ギャルゲーマー刃牙【3回戦ッ!!】

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724デートC
夜。
Piaキャロット4号店での楽しい一時を終え、
乃絵美と正樹は公園を歩いていた。

いつしか、どちらともなしに、
「「!」」
手と手が触れ合う。
だが、そこから先が乗り越えられない。
握られることのない手。
もどかしいまま、時が――――

ギュッ。
意を決し、兄の手を握る。
正樹の表情が変わる。
気づき、おそるおそる兄の顔を覗き込む乃絵美。
乃絵美「え…?」
正樹「乃絵美…」
乃絵美「ア……ごめんなさ……」慌てて放そうとするが。
微笑み。その意味は、「放さなくていい」。

ゆっくりと、ゆっくりと。
少しずつ、少しずつ。
確かめ合うように。
解きほぐしていくように。
指を絡める。包み込む。
手の中で、相手の温度を感じ合う。

その手でお互いを感じつつ、乃絵美と正樹は夜の公園を歩いていく。





スフィー「のえみちゃん、見ーつけた☆」
ここが公園だからって、そのセリフはどうだろうか。
725初めての…!!@:02/02/18 01:40
正樹「乃絵美…………」

正樹「トーナメントの決勝戦で言っていた
>乃絵美「お兄ちゃんが・・・・私の恋・・・・・・・・ううん・・・・・・
>    これからも、ずっと・・・・・・お兄ちゃんの妹でいたい」
   あのことを……
   ずっと考えていた」

正樹「どうして俺達は兄妹なンだろう」

正樹「『お兄ちゃんが…私の恋………』
   乃絵美はそう言っておぶわれた。
   だけどそれも、ああいう特殊な人間相手に向けられたセリフ…………って」
そう言われ、乃絵美は正樹に向き直った。
正樹「!」


乃絵美「わたしたちのお客さんたちの趣味が特別だとか、
    そういうんだから言ったセリフじゃないの」

正樹「………………」

乃絵美「お兄ちゃんは…
    わたしが柴崎君以外で愛した…………
    初めての、男のひと」
726初めての…!!A:02/02/18 01:41
見つめ合う。


正樹に寄り添う乃絵美。シャツを握った腕に力がこもる。
乃絵美の唇が正樹の胸に触れた。心臓が爆発する。
頭が真っ白に。お互いしか見えない。そして



そして、2人はキスをした。
727名無しくん、、、好きです。。。:02/02/18 01:43
なんで乃絵美は攻略できないんでしょうねぇ
728初めての…!!B:02/02/18 01:44
キスをする2人を、
スフィーが見つめている。

彼女らのうち正樹の後ろ側で、ほぼ真後ろ数メートルの位置で
ニコニコ〜と笑顔満点だ。
こんな状態の乃絵美を、思うさま萌やしてやろうというつもりか。
乃絵美たちは自分に気が付いているのかいないのか
さっきからずっとつけてきたが、ストーキングし放題だった。
更に近付く。
あと1メートル。
もういつでも必萌のイベントが放てる。


そこで気づく。

正樹の陰になってわかりづらいが
みつめている。
キスをしながら乃絵美が、スフィーを見ている。
上目遣いで。
いや、違う。
魂をとろかされるような、ド級の上目遣い。
間バカ四人組に向けたそれとは、桁違いの萌えっぷり。
思わず、心が射抜かれる。

(萌える?)
反射的にスフィーは手にした雪玉を手に、
乃絵美に雪合戦イベントをぶつけ――――

ようとして、咲耶に口を押さえられた。


咲耶はスフィーを黙らせたまま
口の前に人差し指を立てて(「シーッ」のジェスチャー)、そしてウィンク。
咲耶(んもう、愛し合うカップルにヤボはなしよ、スフィーちゃん♥
    2人が兄と妹なら、なおのことだわ♥
    ほら、焦らないの。わたしたちは、こ・っ・ち♥)
とでも言いたげな視線を送りつつ、スフィーを茂みの中に引っ張り込む。

正樹「……何か音がしたか?」
乃絵美「ううん…………とても静か……」
730きれいだね@:02/02/18 01:48
スフィー「あなただったんだ」
    「あはは、なんかうれしいね。
     あなた、得意でしょこーゆーの」
    「およそギャルゲー情報誌には何一つ目を通してないけど
     こういうことだけはわかるんだな。
     業界歴こそ浅そうだけど
     あの5人の仲では、咲耶、イチバンこっち側でしょ?」
微笑みを浮かべたまま黙している咲耶。

スフィー「あ、そうそう。
     シスプリといえば」

いきなりシスプリアニメ第七話、咲耶の花嫁衣装姿(DVD修正前)
(参照→ ttp://plaza.across.or.jp/~evi-na/sispri/dvd/dvd-7_pic/dvd07.htm9 )
を直撃させるスフィー。
咲耶、笑顔が少々引きつるも微笑みは崩さない。
スフィー「怒らないんだね。
     なんだかんだでアニメ版も伝説になった―――
     一回くらいは過去の古傷もよし、ってこと?」
返答はない。
731きれいだねA:02/02/18 01:49
黙ったまま、制服のリボンの結び目に手をやる咲耶。
スフィー「…………」
する、とリボンを外し、地面に落とす。
続いてブレザーのボタンを外しにかかる。
ボタンを外し終わると、ブレザーも脱ぎ、やはり地面に落とす。
靴も脱ぎ、ストッキングも脱ぐ。
そのままスカート、そしてブラウスも…。
見つめるスフィー。

スフィーは思わず見惚れてしまう。
そこには制服を脱ぎ終え、ネグリジェ姿の咲耶が立っていた。

背中に輝く、シスプリマーク。

スフィー「きれいだね〜〜☆」
言うやいなや、変身して咲耶へと駆け出す!


