コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 20
■SSを投下される方へ
1.投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
2.規制に掛かりやすくなっていますので、支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
3.投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。尚、直前の投下完了宣言から15分程度の時間を置いてください。
4.投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
5.ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
6.なるべくタイトル・カップリング・分類の表記をして下さい。(特にタイトルはある意味、後述の作者名よりも重要です)
・読む人を選ぶような内容(オリキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
7.作者名(固定ハンドルとトリップ)について
・投下時(予告・完了宣言含む)にだけ付けること。その際、第三者の成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」#は半角で。
・トリップがあってもコテハンがないと領地が作れず、??????自治区に格納されます。
■全般
1.支援はあくまで規制を回避するシステムなので必要以上の支援は控えましょう。
2.次スレ建設について
・950レスもしくは460kB近くなったらスレを立てるか訊くこと。立てる人は宣言してから
・重複その他の事故を防ぐためにも、次スレ建設宣言から建設完了まで投稿(SS・レス共に)は控えることが推奨されます
※SS投稿中に差し掛かった場合は別です。例 940から投稿を始めて950になっても終わらない場合など
3.誤字修正依頼など
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected] )に
※修正依頼の際には 作品の管理番号(その作品が始まる際の、スレ番号-レス番号。保管庫の最優先識別コード)を“必ず”記述して下さい
例 0003-0342 のタイトルを ○○○ カップリングを ○○○
(↑この部分が必須!)
もし、管理番号を記述されず○スレ目の○番目の……などという指定をされると処理が不可能になる場合があります
4.睡眠は1日7時間は取りましょう
ト、 ┌┘ \ __「_/⌒ヽ} \ 《ゝ__ノフ さあ20話がこないうちにこのスレは20、 厂厂´{ どうするいつもの人、 ノ 》、 \ ヌハハハハハハハハハ! 〈_《」」》___〉
>>6 なるほど、見終わったら書くんですね
流石もっふー、そこにシビれる、アコガれる!
>>4 20話を見なければ小ネタは書けぬ
ゼロ、君はそれを解っていながら…
これもゼロの起こした悲劇!
17話は当然と思い視聴した 18話は辛抱して視聴した 19話を見た… ライ『谷口監督!どうか私を本編に…見込み無ければこのまま手打ちを…』
ライを本編に………って声をよく見るけどライが出ないからこそロスカラ2が楽しみな俺がいるんだが… 俺、ロスカラ2が出なかったら職人やめるよ セシルさんEDがまたなかった全力で反逆するけど
今本編に出るとあっさり殺されそうで怖い。 あの監督だからさ……ラスボスってのもありそうで…
とりあえずそういう書き込みは本スレかライスレに書くべきかと思われます
もしロスカラ2作るなら本編別物にしてくれ。 アニメの方はもうどうでもいい。 BRの予約取り消したし…。
だからおまえら本編を見下すなと何度言えば
しょっぱなからひでえ流れだ
落ち着け、そして割り切れよ でないと荒れるぜ
ここはSSスレだぜ、皆の衆。 グダグダと愚痴ってしまうと誰も投下できなくなるんじゃねぇ?
前スレの話も一段落したし雑談は自重しとこうぜ。投下しにくいって意見あったじゃん
ならば投下………したいが執筆中だ
>>1 乙
前スレ
>>973 >ssの投稿はスレ20に任せ、
>本スレで、支援のマナーの定義と投稿後の御意見の書き方について討論しませんか?
違う、間違ってるぞ973!ゲーム本スレはSSスレとは分けて考えられるべきスレ。
2次創作が嫌な人間だっているのだ。
…なぁ、やっぱゲームサロンかどっかに 正式にここの雑談用のスレ作った方がよくね?
住人の住み心地考えたら議論は必要。だけど投下の邪魔になる。
このままじゃ、そのジレンマの繰り返しだろ
マナーやテンプレはこうした方がいい等もそっちで分けてやった方がいいんじゃないの
>>23 この本スレってのは、前スレの事を指してるんだと思う。
埋めネタがあるなら討論は無しで、とか言ってるし。
なし崩しにネタ埋めになっちゃったけど、本スレと言う言い方が悪くて誤解した人が多かったのかな?
違うな、間違っているぞ
>>23 !
その本スレは前スレのことを指している!
つまり本スレで=このスレの残りでという意味だ
あとせっかくあるんだからしたらばにあるスレで議論すれば良くね?
>>25 2ちゃんねる外部で議論されたものをこっちに反映させるってどうよ…
議論はもちろん職人さんたちにだってして欲しい。けど
あっちには職人さんたちが目に入れなくてもいいスレもあるし
だから昼間、あそこはこのスレのテンプレには入れられないって話になったと思う。
テンプレに入れられないような場所で議論しても意味ないっしょ
ここの住人みんなが行くような所じゃないと。
いや、せっかくあるんだからもったいないかなって思った だがその通りだな、すまない
>>28 バレネタ貼るあなたの方が酷いんです><
頼むからそういうのはやめてくれよ
>>28 だからそういうのはバレスレだけでやってくれ
酷いのは君の方だから
>>28 荒らしは嫌がった反応を見ると喜ぶ。
君のその記憶を消す事は出来ないが、次からは軽やかにスルーするんだ。
皆様、遅くなってすいません。今からきょうの分の更新を始めます。
BLUEDESTINY卿 0019-0845 は取り敢えず無題で登録しておきます。タイトルがあったらいつでも仰ってください。
>>29-30 気持ちはとても解りますが、31氏の言うとおりだと思います。お茶でもドゾー つ旦
(実は私もバレやっちゃってます、天子様の本名とか。ピンクもふもふ卿がお怒りになられてました)
特に反論がなくて、今後も雑談が多くなるようなら別に雑談スレ立てるの検討しようぜ それよりさっき帰ってきたのでその間の感想書いてなかったの思い出した >>前スレ ピンクもふもふ卿 物凄く違和感なく本編にライの存在が入り込んでいる… ルルーシュの心情も痛いほど伝わってきますね。GJでした。 ところでロロは、この場合神根島でライと接触しているのでしょうか? その場合ライは覚えていなくともロロから何かアクションがありそうですが >>前スレ 食卓の騎士卿 つい最近何年かぶりに黒くてカサカサするやつを見たの思い出してしまった テンさんじゃなくてもあいつは躊躇なく命を奪える。…出たらいいなぁスパロボ
>>33 黒の騎士団ルートをベースにしているので神根島などのイベントは起きてません。
ただナナリーとのイベントはこなしているという亜種ですが〜
>>34 第3地区を設立致しました。天子様の件では失礼しました、お詫び申し上げます。
>>1 乙
ネタが思いつかないからランスロットのプラモ改造してクラブにしてみた。(パテ苦手だから形はそんなに良くないし細部も違う、塗装も雑だけど)
でも意外に頑張ればクラブはそれっぽいの作れるんだねぇ…
青月下なんてもう素人には無理orz
>>36 全くだ。俺も青月下作ろうとして紅蓮を1体無駄にしてしまった。
だがスレ違いだな
一応警告 まだ毒吐きスレ行ってない人は行くなら相当覚悟がいります。 行っても、「あそこはあそこだ」の精神であまり投下を躊躇しない方がいいと思います。ちょっと無理かもしれませんが
お久しぶりです。 後編を絶賛放置中のKAMEIです。 急にキスシーン描写がしたくなって、衝動的に書いた。後悔はしていない。 <注意点> ・ライカレです ・自分の中では割りと「甘口」 ・一応、騎士団カレンEND後かな?と想定しつつ書いたけど、そんな設定には意味がない仕上がり ・雰囲気SS ・ひょっとしたら、ちょいエロかもしれないけど、それも所詮「雰囲気」 ・文語っぽい箇所と口語っぽい箇所とあってカオス気味
支援します 寝てられるか
──ライとキスをするのが好き。 ライに抱き締められ、体温を感じると、私はそれだけで頭がぼーっとしてしまう。 ライの背に回した手をキュッと握りこんでしまうのはいつものことで、意識してやってるわけじゃない。 切なさと愛しさが込み上げてきて、いつの間にかそうなっているのだ。 私が服を掴むのを合図にしたかのように、ライは少しだけ身を離す。 ライの熱さが薄れて、私はちょっとだけ悲しくなる。 その後にくるものが判ってるのに寂しくなってしまうのは、自分でもバカだと思うけど、本当の事だから仕方ない。 そしてゆっくりとライの顔が近づいてきて、私は目蓋を閉じる。 唇が重なりあうと同時に、ライの熱さを再び感じられるのが嬉しくて……。 私はもっともっとライを感じたくなって、握り込んでいた指先の力をゆるめ、代わりに腕全体に少しだけ力を込める。 自分からも彼を抱き締める形だ。 ちょっとだけ恥ずかしいけど、ライを全身で感じる喜びの方が大きい。 そうやってライに体を預けていると、私を抱き込んでいた腕がゆるめられ、手が背を這うようにゆっくりと蠢きだす。 いつの間にか首に回された右手と、濡れた舌が私に唇を開くよう催促してきて、 私はうながされるままに唇をほころばせる。 自分で自分の頬が熱くなっているのがはっきりと判るくらいなんだから、 多分、私はすごく真っ赤な顔をしているんだろう。 赤くなるのは、恥ずかしいんだからしょうがない。 ……でも、恥ずかしくても、それでも……。
何度も角度を変え、舌を絡めあう。 最初はライにされるがままだったけれど、最近は自分からも少しずつ積極的に動かすようにしている。 初めて私から舌を絡めた時、ビックリした顔をしてすぐに身を離したライが、 次の瞬間、相好を崩し嬉しそうな表情をしたことが私に勇気をくれる。 ライが喜んでくれるなら、私も嬉しい。 全部ライが初めてだから、巧くできてないと思うけれど……。 ライのキスは巧いと思う。 初めての相手で比較対象があるわけじゃないんだけど、そう思う。 ライとキスをすると、私はいつも頭がフワフワして何も考えられなくなるくらいに、 全身がとろけたようになっちゃうから……。 多分、ライは記憶を失う前に、誰かとこういうことをした事があるんだろう。 しかも相当経験を積んでいるんじゃないかと思っている。 今は私と付き合っているんだから、昔なんて関係ないって思うのに、ちょっと切ない。 でも、今も、これからも、私だけだと信じられるから……。 切なさを愛しさにかえて、私は腕に力を込める。 今はまだキスだけ。 でも、いつか、そんなに遠くない未来には、その先のこともライと……。 そして特区日本が波に乗り、落ち着いたら、私はライの花嫁となる。 ──そんな幸せな未来を、私はライの腕の中で夢見てる。
支援
支援
以上です。お粗末様でした。 支援ありがとうございます。でも、スマソ。2レスしかないんだ……。 本当にキスしているところが書きたかっただけなので、内容なくてすみません。 最初は文語っぽい感じで書いていたのを、これじゃカレンぽくないかな?と手を入れた状態です。 カレン視点は初めてなこともあり、ちゃんとカレンっぽくなったかあやしいし、 手も入れ足りてないから、しばらく寝かせておくつもりだったけど、静かなので投下してみました。 おかしいと思うところがあれば具体的に指摘していただけるとありがたいです。 タイトルの「LIFE OF KISS」は毒リンゴを食べた白雪姫を目覚めさせた王子のキスを指す言葉で、 内容との間にはイマイチ関連性が薄いどころか ある意味真逆(眠りから覚ますキスではなく、夢を見させるキス)なのですが、 いつか使ってみたいと思っていた言葉だったので使ってしまいました。
うん、GJでしたKAMEI卿 こういう短めなのもまた良し!それでもしっかり甘かったですし カレンについても、特に違和感は感じませんでした 次回も楽しみにしてます!
お疲れさまでした。……癒されます、ホント色んな意味で。 ところで、ちょっと前の作品なんですが(0009-0980)、カップリングはいかが致しましょうか? 私的には カレン×ライ←C.C. というのがしっくりくるかなと思ったんですが。ご要望お待ちしております。
>>45 KAMEI卿、GJでした!
甘い、甘いよ、KAMEI卿
あまりの甘さに読んでてなんか恥ずかしくなった
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>45 こういう話はいいなー
またの投下お待ちしてます
>>45 お久しぶりGJでした!
癒されましたw短いのにしっかり甘めでw
自分はカレンに特に違和感は感じませんでした
次の投下を全力でお待ちしております
>>45 GJ!!ここのスレのライ、割と受けが多い印象だったんですが
自分はゲームのライさんはC.C.の発言以外では童○に感じられなかったので
こういうのもすごく萌えましたw あー癒される。
GJです、癒されました。 職人さん方、頑張ってください。自分は暫く投下できそうにない。いや、自宅のネット環境が故障してPCから繋げないのが大きいのですが、それ以外にも、ね。
感想ありがとうございます。
エロについて言及がないということは、やはりあれくらいではエロの内に入らないと言うことか……
>>51 その言葉は(通じるとは思うが)板的に使っていいのか?w
>>47 コテついてないけど、トーマス卿でいいんですよね?
0009-0980は自分の感覚であえてつけるなら
(ライ×カレ)+(CC+ルルーシュ)か
(ライ×カレ)かなあ?
後者の括弧は出てないけど前提ってニュアンスなのでこれにしたらほとんど詐欺ですけどw
しかし、今、保管庫に確認しに行って自分の初投下の時期にふいた。
そんな前のスレだったのか。もっと後(8〜9あたり)な気がしていましたw
>>53 ふいた
私はるるっす好きだからいいけど(それはそれ、これはこれ)、
このスレ住民の一部にとっては精神的ブラクラだと思うぞ?
>>54 確かコードに引っかからない単語だったと思うので大丈夫だと思います。
(ちなみに本スレではライが童○かそうじゃないかで何度か議論になってました)
ディープキスもおkだった気がしたので、生々しかったですけどぜひどんどんやって下さいw
これにレスはいいです
えっ○貞って伏せ字じゃなきゃ駄目なのか? セーフだよね、というか俺のSSで使ったんだが 童貞坊や
誤解されてる……。 使っていいのか?は「受け」に対してです。 駄目な人は本当に駄目だからギャルゲ板的にどーなんだろうかと思ったので。 ギャルゲ板ここと本スレしか見ていないんだ。
「受け」って全部BLなの?普通に「恋愛対象に対して受け身な感じ」って意味じゃないのか? NLしか興味ないけど使ってた。気をつけよ
「受け」って受け身とか受動的って意味じゃないの? 別におかしな所も無いし使っていいんじゃないんでしょうか
駄目だ、全然眠れない。
>>54 折角なので更新しました。カップリング訂正してSSもあげてます。
>使っていいのか?は「受け」に対してです。
実を言うと私もソッチの想像が一瞬で頭に浮かんでたりして……w
えっと皆様、こういう時ならコテ使った方がいいんですよね?
>>61 こういう時というのは保管庫に関することの報告の時ですか?
使わなくても分かると思いますが、使った方が分かりやすいですね
結論、どっちでもいい
自分で決めるのが一番です
>>60 と同意見だから別に使ってもいいと思うんだが
「受け」は別にBLだけってのもおかしな話だし
だから
>>59 さん使っても大丈夫だと思うぞ
ちなみに受けだとノネライが頭に浮かぶwww
篠崎咲世子の部屋を設立しました。
>>64 なんかあり得ない時間にカキコしてないですか?ほんとに作ってるし...
領地みたいにTOPからカレンやナナリーのSSまとめてるとこにとべないかな?
土日なのに止まってしまったな。
皆土日は休みたいんだよ、たぶん
投下しようにも、自宅でネットが使えなくなった。親父が壊したのかもしれんが、いつ復活するやら。 携帯ではようやらんし。
ネットカフェって、こういう掲示板に書き込めるものですか?駅前にあるけど、行ったことないのでわかんない。
受けと受け身は別の言葉だと認識していたけど、ほぼ同じだととらえている人もけっこういるんだ
そういうのに敏感なスレにいたから、認識改まりました
>>66 現行だと領地からのキャラリンクはないみたいだから、
最新20にそのキャラがいないと、ブクマしとかなきゃキャラ部屋いけないんだよね?
TOPから直接じゃなくてもいいんだけど、キャラ(カプ?)一覧部屋はあれば嬉しいなあ
あと、イマイチどういう制御になっているのか判らない「分類」も一覧があれば
職人側がそこから自SSの分類を想定できて機能してくるんじゃないかな?と思ったことはある
現行ってたまに「小ネタ」がはいってるくらいのイメージしかないや
>>71 店によると思うので、行って試してみないとわからない
店側が何もしてなくても、たまたま2側でプロパ規制してる最中だったって話しもあったし
データをワードでもっていったら、ワード入ってなかったって話しもあったよ
>>72 ネカフェ行ったこと無いんでよく知らなかったけど
そうなのか・・・
しかしすっかり流れが変わったな・・・・・・・
今日あの人が投下してくれるかどうか不安になってきた・・・
>>73 前も思ったけど”あの人が”とか書かないほうがいいのではないか。
おそらく2ちゃん外でも創作してる人の話でしょ?そういうのは本人に任せればいいわけだし
こっちでは、変な馴れ合い感を嫌がる人間もいるんだしさ。
まぁ投下はしてくれるにこしたことないけど
>>73 今までが異常と言われればそれまでかもしれんが、新スレたってから半日過ぎて投下が1本だけとか寂しい限りだな。
このままフェードアウトしちまったら楽しみが1つ減ってしまう…
今日の放送でまた盛り返すことを祈ろう。
いや、普通に毎週日曜投下してる職人さん(がいるから)、その人の事だと思うよ。 その人が2ちゃん外で創作してるかは知らんけど。 あと良く馴れ合いだとか2ちゃんらしくないとか言う人いるけどさ。 別に2ちゃんのスレはどこも殺伐としてないといけない訳じゃないでしょうに。 あの馴れ合いだとか言ってる人は、どうしたいのか解らない。 もっと殺伐としろ、とでも言うのか。 ちゃんとした批評、意見までフルボッコして擁護するようならそれは馴れ合いかもしれんが、そこまで酷いかね? 他のスレで、このスレの住人がもっと馴れ合えとか、うちのスレは良い雰囲気とか吹聴してるなら、それは叩かれて当然だが、 このスレでやってる分には、あくまでこのスレの雰囲気であって、それをどうこうする必要は無いと思うんだよね、度が過ぎるのはアレだと思うけど。 んで、このスレの雰囲気に自分は馴染めない!もっと2ちゃんらしくなれ!みたいなのはワガママすぎね?
ごめん、連レス。
別に
>>74 さんに言ってるんじゃなくて、馴れ合いがどうとか言ってる人に対して、ね。
んで、あの人が投下してくれるか〜みたいな事は書かないほうが良いというのは同意。
気分や、リアルの都合とかで書けなかった、投下できなかったとかってあるだろうから、例えば今日投下されなかったからって、
あの人も毒吐きスレのせいで〜みたいになるのは勝手だし失礼だと思う。
投下してくれたら嬉しい!してくれなかったら忙しかったのかな!と、前者は感想の形で、後者は心の中で思えばいいんじゃないだろうか。
すぐに馴れ合いがどうとか言うやつ、ここは2chだからと思考停止してるやつらはそういう自分たちこそが2ch住人同士で『馴れ合って』ることを自覚すべきだよ。
なれ合いが悪いとは思わないが、ロスカラ本スレにSSスレの話題を持ち出す馬鹿は勘弁してくれと思う この雰囲気は正直ここの中だけで完結しておいてほしい。向こうでも何度か注意されていたわけだし。
後で言うと雰囲気が悪くなるから流れに乗って今のうちに言うけど、 ニコニコの某動画にさ、ここの職人さんの名前入れてる奴はちょっとさ、 自重した方がいいと思うよ。 ライ千葉を求めるコメントが少しあったからってこのスレでライ千葉好きで有名な職人さんの名前出したり(しかも名前間違えてたしね)、 ライCなんて割りと王道なのを求めてるコメントにも何故かここ職人の名前出したり(確かに名前からライCだけどさ)。 ここの雰囲気は嫌いじゃないけど、あれ見たときは正直「イタイ」と思ったよ。 ああいうコメントした人はさ、あれのせいでここのスレに悪い影響を与えたり、 職人さんに迷惑かけたりするかもしれないわけ。その辺りもう少し考えて欲しい。 長文&ニコニコの話で悪いけど、このスレの為を思ってのことと勘弁してね。
そろそろ潮時だな・・・このスレも
えー…アニメ放送前ですが、雰囲気を読まずに投下します。 よかったら支援お願いします。
>>81 いや、それは一気に悲観しすぎだよww
俺の意見も含め、皆このスレを良くしていくための意見なんだしさ
85 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/24(日) 16:38:26 ID:OJIcj8A2
俺は好きだったのになこのスレ。支援
支援表示ありがとうございます。 反応なかったら辞めようと思いました。 タイトル「喧嘩」 カップリング ライ×カレン
支援する…
●喧嘩 「なんだ、またかよ…」 玉城がめんどくさそうに僕を見て呟く。 「貴方には関係ないですよ」 そんな言葉と態度にイラっときて、僕は冷たくそう言い切る。 「へっ…関係ないときたか」 玉城はにへらと笑うと、いきなり僕に掴みかかって襟元を締め上げた。 「関係ないわけないだろうがっ」 「くっ…」 「お前とカレンは黒の騎士団のツートップだ。悔しいが俺よりも遥かに影響がでかいんだよ。その辺りを自覚しろってんだよ」 その言葉に無意識に反論する。 「たかが喧嘩じゃないですかっ」 僕の言葉に玉城の締め上げる力が増す。 「お前達にはたかが喧嘩ですむかもしれないけどな、俺たちにとっては死活問題なんだよ」 その言葉にはっとなる。 「いつもベタベタしろっていってるわけじゃねぇ。喧嘩もたまには仕方ねぇだろう。 でもな、お前ら二人の動き1つで俺らの命がどうなるか決まってしまう事だってあるんだよ。それをちゃっんとわかって言ってるんだろうな」 玉城が怒りの表情で僕を睨みつけている。 その視線をまともに受け止めれない。 「…すみません…」 「けっ…わかりゃいいんだよ」 玉城の手が外される。 「で…今回は何が原因なんだよ?」
支援
「あらら…またライくんと喧嘩?」 紅蓮の予備パーツの整備をしていて、後ろから井上さんに声をかけられる。 「なんでもありません」 私は、整備を続けながら振り向かずに対応する。 「そうかしら、いつも喧嘩すると紅蓮の予備のパーツばらして整備しなおすからねぇ…カレンは…」 溜息の後、ものの見事にいい当てられる。 「う…いいでしょ…別に…」 短くぶっきらぼうにそう答える。 「ほんと、貴方達って仲いい時と喧嘩した時の反応がもろに反対なのよねぇ。で…原因は?」 「原因って…」 そこで言葉を詰まらせる。 「あー、またかぁ…。ライくんも困りものよねぇ。カレンが心配だからってフォーメーションとかいろいろ言ってきたんでしょ?」 「……」 「で、それに納得できずに大喧嘩ってパターンね。ふう…貴方達って進歩ないわねぇ」 呆れた声の井上さん。 それをただ黙って聞いている私。 その通りなのだから、言い訳も出来ない。 「それで…カレンとしてはどうしたの?」 「………」
支援
支援
無言の私に、井上さんは言い聞かせるように話しだす。 「あのね、カレン。人はね、相手の心までわからないの。ちゃんと口で言わないと伝わらないものなのよ」 井上さんの手が私の肩を優しく何度も叩く。 子供をあやすかのように…。 「それに、なぜライくんがそんな事を言い出したのかわかってるんでしょ?」 「…わかってる…わかってるんです」 自然と目頭が熱くなる。 涙が抑えきれない。 「でも、私は…彼と対等でありたい。共に肩を並べて進みたい。彼の負担にはなりたくないんですっ」 私は振り返ると井上さんの胸の中に飛び込んでいた。 「ふふふ…なら、きちんとそれを言えばいいのよ。言えばきっと彼は判ってくれると思うわ」 そう言って井上さんの手が私の頭を優しくなでる。 「…そうでしようか…」 「ええ、そうよ。だって…カレンが好きになった人でしょ?」 あ…こういう時にそう言われると何も反論できない…。 「それとも、今回の喧嘩で嫌いになっちゃった?なら、私がもらっちゃ…」 「嫌いになってません。今でも大好きです」 私は、井上さんから離れると我を忘れそう叫んでいた。 「うふふふ…。最近の学生さんは熱いわねぇ…。」 井上さんのからかいの言葉にハッとなる。
支援
支援
「い・今のは…」 耳まで真っ赤になっているのがわかる。 何とか言い訳を考えようとするが何も浮かばない。 「もう大丈夫ね。さあ、ライくんの所に行ってちゃんと言ってきなさい。そして、ちゃんと謝りなさいよ」 井上さんは、微笑むと私の背中を押した。 振り向くと格納庫の入り口のところにライと玉城の姿。 「よう、カレン、こいつがどうしても話があるっていうからさ。付き合ってやってくれ」 玉城はそういうとライの背中を叩く。 「ほらっ…ちゃんと話して謝るんだぞっ」 そう言うと井上さんと一緒に格納庫から出て行った。 二人だけになり、沈黙が周りを満たしている。 どちらから言い出すか迷っているといった感じなのは、ライもわかっている。 えーいっ、女は度胸だ。 私から切り出そう。 そう決意する。 「「あの…」」 なのになぜか二人同時にしゃべりだしていた。 あ…ライも同じ事考えだったんだと思うとなんかすーっと気持ちが軽くなった。 それはライも同じだったのだろう。 二人は同時に笑い出していた。 そして、自然と言葉が出ていた。 「ごめんね、ライ」って…。
支援
支援支援
100 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/24(日) 16:50:27 ID:Cdx4uT19
おまけ その二人を井上と玉城は覗き見ている。 「ほんと、世話がかかるわねぇ…あの二人は…」 「まぁな。でもいいんじゃねぇか。ああいう風に喧嘩できるほど仲のいい思われ人がいるってことはさ」 しみじみと玉城が柄にでもない事を言う。 「ふーーん。めずらしいわねぇ…あんたが…」 「い・いいじゃねーかっ。偶々だよ、偶々…」 「そうね、じゃあ、偶々気が向いたから、今夜は二人で飲みに行きましょうか…」 その言葉に玉城はぎょっとする。 「マ・マジかよ…」 「そう、マジですよ、玉城くぅん…」 「勘弁してくれぇ〜」 そしてその夜、酔っ払ってハメを外し暴れまわる井上に振り回される玉城の姿がゲットの飲み屋街で見かけられたという。
支援
以上で終了です。 支援ありがとうございました。 私もこのスレ大好きですし、何より他の人の作品読むの楽しみにしています。 だから、これぐらいしか出来ませんが、皆さんもよかったらどんどん投下してください。
あしっど・れいん卿GJ! まぁ、喧嘩するほど仲が良いという感じですな。 玉城がマトモだぁ?wてか、井上さんは酒豪ですか!? 的な、終わり方で良かったです! 次の投下も心よりお待ちしております!
>あしっど・れいん卿 GJです! 自然とその場面が想像できて思わずニヤニヤしっぱなしでした。 ケンカするほど仲がいいとはまさにこのことですね。 井上さんに玉城もいい味出してます! ホントに惜しい人をなくしたもんです…。 次回も楽しみにしてますねー!
感想は本編終了後じっくり読んでからしますが、ホントにそう思う 今葛藤がある人もいるだろうけど 自分もそのうち人生初SS投下したいと思ってますしどうかお願いします。
GJ! 感想をしっかり書きたいところですが、そろそろ放送の時間なのでひとまずGJだけで! では、放送後にまた会いましょう!
>>102 玉城ですらひいてしまうほど酒癖悪い井上。
おまけで笑わせてもらいました。
>>102 乙&GJ
玉城が空気読めてる!と昔ならビックリしただろうけど、
会議中にヴィレッタからの通信を繋いだときの様子を思いだしてこういう面も持ってるんだよなあとしみじみと思いました
井上も、何度もループしたロスカラ宴会ルートを思い起こさせるw
こういうサブキャラが生き生きしている話は大好きです
>>91 「それで…カレンとしてはどうしたの?」→したいの?ではないかと思ったのですかどうでしょうか?
>>108 あーーっ…その通りです。
「い」が抜けてる…。
指摘ありがとうございました。今、気が付いた…。
あしっど・れいん卿の作品を見た後今日の玉城を見ていたら、 なんていうか、玉城が可愛らしく感じられました。なんか、 欲にまみれてるんだけど、子供らしい部分を持ってる感じで。
本編見終わったので感想を
>>102 GJです!喧嘩するほど仲が良いってやつですねw
こういう時って玉城が振り回してそうなイメージがあるけど
上には上がいるってことですね(酒癖的な意味でw
次の投下を全力でお待ちしております。
>>105 全力でお待ちしております。
あと
>>73 に関してはすみませんでした。以後気をつけます。
>>102 GJ
やはり、ライカレは良いですね。
恋愛物は…といっていた人もいますが、全員が同じ趣味思考の訳は無いので恋愛物を読みたい人も勿論居る訳で。
自分は雑食なので何でも美味しく頂きます。
二人の喧嘩を、お兄さんお姉さんが仲介するシチュエーションに萌えさせていただきました。
ただ、確か井上→ライの呼び方は呼び捨てだった気がします、カレンの前で遠慮してるという描写だとしたらすみません。
最後に、自分も投下する気は満々なのですが、基本遅筆なもので…
今この時期に投下しないと、なんかあのスレの影響だとか思われそうなのが癪ですが、頑張って書いております。
>>102 あしっど・れいん卿
喧嘩後仲直りってパターンなかなかありそうでなかった。
玉城&井上コンビって温泉旅行のバスでも二人してからんで来たけど
二人とも結構いいやつらだし、いいコンビですよねw
それぞれのキャラが出てて良かったと思います。
こういう小ネタもいいなぁ。次の投下も楽しみにしてます。
>>100 一番最後ですが、 ゲット → ゲットー ではないでしょうか?
>>102 ライは扇と藤堂に敬語使うけど玉城にはタメ口ですよ
>>112 ライの呼び方なんですが、すごく迷ったんです。
確かに呼び捨てが正しいと思います。
でも、最初の「新人君」って言い方がすっごくよくて、イメージがそっちに引きづられて、気が付くと「くん」呼びになってました。
>カレンの前で遠慮してるという描写
あ、それという事にしておいてください。(笑
>>114 うわー…。
そこも気が付かなかった。
何度も読み直したのに…。
指摘ありがとうございました。
ずっと思っててあえて言わなかったんですが 細かいこと言うようだけど2ちゃんねるでは(笑 とか(爆 は→w 等にしといた方が良いよ。 おそらくここでは卿しかそう書いていないので、コテ外した感想時なども卿だと特定できてしまう。 あ、全レス気味になるので、これにレスは不要です。
>>102 楽しい作品ありがとうございます。
やっぱり井上・玉城はライカレには欠かせない!
読む専門の自分が言うのもなんですが、このスレは良い雰囲気の中で
どちらかというと褒められて伸びている職人様が多く、実際に良質の
作品もたくさん生まれていると思います。
この流れは大事にしたいですよね。
あと、ここはコードギアス・ロストカラーズという作品が好きな人達が
二次創作を楽しむための場所ですよね。そういう前提は大事にしましょう!
というわけで、私も微力ながら支援しますので、職人の皆様、ぜひぜひこれまでと変わらず投下をお願いします!
ルルーシュ「何故ライの事を『父上』と呼ばなければいけないんだ……」 ……いや、最近ライアニャ多かったからさ、今回のでどうなるんだろうなと思ったら電波がw
>>119 自分も思ったw
もしアーニャを攻略でもしようものなら、ルルーシュとの関係が色々と複雑になるな
従来のローテンションなアーニャとマリアンヌなアーニャ…一人で二粒美味しいなw
>>102 あしっど・れいん卿、GJでした!
玉城がまともなことに驚いた、が良く考えると別に違和感がない
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
感想落ち着いたかな?ちょっと質問です。
>>72 であった、領地からのキャラ別リンクは今まで敢えて付けてませんでした。理由としては、そこがあくまでその人の領域ということを
強調したかったので、リンクをその中で完結させようと思っていたからです(一覧に戻るを除く)。職人様が望むのであれば、領地トップや
連載部屋からキャラ別部屋に行けるようにします。
キャラ部屋纏めはお待ちください。すいません。
分類についてですが、いい機会なので募集したいと思います。
主 シリアス ほのぼの コメディ 小ネタ
副 死ネタ オリキャラ
私が考えているのは以上です。8月中には正式稼働(カテゴリ別部屋の創設)したいと思っております。
他にも「こんなカテゴリ作って」というような要望があれば受け付けます。よろしくお願い致します。
あ、これとは別に、感想はどうぞ投下なさってください。
ここも寂しくなったのう
明日の昼過ぎにネットカフェ行ってくる。完成したのが一つ、もう少し書き足したいのが二つある。可能ならどれか投下します。折角書いたし。
>>124 席借りる時に聞いて出来るか確認した方がいいよ。
席によっていろいろ出る出来ないあるみたいだから。
それとワードじゃなくてもテキストドキュメントでも書けるから、それで書いたらどのPCでも使えるから便利だよ。
こんばんは。KOUSEIです。前回の続きを投下します。 <オリキャラ、オリ設定注意です>
支援します。
全力で支援します
シーン5『戦う 理由』Cパート ルルーシュがC,C,と相談していた頃。 エリア11の政庁にあるナイトオブスリー。ジノ・ヴァインベルグの個室では、その部屋の主であるジノと、同僚のロイ・キャンベルがテーブルに座り、向かい合っていた。 時刻は夜の九時過ぎ。ラウンズとしての仕事は終わり、二人は完全にプライベートの時間である。 「さぁ、ロイ。まずは一杯いっとくか?」 ジノが掲げた赤ワインの瓶を見つめて、ロイは首を横に振る。 「いや、それは本題が終わってからにしよう」 「真面目なやつだな。相変わらず」 「酒を交えながら仕事の話。というわけにもいかないだろ」 「了解。じゃあ、これは後で」 と、ジノは別段残念そうでも無く。ワインの瓶をテーブルの隅に置いた。 ロイはその様子を横目で眺めて、しかめ面で言った、 「で、その“例の件”とやらは?」 「なんだよロイ。お前もしかして不機嫌か?」 ロイはジノに鋭い視線を向けた。 「当たり前だ……僕はねジノ。君のやったことについては、いまだに納得してない」 「でも、ちゃんと成果はあがったんだぞ?」 「政庁襲撃なんて、大それた事をやっておいて、それで何も無く「はい、終わり」だったら僕は君と絶交してるよジノ。ローマイヤさんから連絡が無かったら。今だに君とは口すらきいてないところだ」 「はは。じゃあ、これは俺達の友情が続くための手土産ってことで」 と、ジノはどこからともなく取り出した分厚い書類をテーブルに置く。その書類の表紙は何も書いておらず真っ白だった。 「……」 ロイはその書類を迷わず手に取る。片手で持つには少し重い書類の束。ロイはページを素早くめくりながら目を通していく。 それは他人から見ると、本当に中の内容を読んでるのか? と疑問に思うようなスピードだったが、ロイはちゃんとしっかり読んでいるし、内容もキチンと把握していく。 ロイは速読を習得しているのだ。こういう能力を自然に身に付けている点も、ロイがシュナイゼルに気に入られている理由の一つだったりする。 ロイは書類の束を一通り読み終わると、ポツリと呟いた。 「……ひどいな」 そして眼鏡の奥の表情を険しくした。
支援
支援
書類の束に記載されていたのは、今回、ジノとアーニャが起こした政庁襲撃事件にそって発生した損害。 つまり、ナイトメアや、政庁の設備。を修復・修繕するために関わったブリタニアの民間業者の一覧と、その業者が政庁やナイトメアの修理・修繕に関わる事になった“経緯”だった。 「汚職。賄賂。秘密会合……」 ロイは、その膨大な数に辟易した。 「すでにエリア11に来ているローマイヤの部下が今回の事を機に調べ上げた。一年前までコーネリア殿下が推し進めたていた内部粛清のお陰で、 このエリアのこういう膿は相当取り除かれたはずなんだが……残念ながら今では完全に、とまでは言わないが所々で復活している」 と、ジノは滅多に見せない真面目な表情を浮かべながら、淡々と話す。 「……ふむ」 ロイは改めてジノを見た。 このジノ・ヴァインベルグ。二日前に気まぐれで政庁襲撃なんていうとんでもない事を起こし、このエリア11の政庁に大きな被害を与えた。 それは表向きでは、ジノの悪ふざけが原因という事になっているが――というかロイもそう思っていたが――事実はそうではなく、ジノがローマイヤと示し合わせて、カラレス総督という内政が不向き、 というよりは無関心な総督が着任している間にはびこった膿を一斉に焙り出す為にうった芝居だったと言うのだ。 その効果は絶大で、政庁の損害も大きかった分、企業の裏の動きも活発だったらしく調査もしやすかった。と、このローマイヤの部下がまとめた書類――いや、報告書には記載されていた。 つまり、ロイも見事にジノに騙されたという事だ。 「……」 その点に釈然としないを何かを感じつつ、でも、それを顔に出さないように、ロイは話を続けた。 「カラレス総督……。武官とはきいていたけど、こうも内政に無頓着だったとはね……」 ロイは報告書に視線を戻し、今度はそれを読み直すように、最初からゆっくりとページをめくっていく。 これには汚職や賄賂をおこなった企業・軍人の他に、カラレス総督の内政方針と銘打って、その体制のずさんさもまとめられていた。 カラレス総督本人は現場でイレブンの粛清、逮捕に躍起になり執務は部下に丸投げ。
支援
支援
確かにカラレス総督は、イレブンの矯正を期待されてこの地に送り込まれた総督だが。それのみに全身全霊を傾けられてもブリタニアとしては困るという事に気付いていなかったようだ……。 現場でしか力を注がない上官というのも、部下に舐められて規律が緩む原因である。 その上、カラレス自身は武官にありがちな典型的な文官嫌いだったようで、その文官にほとんど発言権を与えていなかった。つまり、実質軍部がこの一年間エリア11の全てを決めてきた。と言っても過言では無い。 しかし、武官の本分はあくまで戦であり、そして、武官が実権を握り政(まつりごと)にまで手を出すと、大抵賢い商人(企業)に振り回されて、こういう膿を生み出す結果になる。 「この事、スザクには?」 ロイが聞くと、ジノは「いや」と首を振った。 「伝えてない。というか、アイツはまだこういうのを適切に対応するにはまだ早い」 「……うん。その方がいいだろうね」 ロイは頷いた。 ちなみに、ロイは決してスザクにリーダーや司令官、そして文官または執務を行うの素質が無いと思っているわけではない。 むしろ逆だ。 スザクは、そのKMFでの戦いぶりや、与えられる任務の種類から、いかにも猪突猛進で頭の方はからっきし駄目。みたいなイメージがあるが、ああ見えて頭は悪くない。いや、むしろ賢い部類に入るだろう。それに、何よりスザクは努力を欠かさない人間だ。 最近、スザクは艦隊戦の戦術を学んでいるようで、その事についてもここ数日二人で議論を重ねたりもした。その議論の中でもスザクの意見や戦術に対する推察等は、 シュナイゼルから『戦術はコーネリア、戦略は私に匹敵する』と言わしめたロイから見ても、実に的を得ている内容であり。そのスザクの努力の結果が如実に伺えた。 ロイの見立てでは、そう遠くない未来には、スザクは立派に文武を兼ね備えた騎士になれる。と思っている。 ただ、それはあくまで未来の話であり今ではない。どれだけ努力をする人間でも時期尚早の事柄というのは必ず存在する。 それに、現在スザクはナナリー新総督をこのエリア11に迎い入れる際の警備の総責任者であり。その準備や仕事で手一杯だった。 更に、ロイの見立てではナナリー新総督就任後は“アレ”の件でスザクは執務に忙殺される予定である。
支援
支援
“アレ”についての大変さは事前に相談を受け、助言をしてきたロイにはよく分かっていた。 だから、スザクにはこんな小事まで気を回す余裕は無くなるだろうし、ロイ個人としても、スザクにはナナリー新総督の意思実現のために全身全霊を傾けてもらいたかった。 それに、ロイは自分がナナリー皇女殿下の傍にいるより、スザクがナナリー皇女殿下を補佐した方が彼女も喜ぶと思えた。それは彼女がスザクに接する時の態度を見れば良く分かる。 自分とて木の股の間から生まれてきたわけではない。と、ロイはアーニャやカリーヌあたりが聞けば思わず苦笑いしそうな事を思ったりした。 「しっかし……見事にコーネリア殿下の努力を水の泡にしているよな。まったく、ギルフォード卿が付いていながら……」 ふと、ジノが出したコーネリア殿下の専任騎士である男の名を聞いて、ロイは首を横に振った。 「いや、ギルフォード卿の事だ。きっとこの事については何度もカラレス総督に進言をしていたと思うよ。でも、いくらあの人が言っても総督がこういう事に無関心だったら、指をくわえてみているしかなかった。 というのが本当だろうね。いや、違うな。ギルフォード卿がいたから、この程度で済んでいると考えるべきだよ」 言いつつ、ロイは書類をテーブルに置いた後、眼鏡を外し、そこに息を吐いて曇ったレンズを布でふいた。 同時に、滅多に見せないロイの端正な顔があらわになった。通った鼻筋、細く繊細な顔立ち。思わず同姓でも見惚れそうなその顔が、大きくため息をつく。 「でもさジノ。こういう不正を暴くためにローマイヤさんと政庁襲撃を考えていたなら、事前に僕にも言っておいてくれても良かったんじゃないか?」 「いや〜。おまえだったら絶対に反対すると思ったし。ローマイヤにも『キャンベル卿は絶対に反対なさると思うので、目的を明かすのは、事が済んでからにしてください。そしてその後、協力をお願いするのが得策です』って言われてたしな」 ロイは「ああ、そう……」と、拭き終わって綺麗になった眼鏡を改めてかけた。 ローマイヤさんも策士だなぁ。と、ロイはある意味感心した。政庁襲撃前なら断固たる姿勢で反対できるが、終わった後ならロイは嫌々でも協力せざるをえない。 「……まぁ、何かおかしいとは思ってたけど……。そういえば。この事はアーニャは?」
支援
支援
