>>1 新スレ立てご苦労様です!!
前スレで好き勝手書いてましたが、こちらでもネタ投下できるように頑張ります。
(現在ネタ分補充中)
で、とりあえず小ネタ
南「伊達、私を甲子園・・・もといファイナルシリーズに連れて行きなさい」
伊達「でも・・・南さん、減退期に入って・・・・」
南「何か言ったかしら・・・」
伊達「あ・・あう、な・・・何も・・・」
南「よろしい」
嫌だこんな南ちゃんww
てか「○ッチ」自体、若者には厳しいネタになってきた気がする。
〇ッチの音楽が頭によぎってきたよ南さん…。
>>2 大丈夫だ
ジャーン
美沙「まさかの時の一人魔女裁判!」
というネタを考えてしまった俺に比べればまだ十分通用するぜ…
>>1乙
前スレ
>>663続き
その時、千歌の首にムチが巻き付いた
千歌「ぐえっ!?」
霧子「誰が無断で軍団を率いてよいと言いましたか?寿千歌さん」
$貧「霧子さん!?」
千春「って、どっからムチなんか取り出したんだよ!(汗)」
さらに千歌を自分の元へ引き寄せ耳元で囁く
霧子「フフフ、ここから逃げ出したりここを潰そうなどと考えない方がいいですよ?(黒い笑み)愚図未満、カス未満、下衆未満」
霧子から千歌を凌駕するドス黒いオーラが流れる。無論、目が笑っているはずがない
千歌「ぐえええぇ・・・や、やめ・・・」
ムチが千歌の首を締め付ける
霧子「返事は?」
千歌「ぐああぁぁ・・・、ご、ごめんなさい、このようなことは二度といたしません・・・
だか・・ら許して、ください・・・霧・・子・・・さん・・・」
霧子「よろしい。・・・そうそう、写真集のオファーが来ているんですが」
今度は聞こえるように話す霧子
霧子「了承しますね?・・・端から答えは聞いていませんが」
さすがの千歌も尻込みする他に手段はなかった
千歌「ひ・・・ひいぃ!?、わ、わかりました、やります、やらせていただきますーーーっ!!」
霧子「そう、いい子ね」
泣き叫ぶ千歌を解放する
千春「鬼だ・・・(汗)」
$貧「鬼ですね・・・(汗)」
霧子「何か?(にっこり)」
2人「いえ、何でも(ぶんぶんぶん)」
霧子「彼女がご迷惑おかけしてごめんなさい、早瀬さん、千春さん。
お詫びに年俸は上げておきますね」
2人「そ、それはどうも・・・」
かくして新生千歌軍団はものの数時間で壊滅し、その日から彼女は霧子を見る度に怯え出すようになった
もはや昔日の栄光や威厳は微塵も感じられなかった
続き
数日後、涙目で顔を赤らめながらカメラの前に立つ水着姿の千歌がいた
カメラマン「いいよー、千歌ちゃーん。もっと笑顔で!」
霧子「似合ってますよ、寿千歌さん(にっこり)」
千歌「そ、そうですか・・・そりゃーどーもありがとうございます(ひきつった笑み)」
霧子「このあと、南さんとトレーニング、サイン会があります。この先スケジュールは詰まっていますので
・・・くれぐれも逃げたり変な考えは起こさないよう」
千歌「は・・・はい・・・」
社長「霧子君、よく千歌がOKしたな」
霧子「ええ、彼女は快諾してくれましたよ」
窓の外からその様子を眺める人物が
執事「ああ、おいたわしや千歌様。しかしこれも大旦那様の意向であり、千歌様のため
霧子様、千歌様をよろしくお願いしますぞ」その場を後にする執事、霧子は笑みを浮かべて彼を尻目に見送っていた
ああ、打倒市ヶ谷のために自ら軍団に潜入したはずなのに、ますます立場が悪くなる千歌に合掌・・・
最後の改行忘れてたorz
霧子「女王の判決を言い渡します・・・・減給六ヶ月です!!」
今朝のキバ(主に過去キング)見返してて、こんなのが脳裏に浮かんだ。
と、そんなネタが浮かぶくらいにどんどん黒くなってるな霧子さん
・・・てか社長の立場がねえ(笑)
>>1乙なのです。
でも美沙は魔女だから、今日に新しいスレが立つのはお見通しだったのです。
だから
>>9をゲットできたのです。
うちの団体のレスラーに5000円札を持たせてみました。
ゆっこ「よしっ!みんなでカレー食べに行くよー」
菊池「祐希子先輩の写真集を保存用・観賞用と2冊買います!」
レイ「D・V・D!D・V・D!」
鏡「ワインを一本…贅沢は出来ませんわね」
$貧「は、早く郵便局に入れに行かないと!」
オーガ「ジャンク屋行ってから決めるか」
近藤「化粧品売り場に…ペディキュア以外にも買おうかな」
滝「私の身を包むにふさわしい装飾を…そう、その名はスパンコール…」
マッキー「今度こそ横綱に勝つ!」
上原「あ…れ…もう、無い…」
11 :
名探偵・香澄:2008/11/24(月) 00:04:31 ID:GrzW2HDt
埼玉県春日部市 プロレス団体「ガイアーク」
成瀬「おうおう、邪魔するで!!久しぶりやな、社長はん!!」
社長「えぇ・・・どなたさんでしたっけぞよ?」
成瀬「ウチの顔を忘れたとは言わさへんで!この色ボケ社長と強欲秘書!!」
霧子「あ!?社長、この人・・・あれですよ。市ヶ谷さんとこのゴクツブシの確か・・・権田原さん。」
成瀬「誰が権田原じゃい!!大阪の生んだイナセなタフガール・成瀬 唯様や!」
社長「で、そのイナゴな権田原さんが何の御用ぞよ?」
成瀬「そうやってボケかましてられるのも今のうちやで!ほな早速、本題に入らせてもらうわ・・・まずはこれを見てもらおうやないか。」
そう言うや、成瀬は懐から一枚の写真を取り出した。
社長「こ、これは!?」
成瀬「そうや・・・おぼえがあるんちゃうか?社長はんと理沙子はんの密会写真や。」
霧子「しゃ、社長・・・」
成瀬「あかんなぁ・・・自分とこの選手に手だしたらあかんわぁ・・・これがバラ撒かれたら、ガイアークも風前の灯やろなぁ・・・」
社長「・・・」
霧子「・・・」
成瀬「新進気鋭の団体社長と人気No1レスラーのスキャンダルや、マスコミが黙っておらんやろうなぁ・・・
でもなウチも鬼やない。いちおあんたらには世話にもなってきたからなぁ・・・
そこでや通天閣も裸足で逃げ出す慈悲深さを持つと言われるウチがあんたらにチャンスをやろうと思うんや。
そうやな手っ取り早くウチの口座に100万APほど振り込んでもらおうかいな。そうすれば・・・」
12 :
名探偵・香澄:2008/11/24(月) 00:07:08 ID:GrzW2HDt
社長「・・・・・キリちゃん・・・なんでキリちゃんの弁当が特選焼肉弁当で私のがノリタマご飯弁当なんぞよか!!」
霧子「だってさっき社長、『お昼のお弁当はキリちゃんに任せたぞよ。』って言ったじゃないですか。ほら、お茶入りましたよ。」
社長「ありがとぞよ・・・お、新茶ぞよな。なかなかの風味ぞよ。」
成瀬「おい!お前ら人の話、聞かんかい!!どんだけ夫婦漫才やりたいねん。ええか?この写真、どうなってもええんかいな?」
霧子「社長・・・また写真撮られたんですか?気をつけて下さいね。」
呆れ気味の霧子は一冊のファイルを成瀬に放り投げた。
成瀬「なんや?このブ厚いファイルは・・・写真?こ、これは!?」
霧子「一枚目は社長と十六夜さんが深夜のオフィスでキスしてる写真、二枚目は深夜のサウナで社長と神田さんがバスタオル一枚で
密会してる写真、三枚目は南さん運転のバイクに同乗した社長が深夜の街に消えていこうしている写真。四枚目が深夜のジムで
森嶋さんと社長が婚約を誓い合っている写真。五枚目が深夜のジムでサラシ姿の越後さんと社長が密会している写真。その次が・・・」
成瀬「おのれは経営者としての自覚がないんかいな!!」
社長「フフフフ・・・これだから愚かな俗人は困るぞよ。これだけ数多くのスキャンダルがあると真のスキャンダルがどれなのかわからない。
これぞ私の深慮遠謀。名付けて『木の葉を隠すなら森の中作戦』ぞよ!」
霧子「マスコミにバラ撒いてもいいですけど・・・そんなことしたら貴方、どうなってるかわかってるんでしょうね?
貴方の故郷の大阪・・・あそこも今や我がガイアークの勢力圏下にあるんですよ。二度と故郷に帰れなくなってもいいんですか?」
成瀬「・・・・じょ、冗談や。軽いイタリアンジョークやん。社長はん、霧子様。ウチは常に強い者の忠実な味方ですねん。」
揉み手で擦り寄ろうとする成瀬の顔面に霧子のハイキックが炸裂!!
霧子「俗物が・・・私はお節介な奴は大嫌いさね!!」
成瀬「ギョ・・・ギョイ・キリコ・・・・ガクッ」
社長「キリちゃん・・・今日は黒ぞよか。大人の女な感じで良いぞよ。」
霧子の踵落としが社長の脳天に炸裂!!
13 :
2:2008/11/24(月) 00:33:09 ID:kEZtc99w
しかし・・・・すっかり霧子さんが腹黒キャラ定着しちゃいましたな(笑)
ウチの『ジラソーレ』はバカンスの千春に食いつぶされたり、電子レンジの修理代が
予算を圧迫してたりするが(違う)
>>11 そうか、成瀬は○アールVだったのか(笑)
なんか最近の傾向だとオバチャンがマンモス列車で突っ込んでいきそうですな。
メモ
やった…鏡
同居…ちよる、小鳩
R指定…神楽、内田、相羽、桜崎、斎藤
スルー…ミミさん、武藤、十六夜、真鍋
>>14 食べる…小縞
思わず欲情…さおさお
叱る…カンナ、ちだね
スルー…カレー
睡眠…ソニ
女豹…栗浜
言葉攻め…藤原
キャッキャウフフ…寿、金森
視姦…越後
カツアゲ…藤島
足に執着…近藤
17 :
2:2008/11/24(月) 21:06:51 ID:898jlSN+
新女事務所にて。
『ジラソーレ』から新女に殴りこんだ村上姉妹、新女社長&秘書と興行参加の打合わせ中。
秘書「これで契約は完了・・・と。5試合参加してもらいますんで」
千春「ああ・・・・よろしくな」
千秋「まさか殴り込みにまで、面倒な手続きがあるとは思わなかったぜ」
社長「『私らと戦え!!』が何時でも通用してたまるか」
千春「また身もフタもない・・・」
秘書「これがシリーズの対戦表です・・・・ケガなんかしないでくださいよ」
千秋「(対戦表に目を通し)・・・ほう、タイトルマッチがあるぜ」
千春「それだけあたしらが大物ってことだろ」
そんな事を言ってられたのも束の間、端まで目を通すと姉妹の表情が硬くなる。
千春「ナナナ・・・・コココレハ・・・イッタイナンデスカ」
千秋「落ち着け姉貴」(すぱこーん、とスリッパで千春を一撃)
千春「あたしらの試合、全部タイトルマッチじゃねえか!!」
社長「うん、AACにアジアヘビー、ウチのジュニアによりどりみどりだ」
秘書「何かご不満でも?」
千秋「いや、不満とかじゃなくてジュニアのタイトル戦しかやったことなくて・・・」
千春「てか、相手を見てると勝てる気がしないんだが・・・・・」
で、シリーズ終了後、連日のタイトルマッチのプレッシャーで村上姉妹はすっかりやつれてしまいましたとさ。
社長「ふっふっふ、これぞ忍法ゴルディオンクラッシャー」
秘書「金ピカのベルトの重圧で押しつぶすと・・・・鬼ですかあんたは」
千春「二度とここに殴りこみなんか・・・・・」
社長「来月も頼むよ。今度はタッグ主体にするからさ♪」
千秋「絶対イヤだあぁぁぁぁぁぁっ!!」
いや、村上姉妹で新女殴り込んだら、マジで連日なにかしらタイトルマッチ組みやがんの(笑)
ちなみに姉妹ともに評価値1000ちょい。結局新女のジュニアしか取れなかったけどさ。
>17
秘書、krkさんじゃねーんだ
>>17 なるほど、ベルトは取れたかもしれんが、選手寿命は間違いなく縮んだってやつか。
遠まわしな敵団体潰し、だが有効だなぁ。まさに策士。
霧子「社長・・・やられました・・・ソニック選手のスキャンダル記事が雑誌にすっぱ抜かれました」
社長「何!?鏡や神楽ならともかく、ソニックのスキャンダルだと!?」
霧子「ソニック選手は身の潔白を主張していますが・・・」
社長「と、とにかくその記事を見せてくれ」
霧子「はい、これです」
記事『ショック!!ソニック・キャット選手、実はアンドロメダ出身ではなかった!?』
社長「・・・えーと、これがスキャンダル?」
霧子「事実無根の記事ですが、子供の夢はボロボロです。ソニック選手の人気にも悪影響が・・・」
社長「つか子供がゴシップ誌読むのかよ」
霧子「後、先程の二人にもスキャンダル記事が。鏡選手は『白昼のビーチで破廉恥!?男性にまたがってあんなことやこんなことを』という見出し、神楽選手は『深夜のオフィスでSTO!!男性を押し倒してあんなことやこんなことを』という」
社長「どっちも男性=俺じゃねーか!!」
霧子「ちなみに二人とも、記事について否定していません。そのせいか団体内が嫉妬の炎で一触即発状態です。それはもう爆弾が爆発寸前ってくらい」
社長「今すぐ否定させろぉぉぉ!!」
うちのソニにスキャンダルがきたから書いた。反省はしてない。
>>917 どれだけ精神的に病んでるか(orうつ病)の指数じゃないかな?(棒読み)
誤爆した、申し訳ない。
市ヶ谷様市ヶ谷様、以下の9名に選手スキルを付けられるとしたらどのようなものが適切ですか?
それぞれ6〜8個の範囲でお答えください
・秋山
・葛城
・神塩
・霧島
・沢崎
・芝田
・橘
・中江
・優香
24 :
名探偵・香澄:2008/11/27(木) 00:41:34 ID:aDxFCjtC
報道特番「春日部ステーションNEO」
中田有紀アナ「年末恒例の紅白歌合戦。その出場者が決まりました。まぁ誰が出ようが知ったこっちゃないんですが・・・
他局ですし、大人の事情モロ見えですし・・・だいたいポニョポニョ歌ってるだけの子供に、これまで一度も名前を
聞いたことのない新人グループとかどうでもいいんですけど・・・ぶつぶつ」
辻「・・・この女子アナさんって見えない力が働いて、突然いなくなっちゃたりするんじゃ・・・」
野村「それよりも・・・まぁ当たり前っていうか、当然っていうか・・・やっぱり麗華様は落選したんだね。」
辻「こないだNHKに直談判に行ったらしいよ。R3プリンセスをオオトリで出場させないとNHKを買収するって脅したんだって・・・」
野村「そ、それが普通に言えちゃう麗華様って・・・ある意味凄いのかも・・・」
辻「それより・・・当の市ヶ谷のオバチャンは?今日はずっと姿が見えないんだけど・・・」
野村「・・・あれを見てよ。」
辻「?・・・・・・・!?今日の春日部スポーツがビリビリに破き捨てられてる!ま、まさか・・・」
野村「市ヶ谷本家の兵器開発部に行きますわ!ってドゴスギアで飛び出していったけど・・・」
辻「ボ、ボク・・・し、知らないよ・・・どうなっても・・・」
野村「わ、私だって・・・だいたい頭から蒸気噴き出したケガレイカモードの麗華様を止めることなんて誰も出来ないよぉ。」
25 :
名探偵・香澄:2008/11/27(木) 00:42:47 ID:aDxFCjtC
中田有紀アナ「だいたい最近の芸能人って・・・あ!?緊急ニュースが入ったようです!現場の山本アナに伝えてもらいましょう。」
画面は切り替わり、炎と煙に包まれ、廃墟となった街並みに山本詩織アナが悲痛な顔を浮かべて現れた。
山本詩織アナ「こちら現場の山本です。ご覧下さい!!この光景を・・・この炎と煙に包まれた廃墟、いったいどこだと思いますか?
なんとここは渋谷なのです!!若者の街の代名詞とも言えるファッショナブルな街並みはもうどこにもありません!
炎と煙、人々の叫びに包まれたまさに戦場です!いったい何故このような事になったのでしょうか?地震、テロ、
いろいろな噂が飛び交っておりますが、有力な目撃情報によると突然、巨大なマンモスのような機関車が山手線
線路から脱線するや、渋谷スクランブル交差点を爆走し、109ビルに突っ込んだというのです。その機関車は109ビルを
破壊し、蒸気を撒き散らしながら周囲のビルを次々に薙ぎ倒していずこかへ走り去ったということなのです。
なおその機関車の窓より頭から蒸気を噴出した金髪の女性が何やら喚き散らしていたとの情報も入っており・・・」
辻「・・・・」
野村「・・・・こ、これってやっぱり・・・やっぱりだよね?」
辻は震える手でテレビのスイッチを切ると、引きつった笑顔で野村に話しかけた。
辻「た、た、たまにはさ。一緒にお買い物にでも行こうか?」
野村「そ、そ、そうだね。今はリアルな現実を少しでも忘れたい気分っていうか・・・この後、待ち受ける地獄から目を背けたいっていうか・・・」
R3プリンセス東京公演で300APを越えたぞよ!やればできるんぞよ!!
>>23市ヶ谷「キーーッ!また、私に質問ですの?」 「私は他人に指図されるのはお嫌いだって理解できているかしら?」
「それに私は私以外の人は興味ないですもの…。」
「やはり…そういうことはご自分で考えるべきですわ!オーッホッホッホッホ!」
>>27市ヶ谷「…えぇ、秘書の霧子さんなら質問に答えてくれるはずですわ!」
>>28 では改めて
霧子さん、以下の9名に選手スキルを付けられるとしたらどのようなものが適切ですか?
それぞれ6〜8個の範囲でお答えください
・秋山
・葛城
・神塩
・霧島
・沢崎
・芝田
・橘
・中江
・優香
中江:地味は鉄板として
ナナシー:不思議
沢崎:闘志
うなぎ:柔軟
この辺りは持ってそう
芝田:財力
これも鉄板じゃないか?
橘:不屈
霧島:頑健
あたりは普通にある
個人的には霧島さんは魅惑持ちですがねw
中江さんは「持ち前の明るさで仲間からの信頼も厚い」らしいし「人徳」はありそうなんだぜ
なんか攻略スレ向きの流れになってるな。
ここのスレはどっちかっていうと。
冨沢レイ「やっぱ私って、不可能を可能に」→チュッドォォォォン!
・・・みたいな方がらしい、と思うw
>>34 そして何事も無かったように帰還するんですな。ボコられるのが日常化してる当スレの富沢だと・・・
富沢「また落ちるのねえぇぇぇぇっ!!」(落下中)
真鍋「ツカサ、落ちるの初体けぇ〜〜〜ん」(共に落下中)
・・・な某巨大ハンマー親父&フクロウロボなネタもアリだと思う(笑)
アムドラ覚えてる人間がどれだけいるかはともかくとして・・・・
マリア「いい子にしてろ・・・いい子にしてろ・・・・いい子にしてなさいよおぉぉぉっ!!」
アムネタだとむしろこっちかな(笑)
>>35 ここにいるぞw
小ネタとはいえアムドとは嬉しい。
むとめ「本当に貴女は自分の勝負を終わらせたいと思ってる?」
ラッキー「………?」
むとめ「負けを望む戦士が何故今も拳を握っている……?
貴女が終わらせたいのは――答えを見付けたからじゃない
答えの見付からない戦いから逃げたいだけよ」
ラッキー「――貴女は……答えを見付けたのですか?」
むとめ「答えは……リングにのみ存在する
私も まだ探している…… 」
redEyes風に書いてみた。
では結論
霧子さん霧子さん、>23の9名に加え、以下の4名にも選手スキルを付けられるとしたらどのようなものが適切ですか?
それぞれ6〜8個の範囲でお答えください
・岩城
・千歌
・七海
・美鷹
岩城は順風満帆に行けば「人気」持ちになれたんだろうなぁ…「瞬発力」「逆境」あたりはありそう
千歌様は「財力」「人脈」「唯我独尊」は鉄板。「嵐」もこの人になら付きそうだ
七海はアスリートとしての方向性がサッパリわからん。「闘志」「不屈」とかそっち方面だろうか
美鷹さんは小鳩のアッパーバージョンというイメージだからスキルも似た感じなんじゃね?
市ヶ谷「ああ…クレープ美味しいですわ。この絶妙な甘さが私の心を癒してくれますわよ!」
真田「甘いものが好きだなんて意外っスね…。」
市ヶ谷「貴方は甘いものは好きではありませんの?」真田「自分も好きっス!ていうか…口にホイップクリームついているっス…。」市ヶ谷「うっ…。ちょ、っとお口についていただけですわ!私を怒らせてティータイムを台無しにしたいですの?」
真田「そんなつもりはないっス!」
市ヶ谷「それよりもそろそろお肌が荒れやすい季節になってきたかしら?」
真田「なってきたっスね…。」
市ヶ谷「なんだか肌荒れが心配になってきましたわ…。」
真田「年齢のせいじゃないっスか…。」
市ヶ谷「おだまり!!」
アイドル出身の岩城は魅惑持ちの可能性がある
そういや岩城はアストレスみたいなもんだったっけ…不幸なアレコレのイメージが強くて失念してた
「魅惑」「歌唱力」とかあってもよさそうだが、そういう売り出し方は嫌がりそうだな
岩城の2Pキャラとしてアルコ・イリスが出るとしたら所持スキルも変わってると面白いかもな
岩城の方は「人気」「歌唱力」「魅惑」とかでアルコは「逆境」「不屈」「放浪癖」とか…
それなら2P上原さんも…
2P上原さんがエム・サンドとして出たら「人気」「風格」とか付いただろうな、
向こうではリビングレジェンドだし
むとめ→ブシドー、ちだね→ヤワラ、菊池→ラ・ペルフェクタみたく変身させたり
逆にギミックレスラーを素でやらせたり出来たらなぁ…桜崎美咲が「地味」持ちに仲間入りしそうだw
メイド覚醒前のさくちゃんには「キラーG」とかもありそう
47 :
2:2008/12/02(火) 23:58:40 ID:BBxhR7Ob
生物災害、襲来
某月某日、『それ』はジムにやって来た。始まりは響き渡る富沢と真鍋の絶叫・・・・
富沢「出たあぁぁぁぁっ!! 出た出た出た出たあぁぁぁっ!!」
真鍋「踏まれる!! 潰される!! 食べられる〜〜っ!!」
カレン「毎度騒がしいわねえ・・・何が来たってのよ。超人ハルク? ジャガーノート?」
富沢「・・・・ソレに近い」
みぎり「人聞きが悪いですね〜。食べたりしませんよ・・・最初の二つはともかく」
真鍋「頼むから全部否定しろおぉぉぉぉっ!!」
みぎり「殴りこみに来ました〜、若輩者ですが、お手柔らかに〜♪」
カレン「こいつか・・・・ま、騒ぐ気持ちもわからんでもないけどね」
みぎり「え〜と・・・先月は、よくもうちの興行に殴りこんでくれましたね〜」
カレン「先月? ああ・・・チハルとチアキね・・・」
みぎり「・・・・今度はこっちから殴り込んじゃいますう・・・えーと、ここのエースと・・・たた・・戦わせ・・」
カレン「『戦わせろ』? そのくらいの口上、覚えてきなさいよ。台本見てないでさ」
みぎり「はあ・・・・・」
成瀬「ま、ここで押し問答しててもラチがあかんやろ。ちょいと社長に知らせてくる」
真鍋「どうしてそんなに落ち着いてるかな。この空気読めない大女が相手なんだけど」
みぎり「本人の前で言うのもどうかと思うんですけど〜」
成瀬「ええか、暴走成金オバハンとか性悪秘書とか『うっかりガチの常習犯』とかとつきあってるとな、ちょっとやそっとじゃ動じなくなるんや」
カレン「あんまり慣れたくもないけどね(遠い目)」
30分後、社長室で社長や霧子との打合わせを終えたみぎりと同行した美月がジムに戻ってくる。
社長室からはサンドバックをどつく音と社長の怒号がしばらく響いていたそうな・・・・
『厄介な奴を押し付けやがって・・・・今に見てろぉぉぉぉっ!!』
みぎり「来週の興行から参加する事になりました〜。お手柔らかに〜♪」
美月「相手はこちらで決めてかまわないそうです」
(続く)
48 :
2:2008/12/03(水) 00:00:30 ID:BBxhR7Ob
続き〜
南「で、まず誰がやるの? コレと」
富沢「あたしパス!!」
真鍋「同じく!!」
八島「誰もお前らにそんな根性は期待してないから安心しろ・・・・あれ、千春と千秋はどうした?」
千里「真っ先に逃げ出しました」
みぎり「本気で来てくれるとありがたいです〜。そうじゃないと、勝負にならないでしょうから〜」
マリア「デカブツ・・・・少し寝ていろ。今から秘密の打合わせをするからな」
マリア先生、言うなりみぎりの首の後ろを「きゅっ」とつまむ。するとみぎりの巨体が崩れ落ちる。たり
真鍋「出た・・・・ス○ックつかみ」
マリア「さてと・・・・誰がやる? チサト、お前はどうだ」
千里「私の打撃が通用するか興味はありますが・・・・」
南「真正面からじゃキツいんじゃない? やはりここは団体のエースご所望ってことで・・・・」
マリア「そのエースが負けたら団体の威信は地に落ちるぞ。ここは団体とは関係ない私がだな・・・」
八島「いやいや、どんな頑丈だって木刀で5、6発殴ってやれば・・・・・」
成瀬「・・・なあ、気付いとるかカレン」
カレン「三人とも目つきが変わってるわねー。何て言うか、子供が玩具を取り合ってるような感じ」
千里「と、言うか『悪魔が覗き始めてる顔』ですアレは(汗)」
カレン「よりによって、うちに殴りこんだのが災難ね。間が悪いというか・・・・」
成瀬「隙あらばガチをやりたがる人間の巣窟やからな・・・・」
南「・・・・投げられないと思って隙だらけだし・・・・急所狙えば私の打撃でも・・・・」
八島「・・・いくらなんでもチェーンを引きちぎったり、殴った木刀が折れたりは・・・」
マリア「・・・知ってるか?延髄や脊髄に、いいのを『入れる』とな・・・」
千里「何気に物騒な事をいってますけど(汗)」
成瀬「最近出番がなかったからな・・・・それなりにストレスもたまっとるやろ」
草薙「そこに多少ムチャができそうな、頑丈そうな彼女が殴りこんできた、と」
美月「・・・飛んで火にいる虫ですね」
倒れているみぎりの傍で喧々囂々の三人。誰と戦うにせよ、みぎりにはロクな結果になりそうにない(終わり)
49 :
2:2008/12/03(水) 00:02:16 ID:SOgLXHGy
他所のスレでみぎり大暴れSS見て、こんなのが脳裏に浮かびました。
まともに勝とうとすればガチバトルになっちまうし、俺は試合描写苦手・・・・でこうなりましたとさ。
てか特別試合のみぎり、えらい凶悪スペックな気が。カードによってはLV2みぎりでLV3先生を瞬殺可能ときてるし(汗)
>47-49
で、興行に参加してきたみぎりと新人に落ちぶれてしまった千歌と運命の再会()
51 :
50:2008/12/03(水) 00:15:06 ID:br7/qPMd
運命(笑)の再会という訳ですなw
もっとも、千歌は永久に霧子さん(=団体)からは逃げられないが
此処でほんわかガチな保科コーチ登場
54 :
2:2008/12/03(水) 22:50:25 ID:zngQyMB4
>>53 はっきり言えばリョナ板。
こっちとは方向性がかーなーり違うので注意(エロその他)
>>47-49 今見てきたけど
そのスレでみぎり嫌いって書いてた人っぽいな。
>>2 その板見てきてないから
>>55の言ってる人と同じかどうかは知らんけど
千歌とみぎりがあんま好きじゃないんだろうなぁというのはわかる。
好きじゃないキャラを出すより
好きなキャラだけで話作ったほうが面白くなると思うんだよねぇ
少なくとも前のスレとかで書いてたのは面白かったと俺は思った。
霧子「結城千種選手が退団を考えているようです」
千種「私だって今から頑張れば女性プロ野球選手に……」
今更なネタだった
>>55 そのスレでみぎり嫌いって言ってた者ですが
当該SS書いたのは私じゃないです
SS作者さんの名誉のために、一応言っておきます
今では大人気なかったと反省してます
59 :
2:2008/12/05(金) 05:43:49 ID:8LdEVVfr
>>55-56 >>58氏の仰るとおり、自分は別人でございます。
>みぎり嫌い
うーん、自分じゃ特にそんな意識も無かったんですけど。
不快感を与えてしまったようで、どうもすいません。
ご指摘、ありがとうございました。
リストラキャラおよび愛キャラの2Pキャラ(案)
・秋山美姫→ミッキー秋山
・葛城早苗→イール葛城
・神塩ナナシー→アラビアン神塩
・霧島レイラ→ディフェンダー霧島
・沢崎光→コンバッション沢崎
・芝田美紀→ゴージャス芝田
・橘みずき→アストレイア橘
・中江里奈→シンプル中江
・優香→サキタン
・レインボー岩城→岩城彩菜
・ギルティ美鷹→沢城美鷹
・寿千歌→タイラント千歌
・木ノ下七海→デュラハン七海
七海はちよるのバンシー(妖精)に対抗
他キャラの理由は一部本スレにあり
>>57 「新技取得→ドリームボール」ですね。
このネタ(元の記事もだけど)で水原勇気(野球狂の詩)連想するか
マドンナ(ドカベン)連想するかで年がバレるな(笑)
>>61 ハクション大魔球を思い出してしまったカルトな人間もここにいるw
>>61 ナウなヤング的にはアンディ(メロディ)連想するのですよ
メロディボールってサンダーバキュームボールとかに比べると正直印象薄いのですが
64 :
名探偵・香澄:2008/12/05(金) 21:34:50 ID:ciFzOvhG
埼玉県春日部市 プロレス団体「ガイアーク」
霧子「社長、テレビ局から市ヶ谷さんに時代劇出演のオファーがきてますよ。」
社長「時代劇?めずらしいぞよな・・・まぁいいんじゃない。麗華様に知らせておいてほしいぞよ。」
数日後、市ヶ谷麗華主演時代劇放送日
『逃亡者おれい』
徳川将軍家の影の暗殺組織「手腐人」の一員として育てられたおれい。何も知らずに組織の手先として要人暗殺を
繰り返してきたおれいは、それが将軍家の為ではなく利用されていたと知り、組織を離脱し、生き別れた娘との再会を
夢見て旅立つ。しかし組織はそんなおれいの命を狙って次々と手腐人を送り込み、おれいを追うのだった・・・
社長「・・・・キリちゃん、これ・・・なんか見たことあるような気がするぞよ。」
霧子「き、気のせいですよ。うぅん、よく知らないけどきっとそう!」
街娘・お理宇「おれいさん、湯加減はどうですか?」
おれい「・・・・ふぅ。旅の疲れを忘れますわ・・・そうそうこの温泉の効能はリュウマチ、冷え性etc」
街娘・お理宇「お食事の用意もできてますからね。上がったら召し上がってくださいね。」
おれい「ありがとう・・・お理宇さん。」
社長「時代劇に入浴シーンはお約束ぞよが・・・なんで温泉の効能を書いた看板もって湯に浸かってるぞよか?」
霧子「ほ、ほら、やはり今はただ温泉に浸かってるだけじゃ視聴者も飽きちゃうっていうか・・・」
社長「11PMのうさぎちゃんのパクリじゃないぞよか?」
霧子「だから気のせいですってば!絶対、気のせい!気のせいなのは確定的に明らか!」
65 :
名探偵・香澄:2008/12/05(金) 21:36:00 ID:ciFzOvhG
銭ゲバのお唯「おうおう、おれい!!ウチら手腐人から逃げ追うせると思うたんかいな!」
蟹面のつばさ「この人質の命が惜しくば、大人しくしてちょうだい!」
街娘・お理宇「お、おれいさん!!」
おれい「おのれ・・・卑怯な!!」
蟹面のつばさ「両手を挙げてゆっくりこっちへ歩いてきなさい!そうすれば・・・」
おれい「手腐、御免ですわ!!」
おれいの手から伸縮自在の鋼鉄のハリセンが唸ると、蟹面のつばさと街娘・お理宇の身体を貫いた!?
蟹面のつばさ「な、なんで・・・人質が・・・どうなっても・・・・」
街娘・お理宇「お、おれいさん・・・・・」
銭ゲバのお唯「お、おれい!!貴様、あの人質の街娘はお前に一夜の宿を貸しただけじゃなく、温泉まで入れてくれた恩人やないか!!」
おれい「大事の前の小事などいかほどのもの・・・私の行く手を阻む者はそれが仏だろうが鬼だろうが打ち倒すのみ!!手腐、御免ですわ!!」
再びおれいの鋼鉄ハリセンが唸ると、銭ゲバのお唯の身体を一刀両断!
銭ゲバのお唯「!?お、おれい・・・・」
おれい「闇の腐、またひとつ切りましたわ。」
おれいの旅は続く・・・
社長「やっぱりこれ見たことあるぞよ!だいたいなんで金髪の抜け忍がで白いレオタード着て戦うんぞよか?時代構成が目茶苦茶ぞよ!」
霧子「だから気のせい、気のせい!!あっ!?局からメールですよ・・・このドラマ、ごく一部に熱狂的なファンがいるようで劇場版も検討中らしいですよ。」
>>65 >レオタード
じゃあこうしよう。
RIKKAに忍ぐるみを借りて、桐ダンスの格好で戦う・・・
いや、何でもありません。
霧子さんの2Pバージョン
チェーンソー霧子
>>66 >RIKKAに忍ぐるみを借りて、桐ダンスの格好で戦う・・・
BGM「ハリケンジャー参上!!」・・・・何故かこれが頭をよぎった(笑)
>>67 むしろ『霧子キュービィ』・・・・捻りもなんにもねえな(汗)
ちょっと待て、その前に霧子さんのCVを決めるのが鮮血だろうが!
・・・候補はたっぷりだw
>>69 >ちょっと待て、その前に霧子さんのCVを決めるのが鮮血だろうが!
このスレの腹黒霧子さんで考えると・・・・
:\ : :\: : /\ | //
: : :_\: : `! ヽ | / /
: /,ヘヽ:\| } | / /
:.! !:/:ヽヽ:| / ̄`丶、 ::. _/ ̄/ ヽ'、
:.!:l :V: \ヽ.〃 <`ヽ。ミュ、 :: ノ_‐ニ。=ア /、 ヽ、
:.、:\: : /:.//|! `ー‐_'...ヽト 、,イ/..―- '^ ' ヾ, ヽ
気をつけて キャシーがWatching You byアムドライバー
・・・・で、並木のり子に一票(笑)
【市ヶ谷麗華の自室】
市ヶ谷『…はぁ、またひとつ私の大切な美しい体に傷がついてしまいましたわ…。』
市ヶ谷『私としたことが昨日の対戦相手に油断してしまいましたわ。』
市ヶ谷『やはり…私でもプロレスをするうえで流血やケガは避けられないことなのかしら?』
市ヶ谷『まぁ、私の愛くるしい顔に傷がつかなければ問題ありませんわ!』
市ヶ谷『当然、私のファンである貴方もそう思いませんこと?』
市ヶ谷『さぁ、お化粧の時間ですわ!最近購入したばかりの美しい鏡を見つめながらお肌のお手入れしますわよ!』
市ヶ谷『あら、こんなところに傷なんてあったかしら?』
市ヶ谷『うっ…。』
市ヶ谷『なんですの?この顔の傷!まぶたの上がパックリですわ!!』
市ヶ谷『キーーッ!』
というところで私は悪夢から解放されましたわ…。
市ヶ谷「夢とはいえ、なんだかとてもせつない気持ちになってしまいましたわ。」
>60には突っ込まんのかえ?
某カレーチェーン店にてジャーマンカレーなるものが有ったわけだが
これは食ってこなければいけないんだろうか
……エロ本2発売記念ですか>ジャーマンカレー
ゆっことちずるの汗まみれハグが速攻思い浮かびました。
とりあえずググって画像を見た<ジャーマンカレー
ミラーさんが作って、永原が投げて、ゆっこがキャッチして食べる、と(違う)
ソーセージ入りのハヤシライスって感じですな見た目
76 :
2:2008/12/08(月) 23:21:54 ID:c1EnnSbx
年末のとある風景
先生も走る十二月、皆様それぞれ忙しいようで。
この団体も例外でなく、社長室では社長と霧子が書類の山と格闘していた。
霧子「社長、こちらの書類はサインを。こちらの書類は捺印お願いします」(書類の山が二つ置かれる)
社長「・・・おう。こっちの書類は終わったから持って行ってくれ」
霧子「わかりました。それが終わったら今度はあちらの書類がありますので・・・・・」
社長「・・・・ったく、スタークやウェインがデスクワークに追われる所なんて見た事ないぞ」
霧子「そこはそれ、栄養ドリンク片手に闘うヒーローなんてサマになりませんし・・・・」
「それはわかってるがね」とつぶやきつつライターを取り出す社長。「社長室は禁煙ですよ」と霧子が注意すると・・・・おもむろに書類に火を近づけた。
霧子「書類を燃やすなあぁぁぁぁぁぁっ!!」
・・・・・過労で両者とも、キレる半歩手前のようである。
一方、近所の大手スーパー。カレンと千里が夕食その他の買い物を終えて駐車場を横断中。
駐車場の片隅には『○○戦隊××レンジャーショー』の垂れ幕が下がったステージがある。
カレン「ヒーローショーかあ・・・あんまりいい思い出無いのよね」
千里「悪役にさらわれそうになったとか?」
カレン「・・・・・もっと悪い。さ、もたもたしてないで帰りましょ」
千里「了解」
子供「あっ、カレンだ。今度は千里姉ちゃんとデート?・・・・やるねー、ヒューヒュー♪」
カレン「マセガキ・・・・アタシはその話題が一番嫌いなの・・・・どぅーゆーあんだすたん?」(間接をこきこき)
子供「・・・・もう言いません。許してください」(汗)
千里「この子は一体何を言ってるのですか?」
カレン「あんたが知らなくていい事よ」
そんな会話をしていると、ステージではショーが始まったようである。
『ちびっ子のみんなー、こーんにーちわー』
と、司会のお姉さんの声が響く・・・・・どこかで聞いた様な声が(続く)
77 :
2:2008/12/08(月) 23:24:05 ID:c1EnnSbx
続き
その頃、社長室では・・・・・
美月「コーヒーをどうぞ」
社長「サンキュー・・・・ああ、そこの書類、事務所に持っていってくれ」
美月「一介のレスラーに重要書類を扱わせる気ですか」
社長「やかましい、立ってる者は親でも使うのが我が団体の流儀だ!!」
霧子「逆らわないほうがいいですよ。マトモな理屈が通じなくなってますから」
美月「・・・・はあ」
社長がキレている同時刻、地元スーパーではヒーローショーが始まっていた。
悪役「楽しいショッピングはここまでだ。ここは我々が乗っ取った!! 子供たちは人質としてさらってくれる」
カレン「ここで司会のお姉さんが『みんなで○○レンジャーを呼ぼう』って続けるんだけどね」
司会「子供をさらう悪党ども、この橘みずきの正義の拳を受けてみろ!!」(言うなり殴りかかる) 」
カレン「・・・・ミズキ?!」
悪役に殴りかかったのは、つい先日団体を離れた橘みずきだったのである。
千里「お知り合いですか?」
カレン「ミズキ・タチバナ・・・・あんたが入る少し前に引退したんだけど」
千里「つまり先輩にあたるわけですか・・・・」
カレン「引退してから何をしてるかとは思ってたけど・・・・・」
みずき「正義のミサイルキイィィィック」
悪役「ちょ・・・橘さん、段取りが・・・・・ぐえ」
カレン「・・・・司会のお姉さんが悪役倒してどうするのよ、あの馬鹿は」
千里「現役の頃からあの調子で?」
カレン「おおむねあの調子ね。それよりチサト、帰るわよ」
千里「旧交を温めたりしないんですか」
カレン「冗談じゃないわよ。仲間だと思われたら夜まで帰れなくなるわよ。一度やってるんだから・・・」
ステージの混乱をよそに立ち去る2人。みずきがカレンに気付かない事を必死に祈りつつ・・・・・
現役から離れた人間も、それなりに元気に過ごしているようである(終わり)
78 :
2:2008/12/08(月) 23:24:46 ID:c1EnnSbx
おまけ
千秋「おい、社長。どうしてあたしのボーナス袋は領収書しか入ってないんだ?」
社長「先日のバカンスで、お前さんの希望でスイートルームに変えたりした費用だが」
千秋「あれは社長が・・・・・」
社長「会社のほうで払うとは一言も言ってないぞ。そうそう、少し足りないから清算してくれ。2万5千円な」
千秋「・・・・鬼か、あんたは」
埼玉県春日部市 プロレス団体「ガイアーク」
その日、野村つばさはふいにガイアーク事務所を訪れた。
野村「あのぉ・・・」
霧子「あら?」
野村「あ、ご無沙汰してました・・・えぇ〜と・・・」
霧子「社長!!社長!!お歳暮のカニが届きましたよ!!」
社長「何!?・・・あぁきっとテレビ神奈川のヴィンちゃんからぞよ。あれほど気を使わないでいいっていったぞよに。」
霧子「社長、今夜はカニパーティーですよ!さっそく鍋とハサミの用意を!!」
社長「ギョイ・キリコ!!」
野村「絶対わざとやってるでしょ!!私です!市ヶ谷事務所の・・・」
霧子「市ヶ谷さんとこのヒョウロクダマで野村カニ子さんですよね?わかってますよ。」
野村「・・・絶対わざとやってるでしょ!」
社長「ところで何のようぞよ?カニ村君。」
野村「・・・もういいです。用件はですね。自分探しの旅に出たったきり行方知れずになってる中江さんの件でお話があります。」
社長「中江・・・?はてそんな人、我がガイアークにいたぞよかね?」
霧子「ほら社長、確か市ヶ谷さんとこのヌケサクで、鯖2のリストラ名簿にあった人ですよ。」
社長「あぁ、そんな人もいたぞよね。」
野村「かつては底辺三人娘とか言われて辛酸を舐めてきたけど、それでも三人そろって頑張ってきたんです!
なんとかシリーズに復帰させてあげてください!」
社長「復帰っていってもねぇ・・・別にあの人いなくても何ら問題ないぞよ。」
霧子「それにせっかく私のキャラが立ってきたところで、これ以上わけのわからない有象無象を入れるというのはねぇ・・・」
野村「・・・社長さんにお歳暮があるんですが。」
そういうと野村は何やら包みを取り出し、社長へ手渡した。
社長「?・・・何ぞよ・・・・こ、これは!?中田有紀様2009年度版カレンダー!!!」
野村「これでなんとか中江さんの復帰、検討してもらえませんか?」
社長「野蟹君・・・私は以前から君は見所があるとずっと思っていたぞよ!その仲間を思う気持ちに心打たれたぞよ。」
霧子「・・・中田有紀とか青山倫子とか、社長って微妙な立ち居地の人が好きですよね。」
野村「そ、それじゃ中江さんの復帰の件は?」
社長「うむ、検討しておくぞよ。」
野村「あ、ありがとうございます!!」
社長「う〜ん・・・ただ帰ってくるだけじゃ能がないぞよね・・・ここはやっぱり仮面を被った謎のキャラとして復帰してもらおうぞよか?」
霧子「サングラスかけて偽名使って登場って手もありますよ。それに復帰っていっても、初回だけでそれらしくしておいて、
その後は今まで通りに使い捨てにしちゃえばいいんですよ。ホント便利なキャラですね。」
社長「そんなことよりキリちゃん、この有紀様のカレンダーをさっそく飾ってほしいぞよ。」
霧子「はいはい・・・仕方ない人ですねぇ・・・あら?カニ美さん、まだいたんですか?早く帰らないと市ヶ谷さんにまた時給下げられちゃいますよ。」
野村「・・・」
>>76 ヒーローショーモノは一度やってみたいネタなんですよねぇ・・・
司会『ソフィア・リチャーズ、カンッペキにグロッキー!オソレマウンテンのシスターの前になす術なしかー!?』
解説『HEY!リングに何か運び込まれて来やがったぜ?あれは…電子レンジじゃねーか?』
司会『電子レンジですね。ブラック・ミコはジャパンでは家電クラッシャーの異名を持ちメーカーの製品耐久テストに貢献してたらしいですが…しかしなにを?』
解説『HAHAHA!そりゃメイド・イン・ジャパンが頑丈なワケだぜ!…おい!ソフィアにレンジを頭から被せやがったぞ?』
司会『…!?まさか?これは危ないぞ!誰か止めろーーっ!!』
解説『ガッデム!触っただけで爆発しやがった!!そもそも電源入ってねーのになんで爆発しやがる!?』
司会『オソレマウンテンのシスターの呪いのイリュージョン炸裂ーっ!!ソフィア、ツインテールがチリチリだーっ!』
解説『NO!イザベラとアフロタッグが組めそうだな!!』
――日本
霧子『社長…みこと選手から手紙が届きました』
社長『ふむ…で、なんて?』
霧子『……涙で滲んで読めません』
【市ヶ谷麗華の自室】
市ヶ谷『さぁ、鏡よ鏡よ鏡さんレッスルエンジェルスの世界で最も美しく強い女性は誰かしら?』
鏡の妖精『はい、お答えします。フレイア鏡さんです…。』
(張り手レベル4)
ガシャーン
市ヶ谷『こういう時は嘘でもビューティ市ヶ谷様と答えるのが利口だと思いますわ!』
市ヶ谷『まぁ、私は嘘がお嫌いですけど鏡は鏡さんびいきしたかったのかしら?』
市ヶ谷『それとも何かのシャレですの?私には全く理解できませんわ!』
市ヶ谷『あいにく私に冗談や嘘は通じませんことよ!』
市ヶ谷『もっと偉大な私のことを知りなさい!そして私を崇拝し絶えず褒め称えなさい!!』
市ヶ谷『…と言ってもコナゴナになってしまっては鏡の妖精といえど文句は言えませんわね。』
市ヶ谷『オーッホッホッホッホ!口は災いのもとは本当ですわね…。』
というところで私は変な夢から解放されましたわ…。市ヶ谷「やはり…疲れている証拠ですわ。最近の私の夢の内容はどうかしら?なんだか深く考えてしまいますわ…。」
市ヶ谷「あら、もうこんな時間ですの?私お肌の為に早めに就寝しますわ!」
市ヶ谷「ごめんあそばせ」
__=`ヾヽ/〃‐=__
彡 ミ
Z /⌒''ー''"´⌒ヽ ミ バカがっ・・・・・・!
_〃 ヽ、.__ /⌒ __l l 足らんわっ・・・・・・ まるで・・・・・・!!
|l \ヾー一 //´ l. |
l' _ヽ` ̄´∠ __ |j 〉__ l わしは・・・ もっともっと・・・ 欲しいんじゃっ・・・・・・!
{.ヾ ̄o> <o ̄ フ u| h.l l 各団体のヘビーを・・・! アジアヘビーを・・・! 海外のヘビーを・・・!
i `三.( l! )ミ.三彡e,,| Fリ | 邁進せよっ・・・・・・!
ヾヽ|.e〜( l! " )ヽ三.シ/リ‐′ ゝ 掻き集めるんじゃっ・・・・・・! プロレス界中のベルトをっ・・・・・・!
>、 ̄`_>r<_ ̄´_ <メ||`ヽ、_ ゝ
7 |l工LLl⊥LLl工Lン´タ|l::::::::|... ̄ ``'' ‐- レスラーの欲望は つまるところベルトにつきるっ・・・!
_Z..|ltゝェェェェェェェェタ/.||::::::::|:::::::::::::::::::::::: それを牛耳る強者こそ・・・・・・ 王っ・・・・・・!
/⌒l´\ ̄.......::::::| ヽ、〜 ≡ 。U u /ll/|::::::::|::::::::::::::::::::::: 築くんだっ・・・・・・! 王国をっ・・・・・・!
/ /⌒l、._):::::::::::::::|1 lll  ̄「「 ̄「「 ll / |::::::::|:::::::::,(⌒ヽ::: 容赦なく勝てっ・・・! 王国実現のためっ・・・・・・!
.( u /⌒l::::::::::::::::::::|::1 lll lll ll lll / /|::::::::|::::/(´\ \
ヾヽ /⌒l:::::::::::::::::::::|::::Vl lll ll lll/ 〃|::::::::|::(._,(´\uヽ )
ヽ u イ ノ::::::::::::::::::::::|::::::| !ルリw,/ 〃 |::::::::|::::::( \ ヽ /
武藤めぐみ氏プロレス大賞授賞式にて
>>83 『王の判決を言い渡す・・・・タイトル剥奪だ!!』
-────ヽ/|_ 本来なら・・・・・・
/::::::::::::::::::::::::::::::::::< 祐希子の怪我さえなければ・・・・・・
|::::::::::::::::::::::::::::::∧| ̄ あそこに・・・・・・・・
.|:::::::::::::::::::::::::::::|\|
|:::::::::::::::::::::::::r'|:|=|ll| 俺がいても
|::::::::::::::::::::::::|j.|:| .∨| ・・・・・・・・・・・・・・
.|:::::::::::::::::::::::∪:| ..|」
|:::::::::::::::::::::::/|/-ゝ おかしく
|:::::::::::::::::/ | | なかった・・・・・・!
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |
Kさん
ネーミングセンスが無いのと、誤字・脱字は勘弁してくれ
投下するのは久々だから
87 :
裏切りと再会:2008/12/10(水) 21:51:25 ID:KZ3uKuFD
福岡県にある女子プロレス団体『シャイニングガール』
マイティ祐希子を筆頭にボンバー来島ら団体の顔といえるエース達、越後しのぶや近藤真琴といった二人に次ぐ選手達が所属している。
更に、武藤めぐみに結城千種ら次世代のエース候補達の同い年で、この話の主役である仲良し3人組がいた。
彼女らの名前は「相羽和希」「杉浦美月」「ノエル白石」。
その3人が入団してから約1年、彼女達の友情に大きな亀裂が入る事件が訪れた。
―――――
20××年×月、博多ギャラクシーホール大会。
遠征から戻って来て、シリーズ最終戦の興行が行われている。
セミファイナルで6人タッグマッチで相羽・杉浦・ノエルの正規軍若手トリオ対越後・真田・近藤の、数カ月前に結成された打撃系ユニット「ストライクアタッカーズ」の試合の真っ最中だった。
試合は序盤から必殺技を繰り出す展開で、越後が延髄斬りを放てば、相羽がスターライトジャーマンで反撃するといった、荒れに荒れた内容だった。
20分が過ぎ、試合も佳境に差し掛かって来た時、その事件は起こった。
真田の仕掛けたコブラツイストに苦しむ相羽。場外ではノエルが近藤に捕まっており、なんとかしてコーナーの杉浦にタッチをしようとして、必死にもがいている。
なかなかギブアップを言わない相羽に疲れたのか、真田は仕掛けていたコブラツイストを解いて次の攻撃に移る。
ロープに飛んでジャンピングネックブリーカーを放とうとした真田に相羽はカウンターでドロップキックを放ち、見事にヒットして相手の動きを止めてピンチから逃れるため、杉浦にタッチをするために自軍のコーナーに戻る。
コーナーにたどり着き、手を差し延べた瞬間、杉浦は相羽の手を蹴ってエプロンから降りてタッチを拒否をしてしまう。
予想外の行動に動きの止まってしまう相羽、ヒールのいないこの団体にとって、今までになかった裏切り行為にざわめき始める観客、会場は異様な雰囲気に包まれていた。
ようやく動けるようになった真田は、自分のコーナーに戻り、越後にタッチをして試合の権利を託す。
88 :
裏切りと再会:2008/12/10(水) 21:55:46 ID:KZ3uKuFD
勢いよくリングインした越後は、呆然として座り込んでいる相羽を後ろからラリアットで攻撃し、立て続けにDDTを仕掛ける。
カウントは2で返した相羽だったが、あまりのショックに反撃できない状態だった。
とどめとばかりに、越後は相羽を抱え上げて渾身の二段階式パワーボムを放つ。
凄まじいパワーボムに相羽は20センチぐらい跳ね返り、その衝撃でリングは思い切り揺れていた。
意識が途切れたのか相羽はピクリともせず、それを確認した越後は踏み付け式体固めでフォールをする。
ノエルがカットしようとしたが、真田と近藤の2人がかりで遮られてしまい、相羽を助けることが出来なかった。
レフェリーであるミミ吉原は3つカウントをとり、リングアナに試合終了の合図を出す。
「25分17秒、只今の試合、越後しのぶ選手の勝ち――――」
―――――
後輩のウィッチ美沙に水をかけられて、ようやく意識を取り戻した相羽だったが、目の前の光景に愕然としていた。杉浦が相手コーナーの越後達と握手をしていたからだった。
それに気付いた杉浦は、リングに置かれていたマイクを持ち、おもむろに話し出した。
「お目覚めですか?相羽さん」
相羽も近くにマイクが置いてあったので、手に持って話し出す。
「……どうして、美月ちゃん?……何で、越後さん達と一緒にいるの?」
「……この前、聞いてしまったんです。相羽さんとノエルさんが私の事について話をしている所を。
『美月は弱いからパートナーにしたくない、使えない』って」
「!! ボク達、そんな事絶対に言わないよ!」
相羽を支えていたノエルも、相羽からマイクを奪って、
「……わたし達、そんな事言わない……」
と、普段は滅多にしないマイクで訴えた。
89 :
裏切りと再会:2008/12/10(水) 21:56:48 ID:KZ3uKuFD
「……確かに弱い事は認めます。実際に3カウントを取られるのは私が一番多いですから。
その事で悩んでいたら、越後さん達が私に話を持ち掛けてきました。
詳しい内容は、本人から話してもらいましょう」
杉浦はマイクを越後に渡す。
「私達は、この団体のトップである祐希子さんを倒す為に今のユニットを作った。
だけど打撃系ばかりで直球しか投げられないメンバーだ。だから、変化球を加える為に美月を軍師として迎えるために勧誘した。
もちろん、見返りとして美月が菊池の持つジュニアのベルトを取るぐらいに強くするという条件でな」
越後から再びマイクを受け取った杉浦は、
「今の話のように、私は強くなりたい、越後さん達はトップを取りたいといった目標に意気投合したので、勧誘を受け入れる事にしたのです。
……正直言って、仲良しごっこはもううんざりです」
「冗談だって言ってよ! 美月ちゃん!」
完全に泣きそうな顔で訴える相羽だったが、杉浦は突き放すように、
「冗談ではありません、本気です。………さようなら」
そう言って、相羽とノエルを絶望に突き落として、越後達と一緒にリングから降りて花道を通り、控室に戻っていった。
相羽とノエルは完全に裏切られ、人目もはばからず泣きじゃくっていた。
―――――
控室ではメインのタイトルマッチを控え、準備をしていたマイティ祐希子とボンバー来島がおり、モニターで事件の一部始終を見ていた。
「……いくら社長の指示とはいえ、あの3人にとって辛いわよ。
特に、美月なんか一番心を傷めているでしょうね……
仲良くしていた友達を自ら裏切らないといけないんだから」
「仕方ないさ。実際、美月は伸び悩んでいたんだ。
社長も、それを思って荒療治をしたんだろ?
和希となぎさの二人だけには事実を内緒にしているのは問題だが」
「そうね。それだけは納得いかないわ。お客に楽しんでもらうが私達の仕事なんだけど、今回はやり過ぎかも」
「美月はド真面目だから、嫌とは絶対言わないしな」
「……うん。和希ちゃんとなぎさちゃんもスランプにならなければいいけど……」
お互い会話をしていると、新人の真鍋が、メインの準備が出来たために二人を呼びに来た。
博多大会のメインがこれから始まる――――
続く
×ギャラクシーホール→○ギャラクシーレーン
だった
次回は近いうちに
おぉ、久々の正統派長編妄想ktkr
気長に楽しみにしてるゼ♪
>>90 妄想スレじゃ珍しいマジネタ(てかギャグ抜き)っすね♪
続き期待してますよ〜。
そろそろ南さんが市ヶ谷と袂を分かつ時だな
南「ふー・・・、最近アイツの考えについていけなくなってきたわ・・・」
rsk「佐久間理沙子17歳、最近自分の将来を考えます…
私もそろそろ、お墓を探さないとね…」
Mサンド「それならば、私に任せたまえ!さあ、行くよ!トゥッ!」
rsk「こ、ここは!?」
Mサンド「さいたま県市ヶ谷墓地公園では新しくお墓を建てたい方を募集中です。
さいたまの山奥にヘリポート付きで3億区画という膨大な墓地区画を確保してあるんだよ」
SA-KI「利用する際に宗派は問わないわ」
ライラ「後継者のいないやつでも利用できるぜぇ」
Mサンド「理沙子君のように、皆さんもこの機会にお墓の事を考えてはみませんか!」
rsk「お墓を立てるなら!」
全員「市ヶ谷!墓地公園!」
社長「なんだこのCMは…俺はOK出してないぞ!」
霧子「みんなの練習時間を削ってとても(スポンサーの払いが)豪華で
(私の取り分が)素晴らしいCMが出来ましたね」
なんかえらい地方CM見つけてしまったんで思わず書いてみた。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm5108227
96 :
87:2008/12/11(木) 17:12:23 ID:7ULm5MTl
実名出してOKだっけ?
本物の男子プロレスラーを話のネタで出したいんだけど
別に問題ないだろ、ただ、萎えるって人はいるかしんない
ごめんよ南さん
99 :
87:2008/12/11(木) 19:35:47 ID:7ULm5MTl
出すのやめるわ
もうすぐ投下
嫁取り合戦も終わったので投下
101 :
裏切りと再会:2008/12/11(木) 20:18:54 ID:7ULm5MTl
第2話『悩み』
博多ギャラクシーレーンで発生した裏切り事件から約三ヶ月が経った。
福岡の女子プロレス団体『シャイニングガール』は、年内最終戦・大晦日興行の九州ドーム大会を目前に控えていた。
この大会の売りは、後半の3試合がファン投票によるドリームマッチで、セミ前が、
武藤めぐみ・結城千種組‐メイデン桜崎・草薙みこと組(東女)
の若手人気タッグマッチで、セミファイナルが、
☆SGPヘビー級選手権試合
(王者)マイティ祐希子‐ボンバー来島(挑戦者)
の、タイトルを賭けたゴールデンペアの直接対決。
そしてメインは、2大エースと団体の最高峰のベルトを差し置いて、わずか一票差で一位に選ばれた、
越後しのぶ・杉浦美月組‐相羽和希・ノエル白石組だった。
会社も、3人を考慮して直接対決をわざと外していたが、ファン投票で選出された以上、組む事になってしまった。
―――――
12月31日大晦日午後8時、年内最終興行『20××年ファン大感謝祭〜年越しを共に〜』が開催された。
試合に先立ち、祐希子と来島のタイトルマッチの調印式が行われ、二人が団体のトップに立ってから初めての直接対決とあって、会場はヒートアップしていた。
第1試合は、ウィッチ美沙・サキュバス真鍋・栗浜亜魅の『マジカル・シスターズ』対東女の空中戦ユニット『スカイツイスター』のソニックキャット・ディアナ・滝の試合が行われ、
東女に完全に実力で劣る3人だったが、ディアナが油断した隙にマジカルガール(3人がかりの丸め込み)で勝利を奪う大金星を挙げた。
102 :
裏切りと再会:2008/12/11(木) 20:20:19 ID:7ULm5MTl
第2試合は渡辺智美−Xであり、Xの正体はテーマ曲が流れて初めて分かるという、期待を持たせるカードだ。
智美がリングインし、Xのテーマ曲が流れる。XはなんとWARSのサンダー龍子だった。観客からは声援で沸いていた。
龍子がリングインして試合が始まろうとしている。観客アイドルレスラーの智美にとって龍子相手では勝負にならないと思っていた。
しかし、試合が始まると智美は龍子に果敢に攻めていった。
智美の攻撃は龍子にあまり効いていなかったが、智美の普段見られない姿に観客は大きな拍手を起きる。
智美が攻め疲れたのを見計らって龍子が反撃をする。
フラフラになった智美に龍子がプラズマサンダーボムを放とうとして、危険だと感じたのかレフェリーミミ吉原が、技に入る前に試合を止めてレフェリーストップを宣告する。
龍子は少し不満そうだったが、智美の手を上げて健闘を讃えた。
そして休憩前の第3試合、
(正規軍)菊池・小川組‐近藤・真田組(ストライクアタッカーズ)
正規軍のセコンドには相羽とノエル、SA軍には越後と美月が付いていた。
直接対決は無いものの、セコンドでは顔を何度か見合わていた3人。
しかし、美月は目が合うとすぐに逸らして2人を見ないようにしていた。
実際、寮やバス移動で3人が揃って行動することは無くなっていた。(SA軍は、革命軍なので移動は別行動)
103 :
裏切りと再会:2008/12/11(木) 20:20:59 ID:7ULm5MTl
試合は体格で勝る近藤が、小川をバックブローで仕留め、20分近い試合をモノにした。
試合後、越後がマイクを取り、話し出す。
「戻るな!! 相羽! ノエル!」
控室に戻ろうとした相羽とノエルを呼び止める。
「リングに上がって来い!!」
二人は躊躇うものの、リングインする。
「二人とも、スランプらしいな? 美月を盗られたのがそんなにショックなのか?」
ノエルはともかく、相羽に至っては3ヶ月前の事件から今日まで1勝もする事が出来なかった。
相羽もマイクを受け取り、話し出す。
「……美月ちゃん、戻ってきてよ……ボク達まったく怒ってないから……
また3人で頑張ろうよ……」
泣きそうになりながら相羽は美月に訴えかけるが、それを無視するように、
「あきらめろ! 美月は私達と行動するほうがいいと思ってるんだ!
本人の口から聞いてみろ!」
越後はマイクを美月に渡す。美月は躊躇いつつも、
「……わ、私は……強くなりたい、そのためには越後さん達と組むのが一番利に適っているのです……
それに、友情ごっこは嫌なんです……」
越後にマイクを返す美月。越後が再び話しだし、
「聞いたか? これが美月の答えだ!」
その言葉に相羽が、
「嘘だ! 美月ちゃんはそんな事言わない!
無理矢理言わせてるんでしょ? お願いだから返してよ!」
越後は少し黙った後、口を開いて、
「……分かった。そんなに返してほしいなら考えないこともない。
ただし、相羽! お前、何か一つ賭けろ! それで覚悟を見せてみろ!」
越後の急な条件に、相羽は黙り込むも、意を決して話し出す。その言葉は観客をあっと驚かせた。
104 :
裏切りと再会:2008/12/11(木) 20:21:44 ID:7ULm5MTl
「分かりました。ボクは……、この髪の毛を賭けます!
だから、ボク達が勝ったら美月ちゃんを返して!」
越後は、まさか髪の毛を賭けるとは予想しておらず、大きく驚くが、
「本気だな? ……よし、お前が私に勝ったら美月を返してやる。
ただし、まだ条件がある。お前が勝っても、美月が拒否したら返すことは出来ない。
また、お前やノエルが美月からフォールを奪っても駄目だ。ノエルが私から奪っても駄目。
あくまで、相羽が私から奪わないと認めない。それでもいいのか?」
観客からは大ブーイングが起きる。越後は完全にヒールの立場になっていた。
とても不利な条件を求められても相羽は、
「構わないです! それで美月ちゃんが戻って来るなら!」
美月は相羽の言葉に驚くしかなかった。
『私は団体のレスラーの一員だ、だから観客が喜ぶ為にどんな役割もこなすべきだ』と美月は思っている。
だけど、相羽があそこまで言ってくれるので、心の中は激しく葛藤していた。私はどうすればいいのかと。
リング下で事の成り行きを聞いていた社長が、エプロンサイドに立って相羽に尋ねる。
「相羽、お前本当にいいのか? 髪の毛とか無茶な事を言うんじゃないよ」
しかし相羽は、
「覚悟は出来ています!」
相羽の真剣な目に降参したのか、社長は、
「……分かった。メインイベントを『カベジェラコントラカムバック』で行うことを宣言します!」
会場からは、悲鳴と歓声が巻き起こる。
「言ったな! メインを楽しみにしてるよ、覚悟しな!」
越後はマイクを投げ捨て、悩んだ顔をする美月と共にリングを後にした。
105 :
裏切りと再会:2008/12/11(木) 20:22:25 ID:7ULm5MTl
控室の前まで戻って来た美月。するとウォーミングアップ中の祐希子に出会う。
「祐希子さん、もう準備ですか?」
「うん。恵理の強さはパートナーの私が一番知っているから、念入りに準備しないと」
「頑張って下さい、祐希子さん」
そう言って控室に入ろうとすると祐希子が、
「待って、美月ちゃん」
祐希子に引き止められて、美月は立ち止まる。
「何か用ですか?」
「ねぇ、美月ちゃん。今のままでいいの?
本当は、和希ちゃんとなぎさちゃんの元に帰りたいんじゃないの?」
祐希子に心の中を見透かされた美月は、
「正直いって辛いです。会社の方針とはいえ、二人にはひどい事を言ってしまいました。……戻れるなら戻りたいです」
「だったら―――」
美月は祐希子の言葉を遮って、
「でも、社長を裏切る事は出来ないです……。やり方が強引とはいえ、私の為に考えてくれたのですから。
越後さん達と共にして、実際に勝率も上がりました。だからこそ、菊地さんに勝ってジュニアのベルトを巻く事が、越後さんと社長に報いる事だと思っています」
「美月ちゃん、あなたは会社の一員の前に一人の人間なのよ。私が社長を説得するから、あなたの思う通りにすればいいよ。
会社の命令じゃなく、あなたの思い通りにして結果を残す事が、しのぶと社長に報いる事よ?」
「……今は何も言いません。
でも、メインで私の意見を表現できたらいいと思っています」
「分かった。もう、美月ちゃんがどっちを選んでも何も言わないからね」
「ありがとうございます、祐希子さん」
セミ前は、武藤めぐみが東女の桜崎にシャイニングウィザードで勝利し、セミファイナルは60分フルタイムドローでマイティ祐希子が防衛に成功した。
そして午後11時20分、メインイベントが始まろうとしている―――
続く
106 :
裏切りと再会:2008/12/11(木) 20:24:01 ID:7ULm5MTl
2話終わり
1話のタイトルは『離別』で
次回が最終回です
嫁、取られなくてよかった
投下乙です
正統派一直線なこっちの内容に比べて嫁取りコメントがアレ過ぎるw
108 :
2:2008/12/11(木) 21:23:25 ID:J2pT404U
>>106 投下乙!!
『髪を賭ける』とはまたきっついネタ持ってきましたねー。
正直アレはリアルの女子プロで何回か見たけど、あんまり気分良くない形式ですな。
・・・・前スレで村上姉妹を坊主にした男が言うのもなんだけど(苦笑)
>>106 続編乙。完結編にも期待!
>>108 あれは「髪は女の命」という概念から出てるもんだからねぇ>髪切りマッチ
命を懸けた決闘と考えれば、そらぁ色々と複雑な気分にもなりますわ。
市ヶ谷「また、妄想してもよいかしら?」
112 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:35:08 ID:V0HVkTWQ
最終回を投下するっス!