つるぺたバニーで接待!

お子様メイドで清掃!

そして―――
732妹魂@:02/02/18 01:51
小学生ブルマで清掃!
スフィーのコスプレ3連発を真っ正面から受け止める咲耶。
間を空けずに、スフィーは海水浴イベントを発動。
スクール水着で組みかかる!
もつれたまま人前へと転げ出る2人。

一般人「キャアァァ」
   「萌えェェエェェ」
733妹魂A:02/02/18 01:52
場面変わって、ここは都内某所のとある喫茶店。
店の真ん中で、2人の女の子がお客が取り巻く中で
取っ組み合いの喧嘩をしている。

チカ「なによォッ」
ちより「う〜ッッ」
チカ「ッこのォッ」
ちよりの髪を引っ張るチカ。
チカ「ッえイッ」
ちより「…………ッッ」
2人とも、懐から棒状のものを取り出して相手に向ける。
チカ「フフンッ」
ちより「もー怒ったよォ」

ビシッ!
バシッ!
いきなり割って入ってきた少女が、問答無用で2人の頬をビンタした。

チカ「………痛ッた」
ちより「〜〜〜〜ッッ」
可憐「2人とも……うぃんうぃんいってる物をしまって下さい」

呆然とするチカとちより。
信也「カンケーないだろ、ひっこんでろ!」
可憐「はい?」←鴨はうすのアンチェイン可憐風ヤバイ目つきでギロリ睨
信也「あ……いえ…………スンマセン(小声)」
734妹魂B:02/02/18 01:53
可憐「今も昔も………妹の勝負はラブが基本です。
   そう思いませんか?」
チカ「い……言わせてもらうけどねェ………
   ピュアプレーでもお兄ちゃんをとられちゃ終わりじゃないの。
   アナタほどじゃないけど、あたしたちだって
   いっぱいのお兄ちゃんを背負ってるんだから」
バシッ!
チカ「〜〜〜〜〜ッ(なんであたしばっかり…)」 
可憐「ハートがなっていません。」

   「好き」の気持ちが
   萌えを呼びます
 
   自分は
   この世界で誰よりも
   お兄ちゃん大好きッ
   その想いッ
   その妹魂が
   己に萌えを呼び、
   勝ち目を呼ぶんですッッ

ちより&チカ「〜〜〜〜〜〜ッッ」
チカ「わ……わかりました………………」
ちより「ごめんなさぁい〜……」
可憐「よかった(ハート
   それじゃ、わかったところでやきもちやき合いですね(ハート」
ちより&チカ「……………………(ウンザリ)」
735妹魂C:02/02/18 01:55
場面戻って夜の公園。
すくみずスフィーに組み敷かれて、倒れていた咲耶。
立ち上がろうとするが


純白のドレスイベント炸裂!


通行人A「まともじゃねぇ………………」
通行人B「ネ……ネグリジェとコスプレの
     変態さんがいけないことしてるよ」

その時。
顔を赤らめながらも、咲耶の目が、本気になった。

咲耶「あのね、今夜なんだけど――。
   親戚の結婚式があるんで、
   家に私ひとりになってしまうのよ(ハート)」
お泊まりイベントの構えに出る。

スフィー「うわ〜
     やる気だね、咲耶」
736名無しくん、、、好きです。。。:02/02/18 02:01
で?
737一応そのB:02/02/18 02:13
しもた。「妹魂」後半の♥をハートでやってしまった。鬱だ。
あと「きれいだね」中のアドレスも消えてるし…。
ttp://plaza.across.or.jp/~evi-na/sispri/sispri.htmでお願いします

とりあえず今夜はここまでですが、どんなもんでしょうか。
いきなり千春のキャスティングを虹野沙希から変えたことも含めて、
御意見御感想御クレームお待ちしてます。
明日は、「破神」から仮決着までを予定しています。
っていうか、自分でHP立ち上げろよ
739一応そのB:02/02/18 02:17
うああ、ミスもう一つ発見…。
「妹魂@」の
>小学生ブルマで清掃!
清掃じゃなくて整頓のミスです。スンマセン。
>>739
上げるな、以上。
長文リレーSSスレはsage専が基本だね。
742そのA:02/02/18 05:49
いやはや、お疲れ様です。
本当に一気に書いて来ましたな。読み応え十二分であります。
特に冒頭の不良役。まさか「グリーングリーン」とは(w
明日の決着編も期待して待たせていただきます。
さて、そこが終わったらまた自分の出番ですね。頑張らせてもらいます。
743破神@:02/02/19 03:22
スフィー「やる気だね、咲耶。
     お泊まりにかける気でしょ?」

スフィーは手にした、着ければ猫耳猫喋りなアイテム
「鈴のネックレス」(本当はリアンのだが)を放り捨ててしまう。
スフィー「気の毒だけど咲耶、
     これは使わないよ」

