コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 17
■SSを投下される方へ
1.投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
2.規制に掛かりやすくなっていますので、支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
3.投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。尚、直前の投下完了宣言から15分程度の時間を置いてください。
4.投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
5.ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
6.なるべくタイトル・カップリング・分類の表記をして下さい。(特にタイトルはある意味、後述の作者名よりも重要です)
・読む人を選ぶような内容(オリキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
7.作者名(固定ハンドルとトリップ)について
・投下時(予告・完了宣言含む)にだけ付けること。その際、第三者の成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」#は半角で。
・トリップがあってもコテハンがないと領地が作れず、??????自治区に格納されます。
■全般
1.支援はあくまで規制を回避するシステムなので必要以上の支援は控えましょう。
2.次スレ建設について
・950レスもしくは460kB近くなったらスレを立てるか訊くこと。立てる人は宣言してから
・重複その他の事故を防ぐためにも、次スレ建設宣言から建設完了まで投稿(SS・レス共に)は控えることが推奨されます
※SS投稿中に差し掛かった場合は別です。例 940から投稿を始めて950になっても終わらない場合など
3.誤字修正依頼など
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected])に
※修正依頼の際には 作品の管理番号(その作品が始まる際の、スレ番号-レス番号。保管庫の最優先識別コード)を“必ず”記述して下さい
例 0003-0342 のタイトルを ○○○ カップリングを ○○○
(↑この部分が必須!)
もし、管理番号を記述されず○スレ目の○番目の……などという指定をされると処理が不可能になる場合があります
4.睡眠は1日7時間は取りましょう
「もう8年も前になるのか。俺とナナリーはこの枢木神社に預けられた。そこで……初めてライナナと出会った」
「え、ライナナってそんな前からあるカップリングだったの!?っていうかナナリーに読ませてないよね!?」
「ライ×マリアンヌを超える衝撃だった」
「そんなSS見たことないよ!」
「昔から甘さには定評があって、でも、だからこそライナナは俺の理想のカップリングとなった」
「意味が良く分からない」
「だからライ。俺はお前に賭けようと思う」
「いや、スザクに会いに行くんじゃ?」
「もし、お前が俺を受け入れるなら…」
「とっくの昔に受け入れているけど…」
「ライ、ありがとう。ナナリーを助けてくれ!」
「いや…僕達じゃ無理だからスザクに頼るんじゃ?」
THREAD 17『ライ の 味』
「嘘だな、ルルーシュ」
「「スザク!?」」
「ルルーシュ、君は嘘をついている。本当はライルルを望んでいるんだろう?」
「……うっ」
「いや言葉詰めないでよルルーシュ!全否定で行こうよ!レッツ、ライナナ!!」
「君の嘘を償う方法はただ1つ。その嘘を本当にしてしまえばいい」
「そうか、つまりライルルを公式カップリングに…!」
「え、何その結論」
「さあルルーシュ!ライとキスだ!ゴーアヘッド!!」
「よし!」
「よくない!」
『『『キース!キース!キース!』』』
「グラストンナイツの皆さん、観客にならないで下さい!」
「やはり、アナタには素質があると思ってたわ。辛い道だけど、お互い頑張りましょう」
「カノンさんと一緒にしないで下さい!あと素質って何!?」
>>1 乙
>>4 むしろ、シュナライ、ルルカノかと・・・。おや、何故か空間の中から出てきた魔神が・・。
>>1 乙!
>>4 早!
そして盛大に吹いたwwww
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>4 貴方どこに潜んでいたアッー!?www
>>5 なんか、その……、貴方とは凄く旨い酒が飲めるような気がするんです……。
>>1 おっつ〜!
おはようからおやすみまで、相変わらず絶妙の手際…w
>>4 バロスwwwwww
12話の目を閉じて口突き出すルルーシュが目に浮かんだw
>>1乙です。
>>4 HA☆YA☆SU☆GI
毎回お苦労さまです。
スレ違いかも知れないが見つけたものを。
「本編にライをちょこっと出演させてみた」
http//www.nicovideo.jp/watch/sm4267111
ライverウマウマ&ぷんちきの作者様の新作。
前スレ988
僕もサタン&ルシフェルは世界観にあわない気がするんで
×で
皆様、たった今、前スレが埋まりました。建設より 2日と06時間05分02秒
歴代2位でございます。……マジか、おいw
>>13 その早さで二位なことに驚いた
確か一位はカレンが捕まった時だっけかな?
このスレにも歴史が出来つつあるなあw
むしろそれ以上に早い消費速度の代があったことに驚いたんだぜ
今回は、ナナリーですね…
現在の最短記録は8スレ目の 1日と22時間41分42秒 です。
職人多すぎ投下多すぎ(笑)で、投下間隔について議論がされています。
ついでに、1日のSS投下数(初の)14 と 1日のレス数613 という記録も持っています。
ついに本スレと同等なまでに…
前スレ988の内容ですが、やはりルシフェルやサタンはコードギアスの世界に合いませんか?
ならマークネモかベルシラックで書きます。
しかし活気のあるところだなあ。
はじめて来たけど…
>>22 ようこそ、はじめまして。宜しければここに来られたきっかけなどを一言(レポーター風)。
>>21 ブリタニアのネーミングは主にケルト系とゲルマン系の神話由来なイメージが強いから……
ギアスそのものも、ケルトのゲッシュっぽいと思う
(足場崩し多いし、“泡立つ海”もやったし、あとは空が落ちてこれば…と思ったらフレイアがきたし)
まあ、TURN1でルルーシュが神曲を読んでいるし、キリスト教系が完全NGってことはないと思うけどねw
>>23 やめれwこのスレのノリはかなり異質だから、馴染むまでそっとしておいてあげようぜ
フレイヤを見て平行世界という電波を受信したのだが・・・果たして書いていいのだろうか?
2時くらいに投下したいが人居るかな?
>>24 ケルト!?
ならライの乗騎は輝く貌のディルモットか?
ラブギアスの事といい洒落にならないな……
>>25 V.V.「平行世界か。面白そうだね」
トーマス「新世界の開拓者がまた一人、ですかな?本当に興味の尽きないスレです」
VV.「準備はどう?」
トーマス「支援、リアルタイム更新 並列作業いつでもいけます。ということで……」
「「投下、どうぞ(!)」」
>>27 Yes 貴方が先になるのかな?
>>25 平行世界か、面白そうだけど、核は使っちゃ駄目だよ。
>>27 投下どうぞ。
31 :
萌は文化:2008/08/13(水) 01:58:38 ID:0sBZLlF9
じゃあ、ぼちぼち投下しようかな
魔法少女ライマーユニーシリーズ
タイトル「劇場版 魔法少女ライマーユニー」です
広い心で読んでね
>>24 確かにこのスレは異質だなw
…あえて苦言を呈すれば、良い意味で2ちゃんらしくないことは大変喜ばしいんだけど
最近どこかコテを持つような人やそれと分かる人が
少し馴れ合い気味になっている部分もあるのはいかがなものかと思った。
それが行き過ぎると一部では疎外感を感じる人間も出てくるだろうから
>>27 支援します
きたー。
支援
25です。まだ書いていませんが必ず近日中に投下します!
>>27 支援します。
35 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:01:45 ID:0sBZLlF9
この日、緊急召集をかけられスザクはとある映画館の前に来ていた。
「この映画館で間違いないようだけど……緊急とは一体なんなんだろ?」
「スザク!」
スザクが振り返るとユーフェミアとコーネリア、続けてダールトン、ギルフォード、ジェレミア、ヴィレッタがやって来た。
「これは、コーネリア殿下にダールトン将軍まで……。これは一体?」
メンバーを見て事の重大さを感じる?
支援
支援
メンバーを見て事の重大さを感じるスザク。
「では、これで全員揃いましたね」
そんなスザクをよそにお気楽に言うユーフェミア。
「そうだな。では、行くぞ! ライ様の勇姿を見に!」
「はいっ!?」
普通に映画館に入ろうとするユーフェミア達を見てスザクは慌てて待ったをかけた。
「待ってください! もしかして今日の緊急召集の目的って」
すると止められたコーネリアは不機嫌に答える。
「むろん、今日公開のライ様主演の映画、『魔法少女ライマーユニー』を見るため決まっているだろ!」
鬼気迫る勢いで叫ぶコーネリアにスザク何も言えず後退りしてしまった。
「では行くぞ! 時間が惜しい」
「もうお姉様ったら、今日は貸し切りになんですからそんなに急がなくたって」
支援
40 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:07:18 ID:0sBZLlF9
クスクス笑いながらユーフェミアはコーネリアの後をついていった。
「何をしているクルルギ卿。早く行くぞ」
「そういえば映画館では先着順にライマーユニー限定版フィギュア女医バージョンが貰えるのだったな」
「ハハ、貸し切りなら間違いなく貰えるだろうな。貸し切って様々だな」
(もしかして間違ってるのは僕なのか?)
スザクは重い足取りで映画館に入っていった。
ここからは映画本編をお楽しみください。
なお、前半はDVDの1巻とほぼ同じ内容なので省略します。
支援
シエン・ルゥの機動力をアーッ!
43 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:11:59 ID:0sBZLlF9
カエル怪人(杉山)を倒したライ(ライマーユニー)はあの後、大急ぎで登校したが当然のごとく遅刻した。
「チクショー、朝から(男として)地獄を見るわ、遅刻をするわで散々だよ」
朝の出来事にライが愚痴っていると
「こんにちは、あなたがライ君ね」
見知らぬ美少女がライに話しかけてきた。
「(ドキッ!)な、あなたは…」
「私はカレン、今日転校してきてあなたの隣の席になったの。よろしくね」
「よ、よろしく」
顔を真っ赤にしながらカレンと握手をするライ。
完全に一目惚れである。
そして学校が終わり、上機嫌でライは帰宅した。
「ただいま! 姉さん聞いて聞いて、今日学校にすごく可愛い娘が転校して来てさ…」
「やあ、おかえり」
家に帰るとさぞ当然のようにソファーに寝転がりポテチ片手にくつろぐゼロの姿を見て、ライは盛大にずっこけた。
ところで仮面をつけたままどうやってポテチ食ってるんだ。
「お前! 何で居るんだよ!!」
「フッ、愚問だな。私はゼロ、貴様に地獄を…」
「しつこいよ! お前どんだけゲッ○ー好きだよ!」
「あら、おかえりライ」
奥から洗濯物を抱えてライの姉(井上)が出てきた。
支援
45 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:14:50 ID:0sBZLlF9
「姉さん! こいつ!!」
ビシッとゼロを指差すライ。
「あら、今朝、あなたの友達だって言うから…」
「例えそうだとしてもあからさまに怪しい奴を家に上げるなよ!」
「失礼だな。私のどこが怪しいのだ?」
「どう見ても全部だよ!」
「ハハハ、私のどこが怪しいのだ? なあ、お姉さん?」
ゼロは立ち上げると井上の肩をポンと叩いた。
「エエ、ソウヨ。ライッタラ?%b
支援
支援
「ハハハ、私のどこが怪しいのだ? なあ、お姉さん?」
ゼロは立ち上げると井上の肩をポンと叩いた。
「エエ、ソウヨ。ライッタラ何言ッテルノ?」
「貴様ァー! 姉さんに何をしたぁぁ!!」
ゼロの胸ぐらを掴み振り回すライ。
「別に何もしてないさ。しいて言うならお願いしたら目が光ってキュイーン、カシャン(擬音)って感じかな?」
「やっぱり何かしてんじゃないか!!」
ぶんぶんとライはゼロを振り回した。
「それより、今日学校に転校生が居ただろ」
急に真面目なトーンで言うゼロ。
「…! カレンがどうかしたのか!」
「カレン……ああ、そんな名前だったか。悪いことは言わん。彼女は諦めろ」
「なっ! 諦めろってどういうことだ!?」
「それはな……」
支援
支援
洗脳されとるー
支援
52 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:20:20 ID:0sBZLlF9
真剣な表情でゼロの話を聞くライ。
「転校生の美少女とベタな恋愛より、義理の姉との禁断の愛の方が萌えない?」
「殴るよ。いや、マジで」
「本当なら姉より妹の方が萌えるが………って待て待て!! 金属バットは止めろ!」
ビシャッ(画面が暗くなり赤い血しぶきが飛び散る)
その後、カレンにアタックするライの日常と怪人(扇、玉置、南)を倒すライマーユニーの活躍がダイジェストに流れる。
ダイジェスト映像が終わると学校を見下ろす藤堂のカットから再開した。
「うむ、あそこか……」
藤堂はそう呟くと刀を抜いた。
場面変わってライはカレンと2人で廊下で雑談をしながら話ていた。
「とこでさ、ライ君って……その、彼女とか……居るの?」
「えっ!」
顔を真っ赤にして言うカレン
「(これは、チャンスだ! 僕の思いを伝えるんだ!)い、いないよ」
「そうなの! ………よかった」
ホッとしたように小声で言うカレン。
眠い、感想とレポートは起きてから書きます
支援
支援
支援
支援
>>53 頑張ってくださいね。一覧関係の更新は貴方の肩にかかっているのですからw
57 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:25:42 ID:0sBZLlF9
「(言え!言うんだ僕!)カレン! 僕は君のことが…」
「……! ごめんなさいライ君。私、急用が出来たから!」
思い立ったようにカレンは急に走り出し去って行った。
「………あれ? 僕、ふられた?」
1人落ち込むライ。
ドカーン!!
するとどこからか爆音が響いてきた。
「何!? 何があったの!?」
ライが外を見ると漆黒の鎧を纏った藤堂が刀を抜き立っていた。
「暗黒ブリタニア魔法国の連中か? 何故学校に…」
「奴らの狙いは私だ。私が居ればどこだろうとお構いなしに攻め込んでくる」
「何だと……ってゼロ!」
いつの間にかライの隣でゼロは外の藤堂を眺めていた。
「おのれブリタニアめ! 関係ない人々を巻き込むとは許せん!」
「お前が居るからだろうが! って言うか僕も関係ないのにお前が巻き込んだんだろ!」
「ぬおお、コブラツイストは止めろ!!」
支援
たとえ馴れ合いと言われてもそれがこのスレのいいところだと思う
優しいスレ万歳………おやすみ
支援
60 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:31:37 ID:0sBZLlF9
ゼロを解放するとゼロは微妙に距離を取りながら叫んだ。
「さあ、戦えライよ。ライマーユニーに変身するのだ!」
「チクショー、やるしかないか! よーし、チェンジ! ライマーユニー スイッチオン!!」
変身の呪文を唱えると大事な所だけを綺麗に隠したお約束の変身シーンが流れライマーユニーに変身した。
「ライ!! マァァァーユニィィィー!! ………この叫び毎回いる? 正直疲れるんだけど」
「必要だ。特に理由はないが、なんとなく必要だ」
「やっぱ、必要ないんだろ! な? な? なあ?」
そのころ藤堂は…
「うむ、これだけやって出て来ないとは、ならばこの学校ごと吹き飛ばすか」
藤堂が刀を構える
「待て!」
「!!」
黒い太陽をバックにライマーユニーが現れた。
「悪くの限りをつくす魔女C.Cの野望は僕が許さない! 魔法少女ライマーユニー参上!」
ドカーンとバックに色のついた煙。
「お前が新しい魔法少女か。悪いが貴様に用はない。ゼロを出せ。私が用があるのはゼロのみだ」
「悪いけどゼロは僕が(仕方なく)守る!」
「そうか、ならば先に貴様から死ね」
支援
支援
支援
64 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:33:50 ID:0sBZLlF9
藤堂は一瞬でライマーユニーの目の前まで行き刀を振り下ろした。
「マジカル〜♪ 鉈!」
何故か杖を鉈に変化させ刀を受けるライマーユニー。
「ほう…」
「クッ」
鉈と刀による激しい打ち合いが続く。
「ハハハ、見たか藤堂! いくら地獄の奇跡と呼ばれた貴様でも私が育てたライマーユニーはそう簡単にはいくまい!」
すると空気を読まずにゼロが校庭から叫%
65 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:36:05 ID:0sBZLlF9
藤堂は一瞬でライマーユニーの目の前まで行き刀を振り下ろした。
「マジカル〜♪ 鉈!」
何故か杖を鉈に変化させ刀を受けるライマーユニー。
「ほう…」
「クッ」
鉈と刀による激しい打ち合いが続く。
「ハハハ、見たか藤堂! いくら地獄の奇跡と呼ばれた貴様でも私が育てたライマーユニーはそう簡単にはいくまい!」
すると空気を読まずにゼロが校庭から叫んだ。
「バカ! 何で出てくる!」
「ゼロ!? 見つけた!」
藤堂は標的を変え、ゼロに向かって刀からなんか黒い衝撃波を放った。
「危ない!!」
ライマーユニーはゼロをかばい藤堂の一撃を受け、重傷を負ってしまった。
「フッ、ゼロよ。これで貴様を守る者はいない。今度こそ死んでもらうぞ」
支援
支援
カチャリと刀を構える藤堂。
「な、おのれ! 貴様が不甲斐ないからこうなるんだぞ! この!この!」
倒れてるライマーユニーに八つ当たりに蹴りつけるゼロ。
(こいつ、いつか絶対殺す………!)
ライマーユニーは心に深く誓った。
「さあ、トドメだ!」
「うっ!」
「クソッ!」
藤堂が二人にトドメを刺そうとしたその時だった。
「待ちなさい!」
またまた、黒い太陽をバックに誰かが立っていた。
「貴様は!?」
藤堂が叫ぶ。
「善も悪も関係なく、恋するすべての乙女の味方! 紅蓮仮面! 見参!」
そう、それは紅蓮の仮面をかぶった魔法少女。
その名も紅蓮仮面!
はっきり言って魔法少女見えないが。
「とうっ!」
支援
支援
支援
72 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:42:58 ID:0sBZLlF9
シュタッと着地する紅蓮仮面。
「あなたは……」
「私は紅蓮仮面よ。あなたと同じ魔法少女よ」
ライマーユニーに近づくと紅蓮仮面は手を差し出した。
(この人も魔法少女?。仮面で隠れてるけど、この人は一体……?)
などとライマーユニーが考えていると…
「ああ、カレンじゃないか。久しぶり」
「!!」
あっさり正体をバラしたゼロであった。
「な、な、何言ってるのよ。私はカレンなんかじゃ…」
「ハハハ、何言ってんだ。君と契約したのは私なんだ。間違えるはずないだろ」
どうやら紅蓮仮面(カレン)もゼロによる被害者らしい。
「まあ、久々に再会したのもなんだし、私を助けろ。今ピンチだ」
すると紅蓮仮面は綺麗なアッパーカットでゼロをぶっ飛ばした。
「グハッ! 何をするカレン!?」
「ええ、そうよ。あたしはカレンよ。あの時、あんたに無理やり契約されて魔法少女にされたあげく、あんたは家の金庫から通帳と印鑑を盗んでどっか居なくなるし、あんたのせいで私の人生滅茶苦茶よ!!」
支援
ちょwww犯罪www支援
75 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:45:27 ID:0sBZLlF9
ぶちまけるようにカレンは叫ぶ。
「それでも、魔法少女だからって理由でブリタニアの連中は襲って来るし、仕方なく戦うために変身したら『何それ? 魔法少女? ふざけてるの?』って目で見られるし!!」
「だから? 言ったろ? 私は貴様に地獄を見せるって」
「確かにここ数年地獄だったわ。けど今ここであんたの息の根を!」
今にもゼロを殺しそうな紅蓮仮面。
「おっと! そんなことしたら君のお兄さんの心臓に仕掛けられた爆弾が爆発するぞ。今でもあの爆弾は生きているからなフハ、ハハハ」
「こいつ、昔から最低だったんだな」
ゼロの言葉に紅蓮仮面は我慢するしかなかった。
笑うゼロの背後では心底軽蔑する目でゼロを見つめるライマーユニーがいた。
「さあ、わかったら私を守れ。さもなくば貴様の兄とライの姉が死ぬぞ」
「ちょっと待て!? やっぱり姉さんに何かしてたのか貴様!!」
「ライマーユニーよ。保険とは大事だぞ」
「こいつ、マジいつか殺す!」
怒りで拳を握りしめ、紅蓮仮面とライマーユニーは藤堂に対峙した。
支援
なんて外道だw支援
78 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:47:49 ID:0sBZLlF9
すると…
「ガハッー!!」
「フッ、馬鹿め。人間の分際で勝てると思ったか」
藤堂の刀に真っ二つにされている人物がいた。
「「誰かやられてる!!?」」
「フン!」
藤堂が刀を払うと真っ二つにされた人物の上半身がライマーユニー達の方へ飛んで来た。
「なんか来た!」
「キモッ! てかグロ!」
飛んで来た人物は顔に月下の仮面をかぶっていたが戦いの中で壊れたらしく半分顔が見えていた。
ちなみに卜部である。
「やあ、君がライマーユニーだね」
「あの……あなたは?」
「私の名は月下マン………また会おうライマーユニーよ」
そこまで言うと月下マン(卜部)は二度と目を覚ますことはなかった。
「「げ、月下マンーー!!」」
なんとなく叫ぶ二人。
支援
80 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:50:38 ID:0sBZLlF9
「げ、月下マン…! おのれ藤堂! よくも私の唯一の友を!!」
月下マンの亡骸を見て怒るゼロ。
「ええ! そうなの!?」
「まず、そこまでの過程が知りたい!」
色々と置いてけぼりの魔法少女二人。
「ライマーユニーよ。マジカルサテライトバスターを使え……」
「マジカルサテライトバスター?」
「そうだ。これはあまりに危険なため黙っていたが、もう手段は選ばん! マジカルサテライトバスターを使って藤堂を……月下マンの敵を討ってくれ」
いつになく悲観的なゼロ。
「わかった。マジカルサテライトバスターだね」
「そうだ。しかし、この魔法は発動まで隙がある。それまで紅蓮仮面が時間を稼げ!」
「ええ、わかったわ」
話合いが終わると紅蓮仮面は藤堂に向かって走り出した。
「必殺の、マジカルブリット!!」
「来たか。しかし貴様らでは私は倒せない」
紅蓮仮面の魔法?を受け止める藤堂。
その隙にライマーユニーは呪文を唱えた。
「マジカル〜♪ サテライトバスター〜♪」
呪文を唱え終えると何故かゼロは全力で走り出した。
支援
支援
支援
84 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:54:05 ID:0sBZLlF9
ライマーユニーはそれを見て直感的に自分も逃げなきゃマズイと感じた。
「紅蓮仮面! なんかヤバい! 早くこの場から離れよう!」
「ええ、わかった!」
紅蓮仮面とライマーユニーは急ぎ学校の敷地内から出た。
「馬鹿め。この私から逃げられるとでも……うん?」
藤堂は一瞬、空が光った気がして上空を見た。
……すると空から学校全体を焼き尽くすほどのレーザーが降ってきた。
「うわぁぁぁ!! なんという威力! C.C様、申し訳ありません!」
そのレーザーによって藤堂は焼き尽くされた。
「ふう、危なかったな。しかしこれで残る敵はC.Cただ1人!」
チリとなった元学校を見てゼロは言う。
「アホか! 避難が終わって人がいなかったからよかったものを!! ってか僕達も危ないなら早く言えよ!」
「本当よ!! 危うく死ぬところだったじゃないの!」
ナレーション(ディートハルト)「説明しよう。マジカルサテライトバスターとは人工衛星から目標を大気圏外からレーザーで焼き尽くす、すごい魔法なのだ」
(フフ、まさか藤堂までやられるとは……)
「「「!!?」」」
支援
86 :
萌は文化:2008/08/13(水) 02:57:06 ID:0sBZLlF9
急に空が暗くなり、空から怪しい城が出てきた。
「この声は魔女C.C!」
ゼロが叫ぶと画面はC.Cの玉座へ
「その通りだゼロよ。決着をつけよう。さあ、来るがいい我が城へ」
画面は再びライマーユニー達へ
「おのれ、いいだろC.C! さあ、行くぞ!」
ゼロの呼びかけに無言で頷く2人
「さあ、最終決戦だ!!」
魔法少女ライマーユニー 劇場版 完
だが戦いは続く!!
魔法なのか?w 支援
支援
90 :
萌は文化:2008/08/13(水) 03:01:50 ID:0sBZLlF9
「いやー、やっぱりライマーユニーはよかったですね」
「全くだ。映画というこどで映像もすごかったな。なあ、クルルギ卿」
「え、ええ、そうですね(ダメだ。意味がさっぱりわからなかった)」
映画を見終わったメンバーは皆満足げ(スザク以外)に映画館から出て来た。
ちなみに彼らは一度だけでなく日が落ちるまでずっと繰り返し映画を見ていた。
「どうしたユフィ。さっきからずっと黙っていて?」
「……お姉様、私決めました!」
ユーフェミアは決意に満ちた顔で拳を握った。
「私は行政特区日本を作ります!」
「何だと!?」
「そして、生のライ様に会うんです!」
ユーフェミアの言葉に皆、衝撃が走った。
「いいだろう。私も出来る限りのことは協力するぞユフィ! ライ様のために!!」
「ありがとうございますお姉様!」
ユーフェミアとコーネリアは互いの手を握った。
「「「「ユーフェミア様!!」」」」
ユーフェミアが振り向くとギルフォード、ジェレミア、ダールトン、ヴィレッタは跪いてユーフェミアを見ていた。
「我々も…」
「ライマーユニーのために!」
「ライ様のために!」
「全力をつくします!」
支援
もう笑うしかない支援
93 :
萌は文化:2008/08/13(水) 03:03:44 ID:0sBZLlF9
「皆さん。ありがとうございます」
感激のあまり、ユーフェミアは涙を流した。
「一緒に頑張りましょう」
この時、皆の気持ちは間違いなく一つだった。
……スザク以外は
「ほ、本当にこれでいいのかな? っていうかあれライだったよな……あれ?」
一人、困惑するスザクであった。
何なんだ…あんたらwww 支援
もう寝る感想は明日。支援
96 :
萌は文化:2008/08/13(水) 03:05:58 ID:0sBZLlF9
おまけ
皇帝「ヌアッハハハハ! あやつめ、やりおったな!!」
V.V「シャルル、この映画館何日貸し切ってるんだよ?」
皇帝「ヌアッハハハハ!」
V.V「おまけに劇場プレゼントのフィギュアを一人じめなんて……いい加減数多すぎ。邪魔だから捨てるからね。あのフィギュアの山」
皇帝「あやつめ、やりおったな!!」
V.V「わかったよ。何も泣くことないじゃないか」
支援
99 :
萌は文化:2008/08/13(水) 03:11:34 ID:0sBZLlF9
以上で終了
最初異常に規制が厳しかったorz
次回はライマーユニーは一回お休みでライセシを目標に投下予定
ライマーユニー自体は次回で一応最終回予定
エラーで切れたところは修正お願いします。
支援ありがとうございました。
眠い、じゃあ私は寝ます
>>99 切れたところと誤字諸々修正して上げました。
私も寝よう。おやすみです。
>>99乙でした!
カッコつけ上等でプライド激高のゼロ=ルルーシュが、
このゼロ役を「演技」しているんだと思うと、二重に笑えますW
また、意図したものではないと思うのですが、
>>72で
シュタッと(フェルト)着地すると勝手に補完して大ウケしました
しかし、月下マンの出番は真面目にこれだけなのか?卜部さーん!!
軍事衛星どころか普通の人工衛星も怪しいくらいのイメージだったけど、
劇中劇扱いだし、レーザーも含めて概念くらいはあるよ、な……?
ブリタニアの面々(除くスザク)は正に「駄目だ、こいつら。早く何とかしないと」状態ですなw
>>97ゴメン
半ば寝落ちしかけなので、許してくれ
>>28 アーサー王伝説の大元はケルト系の伝説だし、
Cの世界はシー(ギリシア神話のニンフに近い、精霊っぽい存在)の世界にかけてあるんじゃないかと…
>>32 そもそも職人にコテ推奨なのが既に珍しいと思うw
確かに一部職人さんには
>>3の投下時以外はコテなし推奨が
何を意味しているのかを考えて欲しいと思うことがある
ID確認するまでもなく、内容で誰だかバレバレなのはちょっと……
文体でバレちゃうのは仕方ないと思うけどね
あまり言いたくないのですが、雑談時もそうですがスレたてる時にもコテハンだす必要ないと思うのですが…。
それだけだと何なので、質問を一つ
一回の投下でのレス数の限界というか適切な量はどれくらいでしょうか?
長編書いてるんですが、一回の投下を多めにして設定を読み手が容易にわかるようにしたいのですが
あ、投下される方いたらスルーして投下してください
おはようゴザイマシタ
>>99 萌は文化卿、GJでした!
ゼロが外道だww そしてやはりゲッタ○だったかw
そして月下マーーーン!!! ゼロ唯一の友発言に吹いたww
凄いな、サテライトキャノン
更には特区日本に向けて進むブリタニア
皇帝wwいい加減自重wwww
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>102 確かに感想書いたら基本的に誰か分かるんでもういいや、バレてもって気分になってた
ある程度自重します
>>99 萌は文化卿GJ!!でしたw
何だかとんでもない方向に進んでますね
コーネリアは、そのうち愛機に大型ランスじゃなくステッキ装備しそうで怖いw
そして魔法関係無くなってるし
サテライトキャノンてw魔法というより最早魔砲…あれ…?
何処かで聞いたフレーズだw
次回も楽しみにしてます
>>103 テンプレには無いから何とも言えないです
以前にも、使用レス数が多すぎると、猿を避ける為にも投下時間が長くなるし、
そうなるとスレを占有するなと言われる可能性もあるのでは?と言われてましたし
難しい問題ですね
ただ、過去の職人さんを見てると、概ね20レス以上使用する職人さんは居なかったかと思います
量が多いなら、行間詰めて、場面が変わる場合は――を入れるとか方法は有ると思います
長文失礼しました
>>103 レス数よりも占有時間が問題になるかも?
一時間を超えるようだと、時間帯によっては他の職人さんの待機列ができる可能性があるし、
次の投下まで約15分あける事が推奨されているので個人的には45分以内が望ましいかと思う
具体的なレス数としては、(スムーズに投下できる状態に準備万端整え2〜3分毎に投下する仮定として)
10〜15レス:このスレ的には頻繁にある数なのでまず問題なし
16〜20レス:このスレでもなかなか見ない量だけど予告する&スムーズ投下すれば、まず大丈夫だと思う
21レス超〜:分割検討が必要だと思う
順当に1レス平均25行以上(因みに上限は32行)で投下していれば、
相当な文章量になるし、必ずどこかに切れるポイントがあると思う
後は長編ならではの方法として、先行して数回分書きためておいて、
曜日・時間帯を決めて定期的に投下することにすれば、
その時間帯は他の職人さんは外して投下を考えるようになると思うし、
逆に支援者がてぐすねひいて待っているようになるかもしれないw
2chには新スレを建てる時のみコテをつける、スレ建て職人さんてのもいるんだぜ?
建てる宣言〜スレ建て〜完了宣言以外は完全に住民の中に紛れているから、
貴方の言いたいことの本質には反しない存在だけどね
よし、レポート終わったぜ、トーマス卿、更新の再開を!
SS書くためにプレイ動画見ようと思ったら削除されてたorz
108 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/13(水) 13:40:22 ID:2KOX1rnY
ニコ厨うぜ
>>107 レポートご苦労様です
がんばってSS書いてください。楽しみにしてます
>>108 言い方に気をつけような
まぁ、このところニコニコのURLを持ってくるのが目につくのは確かだね。
でも、ニコニコ見てからロスカラ購入した人が500人近くいるから、
そういう意味ではニコニコもロスカラ布教に貢献してるわけで。
つまるところ、何が言いたいかと言うと、ニコニコの話題出すなとは言わないけど控え目にがグッドだー
正直すまんかった
友人にロスカラ貸してるから情報が動画しかなかった
騎士団ルートって
リフレイン→ナリタ→血判明→フトウ→遺跡→特区
だったっけ?
>>112 今見て来たが、
リフレイン→ナリタ→フトウ→血判明→藤堂奪還→遺跡→特区
だったよ
あと余計だったかもしれんが藤堂奪還も入れたから
16:15ぐらいから投下したいと思います
3レスぐらいで終わるので支援の必要はないと思います
>>114 おぉ、ありがとうございました
手間をおかけいたしましたか
記憶があやふやにメモリーされていたもので
>>115 全力でお待ちしましょう
うわ、時間過ぎた。投下します!
舞台裏の暮らしS
〜た ん じょ う び〜
・ショートストーリー
・すべて会話だけで構成されています
・ギャグです
・いつものようにライ×V.V.
※注意※
・萌は文化卿ホントにごめんなさい
「ちゃお!ぼくV.V.だよ。この番組『突撃!となりの誕生日会!』を見てくれてありがとう。
ぼくの妹ライからも一言もらおうか」
「…いや、マイクむけられても…」
「(なんか言わないと、そのドレス引き裂くよ)ほら、ライなんか言ってよ」
「えーえっと、みなさんこんにちは!妹のライです!今日は兄さんの誕生日パーティー番組をみてくれて
ありがとう!」(キャピッ☆)
「カワイイ妹でしょ?ぼくの自慢の妹なんだ。……ライの着ている服は、ぼくが特注で作ってあげたドレスなんだ。
ライ、一回転してみて。クルクルーって」
「…できるかよ!」
「できるよライなら。(やらないと殺るよ)」(キラーン)
「くっ…えい!」
クルクルクル〜
「ここのフリルがポイントなんだ」
「うわっ!スカートまくるなよ!」
「ふふふ、カワイイね」
「くそっ…………」
「さっそくろうそく消ししようか。じゃあスタッフの人、ケーキ持ってきて。あと電気消して」
「(わがままだな……)」
バチンッ
「電気消えたね。じゃあライ、ハッピーバースデーの歌うたって」
「なんで歌わなくちゃいけないんだ。自分で歌え」
「うたってくれないと悲しいなぁ(歌わないとケーキ顔にぶつけるよ)」(キラーン)
「……えーっと。ハッピバ〜スデ〜トゥ〜ユ〜♪ハッピバ〜スデ〜トゥ〜ユ〜♪ハッピバ〜スデ〜ユア、ぶいつー♪
ハッピバ〜スデ〜トゥ〜ユ〜♪」
「「「おめでとーーーー」」」(スタッフの皆さん)
「ふーーーーーふーーふふーーーー……」
パチパチパチ……
バチンッ
「あっ、電気ついた」
「……なんかイマイチ盛り上がりにかけるな……」
「しかたないだろ、にしても60本近くよく消せたな」
「肺活量があるんだよ。今度なにか楽器でも吹こうか?」
「遠慮しときます」
「どうせだし、お祝いに何か歌ってよライ」
「さっき歌っただろ」
「もう一曲うたってよ。そうだなぁ『恋のライマー○ニー伝説』でいいよ」
「いや!他の人の作品パクってどうするんだよ!」
「あっ、もう時間だった。みなさんまたどこかで会おうね〜」
「もう……出たくない……」
数日後
「ライ、これみてよ」
「V.V.が新聞よむなんて珍しいな。どれどれ……」
「『特別番組 とつげき!となりの誕生日会! 視聴率80%を超える』だって」
「…………」
「『ライちゃんのファン、30分で5万人を超える』」
「…………」
「こっちには『新たなアイドル誕生!?美少女舞い降りる!』だってさ」
「…………」「
「よかったねライ」
「……もう封印されてた方がマシ……」
投下終了。
萌は文化卿、スイマセン。いやだったら削除するなり別の曲名にするなりおっしゃって下さい
にしても暑い・・・暑いよー!
>>121 ワラビ餅卿、GJでした!
何か目にしょっぱい水が………汗か
80パーて、特区あの世はどのくらい人が住んでるんだろうか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
80%の中には仙波さんとか卜部さんも入っているのだろうか・・・
シャーリー父がライ必死に見てるの想像して麦茶吹いた
貴卿の次の投下を心待ちにしております!
重箱かもしれませんが、ユアじゃなくてディアだと思ふ
>>123 あ、ディアでしたか。最近この歌聞かないもので・・・
トーマス卿、ディアに訂正お願いします
125 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:36:39 ID:GEr/DXNs
ちょり〜す皆さん!
ライマリネタでまた出来ました。
内容は前回の話で少し出たベルリン戦です。
投下おk?
イエス・マイ・ロード!!
支援は任せてください
もちろんはOK
全力で支援します
128 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:42:39 ID:GEr/DXNs
では…
タイトル・ベルリン制圧戦
カップリング・ライ×マリーカ
備考・へたくそな戦闘描写スマソ
全力で支援し!
130 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:43:37 ID:GEr/DXNs
ベルリン制圧戦
ベルリン制圧戦…
それが私があの人に出会った戦場の名前だった…
私は不名誉なまま死んでいった兄、キューエル・ソレイシィの汚名を挽回し、純血派を再構成するため、先輩のリーライナさんと共にナイトオブテン・ルキアーノ・ブラッドリー
卿の親衛隊・ヴァルキュリエ隊に入隊した。
陸戦操機課最優秀の成績で卒業した私は、リーライナさんと共に新型機・ヴィンセントを与えられ、その騎乗者となった。
私はヴァルキュリエ隊としてヴィンセントを使用し、EU拠点・ベルリンの制圧戦に参加した。
『マリーカ、敵のパンツァーフンメルが私達のヴィンセントより劣っているからといって、無茶はダメよ!』
「了解!先輩!」
リーライナ先輩にそうは言うものの、私の気持ちは高鳴るばかりだった。
ここで戦果を挙げれば、純血派の再建に一歩近づける…
出動命令はまだかまだかと待ち望んでいたとき、ブラッドリー卿から通信が入った。
『出撃命令だ!敵を蹂躙するぞ!』
『了解!』
待ちに待った出撃命令がかかり、ヴァルキュリエ隊のサザーランドやグロースターが一斉にランドスピナーを走らせる。
今回は陸戦がメインのため、フロートシステムは無しだ。
私もヴィンセントのランドスピナーを激走させ、我先にと戦艦のハッチから飛び出した。
支援
132 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:44:29 ID:GEr/DXNs
『ちょっとマリーカ!』
リーライナ先輩のヴィンセントも私を追って飛び出し、私のヴィンセントと併走する。
『私と併走しなさい!』
「大丈夫です!私が先に行って敵陣を崩してきます!」
『マリーカ!』
私は先輩の忠告を無視し、敵陣へと向かった。
「敵部隊発見…行くぞ!」
8機のパンツァーフンメルを確認した私はツインMVSを引き抜き、連結させる。
そしてそれを回転させながら敵に切り込み一気に5機の敵を撃墜した。
「まだまだ!」
私はヴィンセントの左肘部分に装備されたニードルブレイザーを起動し、肘打ちの要領で使用して再び3機撃墜し、瞬時に敵を壊滅させた。
「よし!次だ!」
自信をつけた私はランドスピナーを走らせ、さらに敵を求めて走る。
その先に何が待っているとも知れずに…
支援しえん支援!
