935 :
100グラマー ◆gKddwfIM :02/03/29 19:51
936 :
帝劇食堂人肉饅頭 :02/03/29 19:53
38
「それは結構ですわね。私にも頂けまして?」
「フフフ…そう言って頂けると思っていました。実はもう葉は持って来ているのですよ。すぐにお入れしますね」
「まぁ…気の利くことですわね」
俺は持参のハーブティーに特製痺れ薬を含めた紅茶を入れる。
すみれは紅茶の入れ方にもうるさい奴だ。
勿論俺様はその辺りも考慮に入れて「ゴールデンシロップ」を入れてやる。
(たっぷり飲んで醜態を晒すがいいお嬢様…)
「さすがは料理長…紅茶の入れ方一つも様になっておりますわね」
「お褒めに預かり光栄ですな。さぁどうぞ」
「ん……、変った香りがしますわね」
「そうでしょう。珍しい紅茶ですから」
「では戴きますわ」
すみれは少しずつ飲んでゆく。
この痺れ薬は徐々に効果を現していく代物だ。
(よし、半分は飲んだな。二、三分でお前は俺のものだ…ククク)
「ん、ん…本当に凄い効果ですのね…眠くなって参りましたわ…」
「それは結構な事で…そのまま眠ってもよろしいですよ…」
「い、いえ、部屋に戻ります…わ」
「部屋などと仰られずに…厨房までお越し願えますか?」
「ちゅ、厨房…?」
「貴女のその美しい身体を提供して頂きたいので…ククク」
「な、何で…すって…くぅ、、、ま、まさ…か」
ガチャン。
すみれはだらしない寝顔を晒してグッタリと倒れ込んだ。
俺はすみれを抱えて急いで厨房に運び込み、保管庫にすみれを押し込む。
次の獲物を集めなくてはならない…急がなくてはな。
俺は三人娘を入手すべく作戦司令室に向かった。
39
帝国華撃団地下作戦司令室。
ここで今回の帝劇メンバー行方不明事件のデータ収集と処理を懸命に三人娘が行っている筈だ。
俺はそっと扉に近づいて中の様子を探る。
(椿、帝劇内の警備システムに何か手がかりは見つからないの?)
(今、調査中ですよぉ…そんなに一度に言われても処理できませんって)
(かすみ、やっぱ今回の件って内部に敵が入り込んでいるって考えてるの?)
(それは信じたくないけど…とにかく疑問を一つ一つ解決していくのが大事よ)
(そうですねぇ…)
「よし…i一網打尽ってやつだな。奴等はこのまま戴くとしよう」
俺はドアの隙間からチューブを差し込むと麻酔ガスを送り込む。
こいつは即効性に優れたガスで少々吸い込んだだけでたちまち意識を失うという代物だ。
三人を同時に押さえるにはこれしか手が無いからな。
(……!!かすみさんっ!由利さんっ!!これを見てください!)
(何!?何か見つけたの椿?)
(こ、これって…料理長…!?)
(ま、まさか…)
ドサッ。
(ゆ、由利さんっどうしたんですか!?)
(な、何…!!!??)
(こ、これって…)
(……………)
(……………)
(……………)
良い所まで行ったのになぁ…残念だったな風組さんよぉ…ハハハハハハ!
40
厨房には4人の食材が横たわっている。
これだけの数の材料を揃える事は今後も中々無いのではないかな。
今回は鍋料理だ。
大きな鍋でこいつ等の肉を残った皆で食べあう訳だ。
正に最後の晩餐って奴だな。
時間は余り無い。
俺は早速調理にかかる。
4人全員の衣服を脱がして身体の洗浄を行う。
4人の身体はどれも美しく魅力的だった。
均整がとれて無駄の無いプロポーションを持つすみれ。
いつもの清楚な和服姿からは創造も出来ない程に見事な肉体の持ち主であるかすみ。
モデルも顔負けの肉感を備えた由里。
若く、まだ未成熟なものの生命力に溢れる椿。
「全く…素晴らしいぜ…この帝撃は極楽だな…」
料理人にとって最高の食材と出会えるのは最高の喜びだ。
俺はここに来て本当に良かった…!!…フッフッフハハハハハハッハ!!