スフィー「言ってることわかるかな、咲耶?
     あたしにとって着衣の使用はむしろ
     相手に気遣っていることなんだよ」

スフィーも、イベントの構えを取り出す。
スフィー「おどろいたね〜、咲耶。
     奇しくも同じ、一つ屋根の下だよ」
744破神A:02/02/19 03:23
また場面は変わる。時間軸的には少し前。
とある地方、海岸の近くに建っている、一軒の邸宅。
その周辺をさっきから、何者かがうろついている。
男のようだ。人相が良くない。服装も見すぼらしい。
そんな男がこんな時間に、どうやら人様の家の中をうかがっている。
不審人物以外の何者でもない。
その不審者の動きが、止まった。何かに気づいたようだ。

御堂「女の声か……?
   だがこいつぁ、ナニをなさってるような……?」

コソーリ声がしたらしき窓を覗く。
どうやら、彼の期待通りのようだ。
暗くて顔はわからないが、一組の男女がベッドの上で
激しく営みあい、喘いでいる。
御堂「オッ、オッ、オッ」
ついつい身を乗り出して、もっとよく見ようとする。
が。

御堂「ゲーック……」
745破神B:02/02/19 03:25
スフィー「半角板とかじゃ、エロ画像提供者を
     神とかいうそうだけど
     あたしのはそういうんじゃないの。
     あたしのHシーンはね、咲耶、
     本当に「神」を破壊してるんだよ♪」


セクースしていた男女は、蝉丸と月代だった。
いや、それだけならいい。それだけなら月代シナリオだと納得いく。
納得いかない問題点が二つ。
一つ目。蝉丸の様子がおかしい。
月代と交わりながらも、目が虚ろで、心ここにあらず。
時折何かを呟いているようだ。
そして二つ目。
何が問題って、その、音が

パン!

パンパンッ!

パン…!パンッ!
746破神C:02/02/19 03:26
パン…! パン! パン!
蝉丸「……パン……パン…パン……」
パン…! パン!パン!

御堂「大本営、大本営大至急ッッ、
   すぐにいんふぉめーしょんしてくれェッッ!
   超先生がまたパクリ…じゃねェ
   坂神が破壊されるんだァッッッ!!」

(一際大きい音で)パンッ!


スフィー「あたしの繰り出す
     無差別H、
     咲耶に全力のお泊まりを
     させるかどうか……」

試してみなよッッ


「パンッ!」
747無差別H@:02/02/19 03:28
誰彼ショックにより荒廃した葉鍵板―――
エルルゥ(復活した)
    「急いでッ、葉信者が悲鳴をあげ始めていますッ!
     指示を待たないでッ、画像があがり次第
     すぐにスレを立ててくださいッ!!」
うたわれるもの部隊「了解ッ!!!」  


ユズハ(復活した)「〜〜〜〜〜ッッ、
          ∠´×`)ユズハニャーン!」
絵、設定、ネタにより住人の萌えをかき立てていく。
その横ではアルルゥ(復活した)も奔走している。

ウルトリィ「あがりましたッ」
カミュ「こっちもだよッ」
その他にも投入できる戦力は総動員して、一同はスレを盛りageていく。
748無差別HA:02/02/19 03:29
かくして、葉鍵板活性化作戦はとりあえず一段落。
色々妄想されたせいか、息の荒い部隊一同。
あと蝉丸は、なんとかなったみたい。
しぇんむー「礼を言う。
      これはある意味P/ECE販売活動以上に
      重要な作戦だったかも知れない。
      君たち萌え萌えな新戦力がいなければ……………………
      葉鍵板は、例えば鍵月(KeyとTYPE−MOON)板とかに
      なっているところだった」
後ろで御堂がパチパチと投げやりに拍手。


しぇんむー「それにしても………………」

蝉丸「……ンパン、パンパン……ううっ(苦悶)」
月代「だいじょうぶだよ蝉丸、
   今蝉丸の感じている感情は精神的疾患の(以下略」

しぇんむー「Hシーンしか用いずに
      いったいどんな萌物が…………」
749無差別HB:02/02/19 03:32
ズンッ!ズンッ!ズンッ!
パンッ!パンッ!パンッ!
スフィー「どうかな咲耶………
     一枚のCG漏れもない
     これが無差別Hだよッッッ!」

ズン!ズン!ズン!ズン!
スフィー「炉利属性も
     巨乳属性も
     なにもない!」
パン!パン!パン!パン!
スフィー「干からびてミイラになるまでHは止まらない!!!」

LV2!
LV3!
LV4!
めくるめくHシーンの嵐にさらされていく咲耶。
750無差別HC:02/02/19 03:38
ズンズン!ズンズン!
パンパン!パンパン!
ズンズン!パンパン!
耐えきれないのか、咲耶は徐々にうずくまっていく。

ズンズンズン!ズンズンズン!
パンパンパン!パンパンパン!
ズン!ズン!ズン!パン!パン!パン!
スフィー「あははははははははははは」

ズンズンズンズンズンズン
だが、荒れ狂うHの
パンパンパンパンパンパン
真っただ中、咲耶は
ズンパンズンパンズンパン
鼻血を出しつつも、ゆっくりと
パパンズパパンパンズズン
目を開き、立ち上がり―
ズパパパズパンパパ