113 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:36:56 ID:V0HVkTWQ
最終話『再誕』
ついにメインイベントが始まった。まずは青コーナー側からテーマ曲に乗って、越後と美月が入場してくる。後ろには、セコンドの近藤と真田がついていた。
ブーイング7割、声援3割ぐらいかといった所だ。
二人がリングインをして体を動かし始める。
照明が赤コーナー側に移り、テーマ曲が流れ始める。しかし、曲は相羽ではなく、ノエルの曲でもなかった。
そう、曲は杉浦美月の曲だった。
赤コーナー側から入場してくる相羽とノエル。観客は10割の声援を浴びせていた。
2人はゆっくりと花道の坂を歩き出す。(ヤフードームの外野スタンド=5.8mからリングにかけてスロープがある感じ)
すると、越後はリングから飛び降りて赤コーナー側の花道を駆け上がって行った。2人がリングインする前に攻めに行ったのだ。
越後が攻めて来るのに気付いて身構える相羽だったが、越後はその横をすりぬけて、後ろを歩いていたノエルに攻撃を仕掛けた。
不意を突かれたノエルは、体勢を整えられなかったのか、越後にラリアットを喰らい、ブレーンバスターで投げられてしまい、坂道を転げ落ちてしまった。
相羽も反撃したが、越後にかわされてしまい、逆に坂道でパイルドライバーを喰らってしまう。
越後は完全にキラーモードになっていた。
早くも、フラフラになった相羽を連れて越後はリングに戻る。ようやく試合のゴングが鳴らされた。ノエルは気を失ったのか花道の途中でビクともしていない。
リングに相羽を放り込んだ越後は美月にタッチをして試合の権利を譲る。
裏切りから三ヶ月、ようやく二人の初対決がやってきた。後ろから越後が、
「手加減するなよ! 潰すつもりでやるんだ!」
美月は覚悟を決める。相羽も覚悟を決めたようだ。手加減をしてブーイングを喰らうのは避けたいと二人とも思ったからだ。
まずは相羽が先手を取る。ショルダータックルで美月をリングに叩きつける。
美月もすぐに立ち上がり、ショルダータックルで叩き付け、足を取ってストレッチマフラーで痛め付ける。
114 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:37:46 ID:V0HVkTWQ
試合が始まってそれから5分ぐらい過ぎ、美月が必殺技のアキレス腱固めを仕掛けてきた。試合が長引けば二人が傷付けられると思った美月が、早く試合を終わらせようと思ったからだ。
苦痛の表情を浮かべる相羽。何とか、ロープにたどり着き、レフェリーに技を解かれる。
相羽をロープに振る美月。戻って来た所をエルボーで攻撃しようとするが相羽に避けられる。
しかし、再び戻って来た相羽に裏拳を繰り出し、これが完全にヒットしてしまう。
一瞬、動きの止まってしまった相羽だったが、直ぐに動きだし、美月をエクスプロイダーで投げ飛ばす。
動きを止めずに、畳み掛ける相羽は、逆水平チョップからローリングソバット、シュミット式バックブリーカーで攻めていった。
さっきの裏拳がヒットした時に意識が飛んでいた相羽だったが、身体が無意識に動き、的確に美月を潰しにかかっていた。
ライガーボムの体勢に入った相羽。美月を抱え上げ、マットに叩き付けようとした瞬間、花道から大声が上がった。
「だめぇぇーーーー!!!」
意識を取り戻したノエルが叫んでいた。相羽が美月から3カウントを取っても意味がない。
しかし技は止まらず、ライガーボムを喰らう美月。相羽は3カウントを奪おうとする。
ノエルはリングに走っていった。
カウントが始まる。1、2、
もうノエルのカットが間に合わない。
そして3つめのカウントがまさに叩かれようとした瞬間、美月がロープを掴みブレイクする。
リングにたどり着いたノエルが相羽の頬を張る。すると意識を取り戻したのか、相羽が辺りを見回す。
「……駄目……越後さんに勝たないと……」
ノエルの言葉でやっと状況を理解する。自分が美月をボロボロにしていた事を。
115 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:38:33 ID:V0HVkTWQ
美月も何とかコーナーに戻り越後にタッチする。
越後は相羽の側にいたノエルを突き飛ばし、相羽をキックで蹴り飛ばす。ターゲットを絞ったようだ。
とどめを刺しにかかる越後。ロープに飛ぼうとする越後の一瞬の隙をついて逆さ押さえ込みを仕掛ける。
完全に決まったのか、抜け出せない越後にカウントが入り、3つ目をとろうとした瞬間、レフェリーの体がひっくり返る。
セコンドについていた近藤が阻止したのだ。
会場からは大ブーイングが起きる。近藤に詰め寄るレフェリー、真田は近藤の思いも寄らない行動にオロオロしていた。
リングの下に下りた越後の手には竹刀が握られていた。再び、リングに戻り、竹刀で相羽を痛め付ける。
もちろん反則なのだか、レフェリーは近藤に動きを止められて状況を把握出来なかった。
なんとか近藤を振りほどいたレフェリーは振り返るが、越後は直前に竹刀を投げ捨てており、反則を取る事が出来なかった。
相羽にダメージを与えた越後はトドメを刺しにパワーボムを放つ。
カウントを何とか2で返した相羽だったが、反撃する力はもう残っていない。
美月は試合の中で身の振り方の結論を出していた。自分の為に今まで通りに越後に付いていくと。
しかし、さっきの竹刀攻撃に再び心が揺れ始めた。私はどうすればいいんだと。
場外では、ノエルが竹刀を持った近藤に叩きのめされている。真田はまだオロオロしている。
「美月ちゃんは……ボク達が取り戻すんだ!!」
息も絶え絶えになりながら越後に訴える。
「うるさい! あきらめろ!!」
越後は相羽の上半身を起こし、後ろ頭に強烈な蹴りを入れる。相羽は前のめりに崩れた。
越後は相羽を抱え上げ、二段階式のパワーボムを浴びせた。三ヶ月前に相羽の意識を刈り取った技だ。
相羽に蹴りを入れた瞬間、美月は決意した。もう限界だった。二人が傷付くのを見ていられなかった。
美月は、会社の指示に初めて反抗した。今まで会社の為に指示を受け入れていた美月だったが、自分の本当の想いのままに行動に移した。
116 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:39:37 ID:V0HVkTWQ
カウントが入る。会場からは悲鳴が起きる。そして皆が思っていた。「もうダメだ」と。
しかし、その雰囲気が一変した。
「ぁぁぁぁぁああああああ!!!」
普段は感情をあまり表に出さない美月が大声をあげ、リングインしてフォールしている越後をサッカーボールキックで蹴ったのだから。
会場が歓声と拍手で揺れる。越後はまさか美月に攻撃されるとは思っておらず、背中を抑えて悶絶していた。
「相羽さん! 今です!」
相羽に声と目で訴えかける。相羽も美月が何を考えているのかを目を見るだけで分かった。
二人がかりで越後をロープに振る。最初の美月のラリアットは避けられたが、相羽のラリアットがヒットする。美月も後ろからラリアットを決めてみせた。
もう一度、越後をロープに振り、今度はダブルのドロップキックを決める。
会場は、今日一番の盛り上がりを見せていた。
場外では、美月の行動に気付いたノエルが、近藤から竹刀を奪い、放り投げて、丸腰になった近藤に場外でSTOを決め、リングに上がる。
二人がかりの攻撃にフラフラになった越後は、ノエルに前後ろに肩車をされる。相羽と美月はコーナーのトップロープに立ち、越後目掛けて飛び込む。
二人が手を繋いでラリアットをぶつけ、越後が後ろに倒れる勢いで、ノエルがパワーボムを仕掛ける。
この技は「クラッシュボム・トライアングル」として、3人掛かりの必殺技として名を残すことになった。(リアルにあるかは知らない)
相羽が越後をフォールする。しかし、越後はカウント1で返す。先輩として意地でも取られる訳にはいかなかった。
会場がさらに盛り上がる。時間は11時45分を過ぎていた。
すぐさま相羽は越後の後ろに回り、抱え上げ、必殺技のスターライトジャーマンを決めてみせた。
近藤が阻止しようとするが、ノエルが防ぐ。真田はやっぱりオロオロしていた。
カウントが入る。1つ入ると観客も「1」と。2つ入り観客が「2」、そして最後の3つ目が入り、観客の「3」で会場が一つになった。
「24分57秒、只今の試合、相羽和希選手の勝ち――――――」
117 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:40:41 ID:V0HVkTWQ
コーナーにもたれ掛かる越後、逆コーナーに立っている相羽とノエル、そいてサードコーナーに立っている美月。
越後がマイクを持ち、しゃべり始めた。
「……美月、これがお前の答えか?」
美月は間をおいて、
「……はい。この結果が答えです」
「そうか……、約束通り相羽が私から3つカウントを奪ったからな。美月は返してやる。
しかし、美月! 次にリングで闘う時は、お前も潰しにいくからな!」
「はい。私も全力を尽くします」
真田の肩を借りてリングを下りる越後だったが、最後に、
「……美月、あんたと組んだ3ヶ月間、楽しかったよ……」
「私も楽しかったですし、勉強になりました……」
「……髪の毛まで賭けるなんて言う友達なんて普通いないよ、美月? いい仲間を持ったね……」
「越後さん……いえ、越後先輩! ありがとうございました!」
美月が深々とお辞儀をする。越後はゆっくりと控室へと帰って行った。観客も拍手で越後を讃える。
リングには相羽とノエル、そして美月の三人が残された。
美月がしゃべりだす。
「……あの、その……ご、ごめんなさい……二人を裏切ってしまって……
……また三人で行動したいなんて、私のワガママですよね?」
すると、相羽が美月の方に歩き出す。美月の前に立ち止まり、相羽の手が動き出す。
叩かれると思ったのか、反射的に目をつむる。しかし、痛みは無かった。
ゆっくりと目を開くと、美月は相羽に両手で抱かれていた。ノエルも二人を包み込むように抱いている。
「お帰りなさい、美月ちゃん……」
相羽は涙ながらに話す。ノエルも、
「……お帰りなさい……」
と、一言だったが重みのある言葉だった。
「……何で、怒らないんですか? 私は二度も裏切りをしたんですよ?」
「大丈夫。美月ちゃんなら絶対戻ってくるって信じてたから。
そして、戻ってきたんだから怒りたくない。喜びたいだけ」
この一言がとても嬉しかったのか、涙が溢れて来て美月は二人に抱き着いた。
「……ごめんなさい……ありがとう……」
118 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:42:00 ID:V0HVkTWQ
美月もだいぶ落ち着いてたところで相羽が、観客に対して
「皆さん! 今から大事な発表をします!」
相羽の「発表」という言葉に会場はざわめく。
「ボク達3人は、正規軍から離脱します! そして、この3人で新しいユニットを作ります!」
新ユニット宣言に会場は盛り上がる。相羽はリングの下に潜り込み、旗のようなものを取り出して戻って来た。
そして、旗を広げて発表する。
「ボク達の新しいユニットの名前はこれです!」
『COFFEE BRAKE TRIO』
と、文字の上に、ティーカップの中にコーヒーが入った絵が描かれていた。
観客は拍手で答える。相羽らしいネーミングセンスだなと。
「……トリオはともかく、何でコーヒーブレイクなんですか?」
冷静に美月が尋ねると、相羽が、
「だって美月ちゃん、コーヒー大好きでしょ? ボク達も一緒に飲むようになって好きになったし、
三人の好きなものをユニットの名前にしたいと思ったんだ。
美月ちゃんが戻って来たら発表するつもりだったから、出来てよかった」
美月は、呆れつつも、
「相羽さんらしいネーミングセンスですね。……でも、大好きです」
ノエルもニッコリと笑顔で答える。
放送席に座っていた社長がエプロンに立ち、マイクで
「お前ら、目茶苦茶やってくれるな? でも、今回は俺が間違ってたな、済まなかった」
相羽とノエルは不思議そうにしていた。二人だけ事実を知らなかったからだ。
「二人とも、後で私から説明しますから」
美月が二人に話す。
「もうすぐ12時だな。締めを祐希子に任せるつもりだったが、お前達に任せていいか?」
カウントダウンイベントをCBTの三人に託す。相羽は、
「任せてください! 社長!」
自信満々に答える相羽に社長は頷いて、エプロンから下りる。
119 :
裏切りと再会:2008/12/13(土) 14:43:29 ID:V0HVkTWQ
時間も59分を過ぎ、モニターにカウントダウンの数字が現れた。
「みんな! ボク達と一緒にカウントダウンをしよう!!」
会場がさらに盛り上がる。
残り10秒になり、観客とCBTの3人が一斉にカウントをする。
「10!」「9!」「8!」「7!」「6!」
美月が二人の顔を見る。相羽とノエルは笑顔で答える。美月も笑顔で返した。
「5!」「4!」「3!」
新しい年がもうすぐ始まる。3人にとっても新ユニットとして新しいスタートの年だ。
「2!」
「1!!」
「0!!!」
カウントが0になると同時に、ドームの中央では花火が上がった。
光り輝く花火。この花火は、新ユニットの誕生と3人の新しいスタートを祝福しているかのようだった。
FIN.
おー。きれいな終わり方だ。ちゃんとCBTの名前まで組み込んである。
長編GJ!
>>117 ×そいて→○そして
以上で終わりっス!
久しぶりのSSだったので誤字脱字は勘弁してほしいと作者は言ってるっス!
作者は「しのぶを嫌いだからこんな役にしたつもりではない、むしろ好きキャラだ」とも言ってたっスよ!
またアイデアが浮かべば何か書くつもりらしいっス!
(代読・真田美幸)
最後に一言。『美月は俺の嫁』
>>122 越後スキーな作者さんには悪いが、
今、俺の中は試合後に三馬鹿(富沢・金井・永原)に冷やかされて赤面する越後先輩、という妄想で一杯だ。
妄想が言葉にまで昇華できたら投稿してみようと思うよ。
>>122 最後の1行で吹いたぞコラwww
でもGJ!でした。
126 :
2:2008/12/13(土) 19:11:13 ID:8jDQoLFW
>>122 GJ!! 良い作品を見せていただきました。
んでも、試合描写(てかこういう文章スタイル)苦手な身としてはちょっぴりジェラシー感じたりして(笑)
何はともあれお疲れ様です。
GJ!そして結局おろおろするだけで良いところが無かった真田に何故か萌えたw
128 :
122:2008/12/14(日) 03:09:17 ID:3Hp/3aGJ
>>120-126 感想ありがとう
久し振りだったのでいいリハビリになった
越後には竹刀を持たせたけど、木刀だと残酷すぎるのでやめた
2段階パワーボムは岸和田兄さんのラストライドそのまんま
(お前らー!LRやー!)
クラッシュボム・トライアングルは英語にして頭文字を読むと…
箱庭のキャラの技をドラゲー選手の技にリネームしている作者でした
(いろんなリプレイみてるけどドラゲーの名前がよく出る!)
とりあえず眠いので、温泉宿で美月と一緒に一つの布団で寝る
129 :
2:2008/12/14(日) 10:55:21 ID:ZRRiS2Xz
グレート・マザー来たる
「ほら右! 続けて左!! そこでかわす!!」(ばしっ ばしっ!!)
オランダ、クリス・マリオン・ジム・・・・オランダ格闘界の重鎮、クリス・マリオンが率いるジム。
デイジー・クライを始め、名だたる格闘家を送り出してきたニールセン家に劣らぬ名門ジムである。
今日も日本遠征を控えたデイジー・クライが師匠を相手に汗を流していた。
クリス「よし、休憩。調子良さそうだねデイジー」
クライ「体調は万全です・・・今の私ならターシャにも勝てます!!」
クリス「ま、今回の遠征じゃ闘うのは日本の選手だけどね。相手をナメてかかって大ポカやらないかのほうが心配だよアタシは」
クライ「・・・・・うっ(汗) 大丈夫です。心配いりません」
クリス「ニールセンの所の孫娘も日本に行ってるそうだけど、負けたら承知しないよ」
クライ「(・・・・あそこの爺さんと何かあるのかウチの師匠は)大丈夫です!!」
クリス「・・・・だ、そうだよ。もう入ってきていいよ記者さん」
クリスに促されて、女性記者が近づいてくる。
クリス「こちら『レッスルプラネット』誌の記者さん。あんたの日本遠征に同行して密着取材するんだ」
記者「レッスルプラネットのニールセンです。今回の遠征を取材させてもらいます」
クライ「ニールセン・・・・・もしやカレンとヘレンの?」
記者「そ、カレンの母親よ。うちの馬鹿娘が世話になってるわね」
クライ「は・・・はあ。日本に同行するということは、久しぶりの親子対面になりますね」
記者「そうなのよ、あの馬鹿娘も馬鹿姪も全然オランダに戻ってこないし・・・・」
愚痴りながらサンドバッグをどつき倒すニールセン記者。
「ばしっ! ばしっ!!」と素人のパンチやキックにしては、やたらいい音をたてている。
やはりニールセンの一族だ、と妙なところで納得するクライ。
『カレン達が帰ってこないのは、この母親に会いたくないからじゃないのか』などと考えるのでありました(続く)
130 :
2:2008/12/14(日) 10:58:06 ID:ZRRiS2Xz
その2
一週間後、日本にて。寮ではすっかり馴染みの風景となった『真鍋を追いかけるカレン』
ヘレン「・・・・つくづく見てて飽きないわねー・・・・カレンとツカサは」
辻「つかさの場合、相手をいじってなんぼだし。カレンもすぐ頭に血が登るし」
ヘレン「ま、ツカサがボコボコにされて終わるでしょ。いつもの事よ、ガス抜きにはちょうどいいわね」
記者「・・・・呑気な事言ってないで止めなさいヘレン。プロが金にもならない喧嘩してどうするのよ」
ヘレン「・・・・げ、叔母様・・・・はは、お久しぶりです」
記者「本当に久しぶり♪ あたしの顔なんか忘れてると思ったわ。ほら、サッサと止める!!」
ヘレンが振り返ると、クライ・マリオン・ニールセン記者の三人がいつの間にか後ろに立っていた。
カレン「げ・・・久しぶり、ママ(汗)」
記者「久しぶりね、馬鹿娘。全然オランダに帰ってこないから、ママはとっても寂しいわ」
カレン「昔から取材と称して、世界中飛び回ってロクに家にいなかったくせに『寂しい』もないもんだわ」
記者「敏腕記者の娘って事で褒められて悪い気はしなかったでしょ♪」
カレン「普通の親子は一緒に過ごすもんだと思ってたんだけどね・・・・・」
記者「あたしがいなくても、兄さんや父さん、旦那にヘレンまでいたんだから寂しくなかったでしょ♪」
クリス「ま、親子の語らいは後でゆっくりするとしてだ、とりあえず社長に挨拶するから案内しとくれ」
真鍋「・・・・誰?」
カレン「クリス・マリオン・・・・オランダ格闘界の重鎮の一人。あたしなんか足元にも及ばないわ」
クリス「わかってるじゃないか嬢ちゃん。早く案内しとくれ。ほら、デイジー、あんたもさっさと来るんだよ」
クライ「はあ・・・・」
数分後、社長室にて
霧子「お客様です。オランダ軍団御一行」
社長「俺はいない! ここにはいない! 出張中だ!!」(逃げる気まんまん)
クリス「あたし達から逃げようなんてどういう了見だい?」
記者「チンピラ相手に右往左往してたヘタレ弟子が、今や団体の社長・・・・出世したわねえ」
霧子「オランダにいたことが?」
社長「若い頃、ちょっとな・・・・あの頃は毎日が地獄だった」(遠い目)
記者「人聞きの悪い事を言うんじゃないわよ」(続く)
131 :
2:2008/12/14(日) 10:59:30 ID:ZRRiS2Xz
その3
社長室で打合わせ中
クライ「なるほど、全部で六試合。最終戦でミナミとEWAのタイトルマッチ・・・・と」
社長「ああ、他の試合に関してはこれから詰める予定だ」
同時刻、寮のリビングルームにて。カレンとニールセン記者が親子の語らい中。
母「カレン・・・日本で遊んでないでさっさとオランダに帰ってきなさいよ」
カレン「遊んでるんじゃなくて修行してるのよ!!」
母「『レズに走った』ってもっぱらの噂だけど」
カレン「走ってない!! そんなに娘が信用できない?」
真鍋「火の無いところに煙は立たないしねえ〜(にやにや)」
辻「・・・・『火元』が何をほざくかな」
母「とにかく、修行してるんならその成果を見せなさい。できないならオランダに強制送還よ」
カレン「そんなムチャな!!」
母「そして向こうで徹底的に鍛え上げ、愛娘の最強への道を余すところ無く密着取材・・・・一度やってみたかったのよ」
カレン「娘の人生を勝手に決めるなあぁ〜〜っ!!」
数時間後、再び社長室
カレン「ミス・クライとシングルですって!?」
社長「ああ、御母堂がさっき、ここにねじ込んできてな。で、急遽決定と。五日目の興行だ」
カレン「ヨーロッパのトップクラスとシングル・・・・また無茶な組み合わせを」
社長「遊んでた訳じゃない事を証明してみせろとさ。俺個人としてもそんなに無茶とは思わないが」
ヘレン「ま・・・・そろそろ上と当たってもおかしくないキャリアではあるわね」
社長「勝てとは言わんよ・・・・それにこれは決定事項だ」
カレン「はあ・・・・・わかったわよ」
二週間後、某会場。カレン・ニールセンは控室で震えていた。プレッシャーで押しつぶされそうである。
はるか格上との試合、しかも無様な試合をすれば日本を離れ、二度とオランダから出られないかもしれないのだ。
外国人とはいえ、二年も日本で暮らしていれば、それなりにこの場所に愛着も出てくる。
カレン「あーあ・・・・やだやだ、いっそこのまま逃げだしたい気分だわ」(続く)
132 :
2:2008/12/14(日) 11:00:32 ID:ZRRiS2Xz
その4
相変わらず緊張で震えているカレン。そこに真鍋が控室に入ってくる。
真鍋「は〜い、カレンちゃん・・・・ファンも寂しくなるわね♪ 特に女性ファンが」
カレン「ツカサ!! まだ負けてない・・・てか試合してない!!」
真鍋「ほ〜ら、ここに可愛い女の子がいますよ〜♪ 国に帰っちゃったら追いかけられませんよ〜」
カレン「あたしにそっちの趣味は無い! こら待て、逃げるなツカサ!!」
真鍋「ほ〜ら、捕まえてごらんなさ〜い♪」
ヘレン「(・・・・ははあ、そういう事ね)」
ヘレンが何かに気付いたとき、カレンは真鍋を捕まえマウントポジションからのパンチ連打で真鍋をボコボコにしていた。
真鍋「・・・・きゅう」
カレン「まったく・・・・こんな時までこいつは」
ヘレン「でも・・・・震えは止まったんじゃない♪」
カレン「・・・・え?」
言われてみれば確かに震えが止まっている。先程までのプレッシャーが嘘のようだ。
ヘレン「ま、ツカサもツカサなりに気をつかったってことね」
カレン「こいつが元凶の面もあるけどね」
ヘレン「ま、固さがほぐれて良かったじゃない」
カレン「ま、礼は言っとくわ・・・サンクス、ツカサ・・・・でも今度言ったら・・・」
真鍋「もうしません・・・多分」
カレン「・・・させん」
数分後、千里が前の試合が終わった事を知らせに控室に入ってくる。
千里「前の試合、終わりました。カレンさん、出番です」
カレン「よしっ!! 当たって砕けろ・・・・見事に散ってくるわ」
ヘレン「頑張りなさい。骨は拾ってあげる♪」
カレン「お姉ぇ・・・・・縁起でもない」
ヘレン「冗談冗談。遊んでるだけじゃないところを叔母様に見せてきなさいよ」
カレン「了解!!」(続く)
133 :
2:2008/12/14(日) 11:01:29 ID:ZRRiS2Xz
その5
試合開始から5分が経過した。周囲の予想どおり、クライが優勢に試合を進めている。
カレンの攻撃が出ないわけではないが、一発パンチを入れると十発以上のキックが嵐のように返ってくるのだ。
「ワキが甘いっ!! そらっ、そらそらっ!!」
「くっ・・・捕まえたっ・・・・せいやっ!!」
連打を入れれば、どうしても入りが甘くなる攻撃も出てくる。そんな攻撃をキャッチしてボディブローを叩き込むのが精一杯のカレンの反撃だった。
一方、控室のモニターで観戦中のクリスとヘレン。クリスのほうは弟子が優勢にも関わらず不満げである。
クリス「やれやれ、『ハリケーン』の名が泣くよ。手数に頼る癖を直せといつも言ってるのに・・・・」
ヘレン「まあまあ、それがミス・クライの持ち味ですから」
クリス「有効打が入らなきゃ何にもならないよ。ほら、また受け流された」
ヘレン「伊達にミコと一緒に練習してるわけじゃないわね。西洋よりは東洋武術に近い技術だわアレは」
クリス「古流柔術の嬢ちゃんかい・・・確かに遊んでた訳じゃなさそうだね、あんたの従妹は」
ヘレン「褒め言葉と受け取っておきますよ♪」
「なかなか粘るわね・・・・うちの馬鹿娘も」 リングサイドで観戦している母親がつぶやく。
カレンの一発のボディブローに対して、クライの十数発のキックが叩き込まれる展開が繰り返され、試合時間は15分を経過していた。
クライ「ええい・・・しぶとい・・・・そろそろ決めてやる・・・・ぞ?」(突然崩れる)
カレン「ぜえぜえ・・・・あれだけボディに入れれば、足にこない訳ないでしょーが・・・・ちゃーんす♪」
「せいやっ!! せいやっ!!」
体勢を崩したクライにカレンの右ストレート、返す刀で一回転して左の裏拳が叩き込まれ、とどめのアッパーが・・・・寸前でかわされた。
「ふう・・・肝が冷えたぞ・・・・礼として、これで決めてやる!!」
言うやいなや、ハリケーンラッシュと呼ばれる怒涛の連撃が叩き込まれ、とどめのハイキックがカレンの意識を刈り取る。
崩れ落ち、意識を失う寸前にカレンの耳に響いていたのは試合終了を告げるゴングの音だった(続く)
134 :
2:2008/12/14(日) 11:02:26 ID:ZRRiS2Xz
エピローグ
試合後、控室にて。気絶していたカレンが目を覚ます。
カレン「う・・・うーん・・・はっ、お姉・・・・試合は?」
ヘレン「ほら、まだ寝てなさい・・・・あんたのKO負け」
カレン「そっかあ・・・・負けちゃったんだ・・・・」
ヘレン「誰もアンタがミス・クライに勝てるなんて思ってなかったわよ・・・・むしろ大健闘よ」
カレン「これで日本ともおさらば・・・一生オランダから出られない・・・か」
ヘレン「叔母さんは一足先にホテルに戻ったわ・・・その事で伝言預かってるけど」
カレン「ママから?」
『馬鹿娘、あんたがニールセン家の伝統を口にするのは十年早い。もう少し日本で修行してきなさい。
それと・・・・今日は惜しかったわよ。 親愛なるママンより』
ヘレンから手渡されたメモにはこう書かれていた。
カレン「ママ・・・負けたのに?」
ヘレン「勝ち負けじゃなくて、『遊んでるだけじゃない』のを証明するのが重要だったのよ。で、合格と」
カレン「赤点ギリギリだったけどね」(少々自嘲気味)
ヘレン「ま、合格は合格よ♪ 今度は勝って合格点もらえるようにならないとね」
カレン「おしっ、頑張るぞーっ!!」
強制送還の危機をどうにか切り抜け、決意を新たにするカレンでありました(終わり)
予想以上に長くなっちゃったなー。
>>122氏の作品に触発されて、こんなのが出来ましたが・・・・やっぱ試合描写は難しい。
文章で長文書ける人、マジで尊敬するわ。俺の場合、この程度で結構疲れる(汗)
ちなみにクリスさんはV2で出てきたクライの師匠のおばちゃんコーチ。おっかさんの元ネタは、毎度お馴染み「王様の仕立て屋」のラウラママっす。
なんかムダに周囲の人間関係が充実していきますな、ここのニールセン一家は(笑)
《スポーツ新聞》
〇〇〇新聞『市ヶ谷フィギュアに転向か!?』
〇△×新聞『我が儘お嬢様リングを降りる!?』
〇△□新聞『市ヶ谷様フィギュア界から熱〜いラブコール』
●●●新聞『麗華は華麗なる氷上の女王へ転身か?』
???新聞『高飛車姫の迷走劇?』
【ジム】
金森「大変だよ!麗華ちゃん!!」
市ヶ谷「…朝から、なんですの?」
金森「見てよ!この新聞の文字…。」
市ヶ谷「まぁ、私のことばかり書かれていますわね。」
金森「麗華ちゃん!一体どうしたの?プロレス辞めちゃうの…。」
市ヶ谷「まさか貴女は本気で新聞の見出しを信じているんですの?」
金森「じゃあ…やっぱり今まで通りプロレス続けてくれるんだ?」
市ヶ谷「『もちろんですわ!』と言いたいところですけど…。』
金森「迷っているとか?」市ヶ谷「ご名答ですわ。さすがは私のことご存知ですわね。私、今は全てにおいてスランプ中なの…。」
市ヶ谷「…私、街を歩いてましたらスカウトされましたの…。」
金森「麗子ちゃん美人だし運動神経抜群だから口説かれたとか…。」
市ヶ谷「そうかしら?」
金森「…ん?なんか変だよ麗華ちゃん」
金森「いつもなら『当然ですわ!オーッホッホッホッホ!』って感じゃない。」市ヶ谷「やはり…察しが良いですわね。」
金森「フィギュアなんて辞めなよ!転向しないでよ麗華ちゃん!!」
市ヶ谷「今は何も言えませんわ…。」
金森「さみしくなるのは嫌だよ。」
市ヶ谷「これは私自身の問題なの。少しだけ私に時間を頂けませんこと?」
金森「わかったよ。」
金森「私、麗華ちゃんのこと信じているから…。」
市ヶ谷「…えぇ」
【市ヶ谷麗華の自室鏡前】市ヶ谷「……………。」
市ヶ谷「私は正直に言いますと自己中心でわがままな生き方しかできない人間ですわ。」
市ヶ谷「言葉悪く言えば世間でいう高飛車のお嬢さんですわ…。」
市ヶ谷「私、いえ市ヶ谷麗華はなんの苦労もなしに甘やかされた環境で育ってしまったの…。」
【市ヶ谷の母】「麗華、何か欲しい物はあるかしら?」
【市ヶ谷の父】「お金で手に入る物は何でも買ってあげるから、遠慮なく言いなさい!」
【麗華】「アメジストのネックレスが欲しいですわ!」
【市ヶ谷の父】「麗華は紫色の宝石が好きだったのか?
【麗華】「違いますわ!お父様…。」
【市ヶ谷の母】「貴方、華麗は高貴な紫色がお好きなのよ…。」
【市ヶ谷の母】「オーッホッホッホッホ!最高級の美しいネックレス買って差し上げますわ!」
市ヶ谷「今思えば欲しい物は何でも手に入る。」
市ヶ谷「そんな環境が私をワガママな性格を形成したかも知れませんわね。」 市ヶ谷「…そんな最中、お金では手に入らない物に魅力を感じ柔道というスポーツに出会いましたの。」
市ヶ谷「そして…プロレスの世界へと足を踏を入れてしまったわ…。」
市ヶ谷「でも、最近リングの上に上がることに対して『なんの意味があるのかしら?』」と考えるようになったところで中途半端な妄想は断念ですわ!
センチメンタルな市ヶ谷麗華を上手く妄想できなかったことは非常に残念ですわ…。
【おわりですわ!】
社長「フンバライド?」
霧子「玩具メーカーの女子レスラーのトレーディングカードと
アーケードゲームを合体させた企画です」
社長「レスラーを二人スキャンさせて…戦わせて…なかなか面白いんじゃない、これ」
霧子「では、ウチの選手を使う件もOKを出してよろしいですか?」
社長「金額は……悪くないけど、別項目でいろいろあるね、何?」
霧子「玩具メーカーの方ではそれに連動させて新レスラーや他の玩具展開も
行っていきたいとの要望が出ています」
社長「そうかー、誰かそういうの好きそうな奴にやらせてみてもいいかもな。」
霧子「藤原選手やソニック選手あたりですかしらね。」
社長「企画書を見ると、色々なレスラーに変身できないといけないと言っているから、
演技力のある奴にマスクを被らせてもいいな。」
霧子「滝選手ならすぐに北条選手や市ヶ谷選手をマスターできそうですね。」
社長「キャラが近いだけだろ、それ。」
霧子「……あと、メーカーから玩具のサンプルをお借りしました」
社長「なんか随分話が進んでるなー、もしかして俺がハンコ押したら終わる話?」
霧子「いやいやいや!そんなことは…まったく…ええ…ありませんですことですよ!」
社長「…んー、まあいいけどさ。これがサンプルね。けっこう出来のいいフィギュアだね。」
霧子「ええ、これはいい商品ですよ。例えばこの来島選手のフィギュアはこうして首を外して…」
社長「ひゃあっ!」
霧子「胴体からチェーンを出して、手足を折って…、ホラ、モーニングスターに変形するんです」
社長「なんだソレ…」
霧子「こっちの龍子選手のフィギュアは背中から割って、手足を4分割して…ハイ、ドラゴンになりました!」
社長「誰が得するんだよそんなの!」
霧子「メーカーの方からは是非とも新レスラーには玩具に沿った凶器を持たせて欲しいと言われてまして…」
社長「出来るかーッ!」
新ライダーの玩具展開があまりにアレなんでビックラこいた
>>139 ベタなところだと、八島姐や南さんはバイク付きフィギアだな(笑)
てか、バイクに「乗る」んじゃなくて、バイクに「なる」のかこの場合。
>モーニングスターに変形するんです
そう言えば昔、手斧だか銃だかに変形するアイアンマンの玩具があったっけな。
アメリカの玩具メーカーだとマジでその手の玩具出したりもするところが怖いんだが(笑)
>新ライダーの玩具展開があまりにアレなんでビックラこいた
噂程度にしか知らんけど、トランスフォーマーみたいにライダーがバイクとかに変形したりするんだっけ?
少し前にバイクに変形するスパイダーマンとかあったけど。
>>139 聖闘士星矢の聖衣の話じゃなかったのか。
「俺参上!」の方かな。(まだ観たことがないケド)
>>141 「キバっていくぜ!!」で宣伝してるカードゲームじゃねえの。
CM出てるのは「俺参上!!」だけどさ
レイちゃんが悩んでいます。
山本「レイちゃんどうしたの?」
レイ「ブリトニースピア−ズのPVなんですけど」
山本「?」
レイ「・・・その中でヌードになっているんですけど、
『これは何も衣装を着ていないコスプレなの』って言ってるんですけど、
どうしましょう?」
山本「いや、どうしましょうって言われても・・・」
さあレイちゃんの明日はどっち・・・って多分そっちは違う道だぞ。
せめておっぱい肉襦袢くらいでやめとけww
アメリカにはボタンを押すと全身から汁が出るレスラーのフィギュアがあるらしい
淫ら汁?
>>139 カードゲームネタでふと某トランプライダーを連想した。
カテゴリーA:ゆっこ 市ヶ谷 カオス モーガン
カテゴリーK:ちだね 武藤 龍子 メガライト
カテゴリーQ:ローズ カラス ハン カンナ
カテゴリーJ:南 来島 ダダーン コーディ
ジョーカーは・・・・年増ネタモードの理沙子さんか(笑)
映画にアルビノジョーカーってのがいたがそっちは霧子さんで。
>>144 レイ「覆面レスラーのつけるオーバーマスクを知ってる? 私はオーバーボディというのを着ているの」
で、中から綾っぺが出現と・・・・どこのイリュージョンだ。
神楽さんにホラー映画のオファーが来た。
「どうせ端役でしょ」
どう見てもシャワーシーン担当です。本当にありがとうございます。
ちなみに大ヒット。どんだけモロなんだ。
成瀬 唯(なるせ ゆい)は、プロレス黎明期初期から群雄割拠末期にかけて活動した女子レスラー。
生涯
15歳頃に新日本女子プロレス(以後、新女)に入団したとされる。
マイクパフォーマンスやネタ的なプロレスに力を注ぎ、
当時、正統派なプロレスを主とした新女では異色のレスラーであった。
なお、得意技は関節技や飛び技であったといわれている。
20歳の時に大晦日に行われたEXリーグに初出場。
が、その翌日の元旦に突如として新女から解雇を言い渡される。
解雇の理由は後に新女の社長となるパンサー理沙子(佐久間 理沙子)の引退記念興行の際に、
同氏の年齢を揶揄するマイクパフォーマンスを行ったことに対する報復とする説や、
同期のドルフィン早瀬(早瀬 葵)と盟約を結び、
再三の警告にもかかわらず非公認の労働組合運動を続けた廉で解雇となったとする説など、
不明瞭な罪科での解雇となっている。
解雇の謎
このため、成瀬唯の解雇には、ネタで出したCDが
同時期に正統派アイドルレスラー達が出したものよりも売れてしまったため、
その制裁として粛清された、
ヒールレスラー達のリング上と日常のギャップの違いをバラエティ番組などで
暴露したことに対する報復として粛清された、など諸説でているが、
今では井上霧子氏と金銭面に関してなんらかのトラブルがあったとする説が有力。
解雇後
サーカス団に戻ったとも言われるが不明。
なお、後に海外制覇を成し遂げたクラリッジ成瀬(成瀬 唯)とは無関係である。
本スレで軽くブームになってる成瀬をググッテみたら、成瀬正武とかいう武将を見つけてなんか書いてしまった
こんなことしてないでレポート書かなきゃ・・・・・・
何げに歌唱力持ちだから藤島とかよりも売れるんだよな
て言うか全部解雇理由だろw
ある日の昼下がり…
真鍋「買ってきたよー」
金井「よく見つけたね、コレ」
レイ「何買ってきたのー、ってこれって例の…」
真鍋「そう、超エキサイティン!なやつ。10軒くらい店まわったよ。あー、疲れた」
金井「衝動買いでそこまで動けるのは凄い」
真鍋「動画見て即ダッシュだからね」
レイ「で、どうするの?早速やってみる?」
真鍋「そうしたいけど… あっ、みことん!みことん!」
みこと「どうしたんですか、つかささん?」
真鍋「ゲーム買ってきたんだ、一緒にやろうよ!」
みこと「えっ、ゲームですか…。私はそういうのはちょっと…」
金井「いいじゃない、ちょっと付き合ってよ」
みこと「でも、みなさんのお話を聞いているとなにやら貴重な物のようですし、私は体質的にその…」
レイ「いいのよ、つかさの持ち物なんだから別に壊したって。下らない物しか買わないでしょ、あの娘」
真鍋「それをお前が言うかーっ!」
金井「細かい事は気にしないで一緒に楽しもうよ、ね?」
みこと「はあ…それでは壊れないように少しだけ…」
真鍋「うりゃっ、うりゃっ」
レイ「あははははは、やっぱりこれ下らないわ!」
金井「ボールを相手のゴールにSHOOOOOOOT!」
みこと「私にも普通にゲームが出来るなんて!あめりかんばとるどおむ(注1)ですか、覚えておかねば…」
注1:電池不要です
>>153 知らないんでググってみた<アメリカンバトルドーム
ピンボールの親玉(しかも対戦型)みたいなもんか。
こんなネタが出てくると、ここと本スレの住民層ってギャルゲ板の他のスレと
つくづく一線を画してる気がする(笑)
【喫茶店セレブ】
市ヶ谷「あら、ここのお店のミルフィーユ美味しいわ!」
ローズ『そうかしら?私のお口には少々甘い感じがしてあいませんけど…。』
芝田 「私はパサパサした食感がいいですわ。」
市ヶ谷「そうよね芝田さん。外国の方のお口にはあわなかったかしら?」
ローズ『ところで市ヶ谷さんのフィギュア転向問題はどうなったのかしら?』
芝田 「フィギュアスケート出身だった私も気になりますねぇ。」
市ヶ谷「……………。」
ローズ『市ヶ谷さん、いえ貴女と対戦することを楽しみにしている美しい私の存在を忘れないでほしいわ…。』
芝田 「今更、フィギュアスケートに転向するとは言わせないわ。」
市ヶ谷「…えぇ、こないだの話は全て私の華麗なる妄想ですわ。センチメンタルな部分はお上手に表現できませんでしたけど…。」
ローズ『あら、市ヶ谷さんでも妄想することがあるのかしら?』
ローズ『なかなか貴女も隅に置けませんわね。私の片腕に欲しい存在だわ…。』市ヶ谷「私の価値を理解してくれるのは結構なことですけれど…。」
市ヶ谷「それは丁重にお断りしますわ!!」
芝田 「もし仮にフィギュアスケートの世界で争うことになっても私は負けませんわ。」
市ヶ谷「フィギュアなら、もっと豪華で美しい衣装にしないといけませわね…。」
ローズ『私は美しい薔薇がお好きなのでプロレスの時より派手な衣装にしますわ!』
芝田 「まぁ、その辺りも2人に負けない自信はありますわ。」
市ヶ谷「…いずれにせよ私達は優秀で強く美しい選手であることは間違いないですわ!」
市ヶ谷「オーッホッホッホッホ!もちろん言うまでもなかったことですわね…。」
芝田 「お上手ですね。今度クリスマスパーティーに招待してほしいわ。」
芝田 「もっと市ヶ谷さんとお喋りしたいですねぇ…。」
ローズ『市ヶ谷さん、今日のお茶会は充実した内容でしたわ…。』
市ヶ谷「…えぇ、2人とも特別に招待しますわ!
ローズ『豪華な食事より美しい薔薇を用意しておいて下さいね。』
市ヶ谷「当然ですわ!それなりのおもてなしを差し上げますのでクリスマス楽しみにしてほしいですわ!」芝田 「ほーーほっほっほっ!私は市ヶ谷さんのドレス姿を拝見することを楽しみにしてますねぇ。」
市ヶ谷「あら、私も芝田さんのゴージャスなドレス姿を拝見したいですわ!」
市ヶ谷「なんだか今からクリスマスがとても楽しみですわ!」
芝田 「…ではそろそろ本日のお茶会を終わりにしますわ。
【終わりですわ!】
なんというお嬢様時空w
レイ「おいーっす、ぼんくら〜ずども。元気してる?」
麗子「ぼんくらじゃないも〜ん」
レイ「まあいいじゃん。ちょっとコタツに入れて」
永原「こっち空いてま〜す。ついでにミカンとってください」
真帆「むぎゅ。だれだ? 冬眠中の真帆を踏んづけたのは」
$貧「あ、気をつけてください。中に堀さんと舞ちゃんもいます」
レイ「足の踏み場、いやいや足の入れ場も無いのか、このコタツは」
金井「へへへ、早い者勝ちー」
永原「新しいリンコス?」
レイ「別口。今年は絶対領域に挑戦」
麗子「寒くない?」
$貧「見えちゃいそうです」
レイ「だいじょ〜ぶ。タイツ使うしパンツじゃないから恥ずかしくないも〜ん」
金井「でもその日は興行だよ」
レイ「そこらへんは抜かり無く。特訓でけがする予定だし」
麗子「い〜けないんだ、いけないんだ♪ 社長にいってやろ♪」
レイ「ち〜ず〜る〜。お姉さんがミカン剥いてあげるから」
永原「じゃーまんべーかりーのパンで妥協してあげる」
真帆「真帆はお腹いっぱい食べたいぞ」
$貧「冬眠してるんじゃなかったの?」
真帆「おぉ、そうだった。おやすみ〜」
舞・堀&どこからか入って来た猫「ゴロゴロゴロゴロ.....................」
ぬる〜く、ぬる〜く。
社長「クリスマスの予定は空いてる?」
千種「もちろん、しゃちほこドームのファン感謝祭でド●ラと握手でーす
そして井●に事の顛末を独占インタビュー! ○さんの番組をお楽しみに〜」
【市ヶ谷家の正面門】
使用人1号「どちら様でしょうか?」
ローズ『……………。』
使用人1号「今夜は招待状のない方は絶対に通せません!」
ローズ『私ほどのレベルになると招待状など無くても通すのが当然でしょう?』使用人1号「存じません。非常に厳しくお嬢様からご指示をいただいています。」
使用人2号「…!申し訳ありません。ヒューイット財団のお嬢様とは知らずうちの者が大変失礼しました。」
使用人2号「招待状などいりません。どうぞ中へ入って下さいローズお嬢様…。」
ローズ『私に対して無礼ですわ!!』
ローズ『あの使用人の給料を大幅にカットするよう市ヶ谷さんに報告しなさい!!』
使用人2号「わかりました。麗華お嬢様にお伝えしときます。」
使用人1号「そっそんな…。」
ローズ『では参りますわよ!』
【市ヶ谷家の大広間】
市ヶ谷「…今宵は市ヶ谷財閥が主催するクリスマスパーティーに参加していただき光栄ですわ!」
芝田 「さすが市ヶ谷さんですね。今夜は沢山の有名人や著名人や財団の方々が来られていますね。」
市ヶ谷「…えぇ、今夜は年に1度の聖なる夜ですもの。盛大にしたいですわ!」芝田 「それにしても今夜の市ヶ谷さんのドレスは豪華で素敵ですわ。」
市ヶ谷「まぁ、それなりのドレスを用意しましたけど。たまにはドレスも悪くありませんわ。」
市ヶ谷「芝田さんこそ、ドレスがとてもお似合いで眩しいですわ!」
市ヶ谷「とくに胸元に光り輝くスワロフスキーのクリスタルは美しく綺麗ですわ!」
市ヶ谷「やはり…そのネックレスは特注ですの?」
芝田 「よくご存知ですわね。」
芝田 「もちろん特注ですけれど。市ヶ谷さんが身につけても似合いますわ。」市ヶ谷「どうかしら?」
芝田 「ところでローズ嬢の姿が見えませんけど…。」
市ヶ谷「まだ私もローズさんとはお会いしてませんわ。一体どうしたのかしら?」
【市ヶ谷家のバルコニー】市ヶ谷「私、聖なる夜のメインイベントの為に屋内に特設リングを設置しましたわ。」
芝田 「まさかローズ嬢と対戦するのかしら?」
市ヶ谷「えぇ、そのつもりですわ!」
市ヶ谷「もちろんローズさんに聖夜に試合をすると言う説明は一切してませんわ!」
市ヶ谷「私から、今夜来ている客人へのささやかなクリスマスプレゼントをする予定ですの…。」
芝田 「それはローズ嬢や客人を驚かせる為ですわねぇ。」
市ヶ谷「そうですわ!だって普通にパーティーをしても退屈ですもの…。」
市ヶ谷「芝田さん、貴女もそう思いませんこと?」
芝田 「仕方ないですわねぇ。後で私からローズ嬢に電話しますわ。」
芝田 「ローズ嬢が試合をするとはかぎりませんけど…。」
市ヶ谷「オーッホッホッホッホ!その辺りは心配ないですわ!芝田さん。」
市ヶ谷「ローズさん、いえ彼女は私と絶対試合をしますわ!!」
芝田 「私以上に自信家な市ヶ谷さんに負けそうですわ。」
市ヶ谷「あえて言うならば女の直感ですわ!!」
市ヶ谷「だって彼女も私と同じような匂いがするんですもの…。」
芝田 「ほ……ほっほっほっ!高貴な薔薇の香りかしら?」
芝田 「それとも市ヶ谷さん独自のフェロモンセンサーかしら…。」(笑)
市ヶ谷「……………。」(汗)
【エンドですわ!】
161 :
2:2008/12/23(火) 22:14:45 ID:2WmzriIJ
クリスマスのひとコマ
クリスマスイブ、寮の近所の教会にて。
カレンは千里を伴ってクリスマスのミサに訪れていた。
カレン「教会来るのも久しぶりだわー・・・・昔はお姉たちに連れられてよく行ったもんだけど」
千里「たまには厳かな雰囲気もよいものですね」
カレン「乱痴気騒ぎだけが脳じゃないって事よ・・・・嫌いじゃないけどね」
千里「彼氏とデートしたりしなかったんですか? ほら、件の元カレさんとか」
カレン「ジェイミー? あいつなら毎年、可愛い彼女ほっぽって七面鳥一匹バカ食いをうちの家族に披露してたわよ(怒)」
千里「・・・・雰囲気もへったくれもありませんね」
カレン「で、申し訳程度にヤドリギの下でキスするのが毎年のパターンだったわー(赤面)」
同時刻、道場近くのバーでは
社長「乾杯」
霧子「乾杯」
東女社長「おーおー、美人秘書とよろしくやってるな。お邪魔虫の参上だ」
霧子「あ・・・・東女の」
社長「こんな所で油売ってる暇はないのでは? アーマー着て悪と闘ってこないと・・・・」
東女社長「あいにく俺はトニー・スタークじゃないんでな」
霧子「でもその風貌では・・・・」
東女社長「あんたらも相当酔ってるな・・・・おいバーテン、ボンドマティーニ頼む。勘定はこいつら持ちな」
霧子「ドサクサ紛れに他人の払いで飲もうとしないでください!!」
再び、舞台は教会・・・カレンたちから少し離れた場所で、眼鏡のシスターが数人のガラの悪い男たちと何やら話している。
シスター「・・・・ですからそのお金は年内には必ず」
チンピラ「こっちも慈善事業じゃねえんだ・・・払えねえってんなら」
シスター「(ぼそり)・・・どうしようってんだチンピラ」
チンピラ「・・・・何か言ったか」
シスター「・・・・いえ、何にも」(続く)
162 :
2:2008/12/23(火) 22:15:58 ID:2WmzriIJ
続き
チンピラ「・・・・まあ、こんな所で立ち話もなんだ。ちょっとそこまで付き合ってもらおうか・・・・」
シスター「は・・・はあ」
「カレンさん・・・・あれは?」 千里が怪訝そうな表情で指差す。
千里に促されて、カレンがその方向を見るとシスターがチンピラたちに連れられていく。
カレン「穏やかじゃないわねー・・・・・チサト、あんたは先に帰ってなさい」
千里「分かりました・・・・カレンさんは?」
カレン「ちょっと助っ人行ってくる。『義を見てせざるは勇なきなり』ってね♪」
千里「日本の諺に詳しいのは結構な事ですが、この場合単なる野次馬根性です」
チンピラ「返せないってんなら、いい仕事紹介するぜ」
シスター「でも、私にはすでに仕事が・・・」
カレン「数にモノ言わせて、聖職者をどうこうしようなんて奴は天罰が当たるわよ」
チンピラ「部外者は引っ込んでろや姉ちゃん。余計な事に首突っ込むとケガするぜ」
シスター「あなたは・・・確かプロレスラーの」
チンピラ「ああ・・・テレビで見た顔だな・・・このシスターを口説きに来たのか、レズの姉ちゃんよ」
カレン「最初に言っておく! それを言ってタダで済むと思うなよ!!(怒)」
チンピラ「・・・キバもクライマックスに入ろうって時に電王ネタかよ」
カレン「やかましい!!」
で、乱闘突入・・・・チンピラたちが数が多いとはいえ、所詮現役レスラーの敵ではない。
勝負はあっけなくつき、チンピラたちは周囲に倒れふした。その上に雪が降り積もる。
シスター「雪はいいですね。汚いものも綺麗に覆い隠してくれます」
カレン「・・・・いや、さすがに埋まったままはマズいんじゃ(汗) おいチンピラ、寝るんじゃない!!」
シスター「ありがとうございます・・・さすがに人数がいると、少し手間・・・なんでもありません」
カレン「大した事じゃないわよ・・・・ひーふーみー・・・あれ、一人多いような気が」
シスター「いえ、全員あなたが倒してくれたんです」
チンピラ「・・・な・・何を・・・そこのシスターがやったん・・・ぐえっ!!」
シスター「・・・・寝てろチンピラ」(『げしっ』とチンピラを踏みつける)
(続く)
163 :
2:2008/12/23(火) 22:17:38 ID:2WmzriIJ
エピローグ
次の日・・・・年内最終興行
カレン・ニールセン&桜井千里×ライラ神威&SA‐KI
SA‐KI「よう、百合姉ちゃん。昨日は世話になったな」
カレン「・・・はい? 世話も何もアンタとは初対面なんだけど」
SA‐KI「・・・・ま、そういう事にしておくか。どっちにしてもやる事は一緒だしな」
ライラ「何かあったのか? あの百合姉ちゃんと」
SA‐KI「・・・・昨日ちょっとね」
ライラ「まあいいさ、こっちはいつもどおり暴れるだけだ」
カレン「何よアイツ」
千里「知り合いですか?」
カレン「初対面のはずなんだけどね・・・・今日で最後だし、気合入れていくわよ!!」
千里「了解!!」
知らぬは本人ばかりなり・・・・(終わり)
164 :
名探偵・香澄:2008/12/24(水) 01:18:44 ID:JKPiSq2H
埼玉県春日部市「市ヶ谷探偵事務所」
クリスマスイブ・・・それは辻香澄にとって年に一度の災厄の日。
辻「はぁ・・・またクリスマスが来ちゃったよ。普通ならプレゼントやケンタッキーのチキンで大喜びしてるはずなのに・・・」
その日、市ヶ谷の姿は朝から見えなかった。辻へのプレゼントの趣向を凝らす為である。
辻「オバチャンの気持ちは嬉しいんだけど・・・どうしてあぁもピントが10億光年もズレてるかなぁ・・・」
嘆息しつつもパジャマに着替え、寝室へと向かう。ベットに潜り込むが寝付けるものではなかった。
辻「今年は・・・どんなこと考えてるんだろ・・・・」
そんな時、ドアがゆっくりと開いた。そこには・・・
辻「オ、オバチャ・・・・じゃ、なかった・・・び、美人サンタのオネエチャマ!?」
辻は思わずベットから飛び起きると声を出してしまっていた。
辻の前には胸元あらわな超ミニスカートのサンタクロースコスプレに身を包んだ市ヶ谷がなにやら大きな袋を抱えて立っていたのだ。
市ヶ谷「ジャリガール!!いったい今、何時だと思ってるんですの!!良い子はとっくにお休みしている時間でしょうが!!
そんな子にはプレゼントをもらう資格はなくってよ!!」
辻「い、いやぁ・・・美人サンタのオネエチャマのプレゼントが楽しみで楽しみでなかなか眠れなくってさぁ(棒読み」
市ヶ谷「オーホホホホホ!!そうまで言うなら仕方ありませんわねぇ・・・まぁ年に一度のクリスマス。今夜は許してさしあげますわ。」
辻「それにしても・・・すごいカッコだね。歌舞伎町あたりにそういうオネエチャマがいっぱいいるみたいだよ。」
市ヶ谷「お黙りなさい!!こんなウルトラゴージャスセレブな美人サンタがそうホイホイいてたまるものですか!
それよりもですわ。貴方へのプレゼント、市ヶ谷さんからちゃんと伺っておりましてよ。」
165 :
名探偵・香澄:2008/12/24(水) 01:19:21 ID:JKPiSq2H
辻「あ、ありがとう。オバチャンには何も言ってないんだけど、さすが木星帰りの天才ニュータイプの市ヶ谷のオバチャンだぁ(棒読み」
市ヶ谷「オーホホホホホ!!そんな本当の事を言われたら恥ずかし・・・じゃなくて、それでは・・・メリークリスマス!ですわよ!!」
市ヶ谷は抱えていた袋を辻の前に差し出した。
辻「な、何が入ってるんだろうなぁ・・・あ、これは・・・市ヶ谷フィギュアシリーズ・ケガレイカバージョン限定モデル。」
市ヶ谷「オーホホホホホ!!それはプレミアものですわよ!付属の衣装でR3プリセンスバージョンに変形もできますのよ。」
辻「オバチャンのフィギュアだけで26体も飾らせられてるんだけど・・・・気を取り直して次はっと・・・ポ、ポスター。
辻は思わず部屋の周囲を見回していた。そこには壁一面に様々な市ヶ谷のポスターが張られている。
辻「こ、今年はサンタ衣装のオバチャンが南明奈のポスターを踏んづけて高笑いしてる姿が斬新だね(棒読み」
市ヶ谷「オーホホホホホ!!リア・ディゾンは潰しましたから、今のうちに災いの芽を摘んでおこうと思いましてねぇ・・・」
辻「・・・つ、次は・・・あ、なんだろ?この重い本は・・・『市ヶ谷用語の基礎知識』って書いてあるけど・・・」
市ヶ谷「その本はためになりますわよ。美人名探偵市ヶ谷麗華の偉大なる言葉の数々と、これまでの華麗な人生が綴ってありますのよ。」
辻「・・・『市ヶ谷にあらずんば人にあらず!』、『泣いて田中を斬っておしまいなさい!』、『愚かな俗人私に導かれねばならないのですわ!』
オバチャンのためになる言葉がいっぱいだぁ(棒読み」
市ヶ谷「ジャリガール。今年の貴方の行いは決して誉められたものではありませんでしたが、愚かな俗人なりに正直に生きてきた
ことは大いに結構。これからも精進するんですのよ。」
辻「・・・わ、わかったよ。美人サンタのオネエチャマ。」
市ヶ谷「それでは・・・アディオスですわ!オーホホホホホホ!!」
そう言うと呆然とベットに座り込む辻を一人残し、自称美人サンタは何処かへと去っていった。
辻「疲れた・・・・もう寝よ。」
【市ヶ谷屋内特設リング】観客動員数075人
〈観戦〉
客人A「今夜、無料でプロレスの試合が見られるらしいよ。」
客人B「本当かな…。」
客人A「なんでも市ヶ谷財閥のお嬢様とヒューイット財団のお嬢様が激突するみたいだよ。」
客人B「全然、そんなことは聞いていないぞ!!」
客人A「ああ…ほとんどパーティーに参加している客は知らないハズだよ。」
客人B「あのお嬢様のことだ。非公開にして脅かせるつもりだろ?」
客人A「さっきなんとか関係者に聞いたらそうらしいよ…。」
客人B「どうりで屋内にリングがあるのは変だと思ったよ。まぁ、贅沢に高級ワインでも飲みながら観戦でもしますかな…。」
芝田「…しかしこのリングは変わっていますわねぇ。芝田「リング中央のマットには赤い薔薇の絵が描かれていますけど。各コーナーポストには沢山の薔薇がつけられていますわ。」
芝田「それぞれ赤色、白色、黄色、紫色…。」
金森「リングサイドもお花だらけだよ〜。」
南「そうね。麗華らしい趣向かもね…。」
真田「市ヶ谷コーチの考えていることはよくわからないっスッ!」
芝田「あら、貴女達もパーティーに来ていたの?」
金森「もちろんだよ〜。団体に所属するみんなと一緒に来たよ〜。」
南「私は麗華の試合展開を参考にしたいだけね…。」真田「市ヶ谷コーチの命令っス!でもごちそうは頂くっス!」
芝田「もうすぐ試合が開始されますので食事は早めに食べて下さいねぇ。」
真田「食べながら観戦するっス!」
芝田「まぁ、お下品ですわ!」
市ヶ谷「さぁ、美しい私の出陣ですわ!」
市ヶ谷「今宵の薔薇は私を楽しませてくれるかしら?」
(BGM【幻想即興曲】)金森「…あっ!麗華ちゃんだ〜。」
南「今夜はBGMにもこだわっているわね…。」
芝田「けど市ヶ谷さん、コスチュームは普段と何も変わりありませんわね。」
芝田「私はその辺りも過剰に期待していたのですが市ヶ谷さんにはガッカリですわ!」
真田「きっと市ヶ谷コーチのことだから何かあるっス!」
市ヶ谷「芝田さん、聞こえてますわ!!」
市ヶ谷「私にひとつ考えがありますわ。それはローズさんが登場してからお話しますわ…。」
芝田「では期待しますねぇ。」
真田「まさか今更、水着剥ぎデスマッチっスか?」
市ヶ谷「私はそんなヤボな真似はしませんわ!」
【終わりかしら?】
168 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 03:40:37 ID:aqtIFEG9
不景気の波はこの新興団体の経営にも深刻な影響を与えていた。
社長「バカンスのし過ぎでお金が足りないお。霧子たん、どうすればいいお?」
霧子「だからあれほどイベントシーンの回収に精を出すのはやめて、
真面目に興業しなさいと言ったでしょ。」
社長「過ぎたことを言っても仕方ないお!無駄クチを叩いてる暇があったら
人気のないレスラーをソープかヘルスにでも沈めて来いお!!」
霧子「あなたという人は、本当に救いようがない人ですね。
私が直々に処刑してあげてもいいんだけど、今回はあなたちに任せるわ。
死なない程度にお仕置してあげなさい。」
社長「???」
氷川砂響「残念ですが神の名の下にあなたを昇天させなければならないようです。」
メロディ小鳩「ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ楽にさせてあげるから。」
保科優希「うふふ、いい声で鳴いてくださいね〜」
そしてその夜はボキリ、グキリという鈍い音と男の叫び声が途絶えることはなかった。
【市ヶ谷屋内特設リング】ローズ『まさかイヴに試合をすることになるとは思いもしなかったわ。』
ローズ『まぁ、いいですわ。私は誰の挑戦でもうけますわ!』
(BGM『エチュード革命』)
市ヶ谷「ようやく試合ができますわね。試合をする前に私からひとつ提案がありますわ!」
ローズ『なにかしら?』
ローズ『確かに私の為に用意してくれた趣向をこらした美しい薔薇のリングですけれど…。』
ローズ『つまらない提案なら私は承諾しませんわ!』市ヶ谷「…この試合の勝者は敗者のコスチュームを頂くことができるっていう提案はどうかしら?」
ローズ『それは面白い趣向ですわね…。』
ローズ『もちろん私専用に新しいコスチュームを作成してくれますよね?』
市ヶ谷「当然ですわ!来年の巡業の気分転換にいかがしら?」
ローズ『もし私が市ヶ谷さん、いえ貴女に勝利すればビューティ市ヶ谷のコスチュームを着て試合をすることも可能ですわね…。』
ローズ『ビューティローズっていうリングネームも悪くありませんわね。』
市ヶ谷「まぁ、ご冗談はお顔だけで結構ですわ!」
ローズ『……………。』
市ヶ谷「では私の提案はOKっていうことでよろしくて?」
ローズ『えぇ、構いませんわ!』
市ヶ谷「それではお喋りはここまでにして試合を開始しますわよ!」
ローズ『望むところですわ!!』
【終りですわ!】
>>169 乙!
今全部読み終わったけど、このシリーズはオチとかつけずまったり進行して欲しい。
>>170市ヶ谷「私としたことが読む方の配慮が足りませんでしたわね。」
市ヶ谷「ではオチをつけず進行速度をマッタリとして行きたいと思いますわ…。」
お魚くわえた 野狐追っかけて
裸足でかけてく 陽気な早瀬さん
みんなが笑ってる お日様も笑ってる
ルルルルルル 今日もおかず抜き
買い物しようと 街まで出かけたが
財布を落として 愉快な早瀬さん
みんなが笑ってる 子犬も笑ってる
ルルルルルル 今日は食事抜き
しょうもな
173 :
170:2008/12/30(火) 10:49:47 ID:RUh1U81X
>>171 市ヶ谷様の御心を煩わせて申し訳ありません
全国1億6千万市ヶ谷様ファンの一人として恐縮です
言いたかったのは今のままで十分楽しませてもらっているので
そのまま邁進して頂きたいということです
それでは市ヶ谷様の健康と活躍を祈っています
【市ヶ谷屋内特設リング】(試合BGMカノン)
カーン
寿千歌『零、あなたも成り上がりの家の女の戦い方を見ておきなさい!』
寿零「はい、お姉様。」
寿千歌『いいこと。あの市ヶ谷麗華を倒すには戦闘データも必要です!』
寿零「はい、お姉様。」
ローズ『……………。』
市ヶ谷「かかって来なさい!!」
ローズ「では…。」
解説「おっと薔薇仕様のリングでゴングがなった!」市ヶ谷「先手必勝ですわ!」
解説「市ヶ谷、まずはスリーパーホールドでローズの体力をじわりじわりと減らす作戦か!?」
ローズ『ぐっ…。(かなりのパワーはありますけど。この程度の技で私の体力を奪うつもりかしら?』
ローズ『ぐぐっ…。(それならば私は確実に決まるような技を出していきますわよ!)』
解説「今度はローズ、市ヶ谷のスリーパーホールドから抜け出し、すかさずロープの反動を使ってショルダータックルを仕掛けた!」市ヶ谷「うっ…。」
ローズ「こう見えても私もそれなりにパワーはありますわよ!」
解説「ローズ続けて市ヶ谷にドロップキックを仕掛けたぁ!」
市ヶ谷「うぐっ…。(パワーが得意分野ならやりずらい相手ですわね。)」
解説「あっーと!ローズ、次は市ヶ谷にギロチンドロップを力強く浴びせた!」市ヶ谷「うぐっ…。(まずいですわ。私が試合序盤からこんなにも押されるなんてありえませんわ!)」
解説「序盤からローズの一方的な試合展開で最後までいってしまうのか!?」
市ヶ谷「ならばこれならどうかしら?」
解説「市ヶ谷、張り手をローズに浴びせ隙を狙って豪快に得意のSTOに持ち込んだぁ!」
市ヶ谷「薔薇は私の前に散りなさい!!」
ローズ『ぐっ…。(まだ私は負けませんわよ!)』
解説「先程の市ヶ谷のSTOはかなりの大ダメージか!?ローズ反撃出来ずに市ヶ谷にコブラツイストをあっさり決められた!」
【続きますわ!】
175 :
2:2008/12/30(火) 17:52:34 ID:DvfwFphz
帰る人・帰らない人
年末の選手寮。帰省の準備をする者・寮に残る者と各人各様、忙しい様子である。
そんな中、カレン・ニールセンは年末年始をオランダで過ごす為、帰国の準備に勤しんでいた。
成瀬「しかし、意外やな。あんなに帰りたがらないアンタが・・・」
カレン「・・・・こっちにもいろいろ事情があるのよ」
三日前、寮にて
ヘレン「ねえカレン、今年はオランダに帰ってくるわよね?」
カレン「お姉もしつこいわね。帰らないし、去年みたいに無人島で年越す気も無し!!」
ヘレン「うーん、『今年は何が何でも連れ帰れ』って叔母様からも言われてるのよ」
カレン「ママが何て言おうが絶対帰らないわよ」
ヘレン「やっぱりね・・・・・そう言うだろうと思って用意しといたモノがあるのよ♪」
そう言ってヘレンはふところから一枚の写真を取り出す。写っていたのは『カレンと金髪美少女のキスシーン』
他人に・・・特に真鍋や富沢に見られたら百合ネタでからかわれるのは目に見えている。
ヘレン「あたしの同級生のセラ、覚えてるでしょ♪」
カレン「こんなの全然記憶に無いわよ!! 合成写真でしょ? ね、そうだと言って!!(涙)」
ヘレン「一昨年、あたしの高校の同窓会に一緒に行ったでしょ。その時酔っ払った勢いで・・・・」
カレン「う・・・一生の不覚」
ヘレン「面白いから撮っておいたんだけど・・・こんな所で役に立つとはねー」
カレン「つまり、写真をばら撒かれたくなかったら言う事を聞いて帰国しろと?」
ヘレン「そういう事ね♪ あ、それからこの写真処分してもムダ。もっと状況悪くなるから」
カレン「・・・・はい?」
ヘレン「断った場合、今度は叔母様が『アンタの恥ずかしい写真』をこっちに送りつけるって」
カレン「それが母親のやる事かあぁぁぁぁぁっ!!」
そして現在
成瀬「ま、人んちの事情にはクチ出さん事にしとくわ・・・ウチも他人の事言えへんしな」
カレン「サンクス、ユイ」
こうして他人には言えない事情を抱えつつ、帰国の準備を整えるカレンでありました(終わり)
ローズ『そうこなくては面白くないですわ。ぐぐっ…。』
市ヶ谷「あら、喋っている余裕はあるのかしら?私のコブラツイストは南さん仕込みですわよ!」
市ヶ谷「ロープは遠いですわね。貴女は自力でほどくことができるかしら?」
ローズ『…!私がこんな技で…。』
解説「市ヶ谷、さらにローズを苦しめるがなんとかロープに手が届いたぁ!!」ローズ『今度は私の番ですわ!』
解説「ローズ、市ヶ谷をロープに振ってラリアットを決めた後、やや体制を崩している市ヶ谷に対して勢い強く軽快にフライングニールキックを鋭く浴びせた!」
市ヶ谷「うっ…。」
解説「市ヶ谷、勢い余ってコーナーポストの薔薇に衝突した影響で流血!真っ白な薔薇が赤い血で染まった…。」
ローズ『貴女なら美しい薔薇にはトゲがあるくらいはご存知でしょう?忘れたとは言わせませんわ!』
市ヶ谷「うぐ…。(この私の体に傷をつけるなんて許せませわ!!)」
解説「ローズ、この試合を決める為に高度なシャイニングウィザードを市ヶ谷に決めた後、迅速にフォールの体制に入った!」
ローズ『少し早いですけれど。これで終りですわね。』
解説「1…2…2・9のところで市ヶ谷フォールを紙一重で返したぁ!」
【まだ続きますわ!】
市ヶ谷「まだ、終りませんわよ!」
ローズ『シツコイのは嫌いですわ!ならば私の必殺技(バスターローズ)で決めますわ!』
市ヶ谷「この時を待っていましたわ!」
解説「市ヶ谷、必殺技を出そうとするローズに対して逆一本背負いを素早く繰り出した!」
ローズ『…!』
市ヶ谷「私の美しい技で薔薇はバラバラに散りなさい!!」
解説「出た!市ヶ谷の必殺技ビューティボムが豪快にローズに炸裂した!これでローズは薔薇のリングで枯れて散ってしまうのか!?」
市ヶ谷「エンドですわ!」解説「市ヶ谷、しっかりとローズの体を離さない!」ローズ『……………。』
解説「1…2…」
ローズ『ま、まだ…。』
解説「3」
カンカンカン
解説「試合終了!クリスマスイヴの特別試合はビューティ市ヶ谷が接戦を僅差で勝利しました。」
〈ビューティボム19分59秒〉
解説「なお、この試合の勝者には敗者のコスチュームを着れる権利が与えられます。」
ローズ『…そっそんな、この私が負けるなんて信じられませんわ…。』
市ヶ谷「オーッホッホッホッホ!これが現実という世界ですわ!」
【まだまだ続きますわ!】
市ヶ谷「『さぁ、散った薔薇は私にひざまづきなさい!』『市ヶ谷様と呼びなさい!』』と言いたいところですけれど、今夜はイヴですので特別に許して差し上げますわ!」
ローズ『市ヶ谷さん…。』解説「市ヶ谷、倒れているローズに対して暖かく優しく手を差し延べる…。」
寿千歌『薔薇であの女が倒せるなら私の苦労は無用です。』
客人A「セオリー的な試合内容だったけど、生でプロレスが見れてよかったよ。」
客人B「イヴにいいもの見せてもらったな…。」
客人A「せっかくだから拍手ぐらいはしてやろうよ。」
客人B「ああ…。」
大勢の客人「パチパチパチパチパチパチ…。」
解説「この試合を見ていた大勢の客人から沢山の暖かい声援と拍手が市ヶ谷とローズに送らています。」
市ヶ谷「さぁ、リングを降りますわよ!」
ローズ「えぇ、申し訳ないですわ。」
金森「とってもいい試合だったよ〜。」
南「2人ともお疲れ様。今夜の試合は良い参考になったかもね。」
芝田「見ている私もエキサイティングしましたわ!」芝田「大勢の客人も、貴女達の試合を観戦して拍手までしてくれるなんて素敵なことですわねぇ。」
【あと少し続きますわ!】
芝田「私も客人の心を虜にさせるような熱い試合をしたいですわ…。」
ローズ『市ヶ谷さんには負けましたけど。今は何故か清々しい気分ですわ。』
市ヶ谷「…えぇ、私も同じような気分ですの。きっと勝敗は関係なく全力で戦えたことが良かったと思いますわ!」
ローズ『そうかも知れませんわね…。』
ローズ「では提案通り、次の試合からでも私のコスチュームを着て試合をしても構いませんわ。」
市ヶ谷「もちろんその予定ですわ。ただ私にローズさんのコスチュームは似合うかしら?」
金森「きっと似合うよ〜。楽しみにしているよ麗華ちゃん。」
市ヶ谷「私、考えましたわ!これからはコスチューム狩りを目標に試合をしていきますわよ!!」
真田「市ヶ谷コーチなら、いろんな意味で沢山集めそうな気がするっス!」
市ヶ谷「だって普通に試合をするのはつまらないですもの…。」
芝田「それは悪趣味かも知れませんわねぇ。」
南「そうね。麗華らしいと言えば麗華らしいわね。」金森「うーん…。なんとなく納得かな〜。」
寿千歌『悔しい』
寿千歌『こんな所にいたら惨めだわ。帰ります!』
寿零「はい…。(かわいそうなお姉様。)」
【いつか続きがあるのかしら?私にもわかりませんわ!では、ごめんあそばせ】
180 :
2:2009/01/02(金) 23:15:56 ID:h8VtDaFM
真鍋つかさの年末日記
12月31日
今年は寮に残るのはアタシ一人、だらだら過ごしても誰からも文句が出ない♪
・・・・寂しいよお
コンビニで買ってきた蕎麦をすすりつつ、TVで○ッスル観戦
○○は悪の組織に改造されました・・・・って、どこの仮面ライダーだアンタは。
一月一日
あけおめ〜っ ことよろ〜っ!! ・・・・やっぱり一人きりだと空しい
グリ山さんがおせちを置いていってくれたので、食べ物には困らない。美味しい美味しい。
『よっ、元気にしてるか若者。お姉さんが差し入れ持ってきたわよ〜』と、ゆっこ先輩が寮に来た。
感謝!!・・・・って、予想に違わず『差し入れ』は大量のカレー。この量を一人で食えと・・・・
『おせちもいいけどカレーもね♪』・・・・いや、カレーのほうが遥かに多いんですけど(汗)
一月二日
TVにカレンちゃんが映ってた。「外国のお正月」紹介みたいだけど・・・・
レポーターが「カレンさん、日本の彼女にメッセージをどうぞ♪」・・・このパターンは・・・・
あ、やっぱり殴られた。何を考えてるかね。
千里が寮に帰ってきた・・・・第一声が「カレー臭いですよ」・・・・大きなお世話だってーの。
土産が大量のモチってのはともかく、これでカレーの消費スピードが上がる。
一月三日
朝から晩までカレー尽くし・・・他の物が食べたい。
カレンちゃんと村上姉妹が戻ってきた・・・・って、大量のカレー見た途端に逃げ出すんじゃないっ!!
