TLS3 バトルロワイアル

このエントリーをはてなブックマークに追加
1辻村先生
「え〜、今日はちょっとみなさんに殺し合いをしてもらいま〜す」
生徒から人気の高かった辻村先生はいつもと変わらぬ口調で続けた。
「知っての通り今、日本は危機に瀕しています。未来を担う君達は
 知性はもとよりハングリー精神旺盛で貪欲に生きなければ世界を
 相手に戦えません。そこで今回、BR法というのが我が校に適用されました。
 前に行ったIQテストにより今、教室にいる皆さんが選ばれています。そして、
 これから殺し合いによってたった一人の勝利者を出してもらいまーす。
 いいかぁー、たった一人になるまで殺し合いを続けるんだぞぉ」
柳の下に三匹目のどじょうは居ないに1票
3ジェネラルシャドウ:2001/06/24(日) 20:54
>>1が責任を持って書き続けるなら文句は言わん。多少出来が悪かろうともな。
…他の職人に期待しての立て逃げだとすれば無責任にも程があるが。

さあ、どう答える、>>1よ。
4( ´∀`)さん:2001/06/24(日) 20:57
終わりの予感
5あぼーん:あぼーん
あぼーん
6あぼーん:あぼーん
あぼーん
7名称未設定:2001/06/24(日) 22:20
>>1
早く謝れよ
81:2001/06/24(日) 22:32
今書いてるから待てよ。
書いてからスレ建てればいいのに…
10名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/24(日) 22:38

             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧   < >>1ほらとっとと書けよ。期待してるよ(w
     ( ´_ゝ`)   \________
    /     \
   / /\   / ̄\
 _| ̄ ̄ \ /  ヽ \_
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)
  ||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
  ||  ||           ||
11あぼーん:あぼーん
あぼーん
■ 第 一 部 完 ■

長い間応援ありがとうございました
1さんの次回作にご期待ください
>>8
は本物?
今更バトロワってのもどうかなぁ、とは思うけど。
はたして、ときめもBR氏のように書き切れるかな?
もちろん、面白ければこのスレネタでも許せるけどね。
>>6の続ききぼーん!

・・・それは、ともかく。
ときメモBRのように上手く行くか???
>>1
お前の妹は預かった、返して欲しければこのスレの削除依頼をしてこい。
安心しろ、すぐに殺したりはしない・・・
せいぜい余計な事を考えずに迅速に行動する事だ。
「お兄さま、わたし怖いわ!削除依頼をして、お願い!」
「おにいちゃまー、花穂こわいよぅ、はやく削除依頼して」
「兄チャマ・・・無視放置で頑張ったけど、もうお別れデス」
「兄君様!構わずに私共ごとこのスレをあぼーんして下さい!」
「にいや・・・あぼーんって何?」
「あにぃ、こんなクソスレの所為で・・・ボク悔しいよ」
「お兄ちゃん助けて!この人可憐に・・・あ、いやっ!」
「兄君・・・真っ先に雛・・・が・・・、大丈夫・・・削除を・・・」
「兄キ!鞠絵ちゃんと白雪ちゃんがっ!酷い・・・はやく、はやくさくじょ」
無駄な抵抗をするようであれば、30分につき一人人質を犯す。

俺 は 既 に 三 人 を レ イ プ し た。
一 刻 も は や く 削 除 依 頼 を し ろ
18真性1:2001/06/25(月) 16:11
どうもすみません。本物の1です。ときめもBRに触発されて書こうと思いました。
ですが漏れには文才が無く、文体はときめもBRを参考にして書こうと思ってますが、
よろしいでしょうか? 展開は考えてあるのでTLS住人の了承を得られれば明日以降に
どんどんアップする予定です。とりあえず、ご返事お待ちしています。
19名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/25(月) 16:20
サクラロワイヤルみたいに賛同者、参加者が出るとイイですね
とりあえず、荒らし、煽り、騙り、貶しは氏ね。
この脊髄反射厨房が。

>>1
頑張って下さい。
原作は読んだかい?>1
19だけど20は俺に言ってるのか?(汁
>>22
汁を出すなYO!
2420:2001/06/25(月) 17:22
>>19=>>22
違います。
煽りはは違うねスマソ
25名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/25(月) 19:13

             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ∧_∧   < >>1>>18に対しての反応が欲しいってさ
     ( ´_ゝ`)   \________
    /     \
   / /\   / ̄\
 _| ̄ ̄ \ /  ヽ \_
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)
  ||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
  ||  ||           ||
26あぼーん:あぼーん
あぼーん
27 :2001/06/26(火) 23:02
密かに期待しちゃったじゃねえか
今日からとちゃうの?
30名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/28(木) 00:19
>>1 よ、まわりの反応なんぞ気にしてどうするかっ!!
バトロワの先人達は、まず書いた! 書きたいから書いた!
ならば、書いてしまえっ! ここは書き込んだら勝つ!!
本人が削除依頼を出すまでは、ひろゆき以外に止めることはできんのだ!!

バトロワ系スレッドを立てた時から、退くことは許されん!!
出来うんぬんなんざ、最初っから期待してねぇもんだし。
最後まで書く奴には、誰も文句いう資格は無い。
やってみせてくれよ! 俺はここでみてるからよっ!
>>1
最後まで続けろとまで言わないからさ、せめて1回くらい書けよ
32( ´∀`)さん:2001/06/28(木) 12:33
つーかもう1いないでしょ
33名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/28(木) 14:08
晒しage(含:ちょっと期待age)
34Not1:2001/06/28(木) 17:17
夕暮れ−忌まわしきゲームの舞台となった孤島。その外れに建っている、灯台。
そこから出ていこうとした一人の少女が、十数人の男たちに引き留められた。
その中でも一番の小男が、少女に銃口を向ける。
年齢に似合わず頭髪を七三に分けた、眼鏡の少年だ。
銃身は小刻みに震えており、いつ暴発してもおかしくはなかった。
その危なっかしい挙動が、何より恐ろしい。

先に沈黙を破ったのは銃を構えた少年−会長だった。
「たかねさんは僕らの永遠の憧れなんです、
 常人に手の届くような存在ではないんです。
 あんな男とくっつくような事になってはならないんです!
 それが、「蒼月たかねファンクラブ」僕らの総意なんですっ!
その声が徐々にうわずる。
「たかねさんがこの灯台から外に出てあの男を捜しに行く、と言うならば
 僕らは命を奪ってでも止めなければなりません!
 なぜならたかねさんと僕らは一心同体!
 たかねさんの死は僕らの死と同じ事だからです!」

たかねは心の底から恐怖した。
ゲームが始まる前は、たかねFCの事を、『頼りになる存在』とは言わないまでも
自分の命を脅かす事はあり得ないと思っていたのである。
実際、日常の学園生活において彼らは彼女を丁重に扱っていたし、それでいて
私生活に踏み込んでくる事はなかった。表面上は「いい関係」を保っていたのである。
だがゲーム開始後、数時間…剥き出しとなった欲求は彼らの本音を引きずり出した。
すなわち−蒼月たかねの所有と独占−である。
35Not1:2001/06/28(木) 17:18
激しく狼狽したたかねが、やっとの事で口を開く。
「わたしは、そんな・・・
 あなたたちがわたしの事を大切に思ってくれてるのは、とても嬉しい。
 とても嬉しいわ、でも・・・このままでは彼の命が、だから・・・」
と言いかけて、はっと口をつぐんだ。

近衛兵が暴徒に化ける、瞬間。

「それ以上しゃべるなッッ!!!!」
それまでにたかねが耳にしたことのない命令口調だった。
たかねFCの全員が悟ったのだ。たかねさんはもう僕らのものではないのだ、と。
「どうして、こんな事に」
「少なくとも、あいつが現れるまでは…」
「僕の中のたかねさんは既に死んだんだ」
彼らの口から次々と絶望的な声が漏れる。
しかし、銃を構えた少年だけは俯かなかった。会長である。
分厚い眼鏡の奥で、彼の瞳は狂気の色を宿していた。
「絶対に行かせない!たかねさん無しでは僕らの団結はない!
 このゲームで生き残る為に僕らは力を合わせなければならない!
 ・・・だから僕らのために、いや僕のために
 たかねさんはここに居つづけなければならないんだ!」
乾いた音が、鳴った。