咲耶「……もう、やっぱりいっしょに入りたいんじゃない♥」

驚愕するスフィーに、お風呂イベントが直撃した!
 ご覧いただいているのものが
 ブルーメール家
 対エロメイド部特別メイド隊

 正式採用の
 完全正装ざます


 隊員20名は
 フランス全土より
 選りすぐった精鋭

 
 身長178cm以下
 体重60kg以下

 400日間の特別教育期間中
 60sを超えた者は
 故郷への帰還を強制されるざます
 特殊シルク製の
 カチューシャは
 通常メイドの者と比較し

 表面積3分の1に対し
 萌度は5倍強との
 実験(どんな?)報告を確認済みざます


 強化コットンのメイド服は
 拷問テストをクリアし 外道からの
 折檻・緊縛に対し外傷を防ぎきります

 心根に叩き込んだメイド教育は
 言葉責めの際の精神の揺れを一切封じ
 心へのダメージを遮断

 
 局部貞操帯
 
 胸部コルセット


 いずれもCESAチェックをクリア済

 
 身体各所の急所にも同様の素材で
 防護を施しているざます
 特別製ホットケーキ調理用フライパン
 ――――――――――――――――

 6連正4面体形角砂糖
 800グラム使用
 直径47センチメートル―――
 を標準装備


タレブー「その甘さの程
     ワカりやすく言うなら―――
     里村茜のお手製ワッフルに
     ハチミツとガムシロップのカクテルを
     合わせて口に含んだことを
     イメージするのが――――――」
グリシーヌ「もういい」

グリシーヌ「問題はそんな有り難いメイドが
      6名もいながら、
      たった1人を攻略できなかったという現実だ」
タレブー「…………はいざます(汗」
エリカ「グリシーヌさん、わたしのセリフなのに…」
シャノワール、いつもの作戦会議室。
例によって巴里有明華撃団のメンツが勢揃いしている。
なんでタレブーまでここにいるのかは聞かないで(w

グリシーヌ「奴のガイシュツ、じゃない外出は
      今度で3度目………………
      まるで学生の下宿よろしく
      出たい時に出……帰りたい時に帰る」
バン!
激しく机を叩くグリシーヌ。
グリシーヌ「クックックックックックッ……
      セガに誇るサクラ3のシャノワールをだぞ?」

タレブーは何も言えない。

グリシーヌ「見せてもらおう。
      対エロメイド部特別メイド隊がスフィーを相手に
      どう活躍したのかを」 
エリカ「わたしのセリフ……」
タレブー「……かしこまりました」苦悶の表情で映写機のスイッチを押す。

フィルムが回り、少し前にシャノワール内で起きた萌闘いが映し出される。
スフィーの前に立ちふさがり、
壁のように山積まれたパンケーキを振る舞うメイド達………。


で。
メイド達は全滅した。



花火「ホットケーキの集中砲火を……………」
一枚残らず空になった皿の塔の横で、満足そうに口を拭いているスフィー。
コクリコ「まったく食べ残さないで……」
一人残らず萌やされ、地に転がるメイド隊の面々。

グリシーヌ「もし……奴がまた戻ってきたとしたら………
      帝国華撃団の協力も仰いで、13人でかかるしかあるまいな」
エリカ「…………セリフ……」



咲耶「……もう、やっぱりいっしょに入りたいんじゃない♥」
スフィーは大きくのけぞ………って、倒れない。
踏みとどまり、咲耶に向き直ろうとする。
はたして、その表情や如何。
756まだやるかしら@:02/02/19 03:45
スフィー「ガハッ」
顔からポタポタと鼻血を放出しながら、なんとか立ち上がったスフィー。

スフィー(な……
     なんてエロさなの……)

スフィー「!」
遅かった。
彼女が我にかえった時には、目の前で2発目のお泊まりイベントが発動するところだった。

咲耶「それより、お兄様はどうしてお兄様なの?
   お兄様は、私のお兄様だけど…私はお兄様じゃないの」
酔っぱらって密着!
ズダァッ!!
音をあげてスフィーが倒れる。
757まだやるかしらA:02/02/19 03:46
咲耶は倒れたスフィーを介抱する。
そして、そのまま彼女の耳元で囁く。

咲耶「まだやるかしら…………」
スフィー「ぜ……
     全部……ばっちり……
     ……だよ〜…………てへ……」

咲耶「……私、かまわないのよ。
   お兄様が望むなら……相手がお兄様だったら、
   私、いつでも……ね…………ウフフッ♥」

ゴロゴロゴロゴロ!
顔を真っ赤にして身をくねらせ転げ回るスフィー。
だが、咲耶は彼女を放してやらない。
758まだやるかしらB:02/02/19 03:47
咲耶「まだやるかしら」
スフィー「は…は…」(ニィ…)

咲耶「お兄様は……私のモノなんだから……
   誰にも……わたさないの……すぅすぅ
   お兄様……♥
   ……愛してる……わ……♥」
   
グワッシャア!!
思い切り吹っ飛び、公園のゴミ箱に激突してしまうスフィー。
もはや、動悸と充血で満身ボロボロに見える。
759まだやるかしらC:02/02/19 03:48
咲耶「まだやるかしら」
スフィー「も……
     もう……
     やめ……」

「ベチャッ」
スフィーがメープルシロップを咲耶の顔にかけた音だった。
咲耶「………ッッ」
そしてそのままスフィーは――――

パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!!!
760花火@:02/02/19 03:50
パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!!!
メープルシロップからのLV3Hフィニッシュが咲耶を襲った!
その轟音は公園中に響き渡った。

