コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 19
■SSを投下される方へ
1.投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
2.規制に掛かりやすくなっていますので、支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
3.投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。尚、直前の投下完了宣言から15分程度の時間を置いてください。
4.投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
5.ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
6.なるべくタイトル・カップリング・分類の表記をして下さい。(特にタイトルはある意味、後述の作者名よりも重要です)
・読む人を選ぶような内容(オリキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
7.作者名(固定ハンドルとトリップ)について
・投下時(予告・完了宣言含む)にだけ付けること。その際、第三者の成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」#は半角で。
・トリップがあってもコテハンがないと領地が作れず、??????自治区に格納されます。
■全般
1.支援はあくまで規制を回避するシステムなので必要以上の支援は控えましょう。
2.次スレ建設について
・950レスもしくは460kB近くなったらスレを立てるか訊くこと。立てる人は宣言してから
・重複その他の事故を防ぐためにも、次スレ建設宣言から建設完了まで投稿(SS・レス共に)は控えることが推奨されます
※SS投稿中に差し掛かった場合は別です。例 940から投稿を始めて950になっても終わらない場合など
3.誤字修正依頼など
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected])に
※修正依頼の際には 作品の管理番号(その作品が始まる際の、スレ番号-レス番号。保管庫の最優先識別コード)を“必ず”記述して下さい
例 0003-0342 のタイトルを ○○○ カップリングを ○○○
(↑この部分が必須!)
もし、管理番号を記述されず○スレ目の○番目の……などという指定をされると処理が不可能になる場合があります
4.睡眠は1日7時間は取りましょう
>>1 乙
よくやってくれた
>>1 やはり
>>1は優秀だよ
卓越している
冠絶する人材だ
以下はSS保管庫管理人・トーマス卿のSSスレ解析結果とツールです。
規制を避けるため、ぜひ職人は投下時の参考にして下さい。
(SSスレ13より抜粋)
125 名前:保管者トーマス ◆HERMA.XREY [sage] 投稿日:2008/07/31(木) 23:03:58 ID:SuKXSajg
今回の実験における解析結果
X=255Byte
Y=32
SUM=2048Byte
Xは1行の最大Byte数、Yは最大行数、SUMは最大容量です。
・Byteであって文字ではない。
例 1Byte文字なら1行に255個入るが、2Byte文字は122個まで
・改行1回につき6Byte消費する。
例 本文が32行なら改行が31回なので、改行だけで6×31=186Byte消費する
・半角スペースは1Byte、全角スペースは2Byte消費する
ぐは。何か安価が変なことにorz
203 名前:保管者トーマス ◆HERMA.XREY [sage] 投稿日:2008/08/01(金) 00:32:09 ID:P66A5hh/
ツール(というほどのものではないけど)出来たのでUPします
http://www1.ocn.ne.jp/~herma/CodeGeass_LostColors/2ch/SS.zip 1.ダウンロードしたものを解凍する
2.SS.xls を開く
3.SSをテキストエディタで開く → Ctrl A で全文コピー
4.貼り付けシートのH11セルを選択
5.右クリック → 形式を選択して貼り付け → 値
6.レスを区切るところに
<<<<<レス区切り>>>>>
をコピペ(H6セルのものをコピペする)
限界値は自由に変えられます。いろいろお試しください。
テンプレ(一部暫定)終了。投下おkです。
あの方の投下前に、改めて投下するのは、少々心苦しいのですが、
すいません、個人的事情で、少し時間に余裕が無くなってしまったので、投下再開します。
支援します
…お、落ち着いて支援を…!
(一番心配していたのはライが処刑されて、その情報が正確に記載、もしくは公開されている事だった。映像なんかがあればこれ以上無い証拠になるしな。しかし、こうも堂々と隠蔽されていると、そのわざとらしさに笑いすらこみ上げてくる)
ルルーシュは喜びをかみ殺そうともせず、クックックと陰のある笑いを浮かべた。
(やはり、ライは俺と同じく記憶を消去され、いや、自分より強力にギアスをかけられ、新たな人生を歩んでいる。という線が濃厚だな……)
そうに違いない。だからこのようにライという存在を抹消したのだ。生まれ変わったライがいる以上、前のライの情報などあった所で邪魔にしかならない。いや、ある必要なんて無いのだ。あの男のギアスで生まれ変わった以上、ライの情報など。
次に、ルルーシュはそのページを消して、新たな情報を探し始める。
(ライが、記憶を改ざんされたとして、新たな人生を送らされているとすれば……)
自分が皇帝の立場だったとして、ライという優秀な人間を自由にできるとしたらどうするか。
「……とりあえず、軍人から探すのが妥当か」
そして、ルルーシュはここ一年でそれなりの戦果を得た軍人に絞って、データの洗い出しを開始した。
ライがブリタニアの軍人になったとしたら、その優秀な手腕をもって、この一年で大なり小なり確実に戦果は上げているはずだ。また、“ここ一年で軍に入隊した”。という条件は考慮しなかった。
そんなもの本人と周りの人間の記憶をギアスで操作すればどうとでもなるからである。
ルルーシュは小一時間ほどその作業を続けて、二百人ぐらいの軍人に目星を付けた。
そこから、さらに二十代以上の男はその枠から外す。年齢などいくらでも、ギアスで本人に信じ込ませる事ができるとはいえ、いくらなんでも、あのライの外見で三十歳代の軍人にするのは無理がある。
外見の問題としては、もう一つ。さすがに、これみよがしにライをライの顔にしたままの軍人にするほど皇帝も甘くないだろうから、ある程度、顔の整形の線も視野にいれて調査しなくてはいけない。と言っても、元が美形なので、整形でも限界はあるだろうが……。
また、能力の点から言えば、ルルーシュは、ブリタニアからの評価が一分野に特化してではなく、平均的に高水準な能力を有する軍人を選別した。
支援
支援フィィィィィィィジョョョョンンッ!!承っっ認!
…悪ノリか(冷静)
指揮能力だけ能力が高いとか、戦闘力だけ能力が高いというのはライの能力の質と違うため、それは論外だからだ。
つまり、調べるのは、
“ここ一年で、ある程度手柄を立てた十代後半から二十代で、軍からは、平均的に能力が高水準という評価を受けており、そしてある程度、顔が整った男の騎士もしくは軍人”
という事になる。もちろん階級が高ければそれに伴って、高い戦果を上げやすいので、その点も考慮して、階級に反比例して戦果を上げた軍人もあとでチェックする。
(よし……)
ルルーシュは先ほどの条件に当てはまる者を中心に調査を始める。
ブリタニアの優秀な騎士の順に探した方が、ライを早く見つけやすいと思ったルルーシュは、まず、先ほどの条件に当てはまる中で、ブリタニアからの評価やその騎士の能力が高い順に並ぶ一覧を製作した。
その欄の一番上にある名前は。
(まぁ、妥当と言えば妥当だな)
ブリタニア軍から一際高い評価を受けているのはナイトオブラウンズのジノ・ヴァインベルグだった。流石はラウンズなだけあって、文武共にその評価は高い。だがルルーシュはすぐにジノを除外した。理由は簡単。ライはこんなに身長が高くない。
その次にあったギルフォードも除外。
その後は、何人かの皇族親衛隊の名が続く。さすがに優秀な人間が揃っており、ルルーシュは何人かライの生まれ変わりの候補として頭の中にその名を刻んでおく。
次に、グラストンナイツの名が続いた。
アルフレッド。エドガー。クラウディオ。デヴィット。バード。
その中でバートの項目だけ、文字が暗くなっていた。これは戦死を意味している。良く見ると、欄のところどころにそのような表示があった。
(……大丈夫だ。あいつはそんなに簡単に死んだりはしない)
一瞬よぎった不安を振り払うように、作業を再開。それに没頭する。
ルルーシュは、グラストンナイツの中で一番評価の高いアルフレッドの情報を拡大表示させた。
アルフレッド・G・ダールトン。能力は総じて高い。ルルーシュの中のライの評価と比べてみると、大体、全ての能力がライの一ランクか二ランク下といった感じだった。能力の質も良く似ている。
「とりあえず。こいつも候補だな」
支援
記載によれば、アルフレッドは先日の黒の騎士団の囚人奪還事件において“負傷”し、現在本国で療養中となっている。
(こいつは、またこのエリア11に戻ってくるだろうから、その時にでも確認するか)
あの、エリア11の元総督であるコーネリアの息がかかった騎士なら、負傷して一時本国に帰っていたとしても必ずこの地。思い出深いこのエリア11に戻ってくるだろう。
ルルーシュは続けて、欄の騎士達の情報を確認していく。
しばらくして、ルルーシュはピタリとマウスを止め、眉をひそめた。
(? こんな、欄の下の方にラウンズが?)
名の知れた、皇族直属の騎士の名も終わり、そろそろ、普通の軍人の名が並び始めた頃、なんと、帝国最強の騎士団の一員であるはずのナイトオブラウンズの名があった。ルルーシュはその男の情報をディスプレイに表示させた。
ロイ・キャンベル。ナイトオブラウンズのナンバーゼロ。
写真もあった。肩の下まで伸びた銀の長髪。そして、
(何だこのダサい眼鏡は……センスのカケラも伺えないな……)
ダサくて、見るからに重そうな牛乳瓶底眼鏡をかけていた。そのせいで素顔が分からない。ルルーシュはこのロイ・キャンベルという男の素顔の写真が無いか探そうとして、
(いや、素顔の写真を探すまでも無いか……)
と、その手を止めた。このロイという人物の能力と評価を見てその必要無しと判断した。
軍の評価と、記載されている能力自体はブリタニア軍全体で見れば低くはない。むしろ高いぐらいだ。しかし、ナイトオブラウンズとしての実力は最低だ。
公式模擬戦の戦闘結果なんて散々たるものだった。全てのラウンズに大差を空けられて完敗している。
○VSナイトオブスリー。34勝105敗5引き分け。
○VSナイトオブシックス。56勝88敗。
○VSナイトオブナイン。33勝111敗。
○VSナイトオブセブン。35勝109敗。
(なんでこんな奴がラウンズなんだ?)
評価や能力を見るに、実力はロロより少し劣る程度。黒の騎士団の零番隊で言うならばギリギリ上位に食い込むぐらいのレベルだ。
しかもこの男。スザク並に各地の戦場を転々としているくせに、小さな功績は多いが、大きな戦果を全くあげていない。
支援
26 :
Black^Banana:2008/08/19(火) 17:42:09 ID:Yq6ZfkN9
>>23 …………………………穴があったら入りたい……っ!(苦悶しつつ)
支援
>>27 スザクが開けたのがエリア11にありますw
(将官であるラウンズとして数々の戦場を行き来しているくせに、それでも手柄を立てられないとは……よほど凡庸な男なんだろうな。それとも、やる気が無いのか? いや、それなら各地の戦場に出向く事もないだろう。つまりは、……やはり凡庸という事か。
ってああ、思い出した。こいつは確か皇帝に取り入ったかなんかでラウンズになった男だったな)
それはあくまで噂だったが、この能力と評価で帝国最強の騎士団であるナイトオブラウンズの一員になれたのならそれも本当かもしれないな。とルルーシュはロイ・キャンベルの写真に向かって蔑みの視線を向けた。
それ最後に、ルルーシュはその男を、ライの生まれ変わりの候補から除外した。
理由は簡単。ライは凡庸ではないからである。ライほどの男がラウンズという地位を手に入れれば、それこそ文字通り戦闘、戦略にと大暴れしているだろう。それは言い過ぎにしても、こんな低い評価に収まるはずが無い。
と、この時ルルーシュがブリタニア軍内のロイの評価ではなく敵国。つまりはEUや中華連邦から見たロイの評価も見ておけばこの先の展開も違ったものになったのかもしれない。しかし、そうはならなかった。
○
『ライの生存が確認できたのは分かった。それで、私に話とはなんだ』
ルルーシュの目の前にあるノートパソコンのディスプレイの中で、物憂げな美少女が、傲慢な口調で言った。
艶やかな金の長髪は張りのある肌に絡まっている。ベッドの上で、優雅に寝そべっているその少女は、ギリギリ大切な所をシーツで隠しており、それがルルーシュにとって救いといえば救いだった。
「C,C,。お前まさか……」
『裸だよ。今から寝る所だったんだ。こんな夜分にレディに連絡をするやつは男としてどうなのだ』
「服を着るまで待たせればいいだろう。俺を!」
『急に連絡してきたお前が悪い。それに、男を待たせては女が廃るというものだ』
「ええい! 相変わらず、女としての常識に欠けている魔女め!」
ルルーシュは憎々しげに言うと、C,C,はその様子をさもおかしそうに眺め、フフンと笑う。
要は遊ばれているのだ。それが分かっているのだろう。ルルーシュの整った眉が怒りでピクピクと動いた。
支援
支援
支援
『で、こんな時間に何の用だ。ちなみに愛の告白なら考えてやらなくも無いぞ。そうだなピザ五枚で受け入れてやろう』
「断る。ピザ五枚の値段だって馬鹿にならない」
大分失礼な事を言われたにも関わらず、C,C,はまた心底楽しそうに悪戯っぽく笑った。
『ふふふ。で、何の用なのだ?』
「相談がある」
『で、こんな深夜に私をわざわざ呼び出したわけか? 私はお前の相談をいつも笑顔で受け付けるカウンセラーのお姉さんではないのだぞ』
「……カレンの事だ」
ルルーシュが言うと、C,C,はスッと笑みをなくし、少しだけキョトンとする。そして「ふむ」と一回頷き、
『聞こう』
体を起こし、傍にあった枕を抱き寄せた。艶やかな肢体も、それに伴ってベットにわずかな軋みをあげさせながら扇情的な仕草で動く。
ルルーシュは、C,C,が動いた時にシーツがずれたりしないか心配になって、思わず目を逸らそうとしたが、
(まて、なぜ俺がわざわざそんな事に気を使ってやらなきゃならない!)
と思い直して、むしろ睨み付けるようにして、視線を動かさなかった。
C,C,はその様子を見て『ガキめ』と呟いてまたまたニヤリと笑う。
「……くっ」
ルルーシュは、今にも怒り出しそうな自分を精神力で抑えつけ、全力で無視して話を続けた。
「ライの生存は分かった。しかし、同時にライは公式には処刑されているという事も分かった」
『ふむ、それで?』
「正直に言って。俺は女の気持ちなどさっぱり分からない。だから、仕方が無いからお前に聞く。カレンにこの事実を伝えるかどうか。それについての意見を聞きたい」
『お前が私に助力を請うとなは。珍しい事もあるものだ』
「勘違いするな。助言ではなく意見を求めているだけだ。助けて欲しいわけじゃない」
『ムキになるなよボウヤ』
と言って、C,C,は考え込むように視線を下げた。
つまりは、簡単な話だ。
今のカレンを支えているものはライの生存という希望だ。そして、今回のルルーシュの調査で、その希望が叶った形になる。しかし……ライの処遇は、あくまで公式では処刑なのだ。
確かに、ルルーシュはライが生きていると確信した。
支援
しかし、その確信たる証拠をカレンに示す事ができるわけではない。まだ、それだけの材料は揃っていない。言い換えれば、ライが生きているというルルーシュの確信は他人から見ればただの予想、希望的観測でもある。
そして、そのルルーシュの予想、希望的観測をカレンが信じる保障はどこにも無い。
つまり、カレンに今回の情報を伝えるという事は、ただライが処刑された。という公式上の事実を突きつけ、カレンの不安を煽るだけ。となる可能性が非常に高い。
カレンは今の黒の騎士団の最重要戦力だ。そのカレンが気分的に落ち込んだり、また、下手をすれば精神的に戦闘不能になったり、多少なりとも、その能力が低下するような要因――ライは公式には処刑――を告げて良いものかどうか、判断がつかない。
もっとも、一年前までのルルーシュなら、例えライが確実に殺されているという事実をつかんでも、それを隠し、「まだ。行方は分からない」だの「今、全力で行方を捜している」と言ってカレンに希望を持たせ続け、こき使い続けるという選択をしただろう。
しかし、流石にルルーシュは、一年前のカレンとライが生き別れてしまった事に対する責任を感じている。それに、何かライの事について分かったらすぐに連絡するとカレンと約束もした。だから……
『つまりは、指揮官ゼロとしてはライの情報を隠しておきたいけど、このままだとルルーシュの良心の呵責につぶされそうだから、助けてC,C,。と言った所か』
助けて〜、の辺りをやたら女らしい高い口調で言われて、ルルーシュの不快指数は一気に上昇した。
「相も変わらずお前の曲解した表現は俺を不愉快にさせる」
『しかし、事実だ』
その言葉にルルーシュがグッと唇を噛み、C,C,を睨む。C,C,はそれを真っ向から見据えた。
しばらく、そのまま無言で睨み合っていた二人だったが――先に視線を逸らしたのはルルーシュだった。
ルルーシュはどことなく拗ねたような顔をした。
「……ああ、分かったよ。認める。俺は正直、あの二人には負い目を感じている。だから判断が鈍る」
『その甘さで、一年前敗北したというのに、もう忘れたのか?』
「分かっている。もう俺は“敵”に甘さなど持たない。しかし……」
『……』
「ライは味方だ」
C,C,はその言葉に呆れたようだった。彼女には珍しく大げさにため息まで付く。
支援
支援
支援
『おい。敵に甘さを持たない。そして今、ライが敵――つまりブリタニア軍側にいる可能性が高いことを指摘したのはお前だぞルルーシュ』
「俺はライがブリタニアの軍人になっている。と断定した覚えは無いぞC,C,。それは可能性の一つにすぎない。もしかしたら文官をやっているかもしれないし、貴族の執事でもやっているかもしれない。
俺のように監視付きで一般市民として生活している可能性だってある。それに、例えライが軍人であって、俺の前に立ちはだかる事があったとしてもだ。それはあくまで皇帝のギアスで操られているに過ぎない。
スザクのように本心から俺に敵対していない以上。あいつは俺の敵じゃない。だから“できれば”助けたい」
『色々突っ込みたいところはあるが……とりあえず“できれば”。とは?』
「そのままの意味だ。俺の目的である母さんの死の真相とナナリー。その二つの達成に支障が出ない程度でできれば助けたい。そう思っている。……とは言っても、その“できれば”の範囲で俺は絶対にライを助け出すがな」
『それは結局、目標が三つに増えたのと変わらんだろ』
「優先順位。あとは覚悟の問題だ。例えば、俺はナナリーの命とライの命が天秤にかけられたら、迷わずナナリーを選ぶ」
その言葉には絶対の意志が込められていた。嘘はない。おそらく本当にそのような状況になれば、ルルーシュは迷わず、そうするだろう。
もっとも、いくらナナリーの方が大事。と言っていても、ルルーシュがナナリーと誰かを比べるなどという事自体、相当珍しい事だった。
結局。なんだかんだで、ルルーシュはナナリーという絶対条件で、言い訳しているにすぎない。
結論から言えば、ルルーシュは敵にいるとしても助けたいのだライを。友人を。
見捨てたくは無いのだ。いや、見捨てられないのだ。
それに気付いてか、C,C,は小さく呟いた。
――それを甘さと言うのだ。と
「ん? 何か言ったかC,C,」
『いや、何でもない……まぁ、いいだろう。これ以上は話が平行線になりそうだし。私もいいかげん眠い。で、私に聞きたいのは、ライについての情報をカレンに伝えるか否だったな』
「ああ」
C,C,はゆったりとした動作で更に枕を顔に抱き寄せ、そのまま考え込む。
ルルーシュは黙って待った。
支援
正直に言えば。ルルーシュは今回の件はまだカレンには伏せておいた方が良いと考えている。
結局、今回分かった事は、ライが公式には処刑された。という情報のみだ。そのあと、いくらルルーシュがカレンにとって喜ばしい自分の推論を説明した所で、それがカレンにとってどれほどの心の救いになるのか疑問が残る。
いや、下手をすれば、自分がカレンを励ますために嘘を付いていると思われる可能性もある。
正直、ルルーシュは自分がカレンにそれほど信頼されているとは思って無い。
一年前、カレンが日本の裏切り者であるゼロを見捨てなかったのも、あくまでライに対する愛情があったからであり、ゼロに対する敬愛からでは無い。
だから――ライの行方がハッキリするまで、いっそ黙っておくというのも、決して間違っていない。……と思っていた。
そんな中、C,C,はゆっくりと視線を上げた。そしてルルーシュとその視線を絡ませた後、ポツリと、
『カレンは弱くないと思うぞ』
と言い切った。ルルーシュはある程度予想できたその言葉に「そうか……」頷く。
少し……。本当に少しだが、ルルーシュは気分が軽くなった気がした。
「……わかった。参考にする」
『そこは素直に“ありがとう”。と言う所だぞルルーシュ』
ルルーシュはクイっと顎を上げた。そして意地の悪そうな瞳をC,C,に向ける。
「ふん。お前にとって、それはそんなに簡単に言って欲しい言葉なのか?」
『……む』
黙るC,C,。そして、彼女は下から睨みつけるようにして言った。
『……可愛くないぞボウヤ』
ルルーシュは愉快そうに、しかし気品を持って静かに笑ったあと、勝ち誇った口調で言った。
「おや、ありがとう魔女。最高の誉め言葉だよ」
『ふん、切るぞ。こう見えても私は忙しいんだ』
「こっちだって同じだ、俺も明日のスザクの歓迎会の準備もしなくてはいけないし、やることが多い……」
支援
支援
支援
46 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/19(火) 18:00:41 ID:CV6RXzHQ
支援します
と、言いかけてルルーシュは(しまった……)と心の中で言って顔を歪めた。しかし、それを目の前の魔女に悟られると面倒になるので、すぐに表情を元に戻す。
『歓迎会? まさか、また巨大ピザを焼いたりするのか?』
アウト。悟られた。
「……そ、そんな事はしない」
ルルーシュは平静を装って言ってみたが、無駄だった。
『お前の嘘は下手だな』
勘が良すぎる。この魔女は。
ルルーシュは自分の迂闊さに内心歯噛みしつつ、C,C,に向き直る。
「言っておくが、くれぐれも学園には来るんじゃな――」
『おやすみ。ルルーシュ』
「おい! C,C,――」
ルルーシュが体を起こすと同時に、目の前のディスプレイから魔女は消えた。
ルルーシュは舌打ちした。
(くっ、まぁいい。あいつにだって、スザクのいる学園に来ることの危険性は分かるだろうし。それぐらいの分別はあるだろう)
もっとも翌日、それは見事に裏切られる事になるのだが……。
Cパートに続く。
支援
支援感謝です!
あと、スレ立てして下さった方、ありがとうございます。
ところで、私はこのターン5でカレンの戦う理由を示しておく予定だったのですが……。
そうです、いまだにヒロインであるカレンはこのターン5では出ていません。(おい!)
というわけで、ターン5はCパートまで続きます。もう少しお付き合い下さい……。
よろしければ実直な感想。助言。指摘。その他もろもろ、お願いいたします。
>>49 KOUSEI卿GZJ
いつも読み応えのある作品ですね。ただ、シュナイゼルが何も情報掴んでないっていうのもおかしいかと。まだバトレーはシュナイゼルのところにいるはずなので。
C.C.が金髪なのは仕様?
それはさておきGJ!まさかあの瓶底眼鏡にこんな効果が・・・
まさかシャルルはこれを見越して・・・!?
未だにヒロインが出てこないSSに驚愕した!
もういっそヒロインはアーニ・・・いえ、なんでもないです
次も楽しみに待ってます!
KOUSEI卿GJ!
カリーヌが可愛くなっててよかったですw
久々にルルーシュとC.C.のやり取りを見た気がする(遠い目)
ルルーシュは真相まであと一歩届かず。これが後にどんな影響を及ぼす
のか…。軍での評価の低さがここに来るとは思いませんでした。
カレンとの今後はっ!?以後期待が膨らみますっw
今回支援とか失敗ばっかしたなぁ…。しばらくROMって自重するか・・・
あと丈夫なロープと台はないかなぁ。吊る意味で
>>49 KOUSEI卿、GJでした!
内部だけの情報しか確認しなかったルルーシュ、微妙にツメが甘いんだなこれが
え?ヒロインってナナリーじゃa
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>49 他のラウンズにかなり負け越してるけど
もともと弱い設定なのか、何か理由があるのか……
次が気になるぜ!KOUSEI卿!
>>49 GJです。しっかり読ませてくれる作品だと思います
内容の面でもボリュームの面でも。
ただ個人的には、ルルーシュがロイの正体についてもう少し疑問を持ってもいいんじゃないかなぁとは思いました。でも文章の中で説明はされているので了解します
またの投下をお待ちしています
何だろう戦績だけみるとノネットさんが異様に強く映ったんだけど。
一年間ですっごい模擬戦数……2000回なんだよぉ〜!
みなさん感想ありがとうございます。
これが、欲しくて投下しているようなもんなので、本当に嬉しいです。
あと、疑問に思った事を言っていただけるのは非常に助かります。
これらを参考に、さてメモ帳、メモ帳。
次は規制に引っかからずに、また日曜あたりに投下できたらいいな……。
>>51 ご指摘のC,C,金髪ですが。
確認しました。彼女は、緑の髪と金色の瞳でしたorz。
すみません。そしてご指摘ありがとうございます。
>>KOUSEI卿、GJです。
ヒロインはいっそアーn(ry
今回もとても面白かったです。次回の投下をお待ちしています
>>55 前の話でジノとライが勝負したときジノがライは
模擬戦だと無意識に手を抜いてる、みたいなこと言ってなかったっけ?
>>KOUSEI卿、GJです。
ヒロインはいっそアーn(ry
今回もとても面白かったです。次回の投下をお待ちしています
>>55 前の話でジノとライが勝負したときジノがライは
模擬戦だと無意識に手を抜いてる、みたいなこと言ってなかったっけ?
62 :
61:2008/08/19(火) 18:41:31 ID:0MeX0Xy9
すいません。誤って同じレスをしてしまうとは・・・orz
ちょっと吊ってきますね。
19:00過ぎに投下していいですか?
>>49 >貴族の執事でもやっているかもしれない。
これでは皇帝が生かしておく意味がないから、軍人と予測した理由と矛盾してるよねw
だけどC.C.の言うようにそんな突っ込み所のある事を言う甘いルルーシュもルルーシュらしいなぁ
二人のやり取りが微笑ましくて、そして何だか懐かしかったです…
カリーヌも小説だけ見てると憤りしか覚えなかったけど
卿のツンデレ化カリーヌは素晴らしくいいですねw 続き待ってます
65 :
61:2008/08/19(火) 18:55:29 ID:0MeX0Xy9
ありがとうございます、そろそろ投下します。
『虫食い同好会』シリーズです。
作者:余暇
タイトル:グランド月下マン誕生
9レス分あります。
(注意)
・いろいろカオスです。
sienn
『グランド月下マン誕生』
「うう……。」
『お邪魔するよ。』
「人の安眠を邪魔するなら帰れ。」
『はーい、じゃなくて。ライ、君を戦わせることにしたよ。』
「!?何だよ唐突に。君は誰だ、何が目的だ。」
『僕はV.V.。虫食い同好会とプラント団の戦いを観察するものさ。』
「何だって?だったらさっさとこんな戦い終わらせてよ。僕は同好会を抜けたいんだ。」
『いや、せっかくだからもう少しだけ楽しませてよ。君も新しい力を多少は気にいると思うよ。』
「新しい力?ちょっと待て、説明しろ!」
ガバッ。
「ゆ、夢か。一体何だったんだ。」
でも、新しい力って何だろう?何も変化はないけど。
「まっ、所詮は夢だな。今日も虫捕りに行きますか。」
この時僕はまだ知らなかった、自分に課せられた宿命を……。
支援
今日は第八回虫捕り親睦会。参加者は卜部さん、ゼロ、僕、スザクの四人。セシルさんはロイドさんのお守り、
咲世子さんはナナリーの世話でいない。星刻さんは、なぜか来ていなかった。
「卜部さん、星刻さんから連絡は?」
「いや、それが携帯に電話してもつながらないんだ。
緊急連絡先の総領事館に電話しても、『今日は来ていない』って言うし。」
珍しいな、あんなに真面目な星刻さんが。ていうか、総領事館って簡単に電話していいのかよ。
緊急連絡先って、学校の連絡網じゃあるまいし。
「とりあえず、さっさと終わらせて…って、うわー!」
ゼロが大声をあげた。
「どうしたんだ、ゼロ!」
「あ、あれを……。」
腰を抜かしているゼロの視線の先、そこには……。
「「「な、何じゃこりゃー!?」」」
そこには、巨大な赤い花が。いや、花の形をしたメカがいた。
「『何じゃこりゃー!?』と、聞かれたら!」
「え、えーと。答えてやるのが世の情け。」
「虫食い同好会を解散させるため。」
「月下マンを倒すため、この『ラフレシア』とともに。」
「プラント団、ただ今参上!そこんとこ、ヨロシクゥ〜♪」
えーと、何か口上並べてたけど、モニカとニーナだよな?ていうか、
プラント団ってこういう組織だったの?モニカなんてノリノリだし。
「おのれ、現れたなプラント団!」
「フフフ。今日でおしまいよ、月下マン!」
「モニカ!やめてくれ、君とは戦いたくない!」
「スザク、いい加減目を覚ましなさい!ニーナ、アレを!」
「はい!」
すると、巨大メカ『ラフレシア』から強烈な臭いが!
「ぐはあ!何だこの臭いは。」
「モニカ、やめてくれ!こちらに攻撃の意思はないのに、酷すぎるよ!」
「おい、みんなどうしたんだ!?」
ええ!?この鼻が曲がりそうな悪臭の中、ゼロが平気で立っている!?
「ゼロ、君はどうしてこの臭いに耐えられる?」
「臭い?私は仮面をかぶっているからな、臭いなどわからん。」
それだけの理由!?ていうか、威張れることじゃないだろ、それ。
支援
「まあいい。この状況、私が覆す!Z・E・R・O・ゼーロー!」
『魔神零式』を装備したゼロが、『ラフレシア』に飛びかかる。
「ほゎちょぉー!」
ガシッ。
「ああっ、触手が私に絡みついて。こ、こら、そんな所触るんじゃない!や、やめてくれ、助けてくれ!アッー!」
『ラフレシア』の触手にイタズラされたゼロは、力尽きた。
「ニーナ……。今のはちょっと……。」
モニカが過激な内容に赤面する。
「え、ええ。私も反省しています。」
ニーナの顔も赤い。ちなみに僕たちはというと、
「新しい世界を見たな。」
「そんなこと感慨深げに言わないで下さい、卜部さん。」
「……ゴクリ。」
「何で唾飲み込んでるんだ、スザク。変な世界に踏み込もうとするな、友達やめるぞ。」
ダメだ、こいつら。
「よし、今度は俺が!報国変身、月下マン!」
卜部さんが月下マンに変身した瞬間。
ズキィ!!
「ぐあっ!」
僕は頭が割れるような頭痛に襲われた。
支援
「隊長殿、どうした!」
「ライ、しっかり!」
月下マンとスザクが駆け寄った。しかし、何なんだこれは!
『変身しなよ、楽になるよ。』
(V.V.!?)
『力を手に入れたばかりだからね。月下マンの力に反応して、君の新しい力が君の体に浸透していってるんだ。』
(新しい力。あれは正夢だったのか!)
『そうだよ、早く変身しなよ。でないと、この苦しみが君の体を壊すよ?』
「くっ、もうどうにでもなれ!変・身!」
その瞬間、僕の体は光に包まれた。
「くっ、隊長殿!一体これは……。」
「まさか、ライも?」
光が収まった時、僕は全身青タイツに身を包んでいた。ってこれじゃ、八頭身の某ネコ型ロボットだよ!
『君の名前はグランド月下マンに決めたから。じゃ、頑張って。』
「グランド月下マン、それが僕の新しい力?」
その時、『ラフレシア』からレーザー光線が発射された。
チュドーン!!
「「「ぐわああああ!!」」」
僕たちは全員吹き飛ばされ、地面にたたきつけられた。
支援
気がつくと、僕以外のメンバーは気絶していた。
「月下マン、スザク、ゼロ!」
「ライさん、あなたまで月下マンだったなんて。」
ニーナの声色が冷たい。
「仕方ないわね、お友達だけど倒すしかないか。」
「はい、モニカさん。月下マンは私たちの最大の敵ですから。」
「ちょっと待ってくれ!僕は別に好きで変身したわけじゃ…」
ドカーン!
「うわっ。…君たち、悪ふざけが過ぎるよ。スザクたちは気を失ってるんだ。その彼らを巻き添えにするなんて、許さない!」
僕の怒りに同調して、左腕が赤い鬼の腕のように変形する。
「月下フォーム。」
僕は格闘戦に特化した『月下フォーム』に変身した。
「な、何あれ?様子がおかしいわ。」
「それでも、この『ラフレシア』なら!」
ニーナが機体を突進させる。
ガシィ!
「ええ!?止めた?」
「うそ、そんな……。」
「輻射クロー!」
僕の左腕が熱を帯び、『ラフレシア』の装甲を破壊する!
ドカーン!
「「キャアアアア!」」
支援
事故った
骨折したし廃車になったし中々痛いな
支援
「まずいわ、ニーナ。このままでは爆発に巻き込まれるわ。」
「はい、私たちは脱出ポッドで退却しましょう。自爆装置を起動します!」
モニカとニーナは脱出ポッドで退却した。『ラフレシア』は自爆へのカウントダウンを始めている。
「させるか!」
僕は機体を空中へ放り投げ、
「クラブフォーム。」
今度は射撃戦に特化した『クラブフォーム』に変身した。
「いっけええええ!!」
ズキューン!ドッカーン!
『クラブフォーム』最大の武器、可変ライフルから放たれた一撃が『ラフレシア』を貫き、機体は砕け散った。
支援
「うう……。」
「あ、みんな気がついた?」
三人が次々に目を覚ます。
「隊長殿、奴らは?」
「僕がやっつけましたよ。」
「へえ、やっぱり君はすごいよ、ライ!」
そんな中、ゼロは一人だけ震えていた。
「触手怖い、触手怖い……。」
「まあゼロは置いといて。隊長殿、一緒に戦いましょう。」
卜部さんが右手を差し出す。僕もその手を握った。
「正直、僕が何故戦わなければならないのか、まだわかりません。でも、仲間を傷つけられたら、やっぱり放っておけません。
これは同好会会員としてではなく、黒の騎士団の仲間として、学園の仲間としてです。誰かが傷つく前に、僕が守る!」
「そうか。ならば俺は、虫を守るために戦うぜ。けどいざという時は、二人で協力するぞ。」
「無論です。」
「ううっ、熱い友情だなあ。」
「触手怖い、触手怖い……。」
『フフフ。何だかんだ言って、君は戦うことから逃れられないんだね、狂王。思う存分、僕を楽しませてよ。』
支援
ここはプラント団のアジト。椅子に縛りつけられた星刻が、ドン・ウーと対面している。
「貴様、何のつもりだ。」
「君の国の天子様とお近づきになりたくてね。」
「……!貴様、天子様に何をする気だ!中華連邦を乗っ取るつもりか!」
「いや、ただ仲良くなりたいだけさ。それに、同じ外を見せるなら、虫よりも美しい花の方がいいと思わないかい?」
「それは……!だが、私は彼らとともに歩むことを決めた。それを今さら!」
「ふむ、迷っているみたいだね。ならば、少し時間をあげよう。
天子様、いや麗華のためにどの選択がベストか、よく考えるんだね。」
「き、きさまああ!!」
「ハーハッハッハッハ!」
(ふう。悪人を演じるのは心が痛むなあ。ごめんよ星刻、ちょっとやってみたかっただけなんだ。
後でケーキご馳走するから、許しておくれ。)
『プラント団にとらわれた星刻。彼は一体どうなるのか。そして、新たな力を得たライと月下マンは、これからどうするのか。
V.V.の目的は何なのか。次回もご期待下さい。日本、万歳!』(ナレーション:藤堂さん)
「あれ、何か前回よりもナレーションが適当な気が?星刻、そう思わないかい?」
「知らん!」
「参ったな、完全に怒らせちゃったよ……。」
支援
以上です、支援ありがとうございました。
こういうネタ物も、あまりキャラを崩壊させるのはどうかと思えてきました。
おもに書いてるカレンEND後IF話もそうですが、
あまりやりすぎても自己満足にしかならず、
皆様を不快にさせてるだけのような気が……。
すいません、周りにかなり影響されやすいもので。こんなこと書くべきじゃありませんでした。
>>88 GJです。
こういうのもありでいいんじゃないかと思います。
面白かったし、楽しんで書いているのがわかりました。
またの投下をお待ちしております。
>>88 余暇卿、GJでした!
ライまで変身しだした……グランド月下マン、かっけー!
そしてウー様ww 頑張って、ウー様!
あと、自分の道を全力で貫けばいいと思います
迷わず行けよ、行けば分かるさ!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>79 えっと、お大事に
次の方がおられないようでしたら、投下しますがよろしいでしょうか?
支援。なんかペース速いな
えーと…時間かいてなかった…45分過ぎの予定です。
えーっと、そろそろ時間なので、投下いたします。
支援を皆様よろしくお願いいたします。
タイトル「出会いその1 」
カップリング…ライ×カレン
本作はロストカラーシナリオ「プラチナソウルX」の後の話しになります。
2〜3回で終わる予定です。
注意)登場人物のシェリル・ノーマンはオリジナルキャラクターです。
似たような名前のキャラがいるようですが、気にしないで下さい。
ええ、とっても似ていても気にしちゃ駄目です。
気にした人は、負け組です。(爆
そういうわけなので、気にしないで楽しんでください。
支援
出会いとは、不思議なもの。
人によって、出会いは必然的なものだったとか運命的なものというかもしれないが、それはどうだっていい事。
必然でも偶然でも関係なく、出会う事で何かが変わり、変化が生まれる事が大事なのだから。
出会い その1
あいたたた〜…こんな事なら事前に調べとけばよかったなぁ…。
私、シェリル・ノーマンは途方にくれていた。
始めてきたエリア11。
どんなところかワクワクドキドキで抜け出して出てきたはいいけれど、道に迷うわ、部屋に携帯は忘れるわ、おまけに財布の中身は限りなく寂しいというアクシデント3連続。
ちなみにカードは身元がばれるので使わない主義。
こう見えてもブリタニア本国では、ブリタニアの妖精とか最強の歌姫と言われるほどの有名人なのである。
もっとも、今はガチガチに変装してるから誰も気づいてないと思うけど…。
(う〜ん…仕方ない…。誰かに声かけて聞くしかないか…)
と思ったもものの誰それと声をかけるのは私のプライドが許さない。
おい、そこーーっ、そんなプライド気にするなーっていう突っ込みはなしっ!!
私は、シェリル・ノーマンなのよ。
私は選ばれた人なの。
あの皇帝陛下だってお忍びで楽屋にやってきて、サインもらって喜んで帰っていったって言う位ビッグなんだかんねっ。
というわけで…物色中…。
おーーーっ、あの子いいじゃん。白銀のさらさらヘアーに美形の顔立ち。でも表情が硬いかなぁ。
でも、あれくらいじゃないと私とは釣り合わないかな…。よし…アレに決定っと…。
目標が決定すると後はアタックのみっ…。
先手必勝っ…!!
私は行動を開始した。
支援
猿?支援
「いけないっ…遅れちゃった〜」
私、香月カレンは、急いでいた。
昨日の夕方、明日二人で(逃走ルートの確認を兼ねて)回らないかと誘われたからだ。
平日はいつも制服だったから、ここまで遅くならなかったかもしれない。
でも、今日は休日…。
やっぱり休日まで制服はおかしいわよねぇ…と言う事で私服にしたんだけど、何着ていいのかわかんない。
今回に限ってクラスメートのファッションの話、きちんと聞いておけばと初めて後悔した。
で、悩みに悩んだ挙句、無難な服装になっちゃったのがなんか嫌だなぁ。
でも、なんでこんなに気になるのか、この時はわからなかった。
だって彼に対して友情は感じても愛情は感じていないと思ったから。
まぁ、いろいろ考えるのは後々っ…。
まもなく待合場所の交換の噴水前だ。
まずはライにきちんと謝って…そして、その後は…と考えていた私の目の前にとんでもないものが見えてしまった。
私のライに女が抱きついてるぅーーっ。(注意・・・本人は無意識に思っており、気が付いてません。)
なんで、なんでぇ〜っ…。
混乱すると共に怒りが膨れ上がってくる。
私とデートの約束しておいて(してません。)他の女といちゃいちゃとはいい度胸じゃない。
なにやら慌てているライの視線が、私を見つけ目と目が合った。
多分、自分で思う以上に修羅になっていたと思う。
彼の慌てぶりがより大きくなりパニックになっている。
それで落ち着いたのかもしれない。
笑いながらライと敵に近づく。
「ごめんなさい、遅れちゃって…。と・こ・ろ・で…そちらの方はどなたかしら…」
なんとか穏便に言えた。
私のライに密着するなんて…。(気づいてません。)
私だって…私だって…。
なんかイライラが再度上昇してきそうだった。
支援
(なんでこんなになってるんだろう…)
わけがわからないと言った方がいいのかもしれない。
記憶がないから余計に混乱している。
だって、僕から見たら見知らぬ女性だが、彼女からしたら僕の事は知っている男性なのかもしれない。
でも今がすごく拙い状態だというのはわかる。
他人から見れば…まさに二股かけた男のような現状なのだから…。
唯一の救いは、知り合いがこの現場にいない事だろう。
こういうの生徒会のみんなに見られたらなんといわれるかわかったものではない。
それだけはほっとしている。
「ごめんなさい、遅れちゃって…。と・こ・ろ・で…そちらの方はどなたかしら…」
カレンの刺々しい言葉と引きつった笑顔、それに目が…笑ってない…。
背筋にぞくっとしたものが走る。
危険だ…なんとかしないと…。
冷や汗がどっと出る。
「や・やぁ…カレン…。この人は…」
ここで言葉が止まる。
(なんと説明すればいい?僕は知らないけど、もしかしたら僕の事を知っているかもしれない女性ですって言うべきかな…)
などと思考していると僕に抱きついている女性がにこやかに代わりに答えた。
「あら、ごめんなさい。道に迷ったから、彼に教えてもらおうとしてたのよ」
支援
支援
「「へ?」」
カレンと僕、二人同時に動きが止まる。
(じゃあ、なぜ抱きつく必要があるっ…)
もちろん、二人とも心で突っ込んでいた。
ただ、その言葉に対しての反応は別々のようだが…。
僕は知り合いではないと言う事は残念だが、カレンに変な事を誤解したままにしたくなかったのでほっとしていた。
が…カレンは違っていたらしい。
目が…より険しくなっている。
(怖いですよ…カレンさん…)
「ふーーん、そうなんだぁ…。今は、道尋ねるのに抱きつくのが流行りなんだぁ…」
僕に向けられたら、間違いなく石化しかねない視線を女性に向ける。
でも、女性の方は、向けられた視線を楽しそうに受け止めている。
「あら、だってこんなにいい男ですもの。抱きつくぐらいはスキンシップよ。それとも彼氏取られそうで怖いのかしら〜♪」
(うわー…火に油そそがないで〜っ…)
危険度が上昇するのが予想できる。
(ああ…今日は厄日でしょうか…。ああ…-僕は…貝になりたい…)
しかし、カレンの反応は僕の予想外のものだった。
支援
「そんな事ありませんっ。それに大体…私とライは恋人でもなんでもないんだからっ」
そう言い切って、あれだけ燃え上がっていた私の怒りの炎がどんどん弱くなっていくのがわかる。
(そうだ…私と彼はそんな関係じゃない。だからここで文句言うのは違うんじゃないか…)
心がだんだん重くなっていく。
(私は…彼をどうしたいんだろう…)
「ふーんっ。彼氏じゃないのかぁ…。じゃあ、彼とはどういう関係なのかしら?」
まるで追い討ちをかけるかのような言葉が私を襲う。
「………お世話係………」
ぼそりと答える。
その言葉を聞き大爆笑する相手の女性。
すごく惨めな心境だ。
泣きそうになる。
お母さんの件以降、絶対泣かないと思っていたが、それさえも今は忘れてしまいたかった。
支援
「うふふふふ…お世話係ねぇ…。あはははは…」
カレンの言葉を聞き爆笑する女性。
それとは反対に落ち込んでいるカレン。
その光景は、僕の心を強く刺激した。
「笑うなっ…」
僕は、大きく叫んでいた。
「君には些細な事でも、僕と彼女には大切な繋がりなんだっ。それを馬鹿にするのは絶対許さない。カレンに謝れっ」
怒りが心を支配する。
自分の大切なものが踏みつけられたような心境というのはこういう心境なのかもしれない。
それほど僕は夢中だった。
で…はっと我に返ってみると、二人がきょとんとして僕を見つめている。
「あ…ごめん…大声出して…」
思わず謝ってしまっていた。
(嘘っ…あのあまり表情を表さなかったライが…私の為に怒ってくれている…)
それだけで私の心は温かいものに積まれていく。
驚く以上に、彼が感情を露にするほど思ってくれているという事がとてもうれしい。
あ…違う意味で泣きそう。
私…こんなに涙もろかったかなぁ。
1回目終了です。
支援ありがとうございました。
えー…よく考えたらゲーム内でのお話書いたことないなと思い書いてみました。
あと2〜3回で終わると思いますので、また投下するときは支援よろしくお願いいたします。
今後が楽しみです。
ところで
>>100 誤植可能性アリ
原)私、香月カレンは、急いでいた。
正)私、紅月カレンは、急いでいた。
では?
>>111 その通りです。なんちゅーミスを…。
カレン好き失格だぁ…。(がっくし。
指摘ありがとうございます。
>>112 当方でちゃんと修正しますので大丈夫です。
ところで、貴方の連載されている「蒼天の騎士」ですが、シリーズ扱いして(部屋つくって)宜しいでしょうか?
ラブコメ好きには面白い展開w
この辺りでありそうなカレン視点の嫉妬心も興味深い。
卿のシリアス長編も好きですがこの続きも待ってます!
>>110 GJ
続きが楽しみだ〜
けど誤字が
>>100 >>まもなく待合場所の交換の噴水前だ。
↓
公園
>>113 あ、よければよろしくお願いします。トーマス様。
>>114 ありがとうございます。
ラブ米大好きなんですよ、実は…。(笑
短編は、ラブ米どんどん書きたいですね。
>>116 部屋を作りました。誤字も修正済みです。
>>110 GJ
いいな〜 なんか王道なラブコメで
30分ごろ投下します。
人居る………よね?