「ハハハハハッハハハ!!」
俺は高笑いしつつ乙女たちの身体を切り刻んでゆく。
「ズバッ…ハハハハッハ!!」
「ブシュッ…クハハッハハハ!!!」
「ボシュッ…フィハハハハァハハ!!!!」
「ゴトッ…フフハハハッハヒヒャアハッハ!!!!!」
「ドバッ…ヒヒヒヒヒヒイヒァアハハハハ!!!!!!」
「グシャァ!バキ」
厨房は乙女たちの清らかな血の海となった。
床も天井も真っ赤に染まっていく。
そして最高の肉鍋料理が完成した。
41
俺は血の海となった厨房に厳重にカギをかけて大神達を食堂に集める。
集まったのは3人…当然だが少なくなったもんだぜ。
しかし全員暗い面してやがるな。
「さあ皆さん、今夜は肉鍋料理ですよ」
「おっ、肉鍋かい?良いねぇ」
「そ、そうですね」
「…ああ」
「大神隊長、重大な責任を背負われて大変なのは分かります…が。
こんな時こそ美味しい物を沢山食べるのが大事ですよ」
「そうだぜ隊長。とにかく今は食べるのに集中しようぜ」
「…そうだな。さぁ、さくらくん食べよう」
「はい…あ、でもすみれさんとかすみさん達は…?」
「すみれの奴、まだ悩んでんのか」
「無理も無いさ。俺が呼んでくるよ」
「大神中尉、私が探してきますよ。皆さんは肉が焼け過ぎないうちにどうぞ」
食堂を後にする俺の背後よりカンナの歓喜の声が聞こえる。
「うめぇぜ!隊長この肉食ってみろよ!」
「あ、ああ」
今カンナが食べてるのはすみれの肉だろうか…。
カンナにとっても最高に忘れがたい味だろうなぁ。
最高のライバルにして友人の肉の味というのはよぉ…クククッ!ハハハハ!
42
その日の深夜。
帝劇内はすみれ達を探し回る声が響き渡っていた。
三人が食事を終える頃を見計らってすみれ達の不在を報告したからだ。
「糞ォォッ!何故だ!一体誰がこんな事を!??」
「お、大神さん…一体…」
「何が起こっているんだ!ここでぇ!?」
狂ったように騒ぎ立てる大神。
必死になだめるさくら。
すみれを失い意気消沈のカンナ。
ここにかつての明るい家族的な帝劇の姿は無かった。
残ったのは絶望に落ちたリーダーと無力な部下2名のみ。
もはや彼らを手に入れるのもそう難しい事ではあるまい…。
そんな三人を置いて俺は厨房に引き返す。
もうじきあの三人も終わる。
全てがな…フフフフ。
俺は血で真っ赤に染まった厨房で最後の思案に耽っていた。
帝劇メンバーも残す所三人。
次なる標的は真宮寺さくら。
俺様の帝劇厨房料理の最高傑作になるのはやはりあの娘しかいない。
容姿、血統の良さ、秘めた霊力の強大さ…どれをとっても比類ない食材。
俺が麻酔を取り出して厨房を出ようとした時だった。
「ビービービービービー…」
警報が鳴り響く。
「しゅ、出撃…?」
43
帝国華撃団作戦司令室。
最後の花組三人はここに集まっていた。
「隊長!一体何が起こったんだ?」
「…敵だ。花やしき支部に魔操機兵が出現。多くの死傷者がでているらしい」
「魔操機兵だって?こんな時にかよ!」
「大神さん!出撃命令をお願いします!」
「さくらくん待つんだ!今回は敵の状態もよく分かっていないんだ。迂闊に出て行けば取り返しのつかない事になる」
「どういう事だよ隊長?」
「…今回は月組も風組もどこも動いていない。現場の状況も敵の規模も何も分からない状態だ」
「糞っ!」
「そんな!?私達だけなんて…」
モニターには逃げ遅れ虐殺される市民の姿が映し出されている。
花やしきはもはや地獄と化していた。
「で、でも大神さん、このままじゃ…」
「………」
「そうだな。さくらくんの言う通りだ。出撃しよう」
「隊長!?いいのかよ?こんな状態で出て行っても返り討ちにあうだけだぜ?」
「たとえそうでも俺達は行かなければならないんだ。俺達を待っている人達がいる限り…」
「…隊長…」
「…大神さん。どこまでもお供いたします」
「帝国華撃団・花組出撃せよ!目標花やしき支部!」
「了解!」
すばらしい…。これからも頑張ってください…。
>>942 えらくマンセーして下さってどうも。
とりあえずラストまで頑張ります。
946 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/03/30 14:46
あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
すみれさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
947 :
他力本願 ◆WdwGAHiE :02/03/30 14:57
とりあえづ
下げようね。
おお・・・なんか展開がまたも面白くなってきましたね。
グラマーさん、楽しみにしてます。
950 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/03/31 00:09
続きがよみたいにゅ
>他力本願氏
お久しぶりです。
このスレが尽きる前に最後までいけるかどうか…?