通行人「なんだァ?」
   「なんの音………?」
   「ガス?」
   「拳銃っぽくなかった?」

正樹「……………
   花火…?かな……」
乃絵美「ううん……」
音のした方を見つめる乃絵美。
761花火A:02/02/19 03:52
ボタボタボタボタ……
咲耶から夥しい量の血が滴り落ちる。
ポタポタポタポタ……
それに負けないくらい、スフィーからも汗が滴り落ちている。
スフィー「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」
咲耶から、たった今自分が萌やし、倒したはずの咲耶から
目をそらせない。


咲耶「まだ…
   やるかし…」
それはシロップまみれになり、
Hシーンを受けて顔を真っ赤に染め、鼻血をこぼし、
上気しやはり赤らんだ全身からは温泉のように湯気を吹き上げ、
そうまでなりながらも、なお艶然と微笑んでいる咲耶の姿だった。

スフィーの表情が、少しずつ変化していく。
それは興奮か、感動か、ハァハァか、萌えか。目には涙まで溜めている。
スフィー「うりゅ……」
もう一度Hシーンをぶつけようとする。

咲耶「だけど、不思議よね。
   その時のことを詳しく思い出そうとしても、
   なんだかぼんやりしてよくわからなくて……。
   私、あのとき一体どうしちゃったのかしら……?」

スフィー「!」
遠く高く吹っ飛ぶスフィー。
勢い余って、そのままゲーム最終日、エンディングまで吹っ飛んでしまう。
天に光の柱が昇る。
スフィーは、グエンディーナに還っていく――。
咲耶はそれを見送ることなく、疲れ過ぎたのか
その場で倒れ込み、再びすぅすぅ…と眠りについてしまった。
762花火B:02/02/19 03:53
シャノワール―――

エリカ「なんてことですかッッ!」
珍しく、スフィーがシーに激しく怒っている。

エリカ「メープルシロップを盗まれたなんて――シーさん、
    わたしに内緒でおいしいお菓子を食べるつもりだったんですねッ!」
華撃団一同(〜〜〜〜〜〜(゜д゜) )

そこにシーの相方が駆け込んでくる。
メル「エリカさんッ
   あの……スフィーさんが……………」
エリカ「帰ってきたんですか?」
メル「…………と言うか」

咲耶「ほら…プレゼントよ…………♥」
ネグリジェもボロボロで、今や大変危険な格好の咲耶が
まじアンのクリアデータを持って、シャノワールの入口にいた。
エリカ「さ……咲耶さん…」
763一応そのB:02/02/19 03:57
か…書きすぎじゃないでしょうか……オス←自分で言うな
今日はここまでです。とにかく次で最後です。
ですがちょっと、明日に最終ラウンドは難しいかも知れません。すみません。
それでは、御感想御苦情その他お待ちしてます。寝ます。zzz…
>エリカ「メープルシロップを盗まれたなんて――シーさん、
>   わたしに内緒でおいしいお菓子を食べるつもりだったんですねッ!」
華撃団一同(〜〜〜〜〜〜(゜д゜) )

(・∀・)イイ!!

765一応そのB:02/02/19 13:21
またまたやらせていただいちまった…。
「花火B」の
>珍しく、スフィーがシーに激しく怒っている。
ここ、スフィーのはず有りませんね。エリカの間違いでした。ごめんなさい。
はぁ、せっかくここを (・∀・)イイ!! 言ってくれた人がいるのに…。討つだ詩嚢
766その@:02/02/19 16:44
おおう、しばらく入院して戻ってきたら、
凄まじいですな。小ネタの効かせ方といい、相変わらずセンスを感じます。

それにしても、伊藤兄妹って…なんかイヤ(w
767ロマン@:02/02/21 02:38
エリカ「…………ッッ」
華撃団一同の前に、乱暴されたかのような(実際そんな感じなのだが)姿の
咲耶が、ディスク片手にいつもの小悪魔ポーズで微笑んでいる。
エリカ「咲耶……さん……」

咲耶「それじゃあね♥」
ディスクを渡すと、あっさり帰り出す咲耶。

エリカ「そんな格好で……いいんですか?
    『黒髪の貴公子』、いえ『亜麻色の髪の乙女』ものですよ?」
咲耶「ふふッ…♥」
素敵な微笑みで返す。
エリカ「送ってあげてください!」
メル&シー「「はいッ」」

咲耶は肩に華撃団の制服をかけられ、
メルとシーに案内されながら地下格納庫に降りていく。
それを見送るエリカ。

エリカ「咲耶さん……
    大変な借りができちゃいましたね」
咲耶は、ただ微笑むのみ。
768ロマンA:02/02/21 02:40
エクレールに乗り込む咲耶。

彼女は気づいていないが、
後ろでエリカが何故か転倒している。
いつものズッコケなのだろう、多分……

メル「エクレール、発進します」
凛々しい声で伝声管に指示を出す。

エクレールが発進する気配はない。

メル「…………え?」
シー「……あれェ?」

メル「……………おかしいな」
なんとなしに背後を見るメル。

そこに、あるはずのないものが見えた。
メル「!」
相棒にも、見えたらしい。
シー「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



オペレーターを務めていた
メル・レゾン(19)と
シー・カプリス(17)は
この時の様子をこう語っている

シー「咲耶さんがエクレールに
   乗り込まれるまでの時間ですかぁ?
   いえ…もう
   ホント2、3分かそこいらで……はい」

メル「ですから、そのあとスフィーさんが使用した
   数々の魔法も………ええ、
   その2、3分で調達したことになります」
769ロマンB:02/02/21 02:41
地下格納庫。
エクレール機内。
そこにいる全てのメカニックマンは、既にスフィーによって
惨憺たる萌えっぷりを晒していた。