と、新年一発目はこんなネタをば。
皆様あけましておめでとうございます。
【市ヶ谷麗華の自室】
市ヶ谷「…はぁ、こないだのイヴの日にした特別試合はギリギリの勝利でしたわ。」
市ヶ谷「やはり、ローズさんぐらいのレベルになると苦戦は避けられませんわね…。」
市ヶ谷「おかげさまで、まだ私の体力は完全に回復してませんわ!」
市ヶ谷「そろそろビューティボム以外の新必殺技も必要かしら?」
市ヶ谷「まぁ、今は体力を回復させるのが優先ですわ!」
市ヶ谷「こんな時はクラシックを聞きながら静かに休むのも悪くありませんわね。」
市ヶ谷「では市ヶ谷家(財閥)専属の演奏者の手配をしようかしら?」
パンパン
市ヶ谷「使用人!」
市ヶ谷の母「その必要はありません麗華。」
市ヶ谷「あら、お母様。私の独り言を聞いてたのかしら?」
市ヶ谷の母「えぇ、もちろん。ピアノやヴァイオリン程度なら母である私が弾いてあげますわ。」
市ヶ谷「…でもお母様は楽器の演奏は苦手ではありませんの?初耳ですわよ!」市ヶ谷の母「では麗華のお口を黙らせてあげます…。」
(BGM ラ・カンパネラ)
【続きますわ!】
市ヶ谷「ああ…お母様。美しい音色ですわ!」
市ヶ谷の母「……………。」(麗華、あなたがワガママな性格になってしまった原因は私の教育方針が間違っていたからです。)
市ヶ谷「さすがは私のお母様。なんでもこなせるところが尊敬できますわ!」
市ヶ谷の母「……………。」
(忙しくて、麗華の大事な時期に愛情を注いで教育してあげなかった私の責任です。)
市ヶ谷「なんだか私、眠たくなってきましたわ…。」市ヶ谷「もう限界ですわ…。」
市ヶ谷の母「あらあら、この子ったら。こんな所で寝てしまうなんて余程疲れているのかしら?」
市ヶ谷の母「仕方ないですわね。ベットに運ぶのも一苦労だわ。」
市ヶ谷「『…祐希子負けませんわよ!!』」
市ヶ谷の母「まぁ、麗華が寝言とは珍しいですわね。」
市ヶ谷の母「ふぅ〜…。」市ヶ谷の母「ようやく麗華をベットに寝かすことが出来ましたわ。」
市ヶ谷「『なんですの?このおでんの煮込み具合は全然ダメですわ!』」
市ヶ谷の母「そういえば麗華はおでんが好きでしたわね。」
市ヶ谷の母「きっとおでんを食べている夢でも見ているのかしら?」
市ヶ谷の母「我が娘ながら、ヨダレを垂らしている麗華の姿はカワイイわね。」(…でも美人はだいなしよ)(笑)
市ヶ谷「『やはり、お母様が作ったおでんの方が美味しいですわ!』」
市ヶ谷の母「あなたでも休息は必要です。」
市ヶ谷の母「ゆっくりとお休みなさい麗華…。」
市ヶ谷「『お母様…。』」【そして私の初夢へと続きますわ!】
【市ヶ谷麗華の夢@】
芝田『私は貴女のコーチですけど。独りの美しい氷上の天使だということをお忘れなく…。』
市ヶ谷『当然ですわ!私はリンクだろうがリングであろうが負けませんわよ!』芝田『…さぁ、次は貴女の出番ですわねぇ。』
市ヶ谷『私、他人に指図されるのは嫌いですわ!』
芝田『ほーーほっほっほ!そう思いなら実力で私を負かせることですわねぇ。』市ヶ谷『いえ、フリースケーティングで必ず逆転し優勝しますわ!!』
(芝田コーチ、いえ貴女を必ずひざまづかせてみせますわ!)
市ヶ谷『オーッホッホッホッホ!私が今日優勝すれば氷上の女王の座も頂きですわね。』
芝田『ではフリーの演技もがんばってくださいねぇ。』
市ヶ谷『芝田コーチ、私の美技に戦意喪失しませんわよね?』
芝田『……………。』
(市ヶ谷さん、フィギュアに関しても素晴らしい素材だというのに残念ですわねぇ。)
【続きますわ!】
【市ヶ谷麗華の夢A】
【第1回エンジェル選手権ショートプログラム結果】
1位滝 翔子 76.0
2位芝田 美紀 75.8
3位ロ-ズ・ヒュ-イット 75.0
4位市ヶ谷麗華 74.4
5位南 利美 74.1
6位金森 麗子 74.0
7位北条 沙希 72.7
8位鏡 明日香 72.5
9位寿 千歌 71.7
10位ソフィア・リチャ-ズ 67.5
以下の選手は省略。
解説「演技力の高い滝選手が1位でショートプログラムを終えました。」
解説「前評判本命の芝田選手は2位になっています。」
解説「しかし、フリーの演技次第では逆転も可能なので優勝者の予想は困難です。」
【フリースケーティング】解説「4位の市ヶ谷選手、紫色のゴージャスな衣装を身に纏い曲が始まるのを待ちかねています。」
市ヶ谷『では私の華麗なる演技を披露しますわよ!』(BGM エチュード別れの曲)
【続きますわ!】
【市ヶ谷麗華の夢B】
解説「市ヶ谷選手、まずは難しいY字でスパイラルを攻めます。」
解説「そして、スケーティングをミスなくこなします。」
市ヶ谷『私はフィギュアでも圧倒的なパワーで客を翻弄しますわよ!』
解説「市ヶ谷選手、攻めの姿勢を崩さない!」
解説「今度は豪快かつ繊細にコンビネーションスピン(キャメル+ビールマン)をなんの問題なくこなします。」
観客「おおっ!」
市ヶ谷『攻撃は最大の防御ですわ!』
解説「市ヶ谷選手、次は表情ひとつ変えず俊敏にステップに移行です。」
解説「移行したステップも減点なくクリアです。」
市ヶ谷『……………。』
(このままいけば、私の逆転優勝は間違いなしですわ!)
解説「市ヶ谷選手、このあと再度スパイラル、スケーティング、コンビネーションスピン、ステップを華麗にノーミスでこなしていきます。」
市ヶ谷『いけますわ!』
解説「さぁいよいよ市ヶ谷選手、観客席を背後に向けてクライマックスのジャンプに挑もうとしています!」
市ヶ谷『参りますわ!』
解説「市ヶ谷選手、逆転優勝を狙う為にトリプルルッツに挑戦か!?」
芝田『ジャンプは強靭な筋力と脚力が要求されますわ。』
観客「おおっ!」
市ヶ谷『私のジャンプはどうかしら?』
解説「市ヶ谷選手、かなり難易度の高いジャンプもミスなく減点なしで大成功!」
芝田『規格外ですわ。』
(でも、もしかしたら市ヶ谷さんなら…。)
【続きますわ!】
【市ヶ谷麗華の夢C】
解説「これはかなり綺麗なジャンプでしたが、まさにリンクに羽ばたく美しい天使だぁ!」
市ヶ谷『フィニッシュですわ!』
解説「市ヶ谷選手、フィニッシュを終えましたがフリーの演技は高得点が期待できそうです。」
解説「第1回エンジェル選手権の全ての選手の演技が終了しました。」
解説「あとはショートプログラムとフリースケーティングの総合得点の集計を待つだけです。」
市ヶ谷『リンクの女王の誕生ですわ!』
滝『観客の期待に報いよう!』
北条『完璧な演技ではないので納得はいきません。』鏡『…私、練習不足で結果が不安ですわ。』
解説「※各選手のフリーの点数は省略させていただきます。」
【第1回エンジェル選手権・総合得点結果(フリーの点数も含む)】
1位 芝田 美紀 182.3
2位 市ヶ谷麗華 180.7
3位 滝 翔子 180.5
4位 北条 沙希 180.1
5位 鏡 明日香 177.8
6位 ロ-ズ・ヒュ-イット 177.7
7位 南 利美 177.1
8位 寿 千歌 175.4
9位 金森 麗子 175.3
10位 ソフィア・リチャ-ズ163.6
以下の選手は省略。
解説「芝田美紀選手、大混戦の上位選手を僅かな差で引き離し、第1回エンジェル選手権を美しく制しました。」
【続きますわ!】
【市ヶ谷麗華の夢D】
解説「優勝おめでとう!芝田美紀選手。」
解説「また、優勝にいま一歩届かなかった準優勝の市ヶ谷麗華選手は悔しい表情を浮かべています。」
市ヶ谷『きっと審査員の採点ミスではありませんの?』
市ヶ谷『…もしくは近年よくみられるコンピューターのシステム障害ですわ!!』
芝田『ほーーほっほっほ!市ヶ谷さん、優秀なコーチに戦いを挑むこと自体が間違いでしたわねぇ。』
市ヶ谷『うっ…。この私が負けるなんて何かの間違いですわ!』
芝田『まさか全て貴女の夢だなんていうオチかしら?』
市ヶ谷『キーーッ!』
市ヶ谷「…というところで、私は自室のベットの上で目が覚めましたの…。」
市ヶ谷「なんだかリアルで悔しい初夢でしたけど…。」
市ヶ谷「所詮、夢は夢ですわ!」
市ヶ谷「…でも氷上の女王の座も悪くありませんわね。」
【私の初夢は終りですわ!】
>>186市ヶ谷「うっ…。ちょっと滝さんの点数がズレてしまいましたわ!」
189 :
日米対抗戦:2009/01/04(日) 16:51:32 ID:FxzdgGn6
以前あったローズお嬢様とメイド。設定を借りたらこんなんに成りました。
(ローズお嬢様=ロ、メイド=メ)
ロ:「今度の日米対抗戦向けのコスチューム、何かいい案はあるのかしら?」
メ:「それなんですが、私を現地に行かせてもらえないでしょうか?」
ロ:「・・・もっと詳しくお願い」
メ:「イエス。私どもの調査で、ジャパンのトップフェイマスマスクドウーマンが判明しました」
ロ:「ジャパンのトップが敵にまわる。趣向としては面白いわね」
メ:「しかしながらそのコスチューム、つまり映像および画像を入手することが出来ませんでした」
ロ:「何ですって?ウチの情報網で、のことよね?」
メ:「ノー。結果は全てネガティブです」
ロ:「それで?」
メ:「キーワードとして浮かび上がったのが”ニッコウ”なんです」
ロ:「”ニッコウ”?ああ、ジャパンの観光地ね」
メ:「そこに何か重大なシークレットがあるに違いありません」
ロ:「許可するわ。私のほうでも手を回してみましょう。情報を正確に教えて頂戴」
メ:「”ニッコウ”を観るまで”ケッコウ”を演るな、です」
マスクド”ケッコウ”の正体が判明したのは日米対抗戦の5日前のことだった。
(しかし。ロメロ、メロメロはうるさいなw)
綺麗な着物を着たいがために、江戸城大奥へと奉公した、備中の国は岡山の小娘、榎本綾なる者は、
如何なる運命の導きか、誰もが知らぬ存ぜぬ間に、第七代の将軍にぞ上り詰めける。
まつりごとのいろはも知らぬ、齢十五の小娘の左右には、天下にその名を知られた側近が三人。
まづは天下の大目付にして、剛勇無双の誉れも高き、旗本八万騎が筆頭、八島出雲守。
続いては、日ノ本一の大成金、もとい大豪商にして、こちらも武勇の覚えあり、武蔵国は市ヶ谷屋の麗華。
そして最後に控へしは、天下第一の佳人にして、フレイアの鏡と二つ名の、南蛮帰りの毒婦なり。
さてさて、齢十五の小娘の細き腕に委ねられたる、我らが日ノ本の行く末や如何に・・・
・・・かなり長くなりますのでご容赦を
「上様、上様はいるかい!?」
江戸城の昼下がり、八島の大声が響く。
「寝室にもいないってことは、ここだね!」
将軍の私室に辿り着くと、怒鳴ると同時に障子を思い切りよく開け放った。
果たして、部屋の中には七代将軍・榎本綾が、きょとんとした表情で入り口を見つめている。
部屋の中には榎本のほかに、側近の市ヶ谷麗華とフレイア鏡が控えていた。ずっと一緒だったらしい。
「あれ、八島のおねいちゃん。どうしたのぉ〜?」
返事をしつつも、その口にはお菓子を頬張っている。大方、鏡が密輸させた南蛮菓子だろう
「やれやれ、食事には来ねえわ、老中との会議はすっぽかすわ。お前のせいで城内大騒ぎだぜ?」
本当は先客の二人も含めて、頭ごなしに怒鳴りたいところをぐっと堪える八島。
その八島の気持ちを知ってか知らずか、榎本も食べるのをやめ、神妙な面持ちで下を向く。
メシの代わりにお菓子なんざぁ・・・、そう続けたところで八島は口をつぐむ。榎本の瞳に涙を見つけたのだ。
「だって、しょーぐんになってから、みんなが綾のご飯をつまみ食いしちゃうんだよ・・・」
「それは、お毒味といってお前さんの身を守るため・・・」
「綾が食べる頃には全部冷めてるし・・・毎日粟と稗だったけど、お母さんの暖かいご飯の方が良かったよ・・・」
ぽとぽとと綾の目から涙がこぼれる。それと同時に今まで無言だった二人の先客が口を開いた。
「何をおっしゃいますの!? 上様をいじめる方は、このワタクシが許しませんわ!」と市ヶ谷が吠える。
「上様はまだ十五。この日ノ本で上様と同じ重責を背負える十五の娘がどこにいて?」と畳み掛けるは鏡。
武家に非ずとは言え、さすがに天下に名を知られるこの二人、さしもの大目付・八島もたじろいでしまう。
「麗華さまぁ〜、鏡おねいちゃ〜ん、ありがとう〜!」
涙を流しながら二人に飛びつく榎本。飛びつかれた二人は恍惚の表情で榎本の頭をなでている。
「し、仕方ねぇな・・・ほら、南蛮渡来のかすていらは滋養豊富とかいうからな・・・たまにはいいだろうさ・・・」
「ほんとう〜? わぁ〜い! だから八島のおねいちゃんって大好きぃ〜!」
ぼそっとつぶやいた八島に、榎本は瞳を輝かせながら全力で抱きついてくる。
次の瞬間、ぼふっという小さくて柔らかい感触が八島の体に・・・ああ、だから過保護はやめられねぇ!
小一時間ばかり恍惚の面持ちで榎本の頭を撫で続けていた八島であったが、ふと視線に気付き我に返った。
目の前には、市ヶ谷と鏡の二人がニヤニヤと邪な笑みを浮かべている。
「あ〜その〜、そう、上様! 老中との会議をすっぽかしたとかいうじゃねえか! それで呼びに来たんだよ!」
慌てて取り繕う八島であったが、もちろん二人の邪悪な笑みは止まることがない。
「とにかく、さっさと会議に行って老中の話を聞かねえと。 上様がいねえと終わらねえんだよ」
八島は、榎本の手を引いて外へと連れ出そうとするが、榎本は力を振り絞って抵抗する。
「難しいお話いやだぁ! 老中さんたち怖いからいやだぁ! 八島のおねいちゃんも綾とお菓子食べるの!」
やれやれ、と独り言のように呟くと、八島は榎本の目を正面から見据え、ゆっくりと語り出す。
「確かにあんたはまだ十五の小娘さ。それでも上様であるからには、世の事を考える責任があるんだよ」
「その通り!!」
八島が語り出した刹那、突然部屋の障子が開き、凛とした風情の侍が一人現れた。
「将軍家御指南役・柳生大和守、上様に申し上げたき議ありて推参いたした!」
自ら御指南役と名乗ったその侍はつかつかと部屋に入り込むと、榎本と八島の近くまで歩み寄った。
すると榎本は、あう、と一声鳴くや否や八島の後ろに回り込み、帯を掴んでガタガタと震え出す。
余程苦手なんだね・・・あたいとは大違いだ・・・臣下たる者こうでなきゃいけないのにな、八島はそう感心する。
だが、そんなことは意に介せず、柳生はその場に平伏し、榎本への諫言を述べ始めた。
「上様、今や米の価格は急騰し、民はその日の糧にも苦心する有様にございます」
「・・・・・・」
「これも全て一部の大商人と役人とが結託して米を買い占めているが為」
「・・・・・・」
「上様におかれましては、速やかに諸国の米倉を開放し、飢えたる民へ施すことが急務にございます!」
そうだよ、それが正論さ・・・八島も声には出さないが同意する。
でも、それができないから悩んでるのさ。同じ事をやろうとした前の上様は毒殺されちまったじゃないか。
だから、この娘が今こんなところに籠の鳥になってるんだよ・・・
ここはあたいが悪役になるか、そう八島が腹を括ろうとしたその瞬間であった。
「オーホッホッホ! 何かと思えばそんなこと。真剣に聞いて損しましたわ!」
「何がおかしいのだ、この守銭奴め!」
柳生が烈火の如く怒るのも当然である。市ヶ谷屋こそ天下第一の豪商、米を買い占めている張本人なのだ。
しかし、市ヶ谷には動ずる様子は微塵もない。
「商人は儲けて当然ですわ。ワタクシの金でワタクシの欲しいものを買う。なにがいけないんですの?」
「その通りですわ、柳生様。上様に頼る前に、ご自分がお米を買って貧しい人に配ればどうですのぉ?」
ついに柳生の理性が弾けた。
「おのれ、この守銭奴に毒婦! 君側の奸とは貴様らの事よ! この柳生大和守が成敗してくれるわ!」
刀を抜いた柳生。立ち上がり迎撃態勢に入る市ヶ谷と鏡。そして・・・泣き出した榎本。
ああ、何でこんなことになるんだ、上様が泣いてるじゃねえか、ほんとにもう・・・
「やかましいんじゃ、コラァァァァァァァ!!!」
次の瞬間、八島の足下には気絶した柳生の体が横たわっていた。
天下に名を知られた八島出雲守の必殺技を喰らえば、いかに将軍家指南役とて無事で済むはずもない。
「う〜、ケンカしちゃだめだよ・・・」
榎本が上目遣いに八島を見つめる」
「オーホッホッホッホ! 頭が固い人はこれだからイヤですわ」
「あらあら八島様ったら、いかに大目付様とはいえ、御指南役への無礼は重罪ですわよぉ」
先程の殺伐さなど微塵も感じさせない口調で、『君側の奸』二人が囃し立てる。
「あ、あたいはだなあ、お前らを守って・・」
「オーホッホッホッホ! 大目付様がいなくとも、あんな石頭ごときワタクシ一人で十分でしたわ!」
「これは切腹ものですわよぉ」
どうやら、八島はこの二人にはめられたらしい。
「もう! 麗華さまも鏡おねいちゃんも、八島のおねいちゃんをいじめちゃだめだよ〜!」
気が付くと、榎本がほっぺをふくらませて仁王立ちしていた。
「オーホッホッホ! さすが上様、正義の味方ですのね。わかりましたわ、今日はここまでに」
市ヶ谷が榎本をあやすように答えると、ここらが潮時と悟ったのか鏡も八島に助け船を出す。
「そういえば柳生様は下戸で、お酒を飲むとすぐに記憶がなくなるという噂ですわよぉ」
と、どこからか南蛮渡来の葡萄酒を持ち出してきた。どこまでも手筈がよい毒婦である。
さらに鏡は葡萄酒を片手に持つと、もう片方の手で意識のない柳生の襟を掴み、
「それでは後はおまかせを。うふふ、久しぶりに上物の獲物。今宵は愉しくなりそうですわぁ」
ぞくり、とするような笑顔を見せながら、柳生を引きずって部屋の外へと消えていった。
怪しい空気を払い飛ばすべく、ごほんと空咳をすると、八島は榎本に向き直った。
「たく、とんだ邪魔が入っちまったな。さあ上様、さっさと老中のとこにいくぜ」
「え〜と、お米のことだけどね、綾、いい考えがあるんだ!」
「いい考え、何だいそれは?」
「あのね、お米がないんなら、お菓子を食べればいいんだよ!」
はあ、と一瞬呆気にとられた八島の横で、またも市ヶ谷の哄笑が起こる。
「オーホッホッホ! さすが上様! これぞ発想の転換ですわ!」
「お、おいコラてめぇ! んなこと本気で考えて・・・」
ようやく思考が追いついた八島が怒鳴り返すも、榎本が真顔で遮った。
「江戸中の人がご飯にお菓子を食べ出せば、悪い商人が持ってるお米はすぐに安くなるよ」
「・・・」
「そしたら麗華様がみーんな買い取って、みんなに安く売ってくれるよ」
「確かに・・・」
「それに、かすていらは栄養があるって、八島のおねいちゃんも言ったでしょ?」
やれやれ、あたいもヤキが回ったのかな、こんなお子ちゃまに言いくるめられるなんて・・・
そうは言いつつも、この子なら幕府を立て直せるんじゃないか、そうも思う八島であった。
この後、夜まで榎本の頭を撫で続け、自らも会議を欠席した八島が、老中に叱られた事は言うまでもない。(終)
以上で終わりです。長々と連投してしまい、すみませんでした。
>>194 GJ!!
ヘレン「鏡様、ご所望の洋酒にギヤマン細工にございます」
カレン「でもお姉、これってジャパンじゃ禁制品じゃなかった?」
鏡「そこはそれ、将軍様にお引き合わせしますわ。うまく機嫌を取れば・・・・」
ヘレン「上様、美味しいカステラはいかが♪」
カレン「可愛い南蛮のお人形もありますよ〜♪」
ヘレン「こちらは全て、上様に差し上げます」
カレン「ですから鏡様が私共と親しくしたり、珍しい物を買ったりするのも大目に見てね♪」
と、悪徳南蛮商人なニールセンズがふと脳裏に浮かんだですよ(笑)
なんかハジマタwww 投下乙です
是非とも続きが読みたいです
しかし八島姐www
市ヶ谷「私も続きが見たいですわ!」
八島姐は大久保彦左衛門かw
カレーコンテスト会場
早瀬「子供の頃、私の家のカレーには肉も魚も入っていませんでした。
それでもカレーは美味しく、カレーには肉も魚もいらないことを
私は本能的に知っていたのです。
そして、今回のコンテストではそこから発想を進めたカレーを創り出しました。
カレーの味をぼやけさせる雑味になる野菜を排除し、
カレーの本質とも言えるルーとスパイスの存在にすら疑問を投げかけるという
タブーに挑戦した結果、究極のカレーが出来上がりました。
ドルフィンカレー、どうぞ他のカレーと食べ比べてください!」
ゆっこ「ガラスの器に入った冷製カレー、ライスすら必要ないとは大胆ね。
こんな色のカレー、今まで見たこともない…
…でも、不思議だわ。
他の人のカレーを食べれば食べる度に無性に早瀬のカレーが欲しくなる。
こんな中毒性を持ったカレーは初めてよ!」
成瀬「ゆっこさん、それカレーやない、水や!」
時代劇ネタにちょいと便乗してみる
時は江戸。会津四十万石を治めしは、小早川志保十七歳。
小柄ながら「牛殺し」の異名をとる少女藩主、とある悪癖が災いし領民からの信頼は今ひとつ・・・・
いわく「殿様に召し上げられた奴らはただでは屋敷から出られぬそうじゃ」「帰ってきた連中は皆抜け殻のようになっているというぞ」等等
とある昼下がり、志保は家老の山本ら数人の共の者を引きつれ、領内の視察を行っていた。
「山本、あの行列は一体何だい?」
山本、志保に促され見てみれば、とあるメシ屋へ長蛇の列が続いている。共の者が行列の一人に話しかけ山本に報告する。
「あれは、最近領内で話題の『らーめん』を出す店のようですね。清国から渡来した新種の蕎麦のようですよ」
「新種の蕎麦かあ・・・・美味しいの?」
「さあ・・・・それと料理人が美女ということで、そちらも流行っている理由らしいですよ」
「うーん・・・・・」と、悩み始める志保・・・・そして数分の後。
「ねえ・・・・山本ぉぉぉ」・・・・完全に目の色が変わっている。
『また殿の悪い癖が』と内心思いつつも「はいはい、分かりました殿。いつものように・・・・」と、共の者を引きつれ店内に踏み込んでいった。
「オラオラァ!! 殿のお召しだ!! 店主、おとなしく我らと同道しろぉ!!」
「お武家さまとは言え、ご無体な・・・・あれえぇぇぇっ」
抵抗する店主を担ぎ上げると、山本は志保とともに城へと去っていくのでありました。
領民たちの怨嗟の声を後ろに聞きつつ・・・・
数時間後・・・・褒美として大量の金子を与えられ、店主は解放された。城から戻る店主の姿を見た領民は口を揃えて「抜け殻のようだ」と評したといふ。
『あれは・・・・人間の所業ではありません・・・・・殿は・・・・魔性に魅入られて・・・・』
家に帰り着いた店主は、家族に口走ると、倒れ伏しそのまま一週間寝込んだそうな。
>>201の真相
「放してください!! 私には主人と子供たちが・・・・」
山本らに拉致同然に城へ連れてこられたメシ屋の美人店主。当然ながら抵抗するが巨体の山本相手ではどうにもならない。
「別に貴女をとって食おうとか、そういう事ではないですから安心してください」
城の地下へ続く通路を歩きつつ、山本に説得されるがそこかしこに動物の骨が山と置かれていてはとても安心できるものではない。
30分ほど歩いたろうか。彼女たちの前に広がった光景は、『巨大な魔像が置かれた儀式場』・・・・・ではなく数人の料理人が忙しく動き回る広大な厨房でありました。
「店主殿、殿が貴女の店の『らーめん』を所望です。ここの人間を使ってかまいませんので・・・・・」
一時間後・・・・
山本「ご所望の『らーめん』でございます。冷めないうちにどうぞ」
志保「じゅる・・・・いただきまーす!!・・・・うまいうまい(ぱくぱく)・・・・おかわり!!」
二時間経過・・・・
家来「十杯追加だ。急いでくれ」
店主「わかりました・・・・御家来衆もお召し上がりで?」
家来「何を言っておる。殿が一人で食すのだ」
三時間経過
家来「今度は二十杯追加だ。大変とは思うがよろしく頼む」
店主「いつもこの量をお一人で?」
家来「今日は少ない方だな・・・・先日は牛三頭を丸々食されたぞ」
こうして数時間、ラーメンを作り続け、『武勇伝』を聞かされ、志保の化け物じみた鯨飲馬食を目の当たりにした店主は、
肉体的疲労と精神的なダメージで解放される頃には抜け殻のようになっていたのでありました。
イメージ的には某マリネラの王様の食いっぷりを想像してくだされ。
ソニ「うきゅぅ・・・。2人がかりは卑怯だお!」
千春「やかましい!勝ちゃいいんだよ!」
千秋「そうだよ!この特撮オタク!悔しかったら勝ってみろ!」
ソニ「うきゅぅ・・・こうなったら私も仲間連れてくるお!後悔するなお!」
そして翌日・・・
千春「おい!うきゅうきゅウルサいクソガキ!このタッグマッチの相方呼んでみろ!」
千秋「どうせヒーローオタクの藤原か、つるんでるブラジル人かだろ?そんなの呼んできても私らには勝てねぇよ!」
ソニ「うきゅきゅきゅきゅ♪じゃあ呼ぶお♪」
そして現れたのは・・・
千春・千秋「カ・・・カオスだとーーー!!?」
カオ「ふっふっふっふっふ・・・」
千春「何でカオスが!?」
千秋「そうだよ!どっちかって言うとコッチ側だろ!」
ソニックがカオスのマスクを指差す。
ソニ「角が一緒だお♪仲間だお♪」
カオ「ふっふっふっふっふ♪」
千春「笑い方まで変わってるーーー!!」
試合結果
○カオス(5分00秒:ダークスターハンマー→KO)千春×千秋×
カオ「うっきゅっきゅっきゅきゅ・・・」
千秋「・・・もう、どうでもいいです・・・」
千春「・・・」
ソニ「うきゅぅ・・・。2人がかりは卑怯だお!」
千春「やかましい!勝ちゃいいんだよ!」
千秋「そうだよ!この特撮オタク!悔しかったら勝ってみろ!」
ソニ「うきゅぅ・・・こうなったら私も仲間連れてくるお!後悔するなお!」
そして翌日・・・
千春「おい!うきゅうきゅウルサいクソガキ!このタッグマッチの相方呼んでみろ!」
千秋「どうせヒーローオタクの藤原か、つるんでるブラジル人かだろ?そんなの呼んできても私らには勝てねぇよ!」
ソニ「うきゅきゅきゅきゅ♪じゃあ呼ぶお♪」
そして現れたのは・・・
千春・千秋「カ・・・カオスだとーーー!!?」
カオ「ふっふっふっふっふ・・・」
千春「何でカオスが!?」
千秋「そうだよ!どっちかって言うとコッチ側だろ!」
ソニックがカオスのマスクを指差す。
ソニ「角が一緒だお♪仲間だお♪」
カオ「ふっふっふっふっふ♪」
千春「笑い方まで変わってるーーー!!」
試合結果
○カオス(5分00秒:ダークスターハンマー→KO)千春×千秋×
カオ「うっきゅっきゅっきゅきゅ・・・」
千秋「・・・もう、どうでもいいです・・・」
千春「・・・」
霧子「榎本選手に映画の出演依頼が来ています」
社長「えーと、警察コメディ・・・・婦警役かな」
霧子「いえ、白バイを乗り回し、あらゆる武器を使いこなす屈強の警官役だそうです」
社長「・・・何考えて、あいつにそんなオファーを回すんだ製作者は」
『ラズベリー』ならぬタックルベリー榎本と・・・・
嫌だそんなタフガイな綾っぺ(笑)
ラブベリー榎本
ラジー賞狙いの2P綾っぺ
>>203 ウチのエースのソニックならありえるなw
てことで便乗
ソニ「ビーム出したいおぉ・・・」
??「それなら私たちに任せなさい!!」
ソニ「うきゅ?」
数日後
ソニ「ソニックビーーーーム!!」
試合結果
○ソニ(KO:00:5)モーガン×
杉浦「私達にかかれば」
小川「ビームなんて容易いことですわ」
>>208 さらに便乗
モーガン「先生、あのビームはどうにかなりませんか?」
マリア「・・・と言うか普通に反則だろう。まあいい、なんとかしよう」
モーガン「助かります」
マリア「・・・このボディアーマーをつけてだな・・・・」
数日後
ソニ「ソニックビーーーーム!!」
モーガン「・・・今だ!!」
試合結果
○モーガン(KO:00:08)ソニック×
※ス○ルゲン反射鏡→ユニビーム
マリア「軍拡競争の空しさを感じないでもないが・・・・貴重なデータも取れたし、
よしとしておくか」
>>209 ついでに便乗
ソニ「うきゅきゅ、あの鎧を着けていない千種ちゃんにはビームが効きそうだお」
千種「みことさんの実家で特訓して生み出したあの技なら……」
ソニ「ソニックビーーーーム!!」
千種「落合流首位打者剣!!」
・
・
・
スカッ
試合結果
○ソニック(KO:00:10)千種×
千種「うぅ、霊剣はちゃんと出せたのに……がくっ」
211 :
絶対!1:2009/01/12(月) 13:14:51 ID:0mwOOWzs
>>208-210 お前ら、ビームが出ること前提かよw
ともかく。
スレその5の
>>446に感謝しつつ。
雌雄を決しようとソニック、モーガン、千種の3人による変則マッチでの出来事。
???「神聖な(?)プロレスにビームなんて」
??「絶対認めるわけにはいきません」
花道を切り開くスポットライトに照らされて。
小早川「辛苦のスカーフ、リトル・マタドール志保!」
早瀬「難解の弾丸、ドルフィン早瀬!」
レイ「(ボソッ)絶対悲惨」
2人「「ザ・チャイルズ!!」」
後ろの方でやけにカラフルなスモークとか出てるけど気にしないように。
ソニック「うきゅ?」
モーガン「余計な形容詞が増えてるような」
千種「漢字も間違ってませんか?」
レイ「それじゃさっそく。(外野は気にしてない)特殊エスパーだ ザ・チャイルズ!『解禁』!!」
レイの掛け声とともに携帯が分解して空中に浮かび上がる-LEVEL7 AVAILABLE-の文字。
・・・いつのまに仕込んだんだ、そんなギミック。
212 :
絶対!2:2009/01/12(月) 13:15:38 ID:0mwOOWzs
花道からリングに突っ込んできた2人に勝負を邪魔された3人が襲い掛かる。
ソニック「当たれぇぇぇだぉ!」
千種「私が プロレスだ!」
モーガン「このアーマーが量産の暁には!」
2人「「サイキック!『自業自得』!!」」
−−−チュッドォォォォン−−−
リング上で大爆発。のわりにロープから外側には被害がない。
1人無傷なレイ「2人のリミッターを解禁することによって、プロレスで認められていない攻撃などはその攻撃力、防御力に比例した暴発を起こすのよ。
つまり、ビームなどは一切通用しな・・・」
黒こげモーガン「(ごそごそ)ほう・・・」
黒こげ千種「(隣にパス)つまり・・・」
黒こげソニック「(ゲットだぜ)うきゅ!」
3人ともリング下から取り出した竹刀でレイに襲い掛かる。
黒こげモーガン「5カウント以内ならいいわけだ!!!」
−−−ボコボコデコボコ−−−
・ビーム最強特別変則マッチ 乱入によりノーコンテスト
リングの上に残されたのは3人。
黒こげ志保「自爆するなんて」
黒こげ早瀬「聞いてないよぉ」
滅多打ちレイ「あ、携帯、どうやって直そう?」
とりあえずプロレスの平和を守りぬいた3人に、合掌
社長「そう・・旨いよ、レイ・・すごく・・・もうアテナクライマックスだよ・・」
時と共に激しさを増すレイのシルバーフェンリルに、社長はハリキリキリコさんしていた。
正直、いまだ子供のレイでは充分満足できるWインパクトは得られないと思っていたのだが、
レイの激しい罪悪固めは思った以上のヤングライオネス。
レイ「社長、どう?現代版くのいち?」
社長「あぁ・・・すごく、サムライガールだよ・・」
自分の上で腰をメロディスタンプするレイのビッグパレットふくしまを整体術する。
社長「愛してるよ、レイ・・・こんな最強巫女伝説しちゃった以上、もうお前を若鯉球場したりしないから・・・・・・・」
レイ「うん・・・ぅ、ん・・若鯉・・球場しないでっ・・私たち・・もうパラダイススクウェア特設なんだから・・・!」
社長はレイのジューシーペアを舌でコリィ・スナイパーし、レイはリトル・マタドーラを更に音速ヒロインする。
社長「ああ・・・お前は最高の彗星の輝きを持つ少女だよ・・!」
レイ「私・・もう・・・ダメ・・・メイド・イン・ヘブンしちゃう・・・!」
レイのお祭り門アリーナはもうミス・ビッグバンだ。
するといきなりkrkが急に扉をパラシオンした。
krk「あんたたち・・・ハッスルガール!!」
>>213 でもって・・・
レイ「ありゃりゃ・・・」(妙にニヤついて)
社長「あ・・・・」(バツが悪そうに)
霧子「あんたたち・・・」(驚いた表情で)
次回に・・・続きません
いや、昔サンダーボルツっつうアメコミでマジでこんなオチがあったのを思い出したモンで
215 :
名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/12(月) 17:03:58 ID:p6WvcH3j
〉〉213
……ふぅ。
何か書こうと思うんだけど、下手でも大丈夫でしょうか(´・ω・`)?
あと、ここでのキャラの特殊能力を教えていただければ嬉しいです
>>216市ヶ谷「当然、妄想できればOKですわ!」
市ヶ谷「ちなみに私の特殊能力はフィギュアができることかしら?」
市ヶ谷「もちろん、芝田コーチの指導があっての特殊能力ですわ!」
>>216 思いつくのを適当に書くと
$貧:貧乏
上原:貧乏神
レイ:南に何本骨を折られても死なない
QT:ザンギエフ使い
ゆっこ・ソニ・コバ:胃袋がブラックホール(ゆっこはカレー専用)
榎本:八島・市ヶ谷等を束ねる大軍団長
石川:おっぱい
ちづる:ジャーマンおっぱい
あんまり設定とか気にしないで好きに書けばいいと思うよ。
みんなが気に入ればその設定を受けてだれかが使ってくれるし。
>>218 榎本でフイタw
確かに榎本スキーな大物キャラ多いよな。市谷、八島、フレイア、龍子……
市ヶ谷のオバチャンが、ある意味このカオスなスレを体現する存在ですな(笑)
ある時はキ○ャモスで大暴走、ある時は普通のプロレスまで、ネタからシリアスまで幅広くこなせると。
>みんなが気に入ればその設定を受けてだれかが使ってくれるし。
外人キャラにその傾向強いような気が。
マリア先生の薬マニア(or狂科学者)とかカレンの百合ネタとか。
成瀬「やっぱバカンスはええわ。日頃の疲れもどこへやら、と」
上原「盛り上がってる所に悪いが、バカンスは中止だ。マジやべえ、うちの団体」
数週間後
上原「よし、野郎共!! 興行再開だ」
成瀬「資金はどうするんや?」
保科「逆さに振っても鼻血も出ない状態だったのでは?」
上原「全財産を処分した。車からマンションまでな」
成瀬「昔のコスチュームもでっか?」
保科「エムサンド限定フィギアセットも?」
上原「全部だ。下着に昔のコスチュームもな」
成瀬「下着も?!」
上原「理沙子のだけどな・・・・昔盗んどいたのが今役に立つとは・・・」
保科「気付かれたらマズいのでは」
上原「そろそろ、ここに怒鳴り込んでくる頃だな・・・・後は任せた!!」(逃亡)
成瀬「こらあぁぁぁぁぁっ!!」
今週の仕立て屋読んで、ふと脳裏に浮かんだ。勤め人としてはシャレにならんわこのご時勢じゃ(汗)
市ヶ谷「退屈ですわ!」
223 :
名探偵・香澄:2009/01/16(金) 22:49:12 ID:5RDPweHE
諸君は「言葉」というものをどう思っているだろうか?
そう「言葉」だよ。例えば諸君の目の前にムカつく嫌な奴がいたとしよう。そんな輩に安易に「氏ねではなく、死ね」
などと口にしたりしてはいないだろうか?よく考えてほしいのだ・・・もし、自分の発した言葉が現実になったとしたら?
その輩が自分が発した言葉によって死をむかえたとしたら・・・そんな馬鹿なと思うかもしれない。
ただ「言葉」というものは、いま少し慎重になって使ってもらいたいのだ。
これから諸君に話す事件はそんな「言葉」がキーワードの面妖な事件。
おっと、私としたことが紹介が遅れてしまったようだ。そう、私だよ。警視庁に咲いた一輪の白百合こと
美人刑事・越後しのぶだよ。今回は普段のバカ市ヶ谷シリーズとは一線を画しているので、そのつもりでついてきてほしい。
その日、私は寒空の中、都内のある邸宅に赴いた。
都内でも高級住宅地で知られるこの地にそびえる邸宅は見るものを威圧するかのようなたたずまいで、さすがの私ですら
ため息をつきたくなるほどの豪邸であった。
藤原「警部!お待ちしておりました。こちらです。」
一足先に現場に到着していた部下の藤原和美刑事が私を出迎えた。
越後「まずは状況を説明してもらえるかな?」
藤原「はい、まず被害者は阪口正吉、68歳。職業はビルオーナーとなっておりますが、現実のところはサラ金業の社長
だそうです。法律すれすれの経営でかなり恨まれていたようですね。
遺体発見時間は本日午前10時00分頃。発見者は被害者の秘書の保科優希。毎日出社前に車で出迎えにくるそうなんですが、
定刻になっても姿を見せない被害者を気にして邸内に入ったところ、客間にて遺体を発見したそうです。
被害者は背後からロープで首を絞められたと思われます。秘書の保科優希が自宅を出る前・・・9時頃だそうですが被害者宛に
電話を入れた際、本人が出たそうです。これにより死亡推定時刻は9時〜10時の1時間内と思われます。」
越後「ご苦労。直ちに被害者の近辺調査を、特にサラ金業の顧客リストを重点的に洗い出せ。」
自画自賛するわけではないが、やはり私はプロとして一級の手際の良さである。ここが素人バカ探偵と違う点であろう。
224 :
名探偵・香澄:2009/01/16(金) 22:49:55 ID:5RDPweHE
殺害現場となった客間にはすでに鑑識が乗り込んで細かな調査を進めていた。
私は被害者と対面すべく歩を進めた。正直、何度も経験しているとはいえ、この瞬間は気分の良いものではない。
藤原刑事の報告どおり、被害者の首にはロープが巻きつけられ、白目を剥いた恨めしい顔を私に向けていた。
越後「ネクタイをしているな・・・と、いうことは出社する準備はしていたのか?」
???「ちょいと警部殿。被害者の服装に注目ですわよ。上がワイシャツにネクタイなのに対し下がまだパジャマのままですわ。
オマケにソファーに座ったまま殺害されておりましてよ。ということは犯人は顔見知りという可能性が高いですわよ。」
越後「そんなことは一目瞭然・・・って・・・!?な、なんで君がここにいるんだ!!市ヶ谷君!!」
私の目の前には傲慢、嫌味、馬鹿の三拍子を人間にした女、市ヶ谷麗華が立っていた。
越後「なんで君はいつも、いつも、いつも、私の捜査現場に現れるんだ!!」
市ヶ谷「オーホホホホホ!!何を隠そうこの阪口社長は私の依頼人だったのですわ。」
藤原「それが・・・市ヶ谷先生が警察に通報して下さったんですよ、警部。」
市ヶ谷に説明させると回りくどくなるので、私が簡潔かつ理論的に説明しよう。
昨日、被害者から身辺警護の依頼の連絡を受け、今朝ほど阪口邸に訪れた市ヶ谷の耳に女の叫び声が入ってきた。
即座に邸内に飛び込んだ市ヶ谷は、呆然と立ち尽くす女と遺体を発見し、通報したとのことだ。
叫び声の主は言うまでもなく第一発見者の保科優希である。市ヶ谷の話では被害者は自分の命が何者かに狙われていると
昨日報告しており、今日詳しい説明を市ヶ谷にする予定だった。被害者は市ヶ谷を同行させて出社するつもりだったのだろう。
越後「市ヶ谷君が来る前に何者かが現れ、殺害されたということか・・・」
市ヶ谷「それにしても酷い有様ですわねぇ・・・この仏さんは相当な恨みをかっていたんでしょうねぇ・・・」
これは市ヶ谷の言うことに同意せざるを得なかった。被害者は相当な力を込めてロープで首を絞められたらしく、その表情は
まさに苦悶という言葉がピッタリ当てはまるものだった。
225 :
名探偵・香澄:2009/01/16(金) 22:50:24 ID:5RDPweHE
越後「悪どい金融業なら恨まれることも多かろう・・・その辺りを洗い出せば容疑者も容易に特定できるだろうな。」
市ヶ谷「警部殿、早速第一発見者に詳しい話を聞いてみますわね。」
越後「よろしく頼むよ・・・って、ちょっと!!それは私の仕事だよ!!君はもう帰って結構!!」
市ヶ谷「まぁまぁ警部殿、この美人名探偵市ヶ谷麗華がこの場に居合わせたのが犯人の不運というものですわよ。」
越後「き、君は・・・」
その時であった。藤原刑事が血相を変えて私達の間に割り込んできた。
藤原「け、警部!!い、一大事です!!」
越後「何事だ!落ち着いて報告は冷静に!!」
藤原「は、はい・・・・・今、本庁より連絡が入りまして・・・この事件の犯人を名乗る人物が・・・自首してきたそうです!!」
市ヶ谷「な、なんですって!?」
越後「だ・か・ら!!それは私の台詞だろ!!」
埼玉県春日部市「市ヶ谷探偵事務所」屋上
成瀬「へっくしょい!こんちくしょう!!」
野村「少しは押さえてくしゃみしてよ!中江さんの遺影が倒れちゃったよ!」
成瀬「うるさいわい!!正月明け早々ウチらの出番はこれだけなんやで!」
野村「元々長編シリーズには私達の出番は皆無じゃん・・・」
成瀬「ったく・・・巨大化した麗華様に踏み潰される初夢で年が明け、その後は吹き曝しの屋上で凍えと今年も散々や!」
野村「というわけで今回は結構続きますよ!」
強い一体、何者なんだぁザ・エスペパンサー!
あの構えはまさか加齢臭ガス!…あれだけは避けないとヤバイ!
>>228 そして、またある時は・・・新女制圧を企む佐久間モンスター軍団を率いる理沙子総統(笑)
『こいつは、Dr・クロフォードが開発した改造レスラー・ミギリバンキ・・・・
このモンスターに勝てると思う奴・・・・出て来いやあぁぁぁぁっ!!』
スイッチが入ると、意外にノリノリでこの手のギミック演じたりして理沙子さん(笑)
228 :
名探偵・香澄:2009/01/18(日) 14:08:37 ID:85CD1nxi
市ヶ谷「ちょいと、犯人が自首してきたのでは、この美人名探偵市ヶ谷麗華の華麗なる名推理が披露できないではありませんか!!」
自首してきた犯人。私達は殺害現場を所轄に任せて急ぎ本庁へとってかえした。
市ヶ谷のバカではないが、犯人が自首してくるとは私も予想外であった。
警視庁捜査一課取調室。私はマジックミラー越しに犯人を自称する女を見つめていた。
越後「で、自首してきたというのはあの女か?」
藤原「はい、フレイア鏡こと本名は鏡明日香。なんでも占い師だそうですよ。この本庁の受付に唐突に現れ、自分が阪口社長を
殺害した犯人だと名乗ったそうです。」
越後「占い師ねぇ・・・なんだか胡散臭い女だな・・・・!?」
次の瞬間、私は自分の目を疑った。なぜなら取り調べ室に市ヶ谷がズカズカと乗り込んでくるや、女に話はじめたのを見たからだ。
市ヶ谷「貴女ですわね・・・自首してきたという占い師は。」
鏡「はい・・・フレイア鏡と申しますわ。」
越後「市ヶ谷君!!!!君はいったい何をやってるんだ!!部外者は出て行ってくれ!!」
市ヶ谷「まぁまぁ警部殿。この美人名探偵市ヶ谷麗華が一肌脱いで愚かな官憲に協力しようとしているんですのよ。」
越後「協力など不要!!」
藤原「警部、落ち着いて下さい。市ヶ谷先生は遺体発見者の一人でもありますし、これまでの功績もありますし・・・」
越後「君はどっちの味方なんだ?藤原君。」
鏡「あのぉ・・・取調べなんですが、しなくていいんですの?」
私としたことが、市ヶ谷のペースにハマって取り乱してしまったようだ・・・自重せねば。
越後「・・・とにかく市ヶ谷君はそこの椅子に座って黙って見ているように!」
藤原刑事に取り成されて、渋々パイプ椅子に腰掛けた市ヶ谷の姿を確認すると私はフレイア鏡に相対した。
越後「で、阪口社長を殺害したとのことですが?」
鏡「はい、殺しました。あの男は強欲の塊のような男でして・・・死んで当然の輩ですわ。」
229 :
名探偵・香澄:2009/01/18(日) 14:09:20 ID:85CD1nxi
越後「貴女と阪口社長の関係は?」
鏡「私は彼の所有するビルに占いの店を構えておりまして、開店資金としての多額の借金があるんです。
借金返済のメドは正直、立っておりません。あの男はこともあろうに借金を返済できないなら、私の身体で支払えと・・・
そのような事を申してきましたの。私、悩みましたわ・・・方々から返済の資金を用立てようとしたのですが、どうにもならず、
かといってあの爺にこの麗しい身体を差し出すのも良しとせず・・・そこで・・・」
越後「殺したと?」
鏡「はい。そういことですわ。やってしまってから言うのもなんですが清々しましたわ。」
しかしよく口の回る女だ。それも言葉の端々が一々芝居がかっているのが嫌味ったらしい。
越後「では、今日の貴女の行動を話して下さい。阪口社長を殺害するまでの経緯を。」
鏡「はい、本日は午前9時00分に店を開けまして、予約の入っているお客様をお一人お迎えいたしましたわ。
そのお客様がお帰りになったのが9時30分頃かしら・・・その後、あの爺を殺したんですのよ。」
越後「貴女の店のあるビルから阪口邸までどのように行ったのですか?」
鏡「行っておりませんわ。」
越後「・・・はい?行ってないとはどういうことですか?」
鏡「ですから、私はこちらに来るまでの間、ずっと自分の店におりましたのよ。」
越後「貴女、阪口社長を殺害したんですよね?なら店にいたというのはおかしいじゃありませんか?」
鏡「私には出来るんですのよ。自分の店にいながらにして、あの爺を殺すことが・・・そう、判り易く言えば呪い殺したとでも言いましょうか・・・
私はこの能力を『呪殺』と呼んでいますわ。」
越後「我々をバカにしてるんですか!!そんな与太話を信じろというんですか!!」
鏡「信じるも信じないも・・・私には凡人にはない特殊な力・・・念じた事、言葉に出した事を現実にする能力があるんですのよ。」
市ヶ谷麗華という世間から1000億光年ズレた女を見ていることで、ある程度の免疫があるとは思っていたが、上には上がいたものである。
私は藤原刑事にこの女をつまみだせと命令しかけたその時であった。
鏡「着替え途中で客間に出てきたあの爺の首を背後からロープで絞め上げてやりましたわ。そうしたらあの爺、ヒキガエルのような顔で
苦しみだして・・・フフフフ。」
230 :
名探偵・香澄:2009/01/18(日) 14:09:51 ID:85CD1nxi
越後「!?」
現段階では阪口社長殺害のニュースは報道されていない。勿論、殺害の状況など外部の人間が知る由もないのだ。
なぜこの女はそのことを知っているのだろうか?私は即座に所轄にフレイア鏡が自分の店に本当にいたかどうかを調べるよう指示を出した。
鏡「調べるだけ無駄だと思いますよ。私の行動は店の入っているビルの管理人。朝一番にお見えになったお客様、ビルの防犯ビデオが
完璧に証明してくださいますわよ。」
この女のこれほどの自信・・・私は正直、戸惑っていた。
だがしかし、よくよく考えてみれば何という事ないではないか?・・・そう共犯者がいたとすれば?
鏡「あ、そうですわ。念の為に言っておきますが、私には双子の姉妹もおりませんし、ましてや共犯者などいませんわよ。」
越後「何故そう言いきれるんです?」
鏡「何故って・・・それが真実だからですわ・・・やはり信じては頂けませんか・・・わかりました。私の力・・・『呪殺』を信じて頂く為に、
もう一人殺して差し上げますわ。今ここで皆さんの目の前でね・・・」
フレイア鏡は怪しい笑みを浮かべて私にサラりと言ってのけた。私は背筋が寒くなるのを感じていた・・・
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「ちょっと社長、社長!出番ですよ、出番!!」
社長「う〜む・・・」
霧子「どうしたんです?柄にもなく悩んじゃって。」
社長「・・・シンケンイエローとシンケンピンクが超絶可愛いぞよ・・・これは新たな恋の予感ぞよ。」
霧子の踵落としが社長の脳天に炸裂!
霧子「まだまだ続きますよ。」
>>230 「こ、これは・・・今こそ魔女の出番なのです」
232 :
2:2009/01/18(日) 22:34:13 ID:lNJJM5hT
カレンのオロチ退治
昔々、あるところにカレンという女の子がおりました。
彼女は乱暴狼藉が過ぎて、実家のジム・・・もとい神様の国を追い出され、浮世を流離っていたのでした。
『追い出されたんじゃなくて武者修行よ!! 大体みんながレズ扱いするから、つい手が出ちゃって・・・』
弁解はともかく、旅の空のカレン。ある村に立ち寄ると、娘と両親が肩を寄せ合い嘆いておりました。
カレン「おばさん、こんな所で何を泣いてるの?」
理沙子(母親)「誰がオバサンかっ!!」(キャプチュード炸裂)
カレン「・・・ぐ・・・ぐえ」(ぴくぴく)
朝比奈(父親)「・・・なんでこんなキャスティングに・・・ああ、娘がオロチに狙われてまして、それで・・」
真鍋(娘)「・・・・いや、この状態で説明しても聞こえてないと思うけど」
気絶したカレンは娘の家に連れて行かれ、改めて説明をうけるのでした。
カレン「う〜・・・・世界は震度1か2か」
朝比奈「オロチが暴れれば震度5近くはいくな」
カレン「そういう意味じゃなくて・・・・そのオロチってのは何者なのよ?」
理沙子「最近この国に現れた怪物で、山よりも大きく八本も首の生えた大蛇です」
カレン「八本首・・・・ヒュドラね・・・・」
真鍋「この辺じゃ皆『ヤマタノオロチ』って呼んでるけどね」
カレン「『ヤマタノオロチ』・・・・偵察用の配下との連携が手ごわく、長距離からの攻撃も近距離で狙うが如く・・・」
真鍋「それ違う、絶対違う!!」
話を聞くと、そのオロチは人間の肉が大好物らしく餌として娘を差し出せと要求してきました。
暴れられてはたまらんと月に2人ずつ娘を差し出していたのですが、とうとう村長である理沙子たちの娘も末っ子のつかさを残すだけとなったのでした。
腕自慢の武芸者、からくりが苦手な巫女など護衛を雇うも返り討ちに会い、オロチのデザートとなったのでした(続く)
233 :
2:2009/01/18(日) 22:35:07 ID:lNJJM5hT
続き
カレン「んー・・・ここで会ったのも何かの縁・・・そのオロチを退治してあげましょう」
理沙子「ありがとうございます・・・・倒してくださった暁には・・・」
朝比奈「出来る限りのお礼をさせていただきます」
その夜・・・カレンが寝ていると、娘が部屋に忍んできたのでありました。
カレン「・・・ツカサ・・・何のマネよ」
真鍋「その呼び方はNG・・・オロチに食べられてしまうかもしれないし・・・・」
カレン「・・・それで?」(目つきがやたら冷たい)
真鍋「一夜をあなたと共に・・・・」
カレン「あたしにそっちの趣味はないっ!!」
真鍋「でもここらじゃ有名だしそのネタ」
カレン「オロチに食べられる前に、あたしが殴り殺すわよ」
そんなこんなで数日後、対オロチの作戦もまとまり準備が始まりました。
オロチを好物でおびき寄せ、餌の中に近所の医者から入手した薬をいれておき、眠ったところを倒そうというオーソドックスな計画である。
巨大な甕が用意され、中からは酒の匂い・・・・ではなく香辛料の匂いが漂ってくる。
カレン「酒・・・・じゃないわね・・・何よこの匂いは」
朝比奈「ああ、オロチはこれに目がないそうだ」
理沙子「南蛮から伝わった・・・・確か『カレー』とか言う料理です」
カレン「(・・・・なるほど、今回はそういうキャスティングか)」
そして数時間後、オロチが娘を狙って里に下りてまいりました・・・・
祐希子(オロチ)「んー・・・何かいい匂いがするわねー」
理沙子「南蛮渡来の『カレー』でございます。娘の準備ができるまでこれで・・・」
祐希子「アタシの好みをよく知ってるわね・・・余は満足じゃ♪」
朝比奈「それでは、娘は・・・」
祐希子「それとこれとは話は別!!」
カレン「ありゃりゃ、やっぱり」
祐希子「わかったら、さっさと動く!! あ、カレーも追加ね」(続く)
234 :
2:2009/01/18(日) 22:36:02 ID:lNJJM5hT
エピローグ
祐希子「カレーおかわり!!」
カレン「は・・・はいぃぃぃぃぃっ!!」
祐希子「ほらほら、持ってこないと娘を食べちゃうわよ♪」
カレン「『薬』とやらは、何時効いて来るのよ!?」
マリア(村の医者)「うむ、どうやらオロチには効かないようだ。はっはっは」
理沙子「笑ってる場合か、このヤブ医者!!」
カレン「もう八時間も食べっぱなしじゃない」
朝比奈「よっぽどカレーが気に入ったようだな」
それからオロチがどうなったかと言うと・・・・
『おかわり!! もうちょっと辛くして・・・・早くしないと・・・・暴れちゃうわよ♪』
いまだに村に居座っているのでありました。
めでたくなし、めでたくなし・・・・・てか退治してねえ(終わり)
235 :
名探偵・香澄:2009/01/21(水) 19:02:21 ID:dJMci+I4
呪殺・・・フレイア鏡は念じるだけで、言葉に発するだけで人を殺せると言い切り、私の前で実践するとまで言い放った。
正直、これには私も迷いが生じていた。無論、彼女の言う能力を信じるわけではない。
ただ彼女からにじみでる絶対の自信はどこから出てくるのか?その一点に興味がわいているのだ。
そういえば・・・このようなオカルトじみた話になると即座に首を突っ込んでくる市ヶ谷がまだ何も言ってこないとは・・・
私は気になって後ろのパイプ椅子に座っているであろう市ヶ谷に目をむけたが・・・いない。
そこにはパイプ椅子が寂しくたたずんでいるだけだった。まぁあのバカがいないほうが話の展開は順序良く進むというもの。
さっさとこのインチキ占い師の化けの皮を剥してやろう・・・そう気持ちを切り替えた時であった。
取調室のドアが突然開くや、そこには古風な黒いセーラー服に身を包んだ市ヶ谷が仁王立ちしていた。
市ヶ谷「話は全部聞かせてもらいましたわ!ここはこの美人陰陽師市ヶ谷麗華に任せてもらいますわ!」
私は軽い目まいに襲われたが必死に耐えた。
越後「市ヶ谷君・・・警察病院に優秀な精神科医がいるから紹介するよ・・・悪いことは言わないから早く治療を受けたほうがいい。」
市ヶ谷「オーホホホホホ!!警部殿、『呪い』と聞いたからには市ヶ谷流陰陽道免許皆伝のこの私にお任せですわよ。
ちなみに法名は黒井レイカと申しまして、その由来は・・・」
越後「あぁ!!そんなことはいいから君は大人しくしていてくれ!!ところで鏡さん。私達の目の前で貴女の能力を見せると言いましたね。
念の為、確認しますが、この警視庁捜査一課の取調室で殺人を行うと貴女はいうんですか?」
鏡「その通りですわ。私の指名した相手を『呪殺』で殺して差し上げますわ。勿論、今現在生きている人をね。」
何故そこまで言い切れる?常識的に考えて共犯者がいるのは間違いないはずだ。
ましてや相手を指定するとまで言っているのだ、先手を取って鏡の指定した相手を警護すれば共犯者の犯行は未然に防ぐことができるのだ。
鏡は当然それをわかって言っているのだろう・・・どうしてここまで余裕でいられるのだろうか?
236 :
名探偵・香澄:2009/01/21(水) 19:03:31 ID:dJMci+I4
私は決断に迫られるプレッシャーに耐えかねて、ここで休憩時間をとることにした。自分自身の気持ちに整理をつけたかったからである。
監視役の刑事と鏡を残し、私と藤原刑事、市ヶ谷は隣室に移動した。
市ヶ谷「警部殿!何を躊躇うのです!あの女が『呪殺』を実践するというのなら、やらせてみればよいではないですか!」
越後「君ねぇ・・・仮にも捜査一課のど真ん中で殺人の実演を許すわけにはいかないだろ!」
藤原「警部、所轄から連絡が入りました。フレイア鏡のアリバイですが彼女の言う通り、ビルの管理人と客の証言、防犯ビデオの映像から
殺害時刻に自分の店にいたというのは間違いないとのことです。防犯ビデオの死角を突いてビルの裏口から出るとか、誰か替え玉を
置いたということもないそうです。仮に何らかの方法でビルから出ることが出来たとしても、阪口邸までは車で1時間以上かかります。
物理的に彼女が殺害時刻に現場に行くことは不可能ということになります。」
越後「・・・奴の言う『呪殺』の真意はともかく、阪口殺害になんらかの関与があるのは間違いないはずだ・・・ただあの自信はなんなんだ?」
市ヶ谷「警部殿・・・ここはやはり敵の策に乗じてみるしかないようですわね。彼女がターゲットを予告するというのなら、警備を総動員して
阻止すればよいことですわ。失敗すればボロが出でて、付け入る隙も生まれるというものですわよ。」
誠に心外ではあるが市ヶ谷の言うことにも一理ある。口先だけのペテン師ならよし、そうでなければ警察の威信をかけてでも奴の犯罪を
阻止すればよいのだ。私の腹は決まった。奴の言う『呪殺』とやらを見届けてやろう。
そうと決まれば実行あるのみである。私は再びフレイア鏡と相対すべく取調室に足をむけた。
鏡「決まりましたか?警部さん。」
237 :
名探偵・香澄:2009/01/21(水) 19:04:29 ID:dJMci+I4
越後「所轄からの報告で貴女の言うとおりアリバイは実証されましたよ。私はオカルトめいたことは信じない主義ですが、貴女がこの事件に
なんらかの形で関与しているのは明らかだと考えています。現段階では逮捕することはできませんが、今後は参考人としてこの場にて
取調べを行うこととします・・・で、先ほどの話ですが・・・貴女の言う『呪殺』ですが・・・見せてもらいます。
ただし、我々としても目の前の殺人事件を黙って見ているということは出来ません。まずは誰を殺害するのかを先に教えて頂きたい。
そしてその人物の身の安全を確認させてもらい万全の警備を敷きます。その上で貴女の『呪殺』を行ってもらいます。よろしいですか?」
鏡「フフフ・・・結構ですわ。それでよろしくてよ。」
フレイア鏡は怪しい笑みを浮かべて私の顔を見返した。
まただ・・・この女は何故そこまで余裕でいられるのだろうか?
市ヶ谷「この私、美人名探偵にして美人陰陽師たる市ヶ谷麗華が名誉オブザーバーとして一挙手一投足を終始監視させてもらいますわよ。」
鏡「名探偵と名を馳せる市ヶ谷先生に立ち会って頂けるとは・・・光栄ですわ。」
どうせならターゲットは市ヶ谷にしてもらえないだろうか?私は鏡にそう言いそうなっていたが、すんでのところで言葉を飲み込んだ。
越後「では・・・貴女は『呪殺』で次に誰を殺害しようというんですか?」
鏡「それは・・・・阪口の遺体の第一発見者・・・保科優希。あの女を殺して差し上げますわ。」
238 :
名探偵・香澄:2009/01/21(水) 19:06:21 ID:dJMci+I4
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
社長「今回の犯人はまさに魔術師・・・なかなかの強敵ぞよ。」
霧子「・・・社長、今まで黙っていたのですが、実は私も魔術に精通しているんですよ。」
社長「そ、それは初耳ぞよ。」
霧子「まぁ見て下さい。ここにあるこの写真の女。この女を復活させてみましょう。」
社長「それは山田・・・じゃなかった中江の遺影!?いつの間に・・・」
霧子「・・・大妖魔大帝よ・・・我に力を授けたまえ・・・恨み持ちしこの者の魂を呼び寄せたまえ・・・命、授けよぉぉぉぉぉ〜!!」
社長「あのぉ・・・・キリちゃん。」
霧子「化石獣タナーカでございます。」
社長「キリちゃんってやっぱり昭和40年代の生まれぞよな。今時の若人にそのネタは相当キツいぞよ。」
霧子の爆熱ゴットフィンガーが社長の顔面を直撃!!
霧子「あともうちょっと続きますよ。」
>>237 >>238 「絞殺」なので「まだらの紐」ではないよなあ。
『ボーンズ』ってドラマで殴られたあと(骨の折れ方)から、殴られ方割り出したの見た時は
「科学捜査すげえ!!」って思ったもんですが
スパロボに何回か出てるし、若者にもそこそこ知名度はあるかと>化石獣
後半戦の連中は微妙な気もするが。自分は再放送で見たクチですが。
やっぱり眠りの小五郎の中の人繋がりかな<命さずけよのシリーズ
>>239 ごく単純に考えるとこうじゃないかな。
鏡さんは不能犯狙い。最初の実行犯は保科さん。
必要ならば死体を暖めて死亡時間をずらす。
口封じで保科さんを殺す手口はたった一つの嘘。
不可思議な現象を演出するとでも言っておけば、自分で死んでくれる。
マジックの類もそうなんだけど、この手のものはこっちが全て指定しなきゃ駄目。
それを許してる段階で名探偵じゃ(以下本人の希望により略
>>240 >不可思議な現象を演出するとでも言っておけば、自分で死んでくれる。
最初に因果を含めといて、調子を合わせて芝居を打つ(苦しんだ演技しといて、薬か何かで仮死状態に)
→で、後々蘇生処置を施す→で、仮死状態&蘇生処置なんてのは嘘っぱちでマジで死ぬ、と
こんな所が浮かびますが(前半は『24』でジャックが使ったネタ)
この場合の問題は保科さんの死体からクスリの反応が出て『呪殺』が崩れる事かと。
(いきなり死体なり周囲なりが爆発したりして検視不能にならなければですが)
>>241 というか「一歩間違えれば死ぬところでしたね〜」を演出させる計画が、
実際は口封じということでいいんじゃないかと。
別に毒薬を使わなくとも可能だと思う。
>>242 トリック自体を暴くためにはいわゆる”不自由な2択”の要素を排除しなきゃいけない。
・・・という趣旨のつもりだったんだけど。
日本の警察関係者の越後さんが呪殺の許可を出したのはまずいだろ、ということなら同意。
超闘魂戦士コンバットVのオープニングテーマ
三重県の平和を守るため
秘密の団体から出動 1 2 3
ソニックキャットは大空を飛べ(鳥のように)
藤原 和美は触手を受けろ(エロゲのように)
コンバットさんは入場時に リング外に行け(見られないように)
腑に落ちないぜ セコンドの斉藤
2つの正義が1つになって 超闘魂戦士コンバットV!