−−−
ときめきBRとかぶんないといいなぁ
お、始まった……わけじゃないのか(w
しょうせつ書きはむつかしいね
38名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/29(金) 12:44
本スレなのであげ
本スレというほど盛り上がってないと思われ。
TLS3でバトルロワイヤル
1 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2001/06/29(金) 12:23
をしたら、誰が勝ち残ると思います?
41名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/30(土) 13:37
とりあえず考えてみたよ。

たかね "殺し合いはやめよう"と全校放送で呼びかけるが、梢に見つかり
    射殺される。
結い子&実 崖っぷちで過去の初デートを語り合っている時に
      里佳と遭遇。誰か分からないまま里佳の気配を敵と勘違いして心中。
梢 怯えている遊季に優しく近づき、今まで馬鹿にされて来た恨みをナイフに
  込めて遊季殺害。以後、神経ブチ切れて「小魔人」と化し暴走。
笑 前回のプログラムの優勝者。いつもの笑顔の裏にはかつての級友を
  殺さねばならなかった悲しい過去がある。
かなめ "一緒に脱出しよう、友達を信じよう"と説き、笑と行動を共にする。
二階堂時子 「自分は成績が一番だから今回のプログラムは必要ない」
       と辻村に進言するがもちろん無視される。以後割り切って行動。
太一  今回のプログラムに反対した佐久間先生を粛清した辻村を
    殺そうと突進。ピストルで返り討ちにあう。
まどか かなめを探している最中に罠にかかり時子に殺される。
翼子 時子と遭遇。"体育会系VS秀才"の対決となるも翼子勝利。
里佳 時子を殺している翼子の現場を偶然目撃。その有様に恐怖し翼子射殺。

後はみなさんでご想像ください。誰かSS書いて〜
>>41
男子もいるってのが、なんか新鮮♪
43名無しくん、、、好きです。。。:2001/06/30(土) 16:54
駄スレ
>梢 今まで馬鹿にされて来た恨みをナイフに込めて遊季殺害。
ディモールト・ディモールト(・∀・)イイ!!
>>41をみてると意外にモノになりそうに思えてくるから不思議だ
いきなりクライマックスでいいなら誰か書いてくれるかもよ
残りは主人公、かな、笑、梢、里佳の5人?の状態からスタート?

笑たんの設定が○
とりあえず範囲は第1校舎だけ?
白兵
翼子=太一>実>たかね=遊季=かなめ>梢>時子>>>>>>>>FC会長
知能
時子>たかね=梢>遊季>かなめ>実>翼子>太一>>>>>>>>犯罪予備軍
バサ子は終盤急激に学力が上がる
知能との関連は不明
49名無しくん、、、好きです。。。:2001/07/01(日) 00:02
>>41
他力本願とはなんとも‥先が思いやられる。
ヘタでも書く人に恵まれてる、他のバトロワパロスレとは大違いだ。
とにかく原作のままでは先が読めるからなぁ〜〜‥

>>42
そうか? 原作は出まくってるだろ。
5042:2001/07/01(日) 10:49
>>49
もちろん「他のバトロワパロスレ」の話ね。
といってもときメモとSAKURAしか知らないけど。
真弓のちーちゃんは?
5241:2001/07/01(日) 20:04
>49
そういうあんたは書く気ないよね!?
>50
もとの「バトロワ」は中3の話だからTLS3にぴったりなんだよナー。
里佳たんのびんたで殺されるなら、漏れは本望だよ。ハァハァ…
お、オレはどうせならかなたんと心中がイイなハァハァ(;´Д`)
5449:2001/07/02(月) 00:28
>>51
千鶴は、影でコソーリ。ジェーノサーイドーー!!
武器は鎌。
時雨の動きも気になる。

>>52
必殺シリーズの「和田アキオ」を思い出したよ。
素手でターゲットを殴り殺す仕置き人(笑)
里佳たん、かなたんと一緒に逃げます。
TLS3知ってたら俺が書いたんダガナー
TLS1や2なら、何とかならないでもないんだがなー。
TLS1,2,3合同でBRすればー
59名無しくん、、、好きです。。。:2001/07/02(月) 17:46
TLS1や2だけでも良いから書いとくれ、でなきゃ氏ぬ。
TLSってキャラの性格がときメモとかサクラに比べて普通っぽいから
動かしにくそうだなー。
ま、それでもやりようはあると思うけど。
61名無しくん、、、好きです。。。:2001/07/04(水) 09:49
とりあえず名簿作成から始めますか・・・?
ちょっと時間かかりそう
TLS1-2-3全対応名簿 テキストファイルにコピペ後改行して使用
蒼月 たかね(あおつき たかね)麻生 優子(あそう ゆうこ)
天野 みどり(あまの みどり)安藤 桃子(あんどう ももこ)
和泉 結由子(いずみ ゆゆこ)大須賀 亨(おおすが とおる)
丘野 陽子(おかの ようこ)小野寺 まどか(おのでら まどか)
風間 健太(かざま けんた)風間 こだち(かざま こだち)
春日 千晴(かすが ちはる)桂木 綾音(かつらぎ あやね)
木地本 岳史(きじもと たけし)草薙 忍(くさなぎ しのぶ)
工藤 翼子(くどう つばさこ)久保田 実(くぼた みのる)
香坂 麻衣子(こうさか まいこ)後藤 育美(ごとう いくみ)
紺野 遊季(こんの ゆうき)佐伯 梢(さえき こずえ)
佐久間 さくら(さくま さくら)沢田 璃未(さわだ りみ)
三宮 太一(さんのみや たいち)白石 美鈴(しらいし みすず)
住田 時雨(すみた しぐれ)高林 勇次(たかばやし ゆうじ)
辻村 隼人(つじむら はやと)中里 佳織(なかざと かおり)
七瀬 かすみ(ななせ かすみ)二階堂 時子(にかいどう ときこ)
波多野 葵(はたの あおい)広瀬 のぞみ(ひろせ のぞみ)
藤川 さつき(ふじかわ さつき)ファンクラブ会長(ふかんくらぶかいちょう)
本条 笑(ほんじょう えみ)本多 智子(ほんだ ともこ)
真弓 千鶴(まゆみ ちづる)三上 冴子(みかみ さえこ)
美坂 綾菜(みさか あやな)瑞木 あゆみ(みずき あゆみ)
水谷 由梨香(みずたに ゆりか)南 弥生(みなみ やよい)
深山 早苗(みやま さなえ)森下 茜(もりした あかね)
柳沢 修一(やなぎさわ しゅういち)柳瀬 里佳(やなせ りか)
かなめ 君子(きみこ) みさき 
TLSデータベースというサイトを参考にしたというか、カット&ペーストしました
「明日以降にどんどんアップする予定」の>>1は、どこに行ったんだYO!
ときめきサクラに続きここの>>1もギブアップか?
やはり>>2以降がプレッシャーを与えすぎるのがよくないのか
バトロワスレを立てる人間が飽きっぽいのか
残念な傾向だね
頭の中では名作なんだろう。
>>62
の人数だと1クラス分に近くなるけど、ちょっと多すぎの気が・・・。
1〜3まで全作やってる人って少ないだろうし、かといって1作分のキャラ
だけだと少なすぎるし難しいね。
>>62
この中で生き残るのは一人ですか・・・
だいたいヒロインが生き残るのが普通だが、これだと三人もいることに。
妹・姉、幼馴染が多すぎになってしまうし
やっぱり1、2、3と分けたほうがいいでしょうな。
既出だが私も3が一番バトロワにピッタリはまると思う。殺し合いの中で生まれる
初めての恋愛感情・・・美しいようで結構怖いな (w
69名無しくん、、、好きです。。。:2001/07/06(金) 21:05
他の二つのバトロワと違い
ヒロインがいきなり死亡する可能性があるのでかなり面白いと思うけど。
もちろんやり方がまずいとそのあと一気に盛り下がる可能性も否定できないが。
他のバトロワみたいに予定調和な展開だけは避けたいね。
人気キャラが見せ場もなく死んでいく感じにしていくか?
それ以前の問題として書き手がいない・・・(汗)
最終決戦は不人気キャラ同士の対決になるのか
それもまたアレだが・・・
書き手がいないなら、無理にやらんでも。
73名無しくん、、、好きです。。。:2001/07/09(月) 01:35
いままで様子を見ていたけど、この流れでいいかも。
妄想スレみたいに、こうしたら面白いんじゃないか、
このキャラならこの武器だ、こんな死に方は嫌だとか
個々に書き込んでいくのもいいんじゃないかな?
ネタがまとまれば、SS職人さんが書く気おきるかもしれないし。
74あぼーん:あぼーん
あぼーん
75あぼーん:あぼーん
あぼーん
76あぼーん:あぼーん
あぼーん
77あぼーん:あぼーん
あぼーん
78あぼーん:あぼーん
あぼーん
79あぼーん:あぼーん
あぼーん
80あぼーん:あぼーん
あぼーん
すげぇ荒れっぷり(w
何のカキコもないようだから俺が書くか・・・
じゃあ、俺は遠慮しておくわ。がんばって。
84名無しくん、、、好きです。。。:2001/07/12(木) 22:54
>>82さん期待してマス。
>>82
じゃあ、私も遠慮しておきますね。期待してます。
8682:2001/07/13(金) 11:10
といっても俺、3やってないから1のキャラで書くわ。
2,3については別の人よろ。
同時進行でやってもよろしいかと。
8785:2001/07/14(土) 02:11
じゃあ3書きます。ヘタレ文になるかもしれませんが(笑)
>>86-87
期待してます。
期待
すんませんageちゃった・・・
今度こそsage
9270:2001/07/15(日) 03:51
>>89
ダメだよ(w
>>91
遅いよ(w