「いや、知らない。アーニャを誘ったのはそれこそ気まぐれだった。あとさロイ。何かおかしいと思ったんなら、少しは俺に手加減してくれても良かったんじゃないか? 俺なんかまだ、お前との戦闘のせいで体の節々が痛いんだけど」 「挑発してきた上に、本気で切りかかってきた人が良く言うよ……」 と、ここでロイはある事に気付いた。 「んっ、ちょっと待ってよジノ……政庁襲撃がこれを調べるためだけのものだったのなら、僕が最初に君の前に現れた時点で、降参して“トリスタン”から降りてもいいはずだよね?」 「だってお前が本気になることなんてそうはないからさ。このチャンスを逃すと次がいつになるかわかんないし」 矛盾したことを言いながら「ははは」と笑うジノ。ロイはまたため息をついた。 「……挑発に乗った僕も同罪。ということか。まぁ、それはこの際いいよ。でも、もっと他にやり方があったんじゃないのかい?」 「そう言うと思ったからローマイヤは俺に話を持ってきたんだろうな。ナナリー総督就任までの時間も無い事だし、グズグズしてたら、内部の腐敗を取り除く前に、この東京租界が戦場になる」 ロイはムッとして唇を尖らせた。 「悪かったね。どうせ僕のやり方は回りくどいですよ……」 「拗ねるなよ。お前のやり方は決して間違ってはいないし、非効率でもない。まぁ、ちょっと正道過ぎるだけさ」 「正道すぎる?」 「う〜ん。なんていうか、皆が納得する方法で勝利を収める手段を探している。とでも言えばいいのかな。なるべく敵、味方から反発が少ないように勝とうとする節がある」 「そうかな?」 「そうさ。だからお前は敵からも“青い聖騎士”なんて尊敬を込めて呼ばれるんだろうな。負けたほうも正道でやられれば気持ちがいいもんさ。その点スザクや、あのいけ好かないブラッドリー卿とかを見てみろよ。 スザクは力任せ、ブラッドリー卿はその卑劣さから死神とか吸血鬼とか酷い言われ様だ」 ジノは肩をすくめて見せた。 「まぁ、とにかく。これで、このエリア11を食い物にしてきたやつらも直に捕まるだろう。ローマイヤはお前にも色々動いてもらいたいそうだ」
支援
支援
「ああ、それはローマイヤさんから頼まれたよ。ところで、この報告書にある逮捕者を直接捕まえる役だけど。実は、これは僕とジノにお任せしたいってローマイヤさんから言われたんだ。どうする?」 「そうだな。この報告書を見る限りでは、結構大きなテロリストと繋がってる企業もあるみたいだから。いざ捕まえる時は、一人がKMF部隊、もう一人が実働部隊を指揮しよう」 「了解。じゃあ早速明日から準備を始めよう。それにしても……」 と、ロイは考え込むように、アゴと指でなぞった。 「ん? どうしたロイ。何か思う事でもあるのか?」 「あ、いや。総督就任前じゃなくて、就任後に動くんだな。と思ってさ……ローマイヤさん。ナナリー総督の威光を示すつもりかな?」 ジノと自分がこのエリア11に先行して在籍している以上。総督就任前に膿の排除を始めようと思えば始められる。しかし、それをしないという事は、ローマイヤはこれをナナリー総督の手柄にしたいと考えているのだろう。それなら確かに就任後に動いた方が都合が良い。 すると、ジノは苦笑した。 「いや、この場合ナナリー総督の威光というより、総督補佐団の威光だろうな。“いいか野郎共。確かにナナリー総督はお優しい所はあるが、その代わり、私たちがきっちりとお前らを監視をしているぞ!”という事を示したいんだろ。 そもそも、こう言っては何だが、まだナナリー総督が威光をお持ちになるのはまだお早い」 ロイもジノの言葉には同意だった。 「そうだね。ナナリー総督はまだお若い。今は知識を学ぶ時期であって、威光をお持ちになられるべき時期ではない」 「この威光と知識。身につける順番を間違えると大変な事になるからな」 「知識が無くて威光だけあるトップの事を、歴史は暴君と呼ぶからね」 「だからと言って、補佐団に100%自由にさせる気も無いけどな」 ジノはニヤリと笑う。ロイも、フッと口元をゆがめた。 「ああ、そのために僕達がいる」 「お前に、期待していいよなロイ?」 「期待してるから僕を誘ったんだろ?」 「そうだな」 そして、二人は吹き出して小さく笑い合った。 その後、捕まえる軍人や企業の役員の情報。捕らえる順番。その方法等、細かい打ち合わせを続けた。 「さて」
支援
話が一段落つき。ふと、ジノは壁にかかった時計を見る。時刻は夜十時を越えていた。 ジノはその顔を仕事からプライベートに戻した。 「話も一区切り付いた所で、改めて一杯どうだ?」 と、隅に置いてあった、赤ワインの瓶をかかげた。 ロイは、「しかたないな、君は……」と頷く。 「いいけど、あまり長くは付き合わないよ。明日は朝早いから」 「それでもいいさ」とジノは嬉しそうに立ち上がると、近くの棚からグラス。備え付けの冷蔵庫からチーズを取り出し。席に戻った。 「そういえば、明日はアーニャにスザクの歓迎会に行こうって誘われてるんだろ?」 ジノはロイのグラスにワインを注ぎながら言った。ロイは「ありがとう」と呟きながら、それに答える。 「ああ。場所はアッシュフォード学園だ。ジノも行くんだろ?」 「もちろんだ。でも、アーニャにはメチャクチャ睨まれそうだな」 ジノが笑う。 そして、二人はグラスを重ねた。チン、と小気味良い音が鳴った後、二人はグラスをグイッと傾ける。 喉の鳴る音と、二つの気持ちよさそうに息を吐く音の後、少し顔が赤くなったジノが言った。 「そうそう、そう言えばお前、今日はどうするんだ? お前の部屋はまだ泡だらけだろ?」 「ああ……」 と、ロイは苦笑する。 今日。ロイは自分の部屋を何者かに泡だらけにされてしまったため、寝る場所が無かった。 「悪いけどここに泊めてくれ。僕はソファで寝るから」 「いいぞ。なんなら一緒のベッドで寝るか?」 「君がいいなら、そうする」 「俺を襲わないでくれよ」 「断じてそれはない」 ジノの冗談を笑顔で返し、ロイはチーズを食べた後、改めてワインを口に含む。 いつの間にか、ロイの顔もほんのりと赤くなっていた。 ジノは自分のグラスに、二杯目のワインを注ぐ。 「そういえば……アーニャの奴、今日は顔見せなかったな」 「……アーニャは今日非番だったんだし。部屋でブログの更新でもしてたんじゃない」 「でも、部屋から一歩も出なかったらしいぞ。ご飯は食べてはいるから生きてはいるみたいだけど、どう考えてもおかしくないか?」 「体の具合が悪かった。っていう可能性もあるでしょ」 「そうか、女の子だもんな。大変だよな〜」
支援
支援
支援
と、ヒックとしゃくり声を上げながら、あはははは。と笑うジノ。いつの間にかジノのワインは五杯目に突入していた。 「ジノ。下品だよ」 「悪い悪い。でもアーニャなんか絶対“キャンベル卿の自室泡だらけ事件”の犯人を熱意と殺意を持って探すと思ったんだけどな」 「……」 「どうした? 急に黙って」 「いや。いいんだよその話は。もう解決したからね」 「解決した? ふ〜ん。そう」 と、ジノは対して興味もなさそうに呻いた後、チーズを頬張った。 ロイは、ジノの態度に対して意外そうな顔をした。 「ふ〜ん。ってジノ。何がどう解決したのか聞かないのかい?」 「お前が解決した。って言うなら解決したんだろ。だったら、これ以上は俺が口を挟むべきじゃないさ。それに、今のお前の言葉で何となく犯人は想像がついた」 ジノは、これで話は終わり。とばかりに微笑んで、ワインの瓶を持つ。 「もう一杯どうだ?」 「……」 ロイは、友の鋭い頭脳と朗らかな性格に触れている自分が、言いようの無い心地よさを感じている事に気付いて、思わず微笑んだ。 「ありがとう」 そしてロイはグラスを差し出し、ワインを注いでもらった。 「でも、これで最後にするよ、明日は早いし」 結局、朝ロイとジノが目覚めると、二人は床で折り重なるようにして寝ていた。 周りには、多分二人で飲んだであろうワインの瓶が何本何本も転がっており、更に二人とも猛烈に頭が痛かった。 ○ 朝。 中華連邦総領事館。 ゼロ復活と同時に合衆国日本の領土となった場所。 そのゼロに領土を明け渡した領事館の責任者であり、大中華連邦の権力者である宦官の高亥はすでにこの世にはおらず。今、この場所の実質的取締役は、 「はっ!」 鍛練場では一人の男が息を静かに吐きながら拳を空に突き出していた。 長髪の黒髪。鋭く隙の無い瞳。細身と言えば細身だが、その体は痩せているのではなく絞られているという表現の方が適切である。 黎星刻。中華連邦の武官であり、現在高亥に代わりこの領事館内で采配を振るう立場にある人物である。
支援
支援
支援
星刻の加速していく動きの中で、その鍛えられた拳は空想の相手を捉えた。その後の動作は素早かった。 崩し、投げ。追撃。しなやかに拳と蹴りの連続技を放ち、最後に肘撃ちでトドメをさす。遅れて、艶やかな黒い長髪がふわり、と舞って元に戻った。 全て一人で行っている動作だが素人が見ても、そこに実物の相手がいるのではと錯覚させるほど緻密で、静かでありながら躍動感に溢れた演武だった。 星刻は両手を重ね、足を揃えて静かに立つ。 「……」 息を整え、そのまましばらく目を閉じ黙想。 全ての気を静め、星刻が再び目を開くと、「お〜〜」という感嘆の声と共に、パチパチと拍手が鳴り響いた。 星刻は、その対象を横目で見た。 「……見世物では無いぞ。紅月カレン」 「いやいや。充分見世物になるわよ星刻。あなた剣の腕だけじゃなくて格闘術も大したものなのねぇ」 そう言って、星刻の邪魔にならない位置で正座していた少女が立ち上がり、こちらに近づいてきた。 少女の名は紅月カレン。まだ十代後半かそこらの年齢だが、これでも先日復活した黒の騎士団のリーダーであるゼロの親衛隊零番隊の隊長であり、ブリタニアからは“ゼロの右腕”“黒の騎士団のエース”などと呼ばれ、恐れられている女傑である。 赤毛の髪。大きく意思の強そうな瞳。無駄の無い筋肉に女性の特徴が豊満に表現された肢体。運動用のジャージを着ている所を見ると、彼女も鍛練をしようとここまで来たのだろう。 「いや〜。本当にあなたと戦う事にならなくて良かったわ。っていうか生身なら絶対に勝てないし」 ははっ、と笑ってあっけらかんと言うカレン。 星刻もそれに釣られて、フッと笑う。 「それは、遠回しにナイトメアなら勝てると言ってるのかな?」 その皮肉に、紅月カレンは十代の少女には似付かわしくない、あらゆる修羅場を潜り抜けた者だけが持つ、ある種の余裕を持って不敵に笑った。 「ん〜。そうね。否定も肯定もしないでおくわ」 「その泰然自若な顔で言われても説得力が無いぞ」 その少女の勝ち気な顔には、“あんたなんかに、私が負けるわけないでしょうが”と、大きくでかでかと書いてあったからだ。 そんな中、カレンは「でも」と付け足す。 「あなたが、完全に私たちの味方になってくれるなら、正直に答えてもいいわよ」
支援
支援
「……」 その言葉を聞いて、星刻の顔から笑みが消えた。 いつの間にかカレンも真剣な眼差しをこちらに向けている。 星刻はそのカレンの視線に敵意も好意も混ぜず、相手に考えを悟らせないよう淡々と見据えてみせた。これは別に意識して行ったわけでなく、星刻が交渉の時に行ってしまう一種の癖のようなものだった。 しかし、裏を返せば、星刻は無意識にこれを交渉と認識したという事になる。 「……ゼロに頼まれたのか? 私を説得しろと」 先ほどまでと違い、やや暗く圧力を交えて星刻が尋ねると、カレンは、 「はぁ? 無理無理。私にあんたの説得なんて無理よ。私の仕事じゃないわ」 クスクスとした笑いで返した。 「……」 「信じてない顔ね」 星刻が淡々と見据えていたのを変に勘違いしたらしく、紅月カレンは、また真剣な眼差しに戻る。 「私が言った事は本当よ。今のところゼロからは、何の指示も受けていないわ。だから、あなたの事をどうこうするつもりなんて微塵もないの」 「ふむ……。では私に何か用なのか?」 「へ?」 「君の目には少々媚の色が見える。なにかお願いしたい事がある人間独特の目だ」 それを聞いてカレンは小さく体を震わせた。どうやら図星だったようだ。 星刻はそのまま待つ。 カレンはしばらく迷っていたが、やがて意を決したようだった。 「武術を教えて欲しいの」 凛とした大きな瞳がこちらを向く。 星刻は色々言われる事を予想し、その答えをすでにいくつか頭の中で用意していたが、これは流石に予想外だった。 「武術。だと?」 「ええ、武術よ」 星刻は一瞬呆然とした。だが、それは本当に一瞬で、すぐに思案は再開される。 紅月カレンの狙いは何だ? しかし、考えてもそれが分からない。仕方ないので星刻は真っ直ぐ尋ねた。 「なぜ私にそれを頼む。この前救出した藤堂とかいう男に教えてもらえばよかろう。手合わせした事は一度も無いが、あの男の強さは我が中華連邦でも相当有名だが?」 「駄目よ」 カレンは首を横に振った。 「藤堂さんは、落ちた体力を取り戻すので手一杯みたいだし」
支援
支援
「ふむ……」 星刻はまた思案に戻る。 確かに、藤堂は朝比奈、千葉、仙波とかいう団員と四人で鬼気迫る勢いで基礎訓練に明け暮れているのをよくみかける。しかし、その動きは武術の達人である星刻から見ればどうしても重く緩慢にうつる。 一年にも及ぶ投獄生活から助け出された後なので仕方が無いと言えば仕方が無いが……。 と、次に。星刻はカレンの体を頭の先から足の先まで、値踏みするように見た。 そして分かった。 まず紅月カレンは相当の達人だろう。足運び。人と接する間合い。気配の有無。体つき。その他あらゆる要素からそれが読み取れる。正直、体力の落ちた藤堂では、この紅月カレンの練習相手は務まらないかもしれない。 それはなんとなく紅月カレン本人も気付いているのだろう。だからこそ、この自分に頭を下げにきた。それは分かる。しかし、 「事情は分かった。しかし、悪いが他を当たってくれ」 星刻はクルリと踵を返した。 星刻だって暇ではない。“あの計画”の準備もしなくてはいけないし、執務だって腐る程ある。忙しさにかまけて、自身の鍛錬だってここ最近疎かになりつつあるというのに――と言っても、実際は全く疎かにしていないが――この上他人にまで、 それも下手をしたら敵になる可能性もある人間に、時間を割く余裕など一秒も無いのである。 しかし、その場から去ろうとした星刻の手を、 「お願い!」 と、カレンが掴んだ。 「あなたを見たときこれだ! って思ったの! お願い! 私には強くなりたい理由があるの!」 星刻は足を止められて、その言葉に耳を傾けた。掴まれた手を振り払おうと思えばできない事も無かったが、カレンの「理由」という言葉に少なからず興味を覚えた星刻はそれをしなかった。 「……理由とはなんだ? 個人的に言わせてもらえば、すでに君は女性の武術家として相当完成されている。それなのに、敵でも味方でもない私になぜ師事を請う」 「ナイトオブセブンって知ってる?」 カレンは憎々しげにポツリと呟いた。星刻はもちろん頷く。 「知っている。ブリタニア最強の騎士団。その七番目の騎士。枢木スザクの事だろう?」
支援
支援
枢木スザク。日本人でありながら祖国の英雄であるゼロをブリタニアに売り、ナイトオブラウンズという帝国でも指折りの地位を得た男。 なるほど、確かに日本のために立ち上がった黒の騎士団の一員であるカレンが、日本の裏切り者であるスザクに憎しみを抱くのは当然と言えた。しかし、 「おいつに勝ちたいの」 その言葉には、日本への大儀とかそんなものを抜きに、もっと粘着質のある私怨にも似た響きがあった。 「勝ちたい? KMFではなく生身で。という事か?」 「ええ。そりゃあ、生身で戦う機会なんて無いかもしれないけど。でも」 カレンの奥歯がギリッと音を立てた。 「同じ失敗は繰り返したく無いの……」 「……」 「私、そいつに負けたの。それで……。私が、もっと強ければ、力が、あれば……」 カレンが手に力を込める。その手に腕を掴まれている星刻はその女性にしては桁外れの握力に小さく驚くと共に、ある種の悲しみの色をカレンから感じ取った。 「力があれば?」 星刻は無意識に聞き返していた。いつの間にか、星刻はカレンの話に聞き入っていた。 「……一人ね、寂しがり屋な男がいるの」 そう答えたカレンの瞳から、すでにスザクの名を出した時のような憎しみは無い。 「寂しがり屋で怖がりのくせに、その人、私を守って一人でどっか行っちゃったの。でも私、そいつに約束したの。傍にいる。いてあげるって……」 (……なるほど) かつて、星刻はこの紅月カレンに「あなたに興味がある」と言った事がある。あの後、なぜ自分がそんな発言をしたのか分からず、首をかしげたものが、今の話を聞いて合点がいった。 この女性は自分と同じなのだ。いや、正確には自分と求めるものが……。 「理想と、欲望か……」 カレンはその星刻の呟きを聞いて、「欲望?」と首を傾げた。 「取り戻したいのは日本。それは理想だ。そして大切な人と共にいたいというのは欲望だ。間違っているか?」 その言葉に、カレンはキョトンとしていたが、 「欲望か……。そう、そうね。欲望ね。間違ってないわ。だって、私はどうしても、その人と一緒に居たいの」 と納得した様子だった。 「しかし日本も解放したい。という事だろう」
支援
支援
支援
星刻が言うと、カレンは自嘲気味に笑った。 「おかしいでしょ? 私だって馬鹿な事を言ってるっていう自覚はあるわ。二兎を追う者は一兎も得ず。それは分かってる。でも、私この一年で気付いたの。理屈じゃ無いの。必要なの。私にとって、二つとも……」 「……理解できるものがあるな」 「えっ……」 星刻の答えに、カレンが小さく驚いた。 ――シンクー 幼い声が星刻の中で響く、七年前のあの日から、その声が星刻の全ての原動力である。 (あの方のためならば、自分は何だってしてみせる) それが星刻の誓い。ただ、同時に自分はそれだけに妄信したただの愚かな男なのではないかとも思う。 星刻は弱き民を救いたくて軍人になった。“あの計画”はそのためのものでもある。 しかし……。 本当はただ、自分の傍にあの方を置いておきたいだけではないのか? 理想はある。弱き中華連邦の民は確かに救わなければならない。しかし、民のためと銘うった“あの計画”は本当は、己の欲望を満たすため、それだけのものでは無いのか。 汚らしい欲望を隠すために、大義だの、誓いなどで言い訳しているのだけではないのか。 そのジレンマが、棘のように常に星刻の心を突き、責め立てている。 それはまさに、この紅月カレンと似た、ある種の人間としてあたりまえの欲望と、個人を離れた崇高な理想を持つ者が同時に抱える、矛盾した悩みに他ならない。 星刻はその同種の悩みを、この紅月カレンからも感じ取ったのだろう。 ただ、この紅月カレンと星刻の違う所は、紅月カレンは理想も欲望も両方一緒くたに抱え込む決意をしている点だった。 (まさかこの私が。ゼロではなく猪突猛進と有名なこの紅月カレンに、言葉で感心させられようとはな) 中華連邦内でも不穏な話はいくつかある。そう遠くない内に、自分も決めなくてはならないだろう。色々と……。 「星刻?」 カレンの声。星刻は顔を上げた。 「ああ、すまない。少々考え事をしていた」 そして、星刻は改めてカレンに視線を向けた。 「悪いが、私も人に何かを教えるというのは慣れてはいない。師を求めるなら他をあたってくれ」 「そんな……」 カレンは落胆したようだった。星刻はその様子を見てフッと笑う、
支援
支援
(このような女傑に勝ちたいと思わせる男、枢木スザクか。機会があれば一度打ち合ってみたいものだ) 星刻は改めてカレンに顔を向けた。 「それでも……教える事は無理だが。私の稽古相手ならいつでも募集中だ」 「へ?」 「言っただろう。私は教える事には長けていない。それに私だってヒマではないのだ。人に教えている時間など無い。だから、お前が私の稽古に付き合って、私の技を身に付けたいのならその過程で勝手に私の技を盗めばよかろう」 更に星刻は言った。 「それが最大限の譲歩だ。味方でもないお前の向上心を満たす義理は本来こちらには無いのだからな」 カレンは、その言葉を聞いて顔を輝かせた。 「構わないわ星刻!」 「その意気や良し。では早速組手にでも付き合ってもらおう。グローブは無しでいいな?」 「もち!」 「悪いが、私はその綺麗な顔が崩れても責任は取らんぞ」 「上等! ありがとう!」 とカレンは輝いた顔のまま、距離を取り足を広げて構えた。その綺麗な顔が瞬時に戦闘用のそれに変わる。 対して、星刻はそのまま自然に立ったままだった。もっとも星刻にとっては普通の立ちがすでに構えにまで昇華されている。 逆に言えば、カレンはまだその段階にまで至っていないという事。 力の差は明らか。でも、だからこそだろう。カレンの顔は戦意を漲らせながらも、どこか嬉しそうだった。 「では、初手はこちらから行くぞ、紅月カレン」 言い終わる前に、星刻の体がユラリと揺れて動く。 カレンは、その場で腰を落としたまま動かない。いや、体を動かさないで足の指を動かし、間合いを測りながらジリジリと前進している。 カレンは腰を落として重く。星刻は掴み所無くゆらりと。お互いが近づいていく。 そして、二人の間合いが重なったその時――。 「た、大変です紅月隊長! C.C.さんが!」 「へ?」 「隙あり!」 突如現れた第三者の声に視線を背けたカレンに対して、星刻は目も留まらぬ速さで身を屈め、猛烈な足払いをかけた。 「!」 カレンは、その足払いを見事に食らい、すっころんで背中から落ちると、受身を取ってクルリと立ち上がった。 「なっ――」 驚いた顔で「何するのよ!」と言いかけたカレンに、
支援
支援
支援
「油断でやられるのが一番下らんぞ紅月カレン」 星刻がその言葉を遮った。 言われたカレンは目を見開いて驚いた後。シュンと視線を下げた。 「ごめ……いや、ありがとう」 「いかなる時であろうとも、警戒を解くのは敵より後だ。自分より力量が上の相手と戦うなら尚更だ。今の隙で私はお前を殺そうと思えば殺せた事を覚えておけ」 「……はい」 「では、部下の話を聞いてやれ」 そう言うと、黒の騎士団の団員は戸惑いながらも駆け足でカレンに近づいた。 「も、申し訳ありません。紅月隊長」 「構わないわ。何?」 「はい、実は、このような手紙が……」 カレンは団員から差し出された手紙を受け取り、目を通すと、 「あ、あ、あ……」 と、肩を震わせ始めた。 「あの女! 一体何、考えてるのよぉぉぉ!」 そしてすぐに爆発した。 その時、カレンの手にあった手紙の文字が、チラリとこちらに見えた。 星刻は黒の騎士団の情報を覗き見るのは少し卑怯かな。と思って顔を背けようとしたが、その前に鍛えられた視力がその内容を読み取り、脳に認識させてしまう。 ちなみに、手紙は日本語で書いてあったが、やろうと思えば日本語でジョークまで言える星刻には読み取る事など造作も無かった。 手紙の内容は。 少し、アッシュフォード学園に忘れ物を取りに行ってくる。 夕食にはピザを取っておけ。 C.C. 「……」 星刻は小さく息を吐く。 どうやら、カレンとの本格的な鍛錬は、明日からになりそうだった。 シーン5『戦う 理由』Cパート。終わり。 シーン6『アッシュフォード 学園』に続く。
支援
投下終了です。 支援感謝です。 よろしければ感想、ご指摘などよろしくお願いします。 今週のコードギアス。良いですねぇ、ラストに向けての構想と、ロイが取るべき道がどんどん見えてきました。 というか、アーニャがC,C,より身長高く見えたのは私だけでしょうか(汗)
>>178 話の展開とキャラクター描写がうまいです。
それとTVの話と話の補足の仕方がいい。
実際にキャラクターがそのように行動していると思わせる流れでした。
GJです。
次回も楽しみに待ってます。
PS:私も高く見えました。ヒール高いからだと思いたい。
乙でしたKOUSEI卿 目的に向かって努力する子はやはりいいものですね そしていらん伏線が回収されたことに笑ったwww 次も楽しみに待ってます! アーニャの身長は165だったか168くらいなので、見間違いじゃないかも
>>178 ライは介入してるんだけどKOUSEI卿の連載は本編すらだいぶ補完してくれてるというか、
自分の中でR2は端折りすぎて消化不良感が大きいので毎回楽しみで仕方ないです。
星刻が本編で「あなたに興味がある」とか言ったのはその後のフセンか?と思ったけど
その後サッパリなので忘れてたくらいだしw
今回はブリタニア側も、総領事の話も大きく動いたわけじゃないけどそれでも凄く面白かったです。
あと星刻ってキャラだちしてるから書きやすいように見えて、古めかしい言い回しをしたりするので
描くのけっこう難しいと思うんですよね。ヘタに似せるとウソくさくなっちゃうというか。
でもすごくうまく書けてるなって感心しきり。もれなく緑川ボイスで脳内再生されました。
声オタじゃないけど、何故かごちそうさまでしたと言いたいw
前半と後半のギャップがいいなあと思っているところに、CC落ちでの引き やられた!って感じでした 前半の軽妙なノリの話では、何度か「アッー!」と言う幻聴が聞こえましたw 後半は星刻の葛藤の描写が特によかったです ジノにも言えることですが、そのキャラの裏的な部分が無理なく肉付けされていて厚みを感じます それゆえ、今日明らかになった事実からアーニャの描写がどうなっていくのかが、非常に楽しみです そして過去の戦闘描写からは、星刻vsスザクの手合わせが実現する事を期待してしまいます いずれにせよ、続きが楽しみです
>>178 GJです。
キャラの描写がとても上手だなとあらためて感心させられました。
キャラ達が自分たちの意思で動いてる様に思え、話の流れも自然な感じでとても面白かったです。
次回を楽しみにしています。
>>178 KOUSEI卿、GJでした!
かなり上手いSSを読むとしばらく余韻に浸りたくなりますね
本編を補完するような説得力のある文章、心情に納得できるキャラに対する描写
上手く感想が書けない自分が腹立たしいほどに、GJでした!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>165 「おいつに勝ちたいの」ではなく、あいつでは?
>>178 お疲れ様でした。ほんの数日前から読ませていただいています。
ロスカラ2が出るならばこの作品をシナリオに出して欲しいなぁ、と思ってしまうほど違和感がありませんね。
ラストは騎士団側ともブリタニア側とも和解するようなストーリーになる・・・といいなぁと思ってしまいました。
お体に気をつけて執筆がんばってください。wktkしながらお待ちしております。
>178 とても、面白かったです。 おいしい水をごくごくと飲み干した気分。満たされます。 月並みですが、続きを心待ちにしております。
188 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:28:02 ID:BCECkLzG
こんばんわ。そして久しぶり。 SS書かないでにクラブ作ってたライC万歳です。 復帰にライシャリネタ完成。 投下おk? タイトル・ありがとう カップリング・ライ×シャーリー 備考・今更海
支援がいるなら支援します
190 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:32:34 ID:BCECkLzG
ではいきますよ… ありがとう 「アハハ!ライ!これでもくらえ!」 私は海水を手ですくい、ライにかける。 「うわ!やったなシャーリー!」 ライも海水を手ですくい、私にかけた。 「ひゃ!冷た~い!この〜!」 私は夏の終わりの誰も居ない海水浴場でライと共に泳ぎ、遊んでいた。 夏休み最後の日… 私とライは海水浴に行った。 海水浴場は時期が過ぎていたため、誰も居ない貨し切りみたいな状態だった 本当はもっと早く行きたかったけど、ライはパイロットの仕事があるからこんなに遅くなってしまった。 実を言うとライは最初は反対したんだ。今日じゃ明日から疲れが残るからって。 でも、私は我侭言ってライにOKを貰った。 だって彼氏との初めての夏休みなのに、思い出が出来てないなんて恥ずかしいもん。 でも、私はこの日のために準備していた薄桃色のビキニを着けてるのに、ライがはいているのは学園で使ってる男子用の水着… そりゃ軍人だし、エースパイロットだから水着なんて買う暇ないのは分かるけど…ちょっとねぇ… そんな風に考えていたときだった…
支援
192 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:34:24 ID:BCECkLzG
「シャーリー!沈め!」 「え?」 私はライの声を聞き、我に返る。 そして気がつくと、大きめの波が私達に向かって迫っていた。 「わ!?わわ!?」 私はすぐに沈もうと思ったが、既に遅く、波に飲まれてしまった。 「っぷは!シャーリー、大丈夫?」 ライは波が過ぎるとすぐに無事な姿で浮かび上がり、 「っぷは!もう…早く言ってよ!」 私は海中で転がって砂まみれになり、頭に海草をかぶって浮かび上がった。 「…ぷ、はっはっはっは!!」 「わ…笑うな!」 「ごめん…でも…はは、はっはっは!!」 「この〜!」 私は頭の海草を払い、ライのほっぺたをつねってやろうと思って彼に近づく。 しかし… 「…!」 「え?」
193 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:35:41 ID:BCECkLzG
彼の近くに来た途端、私は彼に抱きしめられた。 お互い水着という肌をほとんどさらした状態のため、互いの肌の温もりが伝わる。 その温もりの暖かさで、私は怒りを忘れ、頬を上気させた。 「捕まえた。」 「…バカ。」 ……… 私は砂を海水で洗い落とし、それからしばらくまた二人で遊んだ後、冷えた体を温めるために砂浜に上がった。 私達は海を見る形で、砂浜に体育座りで座っていた。 「う〜…まだ少し暑いのに、あれだけ海で遊んだ後上がると結構冷えるねライ。」 「そうだな…じゃあ…」 ライは私の肩に手を置き、自分の方に引き寄せた。 「わ!?」 「これなら少しは暖かいだろ?」 「…うん。」 肩を寄せ合うことで再び肌と肌が触れ合い、温もりが伝わった。 でも、誰も居ないとはいえ少し恥ずかしいな… 私はまた頬を染めてしまう。 ほんとはずっとこうしていたい。 でもライはパイロット…いつも一緒には居てくれないし、会えてもいつも遊べるわけじゃない。 もしかしたら、明日からまた始まる仕事で、大怪我したり…死んだりするかもしれない。 彼が居ない世界…そんなものを想像するだけで私の涙腺は高まってしまう。
支援
195 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:37:05 ID:BCECkLzG
「シャーリー?」 「あ!?ごめん!海水が目に入ったのかな?」 私は大慌てで(何想像してるんだろ私…らしくないぞ!)と自分に言い聞かせながら涙を拭いた。 「ねぇ、シャーリー。」 涙を拭き終わると、ライは私の方に視線を向け、話しかけてくる。 「え?…何?」 「僕と付き合ってくれて…僕の恋人で居てくれて…ありがとう。」 ライから私に送られた言葉は、「ありがとう」というごく普通の感謝の言葉だった。 「どうしたのライ?改まって…」 「そのままの意味だよ。」 ライは視線を海に戻しながら喋り続ける。 その目はどこか哀愁を帯びていた。 「僕は軍人でナイトメアのパイロットだ。いつ死ぬかもしれない状況にいつも居る…もしかしたら、明日にもテロ事件が起こって、戦死するかもしれない。 そんないつ死ぬかも知れないような奴を愛してくれて…」 「止めて!」 私はライの肩に顔を乗せて大きな声で言った。 「シャーリー…?」 「死ぬなんて聞きたくないよ…そんなこと…言わないで…!」 私は声が震え、また涙腺が高まっているのが分かった。 せっかく心でそんな心配飲み込んでたのに…
196 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:38:17 ID:BCECkLzG
「聞きたくない…聞きたくないよ…!」 私は呟き続けながら、涙が零れているのが分かった。 開いている左手の甲で涙を拭いても、止まりそうにない。 「…ごめん。」 ライはより強く肩を抱き、私を暖めてくれた。 「馬鹿…ライの…馬鹿ぁ…」 「ごめん…シャーリー…」 少しの間私が泣いた後、私達は肩を寄せ合ったまま視線を合わせ合い、キスを交わした。 ……… 夕方になり、日が沈み始めたころ、私達は私服に着がえて帰る準備を終え、砂浜を歩いていた。 泣いちゃったりもしたけど、楽しかったな… また来年もライと一緒に来れるかな? それに来年まで…彼は私の隣にいてくれるだろうか? 私はさっき泣いたせいで心でそんな思いが押し殺せなくなってしまった。 そんな時だった… 「シャーリー。」 ライが足を止め、私に向き直りながら私に話しかけてきた。 「何?」 私も足を止め、彼と見つめあった。
197 :
ライ×C万歳 :2008/08/25(月) 01:41:14 ID:BCECkLzG
「改めて言い直す…ありがとう。僕と恋人になってくれて…僕を愛してくれて…」 ライは昼間言った言葉をまた私に言った。 ただし… 「これからもずっと…僕を愛してくれるかな?」 今度はまっすぐな目で、生きる意志に満ちた言葉と一緒に… 「もう…」 私は頬を赤くしながら持っていたバッグを砂地に置き、彼に近づいて彼の胸板に頬を摺り寄せ、背中に両手を回した。 「最初から明るく言ってよ…」 「うん…今度から気をつける。」 ライも私の背に手を回し、私を抱きしめた。 そしてお互いに再び視線を合わしあい、再び唇を重ねる。 沈む夕日は、私達を祝福するかのように赤く赤く私達を照らしてくれた。 ライ…私からも言うよ… 「ライ…私を愛してくれて、ありがとう。」
支援
sien
クライマックスで規制だと?支援
投下終了 終わりでさるとか… にしてもC.C.がクーデレに戻って良かった。
>>201 ライ×C万歳卿、GJでした!
シャーリーの不安な心境、そして二人の甘さと切なさをかんじるいいSSでした!
どこかに違和感を感じるのはやはり、本編と重ねてしまうからかな
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>201 海草で大笑い、がその後の甘いながらもちょっと切ない感じをさらに引き立ててますね。
ライ×C万歳卿の執筆するものは
他ではなかなかないカップリングが読めるのでいつも新鮮で楽しみにしてます。
あと「沈め!」でちょっとびっくりしたんで「潜れ!」の方が良かったかも知れないw
204 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/25(月) 05:12:20 ID:2FM9OmS5
ライ×C万歳卿乙でした! ライシャリは普通に恋愛してて好きですw
>>201 いやぁ、シャーリーものだと完全に恋愛ものになっちゃいますね。
ほのぼのしててこういうの大好きです。
なんか幸せそうで…。
他のキャラだと違うという事はないのですが、シャーリー-普通の一般人って感じなんで一番身近かなって思える分感情移入しやすいのかも。
ともかくこういう恋愛もの大歓迎。
ライ×C万歳卿GJでした。
次回作期待して待ってまーす。
人いない…ところで投下や感想があれば是非して欲しいけど、 この先重要だと思うので今これだけは、ここで議論して決めた方がいいと思うんだ。 あっち(したらば)で議論してても筋違いなんで。 ・今までのこことむこうの流れ 「職人の投下の邪魔になるので雑談や議論をするためのスレを別に作った方がいい」 ↓ 「今したらばにあるロスカラSSスレを本音で語るという板には毒吐きスレのようなものもあり、 読む人間を選ぶためSSスレからリンクは貼れない。即ちあそこは住人全てが行く場所ではない。 なので、ちゃんとリンクを貼れるような場所にしかるべきスレを立てた方がいい」 ↓ 「じゃぁどこに、どのようなものにして立てれば良いか?」←今ここ ぜひ語って下さい。まぁ夜の方が人いるから色んな意見が出そうだね
208 :
124 :2008/08/25(月) 15:30:29 ID:aXq+VOMc
>>207 すまん、考えがまとまらないので、後でまとまってからにする。
さて、今ネットカフェのPC前。本文だけで10レス使うやつがあるけど、
15:40頃に投下したいと思います。支援していただけますか?
いるよー 普通にしたらばで避難所を作ればいいと思う 雑談、議論の2スレを立てていて、新しくスレを立てたいときには 議論スレで聞いてみる あと、こういうものって、反対者がいるから要らないではなく、賛成者がいるから立てるってかんじで 思い切って立てたらいいと思います じゃあ支援しますね
>>208 支援します。
なかなか来なかったので心配してたんですが、杞憂だったみたいですね。
211 :
210 :2008/08/25(月) 15:37:36 ID:mcDjM+3t
ありがとうございます、そろそろ投下します。 『恋人たちの休日』、これで完結です。 作者:余暇 タイトル:恋人たちの休日・三日目 カップリング:ライ×カレン 設定:特区日本では、ライは書記官の職についています。 (注意) 甘いです。
支援
そういう議論だなんだ、決めなきゃいかんとかなんだって書き込みを乱発するのが雰囲気悪くしている一因なんじゃないの? 〜しなきゃいけないってのはどんなもんかね。 議論だなんだと喧々囂々やられていたら投下だってやりずらい。少なくとも俺は躊躇する。 そういうのはさ、どうしようか? とか言ってないで やってから(この場合スレ立てか?)ここで話し合ってみないか? でいいじゃないか。 にちゃんだからってわけじゃないけど、そこらへんはみんなもっと面の皮厚く、図太く行ったっていいと思うんだぜ。きっと。
『恋人たちの休日・三日目』 日の光が窓に差し込む。その眩しさで、僕は目を覚ました。 「む……。朝か。」 まだ眠たい目をこすると、すぐ隣にはカレンの顔があった。すやすやとよく眠っている。 「起こしちゃ悪いな。」 僕はカレンを起こさないよう、そっとベッドを抜け出した。 『メールが届いています。』 僕の携帯のディスプレイが、メールが届いていることを知らせていた。送り主はゼロだった。 『以前より君から頼まれていた件、承諾した。明日、本人に通達する。君も今日はなるべく内緒にしておけ。 こういうサプライズも、たまには良いだろう?』 「サプライズ、ね。了解、頑張ってみるよ。」 僕はそっと携帯を閉じた。 「ふああ……。」 カレンが目を覚まし、ベッドの中で伸びをした。僕はベッドに腰掛け、彼女の顔を覗き込んだ。 「おはよう。よく眠れた?」 「ああ、おはよう。早かったのね。」 ベッドから出てきたカレンを僕は抱き寄せ、優しくキスをした。 「ん……。どうしたの、急に?」 「『どうしたの』はないだろ?『おはようのキス』のつもりだったんだけどな。」 「だったら不十分。不意打ちでよくわからなかったし、時間が短すぎ。もう一回。」 そう言うとカレンは、そっと目を閉じた。そして僕は、彼女に二度目の『おはようのキス』をした。 一度目よりもずっと長く、ずっと甘く。
支援
支援
支援
「そう言えば今日はどうする?結局何も決まってないだろう?」 実は昨夜、「明日の予定を決めたいから」との理由でカレンを部屋に誘ったくせに、色々あって何も決めずに二人とも寝てしまったのだ。 「そうねえ、もう九時半か。今から出かける準備をするってのもちょっとね。まだ朝ごはんも食べてないし。 私は、ライと二人でいられたら別に構わないんだけど。」 「ふむ、僕も同意見だな。昨日外出して十分楽しんだからね。部屋でゆっくりしようか、明日から学園や仕事も始まるし。」 その瞬間、カレンの表情が曇った。 「あ……。そうよね、明日からまた忙しくなるんだから、ライは疲れを残しちゃいけないよね。」 「カレン?」 「何でもない。さ、朝ごはんにしましょう。その後のことはまた後でね。」 すぐに明るく装うカレン。でも僕には、彼女が無理をしているのがわかった。 明日からいつもの日常が始まるということは、また僕と会う時間が減るということ。僕も辛いが、カレンはもっと辛いだろう。 以前、僕の力になりたいが自分には身の回りの世話ぐらいしかできないと言って悩んでいた。 そばにいてくれるだけで僕にとっては心強いとは伝えたが、あの後も悩んでいるらしいし。 (でも明日からは、今までとは少し違う日常になる。カレンが悩むことも少なくなるだろう。 でも今はまだ具体的なことは教えない。明日彼女をびっくりさせたいからね。)
支援
支援
朝食を食べ終えた僕たちは、ソファの上でくつろいでいた。 「ねえ、これからどうする?」 「そうだな。じゃあ今日はさ、カレンの言うこと、僕が全部聞いてあげるよ。」 「えっ?私が聞くんじゃないの?」 カレンが目を丸くする。 「だってさ、君にはいつも僕のお願いを聞いてもらってばかりだから。この二日間だってそうだろう?一日目は君に甘えさせてもらったし、 二日目は僕の希望で水族館に行ったし。たまには、逆の立場になってもいいと思うんだ。」 「でも、私だってわがまま言って泊めてもらったり、あなたに随分と甘えさせてもらってるから別に……。」 僕はカレンを抱き寄せた。 「以前、僕に向かって『遠慮せずに甘えて欲しい』って言ったのは君だろう?だったら、君も遠慮せずに僕に甘えてよ。 明日から僕が忙しくなるから疲れさせちゃいけないとか、そういうことは抜きにしてさ。今日は、僕が君に甘えて欲しい気分なんだから、それでいいの。」 カレンが僕の服をギュッとつかんだ。 「本当にいいの?私、あなたが疲れるほど甘えちゃうかもしれないよ?」 「それでもいい。そういう疲れなら歓迎するよ、君の笑顔が見られるなら。」 「……ありがとう。」 カレンが僕の背中に腕を回し、体を預けてきた。僕は彼女を受け止めつつ、彼女の頭を優しくなでていた。
支援
ソファに座るカレンの後ろに僕が回り、彼女の肩を揉みほぐす。「肩を揉んで欲しい」というカレンのリクエストだ。 「どう、痛くない?」 「うん、丁度いいよ。すごく気持ちいい。」 初めてカレンの肩を揉んだけど、意外とこってるんだな。 「カレンって、こんなに肩こりひどかったんだ。」 「そう?そんなに硬い?」 「うん、意外だな。そんなに肩がこるようなことしてるの?」 すると、カレンが顔を赤らめた。 「だ、だってさ、胸が重いんだもん。最近はどんどん大きくなってるし。」 「ご、ごめん。余計なことを聞いたな。まあ成長期だし、仕方ないさ。」 「うーん、私の場合はそれもあるけど、主な原因はあなたよ。だって…」 カレンが僕の耳元でささやいた。 「ええっ!?それで成長するものなのか?すまない、自重するべきだったな。」 「あ、今まで通りでいいわよ。だって、やめろって言ってもどうせ聞かないでしょ?」 カレンがいたずらっぽく笑った。僕は言い返すこともできなかった。 「肩はそろそろいいわ。今度はひざ枕をしてみたいな。」 「ひざ枕?わかった、じゃあここに頭を乗せて。」 僕はソファに腰掛け、カレンは僕の太ももの上に頭を乗せてソファに横たわった。 「どう?筋肉ついているから、硬くない?」 「うん、少し硬いけど温かくて気持ちいいよ。」 僕は右手でカレンの頭をなでた。彼女の手が僕の空いた左手を握ってきて、僕もその手を握り返す。 「何だか、この部屋だけ流れる時間がゆっくりしてるみたい。」 「そうだな、二人一緒だとそれだけ落ちつくからじゃないかな。」 「うん、きっとそうね。」 僕たちは、ゆっくり流れる幸せな時間を堪能した。
支援
昼食後、僕たちは庭園の散歩に出かけた。 「いい天気だな。散歩にはもってこいだ。」 「そうね、花もきれいだし。」 「あら?その声は、ライさんにカレンさん?」 呼ばれたので振り向くと、そこにはナナリーと咲世子さんがいた。 「やあ、ナナリー。咲世子さんもこんにちは。」 「こんにちは、ライ様、カレン様。」 咲世子さんがうやうやしく頭を下げた。 「こんにちは。」 「お二人とも、どうされたんですか?今日は学園はお休みですよね?」 「あ……、それはその。えーと、どう説明しようか。」 「そんなこと、私に聞かれても……。」 「デートしてる」なんて堂々とは言えず、僕たちが返答に窮していると、咲世子さんが口を開いた。 「ナナリー様、お二人はデートをなさっておいでなのです。」 「まあっ!デ、デートですか。」 「「さ、咲世子さん!?」」 ナナリーが顔を赤くし、僕とカレンはあわてた。 「咲世子さん、そんなストレートに言わなくても。」 僕が抗議の声を上げると、彼女はニコッと微笑んだ。 「あら、よろしいではありませんか。もうお二人の関係を知らない人間はおりませんし、昨日までの二日間も、 お互いの愛を様々な方法で確かめ合っていらっしゃったのでしょう?」 「さ、様々な方法……。」 僕たちは言葉を失った。どうして咲世子さんがそんなことを知ってるんだ。そしてナナリー、君は一体何を想像したんだ。 「咲世子さん、変なこと言わないで下さい。後、このことは生徒会メンバーには内密にお願いします。」 「承知いたしております。この篠崎咲世子、お二人の秘密は自分の胸の内に隠しておきますゆえ。」 「と、とにかく誰にも話さないで下さいね!行きましょ、ライ。」 僕はカレンに腕を引っ張られ、庭園を後にした。
支援
支援
>>209 その賛成者だけが勝手に話しを進めて行くのはどうよ
話しが進まないのは分かるが、反対者はイラネなのかい?