―――――――――――――――――――――――――――

メル「そう、あの事件がきっかけです」

メル「わたしも個人的には賛成です」

メル「サクラ5からという条件になりますが
   整備班にも攻略対象の美少女キャラを配属すべきです」

――――――――――――――――――――――――――――

スフィー「むこうでも、ず〜〜〜〜っと咲耶のことばかり話してたら
     勘当されちゃった☆」
エンディングの最後で復活を遂げたスフィー。
気づいた咲耶に向けて、スフィーは――

――――――――――――――――――――――――――――

シー「ハイ、パンツを見せられましたぁ」

シー「いえ…一気にですぅ」

シー「こう…一気にロマンて感じでぇ………」
770ロマンC:02/02/21 02:42
不意打ちに衝撃を受けつつも、咲耶はどうにかエクレールから転がり出るが、

バシッ!

スフィーが、魔法で出したのだろうか
いわゆるバラ鞭を手に、咲耶を打ち据えた。
一見、いつも通り朗らかな雰囲気の彼女だが
その目はなんか、完全にキレてしまってる感じだ。
スフィー「ほんとうに甘い……
     やっぱりG’zだね……」
バシッ!
バシッ!バシッ!バシッ!
咲耶へのスパンキングが続く。

スフィー「あの時みどりさんシナリオで終わらせていれば
     あたしが帰ってくることは決してなかった」
鞭を捨てるスフィー。
咲耶は、反撃に移ろうとする。
咲耶「ああん、なんかもうダメ!
   胸の奥がウズウズして……」
プスッ!

校内密会イベントを回想しかけた咲耶の腕に注射器が刺され、
液体が注入された。
注射器にはご丁寧に「媚薬」とラベルが貼ってある。
たちまち胸の奥どころかそれ以外のところもウズウズしてたまらなくなり、
咲耶は倒れ込んでしまう。

スフィー「遊戯(ゲーム)じゃない。
     ヌかし合いなんだよ」
771一応そのB:02/02/21 02:59
面目ない…。なんだか連載落としたうえ、折角載ってもちっともページ数のない
どこかの漫画家(各自思い当たる人物を想像しましょう)の気分ですな。
ともあれあと2回です。よろしくです。
772一応そのB:02/02/21 03:15
それと。

>@さん
入院されていたとは!大変でしたね。もうお体の方はよろしいのでしょうか。
一体どうして…まさか交通事故で昏睡状態に陥っていたのですか?
それともハゲの空手家に両足を折られてしまったのでしょうか?
………すみません、不謹慎でした。これからも健康には気をつけてくださいね。
>ヤな兄妹
ハハ、確かに。ここを見ている知人にもツッこまれました。
兄妹(しかも性別は逆)に置き換えたんで、そうなったんでしょうか?
それとも刃牙&梢江の方が、男女のカップルとして強まりすぎな故でしょうか?

>Aさん
スフィー編完結後の次の話は今回のエピローグと千歳登場、半々の内容ですが
どうしましょうか?
Aさんが書かれますか?私が書きましょうか?半々でいきますか?
>グリグリ
当初はWithyouのドキュソ三人組とか、ミッシングブルーの桃太郎一味とか
キャプテン・ラブのラブラブ党とか、なんだかさっぱりな案ばかりでした。
公式ムックの書き下ろしシナリオ読んで、「こ…これかァ〜〜〜〜!」と。
で、なんでageるの?ギャラリーに集まって欲しいってか?
こういうネタスレは常時sageでやるべきでしょ。荒らしを呼びたくなければね。
しかも長文、さらに回さずにage。なんとかしてくれ。
774その2:02/02/21 05:38
>>そのB氏
 そちらでネタがあるのならば書いて頂いて結構です。
 その場合、半分で区切る形で行きたいです。
 特に無いようであれば自分が書かせて頂きます。
>>773
 申し訳ありません、初代スレッドからのローカルルールみたいなもんで、
 「一度書き終わったら、それが読み手に分かるようにアゲる」ってのが
 あるのです。前スレ等も見て頂ければ分かるかと。
 ……ただ、確かに最近は変な荒らしが増えてるのも事実。一考の必要はありますね。
 
状況見て判断しろよ。
こんな時に上げるなんて、くだらねー自慰SS読んで欲しいだけにしか
見えないだろ。
既に呼んじゃったしな、少なくとも一人は
777名無しくん、、、好きです。。。:02/02/21 18:58
>>774
どんどん続き書けよ。
そんで・・・・
778一応そのB:02/02/21 23:00
長文なのは定め故、レスをある程度回してからあげればいいのかな?
うーん、とりあえず今夜はあげずに書いてみます。
それでいいでしょうか? そろそろ春厨が怖いのも事実だし。
>その2さん
有難うございます、それでは前半分やってみます。
779名無しくん、、、好きです。。。:02/02/22 03:15
>>778
書かなくていいから・・・読み飛ばすだけだし
780ふたなり@:02/02/22 03:24
スフィー「これはね、咲耶。
     ギャルゲーのような甘〜〜い世界じゃないんだよ」
空になった注射器を捨て、スフィーは倒れている咲耶に迫る。