某スレみたく、自分の納得いかない展開になると煽り入れるヤツが出ない
こときぼん。俺はなんでもありな話がイイ!
9382:2001/07/19(木) 04:26
真っ赤な夕焼けが校舎を照らしていた。
それでも昼間は、あれほど照りつけていた太陽もこうして西へと
沈んでいく頃にはいくらかましになる。
8月末。
例年であれば、暑さの峠が過ぎてもいい頃だ。
今年は記録的な猛暑であった。
その上この夏は、日本列島は記録的な水不足に見舞われた。
降水量が通常の年の半分にも満たなかったのだ。
しかし、それでも肌にはりつくようなこの蒸し暑さは変わらなかった。
俺がうんざりした気持ちでいると、
「今日はこの辺で切り上げない?」
向かいに座っている女が言った。
彼女の名は広瀬のぞみ。
俺とは家が隣同士の、いわゆる幼馴染という間柄だ。



小中高と同じ学校でクラスも同じになることが多かった。
今もそうだ。
いわゆる腐れ縁というやつだった。
今年の春のクラス換えの時も、クラス発表の張り紙を見て、
「あ〜あ、また今年もアンタと同じクラスかぁ」
と俺の隣で笑いながら言った。
「え、どれどれ・・・・・・・・あ、ホントだ。またかよ」
俺はボソッと呟いた。
確か一年前も全く同じ会話をしたような。
それを聞いて、
「あ、何よそのイヤそうなセリフは」
のぞみはジト目で俺を見た。
「なんだよ、最初に嫌そうに言ったのはお前の方だろ」
あとずさりながらも俺は反撃を試みようとした。
「そ、それとこれとは話が別よ。しっつれいね〜」
「何だよ」
俺とのぞみは互いに睨み合った。が、ふと気付くと・・・
周りの人間が皆こっちを見てくすくすにやにや笑っている。
クラス発表の張り紙の前にいるのは、なにも俺達だけじゃない。
他にも沢山の人間が自分がどこのクラスになったのか、
誰と同じになったのかを見に来ているのだ。
そんな中で俺達は・・・。
俺達はあまりの恥ずかしさに赤面してしまった。
しかもよく見ると、その周りにいる連中のなかには桂木さんの姿もあった。
微笑をしてこっちを見ている。
(最悪なところを見られたな・・・)
憧れの人にみっともないところを見られ、俺はバツの悪い思いをしたものだった。
9482:2001/07/19(木) 04:28
俺とのぞみは図書室で調べ物をしていた。
俺達2人は2年C組の修学旅行委員であり、今はガイドブック等を
頼りに旅行の時に周る寺社について調べていたところだった。
それをパンフレットの形にしてまとめ、実際に現地で目にした時に、
より理解を深めてもらうためだ。
「今何時だ?」
俺は腕時計を見ると、もう時刻は19時を回ろうとしているところだった。
「うゎっもうこんな時間かよ、わりぃ、のぞみ。俺全然気付かなくて・・・」
俺は本当に申し訳なく思い、謝った。
のぞみの家は母親が働きに出ており、代わりに彼女が家事全般を担っていた。
彼女の帰りを弟達がきっと待っているはずだ。
その辺りの事情は知っていたのに・・・。
「いいわよ別に、そんなこと。その代わり遅くなった分買い物に付き合って
もらおうかな。」
「ああ、分かった」
「え?」
のぞみはきょとんとした顔をした。
「何だよ」
俺がいぶかしんで訊くと、
「ん・・・素直にOKしてくれるなんて珍しいから」
「今日は俺が悪かったからな。ほら、早く帰る準備しろよ」
「あ、うん」
俺はのぞみがノート等をしまっている間に図書室のカウンターに行った。
「これ、ありがとうございました」
俺は資料として使った本を図書委員の人に渡した。
「はい、ではこちらにサインをお願いします。」
俺は差し出された図書カードにサインをした。
「大変なんだね、こんな時間まで残ってるなんて」
「ううん。私、本が好きだから。」
彼女の名前は本多智子といった。
俺の隣のクラスのD組の人で、体育の時なんかはうちのクラスと一緒
だったりする。
といっても本多さんは運動はあまり得意じゃないみたいだ。
が、その代わり、勉強の方はすごくて、桂木綾音、春日千春、柳沢修一、
そしてこの本多智子が俺達の学年の成績トップ4強だ。
特に現代文・古文に関しては本多さんはトップを譲ったことがなかった。
俺にしてみれば雲の上の世界の話だけど。
「ほら〜大輔行こうよ〜」
おっとのぞみが呼んでる。
「じゃ、さよなら」
「さよなら」
俺はのぞみの所に行き、
「あんま大きな声出すなよ」
と嗜めた。
「いいじゃない、誰も居ないんだし。じゃーねー本多さん」
と手を振った。
本多さんも笑顔で応え、軽く頭を下げた。
9582:2001/07/19(木) 04:31
長文の割には全然進まん・・・。
週2,3回のペースで書きたいもんだ。
ちなみにプレイヤーの名前の大輔ってのは小説版からとった。
>>82
頑張ってください! 3はまだか〜〜‥
>>82
頑張って下さい!