支援
「ねえ、どうして咲世子さん、私たちのこの二日間を知ってたのかしら?」 「さあ、ルルーシュがそんな話をするとは思えないし……。」 僕たちは歩きながら、咲世子さんについて話をしていた。 「でも、わざとあんな言い方をして、僕たちがあわてる様子を楽しんでるというふうにも見えたし、わからないな。」 「そ、そうね。とりあえず、声が外に漏れないように気をつけましょう。」 声が漏れないように?そんな大声で話す機会なんてあったっけ?でも、用心するに越したことはないよな。 「そうだな。夜は特に周りが静かだから気をつけないと。」 「夜?……って、まさか!」 僕を見てカレンは首を傾げていたが、どうやら何かを想像したらしい。真っ赤になって僕をポカポカ叩きだした。 「バカバカバカ!どうしてそんな具体的な事例を挙げるのよ!時間帯と場所考えなさいよ!」 「い、痛い痛い!具体的な事例って何のこと?」 僕を叩く手が、ピタッと止まった。 「ねえ、ライは何のことを言ってたの?」 「いや、ただ単に話し声が外に漏れないようにしようと考えただけで、別に何の事例も……。」 カレンの顔が、その髪の毛よりも赤くなった。 「や、やだ、私ったら。一人でそんなおかしなことを想像して。ライも紛らわしい言い方しないでよ。」 「『おかしなこと』って、何のこと?」 「な、何でもない!気にしないで!」 どうしたんだろう、急に怒ったり恥ずかしがったりして。何か変なこと言ったかな? 「と、ところでさ。」 カレンが話題を変えようとする。 「礼拝堂へ行きたいんだけど。」 「礼拝堂?いいけど、どうしたの?」 「ふふっ、ちょっとね。」 カレンは柔らかく微笑んだ。
支援
支援
僕たちは礼拝堂にやってきた。窓から光が差し込み、教壇の前が照らされている。僕たちは教壇の前まで来た。 「ライ。私ね、結婚式の誓いの言葉をやってみたいの。」 「誓いの言葉?」 「そう、本当は神父さんに問いかけられて、新郎と新婦が答えるんだけどね。 今回はうろ覚えだけど、私が教えるからその通りにして。」 「いいけど、どうしてそんなことを?」 僕の問いに、カレンがうつむき加減に答えた。 「不安なの。ライはいつだって私を愛してくれるし、いろんな言葉をかけてくれる。それはすごく嬉しい。 でもね、まだ正式に夫婦になったわけじゃないし、私と付き合っているのに、周りの女性たちがライに 近寄ってくる。それがすごく不安なの。」 「女性たちが近寄る?別に、仕事の話とか、事務的な用件だけだと思うけど。僕に対して下心なんか……。」 「わかってない!あなたはそう思うかもしれないし、私も考えすぎかもしれない。でも、実際に他の女性とライが親しくしているのを 見ると、すごく不安になるの。もっとライを独占したいと思ってしまうの。自分勝手だとわかっていても、そう思ってしまうの。」 僕は言葉が出なかった。知らない内に彼女を不安にさせていた自分が許せなかった。そして、そこまで僕を想ってくれる彼女がいとおしかった。 「カレン、僕はどうすればいい?僕は心から君を愛してる。いくら言葉を紡いでも、語り尽くせないくらいに。 それでも君が不安になってしまうのなら、これ以上どうすればいいんだい?教えて欲しい。」 「うん、だからね。ここで永遠の愛を誓うの。本物の結婚式は当分先の話だけど。 あなたはいつか、私を迎えに来てくれるって言ってくれた。その言葉、本物よね?」 「本当だ、いつか必ず君を迎えに行く。そして君と添い遂げる。その言葉に偽りはないよ。」 僕はカレンの肩に手を置き、そう告げた。それを聞いたカレンは安心したのか、目にうっすらと涙を浮かべながら笑った。 「ありがとう。おかしいよね、嬉しいのに涙が出るなんて。」 僕はカレンを抱き寄せた。 「全然おかしくないよ。君が喜んでくれているのが、僕にも伝わってくるから。」 「本当に?それを聞いて安心した。」 「さあ、誓いの言葉を教えてよ。改めて将来を誓い合うために。」 「うん。」 そして、僕たちの『誓いの儀式』が始まった。
支援
「ライ。あなたは紅月カレンを生涯の伴侶とし、その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、 富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」 カレンが僕をまっすぐ見つめ、問いかけた。 「はい、誓います。」 僕は誠意を持って答え、カレンは優しく微笑んだ。 「今の言葉を、僕から君に伝えればいいんだね?」 僕は、カレンの先ほどの問いかけを思い出しながら、彼女に言葉をかけた。 「紅月カレン。あなたはライを生涯の伴侶とし、その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、 富める時も、貧しい時も、これを愛し、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」 「はい、誓います。」 僕からカレンに優しく問いかけ、彼女ははっきりと答えた。 「これでいいんだね?」 「うん、後はその…誓いのキスを、ええと。」 カレンは赤い顔でつぶやいた。僕はそれを聞き、彼女の頬を優しくなでた。 「恥ずかしがらなくていいよ。君がしたいようにすればいい。僕は君の望み通りにするから。」 「……ありがとう。」 僕たちは目を閉じ、静かに唇を重ね合わせた。 「今日はありがとう、私のわがままに付き合ってくれて。」 カレンを自宅まで送る途中、彼女が僕に話しかけた。 「気にしないで、僕も楽しかったから。それに、今日一日は君の言うことを聞くって言ったろう?」 「うん、そうだったね。あーあ、明日からいつもの日常が始まるのかー。」 カレンが寂しそうな表情をする。また離れ離れになると思っているのだろう。 「大丈夫だよ。明日からの日常は、今までの日常とは違うから。新しい日常に変わるんだ。」 「どういうこと?誓い合ったから?」 「それもあるけど、もっと大きな変化。でも今は内緒、明日になればわかるよ。」 「……?」 そう。明日になれば、新しい日常が待っている。僕たちの新しい日常が。
支援
翌日、僕は政庁内のゼロの執務室に来ていた。 「ライ、この三日間はどうだった?楽しんだか?」 「ああ、おかげさまでね。感謝するよ、今回のことも含めてね。」 「いや、気にするな。お前には随分と無理をさせていたからな、今回の措置は必要なことだった。」 本当に彼には感謝している。これからも彼のために力の限りを尽くそう。その時、扉をノックする音が響いた。 「失礼します。紅月カレンですが、入ってもよろしいでしょうか。」 「ああ、入ってくれ。」 カレンが執務室に入ってきた。 「やあ。」 「あれ、ライ?どうしてあなたがここに?」 「君を呼び出したのは、ライと深く関わりがあることなのでな。彼にも同席してもらう。」 「わかりました。それで、何でしょうか?」 ゼロは、仮面の奥で静かに笑った。 「紅月カレン、君をライ書記官の補佐に任命する。」 「……えっ?」 カレンが目を丸くした。 「実は、以前からライに『自分一人では対応しきれない場合に備えて、自分に補佐をつけて欲しい』と頼まれていたのだ。 そこで、彼のことを一番知っている君が適任だと判断し、今回の決定に至ったわけだ。」 「え、その。わ、私なんかでいいんですか?私、そういう仕事ってよくわからないし、ライの手助けができるかどうか。 それに、ゼロの親衛隊長としての任務もありますし……。」 カレンは明らかに驚いた様子で、わたわたしていた。僕は彼女に近づき、優しく声をかけた。 「カレンはどうしたいの?」 「えっ?」 「君を補佐にしたいって僕が頼んだんだ。君とならうまく仕事をこなせると思ってね。僕は君に助けて欲しい。ダメかな?」 「あなたが……。」 カレンは黙りこんだ、そして。 「私は……。」
支援
「私は、ライを助けたい。どれくらい力になれるかわからないし自信もないけど、あなたの役に立ちたいし、そばにいたい。 ライが私の力を借りたいって言うなら、喜んで。」 「そうか、ありがとう。」 「よし、決まりだな。親衛隊長の仕事を優先してもらうことにはなるが、それ以外の時間はライの指示に従って動いてもらって構わない。 そういうことで、よろしく頼む。君の働きに期待する、以上だ。」 「はい!」 カレンが嬉しそうな顔をする。うん、それでいい。 「ありがとう、ライ。本当は私に気を遣ってくれたんだよね?いつも私が、あなたの力になれないことを悔しがっていたから。 だから、こんなことを…」 僕はカレンの肩に手を置いた。 「それだけじゃないよ。君の力はこんなものじゃないと思ったから。それを見つける手助けになればと思ったんだ。 それに、僕も一人で抱え込む癖があるから、君がいればそれを指摘してもらえるし、お互いにとってプラスになると思ったんだ。」 さらに僕は言葉を続けた。 「そしてもう一つ。君の寂しそうな顔を見たくないから。これなら、いつだって一緒にいられるだろう?」 カレンが僕の胸に飛び込んできた。僕は彼女を優しく抱きしめた。 (俺は少し外に出ているからな。) (ああ、ありがとう。) 気を利かせてくれたゼロが僕とジェスチャーを交わし、部屋の外へ出ていった。 「ありがとう、ライ……。昨日言ってたのは、このことだったんだね。」 「うん、隠したりしてごめん。君をびっくりさせたかったんだ。」 「もうっ……。でもありがとう、嬉しいよ。私、頑張るから!」 「うん、期待しているよ。特区日本が発展していくためには、カレンの力が必要なんだから。」 僕たちは新たな日常を歩いていく。平和で優しい世界を確固たるものにするために。そして、二人の誓いを果たすために。
支援
以上です、支援ありがとうございました。 結婚式の誓いの言葉に関しては、ちょっと自信ありません。合ってるとは思いますが。 ネットが復活しない、なぜだ。一応、いくつか書いてはいますが、 そんな頻繁には投下できないと思います。 とりあえず、もう少し職人続けるつもりです。シリーズものを投げるのも嫌だし。
>>242 余暇卿、GJでした!
うん、甘いね、これ
読んでて恥ずかしくなるくらい甘くて部屋を転げ回りました
だが、ゼロとジェスチャーの部分で動きを想像して吹いたw
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>242 GJです!甘かった。うん、甘い。
ジェスチャーを交わす部分はライがゼロっぽい動きをするのを想像して吹いたww
次回の投下待ってます。早くネットが復活することを願ってます。
何となくアーニャスレ覗いてみた。 あまりのカオスっぷりに泣けて来たぜorz 人妻幼女いいじゃん派と悪霊(マリアンヌ)退散派が別に抗争起こす訳でもなく普通にそれぞれ会話してるんだぜ……? ……誰か、俺の涙を吹き飛ばすような甘甘ライアニャをください。それだけが俺の願いです。
>>242 余暇卿
お久しぶりですお待ちしてました。もうホントにね、急展開にびっくりだけど甘いライカレ最高。
以前カレンがライの肩揉みした時に思った、あれカレンも肩こり酷いんじゃないか?
あの乳のせい(ryという個人的思いに答えてくれた感じでGJ!w
あとこのライはもう学園には住んでいない設定だと思うので
>昼食後、僕たちは庭園の散歩に出かけた。
は「学園の庭園の」とかにした方が分かりやすかったかもしれないです。
読んでいればすぐにどこのかわかるけれど、一瞬政庁のかな?とも思ったんで。
議論については感想が一段落したらで。とりあえず
自分が今のしたらばの雑談スレの81、82、86だってのは言っておけばよかったなぁ…
>>246 ありがとうございます。確かにどこの庭園かはっきりさせるべきでした。
それと、ライはまだ、学園のクラブハウスにいる設定にしてました。
学園を離れさせたほうが良かったのかな?半同棲状態だし。
すいません、これからはその辺はっきりさせて書きます。
248 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/25(月) 17:03:44 ID:2AUPYGux
お前、議論したいだけだろ
>>247 すみません「恋人たちの休日・一日目」で台所が部屋に近い感じがしたので
勝手に学園以外に1人暮らしと思い込んでました。そういう設定の職人さんもいたので。
でもどちらの設定が良いということはないと思いますよ。またの投下をお待ちしています。
251 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/25(月) 17:23:19 ID:LULb+Rdi
/\___/\ / / ヽ ::: \ | (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < まーた議論厨か | ,;‐=‐ヽ .:::::| \_______ \ `ニニ´ .:::/ /`ー‐--‐‐―´´\
荒らしに釣られてやる。
>>248 >>251 議論でもなんでもねぇだろ。
そうやってageたりAA貼ったりしてんじゃねえよカス
せめて投下回数書いてくれない? そのほうがわかりやすいのだが
>>253 申し訳ありません、
>>208 で10レス分と予告していたので、
それで大丈夫かと思いました。念のために、もう一度書くべきでした。
大変申し訳ありませんでした。
このスレもいつだったか、とても楽しい時期があったのにな・・・ あのころが懐かしい・・・
何故過去形? 今だって結構投下する人がいるし楽しいと思うが
なんか投下が鈍ったら悲観する人が多いな 意図的に言ってる奴もいると思うけど、今までが異常だったんだから今のマターリな状態も良いと思うけど
1スレ目からいるが、投下される作品の傾向や職人さんがずいぶん様変わりしたなというのは俺も感じるよ。 別に今が悪いとか言ってるわけじゃないから。 そういえばあの未完の長編の続きはもうないのかなぁ…
>>257 別にそういう意味でいったんじゃないけどな。
投下のことじゃなくて、今もめてる議論とかのこと
>>259 この程度の議論で悲観するのも同じ事
保管庫のみをチェックする手もあるぞ
261 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/25(月) 18:07:33 ID:2AUPYGux
っうか上の方で議論しようとか言ってるのがいるじゃん。 スレとは関係無い書き込みが増えてから投下数が激減してるし土日の投下数とその前後の書き込み見てみ
>>242 乙&GJ!
甘いライカレいいよ、いいよー!
互いを想いあい、信じあい、尊重しあいながら、未来に向かって歩いていく二人にジンワリしました
しかし、この咲世子さんの様子なら篠崎流の全ての技を駆使して
「様々な方法」の諜報活動していてもおかしくないと思ったW
そして、ゼロの気の利くことといったら!とても本編の童貞坊やだとは思えないぜ!
ライとカレンの事をそばで見ていて、ちょっとは色恋沙汰の学習も進んだとみえますW
逆にナナリーはそっち方面に疎いイメージがなかったので、気付かないのが意外でした
あと、多分253は回数を名前に入れてほしいと言ってるんだと思いますが、
そうであれば判りやすくて親切かもしれないけど、
個人的には投下回数を予告してあるんなら、それで構わないんじゃないかと思います
>>3 でも投下開始終了レスしない場合的な扱いになってますしね
>>242 甘かったですwGJ!カレンが嫉妬してるとこもまたいいww
ラストのとこで人(ゼロ)の部屋でいちゃつくなよ!とつっこんでしまったwww
それなのにゼロの気の利きっぷりに本編の童貞坊やだとは思えんwww
最近見なかったので心配してましたが、杞憂で良かったw
自分も学園ではないとこに住んでいるものと思っていましたので
次はそこを分かりやすく書いてほしいです。
早くネットが復活することを願っております。次の投下を全力でお待ちしております。
>>261 あー、そっちな。カス呼ばわりしてスマンかった。AA貼ってる方は論外だが。
今の投下しづらい空気を結果的に打破してくれることになるんなら
さっさと決めて議論はそっちに移ってもらいたいところ。 あとsageような。
>>242 大甘でした。
いやぁ…読んでてもう恥ずかしいやらなんやら…。
あー…参りました。
ご馳走様です。
しかし…どういうゼスチャーしたんだろう…ゼロとライ。
それがすごく気になった。
ゼロの事だから、腰からこう…ぎゅんって感じで指はピンとした感じて…。
すみません…むちゃくちゃ笑えてしまうんですが…ww
ともかく、Gjです。
次回作期待して待ってます。
えーと、投下がないようでしたら投下したいと思います。 支援お願い出来るでしょうか?
sienn
しえん
もちろんをオフコースに 支援します
支援表示ありがとうございます。 全部で8〜9スレの予定です。 タイトル「蒼天の騎士(15) コーネリアの帰還」 カップリング ライ×カレン 支援よろしくお願いいたします。
支援
ゆっくりと窓から映る周りの景色を見回しながら空港の通路を進んでいく。 (変わったな…) ここを離れてから1年以上が経っている。 途中の空からの風景をあわせて考えると活気に満ち満ちているのがわかる。 (再生の息吹というのだろうか…) ふとそんなことを考えてしまう。 自分の赴任していた時とは、まるで違う雰囲気に圧倒されそうだった。 蒼天の騎士(15) コーネリアの帰還 「コーネリア殿下。お待ちしておりました。こちらへ…」 白銀の髪の青年が恭しく臣下の礼をとる。 たしか…ライだったな…。 ノネットの義弟であり、ナナリーの専属騎士。 そして、V.Vの話では、かってギアスを持っていた青年。 「久しいな…ライ」 「はい、お久しぶりです」
支援
(最後にあったのは、半年以上も前だった…。しかし…変わったな…。) ライを見てつくづく実感する。 以前の少年らしさは姿を消し、そこには間違いなく一人の男がいた。 威風堂々とし、王者としての威厳さえ感じる事が出来そうだ。 そして、ここに赴任してからの縦横無尽の活躍。 (ナナリーはいい騎士を見つけたな。あのルルーシュが妹の事で落ち着いているわけだ) 「活躍はいろいろ聞いている。ノネットも鼻が高いだろう」 話をしながら歩いていく。 「まだまだです。それにノネットさ…いや姉さんからはいまだにからかわれていますよ」 苦笑し、頭をかいている。 そういうところは相変わらずか…。 どうやら着いたのだろう。 ドアの前まで案内される。 「コーネリア皇女殿下、到着されました」 そう中に聞こえるように宣言し、ライがドアを開ける。 部屋の中では、ナナリーを中心に多くの人が私を待っていた。 かって私がエリア11に赴任していた時に見知った者も大勢いる。 そして…。
支援
「コ、コーネリア様っ…」 ギルバートは、我を忘れ駆け出そうとした。 しかし、それをぐっと押さえ込むと、コーネリアにゆっくりと近づくと臣下の礼をとりひざまづく。 「ご無事で…」 「我が騎士、ギルバート…」 感無量で言葉にならないのだろう。 それ以上、お互い言葉が出てこない。 その代わり自然と涙が出た。 「すまなかったな…よく待っていてくれた…」 コーネリアは、膝を折り、ギルバートの肩に手をのせる。 その感動的な場面に誰も口を挟むことは出来ないでいた。 しかしさすがにそのままだと話が進まないと思ったのだろう。 コーネリアの時からエリア11にいる古株の政務官の1人が声をかける。 「感動の再会にまこと申し訳ないのですが、会食の準備が出来ております。長旅でお疲れでしょう。こちらへどうぞ」 「そうであったな。申し訳ない…」 落ち着いたであろうコーネリアは、ギルバートに立つように言うと下がらせる。 「会食の後、ゆっくり話しでもしよう」 そうギルバートに囁いて…。
私怨
会食は、問題なく進んでいった。 誰もがコーネリアの帰還を喜んでいた。 特にナナリーはすごくうれしそうだ。 このエリア11の総督の先輩であり、特に慕っていたユーフェミアの姉という事もあるのだろう。 話題は尽きる事がなかった。 「そういえば、ナナリーはまだ騎士団を持っていないと聞いたが本当か?」 コーネリアがナナリー誘拐事件の話題の際に聞いてきた。 「え…はい。そうですが…問題でしょうか?」 「問題も何も、自分自身の騎士団は持っておくべきではないのかな。総督ともなると専属騎士だけでは手に余ることも多いだろう。 警護なども考えれば特にそういえると思うぞ」 あくまで先輩としての意見という感じてコーネリアは話を進める。 「確かにライは優秀だと思う。だが、一人ではすべての事は出来ない」 ナナリーは黙ってコーネリアの話を聞いている。 「信頼できるものを中心に構成しておけば、有事にもいろんな対応が出来る。それに…争いのない世界を作るためには、争う必要が出てくることもあると考えるべきだ。 総督という立場なら、こちらの物差しですべて決まるわけではない事を考える必要がある」 やさしく、言い聞かせるように話すコーネリア。 彼女にしてみれば、ユーフェミアの意思を継ぎ、特区日本を推し進めるナナリーに何かあってはという思いがあるのだろう。
紫煙
「それにライ。お前がいながらなぜ騎士団の件を検討しなかった。もしかしたら誘拐事件も未遂で済んだのかもしれなかったのだぞ」 「はい。申し訳ありま…」 「待ってください、お姉様」 ライの言葉をナナリーが遮る。 「私のわがままで許可しなかったのです」 そういうとコーネリアの方を向き、話を続ける。 「これまでの問題点は、私の覚悟のなさが招いた結果です。また今回の件で私はより覚悟を決めなければと痛感しました。 それに彼は私の為に無理を承知でよくやっています。だからライを責めないで下さい」 1年前に会った、かっての弱々しい少女の姿はそこにはない。 (強くなったな…ナナリー) そして、特区日本設立の際、強く主張した愛する妹とナナリーの姿がコーネリアには重なって見えた。 (ユフィ…お前の意思は受け継がれ、大きく育っていっているぞ) 「わかった。ではナナリー、後日問題と思われる点をいくつか報告書にまとめ送る事としょう。それでこの話題は終わりとするか」 「はい。そうですね」 二人はそう言って微笑みあうと別の話題へと話を進めていった。 そして僕は二人の会話を聞きながら、ほっとしていた。 不安が的中しなかった事に…。
支援
そして、その日の夜。 僕は、けじめをつけなければならなかった。 コーネリア殿下と一緒に黒騎士団ゼロ番隊がエリア11に戻ってきていたのだ。 そして、もちろん隊長であるカレンも…。 会食が終わった後、僕は待ち合わせ場所の公園でカレンを待っていた。 彼女は、待ち合わせ時間の5分前に走って現れた。 すごくうれしそうでその姿が余計僕の心を苦しめる。 「お待たせっ、ライっ」 カレンはそういうと僕の腕に自分の腕を絡ませた。 だが、沈み込んでいる僕を不思議に思ったのか、顔を覗き込んでくる。 「どうしたの?」 「……カレン、僕は君に謝らなければならない事がある」 「え?」 「ナナリーに…キスをした」 「……」 ぱちーんっ。 公園に甲高い音が響いた。 震える肩、そしてカレンの目からは今にも涙がこぼれそうだった。 「ど、どういうことよ…」 語尾が振るえている。 「すまない…」 僕はそれしか言えなかった。
四円
そして再び甲高い音が公園に響く。 「謝ってるだけじゃわかんないよ」 泣きじゃくる様に叫ぶカレン。 そんな彼女の姿を見ている方が、頬の痛みよりも何倍も僕に苦痛を実感させた。 「言い訳はしない。すべて僕が悪いんだ」 その瞬間、カレンが僕の胸の中に飛び込んできた。 「いやだっ、いやだよぉ…、ライっ…ライいっっ」 僕は、そんな彼女を受け止め抱きしめるか迷ったが、抱きしめる事を放棄できなかった。 本当なら抱きしめる資格はないかもしれない。 だがこのまま放棄してしまったら、愛する人を…自分の大切なものを失ってしまいそうで怖かった。 だから、僕はカレンを抱きしめた。 強く…強く…。
支援
抱き合ってから30分が立っていた。 だいぶ落ち着いたのか、カレンは涙を拭きながら僕の顔を覗き込む。 「ショックだったな…」 「ご、ごめん…」 僕は謝る事しかできない。 「あ〜あ、折角気合入れてきたのに…」 そういえば、普段の私服よりかなり着飾っている事に今頃気づく。 「あ…」 「気が付いてなかったんだ…。ふーーーんっ」 非難の目が僕に向けられる。 「ごめん…」 「さっきから謝ってばかりだね」 「だって…僕は君を…カレンを傷つけたから…」 「わかってるならやらないでよ…もう」 ぷうと膨れてみせる。 「ごめん…」 「しかし…ライって損な性格だよね」 「え?」 「だって、黙ってたらわかんなかったのに…」
支援
カレンが僕の顔をじーっと見ている。 その顔を見つめながら僕は答える。 「君に嘘はつきたくなかった。確かに話すことで君を失う怖さはあった。でも…それでも僕は、君に嘘はつきたくなかったんだ」 その答えに満足したのか、カレンは僕の首に手を回すとキスをした。 「いいわ。今回は許してあげる。でも次は引っぱたくだけじゃすまないからね」 「ああ、覚悟しておくよ」 そういうと今度は僕からキスをした。 甘くて熱いキスの後、カレンが宣言する。 「さてと…ライの浮気謝罪も終わったし、ではデートの続きと行きましょうか…」 「へ?」 「だってさ、このまま別れたらナナリーに負けたような気がする。だ・か・ら、今夜のうちにたっぷり私のことを思い出させてあげるからね」 そう言うと小悪魔的な微笑を浮かべながら僕の手に自分の手を絡ませると引っ張った。 僕は、カレンに引っ張られながら彼女に感謝とより愛おしさを感じていた。
支援
支援
以上で15話終了です。 次のタイトルは「ナナリーの騎士団」の予定です。 もっともその前に、ライ×セシルかライ×ミレイの短編を投下する予定です。 (2つ同時に書いてるので…) 皆様、支援ありがとうございました。
あしっど・れいん卿GJでした! ライは次に浮気したら輻射波動でチンっですね
>>291 GJでした。カレンの懐の大きさとライの馬鹿正直さに乾杯です。
もう夫婦だなこの二人w次回の投下を心からお待ちしてます。
議論しようと提案した人へ 流れ止まったけど、結局議論はしないのかい?
もう、その話題はいいじゃないか・・・
>>291 乙です!
ナナリーとのキスでどうなることかと思っていましたが、ホッと一息です
でも、ナナリーの気持ちを考えると……
今後どうなっていくのか、見守りたいと思います
ところで
>>272 で専属騎士とありますが、専任騎士ではなかったでしょうか?
あと
>>282 の黒騎士団は黒の騎士団ですよね
短編も楽しみにしています
>>296 あれっ…かなり前に書き上げていたんで、結構チェックしたつもりだったんですけど、甘かったですね。
多分、いろいろ手を入れたときにやっちゃったんだと思います。
指摘されたとおりです。ありがとうございます。
短編は、セシルさんの分が先に投下できると思います。
面白かったです。 ただ、ネリ様はギルバートじゃなくてギルフォードって呼ぶのと、カレンが突然泣き出したのでもう少し心理描写が欲しいかな?と思いました
>>291 乙でした!
ライのバカ正直さが彼の魅力のひとつなんだなと思いつつ、
カレンと破局的な展開にならずほっとしました
短編の方も楽しみに待たせていただきます
>>298 うわー…なんで気が付かなかったんだろう。
あちゃー…。
すみません。指摘の通りです。
こんなにチェック漏れがあるとは…くそー…なんか悔しいなぁ。
次回はもっとチェックします。
指摘ありがとうございました。
カレンの心理描写は…次回がんばります。
302 :
御錬師 :2008/08/25(月) 20:17:07 ID:wsr91Dr7
お初お目にかかります。 御錬師(オレンジ)と申します。 投稿します。 CPは無し ジャンルはたぶんシリアス タイトルは 「今と過去〜鏡の中と外の自分〜」 一スレで済むと思います。 それではよろしくお願いします。
支援
304 :
御錬師 :2008/08/25(月) 20:19:16 ID:wsr91Dr7
「今と過去〜鏡の中と外の自分〜」 仕事を終え、疲れ果てた僕は、直に寝巻きに着替え、ベットで寝ることにした。 気が付くと、壁一面が鏡の部屋にいた。当然クラブハウスの一室ではない。 鏡に映る姿は自分に瓜二つだが、どこかチョット違った。 自分は制服なのに、鏡に映る姿は、昔の皇族の着るような、衣装だ。 僕は鏡に映る姿に話しかけた。 「君は誰?」 鏡は答える 『貴様は誰だ?』 僕は問いに答える。 「僕は、ライ」 『我が名は、ライ』 ふと思う。ライ 同じ名前だ。 「君は僕」 『貴様は私』 一体… すると何所からか鳥の囀りが 気が付くと、クラブハウスの一室。 夢か。 僕の過去のキーワードなのかも。 でも僕は、過去よりも今を大切にしたい。 過去が無くても今が幸せだから。
>>301 トーマス様お疲れ様です。
台詞以外の部分もギルフォードで統一お願いします。
修正多くてご迷惑おかけします。
うー…もう一度ロスカラのブリタニア編再プレイしてくるか…。
では、その形で。領地よりご確認ください。
修正については、少なくとも私自身は迷惑とも何とも思っていませんのでご安心を。
あと、一つお訊きしたいのですが、
>>72 で提唱されていた、領地からのキャラ別部屋へのリンクは有った方がいいのでしょうか?
あくまで一意見としてですが、答えていただけると嬉しいです。
>>御錬師卿 終了でしょうか?宜しければ投下完了のレスをお願いできないでしょうか?
>>306 私的にはあったらいいなと思います。
結構好きなカップリングで、今まで見た事のない作者の作品を読んだりといった事がありましたので。
(そこで始めて読んでファンなってその人の作品全部読んだりしてましたから)
いろんな人の作品に触れてもらういい機会だと思います。
308 :
御錬師 :2008/08/25(月) 20:41:57 ID:wsr91Dr7
すみません投下終了です。 一スレ物といったので大丈夫だと思っていました。 すみません
>>122 キャラ一覧の部屋ができれば不便はないわけですし、
そういう考えでいらっしゃるのなら、それで貫けばいいんじゃないでしょうか?
ただ、後から来た人が疑問に思ったりした時のためにFAQ部屋か、
管理人室に運営方針的な感じでその言葉を残しておくのもよいかもしれません
分類は副の方にオリ機体があってもいい気がします
あと、擬人化はお一人しか書かれてなかったと思いますが、
注意書的なニュアンスとして要るかどうか微妙なラインかもしれないと思っています
>>307 初投下お疲れ様です。
面白いですね…これ…。
そっか鏡か…こういう使い方あるんだ。
なるほどと思ってしまいました。
短いながらも、おっと思わせる作品ですね。
勉強になりました。
次回作も期待してお待ちしております。
Gjでした。
311 :
310 :2008/08/25(月) 20:52:54 ID:gRdkCGDa
すみません…。 307ではなく308でした。 申し訳ない…。今日はミスばかりだ…。とほほ…
>>308 乙でした
鏡ってそうか、過去と現在を向き合う感じでも書けるんだなと
新たなる発見をした気分になりました
次の投下、楽しみにしております
>>308 乙でした
名前に見覚えが……ひょっとして、以前にコテつけて支援して注意されていた方でしょうか?
着想は面白く雰囲気もあると思うのですが、それだけに短いのが惜しいです
何を書くかは職人の自由とはいえ、間をおいて再チャレンジしていただきたくなるようなテーマだと思いました
次作を楽しみにしております
………寝てた
>>291 あしっど・れいん卿、GJでした!
なんだかんだでやはりシスコンなコーネリア、自ら強い意思を持ったナナリー
読んでいて納得のいく流れにかなり読みやすかったです
あと、私としてはカレンが泣き出すまでの間に、より強く問いただす等の間があったほうが
より、良かったと思います
>>308 御錬師卿、GJでした!
これは記憶を取り戻す前のライですかね
短いからこそ、読み手の想像がより強く求められますね
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
>>307 >>309 旧保管庫での領地作成において、アクセシビリティ(2ch外からの訪問者は当初から視野に入れていた)と領地の
独立性のどちらを取るか最後まで悩んでおりました。どっちをとったかは現状が示す通りですが、今になってあのような
意見がでましたので、折角ですから(特に領地持ちの方に)訊いてみたいと思いました。
ともあれ、具体的な意見とても参考になります。ありがとうございました。
>>308 GJ、お疲れ様でした。さっそく、領地を作らせていただきましたので、宜しければご覧ください。
保管完了言い過ぎと某所で言われましたが、この程度なら大丈夫……かな。
>>309 、
>>315 擬人化の話を書いたものなのですが
分類は擬人化を入れるのもどうかと思いますし、オリ機体にするにしても
どうかと思いますので
いっそのこと擬人化文章は解除してしまった方がいいのかなと思います
正直異色ですし手を煩わせてしまっては申し訳ないですし
>>316 >いっそのこと擬人化文章は解除してしまった方がいいのかなと思います
異色ではあるかも知れませんが、過去ログを見る限り反応は上々。削除する理由にはならないと思いますが。
(個人的には続きが待ち遠しいほど楽しみ)
私の負担を気にしておられるのかも知れませんが、何度でも言いますが私は楽しんでやっておりますので、本当にお気遣いは無用です。
勿論、貴方が本当に削除を望まれると言うならば即時対応致します。(本当に心惜しいですが、職人様の意志が最優先ですので)
>>316 個人的には好きなノリのSSなので、削除とか言われちゃうと寂しいです
つか、続き楽しみにしてます
擬人化は男性向けジャンルとして確立していますし、最近は女性向けでも人気がでているときいています
ただ、それだけに毛嫌いしている層がいるので、ああいう書き方になりました
ひょっとしたら、今後、擬人化物を書きたいと思われる方が他にも出てくるかもしれませんし、
上でも書いてますが続きを楽しみに待っているので、できれば残しておいてほしいです
>>317 316です。
ご意見、そして嬉しいお言葉までありがとうございます。
注意文がないので過去ログの時より後に保管庫にきた人にとって
いきなりの擬人化、というのはどうなのかなと思うことがありまして。
投下してからそれなりに時間がたっていますし
私が、というより他の人が読んで不快に思う要素があれば
解除したい、という考えです。
前々から思ってたことですが、此方からお題を出して書いてもらうっていうのは無しですか? 例えばカプ00のルート00で00シチュとか言った感じで。まぁここまで細かくなくてもいいとおもいますけど、いかかでしょうか?
>>320 正直自分で書けば良くない?と思う
職人さんの方から聞いてきたんならあれだが
しかし、そういう意見から良SSが生まれるのも事実だし
……試しにやってみたら良いんじゃないだろうか
>>320 最近はあまりないが、ネタや妄想をボソッと書き込んだりすると、具現化してくれる職人さんはいた
最近来られてないが、コウ卿とかポタラ卿とか相当に筆早かった気がする
色々話し合い中かな? 邪魔じゃなきゃ35分くらいに投下したいです
>>323 支援は必要ですか?
必要ならば、支援します
自分で書ければいいんでしょうけど。何分文才の類がからっきしなもので、、、、、 HPのSSサイトでお題を決めて何人かの職人が書いてるのを見たりしたものでこういうのも有りかなと思ったものですから すいません。お耳汚しでした。 喜んで支援しますのでどうぞ。
>>320 貴方がネタがほしい職人か、自分の読みたいネタを書いてほしい住人かは判りませんが、
雑談時に萌えネタやシチュを投下している人は今までもいたので、職人なら拾っていけばいいし、
住民なら落としていけばいいと思います
ついでにタイミング失って書き込めていなかったけど
>>261 についてもレス
そういうことになってしまうから、
今後はSSスレじゃないところで議論するために意見調整しましょうってことじゃないでしょうか?
立ったら議論はそっちでって誘導できるし、
逆にテンプレ議論とか重要な話の時は見に来て意見くださいって誘導してもらえると思うんですけど……
>>207 雑談スレとかテンプレ議論スレはしたらばに立っていることが多い気がしますが、
2ch内部に立てても問題はないのでしょうか?
問題ないんだったら2ch内部の方がいいと思います
たしか、したらばって誰かに管理人になってもらわないといけなかったと思うので……
>>320 危険じゃないかな?
さらっと雑談の中に○○が■■する電波を受信した、みたいに今までにもあったような話題を振って書いてもらえればラッキーみたいな感じなら大丈夫かもだけど、
そこまではっきりテンプレ化したような感じで要求すると、そういうのばっか書いてくる人とかでそうな気がするんだよね。
今までも空気読まずにライカレ希望とかほのぼのはいらないとか書いてくる人いたから。
延々と○○書いてくれ、とかなんで自分の△△は書かないんだ、とか。
他のSSスレで、もうそういう希望レスしかなくなって誰も居なくなったとか見てるから、ちょっと不安に思ったり。
>>323 支援するッス。
>>327 管理人なら大丈夫。ここには無敵の管理人、トーマス卿がいらっしゃるではないか。
>>323 さぁ、どんとこいっ…支援しますよーっ。
>>329 しかしこれ以上トーマス卿に負担をかけるのもどうかと・・・
>>329 あんまり頼りすぎるのもどうかと思うぞ?
333 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:37:18 ID:Q75tZO4B
では、時間なので投下 某所では私の悪口言われているか? それとも眼中にないか? まあ、いいさ。そんな私はKYさ では「セシルさんとデート」の続き。 今回でラストです 注意点は最初のからずっと同じです では8レスくらいで投下
支援
わーい、まってましたーーっ。
支援
17歳の人大好きだ 支援
紫炎します。
支援
>>337 ナイトオブラウンズにもいるね…17歳の人。
340 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:40:23 ID:Q75tZO4B
『プラン5 遊園地の観覧車で…』 日も落ちて辺りもすっかり暗くなったころ、僕達はノネットさんからもらった遊園地のチケットを使って入園した。 園内は夜ということもあってか人が少なく、少しガランとした印象を受ける。 けど僕にとってはそちらのほうが好都合だ。 時計を見るとそろそろ例の時間だな。 「セシルさん、少し急ぎますよ」 「え? あっ! ちょっとライ君!」 僕はセシルさんの手を引いて走りだした。 「ここです」 「……ここって観覧車?」 僕がセシルさんを連れて来た場所は観覧車乗り場。 「さあ、早くの乗りましょう」 「あ、もう…」 僕はセシルさんの背中を押して一緒に観覧車に乗りこんだ。 「あ、観覧車に乗り込んだ。うーむ、これじゃ中の様子がわからないな」 ライ達の後を追って来たノネット達だったが、観覧車の中では追いかけるわけにもいかず乗り場の前で悩んでいた。 「フフフ、こんなこともあろうかと思ってこんな物を用意しました」 するとジェレミアは懐から双眼鏡を取り出した。 「その執念、もっと別の場所で使ったほうが……」 無駄だと内心わかりつつも注意してみるスザクであった。
支援
支援
343 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:43:15 ID:Q75tZO4B
「どうしたのライ君? さっきからキョロキョロして?」 「いえ、聞いた話ではもうそろそろなはずなんですけど……」 ちょうどその時、僕達の乗る観覧車のすぐ目前で大きな花火が広がった。 時間通り。 そう、これが観覧車に乗った理由。 「花火? ………綺麗」 座席から立ち、目前に広がる花火に見とれながらセシルさんは呟いた。 「ええ、すごいですね。実はこの場所からだと花火が最高に綺麗だと友達が教えてくれたんですよ」 実は以前、リヴァルがここのことを教えてくれてたのを昨日思い出したのだ。 近々この辺で花火大会があり、この遊園地の観覧車の中からだどちょうど目前に花火が広がって綺麗だと。 しかも、その花火大会はここ2、3年で始まったばかりでこの遊園地が穴場だとはあまり知られていないらしい。 ノネットさんにここのチケットをもらった時に、チェックしてみたら偶然にも今日がその日だったので僕は時間を見計らい観覧車に乗ったのだ。
支援
支援
346 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:46:09 ID:Q75tZO4B
「花火がこんな近くに………ロマンチックですね」 花火を眺めるセシルさんの横顔を見て、僕はドキッとした。 夜空に打ち上げられる、花火の輝きに照らされるセシルさんがあまりにも綺麗だったからだ。 「そ、そうですね」 ちなみに、なんでリヴァルがそんなこと知ってるのか気になった僕はリヴァルに誰かと一緒に行ったのか?と聞いたところリヴァルは泣きながら「うるせえ!」と叫びどこかへ行ってしまったのでなんでリヴァルが知っていたのかは真相は謎のままである。 「手を伸ばせば届きそう」 花火を見ながらセシルさんはまるで無邪気な子どものように笑った。 「今日はありがとう、ライ君」 「え?」 セシルさんは隣りにいた僕の肩にそっと寄りかかった。 観覧車の中でかなりいい雰囲気の2人。 その様子を… 「おやおや、これはかなりいい雰囲気じゃないか?」 「流石ライ卿だな。女性の扱いも見事だな」 ノネット達が双眼鏡でしっかり見ていた。 「だがもう一押し行きたいな」 「ノネットさん、いい加減にして帰りましょうよ」 「おおっと、こんな所に砲丸投げの玉が!」
支援
支援
>>320 もっふーもたまに応えてくれたな。リクでは無いが、ぼそっと呟いたら拾ってくれた。
>>250 みたいに応えてくれる人もいるし。支援
350 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:50:32 ID:Q75tZO4B
何故かその辺に落ちてた砲丸投げ用の玉を発見したジェレミア。 「よし、よくやった。後は任せろ」 ジェレミアから砲丸を受け取るノネット。 そして… 「ピッチャー振りかぶって……投げました!!」 「何してるんですかぁ!!」 普通に野球のピッチャーのように砲丸投げをするノネットにスザクは大声で突っ込んだ。 一方観覧車の中では… 「キャッ!!」 突然、観覧車に何かがぶつかったらしく僕達が乗った観覧車が大き揺れた。 「セシルさん!」 バランスを崩すセシルさんを僕は守るように抱き寄せた。 「ライ………君」 何があってもセシルさんを離さないように、僕は揺れる観覧車の中で彼女を強く抱きしめた。 しばらくすると揺れも次第に緩やかになっていった。 「何だったんだ今のは?」 どうやら完全に揺れも収まったらしく、観覧車も特に問題なく動いているようだ。 「あ、あの、ライ君」 「はい?」 セシルさんの声に反応すると、セシルさんは恥ずかしそうに僕の胸元から僕を見上げていた。 「ああっ! ご、ごめんなさい!」 「あ!」
支援
支援
支援
支援
355 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:53:17 ID:Q75tZO4B
慌てて離れようとしたがセシルさんが僕に抱きついたままだったため、僕はバランスを崩して僕がセシルさんに押し倒される形で座席に倒れた。 「「あ」」 セシルさんと目があった。 しばしの静寂の中に外の花火の音だけが響く。 セシルさんがそっと目を閉じる。 僕は……彼女を… 互いの唇が徐々に接近する2人。 「おお〜! キスしたぞ! キス!!」 「初デートでキスとはやるなライ卿」 そんなライ達を遠くから双眼鏡で盗み見るノネットとジェレミア。 その時スザクは!? 「すいません! すいません! あの2人にはよく言っておきますので!」 砲丸投げの件で係員に謝っていた。 「あ、ライ卿が抱きしめたぞ」 「セシルも積極的になって来たな!!」 「2人もちゃんと謝ってください!」 こうして、ライとセシルのデートは終了した。
支援
支援
支援
支援多過ぎだな。
360 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 22:56:10 ID:Q75tZO4B
その後 「おっす、お邪魔してるぞ」 買い出しから特派に帰ってくるとノネットさんがいつもの調子で遊びに来ていた。 「こんにちはノネットさん。この間は助かりました」 「いやいや、私も楽しませてもらったからなかまわないさ」 ケラケラ笑うノネットさん。 でも楽しませてもらったってどういう意味だろう? 「いや、でもやっぱりノネットさんのおかげでかなり助かりましたよ。ありがとうございます」 「まったく、お前はかわいい奴だな」 ノネットさんは笑いながら僕を抱き寄せて頭を拳でグリグリしてきた。 コミュニケーションの一環のつもりなんだろうけど結構痛いんだよなこれ。 「ああ、そうそう、忘れてた。実はお前にこれをやろうと思ってな」 僕を解放するとノネットさんは映画のチケットを2枚取り出した。 「ほら、またデートにでも使うがいいさ」 ノネットさんは僕にチケットを握らせると僕の返事も聞かずにさっさと帰って行った。 「ノネットさん……」 「何をしてたんですかライ君?」 「うわっ!!」
支援
支援
363 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 23:00:01 ID:Q75tZO4B
慌てて振り返るといつの間にかセシルさんが僕の背後に立っていた。 心なしか怒っているような。 「本当に仲がいいですよねライ君とノネットさんは…」 あれ? やっぱり怒ってる? もしかして嫉妬されてるのかな。 「いいですかライ君?」 不機嫌な顔でセシルさんはズイズイと迫って来る。 「いや、セシルさんこれはですね………ん!」 そのまま、セシルさんは僕の唇に自分の唇を重ねた。 「………ん、何度もいいますが私があなたの彼女ですよ」 唇を離すとセシルさんは何もなかったかのように不機嫌なまま言った。 「大体ライ君は誰にでも優しすぎます。それだと大抵の女性は勘違いしてもおかしくありま………キャ」 怒られてることも忘れ、僕は説教をするセシルさんを抱き寄せる。 「ちょっとライく………ん!」 僕はそのままセシルさんの唇を奪った。 最初は怒って抵抗の意を示していたセシルさんだったがしばらくすると大人しくなり、むしろ彼女の方から強く抱きしめ、求めて来た。 僕は…
支援
支援
366 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 23:02:33 ID:Q75tZO4B
「何してんですかノネットさん?」 「!!」 部屋の前でメチャクチャ怪しい様子で部屋を覗いているノネットを見つけてスザクはノネットに声をかけた。 「な、なんだスザクか…」 「何コソコソしてるんですか? 別にいつも通り中に入ればいいじゃないですか」 ガチャ 「あ!」 普通にドアを開け、中の様子を見てスザクは赤面した。 「ご、ごめん2人とも!! お、お幸せに!」 何故か最後に祝福の言葉を贈り、スザクは走り去って行った。 「ま、待ってスザク!!」 慌てて部屋からライが飛び出して来た。 「ってノネットさん!? 部屋の前で何してるんですか?」 「え? あ、あは、あははは」 ライに問い詰められ、とりあえず笑って誤魔化すノネットであった。
支援
支援
369 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 23:05:04 ID:Q75tZO4B
おまけ ノネットにもらった映画のチケットを使って映画を見に来たライとセシル。 『一万年と二千年前から愛してる〜♪』 スザク「なんでデートの選択に某ロボットアニメですか!?」←またノネットに無理やり尾行に付き合わされた ノネット「某ドリルロボットアニメの公開がまだだからだ!!」 スザク「だから何故にロボットアニメですか!?」 一方デート中の人達は セシル「(あなたと合体したい………ライ君と……って私ったら何を考えてるの!?)」 ライ「合体か……してみたいな(ロボット的な意味で)」 セシル「!? じゃあ、ライ君。この後、合体……する?(性的な意味で)」 ライ「え? 出来るんですか! 僕、合体の経験なんかないですけど(ロボット的な意味で)」 セシル「大丈夫、私がちゃんと教えてあげますから」 ライ「そうですか、じゃあ、お願いします!」
支援
支援
支援
373 :
萌は文化 :2008/08/25(月) 23:07:16 ID:Q75tZO4B
以上で投下終了 うん、わかってる 長かったクセにオチがオチてないよね。 我ながら今回は全体的に強引だね ってか今回かなり荒いよね the 力不足だよね ごめんなさい 次はもっと頑張ります 数日前には人が少なかったのに今日は人が多いみたいだね では支援ありがとうございました。
萌えは文化卿GJ! 砲丸なんか当たったら観覧車の個室一つくらい簡単に壊れるような気がw そしてライの「合体か・・・してみたいな(ロボット的な意味で)に萌えてしまったwww 卿の次の投下を全力でお待ちしております!
>>373 笑わせてもらいました。
砲丸投げの玉って出たところは、もうすげーと思いましたよ。
あの展開のすごさに尊敬します。(褒めてます。)
それとおまけの合体オチで再度腹筋がーーーっ…。
いやぁ、ラブコメってほんといいものですよね。
GJでしたっ。
次回作期待して待ってます。
PS:よしっ。セシル分補充したので、続き書くか…。
乙! おねいさんはせいぎだとおもうんだ この後、帰ろうとするライがホテルに行こうとするセシルさんを見て、えっ?ってなるんですね ロイドさんに言ったら、喜々として合体機能つけてくれそうな・・・ 悶えて転げ回って側頭部と顔面を強打した。謝罪と賠償を(ry
GJ!セシルさんはこのあとライを食べてしまうんですね。わかります あと細かいけどこれって誤字じゃないかな? さあ、早くの乗りましょう
お疲れです〜 何時に無く積極的な2人にとても萌えましたw 毎度毎度なKYなスザクもよかったです。 又の投下をまってます〜
>>373 乙でした
デートで観覧車に乗るだなんて100回は見ただろう定番中の定番なのに、
こんな飛んでもない展開に出来るもんなんだなーとその発想力と
それを可能にするノネットさんのキャラクター性に惚れ惚れしました
スザクが苦労性になってるのが哀れだけど、何か好きだw頑張れスザクw
怒ってキスをするセシルさんも大人の女性って感じで良かったです
「いいですかライ君?」はちゃんと17歳の人の声で再生されました
合体ネタは……多分この後、お姉さんにキッチリ美味しくいただかれてしまったんだろうなと妄想しておきますw
>>373 GJです!おまけのライとセシルさんの会話が個人的にツボでしたw
次回の投下をお待ちしてます。
>>373 萌は文化卿、GJでした!
