし:01/10/24 03:09
>268
なかなかオモロかった。
レイープしてるのが主人公だったらもっと燃えたかも。
>>263
お陰様で憤りで筆が止まったままだよ。
アリガトウ、今夜中に終わらせられない言い訳が出来たよ。
・・・スマン。前言撤回。
元々間借りしてる身だからね。何されようと文句言える立場じゃなかった・・・。

どっかdat逝きに脅えずにのんべんたらりとやれる板は無いモンだろうか?
マターリいこうよ
>>270
252から270まで4時間近くほったらかしにしておいて何を…
274名無しくん、、、好きです。。。:01/10/24 13:36
>>270-271
別に間借りをしてても文句は言ってもいいぞ。
しかし30分以上も放置をしておいて、割りこまれた事に文句を言うというのは如何なものだろう。
270で君が「お陰様で憤りで筆が止まったままだよ」といってる事から、君はそのパートを書いては貼り、その後に次のパートを書くという書き方をしているようだが、普通は全てが完成してからそれをパートごとに分けて書き込む(貼る)ものだ。
この書きこみ方じゃないと割りこまれる可能性も高くなるし、次の人を待たせてしまう事になるからな。
1-3のローカルルールには書いて無いがが一応これがマナーらしい。
以前、ボケコニアン氏という者が君と同じような放置プレーをし、少し問題になったのだがその時、このマナーが生まれるものの、暗黙事項として住民に定着し、どうやらローカルルールには入らなかったようだ。

271の撤回宣言を見て、この撤回は間借りしてる身分だから撤回しているのであって、自分が放置したことを反省し撤回しているわけではない。と受けとったのでこのような書きこみをさせてもらった。
どうか腹を立てずに真摯に受けとってもらえれば幸いだ。

>>268
>>252でほむら萌え☆氏がまだ書き込む気配を見せていたので君も一応、氏に断りを入れてから書きこんだ方が良かったかもしれないぞ。
最近 缶珈琲さんを見ないがどうしたのだろう?
276缶珈琲:01/10/24 23:16
>275
ちゃんといますよん。

>270-274
あー、これはルールに明記してなかった私も悪かったですね。申し訳ない。
ただ、ほむら萌え☆さんはノリと勢い重視の人らしいんで、メモ帳に書いて
アップ…って言うのは向かないかもしれないですが。
まぁ、その憤りは某キャプトボスレででも発散しといてください(w
(そーいや長い事あっちに書き込んでないなぁ…北條ネタが最後だっけか?)
向き不向きよりマナーを重視せよ。
しかしいつ来てもときめも2ネタばっかだな〜。
>>267
アンタは悪くないよ。
っていうか誰も悪くない。そうしよ?
これは事故だったんだよ。
休憩っていうのがどれだけの時間なのか、誰にもわからないけどさ、
やっぱり40分も待たずに次のネタ書かれるといい気しないと思うよ。
作者ってどういう感想つくか、それはそれは楽しみに待ってるものだし。

新しいのがポッと出てきて自分への感想がつきにくくなったととしたら
やっぱり作者は悲しいしね。

ネタ無い日が多いんだから、細々と出し合おうや。
一日に何本も新作見るのはちょっと勿体ないよ。

ってことで、私はほむら萌え☆氏にいたく同情。
休憩取る、って言ってるんだから30分は出てこなくて当たり前じゃない。
それを責める方がわからんよー。
281 :01/10/25 09:44
>ほむら萌え☆
割り込まれて気分悪くなってもいちいち愚痴を書くな。
いつ上がるか判らないネタを悠長に待ってくれと言っても無理だろ。
あとは>274が言っている通り。
>>280
ちょっと待った。
このスレッドは一人のものじゃないんだぞ。
少しは待たされる奴の事も考えてやれよ。
作品を書いた奴は少しでも早く読んで欲しいもんじゃないの?
それを一旦休憩の一言で待たされたらたまったもんじゃないよ。
しかも、いつ帰ってくるかわかったもんじゃない。
それってキツイぜ?

あと、感想というものはレスが流れてもつくものだと思う。
もういいじゃん。
本人達が何もいってねーんだし
>>278
ときメモ2SSが多いのはそれだけ皆が2の展開に納得していないという気持ちの現れ
(仮説)
285缶珈琲:01/10/28 00:10
>>284
…ま、確かに「君のいる場所へ」はモロに不満をぶっつけた作品でしたけどね…(w
実際の所、TLSは他にスレがありますし、サクラ系は各キャラのファンスレッドで
やってるみたいですから(最近チェックしてないけど)、必然的にときメモに集中するのかも。

…あら?シスプリはどこ行った!?


私信。ほむ☆氏…キャプトボ落ちちゃったね…。保全はしたんだけどね…。
なるほどそれでメモ2が多いのか。
じゃあ、Piaキャロや井上涼子がないのはなぜだろう。
センチもないや。
伊集院メイ誕生日記念SSきぼん。
無理ならギリシャ建国記念日SSを。
289名無しくん、、、好きです。。。:01/10/28 21:45
age
300!
なんでやねん!↑
レス書き込み偏差10だったんだろう・・・
さすがに24時間書き込みが無いと寂しいな
SSスレなら当たり前だろ>24時間書き込み無し
292〜293も293〜294も24時間間があるな
296名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 20:21
定期age
 ・・・素直に『楽しいお誕生日』を迎えた記憶が無い。のだ。

 本当に無いかと思い、記憶を探れば、全くゼロではなくもないのだ。
 まだパーティーの喧騒と、山と積まれたプレゼントが珍しくてはしゃいだ、幼少の砌の記憶。
 そんなものなら浮かんではくる。
 しかし、そんな思い出も今では、自分の誕生日が伊集院財閥の力を誇示する為の理由付けに
過ぎないと知ってしまった今では、もうタネをばらした手品さながらに、興醒めした記憶の断片でしか無くなってしまったのだ。

 今日、この伊集院メイは16歳になったのだ。

 毎年恒例の誕生祝賀パーティーには多数の来客でごった返しておるのだ。
 お爺様の傍らに立つメイの元に、各界著名人達がありきたりの祝辞とおべっかを述べては去っていった。
 その視線はあからさまにお爺様への媚びであり、傍らのメイにはマナー程度の挨拶を送るだけにすぎぬ。
 もう、何度も同じ事の繰り返し。虚無感など微塵もない、筈、・・・だったのだ。
 ・・・しかし、今年は少し違ったのだ。
 理由は二つあるのだ。
 一つは、いつもならこんなメイの鬱屈を吹き飛ばしてくれる姉…(アワワ!…コホンッ)兄上が、そろそろメイをダンスに誘って下さる頃合いなのだが、
 兄上も伊集院家の後継者でおあせられる身。妹よりも、来席の政府要人共との歓談の方が重要なのだ。
 それぐらい、このメイとて分かっておるのだ。
 煌びやかなブルボン王朝時代の装飾品で飾られた邸内、日本を代表する各界のVIPたちばかりが集り、ローマから呼び寄せた管弦楽団による演奏が鳴り響く中、卓上に盛られた世界各地から取り寄せられた山海の珍味に舌鼓を打つ。
 こんな豪華な誕生パーティーを開いて貰える16歳の少女が、この世に2人ととおるであろうか?いや、ない。
 だから、チョットぐらい退屈で、チョットぐらい虚しくて、チョットぐらい淋しい事なんか、我慢するべきなのだ。それが上流階級に生まれ育ったものの生き方なのだ。
 そう、自分で自分を鼓舞するのだが・・・。
頭の中を、もう一つの理由がフト浮かんだのだ。今日、また学校でヤツと喧嘩してしまったのだ。
 本当は大好きなのに、ずっと一緒にいたいのに・・・アイツがワガママで、短気で、子供っぽくて、
 ・・・メイも、ついついそれにあわせてしまって、また衝突。大喧嘩のまま帰宅となってしまったのだ。
 なんでこんな時にあんな庶民の事を思い浮かべるのだろう?目の前には盛大なパーティーが開かれているというのに・・・。そう思うと、何故であろう?何故だか、急に胸が苦しくなって、目頭が熱くなり出し、涙が零れそうになってしまったのだ。
 情けない、なさけない・・・。こんな、こんな素敵なパーティーの最中だというのに・・・。催して下さったお爺様に申し訳ないではないか。自分を叱咤すると、また更に情けない気分になって、ついポロリ、と涙が零れそうになった時であった。
 「ばぁ。」
 ?!
眼前に付け髭を外した少年の姿が。ああ、こやつ、このメイの電脳部の1年先輩の・・・。
「ごめんね、伊集院さん。今日、誕生日だったんだよね。すっかり忘れてたよ。お詫びをしようと思ってさ、明日じゃ意味が無いから、変装して何とか潜り込んできたんだ。伊集院さん、お誕生日おめでとう。」
そしてニッコリと微笑み、メイに小さな包みに入ったプレゼントを渡す先輩。
・・・それだけの為に?
・・・この厳重なる伊集院家の警備をくぐってまで・・・?
そんな・・・ただ、祝いの言葉を次げる為だけに・・・・・。

・・・・・。

 「咲乃進!!侵入者なのだァーッ!さっさと捕らえて処分するのだぁーっ!!」
 「はい、メイ様。」
かくして迅雷の如きスピードで先輩を捕縛し、拘束する咲乃進と伊集院家直属SS部隊達。
 「え?なんでなんで?え?お誕生日お祝いにきただけなのに?え?え?」
と驚き呆けた顔の先輩をよそに、テキパキと完全拘束し、連行して行く咲乃進。
 「我が伊集院家に不法侵入とは不届き千万なのだ!咲乃進、こやつをさっさと処分するのだ!」
 「はい。ではメイ様、・・・外井と共に少し禁断♥の遊びをばさせて頂こうかと存じます(キラーン☆)」
 「好きにするがいいのだ。」
 「(ニヤリッ)」
 スキップしながら先輩を連行していく咲乃進。また地下のヒ・ミ・ツの拷問部屋に連れて行くつもりだろう。
 少々哀れだが、こんな鬱な時にそのマヌケ面を晒した先輩が悪いのだ。
 プリプリと不愉快な気分に襲われる。まったく、こんな最低な誕生日は初めてなのだ。
 そんな矢先、また外が何やら騒がい事になっておる。また侵入者なのか?んモーッ!今夜のセキュリティは全員クビなのだ!
 不快感からの苛立ちでいてもたっても要られなくなったメイは、騒ぎの元の中庭へと足を運んだのだ。
 一体今度は誰なのだ?!と、騒ぎの主に目を凝らすメイ。すると、そこには・・・
「ドラゴォォォォォ〜〜〜〜〜ンキィィィィッック!!あちょうっ!!」
 ?!
あ、あのちっこくピョンピョン跳ね回って、段々メイに近付いてきている・・・あやつは?!あやつは?!
「あ、いたいた!!おーい、伊集院〜〜〜ん!!」
 そして今、メイの前にお日様の様な笑顔を見せている、こやつは・・・
「あ・・・赤井ほむら?」
「よ!お前、今日が誕生日だったんだってな?なんか折角の誕生日に喧嘩別れってのも気分悪いと思ってサ。」
「そ、そんな・・・明日でよいではないか。」
「だって明日じゃ意味ないだろう?だから、今日は特別のプレゼント持ってきたんだよ。」
「特別のプレゼント?」
するとほむらっちはいきなりメイの前で土下座をし、深々と礼をしたのだ。
「すまねぇ、伊集院!お前をチビだのチチナシだのツルツルだの言って、正直スマンかった!この通り!アタシの負けだ!」
「え?」
驚くメイにほむらっちは上目遣いでメイをチラリと見上げ、
「折角年に一回しかない誕生日だもんな。ムシャクシャしたまんまじゃツマンネェだろ?
 だから、今日はアタシの完全降伏って事で、お前に勝ちを譲ってやるって言ってんだよ!
あ〜〜〜っ!勘違いするなよ!誕生日だから特別だぞ!と・く・べ・つ、な!
 明日からは又アタシの連戦連勝でいくかんな!」

 ・・・こんなバースデープレゼント、聞いたことが無いのだ。
 誕生日だから勝ちを譲る?それがプレゼント?大体、この伊集院メイが何時貴様に負けたというのだ?
 庶民らしい、贅の欠片もなければ、発想も貧相なのだ。
 でも、でも、でも・・・。
 「うふ。うふふふふ・・・・。」
「???なんだよ、いきなり。気味悪いなァ。」
 不思議なのだ。誕生日に、こんなに自然に頬を緩ませ喜んだのは、本当に始めたかもしれん。
「メ、メイ様!!その者、危険です!」
 ほむらっちにやられたのであろう。痣だらけの外井が必死の様子でメイを守ろうと駆け付ける。
「下がるがよい、外井。これはメイの友達なのだ。チト礼儀を知らぬ奴でな、少々無礼を働いたようだが、このメイに免じて許してくれなのだ。」
「一個小隊半壊ですよ。少々なんですか?」
 不思議なほど軽やかな気分なのだ。小躍りしてしまいそうに舞い上がる心のままに、ありったけの力でほむらっちの手を握ってしまってるメイ。
「あ痛ェッ!そんな力一杯握んなよ!」
「あ、ゴメン。なのだ。・・・嬉しくて、・・・つい。」
「ニャハハ!喜んで貰えて満足だゼ。」
 飾らない笑顔。いつも悔しいくらい、たまらない笑顔を、誰にでも振りまける。
 そんな、素敵な、メイの大切な友達。赤井ほむら。
「んじゃ、用事すんだから、アタシャこれで帰るわ。んじゃな!」
「あ、待つのだ!折角来たのだから、メイと一緒にゆっくりしていけなのだ。
 貴様の様な庶民では滅多に口に出来ぬような美味が沢山用意出来ておる。
 ほれ、メイの慈悲に縋ってたらふく食べていくがいい。」
「ホントか?!ヤリィッ!口の聞き方はムカツクけど、さっきから目移りしてしょうがなかったんだよ!な、まずあのデッカイのからいこうぜ!」
「うふ。うふふふふ♪」
 本当に楽しい奴なのだ。一緒にいるだけで、すべて朗らかに、煌びやかに感じるのだ。
 素敵な時間をくれる、素敵な友達。
 赤井ほむら。
 メイは、メイは、・・・そんな貴様が。
「大好きなのだ♥」
「ん?お前、このでっかいエビの丸焼き好物なのか?んじゃ、アッチとソッチのテーブルの分も取ってきてやるか?」
「・・・。クスッ!クスクスクス・・・。」
「なんだよ?なにが楽しいんだ?」
「な〜んでもないのだぁ〜♪(へけっ)」
「変なヤツ」

 誕生日。生まれてきた事を心から感謝するこの日に、メイは大好きな友達と一緒。
 さっきまで不快でしかなかった映る全てに、ありがとうと微笑みかけたい、そんな宴の夜なのだ。

* * * * *
プルプルプル……
「外井。コラ外井。」
「はい、レイ様。」
「今、私のメイとラブラブ♥オーラ出してたあのチビは誰?!何?!」
「あれはメイ様がお通いのひびきの高校の先輩、赤井ほむら様で・・・。」
「ウキィィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!
 何なの?!何なの?!私のカワイイメイにちょっかい出すなんてェーッ!!
 ムギギギギィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!」
「(ああ、さっさとこんな仕事終わらせて咲之進と地下室でさっきの坊やを・・・。ムフフフフ)」
>>297-300
前方不注意の車にひき逃げされたのに悪者扱い記念&何だかんだで迷惑かけたなぁこのアニメ野郎!謝罪代わりだゴルァSS。
>>288タンのリクエストでチトやってみた。どよ?
君はいつも一言余分だなぁ。
そうゆう一言が折角のSSをつまらなくしてしまう事だってあるんだよ。
人はその人の言動でその人に対して先入観をもつ事もあるんだから…。
SSの内容は「ほむら萌え☆」の名に恥じぬ内容で楽しませてもらいました。
で、あっちの続きは?
ついでに300越えおめでとう。
>前方不注意の車にひき逃げされたのに悪者扱い記念
道路を私物化して寝転がってた馬鹿が何言ってんだか…
こら、煽らない!
マターリ行こうぜ。
ほむら萌えも釣られるなよ。
305缶珈琲:01/11/02 00:28
>301
乙彼です。…って、私も含めて喧嘩トリプル成敗で落ち着いてたんだから蒸し返しちゃいやん。
SSの方は、あいかわらずのノリですねぇ(w。
好きですよ、この芸風。久しぶりにメイ様質問スレを読み返したくなったかも…。
300越えたけどインデックスどうするの? >缶珈琲
307名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 21:15
 
308缶珈琲:01/11/04 00:34
>306
ごめんなさい〜。ちょっとなかなか手をつける暇がないの〜。
明日ぐらいにはなんとかしますんでご容赦を。

なかなか新作もかけないなぁ。タイトルだけは決まってるんだけど。
「今はもう遠い鐘の音」舞佳さんや番長の高校時代の話になる予定。
(いつになるか解らんのに、こんな事書いて大丈夫か自分?)
積みゲー消化でSS書いてる時間がない。
でも、もし時間があってもネタがない。
310缶珈琲:01/11/04 10:09
ふう、やっとまとまりました。ではスレッド移行後初のインデックスです。

-- 中編〜長編 --
「いつかあの空へ」>>5-13 /ときメモ2、赤井ほむら&伊集院メイ
「山口巡査ニューナンブを手に(以下略)」>>29 >>33-34 >>40-46 /ときメモ2、陽ノ下光(18禁・鬼畜)
「おやさい板であいがっちゃ!〜瞬編〜」>>106 >>108-111 >175-176 >>250-251 /オリジナル(※未完)
「君のいる場所へ」 >>198-207 /ときメモ2MRO、藤崎詩織、館林見晴ほか
「追加デート」>>232-235 /ときメモ2、陽ノ下光
「水無月琴子を陵辱す」>>253-257 /ときメモ2、水無月琴子(18禁)
「お誕生日はステキの日♥」 >>297-300 /ときメモ2、赤井ほむら&伊集院メイ

-- 短編 --
「こんなサブスト3は嫌だ!!その1」>>70 /ときメモ2MRO、陽ノ下光&麻生華澄
「こんなサブスト3は嫌だ!!その2」>>74-75 /ときメモ2MRO、陽ノ下光&麻生華澄
「逢えなくても 逢えなくても」>>89 /ときメモ2、佐倉楓子&八重花桜梨
「無題」>>134 /ときメモ1、館林見晴
「小学生渡瀬公一」>>137 >>142 /ときメモ2、渡瀬公一&陽ノ下光
「小学生の陽ノ下光」>>144-145 /ときメモ2、渡瀬公一&陽ノ下光
「高校教師 麻生華澄」>>147-148 /ときメモ2、渡瀬公一&麻生華澄
「無題」>>168 /ときメモ2、八重花桜梨
「牛丼こぴぺ」>>193 /ときメモ1、紐緒結奈
「エロゲ板で拾った電波なコピペ」>>196 /kanon、月宮あゆ
「鈍感な主人公」>>243 /ときメモ2、陽ノ下光
「超敏感な主人公」 >>246 /ときメモ2、陽ノ下光

山口巡査の陵辱モノは、これがタイトルでよかったのかな?
ところで、辞書が死んでます…一発変換だと「火の元光」になります。カナーリ欝。
311缶珈琲:01/11/04 10:15
ついでに現在の容量の報告。179037/512Kだそうです…また上限512Kに戻ったのね。
今回はサイズ云々を気にしなくてもよいかも。

サイズ確認用アドレス↓(重いのでむやみにクリックしないほうがよいです)
ttp://game.2ch.net/test/read.cgi?bbs=gal&key=998140261&raw=0.0
お疲れ
お疲れ様>缶珈琲
しかし本当にトキメモ系多いね。
ほむら萌え除けば電波KANON以外ときめもだ…
最近やっとJと呼ばれなくなって一安心なオイラほむ☆ご苦労様代わりのカキコです。

>缶珈琲タン
ご苦労様。舞佳サンSS待ってるよん。
あと、メイ様スレのログ↓にあるんで良かったらDLしてねン♥
http://briefcase.yahoo.co.jp/konoanimeyarou
他にも色々。よかったら持っていってくれぃ。

>>302
心配してくれてダンケ♥
でもねぇ、チョット嫌われるくらいの方がコテハン冥利に尽きる方なんで。1st氏、大変だなぁ。
>で、あっちの続きは?
・・・ゲーサロ板でスレッド作ってマタリーとコテハン同士馴れ合いながらやります。「〜あいがっちゃ。」
アッチはsage潜行しなくてもよさげだし。
>>304
ん、気をツケールです。
あ、あと萌えてくれた?メイ×ほむ(w
>>313-314
やっぱりときめもは妄想を発起しやすいんだろうね。未完と不足の部分が多いから、妄想で充填するみたいな・・・。
例えばシスプリなんかが(やった事ねぇけど)そうなんだろうけど、
性質的に乳繰り合いで終始しちゃう世界だから、一人称の妄想ハァハァで終わっちゃうんだろうね。
自己完結で終わっちゃう。そんな感じ(別に悪いとは思わないが・・・)
題材としては面白そうなんだけどね。大家族ものとして見ればキャラ同士の衝突とか。
石立鉄男の家族ドラマみたいで(w

ん、では。ゲーサロ板で。(コッチもたまに来ますゥ)
さようなら
317名無しくん、、、好きです。。。:01/11/08 23:43
気化
318A助様 ◆QBxsCmSs :01/11/10 18:42
無駄に文字数が多いスレ。
とりあえず輝いとけ。
俺はときめきたい!
ここはときメモSSスレなのか?
>>284-285あたり参照。
そういえば昔光がイラン人に半死半生にされるSSのスレがあったね。
確か糞スレ糞スレって言われつつなぜか200くらいまで行ってたような気がする。
誰か知ってる?
324名無しくん、、、好きです。。。:01/11/13 01:54
もうおしまい?
325缶珈琲:01/11/13 07:09
>323
ありましたねぇ。個人的にはあんまり好きじゃないSSでしたが…。
あれを強引にハッピーエンドにつなげるってのを、4パターンぐらい考えた
記憶がありますが(w 夢オチとSFとファンタジーと…なんだっけ?
326名無しくん、、、好きです。。。:01/11/15 23:32
最近は頗る静かだ
もしかして末期?
329名無しくん、、、好きです。。。:01/11/19 00:00
末期age
330ひびきの警察24時:01/11/20 01:15
 ある寒い冬の日、光は突然訪ずれた男達に困惑の色を隠せなかった。
「あの…一体何ですか?」
 おずおずと尋ねる彼女にむかい、男達の先頭に立つ初老の男が緊張した表情で告げた。
「陽ノ下光だな、殺人容疑で逮捕する」
 同時に突きつけられる令状。光の表情が瞬時に凍りつく。
「そんな…! 私は何もしていません!」
「詳しい話は署で聞かせてもらう。おい」
 男の言葉に後ろに控えていた男が光の腕に手錠を掛ける。
 光は必死に抵抗しようとしたが少女の力では振りほどけるはずもなく、そのまま引きずられるようにパトカーへと連れていかれた。
 そんな少女の後ろ姿を見送りながら初老の男はなぜか細く微笑んだ。

 暗い室内。初老の刑事が光の体を舐めるように見まわす。思わず光は体を竦めた。
 部屋の中にいるのは彼女と初老の刑事、調書担当の刑事、そして一人の若い刑事。普通、女性の聴取にはセクハラ防止の為、女性の刑事も立ち会うはずだが何故かそこに女性の刑事は居なかった。
 老刑事の座る机に置かれた電気スタンドが眩しい光を放つ。
「まだ、認めないのかい?」
 既に聴取開始から五時間。光は断固として犯行を否認していた。
「私は誰も殺してなんかいません。本当です!!」
「だからそれを調べるのが私達の役目だ」
 無情にそう言うと老刑事は壁際に立っていた若い刑事に顎をしゃくった。若い刑事は小さく頷いて現場検証に使う真っ白な手袋ポケットから取り出し身につけた。
「な、何を…!?」
「目撃者の証言によると犯人は胸の下に小さなホクロがあるとのことだ。さて、服を脱いでもらおうか」
 一瞬、刑事が何を言ったのか光は理解できなかった。
331ひびきの警察24時:01/11/20 01:16
「さあ、早く!」
 老刑事の言葉に光が首を振る。しかしいつの間にか背後に忍び寄っていた刑事が、無言のまま彼女の肩に手をかけた。
「ご協力お願いします」
「嫌です!!」
「構わん、やれ!」
 老刑事の言葉と共に刑事が光の服を引き剥がすように脱がせた。
 小さく悲鳴をあげ、床に座りこもうとした光の腕をつかんで強引に立たせる。手袋をした刑事の手がゆっくりと光の胸へと近付いていった。
「嫌! やめて…きゃっ!」
 刑事は両手で抱くように胸を隠していた手を強引に引き剥がした。露わになる光の胸。刑事達が一斉に胸へと視線を注いだ。
(や、ヤダよ…こんな捜査間違ってるよ!)
「ふむ、ホクロは無いな。しかし手術で消したかもしれん。調書には『右太股の付けねにも有り』とある。そっちも調べて見ろ」
 顔の前で手を組み合わせて老刑事が言う。小さく頷くと刑事はその手を光の股座へと這わせた。その手が下着にかかった時、光は体を震わせ小さく悲鳴をあげた。
 光の恥部を食い入るように見る刑事。刑事の息が少しかかり光は気持ち悪いと思った。
 暫く続いた恥辱の時間。
「刑事、ありました!」
「うむ。証拠は見つかった! これでも言い逃れをするというのか!」
 無茶苦茶だと光は思った。
「そんな! ホクロなんて誰にだってあるじゃないですか! こんな事で犯人にされるなんて納得できません!!」
 顎然とした表情で光が抗議の声をあげる。
 僅かに顔をしかめると初老の刑事は彼女へと問いかえした。
「認めないのか? あくまでも犯人ではないと主張するのだな?」
「はい。私は犯人ではありません!」
 光の言葉に溜め息をつく老刑事。
「では、しかたがない。明日より本格的に取り調べを行う。留置場に入れておけ」
「そんな!!」
「一晩ゆっくりと考える事だな。素直に認めれば酌量の余地もあるぞ」
 そう言うと老刑事は若い刑事に向かってクイッと顎をしゃくった。刑事は無言のまま頷くと脱ぎ捨てられていた服を拾いあげ、引きずるようにして光を取調べ室から連れ出した。
332ひびきの警察24時:01/11/20 01:16
 光が連れていかれた留置所はジメジメと湿っていた。そこへ投げ込まれるように中へと押しこまれる。  扉が閉まると真の闇が周囲を閉ざした。ここには電灯が無いのだ。そこは留置所と呼ぶには異様な空間だった。
「……誰だ?」
「きゃっ!!」
 囁くような声にびくっと一瞬光は身を震わせた。恐る恐る声のした方に顔を向ける。しかし闇に包まれて何も見えない。
「その声…女だな」
 卑下た声。どうやら男のようだ。でも何故男と同じ部屋なんだろう。
「へへ…女と同じ留置所なんてツイてるぜ」
 乾いた口調で闇の向こうにいる男が言う。不審を覚えて光は闇の向こうに問い掛けた。
「…あなたは誰ですか?」
 声が震える。
「誰だっていいだろ、だがあえて言うとしたら連続強姦魔ってトコかな」
「!!」
 顎然をする光。
「俺は殺しもやってる。どうせ死刑は間逃れねえ。だったら最後にもう一人くらい犯りてえなぁって思ってたんだよ。そしたら何の間違いか男用の留置所に女が投げこまれてきやがった」
 ククク、と嫌らしく笑う。
「こりゃ、神様からのプレゼントってやつだよなあ?」
 近づいてくる気配。恐怖で光は悲鳴をあげた。
「叫んだって誰も来やしねえよ!!」
 実際、人が近づいてくる気配は全く無い。
「…そ、そんな」
 ゆっくりと、夜がふけていく。空にはどこか赤みがかった満月がうかんでいた。
>>330-332
『ひびきの警察24時』
ときメモ2 光 ややエロ
ありえん話だが電波だと思って読んでくれると嬉しい。
ワーイ。職人さんありがとー
久しぶりですね。
336麻生華澄の独白:01/11/20 12:20
『大人の関係』に進んでしまった、私と『彼』。
今日、また一緒に食事をする。
何週間ぶりだろう? なんて、わざとらしく自問。
この前がいつだったか、ちゃんと覚えてる私。

   ☆  ☆  ☆

今回は私から『食事でもどう?』って誘った。
いつもは、彼が私の家の方に会いに来てくれている。
今回は私が彼の住んでいるところへ。教師と生徒という禁断の関係なのにちょっと大胆。
でも、そういうドキドキがちょっとしたスパイスにもなる。

美味しい食事。ついついお酒も進んでしまう。
勿論、頭の片隅では『アレ』を期待してる私。
この前、彼のモノが私の中へ入って来た時のあの凄さ…。
酔いが微かに残っていた余韻をじわじわと身体に拡げてゆく。
早くも谷間が潤ってる…恥ずかしい。

すっかり酔ってしまった。でも私、それも計算していたのかも。
『そろそろ帰らなきゃ』と彼に言った。
『そんな、まだ早いよ華澄さん』と焦る彼。ふふふ…。
『何時までに帰らないと行けないの?』
『全然決めてないけど、あんまり遅くなるのはね』……と答える私。
『少しは時間とれる?』かって? ええ、まあ…。
『じゃあ、……ホテルいい?』
ふふ、来た来た。…ちょっとだけ時間を空けて頷く私。
赤面する彼の顔がちょっとカワイイ。

ホテル街へ。
お互いに言葉少なに。ちょっとだけ気まずい雰囲気。
彼も緊張しているの?
『予定通り』だけど、私だってちょっとはドキドキしてる。
337麻生華澄の独白:01/11/20 12:21
小さなホテルに入った。
「お風呂、一緒に入りたい?」って聞いたら、
「いや、一人の方がいいな」って彼。
ふーん、って感じなんだけど別に反対もしない。
いざとなると、ちょっと恥ずかしがり屋さんの私が顔を出すから。
彼と入れ替わりに私もシャワー。

バスルームから出ると、
AVじゃなく普通の番組を見てた彼。
なんかギクシャクした雰囲気のままベッドイン。
でも、暗くして…という間も無く彼のキスの雨。
明るいままお互いに愛撫しあった。とっても恥ずかしい。

不意に彼が「華澄さん、舐めて…」って呟いた。
彼のモノを探り、ゆっくりと先からお口に含む。とっても大きい…。
喜んで欲しくてずいぶん長い時間、夢中で舐めてた。
彼もお返しにを舐めてくれる。
『気持ちいい、気持ちいい』って声が、私の股間から響く。
一つに絡まり合ってずっと愛撫し合う二人。

彼が入ってきた。今度はゴムをつけてない。
スゴイ…壁の奥まで突かれてる!
知らぬ間に激しくなってしまう。お互いの腰の動きが気持ち良い…!
私が上になって激しく動くと彼が声を押し殺してうめく。
そしてまた正常位へ。ホントはこれが一番感じるの。
私の気持ち良い! って顔が見てもらえるし、彼の感じている顔も見られて嬉しい。

彼の息が荒さを増して来る。
とってもいいぃ…!
安全日だったから『そのまま、来てぇ!』って叫んだけど、
彼は慌ててゴムをつけ、あっという間に発射。

知らない間に眠ってしまった。
気が付けば随分時間が経っていた。
明日は学校があるので今日は一回だけ。
けれど濃密な時間だった。私は十分満足。

   ☆  ☆  ☆

これからも、隠れて会う度にHすることになるのだろうか?
私は勿論、楽しい時間を過ごせて幸せ。
たまにしか会えない二人。けれど、それがまた新鮮で良いのかな…。

END
>>336-337
『麻生華澄の独白』
・ときメモ2/麻生華澄/エロネタ
なんかエロ女みたいになっちまった…。
エロいよ…淫婦だよ……。
書き込まれる時は集中して書き込まれるのね、ここ
341佐倉楓子の独白:01/11/20 16:11
突然の電話。誰かなあ?
『佐倉さん、久しぶり。元気だった?』とちょっと懐かしい声。
修学旅行で会って以来、2ヶ月振りの連絡。電話は彼からだった。

彼は学校が忙しいらしく全く連絡が無くなっていた。
私からは会いたいとは言えない。だって、彼の邪魔はしたくないモン。
だから、もう終わった関係だと思ってたんだ。

   ☆  ☆  ☆

今日は彼と会う日。
なのに、今日の私は『女の子』の日。なんて間の悪いんだろう。
でも彼がお喋りでもしようよ、って。
近くのホテルでテレビを観ながらずっとお話をしてた。
二人ともベッドの中。知らないうちに2時間も経ってた。

折角会えたのに、って私もちょっと不満。
彼のモノに触ってみる。手で優しく…。
あ、見る見る大きくなってくる。
愛しさが湧き上がってきちゃった。口と手で一杯愛撫してあげるね。
彼は目を瞑ってとっても気持ち良さそう。
しばらくフェラしているうちに、
『うっっ…ダメだ! 佐倉さん、出るよ!』と彼。息がスゴく荒い。
うめきながらあっという間に発射。
私もお口で受け止めてあげたんだ。すごい精液の量…。
彼、久々のえっちだったのかな?

私の身体の都合でセックスはまた後日。
この日は『また会おうね』って約束して別れたんだ。
342佐倉楓子の独白:01/11/20 16:12
私の『都合』が良くなったので、彼に連絡を取った。
彼もOKだった。よかったあ。
土曜日の朝10時(なんか早いなぁ…)に待ち合わせてホテルへ直行。

今回は彼が『ノーパンで来い』って要求。
ちょっと迷ったけど、
言われたとおりミニスカートにノーパンで家を出た。
初めての経験。恥かしいよ〜。
電車の中でも、みんなが私のお尻を見てるような気がして何だか落ち着かない。
でも、異様に胸が高鳴ってもいる私。

ホテルへ着く。
お茶をいれてると、後ろから彼が抱き付いてきた。
お尻に触り『本当にノーパンで来てくれたんだね』って。
彼、とっても興奮してる。
中に手を入れてきた。私は、もうとっくに濡れちゃっていた。
『すごいよ。溢れそうだ』耳元で、彼が囁く。
そんな風にされると、益々濡れちゃうよ、私。

ソファに並んで座る。
彼は私のスカートの中に手を入れ、指で撫で回す。
もう、ホントに溢れそうなのが自分でも解ってた。
スカートを濡らしたくないので自分から脱いだ。着けてるのはブラだけ。
彼もトランクス一枚に。
ソファに座ったままで身体を舐められ、私をぐちょぐちょにさせる彼。
大きな声で喘ぎ始めてる、私。
すごく恥かしいよお。
343佐倉楓子の独白:01/11/20 16:13
彼が『目隠しでしてみよっか?』って、アイマスクを取り出した。
何も見えなくていつどこを触られるのか分からない。
ちょっとドキドキ。思った以上に興奮する。
『あんっ!』いきなりアソコが広げられて指でかき回される。
ソファまでびしょ濡れにしちゃってるかも。
彼のモノが口に入ってきた。私は夢中でフェラをする。
ベッドに連れて行かれ指を入れられて激しく愛撫される。
彼が『潮吹きさせてあげるね』って言った。
『おしっこ出そうだよぉ』って叫んでる私。
『いいよ、出してみてよ』なんて言われてもやっぱり恥ずかしい。
でも、とっても気持ち良い!
…だけど、結局潮は吹かなかったみたい。
今度は彼が横になり、私は見えないままフェラ。
チロチロと舐め、激しく吸い付く。
カリを刺激して玉袋を舐めてあげる。

『入れていい…?』彼が呟いた。
いつもは必ずゴムをつける彼が、今日はそのまま入って来た。
うっ…思わず、喘き声を上げちゃった。
『凄く気持ち良いよぉ!』私は叫びそうな程、声を出していた。
正常位で激しく動いて来る彼。
私も一緒に腰を動かしていた。
すごく、すごく気持ちイイ…。
344佐倉楓子の独白:01/11/20 16:13
私の方が先にイッちゃった。
荒い息をしていると彼がアイマスクを取ってくれる。
彼はまだまだ。アレも大きくそそり立ったままだった。
二人とも、全身汗だく。
彼はタオルで私の顔を拭いてくれた。
こんなに汗をかいたのは久しぶり!
我に返ると、部屋が明るいままなのに気が付いた。
いつもは少し暗めにしてえっちするのに…。
目隠しされてて全然知らなかった。
『こんなに明るかったの? すごく恥ずかしいよ〜』と言う私に、
彼は『とってもえっちで、良い顔してたよ』って。
なんか複雑な気分だなぁ。

二人でお風呂に入って、お互いの身体を洗いっこ。
スッキリしたところで、軽食タイム。

AVを観ていたらすぐに私もまた濡れてしまった。
どちらかともなく身体を求め合う二人。
今度は私が先。彼のものを含んで、可愛がってあげるんだ。
私はフェラが好き。
気持ち良くなってくれると、すごく嬉しいの。
一杯一杯、舐めてあげた。
彼は時折声を上げ、『うっ…気持ち良すぎるよ』って何度も言ってくれる。
『ヤバイよ、もう出るよぉ』って彼。
での私は許してあげないんだモン。ずっと舐め続けちゃうんだ。
『もうダメだ!』って言って彼は慌ててゴムをつける。
345佐倉楓子の独白:01/11/20 16:14
今度はパックから入ってきた。
彼の出し入れに合わせて、同じリズムで私も腰を動かす。
奥まで入る感じが、堪らなく気持ち良い。
しばらくバックを愉しんだ後、今度は私が上に。
実は彼、騎乗位が弱い。この姿勢だと感じやすいみたい。
私が上でゆっくりゆっくり腰を動かすと、
あっという間に『ヤバイ、ヤバイ。ダメだぁ!』って彼。
それでも私は腰を振り続けた。だって、奥に当たって気持ちいいんだモン。
快感で頭が痺れそう…夢中で激しく腰を動かす。
『あっ、あっ、もうダメだあ!』さらに大きな声を上げる彼。
スゴイ、いいよ…!