支援
135 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:45:57 ID:GEr/DXNs
………
「20機位落としたかな…?」
ヴィンセントを操り、多数の敵を撃破した私は、自分が上げた戦果に酔いしれていた。
これだけ落とせばそれなりに評価を得れる…目標に一歩近づける…
キューエル…私やったよ…
そう思っていたときだった…
「え!?」
アラートが鳴り響き、レーダーに35機程の敵影が映る。
辺りを機体のメインカメラで見回すと、そこには大量のパンツァーフンメルの機影があった。
『お前は囲まれている!投降しろ!』
「誰が…!」
格下の機体なんてすぐに片付けてやる…私がそう思ったその時…
「…え…嘘…!?」
ヴィンセントのエナジーフィラーが底を尽いた…先程までの激しい戦闘で、ヴィンセントのエナジーは既に尽きかかっていたのだ…
ヴィンセントは糸が切れた人形のように動きを止め、動かなくなる。
『投降の意思無しと判断!攻撃開始!』
「ちょ…ちょっと待って!!」
私の願いも虚しく、パンツァーフンメルの大群は私のヴィンセントに集中砲火をかける。
支援
137 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:46:36 ID:GEr/DXNs
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!やめてえぇぇぇぇぇえ!!」
ヴィンセントのボディがズタズタになり、装甲がひしゃげていく…
いくらヴィンセントの装甲といえど、これだけの放火には耐えられない。
機体がじわじわと破壊されていく…
恐怖が…一歩一歩迫る恐怖が私を追い詰めていく。
「脱出…できない…できないよぉ…」
泣きながら脱出レバーを操作しても、脱出装置は作動しない。
初弾の砲撃で壊れてしまったんだろう。
「助けて…キューエル…助けて…先輩…!」
絶体絶命のピンチに陥った私は兄に…先輩に助けを求めた…
誰でも良いから助けて欲しかった…この恐怖から開放して欲しかった…
「誰か…助けてえぇぇぇぇぇぇぇえ!!」
私はコクピットの中で悲痛な叫び声をあげ、助けを呼んだ。
その時、上空から数発の弾丸が飛来し、私のヴィンセントを撃っていたパンチァーフンメルの内数機を撃墜した。
「!?、何?」
私は残ったサブカメラの映像で上空を見る。
そこにはフロートシステムを装備した青い機体が、スナイパーライフルのような形をしたアサルトライフルをパンツァーフンメルの部隊に向けて構えていた。
138 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:47:35 ID:GEr/DXNs
「あれって…」
『ら…ランスロット・クラブ!』
『ぶ…「ブリタニアの青き戦神」だ!!』
砲撃が止み、敵兵たちから恐怖の叫び声が上がる。
聞いた事がある…ランスロット・クラブ…
確かキュウシュウ戦線や白ロシア戦線で活躍し、ランスロットと共にヴィンセントの原型になった機体…
パイロットは確かナイトオブエイト…「ブリタニアの青き戦神」ライ…
『クソオォォォォォオ!!』
『戦神めえぇぇぇぇえ!!』
パンツァーフンメルの部隊は照準を私からランスロット・クラブに変え、キャノン砲を撃ちまくる。
ランスロット・クラブは空中でそれを避けながらライフルの形状を変え、弾を連射してパンツァーフンメルを撃ち砕いていく。
その機動は見事なものだった。
弾をギリギリまで引き寄せてから避け、引き寄せてから避けを絶妙なタイミングで繰り返しながら避けている。
並みの兵士にはまるで機体から弾がすり抜けているように見えるだろう。
まるで…亡霊のように…
『大丈夫か!?』
ランスロット・クラブは私のヴィンセントの傍に降り、ライフルをしまって二刀のツインMVSを引き抜き、私に通信を送ってきた。
クールさと熱さが混じった良い声だ。
「は…はい!」
『所属は!?』
「ヴァ…ヴァルキュリエ隊です!」
『ルキアーノさん…ブラッドリー卿の部隊か…事情は後で聞く!僕が君を守るから!大人しくしていろ!』
「は…はい!」
139 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:48:24 ID:GEr/DXNs
そういうとクラブのパイロット…ライ卿は通信を切り、ツインMVSを振るって敵に突っ込んだ。
鮮やかな戦い方だ…無駄が無く、的確に敵を落としていく…
私は思った。
この人のようになりたい…と…
十分後、パンツァーフンメルは全滅し、それと同時にベルリン戦も終了した。
我が軍の勝利だ。
『マリーカ!』
私が自分の命が助かったことに安心していると、リーライナさんのヴィンセントがやってくる。
「先輩!」
私はヴィンセントのハッチを強制解放させて機体から降りる。
リーライナさんもヴィンセントを止め、機体から降りた。
「先輩!先輩!」
私は一目散にリーライナさんの下に走り、彼女の豊満な胸に飛び込んだ。
「先輩!」
「もう…あれだけ落ち着けって言ったのに…馬鹿!」
先輩は泣きながら私の頭を撫でる。
私も先輩の胸で生きている喜びを噛み締め、涙を流した。
「感動の対面中すまないけど…」
『!?』
私とリーライナさんが喜びを分かち合っていたその時、クラブから降りたライ卿が私達の元にやってきた。
ラウンズでも一、二を争う美男子と噂されているが、噂どおり美しく整った顔立ちと細い体をしていた。
支援
141 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:49:08 ID:GEr/DXNs
『!』
私とリーライナさんは抱擁を解き、ライ卿に敬礼する。
「あのエナジー切れのヴィンセントのパイロットは君だよね?」
ライ卿は私を見てそう言う。
「名前は?」
「マリーカ・ソレイシィであります!」
「ソレイシィ?まさか…キューエル・ソレイシィ卿の…」
「!?…妹であります!」
ラウンズがキューエルを知っている?
どういうことなんだ?
兄は下仕官だったはずでは…
「…そうか。」
ライ卿は一瞬悲しみを込めた表情を見せる。
兄の事を聞きたかったが、私は彼のこの顔を見て聞く気が失せてしまった。
「で、マリーカ。独断専行の理由は?」
すぐに表情を変え、私に質問するライ卿。
資料に寄れば私とそんなに変わらない歳なのに…彼は本当にプロの軍人だ。
「せ…戦果を上げ、兄の遺志をついで純血派を再興したく、このような行動を…」
「…」
呆れたような眼で私を見るライ卿。
支援
支援をサポートに!
猿か?支援
145 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:57:19 ID:GEr/DXNs
「修正だね。」
「!?」
拳による制裁を覚悟し、目をつぶって歯を食いしばる私。
流石の先輩も擁護はしてくれなさそうだ。
ライ卿は一歩一歩私に近づき…そして…
「…えい!」
「…え?」
私は額に軽い痛みを感じ、目を開けた。
そこには右の人差し指と中指で私の額を小突いているライ卿の顔があった。
「は…はわわ…」
ライ卿の美しい顔立ちを間近で見ることに酷く赤面し、動揺する私…
「独断先行なんて僕達みたいな真似、もうしちゃダメだよ?あれは見た目はかっこいいけど、ラウンズ並みの腕が無きゃできないんだから…分かった?」
ライ卿はそんな私の動揺を無視するかのように、優しい笑みで私に注意した。
どうしよう…どうしようどうしようどうしよう…ドキドキするよぉ…
「イ…イェス…マイロード…」
「よろしい!じゃ!」
ライ卿は私からその一言を確認すると、再びクラブに乗って飛び去っていった。
「…おーい!マリーカ?おーい!」
リーライナさんが私に何度呼びかけても私は反応しない…いや、出来ない…
どうしようキューエル…私…初恋だ…
支援
147 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 17:57:49 ID:GEr/DXNs
おまけ
「なぁライ!」
「何?ジノ?」
「お前ベルリンでヴァルキュリエ隊の娘を一人落としてきたんだって?やるなぁこのフラグ一級建築士!」
「な…なんのことだよ…」
「ライ!よくも俺の部隊の女に手ぇ付けてくれたなぁ…」
「ルキアーノさんまで…アーニャ!助けて!」
「ライ…貴方って…朴念仁?」
支援は幸せ!
パンツァー支援メル……
すまない、さすがに苦しい。
150 :
ライ×C万歳:2008/08/13(水) 18:00:58 ID:GEr/DXNs
投下終了
ああ…バルキュリエ隊とマリーカカワユス…
ラウンズがヴァルキュリエ隊に訓練指導するって話も書いちゃおうかな…
ハンドルネーム改名も考えて…おや、ピンクの暁がry
冗談です。
つまらない物になってしまうと思いますが本職はライCなので改名なんてしません。
それにしてもカプはライCが好きなのに展開は軍人偏のほうが好きという板ばさみが痛い…
…腕立てしてきます。
ライ×C万歳卿GJ。
誤字と言うかよくある誤用の指摘をひとつ。
>>130で「キューエル・ソレイシィの汚名を挽回し」とありますが、汚名は挽回してはいけませんよw
返上しないと。
やばいライC卿が心揺れてるwww
マリーカ可愛いよマリーカ
一瞬で死んでしまったのが惜しまれる子ですよね・・・
軍人編でも特区が成立してればなんとか接点は(ry
次回も楽しみに待っています!
QL救済して、よしお前家に来て(ryっていう電波を受信したんだが、
文に起こせない・・・
誰かボスケテ!
>>132 何が待っているか知れずに→知らずに、では?
>>150 ライ×C万歳卿、GJでした!
エナジー切れって怖いよね
……何度エネルギーの大事さが見に染みたことか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>150 GJ!ってやばい心揺れてらっしゃるwww
ホントマリーカが可愛すぐるよwww
エナジー切れの怖さを思い出しました・・・軍人ルートでよく味わったなぁ・・・
次の投下を全力でお待ちしております
あとこれもよくある間違いかな?
ヴァルキュリエ隊では無くヴァルキリエ隊ですよ
ちなみに正式名称はグラウサム・ヴァルキリエ隊
>>156 マジでかい?某雑誌は普通にヴァルキュリエって書いてたよ。
>>150 GJです。マーリカカワユス。良いですね^^
でも最初マリ=マリアンヌだと思ったなんていえな(ry
次回作楽しみにしてます。
>>157 サザーランド・ジークの全体図見たくて公式行ったら
そう書いてあったよ・・・
18時40分頃から投下したいのですが、よろしいですか?
@質問なのですが、「直前の投下完了宣言から15分程度の…」
というやつは、投下し始めることそのものの事か、
投下宣言をするのも含めて、という事なのか、
自分の拙い国語力では理解できなかったので教えていただけたら幸いデス
つかマリーカかorz
支援するよー
>>160 いいと思いますよ。支援します
質問の件は投下し始めることそのものの事でいいと思います
投下を開始する時間のことだと
それでは全力で支援します!
回答有難うございます!助かりました^^
では、久々の投下いきます。
カップリングは無しです。
以下注意
○連載予定(予定は未定)今回は序章です。
○特区日本(ユフィの方)IF
○暗いです
○ライは騎士団側
以上です。いきます。
支援!
発せられたコトノハ
戻らない
けれど、変わらない日常
廻る世界の中で
支援
支援
Ich Breche Zusammen──序章──
「本当・・・の・・・君に・・・戻るん・・・だ・・・。」
「ほんとうの・・・わた・・・し?」
僕の二度目の、精一杯の命令にしたがって、
ピンクの姫は正気を取り戻したようだった。
今だけは、僕の持つギアスの力に感謝しなくては。
その力が有効活用された原因が別のギアスだったんだとしても。
痛みが思考を鈍らせたが、わかっている事がひとつあった。
もうすぐ自分が死ぬだろうこと。ここには居られない。
誰にも気付かれないように、死ななければ。
支援
世界が回る。体が持った熱は、酷くあつくて、
今にも焼き殺されそうだった。それだけではなかった。
特段強烈な──恐らくギアスを使ったことによる──頭痛や、
その他にも肩や足、腹などに見事に開いた穴。
それらは尋常ではない痛みをもたらしているはずだった。
しかし、それも今は感じられないほどに、体中、ただ熱だけがあった。
ライはそれでも歩いていた。先刻から彼の脳裏に浮かび続ける映像。
そこには彼がかつて見た終わりと、そして再びの始まりがあった。
王としての自分。兄としての自分。息子としての自分。
そして、彼らの友としての自分。
忘れていたはずのもうひとつの過去。
(もしかしたら、僕は酷く恵まれていたのかもしれないな。)
ライはそれらを酷い頭痛の中で眺め、理解していく。
元より自らの内にあった記憶は、ライの心に容易く沁みる。
支援
支援
──ライ──
「シャルル、V.V.・・・」
頭の中に響く声に、思わず名を呼び返す。
彼らはいつも共に居た。
家族を守りたいと、幸せにしたいと願い、その果てに
狂王となり他国の者から畏れられた希代の侵略者として、
世界から退場した自分。
遺伝子的には、であるが、自らの子孫であるシャルルやV.V.と出会い、
そこで自らの所業と恐るべき力に慄き、逃げ出した自分。
そして、今ここで力に呑まれようとしているおろかな自分。
そのどれもが幸せな結末を迎えたとはいえなくても、少なくとも
幸せだといえる想い出はある。大切だと本心からそう言える人も居る。
それは酷く幸運な事で、それがあるならば、たとえ辛い未来でも、
ライは今度こそちゃんと生きられる気がした。
とてもわがままだと解っていたけれど、生きたかった。
自分勝手で、都合がよくたって、やっと気付いた生を、
そこにあった幸せを、みすみす手放したくは無かった。
(今更生きたいだなんて、僕も困ったやつだな)
ふ、とライは力なく苦笑する。
「ほんと、今更・・・」
そこまで口にすると、表情に苦痛が表れ、
最後まで言い切ることなくライの体は崩れ落ちた。
支援
支援
以上です。短いですが。
このライは二度ほど眠りに付いている設定になっております。
乙でした水守卿
こういう静かな雰囲気のもいいもんですね、やっぱり
ただ、騎士団側なのにシャルル、V.V.と出会っているのが?でした
これから明らかになっていくのかな?
次も心待ちにしております!
言い忘れましたが、支援有難う御座いました。
ライトな?第一話を最初に書いたら他が書けなかったので、
結局暗いのになりました。明るい話も書きたいなぁ・・・。
聖地より帰還してまいりました。今から更新作業を始めるのですが、その前に。
ライ×C万歳卿へ 0016-0309 戦神の涙 から今回で3作目になるわけですが、シリーズ部屋に格納して宜しいでしょうか?
希望なされるならつくります。現在のタイトルとは別にシリーズ部屋のタイトルも定義していただけるとベストです。
(提示が無い場合、現在のメインタイトルをサブタイトル扱いにし、「戦神の涙」がシリーズ部屋の表記となります)
おはようゴザイマシタ
……寝落ちorz
>>179 水守卿、GJでした!
つまり昔目覚めてシャルルたちと会い
その後また眠りについて今に至るということでしょうか
ふむ、大変興味深いです
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
文章能力のない素人ですが投下していいですか?
オーウ……マリーカ可愛いよマリーカ……
ライが純血ルート通ってきたことにすれば告白を受け入れるのもありだな。
でもそうするとブリ内部での純血派の確執とかやらにゃあ……。
あ、ごめん
支援します
テンさんのヴァルキリエ隊に対抗するにはイレギュラーズを使うしかないな。
確かあれも4人だったし
>>182 sien
>>150乙&GJ
マリーカの可愛らしさ初々しさにキュンキュンしました!
一人称なのに三人称っぽい表現になっている気がしたのですが
(悲痛な叫び声とか私は反応しない等、自分の事なのに客観的表現っぽい)
どうも過去回想なのに、途中から現在時制になっているためのようです
その他気になったところは
>>154でも指摘されていますが
>>132ラストなおすなら、とも知れずに→かも知らずに、の方がスマートかと
>>137 放火→集中放火(放火には「火をつけて火事を起こす」意味しかないようです)
パンチァーフンメル(一個目)→バンツァーフンメル
>>138 キュウシュウ戦線→キュウシュウ戦役
>>139 美男子と噂されているが、噂どおり→噂が二重に使われているのが気になりました
>>177乙です
序章ということで、気になる設定をチラ見せしておいて、お預け……
なかなかサドでいらっしゃいますねw
漢字の選択にこだわりがあるように見受けられましたので、余計なお世話かとも思うのですが、
どうしても気になるのが
>>174 それは酷く幸運な事で
最近はこういう言い回しも広く使われつつあるのは判っているのですが、
それは飽くまで口語でのことで、文章で見ると違和感が強いです
他の言葉に言いかえるか、「酷」という字の印象がかなり強いので、
せめて漢字をひらいて平仮名にしたらどうかなと思ったのですが……
>>182様はどうなされた?
支援体制は整った、その次に投下する準備も整ったのですが。
もしかして、投下宣言ではなく、下手な文章でもかまわないかっていう確認ですか?
ブリタニア艦内
久し振りに日本に来た・・・
ゼロの反乱ブラック・リベリオン以来だ…
その間いろいろあった…
ゼロの正体がルルーシュだということ…黒の騎士団にカレンがいたことしかもエースだ…
スザクが皇帝にルルーシュを売り飛ばしてラウンズになったこと…本当に色々あった…
そして今僕はナイト・オブ・イレブンとして活躍している…
EU戦争でも多くの戦果を得た…
だが…死んだ仲間もたくさんいた…
その時の僕はとても疲れていた…
その時彼女が現れた。
マリーカ「あの失礼ですがライ卿」
ライ「なんだい?」
ミレイ会長が好きそうな格好をしている女性は言った
マリーカ「あの…もし忙しくなければ…今度…新型ナイトメアの訓練に参加していただけませんか?」
ライ「いきなりだな…なぜ僕に?」
マリーカ「私達はあなたがたラウンズには劣るものの私達は騎士です。いずれここもイレブンに襲撃がきます。
その時までに操作になれておかなくてはなりません。」
ライ「わかった…では、後で参加者などをあとで説明してくれ…」
マリーカ「はい、わかりました…」
ライ「君…名前は?」
マリーカ「マリーカ・ソレイシィです…」
あの格好はおそらくヴァルキュリエ隊…ルキアーノ卿に頼めばいいものを…あの性格じゃ…頼めないな…
ソレイシィ…どこかで聞いた名前だな…
あんな子供まで戦争に出すのか・・・その時の僕は、世界が歪んでみえた…
? 支援
>>190 言いたい事は分かるwwwが、今は支援しようぜ
投下するならちゃんと宣言してからにしてくれ。支援
すみません
次から気を付ければ良いさ。
改めて続きは?支援
まさか現在執筆中?
まあそう急かしなさんな。
けどまあ続きを投下してくれるにせよ、終わるにせよ、
一声ほしいところかな
>>193
訓練終了後…僕は色々な人たちから注目を浴びた
なぜなら訓練実績で断トツのトップだったからだ…
それ以降彼女は、よく私に話をかけ始めた…
マリーカ「ライ卿…」
ライ「…なんだい、マリーカ?」
マリーカ「あの…頼みたいことがあるので、後で私の部屋に来ていただけませんか?」
ライ「わかった、あとでいくよ」
そして…僕はしばらくしてからマリーカの部屋に行った…
マリーカの部屋には見覚えのある男の人の写真が飾ってあった…
ライ「この人は…キューエル卿…」
マリーカ「そうです…私の兄キューエル・ソレイシィです…」
ライ「そうか…」
マリーカ「お願いです。私の兄の仇を討ってください…あなたにしか頼めないのです・・・」
ライ「紅蓮を…僕に討てと…?どうして僕なんだい?」
マリーカ「私には、討てないからです…私に力があれば…力があれば…
でもあなたには力がある。お願いです。ライ卿どうか兄さん
の仇を討ってください…!!!」
マリーカは泣きながら僕に言った…カレンを討つ…そんなことが僕にできるのか?
ライ「…わかった」
マリーカ「…!ありがとうございます。」
ライ「だが僕も頼みたいことがある…もう人を憎んだりしないでくれ…
人を憎むということは、いずれ自分を殺すことになる…覚えていてくれ」
マリーカにそう言って僕は去った…その後マリーカ行方不明になった…
シェン
投下のスピードがやけに遅いけど
>>195の言うとおりじゃないよね?
そうじゃないならもっと早く投下しても大丈夫だから
大体3分おきでいいと思う支援
今のところはここまでです。
内容がひどくすみません
>>200 乙。内容は酷くないと思いますよ。
でも書き方とか、
>>1-3のルールは守っといた方がいいと思います。
乙。言うほど内容酷くないと思うよ。
次から投下する時はちゃんと宣言してくれ注意点は
>>3に書いてあるから
あと投下スピードがやけに遅かったけどどうして?
>>200 お疲れ様です
内容は面白くなりそうですが「…」の多用は見直した方がよろしいかと
>>200 乙です。内容自体は悪いとは思わないです。
ただ、投下時のルールは守った方がいいです。
あとここは職人さんが多いから、いろんな作品を見て、
どういう書き方をしてるか観察してみるのもいいかもしれません。
さて、23:15頃から投下していいですか?
なんか9時回ってから急に人が増え始めたな
>>204 OK
>>200 なかなか良かったと思いますよ
この続きがどうなるのか非常に楽しみです
ただ、投下の開始と終了を明確に表記して欲しかったです
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
ついでに脱字と思われるもの
>>189 その時の僕は、→僕には
>>195 その後マリーカ行方不明→マリーカは行方不明
かと思われます
ヘタレ職人にも優しい住人ばかりで感動した
ありがとうございます、そろそろ投下します。
「虫食い同好会シリーズ」です。
作者:余暇
タイトル:虫食い、秘境を行く
〈注意〉
・いろいろとカオスです。キャラ崩壊してます。
・ルキアーノが別人。詳しくは前作を参照。
風呂敷広げすぎました……。
>>200乙でした
内容そのものは謙遜される程ではないと思いますが、
表現技術的には色々なものを読んで研究された方がよいかとは思います
多分、2ch自体の初心者じゃないかと思うので「これだけは」というのだけ苦言を
検討違いでしたらもうしわけないのですが、書きながら、書き上がった分を投下されているのではないかと思えます
投下しようと思う分は全て書き上げて、まとめて投下するようにしてください
貴方が投下している間は他の職人さんは投下できないのです
『虫食い、秘境を行く』
「それではこれより、第六回虫捕り親睦会を始める。」
今日も虫食い同好会の活動が行われる……のだが。
「何で赤道直下のジャングルの中にいるんですか!」
「まあ、細かいことは気にするな。皇帝の粋な計らいで、今日はここで活動できることになったんだよ。」
「だから何で皇帝とそんなに仲いいんですか卜部さん!」
皇帝も皇帝だよ。タランチュラの件といい、やることが無茶苦茶なんだよ。
「いいじゃないか、ライ。せっかくだし楽しもうよ。」
だから何でそんなにポジティブなんだよ、スザク。
「暑い、暑すぎる……。」(ブオオ……。)
仮面の中で扇風機回すなよ、ゼロ。モーター音が漏れてきて不気味だ。あと、マントは脱げ。
「残念だわ、こんなに暑くちゃ、オスシがすぐに傷んで持って来られないもの。」
会則に『オスシ持ち込み厳禁』てあるの忘れたんですか、セシルさん。
「今日はナイフの代わりに、投げ虫捕り網を持って来たぜ。」
ごめんルキアーノ。どんなのか想像つかないし、役立たずっぽい。
「どんな病も治すという虹色のツチノコ。必ず手に入れる!」
いや絶対嘘だって、星刻さん。そもそもツチノコって実在すんのか?
ダメだ、みんなまともじゃねえ……。
「よーし、では出発!」
僕たちは、ジャングルを歩き始めた。
支援
支援。
「しかし暑いな、まめに水分補給をせねば。」(ブオオ……)
仮面の下からストローを突っ込み、水分補給するゼロ。威厳のかけらもない。
「でも卜部さん、ここにはどんな虫がいるんです?まさか、ヤバイ虫が……。」
「ああ、タランチュラとかアナコンダとか、そんな所だ。」
さらりと答える卜部さん。ってちょっと待て!アナコンダって虫じゃねえよ!下手したら全員食われるぞ!何でこんな危険な所に……。
「皇帝陛下の御厚意だよ。素直に受け取ろうよ、ライ。」
だから何でそんなに冷静なんだ、スザク!
ボトッ。
「キャー!クモが、クモがー!」
見ると、ルキアーノの背中をタランチュラが歩いており、セシルさんが悲鳴を上げている。
「待ってろ、今助ける!はああああ!」
星刻さんが、持っていた剣でルキアーノの背中をバッサリと……って、あれ?
「よし、捕まえたぞ。」
網の中にタランチュラを捕え、満足そうな星刻さん。って、虫捕り網だったのかよ!剣はどこへやったんだよ、あなたまで毒されすぎだって!
「これで天子様に外の世界を……。」
泣くなよ。ていうか、いたいけな少女にそんなもの見せるなって。色々勘違いしそうだから。
「おっ、カブトムシが飛んでる。お前の大事なもの、俺によこせ!どりゃああああ!」
ルキアーノが空を目がけて小さな網を投げる。
スカッ、ゴツン、ボトッ。
投げ網は的を外れ、スズメバチの巣に当たり、巣は地面に落下した。
「あっちゃー、外しちまったぜ。」
何してんだよ、オイ!
ブワーン!!
「「「「「「「キャアアアアア!!」」」」」」」
ジャングルに、僕たちの叫び声がこだました。
支援
「ハァ、ハァ……。何とか助かった。」
僕たちは、ジャングルの最奥地まで来てしまった。
「「………。」」
体に相当な負担がかかったのだろう。ゼロと星刻さんは声も出なかった。
「おかしいな。」
「ん?何がだ、スザク?」
「さっきから動物たちの鳴き声がしない。」
確かに、薄気味悪いほど静まり返っている。
「あの、卜部さん。そろそろ引き返し…」
「キャー!」
悲鳴がした方向を見ると、セシルさんが糸に絡まり、動けなくなっている。
「セシルさん!」
スザクが助けようと彼女の所へ駆け寄るが……。
「うわーっ!」
スザクも、どこからか飛んできた糸に捕まり、動けなくなった。
「セシルさん、スザク!一体、何なんだ!」
バキバキバキ、ズズーン!!
「なっ!?これは……。」
ジャングルの木をなぎ倒して現れたのは、全長十メートル以上はありそうな、巨大タランチュラ。
「こいつは、ジャングルの主だな。」
「どうするんですか、卜部さん!二人が捕まっちゃいましたよ!このままじゃ、僕たちも……。」
「うろたえるな!」
「「!?」」
その声に驚いて振り向くと、ゼロがいつの間にか復活していた。
支援
「ゼロ?」
「安心しろ。こんな奴、パワーアップした私が蹴散らしてやる。」
「はっ、まさか!やめろ、アレはまだ試作段階で……」
「ライ。今は手段は選べんだろう。いくぞ、Z・E・R・O・ゼーロー!」
そう言って変身ポーズをとり、光に包まれるゼロ。
「パワードスーツ『魔神零式』、装着完了!」
筋肉ムキムキの強化スーツに身を包んだゼロ。
「よし、では俺も!報国変身、月下マン!」
卜部さんも月下マンに変身した。
「しゃあねえ、やるしかないか!」
ナイフを取り出したルキアーノ。
「私も戦おう。」
星刻さんも剣を構える。
「え、えーと。僕はどうすれば?」
「隊長殿、アンタは二人を。こいつは俺たちが!」
何だかよくわからないけど、やるしかないみたいだ。僕はスザクとセシルさんの救出に向かった。
支援
支援
「うおおおお!」
星刻さんが剣で切りかかる。
ガキーン!
「何!?こいつの体、金属並みに硬い!」
「ならば私に任せろ!ハドロン波―!!」
チュドーン!!ボキボキ!!(ゼロの腕の骨が折れる音)
「やったか!?」
ドカッ!
「ぐはぁ!む、無傷だと……?ガクッ。」
「ゼロ!?くっそー、よくも俺の大事なものを!」
ジャングルの主に切りかかるルキアーノ。だが。
「ぐああああ!!」
彼もまた、主の吐き出した糸に捕まってしまった。
「くそ、このままでは…ゴフッ!こ、こんな時に……。」
血を吐いて倒れる星刻さん。
「み、みんな!」
「隊長殿、早く二人を!こいつは俺一人で食い止める!」
主にたった一人で立ち向かう月下マン。
『この私に勝とうなんて、百年早いわよ、月下マン!』
何と、主の中から声が聞こえた。まさか、人工的に作られたものなのか?いや、それよりも今の声は……。
「ニーナ!まさか、ニーナなのか?」
『ええ、そうですよライさん。今日は強い人たちがここに来るから、試練を与えてやれと皇帝陛下から直々に言われたのです。
それで、このクモ型マシーンを急きょ作ったんです、すごいでしょ?』
いや、すごいけどさ。何してんだよ皇帝、試練って何だよ。おまけに、ニーナまでグルなのかよ。いかん、頭痛がしてきた。
支援
「ニーナ。こんなことしてないで、早くみんなを解放…」
『嫌です。だって、月下マンはイレヴンなんでしょ?私、イレヴンは怖いし、嫌い。
だから、今ここで月下マンを倒すの!それまでは、みんなを解放することはできない!』
「そうか、狙いは俺か。いいだろう、この命、お前さんにくれてやる。」
「月下マン!」
「ただし、先にみんなを解放してからだ。その後は、煮るなり焼くなり好きにしな。」
『……わかったわ。』
ニーナは、全員を解放した。そして、月下マンとクモ型マシーンは一対一で向き合った。
『さあ、覚悟はいいわね?』
「ああ、好きにしな。」
クモ型マシーンが、かぎ爪のついた足を月下マンに向ける。
「ゼロ、隊長殿、枢木、お嬢さん、星刻さん、そしてテンさん。今までありがとよ。楽しかったぜ、じゃあな。」
月下マンはニヤッと笑った。マスクをしてたので実際はわからないけど。そして……。
『覚悟!』
クモ型マシーンが足を振り下ろす。
「「「「「「月下マーン!!!」」」」」」
とその時、無数の虫たちがクモ型マシーンに取り付いた。
『え、何なのこれ!?マシーンの操縦が効かない!』
クモ型マシーンは、月下マンの十センチ手前で動きを止めた。いや、止められていた。
「どうやら、間に合ったみたいですね。」
声がしたので木の上を見ると、何とそこには忍び装束を着た咲世子さんが。
「ええっ、咲世子さん!?」
「こんにちは、ライ様。」
咲世子さんは、ニッコリ笑った。
支援
「どうしてあなたがここに?」
「それは、こういうことです。」
咲世子さんが見せてきたのは、会員ナンバー7番の文字が入った同好会の会員証。
「つい最近入会したばかりなのです。本当は皆様とともに行動する予定でしたが、
所用で少しばかり遅れてしまいまして。たった今到着したのです。」
「はあ。それで、この虫たちは?」
「篠崎流忍術で虫をけしかけてみました。何やら大変なことになっておりましたもので。」
忍術って……。咲世子さんって、本当はすごい人なのかな?
『くそ、今回はここまでか!覚えておけ、月下マン!お前はこの私が、必ず倒す!』
脱出装置を使い、ニーナはどこかへと去っていった。
「いやあ、助かったよ篠崎さん。」
「いいえ、卜部様。ご無事で何よりです。」
「しかし卜部よ、月下マンとは一体……。」
星刻さんが当然の疑問をぶつける。
「ああ、俺はちょいとした理由があって、月下マンに変身できるんだ。みんな、このことは内緒にしておいてくれ。」
「あーあ。せっかく僕とライだけのヒ・ミ・ツ♪だったのに。」
「だからスザク、その気持ち悪い言い方はやめろ。」
「そ、そんな……。ライ様とスザク様がそんな関係だったなんて。
二人であんなことやこんなことをしちゃったりなんかして。アッー!」
「さ、咲世子さん!?」
(まさか咲世子さんまで会員になっていたとは。間違っても、ナナリーだけは巻き込まないようにしないと……。)
その後、僕たちは無事、日本にたどり着いた。ルキアーノは『国際虫食い協会』ブリタニア本国支部長に抜擢され、僕たちとは別行動を取ることになった。
支援
そしてここはナナリーの部屋。僕はルルーシュたちと一緒にお茶を飲んでいた。
「そう言えば咲世子さん、虫食い同好会の活動はいかがでしたか?」
「「ブフッ!?」」
ナナリーが突然そんなことを言い出し、僕とルルーシュは盛大に噴いた。
「どうかなさいましたか?」
「い、いや何でもないよナナリー。なっ、ライ。」
「そ、そうだよ。大丈夫だから。」
((なぜだ、なぜナナリーがそのことを知っている!?))
「なかなか面白かったですよ、ナナリー様。ただ、やはりナナリー様には危険な活動かと思われます。」
「そうですか、残念です……。」
本当に残念そうな顔をするナナリー。
「咲世子さん、何でナナリーがそのことを?」
僕が率直な疑問をぶつける。
「実は先日、租界で卜部様に言われたのです。『ハラハラドキドキな体験をしてみないか』と。
その時はナナリー様と一緒だったのですが、ナナリー様が関心を示されまして。
まずは私が潜入調査を行い、どんな活動をしているのか確認することになったのでございます。」
「卜部め、ナナリーに何てことを!」
ルルーシュは怒りに震えていた。
「咲世子さんはこれからも参加するんですか?ナナリーにとっては危険だということもわかったし、参加する理由がないでしょう?」
「本当はそうなのですが、ライ様やスザク様がかなり危険な目に遭っておられるそうなので、たまには陰から見守らせていただこうかと。
それに、お二人が本当にそういう関係なのかを確かめたく…アッー!」
「ライ、お前やはりスザクと……。」
「え?ライさんとスザクさんがどうかされたのですか?」
「だから咲世子さん、それは勘違いですって!ルルーシュも引くな!ナナリーはそんなことに興味を持っちゃいけません!」
何か周りがどんどんカオスになっていく。一体、どうなっちゃうの?
支援
以上です、支援ありがとうございました。
やばい、登場人物が増えてきた。話があらぬ方向へ進んでる。
これからどうなるか、自分にもわかりません。
最近、さすがにネタ切れです。
ずっと単発イチャイチャ物と卜部で走ってきたからなあ。
それだけでよく、30作近く書いたもんだ。
保管完了です。
必死
ここまで卜部を活かせる余暇卿に感動した
どうしよう・・・最初はそうでもなかったのに、回を追うごとにこのシリーズが楽しみになってきてる・・・
取り敢えず、誰かロリリバにツチノコは虫じゃないって教えてあげて・・・
次も楽しみに待っています!
>>229 余暇卿、GJでした!
投げ虫取り網ってなんやねん! ツチノコは虫なのか?
ゼロww さよなら月下マンかと思いきや、咲世子さんww
ちゅうじゅうとん(漢字忘れた)の術とはww
ナナリーは巻き込まないで欲しいが……どうなるのか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
本編まったくみてない自分がこんなこと妄想した
ライにギアスを与えたのは日本人(皇家)のコード所持者で、皇一族の創始者(?)。
不老不死の彼女(彼?)がキョウト六家の中で崇拝されていたので、皇一族がリーダー的存在になった・・・とか。
よく二次創作で使われているライの妹のサクヤってのも、このコード所持者の名前で、当時珍しかったブリタニア人とのハーフが生まれたときに自分と同じ「特異なもの」の意味で自分の名前をつけた・・・とか。ちなみに名前はSumeragi SakuyaでS.S.
ちなみに自分の中ではド派手な和服を着てて、ものすごい長い黒髪幼女なイメージ。自分のことをわらわとか言っちゃう。
こんな設定既出?
>>234 さぁ、その設定でSSを書くんだ、全力で
余暇卿GJ!なんか俺も虫を食いたくなってきたぜ!
そして230卿、あなたはトーマス卿!?なぜコテを使わないのですか?
余暇卿、乙です
ところで「魔神零式」とは「ナイトメアオブナナリー」のあれなゼロ様ですかw
>>229乙&GJ!
ニーナwww咲世子さんまでwww
ニーナの捨て台詞が彼女っぽくない言い回し&とってもお約束な内容なので、
実はエリア11の特撮がお気に入りなんじゃないかと思ってしまいましたw
>>237 すいません、『ナイトメア〜』の方はよく知らないので、
某カエル軍曹が時々着るムキムキスーツをイメージしてます。
>>236 上の方で必要外でコテ使いすぎって出てたでしょ。私自身 思う節があったので、業務連絡など本当に必要なとき以外は、
名無しで徹しようと思っただけです。
12時15分くらいに投下してよろしいでしょうか?
バチコイよ
支援します
支援をサポート
トーマス卿、個人的にですが貴方の場合は控えるとかならともかく徹するまではしなくていいのでは?
下手に名無しで通すとスレが混乱する気がします。
あ、投下が来る。ひとまず支援です
247 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:15:58 ID:8TBoEpV3
前スレ862の続きを投下します。ギャグ抜きのまじめな作品です。
前書き
『世界の色』の続きです。前回前書きで、前・中・後の三部に分けるといいましたが、一回の投下レス量が膨大になるので、1,2,三、4、5、六とタイトルの横に数字を書く形にしようと思います。
今回はテンさんの質問に答えたライに対するそれぞれの人たちの反応です。主に黒の騎士団側。後半にアリスの回想シーンがあって、なんでアリスだけライの記憶を持っていのか理由を書いています。
後半の内容は完全にアリスが広いんですので、ナナリー派の人はスルーされる方が。一応ナナリーが正妻扱いなんですが。
支援
全身全霊全力で支援!
250 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:17:49 ID:8TBoEpV3
『世界の色2@』
「ライ!」
ゼロはライが狂王としての人格を表面化させなかったことに安堵した
(良くぞ言ってくれた、それでこそお前だ!)
(同時刻、藤堂と四聖剣)
「「「戦闘隊長殿!」」」
藤堂と四聖剣はライの言葉に気炎を上げた。
「流石だな。」
シュナイゼルの援軍部隊を誘い込みつつ藤堂はつぶやいた。
「その、男らしいぞ。」
「あれ〜、やっぱり戦闘隊長殿に未練があるのかな?最近、藤堂さんとうまくいっているって言うのに・・・。」
「ば、馬鹿!そういう意味で言ったんじゃない。大体、戦闘隊長殿には紅月という・・・」
政庁上空でグラストン・ナイツ率いる防衛軍と戦闘を繰り広げる中で朝比奈と千葉は夫婦漫才を繰り広げながらグラストン・ナイツを二名撃破した。
「でも、藤堂さん。ゼロは信用できませんけど、戦闘隊長殿の下でなら僕は喜んで死ねますよ!何より皇家の血を引く貴族様ですからね。」
「私も朝比奈と同じです。それに戦闘隊長殿の器量はゼロをも・・・。」
「言うな、二人とも!今はゼロの指示で・・・。」
四聖剣の二人の意見に苦悶の表情を浮かべながら答えた。
全力で支援!
252 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:18:44 ID:8TBoEpV3
『世界の色2A』
同時刻イカルガ艦内
「へぇ〜。言ってくれるじゃない、あの坊や。さてと、そろそろ外郭部の取り外しについて教えてあげないとね〜。」
ラクシャータは、だるそうに起き上がり、通信機の方へ向かった。
「素晴らしい!まさか、ライ、あなたがここまでの輝きを放つ被写体だったとは!?」
先ほどライの指示で全世界に向けてこの会話を発信させていたディートハルトは狂喜した。
(しかし、英雄は二人も必要ないのですよ。もっとも、あなたの輝きがゼロを完全に消し去るようであれば、私も作品の作り直しを考え直さなければなりませんがね!)
「ライ、お前、俺たちのことをそんなに・・・。」
イカルガで実質総指揮を採ることになった扇は今にも泣きそうな表情を浮かべている。
「さすが、俺の同志だな。」
イカルガ艦長南は不穏なことを述べたが、杉山はそれを聞き逃さなかった。
「待て!?南、今の発言は取り消せ!ライが後でカレンに殺されかねない!」
「えっ?ああ。」
杉山の必死の説得に南はしぶしぶ承諾した。
「やっぱり、戦闘隊長って♪」
「うんうん♪」
「かっこいいよね!」
オペレーター三人娘は黄色い歓声をあげた。
「さすが、ライ!俺の唯一無二の弟分だぜ!」
逃げ足の速さはナイト・オブ・ラウンズを遥かに凌駕し、ミ○ター・サ○ン並の悪運の強さを持つ玉城が空に向かって盛大に吼えた。
(同時刻九州エリア)
「ライ!?貴殿ほどの男が何故ゼロの配下のままで・・・。」
「ルキアーノめ!また悪い癖を出しおって。しかしこの少年の風貌、もしや・・・。」
機体の修理が完了した星刻は再びナイト・オブ・ワンであるビスマルクと対峙していた。
「さすが、ライ、いえ、兄上様!」(縁戚の神楽耶様)
「で、でも、神楽耶。ライが、ライが危ないよ!星刻ー!はやくそいつをやっつけて、ライを助けてあげてー!」
戦の心得があり、自分の縁戚であるライの能力に絶大の信頼を置いている神楽耶に対して、天子は不安で仕方がなかった。
「(ぐはっ!)天子様!?あなたが外の世界をライと歩むことを望まれるのであれば、この星刻、命に代えても!行くぞ!」
「むっ!?そう簡単にはいかぬよ!」
支援は全力!
支援
255 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:20:18 ID:8TBoEpV3
『世界の色2B』
(同時刻、エリア11政庁KMF格納庫)
「ライったら相変わらずね。」
「やはり残念ですか?カレン様。」
わかりきった答えだったとはいえ、失望の色を浮かべるカレンに咲世子が尋ねた。
「えっ!?いや、私と彼は別にそんな関係じゃ。」
「ふふ。隠そうとなされても、顔の表情を見れば丸わかりですよ。」
カーッと真っ赤にカレンの顔がはれ上がった。
「咲世子さん!?でも今はそれよりも!」
「ええ、こちらの準備は整いました。中の計器の方は?」
「こっちも大丈夫!」
その言葉を聞き終わるや否や、スーパーメイド篠崎咲世子はコントロールパネルにすばやく入力し、格納庫のハッチを開き、カレンの乗る紅蓮にエネルギーの最終注入を行った。
「では。紅蓮聖天八極式!」
「紅蓮聖天八極式!」
「「発進!」」
紅蓮聖天八極式はエナジーウイングを展開させ、全速力でライたちの元へ向かった。途中のナイトメアは一瞬にして撃破された。
(同時刻、政庁緊急避難用格納庫)
「ナンバーズごときが、戯言を!」
ライの発言に憤るミス・ローマイヤの発言に対し、
「・・・」
総督であるナナリーは無言のまま、その閉ざされた瞳に涙を浮かべていた。
「ナナリー?」
「総督?」
ナナリーの専属騎士であるアリスとナナリー付きの補佐官であるミス・ローマイヤはナナリーの浮かべる涙に戸惑っていた。
「アリスちゃん、何故でしょう?あの方の声を聞いたらとても懐かしくて、優しくて、悲しくて、さびしくて、愛しくて・・・。一体この気持ちは?」
ナナリーはそう言いながら、以前その声の主からもらったペンダントを抱きしめた。
全力こそ支援!
支援
258 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:22:03 ID:8TBoEpV3
『世界の色2C』
「ナナリー。」
友人であり、自分の主君であるナナリーが浮かべる悲しみの涙の理由を知っているアリスはナナリーを黙って抱きしめた。
そして、自分の首にかけていたペンダントを握らせた。ナナリーのペンダントとは上下で対になっており、自分がイヤリングにしている珠と合わせれば一つとなる。
以前はナナリー、アリス、ライの三人で分けていたのだが、ギアスの暴走を恐れたライが自らを封印する際に譲り受けたのだ。
(ナナリー、ごめんなさい。あなたの質問の答えを私は知っているけど、今は答えることができないの。だって、それは私じゃなくてライ先輩の役目なのだから!
でも、ナナリーが記憶を取り戻しかけているということは先輩の命の残量が・・・。急いでください、先輩!)