支援
支援します。
>>117 確認いたしました。ありがとうございます、トーマス様。
仮にif展開じゃなくシナリオ通りの展開だったとしても
ライ視点じゃないとまた新しく感じるものだなと思った
123 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:28:38 ID:MBLtZQg/
では時間なので投下します
「セシルさんとデート」の続きです
注意点は前回と同じ、後カレンが少し性格悪くなってるかもしれません
では投下
124 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/19(火) 21:29:42 ID:p89ScQPs
緑のショートへアの女の子の方のバージョンだとシスコン中佐とオカマのおっさんがもれなく・・・。
支援
支援開始します。
ごめんsage忘れた。
支援
127 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:33:38 ID:MBLtZQg/
『プラン3 ファミレスで食事』
映画を見終わるとちょうどお昼時だった。
「そろそろお昼ね」
「そうですね。じゃあ、そこのファミレスで食事にしましょうか」
「ええ、そうね」
よかった。
「実は私、お弁当作ってきゃった」とか言われなくて。
僕達は近くのファミレスに入った。
「いらっしゃいませ。2名様ですか? 混んでますのでこちらの席へどうぞ」
店内は食事時というこで混雑してたが運よく、一カ所だけ空いていたらしく僕達は店員さんに案内された席についた。
そのころ、ライ達を追ってきたノネット達は
「満席だって? 君ね、私はラウンズだぞ。しかもコーネリア総督と親しいんだぞ? こんな店その気になれば簡単に潰せるんだぞ」
「ノネットさん! 地上げ屋みたいなマネは止めてください!」
結局無理やりにノネット達もライ達の席のがよく見える席に座った。
「よかったわね。ちょうど空いてて」
「はい、そうですね」
「あの、すいません」
僕達がメニューに目を通していると店員さんがやって来た。
「大変混んでおりますので相席をお願い出来ますか?」
相席か、どうしようかな?
支援
支援
130 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:37:43 ID:MBLtZQg/
僕はセシルさんを見た。
「私はかまいませんよ」
「セシルさんがいいのなら」
すると店員は頭を下げた。
「ありがとうございます。それでは」
店員が手招きで案内すると来たのは僕のよく知ってる人達だった。
「あれ? ライじゃない」
「え、ライ?」
「カレン! シャーリー!」
こんなとこで2人に会うとは思わなかった。
というか外でこの2人とは珍しい組み合わせだな。
「イヤー、偶然だね。私もさっき店の前でカレンに会ってさ。まさかライにも会うなんてすごい偶然」
「そうね、ところでそちらの方は?」
カレンはチラッとセシルさんを見た。
心なしかカレンの目からセシルさんに対して敵意のようなものが感じる。
「こんにちは、ライ君のお友達ですね。私、ライ君の仕事の上司と恋人をしているセシルといいます」
ニッコリと言うセシルさん。
そんなハッキリ言わないでくださいセシルさん。
恥ずかしいじゃないですか。←無自覚なノロケ
支援
132 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:40:55 ID:MBLtZQg/
「おお! ってことは軍人さん? こんなキレイな人なのに……ってええ! ライの恋人っていつの間に!!」
「ウソ……!」
キャーキャー言いながら騒ぐシャーリー。
一方カレンはそんなに衝撃だったのか口を開けたまま硬まっていた。
「ああ、もうビックリしたな。だって私はライはてっきりカレンと………あ!」
そこまで言うとシャーリーは口を押さえた。
カレン? カレンと僕の間に何かあったっけ?
チラリとセシルさんを見てみるとセシルさんは少し固い表情でカレンを見ていた。
「あの、いつまでも立ってるのもなんだし2人とも座ったら?」
「あ、そ、そうだね、あはは…」
「………」
シャーリーは笑いながらセシルさんの隣に座り、カレンは無言で僕の隣に座った。
「あの………カレンさん?」
「何?」
「近くないですか?」
僕の隣に座ったカレンだったが………近い。
なんか知らないけどもう肩と肩が触れ合いそうなくらい近い。
カレン自体は涼しげな表情で座って居るが向かいのシャーリーもカレンのただならぬ何かを察したらしく引きつった笑みで固まっていた。
「それでライ、何を注文したの?」
支援
支援
135 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:46:56 ID:MBLtZQg/
カレンは僕が見ていたメニューを前かがみになって覗きこんできた。
近い! 近いよカレンさん!
ああ、シャンプーの匂いか何か知らないけどすごいい匂いがするよ。
「………」
あ、セシルさんと目が合った。
セシルさんはムッとした表情でこちらを睨んでいる。
「あ、あはは、カレンそれじゃあ見づらいでしょ? ほら」
シャーリーは僕に気をきかせてくれたのかもう一つのメニューをカレンに向けて開いて見せた。
ありがとうシャーリー。
なんか僕は今、色々いっぱいいっぱいです。
ライ達のテーブルが妙に張り詰めていたその頃、ノネット達のテーブルでは
「あれはカレンとシャーリー? 何だろ? ライがすごい困っているみたいだけど」
「ここからここまで全部頼めるか?」
「では私はこっちの麺類を上から全部」
「黄金伝説でもする気ですかあなた達!」
とりあえずランチだった。
「そ、そういえばライが時々学校で食べてるお弁当ってセシルさんが作ったんですか?」
必死にこの空気を打破しようとシャーリーが話題を振った。
支援
支援
138 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:52:30 ID:MBLtZQg/
「ああ、あの甘い寿司?。ライも可哀想よね。いつもあんな不味いもの食べさせられてさ」
「か、カレン!!」
ああ! セシルさんの前で何言ってるんだカレン!!
ありがとう、よく言った………じゃなくて!
セシルさんは………怒ってる!!
笑顔のままだけど明らかに怒ってる!
「あら、でもライ君は毎日ちゃんと食べてくれますよ?」
「ライは誰にでも優しいからね。でもその後に私のお弁当食べてライは泣いてるわよ? 美味しいって」
「私のお弁当」セシルさんはそれを聞くと途端に作り笑顔が消えた。
カレンさぁぁん!
僕を(スシーツから)助けてくれるのなら歓迎しますがセシルさんにケンカを売るのは止めてください!
大変緊迫しているライ達。
その時ノネットは……!?
「ええ、現在、僕の友人の女の子とセシルさんがただならぬ雰囲気のようでライがすごく大変そうです」
「ご苦労、そのまま解説よろしく」
「おかわり!」
食事をしながら無理やりスザクに実況させていた。
墓穴
支援
支援
規制?
弾幕増やして支援
142 :
萌は文化:2008/08/19(火) 21:56:05 ID:MBLtZQg/
「ああ、ああ! 料理が来たみたいだよ! とりあえず食べましょう! ね? ね!?」
店員さんが料理を運んで来るとシャーリーが一生懸命2人をなだめるように言った。
「………」
「………」
カレンとセシルさんは互いに無言のまま食事を始めた。
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
重い。
沈黙が重い。
空気が重い。
ものすごい緊張感。
どうしよう……?
何か、何か話題はないか!
「あ、このエビフライすごく美味しいな……あはは」
シャーリーも頑張って話題を振ってくれる。
料理? これだ!
「カレンのハンバーグも美味しいそうだね」
とにかくこの空気を和ますため僕はカレンに話かけた。
「そう? じゃあ、食べてみる?」
「え、いいの?」
支援
支援
なあライ、フラグには良いフラグと悪いフラグがある。
支援はするがな。
支援
147 :
萌は文化:2008/08/19(火) 22:01:37 ID:MBLtZQg/
「いいわよ。はい、あーんして」
「………ハイ?」
カレンはすごいにこやかな笑顔でハンバーグを一切れ僕の方へ差し出した。
あれ、これってあれですか?
僕が口を開けてカレンが食べさせてくれるって言う甘い甘いスイーツな一時を味わえってことですか?
僕は横目でセシルさんを見た。
「………!」
セシルさんはフォークを握ったまま拳をプルプルと震わせてじっとこちらを見ている。
「あのカレン……んぐ」
何か言おうとした僕だったが口を開いた瞬間、カレンは無理やりハンバーグを押し込んだ。
「あ………!」
セシルさんの驚いたような声とテーブルを叩いたような音が聞こえた。
僕は怖くてとても見ることが出来ません。
「美味しい?」
すごく綺麗に微笑むカレン。
何故かこの時、ファミレス内にミット○イトシャッ○ルのサビが流れた。
そのころノネットは…
「ライが女友達にあーん、されました」
「マジでー! 見たかったなライのあーん」
「逃した萌えは大きかったな……」
残念がっていた。
5分間隔で投下?3分とれば十分かと。
支援
支援
支援
151 :
萌は文化:2008/08/19(火) 22:03:58 ID:MBLtZQg/
同時刻レストランの前では。
「ん! あれは?」
偶然ルルーシュが歩いていた。
「ライと公園に居た女か。何故カレンとシャーリーと一緒に?」
しばらく様子を見るルルーシュ。
「なるほど、困っているようだな。C.Cの詫びをかねて助けてやるか」
ルルーシュは携帯を取り出した。
「あれ、電話だ」
シャーリーはバックから自分で携帯を取り出した。
「あっ! ルルからだ! ………もしもしルル?」
「あら?」
カレンも電話がきたらく携帯を取り出した。
「もしもし扇さん? ええ! 緊急収集!? 今ですか? はい、はい、わかりました」
「え! 本当ルル!? わかった今ダッシュで行くから!」
同時に電話を切る2人。
「ごめん私、用事が出来たから先に出るね!」
そう言うとシャーリーはダッシュで走り去って行った。
ルルーシュGJ
支援
支援
支援
155 :
萌は文化:2008/08/19(火) 22:06:43 ID:MBLtZQg/
「私も急用。じゃあねライ」
カレンも立ち上がるとゆっくりと歩き出した。
すると一旦、セシルさんの横でカレンは立ち止まった。
「私、諦めないから」
何を言ったかよく聞こえなかったがカレンはセシルさんに一言言うと去って行った。
………助かった。
よくわからないけど助かった。
ライがホッと胸を撫で下ろすのを確認したルルーシュは携帯をしまった。
「条件はクリアだ。後は俺がクールに去ればOKだな」
「あ、ライの奴発見。ファミレスとはちょうどいい。ピザくらいあるだろう」
振り返って去ろうとしたルルーシュだったが聞きなれた声のせいで一旦立ち止まった。
「では今度こそピザをおごらせるか。ピ〜ザ♪ ピ〜ザ♪ ピザ おいしい子〜♪」
ルルーシュはその辺に落ちてた鉄パイプを拾って上機嫌なC.Cを追いかけた。
ルルーシュが鉄パイプもてるの!?
支援
支援
158 :
萌は文化:2008/08/19(火) 22:08:39 ID:MBLtZQg/
おまけ
コーネリア「ああ! 忙しい!忙しい!忙しい!! 何でこんなに忙しいんだ!」
ギルフォード「コーネリア様、コーネリア様宛てに領収書が届いています」
コーネリア「領収書? ファミレスの食事代? ひい、ふう、みい………待て! 0の数が明らかにおかしいぞ! 車一台くらい買える値段だぞ! 何人で食べたらこうなる! 誰からだこれは!?」
ギルフォード「ノネット殿からです」
コーネリア「あの人かぁ!!」
同じころヴィレッタは……
ヴィレッタ「え………何? この領収書? 何この金額?」
GJすぎる
支援
160 :
萌は文化:2008/08/19(火) 22:12:23 ID:MBLtZQg/
以上で一旦終了
ごめん、携帯から何故か繋がりずらくなってたんだorz
ご迷惑おかけしました。
次回はショッピングです
ライセシなのにセシルさんの影が薄い…
ラブコメのつもりが笑いがない…
なんだろこれ?
支援ありがとうございました。
保管完了しました。
誤字報告(修正済み)
お弁当作ってきゃった → お弁当作ってきちゃった
店内は食事時というこで → 店内は食事時ということで
ノネット達もライ達の席のがよく → ノネット達もライ達の席がよく
すごいい匂いがするよ → すごくいい匂いがするよ
ああ、あの甘い寿司?。 → ああ、あの甘い寿司?
ハンバーグも美味しいそうだね → ハンバーグも美味しそうだね
空気を和ますため僕はカレンに話かけた → 空気を和ますため僕はカレンに話しかけた
カレンも電話がきたらく → カレンも電話がきたらしく
シャーリーはバックから → シャーリーはバッグから
誤字というほどのものではないですが一応(保留状態)
セシルさんに対して敵意のようなものが感じる → セシルさんに対して敵意のようなものを感じる
ええ! 緊急収集!? → ええ! 緊急招集!?
私の独断で、メインタイトル「セシルさんとデート」 サブタイトル「プラン3 ファミレスで食事」としています。
不都合が有れば訂正致しますので仰ってください。
支援
支援
>>160 GJ 天然ライはつくづく罪作りな奴だ
ちょっとシャーリー好きとしてはシャーリーのセリフに違和感があった気もするけど
全体的な雰囲気は想像できたので良い感じでした。
それにしてもギャグ物ではかつてないくらい空気を読んだルルーシュだなw
>>160 GJです。
ああ…場面が目に浮かぶようだ。
こういうのいいですよねぇ。
修羅場大好き〜♪(笑
次回も期待してます。
>>161 ええ! 誤字多すぎ!?
ゴメンナサイ管理人卿
そしてありがとうございます
他の職人さんに比べて誤字が多すぎる………本気で気をつけなければ…
>>166 まあ誤字については留意していただければ。保留状態のものはどうしますか?
>>49 毎度すばらしい作品ありがとうございます。
このSSスレの中でも屈指の読み応えです。
アーニャ熱も凄いですが、ヒロインは断固カレンですよね!
このシリーズの最初の投稿からカレンとライの再会を今か今かと心待ちにしております。
早く再会して卿の作品でR2を補完してほしいと切に願う今日この頃(切実…!)
トーマス卿へ
保管庫にて0017-0607と0018-0413の閲覧が出来ないようなので対応をお願いします
駄目だ。我慢出来ないから言うわ。
管理人さんは、ちょと甘過ぎじゃないですか?
あなたがわざわざ誤字脱字指摘して、修正するか聞く必要ないのでは?
そこまでしたら、テンプレの意味が無いと思います。
投下する人もです。これ以上管理人さんに手間取らせてどーすんの?
投下する前に、ちゃんとチェックしてるのか甚だ疑問だわ。
言ってることは正しい。が、だからといって挑みかかるような書き方せんでも。
荒れる元だよ?
0018-0900(前スレ932ぴんくもふもふ卿)
GJです!
苦手な分野も一生懸命学ぼうとするナナリーの真摯な態度が可愛らしく、ギュッとしてあげたい気持ちになります
でも、そんな二人を見て拳を握ってしまうアーニャも可愛くって、
どっちに感情移入して読めばいいのか悩ましいところです
暗い話やバッドエンドも決して嫌いなわけではないのですが、
可愛らしい彼女達に幸福が訪れるのを願わずにはいられません
>>49GJでした!
ナナリーに対してツンデレなカリーヌ皇女が可愛い!
ルルーシュとCCのやり取りも軽妙で素晴らしいと思います
つい本編のCCの状況を思いだしてしまい、
「本編でこんな二人を見ることはもう叶わない夢なんだろうか……」とジンワリしてしまいました
詰めの甘さとか非常にルルーシュらしくていい感じなんですが、
それが今後どのような結果を導くのか怖くもあり、楽しみでもあります
そして、毎回のようにカレンがヒロインであることを忘れて読んでしまう私をお許しください
他のキャラも可愛いから……つい……
>>88GJでした
ルルーシュでなくて、ゼロで新しい世界が開けるのなら外見はさほど重要でないのか、
ルルーシュがとんでもなくあられもない声で鳴いたのかどっちだろう?
(あえて鳴いたと書いてみたw)
真の黒幕(?)VVもいい味でてるし、悪人役をちょっとやってみたいとかいうドン・ウー様も小市民的でいいw
心配されるほどキャラ崩壊しているとは、私は思いません
せいぜい、モニカは本編にほとんど出てないし、まだキャラが判っていないから大丈夫かな?と思うくらいです
(ラウンズ小説よんでないので……出ていたのかな?)
んだんだ、言い方をまず自分がチェックしようよ
>>110乙でした
これからってところで切られている……
個人的には、カレンのモノローグで
>でも、なんでこんなに気になるのか、この時はわからなかった。
>だって彼に対して友情は感じても愛情は感じていないと思ったから。
と言わせているのですから、()付きの天の声突っ込み文は要らないんじゃないかと思いました
全編ギャグ押しならそれもありかと思いますが、そういうわけではないようですし……
>>160乙でした
きっぱり恋人というセシルさんは、それをうかがわせる描写が一切ないのに、
静かに、かつ、バリバリに予防線を張っているようで、大人の女の強かさを見た気がしました
ライが反射的に「ありがとう」と思ってしまったのは、
恋の力を持ってしてもスシーツの破壊力は耐え難いということなんですね……
恐るべし、スシーツ!
そして、スザクがちゃんと空気読めているっぽいw
ルルーシュGJだが、いくらCC相手とはいえ、鉄パイプはヤバいと思うんだぜ……
>>171 誤字脱字の修正については、テンプレの記述にある「メールでやりとり」よりもその場で訂正するほうが楽だったりするんです。
あれは、修正依頼でスレを消費しないほうがいいんじゃないかという観点から提唱したまででして。
尤も、誤字脱字は無いのが一番いいんですけどね。でも人間だれだってミスしちゃいますよ。そんなに私は甘いですかね?
>>172>>174 すいません。言い方気をつけます。
>>176 誤字脱字の件も含めて、修正をお願いしている時点で修正依頼では無いのですか?
私はそう解釈してました。
>でも人間だれだってミスしちゃいますよ。
それは分かります。けれど、今回のはちょっと多すぎじゃないかと思ってしまい
つい言い方を間違えました。萌は文化卿、すいませんでした。
>そんなに私は甘いですかね?
甘いというより、優し過ぎるというべきでした。
こんばんは!毎度ありがとうございます!
今日もSSをお届けに参りました!
今回は久しぶりにREGAIN COLORSのほうをお持ちしましたw
とりあえず前を忘れていたらいけないので太平洋奇襲作戦が終わってからです
それではお召し上がりくださいw
それでは夜食のピザを手を合わせて
支援
支援します
>>170 修正しました。ご報告ありがとうございました。
それにしても、0017-0607 は 0017-0609 のまちがいだったからいいとして、0018-0413はまたしてもファイルが消滅してた。
何故に?容量の契約更新は先日済ませたばかりだと言うのに。
第11話「友として」
例の奇襲作戦後、黒の騎士団ではゼロの姿を見なくなっていた。
「ルルーシュ、どうしたんだろう」
ライは携帯を切るとC.C.へと話しかける。
あの戦闘以来ルルーシュからの連絡が一切なかった。
恐らく自分がナナリーのところを去った後、何かがあったのだろう。
「さぁな、だがお前がすることは変わらないぞ」
「分かっているよ」
ライはこれからのことを計画した資料をまとめていた。
新しく届く物資や新しく増える騎士団のメンバーなどやるべきことは山積みだ。
扇や藤堂が帰ってきているおかげで仕事は随分と減っている。
しかし、ゼロの判断が必要な案件はゼロがいない間は代行のライの仕事だった。
そのためルルーシュの様子を見に行きたいのは山々なのだが・・・・・・。
「なぁ、C.C.」
「何だ?」
C.C.はライのベッドの上で先ほどライに作らせたピザを食べている。
「何で君の私物が僕の部屋を占拠しているんだ?しかもいつの間にかあのおかしな人形が増えているし!」
「チーズ君だ。ルルーシュと同じようなことを言うな」
「じゃあ、何で同じような人形が4体もあるんだ!」
「4種類あってな普通ver・笑いver・泣きver・怒りverと・・・・かわいいだろ?」
「どれも同じにしか見えないよ!しかも総領事館にいた時隠れて宅配ピザ頼んでいただろう!」
「いつの間にルルーシュのように心が狭い奴になっていたんだ。私は悲しいぞ」
そんな風に悪いと思っていないC.C.にライは溜め息を付いてしまう。
「・・・・・・・ルルーシュ、大丈夫かな」
ライは目の前の現実から逃避するしかなかった。
>>110 あしっど・れいん卿、GJでした!
「皇帝陛下がお忍びで楽屋にやって来てサインもらって喜んで帰った」←ただ、これを読んだ瞬間吹いた
>>160 萌は文化卿、GJでした!
な、なんてGJなんだ、ルルーシュ!
君のことはこれから童貞皇子と呼ぼう
とりあえずノネットさん、ジェレミア卿、自重しようぜ
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
支援しますよ
トーマス卿へ
対応ありがとうございます
>>178 支援します
「カレン!」
ライはこれから外に出ようとするカレンを呼び止めていた。
「ライ、仕事は?」
「ルルーシュのことが気になってて捗らないからね。適当に抜け出してきた」
そうやって笑うライにカレンも笑ってしまう。
多分、2人とも考えていることは同じなのだろう。
「ねぇ、ライ。どうしてあなたはゼロを・・・・・ルルーシュをそこまで心配するの?」
カレンはずっと聞いてみたいと思ったことだった。
ルルーシュへと親しく話しかけるライはまるで昔からの友人のような顔をしていた。
しかし、ルルーシュも自分もライのことは会うまで知らなかった。
「僕とルルーシュが似ているから・・・・・かな。ほっとけないんだ」
「似ている?」
「うん、昔の僕に・・・・・そして、僕のようにならないためにも・・・・ね・・・・」
そう言って空を見上げるライの顔がひどく寂しそうにカレンには見えていた。
うおっ遅かったorz
支援
支援
>>177 いいえ、今回は誤字が多すぎる私が悪いですから気にしないでください
支援
ライとカレンは電車に乗っていた。周りに客はいなかった。
「多分、ルルーシュは新宿にいるよ」
「何故?」
「ゼロが生まれた場所だし・・・・それに・・・・・」
「C.C.?」
カレンの言葉にライは頷いて答える。
それはライがC.C.のことを信頼していることの表れだった。それがカレンには悔しかった。
「ねぇ、ライ」
「なに?」
「何であなたはC.C.のことをそこまで信頼するの?あなたにとってC.C.って・・・・何?」
あの総領事館でのこと、そして今日のこと。
C.C.は自分の知らないライを知っていて、そしてライはそんなC.C.へ全幅の信頼を寄せている。
ライとC.C.は一体どういう関係なのか、それを知りたかった。
「恩人だよ。色を持たなかった僕に色のある世界というものを教えてくれた」
いつになく真剣なカレンにライは正直に答えていた。
「色のあることを教えた・・・・恩人?」
(それはルルーシュや生徒会の皆、黒の騎士団の皆・・・そして、カレン。君もね)
ライはそうやって心の中で呟いた。
あまり意味が分からない答えだったが、ライが正直に話してくれたことは分かった。
「それにしてはライはC.C.に甘過ぎよ。もうちょっと厳しくしないと駄目よ」
先ほどとは違う様子でカレンはライへと笑いかけていた。
「そうかな?」
「そうよ。まずはエサをやる回数を減らしなさい」
「エサって、C.C.はペットじゃないんだから」
「でも、ライにピザを頼む時ってエサをせがむ犬とか猫に見えるもの」
「確かにそうかも」と言って笑うライにカレンは笑いながら頷いていた。
(恩人・・・・か)
ライがC.C.に対して恋愛的感情を持っているのかは分からなかった。
この朴念仁のことだからもしかしたら自分の気持ちに気付いていないだけかもしれない。
C.C.がライのことを想っていることは同じ女だから分かる。
しかし、C.C.自身がその感情に正直になろうとしてないことも何となく分かる。
(でも、私だって・・・・・・)
カレンは自分の気持ちを再確認した。
ライに初めて会った時に自分はライに一目惚れのような感覚があった。
しかし、その感情が何故か懐かしくも感じてしまっていた。
まるで前世の自分がライのことが好きだったような、そんな考えが頭に浮かんでしまう。
(前世って、どんな乙女ネタなのよ)
一瞬でもそんなことを考えた自分をカレンは溜め息を付いてしまっていた。
(大事なのは今)
そうカレンが結論付けた時、新宿到着のアナウンスが流れた。
バキッ!!
ライと二手に分かれたカレンがその場に来た時にはライがルルーシュを殴り倒したところだった。
「いい加減にしろ、ルルーシュ!」
殴り倒されたルルーシュは地面に転がっている。
それでもライはルルーシュの胸倉を掴み上げ、ルルーシュを立たせる。
「君はゼロだ!カレンに!黒の騎士団に!日本人に希望を与えた男だ!
その責任を放棄するな!君はそんな奴じゃないはずだ!」
ライはそのまま矢継ぎ早にルルーシュを怒鳴りつける。
「ナナリーと何があったかは知らない!でも、これはもう君の望みだけじゃない!」
自分の視界が歪んでいたことにライは気づいていた。自分は泣いているのだと。
ルルーシュには幸せになってほしかった。自分のように孤独になってほしくなかった。
今の彼の姿がまるで母親と妹を殺してしまった自分の姿に似ていたから。
「ライ・・・・お前は・・・・・」
ルルーシュはそんなライの顔を見て目を見開いていた。
ライはルルーシュの胸倉から手を離すとそのまま歩き去ろうとして止まる。
「もし君が戻ってこなかったら僕がゼロになる。でも・・・・戻ってきてくれたら・・・・・」
そうやってライは顔だけを後ろを向く。
「僕は君を守るよ。ゼロの左腕として、そしてルルーシュ・・・・・・君の友としてさ」
そう言ったライの顔は笑っていた。
「帰ったか」
ライが部屋に戻るとC.C.は出てきたときと同じようにベッドに座っていた。
それを見てライは何故だか少し安心した気がした。
C.C.が座っていない部分にライは倒れこむ。
「ルルーシュのやつに発破をかけてきたのか?」
「うん」
「お前はあいつに自分を見たのか」
「そうかもしれない。ルルーシュは僕に似ている、でもまだ彼は終わっていないからね。
全てを取り戻せない僕とは違う。ルルーシュにはまだたくさん残っている」
昔のことを思い出しているのかライの目から一筋の涙が流れる。
「ルルーシュには僕のようになって欲しくないから」
「そうか。だがな、お前にももう失くせないものはあるだろう?」
そうやってC.C.はライの頭を撫でる。
「そうだね。もう二度とあんな思いはしたくないよ」
「大丈夫だ。ルルーシュやカレン、それに私だって手伝ってやる。私の場合はピザが報酬だがな」
C.C.が穏やかに笑うのを見ながらライも笑い返していた。
「またここで皆で花火を上げよう」
そうやってルルーシュはミレイ・シャーリー・リヴァルのほうを向く。
そこにはその場にいないナナリー・スザク・カレン・ニーナが見えてくる。
しかし、そこで何故かもう1人いた。
その人物の顔はまるで霧が覆っているように見えた。
(誰なんだ・・・・・お前は・・・・・)
その人物が自分にとって生徒会のメンバーと同じくらい大事だったことは覚えている。
そこであることをルルーシュは思い出した。
あれは確か去年の学園祭の準備をしていた時のことだった。
自分はあの時から誰かが1人足りないと感じた。
もしかしたら会長が言っていた妖精君のことかもしれない。
自分にそっくりな人間が傍にいた。そう、表面的ではなく内面的までそっくりな。
だが、そんな人物に覚えはなかった。記憶がズレてしまっているような感覚だ。
一瞬だけその霧が晴れたような気がしたが、それでもそれが誰だか判別が出来なかった。
だが、その人物が今の自分の近くにいる、そんな感じがした。
普通に支援
以上でした!いかがでしたでしょうか?
とりあえずカレンが引っ叩く場所はライにやってもらいましたw
この頃、ラウンズ編を書くのが楽しくてこちらを疎かにしそうでしたorz
ところで私のピザのお店の名前の件ですが(忙しくてすっかり忘れてましたorz)
投票を取りたいと思いますのでよろしくお願いします!
@「ピザーライ」A「ピザーヤ」B「ピザ月下」C「ピザクラブ」
D「ピザマッチョ」E「ピザーニャ」F「ピザクラブフォーメン」G「ピザゲットー」
温かい1票お待ちしています!
お疲れさまでした。
この「コードギアス REGAIN COLORS」をシリーズ扱いして宜しいでしょうか?
Eのピザーニャ一枚注文します。
>>196 ピザの配達人卿、GJでした! 今回も美味しくいただきました!
え?ルルーシュまさかのライに慰めろ?
………アッーーー!
冗談はさておき、Bで
少しずつ記憶を取り戻しているんでしょうか、というか今からジェレミアの登場が待ちきれない
貴公の次の配達を全力でお待ちしております!
>>200 では部屋を作りました。作品数が規定の数に達したので、第2地区を設立しました。おめでとうございます。
>>194 GJでした
>「うん、昔の僕に・・・・・そして、僕のようにならないためにも・・・・ね・・・・」
本編見てれば、なんて今でこそ心に響く言葉なんだろう…このライの心情、苦しいほどに伝わる。
店名はぶっちゃけ自分の書いた屋号が3個も入っているので投票できないっすw
もう配達人卿のままでもいいと思うんだけどなぁ
あと俺は正直
>>177の言い分もわかるな…管理人さん本人がどう言おうと、
ちょっと職人方も最近管理人さんがいるのを当たり前として甘えすぎな面があると思う
皆さん一度、WWWで世に配信したら二度と戻せない怖さ、みたいなのは覚悟した方がいいよ。
それに保管庫はあくまで有志でこのスレの副次的な形でできたものだろうし
ミスをそこに残しておきたくないからとなると、ここではなく
そちらにメール等でやり取りするのが妥当だと思う。
ピザの配達人卿GJ!
未だに記憶が戻らないルルーシュ達!
ギアスはやっぱりそう簡単には解けないっ!!
ジュレミア卿貴方の見せ場だよーー!!!
ぼんやりと覚えているのが少し暖かいような悲しいような…
次回を期待しますっ!
オーソッドクス(?)に@で
ウイルスにやられたのかパソコンの動作不具合で作品が全て没(泣き)。下書きの原稿用紙も捨てちゃったし、また書きなおさなきゃ。
それで機密情報局編とか悪夢の話を書こうかと思っているんですが、下の組み合わせだとどれがいいですかね?
ちなみに親衛隊経由で特区日本は不成立、ブラックリベリオン後、ライはスザクとともにラウンズに任命されるもゼロの正体とギアスについて知ったためそれを固辞。ルルーシュを監視する機密情報局局長を志願し、それが通ったという前提です。
目と足が不自由になり車いすの生活を余儀なくされたため退役しています(あくまでもルルーシュたちを監視するためのフリですが)。
1.ライ(兄)・ルル(弟)とロロ(兄)・アリス(妹)
2.ライ(兄)・ロロ(弟)とルル(兄)・アリス(妹)
3.ライ(兄)・アリス(妹)とルル(兄)・ロロ(弟)
4.悪夢編 ライがエデンバイタル教団教皇(枢機卿が敬愛)でジノが教皇直属の聖杯騎士(枢機卿が敵視)
>>204の補足
前提は1〜3の機密情報局の話で、4.悪夢は役職以外特に前提はありません。
>>204 3番かな。一番アリスとの絡みが多そうだし
自分も3かな。
しかしまだまだ謎が多いナナナを題材にするってすごい勇気だよね…
保管庫の??????自治区、管理番号0002-0272がダブっています
過去ログを確認したところ、「腐ったルルーシュ」は0002-0245が正しい管理番号になるようです
因みに閲覧しようとすると、どちらも管理番号通り「幸せとは辛いもの 改訂版」に繋がりました
確認願います
*割りとどうでもいい突っ込み*
V.V.リンク飛んでみたら、(内容的な問題かもしれないですが)ライとV.V.だとライ×V.V.なのに、
咲世子とV.V.だと咲世子+V.V.なんですねw
>>208 対処しました。ありがとうございました。
210 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/20(水) 00:52:28 ID:r6G0iYX4
>>204 うーん、3番がいいかなと思います。
本当は隠し選択肢の5のアリス(嫁)がいいかなと…
あれ、なんか大量のナイトメアがこっちに向かって飛んできたような…
>>209 確認しました
素早い対応ありがとうございました
申し訳ないのですが、208で書き忘れていたことがありました
明日以降で構わないのですが、職人本人の依頼じゃなくてもOKだったら、
0002-0272で「ノネット」さんの名前が「ノエット」になっているので、修正していただけますか?
上から3行目くらいと下から5行目くらいの二ヶ所だと思います
度々お手数をかけて申し訳ないのですが、キャラ名が違うのはさすがに気になるので……
>>209 ちょww管理人さんww あんたいつ寝てるんですかww
>>210 3が多いみたいですね。その方向で行きます。将来的に5のアリス(嫁)につなげていこうかな。
おや、なんか空間がゆがんで・・・。
悪夢編の話は謎が多い分、自由に・・・。まあ、キャラ的に双○座の人を参考にすれば、話的に面白いだろうし。
アリエス=牡羊座ですしね。
>>211 修正しました。……これ、誤字ですよね?故意じゃないですよね?
>>214 もしやと思って見に来てみたら……
念のため過去ログ確認してみましたが、当時はスルーしたのか気付かなかったのか、誰も指摘してないですね
内容的にもここでネタに走るようなSSではないので、多分大丈夫だと思うのですが……
>>215 >もしやと思って見に来てみたら……
ふっ……、今日は3時ぐらいまで起きてなきゃならんのですよ。夏の戦争はまだ終わっていないのです。
217 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 01:53:14 ID:BakjQlCk
ライCが好きなのに騎士団のナイトメアよりブリタニアのナイトメアの方が好きで苦しむいつも俺…
クラブで騎士団って無理なのかなぁ…
ライマリネタで出来ました。
今回はちょいと長くなるかも…
投下良いですか?
ぐ……支援どなたかお願いできませんか?更新はできます。
支援
220 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:00:18 ID:BakjQlCk
よし…いきます。
あんまり面白くは無いですが…
タイトル・ヴァルキリエ隊訓練指導
カップリング・ライ×マリーカ
備考・面白いかなぁ…やりすぎたかも…
221 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:01:25 ID:BakjQlCk
ヴァルキリエ隊訓練指導
「…」
私は基地の食堂でノートパソコンのディスプレイに表示されたライ卿の顔写真を見ていた。
ベルリン戦以降、私、マリーカ・ソレイシィの心はライ卿にぞっこんだった。
あれ以降、私は彼のことについて色々調べた。
ライ…ナイトオブセブン・枢木スザクと共に「特派のダブルエース」と呼ばれたエースパイロットの一人。
エリア11において発生した「ナリタ攻防戦」で初陣を飾り、サザーランドに騎乗して黒の騎士団、日本解放戦線の多数の無頼を撃破、コーネリア総督を救出。
フトウにおける「片瀬少将強奪作戦」で新型機・ランスロット・クラブに乗り換え、黒の騎士団を撃退。
「キュウシュウ戦線」でも大量の敵ガンルゥを撃墜し、枢木卿の反乱首謀者・澤崎の拿捕を助けている。
エリア11最大の攻防戦「ブラック・リベリオン」では枢木卿と共にゼロを捕らえ、二人共にナイトオブラウンズに昇級している。
そして「白ロシア戦線」で「青き戦神」の異名を得、今に至る…
調べれば調べるほど凄い戦績だ。
それに、私の憧れであり、短期間侍女を勤めたコーネリア殿下とも面識があるらしい
でもこんなに凄い戦績を残し、敵機も容赦なく落としてるのに、あの時の彼はとても優しい目をしていた…
あんな虫も殺せないような目をした優しい人が「青き戦神」だなんて信じられない。
もっと彼と色々話がしてみたい…そう考えていたときだった。
222 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:02:36 ID:BakjQlCk
「マリーカ!」
「わ!?わわわわ!?」
リーライナさんが背後からいきなり声をかけてきた。
私は慌ててノートパソコンを閉じる。
「リ、リーライナ先輩!」
「何慌ててるの?それより、聞いた?」
「な…なんですか?」
「今日の訓練、ナイトオブラウンズが指導に来るのよ!」
「…え?…え?…ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?」
………
リーライナさんから詳しい話を聞いた。
私たちグランサム・ヴァルキリエ隊は優秀な成績を残した女性軍人の中から選りすぐりで選ばれた精鋭部隊であるが、まだまだ経験の浅い若い兵が多い。
それを少しでも補うため、より高度な訓練で能力を高める必要があるが、私達の隊長であるルキアーノ・ブラッドリー卿は能力は高いものの訓練指導には全く向かないため、シュナイゼル殿下がナイトオブラウンズによる訓練指導を提案したのだ。
その提案は見事通り、枢木スザク卿、ノネット・エニアグラム卿、そして…ライ卿が私達の訓練に来ることになった。
「…ホントですか?」
「うん!ホントよ!今からブリーフィングルームに集合!」
「はい!」
ライ卿に…あの人に会える…
それだけで私の心は高鳴った。
私はノートパソコンをそのままに、リーライナさんと共にブリーフィングルームに向かった。
223 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:03:53 ID:BakjQlCk
ブリーフィングルームでは既にヴァルキリエ隊のメンバーが集まっており、少し遅れた私とリーライナさんは後ろの方に並ぶことになった。
少しすると、ブラッドリー卿がブリーフィングルームに現れ、私たちの前に立った。
「よぉ、お前ら素人の訓練のため、俺以外のラウンズが来る事になった。ナンバーズのガキが居るのが気にいらねぇが、上からの命令じゃ文句は言えねぇ。
俺は人に教えるのが嫌いだから、今回バッチリ学んでおけ。
じゃあ…」
ブラッドリー卿はブリーフィングルームのドアの方を向き、「入れ!」と叫んだ。
すると、枢木卿、エニアグラム卿、そしてライ卿の順にナイトオブラウンズの面々が入室してきた。
「ナイトオブセブン、枢木スザクです!」
「ナイトオブナイン、ノネット・エニアグラムだ。今日はよろしく!」
「ナイトオブエイト、ライです!皆の訓練を行うため、我々ナイトオブラウンズが来ました!厳しい訓練になると思うけど、手加減はしない!気を引き締めて!」
『イェス・マイ・ロード!』
ライ卿が言い終わると、私たちは一斉に彼らラウンズに返事を送る。
そして、ラウンズによる訓練が始まった…
微力ながら支援
225 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:04:52 ID:BakjQlCk
………
最初は、屋外グランドにおける枢木卿の体術訓練。
ナイトメアを駆る騎士たるもの、いざという時のため、肉弾戦も鍛えなければならないというのが枢木卿の教えだ。
確かにそうだ。もし歩兵との戦闘になり、銃がない場合は肉弾戦で戦わなければならない。
しかも私は士官学校以来肉弾戦の訓練をした事がないため、この訓練はありがたいと思った。
「じゃあまず、僕とライ卿が手本を見せるから、よく見てて。…ライ。」
「ああ。」
トレーニングウェアに着替えた枢木卿とライ卿がグランドの中心に移動し、私達やエニアグラム卿もそちらを向く。(それにしてもトレーニングウェアの上から見たエニアグラム卿のグラマーなボディは女の私でもうっとりしてしまう。)
そして二人がグランドの中心で一礼すると、模擬戦が始まった。
「はあぁぁぁぁぁぁあ!!」
枢木卿は連続で拳を打ち、ライ卿に殴りかかる。
枢木卿の連続攻撃は凄い。
一発一発が一撃で敵を沈黙させる威力があることが私の目でも分かる。
しかもそれを素早く何発も打ってくるのだ、並みの兵士では相手にならない。
以前私が侍女を勤めていたとき、コーネリア殿下が「イレブンは脆弱者の集まり」と言っていたが、彼が脆弱だなんてとても思えなかった。
しかし…
「…!」
ライ卿も凄かった。
枢木卿の拳を一発一発紙一重で回避し、無駄な動きが何一つない。
「ライ卿、すごい…」
私はライ卿の動きに見とれていた。
美形で腕も良く、身体能力も高いなんて…
し、支援
227 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:06:06 ID:BakjQlCk
「流石だねライ…なら!」
枢木卿は一足飛びで距離をとり、着地して再び飛ぶ、そして体を空中で回転させ、空中回し蹴りをライ卿に放った。
『おおーーーー!!』
ヴァルキリエ隊の皆の歓声が上がる。
あれがナイトオブセブン・枢木スザク卿の得意技だ。
「ライ卿危ない!」
私はそう思った。
しかし…
「はあぁぁぁぁぁぁあ!!」
ライ卿はわざと後ろに倒れながら枢木卿の蹴りをギリギリで回避し、そのまま右足を大きく上げて枢木卿の背中に強烈な蹴りを見舞った。
「うわ!?」
蹴られた枢木卿は体制を崩し、そのまま地面に激突した。
「イタタ…」
「大丈夫か?スザク。」
「うん…また腕を上げたね。」
「まだまだだよ。やはり倒れながら打つ蹴りは、威力が下がる。」
ライ卿はそう言いながら倒れている枢木卿に近づいて手を差し伸べ、枢木卿はその手をとって立ち上がる。
私は「羨ましい…」と思った。
私も転んだ時、ライ卿にあんな風に手を差し伸べて貰えたら…と考えるのだった。
その後私はリーライナさんと肉弾戦の演習を行い、コテンパンにされ、それを見ていたエニアグラム卿に厳しい指導を受けたのだった…
ごめん、眠い……感想は起きてから書きます
支援
229 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:06:56 ID:BakjQlCk
………
二つ目の訓練は室内プールにおけるエニアグラム卿の水泳訓練だ。
水泳は体力を高め、しなやかな筋肉をつける。
私たちは競泳水着に着がえて準備運動を終え、ラウンズの面々と共にプールサイドに集まっていた。
しかし競泳水着の上から見たエニアグラム卿のスタイルは凄い。
胸はあんなに大きいのに形は整い、体系もスリムだ…
私はエニアグラム卿と隣に居たリーライナさんの胸と自分のなんとも貧相な胸を見比べ、溜息をついた。
ライ卿の趣味はどうなんだろう…やっぱり大きいほうが好きなのかな?
私はトランクスタイプの水着を着ているライ卿の方を見た。
「うわぁ…」
私はライ卿の体に見入った。
引き締まった筋肉と白く美しい肌…
ヴァルキリエ隊のメンバーの中からも、ライ卿を見て「きゃ〜♪」「素敵〜♪」と小声で声が上がっている。
やはり彼は女性にモテる…
確かラウンズにはエニアグラム卿の他にもアールストレイム卿やクルシェフスキー卿と言った女性が居たはずだ。
しかもライ卿は影の噂で男色という説もある…
さっきの枢木卿とのやりとりを思い出してみるとまさかその噂もあながち…
もしかしてラウンズの誰かと恋仲になっていたりするのだろうか…そう思うと心配で心が締め付けられた。
「え〜、それじゃあ手本に50mで競泳を開始する。ライ、付き合え。」
「はい!」
そんな考え事をしていると、ライ卿とエニアグラム卿の手本の為の競泳が始まろうとしていた。
二人は台の上に乗り、枢木卿がカウントを開始する。
そしてカウントがゼロになると二人は飛び込み、競泳が始まった。
最初は互角の勝負だった。
しかし、二人が25m泳ぎ切り、ターンした所で勝負が逆転した。
ライ卿が一気に速度を上げ、エニアグラム卿を抜いたのだ。
エニアグラム卿も速度を上げるが、ライ卿には届かず、ライ卿の勝利となった。
しばらく起きてるから平気です。支援
231 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:08:13 ID:BakjQlCk
「ふう…前半で互角かと思ったが…まさか私をハメるために力をセーブしていたとは…このペテン師め!」
「最初から全力じゃ、ノネットさんには敵いませんよ。だから頭を使ったまでです。」
「ははは!こいつめ!」
二人は笑い合いながらプールから上がる。
濡れたエニアグラム卿はそれはもう健全な男子は昇天しそうなほど凄まじいインパクトがあったが、私はライ卿の方に見とれていた
濡れた銀色の髪や白い体、そんな彼に少し不似合いなワイルドな息遣い…
それを見るだけで心が高鳴り、頬が赤くなってしまう。
「さて皆!お前たちの番だ!タイムを計るが、別に競泳じゃない。
マイペースで無理せずにな!よし、順に泳いで行け!」
『イェス・マイロード!』
私達ヴァルキリエ隊は10個あるコースに10人ずつ順に入り、泳いでいく。
そして私とリーライナさんの番が訪れ、私達はプールに飛び込んで泳ぎ始めた。
エニアグラム卿が言ったとおり別に競泳じゃないため、私はリーライナさん達とは競わずにマイペースで泳いでいく。
私は泳ぎながらライ卿の事を考えていた。
「(出来るならライ卿と一緒に泳ぎたいな…)」
そう思ってにやけていたその時、
「!?」
油断して足をつってしまい、体制を崩してしまった。
「む…むぐ!」
私は何とか体勢を立て直そうとするが上手くいかない。
それどころか足がもつれ、余計体制が崩れてしまう。
232 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:09:40 ID:BakjQlCk
「(た…助けて…)」
しかし、リーライナさんも誰も私を助けに来てくれない。
おそらく遠くまで行き過ぎてしまったのだろう。
私はこのまま溺れ死ぬんだろうか…
嫌だ!キューエルの汚名もまだすすいでないのに!
そう思って再び体勢を立て直そうとするのだが、やはり上手くいかなかった…
………
「ふむふむ…この組も中々良いタイムだな。しかし、ヴァルキリエ隊の女は良い女が多いな。ライ、スザク、お前達、好みの女は居たか?」
「そんなはずないじゃないですか。それに僕はイレヴンですから…」
「僕も居な…ん?」
ヴァルキリエ隊の皆が泳いでいる間、僕がスザク、ノネットさんと談笑していると、コース途中でじたばたしている娘が居た。
まさか…溺れてるのか?
あの娘は確か…ベルリン戦で会ったマリーカ・ソレイシィ!
他に泳いでいる娘達は泳ぎに夢中で彼女に気付いていない。
プールサイドで待機していたり泳ぎを終えている娘達もまだ気付いていないようだ。
「スザク!ノネットさん!行ってきます!」
『え?』
僕はマリーカが泳いでいるコースに向けて走り、プールに飛び込んで彼女の救出に向かった。
支援。
234 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:10:35 ID:BakjQlCk
………
苦しい…もう駄目…
まさか室内プールで死ぬなんて…きっと私もソレイシィの名も末代までの笑いものだ…
ごめんねキューエル…
私の意識は闇の中に落ちていった…
………
「マリーカ!」
僕は彼女が沈んでいる位置までたどり着き、彼女を抱き上げて浮かび上がった。
「ぷは!マリーカ!マリーカ!」
僕は彼女の頬を叩いて呼びかけるが、反応がない。
不味い、水を飲んでるかも…
僕は早速プールサイドまで上がり、
「ノネットさん!人工呼吸を!」
ノネットさんに人工呼吸を頼んだ。
支援
236 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:13:25 ID:BakjQlCk
………
「う…ん?…ここは…」
私は目を覚ました。
ここは…天国…じゃないわね…この天井…医務室…?
私が居るのは…ベッドの上?
「気がついた?」
「え?」
ライ卿の…声?
私は枕元でライ卿の声を聞き、すぐ横を振り向いた。
「やあ、マリーカ。」
「ふぇは!?」
私はベッドから飛び起き、頬を真っ赤に染めながら彼を見た。
「ラ、ラ、ラ、ラ…ライ卿!?」
「良かった…なんともなくて…心配したんだよ。」
ライ卿が私の名前を呼んでいる…私の事、覚えていてくれたんだ…
そっか…私溺れて…待てよ?私を助けたのは誰?リーライナさん?ヴァルキリエ隊の他の娘達?