必然的に1人あまるコンバットさん(GO!)
どうにも腑に落ちないぜ セコンドの斉藤
ギシギシ歯ぎしり(ギシギシ)
納得いかないこの世の中
ギシギシ歯ぎしり(ギシギッシ)
ボコーン! 前歯がKONAGONA
地元に凱旋すればファンが いつになったら彰子は試合に出るのと言い
るっせえ雑魚どもと つい人気を下げてしまう
日に日に下がっていく能力(衰退期)
とどめの一撃(引退勧告)
燃える怒りの炎
参る丑の刻
寮に帰ると興行中にどこ行ってたのと
霧子さんがしつこく聞いてくるから「るっせえな、スランプだよ!」と言って
中指を立てて見せた見栄っ張りの斉藤。
特訓なんてさせてくれないのに。(MUDA)
霧子にボコられたらなんだか悲しくなってきてよけいにあの2人に対する怒りがこみ上げてくる。
魔女でも使い魔でもない斉藤だが丑の刻参りだけは無意味に長く続いた。
真冬もミミ宛て丑の刻(TO KARATE)
寿にも丑の刻(それがジェラシー)
果てしない憎しみの炎を消すために
ゆけコンバットV 悪を討て V!
テスト
たまには妄想でもしようかな…。
247 :
名探偵・香澄:2009/01/24(土) 21:02:42 ID:Q8BEgLzH
現在、保科優希は所轄にて事情聴取をしているはずである。私は藤原刑事を所轄へ赴かせ、この本庁へ連れて来るよう指示を出した。
さすがに所轄に『保科優希が呪い殺される可能性があるから警護しろ』とは言えなかったからだ。
しかし、こちらが提示した条件を全て了承した上で『呪殺』を行うと言ったフレイア鏡の裏をかく意味でも保科優希を本庁へ連れて来るのは
悪い手ではなかろう。鏡自信もよもや自分と同じ建物に保科優希がいるとは思うまい。
市ヶ谷「ときに警部殿、警部殿は呪いのメカニズムはご存知かしら?」
突然何を言い出すかと思えば・・・このバカ女は・・・
越後「呪いのメカニズム?なんだねそれは?」
市ヶ谷「そもそも人を呪って害を与えるという風習が生まれたのは平安の頃と言われておりましてね。政敵を呪うだの、恋敵を呪うだのと
いったものなのですわ。古文書にも実際に呪いを行った、もしくは呪われたという記述が多々ありますのよ・・・それはどのような仕組み
だったかというと・・・簡単に一言で言えば『暗示』なのですわよ。」
越後「暗示?」
市ヶ谷「そう『暗示』ですわ。例えば私が警部殿に呪いをかけたとしますわね。それが風の噂に乗って警部殿の耳に入る。
当然、警部殿は不安な気持ちになるでしょう。それが暗示なのですわ。自分が呪いを掛けられているという暗示が心身を蝕んでいくのです。
例えば・・・躓いて転んだ、車に轢かれそうになった、風邪を引いた・・・たまたま偶発的に起こった事すべてが暗示によって呪いのせいに
思えてくるのですわ。それが原因で本当に病気になったり、怪我をしたり、ついには死を迎えると・・・言わばこれは心理学的な思い込みの
なせる業なのですわ。」
意外といってはなんだが市ヶ谷にしては至極まっとうなことを言っているような気がする。
越後「確か昭和の初め頃だったか、浮気した亭主を呪い殺したという主婦が脅迫罪で裁かれた事件があったと聞いたことがあるが・・・」
市ヶ谷「その通りですわ。亭主に対して『呪い殺してやる』と言った一言以外、物的証拠は一切なし、犯人も判明できなかったとか・・・
司法は呪いと殺害の因果関係は証明でず、呪いに対して殺人罪ではなく、脅迫罪が適用した稀有な判例として知られていますわね。」
248 :
名探偵・香澄:2009/01/24(土) 21:03:27 ID:Q8BEgLzH
越後「仮に君の言う『暗示』が関係しているとしても、明らかに他殺であり、阪口社長を殺害した犯人は間違いなく存在する。
そこには必ず何か仕掛けがあるはずなんだ・・・」
その時、私の携帯に藤原刑事からの連絡がはいった。
藤原『警部、これより保科優希をそちらへ移送しますが、ちょっと気になることがわかったんです。』
越後「気になること?」
藤原『はい、フレイア鏡のアリバイを調べた捜査官からの報告なんですが、保科優希がこの数ヶ月の間、フレイア鏡の店をたびたび訪れていたと
いうんですよ。それも多いときには週3回以上もです。更にですよ、二人で外出して食事をしている姿も目撃されているんです。」
越後「なんだって!?」
藤原『阪口社長の秘書であればフレイア鏡との面識はあってもおかしくないとは思いますが、これはとても仕事で会っていたとは思えませんね。』
私の中でこじれた糸が次第に一本の糸にピン張りなおされようとしていた。
越後「藤原君、保科優希の移送は他の者にやらせて、君はフレイア鏡の店に急行して家捜しをするんだ。保科優希との関係を証明できる何かを探しだせ。
顧客名簿、メモ書き・・・なんでもいい、必ず何かあるはずだ!それと食事をしていたのならその店の従業員の聞き込みも忘れるな!
二人がどのような会話をしていたか、雰囲気はどうだったか、こっちの捜査員を使ってもいい・・・は?令状?そんなもの待っていたら日が
暮れてしまうぞ!全ての責任は私が取る!それと所轄に保科優希の身辺調査を大急ぎでやらせるんだ。特に阪口社長との関係を重点的に!」
携帯の電源を切る私に市ヶ谷はいつになく真剣な表情を見せた。
市ヶ谷「警部殿・・・これはちょいとした博打ですわよ・・・もし失敗したら・・・ただでは済みませんことよ。」
越後「・・・・・」
249 :
名探偵・香澄:2009/01/24(土) 21:03:53 ID:Q8BEgLzH
独断専行は私の捜査理念上、良しとするところではない・・・が、ピースは全て揃っているはずなのだ。
そう・・・この事件、根本は何ということのない事件なのだ。『呪い』だの『呪殺』だのといった言葉に惑わされて本筋を見誤るところであった。
藤原刑事と所轄の調査が私の予想通りだったとしたら、この事件は一挙解決すること間違いなしである。
だが、あのフレイア鏡の絶対の自信の根拠はなんなのだろうか?遅かれ早かれ事の真相に気が付かれるのはわかっているはずだ・・・
私の中で事件解決への糸口は完全に捕らえることができ、さらにそのお膳立ても完璧になりつつある。
しかし完全に払拭することができない一抹の不安。
市ヶ谷「そんなことより警部殿、そろそろ13時を過ぎるというのに昼食が出ないとはどういう了見ですの?」
越後「はぁ?なんで警視庁が君に昼食を用意しなければならないんだ!だいたい君が勝手についてきただけじゃないか!」
市ヶ谷「これだから愚かな俗人は・・・わかりましたわ。私、保科優希が到着するまでの間、総監室にて待機致しますわ。
直ちに銀座の料亭『我胃亜苦』から秋刀魚納豆御膳を取り寄せて下さいな。」
越後「なんだか食中毒起こしそうな料亭だな・・・って、なんで私がそんなことを!!」
市ヶ谷「まぁまぁ・・・代金は総監にツケといていいですから、警部殿も何か注文なさって結構ですわよ。」
越後「そ、そうか?なら・・・私は天婦羅御膳を・・・っておい!!」
市ヶ谷「どれ久しぶりに警視総監の仕事ぶりでも視察してきましょうかねぇ・・・オーホホホホホ!!」
越後「・・・・・」
やはり呪殺するのは市ヶ谷に変えてもらえないだろうか・・・
250 :
名探偵・香澄:2009/01/24(土) 21:04:29 ID:Q8BEgLzH
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「いよいよクライマックスに近づいてきました。皆さんにいろいろ予想を立ててもらえると張り合いがでますね、社長。」
社長「う〜むぞよ・・・」
霧子「どうしたんです?まだ小向美奈子逮捕の衝撃から抜け出せないんですか?」
社長「あれはきっと怨み屋の仕業ぞよ!うぅん、よく知らないけど絶対そう・・・ってそんなことはどうでもいいぞよ!」
霧子「じゃあなんだっていうんです?」
社長「ゴーオンジャーvsゲキレンジャーの上映時間がほとんどがお昼か夕方までって・・・大きいお友達への配慮が足りないぞよ、東映!!」
霧子の放ったファイナルフラッシュが社長の全身を直撃!!
霧子「次回から急展開を見せるかもしれませんよ。」
【市ヶ谷特設リンク】
芝田コーチ「市ヶ谷さん、もうスピンは完璧ですねぇ。」
市ヶ谷「もちろんI字スピンやY字スピンも練習して覚えましたんですもの…。」
市ヶ谷「『当然ですわ!』というセリフを言うまでもありませんわ!」
芝田コーチ「では次はジャンプの練習に移行して下さいね。」
市ヶ谷「確かフィギュアのジャンプといえば、トゥループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ、アクセルの順番で難しくなかったかしら?」
芝田コーチ「さすがは市ヶ谷さん、勉強熱心ですわねぇ。」
市ヶ谷「お世辞は結構ですわ!」
市ヶ谷「それよりも芝田コーチ、私ジャンプの練習の前にファンスパイラルを覚えたいですわ!」
芝田コーチ「ファンスパイラル…。」
市ヶ谷「えぇ、あの状態で観客に私の美脚を存分に見せたいという思いがありますわ!」
市ヶ谷「もちろん取得する自信はありますわよ!!」芝田コーチ「私は別に構いませんけど…。」
芝田コーチ「市ヶ谷さん、どうして今日はプロレスのコスチュームなのかしら?」(笑)
市ヶ谷「うっ…。ちょっと私お腹の具合が悪くなってきましたわ。」
芝田コーチ「……………。」
市ヶ谷「だって美しい私に似合った衣装が用意できなかったんですもの…。」
芝田コーチ「仕方ないですわねぇ。今日のフィギュアの練習は中止にしますわ。」
市ヶ谷「納得がいきませんわ!」
芝田コーチ「市ヶ谷さん、お腹の露出した衣装はなるべく避けて下さいねぇ。」(笑)
【おわり】
市ヶ谷「私、ひさしぶりにつまらない妄想をしてしまったわ…。」
>>240と
>>243で言いたいことは言ったので推理自体には付け加えることはなし、ということで。
ただし、もう一つの可能性はあげておきたい。
(
>>243を踏まえたうえで)
>>248 >フレイア鏡の店に急行して家捜し
容疑者でもないし家宅捜索礼状もない。
なのにこういう指示を出している越後さんは偽者w
閑話休題。
催眠術の世界では”自殺をする”という暗示はかけられないという定説があるはずだけど、
一応今もそれは覆ってないよね?
まあ、本人がそれと知らずに死んでしまうスイッチを入れるってのは例外なわけですが。
>>252 >まあ、本人がそれと知らずに死んでしまうスイッチを入れるってのは例外なわけですが。
つまり、催眠術を使い、自分で自分の部屋に回避不能なトラップを仕掛けさせ、
その上で再度催眠術を上掛けし、トラップを仕掛けたという記憶のみを消去させる、というのも可能なのね?
>>252 >越後さんは偽者w
何気に斬新な説だ(笑) 実は鏡さんの仲間で、越後さんと入れ替っていた通称ジャスティスさんとか。
どっちかっつーと、ミステリよりSFの領域だけどね。
>>253 >まあ、本人がそれと知らずに死んでしまうスイッチを入れるってのは例外なわけですが。
直接的に『死ね』と命じるのではなく、間接的に死を選ばせるって事じゃないの?
例えば、「高いところに登らせ『空を飛べる』と暗示をかけ、そのまま飛び降りさせる」とか
>>253-254 あくまでも自分で理解している程度のレベルで説明すると。
催眠術にかかっている最中でも理解はしている、らしい。
だから爆弾のスイッチがあったとして、それを自分で押すってことはさせられない、らしい。
だけど、それを爆弾のスイッチだと知らなければ押させることは出来る、かもしれない。
記憶については忘れさせることは出来る、はずだけど。
もちろん思い出す可能性もある、んだろう。
と思う。後は専門家に聞いておくれ。
>>255 なるほど。
つまり、会社の金庫から金が盗まれたとき、
krkさんと初対面の人(警官など)ならば、前夜のアリバイを尋ねることもできるけど、
krkさんの本性をしっている人(社長)は、犬に噛まれたと思って忘れるのと同じですね。
257 :
2:2009/01/25(日) 23:14:38 ID:Kjyq8DeZ
>>256 >krkさんの本性をしっている人(社長)は、犬に噛まれたと思って忘れるのと同じですね。
でもって、その後を考えてみると・・・・
「日頃の激務に耐えてる事ですし・・・ちょっとしたボーナスですよね♪」
盗み出した現金入り封筒を自宅でチェックする霧子。大量の現金とともに、一枚のメモが入っているのに気付く。
書かれているのは『ご苦労さん』の一言。不審に思って紙幣を検めると・・・・
「・・・カラーコピー・・・一体誰が? 小川さん・・・それとも杉浦さん・・」
同時刻、社長は自宅で想像してニヤついておりましたとさ。
「今頃どんな顔してるかな霧子くん。俺のような天才策略家でなけりゃ、百戦錬磨の霧子くんの上司は務まらん。
・・・・なんてな。くっくっくっ・・・・」
本性を知っているので裏をかけるってのもアリかなー、と。
>>257 んでもって、
krk「社長、ご存じですか? お札をコピーするのって、たとえ私用でも犯罪なんですって。うふふふふ」
そして、合法的に金庫内の50%がkrkさんのボーナスに・・・
>>258 さらに便乗してみる
社長「あー・・・霧子くん・・・去年大掃除した時、君の隠し帳簿が出てきたんだが」
霧子「・・・そんな!? あの帳簿は簡単に見つかる所になんか・・・」
社長「語るに落ちたな・・・・どうだろう、ここはお互い何も見なかった事に」
霧子「よろしいでしょう・・・・うふ・・うふふふふふ」
社長「はっはっはっはっ」
世が世なら、些細な理由で殺し合いかねない上司と秘書でありました。
一方、小川と美月は自室で何やらパソコンを操作していた
小川「・・・パスワードは?」
美月「調査済みです・・・『ZEAM is mine!!』です」
小川「・・・転送・・・と。これで霧子さんの隠し口座はゼロになります」
美月「どうせ表に出せない資産ですし。少々私たちがいただいたところで・・・」
でもって、それを見て物陰で震える相羽
『悪人だ・・・悪人の群れだ・・・・』
260 :
名探偵・香澄:2009/01/28(水) 21:02:58 ID:vqf4oPyH
諸君、これまでの話を聞いてもらった上での諸君の推理・・・実に興味深いものがある。
諸君も気がついているように、今回の殺害の実行犯は間違いなく保科優希だ。
保科はフレイア鏡と共謀し、阪口社長を殺害したのだ。
所轄の捜査で保科優希は阪口社長と愛人関係にあり、そのことについて相当悩んでいたということが判明した。
本来、生真面目な性格で阪口との関係に終止符を打ちたいと親しい友人にこぼしていたという・・・
そこに付け込んだのがフレイア鏡。
阪口社長への借金と、愛人関係を強要されていたフレイアにとって、保科優希は有効な駒ではなかったのか?
数ヶ月前からフレイアの店に頻繁に訪れていた保科優希。
藤原刑事の捜査でフレイアの店の予約名簿に毎週のように保科優希の名前があったことも判明した。
フレイアは阪口社長との関係で悩む保科優希を占いによってコントロールしたのではないだろうか?
そう・・・市ヶ谷流に言えば『暗示』というやつだ。
インチキ占い師がよくやる誘導尋問の応用で自分の占いを保科優希に信じさせ、阪口社長を殺害させるようしむけた。
そして自分は阪口社長を呪い殺したと自首して、捜査の目をまずは自分に向けさせる。
勿論、真相が発覚するのは時間の問題であることを承知の上でだ。
その上で頃合を見計らって罪の全てを保科優希になすりつける・・・呪殺はパフォーマンスだとでも言うつもりなのだろう。
フレイアにしてみれば自分は占いをしていただけで、殺したのは保科優希。
むしろ自分の占いはそこまで予見していたとでも言うつもりなのではないか?
261 :
名探偵・香澄:2009/01/28(水) 21:03:36 ID:vqf4oPyH
保科優希がここ本庁に到着するや、私はフレイア鏡の取調べを行っている取調室の隣室に保科優希を待機させた。
無論、フレイア鏡と保科優希が壁一枚隔てたところにいることは両者とも知る由もない。
フレイア鏡の監視は市ヶ谷と藤原刑事に任せ、私は保科優希に相対した。
生真面目で大人しい性格・・・このようなタイプは逆にやり易い。フレイアのような自信家よりはるかに堕としやすいのは明白であった。
私は回りくどいことをせずに単刀直入に切り出した。
越後「保科さん・・・貴女ですね?阪口社長を殺害したのは・・・」
保科「・・・・」
言葉はなかったが、明らかに表情に動揺の色がうかがえる。
越後「わかっているんですよ、保科さん。あの状況下で阪口社長を殺害できるのは貴女しかいないんです。
ご存知でしたか?阪口社長が玄関口に防犯カメラを取り付けていたのを。」
保科「!?」
防犯カメラの件はハッタリである。だが効果は覿面だった。
越後「貴女は阪口社長との愛人関係で悩んでいたそうですね?闇金融の社長として相当あくどいことをやっていたそうじゃないですか・・・
真面目な貴女のことだ。そんな男の愛人でいることに耐えられなくなり殺した・・・違いますか?」
保科「・・・・」
越後「犯行時間の前後に防犯ビデオに映っていたのは貴女だけなんですよ。さらに阪口社長の遺体のそばにあったコーヒーカップから貴女の指紋が
検出されました。阪口社長を殺害したのは貴女だ!
フレイア鏡と共謀し・・・いや、貴女は彼女に利用されていただけなんですよ。ここ数ヶ月、貴女がフレイアの店に客として通っていたことは
わかっています。貴女はそこでフレイアの占いによって間接的に阪口社長を殺害するよう支持を受けたのではないですか?」
262 :
名探偵・香澄:2009/01/28(水) 21:04:01 ID:vqf4oPyH
保科優希の表情は固く張り詰めていた。残酷ではあるがここでトドメを刺させてもらう。
私はこれまで隠していた隣室へのマジックミラーのカーテンを開けるた。
越後「御覧なさい保科さん!隣にいるあの女・・・フレイア鏡は貴女を呪い殺すと称して、『呪殺』の儀式の真っ最中ですよ!!」
保科優希が目を向けたその先には・・・フレイア鏡がオーバーなジェスチャーをまじえて、一心不乱になにやら呟いている姿があった。
私は隣室に設置してある隠しマイクのスイッチを入れた。
フレイア『死を、死を、死をもたらし給え・・・忌まわしき女・・・保科優希、罪深き女・・・保科優希に絶対の死を!!』
保科優希は何も言わなかった。
越後「彼女は貴女を見捨てたんですよ・・・あぁやってパフォーマンスをすることで全ての罪を貴女になすりつけるつもりなんですよ!!
貴女はそれでいいんですか?」
しばしの沈黙の後、保科優希はようやく口を開いた。
保科「お願いがあります・・・フレイア先生に合わせてもらえませんか?」
言葉は静かであったが、その表情には固い決意がありありとうかがえた。
私は勝利を確信した。
263 :
名探偵・香澄:2009/01/28(水) 21:04:31 ID:vqf4oPyH
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「ひどい・・・いったい私が何をしたっていうの・・・」
社長「ど、どうしたんぞよ?」
霧子「ちょっと前のレスを見てください!これじゃ私が金に汚いク○ビッチじゃないですか!!」
社長「・・・いや、当らずしも遠からずと言おうぞよか・・・ぶっちゃけその通りじゃないかぞよ?」
霧子の気孔砲が社長に炸裂!!
霧子「美人天才秘書の名を欲しいままにしていた私の成功を妬んだ陰謀に違いないわ!うぅん、よく知らないけど絶対そう!!」
社長「キリちゃんも陰謀大好き人間ぞよな。」
霧子「やはり次回作には私の単独イベントをふんだんに盛り込んでユーザーのハートをガッチリ掴まないといけませんね
今のうちに各方面に根回しをしておかないと・・・その為にはやはり資金が・・・どこから盗んで・・・いや調達してこようかしら・・・」
社長「汚い汚い、やっぱりお金に汚いぞよ!キリちゃん!」
霧子「いやですよぉ社長、そんなに誉められたら恥ずかしいでおじゃるよ。」
社長「・・・やっぱりお金に汚くて、ついでに調子にのりやすいぞよな。」
霧子のビックバンアタックが社長に炸裂!!
TV「ハァッハッハッハ!どうやらここまでのようだな!」
TV「…いや、これからだ」
TV「ゴトッ ゴトッ」
TV「ま…まさか今までそんな重いものを身に着けていたのか?!」
TV「ふぅー、体が軽いぜ。修行の成果を見せてやる!」
藤原「こ、これだわ…!!!」
某月某日某会場
リングアナ「ライラ神威選手、藤原和美選手の入場です!」
ライラ「ヒャアーッハッハッハァッ!なんだよ、アレは。」
藤原「くっ…サポーターにウェイトを入れすぎたかしら…。」
ライラ「やるまえからフラフラじゃねえか。この拳のいい的だぜぇぇぇぇ」
藤原「この屈辱に耐えて耐え抜いて、一気に開放すれば……フフフ」
カンッ
ライラ「死ねぇぇぇえ!」
藤原「きゃっ」
ガキーン! ドサッ
リングアナ「ああっと!ライラ神威、膝から倒れてそのまま動かない!
カウンターのラリアットがアゴにきまっている!
僅か30秒、一撃で試合が決まってしまいました。
…おや、レフェリーが改めて藤原のボディーチェックをしています。
ああーっ!腕のサポーターから金属が出てきました!
これは悪質な反則だ!鈍器による殴打!ライラ選手の安否が気になります
藤原選手が同僚達に囲まれて控え室に連れて行かれました!」
藤原「ち、違うんです!違うんです!」
>>264 サンパギータ・カイ?
>藤原選手が同僚達に囲まれて控え室に連れて行かれました!」
『連行』って言葉が脳裏をよぎったですよ(笑)
>>262 ああ、それで最後までいっちゃったわけね。
多分、この事件の後、越後さんに待ち受けているのは懲戒免職。
>藤原刑事の捜査でフレイアの店の予約名簿に
これ、違法捜査だから。
家宅捜索礼状が発行されるのは物証(最低でも殺人に関与している証拠)が出てから。
状況証拠(アリバイがない、動機がある)の段階では無理。
(「引っ張って締め上げれば・・・」「駄目だ。状況証拠しかない」のやり取りを考えてもらえると分かりやすいかも)
しかも今回はフレイヤさんは善意の第三者扱い。
公式には心証(こいつが怪しい)のところまでいってもいない。
フレイヤさんの店で”呪殺もどき”が行われている時に偶然発見しました、というなら話は成立可能だったかもしれないが。
今回の話、探偵ものならよくある展開なんだ。
アウトローな探偵が勝手に部屋に入り込み証拠を見つけ、あげく推理を展開して犯人自供。
探偵は住居不法侵入なわけだけど、犯人逮捕の功績でお目玉程度でうやむやに、っての。
警察が、しかも警部クラスがやっちゃまずいでしょ。
逆に今回の展開が可能なら、警察は関係者の家を片っ端から調べまくって犯人にたどり着くことができる。
警察にそんな権限はないよ。
任意(調べられるほうが許可を出す)ならともかく。
そんなんいりまへん
まあアフロの本名(俺も知らねw)で話を振られても、「誰それ?」だろうしねえ
で、外国人縛りで嫁取りなら
覆面フェチの俺はそれこそミスt
ごめんUSAだ
うろ覚えの知識だけで書くと「ちょろいもんだぜ」みたいになってしまう例ですね
関節ブレイク南さん(某社の社歌のネタ)
ブレイク! ブレイク! 貴女の関節♪
解体! 解体!! 一発解体〜♪
可動の限界超えていく、呼吸もだんだん弱くなる〜♪
サボった奴には地獄の特訓〜(逃げるな富沢!!)♪
関節ブレイク南さん、ネオサザンロック、だだっだっだー
関節ブレイク南さん、飛びつき腕十字、だだっだっだー
関節ブレイク南さん、うっかりガチなの、わざとじゃないの!!
筋を伸ばすぜ! 喉を絞めるぜ!! 関節極める上から下へ〜
極める、極める、極め〜る〜・・・・関節ブレイク南〜さん〜
てててててててて、ブレイク・・・ア〜ップ!!
つべで元ネタ(正確には初代トランスフォーマーとのMAD)拾ってから妙に耳から離れねえ(笑)
272 :
名探偵・香澄:2009/02/01(日) 02:14:07 ID:eAkSJqGg
保科優希が現れると、さすがのフレイア鏡の表情にも驚きの色が浮かび上がった。
保科「フレイア先生・・・」
保科優希は言葉を選んでいるのだろうか?しばしの沈黙が続いた。
保科「フレイア先生・・・もうやめて下さい。私にはこれ以上、我慢ができません!」
そうだ・・・全てを吐き出せ!
フレイア「・・・保科さん。私は・・・」
保科「刑事さん・・・全てをお話しします・・・阪口正吉を殺したのは・・・私です。」
そうだろうとも、そんなことは既にお見通しだ!
保科「フレイア先生は一切関係ありません!!フレイア先生は私を庇っているだけなんです!!」
越後「ば、馬鹿な!!ここまできてまだ貴女は気がつかないんですか!!貴女はこの女に利用されているだけなんですよ!!」
保科「違います!!この数ヶ月、フレイア先生のお店に行っていたことは事実ですが、先生は阪口を殺すような事は一言も口にしていません!
むしろ私を励ましてくれていたんです!!」
フレイア「・・・・」
保科「これまでずっと私は悩んでいました・・・坂口の言いなりになっている自分、そこから抜け出せないでいる自分に嫌気がさして自ら死を
選ぼうとさえしていました・・・そんな時でした・・・フレイア先生は私に強く生きるよう説得してくれたんです!!
でも私は弱い人間でした・・・昨日も阪口に呼び出されて・・・口ではいえないようなことを・・・私は耐えられなかった!!
こんな生活に・・・だから・・・今朝、阪口を殺しました。阪口が探偵を雇おうとしていた事は知っていましたから、その時間に合わせて
阪口を殺して、そのまま犯人として発見さるつもりでした・・・でも、いざ阪口を殺してしまうと、私は急に恐くなって・・・それで
フレイア先生に電話をしたんです・・・そうしたら先生は・・・私が行くまで何も話してはいけないと・・・そして絶対に諦めてはいけない・・・
貴女は幸せにならないといけないって・・・言ってくださったんです。私は呆然と立ちすくみました・・・頭が真っ白になるってあぁいうのを
言うんですね。そんな時でした・・・インターフォンのチャイムが突然鳴ったので、私は目の前の阪口死体をもう一度見てしまったんです。
そこには恨めしそうな阪口の目が私を睨みつけていた・・・私は急に恐くなって・・・思わず悲鳴を上げたんです。それを探偵が聞きつけて・・・」
273 :
名探偵・香澄:2009/02/01(日) 02:14:38 ID:eAkSJqGg
越後「それでこれまで黙っていたとでも・・・そんな馬鹿な!!」
保科優希は肩で大きく息をしながら震えていた。かなり興奮しているのだろうか?それに表情が妙に青白い。
保科「フレイア先生は何もしていない!!犯人である私が証明します!!」
私をはじめとして市ヶ谷、藤原刑事も言葉はでなかった。それだけ保科優希の告白には鬼気せまるものがあった。
フレイア「・・・保科さん。」
これまで沈黙を保っていたフレイア鏡が口を開いた。
フレイア「保科さん、貴女の気持ちはよくわかりましたわ・・・貴女の罪は必ず浄化されます。貴女は開放されるんですよ。」
保科「先生・・・・ありがとう。」
保科優希はそのまま泣き崩れた・・・私達はその姿を黙って見つめることしかできなかった。
しばらく泣き崩れていた保科優希がようやく顔を上げると、そこには何か憑き物が取れた表情があった。
保科「すみません・・・私、興奮してしまって・・・実を言うと私、心臓が弱いものですから、興奮すると駄目なんです。
申し訳ありませんがお水を一杯いただけませんか?常用している薬を飲みたいんです。」
肩で息をする保科はかな体調がすぐれないようだった。私は藤原刑事に水差しの水を湯飲みに注がせると保科優希に手渡した。
保科「ありがとうございます。」
懐から薬入れを取り出すと、震える手で口に運んで水を飲む保科優希。その後、フレイア鏡を見つめると自然な笑顔を向けた。
が、次の瞬間、保科優希はカッと目を開くや大量の血を吐き出した!?
越後「しまった!!」
私としたことがなんてことを・・・なぜこうなることを予想できなかったのだ!!
そう・・・保科優希は罪から開放されるつもりなのだ・・・自ら死を選ぶことによって・・・
越後「藤原君!!救急に連絡!!急げ!!」
藤原「は、はい!!」
勢いよく飛び出していく藤原刑事だが、血反吐の海に沈む保科優希を見た時、私は己の無能を呪った・・・もう全てが遅かった。
274 :
名探偵・香澄:2009/02/01(日) 02:15:10 ID:eAkSJqGg
救急隊員が到着した時にはすでに保科優希の罪は開放されていた。
呆然と立ちすくむ私達・・・そんな時、フレイア鏡が口を開いた。
フレイア「あら・・・もうこんな時間ですの?それでは警部さん、私はこれにて失礼させて頂きますわ。」
越後「な、なに!?」
フレイア「だって・・・保科さんが証言してくれたではありませんか。私はこの事件には一切関係ない・・・とね。
そう、私は誰も殺していない。阪口は保科さんに殺された・・・そして保科さんは自ら死を選んだ・・・ただそれだけのことですわ。
私は呪殺の力に導かれた保科さんが阪口を殺したと思った。だから保科さんに自首を止めさせた。だから自ら出頭した。
でもそれは間違いだったんでしょうか?・・・まぁ結果として私の呪殺は成功したことになるのかもしれませんが・・・
それを証明できますか?呪いで人を殺せると証明できるのなら私は喜んで罰を受けますが・・・今の司法では、絶対に私を裁けない。
しかし二人ですか・・・私の呪殺も満更ではないですね・・・フフフフフ」
なんて女だ・・・始めからそのつもりだったということか・・・
自分は絶対に裁かれることはない。それがフレイア鏡の絶対の自信の根拠。
フレイア「しかし・・・自ら死を選ぶとは・・・馬鹿正直にもほどがありますわね。生きていればこそ・・・じゃ、ないからしら?ねぇ警部さん。」
フレイアの嘲笑は私の怒りを絶頂に追い込むものであったが、私は湧き上がる生の感情を必死に抑えた。
フレイア「それでは皆さん、御機嫌よう・・・なかなか楽しいゲームでしたわ・・・フフフフフ」
これまでの刑事生活において、これほどの敗北感を味わったことはなかった。
犯人の自殺、令状なしの家宅捜索、誘導尋問、警視総監の名を借りての飲食・・・今回の数々の強引な捜査で私の懲戒処分は間違いないであろう。
だがそんなことよりも、この後味の悪い結果と、それを許してしまった自分が許せなかった。
市ヶ谷「警部殿・・・こんな時になんですが・・・私、ちょいと気になることがあるんですの。」
せっかくセンチメンタルなエンディングを迎えようとしているのに・・・市ヶ谷め、どこまでも私についてまわるか!!
275 :
名探偵・香澄:2009/02/01(日) 02:24:38 ID:eAkSJqGg
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「なんか嫌な事件ですね・・・」
社長「う〜むぞよ・・・」
霧子「またですか社長?今度はなんです?キイナに出てる菅野美穂と結婚したいなんて妄想は聞き飽きましたよ。」
社長「森高千里、吉岡美穂・・・私の好きなアイドルはことごとく・・・今度こそ、今度こそぞよ・・・ってそんなことじゃないぞよ!
今回は予想以上に長引いてしまったけどそれなりに満足なできになりそうぞよが・・・」
霧子「?」
社長「どうもこのシリーズをやり始めてから『どうやって人を殺すか?』とか『完全犯罪で人を殺すには?』とか考えるようになってしまったぞよ。」
霧子「ただの危ない人ですね。」
社長「その通りぞよ!そんなことでは菅野美穂との結婚は夢のまた夢ぞよ!!」
霧子の放ったスーパーどどん波が社長の顔面に炸裂!!
霧子「次回はエピローグですよ。」
>>275 結局保科さんが犠牲になったか。
それを防ぐために
>>240で鏡さん犯人説を出したのに。残念。
>『どうやって人を殺すか?』とか『完全犯罪で人を殺すには?』とか考えるようになってしまった
危ない人かどうかは明言を避けますw
が、今回の展開はけっこう普通だと思います。
〜終わりなき闘いの一幕〜
「うりゃっ!」力強い掛け声と共に来島のナパームラリアットがカオスに炸裂する。カオスのマスクが外れかけ、素顔がのぞく。
「フッフッフ…やってくれたな…覚悟はよいか…」
カオスの言葉を聞きながら、来島はこの舞台に来る実力を身につけたきっかけを、邂逅していた。
…以前武藤への意地だけでカオスに挑み、惨敗した日、来島はカオスの控え室に向かった。
「ノックも無しとはね。」そこには素顔のカオス、マリア・ロードンがいた。
「貴方が何を求めてここに来たのかは解っているけど、真に向かう場所は私と同じ所、自分で答えは出ているでしょう。」
来島は、無言で一礼する。素質に恵まれないロードンが、マスクをつけただけで、世界最強の一角になれるはずはない。彼女が負けないのは、毎日の地道な積み重ね故なのだ。人一倍練習をする来島には、身をもって理解できる。
「今の…今の貴方では勝てない。貴方の後輩は、リングの外では不器用な娘ね。本当はこう伝えたかったのかしら…」
その日より一層真剣に練習に励み、ついにカオスにタイトルマッチの挑戦をすることになったのである。武藤は今では生意気な後輩ではなく、無愛想な後輩である。彼女も来島の実力に、一目置くようになっていたのだ。
>>277の続き
来島はカオス相手に、真っ向勝負を挑み、両者は譲らず均衡していた。だが次の瞬間マスクを直したカオスがオーラの輪郭を放ちながら向かって来るのを来島はみた。同時に試合が新たに動き出すことを直感した。
素早くカオスが来島の背後に回り込み、ジャーマンを決める。普段ならカオスが格下相手に、派手にみえつつ、肩等に叩きつけの衝撃を分散させて手加減する魅せ技なのだが、今回は違った。
高くぶっこ抜き、高速でほぼ垂直に後頭部一点を強かにマットに叩きつけられる。カオスからの真剣勝負の挑戦状である。
意識が遠のきそうになりながら、来島もバックドロップをお見舞いする。武骨だが、カオスの後頭部を正確に叩きつける。
プロレスラーとして、互いに実力を信頼しあったこそ出来る、本当の殺人技である。
「フッフッフ…来島、お前ごときの技など私の誇りにかけて、全てうけてやろう…しかし最後に立っているのは…」
「この俺だ!」
来島の言葉に、少しカオスが微笑んだ。しかしこのような技をかけあって、大丈夫なはずはない。おそらく次に大技が決まった時、勝敗は決するのだ。
>>278の続き
「フッフッフ…喰らえ、我が破壊の鉄槌!」
カオスが力強く来島をロープにふる。しかし来島は自らロープに加速し、反動を利用してカオスに向かっていく。
(それでこそ来島。お前の全てを私にぶつけてこい)
一瞬時間が凝縮されたように、二人の時間がゆっくり流れ、来島はカオスの心の声を聞いた。
いつもと違う空気に、歓声をあげることを忘れた観客。静寂に包まれた会場内に、激しいインパクト音が響きわたる。
ナパームラリアットとダークスターハンマーの相うち。日々の鍛錬の積み重ねに裏打ちされた、揺るぎなき自信、意地、誇り、互いの全てをぶつけ、互いの全てをうける。プロレスの原点をこの一瞬が魅せたかのようだ。
「黒い超新星は無敵だ。」
来島が意識を取り戻した時、カオスのいつものアピールを見上げていた。
…黒い超新星が無敵なのは…その理由を来島はよく知っている。
頂点を目指す者、頂に君臨する者、それぞれの闘いは今日もリングの内外で繰り広げられる。
完
稚拙ながら投下してみました。
試合の描写とか、話の構成とか、やっぱり難しいものですね。
GJ&乙。実にプロレスらしい話、これは良い妄想ッス。
282 :
2:2009/02/04(水) 00:40:22 ID:IX2J8swd
とある試合後の風景
『くやしーくやしー・・・悔しいぃぃぃぃっ!!』
某月某日、寮の近所の焼肉屋ではヘレン・ニールセンが荒れていた。
カレン「あー・・・お姉、結構いい試合だったと思うよ」(ぱくぱく)
ヘレン「・・・確かにお客は盛り上がってたけどね・・・・」(ぱくぱく)
カレン「負けちゃったのをいつまでも気にしてたって・・・・」
ヘレン「勝ち負けよりもね・・・・自分の得意分野でフォールとられたのが気に入らないのよ!!」
カレン「ああ・・・・投げで」
ヘレン「それもアマレスの技でよ・・・・こっちは十何年もやってるってのに」
カレン「偶然そんな体勢になっただけじゃない。あっちはほとんど身体能力で投げてたし」
当日の試合:ヘレン・ニールセン×コリィ・スナイパー
両者とも投げ技中心ながら、腕力で引っこ抜くコリィ・技術で投げるヘレンと対照的な試合展開。
互角の流れで10分が過ぎ、ヘレンがタックルを仕掛ける。
「せいっ」 掛け声とともに組み付き、押し倒してグラウンドにもっていくつもりだったのだが・・・・
倒れない・・・それどころか、小柄な体に似合わぬ腕力で、がっしり捕まえられてしまった。腰を落として防御するが力技で無理やり引っこ抜かれる。
アマレスで言うところの「俵返し」 勢い良くマットに叩きつけられてしまった。(回想終わり)
ヘレン「まったく・・・・何食ってりゃあの体格で、あのパワーが身につくのよ」(がつがつ)
カレン「妹であれなんだから、マッチョな姉貴なんか・・・メガライト並みって事じゃない」
ヘレン「そんな事より、リベンジしないとニールセン家の恥よ。カレン・・・・」
カレン「ん・・・・帰ったら早速特訓?」
ヘレン「あいつのリングシューズに画鋲入れときなさい」
カレン「せこっ!! ・・・・・勿論冗談よね、お姉」
ヘレン「冗談に見える? ・・・・・ロッカーの中のコスチュームを破っとくってのもいいわね」
カレン「(目が笑ってない・・・・本気だ)」
妙な方向に暗い情念を燃やす従姉に、何もいえなくなるカレンでありました(終わり)
久しぶりの通常営業。やっぱり試合描写は難しい。
283 :
DMC:2009/02/04(水) 14:05:42 ID:7nOY3w+t
「ねぇ、めぐみ、あなたはどんなレスラーになりたいの?」
「私はもちろんチャンピオンになりたい! でもただ強いだけじゃなくてお互いの力を出し合って素敵なファイトをして
ファンからも対戦相手からも愛されるそんなレスラーになりたいの」
「へー素敵ね めぐみならきっとなれるよ、そのときは私とも戦ってくれるかな?」
「ええ、もちろんよ 千種」
それはまだ私たちが若手の頃に同期の千種と交わした約束だった。
・
・
でも、今、私がしているファイトはこんなファイトだ…
「あーっ ブシドー、毒霧を吹きつけた! ひるんだところをナックルパートで殴りつける、ここでクライ流血ー! さ
らにブシドー殴りつける! リングは血の海だ!」
リングアナウンサーが絶叫する。
「すげえ流石ブシドーさんだ! 血だるまでグロッキーになってるクライに顔面ウォッシュ連発、場外に逃げたところを
傷口を叩きつけるようにフェイスクラッシャー!」
「気を失ってるのをまたリングに上げてコーナーポストに磔にしたぁ! やべぇよあの流血、ブシドーさんはクライを殺
る気だ!」
おどろおどろしいメイクをしたファン達が残虐ファィトに酔いしれてる。
リング上では真っ黒で不気味な覆面を被ったレスラーが既に虫の息の血まみれ金髪レスラーを執拗に痛めつけている。
悪魔系デスマッチ団体『DMC』そのエースにして謎の覆面レスラー『ブシドー』は、残虐で容赦のないファイトで一部のコ
アなファンから圧倒的な支持を得ていた。
…またやりすぎちゃった、私がやりたいのはこんなファイトなんかじゃない…こんなファイトなんかじゃないのよ…千種
〜遺恨試合?〜
来島と武藤、勝てない発言以来、犬猿の仲とされた二人である。
だが、天才的な才能とセンス、一方たゆまない鍛錬の積み重ね、それぞれの道で実力をつけた二人は、今や互いに認め合うライバルである。
試合開始のゴングがなった時から、武藤の本気のファイトが繰り広げられた。来島の技をいなし、縦横無尽にリングを駆け得意の飛び技を的確に決める。来島はしばらく何も出来ないまま、一方的に武藤の技を喰らい続けていた。
しかし、今の来島の実力を知る武藤はてをゆるめない。普段のおとなしい姿とは対照的に、熱いファイトで向かって来る。
武藤のリングコスチュームの赤が、熱い闘志を身に纏ったかのように輝いている、観客は皆武藤に魅いっていた。
>>284の続き
武藤のワンサイドゲームに見える試合だが、いくら技を喰らっても倒れない来島に、武藤は追い詰められつつあった。
「そこだっ」
一瞬のスキをついて、来島がアルゼンチンバックブリーカーを決め、逃れようともがく武藤をリフトアップスラムで叩きつける。
今試合で初めて来島が決めた技だが、改めて武藤は鍛え抜かれた来島の地力を理解した。
来島は不器用だ。それゆえ頑丈な肉体と、パワーを活かした破壊力のある技を身につけた。
だがそれゆえ、武藤はますます闘志をかきたてられた。
…何か来る。来島は武藤に対して身構えた。
>>285の続き
来島は、何が起こるか直感で理解したが何もできなかった。武藤の強烈なフライングニールキックが来島に直撃する。天才の武藤が磨きあげたこの技に、かわすスキも返すスキもなかった。来島はたまらず膝をつく。
「私は、誰よりも高く飛んでみせる!」
来島のついた膝から武藤がシャイニングウィザードで駆け上がる。闘志の炎を纏って飛翔する武藤の姿に、観客が歓声をあげる。誰もが勝負は決まったと確信した。
…だが武藤は本能的な恐怖を感じ、後ろを振り返った。来島は倒れてはいなかった!
>>286の続き
(武藤、やっぱりお前はすげぇよ。俺にはそんな華麗な立ち回りは無理だ。だからこそ俺は全ての技を受け止める、そして決して倒れない。それが俺のプロレスだ!)
不屈の精神とプロレスラーとしての信念が、来島をふみとどまらせた。倒れたかに見えた来島は、ロープに体重を預け、反動を利用して武藤に向かっていった。
意識はあやしいが、日々の鍛錬が、技を体に覚えさせている。鍛えた肉体と、来島のレスラー人生の重みが乗った必殺のナパームラリアートが武藤に決まった。
振り返りざまに喰らった武藤は視界が真っ暗になり、崩れおちる。来島にとって唯一の勝機を見逃さずカウントスリーをもぎ取った。
互いに死力を尽くしたはての、薄氷の勝利である。
>>287の続き
全力を出しきった来島は、決め台詞でアピールすることもできずレフェリーに腕を上げられていた。
(勝ったのが武藤だったら、また生意気な挑発をやっただろうな…俺は試合には勝ったが、ショーマンとしてのプロレスラーとしては完敗だ。今俺が観客からこんなに祝福をうけられるのも武藤が相手だったからだ…ありがとうな)
改めて武藤の凄さを認めながら、来島はただ立っているしかできなかった。
無言で立ち上がった武藤の目が、これまで以上に輝いていた。
「次の私には、来島さんじゃ勝てないわ…」
(やっぱり生意気な後輩だ…しかし厄介だな、次武藤を迎えうつ為に、どんだけの練習がいると思っているんだ)
来島もそうであるように、武藤もまた敗戦を糧としてますます強くなっていく。
彼女達の闘いは、リングの内外で、今日も繰り広げられる。
完
昨日、今日と来島さん&むとめ祭りだな。
290 :
DMC:2009/02/04(水) 22:32:34 ID:qh8UKJ0v
「ヒャーハッハッ 今日のファイトもイカしてたわよ!! 全くあんたたちはファッキンクレイジーサムライガールだわ
ブシドーの残虐ファイトには私の股間もビショビショよ!」
とある理由で新女を解雇された私をDMCにスカウトしヒールのマスクマンにしたのは彼女だ、おかげで私はエースになり海
外のトップレスラーとも互角以上に戦うことが出来るようになったし大会場でも連夜、超満員を記録するまでになった。
「理沙子さん、わざわざ来てくださったんですか?」
そう言って席を立って出迎えたのは今日も私と組んで試合をしたコンバット斉藤さん、地味に仕事をする地味なレスラーで
元空手の全日本王者らしいけど地味なので誰も覚えてないらしい。
「あら…控え室の平均年齢がいっきに50歳もあがったわ イヒッ!」
そう甲高い声で呟いたのはメロディ小鳩さん、彼女もタッグパートナーで私と同じようにマスクを被っている、何でも目立つ
と色々とやりにくくなると言っていた、ヤバい感じの子で今日も脱臼させた相手の関節をゴリゴリやっていた。
あれ、理沙子さん聞こえなかった筈が無いのに怒らないの? 年齢や新女の話題はタブーなはずなのに…
理沙子さんは、千種から聞いたかぎりでは私たちが子供の頃は、立派なレスラーだったそうだ。
だけど適齢期ギリギリで新女のリングアナウンサーとの結婚を無かったことにされてから荒んでしまいこんな風になってし
まったらしい…でも今日は機嫌が良いみたいだしあの話をしてみよう。
291 :
名探偵・香澄:2009/02/05(木) 19:44:03 ID:avi9fdAR
越後「気になること?夕食にはまだ早い時間だよ。」
市ヶ谷「そんなことではなくってよ!!おかしいと思いませんこと?フレイア鏡はなぜここに来たんですの?」
越後「はぁ?」
市ヶ谷「ですから、フレイア鏡は自ら犯人と名乗る必要がどこにあったというんでしょう?保科優希が阪口社長を殺害したと電話してきた段階では
保科は自首するつもりだった・・・ということはフレイアの目的であった阪口社長殺害は完遂されているんですよ。
なぜそこでフレイアは自ら犯人だと名乗りでたんでしょうねぇ?そうすることで何のメリットがあるというんです?」
越後「・・・・」
確かにそうだ。計算高いフレイアのことだ。保科優希が犯人であることが判明する事はわかった上で名乗り出てきたに違いない。
そんなことをするのに何の意味があるのだろうか?同情して庇ってくれたと保科優希は言ったが、先のフレイアの発言からとてもそうとは思えない。
阪口を殺害したのは保科優希であることは明白、自ら危険な橋を渡る必要がどこにあったのか・・・何故だ?
市ヶ谷「やはり愚かな官憲ではこれが限界のようですわね・・・後はこの美人名探偵市ヶ谷麗華に任せてもらいますわ!」
越後「ちょっと待ちなさい!!市ヶ谷君!!」
私の制止を無視して市ヶ谷は飛び出していった・・・怪しいセーラー服で警視庁を走り回るのだけは止めてもらいたいと言いたかっただけなのだが・・・
一週間後、私は市ヶ谷に呼び出され春日部の市ヶ谷事務所を訪れた。
懲戒処分を覚悟し、実家に帰る準備すら進めていたのだが、現在のところ何の処分もくだる気配がない。
昨日、総監に呼び出された時は覚悟を決めて臨んだのだが、総監の口から出た言葉は私への労いの言葉だった・・・妙に顔が引きつっていたが・・・
だが気になる事を総監は言っていた。『くれぐれも市ヶ谷先生によろしく・・・いや、よろしくお願い致します、と必ず伝えてくれ・・・お願いだ。』と
何か嫌な予感がする・・・
292 :
名探偵・香澄:2009/02/05(木) 19:45:26 ID:avi9fdAR
趣味の悪い虎皮のソファーに座る市ヶ谷は私を見るや、一冊のファイルを差し出してきた。
市ヶ谷「我が市ヶ谷財閥直属の諜報機関が調べたフレイア鏡の調査結果ですわ。」
越後「なに!?・・・・フレイア鏡。本名、鏡明日香。長崎県出身。身長173cm。スリーサイズ92/58/87。生年月日不詳。年齢不詳。血液型不詳。学歴不詳。
交友関係不詳。東京にて占いの店を開店するまでの一切の経歴不詳・・・・何なんだこれは?」
市ヶ谷「我が市ヶ谷財閥の力をもってしてもフレイア鏡の事はそれしかわからなかったんですのよ。そもそもあれが本当に鏡明日香本人であったか
どうかすら疑わしい結果と言えますわ。」
越後「それじゃ何か・・・私達は公的に存在するかどうかもわからない人物と対決していたとでも言うのか?」
市ヶ谷「そうかもしれませんわねぇ・・・ただフレイア鏡を名乗る人物は今、確実に存在しているということですわ・・・あら、ちょいとごめんさないな。」
話の途中で市ヶ谷の携帯電話が鳴った。
『市ヶ谷ナンバ〜ワン!わたくしはプリィィ〜ンセェェェ〜ス〜で・す・わ♪』という耳障りな着うたが私をイラつかせる・・・
市ヶ谷「あら曹長、お元気ですか?相変わらずゴツイ顔ですの?それは結構ですわ・・・あの無口な磯野キリだかなんだか言う方もお元気かしら?
あらそうですの・・・で、首尾はいかが?・・・・えぇ、それは何よりですわ。後は私に任せて皆さんは撤収して下さいな。その後は一週間の
有給休暇を楽しんで下さいな・・・では・・・・」
一体誰と話をしているんだ?電話を終えた市ヶ谷は何やら手元のパソコンを叩き始めた。
野村「あのぉ・・・麗華様、屋上の反射衛星砲が動きだしたみたいなんですが・・・」
執事の鈴木が市ヶ谷に話し掛けた次の瞬間、鈴木の身体は吹っ飛び壁に叩きつけられていた・・・な、何が起きたんだ?見えなかった。
その直後、激しい振動でビル全体が大きく揺れ、強烈な光が窓から飛び込んできた。
越後「な、何事だ!?」
市ヶ谷「まぁまぁ警部殿、落ち着いて下さいな。何でもありませんわ、春日部ではよくあることですのよ。」
越後「・・・春日部市民が誤解されるような事はあまり言わないほうがいいと思うぞ。」
293 :
名探偵・香澄:2009/02/05(木) 19:46:14 ID:avi9fdAR
市ヶ谷「それよりも警部殿、フレイア鏡が何故自首してきたか?その答えなのですが・・・私、あれからずっと思案していたのですが、結論に達しましたわ。
それは彼女の最後の言葉そのものではないのかしら?」
越後「最後の言葉?」
市ヶ谷「そうですわ。おぼえてらっしゃるかしら?『なかなか楽しいゲームでしたわ』と言っていたでしょう。」
越後「まさか・・・すべてゲームだったとでも言うのか!馬鹿馬鹿しい!!」
市ヶ谷「他にどのような理由が考えられまして?あの女は警察とこの私、美人名探偵市ヶ谷麗華相手にゲームをして楽しんでいただけなんですよ。
ただ・・・警察はともかくこの私を対戦相手に選んだのは考えが足りないようですがね・・・」
そんなことであってたまるものか・・・あの茶番が警察相手のゲームとでもいうのか・・・
その時である。辻香澄少年が血相を変えて飛び込んできた。
辻「ボクは少年じゃないよ!!ってそれどころじゃないんだった・・・市ヶ谷のオバチャン、テレビを見てよ、テレビ!!」
辻香澄少年はそう言うやテレビのスイッチをいれた。
そこには濛々と立ち込める煙、ビルの残骸、炎が映し出されていた。
レポーター『・・・現場の商業ビルから中継でお知らせします。先ほど、こちらのビルに突如として怪しげな閃光が飛来し、一瞬にしてビルを消し去ったと
言うことです!ビルの中には占いの店を営む店主がいたとの事ですが、その生死は確認されておりません。それ程、ひどい有様なのです。
事前に何者かに電話で外へ呼び出された警備員の証言によりますと・・・・」
越後「このビルは・・・フレイア鏡の店の・・・・」
市ヶ谷「あらあら、恐い世の中ですわねぇ・・・私も気をつけないといけませんわ。」
市ヶ谷を除く一同の視線が冷ややかに市ヶ谷を見つめていた。
294 :
名探偵・香澄:2009/02/05(木) 19:46:39 ID:avi9fdAR
越後「市ヶ谷君・・・まさか・・・」
市ヶ谷「あら?何のことですの?私、とんとおぼえがありませんことよ。オーホホホホホホ!!」
越後「渋谷のセンター街を壊滅させたテロリストの目撃情報が君にそっくりなんだが、あれも・・・・」
私の言葉を無機質な電子音が遮った。事務所の電話が鳴っているのだ。執事の佐藤が電話に飛びついた。
成瀬「おうおう、こちら栄光ある市ヶ谷探偵事務所やで!!・・・・って・・・な、なんやて!!ちょ、ちょっとまってぇな・・・麗華様・・・その、あの・・・
フレイア鏡から電話が入っとるんですが・・・」
市ヶ谷「な、なんですって!?」
市ヶ谷は佐藤から電話をひったくるように取り上げた。
市ヶ谷「もしもし・・・」
市ヶ谷は落ち着きを払って応えると同時に音声をスピーカーに切り替えていた。
フレイア『もしもし、市ヶ谷先生でいらっしゃいますか?なにやら恐いゲームですわねぇ・・・でも安心なさって・・・私はこうして五体満足無事でしてよ。
言い忘れてましたが・・・私、呪殺以外にも特殊な力がありましてねぇ・・・まぁ未来を予見できるとでもいいましょうか・・・あ、そうそう
そちらにあの警部さんもいらっしゃるんでしょ?お伝えくださるかしら・・・また、お会いしましょう・・・とね・・・フフフフフ』
さすがの市ヶ谷も言葉が出なかった。
フレイア鏡・・・次に会った時こそ、必ず私がその化けの皮を剥いでくれる・・・
それまで私は警察をやめるわけにはいかないだろう。 −終−
295 :
名探偵・香澄:2009/02/05(木) 19:47:55 ID:avi9fdAR
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「社長!社長!!なんかプロレスシリーズが最近の流行ですよ!ウチも乗り遅れないようにしないといけませんよ!」
社長「あ、ウチは無理ぞよ。」
霧子「そうでした・・・社長ってばプロレスのプの字も知らないくらいのプロレス音痴ですもんね。」
社長「ウチは我が道を進めばよいぞよ!まさに『我がゆくは星の大海』ってなもんぞよ!」
霧子「でも、時流ってもんがあるんだけど・・・ってあら電話が・・・はい、こちら環境に配慮しないプロレス団体ガイアークです。」
社長「そんなことより長編も終わったことだから今夜は飲むぞよ!ネジが外れるまでトコトン盛り上がろうぞよ!」
霧子「社長、理沙子さんからお電話ですよ。」
社長「・・・・・・うぅ!!急に腹がぁ!?出たいのに・・・電話には出たいのに腹がぁぁぁ!!」
霧子「さっさと出ないと呪い殺すって言ってますよ。」
社長「・・・・・・もしもし、はい・・・はい、今夜はまっすぐ帰りますです・・・はい、牛乳と・・・女性セブンですね?はいわかりました。」
霧子「社長ってば理沙子さん相手だと『ぞよ』って言わなくなるんですね。何があったんだろう?」
>>294 長編乙!!
>フレイア鏡・・・次に会った時こそ、必ず私がその化けの皮を剥いでくれる・・・
本格的にライバルキャラ出現ですな。
明智小五郎に20面相、金田一少年に地獄の傀儡師、ホームズにモリアーティ教授・・・・
やはり名探偵にはライバル犯罪者がつきものかと。
297 :
2:2009/02/08(日) 10:31:14 ID:6hfT1Rp0
バレンタインにはちと早いが
『・・・日本に来てるの?・・・・え、会いたい・・・』
バレンタインも間近な二月某日、寮にて。カレン・ニールセンは電話で何処かと会話中。
会話は英語に行われているので、近くで聞き耳を立てている真鍋や成瀬には理解できなかったりする。
『・・・何を今更・・・あー・・・わかった、わかったから情けない事言わないの・・・』
成瀬「誰からや? 様子からすると修羅場の匂いがするけどな」
千里「例の元カレさんみたいですよ」
真鍋「あー・・・EWAのスカウトマンの」
『じゃ、明日のお昼。渋谷駅のハチ公前で・・・・え、何処だ・・・駅前で誰かしら演説してるからその場所よ(※)』
それだけ言うとカレンは電話を切った。
成瀬「何や、デートのお誘いか?」
カレン「そんないいもんじゃないわよ。日本に来てるから一緒に食事でもしないかってだけの事」
千里「普通それをデートと言います」
真鍋「元カレくんとヨリを戻そうってワケ? ひゅーひゅー」
カレン「だからそんなんじゃないって・・・・」
成瀬「『百合姉ちゃん』から『ラブコメ女』にクラスチェンジやな」
カレン「どっちも違う!! 明日出かけるけど・・・・ついてきたらコロすわよ」
真鍋「アタシがそんな事するように見える?」
カレン「見えるから言ってるの」
成瀬「墓に刻まれる言葉は決まったな・・・・」
千里「『真鍋つかさ・・・馬に蹴られてここに眠る』ですね」
真鍋「縁起でもない事を言うんじゃない!!」(続く)
(※)田舎モノの筆者がたまに上京すると、たいてい渋谷駅前で政治家先生とかが演説やってる所に出くわすもんで。
よって個人的にこういうイメージが(笑)
298 :
2:2009/02/08(日) 10:32:09 ID:6hfT1Rp0
続き〜
翌日、渋谷駅前。めかしこんだカレンが駅前でたたずんでいる。そして、しばらく離れた場所では・・・真鍋・成瀬・千里が結局ついてきていた。
千里「結局ついてきましたか・・・・趣味が悪いですよ」
成瀬「ほっとけ。お前も一緒に来てる時点で同じ穴のムジナや」
12:30 ラーメン屋「歩兵」
『おばちゃ〜ん、このチャレンジメニューのジャンボラーメン2人前ね』
千里「まずは食事のようですね」
成瀬「しかしまずチャレンジメニューとは・・・・」
真鍋「デート資金稼ぎだったりして・・・・・うわ、2人とも凄い食べっぷり」
千里「こちらまで胸焼けしそうです・・・」
数分後・・・『ワン・モア!!(おかわり)』の声が店内に響く。
成瀬「まだ食う気かアイツ等は・・・・・」
14:30 ゲームセンター「Dr・シーラカンス」
成瀬「映画館の次はゲームセンター・・・・」
真鍋「高校生のデートかっちゅーの・・・・・つまんねー」
千里「何を期待してたんですか先輩たちは。昼間からホテルに入って○○が×して☆△するとでも?」
真鍋「千里ちゃん・・・・何気にスゴい事を(汗)」
成瀬「ウチらでも引くで、その発言は」
15:30
千里「なんかガラの悪そうな人たちにからまれてますけど」
成瀬「ほっとけ。アイツもプロやし、素人に手を出してケガさせるようなマネもせんやろ」
数分後、『覚えてやがれぇ〜〜〜っ!!』と、2人にからんでいたチンピラが捨て台詞と共に逃げていく。
千里「・・・・思いっきり手を出してましたね」
真鍋「うん・・・・しかも元カレ君も結構強い」
成瀬「・・・・・(汗)」(続く)
299 :
2:2009/02/08(日) 10:39:50 ID:6hfT1Rp0
続き
17:00 山下公園
千里「どうやらここでお開きのようですね」
真鍋「う〜・・・・寒い〜」
成瀬「なに、定番ならもうすぐお熱い所が見られるから辛抱せえ」
千里「ハグ→キスのパターンですか」
『ジェイミー・・・・目を閉じて』
カレンが目を閉じさせ、キスをする・・・・・かと思いきや、千里達が隠れている場所につかつかと歩いてくる。
カレン「・・・・さて、と帰るわよアンタたち」
真鍋「ひょっとして全部バレバレ?」
カレン「あんな下手糞な尾行、子供だって気付くわよ。チサトまで一緒に来るとは思わなかったけど・・・・」
千里「・・・・すいません」
成瀬「ところで元カレ君はあのままでええんか?」
カレン「いーのいーの♪ さ、帰りましょ。おお寒い」
『おーい、外人の兄ちゃん。こんな所で立ったまま寝てたら風邪引くぞ』
それから一時間、目を閉じたまま放置された元カレ君ことジェイミーは通りすがりのヤンキーのあんちゃんに声をかけられるまで、その場にたたずんでいたという。
・・・・哀れなり(終わり)
タワーレコードの裏の高台になってる所だよな?>山下公園
(宮下公園と混同してる可能性あり。まちがってたらご容赦を(汗))
>>299 ヘレンが出てきて修羅場になるかとwktkしてたのに・・・
あと、山下公園は「あぶない刑事」でタカとユージがよく走り回ってたとこですよ(つまり横浜市)
何はともあれ、レズ姉ちゃんの話は、何故だかホッとしますな。GJ!
301 :
2:2009/02/08(日) 16:47:27 ID:RW4CCETF
もう二年近くも東京行ってないなあ・・・・
>>300 あ、やっぱり間違ってましたか「山下公園」(汗)
どうも宮下公園と、あともう一つの公園(名前忘れた)ゴチャゴチャになってますよ俺
(渋谷の東急ハンズ(または別の通りのお役所だか体育館)から少し行ったところの公園)
永原「テレスドンの目」
金井「ケムラーの目」
富沢「同じよ同じ!!」
千里「あの・・・ちょっといいですか? ケムラーの目はもっと顔の中心に寄ってるんです」
イヤだこんな特撮マニアな桜井(汗)
『究極超人あ〜る』に千里ってのがいたな〜、とふと思い出したもんで。
(読み方ちがうけどさ)
303 :
2:2009/02/16(月) 23:43:17 ID:2c+hYPag
雪降る修羅場
『チョコレート・・・チョコレート・・・手編みのマフラーに手作りケープコート・・・・』
2月15日、寮にて。カレン・ニールセンと桜井千里はファンからのプレゼントを整理していた。
ちなみに大部分は女性ファンからのものである。
千里「すごい人気ですねカレンさん」
カレン「ほとんどが女性からってのが複雑な気分だけどね・・・・しかもラブレター付き」
千里「ラブレター・・・・ファンレターの間違いでは?」
カレン「普通同性へのファンレターに『愛してます』『I LOVE YOU』とか書かないと思う」
千里「・・・・確かに」
『あ・・・・雪が降ってきました』
千里がふと外に目をやると、雪がぽつぽつと降ってきている。気のせいか吐く息も白く見えるようだ。
カレン「うー・・・・寒いと思ったら」
千里「これは・・・・明日は積もりますね」
翌日、寮の庭にて。雪は積もった・・・・半端なく・・・シャレにならないほどに。
カレン「積もったわねー・・・・と言うかまだ少し降ってるし」
千里「さっき霧子さんから聞いたんですが、今日の興行は中止だそうです」
カレン「ま・・・この雪じゃね。交通機関もストップしてるみたいだし」
千里「東京じゅう、この状態みたいです。例年に無い降雪量と」
カレン「うー・・・・寒いー」
ヘレン「そんなに寒いんなら部屋の中にいればいいでしょうに」
カレン「あ・・・お姉。そうしたいのはやまやまなんだけどね」(ぱすっ)
千里「部屋の暖房が故障しまして・・・・今業者の人が修理中です」(ぱすっ)
ヘレン「それで外に出ていたと・・・ところで一つ質問」(ぱすっ)
カレン「何?」
ヘレン「さっきからあたしたちに雪玉をぶつけてるのは一体誰?」
(続く)
304 :
2:2009/02/16(月) 23:44:08 ID:2c+hYPag
続き〜
『たぶん後ろにいる子供たちです』
ヘレンの問いに千里が答える。言われて周りを見渡すと物陰で近所の子供たちが雪玉を構えている。
雪のある広い場所を探すうちに、寮の庭にたどりついたようである。
「あーあ、見つかっちゃった」「千里姉ちゃん言っちゃうし」「カレンもお姉もやっちゃおーぜ」
ぶつくさ言いながらも手にした雪玉を投げてくる。気がつけば「やったなガキども!!」とカレンも逆襲に転じている。
ヘレン「どこの国も子供ってのは元気ねー」
千里「子供とは言えない人が約一名、全力で子供と遊んでますけど」
ヘレン「あのアホはともかくとして・・・・どれ、あたしもちょっと行ってくるか」
千里「・・・・ヘレンさんも従妹の事は言えません」
数分後・・・・
「行くわよカレン、必殺ジャイアント魔球!」「なんのこれしき、鉄拳防御」
大き目の雪玉を投げつけるヘレンに、パンチやキックでそれを撃墜するカレン。
子供に混じって雪玉をぶつけあうニールセンズの姿があった。
ヘレン「先週ジェイミーとデートしたそうねえ・・・」
カレン「デートなんて大したモノじゃないわよ・・・・って何で知ってるのよ?」(ぱすっ)
ヘレン「あたしは何でも知ってるのよ・・・まったく・・人の彼氏を・・・」(ぱすっ)
カレン「『元カレ』でしょーが・・・・お姉だって振ったんだから」(どすっ)
ヘレン「捨てた相手でも、人と付き合ってるとそれはそれで腹立つのよ」(どすっ)
カレン「なんてワガママな・・・・」
「泥棒猫!!」「先に取ったのはお姉じゃない!!」
気が付けば雪合戦もカレンとヘレンのタイマン勝負となっている。どんどん殺伐としてくるので子供たちはドン引きである。
子供「なあ・・・千里姉ちゃん・・・泥棒猫ってどういう意味?」
千里「子供は知らなくて良い事です。しかし・・・聞いていると心が荒んできますね」
(続く)
305 :
2:2009/02/16(月) 23:45:01 ID:2c+hYPag
さらに続き
カレン「これでも食らえぇぇぇぇっ!!」
ヘレン「こっちの台詞うぅぅぅぅっ!!」
「ごすっ!!」とシャレにならない音がふたつ・・・・同時にカレンとヘレンが崩れ落ちる。
千里が雪玉を改めると、片や石入り・・・片や氷の固まりである。
千里「・・・・両者KO・・・・試合終了です」
子供「千里姉ちゃん・・・・冷酷だな」
こうして『修羅場』は唐突に終わりを告げた。多大な(って程でもないが)犠牲とともに・・・・
エピローグ
数日後、某会場・・・・ニールセンズ&桜井千里VS村上姉妹&八島静香
「何よ」「自分の無い胸に手を当てて考えてみたら」「お姉とたいして変わらないでしょーが」
対戦相手そっちのけで、顔を突き合わせてにらみ合うニールセンズ
千春「おい、アタシらをなめてんのか? 随分余裕じゃねえか・・・こっち向けよ」
カレン「うるさい!!」(裏拳)
ヘレン「黙ってなさい!!」(裏拳)
千春「はうっ!!」
ダブルで裏拳突っ込みを食らい、吹っ飛ぶ千春。その様子に声も出ない残りの三人でありました。
霧子「ヘレン・ニールセン選手とカレン・ニールセン選手に遺恨が発生しました」
社長「いいのか・・・・こんな昼ドラみたいな遺恨で」(終わり)
鯖煮になって失恋イベントなくなったのかな、と今更ながらに気が付いた(汗)
306 :
名探偵・香澄:2009/02/22(日) 20:52:25 ID:Az6AGi+2
埼玉県春日部市 プロレス団体「ガイアーク」
成瀬「おうおう、またまた邪魔するで!愚かな俗人ども!!」
霧子「あ、貴女は!?社長、社長!!また来ましたよ!市ヶ谷さんトコのトウヘンボクが!!」
社長「・・・キリちゃん、今日から私のことは社長ではなく『殿』と呼んでほしいぞよ。」
霧子「やっぱり・・・絶対に食いついてくると思ってましたよ。あのネタ・・・」
社長「そんなわけで取りあえず茶を所望ぞよ、婆。」
霧子「婆・・・・・・だとぉ!!」
社長「い、いや、女のキリちゃんに爺ってのはアレだから、やっぱりそれらしく婆がいいかな・・・って・・・」
霧子「一筆奏上!!」
懐からおもむろに筆ペンを取り出すと、霧子は空に『死』の文字を書き上げた。
霧子「ヘル・アンド・ヘヴン!!」
霧子最大の必殺技ヘル・アンド・ヘヴンが社長に炸裂!!