『出ちゃった…』ポツリと彼が言う。ちょっと可哀想なことしちゃったかな?
身体を離してみたらゴムの中に、とっても沢山の白い液が。
今まで見たことがないくらい、ホントにびっくりする程のすごい量。
ゴムの中で小さくなってる彼のモノ。
『気持ち良かったよ』って言ってくれる彼。嬉しいなぁ。
二人とも汗だくでぐったり。でも、とっても満足。

シャワーを浴びてから、ホテルを出た。
4時間以上もいたみたい。
いつもは時間を気にして慌しいけど、今日はとてものんびり出来てよかった。
今度はいつ会えるのか、わからない。
でも、久しぶりに会うのも、新鮮な感じがしていいのかも、ね。
>>341-345
『佐倉楓子の独白』
ときメモ2/佐倉楓子/エロ
かなり無茶な楓子になっちゃった。
*このSSは転校前に関係を持ってたって設定ね。
こんなの楓子じゃないやい!
回して!
つーか下がり過ぎだね。
どーするよ? 回す?
回します。一度だけ。
351缶珈琲:01/11/20 23:48
今、うかつに上げないほうがいい気もしますが…。
雪の妖精さんのいたずらに巻き込まれますよ(美帆たん風に)。
しかし、キャラネタ板といいここといい、トラブルだらけやなぁ…。

>>333 >>338 >>346
お疲れ様です。ここしばらく滞ってると思ったら、一気に来ましたね。
書いたのは同じ人かな?(特に華澄さんのと楓子のは)
ホント、一気にきたね
>>351
333だけど書いたのは別人です。
お疲れさま。
さまんさ。
356名無しくん、、、好きです。。。:01/11/22 10:36
急浮上!
急降下
358名無しくん、、、好きです。。。:01/11/25 19:16
みんな忙しいのかな
もう師走だからねぇ…
誰も見守る者の無いエリカの個室の中で制裁は行われた。
厳粛なカソリックの教えを受けたエリカにとって、コクリコの様な年端いかぬ少女が
斯様なソドミスティックなスレッドに興味を持った事が許せなかったのであった。
「コクリコにはおしおきが必要ね。」
その華奢な腕からは想像できない程の勢いでベッドに放られるコクリコ。
「え、エリカ・・・。ボク、何も悪い事してないよぉ・・・。」
「おだまんなさい。まずは口答えするようなお口なんて塞いじゃいましょう!」
軽く脅えに震えるコクリコの顎を摘み上げると、エリカはコクリコの唇を強引に奪った。
「?!むぐぅっ!?むぐぐぐぅ〜〜〜〜っ!!」
重なる唇の隙間から、ねっとりと口の中へと舌を忍び込ませるエリカ。クチュクチュと舌と舌が絡み合う刺激に、まだ性経験のないコクリコは驚嘆の表情を漏らす。
「ぷはっ!・・・や・・・いやぁ・・・・。」
「あらあら?気持ちイイ方法で口を塞ごうと思ったのに。やっぱりアナタみたいな下品な娘には痛いお仕置きのほうがお似合いね!」
ベッドの上で小さく震えるコクリコの両腕を後ろ手に組ませ、一瞬にして手首をレザーベルトで締め上げる。暴れる隙もなく、次にコクリコは轡をその小さな口に噛まされた。
「フ、フガーッ!フガーッ!」
「まぁ、変な鳴き声。キャハハハハ!コクリコちゃん、まるで獣みたい。」
侮蔑の言葉を浴びせると、エリカは横たわるコクリコの両足を掴み、強引にうつ伏せに返した。そして・・・。
「?!」
抵抗の術も無いコクリコは、エリカに臀部を突き出す形で押さえつけられた。
突き出された小さな桃尻をいとおし気に揉み上げるように撫で回すエリカ。
「む・・・むふっ・・・んん・・・。ん・・・」
小さく甘い声を吐くコクリコ。エリカはその零れる吐息を聞きながら、コクリコのズボンの紐を抜き取る。
押えの失ったコクリコのズボンは、エリカの両手によってスルリといとも容易く降ろされた。
剥き出しになった、ツルリとしたコクリコの尻。その無垢な手触りを確認すべく、エリカはその膨らみに手を這わせた。
「んっ・・。」
禁忌的なその感触は幼いコクリコにとっては、快楽というより、未知の恐怖を発起させた。
「まずはおしり叩き30回ね。」
強ばるコクリコに息を荒げるエリカは、腰のベルトを外し、それをコクリコの小さなヒップに打ち付けた。
ビシリ!
「きゃぅっ!むぐぅ〜〜〜っ!!」
「こんな程度で根を上げちゃ駄目よ!あと29発もあるんですからね!それっ!」
ビシ!ビシ!
木霊するエリカのベルトの打鞭。5回、10回と打ち続けるエリカの息は更に荒ぶり、振り乱したスカートはゆっくりと腰からずり落ちていった。
「あぐぅ・・・っ。あぐぐぐぅ・・・・。」
「29!30!」
30回目の打鞭が終わった時には、既にエリカのスカートは足元に落ち、しっとりと汗にムレた白のパンティが剥き出しとなっていた。
「はぁ、はぁ・・・・。うふふ・・・コクリコ。お尻がおサルさんみたいに真っ赤っかよ。かわいい?」
「あぅ・・・。ああ・・・・・。」
「うふふ。さぁて、次はどんなお仕置きをしようかしら。・・・ん?」
次の折檻に移ろうとするエリカ。
だが、その時。コクリコの体は恐怖と苦痛の為、一瞬緩んだ膀胱から一筋の黄金の虹を放ってしまった。失禁したのだ。
シャァー。
「あ。・・・ああ!」
「んまぁ!こんな所でオシッコするなんて!コクリコ、あなたはイヌ以下ね!」
床に落ちたスカートを足で放り、エリカはまだ放尿の止まらないコクリコの足を掴み、今度は仰向けに寝転がした。
チロチロと勢いを無くし、やっと止まった放尿の止まったコクリコの陰部を、エリカは強引に曝け出した。
「折角のおしおきしてるのに、オシッコしちゃう様ないけないオ○ンコには、特別のおしおきが必要ね。」
尿の臭いでむっしりと蒸れた縦一文字の無毛の秘裂をうっとりと眺めるエリカ。
その表情に恐怖し、さらに表情を強張らせる処女コクリコ。
興奮したエリカはじっとりと汗ばみ出し、たっぷりと湿気を含んだ白のパンティはエリカの黒々と生い茂る陰毛をくっきりと透かし出していた。
しかし、その湿りは断じて汗のにじみだけではなかった・・・。

ド迫力!DC主戦力ゲーキャラによる2人だけのイ・ケ・ナ・イおしおきターイム!
だが、この長い妄想SSは始まったばかりである
ん〜、そんなこんなで。
何にもないのもなんなんでキャプトボで書いたバカSS転載。

・・・・・。

勢いだけで書いただけあって、あんまり面白くネェやィ。
364名無しくん、、、好きです。。。:01/11/29 14:33
デート当日。
昨日から考えた。 やはりもう少し高校生らしい付き合いをした方が良いな。
うし。光に提案しよう。分かってくれるよな。きっと。
・・・分かってくれるといいなあ。 公園前10時だったな、出かけるか。
・・・遅い。 どうした、時間に遅れるような奴じゃないはず。
2時間後。
まだこない。電話してみるか。 携帯にTELする。
・・・出ない。・・・どうした?家まで行ってみるか。 家の前まで行く。
人だかり?なんだ?玄関前が青いビニールで囲われている。 嫌だ。 警官がいる。
「・・・何ですか?」
「キミは?」
「この家のコの知り合いです。」
「・・・・・彼氏・・か?」
「そうです。きっと。」
「隣町の○○病院へ行きなさい。早く!」
ダッシュする。すぐ息が上がる。光の言うとおり運動しておくべきだった。
病院内で看護婦を捕まえ、光が居るか聞く。いないで欲しい。
「急患で現在緊急治療中です。」
「・・・な!」
とりあえず、急患専用の治療室前で待つ。 水無月さんがいる。
「な、なあ。いったい何なんだ?」 意外に冷静に答える。
「光が家を出ようとしたときに、外国人に襲われた。乱暴目的だったって。光は必死に抵抗し、そして刺された。犯人は逃亡。」
言葉が出ない。
なぜこの女は冷静なんだ。
物も言わず殴りつけようとしたが、彼女の握った手から血が滲んでるのを見てやめた。
しばらく集中治療が必要の為、面会は不可能だそうだ。 とりあえず家に戻る。
ニュースでも流れている、犯人はすぐに捕まった。イラク人だ。
犯人が捕まったことよりも、光が必死に抵抗したそのおかげで刺された。必死に抵抗した。光が。
そのことを考えると、すくなからず光が淫乱と感じた自分が愚かしい。オレだからあそこまでやったのだ。
オレが喜ぶと思ってやったことなのだ。自分より他人。そういう奴だった。しばらく会わなかったうちに忘れていた。
光はオレを忘れていなかったのに。 なんてことだ。
1ヶ月も経って面接の許可がでた。地獄が待っていた。
顔面を切り裂かれ左半分は口脇から目元まで縫い目があり、肉が盛り上がっている。左目は機能していないのが分かる。
喉からり下に向かっても縫い目がある。見えないが臍あたりまで達していると母親から聞いた。
後ろからも刺されたらしく肩と首の付け根にも大きな傷があるらしい。
喉の傷は声帯まで達していて一生喋ることはできない。後ろ首の傷は脊髄を傷つけ左半身が動かない。
顔を傷つけられ表情を作ることができない。
愕然としていると漸く右目でオレを見つけた。
必死に何か言おうとしている。
「おおおん。おおおん。おおおん」
「おお、ああいおおおは・・・」
それだけ言うと荒く息をつき、話せなくなった。あの光が。
そして右目からのみ涙が溢れ出る。光が泣いている。あの光が。
母親が言う。
「何故かは知りませんが、謝っています。もう私のことは・・・」
そこまで言うと母親も涙を流しうずくまってしまった。
「分かっています。光が何を言おうとしているかは。」
そう言うとオレは病室をでた。
光は自分がこのようなことになったことを悔やむより先にオレに謝っているのだ。さらに自分のことは忘れろと言っている。
犯人のイラク人が本国へ強制送還され向こうで判決をうけるらしい。
バカな。何故だ? 以降の情報は入ってこない。どうやら結構な身分らしい。
オレは高校を辞めイラク人を追うことを決意した。
懐かしいSSだなあ…。

ところで年末商戦が激しくなるとさらに書き込み減りそうだね
366名無しくん、、、好きです。。。:01/11/30 22:57
up
367缶珈琲:01/12/02 23:55
才能もないくせに、スランプだけはいっちょ前にやってくる。
うひー、なんか全然書けません。プライベートで忙しいせいもあるんですけど。
という訳で、他の方々よろしくです。
368名無しくん、、、好きです。。。:01/12/03 15:21
せっかく書いてもあまり感想レスをつけてくれないから職人さんも
やる気を無くしたのでは。最低5レスはつけるべき
実際、つまんないんだから、気を使う必要なし
エロ! エロいのを!!
371ボケコニアン:01/12/04 03:01
ひっさびさにこのスレ見たけど
ときめも2ネタ多いね・・・
スタジオメビウスネタならできんこともないけど激しく板違いなので。
>>341〜345
なかなかよくかけてるんじゃない?
俺は女の視点で書くのは苦手なんで参考になった
俺が書くとどうしてもエロを重視しないので

>>368
感想レスはうれしいね。
客観的に見るとどう映るか、これを知るのが一番早道だからね。

>>369
「なぜ」つまんないのかを述べているか?
そして、「どこをどう」変えればよかったのか書いているか?
批判をするのは簡単だけどね、そんな発言してるようじゃ
ここのスレでSS掲載してる奴の足元にも及ばないから消えろ。

>>370
そういう発言は難しい。人によって嗜好が違うので。
自分で好みのシチュ書いてのっけてもそれは十分通用すると思う。
「やること」が大事だ。需要がほしいなら作る。これに限る。
372名無しくん、、、好きです。。。:01/12/04 12:45
>>371
感想たくさん書くので何か書いてください。
ボケコニアンを久しぶりに見た。
山田ファンのボケコは家族計画やったのか?
>>367
書きたい時って突然発作みたいにやってくるから、のんびり年末休暇取っときなよ。

・・・どでもいいけど、
いくら再利用だからって誰も感想くんないのはチト悲しいデス。>>361-362
ゴメン、サクラ3やってないからヨーワカラン。
376ボケコニアン:01/12/06 12:39
>>373
えっ、そんなのでてたんだ。
マジでここ2ヶ月ゲームやってないからなあ…(実話)
しかしそのタイトル見て「岡本理研ゴム」しか連想できない俺はバカかも。

完全にネタができたんだけど、
昔のゲームブックのように、選択肢で展開を変えていくっていうのはありでしょうか?
これやると、1つの展開ごとに上げないといけないからかなり容量食いそうなので。
377缶珈琲:01/12/06 23:51
>374
優しい言葉が身にしみる〜。ありがとうございます〜。
でも、361-362は一度あっちで見てるんでなんともかんとも(w

>376
例えば>>198-207みたいな感じでしょうか? 私はありだと思います。
ただ、途中で番号がずれると悲惨なので気をつけてくださいね。
>376
できれば書き上げてからうぷしてね。。
379名無しくん、、、好きです。。。:01/12/08 13:48
>>376-377
○○時まで待ってくれ。
と、書きこみ宣言してから書けばずれないと思う。
もっともこうゆうことすると、待ったましたと言わんばかりに割りこんでくる奴もいるが。
まあ、半過疎のここなら大丈夫だろう。
>>379
この板は暇人の巣窟であることを忘れずに
>>380
それは2ちゃんねる全体に言えることを忘れずに
何をいまさら
日曜だから早くうぷしろ
このスレも死んだか・・・
385名無しくん、、、好きです。。。:01/12/10 20:38
誰かアイデアだせ。
ネタを待ち続けて半月…
先日、真帆ちゃんと一緒にお風呂に入った時の事です。
真帆ちゃんったら自分の胸の大きさの自慢ばかりするから、その日はつい私も大人気無く怒ってしまいました。
そしてその怒りはおさまる事を知らず、あろうことか真帆ちゃんを殺意を抱いてしてしまいました。
浴槽から出ようとした真帆ちゃんの足を掬い転倒させる。
事故に見せかけたこの殺し方は完璧……のはずでした。しかし真帆ちゃんは――
「姉さん、今わざとやったわね!?」
(ち…頭をぶつける前に手をついたか)
「いくら姉さんでもやっていい事と悪い事があるわ!」
「違いますよ真帆ちゃん。今のは妖精さんのイタズラです」
「またそんなこと言って…!! この『電波』が!!」
―――カチン!
その一言は私にとって禁句でした。
「『電波』っていいましたね、阿婆擦れ女のくせに!!」
「なんですってー!!!」
とうとう私達は御風呂場で取っ組み合いの喧嘩を始めてしまいました。
とはいえ、運動神経が鈍いこの私。喧嘩を始めてものの十秒で真帆ちゃんに馬乗りされてしまいました。
「姉さん、覚悟しなさい」
私の上で拳を構える真帆ちゃん。その手は平手ではなく「グー」です。全く容赦ありません。
(やられる!!)
そう思った時でした。
「誰!?」
不意に背後に誰かの気配を感じた真帆ちゃんが構えを解いて振り返りました。
私も何事かと思い真帆ちゃんごしに風呂場の窓に目を移すと…。
そこにいたのです。
田代まさしが。
「「キャアアアアァァーーー!!」
驚いた私達はつい悲鳴を挙げてしまいました。
するとその声に驚いた田代まさしが一目散に走り出したのです。
「待ちなさい!!」
スッポンポンのまま駆け出す真帆ちゃん。
「真帆ちゃん、タオルタオル!!」
慌ててその後ろを追いかける私。
この時は先程まで喧嘩をしていた事などすっかり忘れてしまいました。
私は必死で追いかけました。しかし悲しいかな、私の足では真帆ちゃんに追いつく事はできませんでした。
段々と視界から遠ざかる真帆ちゃん。私は追いかけるのを諦めざるをえませんでした。

真帆ちゃんが帰ってきたのはそれから一週間後でした。
なぜか田代まさしの着ていた服を身に着けていましたが、怖くてその事については訊く事ができませんでした。
シュールだ。
時事ネタもイイ
391一大決心(1):01/12/12 18:07
 放課後、俺は誰もいない保健室にいた。
「そろそろだな……」
 時計を見て呟いた、ちょうどその時。
 戸が開き、制服を着た女の子が姿を現す。
「どうしたの? こんな所に呼び出すなんて……」
「光……来てくれたんだね」
「うん」
 光は頷き、俺の傍へ近づいて来る。
「実はさ……光にちょっと、頼みたいことがあって」
「えっ、私に?」
 俺は光の目をじっと見つめる。
「な、なあに?」
「……頼む、やらせてくれ!」
 手を合わせ、拝むような仕草をする。
「ええっ!?」
 光の目が一瞬、見開かれる。
 そして俺の視線から逃れるように、顔を背ける。
「い、いきなりそんな……冗談……よね?」
「冗談なんかじゃないよ」
 光はゆっくり顔を戻すと、俺の目を見る。
「……こ、こんな所で? は、恥ずかしいよ……」
 頬が赤く染まっているのがわかる。
「大丈夫だよ、誰も来ないって。それに、すぐ終わるから……」
「で、でも……」
「頼むよ。こんなこと……光にしか頼めないんだよ」
 俺はポケットから『あるモノ』を取り出し、光の右手に握らせる。
「あっ……」
「なっ、いいだろ?」
「……う、うん、わかった……」
「じゃあ、ベッドへ……」
392一大決心(2):01/12/12 18:10
 光は制服のまま、ベッドの上に仰向けになる。
「やっぱり……恥ずかしいよ……」
 俺は光の上にゆっくりと乗っかる。
「……よし、準備OKだ。光は?」
「うん、いいよ」
 光は頷くと、横を向く。
「じゃあ、入れるから……」
「そっとだよ、痛く……しないでね」
「わかってるよ。いいか、動くなよ……」
「やだ……鼻息が……荒いよ……」
「い、いくぞ……」
 一回目……。
「……っん、いたっ!」
「あっ、ごめん」
「お願い、焦らないで……優しくして……」
「わ、わかってるって」
 二回、三回……。
「い、痛い! もう、やめて!」
「ごめん……」
 俺が光の上から降りると、光は上半身を起こす。
「下手……なんだね……」
「うっ……しょ、しょうがないだろ、初めてなんだから……」
「私、もう帰るから……」
 光はベッドから降り、保健室から出て行こうとする。
「ひ、光ぃ……」
 俺は光の背中を見つめながら呟いた。
 光は一度振り向き、にっこり微笑む。
「じゃあね」
 それだけ言うと、行ってしまった。
 俺は深いため息をついた。
393一大決心(3):01/12/12 18:13
一大決心>>391-393
ときメモ2より、陽ノ下光です

レスを勝手に利用させてもらったのですが、
こういうのもアリですかねぇ
                          ┃ ((((((((_ )
                          ┃~^^\)/^^~ ヽ|
                          ┃ _ 《 _  |
                          ┃(_//_)-(_//_)-|) ひかりん…
   ,⌒⌒、                   ┃/// 厶、 //|
  (    .)                  .┃ ||||||||||||| /
                          ┃\_~~~~_/  cnnn
                          ┗━━━━━━uuu━━━━
     , ー――vー――v、
   ,-'            丶、
  /      /| ∧      |    ,' '⌒⌒`、
  |/|   _/  | |' \     |   (      )
  || |  /--― |' ー-|   __  |
  | | | ━━   ━━.| |)| |ブル…_________
   | |/////////////| |/| |  /
   ヽ|\ ▼ ̄ ̄| ι レ- レ <  悪寒が…
     /\ `     /     \ \
    ,/    ー    イ -  ' i_ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   /              /    |
  /   人    y    /   ,  |
 /   / ,'⌒`'⌒` 、   /   /  | ,'⌒⌒`、
/ ̄\/ (      / ̄`i  /  ,'⌒      )
|   `ー―――― `ー--'  /   (        )
ワラタ
>394
ワラタ
398ボケコニアン:01/12/12 23:57
がちゃん。

重々しい音を立てて、扉は閉まった。
「琴子ちゃん。」
そう俺が声をかけると、水無月の奴は警戒することもなく
俺の方を振り向いた。
かわいそうな奴だ。これから起こりうる
自らの運命も分からないなんて。
これから無理やりひいひい言わせてやろう。
「寒いね」
「そうね」
今日は、下の奴らはここにはいない。絶好の機会だ。
「おいしそうだね」
俺はそう言いながら、徐々に距離を詰める。
「ああ、この炬燵の上の蜜柑のこと?食べたかった・・・」
そう言い終わるか言い終わらないかのうちに、
俺は後ろから羽交い締めにした。
「な、何するの!」
まったく予想しなかったのだろう。
手足を完全に炬燵の中に放り込んでいる身では
自由が利かないはずだ。
利き腕を胸の下に絡ませる。
思ったより弾力のある感触が、俺の腕を通して感じることができた。
「ひっ!」
水無月は手足をばたつかせて必死の抵抗を試みるが、
いかんせん炬燵の中だ。
腕は宙を舞い、足はむなしく天板をノックするだけだ。
「大きな声を出すわよ!」
「無駄だ。ここをどこだか忘れてはいないかな?」
一瞬、間があいた。
同時に、赤みがかかった水無月の顔が
見る見るうちに青く変わっていく。
それでもなお、潔癖なこの女のことだ。
せめて炬燵から出ようと、体をしきりに動かしている。
しかし、無常にもそれは自身の着衣をはだけさせ、
自らが最も恐れていたこと−自身を露わにさせることを
助長しているだけであった。
もちろん、俺にとっては脱がす手間が省けて好都合であるが。
399ボケコニアン:01/12/12 23:59
「へえ、純和風かと思ってたら下着はむっちゃ洋風やん」
俺の言葉攻めにもう水無月は答えることはなかった。
よし、前戯なしでいくとするか。
俺は無理やり水無月を炬燵から引っ張り出すと、
スカートをまくった。
そして、ばばくさい黒のストッキングの股の部分を無理やり裂いた。
・・・どうもじとじとした感じがする。・・・ひょっとして?
まあいい、そんなことよりさっさとかたをつけないと。
俺はジッパーを下ろして、狩をはじめることにした。
ストッキングの破れた部分に手を入れ、そこをさらに厳重に覆っていた
布切れをずらす。
そして俺は、自分のモノを手で支え、ためらうことなく
そこにぶち込んだ。
水無月の体重がすべてそこにかかれば、
どんなにためらいがちなバージンでも、無理やり男を許すしかすべはない。
かすかに生暖かい感触が、俺のモノをつたう。
「ひぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」
強引すぎるほどの洗礼を受けた水無月は、絶叫した。
まあ仮に叫んだとしても、誰もやってこないのは確かであるが。
俺は腰を動かし始めた。
「ひっ」「ひっ」「ひぃぃぃ」
声にならないうめき声を挙げている水無月がそこにいる。いい気味だ。
さっきの感触は確かに処女だが、比較的膣の中が滑らかなのは、
恐らくまだ出血が続いているからだろう。
そうこうしているうちに、
俺のカリがだんだん限界を伝えてきた。
そして、程なく俺のものがどくどくと波打つ。
無論、つながったままだ。
その振動にあわせて、リズミカルに「ひっ」「ひっ」と
水無月が声をあげるのが滑稽でしょうがない。
そっと、俺はまだ十分戦力になるそれを引き抜いた。
じわじわじわとピンク色の液体が、
黒いストッキングを、そして畳を汚していく。
そして
血のにおい、アンモニア臭、そして男のアノ臭いが
そっと俺の鼻を刺激した。
400ボケコニアン:01/12/13 00:00
タイトル「生意気な水無月調教計画その1」
製作時間29分

復活に向け、作風変えてみましたが、皆さんはどっちがいいかな〜

何で俺があげてないかというと、ただ単に忙しいのよ
まじで。

ちゅうか明日までのレポートしあがるかな〜
なにやってんだろ、俺
>>400
主人公?のセリフが関西弁なのが萎えた
どうせ関西弁にすんなら他の部分も関西弁にしてくれんと不自然やで
と、批判を入れとくけど俺はこの作風嫌いやないで
402名無しくん、、、好きです。。。:01/12/13 00:43
漏れは強姦モノは好きではないがボケさんの復活はGood!
このあとの調教で、淫乱に変身されてほしい。

華澄先生の調教モノもキボンヌ
>394 >400
ご苦労! 堪能した。
404ボケコニアン:01/12/13 13:56
緊急に、このスレの住人にアンケートを取りたい。
「どのゲームのSSを希望しているか」
12/20日くらいまでに票を入れてくれると嬉しい
上の作品の次回作は有馬記念方式で行きたい
>>404
俺はギャルゲー板だがアニメ全般・・・ワンピースとか
って言ったら他板でやりなさいって言われるから
ときメモ2かな特にメイ様
>>405
最後の一行の前半同意。
なんでもイイから頼みます。感想たくさん書くから。
407名無しくん、、、好きです。。。:01/12/13 17:52
所詮みんなズリネタが欲しいだけなのね・・・。

最悪。吐き気がする。
雪妖精?
>>407
まぁまぁそう言いなさんな
俺は純粋に感動できる小説ならエロ小説よりも読んでみたいけど
そんなの書ける奴いないだろ?
ガンパレ(w
411名無しくん、、、好きです。。。:01/12/14 01:16
>409
純愛系…人それぞれが持つキャラクター像を崩して顰蹙くらうのがヤダ。よって書かない。
エロ系…エロなら皆大好きだから安心して書ける。

よってエロが多い。
それに純愛系とかは構成力が必要だから難しい。
読みたいのは
・レッスルエンジェルス
・初代TLS
・プリズムコート
・放課後恋愛クラブ
こんなところで。

で、顰蹙を買うことを怖がる奴なんてそういないと思う。
エロだって描写一つ一つがキャラ像との戦いだし。
で、結局作者が「何を補完したいか」だと思うんだよね。
「凸ちゃんとラブラブな生活をしたい」ってのも
「メイ様を解体して陽に透ける内蔵を拝みたい」ってのも
作者さんの気分次第なんじゃないの?
 穂刈純一郎の自爆テロでひびきの高校は瓦礫の山と化した。
 テロで爆裂山校長は重傷を負い、多くの生徒が尊い命を失った。
 渡瀬公一もその犠牲者の中の一人である。
「公一君…」
 瓦礫の山を前に一人の少女が啜り泣いている。陽ノ下光だ。
 彼女の想い人『渡瀬公一』は落ちてきた瓦礫から彼女を守ろうとして死んだ。
 瓦礫の山を前に光はその時の光景を思い出していた。
 ――落ちてくる瓦礫。
 ――恐怖に足が竦み動けない自分。
 ――そんな自分を安全な場所へと突き飛ばす公一。
 ――そして自分の代わりに瓦礫の山に呑み込まれていく彼の姿。
 ――彼が最後に見せたあの笑顔。
「うぅ…」
 公一が死んで三日三晩泣き続けたというのにまだ涙がでた。
「光、やっぱりここにいたのね」
 不意に声。
 いつの間にか光の後ろに一人の少女が立っていた。
 その少女は、使いなれない松葉杖に体重をかけ なんとかバランスをとっているようだ。
「琴子…」
「まったく探したわよ」
 そう言って手を差し伸べる水無月琴子。しかしその拍子に彼女はバランスを崩して倒れかけた。
「危ない!」
 ギリギリのところでなんとか支える光。
「やっぱり片足では駄目ね」
 水無月琴子は自嘲するように言った。
 彼女は自爆テロで重傷を負い左足を失っていた。彼女もまた辛い思いをした人間の一人なのだ。
 それでも光の前では決して泣く事はなかった。いや泣けなかった。
 なぜなら光は自分なんかよりも辛い思いをしているのだから。
 琴子は脇に抱えていた百合の花束をそっと瓦礫の山にそえた。
 優しい百合の香りが光の鼻腔をふわっと刺激した。
 その香りに光はまた涙が出そうになるのだった。

 おしまい。
414ボケコニアン:01/12/15 16:09
>>413
読ませていただきました。
このスレにない作風ですね
自分がこういう作風を持ってくると、さじ加減難しいからね。
なんていうのかな、だれて中途半端になってくる。
>413
(・∀・)イイ!

もっと読みたいのら〜
でも、仕方ないのら…
416名無しくん、、、好きです。。。:01/12/16 22:46
417ボケコニアン:01/12/18 01:26
モニタがぶっ壊れちまったよ・・・・・・・・・・
出費が・・・・・・・・
鬱・・・・・・・・
頑張れ!
419名無しくん、、、好きです。。。:01/12/19 21:37
静かだ、、、。
420名無しくん、、、好きです。。。:01/12/21 00:10
このスレはもう死んだのですか?
皆が執筆中と信じてる。
 新型覚醒剤『ホカリクス』はその常習性の強さから瞬く間にひびきの市全域へと広がった。
 薬に溺れた若者達はホカリクスを買う金を作るため、強盗・略奪行為を繰り返すようになり、ひびきの市の少年犯罪件数は一気に例年の5倍へと膨れ上がった。
 この事態を受け警察は『ホカリクス対策班』を設けるものの検挙数は思うように上がらず、ひびきのの街は日々、荒廃への道を辿って行くのだった。

【P.M.7:00 ひびきの高校 演劇部部室】
「あん…ぁんっ…イイっ…そこっ…そこよっ!!」
 誰も居ない筈の部室で一組の男女が身体を重ねている。
「し、信じられないや! あの白雪さんがこんなに乱れるなんて…」
 感極まった男が思わずそう洩らした。
 男はこの学校の演劇部の部員。彼は自他ともに認めるほどの文学少年で同じクラスの男子達からはガリ勉と罵られ、女子からは青白い顔が気持ち悪いと避けられていた。
 こんな救いの無さそうな彼の唯一の心の拠り所が演劇部であり白雪美帆だった。
 傷ついた心は彼女の汚れ無き純粋さに癒され、いつしか彼は彼女に惹かれるようになっていた。
 だから、彼女から『私を抱かない?』と持ちかけられた時には、彼の心臓は早鐘のように高鳴り冷静な判断が出来ないようになってしまった。
 憧れの少女の口から出た自分を抱かないかという誘い。
 その娼婦のような物言いに最初は幻滅感を覚えたものの、彼女に優しく手を握られると理性は一瞬で吹き飛び、本能の赴くまま彼女を押し倒していた。
 押し倒した時に彼女が耳元で何か金額を提示するような言葉を囁いたが彼の頭にその言葉は入らなかった。
「イ…イイわ…! アナタって上手なのね…」
 彼女は男を喜ばせる術を知っていた。
 勉強以外で人に誉められた事の無い彼は、その言葉に有頂天になり、より激しく腰を振りだした。
 そして暫く腰を振りつづけること数分。。
「……う、白雪さんっ…で、出るよッ…!!」
「お願い…外に出して…!!」
「…う、うん!!」
 彼は、懇願されるまま彼女の秘所からペニスを引き抜くと同時に果ててしまい、白濁色の液が彼女の背中を汚す。
「よ、よかったよ。白雪さん」
「……そう、アリガト。じゃあ約束の十万円頂戴ね」
「え!?」
 突然襲いかかる現実。男の脳裏に彼女を押し倒した時、耳元で囁かれた言葉が蘇る。
「十万って、そんな大金持ってないよ……」
「そう、だったら明日持ってきてね」
 タバコに火を着けながら彼女が言った。その仕草には何処か凄みがあり彼は「はい」と返事をする事しか出来なかった。
 彼女は最後に「持ってこなかったら貴方にレイプされたって皆に言いふらすから」と脅しをかけ演劇部部室から出て行った。
 残された少年は彼女の居なくなった部室で一人途方に暮れた。
 深く沈みかける心。それを、あの白雪美帆を抱けたという事実でなんとか繋ぎとめる。彼にはそれが精一杯だった。
 ………だけど彼は知らなかった。自分が抱いた女性が白雪美帆ではなく白雪真帆だったことを。
 白雪真帆はホカリクスを買うお金を稼ぐ為、たびたび姉の通うひびきの高校に『アルバイト』に来ていた。
 自分に無い清純性を持つ姉は一部の男子生徒達から人気が高く、白雪美帆として駅前のオヤジを相手にするよりも、白雪美帆になりすまして ひびきの高校の男子生徒を相手にした方が、相場が良いからだ。
 勿論、美帆はこの事を知らない。知っているのは真帆ただ一人。
 お金の為なら姉の名前も平気で騙れるようになる。それがホカリクスの魔力だ。
 今宵も何処かでホカリクスの魔力に取り憑かれた若者が自らの意思で破滅への道を歩んでいるだろう…。
                       《 完 》
シュール。
425Santa Claus:01/12/24 03:07


      「ヒッキーとひかりん」


 o .    。      o     。 o  。
   o    .   .   。    o  o . .
 ______ o    ______ 。    。
 |  /  \  |      |  /  \  |  o
 |/(-_-)\| (-_-) |/(-_-)\| 。  o
 |  ∩∩   | (∩∩) |   ∩∩  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
426Santa Claus:01/12/24 03:08



サムイ


シヌノカナ ボク


モウイイヤ。 ボクハ イチドハシンダミダカラ
427Santa Claus:01/12/24 03:09

「どうしたの? こんなところで。」

キミハ?

「私、陽ノ下光って言います! よろしくね!」

ナンデ サンタクロースノ カッコナノ?

「あ、これ? 似合うかなー? えへへ・・・」

...