小説といい、CDドラマといい、やっぱりのぞみの幼馴染は大輔なのか。
桂木殿の相手はイチローとして。
おお!ついに始まりましたか。
>>82  楽しみにしてるからがむばってね。
>>93-94
つーかこれ、ほんとにBRになるの?(w
10082:2001/07/27(金) 04:14
廊下に出ると、ムワッとした空気が2人の身体に叩き付けられた。
まるで熱気が寄り集まって形を成しているかのようであった。
エアコンの効いた図書室の中とは違い、顔をしかめたくなる
世界だ。
残暑、ではない。
夏そのもの、まもなく9月になろうかというのに真夏といっても
差し支えない気温であった。
校舎に射し込んでくる西日が赤く廊下に色づいていた。
「暑いな」
腕に汗が浮き出るのを感じながら大輔は言った。
「うん」
のぞみもうんざりといった表情で言葉少なに応えた。
すでに何十回も繰り返したやり取りであった。
「さっさとスーパーに行って涼みたいわ」
「そうだな」
スーパーに行けば冷房が効いている。ややもすると涼しすぎるのではないか
というくらいに。
だが今の2人には、その効き過ぎる冷房が恋しかった。
スーパーは学校から15分くらい歩いた所にある。
大して大きくはない、駐車場も車が20台も止められれば満車になって
しまうような規模のところである。
営業時間も午後の8時まで。
近所の人間しか利用しないようなところであった。
そこから更に5分程歩いたところが大輔やのぞみの家の辺りであった。
「じゃ、少し急ぐか。買い物してる時間がなくなっちゃうといけないし」
「うん」
そういって2人が早足で歩き出した時、ほろほろとピアノの音が耳に
届いてきた。
穏やかな、優しい調べであった。
「誰かしら、こんな時間に」
のぞみが言った。
校舎に残っている生徒はもうごく僅かであろう。
大輔はそれだけで検討はついた。
「桂木さんだよ」
「分かるの?」
少し驚いた表情でのぞみは聞き返した。
「こんな遅くまで残ってピアノの練習をする人なんてあの人ぐらいだからな。
ちょっと覗いてみようか」
「ちょ、ちょっとやめなさいよ。邪魔になっちゃうでしょ」
「ちょっと見るだけだよ」
そう言って音楽室の方へと歩いていった。
「もう!」
のぞみは頬を膨らませながらも後をついていった。
>>82
いい感じですね。
読んでますんでがむばってね!
>>82
面白ければそれでいいのさ〜。

頑張って。いい感じ。
10382:2001/07/31(火) 06:56
音楽室の前に着くとピアノの音が、より鮮明に聞こえてくる。
けして大きな音を出しているわけではないのに不思議な透明感があるのだ。
例えば汚染された空気があったとする。
桂木綾音のピアノの音色はその汚れた空気を浄化してしまいそうな清清し
さがあり、温もりがあった。
少なくとも聞く者の心には響くものがあることは確かだった。
「いい音ね・・・」
のぞみが呟いた。
「そうだな」
大輔が答えながらソロソロと音楽室の入り口に近づいていった。
立ちながらだと廊下側の窓から自分の姿が見つかってしまうからだ。
綾音に見つからないように屈みながら入り口の方に行った。
「ちょっと大輔何する気!?」
何となくのぞみも大輔に倣って屈みながら囁いた。
(なんで私までこんなコソコソしなくちゃいけないのかしら・・・)
腑に落ちないといった思いでいたのぞみであったが大輔の行動に
更に驚かされた。
彼が音楽室の戸を開けようとしていたからだ。
(ちょっとちょっと!!!)
のぞみはアセッて大輔の服の袖を引っ張り諌めようとした。
大輔は口に人差し指を当て、シーッとのぞみに静かにするようジェスチャー
をした。眉を寄せて真面目ぶっている。
(なんで私が注意されなきゃいけないのよ!?)
のぞみがいぶかしむのをよそに大輔は戸を開けだした。

音楽室のドアは引き戸であった。素材は木である。相当慎重に開けないと、
ガラガラと音がしてしまう。
大輔は注意に注意を重ねてゆっくりと戸を引いた。
1ミリ単位で。
慎重に。
約2センチ開けるのに1分は費やしたろうか。
やっと中を覗ける程度の間を作った。
「見てみろよ、のぞみ」
大輔が音楽室の中を指差しながら彼女に囁いた。
(なんなのよもぅ・・・)
のぞみは呆れ果てながらも大輔に促され、音楽室の中を覗いた。
中には数十の机とイスが並べられており、部屋の前の方に大きな
黒いグランドピアノがあった。
その前に彼女、桂木綾音が椅子に座ってピアノを弾いていた。
10482:2001/07/31(火) 07:00
もう少しでバトロワな展開になる・・・ハズ
頑張れ82さん!
ところで、3担当の85さんは現在考案中ですかね?
更新はまだですか?
煮詰まってらっしゃるのかな?
10785:2001/08/05(日) 07:45
TLS3BRは、もう少し待って下さい。すいません。
でも、なんか82さんのと一緒に載せていいのか不安ですが‥‥
あと、3のキャラ全員登場しないといけませんか?
美空中学校と繋がらない人が、多いので困ってます。
会長の本名が無いのも使いづらい。(出席順などのくだりは重要なのに)
ご意見頂けると幸いです。では。
本人が書きやすいようにするのが1番なんじゃ。
3のキャラで登場しない人がいても出して欲しい人は何かリクエストとか
するかもしれんし。
109太一:2001/08/05(日) 21:14
俺なんか生き残るぜ!
>>109
このレスが1番馬鹿で面白い
111  :2001/08/06(月) 17:40
太一age
11282:2001/08/07(火) 07:18
実は50行ほど書き上げていたのですが、うぷ寸前にフリーズしてしまい、
無駄になってしまいました。今日明日中に書き直す予定。
>106
すまんのう
>107
同時進行全然OKかと。つーか2の話も誰か書いてくれないかと。
>>112
ありゃりゃ・・・それは大変だぁ。
我々も残念ですよ。無理しない程度に頑張って下さいね。
11482:2001/08/08(水) 18:27
桂木綾音  17歳
6月10日生まれ・AB型  青空高校2年A組在籍  音楽部所属
成績優秀、スポーツ万能、そして何より優しい性格で男子生徒だけでなく、
女生徒からも好かれている皆のあこがれの存在。


(そして大輔にとっても・・・)
広瀬のぞみが小さく隙間の開けられた音楽室の戸から中を覗きこむと、
ピアノの音色の張本人、桂木綾音が居た。
演奏に合わせて、その身体が小刻みに揺れている。
踊っているようにも見えるかもしれない。
そして、その顔は真剣そのものといった表情であった。
(きれい・・・)
のぞみは感嘆した。
彼女のことは、もちろん知っていた。
休み時間に廊下で友達と話をしていたり、昼休みに体育館でバレーをしている
彼女を見かけたこともある。
会話を交わしたことも2,3度はある。
しかし、今のような顔を見たことはなかった。
指先に。
譜面に。
足に。
神経を集中に、演奏に心を傾けていた。
その真剣さが美しかった。
誰も見ていない時にこんなにもいい顔になるのね。
のぞみは思った。
同じ音楽部員などは彼女のこの表情を知ってはいるだろうが、
普段の生活の中ではこのような表情はあまりしないだろう。
好きなピアノを弾いている時だからこそなのだ。
そしてのぞみ本人も絵を描いている時にはおなじような凛とした
表情になるのだが、そのことに本人は気付かない。
「綺麗だな・・・綾音さん。そう思わないか?」
大輔が囁くように言った。
(え!?)
のぞみは一瞬ドキッとした。
大輔の、綺麗だな、という言葉に反応してしまったのだ。
だが、すぐにその言葉が桂木綾音に向かって言われていることに気付き、
気を取りなおして答えた。
「うん。とってもいい顔してる」
のぞみは素直にそう感想を洩らした。
「だろ?俺、あのヒトのこーいう表情が一番好きなんだ」
大輔が言った。
その言がチクリとのぞみの胸に刺さる。
コイツは一体桂木さんのことをどう思ってるんだろう。ただの憧れ?
それとも本当に好きなのか・・・。
桂木さんに特別な感情を抱いていることには気付いていた。
でもそれがどの程度なのかは分からなかった。
そんなようなことをふと思った。今まであまり意識しなかったけれども。
その時である。
「そこに誰かいるの!?」
音楽室の中から言葉が発せられた。
11582:2001/08/08(水) 18:29
なんかあまりに遅々として進まんのでもちょっとペース上げる。
っていうかバトロワになるのか心配・・・
>>116
でも>>114の「そこに誰かいるの!?」から、ぱららららららららっ、って
展開も考えられるから気が抜けないYO!
>>117
あっはっは。それいいぞ。
119名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/14(火) 17:56
age
120名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/16(木) 18:59
たまにはあげてみる。
続きはまだか・・・・
121名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/19(日) 23:29
つづききぼんぬ。
ここは人いねぇなぁ・・・
123次回予告風:2001/08/20(月) 18:26
楽しい思い出を作るはずの修学旅行。
だがそれは、地獄へ向けた旅立ちだった。
見知らぬ教室に、学年問わず選抜された生徒たち。
そして、新しい“担任”の告げる衝撃的な言葉。
次週、トゥルー・ラブ・ロワイアル第一話「プログラム」