307 :
名探偵・香澄:2009/02/22(日) 20:52:52 ID:Az6AGi+2
成瀬「お〜い、気がすんだかいな?その夫婦漫才コーナーもそろそろネタ切れじゃないんかいな?」
社長「で、なんの御用ぞよか?」
成瀬「立ち直り早いなアンタ・・・って、そうや!今日はな相談があってきたんや。」
霧子「また借金ですか?金利90%でなら貸してやらないことはありませんよ。」
成瀬「そんなことやないわい!!鯖2の公式ホームページでやってたアノ企画や。フィギュア化人気投票や!
あの結果見て・・・あんたらは何も感じんのかいな?」
社長「・・・フレイア君が一位とはなかなか味のある結果じゃないかぞよ。」
成瀬「あんたな・・・その台詞を麗華様に言えるんかいな。」
社長「・・・・」
霧子「・・・・」
成瀬「今度ばかりはトライファーストがこの世から消えるくらいじゃ済まないで!!」
社長「で、我らにどうせよというんぞよ?」
成瀬「ウチらで麗華様の公式フィギュアを発売するんや。アッチの企画に思いっきりぶつけてやるんや!儲かるでぇ・・・
まぁウチは企画運営兼エグゼクティブプロデューサーとして参加してやるさかい、それなりのギャラをやな・・・」
霧子「一筆奏上!!」
懐からおもむろに筆ペンを取り出すと、霧子は空に『死』の文字を書き上げた。
霧子「ゴルディオン・ハンマァァァァァァー!!」
霧子最高の必殺技ゴルでリオン・ハンマーが成瀬に炸裂!!
霧子「殿、私は今からコトブキヤに赴いて企画を進めてきますね。その間にこの生ゴミの始末をしておいて下さいね。」
社長「わ、わかったぞよ。」
>>307 とりあえず市ヶ谷印のおでんを発売しましょうww
太閤ならツールで既存武将の顔グラとか弄れた気がする
ある意味、毎年恒例のネタ
南「何か面白い番組やってないかしら」
(たまたまディケイドがやっていた)
・・・・
南「・・・・新しい仮面ライダー・・・何故か毎年見ちゃうわね」
・・・・
南「・・・・今度は何か偉そうねえ・・・・何よあの台詞は」
(ポーズを取る)
『通りすがりの仮面ライダーだ。覚えとけ!!』
突然ドアが開いて富沢が入ってくる
富沢「南さーん・・・・お楽しみの所、悪いんですけど八島さんが呼んでますよ」
南「・・・・驚かないのね」
富沢「まあここんとこ、毎年の事ですし。ようこそこっちの世界へ♪」
南「あんたと一緒にしないでちょうだい・・・・ちょっとくすぐったいわよ」
富沢「へ?!」
南「ファイナルフォームライド!! レイちゃんアロー!! レイちゃんゴウラム!!」
富沢「あだだだだだ!! あんな変形不可能です!!」
無茶な方向に折り曲げられ、今日も寮には富沢の悲鳴が響くのでありました。
312 :
87:2009/02/25(水) 11:34:47 ID:A+DJVuUF
近いうちに新作投下
313 :
87:2009/03/03(火) 20:11:14 ID:kD4f8OBB
予告
「いい加減にしろ!!」
会場内に社長の怒り声が響く。
リング上には永原率いる「ニュージェネレーションガール=NG2」の三人と、
相羽率いる「コーヒーブレイクトリオ=CBT」の三人が睨み合っている
「お前ら、そんなに暴れ足りないのなら来月のシリーズで決着をつけろ!
最終戦の博多大会でユニット解散マッチだ!」
ついにやって来た博多大会
しかし、予想もつかない展開が訪れた観客を驚かせる!
今月中に投下予定。こうご期待……しなくてもいいよ
314 :
2:2009/03/03(火) 22:40:17 ID:WMbqjhTE
>>313 >こうご期待……しなくてもいいよ
うんにゃ、期待する(笑)
・・・・てか人様にプレッシャーかけてどーする俺。
>「ニュージェネレーションガール=NG2」
NKTな三馬鹿トリオですな。新旧名物トリオ対決か。
315 :
青森の魔女:2009/03/04(水) 23:30:04 ID:p5EsM8U4
新作を投下するのですよ
タイトルは
「2−2+1=1」
なのです
316 :
1/10:2009/03/04(水) 23:31:43 ID:p5EsM8U4
九州・福岡に本拠地を置く女子プロレス団体『シャイニングガール』
この日は、関西シリーズ最終戦の大阪府立体育センター別館で試合が行われている。
メインでは6人タッグマッチの永原率いるユニット「ニュージェネレーションガール=NG2(メンバー:富沢、金井)」と、
相羽率いるユニット「コーヒーブレイクトリオ=CBT(メンバー:美月、白石)の一戦が終わった所だ。
「お前ら、いい加減にしろ!
特に、富沢と杉浦! どうして、お前らはいつもそうなんだ!」
社長がマイクを持ち、怒りのこもった声で話し出す。
リングの上では、試合が終わるといつも、富沢と美月が小競り合いをし、
それを永原と相羽が後ろから羽交い締めにして押さえるのが日常茶飯事だった。
富沢と美月はお互いに遺恨を残しており、寮でもほとんど口を聞かない程、仲は悪かった。
「そんなに暴れ足りないのなら、ちゃんと場所を用意してやる!
来月の最終戦の博多ギャラクシーレーン大会で決着をつけろ!
それから、永原と相羽!!」
「「はいっ!?」」
急に名前を呼ばれ、声がハモってしまう。会場からは少し笑い声も響いた。
「こうなったのも、リーダーであるお前らがちゃんと面倒見なかったからだろうが!
お前らにもしっかり責任とってもらうぞ!」
何で自分が?と思い、お互いに目をやる。永原と相羽は先輩後輩の関係とはいえ、仲は結構いいほうだ。
それは、金井と白石にも同じ事が言えた。
「博多では先鋒、副将、大将戦の1対1での3本勝負で試合をしてもらう。
この試合に勝ち越したユニットは、ヘビーとタッグのベルト挑戦権を与える。
ただ、負け越したほうは、ユニット解散!!」
社長の提案に会場内はどっと沸く。
「さらに、3ヶ月間のベルト挑戦権剥奪と前座での試合を課すからな!
お前ら、それでいいな!」
とんでもないハイリスクハイリターンな試合形式に相羽と永原が答えを出し渋っていると、
「私は全然構いません。むしろ望む所です。
まぁ、コスプレばかりで実力のない先輩には無理でしょうけど」
マイクを持った美月が富沢を挑発しながら喋る。
317 :
2/10:2009/03/04(水) 23:32:44 ID:p5EsM8U4
すると、富沢もマイクを持ち、
「生意気言ってんじゃないわよ!お前なんかに舐められてたまるか!
社長!私もやるわ!こんな計算計算ばかりな電卓人間なんかに私が負ける訳ないじゃない!」
富沢も負けじと言い返す。
「分かった。じゃあ解散コントラ解散三本勝負、決定します!!」
社長の決定に、会場は今日一番の盛り上がりを見せた。
永原と相羽は、顔を見合わせ「はぁ〜」とお互い溜息をつくのだった。
「和希、それになぎさ、あんた達には悪いけど、私達は絶対に負けられないから!
私達のユニットは解散しないから!
杉浦! 地元のお客の前で、大恥をかかせてやるから覚悟してろ!」
そう言って、マイクを美月に投げ付けてリングを後にするNG2の三人。
リングに残ったCBTの三人。
相羽がマイクを取り、
「なんか、大変な事になってしまったけど、ボク達がもっと上にいく為にも絶対に勝ちます!
今日は御来場ありがとうございました!」
そう言って相羽が最後を締め、大阪大会は超満員の大成功に終わるのだった。
318 :
3/10:2009/03/04(水) 23:36:26 ID:p5EsM8U4
やって来た博多大会。
解散マッチという事もあり、前売券は完売。当日券は無しという程の売れ行きを見せていた。
第1試合が始まる前、社長がリングに上がり対抗戦のカードを発表する。今日に限り、カードは当日発表だった。
「会場の皆さん。本日も御来場、誠にありがとうございます。
では、カードを発表させて戴きます。
第1試合、解散コントラ解散マッチ先鋒戦、15分一本勝負。
ノエル白石対キューティー金井!」
皆、予想はついていたものの、会場はどっと沸く。
「第2試合、6人タッグマッチ30分一本勝負。
栗浜亜魅、氷室紫月、フレイア鏡組対サキュバス真鍋、ウィッチ美沙、メイデン桜崎組!
第3試合、解散コントラ解散マッチ副将戦、45分一本勝負。
杉浦美月対富沢レイ!」
二人の因縁の対決に会場はさらに盛り上がりをみせる。
「セミファイナル、タッグマッチ45分一本勝負。
小早川志保、森嶋亜里沙組対越後しのぶ、桜井千里組!」
ベテラン3人と若い小早川を含めたタッグマッチ。
「そしてメインイベント、解散コントラ解散マッチ大将戦、60分一本勝負。
相羽和希対永原ちづる!
以上、5試合で行われます!」
カード発表に会場からは拍手が巻き起こった。
第1試合が始まった。
成長著しいノエル白石と、1年先輩であるキューティー金井がどのような試合を見せるのかが注目だ。
序盤はグラウンドでの攻防を見せると、
10分過ぎた頃、白石が早速、STOを繰り出すも、
金井はなんとかカウント2で返してみせる。
負けじと、金井もフライングボディプレスを放つが3カウントを取るまでには至らず。
試合も残り1分となった頃、白石がパワーボムを放ち、全体重を金井に乗せる。
完全に決まり、これで試合終了かと会場はそんな雰囲気が漂っていた。
レフェリーがカウント3を叩こうとした瞬間、セコンドについていた富沢がレフェリーの足を引っ張り阻止してしまう。
結局、富沢の介入で試合は引き分けに終わってしまった。
319 :
4/10:2009/03/04(水) 23:37:25 ID:p5EsM8U4
試合後に美月が、
「卑怯ですよ、先輩。
そこまでして勝ちたいんですか?」
美月の発言に歓声が起きる。富沢もマイクを持ち、
「何言ってんの? ユニットの解散が賭けられてんのよ!
卑怯と言われても、私は何だってするわ!
第3試合、覚悟しろっ!」
富沢はマイクを投げ捨て、永原、金井と共に引き上げる。
第2試合が終わり、第3試合が始まる。
最初に入場してくるのは、青コーナー側の美月だ。
テーマ曲と共に美月が入場し、リングサイド付近にたどり着いた所で、青コーナー側から歓声が起きる。
富沢が後ろから奇襲を仕掛けて来た。
美月を攻撃してリングに無理矢理入れると、横たわっている美月に何度も蹴りを放つ。
慌てて、レフェリーが試合開始のゴングの合図をとる。
攻められてばかりの美月だったが、なおも蹴り続ける富沢の足を掴むと、反撃のアンクルホールドを繰り出す。
何とかロープを掴み、足を押さえて痛がる富沢だったが、
すぐに立ち上がり、美月と組み合って場外に降りる。
富沢は観客に今いる場所から離れるよう叫んで、美月を並んでいる椅子に体を浴びせさせた。
さらに、椅子を畳み、その上にブレーンバスターを放とうとするが美月が何とか堪える。
その間、場外カウントは10を越えていた。
体を持ち上げられても何とか堪えた美月は、富沢と体を入れ替えて逆にブレーンバスターで椅子の上に叩き付ける。
富沢の反応が無い事を確認すると、美月は息を調え、リングに戻ろうとする。早くしないと自分もリングアウト負けになるからだ。
リングサイドまでたどり着き、上がろうとした瞬間、反応の無かった富沢が突如起き上がり、リングに走っていく。
それに気付かなかった美月は、後ろから富沢に足を引っ張られ、阻止されてしまう。
なんとか離れようとするものの、富沢がしっかりと羽交い締めにしており、場外カウントが数えられて、ついにカウントが20に達してしまった。
レフェリーが指示し、ゴングが鳴らされとしまう。
320 :
5/10:2009/03/04(水) 23:38:20 ID:p5EsM8U4
「ただ今の試合、3分16秒、両者リングアウトにより引き分けとなります!」
リングアナが試合結果を発表する。
リングを叩き、勝てそうだった試合が引き分けになり悔しがる美月。すると富沢がしたり顔で、
「何でもやるって言ったでしょ?
この位、計算できたんじゃないの?
悔しいでしょ、杉浦っ!」
核心をつかれたのか、何も喋らずにリングを後にする美月。
対する富沢はブーイングを浴びながらも、その表情には笑みがこぼれていた。
休憩、そしてセミファイナルが終わり、メインイベント。
「ただ今より、本日のメインイベント、解散コントラ解散マッチ大将戦!60分一本勝負を行います!
まずは、青コーナーよりCBT大将、相羽和希選手の入場です!」
テーマ曲と共に相羽が入場してくる。さっきみたいに後ろから奇襲があるのではないかという雰囲気もあったが、
それは起こらずに、相羽がリングインを終えた。
「続きまして、赤コーナーよりNG2大将、永原ちづる選手の入場です!」
今度は、永原が入場する。リングの下では、セコンドの富沢と美月の間で口論が起きるが、それぞれ、白石と金井が間に入り、二人を遠ざける。
ゴングが鳴らされ、試合が始まる。
序盤はお決まりのように、グラウンド対決が始まり、お互い距離を取った所で会場からは拍手が起きる。
ほどなくして、二人が場外に下りて軽く小競り合いをしていると、大きなどよめきが起きた。
相羽と永原は何事かとリングを見上げると、いつの間にか美月と富沢がリング上で争っていた。
レフェリーが二人を止めようとするも、逆に二人に弾き飛ばされてしまい、このままではどうにもならないので、リングアナにゴングを鳴らすよう指示する。
指示を受けたリングアナはゴングを鳴らし、マイクを持ち、
「ただ今の試合、5分7秒、ノーコンテスト!」
こうして、戦うべき本人である相羽と永原、セコンドの白石と金井、そして観客は唖然としたままメインイベントは終わってしまった。
321 :
6/10:2009/03/04(水) 23:39:17 ID:p5EsM8U4
いまだ、会場内がざわめく中、社長がマイクを手に取り、二人を怒鳴ろうとしたが、それよりも早く、
「社長っ! こんなの納得いかないわ!
私とちづるでタッグを組むから再試合をさせて!」
すると、美月も、
「非常に遺憾ですが、私も先輩と同じ意見です。
和希さんと組んで再試合をさせてください」
二人のアピールに会場からは再試合のコールが起きる。それに社長は、
「分かった。ただし、また同じような事が起こったら両方とも解散だからな!」
マイクを置いて、レフェリーに再試合をするように促す。
レフェリーもリングアナにゴングを鳴らすよう指示する。
「ただ今より、タッグマッチ時間無制限一本勝負!
杉浦美月、相羽和希組対富沢レイ、永原ちづる組の試合を行います!」
会場は大歓声に包まれる。
先に闘うのは相羽と永原。先程、邪魔が入ったとはいえ、十分に体は温まっているので、ガンガンやり合う。
お互いの距離が空いた所で、それぞれタッチをしようとする為、コーナーに戻ろうとした瞬間、会場の照明が一斉に消えてしまう。
突然のハプニングに、ざわめく会場。
ほどなくして、再び会場に明かりが点り出す。
しかし、リングの上では異変が起きていた。
それまで、エプロンサイドにいた美月と富沢が、いつの間にかリングに上がっていた。
美月と富沢がお互いに向き合っている。
さらに二人の手には、それぞれ、竹刀とブルーボックスが握られている。
二人が凶器を振りかぶるが、振りかぶったままで動かない。
すると、富沢は永原の方を、美月は相羽の方へ振り返る。
理解が出来ていない二人に向かって、躊躇いもなく頭に叩きつけた。
悲鳴が起きる会場。攻撃を喰らった相羽と永原の体からは力が抜け、ゆっくりと崩れ落ちる。
凶器をリングに放り捨てる美月と富沢。二人はリングの中央で抱き合った。
会場はようやくこの状況を理解する。二人はお互いのパートナーを裏切ったと。
322 :
7/10:2009/03/04(水) 23:43:22 ID:p5EsM8U4
いまだ、ざわめきとブーイングの収まらない会場。
富沢がマイクを持ち、
「あはっ、あははっ、あはははははっ!!」
満面の笑みを浮かべ、お腹を抱えながら富沢は笑い出す。
美月もマイクを手にし、
「先輩…、いえ、レイ先輩。上手くいきましたね。
あの、お礼に頭、撫でてくれませんか?」
「いいわよ。こっちにいらっしゃい、美月」
そう言われた美月は富沢に近付く。
富沢も美月を抱き込み、優しく頭を撫でる。
普段、クールな美月も満面の笑みを浮かべながら頭を撫でられていた。
さっきまでいがみ合っていた二人に、金井がマイクを持ち、泣きそうな声で、
「レイちゃん……、冗談でしょ?
私達、3人で頑張ろうって約束したじゃない!」
「冗談なんかじゃないわよ。もうあんた達とはやって行かない。
これからは美月と組んでいくわ。
あんたみたいな泣き虫と、ジャーマン馬鹿の相手をするのは疲れたの」
美月も同じように、
「私も、レイ先輩と新しいユニットを組んでやっていきます。
へたれリーダーと何を考えているのか分からない風船女の相手をするのはうんざりです」
「新しいユニットって、NG2はどうするの!?」
「そんなの決まってるじゃない!NG2もCBTも、今日で解散よ!」
一方的な解散宣言に、ついに勘忍袋の尾が切れたのか、金井と白石はリングに上がって二人を攻撃しようとする。
すると、再び会場の照明が一気に落ちる。
会場がざわめきだすと、リングから金井と白石の悲鳴が聞こえた。
その悲鳴を皮切りに、再び照明が点りだす。
リング上には黒いつなぎを着て、頭はフードで覆った人物が、
白石と金井を、卍固めとコブラツイスト(スペル・シーサーのあれ)で同時に極めていた。
完璧に極めているので、抜け出せない二人。
そんな二人を見て、美月と富沢は放り捨てていた竹刀とブルーボックスを再び手にする。
身動きの出来ない二人にトドメとばかりに勢いよく振り下ろす。
抵抗することすら許されないまま、凶器攻撃を喰らってしまい、体から力が抜ける。
323 :
8/10:2009/03/04(水) 23:47:14 ID:p5EsM8U4
抵抗する力が無くなった事を確認した、黒ずくめの人物は、技を解いて二人を解放する。
金井と白石は力無くリングに横たわってしまう。金井に至っては気を失っているようだ。
悲鳴とブーイングが鳴り止まない会場。
ゆっくりと美月がマイクを持ち、黒ずくめの人物に話し掛ける。
「お疲れ様です。上手くいきましたね」
そう言われると、その人物はゆっくりとフードを脱ぐ。
するとそこには、長い銀色の髪を持つフレイア鏡の姿があった。
つなぎを脱ぎ、プロポーション抜群のコスチューム姿を観客に晒す。
富沢が鏡に近付き、
「鏡お姉様!お待ちしていました。私達、ちゃんと、お姉様の言う通りにしました!」
鏡はマイクを手にし、
「よくやったわレイ、それに美月も。
貴女達ならちゃんとこなしてくれると思っていたわ」
「ありがとうございます! 鏡お姉様!」
褒められた富沢は鏡に抱き着いた。
美月も鏡に近付いて寄り添う。
しかし、倒れていた永原がマイクを握り、
「待ってよ、私達はまだ負けたわけじゃない!
私と和希、なぎさの3人と勝負しなさいっ!」
そう言って鏡達に飛び掛かる。鏡達も受けてたった為に、ゴングが鳴らされた。
こうして、今日7試合目、特別試合の白石、相羽、永原組対美月、富沢、鏡組の試合が行われた。
ただ、さすがにダメージを負った体では無傷の3人を相手にするのには無理があり、
15分の死闘も虚しく、鏡のジャーマンスープレックスホールドによって、
永原が屈辱的なフォール負けしてしまった。
リングに倒れ果てる永原を踏み付ける鏡。
「わたくし、この団体のお姉さんとして引っ張ってきましたが、
もう、その役目も疲れましたの。
これからは、わたくしの好きに暴れさせてもらいますわ!」
さらに、鏡は美月に指示を出す。美月はリングの下から何かを取り出した。
324 :
9/10:2009/03/04(水) 23:48:13 ID:p5EsM8U4
「会場の皆さん、これから私達の新しいユニットの名前を発表しますわ!」
鏡がそう言うと、美月と富沢がその「何か」を広げる。
それには、デフォルメ化した死神の絵と、ローマ字で『DEATH TRAP』と書かれた旗が広げられていた。
「私達の新ユニット『DEATH TRAP』は、その名の通り、リング上に沢山の罠を用意して待っていますわ。
罠にかかる覚悟があるなら何時でもお相手致しますわよ!」
マイクアピールを終えた3人は、いまだ永原を踏み付けたまま、プロレス誌の写真を撮るためにポーズを撮っていた。
写真撮影が終わり、鏡達がリングを後にする。
すると、美月一人がリングサイドに再び戻り、マイクを手にすると、
「そういえば、一つお話する事を忘れていました。
先程、2回、会場が暗くなりましたよね?
1度目に暗くしたのは鏡さんです。さて、2度目は誰でしょう?
勘のいい人はお分かりですね?
私達にはもう一人仲間がいます。それは誰かはいずれ明らかになるでしょう。
では、失礼します」
そう言って、立ち止まっていた鏡と富沢の所に戻り、控室へと戻っていった。
リングには裏切られた4人がいる。金井はようやく意識を取り戻すも、すぐに泣き出し、
相羽と白石は、涙目になりながらも、金井をなだめており、
永原は泣きながら悔しそうにリングを叩いていた。
ようやく落ち着いた永原達は、立ち上がって四方に頭を下げて礼をして、無言のまま控室に戻っていった。
こうして、二つの若手ユニットが消滅し、一つのヒールユニットが誕生するという、
団体の歴史の中で最大のバットエンドで博多大会は幕を閉じたのであった。
325 :
10/10:2009/03/05(木) 00:00:27 ID:p5EsM8U4
<次回予告>
お互い、タッグパートナーに裏切られた永原と相羽。
そんな二人に救いの手を差し延べる人物が!
次回、シャイニングガール列伝
「女を磨くぜ○○塾?」
こうご期待!
ファンには悪いが、どうしても富沢と美月はヒールが似合うと思うんだ。
でも美月は俺の嫁なので、勘弁してくれ。
そんなウチのベルトは
ヘビー:サン タッグ:スター
ジュニア:ムーン
…箱もPSPも持ってねーよ
現ユニット状況
正規軍:森嶋、桜井、桜崎、越後、氷室
永原、金井、相羽、小早川、
白石、美沙、真鍋、亜魅
D・T:鏡、富沢、美月、???
326 :
2:2009/03/05(木) 00:17:14 ID:FQooc4wV
>>325 新作GJです。
んでも前作と合わせて、美月に「裏切り屋」のイメージが(汗)
キャッチフレーズは『ビトレイアル・コンピュータ』かいな
D・Tのイメージは「女王様と僕たち」って感じです。
ここからいかなる展開見せるのか、続編期待です。
>小早川志保、森嶋亜里沙組対越後しのぶ、桜井千里組!」
>ベテラン3人と若い小早川を含めたタッグマッチ。
そう言えばウチの桜井は新人(一番の若い衆)扱いだなあ。
まあ発売前のポジション不明の時期にネタに組み込んじゃったからな。
>>316-325 本スレのアレに釣られて見にきました、GJであります
前作で紆余曲折の末まとまってよかったなぁ、のCBTがアッサリ崩壊して泣きましたが
両リンやノーコンテストが飛び交うドロドロした軍団抗争はプヲタ心に響きますね
次回も期待してます
328 :
青森の魔女:2009/03/05(木) 13:40:14 ID:IFuBTrZ7
>>326-327 ありがとうなのです
さてD・Tのもう一人の仲間はいったい誰だと思うですか?
誰かはもう決めているのです
候補はこちらなのです
桜井・森嶋・桜崎・越後・氷室・小早川
美沙・真鍋・栗浜
って、何で美沙の名前が入っているのですか?
え? み、み、美沙は知らないのです!
か、関係ないのですよ!
(実はは5人目まで決めてたりして
ここも人が少なくて寂しいなぁ
本当は最強ご奉仕巫女伝説を入れたかったが
資質B以下縛りで草薙がAの為、泣く泣くカット
なので、美沙と相方の真鍋が代表入り
桜崎?外さん!!!)
329 :
青森の魔女:2009/03/08(日) 21:32:43 ID:xJszl91p
第2話なのです
330 :
1/4:2009/03/08(日) 21:34:32 ID:xJszl91p
九州・福岡に本拠地を置く女子プロレス団体『シャイニングガール』
先月の博多大会で誕生した、フレイア鏡を筆頭に富沢レイ、杉浦美月の三人で構成されるヒールユニットの
『DEATH TRAP』が、本格的に始動した。
セコンドの介入、反則攻撃、カウント阻止等、反則のオンパレードな試合をしたかと思うと、
反則無しの実力勝負でも確実に勝ちを収めていく、非の打ち所のないユニットになっていた。
それから、一ヶ月後。
越後しのぶ凱旋興業・秋田市民体育会館大会が始まり、
メインに、越後・永原・相羽組対鏡・富沢・美月組という、
正規軍対ヒール軍の対決が行われた。
試合は終始、正規軍が押していたものの、美月がレフェリーの動きを封じている間に、
富沢が相羽の頭をブルーボックスで打ち抜き、鏡が丸め込んで3カウントを奪う。
またも、ヒール軍が巧みな悪の連携で勝ちを収める事となった。
試合後……
マイクを持った越後が永原、相羽とセコンドについていた金井、白石に向かって話し出す。
「お前達、情けないぞ!
あいつらに好き放題にさせてしまって!
悔しくないのか!?」
そう言われた二人はリングの上で落ち込んでしまう。
「そこでだ、二人とも、もっと強くなりたくないのか?」
すると相羽は、
「ボクは強くなりたいです!
美月ちゃん達に負けたくないです!」
と、大声をあげる。永原も、
「あたしだって強くなりたい!
レイなんかに負けてられない!」
二人は同じ気持ちで答える。
「だったら、私と一緒にやっていかないか?
私達で新しいユニットを作って切磋琢磨していきたくないか?」
新ユニット宣言に観客が湧く。
331 :
2/4:2009/03/08(日) 21:36:30 ID:xJszl91p
3人のセコンドについていた金井が
「越後センパイ!
わたしも強くなりたいです!仲間に入れてください!」
金井も新ユニットのメンバーに直訴する。
「金井、一緒にやっていくからには私について来れる人しか入れないぞ。
泣く事も許されない。その覚悟はあるか!?」
「はいっ!
わたし、もう泣かないもん!
泣くのは、あの時で最後なんだから!」
「よし! お前の覚悟を受け取ったぞ!
他の3人はどうする!?」
残された3人に尋ねる。すると相羽も、
「ボクも頑張ります!
どんなに辛くても、絶対についていきます!」
決意を込めた声で合流宣言をする。これで3人目。
「永原! 白石! お前達はどうなんだ!?」
マイクを受け取った永原。4人目かと思われたが、返って来た返事は2人とは違っていた。
「越後先輩、ありがとうございます。
だけど、わたし、組んでみたい人がいるんです。
話もこれからなんですけど、組んでみたいんです!
だから、ごめんさない!」
そう言って、永原は勧誘を断った。
「………分かった。白石はどうだ?」
尋ねられた白石は、長い時間、無言のままだったが、
「……………ごめんなさい」
と、短いながらも決意の込められた一言で、永原と同じく、ユニット勧誘を断った。
「そうか、それなら仕方ない。
行く道は違っても、『打倒・デストラップ』
これは同じ考えだろ?」
永原と白石は無言のまま頷き、リングを後にした。
332 :
3/4:2009/03/08(日) 21:37:50 ID:xJszl91p
リング上には、越後と金井、相羽の3人。
この3人でユニットを組んでいく事になる。
「観客の皆さん、この私達3人で新しいユニットとしてやっていきます!
早速ですが、このユニットの名前を発表したいと思います!」
いきなりの発言に、観客がどっと湧く。
越後が、リング下から、何やら巻物みたいな物を取り出す。
相羽と金井がドキドキしながら見ている。観客も何だろうとワクワクしている。
「私達のユニットの名前は……これです!!」
『越後塾』
こう書かれた巻物が広げられると、相羽と金井、観客のみんなは一気にコケた。
マイクを持った相羽が一言、
「あのぉ〜、越後先輩?
ボク、どっかの龍の団体に同じような感じのユニットがあった気がするんですけど……」
「心配するな。ちゃんと許可はとってある。」
「許可って問題じゃ……」
「もちろん、コンセプトは女を磨く事だ。
これからは、道場や寮でも共に行動していくからな」
観客からは笑いと拍手が起こる。
「もう一つ、塾というからには先生が必要だよな?
先生!お願いします!」
そう言って越後は『先生』を招き入れる。
すると、花道からテーマ曲と共にEWAのトップレスラー、ナスターシャ・ハンがリングインする。
予想外の人物に、会場は大歓声に包まれる。
333 :
4/4:2009/03/08(日) 21:39:27 ID:xJszl91p
「シノブ?この子達ね、私と組むのは?」
そう尋ねると越後は、
「はい。リングにいる、私を含めた3人です」
その言葉にナスターシャは、
「分かったわ。シノブからは話は聞いているわ。
残されたレスラー人生をあなた達と共に過ごすのも悪くはないわね。
これから、一緒に頑張りましょう」
関節の女王のユニット加入に会場は、この日一番の盛り上がりをみせた。
「ナスターシャさん、よろしくお願いします!」
「ボクも精一杯、頑張ります!」
金井と相羽がナスターシャと握手をする。
「私と金井、相羽とナスターシャさんの4人で、頑張っていきます!
これからもご声援よろしくお願いします!
本日はどうもありがとうございました!」
越後が観客に礼をして締める。
最後に4人で写真撮影をし、こうして秋田大会は終わりを告げた。
……………
写真撮影の最中、花道の奥で事の成り行きを見ていた人物がいる。
その人物が呟く。
「……これも運命……」
続く。
334 :
青森の魔女:2009/03/08(日) 21:41:15 ID:xJszl91p
ということで、
シャイニングガール列伝・第2話
「女を磨くぜ越後塾!」
だったのです。
……また美沙の出番は無かったのです。
次回予告
違う道を歩む事となった、永原と白石。
二人は「ある人物」に話を持ち掛ける。
そして、花道の奥にいた人物の正体とは?
次回、シャイニングガール列伝
「運命の歯車、今動き出す……」
なのです。
楽しみにするのです!
これから本スレに宣伝をしにいくのです!
>>330-334 第2話乙であります…ホントに「越後塾」がきたw
海外遠征凱旋でハン様連れてくるとは越後さん侮れん…
3バカとCBTがキッチリ3分割されて、今後どうなっていくか楽しみですよ
GJ!
よりによって新ユニットは越後塾かよ!www
しかし師匠がハンとは予想の斜め上・・・先が楽しみです。
そういえば随分と前にシャイニングガールって団体を運営してる社長を本スレで見たが、その人なのだろうか?
某月某日某会場 第3試合
サキュバス真鍋 対 オーガ朝比奈
試合開始から10分、オーガやや有利で試合は進んでいた。
オーガ「オラオラァッ!普段の威勢の良さはどうした!
真鍋「この感触、素材、厚み、色合い…間違いなくイケる!」
真鍋はオーガにまとわりつくが、これといった攻撃には移らない。
オーガ「さっきから中途半端なタックルばかりしやがって。いい加減片付けるぞ!」
真鍋を引き剥がしオーガは突撃の体勢に入る。
真鍋「この技に懸ける!うりゃぁぁぁぁっ!」
突撃の力の溜めから攻撃へ、その間隙を突いて真鍋はオーガの足を掬う。
オーガ「チィッ!今までのムーブは逆片エビ固めの隙を作るための陽動だったか!」
真鍋「それっそれっそれっ!」
真鍋はオーガの足を握って派手に体を前後させた。
オーガ「…ん?極めがゆるい。オイ真鍋!尻が浮いてるぞ。もっと腰を落とさないと俺は倒せないぜ!」
真鍋を乗せながら自慢の腕力で匍匐前進でロープまで逃げ切る。
オーガ「へっ、さんざん惑わせての大技がこんなヘナチョコとはな。今日はもう終わりにさせてもらうぜ」
真鍋「フッフッフ…やーい、オーガ!かかったな!」
不適な笑みを見せ、真鍋はオーガを挑発する。
オーガ「な、なにぃ!今さっきお前の技から抜けたばかりじゃねえか!強がりもいい加減にしろ!」
観客A「オイ、アレ…」
観客B「間違いない…、あんなにクッキリ出るとは…」
観客C「思ったより薄手だったんだな…」
会場のどよめきが、オーガに自分の身に何かが起こっている事を理解させた。
オーガ「真鍋、お前…一体何をしたァッ!」
観客D「結構、デカくね?」
観客E「いや、スポーツ選手だしそれほどでもないんじゃね?」
オーガ「みんな一体何の話を…あっ、どこへ行く!」
当惑するオーガを尻目に真鍋は場外に走り出し、実況席のマイクを奪った。
真鍋「パン線見えてるぞぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ややハウリング気味の真鍋の絶叫に合わせて会場が観客の雄叫びで揺れた。
オーガ「!!」
顔を紅潮させて、オーガは自分の下腹部に目をやり、尻に手を回した。
ショーツの淵が遠目からでも分かるほど鮮明に浮き出ていた。
真鍋「今日のぉぉぉっ!鬼のパンツはぁぁぁっ!純白だぁぁぁっ!」
腹の底からの叫び声をマイクに叩きつける。観客はそれ以上の怒号で答える。
真鍋「おにーのパンツは♪」
観客達「いいパンツ♪」
すでに観客の心は真鍋に掌握されていた。
オーガ「てめえっ!」
実況席でタクトの様にマイクを観客に向けてふざける真鍋目掛けて突撃する。
真鍋「にひひ」
ひらり、とマタドールの様にオーガの猛攻をかわし、観客が逃げ出したパイプ椅子の群れに誘導、突撃させた。
派手な激突音を立てて倒れるオーガに真鍋はパイプ椅子を何個も投げ込み、埋もれさせた。
真鍋「かっこ悪ぅー」
悠々とリングに戻り、コーナーポストからパイプ椅子の山を見下す真鍋。
会場にレフェリーのカウントが響く。
怒りと恥ずかしさで冷静さを欠いたオーガが立ち上がるのはカウント14、真鍋を見失いその場で暴れた事によるタイムロスが5秒、試合は場外負けだった。
真鍋と観客達に冷やかされながらオーガは会場を後にした。
選手控え室
鏡「今日は本当に無様な負け方でしたわ」
オーガ「…何だよ。傷口に塩を塗りこむような真似をするのならいまからでも戦ってやるぜ」
鏡「フフッ、それくらい元気があるなら大丈夫そうですわね。貴女にいいものをあげようと思いましてね」
オーガ「なんだよそりゃ…ってこれは、確かに今日みたいな事は無くなるが…」
鏡「勿論、使う使わないはあなた次第ですわ。ただ、今日の恥辱を雪ぐには必要な物でしょう?」
オーガ「確かにそうだが…勇気がいるな、こりゃ。まず、ありがたくいただいとくぜ。使うかどうかはそのとき決めるがな。」
鏡「それで結構よ、あなたにはきっと似合うと思いますわ、それじゃあね」
オーガ「別によう、フロントがこんなスケスケである必要は無いんじゃないとは思うけどな…」
Tバックを両手でつまんで広げながら、オーガは顔を赤らめた。
オーガにとって屈辱の試合から数日後、再び真鍋との試合
オーガ「今日はたっぷり仕返しさせてもらうぜえ」
真鍋「頭に血が上ると浮かんでくるよ、血管じゃなくてパンティーラインがww」
オーガ「手前っ!」
真鍋「怒ると単純だよねー。鬼さんこちら、ほりゃぁっ!」
逆片エビ固めの体勢に入る。
真鍋は技そっちのけで腰をグラインドさせ、オーガの臀部を摩擦する。
オーガ「へっ、同じ手は食うかってんだ。」
先日の試合と同じように自力でロープへ避難、立ち上がる。
下半身には鍛えられた肉体を包むコスチュームの滑らかな線のみがあることを確認すると、オーガは声高に叫んだ。
オーガ「恥を忍んで今日はT」
真鍋「穿いていないっ!」
オーガの声を遮り、会場をスピーカーからの真鍋の声がつんざいた。
一瞬会場が静まり返る。そして、観客の雄叫びが大きなうねりとなって会場全体を埋め尽くした。
真鍋「いくらこないだのが恥ずかしかったからって、そこまでするかぁ!?」
おおげさに呆れたジェスチャーをする真鍋。
真鍋「パンツじゃないから恥ずかしくないって、ノーパンは恥ずかしいでしょう!?」
オーガ「ち、違う!穿いてる!穿いてるんだ!」
観客達の「ノーパン!」「はいてない!」の叫びにオーガの肉声はかき消され、真鍋のマイクパフォーマンスだけが観客達の耳には入っていた。
鏡「やれやれ…これ以上は見てもムダのようね。サキュバス真鍋…本当に恐ろしい娘…」
会場から自分の控え室に帰るフレイア鏡の後ろでは涙目で暴れるオーガ朝比奈とそれを軽々いなすサキュバス真鍋の姿があった。
軽いネタにするつもりがムダに長くなってしまったわ。
妄想スレに投下するの1年ぶりくらいかなー。
またちょこちょこ書いてくつもりなんでよろしく。
このオーガは可愛いと言わざるをえない
凄い口撃力、なかなか面白いです。
こちらも話考えるか…
345 :
2:2009/03/09(月) 21:52:28 ID:yIku9dyl
Bomber Crush!!
かんかんかんかんかんか〜ん
『17分25秒、STFで南利美選手の勝利です!!』
三月初頭、某会場にて、メインイベントの終了を告げるアナウンスが場内に響き渡る。
ファンの歓声が響く中、がっしりした体格の女性がすっくと席から立ち上がる。
「さてと・・・・行くか」
「ほーるどあっぷ!! お客さ〜ん・・・・困るのよね、そんな事をされると♪」
花道に躍り出ようとした瞬間、後ろからがっしと肩を押さえられる。
見てみればカレン・ニールセンが後ろに立っている。いつの間にか、桜井千里も前を塞いでいる。
「聞いてた通りねー。ギリギリセーフってところか」
「『俺と闘え』なんて乱入されたら、興行がぶち壊しでした。控室まで同行願います、新女のボンバー来島さん」
「・・・あー、わかったわかった。どこにでも行くから好きにしろ」
すっかり諦めた表情で、手をひらひら振りながら控室に連行される来島であった。
数分後、控室にて
来島「・・・ったく、こんなあっさり殴り込み阻止されるとは。まるで来るのが分かってたみたいじゃねえか」
カレン「『みたい』じゃなくて知ってたし。今そっちの団体にエレナ来てるでしょ?」
来島「・・・・ああ、確かに来てるけどそれがどうかしたのか」
カレン「おととい一緒に飲んだんだけど、その時口を滑らせてね。『近々キシマが殴りこむかも』って」
千里「先月ウチから村上姉妹が殴りこんだ経緯もありますし。それで失礼ながらマークさせて頂きました」
来島「ハナっから情報ダダ漏れかよ!!」
来島「・・・・まあ、それはそれとしてだ。俺と闘え!!」
カレン「スナイパー姉妹は先週帰国したわよ」
千里「武藤さんはウチの所属じゃありません」
来島「・・・・・微妙に古傷をほじくられてる気がするのはどういう訳だ?」
(続く)
続き
翌日、団体事務所にて
結局その日は「私の一存で決められる事じゃないわ」と南に諭され、改めて社長を交えて打ち合わせる事になったのである。
社長「それじゃ、興行参加は三日。初日・三日目・最終戦という事で」
南「で、最終戦で私と試合。手加減はしないわよ〜」
来島「望むところ・・・・で、他の日の相手は?」
社長「初日が富沢、三日目が草薙のつもりだが」
来島「富沢か・・・ま、最初に若手と当てて様子を見るのはお約束だしな」
南「なめてかかって、足をすくわれても知らないわよ」
来島「せいぜい気をつけて、勢いをつけさせてもらうよ・・・・じゃあな」(社長室を出て行く)
来島が出て行って数分後、南が邪悪な笑みを浮かべて社長に話しかける。
南「初戦でいきなり富沢に一発くらって、そのまま負けたりしたら面白いと思いませんか?」
社長「怒ってないか南? まあ、KOはないだろうが・・・・何か思いついたな」
翌日、道場にて。富沢が「特訓」として奇妙な踊りを踊っている。
南「ほら、また三つ目の動作が遅れた。一秒でもズレたら即死よ」
美月「データから考えれば、そこの返しはもう少し早いほうがいいですね」
富沢「そ、そんな無茶な」
南「無茶でもやる!!」
カレン「何よあの暗黒舞踊は・・・」
美月「特訓です」
南「ウチの団体ナメたらどうなるか・・・・来島に一発かましてやるのよ♪ ほら、最初からやり直し!!」
富沢「ひ・・ひぇぇぇぇぇぇぇっ」
数日後、シリーズ初日。富沢レイ×ボンバー来島
南「いい? とにかく開始直後の先制攻撃が肝心。作戦通りにやれば『一発』は入るからね」
富沢「暗黒舞踊の振り付けしか教わってません(涙)」
意味不明の特訓は役に立つのか・・・不安がいっぱいのまま、試合は始まるのでありました(続く)
347 :
2:2009/03/09(月) 21:54:51 ID:yIku9dyl
続き
試合開始のゴングが鳴り、同時に富沢が動く。
「目の前の来島さんも怖いが、後ろの南さんも怖い・・・・・ええい、こうなりゃやっちゃる!!」
そんな事を考えつつヤケクソ気味に殴りかかる富沢。対する来島は『上等!!』とばかりにショートレンジのラリアートで迎え撃つ。
来島の豪腕が富沢に叩き込まれる・・・・と、会場の誰もが思ったのだが、結果は違った。
軟体動物のような動きで来島のラリアートをすり抜け、背後に回りこむ。そして間髪入れずに来島の後頭部に強烈な頭突きが叩き込まれた。
カレン「ミナミ・・・・あのレイの動きってもしかして」
南「そ、例の『暗黒舞踊』。たまには格闘漫画も読んでみるもんねえ。あんなに綺麗に決まるとは思わなかったわ」
カレン「殴りかかって、反撃をかわして頭突きを叩き込む動きを徹底的に仕込んだわけね」
美月「来島さんの場合、奇襲攻撃はラリアートかエルボーで迎撃するパターンが多いですし。後はどちらが来るかの賭けでした」
南「そして賭けには勝ったと。 さあ富沢、あとはグラウンドに持ち込んで死んでも離さず・・・・・あれ?」
リング上では来島が後頭部を押さえてうずくまっている・・・・・そこまではいい。問題は仕掛けた富沢も額を押さえて同様にうずくまっている事である。
カレン「ミナミ・・・・自分にもダメージ来るの忘れてたでしょ」
美月「ダメージ優先でヘッドバットにしたのが裏目に出ました。これは計算ミスです」
南「そんな事言っても仕方ないじゃない!! 富沢のパンチで来島をKOできると思う?」
カレン「・・・・確かに」
『おお痛てえ・・・・』 しばらくして来島がゆらりと立ち上がる。いまだに悶絶している富沢とはダメージ差は明らかである。
来島「いや、正直ナメてたよ・・・・こんな真似をしてくるとは夢にも思わなかった」
富沢「は・・・いや、これは南さんが・・・・」
来島「謙遜するなって・・・・一人前と認めて、ここからはマジで相手してやる」(目が笑っていない)
富沢「ひえぇぇぇぇぇっ!! 南さん助けてえぇぇぇぇっ!!(泣)」
南「いい言葉があるわ・・・・『人間、諦めが肝心』」
富沢「納得できるかあぁぁぁぁっ!!」
ぼこぼこにのされる確率・・・・百パーセント。・・・・合掌(終わり)
348 :
2:2009/03/09(月) 21:59:22 ID:yIku9dyl
てなわけで久々にネタ投下。
あたしゃシリアスなネタは書けないヒトなんでスーダラ路線で。
普段使ってないヒトをいじるのはやっぱ難しいっす。
ここんとこニールセンズばっかり使ってたしなあ。
349 :
青森の魔女:2009/03/11(水) 00:07:49 ID:hkbfgmoR
350 :
1/3:2009/03/11(水) 00:11:21 ID:hkbfgmoR
富沢と美月の裏切りから誕生した『DEATH TRAP』。
打倒、悪のユニットを目的に、女を磨くをコンセプトに誕生した『越後塾』。
次々と新しいユニットが誕生しており、新たに3つ目のユニットが誕生する日が訪れた。
広島県・ひろしま若草アリーナ大会。
デス・トラップ(以後D・T)軍には外国人のドリュー・クライが新たに加入しており、(例の4人目ではない)
正規軍の永原、白石、そして外国人フリー契約で、日本に武者修業で来日した、
ダイナマイト・リナ組対D・T軍の富沢、美月、ドリュー組によるメインイベントが行われた。
試合は、正規軍が押し気味に試合を運ぶも、セコンドに付いていた鏡のワイン攻撃(毒霧のワインバージョン)から、
富沢が永原を丸め込んで、D・T軍の勝利となった。
富沢がマイクを持ち、倒れている永原の前に立ち、
「悔しいでしょ、ちづる?
所詮あんた達じゃ、私達には勝てないの。
いい加減、諦めたらどう?
土下座して、『レイ様、許して下さい』ってするんだったら、
虐めるのはやめてあげるわ」
永原は泣きそうになりながらも、その目で富沢を睨み付ける。
「何、その目つき?
まだ、懲りてないみたいね。
美月! 貸しなさい!」
富沢は、美月が持っていたブルーボックスを寄越すように言う。
美月からブルーボックスを受け取ると、
「そんな目つきが二度と出来ないような身体にしてあげる!」
そう言って、マイクを投げ捨てると、大きく振りかぶり、頭に狙いを定める。
すると、会場からは悲鳴とブーイングだった声が歓声に変わり始めた。
ブルーボックスが振り下ろされる。しかし、それは頭に直撃しなかった。
富沢の目の前には、永原を覆い被さるように一人の女性がいた。
ブルーボックス攻撃を喰らって、身もだえしている。
その人物とは『運命に導かれた少女』・氷室紫月だった。
351 :
2/3:2009/03/11(水) 00:13:22 ID:hkbfgmoR
「何よ! こんな奴庇って!
だったら、あんたから仕留めてやる!」
そう言って、ブルーボックスを再び振りかぶろうとしたが、
それよりも速く、白石がドロップキックで富沢をブルーボックスごと弾き飛ばす。
富沢はたまらず、リング下へと逃げ出した。
「邪魔するな!
……もういいわ。あんたも同じ様に叩き潰してやるから、覚悟していろ!」
そう言い放つと、ブーイングを浴びながらD・T軍は控室へと戻っていった。
リング上では何とか立ち上がった氷室に永原が心配そうに尋ねる。
「あの……、助けてくれてありがとうございました!
身体、大丈夫ですか?」
「………大丈夫………」
独特のペースで答えると、会場からは拍手が起きた。
「何で、氷室先輩は私のことを助けてくれたんですか?」
そう尋ねると、
「……これも運命……、あなたを傷付けさせる訳にはいかなかった……。
……ちづる、……なぎさ、……リナ、……そして私。
……今、リングの上にいる4人は運命の導きによって集まった仲間……、
私達が、デス・トラップの愚行を抑えるための力……。」
氷室の一言一言に、会場の観客は固唾を飲んで見守る。
「……私に力を貸して欲しい……」
その一言に永原が、
「わかりました! 私もレイを倒すための力が欲しいです!
だから、一緒にやっていきましょう、先輩!」
永原と氷室が共闘を誓う。
「なぎさ、あなたも一緒にやって行こうね?」
そう言われた白石は、
「………うん……」
短いながらも、お互い同じ想いだった。
さらに、永原はリナにも尋ねる。
352 :
3/3:2009/03/11(水) 00:15:56 ID:hkbfgmoR
「リナはどうなの?」
「そうネ。私もせっかく、武者修業で日本に来てるモノ。
あなた達と一緒なら、もっと強くなれそう。
だから、よろしくネ、チヅル!」
そう言ってリナは永原と握手をした。
すると、氷室が、
「……あなた達なら、仲間になってくれると分かっていた。
……だって運命だから。
だから、私達の新しいユニットの旗を用意して来た」
会場からは笑いの声が響く。
氷室が用意してきた旗を広げると、そこには、
無数の噛み合った歯車の絵と、ローマ字で、
『FORTUNE GEAR』
と書かれていた。
最後に氷室が、
「……今日の出来事は全て、運命によって導かれた……。
……これからも、私達は運命のままに動いていく……。
……観客の皆さん、私達の運命の始まりを見に来てくれて、ありがとうございました……」
と、最後を締めて、広島大会を満員御礼の大成功で終らせた。
2つのユニット消滅から、新たに誕生した3つのユニット。
その3つに正規軍が加わり、シャイニングガールは4大勢力の争いへと導かれた。
D・T軍の4人目の仲間とはいったい誰だろうか?
越後塾は女を磨き上げる事が出来るだろうか?
フォーチュン・ギアの運命の行き着く先とは?
これから半年後、シャイニングガールの軍団抗争は新たな曲面を迎える事となるのだった。
第1部『消滅から誕生へ』・完
353 :
青森の魔女:2009/03/11(水) 00:17:25 ID:hkbfgmoR
ということで、
シャイニングガール列伝・第3話
「運命の歯車、今動き出す……」
だったのです。
……美沙はまだ新人なので正規軍なのです。ユニットに入りたいのです。
次回予告
4大勢力による争い。その争いは新たな曲面を迎える。
正規軍を除いた3ユニットに天国と地獄が待ち受けていた。
怒れる社長の出した非情な提案とは?
次回、シャイニングガール列伝・第2部
『地獄のリーグ戦
DEAD OR ALIVE』
なのです。
楽しみにするのです!
(この話は1〜2話を予定しているのです)
これから本スレに宣伝をしにいくのです!
あと、現在の勢力図なのです!
正規軍:桜井、森嶋、桜崎、小早川
美沙、真鍋、栗浜
D・T:鏡、富沢、美月、ディジー
越後塾:越後、金井、相羽、ナスターシャ
F・G:氷室、永原、白石、リナ
もう一つ、第2部の前に補完SSとしてD・T軍の第4の女を書くのです。
青森の魔女さん、お疲れ様です!
この軍団抗争の行方が気になるので追いかけていくッス!!
355 :
名探偵・香澄:2009/03/13(金) 23:03:40 ID:qeIbt/LY
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「社長、社長!!・・・っじゃなかった・・・殿!殿!!一大事ですよ!!」
社長「何事ぞよ?騒々しい。」
霧子「こないだの某政治屋へ渡した企業献金の件でどうやら特捜が動いてるらしいんですよ!!
このままだと近いうちに逮捕されちゃいますよ!!」
社長「ど、ど、どうしてバレたんぞよ?ダミー会社作ってやれば絶対バレないって言ったのキリちゃんぞよ!!」」
霧子は無言で懐から筆ペンを取り出した。
社長「な、なんでもないぞよ。キリちゃんの空耳ぞよ。落ち着いて、冷静にぞよ。スマァァイル、スマァァァ〜イルぞよ。」
霧子「・・・最近は何かと世の中も騒がしいですからね・・・その余波に巻き込まれたんですよ。うぅん、よく知らないけどきっとそう。」
社長「政界にコネ作っとけば、いろいろやりたい放題って言ったのもキリちゃんなのに・・・」
霧子は無言で懐から筆ペンを取り出した。
社長「た、ただの独り言ぞよ・・・そんな目を吊り上げたら、綺麗なお顔が台無しぞよ。スマァァイル、スマァァァ〜イルぞよ。
それよりも・・・何か手を打たねばならないぞよ。」
霧子「・・・安心してください。既に策は練ってあります。」
社長「な、なんと!?してどのような策ぞよ?」
霧子「それはですね・・・」
数刻後
成瀬「おうおう!愚かな俗人ども!!こないだはよくも生ゴミと一緒に夢の島に送ってくれおったな!!」
社長「いやいや、佐藤君・・・いや、成瀬君。先日は大変すまないことをしたぞよ。今日お呼びだてしたのは他でもないぞよ。
私とキリちゃんはあれから深ぁぁぁぁぁぁぁ〜く反省したんぞよ。」
成瀬「・・・どういう風の吹き回しや?何たくらんどる?」
356 :
名探偵・香澄:2009/03/13(金) 23:04:12 ID:qeIbt/LY
社長「たくらむなんてとんでもないぞよ。私は思い出したんぞよ・・・そう今の君の超弩級貧乏生活を見て・・・
あの日、そうこの団体を立ち上げた日を・・・泪橋の下の掘っ立て小屋からスタートした私の出発の日のことを・・・」
成瀬「相変わらず古い小ネタ好きだな。アンタは・・・」
社長「今の君を見ていると、あの日の私を思い出すぞよ・・・成功を夢見て、目をギラギラさせているその姿を・・・」
霧子「そこで、私達のような成功者から貴女のような有象無象にチャンスの手を差し伸べようということなんですよ。」
成瀬「チャンスの手やて?」
社長「そうぞよ!前回、君の提案してきたプラン・・・麗華様オフィシャルフギュア販売の為の会社を設立したぞよ。
ついてはその会社の運営を君に任せたいと思うんぞよ。」
成瀬「な、なんやて!?」
霧子「我がガイアークとは完全別系列の独立法人で、経営に関する全権は代表取締役である貴女に一任されるんです。」
成瀬「だ、代表取締役やて!?つ、つうことはウチが社長かいな?」
社長「その通りぞよ!その手に勝利を掴むチャンスぞよ!!やりようによっては我がガイアーク・・・いや市ヶ谷財閥をも超える
企業に成長するかもしれないぞよ!!」
成瀬「あ、アンタら・・・・色と欲に溺れたアホ社長と金に薄汚い強欲年増秘書だとばかり思うてたが・・・ホンマは良い人やったんやなぁ。」
霧子「!?金に薄汚い強欲年増秘書・・・・だとぉ!!言わせておけばこのウジ虫が!!」
社長「ちょ、キリちゃん、押さえて、押さえるぞよ・・・ホントの事だけど押さえるぞよ。」
成瀬「なんか言うたか?」
社長「な、なんでもないぞよ。ところでどうするぞよ?」
成瀬「・・・・顧問料とか言うて売り上げの97%よこせとか言わへんやろな?」
社長「さっきキリちゃんから説明があったように、この会社は我がガイアークとは完全別系列の独立法人ぞよ。まぁ麗華様は我が団体所属だから、
肖像権とかその辺が絡んでくるけど、そんなのは微々たるもの。利益をどうしようが君の手腕にかかっているぞよ。」
霧子「せっかくだからお友達の蟹村さんも誘ってはどうです?きっと喜びますよ。」
357 :
名探偵・香澄:2009/03/13(金) 23:05:50 ID:qeIbt/LY
成瀬「お、そうやな・・・アイツとも長い付き合いや。時給21円のアルバイトで雇ってやるかいな。」
社長「それでは?」
成瀬「おう!乗ったでその話!!大阪で培った商いの魂みせたるわ!!」
霧子「おめでとうございます。成瀬社長!!」
成瀬「成瀬社長・・・・いい響きや。」
社長「こうなることを見越して会社登記とか面倒な事務手続きは済ましてあるぞよ。それと会社の住所はこのメモに書いてあるぞよ。」
霧子「当面必要になるであろう事務機器なんかもそろえておきましたよ。」
成瀬「何から何までスマンなぁ・・・」
霧子「いえいえ・・・・・・・これが今生の別れになるかもしれませんし(ボソリ」
社長「それでは逝くぞよ!!己の勝利を掴むサクセスロードへ!!」
成瀬「おう!!見とれ!市ヶ谷!!ウチはいずれお前をウチの前に跪かせたるわ!!」
成瀬はそのまま飛び出していった。
社長「・・・・」
霧子「・・・・」
社長「こんなんでいいかぞよ?」
霧子「万事問題ありません。私達と彼女の会社とのつながりになりそうな証拠の全ては彼女の事務所に移してあります。
法的にもつながりを見出せるようなものは一切ありません。
あとはあのウジ虫が自分の会社のドアを開けてさえしてくれれば・・・ドアに仕掛けた自動発火装置が作動して証拠は会社ごと大爆発。
生命力はゴキブリの5000億倍の奴のことですから死にはしないでしょうが、後の面倒を全部しょいこんでくれますよ。」
社長「キリちゃんを秘書にしておいてよかったぞよ。敵に回っていたらと思うとゾッとするぞよ。」
霧子「何を言ってるんです社長。これからもしっかり儲けて少しでも市ヶ谷家に近い生活をさせてくださいよ。」
社長「・・・・それにしても・・・霧子屋、オヌシもなかなかの悪よのう?」
霧子「いえいえ、お殿様にはかないませんわ。」
社長&霧子「フフフフフフ・・・・ダァーハッハッハッハッ!!」
なんという外道www
>>357 成瀬「ついに ねんがんのかいしゃをてにいれたぞ!」
成瀬 は かいしゃに むかっている!
草薙みこと が あらわれた!
草薙「あら、唯さん。たのしそうですね? よろしければごいっしょしてもよろしいでしょうか?」
草薙「わたしは どんなきかいでも こわせますよ!」
草薙みこと は なかまにしてほしそうに こっちをみている!
成瀬の選択!
→ たたかう
にげる
いっしょにかいしゃにいく
>>359 ♪会社が会社が大ピンチ
♪会社を会社を守るのだ
361 :
359:2009/03/14(土) 11:57:03 ID:mAameLoL
成瀬の選択!
たたかう
にげる
→ いっしょにかいしゃにいく
成瀬 は かいしゃに とうちゃくした!
草薙「おや? ドア の むこうに きかいのけはいがします!」
成瀬の選択!
→ 成瀬 が ドア を あける
草薙 が ドア を あける
その他
>>361 >成瀬 が ドア を あける
『どっか〜ん』
ドアを開けた瞬間に大爆発が起きた。可哀想だが14へ進んでくれ(元ネタは誰かしら知ってるだろう)
>>362 謎の魔神の詩をけなすと即死したり、喋る剣がクモ嫌いだったりするんですね。わかります。
>>362 絵から次の場所は判るか?
判らなかったら14へ
ネタバレなうえにスレちだが
検索ワードは「ピップの冒険」。
魔神「rskさんは若くてぴちぴち」
反論するなら14へ
>>361 >草薙 が ドア を あける
何事も無くドアが開き・・・・・
はるか彼方で、『爆発はどうしたああぁぁっ!!』と大魔王○ーン風味の
霧子さんの絶叫が響くのであります。
ヘン○ルと○レーテル風味で
昔々、とある田舎の村に貧しい家族がおりました。
『貧乏人の子沢山』とはよく言ったもので、ヘレンとカレンという娘を頭に、食べ盛りの子供がたくさんいたのです。
コバ「ねえ〜、パパぁ〜お腹空いた〜」
ソニ「うっきゅっきゅ・・・この程度じゃまだ足りないのさね」
ゆっこ「カレーおかわり!!」
その年の作物の出来は決して悪くは無かったのですが、こんな大食らいを何人も抱えていたのではたまったものではありません。
『自分たちの食事も危なくなる』と危機感を抱いた両親は、口減らしにまず上の2人を捨てる事を決意しました。
そんなある日の事、母親はカレンとヘレンに「森に行って食糧を調達してきなさい」と命じました。
霧子(母親)「いいですか、この袋が一杯になるまで帰ってきてはいけませんよ」
カレン「でかっ! 人間が2人くらい入るわよこのサイズは」
ヘレン「これはかなり奥の方まで行かなきゃならないわね・・・・カレン、頑張ってね♪」
カレン「お姉えぇ・・・・アタシ一人で行けって言うの?」
ヘレン「そう言ってるんだけど」
霧子「(・・・なんてドライな)2人で行けと言ってるんです」
ヘレン「あ、やっぱり」
霧子「・・・・とっとと行けえぇぇぇぇっ!!」(言うなり2人を叩き出す)
一時間後、カレンとヘレンは森の中におりました。
『せいやっ!!』 掛け声と共にカレンの裏拳が狼に叩き込まれる。更にヘレンがバックドロップで狼を木に叩きつけトドメを刺した。
『とったどおぉぉぉぉっ!! 狼の肉、ゲットだぜい』 少々キャラが変わっているものの、割とたくましく食糧調達にいそしむ2人でありました
(続く)
369 :
2:2009/03/22(日) 20:23:27 ID:hE+UoqjG
続き
『さてと、これだけあれば充分でしょ』
狼を仕留めてから、さらに数時間。2人はさらに森の奥に分け入り食糧を集めていたのでありました。
主に獣肉が中心に集まり、巨大な袋も満タン。カレン達は帰宅することに決めました。
カレン「ところでお姉、随分奥まで来ちゃったけど、帰り道は分かるの?」
ヘレン「あ、大丈夫大丈夫♪ 目印に道に干し肉のカケラ落としてきたから」
カレン「・・・あれ、目印だったの!? 勿体無いと思って食べちゃったんだけど」
ヘレン「はい?・・・・馬鹿! 間抜け! ラッパ!! あれが無きゃ家に帰れないでしょーが!!」
「ま・・・・過ぎた事をいつまでも気にしてても仕方ないわね」
それから数分後・・・怒りに任せてカレンをボコボコにしたヘレンは何事もなかったかのように、これからの方針を考えていた。
「森の反対側に抜けるか・・・それとも・・・・何よこの匂いは」
気が付くと、森の奥から甘い匂いが漂ってくる。よく見ればうっすらと明かりも見えるようだ。
「行って見るか・・・・ほら、カレン、いつまでも寝てないの」
言うなりカレンを引きずって、森の奥の匂いの元へと進むヘレンでありました。
『何よ・・・この家は・・・・』
森の奥へ進んだ二人の前に現れた家。その家は全ての部品がお菓子で出来ていたのでありました。
カレン「屋根はダ○ワイヨのオペラ、ドアは○ディバのチョコレート、ドアノブは東京ばな○・・・・」
ヘレン「なんでブランドまで分かるのよ・・・・」
カレン「そこの看板に書いてあるから。あ、美味しい」
ヘレン「一人で食べるんじゃないわよ・・・・あ、そこの屋根、ちゃんと残しときなさいよ!!」
カレン「こういうモノは早い者勝ちってのが世の中の掟なのよ」
そんなこんなで数時間後、巨大なお菓子の家は2人に食い潰され、更地と化してしまいましたとさ。
数時間が経ち、満腹になった2人が眠っていると誰かが声を掛けてきます。
「・・・・きるのです・・・起きないと・・・の魔法が炸裂するのですっ!!」
カレン「・・・ん〜、良く寝た・・・アンタ誰よ?」
美沙「私はここの主の魔女なのです!! あのお菓子の家はお前たちみたいな奴を捕らえるトラップなのですっ!!」
ニールセンズの運命や如何に・・・(続く)
370 :
2:2009/03/22(日) 20:25:54 ID:hE+UoqjG
続き
『あれ? ここどこよ。確か更地に寝てたのに・・・お姉、起きて!! お姉ったら!!』
気が付けば、魔女の家の牢屋に監禁されていた。どうやら眠っている間に運びこまれたらしい。
「まったく・・・・ここまで運んでくるのは大変だったのです」
ぼやきつつ、ヘレンを牢の外に出す魔女。
カレン「どうしてお姉だけ出すのよ!! あたしも出しなさいよ!!」
美沙「お前を先に食べるのです。こいつは料理の手伝いをさせるのです」
ヘレン「で、逆らったらあたしを先に食べちゃおうってわけね」
美沙「まずは台所を掃除するのです・・・どうして玄関に向かうのです?」
ヘレン「逃げるから♪ カレン・・・あなたの犠牲は忘れないわよ」
カレン「薄情者おぉぉぉぉっ!!」
『ん・・・・これは・・・チャンス・・・かな?』
嘆きつつ、様子を窺うカレン。呆然としている魔女は牢屋からさほど離れていない。
背を向けていて気付いていないが、鉄格子越しにカレンの手が届く距離である。・・・・そして、「それ」は実行された。
鉄格子の向こうからカレンの手が伸び、背後からチョークスリーパーの形で魔女を締め上げる。
美沙「ぐえぇぇぇぇっ!! 苦しいのです、離すのですっ!!」
カレン「さっきは面白い事を言ってくれたわね・・・・誰を食べるんですって?・・・それっ、ぎゅうぅぅぅぅっ」
美沙「冗談なのです、離すのです、参りました!!」
美沙「げほげほ・・・解放されたからにはこっちの物なのです。美沙の魔力を食らいやがれなのです」
ヘレン「甘いっ!!」
何やら呪文を唱えようとしたところをヘレンがジャーマンで床に叩きつける。魔女・・・完全KO
それから彼女たちがどうなったかと言うと・・・・
カレン「ほら、魔女! さっさとピザを焼く」
ヘレン「『石窯に火が付かない』とか言って私たちを叩き込もうなんて考えないようにね♪ そんな事を考えたら・・・・」
美沙「カケラも考えないのです!! 失敗したら美沙が焼かれてしまうのです(汗)」
魔女の家を乗っ取り、優雅に暮らしたのでありました。めでたしめでたし・・・・・かな?(終わり)
371 :
2:2009/03/22(日) 20:26:47 ID:hE+UoqjG
と、言うわけで新ネタ投下。どっちが悪役かわかりませんな(笑)
どうもネタがないと童話ネタに走る傾向があるな俺は。
細かい話忘れてたんで、ちょいと調べてみたんだけど『グレーテルが魔女になってしまう』
オチもあるんだねえ。
〜リングに煌めく〜
興奮に包まれる会場にメインイベントのアナウンスが流れ、熱狂的な歓声と共に南利美と寿零が入場する。
妥協を許さないファイトスタイルの選手が多く、いつしか求道塾と呼ばれた団体の、象徴のような二人である。
試合開始のゴングがなり、南と寿が間合いをとるように動き出した。正確な攻撃とカウンターで隙を見せない寿に、果敢に攻める南。
地味な小技の応酬に見えて、真剣で斬り合うような緊張感がただよっていた。南と寿、どちらも隙をみせたが最後、一息に勝負が決まってしまうため、当然の試合展開といえるだろう。
>>732の続き
まず流れを掴んだに見えたのは寿だった。関節技を警戒しつつロープ際へ、打撃コンビネーションで南を追い詰めていく。
しかし、素早く南がかつてのパートナー市ヶ谷を彷彿とさせる、キレのあるSTOで寿をリング中央へ押し倒し、サザンクロスアームロックを決めた。
南の見事な必勝パターンが決まって、勝負がついたかと思われた。
だが、寿は苦悶の表情をみせるどころか自分の本気をぶつけられる相手に出会い微笑んでいるように見えた。
実際に寿は自らの意思で南に勝ちたいと強く想い、多少の腕ダメージを覚悟で技をふりほどいた。
寿は立ち上がると、ややガードを下げた構えをとった。先ほどのの技のダメージもあるだろうが、南を誘っているのは明白である。
南と寿、どちらの判断と技術が勝るのか、新たな展開に、観客は固唾を飲んで見守っていた。
>>373の続き
自分の技術に絶対の自信をもつ南が、この勝負から逃げるはずはなかった。
寿の高速裏拳をかわしつつ押し倒そうと、南がレスリングフリースタイルの下半身タックルにいこうとした刹那、寿が素早く踏み込んできた。
珍しく闘志をみなぎらせた寿の踏み込みは、南の読みと反応を越えサイレントナックルが南の顎に的確にヒットした。ダメージはほとんどないが脳を揺らされた南は脳震盪をおこされ、崩れおちた。
相手選手を思いつつ勝負を決める必殺の一撃、寿がプロレスラーとして一流の技術をもつ証明である。
数秒間意識が回復しない南からカウントスリーをゆっくり奪う…はずであった。だが!