「で、どうしたの? こんなところで。風邪引いちゃうよ?」

イインダ

「え?」

ボクノ スルベキコトハ オワッタカラ

「・・・。」
428Santa Claus:01/12/24 03:09

「ね、ここに座っても、いいかな?」

ツメタイヨ

「んしょ。キャッ、ほんとだ! 冷たーい!」

ダカラ イッタノニ

「ねえ、本当に風邪引いちゃうよ。いいの?」

イインダ

「なんで?」

ボクニハ カエルトコロガ ナイカラ

「え?」

ボクガ シンデモ ダレモ カナシマナイカラ

「ふーん、そうなんだ。」

...
429Santa Claus:01/12/24 03:10

「私、さっきから君のこと見てたよ。」

エ?

「君って、すっごく優しいんだね。」

...

「孤児院のみんな、すっごく嬉しそうだった。」

...ソウ。

「君って、素敵な人だね。」

ステキ?

「私、君の事好きになっちゃったかも・・・」

エッ

「なーんてね! えへへ・・・」

...
430Santa Claus:01/12/24 03:11

ヒカリチャンハ コンナトコロデ ナニシテルノ?

「え? 私?」

キミコソ カゼヒイチャウヨ

「あ、心配してくれるんだ。嬉しいなぁ」

...

「ありがと。でも、いいの。」

ナンデ?

「・・・。」

カエルバショガ ナイノ?

「ある・・・んだけど。」

マッテクレテル ヒトハ イナイノ?

「いる・・・んだけどね。」

ジャ ハヤク カエリナヨ

「でもね・・・私ね、」
431Santa Claus:01/12/24 03:12





「死んじゃったの。この間、ね。」
432Santa Claus:01/12/24 03:13

ウソダ

「うーん、嘘なら私も嬉しいんだけどなぁ。」

ダッテ ココニ コウヤッテ イルジャナイカ

「これはね、サンタさんのお使いなの! えへへ・・・」

オツカイ?

「えっと、素敵な人がいるから、特別! なんだって!」

...

「パンパカパーン!!
それでは君に、『すっごく素敵な人で賞』を贈ります!」

ヘンナナマエ

「あー、ひどいなあ。一生懸命考えたのに。」

ゴメン

「ま、いっか。許してあげる!」
433Santa Claus:01/12/24 03:14




     『チュッ』
434Santa Claus:01/12/24 03:15

ヒカリチャン

「えへへ・・・。じゃ、そろそろお別れだね。」

ヒカリチャン

「じゃ、最後に私から忠告! えっへん!」

ヒカリチャン

「君って、すっごく素敵な人だよ。」

ヒカリチャン

「それじゃ、さよなら! 元気でね。」

ヒカリチャン




                       .
435Santa Claus:01/12/24 03:16


ヒカリチャン


ヒカリチャン


ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン

ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン

ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン

ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン  ヒカリチャン





ヒカリチャン
436Santa Claus:01/12/24 03:17



     清しこの夜


      星は光


     救いの御子は


      御母の胸に


     眠りたまう


      夢安すく


                .
437Santa Claus:01/12/24 03:18

カセットデッキから流れる聞き慣れた賛美歌が
曲の切れ目に差し掛かったとき、俺は目覚めた。
どうやら、頬が涙に濡れている様だ。
何時の間に居眠りしていたんだろう。
あんな夢を見たのは、昨日読んだ小説のせいだろうか。
「う、ん・・・」
肩に重さを感じ、ふと横を見ると、幼馴染みの光が
俺の肩に寄りかかってスヤスヤと眠っている。
そうだ、今の内に。
俺は、ポケットの中に入れておいたガラスのイヤリングを取りだし、
光の耳たぶにそっと取り付けた。
俺のイヤホンは、あまり聴いた事のない賛美歌の続きを
奏でていた。
438Santa Claus:01/12/24 03:19


     清しこの夜


      御子の微笑に


     恵みの御代の


      明日の光


     輝きし


      朗らかに




カチッ. シュルルル...


Fin
439Santa Claus:01/12/24 03:21
参考:
「ヒッキーのクリスマス」
http://mona.omosiro.com/flash/mona3.html
「ときめきメモリアル2」コナミ
「あなたに逢えて・・・」Kazutaka氏 Web小説
in 〜陽だまりのあたたかさ〜 ttp://www.hikarin.com/
「清しこの夜」賛美歌
440慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:23
ども。
441慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:23
初挑戦ですー。
442慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:26
童話っぽくやってみたんですが、
443慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:27
なかなか難しいですねー。
444慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:39
「清しこの夜」を聞いてて、
445慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:40
ああ、なんかひかりんっぽいなあ、って思って、
446慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:40
なんか色んなとこからネタをパクって、
447慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:41
勢いで書いてみましたー。
448慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:43
それでは皆さん、
449慌てん坊の Santa Claus:01/12/24 03:54
Merry Christmas ですー!
451名無しくん、、、好きです。。。:01/12/24 15:25
>>423
激しくワラタ
452ドリアン:01/12/24 22:12
>439
堪能した。
>423
大空寺あゆ変換もどこかにあったな。そういえば。
ガルルルル…
渡瀬公一大暴れ。
坂城匠のチンコを噛み切ってひびきの駅方面へ闘争中。
奴をここまで変えたのは何だ!?
そうだ酒だ!
酒が奴を変えたんだ!
一升瓶を持った瞬間奴は変わったんだ!!
ガルルルル…
闘争中の渡瀬により第二の被害者が!
被害者は誰だ!?
穂刈純一郎だ!
穂刈のチンコが噛み切られた!
うわあああああああん!
みんな泣いている。
町民も泣いている。
穂刈も泣いている。
俺?
俺は泣いてないよ。
454名無しくん、、、好きです。。。:01/12/28 13:00
455名無しくん、、、好きです。。。:01/12/29 00:50
おそらく今年はもう上がる事はないだろうね
457名無しくん、、、好きです。。。:01/12/31 02:23
>>456
それは寂しい

誰かなんか書け!
>>458に期待
458九段下舞佳:02/01/02 03:25
毎度〜、宅配便でーす。
やあ少年、いつもいつもありがとうね。
今回は何注文したの?え〜と、何々?「絶倫赤まむしドリンク」かあ。
ねえ、ちょっと飲んでみてよ?

どう?何か変化でてきた?う〜ん、インチキなのかなあ…
えっ?刺激的なものを見れば変化が現れるかもって?
なあに?ひょっとしてお姉さんの胸が見たいの?もう仕方ないなあ…
はい、どうぞ。あっ、股間がものすごく膨らんでるよ。
ひょっとしてお姉さんの魅力で大きくなっちゃった?
あはは、正直だなあ、少年。よし、お姉さんが特別にフェラチオしてあげるね。

うわ!すっごい大きいね。しかもカッチカチに硬くなってるよ。
うふふ、出したくなったら遠慮しないで出していいからね。飲んであげるから。
どう、気持ちイイ?え?胸で?パイズリかあ… お姉さんの得意技を見抜くとは
少年もヤるわね。じゃあパイズリしながら先っちょをシャブってあげるね。

ふう〜、なかなか美味しかったよ少年のザーメン。って、あらら、まだ全然
元気じゃないの、このオチンチン… 仕方ないなあ、って言うけどホントは
お姉さんもガマン出来ないんだ。ほら、触ってみて。もう濡れてるでしょ?
今日は安全日だからさ思いっきり中に出してもいいからね。
>>458
(・∀・)イイ!続編激しく希望
460九段下舞佳:02/01/02 17:26
毎度〜、宅配便でーす。
やあ少年、いつもいつもありがとうね。
今回は何注文したの?え〜と、何々?「女性用下着」??。
ちょっ、少年、大丈夫?ホントにこんなの注文したの?
え、なに、お姉さんに着けて欲しいから買ったって?あらー嬉しいこと言ってくれるじゃないの。
じゃあ、どんなのか見せてもらってもいい?

あらあ、なーにこのスケベな下着は〜?また紫色なんて、派手ねえ〜。
なに、少年?お姉さんに着けて欲しい?もう仕方ないなあ…
はい、どうぞ。って、なんかこんなHな下着姿、少年に見られると感じちゃうなあ…
ねえ、見える?乳首硬くなって、ほら、ブラに浮き出てるでしょ?
吸いたい?うふふ、いいわよ、さあ、どうぞ。

あ〜ん、上手じゃないの少年。お姉さんの感じるトコロよく分かってるじゃない?
ね?ココもちゃんと触ってくれないとダメだよ。どう?もう一杯濡れてるでしょ?
じゃあ少年のはどうかな?あらあ、相変わらずカッチカチね。
どうしよっか?先にフェラチオでヌいておこっか?え?あ、そうそう、ちゃんと
パイズリもしてあげなきゃね。

ふう〜、相変わらず美味しいね、少年のザーメン。
って、あらら、もう準備OKみたいね、このオチンチン。
お姉さんのオマンコも準備OKだからさ、いいよ、少年。
こないだはお姉さんが上になったから、今日は少年のしたいようにしていいからね。
あ、そうそう、今日も安全日だからさ思いっきり中に出していいからね。
>>460
だから「その続き」を書いてくれ!
絡んでる所を書いてくれ!
462名無しくん、、、好きです。。。:02/01/05 23:54
取りあえず上げてみよう
さあ来いっ!
464名無しくん、、、好きです。。。:02/01/06 13:12
>>463
きんにくんかよ!
465九段下舞佳:02/01/06 23:26
あん、胸は…… もっと荒々しく揉んでいいわよ。んん、そ、そう、いいわ。
ねえ、乳首吸って?んん、か、感じちゃう。
んもお、少年上手すぎだぞ。どこでそんなテクニック覚えたのよ?
ああ、ダ、ダメ、噛んじゃ、ンッ、イ、イイ、も、もっと噛んで?あ、ダメ、イクッ…

んもお、私、乳首噛まれると物凄い感じるのよ。
まったく少年ってばお姉さんの弱いトコ的確に責めてくるわねえ?
あん、今度は下を?いいわよ、またお姉さんをイかせてね?
ああん、そんな、いきなり舐めてくるなんて…… イ、イイわ、
ん、そう、クリトリスの周囲を丹念に、はああっ、だ、だめえ、ま、またイッちゃう。
はあ、はあ、な、なんでだろ?私こんなにイきやすい体じゃなかったんだけどなあ…
あ、あああん、ま、またあ?あっ、今度は舌を入れちゃ…… あ、ああう、
あああ、いいわ、そ、そうよ、もっと舌を出し入れして……
い、いやあ、ま、またイッちゃう。んんんん、ああああああ。

ふうう、凄いよ少年。お姉さんもうイかされっぱなし。
こんなの初めてだよ。何かもう、お姉さんの方が少年にメロメロになっちゃいそう。
んねえ、そろそろ…… ほら少年のチンポももうさっきからずっとギンギンだよ。
お姉さんのオマンコも、もうガマンできないから…… お願い、イ・レ・テ

んああああ、お、お姉さんのマンコ、ドロドロになってたから簡単に入っちゃったね?
ん、いいよ、好きなように動いてね。
ああああ、いいわあ、も、もっと、もっとピストンしてえ。
あん、こんなに脚広げさせて…… うん、見えるよ、少年のチンポがお姉さんの
オマンコ思いっきり犯してるのが…
ああ、だめえ、抜いちゃ。え?四つん這いに?あ、もしかしてバックで犯してくれるの?
お姉さんバックで犯されるのが一番感じるの。早く、早くチンポ頂戴?
ああああ、す、凄いよ、か、感じすぎて、オカシクなっちゃいそう。
も、もう何回イッちゃったか分かんない…… で、でも、お願い、もっとイかせてえ〜
ね、ねえ少年?もうイきそう?だったら一緒にイこうね?
さっきも言ったけど安全日だから、思いっきり中に出していいからね!
んああ、そう、もっと激しく、イイ、イク、イク、イク、あっああああああああああああ〜

あれ?ひょっとしてお姉さん気失ってたのかな?いやあ〜、だってあんなキモチいいの
初めてだったからねえ。まったく罪なチンポだね、うふふふふふ。
あー、せっかく少年が買ってくれた下着、お姉さんの愛液と少年のザーメンで
グチャグチャになっちゃったね。きちんと洗っておかないとね。
あ〜ダメダメ、この下着、少年に渡すとお姉さんの事思い出してオナニーしちゃうからね。
ねえ少年?もうオナニーは禁止ね?ヌきたくなったらいつでもお姉さんを呼ぶのよ?
今度は宅配便の色気のない格好じゃなくて、もっと色っぽい格好で来てあげるからね。
466名無しくん、、、好きです。。。:02/01/07 00:15
>>465
ウエイトレス編と
的屋編と
海の家編と
ピザの宅配編と
プール監視員編と
キャッチセールス編と
ティッシュ配り編と
ファーストフード店員編と
サンタクロース編と
パーティ給士編希望
467さまあ〜ず三村:02/01/07 00:42
>>466
多いよ
>>467
多いのかよ!
469九段下舞佳:02/01/07 23:39
〜パーティ給仕編〜

お飲み物はいかがですか、少年?

へへ〜、びっくりした?いやあ、ここのバイトってワリがいいのよねえ。
ね、ね、それよりも少年、ほら、どうかな、この制服?
今年はさあ、すっごいカワイイでしょ?ほら、ア○ミラだっけ?
あの制服そっくりでしょ?もうさっきからさ、男たちの目線が痛い痛い。
ああ、お姉さんって罪な女ねえ…。

おっとと、あまりサボってもいられないんだ。ところで少年、御用の際は何なりと
申し付けてね?うん、もちろんどんな事でもOKよ。どんな事でもね。
だって今日は、少年はゲスト、お姉さんは給仕なんだから。
お客様のご要望にきちんとお応えするのが、今日のお姉さんのオ・シ・ゴ・ト。うふふ。
え?早速御用?何かな?
へえ〜、この姿のままで犯したい?んもお正直だなあ。
かしこまりました。ではあちらへどうぞ。

うん、ここなら誰も来ないから大丈夫。あんまり会場離れてるとマズいから
チャッチャッと済ましちゃおうね?ほら、早くチンポ出して?
あん、もうこんなに大きくしちゃってえ。じゃ、ちょっとフェラするね?
あむ、んん、はふう、んむ、んっんんん、あうう、んむう、ふはあ、
うんうん、相変わらず大きくて硬さも文句ナシだね。
じゃ、いいよ。もう少年のしゃぶってるだけで、オマンコ濡れてきちゃった。
バックからお願いね。ん、は、入った……
あ、ああ、そ、そう、もっと激しく…… んんん、イイ、し、シビれちゃう…
あん、抜いちゃ… あ、前から? うん、いいよ。
んぐう、ふ、深いい… え?少年にしがみつくの?ひょっとして駅弁?
きゃっ、うふふ、逞しいんだね、少年。ねえ?キスしていい?ん、んんん。
イイよ、思いっきり突き上げて?
んああ、イイ、う、動くたびに、少年のチンポが、し、子宮に、
あ、ああああ、ダメエ、も、もうイク、イク、イッちやう。
少年も出る?いいよ、中に出して。一緒にイこうね?


お飲み物はいかがですか、少年?
うん、大丈夫よ。全然バレてないから。
でもね、少年のザーメンが凄い量だったから、オマンコから溢れ出しちゃった。
さっき、お姉さんの愛液と少年のザーメンが足首まで垂れて来た時は
ちょっとドキドキしちゃった。
ねえ、バイトが終わったら続きシようか?
>>469
リクエストに答えてくれたマンセー
舞佳マンセーで色々書いたけど、セクースシーンはやること大体一緒だから、
以降>>465で共通でいいですかね?
漏れとしてはセクースの前後のシチュエーションに萌えるんだがなあ…
472名無しくん、、、好きです。。。:02/01/10 05:24
葉鍵板はあんなにSS書きの人材が豊富なのに、
ギャルゲ板は人材があちらほど多くないんだろう。
ちょっと悲しくなってきた。
473名無しくん、、、好きです。。。:02/01/10 16:30
>>471
ぜひとも作成&ウプしてください。

褒めちぎるよ!?
474名無しくん、、、好きです。。。:02/01/13 03:34
>>469
ウェイトレス編と、ファーストフード編激しくキボンヌ

華澄センセーSSもキボンヌ
476名無しくん、、、好きです。。。:02/01/14 23:23
 土曜日の午後、私は光とショッピング街から少し外れたところを歩いていた。
 雲一つない空から、太陽が照りつけている――いかにも夏らしい天気。
 私はなるべく日差しを避けるように歩いていた。
 しかし、光はそんなのお構いなしって感じで、目の前ではしゃいでいる。
 いつも元気いっぱいで、まだまだ子供って感じよね。
 下校中、急に『ファンシーショップへ行きたい』なんて言い出すし。
 一度家に帰って、着替えてからでも遅くないのに……ほんと、光も好きよね。
 もっとも、同じように制服姿で寄り道してる子は多いけど。
 一通り店内を眺めた後、散歩したいっていう光の要望を聞き入れた結果、今こうしている。
 どうせなら、光に首輪と鎖を付けて歩いてみたいわね……。
「ふふっ」
 そんなことを想像したら、つい笑ってしまったわ。
「なにがおかしいの、琴子」
 光が振り向いて尋ねてくる。
「な、なんでもないわよ」
 こんなくだらなこと、とてもじゃないけど言えないわ。
「本当に?」
 光が顔を覗き込んでくる。
「そ、それより光、他に行きたいところはないの?」
 私は額の汗をハンカチで拭いながら、さりげなく話題を変える。
「えっ? うーん……じゃあ、アイスクリーム屋さん!」
「ア、アイス?」
「うん。駅前に新しいお店がオープンしたんだよ」
「そうね……」
 私としてはアイスクリームより、かき氷のほうが……夏はやっぱりかき氷よね。
「ねえ琴子、行こうよ」
 でも、たまにはいいかもしれないわね。
「いいわよ」
「えへへ、じゃあ早く行こう!」
 光は待ってましたとばかりに、右手で私の腕を掴むと、急に駆け出した。
「ちょ、ちょっと光……」
 それだけ言うのが精一杯だったわ。
 暫く走った後、光は立ち止まり、やっと腕を離してくれる。
「ほら、あそこ!」
 左手で前を指差し、顔を私に向ける。
 さすが光、殆んど息を、切らしてないわね。
 私は呼吸を整えながら、ゆっくりと光が指差した方へ目をやる。
 前方には駅が見え、その手前には看板――白いソフトクリームが描かれている――があった。
 ちょうどその看板と同じくらいの背丈の小さな男の子が一人、姿を現した。
 見た感じは小学校低学年くらいってところね。
 その子は手に一つずつ、白いソフトクリームを持っている。
「ねえ琴子、あの子……一人なのかな?」
「さあ?」
 さっと辺りを見渡すが、保護者らしき人影は見当たらない。
「二つって事は、やっぱり彼女の分よね?」
「彼女!? 何言ってるの、光。まだ子供じゃない」
「そうかなぁ? 私も小さい頃、彼に買ってもらったことがあるよ」
「ええっ!?」
 思わず光の方へ顔を向ける――頬が少し赤く染まっているのがわかる。
 あ、あの男が!? し、信じられないわ……。
「あれ、どうしたのかな?」
 光の呟きに、私は視線を前に戻す。
 先ほどの男の子が、こっちに向かって走ってきている。
「あっ! そこっ!」
 そう言って光が指差した先には、空き缶が一つ転がっていた。
「危ないよ!!」
 光はその子に向かって叫んだ。
 相手は気が付いていないのか、どんどん近づいてくる。
 まさか、転んだりしないわよね? でも、だいたいこういう場合って……。
 なんて思っているうちに、その子は見事に空き缶を踏んづけてしまう。
 バランスを崩し、そのまま前のめりに倒れてしまう。
 もちろん、ソフトクリームは地面に落ちて台無し。
「だから危ないって言ったのに……」
 光の嘆きが聞こえる。
「う、うぇーーん」
 男の子は転んだまま、泣き出してしまう。
 辺りの人は、誰もが関係ないって感じで見て見ぬふり。
 誰もその子に近づこうとしない。
 そう、光以外は……って、光!?
「ちょっと、光」
 光はいつのまにか、その子に向かって駆け出していた。
 私は一つため息をつき、それから後を追う。
 先に男の子の前に着いた光が、その場にしゃがみ込む。
「大丈夫? 怪我はない?」
「うぇーん、えぇーん」
 光が男の子に声をかけるが、泣いたままのようね。
「ほら、男の子でしょ。もう泣かないで……」
 さらに優しく声をかけながら、その子を立たせ、体に付いた埃を払ってあげている。
 私が追いついた頃には、男の子は泣き止んでおり、光がハンカチで涙を拭っているところだった。
 たいした怪我じゃないわね、ちょっと膝を擦りむいたくらいかしら?
 もっとも男の子の関心は、脇でひっくり返っているソフトクリームにあるようだけど。
「ぼっ、ぼくの……アイ……ス……」
 あらあら、また泣き出しそうね。
「う、うぇ――」
 光は突然、男の子の頬を両手で包む。
 その子はびっくりしたのか、泣くのを止めている。
「泣かないの」
「……う、うん」
 返事を聞いた光は、ゆっくりと手を離す。
「で、でもね……アイスが……アイスが……ゆきこちゃんに……」
 男の子は少し俯き、呟いた。
「えっ、ゆきこちゃん!? お友達?」
 光が尋ねる。
「うん。一緒に……食べるの……」
 一粒の涙が、答えた男の子の頬を伝って流れ落ちる。
 光は少し俯き、何か考えているようだった。
 やがて顔を上げ、男の子の肩に手を置いた。
「じゃあ、お姉ちゃんが買ってあげるよ」
「ほ、ほんと?」
 その子は顔を上げ、光を見つめる。
「うん」
 光はゆっくり、大きく頷いた。
「ありがとー」
 男の子は笑顔でお礼を言う。
「よしよし」
 光はその子の頭を軽く撫でた後、立ち上がる。
「光、なにもそこまでしなくても――」
「さ、行こう」
 光は私の言葉を遮るように男の子に言うと、手を引いて歩いていく。
「まったく、しょうがないわね……」
 私はそう呟き、光の後をついていく。

 そのお店は小さく、店内には長椅子が二つ置いてあるだけだった。
 そこには私たちと同じ制服姿の女子が三人、私服姿の女子が二人座っていた。
 それぞれカップアイスやソフトクリームを食べている。
 店員は若そうな男が一人……いるだけのようね。
「すみませーん」
 光はその店員に声をかける。
「なんにします?」
 その店員が無愛想に答える。
「えっと、バニラのソフトクリームを――」
 光が店員に注文しようとしたとき、男の子が光の手を引っ張った。
「ん? どうかしたの?」
 光はその子の方を向く。
「あのね、ちがうのが……ほしい」
「えっ? じゃあ、カップに入ったアイス?」
「ううん」
 男の子は首を横に振る。
「別なソフトクリーム? バニラじゃないの?」
「ばにら?」
 その子はわかっていないのか、首を傾げる。
 ちょっと、いったいどうやって二つもソフトクリームを買ったのよ!
「うーんと……白い色じゃないものが欲しいってこと?」
 光は聞きなおす。
「うん、ちがうの」
 男の子は首を縦に振る。
 へえ……いい度胸してるわね、この子。
「じゃあ、何色が欲しいのかな?」
 光は嫌な顔一つせず、優しく尋ねる。
「えっとねぇ……」
 暫くの間。
 私たちは次の言葉を待つ。
「おねえちゃんのいろっ!」
 私も店員も、思わず光の方を見る。
「えっ!? 私?」
 光は自分を指差し、首を傾げる。
 なんのことかわからず、困惑しているようね。
 まったく、何を言いだすの? そんなんじゃ誰もわからないわよ!
「お姉ちゃんの色って、何色なのかしら?」
 私は冷静を装いながら、男の子に聞いてみる。
「ピンク!」
 その子はにこにこしながら答える。
「!!」
 光は一瞬驚いた表情をした後、俯いてしまった。
 私も店員もさっぱりわけがわからない。
「ピンクって、何の色なの?」
 私はさらに聞いてみる。
「おねえちゃんの、パンツのいろっ!」
 そう元気に答える。
「ぷっ……」
 私も店員も笑いを堪えるのに必死だった。
「あはははは……」
 近くから複数の笑い声が聞こえる。
「や、やだ……もう知らない……」
 顔を真っ赤にした光は、店を飛び出していった。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ光、光ったら!」
 私は光を追いかけようとして、止めた。
 いつのまにか、男の子が私のスカートの裾を掴んでいたからよ。

 結局、光は戻ってこなかったわ。
 おかげで、私が代わりにおごることになってしまったわ。
 その子には『ピンク色のソフトクリーム』を買ってあげたわよ。
 それを大事に持って帰っていったわ、今度は歩いてね。
 まったくもう……ソフトクリームなんて、大っ嫌いよ!!

 (おしまい)
483回し1:02/01/16 18:47
初夢を
484回し2:02/01/16 18:50
元に
485回し3:02/01/16 18:53
書いて
486回し4:02/01/16 18:56
みました
487回し5:02/01/16 19:08
夢に
488回し6:02/01/16 19:14
キャラが
489回し7:02/01/16 19:16
出たのって
490回し8:02/01/16 19:19
初めてかなぁ(w
491回し9:02/01/16 19:27
ちなみに黒髪ダターヨ
492名無しくん、、、好きです。。。:02/01/16 19:30
>>477-482
『ソフトクリーム』
ときメモ2より光&琴子です。
ご苦労様です。
読ませていただきました。
メモ2って愛されてるね……少なくともこのスレ住人には
495ボケコニアン:02/01/17 22:19
>>477
笑わせてもらったよ。そういうオチで来るとはおもわなんだ。
>>492
続編希望
497名無しくん、、、好きです。。。:02/01/19 23:09
498名無しくん、、、好きです。。。:02/01/19 23:17
>>492
面白かったッス! 

こういうSS、好きですね。
499埋もれないでね:02/01/23 12:09
雪やこんこんあられやこんこん
降っても降ってもまだ降り止まぬ
光は喜び庭かけまわり
琴子はこたつでまるくなる
500きりこ:02/01/23 12:15
500
>>499
ウケタ!!
502缶珈琲:02/01/25 06:44
ただいまリハビリ中〜。
てわけで、最萌トーナメントの方にこんなもの書いてみました。
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gal/1011797904/927
ほとんど即興(w
>>502
相変わらずオチが見事ですな(w

んで、オイラも宣伝。コッチでやってます。
【『おやさい板であいがっちゃ!』〜最終完結版〜】
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1009466810/
春までには終わします。多分。きっと。恐らく・・・・・。
504名無しくん、、、好きです。。。:02/01/26 21:09
そういえばボケコニアンはどこへ…
そろそろ卒業シーズンなので、それにあわせたSSキボンヌ
ひびきの市に真っ白な雪が降り積もる。
昨日、デートをすっぽかされた光の心に悲しみが降り積もる。
公一からの連絡はなかった。彼に何かあったのだろうか?

匠「おはよう、陽ノ下さん。今日も寒いね」
光「あっ、坂城君……おはよう」

匠「ゆっきーやこんこん♪ あっかねーもこんこん♪」
光「えっ!? あられじゃないの?」

匠「ついでに公一も来ん来ん」
光「ど、どういうこと!?」
匠( ̄ー ̄)ニヤリッ

>>499
を見て思いついたたけど
これが限界(w
( ̄ー ̄)ニヤリッ
ヽ(´ー`)ノ期待age
510名無しくん、、、好きです。。。:02/02/02 01:05
持っている同人誌をSSにおこしてみるのはどうだろう?
どうだろう。
どうだろう?
一応、著作権に触れるっぽい。
514名無しくん、、、好きです。。。:02/02/06 22:49
でもアレンジしてSS化するならいいんじゃない?
それにしても人いねーなー。
缶珈琲氏もどこに???
著作権法上、オリジナルが存在する同人は二次著作物となる。
それをアレンジしてSSを作るということは三次著作物となる。
この場合、オリジナルの著作権を持つ人と
二次著作物の著作権者両方の許可が要る。

商売っ気を出さない限り、同人OKのメーカーが
いちいち文句言ってくるとは思わんが(でも訴えられたらアウト)
同人板での醜聞を聞く限り同人関係って結構ドス黒い世界なんでしょ?
やめたほうが良いんじゃないかな。

>514
つーかここって実質ときメモSSスレでしょ。
他系統の人はそれぞれのスレに逝くから来ないと思うよ。
普段は地下に沈んでいるスレのようだしね。
なるほど・・・。
そろそろSSの一つでも書きたいところだが膝の上のシャム猫がそれを許してくれない。
518名無しくん、、、好きです。。。:02/02/10 00:51
SSにおけるオリジナルキャラはどこまで許されるのだろう。
通行人α
521通行人μ:02/02/11 04:12
ときメモ系SSが多いのですが、メモオフ2ndのすけべ文をウpしても
よろしいのでしょうか?
著作権に触れなければオケーイ。つか推奨。
523通行人μ:02/02/11 08:24
著作権って、どんな事に気を付ければいいんでしょうか?
自分が書いたものならOK。
他人のSSを盗作する奴がたまにいるから…。
そういう事だね。
よーしパパSS書いちゃうぞー!!
やったねパパ!明日はホームランだ!
528名無しくん、、、好きです。。。:02/02/15 22:47
529暇人:02/02/16 11:46
530無題・未完結:02/02/18 15:35
「卒業してからもう5年か……」
 郵便受けに入っていた同窓会の案内状を見て俺は誰にでもなく呟いた。
 みんなは……光は元気だろうか?
 光……「陽ノ下光」は俺の幼なじみでもあり、高校時代、俺に想いを寄せてくれた女性だ。
 もし、あの時俺が彼女の気持ちに気がついていたら今頃二人はどうなっていたのだろう…。
 今更考えてもしょうがない事だがつい考えてしまう。
 なぜなら高校卒業後、彼女が辿った道はあまりにも酷だったからだ……。
 ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐
 最初の再会は大学の先輩に「筆下ろしに」と無理やりつれていかされた風俗店だった。
 想わぬ場所での再会なだけあって俺と光はお互い暫く言葉がでなかった。
「…そ、それでは始めましょうか、お客さん」
 最初に言葉を発したのは光。
 俺は彼女の口から出た「お客さん」という言葉に動揺と苛立ちを覚えずにはいられなかった。
「お客さんってナンだよ! だいたいなんで光がこんな店で―――!?」
「…キミこそどうしてこんなお店に来たの!? 私が知っているキミはこんな場所に来るような人じゃなかったよっ」
「う……」
 思わず言葉に詰まる。
 再び沈黙が場を支配した。刻々とすぎる時間。壁に掛けられた時計の秒針の音が妙に大きく聞こえる。
「か、帰るよ…」
 カラカラになった喉からやっと出た言葉は逃避を表す言葉だった。
 踵を返しドアのノブに手をかける。その時―――。
「まって!」
「!?」
 振り返ると光が何かを懇願するような顔で俺を見ていた。その表情は幼なじみの俺でないと何を意味する表情かは分からなかっただろう。
531無題・未完結:02/02/18 15:35
「私ね、このお店に入って今日が初日なんだ」
「?」
「経験者って嘘をついて雇ってもらったけど本当はまだしたことなくて……」
「………」
「怖かったんだ…知らない人に抱かれるの。だからさっきまでドキドキして心臓が張り裂けそうだったんだよ。まだ心の準備もできてなくって……。それなのに店長さんが最初のお客さんが来たよーってさ…」
 そこまで言うと光は照れ隠しをするように「エヘヘ」と笑った。その目尻にはいつの間にか涙が溜まっていた。  
「だから驚いちゃったんだ。最初のお客さんとしてキミが入ってきたときは」
「そ、そうなんだ……」
 喉はまだカラカラだ。
「ねえ、抱いてくれないかな? 最初に抱いてくれたのがキミだったら、この先もこのお仕事やっていけそうな気がするんだ」
「………」
 暫く(と言ってもものの十秒ほどだが)考える。そして俺が出した結論は、
「………わかった。でもその前に聞かせてくれよ、なんでこんな店で働き出したのかを」
「それが条件?」
「あぁ」
 俺がそう答えると光は視線を床に落とし、言葉を紡ぐように話し始めた。
 光がこの店で働く事になった経緯を要約するとこうだ。
 なんでも大学の先輩の、借金の保証人になったら先輩が雲隠れしてしまい代わりに借金の返済をするはめになり、流されるままここで働く事になったという事らしい。
 俺はすすり泣きながらこの話をする光をみて、光の先輩に憤りを感じすにはいられなかった。
「そうだったのか、光。わかった、俺抱くよ。光が元気出るように一生懸命抱くよ」
 言い終わってから我ながら可笑しな台詞だと思った。だけど光は、
「ありがとう、キミが抱いてくれるのなら勇気百倍だよっ」
と、できる限りの笑顔で笑ってくれた。その笑顔はかつての面影があり、これから行うSEXという行為に対する緊張を解いてくれた。
 そして俺は光を抱いた――――。
532無題・未完結:02/02/18 15:36
 事件が起きたのはその翌日、俺は新聞を見てその事件を知った。
『風俗店全焼 新人風俗嬢に放火の疑い』
 その見出しをみて俺は凍りつきそうになった。
『○月×日午後3時頃、○○町内の風俗店××で火災が発生。死傷者十数名をだす惨事に。火災の原因はまだはっきりしていないが警察は火災後 姿をくらませた新人風俗嬢(18)が事件になんらかの関係があるとみて、その風俗嬢の行方を追っている』
 午後3時…俺が事を済ませて店を出た直後だ…。もし姿をくらませた新人風俗嬢が光だとしたら……。
 俺はいてもたってもいられず現場へと向かった。
 ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐ ‐‐‐
 雨のせいだろうか? 現場は鎮火後だいぶ経っているというのにまだ何かが焦げているような匂いがした。
「あ、あの…」
 近場にいる刑事らしき人物にロープ越しに声をかける。
 するとその刑事は明らかに面倒くさそうな顔をし、ゆっくりと俺の方に近づいてきた。
「あー、何か用かね?」
「あの、新聞に載っていた消えた風俗嬢って――」
「あぁん? だめだめ、事件に関係ある事は教えられないよ」
「だったらせめて被害者だけでも」
「君、被害者の身内の人? 全くしょうがないなァ…えっと被害者は――」
 刑事は面倒くさそうにメモ帖を開き被害者の名前を読みはじめた。
「えっと…稲垣まさし…田代吾郎…三田裕也…高橋佳子…穂刈純一郎…」
「!? ――穂刈!? 刑事さん今、穂刈純一郎って言いましたよね!?」
「んあ、あぁ言ったが…? なんだね君、その被害者と知り合いかい?」
「え、あ、その…」
(死んだ…あの穂刈純一郎が死んだ。それも光の働きだした風俗店で……いったい何が…)
 事件のあった場所で知っている名前が二つも出てくるとどうしても無関係とは思えない。
 俺は刑事さんに礼を言い、人ごみから離れるとポケットから携帯を取りだしある男に電話をかけた。
「もしもーし匠くんでーす」
「あ、匠か!? おまえ新聞読んだか!?」
「なんだ、誰かと思ったらオマエかよ。新聞? もちろん読んだよ。光ちゃんの働き出した風俗で火事があったって話だろ?」
「光がって……おまえなんで光があそこで働きだしたことを…!?」
「なんでって、光ちゃんにあそこを紹介したの俺だもん。いやーなんだか光ちゃんお金に困ってたみたいでさー」
「………ッ!!」
 ふざけた匠の口調に頭の中が怒りで茹りそうになる。
(おまえ…光は泣いてたんだぞ……!)
 言いたい言葉をグッと我慢する。携帯を持つ手のみが怒りでぶるぶると震えた。
「なんだよ、別にいーだろ? 光ちゃんとオマエは恋人でもなんでもないんだし」
「………」
「あーわかった、わかった。そう怒るなって。それより光ちゃんの居場所だろ? それなら俺も知ってるよ」
「なに!?」
 一瞬頭が真っ白になる。
「光ちゃんならひびきの高校の体育館倉庫にいるよ。嘘だと思ったら言ってみ―――プツ」
 俺は匠の言葉を最後まで聞くことなく携帯を切ると、そのまま走り出した。
 もちろん目指すはひびきの高校の体育館倉庫。ちらっと腕時計を見ると午前十時を少し過ぎたところだった。
533無題・未完結:02/02/18 15:43
 校門を抜け校内へと入っていく。
 まさかこんな風に再びひびきの高校へやってくるなんて卒業した時は思ってもいなかった。
 できるだけ人目を避け、体育館に侵入。閑散とした体育館を走り抜けいざ倉庫へ。
 ガチャッ……。
 冷たい鉄製のノブを回し倉庫の扉を開く。
 真っ暗の倉庫に光が差しこみ倉庫の中が徐々に明るくなっていく。
「――ッ!?」
 赤―――。
 最初に目に飛びこんできたのは鮮血の赤だった。
 その赤は運動マットやバスケットボールにこれでもかというほど自己主張していた。
(な、なんだよ…これ)
「――うっ!」
 胃の中の物が逆流し思わず吐き出しそうになる。
(ど、どこか……吐き出してもいい場所は……)
 そう思い床に目を移すと……。
「!?」
 ――――人間。人間が血の水溜りの中を仰向けに倒れている。
 その人物は俺のよく知っている奴だった。
「し、死んでいるのか? でもなんでオマエが……!?」
 物言わぬ死体……それは少し前に携帯電話で話したばかりの坂城匠だった。
(け、警察に……いや、それよりも光は!?)
 匠の最後の言葉を思い出し倉庫の中を見渡す。しかしそこに光の姿は無かった。
 ただ床に匠の血で「ごめんなさい」と書かれた紙が一枚落ちていた。
「いったい何処に行ってしまったんだよ、光…」 
 この後、光は一年間俺の前から姿を消すのだった。
>>530-534
無題・未完結
ふと時間ができたので書いてみた。
続きは気がむいた時に。あくまで気がむいたらだけど。 
>530-534
重いよ・・・(;´Д`)
続きを書くならさわやかなENDに。
>>535
うん、かなり鬱だ…
まあ文面から、ハピーエンドに辿り着かせる方法はそれなりにありそうだ。
>530-534氏が書かないのなら……
537534:02/02/19 23:33
>>536
お任せします。煮るなり焼くなりお好きにどうそ。
538534:02/02/19 23:35
どうそ ×
どうぞ ○
でした。つまらないタイプミスだけど気になったので…。
頑張れ!
回し代わりに書きこみします。
私は寝取られネタが好きなのですがSS系サイトは必ずと言っていいほど
主人公×ヒロインなんですよね。
たまには主人公のライバル×ヒロイン、というネタも読んでみたいです。
やっぱり1つでもSSが上がると人が集まるものだね。
で、缶珈琲氏は???
542名無しくん、、、好きです。。。:02/02/20 11:32
定期age
543名無しくん、、、好きです。。。:02/02/20 15:14
茜官能小説