アリスは一年前の神根島での出来事を思い出していた。
(以下アリスの回想シーン)
『はじめましてだね。ライ、アリス。僕の名前はV.V.。君たちのことは知っているよ。着いてきて。』
魔女C.C.の助言に従い、神根島へと向かった私たちを迎えたのは金髪の少年だった。いや不老不死の契約者であるから実際に少年であるかどうかは不明だった。
『このサークルに手を触れて、君の願いを強く念じればいいよ。』
島の奥深くにある遺跡(あとからそれの名前が思考エレベーターであることがわかったが)にたどり着き、先輩は私に向かって心の底から謝意と謝罪の意を込めて言った。
「ごめんね、アリス。ギアス能力者とはいえ、こんな危険なところにつき合わせてしまって。」
「いいえ。かまいませんよ。一応私も軍人ですから、黒の騎士団の戦力ダウンは歓迎ですし、ギアスの秘密に近づけるんですから。でも先輩、未練はないんですか?」
自分がたとえどれだけ説得しても先輩の意思を変えられるとは思わなかったが、そのことを聞かずにいれなかった。
(ナナリーのため?私自身のため?それとも・・・先輩のため?)
「・・・・」
私の質問に対して先輩は最初苦悶の表情を浮かべ、やがて決意を秘めた顔に変わった。
「未練はある・・・、だからこそ未練はない!」
支援!それは我が忠義の名前!
>>180 シリーズ部屋か…一応ライはこれからマリーカの思いを背負って最終決戦に臨む予定ですからシリーズにしても良いのかな?
あまりライマリに偏るつもりはありませんが…
一応お願いします。
>>186 やはり眠気に苦しめられてるときに書いたのは間違いが多いですね…まだまだ実力不足だな俺…
一応パンツァーフンメルとキュウシュウ戦役の所だけ修正を。
次からは極力気をつけます。
長くなりましたが支援。
261 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:27:19 ID:8TBoEpV3
『世界の色2D』
先輩の言葉には強い意志があふれていた。
「どういう意味ですか?」
感情を押し殺した声で質問したが、心の中では声にならない叫びを繰り返していた。
(未練があるなら・・・。どうして?どうして、眠りに付かなきゃならないんですか!?)
「この世界はね、僕にとって最初色がなかったんだ。」
先輩は遥か遠い昔を見つめるように遠くに目を向けていた。
「色がない?」
「そう、この世界に目覚めた僕にとって、この世界なんてどうでもいい存在だったんだ。
なぜなら、この世界には僕が生きる存在意義がなかったんだからね。
アリス、僕の本当の名前はね、ラインハルト・スメラギ・ブリタニア!
かつてギアスの力によってすべてを得、すべてを失った愚か者さ!」
「その名前は!?」
私は先輩が口にした名前についてすぐに思い当たった。
軍に入隊したものが最初に習うのが「力こそすべて」というブリタニアの国是であり、その国是の具現者である、狂王ラインハルト・エス・ブリタニアの用兵だからだ。
(先輩の過去が狂王と称されたラインハルト・エス・ブリタニア!?でも、何百年も前の人物が・・・。)
「僕は、自分の母と妹を守りたかった。そのために魔法使いと契約を結んだんだ。
ギアスという超上の力を手に入れるためにね。その力を使い、僕は兄たちを殺した。
ブリタニアの属国であった自分の国を奪い、戦に勝ち続けて、勝ち続けて、領地を拡大していった。
すべては、二人が安心して暮らせる優しい世界を作るためにね。」
「・・・優しい世界・・・。」
それはナナリーが望んでいたものと同じだった。
(そうか、だから先輩はナナリーのことを・・・。)
私の素晴らしき、支援!
支援
264 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:29:10 ID:8TBoEpV3
『世界の色2E』
「でもね、大きすぎる力は悲劇をもたらすものさ。僕の力を恐れた北の異民族たちが結託し、僕の国に攻め入ってきたんだ。
今思えば、ギアスの暴走に体を蝕まれていたんだろうね。怒りに駆られた僕は、絶対に言ってはならない言葉を口にしてしまったんだ。
『北の蛮族どもを皆殺しにしろ!』とね。」
「・・・・」
悲痛な表情を浮かべながら続く先輩の独白に私は言葉をかけることができなかった。
「その言葉とギアスの暴走が共鳴し、僕の国中の人間が北の異民族に立ち向かっていったんだ。
老若男女問わず、言葉がわかる人間すべてね。その中には僕の母と妹もいたんだ。
二人ともギアスによってかけられた僕の命令に忠実に従い、そして・・・」
「やめてください!もう、もういいです。先輩!」
私はその先の言葉を絶対に先輩に言わせてはいけないという衝動に駆られていた。
(もういい!もういいです、先輩!もうそれ以上自分を苦しめないでください!)
「アリス、ありがとう。」
先輩は憂いを帯びた笑顔を浮かべ、私の頬を手で拭いた。いつの間にか涙が流れていたのだ。
「これを、受け取ってほしいんだ。」
そう言って先輩は首飾りにしたペンダントを私に差し出した。
私とナナリーと先輩、三人の友情と、お互いを守るという約束の証であるペンダントを。
「先輩!?」
私は差し出されたペンダントを受け取れなかった。受け取れば永遠の別れを容認することになるからだ。
「ごめんね。二人でナナリーを守るんだと約束したのに、その約束を一方的に破ることになってしまって。
でも、僕がいればまた大事なものをこわすことになる。僕に色を取り戻させてくれた君やナナリー、生徒会のみんな、この世界に生きる人々に迷惑をかけたくはないんだ。
だから、僕はこの世界に消えることに未練はない!君一人にナナリーを守るという約束を押し付けることになるけれど、せめて僕の変わりにこれだけでも・・・。」
投下!支援をサポートに!
支援
267 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:29:59 ID:8TBoEpV3
『世界の色2F』
「・・・勝手すぎます。」
「えっ?」
「勝手すぎます!先輩!じゃあ、ナナリーは、ナナリーの気持ちはどうなるんですか!?」
おそらく私は今にも泣き出さんばかりの顔をして先輩に食って掛かっていただろう。でも尋ねずにはいられなかった。
(じゃあ、私の、私の気持ちはどうなるんですか?答えてください、先輩!)
「すまない。でもこれ以外方法がないんだ。だから・・・。」
だが、返ってきた答えは一番望んでいなかった、それでいて一番予想できた答えだった。そして先輩は私の首に自分のペンダントをかけた。
「卑怯ですよ。」
私は涙を隠そうと先輩の体に抱きついた。
「アリス。」
そんな私を先輩は強く抱きしめてくれた。
(ナナリー、ごめんなさい。)
私は自分の欲望に素直になり先輩の唇を奪おうとした。しかし、
『ねえ、何時まで待ったらいいのかな?僕もそんなに暇じゃないんだけど。』
空気の読めない金髪の小僧に邪魔された。
(このガキ!絶対に殺す!)
「ああ、そうだな。(もう一度あのときのように)」
先輩は私を離し、遺跡の装置の方に向かっていった。
「先輩。」
私は追えなかった。先輩の背中がそれを許さないと物語っていた。
「アリス、ナナリーのことを頼んだよ。」
装置に手を置いた先輩が最初に言った言葉がそれだった。
キュイーン!ガシャン!
支援、全力で
269 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:30:43 ID:8TBoEpV3
『世界の色2F』
「わかりました。」
私の答えに満足した先輩は、今度は自分の願いを唱えた。
「みんなが僕のことを忘れますように・・・。」
その瞬間、装置が作動し、世界のすべての人々にギアスがかけられた。私と、C.C.とV.V.の三人を除いて。
そして、先輩は再び永遠の眠りに付いた。
『おやすみ・・・。』
『彼のことは、僕に任せて。ちゃんと寝かせておいてあげるから。』
「ええ、頼むわね。」
この遺跡のことをよく知っているのはV.V.だろう。なら、先輩の眠りが再び妨げられないような秘密の部屋を知っているはずだ。
『なぜ、君が彼のことを覚えているのか聞かないんだね?』
V.V.はいたずらっぽく聞いたが、その答えはわかりきっていた。
「最初に先輩が私に向かって『ナナリーを守れ』って、ギアスをかけたからよ。」
『へぇ、よくわかったね。ところで、君の能力って偽者だよね?僕と契約すれば本物の能力を手に入れられるけど。』
V.V.はまるで私を値踏みするように質問してきた。以前ならとても魅力的に感じられた提案だが、
「遠慮するわ。そんなこと先輩も望まないだろうし。」
『そう、残念だね。』
「それよりも、先輩の封印が解けることはないんでしょうね?」
『ああ、そのことだけど、絶対とは言えないよ。僕の力で彼のギアスの力を増幅させたから、僕か彼が死ねば、その影響で解けることもあるかもしれないし、彼自身が目覚めることを望んだり、他の契約者、たとえばC.C.が起こそうとすれば、起きるかもしれないよ。』
「ずいぶんと、ずさんなのね。」
『まあね。』
言い終えた私は神根島を後にし、ナナリーの元に急いだ。眠りに付いた先輩との約束を果たすために。
支援
271 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:33:37 ID:8TBoEpV3
今回の投下は以上です。今度はブリタニア側の反応を書きます。
ライ専用のKMFの名前ですが、マークネモはガニメデと同種なので黒の騎士団側だと接点がないのでやめて、世界観が違うけど、ルシフェルかサタンにします。
青い機体なのに緑の騎士の名を冠するのもおかしいですし。
GJでした銀飯卿!
卿のアリスはいつも素晴らしいですね
シリアスな場面なのにVVの空気の読めなさに笑いました
次回を心から楽しみにしております!
>>271 銀飯卿、GJでした!
……なんかこう、胸が熱くなって感想書けないや、申し訳ない
ただ、シリアスっていいなぁと思いました
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>271 GJです!銀飯卿。
ただ、気になることが。ライは皇家とは親戚関係でライの日本の血筋は
100年以上前に途絶えてたはず。間違ってたらすいません。
銀飯卿、乙であります
青っぽいイメージで一見ありきたりそうで無い機体名…
ペイルライダーとか? 馬に乗った騎士だから、ナイトメアにもかけられると思いますが
ライ×C万歳へ
・既出の誤字修正しました。合わせて 下仕官 → 下士官 に修正してます
・シリーズ部屋作りました。指定がなかったので「戦神の涙」で定義してます
銀飯卿へ
0017-0250 保管完了しました。シリーズ部屋はどうしましょうか?
>>245氏 こういう時はコテ使っていいと言うか使うべきなんでしょうか?
277 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:50:37 ID:8TBoEpV3
>>274 そのことなんですが、正確な苗字がないので。多分臣籍だと思うので独立した苗字があるはずなんですが。
ブリタニアに嫁ぐため、天皇(なのかな?コードギアスの世界も)の幼女になったとでも考えてください。
どうもです。
1時から投下したいのですが、大丈夫でしょうか?
銀飯卿、GJであります。
今回はまさに王道、あのセリフからどう料理して頂けるのか楽しみにしていましたが自分が妄想していた展開よりもさらにスケールも大きく燃える展開に、改めて職人の方の凄さを実感しました。
次回の作品投下も楽しみにしています。
280 :
銀飯:2008/08/14(木) 00:53:19 ID:8TBoEpV3
>>277 幼女じゃなくて、養女(女の子の養子)です。だめだ、俺もカレンに殺されるクチだな。
>>276 トーマス卿 シリーズ化でお願いします、まだA4用紙の下書きが手書きで5枚くらい残っているんで。
すでに本人が訂正してたorz
>>276 245じゃないですが、
>>240のような場合、保管の報告をしている以上はコテ無しは無意味かと思います
>>245の言うように、かえって混乱する人がでるかもしれません
ありがとうございます。
タイトル「蒼天の騎士(12) 蒼天」
カップリングはなしです。
ナナリーとライでやりたいんだけど…ナナリー捕まったままだし。(苦笑
カレンは、中華連邦だし…。(爆
さらに話進展してないし…。(汗
こんな状態ですが、ぜひとも支援よろしくお願いいたします。
支援
では、時間になりましたので投下します。
>>285 なるほど。まあ支援のときは外すようにします。支援
諦めない限り、道は必ず開けると人は言う。
しかし、それは正しくない。
諦めないからこそ、道はその者によって作られていくのだから。
蒼天の騎士(12) 蒼天
襲撃事件から1週間が経とうとしていた。
入院した2日後には心配するミス・ローマイヤをなんとか説き伏せ退院し、なんとかエリア11の混乱を抑えようと躍起になっていた。
まず、僕のやった事は、政庁の破棄であった。
建物もかなりの被害が出ていたが、それ以上に痛かったのは、エリア11に精通している多くの政務官やスタッフを失った事だった。
その為、エリア11の把握に支障が生じ、混乱を長引かせる原因になりえた。
本国からスタッフの補充も考えたが、現場のわからない者を入れても、早急な解決にはならない。
そこで僕は、行政特区日本の行政府の協力を求める事にした。
現状では、ベストと言える選択だろう。
プライドとか優越感とかそういうものにこだわる連中もいたが、そいつらは相手にしなかった。
ナナリーの事を考えれば、今は少しでも時間が惜しい。
少々強引でもやっていくしかない。
そして、あらゆる情報網を使ってのナナリー、スザクに関することの情報収集も進めている。
しかし、こっちは形になり軌道に乗りつつある政務とは違い、進展はなかった。
ジノやアーニャもよく動いてくれているし、咲世子さんも黒の騎士団の諜報部の方を使っていろいろとやっているようだが、結果は出てない。
また、ルルーシュを初めとする黒の騎士団の主力は、未だ中華連邦の把握に奔走しており、動けない状態が続いている。
僕は苛立ち焦り始めていた。
そんな時だった。
ナナリーとスザクに関する事で秘密に会いたいという連絡があったのは…。
僕は、藁をもすがる気持ちでその相手と会う事にした。
支援
支援
租界内東京湾某埠頭倉庫…22時50分…
(ここで23時か…。まるで非合法組織の取引でもするみたいだな…)
ふとそんな事を思い出してしまう。
(あ…黒の騎士団の時にも似たような事やってたな…}
思わず懐かしくなって苦笑してしまう。
だが今は昔の事を懐かしがっている暇はない。
過去を顧みるよりも未来に向けて前進する時…。
表情を引き締め、周りの気配に気をつける。
左胸のポケットに入っている携帯が震える。
(時間だな…)
そして、それと同時に倉庫内に一人のコート姿の男が入ってきた。
「これは申し訳ない。お待たせしましたかな?」
顔の左側半分が仮面のようなもので覆われた男。
こいつ…どこかで…。
ひっかかるものが頭を掠める。
そして、彼の名前を思い出す。
「ジェレミア・ゴッドバルト…」
支援
「おお、我が名をご存知とはうれしい限り。
さすがは、ブリタニアの蒼き若獅子と言われたライ・エニアグラム卿」
『蒼き若獅子』…ナナリーの騎士になる前、ブリタニアで呼ばれていた通り名だ。
どういう風にさすがなのかよくわからないが…。
「それとも…」
ジェレミアの顔がニヤける。
半分仮面に隠れている分、余計に大げさに表情が見えるように感じる。
「元黒の騎士団双璧の片割れでゼロの懐刀と言ったほうがよかったかな」
その言葉が出た瞬間、背を低くし戦闘モードに切り替える。
「ふっ…いい反応だ」
僕の反応を楽しそうに見ながら右手を軽く振る。
袖の中から刃が飛び出し固定される。
「では、確かめさせてもらいましょう」
その言葉と同時に一気に距離を詰め、切りつけてくる。
手加減できる相手ではないと本能が知らせる。
その攻撃をなんとか避け、拳銃を近距離でありったけ打ち込む。
しかし、全弾弾かれてしまう。
「まさか…」
「ふふふ、すばらしい洞察力と素早い判断力です。そのまさかですよ」
まるで正解をいい当てた生徒を喜ぶ先生のように答える。
「私の身体の8割は、機械で出来ているのでね。その程度の豆鉄砲では傷一つつけられんよ」
再び切り付けられ、それをなんとか避けつつ後ろに転がるように下がった。
靴の裏が削げ、まわりに焦げ臭い匂いが漂う。
(なんて動きだ…こんな事ならグレネードの一つや二つ持ってくるべきだったか…)
まさかそこまで必要とは思っていなかったのだ。
だが、まだやれることはある。
それをやってしまってまた考えるか…。
オレンジ君
支援
絶縁グローブをはめ、拳の部分にパックをつけスイッチを入れる。
「さて、次はどうする?ライっっ」
再び距離を詰め刃を振りかざす。
それを紙一重で避けるとジェレミアの懐に入り込み身体の中心に右の拳を放つ。
「これでどうだっ…」
確実に当たる。
そう思った瞬間、ジェレミアの左手がカバーに入る。
僕の拳とジェレミアの右手が接触し、バチッという音と共に火花が走る。
そして、再び距離が開く。
しかし、今度はジェレミアの方が離れていた。
「なかなか物騒なものを持っるな…」
左手から火花が出て、だらりと垂れ下がっている。
「スタングローブ。最弱レベルの一撃でもたいていの相手は、1日中足腰立たなくなるから、最強レベルにすれば機械の身体の貴方にはよくきくと思ったんだけどね」
「ええ、おっしゃるとおりなかなか刺激的な一撃でした」
さっばりした表情でそう答えると刃をしまう。
「どういうつもりだ?」
「いや、十分すぎるほど確かめさせてもらったから。
ナナリー様の選んだ騎士の実力を…」
そう言うとデータディスクチップを投げてよこす。
「その中にナナリー様の居場所のデータが入っている。
連中1週間は動かないはずだが、早めに迎えに行って下さい」
全力は支援!
支援
中華連邦朱禁城内にて…
「総司令、エリア11のライ卿より気になる情報が…」
オペレーターの一人(確か日向と言ったか…)が私に直接紙を渡す。
「ありがとう。席に戻りたまえ」
そう指示すると情報に目を通す。
しばし、その情報を吟味した後、立ち上がる。
「私は今から作戦会議室に移動する。すぐにカレンと藤堂を呼んでくれ。
それと些細な事でも構わん。有力な情報が入ったら内線ですぐ知らせるように…」
「シンクー将軍には?」
「いや知らせなくてよい。中華連邦の再編に掛かりっきりでそれどころではないだろうからな。
ある程度情報の確認が取れ、作戦が決まり次第、私が直に話しておこう」
そう言うと会議室に向かおうとした。
しかし、忘れていた指示かあったのを思い出した。
「それと神楽耶様に彼に例の物を渡すように連絡を入れてくれ。彼の新しい手足をな…。」
全力支援……ぽぺっ
ジェレミアとの接触のあった次の日、解析されたデータを確認していた僕に
神楽耶様から皇コンツェルンのビルに至急来て欲しいという連絡があった。
すぐ伺うと連絡し、行ったビルの地下で見せられたのは蒼く塗られた新型のナイトメアフレームだった。
全体的なシルエットやデザインから月下や紅蓮の流れを汲んでいるのはわかるが、部分部分がブリタニア仕様である為、
今までのものとはまったく違う印象を受ける。
「いかがなものでしょう…このナイトメアフレームは?」
こちらの表情を確認しつつ、スペックデータなどを記載されたマニュアルを渡してくる。
それを受けとり、マニュアルに目を通す。
「すごいですね。実際に動かしてみないとなんともいえませんが、このデータどおりならとんでもない化け物ですよ…こいつは…」
「でしょう」
まるで自分の事のように喜び微笑む神楽耶様。
「この子は、ゼロ様からの依頼で作ったのですよ…ライ様専用機として」
「え?」
「彼にはもっと有能な手足となるナイトメアフレームが必要になるとゼロ様に言われて…」
「ありがとう。本当に助かります」
「いえいえ、お礼ならゼロ様に言ってくださいな。それよりも先にして欲しい事があるのですが…」
僕の表情を覗き込むように見てくる。
「なんなりといってください」
その言葉で神楽耶様の表情がぱーっと明るくなる。
「では、この子に名前をつけてあげてください。強くて誇り高き名を…」
僕は、そのナイトメアフレームを見上げる。
「…そう…『蒼天』というのはどうでしょう?」
「蒼き空を天高くまで飛んでいける…そんな名前ですわね。
私も気に入りましたわ。貴方のナイトメアフレームに実にぴったりの名前ですわ」
二人で「蒼天」を見上げる。
いろんな思いを込めて。
そして、僕は新たなる手足を…力を手に入れた。
支援 支援 支援 支援 支援
12話終了です。
皆様支援ありがとうございました。
それと「人造人間スザク」ですが、かなりまとまってきたので近々投下できそうです。
保管完了しました。
トーマスさん…早いです。
GJ。
>>306 あしっど・れいん卿、GJでした!
オレンジかと思いきやジェレミアでしたか……分かりづらいか?
新たなKMFを手にし、この先どうなるのか非常に楽しみですか!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>306 乙 and GJ しかし、
>>294は「オレンジ」の方が良かったのでは?
「人造人間スザク」ですか。ライもある意味改造人間だから、仮○ラ○ダーのR○とシャ○ウラ○ダーみたいな関係になるんですか?
しかしQL妹人気だな。美人薄命ってやつで。
>>309-310 やっぱりオレンジの方がよかったかなぁ・・・。
すごく迷ったんだけど、あの忠義のシーンが心に残ってて…オレンジに出来なかった。(爆
「人造人間スザク」は、1つ前のスレッドで投下したときにもらった感想で、
ネタ的にいけそうと思い、書き始めました。
>>311 いえ、忠義のジェレミアも好きですよ
ただ「人造人間スザク」がシリーズ化して、怪人オレンジとか出たら嬉しいです
313 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 01:44:54 ID:TVKGcKk7
ふう…ライC完成。
やっぱライマリも良いがやっぱライCだねぇ…
投下良いですか?
だいぶ遅いけど
>>234 その設定いただきます。多分卑弥呼=天照説から出たものだと思うんでいけるね。
ライの契約者がシャルルのように妹であれば生存してることになるしね。
ただS.S.だとシノザキサヨコと被ることになるのが難点ですな
支援は他の人頼みます
「おやすみ・・・」
316 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 01:48:00 ID:TVKGcKk7
と思いましたがちょっと親がうるさいので今は中止します。
申し訳ない。
あの、スレ違いで非常に恐縮なのですが。
本日購入したアニメ○ィアより新情報です。(既出、か?)
・天子の本名が明らかになりました。「蒋 麗華(ちぇん りーふぁ)」だそうです
・マリアンヌもユフィもわざわざ享年と記述しているのにV.V.にはない。これはもしや……!?
管理人として、このスレだけを見てればいいという怠慢が許される時代は終わったようです。
.人
>>313 存分に投下するがいい!
\(○)/
( (
く(U)\
_[警] 人
( ) (○)
( )Vノ )
| | | |
>>316 全力で了解しました
……眠い………おやすみ
>>317 公式のV.V.紹介文では戦死と書いてあるアル
>>320 ……ええ、知ってました。そうですよね。いい加減未練がましいですよね。
そういや特区あの世とかあったな……確か死ねば行けるとか……。
>>321 貴方に死なれたら、我々の文が……!
まあ、トーマス卿は不死身でしょうから……。
でも特区あの世…トーマス卿ならあっさり行き来できそうな気が……ww
25分頃から投下してもよろしひでしゃふか?
>>324 どうぞ、支援します。
>>322-323 ふむ。ワラビ餅卿にお伺いをたててみますかw
そういえば、もし私が明日事故とかで死んだりしたら保管業務はどうなるんでしょうかね。
「Ich Breche Zusammen」の続編です
カップリングは無しです。 スザクとユフィが出張ります。
以下注意
○連載継続予定(予定は未定)今回は第一話です。
○特区日本(ユフィの方)IF
○暗いです
○ライは騎士団所属(序章時点で)
所属がそこというだけで出る予定ナス(予定は未てry)
○温い流血?
以上です。いきます。
支援
>>326 ちょっ、おまっwトーマス卿が死亡フラグを・・・・・っ!w
ユーフェミアは言った。「日本人は皆殺しです」と。
僕が異常に気付いたときには、既にブリタニア軍は動き始めていた。
満足な装備どころか、そもそも戦闘要員でもない一般人達が死んでいく。
倒れていく民衆。溢れる血。蹂躙される街。撒き散らされる死。
それはかつて、僕自身の手で起こした惨劇と酷似していた。
「やめろぉぉぉぉぉぉっ!!」
誰かの絶叫が、轟いた。
その張り裂けそうな声が自分のものであることに、
その時の僕が、気付くことはなかった。
支援
Ich Breche Zusammen──第一話 Hölle──
そこは、阿鼻叫喚の地獄絵図と言って差し支えなかった。
グロースターが、備え付けの機銃で女子供も老人も構わずに、
害意も悪意も無くただ希望を求めて集ったイレブン──日本人──達を虐殺していた。
逃げ惑う人々。追うナイトメア。銃撃し、ランスでなぎ払い、時に踏み潰す。
その様子は最早ここが人の世と思えぬほど酷い物だった。
「対象を発見。これより保護します。」
『りょうかーい。』
『無茶はしないで、スザク君』
「はい。解っています。」
そんな中、スザクは焦る気持ちを抑え、ゆっくりと答え通信を切る。
彼が見つけたユーフェミアは血塗れだった。
真っ白だったドレスは、どす黒く染まっている。
煤けた会場の残骸などよりも余程汚れている。
その目前には、学園で見慣れた白銀の髪。
彼女の前に立ちふさがっているのは
スザクの友人であり、黒の騎士団の一員でもある、ライだった。
支援
「ユフィ!」
スザクの声が聞こえたのか、ユーフェミアとライは同時にこちらを振り向いた。
ライは武器も持たず、丸腰でユーフェミアと相対していた。
しかし、スザクはその様子を確認して愕然とした。
彼の体からは大量の血が流れていた。
弾丸が貫通していなかったのとまだ血液が染み出していないからなのか、
後ろからは見えなかったものの、ユーフェミアと同じく前方は血に染まっていた。
しかし平気な様子で立ち続ける彼女とは正反対に、ライは今にも死にそうなほど
青白い顔をしている。彼の団服の手と足の部分には計3箇所ほど穴が開いていた。
まさか、と思いユーフェミアに視線を向けると、ライが叫んだ。
「来るな・・・スザクっ!今のユーフェミアは・・・君の事が解らない!」
「スザク、あなたも邪魔をするのですか?ライのように。」
支援
にこりと微笑むユーフェミアの姿には、まるで不自然なところは見られない。
銃を片手に血にぬれているにしてはあまりに普段どおりの笑顔だった。
「ユフィ?一体何を・・・?」
「何って、虐殺です。日本人を皆殺しにするんです。
ああ、そういえばあなたも日本人でしたね。死んでください。」
「ユフィ?何を言ってるんだ?」
「スザクっ!」
「っ」
連続する轟音。
訳がわからないと、呆然とした様子だったスザクは不意に衝撃を感じ倒れこむ。
背中に痛み。しかしこれは撃たれた痛みではない。
経験からその事は理解できた。
何故?
ふと視線を下げると、自分の体の上に銀の髪が見えた。
「ら・・・い・・・?」
彼の背中には新たな穴がいくつかあいて、黒い生地に血が滲んでいた。
咄嗟に弾丸に反応できなかったスザクを庇ったのだった。
貫通していたのだろう、スザクの服にもぼたぼたと血がこぼれる。
支援
猿……かな?投下間隔は3分程度取ってるのに?
「スザ・・・。何を・・・して・・・。君なら・・・簡単・・・に。」
ゴホゴホと咳き込みながら、ライはスザクに話しかける。
先ほどより生気の失われた肌の色にスザクは思わずたじろぐ。
その今にも凍りそうな外見とは裏腹に、ライの顔には苦痛による脂汗が大量に浮き出ていた。
死体ならいくらでも見た。自分でも作り出した。
でも、友達の、共に過ごした友達に訪れようとしている死の姿は
そんな物と比べようも無いほど恐ろしかった。
「スザク・・・今・・・ユーフェミア・・・止める・・・だからっ」
君は、彼女を頼む。スザクには、そう聞こえた。
つい震えそうになる自分の体を叱咤して、スザクはわかった、と頷いた。
どうなっているのかは解らない。自分が力ずくで止めればいいのかも知れない。
けれど、どこか心の奥で、それではいけないと、ライに従わなければいけないと
そう囁く声が聞こえた。自分の抱える正義や大儀とは別の、
生まれながらに備わっていたであろうそれは、幾度もスザクの危機を救ってきた。
「がっ・・・」
「ライっ!」
思わず、だろう。痛みに唸り声を上げたライは、しかし近付こうとしたスザクを片手で制す。
「構うな・・・スザク。君は・・・そこ・・・で・・・」
「・・・わかった。でも、これだけは言っておく。死なないでほしい、ライ」
もう一度、笑い会おう。アッシュフォードで。
支援
それは酷く無意味な約束だったのかもしれない。
今、目の前に見える彼に、命が尽き掛けている彼に、
そんな事を約束できるはずも無い。
解っている。それでも、彼が死ぬとは思いたくなかった。
約束、して欲しいと願った。
「・・・ああ。」
顔を歪めながらも、彼はどうにか笑顔を見せようと、
最早紫に近い色になった唇を引きつらせた。
そして、立ち上がり、振り向くとユーフェミアと再び向かい合った。
「あら。まだ生きてらっしゃったんですね?今度はきちんと殺して差し上げますわ」
可愛らしく笑んだユーフェミアは、まるでそれが当然の事であるかのように銃を掲げた。
その笑みがあまりに自然で、自然すぎて、その事が酷く不自然で、
ユーフェミアの今の在り様の異常さを際立たせていた。
「残念だ・・・が、それは・・・叶わな・・・い。」
「そうですか」
支援
事も無げにユーフェミアは引き金を引いた。
「ぐぁっ・・・」
銃声と共にライは転がって回避するが、既に穿たれていたいくつもの穴がえぐられるように痛むのだろう。
叫び声を上げる。どうにか堪えたライは膝をたて、足に力を入れてもう一度たつ。
「あれ?どうしたのかしら・・・弾切れ?えっと、たしかこうやって・・・」
ハンドガンの引き金を引いても弾丸が発射されなくなった。
カチっカチっとトリガが鳴らす音だけが響く。
兵士から奪ったものだろうか、
ユーフェミアが予備のマガジンを入れ替えるのに手間取っている様子を見て
ライは意識の集中を始める。先ほどまでならなんでもない事だったが、血を流したせいか、
中々ギアスを使うための感覚がつかめない。
目を閉じたライを見つつ、スザクは咄嗟に走り出す。今ならユーフェミアは発砲できない。
ならライに危険が及ぶ前に救出できる。
「ライが・・・命・・・じる。本当の・・・君に・・・戻るんだ・・・。」」
スザクは、ユーフェミアにたどり着く前に、ライがそう言うのを確かに聞いた。
「本当の・・・自分?」
どういうことだ?そう思いつつも、スザクは行動を止めない。
止めるわけにはいかない。
支援
スザクがそれを蹴り飛ばそうとする前に、ユーフェミアは銃を地面に落とした。
そして頭を抱えてうずくまる。
「ほんとうの・・・わた・・・し?ほんとは、日本人を・・・人を・・・殺したくなんて・・・無い。」
「ユフィ!?」
「すざ・・・く・・・?」
スザクの呼びかけに、恐る恐ると言った感じで顔を上げる。
彼は、ユーフェミアにといかける様に頼む。
「ユフィ、お願いだ、彼らを止めてくれないか?」
「え?どういうこと?ここは?特区はどうなっているの?いやよ、いや。やめてっ・・・」
「ユフィ、大丈夫、落ち着いて。」
(覚えてない?)
スザクは無意識に顔を顰めてしまう。
あまりの惨状にパニックに陥ったのだろうか、
ヒステリックに叫んで、再び頭を抱えてしまったユーフェミアを抱き寄せる。
温室育ちの彼女は、純血派の内輪もめの一軒の折には毅然とした態度で居たものだが、
実際に人の命が失われる様子を見て、一方的な殺戮を見て平気で居られるはずもない。
そう、それが本来の、いつものユーフェミアであるはずだ。
戻ったのだろうか。ユーフェミアは死なせたくないと言った。
しかしさっきの彼女は?ライの言葉に従ったのか?どうして?
スザクは次々と湧き出てくる疑問に頭がショートしそうだった。
スザクを我に返らせたのは、周りに響く機銃の咆哮ではなかった。
そんなものは聞き飽きて、さっきまで意識に全く入ってきていなかった。
ドサッと、固くはないけれど、重めの物体が落ちるような音がしたので振り向くと、
彼らのずっと後方、特区会場の出口近くで、ライが倒れていた。
ライは蒼白な顔に、静かな、笑うに笑いきれていない、
そんないびつな笑みのようなカタチを浮かべている。
とめられて、満足したのだろうか。
いや、違う。これは戦場で、死の間際に想い出に浸るものたちの顔だ。
俺は知っている。今までいくつも見てきた。敗戦したばかりのころ日本、
軍人も、そうでない者も居た。道端にも無造作に倒れていた人間。
苦痛や苦しみの表情を浮かべた奴等の中に、時折見つけた表情。
死と言う現実から逃げ去ったやつらの顔だ。
だが、心の奥で違う、と否定する声があがる。
彼は言ったじゃないか、死なないでといった僕に、「ああ」と。
ライは、自分がとめると言って、ユーフェミアをとめた。
スザクの言葉に耳を貸そうともしなかったユーフェミアを。
一体どうやったのか不可思議だったが、しかしそれを尋ねるのは後にしなければ。
大切なのは、彼がユーフェミアを止めるといって、とめた。その事実。
それがあるならば、生きようとしているに決まっているのだから。
約束を違えたりしないはずだ。スザクは己に言い聞かせた。
一刻も早く、彼に治療を施す場所が必要だった。
たとえ黒の騎士団の人間だったとしても。
アヴァロンへと通信をつなぎながら、スザクは唇をかみ締めた。
(絶対に、死ななせはしない。ライ!)
支援
支援
最後の最後に初猿でした。心配お掛けしてたら申し訳ありません。
携帯からです。
第一話は以上です。スザクはほぼ「ユフィ!」しか言ってないorz。ま、いいか。
誤字ですが、338の上から14行目くらいの「大儀」を「大義」に
342の下から5行目 〜戻るんだ」」 の 」ひとつを消滅させるのと
その上の救出を処理に変えていただけますでしょうか><
保管者トーマス卿、お世話をおかけします。
おそまきながら、皆様支援ありがとうございました。
保管完了しました。シリーズ部屋はどうされますか?(単体間のリンクは作成済み)
>>328 強ち笑い事じゃないんですけどね。私は、自分が生きてる限りはここの管理人を務める心算ですが、
突発的な事故が起こらないという保障など、どこにもありません。それこそ、帰りの飛行機がドカーンとなって
私と共に保管システムもあの世行き、なんて事態も想定されるわけでして。
早ww
神速ですね。
シリーズ部屋というのはどういった代物なんでしょうか。把握してなくてスミマセン;
単体とは別に連載物を纏めるためのページです。
余暇卿のページにタイトルにリンク張ってますよね?それです。
>>348 水守卿、GJ〜!惨劇が起きてしまった後での覚醒のお話ってのも珍しいですよね
ユフィがどうやって立ち直るのか気になるところです!
・・・・・つか、生きてるしギアス解除済みですのでゼロに責任取らせましょうw
このルートならスザクもシュララギにならずに済みそうですしね。
>>349 ひぎぃっ!そんな欝話はやめて〜(涙)
まあ、マジレスするならそういう事態も十分ありえますからね。ガチで特区あの世逝きとか
最近は事故とかに限らず、やたら物騒ですし。これだけ熱意ある管理人の後釜がいるわけもなし
ともあれ可能性の話してもしょうがありません、こんな可能性どこの誰にだってありえる話ですから
まあ、何が言いたいと言うとね・・・・・・・トーマス卿、事故には気をつけてね♪
私事ですが私このスレ大好きなのでww
把握しました。是非お願いします。
あとお手数ですがまたも修正です。
0017-0338
の最後、もう一度〜で。
までを丸ごと
そして、生きて二人でもう一度笑い合おう。アッシュフォードで。 に変更お願いします。
重ね重ね申し訳ないですが。
>>352 いや、私は、そういう事態が起こった場合に保管業務をどうするかということでして……。
皆様も何かいいアイデアがあったら教えてくださいね。
>>353 部屋を作りました。誤字修正全て完了しました。
こんな遅くに起きてる悪い子たちが集うスレはどーこだー
こんばんは&もうじきおはようございます。ブルーの人ですトーマスさんまだいらっしゃいますか〜?
よかった。タッチの差で落ちちゃったかなって思いました
前スレで書き込みされてた前スレ740の描写の件なんですが
置き換えて読んでみたら仰る描写の方もいいかなーっと思ってですね、
よかったらそちらの表現をいただこうと思いまして
それで襲レスしたわけなんですよ〜
では修正いたしました。次回の投稿も楽しみにしています。
それでもって、ついでにもう一つ
0006-0978番で登録していただいてる短編なんですが、
こちらタイトルを「紅月カレンの憂鬱」カップリングで「ライ×カレン」で修正いただけないでしょうか
すっごい今更ですが、タイトルとか設定しても書いてもいなかったことに気がつきました・・・
お手数ですけど、よろしくおねがいします<(_ _)>
ありがとうございます<(_ _)>
ご期待にこたえられるようがんばります。ガッツで!
それじゃ、おやすみなさいです〜
>>360 修正しました、って……遅かったか……。また起きられたらご確認ください。
猿終了です。
トーマス卿 部屋&修正有難うございました!
いつも保管ご苦労様です。
>>352 感想有難う御座います。
アニメの25話らへんのシュララギさんは非常に心臓に悪かったです。
テレビの前でガタブルでしたw
連載でシュララギさんになるかは未定です。予定は未t(殴
では、自分もそろそろ眠ります。お休みなさい。
>>234 契約者に関して性別不詳のままだったのなら面白い設定だと思うんだが、学園篇で取り戻した記憶の中ではっきり『男』って明言されてるしなぁ。
364 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 08:58:44 ID:TVKGcKk7
え〜昨晩のライCを投下しようと思いもぉ〜す(ドッガ風に)
人いますか?
imasuyo
はっ、ここに
367 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:09:12 ID:TVKGcKk7
うがあぁぁぁあ!人がイタ…オレ!投下する!!
タイトル・桃色
カップリング・ライ×C.C.
備考・やはり僕はライ×C万歳
支援
369 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:10:04 ID:TVKGcKk7
桃色
「うーん…」
僕は格納庫で桃色に染め上げられたC.C.の暁直参仕様機を眺めていた。
C.C.は優秀なパイロットだ。
腕は四聖剣にも負けてないし、戦力として申し分ない。
しかし…戦場でピンクというのはどうなんだろうか…
支援
支援
支援
373 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:12:13 ID:TVKGcKk7
「どうした?私の暁がどうかしたか?」
そんな考え事をしていると、僕のそばにパイロットスーツを身に着けたC.C.がやって来た。
パイロットスーツを着ているところを見ると、シミュレーター訓練をしていたのか…
「珍しいな。C.C.が訓練なんて…」
「腕が錆付いたら、お前を守ってやれないだろう?」
「ありがと。でも…」
僕はC.C.から暁に視線を戻す。
「機体に桃色って…」
「可愛いじゃないか?マンガではエースパイロット機のパーソナルカラーなど当たり前だぞ?」
「戦いはマンガとは違う。僕の深海色や朝比奈さん、千葉さんの青、藤堂さんの黒ならともかく、桃色じゃ夜戦にでもなったら敵の標的になりやすい。」
「私の腕が信用できないか?騎士団の双璧の一角様は冷たいな…」
「心配してるんだよ。君が死なないのは分かってるけど…大怪我でもして体の一部がなくなったりしたら…その…」
支援
375 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:14:10 ID:TVKGcKk7
僕は少し躊躇いながら、間を置いてから喋り出す。
「C.C.の綺麗な体が傷付くの…嫌だから…」
少し頬を染めながら僕はそう言う。
もう少し別の言い方はあったのかもしれないが、思いつかず、正直に言った。
しかし綺麗な体なんて…我ながら恥ずかしい台詞を言ったものだ。
「…スケベ。」
「ぬあ!?」
目を細めて僕に言うC.C.。
そりゃ確かにこんな台詞言ったら軽蔑するよなぁ…
これがカレンだったら照れ隠しに殴られたかも…
「だが…」
するとC.C.は少し顔を僕から背け、
「心配してくれて…嬉しいぞ。」
少し頬を暁と同じ桃色に染めながら僕に言った。
支援
377 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:15:33 ID:TVKGcKk7
「C.C.…」
「だが、塗装は変えない。」
「え?」
「…」
C.C.は頬を染めたまま、無言でゆっくりと僕に抱きついた。
「し、C.C.!?」
「目立つ色なら…お前は私が危機に陥っているとき、すぐ助けに来てくれるだろう?」
C.C.は耳元で僕に優しく囁く。
「…大丈夫、C.C.はピンチになんかならないよ。」
「え?」
「だって…」
僕も彼女の耳に唇を近づけ、
「僕は戦闘中も、君から離れたりしないから…」
と、優しく囁いた。
君から離れたりなんか絶対しない。
君の背中は僕が命を賭けて守ってみせる。
君を狙う敵は僕が全て薙ぎ払おう。
だって君は、僕の大切な人だから…
378 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:17:15 ID:TVKGcKk7
「…馬鹿者。」
「本心だよ。」
「…まぁいい。では私も…」
C.C.は僕から離れ、澄んだ瞳で僕を見つめる。
少しドキドキしている様だ。
「お前の背中は…私が守ってやる。」
C.C.は優しく僕に言って僕の唇に自分の唇を重ねる。
僕は瞳を閉じ、そのまま彼女を抱き寄せた。
僕達は…どんな時でも一緒だ。
支援
380 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:18:19 ID:TVKGcKk7
………
「…」
私…紅月カレンは紅蓮可翔式の陰に隠れ、ライとC.C.のキスシーンを見ていた。
可笑しいな…なんでこんなに悔しいんだろう…
彼の幸せは私の幸せのはずなのに…
C.C.が暁という紅蓮に匹敵する機体を手に入れた今、ライの背中を守る役目「も」彼女の役目にシフトするのは当たり前なのに…
なんでこんなに…ライが愛しいの?C.C.が羨ましいの?