ジェレミア卿の準備の良さと偶然落ちてた砲丸に吹いたw
そして砲丸投げて観覧車に当てるとか、凄すぎるのにノネットさんだと違和感なく読めてしまう不思議
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>373 ちょ、オチw
何故に遊園地に砲丸が落ちているんだという突っ込みは置いといて、
全体的に楽しい雰囲気で面白かったです。
リヴァルは…昔でいうホット○ッグプレスみたいなのでも読んだのかなw
>>377 あ、ホントだ
誤字指定ありがとうございます
修正お願いします
>>329 うん、それ無理。私はどこにでも極普通の人間でして、長○のようなスーパーマンではないのです。
あっちの管理人さんと連係プレイを取るとかならともかく、管理責任まで私が負うというのはマジで勘弁(泣)
まさか、「最近投下が全然ないからトーマスさんも暇だよね」とか思ってるんじゃあ……。
>普通に野球のピッチャーのように砲丸投げをするノネット
豪腕のノネ……なんでもないです。GJ、お疲れ様でした。連載終了もおめでとうございます。
以下、修正済みの誤字報告です。
377氏が指摘された箇所
観覧車が大き揺れた → 観覧車が大きく揺れた
誤字については、心に留めておいてくだされば少なくとも私はそれで充分なので、本当にあまり気に病まれないでくださいね。
>>329 自分もその意見には賛成できない
単純な負担もあるけど、保管庫の管理とBBSの管理はまた違うものだし、BBSの管理については
以前感想システムの話の時に、トーマス卿自身が管理について不安を漏らしていたように記憶している
数人で管理するのはどうだろうか? ……自分で言って何だけど方法は分からん
いくらトーマス卿でもそこまでは無理があるかな・・・ 唯でさえ最近投下量が半端無いからなぁ
ダラダラやってても、したらばをきちんと板管理出来るって人間出なそうだから (問題があったり、出たら出たで削除依頼すればいいだけだし) とりあえずゲームサロン板にでも立てて来ようかと思ったらホスト規制されたw とにかく投下の邪魔になるし早いトコ雑談スレ立てちまおう。 誰か代わりに立ててくれる人がいたら簡単なテンプレ(2レス?)晒すよ。その人が作ってもいいし。
萌えは文化卿GJ! 劇場版アクエリオンネタで吹いたw 僕はスカパーで見たけど本編と空気が真逆なことに驚き、アポロの本編とは違ったかっこよさに振るえ、シリウスお兄様とピエールの無駄死にに泣いてしまった…あの二人好きなのに… しかしこの後ライとセシルさんは創聖がっtry
>>320 今さらだけど私個人としては面白そうだな。
お題のシチュで複数の職人がやるとか…
作品の数が○○突破記念で企画立てて参加する職人募集して。
私はギャグまたは萌え系専門だから真面目なのは無理だけど
まあ、色々問題あるだろうから無理かもね
え?2chに立てるの? 乱立とも言われかねないから辞めたほうが… 某所でも言われてたけどギアスは関連スレが多すぎて嫌われてる面もあるんだぞ
疑問なんですけど。議論スレを立てたとして、結論が出るもんなんですかねえ? 色々難しい問題でもあるし、、、何か延々議論してるだけで終わる気が、、、
面白そうなのは面白そうだが、 そういうのやっちゃうとやっぱりCPの偏りが出ちゃうだろうし あんま人気無いCP投下したい職人さんもしにくくなっちゃうんじゃないかと思うんだよなぁ。 まあするとしても立てるのはどうかと思うが・・・
>>391 あそこは全くギアス関連のスレがないようだから良いかと思ったが駄目か
でもしたらばに作るのは管理がなぁ…とか言ってるとまたスレが雑談で埋まっちまう
投下してもいいかな? 短いやつだけど。
支援
ありがとう。 ・タイトルは「riddle!drill!drill!」 ・カップリングはなし ・ライはやや天然 ・叙述トリックは好きですか?私は好きです。 ・テンさんごめんなさい。 4回程度です。念のため支援よろしくお願いいたします。
支援
設定を細かくしないで、有るキーワードを決めてそれを入れるってのはどうですか? それは兎も角支援しま〜す
ルキアーノ・ブラッドリー卿はナイトオブラウンズの中でもはみ出し者で、スタンドプレーはお手の物、 同僚との反りは悪く、皇帝陛下かナイトオブワンの言うことしか聞かない。決め台詞はこうだ。 「お前の大切なものはなんだ? それは命だ!」 自分で聞いておいて、勝手に答えを決め付けるのは酷いとライは思った。 ぎりぎりでパーシヴァルのクローをかわすクラブの駆動系は悲鳴を上げている。ロイドがちょろまかし てきた資金でライの愛機はスザクのランスロットと同等かそれ以上にサクラダイトを使い、以前よりも 数段パワーを上げている。しかし、相手はラウンズの一員である。ノネットからお墨付きをもらっても ライはキャメロットのテストパイロットでしかない。 ――レベルが違う。 ルキアーノがキャメロットを訪問した際、他のラウンズが不在だったのが不幸のはじまりだった。 恐らくルキアーノの目的はスザクとの手合わせだったのだろう。ナナリー総督の付き添いで外出して いたスザクの代わりにセシルが応対をしているところに、ライが顔を出した。 「お前がキャメロットの秘蔵っ子か? ナイトオブナインのお気に入りとも聞いている」 ライはあからさまな挑発には乗らず、非礼にならない程度にその場を辞去しようとしたが、それが 却ってルキアーノの癇に障ったらしい。彼は難癖を付けられ、気が付くと模擬戦のためにランスロット・ クラブに乗せられていた。
支援
「データは欲しいけど、壊さないようにねぇ〜」 いつの間にか現れたロイドには止められるどころか手を振られ、ライは諦めて機体のチェックをする。 モニタの向こうでロイドが目にも止まらぬ速さでセシルに殴られているのが見えたが、もう少し早く 殴り倒してくれればよかったのにとだけ思った。 ライもラウンズと手合わせをすることはある。ランスロットの機体調整のためにスザクと行う模擬戦は 勿論、スザクと仲の良いナイトオブスリーやナイトオブシックス、そして恩人とも言える ノネット・エニアグラム卿が相手をしてくれる。彼らを越えることはまだ難しいが、決して引けを 取らない勝負ができると自負している。 しかし、彼らが本気を出しているとは言い難いのも現状だ。ライには戦場での殺意を向けられること はない。 「これがラウンズ……!」 青い機体は既に小破では済まずに、特性である機動力を失いつつあった。通信の向こうでロイドが絶叫 しているのが聞こえるが、守りに入っていたのでは勝つどころか生きて帰ることさえ怪しいだろう。 パーシヴァルの爪が眼前に迫る。 「大切なものとはなんだ?」 「くっ! こんな時に謎かけか!」 ライには答える余裕もない。 「それは、命だ!」 ルキアーノの哄笑と共にパーシヴァルの爪は形を変え、ブレイズルミナスの緑の光を纏った。 ヴンッと低い唸り声を上げる巨大クローにライは顔を引き攣らせた。 (こんな場面で……!) クラブは制御を失い、地上に落ちていく。
「そこまでだ!」 高速飛行してきた戦闘機が二機のナイトメアの間に割り込む。 滑らかに変形したそれはナイトオブスリーの駆るトリスタンだった。その後から重量級の機体が、 その大きさに見合わない静けさで舞い降りる。 「ライ、大丈夫?」 地面に激突する寸前、モルドレッドに拾われたクラブは沈黙している。 「ブラッドリー卿、やり過ぎではありませんか」 「坊やに稽古をつけてやっただけだよ。随分と過保護なんじゃないか、ヴァインベルグ卿? あーあ、まったく興醒めだ。こんなのだからナンバーズの寄せ集め軍隊に負けるんじゃないのかい?」 ジノの非難にルキアーノは心底軽蔑したように返し、ブレイズルミナスを展開したままのクローを 突きつけたが、トリスタンには応戦の意思はなく両手を下げていた。 「はっ! これだからいいところのお坊ちゃんは」 ルキアーノは興味を失い、政庁に戻るべく武装を元に戻した。 「ライ? 大丈夫?」 「……平気だよ、アーニャ。ごめん。心配掛けて」 クラブから降りたライはさすがに打ちのめされた顔をしていた。無理もない。完敗だったのだ。 「ライ……」 「今はそっとしておこう、アーニャ。後はスザクに任せよう」 ジノはフォローをセシルに頼み、心配そうに眉を寄せて留まろうとするアーニャを引きずって その場を後にした。
紫煙
その晩、事情を聞いたスザクはライの部屋を訪れた。 「今日は大変だったね」 「ああ、昼間のこと、ジノに聞いたのかい?」 ライは読みかけの雑誌を置き、苦笑交じりにスザクに椅子を勧めた。スザクはライの顔を見て少し 安心した。あまり他人の感情に鋭くないという自覚はあったので、落ち込んでいたらどう慰めようかと 考えあぐねていたのだ。 「さすがにラウンズは違うね」 「ライ、それは……」 「いや、レベルの違いを思い知ったよ。僕はあんな場面で――駄洒落なんて言えない」 スザクは己の耳を疑った。しかし、目の前の友人はやや憂いを帯びた表情で、至って真面目だった。 「謎かけ(リドル)をしておいて、ドリルで攻撃するなんて思いも寄らなかったよ。思わず吹き出して 戦闘にならなかった……」 ライの中ではルキアーノの口癖が高度な戦術に昇華されているようだった。 (助けてルルーシュ! 僕には難しすぎて、なんかよくわからないよ!) スザクは理解をし切れずに、思わず心の中で今は敵対している旧友に助けを求めたが、想像の中の ルルーシュは高笑いをするばかりで答えてくれない。 「さすがに『ブリタニアのスフィンクス』と呼ばれるだけはある。恐ろしい人だね、ナイトオブテンは」 「え、ええ? なんかちょっと違う気が……」 ライの真剣な呟きにスザクは訂正を入れることもできず、そのままになってしまった。 後日、ルキアーノ・ブラッドリー卿の二つ名は本人の預かり知らぬところで、 「おやじギャグ好きのスフィンクス」に改名されたということだった。
支援
以上です。 途中、支援ありがとうございました!
>>408 GJ!いやーワロタw
負けたってそっちかよw
>>408 GJ,お疲れ様でした。一応確認したいんですけど、コテハン無しの名無し扱いでいいですか?
>>408 卿、GJでした!
テンさんスゲーと思い読んでいたらまさかの駄洒落発言に吹いたw
普通気付かんだろ、その発想に脱帽です
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
GJっした! 冗談抜きで危ない場面でそんなこと考えられるライって・・・ww 卿の次の投下を全力でお待ちしております!
>>410 マトです。すみません。投下中にコテつけられませんでした。
>>408 GJでした!実はライ余裕あるんじゃないかとか思ってしまった。
テンさんカッコイイ!と思ってたらそんなオチ
笑わさせていただきました!
>>408 GJッス
くだらねー!!(褒めてます)
説明されないとわからないギャグに乾杯
>>413 了解……ってお久しぶりです。貴方の次回の投稿を全力で楽しみにしております。
>>408 短い中にも戦闘描写にスピード感と緊張感があってとても良かったです。
テンさんの下卑た笑顔も目に見えるようだった。
そしてライの駄洒落勘違いオチは予想外w
>>408 乙でした。また後で読ませてもらいます
>>245 さん。今日中にと言っていたライアニャですが、無理でした。
まだ完成していません。すいません。
お詫びに別のライアニャを投下します。
0:25くらいに
やっぱり、ここはこうでなきゃ!支援します
激しくすれ違いなのは承知でちょっと質問 扇さんって戦前に教師だったって聞いたことあるんだけど、 何を教えていたかってどなたか知ってます? 歴史とか数学とか何の教科を教えていたかってことなんですが それを聞けたら一気に一本書き終わるかも知れないんですよ・・・ どなたかおしえてくだしい・・・
>>421 前になんかで小学校とか聞いたことがあるんですが
うろ覚えなんで自信が無い・・・
>>418 支援します
>>408 GJです!申し訳ありませんが感想は418のかたのと一緒に書かせてもらいます
>>421 それはあんまり聞いたことないな
力になれなくてスマソ
>>421 私の知る限りでは、教科についてまでは公式の設定は存在しないようです。
創作者の裁量で自由に設定しても構わないのではないでしょうか?
そろそろ予定時刻です。皆様、支援の準備は宜しいですか?
>>421 扇が元教師であることは一期21話でヴィレッタに話してますが、
何の教科だったかまでは本編中では言ってませんでした。
投下します。 注意事項 ・じゃじゃーん!ライアニャの伝道師もっふーだよ ・今日の作品はラウンズ☆大作戦の続きだよ ・もう色々と壊れているから、前の話を知らない人は付いていけんのだよ ・でも今回は後半は急展開だよ ・一応ギャグの分類に入るとは思うのだよ ・でも後半は真面目だよ ・何と10レス超えたので数えてないのだよ。支援頼むだよ
支援
支援
ライアニャ?ふふっ・・・それは我が忠義のカップリング。 支援
§0 「ふぅ…とんでもない速さだったね、あのジェットコースター」 「でも、楽しかった」 「そうだね」 どさくさに紛れてライの手に指を絡ませて、ぎゅ〜っと握っている事も出来たし。 とはアーニャは言わないでおく。恥ずかしいし。 「あ、あそこにアイスクリームが売ってるよ。食べよっか」 「うん」 もはや手を繋ぐ事は自然体となっていた。 それだけでも嬉しいのに、好物の甘い甘いアイスクリームが食べられるのだ。しかもライと一緒に。デート中に。 これほど素晴らしい日が今まであっただろうか、いや無い。 アーニャは、今日という日を深く刻み込んで、しかしこれで終わりにはしないという確かな決意を固めるのだった。 【ラウンズ☆大作戦】 Mission4:『騎士 失格』 §1 「温いわ…」 というモニカの呟きに、ジノが相づちを打つ。 「ん、ドネル・ケバブがか?確かにな。もっとこう、チリソースの量を多めに…」 「ジノ、お前はケバブにチリソースをかけるのか!?ヨーグルトソースに決まっているだろうに!!」 「はっ、ノネット。ヨーグルトソースなんて邪道。時代はチリソースなの!どぅーゆーあんだーとりすたん?」 「ほおお、その脳天気な頭にはヴァリスが効くんじゃないか、ジノ?」
支援
支援
434 :
421 :2008/08/26(火) 00:31:05 ID:PPO2tPmt
みんなありがとうございます! ライアニャしえーん
忠誠だったか 支援
下らない争いを続ける2人にモニカが一言。 「うるさいわ、2人とも」 「「すんません…」」 しかし2人が生産性の無い議論を続けるのも無理はないとモニカは思った。 何かが。何かが足りない。 「本来ならもうラブホテルへ向かわせている予定なのに…。仕方ない、戦略レベルを8まで上げるわよ」 「「!!?」」 そのモニカの言葉にノネットは戦慄した。ジノなんて衝撃のあまりケバブをもう1つ注文してしまう程に。 「モニカ。それをやると、ライのファイヤーウォールに引っかかる可能性が…」 「構わないわ。ジノはトリスタンを用意。ノネットはビスマルクを呼んで」 「ケバブもう1つ。チリソースね」 「……モニカはどうする?」 「……私は皇帝陛下に連絡して、“ライアニャレクの接続”の許可を貰う」 「ライアニャレクを!?」 「ケバブもう1つ!チリソースで!」 ノネットの驚きに、モニカは無言で頷く。 その覚悟を決めた表情に、ノネットは何も言えなかった。 “ライアニャレクの接続”は戦略レベル10を超すナイトオブライアニャの最終攻略兵器。 その発動は、自分達の立場を危ぶむ物に他ならない。それでも彼女はやると決めた。 思えば、ナイトオブライアニャの創設時も、自分はライアニャそのものより、モニカの熱意に惹かれたのかもしれない。 ノネットはそう思って、故に、覚悟を決めた親友のライアニャに懸ける生き様を見守る。 「モニカ……絶対に、成功させるぞ!」 「ええ!」 「ケバブもう1つ!」
支援
支援
§2 「ほい、ソフトクリーム2つね」 「どうも。はい、アーニャ」 「ありがとう」 アーニャはライに手渡されたソフトクリームをじっと一睨みし、その後チロッと薄いピンク色の舌を出し掬っていく。 ナイトオブライアニャの面々はその隠れてはまた出る至高の舌に、悶絶していたのは言うまでもなく。 「おいしい」 「それは良かった」 アーニャの言葉に、ライも優しい笑顔で応える。 ベンチに腰掛け、先ほどまでの数々のアトラクションでの気恥ずかしい出来事の余韻を2人で味わう。 ライと何かをするのも楽しいが、こうやって黙って静かな雰囲気の中ともに過ごすのもアーニャは大好きだ。 ライはよく暇な時には本を読む。その背中に寄りかかりながら携帯のブログを更新する、というのはアーニャの密かな夢だったりする。 しかしそんな甘い一時も、今日という勝負の日には絶好のアプローチチャンスに繋がっていく。 『アーニャ、私よ』 (モニカ…?) 突然、“アーカーシャの剣”から入ってきたモニカからの通信にアーニャは少しだけ首をかしげる。ライには気づかれないように。 今まではノネットが主に指示を出していたのだが、モニカが直接指示を出すのは珍しく、今日もまだ2回しかない。 しかしモニカが動いて失敗したためしは無いとアーニャは知っている。彼女の作戦は今まで全て上手くいっている。 故にライには気取られないよう慎重に、アーニャは通信に耳を傾けた。 『アーニャ……貴族であるあなたに言うのは辛いのだけれど。少しでいいから口元にソフトクリームを付けなさい』 (な……) 流石のアーニャもそのモニカの指示には耳を疑った。 アールストレイム家の令嬢が、まさかアイスも丁寧に食べられないなどあってはならない。そう教育されてきたのだから。 おまけにライに行儀の悪い子、などと思われたくもない。 確かに口元に何かしら食べ物を付ければ、ライのことだから拭き取ってくれるだろう。 しかしその程度の事、ライは何も気にせずやるに違いない。マイナス面の方が大きすぎる、とアーニャは作戦を不満に思った。
しえん
『ふふ…疑ってるわね。でも大丈夫、私を信じて。いい物が見れるはずだから』 (いい物?) もう十分いい物も見れたしいい思いもしてきたのに、まだ上があると言うのか。 一体モニカは今日だけでどこまで関係を進展させるつもりなのだろうか。 恥ずかしさと少しの期待を込めながら、アーニャは深く息を吸って、器用にソフトクリームを口に付着させながら食べた。 「………」 「ん?」 アーニャが黙ってペロペロとアイスを舐めているのを見ていたライがふと何かに気付いたように声を上げた。 何か、と言うがそれは勿論アーニャの口元に付いたソフトクリームで。 フラグをことごとく立ててきたライがそれを見逃すはずはない。 「アーニャ、口元にアイスが付いてるじゃないか」 そう言ってライはポケットからハンカチを出してアーニャの口を拭う……と、アーニャは思っていた。 しかしライはハンカチなど取り出す事もなく、人差し指をぴっと出し、そのままアーニャの唇に添えた。 「ん……これでよし」 「っ!!?」 そしてライは人差し指でアーニャの口元からソフトクリームを掬い取り、それをペロリと自分で食べてしまった。 アーニャは驚きの余り、ばっと腕で口を隠す。その表情はもちろん真っ赤。 間接キス、とでも言うのか、ライは今まで自分の口に付いていたアイスを食べたのだ。ありえない、とアーニャは思った。 唇に残るライの指の感触。それが容赦なくアーニャの胸を締め付けて離さない。 どうしてライは平気でいられるの、と疑問に思いアーニャはライの方を見た。 (………え?) するとどうだろう。そこにはアーニャが今まで見たことがない程顔を真っ赤にさせたライがいた。 アーニャ以上にさっきの行為を重く受け止め、そして打ち震えているライ。
支援
支援
支援
「ライ……?」 アーニャは気恥ずかしさは消えないものの、何とか力を振り絞ってライに呼びかける。 しかしそんな小さな声にライは大げさに肩をビクッと揺らしながらしどろもどろにアーニャの方を向く。 「な、何アーニャ?!」 「……さっきの」 「あ…さっきのは、でもあの、つい……ご、ごめん!」 「ううん、気にしてない」 「そう、良かった!」 動揺を隠さないままライはどぎまぎとした様子でアーニャに対応する。 いつものライらしくない。そんなライを見てアーニャは逆にだんだんと冷静さを取り戻していく。 アーニャはライの反応には心当たりがあった。気にしてないと言った後、ほっとすると同時に少し残念そうにしたライの表情。 それはまるでライを見ている自分のようではないか。 恥ずかしさを紛らわし、懸命にアプローチをしてもライはいつも通りに自分を子供扱いする。 子供扱いは嫌いじゃない。ライに撫でられるのは大好きだ。 でも、ライにとって自分はかつていたという妹のような存在なのか、と悩んでいた時の表情。 喜ばしく思う近しい関係でありながら、でも望んでいる関係にはなれていないと感じるもどかしさ。 恋。そう、自分がライに恋している時に出る表情にそっくりだった。 ということは……。 (ライが、私を、意識してくれてる?) そう思った瞬間、ボンッ!とアーニャの頬が弾けるように熱を帯びた。 せっかく取り戻しかけた冷静さが全て吹き飛んでいく。もはやこれがモニカの狙いだったのか、などという思考も生まれない。 ライに意識されているかも、と思ったら緊張のあまり動けなくなってしまったのだ。 結局お互いに顔を自分の膝あたりに向け俯いたまま、黙り込んでしまった。
支援
支援
もう保管庫にあがってるww 支援
支援
支援
支援多すぎないか? といいつつも支援
§3 「むっふっふっふっふ…」 そんなライとアーニャの様子を近くの木陰から覗いているのは当然ナイトオブライアニャの人達。 モニカは超高性能イヤフォンマイク“アーカーシャの剣”から聞こえる2人の会話にいやらしい笑い声を上げる。 「モニカ、やったじゃないか!」 とそんなモニカを称えるのは同じくナイトオブライアニャのノネット。 彼女もまた、ライとアーニャがベンチで固まっているのを見て鼻息を荒くしていた。 因みにジノは別行動中なのでここにはいない。どこかで悶えているのは間違いないが。 「しかし、よくあんな作戦が上手くいったな〜。私も流石に驚いた」 「ふふ、それはね…」 首をかしげるノネットにモニカは笑いながら答えを言おうとした。しかし、その瞬間2人の背後から声がかけられる。 「ライにはかつて妹がいたから、だろうモニカ?」 「「ビスマルク!」」 いつも突然現れるビスマルク・ヴァルトシュタイン。 彼もまたナイトオブライアニャの一員であり、また帝国最強と呼ばれるその力はモニカに匹敵するほど。 心強い仲間が来てくれた、とノネットはビスマルクを温かく迎え入れる。 「よく来たなあビスマルク。今日はロシアに行く皇帝陛下の護衛だったのに、呼び出して悪いな」 「その皇帝陛下がロシア戦線などという“俗事”よりもライアニャだと申されたのでな。すぐに行くよう命じられた。 ロシアからここに来るのは一苦労したがな。ギャラハッドもエナジーが切れたので乗り捨ててきた。 今、皇帝陛下もグレートブリタニアでこちらに向かっているところだ」
支援
支援
とんでもない事をさらりと言ったビスマルクに、しかしモニカは動じる事もなく頷いて言った。 「さすがビスマルクね。私の戦略も見抜いたようだし」 「おお、そうだった。ビスマルク、ライに妹がいたから作戦が成功したと言ったが、それはどういう意味だ?」 ノネットが首をかしげて問うと、ビスマルクは何から話そうかと考え込んでから口を開く。 モニカはライとアーニャを見てくるわ、と説明をビスマルクに任せて木陰に身を隠して観察に戻って行った。 「ライに妹がいたことは知っているだろう?」 「ああ、もう亡くなったと言っていたな。だがそれはアーニャを妹のように子供扱いする要因の1つだったはずだ」 ノネットが改めて言うことでもなく、それはアーニャも痛感していたライに関しての基礎知識。 どんなにアーニャがアタックしても、頭を撫でるという行為から進めない理由はそこにあった。 ナイトオブライアニャにとっては最初にして最大の壁だった。 故に最初のお化け屋敷でアーニャを女として認識させ、ライを子供扱いさせないようとしたのだ。 しかし先ほどのソフトクリームを口に付ける作戦は今まで散々苦しめられた子供扱いの標的となる物ではないかとノネットは最初は考えた。 だが結果は、ライは大胆な行動に出て、なおかつアーニャを意識するという最高のものであった。 だがライにとってはあの程度、今までは意識する事なくやっていた。なのになぜ今更?とノネットは疑問に思っていたのだ。 「ふふ……あの作戦の最大の目的は、“あえて妹扱いさせる”という事だったのさ」 「何だと?」 「ライのアーニャに対する妹のような感覚を抜けさせるのは難しい。あれはライの“癖”のようなものだ」 ノネットも同意する。その“癖”に今まで苦戦を強いられたのではないか、と。 「だから私達はホラーハウスで異性としての意識を目覚めさせたのだ」 「そうだノネット。しかしライの“癖”はそう簡単に抜けるか?答は否、だ。 だからあの時もライは妹のようにアーニャを扱った。子供ではなく、妹だ。だから唇に手を添える事も何ともない。 だが……ライは気付いたのだ。アーニャは妹ではない、異性だと、女だと」 「まさか…!」
支援
支援
私怨
ノネットは驚愕して目を見開いた。やっと分かったのだ。モニカの狙いが。 そんなノネットの反応にビスマルクも満足そうに笑みを作った。 「そうだ。ライも驚いただろうな、妹が突然可愛らしい女の子になったのだから。 さしずめ、隣の家に住んでいる幼なじみの女の子を、いつの間にか好きになっていた男の子の感覚だろうか。 いつも親友のように気さくに話し掛けていた事が嘘のように照れくさく感じる。今のライがまさにそれだ」 「じゃあモニカはそこまで考えてこの策を…」 「だろうな。流石はモニカだ。“恋は戦術じゃなくて戦略よ”というエッセイがベストセラーになっただけはある」 ビスマルクはそう誇らしげに言ったが、ノネットにはもはやビスマルクの言葉は聞こえていなかった。 ノネットは震えていた。モニカの圧倒的な戦略に、ライアニャに対する想いの深さに。 今ノネットは神に、ライアニャとモニカに出会えた事を感謝したかった。 「ビスマルク…私は…私は…」 「泣くなノネット。その感動、ライアニャを完遂してこそ流すべき物だ」 「はは、そうだったな…」 そろそろ向かうか、とビスマルクが促したのにノネットも頷く。 全てはライアニャのために。今、ノネットは1つまた強くなったと自分でも理解した。 ビスマルクもそんなノネットの力強い背中を見て、ライアニャの素晴らしさを噛みしめていた。 (人の生きる道標、人を強くする希望、ライアニャ……何と大いなる光か!) しかし、感動に浸っていた2人に、モニカの緊張した声が届いた。 「まずいわ!」 余裕の一切無い、張り詰めた空気をピリピリとさせながら響いた声にノネットとビスマルクは頷き合い、モニカの下へ急いだ。
支援
支援
§4 黙ってベンチに座ってから10分。 未だ動きのない状況にアーニャは焦っていた。ソフトクリームをもっとゆっくり食べればよかったと後悔。 先ほどからライは顔を赤くしたまま黙って俯いたまま。 実は時おりアーニャの方をちらちらと見ているのだが、同じくライをちらちらとしか見ていないアーニャは気付かない。 しかし、息をふーっと吐いてから、ライがいきなり立ち上がった。 「あ、アーニャ。次のアトラクションに行こうか」 「う、うん」 お互いしどろもどろになりながらも何とか会話を成立させる。 もうアーニャは何をどうすればいいのか混乱してしまって、とりあえずモニカ達の指示を聞こうとした。 (モニカ……モニカ?) しかしモニカから返事は無い。さっきまでのアーニャなら、何か会議でも行っているのかと判断できたのだが……。 (モニカ、返事して。どうすればいいの?) 混乱に混乱が重なってしまい動揺が広がっていく。 まさか機械の故障か、と絶望的な考えがよぎるが、次の瞬間少しの雑音の後にモニカの声が届いた。 『アーニャ、ごめんなさい。ビスマルクが来てたから』 (良かった…) とアーニャはほっとして笑顔になった。 しかし、 「アーニャ、何やってるの?」 「え?」 突然近くから掛けられたライの言葉にアーニャは顔を上げる。そこで気付いた。 今、自分はモニカと通信が繋がらなくて、“アーカーシャの剣”をいじっているという事を。 またそれが意味する事を理解し、アーニャは訝しげに見るライに慌てて耳元から手を離す。 カチャ……
支援
支援
「ん?」 「あ……!」 慌てて耳から手を離したせいでアーニャは“アーカーシャの剣”を落としてしまった。 そして手を伸ばそうとしたアーニャよりも先にライが拾ってしまう。 「これは……」 「あの、その…」 何と言えばいいのか分からず、アーニャはごにょごにょとしながら俯く。 そんなアーニャを見て何かを察したライは、大きく息を吸って、 「わっ!!!!!」 「きゃっ」 突然大きな声で叫んだ。 何事か、とアーニャは目をパチクリさせながら顔を上げると、ライは周りをキョロキョロと見渡して呟いた。 「そこか……」 「え?」 アーニャがライの視線の先を追うと、木陰の中、耳を押さえたモニカ達が見えた。 ライは“アーカーシャの剣”のマイクに大声を発する事で、モニカ達の居場所を突き止めたのである。 頭のいいライが相手なのだから、本来ならばモニカ達もバレる危険性を考えて、もっと離れた距離にいるものである。 しかし今は戦略レベルが8まで上がっていて、直接アーニャ達を見て即座に指示を送れるようにしていたのだ。 「モニカにノネットさん……ヴァルトシュタイン卿までいるのか」 低い声色で紡がれた言葉に、アーニャはライが怒っている事を感じ取った。
支援
「ら、ライ……私…」 何を言えばいいか分からないまま、アーニャは恐る恐るライに呼びかける。 しかしライは、いつもの柔和な笑みを作ってアーニャの頭を撫でた。 「アーニャ、すまないね」 「え?」 謝られるとは思っていなかったアーニャは首をかしげてライの言葉の意図を確かめる。 先ほどライは怒ったと感じたのは間違いない。しかし自分に向けられた笑顔には怒った様子は全くなかった。 「モニカ達の悪ふざけに付き合わされたんだろう。おそらくジノも絡んでるんだろうな。何かおかしいと思っていた」 「ち……」 違う、と言いかけた言葉をアーニャは飲み込んだ。 ライは勘違いをしている。これはイタズラだと、自分は罰ゲームか何かで付き合わされているんだと考えている。 でも違う。これはイタズラじゃなくて、ライとのデートである事は偽りじゃない。 だが、とアーニャは考える。それをライに言うのか、と。 無理だ。さっきの雰囲気ならともかく、今の状況で告白したところで冗談と取られるのがオチだ。 そう考えたアーニャは故に、 「ライ……その………ごめんなさい」 謝る事を選んだ。これをイタズラで済ませれば、全て今まで通りになる。 もうライから好意を受けられないかもしれないが、少なくとも妹扱いくらいはしてもらえる。 (だから、だから……!) 「アーニャは謝ることないさ。ほら、モニカ達は無視して行こうか。 まだ時間はあるし、せっかくだから他のアトラクションも楽しもう」 「う、うん…」
支援
支援
>>448 もう462の分まであがってた。レス投下されたそばから保管してるみたいだ。
アーニャはライから差し出された手を握る。 その手から伝わってくる感触は、今までにないほど冷えきっていて。 しかし、この手を離すことはできない、離したくない、とアーニャは強く握り返す。 たとえもう恋人にはなれなくても、それでもライの側にいたい。 「だから、これでいい……」 「ん?」 「何でもない」 「そっか」 そう、何でもない。 別に、何ともない。 ――だから、頬を伝うこの涙は、決して意味を持たないのだ。
支援
支援
支援
§5 「は、はは……」 モニカは膝をつき、愕然としたように離れていくライとアーニャの後ろ姿を見ていた。 頬を流れるのは涙。それは決して、ライの叫びで耳が痛んだせいではなく……。 あまりの出来事に、笑いが込み上げてきた。 ノネットとビスマルクはそんなモニカに近寄るが、掛ける言葉は見つからない。 モニカと同様、自分達もライアニャに対する想いは人一倍あったのだ。 作戦が上手くいったと思っていた瞬間、その一瞬の隙を突かれた。その衝撃は大きい。 「アーニャが…泣いてた!」 「「モニカ…」」 「ライの叫び声……悲しさが伝わってきた!」 モニカが吐き出すように言葉を紡ぐ。 もうライアニャは終わってしまうのか、そんな思いすらノネットの頭には浮かぶ。 しかし、モニカはごしごしと涙を腕で拭って立ち上がった。 「ビスマルク……“あれ”を」 モニカの言葉に、ビスマルクは驚愕した。しかし、次の瞬間には笑顔を作り、懐から小さな機械を取り出す。 「使うのか……あれを」 「ええ、やってやるわ。もはや私達にはこれしかない。“ライアニャレクの接続”しか…」 「ライアニャレクを!?しかしモニカ、それは!」 「ノネット……止めないで。私は、何としてでもライアニャを!」 「ふ…馬鹿だな、止めはしないさ。モニカ……思いっきりやれ!」 ノネットの威勢のいい声に励まされ、モニカは黙って頷いた。もはや言葉は必要なかった。 ―――必要なのは、ライアニャにかける想い。ライアニャレクの接続。今、神話が再び始まる。
支援
支援
【ラウンズ☆大作戦】
Mission4:『騎士 失格』
でした。
……何か衝撃の展開!シリアスになりつつあります。
しかし……まあ、ライアニャレクの接続なんて代物はシリアスで扱えるはずもなく…。
最後は色々と馬鹿話になる。
>>245 さん、甘いライアニャはいずれまた。8割出来ましたが、投下は随分と先になります。
せっかくだから、色々と使いたいと思いまして。すいません。
ちまちまとネタを呟いたら、私はたまに拾います。
ですから、暇な時に電波を受信してそれを呟くと、私でよければ書くことがあるかも…。
ちまーじょ以外をリクされても書けないけどね!
アーニャかナナリーか神楽耶なら…カレンもたまに書くけど。
ではまた。次は土曜日にロスメモの続きを。
もっふー卿GJでした! 突っ込みどころが多すぎて突っ込みきれんわwww とかコメしようと思ったのにまさかのシリアス気味になって出来なくなっちゃったじゃないか 卿の次の投下を全力でお待ちしております!!
>>477 マリアンヌ?何それ美味しいの?ってことで大変萌えました。
てか皇帝からワンからなんなんだこの国は…
アホなことをしてるくせに、みんなキラキラしてやがるw
いやぁ、これならシュナイゼルが皇帝失格の烙印を押すのも当然だよね、うん。
それにしても…色んな連載や短編を高クオリティでこなすもっふーを尊敬します
お疲れ〜です、何かモニカの2人に対する思いが伝わってきた気がします。 次の投下を楽しみにしています。
>>477 GJ!!!!
ジノとノネットの掛け合いが非常に好きです。
結局いくつケバブ頼んだんだよ!
アーニャの気持ちが誤解されて、モニカと一緒に涙した……。
ピンクもふもふ卿とりあえず、乙でした ・・・なんつうかもう、グッド・ジョブじゃなくて、ゴッド・ジョブって言いたい 萌えやら笑いやらその他諸々やらで色々苦しくなった・・・この感情!まさしく愛! 次が非常に楽しみです!
>>477 ピンクもふもふ卿GJです!シリアス?な展開でしたがすごく面白かったです。
そしてビスマルクさんギャラハッド乗り捨てちゃいかんでしょwww
次回の投下、お待ちしてます。
>>408 マト卿GJです!テンさん強いな〜って思ってたらオチのライで吹いたww
ライ、それギャグでも戦術でもないからwwwそれと異名を間違えるなw
とにかく面白かったです!!
次回の投下、お待ちしてます。
………かなり褒めるけどいいよね?
答えは聞いてない!
>>477 ピンクもふもふ卿、GJでした!
ジノどんだけケバブ好きやねん、まぁたしかに旨いけど
ビスマルクwwてか皇帝www
笑いに甘さ、喜びと悲しみ、色んなものがてんこ盛りで、ヤバイくらいにテンションがクライマックスだぜ!
続きが気になってしかたないじゃないか、GJ過ぎだよ、もっふー!
ギャグに吹いて、恥ずかしさで転げ回り、シリアスに涙する、もう一度GJ!
素晴らしきSSに最敬礼をおくりたい
オォォーール・ハイィィィィィルゥゥゥ・もっっっっっふぅぅぅぅぅぅーーーーーー!!!
貴公の次の投下を全力で、そう、いまだかつて無いほどに全力で、お待ちしております!!!
>>477 ライアニャはいいね〜
GJッスね
ケバブ頼みすぎワロタwwww
>>400 あ、いいなそれ。
例えばキーワードを海とか秋でやるとCPも自由だし、いいかもしれん
ってか俺がすごくその企画やってみたい
もふもふ卿の後に投下は緊張するなぁ・・・ ライ×神楽耶のSSを投下致します 出きる限りで宜しいので支援よろしくお願いします。
後編を書きつつ、できるだけ支援
【Happy Days.】 皇 神楽耶は思う 今日はいつもより、嬉しい日。 いつも、いなかった人が自分の後ろにいるのだ。 これほど嬉しい事は無い。 激化するブリタニア軍との交戦で、普段なら基地にいる時間帯なのに遊びに来てもほとんど顔を合わせる事が無く、すれ違いも少なくない。 それほど忙しいという事だ。 だから、嬉しいのだ。 彼は私の愛しい人なのだから。 彼といてつまらない事は無い。 だけど…今日は少しだけ退屈でつまらない日かもしれない。 彼――日本解放戦線で少尉の地位を持つイシカワゲットーに構える基地の前で偶然にもバッタリと会い、神楽耶は出会い頭に抱きつき、彼 を驚かせた。 そして、片瀬少将から世話係を命じられ、一緒に部屋の中に入れば、ライは一つしかないシングルベッドに腰掛け、自分で買ったと思われ る本を読み始めた。 神楽耶もライの後ろに座り、背中を預け合うようにベッドへ腰掛けた。 ライは本に目を通して、神楽耶は退屈そうに天井を眺めていた。 本当なら、本など読ませずに色んなところを案内などをしてもらうはずなのだが。ここ最近、彼は十分な休みを得ていないということを他 の兵から聞いていたせいか読書の間だけでも神楽耶は静かにしようと心がけていたのだ。 ライと一緒にいられるとあってか、神楽耶の顔はいつも以上に綻んでいた。電灯の光と相俟って、彼の灰銀の髪が美しく見える。 天井から視線を移動させて、ライをちらちらと見てはくすりと笑っていて、今の彼女は実に楽しそうだ。
だが、そうしていたのはほんの少しの間だけ。そろそろ我慢ができなくなってしまった。 天井を眺めることや、本を読み続ける蓮をちらちらと見るのも飽きて来てしまった。 ついには、退屈のあまり、口から欠伸が漏れ出す始末… 「少尉……一体、いつまで、ご本をお読みになっているのですか?」 あまりにも長い沈黙に耐えられなくなったのか、神楽耶が口を開いた。それと一緒に、今までライに預けていた背中を離す。 だが、ライは転ばなかった。今まで通り本を見つめている。 そんな彼を見て、神楽耶は子供のようにほんの少し顔を膨らませる。 そして、ライの背中に抱きついて、背後から彼の本を奪おうとする。多少なりの抵抗を見せるかと思ったが、抵抗は無くいとも簡単に奪う ことができた。 どんな本を読んでいるかと思って見れば、何の変哲もないただの小説。 神楽耶としては、彼を自分よりも熱中させる本に少しだけ嫉妬し、それと同時に簡単に本を奪えたという予想外のことに神楽耶は少し驚い た。
しえん
しかし、読む事を諦めたかと思えば、袋の中から次の本を取り出して読み始めた。 この行為で益々、彼女の機嫌は損ねられたようで再び、子供のように顔を膨らます。 しかし、負けじと神楽耶はライを自分の方へ顔を向かせようとした。 だが、そこまではやらせてもらえなかった。 ふふ……と一瞬、小さな笑い声が神楽耶の耳に聞こえた時は微妙な差で遅かった。 向かせようとした瞬間、ぼすん、という音と共に彼女はベッド特有の柔らかい感覚を背中全体に受け、気が付くとうまい具合に体を入れ替 えほくそ笑んだ表情で彼女を見下ろしているライの顔を見上げていた。 「ふわっ……!」 本当なら神楽耶がライの顔をこちらに向かせるハズだったのに、その結果は彼が神楽耶を押し倒す形になってしまった。 とは言っても、手などは押さえ付けず、あくまでそこから逃げられないように手を配置させているだけなのだが。 「少尉のいじわる」 「すみません。神楽耶様の行動が微笑ましくて、つい…」 ぷーっと頬を仄かに赤らめながら膨らますキョウトの姫に対して、 ライは苦笑しながら言うと神楽耶の目がライの蒼い双眸を直視する。 押し倒されたまま、神楽耶の白くて細い指が灰銀の髪を掻きあげる。 その時、露になった蒼い――瑠璃にも近い色の目が電灯の光でいつもより綺麗に見えて神楽耶の目を奪った。 見られているという事に何故だか恥ずかしさを感じてしまった。 あの色の瞳がまるで自分を逃がさないと言っているように思えてしまったからだ。
しえんしえん
支援
「どうかしましたか?」 いつまでも反応を見せない神楽耶にライは微塵ほどに感じた疑問を口に出した。 「…少尉の目っていつ見ても、お美しいですわ」 その言葉を聞いて、少しだけ黙り、ライは口を開く。 「そうなのですか?」 「えぇ、まるで宝石みたいですわ」 その言葉に神楽耶はクス、と笑いそっと両手でライの両頬を包み込む。 いつも見ているはずなのに何度も何度も綺麗だと思ってしまう。 それ以外の色に見向きもしないそんな自分はおかしいのだろうか。 おかしくなっているのだとしたら、それは彼のせいだ。 初めて彼と会った時から、神楽耶の色彩感覚は狂ってしまった。 人目を引く灰銀の髪と目の色も綺麗だが、それよりよりずっと綺麗なものがある。 それは“ライ”という色だ。それを見つけてしまった目にはその色しか映らない。 だから、私は彼しか好きになれない それはワガママだ、自分勝手な。だが仕方がない、その気持ちは本当なのだから。 「神楽耶様、どうかされました?」 「え?いえ、何でも………無くありません♪」
いつもと違ったその声にライは少し驚いたような顔をする。 その時、神楽耶はライの背に腕を回し、にこりと微笑みながら彼の口を塞いだ。 「……っ!」 抵抗しようとしたのだが、やがてその気も失せてライは神楽耶に身を任せた。 どのくらい経ったのか、神楽耶は漸く唇から離れた。 「フフッ、少尉ったら油断大敵ですわ」 してやったりという顔で神楽耶は微笑んだ。 「〜〜〜神楽耶様…」 「あら、どうされました?顔をが赤いですわよ」 ライが頬を紅潮させている理由を一番よく知っている神楽耶は半ばからかうように言った 「不意打ちでされれば、顔も赤くなりますよ………」 顔を赤くしながらも、あくまでライは冷静を保とうとしていた。 神楽耶はそんな行為をする彼が可愛らしく思えた。 「あ」 「少尉?」 何かを思い出したかのようにベッドから起き上がったライに神楽耶は声をかける。 「いえ、そういえばお茶をお出ししていなかったことに気がつきまして、ちょっと給湯室に行って来ますね」
そう言いながら再び後ろを向き、台所に向かおうとしたその時、小さな違和感が腰の辺りに纏わりつくのを感じた。 前に進めない。簡単に振り払えてしまうぐらいの力が体を引き留めている。違和感を覚える腰に目をやると、小さく滑らかな華奢とも言え る手が必死に後ろからライの腰に抱きついている。 誰のものかというのは愚問である。 「…あれ」 神楽耶は小さな声を上げる。どうやら、自分でも何をしたか判っていないようだ。 しかし、それでも腕は解かない。 「どうかしましたか?」 「え?な、何でもありませんわっ」 疑問符を多く頭の上に浮かべて問い掛けるライに対して神楽耶は慌てているということが明らかな声でそう言った。 それから少しの沈黙の後、そっと彼女はライの腰に顔を埋める。 こうでもしないと、まともに話せないからだ。 「少尉……」 静かな声だった。今までとは違う声色だ。 「少尉は…私を置いてどこにも行きませんわよね……?」 「神楽耶様?」
支援
「少尉が私の前からいなくなってしまう、そんな映像と感覚が最近、私の頭の中でちらつきますの。それが、気のせいとは思えない程に鮮 明で……とても、怖いんですの…」 あの時、このまま、ライが自分の視界から消えてしまったらどうなるのか。 ほんの少しの間だけでも自分の視界から消えてしまったら、二度と会えないという謎の不安が襲い掛かる。 一分、一秒でも彼から離れたくない。 神楽耶はそう思ってしまったのだ。 「……」 神楽耶の言葉をじっと聞いていたライは自分の腰に抱きつくその手に自分の手を重ね合わせて、ゆっくりと自分の腰から離す。少しばかり 抵抗があったがそれは最初だけだった。 神楽耶の方を向くと、彼女の頬を涙が伝っていた。 ライは彼女の顎に指を添えて上を向かせる。蒼い双眸が神楽耶の潤む目を捉え、ライは言葉を紡いだ。 「神楽耶様……ご無礼をお許し下さい」 蒼い双眸が神楽耶の潤む目を捉え、ライは言葉を紡いだ。 すると、神楽耶の視界は暗くなり、気付けばライに強引に唇を塞がれていた。 「ん…っぁ………」 唇が離れると同時に、ライが耳元で囁く。 「……黙ってて、大丈夫」 そして手が離れると同時に再び唇で塞がれる。 噛み付くように繰り返される、激しいキス。 がっしりと身体は片手で引き寄せられ、もう片方の手は神楽耶の顎を捕らえて離さない。
支援
「……っん……ぅ…っん…」 何度も何度も繰り返される激しいキスに、神楽耶はもう立っていられなくなっていた。 ライに体重を掛けると、彼は唇を離してフッと笑った。 「これで、消えたはずですよ?不安」 頬を朱に染めて、はぁ、と息切れする神楽耶の黒い髪を梳くように撫でると、意地悪そうに笑ったライは再び神楽耶を抱き寄せた。 「これで、わかったでしょう。僕は貴女の傍からは消えたりしません、絶対に」 神楽耶の目元に残る涙を拭いながら安心感を与える笑顔でライは言った。 「………はい…っ」 その言葉で涙が浮かんでくるのは、突然現実味を帯びてきそうな弱気な声のせいではない。
支援
しえーん
――――――嬉しかったから。 泣きたいくらいに、嬉しかったから。 そして、今度は自分から顔を近づけてライの唇に自分の唇を重ね合わせる。 「ねぇ、少尉……少尉は私のことは、その…好きですか?」 「好きでなければ、こんなことできませんよ。それに……神楽耶様以外にこんな事はしたくありません」 「そうですわよねっ♪だから、少尉ってだーい好きですわっ!」 頬に軽いキスを見舞うと、神楽耶はライの首に抱きつき、そこにライが自分の傍にいる事を確認した。 ちらつくあの映像は今日限りで途絶えるだろう。今ここに彼はいる、自分の愛しい人はここにいる。それを何度も何度も確認したから。 “今日は少しだけ退屈でつまらない日かもしれない” 前言撤回。やっぱり今日はすごく嬉しくていい日。
支援
というわけで、投下終了です。 支援してくださった方々有難う御座いました。
蒼い鳩卿GJ! 最近見なくなったライカグ(って言うのか?)を見られて面白かったです だがそのエンドの後ライが・・・な展開が思い浮かんでしまう・・・orz 卿の次の投下を全力でお待ちしております!
