THE IDOLM@STER アイドルマスター 家庭用4148週目
●雑誌報告P『アニメスタイル001』
>錦織敦史の「キャラとの距離感」その1
(※一部表現を簡略化しています/錦=錦織、小=小黒祐一郎)
小:グレンラガンとかパンストのお仕事で錦織さんがキャラを大事にされているのは分かっていました。
だから監督になったら思い入れたっぷりの作品を作ると思っていたんですよ。でも初監督を務めた『アイマス』はそうではなかった。
原作ゲームがそうだったからと言われればそうなんだろうけど、全キャラと距離をとりつつ、等分に愛情を注いでいる、そのバランスが絶妙だった。
錦:ありがとうございます。そこをわかってもらえるといいなあと思ってやっていたんですよね。グレンとかでは、監督たちから降りてくるものを
どう料理するかを考えたり「この食材をつかってください」と材料を出していたりしたんだけど、『アイマス』の場合は監督だから
食材を買うところから始めなくてはいけない。作り方について無限の可能性があるわけで
自分のルールをはっきり作っていかないと破綻するなとは思っていました。
キャラを均等に扱っているというのは、自分が原作ゲームをプレイした時から感じていたことなんですよ。(※キャラを均等>え、どのゲームのこと?)
ゲームでもそうなっているんですが、版権イラストでもなるべくキャラを前後に置いて奥行きを作らないようにしていたくらいで。
(※中途半端な均等って、逆に言えば均等に不平等だと思いますけど)
小:誰かを手前に置くと、そのキャラをプッシュしていることになるからですね。徹底しているなあ。
例えば前半のクライマックスで、もっと美希のドラマを押していくのかと思ったら、それをギリギリで止めていたのも印象的です。
錦:そうなんですよね。その辺がちょっと難しいと言うか(笑)。アイマスでは本当はシリーズの流れの中で美希をポイントにすることすら
やってはいけないのではないかと思っていたのですが、そういう要素がないと物語が転がっていかなかったんです。
あのメンバーの中だと、美希は多少はみ出ても大丈夫なキャラだったので、使わせてもらったという感じです。