ライはC.C.の恋人なのに…彼の全てを手にするのはC.C.で当たり前なのに…
「格納庫でラブロマンスかぁ〜…よくやるわねぇお坊ちゃまは…」
私はいつも聞いている声を聞き、前を向く。
ラクシャータさんだ。
「誰も居ないといっても…こうやって陰で見てる人間も居るんだから自重しなさいっつの…」
ラクシャータさんは呆れながらそう言うと、私の方に視線を移す。
「良いの?カレンちゃんはあれで?」
「何言ってるんですか…ライはC.C.の恋人…」
「じゃ何で泣いてるのアンタ?」
「え?」
そう言われた私は自分の目を手の甲で拭いてみた。
ホントだ…涙が出てる…
支援
382 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:19:14 ID:TVKGcKk7
「なんで…ライが幸せで嬉しいのに…嬉しいはずなのに…」
私は何度も涙を拭う。
でも…止まらなくて…
「…はぁ。」
ラクシャータさんは溜息をつくと、私を優しく抱きしめた。
「ラ…ラクシャ…」
「柄じゃないけど、無理しないで良いよ。」
「…!」
私は声を押し殺し、ラクシャータさんの胸で泣いた。
ライを完全に失った悲しみ…C.C.への嫉妬心が抑えられない自分自身への自責の念が抑えきれない…
苦しいよ…私はこれからどうすればいいの…お兄ちゃん…
支援
384 :
ライ×C万歳:2008/08/14(木) 09:20:38 ID:TVKGcKk7
投下終了
昨日即興で思いついたネタです。
前に書いた「たとえ一番に愛されなくても」と一緒に読んで貰えれば深みが出るかと…
それではまた…
GJです!ライとC.Cの幸せとカレンの悲しみの対比が切ない…
なんか一雨来そうな雰囲気ですな。次回の投下をお待ちしてます!
386 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/14(木) 10:13:51 ID:ronZh5XU
ライ×C万歳卿GJ!
桃色ときいて「ユフィでも登場するのか?」とか思ったけどぜんぜん違いましたw
ピンクといえばヴァリキュリエ隊のみなさんもピンクでしたよね。戦場で目立ちたいのかww
カレンが最後に泣いててちょっとずきっときましたよ。ライのフラグ一級建築士には誰にも勝てませんね
ちょっとお聞きしたいのですがこのスレってホラー分野って投下してもよろしいのでしょうか?
いや、あんまり怖くないかもw
387 :
銀飯:2008/08/14(木) 10:14:39 ID:8TBoEpV3
おはようございました。
>>保管者トーマス卿 文章のつながりがおかしいところがあったので修正をお願いします
>>264の下から2行目
誤「この世界に消えることに」→正「この世界から消えることに」
よろしくいお願いします。
>>386ホラー分野いいと思いますよ。
保管庫にもひとつですが作品がありますし
>>388 ありがとうございます
お昼頃になったら投下させていただきます
でも自分は文才ないので臨場感が伝わってこない・・・
怖くないよ・・・ホラーなのに・・・
テンさんがヴァルキリエ隊を率いる理由って何かと考えてみた。
多分ダールトン将軍と同じで、身寄りのない彼女たちに生きるすべを与えるためじゃないかと。
男と違って、女性は娼婦にされる可能性があるからね。
そんな話が聞けるのではないかとLCR2で期待してるんですが、いま書くべきですか?
>>390 さあネタは新鮮なうちに使うのです。
期待してますぞ。
テンさんの場合は光源氏計画の可能性も高いがwww
>>391 >>392 了解しました。しかし、今書いてる話とはまた別の話なので、完成にはしばらく時間がかかります。
>>389 支援しますよ。あと何時に投下するか書いてください。
>>393 多分、1時ごろだと思います
支援よろしくお願いします
おはようゴザイマシタ
目覚まし壊れたorz
>>348 水守卿、GJでした!
……ライ……大丈夫だよね、マオは大丈夫だったし
>>384 ライ×C万歳卿、GJでした!
二人の幸せの裏に悲しみと嫉妬を覚えるカレン
……泣ける
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
>>395 いや、そうなんだけどね。あまりにも小物で扱われてかわいそうだからさ。
その吸血鬼ってあだ名も彼女たちの処女を守るために有効に使ってるんじゃないかと。
まあ、今書いてる作品ではあっさり死んでもらうけど。
コミケにロスカラ本あるみたいだにゃ ルル×スザク+ライのアッー!!だけど
あれ、咲世子さん 何リュック背負ってるの
>>397 確かにLCR2あったらものすごい善人補正かけられてそうで怖いw
作品投下お待ちしとりま〜!
>>397 皇族の様子。
ネリ様「ギルフォード、ダールトン!すぐにその本を押収し、発禁扱いにしろ!」
ギル・ダル『イエス・ユア・ハイネス!』
ネリ様「楽しむのは私だけでいいんだよ。ふふふ。」
シュナ様「ふむ、カノン。この本を抑えてくれるかね?準一級命令だ。」
カノン「かしこまりました。殿下。」
シュナ様「弟の成長した記録を残したいからね。」
カノン「この、銀髪の青年に興味がおありなのでしょう?」
シュナ様「わかるかい?」
カノン「ええ。ぜひ実際にお会いしたいものです。」
シュナ様「地上波では難しいかもしれないね。」
あとで投稿していいですか?
カップリングはライ×カレで
文才のない青二才ですが…
支援
ってあとでって書いてあった・・・orz
1時から投下します。(ホラー)
支援のほどよろしくお願いします
定刻になったので投下したいと思います
鈴ノ音
・最近、暑くて、いやだなーと思ったので怖い話を書きました
・マジであった話だそうです(友人から聞きました)
・カップリングはありません
・いちおう話を脚色しています
・臨場感がでなくて涙目の自分orz
※注意※
・ホラー苦手な人は注意!
・オリキャラ?
「もう〜ライったら動かないでっていったじゃない」
「ゴメン……やっぱり僕はモデルなんて無理だよ」
「いいじゃない、それとも私とペアが嫌なの?」
美術の時間、僕たちはお互い2人ペアになって相手の似顔絵を描くという課題を与えられていた。
カレンとペアになった僕は10分交代でお互いを描き合っている。今はカレンが描いて僕がモデルをしている。
「いや、嫌ってわけじゃなくてなんというか……僕、絵描くのヘタだし……それにモデルも様になってないだろ?」
「なにいってるの?あなた以上に様になる人っているの?描いている私の身にもなってほしいくらいだわ」
はぁとカレンがため息をついた。僕はなにか悪いことをしてしまったのだろうか。カレンの絵は特別悪い絵ではない。
逆にいえば僕の方がヘタなのに……。
「ハイ!時間になったから止めてください。続きは次の時間行います。道具を片付け終わった人から教室に戻ってください」
美術の担任教師の一声が教室に鳴り響いた。一斉にみんなが道具を片付け出す。
僕たちもみんなと同様に道具を片付け出した。何人かの生徒は早くも片付けが終わったらしく廊下に出ている。
他の生徒に片付けを押し付けたのだろう。責任感のなさにこちらがため息をつきたくなる。
大体の人が道具の片付けをが終わり廊下に出ていった頃、僕たちも丁度片付けが終わった。
「行きましょ?」
「うん」
カレンと教室まで一緒にもどることになった。彼女といると気が楽になる。心の重みが取れるというか何でも話せるというか……。
支援
教室に向かうまでにいくつかの曲がり角を曲がらなければならない。一番最後の曲がり角がある廊下。
そこで僕は不思議な音を聞いた。
シャン、シャン、シャン……
「カレン、なんか音がしない……?」
「なに言ってるの?音なんてしないわよ」
シャン、シャン、シャン……
鈴を鳴らしたような澄んだ音。でも誰がこんな廊下で鳴らしているんだ?
なぜか恐怖心が込みあがってくる。曲がり角を曲がってはいけない。本能が忠告する。
「カ……カレン、聞こえるってば!鈴みたいな音が!」
「ライ?あなた大丈夫?」
違う。僕は間違っていない。だって現に聞こえているんだから。もうすぐで曲がり角に着く。
曲がってはいけない、曲がってはいけない。でも曲がらなくちゃ教室にいけない。
あと、3歩、2歩、1歩
曲がった。
女がいた。真っ白い布に青色の水玉がついたノースリーブのワンピースを着てる。顔は髪の毛のせいでよく見えない。
手には鈴を持ってこちらに少しずつ歩いてくる。異様だった、存在自体が。なぜか見てはいけない気がした。
とっさにカレンの名前を口にする。
「カレン!」
「ごめんなさい」
支援
カレンは僕をおいて小走りで教室に向かっていく。いや、カレンだけじゃない。他のみんなもこの曲がり角を曲がると
走って教室まで行ってしまう。みんなあの女を見ていない。いや見ないように顔をそらしている。
僕が異様だった。この空間では。
どうもおかしい。でもつい見てしまう。その女を。でも気持ち悪かったので少し早歩きで教室に向かった。
シャン、シャン、シャン……
たえず女は鈴を鳴らす。リズムが乱れることなく、ただ平坦に。
女とすれ違ったけど、別に追っかけてくることは無かった。教室に入る前に廊下を見たがそのときにはもういなくなっていた。
とりあえずカレンに話を聞いてみる。
「カレン、どうして僕をおいていったの?」
「ごめんなさい、答えられないの。ごめんなさい」
そういうとカレンは他の友達のところへ行ってしまった。
カレンがだめなら次はルルーシュだ。なんとしてでもあの女のことを聞かなければ。
「ルルーシュ」
「なんだライ?」
「廊下に女の人がいなかったか?」
「悪いライ。そのことは聞かないでくれ」
おかしいおかしいおかしい。なんで聞いてくれないんだ?いつもなら聞いてくれるのに。
シャーリーにもニーナにもリヴァルにも聞いてみた。でも3人にも断られてしまう。
なんなんだあの女は。
sienn
支援
「ライ、どうしたんだい?」
「……スザク」
最後の希望であるスザクだ。彼なら聞いてくれるかもしれない。そんな気がした。
「顔色悪いよ、大丈夫?」
「スザク……女の人を見なかったか?」
「女の人?ああ、アレね」
「スザク知っているのか!?」
「うん」
ようやく見つけた。希望が。こうなったらとことん聞いてやる!
「スザク!どうして走ったんだ?なぜみんなあの女の人を見ていなかったんだ?」
「アレをみたら呪われちゃうんだ。だからだよ。」
「呪われる!?僕、見ちゃったんだけど……」
とたんにスザクの顔は厳しいものへと変わった。僕は一瞬後ろによろけた。
そんな、今のご時世呪いなんてあるはずないじゃないか。バカバカしい。でもなぜ僕は動揺しているんだ!?
支援
「ゴメン、君とはもう話せないよ」
「えっ!ちょっと待てよ!スザク!スザク!」
スザクは僕から離れていった。気が付いたら教室には誰もいなくなっていた。ルルーシュもスザクもシャーリーも……。
そんな僕をあざわらうかのように鈴の音が響き渡りはじめた。
シャン、シャン、シャン……
少しずつ大きくなっていく。誰もいなくなってしまった教室は鈴の音でいっぱいになる。
シャン、シャン、シャン……
いやだ、怖い。なんなんだアレは。僕はなぜ見てしまったんだ?
気味が悪い。あの女なにものなんだ!?
もうすぐこちらにやってくる。あと少し、あと少しで――――――――!!!!!!
「……ィ、ラ…ィ……ライ!」
「うわっ!」
目がさめた。汗がすごい。息も上がってるし、未だに恐怖心が残っている。
カレンが僕の顔をのぞきんこんだ。
「ライったら、もう」
「なぜカレンがいるんだ?」
「会長に頼まれたの。『仕事が溜まっているから起こしてきて』って」
「そうだったのか。ごめん」
「いいのよ、ほら、早く着替えて」
なんだアレは夢だったんじゃないか。気にすることはない。ただの夢。でも恐怖心が残る。
耳にまだ鈴の音が残ってるような気がしてたまらない。
気分がスッキリしないまま、僕は一日を過ごしたのだった。
支援
支援
アレから1週間が経過した。あの日の夢なんて完全に忘れていた。気分が悪かったのは1、2日だけであとは完全に
脳内から消えていた。
さて、今はとっくに日暮れを向かえ空が真っ暗に染まった時刻9:00ぐらいだ。
明日は数学の課題の提出期限最終日である。僕はカバンあさった。教科書を出さなければ。
「教科書、教科書……あれ?」
カバンの中に入っているはずの数学の教科書が見当たらない。今日だされた課題は教科書がないとできないものだというのに。
それも数学の担任教師はとてつもなく頭が固い。この前なんて課題提出期限に間に合わなかった生徒全員を廊下に立たせていた。
それだけはいやだ。しかたがないので学校に教科書を取りに行くことにした。
暗い暗い漆黒の闇に包まれた校舎。クラブハウスの方からは温かくほんわかした光が窓からこぼれ出ているというのに
校舎の方ときたらただ真っ暗でしかなかった。光を拒んでいるような気がする。
支援
カツーン、カツーン
靴音がいやに鳴り響く。懐中電灯を持った手がすこしぬれていた。
バカみたい。そう思った。暗闇なんかで恐怖を覚えるなんて。我ながら子供みたいな心をもっているな。
教室まであと少しだ。そう思った瞬間だった。
シャン、シャン、シャン……
聞き覚えのある音がする。とっさに息がつまった。汗がほほをつたう。懐中電灯を握る手がいっそう強くなる。
この音は一週間前に聞いた。僕は夢の内容を完全に思い出した。
シャン、シャン、シャン……
曲がり角までもう少しだ。曲がれば正体が分かるじゃないか。でもあれは夢だった。なのになぜ聞こえるんだ!?
シャン、シャン、シャン……
見てはいけない。見てはいけない。本能がそう言っている。でも体が言うことをきかない。
あと少し、あと少しで……。
曲がった。
支援
支援
「!?」
女がいた。青白いほほをして。前みた姿と同じだった。たえず鈴を鳴らしている。
人間なのか?いや、違う。こいつは、幽霊だ。
そんなものがこの世に存在するのか?いや、でも現に見ているじゃないか。でも人間にも見える。
しかし人間が青白く光ったりするものなのだろうか?
でも見たのは夢のなかじゃないか。ありえないありえないありえない。
僕は正体を知るべくありったけの勇気を振り絞った。
「だ、誰だ!!!!!」
フッと女は消えた。静寂が戻る。懐中電灯が僕の手から離れ、地面に落ちた。
ガツンと重みのある音がこだました。
アレは幽霊・・・ユウレイ!!!!!
僕は全速力でその場から逃げた。やばいだろ、これは。僕の脳裏にスザクの言葉がうかんだ。
『アレを見ると呪われちゃうんだ』
足のピッチを上げる。恐怖心のためか簡単に回転速度が上がった。
漆黒に包まれた校舎を無事に脱出し、クラブハウスへと一目散に駆け込んだ。
支援
支援
無事クラブハウスに戻れた僕は教科書のことを思い出した。
そうだ、ルルーシュに借りよう、ってなんで思いつかなかったんだ?
いつのまにか僕は頭のネジが1つ外れていたようだ。
無事課題を終えた僕はベットにゴロンと寝転がった。電気を消そうかと思った瞬間、いや、やめておこうと思った。
大丈夫、もうこんなことがおこることはない。
心の中で必死に言い訳するも恐怖心には勝てず、結局僕は寝ずにずっとおきていた。
おきている間、ずっと頭の中に鈴の音が響き渡る。
シャン、シャン、シャン……
支援
支援
「おはよう、ライ。あら?どうしたの?顔色が悪いわ」
例の廊下でカレンと会った。曲がり角を曲がったところで恐怖心が僕を支配してしばらく動けなかったと所を
丁度カレンが声をかけてくれたのだ。ちょっと安心する。でもさすがに「昨日幽霊と会ったんで寝不足なんです」とはいえない。
「おはようカレン、あのさ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「なにかしら?」
カレンは僕の一歩先を歩きながら体を後ろに向けている。その他には後ろも前も人はいないだからこんな事はありえないのだが。
僕は先ほどから気になっていたことを口にした。
「僕の服のすそを誰かが引っ張ってないかい?」
支援
支援
投下終了。支援してくださったみなさんありがとうございました
話をしてくれた友人2人に感謝します、ありがとう。
この話は2人の体験をもとに書きました。だから話をミックスさせてあります。
少しでも暑さが和らいでもらえばうれしいです。
でもイマイチ臨場感がでないんだよなー
はぁ、ライノネ書きたいのにネタが思い浮かばない・・・
>>434乙 and GJ
いや、十分楽しめたよ。ブリタニアの宮殿ならもっと出そうだね。
ライノネネタ書くのなら、ノネットさんの銃を使えばいいのでは?
>>434乙です
楽しめましたよ
ブリタニア宮殿なら確かにもっと出そう…
次私が投稿していいですか?
439 :
とんぼ:2008/08/14(木) 13:53:58 ID:aykCwu/x
カップリング?はライカレで
題名は単純ですが「戦争恐怖症」
あんまりよくできていませんがよろしくお願いします。
>>434 ワラビ餅卿、GJでした!
面白かったけど別に怖さは感じなかったです
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
sienn
支援をサポート
「戦争恐怖症」
黒の騎士団に入団してだいぶ経った僕は、ナイトメアに乗れなくなってしまった…。
人を殺すという行為に今更ながら恐くなったからだ。ナイトメアのパイロットが稀に起こる症状らしい
みんなは、あまり気にしないで治療に専念しろというが
こんなことで、みんなに迷惑をかけたくないそう思い僕はカレンに声をかけた。
ライ「カレン、訓練につきあってくれないか?」
カレン「訓練って…あなた戦えないでしょ!治療に専念しろってみんなに言われたばかりなのに」
ライ「わかってるだが、今僕がいなくなったら…」
カレン「ライ…これだけは、言っておくわ」
その時のカレンの顔は少しこわかった
カレン「自惚れるな!自分だけが頑張っているとおもったら大間違いよ!
みんな必死になって戦ってるんだから!大丈夫あなたいなくたっ
私があなたの分まで頑張るから私達を信じてあなたは治療に専念
しなさい!」
その時カレンに救われた気分になった…
ライ「…確かに自惚れていたいたのかもしれない…すまないカレン…」
その後リハビリなどを行い少しずつではあるがナイトメアに乗れるようになった。
だが、まだ実戦にはでれない状態でいた…あの時のトラウマが…
ぽぺっ……支援
「ハァ…ハァ…」(訓練終了)
玉木「せ…戦場にでてない奴に負けた…」
僕はまだ戦場に復帰せずにいた。
ラクシャータが言うには、戦場でのトラウマが原因らしい
やはり輻射波動をまともに食らったあの時のブリタニアの騎士が今でも思い出す…
誰にでも家族はいる…僕はその多くの人々の家族を奪っていった…そのことが怖くなり
僕は…黒の騎士団を脱退しようと決心した…。
その時彼女がまた突然現れた
カレン「死んだ人の目をしてるよ…今のあなた」
ライ「…なぁカレン…君は人を殺すことが怖くないのか?」
カレン「…怖いわよ輻射波動を放つ時の感触が怖くなるときがたまにある。」
ライ「なら…何で戦う?」
カレン「前にも言わなかったっけ?みんなそれぞれの何かのために戦っているって!」
昔の僕は、何の為に戦ってたっけ?
ライ「・・・・・・」
カレン「まぁ…あなたは記憶喪失だしこれからでもいい!何のために戦うのか自分で見つけ
てみなさい!」
その時考えた黒の騎士団に入る前の自分を…
最近、オレンジ支援が流行ってるのか←張本人
447 :
とんぼ:2008/08/14(木) 13:59:35 ID:aykCwu/x
確かあの時は、カレンに助けられて
僕は、カレンが望むような平和な世界作るために黒の騎士団になったんだっけ?
・・・・・・・・・・・
ライ「カレン…ありがとう僕は、甘えていた…僕は、何のために戦うと決意したのか
思い出したよ。僕はもう迷わない…誰もが平和で暮らせる幸せな世界それを目指すために僕は戦う…その日がきたら
君に言いたいことがある。」
カレン「…なっ!なーに女の子の目の前で恥ずかしいこといってんのよ!?///
でもこれからも共に戦いましょ…ライ(でも本当に平和な世界になっ
たら聞いてあげてもいいかな?)」
結局僕は、脱退せず黒の騎士団に残った
それ以降僕は、また戦場に復帰でき、カレンはゼロを支え
僕はそのカレンを支えていこうとおもった。
これで終わりです。やっぱりできが悪いかなぁ…
支援は幸せ
>>447 乙
文章や内容そのものはいいんだけど、「・・・」が多いので少し見にくいかな?
14時20分に投下させていただきたいのですが、先に投下宣言されてた方いますか?
450 :
とんぼ:2008/08/14(木) 14:08:56 ID:aykCwu/x
投下終了←短か!
もう少し修行してみようかな…
やっぱり自分には、文才がないかなぁ…
終わってたorz
>>445 玉木→玉城、では
>>447 とんぼ卿、GJでした!
…が多少多く感じられましたが内容は良かったと思います
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
452 :
とんぼ:2008/08/14(木) 14:13:48 ID:aykCwu/x
玉城…orz
…はリア友にも悪い癖とよくいわれます。
支援してくださった皆様ありがとうございます。
とんぼ卿、GJ!
戦わないライってのも珍しいな。新鮮でした。
このスレにはたくさんの職人さんもいらっしゃるのでみなさんを参考にされるといいと思います。(自分はまだまだですけど・・・)
とりあえず保管庫を読み漁ってみては?
次の投下もお待ちしております
>>449 支援します。なんか今日は昼間からの投下多いな〜。(お盆休みだからか)
455 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:18:29 ID:8TBoEpV3
前書き
『世界の色』の3話目です。前半はライの台詞を聞いた鰤軍側の反応、後半はテンさんとのやり取りで、カップリングは特にありません。他の職人さんが使っていた“同類”という言葉を使わせていただきましたので了承願います。新型KMFは次回の4話で出します。
>>447 乙です。文章や内容そのものはいいんだけど「・・・」が多いので少し見にくい
のではと思う
参考に保管庫に行って他の職人さんの作品を読んでみるといいと思うよ。
たくさんの職人さんがいるので勉強になると思うんで
あと投下するときは明確に時間を宣言してくれると助かる。他の職人さんが困ると
思うから
>>449 支援します。
457 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:20:20 ID:8TBoEpV3
『世界の色3@』
(同時刻、トウキョウ租界上空)
「へぇ、スザク。イレブンのパイロットにも言うやつがいるんだね〜。」
いい獲物を見つけたと喜んでいる、ナイト・オブ・スリーのジノ・ヴァインベルグに対して、ナイト・オブ・セブンのスザクは激しく動揺していた。
「この声は!?ラ、ライ?君なのかい?」
ギアスをかけられたギルフォードが駆るヴィンセントの攻撃をかわしながら、スザクの意識はガウェインを駆るライの方に向けられていた。
「でも、どうして僕たちは君の事を・・・。まさか皇帝陛下!?いや、ルルーシュがギアスで僕たちの記憶を!?」
(記憶を改竄するギアスを持つ皇帝陛下であれば僕たちの記憶からライのことだけを消し去ることは可能だ。でも僕は皇帝陛下のギアスを受けていないし、なにより、皇帝陛下に会う前に彼は姿を消した。だとすれば・・・。確かめなければ!)
「狂王、いや同志ライよ!貴殿の想い、確かに受け取った!ならば、このジェレミア・ゴットバルト、忠義の想いでそれに応えよう!そう、全力で!」
「私は、私は、コーネリア殿下の御為に!」
ジェレミアのサザーランド・ジークとギルフォードのヴィンセントは徐々にジノのトリスタンとスザクのランスロットを押し始めた。
(
おおおおお願いです、支援させていただけますか!
459 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:21:34 ID:8TBoEpV3
『世界の色3A』
(同時刻、旗艦アヴァロン内部)
「ふむ、彼は何者だろうね?」
「黒の騎士団の事実上のNO.2にして、超合衆国連合を束ねる影の宰相とも聞いておりますが。」
玉座に座している帝国宰相であるシュナイゼル・エル・ブリタニアの質問に対して、副官であるカノンは現時点で把握している情報を報告した。
「欲しいね。」
「はっ?」
主であるシュナイゼルのつぶやきに対してカノンは真意がつかめなかった。
「許されるのならば、彼を我が騎士として迎え入れたいという意味だよ。」
「しかし、殿下。」
シュナイゼルの発言は帝国宰相として許されるものではなかった。
「ん?嫉妬かい?」
「まさか。」
二人の関係をよく知るものならば、今の会話の内容が仕事上ではなくプライベートな意味で言っているというのが容易に理解できただろう。
口に出すことを憚られているが、二人の関係は間違いなく男色の関係であり、貴族の間では、シュナイゼルが特定の女性を連れて歩かないのは、すべてカノンが排除しているからだという噂が実しやかにささやかれていた。
「しかし、現実的には難しいかと。」
今、彼が対峙しているはブリタニアの吸血鬼の異名をとるナイト・オブ・テン、ルキアーノ・ブラッドリーであり、破壊と殺戮に悦びを見出すルキアーノに彼を生かして捕らえるという選択肢があると、カノンは思えなかった。
「だろうね。」
しかし、シュナイゼルのつぶやきはカノンの言っている意味とは微妙にニュアンスが異なる響きを持っていた。
「ら、ラクシャータ!?よくも、よくも、僕が作ろうとしていたガウェインの新型を!」
「ロ、ロイドさん。こっちは量産機体ウォードがありますし、紅蓮を弄繰り回したんだから、おあいこで・・・、あら?」
画面に映る新型ガウェインを見て怒り狂うロイドをなだめるセシルの目に映ったのは、高速移動する紅い機体だった。
「何よ、このイレブンのパイロット!?そんなにこの世界が大事ならあんたたちがとっとと死ねばいいじゃない!スザク、さっさとフレイヤを撃ってよ!」
そんな上司たちのやり取りと関係なく、ニーナはスザクに大量破壊兵器フレイヤを撃つことを要求した。
460 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:22:34 ID:8TBoEpV3
『世界の色3B』
「ほう、自分の命よりもこの世界が大事か?」
「そうだ!」
ルキアーノの皮肉を含んだ問いに対してライは力強く答えた。
「ならば、どこまでそんな奇麗事が言えるのか試してやるよ。」
「くっ。」
卑屈な笑みを浮かべながらルキアーノはパーシヴァルのドリルの旋回を再び始めた。
「ライ!」
ルルーシュは自身の専用機体蜃気楼の拡散構造相転移砲を放った。
(誘発などしったことか!ライを失うぐらいならば!ナナリーのためにも・・・。パーシヴァルを狙ってもシールドでガードされるか、かわされるのが眼に見えている。ヴァルキリエ隊の機体を破壊した場合、ライのガウェインが巻き込まれてバランスを大きく崩す可能性がある。)
狙ったのはルキアーノのパーシヴァルでも彼の配下のヴァルキリエ隊でもない。ガウェインを縛り付けるスラッシュハーケンだった。その結果ガウェインを縛り付けるものはなくなり、自由を取り戻した。
ガギン!
自由を取り戻したライはガウェインの足で思いっきりパーシヴァルに蹴りを入れた。
「ど、土足で・・・」
動揺しているルキアーノに対し、
「はあっ!」
ライはガウェインのスラッシュハーケンをすべて開放し、パーシヴァルとヴァルキリエ隊に向けて放った。(注:従来のガウェインより遥かにでかく有効範囲が長いので届くのです。)
「なめるな!」
「嘘。」
「わたしたち。」
「やられたの?」
「キューエル!」
ライの攻撃によってヴァルキリエ隊の機体は全滅した。もっとも、機体の破壊が目的だったので、緊急脱出用ポットが作動し、中のパイロットたちは無事だったが。
「さすが、フラグ一級建築士だな・・・。」
ゼロはライの戦い方とは別のところに感心していた。
(どんな時でも(女性に対する)冷静さを見失わない。見習うべきだな。)
しかし、ルキアーノはそれらをすべてシールドと回避運動で防いだ。だが、間合いを取ることが目的だったライにとって、それは想定済みのことだった。もともと今乗っているガウェインはアヴァロンクラスの対空中戦艦用で接近戦に向いていないからだ。
(さすがゼロの専用機だな。ハドロン砲をぶっ放すだけしか能のない機体だ何て。まあ、ルルーシュに接近戦なんかさせられないけど。しかし、ハドロン砲が未完成なのはまずいな。)
支援
支援!なんかオレンジくんがいっぱいいるよWW
463 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:23:10 ID:8TBoEpV3
『世界の色3C』
「くくくっく」
「ん?何がおかしい?」
ルキアーノの笑いの意味がわからないライは尋ねた。
「違うな、うれしいんだよ!」
「嬉いだと?」
「ああ、そうさ。何だかんだ奇麗事を並べてやがったが、てめぇの本性は俺と同じだろうが。ヴァルキリエ隊を殺さなかったのは気に食わねえがな。」
「貴様!?自分の部下の命を!」
「あん?命なんざ、戦場ではいくらでも散っていくだろうが!そういうてめえだって散々奪ってきたんだろう?」
「そ、それは・・・。」
ルキアーノの言葉に反論するすべをライは持っていなかった。
「そら見ろ!俺たちは同類ってことさ!質問するぞ、お前は何のために戦っているんだ?この世界を守るためとか、腑抜けた理由じゃあるまい?」
「僕が・・・戦う・・・理由?」
ルキアーノの“同類”という言葉と質問に対してライとしての人格は激しく動揺した。
「戦争なんざ、どんな奇麗事を並べても、焼き尽くし、奪い尽くし、殺し尽くす。それが本性だろうが。そんな現実を受け入れた俺は、破壊を楽しんでいるんだよ。ひゃっひゃっひゃ!」
「そうか、それが現実か。ならば私が戦う理由は・・・。」
「ほう、何だ?」
「ライ!」
ルルーシュはライの一人称が「僕」から「私に」変わったことに激しい動揺を覚えた。
(まずい、狂王の人格が!)
「熱き血潮、渦巻く戦乱を求めて!」
「ほら、見ろ!やっぱり俺たちは“同類”だぜ!それにしても最高の答えだ!ひゃはっつはは!」
ライの答えに満足したルキアーノが盛大に笑ったが、
ゴーッツ!
黒いエネルギー波が背後から飛んできたため、慌てて回避した。
「あれは!?」
「紅蓮!?」
ライたちの前に現れたのは、可翔式とは異なるエネルギーを放出させた翼を得、従来とは大きくシルエットを変えた紅蓮と思しき機体だった。
「ゼロ!ライ!!お待たせしました!黒の騎士団零番隊隊長紅月カレン、本時刻をもって戦線に復帰します。」
そう!ならばこそ!オール・ハイル・シィエーン
465 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:23:44 ID:8TBoEpV3
『世界の色3D』
「んなっ!?ぼ、僕の、僕の紅蓮を!?」
「あらっ、私もエナジーウイングを作成しましたよ。そういう意味じゃ・・・。」
「ぐ、苦しい、苦しいよ、セシル君!」
例のごとく、ロイドをつるし上げたが、
「でも、まずいね。出力は見たところ60%だと思うけど、もしデヴァイサーが乗っているなら・・・。」
「ええ、あの機体で60%なら・・・。」
「あのガウェインの新型を除いたら勝てる機体はこの戦場にはいないだろうね。」
お互いに趣味の世界に突入し、徹底的に改良を加え、原形をとどめなくなった上、乗りこなせるパイロットがほとんどいなくなった紅蓮であるが、その分性能は恐ろしいほど強化されていた。しかもそれが黒の騎士団に渡ったとなると、
(責任問題の追及は必至ね。辞表を書いておこうかしら。)
「ほう、新手か?まあ、破壊の対象が増えただけの話だがな。」
「はん、やれるものならやってみなさいよ!」
ルキアーノの挑発に対してカレンの紅蓮は戦闘態勢に入った。
「カレン、気をつけろ!そいつは・・・」
「大丈夫です、ゼロ!この紅蓮なら例えラウンズ相手でもやれます!それと、ライ。」
指揮官であるゼロの警告に対して、先ほどの戦闘で紅蓮のスペックを把握したカレンは自信たっぷりに応えた。
一方カレンに声をかけられたライは機体の損傷を確認し、
「ああ、装甲は多少やられたけど、駆動系もフロートも大丈夫だ。ハドロン砲は未完成で、シールドは・・・」
ライの回答に嘆息しかけそうになったカレンであった。
「そうじゃなくて!さっきの台詞カッコよかったわよ!まあ、あそこで私の名前が出てこなかったのは癪にさわったけどね!」
「うっ!?」
カレンはそういいながら紅蓮の輻射波動腕をフルチャージしていた。
(それは僕じゃなくて、パーシヴァルに向けるべきだろ!)
「さっ、何をしているの!?早くナナリーとアリスのところへ行ってあげなさいよ!大事な人たちなんでしょう。」
そのカレンの言葉にライはハッとなった。
「カレン、まさか記憶が?」
「さあ、どうかしらね?」
その台詞は以前ライがゼロに対して使った言葉と同じだった。つまりは肯定。
(僕に残された時間はもうないというわけか。なら、なんとしてもナナリーとアリスを・・・)
支援
467 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:25:57 ID:8TBoEpV3
『世界の色3E』
『あー、二人とも。盛り上がっているところ悪いんだけどさ。坊やとガウェインのことで話をさせてくれる?』
「ラクシャータさん?」
「わかりました。」
いつもなら通信で会話を邪魔されたとラクシャータに食って掛かるカレンだったが、ゼロやライを守るため、ナイト・オブ・テンに向かっていた。
「ラクシャータさん、すみません。ガウェインを壊してしまって。」
中華連邦戦で暁零式をオーバーヒートさせてしまい、専用機を失ったライはハドロン砲が未完成だったガウェインを半ば強奪の形で戦場に持ち込んだのだ。
『別にいいわよ。面白いデータがとれたしさぁ。それより、外郭部をはずす、データを送るわね。』
ラクシャーたが言い終えてからすぐにガウェインのコックピットにパスワード入力画面が写った。
「外郭部って、どういう意味ですか?それじゃ、まるで・・・。」
『それは外してからのお楽しみよ〜。パスワードは私が一番嫌いなデザート。』
それを聞いたライは認証コードを取り出し、“P,U,L,I,N”と入力した。しかし、“警告”の文字とサイレン音がコックピットの中に鳴り響いた。
「あれ?」
『ちょっと、ちょっと〜。何、アルファベットの入力をミスってんの?』
「え、あっ、いや。」
ライは恥ずかしさのあまり、急いでパスワードを入力しなおした。
すると、画面に浮かんだのは新型KMFのシルエットだった。
「ラクシャータさん、これは!?」
『そう、そのガウェインの中にKMFが入っていてそっちが本命ってわけ。』
ラクシャータは、はとが豆鉄砲を食らったように驚いている、ライを見てキセルを振りながら笑った。
投下ペースが・・・支援
支援 支援 支援 支援 支援
470 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:28:05 ID:8TBoEpV3
『世界の色3F』
「それで、この機体は一体?」
『ああ、それね。あんた専用の機体を作っていたんだけどさ。ゼロのやつが黒の騎士団の象徴としてガウェインを作れって、うるさかったのよね。んで、仕方なくその機体の上にガウェインのパーツをオプションでつけたわけ。』
言い終わるとラクシャータはふぅと煙を吐いた。
(よくそんな器用なことができたな)
「それで、この機体の操縦方法は?」
「そんだけ派手に暴れといてよく言うわね。基本操縦は今までと変わらないけど、神虎の3倍以上のスペックを持っているわよ。まあ、あまりにも出力が高すぎたからそれを抑えるためにガウェインのパーツをつけたんだけどね。」
(神虎の3倍以上って、とんでもないことを言ってるな、この人は)
「でも・・・。」
『あんたなら問題ないでしょ?』
「ええ!ゼロ、カレン!!」
さも当然といったように聞いてきたラクシャータに対してライはうなずき、ゼロとカレンに声をかけた。
「ああ。」
「ええ!」
「すまないが、ここは任せるよ。」
「わかった。ナナリーを頼むぞ!」
「わかったわ!でも絶対に生きて帰ってきてよ!」
「へっ?」
(なんで、カレンはそんなことを言うんだ?確かに危険だけど・・・。)
「さっきの台詞、完全に死亡フラグが立ってたわよ!」
「!?」
ルキアーノとの交戦中にカレンは冗談めかして言ったが、ライは笑うことができなかった。
(女の勘は鋭いな。ナナリーとアリスを救い出せたら僕はこの世界から消えていいと思っていたのに。)
しかし、そう感傷に浸っている時間はない。
しええええええええん!!!!
472 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:31:25 ID:8TBoEpV3
以上で投下終了です。
訂正
>>489の下から8行目でガウェインの量産機の名前が間違ってました。
誤「量産機ウォード」→正「量産機ガレス」
規制に引っかかった時に書き直すのを忘れてましたorz
投下ペースが一分未満になってた。支援してくださった方ありがとうございます。
支援は全力で!
474 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:32:39 ID:8TBoEpV3
>>459の下から8行目でガウェインの量産機の名前が間違ってました。
誤「量産機ウォード」→正「量産機ガレス」
の間違いです。
銀飯卿GJ!
ラクシャータの嫌いなデザートがプリンでふいたww
次も楽しみに待っています
>>472 GJでした
『世界の色』シリーズだとロロの扱いってどうなってるんでしたっけ?
ちょっと保管庫で前回のを見直してきますわ
>>472 燃える展開になってきましたねぇ。
続きを心待ちにさせていただきます。
で、誤字報告になるのかな。
実はプリンのスペルは『PUDDING』ですよ〜。
発音がそう聞こえるから日本では『プリン』と表記されてるだけのはずなので。
478 :
477:2008/08/14(木) 14:48:30 ID:FeooKRL/
ぐは、間違えたのはライ自身だったのですね。
早とちり申し訳ないです…
>>474 下から4行目の間違いではないでしょうか?(セシルの台詞)
480 :
銀飯:2008/08/14(木) 14:56:15 ID:8TBoEpV3
>>476 ロロの扱い・・・。どうしよう?あまり良くも悪くもといった感じで。ロロは敵視してるけど、ライは憐れみを持ってるかな?
『世界の色』はライ・アリス・ナナリーの3人がメインなのでロロの扱いは小さいですね。機密情報局編の話で取り上げようかと。
それよりも今考えているのは、ライのKMF(サタンorルシフェル)とアリスが乗った青い白兜の対決シーンを入れるかどうかなので。
>>472 銀飯卿、GJでした!
神虎の三倍って中のやつ死ぬんじゃね?
というかガウェインパーツってww
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
482 :
銀飯:2008/08/14(木) 15:00:14 ID:8TBoEpV3
>>479 保管者トーマス卿
セシルさんの台詞の部分です。画面のサイズが違うんでしょうか?おっしゃっておられるところであっていると思います。
>>480 なるほど納得しました
アニメではナナリーを暗殺する気まんまんだったロロに
このSSではライやアリスはどう対応するのか気になったので
485 :
銀飯:2008/08/14(木) 15:12:12 ID:8TBoEpV3
>>483 保管者トーマス卿
相変わらずの仕事振りありがとうございます。
>>450乙でした!
ひょっとしなくても昨日の
>>189>>197さんですか?
もし、私の予想が当たっているなら、昨日の作品に比べて
短時間で大分読みやすい文章になっているなあ、成長早っ!と思いました
内容的には心配されるほどの事はないと思いますよ
他の方も言及されている三点リーダについては、(割りとよくある傾向ですが)本来なら句読点を打つべきところを、
余韻を出したくて三点リーダに置き換えてちゃってるんじゃないかな?と思います
あと、携帯小説とかネタレスでは「あり」ですか、二次SSでは照れの表現に「///」を使ったり、
セリフの前にキャラ名を入れるのは否定的にとられる場合が多いので、避けるのが懸命かと思います
(保管庫の作品見てもらっても、ほとんどないと思います)
487 :
とんぼ:2008/08/14(木) 15:36:53 ID:aykCwu/x
>>483トーマス卿領地作成ありがとうございます。
488 :
とんぼ:2008/08/14(木) 16:29:10 ID:aykCwu/x
>>486 貴重なご意見ありがとうございます。
昨日は色々ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
>>472乙&GJです!
「女性に対する冷静さ」に笑ったwそうだね、見習うべきだね
まあ、無理だと思うけどw
新機体はラクシャータ製なんですねー!
だったらヒンズー系か仏教系の名前でも良かったかも?シヴァとルドラの名を一応あげといてみます
>>460の「卑屈な笑み」にちょっと違和感を感じました
「卑屈」だと他人に媚びへつらうニュアンスを感じてしまうので、
私見ですが「下卑た笑み」とかの方がテンさんぽい気がしました
あと、「誘発などしったことかっ!」はひょっとして、「誘爆」では?
>>463に脱字「嬉い」→「嬉しい」
490 :
銀飯:2008/08/14(木) 17:43:25 ID:8TBoEpV3
>>489 指摘ありがとうございます。
「卑屈な」は狂王の人格が出たライに圧倒されてるというニュアンスで書いたんですが、やはりわかりにくいので訂正をお願いしたほうがいいですかね?