私はライ卿に誰が私を助けたのか聞くことにした。
「あの…ライ卿…」
「何?」
「私を助けたのって…一体…」
「ああ、僕だよ。」
「…え?ええええええええええええ!?」
支援
支援
支援。
THE 支援
これは、ほぼ確実に猿ですね。投稿間隔が短すぎるようです。
242 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:28:35 ID:BakjQlCk
私は心臓が飛び出そうなくらい驚いた。
ライ卿が溺れた私を助けてくれた…ということは…もちろんお姫様抱っこorおぶって…
うわ…ドキドキしてきた…
「あ、後、人工呼吸も…」
「うええええええええええええええええええええええ!?」
「ノネットさんが。」
「あ…はい。」
びっくりした…誰がやったかは先に言ってくださいよ…
「さて…僕はこれで…」
ライ卿は座っていた椅子から立ち上がった。
「ライ卿?」
「そろそろ僕の指導の時間なんだ。ナイトメア騎乗訓練のね。」
「あ…」
私は壁にかけてあった時計を見て思い出した…
今は昼食休憩の時間で、後五分でライ卿の指導の時間だ。
「わ…私も…」
「駄目だよ。」
ライ卿は少し冷たく私に言った。
「悪いけど、あのウォーミングアップの水泳で足をつるようじゃ、僕の訓練には付いて行けないよ。
あの後、皆で200mを5分以内で泳いで、出来ない人は落とした。
本番前にミスをした君じゃ、悪いけど参加させるわけには行かないよ。」
「分かり…ました…」
243 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:29:57 ID:BakjQlCk
正論だ…私がどうこう言える物じゃない…
最初から私はライ卿の指導を受けられるはずがなかったのだ…
でも…悲しみがこみ上げてくる。
邪念を捨てられなかった自分が…許せない。
私は熱いものがこみ上がるのを感じ、一筋の涙が瞳からこぼれた。
「…マリーカ?」
「あ!ごめんなさい!?」
私は涙を急いで拭った。
これじゃあ、泣いて「やりたい」と言っている子供と同レベルじゃないか…
ライ卿にそんなみっともない姿は見せたくない。
「ふう…でも、ベルリン戦での君の戦い方には、少し疑問があったんで…これ。」
「え?」
ライ卿はラウンズ専用服の懐から小さなノートを手渡し、私に渡した。
「これは…」
「君の戦い方の改善点をまとめてみた。君は無駄にエナジーを使うクセがある。このノートには、その戦い方を直すための改善策が書いてある。
これを有効に使ってくれ。君は数少ないヴィンセントのパイロットなんだから。」
「…はい。」
「じゃあ、次に会った時、君がもっと強くなっている姿を見るのが楽しみだよ。」
ライ卿は私に笑みを送り、医務室から出て行った。
残された私はノートを小さな胸に抱きしめ、「次に会った時までにもっと強くなろう…次はあの人に認めてもらえるために…」と誓うのだった。
おかえりなさい。支援
245 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:31:29 ID:BakjQlCk
おまけ
「ニヤニヤ…」
「うーん…」
「ニヤニヤ…」
「なんですかノネットさん?」
「お前…医務室で何してきた?」
「何って、マリーカ…溺れた娘をちょっと見てきただけですよ。」
「…それだけか?」
「はい。」
「…」
「何ですかその面白くなさそうな目は…あ、そろそろ指導ですよ。急ぎましょう。」
「全く…素直といえば聞こえは良いが…欲の無い奴め。」
支援と
247 :
ライ×C万歳:2008/08/20(水) 02:35:29 ID:BakjQlCk
投下終わり
久々のラウンズ編だったぁ〜
でも個人的にちょっと消化不良かな…
早く修羅になったライが書きたいけど…アルビオンの登場まだかなぁ…
何でもいいけどヴィンセントのプラモカコヨス
本編で不憫なのが可哀相だ…
後二個かってライカラーとヴァルキリエ隊カラーに塗ろうかな…
ランスロットをクラブにしようとも考えてるけど改造には自信が…
保管完了しました。
支援して下さった方々、私からもお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。
>>247 お疲れさまでした!
脳内でマリーカがしっかりはにかんでくれました水着で。
かわいいなあもう
スザクとの模擬戦もいいですねー。
スザクが道着着用だとするといい対比だなあ。
しかし5分で200って妙に堅実な数字ですねw
>>247乙でした
マリーカ、可愛いよ、マリーカ
リーライナさんは二人の邪魔をしてはいけないと空気を読んだのですね
わかります
>>221の「枢木卿の反乱首謀者・澤崎の拿捕を助けている。」が判りにくかったです
中黒があるため「枢木卿の反乱首謀者」で一くくりと誤認したためで、
読み直せば意味は通じるのですが、助詞を見直すか「枢木卿の<反乱首謀者・澤崎>の拿捕を助けている。」のように
括弧でくくっていただければよりスムーズに読めたと思います
おはようございました。
もしよろしければ投下したいのですがよろしいでしょうか?
支援しますよ
ありがとうございます。
短編なので5スレになりますが、よろしくお願いいたします。
支援
タイトル「出会い その2」
カップリング、ライ×カレン
(でも今回は、カレンのライへの思いの確認みたいなお話なので当てはまらないかなぁ…。)
支援よろしくお願いいたします。
支援
人と人との出会いによって得られる変化。
それは些細なものかもしれない。
だけど、その些細なものが、後の大きな出来事に繋がるかもしれない。
だから、出会いは大切なのだと思う。
出会い その2
「ふーーん」
私、シェリル・ノーマンは、この二人の関係に大いに興味が沸いてきた。
なんというか、初々しいというか可愛いというか…。
私の近くにいる知り合いでは中々お目にかかれないタイプのようだ。
(道に迷ったり、いろいろアクシデントもあったけど、これはこれでいい出会いだったのかもね)
そう判断する。
そして、この二人に何かしてやりたいと思う。
だから私は早速行動する事にした。
「すまないと思うなら、アイスくらい奢ってもらおうかしら?」
支援
「ああ、そうだね。カレンは何がいい?」
私の提案に素直にうなづくとカレンと呼んだ女の子に真っ先に注文を聞いている。
(へぇ…。いいんじゃない…。さっきの態度といい、今の反応といい…)
「あ…え・えーっと…ストロベリー…」
カレンの注文が決まると私の方に彼が視線を向けてくる。
「じゃあ、わたしもね」
そう言って、ライと呼ばれた少年の耳に小声でささやく。
「悪かったと思ってるわ。ちゃんと謝りたいから、少し時間かけてね」
その言葉に、彼はうれしそうに微笑んだ後、アイスを買いに公園の出店のところに出かけていった。
彼女が注文の後になにやらライに囁いている。
それを聞いて彼はすごくうれしそうに微笑んでいる。
その光景がずきんと心に楔を打ち込む。
さっきまでうれしかった心に負担がかかる。
(なんで、そんなにうれしそうなの…)
普段の学生生活や黒の騎士団の活動ではありえないほど私の心は激しく揺れ動いている。
彼の表情1つ、態度1つでここまでおろおろするなんて…。
どうしたんだろう…。
支援
そんな事を考えていると女性の方から私に話しかけてきた。
「さっきは笑ってごめんなさい。無神経だったわね。私はシェリルっていうの。貴方は?」
ニコニコと微笑みながら聞いてくる。
女の私が見ても綺麗な人だと思う。
だから、男の人だったらなおさら…。
ますます、落ち込んでしまう自分が情けない。
「どうしたの?」
シェリルが不思議そうな顔で私の顔を覗き込むように見ている。
「あ…、ご・ごめんなさい……カレンっていいます」
オタオタしてまるで子供のような対応しか出来ない。
(どうした私っ…しっかりしろっ…)
自分自身にエールを送るが、なかなかうまくいかない。
「立ちっぱなしもなんだからベンチに座って待ちましょ」
「あ…はい」
誘われるまま、ベンチに座る。
「ところでさ…いきなりだけど質問いい?」
「あ…。わかる事なら…」
「じゃあさ、彼のことどう思ってるの?」
本当にいきなりである。
ドキンと心臓が高鳴り、顔が真っ赤になるのがわかる。
視線を合わせる事が出来ず、ただ俯くしか方法はなかった。
「え…あ…あの…」
考えがまとまらない。
いろんな思いが糸のようにこんがらがっている。
そしてなにより…ナニヲイエバイイノカ、ワカラナイ…。
支援
そんな私の対応を見てシェリルはいきなり宣言する。
「なんだ、どうでもいいなら、私がもらっちゃおうかなぁ〜」
その瞬間、私は立ち上がって叫んでいた。
「駄目ッ、駄目ですっ」
「くすくすくすくす…。答えでてるんじゃないの?」
その言葉に、余計真っ赤になって座りこんで俯く。
悔しいがその通りだった。
シェリルの言葉でまとまらなかった考えが一気にまとまったのだ。
彼を他の女に取られるのは嫌だと…。
「他の女性に取られたくないというのが…好きというのなら…多分…好きだと思います…」
小さな声で白状する。
「やっぱりね」
シェリルは、優しく落ち着かせるように肩を軽く叩く。
「独占欲もね、りっぱな愛情なのよ。好きじゃなかったらそうは思わないでしょう」
「はい…」
「それにね、好きって言うのは綺麗な事ばかりじゃないわ。汚くてどろどろしたものも含んでる。今の貴方の心のようにね」
まるで心の中をいい当てられているようだった。
「でもね、それを嫌っちゃ駄目よ。嫉妬、不安なんてのも好きだから湧き上がってくるものだと思うし……」
その言葉は私の心に染み込んでいく。
支援
「でもね…それだけが理由じゃないのよ。だってさ…なにより好きという感情だけだと詰まんないじゃないの…」
「へ?!」
さっきまでのしんみりモードがいきなり別のモードへと切り替わる。
「だってそうでしょ…。恋愛って好きだけじゃなくて、嫉妬や不安も含めて、ワクワクドキドキが楽しいんだし、それに相手を振り回すのがいいのよねぇ」
「あ…」
「なにより、刺激がないのってもうそんなの恋愛じゃないわよ。そう思うでしょ?」
シェリルの横顔が、大人のような表情から子供のような表情に変わり、実に楽しそうに話している。
「はい…私もそう思えてきました」
自然と私は、顔を上げ微笑んでいた。
「うんうん、いい顔だわ。どんな男でもイチコロのすばらしい笑顔。そういう顔に男は弱いんだからね。覚えておくといいわ」
私は素直にうなづいていた。
「それと…もう一つ。もっと自信もっていいわよ」
「へ?!」
ニヤニヤとした笑い顔で私を小突く。
「彼、だいぶ貴方のこと意識しているみたいだし…」
「えっ…そ・そんなっ」
また顔が火照りだす。
「だって、あの怒り方は貴方の事を思ってだし…それにさっきのアイスの注文、まず貴方に確認とっていたでしょ?」
「あ…」
よく考えみたらそうだ…。
皆でいる時も何かあるときも私にまず確認する事が多かった…。
特にここ最近はその傾向が強い。
自然な流れのように感じて、そう思った事はなかったけど言われてみたら…。
「くすっ…それはね、それだけ貴方が彼の大切な人として上位にある証拠なの」
シェリルが私の肩に手をやり、がっしりと力を入れて握ってくる。
「がんばれ、カレン」
その言葉で、私は再び泣きそうになっていた。
支援
以上です。
支援ありがとうございました。
えー、書いてて話がまったく違う方向に流れてしまい困惑気味です。
もっとはっちゃけてコメディ色強くするつもりだったんだけどなぁ…。
(そのための{その1}の自己突っ込みとかだったんだけど…。)
まぁ、これはこれでいいかなと思いたいですね。
次回で最終回の予定ですが、終わるかしらん・・・(不安…
あしっど・れいん卿GJ!
シェリルさんがもうあの人にしか見えませんw
そしてミレイさんにも見える!不思議!
次で最終回か・・・。どんな風に終わるのか楽しみです
次の投下全力でお待ちしております
>>247 ライ×C万歳卿、GJでした!
「イレブンは脆弱者の集まり」違うんだ、スザクがおかしいんだ、たぶん
必殺、スザクキック、軍で有名になってるのか
>>267 あしっど・れいん卿、GJでした!
なんか面倒見のいいお姉さんってかんじですね
んで、やっぱこう、自覚する瞬間っていいよね
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
12:30から投下したいと思います
さすがに人いませんね・・・。とりあえず投下します
舞台裏の暮らし
〜裏切りものは成敗せよ〜
・ギャグです
・前回に引き続きライ×V.V.
※注意※
・本編( 裏切り )をまだ見てない人は読まないほうがいいです
・ライがまた女装するんでそういうのが苦手な方は全力でスルー
・死んだあの人たちがまたよみがえってきます・・・
・途中で視点が変わります
・オリキャラ注意
なんとなく今までのあらすじ
V.V.に再び起こされたライはなぜかV.V.の妹として、
本編キャラが死んだら逝くところ 行政特区 あの世 で住むことになる
さんざん振り回されるライに明日はあるのか…!!
支援
「ライ、起きてよ。ライってば」
「うるさい……」
「おなかすいたよ。朝ごはん作ってよ」
いつもどおりの朝、窓辺から太陽の光がサンサンと降り注ぐ。小鳥ならぬV.V.の声で目がさめる。
小鳥のさえずりで起きれたならどんなに幸せだろうか。ここ最近はV.V.に起こされてばかりだ。
「自分で作れよ……僕は眠いんだ」
「そう……。じゃあサヨナラだね」(キラーン)
「起きます!起きますから!」
なんでV.V.に脅されて起きなきゃいけないんだ。朝から目覚め悪!
「だから、君の考えていることはすぐにわかっるんだよ。忘れちゃったのかい?」
「いや……その……」
「まあいいよ。朝ごはん頼むよ」
V.V.はそう言って僕ん部屋から出て行った。いつも夜遅くに帰ってくるくせになんで早く起きれるんだ。
しかたなくベッドからでた。
支援
朝の支度をした後、僕はキッチンに向かった。さて今日は何を作るかな。いつも献立たてるのって意外に大変なんだぞ。
「ライ。まだ?」
「もう少しまてって」
「はやくはやく」
くそ。このチビッコは傍若無人、唯我独尊の字が見事にあてはまる。どこまでワガママなんだ。
「それを言うならライは完全無欠のフラグ一級建築士だね」
「フラグ?なにそれ」
「子供はしらなくていいんだよ」
子供!?あと2、3年で20になるっていうのにか?まあ聞いても分からない言葉で埋め尽くされるだけか……。
とりあえず目玉焼きができた。さて今日はこれだけでいいだろう。
「なにいってんの?もう一品追加」
「そんなにも朝から食べれないだろ」
「お願い」
「ヤダ」
今回は自分の意見を押し通せた。V.V.もしぶしぶフォークで目玉焼きをつつきだした。
一応支援
「♪〜」
V.V.は目玉焼きにパン用においておいたメープルシロップをかけだした。
おいおい、甘すぎるだろ。まあ個人で食べるものだし僕には被害がない。ほおっておこう。
「ライにもかけてあげる♪」
「!?おい、やめろ!僕は自分で好きなのをかけますから!」
「いいのいいの、遠慮しなくて」
V.V.は僕の目玉焼きにジョバジョバメープルシロップをたらす。ナンデコウナルノ。
ちょっと食べてみたけど甘すぎてムリでした……。
「よく食えるな、こんなもの」
「いつもどおりの味はいやなんだ。だから変わったものをかける方が好きなんだ」
「そ……そうなの……か」
「こんどは青汁をかけてみようか」
だからやめろって。食べ物を粗末にしないの!っていっても無駄でしょうね。
「粗末になんかしてないよ。してるのはライのほうだよ」
「こんなメープルシロップ漬けにされても困るんだが……」
「ぼくが食べてあげる」
V.V.は自分の分を食べ終えると僕の分まで食べ出した。朝からよく食えるよな。
というかこの味で食えるあなたがすごい。
シンプルに支援
朝ごはんを食べ終えると恒例行事が始まる。朝ごはんの片付けを終わらせるとV.V.はリモコンの再生ボタンを押した。
「今日はどうなったのかな?ルキアーノさんは消えちゃったしつまんないや」
「いや、コードギアスはルキアーノさんがメインじゃないから」
オープニングソングが流れ出す。これを見れるのもあと数回か……。
「悲しいこと思わないでよ。ギアスがなくなったら次はOOがあるじゃないか」
「他作品まで見る気満々かよ……」
「ミ、ミレイさん生きてたぁ〜よかった〜」
「ライ、安心するのは早いよっていうかゼロの行動にはツッコミをいれないんだね」
「な……ルルーシュ……」
「バレちゃったね。でも、なんでこんなに簡単にブリタニアのいうこと聞くのかな?」
「それは大河内と56にきいてください」
「扇さんもアッサリと裏切ったな」
「アレだよライ、ゼロは水戸黄門に成敗されるんだ」
「誰だよ水戸黄門って……」
「うわ〜、スザクの顔がすごい……」
「顔芸♪顔芸♪」
「なんかもう本編は鬱展開すぎるだろ……」
支援
次回予告まで見終わるとV.V.はリモコンの停止ボタンをおした。
「今回はモニカがでてきたね」
「なんかノネットさんが可愛そうになってきた……」
「しかたないよ。ゲームで活躍しすぎたんだ」
「だったら僕はどうなるんだ?」
「さあ?」
なんかV.V.さん、最近僕のあつかい悪くないですか?かなりテキトー入ってるような……。
「それにしてもなんでブリタニアの言うことをコロっと信じたのかが分からないな……」
「ライだったらどうするの?ルルーシュについていく?それとも黒の騎士団に残る?」
「その辺はわからないな……」
「どうして?」
どうしてか。それはV.V.なら分かるだろ……。自称兄なんだから分かってくれよ。
しかし、V.V.は分からないという顔をしている。いや、わざとか?
「だって、本編に出たことが一度もないからわからないんだ……」
「……なんかゴメンね」
「まあ、もうあきらめたよ。いくらもがいてても出れないものは出れないし」
「(君がいるとすごい展開になっちゃうからださない…いや、だせないのかもね…)」
「なんか言った?」
「なにも」
「?」
支援
支援。しかし深夜2時を超えてから支援してる人も結構いたな
V.V.はそういうとおもむろに立ち上がった。
「さて今日はゴメンだけどぼくは散歩に出かけるよ」
「はいはい。いってらっしゃい」
「行ってくるよ、いい子にしてるんだよライ」
「わかってるから……」
支援
――――――――――――――――――――――――――
(ここからライ視点ではなくなります。注意!)
特区あの世、そこは本編で亡くなった人たちが集まる場所。横を見ればどこかで見たような顔ぶれがあり、
上をみれば壊れたはずの建物が立ち並んでいる。そこはどこか懐かしい場所。
V.V.は子供達の声でいっぱいの公園に入っていった。この子供達も本編で亡くなったのだろう。
ブリタニア人の子供よりもイレブンの子供が多いのはそのせいなのか。
V.V.はそんな子供たちには目もくれず、公園が一望できるベンチに腰掛けた。
誰かを待っているかのように。
支援
しばらくして1人の少女がV.V.に近づいてきた。年は10歳、いやそれ以下か。薄桃色のワンピースを着ている。
とくに模様も入ってなく、シンプルなつくりのワンピースは少女によく似合っていた。
少女はおどおどしながらV.V.に話し掛けた。
「あなたがV.V.さん?」
「そうだよ、君はさっちゃんだね?」
「うん。どおしてしってるの?」
「ぼくはV.V.だからだよ。あとぼくのことはV.V.でいいからね」
「じゃあVちゃんね」
「別に良いよ」
V.V.はさっちゃんと呼んだ少女を隣にすわらせた。少女の背丈はV.V.ほどであろうか。
ちょこんと2人座った姿は、はためからみると兄妹のようにも感じられた。
「……髪の毛染めたの?」
「うん、イマドキっぽいでしょ?」
「そうだね。……ストレートにしたの?」
「うん、髪の毛フワフワはいやだったから母様にお願いしてストレートにしてもらったの」
そういって少女はカスタード色の髪の毛をくるくると指にまきつけた。どうやらよほど気に入っているらしく
ポケットから小さなクシを取り出して何度も何度もすきはじめた。
サラサラな髪の毛が大好きのようだ。
支援
支援
お猿?それともモンキー?支援
猿でました・・・最悪orz
「とってもよく似合ってるよ。ところで君のお兄さんのことなんだけど」
「兄様のこと?Vちゃんのおうちで妹ごっこしてるんだよね」
「『ごっこ』じゃなくて本当に妹なんだ」
「そうなんだ!じゃあ私はVちゃんのお姉さんね!」
「どうして?」
「だって私はVちゃんよりも年上だもの!」
「……そうだね。君のお兄さんにも伝えておくよ」
少しV.V.は不満げのようだった。しかしそんなことは気にせず少女はせわしく口を動かす。
「兄様この前テレビに出てたでしょ?母様ったらすごくビックリしてたよ」
「そうなんだ。どうだった?あのドレス?」
「すごくキレイだった!」
「……そう……」
しばし沈黙がつづいた。少女もなにを話していいかわからず、戸惑っている。
永遠にも感じられた沈黙はV.V.によって断ち切られた。
「お兄さんのこと好き?」
「うん!大好き!」
V.V.は少女の言葉を聞くとすこし寂しげに笑った。誰かと重ね合わせているような感じだ。
ふとなにか思い立ったようにV.V.はベンチからピョンと飛び降りた。
支援
「今度遊びにおいでよ。母親とさ。これでぼくはもう帰るよ。寂しがってる人もいるし。来てくれてありがとう」
「うん!絶対いく!バイバイ!」
「ばいばい」
V.V.は少女に手を振りながら来た道を戻っていった。商店街に入るとV.V.はふと右に目をやった。
八百屋では片瀬と書かれたネームプレートをエプロンにつけたおっさんが大根を片手になにやら叫んでいる。
今度は左に目をやると、魚屋があった。草壁と大きく真っ黒な字で書かれた前掛けをつけてマグロの安売りを叫んでいるようだった。
V.V.は笑みをこぼした。なんてのんきな世界だろうと。八百屋の隣にある『だーるとんの電気屋さん』ではブリタニアの元将軍が
盤上のギアス劇場の宣伝をしていた。
のんきで平和な世界。これがナナリーの目指した世界なのだろうか。いやそうだとしてもV.V.には分からないだろう。
今のナナリーの思いなんて。
支援
――――――――――――――――――――――――――
「おかえりV.V.」
「ただいまライ」
V.V.は少しつかれた表情をしていた。なにがあったのだろう?散歩中に犬にでもかまれたのだろうか。
「ふふふ、犬になんて噛まれてないよ。ライ。ぼくには姉ができたんだ」
「姉?」
「そうだよ、君のお姉さんにもなる人だから」
「あのさ……家族ってそんな簡単にポンポンできるものじゃないだろ」
「いいんだよ、そのうち分かるよ」
「?」
(ライ驚くだろうな。まあドッキリさせるのもおもしろそうだね。今度2人でドッキリ計画でも立てようかな。
なんだか特区あの世も盛り上がってきたなぁ。ふふふ)
投下終了。支援ありがとうございました。
猿は出るし、PCの電源がいきなり切れるしで涙目の自分。
ウイルス怖い・・・ウイルス怖い・・・
>>297 ワラビ餅卿、GJでした!
あぁ、いいなぁ、この優しい世界
……ただ、ここの住人増える=本編で人が死ぬ、なんだよなぁ
そして、妹が来たのか、というか大分前からいるのか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
小説の投下ってライが主人公じゃなくてもいいのですか?
300 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/20(水) 15:52:17 ID:FPYcqTSx
ライがなんらかの形で絡んでればいいんじゃないかな。と思うが他の人がどう言うか。
要はライが登場しないのなら、ロスカラSSスレじゃなくて他のスレ行った方がいいんじゃない、という話になるわけで。
そうですね。
出ていれば問題ないかな。
実際に脇役で出てるだけっていうのもあるからね。
まぁ、ロスカラ=ライだからね
かといっても例えばライをエキストラにしてルルーシュの恋物語とかだったら話は変わるかも
>>303 短編とかならそれもアリだと思う
個人的には面白いSSならOKだと思ってる
ただ、あまりにも逸脱したものはNGだと思うけど
まぁ、何が言いたいかというと
>>302卿、全力でお待ちしております!
305 :
sage:2008/08/20(水) 19:04:54 ID:MhXJZJG5
ロスカラSSの定義ってことになると思うけど、ロスカラの設定を使うことが何かしらの意味を持つ作品になっていればいいんじゃないかと。
>>305 ロスカラの設定って、ライ、試作月下、クラブしかない気が……
とりあえず落ち着いて、sageるのはメール欄だ
失礼しました。携帯からは初めてで間違えてしまった…。恥ずかしい!
まあようは面白ければOKということで。
たた個人的には恋愛モノでライがルルーシュの当て馬とかはちょっと…
>>306 結局はライ関連だよね。クラブも月下も。
やはりロスカラの主人公はライだから、ライが少しでもでてこないとまずいのでは?
19話を見ていて、いち早く扇たちの不穏な空気を察知したライがこんなこともあろうかと咲世子さんから預かっていた篠崎流ルルーシュ変身セットを使って、ゼロではなくルルーシュの身代わりを買って出る、というのが浮かんだんだが、自分ではうまく書けない…orz
>>309 うまくかけるかは関係ない!
ようは心、魂だ!
ごめん質問
ジノの一人称って私だけだっけ?
なんか初期は俺とか言ってるイメージがあるんだけど
「私」じゃない?俺もずっと「俺」って言ってるイメージしかないけど。
正直アッシュフォードに入学した時に「私」から「俺」にわざわざ言い換えたことしか覚えてない
日本解放戦線ルート上とか
ゲームシナリオに沿ってるならライの出番少な目でも
ロスカラSSと言えるだろう
ああ
解放戦線ルートライ千葉派だから例に出しただけダヨ
>>309 19話からだとルルとライが離反→ルルが仮面外してネオブリタニア(ネオブラックリベリオン)というネタを考えてた。
8時15分ごろに5スレ分の短編投下しても大丈夫でしょうか?
支援などいただけると助かります。
おk
頑張ってみよう
あれ?
5スレ分?ww
大作だな
とりあえず短編じゃないよね
あーーー・・・間違えたーーーっ・・。
5レスです。あわわわ・・・
もう24スレか・・・
>>311 サンクス
でもジノをギャグで私と言わせるのも違和感が……
>>319 気にするな支援する
では・・投下いたします。
支援よろしくお願いいたします。
タイトル「出会い その3(完結)」
カップリング、ライ×カレン
今度は間違えないぞ・・・。
5レス分です。(爆
支援
人は少しずつ変わっていく。
きっかけは関わった人によってだけど、どう変わるかは本人次第。
どうかいろんな出会いを大切にして、それをきっかけに貴方の思う方へと変えていってください。
それが貴方の人生を彩るのだから…。
出会い その3(完結)
「おまたせ、二人とも」
アイスを3つ持ってライが帰ってきた。
「いやぁ…人多くてさ…はい、カレン」
自然にまず私にアイスを渡してくる。
それを受け取る手が少し震えているがライは気が付いていないようだ。
横を見るとシェリルが「ほらね」と言いたげな表情でウィンクしてたりする。
それだけで真っ赤になってしまう。
支援・ルゥをなめアッーーーー
「どうしたの?」
シェリルにアイスを渡すとライが不審がって私の顔を覗き込んでくる。
「な・なんでもないわよ…。さ、溶けないうちに食べましょ」
「そうそう。それに気になる女の子にいろいろ聞きたいのなら、自分の彼女にしてからにしなさい、少年っ」
その言葉で慌てふためくライ。
「そ・そんなっ…カレンっ…」
ライが助け舟を私に求める。
今までの私だったら、ライと同じように困惑しあたふたしていただけだろう。
でも、今の私は少しだけど強くなった。
シェリルに勇気をもらったから…。
だから、少しずつでもいいからライとの恋を育て楽しもうと思う。
「私なら、告白いつでもOkだからね…ライ」
真っ赤になりながらそう言ってみる。
でも、今はそれが精一杯。
ライは、その言葉に余計に混乱し真っ赤になってパニックになっている。
私だって真っ赤だろう。
でも、とても楽しく気持ちいい。
シェリルが言っていた意味がなんとなくわかってきた気がした。
そんな私たちをシェリルはやさしく見守っていてくれていた。
支援
シェリルGJ!支援
結局、その日のデート(?!)はすっかりシェリルに引っ掛けまわされて当初の予定とはかけ離れたものになってしまった。
しかしそれでも楽しかったし、ライとの絆の確認が出来たような気がする。
そして、なによりライへの気持ちがはっきりしてすっきりしたような気がした。
今なら、聞かれたら答えれるかもしれない。
「私は…ライが好きです」ってはっきりと…。
そんなこんなでシェリルとの出会いから2日後…。
ここは生徒会室。
皆そろってTVなんかを見ている。
なんでもブリタニア本国で最高の歌姫シェリル・ノーマンという歌手が明日のライブについてインタビューを受けているのが映っている。
「うーーん…チケット取れなかったのよねぇ…」
会長が悔しそうに画面を見ながらぷつぶつ言っている。
「あ…会長も駄目だったんですか?」
シャーリーも同じように取れなかった口らしく悔しそうな表情だ。
で、そんな話を耳に入れながら、私はどこか違和感を感じていた。
支援
支援するぞ
なんか…見た事あるような…。
ライもどうやら疑問に思ったのだろう。
二人して画面に映るシェリル・ノーマンの姿を凝視する。
「「あーーーーーっ」」
二人同時に気が付く…。
「「シェリルさんーーっ」」
私たち二人の叫びで皆の視線がこちらに集中する。
「あ…いや…なんでもないです〜」
「そうそう、人違いでした」
あわてて言い訳する私とライ。
「怪しい…怪しいわっ…」
ミレイさんが疑いの眼でこっちを見ている。
「そういえば、この前の休日から二人の様子がおかしかったよねぇ…なんかさ…」
シャーリーがそんな事を言い出す。
(やめてーーーっ、シャーリーっ…ミレイさんに餌与えちゃ駄目ーーっ)
「そういえば…そうよねぇ…。ふふふ…何があったのかなぁ…。さあ、きりきり白状しなさいーーっ」
(ああーーーっ…ミレイさんが…)
支援
支援支援
すがりつくように周りを見回す。
ニコニコしているだけのスザク。
呆れ顔で我関せずのルルーシュ。
ミレイさんの腰ぎんちゃくのリヴァル。
真っ赤になりながらも興味津々のニーナ。
きょとんとして状況把握の出来ていないナナリー。
(ああ……誰か助けて…)
だが私の願いがとどいたのだろうか…。
その願いは、意外なところからやってきた。
「急遽決まったライブで歌う新曲は、ここエリア11で知り合いになった二人の友達をモデルにしたものです。ライ、カレン…ありがとね」
シェリルの声がTVから流れる。
私たちに集中していた視線が一気にTVに向けられる。
(助かったーっ。今のうちに逃げなきゃ…)
ライとアイコンタクトを交わし、そーっと部屋を抜け出そうとする。
しかしシェリルの次の言葉が私たちを絶体絶命に追い込んだ。
「それと、ライ、カレン…お互いに素直になっていい恋してね。二人はお似合いなんだから…」
その瞬間、皆の視線が再び私たちに戻ってきた。
先ほどとは比べられないほどの熱さを含んで…。(ミレイさんとシャーリーが特に…)
(シェリルさんの馬鹿ーーーーーっ)
私は、心の中で叫んでいた。
1週間後、1枚のデータチップがメッセージと共に生徒会室に送られてきた。
メッセージには、「二人の恋がうまく行きますように」と書かれており、シェリル・ノーマンのサインが入っている。
そして、データチップには、ライブから取り込んだであろう音源で歌が1曲入っていた。
「思い思われて恋は育っていく」
そう曲のタイトルはつけられていた。
支援完了、これより感想に移行する
しえん
以上で「出会い」終了です。
支援ありがとうございました。
えー…一応、終わりました。(笑
シェリルは、すごく動かしやすかったですね。
それと2の時の感想で「そしてミレイさんにも見える!不思議!」というのがありましたが、私もそう思った。(笑
ほんとミレイでもいけそうな感じなんですよね。
似ているのかなぁ…とか思ったり…。
なお、最初に考えていた内容のものとはかなり違うものになってしまいました。
最初の予定通りになったのは「一週間後、〜」っていう最後の部分だけかなぁ。
でも、個人的には満足できる内容だと思っています。
皆さんも気に入ってくださると大変うれしいです。
保管完了しました。
本日より漸く更新速度を回復させられそうです。コ○ケ期間中はお騒がせしました。
>>339 あしっど・れいん卿、GJでした!
これはいいライカレだ、初々しくてどこか甘さもあり、大変GJなのでした
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>339 Gj
妖精君に妖精さんですか。今度は緑の子のほうを。
おや、なんか怖そうなおじさんと、バンダナまいたお釜のおっさんが・・・。
>>339乙でした
初々しくて甘くってかわいらしくって……
ライカレSSとしてはある意味王道の雰囲気を持っていて、その点では非常に良かったと思います
ただSSの構成としてはちょっと……
(以下辛口だと思うので、改行いれておきます。
キツいの駄目だったらスルーしてください)
設定上、落ちはある程度読めているので、
出来ればまとめて投下していただきたかったと思いました
一度に読んでいれば予定調和として読めたと思うのですが、
区切られた事によりガッカリ感が先だってしまいました
わざわざシェリルを持ってきたのも、何かひねってくるのかな?と思いましたが、
寧ろ中盤は「これミレイさんじゃいかんのか?」って感じでしたし……
>>341 ありがとうございます。
次の作品が前の方がよかったといわれないようがんばりたいと思います。
>>342 勘弁してください。
私も襲われるのは嫌ですから…。(特に釜の方…。笑
>>343 構成としては、おっしゃるとおりです。
まとめてアップした方がよかったですね。
通して読んだら私もそう感じました。
シェリルに関しては、もちっと捻り必要でしたね。
反省です。
ミレイにしなかったのは、オチの突っ込み役がいなくなっちゃうかなと言う事が大きいかな。
でも、こういう指摘も大変ありがたいです。
自分ではわかんない事もあるので、これからもよろしくお願いします。
感想返しが気になる方はスルーしてください。
>>343 区切ったのは混雑する時間帯にスレを長時間占有することを避けるためだったのかもしれませんね。
それにしても静かな夜、というか静かな日だ。今日のうちにゆっくり寝ときたいと思いますので、お先に失礼します。では。
投下する人いなければ投下します
宣言ないから大丈夫ですよ
支援は必要ですか?
348 :
カズト:2008/08/20(水) 22:35:31 ID:Njwdn0eO
「サトリサトラレ 出発編」
カップリング ライ×カレ
違う形で、マオを倒し、これ以上とない罰を与え
ライへの愛を絶対のものとしたカレン
最終回です
支援
350 :
カズト:2008/08/20(水) 22:37:01 ID:Njwdn0eO
第八話 慟哭
カレンはマオを倒した後でも怒りがおさまらなかった
完全に心を折られたマオに対してにらみ続けていた
(こいつは圧倒的有利な状況でしか戦えない奴なんだ!
少しでも不利になると、一気に瓦解する!要するに、脆いんだ!
こんな奴に、あたしは一度壊されたのか!!)
マオに向かって自分の心を叩きつける
「ヒ、ヒィィィイィイィィ……!」
マオはただカレンに対して怯えるだけだった……
やるせない怒りだけがカレンの心の中で空しく響くのだった……
C・Cがカレンを手で制す
「もう十分だ……カレン……
こいつの罪は私の罪だ……その銃を貸してくれ」
カレンは黙って銃を渡す
「闇の魔物にとって太陽の光は眩しすぎるのだな……」
C・Cはそういってカレンを見る
「マオ……お前の罪は私が引き受ける……
だから先に待っていろ……Cの世界で……」
そして、C・Cはマオのコメカミに銃を当て……引き金を引いた……
(ライ!あなたといっぱい話がしたいこれからの事!!
もっと触れ合いたい!!あなたに!!)
そう強く思いながら、ライの側に近づいていった
「終わったわ、ライ……?ねえ……ライって!!返事をしてよ!!」
「……とはいのちの……いのち、いのち、いのち、
いのちいのちいのちいのちあ、あは……はははははははは……」
ライの目は焦点があわず空ろな表情をしていた
「ライ……ライ!!いやあああああああああああああああ!!」
支援
支援
353 :
カズト:2008/08/20(水) 22:38:51 ID:Njwdn0eO
第九話 過去への旅立ち
その後、何度カレンが呼びかけても、ライは目を覚ます事はなかった
(せっかく自分の気持ちに気付いたのに)
そこにいたのは、ライの姿をした抜け殻だった……
(あたしはどうすればいいの……あなたがいないこの世界で……)
C・Cはライに近づいた
「カレン……力を貸してくれないか……私の力でライを引き戻す
おそらく、お前だけが、ライとこの世界を繋ぐ鍵なんだろう」
「……えっライを戻せるの!?」
「しかし、こういう使い方はした事はないから
危険が多く調整も難しい……それでもやるか?」
「迷いはないわ!ライを取り戻せるなら!」カレンは即答した
「よし、いい目だ……後もう一つ……お前はライの過去……「狂王」としてのライの全てを
受け止める覚悟があるか?」
「……ええ!あるわ!!」カレンは一呼吸置いて答えた
C・Cはライの肩に触れた
「カレン私の肩に触れるんだ」言う通りにカレンはC・Cの肩に触れた
カレンの意識のなかにライが流れ込んでくる……
「追憶の旅路」へと続く
支援
支援
356 :
カズト:2008/08/20(水) 22:45:27 ID:Njwdn0eO
思ったより早く投下終了です
ごめんなさい!!欝展開になりました!!
ほんとはライの過去を総集編よろしくパッと済ませてハッピーエンド
にしようと思いましたが話がなぜか膨らみました
今ライの過去編を書き始めてますがかなり苦労してます
テッ○マン○レードエンディングじゃ私も納得しません
気長に待っていただければ、幸いです
C・Cがやってるのは、ライにカレンの愛の念を伝えています
ショックイメージを叩きつける設定を使って
精神のCPRを行うといった感じで
その際に、ライの過去がフィードバックしたといったところです
>>356 カズト卿、乙でした!
GJは言わない、続きが気になるから
ライーーー……テ○カマン○レードENDでは無い、信じていいんですよね
……ていうかあれ2とかあるしな
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
昨日は静かだったんだね。珍しい。
ふと思ったんだけど、さすがにこのスレも本編が放送終了したら勢いが落ちたりするんだろうな
いや、なんとなく寂しいなぁと
コードギアス自体続編が決定したらまた状況も変わるんだろうけどな。
ルルーシュの物語は終わってもギアスが終わるかは…バンダイだしなあ。
本編終了しても、ロスカラ2発売が決定したら大丈夫
ナナナがアニメ化、いやOVA化すればいいんじゃない?
まあ、ア○ロがいなくなってもガ○ダ○は続いたわけだから、ルルーシュ以外が主人公になって話自体続くかと。
9時40分ごろに投下します。
まえがきと終了宣言入れて6〜8レスになります
支援しまーす
支援しまーす
同じ台詞なので…ダブったかと思った。(笑
367 :
銀飯:2008/08/21(木) 09:43:05 ID:6+LWstgc
色々書きかけのままほったらかしにしているものもあるんですが、今回はライが機密情報局編の話です。
一応親衛隊ルートからの流れで、特区日本は不成立。ブラックリベリオンの時にロロに助けられ、スザクがゼロと闘っている間にライは重症の身でありながら、グラストン・ナイツを指揮し、藤堂達をとらえたという前提です。
その後、ゼロを捕らえたスザクトともに皇帝に拝謁しに行くんですが、そこでゼロの正体がやはりルルーシュであったことと、彼がギアスの持ち主であり、暴走状態にあったことを確信したという前提です。
一応、私の作品ですので、悪夢のアリスが入っています。
今回は序の話です。
支援
支援
370 :
銀飯:2008/08/21(木) 09:48:46 ID:6+LWstgc
『機情編 序@』
「恐れながら陛下!我ら両名を帝国最強の騎士、ナイト・オブ・ラウンズにその名を加えていただけないでしょうか?」
「なt!スザク、貴様親友を売り払って出世するつもりか!」
「ああ、そうだ。」
「・・・」
「な!?ライ、お前もそうなのか?」
「・・・」
「ほう、ゼロをとらえた褒美をよこせと。よかろう。」
玉座より立ち上がった王者の風格を纏いし老人は、自分の眼前に控える二人の騎士ライと枢木スザクを見据えた。そしてその二人の親友に抑え込まれ床にはいつくばっている男を見下ろした。
かつて帝国の植民エリアであったエリア11において、のちにブラック・リベリオンをと呼ばれる反乱引き起こしたゼロと呼ばれた男、かつての自分の息子ルルーシュ・ヴィ・ブリニアを。
「では、ライに枢木よ。その男の左目をふさげ。」
「イエス・ユア・マジェスティ。」
「・・・」
神聖ブリタニア皇帝シャルル・ジル・ブリタニアの勅命に対して、スザクは返事をしたが、ライと呼ばれた銀髪の青年はただ黙ってその命を実行するだけだった。
「ギアスは使わせないよ。」
ルルーシュの左目を握りつぶすように抑え込んでいるのを確認した皇帝がルルーシュの目を見つめた。事情をよく知らぬものが見れば、かつての皇子に憐れみをかけていると見えるだろう。
しかし、皇帝の左目はあやしく赤い光を放ち始めた。
「んな!?まさか、ギアス!?」
皇帝のその目の意味を知っているルルーシュは、抗おうとした。しかし、スザクの筋肉がそれを許さない。
(呪われし超上の力、か。まさか僕以外にもこんなに持っている人間がいるとは。まるでギアスのバーゲンセールだな。)
支援
372 :
銀飯:2008/08/21(木) 09:51:11 ID:6+LWstgc
『機情編 序A』
「シャルル・ジル・ブリタニアが刻む。ギアスのこと、ゼロのこと、マリアンヌのこと、そしてナナリーのこと。すべてを捨て去り、新たなる偽りの記憶をもって生きるがよい。」
そう言い終わった瞬間皇帝の左目から紅い朱が飛び、ルルーシュの眼の中に入った。
キュイーン!カシャン!
「や、やめろー。また奪うのか?俺から、母さんを、ナナリーを!そして友も!」
7年前に暗殺された自分の母、最愛の妹であるナナリーの記憶を消され、新たなる記憶を刻まれていく中でルルーシュは断末魔の叫びをあげていた。そんなルルーシュを抑え込み、ライは初めて声をかけた。
「君を守るためだ、ルルーシュ。」
「俺を守るためだと?ふざけるな!」
自分が捕まり、この部屋に連れてこられてから一言も発していなかった親友の言葉に反論したが、その両眼を見て愕然とした。
「ラ、ライ!?お、お前のその目は!」
(ギアスの暴走!?まさか・・・。)
親友のライの眼は両目とも赤い朱を宿し、血の色のように染まっていたのだ。
「安心してくれルルーシュ、君は僕が守るよ。」
まるで許しを乞うような声を出す友人の真意をもはやルルーシュは読み取れなかった。皇帝の持つギアス、記憶改ざんのギアスによって記憶がすべて書き換えられ、そのストレスに肉体が耐えきれず、気を失ったからだ。
「では先ほどの話の続きだが、ライよ。汝をナイト・オブ・エイトに。枢木よ。汝をナイト・オブ・イレブンに任ずる。」
帝国最強の騎士ナイト・オブ・ラウンズ。わずか12席しかないその円卓に名を連ねるのはブリタニア軍人として、本来はこの上ない喜びであるが、ライとスザクには別々の思惑があった。
枢木スザクは、ナイト・オブ・ワンに与えられる特権による日本の解放のための手段。しかし、ライには円卓に名を連ねることに興味などなかった。
なぜなら、それは遠い昔辺境の王だったころの彼が、配下の騎士たちの忠誠心を確かめ、切磋琢磨させるために伝説の円卓の騎士をモデルに取り入れたものだからだ。
(それにしてもエイトにイレブンか。スザクのイレブンというのはエリア11出身だからだろうが、僕にエイトとは・・・。888、皇帝ネロか?狂王と恐れられた人間にはふさわしい称号だな)
支援
374 :
銀飯:2008/08/21(木) 09:53:27 ID:6+LWstgc
『機情編 序B』
「ありがたき幸せ、謹んでお受けいたします。」
しかしそんなライの考えなど知らずにスザクは皇帝の命にたいして、返事をしてしまった。
「ライよ、貴様の返事を聞かせてもらおうか?」
皇帝は試すような眼でライを見た。
「謹んでお断り申し上げます。」
しかし、スザクとは対照的にライの返事は否だった。
「ライ!?」
「ほう。ラウンズの地位では不服か?」
スザクは驚いたが、皇帝はその意図を見抜いているようだ。
「忠臣は二君に仕えずと申します。私の主君はユーフェミア皇女殿下ただお一人です。また親友を売って出世しようという気にもなれません。
したがって私は退役させていただくことを望みます。」
「ラ、ライ?」
ライの言葉はスザクに対する批判ともいえるものだった。
(君は僕の、俺のやり方を認めてくれないのかい?でも、ルルーシュさえユフィにギアスをかけなければ・・・。)
「ほう。ラウンズの地位を蹴ってまで退役することを望むか?汝がその気ならば、侯爵、いや公爵の地位、あるいは公王の称号をもくれてやってもよいのだぞ。」
「へ、陛下?ライ、君は一体?」
皇帝の提案が一介の騎士に対する扱いではないことにスザクは戸惑っていた。
(まさか、ライ。君も皇子だったのか?記憶喪失ということだったけれど、皇子ということなら陛下が君を知っているのも、こだわる理由も理解できる。なにより・・・。)
スザクはライと出会ってから今まで時々垣間見た王者の風格や、気品について思い出していた。
「スザク、僕はね・・・。」
(神聖ブリタニア帝国の礎を築いた伝説の狂王、公王ラインハルト・スメラギ・ブリタニア。かつてルルーシュと同じく呪われた力ギアスを使い、父を、兄を、敵対する者を殺しつくし、最後にはルルーシュと同じくギアスの守るべき者たちをすべて失った愚かものさ。
そして君の祖国を滅ぼすいちばん最初の原因さ。)
自嘲を浮かべながら黙っているライに変わり、皇帝がライの出自を説明した。
375 :
銀飯:2008/08/21(木) 09:55:40 ID:6+LWstgc
『機情編 序C』
「そのものは、すでに断絶となった皇室の分家、ローエングラム家に連なるものだ。」
「ロ、ローエングラム!?あの武の名門の?」(注:金髪の英雄さんがご先祖様じゃないよ)
「左様。だが・・・」
皇帝は言葉を止め、再びライの目を見据えた。
(やはり僕の、いや私の正体を知っているのか?シャルル。)
「何度申されようと、私はラウンズの地位を拝領するつもりはございません。ですが・・・。」
ライはそこで言葉を区切り、皇帝の目を睨むように見つめたあと、
「二つほどお願いがございます。」
「ふむ。申してみよ。」
「まず、スザクのラウンズとしての席次が低すぎます。彼は私よりもすぐれた能力を持っており少なくともセブン以上の席次をお与えください。」
「己の代わりに友の出世を望むか。殊勝なことよ。枢木よ、汝にナイト・オブ・セブンの称号を与えよう。このものと二人きりで話がしたい。汝は下がるがよい。」
「はっ。ですが・・・。」
ナイト・オブ・ワンを目指すスザクにとって席次が一つでも上がるのは望むところではあるが、ライの意図が未だにつかめなかったため、その真意を問いただしたかったが、皇帝の命が出た以上引き下がるしかなかった。
「いまひとつは、私にルルーシュ・ヴィ。・ブリタニアを監視する役目をお与えください。」
それこそがライが望む真の願いだった。皇帝がルルーシュを殺さずに記憶を書き換えるギアスを使ったのはまだ彼に餌としての役割があると踏んだからだろう。
(それが、ユフィを救えなかった僕のせめてもの罪滅ぼしだ。)
「それは、かつてギアスの暴走を経験した人間としての意見でしょうか?」
皇帝シャルル・ジル・ブリタニアの言葉遣いは臣下に向けるそれとは異なっていた。
「やはり、私の正体に気づいていたか?ならば、言わんとすることもわかるだろう?」
まるで付けていた仮面を外すように、ライも本来の、王としての言葉遣いを使った。
「イエス・ユア・マジェスティ。我が王がそれを望まれるならば。」
「やめろ!その名はすでに捨てた!」
かつて王であったころ、臣下の者たちからさんざん聞いたせりふを聞き、まるで吐き捨てるように言ったライを柱の向こうから見守る金髪の少年の姿があった。
(ふぅん、やっぱり君は面白いね。)
支援
377 :
銀飯:2008/08/21(木) 09:57:01 ID:6+LWstgc
『機情編 序D』
「では、改めてライよ、汝に皇帝直属情報機関、機密情報局局長の地位を与える。エリア11に戻りルルーシュを監視せよ。」
「イエス・ユア・マジェスティ。」
今度ははっきりと承諾の返事をし、一礼をしてから退室した。
「彼は幼いね。」
「そうですか?兄さん。」
見た目も年齢も違う兄弟がライの後ろ姿を見つめていた。
「ライ先輩!」
「兄さん!」
部屋から出てきたライを待ち受けていたのは、金髪のツインテールに小さなリボンをした彼の副官であるギアス・ユーザー(純粋なギアスではない能力の使い手)アリス・ザ・スピードとナナリーより少し濃いアッシュブロンドの髪の毛の少年だった。
「先輩、先にスザク先輩だけが出てきたから心配しましたよ。」
「それで、兄さんもラウンズになったんだよね?」
自分の身を案じてくれるアリスに対して、自分を期待の眼差しで見る少年、二人の正反対の様子にライは少し戸惑った。
「残念ながらラウンズの称号は拝領していないよ。僕には過ぎたるものだからね。」
「そうですか。良かった。」、
「そうだね。兄さんにラウンズなんて似合わないよ。だって兄さんは、もともと・・・」
「ロロ!」
「あっ!ご、ごめんなさい兄さん。」
「無神経にもほどがあるわ!大体黙って聞いえいれば、何で先輩のことを“兄さん”って勝手に呼んでいるのよ?」
「V.V.が僕の“兄さん”だって・・・。無神経だったことは謝るけど、何で君にそこまで言われなきゃならないのかな?大体きみこそ兄さんの何なのさ?」
「そ、それは・・・。とにかく、理由ならあるわ!ライ先輩のことを“兄さん”とか呼んでいいのはナナリーだけよ!」
アリスの中に、一瞬だけ特区日本の式典の会場で自分を逃がすために、ギアスをかけようとしたライの命令を拒絶するために口づけをし、舌までからませた時の感覚が甦ったが、すぐに浮かんだナナリーの顔が思い浮かんで打ち消した。
支援
379 :
銀飯:2008/08/21(木) 10:00:54 ID:6+LWstgc
『機情編 序E』
「でも君はナナリーじゃないよね?だったら僕にいちいち指図をしないでくれるかな?」
自分の友人であり、副官であるアリスと特区日本の会場でユーフェミアに打たれ、重傷を負い副官のアリスとともに黒の騎士団のKMFに打たれそうになっていた絶体絶命の危ういところを助けてくれた命の恩人であるロロの言い争いにライは言葉をかけられずにいた。
(こ、この二人は本当に仲が悪いな・・・。前世か何かで因縁でもあるんだろうか?)