スフィー「あたしのような業界に生きるキャラにとって」

スフィー「エロゲーとは♥」
スフィーは魔法でそのたわわなピンクの髪を伸ばし、咲耶の全身を絡め取る。
掟破りの触手ネタに悶え苦しむ咲耶。

スフィー「たとえば」
さらに今度は自分のココロを出し、
動けない咲耶のあんなところやこんなところを責めさせる(本当は霊体だけど)。
咲耶はこの時点で既に、ギャルゲー板では詳しく書けない状態である。

スフィー「シナリオライターと原画家の
     首を賭けた
     ユーザーのヌかし合い」
そう言いながら、スフィーは咲耶の腰をつかむ。

スフィー「陵辱、搾乳、中田氏妊娠
     ぜんぶオーケー」
781ふたなりA:02/02/22 03:26
――――――――――――――――――――――――――――

シー「おチンチンを作ったんですよぉ、
   このくらいの」

メル「自分のあそこの上あたりにこう、
   15センチくらいの」

シー「ハースニールの同人誌でよく使われる
   ふたなりといっしょですよぉ。
   女の子に男の子のものを
   薬とかで生やしておくんです――」

シー「そうしておくと
   男キャラがいなくてもヌけちゃうんですよぉ。
   結局ナニでナニしていることになるワケですから」

シー「でもそれを―――
スフィーさん自身と
   咲耶さんとでするんですからねェ……」

シー「やっぱりあの音がしましたよ。
   ズンズンっていうか
   パンパンっていうんですか、ヒューヒュー」
メル「すみません、こればっかりで…」

――――――――――――――――――――――――――――

ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン
ズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズンズン
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン!!!!
782ふたなりB:02/02/22 03:27
メル「え?」
シー「『イかされると思ったか?』って…………
   咲耶さんがですかぁ?」

2人はお互い、顔を見合わせる。
メル&シー「…………………」

メル「ん〜〜〜〜
   やっぱりあなた達はワカってない、
   咲耶さんというキャラを―――」


メル「それはあなた、
   ああなってしまうと普通はゲームオーバーです」

シー「普通はね」

メル「ですがこれは
   咲耶さんのおハナシでしょう」

――――――――――――――――――――――――――――

直ズンパン地獄で朦朧となった意識の中で、
咲耶はうっすらと夢を見ていた――――
それはかつて、木之本さくらになす統べなく完膚無きまでに萌やし尽くされた
屈辱の記憶。

スフィー「じゃあね〜」

考えるより早く、言葉が出た。

パンパ…
咲耶「うきゅぅぅぅ〜、兄ちゃんのためならブリーフ脱げるよ」

――――――――――――――――――――――――――――

メル「こう↑セリフを言ったんですね。
   炎多留の……」

メル「もう萎え萎えですね」
783ふたなりC:02/02/22 03:29
――――――――――――――――――――――――――――

スフィーはあまりのことに忘我してしまう。
その一瞬の虚をついて、咲耶がのしかかってくる。
そして展開されるのは、PSでもDCでも決して有り得ない
脳内18禁イベント。
その手が、兄ならぬスフィーの股間に伸び、そして――

――――――――――――――――――――――――――――

メル「馬乗りです」

メル「はい、愛のご奉仕みたいに、というかそのものです」

シー「スフィーさんも
   多少の抵抗はしていたみたいですけどぉ」


メル「まあ、あとはヒドいものです」

シー「魔法のふたなり――
   今度は自分が
   しーこーしーこーさーれーちゃーったーワケですぅ」



メル「ギャルゲーキャラやってるワケですから
   艶華妹 咲耶の伝説は当然
   耳にしています」

メル「しかし見ると聞くとでは…………」

シー「色気迫るっていうかぁ…」


シー「ドリキャス陣営のわたしたちが言うのも
   なんですけどぉ…………」

メル「チョット憧れちゃいますね
   女として………」
784一応そのB:02/02/22 03:32
というわけでsageで本日分書きました。
次回、スフィー編のラストです。(エピローグ除く)
だから上げるなっての
>>785
いや、ageじゃ書いてないよ
多分地殻変動があったんだろ、これは2chの仕組み
(・∀・)フタナリ イイ!!
788その@:02/02/23 02:07
病み上がりのベストコンディションです。
どいつもこいつも幸せにします。

っていうか、既にコンシューマーゲームのレベルじゃねえ!
スフィーはここまで変態じゃねえ!
圃侘屡は反則だろ!!
でも面白いので可。決着編、楽しみっす。
咲耶、怒濤のご奉仕はなおも続いている。
されるがままのスフィー。

――――――――――――――――――――――――――――

メル「単純にスゴいって……」

メル「コンシューマでエロいってスゴいことだと
   思ってしまいましたね」

メル「健全なサクラ3やってても
   そこはホラ……あかほりの本能というか…………ウフフ」


シー「何発お世話したのかなぁ…………」

シー「いえ、もう大方
   勝負は決したかなぁ…………ってところでした」

シー「変なことをしたンですよぉ
   スフィーさんが……」
シー「お風呂ですぅ。
   魔法でこうして……」

メル「時間にしたらほんの1、2秒
   咲耶さんの手とか口とかが中断した」

メル「その瞬間でした」

――――――――――――――――――――――――――――

スフィーはお風呂にトカゲ出現イベントを発生させ、
そのまま咲耶の顔に飛びつく。
咲耶の視界に、スフィーの裸がドアップで飛び込んでくる。

――――――――――――――――――――――――――――

シー「何が起こったかはスグわかりましたぁ」

シー「私たちも、大神さんがコクリコさんのシャワーを覗いたりしてるから知ってる
   炉属性にとって、この世でイチバン強力な映像ですからぁ」
メル「皆さんもよく知ってるあの事件―――
   藤田某のやった誘拐事件でも目撃されたあれです」