>>374 南の咄嗟の反応だったのか、勝利への執念が呼んだ偶然か、南はロープにもたれかかる形で倒れていた。
意識を取り戻した南と寿の駆け引きが再開した。
南はロー、ミドル、ハイのコンビネーションキックにいくと見せかけ、ミドルをフェイントモーションにして、素早いハイキックを決めた。
ダメージは減少するが、寿を怯ませていた。南がその隙を見逃すはずはなく、飛びついてリング中央に押し倒し腕ひしぎ十字を決めた。
「…抵抗は無駄よ。」
南が寿に囁く。
寿はロープに逃れる前に、腕に致命的なダメージを受けると冷静に判断し、潔くギブアップを宣言した。
一試合だけの勝負にこだわることなく、大局的にコンディションの維持をとった寿は、まさしく一流のプロレスラーに育っていたのだ。
南をはじめ、求道塾の選手は改めて寿の凄さを理解した。
敗北を糧に鍛錬を積む寿と、負けじと練習に励む南。彼女達の闘いは、今日も繰り広げられる。
久しぶりに投下してみました。
来島さん、むとめに続き今回もガチでした。しかし試合展開考えたり描写するのは難しいですね。
ナイスファイト!この二人は、こういうのが似合うね。
378 :
青森の魔女:2009/03/31(火) 23:25:53 ID:8aUA+onu
どうも青森の魔女です
ここで連載していた「シャイニングガール列伝」なのですが
スパロボKもクリアしたのでプレイ再開でユニット解散をかけたリーグ戦を終えてセーブ→セーブ中にまさかの停電……
案の定データが飛びました(涙)
サバイバー2のデータはメモリーカードから消え、半分近くの他のゲームのデータも消えるという大惨事状態。
プレイではデストラップがまさかの最下位に終わり解散。ユニット編成を考えていた矢先の事故でした……
大ショックでしたが悔やんでも仕方が無いので、本スレでも軽く触れましたが、
次回プレイをユニット対抗から正規軍−革命軍にスイッチしようと思います
(もしかしたら新女プレイになるかも。CBTを入れるかどうかは悩み所)
新規プレイで、ある程度進んだら改めて新規での連載をしたいと思いますので
今回は事故とはいえ連載を中止せざるを得ない状態になった事を慎んでお詫び申し上げます。
団体名は「シャイニングガール」から新しい団体名をつけます(ただ、18禁PCゲームから取ってますw ヒントは団体名略省がBGVです)
長文となりましたが、5〜6月頃には投下出来る状態にしたいと思いますので御了承下さいなのです
>>378 この度は本当に御愁傷様で…まさかデータが飛んでしまうとは
一から仕込み直すのは大変かと思いますが、新規連載を楽しみにしております
それにしても停電マジコエエ…
380 :
名探偵・香澄:2009/04/01(水) 23:34:48 ID:WSZE+QgE
報道番組・春日部ステーションNEO
中田有紀アナ「政治と金・・・この問題で新たな動きです。昨日、政治資金規正法違反で逮捕された執事・佐藤こと
成瀬唯容疑者のコメントが入ってきております。『これは罠や!罠なんや!ウチは騙されたんや!
全部、ぞよキリの二人に騙されたんや!!』だそうです・・・さっさと死刑にしちゃえばいいんですよ。
こんなゴミ屑は・・・では次のニュース・・・」
市ヶ谷「あ、相変わらずハッキリ物を言いますわね。この女子アナは・・・」
野村「麗華様、ガイアークの社長さんと秘書さんがお見えになりましたよ。」
市ヶ谷「あら、もうそんな時間ですの?お通しして下さいな。」
野村「ギョイ・レイカ!!」
野村に通され、市ヶ谷の前に社長と霧子が現れた。
社長「これはこれは麗華様、相変わらずお美しくあられ恐悦至極に存じますぞよ。」
市ヶ谷「世辞にもならない絶対無敵な事実は結構ですわ。今日呼んだのは他でもありませんことよ・・・佐藤の件ですわ。」
社長「あぁ・・・まったく罰当たりな女ぞよ。麗華様のご恩長を忘れ、あのような犯罪に手を染めるとは・・・」
霧子「私達の誠意ある忠告も無視して、政治の裏の世界に手をだすとは・・・」
市ヶ谷「まぁ佐藤がどうなろうと私の知ったことではありませんが・・・あなた方、最近ちょいとやりすぎではなくって?」
社長「な、なんのことやら私どもにはさっぱり・・・ねぇ、キリちゃん?」
霧子「そ、そうですよ。社長はともかく私は疑いようのない地球に優しいクリーンな秘書ですよ。」
市ヶ谷「お黙り!!この美人名探偵市ヶ谷麗華の目を誤魔化せると思うたか!!お前たちの悪事、全てお見通しですわ!!」
霧子「この男です!!私はこの男の指示に嫌々従わされたんです!!」
社長「ちょ、キリちゃん!!私を裏切るぞよか!!」
市ヶ谷「見苦しいですわ!!市ヶ谷の名を語り私腹を肥すとは言語道断!!
それに私は別に政治献金なんてどうでもいいんですのよ!!このところ私の出番が削られたことが許せないのですわ!!」
社長「そ、そっちぞよか?それに私腹を肥してるのは私じゃなくキリちゃんのほうぞよ!」
市ヶ谷「言い訳無用・・・覚悟はよろしくって?一筆奏上ですわ!!」
市ヶ谷はおもむろにハリセンを取り出すと、高々と掲げあげた。
381 :
名探偵・香澄:2009/04/01(水) 23:36:19 ID:WSZE+QgE
社長「そ、それはキリちゃんの必殺技!?」
市ヶ谷「モヂカラの本流は我が市ヶ谷流陰陽道が起源なのですわ!!」
霧子「また強引な・・・」
市ヶ谷「ハリセン丸、大筒モード!!」
市ヶ谷の掛け声と共にハリセン丸は巨大な大砲、大筒モードにチェンジするのだ。
社長「ハリセン丸って・・・相変わらず影響うけやすいぞよな・・・ってその変形はどう考えても無理があるぞよ!!」
霧子「殿!!危ない!!」
社長「ちょ、キリちゃん!!危ないとか言いながらなんで私を盾にするぞよか!?」
市ヶ谷「ハリセン丸、麗華五輪弾・・・成敗!!」
ハリセン丸大筒モードから発射される最強の必殺技・麗華五輪弾が社長に炸裂!!
社長「うおぉぉぉぉぉ〜ぞよぉぉぉぉ!!」
市ヶ谷「これにて一件楽着・・・ですわ。」
霧子「ふぅ・・・まったくこれだから男という生き物は度し難いですね。」
市ヶ谷「あ、貴女・・・ろくな死に方しないと思いますわよ。」
野村「麗華様、春日部第四中学地下工房から例のモノが完成したとの知らせが入りました。」
市ヶ谷「わかりましたわ。鈴木、直ちに現地に赴きますわ。輿の用意を!!」
野村「ギョイ・レイカ!!」
霧子「また何か作ったんですか?」
市ヶ谷「私専用の巨大ロボ『ハリセンオー』ですわ。」
霧子「はぁ・・・・それはまた勇ましいというか・・・・なんというか・・・・」
野村「小皺太夫様、輿の用意が整いました。」
市ヶ谷「あら鈴木、なかなか粋なネーミングセンスですわね。」
野村「そうですか?やっぱり麗華様は戦隊ヒロインっていうより、悪の組織の年増女幹部の貫禄があると思うんですよ。」
市ヶ谷「オーホホホホホホホ!!・・・・・ハリセン丸、大筒モード!!」
霧子「さ、社長・・・じゃなかった・・・殿、真っ白に燃え尽きてる場合じゃありませんよ。さっさと帰りましょ。」
>>381 とりあえず背中が寂しいであろうハリセンオーのために、野村にカジキの一本釣りを
命じることを進言いたしますww
レッスル的には大将のバカンスイベントだろうけど。
NRS逮捕→官憲にいらん事まで白状→秘密基地をオートマトンが襲撃・・・
こんな電波を受信・・・・ああ、そのためのハリセンオーか(違う)
龍子の拳ネタ その1
龍子「何だ涼美、おまえまた捨てレスラー拾ってきたのか?
全く聞き分けのない奴だなお前は#」
涼美「ふーんだ、あなたにはこの子たちの可愛さなんてわからないわよ。
悲しいわねぇ・・・龍子・・・飼っていいわよね、ね?」
龍子「前にも言ったような気がするが・・・元いた場所に返してこい#」
涼美「そんなぁ・・・じゃあこうしましょ龍子。今ここでバストの大きさで勝負よ!
私が勝ったらこの子たちを飼うわよ。負けたら諦める。それでいいわね?」
龍子「いや、ちょ、おま・・・勝手に話を・・・つーかなんでバスト比べなんだよ!」
つい4コマのネタ使っちまったorz
すいません、平にすいません。
龍子「やっておいていまさら・・・謝っても遅いんだよ!!!」
かつて愛知で太平洋女子プロレスを旗揚げした上原今日子という
日本屈指の女子レスラーがいた。しかし、その存在に驚異を覚え始めていた
新日本女子プロレスは、上原に参戦要求を突きつける。しかし上原は
自分のやりたいプロレスを目指すという信念からこれを拒否。
だがこれがもとで太平洋女子プロレスは新女のヒールユニットによる襲撃を受け
怪我人が続出。満足に興業すら打てなくなり団体は事実上の解散
上原も失意のうちに姿をくらます。
一方、東京某所でかつてワールド女子プロレスのエースであった
サンダー龍子が新団体WARSを旗揚げ。しかし二ヶ月ほど経ったある日
新団体への宣戦布告とばかりに龍子の妹分、小川ひかるが何者かに襲撃され
拉致されてしまう。龍子はどうやら以前にもインディー団体への
襲撃を行っていた新女が黒幕らしいという事を関係者から聞き
親友で共同経営者の石川涼美と共に小川奪還のために新女へと殴り込む決意を固めた。
今、新たなる戦いが始まる
龍子は早速新女本社に出向こうとしていた。しかし、石川がそれを制した
石川「龍子ぉ。まずは向こうの本社に確認しましょお。それからでも遅くないわよぉ。」
龍子「何言ってんだ石川!そんな悠長なこ
石川「黙って聞いて!まだ向こうがやったという確証は何もないのよ?落ち着いて!」
龍子「・・わかったよ。」
石川「はい。え?それはどういう・・・はい、わかりました。どうもすみませぇん。」
ピッ
龍子「で、何て言ってた?あいつら」
石川「それが・・・全く何の事だか解らないって。」
龍子「シラ切るつもりかよ・・・面白いじゃないか!」
石川「ま、待ってよ龍子ぉ!」
龍子が道場を出ようとすると一人の女性が立っていた。
龍子「ダレだい、アンタは?」
保科「私、保科優希といいますー。一つ忠告に来たものでー
この件はうかつに動いては駄目ですよー。相手の思う壺ですー。」
龍子「アンタ、何でそれを知ってんだ?まさか、小川の居場所知ってるのか?教えろ!」
保科「駄目ですよー。今はまだあなたたちに動かれると厄介なんですー。」
龍子「喋りたくないんなら、無理にでも喋ってもらうさ!」
保科「仕方ないですねー。少し落ち着いてもらいましょー。」
386 :
青森の魔女:2009/04/07(火) 02:14:48 ID:4Ra99vU/
どうも青森の魔女です
新連載の件ですが、骨格が固まったので報告を。
「伊達遥」
「相羽和希」
「ウィッチ美沙」
この3人を中心として話を書くつもりでいます。
一応、彼女達の一人称的な文章構成になると思って下さい。
今回はヒール軍は無しで、主に正規軍対革命軍が団体の売りという設定です。
まぁ、プレイ日記みたいなものですけどね。
あと、団体名は「戦乙女ヴァルキリー」で。(ツッコミは無しの方向で)
もしかしたら、今月中にも投下できるかも。
ブログ持ってないから、投下できるのがココしか無いんだよね。
387 :
青森の魔女:2009/04/07(火) 02:38:48 ID:4Ra99vU/
追記
ゲーム自体は、群雄割拠スタート、レベル1から始めるつもりですが
これだと遥を育てる時の1次成長期の7ヶ月程が痛いんですよね。
黎明期から始めても1・2年目に欲しい選手がさくちゃんぐらいしかいないし
北条・市ヶ谷を雇いAPを稼ぎつつ、上原の人気Aでシェアも稼ぎつつーのもアリかなと。
このパターンでいくと、連載開始時は上原は団体の顔で、北条・市ヶ谷はデータ上にはいるものの、連載上はスポンサーとしての登場になるだろうと。
(ゲームでは二人で毎回シングルでぶつかってもらいますw)
1部の遥のライバルは二人です(同期=近藤〜上戸)。予想したい人は御自由にどうぞ。当たっても何もありませんw
388 :
求道塾:2009/04/07(火) 10:48:52 ID:sCh3Ivqc
美しく強い女性を集め、ビジュアルプロレス団体を立ち上げるはずが、強さこそ美しさというストイックな団体になってしまった求道塾。ここにまた新たな戦いが始まろうとしていた。
ことは、いつもと変わらぬ事務所の風景からそれは動きだした。
>>388の続き
社長、秘書の霧子、選手兼コーチのミミ吉原、エースの南利美の四人でマッチメイクについて話し合いが行なわれていた。
「社長、失礼します。」
ノックの後に鏡、桜井、草薙選手が入室する。そしてその後からサンダー龍子が姿を現す。
「という訳でそちらの選手と戦わせてもらおう!相手が誰でも全力でやらせてもらう。」
龍子の突然の殴り込みである。社長は求道塾の選手達を見渡したが、表向きは冷静だが是非龍子と戦いたいと選手達の目が輝いているのがわかった。ここは自分が対戦相手を決めないと、団体内でリーグ戦が始まりかねない勢いだった。
>>389の続き
社長の決断は早かった。
「桜井、龍子の相手を任せる。勝利へのこだわりを存分にみせてやれ。」
「ありがとうございます、社長。」
桜井は決意を新たに、早速練習に戻っていった。龍子と求道塾の選手も後に続いていく。
「勝利よりも優先することがある、という訳ですね。社長。」
吉原が微笑みながら納得する。少し残念そうな南だが、龍子と桜井の勝利への執念のぶつかりが、どのような結果になるのか、興味があった。
…そして、その先に待っているであろう、新たな戦いを。
続く
石川「龍子ぉ。何があったの?え、あなた・・・」
龍子「下がってろ石川!くらえぇ!虎応拳!」
龍子が握った拳が保科の顔面にヒット!・・・したかに見えた。しかし、保科はすんでのところでこれを受け流していた。
龍子「へぇ・・・少しはやるじゃないか。」
保科「くっ・・・さすがですねー。ならこちらも容赦しませんよー。私こう見えて合気道嗜んでおりますので。では・・・必殺、重ね当て!」
保科が両手を振り上げ、気合いを込めて振り下ろした
龍子「そんな細腕で何が出来・・・何っ?」
大した力がかかっていないにも関わらず龍子はガードを崩され大きく後ろにのけぞった。しかしすんでのところで転倒を堪えている。
龍子「何なんだ、今のは・・・?クソッ、これじゃ近寄れない!」
保科「合気道の極意、わかってもらえましたかー?さて、これで私の話を
龍子「(攻撃しても受け流され、不用意に近寄れば吹っ飛ばされる・・・)ならこれでどうだァ!」
保科「あのー、人の話を・・・」
龍子「全部受けられるものなら受けてみろ!くらぇぇ!斬裂拳!」
龍子が無数のチョップを繰り出して保科の体を徐々に宙に浮かせてゆく!
保科「な・・・これは?ぐっ・・かはっ・・・!」
保科は捌くどころかガードさえ出来ずに龍子のチョップによって打ち上げられていった。
龍子「これでトドメだぁっ!虎応拳!」
龍子は落下してくる保科に握り拳を叩き込む。保科は数メートル飛ばされ、そして動かなくなった。
龍子「なかなかやるじゃないか、だけど
石川「龍子!やり過ぎよ!それにこの人どうも新女の人じゃなさそうだし・・・」
龍子「・・・えぇ?あっちゃあ、またやっちまったかぁ。」
保科「全くひどいですねー。人の話を聞いてくださいよー。私は日本海プロレスのレスラーで新日本女子の偵察にこっちに来てただけなんですよー。そしたら偶然あなたたちの事を知ったものでー」
龍子「お?もう回復したのかよ。いやさっきは悪かった。ところでさ、何で新女に偵察なんか?」
保科「ウチも何者かに襲撃されてるんですー。新女の方らしいということはわかったんですが、抗議しても知らないの一点張りでしてー・・・直にあちらと事実確認をしたいと思いまして。」
石川「なるほど。そこで私たちに勝手に動かれて探りを入れにくくされるのは避けたかったと。」
保科「はいー。ですからあなた方の探している小川さんという人の行方は・・・私も・・・」
龍子「お、おいしっかりしろよ。やっぱヤリすぎたみたいだな。」
保科「打点はずらしていたはずなんですけどねー。思いのほか強烈でしたー。」
龍子「アタシらは他の奴とは鍛え方が違うからな。名付けて極鍛流ってな!どう?ウマいだろ?」
石川「勝手に流派作らないでよもぉ。私まで含まれちゃってるし・・・名前も何かダサいし。」
龍子「ダサいとは何だよ!3分で考えたにしては良い出来だろ?」
保科「あのー・・痛いん・・・ですけどー。」
石川「ああご免なさい。取りあえず病院へ行きましょ。」
翌日
龍子「さて、これからどうする?やっぱり殴り込むしかないかな。」
石川「だからそれはやめなさい#でも会社側は本当に知らないみたいだったし・・・元凶とおぼしき人たちから、直接小川ちゃんの居所を聞き出すしか・・・」
龍子「チッ、それしかないか。まあどのみち手荒くなるだろうけどな。」
石川「二手に分かれましょう。その方が効率いいわ。」
龍子「わかった。気をつけろよ石川。」
石川「あなたもね、龍子。」
こうして龍子と石川は二手に分かれて小川を探しに町中に消えていったのであった。
つづく ・・・多分
立ち直ったと思ったら
病院送り……優希さん
かわいそすぎます(T_T)
二手に分かれた龍子と石川。二人は繁華街を捜索していた。
龍子がまず見当をつけたのは居酒屋であった。ここならば新女のレスラーがたむろしている確率は高い。事件に関係有る無しに事情を聞くことが出来ると読んだのだ。
龍子「さて、これで五軒目・・・ん?あいつは!」
龍子の目の先には新女きってのヒールレスラー、ガルム小鳥遊が一人で日本酒を楽しんでいる最中だった。
龍子「ちょっと訪ねるが、ウチの小川を拉致ったのはアンタたちか?」
小鳥遊「あぁ?誰だお前?何を訳のわからん
龍子「・・・どうやら犯人はアンタじゃないようだな。でも新女の人間なら無関係じゃないハズだ!誰がやった!答えろ!」
小鳥遊「・・・てめぇ、見たところレスラーみてぇだが、人に物を頼む時は頭を下げるのが礼儀ってモンじゃねえのか?最も知っててもお前みたいな生意気なヤツに教える義理なんてある訳ねぇけどな!」
龍子「なんだと・・・!」
小鳥遊「気持ちいい酒を邪魔した挙げ句喧嘩売るような真似しておいてタダで帰れると思うなよオイ!」
龍子「上等だ!表に出ろ、やってやるよ!」
困り顔の店主、驚いていて声が出ない客と店員をよそに、二人の壮絶な意地の張り合いが始まったのである
396 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 01:05:56 ID:opEemGCT
こんばんは、青森の魔女なのです。
まだプレイしてないのにも関わらず、プロローグが完成したので投下するのです。
タイトルは「不死鳥が生まれる日」なのです。
397 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 01:07:31 ID:opEemGCT
私の名前は伊達遥と言います。自分で言うのも何ですが、極度の人見知りな女の子です。
私は、昔から憧れていたプロレスラーになる為、先日上京して、新日本女子プロレスの入団テストを受けたものの、結果は不合格でした。
家に帰り、荷物の整理をしようと思ったら、お母さんが、
国内最後のテストとして、翌日に福岡県は北九州の「戦乙女ヴァルキリー」と言う団体が、入団テストを行う事を調べてくれていました。
降って湧いたような話に私は、すぐに小倉行きの夜行バスのチケットを予約すると、
入団テストの準備をして出発しました。
宮崎バスセンターで夜行バスに乗り、バス内で一泊をし、翌朝に小倉のバスセンターに到着しました。
お母さんから渡された地図を頼りに試験会場に着くと、そこには約40人程の受験生が列をなしていました。
会場の中に入り、受付で私の名前を記入すると、ジャージに着替えて、後は試験開始の時を待つのみとなりました。
ふと、回りを見てみると、私より背の高い子、小学生と間違えられそうな程背の低い子などと、いろんな人がいました。
テスト前のストレッチをしていると、隣にいた子が私に話し掛けてきました。
「こんにちは! 今日は一生懸命頑張りましょう!」
急に言われてびっくりした私は、
「え? えぇと、その……はい………」
と、答えるのが精一杯でした。
「私は栃木県から、この団体に受かるために来たんです! あなたは何処から?」
私は宮崎から来た事を答えようとすると、
「へぇ〜、栃木県から? 私は東京から来たの」
後ろから、私よりやや背の低めの子が話に加わって来ました。
「そうなんですか! では、一緒に頑張りましょう!」
どうやら二人は意気投合したみたいです。
「三人一緒に合格できればいいですね!」
そう言われた事は嬉しかったのですが、正直私は自分が受かる事しか考えていませんでした。
暫くすると、試験官の人が現れて、集合するように言われました。
私にとって一度は失ったチャンス。今度こそは掴んでみせます。
398 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 01:09:22 ID:opEemGCT
―――――
すべての体力テスト、個人面接が終わり、後は合格発表のみとなりました。
すると、面接官をしていた、この団体の社長さんが書類を手にしながら、合格者の発表を始めました。
「本日は、入団テストにお越しいただき誠にありがとうございます。
早速ですが、合格者の発表をしたいと思います。
今回の合格者は二名です。名前を呼ばれたものは前に出て来るように」
いよいよ運命の瞬間です。私の受験番号は33番です。
「まず一人目は、受験番号23番―――」
最初の一人は、私に最初に話しかけて来た子でした。あと一人。
「二人目は―――」
名前が呼ばれるように、目を閉じて祈ります。
「二人目は、受験番号30番―――」
……祈りは届きませんでした。
家から出かける時に、今回のテストで不合格なら、プロレスラーになるのを諦めると、お母さんと約束していました。
一生懸命頑張ったけど、結果を残す事が出来ませんでした。
この後、お母さんに連絡を取ろうと考えていたら社長が、
「以上が合格者となります。しかし、今回は特別枠として地元九州のテスト生から特別枠として一人を合格とします。
受験番号33番、伊達遥さん。あなたを特別枠として合格とします」
……嬉しかったです。諦めようとしてたのに、特別枠とは言え、合格出来たから。
「以上、名前を呼ばれなかった者は残念ながら不合格となります。
帰宅の際、交通費を全額お支払いするので、受付に立ち寄るようにお願いします。
また、合格者の三人は、翌日の博多ギャラクシーホール大会に招待します。
今日はホテルを用意しましたので、スタッフの指示に従ってください」
399 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 01:10:55 ID:opEemGCT
―――――
こうして、私は特別枠ながら念願の合格を手にする事が出来ました。
すると、私と共に合格した二人が、
「やりました! 見事に三人揃って合格することが出来ました!」
「そうね。まさか本当に三人揃ってとは思わなかったわ」
私も正直思っていませんでした。だって、自分の事で精一杯だったから。
「じゃあ、改めて自己紹介を!
私の名前は藤原和美です! 私達三人が黄金世代と呼ばれるように頑張りましょう!」
「だったら、私も。
私は内田希。入団した後はライバルになるから。覚悟してね?」
最後に私の番です。
「……私、伊達遥って言います。
あの……、私のメル友になってくれませんか?」
これが私にとって出せる、精一杯の言葉でした。
最初はキョトンとしていた二人でしたが、徐々に笑い出して、
「……、あはっ、あははっ、分かりました! 私でよければ喜んで!」
「私も。リングの上ではライバルだけど、プライベートでは仲良くしましょうね」
とても嬉しかったです。こうして、私に二人も友達が出来る事となりました。
正式入団になるのはまだ半年先になりますが、プロレスラーになれる権利を手にする事が出来ました。
10月の入寮日まで、会社から渡されたトレーニング表を中心に、しっかりと身体作りをしていきたいと思います。
……もちろん、メールの交換も忘れずに。
400 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 01:22:22 ID:opEemGCT
以上なのです。
補完として、この世界では
『入団テストは各団体、4月の一回。抽選で一番に決まった団体から順にテストを行う。
入寮出来るのは選手の誕生月から。(16才スタートとかは、昨年は不合格だったとか、16才になる年に初めてテストを受けたとかというご都合主義で)』
というルールがあるのです。
近いうちにプレイを始めるのです。
考えてる最中に、北九州の団体なので、あの人を獲得するのです。(最初はそんな予定なかった)
また、早い間隔で投下出来るよう頑張るのです
>>396-400 青森の人乙であります。出ると思ってなかっただけに藤原の登場が個人的に嬉しかったり
本編も期待しております
>北九州の団体なので、あの人を獲得するのです
北九州というと…福岡かなぁ、ってことは………永沢ですねウン
龍子とガルムは居酒屋を出て、人気のない路地裏へとやってきた
小鳥遊「さぁて、ここなら思う存分闘り合えるぜ。まぁ・・・5分ってところかな。」
龍子「5分?アタシもなめられたもんだな。そんな簡単に
小鳥遊「警察呼ばれて実際に来られるまでの時間のことだよ。まぁ、大概片がつくんだけどな、5分もありゃあよ・・・っと!」
いきなりのショルダータックルによる奇襲攻撃を受けて龍子は大きくふっ飛ばされた。まるで車に追突されたかのような衝撃だ。
龍子「うあぁっ・・!チッ、油断した!」
小鳥遊「何だ以外に可愛い声出せんじゃねぇか。レスラーよりアイドルにでもなってろよお前みてぇなのはさ、グハハハハハ!」
龍子「なめるなぁっっ!虎応拳!」
龍子のパンチがガルムの顔面にヒットした。だが、ガルムは一瞬後ろによろめいただけだった。
小鳥遊「なかなかいいねぇ。が、それじゃアタシをKOする事は出来ねぇな。くらえダイナマイトボンバー!」
ガルムの太い腕が龍子に襲いかかる!しかし龍子はすんでのところでこれをかわしていた。
龍子「チッ、ならこれでどうだ!斬裂拳!」
しかしこれもガルムの分厚い脂肪の前に跳ね返され、龍子は次第に追いつめらていった。
小鳥遊「なんだもうネタ切れかよ?ならそろそろ終わりにしようや!」
龍子「しまった、クッ・・・放せ!放せって!」
小鳥遊「そうはいかねぇな。くらえブレインショックヘッド!」
猛然と龍子に向かって頭突きを始めるガルム。龍子は逃げだそうとするがネックハングされた状態ではそれも難しい。
龍子「(ううっ、はぁ・・・ぐぅっ、い、意識が・・)く、クソォォッ!」
龍子はガルムの胸板を蹴り上げかろうじて脱出に成功した。その時龍子の頭に新しい技のビジョンが浮かんだ。
龍子「そうか、この手があった!くらえ新必殺技、飛龍旋尾脚!」
小鳥遊「今更何やろうってんだ!うらぁっ!メガトンドロップキック!」
両者の蹴りが空中で炸裂!しかし龍子の延髄に向かって放ったニールキック、飛龍旋尾脚がガルムのドロップキックを避ける形でヒット。ガルムはそのままもんどりうって倒れた。
小鳥遊「うぅ・・・なんて・・こった・・・アタシがタイマンで遅れを取るたぁな・・・!ん、うん?」
龍子「どうやらタイムリミットみたいだね。この勝負次に預けとくよ。」
小鳥遊「あぁ、覚えとくぜ、必ずな・・・!」
近づくサイレンの音を後にして龍子とガルムは足早にその場を立ち去った。
龍子がガルムと乱闘を演じていたその頃・・・
石川は中華通りに来ていた。というより道に迷っていた。
石川「困りましたねぇ。新女の道場ってどのあたりなんでしょぉ。ハァ、もう・・本来なら方向音痴なのは龍子の役のはずなのにぃ。・・・んん?」
石川はさっきから一人の背の小さな女の子らしき人にずっと後を付けられていることに気がついた。
石川(むむむ、これは怪しいですねぇ。よーし誘い出してみましょぉ。)
石川は中華街を離れてわざと人気のない空き地までやって来た。
石川「さてどういうつもり?あたしの後を付けてくるなんて。」
すると見覚えのない女の子(らしき人)はこう言った。
???「ふふっ、やるじゃない。わかっててアタシと闘り合おうだなんてさ。久しぶりにリングの外で遊べるからあたし加減が効かないかもだけど覚悟はいいよねお姉さん。」
石川「え?あなた・・・本当に子供・・・なの・・?」
石川が言い終わるか終わらないかの内に女が言い返した。
???「違ーう!ガキじゃない!アタシはガキなんかじゃないっっっっ!」
石川「え、でもその声は間違いなく子
???「また言った!また言ったなコノォ!もう絶対許さないかんねアンタ!」
一人で熱くなっている謎の女の子は今まで暗がりで見えなかったが
よく見ると猿のお面をいつの間にか被っていた。
石川「今の内に逃げれば・・・ってそれじゃ話を聞けないし、でもこの子が新女の関係者って保証も無いし・・・うーん、参ったなぁ。どうしましょぉ。変なお面被ってるしぃ。単にアブナイだけの子かも
???「なに変な喋り方してんの、オバサン!アンタボコ決定だかんね!覚悟しろ!」
石川「お、おば・・・さ・・・え・・?」
???「あれ、なんか雰囲気が・・えぇいそんなの関係ないもんね!くらえモンキーダンス殺法!」
猿面の女の子が突然飛びかかったと思うと爪で引っかき、つねくり攻撃を仕掛けてきたのである。動揺している石川は避けられるはずもなく嫌がらせのような攻撃をただくらい続けた。
石川「う・・イタッ・・くうう・・!」
???「アハハ。まだまだこれからだよ。それっ、モンキーフリップ!」
女の子は巴投げの要領で石川を後方に投げ捨てた。空き地のような堅い地面ではただの投げ技でも十二分に効果がある。それをこの子は知っているようだ。
???「これで止め!くらえローリングモンキーエルボー!」
危うし石川!
謎の女の子は回転しながらエルボーを矢継ぎ早に放ってきた。
必死にガードするも両腕は散々に痛めつけられてしまい、ついに石川はガードを解いてしまった。
???「どうだウシ乳お化け!もう防ぎきれないだろ。アタシの勝ち
石川「おばさん・・・ウシ乳お化け・・・何 そ れ ふ ざ け て る の ?」
???「あ、あれ・・?何かコレって
石川「こ ろ す !!!!!!!」
石川は突然低い姿勢をとると、そのまま猛然と猿女に突っ込んだ。そしてショルダータックルからエルボー・ボディブロー・ヘッドバットの雨霰、さらにニーリフト連打。すさまじいまでの猛攻。すでにこの時点で猿女はボロボロであった。にも関わらず石川はまだ止まらなかった。
石川「厳鋭脚!!!!」
止めとばかりにキックのラッシュによって猿女は遙か後方まですっ飛ばされた。
石川「ハァ、ハァ・・・ん?あ、あれれぇ?うーん私どうやってこの子倒したのかしら?」
石川は何も覚えてはいなかった。どうやらさっきの技は無我夢中で繰り出していたらしい。
石川「まぁいいわ。・・・おーきろー。もーしもーし。あなたはだぁーれでぇーすかぁー。?」
???「うーんんん・・・」
一体彼女は何者
石川「とっとと正体明かして下さいねぇ。ページの無駄ですからぁ。」
???「わかったよ・・。アタシは小早川志保。新女の人たちに頼まれた。アンタたちを脅せって。」
石川「頼まれたのは誰に?詳しく教えてくれないかしら?」
小早川「名前は聞かなかったけど何だか派手そうなカッコした人だったな。でも金払いも良かったし・・今更だけどゴメン。」
石川「いいのよぉ。でも少しは 口 の 聞 き 方 に気をつけてねぇ。」
小早川「ハ・・ハハ・・・ハハハハハ・・・」
石川「でもコレで手がかりがつかめたわぁ。それじゃ私はコレで。一人で帰れる?」
小早川「帰れるよ!もう一度言うけどガキ扱いしないでよ!気にしてんだからさ!」
石川「いやそういう意味じゃなくて怪我の具合が・・・」
小早川「大丈夫だよ。それよりおば・・お、お姉さんは?」
石川「大丈夫よ。私これでも頑丈だから。じゃあね#」
小早川「ご・・ごメンナサイ・・・。」
ついに手がかりらしき情報をつかんだ石川。それに比べて龍子はただ暴れてただけ。
頑張れ龍子!腐るな龍子!主人公はお前のハズだ!
次回の活躍に乞うご期待!
つづく
408 :
2:2009/04/10(金) 21:43:30 ID:fWA7af01
Q:
ムカつく観客をぶん殴ってもいいですか?
A:
北条「バカ者がぁ!! 夜の七時にリング上でそんな寝言を言ってるプロレスラーは
日本中で貴様一人だ!!」
今週の『バーテンダー』参照。
葛原さん役はやっぱ北条さんでしょう。「完璧」つながりってことで(笑)
なんか『葛原さんが○○を叱るスレ』なんて立てられそうだな(ないない)
『技の北条』に対して『サービスの鏡』とか・・・・なんかえろっちいサービスになりそうな(笑)
409 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 22:32:46 ID:opEemGCT
こんばんは青森の魔女なのです。
今回まではプレイしなくても書くことが出来たので投下するのです。
今日の話は、戦乙女のメンバー紹介の話なのです。
410 :
1/3:2009/04/10(金) 22:34:32 ID:opEemGCT
こんにちは、私の名前は伊達遥と言います。
福岡県は北九州市を本拠地とする『戦乙女ヴァルキリー』の新人選手です。
10月1日、私は事務所での入団手続きと入団会見、選手寮での入寮式と歓迎会を終えた所です。
今は個人個人に与えられた部屋で荷物の整理を終えた後、ベッドの上で横になっています。
歓迎会では社長さんから先輩の皆さん、更に同期の内田さんと、いろんな人に挨拶をしたりされたりしました。
皆、私が人見知りだと言うのを知った上での対応をしてくれたので良かったです。 私も一日も早く克服出来るように頑張りたいです。
それでは、私がこれからお世話になる皆さんの紹介をしたいと思います。
まずは、この団体の社長さんで、名前は福岡北斗さん。年齢は23才と、凄く若いです。
地元の出身で、何でもサッカーくじで5億円も当てたらしく、そのお金を元手に新団体を立ち上げた、という事です。
次に、社長さんの秘書で井上霧子さん。年齢は、……社長さんから聞かないでくれと言われました。
社長さんの従兄弟で、元女子レスラーでした。首の怪我で引退後、社長さんの頼みを受けて業界復帰したそうです。
次は先輩の皆さんの紹介です。
一人目は団体のエース、ブレード上原さんで年齢は24才。
上原さんは元々、太平洋女子プロレスと言う団体に所属していたのですが、フロントのずさんな経営体制により団体は解散。
上原さんはフリーとして海外を拠点に活動しようとした所、戦乙女が旗揚げして間もない時期に、社長さんからのスカウトを受け移籍。
以降、団体の顔として活躍しています。
>>401-403 >両者の蹴りが空中で炸裂!
>しかし龍子の延髄に向かって放ったニールキック、
>飛龍旋尾脚がガルムのドロップキックを避ける形で
>ヒット。ガルムはそのままもんどりうって倒れた。
鶴田と三沢の名勝負を思い出します。
「ジャンボの勝ち!」……なんてね(^^)
412 :
2/3:2009/04/10(金) 22:35:39 ID:opEemGCT
二人目はミミ吉原さんで年齢は23才。
ミミさんは、今日の歓迎会を仕切ってくれたみたいに、この団体のまとめ役として、そして団体ナンバー2として活躍しています。
そんなミミさんですが、実は社長さんと幼なじみだそうです。
ミミさんが引越しで神奈川の高校に転校。遠距離ながらもお互い連絡は取り合っていたらしく、
社長さんが新団体を立ち上げる時も、ミミさんは連絡を受けた次の日に新日本女子を退団。
すぐに社長さんの元へ訪れたらしいです。
これは霧子さんに聞かされた話なのですが、社長さんとミミさんはお付き合いをしているらしく、二人はその関係をひた隠しにしているみたいなのですが、回りにはバレバレらしいです。
マスコミからすればスキャンダルの恰好の的らしいですが、二人の過去を考えて、知らない振りをしておくのが業界での暗黙の了解らしいです。
三人目はボンバー来島さんで年齢は18才。
来島さんは北九州出身で、地元のスター候補を出したい社長さんがスカウトして入団しました。
本来、この世界では新人スカウトは認められていないのですが、新団体として入団テストを行える時間が無かったという理由で、特別に認められたそうです。
来島さんは記者からいつも、格上の相手には勝てないと記事にされていたのですが、下馬評を覆すが如く、勝ち続けているので、
いつしか記者の見る目も変わり、次世代のスター候補として脚光を浴びています。
413 :
3/3:2009/04/10(金) 22:37:25 ID:opEemGCT
ここまでが、旗揚げ時のメンバー。最初の一年間は3人のみで活動していました。
次は私の1年先輩で2期生の2人。
一人目が菊池理宇さんで年齢は16才。
理宇さんは最初、新日本女子の入団テストを受けたのですが、不合格になったそうです。
理由を後から聞いたら身長が低すぎたからだそうです。
その後、新日本女子を見返す為に、ここのテストを受けて合格しました。
今では、戦乙女のムードメーカーとして、ジュニア界のトップ候補として活躍しています。
二人目はメイデン桜崎さんで年齢は19才。
桜崎さんは、旗揚げ年に愛媛で興行をした際に見に来てたらしく、
その試合にとても感動して、高校の生徒会長の座を捨ててまでテストを受けて合格。
入団後は北九州の高校に転校して、3月に無事卒業したみたいです。
最初は、メイドレスラーのギミックを与えられた事に抵抗を感じていたのですが、
今では、メイドとして、そしてレスラーとしてトップになれるように努力しています。
そして最後は、私と同期で、今日一緒に入団した内田希さん。
リングネームは社長さんからラッキー内田と名付けられたみたいです。
なぜラッキーかと言うと、……なんだろう? 今度聞いてみたいと思います。
あと、メールで知ったのですが、内田さんの大好物はかき氷。
何でも、冬の寒い時期でもデザートとしていつも食べる程、好きみたいです。……私には真似出来ません。
さっきも、内田さんの部屋の整理の手伝いをしている時に、持参したかき氷機を自慢されました。
あと、来年の1月にもう一人の同期として、藤原和美さんが入団します。
これで3期生が全員揃います。
私はこの半年、必死にトレーニングを積みました。
今日はしっかりと睡眠を取って、翌朝からの練習に、ちゃんと付いてこれるように頑張りたいと思います。
414 :
青森の魔女:2009/04/10(金) 22:43:40 ID:opEemGCT
以上なのです。
日曜日からプレイをして遥さんが入団するまで進めたいのです。
あと予定では4〜7期生までは2人ずつ採用するつもりなのです。
CBTは残念ながら2人だけとなりそうなのです。
次は遥さんのデビューの話を予定しているのです。
割り込んだ>411さんには美沙の魔術が襲い掛かるのです!(冗談なのです)
>>414 申し訳ございません。
カキコしたら、いつのまにか
本文がアップされていたので
ドッキリしました(^^;
416 :
名探偵・香澄:2009/04/11(土) 23:39:10 ID:BwRmR3Q2
ナレーター「天下御免の一筆奏上!!これが脅威の無敵ロボ、デラックス・ハリセンオォォォォォォォォ〜!!堂々完成!!」
霧子「どうです社長?完璧なCMでしょ?」
社長「完璧も何も・・・これ単なるパクリぞよ。毎週日曜の朝に本家のCMやってるぞよ。おまけにナレもカリフォルニア知事の人だし・・・」
霧子「ちなみにオプションメカの犬式神、猿式神、雉式神も順次発売予定なんですよ。」
社長「こないだの麗華様の話ではオプションメカなんてなかったぞよ。それに犬猿雉って・・・それ何て桃太郎?」
霧子「どうせ市ヶ谷さんの事ですから、すぐに影響受けて作るに決まってますよ。更にこの先、20体のオプションメカを登場させて
究極合体ハリセンオーG24が完成されるんですよ。」
社長「G24って・・・保護者の皆さんに怨まれるぞよ・・・それに勝手に玩具作って売ったりしたら今度こそ殺されるぞよ。」
霧子「大丈夫、大丈夫。どうせ麗華五輪弾受けるのは社長の役目ですから。」
社長「あの後、大変だったんぞよ!ミイラ男みたいに包帯巻きにされて・・・全治2週間の大ケガだったんぞよ!」
霧子「もう・・・嫌ですよ。私との約束、忘れたんですか?『君の為ならこの命、いつでも捨てる覚悟だよ』って言ったじゃないですか?」
社長「それは三時のお茶にキリちゃんが一服盛って、私に無理矢理言わせたんじゃないかぞよ!!」
霧子は無言で懐から筆ペンを取り出した。
社長「ちょっと、ちょっと、ちょっと!落ち着いて、冷静に!今のは空耳ぞよ。スマァァイル、スマァァァ〜イルぞよ。」
霧子「・・・社長、今回はこれだけじゃないんですよ。VTRスタート!!」
417 :
名探偵・香澄:2009/04/11(土) 23:41:00 ID:BwRmR3Q2
ナレーター「天下布武の究極ソード!!天を斬る、地を斬る、海を斬る、デラックス・ハリセン丸ぅぅぅぅぅぅぅぅ〜!!
カードを入れて遊ぼう。」
社長「いやだから、これただのパクリだと何度言ったら・・・それにカードって何ぞよ?回転ディスクじゃないぞよか?」
霧子「これだから愚かな俗人は・・・回転ディスクだと露骨なパクリになっちゃうじゃないですか。」
社長「どっからどう見ても露骨なライダーのパクリだと思うぞよが・・・あとテロップで『カードは別売りです』って出てたけど、あれは?」
霧子「ハリセン丸とセットで売ったら儲からないでしょ?いろんな物に抱き合わせでカードを売るんですよ。
例えば・・・ケーキとかコスプレジャンパーとか車とかに・・・レアカードとか入れて値段高騰を煽るのも面白いですよ。」
社長「ケーキやコスプレジャンパーはともかく、車と抱き合わせって・・・さすがに無理があるぞよ。」
霧子「大きなお友達は物欲の為なら手段を選ばないんです。これでまた儲かっちゃいますよ。」
社長「こっちは命がいくつあっても足りないぞよ。」
霧子「社長、この私が何の対策もなく言っていると思ってるんですか?」
社長「ま、まさか・・・また『ダミー会社作って人身御供戦法』ぞよか?」
霧子「今度は蟹村さんに逮捕されてもらっちゃいましょうかねぇ・・・フフフ」
社長「キリちゃんって絶対にろくな死に方しないと思うぞよ・・・うぅん、よく知らないけど絶対そう。」
418 :
2:2009/04/12(日) 17:23:18 ID:CP0h3Gqs
恐怖の殴りこみシリーズ(
>>345-347より続き)
かんかんかんかんかんか〜ん
『16分22秒、アキレス腱固めで南利美選手の勝利です!! 新女よりの刺客・結城千種を見事返り討ちにいたしました』
四月中旬、某会場にて、メインイベントの終了を告げるアナウンスが場内に響き渡る。
「まさか千種が負けちゃうとは・・・さてと、今度はあたしの出番か」
ファンの歓声が響く中、すっくと席から立ち上がる少女の姿があった。
「やばっ、出遅れた」「ここからじゃ間に合いませんよ」
乱入を警戒していたカレンと千里の声を後ろに聞きつつ、花道に躍り出て、リングへ走り出す。
後はリングに駆け上がり、対戦をアピールするだけ・・・・
ロープに手がかかった瞬間・・・・・何処からか飛んできたムチが足に絡み付いて引き戻された。
つぶれたカエルのように倒れた少女・・・武藤めぐみにマリア・クロフォードが声をかける。
『惜しかったな天才少女・・・・しばらく寝ていろ』
首筋に手をかけられ、軽くつままれたと思った瞬間、武藤の意識は闇へ沈んでいった。
武藤が落ちたのを確認すると、マリアはリング上と本部席に向けて親指を立て合図を送る。
『えー・・・・以上をもちまして本日の試合は全て終了でございます。皆様お気をつけてご帰宅ください。
またのご来場、団体一同お待ちしております』
何事も無かったかのように場内に興行の終了を告げるアナウンスが響く。やや遅れてカレンと千里がマリアの傍に駆け寄ってくる。
マリア「まったく・・・・危ない所だったぞ」
カレン「面目ない・・・・」
千里「これで今月に入って三人目ですか、新女からの殴りこみは」
カレン「一人負けたらその日の内に次が対戦を要求・・・・キリが無いったらありゃしない」
千里「今日の所はアピールも阻止しましたし、これでしばらくおとなしくなるのでは?」
マリア「甘いな、雑誌取材・・・事務所に直接直訴・・・手はいくらでもあるぞ」
(続く)
419 :
2:2009/04/12(日) 17:24:27 ID:CP0h3Gqs
続き
その頃、新女事務所にて。『どんっ!!』と新女社長の怒りの拳が机に振り下ろされる。
新女社長「うぬぬ、また失敗か」
秘書「こう連続で送り込めば、向こうだって嫌でも警戒するでしょう」
新女幹部「刺客を次から次に送り込んで、悉く返り討ちにされてたら、かえって向こうの評判を上げているようなものだな」
新女社長「本来、あんな若造の団体などに関わってるヒマなどないのだ・・・ええい、他に誰かいないのか!!」
秘書「(まるで『悪の軍団』だな。他所を潰すのに血道あげて、ポカやって団体潰れたらかなり間抜けだぞ)」
同時刻、団体事務所近くのバーにて。社長・東女社長・上原の三人が飲んでいた。
東女社長と上原がすっかり出来上がっている一方、社長は何処かと電話中
社長「・・・阻止したか・・・ご苦労さん。じゃあな」(携帯を切る)
東女社長「殴りこみか?」
社長「まったく・・・次から次へと。なんでウチばかり・・・・・」
上原「そちらの団体は上り調子ですからね。出る杭は早いうちに叩いておけという事でしょう」
東女社長「ま・・・ほっといても勝手に潰れるところもあるがな」(ちらりと上原を見る)
上原「大きなお世話です!!」
社長「他人事だと思って気楽に言ってくれる・・・・毎回ガチを仕掛けてくるんじゃたまらん」
東女社長「スーダラ路線のくせにガチにも対応できるのがお前さんの所の強みだろう」
社長「トップからして隙あらばガチをやりたがるからな」
上原「それにヨーロッパとのパイプも太い・・・・特にオランダ」
社長「昔向こうにいた事があるからな・・・いい事ばかりでもないがね」
東女社長「そういえば『例の噂』は耳に入ってるか?」
上原「EWAの日本進出ですね」
社長「まあ、話半分ですが。日本でも年に何度か興行を打つ計画が挙がってるとか」
東女社長「もし新女とEWA、両方に協力求められたらどっちにつく?」
社長「EWA・・・・かな。ニールセンの爺さんにはいろいろ義理もあるし」
上原「だから新女も放っておけないんでしょう。敵に回る前に潰してしまえと」
社長「人の団体を田畑荒らす保護動物みたいに言いやがって」
(続く)
420 :
2:2009/04/12(日) 17:25:17 ID:CP0h3Gqs
続き
数日後、事務所にて。幾度目かの新女の殴りこみ対戦要求。ちなみに今回の刺客はミミ吉原である。
吉原「うちの団体と勝負・・・・」
社長「やなこった」
吉原「・・・・即答しましたね(汗) 逃げるんですか?」
社長「うん、逃げる・・・・と、言いたいところだが、実際のところ、これからしばらく忙しいんでな。要求を受けてる暇がない」
吉原「はあ・・・」
社長「ま、手ぶらで帰すのもなんだし、この手紙をそっちの社長に渡しといてくれ」(手紙を手渡す)
『は〜〜はっはっは!! 若造め、ついに負けを認めたか』
数時間後、新女社長室にて。新女社長の勝利を確信した高笑いが響く。
負けを認める言葉でも書いてあるのかと期待し、吉原から渡された手紙の封を切り目を通すと、社長の表情が得意満面の笑顔から困惑の表情に切り替わる。
新女社長「『旅に出る・・・・探すな』・・・・何だこれは?」
数日後、南の島のリゾート地でバカンスを楽しむ社長をはじめとする団体の面々の姿がありました。
霧子「『旅に出る』・・・・バカンスですか」
社長「嘘は言ってないぞ。バカンスも立派な『旅』だ」
霧子「まあ、それはそれとして東女の社長から電話が入ってます」
東女社長「よう、バカンスを楽しんでるようだな。それより知ってるか?」
社長「何をかな♪」
東女社長「ちょっと前に新女の中心選手がごっそりEWAやヨーロッパのインディー団体に引き抜かれた」
社長「ほう、それじゃ他団体に殴りこむどころじゃないな。同情するよ♪」
東女社長「・・・・何をやった貴様」
社長「人聞きが悪いな。ただ向こうの知り合いに『こんな選手が活躍してるよ』って教えてやっただけだ♪ あとは優秀なスカウトマンの腕次第だ」
東女社長「やれやれ・・・・あんたを敵に回したくないもんだな」
電話の向こうの相手に、『角・羽根・尻尾』が生えた姿が見えた気がする東女社長でありました(終わり)
やばい、面白い。
こちらも近々投下するからよろしく。
ようやく石川が小川をさらった犯人とその黒幕の手がかりをつかんだその頃・・・
龍子は手がかりが掴めずキレかかっていた
龍子「つーかなんでアタシがこんなに走り回んなきゃいけないんだよ#手っとり早く向こうから仕掛けてこいっつーの」
そうぼやく龍子の前を突如謎の人物が塞いだ。見ると立派なタキシードを着こなしている。
龍子「ん・・・アンタ・・・もしかして新女の手の者かい?」
???「正確には違うな。だが君を倒してくるよう依頼されている。とある人からな。」
龍子「何だと?ならそっちの事情がどうあれアンタはアタシの敵だ!名を名乗れ!」
???「フッ、いいだろう・・・私の名は北条沙希、リングネームはロイヤル北条。以後お見知り置きを。そして・・・覚悟して頂く!」
龍子「妙に堂々とした刺客だな・・・でもそんなカッコで闘えんのかいアンタ。プロレスラーにしちゃちょいと気取りすぎなんじゃないの?」
北条「人の心配より自分の心配をしたほうがいい。さて、場所を移そうか。我らの決闘にふさわしい場所に。」
龍子「・・・なんかいちいち気障なやつだな・・・」
龍子と北条はとある地下街のバーに移動していた。どうやら北条が経営している店のようだ
北条「ここならば邪魔は入らん。今日は定休日なのでね、片付けさせてあるのさ。さあ、始めるとしようか。」
龍子「ここまでやるとはね・・・アンタも案外面白い奴だね。そういうの・・・嫌いじゃないよ!」
北条「仕事はすべてパーフェクトに、がモットーでね。・・・では、覚悟!」
龍子「当分店をやれなくなっても恨むなよ!うらあっ!」
両者の打撃が交差し合う!が、なぜか龍子だけが一方的に攻撃を受け続けていた。
龍子「アタシの攻撃が見切られている?バカな・・・」
北条「君はパワーこそあるが打撃の撃ち方に随分無駄やクセがある。それでは素人には通用しても私には通じない。私は君のあらゆる筋肉の微妙な動きすら見極める事が出来るのだから。」
龍子「そ、そんなこと出来る訳
北条「出来るのさ!かつてフェンシングの世界で勇名を誇ったこの私ならばね!くらえスプラッシュブレイド!」
北条の素早い突進から繰り出される手刀の前に龍子はかわすことも出来ず打ちのめされる。見た目以上に鋭い攻撃に、龍子は防戦一方になっていた
龍子「クッ、このままじゃ、あ、あぁ・・・!」
北条「威勢が良かった割にはもうオシマイか?どうやらおまえには無様な負け犬姿がお似合いのようだ!ハッ!」
北条は龍子を捕らえると首を抱え込んでそのまま高く持ち上げた。そしてそのまま垂直に落下させる!ドゴッと辺りに鈍い音が響き、そして龍子は崩れ落ちた。
北条「私が打撃しか能がないと思ったら大間違いだ!ロイヤルDDTの破壊力思い知ったようだな!」
龍子は動かない。北条が確認しようとしたその時、龍子は無意識のうちにアッパーを繰り出していた。予期せぬ反撃に北条は間一髪でガードするも大きく後ろに飛ばされた
北条「な、なんだ今のは・・・?」
龍子「アタシはこんなモンじゃやられないよ!みたか龍牙翔!」
北条「油断したというのか、この私が・・ク、クソッ、ならばこれで!」
北条はさらに突進し手を鞭のようにしならせて手刀突きを放った。変幻自在の動きに龍子は対応しきれない
北条「どうだ私のロイヤルビュートは!見切ることも出来まい!」
龍子「クッ・・・なら、コッチから間合いを詰めてやる!一か八か、飛龍旋尾脚!」
龍子の旋尾脚が北条のロイヤルビュートをかすめ肩口にヒット!北条は体勢を崩された。そこへすかさず龍子のラリアットが炸裂!
龍子「くらえぇぇっ!プラズマサンダーボム!!!」
龍子の渾身の一撃が決まった!北条は髪を乱しながら立ち上がろうとするもダウン。決着がついたのである
北条「悔しいが・・・私の負けだな。」
龍子「・・あんたみたいな立派なナリした奴がどうしてこんな真似を?」
北条「私の実力と資産家である実家の財力の事を知った新女のリサコと名乗る女性からスカウトされたんだ。しかし私はそれを断った。実力のみを評価して欲しかったからな。」
龍子「んで奴等に脅されたと。」
北条「ああ。実家に嫌がらせをされた。やめて欲しければ新女に協力するように言われたよ。」
龍子「あんたの境遇はわかるけど、脅しに屈したらそれまでだよ。パーフェクトじゃないよな、少なくとも。」
北条「・・・フッ、そうだな。確かにその通りだ。私ももう奴等とは手を切る。二度と脅しには屈しないさ。」
龍子「その意気だ。ところでどこにいるんだよリサコっての。もう探すの面倒臭くてさ。」
北条「リサコなら目黒の新女本社に・・・いや、待ってくれ。今回の件は彼女は・・・」
龍子「そっか目黒か!よしそこに行きゃあ小川がいるんだな!待ってろ小川!」
龍子は話を最後まで聞かずに飛び出していった。全く無鉄砲な奴である。
北条「・・どうやらこのままというワケにはいかないな。」
そう呟いた北条も傷ついた体で後を追っていった。
北条「全く・・・パーフェクトじゃない・・・か。そうだな・・・。」
龍子を追う途中、北条は自らに言い聞かせるように言った。
北条「仕事は常にパーフェクトに・・・・だ!」
一体黒幕は誰なのか?
小川は本当に無事なのか?
謎が謎を呼ぶ龍子の拳
次回はボーナスステージ突入?
つづく
>>422-426 僕としては、楠木悠里に
登場してもらいたいですね。
当然、必殺技は「ユーリ超アッパー」で。
428 :
求道塾:2009/04/15(水) 13:47:35 ID:NumHLPAS
〜サンダー龍子 VS 桜井 千里〜
ついに対決の日が訪れた。メインイベントのあとに突然告知されたカードに観客もますます盛り上がる。
大歓声のなかゴングがなり、試合は始まった。
桜井は得意の蹴りを容赦なく龍子に浴びせかける。しかし龍子は臆せず桜井に向かい、頬を張り肘を叩き込む。
「どうした、本気で向かってこい。」
龍子は挑発し正面からの打ち合いに持ち込もうとしたが、桜井は冷静にこれに応じなかった。
桜井は間合いをとりつつキックで牽制し、近づく龍子をサイドスープレックスでいなしていく。
たが龍子もダメージ覚悟で間合いをつめ、的確なタイミングで肘や膝を叩き込んでゆく。
龍子の勝負勘と桜井の勝利へのこだわり、両者譲る気配を全くみせる気配はない。
だが、静かに試合は動きだす。
>>428の続き
桜井は戦う間合いを変え、牽制ローキックで怯ませて投げ技を決めていった。
龍子にしても望みの間合いであるが、迂濶に技を仕掛けると強烈なカウンターを喰らってしまう。
並のレスラーなら桜井に近づくのをためらううちに勝負を決められてしまう所だが、龍子は闘志をみなぎらせて向かってゆく。
桜井は、自分がいかに流れを変えようとも、鍛え抜かれた頑丈な肉体で技を受け止め、圧倒的なパワーを利した技で相手を沈めるという変わらないファイトスタイルを貫く龍子に共感を覚えていた。
だからこそ勝ちたい。桜井もまた、冷静な表情とは裏腹に熱く燃える想いを感じていた。
龍子は向かってくる桜井の目の輝きが変わったことをみてとり、ここが勝負所になると敏感に察知した。
>>429の続き
桜井はローキックを決め、裏拳にいった。素早く龍子はこれをかわし桜井を掴みにゆくが、桜井は裏拳の回転を利用した見事な体捌きで龍子の背後に回り込みバックドロップを決めた。
そしてミミ吉原直伝の関節技、ヒールホールドで龍子の脚を攻める。
龍子はなんとかロープに逃げ、立ち上がって桜井と対峙した。だが、脚が思う通りに動かない。
牽制だと思ったローキックで徐々に脚を攻め、先ほどのヒールホールドで脚へのダメージを加算されてしまった。桜井の緻密な試合運びが実を結んだのである。
(このままではただのサンドバッグだな…だが)
龍子はまだ試合を諦めてはいない。桜井も自分が龍子の立場でも諦めないため、全力で勝負を決めにいった。
>>430の続き
桜井はキックを容赦なく放ち、龍子に大きな隙をつくらせた。そして、渾身のハイキックをお見舞いする。
桜井はオリジナルの名前をつけてはいないが、誰もが認める必殺ハイキックである。
「…どうやら勝ったな。」
龍子の言葉を聞いた瞬間、腹部へのエルボーでのけぞった桜井は、高く掴みあげられていた。
勝負を決める必殺の一撃を放ったあとには必ず隙が出来る。龍子は桜井の必殺技をあえてうけ、勝機を掴むという賭にでたのである。
「これが私の全力だ、砕け散れ!」
龍子の魂の叫びと共に、プラズマサンダーボムで桜井を叩き落とす。そしてそのままホールド、カウントが入った。
桜井は意識の怪しいなか、負けたくない一心でホールドをふりほどいた。
だが一瞬遅く、カウントスリーが入り、龍子は勝利した。
その瞬間、龍子は力尽きてマットに倒れこむ。
「燃えたよ…また来るからな、求道塾…」
龍子はそう場内に宣言した。
割れんばかりの拍手と歓声のなか、ひとつの試合は終わった。だがこれが始まりでもあったのだった。
続く〜
ウチの団体でありそうなこと……
社長「おい!最近弛んでるぞ!」
石川「怒ってる社長も素敵ですね」
社長「……いや、そうじゃなくてだな」
石川「戸惑ってる社長も素敵ですね」
社長「えっと、石川?」
石川「困ってる社長も素敵ですね」
社長「……、もういい……」
石川「諦めた社長も素敵ですね」
霧子「社長がスランプになりました」
>>432 石川「スランプの社長も素敵ですね」
『旅に出ます。探さないでください by社長』
霧子「社長が失踪しました」
恐ろしいほどのキラーっぷりw
そんな石川さんがまた最高に好きなんだがw
神田さんが好きで好きで堪らない妄想大暴走from房総半島です。お粗末ながらカキコします
『神田幸子vs寿零』〜その拳、誰が為に〜
時間だ、と壁の掛け時計を見て上原が告げた。
控室でベンチに腰掛けていた神田は、頭部を覆っていたタオルを払いのけ、ゆっくりと立ち上がる。
「気負わないで、幸子」神田の傍らに立った上原が言う。「この試合があなたにとってどんな意味を持つのか、分かっているつもり。だから、レスラーである私ができるアドバイスはそれだけ。熱くなってはいけない」
分かっている。熱くなりすぎてはいけない。これまで今日の自分の相手、“彼女”に挑み敗れていった選手達の敗因は、その一線を守れなかったことだと神田は理解していた。だが――
「……すいません、若輩が生意気な口をききます」
神田は拳に巻き付けたバンテージの具合を確かめながら言葉返す。
「訂正してください。熱くなるな、これは無理な話です。熱さのない試合、そんなものは試合と呼べない。そして、もう一つ。誰が何と言おうと、この試合はプロレスです。今は、レスラーとしての貴女の言葉が欲しい」
「なら、話は簡単だわな」戸口の横で壁に身を預けていた六角がかんらかんらと笑いながら口を挟んできた。
「ぶちのめしてやんな。完膚なきまでに。これは“レスラー”じゃなく、“用心棒”としての先輩の言葉だと思いな。今日のあんたはいわば、日本プロレス界の用心棒なんだよ」
今日子、と六角は笑みを浮かべたまま髪を掻き上げる。
「さっちんはさ。気負うどころか、プロレス界の明日までその背に負おうってんだよ。可愛い後輩が心配なのは分かるけどさ、ここはひたすらに勝ちを信じて送り出してやんなよ」
「…身体の締めだ」上原が小さく囁くように漏らした。「それから体幹を意識しろ。特訓で掴んだイメージを忘れないで」
「はい」
「すまないわね。こんな試合を任せてしまって」
その上原の言葉を今度は六角が継ぐ。
「悲しいかな、アタシ達レスラーの“眼”じゃ彼女には勝てない。本来なら私達が背負うべき役割だろうのに、ねぇ。不甲斐ない」
神田は軽く身体をほぐしながら答えた。
「……自分の役割は心得ているつもりです。それに、気を負えるほど、私の背は広くありません。ここで言う、気とは誰かの期待であり、責任に帰属するものでしょうから。ましてや、六角さんが仰ったようなプロレスの明日など……私の背中は“今”を負うので精一杯です。
上原さん、六角さん、そういった重石は、まだあなた方の背に任せさせてください。申し訳ありませんが。せめて私があなた方に追いつくまで」
これから神田の上がるリングに待ち構えている“殺戮兵器”。いや、正確にはその姉が画策した一連の出来事は、今や日本プロレス界を大きく揺るがす一大ムーヴメントに発展している。
半年前、彼女達は日本最大勢力を誇る新女を襲撃した。なんの前触れもなく、唐突に、興行中のリングに上がり、その拳で蹂躙した。
龍子「何だ?ボーナス?おい石川、一体何のことだ?」
石川「いわゆるアレ、お約束って奴よぉ。さ、とっとと片付けて本編やりましょ」
龍子「・・・わかったよ。へえ、全部で3つあるのか。んじゃまずは・・・よし、
超必殺技伝授からやるか」
石川「面倒だからあたしも一緒にやるわねぇ。」
龍子と石川は木製の的に向かってひたすら巨大な気弾を打ち続けた。
7、8発打ち込んだところで的は破壊された
龍子「これで良し。で、この技の名前どうするか?覇王・・・はサスガにまずいか。」
石川「そうねぇ。これ以上パクるとさすがにまずいわねぇ。」
龍子「そうだよな・・・よし!アタシのは龍醒怒号拳にしよう!カッコいいだろ?」
石川「極鍛流といい、どうして龍子のネーミングセンスは・・。私ならごっついタイガーバズ
龍子「あのな・・・それこそヤバいだろ、いろんな意味で。おまえのは猛虎撃放波!これにしとけ。」
石川「・・まあいいわそれで。さて、次に行きましょ。時間無いし。」
今のプロレスは時代遅れだ。
制圧したリングの上で姉妹の姉はそう宣言した。
拳を用いてはならない格闘技、そんなものはお遊びにすぎない、ショーとしての価値もない、と。
そして、自分達『プロレスリングNEO』は逃げも隠れもしない。新時代のプロレス、あるべき真の姿のプロレスを恐れぬならば、いつでも挑戦を受ける、と。
すぐさま意趣返しとばかりに新女の斎藤が挑んだ。
その二週間後には、東京女子プロレスの近藤が。そのまたニ週間後にはWARSの柳生、真田が。ワールド女子の伊達、JWIの獅子堂、激闘龍の越後……その後も日本中の名だたる打撃レスラー達が新時代のスタイルと自称されたルールに挑み、そして、散っていった。
“殺戮兵器”。いつしか付けられていた二つ名がスポーツ新聞の紙面に踊り、プロレスリングという世界の凋落が囁かれるようになった時、“殺戮兵器”の姉がマスコミを通して神田の名を呼んだ。
残るはお前だけ。お前で最後だ。旧時代のプロレスに幕を引く時がきた。完全征服まで、あと一手。
こちらも準備は整っていた。ともすればレスラーとしての資質で劣るやも知れない我が身では、時間を掛かりすぎてしまった面もあるが。
神田はその指名を受けた。ついに、今日、その決戦のリングに挑む。
龍子「さてと・・・次は・・ビール瓶切り?できんのかこんなの?」
石川「できるわよぉ。じゃあ私から行くわね。えーいっ!」
石川は並べられた5本のビール瓶を難なく水平に切ってみせた。
龍子「!・・・すごいな石川。よーしアタシもやってやるか!」
しかし龍子は全部薙ぎ倒してしまい失敗に終わった
龍子「あれ・・・失敗かよ?何で上手くいかなかったんだ?」
石川「ボタンを押すタイミングが悪いからよぉ。ぶきっちょなんだから龍子は」
龍子「何だよボタンのタイミングって。まあいいや、次行こうぜ。次が最後か・・・氷柱割り?」
石川「分厚い氷ねぇ。こんなの本当に割れるのかしらぁ。」
龍子「良し!これならイケそうだな。2つあるから2人で一斉に行くぞ!」
龍子と石川は同時に氷柱に手刀を振り降ろした。龍子は氷を割ることが出来たが石川は氷にヒビを入れるのがやっとだった。
龍子「今度はアタシの勝ちだな!こういうのは得意だからな。」
石川「アイタタ・・・打撃はイマイチ苦手なのよねぇ。でもこれで一通りボーナスゲームは終わったわね。」
その時、二人の体に変化が起きていた。
龍子「こ、これは・・・?」
石川「なんだか以前よりパワーアップしたような気がするわね龍子ぉ。」
龍子は龍醒怒号拳を会得した!体力ゲージがUPした!少しバストが大きくなった!
石川は猛虎撃放波を会得した!気力ゲージがUPした!少しヒップが大きくなった!
龍子「よっしゃあ!!ありがとう!感謝するぜボーナスステージ!」
石川「龍子・・・もしかして気にしてたの?あたしは別に気にしないけどなぁ。」
龍子「うるさい!これでもうみんなに隠れ貧乳なんて呼ばせないからな!」
石川「気にしていたのね・・・」
龍子「石川・・・#お前には解らないだろうさ、こんなデカ乳しやがって!!」
石川「あ、アン・・・ち、ちょっと止めてよ龍子!エロパロスレじゃないのよここは!」
龍子「チッ・・・分かったよ。読者サービスだっつーのにノリが悪いな石川。さて、次のステージに行くか、さっき割り損ねたビール飲みながらな。あ、石川。お前の分もくれよ」
石川「ハイハイ。もう世話が焼けるんだから龍子は・・・」
何とかパワーアップを果たした2人。これで如何なる強敵も恐れることはない!
小川を救うためにも怯まず突き進め、龍子に石川!
つづく
社長「団体を立ち上げたのはいいが、やっぱりエース級の選手が何人か欲しいなぁ。でもお金無いし・・・」
霧子「お任せください。」
霧子「パンサー理沙子、ブレード上原、マイティ祐希子、南利美、フレイア鏡、桜井千里、石川涼美、伊達遥、メロディ小鳩の各選手が0APで入団しました」
社長「??・・・霧子くん、どんな手を使ったんだ?」
霧子「社長のスキルが『関節技コーチ』『整体術』と言えば直ぐに皆さん来てくださいましたわ」
大陸統一を目指す丞相・市ヶ谷麗華率いる10万の大部隊は呉国侵攻の足がかりとして、その途上の荊州に押し寄せたのでございます。
荊州城
荊州太守・社長「キリちゃん、一大事ぞよ!!市ヶ谷軍がこの荊州城を包囲しているぞよ。」
軍師・霧子「殿、降伏しちゃいましょ。」
社長「降伏って・・・一戦もせずにぞよか?なんかそういう武将ってろくな死に方しないって決まってるぞよ。」
霧子「それじゃ戦います?あの時代考証完全無視の機械化部隊と・・・」
社長「そ、それは・・・やっぱり死にたくないぞよ!!助けてキリちゃん!!」
霧子「殿、落ち着いて下さい・・・いいですか?最終的に頃合を見て有利なほうにつけばいいんですよ。」
社長「な、なるほど・・・市ヶ谷軍が優勢なら良し、呉の国が優勢になれば・・・」
霧子「殿、それ以上は・・・」
社長「わかったぞよ。」
市ヶ谷軍総旗艦ブリュンヒルデ
参軍幕僚・野村「麗華様、荊州軍は全面降伏すると言ってきました。」
参軍幕僚・成瀬「いけすかんなぁ・・・麗華様、あの二人はあきまへんで。裏切りの匂いがプンプンしますわ。」
丞相・市ヶ谷「お前に言われずともその程度のことはお見通しですわ。されど荊州軍は船戦に優れていると聞きます。
陸戦慣れした我が軍団には必要なスキルが満載なのですわ。呉の国とは船戦になるのは必定。
であれば・・・きゃつ等の能力だけは・・・利用価値があると言うことですわ。」
筆頭軍師・辻「でもさぁ市ヶ谷のオバチャン。」
市ヶ谷「ジャリガール!!この私を誰と心得る!!この美人丞相・市ヶ谷麗華、あの程度の愚かな俗人どもを使い切れなくて
どうして天下を統一できようか!!」
成瀬「あ、噂をすればなんとやらや・・・来たで。ぞよキリコンビが・・・」
社長「麗華様・・・我が荊州は麗華様に絶対の忠誠を誓いますぞよ。」
市ヶ谷「その殊勝なる態度は良し。是非とも我が軍団の力となっていただきますわ。さしあたり貴方がた二人を水軍大都督と
副都督に任じます。せいぜい励むことですわ。」
社長「わ、私が水軍大都督!?あ、ありがたき幸せ!!」
市ヶ谷「我が軍の陣容も定まったことですし、早速ですが今後の呉の国との戦について説明いたしますわ。
呉の国との戦はこの長江での船戦となるのは必定ですわ。」
社長「呉の国は船戦は得意中の得意ぞよ。舐めてかかると痛い目にあいますぞよ。」
市ヶ谷「それは承知の上ですわ。そこで・・・ジャリガール、例の物を・・・」
市ヶ谷に促されると辻は一枚の紙を床に置いて、ワインが並々と注がれたグラスを市ヶ谷に手渡した。
市ヶ谷「ご覧なさい・・・このように一枚の紙にワインを垂らすと・・・ほら、紙はアッと言う間にワインが染み渡ってしまいますわ。
ですが・・・こうするとどうでしょう・・・ジャリガール。」
またしても市ヶ谷に促されると、辻は10数枚の紙の束を床に置いた。
市ヶ谷「このように紙を束ねれば、ワインを垂らしても・・・」
と言いながら更にワインを垂らす市ヶ谷。
霧子「あのぉ、丞相閣下・・・思いっきりグチャグチャに染み渡ってますけど・・・」
市ヶ谷「ジャリガール!!誰がティッシュペーパーにしろと言いましたか!!普通の紙と言っておいたではないですか!!」
辻「だって後でお掃除するの大変なんだもん!」
市ヶ谷「お黙りなさい!!さっさと普通の紙をそこに敷きなさいな!!まったくドン臭いジャリガールですわね!!