放課後の誰もいない体育館。そこでおれはたたずんでいた。
そこへポニーテールの美少女、そう森下茜がやってきた。
そうだ、おれはここで彼女にキスをされたんだ。今日はその
お返しにと。
「ねえ、何してるの?」彼女はおれに尋ねてきた。
そうおれは気が付いたらば彼女を抱きしめていた。
「うーん、苦しいよう。どうしたの?」不思議そうな顔で
俺をみている。「あ、ゴメン。俺実を言うと。」
「これ以上何も言わないで。」彼女は何かを悟ったようだ。
俺を振り払って逃げようとしていた。俺は彼女の腕をつかみ
そのまま床に転ばせた。「きゃ、い、いたい。」
何を思ったかおれは彼女の上にのり口づけをした。
「うーん、だめ、こんなところじゃ。」
うれしがってもいないようであるが、嫌がってもいないようだ。
そして俺は彼女を体育倉庫の中へ連れていった。
「え、何々?変だよ!もう本気にしちゃうぞ。」
少しあわて気味であったが、いつもの明るさだ。彼女をマットの
上に押し倒し再び口づけをした。今度は舌も入れてみた。
「うーん、だ、だめーー。」なんかいやがってはいないみたいだ。
セーラーのスカーフをゆっくりとはずした。彼女もそれを受け入れたか
抵抗すらしない。もうなすがままだ。
そして制服の上から大きな胸の肉丘をゆっくりと揉み始めた。
結構はりのある胸だ。弾力も申し分ない。
「あ、あん、胸だけでもかんじちゃうぅ。」かわいい声だ。
次はその先を。「あーん、そこだめーーー。」またもかわいらしい声。
セーラー服を脱がした。どうやらいやがってはいないみたいだ。
ブラの中に手を入れ肉丘の先端を指で撫でてみた。
「あーん、もうそこかんじちゃうぅ。」かわいい声だな。
そしてブラのホックに手をかけた。「だ、だめ…恥ずかしい…。」

続く
544名無しくん、、、好きです。。。:02/02/20 15:16
ブラをはずすと俺の目の前には白く比較的大きめな果実が
実っていた。その先には小さく桃色のさくらんぼ。
おれはその果実をなめまわした。「あ、あん、ほ、本気に…。」
しちゃうぞとでも言いたかったのであろうか。茜の声は弱々しかった。
弾力性のある果実を揉みながら時折サクランボを指でなぞった。
「あ、茜、そこ、か、感じる、はあはあはあ。」
そしてそのサクランボに軽く口づけをした。「だ、駄目…。」
とはいうものの嫌がっている様子はない。
そろそろもう下も濡れてきているであろうか。それを確かめるべく
彼女のスカートを捲り上げて白く薄い布の上から一本の縦筋を指で
なぞった。だんだんとその布はあそこから溢れでる蜜によって
くちゅくちゅと音をたてながらその筋がくっきりと見え始めた。
「茜ちゃんって結構Hなんだね。」「も、もう、しらない。」
声は弱々しかったが、俺にはもっとしてほしいと聞こえた。
貝のように閉じていた足も開き始めた。これは彼女のOKサインであろうか。
下着をおろす前に再び口づけをした。
「本当にいいのか?」「う、うん、もう私我慢できない。」
そのリクエストに応え俺は先ほどの薄くて白い布をはぎとった。
すべてを脱がさずに一方だけを足首のところでとめた。下着の下には
毛も薄めであったので濡れた小さな肉界を確認できた。かわいらしい。
あまりのかわいらしさにそこに口づけをした。「い、いや、きたないようぅ。」
「君に汚いものなんてないさ。」すこし苦みのある蜜を堪能した。
実際は苦みであったが俺にはなにやら甘い蜜のように感じられた。

続く
545名無しくん、、、好きです。。。:02/02/20 15:19
おれの唾と茜の蜜で濡れたあそこは綺麗に光っていた。
「君のあそこすごくおいしくてきれいだよ。」
「あーん、はずかしいよぉう。」その声で俺は少し出てしまった
みたいだ。
「本当にいいのか?」「う、うん」弱々しくも茜は応えた。
スカートまではずしてしまうのはなんかかわいそうであったので
捲り上げるだけにしておいた。なんか全裸よりもHである。
おれは燃えさかるジュニアを握り彼女の股間の縦筋にこすりつけた。
ちょっとじらすためだ。「あ、あ、もう、いじわる。」
相当に感じているらしい。「ちょっと痛いかもしれないけど我慢して。」
おれは彼女の片足を持ち上げ、ジュニアを肉貝に挿入した。
中は彼女のぬくもりに包まれていた。しかし奥はかなりきつい。
「い、いたい、あふっ!」やはり初めてらしく少し痛がった。
「痛いならばやめようか?」おれはそう尋ねると「ううん、我慢する。」
なんかその言葉がいとおしさを感じた。俺は腰を動かしさらに奥へ
奥へとジュニアを埋めていった。なかなかのぬくもりである。
「い、痛い、で、でも…。」続けてほしいとでも言いたかったのであろうか?
さらに俺は腰を動かした。「あ、あ、もう、あ、あ、い、いや、だ、だめ
でも痛い、うーん」ジュニアとひだがこすれ合う音。しかし彼女の
肉貝からは蜜に混じって赤い液体が流れ始めていた。破瓜したので
あろうか。もうこれ以上するのはかわいそうになってきたのでジュニアを
抜いてあげた。すると蜜とともに赤い液体も彼女の太股を伝わって
流れてきた。
「ご、ごめんね。なんか満足させられなくって。」彼女は半分なきながら
そう言った。「うん、でもこれ以上やったらば君は壊れるよ。
好きな人を痛めつけるのは好きじゃないから。」
とにかく彼女の出血を止めるためになにか思索をねった。
彼女はスカートのポケットから一本の綿でできた棒をとりだした。
「これをここに入れるのか?」彼女はコクリと頷いた。
俺達は最後に口づけをかわした。暖かいキスであった。

そのあと俺達は放課後、体育倉庫でよりいっそう愛し合うように
なった。彼女のほうも今まで以上に積極的になった。
だが、彼女は普段は今まで通り学園の人気者のままだ。
ダチの木地本も高林もこのことは知らないみたいだ。

(完)
次は一文字茜で。
ご苦労様。
でも割りこまれない為にもsage書きした方がいいよ。
548名無しくん、、、好きです。。。:02/02/20 20:08
ねえ、ここってときめも系じゃなくてもいいの?
確か森下茜ってトゥルー系じゃ?
なぜならば今めも2系のスレが危ないからです。
ギャルゲー系ならなんでもよいかと。
550ボケコニアン:02/02/21 00:45
1秒が長かった。
かちん、かちんと
時計の音だけが、白亜の建物に重く反響する。
黒い、背もたれのないソファ。
いつもなら、待合のつかの間のひとときを、この椅子の上でくつろぐのであろうが、
今日はとてもそんなことを考える余裕はなかった。
周りの人間が、心なしか俺を侮蔑の目で見ているような、そんな気がした。

不意に、近くのドアが空いた。
俺の前に、複雑な表情をした少女が立っている。
「で・・・?」
「6週目、だって。私と、あなたの・・・」

俺は、これからどうすればいいんだろう・・・
おろす・・・そんな残酷なことはできない
でも・・・俺には・・・どうやって・・・

主人公は各自の妄想でお楽しみください
みんな、女泣かすなよ・・・
全然SSになってないけど、俺からの警告でした

経験者談?
まさか孕まされた方がボケコニアンだったりして。
孕ませたのがモンドか?
536はどーした?
555536:02/02/22 23:20
すんまそん、インフルエンザにやられました。だいぶ楽にはなったが、まだまだです。
もう少々待ってください。って誰も待ってないよな…
しっかり養生せえ!
554だけど待ってるね。
「よう、いっしょに帰ろうぜ。」
突然、ほむら先輩に声をかけられた。

ほむら先輩は、本名を赤井ほむらという。
我がひびきの高校の生徒会長を、入学以来やっているそうだ。
そして、卒業がすぐ来月に迫っている、今でも。


ほむら先輩の事は入学以来知っていたが、お互いに顔見知りになったのはつい最近の事だ。
いつだったか・・・今日みたいな日に、突然声を掛けられた。
「一緒に帰ろう」と。

「ん?何アホ面してんだ?人がせっかく声掛けたんだから、さっさと返事しろよ。」

「あ、ほむら先輩・・・すいません。つい考え事をしていて・・・」
「おら、行くぞ。ついてくるのは後輩の義務だ。」
「・・・はい。」
ほむら先輩の顔を見ると、なぜか断れない。
明るくて、天真爛漫な笑顔だからだろうか・・・?
でも、何かそうではない気も・・・
でも、でも、見た目は・・・

「ニャハハハハ。」

初めて声を掛けられた日も、今日も、同じ笑顔が、こう言う。

「茜んとこで、ちょっくらメシ喰ってこうぜ。いいだろ?」


「はい。」
なぜか、断れない。


そういえば、あの日は・・・
(・・・はい、赤井先輩。)って返事をして・・・
返って来た返事が・・・
(何か気にくわねえ!「赤井」って言うな!「ほむら」だ!いいな!!)
(は、はい・・・)

で、そのまま、首根っこを抱えこまれたんだけど・・・
(茜んとこで、ちょっくらメシ喰ってこうぜ。いいだろ?)
首根っこを抱える腕とは少し違う場所から、柔らかい感触が・・・


「よし、行くぞ。」
「・・・はい。」
「ん・・・?」
ほむら先輩が不意に足を止めた。

ほむら先輩の視線の先には、高校生ぐらいの女の人が、ひとり立っている。

「ありゃあ・・・佐倉か・・・?」

視線の先の人も、こちらに気付いたみたいだ。


「よう、佐倉じゃねえか。」
「赤井さん、お久しぶり。」
「おう、久しぶりだな。元気か?」


「うん。元気だよ。」
「佐倉さん」はにっこりと笑った。


僕達三人は、一緒に歩くことになった。歩きながら、簡単な自己紹介をする。
「佐倉先輩、よろしくお願いします。」
「うん、よろしくね。」


話を聞いてて解ったのだが、佐倉先輩はほむら先輩の同級生で、二年の時にひびきの高校から転校した人だそうだ。
「んでもよう、何でまた突然こっちに来たんだ?」

「うん、それなんだけど・・・」
佐倉さんは、少しうつむいたが、すぐに顔を上げた。

「久しぶりに、八重さんに会ってみようと思って。・・・卒業、近いしね。」
「そうか。そういえばお前ら、前から仲良かったもんなあ。」
「えへへ。駅前で待ち合わせしよう、って約束してるんだよ。」

ん・・・?駅前・・・?

「おい、じゃあ、方向逆だぜ?」ほむら先輩が言った。
これから僕達は、一文字先輩がアルバイトしている食堂へ行こうとしている。駅は逆方向だ。
それに、電車でひびきのへ来た(とさっき言っていた)佐倉先輩は、別に駅で待っていれば良かったんじゃ・・・?

そういえば、さっき佐倉先輩と会った場所は、学校からそう離れていなかった。
佐倉先輩は、もしかして学校に寄っていたのだろうか?待ち合わせの用事とは別に・・・


「え、駅は向こうだっけ。私ったら・・・
じゃあ、私はこの辺で。」
「おう。またな。」

佐倉先輩は、駅の方向へ向かった。
「佐倉先輩、ではまた。」そう言って、しばらく後姿を見送る。


「・・・あいつ、学校にでも未練あんのかなあ・・・」
ほむら先輩の声で、ふと横を見る。

ほむら先輩の視線は、青空の向こうへ向いている気がした。
SSは一気に書き上げてから分けてUPした方がいいよ。
そういえば、最近はほむら先輩と帰る事が多い。
突然声を掛けられて、振り回されっ放しだけど、
そういえばどうして先輩は僕の事を知ったのだろうか?

別に迷惑とは思っていないんだけど・・・いや、迷惑だと思う時も時々・・・

「ん、どうかしかたか?」
「い、いえ、別に・・・」

「お前、時々冴えねえ面する時があるよなあ・・・」
「そ、そうですか?」
「何かあったら遠慮なく言えよ。」

その時、足元のさらに下から、声が聞こえた。

「・・・はにゃ〜・・・」

ふと足元を見ると、マンホールのふたが開いていた。声はその中から聞こえてくる。

「・・・ちっ、寿か・・・」
「・・・あの寿先輩ですか?」寿先輩が災難に遭うのは、全学年の間で有名だ。
現場に居合わせるのは初めてだけど・・・

「・・・先輩、助けに行ってきます。」
「おう。待ってるからな。」


幸いにも、寿先輩の救出はあっさりと終わった。


「はあ〜、助かった〜・・・ありがとねー。」
「いえ、先輩こそ無事で何よりです。」
「・・・あーっ!そういえば、美幸急いでるんだった〜。ありがとね。バイバ〜イ。」
そう言って、寿先輩は去っていった。
「さてと・・・今日のメシは止めておくか。」
「・・・ほむら先輩、どうしたんですか?食べに行かないだなんて・・・」
「バカ。その格好で食堂へ行ける訳ねえだろ。」

そういえば、さっき寿先輩を助けにマンホールを降りたせいだろう。
何となく全身がドブ臭いのが自分でも解った。

「・・・すいません。」
「別にお前が悪い訳じゃねえけどな・・・
お前って、結構後先考えねえとこあるよな。」

「そうですか・・・」と言おうとした瞬間、ほむら先輩の話は続いた。

「去年の文化祭の時さ、お前釘打ちやってただろ。結構高いとこ。」
「は、はい・・・」そういえばそうだった。
去年の文化祭は、突然クラス毎に出し物をする事になり、帰宅部の僕も手伝いをする事になった。
で、背の届かない場所の釘打ちを、クラスの奴らとやったんだった・・・
そう、肩車をさせて、僕が上に乗って・・・

「見回りであれ見てて、ホントに馬鹿で無茶なのがいると思ったよ。」
「・・・心配をかけてすいません。」

「・・・いや、面白かった。」
ほむら先輩の口元には、楽しそうに笑みが浮かんでいたが、その目は、とても真剣な表情に見えた。

「普段冴えねえ顔してるのに、馬鹿で無茶・・・似てるよ。お前は。」
「・・・えっ?」

「よし、明日は絶対メシ食いに行こうぜ。今日はここまで。じゃな。」

ほむら先輩は走り去って行った。・・・僕って、誰かに似てるのだろうか・・・?
忙しい中、時間をぬって書いているようですね。
ご苦労様。
家へ帰る途中、突然声を掛けられた。
「おい。」

見ると、坂城先輩だ。
女子にもてるし、いろいろ情報を知っている坂城先輩は、僕達の間でも有名人だ。

「お前、確か一年だよな。人を探してるんだけど、ちょっといい?」
「は、はい。」
「・・・赤井さんの事、いろいろ教えてやるからさ。」

坂城先輩の言葉を聞いて、なぜか顔が赤くなるのが自分でも解った。
「あ、あの・・・」

「あ〜、悪かった悪かった。ごめんごめん。おれ急いでるからさ、時間取られたくないんだ。」
「は、はい・・・」
「たぶん、知ってるよね。うちの学年の寿美幸さん。」

「はい。・・・ついさっき会いましたが・・・」
「どこで?」
「向こうの方角です。」さっき寿先輩を助けた場所の方角を指差す。
「いつごろ?」
「え〜と、確か、20分ぐらい前です。」

「・・・あの、先輩、よろしければ手伝いましょうか?」
「あ、ああ、サンキュー。
でもいきなり頼むのも悪いし、気持ちだけもらっとくよ。」

「あ〜っ、さっきゃん、いたいたー!」

寿先輩の声だ。印象に残る声だなあ・・・

「美幸ちゃん、どこ行ってたの?」
「うん、ごめんねー・・・付き合い始めてそうそう・・・」

・・・そ、それってもしかして・・・
坂城先輩は特定の彼女を作らないって、噂に聞いたことあるけど・・・
実はスゴイ特ダネを聞いてしまったのだろうか?僕・・・

「あっ、へへへ・・・その〜、さっきはどうも〜・・・」
寿先輩は僕に気付いて照れ笑いをした。

「その・・・この事は、まだ誰にも言わないでくれるかな?」坂城先輩が言う。
「は、はい。」
「手間取らせたね。じゃあね〜。」
二人は去っていった。

「・・・噂が広まる前に、あいつに報告しないとな・・・」
「そうだねー、さっきゃん・・・
あっ、そうそう、あっち行かなーいー?」
「うん、いいよ。」

・・・どっかーん!

交通事故?
先輩たちのいた方角を振り返る。

「はにゃ〜・・・これも美幸が選んだ道〜・・・」寿先輩が、よろよろと歩いていた。
新鮮な視点だ。ガムバレ
翌日。

(ほむら先輩、着きましたね。)
(おう、メシだメシだ。
・・・おーい茜ー、邪魔するぜー。)

(・・・返事がないですね。)
(変だな・・・よーし・・・
・・・・・・
ねえ、どうしたの?)

(あ、あの、ほむら先輩、口調変わってないですか?)
(ねえ・・・ちょっと・・・聞いてる・・・?)
(先輩、ちょっと熱でも・・・?)


「・・・知・り・ま・せ・ん!」
ばごおっ!鉄拳が飛んだ。「あうっ!!先輩、すいません!!」


どっ。
周囲に爆笑が起きた。
も、もしかして僕、授業中に寝てた・・・?

「ふ〜ん・・・『先輩』の授業の方が楽しいんだ・・・」
・・・今は国語の授業中だった・・・麻生先生、超機嫌悪そう・・・


昼休み。

僕はクラス中の人気者になってしまった・・・
「馬鹿だな〜、お前。」
冷やかしと質問攻めで、お昼を買いに行けない・・・
「だ、だいたいさあ、お前ら、何がそんなにおかしいんだ?」

「お前の寝言。」な、何ィ〜?
「・・・『僕の寝言』って、僕が一体何を言ったんだよ〜?」
こ、こいつら、勝手な事を・・・

「『返事がないですね』。」ん・・・?ま、まさか・・・
「『あ、あの、ほむら先輩、口調変わってないですか?』。」はうあ〜!!
「『先輩、ちょっと熱でも・・・?』。」かはああああっ!!
・・・が〜ん・・・

「・・・やっぱり『ほむら先輩』に惚れてんの?」
「・・・くすくす・・・」
「毎日一緒に帰ってるしなあ。」
ほんとにこれじゃ、お昼を買いに行けないそ・・・

・・・よし、じゃあここはひとつ・・・
「俺にもメシ食わせろよ!」がつんと言ってみた。

「・・・赤井先輩そっくり。」
「ほんとほんと。」
「へえ〜・・・」
「お前、『朱に交われば(以下略)

・・・逆効果だった・・・
「あ、いたいた。」
僕の周囲の人垣をずけずけと分け入ってくる人影があった。

「よう。屋上でお昼にしない?お前の分も買ってあるからさ。焼きソバパンで不満はないだろ?」
人影は、坂城先輩だった。

僕達一年生が有名人の坂城先輩を止める事ができるはずもなく、僕は晴れて解放された。


屋上。
「昨日は、世話になっちゃったね。」
「先輩・・・」
「でさあ、詳しく聞かせてよ。」
「・・・何を、ですか?」
「今日の華澄先生とのやり取り。
華澄先生が我を忘れて怒ったのって、誰も見たことないからさあ、是非とも語って欲しいなあ〜。」

「・・・お断りします。」
「あ、おい、そんなに恐い顔しなくても・・・」
「・・・誰が恐い顔してるんですか?」

「・・・解った解った。・・・ゴメンゴメン。」
坂城先輩は追求を止めた。でも・・・
「僕、今そんなに恐い顔してましたか?」

「・・・う〜ん。気に障ったみたいだね。・・・でも・・・」
「で、でも・・・?」
「実は、伝言を頼まれてる。それが、もっと言いづらい用事なんだよね・・・」

「な、何でしょう・・・?」

「・・・これから言うのは、いいか、今日聞いた赤井さんからの伝言だ。」
坂城先輩の目が、少し真剣になったのが解った。
「・・・はい。」

「・・・『いろいろ考えたんだけど、一緒に帰るのはしばらく止めよう。』・・・だって。」

「・・・そ、そうですか・・・」
「たぶん、お前と華澄先生との一件の前に言った言葉だと思うから、お前が何かしたせいじゃないと思う。
でも、すぐに言わなかったおれも悪かった・・・かもね。」

「・・・」
何故か、冬空へ放り出された気がした。・・・そういえば、まだ2月の冬空にお昼を食べてるんだった・・・


「陽気はすっかり春なんだけどね〜・・・」と言っていた坂城先輩は、感覚が麻痺してるに違いない。たぶん・・・
やっぱり最後まで書いてからあげた方がいいと思うけどなー。
>>568
すいません。でも、3/1までにやれる事はやっておきたくて・・・
「3/1過ぎて書く気力はあるだろうか?なさそうだからこの緊張した時期に書〜く」
と気合いを入れてました。
また、読者様の意見で方向性を決めるというのもいいかと思ったり・・・

でもこのスレって、過去ログを一瞥(この間少しだけ拝見しました)するに、一括掲載が基本ですね。すいません。
他に「載せたい」という方のためにも、だらだら載せない方がいいことに気付きました。
しかし、しかし今日は載せさせてください。すいません。
この次に載せる時は、最後まで書き終え、一括でいきたいと思います。
放課後、僕はほむら先輩の姿を探した。

(よし、明日は絶対メシ食いに行こうぜ。)
・・・今日は、その予定のはず・・・

(ふ〜ん・・・『先輩』の授業の方が楽しいんだ・・・)
麻生先生の言葉を思い出して、思わず首を横に振った。
そういえば、僕はもうあの一件以来、みんなの笑い者なのかも知れない・・・

「先輩、生徒会室にいるかな・・・」
突然気が変わったのか、それとも何か起きたのか、どういう事情があったんだろう?

校舎の階段を降りていると、下の階の左手からふと会話が聞こえた。

「・・・そんな・・・華澄さんにそう言われても、私・・・」
「あっ、光ちゃん!」

麻生先生だ・・・何か尋常じゃない雰囲気だけど、通り道だしなあ・・・

恐る恐る麻生先生の視界に入る。
やはり重大な事があったのか、先生の反応はない。
軽く会釈をして、脇を通り抜けた。・・・これで失礼をした事にはならないだろう。急ごう。

「・・・待って。」
「は、はい!」
(華澄先生が我を忘れて怒ったのって、誰も見たことないからさあ)坂城先輩の言葉が頭をよぎる。
やっぱり、まだ怒ってたかあ・・・

「・・・あの、午前中は感情的になってごめんなさい・・・」
先生が口を開いた。・・・でも・・・
さっき何があったのかは解らないが、先生の目は呆然としたままだ。
先生は、きっと無理をして言っている。・・・先生って、大変な仕事なんだなあ・・・
「は、はい・・・僕の方こそすいませんでした・・・」

「・・・・・・」
「・・・・・・」しばし沈黙が続く。

「・・・ふふふ。よろしい。」
先生の目は、もうさっきの感じではなかった。大人の人って、気持ちの切り替えが早いんだなあ・・・
「・・・実はね、少し、うらやましかったの。」
「えっ?」
「・・・寝言でも、好き放題言ってるのが。だから、つい本気でムキになっちゃった。
でもそういう風に何でも言えるのって、きっと今のうちだけよ。」
「先生・・・」


「やっぱり、華澄さんだって言えないじゃないですか。」


さっきの声の人だ(「光さん」っていうのかな?)。友達に付き添われて立っている。
場の雰囲気は、またさっきの尋常じゃない雰囲気になっていた。

「光さん」の友達は、恐い目つきで僕を睨んでいる。
571野猿萌え:02/03/03 00:59
Promise... 

バシッ!!

渾身の力を込めて打ち込んだ俺のアタックが敵チームのコート内に突き刺さる!
その瞬間、長かった勝負はついた。

「ピピーッ!!3−2でひびきの高校の優勝!!」
(や、やった・・・!ついにインターハイ優勝だ!!)

俺はとうとう三年間続けてきたバレー部でインターハイ出場、そして優勝まで勝ち取る事ができたのだ。
だがそれは、俺だけの力じゃない。
応援してくれた仲間や顧問の先生、そして何よりも・・・。
今、応援席の一番前で感激の涙を流している八重花桜梨さんのおかげだと思う。
彼女と俺は、今日の決勝戦を前にある約束をしていた。

「今日でいよいよ決勝だよね。私の分まで頑張って・・・!」
「ああ、分かってるよ。必ず優勝して見せるから、しっかり見ててよ。」
「うん・・・・。あ、そうだ。もし・・・あなたが優勝したら何でも一つあなたの言うことを聞いてあげる。」
「えっ!?ま、マジで・・・?」
「勿論、余り高い物が欲しいとかは無理だけど・・・。私に出来る事なら何でも・・・いいよ。」

・・・と、こんな感じで俺は自分や学校、仲間のため以外に優勝を狙う大きな理由があったのだ。
表彰式が終わって、俺はチームの仲間たちとその日は優勝を分かち合う大騒ぎをした。
花桜梨さんもこの日だけは大騒ぎに積極的に参加していた。
男子も女子もインターハイ優勝という栄光に心から狂喜乱舞して、その日は遅くまで盛り上がった。

翌日・・・。
花桜梨さんからの電話で、俺は目を覚ました。
用件は、二人きりで改めてお祝いがしたいので家まで来て欲しいとの事だった。
俺は目を覚ますために軽くシャワーを浴びてから家を出た。



「ごめんね、わざわざ呼び出したりして。」
「いや、折角花桜梨さんが祝ってくれるんだし。」

花桜梨さんの部屋でほろ苦いコーヒーを飲みながら、インターハイの事や今までの練習の事を思い返してみる。
思えば、よくここまで頑張って続けられたものだ。
三年目は花桜梨さんがいたおかげで、それほど辛くはなかったような気がするが・・・。
俺たちはしばらく取りとめもない話をしていたが、やがて話題も尽きた頃・・・、
急に花桜梨さんが俺の顔を見つめてこんな事を言い出した。
572野猿萌え:02/03/03 01:04
「あの・・・、決勝戦前にした約束覚えてる?」
「うん?・・・ああ、覚えているよ。優勝したら、何でも言うことを聞いてくれるってやつだったっけ?」
「う、うん・・・。そう・・・。それで・・・、どんなお願いか聞いておこうと思って・・・。」

顔を真っ赤にして話す花桜梨さんが何だか可愛く思えてならない。
彼女は一・二年生の時にはこんな表情を見せたことは無かった。
勿論、今だってクラス全員の男子にはこんな顔をしない。
俺だけに見せてくれる花桜梨さんの様々な表情。まるで俺が独り占めしているみたいだ。

「そうだなぁ・・・、一応あるにはあるんだけど・・・。」
「うん、言ってみて。」
「いや・・、やっぱりこれだけはまずいから言えないよ・・・。絶対、花桜梨さん怒るに決まってるから・・・。」
「どうして?私なら大丈夫だから言ってみて。だって、約束は約束だし・・・あなたの言う事なら怒ったりしないよ。」
「それなら・・・。・・・・・・花桜梨さん!!」
「きゃあっ!」

俺は花桜梨さんの優しい言葉に触発されて、今まで妄想の中だけに抑えてきたことをついに実行に移した。

過去に何度もその美しいであろう肢体を想像しては、幾度と無く自慰に耽ったものだ。
俺だって男なんだから、どうしても溜まるモノは溜まってしまう。
花桜梨さんを絨毯の上に押し倒すと、両手を使って彼女の手を抑える。
彼女は驚いてはいるが、まるで抵抗をしない。
突然の俺の行動に、まだ思考がついて行っていないみたいだ。
幸い、花桜梨さんのご両親は滅多に家に帰る事がないらしく、今だって二人きり・・・。
こんな千載一遇のチャンスを逃す訳には行かない!

「花桜梨さん!俺は・・・俺の願いは君自身なんだ!君が欲しい!」
「ちょ、ちょっと待って・・・!落ち着いて・・・!」
「俺は落ち着いているよ!だって、約束しただろ?何でも言うことを聞くって。」
「で、でも・・・こんな事をするなんて・・・あっ!」

俺は右手で花桜梨さんの両手を重ねて押えると、
左手で彼女の着ている白いシャツと黒いタンクトップを一気にめくり上げた。
黒いタンクトップの下から現れたのは、対比するかのような純白のブラジャーだった。
花桜梨さんらしい落ち着いた感じのものだ。
それから、やっと我に返ってじたばたと抵抗する花桜梨さんの意表を突いて強引に唇を奪った。

「んっ・・・!」

唇が重なった瞬間、花桜梨さんが身体を固くしたのが押え付けている両手の感触から分かり、
それがますます俺を興奮させた。
唇の隙間から口内に舌を差し込んで花桜梨さんの舌に絡める。
初めて味わう彼女とのキスはとろけるくらいに甘く感じられた。
最初は手足を動かそうとしていた花桜梨さんも、俺に唇を奪われると抵抗を止めて大人しくなった。
・・・・いける!今なら・・・いける!
573続き:02/03/03 01:10
「花桜梨さんが大好きだよ!だから・・・君の全てが今すぐ欲しい!」
「はぁ・・・んっ!ま、待って・・!お願い・・!それだけは許して!」
「何でもいいって約束しただろ?それに・・俺だって真剣なんだよ!」

俺は構わずに花桜梨さんの半ズボンを太腿の辺りまで脱がすと、下着の上から秘部を弄った。
まだそれほど湿ってはいないが、今の俺にはそれを考える余裕など無い。
下着も脱がせようと、一気に左手を下にずり下げた。

「やっ・・!だめっ!だめえっ!!卒業式まで・・・卒業式まで取っておきたいの・・・!お願い・・・!」
「!!」

『卒業式まで』と言う言葉に、流石の俺も行動を止めてしまう。
それに花桜梨さんはその綺麗な瞳からぽろぽろと涙を流しながら、必死になって俺に哀願しているではないか。
彼女の涙を見た瞬間、俺の中で膨らんでいた何かが一気に萎んでいくのを感じた。
俺は黙って彼女の手を離すと、身体を静かに退かせた。
・・・・駄目だ、花桜梨さんを泣かせてまではやろうと思えない・・・。 

「・・・ごめん、花桜梨さん・・・。俺、頭に血が昇ってどうかしてたよ・・・。」
「・・・分かってくれたんだね・・。ありがとう・・・。」
「えっと・・・俺、今日は帰るよ・・・。本当にごめん・・・。」

俺は欲望の赴くままに暴走しかけた事への後悔と、
あと一歩を踏み込めなかった事への無念さを感じながら花桜梨さんに背を向けた。
・・・きっと、花桜梨さんから見た俺の背中はみじめなものなんだろうな・・・。
だが、俺がドアのノブに手をかけた直後に驚くべき事が起きた!

「待って・・・!私・・・全部が全部、駄目って言った訳じゃないよ・・・。」
「えっ?」
「・・・えっと・・・約束はした訳だから・・・。えっち以外だったら・・・その・・・してあげても・・・いいかなって・・・。」

俺は花桜梨さんが何を言っているのかすぐには分からなかった。
思わず彼女の目をじっと見つめてしまう。
すると、俺の視線から逃れるように花桜梨さんは明後日の方向を向いて頬を赤らめた。
・・・・まてよ、エッチ以外って事は・・・!?

「私だってあなたを悦ばせてあげたいし・・・。けど・・・、私・・そう言う事、よく分からないから・・・。」
「じゃ、じゃあ・・・。」
「うん・・・。」

上目遣いで俺を見ながらこくりと頷く。その仕草がまた可愛くて仕方が無い。
危うく再び暴走しかけてしまい、俺は改めて自制心を高めた。
574続き:02/03/03 01:16



俺は花桜梨さんのベッドの上に腰掛けて、その前にしゃがみ込んだ彼女から手淫を受けていた。
バレーをしているとは思えないくらい白く細い指を絡ませて上下にしごき立てる。一回しごかれるたびに、震えるくらいの快感が俺を襲う。
・・・・自分でするよりも全然気持ちいいな・・・。そう言えば、何日ぶりだろう・・・。

「どう・・・?気持ちいい・・・?」
「ああ、上手だよ・・・。試合の疲れが全部抜けていくみたいだ・・・。」
「うふふ・・・。じゃあ、あなたの疲れが全部取れるように、私も頑張るね・・・。」

しゅこ・・しゅこ・・しゅこ・・しゅこ・・・。
花桜梨さんの手の動きが一層早くなった。それに合わせて俺を襲う快感の波もどんどん激しくなってくる。次第にそれは限界を越えて・・・。
・・・だっ、駄目だ!出る・・・!!

