ギャルゲーマー刃牙【3回戦ッ!!】

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393タクティクス・留美@
暗闇。

カ………ッ
ゴォン……ゴォン……ゴォン……
上がっていくシャッターを静かに見つめる雄一、浩平。

 祐一「ここを、突破したというのか……
    体重50キロに満たない少女が―――
    なんの隙間もない100メートルに及ぶ暑苦しい肉の壁を……」

key本部 新作「CLANNAD」予約受付口
おそらく並んでいたであろう鍵信者達が折り重なって倒れている。

 祐一「バカなッ!」
 浩平「他に考え得る脱出口は全て警戒中なれば、他には……」
 祐一「いったいどうやってッッッ!?」
 浩平「一つ、考えられることならある―――

    衝突イベント

    単に廊下や坂道で主人公とぶつかる、というだけのイベントなんだが
    その実、奥は深くヒロインの10分の1にも満たないイベント数で
    全設定を活かす技術が幾通りも存在し―――
    (サンプル画像・館林 美晴嬢)
    その道の一流となれば、衝突一回で全ユーザーを萌やすことも可能と聞いている」
    (サンプル画像・来栖川 芹香嬢 校門にて)
 祐一「……………」
394タクティクス・留美A:01/10/29 06:33
 浩平「ここ、key本部はもともとはタクティクスの1チームが独立したもの……
    この予約に並んだ信者達も、幾多の新作と厳しいアンチ鍵派にさらされ、
    その萌えは必ずしも一律ではありません。
    わずかの属性の違い……
    わずかの萎え……」
 祐一「そんなものを利用して突破したというのか!
    100メートルもの脂肪の壁だぞ!?」
 浩平「留美の持つ属性は特別中の特別………。
    もし彼女の著作権がタクティクスに残っていなければ
    我がkeyに幾つの利益をもたらしたことか……………

    衝突する瞬間、的確に鳩尾に肘を叩き込む青い髪の少女。
       
    あの七瀬 留美ならばあるいは!!!」

雪原を進むジープ。

 祐一「ただちに追跡しろッッッ!
    必ず葉鍵板に連れ戻すんだッ!」
 浩平「祐一……たしかこの先には………」
 祐一「ああ……」
 浩平「もし留美があの場所に立ち寄っていたなら」
 祐一「その通りだ」

 あゆが危ないッッ!!
395タクティクス・留美B:01/10/29 06:56
巨大な樹木。
ダダッ

  繭「みゅ………ッッ!」
  澪「………(かきかき)!」

人選を誤ったかと思いつつ樹の根元にたどり着く祐一、痛々しく目を閉じる。

 祐一「あゆッッッ!」

完全に萌え尽きているあゆ。白目を剥いている。

 浩平「keyの英雄がッッ偉大なkeyの英雄がッッ!」
 祐一「……………当たり前だ……………。
    これは泣きゲーではないのだッッ純粋な萌えで留美に勝てるわけがないッッ」
  澪「(くいくい)……………(かきかき)!」

澪に袖を引っ張られ、彼女がスケブに書き終わる前に「それ」に気付く祐一。

    有明へ向かう
           萌えを
               そして乙女を知るために

激しい吹雪の中、全力疾走で有明へ向かう留美。


乃絵美「あの……あゆちゃんが…………」
 好雄「あと2人……」