「とにかく、僕はラウンズではなくゼロ、いや、皇帝陛下に記憶を書き換えられたルルーシュを監視する機密情報局局長の地位を貰ったから、遠からずエリア11のアッシュフォード学園に戻ることになる。」
「わかりました。」
「あ、あの、兄さん僕も付いていってもいいのかな?」
ロロの質問にキッと鋭い目つきで睨んだが、
「ああ、君にもして欲しい仕事があるからね。」
「うん。」
まるで子犬のようにはしゃぐロロに対してアリスは忌々しげな表情を浮かべていた。
「アリス、君はどうする?皇帝陛下がルルーシュを生かしておくのは、彼にとってルルーシュが絶対に逆らえないカード、ナナリーを手元に置いているからだ。本国に残ればナナリーと会う機会もあるはずだ。その時には・・・。」
(以前約束した通りナナリーの騎士に・・・。)
「いいえ、私も先輩についていきますよ。ナナリーには皇女としてちゃんと護衛が付くでしょうから、ルルーシュ先輩を守ってあげたほうがナナリーも喜ぶでしょうし。」
アリスの返事に今度はロロが露骨に嫌な顔をした。
380 :
銀飯:2008/08/21(木) 10:01:40 ID:6+LWstgc
『機情編 序F』
「・・・そうか。じゃあ、今から具体的な人員について決めていこうか?そう言えばヴィレッタ卿もゼロの正体がルルーシュだって掴んだみたいだね。」
「消してこようか?兄さん。」
ロロの言う意味の消すが暗殺であることが容易に読み取れた。
「その必要はないよ。彼女は優秀だし、うちの組織のメンバーに入ってもらおう。具体的な構成員については彼女に選ばせればいいしね。」
“全力のオレンジ”ことジェレミア・ゴットバルトの副官として軍人としてよりも事務方としてのヴィレッタ・ヌウの才能をライは高く評価していた。
「でも先輩、他の生徒たちはどうするんです?いくらルルーシュ先輩の記憶が・・・。」
「確かに。ナナリーの記憶の痕跡を残すような可能性のあるものは徹底的に排除されるだろうね。」
そのことに胸が痛んだが、ルルーシュが生き延びるためならばナナリーも許してくれるだろうと思い、木を取り直した。
「そのことに関しては皇帝陛下がうまくやってくれるはずだ。僕たちはルルーシュの監視のことを考えておけばいいさ。」
そう言ってライは動き出した。
「行こうか。エリア11に。見えざる混沌と脅威に覆われた地へ」
「「イエス・マイロード」」
支援
しえん
383 :
銀飯:2008/08/21(木) 10:05:13 ID:6+LWstgc
以上で投下終了です。最後のE、Fが微妙に長くて、短い分け方になってしまった。
一応この次からアッシュフォード学園の話になるんですが、工事などは皇帝配下の機関が、細かいことはほとんどヴィレッタがやったということで途中の1年間は割愛して、一気に本編1話の”魔人が目覚める日”に行きます。
>>383 面白そうな設定ですね。
先がどうなるのかすごく楽しみです。
しかし、人によってライの行動や性格が違うのってこれはこれでありかなと思ってしまいます。
だって、そのおかげでいろんな幅広い物語が楽しめるんですから。
GJでした。本編期待して待っています。
385 :
銀飯:2008/08/21(木) 10:22:56 ID:6+LWstgc
>>380の下から5行目に訂正が
誤「木を取り直した」→正「気を取り直した」
一応、このライは記憶をすべて取り戻しているという前提で、ギアスは暴走状態ですが、V.V.から貰ったカラーコンタクト(饗団作成)で普段眼球を覆っています。
>>383 ラウンズはワン以外全て同列ですよ?
セブンがイレブンより偉いなんてことはないはずです。
それともこの場合ラウンズの設定が違うのでしょうか?
>>386 NTで、ラウンズの順番については一応強さ順って書いてあったけど・・・
>>383 GJでした!
ロロのこれからの行動が個人的に気になります、アニメでは
ルルーシュしか家族がいなかった彼がどういう心境になるのか…。
ところで親衛隊ルートならライの主君はコーネリアじゃ?
と思ったんですがどうなんでしょう。
親衛隊ルートのライはコーネリアの親衛隊ですし…
389 :
銀飯:2008/08/21(木) 11:40:18 ID:6+LWstgc
>>386 一応NT設定に沿っていますので、番号順で強さの順番となります。いくら番組の流れで仕方ないとはいえ、テンさん見てると・・・。8と11以外で空きの番号は7、5、2だけなので、無難に7を推したという感じでとらえてください。
>>388 ゲームの主君はコーネリアですが、行政特区を作る過程でスザクに頼まれてユフィの親衛隊隊長に移ったという前提を書き忘れてましたorz。
個人的にゲームの中のライはコーネリアを情感として尊敬してはいるけど、ギルフォードみたいに主君と崇めている感じはなかったので・・・。
>>383 銀飯卿、GJでした!
ただ最近時系列がバラバラでどういう設定だったのか今ひとつ思い出せないんですが
それとも独立した話と見ればいいんでしょうか
というかアリス……ディープなやつを
ライはルルーシュを救う為の道を選んだんでしょうか、続きを期待しています
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
最後に、河口湖はまだでしょうか
391 :
銀飯:2008/08/21(木) 11:58:29 ID:6+LWstgc
>>390 R2の話ですので、とりあえずは独立した話と捉えてください。
河口湖に関しては、QLをオレンジならぬレモンにするつもりで書こうと思ったんですが、QLがリニアレール潜入時にいたかどうか確認中です。
まあ、今月末には(先月も言ってましたが)
>>391 そうですか、頑張ってください
……自分もそろそろ続き書かなきゃなぁ
というかまんざらでも無いイベントどうしよう
ライナナ→ライカレになりそうなんだが
………無視していくかな
393 :
386:2008/08/21(木) 12:55:50 ID:QKjsqvDM
>>387そして銀飯さん
そんな設定できてたんですか。
すみません、アニメ雑誌は読んでないんで知りませんでした。
申し訳ありませんでした。
無知を晒してしまい恥ずかしいですorz
そうなると9のノネットさんは、スザクやアーニャより弱いってことになるのか。
そして3のジノが物凄く強いことに……公式設定とはいえなんか納得できない設定ですね。
394 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/21(木) 13:03:40 ID:lTOm+HJB
ナイトオブワン以外は、皆ごちゃごちゃなんじゃないの?
>>387 たしかにNTではそう書いてあったけど、質問に答えたスタッフは誰だったんだろ?
答える人によって変わるとか、その程度の情報に留めて置いた方がいいような
それにヘタレNTの情報だしなw
答えたスタッフが谷口とか大河内なら別だけど
最近NTではそうなってたけど
だいぶ前に出てたPASH!だかNTRだかだとワン意外強さ関係なしってなってたような…
キャラの生年月日等も雑誌で違ったり、間違ったりしてるしね
つまり俺達の心の中にある設定で問題ないということだな。
よっぽど矛盾があるわけでない限り。
オリジナル設定です
不安な人は注意書きにコレを入れればOKじゃね
細かい所や踏まえておいてほしい所は、その下に箇条書きでもしておけば
ここまで、シャルルのミドルネームがツッコまれていないことに驚いた。ジルじゃなくてジだったような。
ラウンズの席がどうであれ、スザクはパパンの贔屓じゃなかったか?
なんだ?この静かさは、少し不気味だぞ。
>>399 だろうな。
皇帝直属の最強の12騎士であるべきナイトオブラウンズの一人が単騎では強いが部隊を持つと駄目駄目(エリア11海上戦力をたった1戦で崩壊させた)なスザクに勤まるとは……。
アーニャはまだそんなシーン無いが、ジノは↑の時の後始末で部隊指揮の素質ある所見せてたし、ビスマルクさんも部隊指揮でシンクーとタメ張ってた。
スタンドプレーの極みみたいな吸血鬼ですら直属部隊持ってたしなぁw
始まりがあれば、終わりもあるのさ。
まあ正味、最近はお馴染みの職人さん達がかわるがわる投下してたような
状況だから、途切れることもあるだろう。
お祭り後で…燃え尽きてたりして…みんな…(笑
記憶喪失の美しい銀髪の淑女がいると聞いて飛んで来ました
>>404 惜しい!
まぁ普通に考えたら盆明けだしな
後は………全力で夏休みの宿題やってるとか?
>>403 もしそうだとすると、ここの住人のコミケ参加率って結構たかいんだなw
トーマス卿を含め何人ぐらいいるんだろ?
というか疑ってスマンのだがトーマス卿はほんとに参加されてたんだろか?だとするとあの速度は普通じゃないぞ
>>406 だよねぇ…。
あれは早かった…。
実は、トーマス様は双子とか…(笑
55分ごろ投下したいので支援お願いします
支援いたします
支援します。
微力で支援します
412 :
萌は文化:2008/08/21(木) 19:57:09 ID:qFQwGqX1
よかった、今日は人が少なかったから…
これが普通なのか?
魔法少女ライマーユニーシリーズでタイトル『魔法少女ライマーユニーR ブリタニア暗黒四天王編 〜 南 来襲 〜』です
注意点
いつもキャラ崩壊が酷いですが今回は南が特に酷いです
とりあえず笑って許せる人のみどうぞ
18レスくらいでちょっと多めですが投下
支援
支援
415 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:00:39 ID:qFQwGqX1
ブリタニア本国のどっかの庭園
「やったぜーー!!」
嬉しそうにジノは庭園内を全力疾走している。
「なんだジノ。うるさいぞ」
「ジノ………うるさい」
ノネットとアーニャが言うとジノは2人の元へ全力で走ってきた。
「なんだ、だと? いいぜ自慢してやるぜ!」
「うるさいは聞こえてなかったみたいだな」
するとジノは懐からDVDを取り出した。
「魔法少女ライマーユニー? 新作か? 見たことないパッケージだな」
「あったり前だ! まだエリア11ですら発売されてない、ましてやブリタニア本国では公開すらまだな魔法少女ライマーユニー 四天王編だぜ!」
「ならなんで持ってるの?」
「よくぞ聞いたアーニャ!」
ビシッとポーズを取るジノ。
ウザさ全開だ。
「最近イレブンでラウンズになった奴居ただろ?」
「ああ、ユーフェミア様の騎士の」
「たしか………スザク」
「そう! そのスザク! ユーフェミア様は行政特区日本の責任者だから発売よりも前に黒の騎士団からDVDがもらえるんだ。もちろんその騎士のスザクも。そこでスザクにお願いしてスザクの分のDVDを譲ってもらったんだ!」
いい奴だな〜と感激するジノ。
支援
支援
418 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:02:54 ID:qFQwGqX1
「いい奴だが、もしかしたらライマーユニーに興味ないのかもな。そんな簡単に譲ってくれるってことは」
「空気読めない人なんだ………スザクって」
何気に当たってるノネットとアーニャであった。
「じゃあ、私は自室で早速見るとするわ」
ただ誰かに話したかっただけのジノは満足し、自室に戻ろうとしたが…
「そうだな、じゃあ一緒に見るか」
「はい?」
ノネットに肩を叩かれ困惑するジノ。
「おやつ………自室から持って来たら行くね」
「はい?」
そう言ってトコトコ歩き出したアーニャ。
「ちょっと待て! お前らも一緒に見る気か!?」
「? 当然だろ。そんなの自慢されて見たくないってほうがおかしい」
「ライ様ファンはあなただけじゃない………」
見る気満々の2人。
「ふざけるな! これから1人で真剣にライマーユニー見て萌えるんだからよ! 見たかったら私が見た後に……!」
2人に怒鳴るジノ。
どうやらジノは1人でじっくり見たい派らしい。
支援
420 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:05:29 ID:qFQwGqX1
「ほ〜う、いいのかそんなこと言って?」
にやけた笑みでノネットはポケットからライマーユニーのフィギュアを出した。
「そ、それは!? 俺の大切な魔法少女ライマーユニーのフィギア!(女教師バージョン)」
ノネットが取り出したのはジノが以前必死に懸賞に応募して当てたライマーユニーのフィギュアであった。
「フフン、実は私も欲しかったからこっそりくすねておいたのだがこんなとこで役に立つとは…」
「ノネット………サイテー」
フィギュアで脅すノネット。
ってか、くすねるなよ。
「止めてくれ! それを当てるために何枚ハガキを書いたと思ってるんだ!!」
泣いて訴えるジノ。
「なら、私達にも一緒にそのDVDを見せろ!」
「わ、わかった……だからライマーユニーを離してくれ!」
どう考えても悪いのはノネットだが3人はこうしてジノの部屋でDVDを見ることになった。
支援
支援
423 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:09:28 ID:qFQwGqX1
『魔法少女ライマーユニーR ブリタニア暗黒四天王編 〜 南 来襲 〜』←微妙に予告とタイトル違うのは許してね。ライマーユニーより
ナレーション(ディートハルト)「あの戦いが終わり1年がたった。平和な日々をすごしていたライだったがライの表情は深く沈んでいた」
「ハァー…」
ソファーでくつろぎながらため息をつくライ。
「どうしたのライ? 暗い顔して?」
洗濯物が入ったカゴを持ちながら心配そうに言うライの姉(井上)
「実はカレンがつい最近海外に留学したんだ。それで寂しくて落ち込んでいるのだ…………クソっ! またリヴァルか!! リヴァルかオレンジしかEDがないのかこのゲームは!!」
DSをやりながら言うゼロ。
未だに居候中である。
「あらあら、ライったらかわいいわね」
すっとライを抱き寄せる井上。
「ね、姉さん!」
照れるライ。
「寂しいんならお姉さんに甘えちゃいなさい」
「ね、姉さん! どこ触ってるの! わっ! 脱がさないでよ」
「恥ずかしがらなくったっていいじゃない。まあ、ライったら見ない間に……ここ、立派になっちゃって。ど〜れ、スリスリ……」
「ちょっ! 姉さん止めて!」
「堅〜い♪ あ、ビクッてなった! フフ、ライったら姉さんにこんなことされて興奮してるの?」
「人前でよくやるよ。仲のいい姉弟だ」
支援
425 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:13:10 ID:qFQwGqX1
ちなみに井上がライのシャツを脱がして腹筋に頬ずりして遊んでるだけです。
エッチなこと考えた人は罰として腕立て伏せが何回出来るか自分の限界に挑戦してみよう!
『臨時ニュースです。最近、セーラー服を着た女子校生がセーラー服を脱がされるという事件が多発していますが……』
テレビのニュースを聞いてゼロはタッチペンを落とした。
「うわ、犯人は完全に欲望丸出しの変態だね」
「怖いわね。でも何故セーラー服なのかしら?」
「ライ……」
ゼロがライに手招きをした。
「ごめん姉さん。ちょっと出かけてくるね」
ライとゼロは家から出ると近くのコンビニの前で話しを始めた。
「なんだい急に? まさかニュースの変態を自分達で捕まえようとか言わないだろうね」
「それは無理だ。悪いが奴を捕まえる余裕などあるわけがない」
「? もしかして犯人に心当たりがあるのかい?」
「ああ、以前C.Cが言っていただろ」
ゼロの言葉にライの表情から笑顔が消えた。
「まさか!」
「そうだ、奴はブリタニア暗黒四天王の1人、その名も……」
「フハハ、見つけたぞゼロ!!」
「「!!」」
コンビニの屋根から毎度お馴染み黒い太陽をバッグに南が登場した。
支援
427 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:18:11 ID:qFQwGqX1
「ブリタニア暗黒四天王!! ロリコンの南!!」
「え!? それ名前!?」
「フハハ、ゼロよ、C.Cを倒した程度で安心するな。今度はこの俺、ロリコンの南が四天王のメンツにかけて貴様を葬ってくれる」
「自分で言った! 自分でロリコン言っちゃった!!」
「クソ! ライ、ライマーユニーに変身だ!」
「わかった! レッツ! ライマーユニー!」
お約束のお色気たっぷりの変身シーン。
「よし、変身完了………って、服が新しくなってる!」
「新シリーズだからな」
今までの衣装から一新されてるライマーユニーの衣装。
もちろん千葉が夜なべして作った力作である。
「あれ? 杖まである。僕はもう杖がなくても魔法使えるんだよね?」
「ああ、それはお前の魔法を数倍に強化する杖だ。けしてグッズを出して儲けるためにまた杖を作ったのではないぞ!」
「あ、そう」
一瞬、大人の事情が垣間見えたがライマーユニーは無視をした。
「気をつけろライマーユニー! 南は四天王の中でもダントツでキモイぞ」
「ええ! 強いとか厄介じゃなくてキモイの!?」
「ああ、キモイ………ホントにキモイ」
何故か悲しげに言うゼロ。
過去に何かあったようだ。
sienn
支援
430 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:23:15 ID:qFQwGqX1
「おお! それがライマーユニー! リアル魔法少女! ああ、まさに萌え結晶! この目で本物の萌え娘を見る日が来るなんて感激だな! ああ抱きしめて舌で色んな所をいじくりまわしたい!」
「ゼロォォォ! キモイよ、あの人マジキモイよ!!」
「だから言っただろ! 気をつけろ、奴は色んな意味でやばい!」
南の発言にマジで涙目になるライマーユニー。
「フフフ、では私も変身するとしよう。勝負服へ」
「ま、まさか南はあれをやるつもりか!!」
ゼロの声が震えている。
それだけゼロは南を恐れているのだ。
「南メイクアップへ〜んし〜ん」
「止めろぉー!!」
ゼロの叫びもむなしく、南のお色気たっぷりの変身シーンが流れた。
「セーラー南! 参上!!」
セーラー服を着た南がライマーユニー達の目の前に現れた。
「ギャー! あんた何やってんの! 視聴者に謝れ! ってかそのセーラー服キモイよ!」
「うぐ、なんて威力だ………!」
セーラー服の南を見て泣き叫ぶライマーユニー。
苦しそうに膝をつくゼロ。
「まずいぞライマーユニー! これは早急にケリをつけなければ!」
「わかった! マジカル〜♪ 悪・即・斬〜♪」
し………え………ん
支援
433 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:27:05 ID:qFQwGqX1
ライマーユニーの杖が刀に変化し、南に向かって突きを繰り出した。
「曖昧3センチ〜♪」
しかし、直前のところで南に避けられ、ライマーユニーはバランスを崩した。
「そりゃ、ぷにってことかい?」
「ちょ!!」
左手でライマーユニーの胸をもみ右手でライマーユニーの腹を殴る南。
ライマーユニーは激しく吹き飛んだ。
「つ、強い……」
「さりげなく胸もんだぞあいつ」
腹を押さえて苦しそうなライマーユニー。
「フッ、観念したかライマーユニー?」
「だ、誰が!」
「さあ! 持って行け!! 最後に笑っちゃうのは私のはずだからな!!」
セーラー服を脱いで下着姿(女物)になる南。
「脱ぐなぁ!!」
「セーラー服だからです←結論!!」
「こっち投げるなぁ!!」
南が投げたセーラー服がライマーユニーに当たるとライマーユニーは光に包まれた。
「うう、今のは………って何ィ!?」
sienn
支援
436 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:31:10 ID:qFQwGqX1
するとライマーユニーはセーラー服姿になっていた。
「何故俺まで……」
おまけにゼロもセーラー服姿になっていた。
「ははは、見たか! これが私の最大の魔法、南のもってけセーラー服だ!(某曲とは何も関係ありません)」
「何!?」
「俺の魔法、南のもってけセーラー服は私のセーラー服を他人に着せ、その服を自由に無理やり脱がせられる魔法なのだ!」
「意味わかんねぇ!」
「本当に意味がわからないかなライマーユニーよ?」
「!!?」
一見すると服を他人に着せ、その服を脱がすという、すごく無意味な魔法に見えるがライマーユニーはある重大なことに気がついた。
ライマーユニーは回りを見るとコンビニ前で戦ってたこともあり、かなりの人だかりが出来ているこてに気がついた。
「それって……僕下着姿にされちゃう?」
「正解」
「イヤー助けて!!」
ライマーユニーの瞳から大粒の涙が流れた。
「落ち着けライマーユニー。かつてある人がこう言っていた。みんなで脱げば恐くない、と………ワクワク」
「うるさいよ!! 何ちょっと期待してんだよお前!!」
ゼロもあてにならないライマーユニーは絶体絶命のピンチ!
sien
438 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:35:10 ID:qFQwGqX1
「待て!」
「「「!!?」」」
3人が声のしたほうを見るとコンビニの上に謎の影が立っていた。
「だ、誰だ貴様は!?」
南が叫ぶ。
「フッ、私か? 私は………」
謎の影はコンビニの屋根からライマーユニーの前に着地した。
「魔法ネコ耳少女C.Cだニャン!」
空気が色んな意味で停止した。
なんと助けに来たのはC.Cだった。
だが何故生きているのか?
何故スクール水着なのか?
何故ネコ耳なのか?
などなど、ツッコミ所が多すぎるからだ。
「C.C!? なんで!?」
「フッ、簡単な話さお兄………今はお姉ちゃんか」
するとC.Cは真相を語った。
「前回のライマーユニー終了後、ファンの方々からこんなメッセージをいただきました。『せっかく妹と再会できたのにライマーユニーが可哀想です』『妹と敵同士だったなんて悲しすぎる』
というわけで私とライマーユニーの再会を希望するファンの声に答えるためだ」
「ええ!」
「まあ、ぶっちゃけ紅蓮仮面の評判がイマイチだったからヒロイン交代なんだがな」
「ぶっちゃけすぎでしょ!」
支援
支援
しーつーのせーらー服☆支援
442 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:39:28 ID:qFQwGqX1
真相というか大人の事情を説明したC.Cは南と対峙した。
「C.C貴様、四天王の恥をさらしただけっなくまさか裏切る気か?」
「何を言う、四天王ってのは負けたら1人くらい主人公側の味方になるもんだぞ」
「むう、確かにアニメのモ○スター○ァームでも四天王の1人が味方に……」
「ゼロ、それ黒歴史」
C.Cの話しを聞いた南は馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
「フッ、馬鹿め、すでにライマーユニーは南のもってけセーラー服の術中にはまっている。あとは返してセーラー服ビームで服を脱がせばライマーユニーの恥ずかしい姿が公開されるぞ」
「ほう、やれるもんならやってみろ」
「え!? 助けてくれないの!!」
ちょっとビックリなライマーユニー。
「お姉ちゃん」
C.Cは親指を立てた。
「セーラー服着替えても私!!」
「意味わかりません!!」
「そうか! ライマーユニーよ! マジカルチアガールだ!」
「え!? わかった! マジカル〜♪ チアガール〜♪」
ゼロの言葉を信じてマジカルチアガールを使ったライマーユニーはチアガール姿になる。
「うむ、似合うな」
「それだけ!?」
「ぬおおお!! 貴様、私はセーラー服を脱がせたいのにそれを!! いや、それはそれでなかなか……」
支援
何という展開だっ支援
>>383 >>385 銀飯卿、乙です。
ライをルル並みに慕ってるロロの話を考えてたんだけど先越されたーwww
ローエングラムはあまりにもそのまますぎる気がしないでもないですがw
ところでライのギアスって特製コンタクトで防げるものなんですかね?
ルルのギアスがコンタクトで防げるのは光情報が媒介だからなんじゃなかったですかね。
紋章が目に浮かんでるのはあくまで発動状態であることを示してるだけなんだと思うんですが。
>>386 ラウンズの席次は強さの順だそうで。
でもこの設定はかなり適当に答えてるっぽいんであまり当てにはならんと個人的には思ってるよw
きっと時期によって答えが変わるよw
446 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:46:38 ID:qFQwGqX1
チアガール姿のライマーユニーにハァハァする南。
「今だ! 受けろ我が魔法を!」
その隙をC.Cは見逃さなかった。
「マジカル国家権力!!」
ナレーション(ディートハルト)「説明しよう。マジカル国家権力とは魔法の力で国家権力を使うある意味最強の魔法なのだ!」
「は、離せ! 俺はまだライマーユニーの下着姿を!!」
「はいはい、話は刑務所でな…」
突然出てきた警察官に押さえつけられ連行される南。
「あ、すいません。ついでに死刑にしといてください」
「ついでに頼むことじゃねぇ! ああ!」
そのまま南はパトカーに乗せられて連れて行かれた。
こうして南との戦いに勝利したライマーユニー達であった。
「制服を着ていない女子校生に価値はない。メイド服を着ていないメイドに価値はない。全裸でニャンニャンするAV価値はない。つまりそういうことだ」
自信満々に言うC.C
「とりあえず全国の女子校生とメイド服の方に謝ろうね。後、スクール水着から着替えないと君も捕まるよC.C」
制服を着替えも、メイド服着替えもあなたはあなたです。
でも全裸になったらコスプレの意味はないと思います。
by ライマーユニー
支援
>>394 なーに、ノネットさんが9なのは本人曰く控えめだからでしょう。
あまりラウンズ内での序列に興味がないんだと思う。
だから模擬戦とか御前試合でもあんまり本気じゃないのかも。
どう見たってスザクより強いでしょw
リロードしてなくて投下が始まってることに気づかなかった。
申し訳ない。
支援
450 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:50:14 ID:qFQwGqX1
「こ、今回はツラい戦いだった」
肩で息をしているライマーユニー。
「そうだな、しかしこれで四天王の2人目を倒した」
「どうでもいいがお前はいつまでセーラー服なんだ?」
C.Cのツッコミを気にせずゼロは両手を大きく広げた。
「さあ、来いブリタニアの四天王! まだ戦いは続いている」
「毎回思うけどオチが少し強引すぎない?」
「それよりもっと私の謎を掘り下げるべきだろ。あとセーラー服から着替えろ」
魔法少女ライマーユニーR
続く
次回予告
あの男が帰ってくる。
かつては正義でありながら悪へと身を落としたあの男が…
ライマーユニー達の前に突然現れた黒い月下マンの正体は誰だ!?
次回
魔法少女ライマーユニーR ブリタニア暗黒四天王編 〜 敵か味方か? 真・月下マン!? 〜
お楽しみに
支援
453 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:54:27 ID:qFQwGqX1
ジノの自室
「………ライ様の出番少ない」
DVDを見終わるとアーニャは残念そうに呟いた。
「何言ってんだ? ずっと出てただろ」
「ライマーユニーじゃない。ライ様の出番」
(うるせー。だから1人で見たかったのに)
「お前の一番大切なものはなんだ?」
「うおっ!?」
「ナイトオブテン……!」
いつの間にか部屋の中にルキアーノが一緒にDVDを見ていた。
「そう、それはライマーユニーだ!」
「お前、いつからここに居るんだよ!」
「最初からだよ。君がライマーユニーのDVDを自慢していたからね。羨ましいから一緒にライマーユニーのDVDを見ていたわけさ」
にやけた笑みで言うルキアーノ。
気付かれないルキアーノもすごいが気づかないほうも気づかないほうである。
「お前もファンだったなんて意外だなブラットリー卿」
「ヴァルキリエ隊の奴らが大ファンでね。無理やり見せられてからは、私も大ファンだよ。それより、これを見るがいい」
ルキアーノは一枚の紙切れを差し出した。
「ええと、何々? 魔法少女ライマーユニー出演権!?」
ジノが声を荒げる。
そう、以前募集していた魔法少女ライマーユニーに出演したい人募集にルキアーノが当選したのだ。
支援
支援
456 :
萌は文化:2008/08/21(木) 20:58:16 ID:qFQwGqX1
ちなみにジノももちろん応募したのだが落選した。
「どうだい? 大切なものを奪われた感想は? フフフ、それでは私はこれから行政特区日本で撮影の説明があるからね」
嫌味な笑みを浮かべ、ルキアーノのは部屋から去って行った。
「チクショー! 大事な大事な私のライマーユニーが……!」
「いや、お前のじゃないだろ」
「………ジノ。このハガキは?」
悔しがってるジノ。
その時アーニャは気になるハガキを見つけた。
「何々? 魔法少女ライマーユニーは残念ながら落選しましたが、狂王のホスト役が当選しました?」
ノネットがハガキを見ると、それはホストドラマ『狂王』の出演権当選のハガキだった。
「なんだ、お前も当選してるじゃないか」
「ライマーユニーじゃないと意味ないんだよー!!」
泣き叫ぶジノ。
余程悔しいらしい。
「それでもライ様と共演なんだからライマーユニーに会えるかもしれないじゃないか」
「意地があるんだよ! 男の子にはなー!! だからライマーユニーと共演じゃないと絶対ヤダ!」
「子どもかお前は…」
だだこねるジノ。
呆れるノネット。
「狂王にも、ライマーユニーはホステス役で出る……」
「マジでかアーニャ!!」
支援
爆笑・・・支援
459 :
萌は文化:2008/08/21(木) 21:01:19 ID:qFQwGqX1
「今からエリア11に行ってくる! いや、その前に狂王のDVDbox買って予習を……」
「狂王なら今、劇場版もやってるぞ? 内容は総集編だが」
「DVDなら全巻ある……」
「マジでか! よし、アーニャ! 今すぐ貸してくれ!!」
両手を合わせてお願いするジノ。
「………ヤダ」
「そんな!」
あっさり断るアーニャ。
「でも今見るなら部屋から持ってくる」
「ありがとうアーニャ! イヤー楽しみだなホステスのライマーユニー♪」
こうして、この日は3人仲良くライ出演作品をずっと見ていたそうです。
支援
461 :
萌は文化:2008/08/21(木) 21:05:09 ID:qFQwGqX1
おまけ
ライマーユニーのコンサートイベント会場の舞台裏にて
ライマーユニー「ああ、こんな格好して人前で歌うのに抵抗がなくなってきた自分が悲しい」
V.V「うえーん」
ライマーユニー「(迷子かな?)どうしたんだい僕? 保護者の方とはぐれちゃったのかな?」
V.V「………コクン」
ライマーユニー「しょうがないな、お姉ちゃんが一緒に探してあげるから泣かないで?」
V.V「うわーん、お姉ちゃん(む、ホントは男なのに腰が細いな。なんかいい匂いまでするし、やっぱりホントは女の子じゃないの?)」
ライマーユニー「よしよし泣かないの、男の子でしょ」
係員がいるところまで連れて行くライマーユニー。
ライマーユニー「それじゃあ、悪いけどお姉さんお仕事だから」
V.V「うん、ありがとうお姉ちゃん!………ニヤリ(羨ましいだろシャルル)」
皇帝「ヌアッハハハハ! あやつめ、やりおったな!!」←V.V探してたら目撃した
爆笑…おまけ最高!!
463 :
萌は文化:2008/08/21(木) 21:07:55 ID:qFQwGqX1
以上で終了
長々と失礼しました
南の名誉のためにいっときますが南は脚本通り演技してるだけですよ
段々後半がテキトー気味になってしまったorz
支援ありがとうございました
保管完了しました。
>>406-407 ノートPCと通信端末さえあれば誰でも出来ると思いますよ?あれはたまたま大手の列と投下が重なっただけで、島巡りのときは流石に不可能でした。
>>450 萌は文化卿GJでした!!
相変わらずぶっ飛んだ話ですねw
次回投下をお待ちしてます。
>>463 GJです。
笑わせてもらいました。
特におまけが…個人的にツボでした。
453以降の掛け合いも面白かったです。
次回も期待してお待ちしております。
えー、次の方がいないのでしたら、21:30頃に投下します。
支援の方、よろしくお願いいたします。
>>463 GJです。ラウンズたちと皇帝&V.Vにふいたwww
次回の投下を待ってます。
>>463 萌は文化卿、GJでした!
メタ発言のオンパレード、南の演技の気色悪さ、そしておまけにも吹いたw
あと、大胸筋かな、と思ったら腹筋だったか
次回予告、メチャクチャ楽しみだ!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>464 誰もが出来ることでは無いと思われます
P.S.爆笑は定義的には大勢で笑うことです
472 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/21(木) 21:18:40 ID:s99/pNZY
>>463 面白かったです。
ゼロwwそれは盤上かww盤上スレはもうリヴァルで阿鼻叫喚な状態だからなww
ラウンズwwつうかテンさんまでこんな事にwwこのスレ見てるとテンさんて愛されてるんだなと思います。
ジノはカズマネタwwしかもそんなことに意地をww
おまけも面白かったです。皇帝よりもV.V.が自重しなくなってきたww
>>463 お疲れ様です。
楽しませていただきました。
ぜひ次は狂王か春の月下を執筆していただけませんか?
今回のアーニャの台詞通りライ様の出番が少なすぎるので。
偶にはネリ様以下女性陣が喜ぶ作品でもいいでしょう?
そろそろ時間ですので、投下いたします。
タイトル「蒼天の騎士(14) 真相」
カップリングなしです。
話的には、コーネリアとルルーシュの会談ですから…。
8〜9レスぐらいの予定。
支援よろしくお願いいたします。
支援
人は、時としてかっての過ちと向かい合わなければならない時がある。
それが偶然であれ、故意であれ、結果は同じだ。
その過ちをおこしてしまった事実は変わらない。
そして、人はそれを無視するか償うしか方法を知らない。
蒼天の騎士(14) 真相
戦闘開始から4時間後…
地下の最下層の祭壇の扉の前でC.Cを抱えた蜃気楼が降着している。
「くぅっっっっ…こんなところでやつと鉢合わせとはっ…」
そうつぶやくとルルーシュは拳をコックピットの壁に叩きつけた。
普段の彼なら絶対に見せない行動。
相手を殺す千載一遇のチャンスを不意にしただけでなく、相手の誘いに乗りそうになった自分自身の不甲斐なさと自分自身に向けられた怒りがそうさせていた。
そして、迷うルルーシュを庇うためC.Cは…。
どんっ…。
再び壁に拳が叩きつけられる。
「くそっ…」
支援
支援
戦闘開始から9時間経過…
戦闘終了から4時間あまりが経っていた。
イカルガの私室で、報告書に目を通すルルーシュ。
だが集中力を欠き、ソファーで眠り続けるC.Cに何度も視線を送る。
外傷はまったくないものの、ルルーシュを庇って倒れてから眠り続けていた。
そんな時、机の内線機の呼び出し音が鳴る。
「くっ…」
出ないわけにはいかない。まだ作戦は完遂していないのだから。
「2つ緊急の報告があります。よろしいでしょうか?」
オペレーターの女性の声が響く。
「かまわん」
「はい。一つめです。ライ卿がナナリー皇女殿下の救出に成功したそうです。
現在、救出後の報道報告がTVで流されています。実行犯名は、出されませんでしたがある秘密結社の仕業と発表されました」
「ふむ、そうか…」
(よくやってくれた、ライ。お前ならやってくれると思っていたよ)
「それと…もう一つは……」
オペレーターの歯切れが悪い。
「どうしたっ、きちんと報告しないかっ」
「は・はいっ。実は、教団施設内の独房施設で保護された女性の身元がわかったのですが…」
「ふむ…」
「どうやら、その女性…コーネリア・リ・ブリタニア皇女殿下らしいのです」
支援
支援
「………」
「どういたしましょうか?」
「………」
しばらくの沈黙。
ルルーシュの頭の中でいろんな考えが浮かんでは消えていく。
「よし、わかった。私自ら会ってみよう」
「よろしいのですか?」
「確かに我々はブリタニアと敵対しているが、特区日本に関しては契約を交わしている間柄だ。
それに本作戦は、ブリタニアとの戦闘ではない。今回に関しては、捕虜ではなく賓客として対応するように。もっとも監視は必要だし自由に行動させるわけにはいかんがな」
よく考えれば言い訳にしか聞こえないのだが、オペレーターが判断するべき事ではない。
「わかりました。どちらのお部屋にご案内いたしましょうか?」
「司令官室に案内してくれ。そこで二人で会おう」
「ですが…」
「かまわん。ただ、廊下に見張りぐらいは用意しておけよ」
「あ…はいっ。くすっ」
念のためにと思って見張りの件は言ったのだが、オペレーターはジョークのつもりと取ったらしい。
くすくすという笑い声が漏れ、内線が切れた。
(まぁ、いい…)
仮面をかぶり、司令室に移動する為、部屋を出る。
しかし部屋から出てドアが閉まるまで、無意識にC.Cを見つめていた事にルルーシュは気づいていなかった。
支援
先ほどとは違い、かなり丁寧な対応で部屋に案内される。
もちろん、手錠は外されていないが、それでも雲泥の差だ。
そして部屋ではユフィの仇であるゼロが待っていた。
「手錠を外し通路で待っていてくれ。話が終わったら呼ぶ」
「はい、了解しました。」
兵士が私の手錠を外すとゼロに敬礼して部屋から出て行った。
「いい度胸だな…ゼロ。いや…」
憎しみに満ちた目で相手を射抜く。
「ルルーシュっ…」
「まずは座ったらどうです…姉上」
私の視線を受け止め、そう言って座り仮面を外す。
その落ち着き払った態度が私の神経を逆なでする。
「貴様ーーっ…」
私は掴みかかるとルルーシュの胸倉を締め上げていた。
支援
支援
「……」
言い訳もせずされるがまま抵抗をしないルルーシュ。
「なぜだっ、なぜ抵抗しないっ、言い訳しないっ…ルルーシュっ」
「私も母やナナリーのことがありますから、姉上の怒りは私自身納得できるものです。それに姉上にはそれを行う権利がある…」
寂しそうな目が私を見ている。
その目には深い後悔と懺悔の光に満ち満ちているように見えた。
それで一気に怒りが収まっていく。
「どういうつもりだ…ルルーシュ。お前らしくないぞ」
胸倉から手を離し、ルルーシュを見下す。
「…俺らしくない…そうかもしれませんね」
自嘲気味に笑う。
その姿は、壊れやすいガラス細工を連想させた。
「くっ…」
テーブルを叩きつける。
憤りのないイライラが収まらない。
独房でV.Vが話したユフィー乱心の真相が思い出される。
支援
「あれはね、両者にとって不幸な事故だったんだよ。偶然という産物が作り出した悲劇ってとこかな」
「どういうことだっ」
「そのまんまさ。ゼロは特区日本を受け入れてハッピーEDになるはずだったんだよ。あの時はね…」
そこまで言うとニタリと微笑むV.V。
「だけど、ギアスが暴走しちゃって、あの惨劇が始まっちゃった。だから、ゼロはああいう行動を取らざる得なくなった。それだけだよ」
まるで楽しくてしょうがない…そう言う表情のまま喋り続ける。
「そうそう、君も知っているライも実はギアス持ちだったんだ」
「なに…」
確か、ノネットの所で何度か見た事がある白銀の青年が…。
「彼も一生懸命止めようとしたみたいだね。ギアスの力を使い切ってまでね。でも無理だった…」
くっくっくっ…嫌らしく声を出して笑い始めるV.V。
「おかしいだろう…人は自分の為に力を得て行使しておきながら、その力に振り回される。なんて滑稽で笑えるんだろうね」
「信じられるかっ、貴様の言う事など…」
「くっくっくっ…信じなくても構わないよ。どう考えるかは貴方次第だし」
支援
支援
あの時は、ろくに信じられなかったが今のルルーシュを見ているとより真実味が増していく。
「姉上…いずれ罪に対しての罰は受けるつもりです。もちろん、償いも…」
ルルーシュが荒れる私を見ながら言葉を続ける。
「ですが…もう少しだけ時間をいただけませんか?」
「どういうつもりだっ…」
自分の手をじっと見つめるルルーシュ。
「ナナリーの為にできる事をやっておきたい」
「ふん…図々しいな」
「わかっていますよ、姉上。でも血塗られたこの手でナナリーにできる事があるのならやっておきたいんですよ」
その姿は、1年前の自分の姿のように思えた。
すべてを捨て一人飛び出し、ユフィ乱心の真実を求め、必死になって世界中を渡り歩いた自分の姿に…。
「…いいだろう。ではお前の命は一時預けておいてやる。で、私をどうするつもりだ?」
どっかりと椅子に座りルルーシュを睨みつける。
「姉上は、今日の連絡便でエリア11に戻ってもらいます。その後をどうするかはナナリーに任せます」
「いいのか?ゼロの正体がお前だと言うかもしれないのだぞ」
その問いに苦笑して答えるルルーシュ。
「姉上は、相変わらず交渉が下手ですね。そう言う事は、言わずにやったほうがいい。それにそういう言い方の時ほど姉上はやらないでしょう」
「くっ…」
見透かされている…。
こういうところが嫌いなのだ…こいつの…。
支援
「姉上、いや、コーネリア皇女殿下。すべてが終わったら貴方にこの命、差し上げましょう。お約束します」
そう言うとルルーシュは仮面を取るとかぶり始めた。
時間が来たと言う事だろう。
「わかった。それまで死ぬなよ。お前の命は、私のものだからな」
仮面で表情は見えなかったが、ルルーシュは苦笑したように思えた。
ブザーを押し、通路の兵士を呼ぶ。
私とゼロの会談はこれで終了した。
僕はその通信を聞き驚いた。
コーネリア皇女殿下が発見され、保護されたというのだ。
そして、今日の連絡便でこちらに向かうという。
「コーネリア姉さまが見つかったんですか?」
「ああ、スザクを利用していた教団の本部に監禁されていたらしい」
「よかった…」
ホッとしたという感じのナナリー。
だが僕には不安の要素が大きかった。
ノネットさんのお世話になっていた時に何度か会った事があるが、真実を求める一途な思いは評価できるがあまりにも脆いイメージが付きまとっていた。
そう硬さゆえの柔軟性の欠如といった感じか…。
そんな彼女がゼロに救出されて戻ってくる…。
ゼロからの連絡がない分、不安は増すばかりだった。
支援
これで14話終了です。
次回の15話はタイトルだけは決まっています。
「コーネリアの帰還」です。
皆様、支援ありがとうございました。
しかし…最初の2つ…名前入れ忘れている。(汗
支援
保管完了しました。
>>496 あしっど・れいん卿、GJでした!
ライの出番のほとんど無い、閑話のようなかんじでしょうか
様々な事実を知ったコーネリアがこれからどういう行動をとるのか
そしてC.C.は原作同様記憶を失っているのか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
申し訳ありません。どなたかいらっしゃいますか?