「か、花桜梨さん!!」
びゅっ!びゅっ!びゅくっ!びゅくっ!!
「きゃっ!」

我慢の限界に達した俺のペニスは溜まりに溜まっていたモノを遠慮無く花桜梨さんの顔面にぶちまけてしまった。
花桜梨さんの整った美しい顔が俺の精液で白く彩られていく。
桜色の柔らかな髪、切れ長のまつげや形の良い鼻、そして可憐なピンク色の唇の周りにもべっとりと付着してしまっている。
しかし、花桜梨さんは嫌がる素振りも見せないで、口の周りに付いた精液をぺろりと舐めとって見せた。

「あ・・・、花桜梨さん・・・。」
「あは・・・苦いんだね・・・、男の人のって・・・。・・・少しは疲れも取れた?」
「おかげでかなり楽になったよ。けど・・・まだまだ完全にってワケじゃないかな。」
「だったら・・・今度はどうしたらいい・・・?」

そう言って射精直後のペニスをしこしこと優しくしごきながら、花桜梨さんは俺の顔を見上げた。
・・・・よし、次は・・・!
俺が次に花桜梨さんに頼んだことは・・・一度してもらいたかったパイズリってやつだった。
それに、前から彼女の大きな胸を拝んでみたかったのも理由の一つだ。
さっきは服まで脱がしておいて、その先には進めなかったし・・・。

「こ、これでいいの・・・?」
「そ、そうそう・・・。あとは自分で胸を寄せて動かしてくれればいいんだ。」
575続き:02/03/03 01:17
花桜梨さんは形のいい87cmのバストを使って、俺のペニスを挟み込んでくれた。
予想通り、弾力、質感、肌(?)触り・・・文句無しだ。
ブラジャーを外してもほとんど形を崩すことが無かったそれは、花桜梨さんの大きな魅力の一つだと思う。
水泳の時間では、地味なスクール水着と花桜梨さんのナイスバディとのアンバランスさが男心を刺激して、
男子全員の目が釘付けだ。

ふにゅ・・ふにゅ・・・ずにゅ・・・ずにゅにゅ・・・。
・・・・うおおぉぉっ!めちゃくちゃ柔らかくて気持ちいい〜!!
想像以上の快感に、俺は目をぎゅっと閉じて花桜梨さんのパイズリを受け続けた。
俺のペニスをふわふわと包み込んでいる彼女の乳房の感触はさることながら、
一生懸命な花桜梨さんの表情がたまらない。

「花桜梨さん、最高に気持ちいいよ・・・。まるで天国にいるみたいだ・・・。」
「・・・ほんと?恥かしいけど・・・あなたが悦んでくれて嬉しいな・・・。」
「く、口も使ってくれると嬉しいんだけど・・・。」
「口で・・・?」

・・・流石にこれは無理かな・・・?
などと思いながら花桜梨さんの様子を窺っていたのだが、
胸の間からはみ出た俺の亀頭をじっと見つめていたかと思うと・・・。

「・・・んっ、あむっ・・・。」
「!!」

あむっと亀頭を咥え込んで舌を使い始めた。竿の部分を柔らかい乳房で挟まれ・・・亀頭を舌で舐め回され・・・。
パイズリもすごかったのだが、それ以上の快感が俺を責め立ててくる。
まるでストローの様にちゅうちゅうと亀頭を吸い込んで、尿道も舌先でつんつんと刺激する。
かと思えば、唇を締めてきたり・・・。
本当に花桜梨さんが処女なのかと思いたくもなるくらい、彼女のテクニックは上手だった。
『気持ちいい』としか表現できない事が情け無いが、実際にそれ以外の感想など思い浮かばない。
576これでラストです:02/03/03 01:20
ちゅっ・・・ちゅぱ、ちゅぱっ・・・ちゅる・・・ちゅるるっ・・・!

「か・・花桜梨さん・・・、上手すぎるよ・・・。」
「ふふ・・・、あなはがよほほんへふえふはら・・・。」

ペニスを口に咥えて奉仕の手を休めないままで彼女が何やら喋った。
多分、『あなたが喜んでくれるから・・・。』と、言ったのかもしれない。
・・・運動も勉強もバッチリで性格もいい。更に容姿端麗の上にこんなエッチなテクニックまで上手いなんて・・・。
花桜梨さんのパーフェクトぶりに舌を巻きつつ、俺はこみ上げる射精の衝動を何とか我慢していた。

むにゅ・・むにゅっ・・・ちゅっ、ちゅううぅぅっ・・・!
「んふぅ・・ふぅ・・・んむっ・・・。」
「うあ・・・!か、花桜梨さん・・・もうそろそろ・・・!」

パイズリとフェラの同時責めに童貞の俺が耐えられるはずがない。
いくら堪えようとしても、もう爆発せんばかりに高まっている衝動を抑えることなど出来なかった。
俺は思わず花桜梨さんの頭を掴んで、自分の股間に押え付けた・・・その直後。

「花桜梨さん!出すよ!!」
「・・・んむっ!」

どぷっ、どぷっ!どぴゅっ!どぷぷっ!
俺は激しい快感の中で花桜梨さんの口内に二回目の射精をしていた。
一度目よりも明らかに快感の波が長く続いている。
花桜梨さんは苦しそうな顔をしたものの、俺のペニスでしっかりと口を塞がれているために口内に放たれるモノを吐き出すことができない。
何とか口を離そうとしているが、頭も俺が抑えているのでそれも無理だ。
やがて、花桜梨さんは観念したように俺のペニスを吸い込み始めた。

「・・・・んん・・んんっ・・・!」
(ごく・・・ごくん・・・・。)

しばらくの間、むせ返りそうになるのを我慢して俺の射精を受け止めていたが、
それが終わった直後に花桜梨さんの白い喉が二・三回鳴った。
全部、飲み干し終えたのを確認してから俺はやっと花桜梨さんの口からペニスを抜き去った。



最後はちょっと強引になってしまったが、彼女もそれほど怒っていないみたいだったし・・・・。
けど、やっぱりいきなりの口内射精に不満はあるみたいだ。

「はぁ・・はぁ・・・、びっくりした・・・。いきなり口の中に出すなんてひどいよ・・・。」
「ごめん、ごめん。あまりにも花桜梨さんのパイズリとフェラが気持ち良かったから、つい・・・。」
「・・・。・・・約束だもんね・・・。いいよ、許してあげる・・・。」

俺が謝ると、花桜梨さんはすぐににっこりと微笑んで許してくれた。
・・・・良かった、あんまり怒っていなかったみたいだ・・・。花桜梨さんって、やっぱり優しいなぁ・・・。
その後、花桜梨さんは精液がこびり付いた自分の顔を洗ってから、風呂場で唾液と精液にまみれた俺のペニスをも優しく洗ってくれた。
こうして、俺と花桜梨さんとの間に交わされた約束は無事に果たされて・・・はいない。
卒業式の日に、約束は完全に果たされるのだから・・・。

【完】
577571:02/03/03 01:24
何か連載中の所に割り込む形になってしまい、すいませんでした。
某スレでのリクエスト作品『Promise』です。
一気に掲載したせいか、かなり長くなってしまいましたが・・・。
それでは、失礼致します。
ご苦労様でした。
ねぎらいの言葉代わりに回すの手伝います。
見たところついさっきウプったみたいですね。
後でじっくり読ませてもらいます。
久しぶりのエロネタ…ドキドキワクワク。
ついでにムラムラ…
それにしても最近は密かに地下進行してたんですね。ここ。
SSは読まれてナンボだから上げればいいのに…。
なんて言ってみるテスト。
そういえば缶珈琲氏をはじめとした常連作家達はどこへ行ったのだろう。
あの空の向こうだろうか。
卒業を迎えた今メモ2SSが減らないか心配だったりもします。
大丈夫だよね、ね、ね?
回しとはいえやっぱり連続カキコは心苦しいなァ。
もう少し回しにもネタ要素を含ませなければ…。
つーか連続カキコ規制くらったよ。
ラス回しです。
587名無しくん、、、好きです。。。:02/03/03 01:46
>>171-176
『Promise』
メモ2ネタ (八重さん・エロ)
作者は>>177氏(野猿萌え氏?)

結構下がっていたのでageます。
あと、私は作者ではありません(かってな事をしてスマソ)。
それじゃ、俺もよむとします。
588作者:02/03/03 02:03
587さん、回して下さった方々へ・・・。
お手数をかけましてすいません。
初投稿で、要領がイマイチよく分からなかったものでして・・・。
http://game.2ch.net/test/read.cgi/gal/1013888064/l50
の557-558でコピペマスターさんが一生懸命SSを書いてくださったから
だれか評価してあげてください。
自分はこれでこのスレが一気にしらけました。
みんな頑張っているなァ。
感想が作家を育てる。
592缶珈琲:02/03/05 00:29
いまさらどの面下げて戻って来れたものやら…。
いや、本気でスランプなの。ネタがないわけではないんだけど…。
どうにも書き出す気力が沸いてこない…。

あ、美帆真帆の誕生日も過ぎちゃったなぁ。真帆のちょっと切ないストーリーとか
(とーぜんエロ抜き。そういう作風ですから)読みたい人います?
>>592
もちろん読みたい!
594ボケコニアン:02/03/05 01:12
>>592
俺はバレンタイン用に暖めといたネタがあったのに
忙しくてうぷできん
気にしない
595名無しくん、、、好きです。。。:02/03/05 10:30
字数制限ができたって本当?
>>595
字数制限は前からあるよ。いままで4096だったのが2048に変更された。
597名無しくん、、、好きです。。。:02/03/05 12:16
2002年3月6日(水曜日)
恋愛小説 1

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最初のデートが歌舞伎座の前で待ち合わせ・・笑)
夜の銀座のデート。
恥ずかしくて手を握れないでブラブラと目的なく歩いてみる・・
いくらおいしいイタリアンを食べてもその味も分からない極度の緊張感。
それとなく口説きに入るも『10年早いよっ!!』肩を落とす私。
そんなセリフを言いつつも照れ隠す表情の彼女。
その夜、別れてから彼女のメールに胸を打たれ燃え盛る自分の感情は止まらない・・・・
でもゆっくり焦らずお互い分かり合って大事に育てようね。


SS書きさんへのひゃくのしつもん

問1:お名前は?

問2:ペンネーム(ハンドル)ですか?

 2-1:HN以外に愛称やあだ名とかありましたら教えてください。

以下略
ここでも名無しよそでも名無し。
600きりこ:02/03/06 15:10
600
古参も時々は顔を出してね。
┌──────────────────────―─┐
│                                    |
│                                    |
│                /■\                    |
│               (´∀`∩)                   |
│               (つ  丿                |
│                ( ヽノ                    |
│                し(_)                |
│                                    |
│             Now Onigiring. ...               |
│                                    |
│                                    |
│         しばらくおにぎりでお待ちください。        |
│                                    |
└───────────────────────―┘
603野猿萌え:02/03/07 01:41
問1:野猿萌え(表は大抵が知って(バレて)いるので割愛)

問2:ハンドルです。

 2-1:いろいろ・・・。

今現在、もう一作投稿しようと執筆中のモノがありますが・・・。
書けている所までアップしてもいでしょうか?
>603
うぷして。
605 ◆GroOvBoY :02/03/07 11:58
ここでは書いてませんが、通りすがりがてら。

Q1:ぐるぅびん(@切身だったりトリップだけだったり。つか本当のHNを忘れられてる節有)
Q2:2ch用コテハン。他所では別ハン&別PNで。

某スレで長文規制食らってから初めてSS書いてきました。
……結構キツいです。けどその分、内容を凝縮した「濃い」物が書けると思いました。
606:02/03/07 19:17
オイラもやってこ。

A1:鴉
A2:そうです。

 2-1:無い。

ネタや単発の書き込みは大抵名無しでやってます。
たまに間違ってHNで書いているのを見かけても、
見なかった事にしてくれると嬉しいです。
SS書きさんへのひゃくのしつもん テンプレイト

http://hx.jpn.org/~seiru/key/result/Question_format.txt
608ボケコニアン:02/03/08 00:27
どうせなら補完サイトも作って。
610沖縄の一夜:02/03/08 19:51
花桜梨さんと知り合ってから一年半くらいが過ぎた頃…季節は秋の初めくらい。
俺は学校の修学旅行で、ここ沖縄に来ていた。
沖縄についた翌日、まずはクラス行動で首里城に行って長い階段を歩き続けた。
そう言えば、寿さんが階段から転げ落ちたのに思ったより痛くなかったとか何とか言ってたな・・・。
俺も試しに転げ落ちてみようかな…って、待て待て!俺は寿さんみたいに不幸には慣れているワケじゃない。
この石階段を転げ落ちていく自分の姿を想像しただけで背筋が寒くなる。


611沖縄の一夜:02/03/08 19:52
三日目が終わってから、俺はくたくたになってホテルへと戻って来た。
修学旅行は特に問題も無く過ぎて行き、いよいよ明日は個人行動が出来るのだが・・・。
誰を誘うかで、男子はそれぞれ思い思いの相手の所に誘いに出かけたり計画を立てたりしている。
(・・・純はあの性格だから、女の子を誘う事は出来るワケ無いだろうな・・・。)
匠は既にターゲットを決めているらしく、明日の予定をせかせかと立てている者たちを余裕たっぷりで眺めている。

そう言う俺だって相手を決めていない訳じゃない。
同じ学年の女子の中でも、恐らく五本の指に入るくらい背が高い八重花桜梨という女の子。
クラスは違うが一年生の時に学校の屋上で知り合ってからというもの、何とか親しくなろうと頑張ってきた。
花桜梨さんも最初は素っ気なかったけど一緒に遊びに行く事も多くなってきて、少しずつだが前進できたって感じだ。
それに、明日の自由行動で一緒になれたらいろいろと話すこともできるだろうし・・・。



その後、風呂に入ろうと思い、着替えなどを持って地下の大浴場へ向かう途中・・・。
ドンッ!

「うわっ!」
「きゃっ!」

俺は曲がり角で誰かにぶつかり、そのまま廊下に尻餅をついてしまった。
ぶつかった相手も短い悲鳴をあげて、俺と同じように廊下に倒れたようだ。

612沖縄の一夜:02/03/08 19:53
「いてて・・・!って、花桜梨さん・・・?」
「あ・・・、**君・・・。」
「ご、ごめん!大丈夫だった?」

よくよく見ると、俺の目の前にいる相手は花桜梨さんだった。
黒いタンクトップの上に白いシャツといったかなりラフな服装をしている。
ひょっとしたら、もう入浴を済ませて部屋に戻る途中なのかもしれない。
(・・・う〜ん、抜群のボディーラインが露わになっていて何とも・・・。)
・・・だ、駄目だ!変なことを考えている場合じゃない!ここで花桜梨さんに会ったのも何かの縁だ。
思い切って、明日の自由行動の相手をしてもらえるように誘ってみよう。

「あ・・えっと、明日の自由行動だけど・・・。」
「・・・!そ、その事なんだけど・・・。私・・特に一緒に行く人いないから・・・その・・・。」
「!?」
「だから・・・い、一緒に・・・見学してくれないかな・・・。」

思いも寄らなかった花桜梨さんからの誘いに俺は驚きを覚えつつ、二つ返事で了承していた。
613野猿萌え ◆zKQna1OU :02/03/08 19:55
一応、ここまで書けている所です。
とりあえず、回しておきます。
614回します:02/03/08 19:56
回しその2
615回転:02/03/08 20:06
回しその3です。
616:02/03/08 20:45
手伝うよん。
うう…鬱…
あと3つ……。
野猿萌えよ、悲惨な終わり方をするのははカンベンな。
表でも
620619:02/03/08 21:12
書き間違えた、鬱だ・・・。
ご苦労様です。
622野猿萌え ◆zKQna1OU :02/03/08 22:15
>>619
ここでは悲惨な終わり方にはならないと思います。
ただ、SSのEDは全てが幸福とは限りません。
それを踏まえた上でお読み下さいませ。それで納得がいかない場合は、
私としても責任が取れませんので・・・。
623赤井ほむら:02/03/08 22:24
>>622
あたしを主人公にしてくれねぇか?
624622 ◆zKQna1OU :02/03/09 01:16
>>623
(´∀`;)
625爆裂山和美:02/03/09 02:02
>624
ワシもメインキャストにしてくれないかの〜?

……いや、言ってみただけじゃ……
626続きです:02/03/09 02:23



「う〜ん、あの花桜梨さんから誘われるなんてなぁ・・・。」

入浴を済ませてから、俺は部屋に戻ってベッドに寝転びながら呟いていた。
今までに花桜梨さんから誘われた事は無かった。彼女の控えめな性格を考えれば無理もないが・・・。

「おい、難しい顔してどうしたんだよ?」
「うん?・・ああ、ちょっとな・・・。」
「修学旅行中だってのに悩みか?お前も相変わらずだなあ。」

俺の独り言を聞いていたのか、同じ部屋の匠が声をかけてきた。
こいつは悩みなどとはまるで無縁のような男だと思うが、過去に俺の相談を何度も聞いてくれた。
普段はしたたかでいろいろとムカつくところがある奴だが、意外と良いトコロもあるようだ。
先ほどの出来事を話そうかとも思ったが、結局やめておいた。
匠に話しても、こればっかりはどうなる訳でもないし別に話すような事でもないだろうから・・・。
とりあえず、その日は明日の事を考えてさっさと寝る事にして目を閉じた。



翌朝、ロビーに降りると既に多くの生徒たちが集まっていた。
・・・みんな今日の自由行動の相手がいるのかな・・・。
辺りをきょろきょろと見回してみたが、まだ花桜梨さんは来ていないみたいだった。
しばらく待つか・・・。
近くにあったソファーに腰を下ろして他の連中の様子を眺めてみる。
匠は匠で色んな女の子に囲まれているし、純は・・・・おや、意外にもちゃんと相手を見つけているぞ。
俺は純に影ながらエールを送ると、再び視線を別の所に向けた。
・・・と、廊下の奥からこっちへ歩いてくる人影が見えてくる。
627続きです:02/03/09 02:25
「おはよう。遅れちゃってごめんなさい・・・。」
「あっ、おはよう。それじゃあ、行こうか。」
「あの・・・遅れた訳を訊かないの?」

ちょっと意外そうな花桜梨さんの声に振り返りつつ、俺は笑ってこう返事をした。

「いや、女の子っていろいろと出かけるのに手間がかかるって聞いたから。それに、時間はたくさんあるんだし。」
「そ、そう・・・、ありがとう・・・。」

俺自身はそれほど深い意味で言った訳ではなかったのだが、花桜梨さんは考え込むような表情をしながらお礼を言ってきた。
今までに見た事のない表情だったので、思わずまじまじと花桜梨さんの顔を見つめてしまう。
・・・そ、そんなに考え込むような事を言ったかな・・・?

「・・・どうしたの?行きましょう。」
「あ、うん・・・。」

俺の考えとは裏腹に、花桜梨さんはすぐにいつもの調子に戻ると先を歩き始めた。
(・・・ま、いいか・・・。)



ホテルから少し歩いてマリーナに行くと、桟橋にヨットが停めてあった。
花桜梨さんは海風にセミロングの髪をなびかせながら、気持ち良さそうに目を閉じてこう言った。

「沖縄って何だか自然の気配が強い気がする・・・。」
「花桜梨さんって、自然とかそういうのを感じやすいんだね。」
「そんな事ないよ・・・。ただ、蒼くて澄んだ海を見ているとそんな風に思えてくるんだ・・・。」
「・・・・・。」

俺は黙って海の向こう、地平線を眺めてみた。まるで、このままどこまでも続いているように見える。
・・・と、不意に何かが俺の隣に来た事が空気が僅かに揺れて分かった。
ふと隣を見ると、花桜梨さんも俺と同じように海の向こうを穏やかな・・・そして澄んだ瞳で見つめていた。
(・・・・何だかこうやって見ると自然を感じている花桜梨さんって、すごく不思議な魅力があるよな・・・。)
ぼーっと花桜梨さんの横顔を見ていると、俺の視線に気付いたのか彼女も俺の方に顔を向けてきた。
628続きです:02/03/09 02:27

「・・・ねえ、あなたはどうして私と一緒に居てくれるの?」
「え?それは・・・。」

前にも同じ事を訊かれた事があったはずだ。それは一年生の頃・・・。
スキーで足を挫いた花桜梨さんを背負って下まで降りて行く途中だったと思う。
もう少しでロッジだという所で、急にそう訊いてきたのだ。俺はその時になんて答えたのだろうか・・・。
えーと、確か・・・。



(理由は俺にもよく分かんないよ。ただ、花桜梨さんと仲良くなりたいだけ・・・かな。)
(・・・私と仲良く・・・?・・・それだけなの?それだけで今までいろいろと声をかけてくれたり、今もこうやって下まで運んでくれているの?))
(そうだよ。・・・花桜梨さんだって、もしも目の前で人が転んで動けなくなったら助けようとしない?)
(・・・・・。)

花桜梨さんは返事をしなかった。・・・返事に困ってる?いや、俺の言葉が意外に思えたらしい。

(・・・私は・・・。)
(・・・うん?)
(・・・ううん、何でも無い・・・。)

その後、軽い捻挫だと診断された花桜梨さんは大事を取ってその日のデートを早く切り上げて帰ることになった。
その翌日に、思わぬ事を言われてマジで焦ったんだけどな・・・。



「・・・・**君?」
「・・・!あ、いや・・・。」
「・・・・。」
「何て言うのかな・・・。前にも言ったと思うけど、深い意味なんか無いよ。
 花桜梨さんと友達になりたいからって言うか・・・俺がそうしたいからなのかもしれないし。」
「・・・そうなんだ・・・。」

それ以上は花桜梨さんは何も訊いてくる事はなかった。
けど、俺と彼女の間には緊張感もぎこちなさもなく、自然で穏やかな雰囲気に包まれていたと思う。
しばらく海を眺めてからのち、花桜梨さんはその場からゆっくりと歩き出して俺に視線で合図を送った。
俺はそれに従って歩き出しながら、風に揺れる彼女のセミロングの髪をぼんやりと眺めていた。
629626-628:02/03/09 02:30
まだしばらく続きます。
二年目の花桜梨さんって、書くのがなかなか難しいです・・・。
お見苦しい点が多々あるかもしれませんが、ご勘弁下さいませ・・・。
630名無しくん、、、好きです。。。:02/03/09 04:39
たまにはageておこう
631名無しくん、、、好きです。。。:02/03/09 04:52
    ∧∧   ミ _ ドスッ
     (   ,,)┌─┴┴─┐
    /   つ  終 了    |
  〜′ /´ └─┬┬─┘
    ∪ ∪     ││ _ε3
            ゛゛'゛'゛
632名無しくん、、、好きです。。。:02/03/09 05:06

     ∧∧   ミ _ ドスッ
     (   ,,)┌─┴┴─┐
    /   つ  再 開   |
  〜′ /´ └─┬┬─┘
    ∪ ∪     ││ _ε3
            ゛゛'゛'゛
ガンバレ!
帰宅すると、首輪だけをつけた愛奴が「続きを…、お願いします」と、恥じらいながら縄を両手で差し出す。
ボクは縄を受け取り、生々しい縛り痕の残る愛奴の身体をぎゅっと抱き締め「可愛い事言うじゃないか(…ありがとう)。ずっと待っていたんだな…。お前は一生オレのモノだな?」と耳元で囁く。
「はい。生涯離れません。いつもお側に…」
嬉しそうに耳と頬を赤らめ、続きを求める。
そして、彼女の愛情を一生懸命受け止めようとするボクがいる。
求めあう、愛しあう二人がいる。
以前「次に載せる時には全部書いてから」と言った者です。
「全部書くか・・・じゃあ続きは來世紀ぐらいに・・・」とボケをかましていた今日この頃、
・・・すっかり甘えた日々でした。
「いかん、これではいか〜ん!」ということで、一区切りついたら載せてみます。

・・・で、さっそくですが一区切りつきました。
という事で、いってもよろしいでしょうか?
野猿萌え殿、割り込む形になりますが、どうかご容赦を。
「あなた、ちょっとこっちへ来なさい。」
「光さん」の友達が、僕に話し掛けた。

「光さん」と麻生先生は、深刻そうな表情で向き合っている。

「光ちゃん・・・」
「ゴ、ゴメンなさい・・・」

二人とも、悲しそうな、何か深刻そうな表情だ。

「ほら、あなた、邪魔よ。」
「光さん」の友達に、腕を引かれた。


腕を引かれた方向は、僕が行きたかった生徒会室とは逆の方向だった。
「あ、あの・・・」


「・・・そういえば、自己紹介ぐらいしておくべきかしらね。
私は水無月琴子。三年生よ。」
「あ、僕は・・・」
「あなたはいいわ。知ってるから。
生徒会長の付き人さん、あなた、結構校内じゃ有名よ。」
「そうなんですか・・・」
・・・毎日ほむら先輩に引き回されてたら、そりゃ有名になるか・・・

「あの、先輩・・・」
「何よ。」
「僕の行きたい方向は、向こうだったんですけど・・・」
一応、自分の意志を主張してみた。

「駄目よ。」
「・・・そうですか。」
「あなたも見たでしょ?あの二人は今、非常に重要な用件があるの。」
「・・・そうですか。」どんな用件なのかは、さっぱり解らないけど・・・

でも、やっぱり言っておこう。自分が無意味にあの場にいた訳ではない事を・・・
「その、生徒会室へ行こうとして、たまたま・・・」
どんな反応が返ってくるか、何となく想像がつくのが嫌だったけど・・・

「あら、付き人さん、殊勝な心がけね。」
冷やかしとも皮肉とも取れる返事が返って来た。やっぱり・・・

「でも、駄目よ。やっぱり。またの機会にして頂戴。」
「そうですか・・・」
「・・・大体、あの雰囲気に割って入ろうだなんて、あなたいい神経してるわね。
事情が解らないとしても、普通それぐらいの分別はあるでしょ?」

水無月先輩の表情が険しくなった。・・・もしかして、僕、説教されてる?
「とにかく、あなたと赤井さんがどういう関係かは知らないけど、
向こうへ行っては駄目。」
「は、はい・・・」
「全く、あなたみたいな無神経なのを見てると、本当に腹が立つ・・・あっ・・・」
水無月先輩の言葉が止まった。

「ごめんなさい・・・言い過ぎたわ・・・」
水無月さんはそう言って微笑んだが、目は悲しそうだ。
・・・自分の言った事を後悔しているのだろうか?
「・・・先輩・・・」

水無月先輩は、怖いところもあるけど、とても眼が澄んでいる人だ。
その時、そう思った。

そして、沈黙が訪れた。・・・僕、どうすればいいんだろう・・・
「・・・・・・」水無月先輩も、言葉が見つからないのかな・・・?


「・・・あの・・・」
「!」不意に聞こえた声に、水無月先輩が視線を向ける。僕も思わず視線を向けた。
誰だろう・・・?


視線の先には、長身の、どこか不思議な雰囲気の女の人が立っていた。
「・・・八重さん・・・」水無月先輩の知り合いのようだ。
でも、八重さん・・・?どこかで聞いた名前だ・・・思い出せないけど・・・

「あの・・・もし良かったら、一緒に帰らない?」
八重先輩(って言うのかな?)は僕に向かって、突然そう言った。

「水無月さん、私、この子に用があるから・・・」
「・・・」

「・・・立ち聞きするつもりはなかったんだけど、私も『殊勝な心がけ』って思ったから。」
「あら、あなたが他人に助け舟だなんて・・・あなた、本当に変わったわね。」
「そ、そう、かな・・・その・・・つ、つい・・・」

八重先輩は、話題を変えた。
「でも、さっき赤井さんが帰るのが見えたし・・・」

八重先輩のこの言葉で、僕は水無月先輩から解放(・・・って言ったら失礼かな?)された。
肩の荷が降りた表情をした水無月先輩を後に、八重先輩と僕は一緒に昇降口へ向かった。


「・・・本当は、とても優しい人なんだけど・・・」
八重先輩は、そう言って少し苦笑いをした。・・・水無月先輩の事を言ってるのかな?

「他人にああいう態度を取る時って、大抵は『友達』のため。」
「・・・あなたの話は、赤井さんからよく聞いてるよ。」
八重先輩と校舎を出て、一緒に歩く。

「・・・私、八重花桜梨。一応三年。」
「三年生なんですか。」・・・この人も、ほむら先輩と同じ学年か・・・
「うん、・・・一応。」
八重先輩は、何故か学年を強調しているように思えた。・・・すごく几帳面な人なのかなあ・・・

「そうですね。もうすぐ卒業でも、三年生は三年生ですね。」
「・・・」
あ、あれ?八重先輩、どうかしたのかな・・・?

「・・・そっか、そういう見方もあるんだよね。」
八重先輩は、少し嬉しそうな表情をした。・・・僕、何か特別な事言ったっけ?


・・・もうすぐ校門だけど・・・
・・・それにしても、みんなこっちを見ている。
僕が有名人らしい(という事がだんだん解ってきた・・・)せいもあるかも知れないが、
きっと、八重先輩が目立つからに違いない。

背が高いから?
不思議な雰囲気だから?
・・・それとも、綺麗だから・・・?

・・・ほむら先輩と帰る時も、みんなの注目を受けていたが、ノリと勢いで何とかなっていた気がした。
でも、今日はそんな物は微塵もない。・・・みんなが見てると、き、緊張するなあ・・・

八重先輩の方を見ると、緊張している様子は全くない。・・・不思議な人だ・・・

「・・・赤井さんのこと、どう思ってる?」
八重先輩が口を開いた。

「そ、その・・・」
「・・・好き?」
「えっ!?・・・その・・・何と言うか・・・」
「一緒にいると楽しい?」
「は、はい・・・楽しくない、と言ったら、嘘になります・・・」

「やっぱり、私が思った通り。」
八重先輩は、そう言って少し嬉しそうな表情をした。
初対面の僕でも解る。八重先輩は、あまり笑わない人だ。
その先輩が少し笑っている表情は、心から嬉しいと思っているように見えた。
そういえば今日は、コートを着て来なかった。天気予報によれば、昨日より2度暖かいらしいからだ。


「・・・私も、割と一緒に帰ったりする人がいるんだけど、」八重先輩が話し始めた。
「みんな私達を見てるみたいで、変に冷やかされたりして・・・」
「・・・付き合ってる、って偏見が広まる事もあったりして・・・」
「いつの間にか、他の誰かが私のライバルって事にされて、勝手に応援されたりして・・・」
「・・・でも、何でも『付き合ってる』とか『付き合ってない』とかで見るのって、少し変だと思う。」

初対面の僕でも解る。八重先輩は、あまり自分の話をしたがらない人だ。
その先輩が、色々僕に話し掛けている。

「・・・『恋』とか、『付き合う』とかは、まだ関係のない夢の話。
そういうのとは別に、一緒にいたい、友達でいたい・・・そう思う時って、あるよね。
あなたは、赤井さんをそういう風に思ってるのかな、って、ずっと想像してた。
昨日も、教室の窓から見てた・・・」

「そ、そうだったんですか・・・け、結構注目浴びてたんですね・・・僕とほむら先輩・・・」
「うん。私も、あんな風に一緒に帰ってみたい。」

えっ・・・?別に、その人とまた一緒に帰ればいいんじゃ・・・?
「明日にでも、その人と一緒に帰ってみたらどうですか?」

「・・・ううん・・・私なんかじゃ、駄目。私には、もう駄目・・・」
八重先輩の表情は穏やかなままだったけど、そんな表情からは想像もつかない言葉だった。

「・・・その人の事を、とても好きな女の子がいるの。」

「八重先輩・・・」
「今はまだ付き合ってないけど、卒業式の日に、告白するんじゃないかと思う。たぶん・・・」

・・・先輩・・・
「で、でも・・・」そんな風に諦めるのって・・・
「・・・?」
「まだ諦めちゃ駄目だと思います!」

「・・・どうして?」
「だって、八重先輩は・・・その、初対面の僕が言うのも何ですが・・・とても、綺麗だと思いますし・・・」
「あ、ありがとう・・・」
「とにかく、まだ大丈夫だと思います!絶対、大丈夫だと・・・」

「・・・・・・」
八重先輩の足が止まった。・・・あっ!