ぐふぉッ!破壊力のあるSS連続とはッ
>>505 蒼い鴉卿、GJでした!
読んでて赤面しそうなSSですね
ほのぼのさと甘さの中に混ぜられた神楽邪の不安な心境
それを解消し、さらなる甘さへと昇華させたライ
もう、GJが止まらないッ!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
お疲れ様でした〜 最近本編が殺伐としてるからか、ほのぼのSSに癒されるわぁ〜 糖分補充できたことだし、わたしも執筆がんばりま〜
「VV様っ!!」 「うわっ!さ、咲世子。帰ってたの?早かったね」 「はい、触手×ルルーシュ様という素晴らしいSSが投下されたと聞き、すぐに引き返してまいりました」 「え?……ああ、ルルーシュっていうか、ゼロだよね。 でも、それって前スレの……しかも、かなり最初の方じゃなかったっけ?」 「はい!すぐに戻ってまいりました!」 「…………」 「いけませんでしたか?」 「いや、まあ、いいんじゃない?」 「そうですよね!」 「で、咲世子は前スレから潜んでいたんだよね?今このタイミングで現れたのは何故? 僕たちって『後から誤字に気付いても気にしないぜ!てか、むしろ保管しなくてもOK!』な <埋め立て用>の書き捨てスレネタSS要員じゃなかったの?」 「それはそうなんですが、私の部屋が出来たと聞いて、居ても立ってもいられなくって……。本当なんですか!?」 「嘘をついてもしかたないじゃないか」 「ですが、保管庫に潜入しても存在が確認できませんでした!」 「最新20件に咲世子のSSがなかったから?じゃあ、他の一覧から行けばいいんじゃない」 「時間毎SS一覧は7月、8月分がエラーになりました。 6月分にも私の名前がありましたが、そこはリンクされてなくって……」 「スレッド毎SS一覧は?」 「え?」 「スレッド毎SS一覧は見たの?」 「…………ああっ!VV様!行けました!!私の部屋がありました!!」 「よかったね。でも次からは、ちゃんと保管庫の隅から隅まで見てから言ってよね。 僕のトーマスがそんなミスするはずないじゃないか」 (ああっ!「僕のトーマス」なんて言っちゃったりなんかして!ここは素直に萌えておくべきかしら? それとも時間毎SS一覧の件に突っ込むべきかしら?あら、私ったら「突っ込む」だなんてはしたない。 でも、ここはやはり……アッー!) 「なんかすごーく回りくどく、変な妄想された気がするんだけど?」 「嫌ですわ、VV様。気のせいですよ、気のせい」
支援
アッーーー! 支援
急に何故? 支援
………終わり? それとも人がいない時を見計らって再び投下するんだろうか? ……………おやすみ
「本当に?」 「本当ですとも。……あ、これ宜しかったらお飲みください」 「なんか思いっきり誤魔化されてる気がするんだけど……って何?これ?どうなってるの?」 「セパレートアイスミルクティーです。下の層がガムシロップで甘くなっておりますので、 よく混ぜてお飲みくださいね」 「こんなに綺麗に二層に別れているのに、かき混ぜて飲まなきゃいけないんだ。……何か無駄だね」 「そんな情緒のない事をおっしゃらないでください。上手く層を作るのは結構難しいんですよ。 久しぶりに作ったので緊張いたしました」 「……ああ、なるほどね。神楽耶達には作ってあげなかったの?」 「中華連邦では飲み物は熱いものをよしとしますので、つくる機会自体がございませんでした」 「ふうん」 「それにしても、まさか私の部屋が、しかも千葉さまを差し置いてできるなんて思ってもみませんでした!」 「よく言うよ。じゃあ、そもそも何で僕のところに訪ねてきたのさ」 「単にネタとして思い付いたからだそうです。あり得なさそうな感じがいいんじゃ?と書いてみたら、 前半は色々小ネタを突っ込めて良さげになったし、後半はもたついたものの一応落ちがついたから、 『規制解除が嬉しくて勢いで投下した。今は少し反省している』との事です」 「反省しているのに、また投下するの?なんか矛盾してない?」 「反省だけなら猿でもできますから」 「確かにね。それに咲世子も、まさかとか言って謙遜しつつ、確認にきてるわけだし」 「……まあ、見てくださいVV様。私のSSがこんなに。もっと少ないかと思っておりました」 「誤魔化してるつもり?確かに予想よりは多かったけど、 最近のSSは僕たちのネタSSしか無いっていう現実に立ち向かう必要があるんじゃない?」 「これは千葉さまのお部屋が出来る日が楽しみですよね。ライ×千葉が読みたくなったら、 千葉はライの嫁様の領地に行けば確実に読めるのは判っておりますが、 他の方のSSとなるとしらみ潰しで探すしかありませんし」 「誤魔化してばかりだね、咲世子。それに君はトーマスを過労死させる気なのかい?」 「とんでもありません!今、千葉様は本編で微妙な事になっていらっしゃいますから、 千葉様のお部屋が出来ればライ×千葉好きの方々の心の支えになるのではないかと……」
・・・なになに!? どうなったんだ!? 宣言なしで急に投下したり急に終わったり・・・ よう意味わからんな
「ふうん。まあ、トーマスは声の大きな住民に流されやすい傾向があるから、 言うだけ言っておけばそのうち作ってくれるんじゃないの?」 「流されやすいなどと申されるのは……」 「咲世子の部屋が出来たのはそのいい証拠だと思うけどね。 折角作ったのに『まさか』とか『あり得ない』とか……トーマスが可哀想だよ」 (べ、弁解すべきだとは思うのですが、私の本能が……アッー!) 「咲世子?」 「も、申し訳ございません。決して嬉しくないわけではないのです。 私も……まあ、微妙な立場ですし……」 「微妙どころか、公式では死亡確定になってるけど?」 「あれは何かの間違いです!ミスリードです!最終回まで私は諦めません! ナナリー様を目の前にして助けることもなく、超展開的活躍も無しに退場だなんて!私は認めません!」 「でも、咲世子はしょせん脇役だし……」 「わ、私は脇役かもしれませんが、ナナリー様は違います! 退場されるなら、少なくともロロ様並のイベントが用意されるはずです!」 「つまり、ナナリー頼みなんだね」 「ロロ様……。そう!ロロ様ですよ!」 「な、何?いきなり?咲世子がロロを気に入っているのは前回で判ったけど、 君たちを助けに……とかいう超展開は流石に無理だと思うけど?」 「いえ、違います。本編の事じゃないんです」 「じゃあ、ロロ部屋?流石に無理だよ、そんなの。 ここはギャルゲ板だし、そもそもロロの登場しているSSなんてほとんど……」 「違います」 「じゃあ何?」 「ロロ様と言えばショタです!」 「身長170cm超えしていてショタっていうのもなんだけど、まあ、ちまーじょ扱いのアーニャが168cmなわけだし、 確かにショタ人気はあるみたいだね」 「年齢60歳超えしているショタのVV様が、そういう事を指摘するのもシュールだと思いますが……」 「僕の外見年齢は永遠に七歳だからショタでいいじゃないか。何も間違っていないよ」 「そうでしょうか?」 「そうだよ。で?何?ロロがショタキャラだから何だっていうのさ?」
「トーマス様はロロ様の事をどう思われているのでしょうか?」 「……はっ?」 「ロリショタキャラを深く愛されているトーマス様ならロロ様の事も……アッー!」 「……咲世子?」 「私、最初の埋めSSの時から訊きたくて訊きたくてたまらなかったのです。 でも、なかなかネタに入れるチャンスがなくって……。今まで埋めSSを二つほど途中で没にしているんですけど、 その没ネタの中にも入れ込むことが出来ていなかったんです。でも、今日やっと訊くことができました! 嬉しいです!すっきりしました!」 「…………」 「VV様?どうかされましたか?」 「咲世子」 「はい、VV様」 「折角できた部屋を壊されたくなかったら、さっさと帰ってくれないかな?」 「ブ、VV様?」 「早く!今すぐに!帰って!」 「わ、判りました。失礼いたします」 「…………」 (VV様ったら、急にどうなさったのかしら?アイスティーがお気に召さなかったんでしょうか? 今日は天気も悪くて気温も低めでしたし、ホットにすべきだったかしら……?) 「……どんなロリキャラやショタキャラがいたって、トーマスの一番は僕なんだから! 0016-0720ではっきりそう言ってるんだからね!」 (何故かしら?今、心の奥底から叫びたい気持ちに……。 未練のあった小ネタを、出来はともかく一通り入れることが出来たからかしら? ……でも、そんなことは今はどうでもいい。ただ思いっきり叫びたい……っ!) アッー! アッー!! ア ッ ー ! ! !
アッーーー! 乙でしたw ・・・書こうかなライ×ロロ・・・・・・・
これは…SSを用いてのテロなのか!?
結局なんだったんだ? 俺にはよく理解できんかった だが一応乙
おはようございます。 この時間帯に人はおられるのでしょうか? おられるなら投下の支援お願いしたいんですがよろしいでしょうか?
あい任せろ
おお・・・ありがとうございます。 今回は、11〜12レスになります。 タイトルは「勘違い」 カップリングは ライ×セシルです。 支援よろしくお願いいたします。
支援
●勘違い 「ふう…」 口から溜息が漏れる。 本日すでに23回目。 ロイドは、ぼーっとして溜息ばかりのセシルを面白くなさそうに見ていた。 (ミスが多くて困っちゃうんだよねぇ…) そうなのだ。 普段は絶対やらないような凡ミスの連続。 さらに、普段ロイドの暴走を止めるブレーキ役のはずが、それさえしなくなったものだから暴走しまくりで実験は失敗続き。 (原因はわかってるんだけどねぇ…) ただ、彼にしてみれば人間関係というのは不得意というより関わりたくない分野なので静観してる方がまたいいと思ってしまう。 (本当に困ったねぇ…) しかも、この状態が朝から続いている。 (ああーーっ、彼、早く来てくれないかねぇ…) ロイドには珍しく神にでも祈りたい心境であった。
支援
「遅くなりましたっ…」 清々しい声が部屋の中に響く。 「あっ…」 思わず反応してしまう私。 でも、そこにいるのはスザクくん。 声でわかってはいたのよ…。 でも、彼と一緒の事が多いし、思わず期待しちゃったのよねぇ…。 「スザクくんだけかぁ…おはよー…はぁ…」 きょとんとするスザク。 そんなスザクにロイドが耳打ちする。 「あのさ、今日は、彼は一緒じゃないの?」 「あ…今日は、会長っじゃなくてミレイさんと買い物があって出かけるから、来れないかもって言ってましたよ」 彼の話す声が耳に入ってくる。 私は決意すると席を立つ。 びくっとなるロイドと相変わらずきょとんとしているスザク。 「すみませんっ。私用でちょっと出かけてきます」 「あ〜、いいよぉ〜、ごゆっくり〜」 ロイドの言葉が終わらないうちに私は部屋を飛び出していた。
支援
「えーーっと…どうしたんです?」 「いやねぇ…実は…」 ロイドが説明しょうとした所になぜかセシルが戻ってきた。 思わず動きが止まってしまうロイド。 「ごめん、スザクくん。ライくんは何処行ったかわかるかしら?」 「えーっと確か、大通りの宝石店とか言ってましたよ。何しに行くんでしょうね。ははは…」 スザクが言い終わって笑い始めた頃にはセシルはそこにはもういなかった。 「…で…何なんです?」 スザクの問いに、ロイドはどっと疲れたらしく説明する気さえおこらなかった。 セシルとの付き合いは長いもののこんな疲れるのは初めての経験だった。
支援
「あの…、明日ちょっと付き合って欲しいんだ」 彼はにこやかにそう金髪の女性に声をかけていた。 同じ学園の制服を着た胸の大きな女性。 昨日の放課後、何気なく通りがけで見かけた光景。 普段ならそんな場面なんか気にもならないはずだったが、その女性のうれしそうな表情が頭から離れない。 嫌な予感がどんどん頭から沸いてくる。 昨日の夜から、私はその嫌な思い、不安で一杯だった。 そして、今のスザクくんの言葉…。 もう我慢できなかった。 (会わないと…会って話さないと…) 私、セシル・クルーミーの頭の中はそれしか思いつかない。 だから思いっきり急いでいるはずなのに実際はあまり進まないのにイライラしそうだった。 (なんでこう遅いのよっ) 私は、足を速めようとするが、身体は悲鳴を上げている。 そして、私の心は不安とイライラに潰されそうで悲鳴を上げていた。
支援
スザクくんが行っていた宝石店の前に着いたとき、彼は入り口から出てきているところだった。 そしてその隣には金髪の女性が腕を絡め、楽しそうに微笑んでいる。 彼もそれに対して恥ずかしそうながらも満更でもない様子。 私は、息を整える事も忘れ、彼に声をかけていた。 「ラ、ライく…んっ…」 「セ、セシルさんっ…ど、どうしたんですか?そんなに急いで…」 二人は驚いてこっちを見ている。 「あ、あのね……ラ、ライ…く…んっ」 息が続かず、言葉を発するのもうまくいかない。 心配して彼が近づいてくる。 私は、彼の両肩を手でがっしりと掴むと真正面から彼の顔を見据えた。 だが、言葉はなかなか出ない。 よく考えてみれば、話さなきゃという思いだけで、何を話そうとかまったく考えていなかった。 「え…とね…あのね…」 なんとか息が整ったものの思考は空回りでオタオタするだけの私。
支援
それを呆れ顔で見ていた金髪の女性…確かミレイさんってスザクくん言ってたっけ。 そのミレイさんが、何か思いついたのだろう。 ニヤリと笑うとこっちに近づいてくる。 まずライくんになにか囁いた後、私に聞こえる声で話す。。 「報酬のストロベリープティングスペシャルは今度でいいからねぇ。今度、『二人っきりの時』にご馳走してねぇ」 ニコリと笑うと私のほうを見ながら…「二人っきり」という単語に力を込めて…。 そして、私の方に近づき囁いた。 「ライは●●思いのいい男なんだから、大事にしてあげてくださいね」 「え?!」 途中、急に一部が小声になったので聞き取れなかった。 私が聞き返そうとしたら、彼女は私たち二人に別れの挨拶をして大通りの方に去っていった。 彼女が去った後、周りを見渡してライくんが私に提案してくる。 「あの…セシルさん、ここではなんだからそこの公園に行きませんか?」 よく考えればここは宝石店の店前、さらに結構な人の通りがある。 実際、さっきから私たちの周りには何事かと何人かが足を止め見ている。 「あはははは…そうね…いきましょうか…」 私たち二人は、そそくさとその場を離れたのだった。
支援
そしてここは近くの公園。 「ここだと安心ですね」 彼は、にこっと笑い私に話しかけてくる。 「そういえば用事があったんですよね。なんでしょう?」 「あ…あのね…えーと…」 言葉に詰まる私。 「あなたが知らない女性と出かける約束してたのを目撃して、不安になって飛んできた」なんて素直に言えるわけがない。 なんか適当に言い訳考えないとっ…。 えーいっ、考えろ、考えろーっ…私っ…。 なかなか言えない私に、不思議に思ったのだろう。 「言いにくいことだったら、まず先に僕からでいいですか?」 渡りに船とはこの事である。 「ええ、いいわよ。何?ライくん」 私が話を振ると、彼はポケットから小さな箱を取り出した。 「本当は、明日渡すつもりだったんですけどね。折角だから今渡します」 そういうと小さな箱を開けて私の方に差し出す。 そこには、シンプルながらもセンスのいいイヤリングが入っていた。 「えーっと…今回のは…日頃の感謝を込めてという事で…」 真っ赤になりながら、説明する。
支援
「あ…これ…私に?」 きょとんとして私はそのイヤリングを見ている。 「はいっ。セシルさんに……」 そして恥ずかしそうに続けて言う。 「僕の…一番大切な人に…渡したいんです…」 その言葉が私の頭の中に響き渡る。 その瞬間、私の体温は一気に急上昇していた。 多分、耳まで真っ赤になっていたと思う。 「もらっていただけますか?」 恐る恐るといった感じの問いかけ。 「も、もちろん…よ、喜んで…」 多分、声が裏返っていたかもしれない。 もう年上とかそういう事は頭の中になかった。 ただ、好きな相手に一番大切な人と言われ舞い上がっている女性がいるだけだ。 私は震える手でイヤリングを取ると耳につけてみる。 「似合います…。綺麗だ…」 私をうっとりと見つめ、ほっとした表情。
支援
「ありがと…。とてもうれしいわ」 私は、そんな安堵した表情の彼を抱きしめたくなる衝動を抑えるので精一杯だった。 「ほんと…相談してよかった。ミレイさんに感謝しないといけないな…」 「え?」 「あ…選ぶの手伝ってもらったんです。セシルさんに似合いそうなのを…。 僕だとどれ選んでいいかわかんないし、何よりセシルさんには綺麗でいてほしいから…」 その言葉で昨日の場面の説明がついた。 そして、別れ際に彼女が言った言葉の意味も…。 「あ…あはっあはっあはははは…」 自然と笑い声が出た。 なんで私はこんなに不安がっていたんだろう。 彼はこんなに私のことを思っていてくれてたのに…。 いきなり笑い出した私に、彼はきょとんとしている。 私は、もう自分の衝動を抑える事を放棄した。 彼の胸の中に飛び込むと思いっきり抱きしめる。 いきなりの事で驚く彼。 でもすぐに抱きしめ返してくれる。 「大好きっ…ライくん」 「僕もです…セシルさん」 自然と唇が惹かれあうように近づく。
支援
唇と唇が触れ合う。 普段はそれで終わり。 しかし、今日はそれで終わらない。 私は舌を彼の唇に割り込ませる。 驚いて離れようとする彼の頭を手で捕まえ逃がさない。 すぐに私のやろうとしていることがわかったのだろう。 彼も負けじと舌を動かす。 そして、いつの間にか互いの舌が絡み合い、貪るような情熱的なディープキスへと変わっていった。 どれだけの間キスをしていたのかわからなかったが、唇を離すと互いの息は荒く、顔は赤面していた。 彼の瞳は潤んで私を見つめており、多分私も彼から見たら同じなんだろう。 「ね…ライくん…今度は、私からのプレゼント…もらってくれないかな…」 私は、胸を押し付けるように彼の腕に自分の腕を絡め、うっとりとした赤い顔のまま彼の顔を下から覗き込む。 「ぼ、僕でよければ…」 彼は、真っ赤に照れて答えてくれた。 「ライくんじゃなきゃヤダっ。あなただけにあげたいの…」 そう言うと私は彼の手を引っ張って夜の街の中へと誘っていた。
支援
●おまけ 翌日…。 「ふんふんふん〜♪」 機嫌よさそうに仕事をしているセシル。 それをかえって不安げに見守るロイド。 昨日、あの後何があったか聞いてはいないが、耳につけているイヤリングを見れば大体想像できる。 もっとも彼にしてみれば、男女の仲っていうのはあまり興味がない。 それよりもこの状態がいつまで続くかが問題だった。 「おはようございます」 スザクが挨拶をしながら入室してくる。 「あ、スザクくん、おはよう〜♪」 「今日は、すごくご機嫌ですね。なにかいいことあったんですか?」 「ええ。ふんふん〜♪そういえばライくんは?」 ニコニコしてスザクに聞いてくるセシル。 「あ…今日も来れないかもって言ってました。シャーリーと出かける用事があるとか…」 その瞬間…セシルの表情が固まった…。 「えーと…ライくんは?」 その変化に圧倒されながらも答えるスザク。 「シ、シャーリーと一緒に出かけたみたいです…」 「ふーん…どこに?」 セシルの後ろから黒いオーラが溢れているのか見えそうだ。 「えーっと…洋服を見に行くといってました…」 「ありがとね…スザクくん」 セシルは固まった笑顔のまま、今度はロイドの方に振り向く。 「すみません。ちょっと私用で出かけてきます」 そういうとロイドの返事を待たず、部屋を飛び出していった…。
支援
以上で終了です。 支援ありがとうございました。 えーと、この作品を作る原動力になった「萌は文化卿」に感謝いたします。 あなたのライ×セシルものは最高でした。
>>547 GJです。焼きもちやくお姉さんは良いですなあ。
普段しっかりした状態とのギャップがもう(ry
それhそれとして普通に支援だけしてたのにお猿さんが…
一層規制が厳しくなった?
>>548 今回、こっちはお猿さん出ませんでした。
それでほっとしてます。(いつもは最後辺りにでるんですよっ)
なお、最後の「ライくんじゃなきゃヤダっ。あなただけにあげたいの…」
って台詞は、17歳の人の鼻にかかった甘ったるい声を想像しながら読んでいただくと大変いいのではないかと思っております。
俺の中でライセシブーム到来wなんかこのスレの良い雰囲気が戻って来たww
>>517 卿、乙でした!
ところどころで吹きましたw
>>547 あしっど・れいん卿、GJでした!
ミレイさんの保護者っぷりがいいですね
……いきなり、ディープですか!
ラストの繰り返しのようでどこかが決定的に異なるかんじもGJです!
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
>>517 卿
まさか、自分がSS内に登場する日が来るとは思いませんでしたww
千葉さんの部屋が出来るまで、頑張って執筆しますよ。GJでした。
(誰だか分かる書き込みはやめた方がいいとは知っていますが、
今回は内容が内容なので許してください)
>>547 あしっど・れいん卿GJでした! やはり年上だけど可愛い、というのは破壊力抜群。
関係ないですが、「イライラ」という単語が出たとき、「ライライ」と一瞬読んで、
思わず噴いたのはきっと俺だけですね
>>547 うおお! 寝て起きてみたらなんたるライセシ!
支援したかった!
ライセシをありがとう、そしてありがとう。
GJです!
嫉妬するセシルさんは素敵です
そしてここまで甘甘な展開に乾杯です
自分もこれくらい甘いやつを書きたいです
>>550 ついに来たかライセシブーム!
私の戦いは無駄ではなかったようだ
(特定されそうな書きこみは止めろ)
すみません。 連投になりますが、20話見返してたら電波がきました。 で、気づいたら設定とは違いますがこんなの書いていました。 IFものとしてお楽しみいただけたらと思います。 タイトル「二重人格」 カップリング ライ×アーニャ×マリアンヌ 全部で2レスの超・短編です。 多分、支援は大丈夫だと思います。
●二重人格 「お腹すいた…」 アーニャがぽつりと言う。 「いいね。僕もお腹すいたし何作ろうか?」 その問いににこりとしてアーニャが答える。 (ちなみに僕にはわかるが、他の人だったらわからないだろうな) 「ライ特製の親子丼っていうの…あれがいい」 「Okっ。ちょっと待ってて。すぐ作るからね」 そう言ってキッチンに行こうとしたら呼び止められた。 「ちょっとまってよ。私は、ぎゅーどんってやつの方がいいわ」 アーニャの口を借りて、マリアンヌが主張する。 「…やだ…親子丼…」 「ぎゅーどんだってばー」 二人の意見は平行線のまま続いている。 (…一人漫才みたいだな…) それを見ながら僕はそう思った。
結局、20分近く経つが、まだまとまらない。 いつまでたっても終わらない議論に僕のお腹は我慢の限界だった。 「わかった。両方作るから、半分ずつ食べたらいい」 その言葉に議論は終了したようだった。 「…ライ…甘すぎ…」 「やっぱり、出来る男の子は違うわねぇ…」 二人がそれぞれタイミングを変えてぶつぶつ言っている。 「で…残りの半分は…どうするの?」 アーニャがそう聞いてくる。 「僕が食べるよ」 「「え」」 「だって、2人の食べたいものを僕も食べたいと思ったからね」 意識せずにそう言う。 赤面するアーニャ&マリアンヌ。 しかし、思っていた事はまったく違っていたのだった。 アーニャ(一緒にご飯…一緒のものを食べる…なんか…いいな…) マリアンヌ(かわいいわぁ…。私…貴方が食べたくなっちゃった…。今夜、夜這いかけちゃおうかしら…) そして、今日もライの苦労の日々は続く…。
以上で終了です。 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…ご主人様っ…。(へ?!
あしっど・れいん卿GJ! マリアンヌがww夜這いかけちゃおうかしらとかww 息子の友達だぞww
>>558 すみません…。
20話見てたら、息子の友達とか関係なく食べちゃいそうなイメージが…ww
>>557 あしっど・れいん卿、GJでした!
………あしゅら○爵?とか思ってしまった
ちょっwマリアンヌ自重w
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
……感想がワンパターンだから特定可能、変えるべきか、貫くべきか
>>557 GJッス
マリアンヌなら遠慮なく食べちゃいそうですよね
13:40から投下したいとおもいます 支援できる方よろしくおねがいします
了解いたしましたか
支援参上
定刻になったので投下します 舞台裏の暮らし 〜観光客 失格〜 ・ギャグです ・前回に引き続きライ×V.V. ※注意※ (皇帝 失格)をまだ見てない人は読まないほうがいいです ・ライがまた女装するんでそういうのが苦手な方は全力でスルー ・死んだあの人たちがまたよみがえってきます・・・ ・オリキャラ注意 ・ルキアーノファンのみなさん、すいません ・そしてナナリーファンのみなさんも。いろんな意味で ・V.V.の設定について一部捏造アリ
支援
支援
「現実ってさ、厳しいものだよね」 「そうだな」 「だから人はその厳しさに耐えていける訓練をしなくちゃいけないと思うんだ」 「そうか……」 「だから頑張って♪」 「……」 時計の二つの針がぴったり重なるこの時間(12時)。僕は何をしているかというと、V.V.に昼食をつくってやっているのだ。 このチビッコは僕を召使のようにこき使うことが日課らしく、『カワイイぼくの妹』と呼んでおきながら、散々こき使うのだ。 カワイイ妹ならこき使うなよ、と反抗してもムダである。小さな抵抗として今日は、の昼食はカップラーメンにしてやった。 「ライ……これなに?」 「カップラーメンだが、なにか?」 「手作りじゃないけど」 「カップラーメンもおいしいぞ。イヤなら自分でつくること!」 「……(今回はライの方が一枚上手か……)」 ちなみに僕はシーフード味で、V.V.は青汁味だ。この前「青汁を卵焼きにかけたい」といっていたので、お望みどおりにしてあげたのだ。 V.V.はその味を文句を言わずに食べている。おそろしい……。 「ライ、本編みようよ」 「そういえばまだ見てなかったな」
支援
V.V.はラーメンをすすりながら手元においてあったリモコンの再生ボタンをおした。 いつものように爽やかなオープニングが流れる。 僕たちはラーメンをすすりながらギアス本編を見ていた。 「なんかこのサブタイトルがちょっと鼻につくんだけど」 「『皇帝 失格』だからか?まあ、自分の弟だからな……」 「シャルルはしっかりやってるよ!ぼくがいなくなって精神的に不安定になっちゃったんだよ!」 「とりあえず落ち着いてください。扇さんは動揺しちゃってるけど」 「カグヤ強いね。シャルルも見習ってほしいな」 「とりあえず精神不安定が原因じゃないから」 「なんだかギアスのバーゲンセールが再び始まろうとしているような気がするね」 「待てよ、僕の立場ってどうなるんだ?その中に入るのか?」 「知ーらない」 「オイ」 「「あーーー!」」 「……」 「ライ……?」 「……V.V.起こしてくれてありがとう……。僕、あそこにいたら……」 「ルルーシュもひどいよね。忘れてるとはいえ友達があそこに眠ってるのに」 「……ルルーシュ……」 ラーメンを食べ終わると同時に、本編も終了した。V.V.はすかさず停止ボタンを押す。
支援
「今回はびっくりする回だったな」 「アーニャはマリアンヌでマリアンヌはアーニャ……?」 「C.C.も記憶が戻ったし……」 「ところでさ、アーニャはライのストライクゾーンでしょ?」 「!?」 「だってライは小さい子すきでしょ?そして年上も……。アーニャはどっちも属してるよ」 「……」 V.V.め……。確かにアーニャはかわいいよ。でもルルーシュの母親にまで手をだしてしまったら人としていけない気がする。 ナナリーだって「新しいお父様ですよ、ライさんです」なんていわれたらそれこそ窓から飛び降りてしまうだろう。 なんだか考えるのも恐ろしくなって、思考停止させるために髪の毛を思いっきりひっぱった。もうある程度髪の毛はのびたのでカツラはかぶっていないのだが どうもうっとおしい。なれたはずなのに。 「ライの髪の毛って手入れが大変だよね。絶対外ハネになっちゃうからさ」 「そういうV.V.も髪の毛が地面についてるけど、結ばないのか」 「まあ慣れちゃったし……。うっとおしいなら結んであげようか?」 なんだか『髪の毛を結う』という作業に抵抗がある。ギルフォード興とかは結んでるけど……。やっぱり女の子みたいだしな……。 「ライはぼくの妹でしょ?だから兄が結ってもいいでしょ?」 V.V.はそういうと洗面所からブラシやクシ、髪ゴムなんかを持ってきて僕の髪の毛を結いだした。これがかなり旨いのだ。 あっという間にポニーテールが完成した。V.V.の特技にこんなものがあるだなんて正直驚いた。
支援
支援・・・。
「す……すごい……」 「……」 「どうした?」 「ライ、海に行こう」 「なんで?」 「夏なのにぼくたちは一度もいってないからね。それにライのポニーテールをみてたらライの水着姿がみたくなっちゃったんだ」 「へっ!水着!?」 「ビキニなら前に買ったよ!」 「余計なものを買うな!機関車だけにしてろ!」 「それもカワイイチェック柄だよ!」 「うわあああああああああああああ!!!!!!!やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
支援
支援
青い空、白い雲。そして美しい海。たくさんの人が砂浜でにぎわっている。どこか海外の海を思わせるような透明な波は、まるで誰かのやさしい手のようだ。 人々が歓喜しているそんな中、僕とV.V.はパラソルをもってやってきた。本来なら喜ぶべきだろう。海なんてめったに入れるものじゃないし。 なのに喜べない……。本当は楽しみたいのに楽しめない! 「さすが夏だね。観光客がいっぱいだ」 「……」 「家で水着に着替えてきて正解だったね」 「……」 「はやく上着脱ぎなよ。ほら人も見ていることだし」 「死にたい……」 「残念だけどではこの特区では死ねないよ」 「……」 「ボイスチェンジャも付けているし、胸には詰め物したし、ばれないよ。大丈夫」 そういう問題ではないのだ。男としてのプライドとか、他いろいろ。その前にこの水着、ナナリーが着ていた水着ににてないか? 「だってナナリーとおそろいの水着がいいかなーと思ってさ。だから色違い」 V.V.……!!これで僕は変態確定じゃないか!くそ!帰ってやる! 僕はV.V.に背を向けて帰ろうとした。 「……こうなったら、この前こっそり撮ったライの入浴中の写真ネットに流すよ!それでもいいのかなぁ?」 「くっ……変態め!」 「何とでも呼べ良いよ。その代わり……分かってるね……」 どうすればいい。周りの皆さんからの視線は強くなっていくし、もし帰ったらV.V.に殺されるし。 ここはV.V.のいうとおりに脱ぐべきなのか。いや、もし脱いだらナナリーに申しわけない。
支援
支援
「そこのカワイイお嬢さん、俺と一緒に遊ばない?」 「お前は……テンさん!!!」 「おやおや、姉弟で来たのかな?弟の面倒はこいつがみてあげるからさ。遊ぼうよ」 気がついたらルキアーノいや、テンさんがいた。それも子分つきで。いつの間に近寄ってきたんだ。そもそも僕のこと女だと思ってるし。 「わー!!ルキアーノさんだ!サインください!」 「ほう、なかなか話のわかるガキじゃないか。が、残念だな。俺はサインを書かない主義なんだ」 「じゃあしかたないね(ちっ……)」 V.V.今舌打ちしただろ。ちなみになぜV.V.はテンさんのことだけ「さん」をつけるかというと、 『かませキャラっていう立場にありながら頑張って生きているんだから「さん」くらいつけないと失礼だよね』 とのこと。わけがわからない。要約すると、表面上では尊敬してて心のなかではバカにしてるというやつか。黒いな。 テンさんは僕の腕を引っ張った。僕にたいして女の扱い方してる。ジロジロと体見てくるのはきつい。胸だけは見ないでください。詰め物バレたら いろんないみでヤバイ。 「ほんとかーわいいねー。弟の面倒はこいつにまかせて俺と遊ぼうぜー」 「「弟さんの面倒は俺たちが見るぜ!」」 「遠慮します」
僕は手を振りほどこうと思ったがなかなか振りほどけない。さすがナイトオブラウンズ。 どこでどう吹っ切れてしまったのかわからないが、なぜヤンキーの道に走っていってしまったのだ。 「離してください!」 「いいじゃんかよー」 くそー。V.V.はいつの間にか子分の一人と砂の山作り始めてるし。助けてくれてもいいのに。 ブンブン腕を振り回すが、なかなか手を離さない。 「やめてください!」 「ほらほらー遊ぼうぜー」 どうすればいいんだ。僕はふとある考えが頭に浮かんだ。いちかばちか。やってみるにこしたことはない。男をすてろライ!!!
支援
支援
「やめて!痛い!はなして!」 「いこうぜーなぁ?」 「助けて!兄さん助けて!怖いよぉ!」 ドカッ なにか物騒な音がしたのでとっさに目をつむった。そっとひらいてみるとテンさんが砂浜に転がっていた。 近くにはV.V.が仁王立ちしている。まさか……成功した……? 「このクソガキ!」 テンさんは起き上がって二人の子分とともにV.V.に襲い掛かった。 「V.V.ーーーーー!!!!キーックーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」 「グバァ!」 V.V.のか弱い足が子分Aにあたる。倒れる分けないとあきらめていたら倒れた。うそだろ。V.V.強い。残り2人。 「このヤロー!!!!!!」 「甘いね、V.V.パーンチ!!!!!!!!!!!!!」 「グゲェ!!」 V.V.のグーが子分Bにヒットする。どういうわけか子分Bが倒れる。残りはテンさん1人! テンさんはV.V.の後ろにいる。テンさんはゆっくりとV.V.に語りかけた。
支援
支援
「……お前の大切なものはなんだ?」 「大切なもの……。そうだなー、なんだろ。機関車かな?トーマスをたくさん集めることかな?楽しいよ」 「そうか……。じゃあ命はとられてもいいんだな?」 「まあ、一度とられちゃってるし」 V.V.はゆっくりとテンさんの方を向いた。2人は向かい合う形になる。先動いたほうがこの勝負を決する。 「しねぇ!!!!!!!!!」 先に動いたのはテンさんだった。V.V.もテンさんに飛び掛る。 「V.V.ー!!アターーーーーーーーーーーーーーーーーック!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ガチィン! 2人とも地面に着地する。この勝負、互角か!? 「ふん、俺はブリタニアの吸血鬼だぜ。こんなガキなんかに負けるはずなぃ……グバハァ!!」 テンさんは地面に倒れた。みぞおちをやられたらしく必死で立とうとするものの足が動かないようだった。 「またつまらぬものをきってしまった……」 「な、なぜだ……。俺は……」 「大切なものは意外と近くにあるものなんだよ。わかるかな?吸血鬼くん?」 V.V.は僕に勝者の笑みを見せ付けた。この短時間に3人も倒してしまった。恐るべし妹パワー。V.V.に助けを求める際にオプションとして涙をつけておいたせいか。 よし、これから使おう。男としてのプライドは崩壊するけど。
支援
支援
「ライ、大丈夫だった?」 「あ……あぁ…うん」 「そうよかった。じゃあ遊ぼう」 V.V.は僕の腕をひっぱり海の中にひっぱりこんだ。無理やり入れられた海の中は熱くほてった体を覚ますにはちょうどよくて、そして少ししょっぱかった。 今日は少しだけV.V.を尊敬できた一日だった。 (あーあ。ライはひどいねー。うそ泣きなんかでぼくを使うだなんて。まあいいよ。かわいかったから許すよ。さーて、今度は何をしようかなー)
支援
投下終了。支援ありがとうございました。 ノネットさん・・・。なんでこんなにもネタがないんだ・・・。電波こい!電波ぁあ! ライノネ好きなのに最近あんまりないので自分で書こうとするものの電波来なくてorz うおおおお。ネタつきたー!
>>593 腹筋が…。笑い殺すきですかっ。
しかしGJでした。
次回読むときは、心を落ち着かせて読むようにしたいと思います。
ダメージでかすぎ…ww(いい意味で…
次回作も楽しみに待ってます。
そういや…ライ×ノネットは書いたことなかったな…。
>>593 ワラビ餅卿、GJでした!
テンさんがチンピラだww
玉城と組んだらめちゃくちゃ楽しそうだ
V.V.の強さに吹いたw
でも妹パワーというよりお兄ちゃんパワーでは?
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
ワラビ餅卿、GJです! ライがV.V.尊敬した!? 絶対その場の雰囲気に騙されてるw テンは完全にヤカラですねwww ライをノネットとコーネリアで取り合いすればいいと思います!!
ライの水着wwミレイ会長が盗撮してそうw GJっす!! そしてネタがつきたとな?じゃあ提供しよう。せっかくライが女装したんだから次はVVにってのは?
ノネットのキスをめぐって決闘とか…。 伝言ゲームみたいになっちゃって、全然違うのにいつの間にかノネットのキスを巡って親衛隊のオリキャラとナイトメアでの決闘することになるライ。 最初は、否定しょうとするけど、ライが関わっていると知って否定しないノネット。 で…決闘とノネットのキスの行方は…。 見たいな感じでどうでしょう? もちろん、ベースは、親衛隊ルート。
>>598 そこはオリキャラ出すよりは、いつの間にかライのキスを巡ってみたいな話の方が
面白味が増さないかな?
>>596-598 そんな話を聞いたら連作物の方を放り投げて、そっちを書きたくなっちゃうwww
シャーリー物とか、色々アイデアはあるんですよ。ただ、書く時間がないという・・・
と、それはともかくとして
みなさんいらっしゃいますか? 先日の19話ライ介入モノの続きを持ってきました〜!
20:20頃から投下開始したいと思います。いかがでしょう?
したらばの方に誤爆しちゃったよ・・・もう・・・;;
>>600 言葉が足りませんでした。全力で支援いたします。
「ゼロを・・・、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアをお引き渡しいたします」 反対する者など一人もいなかった。僕の敗北宣言が、そのまま総意となった。 「だけどよぉ、どうするんだよ。拘束するにしても、その『ギアス』とかいう催眠術があるんだろ?」 玉城の心配はもっともだった。相変わらず妙なところで気が回る。 僕はディートハルトに艦橋を呼び出すよう指示した。 「どうするつもりなんだ?」 扇さんに答える。 「やるからには・・・、万に一つの隙も見せずに仕留めるさ。確実に」 【TURN 19 裏切り】Bパート どうぞ、と渡された受話器を手にする。受話器から流れる通信士の声。確か、双葉とか言ったか。 「参謀次長御門雷。認識番号はB0002ONELQ」 「確認完了いたしました。次長閣下、ご命令を」 事務的な応対ではあったが、どこか暖かみのある声。オペレーターとしての手腕にもなかなかのものがあると聞いている。 すぐ横では扇さんを始め、仲間たちが僕の一言一句さえも聞き逃すまいと監視していた。 「現時刻をもって全艦に特七種警戒態勢を発令。警護第一、第二中隊を第三格納庫に第一種装備で配置せよ」 「と、特七種?! ですか?」 あまりのことに聞き返す彼女に僕は、そうだと応答する。 「命令を復唱したまえ双葉通信士。特七種警戒態勢、B7R発令だ」 周囲がざわめいた。特七種警戒態勢とは斑鳩艦内での白兵戦闘等、考え得る最大の脅威に対応するための措置。 その事態の推移に応じて艦内の移動制限、一部機能の停止、情報封鎖などが徹底的に行われる代物なのだ。 「げ、現時刻をもって全艦に特七種警戒態勢を発令。ただちに陸戦部隊、警護第一中隊及び第二中隊を第一種装備にて第三格納庫に配置いたします」 彼女の言葉を待って僕は付け加えるべき指示を行った。すなわち、 「ただし特七種警戒態勢発令に関し、各種制限発動は警護中隊配置の後とし、上級将校以上の者を除外する。及び本発令の艦内通告は行わない。復唱!」 「特七種警戒態勢発令に関し、各種制限発動は警護中隊配置の後とし、上級将校以上を除外する。本発令の通告は行わないものとします」 よろしい。彼女の復唱を確認し、この場にいない南艦長の会議室への召集を命じて僕は受話器を置いた。
「特七種って・・・、やりすぎじゃないか?」 扇さんがさすがに驚いた様子で問い掛ける。当然だ。特七種警戒態勢、最大級の非常事態対応措置──当然ながらその発令は艦の運行などに支障をきたす。 「言ったはずです。万に一つの隙も見せないと。彼の恐ろしさは僕が一番よく知っていますから」 淡々とした口調に逆に威圧されるものを感じたのか、言葉を失う彼らを僕は見向きもしない。 「警備中隊を配置した第三格納庫にルルーシュを誘い出します。特七種によって移動制限をかけるから邪魔が入ることはない・・・。第三格納庫は現在使用されておらず、彼は策を講じることもかないません」 僕は個人端末を操作して艦内の地図を出して見せた。 「彼の私室から第三格納庫までは六番昇降機と十四号隔壁、二十一号隔壁を通る以外はほぼ一本道です。距離もさほどはありません」 「つまり、移動中に疑念を持たれる恐れは・・・」 「比較的少ないものとなるでしょう」 藤堂さんの言葉の後をつなぐ。ルルーシュの私室から出来るだけ近く、大勢の人員を配置できて、荒事を起こしても事後の処理が容易な場所。それらの要件を総て満たす場所。それが第三格納庫を選んだ理由だ。 「なおかつ上級将校以下の者の往来をストップすることで余計な接触を避けられるというわけですか。異常事態と悟られ無いためにも必要と」 「事情を知らない一般団員がルルーシュを助けるとも限らない。イレギュラーの生まれる要素はわずかでも排除しなければならない」 ディートハルトも僕の考えを正しく理解していた。 「現在彼はナナリー・・・、最愛の妹を失ったことで混乱の極致にあります。とはいえ彼は立ち直りも早いはず。迅速な行動を」 『存外、楽なものだったな』 シュナイゼルは通路を歩きながら思っていた。意外に不甲斐ないものだ、と。 おそらく表には出てなかっただけで、その実、不協和音はずっと音色を奏でていたのだろう。 『あの青年・・・・・・』 御門雷───ライ。よく粘ったが、結局は周りに流されたか。興味深い人物なのだけど、と思い、先を歩く彼の背中を目で追う。 バトレーの報告にあった『時の異邦人』。神根島で初めて会い、中華連邦で会い、そして今日ここで三度目の邂逅が叶った。 皇帝が求めるものと同種の遺跡群、その内の一つから“出土”したという存在。
支援 私だけなのか?