投下したいのですが、14レス程度使用しますので、支援お願いしたいのですが・・・。
支援
支援いたします
有り難うございます。それでは投下します。その前に例の如く注意書き等を少々。
タイトル 〜 契り(後編)〜
カップリング ライ×カレン
前作 〜 契り(中編) 〜 の続きになります。
これにて終わりになります。
黒騎士ルートを準拠してますが、所々を改変しており、最早別物になってます。
長すぎるので、学園でのユーフェミアの特区宣言を改変したりしてます。
全キャラ壊れました。せめてライの性格だけでも軌道修正したかったのですが、前作で壊しすぎて不可能に・・・。
ほぼギャグのみの構成です。嫌いな方はご注意ください。
それでは投下行きます。
〜 契り(後編)〜
結納当日、某所にて
僕は、今日に至るまでに起きた様々な出来事――主にカレンの誤解を解く日々だったけど――を思い浮かべながら、
ふと鏡に写った自分の姿を見てみる。
扇さん達には、よく似合ってると笑顔で言われたけど、玉城には
「おぉっ!似合ってんじゃねーか!そういや毎年の成人式にはお前みたいな奴を良く見たよなー」
ヘラヘラとした笑みを浮かべながらそう言われた。
何だか分からないけど、それが少し癪に触ったので、どうしてくれようかと思っていると、近くで話を聞いていたのだろうか。
振袖に身を包んだ井上さんが、
「ちょっとこっちにいらっしゃいな」
こめかみに青筋を浮かべながら笑顔でそう言うと、玉城の耳を引っ張って何処かに連れていってしまった。
そんな先程の出来事を思い出した後、僕は改めて鏡に写った自分の姿を見てみる。自分で言うのも可笑しな話だとは思うけど、
そんなに変だとは思わない。それに、僕は袴というのを初めて着たというのに、何だか心が落ち着くような感じがした。
僕の体に流れるもう半分の血、日本人としての血がそうさせているのだろうか。そう考えると、記憶を思い出した事も辛いこと
ばかりじゃないなと思っていると、
「ああ、ここにおられたのですか」
ビデオカメラを担いだ彼が入ってきた。
「ディートハルトさん。今日はよろしくお願いします」
そう言って僕が頭を下げると
「何を言いますか。これは私の使命なのですよ。ゼロが歴史そのものならば、あなた方二人は言わば未来そのもの。
そんなお二人の門出となる日を記録出来る。これほどの名誉は、ゼロの事を除けば他にありません」
彼はギアスに掛かり、赤く縁取られた瞳を真っ直ぐ向けながら、興奮した様子で言った。
けれど僕はそんな彼の様子を見て、ちょっとした後悔と罪悪感にさいなまれて顔を伏せると同時に、少し不安に思った。
彼は、ギアスにかかりながらもゼロの事は片時たりとも忘れていない。陶酔しているとでも言うべきだろうか。
彼は、最早ゼロの事以外はどうでも良く、そのためならば何であろうと行うだろう。だが、彼には既にギアスを掛けてしまった。
今の僕には、それが悪い方向に向かう事が無いように、祈る事しか出来ない。
支援
「どうかされましたか?」
僕の様子を何か感じ取ったのか、彼が問いかけてくる。
「な、何でもな――」
僕が慌てて答えようと顔をあげると、目の前には何故か既にカメラを回している彼の姿があった。
「……何してるんですか?」
「何と言われましても、全力で撮影しているのですが、何か?」
質問したのはこっちなのに、逆に何を言ってるのかといった風に返されてしまった。
「いや、それは分かるんですが、まだ結納は始まって無いですよ?」
僕は改めて問い掛けるが、
「甘いですな。これは一種のshowなのですよ。あなたはミュージシャンのDVDなどご覧になった事は無いのですか?
楽屋裏とか撮られてるでしょ?」
「いや、僕はミュージシャンじゃ無いんですが……。って、まさか、ここに来てからずっと撮ってたんですか?」
「はい。あくまでも主役の自然な姿が欲しかったので、隠し撮りさせて頂きました。後々編集しますがね。いやはや、腕がなりますよ」
とんでもない言葉が返ってきた。
「ま、待って下さい!!隠し撮りですって?」
僕は何かの聞き間違いかと思い聞き直したけれど、返ってきたのは"はい"という実に簡潔な返事だった。
「お二人が会場に到着される前に、至る所にカメラを設置させて頂きました」
その言葉を聞いて、まさかと思った僕は、
「至るところって、あの……ひょっとしてこの部屋にも?」
恐る恐る聞いてみたが、
「当然です。人間、着替えの時こそ一番無防備になりますからね」
彼はそう言うと、似合わない笑顔を浮かべた。
「何て事するんですか!!……ちょっと待って下さい!もしかして、カレンの部屋にも?」
僕の頭の中で、次から次へと恐ろしい考えが浮かぶ。
――冗談だと言ってくれ!
僕はそう願いながら問いかけるが、
「当然でしょう。今日はお二人の門出の日なのですから。あなた一人では意味が無い」
「なっ!?」
僕は絶句した。こんな事がカレンにバレでもしたら……。
支援
右手を向けて、憤怒の表情を浮かべながら歩み寄って来るカレンの姿を思い出し、僕の体はブルッと震えた。
だけど、彼はそんな僕を気にした様子も無く、
「ですがご安心下さい。彼女の部屋の様子については、編集作業は井上君とラクシャータ以下、女性隊員のみで行います。
特に井上君はなかなか筋が良いですよ。視聴者の望むものが良く見えてるようです」
「そういう問題じゃ無いです!!隠し撮りなんて綺麗な言葉使ってますけど、要は盗撮でしょう?犯罪ですよっ!?」
僕は沸き上がる頭痛と必死に戦いつつ、彼の行動を咎めるが、
「やめて下さい。メディアにいた時も視聴者からそういった苦情は散々来ましたから。いい加減ミニにタコが出来てますよ」
まるで効果が無く、彼はやれやれといった様子でそう言った。
――この人、昔からこんな事してたのか。けど、ミニにタコって何だろう?業界用語か何かかな?
「兎に角!私は妥協する気はありません。私の中の何かが言うのですよ。この結納を全力で撮れと!
では、私はこれから出席者の方々に、一言頂きに回りますので」
そう言い終わると、彼は部屋から出て行ってしまった。僕は最後の彼の言葉を聞いた時、心の底から後悔した。
――全力なんて言葉、使うんじゃなかった。
これは流石にマズイと思ったが、僕から言っても彼にはまるで効果が無かった。
だが、ゼロから言えば、彼も少しは自重するかもしれない。そう考えた僕は、ゼロに頼むべく彼の部屋に向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕は、部屋の前に着き扉を叩いた後、声を掛けた。
「ゼロ、僕だ。ちょっと頼みたい事が――」
「何だこれは!?」
僕の言葉を遮るように、急に部屋の中からゼロの驚嘆するような声が聞こえてきた。
「どうしたんだ!?ゼロ!!」
僕は何事かと思い、再度扉を叩きながら声を掛けた。すると
「ああ、ライか!?良い所に来てくれた!今は一人か?」
「そうだよ?何があったんだ?」
「待ってくれ、今開ける」
その声と共に扉が開いた。僕が部屋に入ると、仮面を取り眉間に皺を寄せたルルーシュが迎えてくれた。
「これを見てくれ!C.C.に任せたらこのザマだ!」
支援
支援
怒り心頭といった感じで、ルルーシュが詰め寄ってくる。何事かと思った僕は、次の瞬間全てを理解した。
ルルーシュも僕と同じく紋付き袴を着ていたが、問題は袴に付いている紋だった。いや、最早それは紋などでは無かった。
愛くるしい寝顔を称えた黄色い顔。どう見てもチーズ君です。本当に(ry
――駄目だ堪えきれない。
そう思った僕は、次の瞬間吹き出していた。
「アハハハハッ!」
「笑うなっ!」
不愉快だと言わんばかりの口調でルルーシュに咎められた。
「ごめんごめん。けど、これは確かに酷いな」
僕がそう感想を言うと
「何を言っているのだ?羨ましいぞ。坊やには勿体無いぐらいだ」
と、扉の奥から、紺色に染め上げられて所々に桜の花柄が描かれている着物に、赤い帯を結んだ着物姿のC.C.が出て来た。
C.C.の着物姿なんて初めて見たけど、僕は中々どうして良く似合ってると思った。
けれど、その姿を見て一つの疑問が浮かんだ。
「あれ?振袖じゃないの?」
その疑問を口に出してみたが、
「振袖なぞ小娘の着るものだ」
と言う言葉が返ってきた。それと同時に更なる疑問が浮かぶ。
――井上さん?
僕は、先程会った井上さんの姿を思い出しながら、咄嗟にこれは聞いてはいけない事なんだろうなと思い、
会っても聞かない事にしようと心に誓った。
けれど、ルルーシュにとっては、C.C.の着物姿はこの問題にしてみればどうでも良いらしく、あれこれ考えている僕を余所に
「羨ましいと思うのはお前ぐらいだ!大体何なんだこれはっ!?」
問題の部分を指差して咎めるような口調でC.C.に迫ったが、そんなルルーシュの様子に少しも臆する事無く、
C.C.はあっけらかんとした口調で答えた。
「チーズ君だ」
「そんな事は知っている!何故よりにもよって、これにしたのか聞いているんだ!」
「何を今更。私はあの時言ったはずだぞ?誰でも知ってる素晴らしい図だとな」
支援
C.C.は、一体何が不満なのだ?とでも言わんばかりの口調で答えるが、それがルルーシュには我慢ならなかったようで、
彼にしては珍しく言ってはいけない言葉を口にした。
「ふざけるなっ!こんな絵の何処が素晴らしいというんだ!!」
――ああ、ルルーシュ。その台詞は言っちゃ駄目だ。
「チーズ君を馬鹿にするのか?」
急に底冷えするような口調に変わったC.C.が問い掛ける。正直僕は今すぐにでも逃げ出したい気持ちになったが、
「こんな物!この俺に相応しいとでも思っているのかっ!?」
今のルルーシュには効いていないようだった。
正直、僕は彼が怒る理由が良く分かる。C.C.はピザを買う為にルルーシュのカードを使っていた。目に見えて減っていく預金残高。
何事にも計画的に行動する彼にとって、それは耐えられるものではなかったんだろう。僕は、ルルーシュが通帳を見ながら、
軽く溜め息をついているのを見たのは一度や二度じゃなかった。そして、C.C.はピザに付いていた応募券でチーズ君を手に入れた。
ルルーシュにとってみれば、チーズ君はC.C.と同じく、彼の預金を減らした共犯者であり、忌むべき相手だったから。
「ほぅ、初めてだぞ?チーズ君にそんな口を聞いた奴は」
その言葉が気に入らなかったのか、一層の冷気を帯びた口調でC.C.は言う。その時になって、ルルーシュは初めてマズいと
思ったようだったけど、あろうことか、
「ライ。お前からも何か言ってやれ」
僕に話を振ってきた。
「えぇっ!?」
僕が慌てていると、射殺しかねないような瞳をしたC.C.と目が合った。
「ライ、お前もチーズ君を馬鹿にするのか?」
僕は必死に冷静さを保ちながら、
「い、いや。そうじゃないよ。確かにチーズ君は誰でも知ってる。君が言う事も分かるけど、僕はてっきり騎士団のマークを
紋に使うとばかり思ってたからね。ルルーシュもそう思ってたみたいだし。そこにチーズ君となると流石にルルーシュが可哀想だよ」
「そうだ!これではゼロとして威厳の欠片も無いではないか!」
宥める様に言ったのが効果があったのか、C.C.は僕達の抗議に対して、先程とは打って変わって呆れたような口調で言った。
「全くワガママな連中だな。それでいいだろう?」
「いい訳があるか!」
支援
――もう一押しだな。
そう思った僕は、とっておきの切札を口にした。
「ここは従った方が良いよ。このままルルーシュがふて腐れていたら昼食にピザが出なくなる」
「む……仕方がない。ならこれを着ろ」
やはり効果があったようで、その言葉を聞いたC.C.は眉間に皺をよせながら残念そうに言うと、騎士団のマークが入った袴を渡してきた。
――やっぱり遊んでたのか。
「あるなら最初から出せ。この魔女め」
ルルーシュは一言文句を言うとそれを受け取り念入りにチェックした後、着替え始めた。
暫くして着替え終わったルルーシュは、鏡の前に立ち自分の姿を確認する。
「良く似合ってるよ」
「ああ、当然だ。ところで、何か用事があったんじゃないのか?」
「ああ、それなんだけど……」
僕は先程知ったディートハルトさんの奇行について説明した。
「という訳で、止めさせて欲しいんだけど」
「無理だな。ギアスをかけた事に対する結果は受け入れろ。そして、その上で最善の行動をしろ」
「そんな……でも、下手したらこの部屋にもカメラがあるかもしれないんだよ?」
こう言えば多少は考え直してくれるかもしれないと思ったが、
「それは無い。アイツが撮りたいのはゼロであって、中身の人間には興味が無いからな」
「そんな……」
頼みの綱だったルルーシュにそう言われてしまい、僕が肩を落としていると、不機嫌そうな口調でC.C.が呟いた。
「私は呼ばれていないぞ」
「知らないよ。そんなの」
言った後で少し冷たくしてしまったかな、と少し反省したが今は正直それどころじゃ無い。
「しかし面白そうだな。私も参加しよう」
口元をほんの少し歪めて宣言するC.C.を見て、僕は何を言っても無駄だと悟った。
「止めても無駄なのは分かってるから言うけど、くれぐれも変な編集しないでよ?カレンを必要以上に怒らせたくない」
「ああ、任せておけ。他の連中が無茶をしないように監視してやろう」
――どちらかと言うと、君も無茶する部類なんだけどね。
そう口から出そうになったけど、慌てて喉奥に押し込めた。また怒らせると面倒だ。
支援
すると、僕達のやりとりを見ていたルルーシュが、ふと時計を見た後
「さて、良い頃合いだな。主賓が遅れる訳にはいかないからな。そろそろ行くぞ」
ゼロの仮面を手に取り、立ち上がりながら言った。
「そうだね。行こうか」
僕はそう答えると、ルルーシュと共に部屋を出ようと扉に向かう。
「私は先に会場に行っておくぞ」
「分かってるよ。けど、先に始めないでよ?」
「当たり前だ。そんな事はしない。お前達を見ながら食べるピザの方が美味しそうだからな」
「はいはい」
僕は笑ってそう返事をすると、ルルーシュと二人で結納が行われる部屋に向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
廊下を歩いている途中、僕は横目でゼロを見る。仮面を被り、袴を着た彼の姿はかなりシュールだった。
――皆が見たらどんな反応をするかな?
そう思いながら歩いていると、視線に気付いたゼロが尋ねてきた。
『何だ?どこか可笑しな箇所でもあるのか?』
「いや、何でもないよ」
「妙な奴だな」
そう言った彼の声は、少し笑っているようだった。
――全体的に可笑しいなどとは、口が裂けても言えないな。
それから暫く他愛もない話しをしなが歩いていると、部屋の前に着いた。
『着いたぞ』
ゼロはそう言って扉を開けると、部屋の中には今回の結納を取り仕切ってくれる桐原公と、僕の親族として出席してくれる神楽耶様。
そして……盗撮男がいた。部屋に入ってきた僕達を見て
「おお、待って……」
それだけ言うと桐原翁は絶句した。他はというと
「まあ、正装には違いないですわ」
と、笑顔を浮かべてすかさずフォローを入れる神楽耶様と
「素晴らしい、ゼロは何を着ても似合います」
カメラを回しながら賞賛する盗撮男。三人の視線の先にはゼロがいて、僕の事など目に入っていないようだった。
今、この部屋は完全にゼロに支配されていた。
『ああ、そうだろう』
二人に褒められて、得意気な口調で答えるゼロ。そんな彼を見て
――ルルーシュ、君ってやつは……。
僕はちょっとした疎外感を感じながらも、
「すみません。遅くなってしまいましたか?」
そう言うと、その言葉を聞いて我に返ったのか、
「いや、丁度良い時間じゃ。しかし、よく似合っておる。なんとも凛々しい姿よの」
「まあ、ライ様。良く似合っておいでですわ」
桐原公と神楽耶様が誉めて下さった。盗撮男は、先程見た為か無言でカメラを回している。
僕が二人にお礼の言葉を言った後、暫しの間談笑していると、
「お待たせ〜」
陽気な声を響かせながら、井上さんが入って来たかと思うと、僕の肩に肘を当てて
「ライ〜。あんた幸せ者よ〜」
とつついてきた。
「幸せなのは十分実感してますよ」
僕が苦笑しながらそう答えると
「遅れて済まない」
と扇さんが入ってきた。
「さあ、カレン。足元に気を付けてな」
扇さんがそう言った後に入ってきた彼女を見て、僕は言葉を失った。彼女は髪を下ろして後ろ髪の部分を結いでいた。
着物は淡い肌色を基調として、そこには色とりどりの花が描かれており、着物は袖や裾に向かうに従って肌色からオレンジ色へ。
お嬢様を演じていた時の学生服姿や、騎士団で戦士として戦っている時の姿とも全く違う彼女の姿。
僕が暫し言葉を失って、その姿に見とれていると、
「お、お待たせ。着物なんて慣れない物着たから時間掛かっちゃって」
そう言うとカレンは照れくさそうに笑った。
「カレン、凄く似合ってるよ」
「ありがとう。ライも似合ってるわよ」
僕達はお互いに褒めあうと、
「では、主賓の二人も揃った。略式ではあるが、これより始めるとしようかの」
桐原公がそう告げて、結納が始まった。
支援
520 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/21(木) 22:32:16 ID:FLdy0q1I
支援
支援
―――――執筆能力の限界につき割愛orz―――――
無事に結納を終えた僕達は、騎士団の皆が待つ昼食会場へ付いた。皆が拍手で迎えてくれる。席に着くと
『さて、先程ここにいる二人。ライとカレンの結納の儀は無事に執り行われたっ!!』
ゼロはそう言って両手を広げて高らかに宣言した。会場に歓声が起こる。
その姿を見て僕とカレンがお互いに苦笑していると、
『食事会を始める前に、ここで新郎でもあるライより一言挨拶がある。ライ、お前の番だ』
とゼロが僕に促した。僕は席から立ち上がると軽く咳払いをした後、
「皆さん、本日はトウキョウでの決戦の準備もある中、僕達二人の為に時間を割いて頂き
誠にありがとうございます。先程、無事に結納の儀を執り行う事が出来ました」
そこまで言い切った後、ふぅっと軽く息を吐く。すると所々から指笛や祝いの言葉が飛んでくる。
そんな声を聞きながら、ふと隣に座るカレンを見ると、彼女は微笑みながら、
――頑張って。
といったような視線を向けてくる。僕はそれを笑顔で返すと、
「この場で皆さんに一言言っておきたい事があります。知っている人も居らっしゃるでしょうが、
僕には記憶がありませんでした。自分が一体何者で、何処から来たのかさえも」
会場にざわめきが起こった。当然だ。知っているのは騎士団の中でもごく一部の人達だけだったから。
「ですが、先日の神根島の一件で、記憶を思い出しました。その事は既にゼロとカレンには話して、そして
二人とも受け入れてくれました。でも、今はまだ二人以外には言えません。すいません。こんな事を言う僕を
信じてくれとは言いません。でも、いつかきっと――」
そう言いった所で、半分出来上がった玉城が割って入った。
「関係ねぇよ。お前は何にも変わってねぇじゃねーか。少なくとも、そこの仮面被ってる奴よか、
信用出来るって奴も多いんじゃねーの?まあ、俺はゼロの事も信じてるけどよぉ。ギャハハハハ」
その言葉を皮切りに、あちらこちらから、賛同の声が飛ぶ。
「ありがとう、玉城さん、皆さんも」
僕はこの時初めて彼を敬語で呼んだ。すると、彼はかなり面食らった様子だったけど、すぐにいつもの調子に戻り
「今更敬語使われるのも、妙な感じだぜ」
そう言ってまた笑った。それを見て僕は更に続ける。
523 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/21(木) 22:33:43 ID:FLdy0q1I
支援
「僕はカレンを愛してます。そして彼女も僕を愛してくれています。だから僕は彼女を護りたい。けれど、皆の事も護りたい。
何故なら、僕とカレンにとって、ここに居る皆は大切な仲間だから」
そう言って、僕がカレンを見ると、彼女は顔を赤くして微笑みながら静かに頷いてくれた。それを見て会場のそこかしこから、
黄色い悲鳴や指笛が鳴る。僕は少し言い過ぎたかなと思い、少し恥ずかしさを抱きながら、
「長々と話してすいませんでした。今日は楽しんで下さい。ありがとうございました」
言い終わると、会場から割れんばかりの歓声が沸き起こった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
挨拶が終わった後は凄かった。皆、日頃のストレスを解消するかのように騒ぎ出したから。
僕は色々な人からお祝いの言葉をかけられたり、お酒を勧められたりした。飲みはしなかったけど、匂いに当てられたみたいで
少し酔った僕は、会場の喧騒から離れて一人、青空の下に出ていた。すると
「こんな所に居たの?」
不意に後ろから愛しい彼女の声が響いた。
「やあ、カレン。会場に居なくてもいいの?」
「あなたも居ないくせに。それに、あの分だと多分居なくても分からないわよ」
そう言うと、カレンは口元を押さえてクスッと笑った。
「それもそうだね」
僕もつられて笑う。カレンは僕の隣に並び、空を見上げた。そんな彼女を見て
――今、渡しておこうかな。
そう思った僕は、袖から小さな小箱を取り出して
「カレン。これ、受け取ってくれないか?」
カレンは、軽く頬を染めながら受け取ると
「開けてもいい?」
と聞いてきた。僕が軽く頷くと彼女は小箱を開けた。中に入っていたのは、赤い宝石が埋め込まれたシンプルな銀色の指輪。
「婚約指輪というと、本当はダイヤモンドらしいんだけど、その……今の僕には手が出なくてさ。ごめん」
僕は申し訳ない気持ちに駆られながら謝ったけど、
「ううん、嬉しいわ。ありがとう」
カレンは瞳に涙を浮かべながら喜んでくれた。そして彼女は暫しの間それを見つめた後、不意に左手を差し出してこう言った。
「ね、付けてくれる?」
「うん。分かったよ」
支援
支援
支援
僕は彼女の左手を取ると、その薬指に指輪をはめた。カレンはその手を嬉しそうな笑顔を浮かべながら見つめた後、
「じゃあ、私からもお返しね」
そう言って、手に提げた巾着袋の中から、同じような小箱を取り出して渡してきた。僕が驚いていると、
「ほら、受け取って」
カレンはそう言って僕の右手を掴むと、掌に小箱をのせて
「開けてくれる?」
僕が言われるがままに小箱を開けると、中に入っていたのは、僕が先ほど彼女に贈ったのと同じシンプルな銀色の指輪。
違ったのは埋め込まれた宝石の色。それは深い海の様な蒼い色をしていた。
「これって……」
「私はライから色んな物を貰ったわ。けど、貰ってばかりっていうのも、ちょっと悔しいじゃない?だから、これはお礼よ」
そう言った後、カレンは僕の左手に指輪をはめてくれた。僕がそれを見つめていると
「でも、まさか色が違うだけで、同じような指輪貰えるな――」
カレンが言い終わる前に、気がついたら僕は彼女を抱きしめていた。
「ちょっ、ちょっと、ライ!どうしたの?」
カレンが何か言っているようだったけど、今の僕には聞こえない。初めて出来た親友と呼べる友達、大切な仲間。
そして、家族意外で初めて出来た、大切な女性(ひと)。皆の存在が無ければ、恐らく記憶を思い出した時、僕は壊れていた。
耐える事が出来たのは、皆の存在があったから。そして、カレンが学園で世話をしてくれたり騎士団に誘ってくれなければ、
皆と出会う事もなかったし、ルルーシュとこれほどまでに分かり合える事も無かった。
――僕の方こそ、カレンから色んな物を貰ったんだよ。
そう思い僕はカレンに向き直る。
「カレン、愛してるよ」
「私もよ、ライ」
そして、雲一つない澄み渡った青空の元、僕達はキスを交わした。
支援
支援
支援
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
だが、この時彼らはまだ気付いていなかった。互いの思いが擦れ違っている事に。
二人は一歩階段を上った。そこから見える景色は以前とは違うものだろう。その景色を見れば、人は違う思いを抱くもの。
熱いキスを交わしながら、二人は互いに思いを巡らせる。
――ライ、私はあなたと一緒に、いつか日本を……。
女は、男と共に祖国の解放を望み、
――カレン。僕は、君とルルーシュ。そして君の大切な人達を守る。
男は、女と親友。そしてその大切な仲間を守ると誓う。それが後に、二人の間に悲劇を招く事になるとは、
今の二人はまだ、知る由も無かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
結納より数日後
ライはゼロの部屋で、ルルーシュと共に来るべき決戦の為の会議を開いていた。
「情報局はディートハルト。軍の重要拠点は藤堂以下四聖剣。そのサポートに各部隊を付ける」
「零番隊はどうする?」
「俺と共に行動してもらう。紅蓮は白兜を押さえる為に必要だからな。スザクが狙って来るとしたら、間違いなく――」
「君を狙うだろうね。なら、僕もカレンと共にスザクの前に立つよ」
「すまない。さて、ここまでで何か質問は?」
ライは首を横に振って答えた。それを見てルルーシュは
「じゃあ続けるぞ。スザクも厄介だが、一番の問題はコーネリア率いる親衛隊だ。それに、相手との戦力差や政庁の防衛力の事もある。
奴等に籠られた場合が厄介だ」
「そうなれば、相手の援軍が来るまで……時間との勝負になるね」
「ああ、だからこそ事前に敵戦力は削っておきたい。何か案は無いか?」
そう問われたライは静かに考える。自分ならではなく、コーネリアならばどうするかと。相手の性格を見抜き
どういった布陣を敷くか、冷静に考える。そして一つの結論と、それを逆手に取る作戦を思いついた。
「コーネリアは最初から籠城するようなタイプの人間じゃない。僕達に対して正面から迎え撃つだろうね。その場合、
一番構え易いのは、僕達の進行方向に対して、租界外縁に部隊を配置する事。そうすれば――」
「点では無く面での攻撃が可能となる、か。益々厄介だな」
「けれど、それが命取りになる」
「何?」
支援
支援
支援
そう言うと、ライは一枚の見取り図を取り出して机に広げた。
「租界外縁の構造を見てくれ」
それを見た瞬間、ルルーシュはライの言わんとした事を理解したようで
「これは……そうか。ライ、読めたぞお前の考えが」
ニヤリと笑いながら答えた。しかし、ライは
「でも、これは余り薦めたくない。一般人の避難が間に合わない場合は、彼らに多大な被害が出るよ。それに、どうやって――」
「ライ忘れたか?」
ルルーシュはライの言葉を遮り、自分の左目を指差した。それを見たライは、少しだけ顔を歪めながら問う。
「使う気かい?」
「勿論だ。それに、敵戦力を早めに潰せばこちらの被害は最小限で済む。これの準備は俺がしよう。だが、これは最後まで伏せておく。
情報漏洩の危険性は出来るだけ避けたい。が、これだけは全員に伝えてくれ。コーネリアを発見した場合は必ず生け捕りにする事」
その言葉を聞いた時、ライに兼ねてよりの疑問が浮かんだ。
「ルルーシュ、前から聞きたかったんだけど、何故そこまでコーネリアに拘るんだ?」
「……すまない、今は言えない。だが、いつか話す」
そう言うとルルーシュは、軽く顔を伏せて机上の図面に目を落とす。まるで、この話は終わりだと言わんばかりに。
「分かった、待ってるよ。それじゃあ次は――」
それを見たライが、諦めて話題を変えようとした時、不意にルルーシュの携帯が鳴った。
やれやれといった様子で、携帯の画面に目を落としたルルーシュは、一瞬だけ表情を曇らせる。
――どうやら重要な相手みたいだな。
支援
彼の様子からそう感じ取ったライは、
「ルルーシュ。僕はこれまでの事を皆に伝えに行くよ」
そう言うと部屋を後にした。
ライが部屋を出るのを確認すると、ルルーシュは再び鳴っている携帯の画面に目をやる。そこには――Euphemia――と表示されていた。
ミーティングルームに入ったライが、張り詰めた緊張感と共に皆と作戦を詰めていた時、それに飽きてテレビを見ていた玉城が
「何だよ?お人形の皇女様が何だってんだぁ?」
その声を聞いて、その場にいた皆が一斉に振り向く。ライもまた、苦言の一つでも言っておこうかと思ったが、
画面から流れてきた音声に言葉を失った。
「私、ユーフェミア・リ・ブリタニアは、富士山周辺に行政特区日本を設立する事を、宣言致します!」
その時、ライが抱いたのは、作戦が無駄になるかもしれないという憤りでも無く、誰も失わずに済むかもしれないという、
安らぎに似た安堵感だった。だが、それが叶う事は無い。王の力は人を孤独にするのだから。
支援
次回予告?のようなもの
金色の夕日が注ぐ壮麗な神殿にも似た場所で、二人の人物が静かに佇んでいた。
光を浴びて二人の後ろに影が出来る。一つは短く、一つは長く。
不意に短い影が揺らぎ、その持ち主が言葉を発する。
「ユーフェミアの件はどうするの?」
それに呼応して、長い影が揺らぎ、その持ち主もまた言葉を紡ぐ。
「放っておけば良いでしょう」
「ゼロの事も?」
「彼奴がこのまま何もせず、大人しく下るのならばそれも良し」
「けど、それだと"彼"をこのままにしておくのは、勿体ないよ?」
「………………………………」
短い影の主の問い掛けに、長い影の主は揺らぎを止めて静かに佇む。それを見て、短い影の主は愉快そう言葉を発する。
「僕は欲しいな。彼は出来損ないと違って、完璧に近いからね。きっと良い駒になると思うけど?
それに、君も昔から憧れてたじゃない」
そう問われた長い影の主は、短い沈黙の後、言葉を紡いだ。
「……そうですな……兄さんに任せますよ」
兄と呼ばれた短い影の持ち主は、その言葉を聞くと
「分かったよ。楽しみにしててね」
そう言い終えると、不意に消えた。
支援
以上で投下終了です。途中でエラーになりました。その関係で若干レス数が伸びました。すいません。
結納って難しいですね。作法を調べて死にたくなりました。どう書いても盛り上がりに欠ける。
思い切って割愛したのですが・・・。
色々イジリ過ぎてもう訳が分からないw
最後になりましたが、支援して下さった皆様、ありがとうございました。
保管完了しました。
この数日は保管作業だけで、支援が完全に人任せになっちゃってる……。皆さんお世話になります。
もうすぐ迎える600記念に向けて絵を描いていますが、ほんとに見たいですか?大丈夫ですか?
>>542 とても面白かったです。
引きもよかったし、次回が楽しみです。
しかし、あれですね、結婚式とかそういうのってなんで読んでてニヤニヤしちゃうんでしょうか。(笑
ともかくJGです〜♪
>>543 わーーーい、見たいです。(笑
一人でなんなら私も何か描いて送りますよ。(爆
>>542 ライカレ厨卿、GJでした!
ディーさんの全力ヤバいね
家紋チーズ君……からかう為だけに用意したのか、それ
うん、幸せな感じだけど、なんか嫌な予感のする文章が……
というか続いたら不幸になるのか、いやまさか、私の思い違いですよね
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>543 ええ、見たいです
支援の件は気になさらずに、ここには大勢の支援者が居ますから
投下していいかなん?
>>543 イエス、オフコース
自分は絵心も文才も無いので支援しか出来ませんが正座して待ってます
こんばんは!毎度ありがとうございます!
今日もSSをお届けに参りました!
今回は久しぶりにライカレのほうをお持ちしましたw
熱いうちにお召し上がり下さいw
注意事項
・作者はピンクもふもふです。残念、ピザは持ってません。
・そんなピンクもふもふお馴染み馬鹿話。ギャグではないよ?そうとも、馬鹿なだけさ。
・キャラが崩壊しているんじゃない、作者が崩壊していると考えるんだ。
・でも一応カレン暴走注意報は出しておく。
・で、カップリングはライ×カレン。珍しいね、ちまーじょ以外を書くなんて。でも彼女は2回目なのよ。
支援
「カレン……大事な話があるんだ」
そう言ったライの顔はとても真剣で。
私もそれにつられて堅くなってしまう。
もしかしたら告白かもしれない。確かに最近はいい雰囲気だし、毎日デートもしてるし…。
ああ、でもあれはデートではなく記憶探しだった。
「な、何なの?」
興味無さそうに軽く返す。もう少し真面目にした方が良かったかしら。
しかしライは気にした様子もなく、先ほどと同様真剣な口調でこう言った。
「カレン、君の胸を触らせて欲しい」
・・・・・・・・
「………………………は?」
〜嘘と愛と幸福の下〜
支援
「あれ?」
気が付くと、私は格納庫の紅蓮の前に立っていた。
いや、先程から格納庫にいたのは変わりないのだが。
何か違うという違和感にとらわれ、辺りを見渡すと、
「い、痛いよカレン…」
ぷるぷると震え横たわっているライがいた。
「どうしたの、ライ!?」
「いや…君に殴られて…」
「え、私に?」
そんな事しただろうか。
いくら何でも、気になっている男の子に腹パンチをかました後、正拳、裏拳、肘打ちをするなんて……したのか。
記憶は飛んでいるものの、かけた技は何故か覚えていた。
まずい…。印象が最悪ではないか。
最近は記憶探しの時にもいい雰囲気で、関係の進展を狙おうとしていたこの時期に。
「でも…私、何でそんな事を?」
「僕が“胸を触らせて”って言ったら、急に鬼のように…」
「あ、そうか…」
納得した。そうだ、ライは私に『胸を触らせてくれ』って言ったから、つい殴っちゃったんだ。
胸を触らせてくれ…?
「ストップ!カレン、また拳を握ってるよ!」
支援
>>542 GJ!
>> 全キャラ壊れました。
との事ですが、面白かったです。特に違和感は感じませんでしたよ?
>>528 そして、家族意外で初めて→以外
ですよね?
>>543 今日、明日には600達成しますね? 500が8/11だったから10日で100って事!?
凄いペースだ・・・
ライの叫びに、突き出そうとしていた拳を引っ込めた。
「あら、いけない」
「怖いな…」
「ってあなたがいきなり胸を揉ませてなんて言うからでしょう!?」
「別に揉むとは言ってない!」
「同じことよ!」
「あ…でも揉む必要もあるか…」
「ふ・ざ・け・る・なあ!」
怒髪天を衝く。
私は怒りの鉄拳を再び構え、おかしくなってしまったライを叩いて殴って直すことにした。いわゆるロシア方式だ。
戻ってきて、私の大好きなライ。あ、好きなんて言っちゃった。
「カレン、聞いてくれ!」
「理由を聞けば揉ますと思ってんの!?」
まあ別にライに揉まれるのはそんなに嫌では……逆に嬉しいかもしれない。
いやいや、しかしこんな状況では嫌だ。紅月カレンを安く見られてしまう。
確かにライは好きだが、私は1人の女として、きちんとした付き合いをライとしたいのだ。なのに…
「どうしてよ……どうしてなのよ、ライ!急に胸を触らせろだなんて……!」
「カレン……しかし、僕には、いや、僕達には必要な事なんだ!!」
「な……」
よく見れば、ライの顔は真っ赤だった。
この行為が、どんな物かを理解し、私の気持ちを察しながらも、それでも胸を揉む必要があるのだろうか…?
「それさえ出来れば……僕は、君と……」
最後の言葉は、本当に消えてしまいそうな程小さく。それでも、ライの想いは伝わってきた。
支援
「ライ……」
「カレン、すまない……」
ライの腕が、手が、指先が、私の胸に少しずつ近づいてくる。
けど、止められない。私は、どうすればいいのだろう。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン…
自分の胸の叫びに、何も聞こえなくなった私は、昔、兄・ナオトと話した事を思い出した。
*
『お兄ちゃん!』
『カレン、あの杉の木を見てごらん』
『でっか〜い!』
『そうだね。でも、ただでかいだけじゃなくて……ほら、風に逆らってはいないだろう?』
『ほ、本当だ……大きいだけじゃ、折れちゃうもんね』
『そうだね。時には流れに身を任せる……それも大事なことなんだ。だから、この杉の木は折れないで、大きくなったんだ』
『うん、……お兄ちゃん、私、杉の木になるね!』
『それは…ちょっと…』
*
そう、そうなんだよね、お兄ちゃん…。
「いくよ……カレン…」
時には、流れに身を任せるのも大事なこと。
きっとライにも、何か大事な理由があるんだ。だから、それを受け止める事が、重要なんだ。
だから……だから……
支援
「っていいわけあるかあーー!!!」
「ぐほぉっ!」
私はライの手を振り払い、腹に右ストレートをかまし、何かのプロレス系の技で投げ飛ばした。
ズシャアアアアア!と滑るように地面を転がるライに駆け寄り、
そして肩を掴んでがっくんがっくんと揺らしながら詰問する。
「理由を言いなさい!理由を!」
「い、いや…それは…」
「い・い・か・ら・言え!」
「はい……」
私の脅しに屈したライは、恐々と縮こまりながらも、1つ1つ呟くように説明する。
その内容は………何とも馬鹿馬鹿しい物だった。
*
「はい、ピザ焼いてきたよ」
「ほぅ…」
僕はC.C.に頼まれて、ピザを焼いた。黒の騎士団には何でも設備があるなと感心したものだ。
とにかく、これで今日のやることは終了。カレンと記憶探しに出かけて……今日こそ告白しなければ。
仮にも戦争をしている身。お互いいつ死ぬか分かったものではないのだから。
「じゃあね、C.C.。食器は自分で運んでよ」
「カレンの所に行くのか…?」
「え……ま、まあね」
支援
支援
少し頬が熱くなったまま答える僕に、C.C.は呆れたようにため息をついた。
「ふぅ…騎士団の双璧が恋、か…」
「わ、悪かったねC.C.…」
「まったく、あんな男のどこがいいんだか…」
「何言うんだ。カレンにはたくさん魅力が………待て、今何て言った?」
聞き捨てならない言葉を流してしまった。
僕は、C.C.の何かの間違いだろう、と楽観的な笑みを向けつつ、C.C.を促した。
「どうしてピザがこんなに上手いのか、か?」
「違う。いつそんな事を言っ……てるな、いつも」
「あんな男のどこがいい、というやつか」
「そうそれ、って……オトコ?」
男。やはりC.C.は言い間違いではなく、カレンを男と言ったのか。
いや、そう評しただけで、カレンが男だと断言する意味ではないはずだ。
「ああ、ライは知らなかったのか?てっきりお互い趣味が合って、そういう関係なんだと思ったんだが…」
「う、嘘だ、そんなの!だって誰もそんな事は…!ゼロは……ルルーシュは!?」
「知っているさ。だがお前はカレンが推薦した男。当然、皆も知っているだろうと思って何も言わなかっただけだ」
「ありえない……」
そうだ、ありえない。きっと、C.C.がまた僕をからかって遊んでいるんだ。
そうだ、そうに違いない。
「学園でもそんな事…」
「転校生だろう?第一、生徒会から来たのだから、説明する必要も無いと判断したのだろう」
「いや、生徒会のメンバーだって説明してくれなかったし……はっ、ミレイさんならやりかねない。わざと黙っていたのかも」
支援
支援
僕の頭に、笑顔でピースをする生徒会長ミレイ・アッシュフォードの姿が…。
「分かったか」
「いや、状況証拠だけでは!……大体、カレンの体を見れば分かるだろう!女の体そのものじゃないか!」
もう少し言い方には気をつけた方がいいとは思うが、なりふり構ってはいられない程僕は追い詰められていて。
そんな僕を憐れむような瞳で見てから、首を左右に振ってC.C.が答える。
「男はすぐにあんな脂肪に騙される。あの巨乳も触ればすぐに分かる。偽物だ」
「な……」
にせもの。あのカレンのふくよかな胸が…?
僕は別に、巨乳好きという訳ではない。だがしかし、やはりあれはカレンの魅力の1つであって。
その存在が偽物であったとしたら、と考えると、他も全て偽物なのではないかと思えてしまう。
「大体、あの二重人格を見ろ。昼間はお嬢様をしているようだが、さすがにストレスが溜まって…」
「黒の騎士団で、本当のカレンが出ていると…?」
「あのがさつな性格、とても女とは思えん……」
「た、確かに……」
いけない。このままでは僕の中で、カレンが男になってしまう。
C.C.の言葉に惑わされてはいけない。
そんな折、ゼロが部屋に入ってきた。丁度いい。お互いギアスという秘密までさらけ出した関係。嘘など無いのだから。
『どうした2人して』
「ゼロ、いやルルーシュ!カレンの事は本当なのか!?」
『カレンの事…?』
「例の件の事だよ。ライが信じなくてな」
『ああ……そうか、ライには言ってなかったか。だが、別にそれほど驚くようなことか?』
「そ、そんな……」
支援
ルルーシュが認めた。
では、やはりカレンは…男なのか。
だとしたら、僕は………いったい、何をしてきたのだろうか。
「いや…まだだ。まだ、本当にそうとは決まってはいない!自分で確かめてやる!」
そう言って僕は部屋を飛び出した。もはや信じられるのは己のみだと。
――――――…
『あいつは、何をそんなに否定しているんだ?温泉旅行パート2の幹事を、今度はカレンに任せるだけで……
幹事やりたかったのか?だが、どうせ2人でやるから変わらないだろうと、カレンに任せたのだが……』
「ふふっ、大した役者だよ、坊や」
『???』
*
「……それだけ?」
「それだけ」
僕は紅蓮の輻射波動の上に正座させられ、遠隔装置でいつ消し飛ばされるか分からない状況にあった。
だが、説明するうちに笑顔になっていくカレンは、どうやら僕よりもC.C.達を怒っているようで。
僕は安心してそれだけ、と頷いた。
「信じてんじゃないわよー!」
「ひいいっ、許してくれカレン!だってゼロが!」
「知るかーー!!」
「気付いてた、C.C.の嘘だって気付いてた!」
「『た、確かに……』とか言ってて何言い訳してるのよ!焼いてやる。輻射波動で焼いてやるーー!!」
「意外と冷静に聞いてるんだね。……ってカレン、やめてくれ!死んでしまう!」
支援
支援
いっそ死ね、とぷるぷると震えるカレンの指は、輻射波動のスイッチに掛けられていて。
僕はもうすぐ母上と妹のところに逝くのかと思うと……
「ライ」
「な、何…?」
しかし、急に冷静になったカレンは下を向いたまま聞いてきた。たぶん、冷静になった方が怖い気がした。
「ライってさ、綺麗よね」
「そ、そうかな?カレンの方が綺麗だよ」
「ライは綺麗よ。まるで……女の子みたい」
「へ?」
嫌な予感がした。いや、こうなるまで気付かなかったのは、もはや予感ではないだろうが。
「ライって、男?」
「男!正真正銘男だ!」
「でも、女装した貴方は綺麗よ」
「君とそのイベントをした覚えは無いけど!?」
「やっぱり、確かめなきゃ分からないわよね…」
「違う、間違っているぞカレン!」
しかしどんな制止の言葉にもカレンは屈しない。
そしてカレンの手は吸い込まれるように僕のズボンに掛けられた。
「カレン…落ち着こう…好きだ、カレン…大好きだ!」
「私もライが大好き。これでオッケーね」
「オッケーじゃなうわああああああああああああ!!」
おしまい。
支援
支援
以上、嘘と愛と幸福の下
でした。支援どうもです!っていうかピザの配達人卿、すみませんでした。
2回目のライカレ。思えば前回もおっぱい話でしたね。あれは酷かった……これも酷いけど。
最近はちまい女子専門だったのに……なぜ久しぶりにライカレを書いたか!
特に理由はなく、ライ天とロスメモの続きを考えている間に、何となく書いてたら完成してしまったネタです。
まあ、あれです。ライに『胸を触らせて』って言わせたかっただけ。
あとカレンのお兄ちゃんの杉の木ネタも。
まあロスメモ登場前に、カレンを一度書かないとなって思って。リハビリだと思えば……壊れてるのは許せるかな。
ではまた。
「C.C.……よくも騙したな…」
「ライ、なぜギアスを使わなかったんだ?」
「あ…………………………か、カレンにはギアスを使いたくなかったんだ!」
「……忘れていたのか」
「ショックのあまり…」
保管完了しました。第3地区設立へリーチがかかっています。凄いです。
>>558 いや……多分10日切りますわ。
>>
いやぁ、笑わせてもらいました。
こういうのはやっぱいいねぇ。
壊れているといわれましたが、気にならなかった。
もう楽しくて楽しくて。
GJでした。
次回作も期待してお待ちしております。
PS:私もおっぱい話でライカレ書いてみょうかな。(笑
>>542 最初後半部が特区決裂、BL発生しちゃったver.か?(他の職人さんであったので)と思ったら
まだ宣言前だったので混乱したんですけど、よく考えるとそういうことでしたか。
…前半ニヤニヤして読んでたのにガラリと雰囲気変わってキツいな
すれ違いが…とか気になりすぎる。「契り」は終了でも続くってことですよね。次回投下お持ちしてます。
>>543 保管庫ができた当初に絵を拝見してるのでああいうタッチの人がどうギアス絵?を書くのか楽しみw
>>577 C.C.さんイタズラするにもほどがあるだろw
最初、あれ?こやつ本当にピンクを配達しに来おったかと思ったら
最後腹筋引きつりながら支援してたんだけどwww
>>577 ピンクもふもふ卿、GJでした!
フハハハハハハハハ……………笑いました
ギャグはいいねぇ
あと、ピンクな配達人ってエロくね?
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
誰もいないなら50分ごろ投下します。
支援します。
584 :
食卓:2008/08/21(木) 23:51:21 ID:OER9kmw1
時間なんで投下します。
・メアチェイスの続き。
・10レスぐらい。
・公式には未登場のラウンズとオリジナルKMFが出てきます。
・タイトルに反してあんまりレースの描写がないです。
・BGMに夢色チェイサー推奨?