誘爆と誘発で迷ったんですが、誘爆の方がよさそうですね。
脱字はその通りです。
あとKMFの名前ですが、ライの人格とかを考えて善と悪二つの顔を兼ね備えたやつがいいなと思ったので・・・。
欧米の世界観が中心なのでインドの神様は浮かばなかったです。それを使うとペルソナになっちゃうので。
>>490 圧倒されているなら『下卑た』だとまだ余裕ありそうに思いますが……
『引きつった』笑み、ってのも良いかも?
KMFの名前ですが、ガルーダとかは?地域が変わるとグルルって悪役になりますし。
>アリスが乗った青い白兜
ランスロットクラブはアリスが受け継いでるわけですか?
もしそうだとしたら、クラブは狙撃重視の機体なだけに、
アリスの戦闘スタイル(スピードを生かした白兵戦、二刀流剣術)とは違うので、改修したのでしょうか?
493 :
銀飯:2008/08/14(木) 18:10:59 ID:8TBoEpV3
>>492 時間があれば書こうかなと思ってる程度なんです。ギアスルートなんで1年前にランスロット・クラブは存在しなかったんですが、
一応考えているのが、ライの戦闘データを徹底的に研究したアリスがロイドさんに頼んでもらって作った専用機ということで。
アリスの特性を殺すことになりますが、アリスがそれを承知でライのレベルに近づくためにわざとしていると考えてください。
一応書くなら千葉さんと戦って、暁の左腕を落とし、止めを誘うとした瞬間にライが助けると。
>>490 そういう意図が……っ!読み取れてなくて、すみません
それなら
>>491さんの仰る通り「下卑た」より「引きつった」が伝わり易いかもしれません
KMFの名前は、一応、善悪両面の要素を意図されている事を考慮してあげたつもりだったのですが、
言ってみただけなので、お気になさらないでくださいね
495 :
銀飯:2008/08/14(木) 18:20:04 ID:8TBoEpV3
>>494 いえいえ、こちらの勉強不足が原因なので。
しかし、もう500か。9時を回ったら打ち止めに・・・。
18:40に投下していいですか?
>>496 もちろんはオフコース
支援しましょう、全力で
ありがとうございます、そろそろ投下します。
作者:余暇
タイトル:色とりどりの夏
カップリング:ライ×カレン
設定:騎士団編カレンEND後
基本コメディ、終盤イチャイチャというか、甘い展開。
支援、全力で!
sienn
『色とりどりの夏』
ブチッ、ブチッ。
「あーあ、何でこんな時に草むしりなんかしなきゃならねえんだよ。」
玉城の愚痴が聞こえる。
「文句言うな。今のうちにやっておかないと、本格的な夏になったら周り一面雑草だらけになって、手遅れになるぞ。」
扇さんが諌める。
今日はアジトの周りの草むしりを全員で行っている。僕はゼロと一緒に行動していた。
しかし、ゼロがあの格好でしゃがみ込み、草をむしっている姿はシュールと言うほかない。
「ゼロ、暑くないか?」
「ふぅ、ふぅ…。ああ、大丈夫だ。」
まだ始めてから三十分くらいしかたってないのに、もう息が上がっている。
ぷちっ、ぷちっ。(あれ?)
「なあ、ゼロ。根っこから抜かないと意味がないと思うぞ。」
「そんなこと言ったって、こいつらかなり根が深いぞ。固くて抜けん。」
いや、ありえん。昨夜は雨が降って地面が柔らかくなってるんだ。そんなに力を入れなくても簡単に抜けるはずなんだけど。どれだけ力ないんだ、彼は。
「ふう。ずっとかがんだままでは辛いな。腰だけでなくあちこちが痛い。一度体を伸ばすか、どっこらせ。」
完全におっさん口調で立ち上がろうとするゼロ。ところが。
グキッ。(うわっ、何か嫌な音が。)
「がっ…!こ、腰が、腰がーっ!」
腰を押さえて倒れこむゼロ。ぎっくり腰かよ。
「大丈夫か?ゼロ。」
「こ、これを見て…だ、大丈夫だと思うか?悪いが私はもうダメなようだ。あ、あとはよろしく…た、のむ……。ガクッ。」
「ゼロー!?」
事情が呑み込めず、動揺する玉城。いや、ただのぎっくり腰だから。
ゼロは担架で医務室へ運ばれていった。これもかなりシュールな光景だった。
支援!それは我が忠義の名前!
僕は場所を変え、廃ビル近くの雑草を取り除いていた。直射日光でかなり暑い。
「調子はどう?」
そこへ、カレンがやってきた。汗でタンクトップが体に張り付き、かなり悩ましい姿をしている。僕は平静を装った。
「あ、ああ。順調だよ。そっちはどうだい?」
「向こうは終わったわ。今度はこっちを手伝ってあげる。」
カレンは僕の隣にしゃがみ込み、草をむしり始めた。彼女のうなじや太ももが汗で光っている。彼女のいい匂いがして、どうにかなってしまいそうだ。
「まだ理性は保ってる?」
彼女がいたずらっぽく笑う。僕が自分の姿を見てドキドキすることをわかっているのか。
「何のこと?」
「ごまかしてもムダよ。さっきから私のことチラチラと覗き見ちゃって。」
「…かなわないな。」
見抜かれて、僕は苦笑する。
「そう言えばさ、さっきゼロが担架で運ばれていったけど、何かあったの?扇さんは大したことないって言ってたけど。」
カレンが心配そうに尋ねる。ゼロの親衛隊長なんだから当然か。でもぎっくり腰とは言いにくいな、扇さんも彼の名誉を優先したみたいだし。
「ああ、本当に大したことないよ。」
「大したことないって、ぎっくり腰とか?」
「うん、そうなんだ。ぎっくり…って何で知ってるの!?」
「井上さんがね、『ゼロは体力なさそうだし、ぎっくり腰になったんじゃないか』って。まさかとは思ったけど、本当だったんだ。」
またあの人は余計なことを……。でも、大正解です。
「なあ、もしかしてゼロのイメージが崩れたりは…」
「あ、大丈夫。普段はおちゃめっていうか、コミカルっていうか、面白い人なんだなって最近わかったから。」
ニッコリと笑うカレン。ギャップ萌えってやつか?でもそれは、組織のトップとしてどうだよ?
でもまあ、彼女がゼロに不信感を持ったわけでもなさそうだし、ゼロの威厳は保たれたので良しとしよう。
全力で支援!
草むしりは続く。本当に日なたはキツイな。
「暑いわね、本当に。」
「うん、もうすぐ本格的な夏だからね。しかし暑いのはいいけど、この湿気だけはどうにかならないかな。汗が蒸発しない。」
「そうね、服がベタベタして気持ち悪いなあ。早くシャワー浴びたい。」
かがみながら服を扇ぐカレン。そのたびに胸がチラチラ見えて困る。汗で光ってるから、余計に破壊力抜群だ。
「ふふっ。ライ、顔真っ赤。」
「う……。カレンのせいだよ、そんな魅せつけるように扇ぐから。僕だって男だし、その、見とれてしまいそうだから……。」
「別にもっと見とれてもいいわよ。私たち恋人でしょ?もっといろんな私を見て欲しいし、いろんなライを見たいから。」
嬉しいことを言ってくれる。生きてて良かった。
「よーし、これで終わりにしよう。お疲れさーん!」
扇さんの号令で、草むしりは終了した。
「はー、やっと終わった。」
「お疲れ様、シャワー浴びてこようっと。」
するとそこへ、扇さんがやってきた。
「ああ二人とも、この後スイカを食べるから、どこへも出かけるなよ。」
「えっ、スイカ!?やったー!」
カレンが万歳のポーズをした。
「でも扇さん、人数分のスイカなんて、よく準備できましたね。」
「なーに、知りあいに農家の人がいてな。その人の御厚意でいただいたんだ。だからありがたく食え。」
さすが扇さん、顔が広いなあ。とにかく、スイカが食べられるというなら、ありがたく頂戴しよう。
支援
「さあ、スイカが切れたぞ。一人一切れずつだからな。」
扇さんが切ったスイカをラウンジへ持ってきて、それぞれがスイカを取っていく。
「よし、では早速醤油を。」
朝比奈中尉がスイカの上に、マイ醤油をかけていく。それを見た全員がドン引きした。
「おや、どうしたんだいみんな?」
「朝比奈、やはりスイカに醤油はナンセンスだ。塩ならまだわかるが。」
「ふん、虫をうまそうに食べる人には言われたくないね。」
「なっ、虫を馬鹿にしたな!隊長殿も何とか言ってやってくれ!」
朝比奈中尉にやり返され、ムキになる卜部さん。お願いですから僕を巻き込まないで下さい。
「おい、ライ!スイカの種飛ばし競争しようぜ!」
玉城が僕に声をかけてきた。
「スイカの種飛ばし?」
「口に含んだスイカの種をどちらがより遠くへ飛ばせるか、競争するんだ。言っておくが俺は、ガキの頃は向かうところ敵なしだったぜ。」
へえ、そんな遊びがあるのか。
「こら、玉城!またくだらないことにライを誘って!あまり変なことを教えないでよ。」
玉城に文句を言うカレン。
「別にいいじゃねえか。古き良き日本の夏の風物詩を、こいつに教えてやろうって話なんだからよ。
で、どうする?この俺様に恐れをなして敵前逃亡するか、あえて勝負を挑んで玉砕するか、好きな方を選べ。」
玉城が選択を迫ってきた。ていうか、僕が負けること前提かよ。しかし夏の風物詩ねえ。
カレンはくだらないと言ったけど、何事も経験だ。
「よし、いいだろう。どこでやるんだ?」
「へへっ、そうこなくちゃな。アジトの外でやるぞ、行こうぜ。」
僕と玉城はスイカを持って、外へ向かった。
「もう、負けず嫌いなんだから。」
そんな僕を、カレンは苦笑いしながら見つめていた。
支援
僕と玉城はアジトの外に出て、がれきの上に腰かけた。僕を挟んで玉城の反対側には、カレンが腰かけた。
「おっ、カレンも参戦するか?」
「やらないわよ、見るだけ。」
玉城の誘いを、カレンが右から左へ受け流す。
「よし、まずは俺からだ。」
玉城がスイカにかぶりついて種を口に含み、勢いよく吹き出す。種は一メートルほど飛んで、地面に落ちた。
「ありゃ?」
「ふうん、向かうところ敵なし、ねえ。」
カレンが冷ややかな目で、玉城を見つめた。
「うるせえ!久々だったから調子が出なかっただけだ。ライ、やってみろ。」
僕はスイカの種を口に含み、勢いよく飛ばした。種は二メートル以上飛んで落ちた。
「あ……。」
「僕の勝ちだね。」
玉城が唖然とし、僕が得意げに笑い、カレンが「やれやれ」といった感じで両手を広げた。
「くそー、まぐれだまぐれ!今度は負けねえぞ!」
「はいはい、わかったよ。」
その後、十回やって僕の十戦全勝だった。
「う、嘘だ……。こんな遊びでも、俺はこいつに勝てないのか。」
玉城ががっくりと膝をついた。
「別にこんなことでムキにならなくても。」
「うるせー!俺はいっぺん、お前をぎゃふんと言わせねえと気が済まねえんだよ!」
子供かよ。とその時。
「プッ!」
カレンが勢いよくスイカの種を飛ばし、五メートル以上飛んだ。僕たちは呆気にとられた。僕だって三メートルが限界だったのに。
「玉城、そろそろどっか行ってくれる?」
カレン、目が笑ってないよ。
「ち、ちくしょおおおおお!」
玉城は泣きながら走り去った。僕は少しだけ、彼に同情した。
支援
「カレン、すごいな。完敗だ。」
僕は潔く負けを認めた。
「でもどうして参加しなかったの?」
「だって、あなたが楽しそうだったから。子供みたいにはしゃいでるライを見たら、何だかそれをずっと見ていたくなっちゃって。
でも玉城がずっとここにいたら、ライと二人っきりになれないと思ったから、最後に一回だけ飛ばしたの。」
「なるほど。ちなみにあれ、本気だったろ?目がまさに本気だった。」
「ああ、あれで七割ってとこかな。」
さらりと言うカレン。あれで七割……。ダメだ、勝てる気がしない。
「それより、ちゃんと味わって食べなさいよ。今まで遊びに夢中で、スイカの味なんてわかってなかったんじゃないの?」
あ、そういえば。そうだよな、ちゃんと味わって食べないと、農家の人と扇さんに申し訳が立たない。
僕は改めてスイカをかじり、その味を確かめた。うん、甘くておいしい。ほどよく冷えているため、甘さが際立つ。
「うん、おいしい。スイカっていいな。」
「昔の日本の夏はね、家の縁側に座ってスイカをかじりながら、風鈴の音を聞くのが定番だったのよ。私もよく、みんなと一緒にスイカを食べたし。」
カレンが懐かしむように、目を細めた。みんなというのは、お母さんやナオトさんを指しているのか。かつて平和だった日本で、彼女はそんなのどかな夏を過ごしていた。
戦争が終わって平和にはなったけど、同じくらいのどかな夏を、僕と彼女は過ごせるのかな?
「カレン。古い時代の日本の夏を僕は知らない。そして僕はこれからも、日本人として過ごすことになるだろう。
日本人である以上、日本での夏の過ごし方をもっと知りたい。これからも、僕に色々教えてくれるかい?」
「もちろんよ。夏に限らず、あなたが知らない日本の姿をたくさん教えてあげる。」
僕からの問いかけに、カレンは真夏の太陽のような、眩しい笑顔で答えた。
「ごちそうさま。」
僕はスイカを食べ終わった。それにしても、口の周りがベタベタだ。
「後で顔洗わなきゃ。」
「そうね、スイカはそこが難点なのよね。」
ふと、カレンが僕の顔を覗き込んだ。
「ん?どうしたの?」
「頬にスイカがついてる。」
そう言うと、カレンは僕の顔に自分の顔を近づけ……。
ペロッ。
「……!?」
「うん、取れた。」
ぼ、僕の顔をな、舐め……。うわあ、カレンの舌の感触がこそばゆい。
「ま、また大胆だな。」
「言ったでしょ。いろんな私を見て欲しいって。私はね、ライとのどかな日本の夏を過ごしたい。
でも、それだけじゃ足りないの。燃えるような、溶けちゃいそうな、そんな情熱的な夏をあなたと一緒に体験したいの。一生の思い出に残りそうな夏を。」
うるんだ瞳でカレンが見つめる。のどかな夏と、情熱的な夏。ひと夏で両方体験するなんて、何と贅沢な。
でも僕もやっぱり、とびきり贅沢な夏を彼女と過ごしたい。そう思った僕は、彼女の頬にキスのお返しをした。
「いいよ。この夏は二人でいろんなことをしよう。そして、思い出がたくさん詰まった夏にしよう。」
「ふふっ、今から楽しみね。」
真夏の太陽の下、僕たちはキスをした。初めは静かに、そして今度は情熱的に。この季節が終わった時、数え切れないほどの思い出ができていることを夢見ながら。
支援
おまけ
「ゼロ、スイカを持ってきたよ。」
ゼロの部屋に入って真っ先に目に映ったのは、腰に湿布を貼り、ソファにうつ伏せになったゼロの姿だった。
「す、すまない。そこに置いといてくれ。」
僕は言われたとおり、スイカをテーブルの上に置いた。
「大丈夫かい?随分派手な音がしたけど。」
「ああ、しばらく横になれば大丈夫だろう。しかし、杖なしでは歩けないかもな。
いや、杖をついた立ち姿は絵になるかもな。それならば、剣を杖代わりに……。」
またアホなことを。治すことを考えろよ。
「ん?まだスイカが残っているではないか。」
そこへ、C.C.が入ってきた。
「これは俺の分だ。お前はピザでも食ってろ。」
「たまには他の物も食べたっていいだろう?ライ、そいつを私によこせ。」
「だめだって。これはルルーシュの分なんだから。」
「ほう?いいのか、先ほどお前とカレンが外でどのような行為に及んでいたのか、団員にばらしても?」(ニヤニヤ)
「なっ!?ちょっと待て、見てたのか?」
「きっとお前、扇に殺されるなあ。」
「わ、わかった!渡すからそのことは内密に。でも、ひと口だけだぞ?ごめん、ルルーシュ。」
「お、おい!…まったく、本当にひと口だけだぞ?しかしライ、お前が口ごもるようなことなんて、カレンと何があった?」
「童貞坊やには刺激が強すぎる話だ。では、ひと口だけ……。」
C.C.は口を大きくあけると、
パクッ。ひと口で全部食べた。すげえ!いや、そうじゃなくて。
「じゃあな。」
「あっ、こら待て、魔女!」
ゴキッ!
「グアアアアア!!」
「うわあ、しっかりー!」
彼は結局、二週間ほど寝込んだ。
支援
以上です、支援ありがとうございました。
草むしりとか、スイカの種飛ばしとか、最近はやらないなあ。
時代の流れですかねえ。(しみじみ)
支援できなかった……お詫びの高速保管です。
>>517 余暇卿、GJでした!
しょぼいよ玉城ww
ゼロww どんだけポジティブだww
そしてスイカを一口で食べるC.C.スゲーw
敢えて甘い部分には触れません
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
ゼロ!ぎっくり腰の時は横に寝るんだ!
俺がそうだったからわかる
>>517 GJでした! 相変わらずスイカより甘いですなw
しょぼい玉城はともかくカレンあれで本気出してないってwww
アンタはやっぱり醤油なのか朝比奈www
そしてスイカを一口でってどうやって食ったんだC.C.www
次の投下も楽しみにお待ちしております
規制がやっと解けて続きが……
55分に投下よろしいですか?
Nightmare of lieプロローグ4
です。
おお、お久しぶりですな。支援
時間ですので投下します。
ブリタニア帝国、エリア11総督府の一室、
「シンジュクのデータは以上だ。どう見る?」
モニターに囲まれた部屋の中央に座る軍服の老人が通信映像の女性に意見を求める。
『あの動きは通常のKMFには不可能です。搭乗者の気配も微かに感じられましたが……人間のものではありませんでした』
「魔女か魔導器か…どちらかがホストへ憑依した結果、であるか…」
『現地で気配を読んだ訳では無いので断定は出来ませんが…』
椅子に背を預け、腕を組んで老人は考察を始める。
『搭乗者はギアス・ユーザーです』
続いて返ってきた答えに老人は笑みに口元をニィ、と歪める。
支援
支援。
「かかか!!面白い事になって来たじゃないか!」
机を叩き、狂気の笑みを浮かべて老人は命令を下す。
「エリア5の作戦終了後、全部隊員をエリア11に帰還させろ!忙しくなるぞ!」
『イエス・マイロード』
「エデンバイタルの異端に憑依されたナイトメアか…我が特殊名誉外人部隊に取って相手に不足は無いじゃあないか?なぁ?」
通信を切り、振り向かずに老人は背後に立つパイロットスーツ姿の少女に声をかける。
「……」
少女は無言、しかし老人は気分を害する事なく、笑みを張り付かせたまま傍らに置かれた仮面を手に取り、思い出したかの様に続ける。
支援
「そうだ、今のお前の任務のついでにだが……」
仮面の脇に置いてあったファイルを投げ渡す。少女は危なげ無くキャッチし、ファイルに目を通す。
「バトレー将軍の実験体…?」
「こちらに配属予定だったが、シンジュクで行方不明になってな。捜索をしておけ」
「優先するべきでは?」
「最重要でもない案件だ。データはもう届いている。実物は廃物利用の様なモノだ」
その物言いに少女は顔をしかめるが、それを全く気にもせずに老人は仮面も少女に放り渡す。
「まあ、“放課後”や休日にでも探してみろ。それと、万が一の時にこれも渡しておく」
sienn
「これは?」
「将軍が開発したギアスを抑制するマスクだ。実験体のギアスは戦闘中の暴発率が高いらしくてな、それで戦闘中はそれを常時着用してたらしい」
「どんなギアスを?」
その問いに老人の顔が初めて不快に歪む
「本来の能力のデータは抹消されていた。添付されていたのはそのファイルに記載されているもののみだ」
そのファイルに記載された情報は、
能力:No Data.(抑制時は数秒間の対象の思考鈍化)
とあった。
添付されていた顔写真も仮面を被ったもので銀灰色の髪以外の特徴も分かり辛い。
「ライ…クリアノート……」
支援
支援。人がいないのか?
少女はファイルに記載されていた実験体の軍籍に使われる予定だった名前を呟く。
「ファミリーネームは適当に付けたものだが、ライという名前は発見当時に名乗ったものらしい。
逃亡したにせよその名前を未だに使っている可能性はあるな」
老人はキーボードを叩き、一騎のKMFを画面に映す。
その機体は現在、ブリタニア帝国で主力のサザーランドやその強化型のグロースターより細身で人に近い体型に見える。
「せっかくのGXを遊ばせるのも無駄だ。カードは多いに越した事はないだろう?」
支援
毛髪の無い頭に側頭には何らかのインプラントが施された異形の老人、
特殊名誉外人部隊の指揮官、マッド大佐の向けた視線の先には少女はもう居ない、
既にここを去っていた。
いつもながら素早い事だ、とマッドは口の端を吊り上げる。
アレは高い戦闘能力に加え、適度に頭が良く駒として使い易い。
マッドは、くくっと笑い続ける。
「どちらにせよ、“あの薬”無しでは生きられない擬い物ではあるがな」
むしろ、不安なのは問題の新入りだ。精神は命令を遵守する様に調整済みらしいが、他のメンバーの様に絶対的な“首輪”がある訳でも無い、しかし、こればかりは確保してからで無いとどうとも言えない…
「新入りも使える駒であれば良いのだがな…」
sienn
「……」
目を覚ましたライが最初に見たものは、見知らぬ部屋の天井だった。
照明は落とされ、月明かりの差す薄暗い室内に時間帯を察するが、何故ここで寝ていたのだろうか?
手を布団から出し掲げてみて巻かれた包帯に気付く。
手だけではない、他の所も丁寧に処置されている。
これなら明日には問題なく動けるだろう。
「あ…」
ここまで考えて、何故ここに自分が寝ていたのかを思い出した。
『では、僕はここで…』
ゲート前で迎えに来た二人の女性にナナリーを渡し疲労と傷でふらつく体で立ち去ろうとしたが
『待って下さい!』
とナナリーに袖を掴まれ、
規制か?支援
『どこ行くつもり?貴方も怪我してるじゃない!ホラ、来なさい!』
と、金髪の女性にもう片方の袖を掴まれるままにゲートを通過させられ(検問と二三言もめていたが、良かったのだろうか?)ここに連れて来られたんだった。
そこで、ナナリーを車椅子に乗せて付いてきたメイド服の女性に怪我の手当てを受けて、
『や、やっぱり僕出て行『何言ってるの!貴方ナナちゃんの恩人でしょ!それにそんな怪我人放っとける訳無いじゃない!』
『いや、でも、身元もろくに分からない僕なんかを…』
『それもこっちで調べてあげるから大丈夫、せめて恩返し位させてちょうだい♪』
『はぁ……』
sienn
そして治療の間に緊張が解けそのまま眠ってしまったんだった。
「…さて、どうするか?」
天井を再び見上げ、ライは自問する。
これからどうするかを失った記憶をどうやって取り戻すかを……
黙ってここを抜け出すのはそう難しく無い、ここを拠点に情報を集めて行動するのが現状最も効率的である事は確かだ。
しかし、この厚意に甘えて良いのだろうか?
ここに引き留めてくれたナナリー、力になると言ってくれた金髪の女性、この傷を介抱してくれたメイドの人、
もしも自分が彼女達に害為す存在だったら?
そう考えると、とても怖い……
(迷惑をかける訳には……)
543 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/14(木) 20:26:16 ID:ofiU9XmC
飯食い終わった支援
そんな考えが過りベッドから上体を起こし、立ち去ろうとするが……
『あの、ライさん…』
治療の時、ナナリーが手を握って言っていた事を思い出す。
『ライさんは居なくならないで下さいね』
「……」
遠くなる意識の中思い出す彼女の顔……
まるで過去に誰かを喪ってしまったかの様な切実な響きを感じた。
そして、彼女は多分、その人と僕を重ねている。
ここで僕が何も言わず消えたら彼女は多分、深く悲しむのではないか?
そこまで考え、ぽすっ、とベッドに寝転がり思い直す事にする。
(とりあえず、もう一度話してからだな……)
そう考え、また目を閉じる。
次の日に備えて……
支援
支援
以上、支援大感謝です。!
やっと一日目終了
プロローグはこれで終了、次は第一話です。
キャラがらしく書けているかなぁ…?
>>548 乙 GJ!
しかしマッド大佐って老人だっけ?カラーで出ること少ないからわからないね。
>>549 一応、一巻にカラーで出てますが眉毛すら無い……
もう皺で推測するしか無かったのでこうなってしまいました。
>>548 風車卿、GJでした!
ライがどうとかいうより魔王ゼロがいつ出てくるか楽しみな私は異端か
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>550 なるほど。
>>551 悪夢はルルが魔王ゼロ様だからね。まあ、ルルの貧弱な体で融合してあれなら・・・。
>>551 ご安心を、魔王ゼロは次回ちょっと出す予定です。
>>552 それは……もうかなりとんでもなくする予定ですがバランスが難しいですね。
魔人コードギアスに魔王ロロとトンデモ無いのが多いし。
10分になったら投下いたします。
支援します
556 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:12:28 ID:8TBoEpV3
誰も投下宣言してないようですので投下します。
前書き
『世界の色』の4話目です。前半は機体の説明、中盤はテンさんがチン、後半はスザクがカレンにボコられはじめます。
あんまりKMFに関してつっこんだ内容がかけませんでした。シルエットはマークネモに羽が12枚付いてるってイメージで。オリジナル機体は難しいですね。
受けよ!支援の嵐!
558 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:18:36 ID:8TBoEpV3
『世界の色4@』
「いくよ!」
そう言いながらコマンドを入力し、ガウェインのパーツをすべて取り外した。剥がれ落ちたガウェインの中から現れたのは異形の形をした、背中に光り輝く12枚の翼と両腕に左腕に紅蓮と同じ輻射波動を持つKMFだった。
「ラクシャータさん、この機体の名前は?」
『ライマーユニー』
「は?」
(なんですか?その萌え〜な、魔法少女的な名前は。)
『あはははは。冗談よ!最初はガウェインのつながりでベルシラックにしようと思ったんだけどさ。』
『ベルシラック?緑の騎士ですか?』
『そうそう。でもさぁ、緑の騎士の名を冠する機体が真っ青ってのもね〜。まあ、ス○ラ○クフ○ーダ○でも良かったんだけどさ。』
「著作権を完全に無視ですか?」
(そんなことをすれば・・・。)
『その辺を含めて考えるとややこしいでしょう。だからいまだに名無しなのよね。』
ふぅと煙を吹きながらラクシャータはこちらを見ていた。まるであんたが決めろといわんばかりに。
「名無し(マーク・ネモ)か。」
(なんだろう?その名前は絶対に遣っちゃいけない気がする。シャ○大佐以外の人間が赤い角つきザ○に乗るのと同じぐらい駄目な気がする。)
投下、支援をサポートに!
560 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:19:31 ID:8TBoEpV3
『世界の色4A』
「ふむ、光り輝く12枚の翼か・・・。ライ、明けの明星・天使長ルシフェルはどうだ?」
「あるいは神に反逆せし者サタンかい?」
『まあ、何を使うかはあんたに任せるわ。その機体あんたのこれまでの戦闘データを基に作ってるからかなりなじむはずよ。
ゲインは通常の50倍以上で出力100%の神虎も軽くいなせるわよ。それとそのウイング、蜃気楼のデータを基に改良を施してあるから攻守両様で使えるわよ。
まっ、あんたにシールドは必要ないだろうけど・・・。』
その言葉がゼロに対する嫌味であることをゼロ以外の全員が理解した。
「付属のスラッシュハーケンはゲフィオンディスターバ搭載ですべて最新型よ。自動可変起動型MVSハーケンで各個に独立したブースターをつけてるからいちいち巻き戻さなくてもいいし・・・。」
「それって・・・。」
(フ○ン・フ○ン○ルじゃ?)
「まあ、もとはあんたの考えてる通りだろうけど、これはこっちのオリジナル設定よ。詳しくは
○月号のコ○プ○のナ○ナを読んでみなさい。」
ラクシャータはそんなことも知らないのかといった感じで、画面に煙を吹きつけた。
「わかりました。じゃあ、もう切りますよ。」
ブチンと画面を切った後、ナナリーのいる政庁に向かおうとした。
「ライよい意提案がある!男のパイロットと戦う時はサタンという名を使い、女のパイロットと戦う時はルシフェルの名前で戦うんだ!どうだ!?名案だろう!」
ゼロの口調でふざけたことを抜かすルルーシュに対し、ライは主砲のハドロン砲でロック・オンをかけた。
「んな!?何をしている?」
「いや、ハドロン砲の威力を確かめたくてね。とりあえずルシフェルを使うよ。姫を迎えるのに悪魔の名はふさわしくないしね。」
そう言ってライは機体を政庁の方に向けて動かし始めた。
貴方様はもしや銀飯卿!
おおおおお願いです、支援させていただけますか
562 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:22:00 ID:8TBoEpV3
『世界の色4B』
「おおっと、逃げるつもりか。」
ルキアーノのパーシヴァルがライの行く手を遮ろうとするが、ライはスラッシュハーケンを全開にして撃った。
「馬鹿が、あたるものか!」
パーシヴァルは難なくかわしたかに見えた。いや普通のスラッシュハーケンならかわせただろう。しかし、
「ば、馬鹿な?」
かわしたはずのスラッシュハーケンが死角から一気に襲い掛かってきたのだ。ライのKMFが持つスラッシュハーケンは自動可変起動型であり、かわされたとしても自動追撃をするのだ。
この攻撃でパーシヴァルは右腕とフロートの一部を破損し、バランスを崩したところを紅蓮聖天八極式に捉えられた。
「馬鹿め!この距離なら!」
そういって、パーシヴァルは頭部のスラッシュハーケンを射出したが、紅蓮は難なくはじき、
「ええ、この距離ね。」
そう言うとカレンは紅蓮の輻射波動腕がパーシヴァルを完全に捕らえた。
「質問!あんたにとって一番大事なものって一体何かしら?」
「ち、調子に乗るなよ、イレブンの猿がー!」
引きつった笑みを浮かべつつ、ルキアーノが発したその言葉を聞き終わるや否や紅蓮の右腕の輻射波動がパーシヴァルを溶かし始めた。
「お、俺の命が!?今まで奪うだけだった俺の・・・」
完全に駆動系を破壊され、脱出もままならないマシンの中で、ルキアーノは断末魔の叫びをあげていた。
(力におぼれたものの末路だな。だが・・・。)
『まるで、昔の自分を鏡で見ているような気分だったんじゃない?』
どこからともなく少年の声が聞こえてきた。
(やはり生きていたのか?)
『さぁ、どうだろうね?』
規制ィィーーー!支援は今!
564 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:24:21 ID:8TBoEpV3
『世界の色4C』
「まあいい。それよりも、ナイト・オブ・テン。最後に一つだけ教えてやる!」
「ライ?」
「な、何を!?」
「戦時には殺した数だけ英雄になれるんじゃない。殺した数に応じて己の不明さが明らかになるのさ。もっともそのときにはもう取り返しなどつかないがな!」
「ライ、お前・・・。」
ライが語った言葉はシャーリーを失った衝動でギアス狩りを行ったルルーシュにとって耳の痛い話であった。
ライがアーカーシャの剣の空間に思考エレベータを使って乱入してきたことで窮地を脱した。しかし、ギアス狩りに反対し、戦闘に参加しなかったライとは眼に見えない壁が存在していた。だからこそ、今回の戦いもイカルガ艦内に監視の為にとどめておいたのだ。
(やはりお前はあの行為を許してはくれないのか?だが、ギアスによる新たな犠牲を回避するためには、仕方のないことなんだ。王たる力を持つものは俺とお前だけで・・・。)
「なめたことをほざ、あーっ!」
「ふん、ブリタニアの吸血鬼の丸焼きが完成ね!」
パーシヴァルが完全に丸焼きになり地に落ちたのを確認し、そう言い放ったカレンは周囲の雑魚の一掃にかかった。
「同志ライよ!露払いは任せてくれ!」
そう言いつつジェレミアのサザーランドジークはトリスタンをライの進路から遠ざけていった。
「おいおいオレンジ。私は彼と戦いたいんだがね!」
ジノの声にはまだまだ余裕があった。サザーランド・ジークの攻撃を受け流しつつ、カレンに声をかけた。
「カレン。やっぱり君はシュタットフェルトよりも紅月の名を選んだみたいだな!」
ジノの質問に対し、一瞬顔がゆがんだカレンであったが、
「ええ、これが私の選んだ道だもの!前にも言ったとおり戦場で出会った以上容赦しないわ!」
黒の騎士団零番隊隊長として、なにより日本人紅月カレンとして答えた。
「言ってくれるねぇ。こう言うのは喜ぶべきだろうか、それとも悲しむべきだろうか?」
「それは・・・。」
ジノの質問に今度は詰まった。
「いいや、楽しむべきだ!」
「そうね。でもあんたの相手をしている暇はないの!」
再びカレンは周囲の敵を排除しにかかった。その間にライはウイングを展開させ、最大速度を出せる体勢に入っていた。
執筆がある、みたい番組もある
だが、今は支援が勝る!
566 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:25:49 ID:8TBoEpV3
『世界の色4D』
「ライー!」
スザクのランスロットがライの方に近づこうとするが、
「貴様の相手は私だ、枢木!」
ギルフォードのヴィンセントがことごとくそれを阻む。
「くそっ!俺は、俺は彼と、ライと会わなきゃいけないんだ。そこをどけー!」
スザクはランスロットのハドロンブラスターを放ったがヴィンセントは難なくかわした。
スペックでは完全にスザクのランスロット・コンクエスターを上回っているが、ギルフォードの経験と技量、そして何よりも“コーネリア皇女殿下”への忠誠心が(屑)機体ヴィンセントの性能を補っていた。
「ライのところにはいかせないよ、スザク!」
スザクの行く手を今度はカレンの紅蓮が阻んだ。
「カレンか!?どけ!俺はライに会って確かめなきゃならないんだ。邪魔をするなら君を打つ!」
そう言ってハドロンブラスターを構えたが、カレンは冷然とした態度で言い放った。
「何を確かめるっていうの?日本を裏切ってブリタニアの走狗に成り下がったアンタの行動をライが正しいと言ってくれると思ったわけ?はん、ふざけるんじゃないわよ!」
「違う!これは俺が選んだ道だ!彼に認めてもらえなくてもかまわない!でも・・・」
一年前に進むべき道は違えども、目指すべきところは日本の開放。それぞれの道を突き進むことを約束したスザクにとってライにそのことで許しを請うつもりなどなかった。
ライとの約束を忠実に守ったのだから。
(確かめなきゃいけないんだ!何故彼が俺たちの前から姿を消したのかを!?)
「いちいちむかつくんだよ、あんたは!」
紅蓮の攻撃がランスロットを圧倒していく。
支援は全力で!
568 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:26:45 ID:8TBoEpV3
今回の投下は以上です。前書きから5分以上も投下に時間がかかったのは行数に対する規制のためですorz
569 :
銀飯:2008/08/14(木) 21:31:32 ID:8TBoEpV3
本スレの方に@を間違えて投下してしまったorz
それと萌えは文化卿、「ライマーユニー」を拝借させていただきました。
570 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/14(木) 21:34:40 ID:zPlk3O3J
銀飯卿、GJでした!
出力100%の神虎を軽くいなせるって・・・どこまでチート機体ww
次回作も全力でお待ちしております!
>>568 GJ!!カレン格好ええっ!!
次回も楽しみにしてます
ただ一つ言わせてくれ
卿が時間指定で先に予告してるのに、
>誰も投下宣言してないようですので投下します。
これは無いのでは?
他の人は出来ないでしょ?
>>571 ごめん。言い方がまずかった。リロードして投下宣言が被っていないのを確認しましたって意味だったんだけど。
>>568 銀飯卿、GJでした!
伏せ字が○月号以外は分かった自分にorz
テンさーーん……まぁいいか
出力100%の神虎も軽くいなすって、パイロット大丈夫かそれ?
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>572 そういう意味でしたか
こちらこそ、理解力無くてすいませんでした
>>568 銀飯卿GJでした。
いつも思うのですが、卿は本当に戦闘描写が上手ですね。
見事の一言に尽きます。次回も楽しみにしています。
ところで気になる点が一つ。
>>566「世界の色4D」の、
「スペックでは完全にスザクのランスロット・コンクエスター『を』上回っているが」
から始まる一文ですが、前後の文章から判断するとここは『を』ではなく『が』の方が
意味が通じると思うのですが、いかがでしょう?
「スペックでは完全にスザクのランスロット・コンクエスターが上回っているが、
ギルフォードの経験と技量、そして何よりも“コーネリア皇女殿下”への忠誠
心が(屑)機体ヴィンセントの性能を補っていた。」
このような感じになります。ご一考いただければ幸いです。
>>576 ご指摘の通りです。ランスロット>ヴィンセントなので、『を』じゃなくて『が』じゃないとおかしいですorz
(屑)機体って言っちゃってるのに
管理者トーマス卿
訂正が2箇所ございます。
(1)
>>560の本文下から8行目のルルーシュの台詞
誤「ライよい意提案がある!」→正「ライよ、いい提案がある!」
(2)
>>566の本文上から7行目
誤「ランスロット・コンクエスターを」→正「ランスロット・コンクエスターが」
お疲れのところ申し訳ありませんがお願いします。
578 :
銀飯:2008/08/14(木) 22:16:57 ID:8TBoEpV3
にしても最近ほんと投下量が半端ないな
まあ読ませてもらう側としては嬉しいんだがw
581 :
銀飯:2008/08/14(木) 22:32:23 ID:8TBoEpV3
>>580 保管者トーマス卿
ありがとうございます。
今夜は投下される方が少ないような?
もしよろしければ、23:00から二回目の投下をしたいのですが。
支援しますー。
初支援です
支援しますよー
支援
ありがとうございます、では投下します。
作者:余暇
タイトル:恋人たちの休日・一日目
カップリング:ライ×カレン
設定:騎士団編カレンEND後
〈注意!〉
・最初から最後までひたすら甘いです。イチャイチャしてます。
・オリキャラで、通りすがりの親子が出てきます。
『恋人たちの休日・一日目』
「む……。」
窓から朝日が差し込み、僕は目を覚ました。台所から音がする。
「カレンか。また朝食を作りに来てくれたのか。」
そう言えばここ最近、彼女とまともな会話をしていなかった気がする。一日のほとんどを政庁で過ごす毎日だったのと、疲れて頭が回らなかったせいである。
「いや、時間と疲労のせいにしちゃダメだな。彼女には悪いことしちゃったな。」
カレンはその間、表情こそ寂しそうだったものの、いつもどおり僕に接してくれた。昨日ゼロが、祝日に合わせて今日から三日間の休暇をくれたので、
その間に埋め合わせをしなくては。いや、それよりも今は、とにかくカレンの笑顔が見たかった。そして思い切り抱きしめたかった。そう思った僕は、台所へ向かった。
カレンは、ちょうど朝食を作り終えたようだった。
「あ、おはよう。ごはんできてるわよ、顔洗ってきなさい。」
ああ、いつもの笑顔だ。やっぱりほっとする。そんな彼女がたまらなくいとしくなった僕は、何も言わずに彼女を抱きしめた。
「ラ、ライ?」
「ごめんね、カレン。最近、君とまともに会話もしていなかった。本当にすまない。」
「うん、本当に寂しかったんだから……。」
「僕も寂しかった。でも、今日からしばらく休みだから、その間はずっと君のそばにいるよ。」
「本当?嬉しい。じゃあ、たくさん私に甘えてちょうだい。私もあなたにたくさん甘えるから。」
僕たちは見つめ合い、キスをした。そして何度も、互いの唇を求め合った。
sienn
人増えたね
支援
>>580 トーマス卿
保管はやっ(゜Д゜ )
そういえば、トーマス卿は明日から戦地に赴かれるそうですね。
大変だと思いますが、怪我のないようがんばってください。
怖かったなぁ、逆走するエスカレーター……(遠い目
ときに、ギアス第一期のスタッフインタビューが掲載された同人誌のことは既出?