いや後方部隊もいるよ支援
支援
支援
遺跡の状況から見て数百年を下ることはない過去の世界から蘇った男。 彼が何者であるのかは不明だ。ただ、遺伝情報からブリタニア皇族の系譜に繋がる人物であると調査結果が出ている。 『先の戦闘で枢木スザクが使い物にならなくなったという可能性もある・・・』 数千万の人命を奪った現実に茫然自失しているという報告があがっていた。であれば、代わりとなる人材・・・ライのような者を手中にできないかと考えるのがシュナイゼルという人物なのだ。 『優秀な手駒は必要だ。私の世界を創りあげるために』 切るべきカードはまだ残っていた。交渉が予想に反してあまりにも楽に片付いたためだ。 とはいえ、焦っても仕方がない。まずは目先の仕事から処理していくことにしよう。 ライはピンと背筋の張った、美しい姿勢で通路を歩いている。 『私は君を手に入れるよ』 それは疑うことなど考えられない、定められた未来。欲するものは必ず手に入れる。それがシュナイゼルだった。 「ルルーシュは杉山が誘い出すってことでいいんだな?」 えぇ、と僕は答える。 「杉山さんはまだ何も知りませんから。警戒をもたれない為、誘い出す役は何も知らないほうがいい」 特七種発令の説明によって、艦長である南には事情を説明しなければならなかった。とすれば古参幹部は杉山しか残っていない。 警戒を持たれる可能性を少しでも排除するため、伝令を使うのでなく、黒の騎士団の古参幹部を誘い出しに使う。それは皆の賛同を得ていた。 カレンならば警戒もされないんじゃないか? と扇さんは言ったが、それはすぐに却下する。 「カレンは“ゼロ”に心酔しきっています。事情を知らない彼女にルルーシュを誘い出す役を任せるのは危険だと考えます」 「彼女が彼を守る側に回るかもしれないから、ですね?」 ディートハルトに頷いてみせる。 「その場で急に事情を説明したところで混乱を招くだけです。ならば彼女には蚊帳の外にいてもらう方がいい」 そうこうしているうちに第三格納庫まで辿りついた。すでに警護中隊の兵は配置についている。 彼らへの説明は藤堂さんに任せ、僕はそれ以外の準備に専念することにした。 特七種発動後の艦内の状況チェック。誰がどこにいるのか、今何をしているのか、それらを一つ一つ確認していく。 「なぁ、ライよぉ」 玉城がおずおずと話しかけてきた。
支援…ご飯食べてた…
遠慮したほうがいいかな?支援
「お前って、すげぇな」 ポツンとつぶやく。 「さっきまで庇ってたヤツを捕まえるってのに、冷静に淡々と書類仕事みたいに・・・できるのな」 僕はもう何も答えなかった。背を向け、今度は手元の端末で杉山さんを呼び出す。 「邪魔しちまって悪ィ・・・・・・」 手近にいる兵士からアサルトライフルを手渡され、彼はキャットウォークに上がっていった。 彼は粗暴で、考えなしで、チンピラで、何かの役に立つわけでもない、どうしようもないやつだ。 『だけど』 涙もろくて、意外に律儀で、誰よりも仲間思いで、どうしようもなくいいやつだった。 『謝るのはきっと僕の方さ』 彼を振り返ることなく、一人ため息をつく。 杉山さんへの指示をすませ、僕は時間を確認した。特七種警戒態勢の発令からすでに21分と37秒が過ぎている。いい頃合だった。 「さぁ、はじめようか」 キャットウォーク上にあがった幹部たちに合図をし、その通路上にあがるべく階段に向かった。 玉城はそんなライをボーっと見ていた。 「玉城、しっかりしろよ。ボーっとしてんな」 南がその背中を小突く。 うっせーよ! とでも返ってくるだろうという予想に反し、玉城の返答は「悪ィ・・・」だった。 大丈夫かね、こいつ。そう思う南に玉城は「あ、そういえば」と突然素っ頓狂な声を上げた。 「なぁ、南よぉ」玉城が苦笑いしながら問い掛ける。 「B7Rってなんなんだ?」 ディートハルトが呆れたように言う。 「玉城さん、あなた会議室で何を聞いていたんです? ちゃんと聞いていれば特七種警戒態勢の略号だってわかりそうなものでしょう? 」 「え、でも」 南が声を上げる。 「初耳だぞ、それ。艦内発令に関する略号にアルファベットなんて使ってないし」 顔を見合わせる三人。そしてライの姿を探す。 彼はキャットウォークの端、格納庫の壁際で扇やシュナイゼルを会話を交わしていた。
支援
支援
「扇さんは昔学校の先生だったとか。こんな話、知りませんか?」 シュナイゼルとの会話に割り込んできた僕に一瞬迷惑そうな顔をする扇さん。だけど僕は話を強引に続けた。 「タレーランという男の話です。貴族として生まれ、坊主になり、最後には政治家になった。有能な男だったそうですが・・・」 何を言わんとしているのかはかりかねているのだろう。二人も、シュナイゼルの傍らに控える副官の男も怪訝な表情をしている。 「一代の英雄を担ぎ出し、持ち上げ、最後には売った。そんな男だったそうです」 扇さんの怪訝な表情が苦虫を噛み潰したような表情に変わる。 「裏切りを受けた英雄は、彼にこんな言葉を贈ったそうです。『貴様は絹の靴下を履いた糞だ』とね」 「俺がその裏切り者の糞と同じだって言いたいのか」 少しは後ろめたい気持ちもあるのだろうか。怒りを隠せない様子で扇さんが詰め寄る。僕は乾いた笑い声を上げてみせる。 「だとしたら幸いです。彼は84歳まで生きたと言いますから、貴方もそれくらいの長寿をまっとう出来るってことになる。だけどね・・・」 「だけど、なんだ!」 僕は笑みを消して近くの壁にもたれかかった。 「あなたは思い違いをしている」そろそろ時間か。僕は首は動かさず、目だけで周りを見回した。 キャットウォークの向こうの端で玉城・南・ディートハルトがなにやら話し込んでいる。もしや、と思った。 「自分が絹の靴下のように上等な部類の人間だと思っているというのは大きな思い違いですよ」 「扇!」怒気を隠せず一歩踏み出す扇さんの手をヴィレッタが引っ張る。そしてシュナイゼルもまた僕と扇さんとの間に立った。仲裁でもしようというのか。 「あまり感心しませんね。ライ君。我々は同じ目的で手をとりあえる、同志のはずでは?」 僕は冷然と答えた。 「宰相閣下。僕のことを親しい友人は皆『ライ」と呼んでくれます。そして僕自身、それを嬉しいことだと思う」 だけど、と、僕は頭を振った。 「だけど、閣下にそう呼ばれる筋合いはありません。あなたにファーストネームで呼ばれたくは、ない」 辺りの温度が下がったようにさえ感じられる緊迫感。そのとき警護中隊の兵士が叫んだ。 「目標が到着しました! 扉を開きます!」
支援
支援…!
その言葉とともに正面の扉が開き始める。兵士たちが銃を構える。重い響きがあたりを騒がせる。 「ちょ、ちょっとなんなんだよ!?」 杉山さんの声があたりに響き渡った。 「観念しろ、ゼロ!!」 藤堂さんの声がその声を掻き消すように響く。そして僕は、もたれかかっていた壁から背中を離した。 杉山さんが通り抜けた扉は、隔壁は自動的に閉まる。そしてロックされる。“そのように仕込んであるのだ” 「────杉山、一人なのか?」 南の声を背中に僕はすぐ脇の第四格納庫へと続く隔壁を開く。 「ライ!!!」 扇さんの叫び声、騒然となる第三格納庫を尻目に僕は扉を越え、そして。 「さよなら、だ」 隔壁を閉鎖した。 「やられた・・・。一杯喰わされたのか!!!」 扇の絶叫があたりに響く。 「開けられないのか?」 「ダメですね。特七種が発令されてますから総ての隔壁が解放不能になってます。通信も・・・制限がかかってます。解除不能、です」 隔壁をいじっていた南が藤堂の質問に答える。 「だが、上級将校に関しては移動制限は除外されていたのでは?」 それもダメだ。との返答。ディートハルトは期待した答えが得られない。 「どんな魔法を使ったのか知らんが、一切の例外なく移動・通信総てに制限がかかっている。個人端末も艦内通信を通してのものだから艦橋に連絡をとることもできない。メインコンピューターにアクセスするのもダメだ」 いつ、どうやって細工をしたのだ? 彼の行動と言動はずっと監視していた。なのに正にお手上げの状態。囚われたのは自分たちの方だ。 しかし、一切の例外なくと言うならば条件はライも同じ。逃げることはできないはず。どういうことだ、と藤堂は考え込む。 「とりあえずよぉ、隔壁を吹っ飛ばしたらどうよ?」 そんな玉城の提案に、南はバカかと叫んだ。 「アサルトライフルの弾なんかでこの隔壁を撃ちぬけるわけないだろうが。常識的に考えて」 ロケットランチャーであるとか、ナイトメアの火器ならともかく。その南の言葉に藤堂が反応した。 「それか!?」 大きな衝撃と爆音を全員を耳にしたのはちょうどその時だった。
支援
支援
ロロは取り決めの通りに蜃気楼と僕の月下を仕上げて待っていた。 B7R。それは万一の時のための仕込み。 艦橋に詰めるオペレーターたちをはじめとして、幾人かの斑鳩の情報通信に関わる者たちにかけたギアスの発動条件。 そのキーワードを僕かルルーシュから聞いた者は、時間を置いてあらかじめ設定された指示に従って行動を起こすようになっている。 時間ごとに全隔壁の閉鎖、通信機能の遮断、メインコンピューターの凍結を順次行っていき、僕・ルルーシュ・ロロへ異常事態の発生を報告するのだ。 「ルルーシュは?」 「兄さんならコクピットに。今は眠っているよ」 僕は用意された蜃気楼と月下を見上げた。 「指示通り飛翔滑走翼の翼下には投下型増槽を四本装備させてあるよ。武装は最低限の物しか積み込めてないけど」 それでかまわない。そう短く答え、ロロには蜃気楼の操縦を任せると告げる。それはかまわないけど・・・とロロは遠慮がちに口を開いた。 「月下で大丈夫なんですか? もう型落ちの機体なんじゃ?」 僕は笑って見せた。 「見た目は月下だけどさ、中身は殆どを残月のフレームを元にした新型に変えてあるし、アビオニクスも最新型のブロック4を搭載してあるんだ」 「じゃあ?」 「月下の皮を被った狼ってとこ」 あまり上手い冗談じゃないな・・・。そう思ったのにロロは笑っていた。 「下手な冗談。アハハハ、兄さんに聞かせてあげたいや」 ロロもそんな顔をするのか・・・。初めて見た笑顔に僕は一瞬状況を忘れかけた。 しかしすぐに気を引き締めなおす。警護中隊の第一種装備はアサルトライフルに対人制圧用のスタングレネードくらいだ。隔壁を破られる心配はないが、急ぐに越した事はない。 「行くぞ、ロロ」 無言で頷くロロ。僕たちはそれぞれの機体に飛び乗る。 ──どこに逃げるのか。逃げてどうするのか。 総てに裏切られたことを知った時、ルルーシュは何と言うだろうか。それもわからない。 ナナリーを失い、生きる目的を失ったとルルーシュは言うかもしれない。 もういいんだ。俺を放っておいてくれ。そう語るかもしれない。 だけど。 ハンドキャノンを壁に向ける。遠慮はない。躊躇することなく発砲。 轟音と共に開いたその先はどこまでも広がる蒼い空。 僕たちは蒼穹の彼方へと飛び立って行った。生き抜くために。
支援
支援
以上でーす あーなんていうか、むー 例のしたらばを覗いていたんですが、そっちに誤爆しちゃってます。そりゃもうはっきりと あぁ、まったくもう・・・。うっかりものですいません
GJ、お疲れ様でした!これ、タイトルは何になるんでしょうか?個人的にですが、無題では勿体ないかと。
そうでした。タイトルは・・・単に【TURN19 裏切り】でいいかなぁって思ってました 不味いかな? それとですね、スレ違いになるとは思うんですが、 前スレであった「ここって変じゃない?」な疑問点に説明したいなって思うんですが、かまわないでしょうか?
手に汗握る展開でした。GJ!うーん。先の展開が気になってしまう。
>>627 いえ、全然構いませんよ。寧ろ強要したみたいで申し訳ないです。
感動した!そう、ならばこそ!
オォォォーーーーール・ハァイィィィィルゥ・BLUuuuuuDESINY!!!
>>625 BLUEDESTINY卿、GJでした!
読んでる途中は胸が高鳴り、読み終われば感じるこの充実、満足感
圧倒的なまでの文章力に憧れる、この感情、まさしく愛!
テンションがクライマックスだぜ!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
オール・ハイル・BLUDESINY!
オール・ハイル・BLUDESINY!
オール・ハイル・BLUDESINY!!!!!
>>625 玉城が地味にいい味出してたなGJ
疑問点説明とかは、別にしなくていいよ
なんかEが抜けてるorz 申し訳ない
>>631 それじゃそこのところは控えますね
>>628 実はこの話はここでおしまいなんです>_<
とはいえ期待してもらえたのなら書かなきゃかな?
それでは、次回は「手をとりあって」その9 C.C.編でお会いしましょ
またで〜す
>>517 遅ればせながら。電車の中で読んでて吹きそうになりましたw 少なくとも私は全く気にしていないというか寧ろもっとどんどんや(ry
>>633 もう一度、お疲れ様でした。次回の投稿を心待ちにしております。
以下、業務連絡です。
かねてより提言していた関門ページを設けました。2ch外からの訪問者が多くなってきたので、最初に注意を促すためです。
・文言にピンクもふもふ卿の作品へのリンクを張っております(了承済み)。改めてお礼を申し上げます
・機種依存文字云々については、それがどんなものか知っておいてくだされば結構です。それを使うこともまた表現方法の一つなのですから
(外部からの苦情などは、今のところ全て私のところで止めていますので、どうぞご安心ください)
以上です。
>>622 黒の騎士団にギアスかけちゃまずいんじゃないの? 本編におけるルルーシュの潔白性を覆しちゃってると思うんですけど?
こんばんは!毎度ありがとうございます、ピザーライです! 今日もSSをお届けに参りました 今回はNAMELESS KNIGHTの続編をお持ちしました それでは、お召し上がりください 何だかこのノリが若干、嫌われているようですね 変えたほうがいいのでしょうか?
いえいえ、私は別に気になりません
第4話「決闘」 機体が大きく振動する。 「くそっ!」 ライは今の攻撃で二ポイントを取られていた。 しかし、今の自分ではこれを避けることに集中せざるを得なかった。 はっきり言って常人なら保てないような集中力を持ってライはランスロットの攻撃を避ける。 ペダルや操縦桿を動かす、足や手はせわしなく動き、止まる様子がない。 そんな中、集中して攻撃を避ける傍ら頭の中では次のスザクの動きのシミュレートを行っていた。 そして、そこからの反撃のタイミングを計る。 (今っ!) ロングソードによる袈裟斬りを上体をずらすだけで避け、ランスを繰り出す。 ランスロットはそれを素早く後ろに飛んで避ける。 それを追うようにアンブロシウスはランスによる突きのラッシュを仕掛ける。 一突き一突きが正確に反応パッチを狙ってくる。 ランスロットはこれをロングソードで捌いていくが、着地の瞬間に一つの反応パッチにランスの一撃が当たった。 尚もアンブロシウスは連突きに薙ぐ動作を加えタイミングを変えてくる。 攻撃というものはパターン化されるものだ。 しかし、ライの攻撃の組合せはパターンを読むことは出来ないほどパターンを変えてくる。 それはライのペダルや操縦桿への入力回数の多さがそれを可能としている。
だが、そんな攻撃ですら防ぎきっているのが枢木スザクだ。 着地時の時以外にライの攻撃は悉く避けられ、防がれている。 (どちらにしてもこのままじゃ決定打は与えられない・・・・・か) ライはそう判断するとラッシュをやめると後ろに下がり、距離を取る。 スザクがすぐに追ってこなかったのは誘いと判断し、警戒してのことなのかもしれない。 「・・・・・・やっぱり強い」 今までもランスロットと戦ってきたが、昔以上にランスロットは強くなっていた。 昔戦った経験が少しは生かされはするが、強くなっている分色々と修正すべきのようだ。 「さて・・・・これからどうするかな」 本当なら今のラッシュで一気に逆転を狙っていたのだが、やはり早々うまくいくものではないようだ。 後はこの機体に早く自分が馴染むことが重要だ。 確かに反応速度が高くなってくれることは有難いが、すぐに全力は出せない。 まずは自分が機体に慣れ、この機体の性能を体が覚えこむ必要がある。 それがこの試合内で行われるかどうかは・・・・・・・。 「やってみないと分からない!」 そうしてライはアンブロシウスのペダルを思いっきり踏み込んだ。
支援
「・・・・・・・」 ラッシュが止み、アンブロシウスが一旦距離を取る。 誘いの可能性も考慮するが、少し落ち着く時間が欲しかった。 あの鋭いラッシュをどうにか一ポイントで避け切れたのは自分にとっては大きかった。 もしもう一度先ほどのように捌ききれと言われた多分無理だろう。 「それにしても・・・・・」 アンブロシウスの機体の動きは自分のパターンを読んでいるような動きだった。 まるで昔自分と何度か戦ったことがあるような、そんな動き。 だが、自分にはそんな記憶はない。 しかし、相手の動きも自分は知っているような感覚があった。 ふと蒼い月下が頭に浮かんだが、何故その機体が頭に浮かんだのか分からなかった。 同じ機体の色をしているために頭に浮かんでしまったのだろう、そう結論付けた。 「相手はまだ機体の性能を活かしきれていない」 それは先ほどの機体の動きから見ても分かることだ。 確かに数度乗っただけでいきなり機体の能力を最大に引き出すのは難しい。 自分もこのランスロットの全力を出すには時間が掛かった。 しかし、着実に機体の動きが良くなってきているのが分かる。 恐ろしく早い順応能力だ。もしかしたらこのまま戦っていけばアンブロシウスの全力が見られるかもしれない。 「だが、そうはさせないよ」 全力を見てみたい自分がいるが、その全力に勝てないかもしれないと思った自分がいた。 スザクは一気に決めることを覚悟するとペダルを踏み込んだ。
>>636 個性の一つとして大事にしたほうがいいと思いますが。 支援
支援
お互いの機体がまるで合わせたかのようなタイミングで同時に飛び出す。 ランスとロングソードがぶつかり合い火花を散らす。 お互いの連撃の応酬、攻防が激しく入れ替わる。 (俺がやっときゃよかったな) ジノはその戦いを見ながら体がゾクゾクするのを感じた。 2人の戦いを見ていると自分も戦ってみたい、とそう感じずにはいられない、 横のアーニャはジッとアンブロシウスを見つめている。 アーニャも同じ気持ちなのだろう。その目は真剣に戦いを見つめている。 「しっかし、慣れない機体でよくやるもんだ」 アンブロシウスには時々無駄な動きがあり、それをランスロットは的確に突いてくる。 例えば先ほどの踏み込みにしてもアンブロシウスにとって踏み込み過ぎてしまいランスロットの間合いに入ってしまった。 多分、最初の踏み込みで初動の速さの全開を試してみたといったところだろう。 その後の動作で何とか持ち直したが、反応パッチの一つを叩かれていた。 しかし、段々アンブロシウスの動きは良くなってきている。 この短時間で多分六、七割程度は使いこなせるようになってきたのだろう。 (だが、あと二割以上はないと俺たちには勝てないぜ・・・・・どうなる?) そうやって攻防を続けるアンブロシウスへとジノは視線を向けた。
支援
隙が無い。 ランスロットの動きは大きいはずなのにそこを突く暇が無かった。 「くそっ、落ち着け。焦れば死ぬぞ」 そうやってライは自分に言い聞かせる。 今のポイントは三対一、残り時間はあと十分といったところだろう。 アンブロシウスの能力はある程度の理解は出来た。 だが、全開を出すにはもう少し時間が欲しいところだ。 しかし、残り四ポイントを十分で取るとなればかなりの無茶が必要となる。 一旦、深呼吸をして心を落ち着かせ、覚悟を決める。 整備班に何と言われるか分からないが、全開のデータを見せれば少しは怒られないだろう。 操縦桿を握る手が震えている、日本では確かこれを武者震いと言ったはずだ。 「試して・・・・みるか」 自身の腕と機体の限界を・・・・・・・・。
支援
アンブロシウスの最初の飛び出しはランスロットより速いことは先ほど分かった。 ライは一気にペダルを踏み込みランスロットと距離を詰める。 踏み込みは先ほど失敗したが、同じミスは二度としない。 自分の間合いに入ると神速の突きを放つ。 しかし、これはランスロットが避けられることは理解している。 (次の動作は胸の反応パッチを狙うロングソードによる横薙ぎ) 機体を滑らせてスライディングするような格好となり、ランスロットに足払いをかける。 それによりランスロットは体を大きく傾けてしまう。 (この場合はロングソードによる牽制か、スラッシュハーケンによる攻撃) ライは一瞬で判断すると機体の状態を逸らし、ロングソードを避ける。 そのままスラッシュハーケンで反応パッチを狙うが、ランスロットはそれさえもスラッシュハーケンで防いだ。 しかし、すぐに繰り出したアンブロシウスの蹴りを右脇に当て、一ポイントを奪う。 ランスロットは蹴りによって吹き飛ばされるもうまく着地している。 (さっきの蹴り、スザクはどうにか反応していた。シールドがあったら防がれていたな) しかし、休ませる暇を与えるつもりは無い。 着地して攻勢に出られる前にこちらの流れのままに攻撃を繰り出す。 撃ち出されるスラッシュハーケンをランスでうまく捌いていく。 そして、その勢いのままランスとロングソードの鍔迫り合いとなる。 「こん・・・・・のっ!」 そうやってアンブロシウスの頭突きがランスロットの頭に辺りお互いの反応パッチに当たる。 しかし、頭突きで仰け反ってしまったランスロットの空いた左脇腹へとランスの薙ぎで反応パッチに当てる。 一ポイント失ったがこちらは二ポイントを手に入れ四対四の同点となった。
支援
会場は最初は静かだったがこの緊迫した戦いによってさらに静かになっていた。 誰しもがこの勝負に飲まれ、ただただ2人の戦いを見つめていた。 会場に響くのはランドスピナーの音と武器がぶつかり合う金属音だった。 この目にも止まらぬスピードの攻防にどれくらいの人々の目が付いていっているだろうか。 お互いあと一ポイントということでその激しさは増していた。 残り時間はあと三十秒となった。 『同点なんてものはいらない』 ライはスザクへと話しかける。 『次で決める』 『受けて立ちます』 そうやってライはランスを構えるアンブロシウス。それをランスロットはロングソードを構える。 ドンッ!という音がするとアンブロシウスは一気にランスロットへと向かっていった。
支援
以上です、いかがでしたでしょうか? 今回はずっと戦闘描写を書いていて疲れてしまいました、情けないです 難しいですね、もっと勉強しなければと感じます 自分としては投下宣言のノリは続けてきたものなので続けていきたいかなとは思います 出来ればそこ等辺はご容赦のほどをお願いいたします それでは、また次の配達で!
>>650 の所の
「それをランスロットはロングソードを構える。」
の部分を「それに答えるようにランスロット〜」でお願いします
何だか日本語おかしかったです、申し訳ありません
>>653 に続き
その前部分もおかしかったですね・・・・・ホントすいません
「そうやってライはランスを構えるアンブロシウス。」
「そうやってランスを構えるアンブロシウス。」でお願いします
う〜ん、読み直しはしていたんですが・・・・・・申し訳ありません
>>652 お疲れ様です。いつも配達ご苦労様です。
私は、そのノリ大好きです。
戦闘シーンって難しいんですよね。
でもよく表現できていると思います。
私ももっと勉強しないと駄目だなと痛感してしまいました。
GJでしたっ。
次回の続くも楽しみに待っています。
>>653 ご指摘の箇所を修正して保管しました。(前後の文脈から 答えて → 応えて に変更しています)
>>652 ピザの配達人卿、GJでした! 今回もバッチリ美味しくいただきました!
盛り上がってきたところで切る、あなたはSですか
読んでいて面白い、ですが物足りないかんじもしました
……上手く表現できなくてすいません
貴公の次の配達を全力でお待ちしております!
>>654 の分も修正しました。
貴方のノリについてですが、名無しの状態で「○○時に投下します」という予告はあったほうがいいかな、と。あくまで一個人的な意見ですけど。
えー…つぎの予定がないようでしたら、投下しますがよろしいでしょうか? 時間としては、20時35分ぐらいからです。
支援は必要ですか? 必要ならば支援します
支援お願いします。 全部で7レスくらいですので・・。 よろしくお願いします。
支援
時間ですので、投下いたします。 タイトル「思い」 カップリング ライ×ミレイ ルート的には親衛隊ルートですけど、他のキャラのエンディングがあったら…と思い書きました。 全部で7レスの予定です。 支援よろしくお願いいたします。
了解した ファーストフェイズ、支援を開始する
●思い 「う、嘘っ…嘘でしよ?」 私はスザクの言葉が信じられなかった。 「ごめん、ミレイさん、本当なんだ」 申し訳なさそうに俯きながらもスザクははっきりと言った。 「そ、そんな…ライが行方不明だなんて…」 がくんっという感じで膝から力が抜け、私の身体は立つことを放棄した。 地面に座り込み、まるで呪いの呪文のような言葉を繰り返していた。 「ライが…行方不明…」と…。
支援
「あのさ…ミレイさん。話があるんだ」 彼はそういうと私の顔をじっと見つめた。 「え…いいけど…なに?」 私は、その彼の真剣な表情に圧倒されたものの、その眼差しに自然と頬が赤く染まるのがわかる。 「実はね…」 彼は、そこで言葉を止めて、深呼吸をする。 そして、言葉を続けた。 「僕と付き合って欲しい」 「え…?!」 頭の中が一気に真っ白になる。 そんな私にお構いなく、彼は言葉を続ける。 「ミレイさんの事が好きなんだ。君のナイトになって君を守りたい…」 「………」 私は、言葉を忘れ彼に見入っていた。 「今すぐとは言わない。式典の警備が終わってからでいいから、返事もらえないかな」 彼はそういうと去っていった。 その間、私は真っ赤になり固まって動けなかった。 普段なら軽口で返すはずだか、そんなことさえ忘れていた。 ただ、彼の言葉だけが頭の中で繰り返されていた。
支援
支援
そして、行政特区日本の式場でトラブルがあり、その間にライが行方不明になった。 コーネリア総督の親衛隊である彼の失踪に、スザクやライの同僚達は必死に探したらしい。 それでも彼は見つからなかった。 その事実は、私を困惑させた。 スザクからこの事実を聞かされた後、私は何日もベッドに顔を埋め、泣き続けた。 涙は枯れることを知らず、私の頬を濡らし続ける。 頭の中でライとの思い出があふれ出し、私を何度も溺れさせる。 このまま、逃避したい。 私は、その魅惑的な考えに何度も取り付かれ堕ちそうになった。 だが、その度に彼の笑顔が、彼との思い出が私を思いとどまらせる。 永遠に続く悲しみのような悲しみの連鎖は、ずっと続くように思われた。 でも、生徒会役員のみんなが私を励ましてくれた。 そして、思い出の中の彼も…。 そう…私は…ミレイ・アッシュフォードなんだ。 彼の愛してくれた女なんだ。 その私が、こんな事で…こんな事で……こんな事で、負けちゃ駄目なんだ。 そう自分に言い聞かせる。 私は、彼を待たなきゃいけない。 もし死んでしまっていたら…そういう弱い心がないわけではない。 でも、私は…私は…信じる。 彼はきっと返事を聞きに来ると…。
俺が、支援だ!
そして…あれから1年が過ぎた…。 私は、学園を卒業し、アッシュフォード学園で働くようになっていた。 その間、何度もお見合いとかあったけど、私の心にはまだ彼が住んでいた。 だから、その度断り続けている。 おじい様やお父様、お母様はとても心配してくれているけど、私は大丈夫。 私は、まだ諦めていない。 そんなある日の午後、事務処理に追われる私の所に内線で連絡があった。 「あの…お嬢様…エニアグラム家の使いの方が、お返事を聞きに来られていますがどういたしましょう?」 エニアグラム? そんな苗字は、ナイトオブラウンズのノエット卿ぐらいしか知らない。 もっともあったのもう1年以上も前の話だ。 確か、以前エリア11に来られた時、ライの紹介で会ったことがあるくらい…。 その時、何か約束した記憶はない。 「まぁ、いいわ。お通しして…」 私は、不思議に思いながらもそう指示する。 数分後、ドアを叩く音。 「どうぞ。ドアは開いてますわ」 私は席から経つと入ってくる相手を迎え入れる。
支援のロードを突き進む!
ドアが開き…私は……言葉を失った。 「只今…ミレイさん。遅くなったけど返事をもらいに来たよ」 そこには…私の愛しい人…ライの姿があった。 少し、大人びていたけど、間違いなく彼。 白銀の跳ねた髪、優しそうな瞳、そして、私を安心させてくれるあの笑顔…。 「ライぃっっ…」 私は、そのまま彼の胸の中に飛び込む。 彼は少し驚いたようだったが、私を優しく受け止め抱きしめてくれた。 「遅いっ…遅いぞっ…」 涙が溢れ出す。 1年前の悲しみの涙とは違い、今のはうれしさの涙。 「ごめんね…」 やさしく彼が私に謝る。 「嫌っ…許さないっ…」 私は、涙でぬれた顔を上に向け、ライの顔を見つめて言った。 ちょっと困惑気味の彼の顔。 「絶対…絶対…絶対に許さないんだからねっ…。こんなにいい女、待たせるなんて…絶対許さないんだからっ…」 そう言い切ると彼の唇にキスをした。 彼は、驚くも私のキスを受け入れてくれる。 「わかった。責任を取るよ」 キスが終わり、彼は私を見つめ宣言する。 「これからは、ずっと君の側にいるよ。君だけのナイトになって…ずっと君を守るから…」 私は、彼のその宣言をうれしく思いながら受け止める。 「いいわ。それで遅くなった事は許してあげるわ」 私は、その宣言を承認するかのように再び甘いキスを彼にしたのだった。
支援
後日聞いた話では、どうやらあの時、特殊な病気で急に倒れ本国の医療施設に送られたらしい。 その為、スザク達や同僚達に知らせる暇がなかったようだ。 また、特殊な病気の為、完治するまで誰とも連絡を取っては駄目だったとか。 そして医療施設を出た後は、エニアグラム家にお世話になって治療を続け、3日前に無事完治ばかりだったという。 そして、まず最初に私に会いにきたという事だった。
支援
そして…再開してから1年が過ぎた。 再開当時の事を思い出し、私は愚痴る。 「しかし、完治したらすぐ電話してくれてもいいのになぁ…」 膨れる私に、彼はにこやかな笑顔で答える。 「だって…ミレイさんに直接会って返事が聞きたかったからね」 「でも…連絡欲しかった」 「ごめん。悪かったよ。それよりそろそろ時間だ」 「もちろん。わかってるって…。さぁ行きましょ…ライ」 私は、彼の腕に自分の手を絡ませる。 「ああ…行こうか…ミレイさん」 彼が歩き出そうとするが、私はそれを押しとどめる。 「あのね…ライ。さん付け…いい加減やめてよ」 そこでいったん言葉を切る。 「だって、今から私たち結婚するんだから、いつまでもさん付けだと調子狂っちゃう」 「あ…そうだね」 彼は苦笑し頭をかく。 「えー。なんか恥ずかしいな…。こほっ…では…行こうか…ミレイ」 照れて少し赤面し言う彼を、私は極上の微笑で見つめて言う。 「はい、あなた…」 二人の共に歩む人生は、まだ始まったばかり。 この二人に祝福のあらん事を…。
ファーストフェイズ、支援、完了 これよりセカンドフェイズ、感想に移行する
以上で終了です。
支援ありがとうございました。
でも…修正があります。(泣
>>670 永遠に続く悲しみのような悲しみの連鎖は、ずっと続くように思われた。
↓
永遠に続くような悲しみの連鎖は、ずっと続くように思われた。
でお願いします。
>>680 あしっど・れいん卿、GJでした!
とりあえず、ハッピーエンド、万歳!
こういうifものは最高ですね、私も思いましたよ、騎士団ルート、ナナリーEndとか、軍人ルート、ナナリーEndとか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
そして、もう一度GJ!
682 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/26(火) 23:14:04 ID:Td/9naB8
20分ごろ投下させてもらってもよろしいでしょうか?
すみません 上げてしまいました
どうして…投下してから間違いに気が付くんだろう…。
泣きたい…。
>>672 私は席から経つと→私は席から立つと
>>678 照れて少し赤面し言う彼を→照れて少し赤面している彼を
すみません…修正お願いします。
687 :
カズト :2008/08/26(火) 23:20:03 ID:Td/9naB8
では投下させていただきます タイトル「追憶の旅路 序章 運命との契約」 カップリング ライカレ(精神がファイナルフュージョンしてるとはいえ この場合このカップリングは正しいのか疑問) 「サトリサトラレ」で心を壊されたライ C・Cの力でライの過去がフィードバックした形になったカレン とても長くてとても短い過去への旅です ライの過去編です オリジナルキャラ 注意 といっても本編とは時代が違うので ライを除いて ほとんどそういう形になります 大半は本編のイメージに近い感じで書かせていただきました 支援フュージョン要請シグナル発信します
支援
ここってキャラ擬人化ありですか?
>>682 支援します
690 :
カズト :2008/08/26(火) 23:23:07 ID:Td/9naB8
序章 契約 マオに過去の罪を材料に、心をえぐられ、心を病んでしまったライ C・Cの力を使いあたしは、彼の心の世界に飛び込むこととなった ライエル=スメラギ=フォン=ブリタニア 12歳 二人の子供が、一人の子供に対して、虐待を加えていた いじめられている銀色の髪の子供は、間違いなくライだ…… 「おまえ、生意気なんだよ! ニッポンなんてゆう島国とのハーフの分際で!!」 「どんなに、勉強したって王位の座は兄上のものなんだよ! お前が、王になれるわけないだろ!!」 これは、過去の映像だ…あたしはただ見てることしかできない…… しばらくして、飽きたのか二人の兄は去っていった 柱の陰に隠れていた、女の子がライに向かって、歩いてきた…… 黒髪だが、どことなくナナリーに似ている気がする 「だ、大丈夫ですか?ライエルお兄様……! う、うえっ……ぐずっ私のせいで……」 「大丈夫だよ……咲久耶……僕がサクヤを…… 母上を守るから……僕が王になって!」
支援フュージョン、承認っ!!
692 :
カズト :2008/08/26(火) 23:24:34 ID:Td/9naB8
ふと場面が変わる、 C・Cは力の調節が難しいと言っていたその影響だろうか? 城の外では、雷が鳴っていた 部屋の中では、ライと母親らしき女性がティータイムを楽しんでいた…… 印象では神楽耶様を大人にしたといったところである 「ねえ母上、僕とサクヤって何か名前の感じが違うんだけど……」 「そうね、あなたの名前は父上が、咲久耶は私が付けたの……」 父上の事を聞いて不機嫌になるライ 心の中に流れ込んできた知識によると、 ライの母は子供が産めなくなってしまい、後宮から表に出されたのだ…… 第三位とはいえ、跡継ぎを産んだ事、後宮の女官たちに頼られるだけの人望があり、政治的に実力もあったために、故郷に返されず王宮に残れる事になったのだ 「国の違いもありますからね、あなたはそうねえ……」そういって、空に指を指した 「雷(らい)!あなたは日本では皇雷(すめらぎ らい)! 日本ではね、あの空を翔る光を意味するのよ」 カッ!ゴロゴロ……ドーン! 「ライ……スメラギ……ライ!!」気に入ったらしいのか、ライは顔がほころんでいた 「母上のは?名前の意味は?」 「ミコト 日本では皇命(すめらぎ みこと)っていうの、そうねえ、いのちを表す言葉よ @生物の生きてゆく原動力A寿命B一生、生涯 C最も大切なもの命ほどに大切なもの……といった所かしら」 「ミコト…………いのち……」そんなことを考えていたら コンコン ガチャッ ドアが開いて、一人の男が入ってきた 「若君、鍛錬のお時間です!」 「カイドー!!うん!わかった、今行くよ」
支援フュージョン、プログラム、ドラーイブ!
694 :
カズト :2008/08/26(火) 23:26:06 ID:Td/9naB8
彼の名は、海堂清四郎 日本からブリタニアの辺境に嫁ぐライの母親の護衛としてついて来た剛の者である、命の立場を確立するため、ブリタニア軍に入隊、武家の名門だけのことはあり ブリタニア軍に馴染み、外国人ながらも、その実力を発揮 一個大隊の隊長として(ブリタニアの国是からして、これでも異例の出世である) 、部下に慕われ、「北の蛮族」との戦いに活躍している ライが生まれてからは、教育係としてもその力を尽くしてくれている 武の鍛錬、日本式の戦術、日本の歴史や昔話は ライにとって充実した時間である ライはそんな彼を父親のように、慕っていた
支援
よっしゃー! 支援
697 :
カズト :2008/08/26(火) 23:27:34 ID:Td/9naB8
ライエル=スメラギ=フォン=ブリタニア 13歳 ライは相変わらず、二人の兄にいじめられていた 「お前の母親って、子供産めないんだってな、 なんで、まだここにいるんだよ!!」 「知ってるか?ニッポンじゃ、「ウマズメ」って言うんだぜ!」 殴る蹴られるのには、慣れている、しかし、母親を侮辱される事は 我慢できなかった 「母上を馬鹿にするな!!」 怒りに震えたライは拳を握り兄達に殴りかかる しかし、ライは海堂の言葉を思いだし、拳を止めた (力というものは、むやみやたらに振るうものではありませんよ) 「び、びっくりさせやがって!!この!この!!」 兄達はライを突き飛ばし転ばし蹴りつける 「ライエルのクセに生意気だぞ!!」 (カイドーこれでも耐えなきゃいけないの……) ライはただくやしくて泣く事しかできなかった 「ライエル、一言おめでとうを言っておくぜ」ニヤニヤした口調でライを見る 「おまえの妹、隣国の王と結婚するんだってな!」 「な!何だって!!そ、そんな話聞いてない!!」 ライにとって寝耳に水の話だ 「兄のくせに何にも知らないんだなあ」 「父上に聞いてこいよ」 ライはその言葉を聞いて脱兎の如く駆け出した!
投下アンド支援!
支援
700 :
カズト :2008/08/26(火) 23:28:55 ID:Td/9naB8
執務室 「父上!!サクヤが結婚するとはどういうことですか!?」 彼は机の上で書類にサインをしていた アルベルト=フォン=ブリタニア 銀色の短髪、カイゼル髭が特徴の細身の男 現在のこの国の辺境の王である 「ライエルか?誰から聞いた?ダニエルとロベルトか?余計な事を……」 兄達の名前である 「父上!サクヤはまだ十にもみたない身ではありませぬか!! その年で結婚なんて!!」 「同じブリタニアの辺境の国だ!友好を固めて「北の蛮族」に備えねばならない!! それに、向こうは「白い結婚」でよいと承知してもらっている」 「白い結婚」……性的接触のない結婚であるが 「そのような約束信じろと!!向こうの後宮に入れられるのでは意味がありません!!後宮の権力争いに巻き込まれてしまうではないですか!!」 「皇族に生まれたものの宿命だ!!」 「大体、同じブリタニアでありながら、友好関係を結ぶための政略結婚?我ら辺境の国は、本来一枚岩となって「北の蛮族」からわが国を守らねばならぬと言うのに…… 帝都にいる皇帝陛下の御威光も曇っておいでのようで!」 「ラ、ライエル!!皇帝陛下を侮辱するとは!! 出て行くがよい!誰か?誰かおらぬか?」 アルベルトはこの息子の小賢しさを嫌っていた 「もう結構です!父上とは話になりませぬ!!」 バァン!! ライはドアを叩きつけるようにして部屋を出た
支援ニー!
支援
703 :
カズト :2008/08/26(火) 23:30:29 ID:Td/9naB8
ライは母親の部屋に入った、 そこには、海堂と共に複雑な顔をしていた母がいた 「母上!サクヤが結婚するというではないですか! なぜ黙っていたのですか?」 「ライエル……この国の為なのです……わが国は財政が苦しく 「北の大国」からの脅威からわが国を守るため、やむえないのです……」 「その為に、サクヤに犠牲になれと!? 向こうの後宮に入れられてしまうのをわかっておいでですか!?」 母親はただ悲しそうな顔をしてライの感情を受け止めていた 「若君……命様を責めないでいただきたい……向こうの国からの新しい商売のノウハウ を提供してもらえる機会だと、王がおっしゃられておりました…… 財政難を乗り切る方法は他にもあると、私も進言したのですが…… 王の決めた事には逆らえません……申し訳ありませぬ……」 「同じブリタニアでこのような駆け引き……「北の蛮族」の脅威に晒されてるからこそ愚かだとは思わぬのですか!?まるでサクヤは生け贄……」 はしっ ライの服を強く掴む手があった、妹の咲久耶だった 「ライエルお兄様……いいんです!そのお気持ちだけで……お兄様に守られているだけの私ではありませんから……!」そう言いながらも彼女の声は震えていた…… 「サクヤ……くっ……!」 ライは咲久耶の手を振り払い部屋を逃げるように出て行った (僕は……無力だ……) 気がついたら、暗い夜に一人、庭の木にもたれてうずくまっていた (僕に一体何ができるというんだ……どんなに勉強しても、 どんなに鍛錬しても、所詮、継承権は第三位……王座は兄上達のもの 王にすらなれない、この僕にサクヤを守ることもできない……) ふと、頭の中に声が聞こえた…… (王になれたら、君の妹を守れるのかい?) 「え?誰?」ふと目を上げると目の前に「それ」はいた……
支援マーグ! 支援コネクト!
支援
706 :
カズト :2008/08/26(火) 23:35:06 ID:Td/9naB8
(誰なんだ、一体?さっきまで誰もいなかった……) うずくまってるライを見下ろしていた「それ」は少年の様な姿をしていたが 漂ってくる気配はただの人間とは違っていた 月を背にしてるのか、顔はよくわからない…… 「それ」の手がライの肩に触れた 突然、ライの意識が青い奔流に飲み込まれていく…… (はじめまして、ライエル皇子、私の名前は……だよ) 「それ」は姿に似合わない言葉で自己紹介をした 様々な景色が、状況をつかめないライの目の前に現れる、 しかし、ライにはそれが何なのかは理解できない 「君は……何者なんだ?」 (私は……そう「魔法使い」って所かな……君、面白そうだね…… もし、ギアスの力があれば、君の妹を助けられるのかい?) 「ギアス?……力って、一体、何?」 (君がどんな力を持つかはわからない…… でも、使い方次第で、王にだって…… いや、この国の皇帝にだってなれるんだよ……) 「こ、皇帝!?」ライは怪しく思いながらも その言葉に次第に魅せられていた (私と契約すればね……私に協力してしいんだ……) 「協力?一体何のために?」 (今は言わないよ……もし、契約すると君はこの世界で、 人でありながら、人ではない者として生きることになるんだよ、 この力は君をひとりぼっちにする……どうするの?) (ライエル兄様……いいんです!そのお気持ちだけで……お兄様に守られているだけの私ではありませんから……!) 妹の言葉を思いだす (サクヤ……つらいだろう……父上の思惑で勝手に自分の未来を決められて……!) そして、少年は決意する!
ゴルディオン支援!
708 :
カズト :2008/08/26(火) 23:35:56 ID:Td/9naB8
「わかった!契約する!力を僕に!!」 「魔法使い」は口を三日月の形に歪める…… ふと、目が覚めた……「魔法使い」は消えていた そして、ライは足早に父の元に向かう (さっきのは夢じゃ……ない!この力があれば、 この国の王に!いや皇帝にだってなれる!!) 執務室のドアを再び開ける! 「ライエルか……サクヤの結婚はすでに決まっ……」 アルベルトは気圧されていた…… 息子がまるで何か別のものに成り代わった様な印象を受けていた…… 「ライエル=スメラギ=フォン=ブリタニアが願います!! サクヤの結婚を取り消してもらいたい!!」 ライの左目に赤い鳥の紋様ライの意思と共に アルベルトに赤い鳥の光が飛ぶ! 「うむ、よかろう!」アルベルトの意思を捻じ曲げる 翌日 咲久耶結婚取り消しに、王宮は騒然となった 喜ぶ者、戸惑うもの様々であった 「よかったなあ、サクヤ!」 「はい!お兄様!」魔道の力とはいえ、 うれしそうな妹を見てライは心から喜んだ 「王よ!よくぞ御決断なされた! 私もこの国の財政再建ののために力を尽くしましょう!」 海堂は、そう強く言った しかし、破談の書状を受け取った隣国では異変が起きている事を、 この国はまだ知らなかった……
支援ヘル! 投下ヘブン!
710 :
カズト :2008/08/26(火) 23:37:09 ID:Td/9naB8
ウラバナシ@ 「こ、こんな事できるはずがない!同じ国内に戦を仕掛けるなど!」 二十代前半の若い王であった、家臣一同は騒然としていた 咲久耶との結婚を破談にされた隣国の王である 「できなければかまいませんよ……断るならば、 この書類のオリジナルを帝都に届けさせるだけですから……」 使者の女は、尊大な態度で辺境の王に接する 書かれていたのは、使者の国との密貿易の証拠となる書類の写しである……咲久耶との結婚でもたらされる新しい商売とは、この国との密貿易であった そうする事で、ライの国をも取り込もうとする意図があった 「御安心を……我々の要求を受け入れてくれたら、あちらの国がわが国との密貿易を記した偽の書類をお渡しいたします……これで大義名分はそちらのものと言う事で」 「ぐ……、わかった!受け入れよう!」 「ありがとうございます……我が長もお喜びになるでしょう……」 (まさか、破談になるとは予想もしなかったわ、 少しは楽しめそうね……フフッ) 邪悪な笑みを浮かべながら、彼女は王宮の間から去った 女がいなくなり、王は玉座を叩いた 「お、おのれっ!「北の蛮族」どもめが!」
支援になれぇー!
支援
713 :
カズト :2008/08/26(火) 23:41:10 ID:Td/9naB8
以上で投下終了です この過去編は自分オリジナルです 皆さんには皆さんの過去があると思います いやー難しいなあ過去編は ウラバナシですが、 ライ視点で知りえない事を 分けると言う形で書かせていただきました カレンがライを知る為の物語ですが 思ったより長くなりそうで 下手をすると、○キ過去編になるかも……
714 :
カズト :2008/08/26(火) 23:44:49 ID:Td/9naB8
修正依頼 またも!すみません 708 ライの左目に赤い鳥の紋様→ライの左目に赤い鳥の紋様が浮かび、 いつもお手数かけます
>>713 カズト卿、GJでした!
シリアス一直線な過去編、結末は決定していても
そこに至る過程は職人さんにより違ってくる故に、大変楽しみです
オリキャラ満載はやりづらいかもしれませんが、頑張っていただきたい
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
……支援はこんなノリ(支援ガイガー)にしたんですがOK?
716 :
カズト :2008/08/26(火) 23:53:40 ID:Td/9naB8
ガオガイガーネタOK! 自分の投下時間とうまくかみ合うとは!!