>>949-950 いやぁ励みになりますね。
さて、続きを書くとしますか。
44
「奴等は出て行った…後か」
俺が司令室に着いた時はもはや出撃後だった。
もっとも会議などに出席するつもりも無かったがな。
司令室のモニターには花やしきの様子が映し出されている。
花やしきはもはや凄惨を極めていた。
遊園客の死骸が無数に転がり血の海となっている。
若い女の死骸も多数見られた。
「糞っ、上質の食材を多数失ってしまった…!大神たちは何してやがるんだ?」
何てこった…大神たち三名はまだ現場に到着していない様だな。
まぁ、無理も無いか…。
いつもなら翔鯨丸なり轟雷号で現場に直行している筈だが今は光武単体での歩きのみだからな。
天下の帝国華撃団も落ちたもんだぜ…俺の仕業だがな。ハハハ。
しかしどうするかな…?
今回ばかりは今の花組にはきついだろう。
絶対的な戦力にも欠ける上にサポートも無い。
何より俺様が調理する前に真宮寺さくらが死んじまったら鮮度が台無しだ。
ここはやはり適当に被害を受けて貰ってから引き返してもらうのが理想的なのだが。
あれこれ考えていたときスピーカーから光武の通信が聴こえてきた。
「花やしきにやっと到着したぞ!」
「こ、これは…何て酷い事を…」
「クソッ!隊長…来るのが…遅かった様だな…」
「現状はどうなっている!?敵はどこだ」
「…隊長。出て来たぜ」
「よし、帝国華撃団出撃せよ!花やしきを開放するんだ!」
45
「待ってください大神さんっ!あそこに逃げ遅れた子供が!」
「なに!?」
「畜生っ!間に合ぇぇぇぇえ!」
「カンナ!?」
カンナは猛然と敵蒸鬼に突っ込み間一髪で子供をかばう事に成功した。
だが敵の攻撃をまともに食らい左腕部が破損した。
「カンナさん!」
「カンナ大丈夫か!?」
「ああ、大丈夫だ。かすり傷だぜ」
「…よし。敵を全滅するぞ!」
「了解!」
大神達は果敢に戦った。
三人しかいないとはいえここまでの死闘をくぐり抜けてきただけの事はある。
特に隊長大神の戦いぶりは見事だった。
負傷したカンナをかばいつつ、さくらに適切な指示を下す。
さくらも大神の期待に応えてよく戦った。
しかし多勢に無勢。
徐々にではあるが確実に大神たちの被害と疲労は拡大しつつあった。
「糞ッ!このままじゃ埒があかねぇぞ!」
「大神さん…」
「二人とも弱音を吐くな!俺達はまだ負けていない!」
「…へへ、悪かったな隊長。あたいとした事がつい弱気になったよ」
「無理もありませんよね…こんな時マリアさん達がいてくれたら…って思いますもの」
「二人とも今は目の前の敵を撃破する事のみを考えるんだ。後の事はそれから考えよう」
「ああ…分かったよ隊長」
「よし!いくぞ!」
46
再び大神たちは戦闘を再開した。
先程までの動きよりも更に良い動きで次々と蒸鬼を撃破していく。
「やはり大神一郎は邪魔な存在の様だな。 奴を生かしておけば真宮寺さくらの捕獲にも大きな障害になりそうだ…よし、ならば…」
「粗方の敵はやっつけたな」
「ああ。でも奥の方にはまだ敵の気配がある」
「でも大神さん。通路はゲートで塞がってますよ」
「随分頑丈そうなゲートだな…(こんな時かすみくん達がいてくれたら…)」
「大神隊長。聞こえますか?私です。山原です」
「料理長…!?どうしたんですか」
「いえ、御三方のお力になれないかと思いまして。今は猫の手も借りたい所でしょう?」
「料理長の気持ちは有難いけどよ…今は何もしようがないぜ」
「カンナさん、今は風組の方々もいません。 彼女達の代わりに現場の状況・情報の整理と報告くらいなら出来ますよ」
「なるほど。それは心強いです。是非お願いします」
「了解です」
「へへ、こんな時に料理長の世話になるとは思わなかったぜ」