自分は知り合いにもらって読んだんだが、雑誌とかにない話もあって結構面白かった。
まあ、同人だから信憑性は微妙だとは思うけど。何よりLCの話じゃないしスレ違うか。
朝食を食べ終えた僕たちは、ソファに座っていた。今日はどうしようかな。出かけるという気分ではない、
ただ、彼女と一緒にいたかった。
「ライ、どこか出かける?」
「うーん、今日はいいや。それよりも……。」
僕はカレンの肩に頭を乗せた。
「今日は一日、こうしていたい気分。ダメ?」
「ふふっ、甘えんぼさんね。いいわよ、好きにしなさい。」
そう言って彼女は、僕の頭をなでた。
ゆっくりした時間が流れてゆく。僕はカレンの肩に頭を預けたまま、彼女の手を握っていた。
僕が握ると彼女も握り返し、そんなことを繰り返した。ただお互いのぬくもりが恋しかった。僕たちはまた、幾度となくキスをした。
「ねえ、ライ。」
それは、何度目のキスの後だっただろうか。カレンが口を開いた。
「ひざ枕してあげよっか?」
彼女は自分の太ももを叩いた。おそらく普段の自分なら、恥ずかしがって拒んでいただろうが、今日はいつもの僕とは違った。
「うん、ありがとう。」
僕はそう言うと、彼女の太ももに頭を乗せた。柔らかい感触が心地良い。
「どう?」
「うん、気持ちいい。また眠くなってきた。」
「そう。じゃあ寝てもいいわよ。疲れてるんでしょ?ずっとこうしといてあげる。」
間もなく、僕は眠りに落ちた。彼女の優しさに包まれた、穏やかな眠りだった。
おおぅ、リロード忘れてたごめんOrz
支援
支援
昼食後、僕たちは租界へ出かけた。夕食の材料を買いに行くついでに、散歩をすることになったのだ。
「ねえ、少し公園に寄っていかない?まだ買い物をするには早いから。」
僕の手に指を絡ませながら、カレンが声をかけてきた。
「ああ、いいよ。行こうか。」
そして公園。僕たちはベンチに腰掛けていた。カレンは相変わらず、僕の肩に自分の頭を預け、僕の手に指を絡ませている。
そして僕はその手を握り返す、その繰り返しだった。
「みんな楽しそうね。」
「そうだな。」
公園では、子供たちがキャッチボールをしたり、鬼ごっこをしたりして遊んでいた。僕には子供の頃、ああやって遊んでくれる友人はいなかったし、
母上や妹を守るのに必死だったため、公園ではしゃぐ子供たちがうらやましかった。
「何を考えてるの?」
カレンが僕の顔を覗き込んできた。
「いや、あの子たちがうらやましいなと思って。」
「うらやましい?」
「うん。僕は子供の頃、ああやって外を友達と一緒に走り回ったことがないから、一体どんな気持ちなのかなと思って。
もう一度子供に戻りたいとは思わないけど、僕みたいな悲しい少年時代は、誰にも送らせたくないな。
だから多分、将来子供ができても甘やかしてしまうんだろうな。のびのび育って欲しいから。」
「私も賛成。道徳的なことは教えた方がいいと思うけど、自由にいろんなことを体験して欲しいな。
何の制約もない平和な世界を走り回って欲しい。そして、その様子をあなたと二人で温かく見守りたい。」
「僕もだよ、カレン。一緒に温かい家庭を築きたいんだ。」
「ライ……。」
僕はそっと、カレンの唇に自分の唇を重ね合わせた。
「お母さん、お兄ちゃんたち何してるの?」
「こら、見てはいけません!」(私の青春時代って、あんなに甘かったかしら?)
支援
買い物を済ませた僕たちは、部屋に戻ってきた。今夜は一緒にカレーを作ることになっている。
「ライは材料を切って。私が炒めるから。」
「わかった。」
僕が材料を切り、カレンがそれを火に通し、煮込んでいく。
「結構包丁さばきも上手なのね。ちょっとびっくりしちゃった。」
「まあ、一人暮らしだからね。ある程度は台所も使ってるし。」
ほどなくして、夕食の準備が整った。
「「いただきます。」」
僕はカレーを食べ始めた。程よく辛いが、どこか甘みがある。
「うん、おいしい。やっぱりさっき、君が少し蜂蜜を入れたからかな?ほんのり甘い。」
「でしょ?普段は辛口しか食べないって言うから、今日は甘口にしようって決めてたの。お口に合うかしら?」
「うん、甘いカレーもたまにはいいな。もっとも、カレンが作った料理なら僕は何でも喜んで食べるけどね。」
「相変わらずお上手ね。でも私は、たまにはこうして、ライと一緒に料理がしたいな。すごく楽しかったもの。
ねえ、もし今度時間が空いてあなたさえ良ければ、その時はまた……。」
カレンが僕の顔をうかがった。僕の答えは、もう決まっている。
「うん、また一緒に料理を作ろう。僕もカレンと一緒に台所に立って、すごく楽しかったから。」
「ありがとう。そう言ってくれると嬉しい。」
楽しい食事の時間は、あっという間に過ぎていった。
僕たちは夕食後、ソファに腰掛けていた。相手の体に自分の体を預け、互いの指を絡ませながら。
「そう言えば、明日と明後日も休みなんだっけ?」
カレンがそんなことを聞いてきた。
「そうだよ、今日から三日間ね。その間は、ずっとカレンと一緒にいられるよ。」
僕はカレンの髪を優しくなでた。彼女は嬉しそうに僕に抱きついた。
「嬉しい。じゃあさ、明日はどこかに出かけようよ。お弁当持って。」
「いいよ、そうしよう。」
それから一時間ほどが過ぎた。そろそろ彼女を家に送らないと。
「カレン、そろそろ…」
「嫌。今夜はここに泊めて。」
カレンが僕に抱きつき、首を横に振った。
「でもやっぱり帰らないと。それに、着替えとか、明日の準備も向こうにあるんだろ?」
「実はね、最初から泊まるつもりで、着替えはもう持ってきたの。わがままなのはわかってる。
でも少しでも長く、あなたと一緒にいたくて。……ダメ?」
僕には断る理由がなかった。今まで自分の都合で彼女に寂しい思いをさせてきた。
こういう時こそ、彼女のわがままを受け入れないと。そして何より、僕も今夜はカレンと一緒に過ごしたかった。僕は彼女の背中に腕を回した。
「うん、いいよ。僕もカレンと一緒にいたいから。今夜はずっと、僕のそばにいて欲しい。」
「……うん。」
僕たちは時間を忘れ、ずっと抱き合っていた。明日もまた、僕たち二人にとって素敵な時間が流れますように。
599 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/14(木) 23:14:42 ID:joRSn3rN
支援!
これからも、支援いたします。永久に……
以上です、支援ありがとうございました。
たぶん、ここまで甘くしたことはないはず。自分の限界です、これもたぶんだけど。
一応、二日目・三日目の予定はありますが、構想は決まってません。
余暇卿GJでした!
なんというバカップルぶりwww
そして通りすがりの親子ww
卿の次の投下を全力でお待ちしております!
>>601 余暇卿、GJでした!
甘い……具体的にはドリンクバーでふざけて作ったミックスジュースにガムシロ3つ入れたぐらい甘い
そして優しく穏やかな世界、これはいいSSだ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
うう……余興卿のあとで大変申し訳ないんですが、投下してもいいでしょうか
支援できるよ
全力で支援します
それでは投下したいと思います。
作者:ちっとん
タイトル:色褪せた棺
カップリング:ライ×カレン? ライ×ナナリー?
設定:ライさんは黒の騎士団入団後、ブラックリベリオン時V.V.に脅されて、ブリタニアへ。
ナナリー人質。ライ選任騎士。
隠れテーマは殺し愛。
時々出てくる<間>は、場面展開の改行があると思ってください。
投下するのは構わないが時間を宣言して欲しい。支援
『応えろ、ライゼル! どうして、騎士団を、どうしてゼロを、日本を!! 私を、裏切った!?』
嗚咽と、憤怒が入り混じった声が耳を劈く。
自らの握る操縦桿が酷く穢れたものに思えて、ライゼルは思考の海に沈んでしまいたいと思った。
目前。
自らの駆る異形の愛機、叢月騎翔式【ソウゲツキショウシキ】の画面に映るのは、赤い機体。
否、目を奪いつくすその赤はもはや、赤ではない。
燃え滾る炎、地に落ちた流星が如きその色は、"紅蓮"。
地に這うだけだった紅蓮は、翼を得、騎士であるライゼルにその異形の腕を向けている。
輻射波動のシステムを搭載した徹甲砲撃右腕部。異形の腕、信じられない威力を持った主武装を向けられるのは、殺意の証明に他ならない。
胸がうずく。
痛い、痛い、痛い痛い痛いんだ!
叫びそうになる喉を、左手で絞め殺さんばかりに握る。
「カレン」
流れるようにつぶやかれた名は、まさしく可憐。
何て愛しい名だ。言葉で言い表せない優しさでもって、ライゼルは彼女を呼んだ。
ライ。そう呼ばれる自分は、もう居ない。
いま自分が背後に守っているのは、エリア11へ新しく赴任する新総督。
黒の騎士団ではない。
仮面の男、正義を行うゼロではない。
ましてや、植民地に過ぎない日本ではない。
そして、カレンでもない。
支援
支援
さあ!支援は今!
支援
「なぜ、裏切ったか……? 決まっている。決まりきっている」
痛い。
うずく、心臓の中で、全身が剣で出来た虫が這いずり回っているようだ。
醜い己が、助けてと声を上げそうになる。
だが、剣の虫が、ライゼルのちっぽけな意地とプライドと、やさしさがそうさせない。
自分が吐いている今の言葉には、恐ろしいほどの冷たさしかない。
ああ、懐かしい。
この冷たさは、自分が孤独で、そして孤独であることでしか大切な人を救えないと思っていた頃のものだ。
「我慢ならなかった。象に勝てると思い込んでいる蟻たちが。甘い飴の塊の様な、仮面の男が。日本? ふざけるな、そんな国はもうとっくに死んだよ」
ひ……。
震えすぎた喉から出そうになる悲鳴を、殺す。
冷たい。血が通っていないかのようだ。
「そして、なにより」
さようなら。
溢れ出そうになる涙は、全て嘲笑に変えて。
「カレン。貴様の存在全てに―――――――反吐が出る!」
『貴様ぁああああああああああああああ!!!』
彼女の怒声の様に、この身が弾けてしまえばいいのに。
<間>
支援
トイレ行く前に支援
一点収束型から、広範囲放射型へ機能変化。
突き出した腕が閃光を放つ。
これを食らえば、直接的なダメージは殆ど無いものの機体が一時機能停止に陥る。
エネルギー総量を変えておらず、拡散させただけなのが原因だが、停止した機体など何の役にも立たない。
『私が貴様を守っているとでも思ったか? 違うな、反吐が出る。私は、今まで私以外の物のために動いたことなど無い!』
「その汚い口を開くな、ライ!」
『名を呼ぶな!』
後は輻射波動のトリガーを引けば、接近してくる敵機はカウンターを食らうことになる。
完全に血が上った頭の片隅で、恐ろしく冷静に状況を判断しながらカレンはトリガーに指をかけた。
衝撃。
自らが行動を起こすよりも数段早く、敵機は攻撃にうつっていた。
早く、速い攻勢は、カレンの出鼻を見事にくじいた。
「ぐっ?!」
『――――――』
紅蓮可翔式の胴体に突き刺さったのは、ライゼルの乗る機体から射出されたスラッシュハーケン。
強固な装甲を持つ紅蓮は、ハーケンの直撃を食らって尚、砕けなかった。
衝撃にカレンが揺さぶられたのは、僅か一瞬だ。
すぐさま思考を切り替えた彼女は、トリガーにかけた指に力を入れる。
かちり。
馴染んだスイッチを押し込む感覚、紅蓮は忠実にそれに応える。
放たれる閃光は、さながら魚を取る網だ。
逃れる術は、ない。無かった、筈だったのに。
『……まだだ』
風呂行く前に支援
ライゼルの乗る機体の、フロートユニット。その左部分だけが機能を停止し、光を失った。
均等が取れていた力のバランスが崩れ、左に落ちていこうとする機体に乗るライゼルは、今度は右のユニットの出力を上げる。
そんなことを通常の状態でやれば、どうなるか。
機体の姿勢制御が出来ず、暴走し、最悪空から落ちるイカロスのような運命をたどる。
だが、現在は、いささか通常とは違っていた。
すなわち、紅蓮に突き刺さったスラッシュハーケンである。
むちゃくちゃな推力を生み出したユニットにより、暴走以外の道をライゼルの機体はたどる。
「わ、私を軸に!? ふざけるな、このォ!!」
猛然、そう表現するのにふさわしい勢いで、紅蓮を中心に回転した敵機は、紅蓮の輻射波動の禍から逃れることに成功する。
『叢月と私、超えられるか』
「とりあえず、捕まえたよ!」
ぐい、と紅蓮は自らに突き刺さったハーケンをその異形の腕部で掴みあげた。
紅蓮の放つ破壊の光は、ハーケンを伝達するのだ。
徹甲砲撃右腕部が、雄叫びにも似た響きを高らかに響かせ、その能力を解き放つ。
「弾けろ、ブリタニア―――――!!」
叢月に乗るライゼルに、反応は無い。
ここで、安らかに。
嘗て友であり、愛すべき存在であった"敵"へ向け、カレンは三度、輻射波動のトリガーを押した。
<間>
支援
支援
流石、と言うべきか。
ライゼルは破壊された右腕を、メインカメラ越しに見てため息をひとつ落とした。
ハーケンを伝達する特性は、熟知していた。
だからこそ、それを囮に自らのMVSでハーケンを切り落とし、輻射波動発動後の硬直を狙って近接攻撃を仕掛ける筈だった。
だが、予定通りに切り落としたところで、カレンはライの予想を超越していた。
カレンが輻射波動に頼りきることをやめていたのだった。
同時に射出された紅蓮の飛燕爪牙の存在を、甲高い警告音と共に知ったライは舌打ちひとつ。
バレルロールを繰り出し回避を試みたが、結局右腕が破壊されてしまった。
回避行動が相手に読まれていた。でなければ、偶然右腕の構造上脆い部分に当たる、なんてことは起きない。
カレンの戦術は、今このときにおいてライの戦術を凌駕していた。
もう一度、ライゼルは胸のうちで流石だ、と賞賛の言葉を彼女に送る。
そして同時に、憎しみがライゼルのうちでとぐろを巻いた。
それは、カレンへ向けられたものではない。
―――戦場に私情を持ち込むべきではない、か
自嘲気味に思考して、ライゼルは残った左腕を猛々しく掲げた。
「踊れ」
輻射波動機構、起動。
異形の左腕が咆哮する。
空を貫く赤い光槍、損傷を物ともしないライゼルの行動に、いささかカレンは焦ったようだった。
一瞬、紅蓮の動きが止まるも同然に鈍った。
それでも、一瞬で機体を立ち直らせたカレンは、バーニアを瞬間的に全力で吹かし、急激な回避行動によってやりすごす。
MVSは、もはや使えない。
後は単純に、輻射波動をどのタイミングで放つかと言う駆け引きの戦いだ。
カレンとライゼル、お互いはよく知っている。
相手に小手先の技は通じない。
手加減などして勝てる相手ではない。
勝負を決するとすれば、一瞬がそれを為す。
さあ、始めよう。
623 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/14(木) 23:58:32 ID:F/gPN/qe
支援
ライゼルは、すうと息を吸った。
「征くぞ」
加速。
叢月はまさしく風の様に迫る。
紅蓮が腕を構え、同じく出力を上げた飛翔滑走翼によって、同じく叢月に挑む。
掴みかかろうと振り上げたのは紅蓮。
メインカメラが捕らえたその映像を脳裏に焼付け、ライゼルは本能によってのみ入力を行う。
叢月は自らの破壊された腕をかばう様に、僅かに後退すると、右足を繰り出した。
鈍い音と共に、紅蓮の妨害に成功する。
『甘い!』
警告音。
飛燕爪牙が自らを狙っている。
考えるまでも無く、ライゼルは思う。
それを左腕で払うと、次は追撃の紅蓮の蹴りが迫る。
衝撃。
胴体を蹴り飛ばされた叢月は横へ弾き飛ばされ、紅蓮はそこへ追撃を見舞う。
だが。
全く同じことだ。ライゼルはスラッシュハーケンを放つ。
同時に機体の態勢を立て直し、左腕を開放するトリガーに指をかけた。
轟音。
紅蓮に装備された輻射障壁が攻撃を阻む。
そのときすでに、紅蓮の右腕はその力を放とうとしていた。
「読めている」
支援
支援
カウンター気味におこなった入力は、叢月の左腕の力を使用するもの。
大量の熱気と力を撒き散らしながら、紅蓮と叢月は同時に放った。
溢れた光は、同じ相手の光とぶつかり合い、ぶつかった先からただの粒子となって消えていく。
離れた紅蓮は、羽のように鋼鉄の機体を舞わせ、背中に装備されたミサイルを射出する。
ゲフィオンネットか!
緑色の光を纏ったそれを眺め、叢月はその内の五つ、六つを輻射波動で纏めて破壊した。
結局、右腕が無ければ、輻射波動に頼り切るしかない。
自嘲気味に笑ったライゼルは、敵機の追撃を回避する。
叢月を掴もうとする右腕を、紙一重で回避――――出来なかった。
伸縮機能を発動した右腕が、もともとの長さ以上に伸び、叢月の頭を掴む。
背筋に悪寒が走る。
ここで死ぬ? 馬鹿な。
最後になるだろう輻射波動を放とうとしている紅蓮から、通信が入る。
『ブリタニアのどこに正義がある?! ほかの国を攻撃して、殺して、奪って、馬鹿にして! そんな国の―――どこに!?』
「正義なんて物は無い!」
それこそ、何処にも無いのだ。
カレンが黒の騎士団に居る理由が正義?
ふざけている。馬鹿にしている。
背筋の悪寒を塗りつぶすような憎悪が、ライゼルを支配した。
そんなもの、何処にもなかった。
黒の騎士団に居たときは、考えなかった。ブリタニアに来てからも、そんなものはなかった。
だから、正義は―――――正義なんてものが、あるならば。
「貴様らの好きな殺し合いで正義を決める」
死ぬ、と言う意識はすでに削がれていた。
集中を遥かに超えた次元で、統一された意識は紅蓮を破壊することだけに特化する。
スラッシュハーケン射出、狙うのは敵機の左腕。
間接部を狙ったハーケンは見事にそれを切断した。
支援
ライゼルてwww設定被ったwww支援
輻射波動を放とうとしていた紅蓮が、一瞬態勢を崩す。
ならば、とばかりに叢月はその左腕で逆に紅蓮の右足を掴んだ。
最後の一撃だ。
互いにこれは、必殺の一撃。
生き残ったほうが、カレンの言う正義なのだろう。
お互いに溜めに溜めた攻撃が放たれようとして―――――
『させないよ!』
飛来した、第三者によって中断された。
現れた白い影、騎士のようなKMFはまずその蹴りで以って紅蓮の右腕を弾き、MVSの柄で、叢月の左腕を叩き落とした。
そしてそれ以上の戦闘は許さないとばかりに二機の間に割ってはいる。
「何のつもりだ。枢木卿」
底冷えするような声は、カレンに向けたものと違って、心底相手を嫌っているから出せるものだ。
ランスロット・コンクエスター。
駆るのはもちろん、ナイトオブランズが一角を占める枢木スザク。
『ライ……』
あなたにその名で呼ばれる筋合いは無い。反吐が出る」
『――――――ナイトオブラウンズとして命ずる。ライゼル卿、あなたは総督の保護に』
「……了解した」
ちら、と紅蓮に目をやるが、相手はランスロットを前にしても、引くつもりが無いようだ。
忌々しげに舌打ちして、ライゼルはその機体を煙を吹く旗艦へ向けた。
その舌打ちが、カレンか、スザクか、自分か―――――誰への者なのか、果たしてライゼルは分からなかった。
支援
支援
以上です。
付け忘れていましたが、今回が前編です。
戦闘が嫌いな人はとことん読みにくかったと思います、すいません。
支援してくださった皆様、本当に有難うございました。
感謝でいっぱいです…
トーマス卿、よろしければ保管の際に、<間>とあるところに改行をたくさん入れてもらえるとうれしいです。
>>633 GJです。
戦闘シーン書くの下手なので、勉強になりました。
続き楽しみにしてます。
ちっとん卿、GJでした!
戦闘描写はとても上手くて読みやすかったのですが、
何があってブリタニア側に回ったかがもう少し詳しく知りたかったです(後編であるのかな?)
お節介だったらすみません。
書き忘れましたが、貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>635 その発想は無かった。
た、確かにこのままだと少しわかり辛いですね。
何とか、つけてみようと思います。
指摘ありがとうございます
予定がないようでしたら30分ごろ投下したいのですが、支援お願い出来ますでしょうか?
作成しながら、支援します
ロロのギアスって発動中は自分の周囲半径Nメートルまで相手の体感時間を奪うであってるよね?
支援します
あってるよ。あと補足するなら発動中は心臓が止まるのでそれによる
制限時間があるってことかな
そろそろ時間ですので投下させていただきます。
今回は、体験版と言う事で…。(笑
タイトル「改造人間スザク「幼稚園児誘拐作戦 〜サザーランド登場」」です。
カップリングは・・・ないですね。(爆
すごく短いので・・・。
支援よろしくお願いいたします。
支援
枢木スザクは、改造人間である。
悪の結社「黒の騎士団」によって改造された彼は、人格改造される前に組織に疑問を持つ扇要によって逃がされる事になる。
人のようで人ではないという改造人間の悲しみを胸にスザクは、愛車ランスロットを駆り、ブリタニアの人々の平和を守るため、悪の組織「黒の騎士団」と日夜戦い続ける。
●改造人間スザク 第8話「幼稚園児誘拐作戦 〜サザーランド登場」
幼稚園の送迎バスの中は、園児の悲鳴と鳴き声で充満していた。
「えーーいっ、うるさいぞ、きさまらっ…」
バスを運転しながら魔王ゼロが怒鳴る。
それが余計に拍車を駆け、騒動は大きくなるばかりだった。
「カレン、なんとかしろっ」
「えっ…私ですかっ…」
しばし躊躇した後、腹を決めたのか園児達の方に向くとにこやかなスマイルを向け、優しい声で注意する。
「えーと、みんな、いい子だから静かにしてくれるかなぁ?」
そんな猫なで声に、残忍な子供達の言葉が反撃される。
「キモいんだよ、ばばぁ〜」
「ユフィー先生と比べたら、月とすっぽんだよ、おばちゃん・・・」
ぶちーーっ…。
何かが切れた音がした。
カレンがマシンガンを取り出すと園児達に向けて構える。
「こん餓鬼どもわぁぁぁぁぁぁぁっ…死んで後悔せいやぁぁぁぁぁっ」
「やめんかーーーーっ」
慌ててゼロが止めに入る。
「折角の大事な材料を殺してどうするっ…」
「だってぇ、だってぇ…まだ…十代なのに…」
怒気をはらんだ表情が、泣き顔に変わる。
「よしよしよし…」
頭をなでて落ち着かせる魔王ゼロ。
もちろん運転しながらである。
いやぁ…AT車っていいなぁ。
支援ついでに感想を
>>633 ちっとん卿、GJでした!
戦闘描写が上手いなぁ、こんなん書ける気がしないや
何がどうなってこの展開になったのかこの前の話も読みたいですね
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
「大体、なんで園児誘拐なんですかぁっ…」
落ち着いたカレンが愚痴をこぼす。
「ふんっ…悪の組織たるもの園児誘拐をやらずしてどうするっ。悪の組織活動マニュアルの基本ページに乗っているぞ」
「マジですか…」
がっくりと項垂れるカレン。
その時である。
バスの前に飛び出す人影。
慌ててブレーキを踏みバスを止める魔王ゼロ。
「こらっ、だれだっ非常識なやつはっ…」
飛び出した人影に罵声を浴びせる。
「あっ…すいませんっ…」
素直に謝るスザク。
ゼロとスザク…互いに見詰め合って無言…。
「あ…」
お互い同時に言葉を発する。
「誤っている時じゃなかった…。ここまでだ魔王ゼロ。黒の騎士団の野望は、僕が潰す」
「くっ…もう追いついたか裏切り者がっ…。今日こそは、泣かせてやるっ…」
(ちなみに…同時に言ったのでお互いに相手が何を言ったのかよくわかってません。)
というかいきなり八話w
支援
「えーーーいっ…ジェレミァっ…お前の出番だっ」
「その命令、御待ちしておりましたっ…。
とうっ…いざ勝負だっ……(どかっ。ばきっ。ぐちゃっ)…うおーーーーーっ」
ちなみに途中からの擬音はやられている音で最後は悲鳴である。
「くっ…やるなスザクっ…ならばっ…出でよ、わがサザーランドよ。セーーーットアーーーーップ!!」
その掛け声と共にジェレミアの後ろに特殊な形をしたバイクが走ってくると変形しジェレミアを包み込む。
そして、あっという間にそこには、ナイトメアフレームと呼ばれるスーツをまとったジェレミアが立っていた。
「ふはははははははははっ…。みたかっ…我がナイトメアフレームをっ…。このまま一気にお前をつぶしてやるわっ」
サザーランドが攻撃を開始する。
それを何とかかわすものの追い詰められていくスザク。
(くっ…やるしかないかっ…)
支援www
「こいーーーーーっ、ランスロットーっ」
そう叫び、指を鳴らす。
するとサザーランドの時とは違い、特殊効果バリバリの効果が入り白いバイクが自動で走ってくる。
それを確認するとステッキー状の物を握りスザクが叫ぶ。
「白騎士・プリズムパワーっ…セーーーットアーーーップ!!」
登場の時と同じようにバリバリの効果が入り、丁寧に変形プロセスが説明され、スザクの身体をバイクが変形しながら包んでいく。
そして、白騎士ランスロットの姿がそこにあった。
「いくぞっ…ランスロット・ソードっ…」
「なにーーーっ…早すぎるぞ必殺技なんてっ…」
「すみません…時間が押してるんで……必殺っ!!責任転換切りーーーっ」
一撃でふっとぷサザーランド。
「くそぉぉぉーっ…おぼえてろよぉぉぉっ枢木スザクっ。今度はっ…今度こそはーーーッ」
爆風で飛ばされるジェレミア。
「はっ…そういえば魔王ゼロはっ…」
戦いに勝ち、周りの状況を確認するスザク。
そこには、魔王ゼロと女幹部カレンの姿はなかった。
「くそっ…にがしたかっ…今度は逃がしはしないぞ」
そう決意するスザクであった。
次回予告
スザクの前に現れた謎の男「ライ」。
彼は味方なのか、敵なのか…。
そして、新たなる力を得て復讐しようとスザクを狙うジェレミア。
次回「謎の男ライとの出会い〜サザーランド・オレンジ登場」にプリズム・パワー・セーーーットアーーップ!!
全身全霊全力で支援!
654 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/15(金) 00:44:44 ID:gHa+5LNb
全力で支援w
以上です。
もう、勢いとネタで突っ走ってしまいました。
蒼天がストレスたまる展開なので、気軽に楽しんでいただければいいかなと思っています。
支援ありがとうございました。
>>655 あしっど・れいん卿、GJでした!
とりあえず面白かったです 昭和と平成が入り交じったかんじが
えぇ、笑いました、特にふっとぷサザーランドに……誤字か?
というか続くのか、これw
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>655 GJでした!!笑わせて頂きましたw
ゼロとカレンのやりとりがよしよしってwww
ボスであるゼロが自分で運転しとるwww
あといきなり8話なのか凄く気になるw
次の投下を楽しみにお待ちしております
人はいますか?平行世界ネタを50分頃投下したいのですが。
支援のロードを突き進む!!
支援は幸せ!
任せたまへ
661 :
チュン:2008/08/15(金) 01:51:26 ID:PrcCtkWQ
時間になりましたので投下します。
タイトルは『幸福なもう一つの世界』
今回、平行世界に飛んでもらうのはナナリーです。
ちなみにブルームーン編ナナリーENDの後です。
書いていてかなり長くなったので今回は前編です。
まだ甘くないです。
支援
663 :
チュン:2008/08/15(金) 01:54:25 ID:PrcCtkWQ
「何故ここでフレイヤなど」
それが『この世界』で聞いた最後の言葉でした。
「幸福なもう一つの世界」
凄まじい光が私達を包まみ私の物語は終わった…ハズだった。
「・・・あれ?」
何故?何故私は生きているの?何故私はここにいるの?
わからない事が多すぎるただわかる事はここがアッシュフォード学園だという事。
「もう、お兄さまったら、ライさんをいじめないでください」
支援
支援
その後ちょっとしたら僕も投下おk?
668 :
チュン:2008/08/15(金) 01:58:09 ID:PrcCtkWQ
声が!私の声が聞こえてます!
「ルル、いやお兄さ」
「だからそう呼ぶな!」
あ!お兄さまの声と…誰の声でしょうか?とにかく近ずいてきました。
ガチャ ギィー
扉の開く音がする。
「俺はまだお前を!・・・!?」
感じます。お兄さまともう一人の男の人の視線を
「「ナナリーがもう一人!?」」
「「えっ?」」
私がもう一人いる?・・・駄目です、理解出来ません。
「お兄さま?どうゆう事ですか?」
もう一人の私が不思議そうに訪ねました。
「えっと、君、名前は?」
お兄さまに名前を聞かれました。
…少しショックです…。
15分ね。
了解
支援
支援
671 :
チュン:2008/08/15(金) 02:03:39 ID:PrcCtkWQ
「ナナリーです。えっと、ルルーシュお兄さまではないのですか?」
私の言葉にどうやら混乱しているようです。
「どうゆう事だ!?」
「いや、ルルーシュ、僕に聞かれてもわからないよ」
もう一人の男の方も混乱しているようです。…この人の名前はなんていうのでしょうか?
「すみません、アナタのお名前は?」
「僕?僕はライっていう名前だよ。」
とても柔らかい雰囲気のする人です。ライという人は優しい人なんだと、私はこの時わかりました。
支援〜
673 :
チュン:2008/08/15(金) 02:07:35 ID:PrcCtkWQ
「ライさん?お兄さま?この人はどのような人なんですか?」
「えっと…ナナリーだ。」
「えっ!?どうゆう事ですか?!」
「えっと、彼女は私で彼女が私…あれ?私も混乱してきました」
もう一人の私がややこしい事を言って自分で混乱してしまいました。
「と、とりあえず中に戻ろう。ライ、彼女の車椅子を押してくれ」
「あ、ああ、わかった」
訳のわからないまま私はクラブハウスに入りました。
sienn
支援
ブルームーン編でもルルーシュはゼロだろうし、スザクも特派にいるんだよな
ナリタ前くらいだっけ?
677 :
チュン:2008/08/15(金) 02:13:05 ID:PrcCtkWQ
今回はこれで終了です。
書いていて思いました。「物語は生きている」と。
支援、感謝しました!本当にありがとうございました。
飛んできたナナリーをライ達がどのように呼ぶのか案を募集します。ご協力お願いします。
サクラ、ライの妹って感じで
>>677 GJです
ややこしいけどナナリーなんだからナナリーと呼ぶのが個人的にいいと思います
>>665 30分くらいに投下しますか?
もう少し時間かかるなら私も投下したいです
するなら私は諦めて寝て今日の昼ごろ投下します。
これはまた難しいですね。
大好きな兄に別の名前で呼ばれる事に、ナナリーが耐える事が出来るのかと思いました。
話の流れからして、ギャグにはならないようですし・・・。お力になれず申し訳ない。
681 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/15(金) 02:27:21 ID:bFaJCX+g
アリス。童話、不思議の国のアリスと漫画版のキャラから
深夜だけど人おおいですね〜
投下はまた今度にしようかな
683 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:29:38 ID:/Kua5nK6
えっと、そろそろ十五分かな?
ライC新ネタ完成。
ただし終盤15、6禁的表現あり。
投下良いですか?
問題あるなら直します。
支援しますよー
しえんしましょ
>>683 かまいません。
投下は諦めて支援………したいが限界なので寝ます。
誰か後はよろしく
687 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:33:34 ID:/Kua5nK6
行きもぉ〜す。
タイトル・魔女…時々眠り姫
カップリング・ライ×C.C.
備考。終盤エロイ…
688 :
チュン:2008/08/15(金) 02:34:36 ID:PrcCtkWQ
サクラ、アリス、ナナリーのそのまま、…悩みますね〜。確かにナナリーがルルーシュに別の名前で呼ばれるのは少し酷ですが、それだととてもややこしくなりますし…。
とりあえず、案を考えていただきありがとうございます。
689 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:34:44 ID:/Kua5nK6
魔女…時々眠り姫
「C.C.、ただいま。」
僕はホームルームを終え、クラブハウスの自室に戻ってくる。
いつもなら「お帰りライ。早速だが暇だ。かまえ。」とC.C.が僕のベッドに座って言ってくる。
しかし、今日はいつもと違っていた。
本来起きて僕を待っているはずのC.C.が、今日は僕のベッドの上で寝ていたのだ。
シーツはかけていないため、拘束着に身を包まれた彼女の美しい眠った姿があらわになっている。
しぇーん
支援
692 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:36:55 ID:/Kua5nK6
「寝ているのか…」
可愛い寝顔だ。
いつもの棘のある彼女とはまた違った魅力がある。
自分を魔女と言っているが、こういう時は普通の女の子と変わらないじゃないか。
僕はベッドの傍に座り、彼女の枕元に顔を近づけて彼女の寝顔を覗き込んだ。
「いつもこんなに大人しければなぁ…」
こんな眠り姫のような可愛い寝顔をしている少女がいつもグータラしててピザばっかり食べて部屋を散らかしてばかりいるなんて普通の人なら想像できないだろう。
しかもそれを悪びれずにやってるんだから…そういう意味では確かに魔女かもしれない…
しかし可愛い寝顔だ…触ってみたくなる…
「でもまぁ、自分の彼女とは言えセクハラみたいだし…止めておこう。」
僕はそのまま静観を決め、彼女の寝顔を見続けることに決めた。
割り込み込んですいませんでした。
支援します。
支援
しえん
696 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:38:13 ID:/Kua5nK6
「どんな夢を見ているんだろう?」
僕は彼女の寝顔を見ながらそう思った。
もし彼女が今夢を見ているならどんな夢を見ているのだろう?
自分の自分が一番楽しかった時の夢だろうか?それとも美味しいピザを食べている夢だろうか?
それとも…僕の夢だろうか?
考えるだけで楽しくなる。
すると…
「うっ…くっ…」
C.C.が急に苦しそうな表情をし、呻き声を上げ始めた。
「C.C.…?」
心配だったが、僕は少しだけ様子を伺うことにした。
しえんだ!
698 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/15(金) 02:38:57 ID:bFaJCX+g
私怨
699 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:39:15 ID:/Kua5nK6
………
私は良い夢を見ていた…
私の恋人…ライの色々な表情や行動が私の前に次々に現れるという夢だ。
笑ったライ…涙目のライ…少し怒っているライ…私を抱きしめてくれるライ…私にキスしてくれるライ…
そして数あるライの中でも一番のお気に入りは…私といつも一緒に居てくれるライ…
皆皆私の宝物だ…ライが居るだけで心が温かくなる。
愛を知らなかった私を…本当の愛で満たしてくれる…
「愛で満たしてくれる…ですって?」
「は!?」
私は悪寒を感じ、私の周りに沢山あったライが一斉に砕け散る。
何事かと思い、私が後ろを振り向くと、もう二度と見たくなかった女の姿がそこにあった。
「久しぶりね。」
「シスター…」
私にギアスを…忌まわしいコードを与えた教会のシスターだ
「随分と甘酸っぱい思いしてるじゃない…あれだけ愛はもういらないって言ってたくせに…」
「あ…あんたにはもう関係ない!」
「強気な娘になったわねぇ…でも…!」
700 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:40:10 ID:/Kua5nK6
シスターは表情を「恐」を含んだ形に変える。
「あなた…自分がずっと彼と一緒に居られるわけじゃないって事忘れた?」
「!?」
「あなたは不老不死…彼と一緒に年を取ることも、死ぬことも出来ない!」
「あ…あ…」
「あなたは幸せになんかなれない…」
「…やめろ。」
私は耳を塞ぎ、目をつぶった。
「あの子を失った後、あなたに待っているのはさらに深い悲しみ。」
それでもまだはっきりと聞こえる
私は強く耳を抑えた。
「やめろ!」
「今の幸せは一時…少し時間が経てばあなたはまた独りになる!」
それでもまだ聞こえる…より鮮明に…
「やめろ!やめろ!」
「今の幸せなんて…所詮まやかし…」
「やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!」
「どんなに自分の運命に虚栄を張って彼氏を作ろうと、あなた結局は…ヒトリナノヨ!!」
「やめてえぇぇぇぇぇえ!!」
前向きに支援
支援
703 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:41:30 ID:/Kua5nK6
………
「う…ああ…!」
C.C.は苦しそうな呻き声を出し続ける。
どんな夢を見ているかは分からないが流石に不味いと思い、僕は彼女の体を揺すり、起こそうとするが、起きる気配がない。
「C.C.!C.C.!クソ…起きない…」
「…ライ…」
「!?」
僕が途方に暮れているとき、C.C.は弱々しく僕の名前を呼び、
「ライ…助けて…」
小さく、一言だけであるが、僕に助けを求めた。
「(C.C.…よし!)」
僕はとっさに、「眠り姫」の内容を思い出した。
眠っている姫に王子がキスをし、姫が目覚めるという演劇や朗読でも親しまれている定番の話だ。
僕は物語のように、眠りながら呻いているC.C.に優しくキスをした。
しえん?!
705 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:42:28 ID:/Kua5nK6
………
………暖かい。
………
「…う…ライ…?」
唇を離すと、C.C.は目に大粒の涙を溜め、目を覚ました。
「C.C.…良かった…」
「…!」
僕が安心していると、C.C.はいきなり上半身を起こし、僕に抱きついた。
「え…C.C.?」
「私を…慰めろ…」
「慰めろって…ええ!?」
「頼む!」
C.C.の体が震えている…強気な彼女がここまで怯えているなんて…
あえて聞かないが、相当恐ろしい夢を見ていたのか…
「頼む…壊れそうなんだ…」
「…」
支援
しえん
708 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:43:40 ID:/Kua5nK6
僕がやることは一つだ。
恋人が恐がっているならそれを吸い取ってあげるのが男の役目…
僕はC.C.をベッドに押し倒し、唇を奪って口内に舌を潜り込ませた。
「ん…んぅ…ん…!」
「ん…くぅ…!」
三分間、僕とC.C.はお互いの舌を求め合い、激しく絡ませた。
唇を離すと、舌と舌に架かった唾液の橋ができ、そして切れた。
「…ごめん、ここまで。」
僕はキスを終えると、C.C.の上から起き上がった。
C.C.も上半身を起こし、僕らはベッドに座った形になる。
「…全く…これからが本番なのだぞ…」
「時間的に不味いって…それに…」
僕はC.C.の両肩に両手を置き、
「震え止まったから…良いだろ?」
「…」
C.C.は恥ずかしそうに僕から顔を背けた。
「…良くない。」
「え?」
「全然良くない。こんなものじゃ物足りない。また悪い夢を見る。だから…!」
「うお!?」
しえんだ
710 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:44:50 ID:/Kua5nK6
今度はC.C.の方から僕をベッドに押し倒し、馬乗りになった。
「今から朝まで付き合え。私が悪い夢を見ないようにな。」
「はぁ…結局こうなるのか…」
いつもどおり僕に高圧的な態度をとるC.C.。
でも、それがいつもの彼女っぽくて安心する。
眠り姫な彼女もいいが、やはり僕は魔女としての彼女の相手をするとしよう…
支援
最後まで支援するよ!
713 :
ライ×C万歳:2008/08/15(金) 02:47:40 ID:/Kua5nK6
投下終了
エロ過ぎたかな?慰めろは本編でも使ってたから使っちゃったけど…
あと眠り姫のおおまかな内容あれであってたっけ?実はあまり覚えてない…
あと何でも良いけど僕はドッガ(力)とドッガフォームが好き。
まだまだ実力が足りない気がする…これからもっと精進します。
ではお休み。
乙でした〜
おやすみなさ〜い。わたしも寝ようかな。
次回もがんばってくださいね
>>713 ライ×C万歳卿GJでした!!
C.C.が完全に恋する女性をしていて読んでて和みました。
エロ要素も気にされる必要は無いかと。最初の頃の方がギリギリでしたよw
次回もお待ちしてます。
>>713乙です
エロに関しては個人的には許容範囲内かと思います。
投下される方がいたら申し訳ありませんが、私も寝ようと思います。
では。
俺も寝ます。職人さん、ごめんなさい。
>>677 チュン卿、GJでした!
斬新な展開にこれからどうなるのか非常に期待が高まります
……ナナツー……いえ、何でもありません
>>713 ライ×C万歳卿、GJでした!
何故かシスターのあの顔が鮮明に思い浮かびました
……怖っ!
エロさは許容範囲内だと思います
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
おっはようございまーす!(←何故かハイテンション)
取り敢えず今までの分は全て保管しました。一覧関係はまたあとで。
残り5時間、空気が変わっていくのがわかります。
「バッテリー、あと何本です?」
「2本、(消費は)極力抑えて。輝度を下げればもう少し持つ」
「わかりました」
>>719 おお、ついにあの戦争まで残り5時間ですかw
僕はあまり興味が無いので行きませんが、トーマス卿その他戦場へ出向かれる方は頑張ってください!
・・・としか言ったことの無い僕では言いようが無い・・・orz
と思ったらもう3時間は切ってるのか・・・
ちゃんと確認してませんでしたorz
重複レスすみません
8月15日 9:21:12 東京国際展示場 某所
「―ライ×C万歳卿、完了。よし、これで今現在までの分は全て更新終わりました」
「リンク試験問題なし。SS単体、一覧関係全てOK」
「結構です。現在時刻は?」
「現在時刻092145。……いよいよだね。どう?10年目の夏は」
「どうと言われましても……、今まで通り常に改善を繰り返し全力で臨む。―何も“変わりません”よ」
「保管庫と一緒?」
「そういうことです、……最後の移動が始まるようです。いいですか?」
「通信遮断、システムはスタンバイに移行」
「臨戦態勢にシフトします」
「じゃあ、往く?」
「往きましょうか」
「参りましょう」
……はて?今、無い筈の返答があったような?二人が後ろを振り返ってみると……
「どうなさいました?お二人とも?」
「「う、嘘だろ!?」」
スーパーメイド、咲世子さんが現れた!