>>713 過去編は、わかっている事が少なく、やりやすい反面、決めなければいけないことが多く大変だと思います。
でも、そこはカズト卿の独特の腕の見せ所ですからがんばってください。
過去への入り方としてはいいと思いますし、続きも気になる展開で面白そうです。
次回以降も期待してお待ちしております。
718 :
カズト :2008/08/26(火) 23:59:41 ID:Td/9naB8
あと「白い結婚」についてですが 川原泉さんの漫画で知った言葉なのですが ググッテみたらトップに来たのが その漫画に出てきた ルクレツィア=ボルジアでした あんまり使われなかった言葉なのかなあ
最後気になる終わり方で次が楽しみです これからはライ視点で進むのでしょうか? 何れにしても、またの投下をお待ちしてます 以下、個人的な趣味 所々にカレン視点を入れてみてはどうでしょうか? 切ない感じで盛り上がりそうな気が…… 出てきたのが最初だけで、少し勿体無い気がしました 後々構想にありましたら、生意気言って御免なさい
>>680 GJでした!やはりミレイさんはいい女…
ミレイさを幸せにできるのはライだけだと思います!
ライと年上の絡みはいいですねw
あと誤字だと思うんですが、678の最初の文は再開ではなく再会ではないでしょうか?
違っていたらすみません。
>>713 GJです!
ライの過去は謎に満ちているからこれからの展開に期待です。
北の蛮族は意外と頭を使ってくる奴らみたいですね!
>>689 擬人化の話とはクラブと月下のやつですか?
続きが見られるなら是非!!
すまん夜間分の職人のSS投下感想は後でちゃんとしますが (明日は出先からだからID変わっちゃうけど)今これだけ言わせてくれ。 最近色々あったし、あっちやこっちの文から憔悴してる感じもしたけど トーマス卿サイトリニュアールGJ!
>>633 >>628 実はこの話はここでおしまいなんです>_<
とはいえ期待してもらえたのなら書かなきゃかな?
⇒そうでしたか、ちょっと、いやかなり残念!
ですけど、気が向いたらでいいですよ。
投下されたら小躍りして喜ぶかもしれませんがw
>>680 乙でした
ライミレ好きの私歓喜!
ミレイさんとライの幸せな未来が浮かんでくるようです
>>713 乙でした
13でギアスゲットはちょっとビックリ、私的にもうちょっと
上の年齢でギアスの契約したと思っていたので
でもこれくらいでギアスの契約もありなんだなと思いました
北の蛮族がどんな人々なのか期待してまってます
>>689 キャラ擬人化…ナイトメアなら許可されてますね
ただ当たり前のことなのですが投下前に注意書きは必須です
>>720 特定されてしまうが色々誤解があるようなので
ごめんなさい多分その月下とクラブは私が書いたやつだorz
続きは今週中の投下を予定しております
>>723 おっと、スミマセン
僕の早とちりでしたねw
>>あしっど・れいん卿
お疲れ様でした。ご指摘の誤字修正して保管済みです。
追加の誤字報告(修正済み)
ナイトオブラウンズのノエット卿 → ナイトオブラウンズのノネット卿
もっともあったのもう1年以上も前の話だ → もっとも会ったのはもう1年以上も前の話だ
3日前に無事完治ばかり → 3日前に無事完治したばかり
再開してから → 再会してから
>>カズト卿
お疲れ様でした。ご指摘の誤字修正して保管済みです。
追加の誤字報告(修正済み)
私に協力してしいんだ…… → 私に協力してほしいんだ……
咲久耶結婚取り消しに → 咲久耶の結婚取り消しに
>>721 ありがとうございます。皆様の声援は私の大切な燃料となっています。これからもよろしくお願い致します。
一部で反対意見も出ているようですが、矢張り修正関連はその場で行った方が格段に効率がいいです(誤字を無くせばというのはこの際おいとく)。
投下完了直後に保管完了だけを言うのはやめますので、こういう形での提言は許していただきたいです。
725に追記 勿論、メールでの修正依頼もこれまで通り受け付けていますので、どうぞご遠慮なくお申し付けください。 近々、メールを利用した修正依頼システムの大幅な改善案を計画しております。お楽しみに。では。
おはようございます。遠出する為に今日は早く起きたのですが、早過ぎたため 今日の夕方に投下しようと思っていた作品を投下します。 憶えている方がいるかどうかは謎ですが、お久しぶりです。 一作目から何の反応もしませんでしたが、この前本編でマリアンヌが出てきたことに 驚き、続きを修正してきました。 よければ支援お願いします。 カップリングはライ+(もしくは&)マリアンヌ 約4スレ程になると思います
アシュフォード財団が開発した第三世代ナイトメアフレームのパイロットである女騎士はこう呼ばれた。 『閃光のマリアンヌ』と。 誰が呼び始めたのか定かではないが、戦闘の最中、瞬時にして最良の解答を出す閃きと、光のような速さで戦場を駆け巡る操縦からそう呼ばれた。 その姿は戦場の兵・騎士たちに憧憬の念を抱かせ、同じ戦場に立っているという誇りを与えた。 市民からは凛々しく美しい容姿と気さくな性格を持つ彼女をアイドルの如く扱い、そして自分たちもあの場に立てると希望を与えた。 そしてそれを快く思わない者たちからは嫉妬と明確に象られてはいない敵意を与えられた。
支援します。
ライは手渡された飲料の缶を受け取ると無造作に蓋を開けて中身を飲む。 「で、何の用だ?」 眉間に皺を寄せながらライはマリアンヌに問う。 「何の用って、約束したじゃないですか! 今日は勉強を教えてくれるって」 天分に恵まれたとはいえ、その才能を活かせる下地が無ければ何も意味がない。まだ二十歳にも満たないマリアンヌには圧倒的に経験も知識も足りなかった。 マリアンヌはライの腕に抱きつく。ライは引き剥がそうとするがマリアンヌも負けておらず絶対に離そうとしない。傍から見ればまるで強情な性格をした似た者カップルに見える。 折角恋人になったのだから腕を組もうとする少女。恥ずかしいと言って抵抗する少年。 何も知らない者が見たらそう認識するだろう。しかし、今立っている場所は平和な日常ではなく非日常である戦場であり、恋人という間柄ではなく戦友という家族よりも 深い信頼で結ばれている関係である。 もっとも、今の二人を見ているとやはり恋人では? それも美男美女の! と思う者が圧倒的多数であるが。
支援
二十分ばかりそうしていると、結局はライが折れてマリアンヌの勉強に付き合うことになった。それをBGMに機体を整備していた整備兵たちも 「今日もマリアンヌ様の勝ちだな」「誰だよ今日はライ殿が勝つなんて言った奴は!?」「それじゃ今日はお前の奢りな」、とお約束のように賭けをしていた。 「それじゃ、夕食後に部屋に行きますからね。シャワー浴びて着替えて待っててください」マリアンヌは笑顔でそう言って格納庫から走り去った。 「良いだろう、分かった、了解だ、Yes, My Lord.だ、くそっ!」二十分も粘ったというのに今日も負けてしまった自分に悪態を付きながら、ガンっ!と壁を蹴って歩き始めた。 ライが格納庫の出入り口に着くと、向こうからまたマリアンヌがライに駆け寄ってきて目の前で止まった。肩で息をして乱れた呼吸を整えている。 「何か忘れ物でもしたのか?」忘れ物といっても今までナイトメアに乗っていた人間が持てる物など多くない。精々KMFの起動キーぐらいのものだ。 「いえ、言い忘れた、事が、あったん、です」途切れ途切れにマリアンヌに対して落ち着いてから話せと出来るだけ感情を込めずに言おうとして、 「部屋で狸寝入りとかしないでくだ…」「するかぁぁあああ!」 無理だった。考えるよりも先にマリアンヌの頭を叩いて叫んでいた。
支援
あの後、 「狸寝入りなんて言葉どこで覚えた!?」だの、「叩く事ないじゃないですかバカァ!」だのともう一悶着起こした後にライは与えられた部屋に戻り、浴室でシャワーを浴び戦の汚れを落とす。 その少年の体には年不相応な程の傷が刻まれている。それも弾痕などではなく、時代を間違えたかのような矢傷や刀傷である。現代でこのような傷を作る場があるだろうか? 傷だらけのライの体に一際目立つ傷痕がある。左胸に刻まれたそれは、赤く羽を伸ばし今にも羽ばたいてく鳥の形をしている。 先程の悶着でマリアンヌの爪によって抉られた頬の傷はもうなくなっていた。
支援
支援
短いですが以上です。 こんなに朝早くから支援していただきありがとうございました。 若い頃のマリアンヌは捏造です。何歳にルルーシュとか生んだとか調べたんですが さっぱりでしたので、オリキャラに近いです。 不快に思った方はすみません。最初に書いておけば良かったです。まだ頭が全部覚醒してませんでした。
>>737 注意書き忘れたのはドンマイですね
今度からは気をつけましょう
作品に関しては私は好きです、GJ!
>>737 前作は8スレだったんですね。
前作知らなかったので見てきて納得しました。
ただ、どうせならタイトルつけたほうがよかったかも。
前作が「閃光と亡霊」ですから、その続きとわかるように「閃光と亡霊2」とか…。
そうしないと、一瞬、おやっ?って思う私みたいな人多いかも。
内容は、面白そうな展開だし、なにより新鮮さを感じました。
こういうライの過去のは、難しいんですよね。
でもやり方次第では、とても面白く出来る最高のネタので、続きを期待して待っています。
百年前に生まれた人卿の腕の見せ所なのでがんばってください。
本編のマリアンヌの性格が判明していけば、
カップリングが+から×に変わるかもしれません。その時本編がどうなってるか
それはそれで不安ですが。
>>738 ありがとうございます。そう言って頂けるととても励みになります。
出来るだけ早く投下します。
739卿が言われたようにタイトルの事まで忘れてました。
タイトルは「閃光と亡霊 2」でお願いします。
遅くなりましたが前の続きですので。
>>739 卿
wikiとかで調べれば調べるほど身動きが取れなくなってしまって、
ある程度設定を無視しないと書けなくなるんですよね。
ご期待に添えれるか分かりませんが、一生懸命書いてみます。
>>741 原作からして矛盾してるとこがありますからね。作者の腕のみせどころだとおもいます
おうえんしてます、がんばって!
>>713 ちょっと気になったのですが、ブリタニアは一応イギリス系の国なので貴族や皇族の名前に『フォン』の称号はちょっと変じゃないかなと思います。
まあでも名前に関しては本編でもシャルルとかシュナイゼルとか英語の名前ちゃうやん!って感じなのでいいかなw
>>743 ブリタニアってイギリス系とかドイツ系混合だと思うよ。シュタットフェルトだってドイツ系だし。
人名じゃないけどグロースターの装備のロケットランチャーもドイツっぽい名前がついてたような…
>>737 百年前に生まれた人卿、GJでした! 貴公の投下を全力でお待ちしておりました!
………コード?
興味深い設定に続きが気になって仕方がない!
マリアンヌがどういう性格かは、本編で明らかにされていくので、書きやすくなればいいと願います
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
746 :
743 :2008/08/27(水) 15:35:52 ID:GmZzkrYV
>>744 一応国家として母体となったのはイングランドだしね。
そこに西欧各国の要素がごった煮になってるというか。
だからvonの称号はちょっと違和感感じたしだいで。
イギリスに準ずるならofのほうが妥当かなと。
>>746 突っかかるつもりはなかったんだ。というか俺の方がモノを知らなかったな。
説明ありがと。
748 :
743 :2008/08/27(水) 16:02:18 ID:GmZzkrYV
いやいや俺のほうこそ特に他意はないし、そもそも言われるまで突っかかれたなんて微塵も感じてなかったからw 気にしないでくれ。 俺が書いた内容が正解とは限らないし、スタッフがそこまで設定考えてるとも思えないってのが1番正しいのかもw
流れを切ってスマヌがちょっと質問、狂王時代のライが「オール・ハイル・ブリタニア!」のフレーズを 使っていたら変かな?
>>749 うーん…どうなんだろうね。
ライの時って、小国家が群立していた時だということだから、ありえそうじゃない気がする。
あくまで、これは私の考えだけど。
>>749 そもそもこの時点ではまだブリタニアじゃなくてイングランドの可能性が大では?
どうも現代のブリタニアの歴史書ではそれも含めた千年前に神聖ブリタニア帝国誕生としている様だけど……
ライは実際にはブリタニア公の親戚・分家になるのかな?
流れを読まず昨晩以降投下分感想。長くなるけど許しは請わないよ
>>625 BLUEDIDTINY卿
ミリオタと聞いてましたがその知識、しっかりSSに生かされてますね。それから
ライの玉城への思いで過去形になったところが、ライの覚悟を思わせてグッときました。
これでこの話は終わりとのことですが、シュナイゼルの独白的な部分などが
「腹黒兄さんこの後ライをどうするつもりだ?」と読み手を引きつけまくりで終わっちゃうの?w
>>652 ピザの配達人卿
めちゃアニメで動いてる機体が見たくなりました。
>>657 の言う物足りない感じは少し文章が流れていくんじゃなくて
羅列が続いてる感があるのでそれかな?かといって自分ならその辺をうまくかけるとも思えない
戦闘描写って細かくなればなるほどリアル感があって嬉しいけど、本当に難しいですね…
>>680 あしっど・れいん卿
案外ライミレ少ないのでこういうのも待ってました!
笑うところじゃないのに「君のナイトになって」で吹いた
でもライならサマになるんだろうなぁ…個人的に涙目リヴァルの描写が欲しかったかも
>>713 カズト卿
あの悲しい御伽噺がさらに肉付けされて自分の中に残りました。
ありがとうございます。続きも楽しみにしています。
ちなみに幼いライはずっと皆川さんの声で脳内再生されてましたw
>>737 百年前に生まれた人卿
お久しぶりです。こういう過去物if展開もなかなかないですし面白いですね。
しかし眠っていても年を取らないライはコードユーザーの可能性が高いとは思ったけど
これすごい引きの強い切り方ですねw あれ頭の中に勇侠青春謳が流れてきたぞ
>>749 実際にブリタニアが成立したのは皇歴1813年だから、回想に出てくる槍とかの武器を見る限り、
ライは今のブリタニアが成立する前の王様の可能性が高い。
だからブリタニア公爵と血の繋がりはあるだろうが、ライ〜〜ブリタニアって名前ですら無い可能性もある……気がする。
銃が出来たのは実際の歴史と同じならば ライは15世紀以前の人間だが、そのあたりがイマイチ分からない 今はレールガンを使ってるけど、昔がどうなのかは不明
1800年くらいまではほぼ現実と似たような物だと思うが… 海戦もしてたくらいだし、ナポレオンもいたし。
たしか、この世界では、火薬や化石燃料等の発展があまりないって設定じゃなかったかな。 だから、その代わりがサクラダイト。 よって銃は、実際よりも遅れて出来たのかもね。
レールガンというよりもリニアガンってほうが正しいと思う。 歴史上ブリテンの国々が帝政を敷いてたことってあるのかな? ないのだとするとライは確実に1813年以降の人間になる。 らいの記憶の中に『ブリタニアの皇帝』って言葉が出てくるからな。 便乗しといてなんだが、なんか流れがスレチになってきてるよな。 本スレかライスレでやったほうがいいのかな?
wikiで調べたら、コードギアスに出てくる銃はコイルガンっていうものらしいよ。
とりあえず、オール・ハイル・ブリタニア!を使っても別におかしくはないんじゃない ということでOKなんだろうか
>>757 今ゲームをちらっと確認したけど、確かにそうかも。
殺されている国民の服装も結構近代っぽいし。
槍に関しては、単に処刑か何かで使われたのかもね。皇帝やシュナイゼルなどの皇族の護衛も槍みたいなの使ってるし。
ユフィの虐殺時にゼロを止めた兵士も突撃銃みたいに付けてた。
となると皇歴1813年以降か……
>>759 前言撤回、おっけーだと思う。
確かにsれちがいだが投下があるまではいいかなあと思ってたりもする。 投下きたらすぐに支援にまわるけど。この話題が燃料になればいいね。
そうだね。 景気付けに投下したいけど、書き貯めのストック尽きた。 投下かもーん。
>>761 燃料どころか、投下しようとして愕然としております。
自分のライの設定は皆さんと全く違うので・・・。
色々レスしてくれた方々
>>763 気にせずにGO!
皆違って当たり前、にんげんだもの
>>763 同じ題材でも職人によって全く違うものが生まれるのも、ここの醍醐味のひとつ。
なにが言いたいかというと、遠慮は無用でレッツカモンです。
>>764 申し訳ない、途中でかきこんでもうた・・・
コルチャック先生と腕立て伏せしてくるわ
フレーズの件でレスをしてくれた方々、おりがとうございます
「オール・ハイル・ブリタニア!」を使ってみようかと思います
>>767 どんまい、がんばって!全力で待ってます!
うえるかむ…。 さぁ、支援はまかせろっ!!
有り難うございます。では11レス程使用しますので、 支援お願い出来ませんでしょうか?
了解した、これより支援体制に移行する
火薬の発展が余り進んでないといっても、黒色火薬くらいはあったんじゃね? 最初からコイルガンは無理があるでしょ
おっけー。支援準備は出来てるぜ
有り難うございます。その前に例の如く注意書き等を少々。 タイトル 〜 別れ(前編)〜 カップリング ライ×カレン 前作 〜 契り(後編) 〜 の続きになります。 黒騎士ルートを通ってのR2準拠を目指してますが、所々を改変しており 出来ればIF物として読んで頂ければ幸いです。 今話の一番の注意点ですが、ライのフルネームや出生はオリ設定入ってます。 C.C.はDVDのおまけの中で、1813年には生きていたような描写がありますが ゲームではライの事は知らないようでした。ギアス持ちなのに・・・。 そこから思いつき、考えたものですので、苦手な方はご注意ください。それでは投下行きます。
しくじった〜支援します。
支援
支援
〜 別れ(前編)〜 ユーフェミアの特区宣言より数日後、黒の騎士団は決断を迫られていた。 今日も会議は紛糾したが、式典の日まで残り少ないという事もあり、結局、最終決定はゼロに委ねられた。 その結果、ゼロは式典会場に向かい真意を問うとの結論を出し、会議はひとまずの決着をみた。 ライはというと、案の定というべきか、当然というべきか。会議の終了後、ゼロに呼ばれ彼の執務室を訪れていた。 「先ずは式典会場に向かう。ライ、お前は俺とC.C.と共にガウェインで同行してもらうぞ」 ルルーシュに有無を言わさぬ口調でそう告げられたライは、同意した後に疑問を口にする。 「分かった。でも、ガウェインは二人乗りだ。三人は厳しいんじゃないか?」 「どちらかがお姫様だっこでもすれば良かろう?」 「悪い冗談は止してくれ」 「ああ、全くだ」 C.C.が不意に提案してきたが、二人はキッパリと彼女からの提案を断った後にルルーシュが告げた。 「当日はガウェインの肩に乗る」 「大丈夫か?もし落ちたら……」 「紐で括り付けておいてやろうか?」 ライは少々不安になり問いかけ、C.C.はさも楽しそうに軽口を叩いた。が、ルルーシュは気に入らなかったようで 「お前達は俺を何だと思ってるんだ?だが、念のためだ。当日の操縦はライ、お前に頼みたい」 少し尖った口調でそう返し、ライは彼からの頼みに対し頷いて返す。だがそんな二人を尻目に、C.C.は軽く目を 細めて、不愉快そうな口調で問う。 「お前こそ私を何だと思ってるのだ?私はお前に死なれては困るのだぞ?」 「では、日頃から信頼されるような行動を取れ。毎日寝転がってピザを食べてるだけだろうが」 「何も食べないのでは死んでしまう」 「それぐらいでお前が死ぬか」 「二人とも相変わらずだな」 聞き慣れた二人の会話に、ライはまた始まったかといった様子で感想を口にした。しかし、嫌な気分は感じない。 それは彼にとって、最早日常のワンシーンのように感じられ、寧ろ心地よいやり取りだったのだから。 「兎に角、当日は今言った通りで頼む。それと、これに目を通しておいてくれ」 そう言うとルルーシュは数枚の紙をライに手渡す。
支援
支援
「これは?」 「当日は、念の為に会場周辺にKMFを配置させる。それはその配置図だ。他の隊員にも周知を頼みたい」 「罠の可能性があると?ユーフェミアの性格からしてそれは無いと思うけど……」 慎重な彼の性格はよく分かっていたが、この行動は少々行き過ぎでは無いかと怪訝に思ったライが問いかけたが、 「分かっている。だが、相手はブリタニアだ。用心するのに越した事は無いだろう?」 ――確かに、ユーフェミアの後ろにはブリタニアがいる。僕が甘いだけか。 そう考えたライは、分かったと答えた後部屋を出ようとしたが、先日会ったスザクとの会話をふと思い出して振り返った。 「そういえば、この前学園でスザクに言われたよ。特区日本に是非参加して欲しいって」 「アイツらしいな。それで、お前はどう答えた?」 少し悲しみを帯びた口調で問い掛けるルルーシュの言葉に、ライは、その時の残念そうな表情を浮かべるスザクを思いだし、 一瞬だけ表情を曇らせる。それにルルーシュの心情を考えれば言うべき事では無かったかと思うと、胸にチクリと 鈍い痛みを感じた。そう、自分だけではない。ルルーシュにとってもスザクは大切な友人、いや、付き合いの長さから すれば彼らの方が互いを親友と呼ぶに相応しいのかもしれない。などと言う事はある筈も無くルルーシュにとっては、 ライは自分と同じギアスを持ち、騎士団の中でも自分の考えに真っ向から意見を言ってくれる存在。また唯一素顔を 晒し、こうしてたわいもない話が出来る存在であるライを、スザクと同じく大切な存在だと思っている訳で。 「君は君の道を行け、と」 「そうか。だが、お前も本当の所はどうなんだ?参加したいと思っているのか?」 その表情の変化に気付いたルルーシュの問い掛けに、ライは少し考える素振りを見せた後 「正直言って、僕は特区の事よりも皆を護りたいという気持ちが一番強い。けれど、そう考えると今回の話は 悪いものじゃないと思う。上手くいけば、皆を戦場に駆り出す必要が無くなるから。幾ら戦い続けて来たと言っても、 一部の人達を除いたら、皆はまだ戦士としては少し心許ない」
支援
支援
「正直だな。だがお前と比べたら、殆どの隊員はそうなるぞ。しかし、それは王だった頃の経験から見た感想か? 例えばだが、昔のお前ならそういった連中をどう使った?」 その言葉は、ルルーシュにとっては指揮官としての純粋な好奇心から出た言葉だったが、それを聞いたライは苦しそうに顔を歪ませた。 「済まない、忘れてくれ。失言だった。」 ライの表情を見て、しまったと思ったルルーシュは慌てて訂正する。彼が素直に謝罪の言葉を口にする。これだけでも、 端から見れば十分過ぎる程にライを大切な存在だと思っているのが見て取れる。結局の所――語弊があるかもしれないが―― この二人は十分に両思いなのだ。 ライはそんなルルーシュからの謝罪を嬉しく思いながらも片手で制した後、ゆっくりと話し始めた。 「いや、構わない。多分……いや、間違いなく囮に使った。生き残ればそれで良し、死ねばそれまでの存在。 昔の僕は他人の命をその程度にしか考えていなかったんだ。あの頃の僕には、母と妹、二人以外はどうでも 良かった。けれど、だからこそ今の僕は、君やカレン、それに騎士団の皆を護りたいという思いが強いんだと思う。 皆を見捨てると、また昔の僕に戻るみたいで怖いのもあるかもしれないけど」 「そうか。悪い事を聞いてしまったな。すまない」 神妙な面持ちでライの言葉を聞いていたルルーシュは、再び謝った後、 ――ここまで聞いてしまったのならいっその事……。 そう思い、また苦しませるのではないかとは思いつつも、あの日以来ずっと聞けなかった事を尋ねた。それはルルーシュにとっての 最終確認でもあり、何よりもライの事をもっと知りたかったが為の行為だった。 「無理にとは言わないが、一つだけ教えて欲しい。お前が治めていた国の名前は思い出してるのか?」 「大丈夫だ、思い出してる。僕が生まれた国の名は――」 そう言うとライは、ほんの少しだけ眉を顰めたが、次には懐かしそうにもう一つの祖国の名を口にした。 ―――――――――――― ライが部屋から去った後、二人残されたうちの一人、C.C.が静かに告げた。 「決まりか?」 「ああ、まさかとは思っていたがな。これで決まりだ。北の蛮族、そしてブリタニアの辺境の生まれ。それらを 考慮した結果、この名前しか該当が無かったからな。俄には信じられなかったが」
支援
支援
それは肩の荷が下りた事に対するよるものなのか、もうライを苦しませるような事を聞かずに済む事から来た安堵感なのか分からなかった。 いや寧ろ両方なのかもしれないが、そう言った後に溜息を一つ吐くと、ルルーシュは手に持った書類の一部をC.C.に渡した。 それを受け取るとC.C.は静かに目を通す。 そこには、ライから記憶の事を聞いた後に、ルルーシュが独自に調べ上げた調査結果が記されていた。 ――ライゼル・S・ブリタニア―― ブリタニアが新大陸に遷都される遙か昔。当時のブリタニアの辺境の国を統治したとされる王。 だがその王が実在したかと言われれば、それは疑わしかった。その王に纏わる話、そのどれもが子供が 考えつくような、程度の低い嘘のような話ばかりだったのだから。 曰く、その王の声を聞いた者は、誰も逆らう事さえ出来なかった。 曰く、王の怒りを買った者は、命じられるがまま、その場で笑みを浮かべながら自らの命を絶った。 曰く、齢14で即位した王は、僅か2年でそれまで数十年に及んだ蛮族との戦いに勝利し、北の地に追いやった。 何よりも、この王を詳細に記した書物は、今はブリタニア年代記のみであり、それは歴史書にありがちな誇張や事実改変が 他にも多く見られ、凡そ文献としての意味を成していない。 他国を蹂躙し尽くして領土を広げる事で本国に貢献したにも関わらず、最後は攻め込んで来た蛮族を、 治めていた国とそこに住まう民もろとも滅ぼし、自らも炎の中に消えたとされる狂気の王。 だが、かつてのブリタニアに住む者達の中で、この名を知らぬ者はいなかったとされる。 自らの身を滅ぼしながらも本国を護った英雄とされ、王の死後、その偉業を称えられ、戯曲や絵本のモデルにもなり 民に広く愛されたが、やがてその名は呪詛の名とも言われ、次第に人々の間から忘れ去られていく事となる。 C.C.はそれらの調査結果が示された書類に一通り目を通した後、疑問を口にする。 「これほど昔とはな。私が知らぬ筈だ。だが、何故忘れ去られたのだ?」 「昔は王の名に肖って、その名の一部を子供に名付ける親が多かったが、その殆どは哀れな最後を迎えたそうだ」 その問いに対して、ルルーシュは手に持っていた残りの書類を読みながら答えた。
支援
その王の名を与えられた者は、幼少期から少年期にかけて突然の死を遂げる事があったと記されている。また、 成人したとしても、多くは心を病み自らの命を絶ったとも。 「今から考えればおかしな話だ。昔は今程医療も発達していなかったからな。免疫力の弱い子供が流行病で、 ある日あっけなく死ぬ事など珍しくなかった筈だ。だが、当時からすればやはり王の名は大きかったかもな。 無事に育つ事が出来た者達の後ろには、常に王の影があり、何をするにしても比べられ、 認められる事などなく、 やがて精神を病み死を選んだ者が出た。それを呪われた名前などと、誰が言いだしたかも分からぬ風の噂を当時の 人々は本気で信じ、いつしかその名を口にする事も恐れ、王の名はやがて歴史から消えた、といった所だろうな。 だが……その名を復活させた者がいる」 ルルーシュはそう告げると、それを聞いたC.C.が静かに呟いた。 「リカルド……か」 この王は誰よりも力を望んだ結果、悪魔と契約し絶大な力を手に入れたと伝えられていた。 その半ば狂気じみた力への渇望こそが、今日のブリタニアの国是の元となり、やがて王の名は力を求める者にとっては、 ある意味絶対的なものとなった。 「ああ。年代記はリカルドが即位した年に編纂が開始されているが、誇張や事実改変が多すぎる。要は、 今のブリタニア皇族の正当性を主張する為に都合良く作られた紛い物。 年代記というよりは作り話に近い。だから、 俺はこの話も信じてはいなかったが、それがギアスの力による物なのだとしたら、納得がいく」 「だが、記憶を思い出した今のあいつの性格はどう説明する?とてもでは無いが、狂気の王などには見えないぞ?」
支援
至極真っ当なC.C.の質問に対して、ルルーシュは曖昧な答えしか返せない自分にちょっとした苛立ちを覚えつつも 「推測だが、それはカレンの功績が大きいと思っている。ライは記憶を失い真っ新な状態で学園に来た。 今のあいつの人格を形成する土台は、学園や騎士団、そして何よりもカレンとの思い出だ」 「つまり、王の記憶を思い出した今となっても、それがあいつの狂気を押さえ込んでいると?だとしたら、とんだ 惚気話だな」 そう言って愉快そうに笑うC.C.を見て、ルルーシュは苛立ちがより募るのを押さえながら 「だからあくまで推測だと言っている。しかし、仮にそうだとしても完全では無い。ディートハルトにギアスを 掛けた時のライの纏った雰囲気を覚えているだろう?」 ルルーシュの問い掛けに、その時の様子を思い出し、C.C.は静かに頷いた。 「もうこれ以上、ライにギアスを使わせる訳にはいかない」 「だから、自分がやる事にしたのか。友達思いだな」 だが、ルルーシュはその言葉に対し、さも当然であるかのように何も言い返さずに 「分かっているだろうが、この事は――」 「悪いが少し寝かせてもらう」 C.C.は念を押すように言おうとしたルルーシュの言葉を遮ってそう言うと、ソファに横になり瞳を閉じた。 ――――――――――――――――― ライは、先程彼から受け取った当日の配置図を片手にアジト内を歩ていると、不意に呼び止められた。 声がした方を振り向くと彼女がいた。ライにとって誰よりも愛おしい彼女が。 「カレン、どうした?」 ライは、笑顔でそう尋ねたが、 「ゼロは何て言ってたの?」 真剣な眼差しで尋ねられて、ライは自分の態度が場違いであると悟り、すぐに表情を引き締める。 「式典会場には向かうと言ってた。そこで真意を問うそうだ」 「そう……ねえ、特区の話、ライはどう思う?」
支援
伏し目がちに問うカレンに対して、ライは少し考えたあと 「ゼロの言ったように真意を問う必要はあると思う。でも、あの時言っただろ?僕は皆を護りたいって。そういう 意味では、特区に参加すれば戦場に出ないで済む可能性が高くなるから賛成だ。でも、それはゼロとカレン、 それに皆も賛成するならという条件付きだけど」 「皆が賛成するなら、ライも賛成するの?それだけ?」 「…カレン。君はゼロの事を信じてるんだろう?」 柔らかい口調で問い掛けるライの言葉に、カレンは静かに頷いた。 「僕も信じてる。彼ならしっかりとした判断をしてくれると。後は例え決裂しても、そうなったらそうなったで皆を 護るだけだ。勿論カレン。君の事も」 「ライにそう言って貰えるのは嬉しいわ。けど、ちょっと思ったんだけど、護るって私はそんなに弱く見られてるのかしら?」 嬉しさとちょっとした不満が入り交じったような口調で問うカレンに対して、宥めるようにライは言ったつもりだったが、 不要な事まで口にしてしまった。 「そういう意味で言ったんじゃない。寧ろ並の男よりは遥かに強いと思う」 「何ですって?」 それまで何となく良い雰囲気だった場が、突如として戦場のような空気に変わる。 「ま、待った!」 しまったと思ったライは、慌てて治めようとするが、 「問答無用よっ!!」 そう言うとカレンはまた右手を突き出す。 ――あんなのは、二度とご免だ!! ライはそう思うと、 「違うんだ!君を護りたいと思ったのは……その……カレンが僕の一番大切な女性(ひと)だから!」 そう言うと暫しの沈黙の後、それまでの空気が嘘のように柔らかいものに変わった。 「まあいいわ。それで許してあげる」 悪戯が成功したかのような笑みを浮かべながらそう言うカレンを見て 「まさか……遊んでたのか?」
支援
ライは、内心胸を撫で下ろしつつも、また引っ掛かった自分に情けなさを覚えながらも問うと 「少しね。最近、忙しくてあまり話出来なかったでしょ?だからよ。まあ、ちょっとは自覚あるし……」 少しバツの悪そうな顔をした後、カレンは静かに微笑む。それを見たライは、先程まで自分に抱いていた情けなさなど、 何処かに飛んでいってしまったようで 「やられた。カレンには敵わないな」 そう答えると、騙された者とは思えないような笑顔をカレンに向けた。 ――綺麗な笑顔……。 そう思ったカレンは、自分の顔が熱くなるのを感じて、思わず顔を伏せるが 「どうしたんだ?」 ライはその様子を見て不思議そうに問い掛ける。 ――やっぱり、ライは天然ね。自分の笑顔の破壊力を全然理解してない。皆の前で結納しておいて良かったわ。 皆とは、当然の如く他の女性隊員の事で、ライは入団当初から所構わず笑顔を振りまいては、――本人にはその気は更々無いのだが―― あちらこちらに重厚なフラグを建築しており、カレンはそれを見つける度に、鶴嘴片手にと言わんばかりの勢いで崩して回っていた。 神根島の一件で、互いに両思いであった事が確認出来た事はカレンにとっては幸いだったが、ライはそれ以降も 相変わらずせっせと建築しており、いい加減にきりがないと漸く悟ったカレンが結納に踏み切った。これが事の顛末。 しかし、生半可な台詞ではライは中々気付かない。 だから、あの時カレンが言った言葉は心の底からの言葉でもあった。多少は腹黒いところもあったが……。 「何でも無いわ。ねえ、これからどうするの?」 カレンは笑顔でそう返すと、その言葉を聞いたライはそれまでの雰囲気を一変させ、戦う者の顔になる。 「取りあえず、ゼロから渡されたこれを皆に見せながら打ち合わせだ。カレンにも入ってもらう」 それを見たカレンも、それまでの惚けた様子を消し去り、戦士の顔になる。 「当然よ。私はゼロの親衛隊長だからね」 そう言うと、二人は顔を見合わせ軽く頷いた後、どちらともなく互いの手を握り、皆が待つ格納庫に向けて歩き始めた。
支援
それは一見、端から見れば仲の良いカップルにも見えるが、二人から溢れるのは戦士としての自信と覇気であり、 通路に居た他の隊員は、思わず道を開けて彼らの後ろ姿を見送る。 その姿からは、本当に自分より年下かと疑い たくなるような頼もしさがあり、道を譲った隊員は思わずこう呟いていた。――あれが双璧か――と。 ―――――――――――― 金色の夕日が注ぐ壮麗な神殿にも似た場所で、二人の人物が静かに佇んでいた。 光を浴びて二人の後ろに影が出来る。一つは短く、一つは長く。 不意に短い影が揺らぎ、その持ち主が言葉を発する。 「ユーフェミアの件はどうするの?」 それに呼応して、長い影が揺らぎ、その持ち主もまた言葉を紡ぐ。 「放っておけば良いでしょう」 「ゼロの事も?」 「彼奴がこのまま何もせず、大人しく下るのならばそれも良し」 ――ルルーシュがこのまま幸せに暮らす?それは駄目。呪われた皇子には、呪われた末路こそが相応しいよ。 小さい影の主は、嫉妬の言葉を胸に秘め、心の内で邪悪な笑みを浮かべながら言う。 「けど、それだと"彼"をこのままにしておくのは勿体ないよ?」 「………………………………」 短い影の主の問い掛けに、長い影の主は揺らぎを止めて静かに佇む。それを見て、短い影の主は 愉快そうに言葉を発する。 「僕は欲しいな。彼は出来損ないと違って、完璧に近いからね。きっと良い駒になると思うけど? それに、君も昔から憧れてたじゃない」 ――そう、彼は君が憧れた存在。彼が居たから、今の君があるんだ。それに、血塗られし王に 平穏なんて言葉は似合わないからね。 彼の居場所はこちら側だよ。ルルーシュの側なんかじゃない。 小さい影の主の思いを知ってか知らずか、そう問われた長い影の主は短い沈黙の後、言葉を紡いだ。 「……そうですな……兄さんに任せますよ」 兄と呼ばれた短い影の持ち主は、その言葉を聞くと 「分かったよ。楽しみにしててね」 そう言い終わると、不意に消えた。 ――――――――――――
支援
支援
式典当日、コックピットの中でガウェインの起動準備を終えたライは、顔を上げてメインモニターを見やる。 見慣れた紅い機体が無い事にちょっとした寂しさを抱きながら、ゆっくりとした手つきで左右の操縦桿を掴む。すると 左手からカチッとした音が鳴った。バイザー越しに視線を移すと音の正体に気付いたライは目元を少し緩ませた後、 今度こそ強く握り締めると、静かに瞳を閉じてゼロからの言葉を待った。 「さて、そろそろ行くぞ」 準備を終えてゼロの衣装に身を包んだルルーシュが、ガウェインの肩口に乗る。その言葉にライは瞳を開き オープンチャンネルで問い掛ける。 「各部隊、状況は?」 すると、各々から通信が入った後、最後に 『こちら零番隊隊長。紅月カレン。配置は無事に完了したわ。機体状態、通信感度、共に良好よ』 「了解、全部隊オールクリア。これよりゼロと共に式典会場に向かう」 ライはそう言い終えてガウェインを起動させようと両腕に力を込めると、不意に秘匿回線で通信が入った。 「どうした?何か問題が――」 不審に思ったライが通信機に向かって問い掛けると 『私よ。……ちょっとだけいいかしら?』 「カレンか、どうした?」 彼女は少し不安だった。背中にライの気配が無い事に。作戦の時は、自分の後ろにはいつもライが居た。それを 当たり前のように感じていたのだから。しかし、これは二人にとって藤堂救出以来、久々に別々で行う任務。 これからライが向かう先は敵地のど真ん中と言ってもいい場所。しかもたった一機で。 ゼロやライに若しもの事が あったとしても、すぐに助けに行く事は出来ない。だが、ゼロは大丈夫だと信じて疑わない。何故ならば、 ゼロの側にはライが居るのだから。でも、だからこそライが心配なのだ。神根島の時のように、自分を犠牲にしてまで 助けようとしないかという不安があったから。 『あの、その……気を付けてね。でも、無茶はしないで。何かあったら直に連絡して』 気遣うような口調でそう言われたライは、幸せそうに微笑むと温和な口調で答える。 「ありがとう。カレンも気を付けて」 『うんっ!』
支援
明るく元気な声が返って来た。その声に少々名残惜しさを感じつつも、ライは通信を切り軽く息を吐いた後、 流れるような動作で起動を完了させた。すると、それまで蚊帳の外に置かれていたC.C.が冷やかすように語りかける。 「相変わらず仲が良いな」 「そうか?いつも通りだと思うけど……」 C.C.はライの言葉にヤレヤレといった風に首を振りながら心の中で呟いた。 ――愛し愛される関係。そしてそれが当然のように感じる事は、何よりも幸せな事なのだぞ?坊や。 ライはその様子を首を傾げて見ていたが、やがて正面を向き直りゼロに出発を告げると軽くペダルを踏む。そうして、 三人を乗せたガウェインは ゆっくりと浮き上がると、式典会場に向けて飛び立った。やがて、会場付近にある山の 上空をガウェインが通り過ぎると、その姿を林の中で見たカレンは、無意識のうちに左手に触れていた。指先にあの日 彼から貰った指輪の感触を感じながら、――どうか無事で――と祈るのだった。 ―――――――――――― 「ゼロが現れた。不振な動きをした場合は即座に射殺せよ」 その報告を合図に、会場の警備に当たっていたブリタニア兵に緊張が走る。 「イエス、マイロード!」 彼らはこの日の為にあらゆる事態を想定してきた。無論、ゼロが現れる事も。だが、やはり緊張する。相手はゼロ。 謀略の天才。彼らはその知力と策略に幾度となく煮え湯を飲まされてきたのだから無理も無い。だが、多くの兵士が 動揺を隠しきれない中、ほくそ笑むように呟く男の声。 「負けを認めたか」 流石と言うべきか、呟いた男の名は、アンドレアス・ダールトン。コーネリアの側近中の側近でもある男。 「ようこそゼロ。行政特区日本へ!」 そしてまた一人、ゼロを全く恐れる事無く心よりの言葉を伝える女性の名はユーフェミア・リ・ブリタニア。彼女は 歓迎の意を示すように、両手を広げてゼロを迎え入れた。そんなユーフェミアの様子を見ながら 「今のところは、不穏な動きは無いな」 コックピットの中で、ライは周囲の状況を冷静に分析しながら呟いたが、それが聞こえたようでC.C.は呆れたように言う。 「心配性な奴だな。ゼロに任せておけばいいだろう」 ――そうだな。僕はゼロを、ルルーシュを信じると決めたんだ。それに、もし何かあったとしても全力で護るだけだ。
支援
ライは心の中で再びそう誓うと、状況の把握に勤める為、周りの様子を伺う。 「ユーフェミア・リ・ブリタニア。折り入ってお話したい事があります。あなたと二人きりで」 ゼロからの提案をユーフェミアは受け入れ、ライがゼロの指示の元、会場の舞台裏にガウェインを着陸させると ゼロはガウェインの肩口から降り、ユーフェミアと共にG1の艦橋の中に消えていった。ライは、そんな二人の後ろ姿を 見届けると再度周囲の様子を伺う。 すると、、翡翠の瞳に不安の色を浮かべながら、二人が去った方向を見つめる一人の騎士の姿が目に入った。 ――スザク……。いや、来ているのは当然か。 「C.C.、僕は少しここを離れる」 そう告げると視線に疑問の言葉を乗せたC.C.に対して、ライは真剣な眼差しを向けて 「友達と話してくる」 そう言ってコックピットを開けると、ライはもう一人の親友の元へ歩いて行った。 「来てくれたんだね」 ライの姿を認めたスザクが、高揚を押さえた声で話し掛ける。 「ああ、ゼロの護衛で」ライはバイザー越しにそう答え、互いの主が戻るまでの暫しの間、二人は時には火花を 散らせながらも、お互いの思いを語り合った。そうこうしている、と不意にスザクが何かを見つけたように声を発し、 ライの背後に視線を移した。それに釣られるようにライも振り返ると、丁度C.C.がコックピットから降りて来た所だった。 何故急に出て来たのか。ライが理解出来ないでいると、C.C.は急に地面に踞った。何事かと思った二人は急いで駆け寄り、 スザクが抱き起こそうと肩に触れる。すると彼は短い呻き声を上げて倒れ込んでしまい 慌てたライが二人を起こそうと C.C.に手をやると、突然ライの意識を強い衝撃が貫いた。 ――これは……神根島の時と同じ!? そう思った瞬間、これまで忘れていた記憶が湧き水のように溢れ出てくる。本当の名前、自らのギアスの暴走により もたらされた悲劇。母と妹の死。あの日、二人の亡骸を両手に抱いた感覚までも鮮明に思い出す。 それら全てを思い出しながら、ライの意識は闇の中に沈んでいった。
支援
以上で投下終了です。エラーでレス数伸びました。すいません。 この話で重点を置いたのが、ライを自分にしないように気を付ける事。 それで久々にロスカラプレイしてみました。(カレンエンドの一歩手前のデータからですが) で、思ったのですが、カレンと会話している時のライって、語尾に「ね」とか「よ」を殆ど使わなかったです。一人称の時も。 「だ」とか「な」とか「ああ」とか結構サバサバしてて、それを真似てみたら、何だかちょっと冷たい感じになりました……。 そこは何とか文章で甘ったるくと思ったのですが、甘くないですね。如何にライでは無く自分になっていたか、反省しっぱなしです。 感想、批判、何でも結構ですので、頂けると有難いです。 最後になりましたが、支援ありがとうございました。
>>806 お疲れ様でした。
丁寧に書かれてあるのがわかり、また読み応えもあり面白かった。
展開もテンポよく、文章的には読みやすかったです。
続きが楽しみですよ。
次の投下を期待してお待ちしております。
>>806 ライカレ厨卿、GJでした!
すらすら読めて、それでいて読みごたえのある文章
続きが気になる展開に胸が踊ります
読み終えての満足感はかなりのものでした
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>806 GJ!すばらしい!重厚で読みごたえのある文章さすがです!待ってた甲斐がありました!!
で、すいません…重箱突きになっちゃうのですが
802の 不振な動きをした場合は即座に射殺 の部分ですが、「不振」じゃなくて「不審」だと思うのですが。
すいません。文章がすごいのだけにどうしても気になってしまって。
ええ、50分ごろに投下していいかな?
支援します
>>809 確かにそっちが正しい字ですね。修正は本人待ちかな?
ところで、百年前に生まれた人卿とライカレ厨卿のIDが全く一緒なんですが、これって偶然?