……お前を支援する
「さぁ、全選手がナイトメアに騎乗しスタート地点に並びました。レース開始まで秒読み状態です。
尚、デッドヒートを繰り広げるナイトメアの映像は、このKRのためだけに開発された特別中継衛星
『ヴァルハラ』を通し、リアルタイムで世界に配信、放送されます。
おおっと、今カウントダウンが始まりました。それでは皆さん、その結果を見守りましょう。
スタートまで、5・4・3・2・1―」
◆
「始まるか…」
「そのようだな」
「いよいよですね」
「…………」
『ふっ。 今、全ての条件はクリアされた!』
◆
『ゼロ!』
メアチェイス〜激走編
支援
>>577 GJでした
C.Cの嘘を信じるライとかわいらしいです
カレンもいい感じで癒されます
>>579 期待してます
PS:ならば私はおっぱい話でライセシ書いてみょうかな。(笑
支援
「さぁ、全てのナイトメアが一斉にスタートしました。
まず最初は前大会までの正式ルートだった地上コースです。
ここから次の空中コースまでは、全ナイトメアの飛行が禁止され、地に足を着けてのレースとなります。
これまではスタート地点の帝都ペンドラゴン西郊外をスタートし、大陸西海岸を回って、
スタート地点に戻るというコースでしたが、今回からは途中に設置された障害物エリアを抜けたのち、
その先にあるチェックポイントでルートを北方に変え、そのまま空中コースに突入。
そして第2のチェックポイントから南東方向に下り、スタート地点に戻ってゴールとなります。
と、説明をしている間に早くも先頭集団が現れました!じわじわと後続を引き離していきます。
先頭集団の一番手を走るのはやはり、トリスタンとナイトオブスリー。ジノ・ヴァインベルグ卿です。
そのすぐ後ろをナイトオブナイン、ノネット・エニアグラム卿がベイリンで追っています。
更にその後ろをナイトオブセブンのランスロット、ナイトオブテンのパーシヴァル、
ナイトオブイレブンのベディヴィエールが横並びの状態で追っています。
そして先頭集団と後続の間にナイトオブツーのパロミデス、ナイトオブフォーのフローレンス、
ナイトオブファイブのラモラック、ナイトオブトゥエルブのユーウェインが続いています。
後続集団はヴィンセント、グロースターなどの量産機が、密集しております。
そしてそのやや後ろをナイトオブエイトのアグロヴァル、そのアグロヴァルからやや離れた最後尾を
ナイトオブシックスのモルドレッドが追う形となっているようです。
さて、ヴァルトシュタイン卿、アスプルンド伯爵。早くも差が出てきましたが、この状況をどう見ますか?」
支援
「先頭集団のラウンズは今のところ妥当な順位だろうな」
「ラウンズのナイトメアはオーダーメイドの特注品だからねぇ。量産機とはやっぱり差が出ちゃうんだよね」
「今のところ先頭の5機は、事前の予想順位の通りとなっていますが、そのことについては?」
「トリスタンは言うまでもないね〜」
「ベイリンは性能もさることながら、ノネット腕によるところも大きいだろうな」
「ランスロット、パーシヴァル、ベディヴィエールの機動性は大体同じだからね、あとはパイロット次第じゃないかな?」
「パロミデス、フローレンス、ラモラック、ユーウェインも妥当な順位だな」
「成る程。ところで後続から遅れるアグロヴァルと最後尾のモルドレッドはどうでしょうか?」
「あの2機はスピードより装甲重視だからね。まぁ仕方がないってとこじゃない?」
「だが、砲戦方のモルドレッドに比べ近接戦闘に特化したアグロヴァルの方が僅かに速さでは勝る。
空中にコースが移れば、モルドレッドは引き離されるだけだろう」
「ふむ、アールストレイム卿には厳しい戦いとなりそうですね」
◆
「また、ビリ…………やっぱり、シュタルクハドロンで………」
◆
支援
支援
「さすがにジノは速いな…」
ベディヴィエールの操縦席、ランスロットとパーシヴァルを相手に先ほどから何度も追い越し追い越されを繰り返す中、
ライは前方を走るトリスタンを見つめながら呟いた。
後ろの4人のラウンズとはそこそこ差をつけはしたが、ベイリンは手が届きそうで届かない位置に、
並ぶ2機とはスタートから差が開きも縮まりもしない。
トリスタンとは僅かにしかし確実に差が開いている。
『やぁ、みんな』
突然ジノから通信が入った。どうやらオープン回線で先頭集団全員に向けて言っているようだ。
『頑張ってくれたまえよ。空中コースに入ったら飛行形態のあるトリスタンの独壇場だ。
今のうちに少しでも私の前を走っておいた方がいいんじゃないのかな?』
余裕の笑みをこぼしながらも、操縦は乱れないジノ。
『王者の余裕というわけか、ジノ?』
ノネットさんがジノに返事をする。
『まぁそんなところかな、王者は常に優雅であれってね。
それに、今回の優勝にはラインバルト王以来の連覇が懸かってるからね。
彼に次ぐという名誉ある快挙だ。こんな嬉しいことなんてそうないさ』
(うぅ…心が痛い)
ジノの嬉しそうな顔に罪悪感を感じる僕。
シュタルク→シュタルケ?
支援
ノネットさんのNMFって名前出てたけ?支援
支援
『ジノ、油断が過ぎると足をすくわれるよ?』
スザクが会話に加わった。
『ご忠告ありがとう、スザク。でも手は抜かないぜ!』
『ヴァインベルグ卿、貴様の、チャンピオンの大事なものとは何だ?』
ブラッドリー卿も加わった。
『今はもちろん、優勝だけですよ』
『そうだ、だから俺は貴様の大切なものを奪ってやる!トロフィーごとなぁ!』
『貴方にできるんですか、ブラッドリー卿?』
『さすが機体の性能だけで優勝した奴は言うことが違うねぇ?』
『初耳ですね、機体性能だけで優勝できるほど簡単なものだったんですか、このレースは?』
一触即発の雰囲気になる2人。
『お前達、熱くなるのもいいがどうやら最初の山場のようだぞ?』
ノネットさんに言われ前方を見る。
そこにはコース上に、大小無数の岩やビルの残骸など巨大な瓦礫が無造作に積み重なり散乱していた。
まるで新宿ゲットーの廃墟と化したビル群に、岩が降ってきた後のような情景だった。
支援
>>596 多分出てなかったかと…。ゲーム攻略本にもなかっと思います。
支援
◆
「おっと、どうやら先頭集団が障害物エリアにまもなく突入するようです。
ではここで実行委員長のシュナイゼル殿下に、この障害物エリアの解説をしていただきましょう。殿下、お願いします」
「わかりました。このエリアの特徴はごらんいただけば分かるように巨大な瓦礫が山となり、オフロードになっていることです。
これまでの平坦なコース以上にパイロットの技量がとわれるコースにしてあります。
加えてトラップとして固定砲台を随所に設置しました。
もちろん当たってもナイトメアが破壊されることのない、特殊弾を使用していますが当たれば大幅なペースダウンは否めません。
尚、特別ルールとして障害物コースの中でだけは武器の使用が許可され、トラップの回避に限っては多少の滞空は許可しています」
「成る程。ヴァルトシュタイン卿、これをどう見ますか?」
「うむ。先程殿下も言われたが、この場はナイトメアの性能よりもパイロットの腕がものをいうだろう。
瞬時の判断、周囲を見渡す洞察力、後続を足止めするためにトラップを残すか、安全策で破壊しながら進むかの判断も見ものだな」
「ちなみにこのコースはキャメロットが総力を挙げて造ったんだよね。
コンピューターのシュミレーションだとここで半分は脱落するって結果もでたし」
「そうなのかい?すごいねぇ〜」
支援
◆
障害物エリアに入った先頭集団のラウンズ5人。
ジノ、ノネット、スザク、ルキアーノ、ライはそれぞれが障害物コースを相手に快進撃を続けていた。
愛機自慢の機動性を活かし、砲撃と障害物を流麗に回避しつつ着実に前に進むジノ。
「さすがはシュナイゼル殿下、並みのパイロットと機体じゃ前進するのもままならないだろな」
装備された2本の剣を抜き取り、砲撃は回避し障害物は切り伏せながら進むノネット。
「いいねぇ、まさかレースでここまで楽しめるとは思わなかったよ」
ハドロンブラスターで障害を掃討しながら進むスザク。
「少し時間はかかるけど、ここは確実な方法で…」
ドリルと両腿部の弾丸式ハドロン砲で、後続が通過に手間取るようにコースを破壊しながら進むルキアーノ。
「障害物、お前の大事なものとは何だ? そう、命だ! ヒャッハッハッハッハァ!」
先行する4人の後ろを状況に合わせて移動し、自身でのトラップや障害物への対処を最小限に抑えながら進むライ。
「せこいやり方だけど、まだ何があるか分からないからエナジーは節約しないと」
ちなみに今のベディヴィエールの左腕は、特殊な装備は何も無い通常の腕である。
アーニャ同様に装備を外た軽量化で、スピードアップを図ったのだ。
そして、
支援
支援
>>599 サンクス。攻略本で出てるもんかとばかり。てことはオリ設定?
ともかく支援
◆
「どうやら、先頭集団は早くも障害物エリアを抜けたようです。
トリスタン、パーシヴァル、ベイリン、ランスロット、ヴェディヴィエールの順に僅差で通常のコースに戻りました」
「ここまできてトップを走るナイトオブスリーとトリスタンはさすがの一言だね」
「トリスタンをあそこでどれだけ離せるかが、他の人の優勝には欠かせない条件だからねぇ、もう勝負は決まったかな?
でも全員が突破できたのは、さすがラウンズってとこだねぇ〜」
「ジノめ、また一段と腕を上げたな」
「よくわからないけど、みんなすごいんだねぇ」
順にシュナイゼル、ロイド、ビスマルク、オデュッセウスがコメントする。
「後続集団もそろそろ障害物エリアに突入する模様です。
一方、先頭集団は空中コースにさしかかろうとしています。
さぁKRは中盤戦を迎え、ますます目の離せないものになってまいりました!」
◆
支援
支援
>>603 アーニャ同様に装備を外た
→アーニャ同様に装備を外した
かな?支援
先頭を行く僕たち5人は空中コースに入ると同時にそれぞれがフロートシステムを展開し、戦いの舞台を空に移した。
トップは相変わらずジノ。しかも未だにKMFの形態。
『さて諸君、悪いがそろそろ本気でいかせてもらうよ?』
勝利宣言にも等しいジノの声が僕ら4人に焦燥を植えつける。
『『『「くっ…」』』』
トリスタンがその姿をナイトメアモードからフォートレスモードに変える。
そこから更に加速し、2位以下の僕たちとどんどん距離を広げていく。
『ここまでか…?』
『ハドロンブラスターを捨てれば…いや、それでもジノには追いつけない』
『奪われる、私の優勝が!』
(駄目だ、逆転には一手足りない。何でもいい、何か一手が!!)
「これで連覇はもらった!」
『違うな、間違っているぞ! ジノ・ヴァインベルグ!!』
支援
まさか紅蓮に斬月乱入?支援
◆
「シャルル、これは…」
「おそらく奴の仕業でしょう、盛り上げてくれる…」
「ふふふ、今年は今までになく楽しめそうだね」
「えぇ、喜ばしい限りですよ」
「でも、最後に自腹を切るのはシャルル、君だけどね?」
「いえいえ、今年は私が兄さんにご馳走になりますよ?」
「シャルル、君はまだ幼いね」(キャビアを口一杯に詰め込みながら)
「そうですかねぇ、兄さん?」(高級ワインを両手でラッパ飲みしながら)
◆
予告
ライの行く手に立ち込める暗雲。
突如響き渡った謎の声の主は一体何者なのか?(バレバレだけど)
動き出すシュナイゼルのサプライズ!
V.V.と皇帝、勝者となるのは?
果たして優勝は誰の手に!?
支援
そこの兄弟共どこの中学生だwww支援
以上です。いかがでしょうか?
ラウンズ機はいちおう円卓の騎士から引用しました。
>>595 >>610 また誤字が… 訂正ありがとうございます。
>>596 名前は自分が勝手に考えたものです。
>>603 ルキアーノが完全にオカシイ人に、、、ファンのかたゴメンナサイ。
でも自分はパーシヴァルとルキアーノ大好きです。(作中ではあんなだけど…)
保管完了しました。
>>610氏の指摘した箇所のみ修正してます。
というか……。な、なんでこんな時に限って急に人が増えるんだあww
600到達は深夜になりそうです。あんまり人に見せられるようなものじゃないので丁度よかった。
GJでした。
レース展開などもよくできていて、キャラやナイトメアが立っていて良かったです。
ただ、途中いきなりライ視点になったり、一部戸惑うところがありました。
別に統一する必要は無いのですが、
>>611で急にライ視点の「僕は〜」に変わったのには違和感が残りました。
620 :
食卓:2008/08/22(金) 00:35:27 ID:KwziXXQB
トーマス卿お早い保管ありがとうございました。
念のため注釈しますと
>>617の「作中」は本編ではなく自分のssのことです。
>>618 今いくつでしょう?あまり夜遅くになりそうなら、私が早めに到達させますが。
>>620 シュタルクハドロン → シュタルケハドロン
に修正しますか?
>>617 GJでした!???の乱入にてレースは成り立つのか?
後食卓卿、ちゃんと私事前説明を読んでなかったようです。申し訳ない。
>>617 食卓の騎士卿、GJでした!
おい、何故いきなり出てきたんだ、ゼロw
ウー様の解説になごむ
……えっ、カウントの時のはギャグじゃなかったの
口一杯にキャビア頬張るV.V.想像してちょっと和んだ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>621 それは到達時の秘密ということで。私は起きてる覚悟完了なので、どうぞ焦らないでください。
626 :
食卓:2008/08/22(金) 00:48:43 ID:KwziXXQB
度々すいません。
>>619 読みにくかったらすみません。
いちおう◆で区切りをつけてたつもりでしたが、やっぱ無理だったか。
>>622 Wi○iとか検索だと「ク」の方が多いし、開幕編も「ク」なんでそのままでお願いします。
595氏には申し訳ないですが。
>>624 カウントの「ゼロ」は多分お察しのとおりですw
小説には、シュタルケハドロンっておもいっきり書いてあるんだけどね。
>>577 GJです!笑わせて頂きましたw
最初は何を言い出したかと思ったら・・・なに騙せされてんだwww
ルルーシュの誘導っぷりもナイスwww
あとがきの後にあるおまけにも笑ったw
次の投下を全力でお待ちしております
>>617 GJでした!毎度のことだがシャルルとV.V.のやりとりに笑ってしまうw
謎の声(バレバレ)の乱入でどんな展開になるのか楽しみです
次の投下を全力でお待ちしております
カレンと聞いたら甘いものが欲しくなったよw
急に人がいなくなったな。トーマス卿まだ起きてます?
起きてます。何かご用でしょうか?
うおマジ起きてたww いや用ってわけじゃないんだけど、体大丈夫かなと思って。眠くないですか?
あの……というか
>>621卿の投下はまだでしょうか?
……寝てもいい?
……すごく眠い。危険です。
非常事態につき、宣言をしちゃいます。職人の皆様、600は
次です。
>>634 なっ!
……よし、今から書くか………無理です、眠いです、支援が精一杯でした
おばあちゃんは言っていた・・・太陽が輝きを失わぬように、俺のLCSSを書く手は止まらない、ってな(何
どうも、以前書いた『酒乱人』の続きを投下致したいと思いますので、出来る限りで宜しいで支援の程よろしくお願いします。
酒乱人(しゅらんちゅ)
△カレンがライを介抱する編
>>634 次ってw
記念のSSを書いてる人とかいるんですかね?
普通にSS配達する予定だったのですが・・・・・少し待つべきかな?
なら私が投下を。2:10過ぎまでお待ちを
色々と宣言があるようなので配達は見送りますw
明日にでもまた配達に来ますので、お楽しみに〜w
支援に回らせてもらいますw
ミスった何故コテがorz
忘れていただけますか
おっいきなり人がw任せよう支援
△カレンが介抱する
「ライ、大丈夫?」
胡坐をかくライに対して、カレンは彼の前で屈んで目線を合わせる。
心配そうなカレンのその顔を見るとライは大丈夫、と笑顔で言う。
「……」
カレン以外の目から見ればそれは可愛らしいで片付くのであろうが、この時ばかりはカレンはそう思わなかった。
先程の彼の笑顔には感情が篭ってない、というよりは相手を心配させないように
無理やりに作った作り笑いという印象が大きかったからだ。
「ほら、行きましょう」
カレンはそう言うと、ライの右手をとって立ち上がらせようとする。突然の行動にライはキョトンとした後に聞き返す。
「え、行くってどこに?」
「医務室よ、ほら立って」
即答と言って良いほどの速度でライを立たせようとカレンは右手を握る手に少しばかり力を込めるがそれに抗う力も存在した。
「大丈夫だよ、気分悪くないし」
「何言ってんのよ……もう」
呆れたような口調で言葉を紡ぐカレン。握っていた手を離して、再び屈んでライと視線を合わせる。
「それよりさ、カレンも飲まない?色んなジュースがあるんだ、ホラ」
ライは辺りを見回すと、目当ての物を発見したのか、まだ未開封の缶を手にとってカレンに見せる。
ライが手に取ったジュースとやらのラベルをカレンは凝視してから心の中で溜め息をつく。
缶のラベルには、大きくカクテルという酒の種類がはっきりと表記されていた。
それをジュースと見間違えることができるのは酔っ払いだと改めて認識し、
それと同時にライを早く医務室に連れて行かなければならないとも思った。
何故なら、缶を持つ彼の手が微細であったが震えていたのを彼女の動体視力が見逃さなかった。
アルコールを受け入れたつもりでも、その内側では入ってきたアルコールに対して体内が拒否反応を起こしていたのだ。
恐らく先程の手の震えは拒否反応の影響であろう。
そもそも日本人の半分は、酒を摂取すると顔が紅潮し動悸が激しくなる、
頭が痛くなる「酒が飲めない」という属性を持つ人が多い。
支援していいのは寝坊する覚悟のあるやつだけだ!
支援しますよー
携帯の電池がもつ限り!
これは、アルデヒド脱水素酵素という酵素の活性が低く、体の中にアルデヒドという毒が貯まってしまうからである。
半分だけだが、日本人の血が流れているライが日本人の「酒を飲めない」という属性を受け継いだとしても、なんら不思議は無い。
「……はぁ」
思わず、額を指で抑えて溜め息を声に出してしまった。
どうにも、彼は優しすぎる。与えられた仕事はキッチリとこなし、言われた事には素直に従う。
男や女、その他に関して考えても彼は優しすぎる。
悪いことではないのだが今回、それが仇となってしまった。
そんな性格のライのことだ、どうせ玉城にいらない気を遣っているんだろう。
「無理しないでよ…もう」
「え…?」
ライの手からカクテルを取り上げて、それを床に置き、立ち上がる際にライの腕を取って力を込める。
すると、カレンの先程の言葉が聞き取れなかったのかライは聞き返そうとした瞬間、
彼は強い力で引き上げられ強制的に立たされていた。
「医務室が嫌なら部屋に行こう、ね?」
それはまるで、我が儘な子供を諭す母親のような口調であった。
その口調に驚いたのかどうかはわからないが、ライは数瞬の間を置いてカレンの言葉にコクリと頷き彼女の団服の裾を握った。
そんなライの姿を見てカレンは微笑んで彼の手を握り、歩き出す。
「あら、ずいぶんと強引ねぇ」
ライの手を引くカレンに対してラクシャータは口の端を上げて言う。
「・・・仕方ないじゃないですか、これぐらいじゃないと、来てくれそうに無かったので」
「そう、大丈夫なのぉ?」
ラクシャータがライの方に視線を移す。するとカレンはそれを察して、ライの前に移動して視線を塞ぐ。
「ラクシャータさんが心配するほどじゃないですよ。薬を飲ませておけば大丈夫だと思いますので・・・」
「あら、違うわよ。私が言ってんのは貴女のことよ」
「え?」
支援
支援
ピッとキセルを向けられて、投げかけられたその言葉にカレンは思わず疑問符を付けて聞き返してしまう。
今もなお、口の端を上げてニヤニヤとするラクシャータは驚きの感情が顔に表れているカレンに視線を合わせるように
身を屈ませて、言葉の真意を告げる。
「さて問題♪普段は温厚な狼でも・・・弱った子羊を目の前にしたら、子羊は一体どうなるでしょう〜?」
「・・・」
ラクシャータの言葉の意図が読めたのか、カレンは目元をきつく――ほぼ睨むという状態で無言を突き通して、
ライの手を握る手に少しだけ力を込めた。そして、彼女の横を通り抜けようとする。
「そういえば、あなた紅蓮の整備があるんでしょ?彼のこと、なんなら替わってあげてもいいわよ?」
横を通り抜ける際にラクシャータに言われた言葉。その顔には笑みが浮かんでいる。
正確には、カレンの次の行動に対する期待、と言い換えて差し支えは無い。
確かに今回格納庫に赴いたのは紅蓮弐式の整備が目的だ。
手伝いをしてくれるライがいなくてもアルコールの臭いさえ気にしなければ、すぐに終わらせることができる。
だが、状況が状況だ。もし、今ここでライをラクシャータに委ねるのは
猫の眼前にマタタビを放置するようなものだ、更にそれは自分の負けを表すことにもなる。
それだけは絶対に招いてはならない、絶対にだ。
「あら、大丈夫ですよ。彼のことは私がよく知っていますので」
黒の騎士団に入団させるまでの間、ライのお世話係として一緒にいたことで得られた自信を、紡ぐ言葉に乗せてカレンは言い放つ。
「あら、そう」
目を細めて、キセルを銜えると興味なさそうな口調で返す。だが、その後ろには普通の人間が放つとは思えないモノを放っていた。それは
、格納庫に向かう途中でカレンが己の背後から感じたモノにそっくりであった。
支援
支援
―――この小娘が
―――ライは私が面倒看ますのでご心配なく
バチバチと火花が飛び散りそうな視線と視線のタイマンの中で二人は声を紡がずに会話しあう。
「行きましょ、ライ」
カレンが腕を引き、歩き出すとライもそれに連動して足をもたつかせながらだが、歩き出す。
最初にカレンがラクシャータの横をすり抜けて、次にライが横を抜ける。
カレンの赤い髪とライの灰銀の髪が格納庫出口に差し掛かる頃にはラクシャータはファイルを開いてその中身―――
月下に取り付けた新しいパーツに関する書類の他に、灰銀の少年が写った幾つものの写真を見ながら、
アルコール臭いその場所から離れていった。
>>648 出先で充電器を家に忘れてしまって…
支援
ほら、そこに座って」
部屋に入るや否やライはベッドの縁に座らされる。カレンはベッド横にある水差しからコップヘ水を注ぎ始める。
水差しの中には氷が入っていたらしく、冷たさが注ぐ際に添えていた手の平にじんわりと広がる。
ひんやりとしたこの冷たさならば、充分であろう。
そう考えていたカレンはコップの中に水を注ぎ終えると水差しを置き、
五指の指先でコップの上部を持つと冷水を入れたことで付いた水滴がしたたるコップの側面をライの頬に当てると
「冷たっ」という一言の後にライはコップを受け取った。
「はい。これも」
カレンが団服のポケットに手を入れ、探り取り出したのは錠剤の形にへこませた硬質プラスチックなどに錠剤を入れ、
アルミニウムフィルムで封をするPTP (press through package)包装を施された二錠の薬であった。
「これは……?」
錠剤を手にとり、ライは視線が定まらない蒼い瞳でカレンを捉えて質問の言葉を紡ぐ。
「酔い覚ましよ。それを飲んだら少しは楽になるわ」
「酔い覚まし?大丈夫だよ」
カレンの答えを聞いたライは額に浮かぶ汗を隠しつつ、灰銀の髪の下で微笑んで薬を返そうとする。
「大丈夫だよ」
酔い覚ましの錠剤を差し出すライはカレンがそれを受け取るのを待っていた。
カレンの手はライの手の平に乗った薬へと伸びていった。
だが、カレンの手は薬を取らずライの手を握り、もう片方の手で優しく薬を握らせた。
「無理しなくていいのよ」
「カレン?」
「この部屋には私とあなたしか居ないわ、だから大丈夫よ」
「………」
カレンの優しいその言葉から数瞬、突然ライは決壊したダムのように目を潤ませた。
我慢する必要がなくなったと悟った瞬間に今まで強固にしていた枷が外れた為であろう。
「……気持ち、悪い」
支援
支援
ライは手で顔を覆い、頭をうな垂れさせる。額に浮かび上がる大量の汗をハンカチで拭いながらカレンが声をかける。
「大丈夫?洗面器持ってこようか?」
咄嗟に尋ねてみたが、カレンはすぐに洗面器が必要と判断したカレンは立ち上がり、
ライに背中を向け、シャワールームに向かおうとした時、小さな違和感を腰の辺りに覚えた。
何故、前に進めない。
簡単に振り払えてしまうぐらいの力が体を引き留めているのだ。
違和感のある腰に目をやると、女のように滑らかで華奢とも言える手が
必死に後ろからカレンを前に行かせぬようにと腰に抱きついている。
誰のものかというのは愚問である。
「ライ……?」
本当に彼の手なのであろうか?二人しかいないこの部屋の中で心の中で問い掛けた。
その答えは彼女がライの方に向きを変える事でわかった。体勢が変わり、現在ライの頭はカレンの腹部に埋めている。
腰に自分を引き留める手の強さが伝わる。弱いが、とても強い。
その手の強さはまるで甘え足りない子どものようで可愛らしく思えてしまう。
カレンは灰銀の髪を優しく撫でながら、どうしたの?と訊く。
「行かないで」
「え…」
依然とカレンの腹部に顔を埋めるライは消え入りそうな声で懇願の言葉を紡いだ。
「大丈夫だから……ここにいて?」
「ッ!!」
顔を上気させ、目を潤ませての表情で顔を見上げられながらの懇願。
可愛いという表現では到底表しきれないものであり、カレンの頭の中に先程の言葉が何度もリピートされており、
それに加え、弱々しい今のライの姿は自分の中にいる獣を刺激するには充分なものであった。
「……大丈夫、どこにも行かないわ。だから、横になって」
支援
ようやく、自分の中の獣を抑えつけられたのかカレンは安心感を与える笑みともに団服の上着を脱がせてライをベッドに寝かせる。
すると、眠りに誘われたのかライの瞼は徐々に降りていき、団服の裾を掴んでいた手の力も弱くなる。
そして、手の力が完全に無くなったと同時に寝息が部屋の中で静かに聞こえてきた。
眠ったことを確認したカレンは脱がせた上着を綺麗にたたんでから近くの椅子の上に置き、
ライが眠っているベッドに近づき、ライの寝顔を一度眺めてから、彼女は毛布の下に潜り込む。
隣に見えるライの寝顔をじっくりと見れるのが嬉しいのかカレンは何度も微笑む。顔にかかっていた灰銀色の前髪を指で掻き上げる。
前髪は額から浮かんだ汗に濡れていたが重さはさほど変わらない。
カレンは頭を乗り出して、露出した額に唇を落とす。
「しょっぱい………」
唇を離した後に舌先で自分の唇を舐めると汗の味が舌に広がる。
恐らくは誰も知らないライの味。それを今、自分だけが知った。今ここにいる自分だけの特権。
彼の寝顔を隣で見るのも、寝息を聴けるのも、彼の温もりを感じ取ることが出来るのも、今ここにいる自分だけの特権。
それをカレンは改めて認識した。
支援
「…う、うん」
ライが小さく呻いて身を捩らせ、カレンの方に近寄る。寝息が鼻にかかりくすぐったく感じる。
カレンは毛布の下で手を動かし、ライの手を探し、指先がそれに当たるとそれを頼りに手を重ね指と指を絡ませる。
そういえば、今日は紅蓮の整備を手伝ってもらうはずだったのに思いもよらない事で今日は中断を余儀なくされた。
原因としては玉城が第一なのだが、目の前で寝息を立てる眠りの美女ならぬ眠りの美青年がお酒に酔ったせいもある。
だが、今回としてはその酒には感謝をせぬばならない。
酔ったことで現れた彼の可愛らしい一面などが見られたからだ。
彼にその事を話したらどんな顔をするのだろうか。考えるだけでも笑みが零れそうだ。
明日、彼には紅蓮弐式の整備はもちろん、租界のショッピングモールを一緒に歩いて買い物や食事にも付き合ってもらう。
この間、公開された映画を一緒に観に行くのもいい、その後はずっと一緒にいる。そうだ、そうしよう。
「明日は、覚悟しなさいよ。ライ♪」
彼の額にコツンと自分の額を当てて小悪魔のようにカレンは呟いた。そして、
睡魔が瞼を下ろすまでの間、カレンはライの寝顔をずっと見ていようと思ったのであった。
支援
うっし!これで、投下終了です!あとはラクシャータか・・・頑張ろう。
投下の際に支援してくださった方々有難う御座います!!
職人。それは、止むことのない創造、飽くなき向上心。
支援者。それは、惜しみなき支援と賞賛と。
今宵、このスレはまたしても歴史を刻む。数多の職人、支援者、そして蒼い鴉卿によって。
―作品総数600到達―
蒼い鴉卿、保管完了しました。お久しぶり、おめでとうございますです。
15分後に約束のブツを公開します。
もう寝る感想は明日。支援
蒼い鴉卿
投下お疲れ様でした!
理性を総動員して獣を押さえ付けるカレンが可愛いすぎる…
相変わらずライカレは癒されますねー
>>665 青い鴉卿、GJでした! そして、おめでとうございましたか
ライ……字が読めないほど酔っ払って……
そしてどことなく甘い、良いSSだ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>666 全力でお待ちしましょう
初○○とか○○記念とかいいなぁ
そういうの取りたいなぁ………って初自援したわ、俺
ちょっとウ○コ出してる間に投下が終わってた…なんて恐ろしいスレなんだここは。
>>蒼い鴉さんまじ久しぶりっす。ライカレ堪能しました。そしておめでとです!
>>666 全裸で待ちます!!
>>665 お久しぶり、おめでとうございます
GJです!カレン耐えるの大変だっただろうにwww
ラクシャータの方も全力でお待ちしております
>>670 せめてトイレと言いなさいw
さてブツを確認したら寝るか・・・
>>672 眠気が吹っ飛んだじゃないかどうしてくれるwwwww
>>672 な、なんじゃこりゃ!?破壊力でかすぎる!!俺はノーマルなはずのに…!!!
漲って来た!!!!!!
トーマスさん乙です!
神速でギアスフォルダに保存しましたw
600到達ですか。凄いですねぇ。その中に拙作も入ってると思うと嬉しい限りです
トーマスさんはじめ、住人のみなさん、これからもどうぞよろしくです
これからも穏やかに、にぎやかに盛り上がっていきますように
PS:次回は[手をとりあって]はお休みにして、本編介入話などをお送りします。相変わらずシリアス一辺倒です>_<
>>672 お疲れ様ですw
よし、寝よう・・・・・うん、夢には出ないでくれよw
>>672 これはやべえ、男の俺でもマジくるwww
>>672 今日ほど夜更かししてて良かったと思った日はない。光速で保管しますた。
>>672 変な笑いが止まらなくなって眠気が吹っ飛んでしまったじゃないか
どうしてくれる
頑張ろうと思ったけど、時間が時間なので一旦寝て起きるまで置いときます。
失礼します。
概ね好評?のようで安心しました。
さて、宿題やってたらこんな時間になり、明日学校のため6時半起き。
寝るのはあきらめて、せっかく時間が空いたのでSS執筆でもしようかと思ったのですが、
日頃から楽しみに読ませていただいてる職人さんに、せめてもの感謝の気持ちに
このスレ19全てのSSの感想を書かせていただきます。
(いくつか書かれている職人さんは自分が個人的に気に入ったものを)
今回のスレ19に今のところ投下された職人さんは全部で…13人。
不可能じゃない。では、感想かきます!!
>>49 いつもながらGJです。
ロイの眼鏡がいい効果。ルルーシュが速くロイ=ライに気がついてくれる事を願っています。
>>88 ついにライも月下マンですか。
星刻に対してのドン・ウー様が一瞬かっこいいと思ったけどやっぱりねw
>>339 卿は今回4つのSSをすでに投下されています。ネタがなんでそんなにあるんだぁ…
今回の感想は出会いその3についてのです。
シェリルはいいキャラだったと思います。
シリーズ通して楽しめました。
>>463 卿も2作品投下されているので、ライマーユニーのほうも。
南、扱いがどんどん酷くなっている気が……
でも、おもしろければOKか。
ゼロもセーラー服って…自重しろよw
>>196 配達ご苦労様です。
遅いかもしれないけど自分は@で。
実際本編にライが出てたら何が起こるか分からないですからね。
こういうのもいいですよね。ジャレミアのキャンセラーで皆の記憶が戻るといいな。
寝る前に支援
>>247 マリーカ×ライか…新たなカップリングの誕生ですね。
しかも違和感もあまりないし。
ライのKMF訓練が見れなかったのがちょっと残念です。
>>297 ライの妹がでるとは…
というか、ライの母親が女装したライをみたらどう思うのだろう?
>>356 カレンは復活したけど、ライが…
でもC.C.居るしなんとかしてくれると信じています。
>>383 機密情報局編か…今までなかったものじゃないでしょうか。
ロロ・アリスがでてきてこれからどうなっていくのやら…楽しみです。
>>542 いいですね!玉城を初めて敬語でよぶライ。
なんか、想像して今の本編と比べたら…それにちょいとシリアスも入っていて
少し不安…でも楽しみに待っています。
>>577 最初いきなりライがあんな事を言うとは…結構ビックリしました。
C.Cもひどいなww
まぁ、最後のほうのカレンもひどいか。ライドンマイ!
>>617 ナイトメアのレースというのも初物ですね。
ジノ強いな〜。ライもガンバレ。あとアーニャもせめてビリ脱出を。
>>665 まず、記念すべき600番目のSSおめでとうございます!
カレン…大変だっただろうに。ライの酔っ払った姿もどこかかわいらしかったです。
ラクシャータのほうも期待。
さて、おそらくこれでほとんどのSSの感想を書いた……はず。
本当に職人の皆様GJ!!
皆さん文才ありすぎてもう…自分も努力しているのですがorz
そして管理人のトーマス卿GJ!!
本当に保管ご苦労様です。自分が出来る事などなにもありませんが
せめてGJと言わせていただきます!
>>617 KMF使ったレースというのも中々いいですね!
脳裏にランドスピナー使って走り抜けるKMFというのが浮かんできます
やはり、ロロと悪夢のアリスは出場禁止ですかね…能力的に
おはようございます。削除完了です。
>>689 夜の夜中にたぎるものをご馳走様でした。おかげで今日も寝不足で仕事になりませんww
でも後悔はしてない。
>>672 うおおお見れないよー
泣きてーorz
すっごく楽しみにしてたのに・・・
寝てた自分がバカだったーーー!!!!
トーマス卿、ワンモアチャンスください・・・
お、俺もワンモアチャンスをください
>>672 チクショ――!
何で寝ちまったんだー!
俺のバカ〜!!
トーマス卿、今一度機会をお与えください
SS数600到達して、初代スレから常駐してるオレの心境
ロスカラ面白い!ライのSSないかな?
↓
ホモばっかヒットorz
↓
ないなら自分でSS書いてみるか
↓
LCのSSが300達成
↓
読むので、精一杯。書く暇ねー
↓
LCのSSが600達成
↓
まあ、自分のペースで書きたい時に書けばいいか
↓
6:30に起きたのに、すぐここチェックしとくんだったーー ←今ここ
フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
>>692〜
>>695、愚かな自分を悔やむがいい
ひとつ言っておいてやろう、吹いた、それとすごくV.V.でした
>>696 自慢するのなら貼ってくれ!
まじ見たいんだ!
>>697 ごめん、脳という名の記憶媒体に保存したから無理なんだ
急速にgdgdになりつつあるな、このスレwいいぞもっとやれ
いやぁ…起きててよかった。
というか…寝ててなんか途中で目覚めちゃったんだ。
きっと呼ばれたんだと思う。(笑
>>665 GJ!! ライカレは良いものだ…ああ良いものだ。
日本人の10人に1人は全くアルコールを分解できない遺伝子を持つらしいけど
ニオイであてられちゃうライもそうなのかな。しかもここでは飲んじゃったからなー
○ラクシャータって選択肢もあったけど、カレンはともかく彼女に任せたら色んな意味でヤバいだろw
>>672 ほわぁっ!? 5時に早出だった俺の馬鹿…
また深夜でもいいので今一度、今一度チャンスを!!
SS数700達成のときにでもまた見せてくれるんじゃない?
トーマス卿によると未完成みたいだし。
自分も見れなかったけど、700のときに完成品を見せてくれるのを期待。
再うpあっても今日10時まで帰れないからいない時間だったらヘコむな…完成品に期待か
>>703 ちょwww まぁこれはこれでいただきましたw
なんか
>>703を見て悲しくなったので、投下します
起きてなかった自分がばかだった
ちなみに支援の必要はないと思います
舞台裏の暮らしS
〜本編 からの 客人〜
・すべて会話だけで構成されています
・ギャグです
・いつものようにライ×V.V.+ノネット
※注意※
・キャラ崩壊注意
「ねえ、ライ。今日ねお客さん来るんだ。だからお茶とお菓子の準備やっといてよ」
「自分でしろよ、自分で」
「アレ?あの人にきてほしくないの?せっかくライを元気付けようと呼んだのに」
「へっ?誰のことだ?」
ピンポーン
「今北産業!」
「何いってんの!?V.V.大丈夫か!?」
「なんだ?誰もいないのか?ってライじゃないか。ごきげんよう」
「ノ……ノネットさん!?」
「そう、ナイト・オブ・ナイン ノネット・エニアグラムに来ていただいたのさ」
「ちょ……ノネットさんは死んでないぞ!」
「ライ…私の出番がまったくと言っていいほどなかったのでな、ちょっとコッチに来てみたのさ」
「いや、コッチにくると死んだことになっちゃいますよ?」
「そうなのか、でもまあいいじゃないか。それもコッチにいるということはライは死んだのか?」
「…………お茶いれてきます……」
「ノネット、ごめんだけどその質問はしないであげて。ライを立ち直らせるのは結構時間がかかるんだ」
「そうなのか、悪かったな。ところでなぜライはあんな格好をしているんだ?」
「簡単な話だよ。ライはぼくの妹だから、あんな格好をしているんだ」
「そ、そうか。お前の妹なのか……」
「疑ってるね?本人にも聞いてごらんよ」
「お茶はいりました。ノネットさん、どうぞ」
「ああ、ありがとう。……ライ、お前はコイツの妹なのか?」
「え……まあ、そういわれればそうですね」
「そうなのか。お前はいい騎士になると思ったのに……」
「あ……あの、スイマセン落ち込ませちゃって……」
「悪いが私には56と大河内に勝てる力はない。あの皇帝陛下にすらないだろう」
「は、はあ……」
「だからがんばってコッチで生きてくれ。ルキアーノの分まで……!」
「あれ?ノネットはルキアーノさんのことキライじゃないの?」
「まあ大人の事情ってものがあるんだよ。だから子供には教えられないな」
「ぼくはもう、ろくじゅう……(モガモガ)」
「ああっと!ノネットさんは本編に出るんでしたよね?公式にもやっと個別で載せて頂いたそうで……」
「そうなんだ。やっと出番がきそうでな。まあモニカに抜かされてしまったが」
「モガモガ(なにをするんだ、ライ。急にぼくの口をふさぐなんて)」
「ゴニョゴニョ(お前ノネットさんの前で60歳とか言うなよ!仮にもこの人は生きてるんだぞ!)」
「お前たち何を話しているんだ?」
「すいません!こいつが変なことを言い出すんで……」
「ぷはっ!ぼくは何もいってないよライ」
「言っただろ!」
「言ってないよ。ライはホントにはやとちりさんだね」(キラーン)
「う……」
「…………仲のいい兄妹だな……。私はそろそろ失礼するよ。モニカも待っていることだしな」
「そうですか。また遊びに来てください」
「ああ、そうするよ。ではごきげんよう」
「あーあー。いっちゃった。ライのことなにも話せなかったー」
「話さなくていいから。仮にもあの人は生きてますから。それも最後に僕たちのこと兄妹って言ったよね?」
「よかったね、認めてもらえたよ。これでぼくたち2人は晴れて公認の仲になったわけだよ」
「……なんか嫌だ……その言い方……」
投下終了。
ノネットさんもので本気でつまった。
どうすればいいんだ・・・。銃をネタとして使おうと思ったが、どうつかえばいいんだ・・・
>>672 これってもう公開終わり?
見れない人の気持ちを考えるなら時間限定での公開とかはやめたほうがいいと思うけどな、と公開することすら知らなかった俺が言ってみる。
あえて苦言を呈させていただきました。
不快に感じた方、ごめんなさい。
>>710 ノネットさんはあの銃を鈍器として使うんだよきっと。
それ以前に明らかに口調がライじゃないよね
作者自身に思える
最近ロスカラ関連スレでのSSスレバッシングが多くなってきたよな。
>>712 ライの口調とはどんなの?回答を示さず書くのは
批判であって感想じゃないと思うんだけど
>>710 ワラビ餅卿、GJでした!
特区あの世と現世を行き来する人、ノネットさん、恐るべし
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>712 キャラ崩壊注意と書いていますよ
あと、ライの口調はルートによって変わりますし
明らかにおかしい(ツッコミ以外で普通に関西弁とか)時以外は別にいいのでは?
>>713 批判もまた感想ですよ
まぁどうすればいいとか言うアドバイスが無いのは不親切ですが
>>713 人が増えれば嫌いな人も出てくるさ
ガンダム種とかハルヒとかエヴァのアンチと一緒
好きな人が多ければ嫌いな人も多いってね
>>713 俺達はロスカラSSを書きたいから書いているんだ。
いくらバッシングが来てもSSを書く手を止めることは出来ない
>>716 か、かっこいい
電波が飛んでこず執筆中断してる俺とは大違いだorz
>>710 GJでした
ノネットさん現実(R2)は死亡フラグが
建つのが怖いのでゲームが出るまでそこで大人しくしていてください・・・
>>713 ロスカラ関連スレでSSスレのことを話題に出すのはスレ違いだと思うんだ
SSスレの雰囲気を壊さないよう配慮してるのかもしれないけど
あと批判はありだと思う、誰しも肯定的な意見だけを持つわけは無いから
ライの口調って言われると結構難しいね、
人の意見を全面否定しない言い回しとか、一人称が僕とか、語尾が〜だ
とかそんな感じで個人的には気をつけてる
>>710 キャラ崩壊って書けば何書いてもどんな口調でもどんなことしてもいいって思ってるなら、正直レベル低い
どうにも扱いきれないし口調を似せる努力も放棄しているだけで、この作品に出ているのははっきり言ってライでも何でもない別キャラ
オリキャラ主人公にしたいなら自分でブログでも作ってやりなよ
まあ、嫌いならスルーするのが一番だしね
某魔法少女ネタとか受け入れられるかで好き嫌いすごく別れるだろうし
そうですね。
嫌いなやつはスルーしなきゃこういうところは駄目だと思いますよ
720の言うことが真理だわな。
スルーもできないようならここにくるなっていう。
口調が違うっていうんなら、ライはこういうしゃべり方だと思いますよ〜とか
例を出してあげたら説得力がますんじゃないか??
それが出来ないならただの言いがかりになるぜ?
で…気分治しに投下しますがよろしいでしょうか?
もしかしたら気分直しにならないかも…(爆
は?2ちゃんに投稿してる時点である程度の批判は覚悟すべきじゃねーの?
口調が違うってのは明らかなんだから自分でプレイして再確認すりゃいい話
725 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/22(金) 13:47:27 ID:TXUNU4dg
sien
支援の合図をいただきましたので、投下いたします。
皆様、支援よろしくお願いいたします。
えー…昨日の夜ぐらいにおっぱいものでライカレでも書いてみょうかなと書き込んだので書いたのがこれです。
もう無茶苦茶になってます。
キャラクターを大事に思ってる方は、読まない方がいいです。
突っ込みどころ満載ですが、まぁ、気軽に笑ってくださればいいかなと思ってます。
合計で6〜7レスです。
さあ、支援開始だ
あ・・タイトル忘れてた。
タイトル「胸元作戦」
カップリング、ライ×カレン
支援
●胸元作戦●
最近、ライの様子がおかしい。
私を…特に私の胸を見ないようにしている気がする。
こう見えても結構大きいし(ミレイさんには負けるけど)形も悪くないというか美乳って感じだし(シャーリーにはかなわないけど)、
自分で言うのもなんだけど、揉み応え抜群の自慢のバストだ。
(自分で揉んで確認済み。でも変な気持ちになってきたので途中で止めちゃったけど…)
でも、それを見ないようにしているというのはなんか女として否定されている気がする。
(まぁ、好きでもない相手からジロジロ見られるのは嫌だけどライならいいかなぁ…恥ずかしいけどね…)
なんでだろう…。
そんなことを思っていたらC.Cに声をかけられた。
「おい、カレン。一応言っておくが…」
「な・なによ…」
「喋りながら考えをまとめるのはやめたほうがいいぞ」
「へ?!」
さーーーっと血の気が引くのがわかる。
「自慢のバストをライが見てくれなくて寂しいのだろう?」
「キャーーーーーーーーーーっ、きゃーーーーーーーーーっ」
あわてて奇声を発して周りを見渡す。
ふう…誰もいない…。
支援
ほっとしている私を無視してどこかにいこうとするC.C。
「ち・ちょっと…どこに行くの…」
「いや…井上あたりに喋ろうかなと…」
「おい…(怒)」
がっしりとC.Cの肩を掴む。
「なんだ?こう見えて忙しいのだ、私は…」
「ピザ2枚」
「ほほう…ちと足りぬな…」
「くっ…ピザ2枚と私が持っているちーず君応募券3枚」
ニタニタと笑いながらうなづくC.C。
「よかろう。それで手を打とう」
(くうっ…この悪党っ…)
満足げなC.Cは、私の非難の視線を勝者の余裕で平然と受け止めている。
「だが、このままだとあまりにも心苦しい。そこでだ…」
ニタリと笑ってもったいぶって言う。
「お前の為に特別にいいことを教えてやろう」
「な・なによ…」
「ふふん。つまりだ、見てもらおうとするのではなく、釘付けにすればいいという事だ」
「あ…」
思わず、納得してしまう。
支援
支援
「だから、こうすればいい」
そう言うと、思いっきり私の胸元を開く。
そう、もう禁制の部分が見えるくらいに…。
「ち・ちょっとなにするのよぉーーっ」
「い・痛いではないかっ…」
気がつくと胸元を押さえつつポカポカC.Cを叩いていた。
「あ…ごめんなさい…ってなにやってんのよ」
「いやだから…」
再び私の胸元の方に手を伸ばす。
どげしっ…。
右ストレートを食らわして動きを止める。
「だから、口で言いなさい…口で…」
「くうっ…なかなかいいパンチをもってるようだな…じゃなかった。つまりもっと胸元を開いて釘付けにしたらどうだという事だ」
頬をさすりながら、説明しだす。
「普段から胸元を見せないだろう、お前は…。そういう娘が二人きりになった時、なにげなく胸元を強調すれば、大抵の男はそこに目線釘付けだ。
特にお前は、いいものをもっているからな。朴念仁のライでも多分悩殺だ」
「確かに…」
思わず納得してうなづく。
「そうだな…戦闘訓練の後のミーティングの時とかどうだ?今日も二人でするのだろう…それにパイロットスーツなら丁度胸元の広がりを調整できよう…」
「おおーっ」
ここまでC.Cの計画に納得できたのは初めてかもしれない。
「…こうだな…「暑いわねぇ〜」とか言いながら開くといいぞ」
「うんうん…」
こうしてC.C立案の胸元釘付け作戦の実施が決定したのだった。
支援
そして、戦闘訓練後のミーティング。
いつもどおりの二人の空間。
よし、やるなら今しかない。
そう決意するもののなかなか踏ん切りがつかない。
そんなことを思っているとライと目が合った。
しかし、すぐ逸らされてしまう。
(なんで?どうして?2〜3日前まではこんな事なかったのに…)
やっぱり、恥ずかしいけどやるしかないっ。
女は度胸だ。
え…なんか違うって?
細かい事は気にしないっ…。
わざとらしいかなと思いつつ、ファイルを団扇代わりに扇いでまずはジャブ。
「しかし、訓練の後って暑いわよね」
「そ、そうだね」
よし、準備は整ったっ…。
おもむろにスーツのファスナーをすーっと胸の半ばぐらいまで下げる。
スーツ着用時には、ブラは付けてないので自慢の胸の白い肌の一部が見える。
(おおーーっ…チラチラ見てますよ…ライが…。うふふふ…。なんか幸せかも…)
だがっ…これで終わりじゃないからねっ。
本命はこれからだっ。
スーツの開いた胸元の裾を握ると軽くパタパタと動かす。
多分、ライの方からは見えそうで見えない微妙なラインだと思う。
支援
ごくりっ…。
ライの唾を飲み込む音が響く。
視線はすでに胸元に釘付けである。
やったーーっ、やったよC.C。
勝ったよぉぉぉぉぉっ…。(?)
もう最高の瞬間である。
が…それはすぐに急降下して最悪な瞬間へと変わる。
「やめろよ…それ…」
ライは、そっぽを向き部屋から出て行こうとする。
なんで?