「……非常識にも程があると思うけど」(←お前に言われたくはない)
「な、なぜ貴方がこちらに来れるんです?というかいつの間に列に!?」
「アッー!のためなら時空をも超越するのが一流のメイドたる条件でございます(
>>398参照)。今日から3日間よろしくお願いしますね」(キラーン)
「は、はい……」
咲世子さんが仲間に加わった!
「彼女、本当に仲間に加えてよかったの?なんか嫌な予感がするんだけど」
「だ……だって……断ったら刺されそうだったんです。怖かったですう」
「トーマス、オッドアイでもないのに『ですう』なんて語尾は使っちゃ駄目だよ」
保管庫の人の健闘を祈ります。正直スレチだけど。
トーマス卿以外にも行ってる人は何人かいると思いますが、
無事で帰ってこれますよう祈っております。
投下したいが人は居るのかな?
支援します。
じゃあ、55分ごろに投下します7レスくらいです
支援はいつでもするんだな、これが
730 :
萌は文化:2008/08/15(金) 10:55:43 ID:Wj3ae1u/
では投下
タイトル「好きですか?」
カップリングは久々にライ×セシルです
ちょっとライがお馬鹿になってますがどうぞ
支援
732 :
萌は文化:2008/08/15(金) 10:58:35 ID:Wj3ae1u/
今日もロイドさんの無茶苦茶なシュミレーションを終えた僕とスザクは、着替えが終えてもすぐには帰らず、2人で夜食を取りながら雑談をしていた。
「そういえばライ」
「ん? なんだいスザク?」
セシルさんに入れてもらった紅茶を飲みながら僕は返事をした。
「君ってやっぱりセシルさんのこと好きなの?」
「ブッー!!」
あまりに直球な質問に僕は思わず口に含んでいた紅茶を吹き出した。
吹き出した紅茶をスザクはセシルさんのオニギリが乗ってた皿(オニギリは無理やり2人で食べた)でしっかりガードした。
「な、なな、何言ってんだよスザク!」
「違うのかい? この間ユフィが『間違いありません! ライはセシルさんに恋しています!』ってあまりにも力説するからさ」
「べ、別に僕はセシルさんのこと……」
そこまで言った僕の脳裏にふと、セシルさんの笑顔が浮かび、僕は言葉を詰まらせた。
「ライ? どうしたの? 顔真っ赤だよ」
「え? いや、その……」
「フッフッフッ、若いな少年」
「うひゃっ!」
「あ、ノネットさん」
急に真横から顔をだしたノネットさんに驚いた僕は慌ててノネットさんと距離をとった。
これが支援の全力全開!
支援
735 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:02:25 ID:Wj3ae1u/
「ノネットさん!」
「若いな、いやーホント若い。ホントは好きなんだけど素直になれないお年頃………ってな。好きなら素直にならないと後で後悔するぞ?」
「べ、別に僕は素直とかそういう前に…」
「あ、噂をすれば…」
「え! セシルさ……」
ノネットさんが指差した方向を見たが、別にそこには誰もいなかった。
振り返るとノネットさんがニヤニヤとやらしく笑っていた。
「素直になれよボーイ?」
僕の首に腕を回したノネットさんは楽しそうに言った。
「素直とかそうじゃなくて、僕も自覚なんかなかったですよ。今スザクに言われて……その…」
観念して僕は素直に白状した。
恥ずかしさで僕の頬の辺りが少し熱くなっているのが感じる。
「好きだと自覚したわけか? 可愛いなコイツ〜」
「痛っ! 痛いですよノネットさん!」
ノネットさんは楽しげに僕を抱き寄せて僕の頭を拳でグリグリした。
「いや! その…」
「ん?」
僕が叫ぶと一旦グリグリを止めるノネットさん。
「………いや、その、だから………やっぱり、好き………なのかな?」
支援
737 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:07:16 ID:Wj3ae1u/
なんとか否定しようとしたが、否定する要素が全く思いつかない。
やはり僕はセシルさんのことが好きなのだろうか?
「だ〜か〜ら、認めちまいな若人」
「痛い! ノネットさん痛いって!」
今度は両拳でグリグリするノネットさん。
しばらくして、やっと解放された僕は何故かノネットさんに正座させられていた。
「惚れてるか惚れてないか、わからないならはっきりさせよう。ズバリ! 相手の好きなところ、いいところをあげていけばわかるんじゃないか?」
「それでわかるもんなんですか?」
「わかる! このノネットさんにはなんとなくわかる!」
スザクの質問に自信満々に答えるノネットさん。
いや、絶対適当だろ。
「さあ、あげろ! あげるんだライ!」
ビシッと言うノネットさん。
「いや、そんな急に言われても……。セシルさんのいいところ、好きなところ……?」
そんなこと言われてもそんな簡単には出てこない。
僕は頭を悩ませた。
「ふ〜ん、なんだ? そんなに魅力がないのかセシルって」
カチン!
支援
739 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:11:05 ID:Wj3ae1u/
「いくらノネットさんだからって今のは聞き捨てなりませんよ!! いいですか! セシルさんは記憶がない僕にすごく優しくしてくれたんですよ! それに初めて会った時だって……」
この後、ライはセシルさんのいいところ、好きなところを30分以上語りますが省略させていただきます。
「………と言うわけでセシルさんはすごく魅力的かつ、素敵な人です!」
「あ、やっと終わり? なんだ、お前やっぱりセシルのこと好きなんじゃないか」
ノネットさんに言われ、僕はハッとした。
僕は自分の顔がカーッと熱くなっていくのを感じた。
「は、はい。そうです。僕はセシルさんのこと好きです。それもかなり大好きみたいです……はい」
白状した僕を見てノネットさんは嬉しそうにニヤニヤした。
「だってさ。セシルさん」
「はい!!?」
僕が後ろを見るとそこには入口付近で顔を耳まで真っ赤になったセシルさんが立っていた。
「せ、セシルさん…! いつからそこに……?」
「あ、あの、私……」
「『いくらノネットさんだからって今のは聞き捨てなりませんよ!!』のあたりからだよなセシルさん?」
支援
sienn
742 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:18:35 ID:Wj3ae1u/
心底楽しそうにノネットさんは笑った。
つまり、ほぼ最初からか…。
「スザク! お前知ってたな!」
「え? ごめんねライ。口を挟む隙間なんてなかったから」
ごめん、と両手を合わせるスザク。
「あの……ライ君?」
恥ずかしそいにセシルさんはとても小さな声で言い、僕はセシルさんの方を見た。
セシルさんは未だに顔が耳まで真っ赤だ。
「さっきの私が好きって………ホント?」
モジモジと言うセシルさん。
ここは覚悟を決めて言うしかないか。
僕は腹をくくることにした。
「はい。僕は先ほどまで無自覚でしたがあなたのことが好きです」
「!」
改めて僕はセシルさんに告白した。
するとセシルさんはますます顔が赤くなっていった。
「でも、私、ライ君より年上だし」
「それも含めて僕はあなたが好きです。嫌、きっと僕はあなたの悪いところ、いいところ、全てひっくるめてあなたが好きなんだと思います。大袈裟だと笑うかもしれませんが記憶がない僕にとってあなたが今の僕のすべてと言っても過言でもありません」
スザクどこいった?
>「でも、私、ライ君より年上だし」
300年くらい生きてるライよりも年上……!?
支援
745 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:21:31 ID:Wj3ae1u/
「ライ君……!」
セシルさんはビックリした表情を浮かべたがすぐに優しく微笑んでくれた。
「私は、結構ヤキモチ焼きですよ?」
「それは、あなたも僕のことを好きだと自惚れていいんですか?」
「………もう、ライ君のバカ」
小さく、かわいらしくセシルさんは言うとイタズラっぽく彼女は笑った。
こうして、僕とセシルさんは恋人になった。
数日後
「おーす、遊びに来たぞ」
あいかわらず元気のいいノネットさんが遊びに来た。
「ようライ。元気だったか? このこの!」
「痛いですよ! ノネットさん!」
遊びに来るなり僕を抱き寄せグリグリするノネットさん。
「ジィー……」
そんな僕をセシルさんが不愉快そうな視線で見ていた。
「あの………セシルさん?」
「仲がいいですねライ君?」
どこか冷たい口調で言うとセシルさんは機嫌悪そうに部屋から出て行った。
「セシルさん!」
「なんだライ? 喧嘩中か? ダメだぞちゃんと謝らないと」
「あなたのせいですよ!」
支援
747 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:29:20 ID:Wj3ae1u/
おまけ
スザク「お腹すいたな…」
ライ「このオニギリ食べる?」
スザク「ありがとう。ん……おいしい。これライが作ったの?」
ライ「嫌、セシルさん」
スザク「えっ! 失礼だけど信じられない!」
ライ「ほら、今日セシルさん機嫌悪かったじゃん? 僕のせいで……」
スザク「ええ! そんな理由!!」
そう、支援は全力で!
749 :
萌は文化:2008/08/15(金) 11:32:42 ID:Wj3ae1u/
以上で投下終了
正直、嫉妬するセシルさんとグリグリするノネットさんをやりたかっただけです。
>>743 確かにスザクを放置気味ですね。
次からは気をつけます
>>744 ライの記憶が戻る前の話ですから深く考えないようお願いします
次回は魔法少女ネタを再開します。
萌えは文化卿GJ!
珍しいライセシでここまで話を作れるとは・・・GJと言う他ない。
卿の次の投下も全力でお待ちしております!
こーんにちは〜
続き物の第七話を投下しにきました〜
11:50より始めようと思いますが、みなさんよろしいでしょうか〜?
ランチしながら支援します
>>749 萌は文化卿、GJでした!
機嫌が悪いと美味しいオニギリがつくれるのかww
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
支援しますよー
>>796 乙です。
機嫌が悪い代わりにあの料理を食べなくて済むなら……
いや、どっちも怖いですね
支援します
ではそろそろ投下を
今回は[手をとりあって]その7です
今回は少しおもむきを変えて・・・としてみたのですが、
みなさんのお口にあうかなぁ・・・
BGMとして[Innocent Days]推奨です
796に期待しつつ支援!
暗い階段を僕は登る。
この先に光はあるのか? 答えはあるのか? 未来はあるのか?
考えるのをやめようか。足掻くのはやめようか。もう・・・、生きる事もやめてしまおうか。
できない。それだけはできない。あの日から僕の命は僕だけの命ではなくなったのだから。
『助けてくれ、ルルーシュ』
一瞬頭に浮かんだ言葉を僕は追い払った。
今はもう逝きし友の眠りを妨げる願い。そんなことは許されない。
進むしかないのだ。この世界の行く末は、生きている人間の手で作りあげなければならない。
出来る出来ないなどということではない。為し遂げる、為し遂げねばならない。そのためだけに僕はいる。その存在を許されている。
やがて僕の歩みは止まった。行き止まりではない。目の前にあるのは鍵のかかっておらぬ扉。
この扉を開け放ったとき、何が起こるのか僕は知っている。
『ここを越えればそれは人間社会の悲惨。越えず戻るは我が身の破滅、か』
昔、幼い妹にせがまれるまま、様々な物語を読み聞かせてあげたことを思い出していた。
その中に運命の岐路に立たされた英雄がそんな言葉を残した話があった。その続きは…
『行こう、神々が示しゆくままに、我々を侮辱した敵の待つ地へと・・・』
違うな・・・と思った。僕は神など信じない。人々を憎しみに駆り立てる世界を、嘘と争いばかりが跳梁するこの世界を正すこともせず、ただ惰眠をむさぼるだけの神々など・・・。
ならば・・・、それならば何を信じる? 何を支えに歩き続けるのだ?
脳裏をよぎったのは懐かしい笑顔たちだった。
ルルーシュの。そして、カレン、ナナリー、ミレイさん、リヴァル、シャーリー、ニーナ、咲世子さん、そして・・・スザク。
あの暖かい日々が、その思い出達こそが僕の支えとなるもの。
スザク・・・。あぁ、君は敵となって立ち向かってくるんだろうな。わかっている。それは避けることが出来ようのないことだと。
それでも、僕は・・・・・・。
伝記物語に語られた英雄の言葉が思い出される。彼は最後にこう叫んだという。
「進め、賽はすでに投げられた」
コードギアス LOST COLORS [手をとりあって] その7 【Innocent Day】
規制ィィィーーー!支援は今!
Innocent Days聴きながら支援
「三カメの設定どうなってんのっ!」
「ネットへの中継の準備ならとっくに完了してますってば!」
「妨害喰らった場合の予備はまわしてあるでしょうが、ちゃんと!」
スタッフたちの怒声がなりやまない。指示書と汗とがそれなりに広い──はずなのに手狭に見える──部屋を飛ぶように行き交っていた。
「不測の事態ってのはあり得るんだからさ、そこはちゃんとしてくんないと」
「だから中継映像の方は5秒遅らせろってんでしょ? やってますよ!」
スタジアムの放送室では狭すぎたため、急遽ロッカールームを改装して中継の準備をしているのだ。
ただのテレビ屋たち・・・というわけではもちろんない。ほとんどのスタッフが黒の騎士団──その情報局の人間だった。
その忙しい最中、騎士団の制服をまとった男が台本を振り回しながら辺りを見回している。
「どうしたんです? このクソったれに忙しい時分に暇そうに」
声をかけてきたスタッフに一言余計なんだよとツッコミを入れつつ、男は問い掛けた。
「うちの大将はどこ行ってんの?」
情報局の大将・・・・・・そう呼ばれる人物は一人しかいない。ディートハルト=リード情報局局長だ。
「局長って呼ばなきゃ怒られますよ?」
うっせーよっと男は台本をチャンバラするように振り回す。
「俺はいいんだって。あの野郎とは長いんだしよ。好むと好まざるに関わらずにな」
「あの人と好きで付き合うヤツぁいないでしょ」
部屋中のスタッフがどっと吹き出した。「そりゃそーだ」と。
とはいえ責任者の所在が明らかにならないのでは仕事にならない。今日は情報局にとっての大一番なのだから。
「おいおい、もう開始時間までいくらもねーぞ! 探せ探せー!」
末端の人間には思想・大義・理想etc・・・それらはまずは関わりのない事だ。
最前線の兵士にとって生き残ることこそが第一義であるように、彼らにとっても目先の仕事をこなす、それが最も重要なこと。
「・・・・・・監督ゥ、メール来たっすよ、メール。新しい指示書!」
「今頃になってからかよ! 朝令暮改って知ってんのかよ、上の連中は・・・・・・」
そうして彼らは彼らが為すべきことの中に没入していくのだ。
支援、それは我が忠誠の名前!
>>730 > では投下
>
> タイトル「好きですか?」
>
> カップリングは久々にライ×セシルです
>
> ちょっとライがお馬鹿になってますがどうぞ
「仙波さんたちなら、もう先に行きましたよ」
藤堂を待っていた朝比奈は寄りかかっていた壁から身を離し、その傍らに立った。
式典までもうじき。すでにほとんどの主要人物たちは会場たるスタジアムに入っているはずだ。
「遅かったんですね。藤堂さん」
何気ない一言にどこか非難めいた色を感じ、感じはしたものの藤堂は受け流した。
「あぁ」とだけ一言で返す。
素っ気ない態度。しかし朝比奈はいつものように藤堂の後ろについて歩き始めた。
『同志として日本解放のため戦うと盟約を結んだのだからな』
つい先日、千葉に藤堂が語ったその言葉。指先に刺さったトゲのような苛立ちが治まらない。
「いいんですか、藤堂さん。僕らはこのままで」
藤堂が歩みを止めて振り向く。朝比奈は言葉を続ける。
「ゼロを信用しているんですか?」
「無論だ」
その言葉には淀みがない。いつも通りの藤堂鏡志朗だ。それが朝比奈の苛立ちを余計に大きくさせる。
「オレは・・・ゼロを信用することはできません。その素性、行動にも、ゼロには秘密が多すぎると思いませんか?」
「だが、ゼロの・・・彼の才能は我々に、日本に必要なものだ。仙波達とも何度も話し合ったことだろう」
そう言われれば返す言葉などありえないのかもしれない。しかし朝比奈は引き下がらない。
「そうだとしても、仮面の・・・自分の正体すら明かせないリーダーだなんて認められません」
ならばどうしたいと言うのだ。無言の藤堂の目が朝比奈の答えをうながしている。朝比奈もまた即答した。
「日本が解放されたその後は、その才能も何も、我々には必要はなくなるはずです」
藤堂が口を開くのを朝比奈は待つ。
意外、藤堂は何も語らず背を向ける。
「藤堂さん!!!」
歩き始め、そして足を止め、しかし背を向けたまま振り返らず、藤堂はそのまま。
急にその存在が遠くに行ってしまったかのような、そんな恐怖が朝比奈の首筋を撫でていった。
「彼は・・・俺が認めた、全身全霊を持って仕えると誓った俺の主君だ」
「主君・・・ですか、ゼロが」
そうだ、と藤堂は断言した。まるで鉄の門扉を閉めるかのような思い響き。だから・・・と彼は告げる。
「二度とそのような物言いは、してくれるな」
そのまま立ち去る藤堂の背中を朝比奈はただ立ち尽くし見送るままだった。
受けよ!支援の嵐!
「各分隊長は報告せよ」
「一分隊異常なし」
「二分隊異常ありません」
「三分隊、こちらも異常ありません」
スタジアム各所に配置した零番隊の各分隊長たちの報告をうけつつ、木下は手元の端末を叩く手を止めない。
警備を請け負う側にとってはタイムスケジュールは正に秒刻み。息をつく暇など少しもないのだ。
式典が始まってからまだ数分。それなのに、もう何時間もこうしているような感覚に襲われる。
「木下さん、南東ブロック・・・SE7000番台の客席の配置は?」
傍らで同じくモニターを凝視しているカレンに報告を求められた。
「SE7000・・・、第三分隊の三班ですから鈴木准尉の班ですね。気になる点が?」
「風向きが変わったみたい。ちょうどあの付近が風上になるわ」
第七分隊を追加配置させましょう。即決し、木下はすぐに待機中の部隊に指示を飛ばした。
『もう・・・、大丈夫なようだな』
正直なところ、隊長が立ち直れるとは思っていなかった。それほどの悲嘆にくれていた彼女だったのだ。
“あの”ディートハルト情報局局長が意外に情熱家だったのにも驚きだったが、復活したあとの彼女の精力的な働きもまた驚きの対象だった。
零番隊はゼロの親衛隊という性格上、ナイトメアフレームを運用する実戦部隊としてだけではなく、警護部隊としての働きも求められている。
そのため旧日本国の皇宮警察や旧軍の憲兵保安部隊での勤務実績のある人間も多数在籍していた。
副隊長の任にある木下自身もかつて旧軍における憲兵大尉という履歴をもっている。
当初、木下はカレンに保安任務は配下にまかせて式典に参加したらどうかと進言していた。
それを感謝の笑顔とともに辞退した彼女だった。
「わたし、働きたいの。今は戦場の外ではみんなのように役に立てないかもしれない。だから、教えてほしい、鍛えてほしいの。わたしが本当の意味でみんなの隊長になれるように」
健気なものだ、と思う。そして、力になりたいと思う。
「もうじき総司令の出番です」
モニターからは目を離さず、その大きな瞳で少しの異常も見逃すまいとしながらカレンは「えぇ」と答えた。
『さぁ、本番だ』
木下は状況を確認し、新たな指示を飛ばすべくマイクを手に取った。
支援………ぽぺっ
ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!
ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!
歓声とともに男を呼ぶ声が絶え間なく続いている。式典が始まってまだ幾許もない。だが人々の熱狂はすでに臨界点を越えようとしていた。
そして、ついに開け放たれた扉をくぐり、黒衣の男がステージに現れる。
それまで以上の歓声が巨大なスタジアムを覆い尽くしていく。
熱気が、興奮が、期待が、それら様々な感情たちが渦を巻いて空に昇っていく姿を男は見た。
「日本人よ!ブリタニアに虐げられた、全ての民よ!」
マントを翻し、その手を振り上げ、男は言葉を発する。その言葉が、その身振りが、人々をどのような未来に導くのか、男にはわかっている。
『覚悟はできてる』
だからこそ、ここに来た。ここに立ったのだ。
「私は待っていた」
声のトーンを一段落とし、振り上げた手をマントの中へ戻す。
場内の声が静まっていった。人々が男の声に耳を傾ける。その数たるや数万人。
特区に参加した日本人。
特区外から急ぎ馳せ参じた日本人ゲリラたち。
他エリアから徴兵された名誉ブリタニア人の脱走兵。
ブリタニア人でありながらこの宣言に参加するべく駆けつけた者。
それは人種の坩堝と形容できる場、であった。
「ブリタニアの不正を陰から正しつつ、彼らが自らを省みる時が来ることを!」
ふと凶行に倒れた人々の顔が浮かんだ。
時に対立しぶつかりあい、時にお互いを褒め称え、全力で戦った。同じ目的の下に。
日本人もブリタニア人もなかった。手をとりあうことができたあの日々。
その思い出が、悲しかった。
「しかし、私達の期待は裏切られた。虐殺という蛮行によって!」
ごおっと突風が吹くようにスタジアムから声があがる。怒りが憤りの嵐がそこに生まれた。
投下っ!支援をサポートに!
「ブリタニアの不正を陰から正しつつ、彼らが自らを省みる時が来ることを!・・・・・・」
ラジオから流れるゼロの声に耳を傾けつつC.C.は空を眺めていた。
スタジアム内の一室。玉城に言って用意させた部屋だ。
君は式典には出ないのか? などと扇は聞いてきたが、出席は丁重に辞退した。
「にぎやかで晴れがましい場というのは苦手なんだ。わたしは奥ゆかしい性格だからな」
そう返すと扇は引きつった顔で「そ、そうなのか」と勝手に納得して部屋を出て行った。
グラスをかたむけて琥珀色の液体を喉に流し込む。
ゼロの演説はまだ続くのだろう・・・ラジオを消そうかとも思ったが、そのまま放っておくことにした。
「あいつは、優しすぎる・・・」
ボロボロに傷ついて、ボロボロに疲れ果てて、それでもなお歩みを止めることなくゼロを演じ続ける彼。
あの日、部屋に戻ってきた彼の姿が思い出された。
その腕に抱かれ、物言わぬ帰宅を遂げた彼女の共犯者の姿も。
「罪な男だ。抱えきれない程の荷物を総て、友達に押し付けて先に逝ってしまうのだから」
悲しいのだろうな・・・と思った。だがそれを慮る事が出来るほど自分は優しい存在ではないとも思う彼女だ。
「そんな事はない。喜んでいるさ私は」
誰もいない部屋。確かにそこにいるのはC.C.一人だけ。なのに彼女は誰かに答えるように一人声を発した。
「ああ、そうさ。わたしは優しさなんか忘れてしまったんだよ、マリアンヌ」
そう語りつつ、それが嘘だとわかってしまう。どうしようもないことだ。
「笑うなよ、マリアンヌ」
口を尖らせて反論する。
「わたしはな、もうしばらくはこうしているよ」
飲み干して空になったグラスをテーブルに置き、もう一度空を見上げた。
今度は彼女の共犯者であった少年に語りかける。
「傍にいてやるさ、お前の代わりに。契約だからな、お前との」
投下は幸せ!
私を実験体にして再現しようとしましたですね、この支援を!
「そう、彼らはその欲望の赴くままに非道を続ける。諸君は覚えているだろう、ユーフェミア嬢を! ユーフェミア・リ・ブリタニアを!!」
忘れられるわけがない。ナンバーズの最大の理解者。ブリタニア皇族にあって平和と融和を求めた現世の聖女を。
『機会をもって、お会いするべきだった方』と神楽耶は今更ながらに思うのだ。
後で悔やむから後悔と言う。その意味を噛み締め、彼女は式典に臨んでいた。
そう、もっとはやくこうするべきだったのだ。
お飾りと呼ばれ、お人形と軽んじられ、それでもその胸に秘めた理想を実現に至らしめた彼女。
『そう、この感情はまさに尊敬。貴女様は尊敬に値する女性でしたわ』
その想いを口にする勇気のなかった、何も行動に出せなかった自分がとても恥ずかしく思えた。
言い訳はできる。しようと思えばいくらでもだ。言い訳の種はそこら中にあるのだから。
だけど、もう何も出来ないまま流れに身を任せるのはイヤだった。
そう、自分自身もまた[お飾り]と[お人形]と軽んじられれていた人間だったから。それに甘んじ、何もしようとしない存在だった。
そこから抜け出さなければならない。彼女のように。
「彼女が迎えた無情な最期こそ、ブリタニアの外道の象徴! その目的を果たすためには同胞すら手にかける。彼らは国家という体裁を取り繕った、ただの人殺しに過ぎない! 許されるだろうか! このような暴挙が!!!」
『許されないわ。許してはいけないわ』
会場からも異句同音の怒りの声があがっている。
──ユーフェミアの仇を!──
──ブリタニアの卑怯者が!!──
──卑劣なテロリスト国家に死を!!!──
『言の葉だけで国を滅ぼせたら宜しいのに・・・』
この地につどった人々の思いでそうできたらいいのに。そう思った。
ゼロがその手を振り、人々の昂ぶりを制する。ゆっくりと静まりゆく声。
集う人々の総てが一体となり、一つの終着点へと走り始めていた。
支援 支援 支援 支援 支援 (エコー)
扇は心の中で語りかけていた。
『ナオト、見ているか』
ついにここまで来た。一介のレジスタンスに過ぎなかった自分たちが。
黒の騎士団の結成、そして行政特区日本の成立、そして今日ここに・・・・・・。
胸に熱いものがこみあがってくる。『まだ早い、まだこれからだ』それを必死に押し止めながらゼロの演説を受け止める。
「諸君。私は今ここに、ブリタニアからの独立を宣言する」
『!!!』
身体が震えるほどの衝撃!! 我ながら涙もろくなったものだと思いながら、まだ自分が涙を流せるくらいには汚れていないのかと安心もした。
今日まで生き残った仲間と、志半ばで倒れた仲間たちの顔が繰り返し浮かんでは消えていく。
無論この宣言がされたことだけで日本が蘇るわけではない。それでも国家としての日本が、祖国が蘇るのだ。
それは、素晴らしいことだと感じる。自分が生きている間にそれが実現したということは感動モノだ。
「だがそれは、かつての日本の復活を意味しない。歴史の針を戻す愚を、私は犯さない!」
人々がゼロの演説に吸い込まれていく。瞬きすらできないほどにその言葉に引き込まれていく。
そんな中なのに、扇の思考は唐突に外へ向いた。
『私、イレヴンになってもいいです』
唐突に浮かんだその一言。
『何を考えているんだ俺は。こんな大事な時に!?』
なんとなく理由はわかった。もうじき昼になる、いつもなら彼女が政庁に弁当を持ってきてくれる時間だった。
『腹、減ってたんだな。俺』
この式典の準備で夕べからろくに食事をとっていないことに気がつく。
日本独立を高らかに宣言するその日に、女の手弁当のことを思う自分がひどく可笑しく思えた。
「我々がこれから作り上げる新しい日本は、あらゆる人種、歴史、主義を受け入れる広さと、強者が弱者を虐げない矜持を持つ国家だ!」
演説は佳境を迎えつつある。
『新しい国家、か』
扇は思う。
そこに、彼女と暮らすための小さな家を建てることが出来ないかな、と。
執筆がある、いいともがある、食事もある
しかし、この場は支援が勝る!
人々の熱狂が最高潮に達しようとしていた。
それは僕がかつて辿った道なのではなかったか。
僕は再び過ちを犯そうとしているのではないか。
今日のこの瞬間までどれだけ思い、考え、悩んだことだろう。
──辛かった。これまで失われた命が。これから失われる命が。そうと知りつつどうにもできない自分が。
だけど、進まなければならない。歩き続けねばならない。僕は。
それが“ゼロ”を託された僕の存在する意義だから。
もう、迷わない。
ただ託された想いを結実させるために戦うだけ。
君の、僕の、集い来た人々の“故郷”を手に入れるために。
彼の最期の言葉が頭に浮かぶ、自然と涙がこぼれた。視界が歪む、何も見えなくなる。
──これは契約だ。俺とお前で結ぶ、契約・・・──
『そうさ、契約・・・したんだもの、な。果たさなきゃいけない、よな』
僕はその手で我が身を抱くように眼前で交差させた。
その手を一気に開く、マントを翻す、裏地の真紅がまるで翼を広げたかのように見えたのではないだろうか。
宣言の時は今。
「その名は、合衆国日本!!!」
・
・
・
日本は国家としての復活を宣言した。
無論国際的に認められた存在ではないにしろ、その宣言によって自らの立場を明確にしたということには大きな意味がある。
ブリタニアとの戦いが国家とゲリラによる紛争ではなく、国家対国家の戦争であるという形態に変化したということだ。
それはブリタニアにとっては意味の薄いことであっても、国際的には意味のあることである。
暫定首班としてキョウト六家の筆頭、皇家の神楽耶を擁立。
ゼロは首相補佐兼新・日本軍の総司令官として対ブリタニア戦の指揮をとることとなる。
最初の戦いは特区派遣軍が逃げ込んだ、かつての日本解放戦線本拠地であるナリタ連山要塞となるだろう。
ゼロは揺るぎない意志で全軍へ進軍を命じる。ブラックリベリオンの、それが始まりであった。
支援
【ぎあすあとがき劇場 V.V.といっしょ】
投下終了と同時にわたしの横でV.V.がつぶやいた。
「ねぇねぇ、あおちゃん」
──なぁに? と聞き返すわたし。
「結局、第二次ナリタ攻防戦ってどうなったの?」
──しつこいよ!
「まぁいいや。次のお便りいくね」
──お便りって何?!
「えーっと、これは前スレ779クンからのお便り。こんばんは〜」
──それ、お便りじゃないじゃない。つーか、いま真昼間だよ、お昼だよ!
「いいんだよ。収録したのは夜中も夜中、深夜だったんだから。つまらないこと言ってるとコロコロするよ?」
──・・・・・・・・・(鬼やー、鬼がここにおるー)
「前略)“しかも8492まで出てくるしw この分だとブレイズも出てきそうですねw”だって。あおちゃんお返事は?」
──んくぁwせdrftgyふじこlp!!!
「どうやら聞いてはいけないことだったみたいだね、まぁいいけど」
──イヤ、ね。まぁ、なんというか、その・・・うーーん。ねぇ?
V.V.は呆れたように肩をすくめてみせる。そういう仕草は可愛いのだけど
「まったく、あおちゃん、君はまだまだ幼いね」
──あなたの1/3しか生きてないですからね。そう言われても腹はたちませんよ。えぇ
「じゃ、今日はこれでおしまい」
──あ、そうなんですか? 身構えていたのにあっけないですね。
「じゃあ今から24時間耐久アニソンカラオケマラソンでもしようか?」
──全力で遠慮しておきます。今日はこれから勤務なもので。
あ、そう。と興味なさげに言うとV.V.はわたしを玄関まで送ってくれた。なんのかんの言っても結構優しい人なのだ。
「おやすみ」
──みなさんおつかれさまです〜。お盆も元気にお仕事なので、わたしはこれで失礼しま〜す<(_ _)>
BLUEDESTINY卿GJ!
いや〜、長編大作はやっぱり読み応えがあるなぁ。
そして次回からはブラックリベリオンですか!
卿の次回の投下を全力でお待ちしております!
>>779 BLUEDESTIMY卿、GJでした!
そうか、ユフィは虐殺した訳じゃないからブリタニア人も賛同するのか
……藤堂さんがめちゃくちゃカッコいい
さて、ブラックリベリオンは、オレンジは、どういう風になっていくのか非常に楽しみです
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
保管完了。たとえ戦争の最中でも私たちは仕事を続けます。
>>779 GJでした!!続きが楽しみでなりません
そして、卿の作品を読む度に、自分の文章力の無さを痛感しますw
8492やブレイズは、自分もあの作品が大好きでして、嬉しさのあまり
つい言ってしまいました
でも、ストーリーの中核に絡むのでしたら、失言でした。申し訳ありません
又の投下、お待ちしてます
>>782 さっきテレビでコミケのことやってた。
行ったことないけどかなりの人だかりだなぁって思った
トーマス卿、がんばってください
786 :
784:2008/08/15(金) 13:31:18 ID:s7xjXtir
>>782であまりの異常事態にビックリして忘れてた。
BLUEDESTINY卿、最高にGJです!大作で重厚な文章に尊敬すらします。次回が楽しくてたまりませんよ!
保管庫ができてから俺の睡眠時間が減ったのはきっと気のせいじゃないぜww
トーマス卿はもうホテルかどっかに帰ってそこで更新してるんだよな。そうに決まってる。
1レスの投下容量チェック出来るようなのを、以前トーマス卿が作ってくれなかったっけ?
何処で見れたか、知ってる人がいたら教えて欲しい
スレチですまない
>>788 ありがとうございます
>ただいま大手の列の真っ最中。直射日光に晒されながらここを閲覧してますが。
何か盛大に間違ってる気がwww
違うな、間違っているぞ
>>789。間違っているのはトーマス卿じゃない、世界のほうだ!!って、あ、あれ?www
15:10になったら投下したいと思います
支援します。ああ、プリンを食べなきゃ。
定刻になったので投下したいと思います
舞台裏の暮らしS
〜ライブイすてーしょん1〜
・ショートストーリー
・すべて会話だけで構成されています
・ギャグです
・いつものようにライ×V.V.
※注意※
・ルルーシュ好きな人は注意
支援
あれコテハンおかしい!?なんで?
???
まあ、いいや支援
ちょっと時間ください・・・
戻った。よかった。では改めて。
「ちゃおっす!V.V.だよ!今日はこのラジオ『ライブイすてーしょん』を聞いてくれてありがとう」
「もう……ラジオ番組にもなっちゃったのか……。末期だな……。」(ボイスチェンジャ付)
「ライ、今日初めて放送開始するって言うのにもうこんなにもハガキやメールがきてるよ!」
「うっわ、すご……」
「じゃあ最初のコーナー行ってみよう!」
「勝手にどうぞ」
「ライ……」(キラーン)
「……よし!いっちゃおー!」
sienn
「「僕の!私の!大好き自慢!」」
「さあて、このコーナーはね、自分の身近にいる大好きな人や物を自慢するコーナーだよ」
「なんかカオスなものがやってきそうなんですけど……」
「じゃあ最初のハガキね。ラジオネーム ジョセフィーヌさんから『私は娘が大好きです。妻も好きです。
ですがこの特区には娘しかいません。シャーリー!大好きだよ!ルルーシュとかいう男には渡さないよ、あんな麻薬男に…』だって……」
「なんか最後に個人名ばらしてない?個人情報は保護しなきゃいけないんじゃ…」
「いいんだよ。仕様仕様」
「ハイハイ……」
「じゃあ次はライが読んでよ」
「分かった。ラジオネーム 吸血鬼さんから『俺が好きなものは他人の命です。恐怖で引きつった顔も好きです。趣味は他人の大事なものはなにか聞くことです』だそうで……」
「マニアックだね」
「そうだね」
「次いこうか」
支援
あちゃー、この時間人がいないな。支援
「「今週のあだ名!」」
「このコーナーは本編キャラにあだ名をつけちゃうコーナーだよ」
「今回のテーマになる人は……『ルルーシュ』だね」
「んじゃつけていこうか」
「そうだな」
「僕はこれがピッタリだと思うな。ラジオネーム ワガママな方のピザ星人さんから『ヘタレ童貞』理由 魔王とかマジ思っているのかわからないから」
「じゃあぼくはこれね。ラジオネーム 水泳大好き!さんから『やればできる子』理由 ルルのことが大好きだから!」
「……V.V.本気で言っているのか?」
「ゴメン。こっちじゃなかった。ラジオネーム マオマオさんから『シスコン』理由 この前妹のこと縄で縛ってたから」
「……それに尽きるよね」
「うん、そうだね」
支援
支援
「もう時間がきちゃったよ」
「ああ、そうなんだ」
「次回のテーマは『スザク』だよ。他にも新しいコーナーの提案とかも待ってるよ!みんなのおたよりまってるよー!」
「あー疲れた。暑い。はやく(カツラを)脱ぎたい……」
「!?ライも大胆なこというね」
「へっ?僕何か言っ……」
ブチッ
この番組は『支援』のスポンサーよりお送りしました。
支援!笑うのと同時に泣けてきた。
オマケ
「お父さん、なに聞いてるの?」
「おお、シャーリーか。ほら、このラジオ番組でお父さんのハガキが読まれたんだよ」
「へぇ、すごいね。なんて書いたの?」
「あっとそれは……その……」
「なんて書いたの〜教えてよ〜」
「かくなる上は…ダッシュ!!」
「あーお父さん逃げた〜」
投下終了。支援ありがとうございました
なんでトリップ変わったんだろ・・・まあいっか
まじでコーナーの提案とか待ってますんで!
あと、トーマス卿、特区あの世には来てはダメですよ!
保管完了しました。そろそろ戻ります。
>>809 GJ ルルの扱いワロタ。しかし妹を縄で縛りつけたのは枢機卿のほうじゃ?
おや、量子シフトした屑機体が。
ふっ、間違っているぞ
>>802、基本いつでも人がいる
過剰支援にならないように控えてるだけだ!
>>809 ワラビ餅卿、GJでした!
このほのぼの感、いいですね
ラジオのコーナーか……自慢の家族紹介とかどうだろうか
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>810 はや!
55分になったら恐怖もの?を投下します。先に宣言されてた方いらっしゃいますか?
支援は全力で!
815 :
銀飯:2008/08/15(金) 15:56:34 ID:evG0I5d7
では投下します。
前書き
今回はアリスVSロロ(ヤンデレ弟の方)の話です。
最初書く予定なかったんですが、神根島にアリスがついていった理由が欲しかったのと、単純に二人のギアスのどちらが優れているのかっていう疑問を解消するために書きました。
ロロ雑巾怖いよ!
あと、アリスが乗る青い白兜の名前は、無難に「ランスロット・クラブ・ザ・スピード」で外見はライ専用クラブのままで、ギアス伝導回路(わからない人は悪夢読んでくださいorz)搭載という設定で。
816 :
銀飯:2008/08/15(金) 15:57:03 ID:evG0I5d7
『世界の色5@』
(同時刻、エリア11緊急脱出用格納庫)
「ゲフィオンディスターバはすべて破壊された模様で、通信、防衛、ライフラインおよびその他の全機能が回復いたしました。これで、いつでも発信可能です。」
専用機のパイロットが現状の報告を行ったが、総督であるナナリーの耳にそれは入っていなかった。
「どうして。どうしてアリスちゃんがこのペンダントの上半分を持っているんですか?だって、これは、これは・・・。」
ナナリーの脳裏に浮かぶのは一年前、自分とアリスともう一人、顔は霧がかかったように思い出せないが、とても懐かしく愛しい人とペンダントを3つに分ち合った時のことだった。
「ナナリー、あなた記憶が!?」
ペンダントを抱きしめ、泣きじゃくるナナリーに対して、アリスはすべてを吐き出し、懺悔したいという気持ちに覆われていた。
「くっ、守備隊は一体何を?」
ナナリー付きの補佐官であるミス・ローマイヤは自軍の不甲斐なさに苛立っていた。いや、それよりもアヴァロンで戦局の指揮を執るシュナイゼルに対して不信感を募らせていた。
(トウキョウ決戦を予見なされておられたのなら何故総督をアヴァロンに移されなかったのか?まさか総督をえさにして・・・!?)
「ミス・ローマイヤ」
「何です?アリス卿」
アリスの呼びかけに対してミス・ローマイヤは苛立ちを含んだ返答をしてしまった。
「私はKMFで出撃します。少しは戦局を楽にできるはずです。その間、ナナリーのことをお願いします。」
「わかりました。」
現状では政庁における局地戦の戦局を変えるだけの卓越した指揮能力やKMF操縦技術を持った指揮官はいない。本来であれば総督であるナナリーが指揮を執らねばならないのだが、それは無理な話である。
ならば、現状、シュナイゼルの増援部隊が来るまで、一機でも多くのKMFが必要だった。
「アリスちゃん・・・。」
ペンダントを抱きしめながら心配そうに声をかけるナナリーに対し、
「大丈夫よ、ナナリー。すぐに戻ってくるから。」
アリスはナナリーを抱きしめ、ミス・ローマイヤに見えないようにナナリーの手を自分の指でなぞった。
『必ずライ先輩をナナリーのところに連れてくる』と。
支援
818 :
銀飯:2008/08/15(金) 15:58:18 ID:evG0I5d7
『世界の色5A』
「アリスちゃん!」
アリスが自分の手に書いた人物の名前によって少しずつ霧で覆われていた記憶が晴れていくのをナナリーは感じていた。
(どうして、私はあの方のことを?あれほど、愛しかったあの方のことを・・・?あの方の心を守ろうと決めたのに!3人でお互いを守り抜こうと約束したのに・・・?)
だが、同時にナナリーは形容し難い不安に襲われていた。
(あの方が急に私たちの前からいなくなったときに全員があの方の記憶を失っていたのに、どうしてアリスちゃんは本来あの方が持っているはずのペンダントを?)
黒い不安がナナリーの心を覆いつくす。
(答えてください、アリスちゃん!・・・ラ・・・イ?・・・ライ?ライさん!?)
ナナリーは完全に自分の記憶の中から抜け落ちていた人物のことを思い出した。
「では、アリス卿。よろしくお願いします。」
しかし、そのとき既にアリスは専用機から出ようとしていた。追いかけて問い詰めたかったがナナリーにはそれができなかった。聞けば自分が一番望んでいない答えが返ってくると思ったからだ。
投下、ならばこそ、オォォール・ハイィィィル・シィィィエェェェーーン!