「さあ、大神さん!行きましょう」
「ああ!」
(ああ、うまく誘導してやるよ…あの世までな。花やしきがあんたの最後の戦場って事さ…大神一郎中尉殿…ククク)
47
「で、先に進むにはこのゲートをぶっ壊して行くしかないってか」
「でもこのゲート…これはかなり頑丈ですね」
(蒸気演算器の調査結果によるとゲートはシルスウス鋼で出来ているようだな。開門用のスイッチは上の方に在るようだが…)
「大神隊長。調査によるとそのゲートはシルスウス鋼で出来ていて破壊は困難です。開門スイッチは存在しません」
「じゃあ、やはり破壊していくしかないのか」
「望むところだぜ!おりゃああああっ!」
ガン、ゲシ!ゴワッ。
大神達は健気にもゲートの破壊に取り掛かった。
(プププ…まぬけな光景だぜ…スイッチはすぐそこにあるのになぁ…ププ)
約20分後に光武が通り抜けられる範囲の破壊を終了し、内部への侵入に成功。
「…ったく。頑丈な扉を造りやがってよ」
「ふふふ、仕様が無いですよ」
「まぁ頑丈でないと意味が無いからな」
「おっと、おいでなすったぜ!」
「行くぞ!二人とも!」
再び現れた蒸鬼との戦闘再開。
群がる敵を次々に破壊していく大神たち。
やがて第二のゲートの前に到着した。
「またかよ…料理長、今回も開ける方法は無いのか?」
「ええ在りません。(実は奥にスイッチがあるんだがな…ククク)」
「仕方ありませんね。破壊しましょう」
「よし、強力な妖気をこの奥から感じる。早急に破壊して先に進むぞ!」
「はい!」
(これからまた20分前後かかる計算だぜ。ああ、それと光武二式の活動限界が刻一刻と迫っているが…
さてどうするつもりかね大神?ククク)
48
「くそ、相変わらず硬い扉だなっ!」
「もう少しですよ。切れ目が入りましたし…キャアッ!」
「大丈夫か!?さくらくん!ぐわっ!」
「くそっ!隊長!向こう側から砲撃だぜ!」
「くっ、二人とも速くゲートを破壊するんだ!俺がその間盾になる!」
「わ、分かりました!」
「隊長!頼んだぜ!おりゃああ!!!」
(必死だな…御苦労な事だぜ。ん…?ゲートの向こうには大きな妖力反応がある…これは面白くなってきたな)
ドォーン!
「ぐわぁっ」
ドォーン!
「ぐっ」
容赦なく砲撃は続けられた。
大神機の装甲もかなりの損傷を受けてかなりのダメージ。
戦闘開始からおよそ二時間が経過し疲労もかなりの状態まで高まっていた。
「おりゃああああっ!!!」
「はあぁぁああっ!!!!」
グワシャァァァァン!
さくら機とカンナ機の攻撃で勢い良くゲートを吹き飛ばすと同時に素早い動きでさくら機が更に突進。
続いて砲台の破壊にも成功した。
「隊長!大丈夫か!」
「大神さん!大丈夫ですか!?」
「ああ…何とかね。敵は?」
「片付いたぜ。花やしきは何とか無事ってとこか…犠牲者は多かったけどよ…」
「ええ…今回は大変でしたね……」
「…!?この妖気は…!!ふ、二人とも油断するな!何かが来るぞ!」
「えっ!?」
「何だ!?」
49
突然上空に出現した闇の中から金色の球が飛び出し大神たちに襲い掛かる。
「はっ!」
さくらは間一髪でかわす事に成功した。
だが大神機は損傷が激しく思うように動く事が出来ない。
「くそっ!光武が!」
「隊長!危ないっ!!ぐわぁああっ!!」
大神機を庇ったカンナ機は金の球の直撃を受け、ガタンと後ろに倒れ込んだ。
「カンナっ!!」
「カンナさん!」
「だ、大丈夫だ。こ、これしきの事何でもないさ………!?な、何だ!?」
「どうした!?カンナ!」
「こ、光武が動かねぇ…!何故だよ?どうなってんだ!?」
(むっ、カンナ機の霊力値が大きく下がっている。蒸気機関の数値もおかしいな…何だ?…お、おおっカンナ機が!)