「きみたちには、殺し合いをしてもらいます」
「きみたちには、萌やし合いをしてもらいます」
若奥様のぞみには萌えるな。
126次回予告風:2001/08/22(水) 19:37
殺し合いなんてできない。同じ学校の生徒なのに。
わたしは学校の近くへ戻ってきてしまった。
同じ考えの人はきっといるはずという希望にすがるために。
でも、わたしが見たのは、倒れた男子に何度も何度も
鉈を振り下ろす、草薙先輩の姿だった。
次回、トゥルー・ラブ・ロワイアル第二話「殺し合いの始まり」

「男なんてみんなクズよ。アナタもそう思うでしょ?」
草薙を隔離して、萌やし合いをしよう。

…他にも隔離の必要な奴がいるかな?
128名無しくん、、、好きです。。。:2001/08/23(木) 05:53
>>127
深山。
129次回予告風:2001/08/23(木) 14:33
弥生は強いね。
顔は真っ青で、震えているけど、頑張って泣かないもんね。
恋する女は強いって、こういうことなのかなあ。
何とかしてお兄ちゃんと合流しなきゃ。弥生がまいる前に。
そして、あたしがまいってしまう前に。
次回、トゥルー・ラブ・ロワイアル第三話「親友」

「どこにいんのよ、お兄ちゃん」
その頃、兄はのぞみとまた〜り、
長年連れ添った夫婦のような一時を過ごしているのであった。
131次回予告風:2001/08/24(金) 20:43
綾音ちゃんを助けて逃げ出したものの、現実は容赦なく目の前に現れた。
その気になったのは草薙さんだけじゃなかったんだ。
不意に出くわす、生徒たちの変わり果てた姿に、何度くじけそうになったろう。
綾音ちゃんの手を握り締めて、俺はとりあえずの隠れ家にしようと、
定食屋らしい建物にもぐりこんだ。
次回、トゥルー・ラブ・ロワイアル第四話「つながった糸の色」

「ねえ大輔くん。あそこに倒れてるのって……大須賀くんじゃない?」
いいよ。オオスカなら。
新たなる流れの予感
>>132
つ、つめてぇ〜〜。でもワラタ(w
135次回予告風:01/08/27 20:56 ID:kbWe5MpQ
手の震えは、いつの間にかおさまっていた。
クラスメイトを殺しても思ったほど取り乱したりしないのは、どうしてかしら。
包丁を落とさないよう、風紀委員の腕章で右手に縛りつけるほどに落ち着いている。
わたしなんかがスポーツ万能の後藤さんを殺すのは、普通に考えても難しいだろう。
それでも、やり方はある。
次回、トゥルー・ラブ・ロワイアル第五話「殺人の必要条件」

「あなたがわたしのこと嫌いなの、知ってるのよ」
136名無しくん、、、好きです。。。:01/08/27 22:36 ID:5jyPrCus
春日より後藤の方がマシだから、
返り討ちにあいなさい。
137ものしり顔のジジィ:01/08/28 00:56 ID:YcW3EiEg
>>136
その意見は同意するが、バトロワの世界は厳しいのじゃよ…。
138次回予告風:01/08/29 01:21 ID:hphHFYwg
大輔は知らないだろう。
のぞみが大輔に会いたがっていたことを。最後に大輔の名を呼んだことを。
こんな状況下でアイツを責めるのが理不尽だって事はわかってる。だけど。
……ごめんね、みさきちゃん。
ぼくは大輔をゆるせそうにないよ。
次回、トゥルー・ラブ・ロワイアル第六話「キミのためにできる事」