愕然とする私。
「なんで…どうしてぇっ…なんで、私を見てくれないのっ」
私は、我を忘れ、そう叫んでいた。
「こんなに好きなのに…好きな人に…避けられてるんじゃ…辛いよぉ…」
目から涙が零れ落ちる。
私は、もう我慢できなかった。
「ライに嫌われたら…私…私…」
もう何を言っているのかわからなくなる。
頭が真っ白になって、呆然としてしまう。
そんな私をライは、やさしく抱きしめてくれる。
「馬鹿だなぁ…カレンは…」
「え?!」
「ぼ・僕だって…カレンの事が…す・好きだから…」
真っ赤になりながら告白してくるライ。
「でも…最近…私、避けられているって…」
苦笑し謝るライ。
「ごめん…。そんなに気にしていると思わなかった。実は…」
「実は?」
支援
支援
ますます真っ赤になるライ。
「カレンがあんまり魅力的で……押さえ切れなくなりそうで……ほら…僕も男だし…」
「へ?」
「だからっ…男の欲望というか…なんというか…えーとですね…」
もう何言っているのか本人わかってないけど、なんとなく言いたいことは理解できた。
なんて可愛いんだろう。
そう思ってしまう。
私は自然とライの右手を胸の方へ導く。
「あ…」
「ライだったら…いくらでも見てもいいんだよ。触っても…それに…それに…」
私は真っ赤になりながら、そう言うとライの唇にキスをした。
「ライが望むなら……それ以上だって…」
唇を離し、そう言い切る。
(よっしーーーっ。一気に勝負よっ…。これで決めるわっ)
「カレンっ…」
ライが私を押し倒す。
(来たーーーーっ)
もう心臓バクバクものです。
あー…こんな感じ初めて…。
しかし、二人の甘い時間は、ここで終わった。
「いやぁ…最近の学生さんは…熱いねぇ」
井上さんが楽しそうにこっちを見ている。
「おおーっ…いけーーっライっ…」
野次を飛ばしてるのは玉置。
「カ・カレン…ひ・避妊はするんだぞ」
泣きながらぶつぶつ言ってる扇さん。
そう、黒の騎士団のメンバーがちっゃかり覗いていたのだった。
そして、その後ろでピザの箱を3つ抱え、楽しそうに移動しているC.Cの姿が見える。
(あのぉ…おんなーーーーーーっ。乙女の純情を踏みにじりやがってぇーーーーっ。絶対泣かすっ・・。いつか絶対泣かすーーーーっ)
私は、心に誓ったのだった。
支援
支援
以上で終了です。
支援ありがとうございました。
>>742 誤字訂正、玉置→玉城、です
>>745 あしっど・れいん卿、GJでした!
ふむ、微エロですね
乙女なカレン、良いものだ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
この前も批判は言い方に気をつけ、具体的に改善点などを書こうって話だったじゃん
そうじゃなきゃただの荒しだし、それもスルーしようぜ。
>>713 でも逆に、SSスレの話題をゲーム本スレなどで当たり前のように話すやつもいるからな
二次創作に興味ない人間もいるんだから、そこは自重しないといかんと思う
>>あしっど・れいん卿
速筆ですなー本当に胸ネタきましたねw いいぞもっとやれ!
C.C.は賄賂が上の方を選んだんだな。魔女め…
>>745 GJっス
書くの速いですな
私も負けてられない
カレンの乙女っぷりとちゃっかりピザをゲットしたC.Cがカワイイッス
あしっど・れいん卿GJ!
カレンはやっぱ胸だね。
胸にかぎるよ。
乙女の純情を踏みにじられたカレンww
先ほど(正午ごろ)投下したSSについてですが、自分の勉強不足でした。
最近ロスカラやってないせいか、ライの口調がおかしくなっていることに気がつきませんでした。
これから気をつけるようにします。すいませんでした。
>>749 そこまで気にする必要ないと思う。
南「逆に考えるんだ!あくまで舞台裏、つまり舞台を離れた素顔の彼らを描いていたんだ。口調が違うのはむしろ当然だったんだよ!!」
扇・玉城・杉山・吉田「「「な、なんだって〜!?」」」
というわけで、もっとはっちゃけてもいいと思うけどな、俺は。
ギャグものなんだしねぇ。
>>750 はっちゃけ過ぎても駄目だろ
例えば俺が受信した貧弱な仮面の変身ヒーロー、ゼロが時の流れを守るために戦ったり
その仲間の記憶を失いながら戦う仮面のヒーロー、ライ
みたいなのはやり過ぎ感満載だろ?
まぁ、口調は気にしなきゃいけないけど、縛られすぎ、というか縛りすぎはよくないよね
ギャグだからはっちゃけるのはかまわないと思うがキャラの口調があからさまにおかしいのは指摘してあげるべきだと思うよ。
その職人さんのために。
厳しい言い方だけど確かにライっぽさはないと思ったもの。
やりすぎだと思うギャグなら投下前に注意点として上げればいいんじゃないかな?
まあ、我慢出来ない人はスルーが一番だと思うけどね
シリアスな王様ライはどうなんかな?
ギャグならある程度までは緩めれるけど、ライの名前もオリジナルはマズイもんかな?
>>753 シリアスなら投下前にオリジナル設定注意報をしとけば大丈夫だと思うよ
そうですね。
どうやったらもっとよくなるという指摘なら良いと思いますが、貶すだけならスルーが基本だと思います。
私も指摘は納得できるし、次回に気をつけようと思いますが、貶されるだけなら書く気を無くすだけですから。
>>749 自分は特に感じなかったんだが、ライの口調がおかしいとか意見がポコポコ
出てきたのでそういう目で読み返してみた。
>>「自分でしろよ、自分で」 →投げやりっぽい(ツッコミ補正が入ってる?)→「何で、僕が・・・」
こんな感じですか? 難しい><
人によってキャラ崩壊に対する許容範囲というのは違うと思うんであまり意味のない議論だと思うけどな。
>>757 俺も別にぜんぜん違和感感じてなかったけどな。
単発であれだけ読むとあんなのライじゃないと感じる人もいるかもしれないが、シリーズとしてずっと読み続けてると、散々V.V.におもちゃにされ振り回されて来たライがいいかげんやさぐれてきてる、と考えればいいんじゃないかな。
>>758 まぁ、そうだろうね
ノネットさんに関する口調に特に違和感は感じられなかったし
>>665 蒼い鴉卿
ラクシャータもいいんだけど、この続きで、
昨晩のことは何も覚えていないのに次の日隣に寝てるカレンを発見しパニックになるライ、
という王道もスゲーー見てみたいんですがw もしできればお願いします!
>>710 ワラビ餅卿
俺はツッコミを繰り返すことになる純血派編を思い浮かべれば、
この程度のライのキャラは特に違和感ありませんでしたよ。
以前他の卿が指摘されてた関西弁や一人称俺は自分もちょっと、と思ったけれど。
指摘している人は本当にどこが具体的におかしいと思ったのか言わないと分からんよ。
>>745 あしっど・れいん卿
卿のカレン視点ラブコメすごくいいw
C.C.、カレン、ライの3人の絡みも好きだけど他にも大人気ない周りの人たちがいいキャラしてますね。
ライはルートによってキャラが違ったりするけど(特にギアス篇は尊大な態度)
共通してるのもある。クールで表情があまり変わらないとか。ブリタニア軍人側だと天然、
スザクは無口で不器用、セシルさんはおとなしいとか言ってたな…
まあ、作者がキャラ崩壊だと思ったら注意書きして度を越さなければ問題無いかと
さて、議論中悪いが30分くらいに投下したいです
ようやくアッーではないSSに巡り会いもうした
無頼の歩み、今は悔ゆるのみ
今宵より、スレ住人としての礼をとらせて頂きたい
職人さんにも推敲して投下はしてほしいけど、そのうち
5.感想はマナーを守って、批判的になるようならば「〜という文が〜なので、〜した方がいい」など
具体的に意見を書きましょう。建設的な意見ならば職人さんのためにもなります。
なんて書かなくちゃいけなくなりそうだなw 子供じゃねーんだからさ…
せっかく投下してもらってるんだし、読む方も「2chだから」と甘えたくないもんだ
>>763 どっから来たw
ここでの、SSデビューを夢見て、執筆準備中・・・・
サクサク、書けてる人達はマジですごいなぁ・・・・
>>767 がんばれっ。
私もここでSSデビューしました。
でも、自分のペースで書くのが良いよ。
無理しないで楽しくいこう。
じゃあ私も今日中に管理人室をUPします。
770 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:31:54 ID:sjcRzjPD
じゃあ時間なので投下
「セシルさんとデート」の続きです
議論のせいでぶっ壊れ以外の時のキャラ描写に自信がなくなってきた……
注意点は以前と一緒です
ではレス13くらいで投下
支援
772 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:34:11 ID:sjcRzjPD
『プラン4 夕方までウィンドショッピング』
食事が終わると大変ギクシャクした感じのまま僕達はファミレスを出た。
ああ、どうしよう…
やっぱりセシルさん怒ってるよな。
ギュッ
「え……?」
気がつくと、セシルさんが僕の手を握っていた。
セシルさんの顔を見てみるとセシルさんは少し恥ずかしそうに顔を背けた。
「私が、ライ君の彼女ですからね……」
すごく小さな声でセシルさんは呟いた。
それを聞いた僕は一気に顔が熱くなった。
「次………どこ行きましょうか?」
「え、えっと……!」
僕はノネットさんのプランを思い出す。
確か夕方の遊園地までウィンドショッピングだったはず。
「この辺のお店を少し見て回りましょう」
「そうね。それもいいわね………あ!」
先程、お昼食べたばかりにも関わらず、セシルさんは近くにケーキ屋さんを見つけると思いついたように立ち止まった。
支援
774 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:37:13 ID:sjcRzjPD
「ごめんなさい。ちょっと待っててね」
セシルさんは小走りで店の中に入って行った。
食事の後の甘い物は別腹ってやつなのかな?
しばらく待つとすぐにセシルさんは嬉しそうに小さな袋を抱えてお店から出て来た。
「お待たせ」
ご機嫌なセシルさんは袋から一口サイズのシュークリームを取り出した。
「はい、あーん」
「え?」
ニッコリ微笑みセシルさんは僕にシュークリームを差し出した。
「あーん……!」
「あ、あーん」
微笑んではいるがどこか威圧感を感じさせるセシルさん。
僕は素直に口を開けるとセシルさんは口にシュークリームを押しこんだ。
……うん、クリームの味が口の中に広がり程よく甘くて美味しい。
「はい、それじゃあ行きましょう」
満足したのか再び僕の手を握って歩き出すセシルさん。
もしかして、僕がカレンにあーん、されたのを気にしてたのかな?
そんなことを考えながら僕はセシルさんに引っ張られながら近くのショッピングモールへ向かった。
支援
776 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:41:27 ID:sjcRzjPD
そんな2人のやりとりを見ていたノネット達は……
「あま〜い! 甘いよ小沢さん! セシルさんの作る変なオスシくらい甘いよ〜! 私は食べたことないけどな」
「小沢って誰ですノネットさん?」
「もしくは、ブリタニアの黄色いお菓子くらい甘いな」
「ブリタニアの黄色いお菓子ってなんですかジェレミア卿?」
漫才?みたいなことをしていた。
ショッピングモールについた僕達は色々な店を見て回っていた。
ふと、僕はある店が目に入った。
男性向けの服屋さんだ。
そしてガラスに反射した僕の服装はアッシュフォード学園の制服。
以前から思っていたが僕は制服と軍服くらいしかまともな服を持っていない。
やはり今後のためを考えると新しい服の一着くらい買っておいたほうがいいかもしれないな。
「あら、どうしたのライ君」
じっと店を眺めている僕に気づいたのかセシルも店を眺めだした。
「入るの?」
「え、いや、今日はせっかくのデートですし、持ち合わせもそんなにないからいいですよ」
「あら、相手の買い物に付き合うのも立派なデートですよ。それに持ち合わせがないなら私がプレゼントしてあげますよ」
「え?」
支援
778 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:44:02 ID:sjcRzjPD
実にありがたい申し出だが、いつもお世話になってるセシルさんにそこまでお世話になるわけにはいかない。
「さすがに悪いですよ。それに……」
そこまで言うとセシルさんは指で僕の唇を押さえて言葉を遮った。
「お姉さんには甘えるものですよ」
ニコッと笑うセシルさん。
その笑顔に僕は撃沈した。
「わかり………ました」
するとセシルさんは嬉しそうに笑った。
「はい、よろしい♪」
こうしてお店に入ろうとしたその時だった。
「あら〜ん、そこに居るのはライじゃない?」
背後から聞き慣れた声がした。
「ミレイさんチョ〜ップ〜♪」
僕の頭に衝撃が走った。
「アダッ!」
「ライ君!?」
頭をさすりながら振り返るといつも通りハイテンションなミレイさんがご機嫌な顔で手を振っていた。
支援
支援
781 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:47:00 ID:sjcRzjPD
「ハ〜イ、ライは元気してたかな? みんなのミレイさんだよ〜♪」
「み、ミレイさん、痛いですよ」
「そう? ごめんごめん、ちょっと加減間違えちゃったかな」
テヘヘ、と笑うミレイさん。
「ライ君、そちらの人は? ………あら? どこかで見たことあるような?」
カレンの件があったためか少し警戒気味にセシルさんはミレイさんを見た。
「あれ? どちらさん? ライの知り合い?」
一方、キョトンとした様子でミレイさんはセシルさんを見ている。
「あ、えっと……こちらは」
僕は両方に互いを紹介した。
「ああ、アッシュフォード家の………ということはロイドさんの……こんにちは、私、ライ君の仕事の上司兼彼女のセシルといいます」
「彼女……?」
あれ? 一瞬、ミレイさんの眉が不愉快そうにピクッと動いたような気がしたような。
「こんにちは、私、アッシュフォード学園の生徒会長兼ライの保護者をしているミレイ・アッシュフォードです」
「保護者……?」
あれ? 一瞬、セシルさんの表情が強張ったような気がしたような。
支援
783 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:49:29 ID:sjcRzjPD
「つまり今日はデートってわけなのね。保護者である私に一言もなしで」
「アダダッ! 痛い! ミレイさんホント痛いです!」
あらかじめ言ってなかったのを怒っているのかミレイさんは僕の頭を締めつけた。
「恋愛というものは自由だと思いますよ。ライ君も一々保護者に報告する義務はないと思いますが?」
「むっ、一理あるわね」
納得してくれたのかミレイさんはやっと解放してくれた。
「ところで、今男物の服屋さんに入ろうとしたということは…」
何故か一瞬、ミレイさんの目がキラーンと光った気がした。
「はい、ライ君の私服を選んであげようかと……」
同じくセシルさんの目もキラーンと光った気がした。
「そう、なら私も付き合っちゃおうかな〜。ライの保護者としてコーディネートしてあげるわね」
「むっ、いいですよ。私がライ君の彼女としてコーディネートしてあげますから」
「アハハハ」
「ウフフフ」
互いに見つめ合いながら笑う2人。
何故だろう?
2人とも笑っているのに笑ってないんだ?
表現が矛盾してると思うけどホントに笑ってないんだ。
こうして僕達は妙にトゲトゲしい雰囲気のまま店内に入って行った。
支援
支援
786 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:52:11 ID:sjcRzjPD
そのころ、そのやりとりを見ていたノネット達は…
「ミレイさんはアッシュフォード学園の生徒会長でアッシュフォード家のご令嬢です。あとライの保護者でもあります」
説明するスザク。
「ふむ、どう思うジェレミア卿?」
「つまり、あれは嫁と姑、ウチのかわいいライ卿をどこの馬の骨かわからない人間にやるものかと……。アッシュフォード家のご令嬢は意外と過保護なようだな」
「なるほど、わかりやすい。三角関係の後は嫁姑問題か。ライも大変だな」
すごく楽しそうだった。
「はい、ライ!」
「どうですかライ君?」
ミレイさんとセシルさんは互いに選んだ服を僕のほうに持って来た。
ミレイさんのほうはダメージジーンズや革ジャンなど少しワイルドな印象を受けるコーディネート。
一方、セシルは白のYシャツや黒のズボンなどカジュアルな印象なコーディネートだ。
「ライは元がいいんだから少しくらい派手にしないとね〜♪」
「ダメです。ライ君はそんなチャラチャラした服装より大人しめの服装がいいに決まってます」
笑っているが確実に水面下で激しくバトルをしている2人。
何故こんなことに……
「「ライ(君)はどっちがいい!?」」
「うっ!」
支援
支援
789 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:55:44 ID:sjcRzjPD
2人に迫られるがファッションに疎い僕は正直どっちがいいか決められない。
っていうかどっちを選んでも何か嫌な結末しか迎えられない気がしてきた。
「ほら、どっちと言っても僕今お金ないから買えないし…」
「あら、ライ君。さっき私が買ってあげるって言ったはずですよね」
「そうよライ。ちゃんとお金はミレイさんが払ってあげるから心配しないで」
ああ、どうやら逃げるという選択肢は無くなったらしい。
僕はどうしたらいいのだろう………?
「さあ、ライ!」
「ライ君!」
迫るミレイさんとセシルさんに僕はとうとう壁際まで追い詰められた。
「「今日のテーマはどっち!?」」
「テーマって何!?」
追い詰められるライ。
そのころノネット達は!?
「あ、このジャケット私に似合うんじゃないか?」
「すいません、このズボン裾合わせしたいのですが」
「このシャツ198……安い」
スザクまで普通に買い物して気づいていなかった。
「「さあ!?」」
「うう……」
「何してるのミレイちゃん?」
選択を迫られ窮地に立たされて僕を救ってくれたのは意外な人物だった。
支援
支援
792 :
萌は文化:2008/08/22(金) 20:59:31 ID:sjcRzjPD
「ニーナ! 何でここに?」
「ミレイちゃんが待ち合わせに全然来ないから探してたらここに居たから…」
「あれ? あ、そういえば忘れてた…」
アハハと笑うミレイさん。
「もう、酷いよミレイちゃん」
小さな声で怒るニーナ。
「でもニーナ、ちょうどよかったわ」
ミレイさんはニーナの肩をがっしりつかんだ。
「私が選んだこの服とこの人が選んだ服と、どちらがライに似合うと思う?」
今度は僕ではなくニーナに迫るミレイさん。
「ライさんに?」
首をかしげてニーナは僕を見た。
「いや、僕はお金ないからいいって言ってたんだけどね……」
「だから私が払ってあげるから。保護者である私が」
「ええ、ライ君は気にしなくていいんですよ。お会計は彼女の私に任せて」
「……というわけなんだ」
やたら保護者を強調するミレイさん。
同じく彼女を強調するセシルさん。
困った僕は助けを求めるようにニーナを見た。
支援
794 :
萌は文化:2008/08/22(金) 21:02:29 ID:sjcRzjPD
「だったら両方買ってもらったら?」
「「え?」」
ミレイさんとセシルさんの声がハモった。
「どちらもライさんに買ってあげるならどっちも買ってもらえばいいんじゃないですか?」
違うんですか? と首をかしげるニーナ。
流石ニーナ!
動揺してて気がつかなかったよ。
「しまった、その手があったか!」
「そんな裏技があったなんて……」
勝敗がつかずに悔しそうなセシルさんとミレイさん。
「ところでそちらの人は誰ですか?」
こうして僕はミレイさんとセシルさんから服をプレゼントしてもらった。
「じゃあ、私はニーナと約束があるから。そこの人! ライを傷物にしたら許さないわよ!」
「あ、あの、さようなら…」
お店から出るとミレイさんは娘をとられたお父さんみたいなセリフを吐いてニーナともに去って行った。
「ご心配なく、傷物になったら私が責任とりますから」
「ええ!?」
ミレイさんの背中を眺めながら呟くセシルさんのセリフに僕は一気に顔が熱くなった。
支援
796 :
萌は文化:2008/08/22(金) 21:07:06 ID:sjcRzjPD
「どうしたのライ君?」
「い、いえ」
何事もなかったかのように笑うセシルさん。
さらっと爆発発言した自覚はないようだ。
「日も落ちてきたわね」
「え、そうですね」
セシルさんの言う通り気がつけば外はすでに夕暮れ時だった。
ノネットさんのプランでは最後は…
「セシルさん!」
「何?」
遊園地に誘うためセシルさんを呼ぶ僕だったが夕日に染まり髪をかきあげて振り向くセシルさんがどうしようもなく綺麗で、僕は自分で呼んだことも忘れてセシルさんに見惚れていた。
「ライ君?」
「あ……」
セシルさんの声で我に返るがまるで魔法にかかったみたいに僕の声が出なかった。
ただ今は夕日に照らされたセシルさんを見ていたい。
だから今は声を出さずに静かにしていよう。
そんなことを僕は心のどこかで思っていたのかもしれない。
「もう、ライ君ったら日が暮れちゃうよ」
「あ、はい、すいません!」
僕は深く深呼吸した。
「セシルさん!」
支援
798 :
萌は文化:2008/08/22(金) 21:13:41 ID:sjcRzjPD
僕はセシルさんに手を差し出した。
「どうしてもこれから付き合って欲しい場所があるんですが、付き合ってくれませんか」
「え………」
………あれ?
僕何か変なこと言ったかな?
なんかセシルさんはポーっとこちらを見ているけど、心ここにあらず?
夕日せいかもしれないけどほんのり頬が赤いし、風邪かな?
もしかして具合が悪いのに今日付き合ってくれてたのかな?
「セシルさん?」
「はいっ!」
ビクッと驚くセシルさん。
「大丈夫ですか? ボーっとして顔がほんのり赤かったですけどもしかして風邪でしたか?」
「ううん! そ、そんなんじゃないわよ! べ、別に………ね。いいわよ、今日はどこまでも付き合ってあげます」
なにやら動揺を隠すようにセシルさんは言った。
「そうですか。では行きましょう」
「………ええ」
セシルさんは僕の手をつかむと僕達は手をつなぎながら歩きだした。
(夕日をバッグにあんな笑顔を向けられたら見とれないほうがおかしいですよ……)
セシルはライを握る手の力を少し強めた。
支援
800 :
萌は文化:2008/08/22(金) 21:16:35 ID:sjcRzjPD
おまけ
服屋の前でミレイとセシルが対面してただならぬ空気で笑い合っていた時、近くの通路では
ルルーシュ「ん? あれはライに会長? また、トラブルに巻き込まれているな。仕方ない、特別にシャーリーやカレンの時みたいに助けてやるか。フッ、俺も随分お人好しだな」
C.C「お、またライを発見。今度こそピザを…」
ルルーシュ「………」
C.C「敷き詰めたチーズ〜♪ 円くて薄い生地〜♪(もののけ姫の歌風)」
ルルーシュ「すいません、そこの金槌ください。ああ、すぐ使うからテープでいいです………………さて、待てそこのピザ女!!!」
801 :
萌は文化:2008/08/22(金) 21:18:52 ID:sjcRzjPD
以上で終了
議論の後だとキャラ描写がすごく不安だよ
次回で「セシルさんとデート」終了です
支援ありがとうございました
保管完了しました。
修正済み誤字
夕日をバッグに → 夕日をバックに
>>801 やばいです。ニヤニヤが止まりません。
こういうの大好きです。
それにセシルさんもので1つ書きたくなってくるじゃありませんかっ。(笑
おまけも相変わらずいい味です。
GJです。
あー…ラブコメさいこーーーっ。(すみません…暴走してしまいました。爆
>>802 ありがとうございます。
そしてスイマセン!!
前回から反省してなんども見返したのにorz
管理人室(暫定)あげました。今までの統計情報がそのまま置き換わっています。
・今まで書いた小ネタを取り敢えず3つだけあげてます(順次サルベージしていきます)
・いままでの統計情報は全て中に集約しました
・チェックツールも乗せてます。右クリック→ファイルを保存 で保存してください
・ついでに絵も乗せてます。警告は
>>672を参照してください
今度から「もうすぐキリ番」とか言うのやめます。記念ということで投下を躊躇された職人様までいたようなので。
ピザの配達人卿、昨夜は誠に失礼致しました。
すごっ…トーマス様、仕事(?)はやっ…
>>805 保管庫の"嘘と愛と幸福の下”と"メアチェイス激走編”が閲覧できません。
お手数ですが確認の程お願いいたします。
>>807 修正しました。ご報告ありがとうございました。
>>805 記念絵ですが、こちらを見ずにサイトを直接見る方もいらっしゃると思うので、
警告はサイトでもされたほうがいいのではないかと思います
また、ショタ成分50%の真意が警告では読み取れなかったので、
もう少しはっきり書かれた方がよいのではないかと思います
オニャノコじゃないからいいのかもしれませんが、
全年齢板に直リンして大丈夫なのかな?と閲覧時にちょっとビビりました
(単に自分が小心者なだけかもしれませんが…)
管理者トーマス卿へ
保管庫の
「本スレのリンク」を開いても、このスレに飛ぶアドレスがありません。
18まではリンクが張ってあるのですが…
>>809 サイト内の警告はやります。ただ、今はまだ暫定ということなのでもう少しお待ちください。
>>810 修正しました。ありがとうございました。
リンク確認しました
有り難う御座います。
>>808 修正確認いたしました。
迅速な対応ありがとうございました。
こんばんは!毎度ありがとうございます、ピザーライです!
今日もSSをお持ちいたしましたw
今回は短編ですwトッピングは特にありませんw
それではお召し上がりくださいw
きたーーーーっ。
支援しまーす
「モスキートパニック」
今日の生徒会の仕事は全員が事務仕事だった。
今回はいつもとは違って珍しく皆が黙って静かに作業している。
あのミレイでさえ書類と睨めっこをしていた。
「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」
いつも騒がしい生徒会メンバーだが、これだけ集中していれば仕事は早く終わるはずだった。
しかし、その空気をぶち壊しにする訪問者が来たのだ。
いや、正確にはもうその場にはいた。
「プ〜〜〜〜〜〜〜ン」
そう、夏といえばあれがいるのがここエリア11では当たり前だった。
「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」
しかし、全員作業の方に集中して敢えて無視していたのだ。
理性のギリギリを保ちながら・・・・・・。
「プ〜〜〜ンプ〜ンププ〜〜ン」
「あ〜〜〜もう!」
最初に集中を途切れさせてしまったのはシャーリーだった。
それを始めにほとんどのメンバーの集中が途切れてしまう。
支援
「・・・・・・・・・・・・」
ただ1人、ルルーシュだけはいつも通り作業を進めていた。
ライはその姿に関心しつつもそのアレがルルーシュの頬に止まるのを見た。
「ルル!動かないで!」
「え?」
僕の視線に気付いたシャーリーがいち早く腕を振り上げて・・・・・・。
スパーーーーン!!
「ぐはっ!?」
そのまま椅子から転げ落ちるルルーシュ。
「綺麗なビンタね、でももう少し手首のスナップがあれば・・・・」
「カ、カレン?」
「・・・・コ、コホン」
ライの言葉にカレンは1つ咳払いをすると何事もなかったかのように静かになった。
「ご、ごめん、ルル!」
シャーリーはルルーシュを助け起こす、彼の頬には綺麗な紅葉ができていた。
通りすがりの支援
支援
しかし・・・・・・・・。
「プ〜〜〜〜〜〜〜ン」
「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」
ルルーシュの犠牲があったにも関わらず、アレは健在のようだ。
今も間抜けな音を上げながら生徒会室を飛び回っている。
「殺虫剤は?」
「この前、ゴキブリ駆除のために使い切ってます。今日買いに行く予定で」
とりあえず自力でどうにかするしかなくなったわけだ。
「こういう場合は・・・・・スザク!」
「うん、任せて!」
ルルーシュの言葉にスザクが頷いて目を閉じる。
「プ〜〜〜〜〜〜ン」
「そこだ!」
目を見開いたスザクは一瞬にして両手で潰しにかかった。
パーーーーーン!
気持ちのいいくらい綺麗な音が生徒会室に響き渡った。
スザクの攻撃は一般人じゃ追いきれないほどのものだった。
いくらアレとはいえあのスピードを避けることはできないはずだ。
支援
しかし・・・・・・・・・。
「プ〜〜〜〜〜〜ン」
アレは健在だった。どうやらスザクの動きが早すぎて空気の流れに流されたようだ。
中々にしぶといというか運のいいことである。
「あ〜、イライラする!さっさと潰しちゃいなさいよ」
「カ、カレン?」
「あ・・・・・コ、コホン」
またも何やら聞いてはいけないような言葉を聞いた気がしたが、忘れることにした。
カレンはまた姿勢を正すといつも通りの表情になっていた。
それから生徒会メンバーはカレンとニーナ以外は全員がアレを追いかけまくった。
そして、何故か刺されるのはルルーシュで今度はミレイに引っ叩かれていた。
「ごめ〜ん、ルルーシュ」
「会長・・・・・わざと狙ったでしょう」
ルルーシュはミレイを睨みながら頬を押さえる。これで両頬に紅葉が出来た。
だが、そんな戦場と化した生徒会室に彼女が来てしまった。
支援
「皆さん、こんにちは・・・・・あら?どうしたんですか?」
ナナリーが来てしまった。
「ナ、ナナリー!ここは危ない!早く逃げるんだ!」
「え?お、お兄様?」
「ナナリー!ここは僕らに任せて、早く逃げて!」
「ス、スザクさんまで?」
2人の鬼気迫る様子に完全に当惑してしまっているナナリー。
だが、確かにここは危ない。
アレのことだ、ナナリーの血を好みそうだ。
「プ〜〜〜〜〜〜ン」
「っ!?ルルーシュ!アイツがナナリーの方に!」
スザクに言われ、良く見ると確かにアレはナナリーの方へ一直線に向かっていた。
こちらから向かったとしても間に合わない。
「くそっ!間に合わない!」
「ナナリーーーーーーーーーーーッ!!」
ルルーシュがそう大きく叫んだ、その時だった。
支援
ヒュン!!ガッ!!
ライの頬を風が通り過ぎ、後ろの壁に何かが突き刺さる音がした。
「・・・・・・・・」
後ろを振り向くとそこにはペンが壁に刺さっていた。
そして、その刺さっている部分にはアレがいて完全に絶命していた。
そのままライは視線を元に戻すとそこにはいつも通りの咲世子さんの姿があった。
「ナナリー様の白いお肌を傷つけるわけにはいきません」
そう言った咲世子さんが救世主のように見えた生徒会メンバーだった。
「さ、片付いたし、作業を再開するわよ〜」
「あの、今、ペンが壁に・・・・」
ライが刺さっているペンを指差す。
「はい、ライ君。これお願いね」
「いや、シャーリー。さっきの・・・・」
ライはシャーリーから笑顔で渡される資料を当惑しながら受け取る。
どうやら壁に刺さっているペンについては誰も無視の態勢を取っているらしい。
「では、ナナリー様。私たちはお茶の用意をして参りましょう」
「はい」
そう言ってナナリーと咲世子は生徒会室から出ていく。
「はぁ、これでやっと集中できるわね」
カレンがそう呟いた時だった。
「プ〜〜〜〜ン」
「プ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン」
「プププププ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン」
「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」
生徒会室は再び戦場と化したのだった。
支援
以上です!いかがでしたでしょうか?
今回はアレをテーマに上げましたw(タイトルで言っているけど英語だからヨシ)
これはただ自分がアレと今日格闘していたことからネタにしましたw
自分も見事に倒しました、殺虫剤でw
お店の名前はとりあえずこれが多かったのでピザーライに決定しましたw
とはいえコテハンが変わるわけではないのでご心配なくw
それでは、また次の配達でwピザーライをこれからもご贔屓にw
保管完了しました。
店名決定(?)に伴い、領地TOPを少しだけ改良しました。ご要望があれば仰ってください。
>>829 GJです。
いやぁ、わかるなぁ…。
それとブリタニアには蚊取線香とか蚊取マットはないものなんでしょうか…と考えてしまった。(笑
しかしほんと…ネタつきないんですごいですね。
次回作も期待して待ってます。
>>801 萌は文化卿、GJでした!
やっぱりノネットさんとジェレミアはマイペースなんだな、これが
最終的にはスザクまで……しょうがないか、スザクだし
しかし、ルルーシュがナイスフォローだ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>829 ピザの配達人卿、GJでした! 今回も美味しくいただきました!
蚊、か………そういや今年見てないな
やはり被害を受けるのはルルーシュか
さすが咲世子さん!壁に刺さる勢いでペンを投げるとは!
オチに再び吹きました
貴公の次の配達を全力でお待ちしております!
えーと、誰も投下がないようなので超短編を。(笑
2レスなので支援は要らないと思います。
内容的には、「出会い」の後日談だと思っていただければいいかと思います。
タイトル「○学園祭の前日に…○」
カップリング ライ×カレン
さっき、自動販売機に炭酸甘水を買いにいった時思いつきました。
○学園祭の前日に…○
「ふう…やっと終わった…」
最後に残った書類の整理が終わり、確認をしてもらおうと後ろの席にいるライに声をかけようとした。
「すーー…」
そこには穏やかな寝息を立て眠り込むライの姿。
(まぁ、仕方ないか…。ここ2日ばかりほとんど徹夜状態だからね。少しぐらい休ませてあげないと…)
私は、起こさないようにボリュームを極力押さえデータチップに入っている曲を流す。
「思い思われて恋は育っていく」
シェリルさんからもらったあの曲だ。
あれ以来、私とライのお気に入りになっている。
スローバラードがゆっくりと時間の流れを感じさせる。
私は、気持ちよさそうなライの寝顔を覗き込む。
黒の騎士団の作戦補佐として、生徒会の学園祭実行委員長として忙しい毎日を送る彼。
そんななんでも一生懸命の彼。
そんな彼がすごくまぶしい。
シェリルさんの一件以来、すっかりお互いを意識するようになってからもいろいろあったっけ…。
いろんな思い出が頭をよぎる。
時には喧嘩もしたし、意見の衝突もあった。
でも、それはお互いがお互いを大切に思っていたため…。
その度に仲直りを繰り返し、お互いの事がもっとわかったような気がする。
「ライ…大好きだよ…」
そーっと囁いてみる。
「うーーーん…」
「くすくすくすくす…」
まるでわかっているさというような反応に思わず笑いがこみ上げてくる。
すーっとライの指に自分の指を絡める。
ごつごつしたそれでいて温かくて絡めているとほっとする指。
「ライ…これからもずーっと一緒だからね…」
私は、そう囁くと襲ってくる睡魔にそのまま身を任せた。
「ごめぇ…」
最終確認の為、ミレイはいつもどおり生徒会室に声をかけて入ろうとしたが途中で言葉を打ち消した。
そこには、仲良く手を繋いで眠っているカレンとライの姿。
幸せそうなその寝顔。
(仕方ないわねぇ…。出直すとしますか…)
二人を起こさないようにそーっと生徒会室を出る。
(1時間ばっかりルルーシュからかって時間潰してくるかな)
そして、ドアを閉める時に再び目に入る二人の姿。
(ふう…結局、こうなっちゃったか…)
ミレイは、自分の中にある淡い思いをそっとしまいこんだ。
そして、二人に精一杯の祝福を送ろうと思う。
好きな相手の幸せを祈るのも相手を思う方法の1つだと思うから…。
以上です。
失礼しました。
>>801 読みながら
「つーかミレイさん、保護者なのにライが来てから制服以外にはまともな服あげてなかったのかいっ」
とつっこんでしまったw そしたらこんな修羅場にならなかったのにw
あと相変わらずヘタレルルーシュのくせになんかかっこいいですね。
ライがどこにセシルさんを連れて行くのかも気になるなぁ
>>829 ナナリーッ!!は目に浮かぶし、生徒会メンバーがみんならしくてなんだか涙が出そうだぜ…
あとカレンってハチ倒した時は「見られた!?」とか言ってたけど
飛んできたボトルのコルクはみんなの前で瞬時にさばいてるんですよね。
だからどうするんだろうと思ってたら…そうかまだお嬢様ぶるのかw
>>838 ラブラブすぎる2人のせいでルルーシュとばっちり受けてカワイソスw
でもミレイさんはやはり良い女だなー本編じゃ幸せになってほしいよ
>>838 あしっど・れいん卿、乙でした!
後日談、つまり前回のSSの補完的なものでしょうか
ならば伏線が無く、唐突にミレイの思いを明かされても微妙なかんじがいなめないです
ただの短編なら分かりますが前の続きと言うことなので敢えてそう言わせてもらいます
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
さって
誰もいませんか〜?
いなくても投下しちゃいますよ。うん
ライの本編介入話です。その前編・・・ここはAパートとでも言っておきましょう
00:55開始しま〜す
前置き
ライの黒の騎士団での役職は「参謀次長」としました
作戦補佐なんて役職だったし、適任かな、と
それ以外は特にないと思います。カップリングはナシです。いつもすいません
レス数は7です。それでは開始します
支援
支援
【TURN 19 裏切り】Aパート
「しかし、その奇跡が偽りだったとしたらどうでしょう」
「偽り?」
「ゼロには特別な力、ギアスがあります」
『まさか、ここまで踏み込んでくるとは・・・』
僕は追い詰められていた。
斑鳩に降り立った帝国宰相シュナイゼル、その人に。
彼の切り札がゼロの正体・・・神聖ブリタニア帝国の皇子だったという事実一つであればどうとでもできる。対応するための策はあった。
『……いや、この男が僕の考えている通りの人間ならば、『ギアス』の存在だけなら調べられていても不思議ではない』
それに横に座っている女。
『コーネリア・・・。ギアス嚮団で捕らえたと聞いてはいたけど』
独自にギアスについて調べ上げ、単独で嚮団にまでたどりついた彼女。もちろんギアスについてかなり深い場所まで知りえていることだろう。
しらばっくれることはできないはず。もちろん表情には出さない。しかし僕は胸の奥底に冷たい汗を感じていた。
「強力な催眠術のようなものだと考えてもらえれば・・・」
シュナイゼルの言を遮って言葉を発する。
「宰相殿が何を期待してそのような話をなさるのか、我々がなぜこのような戯言に耳を傾けなければならないのか、僕には・・・」
だが、その言葉は藤堂さんによって遮られた。
「私は聞いてみたいと思うのだ。参謀次長」
『くっ・・・!』
藤堂さんは先の戦闘で朝比奈を失った。加えて戦闘後のルルーシュの錯乱ぶりを目の当たりにしている。
『敵は己の中にいる、か』
「参謀次長殿は・・・ゼロを、信じておられる?」
「当然です。彼がリーダーであり、我々はその旗の下に戦ってきたのだから」
シュナイゼルの言葉に脊髄反射的に答える。
「いずれにせよ、ブリタニア皇族の係累であるとか、催眠術の類であるだとか、俄かに信用できる話ではありません。神聖帝国の宰相閣下」
「証拠が必要である、と?」
恐らくは証拠と言える、そう信じさせられるような何か。それを有しているのだ、彼は。
『だが、突破口を開くにはそこを衝く以外にない!』
「そうだぜ! 証拠はあんのかよぅ、証拠はッ!! あぁん?」
チンピラのようにまくしたてる玉城の言葉が会議室に響く。援護はあまりにも頼りないそれだけだった。
支援
支援
「証拠なら、ある」
だが、援護の後には強烈な攻撃が辺りの空気を切り裂いた。
心臓に刺さる刃を感じさせた言葉。それは会議室の外から投げかけられた。
「扇?!」
扇さんが部屋の入り口に立っていた。後ろに一人、女を連れて。
『ヴィレッタ!!』
なぜ彼女が扇と一緒にいる? なぜ扇はあんなにも険しい顔をしている? なぜ、なぜ、なぜだ!!
『何が起こっている? 読みそこねた? 扇さんが・・・、彼の様子がおかしいという報告?! 仕組まれていた?』
乱立する思考。混乱の極致。
「彼の言うとおりだ。ゼロの正体はブリタニアの元皇子ルルーシュ。ギアスという力で人をあやつる・・・」
『ダメだ!』僕の心の叫びが彼に通じるわけも無く・・・。
「ペテン師だ」
今、楔は打ち込まれてしまった。
・
・
・
「みなさん、私の弟を・・・、ゼロを引き渡していただけますね?」
チェックメイト、だった。
特区日本での虐殺の真相。
数々の奇跡の裏に隠された真実。
それらがシュナイゼルの手から渡された資料によって明らかにされていった。
だけど。
バサッ。意外に大きな音がした。手にした資料の束をテーブルに放ったのだ。皆の視線が僕に集まる。
「話になりません、ね」
僕の声帯は僕の意志のままに声を発してくれた。落ち着いた、冷静な、声。震えたりなどしていない。僕は僕の喉に感謝した。
「ライ? 何を言ってる? 証拠は・・・」
この通り揃っている。とでも言おうとしたのだろう。それを遮って僕は慇懃無礼にもう一度繰り返した。
「話にならない、と言っているんです」
支援
支援
ほう・・・とシュナイゼルが目を細めてつぶやいた。
「何が、話にならないのでしょう?」
「総て、であります」
そう答えながらも僕は頭をフルに回転させていた。味方はいない。総てが敵。一言一句が命取りになる。
「総て、とはね。聞かせていただきたいね。えぇと、参謀次長殿?」
「御門と申します。御門雷と覚えていただきましょう。宰相閣下」
考えろ、考えるんだ。最良の答えはなんだ? 最善の策を考えろ!
「提示された“証拠と称されるもの”は総て閣下が・・・ブリタニアの情報機関が揃えられたモノであると考えますが」
もちろんです、と従者だか副官だと思われる優男が答えた。
「それがどうしたと言うのだ」
苛立たしげにコーネリアも口を開く。ここだな・・・と僕は目標を定める事にした。
「今は戦時であります。戦っているのは我々と貴方方。おわかりですか? 敵である貴方方が我々の旗頭を貶めておられる。それを鵜呑みにしろと仰るか?」
僕は今度は扇さんや藤堂さんたちを振り返った。
「なんと抜けた話か! 敵の讒言に耳を貸し、動揺し、心を乱すなど愚の骨頂!!。恥ずかしいとは思わないか!」
苛烈な言葉の洪水にみんな言葉もない様子だ。これでいい。扇さん達に対しては。
とりあえず、ショッキングな事実から目を離させることが出来ればいい。黙らせるだけでいい。そして、こちらに対しては・・・。
「無礼であろう!!」
『乗った!』
読みどおりにコーネリアが怒りの声をあげる。プライドの高い彼女ならば乗ってくるはずだと思った。
「無礼であると? 無礼がどうのとおっしゃるならば、それはそちらでありましょう」
僕はできるだけ憎たらしい、冷然に見えるであろう顔をつくってみせた。
「そこもとの司令官はペテン師であるぞ、などと。ブリタニア皇族とはなにか? 井戸端会議で噂話にうつつを抜かす婦人の集まりのようなものであられるのか?」
「な、ん、だ、と・・・!!!」
支援
支援
まぁまぁ、とシュナイゼルが腰を浮かすコーネリアを押し止める。彼は僕の顔をあらためて見つめた。
「これらの証拠も含め、信用に値するものではないと。君はそう言うのだね」
「その通りであります」
いっそのことコーネリアが暴れだしてもくれればよかったのに・・・。それは冗談にしても、ここでシュナイゼルが彼女を抑えるのは想定の範囲内。そこをどう衝けばいい? どう衝くべきだ?
「これらギアスを受けたと思われる人々のリストについては?」
「あくまで“そう思われる”人々だと閣下御自身仰っておられます。ギアスが存在するという・・・、ギアスによって引き起こされた事例であるとする証拠にはなりえません」
「特区日本でのイレブン虐殺は自分が命令したとの証言は?」
「前後の会話の内容もなしには判断できかねる代物です。ましてそれがあったとしても、改竄されたものではないという保障にはなりません」
──ゆえに証拠とはなりえない。答えてみせて、僕は違和感を禁じえなかった。
愚直なまでの真正面からの問い掛け。違う。彼のアタックはこんなものではないはずだ。
「では、フレイヤの件に関しては? 彼は重大な情報を戦場に立つ君たちに伝えなかった」
──違う、これも本命ではありえない。何を企んでいる?
「閣下は無駄な戦闘を回避するために抑止力としてフレイヤの存在をゼロに伝えたとおっしゃる」
そうです。そう答えるシュナイゼルの目はどこか僕を値踏みするような色も湛えている。
「ナンセンスです。抑止力とはその威力を相手が知らずには意味を成しません。世界はその存在、その威力を知りませんでした」
「ゼロが伝えた、伝えなかったに拠らず、フレイヤは抑止力としての意味を持っていなかった・・・そういうことですか」
「仰るとおりです。まして、閣下の言が証拠となりえない理由は、先ほどから僕が申し上げ続けている通りであります」
ダン!。机を叩いて反論するのは千葉だ。
「だが、その存在を一言も知らせることなく戦端を開いたのは我々への裏切り行為に等しいのではないか?」
支援
「何度も言ったはずだ。総てはこの方々が一方的に証拠だ証言だと提示してきているだけのことだと。どこにこれらが正しい情報だと信じる証があるか?」
仮にそうだとして・・・。そこで言葉を切り、僕は扇さんを、藤堂さんを、ディートハルト、千葉、玉城、ヴィレッタ・・・を順繰りに見回した。
「我々は今、ここで何をしているのか? 戦争だ。時にひとかけらの虚言でさえ千人万人の命を奪う戦場に立っているのだ」
だが、これ以上彼らを窘める弁は慎むべきだと思った。
あまりにも苛烈な言葉を続ければ、それは彼らの僕に対する反発となる、いつまでも僕の話をおとなしく聞いているとは限らなくなる。
もう一度コーネリアを狙うべきか。僕は冷ややかな視線を彼女に向けた。
「それにしても、妹姫の汚名を雪ぐためとはいえ、弟御にその汚名をかぶせる。ギアスだなんだと得体の知れぬ話を持ち上げまでして。敵であるならばその良心も痛みませんか?」
何を言われたのかわからないといったポカンとした表情。それが一瞬の間の後に憤怒の色へと変化する。「貴様ァ!!」今度は席を蹴り、立ち上がった。
「常勝の武人としての足跡に一度ならず土をつけた者。それがかつて見捨てた弟であったと。それならば虐殺者の汚名をかぶせても心は痛まないと見えますね」
「違う! 違ぁあああう!!!」
フン、と僕は笑って見せた。できるだけ憎たらしく。
「かつて貴方もサイタマゲットーで民間人の虐殺を行ったことがあったはずでしたが・・・、よく似た御姉妹だと言うべきなのでしょうね」
ついにその腰に手をかけるコーネリア。そうだ、抜くがいい、抜け!
「やめるんだ、コーネリア」
場にそぐわない涼しげな顔。涼しげな声。しかし、その声が、表情が緊迫した空間を一瞬で沈めた。
暴発寸前だったはずのコーネリアも大人しく席につく。なぜだ? 彼女は怒りに我を失ったはずだ!
シュナイゼル、なぜ彼はこうも微笑んでいられる?