目を閉じた先輩の目から、涙が・・・!ど、どうしよう・・・

「大丈夫。・・・これは嬉し涙だから・・・でもこれは、あなたにとっては、とても失礼な感情・・・」
「え、一体、ど、どういう・・・」

「・・・今日、赤井さん、とても悩んでた・・・
私は、もう駄目だけど、あなた達は、まだ大丈夫。・・・行って・・・
もし赤井さんがいなくても、一文字さんも赤井さんの事、心配してたから・・・」

・・・気が付くと、最近毎日のように通る道に来ていた。
(よし、メシ食いに行くぞ!)
ほむら先輩と通った、一文字先輩がアルバイトしている食堂は、この通りをまっすぐ行けばいい。

「・・・私は、この辺で・・・今日は、ありがとう。」
八重先輩は涙を収めると、暖かい表情を残して去っていった。


初対面の僕でも解る。八重先輩は、滅多な事では泣いたりしない人だ。
足早な後姿に会釈し、僕は食堂へ向かった。
641635とか636〜640:02/03/10 17:10
またひとまとまり出来たら載せてみて・・・よろしいでせうか?
失礼しました〜。
誓いを破っての掲載すいません。つまらなかったらすいません。
このまま力尽きたらすいません。・・・という事で。
SS職人の基本
@中途半端なまま載せない
A他の職人がうpしてる途中に割り込まない
(読んでる人が混乱する)
643缶珈琲:02/03/10 23:12
結局真帆の話書けなかったぁ! 旅に出ます探さないでください。
…ラストシーンだけはちゃんと決まってるのに、そこまでの展開が
さっぱりまとまらない歯がゆさよ…。とほほ。
と言うわけで>641さん、私の分までがんばってください…がくっ。
SSは書き出しが一番難しいよね。
645 ◆2chHiF3k :02/03/11 02:41
えーと・・・Kanonではダメでしょうか・・・
とりあえず書いてはみたんですが。
646名無しくん、、、好きです。。。:02/03/11 09:20
葉鍵板のSSスレはよくも悪くも敷居が高いからねぇ。
取りあえずこっちにあげてもいいんじゃない?
しまった。
回ってないのにあげてもーた。
648あぼーん:あぼーん
あぼーん
649 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:23
645です。
葉鍵板はあまり好きではない(住人が、というわけではない)んで
どうしようかと思ってたんですが。
とりあえずこっちにあげさせていただきます。佐祐理さんシナリオ
分岐後の補完として作ったものの一部です。
650その1 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:25
 〜 一月二十八日  〜

放課後、祐一は佐祐理とともに商店街に来ていた。
舞には内緒で、誕生日のプレゼントを探すためだった。
「…じゃ、俺はこっちを。佐祐理さんは、あっちの方を見てきてくれ」
「はい、分かりました」
待ち合わせの場所と時間だけを指定して、別れる。
「まずは…しらみ潰しに探すしかないか…」
誰に言うでもなく言って、祐一は歩き始めた。


「祐一くん…」
懐かしい声に、足が止まった。
「よお…」
丁度、殆どの店をチェックし終わった頃だった。
夕焼けの中に、少女は一人、立っていた。
「久しぶりだな、……あゆあゆ」
「…あゆあゆじゃ、ないもん……」
困ったような笑みを浮かべながら、少女は祐一の方へと歩み寄って来た。

「祐一くん…話したいこと、話さなくちゃいけないこと、…いっぱいいっぱいあるよ……」
「偶然だな。俺もそうだ…」
「でもボク、もう時間が無いんだよ…」
「…偶然だな。…俺も……」
そう言ったきり、二人とも黙り込んでしまう。
「本当は、まずいんだけどな…」
祐一は、時計に目をやった。
「少しだけ、時間がある。その辺、歩くか」
「……うん…」
言って、ゆっくりと歩き始める。
少女も、並んでついてきた。
町並みが、いつもよりも美しく思えた。
時間が、いつもよりもゆっくり流れているように、感じた。
ここにあげて葉鍵板にアドレス貼ればいいじゃん
最悪のタイミングで割りこんじゃった。スマソ
653その2 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:27
「祐一くん……何かを、探してるんでしょ」
「おっ…分かるか。ちょっと、つまらない用事でな」
「…うそつき」
少女が微笑む。
「ボクには分かってるんだよ。…祐一くん、とっても大切なものを探してるんでしょ」
「…そうだな…」
祐一も、静かに微笑んだ。

「祐一くん、今、欲しいものって、ある?」
「おいおい…何か、変な質問じゃないか?俺が今、探し物をしてるのは知ってるんだろ?なら、
その探し物が、俺が今『欲しいもの』に決まってるんじゃないのか?」
精一杯の理屈をこねてみる。
「ふふっ…ボクには何でも分かってるんだよ。…祐一くんのことならね」
「なら、聞かなくてもいいだろ」
「こういうのは、わざわざ聞くっていうのがいいんだよ」
「何がいいんだか…」
二人で、笑った。
夕日は、まだ沈まずにいてくれた。
待っていてくれた。

どれほどの時間、一緒にいただろうか。
「祐一くん…そろそろだよ……」
少女が切り出した。
「そうか…」
気がつくと、二人は駅前まで来ていた。
「じゃ、……これで、お別れだね……」
「……そう、か……」
言葉が出なかった。
「祐一くん…ボクね、本当はもっともっと、言わなくちゃいけないんだ…
ありがとうも、ごめんなさいも」
「あゆ……」
654その3 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:28
謝るのは、俺のほうだよ。
礼を言うのも。
そんな思いさえも、言葉にならなかった。
「だけど、もう……本当に、時間が無いんだよ。……だから………」
少女は、コートのポケットから小さな人形を取り出した。
「…最後にひとつ、お願いをしたいんだ…」
祐一は、はっきりと思い出していた。
少女の、探し物。
それは願いを叶えてくれる、小さな天使。
だが、残された願いは、あと一つだけ。
たった一つだけだった。
「…あゆ……」

祐一は思わず、少女を抱きしめた。
「祐一くん……見てるよ、みんなが…」
「関係ない」
少女は真っ赤になって、ちらちらと辺りを見まわした。少しだけ、困っているようだった。
「恥ずかしいよ…祐一くん…」
「関係ない」
「……でも、……」
少女は、静かに眼を閉じた。
「ボク、嬉しいよ…」
「…それは、関係ある」
少女の温もりが、息遣いが、鼓動が、直に伝わってくる。
失いたくなかった。
祐一は、少女を抱きしめた腕に、しっかりと力を込めた。
背中のリュックが、少しだけ邪魔だった。
655その4 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:29
「それじゃ、ボクの…」
耳元で、少女が小さく囁く。
「ボクの、最後のお願い…本当に、最後のお願いだよ」
「俺に、叶えてやれることか……?」
「うん……」
雑踏も、風の音も、聞こえない。
ただ、少女の声だけが、真っ白な世界に響いていた。
「ボクのこと…月宮あゆって女の子がいたってことを、どうか忘れないでください……」
「あゆ……」
少しだけ手を緩めて、少女の顔を見る。
「最後の…本当に、最後の最後のお願いなんだぞ……そんなので、本当にいいのか…?」
「うん……ボク、ずっと悩んだんだけどね…」
限りなく、澄んだ眼をしていた。
「ボク、きっと…祐一くんっていう男の子がいたってこと、絶対に絶対に忘れないよ。
だから、……祐一くんも、ボクっていう女の子がいたってことを、絶対に絶対に、忘れないで
いて欲しい……こんなお願い、やっぱりダメかな……?」
「……それぐらいなら、お安い御用だ。忘れないさ…絶対に」
言って、もう一度、少女を強く抱きしめる。
「…祐一くん……ありがとう……」
少女の瞳から、涙が一粒、こぼれ落ちた。
「約束、だよ……」

「……それじゃ、本当に……」
「ああ……」
そっと腕をほどき、少女の顔を見る。
「ばいばい、祐一くん。元気でねっ」
最後は、いつも通りの笑顔だった。
「ああ……あゆも、元気でな…」
「うんっ」
言って、いつものように小走りに駆け出した。
夕闇迫る街並みを駆けぬけて行く少女の背中を、祐一はずっと見つめていた。
ずっと。
656そのさいご ◆2chHiF3k :02/03/12 00:30

「祐一さーん、見つかりましたか?」
約束の時間ぴったりに、佐祐理が帰ってきた。
「うーん、いまひとつかな。佐祐理さんの方は、どうだった?」
「ええ、良さそうなのがありましたよ。一緒に見に行きましょう。あれ…?」
佐祐理は、祐一の持っている紙袋を覗き込んだ。
「たい焼き、……ですか?」
「ん……ああ、これか。久しぶりに、ちょっと食べたくなって」
「はえー…それにしても、すいぶんたくさん買ったんですね」
確かに、一人で消費するには多すぎる量だった。
「佐祐理さん、ひとつ食わないか」
「いいんですか?いただいても」
「いいっていいって。こういう物は、ひとりで食うよりみんなで食ったほうが美味いんだし」
そう言って、湯気を上げているたい焼きを手渡した。
「そうですか…?それでは、いただきますね」
祐一も、たい焼きを口に運んだ。
「…たい焼きは、焼きたてが一番、か……」
佐祐理に聞こえないよう、小さく小さく呟いた。
いつもと変わらない、味だった。
それでも、少しだけ物足りないような気がした。
657 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:31
では、一応回しときます。
658 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:32
くるくるくる〜
659 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:33
あ〜れ〜、ご無体な〜
660 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:34
ぐふふ、よいではないかよいではないか
661 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:35
ほほほ、お代官様もお好きですなぁ
662 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:36
ズバッ!
663 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:37
ぬぐぐっ、なにやつ!!
664 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:38
・・・まさかりかついで金太郎・・・
665 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:41
勘定奉行、大橋台膳。余の顔、見忘れたとは言わさぬぞ・・・
666 ◆2chHiF3k :02/03/12 00:43
はっ・・・うっ、上様!!
                    ・・・回し終了。
667:02/03/12 01:18
カレー
回しも面白かった(w
669野猿萌え ◆zKQna1OU :02/03/12 18:30
KanonSSの作者様、回し&アップお疲れ様でした。
KanonのSSって、あんまり見た事ないんですけど、
自然と見入ってしまいました。葉鍵板にも行ってみようかな・・・。

あと、SSの続きですがラストまでアップします。



その後、俺と花桜梨さんは熱帯植物園に来て見学をしていた。自然が好きな彼女にとっては打ってつけの場所だ。

「すごい・・・ひびきのの植物園じゃ見られない植物がこんなに・・・。」
「やっぱり沖縄だからね。ここにしかない種類の植物が多く植えてあるんだろうね。」
「あなたは植物とかは好き?」
「そうだなぁ・・・、好きって言うかたまに何にも考えないでぼーっとしたくなる時があるんだ。
 そう言う時には植物園とか中央公園に行くとやけに落ち着くんだ。」
「ふふ・・・、それって無意識のうちに身体が自然を求めているのかもしれないね・・・。・・・!」
「ん?」

突然、花桜梨さんの表情が変わった。何だと思って後ろに振り返ってみると・・・・。

「シュルルルル・・・!!」
「げっ!(巨大ハブ〜〜!!?)」

何でこんな所に巨大なハブがいるのかは分からないが、ここは逃げた方が良さそうだ。
俺は花桜梨さんの手を掴むと一気に走り出した。

「どこに逃げるの!?」
「分からない!とにかく、あの化け物から逃げ切れるまで走るんだ!」
「シュルルル!!」


その後ろからは大きな口を開けた巨大ハブが迫ってくる!
その体長は見ただけでも軽く10mは越えていることが分かった。
ズルズルと巨大ハブが地面を擦る不気味な音が俺たちの後ろから響いてくるのだが、
次第にその音が近づいてきている。
このままでは確実に追いつかれてしまう、そう考えた俺は走りながら花桜梨さんに呼びかけた。

「花桜梨さん!俺があいつの気を反らすから、そのうちに逃げるんだ!」
「えっ!で、でも・・・!」
「いいから!早く!!」

花桜梨さんは躊躇うような表情を見せたが、こくりと頷いて思い切ったように横道に入り込んだ・・・が!
ここで俺が予想していなかった事が起きてしまった。
巨大ハブが横道に逃げた花桜梨さんの方を追いかけ始めたのだ。
どうやら奴も化け物とは言え、俺みたいな野郎を喰うよりは花桜梨さんみたいな綺麗な女の子を食べたいらしい。
俺はしまったと思う反面、自分の自尊心にセピア色の傷が付くのを感じながらハブの後を追った。
「はぁ・・・!はぁ・・・!や、やっと追いついた・・・!?」
「・・・・・。」
「花桜梨さん!!」

俺が駆けつけるとそこには腕から血を流して倒れている花桜梨さんの姿と、今まさに彼女を飲み込もうとしている巨大ハブの姿が!
俺は咄嗟に足元の石を拾うと力一杯ハブの頭に投げ付けた。
ガッ!

「・・・!」
「この化け物め・・・!」
「シュルルル・・・!!」

巨大ハブはその巨体をゆっくりとこちらに向けると、大きな鎌首をもたげて俺を睨みつけてきた。
俺に食事の邪魔をされたことで、相当獰猛になっているようだ。二股の舌をチロチロと出して俺を威嚇している。
俺と奴ではまるで身体の大きさが違う。俺が下手に並半端な攻撃をしても泣きを見るだけだろう。

「シャアアァァ!!」
「!!」
バシッ!!
「ぐふっ・・?!」

痛い、とは思わなかった。
そして恐怖を感じることもなかった・・・いや、恐怖を感じる暇すら与えられなかったたのかもしれない。
視界に何かが入ったと思った瞬間に、俺は巨大ハブの太い尾に打ち付けられていたのだ。
尻尾を使った強力な打撃攻撃・・・テールパンチとでもいったところだろうか。
地面の上を土ぼこりをあげながら後方にごろごろと転がりながら、俺は口の中に血の味独特のしょっぱさが広がってくるのを感じていた。
ようやく身体の回転が止まった直後、起き上がる暇も無く今度は背中に強烈な衝撃が走る!
俺はついさっき前から尻尾での一撃を受けた時のように、再び前方に吹き飛ばされた。

「・・・ぐっ・・・!」
「シュルルル・・・!」
「ち、畜生・・・!」

バレーで散々身体を鍛えていたからこそ耐えられたものの、匠みたいに普段遊んでいたら今の攻撃で失神しているはずだ。
歯を食いしばって立ち上がると、油断していた巨大ハブの胴体(?)に渾身の力を込めて右ストレートを打ち込んでやった。
・・・しかし!

「マジかよ・・・!」
「・・・・・シュルルル!」
「ぐっ!!」

俺のパンチなどまるで効いてもいないといわんばかりに、奴はぼろぼろになった俺の身体を尻尾で吹き飛ばした。
背中に鈍い衝撃を受けて、思わず呼吸困難に陥ってしまう。
奴の尻尾は俺だけを吹き飛ばしただけに留まらず、周りの草木をも次々になぎ倒していった。
身体中に走る激痛に苛まれながら、俺は必死になって考えた。
(・・・奴の鱗は俺の打撃なんかまるで受け付けない・・・。どうすればいいんだ・・・!)
もう立ち上がるだけの力さえ残されていない。
あとはこのまま巨大ハブの巨大な口から丸呑みにされて、花桜梨さんともども奴のエサになってしまうしかないのか・・・?
嫌だ・・・!折角・・・折角、花桜梨さんとも親しくなってきて・・・まだまだ話だってしたい・・・!
だから・・・ここで死ぬなんて・・・嫌だ!!

「シャアアアァァ!!」
「・・・・ッ!」

地面を転がって、辛うじて巨大ハブの噛み付きを避ける。・・・その直後、俺の視線と奴の爬虫類独特の鋭い視線がぶつかった。
(・・・そうだ!!ココがあった!)
そう閃いた時には既に行動を起こしていた。火事場の馬鹿力とか何とやらかもしれない。
痛みをも忘れてその場から起き上がると、近くに散らばっていた草木の中から比較的太い木の枝を拾い上げた。
そして・・・!

「!!!(これなら・・・どうだ!!)」
グサッ!!
「シャアアァァッ・・・・!!」
「(今のうちに・・・!)」

巨大ハブが高く頭を上げる前に、俺は奴の片目に深々と木の枝を突き刺した。
片目を潰された苦痛に巨大ハブが激しくのた打ち回る。もはや、奴には俺の姿を的確に捉えるだけの余裕は残されていないみたいだ。
俺は巨大ハブが苦しんでいるその隙に花桜梨さんを背負うとその場から急いで立ち去った。
巨大ハブの姿が完全に見えなくなってから、俺は花桜梨さんを地面に寝かせると腕の出血を見た。
出血の量は少ないものの、白い腕に丸い穴の様な傷がくっきりと残っている。
ハンカチで腕を縛って毒の回りを抑えてから、次にどうすればいいか思案に暮れた。
(早く血清注射を打たないと・・・!でも、病院なんてこの辺りにあるのか・・・!?)
初めて来た沖縄の地理なんかわかるはずもない。間の悪い事に、付近を通りかかる人も居ない。
目の前では花桜梨さんの顔色がどんどん青ざめていく。
医療に詳しくない俺でもはっきりと分かった。・・・このままでは間違い無く花桜梨さんは死んでしまう・・・と。
(どうすればいいんだ・・・!!このままじゃ花桜梨さんが!)
その時・・・。

「はいはい、ちょっといいかな〜?」
「・・・!?あ、あなたは・・・。」
「あ、私?あ〜、私はただの通りすがりの女医よん。それよりも、そこの彼女・・・。ヤバイんじゃないの?」
「!!そ、そうなんです!巨大なハブに襲われて・・・!」
「やっぱりね〜・・・。でも、私に任せてくれればオッケーよん!私が特別に調合した血清注射を打てば・・・。」

突然俺の前に現れた通りすがりの女医さんは、持っていた黒い鞄から注射器を取り出すと花桜梨さんの血管に血清を打ってくれた。
「はい、これでバッチリよ。あとはゆっくりと休ませてあげることね。」
「あ、ありがとうございます!本当に・・・本当にありがとうございます!!」
「まあまあ・・・、そんなに頭を下げないの、少年・・・じゃなかった、学生さん。
 ・・・あ、そうそう!もうすぐ救急車が来ると思うから一緒に付き添ってあげるのよん。」
「は、はい!」
「あと・・・これ。目が覚めたら彼女に飲ませてあげて。これも私が調合した特製の栄養剤よ。」
「あ、ありがとうございます。・・・あの、どこかでお会いしてません・・・よね?」
「!!ま、まさか・・・。そ、それじゃあ私はこれで失礼するわね。じゃ、じゃあね!少年・・・じゃなくて、学生さん!」

謎の女医さんはそう言って、あっと言う間に立ち去ってしまった。
・・・どこかで見たような気がするんだけど・・・サングラスとマスクをしていたから良く分からなかったな・・・。
(・・・あ・・やばい・・・俺も意識が・・・。)
僅かな疑問が残って不思議に思いながらも、
俺自身も巨大ハブにやられたダメージのせいで意識を失ってしまった。





気が付くと俺は病院のベッドの上だった。
隣を見ると、腕に包帯を巻かれた花桜梨さんの姿がある。

「・・・花桜梨さん、助かったんだね。良かった・・・。」
「うん・・・。それよりもごめんなさい・・・、私なんかのために・・・。」

何だか照れるけど、お互い大した怪我も負っていなくて良かった。
俺も巨大ハブからあれだけ派手にやられたのに関わらず、骨折の一つもなかったのは本当に不幸中の幸いだ。
その後は迎えに来た先生に付き添われて俺たちは宿舎のホテルへと戻って来た。
・・・やれやれ、とんだ一日だったなぁ・・・。
その夜・・・。

「あの・・・、ちょっと・・・いい?」
「??」

俺が寝る前にホテル内をぶらぶらと散歩していると、急に後ろから花桜梨さんに呼び止められた。
どうやら俺を探していたようだ。

「えっと・・・この近くに・・・景色のいい場所があるって聞いたんだけど・・・。・・・その、よかったら・・・。」
「・・・えっと、それって俺も一緒に行って構わないって事?」
「えっ、・・・あ・・うん、そう・・・。」
「じゃあ、ちょっと待ってて。用意をしてくるから。」

とりあえず、ロビーで待ち合わせをする事にして俺は部屋に戻った。
半袖のTシャツの上に薄い上着を羽織って準備は万端だ。
・・・ん?待てよ・・・。
ふと俺は昼間の事を思い返してみた。あの女医さんは俺に特製の栄養剤を渡してくれたっけ・・・。
確か・・・あれは制服のズボンのポケットに入れておいたはずだ。

「・・・・あった!これを花桜梨さんに飲ませてあげればいいんだよな。」

俺は上着の胸ポケットに栄養剤の入った小ビンを入れると、急いでロビーに向かった。
見回りの先生にバレないように、注意深く辺りを見回しながら花桜梨さんの姿を探す…と。
彼女は柱の影から俺の方に手を振って見せた。
裏口から外に出ようとの事らしい。

「花桜梨さん、お待たせ。」
「うん・・・。急に誘ったりしてごめんなさい・・・。」
「いや、丁度時間を持て余していたから丁度良かったよ。」
「そう・・・、良かった・・・。それじゃ、行きましょう・・・。」
花桜梨さんと二人で宿舎のホテルを抜け出して向かった所は、ホテルの近くにある広場だった。
夜空には無数の星たちが輝きながら俺たちを見下ろしている。
(・・・こんなに星が多く見えるなんて・・・。)

「星っていいよね・・・。何万年も前からずっとあんなに輝き続けていられるんだから・・・。」
「花桜梨さん、星が好きなの?」
「どうだろう・・・。好きって言うよりも、羨ましいだけかもしれない・・・。」
「花桜梨さん、星に比べたら人間って輝ける時間は僅かかも知れないけど・・・・。」
「・・・けど?」
「輝ける時間が僅かだからこそ、精一杯輝こうって思えるんじゃないかと思うんだ。星にも負けないくらいにね。」
「・・・・。」

・・・しまった、クサかったかな・・・?
俺は自分の台詞に後悔しつつ、次の言葉を捜そうとしたが・・・。
そんなに簡単に体裁を取り繕う事が出来るほど、俺は器用じゃない。

「あ〜・・・、ご、ごめん・・・。変なこと言っちゃったね。」
「ううん、確かにそうだよね。・・・私もそう言う風に考えられたらいいのにな・・・。」
「えっ?」
「あっ、何でも無いから・・・。気にしないで・・・。」

思ったより、花桜梨さんの反応が意外だったのに驚いてしまった。
まあ、呆れられるよりはいいか・・・。あ、そうだ。今のうちにあれを渡しておくか。

「花桜梨さん、昼間に君を助けてくれた女医さんがこれを飲むようにって。」
「??これって・・・。」
「何だかよく分かんないけど、女医さんが調合した栄養剤だって。」
「そう・・・、ありがとう。」

花桜梨さんは小ビンを受け取るとポケットにしまい込んだ。

「そろそろ戻ろうか?」
「うん・・・。・・・・**君、今日は本当にありがとう・・・。」
「いや・・・、お礼を言われるほどの事じゃないよ。・・・じゃあ、行こうか。」


(いや〜、いい夜だったなぁ・・・。修学旅行のいい思い出が出来た・・・。)
部屋に戻ってから、俺はベッドの上で一人にやけながら先ほどの事を思い返していた。
匠は女子の部屋に遊びに行っているらしく、まだ戻ってくる気配が全く無い。
・・・多分、今夜は戻らないだろうな・・・。
少々、悔しい気もするが・・・まあ、俺はあいつと違って女の子だったら誰でも良いってワケじゃないからな・・・。
とりあえず、今夜はこれで寝る事にしよう・・・。



コン、コン!
(・・・?誰だ?匠だったら無視して寝よう・・・。)
俺は瞼を擦りながら、部屋のドアを少しだけ開けてみた。
そこには・・・。

「・・・あの・・、こんな遅くにごめんなさい・・・。はぁ・・・はぁっ・・・!ちょ、ちょっと中に入ってもいい?」
「花桜梨さん?あ、今開けるから。」

俺がチェーンロックを外した途端に、花桜梨さんは自分からドアを押し開けて部屋に入ってきた。
・・・と、思ったら今度は自分からドアの鍵をかけてしまう。

「あの・・・、花桜梨さん。一体、どうしたの?」
「はぁっ・・・はぁ・・・っ!な、何だか身体が熱くて・・・。へ・・・部屋に・・・はぁ・・・ッ!・・だ、誰かいる・・・?」
「いや、誰もいないよ。それより、体が熱いって・・・ひょっとして血清注射の副作用とか!?」

血清注射に副作用などある訳無いと思うが、花桜梨さんの様子が明らかにおかしい。
さっきまでは全然普段と変わらなかったのに・・・?
顔は真っ赤だし、冷や汗もかいている。それに・・・目元も潤んでいるし、まるで・・・。

「とりあえず、ベッドに横になった方がいいよ。待ってて!今、水を持ってくるから!」
「駄目ッ!!」
「!か、花桜梨さん・・・?」
「お願い・・ッ!傍に居て・・・!」

・・・そ、そんな目で見つめられると・・・!
妙な色気を漂わせている花桜梨さんに圧倒されてしまいそうなのを俺は堪えて彼女の手を握り締めた。
「・・・はぁはぁ・・・、あの栄養剤を飲んだら・・・急に・・・身体が熱くなってきて・・・はぁ・・んっ・・・!」
「栄養剤を飲んだらって・・・。(あの女医さん、変な薬と間違えたのかな・・・。)」

鼻にかかったようなエッチっぽい声をあげて悶える花桜梨さんに、俺はただただ戸惑うばかりだ。
一体、ナニをすれば良いと言うのだろうか?と、とりあえずベッドまで連れて行ってあげないと・・・。

「花桜梨さん、とにかく俺の肩に掴まって。」
「うん・・・んッ・・・はぁ・・・っ!はぁ、はぁ・・・!」
「・・・・。」

耳元で花桜梨さんの熱い吐息が俺の中の男を刺激する。
流石にこれ以上は何かの糸が切れてもおかしくない状況だ。
・・・い、いかん!このままじゃ・・・!ダメだ、花桜梨さんを介抱しなくちゃいけないんだ・・・!
何とか頭を切り替えようとして別の事を考えるのだが、俺の意識はあらぬ方向に向かったまま修正できそうも無い。
早いところ花桜梨さんを寝かせた方がいいと思った俺は、急いでベッドへと向かった・・・が!

「ねぇ・・・**君・・・!ッ・・はぁ・・・身体が熱いの・・・何とかして・・・。」
「何とかしてと言われても・・・。」
「服・・・脱がせて・・・。」
「!!!そ、そんな事できる訳ないじゃないか!」
「早く・・・っ!私・・・死んじゃいそう・・・!」

その時の俺は、花桜梨さんの色気に圧倒されて、まともな思考が働いていなかったらしい。
俺は大きく深呼吸をしてから、一気に花桜梨さんの服を脱がし始めていた。
もともと簡単な服装だったからそれほど手間はかからない。
花桜梨さんも俺がシャツを脱がしやすくするために、自分から腕を上げてくれた。
豊かな胸を包んでいた白いブラジャーもまるで邪魔だと言わんばかりに自分から外してしまう。
(・・・か、花桜梨さんの・・・ゴクリ!)
思わず生唾を飲み込んでしまう。まさか、こんな所で花桜梨さんの一糸纏わぬ姿を拝めるなんて・・・!
「下も・・・脱がせて・・・。」
「いいの・・・?」
「うん・・・。」

恐る恐る半ズボンを脱がせてみると、その下からはブラジャーと合わせるかのような白い下着が露わになった。
しかもよくよく見ると・・・。

「花桜梨さんのここ、何だか湿っているよ・・・?」
「はぁはぁ・・・、私もよく分からないけど・・・はぁ・・・っ!身体の奥が熱くなってきて・・・何だか変な感じになっちゃったの・・・。」
「俺はどうしたらいいの?」
「・・・胸に・・はぁっ、はぁっ・・・触わって・・・。」

言われるがままに花桜梨さんの胸に手を当ててみる。すべすべして柔らかい。
普段は白い(であろう)彼女の肌が上気してほんのり赤くなっているのだが、それが何だか官能的に見える。
俺は自分でも気付かないうちに、花桜梨さんの乳房を揉みしだき始めていた。
片手で乳房を揉みながらもう片方の手を下着の中に忍ばせて秘部を弄る。
直に触れてみると、下着の上から触るよりもはっきりと濡れた感触が指に伝わってくる。
彼女が欲情している事を改めて実感した俺は、無我夢中で花桜梨さんのその部分を刺激しまくった。

・・くちゅ、ずちゅちゅっ・・・!
「あんっ・・・!はぁ・・・ッ!んんッ・・・はああぁん!」」
「花桜梨さん、気持ちいいの?」
「・・・あんっ!き・・気持ちいい・・・。あん、ああん!・・・ねぇ・・・キスして・・・。」

快感に美しい顔を歪めながら、キスを求めて来る花桜梨さん。
俺は吸い寄せられるようにして、その端正な唇に自分のそれを重ね合わせた。
重なり合った唇の間を割るようにして花桜梨さんの舌が差し込まれてくる。
温かくて柔らかい舌が俺の舌を捉えて絡みつく。
(・・・これが花桜梨さんの味なんだ・・・。)
「んッ・・・ふう・・・、ねぇ・・・胸だけじゃ駄目みたいだから・・・。」
「えっ・・・?」

充分にキスを味わってから、花桜梨さんがとろんとした目で俺を見つめてきた。
俺が一瞬、何を言っているのか分からずにきょとんとしていると・・・。

「・・・お願い・・、来て・・・。」
「ほ、本当にいいの?」
「・・・いいから・・早くっ・・・!もうおかしくなりそうなの・・・!」

・・・ここまで言われたら、やるしかない・・・!
俺はズボンと下着を脱ぐと、さっきから痛いくらいに勃起しているそれを彼女の秘部にあてがった。
何故花桜梨さんがこんなにエッチに乱れているのかは分からないが、据え膳喰わぬは漢の恥・・・!

「行くよ・・・!」
ずっ、ずぶぶぶっ・・・!
「はあああぁんっ・・・!!」

奥まで一気に突き入れてから、俺は結合部分にちらりと目をやった。
なんと、その部分からは愛液と一緒に混じって血が流れ出ているではないか!
・・・えっ、花桜梨さんって処女だったのか・・・!?
てっきり経験済みだと思っていた俺は、呆気に取られてしまいそのまま動きを止めてしまった。

「か、花桜梨さん初めてだったの!?」
「大丈夫・・・。何だか分からないけど・・・そんなに痛くなかったから・・・。」
「痛くなかったからって・・・。」

花桜梨さんが飲んでしまったのは漫画に出てくる媚薬みたいなものかもしれない。
だから、初めてなのにそれほど痛くなかったり、こんなに積極的だったり・・・。
・・・じゃあ、別に俺が好きでこういう事をしようとしたワケじゃないんだよな・・・。
「はぁ、はぁ・・・、もっと動いて・・・。」
「花桜梨さん・・・!花桜梨さん・・・!」
ずっ!ずぶ、じゅぶっ!じゅぶぶっ!!
「あああんっ!いいっ・・・、いいのぉ・・・!もっと突いてぇっ!」

普段の物静かな花桜梨さんとは思えないくらいに喘ぎ、悶え捲る花桜梨さんを俺はひたすら突きまくった。
室内には花桜梨さんの喘ぎ声が響き渡り、それは隣の部屋にまで聞こえないかと心配になるくらいだ。
好きな女の子とのセックスなんだから、気持ち良くないはずがない。
挿れてからそんなに時間は立っていないのに、早くも射精の衝動と根競べをしていた。

ぐぶっ!ぐぷっ!ずぶっ、ずぷっ!
「奥まで・・・奥まで当たってる・・・!はああぁん!あぁ・・ッ!気持ちいいっ・・・!」

俺が腰を突き動かす度に、花桜梨さんの身体もがくがくと揺れて大きな乳房もゆさゆさと上下に弾んでいる。
俺自身を包み込む彼女の媚肉の温もりと互いが擦れ合う刺激、それに加えて花桜梨さんの喘ぎ声・・・。
それらの全てが一体となって、震えるような快楽のうねりを生み出していた。

「花桜梨さん、俺も・・気持ちいいよ・・・ッ!」
「好き・・・っ!あん!んあぁ・・ッ!**君・・・好きなの・・・!」

(・・・!!)
・・・好き?花桜梨さんが俺の事を・・・好き・・・なのか?
俺は花桜梨さんが口走った『好き』という言葉に、我慢の限界が一気に近づくのを感じた。

「花桜梨さん・・・!俺・・もう・・・!」
「ふああ・・・!あん、あん!待って・・・もう少しで私も・・・!ああんっ!」
「・・・ッ!駄目だ!」
「あんっ!ああんっ・・・!ふああ・・!ああぁっ・・・!」
どくっ、どくっ・・・どくん・・・!

花桜梨さんの感極まった声と同時に、俺は勢いのまま彼女の胎内に自分の欲情の証を放っていた。


「ごめん・・・、中に出しちゃって・・・。」
「・・・私こそごめんなさい・・・。急に押しかけてきた上に、こんな事を・・・・。」

俺が一回目の射精を終えた直後、
花桜梨さんはまるで物足りないかのように俺を再戦を求めてきた。
萎えかけた俺のモノを彼女は自分の両手、口・・・、それに胸を使って大きくしては自分から俺の上に跨った。
淫靡に喘ぎ、何度も何度も俺の上で果てては切なげな声を上げ、
快感の余韻が冷めぬうちに再び腰を自ら動かして絶頂を迎える。
そんな事を幾度と無く繰り返してから、花桜梨さんはようやく満足したのか俺の上から退いてベッドに身体を横たえた。
そのすぐ後で正気に戻ったらしく、
彼女は事の重大さに初めは顔を真っ赤にして戸惑っていた。

「・・・・私、どうかしてたんだね・・・。あなたに迷惑をかけて・・・、それに・・・。」
「俺は迷惑だとは思っていないけど・・・。やっぱり、花桜梨さんは後悔しているの・・・?」
「・・・分からない・・・けど、そんなに嫌な気分じゃないわ・・・。」
「俺も同じだよ。それに花桜梨さん、すごく綺麗だったし・・・。」

花桜梨さんは何も答えなかった。照れているのでも、後悔して落ち込んでいる訳でもない。
初めての経験を終えた後で、疲れて何も話せないでいる風でもなかった。
花桜梨さんが返事をしなかった理由は俺にも分からないけど、何て言うか・・・複雑な心境なのだろう。

「・・・私、部屋に戻るね・・・。」
「そっか・・・、時間も大分遅いからね・・・。」

本当はこのまま朝まで一緒に同じベッドで眠りたかったけど、
ここは俺の家でも何でも無い。
もしも朝になって俺の部屋から花桜梨さんが出てきたところを見られたら、
いろいろと噂されるはずだ。

「お休みなさい・・・。」
「うん、お休み・・・。」

花桜梨さんは最後に静かな微笑みを見せると、ゆっくりと部屋を出て行った。
彼女がいなくなった部屋で、俺は行為の最中に花桜梨さんが口走った言葉を思い出していた。
(あの時・・花桜梨さんは俺の事を好きだって言ってくれた・・・。あれは・・ただの勢いなのかな・・・。)

胸がきゅっとしめつけられるような感覚を覚え、思わず俺は枕に顔を埋めた。
花桜梨さんが残していった温もりと、快楽に溺れて淫美に喘ぐあの表情・・・。
それが行為が終わった今でもぼやける事無く、いつまでも俺の胸の中に残っている。

(花桜梨さん・・・。俺は・・俺は君の事が・・・。)

俺は真っ暗な室内で一人、枕に顔を押し付けて涙を流していた。
・・・何故、俺は泣いているんだろうか?
むしろ、泣きたいのはこんな形で処女を失ってしまった花桜梨さんの方なのかもしれないのに・・・。
枕を濡らして・・・顔をみっともなく歪ませて・・・。
いつまでも・・・いつまでも泣き続けるのだった・・・。

【Fin...】
684回し&オマケ:02/03/12 19:06
一方、通りすがりの女医は・・・。

「あれ?夜のバイト専用の媚薬が無くなってるわね・・・。あっ!栄養剤がこんなところに!?」

どうやら、本来渡すはずだった栄養剤と自分専用の薬を渡し間違えたようである。
彼女はしばらくおたおたとしていたが、すぐにいつもの調子に戻って呟いた。

「・・・ま、いいか。・・・少年!お姉さんの代わりに、今夜はあの彼女とハッスルするのよん♪」



(完)
685作者 ◆zKQna1OU :02/03/12 19:07
回します。
686作者 ◆zKQna1OU :02/03/12 19:08
回転中・・・
687韋駄天:02/03/12 19:09
加勢するぜっ!!
688サムソン:02/03/12 19:10
おぅりゃぁぁ――ッ!!!!!!(回転中)
689アドン:02/03/12 19:10
ぬぅぅ――ん!!!!!!!!!
690作者 ◆zKQna1OU :02/03/12 19:10
(´∀`)
691バラン:02/03/12 19:11
ふんっ!!!!!!!!!!!
692兄貴:02/03/12 19:11
メンズ!ビィィ―――ムッ!!!!
693作者 ◆zKQna1OU :02/03/12 19:12
( ´∀)サンクス!>>回し協力者様
694韋駄天:02/03/12 19:12
いくぜっ!
ラストだ!!!