「なんでお前は、のぞみの側にいてやらなかったんだよ!」
139名無しくん、、、好きです。。。:01/08/29 01:40 ID:e5Gk71hg
>>138
ずっとのぞみと一緒でしたが、何か?
復活メンテ
阻止メンテ
「そこに誰かいるの!?」
その言葉に、考え事をしていたのぞみはハッと我に返った。
こちらに気が付いた!?
私達の存在に気が付かれてしまった!?
曲が終わったのか、途中で止めたのか、ピアノの演奏は何時の間にか止んでいた。
のぞみは自分の頭の血の気がス・・・と引いていくのを知覚した。
視界が白けているのだ。
こういう窮迫した事態に遭遇するような行動はしないようにしてきたので
どう対処したらよいか分からなかった。
その時、
「そこに・・・誰かいるんですか?」
再び綾音の声が発せられた。それには硬いものが混じっている。
何者かが自分のことを覗いていたのだから当然の事といえた。
(どうしよう・・・)
のぞみは青ざめた顔を大輔に向けた。
のぞみの動揺とは対称的に大輔はただ苦笑を浮かべるのみであった。
???
のぞみが大輔の真意を量りかねて、怪訝な顔をすると、大輔はスッと立ち上がった。
え!?
のぞみは驚いた。
まさか!?
あたしを置いて、逃げる気じゃないでしょうね!?
のぞみも慌てて立ち上がると、大輔は、音楽室の戸に手をかけていた。
「ちょっ・・・」
のぞみが大輔のこの動作に更に驚き、声を掛ける間もなく、
ガラッ
と、戸が鳴った。
戸が開いた。
部屋の中のエアコンが程よく効いた空気がのぞみの頬を弄った。
部屋には先程より更に沈み、赤くなった夕日を背に受け、桂木綾音が立っていた。
真っ赤な教室全体の中で綾音の身体だけが暗く、その表情が読み取れない。
だがそれも一瞬で、目が日に慣れてしまえば、綾音の表情が、身に纏っていた
緊張感が、弛緩していくのが見て取れる。
「大輔君だったの・・・。それに・・・そちらはのぞみさんね」
綾音は微笑むと、のぞみに向かってぺこりと頭を下げた。
あわててのぞみも腰から曲げておじぎをした。
胸の位置まである長い髪。
ほっそりとした顔、身体。
そして優しげな光を溜めた双眸が大輔とのぞみを見ていた。
のぞみが、こんなにも間近で、まじまじとこの女性を見たのは初めてであった。
廊下ですれ違ったり、何かの折にちょっと話をしたことは2,3あったけれど。
例え言葉を交わさなくとも、こうして顔を見ただけでも、この人が男女を問わず
好かれているということは充分に理解できる。
魅力。
はっきりそう言い切れるものをこの桂木綾音という女性から感じられるのだ。
「まさか気付かれるとは思わなかったよ」
大輔が言った。
「邪魔するつもりは全然なかったんだけど。ゴメン」
「楽譜を見ようとして顔を上げたら、戸がちょっと開いてて誰かがこっちを
見てるんだもん。びっくりしたわ」
どうやら綾音は曲の途中で2人に気付いたらしい。
「あの・・・ごめんなさい」
のぞみが再び頭を下げて、謝った。
「あたしは止めたんですけど、この馬鹿がどうしても見に行くって言って
きかなかったもので・・・ホントにごめんなさい」
頭を下げながら、のぞみはこの場の違和感を感じた。
なんだろう?
のぞみは思った。
あたしが悪くないのに謝っているから?ううん、違う。何かもっと別の・・・
「いいのよ、本当に。そんなに謝られると、私の方が恐縮しちゃう」
綾音が困ったような顔をして言った。
「ところで、こんなに遅くまで練習?」
大輔が訊いた。
「うん、コンクールの日が近いの」
「そっかもうすぐ秋だもんな。芸術の秋か」
「のぞみさんもだよね?」
「え?」
突然話を振られてのぞみは戸惑った。
「絵を、描いてるんでしょ?」
「あ、うん!」
のぞみも美術部に所属し、絵を描いている。
対象は人物、風景、花などインスピレーションを受けたものならなんでも。
この秋もコンクールに出すもの、青空高美術部として部単位で校外展に出すもの、
そして文化祭に新作として出すものと、3つ程描き上げる予定であった。
「私、のぞみさんの絵、とっても好きです。暖かみがあるっていうか、観ていて
何か感じるものがあるの」
「本当!」
綾音が微笑んでこくんと頷いた。
人から自分の作品を誉められるというのはやはり嬉しい。そういう声が次への
モチベーションともなるのである。
のぞみの顔も思わず緩んでしまう。
「ありがとう」
綾音の言葉にのぞみもすっかり晴れやかな気分になった。
「今日はちょっと気になる部分があって練習してたの。今仕上げに弾いてた
ところ」
綾音が大輔の方を向いて質問に答えた。
ピアノの上にのっていたテープレコーダーを手に取り、
「これに取って家で聴くつもりで」
キュルキュルと回っているテープを止めて言った。
「じゃあやっぱり邪魔しちゃったのかな・・・」
のぞみが申し訳なさそうに言うと、
「いいのよ、本当に。・・・大輔君達はどうしたの?こんな遅くまで」
「俺達は修学旅行のやつで残ってたんだ。大変だぜ」
大輔はやれやれといった調子の顔をして肩をすくませた。
綾音はクスっと笑って、
「でも旅行の前にあれこれ考えてる時が一番楽しい時間でもあるよね。
遠足の前の日の夜みたいな」
「ま、確かにな」
「私も今から楽しみだなぁ。自由行動の時間がいくらあっても足らないくらい」
綾音は大輔とのぞみが持っているかばんをちらっと見て
「さてと、私もそろそろ帰らなくちゃ」
とピアノの前に置いてある楽譜を閉じながら言った。
「じゃあ途中まで一緒に帰ろうか」
大輔が言った。
え〜!?
まさか大輔、あたしとの買い物の約束を忘れてるわけじゃないでしょうね。
ただでさえここで予期せぬ時間を過ごしているというのに。
その想いを誤解したのだろうか。
綾音がのぞみの方を見て、
「でも・・・いいの?」
と伺うような顔をして言った。
それに気付いてのぞみが慌てて言った。
「あ、あたしは全然オッケーだよ。一緒に帰りましょうよ」
勘違いをされてはたまらない。
のぞみからも綾音を誘う形となった。
学校から綾音が乗るバス停まではそれほど遠くはないということをのぞみは
知っている。
そこからスーパーまでちょっと走れば全然問題はない。
何よりのぞみ自身、綾音と話をしてみたいと思いがあった。
「じゃあ、私もご同伴しちゃおうかな」
綾音が嬉しそうな顔をして言った。
そんな顔を見ているとのぞみの方もなんだか嬉しい気分になる。
やはり桂木綾音という人物はこの学校ではちょっと特別な存在だから?
別に先生方から特別扱いを受けているとか、周りから腫れ物を扱うように
されているとか、本人が自意識が強いとかいう訳ではない。
ただちょっと、なんとなく違うかな、という感覚がのぞみにはあった。
意識してはいなかったが。
「じゃ、行こっ」
綾音が楽譜、レコーダー、ペンケースなどをかばんの中に入れ、そう言った
時に、突然校内放送のためのピンポンバンポンという軽い調子の音楽が流れた。
「校内に残っている全校生徒に告ぐ!」
叫んだ。
絶叫した。
空気がビリビリと震えた。
肌に突き刺さるかのような声が校内に響いた。
その声に驚き、大輔達3人は校内アナウンス用のスピーカーの方を見た。
何事だ!?
大輔は思った。
異常であった。最初にそう思ったのは、その声に、である。女性であれば、
絹を裂くような、といった形容動詞があてはまりそうだが、アナウンスを
していたのは男であった。
力の限りの叫び。
このアナウンスをやり遂げられたならば、もう声を出せなくなっても構わない。
そう思っているかのような叫びであった。
喉が裂けるのではないか!?
とさえ思った。
次に普通ではない、と思ったのは「告ぐ」という言葉である。通常、校内アナウンス
でこのような言葉は使わない。「お知らせします」とかそんな感じの丁寧な言葉
使いをするハズだ。
それなのに、「告ぐ」である。
まるで、軍隊かどこかの人間が自分よりも目下の人間に向かって話すかのような
感じであった。
アナウンスが続く。
「今現在、校内に残っている全ての生徒は至急体育館に集合せよ!」
3人は互いに顔を見合わせた。
一瞬の静寂。
「繰り返す!!!」
ビクッとのぞみが身体を震わせた。
「今現在、校内に残っている全ての生徒は至急体育館に集合せよ!必ずだ!以上ッ!」
それだけを言い、
ピンポンパンポンという音楽という放送の終わりを告げる音楽が流れた。
「………」
「………」
「………」
3人ともしばらく無言であった。
ただあてもなく、他の人の顔とアナウンス用スピーカーを交互に見た。
「な、何だったんだ、今のは?」
大輔が言った。
「そ、そんなこと分かるわけないじゃない!」
のぞみが答えた。
声が震えていた。
あげていい?
と言いつつ、さげてるあなたに惚れた
「とりあえず体育館に行ってみましょう」
綾音のその言に同意をし、3人は体育館へと走っていた。
何か非常事態、緊急事態が起こったに違いなかった。
そうでなければ、あのような常軌を逸したアナウンスが流される筈がない。
有無を言わさぬ迫力・強制力があのアナウンスから感じられた。