「うわっ!」
「カンナ!?」
その時突然カンナ機が大神機に向きを変えて突進。
そして強力無比な攻撃が大神機に炸裂した。
「ぐわっぁぁぁあっ!?!」
大神機は派手に吹き飛び地面に激しく叩き付けられた。
「お、大神さん!?カンナさん何をしてるんですか!!??」
「か、カンナ…どうしたんだ…」
「わ、分かんねぇよ…光武が勝手に動いてるんだ!操作も効かねぇんだよ!…な、またか!?」
再び飛び出したカンナ機の拳は大神を庇うべく間に割り込んださくら機に炸裂。
「きゃああああぁぁっ!」
「さ、さくらくんっ!!」
「さ、さくら!?あ、あたいは何て事を…すまねぇっ!!!!」
サクラオタクども氏にやがれ!
<957
妄想にふけるなこのサクラオタクども!!
>>957 ここまでくると続きが読みたい
最初は引いたけど
961 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/01 01:51
微妙にしょうもない話なのは否めないが
何故か続きが非常に気になる
962 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/01 12:35
>>961 同意。
いつもいいところで区切ってあるな。
963 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/02 02:19
続きはどうなるのかしらわくわく
964 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/02 15:12
続きを希望してあげ!
センセイ、もうすぐ完結ッスよがんば!
965 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/02 20:05
100グラマーも
先生呼ばわりか……
出世したもんだね
>100グラマーさん
くくく…と思わず笑みがこぼれる出来ですね。
(無論、褒め言葉です。)
早速4のねたも用いられておられるようで。
それにしても、恐るべし山岡。
フィナーレに向け頑張って下さい。
968 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/02 22:28
ラストは夢オチ?それともサクラ世界には反魂の術があるから、もう一度全員復活させて、
エンドレスループ?
50
(カンナの馬鹿は血迷ったのか!?いきなり大神の野郎を殺そうとするとは・・・?)
「か、カンナさん…一体!?一体どうしたんですか!?」
「くぅっ…グッ、か、カンナっ…!?」
「隊長、さくら…すまねぇ…でもあたいにも分かんねえんだ!光武が、光武が…勝手に動いているんだよ!!」
「こ、光武が勝手に…って…そんな!?」
「な、何かの異常なのか?こ、光武が暴走するなんて!?…くっ…料理長、何か、何か分かりませんか!?」
「…はい…少々お待ちを…」
(うむぅ…やはりな…カンナ機の霊力がゼロになってやがる。その上蒸気機関にも異常が見られる。
つまりカンナの霊力が無くなった事が原因で蒸気機関が暴走したって事か?いずれにしてもこれは面白い展開だ。
このままカンナには暴れ回ってもらうのも一興だな、ククク。もっと苦しめ苦しめ)
「すいませんが、私には分かりません…申し訳ありません」
「…そうですか…こんな時に紅蘭がいてくれたら…糞っ!」
大神は何とか動こうとするが損傷は想像以上に激しく、僅かに機体がガタガタ揺れるのみだ。
「大神さん!大丈夫ですか?」
「ああ…俺は大丈夫だ。だが光武は…カンナを止めないといけない」
「大神さん、カンナさんの事はは私に任せて下さい」
「さくらくん…」
さくら機は大神を守るようにカンナ機の前に立ちはだかり何とかカンナ機を抑えようとする。
「大神さんを…大神さんを守らないと…カンナさん…どうして…」
「さくらっ!あたいの光武を斬れっ!」
「な、何を言うんですか!?」
「頼むっ!このままじゃ、あたいの光武に隊長もお前もやられちまう!その前にあたいの光武をやるしかねぇだろ!?」
「で、でもっ…!?そんな事をしたら!」
「さくらっ!!お前にしか頼めないんだよ!早くしてくれ!」
「カンナさん!?」
「…いいんだよ。後輩は先輩の言う事を聞くもんだぜ?頼む…!?」
「くっ……カンナさん……………分かりました」
「…ありがとよ」
51
さくら機は太刀に手をかけて居合の体勢に入る。
カンナ機は蒸気を激しく噴出しながら再び突進を開始。
一気に両者の間合いは狭まるが二人には静かな時が流れていた。
「さあ!さくらっ」
「カンナさんっ!!!」
さくらが剣を抜かんとした時、鈍い音を立ててさくら機は膝をついた。
ガクン…シュー。
「な、何!?」
「さ、さくらっ!?どうした!?」
「そ、そんなっ!?な、何が!?光武が突然!?…きゃっ!!」
ガシッ、ガツン!ビシィッ!!
