【PSP】ときめきメモリアル4 Part68【ときメモ4】

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459名無しくん、、、好きです。。。
────私たちの通うきらめき高校には、誰も聞きたがらない哀しい伝説があります。

なあ都子。
昔さ…

「河川敷で『めっとしねめっとしね』ってぶつぶつ言いながら歩いてた人いなかったか?」
「はぁ?!」

 昼、正志と学と都子の3人でメシ食ってたとき、唐突に思い出した。
「何だ?そいつ」学が聞いてきた。
「いたんだよ。3〜4歳くらいのころかな?
 黒い服着て『めっとしね…めっとしね…』ってぶつぶつ言いながら歩いてた人が」

 幼い頃の思い出だが、よく覚えている。
 疲れきった顔で、夕暮れの河川敷を歩いてたあんちゃん。

「変質者だろ。」正志がもっともな事を言う。
「まあ、そうなんだろうけど」
でも何か記憶に残っている。本当に、やな顔してた。本当に顔が凄かった。

「……あ」 都子は思い出したようだった。
「そういえば…いたような……変な人」

 そう、都子と二人で遊んでた頃の話。
「じゃまなんだよ、めっとしね、めっとしねってぶつぶつ言ってたの。すごい気持ち悪くて。
 確かクリスマスの次の日」 「そうそう」
 きりがいい日だったからなんだろう。かなり記憶に残る変質者。
「幼いころの思い出って、どうでもいいこと意外と覚えてるよな」
 学が言う。たしかにどうでもよさそうな事なんだろう。
 けど覚えていた。都子も覚えていた。強烈に記憶に残る、そんな人。
460名無しくん、、、好きです。。。:2010/04/05(月) 03:16:13 ID:REL9A+Xm
「その人私の親戚」
「え?」

 後ろから声がした。
 振り向いたら、皐月先輩だった。
 ちょっと驚いた。あの変質者みたいな人と皐月先輩がつながらない。
 
「皐月先輩もみたことあるんですか?『めっとしね』の人」
 都子が尋ねた。
「親戚の家がこの近くでね。
 心配しなくていいの。あの『めっとしね』の人は隣の家の人と仲良くなったから」

「え?」皆で顔を見合わせた。
 まったく意味が分からない。

「知らない方がいいこともあるの。結局つらい思い出だし。
 ただ一応…彼は変質者じゃない。不幸がおきただけ。
 紹介しなきゃよかったって言ってた。あれは彼女も後悔してるの」

 彼女はそう言って立ち去った。

正志:「何だ?」
都子:「・・・親戚?」
 結局何だったのかは分からずじまいだった。
 ただ、皐月先輩もその人を知っていたということは驚きだった。