皆さん、よろしくって?このように普通の紙を何枚も束ねれば、例えワインを垂らしても一番下の紙には染み渡りませんのよ。
私はこの戦法で呉国水軍を葬って差し上げようと思うのですわ。」
野村「えぇ〜と・・・つまりどういうことですか?」
成瀬「っていうか既に三国志じゃなくなってるやないかい!!」
市ヶ谷の放ったハリセンが成瀬と野村の顔面に炸裂!?
市ヶ谷「お黙り!!俗人ども!!私が言いたいのは、我が艦隊を10列の分艦隊に分け、このブリュンヒルデの前に10段の陣を
しくのです。敵軍はその10段の陣を各個撃破しなければならないばかりか、突破された艦隊は随時に再編して、
新たな陣としてブリュンヒルデの前に作り上げるのです。敵軍は永遠に我が元へたどり着くことなく、いずれ消耗し粉砕
されるということですわ!!」
辻「ネェネェ、市ヶ谷のオバチャン、その戦法なんだけどさ、気をつけないといけないのは・・・」
市ヶ谷「お黙り!!ジャリガール!!私の策に一点の曇りなしですわ!!」
軍議が決すると各々は自分の船に戻り、決戦前の最後の一夜を過ごしたのでございます。各々の思惑と共に・・・
荊州軍旗艦・ケガレシア
社長「キリちゃん、どう思うぞよ、麗華様の策は?私は何か嫌ぁぁぁぁぁ〜な予感がしてならないぞよ。」
霧子「まぁあの人のことですから・・・結局、明日になってみないと何もわからないってことですよ。」
社長「案外、楽観的なんぞよなキリちゃんって・・・ただ何か大事な事を忘れているような気が・・・」
霧子「大丈夫ですって・・・最悪、こいつの首を呉に差し出せば私の身は安泰だし・・・」
社長「なんか言ったぞよか?首とかなんとか聞こえたぞよが?」
霧子「空耳ですよ、殿の空耳!うぅん、よく知らないけど絶対そう!」
成瀬艦隊旗艦・通天閣
成瀬「この戦でなんとしても手柄立てて、ウチは筆頭軍師の地位を手にしたるで!!」
野村「またそんな分不相応な野望を・・・」
成瀬「うるさいわい!!ジャリガールだけでも厄介なのに、ぞよキリの二人まで出てきたらウチらの将来は知れてるで。」
野村「ウチらって・・・私も加えてほしくないんだけど・・・」
成瀬「ウチはやるで・・・他の連中を出し抜いてでも一番手柄とったるわ!!」
市ヶ谷軍と呉の国・・・決戦の時は刻一刻と迫っていたのでございます。では今宵はここまでにしとう存じます。
おーい、このネタだと市ヶ谷様敗北確定じゃないのかーw
448 :
2:2009/04/21(火) 23:04:11 ID:pHRI9gW9
悩める桜井さん
『守るものが無いから強くいられる』・・・・桜井千里のデビュー前からの信条である。
仲間がいれば甘えが生じ、守りたいものは弱点にも通じる。人の輪に加わらず、孤独の中の緊張感が己を強くする。
その思いが彼女を支え、成長させる・・・・はずだったのだが。
「7来い・・・・7来い・・・・」 寮のリビングでは選手一同、TVの某番号合わせ宝くじの結果発表を殺気立った表情で見入っている。
成瀬「おっしゃあ、来たで来たでえっ!!」
カレン「何枚当たってる?」
真鍋「ひーふーみー・・・・4枚」
そして翌日の夜、換金後・・・・
美月「20枚買って4枚が当たり・・・勝率20パーセントですか」
成瀬「その代わり儲けはデカいで。しめて13万円の儲けや」
真鍋「おー・・・・それじゃ早速・・・・」
カレン「ビール飲み放題&焼肉食べ放題へレッツゴー!!」
成瀬「資金は充分、まかしとき!! 江戸っ子は宵越しの銭は持たんのや」
カレン「ユイ・・・・あんた大阪出身でしょうが」
成瀬「ええんや、細かい事は。桜井、お前も来いや・・・・食べ放題やで」
千里「いえ・・・私はこれからトレーニングが」
真鍋「先輩の誘いを断ろうってーの?」
千里「い・・いえ、そんなわけでは・・・ひえぇぇぇぇっ!!」
ある時は拉致同然に飲み食いに引きずり込まれ・・・・
カレン「ツ〜カァ〜サ〜〜っ、誰が『女の子大好き』だってえぇぇぇっ!!」
真鍋「カレンちゃんに決まってるじゃん♪ ほ〜ら、ここにも一人いるよ♪」
カレン「最初に言っておく!! あたしはかーなーりっ、機嫌が悪いっ!!」(毎度の如く乱闘突入)
ヘレン「毎度毎度よくやるわねツカサもカレンも。チサト、ちょっと止めてきて」
千里「は、はあ・・・・2人とも落ち着いてください・・・・こんな所で喧嘩して・・・・はうっ!!」(巻き添えの裏拳直撃)
ある時は喧嘩の仲裁に入り、巻き添えを食らう・・・・(続く)
449 :
2:2009/04/21(火) 23:05:16 ID:pHRI9gW9
続き
そんな生活が続くうち、気付いてしまった。避けていたはずの『人の輪』に、今やどっぷり浸かって(引きずり込まれて)いる事に・・・
馴れ合いの中では強くなれない・・・・今なら間に合う・・・・輪の中から飛び出さなければ
桜井千里の中で何かが崩れた瞬間であった。
それから数日、悩みのあまり眠れぬ夜を過ごした千里。当然ながら、かなりやつれてスゴい顔になっている。
真鍋「うわ、凄い顔・・・・何か取り憑いてない?」
千里「大きなお世話です・・・・放っておいてください」
成瀬「そんな言い方ないやろ。こいつがガラにもなく心配しとるっちゅーのに」
真鍋「『ガラにもない』だけ余計!!」
千里「ぶつぶつ・・・・トレーニングがありますので・・・・通してください」
言うなり真鍋を突き飛ばして、ふらふらとジムに向かう。
「何あれ? 感じ悪〜」 真鍋の非難を背に去って数秒後・・・廊下の先から派手な音が響く。
真鍋「あ・・・こけた」
成瀬「いろんな意味で重症やな、アレは」
さらに次の日の興行。ニールセンズと組んで、八島&村上姉妹との六人タッグマッチ
精彩を欠く千里は苦戦し、乱入&素早いタッチを繰り返すヒール側に捕まり3対1の展開が続く。
それでも千秋にミドルキックを叩き込み、その隙に自軍コーナーまで戻ってきたのだが・・・・
『よ〜し、チサトよくやった。さあ、交代交代』 タッチを求め手を伸ばすカレン。
千里も手を伸ばしタッチしようとして・・・・手が止まる。そしてしばらく躊躇った後、その手を引っ込めた。
『へ? ちょっとチサト、意地張ってないでタッチタッチ!!』
戸惑うカレンを『どん』と突き飛ばすと、千里は踵を返して千秋のほうに向かっていく。
カレン「むか〜〜っ、何なのよチサト。あたしがあんたに何したってのよ!!」
ヘレン「・・・・夕べチサトの寝込みでも襲ったんじゃないの?」
カレン「襲ってない!! てかアタシにそっちの趣味は無い!!」
ヘレン「冗談はともかく・・・・何かあるわねアレは」
結局その試合は、再び千里が捕まり三人がかりでボコボコにのされて負けてしまった(続く)
450 :
2:2009/04/21(火) 23:06:06 ID:pHRI9gW9
続き
「だしゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」
試合後の控室。カレンの怒号が響き、千里にカレンの鉄拳が叩き込まれる。
不甲斐無い試合をした挙句、一人で闘おうとして負けてしまったのではカレンが怒るのも無理は無い。
カレン「随分偉くなったものねチサト。あたしじゃ勝てないとでも言うわけね」
千里「いえ、そんな事は・・・・・すいません」
『すいませんで済むとでも・・・』 再び拳を振り上げるカレン。そこをヘレンが制止する。
カレン「お姉・・・・」
ヘレン「はいはいそこまで。後はあたしが話すからちょっと外してちょうだい。廊下で頭冷やしてきなさい」
不承不承ながら控室を出て行くカレン。2人きりになったのを確認すると、千里に向き直る。
千里「・・・・ヘレンさんも私を殴るんですか」
ヘレン「いーや、投げ殺す。ま、それはそれとしてと、まずは年長者からのありがたいお説教♪」
千里「お説教?」
ヘレン「あんたの信条は大体分かってる。誰かと組んでたんじゃ強くなれない・・・違う?」
千里「その通りです。群れていては甘えが出てしまいます」
ヘレン「だけどこの団体に来て以来、信条に反して『仲間の輪』に引きずり込まれている、と」
千里「ええ・・・そしてその状況を自分でも受け入れてしまっている」
ヘレン「それに気付いてしまい、軌道修正を試みた。その結果が今の試合や、最近のツンケンした態度ってわけね」
『甘えたっていいんじゃない?』 更に数分『お説教』が続いた後、ヘレンが出した結論がそれだった。
ヘレン「あんたの信条は間違ってないし、甘えると言うか依存しすぎるのもよくない。でもね・・・・」
千里「でも?」
ヘレン「人間、一人じゃどーにもならない事が多いのも確かなの。あんた、あたし達と組んで弱くなった?」
『弱くなった』とは思わない。むしろ優れた技術を吸収している・・・・その意味では「強くなった」と言える。
ヘレン「でしょ♪ 『依存する』んじゃなくて『支えあいお互いに強くなる』と考えるの」
千里「お互いに・・・・強くなる」
ヘレン「それにドイツの偉い超人も言ってるわ・・・『2人というのは良い物だ。喜びを二倍に、苦しみを半分にしてくれる』と」(続く)
451 :
2:2009/04/21(火) 23:06:59 ID:pHRI9gW9
続き
更に「お説教」は続き・・・
ヘレン「それに普段一緒にいるからって、試合じゃ手加減しないでしょ。あたしとカレンも」
千里「ええ・・・・生々しいまでの戦いも見ましたし(
>>304 >>305参照)」
ヘレン「こほん・・・・言いたい事は言ったし、お説教は終わり。あとは・・・・」
言うなり千里を捕まえ、ジャーマンで投げ飛ばす。
千里「ぐ・・・ぐえ」
ヘレン「一匹狼気取るんなら、それに見合った実力つけてからにしなさい!! どぅーゆーあんだすたん?」
千里「は・・・はいぃぃ」(ぴくぴく)
カレン「(控室に飛び込んでくる)お姉、何か凄い音がしたけど何か・・・・おーい、チサト・・・生きてる?」
エピローグ
数日後、寮にて
成瀬「おー、桜井、みんなでメシ食いにいくで。全員で2kgカレーにチャレンジや」
千里「いえ・・・私は今から・・・」
カレン「答えは聞いてない!! 」
再び拉致同然に引きずられていく千里。しかし心中『こんな生活も悪くない』と思えるようになっていた
(終わり)
てなわけで新作投下・・・って千里主役は前スレの登場ネタ以来だ俺の場合。
何となく『クール』から離れた方向に行ってる気がするので自己フォロー(笑)
自分なりに「千里が丸くなる」話書いてみたくなったんだけど・・・・やっぱシリアス方向は俺は向いてねえな(苦笑)
桜井には、こんもりと高く
盛られた料理がぴったりだな。
盛り高(森高)千里といって(爆)
>>444-446 個人的な配役予想
サイボウ→社長
ホウトウ→霧子
ショウカン、トゥルナイゼン→成瀬
劉備→龍子(火計の代わりに雷神の鉄槌)
孔明→石川(10万杯のカレー…)
周瑜→祐希子(腹が減っては戦は…)
小喬→来島(殴り込みで出陣直前の市ヶ谷と…)
尚香、魏の部隊長→めぐちぐ
ビュコック…ここではトリューニヒト→理沙子
ロイエンタール→南
ミッターマイヤー→小川
>>452 桜井
「せ・・・先輩、許してください。こんなの(超デカブツ)・・・・入りません(口に)
こんな大きいの(口に)入れたら・・・壊れてしまいます・・・・(胃袋が)」
桜井の眼前には・・・・超巨大餃子(饅頭でも可)が置かれていたといふ・・・・
と、こんなえろっちいんだか、馬鹿馬鹿しいんだか分からん電波を受信した。
『他団体のもの 丁重に扱うべし
斃すこと まかりならぬ
故障にして帰すべし
かかる者の姿は「WARS強し」を世に知らしめ
団体の名声を高むるに至るなり』
――失うことから全ては始まる。
龍子「砕け散れぇっ!プラズマサンダーボムっ!!」
柳生「お美事」
真田「お美事にござりまする」
――正気にては大業ならず。
龍子「出来ておる喃……藤原は」
――女子プロレスは
笑いという行為は本来攻撃的なものであり、
獣が牙をむく行為が原点である。
石川「あら、龍子が出るまでもないわ」
――シグルイなり。
藤原「WARS女子寮……まこと、広うなり申した」
すまん・・・WARSが、好きなんだ
市ヶ谷軍と呉軍はついに赤壁にて対峙したのでございます。
荊州軍を加えた市ヶ谷軍は総勢13万。総旗艦ブリュンヒルデの前に10段の陣を敷き、それは蟻の通る隙間もないものであったのでございます。
市ヶ谷軍総旗艦・ブリュンヒルデ
筆頭軍師・辻「ネェネェ、市ヶ谷のオバチャン!この陣形なんだけどさ、このままだと・・・」
丞相・市ヶ谷「オーホホホホホホ!!見なさいなジャリガール、この壮大にして壮絶なること言うに及ばず。まさに私の力の象徴とも
言うべき陣構えではなくって?」
辻「だからさ、このままだと・・・」
市ヶ谷「あぁ、もう五月蝿いですわね!大人しく呉軍最期の日を見物してらっしゃい!!」
先に仕掛けたのは呉軍でございました。密集隊形での中央突破を計る呉軍は市ヶ谷軍第一陣に突撃を開始したのでございます。
迎え撃つ市ヶ谷軍第一陣は先鋒の気負いもあったのございましょう。頑強に呉軍の突撃を阻止することに専念したのでございます。
市ヶ谷軍第二陣 成瀬艦隊旗艦・通天閣
参軍幕僚・成瀬「所詮、呉軍なんてあんなもんかいな・・・よっしゃ!全艦突撃や!!」
参軍幕僚・野村「え、えぇぇ!?まだ麗華様から突撃命令なんて出てないよ!!」
成瀬「通信が混乱して戦況の変化に対応できない以上、前線のことは前線で対応するんや。せっかくの勝機を失うことにもなりかねんわ。」」
野村「でもさぁ・・・麗華様の作戦を無視して失敗したりしたら・・・ママより怖いオシオキが・・・」
成瀬「見てみい。敵は第一陣の突破にも手こずってるやないかい!ここでウチらが前線参加してウチらの手で呉軍の息の根を止める好機やないかい!」
成瀬の指示の元、第二陣は第一陣と呉軍の交戦する只中に突撃したのでございます。これに驚いたのは呉軍ではなく第一陣でございました。
その動揺を見逃す呉軍ではございません。一陣と二陣が交錯し混乱しているところへ一斉に火矢を撃ちかけたのございます。
その効果は覿面でございました。市ヶ谷軍はたちまち火の海に包まれたのでございます。
市ヶ谷軍総旗艦・ブリュンヒルデ
市ヶ谷「いったい佐藤は何をやってるんですの!!!」
第一陣と二陣が炎に包まれているのを見た市ヶ谷の怒号は尋常ではございませんでした。
市ヶ谷「佐藤に伝令を!!『直ちに元の配置に戻り、私の指示があるまで一歩も動くんじゃありません!!』と言いなさい!!」
残念ながら伝令は成瀬の元にたどり着くことはなかったのでございます。すでにこの時、成瀬艦隊旗艦・通天閣も炎に包まれ成瀬、野村両将の
生死も不明だったのございます。このことで割を食ったのが第三陣でございました。一陣と二陣を打ち破り、勢いに乗った呉軍は想像を絶する
速さで三陣に撃ちかかり、あっさりと突破。すでに呉軍先鋒は第四陣に取り掛かり始めたのでございます。
市ヶ谷軍第五陣 荊州軍旗艦・ケガレシア
軍師・霧子「あらまぁ・・・あの馬鹿のせいで私達の出番が早まっちゃいそうですよ、殿。」
荊州太守・社長「ネェネェ、キリちゃん。さっきから気になってることがあるんぞよが。」
霧子「なんですか?」
社長「麗華様の策は突破された陣は再編してブリュンヒルデの前に新たな陣を作るってことだったぞよね?
でもさっきから見てると突破された一陣から三陣の艦は一艦も戻ってくる気配がないんぞよが・・・」
霧子「そりゃそうですよ。我が艦隊は勿論、その後ろの艦隊もこの川幅いっぱいに隙間のないくらいの勢いで布陣してるんです。その合間を縫って
どうやって後方に下がれと・・・おまけに佐藤の馬鹿のせいで前線指揮は目茶苦茶になって現場はそれどころじゃ・・・・・・・・はっ!?」
社長「そうぞよ!これはまずいぞよ!!どう考えても突破された艦隊は再編して新たな陣を作ることなんて出来ないぞよ!!」
霧子「天頂方向とか上下回避とか出来ないですもんね・・・川の上ですから・・・」
社長「ど、どうするぞよ!これは負けフラグが最初から立ちまくりの戦だったんぞよ。裏切るなら今かもしれんぞよ。今こそ反転して
後ろの六陣に攻撃を開始する時ぞよ!」
霧子「お待ちください。それは不利です。我らの裏切りを呉軍がすんなり認めてくれる保障がどこにあるんですか?下手をすると市ヶ谷軍と
呉軍から挟撃される恐れもあるんですよ。」
社長「ならばどうすれば?」
霧子「前進するんです。突撃してくる呉軍に撃ちかかるフリをして全艦全速してこのまま長江を下り、呉領へ雪崩れ込むんです。
呉軍はこの戦に主力のほぼ全軍を投入しています。この戦場を突破すれば我らを遮るものは何もありません。勝機はまだ我らにありです。」
社長「こ、この気に乗じて呉を奪い取れと?あ、後が怖いぞよ・・・きっとろくな目にあわないぞよ。うぅん、よく知らないけど絶対そうぞよ!」
霧子「呉公の御生母・理沙子様、呉公の妹君・明日香様を始め、呉は美人ぞろいと聞き及びますよ。」
社長「猪突猛進こそ我らの本領よ!!全艦最大戦速!!突撃ぞよ!!そのまま呉領へ侵攻するぞよ!!」
霧子「相変わらずわかりやすいですね、殿って・・・」
事が決まると荊州軍の動きは早ようございました。荊州軍は呉軍に襲い掛かるかに見せかけて、一路長江を下っていったのでございます。
その後の彼らがどうなったか?それはまた別の物語でございます。
市ヶ谷軍総旗艦・ブリュンヒルデ
市ヶ谷「あの俗人どもが・・・所詮、鼠には獅子の心は理解できなかったということですわね。」
辻「落ち着いてる場合じゃないよ!もう七陣も突破されて八陣も浮き足立ってるじゃん!!」
市ヶ谷「ジャリガール!!だいたい貴方の怠慢ですわよ!!筆頭軍師なら何故、この策の盲点を指摘しないんですの!!」
辻「ずっと言おうとしてたんだけど、オバチャンが最後まで言わせてくれなかったからじゃん!!」
市ヶ谷「お黙り!!まだですわ・・・まだ終わりませんことよ!!このまま終わってなるものですか!!」
いよいよこの戦いもクライマックスを迎えようとしているのでございます。赤壁は赤く燃えている・・・では今宵はここまでにしとう存じます。
霧子「今回で終わるはずだったこの番外編も予想外にPart3に続いちゃいますね。」
社長「ジョン・ウーの気持ちが私にはよくわかるぞよ。同じクリエイターとして・・・」
霧子「苦肉の策や連環の計がない赤壁なんてナンセンスぞよ!とか言ってくせに。」
社長「それにしても流石というべきなのは
>>453ぞよ。私→サイボウはともかく、
成瀬→トゥルナイゼンをこの段階で予測するとは正直、驚きだったぞよ。」
霧子「社長の好きな銀英伝キャラベスト3ってトゥルナイゼン、グリルパルツァー、レンネンカンプ
でしたよね?相変わらず捻れまがった螺旋階段みたいにひねくれた趣味ですね。」
社長「あぁいうキャラのほうが人間味があっていいぞよ。」
霧子「社長はゾンバルドとかロックウェルみたいなタイプだと思いますよ。」
社長「と、言うわけで次回はレッドクリフ編最終回ぞよ!」
>>456-459乙です。
そう来ましたか。執筆に影響があるので詳しく書きませんが私の予想はこうでした…
社長が史実どうり斬首されるはずはないのと大河ドラマ武田信玄があったので
霧子さんが市ヶ谷に啄木鳥の策を提案→社長、霧子艦隊が呉軍の背後に回るが呉軍速攻の為にもぬけの殻→霧子さん(ここからヒルダ)社長にある策を提案→社長、霧子艦隊が小川艦隊の所へ…
小川、南の配役予想は
>>453
〜特別試合 ガルム小鳥遊 VS ダークスターカオス〜
リングにあがった二人に大歓声があがる。日米トップヒールの激突に、会場のボルテージも最高潮に達していた。
ゴングがなり、カオスと対峙した小鳥遊はまずカオスの圧倒的な威圧感を感じていた。流石に世界のトップである、小鳥遊にはカオスが大きく見えていた。
そんな小鳥遊の髪の毛を荒々しく掴み、カオスのヘッドバットが炸裂する。反射的に小鳥遊もヘッドバットで応戦する。
小鳥遊も日本ヒールの頂点である。カオスに圧倒されつつも、試合が始まればそんなことはお構い無しに技をぶつけあう。
重量級同志の力と力の激突の前に、圧倒されるのは観客になっていた。
>>461の続き
カオスの技をかわそうとせず、果敢に攻める小鳥遊は流石に疲労がみえはじめていた。
カオスは小鳥遊を軽々と担ぎあげて観客にアピールし、滞空時間の長いブレーンバスターを放つ。試合も盛り上げつつのダメージの少ない魅せ技、カオスの小鳥遊への配慮である。しかし…
「本気でこなけりゃ、地獄に落ちるぜ!」
小鳥遊の闘志のこもった張り手がとぶ。同時にカオスは小鳥遊の意思と覚悟を受け取った。
(いいぞ…小鳥遊、ならこちらもゆくぞ…)
「フッフッフ…プロレスの意味を教えてやろう…」
先ほどと同じように小鳥遊を担ぎあげる。だがきたのは高速の垂直落下式ブレーンバスターである。重量級の小鳥遊には致命的なダメージだった。だがカオスはフォールにいかずに宣言する。
「地獄の番犬相手に人のルールは無用、最後に立っていたほうが勝利者だ!」
「よく言ったなカオス、後悔するな!」
ゆっくり立ち上がった小鳥遊は、カオスとの打ち合い勝負に真っ向から挑んでゆく。
互いのプロレスラーとしての信念と誇りをかけて…
>>462の続き
小鳥遊とカオス、駆け引きも何もなく闘争本能の赴くままの純粋な力のぶつかりあいが続いていた。この原始の戦いに、観客もファンの垣根を越えてリング上の二人に声援を送っていた。
カオスも小鳥遊もキズやアザをつくってボロボロになりながら戦うことを止めない。試合も終盤になり、小鳥遊は全力を振り絞って最後の攻めにでる。
「一足先に地獄に落ちろ!」
小鳥遊の渾身のガルムズディナーが炸裂する。ところが…
「それで私に勝とうなど、甘いな…」
悠然とカオスは立ち上がった。小鳥遊は、肉体的にも精神的にも世界一の浮沈艦であるカオスを思い知らされた。
「フッフッフ…この試合もこれで終わりだな…」
カオスは小鳥遊をロープにふり、腕を高くあげてアピールする。
全てのレスラーの肉体を、想いと共に打ち砕く、世界有数の真の必殺技ダークスターハンマーが小鳥遊に炸裂した。万事休すである。だがその時…
>>463の続き
カンカンカン!時間切れを知らせるゴングがなる。
だがカオスの技は止まらない。小鳥遊はマットに沈んでゆく、しかし…
(俺はまだ…立ち上がる、立ち上がれる限り、負けない!)
小鳥遊はふらふらながらも立ち上がり、カオスと向かいあった。レフェリーはここで試合終了を小鳥遊に告げる。
小鳥遊とカオス、二人はどちらも敗れなかった。駆け寄った朝比奈の前で、小鳥遊は満足に満ちた笑顔を見せていた。
(こんな燃える試合が出来るから、俺はリングでヒールのトップとして立ち続けられる…だが…)
この後皆の見守るなか、小鳥遊の引退式が行なわれる。しかし、小鳥遊の精神を受け継ぐ次の世代の戦いが、皆の心をとらえることだろう。
完
閃いたまま即興で書いてみました。文章の荒い所はご容赦ください。
他の作品の方、続き待ってます。
>>461投下乙
本スレの50はこの試合の事だったか…
龍子と石川が合流し、ボーナスステージも無事終え、二人は意気揚々と新女本社へ
向かおうとしていた。しかしその途中、暗い路地裏に差し掛かった時またも刺客が現れる
???「待っていたぞお前達を。私の名は神田幸子。悪いがこれ以上お前達を
図に乗らせるわけにはいかないのでな。覚悟してもらおう。」
龍子「今度はボクサーかよ。引き出しの広いこった新女は。
まあ・・相手が誰だろうとブチのめして進むだけなんだけどな。」
石川「龍子、ここはあたし一人で十分。あなたは先に新女本社へ行って。」
龍子「・・・わかった。やられんなよ石川!」
龍子は神田のわずかなスキを突いて駆けだしていた。
神田「チッ、逃すか!喰らえソリッドブロウ!」
神田の空気を切り裂くような鋭いパンチが龍子めがけて放たれる!
しかし石川が間に割って入り、龍子に当たる寸前でブロックしていた。
石川「あうっ・・!くっ・・・今のは危なかったわ。うかつに近づくと危険ねこれは。」
神田「チッ、一人は逃がしたか。まあいい、まずはお前からだ!シュッ!」
神田の容赦ないジャブ攻勢の前に石川は全く動きを封じられたままダメージを
受け続けてしまう。またまた危うし石川!
>>461 投下乙
やっぱりボクサーは神田でしたか。
残るは軍人・ハゲ・Ms.カラテですな(忍者・・・は続編か)
闘いが始まって2分が経過したが石川は完全にサンドバッグと化していた。
ジャブで動きを封じられ、ボディブローで足を止められ、強引に前に出ようとするとフットワークで
かわされカウンターパンチを喰らう。いくつか打撃をヒットさせるもことごとくガードに阻まれてしまい
もはや為す術の無い状態に追い込まれていた。
神田「プロレスラーなど私からみればデク同然!このまま叩きのめさせてもらおう!」
石川「このままじゃ削り負ける・・・くっ、猛虎破岩撃!」
石川の全身を駆使した当て身技が炸裂!軽量の神田はたまらず後ろへと後ずさった。
神田「フン、パワーだけはあるようだ。だが間合いの外からでも攻撃は出来る!」
神田は左腕をダラリと下げるとすかさずジャブを連発し始めた。今までのパンチとは
全く異なる軌道を描いたパンチに石川は対応しきれない。
神田「必殺のフリッカースタイル、お前では避けることはおろか見ることも出来まい!
これでトドメだ、私のオリジナルコークスクリュー、シャイニングバースト!」
神田の強烈な右の一撃が石川のガードを突き破るようにして顔面にヒット!
石川はそのまま吹っ飛んでダウンした。
このまま石川は負けてしまうのか?
神田「やはりプロレスなどこんなもの。完成された攻撃と防御のテクニックを持つ
ボクシングの敵ではない。・・・む?」
石川「それは・・・どうかしら・・ね?」
石川はまだ立ち上がる気力を残していた。おそるべしボーナスステージ!
神田「・・!バカな・・・あれで倒れないだと?」
石川「まだまだ出してない技だってあるんだから、そう簡単に負けないわ!喰らえ虎砲!」
石川の体ごと突き上げるアッパー!動揺している神田はブロックするものの、大きく弾き飛ばされた。
石川「やっぱり・・・あなたの弱点はインファイトに弱いこと。打撃には対処できても単純な力押しには
全く対処できない。そしてもう一つ。あなたの最大の弱点は精神力の弱さよ!違うかしら?」
神田「な、何だと!私が動揺しているとでも言うのか!バカな・・・私は冷静だ!」
虚勢を張る神田。しかし、石川にフロントスープレックスであっさり地面に叩きつけられてしまう。
石川「立っていないあなたは単なる格闘技の素人でしかないわ!油断したのが運の尽きよ!」
片膝のままスリーパーホールドを掛けられる神田。ボクシングのテクニックに頼りきっていた神田は
全く振りほどくことが出来ないでいた。
神田「ぐううっ・・!こ・・こんなバカな・・・!」
今や完全に形成は逆転していた。辛うじて石川のグラウンド攻めから逃れはしたものの
神田は完全にスタミナを失い立っているのもやっとの状態だった。
石川「よし今だわ!はぁぁぁぁっ!猛虎撃放波ぁっ!」
巨大な気砲が神田に直撃!今度はブロックもまともに出来ぬまま神田はついにKOされた
石川「さて一応聞くけどあなた誰に頼まれたの?リサコって人?」
神田「・・そう・・・だ。・・私はアマ時代に事件を起こしてしまってプロへの道を絶たれてしまってな。
ある人がそんな私に目を付けて新女に入団するよう誘ってきた。私はプロレスの世界で
ボクシングの強さを証明するのも悪くないと思いその誘いを快諾した。
そして彼女、リサコに会いそして頼まれた。新女の敵と戦ってきてくれと。」
石川「・・あなた根っから悪い人でも無いみたいだし、どうしてそんな
神田「私を拾ってくれた恩に報いたかった。でもあなた達からすれば私は暴漢でしかないだろう。
警察に突き出してくれてもかまわない。」
石川「そんな事しないわ。でも・・じゃあ誰が小川ちゃんをさらったの?あなた知っている?」
神田「多分・・・あの人だ。」
石川「あの人って誰?誰なの!」
神田「私をリサコに引き会わせた六角という人がいる。あの人は
仕事人と呼ばれているから多分そういった事も・・・」
石川「六角さんね!教えてくれてありがとう。あなたやっぱり悪い人じゃあないわね。
大丈夫、あなたならきっとカムバック出来るわ!」
神田「・・・ありがとう・・・か。久しぶりに聞いたセリフだ。」
猛ダッシュで走り去る石川を見ながら神田は一人呟いた。
北条「君もやはりやられたか、神田。早々で悪いが君に知らせたいことがある。」
いつの間にか北条が来ていた。神田はその事に驚きつつも即座に聞き返していた。
神田「・・・何か・・・わかったんですね、北条さん?」
北条「ああ、今回の黒幕についての話だ。と、その前に君を病院に連れていく。
見た目よりダメージが深そうだしな、送っていこう。話は途中で追々とな。」
果たして黒幕はリサコか、それとも他の誰かか?小川は本当に無事なのか?
疾風怒濤の次回を待て!
つづく
最近青森の魔女をとんと見かけなくなったなぁ
元気にやってるだろうか
400KB突破で、容量限界来る前(今スレ中)に龍子の拳終了するか心配になってきたな。
>>473 実際プレーして書いてる人っぽいからなあ(一種のリプレイSS?)
鋭意プレー中って所ではなかろーか。
市ヶ谷軍第八陣の突破にかかった呉軍は、ついに市ヶ谷軍の喉元に喰らいつこうとしていたのでございます。
市ヶ谷軍総旗艦・ブリュンヒルデ
丞相・市ヶ谷「小癪な田舎武者どもが・・・しかし、この美人丞相・市ヶ谷麗華が何の策もなく構えていると思ってか!」
筆頭軍師・辻「この期に及んでまだ何か考えてんの?」
市ヶ谷「オーホホホホホホ!!愚かな俗人にはわかるまい!!我が秘策中の秘策を・・・・久々に『今週のハイライト』ですわよ!!」
辻「あ、やっぱりそっちの方向に流れていくんだね・・・なんとなくオチがわかってきたよ。」
市ヶ谷「市ヶ谷砲、発射用意ですわ!!!」
辻「ちょっと待ってよ!!今、市ヶ谷砲を撃ったら無傷の第九陣と十陣を巻き込んじゃうよ!!」
市ヶ谷「私の盾として天寿をまっとうできるのです・・・彼らも本望でありましょう。」
辻「だから!無傷の九陣と十陣を再編成すれば、まだ呉軍と互角に渡り合えるんだってば!!」
市ヶ谷「お黙り!!今、市ヶ谷砲を撃たずして何時撃てというんですの?だいたいこういう必殺兵器は使いどころというものがあるんですのよ。」
辻「でもさ、市ヶ谷砲って艦底部についてるでしょ?要は水中に沈んでるんだよ。そんな状態で撃ったら・・・」
市ヶ谷「お黙り!!そろそろ巻きが入ってるんですのよ!と、いうわけで・・・発射ですわ!!!」
市ヶ谷の号令の元、市ヶ谷砲が火を噴いたのでございます・・・・が、水中で発射されたビームは水がバリアーとなって発射した瞬間に拡散するや
目標の呉軍に到達する前・・・すなわち無傷の市ヶ谷軍九陣と十陣に降りかかったのでございます。
辻「ほらほら!!だから言ったんだよ!!九陣と十陣が全滅しちゃったじゃん!!」
市ヶ谷「オーホホホホホホ!!まだ交戦中の八陣がいるではありませんか?」
辻「見てよ!!もうとっくに突破されてるよ!!敵はもう目の前だよ!!」
市ヶ谷「親衛艦隊、迎撃ですわ!!」
辻「十段陣に全艦を振り分けちゃったから、親衛艦隊なんてないよ!!」
市ヶ谷「誰がそんな指示を出したんですの!!」
辻「オバチャンだよ!!」
市ヶ谷「真のレディは過去を振り返ったりはしないものですわ・・・・ブリュンヒルデ、全砲門開け!!一兵たりとも生かして返すな!!」
群がる呉軍を払いのけるごとく、ブリュンヒルデの必死の応戦が始まったのでございます。
そんな中、市ヶ谷の元へ二人の人影が・・・
成瀬「麗華様ぁぁぁ!!」
野村「ただいま戻りました!!」
市ヶ谷「・・・お前たち・・・・よ、よく生きて・・・」
成瀬「ウチの通天閣が沈んで、ここまで必死に泳いできましてん!」
野村「市ヶ谷砲が目の前に迫ってきた時はもうダメかと思いましたよ。」
市ヶ谷「・・・・お前達・・・・よくもヌケヌケと!!こうなったのは一体誰の責任だと思ってか!!佐藤!!だいたいお前が私の作戦を無視したばかりに・・・」
成瀬「堪忍や!だからこうしてお詫びに参上したということで・・・」
野村「麗華様!!敵兵が艦内に侵入した模様です!!ここももう危ないですよぉ!!」
市ヶ谷「・・・・なんと!?」
成瀬「麗華様・・・もはやこれまでや。どうかお覚悟を・・・」
市ヶ谷「・・・・私は士官学校に行けませんでねぇ。」
成瀬「?」
市ヶ谷「中央に巣食う愚かな俗人どもに対する意地だけでこれまで戦ってきたのですわ。こんな時代でなかったら到底、丞相になどなれなかったでしょう。」
野村「麗華様・・・」
市ヶ谷「そんな不幸な私が・・・天下統一まで後一歩というところまできたのです・・・・もう十分ですわね。」
成瀬「麗華様!!ウチは目が覚めましたわ!!ウチは麗華様の為、この身を盾にして敵兵を防ぎますわ!!その間に麗華様は・・・・」
辻「・・・オバチャンって確かに士官学校行ってないけど、超絶お嬢様しか入れないエリート女子大を主席で卒業して、中央政界に進出した後、邪魔な人を
片っ端からギロチンで処刑したんじゃなかったっけ?」
市ヶ谷「佐藤、鈴木。お前たちの忠義。この美人丞相・市ヶ谷麗華、しかと受け取りましたわ・・・・では後はよろしくお願いしますわよ。
ジャリガール、脱出艇の用意を!!」
成瀬「だ、脱出!?なんでやねん!!この場合は覚悟の自決やろ!!」
市ヶ谷「何故、この私が自決など・・・このブリュンヒルデはもう終わりでしょうが、後方にはドゴス・ギア、アドラステア、ゲア・ガリングにバイラル・ジンと
選り取りみどりの艦艇が待機しているのですわよ。その気になればボタンひとつ押すだけで地球を支配できますのよ。」
成瀬「だったら援軍によこさんかい!!っていうかこんな局地戦すな!!」
野村「逃げるんなら私たちも一緒に・・・」
市ヶ谷「残念ですわね、この脱出艇は二人乗りなんですのよ。それでは佐藤、鈴木・・・武人はらしい最期を見せるのですよ。」
そう言うや、市ヶ谷と辻は脱出艇にて戦場を離脱したのでございます。
後世の歴史家達の語るところとなる赤壁の戦いはこうして幕を閉じたのでございます。
荊州軍旗艦・ケガレシア
社長「ネェネェ、キリちゃん。我らは呉領へ侵攻したんぞよね?」
霧子「そうですよ。」
社長「なんかさぁ・・・ちょっと違うところへ来たんじゃないぞよか?ほら、あんな臭気を出してる沼や、亜熱帯で見かけるような動植物があちこちに・・・」
霧子「ほら、あれですよ!自分の住んでいる街に知らない間に新しいラーメン屋がオープンしてるって経験ないですか?あれと同じですよ。」
社長「なんか妙に蒸し暑いし、兵士達もバタバタ倒れてるし・・・」
霧子「地球温暖化の影響です!うぅん、よく知らないけど絶対そう!」
社長「あ!?あっちで虎の毛皮をまとった暑苦しいオッサンと怪しい一団がなんか騒いでるぞよ!怒ってるみたいだぞよが・・・」
霧子「良く見てください、そのオッサンの隣にオバ・・・じゃなかった・・・妙齢の美女がいますよ!あぁいうタイプは殿の好みですよね?」
社長「あぁ!?攻撃してきたぞよ!!火矢を撃ちかけてきてるぞよ!!あぁぁぁ!!直撃きそうぞよ!?」
霧子「殿!!危ない!!」
社長「だ、だからなんで危ないって言いながら私を盾にするぞよ!?あっぁぁぁっぁっぁっぁぁっぁぁ〜!!」
裏切りに生きる者は、裏切りに死す。これは世の常なのかもしれません。
名探偵・香澄番外編 レッドクリフ - 完 -
石川が神田に勝ったその頃、新女道場では龍子迎撃のための用意が成されていた。
???「どうにかして誤解を解けないものかしらね。彼女をさらったのは私たちでは無いと
???「甘いね、龍子ってのは相当の暴れん坊で前の団体も飛び出してるって話だ。今更話し合いに応じると思うのかい?うちの手のモンがやっちまったのは事実だ。こっちで何とかしない限り無理さ。」
???「・・仕方無いわね。こちらとしてもこれ以上騒ぎと被害を大きくするわけにはいかないし・・・」
???「アタシとアンタなら止められるさ。ただ・・・アイツはどうする?あの女にいい様に利用されちまってさ、かつてのパートナーだろ?何とかしてやりたいと思わないのかい。」
???「私はまず会社を守らなくちゃならないわ。彼女の事はその後。」
???「やれやれアタシにゃ真似できないね。しがらみ背負って生きるアンタの生き方は。・・・まあいいさ、そこがアンタの魅力でもある。結局今の新女で上に立つのはやっぱりアンタしかいないんだよ。」
???「ありがとう葉月。さて、今回はあなたにも目立ってもらうことになるわよ。」
六角「やっぱり楽はさせてくれないか・・・厳しいね理沙子。」
新女道場で理沙子と六角が画策していたその頃、龍子はやはり道に迷っていた。
しかしそこに後から追いかけて来た北条と神田が鉢合わせする。
北条「全く、どうせこんな事だろうと思っていたよ。丁度良い、今回の黒幕は理沙子では無い。事件を起こした張本人は別にいる。」
龍子「何だよアンタ追いかけてきたのか?それに唐突に何だよいきなり。ん、コイツは?」
神田「北条さん、アタシの事は後で良い。今は彼女に協力して欲しい。病院になら一人でも行けます。」
北条「・・・そうだな、すまない。さて龍子、早く石川を追うんだ!彼女は君を追って新女本社へ向かっている!我々も早く向かって争いを止めるんだ!」
龍子「な、なんかアタシを無視して話が進んでないか・・・?まあ良いか、力を貸してくれんだなアンタ!頼む!新女本社に案内してくれ!」
北条「言われなくてもそのつもりだ。私としても無駄な争いは避けさせねばならない。」
龍子「よっしゃ。よくわからないがとにかく行くぜ!」
こうして二人は神田に見送られるようにして、先ほどとは逆に
石川を追う形となって新女本社へと向かっていったのであった。
石川は龍子が先に着いていると思い込んだまま新女本社へ到着していた。
石川「あれ、静かね。ということは龍子はまた道に迷ってるのねぇ。
全く世話が焼けるんだからぁ。」
しかしここまで来て龍子の到着を待っていてはその間に
小川が何をされるか分からない。石川は意を決して踏み込むことにした。
六角「ようこそ新日本女子プロレス本社へ。さて、早速で悪いが
石川「あなたね、小川ちゃんをさらった六角って人は!なんて事するの!
さあ小川ちゃんを返してもらうわよ!返しなさい!!って言うか返せ!!!」
六角「オイオイ、アタシは確かに六角だけど小川とやらをさらっちゃあいない。
さらったのは別の奴さ。」
石川「え・・?それじゃあここにも小川ちゃんは・・・」
六角「いないね。だけどこれ以上アンタ等に動かれると新女がヤバくなる。
悪いが後はアタシ等に任せてアンタ等は引っ込んでてくれ。」
石川「・・・なるほど・・・少しずつだけど読めてきたわ。
今回の事件を起こしたのはアナタ達の身内で、アナタは何も知らなかった。
でもその事が公になれば下手すれば新女は潰れてしまう。それを防ぐために
アナタは私たちを黙らせて事を済ませようとしているわけね?」
六角「アタシ等もそこまで無体じゃないさ。身内の不始末は身内で
始末を着けたいだけだよ。まあ、勝手な言い分てのは重々承知の上さ。」
石川「それは虫が良すぎるんじゃない?悪いけどどうあっても
小川ちゃんは私達の手で取り返してみせるわ!」
理沙子「・・・なら仕方無いわ。少しの間気絶してもらいましょう。パンサークロウ!」
六角「そういう事だ、ちょこっと痛いぜお客さん!スパイラルネックカット!」
石川「え、何っ?う、ああああぁぁっ!」
一瞬のうちに二人に襲われた石川。ただでさえ連戦の疲労が
抜けきっていないのにその上奇襲攻撃を受けたのでは成す術が無い。
二人にうちのめされ、石川は意識を失い倒れたのである。
理沙子「さて、後は・・・彼女を止めなくてはね。面倒なことになりそうだけど。」
六角「もう十分面倒だよ。ん・・?来たかい。以外に早かったかな?」
龍子「石川、無事か?石川!」
ついに龍子到着!石川の敵を討ち、小川を救えるのはお前だけだ!
頑張れ龍子!
STAGE6後編へつづく
484 :
青森の魔女:2009/05/02(土) 16:15:34 ID:hGFq2Nky
>>473-474 ………ごめん。
えーと、今は低資質(D、E)団体プレイ中(9/10年目で今は早瀬と成瀬が団体2トップ)で戦乙女に関しては全くスタートすらしていない状況なんで。
で、今の本スレでは801の人の同人誌で盛り上がっている所なんで、
さくちゃん主人公に切り替えようかなぁなんて思ったりして。
ちゃんと、伊達・相羽・美沙は雇います。
(全体の主人公がさくちゃん、各章の主人公が3人みたいな感じに)
よって、社長と吉原が幼なじみ設定は廃止に。
まぁ、黎明期スタートでシェアとAPを稼ぎつつ、2年目にさくちゃんを雇い引退(2次衰退期突入年)までをプレイ期間にしようかなと。
(もちろん、APが足りなくなるので北条・市ヶ谷は雇うけど。永遠に2人でシングルやってもらいます。)
とりあえず低資質は連休中に終わらせて、早いとこプレイしたいと思います。
待ってた人はごめんなさい。
>>475-478 いつもながらGJです。
新しいラーメン屋が出来てる代わりに馴染みの本屋が潰れてたりすると、フクザツな気分になりますが。
で、ちょいと便乗させていただきます。
「暑苦しいおっさん」・・・人呼んで南蛮王は妻の理沙子(通称:小皺太夫)を傍らに、荊州軍旗艦・ケガレシアへの猛攻撃を、満足げに眺めておりました。
南蛮王「はっはっは、圧倒的じゃないか我が軍は。のう小皺太夫」
理沙子「誰が小皺太夫ですか・・・雑兵に対してはともかく、あの侵入者どもの旗艦には手間取っている様子ですが」
南蛮王「ふむ、我が軍が侵入者如きに遅れをとるとも思わぬが・・・・念には念を入れておくか。太夫、あれを使うぞ」
理沙子「仰せのままに・・・・南蛮妖術・気伝招来!!」
言うなり太夫、緑色の異形の三味線を取り出しかき鳴らします。
♪べんべんべんべんべんべんべんべんべん・・・・
『カモン、オートマグマンモス!!』
演奏が最高潮に達し、太夫の叫びに応えるように、大地を割って現れたのはケガレシアに劣らぬ巨体の漆黒の象でありました。
『突撃いぃぃぃぃっ!!』 南蛮王の命令の下、雑兵を蹴散らしケガレシアに迫るオートマグマンモス。
ぞよキリコンビの運命や如何に・・・・今宵はここまでにしとうございます。
いや、南蛮軍といったら象かなー、と思いましてつい・・・・。
龍子「石川!畜生、遅かったか!・・・オマエ等か、石川をやったのは!」
理沙子「悪いとは思っているわ。だけどこれも会社を守るためなの。
あなたにも少し大人しくしてもらえると助かるんだけど・・・」
六角「無駄無駄。こうなっちまったら力づくでカタ付けるしかないんだよ。
・・・あたしらレスラーはさ!ふうっ・・・!」
六角の突進からの鋭いコンビネーションブローが龍子を襲う!
しかし龍子はすでに身構えていたため、すんでのところで打撃を捌いていた。
龍子「2対1とは卑怯じゃないか!この野郎!虎応拳!」
龍子の虎応拳が六角に炸裂!しかし六角は虎応拳の直撃に耐えきっていた。
六角「おー痛てて、なかなかやってくれるね。でもアタシ等二人相手じゃあね・・・!」
体制を崩した龍子にに理沙子が襲いかかる!しかし脇から飛び出した人影がそれを阻止していた。
理沙子「くっ、あなたは・・・北条?」
北条「これ以上アナタの無体を見るのはもう御免だ!何としても止めてみせる!」
北条が割って入り、これで2対2の闘いになった。勝機が見えたぞ龍子!
龍子一人と理沙子と六角の強力コンビとのハンディキャップマッチに
なるかと思われたが、北条の参戦により五分の状態へと持ち直した。
しかし・・・それでも理沙子と六角は強かった。うかつに攻めず
相手にワザと攻めさせじわじわとスタミナを消耗させ、間合いを殺して
のガード上からの削りに徹しだしたのである。熟練の闘い方に
龍子と北条は攻め手を欠き、次第に重苦しい雰囲気が漂い始めていた。
龍子「アンタ大丈夫か?もしかしてアタシにやられたダメージがまだ・・」
北条「・・私が理沙子を押さえている間に六角を倒せ!そうすれば後は私が何とかする!」
北条は意を決して理沙子に向かって大技を放った。一か八かの賭である。
北条「喰らえ必殺ロイヤルスプラッシュ!」
北条の手から放たれる無数の気弾が理沙子に向けて飛んでいく。あまりの激しさに
理沙子はガードして耐えるほか無かった。
龍子「よし、今だ!砕け散れぇぇッ、龍醒怒号拳!!!」
六角「チッ、こいつぁヤバいな・・!メガスパイラル!」
龍子の全気力を込めた龍醒怒号拳が六角の体を覆うように襲いかかる!
六角も気弾を発射して打ち消そうとするもあえなくかき消され
受け身も取れずに吹っ飛ばされた。
六角「くそ・・・アタシがしくじるとはね。こりゃ・・ダメか・・な。」
六角はそのまま失神した。だが一方で北条は理沙子に超必殺技
ロイヤルスプラッシュを受けきられてしまっていた。
理沙子「六角・・!何て事!」
北条「あなたはこんな事をしてはいけない・・。頼む、闘うのをやめてくれ・・」
理沙子「・・・もうそれは出来ないわ。どきなさい北条!パンサーダイビング!」
理沙子は北条に強烈なフライングラリアットを浴びせる。力を使い果たしていた
北条はかわす事も出来ず地面に叩き付けられた。
理沙子「さて・・龍子といったわね。あなたは新女にとって脅威になる存在だわ。
小川さんのことは私が責任を持つわ・・だけどあなたは今ここで倒させてもらうわよ!」
龍子「くそ・・まだ気力が回復してない!このままじゃ・・お、おい石川?」
何と倒されたと思っていた石川が立ち上がった!恐るべしスタミナ持ち!
石川「龍子・・あなたは・・まだ自分の潜在能力に・・気がついて・・ない・・
私が見本を見せるから・・後の事は頼むわよ・・・」
いったい何をする気だ石川!まさか奥義を出すのか?
あの秘拳を、乱舞技を!
理沙子「何?何をしようというの?」
石川「龍子・・見ていてね。受けてみなさい!極鍛流奥義、百華涼乱!」
石川は腕を交差させて気力を最大にすると猛然と突進する。
理沙子は飛んで避けようとするもなぜか飛ぶことが出来ない!
理沙子「しまった!ここに来て仕様に阻まれるなんて・・・う、ああああぁぁっ!!!」
石川のすさまじいまでのラッシュが炸裂!計14hitcomboを叩き込まれた理沙子は
石川の最後の虎砲を喰らってついにダウン。ついに決着が着いた。
龍子「石川、今のが奥義なのか?凄いなオマエ、いつの間にあんな技を」
石川「あなたならもっと凄い奥義が放てるはずよ。あなただけの奥義、龍子乱舞が。」
龍子「ああ、やってみせるさ石川。・・っと理沙子とかいったな。小川はどこだ!」
理沙子「・・港の近くの・・旧太平洋女子プロレス道場・・。
お・・そらく・・そこ・・に・・小川さん・・・もいる・・」
龍子「よしそこだな!今度こそ間違いなさそうだな。石川、後は頼む!
とりあえず小川を助けてくる。新女との示談はその後でも遅くないからな#」
小川の居場所もわかり、エンディングまであと少しだ!走れ龍子!
最終回へつづく
毎回ドキドキしながら読ませてもらってますよ、龍子の拳
つか百華涼乱は気に入ったw
491 :
2:2009/05/03(日) 20:48:28 ID:/5S3x9C+
童話シリーズ:三枚のお札
昔々、ある山寺の和尚さんが小坊主に『山の幸』を取ってくるように命じました(季節は考えないでください)
ヘレン(和尚さん)「最低でもクリにキノコ。できれば松茸に熊の手もいいわね♪」
カレン(小坊主)「お姉ぇぇぇ・・・・最後がえらくハードル高いんだけど。てか坊さんが肉食べちゃ・・・」
ヘレン「気にしない、気にしない♪ それと和尚さまと呼びなさい」
カレン「はーい。でも和尚さま、最近山には鬼婆が出るって評判なんだけど」
ヘレン「そうねえ・・・いい物貸してあげるから、ちょっと待ってなさい」
『困った事があったら、このお札に願をかけなさい。きっと助けになるわ・・・・多分』
数分の後、和尚さんが寺の奥から引っ張り出してきたのは、三枚のお札と奇妙な手甲でした。
ヘレン「ここの溝にお札をくぐらせて・・・・」
カレン「・・・・わかった。大体何のネタかはわかった(汗)」
ヘレン「分かったらさっさと出発!! はりーあっぷ!!」
カレン「はーい」
数時間後、山中にて。小坊主カレンは巨大な熊と死闘を繰り広げておりました。
カレン「せいやっ!!」
グリ山(熊)「ふん、効かねえな・・・そんなへろへろ裏拳」
カレン「ぜえぜえ・・・えらそーに言ってる割に思いっきり足にきてるじゃないの・・・」
グリ山「・・・ふん、あと一発食らわせりゃそっちも終わりだろうが」
次の攻撃がトドメになる・・・・お互いそう考え身構える。
熊が先に動き・・・その瞬間、何者かが熊の巨体を後ろに投げ飛ばした。
『何が起きたの?』と驚くカレン。次の瞬間、今度はカレン自身が後ろに投げ飛ばされた。
地面に叩きつけられ意識が闇に沈む。完全に気絶する寸前に何者かの声が聞こえてきた。
『大量大量♪ 今夜は熊鍋にヒトのお刺身にしようかしら』
カレン「・・・・何を・・・物騒な・・・ことを・・・・」
小坊主カレンの運命やいかに(続く)
492 :
2:2009/05/03(日) 20:49:39 ID:/5S3x9C+
続き
・・・しゃー・・・・しゃー・・・・刃物を研ぐ音だ。気が付けば牢屋の中に転がされているカレン。
周りを見渡すと、巨大な鍋の中で何かの肉が煮えている。おそらくはあの熊の肉だろう。
理沙子(鬼婆)「あら、気が付いた? 待ってなさいね、もうすぐ貴女の料理にかかるから」
カレン「・・・・噂の鬼婆? お約束なキャスティングではあるわね」
理沙子「誰が『婆』かっ!!」
冗談抜きで『鬼の形相』と化す理沙子。『刺身にされるか、投げ殺されるかの違いね・・・・逃げなきゃ』
そう考えたカレン、とっさに「トイレに行きたい」と喚きます。
鬼婆も刺身に妙な匂いがつくのも嫌なので、ロープをカレンにくくりつけトイレに行かせました。
中に入ると、和尚さんにもらったお札を取り出し手甲の溝にくぐらせます。
『Trick Vent』 マシンボイスと共に、髪や服の色が違うカレンが現れました。
おもむろに分身にロープをくくりつけ、命じます・・・『代返よろしく♪』『了解!!』
こんな軽いノリで打ち合わせると、カレンは窓から逃げ出します。
「まだ?」「まだよ」 鬼婆理沙子と分身エレンの応答が続き、数十分
理沙子「いつまで入ってるのよ、この百合のお嬢ちゃんは」
エレン「誰が百合女よ、このオールドミス!!」
理沙子「・・・・コロす」
言うや否やロープを引っ張りエレンを手繰り寄せると怒りのキャプチュードが炸裂!!
大ダメージを受けたエレンは、元のお札に戻ってしまいました。
『・・・・・逃げられた』
一方、逃走中のカレン。ふと後ろを振り返ると怒り狂った鬼婆が追ってくるではありませんか。
「やばっ」と、危機を悟ったカレンは二枚目のお札を手甲の溝にくぐらせます。
『Guard vent』 マシンボイスと共に、カレンと鬼婆の間に巨大な木の壁が現れます。
しかし鬼婆少しも慌てず、『Axe form』と唱えると、その手に巨大な斧が現れました。
大斧で壁を粉砕している鬼婆の叫びを後ろに聞きつつ、ひたすらカレンは逃げ続けます。
『何よアレは。どっちかといえばフジワラの芸じゃないの!!』
意味不明の嘆きを口にしつつ、逃亡も話も続きます(続く)
493 :
2:2009/05/03(日) 20:50:25 ID:/5S3x9C+
続き
ついに壁をぶち破り、追跡を再開した鬼婆。『捕まったら殺される』と悟ったカレンは最後のお札を手甲にくぐらせます。
『Shoot vent』 馴染みのマシンボイスと共に、大量の火球が現れ鬼婆の進路をふさぎます。
しかし鬼婆、『Wing form』と唱えると、背中から翼が生え、襲い掛かる火球を華麗にかわします。
カレン「あんなのアリいぃぃぃぃぃっ?!」(涙)
嘆きつつも必死に逃げる小坊主カレン。ついに寺に帰りつき和尚さんに助けを求めました。
カレン「お姉、お姉っ!! 鬼婆がすぐそこまで来てる!!」
ヘレン「だから和尚さまと呼びなさいと・・・・まあいいわ。あとは任せなさい♪」
そう言うと和尚さま、ふところから真っ赤なヒョウタンを取り出します。
カレン「お姉・・・・まさか、それって」
ヘレン「その通りよ♪ おーい、そこの鬼婆リサコ!!」
理沙子「誰が鬼婆かっ!!」
返事をした瞬間、鬼婆はヒョウタンに吸い込まれてしまいます。和尚さん、入ったのを確認するとふたをしてしまいました。
ヘレン「これでよし。明日の晩酌は鬼婆のエキスね♪」
カレン「お姉・・・これじゃ西遊記」
ヘレン「細かい事は気にしない♪ 口に入れるのは一緒だし」
「下手な妖怪よりタチが悪いんじゃないか、この和尚様は」 思っていても口に出せない小坊主カレンでしたとさ
(終わり)
乙っす!しかしこれ本当に童話?w
さりげなく鬼婆理沙子より煮られてるグリ山さんの方が酷い扱い・・・
しかしさらに凄いのは鬼婆エキスを飲もうとするヘレンニールセン
正 気 か ?www
495 :
青森の魔女:2009/05/05(火) 01:55:54 ID:3o4Y80s/
ようやくD・Eの低資質団体10年間が終わったので本題に取り掛かれそうです
けど、ヒールユニットを作るに当たって選手の顔ぶれを考えたら中々うまくまとまらないのが悩みの種
いっそ、最強ご奉仕巫女伝説(桜崎・みこと・小縞)全員をヒールターンさせるか?
取り敢えず雇うのが確定してるのが
桜崎・みこと・小縞・伊達・相羽・美月
白石・美沙・真鍋の9人
他にも、ソニ・ディアナやめぐちぐ、金森や渡辺、辻も雇いたいけど全員は枠が足りん!(20人あればいいのに)
ヒールっていったらやっぱり鏡さんかなぁ(好きな人には悪いけど、グリ山さんやライラは雇う気になれないし)
後は、神楽・八島・SA-KI辺りか
ディアナは雇ってもいいかな(伊達とパートナー補整があるし)
金森も成長率考えたら悩んでしまう
誰が助けてっ!!(越後塾は出ないのであしからず)
496 :
2:2009/05/05(火) 06:14:11 ID:Q5u2lvRN
>>497 ・・その構成だと清純派vs妖艶派ってトコか
ソニック ディアナ 香澄 フレイア SA-KI 十六夜
八島あたりが順当かね
んでもって
ベビー ソニック、ディアナ、みこと、桜崎、小縞
正規軍 相羽、美月、白石、伊達、香澄
ヒール 美沙、真鍋、フレイア、SA-KI、八島、十六夜
とかどうかね?打撃系が一人しかいないのとSキャラが多くなるのを
除けばまあまあイケルと思うのだが
>>495 みこととSA−KIでユニット「聖☆おねえさん」
>>495 うちの脳内世界では、ヒール軍団で一団体結成し、本命の団体とで複数団体プレイしている。
ちなみにヒール専門団体の顔ぶれは、
十六夜、鏡、神楽、南、森嶋のお色気部隊に、
SA-KI、桜崎、みぎりのキワモノ部隊
八島、千春、千秋の正統派ヒール部隊
真鍋、真壁、栗浜、渡辺のちっこい部隊
以上十五人で運営中。
殆ど殴り込み専門で自団体での試合は少ないけど、
その分、コーチは優秀なのを雇ってる。
結構複数団体プレイは脳内妄想がひろがっていくのでオススメ。
この前までは、一人で4団体を運営していたんだけど、
そこまでくると、一年経過するまでにリアル時間で一ヶ月くらい余裕でかかる。
501 :
青森の魔女:2009/05/05(火) 20:05:07 ID:3o4Y80s/
一人ヒールの軸になれる人を見つけた
「武藤めぐみ」
彼女しかいないような気がした
ただ、めぐちぐ雇うと、ソニ・堀・ディアナ・永沢の『猫軍団』を破棄しないといけないし
6期生の金森もチャイナという事でご奉仕軍団に加えたいし
1〜6年目で短命なのが中森だけというのが痛い
もう、無理矢理にでも鏡や神楽を第1次衰退期突入で解雇でもするか?(寿引退とか言って)
メンバー確定しても名前は出さないほうがいいよね?
千種がいないほうがヒールとしてキャラがたつんじゃね?
503 :
青森の魔女:2009/05/05(火) 22:00:55 ID:3o4Y80s/
千種は好きキャラだし、親友を裏切ってこそのヒールですよ
リョウスカや天山・飯塚(古い?)みたいなもんですよ
千種いてむとめ無しのプレイは何度もしたけど
むとめがいたら千種はどうしても雇ってしまう
一応、第5〜7期生は合わせて10人近く雇う予定(ほぼバレてるけど)
>ヒールな武藤
スーツをビシッと着こんで『あたしは天才なのよ!! アンタたちとは格が違うのよ!!』と、観客や他の選手を挑発し
観客席からは『勝てない』コールの大合唱。で、それにムダにキレる武藤。
そんな昔のカート・アングルのような光景が脳裏に浮かんだ。
nWoに武藤(ムタ?)がいた頃の新日ってあんまり見てなかったもんで。
>>503 >親友を裏切ってこそのヒールですよ
そしてラストで改心した後、親友の腕の中で息絶えると(違います)
与太はともかく、その手のシチュエーション好きなのかなと思ったりもしますね。
今スレの二作を見る限り(次に美月が裏切ればハットトリック達成(笑))
北条と新女との示談を石川に押しつけ、龍子は
一路旧太平洋女子プロレス道場へと向かっていた。
龍子「・・でも一体何でわざわざ離れた場所に小川を連れていったんだ?
一人にしてあるわけもないしな・・・どうやらまだ油断できそうにないか。」
走りながら龍子はそんなことを考えていた。
港に着いてみると近くにそれらしい建物は一つしかない。龍子は警戒しながらそっと朽ちた道場に入っていった。
龍子(・・・ひどいな。太平洋女子も奴等に潰されたのか・・でもだとすると何でこんな場所に小川を・・・)「ん?」
龍子がふと気付くと道場の奥には一人のマスクウーマンの姿があった。
彼女は静かにこう言った。
???「さすがだ。だが君をここで倒すのが私の仕事。覚悟してもらおう。」
龍子「やっぱり居やがったか用心棒が。今更大人しく小川を返せ・・
と言って返してくれるハズ無いだろうしな。力づくで連れて帰れってことかい?」
???「そういうことさ。人質を取るのは主義に反するが仕事でね・・
安心してくれ、人質は奥にいる。無事にね。」
龍子「そりゃあどうも。・・・アンタ名前は?名乗りなよ。」
???「私は神の使いエムサンド。さて・・・覚悟するがいい!」
龍子「アタシはサンダー龍子!神の使いだろうが何だろうがぶっ倒してやるよ!」
猛然と突進する龍子。しかしエムサンドは軽々と跳躍し龍子にドロップキックを放つ。龍子はかろうじて直撃を避けたが、次の瞬間には低空ドロップキックで無様に前へ崩れ落ちた。
エムサンド「確かにパワーがある。度胸も覚悟も備わっているようだ。だがそれだけでこの私は倒せない!」
龍子「くっ!飛龍旋
エムサンド「遅すぎる!ハァっ!」
エムサンドは反撃しようとする龍子にすかさずメキシカンソバットを叩き込む。
2発3発とたて続けに攻撃をもらい龍子は完全にペースを失う。
エムサンド「君はどうやら自分を追い込まないと真価を発揮しないタイプのようだ。
しかしそれは未熟者の証。そんな戦い方しか出来ないようでは先はないな!
潔くここで散らせてやろう。くらえ私の空中殺法!」
エムサンドは動きの固まった龍子にジャンピングニー、アームホイップ、
ムーンサルトドロップと流れるように技を繋いでいく。今まで見たこともない
スピードとコンビネーションに龍子は翻弄されたまま受け身もロクに取れず
体力を失ってゆく。今までの戦いの疲れも重なり、龍子の意識は次第に遠のいていった。
龍子「クソ・・・畜生、い し き が・・・」
エムサンド「次はこれだ、メキシカンサイクロン!」
エムサンドはスイングDDTの体制で龍子の体を軸にして回転を始める。龍子は完全に動きをコントロールされたまま体力を削られ、さらにフランケンシュタイナーをくらって床に頭を強打し、意識を失った。
エムサンド「この嵐に巻き込まれたら只では済まない。どうやらここまでだったようだな龍子。」
龍子「・・・」
龍子は無意識下で屈しようとしていた。自分より強い敵に、疲労に、そして何より自らの心の弱さに。
龍子「ダメだ、勝てない・・・アタシより格上の相手になんて、どうやって
勝ったらいいんだ・・無理だ、絶対に・・・」
その時、石川が見せたあの技の軌跡がふと脳裏をよぎった。
(アタシは・・・アタシを越える!超えなくちゃ・・・なら・・ないん・・だ!)
龍子は半分意識を失ったまま立ち上がっていた。
龍子「アタシは・・・超えるんだ・・・アンタを!そしてアタシ自身を!」
たちまちのうちに龍子にすさまじい気迫が蘇る!
龍子「いくぞ!最終奥義龍子乱舞、今こそ見せてやる!」
エムサンド「何?まだ立ち上がることが出来るとはな。だがもう遅い!これで終わりにしよう!!」
エムサンドはリング端のコーナーポストからラ・ケブラーダを敢行した。
しかし龍子はそれに構わず突進した。そしてすかさずアッパーで迎撃する!