何が起こったのか!?
例えば火災である。通常火事が起きると、煙が上へと上がってゆき、天井にある
センサーに感知され、火災報知機が鳴るシステムとなっている。
しかし、校舎内にある全ての部屋、廊下にセンサーがあるわけではない。
そのような場所が発火点になった場合、誰かがそれに気付いた時にはすでに消火器
では消せぬほど燃え広がってしまっていることがある。
それに、センサーがある部屋であっても、発火物によっては瞬く間に火が周って
しまうこともある。
しかし、それにしてもアナウンスの前に警報機が鳴らないのは妙である。
火災を発見し、職員室に行きアナウンスをする前になぜ警報機を鳴らさなかったか?
鳴らす事によって余計な混乱を与えるよりも、的確な指示をすることを優先したのか!?
あるいは外部の人間の侵入による殺傷事件である。このテの事件は、今年に入って
からの八ヶ月間ですでに27件も起こっている。
事例は様々である。1クラス分の児童を人質にたてこもるケースや、突然すれ違い様に
相手に刃物で切りつけるケース・・・。
小学校で10件、中学校で4件、高校で4件、大学で9件・・・。
これは教育現場に限った発生件数であるが、近年教育施設で起こる殺傷事件はけっして
少なくなく、他人事とはいえなくなってきている。
生徒との接触を避けさせるため、皆を1ヶ所に集めるのは考えられなくもない。
しかし、それなら体育館よりもグラウンドに避難させる方がいいのではないか?
退路が無くなる体育館よりも外へ出たほうが安全なのではないか?
それも判断はつきにくい。
体育館へと通じる通路は2つの校舎の間にある1本の渡り廊下のみである。
案外、通路がこのように制限されていた方が相手に対応しやすいのかもしれない。
外部からの犯罪者に対するマニュアルが各学校に配布されている。
それに従えば、犯人の人数、所持している武器、学校内にいる生徒の人数によって
対応法が異なり、今回はこれが最善、と判断したということだろうか。
何にしても腑に落ちないところがどこかある。
しかし、ただ一つ分かっていることがある。
それは、何か非日常なとてつもない事態が起こりつつあるということであった。
15082:01/09/18 01:03
>>147
「駄目」という立場じゃないけど、できれば倉庫逝き寸前であげてもらった方が
いいな。
このスレ何人が見てるのか知らんけど、10人もいないっしょ?そのひっそり感が
いいのだよ。
ひっそりと「ギャルゲーキャラの殺し合い話」…ちょっといいな。
殺し合いもひっそりと静かに進んでいくんじゃろうか・・・。ドキドキ。
既に全滅しました。
一人くらい生き残って遅れよ・・・。
15582:01/09/23 07:42
3人が体育館に来ると、体育館特有のなんともいえない無機質な
匂いが大輔の鼻腔を突いた。
まだ8月だというのに、ここに来ると何かヒンヤリと肌寒くなる。
もうすでに数人の生徒が先に非難してきているようであった。。
バスケットコートとバレーコートが一面ずつ取れるだけの広さに
10人程の生徒がいる。
偶然にもその生徒達は皆、大輔の知っている顔ぶれだった。
後藤育美。
本多智子。
春日千春。
天野みどり。
草薙忍。
水谷由梨香。
大須賀亨。
南弥生。
柳沢修一。
それに・・・
「みさき!?みさきじゃないか!」
そう叫ぶと、その少女は振り返った。
「お兄ちゃん!?」
おさげにしていた髪が振り返る動作と連動してぴょこんと跳ねるように
揺れるのが、愛らしい。
それはまぎれもなく、大輔の妹、早川みさきであった。
「一体、何があったんだ!?」
大輔が聞くと、みさきは節目がちにかぶりを振った。
兄を目にして安心したのだろうか、目にはうっすらと涙が溜まっていた。
「私たちも何が何だか全然分からないんです」
そう言ったのはみさきの隣にいた南弥生であった。
150センチあるか無しかの身長の彼女が大輔をちょっと見上げるよう
にして言った。
「私達、柳沢先輩と一緒にテニスコートの整備とか後片付けとかしてた
んです。今日は私達が当番だったから・・・。片付けが終わって、もう
帰ろうかって部室のドアの鍵を閉めようとした時に、さっきの放送が
聞こえてきて・・・。それで私達も急いでここに来たから何があったの
かは知らないんです」
「そうか・・・」
大輔はがっくりとうなだれた。
他の人たちを見回したが、どうやら誰もどのような事態が起こったのかは
分からないようだ。
「ただ・・・」
南弥生が躊躇するような口振りで言った。
「何?」
大輔が促す。
「あの人は何か知ってるみたいなんです。」
弥生はスゥっと体育館のステージがある方へ指を指した。
大輔とのぞみ、綾音が指した方向をみると・・・、
そこには一人の男が幽鬼のように立っていた。
15682:01/09/23 07:44
大輔達3人が来る前に体育館に着いた10人は最初、その男の存在に
気付かなかった。
いや、唯一人、その男に気付いた生徒が一人。
草薙忍。
彼女は体育館に入ってすぐ、その男の存在に気付いた。
意図的に気配を絶っているのか、それとも気配がないのがこの男の自然
なのか。
常日頃から武を嗜み、気配に対して敏感になっている草薙忍だからこそ、
その男の存在に気付くことができた。
その男は、草薙忍がその男に気付いたのと同時に、草薙忍が自分のことに
気付いたな、ということが分かったようだ。
その男に本能的に敵愾心を抱いた彼女が、睨んだ。
触れれば、キンと高い音を立てそうな、硬い視線であった。
男はその視線をなんなく受け止める。
ただ唇の端をわずかに吊り上げるのみだ。
草薙忍の、その只ならぬ様子に気付いた他の生徒がその視線の先を見て、
ようやく全員が、その男に気付いたのだ。
その時に、大輔達がやってきた。
15782:01/09/23 07:47
ステージの背後の壁に掛かっている、大東亜共和国の国旗と青空高校の
校旗を背に受け、その男は立っていた。
眠そうな顔は元からであろうか。
死んだ魚のような双眸である。
先ほどまで唇の端を歪ませていたが、今は無表情だ。
無言であった。
髪をオールバックにしている。一本の乱れもなかった。
グレーのスーツに赤黒いネクタイを締めている。
濁った血のような色をしたネクタイであった。
年齢は35歳前後。
身長はステージ上にいるので、よく分からないが、180センチ前後はある。
存在感のようなものが感じられない、ともすると、身体の輪郭がぼやけてし
まいそうになる。
その男が生徒達全員を見るとはなしに見ていた。
生徒達もこの空気に押され、言葉を発することなく、ただ無言で男を見るの
みであった。
しばらく、そのような時が流れたであろうか。
一人の男が体育館の入り口から入ってきた。
その男を見た瞬間、生徒達全員に緊張が走った。
なぜならその男が着ていた服が普通ではなかったからである。
大東亜共和国の軍服。濃い緑の色をした大東亜共和国軍の制服を着ていたから
であった。
その男が小走りでステージ上の男の所に駆け寄った。
そしてピタッと止まると直立不動になった。
きれいな、いい立ち方であった。
「全て完了しました!」
軍服を着た男は大きな、よく通る声で言った。
スーツを着た男は軽く顎を引いてそれに応えた。
それから生徒達に向かって呟くように言った。
この時の言葉は頭にこびりついて離れない。
恐らく、一生頭から消えることはないだろう。
そう、スーツの男はこう言った。
おめでとう、と。
君たちは選ばれた、と。
そのスーツの男と軍服の男はステージの上にある教壇の中から何か
マスクのようなものを取り出してつけた。
それと同時に、体育館の入り口から十数人の、軍服を着て、マスクを装着
した男達が入ってきた。
え!?
そう思ったときには何かスモークのようなものを一斉に噴射された。
ある生徒は、立ち尽くしていた。
ある生徒は、逃げ出した。
しかし、一人の例外無く、やがて意識を強制的に断ち切られていった。