メル「プーやっていようが、社会人やっていようが
   裸同然のょぅι゛ょを目撃した炉利根さんの取る
   行動って一つしかないんですよ」

メル「前かがみになる。
   あの事件でもモチロンそうでした。
   老炉利若炉利、これ本能なんです」
(嘘です、ゴメンナサイ。ネタとしての完全な言いがかりですので
 どうか怒らず、笑ってお見逃しを――筆者)

シー「しかしそこが
   咲耶さんなんでしょうねぇ」

シー「微笑んでいるんですぅ」

シー「イヤ、萌えた様子はぜんぜんなかったんですよぉ」


シー「でも判断力はなかったんでしょうねぇ、
   手を外しちゃったんですぅ」
――――――――――――――――――――――――――――

一瞬の隙を突き、咲耶の顔面から背中に高速移動するスフィー。
そのまま咲耶の背中に負ぶさる。
LV1クリスマスイベントが発生した。

――――――――――――――――――――――――――――

シー「パンパンの使用を十八番(おはこ)にしてきた
   スフィーさんも―――
   追いつめられていたんでしょうねぇ」

シー「最後の最後―――」

シー「最も信頼に足る萌えとして使用したのはぁ、
   自分のシナリオでしたよぉ」

――――――――――――――――――――――――――――

LV1クリスマスイベントから、そのままじわじわと日付を進めるスフィー。
狙いは最終日、帰還魔法キャンセルからの、LV1トゥルーエンド。

――――――――――――――――――――――――――――

メル「わたしたちもゲーム上
   エリカさんたちの横で何度も『未来』を聞いてきたから
   これだけはワカります。
   完全にキマったトゥルーエンドは
   絶対に逃げられない」

メル「もっと厳密に言うと
   対抗できるイベントがないと言うべきでしょうか」

シー「アハハ、
   メルがあえてここでイベントという
   言葉を使ったのはですねぇ」

メル&シー「「あれはイベントじゃない」」
メル「咲耶さんの萌力って
   常識では計りきれないんですってね」

メル「ご自分のお兄様に
   『ねぇダーリン、サンオイルぬってくださらない?』って
   言うんですから」

メル「ダーリンですよ?
   ラムちゃんじゃあるまいし」


シー「あの性格は生来のものとは聞いていますけどぉ、
   公野櫻子っていうのはスゴいプレゼントをしちゃうものですね」

――――――――――――――――――――――――――――

咲耶「その……は、はいてくるの、忘れちゃって……♥」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
パンッ!←スフィーの頭の中で何かが弾ける音

――――――――――――――――――――――――――――

メル「桁外れのフェロモンにモノをいわせて」

メル「制服の下にはき忘れるなんてね、
   イベントとは呼べないでしょう」

メル「はき忘れって言われてるんですって?
   後で聞いたンですけど」

――――――――――――――――――――――――――――

呆然としながら
プシューッと滝のように鼻血を噴出させるスフィー。

――――――――――――――――――――――――――――

メル「何が起こったのか
   理解できない貌でしたよ
   スフィーさんも」

――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――

咲耶「もしかして……見えちゃったかしら?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ブチッ!!←スフィーの中の大事な何かが切れる音

――――――――――――――――――――――――――――

シー「そりゃあ萌えたでしょうねェ……」

――――――――――――――――――――――――――――

スフィー「URYUUUUUUUUUUUUUUU!!!」

――――――――――――――――――――――――――――

シー「そぉんなはき忘れで
   スカートがめくれてしまうわけですから」

シー「はぁい、これもイベントとは言えません」

――――――――――――――――――――――――――――

スフィーは氏に物狂いでトゥルーエンド、最後のシーンを発動させる。
スフィー「これからもまたよろしくね♥」

――――――――――――――――――――――――――――

メル「今日一番の笑顔です。
   胸に飛び込んでこう――――
   『あたしたちはこれからも一緒なんだもんね♥』って言ってましたよ」
メル「脳までとろけてたかも知れませんねェ」

メル「しかしそこまでしても
   咲耶さんの萌撃は止められなかった」

――――――――――――――――――――――――――――

咲耶「見て見て!この、私の胸の――」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
グシャッ!!!←スフィーの心の決定的に大切なものが崩壊した音

――――――――――――――――――――――――――――

シー「胸のた・に・ま♥ですぅ」

シー「あれはカウンセリングとかしても
   ダメじゃないかなぁ……」

シー「完全に壊れていたそうですから」



メル「微笑んでいましたよ」

シー「ええ、はいていなかったことだけは確かですぅ」

――――――――――――――――――――――――――――

シャノワール地下格納庫。
立ち尽くし、お兄様に想いを馳せるす咲耶。
倒れたまま、もう起き上がってくることのないスフィー。
メル、シー、駆け付けた華撃団の面々が見守る中、こうして決着はつけられた。

スフィー=リム=アトワリア=クリエール、
萌えを知る。

――――――――――――――――――――――――――――

メル&シー「「それが咲耶さんなんですねェ……」」