「御門雷参謀次長、君は実に興味深い人物のようだ」
涼しげな顔のまま語りかけてくる彼にふと親しみさえ感じてしまいそうになる。
「君は先日より・・・。そう・・・、確か・・・」
「?」
「ゼロがその親衛隊のみをもって行った隠密作戦以来、その近侍より遠ざけられていると聞いていますが」
「!」
支援
動揺を隠し切ることができなかった。
そう。ゼロは・・・ルルーシュは僕を遠ざけていた。
シャーリーの死からこのかた、自分を責め続け、ついにはギアス嚮団への報復作戦を行った彼。
戦略を無理に変更し、満足な説明もなしに零番隊を殲滅戦に駆りだした彼を責めた僕。
顔も合わせず、口も聞かず、僕は距離を感じていた。
「そのような状態でありながら決して節を曲げずに主君を守る。素晴らしい忠義、敬服に値します。好意すら感じる」
「好意、でありますか・・・」
鷹揚に頷くシュナイゼル。
「えぇ、好意です。君のような人物を配下に持てたその一時のみをもっても、我が弟は幸せだったと言えるでしょう」
手を組んで、椅子にゆったりとその身をゆだねるシュナイゼル。こいつは一体何を言おうとしている?
どこまで知っている。どこまで策を巡らしている? 彼の手はこちらのいくつ先を読んでいるのか。
「もっとも、それは忠誠心とは違う種類の感情にも思えます。例えば・・・友情」
遠雷がなった気がした。
シュナイゼルが手を軽く振る。脇に控える男が一枚の封筒を取り出し、僕の目の前に置く。
「それは?」と扇さんが聞く。「参謀次長殿にご覧になっていただきたく思います」男が答える。
僕は、まるで自分の身体ではないかのように重い腕を動かし、封筒を開いた。
ナナリーとルルーシュ・・・、そして僕がいた。
それはかつての優しい日々の記憶。
「この写真は・・・、ライとナナリー総督? それじゃ、この男子学生が・・・?!」
なるほどな・・・、と思った。彼はルルーシュに対するカードだけでなく、僕に対しても切るべきカードの持ち合わせがあったということか。
「我が弟ルルーシュ、そして妹ナナリー。彼らにとって良き友人であった君にだからこそお願いしたい。この戦いを止めるためにも、彼のゲームに終止符をうたねばなりません」
背後ににじりよる扇さんたちの気配。
支援
支援
「ライ、お前もギアスにかかっているんじゃないだろうな」
その険しい視線とともに遠慮のない言葉が扇さんの口から飛んでくる。
「んなっ!? ライッ!! お前もやられてんのかっ?」
もう何も喋りたくない気分になった。しかし、
「シュナイゼル閣下。あなたは戦いを終わらせるため、と仰いました」
無言で頷く彼に僕は淡々とした口調で答えたはずだ。
「ならばお聞かせ願いたい。何をもって戦いの終結とするのかを」
初めて彼の思考が読めた。その口の端にのった薄い笑み。
『堕ちたな』
そう、思ったのだろう。
彼は立ち上がり、僕を、黒の騎士団の面々を見回した。ゆっくりと。
「このエリア11を。日本をお返ししましょう」
それが、彼の余裕の正体だったのだ。
ルルーシュの正体を明かし、ギアスの存在を知らせ、黒の騎士団そのものを分解させて、ゼロを僕ら自身に裏切らせる。
ゼロに裏切られたとの思いを植え付け、彼の身柄を引き渡す事で日本を解放する条件とする。
裏切るのではない。先に裏切られたのだ。まして、彼一人の身で日本は解放される!
裏切りの後ろめたさを感じることなく“ソレ”を実行させるため、お膳立てまでしてくれたというわけだ。なんと親切なことだろう!
『素晴らしい策だ。シュナイゼル』
「ライ」
扇さんが僕の肩を小突く。ギアスにかかっていないと言うのなら・・・。そういうことなのだろう。
僕も、もはや覚悟は決めていた。
「ゼロを・・・、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアをお引き渡しいたします」
支援
Aパートはこれにてしゅーりょー!
近日中公開のBパートにご期待くださ〜い!
すでに二つ【裏切り】に関してはifのSSが出てますから自重しなきゃいかんかなー
と思ったのですけど、自重しきれませんでした●rz
良かったら後編・・・Bパートも投下させてくださいね
PS やっちまいました!
前置きで他には特に無いとか言っておいて、やっちゃいました
ライのオリジナル名をしっかり書いてます。[御門雷]ってヤツです
すっかり失念してました。ごめんなさいです〜
>>863 息もつかずに7レス読みふけっちゃったよ、GJ!
ライがギブアップは予想外の展開w
このまま寝返るとも思えないし、Bパート楽しみに待ってます〜
君の圧倒的な執筆力に憧れた、この感情、正しくGJだ!
というわけで
>>863 BLUEDESTINY卿、GJでした!
このシリアスさがたまらない、もう血を吐きそうなほど良かったです!
ライにはまだ何か考えが有るみたいですが………
めちゃくちゃ続きを期待しています
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>864 >>865 ありがとうございます。とても嬉しいです。励みになります!
Bパート、全力で投下しますね!(手をとりあっての続きもw)
ところで誤字訂正です
6レス目の
>>858の9行目くらい
[持てたその一時のみをもっても]の一時→一事 でした
あと2レス目のネーム欄が2/7のはずが1/7のままでしたw 落ち着きないな、自分w
>>863 うーん、文章はいいんだけど、内容的にはいくつか疑問点が・・・。
1.シュナイゼルならライの出自を知っているだろうから「陛下」とか言ってゆさぶりをかけるのではないか?
2.サクラダイトの大半を採掘できる日本を簡単に手放すのか?
ってとこかな。パートBで扱うならごめんなさい。
>>863 GJ!
でもこれ見てる時から思ったことなんだけど、根本的な問題として…
ギアスが本当ならそもそも裏切ろうって発想事態ありえないんだよな。
普通まず最初に裏切るなって命令するだろうし。
>>868 根本的な問題として、ギアスの詳細を誰も知らない。
叩けばいくらでもボロが出るでしょ
ただその責任は明らかに本編の脚本にあるわけだが
>>863 GJ
ただ日本返還をシュナイゼルから言い出すのが疑問だ
ブリタニアの方針とは違うよな。
たぶん、ゼロを追い落とすための方便だとおもうけどさ。
>>867 1の疑問だが知っているとは限らないと思うよ
バトレーも死んでるしさ
>>863 俺もあの場面ライがいたらシュナイゼルらの言い分も論破できたと思ったんだ
あっさりあの録音の声やギアスにかけられた人間のデータを信じた騎士団もアホだし
桐原翁がルルーシュの素顔を知っても喜んでいた事実も思い出せよ…とか悶々と思っていたから。
でもそんな写真とか出されて、切り札出されちゃったらやっぱキツイかなぁ。
この後Bパートの展開が全く予想できないです。続き楽しみにしてます。
あと、同設定でスタートしても作者で全く色が違ってくると思うので
他の作者さんにも言えるけど、どうかそういう理由で自重はしないで下さい。お願いします。
しかしよく考えるとクロヴィスって結構優秀だったんだな。C.C.にライっていう二つのギアスの本質に迫るカードを二枚も一時期とはいえ手中に入れてたわけだし。
今週はモニカちゃんの登場シーンが多ければ(キャラわかるぐらいに)爆発的に投稿増えるのかな?
>>872 > 桐原翁がルルーシュの素顔を知っても喜んでいた事実も思い出せよ…とか悶々と思っていたから。
キョウトもギアスかけられた!
19話はなぁ…個人的には本来ルルーシュのしてきた罪への罰的な展開。かと思ったら
描写が騎士団アホすぎてなぁ…。
>>863 いやあ、実は俺もライの日本側の姓は『御門』かな、とか考えてたんですよね。
本家が皇なら結構近いところにいるであろう分家は帝が転じて御門とかw
それにしてもいつもながら読み応えがありますね。
卿の次の投下をお待ちします。
乙でした。
0019-0772の
{セシルさんとデート
『プラン4 夕方までウィンドショッピング』}
が見れません。
トーマス卿、お願いします
>>863 GJでした、やはりライがいたほうがR2は面白いと実感させられる内容でした。
無論、卿の文才に因るところが大きいとは思いますが。
後半も手を取りあっての続きもお待ちしております
朝からいいものが見れました
>>875 騎士団は「勝つためだ」という台詞だけでBRのこと帳消しにして「ゼロ!ゼロ!」やり始めるトンデモ連中ですから。
こんな連中だからルルーシュもシュナイゼルも丸めやすかったのでは?
>>879 あの時には騎士団のことを無能だアホだと叩く人少なかったけど、今回は騎士団アンチスレの勢いが凄いよね
このスレにも自分の感情を出しすぎたss書いてた人いたし
主人公厨って何てわかりやすい
>>880 主人公である以上はある程度人気がないとねw
しかし、騎士団はなにかと乗せられやすいよな・・・
アニメの感想ならアニメの板へどうぞ
>>880 このスレにいる我々の内の何割かは、確実にロスカラ主人公厨な件
あまり前のSSにレスつけるのもなんですが、色々目についたので……
>>383(銀飯卿)
ロロとライの間には何か前日譚が用意されているのでしょうか?
この時点では無感動・無表情なはずのロロが純粋にライを慕っているように見える描写が気になります
貴卿は長編になるとシリアスだったはずのSSがギャグよりになる傾向があるので、
今回こそ最後までシリアスで突っ走っていただける事を期待しています
(シリアスとして期待していたものが途中から崩れるのは個人的に結構キツいです)
今回、読点の位置が適切でないのではないかと思える文章が多く、スムーズに読み進められませんでした。
誤字等も多数見受けられたので、中途半端はかえってよくないかと思い、
徹底的に気になったところを書き連ねたら2レス分オーバーしてしまいました。
さすがにやりすぎか……とも思うのですが、取捨選択が難しいのでそのまま書き込みます。
一晩置いてチェックするなど、校正の仕方を見直せば解決する問題も多いので、
こと細かな突っ込みがお嫌でしたら、以降の2レスはIDあぼーんする等して無視してください。
>>383(銀飯卿)1/2
*「なt!スザク、貴様親友を売り払って出世するつもりか!」
:ここの“t”は“っ”等のタイプミスではなく、2ch的表現かとも思ったのですが、
今回ミスと思われるものが多いので念のためあげておきます
*“かつて”帝国の植民エリアであったエリア11において、のちにブラック・リベリオン“をと”呼ばれる反乱引き起こしたゼロと呼ばれた男、かつての自分の息子ルルーシュ・ヴィ・“ブリニア”を。
:かつてが二重になっていますし、エリア11は今も植民エリアですから、
頭の“かつて”は消去し忘れではないでしょうか?
“をと”→“と”、“ブリニア”→“ブリタニア”ではないでしょうか?
*神聖ブリタニア皇帝シャルル・“ジル”・ブリタニアの勅命に対して、〜
*シャルル・“ジル”・ブリタニアが刻む。〜
*皇帝シャルル・“ジル”・ブリタニアの言葉遣いは〜
:シャルル・“ジ”・ブリタニア
既に
>>399で突っ込みが入っていますが、ジルのまま保管されているので改めて指摘させていただきます
*呪われし「超上」の力、か。
:「超常」
*そう言い終わった瞬間皇帝の左目から“紅い朱”が飛び、〜
*親友のライの眼は両目とも“赤い朱”を宿し〜
:間違いとは言いがたい、表現上のこだわりかもしれませんが、“頭痛が痛い”的な違和感を感じます
*“888”、皇帝ネロか?狂王と恐れられた人間にはふさわしい称号だな
→ネロを表すと言われている数字は“666”、ヨハネ黙示録の言うところの獣の数字です。
異説もありますが“888”は聞いたことがありません。確認願います。
出典があるのなら、初めて聞く説なので教えていただけたら嬉しいです。
*最後にはルルーシュと同じくギアス“の”守るべき者たちをすべて失った愚かものさ。
→文章の繋がりに違和感があります。
“で”の間違いかな?と思ったのですが、実際のところはどうでしょうか?
*ルルーシュ・ヴィ“。”・ブリタニアを監視する役目をお与えください。
→単純に消し忘れですよね?
>>383(銀飯卿)2/2
*私はラウンズの地位を“拝領”するつもりは〜
*残念ながらラウンズの称号は“拝領”していないよ。僕には“過ぎたる”ものだからね。
:“拝領”→“拝命”
拝領は物を貰う場合に使用する言葉なので、官職であれば拝命が適切かと思います。
“過ぎたる”→“過ぎた”
間違いとは言いがたいですが、口語としては“過ぎた”の方が自然だと思いました。
*大体黙って聞い“え”いれば〜:“て”
*すぐに“浮かんだ”ナナリーの顔が思い“浮かんで”打ち消した。
:“浮かぶ”が二重になっています。
*自分の友人であり、副官であるアリスと特区日本の会場でユーフェミアに“打たれ”、重傷を負い副官のアリスとともに黒の騎士団のKMFに“打たれ”そうになっていた絶体絶命の危ういところを助けてくれた命の恩人であるロロの言い争いにライは言葉をかけられずにいた。
→一つ目の“打たれ”は“撃たれ”、
二つ目の“打たれ”は“撃たれ”或いは“討たれ”が適切ではないかと思いました。
また、今回の文章の中でも特に読点の位置に疑問を感じたくだりです。
* ロロの質問にキッと鋭い目つきで睨んだが、
「ああ、君にもして欲しい仕事があるからね。」
「うん。」
まるで子犬のようにはしゃぐロロに対してアリスは忌々しげな表情を浮かべていた。
:文章が途中で切れているのではないでしょうか?
“キッと鋭い目つきで睨んだ”のが誰なのか判断しにくいです。
初読時はライかと思いましたが直後のセリフから考えると違和感があり、
全体の流れからアリスが適切と判断しましたが後ろの文章との連続せいが……。
*皇帝陛下がルルーシュを生かしておくのは、彼にとってルルーシュが絶対に逆らえないカード、ナナリーを〜
:“彼にとって”が余分、或いは“彼にとって”に対応する言葉が不足していると感じました。
(例えば「彼にとってルルーシュが絶対に逆らえないと“判っている”カード」とか……)
*や、やめろー。また奪うのか?俺から、母さんを、ナナリーを!そして友も!
*そうですか?兄さん。
他
:アニメからの引用・改編セリフは、もう少し原典に忠実に使われた方がよいのではないかと思います。
印象に残っているセリフだけに違和感を感じてしまいました。
(´・ω・`)
公式ノベライズ書いてるわけでもあるめえし
まぁ細かいとこもあると思うけど思うけど、まだ指摘されてない誤字とかも指摘してるからいいんじゃない?
嫌だったら無視してくれとも言ってるんだし。まじめに指摘してくれてるんだし誠意はあると思うけど。
>>883-
>>885 言いたいことはわかるが揚げ足取りというか重箱の隅をつつきすぎですね。
やりすぎると「あんた何様?」とか言われることにもなるよ。
まあ誤字脱字・文法的誤り等はないに越したことは言うまでもないけどな。
890 :
888:2008/08/23(土) 12:13:06 ID:E1Ns7EZb
単なる間違い指摘と私的感情がごっちゃまぜになっとるがな。上の方じゃ特定の職人にあてつける奴も出てくるし。
人が増えてきたってことかねえ。
>>889 ないに越したことはないのは言うまでもないけどな、だ。
えらそうに言っておきながらいきなり自分が間違ってる…orz
………毒吐きスレかなんか出来てるからそっちいったらいいのでは?
>>766にURLあるし
実際、何回も見直したのに気が付かない間違いってあるもんなぁ。
少なくとも一言一句きちんと読んでいるみたいだし、ただの毒吐きとは違うだろ
まぁ厳しすぎる感はあるがな
896 :
銀飯:2008/08/23(土) 12:53:51 ID:rElW64+3
>>883 ご指摘ありがとございます。行数の規制とかで引っかかったときに、元の文をいろいろ削除したり、区切ったりしてコピペし直す際の、見落としが原因ですね。
もう少し公式の表現とか言葉を注意して見ます。
ロロのライに対する好感度の話は次回以降に説明を入れますので、お待ちください。
>>894 よく声に出して読んでみるといいっていうよね。
なまじ自分で書いた文章だから黙読だと正しい文章を脳内で補完してしまいがちになってしまって誤字とかスルーしてしまいがちになるし。
それはそうとこういう雑談?でスレを消費してしまうのはどうなんだろう?とちょっと疑問。
>>863 お疲れさまでした。タイトルはどうしましょうか?
>>877 修正しました、ご報告ありがとうございました。
ここ数日、ファイルが閲覧できないトラブルが頻発していますが、どうやら転送ソフトに問題があるようです。
引っ越しと共にそのあたりの見直しもいたします。
>>893 毒吐きというよりは、寧ろ叱咤激励というか真面目な議論のレスが殆どなのがまたなんともw
この手のSSスレって2ch以外のところまで広がっていってるんですね。知らなかった。
>>894 そうだよな。全く見直さずに投下する職人さんはいないだろ。でもミスをしてしまうことだってあるさ。人間だもの。
>>883-885は誤字指摘はちゃんとしてると思うけど、表現についての指摘が細かすぎるんじゃないかな、と思った。
職人さんにはその職人さんなりの表現ってのがあると思う。よっぽどおかしな表現をしていない限りは指摘しなくてもいいんじゃないかな。
指摘しすぎて職人さん達の表現の幅が狭まるのは避けたいし。
>>899 やはり
>>161みたいなのは拙かったんでしょうか……。他のスレでも私のやり方に対する批判が少なからず出ているようですし……。
あんま気にする必要もないと思うが…?
今まで批判が出ないほうが奇跡のようなもんだし、管理人もある程度のスルー力はつけとくべき
ま、言ってることが正しいと感じたら素直に受け止めるべきかもだが。
902 :
899:2008/08/23(土) 13:38:00 ID:E1Ns7EZb
>>900 >>161のはちゃんとした誤字の指摘だと思うし、いいんじゃないかと思います。
>>899で言いたかったのは、「紅い朱」、「赤い朱」の指摘の点(僕は銀飯卿はこの表現にこだわりがあるんだろうと思いました)や
アニメからの引用・改編セリフは、もう少し原典に忠実に使われた方がよいのでは、という指摘が表現の幅を狭めてしまうかもしれない。
それに、限りなく原作に近い展開になったとしても、ライの介入によって各キャラの心境に変化が生じ、原作とは若干違ったセリフになったりすると思うので
原典に忠実な使われ方の方がいいというのは、場合によっては違うと思う。というのが言いたかった。
902さんの意見に賛成かな。
実際にライが参戦しているR2SS書いている者としては、原作とは違うIFの世界というつもりで書いてますから。
だから、原作とは違う運命になったキャラがいてもおかしくないと思うし、出てこないキャラやストーリーが大きく変わってしまう事もあると思います。
実際、R2の不満をSSにしている人も多いわけで、原作に忠実すぎても意味ないかなぁと思います。
だから、お金払って読んでいるわけではないので、もう少し気楽に楽しんだらいいのではないかなと思うんですよ。
そりゃ、誤字脱字は指摘すればいいし、こうすればもっとよくなると思えばそれも指摘すればいい。
もちろん、言葉を選んで…。
あまりにきつすぎる言葉は、創作意欲無くすものですよ。
そうなると投下へってつまんなくなっちゃいます。
楽しむという事を前提にやっていきましょうよ。
>>896 明らかに主観も交えた細かい指摘にもかかわらず、丁寧なレス返しをありがとうございます。
確かに規制に引っ掛かると、焦ってしまいますから見落としをしやすくなりますよね
ロロの高い好感度の種明かしを楽しみにしております。
他の住民の方々も冷静な反応をありがとうございました
私のレスについて仰られていることは、そういった反応があって然るべき内容だと思っております
管理人さんが心配されている161については、私の場合は関係ないです
今回ほど極端ではないものの、元々細かいところまで気になり、指摘したレスを書いては消し、書いては消しして、
結局書き込まなかったり、バッサリ削ったりしているタイプなのです
今回は、最近見直しがあまいと思うSSが多かったので、
感想や指摘がついていなくても細かいところまで読まれていることを判ってほしくなって、
普段なら絶対削っている細かい内容や、好みが出すぎているような内容も、あえて全部書き込みました
ログを溜め込んでいて未読だったSSの中で、
たまたま気になる点が多かったSSで書かせていただいただけで、他意はありません
最後になりましたが、私の我が儘とも言うべきレスでお騒がせしたことをお詫び申し上げます
でも誤字指摘もさ、個人的には
読んでて誰でも「ああここ本当はこうなのに、こう間違ってるな」と簡単に分かるようなものなら
いちいち指摘しなくて良いんじゃないかと思うんだけど…容量食うし。
自分はSS投下したことない、まだもっぱら読む側の人間だけど
正直”重箱の隅つつく”感苦手。誤字多かったら「誤字がちょっと多いです」の一言でいいんじゃね?
それ見た職人も誤字修正願いは
>>3にも書いてあるように
なるべく保管庫の方にメール等でやりとり願いたいよ。まぁ最初からミスしないのが一番なんだけどさ。
このスレが嫌いならそもそも見ないと思う。好きだからこそ苦言を呈したいってこともあるんじゃなかろうか。
そろそろ話を自重しないかい?
さっき毒吐きスレがあるといったけど議論スレとかも立ってたし
結構有効活用できそうだぜ、あそこ
つまり議論はそこそこでやめといた方がいいってことを言いたい
あんまり無駄な雑談ばかり続くと1、2レスぐらいの短編見逃すんだよな
>>908 あそこ2ch外だし、作った人間がどういう意図で作ったのか
出てきてないから分からないけど
もうみんながそういう認識なら、次スレからテンプレにリンク貼っておいたほうがいいな
テンプレには貼らなくていいとおもう
>>910 やめておいた方がいいと思うが。職人の精神衛生上
あそこ結構強めの毒吐いてるぞ
このスレ、きつめの批判が無理な職人さん多そうだし
>>912 でしょうね、古参は大丈夫かもしれないけど、新しく来た職人の方々には
ちとキツイ毒が遠慮無しで蔓延してますからね。
書いてることにも一理あるしな。きついこと書かれてるのにそれが外れてないってのは辛いもんだ。
毒吐きスレとか建てなくていいのに
>>911 だよなぁ。議論してると職人さんが投下しにくいのは確かにマイナスだと思うけど
全く別の所で議論したものをここのテンプレとかに反映するのも難しい話だし。
純粋なSS投下・感想と、議論や雑談を分けたければ
「ロスカラSSスレに関する雑談・議論をするスレ」をこの板に作れれば一番いいんだろうけど
どうせ重複扱いですぐ削除されるんだろうな…
2chに書き込んでる時点で批判は当然だと思うがね
それが嫌なら自サイトでやってろって話
話の整合性、キャラ・ナイトメアの設定もきちんと考えて書かないと
すぐ叩かれる他サイトよりここマシだぞ
毒吐きでの叩かれ方もずいぶんやさしいってか、ちょっときついけど
別に嫌いだから叩くって感じのものじゃないんだよな…
>>917 別にどの職人も批判自体は嫌がってないと思うぞ。職人も住人も、
感情のままに嫌なものは嫌、これは俺のライじゃな〜い的なガキみたいな批判感想はいらんて話でw
>>917 批判をする事が当たり前、当然って考えを書き込むのが拙いと思うけどね。
そういう事を書き込むから、新人さんが投下恐れたり、非難されるのが当たり前なら辞めたって職人が出てくると思うよ。
前から気になってたんだが、「2chなら当たり前」ってのもかなり鼻につく。思考停止しすぎてやせんかね?
もう少し言うならローカルルールというか、そのスレの空気が優先されるべきだろう。KYスキルってそういうもんではないかと。
まあ、批判があって当たり前というのは書き手の立場での覚悟であって
読み手の立場では大きな声で言うことではないわな。
某スレでこんなものがあった。
生きる
ルル−シュ 最終回を見れば彼の今後が分かります。かなり賛否両論になる最後です。
スザク 独自の道を歩み始める。ブリタニアを裏切ります。最後まで生きろギアスが作動で死にません。
ロイド・セシル 半造反スザク?正確にはランスのデータの為協力
天子 生き残ります。彼女がどうなるかは最終回を見てもらえば分かります。
玉城 言い様に使われますが悪運の強さはさすがです。
ジノ スザクについて行きます。
アーニャ キャンスセラーで記憶が戻ります。マリアンヌとの関係も明らか
ワン 生き残ります。
カレン 造反してルルについて行きます。ルルと一夜を過ごします。方足を無くしますが生き残ります。
ラクシャータ・ディート 騎士団造反
生徒会生存メンバー 最終回に活躍します。
死ぬ
モニカ・ノネット スザクとカレンに殺されます。
シュナイゼル・カノン 死にます。死んでもかなりやっかいな物を残します。これを防ぐ為…
コーネリア パンダの策略で死にます。
皇帝 死にます
扇・ヴィレッタ 逃亡中に殺されます。
藤堂 暴走したある物を防ぐ為死亡します。
千葉 告白は出来ずあっさり死にます。
ナナリー Cの世界でルルと話します。これでルルの本当にしたい事が分かります
シン・クー 戦闘で死にます。病には勝てずです。
ニーナ ある事をして死にます。これがパンダの大誤算
CC 記憶が戻りますが当然死にます。ギアスの存在を消す為ある装置ごと爆死本名は24話で一度だけ出るだけ。;
騎士団その他メンバー パンダに利用されまくり死亡
モニカとノネットは登場早々殺されるのかよ。
>>923 それウソバレ確定したぞ。
てかスレ違いだし、ネタバレ嫌な人だっているの解るだろう…。
まあ、荒らしなんだろうけど。
毒吐きは毒吐きでもうそっちでやればいいけど、
やっぱさすがにここの話も職人の邪魔だよな…
この板が駄目ならゲームサロン板とか、他板にここの雑談スレ作るのってアリかな
特に職人さんはどう思ってるんだろうこの状態。
>>925 嘘なの?やべ、ほんのちょっとでも信じた俺アホや・・・
>>925 フォローあんがと。危うく、SS書く気力なくしかけた。
こういうことあるから、バレ書き込まれるのヤなんだよな…
>>926 投下しにくい空気だと思う…。
私だったら、投下を避けるね、書き上げても…。
>>926 敢えて投下する
でも投下したいんだが、書き上がって無いんだよね
あまり投下する気分にならないな。
なにか、「誰もお前のSSを読みたがってない」と、今までの議論の中で宣告された気がする。
恋愛系は需要なかったんだと思った。
何を言う。俺は恋愛系呼んでニヨニヨしたい人だからウェルカムなんだぜ?
恋愛系が需要がないわけがないですよ!
僕はメチャクチャ読みたいからw
だから、職人さんが投下しにくい空気になるのはさけたいですね
恋愛系とかカップリングとか関係なく。
面白いものは面白いと評価してくれると思うけどなぁ。
でも、ライ本来の性格の範囲内、ロスカラから逸脱しないとなると、
END後IF話はNGになると解釈したんだ。
書きたいから書いてただけだが、調子に乗りすぎたな。
>>935 IFものやEND後のものを書いている人多いと思うよ。
今までが穏やか過ぎたんだよ。
それでも他所に比べたら全然批判等ないぞ、このスレ。
普通2chだけでなく投稿型のサイトだってこんなもんじゃすまないって。
ちょっと批判が相ついだからって、皆過敏になりすぎ。
>>935 いやー?
END後のIF物もいいんでない?
俺読みたいけど・・・
>>937 一理あるな。他のSS系のスレとか見たことないからよく知らんがここは、批判感想が随分少ないなーとは思ってた。
まぁ、多少批判があるのは仕方ないと思う。
それに、悪いと思ったとこは、指摘しないとずっと悪いまんまなわけだし、理不尽な批判でもない限り過剰に反応する必要はないと思う。
このままスレが終わるのも忍びない
投下していいかな?
950は飛び越すが…
勇者が現れた!
>>940 投下は歓迎だが、950を飛び越した場合次スレは誰が立てることになるんだ?
では僕がやってみるので支援よろしく
テンプレはそのままでいいのかな?
945 :
もっふー:2008/08/23(土) 17:20:21 ID:nad/A2v9
じゃあ投下します。新スレもよろしくお願いしますね。
念のため支援は抑え目に。でも10レス前後あるから多少はお願いします
注意事項
・ロスメモ8話
・ライ×???なのは相変わらず。
・ジャンルも相変わらず。シリーズ通してテンションはアニメ同様多少は上下するが、今回はシリアス気味?
支援
947 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:21:55 ID:nad/A2v9
「あの機体のパイロットは?」
「卜部の件もある。名前などは伏せるが、我々の賛同者と考えていい」
「ふん、そいつにギアスを使ったのか?」
「いや、当面は必要なくなった。当面はな…」
エリア11中華連邦総領事館内の一室。
豪華な装飾品が立ち並ぶその部屋で、ルルーシュ、C.C.、カレンの3人は話し合っていた。
「ゼロの正体は?団員の中では、私とC.C.しか知る人はいなくなっちゃったけど」
「それも伏せる。……あと、カレン」
「分かってるわよ。ライも、って言いたいんでしょ」
「分かっているならいい」
そう言って鼻をフンと鳴らしそっぽを向くルルーシュを見て、カレンは吹き出しそうになる。
(ルルーシュもC.C.も、本当に意地っ張りよね。似た者同士っていうか)
あえてそこを指摘するのも野暮と感じ、話を変える。
「これからどうするの?」
「ひとまず学園に戻る。その先は追って連絡をする」
「分かった」
カレンの素直な返事にルルーシュもほっとする。一時はこの関係もどうなる事かと考えたものだが。
(黒の騎士団も一部不満は残ろうが問題は無い。星刻とやらも使えるようだし、後は…)
後は騎士団を再編し戦力を集めて、ブリタニアに対抗出来るまでにならねばならない。
ナナリーやライに関する情報も集めて、出来る限り早めに取り戻しておきたい。
そうすれば、ブリタニアの支配を壊し、優しい世界を作る事ができる。そこまで考えてルルーシュは大きく息を吐いた。
問題は無い。
ナナリーとライの安否以外の不安要素など無い。
そう、問題は、無かった。
支援
支援
950 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:24:08 ID:nad/A2v9
――――――――…
「ねえ見た見た?」
「見た!ナイトオブセブン様でしょ!かわいい顔だよね」
「でもイレブンだよ?」
「関係無い無い。それに、もう1人の男の子、めちゃくちゃかっこいいよ!」
「うん、ルルーシュくんと並んだら素敵だろうな〜」
「しかも、その人もラウンズなんだって!ヴィレッタ先生がアールストレイム卿って丁寧に接してたし!」
「マジ!?しかもアールストレイムって言えば、名家の貴族様じゃない!」
「スッゴいよね!でも……なんでそんな人達がうちの学校に?」
*
「本日付けでアッシュフォード学園に復学する事になりました。枢木スザクと…」
「ライ・アールストレイムです。よろしくお願いします」
コードギアス 反逆のルルーシュR2〜LOST MEMORIES〜
COLOR 8『ナイト オブ ラウンズ』
(ライ!それに…スザクもか!)
誰よりも信頼しているライと、誰よりも信頼していたスザク。
突如として現れた親友と旧友にルルーシュは驚愕するが、しかしその表情をすぐに笑みへと変える。
――スザク。恐らくは俺の監視で来たのだろう。俺の知り合いというだけで。だが少し遅かったな。
機密情報局、そしてロロは既に俺の手の中にある。残念だったな…。
そして――
「では、2人はルルーシュの側の空いてる席へ」
「はい」「分かりました」
支援
952 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:26:32 ID:nad/A2v9
ヴィレッタに言われ、ルルーシュに近づいていくライとスザク。
その姿にルルーシュはすぐに理解した。ライは記憶をすり替えられたと。自分と同じように。
(本来なら、ライの隣は俺の…!)
ルルーシュはそんな感情を押し殺し、握った拳を緩め、友人達を迎える。
ライの友という居場所を奪ったスザクに対し文句の1つでも言いたかったが、それよりも先に状況を整理。
ここで自分の記憶が戻っている事がバレたりしたら元も子もない。そう言い聞かせ、ルルーシュは落ち着こうとする。
――俺の記憶から消された情報は、ナナリーや母さんのことを含め、皇子だったこと。
黒の騎士団を率いた反逆者・ゼロだということ。更には、ライも俺の味方であったこと。
つまり、ライそのものの記憶は消されてはいない。故に今の俺達は――
「久しぶりだなライ」
「久しぶり、ルルーシュ。元気そうで良かった」
「そっちこそ」
ルルーシュはライと握手を交わす。その顔は、親友に向ける笑顔そのもの。
しかし、ライはルルーシュに向けていた笑みを保ちながら、後ろにいるスザクに顔を向けて言った。
「スザク、どうしたんだ?はやく君もこっちに」
「え、…ああ」
そう言われはっとしたように返事をしたスザクは、ライに手を引っ張られ、ルルーシュの前に改めて立つ。
「久しぶりルルーシュ」
「ああ、スザク」
ライとルルーシュの間にあったものと同じ空気――と見えるようなルルーシュとスザクの間で、
見えない駆け引きと騙し合いが行われているとは気付かないライは、満足そうな笑顔をしていて。
その笑顔を見てルルーシュの推測は確信に変わる。
スザクが一番に近づかなかった事も、ライを見た自分の反応を伺うため。
だがルルーシュは取り乱すことなく、またスザクを欺けているという絶対的な自信があった。
支援
954 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:28:10 ID:nad/A2v9
記憶を取り戻してから数日間、ライの安否が分からない状態の中、何度も何度も暇さえあればシミュレーションを繰り返していたのだ。
ライがどうなってしまったのかを。意味は無いと知りながら、それでもルルーシュは続けていた。
何十何百何千何万と繰り返し、どんなに小さな可能性も見逃さず。
当然その中にも、現在のと同じ状況を想定した物もあった。
ライが自分の敵となる。偽りの記憶の中、スザクと並ぶライの姿。
ただの友達が敵となるのではなく、相手はライ。
自分にも劣らない戦略的思考のできる頭脳と、スザクやカレンに匹敵する戦闘能力。
しかもあの皇帝の騎士であるラウンズとしての力を持っているのだ。
およそ考えうる限り、これほどの強大な個人レベルの敵は他にいないと思えるほど。
ただでさえ不利な状態に、そんなライが敵という事実。
数十万に及ぶ可能性の中、この状況はルルーシュにとって……
……かなり、良い部類。
そう、とても、上位に組する状況だった。
――生きていた。
信じてはいても、それでも諦めの思考が幾重にもよぎっていた。
ライが既に殺された可能性の方が高かった。
だけど、生きていた。生きていてくれた。
ルルーシュはこれほど喜びに打ち震えたのは久しぶりだと思った。
一目見れば分かる。偽りの記憶であっても、変わらないその笑顔。
恐らくは記憶に関しては、黒の騎士団にいた事を消された程度。
どうすればライの記憶を元に戻せるかはともかく、それだけでルルーシュには救いだった。
故に、ルルーシュはスザクを欺けている自信があった。
今の自分は、間違いなく心から喜んでいるのだから。
「また会えて嬉しいよライ、スザク」
ああ、本当に嬉しい。俺を覚えていてくれて。
今はただ、それだけがルルーシュの心を占めていた。
支援
スレ立て完了。投下終了したら貼るよ支援
957 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:30:56 ID:nad/A2v9
―――――――…
「先生、“俺とロロの全てのイレギュラーを見逃してくれませんか”」
「ああ、分かった。2人ともあまり外を出歩くなよ」
「「はーい」」
ルルーシュの瞳の力に、教師の目は一瞬赤く縁取られ、その命令は頭に刻み込まれた。
ギアス。絶対遵守のその力は偽装した監視者を次々と落としていく。
「これでヴィレッタ以外は全員か…」
「はい。でもまだナイトオブセブンがいます。殺しますか?」
「そういうのは止めろって言っただろ。それに…その話し方も。俺達は兄弟なんだから」
「うん。兄さん」
素直に応じるロロに、ルルーシュは優しい笑みを深くする。
その奥では、ナナリーの代わりとなっていた事への罰を与えたいという思いが渦巻いているのだが。
微かに、こうやってロロを利用するやり方はライは嫌うだろうな、という考えがルルーシュの頭をよぎる。
だが手段を選べる状況ではない。ライは今は敵となっているのだから。
「ロロ、この後だが…」
「分かってるよ。これから機情での報告があるから、出来るだけライさんの事を探るんだね」
「頼む」
しかし、こんな状況だがそれ程絶望的ではないのかもしれない、とルルーシュは思う。
ライが生きているという事はナナリーも生きている可能性が高い。いや、ほぼ確実となった。
人質とされる可能性もあるが、そこらはおいおい詰めていけば良い。
まずは、ロロを使って現在のライの立場などを詳しく知る必要がある。
C.C.から聞かなければならない事も、カレンにライの事をどう説明するかもその後だ。
支援
960 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:33:02 ID:nad/A2v9
「やってやるさ。日本の独立くらい、この学園の中からでも。俺達の未来のためにもな」
「うん」
(だが“俺達”の中にはロロ、お前は入っていないんだよ…。俺達の未来にはお前の存在など必要無い。ふはは…)
全ては偽り。ルルーシュにとってはナナリーとライを取り戻し、世界を手に入れるための劇場に過ぎない。
しかし、それでも学園という世界を壊さずにいるのは、そこにルルーシュという人間の根元があるから。
いくら理由を並べようと、この世界を壊すことはできない事に変わりない。
それはルルーシュの甘さであり優しさであり弱点であると同時に、強さでもあった。
――――――――……
同時刻。エリア11政庁付近の空港で、ライはジノとアーニャの下へと近寄っていた。
それに気が付いたジノはしまった、という顔をして、一方アーニャは笑顔になる。
「おかえりライ」
「げ、ライ!」
「ただいま、アーニャ。ジノ……げ?」
とライはジノの言葉に首をかしげる。そんなライに少し慌てたようにジノは言葉を重ねた。
「もう帰ってきたのか?学校があるんじゃ?」
「歓迎会の準備があるから、授業が早く終わってね。スザクは何か用事があるらしいからまだ帰ってこないけど」
「そっか…スザクはまだか…」
「ん、2人は今来たとこ?じゃあ僕も一緒に政庁に挨拶を…」
「ちょ、待った待った!」
ジノの制止の声に、またライは首をかしげた。
おかしい。ジノは何かを隠している。そもそも、予定ではこちらに着いてから結構な時間がたっているはず。
じとー…というライの疑惑の視線に、ジノはわざとらしく口笛を吹いたり、今日はいい天気だなー、と話を誤魔化そうと精一杯だ。
支援
962 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:34:34 ID:nad/A2v9
しかしライはそんなジノににこやかに笑みを向けたまま、
「アーニャ」
と呟く。勿論、アーニャはジノとライのどちらを優先するかは決まっていて。
「ジノが、政庁の防衛力を試すから、トリスタンとモルドレッドで突入しようって」
「なるほど」
「アーニャ、裏切る気か!お前も乗り気だっただろう!?」
「ライ、ジノは嘘つき。私は止めようとした」
「分かってるよアーニャ。ジノは最低だな」
「…2人とも本当に、こういう時は息がぴったりだな…」
ジノが呆れて、降参、と手を上げた。
しかし諦めきれないのか、ライに食い下がる。
「なぁ、見逃してくれよライ。トリスタンもモルドレッドももう準備しちゃったし」
「ジノ……君という人は…」
「アーニャも本当はやりたいんだろう?」
「そうなのかアーニャ?」
「ち、ちょっとだけ…」
縮こまりながらそう言うアーニャを見て、ほら、とジノがライを促す。
自分がアーニャに甘い事を利用をするジノに、少しは利口になったか、と存外失礼な事をライは思った。
しかし、次にジノが放った言葉にライの空気が変わる。
「なぁ…ほんのお遊びだからさ」
「……お遊び?」
ライはぴくりと眉を動かしジノの返答より先に言葉を続ける。
「お遊びで、第七世代ナイトメア2機で政庁に突入なんて馬鹿な真似をするつもりだったのか?」
支援
964 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:37:15 ID:nad/A2v9
そんなライの怒ったような声に、ジノは焦る。
(しまった。ライ、こういう冗談は嫌いじゃないか!)
気付けばライの背後には何か黒いオーラが見え隠れしていて。
「ジノ…」
「は、はい!」
思わず敬語になる。ふとジノは横に視線を逸らすが、そこに人影は無く。
アーニャは既にライの後ろで携帯を手に記録をし始めていた。抜け目ない。
「遊びでそういう事をするなと何度言えば分かる…」
「すいません…」
ラウンズには基本的に上下関係は無いのだが、こういう状況になるとジノはライには頭が上がらない。
もはやジノは政庁突入を諦め、ライの気をどう抑えようか悩んでいた。
「やるなら本気だ。しっかりと政庁の奴らの防衛力をテストしないと」
「へ?」
「突入に対する一次対応、その後の二次対応までの速さと内容、その他KMFの実力なども……
ああ、モルドレッドは装備が限られるから、メインはトリスタンか。なら誘導についてのテストも出来るかな…」
「ら、ライ。ちょっと待て!」
思わずライの喋りを止めたジノに、しかしライは当然だとばかりに言い放つ。
「ジノが言い出した事だ。文句は言わせないよ」
「そうじゃなくて!……やっていいの?」
ジノの囁くような疑問の声に、そして同様の疑問の視線を向けるアーニャに、ライは首をかしげた。そして、
「駄目とは言ってないけど?」
少しおどけたようなライの笑顔に、ジノは歓喜の声を上げた。
支援
966 :
ロスメモ:2008/08/23(土) 17:39:07 ID:nad/A2v9
*
「いえ、まだルルーシュがゼロでないと判断するのは早い。監視は今まで通りに」
「僕達の監視が信用出来ないと?」
「そういう訳じゃない。ただ、彼は平気な顔で人を騙す奴です。一年前もそうだった」
暗い部屋に広がる、モニター群の中、ロロ達機密情報局員はスザクへのルルーシュに関する詳細な状況説明を行っていた。
そして、そのスザクの言葉に、ロロは心の中で悪態をつく。平気な顔で騙す奴。それは貴方もでしょう、と。
――兄さんの期待を一身に受けながら、それを裏切った……。
その事実から生まれる嫉妬と憎悪の感情を、しかしロロは冷静に受け止めた。
ルルーシュを信用できるのか、という問いはいつも、という程時間はたってないが、それでもずっと頭の中に。
だがこの自分の感情は何だ。
「その……アールストレイム卿は?」
「ライはこちらでも監視を。ルルーシュと接触した際は、注意してくれ。
まぁ、ライに異変があれば、アーニャが気が付くと思うが…」
「アーニャ?」
「いや、こっちの話だ。君は今まで通り、弟役を続けてくれ」
「イエス、マイ・ロード」
何がこっちの話、だ。アーニャというのはナイトオブシックスの事だとロロはすぐに思い出した。
スザクの言葉から、ライに関してはアーニャが監視しているのかもしれない、と推測する。
(けどナイトオブシックスは機密情報局の事は知らないはずじゃ?)
思わず確認しようと開きかけた口をすんでのところで止める。
これ以上の余計な質問は怪しまれる可能性があった。
(けど、最初の報告としては上出来かな…)
などと、兄の反応を期待してしまう自分のどうしようもない感情にロロは再び気付く。
ルルーシュを信用できるのか、などという問題は、自分の中でもう通り過ぎているのだと改めて認識した。
――僕はもう、兄さんから逃れられない。
支援
コードギアス 反逆のルルーシュR2〜LOST MEMORIES〜
COLOR 8『ナイト オブ ラウンズ』
終わりです。支援どもでした。
本当はこの後の政庁突入まで行く予定だったのですが、思ったより長くなってしまい…
10話あたりから、1話の分量が増えるかも。でも最近忙しいから投下ペースは落ちるという悲劇。
ではまた。
NEXT COLOR 9『政庁 崩落』
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
>>968 ピンクもふもふ卿、GJでしたか!
ちょっ、次回予告!
ライの無事を確認したルルーシュ、その内面描写が巧く、読みやすい
いつもながら続きが気になる引き
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
さて、次のスレも出来たことですし残りをどうしましょうか?
埋め
ssの投稿はスレ20に任せ、
本スレで、支援のマナーの定義と投稿後の御意見の書き方について
討論しませんか?
埋めネタがあるなら討論をなしで
ネタ投稿でカウントダウンとかでしょうか?
こないだ飛んできた電波
・ガンルゥファイト
・ライの乗機ゲッカガンルゥ
・「みよ、鍛えあげたこの体」とさけぶムキムキゼロ
・ラスボス、デビルガンルゥ
・石破ラブラブ輻射波動でとどめ
無論ボツ
ついに20スレいったか…。
金色のガンルゥ
真・ゲッカー1
機動戦艦イカルガ
俺としてはゲッカー2とかゲッカーライガーのほうがいいと思う、つまりドリル
しかしながら腹とか頭から輻射波動も捨てがたいな
機動戦士ガン・ルゥ00
僕がガンダムだ!
キングゲッカー
ガンダムじゃねぇ、ガン・ルゥだ…orz
というかなんでこんな流れになったんだ?
みんなもっと感想書こうぜ
支援した人は出来るだけ感想書いた方がいいと思う
賛成は挙手、ノ
(・ω・)ノ
( ^ω^)/
>>978 ライ「ナナリー。僕はもう、君に折り紙を折ってあげられないんだ……」
そして、黒いランスロットで出撃ですね。分かります。
>>988 そこはガウェインの中にクラブだろ
そして折り紙折れないならKMF乗れなくない?
クラブの操縦系を神経電位接続に変更すれば…無理だな
じゃ埋め用のネタSS投下します
まとめると、神経電位接続でガウェインの装甲を被ったクラブ。
カレン「ライはどこに行きたいのぉ?」
993 :
食卓:2008/08/23(土) 19:27:59 ID:+dJ8N9tR
重力少年『エルゴ、エェェェンドッ!』
ゼロ『ぐおっはぁ!?』
馬鹿代表『チェェェェストォォォォ!』
ゼロ『私の戦略が、戦術に敗れるというのか!?』
少年兵士『ゼロ、お前を殺す』
ゼロ『ナ、ナナリーーーーーーー!!!』
ル『おいライ、何だこれは?』
ラ「今日本で人気のスーパーなロボットの大戦ゲームだよ」
ル『そんなことを聞いているんじゃない、何故私がこんなにボロ負けしているんだ!』
ラ「精神コマンドがあれば絶対守護領域も簡単に壊せるからね、KMFはサイズも小さいし」
ル『敵勢力として出てくるのは分かる、しかし死にすぎだろうこのゼロ』
ラ「いいじゃないか、僕なんて本編に出てないからこれに出れないんだぞ!」
ル『知るか!』
ラ「どうせ君なんて、総じてステータスが低いから蜃気楼じゃなくて、隠し機体のガウェインでC.C.と一緒にしか出撃枠もらえないよ!」
ル『えぇい、魂持ちがカレンとスザクだけなど俺は絶対に認めない!』
C「何を騒いでいるんだ、お前達?」
同時刻ブリタニア某所
「ゴキ○リ、お前の大事なものは何だ? そう命だ!」
プシュー(殺虫剤を吹き付ける)
「アハハハハハハハ、ヒャハハハハハハハハハ!」
ぴろりろり〜
「記憶…」
ライなら、愛とか奇跡も使えるはず!
>>993 食卓の騎士卿、GJでした!
……直撃、か
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
食卓の騎士卿GJ!
テンさんwwなにやってんだww
ゴキ○リ相手にwww
1000なら、ライとミレイさんが結婚する
>>993 GJ
ライは指揮官とガンファイト持ちっぽい
1000ならライはノネットさんの嫁
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。