695韋駄天:02/03/12 19:12
(;´Д`)ハズシタ…ウツダシノウ
696作者 ◆zKQna1OU :02/03/12 19:14
これくらいで(・∀・)イイ!!かな・・・?
何だかシリアスなのかエロなのか分からなくなってしまいましたが、
長々と失礼致しました。
697名無しくん、、、好きです。。。:02/03/12 20:16
ご苦労様でした。できれば>>を使って全部まとめてくれるとうれC
698韋駄天:02/03/12 20:33
>>626-628
>>670-684
ふんっ!
乙カレー
とりあえず700ゲト
じゃあおれは701
702って…なんにもねーな
最近は順調だねぇ、ここ。
俺も何か書こうかな。
704 ◆2chHiF3k :02/03/13 02:05
>>650-660あたりのあれを書いた者です。初SSだったので、いろいろと
アレなところも多くてお恥ずかしいかぎりです。
とりあえず、読んでいただいた皆様、有難うございました。
新作にも期待しています。
なんて書くとプレッシャーになるかな?
706 ◆2chHiF3k :02/03/15 03:54
新作は・・・アイデアだけは考えてます。でもbbspinkのほうに
貼るかも知れないです。

ところで、上のSSの全文(圧縮ファイル状態ですが)をうpしました。
「佐祐理さんルート」を想定して書いたものです。よろしければどうぞ。
ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~i_term/others/k_sayu.zip
韓国語でおねがいします。
>707
ハンチョッパリ?
古代キリル語キ(略
710名無しくん、、、好きです。。。:02/03/15 21:12
補完サイトつくって!
711名無しくん、、、好きです。。。:02/03/16 23:51
24時間放置の刑・・・
712 ◆2chHiF3k :02/03/16 23:58
韓国語は・・・まだ勉強始めて半年くらいなんでSSを訳すほどの
語学力っつうか語彙が無いです。簡単なエロ台詞くらいなら訳せますが。

>>710
いっそこのスレの住人で共同して作るとか。でも各所のSSスレの住人集めて
色々な作品の補完をするサイト・・・なんてできたら楽しそうですね。
などと言ってみるテスト。
勝手にSS集めると著作権の問題が発生するぞ。
かといって、協力しろ、しろ、と書くとウザがられる罠。
714 ◆2chHiF3k :02/03/17 01:01
難しいですね。
JASRACのような強引(失礼)な集中管理機構がゲーム、アニメ
などのオタ業界にもあればもう少しなんとかなりそうな気もしますが・・・
この板だけのサイトなら問題ないかと。
JASRACは893、コレ本当
また閑古鳥状態か・・・・・・
718 ◆zKQna1OU :02/03/18 23:39
何か(・∀・)イイ!!ネタが無いかどうか考案中です。
う〜ん、陵辱ネタでも書こうかな・・・。
>>718
最近ちょっとアレなので
別所にて公開→アドレス貼って誘導
というのがよろしいかも。
>>2も見てね。
>>719
おすすめ「別所」はありますか?
初心者なので、その辺の勝手がよく解りません・・・
721名無しくん、、、好きです。。。:02/03/19 21:58
鏑木よめますか?
722野猿萌え ◆zKQna1OU :02/03/19 22:00
>>721
かぶらぎだよ。(w
723719:02/03/19 23:57
>>720
エロパロ板とか行くと作品ごとのSSスレがあったりするので
覗いてみるといいかも。例えばときメモなら
ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1001696911/l50
という感じで。
724名無しくん、、、好きです。。。:02/03/20 00:29
ときメモ2の匠の一人称って「僕」?
それとも「俺」?
725野猿萌え ◆zKQna1OU :02/03/20 00:36
>>724
女の子の前だと「僕」で、主人公や純の前だと「俺」に使い分けていたような…。

>>723
SSスレッドでもいろいろあるんですね。
サソーク拝見させてもらいます。
サンクス↑
おかげで速ければ今晩中に新作(即興)うぷできそうだ。
○月×日(晴)                  

 明日いよいよ予てから計画していた光ちゃんゲット作戦を実行する。
 作戦の概要はこうだ。

1 匿名電話でアイツと水無月さんをホテル街に呼び出す。
2 現場に現れた二人を隠し撮りする。当然バックにはラブホテルを。
3 その写真を現像し、翌日朝イチで学校に行き、写真を学校中の掲示板に貼りまくる。
4 登校してきた光ちゃんがその写真を見てショックを受ける。
    ↓
  光ちゃんがアイツの友達である俺の所に相談に来る。
  *水無月さんとの現場写真なので水無月に相談はしないはず。純はこの手の話には疎いので論外。
5 あること、ないことを言ってアイツと水無月さんがつきあっているという偽事実を作り上げる。
  *ここが俺の話術のみせどころ。まあ、光ちゃんは僕を信頼してるだろうから簡単に騙せるだろうな。
6 傷心の光ちゃんを慰める。
  *経験上女の子ってのは傷ついてる時に優しくされると優しくしてくれた男になびくものだ。
  きっと光ちゃんも例外ではないはず。
7 「アイツの事を忘れさせてあげるよ」なんていって光ちゃんの貞操を奪う♪
   光ちゃんは押しに弱そうだから僕の話術で強引に迫ればなし崩し的に落とせるだろう。
  
  陸上で鍛えられた光ちゃんの太もも。想像しただけで涎が出てきちゃったよ。
  あ〜早く明日が来ないかな〜♪
○月△日(曇り)

 今日は最悪な一日だった。
 アイツと水無月さんを声色を変え、ホテル街に呼び出したまではよかったんだ。
 だけどカメラを持ってラブホテル前で待ち構えていたところをお巡りさんに職務質問されたのが不幸の始まりだった。
「君、こんな所でカメラを持って何をしているのかね?」
「え? いや〜僕はちょっと……」
「そういえば最近、ホテルでの情事を盗撮してネットで販売してる奴がいるって上の連中が言ってたな」
「え?」
「おまえ怪しいな…ちょっとそこの交番まで来てもらおうか」
「え!? そんな僕は―――――」
「お、匠? こんな所で何してるんだ?」
 最悪のタイミングでアイツが登場。でもこの時の俺はアイツに頼るしかなかった。
「あ、オマエ! ちょうどいい所に! 誤解をといて――」
「ん? 匠、カメラなんか持って…はは〜ん、さてはホテルを盗撮してたとこをお巡りさんに見つかったな?」
 アハハっと鼻で笑った後、余計なことに「匠はスケベだからなぁ」なんて付け加える。
 その言葉にお巡りさんの目つきが変わった。もう最悪。
「やっぱり君は直接『署』に来てもらった方がよさそうだな」
「そんな〜〜〜!」
「匠〜、骨は拾ってやるからなァ〜〜」
 お巡りさんに引きずられる僕。視界からアイツの姿が消えかかった頃、視界の隅に水無月さんの姿が見えた。
「あ、水無月さん、丁度いいところに。実は今、匠がさあ――」
 この後の会話は聞こえなかったけど容易に想像がつく。
 うぅ…明日学校に行くの嫌だな〜〜〜。
 
 *無実を証明するのに3時間もかかった。この恨み絶対にはらす! 見てろよ〜〜!!!
>>727-728
「坂城匠の日記より」
・ときメモ2 坂城匠
なんだかよくある話だけど即興だから許してね。
匠の計画が成功するパターンも考えたけど止めた。これは賢明な判断か。
>>729
スバラスィ!

>匠の計画が成功するパターンも考えたけど止めた。これは賢明な判断か。
さすが分かってる!
女の子がでてこないSSってのも珍しいな。
新食感SS。(・∀・)

それとSS作家は神なのでコテハントリップ付きを推奨。
733名無しくん、、、好きです。。。:02/03/21 00:51
>>634
これはナニ?
>>733
春風のいたずら
735名無しくん、、、好きです。。。:02/03/22 00:07
ときメモバトロワスレみたいに
ギャルゲー+映画でSSを作れないかな。
736   :02/03/22 14:59
TLS+ガメラAで
>>735殿
宜しくお願いします。
かけるかー!!
738名無しくん、、、好きです。。。:02/03/22 19:56
>>736
伊集院&紐緒の開発したロボが暴走しひびきの、きらめきの街を破壊しまくる。
なんて話はどうだろう。
俺は書けないけど。
739名無しくん、、、好きです。。。:02/03/23 14:38
漂流教室は?
740   :02/03/24 00:58
漫画版ならいいがドラマ版ベースはカンベンナ。
741名無しくん、、、好きです。。。:02/03/25 01:07
ときメモ+バイオハザード
似たようなSSが有るなァ……
743名無しくん、、、好きです。。。:02/03/25 23:15
誰でもいいので始めてギャルゲーを買った時の思い出を赤裸々にSS化して下さい。
7441/4:02/03/26 18:48
 俺は春の陽気に誘われて、街を散歩していた。
 ふと、ゲーム店が目に止まり、なんとなく中へ入った。
「いらっしゃいませ!」
 カウンターから元気な女性の声がする。
 そこにはショートカットの若い女性店員が一人だけいた。
 辺りを見回したが、他に人はいないようだ。
 俺はとりあえず、一通り店内を見て回った。
「何かお探しですか?」
「うわぁ!」
 突然背後から声をかけられたので、驚いてしまった。
7452/4:02/03/26 18:50
 女性店員は特に気にしたふうでもなく、にこにこしている。
 笑顔はなかなか可愛いし、けっこう俺の好みかも。
「どのようなものをお探しですか?」
(ま、まいったな……買うつもりないのに……)
「あ、あれっ!?」
 彼女の背中越しに、飾ってある等身大ポップが目に止まった。
「ああ、似てるってよく言われるんですよ。少々お待ち下さい」
 そう言うと、彼女は小走りでカウンターへと向かった。
7463/4:02/03/26 18:52
「んっ!? お、お待ち下さい!?」
 まさか……俺も慌ててカウンターへ向かった。
「はい、どうぞ」
 そう言って、彼女は袋を俺の目の前に差し出す。
「い、いや、俺は別に……」
「えっ!? 買わないんですか?」
 彼女の表情が見る見る曇っていくのがわかる。
 丁度、最悪のタイミングで女性客2人が店に入ってきた。
「や、やだ。あの人、店員に文句つけてる」
「かわいそ〜」
7474/4:02/03/26 18:54
(ま、参ったな……これじゃ俺が悪者だよ)
「い、いや、買います、買います」
 俺はそのソフトの代金を払うと、さっさと店を飛び出した。

 家に帰って袋を開けてみる。
 そのソフトは『ときめきメモリアル2』というタイトルだった。
「なんだろコレ。返そうかな? いや、とりあえずやってみるか……」

 数週間後、俺は陽ノ下光にどっぷりとはまっていた……。
>744-747
これが俺とときメモの……
いや、ひかりんとの出会いだ〜
(・∀・)ワル!カコイイ!テンインオカセ!
「孤月斬!」
あの頃、俺は平凡な格ゲーマーだった。
明けても暮れてもSFCとアケで闘う日々。もちろん学校はサボって。
しかし、やはり16ビット機ではもの足りない。とは言えNEO-GEOを買うほどの強者でもない。
そこで、バイト代を投入して32ビット機の購入を決断する。選んだハードはSS。
「二次元はSS、三次元はPS」というのが当時の世評だった。まさか、違った意味での二次元だとは思いもよらなかったが…。

電気屋で無事SSを購入した俺の目に、やたらバカでかいファイルが飛び込んできた。
その名は「ときめきメモリアル」。ファイルとメモリ付きで2980。手ごろな値段だ。
メモリのためだけに買ったその一本が、やがて俺を爆弾中毒者へと導くのはその日の夜の話。

「あなたと幼馴染みってだけでもイヤなのに!」
751名無しくん、、、好きです。。。:02/03/27 02:00
752名無しくん、、、好きです。。。:02/03/27 17:17
KANONのSSで秋子さんに恋した祐一が
秋子さんとヤッテ秋子さんが事故で死んでそのあと
名雪が放心状態になって、あゆの力で名雪が、
よみがえるっていうSSサイト知りませんか?
探しても見つからなくて…
因みにgoogleで美坂香里 18禁で検索しました。
スレ違いだったらスマソ、、、
753名無しくん、、、好きです。。。:02/03/28 15:51
わかりません
754名無しくん、、、好きです。。。:02/03/29 10:00
閑 古 鳥
755名無しくん、、、好きです。。。:02/03/30 01:42
SSスレなのに700オーバーするスレって珍しいね。
756名無しくん、、、好きです。。。:02/03/31 20:16
DNMLって何?
SSサイトみてたらあったんだけど
757 ◆2chHiF3k :02/04/01 02:01
新作できました。ただしエロ有りなのでpink板のほうに貼りました。
詳細は>>723のリンク先をご覧下さい。
758名無しくん、、、好きです。。。:02/04/01 11:33
ご苦労様age
759名無しくん、、、好きです。。。:02/04/02 00:53
エイプリルフールネタってないね。
760名無しくん、、、好きです。。。:02/04/03 21:12
お花見てんやわんや系のネタもないね。
ありがちだからか?
こんなスレが葉鍵板にあった。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1017326917/
kanonとAirをプレイしたことがある人などは覗いてみるといいかも…

葉鍵ネタなのでsage
762(;´Д`):02/04/04 21:27
 光が幼馴染みの彼と再会してから、一年が過ぎようとしていた。
 そんなある日、光は彼に告白するために電話をかけた。
 だが何度かけても、彼が出る度に思わず切ってしまう。
(神様、私に勇気を……)
 光は心の中でそう呟くと、受話器を取った。
763(;´Д`):02/04/04 21:29
「もしもし」
 彼の声、この言葉を何度聞いたことだろう。
「いい加減にしろよ!!」
「あっ、待って!」
「ひ、光なのか? ごめん、イタズラ電話かと思って」
「ううん、いいの。それより、聞いて欲しいことがあるんだ」
「なんだい?」
 光は少し間を置き、ゆっくりと口を開いた。
764(;´Д`):02/04/04 21:32
「あのね、私……君のことが……好きなの」
「えっ!? 聞こえないよ」
「だから、私、君のことが好きなのっ」
「何? 光、聞こえないよ」
「君のことが好きだって、言ってるのよ!」
「ええっ? 何だって? よく聞こえないってば!」
765(;´Д`):02/04/04 21:34
「もう知らない!」
 そう言って、光は電話を切る。
(もう、何よ! せっかくの告白が……)
 光は涙を浮かべながら、深いため息をついた。
 ふと壁に掛かっているカレンダーを見つめる。
(えっ、ウソ!? 今日は4月1日!?)
766(;´Д`):02/04/04 21:39
>762-765
こんな経験ない?
そんな光に萌え!
768名無しくん、、、好きです。。。:02/04/05 00:25
4/1じゃないけど「好きです」と言おうとして「寿司です」と言ったことならある。
769ギャルゲーマー刃牙より:02/04/05 02:05
範馬刃牙 … 伊藤乃絵美(With You)
愚地独歩 … 藤崎詩織(ときめきメモリアル)
烈 海王 … 涼宮 茜(君が望む永遠)
花山 薫 … 咲耶(シスタープリンセス)
渋川剛気 … 千影(シスタープリンセス)
ドリアン … 涼宮 遙(君が望む永遠)
ドイル  … 美澤千歳(Natural)
シコルスキー … 七瀬留美(ONE)
スペック … スフィー(まじかる☆アンティーク)
柳 龍光 … 月島瑠璃子(雫)
オリバ  … 藤堂加奈(加奈〜いもうと〜)
範馬勇次郎 … 木之本さくら(カードキャプターさくら)
徳川光成 … 早乙女好雄(ときめきメモリアル)
園田警視正 … エリカ・フォンティーヌ(サクラ大戦3)
片平巡査 … コクリコ(サクラ大戦3)
愚地克巳 … 陽ノ下 光(ときめきメモリアル)
加藤清澄 … 八重花桜梨(ときめきメモリアル2)
末堂 厚 … 佐倉楓子(ときめきメモリアル2)
柴 千春 … 可憐(シスタープリンセス)
A・ガーレン … 月宮あゆ(kanon)
R・ロビンソン … 衛(シスタープリンセス)
猪狩完至 … 鳴沢唯(同級生2)
不良三人組 … 岡田・吉井・松本(To heart)
ナイフの人 … 織倉香奈(ファーストkiss物語)
分銅の人 … アーシャ(ブルーブレイカー)
蛮刀の人 … 原素子(ガンパレード・マーチ)
舘岡 … 高部絵里(臭作)
猪狩の付き人1 … 霧島小夜美(メモリーズオフ)
猪狩の付き人2 … 白河静流(メモリーズオフ2)
770あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>770
氏ね。
772名無しくん、、、好きです。。。:02/04/06 00:49
ここはとある喫茶店。
店の真ん中で、2人の女の子がお客が取り巻く中で
取っ組み合いの喧嘩をしている。

チカ「なによォッ」
ちより「う〜ッッ」
チカ「ッこのォッ」
ちよりの髪を引っ張るチカ。
チカ「ッえイッ」
ちより「…………ッッ」
2人とも、懐から棒状のものを取り出して相手に向ける。
チカ「フフンッ」
ちより「もー怒ったよォ」

ビシッ!
バシッ!
いきなり割って入ってきた少女が、問答無用で2人の頬をビンタした。

チカ「………痛ッた」
ちより「〜〜〜〜ッッ」
可憐「2人とも……うぃんうぃんいってる物をしまって下さい」

呆然とするチカとちより。
信也「カンケーないだろ、ひっこんでろ!」
可憐「はい?」←鴨はうすのアンチェイン可憐風ヤバイ目つきでギロリ睨
信也「あ……いえ…………スンマセン(小声)」
773名無しくん、、、好きです。。。:02/04/06 00:49
可憐「今も昔も………妹の勝負はラブが基本です。
   そう思いませんか?」
チカ「い……言わせてもらうけどねェ………
   ピュアプレーでもお兄ちゃんをとられちゃ終わりじゃないの。
   アナタほどじゃないけど、あたしたちだって
   いっぱいのお兄ちゃんを背負ってるんだから」
バシッ!
チカ「〜〜〜〜〜ッ(なんであたしばっかり…)」 
可憐「ハートがなっていません。」

   「好き」の気持ちが
   萌えを呼びます
 
   自分は
   この世界で誰よりも
   お兄ちゃん大好きッ
   その想いッ
   その妹魂が
   己に萌えを呼び、
   勝ち目を呼ぶんですッッ

ちより&チカ「〜〜〜〜〜〜ッッ」
チカ「わ……わかりました………………」
ちより「ごめんなさぁい〜……」
可憐「よかった(ハート
   それじゃ、わかったところでやきもちやき合いですね(ハート」
ちより&チカ「……………………(ウンザリ)」
774名無しくん、、、好きです。。。:02/04/07 00:41
これはいったい???
見たことはあるが元ネタは知らんなぁ。
777777:02/04/07 02:54
777。

我に幸あれ。。。
それよりも768にツッコミいれてやれ。
779名無しくん、、、好きです。。。:02/04/08 00:09
伝説の木の下で詩織に「寿司です」と言われる…((((゚Д゚;))))
胸キュン♥
781名無しくん、、、好きです。。。:02/04/10 01:09
閑古鳥
782名無しくん、、、好きです。。。:02/04/11 00:27
最近は本当に静かだね。
新スクリプトの影響?
>782
詳しい説明キヴォンヌ
784名無しくん、、、好きです。。。:02/04/12 12:56
>>783
行数多いと警告。
数回警告を無視すると書き込み制限される。
だっけ?
785遅咲きの桜:02/04/12 21:43
 まだ肌寒さを感じる夜の街を、中央公園に向かって歩いていた。
 つい先ほど、幼馴染みの光から電話があり、桜を見ようと誘われたのだ。
 桜か……本来なら八重さんと見る筈だったのに。
 彼女とのお花見デートは実現しなかった。そう、すっぽかされたのだ。
 初デート以来、二度目。今回は彼女からの連絡はなく、理由はわからないまま
だ。
 新学期が始まっても、八重さんは学校に姿を見せなかった。
786遅咲きの桜:02/04/12 21:46
 彼女に会うことはおろか、連絡さえつかない。
 校内では、退学する気だとか病気療養中だとか、いろいろな噂が流れていた。
 匠から入手した極秘情報によれば、行方不明らしい。
 最近流行の拉致監禁か!? 海外にでも売り飛ばされたか!?
 などと、ついくだらないことを考えては憂鬱になる。
 それにしても、いったい何処で何をしているのだろうか。
 そんなことを考えているうちに、公園の入り口に辿り着いた。
787遅咲きの桜:02/04/12 21:49
 街灯の下で光が待っていた。ジャージ姿で、首にタオルをかけている。
 そういえば、最近ジョギングをしているって言ってたな。
 光も俺に気付いたのか、二度ほど手を振り、駆け寄ってくる。
「元気そうでよかった」
「えっ?」
「ほら、八重さんのこと」
「ああ」
 さては匠だな? ったく、余計なことを。
「早く見つかるといいな」
 光の言葉に俺は頷いた。
 そうか……光も心配してくれているんだな。
788遅咲きの桜:02/04/12 21:52
「それより、桜はもう散っているんじゃないか?」
 たしか、満開の時期は過ぎていたはずだ。
「うん。でも一本だけ、綺麗に咲いている木があるんだよ」
「それに、夜じゃ見えないだろ?」
 俺は空を見上げる。たくさんの星が瞬いているが、月は出ていない。
「大丈夫だよ」
 光は俺の左手を掴むと、公園内へと歩き出した。
 俺は手を引かれるまま、おとなしくついていく。
 暫く歩いた後、光は立ち止まる。
789遅咲きの桜:02/04/12 21:56
「ほら、見て」
 俺の手を離すと、そのまま前方を指差す。
 そこには街灯に照らされた、一本の大きな桜の木が立っていた。
 花なんて殆んど残っていない。
「なんだ、散っているじゃないか」
「違うよ、隣」
 よく見ると、その木の陰に小さな桜の木がある。
 俺達はその木に近づいていく。
 たしかに咲いている、ほぼ満開だ。
 暫く黙ったまま、その桜を眺めていた。
790遅咲きの桜:02/04/12 21:59
「ねえ、どうして桜の花がこんなに綺麗に咲くかわかる?」
 光が不意に呟いた。
「さあ? 俺にはわからないよ」
 俺は桜を眺めたまま答える。
「それはね、桜の木の下に死体が埋まっているからなんだよ」
 光の口から出た思いもよらない言葉に、思わす光の顔を見る。
「なな、何言ってるんだ?」
 光は悪戯っぽい笑みを浮かべている。
 俺をからかっているのか?
791遅咲きの桜:02/04/12 22:04
「桜の花びらはね、本当は雪みたいに真っ白なんだって」
 光は足元に落ちている桜の花びらを一枚指で摘まむ。
 それをゆっくりと俺の目の前まで持ってくる。
「そうなのか?」
「じゃあ、なんで桜の花びらは薄紅色だと思う?」
 光がそっと指を離すと、花びらはひらひらと落ちていく。
「知らないよ」
 俺はその花びらを目で追いながら答えた。
 花びらは地面に着く瞬間、風に舞い上げられて飛んでいった。
792遅咲きの桜:02/04/12 22:07
 俺はゆっくりと視線を光に戻した。
「それはね」
 光は俺の目をじっと見つめている。
 俺はごくんと唾を飲み込んだ。
「それは、埋まっている死体の血を吸っているからなんだよ」
「なっ……」
 俺は言葉を失った。
 光は暫く俺の様子を窺っていたようだが、やがて口を開く。
「なーんてね、冗談、冗談。えへへ、びっくりした?」
 俺は光の意外な一面を垣間見たような気がした。
793遅咲きの桜:02/04/12 22:11
 それから数日後、その桜の木の下から八重さんの遺体が発見された。
794名無しくん、、、好きです。。。:02/04/12 22:24
(゚д゚)ゴルァ!!
>>785-793
「遅咲きの桜」
ご苦労様。
でも1レスに15行くらい書いても良かったと思う。
797渡井・父:02/04/12 22:42
光さんの臓器を摘出いたしましたのでおあいこです。
798名無しくん、、、好きです。。。:02/04/14 02:30
保持
799名無しくん、、、好きです。。。:02/04/15 11:26
さてどうしたものやら。
800kiri_getter:02/04/15 15:05
800get!
SSスレで800越えですか・・・
なかなか珍しいことですな。
802名無しくん、、、好きです。。。:02/04/16 19:50
感想が多いってことかな。
SSばかりだったら800ももたんだろうし。
803名無しくん、、、好きです。。。:02/04/17 12:25
海皇記って以前講談社漫画賞にノミネートされてなかった?
誤爆です
805名無しくん、、、好きです。。。:02/04/19 11:02
テロSSきぼん
806名無しくん、、、好きです。。。:02/04/20 19:50
古参の作家はどこにいったの?
缶珈琲氏は息災かな?
個人的には彼の作品が好きなんで、
また拝見したい・・・などと言ってみるテスト。
808名無しくん、、、好きです。。。:02/04/22 08:01
IDどう思う?
809あぼーん:あぼーん
あぼーん
810名無しくん、、、好きです。。。:02/04/22 16:18
最近は改行が多いと注意をうけるのでSSなんて書けませんよ。
「どうしてこんなことに?」
 俺は瓦礫の山を見て呟いた。
 それは、つい数日前までは茶道部の部室だった。
 死者は陽ノ下光、水無月琴子、八重花桜梨の三名。
 いったい彼女達に何が起こったのだろう?
「最近流行の自爆テロに決まって……だと思いますよ」
 隣にいた白雪美帆がそう答える。
「そうなのかな?」
 首を傾げる俺に、美帆は優しく微笑んだ。
目の前に、夢にまで見た陽ノ下光の性器がある。
まだ初々しさを残した秘唇をそっと開くと、 プンと青臭い性臭が漂う。
男は舌先にたっぷりと唾液をからませ、彼女の聖域に舌を伸ばす。緊張と期待で舌先が震えた。
舌先に溜まった唾液がとろりと垂れ、一足先に陰部に到達する。
――ペロリ。
「厭っ……」光が涙ぐむ。
男はひと舐めしたことがきっかけとなり、夢中で舌を這わせる。
舌先を尖らせ、包皮につつまれたクリトリスを執拗に愛撫する。
かと思うと、割れ目に強引に舌をねじ込み、唾液を擦りこむ。
光の股間は、またたくまに男の唾液でべとべとになった。
男は指も使い、光の性器をおもちゃにする。
大陰唇を押し開き、いやらしい襞をひっぱり、クリトリスに被っている包皮を剥く。
「ふふふ、光ちゃんのここを弄りまわすのは僕が初めてだろ…どんな気分だい? 同級生に大事なところを嬲られるのは?」
光は、歯を食いしばって辱めに耐える。
下腹部からは、おぞましい感触が絶え間なく続く。
どうして自分がこんな目に合うのだろう、と光は思った。
男の攻めはねちねちといつまでも続いた。
しばらくすると、光の小さな蜜壷から、わずかながら愛液が分泌され始めた。
「あぁ! 光ちゃん! 僕の愛撫で感じているんだね!」
――ずちゅ、じゅじゅ、じゅるるるる、じゅぱっ。
男は、はしたない音を立てながら愛液をすする。
その音が光に恥辱を与える。羞恥の炎が彼女を包み込む。
そして、愛液はさらに分泌されてしまう。
もともと濡れやすい体質だったのだろうか。心とは裏腹に、彼女の性器からは、大量の恥汁が流れだしはじめた。
「こ、こんなにも! 吸っても吸っても溢れてくるよ! 光ちゃんの体は、僕を愛してくているんだね!」
男は光の愛液を掻き出し、自分のペニスになすりつける。
男の目の前には、文字通り夢にまでみた光の聖域がある。
陽ノ下光は男子生徒達の間でのアイドル的存在。
それに対し男はそんな彼女を遠くから見ているだけの根暗少年。本来ならば、触れることもできない。
男はいつも光のことをデジカメで盗撮し、一人虚しくオナニーをしているのだった。
>>812-813
・・・と、ここまで書いてスレのカラーと自分の作風が合ってない事に気がついたのでやめます。
エロパロ板ネタでしたね、これは。
スレ汚しをしてすみませんでした。
815名無しくん、、、好きです。。。:02/04/24 12:58
ちょっと怒ってみた。
俺は続きが読みたい。
もし書いたら誘導キボン
ゴメン、実はネタ詰まり。
続ける気はあったんだけどね。
813の終わり方だとこの状態に至るまでの話も書かないといけないのだが、それが思い浮かばない。
脅迫ってのがセオリーなんだろうけどちょっと…。
818野猿萌え ◆zKQna1OU:02/04/24 20:19
最近、なかなかSSが書けないでいます。
…が、皆さんの作品を読んで、
いい刺激を受けようと思います。
どうか頑張って下さいませ。(´∀`)
正直>>812-813はあるコピペ(?)の改造です。
誰かギャルゲーじゃないけどデッドオアアライブのギャルゲー風SSを書いて。
>>818
中途半端なことはしないように
ここでも表でも
822◆zKQna1OU:02/04/24 23:27
>>821
はて…、中途半端という事ですが…「ここ」でと言う意味は何となく分かります。
ただ、「表」という意味が分からないのですが…。
私自身はあくまで自分のペースで書いていくつもりです。
たったそれだけの事です。何気にマジレスですいません。
たぶん>>821氏は>>812-813の作者が貴方だと思って中途半端だと言ったのだと思います。
ただ、表というのは私もよく分かりません。
エロパロ板のスレのことかな?
>823
まあ…そこら辺の事情は触れんでやれYO.
つーか酔っ払いシリーズは俺も続きが読みたいと思っていたりする…。
酔っ払いシリーズってなんすか?
 下校中、歩きながら最近聞いた噂について考えていた。
 それは詩織がPS2を買ったらしいというもの。
 あの詩織がゲーム機を買ったって?
 まさか俺の趣味に合わせて――なんてことはないか。
 どんなゲームをやっているか興味あるな……。

 ふと、前方を歩いている生徒の中で、一人の女生徒を見つけた。
 あれは詩織だな? ちょうどいい、聞いてみるか。
「おーい詩織」
 俺は近づきながら声をかけた。
「えっ?」
 その人は立ち止まって振り返る。
 やっぱり詩織だ。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なあに?」
「最近、PS2を買ったんだって?」
「うん」
 詩織は頷いた。噂は本当だったか。
「で、どんなゲームを買ったんだ?」
「ごめんなさい。本体しか買ってないの」
「本体だけって、じゃあゲームはまだやってないのか?」
「ううん、そんなことないよ。早乙女君から一本借りてプレイしてるわよ」
「よ、好雄から!? どんなゲーム?」
 好雄のヤツ、何を貸したんだ?
「えっと、選択肢を選ぶゲームよ」
「あ、いや、借りたゲームのタイトル、名前だよ」
「うーん、なんて名前だったかなぁ……」
 詩織は右手を頬に当てた。
 ぶつぶつ言いながら、時折首を傾げたりしている。
 暫く待ったが、なかなか答えが返ってこない。
 そんなに難しいタイトル名のゲームってあったか?
「なんだよ、もしかして忘れたのか?」
「うん、忘れちゃった」
 詩織はそう言って、ぺろっと舌を出す。
「忘れたぁ? お前ひょっとして……馬鹿?」
「そんなこと言う人、嫌いです」
「…………」
>826-829
ときメモ1より、藤崎詩織です。

トーナメント、負けちゃたね……
831名無しくん、、、好きです。。。:02/04/26 09:57
ご苦労様。
これは先にオチがうかんでそこまで話をもってくタイプのSSだね。
832名無しくん、、、好きです。。。:02/04/27 08:27
最近は一日1カキコくらいの割合か。
本当に人がいないんだな。
誰かSS書いて下さいよ。
>>830
ご苦労様。
833名無しくん、、、好きです。。。:02/04/28 09:03
24時間に1カキコか…。
寒い時代だな
ワッケイン司令・・・
 ( ・,_ゝ・)ボクモ…
836名無しくん、、、好きです。。。:02/04/28 22:16
うぐぅ・・・しおりちゃんのファンなんだね・・・
ボクのこと、忘れないでください・・・
837名無しくん、、、好きです。。。:02/04/29 12:39
誤爆か?
…いや、しおり繋がりか。
838名無しくん、、、好きです。。。:02/04/30 22:10
誰かSS書い
ときメモはプレイしていないのでパス1。
840名無しくん、、、好きです。。。:02/05/02 00:17
シスプリのSSが少ないのは年齢がわかりにくいから?
841名無しくん、、、好きです。。。:02/05/04 11:19
苗字がないから。
だろう
842名無しくん、、、好きです。。。:02/05/05 20:05 ID:bl6IoGD6
保全age
保全上げ
844このネタ、分かるよね?:02/05/07 20:52 ID:???
 ある日、光がメガネをかけて登校して来た。
 光って、目が悪かったかな?
 放課後、俺は光に声をかけた。
「光、どうしたんだ? メガネなんかかけて」
「えへへ、ちょっとね」
 その時、誰かが光にぶつかり、かけていたメガネが飛んだ。
「メガネメガネ……」
 しゃがんでメガネを必死に探す光。
「も、もしかして……」
845名無しくん、、、好きです。。。:02/05/09 13:39 ID:0yQ3K0j.
ドラマCD4でつか?
その時、光の目が「3 3」だったら笑うのだが。
847age:02/05/15 23:19 ID:8iT5TPVE
定期age
最近長編SSがまったくないね。
行数が規制されてるからか、ネタがないだけか。
いすれにしろ寂しいかぎりだ。

かといって「だったらオマエが書け」といわれても書けない。
やっぱ表サイトのパクリじゃ駄目かな?
850名無しくん、、、好きです。。。:02/05/22 12:29 ID:HDIEeYVQ
( ̄ー ̄・)age!!
851名無しくん、、、好きです。。。:02/05/22 12:36 ID:1eR/m2tQ
確かに行数の規制厳しすぎ。
でもこのスレ好きだからガッコのテスト終わったら書いてみよっかな。
ときメモ3のSSを上げます。10発言くらい。
多少ネタバレを含むので、クリアしていない人は注意。
853嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:23 ID:???
 ついにこの日がやって来た。
 春休みの朝日の中で、御田万里は髪を掻き上げながら不敵に微笑んだ。
 そもそも女優たるもの、観客を騙してなんぼである。4月1日というこの日こそ、自らの
才能を試す絶好の機会であるといえよう。
「ふっふっ、私の演技力をもってすれば嘘を真にするなど雑作もないことですわ。さて、
誰を騙して差し上げようかしら?」
 検討の結果、ターゲットを河合理佳に決定した。高い知能を持つ彼女に見破られなければ、
演技力が本物であるという証である。決して他に友達がいないということではない。
「あ、万里ちゃんおはよー。…あれ、元気ないね」
 河合家を訪ねた万里は、玄関から顔を出した理佳の前で暗い顔をしてみせた。
「理佳…。わたし、もう生きていけませんわ…」
「ど、どうしたの」
「実は……実はわたし、失恋してしまいましたの……っ!」
「えぇ!? ま、万里ちゃんが?」
 両手で顔を覆ってはらはらと涙を流す万里。完璧に『恋に破れた少女』を演じるその姿に、
理佳は疑いを挟む余地もなく駆け寄った。
「そんな…そんなの変だよ!」
「ありがとう理佳。でも、これも運命なのですわ。ああわたしは運命の荒海にたゆたう
一艘の小舟…」
「そんなことない! そりゃあ万里ちゃんは高飛車で偉そうで何様って感じだけど、男の子に
振られるなんておかしいよ! どう考えてもボロクソに振ってやるってイメージだもん!」
「‥‥‥‥」
 いや、怒るな。女優たるもの演技中に私情を出してはいけない。セルフコントロール!
「お、おほほほ。いいえ、きっと私が悪かったのよ。彼を受け止められなかった私がすべ
て…」
「そっか、よっぽどショックだったんだねー。よりによって万里ちゃんの口から反省の
言葉が出てくるなんて」
「…おい」
「でも大丈夫だよぉ。失恋くらい何でもないよ! だって万里ちゃんの面の皮はうちの
ロボットの装甲より厚いもん!」
854嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:23 ID:???
 どうやら本気で励ましているらしい理佳の無邪気な笑顔を前に、万里もにっこり微笑む
と、右手を垂直に上へ掲げた。
「理佳」
「なーに、万里ちゃん」
「女優チョーーップ!!」
「ギャフン!」

               *  *  *

「痛かったぁ。もう、エイプリルフールなら最初からそう言えばいいのにぃ」
 ぶつぶつ言いながらショッピング街を歩く。万里の去り際の『4月1日でしてよッ!』
との言葉でようやく事態を理解したが、別にそんな日どうでもいい。だって理佳は正直者
だし…。
「おっ、理佳やんか。どこ行くん?」
 なんてことを考えていると、いかにも何か企んでそうなちとせに出会った。
「ジャンク屋だよー」
「なんや、また誰かで人体実験でも始める気かいな」
「えーっ、そんなことしないよぉ。やっぱり他人に迷惑をかけちゃいけないよね」
 …少しの沈黙の後、ちとせが冷ややかな目で返事する。
「ほぉ」
「やっぱりぃー、科学は世のため人のために使うものだと思うしー。科学の発展のためには
多少の犠牲が必要なんて全然思ってないよー」
 春なのに寒い風が吹き抜けてから、二人はあっはっはと笑い合った。
「いやぁ、さすがは理佳や。こんな人間のできとる奴は見たことないで」
「えへへ、ありがとー。そういえばぁ、ちいちゃんってこうして見ると結構美人だよねー。
きっと男の子にもモテモテだねー」
「…嘘やろワレ」
「うん、全部嘘ー」
「ああっムカつくやっちゃなっ! このやろこのやろっ!」
「いたたたた。なんでみんな暴力ふるうのー?」
855嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:24 ID:???
               *  *  *