カンナ機の強烈な拳がさくら機に次々と叩き込まれ、鈍い音を立ててさくら機の装甲が変形していく。
「きゃああああっ!!」
「さくらっ!!クソッ!!操作が効かねぇ!!頼む!動けよコラァッ!」
「カンナっ!!止めるんだ!止めてくれ!!」
「隊長!!あたいは!あたいは!?どうすりゃ良いんだよ!?どうすりゃ…!?…うわぁぁああっ!」
さくら機が突然動き出してカンナ機を激しく強打。
カンナ機は後ろに引っ繰り返ってしまった。
「な、何!?光武が…!?」
倒れたカンナ機にさくら機が太刀を振り下ろす。
ガァアアン!
「ぐああっ!!さ、さくら!?」
「な、一体!?操作がっ!」
さくら機は再度太刀を振上げ、カンナ機を一閃し切り裂く。
「ぐう、ぎゃぁぁぁぁぁああああっ!」
「か、カンナサァァァァアアアさん!!!!」
さくら機の太刀はカンナ機を中心部から完全に切り裂いていた。
ガシャン。
カンナ機は轟音と共に崩れ落ちた。
やがて装甲の隙間から赤い液体が毀れ出てくる。
「カンナさん!返事をして下さい!カンナさんっカンナさん!!!こんな、こんな事って…!!」
ボワッ。
カンナ機は爆音と共に炎に包まれた。
カンナは脱出する様子も無かった。
赤い装甲が見る見るうちに黒ずんでいく。
(こ、これは…カンナの生命反応が消えた…あいつが死んだのか?お、俺様のお得意様が…)
52
「そんな…そんなぁ…返事を…返事をして…下さいよ…か、カンナさん…うっ、うっ…」
「さ、さくらくん!?カンナは!カンナはどうしたんだ!?」
「…大神さん、大神さん、、、あたし、、あたし、、、カンナさんがっ!カンナさんがぁ…っ!!」
「さ、さくら…くん…ま、まさか…カンナは…」
さくらにとっての悲劇はまだ終わらない。
ゴゴゴゴゴ…。
さくら機がゆっくりと方向を変えていく。
炎上するカンナ機とは反対の方向へ。
「さ、、さくらくん…?」
「ばっ!?、そ、そんなっ!?お、大神さん……っ!!!!」
「な、何を…何をする気だ、さくらくん!?」
「大神さん、光武が!!光武がっ!!いや、止めてっ!ダメェェェ!!」
「さくら…くん…?」
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?よけてぇぇぇぇぇっ!!!!!」
「くっ!?」
さくら機が轟音とも言うべき唸りを上げて剣を振り下ろす。
「ぐわああああああああああああああっ!!」
一瞬の出来事だった。
グワァァァァン…ッ…シュー。
大神機は鈍い音と共に沈黙した。
「大神さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
皆様レス有難う御座います。
当初の予定を変更してこんな展開にしました。
4のラストが大きな転換期だったのかも知れません。
最終話まではあと少し。
でも、もう972なんですよね…終わるのだろうか…。
>>968 夢オチにはなりません。
死んだ人は永遠に死んだままです。
お得意様が・・・・・ああぁ。
53
「…ったく。酷い有様だぜ。帝撃の墓場ってか」
今俺は花やしきに来ている。
勿論真宮寺さくらの回収が目的だ。
花やしきの様子は俺の想像を超えていた。
あちこちに黒コゲになった人体が無数に転がり黒煙がたち込めている。
真宮寺さくらがカンナ、大神を惨殺した後、俺は何度もさくら機に無線で応答を求めたが返答が無かった。
計器を見る限りではさくらの体調には問題は無い筈だ。
恐らくは愛するもの達を自ら殺害してしまった事による精神的ショックが大きく自分を失っているってところか…。
そもそも邪魔者でしかなかった大神はこの際どうでもいいのだがな。
同時に桐島カンナの死はお得意様の死でもあり、俺にとっても大きな痛手だ。