龍子「龍牙翔!」
エムサンドはケブラーダを放つ事無くコーナーから叩き落とされてしまう。
エムサンド「グッッ・・・!何だ、私の技が読まれた?・・・偶然に決まっている!」
龍子「虎応拳!斬裂拳!うおぉぉぉぉっ!」
龍子は怒濤の反撃を開始する。しかし体制を立て直したエムサンドは華麗なステップと的確なガードでかろうじて凌いでいた。
エムサンド「クッ・・・こちらのスピードに慣れてきている?こんな短時間で?」
龍子「喰らえエムサンド!これがアタシの龍子乱舞だぁーっ!」
龍子は至近距離からエムサンドにショルダーチャージ、ボディブロー、スレッジハンマー、ヘッドバット、ニーリフトと一発一発が重い一撃を的確に決めていく。
エムサンドはかろうじて堪えているが徐々に膝が落ち始めていた。
龍子「これでトドメだ!龍醒・・・
その時、奥から人影が現れた!それは何と小川であった。
小川「やめて龍子さん!」
小川「やめて龍子さん!その人は・・そのひとはここの・・・」
龍子「小川!無事だったのか!でもどうして止めるんだよ!」
エムサンド「・・・さすがだな龍子。伊達にワールド女子のエースを狙っていただけのことはある。」
龍子「何でアンタアタシの事を・・・アンタ一体・・」
上原「私はブレード上原。太平洋女子の元社長さ。・・・すまなかった。こんな真似をして。」
龍子「・・・とにかく積もる話は石川も揃ってからにしてくれ。アタシだけじゃ理解できそうに無いしな。」
小川「龍子さん、携帯で石川さんに連絡を!早く!」
数刻後、龍子一行と上原はWARS道場に居た。途中で石川も合流し、事の次第が上原の口から語られた。
上原「私は新女のヒール達に襲撃され、会社を台無しにされた。私は新女に直談判しに行ったが
新女もこの事件の事を知らなかった。全ては奴が仕組んだことだったんだ。」
石川「奴って誰です?」
上原「フレイア鏡という女だ。奴は裏社会に太いパイプを持っていて、新女と多団体を故意に争わせて
双方の疲弊を待って全ての団体を自分の手中に納める計画を立てていた。私の団体を潰した刺客も皆
奴の手下だった。」
小川「ひどい・・・」
龍子「許せねぇな!そのフレイアって奴は!」
上原「私も借金をカタに取られて従わされた。だがやはり奴等に組したこと自体が
誤りだった。君たちには迷惑をかけてしまって本当にすまないと思っている。」
小川「龍子さん、上原さんを許してあげてください!お願いします!」
龍子「いいよ、アンタも被害者だってわかったら怒るに怒れないよ。小川もああ言ってるしな。」
石川「これで一件落着ねぇ。さーて新しいお茶入れて来ようっと。」
上原「・・・ありがとう。あなた達のおかげでまたやり直す決心がついたよ。」
龍子「ああ、その事なら心配いらないよ。フレイアの手下と言ったって、もとは新女の若手連中で
そいつらが金で買収されてやったらしい。新女はそれをもみ消そうとしてたんだ、そうだな石川?」
石川「それは間違いないわよぉ。新女のリサコって人から聞いたもの。くわーしくね。」
龍子「てな訳だ。金の事は向こうの責任に出来るわけだ。示談に持ち込めば折れてくるって。
あいつ等これ以上面子潰したくないだろうしな。」
上原「やれやれ、恐ろしい奴を敵に回したな、新女は・・・」
かくして、一連の事件はようやく幕を閉じたのである。
そしてその後、今回の事件に団体の不始末が大きく関わっていたことが発覚するのを恐れた新女は
WARS及び多団体との示談に応じ、多額の示談金を支払った。これにより、新女の独裁状態が崩れ、
女子マット界は戦国時代へと突入するのである。
しかし、事を早々に納めてしまった事が、かえってある女の暗躍を許すことになる。
ある女とは・・・そう、フレイア鏡である
フレイア「計画は阻止されたけれど、新女が勢いを失った事で今回は良しとしなくてはね。
あとはWARS・・・それに目障りなJWI。これらに対してどう手を打とうかしら・・・
楽しみだわ・・・フ、フフフフフ。いずれ業界の全てを私のモノにしてみせるわ。必ず・・・」
フレイアの更なる陰謀が渦巻くが、ひとまず
龍子の拳 完
>>511 投下乙!!
ラスト、見事に元ネタに絡めましたな。○ース役は鏡さんですかい(笑)
ともかく長編お疲れさまでした。
>フレイアの更なる陰謀が渦巻くが、ひとまず
『数奇な運命に導かれ、女は再びこの町へ・・・』
その後、日本プロレス界を制圧したフレイア様@おばはんバージョン
団体を潰された報復に市ヶ谷と南が立ち上がる・・・・と(違う)
>>511 長編投下乙でした!
ミスターカラテ役がエムサンドだとは…まぁ斉藤さんじゃさすがにアレかw
2に続くのか餓狼に行くのか、いずれにしても続編が期待できますね
514 :
2:2009/05/10(日) 00:27:31 ID:6MJHytHW
その名を継ぐ者
東京・新女事務所・・・・応接室には金髪の女性が一人、不機嫌そうにたたずんでいる。
ライラ神威、その徹底したラフファイトで一世を風靡したヒールレスラー。
カンナ神威との抗争は語り草となっていたが、試合中の事故で重傷を負い、引退してから二年が経過していた。
負傷は癒え、北海道で修行の日々を送っていたが、社長に呼び出され久々に新女の事務所を訪れていたのである。
やがてドアが開き、社長が応接室に入ってくる。二年前より少々痩せたようだ。
そう言えば事務所に来る前に会場の前を通ったが客の入りも今ひとつ・・・・苦労しているらしいな。
ライラ「久しぶりだな。こんなロートルに今更何の用だ? 下らない用なら・・・・」
社長「血を見るぞ・・・・か。変わらないなお前は」
ライラ「そうそう性格なんか変わらねえよ・・・・カンナはどうした」
社長「退社したよ。社長室にマスクと辞表が置いてあって・・・・そのまま消息不明だ」
ライラ「かーっ・・・仮にも神威流正統継承者サマが無責任な消え方を・・・」
社長「お前に来てもらったのも、それに関係あることなんだが」
ライラ「あいつの行方なんか知らねえぞ。いなくなった事自体知らなかったんだからな」
社長「そうじゃない・・・・」
そう言ってふところから覆面を取り出す。『被ってみたくないか?』と悪魔のような口調で聞いてくる。
まるでファウストを誘惑するメフィストフェレスだ。
一瞬、ライラの頭が真っ白になった・・・・あいつの代わりを・・・・カンナ神威を名乗れという事なのか?
社長「今すぐ答えろとは言わんよ。一緒に来て欲しい所もある」
ライラ「あ・・・ああ・・・」
(続く)
515 :
2:2009/05/10(日) 00:28:39 ID:6MJHytHW
続き
社長に連れられ、ライラが訪れたのは新女の興行会場だった。
リング上では覆面のヒールが新人選手と戦っている。椅子を振り上げるマスクマンを新人がキックで迎撃している。
荒削りだが、筋は悪くない。武術家の端くれとしては、そのくらいの見る目はある。だが、ライラの興味を引いたのは相手のマスクマンだった。
無理も無い。色や細部が違うものの、そのコスチュームは『ライラ神威』そのものだったのだから・・・・
ライラ「おい・・・社長、あいつは誰だ」
社長「伊達遥、かなりの有望株だ」
ライラ「違う・・・相手のマスクマン・・・・あたしのコスプレ野郎だ」
社長「・・・・ナイトメア神威・・・・言わばお前の後継者だ」
後継者だと?! 頭が真っ白になる・・・・落ち着け、落ち着くんだ。
『○代目』が例がないわけじゃない。タイ○ーマスクなんて四人もいたじゃないか。
興行上の事情も理解できないではない・・・・だが自分にもあのコスチュームを纏って団体を支えてきたという自負もある。それを他人に・・・・・・
「社長・・・・カンナのマスクは持ってきてるな。あいつと話をさせろ」
試合後の控室・・・・ナイトメア神威が試合コスチュームからジャージに着替えている。
そこにカンナのマスクを被ったライラが入ってくる。
カンナ(ライラ)「邪魔する・・・お邪魔するわよ」
ナイトメア「ああん? カンナ・・・さん・・・・誰よあなたは?」
一目で見抜きやがった・・・・どうやら鈍くはないようだ。
どこかで聞いた声・・・・おそらく二年前の新人だろう。だが今問うのは別のことだ。
カンナ「私はカンナ神威、それ以外の何者でもないわ」
ナイトメア「カンナさんの名前を盗まないでください」
カンナ「貴女がライラの姿を盗んだように?」
絶句するナイトメア神威。後輩をいたぶるつもりもないが、ライラ自身も気持ちの整理はつけたいのである。(続く)
516 :
2:2009/05/10(日) 00:29:34 ID:6MJHytHW
続き
話を続けるうちにライラも事情は飲み込めてきた。カンナとライラの抗争は団体の一つの名物だった。
しかしライラが引退した事で、抗争も消え客足が少々落ちた。そこで考え出された企画が『二代目ライラ:ナイトメア神威』だったのである。
白羽の矢が立ったのが、当時あまり目立たない若手の彼女だった。
伸び悩んでいた彼女の起爆剤でもあったのだが、その狙いは当たり団体の中堅に食い込むまでに急成長を遂げたのである。
ナイトメア「・・・・ライラさんの姿を継ぐのは名誉な事だと思ったんです。ヒールとはいえ大先輩ですから」
カンナ「(マジかよ)でも、大暴れでブーイングも浴びるのよ」
ナイトメア「平気です・・・というか最近はブーイングも気持ちよくて。観客を盛り上げてるなー、と」
カンナ「(ふむ、肝は据わってるみたいだな)」
ナイトメア「それに実は憧れてたんですよ。傍若無人なラフファイトとか、しょっちゅう『血だ、血だ』言ってるアブないところとか」
カンナ「褒められてる気がしねえぞ」
ナイトメア「はい?」
カンナ「(やばっ)い・・いや、邪魔したわね・・・それじゃ」
言うなりそそくさと控室を出るカンナ(ライラ)・・・・マスクを外していると社長がやってきた。
社長「どうだろう? あの件は考えてくれたか。ファンはカンナを必要としているんだ」
ライラ「『ファンは』だって? は、カンナを必要としてるのはあんただろう」
最初は自分のバッタ物程度に思っていたナイトメア神威だが、話してみればなかなか肝が据わっている。
時間はかかるだろうがエースも狙えるかもしれない。それが分かったからこそカンナも身を引いたのだろう。
もはや自分が居なくても大丈夫だと。
『あいつに言っとけ。だらしない試合をしたらライラが血を見せに来るぞってな』
そう言うと、カンナのマスクを社長に押し付け去っていくライラでありました。もう二度とここに来る事は無いだろうと思いながら・・・・(終わり)
元ネタはキャプテンアメリカの死亡話のサイドストーリーの一編。
転生(てか2P)キャラのネタを絡めて考えてみました。自分と瓜二つの選手が目の前で活躍するのはどんな気分かなー、と。
517 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 01:29:22 ID:D1fJKpar
>>511、
>>516乙です。
とりあえず最初の投下をさくちゃんデビューの話にしようと思います。
明日の24時ぐらいまでには投下できればいいかなと。
あと、メンバー全員決まりました。
ユニット編成もほぼ決まったものの、遺恨発生なら路線変更と言う事で。
なので、投下はほぼユニット編成イベントだと思って下さい。
(美月の3連チャン裏切りは遺恨次第でどうなることやら)
518 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:10:01 ID:D1fJKpar
1話完成したので投下します。
タイトルは「6分49秒のデビュー戦」で
519 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:11:42 ID:D1fJKpar
愛媛武術競技会館。
前日に高校を卒業した私は、この会場でデビューを迎える。
社長がわざわざ巡業の予定を変更してまで、地元の愛媛県でデビューをさせてくれる。
対戦相手は外国人レスラーのソフィア・リチャーズ。
必ず勝って、両親や同級生の前でデビュー戦を勝利で飾ってみせる!
4000人の前で恥なんかかいてたまるかっつーの!!
私の試合は第一試合なのだが、今更になって困ったことが一つある。
私のリングコスチュームがメイド服だという事だ。
みんなにはデビューする事を伝えただけで、まさかこんなコスチュームで人前に出る事になるとは思わなかった。
「入場する時は、とても緊張すると思いますけど、
試合が始まると、周りの声は気にならなくなりますから、
頑張ってくださいね〜」
そう言ってくれるのは、私より年下だけど、昨年にデビューした先輩の保科優希さん。
試合開始の時間が来た。私の名前が呼ばれたので花道に出た。
すると歓声と共に8000もの目が一斉に私の姿を捉える。
私はこの光景に、足がすくんでしまった。
生徒会長として生徒の前に立っていた時とは、比べものにならないほどの緊張だ。
私の姿に観客は一瞬の間を置いたのち、大きな拍手と声援が起きる。
「いいぞ〜! 桜崎〜! 似合っているぞ〜〜!!」
「きゃ〜〜! 可愛い〜〜!!」
前から左右から、何千もの声が私に降り注ぐ。まだ足はすくんだままで動かない。
すると、後ろから保科さんが、
「立ったままじゃ、何も始まらないですよ〜、
私だってこんな感じでしたから、頑張って下さい〜」
普段はおっとりしている保科さんでさえ、こんな状態に陥っていたと思うと、気が楽になったのか、少しずつ足が前に進み出した。
私は歓声を浴びながらリングへと新人らしく走りだし、そしてリングの中に立った。
520 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:13:17 ID:D1fJKpar
「青コーナー! ソフィア・リチャーズ!」
私のデビュー戦の相手の名前が呼ばれる。
「赤コーナー! 愛媛県出身、メイデン桜崎〜〜!!
なお、桜崎選手は本日がデビュー戦となります」
そして、私の名前も呼ばれた。
レフェリーのチェックが終わると、社長に言われた事を思い出したので実行に移す。
「ソフィアお嬢様、本日は私のデビュー戦の相手をして下さって有難うございます。
今からの試合、胸を借りる気持ちで挑ませてもらいますわ」
すると、予想通りに観客席からは声援が起きた。
私が赤コーナーに戻ろうとすると、ゴングがまだ鳴っていないのにも関わらず、
ソフィアが私にドロップキックを放ってきた。
私は身構える間も無く、背中から蹴りを喰らってしまい、身体をコーナーポストにぶつけてしまった。
もちろん、会場はソフィアに対してのブーイングが起こっていた。
ようやくゴングが鳴らされると、私はソフィアと組み合って、アームホイップで投げ飛ばした。
私の初めての攻撃に拍手が起きる。
さらに、お返しとばかりに、起き上がった所をドロップキックで攻める。
私は、徐々に試合の主導権を握り始めた。
相手の攻撃を喰らっても、すぐに反撃して、連続で攻めさせない。
ソフィアが疲れきったのを感じると、私は今、放てる技で一番威力のあるフェイスクラッシャーで、
顔面を砕いていき、ソフィアが仰向けで倒れると、片足を取り、フォールの体勢に入った。
521 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:14:24 ID:D1fJKpar
カウントが取られていく。1、2、そして私は勝利を確信した。
しかし、3つ目が叩かれる直前でソフィアがフォールを返し、私は弾き飛ばされた。
(何で!? 絶対に決まったと思ったのに!!)
私が戸惑っていると、ソフィアは私の足を掴み、足首をおもいっきり捻り始めた。
(!! 痛いっ! 痛い、痛い!! 痛い、痛い、痛い!!!)
私は何とかしてロープに逃れようとするものの、最悪な事に技を喰らった位置がリングの中央だった。
両手の力で、はいずりながらロープを目指す。
しかしソフィアは、私の足首を更に強く捻る。
(!!!)
私は声にならない悲鳴を上げて、仕方なくマットを叩いた。
ロープまであと50センチの所だった。
レフェリーが勝者のソフィアの手を取って讃える。
私はそれを、ただ見ているだけだった。
そして、痛めた足を庇うように、ゆっくりと立ち上がると、
「ソフィアお嬢様、最後まで私の相手を勤めて下さって有難うございました。
また、次の機会がありましたらよろしくお願い致します」
これも社長に言われた事だった。勝っても負けても、相手を讃えろと。
ソフィアがリングを下りると、私はリングの四方に向かってお辞儀をする。
私の試合を見に来てくれた観客にお礼をする為に。
522 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:15:44 ID:D1fJKpar
私が控室に戻ると、保科さんや他の先輩達がデビューした私を讃えてくれた。
「美咲さん〜。最後までよく頑張りました〜。
これで私達の仲間入りですよ〜」
「そうなのさね!
美咲さんはソニ達の本当の仲間になったのさね!!」
私が浮かない顔をしていたのに気付いた保科さんが、気を利かせてくれて、私を一人にしてくれた。
(……絶対に勝ったと思ったのに……
……畜生、……ちくしょおおっっ!!)
私は、一人になった控室で大声で泣きじゃくった。
こうして、私のデビュー戦は6分49秒ギブアップ負けで、地元で惨めな姿を晒して、終わった。
523 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:16:48 ID:D1fJKpar
おまけ
翌月のシリーズ開幕戦で再びソフィアとぶつかった私は、
前回の怨みとばかりに、有り得ない角度での片逆エビ固めで初勝利を飾っちゃいました。
あ〜、すっきりした♪
524 :
青森の魔女:2009/05/10(日) 21:28:05 ID:D1fJKpar
ようやくスタート出来ました。
今は、2年目2月まで進めました。
今のメンバーは、上原、中森、鏡、ソニ、保科、桜崎の6人で
3期生は伊達、4期生はディアナとみことを雇います。
次は一気に1年近く進みます。
次回予告
デビュー戦を終えた伊達遥。すると、ソニが一緒に組んでユニットを作ろうと言う。
果たして遥はどうするのだろうか?
(一応、3人組のユニットになります。
もう一人が国内フリーで、何処かに取られていなければですが。)
>>514-516 ライラが2代目カンナになったお話読んでみたいなぁと思ったり。こういう展開は燃えますな
>>517-524 新シリーズスタート乙です。期待しておりますよ
プロローグで出てきた藤原とラッキーが参戦しないっぽいのは個人的に残念ですがw
526 :
青森の魔女:2009/05/11(月) 23:23:49 ID:YLff034Q
>>525 ごめんなさい。自分の中で納得がいかない所がまた出たので、もう一回だけやり直しました。
今は3年目5月で、メンバーが、
上原、十六夜、鏡、中森、保科、菊池、桜崎でAP用に北条と市ヶ谷を雇っています。
で、3年目は変わらずに伊達を、4年目は旧3バカトリオを雇います。
ソニを菊池に代えたのは、理由があります(そんなに重要じゃないけど)。
なので、前回のソニのセリフと次回予告は無かった事にしてください。
また、評価値を押さえたいので、500までは1500コーチ+特訓+海外、500過ぎたらコーチを外し、
衰退期突入で減少を緩やかにするため、1300コーチを再び付けます。(これでピークを1200弱に押さえる)
平等にもしたいので、Eランクは時々特訓は有りで。
外国人より国内フリーを重視してるので、今は朝比奈・小鳥遊と契約して、十六夜と「SHOUTING BEAST」というヒールユニットを組んで、
正規軍も、龍子・石川の「龍涼砲」と共闘しています。
これで、10年間のメンバーは本当に確定したので、プレイを続けようと思います。
(ラッキーは相方とフリー参戦することが確定です。)
長々とごめんなさいなのです。
>>526 うあ、丁寧にレスして頂いて恐縮です
かなり細かいトコまで方針が決まってるようで、ますます先が楽しみですよ
あとは停電にだけ気をつけてプレイと執筆頑張ってください
528 :
2:2009/05/12(火) 00:04:05 ID:qor6cKNw
>>525 >ライラが2代目カンナになったお話読んでみたいなぁと思ったり。こういう展開は燃えますな
新女社長の要請を受け、二代目カンナとして復帰したライラ神威
しばらくは『カンナ』を演じていたものの、生来の凶暴性が表面化し、やがてファイトも言動も荒々しいものと化していく。
相手を潰す事も辞さないまでに暴走したライラを止めるために、元祖カンナ神威が帰還する。
2人の神威の戦いの行方や如何に!!
と、こんな二代目バットマンみたいな展開しか浮かんでこないっす(汗)
シリアス話って苦手・・・と言うか俺には向いてません(などと言いつつ突発的に書きたくなっちゃうんですが)
元々カンナ雇った事ないんですよ(ライラも鯖一でちょっと雇った程度)。それで書くんだから我ながらいい度胸だが。
>>528 その展開は熱いですよ!
覆面レスラーの話は王道的展開がガッチリハマるからイイですよね
…とはいえ自分も鯖2ではカンナ雇ってませんがw
530 :
青森の魔女:2009/05/12(火) 21:59:40 ID:rk4J/2KH
御主人様、お嬢様、お久しぶりです。桜崎です。
私が入団してもうすぐ2年が経とうとしています。
やっと私にも後輩が出来ました。昨年の9月に遥お嬢様が入団し、2月にデビューなされると、みるみると力をお付けになられ、私もうかうかしてられなくなりました。
今月にはレイお嬢様が入団となり、私が教育係として、日々指導してまいります。
そして、リングの上ではいろんな事が起きました。
3月に今日子お嬢様と小鳥遊お嬢様の一騎打ちが行われ、敗れた小鳥遊お嬢様のユニット、
『SHOUTING BEAST』は解散。小鳥遊・朝比奈お嬢様のお二人方は契約満了となり、闘いの場を新女に移す事となりました。
平和が戻ったと思ったのもつかの間、明日香お嬢様と優希お嬢様が反旗を翻し、
美響お嬢様と結託して『TANATOS』と言うユニットを結成されました。
これに、今日子お嬢様が怒りをあらわにし、美響お嬢様が所持しているベルトに、
今月の福岡ボートメッセ大会で挑戦する事となりました。
もちろん、私は今日子お嬢様のセコンドにつきます。
昨年から参戦している涼美お嬢様と龍子様、さらに今年度からは恵理お嬢様と祐希子お嬢様が参戦し、
タッグチーム同士での争いも注目されます。
私自身も、同期である理宇お嬢様に先を越されないように努力し、私のタッグパートナーも探していこうと思います。
それでは御主人様、お嬢様、私達の闘いを今後も応援して下さるよう、よろしくお願いいたします。
531 :
青森の魔女:2009/05/12(火) 22:08:15 ID:rk4J/2KH
お嬢様が多いのはさくちゃんなんでご勘弁を。
プレイは4年目5月に入りました。
4年目から7年目までは3人ずつ、計12人が入団するので、賑やかになります。
のんびりとプレイしていきます。
あと、さくちゃんは愛媛出身なので、オレンジって付く技を取り入れた所、5%近く小橋建太になりました。
最初のスレにもあったんだけど、ライラ意外に人情話も似合うような気が。
何というか、昔のマンガの不良みたいに『雨の日に捨て猫に傘をかけてやる』
そんな光景が妙に似合う感じ
533 :
青森の魔女:2009/05/16(土) 22:07:39 ID:ayOAW8Rm
あの……、こんにちは。私の名前、伊達遥って言います。
私がデビューして約1年半。8月シリーズの初戦に当たったのは、1期上の菊池理宇先輩。
今まで何度も対戦していて、私はまだ理宇先輩に勝ったことがありません。
しかし、私は理宇先輩に勝つために新技の開発に専念し、やっと、この試合で披露することが出来ました。
私の生み出した技は、『タイガースープレックス』。
攻め続けられながらも、理宇先輩が油断した一瞬をついて、素早く後ろに回り込み、
両腕をかんぬき状に極めると、後ろにおもいっきり投げ飛ばしました。
理宇先輩も初披露の技に対応する事が出来なくて逃れられず、私は初めて理宇先輩からカウント3つを奪いました。
私が理宇先輩から奪った初勝利の余韻に浸っていると、
「あいたたた……、あ〜、初めて遥ちゃんに負けちゃったよ〜」
後輩に負けてしまったのにも関わらず、サバサバとした感じで、
「遥ちゃんも、とても強くなったね〜、
そこで、先輩からのお願いです!
遥ちゃん、わたしのタッグパートナーになってちょうだい!」
「……はい?」
今、何て言ったの?
「聞こえてる? 遥ちゃん。
もう一度言うね。わたしのパートナーになってちょうだい!
返事は今じゃなくていいから。シリーズの終わりまでには答えを聞かせてね?」
どうしよう……。
デビューしたての頃は理宇先輩と何度か組んだことはあったけど、正パートナーなんて……、
理宇先輩が誘ってくれるのは嬉しいけど、急に言われても困るよ……。
「あの……」
私が話し掛けようとしたものの、いつの間にか理宇先輩はリングを降りており、花道の奥へと消えていってしまいました。
はぁ〜、どうしたらいいのかなぁ……?
534 :
2:2009/05/17(日) 01:42:41 ID:assz0p4M
early days
『十年後を見てろよ。俺の団体がプロレス界を制覇するからな』
『景気がいい事言ってくれるな、だったら俺は世界最強の格闘家だ』
今を去ること十年と少し前、とある居酒屋。後に「先代社長」「社長」と呼ばれる事になる若者たちである。
片やちっぽけながら団体(と言うか当時は数少ない選手を他団体に派遣する傭兵事務所のようなオフィスに近かったが)を立ち上げたばかり
片やヨーロッパへの武者修行を控えた身・・・・共に未来へ走り出したばかりであった。
現代・とある墓地。社長と霧子は先代社長の名が刻まれた墓石を念入りに磨いていた。
社長「ふう、しばらく来なかったらこの汚れようだ。化けて出てくれるなよ」
霧子「仕方ありませんよ。このところバタバタしてましたし。あの人もその辺りは分かってくれますよ」
社長「しかし早いもんだ・・・・君と出会って社長になって、もう五年になるのか」
霧子「第一印象は最悪でしたよ。『どうしてこんな馬の骨を』ってね」
ころころと笑ってみせる霧子と苦笑いを浮かべる社長・・・・2人の意識は『出会いの日』に戻っていた。
『ジャパニーズ、日本から手紙が来てるわよ』
五年前・オランダのニールセンジムで修行していた彼の元に、日本から手紙が届いた。
孫娘のカレンが野次馬根性丸出しで後ろからのぞき込んでいる。
「井上霧子」・・・・差出人の名に心当たりはない。カレンを追い払い、封を切り、内容を確認する。
それは親友の死を告げる内容、ついては「重大な用」があるので日本に戻ってきて欲しいとのことであった。
風の噂に親友の団体の事は知っていた。順調に成長を続け、中堅団体と呼ばれるレベルになっていたはずだ。
三日後、オランダを辞した彼は久しぶりに日本へ戻ってきた。いったい親友の身に何が起こったというのか。
待ち合わせの場所に現れたのはなかなかの美女だった。彼女が『井上霧子』か・・・・
「単刀直入に申し上げます・・・・貴方に我が団体の社長を引き継いでいただきたいのです」
・・・・初対面の男に、いきなり何て事を言うんだこの女は(続く)
535 :
2:2009/05/17(日) 01:43:27 ID:assz0p4M
続く
霧子「私個人としては不本意なのですが、亡くなった社長の遺言です」
社長「思っていても口に出さないほうがいいと思うぞそういう事は」
霧子「どこの馬の骨とも知れない人間を無条件に敬意を払えるほど人間ができていませんので」
涼しい顔で言いやがる。とりあえず事情を聞いてみる。
半年前の事である。順調に成長を続けてきた団体に新女が引き抜きの手を伸ばしてきた。
抵抗はしたものの大資本の前には太刀打ちできず中心選手の大半を引き抜かれ、残ったのは当時中堅に上がったばかりの南と八島のみというありさまだった。
なんとか体勢を立て直そうとしたものの選手が2人では何もできず、心身共に疲労を重ねた結果身体を病み、ついに先日息を引き取ったのである。
ふたたび現代・・・・
社長「あの時は『マジかよ』と思ったよ。大学で経済の基礎は学んでたとはいえ、一介の武術家に社長をやれなんて」
霧子「しかし貴方は引き受けた」
社長「約束してたからな・・・・」
冒頭の会話には続きがあった
『だらしない経営してたら俺が団体乗っ取っちまうぞ。闘う社長様だ』
『おう、やれやれ。そんな日は永久にこないがな。だが、もしもの時は・・・・』
『縁起でもない事を言うな。その時は俺がお前の夢を引き継いでプロレス界を制覇してやる』
『男と男の約束だぞ!!』
社長「思えば、あの時から万一の事を考えてたのかもしれないな」
霧子「先を読むのが上手い人でした。それこそ予知能力でもあったように」
その時から社長と呼ばれた男の奮闘が始まった。
有望な若手選手を求めて日本中を走り回り、ヨーロッパで築いた人脈を利用し外人選手を確保。
どうにか団体を立て直したのでありました。
墓参を終え、立ち去る社長と霧子
『頑張れよ、最高の団体を見せてくれよ』・・・・そんな声が聞こえた気がする2人。
不安定ながら暖かくなってきた五月のある日の出来事でありました(終わり)
536 :
2:2009/05/17(日) 01:44:39 ID:assz0p4M
てなわけで団体誕生秘話(そこまで大げさでもないが)考えてみました。
本スレで『旗揚げのきっかけ』で流れができてて、それに触発されたカタチです。
しかし、いよいよもって今スレも終わりが見えてきましたなあ。
今度は、青森の魔女さんをはじめ、長編ストーリーが中心の流れでしたな。
GJ!そして社長と霧子が良い感じです!
アンソロでは旗揚げ話をギャグにしていたけど、真面目に展開するのも好きです。
538 :
1/3:2009/05/18(月) 11:51:14 ID:Pklg9x/s
マットフェンシング
(ウーン……ウーン……)
プロレスラー・北条沙希は、寝床の中でうなっていた。
北条コンツェルンの令嬢として、この東京女子プロレスを人気と会計の両面で
引っ張ってきた彼女ではあるが、今宵はどうも寝苦しくてならないらしい。
(おやめください! 眠れないではないですか!)
さっきから、寮の二階で激しい物音がして、ドシーン・ズーン・バターンと響いている。
選手たちは上でも暮らしているが、夜中にこうして騒がれると、下のやつらはいい迷惑である。
(一体、何事なのでしょう?)
沙希はフラフラと起き出して、寮の階段を上っていく。
すると、廊下の一番奥から、かすかに明かりが漏れているのが見えた。
自分と並ぶ人気選手、ソニックキャット――本名・結城みかの部屋のほうである。
(先輩の迷惑も省みず、夜でも無邪気に騒ぐとは……)
怒った沙希は、部屋の戸をグイッと勢いよく開けた。
「みかさん、そしてディアナさん!」
この声を聴くなり、室内にいた二人の娘が動きを止めた。
どちらもおかっぱ頭の小柄な少女であるが、片方は髪が緑色で肌が白く、片方は黒髪で肌も浅黒い。
丸めた夜具布団を担いだまま、二人はその場に立ち尽くした。
「おやめください! 眠れないではないですか!」
ところが、こう怒鳴られても彼女たちは反抗せず、却って沙希の登場を喜んだ。
「うきゅ! 来てくれると思ったにゃ!」
色白のみかがこう言った。普段つけている三本角のティアラも、さすがに今は外してある。
「北条先輩に、ぜひこれをやってほしかったネ!」
とは、最近ブラジルから武者修行に出てきたディアナ=ライアル。
539 :
2/3:2009/05/18(月) 11:53:15 ID:Pklg9x/s
「すると、あなた方は……わざと、わたしを起こしたのですか?」
沙希が問うと、みかとディアナは口々に答えた。
「うきゅ! そのとおりだにゃ!」
「北条先輩に、フェンシングの相手をしてほしかったネ!」
沙希は、大いに驚いた。自分と異なり、フェンシングからの転向者でもない
彼女たちに手合わせを頼まれるとは、どういう風の吹き回しであろう。
「あなた方も、フェンシングの道具を入手したのですか?」
「Yes! そのとおりでス!」
「この布団を丸めて殴りあうのさね!」
沙希は、益々驚いた。みかの言うとおりであれば、彼女たちの持つ
「フェンシングの道具」とは、すなわち夜具布団である。
「あなた方、それはフェンシングではありませんが……」
「No! これもフェンシングネ!」
「ソニたちの始めた『マットフェンシング』だにゃ!」
なるほど、夜具布団での殴り合いか。
今更、彼女たちがフェンシングに転向するはずはない。
「ソニたち、このスポーツを世界中に広めたいのさね!」
「だから、北条先輩に、本物のフェンシングを教えてもらいたいんでス!」
沙希は、漸く納得した。これなら、自分に手合わせを頼む理由もわかる。
「しかし、この場でやったとしても、下の連中はいい迷惑ですよ」
「だったら、三階でやればいいネ!」
「屋上へ、布団を持っていくんだにゃ!」
なるほど、そうすれば騒音も緩和されるか。
「わかりました。では、自分の武器を取ってきましょう」
沙希は、いったん下へ戻ると、夜具布団を持って階段を上る。
屋上では、みかとディアナが、自分と同じポーズで待ち構えていた。
「いきますよ!」
丸めた布団を真っ向から振りかぶり、みかの頭上をめがけて打ち下ろす。
540 :
3/3:2009/05/18(月) 11:54:40 ID:Pklg9x/s
「へ!?」
空振りであった。沙希の標的とされた彼女は、サッと自分の横へ回っている。
「今度はソニの番だにゃ!」
相手が打ち下ろしたところを、振り向いて受け止めた次の瞬間。
「すきありでス!」
沙希は、背後からしばかれた。みかに気を取られるあまり、
ディアナへの対応を忘れていたのである。
(普通のフェンシングとは……勝手が違いますね……)
さながら、ハンディキャップ戦。
こんな時に、日頃のタッグパートナー・滝翔子が助太刀してくれれば
心強いだろう。しかし、彼女は病床にある。
(自分の全力を出し切らなくては……)
沙希は、丸めた布団を肩口に持つ。
「野球の技術の応用で、いかせていただきますよ!」
大根切りの要領で振ってみた。狙いは、ディアナの両足である。
「何度やっても、無駄だと思うネ!」
彼女の合図を受けたみかが、沙希の背後で攻撃体勢をとった次の瞬間。
一階から、起き出してきた同僚の声が聞こえてきた。
「結城先輩! 夜食に、カレーはいかがですか?」
屋上まで響き渡る高いトーン。自分たちと並ぶ人気者・新咲祐希子の声に違いない。
「ハーイ! 今、行くのさね!」
「当然、あたしもついていくヨ!」
丸めた布団を放り出し、みかとディアナは下りてしまった。驚いたのは沙希である。
(これは……わたしの勝ちでしょうか?)
マットフェンシングの技術では、自分を圧倒していた後輩二人。
しかし、さしもの彼女たちも、食欲にだけはかなわなかった。
(次こそは……完璧に勝ちたいですね)
丸めた布団を持ったまま、沙希は一階へ下りていく。
屋内には、祐希子の炊いたカレーのにおいが充満していた。
漫画「ドラえもん」から
ヒントを得ての一作です。
ロイヤル様に、普通でない
フェンシングをさせたいと
いう想いから生まれました。
なお、東女なのにゆっこが
いるのはご愛敬(^^)
542 :
2:2009/05/23(土) 21:02:47 ID:ee5mz2rB
怪奇シリーズ:悪魔の住むホテル(違う)
プロレス興行に旅はつきもの。地方巡業となれば宿泊の手配も重要になります。
ただしフロントもホテルマンも人間、たまには間違いもあるわけで・・・・
社長「部屋が足りない?」
支配人「申し訳ございません、こちらの不手際で一部屋少ない予約に・・・」
霧子「なんとかなりませんか? 一人だけ別行動というわけにもいきませんし」
支配人「一部屋あることはあるのですが・・・・」
マリア「1番:VIPが泊まる 2番:『何か』が出る・・・・大方どちらかだろう」
支配人「・・・2番でございます。もう何人も『見た』お客様が」
マリア「ふむ、当たりか・・・昔のクイズ番組ならハワイへご招待といったところだな」
霧子「そんな呑気な・・・さすがにそんな部屋では」
マリア「私がそこに泊まろう・・・・それで万事解決だろう。その代わり・・・・」
支配人「料金は勉強させていただきます。しかし、いいんですか? 出るんですよ」
マリア「かまわん、私は幽霊より武器持って暗がりに隠れてる生きた人間のほうが怖い」
『用意ができたら呼んでくれ』と、その場を立ち去るクロフォード先生
支配人「何者ですか、あの豪胆なお人は・・・」
社長「豪胆というか・・・・」
霧子「・・・・『悪人』と言うか、『幽霊以上にタチが悪い』というか」
本人が聞いていないと思って好き放題言っている二人でありました。
数分後、『件の部屋』に案内され、荷物を下ろすクロフォード先生。見渡すと部屋自体は悪くない。
「ふむ、悪くない部屋だ・・・・シャワールーム付きで、置いてある酒もなかなかの銘柄だ」
そんな事を言いつつ腰を下ろすと、どこからか視線を感じる。確か隣の部屋に泊まるのは・・・・
『ツカサ、覗き見とは趣味が悪いな。カスミ、相棒をしっかり押さえておけ。でなければ「人体実験」だ』
壁を通して聞こえてくる恫喝に困惑する辻と真鍋。当然覗き見などしていない。
夜は始まったばかりでございます(続く)
543 :
2:2009/05/23(土) 21:03:37 ID:ee5mz2rB
続き
PM 8:30
服を脱いでシャワールームへ。蛇口を捻るとお湯・・・・ではなく何やら赤い液体が・・・・
「錆水・・・ではないな。べたつくし生臭い・・・・血か」
怪奇現象にも動じず、体に付いた血をふき取る。これでは汗を洗い流すどころではない。
『昔のホラー映画でこんなのがあったな』などと呑気な事を思いつつ、隣の部屋にシャワーを借りに行くクロフォード先生でした。
PM 9:00
隣の部屋でシャワー借りて戻ってくる。一息ついた後、鏡台で髪を整えようとしますが・・・・
鏡の中には、クロフォード先生の隣に血まみれの女性が写っています。しかし周りを見渡しても誰もいません。
「どけ、邪魔だ。うっとうしい」 鏡に向かって文句を言いますが幽霊はそのまま、むしろニヤニヤして見えます。
「・・・・鏡よ鏡、世界一美しいのは誰だ?」 答えるはずもありません。
「・・・・ノリの悪いやつめ」 毒づくと、化粧に移ります。
鏡の中では、調子に乗った(?)幽霊が先生にのしかかったり、触りまくったりとやりたい放題。
ついにキレた先生、「うっとうしい! 邪魔だ!! 失せろ!!」と大喝します。
すると幽霊、びっくりしたのか姿を消しました。
「消えたか・・・・どれ、化粧の続きだ」
PM 10:00
部屋備え付けのウイスキーをぐびぐびやっているクロフォード先生
しばらくすると壜が空中に浮いている。
「今度はポルターガイストか・・・・なかなか芸が細かい」
相変わらずカケラも動じず、それどころか「酌をしろ」と命令する始末。
「・・・・もうカラか・・・・おい幽霊、他の部屋からもってこい」
言うなり気配が消え数分後・・・・3部屋離れた三馬鹿の部屋から悲鳴が響くのでありました。
AM 0:30
クロフォード先生就寝中。しかし、その眠りは『どんどんどん』とクローゼットを叩く音で破られる。
しかも、その音はクローゼットの中から響いてくる。
眠い目をこすりつつ、身を起こす。しばらくすると子供の叫び声まで加わりました(続く)
544 :
2:2009/05/23(土) 21:04:31 ID:ee5mz2rB
続き
『出してよパパ、いい子になるからここから出して!!』
常人なら震え上がるところだが、そこはクロフォード先生、カケラも動じません。
ぶつぶつ言いつつクローゼットに歩み寄る。叫び声はますます大きくなる。
子供「出してよ、ここから出してよパパ!!」
マリア「静かにしろ・・・・こちらは明日も早いんだ」
子供「出してよ!! おばさんなんかどっかいっちゃえ!!」
マリア「おば・・・・小僧、それ以上騒ぐと、『パパ』の前に私が貴様をバラバラに解体するぞ」
子供「・・・・・」
幽霊どころか悪魔も逃げ出しそうな形相で恫喝する。数分後、部屋には静寂が訪れた。
AM 1:45
就寝中のクロフォード先生。今度は何やらごそごそまさぐる音がする。
見れば見慣れぬ男が荷物を物色している真っ最中である。
マリア「まったく・・・・次から次へと」
強盗「ちっ、起きちまったか。外人さんよ、怪我したくなかったらおとなしくしてな」(ナイフを向ける)
マリア「ふむ、今度は生きた人間のようだな・・・・とっとと済ませて寝るとするか」
強盗「?」
邪悪な笑みを浮かべる先生に、困惑する強盗。数分後、強盗の悲鳴がホテルに響き渡るのでありました、
AM 2:00
強盗を叩きのめし、ムチで縛り上げると再びベッドへ入るクロフォード先生。
横になると・・・・天井から『何か』が顔の前に降ってきた(怪奇現象にあらず)
次の瞬間・・・・『きゃあぁぁぁぁぁぁっ!!』とキャラに似合わぬ先生の悲鳴が響き渡ったのでありました。
翌朝、周りから『何かあったの?』と聞かれるたびに「何も無い!!」と怪しいまでにムキになって否定する先生の姿がありましたとさ。
(終わり)
545 :
2:2009/05/23(土) 21:05:15 ID:ee5mz2rB
と、いうわけで無敵度五割増しのクロフォード先生でお送りいたしました。
ちなみにラストの『何か』は全然考えてません(笑)
古本屋で買ってきた新日の旅日記本の幽霊ネタ読んでてふと思いつきました。
そういや昔のライダーとかウルトラマン、夏の怪奇ネタは定番でしたな。
546 :
名探偵・香澄:2009/05/24(日) 02:54:18 ID:Zkp+Jjny
埼玉県春日部市 プロレス団体ガイアーク本社
霧子「社長・・・じゃなかった・・・殿、お茶が入りましたよ。」
社長「お、ありがとぞよ。」
霧子「あら?見てください、殿。茶柱が立ってますよ。何か良い事があるかもしれませんね。」
社長「・・・・・」
霧子「・・・どうしたんですか?急に黙っちゃって・・・あ、駄目ですよ。シンケンピンク役の娘と結婚前提のお付き合いしたいとか言うのは、
何度言っても無理なものは無理です。そういうことは自分の顔を鏡で叩き割ってから言って下さいね。」
社長「そんなことじゃないぞよ!ふと思い出していたんぞよ。そう・・・あの日のことを・・・」
数年前 泪橋下 プロレス団体ガイアーク本社
そう、あの頃はまだ私は東京の下町の掘っ立て小屋でこの団体を立ち上げたばかりのド貧乏社長だったぞよ。
社長「拝啓 市ヶ谷麗華様 明日のためのその一、サイン会は毎月行うべし。それ、人気上昇への第一歩なり・・・って何でこんなことを
通信教育でやらなきゃならないんぞよか・・・別に少年院に入ってるわけでもないのに・・・」
三寸腐乱の舌を持って市ヶ谷麗華様を獲得した私はひとり胸躍らせていたぞよ。そんな時、私の元に一人の女性が現れたぞよ。
???「あのぉ・・・お邪魔します。こちらの団体の社長さんでいらっしゃいますか?」
社長「はぁ?アンタさんはどなたぞよ?」
霧子「はい、私は大沢家政婦商会から派遣されてきました井上霧子と申します。」
タイトなスーツをキッチリと着こなした井上霧子は屈託のない笑顔を私に向けていたぞよ。
社長「は?ウチは家政婦さんなんか雇った覚えはないぞよ。それに家政婦といったら市原悦子みたいなオバサンというのが相場ぞよ。」
霧子「そんなはずはありませんよ。確かにプロレス団体ガイアークから秘書兼家政婦としての派遣依頼がきているんですよ。」
社長「いや、だからそのガイアークの社長の私が言うんだから間違いないぞよ。そんなん頼んだおぼえはないし、どうせ頼むなら最近流行りの
メイド服の若い可愛い娘のほうが・・・」
霧子「若い・・・可愛い娘・・・・・・だと?」
この時感じたプレッシャーは今でも忘れないぞよ・・・不愉快、大凶、災厄・・・世の不吉な言葉をやみ鍋にしたようなプレッシャーを・・・
547 :
名探偵・香澄:2009/05/24(日) 02:56:15 ID:Zkp+Jjny
霧子「もう一度伺いますが・・・私ではご不満とでも?」
社長「な、なんか君の背後にドス黒いオーラが立ち込めてるぞよ・・・っていうか不満っていうよりも、雇いたくても給料も満足に払えないくらい
我が団体は切迫してるんぞよ。」
霧子「なんだ、そんなことですか。それならご心配には及びません。私との契約は出世払いで結構です。」
社長「出世払いって・・・そんなんでいいのかぞよ?」
霧子「はい、一向に構いません。ただし・・・今後の経営に関しては私の意見を尊重するというのが条件ですが。」
貧乏会社で秘書はおろかバイトも雇えない状況下、歳はそこそこいってそうだが、普通に美人な秘書が現状無料で仕えてくれる・・・
それ何てエロゲ?な展開に当時の私は一抹の不安を感じながらも、彼女を採用したんぞよ。
それから3年。あれよあれよという間に、界有数のプロレス団体にまでのし上がったのは言うまでもないぞよね。
それは確かにキリちゃんの才覚によるものは大きかったぞよ。そんなある時、私はふと気がついたんぞよ。
社長「あ・・・そう言えばキリちゃんは大沢家政婦商会からの派遣社員だったぞよ。いい加減、我がガイアークの正社員にヘッドハントしちゃった
ほうがいいぞよね・・・早速、先方に交渉するぞよ・・・あ、もしもし?大沢家政婦商会さんぞよか?こちら環境に配慮しないプロレス団体
ガイアークぞよ。お宅から派遣されてる市原悦・・・じゃなかった井上霧子さんの契約に関してなんですがね・・・は?だからお宅から
ウチに派遣してもらってる井上霧子さんをいい加減、我が社で引き取ろうって言ってるんですよ・・・はぁぁ!?そんな人いないって・・・
それはどういうことぞよ?お宅からの紹介状を持って来たぞよ?そんなおぼえもないし、そんな人は登録されてないって?
それじゃキリちゃんはいったいどこから派遣されてきたんぞよか?いや、そもそも本当に井上霧子なんぞよか?」
先方の社長は知らぬ、存ぜずの一点張り。それ以降、私は何度となくキリちゃんに真意を確かめようと思ったができなかったぞよ。
そりゃできるわけないじゃないかぞよ!!命がいくつあっても足りないぞよ!!
それ以来、キリちゃんのプライベートに関しては極力干渉しないようにしているぞよ。自分の命の為に・・・
548 :
名探偵・香澄:2009/05/24(日) 02:56:58 ID:Zkp+Jjny
霧子「あれからいろいろありましたねぇ・・・初めてあの掘っ立て小屋に来た時はどうなることかと思いましたが、今や地対空ミサイル装備の
超ハイテクビルを構え、プロレス業界・・・いや、格闘技界にガイアークありとまで言わしめることになろうとは・・・私の才能が怖い。」
社長「・・・・いちお、私もそれなりに仕事してたんですけど・・・」
霧子「あ、そうそう。殿、ちょっと伺いたいことがあるんですが・・・この領収書の件です。」
社長「何ぞよか?」
霧子「この『山崎真実イメージDVD』っていうのは何なんですか?」
社長「あ、これはあれぞよ。よく深夜のTVなんかでやってる川の流れを延々ながしてる環境ビデオがあるじゃない?あれと同じ環境DVDぞよ。
仕事中にこのDVDを流せば私の仕事も能率アップアップってなもんぞよ。環境衛生費で処理して欲しいぞよ。」
霧子「・・・なるほど、それでは次にこれは?『MGグフVer2』ってありますが?」
社長「あ、それね。それは凄いぞよ!私のプラモ魂に火をつけた名キットぞよ。ちなみにオリジナルのマーキングを施して『グフ・サハリン家仕様』に
する予定ぞよ。そう・・・これは福利厚生費で処理して欲しいぞよ。」
霧子「・・・では最後になりますが、これは?『ショドウフォン』ってありますが?」
社長「これぞよ!なかなかカッコいいぞよ?これで私もモヂカラの使い手ぞよ!通信設備費で処理して欲しいぞよ。」
霧子「殿・・・・・こんなもん経理処理できるわけないでしょ!!!」
社長「えぇぇ!!だってキリちゃんだって通信講座の『やさしい錬金術』を経費で受けてるぞよ!!」
霧子「一筆奏上!!」
お馴染みの台詞と共にキリちゃんは懐から筆ペンを取り出したぞよ。皆さん、後はわかるぞよね?まぁいつものお約束ぞよ。もう慣れっこぞよ。
ところで、皆さんの団体の秘書さん・・・それは本当の秘書さんぞよかね?念のため、調べてみるといいぞよ。命の保障はしかねるぞよが・・・
549 :
2:2009/05/25(月) 21:31:23 ID:pa58/T8N
ホラー映画の掟その1:ヒロインは怪奇現象に遭遇した場合、悲鳴をあげて逃げ惑わなければならない
涼しい顔でモンスターを叩きのめすなど言語道断である(笑)
てなわけで、
>>542-544のおまけ
>隣の部屋にシャワーを借りに行くクロフォード先生でした。
真鍋&辻の部屋にて
マリア「ツカサ、ちょっとシャワーを借りるぞ」
真鍋「どーぞどーぞ・・・・うおっ!?」
辻「・・・先生・・・ちょっと聞くけど、そこかしこにこびりついてる赤黒いモノは何?」
真鍋「・・・コワい答えが返ってくるから聞きたくない(汗)」
マリア「ん、意外に拭き取りきれないものだな・・・・血だ」
真鍋「暴力事件だ、暴力事件だ♪」
マリア「人聞きが悪い・・・・私の部屋のシャワーから出てきた」
辻「平然と答えるかな普通・・・・そっちのほうが怖い答えなんだけど」
>言うなり気配が消え数分後・・・・3部屋離れた三馬鹿の部屋から悲鳴が響くのでありました。
富沢・金井・永原の部屋にて。パタンとドアが開き、誰かが入ってきた気配が。
富沢「ん、誰か入ってきた?」
永原「誰もいないけど」
金井「レイちゃんがドア開けっ放しにしただけじゃないの?」
富沢「まさか、あんたじゃあるまいし」
しばらくすると部屋の隅のテーブルから酒壜が浮き上がり・・・・・開いたドアから出て行った。
永原「・・・見た?(汗)」
富沢「見てないっ! 何も見てないっ!! 空飛ぶ酒壜なんてあたしは見てないっ!!」
金井「・・・お化け! 幽霊!! 怖いよぉぉぉぉぉっ!!(泣き)」
>>548 >それは本当の秘書さんぞよかね?
つまり、やたらテンションの高い霧子さんや、年増と言っても怒らない理沙子さんは、アヤカシが入れ替っているんですね(少々意味合いが違う)
>>549 マッドサイエンティストの
マリアだけに、透明人間に
なる薬でも飲んだのか!?
551 :
2:2009/05/27(水) 19:31:53 ID:gbqF6+G3
マリア・クロフォード
技能:ファイター3 セージ4 ネクロマンサー1(違)
装備品:ウイップ+1 ソフトレザー
>>550 うんにゃ、幽霊に『おい幽霊、他の部屋からもってこい』と盗りに行かせたww(
>>543)
ふと「インビジブル」って映画があったのを思い出しました。
とある科学者が透明化技術を開発したのはいいけど、元に戻れなくなってブチ切れて、あんな事やそんな事をしちまう映画のようで。
実際は予告編しか見た事無いが、かなりグロい描写だったのは覚えてる。
透明人間ネタって、イタズラをしたあげく途中で元に戻ってしまい(割とヤバい状況)最後にボコられるイメージが。
レッスル的には富沢&真鍋の役どころですな。
キャラ変わってるかもしれないが、長文失礼。
ライラ「大人二枚でハッセン、釣りがニセン、ほらよ」
パイプ椅子にだらしなく座り、ライラ神威は1万円札を無造作に手提げ金庫に突っ込んだ。
ライラ「肋骨へし折ったぐらいで入院するなんて、最近の新人は根性ねえな。
なんでオレがモギリなんか今更やるんだよ。」
イラつきを隠さず、客に笑顔は全く見せない。
ひったくるように客の手から前売り券を奪うと、ミシン目を無視して引きちぎり、
残骸のような半券を投げ捨てる。
ライラには客入りにも目の前の現金にもたいした興味は無い。
男「大人一枚、子供一枚」
目の前に5千円札と千円札が差し出される。
ライラ「あー、ロクセン。ん?そっちのガキはいいからヨンセン。」
男性客と手をつなぐ小さな女児に目を移す。
就学前の児童は無料と霧子から聞いてたような気がしていた。
年齢の確認を取れともいわれた気がしたが、ライラにはどうでもいいことだ。
5千円札だけ取り、金庫から千円札を無造作に置く。
女児「あたしの分タダにしてくれてありがとう、おねえちゃん!」
ぺこり、とかわいく頭を下げる。
男「おっ、ちゃんとお礼言えたな。えらいぞ。浮いた分でお菓子買おうか。パパはお酒かな」
女児「うん!」
手をつないだ親子は村上姉妹の立つ物販ブースに向かっていった。
ライラ「タダぐれえでそんな浮かれてんなよな…」
プロレス会場に一人で来るものは少ない。
友達、家族、恋人、仕事仲間、そんな光景がライラの気持ちをささくれさせてるのかもしれなかった。
客もあらかた会場に入り、興行が始まる。
試合を食い入るように見つめ、歓声を上げるものもいれば、観客同士で歓談するものもいる。
ポップコーンをジュースで胃に流し込むもの、ビールでのどを潤すもの、
客は様々だが試合数が重なれば飲食を忘れて熱狂するものの率は上がっていく。
だが、100%になることはまずない。
男「つまんねーぞー、デブー!」
程度の低いヤジと共にリングに空き缶が投げ込まれる。
会場の視線の焦点がリング上のガルム小鳥遊とグリズリー山本から外れる。
ガルム「気にすんな、続けるぞ。」
グリ山「ハイ。」
首相撲に持ち込み、観客に聞こえない声で話す。
体制を崩し、山本が投げを打つ。
男「ブタが相撲取ってんじゃねえ。オレは『女子』プロレス見に来たんだ!」
顔を真っ赤にして男がふらつきながら立ち上がる。
女児「ぱぱ…」
隣に座る子供は怯えた目で父親を見上げていた。
観客の視線はリングと男に分散されている。
ガルムのショルダータックルが山本をコーナーまで押し飛ばす。
男「お、オレをシカトすんじゃねえ!」
激昂した男は手に持ったカップ酒の瓶をオバースローの構えから投げつける。
客席に透明の液体をばら撒きながら、瓶はガルムの後頭部に当たり、砕けた。
客席が一斉にどよめく。
コーナーに追い詰めた山本をガルムズディナーでし止めようとしていたガルムも、振り向かざるを得ない。
髪に手を突っ込み、出血と打撲を確認しながら、ガルムはロープをまたぐ。
静かな怒りが瞳に宿る。
藤原「小鳥遊さん、ここはわたしが。」
藤原和美が控え室から駆けてくる。
ガルム「もう試合続行って雰囲気じゃねーぞ。」
客席の男まで藤原は走る。
藤原「酔ってますね。医務室までご案内します。」
男「こういう可愛い姉ちゃんがやりあうから女子プロレスだよな、あは」
すでに会場の主役はリングのヘビー級二人から藤原と酔客に移っている。
隣に座る男の娘は泣き出しそうだ。
藤原「こんな酔っ払いのとなりで怖かったね。お姉さんが今連れてっちゃうから」
怯える女児を見つけ、藤原は優しく笑顔で話しかける。
藤原「さあ、周りのお客様にも迷惑です。こちらへ」
男「うおっ!?オレは、オレは…!」
男の肩に手をかける。鍛えた女子レスラーの力に普通の男、
それも酔った男が抗えるものではない。
観客席全体から拍手が起こる。
女児「ぱぱ…連れてかないで…」
誰にも聞こえない声で呟いた。
ライラ「待てよ」
ライラ神威が男を引きずる藤原和美の前に立ちふさがる。
藤原「どういうつもりですか。」
ライラ「邪魔したくなった。」
男を押さえつけるために両手がふさがった藤原の顔面に拳を打ち込む。
藤原は体を捻りながら客席に飛び込んだ。
観客の多くは何が起こったのか理解できなかった。
次第にライラへの怒号が湧き上がり、会場を包む。
客席でにらみ合うライラと藤原。
グリズリー山本はリング隅でうろたえ、既に山本久美に戻っている。
ガルム小鳥遊は静かに二人を見据える。
藤原「もう一度だけ聞きます。何のつもりですか。」
藤原が立ち上がると、鼻腔から一筋赤いものが流れた。
手鼻をかむ。
ライラ「お前が正義の味方なら、オレは間違ったヤツに味方するぜぇ」
鼻で笑う。
藤原「あなたという人は…!」
目つきが一気に険しくなる。
ライラ「そうこなくっちゃ。小鳥遊ィ!リング借りるぞ。」
ライラはヘラヘラ笑いながらリングにゆっくり歩く。
その後ろを一歩一歩踏みしめて藤原がついてくる。
ガルム「手前、わかってんのか。」
ライラ「折角壊された試合フォローしてんだ、感謝しろ。」
ガルム「そんな気は本当は全く無いだろ」
ライラ「分かってんならさっさと降りろ」
ガルム「なに考えてんのかさっぱり分かんねえぜ、お前」
口元を少し緩めながら、ガルムは花道から控え室に帰る。
目配せを受けて、少し遅れて山本もリングを離れる。
「第4試合、グリズリー山本 対 ガルム小鳥遊 はノーコンテストとさせていただきます。」
間の抜けた場内放送が会場に響く。
観客のブーイングがライラ1人に集中する。
出入り口近くに尻餅をつき、女に力負けしてぼんやりリングを眺める男のそばに女児は座り、
男の服の袖口をぎゅっと握り締めた。
ゴングもナレーションも無く、藤原がロープ最下段を滑り込んだところに
ライラの蹴りが決まったところから試合は始まった。
第5試合にカウントされるのかどうかも分からない試合。
奇襲を受けても、藤原は立ち上がりと同時にショルダータックルで飛び出し、
密着状態から投げにつなげる。
ライラ「ゲハアッ!」
背中から落ち、肺の空気が抜かれる。リング上では呼吸を整えるヒマはない。
無呼吸で立ち上がり、反撃に転ずる。
フェイスクラッシャーでダウンさせてから息を吸った。
投げる、撃つ、極める、飛ぶ。
テンポはいいが、噛みあう試合というよりは、お互いに削りあう試合だった。
技のつなぎか、ガス欠か、ライラの首に藤原の腕が巻きついた。
頚動脈に圧力を感じる。
―壊したかった―
酒を飲んで騒ぎを起こす男の脇にいる娘が、自分が入場料を取らなかった女児だと認識した時、
ライラはなんとなく嬉しかった
家族に限らず、絆のようなものが憎かった
いつか勝手に壊れるものだから
―壊れて嬉しいはずなのに―
何故藤原の前に立ったのか
足が勝手に動いたとしか言えない
それを言葉で繕おうとする自分が恥ずかしい
―でも―
あの子はあたしなのか
違う
でも、泣いてるあの子はあたしだったんだ
藤原の腕に爪を立てる。
肉に食い込まんとばかりに指に力を入れる。
藤原「アアッ!」
思わず首を締める力が抜ける。
スリーパーから抜け出すと、藤原の頭をライラの拳がかすった。
次の瞬間、藤原の額は割れ、汗に混じって視界を赤く染めた。
ライラ「ケリ、つけようぜ。」
ゆっくりと両手を上げ、隠し持った凶器を足元に落とす。
血にまみれた顔を拭う事も無く、藤原は無防備な脇に潜り込み、抱え上げた。
ぐるり、と世界が回る。エクスプロイダー。
痛みを感じず、体が動かない、ということは完璧に決まったということだ。
背中を中心に痺れが全身に伝わる。
カウント1、フォールする藤原の重みすら感じない。
カウント2、鉄の匂いがした。藤原からの流血なのか、自分の中からこみ上げるものなのか分からない。
カウント2.9と3.0の合間、背中が少しだけ浮いた。
ファールを跳ね返し、体を捻って立ち上がるまでの一連の動作は意識して行ったものではない。
体が覚えていたのだろう、そしてこの技も。
藤原を腹から抱え上げ、頭から落とした。
変形デスバレーボム、地獄落とし。
藤原はカウント3まで動かなかった。
藤原「正義が…、正しいのに…」
リングに寝たまま藤原は泣いていた。
それはライラには既にどうでもいいことだった。
花道ではなく、ブーイングに沸く客席を掻き分けて会場を出ようとする。
男「あの、その…」
酔いがさめたのか、ばつの悪そうな顔をして風体のさえない男が立っている。
その足に娘がしがみついていた。
ライラ「オイ、ガキ。手ぇだせ。」
藤原の返り血を浴びたライラを見ながら女児は両手を差し出した。
右手を開かせる。
握りつぶされ、汗に湿ったスナック菓子があった。
ライラ「こんな試合タダで見れると思うなよ。」
指でつまんで取り上げると、口に放り込んだ。
口の中は血の味しかない。
女児「あ、ありがと…」
男「も、申し訳ありませんでした、最近女房とうまくいってなくて…ぐふっ」
男のみぞおちにライラの拳が突き刺さる。
男は膝から崩れ落ちる。
ライラ「さっさと帰れ、バーカ」
女児「ぱ、ぱぱーっ!あ゛ーっ!」
泣くまいと我慢していた娘の涙腺が決壊した。
ガルム「客に手ぇだすなんて…何してやがるんだアイツ!」
手の空いた選手達がライラを追う。
観客出入り口を大きく開いて、ライラは笑って走り出した。
夜風が気持ちいい。
以上、スレ汚しすいませんでした。
ライラは単純なキャラなのか複雑なキャラなのかようわからんです。
落語風味のネタをひとつ
世の中には様々な商売がございます。業界によっては様々な職人さんがおりますわけで。
バット作りの名人、包丁を鍛える鍛冶屋さん、スーツを仕立てる親方等など
プロレス業界だとマスクを作る職人さんも当然おりますわけで(多分)
日本を飛び出し、はるばるメキシコへやってきた若き日の上原さん。
プロモーターと話をつけマスクマンとして活動すべく、とあるマスク屋さんへ入っていきます。
壁には様々なマスクが飾られていましたが、一つのマスクに上原さんの目が留まります。
上原「親方、あのマスク、結構いいマスクだねえ」
親方「ああ、いいマスクだよ。うちの店に十年もあるからねえ」
上原「ちょっと被ってみてもいいかい?」
親方「いや、これが簡単に被れるようならとっくに売れてるよ」
上原「じゃ、被れないのかい?」
親方「いや、被れないわけじゃないが、無理に被って脱げなくなった奴がいた」
上原「そんな危ないマスクを売るなあぁぁぁぁぁっ!!」
親方「いやいや、マスク剥ぎの達人を雇えばよろしい」
上原「・・・・・別の店に行こう」
元ネタ・『火焔太鼓』の一節。てか、箪笥のくだりが『火焔太鼓』の一部ってのを最近まで知らんかった(汗)
>>559 GJ!!
このスレではライラってフクザツな内面のキャラとして認識されてる感はありますな。
初代スレじゃ「病気の少年との人情話」なんてネタもあったし。
>>559 うわカッコエエ!掘り下げ甲斐のあるキャラですなライラは
カンナよりも藤原の方が対立シチュとしてピンと来ちゃうのはやはりキャラが真逆だからか
カンナはそこら辺の行動原理がわかりづらい分損をしてるかも
>>560 火焔太鼓だw こんなネタが見られるとは妄想スレ恐るべし
エムサンドマスクが高値で売れて
「目立つマスクだからよかった。今度は景気よく角が生えた奴を仕入れよう」
「いけないよ、角が立つから」
というしょーもないオチを想像してしまった
>>559 GJ!つか改めてライラ萌え!
製作者側の認識は分からないけど、ファン側ではライラってジレンマを抱えた複雑なキャラだと思います。
そういう意味では完璧超人なカンナは単純すぎてイマイチ妄想しにくい気がするんですよね。
>>560 親方面白すぎるw
563 :
559:2009/06/01(月) 21:51:11 ID:r/ppHQCh
反応が早くて驚きますた。
みんなライラスキーだな。俺もライラ大好きっ子だけど。
>>560 お恥ずかしながらそれ書いたの自分です。
覚えてもらえて嬉しくもあり、成長しない自分が恥ずかしくもあり。
>>561 ライラと藤原は絡ませるとお互いにいいところが出るナイスカップル(違)ですな。
>>562 カンナは神威流伝承者としての面がもっと出てくればいいんですけどね。
>>562 >そういう意味では完璧超人なカンナは単純すぎてイマイチ妄想しにくい気がするんですよね。
ヒール軍団の乱入&集団暴行に大ピンチのカンナ
カンナ「や・・・やめろ・・・私を怒らせるな」
グリ山「ああ?」
カンナ「神威の力を・・・押さえ・・・きれない・・・」
SA-KI「な・・・なんだ?」
カンナ「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
ライラ「あ・・・あれは、伝説のマカモー(違う)『シャイニング』・・・」
カンナ「GRRRRRRR!!」
大暴走をかまし、リング上を蹂躙するカンナ、彼女を止められる者はいないのか?!(続きません)
昨日のディケイド見返してて、ふとこんなのが脳裏に(笑)
確かにいじり難いキャラの気もしますなカンナは
565 :
青森の魔女:2009/06/02(火) 21:49:20 ID:FTN5f6ZI
福岡に新しく女子プロレス団体が誕生した。
その名は『戦乙女ヴァルキリー』
また新たなる闘いが始まる……
社長「どうも社長です」
龍子「サンダー龍子だ」
社長「と言うわけで、新団体スタートだ!」
龍子「なぁ、社長?」
社長「なんだい?龍子くん」
龍子「前のSSはほったらかしかい?」
社長「まぁ、ユニット抗争とか考えるの非常に難しかったからね」
龍子「いい加減だね……」
社長「褒められると照れるなぁ」
龍子「褒めてない!」
社長「それはそれとして龍子くん、今回キミを雇ったのには理由がある」
龍子「理由ってなんですか?」
社長「君が本来、所属している団体って何処だい?」
龍子「……WARS、だね」
社長「ご明答!」
龍子「自分の事だからね」
社長「そう、WARS。
だから今回は『龍子と愉快な仲間た……』ゲフッ!!」
龍子「馬鹿にするんだったら殴るよ?」
社長「………」
へんじがない、ただのしかばねのようだ
龍子「おい、社長!?」
社長「……冗談はここまでにして、と」
龍子「驚かすんじゃないよ!」
566 :
青森の魔女:2009/06/02(火) 21:50:28 ID:FTN5f6ZI
社長「今回は、WARS+αでやっていこうと思います!」
龍子「だから、私が呼ばれたんだね」
社長「そういうこと。
でも、君を雇うのに何度ロードしたことか……」
龍子「それを私に言われてもな」
社長「しかも、1330APってなんだよ!」
龍子「仕方ないだろ!評価値だって1000越えてるんだから!(軽く自慢)」
社長「もう予算の30%近く使っちゃった(涙)」
龍子「ちゃんと私が稼いでやるから泣くな」
社長「団体のエースが決まったところで、次は新人探しだ!
WARSのメンバーというと……」
龍子「社長(手を挙げながら)」
社長「はい、龍子くん!(先生風に)」
龍子「涼美はちゃんと雇ってくれるんだろうね?」
社長「もちろんだって。
フリー移籍は月に1回しか出来ないからね。
悪いけど、来月まで待って」
龍子「そういう理由なら仕方ないね。
ごめんよ、涼美……」
567 :
青森の魔女:2009/06/02(火) 21:52:08 ID:FTN5f6ZI
霧子「……お二人とも、私を忘れていませんか?」
社長「!! すまない霧子くん!!
ここまで君の存在を忘れていたとか、そういう訳じゃないから!!」
霧子「本音が出てますよ、社長」
龍子「社長、この人は誰だい?」
社長「まだ龍子くんには紹介してなかったね。
秘書の井上霧子くんだ」
霧子「よろしくお願いしますね?龍子さん。
最初の半年を持ちこたえられるかどうかは、あなた次第ですから」
龍子「いきなり厳しい言葉だね。
でも、上手くいくかどうかは社長の腕にかかっているからね」
社長「二人ともケンカしないでね」
霧子「さっそく新人テストを行ったところ、二人の合格者が出ました」
内田「内田です。
世界王者になるために頑張ります」
真田「真田っス!
気合いと根性は誰にも負けないっス!」
霧子「そして新人スカウトも成功です」
上戸「上戸だ。
私を雇って後悔してしまう事は無いぜ!」
568 :
青森の魔女:2009/06/02(火) 21:53:08 ID:FTN5f6ZI
社長「テストでこの2人を出すのに200回ほどロードしちゃった」
龍子「真田はWARSとして、……何で内田と上戸なんだい?」
霧子「ジューシーペアですね」
社長「雇いたかったから!(ハッキリ)」
龍子「こうハッキリと答えられると、反論するのが馬鹿らしくなるね……」
社長「後はAACと契約してっと、6人以上揃ったから、早速旗揚げしようか。
開幕戦は北九州は小倉北体育館だ!」
霧子「社長、ゲームだと大牟田市文化体育館なのですが」
社長「いいの!小倉でいいの!
そこはほら、脳内補完ってやつで!」
龍子「私は試合できれば何処でもいいけどね」
社長「龍子くんには、ちゃんと地元での試合を用意してるから」
霧子「1500人の会場ですよ」
龍子「まぁ、私に任せておきな」
569 :
青森の魔女:
4月シリーズ(旗揚げ)
福岡 1050/1000
☆ラッキー内田、マッキー上戸デビュー戦
〇内田(掌底→体固め)上戸●
☆真田美幸デビュー戦
〇真田(踵落とし→片エビ固め)ターニャ●
大分 1050/1000
宮崎 1050/1000
鹿児島 1050/1000
熊本 1575/1500
佐賀 1050/1000
長崎 1050/1000
沖縄 1050/1000
内田「デビュー戦を勝利で飾れて嬉しいです」
上戸「最初は負けちまったけど、大分でリベンジ成功だ!」
真田「勝てて嬉しいっス!」
霧子「さすが社長ですね」
龍子「このくらいは埋めれるようにしないと困るけどね」
社長「龍子くんのおかげで、8会場全部札止めで、利益も200APを上回ったぞ!
新人3人も無事デビュー出来たし、来月も頑張ろう!」
龍子「やっと涼美と組めるのか……
もうすぐだからな涼美」