大輔は途切れつつある意識の中で、
ああ、と。
ステージ上の男の声が、あのアナウンスの声と同じだ、と思った。
[序章 終]
158転章:01/09/23 07:49
その闘いは、様々なものを、それを観た人間たちの心にもたらした。
嫌悪。
興奮。
夢?
悪夢。
熱狂。
拒否。
観た人間が、心に抱いている闇、あるいは宗教、あるいは信念。
あるいは遠い昔に捨て去った夢。
それが何であるかで、そのもたらされたものは様々であった。
しかしー
唯ひとりの例外なく、おこったことがあった。
それは、その闘いを目撃した者の心に、それが、石にうがたれた弾痕
のように、一生消えぬものを刻みつけたということであった。
[転章 終]
15982:01/09/23 07:56
いつもこれくらいの分量を一定のペースで書けたらなぁ。
なかなかその時間が取れないのですよ。
書く気はモリモリとあるんだがねぇ。
あ、あと転章の文はちょっとした引用ね。
−磯波島。
千葉、房総半島南端より南方に50キロの所に位置する、太平洋に
ポツンと佇む島である。
周囲28キロメートル、総面積は110平方キロメートルの島だ。
洋上からは標高491メートルの葦浦山が立っているのが見える。
人口68人。
過疎の進む島であった。
農業、漁業といった第一次産業に従事する者の割合がおよそ8割。
本州とは日に1度、船が往復している。
最初、島民が自分達の暮らすこの島がプログラムの舞台に設定された
ということを知らされた時、皆一様に暗い影を落とした。
まず、思ったのが、この島が汚される、という思いがあった。
過去十数年、事件らしい事件が起こったことがなかった。
交通事故が起こるということすらない。車を持っている家もあるが、
スピードを出して運転するわけではない。
なぜなら道路が舗装されてはなく、スピードを出したくても出せないからだ。
また、出そうとする者もいない。
派出所が1つあり、巡査が1人勤務しているが、事件を担当する等と
いったことがない。もっぱら何でも屋のような雑務が日々の仕事で
あった。
そのような土地で、多数の子どもが殺し合いをさせられる、ということに
たまらない気持ちがある。
普段歩く、自分達の道で、畑で、砂浜で、山中で、あるいは家の中で
殺し合いがなされ、死体が出る。
いい気持ちになる者などいるはずがなかった。
もっと直接的な問題がある。
それは、生活の問題である。
この島の住人で給料を貰って生活をしているという人間はあまりいない。
漁に出たり、畑に出たり、といった人間がほとんどだ。
そういった者にとって数十日、長ければ一ヶ月以上もの間島を出るという
ことは大きな痛手である。
政府から補償金としていくばくかの金は出るが、損失を補填するほどの
額ではない。
それでも住民は一時退去をしなければならない。
しなければ、最悪の場合死が待っている。
そうして全島民が島を出たのが一週間前。
そこに早川大輔たち13名が運ばれてきた。
[残り 13人]
うわあああ。とうとうそういう展開になってきたよう。ドキドキ。楽しみじゃん。
sageるよ。
参加者全員で主人公の奪い合いをしたら、楽しくなるかなと
思ったが俺自身に文才がないんでsage
16482:01/09/27 03:11
>161
某スレの344と同じsage方なのは・・・確信犯だね(ニヤ
>163
ときメモロワのパターンってこと?俺は今回男キャラも参加させるって
ことでそれはあえてパスしたよ。あ、それとも野郎も主人公を奪い合うのか(w
文才ないなんていうなよ。そんなもん俺だってないよ(;´Д`)ウツダ・・・
>>160
タイトルのバトルロイヤルでいいの?
バトルロワイアル…
ねんのためめんて
早川大輔は全身にわだかまる倦怠感の中で目を覚ました。
光量の充分にある照明の明かりが部屋に降り注いでいる。
軽い鈍痛に眉間に皺を寄せてゆっくりと頭を持ち上げると、そこは見知らぬ
教室であった。
いつも大輔達が使っている教室よりは幾分狭い。
そこに大輔を含めた13人の人間がいた。
自分と同様に目を覚ましかけている者もいれば、まだ机に頭を横たえ、眠って
いる者もいる。
窓の外は闇であった。
「ここは・・・?」
まだ判然としない頭で大輔がそう呟くと、
「どうやらどこかの小学校のようだな」
と言う人間がいた。
!?
大輔が声のした方を振り向くと、腕を組んでイスに座っている柳沢修一の
姿があった。
顔をしかめ、唇を噛んでいる。
「柳沢・・・」
だが、その姿に違和感がある。
いつも目にしている柳沢とはどこか違う。
どこであろうか?
非日常的なもの。
その疑問はすぐに解けた。
柳沢の首に巻き付いているもの。
銀色の首輪。
それが教室の照明光を受け、鈍い色を放っていた。
「時間割が小学生用のやつだろう?」
「数学」ではなく「算数」となっている。
授業のコマ数も少ない。
「おい・・・」
「それに壁に貼ってある作品も稚拙だ」
教室の背後には生徒の作品らしい習字が貼られている。
和紙の上に墨で書かれた文字である。
自由
太陽
大東亜共和国
そのような文字が書かれた紙が、貼られている。
「柳沢・・・」
「何だ?」
「それは一体・・・」
大輔は柳沢の首筋を指差して訊いた。
声も指先もかすかに震えている。
「これか?」
柳沢は首輪に手をあて、微笑した。
しかし、上手く笑えず、頬が引きつれている。
「これならお前にもついてるぞ」
柳沢が言った。
「!?」
大輔が首に手を当てると、そこにはヒヤリと冷たい、硬い感触のものが
巻き付いていた。
「何だ・・これ・・・」
大輔の首には、柳沢のものと同様の首輪が巻きつけられていた。
子どもの小指の先ほどのゆとりをもって巻かれているが、圧迫感を
感じてしまう。
締め付けられているような息苦しさがある。
爪をひっかけて首輪を外そうとするが、どうにも外れない。
更にもう一度
「何だよこれ!」
言った。
「何だと思う?」
柳沢が聞いてきた。
「何って・・・」
そんなこと分かる訳がない。
こんなもの・・・
こんな首輪・・・
・・・・・・・・・・!
首輪!?
大輔の背筋にぞくりと冷たいものが疾った。
首輪だって!?
ドクン、ドクンと心臓の鼓動が大きく・速くなっていくのを感じる。
視界が白らけていくのを、
「くむぅ」
と歯を噛んで堪えた。
「あれ、かもしれないな」
柳沢が言った。
「あれ」とは?
この国に生まれ落ちた人間で「それ」を知らない者はいない。
誰もが知っているが、誰もその話題を口にはしない。
だが皆が心の奥底でひそかに「それ」に脅える生活を送っている。
この国の人間全員がだ。
一人の例外も、ない。
だが、誰も「それ」をどうにかすることはできない。
政府が最も強く推奨する、この国最大の悪法。
戦闘実験第六十八番プログラム。
通称プログラム。
その名が、大輔の脳裏に、くすぶった焼印のように強烈に浮かび上がった。
68番プログラム。
北は北海島から南はラ・九州まで毎年50ケースの高校生・中学生が選ばれ、
実施されている。
その実験の内容とは、各ケースで生徒を互いに戦わせ、最後の一人になる
まで続けて、その所用時間を調べるというものである。
過去の施行数約2700回。
参加者約10万人。
おびただしい数の人間がこのプログラムに参加し、そして死んでいった。
多くの人的、金銭的負担を伴うこの法律が無くなることは、しかし、決して
ない。
なぜならこの国は、国民の意思が、立法に反映されるシステムになっていな
いからだ。
そしてそのことに反旗を翻すような芽がない。
この国の人間はその程度のことで反乱、あるいは革命、あるいは事件を
起こすようなことがないのだ。
憤りを感じているものは大勢いる。
だが、何かをしようとする者はなかなかいなかった。

とりあえず、そのことは今はいい。
問題は目の前に起こりつつあることであった。
今は教室にいる全員が起きて、自分達が置かれている状況に対処しかねていた。
ある者は、友人と何が起こったのか話し合っていた。
ある者は、うつむいて震えていた。
ある者は、動かずにジッとしていた。
反応は様々であった。
その時、教室の戸が開けられた。
オオスカより柳沢が先に死ぬ、に3000トゥルー。
171名無しくん、、、好きです。。。:01/10/05 05:31
倉庫行き防止age
いかげんだれてきた。まだ殺し合いがはじまんないのかよー。
そう?俺は焦らされるところが良いんだが。
174次回予告風(似非:01/10/15 02:27
昨日もそうだった。
今日だって、そうだった。
だから、明日もそうだと思ってた。
これからもずっと、バカやってられるって思ってた。
ヘラヘラしてれば、明日が歩いてくると思ってた。
次回、トゥルー・ラブ・ロワイアル第七話「敗因」

「そうだな…俺も、ゲームオーバー…か」
お、つなぎのネタが。
82はまとめ書きするタイプみたいだから、間が空くんだよな。
次も頼む。
>>174
こいつオオスカの事?
「俺」っつーのがなければ天野かと思ったぞ。
保護sage
>>82
そろそろ続きキボンヌ。
180名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 13:29
dat逝き防止あげ
181名無しくん、、、好きです。。。:01/11/05 02:28
からあげ
更新が止まって、一ヶ月か・・・保護sage
183A助様 ◆QBxsCmSs :01/11/10 15:24
糞みたいなキャラしかいねーゲーム。
語る価値なし。
ならTLSスレにこないで余所に行ってよ。
好きなゲームけなされるのは辛いもんだよ?
語る価値ないのに書き込むヤツ…。
>>184
つか、A助様は昨日、ギャルゲ板の各スレに無差別に煽り文を書き込んで逝ったからね…
放置よろしく。
186名無しくん、、、好きです。。。:01/11/12 03:36
そんなにあの娘達の殺し合いを読みたいのかっ!?
読みたくはないが、まぁ、見なければ良いだけですな。
保護sage