俺は光武を探して花やしき内をうろついている。
やがて5分程度歩いただろうか。
光武3体お存在を確認した。
真宮寺さくらの機体は大神機の前に立ち尽くしている様に見えた。
今となっては暴走したさくら機が停止した理由は定かではない。
偶々光武の起動時間が限界を越えただけなのか、
愛する男を自ら惨殺したさくらのショックが光武に何らかの影響を及ぼしたのか…。
俺はまずカンナ機の様子を探って見ることにした。
既に炎は消えているが、光武の機体は燃え屑同然だ。
これでは流石のカンナでさえこれでは生存は無理だろう…な。
これではカンナの死骸は確認するでも無いか…。
次は大神だ。
カンナ機と異なり大神機は激しく大破してはいるが炎上した痕跡は無い。
俺は変形したハッチを苦労してこじ開ける。
そこには大神がいた…血塗れの状態で。
「無残だな…大神中尉。お前がこの世で最も愛した女の手で殺されるとはな」
「…………ぐぁ……さ…く」
「!?…まさか、生きているってのか?」
54
大神は何と生きていた。
よく見ると腹部に深手を負っている様子だが辛うじて急所は外しているらしい。
「しぶといな…流石に歴戦の勇士だけの事はあるよ…」
「ぐ……」
大神はさくら機の方に手を動かし、さくらの元に行こうとしている様に見えた。
こんな状態でもさくらが気になるのか。
「フフフ…大した奴だよ大神一郎。だが真宮寺さくらは俺の物なんでな」
俺は米田殺害後支配人室から発見した「神刀滅却」を抜くと剣先を大神に向ける。
「今まで御苦労様だったな。お前に代わって真宮寺さくらは俺様がたっぷりと味わってやるよ。ハハハハ」
「さ、さ…く…ら…く…」
「あばよ…隊長さん」
ブシュ。
「ぐあぁ…ぁぁ…ぁぁ」
さしもの大神も完全に絶命した。
さて…邪魔者は始末したし、メインディッシュへと行かせてもらうか。
俺はさくら機に足を向ける。
カンナ機に攻撃を受けた際に損傷を受けたものの他の二機に比して被害は少ない。
俺はさくら機の背後に回りハッチを開ける。
虚ろな目をしているのは精神が完全に崩壊している為であろうか。
しかし真宮寺さくらの身体は五体満足だ。
「さくらさん…御無事でしたね。良かったですよ」
「…………」
さくらは返事をしない。
と言うより反応が無いと言うべきか。
帝撃の切り札破邪の血統の持ち主も、もはや完全な廃人だった。
「フフフフ…愛する中尉殿を殺して精神崩壊か。だがお前の最高級の肉体はそのまま傷も無く最高にラッキーだよ」
「…………」
「フン…では帰ろうか?俺達の帰るべき場所へ」
俺は人形のように反応しないさくらを抱き抱えて帝劇への帰途についた。
>974
哀れ大神…。
なんとまぁ。
かんなと言えばガッツ!
気になります。
後、あちらの方で次スレの相談をしていたので
良かったら、後で見てみて下さい。
大神の目の前で料理されるさくらが見たかった。
978 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/04 02:49
実はこの小説をまとめて保存してる漏れ
ある意味ちんこよりキチガイ。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
980 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/04 12:32
ガッツがどうなるのかがこの小説の面白くなるかどうかを分けそう。
981 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/04 12:33
4の展開が上手く導入してあるのが(・∀・)イイ!
大便は1日100g
小便は1日100cc
次スレが勃ちそうだな