「ったく、いらんことで時間つぶしたわ」
 商店街を抜け、まっすぐに友人の家へ向かう。もちろん目当ては牧原優紀子。人に騙さ
れるために生まれ、騙されるために存在するような少女だ。ゆっこを騙さずして何のエイ
プリルフールか。
「あ、ちとせ。いらっしゃーい」
 親友がそんなことを考えているとは露知らず、玄関から無害な顔を出した優紀子に、
ちとせはさも深刻そうに言った。
「休みの日に押し掛けて堪忍な。早く言わな思てん。うちにも…責任あるしな」
「え、え? な、何のこと?」
「なあ、入学したときのイメチェン…実は失敗だったんとちゃうか!」
「ええっ!?」
 ががーん、とショックの優紀子に、一気にたたみかけるちとせ。
「だって誰もゆっこやって分からんかったもん! 別人になってどないすんねん!
 それになんや、赤髪のボブにリボンって。まるっきりToHeartのヒロインやんか!」
「そ、そうだよね。わたしがこんなだから、ちとせも長岡志保のパクリとか言われるん
だよね…」
「やかましいわボケ」
 真剣に悩んでしまった優紀子は、すがるようにちとせに尋ねる。
「ど、どうしよちとせ〜。元の三つ編みメガネに戻した方がいいかなぁ?」
「アホ、地味になってどないすんねん。これや、これをつけるんや!」
 そう言ってちとせが取り出したのは、大きな猫耳がついたヘアバンドである。
「…これ?」
「そやでー。知らんのん? 今ヤングの間で大流行やねん。朝から並んでようやく買えたん
やで」
「ち、ちとせ、わたしのためにそこまで…。ありがとう、つけてみるねっ」
 と、あっさり引っかかる優紀子に、ちとせは内心で大笑いしていたのだが…
856嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:24 ID:???
「(う…。か…可愛いやん…)」
 猫耳ゆっこのあまりの愛らしさに後ずさる。恥ずかしそうに上目遣いを向ける姿がまた…。
い、いや落ち着け。理性を失くすな。
「ちとせ? なんだか鼻血出てない?」
「い、いや、何でもない、何でもないでぇ。決め台詞は『ご奉仕するにゃん』や」
「ち…ちとせにご奉仕するにゃん」
「ゆっこ〜〜〜っ!」(がばっ)
「きゃぁぁあああ!?」

               *  *  *

「も〜、ひどいよちとせってば〜」
 ぷんすか、と怒りながら街を徘徊する。襲ってきたちとせを殴り倒したはいいが、猫耳
バンドをつけたまま母親に見せたら大笑いされた。
 そういえば4月1日だった…。どうしてこう毎年引っかかるんだろう。
 かくなる上は誰かを騙さないと気がすまない。でもちとせが今さら引っかかってくれる
とは思えないので、優紀子が騙せそうな唯一の友人を探して街を歩いた。午前中はバイト
だって言ってたけど…。
 そろそろ昼過ぎになろうという頃、ようやく仕事帰りらしい彼女を見つけた。
「あ、ゆっこちゃんだ。おつかれー」
「お、おつかれ。かずみちゃん。探したよー」
「え、なになに?」
 無警戒にこちらへ寄ってくるかずみ。ここだ、考えに考え抜いた嘘をここで決めるんだ。
「あのね、知ってたかずみちゃん。テレビでやってたんだけど、今日のかずみちゃんは
千年に一度のラッキーデーなんだよ。びっくりだよね〜、えへへ」
「そ、そうだったのー!?」
 かずみの両おさげが驚きでぴん、と張る。
857嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:25 ID:???
「それでね、神社でパラパラを踊ると永遠に幸せになれるんだって!」
「そ、そりゃあすごいや。さっそく踊ってくるよっ!」
 言うが早いか、かずみは反転して走っていった…。
 やった、成功した。初めて騙される側から騙す側にクラスチェンジしたのだ。ばんざーい。
 が、すぐにかずみがくるりと振り向いて戻ってくる。しまったバレたか…と思いきや、
彼女は屈託のない笑顔を優紀子に向けた。
「ありがと、ゆっこちゃん。わざわざそれを知らせるために、あたしのこと探してくれたんだ」
「え? えと…うん、まあ」
「父さんのこととかで心配かけちゃったかな。あたしは全然大丈夫だけどさ、でも気持ちは
嬉しかったよ、うんっ」
「そ、その…」
「あたし、ゆっこちゃんと友達でよかった。…なんちって、ちょっと大袈裟だったかな。
あははははっ」
「あうぅ…」
 見ないで、そんな輝く瞳でわたしを見ないでぇ、などという内心の声が聞こえるはずも
なく、三度回転して神社へ向かおうとするかずみの…おさげを掴むと、優紀子は凄い勢いで
頭を下げた。
「ごめんなさいうそなの! 全部わたしが悪いの!」
「へっ?」
858嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:25 ID:???
               *  *  *

「なーんだ、エイプリルフールだったんだ。あははは」
 そういえばそんなイベントもあったっけ。せっかくのお祭りなんだから、ここは参加
するべきだろう。
 そんなわけで、お昼を食べてから友人の家へ向かった。
「まあ、かずみちゃん。こんにちは」
「橘さん、おつかれー…じゃなくて、大変、大変だよっ」
「ど、どうしたのですか。落ち着いてください」
「実は…」
 息をすう、と吸って一気に言う。
「もえぎのに火星人が攻めてきたんだよっ!」
「ええー!? そ、それは大変です。急いで避難しないと。いえ、その前に警察に電話で
しょうかっ!?」
「(信じてるーー!)」
 まさか信じるとは思わず唖然とするかずみの前で、おろおろと右往左往する恵美。
「で、でも火星人さんも話せば分かって下さるのでは…。やはり友好が一番だと思うの
ですが、かずみちゃんはどう思いますか?」
「いや、どうって言われても…」
「分かりました、私が話し合ってきます。もしもの時には骨は拾ってくださいね。敷島の
大和撫子の行く道は、赤き着物か白き着物か…」
「あ、あの橘さん、エイプリルフールって知ってる?」
「はい? 何が降るのですか?」
 まずい…。4月バカを知っているからこそ嘘が許されるのに、知らなかったらどうなるん
だろう。
 内心だらだらと冷や汗を流しながら、固い笑顔で聞いてみる。
「あ、あはははは。あのさ、話は変わるけど嘘つきってどう思う?」
「嘘ですか? 相手の信頼を裏切るなど許されないことです。即座に切腹すべきですね」
「(はうぅぅぅーー!)」
859嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:26 ID:???
               *  *  *

「エイプリルフールですか…。そんな行事があったとは…」
 泣きながら謝ったかずみの説明で、ようやく事情を理解した。
 それにしても恥ずかしい。いくら西洋文化に疎いとはいえ、そんなことで取り乱して
しまうとは。
 そういえば生真面目すぎるとよく言われるし、丁度良いから嘘の練習でもすべきだろうか?
 芹華ならきっと分かってくれるだろうし…と考えた恵美は、さっそく彼女のアパートへ
向かった。
「あれ、恵美じゃないか。どうしたんだい」
「は、はい。その…」
 心苦しいが、これも自らの成長のため。ああ許してください芹華。
「実は……もえぎのに火星人が攻めてきたんです!」
「は?」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
 ‥‥‥‥‥。
「ごめんなさい…。頭を丸めて尼になります…」
「ち、ちょっと落ち着け恵美っ!」
 この世の終わりのような顔で立ち去る恵美を、芹華は慌てて引き留める。
「離してください! 嘘の一つもつけない私なんて、もはや4月1日を生きる価値も…」
「あ、な、なんだエイプリルフールか。いや、いきなり尼になるなんて言うから驚いたよ。
すっかり騙されちまったな、はははっ」
「いえ、そちらは本心です」
「…素で返すなよ…。乗ってやってるんだから」
「まあ、そうだったのですか…。でも自らを偽るのはどうかと思うのですが」
「嘘をつきに来たんだろーが!」
 恵美はしばらく困り果てていたが、結局泣きそうな目で、芹華を下から覗き込んだ。
「あの…私は一体どうすればよいのでしょう?」
「(こっちの台詞だよ…)」
860嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:26 ID:???
               *  *  *

「まったく、恵美にも困ったもんだな」
 そろそろ夕方が近づく中、夕食を買いにコンビニへ向いながら、誰へともなくそう呟いた。
 そう言いながらも、ついつい思い出して顔が笑ってしまうのであるが。
 信号待ちをしていたところで、道路の向こうに知った顔を見かける。はて、誰だった
だろう…と考えて、3月までのクラスメイトだったことを思い出した。
 けれど、名前が思い出せない。ろくに授業にも出ずに屋上で寝ていたんだから当然だ
けど、一年も同じ教室で過ごした相手にそれは寂しいことかもしれないと、そう思って
しまったのは恵美の影響だろうか。
「よう」
 信号が青になり、横断歩道を渡ってきた彼女――ベレー帽の下に長い髪のなびく、いかにも
清楚なお嬢様といった感じの、要するに自分と正反対の相手に思わず片手を挙げていた。
 相手もこちらに気づき、一応同級生と認識してくれたのか、軽く会釈を返してくる。
「…こんにちは」
 普段ならこれで終わり。用もない相手と話すことなんかないけど……そうだ、今日なら
嘘をつくという用事があったっけ。
「そういや知ってるかい? 春休みが一週間延長になったんだってさ。ありがたい話だね」
 相手は一瞬きょとんとしていたが、すぐさまにっこり微笑んだ。
「ええ、理科室がガス爆発で吹き飛んだんでしょう? なんだか怖いわ」
「(‥‥‥。こいつ!)」
 芹華の眼光が鋭くなる。いい所のお嬢様かと思っていたが、なかなかどうして侮れない
じゃないか。
「おかしいな。あたしはプールからサンショウウオが大量発生したからって聞いたんだけど」
「まあ、きっと騙されたのね。プールから出てきたのはネッシーでしょう?」
「ああ、学校のプールってネス湖と繋がってるんだものなぁ。あのトンネルって誰が掘っ
たんだい?」
「さあ、用務員さんじゃないかしら? それとも何か時空のひずみが…」
 通行人が『何だこいつら…』という目で見ながら通り過ぎていく中、無意味に二人の
嘘合戦は続いた。
861嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:26 ID:???
 話が『あさってに宇宙が滅亡する』とかいうあたりまで膨らんだところで、さすがに
芹華が手を上げて止める。
「あんた、なかなかやるね」
「ふふ、ありがとう。あなたも」
「あたしは神条芹華。名前知らなくて悪いんだけど、そっちは?」
「和泉穂多琉よ。ほたる、はこういう字」
 『穂多琉』と記された生徒手帳を見せられ、傑作とばかりに手を叩く芹華。
「あはは! わざわざ今日のために用意したのか。そんな名前の人間がいるわけないだろ」
「‥‥‥‥」
「(…ヤバい…。本当だったか…)」
 4月1日はたまにこういうことがあるから始末が悪い。嘘みたいな本当はあちこちに
転がってるんだから気を付けないと。
「いや、悪かった。怒った?」
「そうね、深く傷ついたわ…」
「ごめん、この通り」
「ふふっ、嘘に決まっているじゃない。見事に引っかかったわね」
 なんて性格の悪い奴だ、と思ったが、すぐに相手が
「また、新学期も同じクラスになれるといいわね」
 なんて殊勝なことを言うものだから、芹華は照れたように頬を掻いた。
「ふーん。それも嘘でなけりゃいいけどな」
「もう嘘はお終い」
「そういうことにしとくさ。じゃあな」
「ええ」
 青信号が点滅していたので急いで渡って、道路の向こう側で振り返ると、ベレー帽が
遠ざかっていくところだった。
 同じクラスに。
 そんな普通の高校生みたいなこと、本当の自分からすれば全て嘘なのだけど…。
 でも、少しくらいそんな嘘があっても良いではないか。
862嘘つきは始まりの季節:02/05/23 01:29 ID:???
               *  *  *

 時計が23時を回ったところで、今日の日記を書いていないことを思い出し、穂多琉は
パソコンの前に座った。
 日記といっても書きたいときにしか書かないので、週記か月記と言った方が正確だけど、
4月1日だし嘘でも書こうか。
 ‥‥‥。

『今日、彼が戻ってきてくれました』

 あの出来事が、全部嘘なら良かったのに。
 でも事実はどうしようもなく事実で、嘘はどこまで行っても嘘で、穂多琉は溜息をついて
テキストを消した。
 もっと楽しいことを考えよう。
 そうだ、今日会った同級生。普段は近づきがたい雰囲気だったし、自分も社交的な方じゃ
ないから丸一年接触がなかったけど、あんな風に会話することになるとは思わなかった。
 そう思えば、エイプリルフールは捨てたものではない。本当のことは恐くても、嘘なら
言えるし。
 でも、また話してみたいと思うのは…それは本当。
 新学期から何が待つのか分からないけど、何があってもそれは本当で、それなら楽しい
本当を増やしたい。
 やっぱり嘘は今日だけでいい。
 そうこうしている間に日が変わりそうだったので、結局『今日はひとつも嘘をつきま
せんでした☆』とだけ書いて、急いで日記を送信した。


                               <END>
>>853-862
ときメモ3、エイプリルフールネタです。ネタバレ注意。
ってこっちは回すんだっけ。スマソ
865名無しくん、、、好きです。。。:02/05/23 01:33 ID:eSn1x8.A
回し
回し
回し
回し
回し
輪姦し
回し
輪姦し
回し
>>863
おつカレー
ゲ、なぜか途中でageになっとる。
>>853-862
ときメモ3、エイプリルフールネタです。ネタバレ注意。
メモ3の人間関係をうまく利用して全キャラ出したあたりが個人的には○。
穂多琉までのギャグ一辺倒が、オチを効かせていていいと思う。
>875
お疲れさまです。
楽しく拝見させて頂きますた。
ときメモ3は未プレイなので、
これを幾に検討すると致しませう。
878875:02/05/24 23:13 ID:???
感想ありがとうございました。
あげてみる。
http://vip.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2kana/1022302329/
一応次スレ先こっちに確保しておいた。エッチなのキボン。
凌辱とかSMとかスカとか非エッチでもOK。
っていうかここでメモ系のSSでエッチなこと書くとすぐ粘着るから。
881880:02/05/31 10:51 ID:???
すまん、言い忘れたときメモキャラ限定だった。
定期上げしておこう。
で次スレはなしなのかい?
缶珈琲もいないし
何気なく覗いてみたが、>>880のリンク先で更新されてるぞ。

>>882
案外、見てる奴は居てもSSを書く奴は希少だからなぁ・・・。
そして誰もいなくなった・・・
ねぇ本当に缶珈琲いないの?
ボケコニアンとかもさー
閑古鳥
887sage:02/06/13 22:43 ID:eN1uV9Ac
洗面所の洗濯カゴの中にあった優美のパンツ、
クンクンしてたところを優美に見られちゃったよ!!
もう寝てると思ったのに…

優美「お兄ちゃん! 何してるの!」
俺「ああっ!!」
俺「い、いやその…」
俺「せ、洗面所入ったら、何か変な匂いしたから…」
優美「ハァ!?」
(沈黙30秒)

そのまま優美のヤツ、無言で自分の部屋に帰って行ったよ!
俺、どうしたらいいんだ? 明日、親とか友達にバラされちゃうよ!
女の子の評価が激減するよ!!
洗面所の洗濯カゴの中にあった姉さんのパンツ、
クンクンしてたところを姉さんに見られちゃったわ!!
もう寝てると思ったのに…

姉さん「真帆ちゃん! 何してるの!」
私「ああっ!!」
私「い、いやその…」
私「せ、洗面所入ったら、何か変な匂いしたから…」
姉さん「ハァ!?」
(沈黙30秒)

そのまま姉さんは無言で自分の部屋に帰って行ったわ!
私、どうしたらいいの? 明日、親とかヒナにバラされちゃうよ!
いつものデンパ発言ってことで、誤魔化せるかな?
うーん・・・正直、今一つ・・・。
危険な状態です。浮上しま〜す。
韓国イタリア戦で間違って韓国応援席でイタリアの応援をしてしましボコボコにされる真帆の話きぼん
次はときメモ3でつか?
893便乗(w:02/06/19 00:07 ID:???
洗面所の洗濯カゴの中にあった姉ちゃんのパンツ、
クンクンしてたところを姉ちゃんに見られちゃったよ!!
もう寝てると思ったのに…

姉ちゃん「尽ちゃん! 何してるの!」
俺「ああっ!!」
俺「い、いやその…」
俺「せ、洗面所入ったら、何か変な匂いしたから…」
姉ちゃん「ハァ!?」
(沈黙30秒)

そのまま姉ちゃんは無言で自分の部屋に帰って行ったよ!
俺、どうしたらいいの? 明日、親とかにバラされちゃうよ!
普段みんなから、いい子で通ってるのに!!
これって元ネタは2ちゃんのスレだよね。
ケイちゃんだっけ?
ニュース速報板のスレだったよな。
896不幸とは(1):02/06/20 22:59 ID:???
 寿美幸は昇降口で呆然と立ち尽くしていた。
 部活が終わるまでは、降る気配すら感じなかった雨。

 朝の天気予報では、降水確率はかなり低かったはずだ。
 梅雨時ということもあり、傘を持っていくかどうか迷った。
 結局、美幸の選択は失敗したことになる。

 大きなため息をつき、がっくりと肩を落とす。
「はにゃ〜、やっぱり〜美幸って――」
「寿さん」
 不意に後ろから声をかけられ、美幸は振り返る。
「あ〜、陽ノ下さん」
897不幸とは(2):02/06/20 23:01 ID:???
 陽ノ下光は右手に傘、左手に鞄を持っていた。
「ひょっとして……傘、持ってないの?」
 光は確認するように尋ねた。
「う、うん。美幸〜持ってこなかったんだよね〜」
「そうなんだ」
「もう、ダメダメだよ〜」
「じゃあ、貸してあげるよ」
 光はにっこりと微笑み、美幸の前に傘を差し出す。
「ええっ!? で、でも〜、それじゃあ陽ノ下さんが〜」
 美幸は困惑しながら雲行きを確認する。
 どう見ても雨は止みそうもない。
898不幸とは(3):02/06/20 23:03 ID:???
「大丈夫だよ。ほらっ」
 光は鞄を開け、細長そうなものをチラッと見せる。
「あっ!!」
 折り畳み傘まで持っているとは!
 美幸は光の用意の良さに、ただ感心するばかりだった。

「陽ノ下さん、ありがと〜」
 美幸は傘を受け取り、何度も礼を言った。
 光はただ『えへへ』と笑うだけだった。
「じゃあね〜、バイバ〜イ」
 美幸は傘を差すと昇降口を出た。
 一度振り返り、光に向かって手を振る。
 光も手を振り返す。
899不幸とは(4):02/06/20 23:05 ID:???
 美幸は校門を抜け、坂の途中で立ち止まる。
「あ〜、美幸〜忘れ物しちゃったよ〜」
 こんな時に限って下らないことを思い出す。
 どうしようか迷ったが、取りに戻ることにした。

 美幸は校門に入った辺りでまた立ち止まる。
 昇降口に光の姿を見つけたからだ。
 誰かを待っているのだろうか?
 それにしては空を気にしているように見える。
 折り畳み傘を持っているなら、帰ってもよさそうなのに。
900不幸とは(5):02/06/20 23:07 ID:???
「あっ! ひょっとして」
 まさか、折り畳み傘なんて持っていなかったのでは?
 光が見せたものは何か別なものかもしれない。
 でも何故!? ともかく傘を返さなきゃ。
 美幸はそう思って、昇降口へ向かおうとした。

 だが、思わず近くの木陰に身を潜めてしまう。
 光に声をかける人影を見つけたからだ。
「……り、ひかりじゃ……」
「……くん……」
 雨音で良く聞こえないが、間違いない、あの人だ。
901不幸とは(6):02/06/20 23:09 ID:???
 光の幼馴染みであり、美幸が密かに思いを寄せている人。
 彼は光と会話をしながら、持っていた傘を差す。
 そして光に入るよう促す。
 光は頬を赤らめ、遠慮がちに小さく頷く。
 二人は寄り添うようにして、ゆっくりと歩き始める。

 美幸はただ、その光景を黙って見つめていた。
 二人の姿が目の前を通り過ぎた辺りで、視界が滲み始める。
「やっぱり〜美幸って……」
 小さな呟きは、雨音に掻き消されていく。
>>896-901
「不幸とは」
ときメモ2、寿美幸&陽ノ下光

不幸とは――偶然が重なって起こるもの――
などと言ってみるテスト
季節ネタ乙。
お疲れ様でした〜
そして誰もいなくなった。
いることはいるのだが、原作知らないので感想も書きにくいしナー
中学生になった華澄おねぇちゃんと久しぶりに遊んだ日。
はしゃぎすぎて泥だらけになった、僕と光ちゃん。
華澄おねぇちゃんの家でお風呂に入ることになった。

光ちゃんや華澄おねぇちゃんと一緒に入るのは久しぶり。
僕と光ちゃんはぱぱっと服を脱ぎ捨てお風呂場へ。

さっそく光ちゃんと水の掛け合いで盛り上がる。
後から入ってきた華澄おねぇちゃんがため息をつく。

華澄おねぇちゃんはシャワーで僕たちの泥を落としてくれる。
先に洗ってもらうのは僕。
光ちゃんは大人しく湯船に浸かっている。

華澄おねぇちゃんが僕の背中を洗い始める。
光ちゃんは待ってましたとばかりにお湯を浴びせてくる。
華澄おねぇちゃんに掴まえられているため、思うように反撃できない。

背中を洗い終えた華澄おねぇちゃんが僕の体をくるりと反転させる。
僕の目の前には、以前よりも大きくなっている二つの膨らみがある。
華澄おねぇちゃんが手を動かす度、小刻みに揺れている。
僕は右手を伸ばし、右の膨らみに触れる。
うまく言えないけど、心地よい感じ。
華澄おねぇちゃんは何も言わないが、光ちゃんはぶーぶー文句を言う。

調子に乗ってしばらく触っていると、突然右腕を掴まれ、離される。
華澄おねぇちゃんは何事もなかったかのように、僕の右腕を洗い始める。

僕は左手を伸ばすが、今度はあっさりと阻まれる。
華澄おねぇちゃんに嗜められ、しゅんとする僕。
それを指差して笑う光ちゃん。
体を洗ってもらった僕は、光ちゃんと入れ替わって湯船に浸かる。
華澄おねぇちゃんが光ちゃんの背中を洗い始める。

僕は二人を見比べて呟く。
怒る光ちゃん、それをなだめる華澄おねぇちゃん。

華澄おねぇちゃんが光ちゃんを洗い終えたころ、僕はまた呟く。
光ちゃんが暴れだし、華澄おねぇちゃんを突き飛ばす。
しゃがんでいた華澄おねぇちゃんはバランスを崩し、尻餅をつく。
僕が見たものは、無防備に曝け出された……。
そこで下半身に衝撃を感じ、思わず目を覚ました。
(夢!? なんだ、また同じ夢かぁ)
僕が中学生になった頃から見るようになった、過去の記憶。
(ま、まさかまた?)
僕は慌てて体を起こし、布団を捲る。
(ああ、やっぱり……)
>907-911

とりあえず、妄想半分(w

誰かお風呂でえっちっぽいモノを…
>907-911
いいですねえ、こういうの好きです。
萌えました。(漏れが小学生のころを思い出してしまったというのは言わないw)
久しぶりに突然お邪魔します。
昔(去る2〜3月ごろ)、話の一部を書いて
「全部書いてからUPしろ。」と言われた者です。

話自体は、なんと今でも鋭意執筆中であります。
一時は、己の未熟をいい事に「未完」で逃げそうになりましたが、
約一ヶ月前に「ひびきのHappy Bells」を聴いて、本格的に覚悟を決めました。
7月中旬頃までには完結・掲載しようと目指しております、

しかし、いかんせん分量が長めなので、発表の場所・形式等ご意見いただければと思ってもいます。
皆様、どうかよろしくお願い致します。
まだ作家いるようだし次スレたてたら?
916ティーパラ ◆6cAZSPXA:02/07/01 18:28 ID:???
>914
自分の場合、無料HPスペースと、某所のスレにSSを載せてます。

>発表の場所・形式等
別にここに載せてもいいと思うんだけど、長編モノだと分割して投稿するのも結構大変でしょ?
それに、行数制限や連続投稿規制もあるし…
このスレは感想用?
573 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:00
妹の優美が風呂に入ってるの知らなくて、脱衣所のドア開けたら…

すっぽんぽんの優美とバッタリ!
お互い固まって数十秒、先に動いたのは優美。

「キャーー! お兄ちゃんのエッチ!!」

思いっきりビンタを食らいました。

574 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:11
負けずに押し倒せ!!
欲望に身を委ねろ!!
575 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:39
>573
う、羨ましい・・・
優美たん(;´Д`)ハァハァ

俺も妹が欲しいYO!!

576 名前:名無しさん 投稿日:02/06/30 23:47
ヽ(`Д´)ノボッキage!

577 名前:573 投稿日:02/06/30 23:55
バカだなお前ら、妹の裸で起つかよ!!
578 名前:伊集院レイ 投稿日:02/07/01 00:07
妹萌えですが、何か?

579 名前:名無しさん 投稿日:02/07/01 00:10
キタ━━(゜∀゜)━━ッ!!

580 名前:名無しさん 投稿日:02/07/01 00:11
↑本人降臨でつか?!
581 名前:消去 投稿日:消去
消去

582 名前:名無しさん 投稿日:02/07/01 00:13
>573よ、↑↑の情報はマジ!?

583 名前:名無しさん 投稿日:02/07/01 00:15
>581
削除早っ!!

>573、>582
詳細キボンヌ

584 名前:583 投稿日:02/07/01 01:12
け、消された??
((((゚д゚;))))ガクガクブルブル
( ゚д゚)ポカーン
かわったSSだね
924くいこみ名無しきゅん:02/07/09 10:20 ID:???

ょぅι゙ょりょぅι゙ょ<板作ってください
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1014028938/
がんがれ!
926914:02/07/16 23:40 ID:???
遅れつつも頑張っております。
・・・誰が見るのでせう?まあいいか。
本日、ようやく完結できる自信が・・・でも誰も見てないなら、どうでもいいかも。
|∀・)ジー…
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   .:. .:. .  ,( ζ___
  . . :. .  /   __:_冫
       (   (____
       (    _:_冫
しかしこの後はどうするのさ
誰かいないの?
落ちますよ?
需要はないの?
もうだめぽ・・・
934名無しくん、、、好きです。。。:02/07/24 00:35 ID:fYtGTWbg
まだまだ
一年近くなるのか・・・
936◆KAORIr62:02/07/26 10:39 ID:???
一応、ここにも書いておいてもいいのかな・・・。
以前から計画していたSS置き場を開設しましたので、
宜しければ覗いてみて下さい。
ttp://www.ogaki-tv.ne.jp/~kaorin-atf/index.html
私はいつものように目を覚ました。
ベッドから抜け出し、カーテンを開ける。いい天気だ。
朝日を浴びながら、大きく伸びをする。清々しい気分だな。
まるで、溜まっていたものを全て吐き出したような感じだ。
私は朝食を取るために食堂へと向かった。

テーブルには妻と娘の姿があった。
私の席の正面に妻、左手に娘が座っている。
娘の詩織はこの春、高校二年生になったばかり。
容姿端麗、勉強も運動も良く出来る、自慢の娘だ。
「おはよう」
席に着く前に、いつものように挨拶した。
「…………」
だが、妻からも、娘からも挨拶はない。二人とも俯いていた。
「どうかしたのか?」
娘の顔を覗き込んで驚いた。口の端に絆創膏が貼られ、頬が腫れている。
かなり泣いたのだろうか、目は充血していた。
「だ、誰にやられた?」
娘の肩に手を置こうとした瞬間、娘はさっと身を引いて避ける。
よく見ると、娘は小刻みに震えていた。怯えているのか?
「黙ってちゃ、わからんだろう」
「…………」
相変わらず、娘は黙ったままだ。さらに問い詰めようとした時――。
「もうやめてください!」
妻が悲痛な叫びと共に立ち上がる。
娘は身を隠すように妻の背中へ寄った。
「昨夜、あなたが何をしたか忘れたんですか?」
娘の体がビクッと反応する。
「昨夜?」
仕事帰りに飲み屋に行った。何軒かハシゴして、それから……。
「す、すまん、覚えてない」
私は頭を掻きながら答えた。
妻は深いため息をついた後、ゆっくり話し始める。
「酔っ払って帰ってくるなり、詩織の部屋に上がり込んで」
妻は一呼吸置く。
「寝ていた詩織を……無理矢理……」
「やめてお母さん! それ以上言わないで!」
娘が妻に懇願する。妻は二度ほど頷くと、娘を抱き寄せた。
そのまま二人は涙を流し始める。
「ば、ばかな!」
まさか、娘に手を出したと? 貞操を奪ってしまったというのか!?
私はただ、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
   ||
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ <詩織、許してくれ……
 ∪  ノ
  ∪∪
続きは? 続きは?
943ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/07/27 20:58 ID:???
<<藤崎詩織の独白・1>>

それは昨日の晩だった…。
私がベッドで寝ていると、突然の侵入者に襲われたのだった。
いきなりの事で、何が何だか分からなかった。
私は必死で足掻いたのだが、その侵入者に押さえつけられ、
次第に自由を奪われていった。
私は、自分は体力はある方だと思っていたのだが、
この時ほど自分の非力さを思い知らされた事はなかった。
944ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/07/27 20:59 ID:???
毛布の上からは信じられないほどの力で手首を強く押さえられ、
私はもう逃げる事は出来なかった。
それは脚も同じだった。
腕に、脚。
共に完全に自由を奪われてしまっていた。
私は混乱して靄のかかった頭で、その侵入者の顔を見た。
そして…信じられない物を見た。
945ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/07/27 20:59 ID:???
私に突然襲い掛かった人物、それは私の父その人であった。
私は何が何だか分からなかった。
いつも自分に優しくしてくれた父。
温かく、母と私をいつも大樹の様に支えてくれた父。
それが、その父が、何故この様な事を…。
全身から血の気が失せていく感覚と共に、
私の身体は私の物ではなくなっていった…。
946ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/07/27 20:59 ID:???
別の誰かが部屋に入ってくる。
「あなた…お願いです、止めて下さい…!!」
母だった。
何かは分からないが、酷い様子だった。
「お前ではダメだ。詩織でなければな」
父が冷たく言い放つ。
「なんで詩織なんですか!?どうして!!」
母が抗弁するが、父は聞き入れない。
そして私は何も出来ず、全てが白昼夢のように、
或いは本当に夢、それも悪い夢を見ているのではないかと
ただ目の前の状況を眺めているしか出来なかった。
947ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/07/27 21:00 ID:???
勝手に作ってみました。
(以上で前編は終わりです)
おお、18禁の一線を越えずに良くがんばった!

前編ということは、後編があるんですね?
>937-941
>943-946

SSキタ━━(゚∀゚)━━!!
950sage:02/08/02 12:49 ID:VM2o7p3o
続きを期待sage
951「おとうと」を書きました。:02/08/08 07:24 ID:???
以前ここで「おとうと」という話を書いていた者です。
書き下ろしで完成しましたので、ここに報告する次第です。
暇な方はギャルゲ板アップローダーよりダウンロードしてお楽しみ下さい。
次スレ建てて
954ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/08/09 21:09 ID:???
http://yukito.cside.com/uploader/general/image/img20020809210623.zip

前編とまとめてHTMLにしてアップしました。
次スレまで待とうかとも思いましたが、
時期が読めないので、こっちに上げちゃいます。
>>954
お姉タマ、えっちなのはあっちもヨロシコ
956ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/08/09 22:29 ID:???
>お姉タマ、えっちなのはあっちもヨロシコ

そういうのは、私の隔離スッドレでネ?
>>956
ピンクちゃんねるのことだと思われ
958ハ重花桜梨 ◆.po64HXY:02/08/10 20:37 ID:???
>957
あの鯖は強制IDだからイヤよ。
(というのは冗談だけど…)
959A助様@お兄やん ◆QBxsCmSs :02/08/12 14:10 ID:Vt5IjARJ
SS?
次スレって立ってる?
職人がギャルゲ板から去ってしまい、
他板に逝ってしまっている現状だからな。
次スレ立てても意味があるかどうか微妙なところなんじゃないか?
エロはここじゃすぐ荒れるから、
それに嫌気がさして消えた職人もかなり多いと思われ。
野猿氏はサイト開いてから、SSについてはこっちじゃあまり見かけなくなったし、
>951や、>954の様な職人も残り少ないのが事実だろう。
その辺を考えないと次スレを立てても、
まともに機能するか分からないんじゃないか?
今の板のゴタゴタで生き残れたスレを見て回っている人だけど
ときメモonlyになってしまったのも寂びれた一因じゃないかな?
SS専門板が必要とされてるのかもしれないな
964名無しくん、、、好きです。。。:02/08/17 14:12 ID:7Uey2ZzW
>>963
なんか、昨日なりきりスレッドみてたら
そういうのをJBBSで作る動きがあるみたいだぞ
965あぼーん:あぼーん
あぼーん
966名無しくん、、、好きです。。。:02/08/17 16:23 ID:wFO+Vulz
サンデーサイレンス死にそう
>>964
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1027841843/
ここの最後の方だな、しかし荒れまくったスレだ(w
http://jbbs.shitaraba.com/game/2271/ssparo.html
でやるみたい、殆ど何も無い

明日でこのスレ一周年じゃん!
缶珈琲やボケコニアンも明日くらい帰ってきてくれないかな。
969流水塔 ◆skb1Nfqs :02/08/18 02:53 ID:???
ふむ・・・どの板もSSスレってのは荒れるのが定番らしいな。
ましてやこんなクソ板じゃ然るべきだな。(プ
>969
てめーが葉鍵のSSスレあらしてんだろーが!
てめーは葉鍵に(・∀・)カエレ!!
971缶珈琲:02/08/18 20:37 ID:???
>>968
…ども。
今更のこのこと顔出してどうする気だ、って気もするんですが…。

久しぶりになんか書いてみようかな、とWORDを立ち上げたはいいものの、
もうSSの書き方忘れちゃってますね。当分リハビリ生活だなぁ。
気長に待ってまつ(・∀・)
缶珈琲氏キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!
上げておくか
マターリしてますなぁ。
>>971
缶珈琲さん、おひさです。次スレはどうしますか?マジで。
自分としては立てた方がいいと思います。ただえっちシーンがあるようなのは
エロパロとか半かなへの誘導みたいなテンプレはあったほうが良いような
気がしますが。
977 ◆KAORIr62 :02/08/28 22:39 ID:???
久しぶりに非18禁を書いてみたので晒してみます。
自サイト更新が出来ないので、アップローダーを使わせて頂きました。
http://yukito.cside.com/uploader/general/image/img20020828223712.html
978缶珈琲:02/08/29 00:58 ID:???
>>976
んー、どうしましょう?正直、エッチネタを別板に誘導すると、ますますここが
閑散としちゃう気がするんですが(w
個人的には>>967のしたらばのとこにお邪魔すると言うのもアリかと思うんですけど。
やっぱりここに有った方がいいんでしょうか?

>>977
お疲れ様です。マターリでいい話ですねえ。
そーいや、私も昔、花桜梨さんが猫になる話書いたのを思い出しました。
(初代スレ204-215。さっき久々に読み返してみたら、えれえ読みにくい…(w)
形だけでもこの板に欲しいなぁ>次すれ
うーん、でもレスがほとんどつかないしな。
今後はどこへいけばいいの?
書く気がある人間がいるなら、
素直に次スレ立てれば良いと思われ。

過疎は頑張って盛り上げれ。
たててもいいかな?
自分で引っ張っていく気があるのなら、どうぞ。
他人まかせならやめとけ。
レスがつかなくてもこの板にある限り、祭りさえ起きなきゃdat落ちしないし。
誰かが建ててくれたら作品を書いてもいい。
987流水塔 ◆skb1Nfqs :02/09/02 01:29 ID:???
んじゃ折れも書くよ