どうも、じゃあ投下 素敵なSSの後にぶっ壊れギャグです 寝起きドッキリの親衛隊版でタイトル『ノネットさんの寝起きドッキリ』です 注意点 ・ほとんど他の寝起きドッキリと変わりません。 ・キャラがぶっ飛んでいます ・少しテキトーに書きました←ダメだろ! では投下
支援
817 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 20:57:19 ID:PxW+8V8V
『ノネットさんの寝起きドッキリ』 「おはようございます。みんな、ノネットさんだよ! 今日はスペシャル企画として生放送による寝起きドッキリを決行するよ。では本日最初のターゲットはこちら」 ノネットは写真のついたフリップを取り出した。 「まずはブリタニア軍内でのアンケート、母性本能をくすぐる男性部門 第1位 お姉さん胸キュンキュンでハァハァ部門 第1位 手取り足取り教えてあげたい男性部門 第1位 っていうかもう首輪つけて飼いたい部門 第1位 を会得したコーネリア親衛隊の期待の新星、ライ君です。では、早速ライの部屋へ、さあ、行こうか!」 意気揚々とライの部屋に向かおうとするノネット。 すると 「あれ、こんな夜中に何してるんですかノネットさん?」 ノネットの背後から普通にライが歩いて来た。 「………お前、何故起きてる?」 低いトーンでノネットは言った。
支援
「あ、僕さっきまで仕事しててやっと今終わったので部屋で休もうかと思って………ぐふぅ!!」 ライの言葉が終わる前に、ノネットの拳がライの脇腹に炸裂した。 「ちょっと……! 何するんですか!?」 苦しそうにうずくまりながら文句を言うライ。 「てい!」 「ぐっ!」 さらに後頭部を殴って気絶させようとするノネット。 「痛いですよ! 僕が一体何したって言うんですか!?」 「………」 このまましばらくお待ちください。(画面には綺麗な花畑の映像が…) バキッ! ドカッ! ゴキッ! 画面が戻ると両手両足を手錠で拘束されて猿ぐつわを噛まされているライの姿が映された。 「チッ、なかなかしぶといな。仕方ないので気絶しなかった彼は私のアシスタントとしてドッキリの仕掛け人になってもらいましょう」 「ん、ん〜ん!」 何か言いたげなライの猿ぐつわを外すノネット。 「いきなり何するんですか! 酷いじゃないですか!」 怒るライに、再びノネットは再び猿ぐつわを装着した。
820 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:00:20 ID:PxW+8V8V
「あ、僕さっきまで仕事しててやっと今終わったので部屋で休もうかと思って………ぐふぅ!!」 ライの言葉が終わる前に、ノネットの拳がライの脇腹に炸裂した。 「ちょっと……! 何するんですか!?」 苦しそうにうずくまりながら文句を言うライ。 「てい!」 「ぐっ!」 さらに後頭部を殴って気絶させようとするノネット。 「痛いですよ! 僕が一体何したって言うんですか!?」 「………」 このまましばらくお待ちください。(画面には綺麗な花畑の映像が…) バキッ! ドカッ! ゴキッ! 画面が戻ると両手両足を手錠で拘束されて猿ぐつわを噛まされているライの姿が映された。 「チッ、なかなかしぶといな。仕方ないので気絶しなかった彼は私のアシスタントとしてドッキリの仕掛け人になってもらいましょう」 「ん、ん〜ん!」 何か言いたげなライの猿ぐつわを外すノネット。 「いきなり何するんですか! 酷いじゃないですか!」 怒るライに、再びノネットは再び猿ぐつわを装着した。
支援
支援
支援
824 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:02:19 ID:PxW+8V8V
「ん〜ん〜ん!!」 「いいかライ? お前の選択肢は2つ。私の寝起きドッキリに付き合うか? それともその格好のままライ君萌えなお姉さん達の花園に放り投げられるか2つに1つ」 「んん〜ん!」 たぶん、どちらも嫌だと首を振るライ。 「そうか、どっちも嫌か。仕方ない、なら全裸にしてコーネリアの部屋に投げ込むか……」 「!!! ん〜! っぷは、わかりました。お手伝いさせていただきます!」 よほど嫌だったのかライは自力で手錠と猿ぐつわを外してすぐに立ち上がった。 「ん、そうか? なら早速ギルフォード卿の部屋に行くぞ」 こうして2人はギルフォードの部屋の前に移動した。 「ギルフォード卿にドッキリですか……怒られないですかね」 「ははは、大丈夫だ。そのための私、ラウンズだからな」 妙に自信満々のノネット。 「ところでそのでかいしゃもじは何ですか?」 ライは先程から何故かノネットが持っている大きなしゃもじを指差した。 しゃもじには『突撃! 隣りの寝起きドッキリ!?』と書かれていた。 「あ、これ? エリア11ではこれさえ持ってれば不法侵入が許されるんだろ?」 「ノネットさん! それ微妙に間違ってます!」
支援
826 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:05:44 ID:PxW+8V8V
「ん? そうなのか? まあ、いいさ。それじゃあギルフォード卿のお部屋に突撃だ!」 「はいはい………あれ? 明るい、まだギルフォード卿起きてるのかな?」 ゆっくりドアを開けるライ。 「「ヴィクトリィー!!!」」 バタン! しかし、ライはすぐに扉を閉めた。 「今、ギルフォードが…」 「どうしましたノネットさん? ギルフォード卿はまだ起きてるようですので次に生きましょう」 何事もなかった。 ライはそう自分に言い聞かせてノネットさんに言った。 「いや、今ギルフォードとジェレミアが一緒にブートキャンプ……」 「気のせいです! オレンジならまだしも、まさか僕が尊敬するギルフォード卿がオレンジと一緒にブートでキャンプなエアロビをノリノリでやってるわけないじゃないですか」 「い、いや、現に今…」 「ギルフォード卿はお仕事で起きていました! 他に何か?」 「いや、何でもない……」 自分の中のギルフォード像を守るため現実逃避するライに圧倒され、ノネットは仕方なくギルフォードの部屋の前から立ち去ることにした。
支援
828 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:08:11 ID:PxW+8V8V
次の部屋の前に移動した2人。 「さて、次の部屋に来ましたけど、次のターゲットは誰なのですか?」 「フフフ、次からは本日の目玉」 ノネットはユーフェミアの写真のついたフリップを取り出した。 「なんと! ユーフェミア副総督………って待てライ、どこへ行く」 逃げようとしたライだったがノネットにしっかり首筋を捕まえられた。 「嫌です! 僕はまだコーネリア様に殺されたくないですから!!」 「大丈夫だって、せいぜいナイトメアの頭に貼り付けにされて戦場を駆け巡るだけだろうさ」 ライの肩を叩きゲラゲラ笑うノネット。 「全然大丈夫じゃありませんし、冗談じゃなくて本当にやりそうだから笑えませんよ!!」 「やかましい! 男なら覚悟を決めてさっさと行くぞ!」 嫌がるライを抱えてノネットはユーフェミアの部屋に向かった。 「それじゃ、お邪魔します〜♪」 結局ユーフェミアの部屋に侵入するライとノネット。 「さすがに皇女殿下の部屋だ。広いな〜」 キョロキョロと部屋を見渡すノネット。 「やばいですって………止めましょうよ」 続いてノネットの後をビクビクしながらついていくライ。
支援
支援
831 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:11:05 ID:PxW+8V8V
「おーい、見ろ見ろ! ユーフェミア様の下着!」 「何勝手にタンスあさってるんですか!?」 いつの間にか部屋にあったタンスをあさっているノネット。 「おお、すごいなこの下着、ヒモパンだぞヒモパン」 ほれほれと、ライをからかうように見せるノネット。 「止めてください! 僕の命のために!」 「お、見ろ黒い下着もあるぞ。ユーフェミア様は意外とアダルトな下着なんだな」 「聞こえない! 聞こえない! 僕は何も聞いてませんよコーネリア様!!」 ユーフェミアの下着よりコーネリアが恐いライは必死に聞かないように耳を塞いで叫んだ。 「ん……!」 ユーフェミアの歯ブラシを見つけたノネットはある悪戯を思いついたらしい。 「おい、ライ」 「………はい? うぐっ!」 ライが振り返った瞬間、ノネットはユーフェミアの歯ブラシをライの口に押し込んだ。 「どうだ? 皇女殿下との間接キッス!」 「う、ゲホッ! ゲホッ」 喉の奥まで歯ブラシを押し込まれ、涙ぐんでむせるライ。 「そうか、泣くほど感激か。よかったな」 本当なのか冗談なのか笑いながらライの背中を叩くノネット。
支援
支援
834 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:14:59 ID:PxW+8V8V
「では、ユーフェミア様を起こすとするか…………おや、これは?」 ノネットはユーフェミアのベットのすぐ横の机から一冊のノートを発見した。 「ユーフェミア様の日記帳か?」 ノネットはノートを開くとノリノリで音読し始めた。 「ええと、 ○月 ×日 今日は少し髪型を変えて見た。 だけどスザクもお姉様も誰も気づかなくてガッカリ。 でもライは「今日はいつもと違いますね。何かいつもより大人っぽいです」って言ってくれた。 キャー! ちゃんと私を見てくれてました! 今日はいい一日でした。 ○月 △日 以前お姉様はライを私の騎士としてふさわしくなったらライを私の騎士にしてくれるって言ってたのを思い出し、いつライを騎士にしてくれるのかお姉様に聞いてみた。 するとお姉様は、顔をしかめながら「いつか……な」と誤魔化しました。 むう〜、お姉様ったら実はライを手離すのが惜しくなりましたね! ○月 □日 こうなったらライを自分の手で攻略です。 猛アタックです! 偶然を装って街でライに会うのには成功。 いつもより、ちょっと大胆な服にライは目のやり場に困っていました。 ライならどんなに見てもかまわないのに…。
支援
836 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:18:02 ID:PxW+8V8V
○月…」 「もう止めてください!!」 ライはノネットから日記帳を奪った。 「えー、面白いじゃないか」 不満げに口を尖らせるノネット。 「駄目です! 後が恐いです! コーネリア様とかコーネリア様とか、後、コーネリア様とかコーネリア様とかが!!」 「お前………ホントにコーネリアが恐いんだな。まあ、いいか。そろそろユーフェミア様を……」 「うーん………もう、こんな時間になんですか? 騒がしいですね…」 「「あ!」」 ノネットとライの騒ぎが原因でドッキリの前にユーフェミアが起きてしまった。 「あら? あ! それは!」 「え? あ、これは!!」 「返してください!!」 ユーフェミアはライが持ってる日記帳を見て慌て取り返した。 「………もしかして………見ました?」 日記帳を恥ずかしそうに抱きしめてユーフェミアはライを見た。 「見た。っていうか音読した」 「!!?」 即答するノネット。
支援
838 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:21:01 ID:PxW+8V8V
ユーフェミアは恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤になった。 「ライ………見たんですね」 怒りで小刻みに震えるユーフェミアの瞳には涙が溜まっていた。 「え? いや、それはノネットさんが…」 「出てってくださいーー!!!」 ユーフェミアの怒りが爆発し、ライとノネットは部屋から追い出された。 「いやー、まいったな。まさかユーフェミア様が自分から起きてくるとは」 廊下に追い出されたノネットはお気楽そうに笑った。 「誤解なのに………中身を聞いちゃったけど僕じゃないのに………」 一方、ライは激しく落ち込んでいた。 「まあまあ、少なくともユーフェミア様に嫌われてないみたいだし、大丈夫だ」 よしよし、とライの頭を撫でて励ますノネット。 一応、反省しているらしい。 「じゃあ、気を取り直して次へ行くぞ!」 ビシっと立ち上がり指を差すノネット。 「次ってどこですか?」 「コーネリ……待て、逃げるな」
支援
840 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:25:02 ID:PxW+8V8V
逃げようとしたライを無理やり捕まえるノネット。 「嫌です!嫌です! 成功しようが失敗しようが絶対に殺されます! 運がよくてもナイトメアの大型ランスにでも貼り付けにされます!」 泣き叫ぶライ。 「安心しろ。私がいる。私を信じろ。必ず私が守ってやる!」 「ノネットさん……」 ノネットの力強い言葉に感動するライ。 「だから大丈夫だ………………たぶん」 「たぶんですか!? やっぱり僕は嫌ですよ!!」 「ええい暴れるな!」 しばらくお待ちください(画面には綺麗な花畑) 「さあ、お待ちかね! 本日のメインイベント、コーネリア皇女殿下のお部屋の前に来ております」 「ん〜! ん〜」 数分後、画面にはコーネリアの部屋の前に移動したノネットと、その後ろで何故か亀甲縛りで縛られ猿ぐつわを口に入れられたライの姿が映しだされた。 「さて、今の心情を一言」 ライの猿ぐつわを外してマイクを向けるノネット。 「嫌だー! 頼むから助けてください!」 「やかましい」 ガゴンッ! 完全に泣きじゃくるライをノネットは無言で殴りつけて黙らせた。
支援
842 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/27(水) 21:26:51 ID:b5SsLqtO
支援
支援
844 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:27:57 ID:PxW+8V8V
「コーネリアが起きたらどうする気だ」 「僕はいっそ起きてくれると助かります……」 ノネットのゲンコツに涙目なライ。 「あんまり聞き分けが悪いとそのまま私の領地に連れて帰って監禁するぞ!」 「うう、変な脅しだけどそれも嫌だな」 「そんなに私が嫌かぁー!!」 ライをつかんで振り回すノネット。 「どうすりゃいいんですかぁー!?」 しばらくお待ちください(画面はどっかの世界遺産) 映像が戻ると何故か上半身裸のライと上着がボロボロなノネットがただならぬ雰囲気で対峙していた。 「フッ、流石だなライ。今の攻撃を着ていた服を使って上手くかわすなんて思いもよらなかったぞ」 「よくいいますよ。流石にナイトオブラウンズ、素手でもかなりの強さですね」 画面が世界遺産の間に何があったのか? ご想像にお任せします。 「なんとしてでもコーネリアの寝起きドッキリを成功させる!」 「なら、1人でしてください!」 ノネットが拳を放つ、ライはそれをかわして回し蹴りを喰らわす。 「甘い!」 しかし、ノネットはライの回し蹴りが充分な勢いがつく前に止め、そのままライを投げ飛ばした。
支援
支援
847 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:31:18 ID:PxW+8V8V
バキッ! コーネリアの部屋のドアを突き破り、ライは部屋の中を転がった。 「グウッ…」 ライは背中を打った痛みで顔を歪めた。 「もらった!」 「!」 ノネットはトドメを刺そうと拳を振り落としたが、直前の所でライは避けた。 「フフフ、やるなライ」 ノネットの拳は床に穴をあけ、ノネットの拳からパラパラと砕けたカスが落ちた。 (化物かこの人は……?) 「さあ、行こうか!!」 「クッ!」 ノネットの攻撃にライは防戦一方だった。 「そらそらそらそらそらそらそらそらぁ!!」 連続で繰り出されるノネット蹴り。 ライは防ぎきれず壁際のタンスまで吹き飛ばされた。 「グッ…」 ライがぶつかった衝撃で中の衣類がこぼれ落ちたがライは気にせずノネットに立ち向かった。
支援
849 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:34:15 ID:PxW+8V8V
「まだまだ!」 「フフ、そう来なくちゃな!」 そろそろ本来の目的を忘れて本気で戦い始める2人。 「はぁっ!!」 「てりゃぁー!!」 互いの拳が拳にぶつかり合う。 「いいね! じゃあ、力比べと行こうか!」 「………!」 もう一度、互いの拳をぶつけ合うつもりでノネットは拳を放つ。 「………よし!」 「ん!?」 しかし、ライは素直に打ち合う気はなく、ノネットの拳をかわして懐に入った。 「………もらった! あっ!」 ノネットに一撃を放つ直前、ライは脚がもつれた。 ライが足元を見ると先程散らばった衣類がライの足に絡まっていた。 「………しまっ」
支援
851 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:37:03 ID:PxW+8V8V
……プニ とっさに何かにつかまろうと手を伸ばしたライの手が何やら柔らかい感触をとらえた。 ライがまさかと顔を上げるとライの手はノネットの胸をわしづかみにしていた。 ノネットも一瞬驚いた表情になったが、硬直するライを見てニヤリと笑いライの胸ぐらをつかんだ。 「もらったぁー!!」 そのままノネットはライを投げ飛ばした。 「ごめんなさぁぁい!!」 とりあえず謝るライであった。 「あ、しまった。あっちは……」 ノネットはライを投げた方向を見て呟いた。 「う、うう……ん?」 ライが気がつくと何か柔らかいものに顔が包まれていた。 「これ………は!?」 ライが顔を上げるとすごい形相で睨んでいるコーネリアと目が合った。 どうやらライが投げられた場所はコーネリアが寝ていたベッド。 しかも、ライはコーネリアに覆い被さる形で落下したためコーネリアを起こしてしまったようだ。 それ以前にライとノネットがかなり暴れていたのに起きなかったのが不思議だが。
支援
支援
854 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:39:22 ID:PxW+8V8V
「貴様、何をしている?」 コーネリアの言葉にライは自分の血の気が引いていくのを感じた。 ちなみに今のライはノネットとの戦いで何故か上半身裸である。 「ん! 貴様、その頭のものは何だ?」 「はい?」 ライが頭の上にあったものを手にとるとそれは女性物の下着だった。 それはライがノネットと戦いの最中にタンスにぶつかった時に頭に落ちてそのままだったコーネリアの下着である。 「うわぁぁ! 違います!違います!違います!違います! これは違います!!」 慌ててコーネリアの下着を投げるライ。 「ほう、ではお前はその格好で何をしてる?」 「は、はい………それはですね……」 生きた心地がしないライ。 「夜這いだ!」 いつの間にかカメラを回しながら、ライの代わりにノリで答えるノネット。
支援
支援
支援z
858 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:41:53 ID:PxW+8V8V
「そう夜這い………って何言ってるんですかノネットさぁぁぁん!!」 「夜這いだと…」 あ、死んだ。 そう思ったライだったがコーネリアの反応は予想外のものだった。 「そ、そうか………夜這い………か」 ほんのり頬を赤く染めて、恥ずかしそうに視線をそらすコーネリア。 しかし、すぐに元のしかめっ面に戻った。 「待て、なら何故あの人が一緒に居る!」 ビシッとカメラを回すノネットを指差すコーネリア。 「え? ああ、それはライが『1人では恐いのでついて来てください!』ってお願いするから」 「誰がそんなこと言いましたか!!」 悪ノリするノネットにライは全力で叫んだ。 「ほう……」 コーネリアはライの頭をわしづかみにして体を起こした。 コーネリアの恐ろしいオーラに圧倒され、ライは蛇に睨まれたカエルのように動けなくなった。 「夜這いをするなら1人で来い! この脆弱者がぁー!!」 コーネリアに殴り飛ばされたライは窓の外まで吹き飛ばされてしまった。 「さ、流石コーネリア様。すごい……パンチだ」 そんなことを呟きながらライは地面に激突し、そのまま気を失った。
支援
支援
861 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:44:06 ID:PxW+8V8V
とある病院の病室 「三階から落下したのによく無事だったねライ」 ライのお見舞いに来たスザクは林檎の皮を剥きながら心配そうに言った。 「うん、正直三階からの落下よりコーネリア様のパンチの方が痛かった……」 コーネリアに殴り飛ばされた後、病院に運ばれたライは現在全治1ヶ月で入院中である。 「でも災難だったね。ノネットさんの寝起きドッキリに付き合わされるなんて」 「そうなんだよ。あの時、さっさと部屋で寝ていたら………ってなんでスザクが知ってるの?」 意外そうな表情をするライ。 一方スザクはキョトンとしていた。 「え? もしかしてライは知らなかったの? ライ達の寝起きドッキリって昨日の24時間TVの深夜特別企画で生放送だったんだよ」 「え………?」 スザクの話を聞いて青ざめるライ。 思い返すとコーネリアの怒りを買い、「死刑だ!」と言われそうな心当たりがたくさん。 「あれ……テレビに流れたの?」 「うん。もしかして知らないでテレビ出てたの? ……って何してるんだライ!!」
支援
863 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:46:24 ID:PxW+8V8V
突然、窓を開けて飛び降りようとするライをスザクは慌てて取り押さえた。 「離してくれスザク! 僕は今から旅に出る!! そうだ! 妹や母上が待っているあの場所へ!!」 「待つんだライ、早まるな!! ここは三階だよ! その怪我じゃ今度こそ死んじゃうよ!」 「おーす、お見舞いに来たぞ〜♪」 荒れる病室にノネットは相変わらずお気楽な調子で病室に入って来た。 「ノネットさん!」 ライはノネット元へ走るとノネットにすがるように手を握った。 「僕を連れてどこかへ逃げて!!」 「おや、それは告白かい? うーん、ノネットさん困ったな。突然駆け落ちのお願いとは…」 うーん、とわざとらしく悩んで見せるノネット。 「お願いします。じゃないと僕は!」 「駆け落ちのお願いとは楽しそうだなライ」 サー、と血の気が引いていくライ。 ライが病室の入り口を見るとコーネリアが鬼も裸足で逃げ出す形相で立っていた。 「コー……ネリア……様」 「昨日やりすぎたと思って看病しに来てやったら……」 一歩、また一歩とライに近づいていくコーネリア。 「夜這いに来た次の日に浮気とは……」
支援
865 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:49:57 ID:PxW+8V8V
コーネリアは強く拳を握った。 「この脆弱者ぉー!!」 コーネリアの拳が当たったかと思うとパリーンとガラスが砕ける音が聞こえ、気がつくとライは青空を見ていた。 ああ、またか。 今度こそ死んだな。 そう思いながらライは地面に落下して行った。
支援
支援
868 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:54:17 ID:PxW+8V8V
おまけ 司会『では、お待たせしました! 忠誠心です!』 光り輝くステージに某お馬鹿アイドルみたいな衣装を着たライとジェレミアとスザクが登場 三人「あなたに捧げたこの命〜♪ お役に立てるかわかりませんが〜♪ あなたのため尽くします〜♪ いつもあなた様のそばで〜♪ 全力で付き従います〜♪」 ライ「例え世界が裏切ろうと〜♪ (おかしい、僕はこんな所で何%8
支援
支援
871 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 21:58:35 ID:PxW+8V8V
おまけ 司会『では、お待たせしました! 忠誠心です!』 光り輝くステージに某お馬鹿アイドルみたいな衣装を着たライとジェレミアとスザクが登場 三人「あなたに捧げたこの命〜♪ お役に立てるかわかりませんが〜♪ あなたのため尽くします〜♪ いつもあなた様のそばで〜♪ 全力で付き従います〜♪」 ライ「例え世界が裏切ろうと〜♪ (おかしい、僕はこんな所で何をしているんだ?)」 スザク「私は〜♪ 最後まであなた様とともに〜♪(ユフィの命令とはいえ、これは………)」 ジェレミア「命を燃やします〜♪ (この歌こそ、我が忠義の証!)」 三人「イエス・ユア・ハイネス〜♪ イエス・ユア・マイロード〜♪ 我々は〜♪」 ライ「何があろうと〜♪ 諦めない〜♪」 三人「あなた様が居る限り〜♪ 忠誠心〜♪ 忠誠心〜♪ 我々は〜♪」 ライ「この命を〜♪」 スザク「捧げます〜♪」 三人「あなた様、そのために〜♪」 ライ「この使命〜♪」 スザク「この使命〜♪」 ジェレミア「この使命〜♪」 三人「あなた様のため〜♪」
支援
873 :
萌は文化 :2008/08/27(水) 22:04:11 ID:PxW+8V8V
以上で終了
最初にいきなりミスってラストでエラーがorz
ごめんなさい
皇女の部屋にタンスってあるのか?
まあ、ギャグなんで深く突っ込まないでください
おまけは色々とまずいようでしたら削除お願いします
エラーで変になったんで
>>868 はシカトしてください
正しくは
>>871 です
>>819 >>820 は同じなので片方スルーしてください
>>840 の
完全に泣きじゃくるライをノネットは無言で殴りつけて黙らせた。→ 完全に泣きじゃくるライをノネットは殴って黙らせる。
に修正お願いします。
では支援ありがとうございました。
最初から最後までグダグダですいません
>>873 GJ、お疲れ様でした。
エラー部分とご指摘の箇所修正しました。下記の誤字も修正済みです。
次に生きましょう → 次に行きましょう
日記帳を見て慌て取り返した → 日記帳を見て慌てて取り返した
>>873 萌は文化卿、GJでした!
ギルフォードとか、色々ツッコミたい所があった気がしたけど
おまけですべて吹っ飛んだw
ジェレミアがノリノリで指を指しているのが思い浮かびましたwww
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
投下よろしいですか?
>>873 萌は文化卿、激しくGJ!
タンスは無くともクローゼットなら……、いややっぱりタンスがジャスティスです。ギャグだしw
嗚呼、ギルフォードよ何処へゆく……
>>876 申し訳ありませんが、20分まで待っていただいて宜しいでしょうか?投下完了宣言後15分は感想タイムですので。
分かりました。焦らせてしまうようでスミマセン
>>873 コーネリアかわいいw
夜這いに来られて頬を染めるとかヤバいwww
>>873 とにかく楽しく読ませていただきました。
先日のライセシといいノネットさんのキャラがすばらしいですね
そしてコーネリア、怖いけど頬染めかわええw
>>873 GJでした!
リアルタイムで全国放映てwww
皇族&ラウンズ組、学園組、騎士団組はどんな心境で観ていたのか。
ジノあたりは大爆笑だったでしょうが。
次の作品が非常に楽しみであります。
883 :
御錬師 :2008/08/27(水) 22:23:04 ID:Oipnwm4O
投下します。 タイトルは 夜空が運ぶ懐かしさ。〜この空の向こうにある色〜 CPはライノネ ジャンルはシリアス。 親衛隊ED後、数日後ギアスはまだ暴走中。
>>873 激しくGJ!色々ツッコミたいとこが多すぎるwww
まず最初のアンケートとかもう色々とwww
とにかく笑わせてもらいました。
次の投下を全力でお待ちしております
>>879 新人さんかい?そうだったら
>>3 を見てくるんだ
>>871 GJ!しかしあれだ、このSSで一番キタのが首輪を付けられたライを想像してってなんか俺やばくね!?
…これもトーマス卿の影響か!よし、首輪なライを描くように電波をはっし(ry
おっと、支援するぜ
支援しますよ
888 :
御錬師 :2008/08/27(水) 22:28:51 ID:Oipnwm4O
夜空が運ぶ懐かしさ。〜この空の向こうにある色〜 夜風に当たるべく僕は屋敷を抜け出し、近くの丘にいた。 この時間帯は人は殆どいない。 この時期の夜は少し肌寒い。 空に有る星々は美しく輝いていた。 けれど、ふと不安が頭をよぎる。 黙ってこっちに来たけど大丈夫だろうか? この力が暴走している限り、あの場所に戻るわけにはいかない。 この世界に色が有る事を教えてくれた、大切な人がいるあの場所には。 この力で傷付けたく無いから。 記憶は戻った。けれど思い出さない方が良かった。 そして、僕はここに居ていいのだろうか? そう思いつつ空を仰ぐ。 暫く空を見上げていた。 僕は、「変わらないな。ここの空もあっちの空も」と呟いた。 すると後ろから人の気配がした。
支援
支援
891 :
御錬師 :2008/08/27(水) 22:29:50 ID:Oipnwm4O
「ここにいたか。探したぞライ。屋敷に帰るぞ。」 今居候している屋敷の主で神聖ブリタニア帝国のナイト オブ ナイン、 ノネット・エニアグラム郷の声がした。 僕達はエニアグラム郷の屋敷に帰る事にした。その途中。 「懐かしいか?エリア11が。」 どうやら独り言が聞こえていたみたいだ。 「はい。」 「そうか。」 その時エニアグラム郷は少し、寂しそうに見えた。 「屋敷に戻ったら美味しいスープでも飲もうか。この時期は少し寒いからな、風邪引かないようにしろよ」 「有り難う御座います。エニアグラム郷」 「ノネットでいい。」 「有り難う御座います。ノネットさん」 そうこうしているうちに屋敷に着いた。 僕はこの後ノネットさんの用意してくれたスープを一緒に飲み、床に着いた。
892 :
御錬師 :2008/08/27(水) 22:30:43 ID:Oipnwm4O
オマケ その頃の特派では ロイド 「スザク君どうしちゃったの?空なんか見上げちゃって。」 スザク 「あっロイドさんおはようございます。今ごろライは何やっているのかなって。無茶していないかな。って」 セシル 「大丈夫よライ君なら。何処かで元気にやっているわよ。」 スザク 「そうですね。」 ロイド 「はいは〜い休憩おしまい。シュミレーターの準備が出来たよ。さっ早く早く〜」 その時見上げた空は、良く晴れていた。
893 :
御錬師 :2008/08/27(水) 22:32:10 ID:Oipnwm4O
以上です。 誤字等あったらお願いします。
>>893 GJ、お疲れ様でした。誤字についてですが、
郷 → 卿
シュミレーター → シミュレーター
これぐらいかな?
御錬師(オレンジ)です
>>894 有り難う御座います。
>>884 今までは読み手としてココに毎日来ていたのですが、
書きは、今回で二回目です。
皆さん不束者ですが、これからもよろしくお願いします。
>>895 ではその部分を修正して保管しました。
こちらこそ宜しくお願いいたします。
>>885 ……電波受信、完了。フフフ……。
>>893 御錬師卿、乙&GJでした!
本編End後の補完もの、GJだったと思います
あと、一応トリップ付けたほうがいいと思いますよ
>>3 を参照してください
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>895 お疲れ、なんかしっとりした感じが伝わってくるね。次も待ってます。
>>896 ちょwwwww待wwwww電波発信中止!
>>809 >>814 確かに誤字です、申し訳ありません。
IDの件は知りません。何故なんですかね?ネカフェから投下してますが
もしかしたら、百年前に生まれた人卿もここから投下したのか?www
>>873 ノネットさんがすごく良い味だしてて、面白かったです。
で、おまけに吹いたwwwまたの投下をお待ちしています。
>>893 なんだか詩的な感じがしました。
ただ、個人的に、おまけがト書だったのがちょっと残念に思いました。
あのまままの流れで読みたかったです。
またの投下お待ちしてます。
コテ外し忘れすいません
御錬師
>>899 お褒めいたき光栄です。ライカレ厨卿の作品毎回楽しみの見ています。
オマケの部分だけで小ネタとして、完成し次第、投稿してみます。
>>895 GJっす。こんなのもいいなあ。なんか新しい世界に目覚めたかんじだ。次の投下まってるよ。
>>898 おまえさん……なんて人になんて電波を飛ばすんだ…。もうあともどりはきかねーぞ?この人ホントにヤルぜ。
投下宣言があると支援が当たり前に来るようになったので
「逆に数レスほど使用の場合、支援は要らない旨を書いてください」
と、テンプレ3の投下される方への2に加えたほうがいい気がする
>>893 ライがいる場所の空気感が伝わってくるようでした。
肌寒いとあるけれど、読んでいるとなんだかあったかい。そんなSSでした。
次回投下も楽しみにしています。
>>873 乙でした萌は文化卿
一人で来るなら夜這いがおっけなネリ様に萌へました
ちなみにノネットさんはネリ様は様付けか殿下と呼びます。あと、おまけのイエスユア・マイ・ロード→イエス・マイ・ロードだと思います。
>>893 GJです御練師卿
とても落ち着いた雰囲気のSSで、心静かに読めました
>>905 !どーしてくれる!?
思わず鼻血噴きそうになったではないかw
>>905 このスレに限っては、夜更かしは三文の得ですな。神速で保管しました。
……700の絵は決まったな。また夜中だったら面白いなあw
>>905 前回の「残念」といい何故卿のライはいつも裸なのですかw
>>905 ・・・うんwどことなく犯罪っぽ(ry)
>>905 吹いたw
うん、監禁され………うわ、何をするだー
>>906 〜909
すみません…。
すべて、私の趣味ですww
また、電波が来るとあっぷするかも…www
>>905 ノネットさんとコーネリアにいいようにされるライ…
20分過ぎごろ(アバウト×アバウト)に投下しても宜しいでしょうか? 前書きを含めて7レスほどなのですが。
支援
皆さん、お久しぶりです。 ○Ich Breche Zusammenの三話? 自分でも忘れそうになるくらい久々の投下です。 注意 ライは騎士団側 ライはC様の不死を知りません。 特区日本(ユフィIF) 話が進んでいません。早く一話時点にたどり着け、自分。 一応あらすじ 笑い合えたはずの明日。輝かしかったはずの前途。それらは全て塵と消えた。 独り血だまりに臥すゼロ。 向かい合うユーフェミアとライ。そこに現れたのはユーフェミアの騎士であるスザク。 満身創痍のライはギアスを用いてユーフェミアを覚醒させるが・・・。 (一話時点の時間軸。今回はこれより以前です) では。
支援
「ユーフェミア・リ・ブリタニアの名において命じさせていただきます! 日本人は皆殺しにして下さい。虐殺ですっ!」 「ゼロ、これは一体どういうことなんだ!君は!?」 突然現れたユーフェミア・リ・ブリタニア皇女は、その身にまとうドレスに 何者かの血液を付着させて現れた。大量に。その皇女の手には銃。 一瞬ライの頭の中にゼロ暗殺、という言葉がよぎるが、 既に繋がった回線から聞こえる声に耳を傾ける。 『ゆふぃを・・・ころ・・・。』
支援
その声はゼロのはずだった。 いつもの自信も高慢さも芝居がかった口調さえ無く、 どこか哀しみと悔恨さえ感じさせる声音に、彼も人間なんだな、 などとつまらない感傷を感じながらも、どこか違和感を覚える。 (ユフィ?) かつて式根島で共に行動していた時間はあったろうが、 しかしそれだけで彼女を愛称で呼ぶほど親しむ事があろうか。 それに今の台詞は? ユーフェミのドレスに付着していたあの朱。まさか、彼の血だったのだろうか。 そして、意識が怪しい? 「ギアスが暴走している。」 「何?」 思考に没頭しそうになるライを引き戻したのは、 ライトグリーンの髪と、琥珀色の眼をもつ少女、C.C.。 生きてきた年数からして少女はおかしいのかもしれないが、 少女にしか見えないし、別に彼女が老人として扱われたがっているわけではないので構わないだろう。
支援
誰の、という主語が抜けたC.C.の言葉は、しかしライには簡単に推測がついた。 G1ベースに彼らが行くまで、ユーフェミアにおかしなところは無かった。 これまでのゼロの不可解なまでの人身掌握術、作戦に先立って行われた人的或いは 物的な通常ありえないまでの工作。そして今この場においてC.C.の告げるギアスの暴走。 それらの事実はゼロがギアス持ちである可能性を示唆している。 絶対ではない。しかし可能性が高い。確証を必要としない推測においては、それで充分だった。 それに普通の人間であれば、まずギアスの存在を信じられないだろうが、生憎ライも能力者だ。 C.C.もだからこそライに告げたのかもしれない。 急な力の暴走であり、そのために不本意なギアスを掛けてしまったのなら、ゼロの通信もわからない事もない。 彼女は親しい人で、もしかしたら協力するための話し合いをしていたのかもしれない。 ディートハルトに何か用意させていたようだが、しかしこれがイレギュラーだというなら それは役には立たないか。 ライには、少なくとも事前のゼロの様子から、特区に賛成するつもりだと推測する事は出来なかった。 「こちらライだ。ディートハルト、テレビ中継のカットを頼む」 『カット、ですか?ですがゼロの指示は・・・』 「ゼロは今居ない、そして僕にここを任せた。 故に僕が代理だ。放送までに幾らか余分に時間をとっているはずだ、 即座に放送を止めろ、今は使い時じゃない」 『・・・了解しました。』
支援
支援
通常、テレビのライブ中継は10秒ほどいざというときの修正の為に 放送と撮影がずらされている。この特区式典会場の場合、 居るのが皇族である事、その上現在エリア11における最大の懸案事項、テロリストの親玉たる ゼロが現れるかもしれないという警戒、そして彼の策によって何らかの問題が起こるかもしれないという 多分に推測可能な危険を恐れたゆえに、TV局は1分近く間をとって放送していた。 ブリタニア側の都合で行われたこの対策は、今回の場合、その意図とは別にライに味方するはずだ。 それはともかく、まずはゼロの保護と状況の把握をしなければ。 どちらも行う事は自分にも出来ない。一瞬の気迫でディートハルトを圧した ライは、即座に適切な行動を選択しなければいけなかった。 「C.C.、君はG1に行ってゼロの保護を。僕はこちらを何とかする。」 「わかった。任せるがいい。だが気をつけろ、何か嫌な予感が・・・」 する、とC.C.が言いかけた瞬間、突然、戦場においては聞きなれた、 平時にはまず聞くことのないコンマ数秒ごとに連続しているのであろう銃声が響き渡る。 「な・・・これは・・・」 「ちっ!」
支援
呆然と立ち尽くすライ。鮮血を噴出す体。吹き飛ぶ肉片。 香る血の匂い。あらゆる物が彼の心を揺さぶる。 悲鳴につぐ悲鳴。土埃。抉られる地面。 彼は仰向けに倒れていた。倒れこんでいた。 彼が起き上がると、足元にはC.C.が倒れていた。 彼の直ぐ傍で胸部を撃ち砕かれている、恐らくは即死だろう。 ピクリとも動かない。 手は此方に向かって伸ばされていた。 「あぁあぁぁぁぁっ!」 グロースターのアサルトライフル。それが彼女を撃った。 それ以外ありえない。人間の力では明らかに足りない。 引き攣れたからだの千切れ方には。 視界の端ではアンドレアス・ダールトンが起き上がろうとしている。 ライの目の前にはC.C.が倒れ、そしてその先では日本人が倒れている。 響く悲鳴。拡声された狂笑。野獣のような唸り声。 様々なものが撒き散らされるそこは、どんな戦場よりむごたらしくて。 彼は泣いていた。違う。泣いていない。今じゃない。それは僕か? それは自分の記憶だろうか。他に誰が居るのだろう。 ライは酷く昂ぶっている自分を、どこか冷静に感じていた。
支援
支援
「C.C.は僕を庇ったのか・・・。僕のせいでっ・・・」 悔しさからかみ締めた唇には血が滲んでいる。 けれど、悔やんでも何も変わらない事を、ライは知っていた。 そう、彼の心が、体が、既に知っていた。彼の体は勝手に動く。 アレだけピザを毎日食べていたくせに、軽いな、とC.C.を抱え上げながらライは思った。 無論、力の入っていない人体を持ち上げるために要する労力は除いた感想だが。 彼女をガウェインのコクピットに寝かせる。 後で騎士団が回収してくれるように。 「僕は、まだ・・・。いや、違うな。やるべきことがある。」 やらざるを得ないことでもなく、やりたいことでもない。 まだではなく、それだけなく、どこまでも。 望んだものを手に入れるために。終わりを目指すのでもなく、 希望などカケラも無いのだとしても。 ただ未来を見据えて。 「黒の騎士団全軍に告げる」 Ich Breche Zusammen─第三話「Die Art von der Handlung」─
支援
以上 Ich Breche Zusammen─第三話「Die Art von der Handlung」─ でした。 終わって速で非常に申し訳ないのですが、929の「終わりを目指すのでもなく、」 の 、 を 。 に修正するのと、927の最後、「酷く昂ぶって」というところの 酷く を 激しく へと変更願えますでしょうか? 以前の投稿時にも指摘されたのにまたやってしまったorz 最後になりましたが、投稿時の支援有難うございました。
>>931 水守卿、GJでした!
C.C.ーーー!
無事だと分かっていても想像したら、結構くるものがある
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>931 描写が細かく、見ててその場面が見えるような気がします。
展開もうまく、ぐっとひきつけられますね。
これは…すごいとしか言いようがありません。
次回も期待しております。
>>931 仰るとおりにまだ物語が始まりだした感じですね。とにかく重々しさが残りました。
この先の展開がどうなるのか予想がつきません。続きを楽しみにしています。
C.C.は1期も2期も撃たれたあとはしばらく動かなかったけれど
そういう体の仕様なのか、わざとそうしてて人が悪いのかいまいち分かりませんよねw
そしてドイツ語をちゃんと勉強しなかった自分にイラっとしたw
だって英語通じるんだもん(言い訳)…直訳してみたけど真意は全然違いそう
あと
>>919 で >ユーフェミのドレスに になってます
>>935 盛大に吹いたwww
なんでちょっと嬉しそうなんだ、ライww
>>935 仕事早すぎでしょw 卿はSS書くのも早いけど絵を描くのも早いですね
>>935 まさか俺が言ったことが絵になるとはw
ノネットさんとコーネリア殿下のイキイキした顔www
939 :
935 :2008/08/28(木) 01:28:38 ID:3DWto6Wy
真夏の夜の夢ということで…www
今日は本当にこの時間まで起きてて良かったw
ごちそうさまでしたm(_ _)m
まったくもってけしからん絵を描きやがってwwもっとやれww GJ
>>814 >>899 IDは同板同プロパイダ同日だと意外にかぶる可能性は高いらしいです
確率忘れてしまったけど、たしか分母は三桁だったはず……
あと、けっこう勘違いしている人多いみたいなんですけど、
ト書きって戯曲とか脚本のセリフ以外の部分(照明や音響効果の指示とか)を指すので、
言いたいことと言ってることがチグハグになってます……
普段ライカレ厨と名乗っているからそれと関係ないSSを別名義で書かれているのかな? とも思ったけどそういう可能性もあるなぁ。自分も実際2回くらいID被った事あるし
>>943 ありがとうございます。勉強になりました……
穴があったら入りたい気分です
……掘ってくるか
>>944 他の方々と違い、自分は一つの話以外考えられないので無理ですw
しかし、IDの件は自分も指摘されて知ったので驚きました
同じく勉強になりました。ありがとうございます
今起きた
>>904 え、そうでしたっけ?
勝手に呼び捨ててる印象があってつい…
誤字の指摘ありがとうございます
>>905 >>935 ちょっwwww吹いたwwww
>>948 保存した。このスレは住民に睡眠すら許さないというのか…恐ろしいな。
ところでそろそろ次スレだけど、
>>903 の言ってたのはどうする?個人的には、応援してますって意味もかねてあったほうがいいとおもうんだけど。
そんなにレスを消費するわけでもないしね。
>>948 朝一で吹きましたw
>>950 だが、いらんのに支援されても、ありがた迷惑な気がしないでもない
>>948 絵柄が大手の同人誌書いてる方と似てますがまさか・・・
そうですね。 個人的には、あったほうがいいかなと思います。
あ、950踏んだか。じゃあとりあえずテンプレは今のままで立てて見るわ。 議論とかは立ったあと950以降でということで。じゃ、いってくる。
ウエーン弾かれちった。誰かたのんます。
>>956 ちょっと吹いたw
横の文字の微妙な伸ばし方に結構きたww
>>873 キャラがおかしいと注意書きがあるにもかかわらず、こういうことを言うのは何なのですがノネットさんの口調がおかしくないですか?
ネリ様をプライベートとはいえ、コーネリアと呼び捨てにはしないと思うのです。
ロスカラでも殿下と呼んでいましたしね。
おきたら両方とも消えてて涙目ww 残りの2枚は見れたのに・・・ 夜更かしは確かに得ですね・・・ でも自分はできないんだよな・・・
そろそろ次のスレ立てる時間ですね
今回は波乱尽くめのスレだった…
立ててみようかな・・・ ちょっとやってみる 失敗したらごめん
963 :
名無しくん、、、好きです。。。 :2008/08/28(木) 10:26:04 ID:3DWto6Wy
えーと…もしよかったらですが、今夜(え!?)の「真夏の夜の夢」の電波募集していいですか?
>>956 勘違いか。
TIMTIMマシンってシリーズ描いてる方のギャグ絵?
に似ているように感じたので驚きました。
なら、「ライを取り合う月下(擬人化)とクラブ(擬人化)」でー
絵みたいですね。 だったら自分はライマーユニーを希望! あとは月下マンとかww
じゃあ特攻服着てタケヤリマフラーの単車に乗ったテンさんを…
全部は無理なので、その中からいくつかチョイスしたいと思っています。 また、そのままではなく、アレンジする場合もあります。 また。あまり綺麗な絵とかは期待しないで下さい。 あくまで、鉛筆でちょろちょろっと描くだけなので…。 今回不採用の電波も今後使用されるかもしれませんので、どんどんよろしくお願いします。 穴埋めるくらい…。(笑 絵柄は、948、956を参考に…。 ただし、デフォルメではない場合もございます。 ご注意を…。 では、もっとかもーんっwww
>>975 吹wいwwたwww
博物館で周りに変な目で見られたじゃないか
全力でGJだ!
こういうのがさらっと描けるってのがすごいしうらやましいな。
>>981 あなたは神に確定されました
ほんとすごい。
自分はアンパンマンが限界なんでw
また見てギアス!!
985 :
974 :2008/08/28(木) 12:56:07 ID:+x0t/r2+
>>981 ありがとうございます。
それにしても全部のリクに短時間で応えるなんて、貴方は神か。
>>981 すげぇ!
描くの速いのにめちゃくちゃうまい!!
自分も今ラウンズライ描いてたんすけど軽くレベルの差ってやつを思い知りましたよorz
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!! you are our god! 貴公が神だ!
>>986 がんばって完成させるんだ!
そしてうpだ!
アンパンマンしか描けない自分よりもあなたはすごいぞ!
えーっと、実は・・・全員ではなく、ある方の分だけ描いてないんです。 それは夜にやりたいなと思ってます。 そう…私も好きな…某少女ものを…。 あまり期待しないでお待ちくださいwww
>>989 なん……だと…!
今夜も夜更かしするしかないじゃないか!
全力でお待ちしましょう
>>988 ありがとうございます!頑張ってみます。
普通にここにうpしちゃって大丈夫ですよね?
そろそろ埋めるか オール・ハイル・BLUEDESTINY! オール・ハイル・BLUEDESTINY! オォォォーーーーール・ハァイィィィィィィルゥゥ・BLUuuuuuuuEDEeeeeeeeeSTINYーーーーーーーーー! 続けて オール・ハイル・もっふー! オール・ハイル・もっふー! ウオォォォーーーーールゥ・ハァァァァァァァァイィィィィルゥゥ・もぉぉっっっっっっっっふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーー!!!!!!! もいっちょ オール・ハイル・トーマス! オール・ハイル・トーマス! オール・ハイル・トーマス!
>>991 お待ちしております。
ファイトです。
描いて描いて、描く事で画力は上がります。
線が描き慣れてる感じがする。自分もたまにラクガキはするけど 自分の絵ってものがないからこうはいかないや そういやみなさんに見させてもらうばっかりな夏だった…そして夏休み分有給終了orz 自分もSSなりなんなり創作して投下できればよかったなぁ。筆が早い人が羨ましい。
ume
埋め ここのSSを理解するためだけにアニメを見ている俺が通りますよ、と。
梅
1000なら次スレはライセシのみ投下
1000なら次スレでのピンクもふもふ卿への支援は全て オール・ハイル・もっふー!
>>998 残念っ…。
1000だったら、ライ×カレンだけ投下。
1001 :
1001 :
Over 1000 Thread このスレッドは1000を超えました。 もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。