支援
821 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:00:19 ID:evG0I5d7
『世界の色5B』
[以下アリス視点]
専用機からおり、KMFをとりに行こうとした私の視界に入ったのは、ナナリーと同じ色の髪の毛をした氷のような冷たい眼をした少年だった。
(な!?まさかあいつは!?先輩が言っていた!?だとしたらナナリーが!まずい!)
一年前、先輩が神根島で眠りに付く際に私は、目の前にいる少年について聞かされていた。
以前が神根島で氷の眼をした少年に殺されそうになったこと。まるで体の感覚が奪われるように感じたこと。
手榴弾をその彼に向かって投げたが、なぜか彼には届かず、先輩と少年の中間地点で爆発したと。
後に先輩が判断したのは、
「体感時間を止めるギアス」
本当に時間そのものを止められるのであれば、手榴弾を投げる前に先輩を殺すか、手榴弾の範囲外に逃げることができたはずだと。
一年前に私が先輩の封印に付き従ったのは彼のギアスに対抗するためであった。
「ザ・スピード」
加重力で相対的に超高速力をえるギアスを私は発動させた。
(体感時間を奪うだけなら物理的な攻撃はかわせないはず!たとえ時間の感覚を奪われても超加速した状態なら完全に停止することはないし、死角に入れば・・・)
私の作戦は一見理にかなったように見えていた。しかし、彼のギアスの能力は私の予想を遥かに超える凶悪なものだった(注:ザ・ワ○ルドではありません!)
オレンジ支援多いなww
823 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:02:27 ID:evG0I5d7
『世界の色5C』
間違いのその1は、彼のギアスのタイプだった。ルルーシュ先輩やライ先輩のように自分が認識した相手に対して視覚や聴覚を媒体として、命令を飛ばすタイプだ。
一方この彼のギアスはテリトリー型であったこと。ギアスの効果範囲内に入ったものすべての体感時間を奪うのだ。私はそのことに気付かず、彼のテリトリーに入った瞬間に体感時間を奪われ、範囲外に出るまでに、動きを完全に止められてしまった。
間違いのその2は、彼の戦闘能力だ。正規軍の訓練を受けた私の行動を予想し、最低限の行動で体感時間を止められた私の体の自由を完全に奪い去った(注:間接を抑えていると考えてください)
そして最大の間違いは・・・。彼の眼だった。私が意識を取り戻した時に見た彼の冷酷な笑顔とその眼は人を殺すことに何の感情も持っていない目だった。昔先輩がキレて狂王の人格を取り戻した時とも違う、ただ機械的に人を殺す眼。
そして、彼は私の頚動脈をめがけてナイフを振りかざした。
(殺られる!?ナナリー、先輩、ごめんなさい。)
私はその瞬間死を覚悟したが、同時に目の奥が熱くなり全身に力が漲るのを感じた。
キューイン、カシャン!
「はーっ!」
私は彼の股間にモロに蹴りを入れてやった。嫌な感覚がしたので、完璧に決まったはずだ。
「ぐっ」
手で股間を押さえながら少年が体勢を崩している隙に、私は一気に距離をとった。
(やっぱりやつの能力は体感時間を止めるあるいは奪うタイプ。それも懐に入れば自動的に奪われてしまう。なら・・・。)
私は自分の左太ももに装着してあった小銃を取り出した。しかし、
(笑っている!?どういうこと?)
私の思考が一瞬パニックに陥った隙に、彼のギアスが発動した。さっきと同じく冷酷な笑みを浮かべて自分にナイフを振りかざしたが、
キュイーン、カシャン!
ガキっん!
銃をナイフに当てて防いだ。
全力で支援!
>>822 申し訳ございました、大部分は私でしたか
しえん
826 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:03:45 ID:evG0I5d7
『世界の色5D』
「くっ、どうして!?」
自分の必殺の攻撃をことごとくかわされて少年は動揺している。
(僕のギアスは完璧に決まっていたはずだ、なのに何故?)
「でも、今度こそ!」
再びギアスを彼は発動させようとしたが、
シュッ!
どこからともなく飛んできたクナイによって阻止された。
「これは?」
「どういうつもりです?咲世子!」
少年は周囲を見渡して怒鳴り声を出した。
「それはこちらの台詞です。少々戯れが過ぎるのではありませんか?ロロ様。」
その言葉と同時に暗闇の中からかつてナナリーのメイドだった篠崎咲世子が現れた。
(咲世子さん!?いつの間に!?)
だが驚くと同時に私は咲世子さんたちの狙いがわかった。
(そうか、ナナリーを。)
「ブリタニア軍の兵を殺すのは当然でしょう?」
しかし、私の考えと違いロロと呼ばれた少年は平然と言い放った。
「ですが、そのお方はライ様にとってもナナリー様にとっても大切なご友人です。ライ様もナナリー様もその方を殺めることをお許しになりませんし、お二人がお認めにならないことはライ様の盟友であるゼロ様もお認めになりませんが・・・。」
ロロに対して有無を言わせないというニュアンスを咲世子の声は含んでいたが、
「そんなもの殺してしまえばあとからいくらでも・・・。」
「どうしてもとおっしゃるのであれば私があなた様のお相手をさせていただきます。隠行状態の私ならあなた様でも苦戦するかと思いますが、よろしいでしょうか?それに、我々には優先すべきことがあるはずでは?」
咲世子さんの言葉に、ロロは一考し、私を解放した。そして近くにあったサザーランド・エアに乗り込んだ。
私の素晴らしき……支援!
828 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:05:44 ID:evG0I5d7
『世界の色5E』
「はぁはぁっ。」
私はロロに解放されて、乱れた呼吸を整えた。
(危なかった。咲世子さんがこなければ完全に殺されていた。)
「アリス様申し訳ありませんでした。あの者はアリス様のことを存じ上げておりませんでしたので。」
謝罪を述べる咲世子さんに対して、私は別のことを考えていた。
(あれが、饗団が作ったギアス。私たちギアス・ユーザーとは違う能力か。恐ろしい・・・。)
先ほどのロロとの戦闘の恐怖が蘇ってきたが、同時に疑問が浮かんだ。
(どうして、あの時私はあの攻撃を2度もかわせたんだろう?まるで、体の中から力が漲る感じだった。あれは一体?)
頭の中で記憶を呼び起こしてみると、一つだけ思い当たることがあった。
(そうか、先輩が私にかけたギアス!あれが私を窮地から救ってくれたんだ!離れていても心は同じ、私たちを守ってくれているんだ!)
私はイアリングをはずし、珠を握り締めた。
受けよ!忠義の支援!
830 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:07:22 ID:evG0I5d7
『世界の色5F』
「咲世子さん!」
「ナナリー様のことはお任せください。ロロ様が暴走なさらないように監視もしておきますので。」
「お願いします。」
「本当はこのようなことは利敵行為につながるのですが、ナナリー様を無事に脱出させるためですから。ロロ様にも言い聞かせておきます。」
咲世子さんは私がKMFで出撃することを見抜いていたようだ。あるいは既に盗聴か何かでキャッチしていたのかもしれない。
ナナリーを脱出させるには戦闘に巻き込まれないように政庁上空から敵味方を遠ざける必要がある。そのために協力するといっているのだ。
「すみません。必ず先輩を連れてきますから!」
「はい、ですがどうぞお気をつけて。あなた様に何かあってはナナリー様とライ様に申し訳がたちませんから。」
そういい終わると咲世子さんは専用機の方に向かった。そして私は別滑走路においてあった私専用のKMFランスロット・クラブ・ザ・スピードの方に向かった。
黒の騎士団に所属する先輩の戦闘データを徹底的に分析し、その分析結果をもとにランスロットの予備パーツでロイドさんに作ってもらった私の専用機。
出力はスザク先輩のランスロット・コンクエスターに劣るが、ギアス伝導回路を搭載しているため一時的なスピードはコンクエスターを遥かに凌駕する。
「ランスロット・クラブ・ザ・スピード!発進!」
ハッチを開かせ、私は政庁上空の戦闘に参加するため、クラブを発進させた。
支援!それは我が忠誠の名前!
>>823 間接→関節?
違ってたらスイマセン
sienn
833 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:10:21 ID:evG0I5d7
以上で投下終了です。区切り方に失敗して5レスで終わる予定が、だいぶ長くなってしまったorz
それと誤字報告です
>>816 上から3行目
誤「発信可能」→「発進可能」
ゲフィオンディスターバで封じられてたって言う点では同じなんですが。
銀飯卿GJ!
ロロ怖えええ!!
アリスもサヨコさんいてよかったね
というか支援中すごいオレンジオレンジしててワロタwww
次の投下も待ってます!!
835 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:13:43 ID:evG0I5d7
>>832 その通りです。
>>823 上から7行目
誤「間接」→正「関節」
上のと合わせて修正をお願いします。保管者トーマス卿。
しかし、アリスとロロが仲良くなるシーンは想像できない。本編(悪夢)では殺しあってるし。
837 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:17:46 ID:evG0I5d7
>>823本文 1行目本文のつながりがおかしいですので
前「ライ先輩のように」→後「ライ先輩たちは」
に置き換えてよんでください。
838 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:19:07 ID:evG0I5d7
>>836 保管者トーマス卿
ありがとうございます。しかし・・・
早っ!?本当に戦場に行ってるんですか?
最近、オレンジ語がデフォルトになりがちな私orz
>>833 銀飯卿、GJでした!
ロロが凄い、何が凄いって股間に一撃くらって戦闘続行できるのが凄い
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
しかし夏のサマーさに執筆が進まない
>>838 今、国際展示場駅で書き込んでます。837の分も修正したほうがよろしいですか?
(今から電車乗るので30分ほど音信普通になります)
841 :
銀飯:2008/08/15(金) 16:29:36 ID:evG0I5d7
>>548乙!
ゼロさん!ゼロさんだけはぁぁぁぁぁっ!と思わずにいられない、このスレの最近のルルーシュ&ゼロの扱いw
魔王ゼロの登場楽しみですが、マッチョ改めグラマラスなあたりがどうなるのかも注目してます!
あの世界はスザクやユフィも結構違うので、ちょっと違うキャラ達とライがどう絡むのか楽しみです!!
大佐は老人と言われると違うような気がしますが、年齢判断難しい容姿ですよねぇ……
>>568乙!
機体性能がチートすぎるwww
でも、ヴィンセントが屑なら、一期の機体は全てそうだということになってしまいますぜ
スペック差を表すための表現かと思いますが、あまり悲しいこと言わないでくださいよw
……と、キュルキュル走り回る一期のKMF戦描写が好きだった私が言ってみる
そのせいか、空中戦ってイマイチ燃えないんだ……
>>749乙&GJ
失礼ながら、セシルさんよりノネットさんにニヤニヤしながら読んでしまいました。
こんなに魅力的なノネットさんがいるんだからカップリング表記はライセシ+ノネットにして欲しい!
などと思ってしまうくらい良いノネットさんでした。
しかし、セシルさん。不機嫌だと美味しいものが作れるというなら、不機嫌な方がいいのか?いや、でも……
ある意味究極の選択ですなw
ところで、
>>732 着替えが終えてもすぐには帰らず→着替えを終えてもすぐには帰らず
ではないかと思ったのですがいかがでしょうか?
>>779乙&GJ
いつもながら圧巻です
ブラックリベリオンがどうなるか、心底楽しみです!あとがき劇場も好きですw
>>783 実はググったw
でも理解は幸せにならなかったので、たとえ核心に迫る突っ込みだったとしても、大丈夫だと思う
>>833乙!
ロロ!痛そうだよ、ロロ!
とりあえず、そこには同情しておく。
咲世子さんカッケェ!
読めば読むほどアレの続きなのが信じられなかった私ですが、今回のナナリーにようやく片鱗を感じましたw
>>842 おお同志よ。
俺もKMFはランドスピナーを轟かせて走りまくる戦闘が好きだな。
陸戦兵器であるKMFがスラッシュハーケンを巧みに操って3次元起動する姿がかっこよかったのにねぇ。
17:30過ぎに投下してもいいですか?
>>842、
>>845 なんという俺
新紅蓮の動きとか正直燃えるどころか萎えたわ
ライの操縦技術も地上戦の方が映えると思うんだよなぁ
でも最近SS内やレスで蔑称使う人いるよね。レスはともかくSS内については無理にやめさせられないから、やっぱり悲しい
>>846 了解した
皆、徹底しろ!全力をあげて投下を支援するんだ!
ありがとうございます、では投下します。
『虫食い同好会』シリーズです。
作者:余暇
タイトル:動き出した陰謀
ニーナ視点で話は進みます。ライたちは出てきません。
(注意)
・キャラの性格とか違うかもしれません。
・いろいろカオスです。
全力で投下を支援!
支援
『動き出した陰謀』
今日、私ニーナ・アインシュタインは、ある人物から政庁に呼び出されていた。
「失礼します。」
その人物が待つ部屋へと入る。そしてそこにいたのは、金色の長髪に騎士服、緑色のマントに身を包んだ一人の少女だった。
「初めまして、あなたがニーナさんね?」
「お初にお目にかかります、クルシェフスキー卿。」
そう。私を呼び出したのは何とナイトオブラウンズの一人、ナイトオブトゥエルブ、モニカ・クルシェフスキー卿だった。
「ああ、そんな堅苦しいあいさつは抜き。さ、座って。」
私は勧められたとおりに席に着いた。彼女がポットからお茶を注いでくれた。
「さ、どうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
私はどうしていいかわからなかった。どうしてラウンズが、一介の学生である私を呼び出したのか。もしかして、今進めている研究のことだろうか。
「ごめんなさいね、急に呼び出したりして。びっくりしちゃったでしょ?」
「え、ええ、まあ……。それで、クルシェフスキー卿。」
「ああ、モニカでいいわよ。そんなに年も違わないから。私もあなたをニーナって呼ぶわ。」
「えっ、でも……。」
「いいからいいから。無礼講ってやつよ。」
手をひらひらさせながら彼女が笑う。気さくな人だなあ。やっぱり年が近いというのと関係あるのかな?
「じ、じゃあ、モニカ…さん。」
「ん、何?」
何だか私は嬉しくなった。まさかラウンズと会って、こんなに近い距離で接することができるなんて。こんな気持ち、ユーフェミア様にお会いして以来だ。
「ええと、どうして私をここへ?」
最大の疑問をモニカさんにぶつける。すると、彼女から意外な答えが返ってきた。
「あなた、月下マンと戦ったんですって?」
全力で支援!
支援
「……!?ど、どうしてそれを?」
私は驚いた。どうして彼女が、私が月下マンに勝負を挑んだことを知っているのか。
「まあ、あるお方から聞いたのよ。それであなた、これからも月下マンと戦うつもりなの?」
「は、はい。私はイレヴンが怖いし、嫌いなんです。それ以前に、私の作ったマシーンが月下マンに負けたことが、研究者として悔しいんです。
だから、私は月下マンに勝ちたいんです。」
モニカさんは、私の話を静かに聞き、そして言った。
「ニーナ、もしかして一人で戦うつもり?」
「え?」
「月下マンを倒そうとする人間は、あなた一人じゃないってこと。私や、私たちを束ねるリーダーも月下マンを倒そうと考えてるの。
まあ、かなり頼りないリーダーだけどね。」
「モニカさんも、月下マンを?」
私はまた驚いた。まさか彼女が月下マンを倒そうとしてたなんて。
でも、リーダーって誰だろう。彼女はラウンズだから、皇帝陛下?でも皇帝陛下が頼りないなんてことはないはず。じゃあ、一体誰?
「あの、それと私と何か関係が?」
「私たちと手を組まない?一緒に月下マンを、『虫食い同好会』を倒すの。」
「え?月下マンだけじゃないんですか?」
虫食い同好会ということは、ライさんやスザクさん、咲世子さんと敵対するということ。せっかく仲良くなったのに、そんなこと……。
「まあ、話が急過ぎるわよね。あなたの場合、お友達と敵対することになるわけだから、余計に悩んじゃうわよね。でも誤解しないで。
決して私たちは月下マンを含め、誰一人として殺す気はないの。あくまで同好会を解散させることが目的だから。
間違った方向へ進もうとするお友達を助けたいの。だからお願い、協力して。」
ライさんたちを助ける……。そうだ、月下マンも倒したいけど、私は大切な人たちを守りたい。もし彼女が協力してくれたら、こんなに心強いことはない。
「わかりました。でもその前に、リーダーの方とお話しさせて下さい。そのうえで判断します。」
「うん、いい顔になった。わかったわ、じゃあ今からリーダーの所に案内するわ。」
とにかく今は前に進もう。みんなを助けるために。
全力で支………ぽぺっ
支援
そして私は、目隠しをされたまま歩いていた。
「ごめんね、彼らにアジトを知られるわけにはいかないの。」
「いえ、そんなことは……。」
そして私はある部屋に通され、目隠しを外された。そこにいたのは、皇族が着そうな立派な服を着て、緑のマスクを顔にかぶった男性だった。
その周りには、全身緑ずくめの服を着た男性たちがいた。えーと、何か大変な所に来てしまった気が……。
「ドン・ウー様、彼女を連れてきました。」
「ありがとう、モニカ。さあ、こちらへどうぞ。」
私は、ドン・ウーなる人物の反対側の席に着いた。
「ようこそ、『プラント団』へ。僕がリーダーのドン・ウーだよ。」
『プラント団』って、何か薄気味悪いなあ。
「ああ、怖がらなくていいよ。参ったな、僕はこういった年頃の女性の扱いに慣れてないんだ。モニカ、どうしよう?」
あれ?何か威厳を感じないんだけど。モニカさんもため息ついてるし。
「はあ……。殿下、じゃなかった、ドン・ウー様。こういう時はズバッと用件だけ言えばいいんですよ。いちいち回りくどいんですよ。」
「え、そうなの?参ったな、怒られちゃったよ。ハッハッハ。」
モニカさんが頼りないリーダーって言ったの、わかる気がする。でも、今『殿下』って呼んだよね?
「あ、あのう。ドン・ウーさんって、もしかして皇族の方なんですか?今、『殿下』と呼ばれていたような気がしたんですけど。」
すると、後ろでモニカさんが「しまった」という顔をした。
「申し訳ありません、殿下。私のミスで……。」
「いや、いいんだモニカ。どうせ正体を明かすつもりだったからね。」
そして彼は、マスクを外した。するとそこにいたのは。
「ええっ!?オデュッセウス殿下!?」
そう、神聖ブリタニア帝国第一皇子、オデュッセウス・ウ・ブリタニア殿下だった。
オハヨウゴザイマシエン
支援
どれの感想を書いて、どれの感想がまだか判らなくなった自分涙目
やっぱり書けたのだけ先に感想投下とかせず、まとめて投下すべきか……っ
多分抜けてると思うのを投下
>>601GJ!
あまーい!ほのぼの幸せを二重の意味で御馳走様でした!
>>633乙!
いきなり、ライゼルときたので、唐突に感じてびっくりしました。
特徴ある文体と相まって少し、入り込み難かったです。
注意書に名前の件もあった方が入り込み易かったんじゃないかなあ?と。
文体の特徴には、慣れれば独特の世界観を感じました。
>>655乙です
いきなりの八話、自らバスを運転するゼロ、よしよしよしに笑った
よしよし、可愛よ、よしよしw何か新しい気もするしw
……というような内容を、確かに書いた記憶があるのだが、投稿されていないようだ
(内容似てるけど、657は違う方です)
あれぇ?メモ帳には残ってないんだけどなあ←投稿したら消してる
>>677乙
書いたはずなのにry
ナナちゃん、かな。ナナリーはナナリーなので、そう呼んで欲しいところだけど、混乱は必至だし、
シャーリーが読んでて馴染みがあるナナちゃんあたりが妥協点かなあ?と
>>700乙です
書いたry
慰めろはルルーシュが言った時は(状況的なものもあって)ビビったけど、
CCが言うといじらしくも可愛らしいと思えるから不思議
「し、失礼しました!」
私は思わず、椅子から立ち上がって頭を下げた。
「まさか殿下とは夢にも思わず、とんだご無礼を…」
「いいんだよ、身分を隠していた僕が悪いんだからさ。それに、今の僕はプラント団のリーダー、ドン・ウーだからね。まあ、座って僕の話を聞いてよ。」
促され、私は席に着いた。
「さてと、何から話そうか。まずは、プラント団の目的を話そう。虫食い同好会は知ってるよね?」
「あ、はい。」
「彼らは虫をこよなく愛し、虫を食べる文化を後世へ伝えようとしてるそうだけど、その虫に虐げられている存在があることを知ってるかな?」
「虫に虐げられた存在?食物連鎖という観点で考えた場合、植物と言うことになるかと思いますが。」
「そう、植物だよ。さすがはニーナ君、噂どおり頭がいいね。我々はその、植物を守るために立ち上がったんだ。」
植物を守るため?どういうことだろう。
「僕は趣味で園芸をやってるんだが、ある日大切に育てていた花を虫に食べられて、ダメにしてしまったんだ。
そこへ、虫食い同好会と月下マンの話が飛び込んできたんだ。僕は思ったんだ。真に愛されるべきは一番か弱い植物であり、
虫ではないはず。なのに彼らは、植物を虐げる虫を愛している。ならば、彼らを倒し、植物こそが愛されるべき存在であることを
世に知らしめようと考えたんだ。そうして同志を募り、設立したのが、このプラント団なんだ。」
目を輝かせながら語る殿下。何か、カッコイイかも知れない。
「少しでもその情熱を、内政や外交に注いだらどうなんですか?シュナイゼル殿下に任せっきりにしないで。」
「うう、モニカは手厳しいなあ。そんなこと言ったって、あの弟に勝てるわけないだろう?」
前言撤回。何か、カッコ悪いかも。大丈夫なのかな、この集団?
投下!規制!支援!
「ニーナ。実は私もね、屋敷の花壇を虫に食い荒らされたの。そんな時、殿下からプラント団を興して月下マンたちを倒すって聞かされて。
殿下だと何かあった時に頼りないし、どのみち私も虫食い同好会を倒すつもりだったから参加したの。彼らはどんどん勢力を広げて、国際虫食い協会を創設した。
名誉総裁である皇帝陛下には太刀打ちできないけど、傘下では最大勢力である同好会を倒せば、あるいは……。だからニーナ、私たちに協力して。」
「もし協力してくれたら、月下マンを倒すメカの資金は僕が何とかしよう。ともに月下マンに一泡吹かせてやろうじゃないか!」
私の心は決まっていた。彼らとともに立ち上がり、月下マンを倒す。そして奴に心を囚われたライさんやスザクさんを助ける。
殿下は頼りないけど、モニカさんがいれば大丈夫!
「わかりました。殿下、いえ、ドン・ウー様にモニカさん。一緒に月下マンを倒すために、持てる限りの力を尽くします。」
私たち三人は、ガッチリと手を合わせた。
「フフフ。また一人、我らに強力な仲間が加わった。プラント団、万歳!」
ドン・ウー様がそう言うと、緑ずくめの兵士三人が直立不動の姿勢を取った。
「「「ウーたん!ウーたん!ウーたん!」」」
「……!?」(こ、怖いよお!)
「あー、気にしないで。彼ら、エリア11の特撮がお気に入りみたいでね。だからプラント団も秘密結社みたいにしちゃったのよ。私は反対したんだけど。」
モニカさん、本当に苦労してるんだなあ。ちゃんと彼女をサポートしてあげないと。
「フフフ。これで、『優柔不断』や『凡庸』といったレッテルがはがれるかな?あ、しまった!これって秘密結社だから、
たとえ同好会を解散させても、僕の仕業だってわからないよな。参ったなあ、モニカにニーナ君、どうしよう?」
「もう、知りません。好きにして下さい。」
「えーと、私に聞かれても……。」
どうしよう、ものすごく先行き不安だよ。
『こうして立ち上がったプラント団。このまま、事態は混迷を極めてしまうのか?
果たして、月下マンたちの運命や、いかに!?日本、万歳!』(ナレーション:藤堂さん)
「え、えーと、どちら様ですか?」
支援
支援 猿?
保管完了しました。
以上です、支援ありがとうございました。
やはり敵対勢力は必要だろうと思い、作りました。
そして、一番悪役っぽくない人を起用することは決まっていました。
きっと部下の二人は、とっても苦労することになると思いますw
>>869 余暇卿、GJでした!
まさかウー様がくるとは……ていうかやつあたりじゃねーかww
そしてその場にいるのかww藤堂www
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
ところでオレンジ支援って許容範囲内?
やり始めたかんじの人間としては気になるんですが
>>868は当方の操作ミスです。余暇卿、失礼しました。(保管そのものは完了しています)
>>869乙&GJ
まずは、投下中に割り込んでしまって申し訳ありませんでした
リロったはずなのですが、上手く反映されなかったようです
本当に申し訳ありませんでした
ウーたんキターッ!
あの優柔不断さが堪らなく好きだw
これからの部下二人の苦労がしのばれますw
しかし、何気に周りを女性で固めようとしているのが、第一皇子の奥深さを感じさせますw
藤堂さんのナレも素敵だw
>>871 個人的には微妙
でも、私は支援はシンプルを持って良しとする「原則支援のみ派」なので、極端な意見だと思う
複数の人がやってるってことは、それだけ支持されているということだと思うしね
>>845>>847 同士がいて嬉しい!
KMFはやっぱ市街戦とか狭いところでの戦闘が映えるとよな!!
ハーケンとランドスピナーを利用して上方へ移動したり、
パージしたパーツで相手にダメージ与えたりする描写が燃えたんだ!
八極式が嫌いってわけじゃないんだけど、
期待していたものが二期では見られないのが悲しいんだよ……
こんばんは!今日も配達に参りました!
今回はラウンズ編のNAMELESS KNIGHTの第三話をお持ちしましたw
それでは、お召し上がりください
注意
ここで出てくる御前試合については
コードギアス 反逆のルルーシュR2 ナイトオブラウンズから持って来ました
待ってましたw支援
第三話「御前試合」
「凄いな」
ライは闘技場の中に入るとその大きさや観客の数に目を見張った。
ナイトメアによる「馬上試合」のためにはこれくらいの広さがなくては戦えないのも確かだ。
ラウンズによる馬上試合は特別なものである。これを見ることを望む臣民は多いのだ。
ライはアンブロシウスを闘技場の中央に停止させる。
はっきり言ってこのアンブロシウスに乗るのは両手で数えるくらいしか乗っていない。
ラウンズの任命、専用機の譲渡、その数週間後による御前試合。
何から何までが急すぎる。一体、シャルルが何を考えているのかライには理解できなかった。
「どういうつもりなんだ・・・・・一体・・・・・・」
ライは闘技場の中央に位置するブリタニア皇族来賓席の中央に座る皇帝を見る。
カメラ越しでもこちらへと威圧的な視線を送ってくるのが分かる。
「真意は分からないが・・・・このラウンズという称号・・・・有効に使わせてもらう」
そうやって画面に写るシャルルへとライは宣言する。
好きにするがいい、何故かシャルルがそう言っているような気がした。
支援
しばらくすると反対側のゲートからナイトメアが入ってきた。
白と金で塗り分け、アンブロシウスと同じように騎士というものをそのままナイトメアにしたような機体。
「そして、僕や黒の騎士団が今まで戦ってきた機体」
試作嚮導兵器Z−01ランスロット。パイロットはナイトオブセブン枢木スザク。
やはり目の前にランスロットとスザクがいたとしても恨みはなかった。
ただ知りたかった。
「君は今何を思い、何と戦っているのか」
ルルーシュを、友達を売ってまでラウンズとなり戦ってきたスザク。
その彼があの時のことをどう考えているのか。本当に本心からあんなことをしたのか。
ライはそのことが知りたかった。
自分が知っている枢木スザクという男はとても優しい少年だったのだから。
ナイトメアによる馬上試合ではルールが定められている。
一つ目、使える武装は二種類まで。
二つ目、武器は実践仕様ではなく、耐衝撃コートが施された試合用のものを選択。
三つ目、アサルトライフル等、射程400Mを越える武器は禁止。
四つ目、勝敗はポイント制。機体の各部位に取り付けられた反応パッチに一定以上の衝撃を与えたら一ポイント。
五つ目、ポイントは五ポイント先取したものが勝者。
タイムアップとなり同点の場合は審判員の判断により優勢勝ちを認める。
などといったルールが定められている。
皇帝の護衛はジノとアーニャ、ベアトリスたちが務めていた。
支援
「なぁ、アーニャ。どっちが勝つか賭けないか」
そうやってジノは横にいるアーニャへと小さく話しかけた。
新しい警備の顔に見覚えがないために斬りかかろうとしたアーニャは先ほどベアトリスに怒られ、不機嫌だ。
その様子を見かねたジノがアーニャへと提案したのだった。
「ジノはどっち?」
アーニャは見事に賭けに食いついてきた。
「やっぱりスザクだろ。あっちはこの前機体を乗り換えたって聞いたしな」
乗りなれない機体でラウンズと戦うのは無謀というものだ。
確かに彼が使っているグロースターではランスロットに性能では及ばない点が多過ぎる。
だからこそ、アンブロシウスで臨もうと考えたのだろう。
しかし、相手がラウンズだという点でその選択も間違いなのだ。
ライは自分が愛用していたグロースターで臨むべきだとジノはそう考えていた。
「じゃあ、反対」
そうやって答えるアーニャにジノは溜め息を付く。
「じゃあって何だよ、じゃあって」
「こういう賭け事したとき、ジノの反対にすればいつも勝てる」
「なにぃ!?お前が毎回勝ってたのってそういう理由があったのかよ」
「・・・・・・いい加減にしなさい、あなたたち」
さすがの2人もベアトリスのお仕置きは勘弁なのか後は静かに黙っていた。
支援
ランスロットの武装はロングソードと中距離スラッシャハーケン。
対するアンブロシウスの武装はランスと中距離スラッシュハーケン。
どちらもシールドを使わない、敵の攻撃を全て避けるつもりだ。
それだけの自信を2人とも持っているということだろう。
スタンド側の演台に審判員が立つ。
「これより!神聖ブリタニア帝国第九十八代皇帝シャルル・ジ・ブリタニア陛下ご主催による『卓上の相克』。
ナイトオブラウンズによる宮中御前試合を開催する!
右、ナイトオブセブン、騎士公枢木スザク卿!使用ナイトメア、ランスロット」
ジノとの御前試合では歓声が静かだったスザクだが、今ではEUでの活躍もあるのか前より歓声は大きいものだった。
「左、ナイトオブイレブン、騎士公ライ・ネームレス卿!使用ナイトメア、アンブロシウス」
はっきりいってライに対する歓声は本当に静かなものだった。それよりもざわめきの方が大きい。
なぜならほとんどの見ているもの達はライのことを知るはずもなかったのだから。
名前通りの無名がラウンズになることなど前代未聞だったのだ。
見ている観客のほとんどは戸惑いを隠せない。
しかし、これはあの皇帝が決めたことであり、誰一人として意見することはなかった。
「両者、コックピットを出て礼を」
その言葉に両者は同時にコックピットを開き、両者が姿を現す。
観客からすれば同じくらいの年齢の少年が相対しているように見える。
コックピットから立ち上がった2人はまず皇帝シャルルに敬礼をし、お互い見つめあうと胸に手を当てた。
支援
スザクはライと見つめあう中、その視線に疑問を感じた。
それは親しみ?悲しみ?哀れみ?そのようなものが混じっているような視線だった。
まるで昔の友人の姿を見て悲しんでいるような、そんな目だった。
だが、そんな視線の中からもライが血戦を戦い抜いてきた目をしているのが分かる。
もしかしたら自分より長い間戦いに身を置いていたのかもしれない。
(君を見ると何だかモヤモヤした気持ちになってくる)
それが何かと聞かれれば理由は分からない。だが、何かを忘れている、そんな気分になってくる。
「僕は・・・・君を知っている?」
そう呟いたスザクの声が聞こえたのかライは首を横に振るとコックピットの中へと入っていった。
スザクもコックピットへと入っていく。
だが、あの時ライが首を横に振った答えが嘘だという確信が何故かスザクにはあった。
「誰なんだ、君は・・・・・」
モニターに映るアンブロシウスを見ながらスザクはそう呟いていた。
支援
開始の合図が鳴る。
それと同時にランスロットのロングソードがアンブロシウスを襲う。
アンブロシウスはそのロングソードをギリギリで避けていく。
ギリギリとはいえ何度かはロングソードに削られるが、ポイントを取られるほどではない。
スザクはこの動きに驚きを隠せなかった。
回避行動はそれを入力するタイミングや回数によって大幅に変化する。
緩急を付けたり、わずかに剣線をずらしてみるなどをやってみるが、それを悉く避けている。
ギリギリまで相手の動きを確認し、ペダルや操縦桿の入力回数を多くすることでそれを避ける。
まるで自分の攻撃がすり抜けたように錯覚さえしてしまうほどの動き。
なるほど、蒼い亡霊とはよく言ったものだ。
スザクは野生的な勘によって攻撃を避ける時があるとロイドやセシルに言われたことがある。
大体の戦士はそういった戦闘勘というものを強く養っている。
しかし、今自分が相手をしている騎士は戦闘勘ではなく自分の技量で避けていた。
(だが!)
格闘戦に対しての技術はアンブロシウス以上のものをランスロットは持っている。
その証拠にアンブロシウスは避けるだけで反撃の糸口すら掴めないでいた。
「このまま畳み掛ける」
スザクはそう呟き、ランスロットはロングソードを振るった。
支援
支援
以上ですwいかがでしたでしょうか?
今回はスザクとのガチバトルのつもりが予想以上に前置きが長くなってしまいましたorz
注意にもあったとおり御前試合の説明は必要かなとと思って入れました
次こそはライとスザクのガチバトルとなります!お楽しみに!
それでは、また次の配達で!
>>888 GJでした!次のスザクとのガチバトルに期待w
ただベアトリスの口調には違和感を感じました。
>「・・・・・・いい加減にしなさい、あなたたち」
ここは「・・・・・・いい加減にしないか、お前達」
だと思います。部下達には丁寧語で話さないと思うのですが、
どうでしょう
次の投下も楽しみに待っております
>>869 GJでした!!
しかし、このメンバーで虫食い同好会に対抗出来るのだろうか?w
い、いや、同好会の戦力が化け物なだけであって、決してオデュッセウスが頼りないとかでは無いですw
ファーストコンタクトの日が楽しみでなりません。
次回もお待ちしております。
>>888 GJでした!!これからというところで!!何という生殺し状態www
自分は御前試合の載っている小説?は読んだことが無いので有難かったです。
続きを楽しみにしてます。
今日は投下あまり無いね・・・。昨日が異常だっただけかな・・・。
891 :
カズト:2008/08/15(金) 22:36:37 ID:K0k0Y3uE
久しぶりに投下いたします
タイトル「サトリサトラレ」
カップリング ライ×カレン・・・でいいのかな?この場合
今回の内容はサイコサスペンスといったところでしょうか
かなり長いので、何分割かに分けて投下する事になります
分割の仕方は自分の感性なので、
短かったり長かったりしてしまうかもしれません
ヤツとの戦いを少し変わった形で書きました
全体を通じての注意点
・暴力描写アリ
・少しエロ、グロ描写アリ おそらく18禁にはならないとおもいます
・全体の中で少しばかり欝展開もアリ
書き込みに度胸がいるなコレでは行きます
>>888乙&GJ!
てか、すごくいいところで切られて自分涙目
スゴいwktkしてます
続きが早く読みたーいっ!!
あと、いくつか気になったところをあげます
>>857このアンブロシウスに乗るのは両手で数えるくらいしか乗っていない。
→このアンブロシウスには両手で数えるくらいしか乗っていない。
その数週間後による御前試合。→その数週間後に御前試合。
>>881(一行目) スラッシャハーケン→スラッシュハーケン
今晩は静かだなあ
てっきり今日中に次スレ行くと思っていたけど、明日になるかな?
と、思ったら投下キターッ!
支援
894 :
カズト:2008/08/15(金) 22:39:44 ID:K0k0Y3uE
サトリサトラレ 序章
第一話 運命の歯車
運命の女神はきまぐれである
彼女が指を少し返すだけでこの世界の事象が砂粒程度には変化する
そのわずかな変化が未来を大きく変える場合もある
良い方向にも
そして悪い方向にも……
東京租界のとある警察病院
ッ……ハァ……ハァハァ……あの野郎……よくもこの僕をハメやがって
しかし、ルルーシュの奴も意外に甘い奴だ……
ギアスの使い方が、まだまだだなあ……僕を「撃て」じゃなくて、「撃ち殺せ」なんだよなあ……
それにしても、この痛みあいつにどう返してやろうか……
@ライのギアスを使って「死ね」と命令させる
だめだ……決定的な弱みがない……あの様子じゃ協力してくれそうにない……
それに、あいつ記憶が曖昧だから、僕のギアスでも情報を得るのは面倒だ……
A人質をとって、いたぶって殺す……
これは、いいかも知れない……あいつには大切な妹がいたな……
確か、ナナリーとかいった……奴の行動原理の一つ……
連れ出すのは、そう難しい事じゃない……
よし、場所、道具、時間……僕ならできる!
……それにしても、うるさいなあ……医療ミスにおけるイレブンのカルテ改ざんとか、
薬品会社のリベートとか、病院ぐるみの臓器売買、院長選挙における票集めの会合とか
今はそんな情報どうでもいいんだよ!!ああ!!うるさい!うるさい!!
……っといけない、いけない……落ち着かなきゃ
『マオ……よくやったな……マオ……ありがとう……マオ……』
ああ……C・C……君は今、ルルーシュにひどい目にあわされているんだね
僕があいつをやっつけて、君を救い出してみせるよ……
sienn
896 :
カズト:2008/08/15(金) 22:42:02 ID:K0k0Y3uE
彼女は病院の一人の看護師
その日彼女は、回診を終え、
昼休みに向かおうとしたが、尿意も少しばかり催していた
いつもなら、昼食を買いに病院の売店に向かうのだが、今日に限っては
トイレに行く事をふと思いついた
そのわずかな気まぐれが、彼女の運命、そして、彼……マオの行動を決めたのだった
マオはC・Cの声を聞いて落ち着いていたが、ルルーシュを殺す計画を練っていく内に
興奮していた為に、少しばかり、早足になっていたことに気付かなかった
(よしいける!待ってろよお……ルルーシュ……)そう思った瞬間
「うあっ!」……ガシャッ
「きゃッ!」
曲がり角の出会い頭であった、彼女は普通に転んだだけだったが
マオは違っていた、あお向けに転んだ際にヘッドフォンのコードからレコーダーが外れ
マオ自身の肘で押しつぶしてしまった形になってしまった
(やだ……、この人たしか誘拐犯の……例の目がイッちゃってる)
「う……、うわあああああああ!ぼ、僕のC・Cがああああ!!この女ああああああ!!!!」
咄嗟にマオは近くにいた中年の患者の点滴台をひっつかんで彼女に向かって振り上げる!
(え、ちょっと何!?嘘……)それがマオの聞いた彼女の最後の心の声だった……
ドカッ
点滴台の底が彼女の頭部を直撃し、病院の壁に叩きつける形になった
彼女は……即死だった……
897 :
カズト:2008/08/15(金) 22:43:14 ID:K0k0Y3uE
しばらくして……「きゃああああああああ!人殺しいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「あああああああ!!」「死んでる!人が死んでる!!」
周囲の人間はパニックに陥った!!
(人殺しって……)(死んでる……)(血が出てる……)(嘘だろ……病院内で……)
周囲のパニックの声と心の声がごちゃ混ぜになって、マオの耳と心を掻き毟る!!しかも、C・Cの声が入ったレコーダーは完全にオシャカだった
(う、うるさい!うるさいぞ!!その女が悪いのに!!なんで僕がこんな目に!!)
明らかに悪いのは、早足で不注意だったマオであるが、身勝手な思いをぶちまけながら
周囲の人間を威嚇しながら病院から脱走した……
(畜生!!ほとぼりが冷めるまで、もうこのエリアにはいられないじゃないか!!
せっかく、ルルーシュを殺す算段がついたと思ったのに!
ごめん!C・C!!いつか、必ず助けに行くよ!それまで、待っていてくれ!!)
その日の夜、マオは船に密航し、このエリア11を去ることになった……
支援
しえん
900 :
カズト:2008/08/15(金) 22:45:34 ID:K0k0Y3uE
第二話 悪意の胎動
ユーフェミア皇女による「行政特区日本」は多少のトラブルがあったが
成立し、時代は新たなる局面を迎える事となった
さらに、時間は流れ……
シンジュクゲットーの廃ビルの陰にマオはいた……新しいレコーダーでC・Cの声を聞きながら、夕日が沈むのを待っていた……
マオはルルーシュを殺し、C・Cを取り戻すための計画を実行するために、再びこのエリア11に密入国していたのだった
人通りの少ないルートを選びながら、アッシュフォードに向かっていた……
その途中の街なかで見知った顔を見た
(あれえ……ライじゃないかあ……久しぶりだなあ……
ん?隣にいるのは、恋人かあ……カレンっていうんだあ……)
面白そうだったので、ついていくことにした……
その間に、力を使って彼らの心を覗き、情報を収集していた
>>875 ちょっと遅いですけど、騎士団側のライなのにスザクのことを理解しようと出来るライに感動した
902 :
カズト:2008/08/15(金) 22:46:37 ID:K0k0Y3uE
ライって、進級して副会長をやってんだ、大変だね二束のわらじってのは)
(ふうん……思い出したんだあ……自分の過去……
結構面白い過去をもってるじゃないかあ……クックックッ……これ面白いなあ……)
(それにしても……ライの奴……ギアス無くなってるじゃないか…
チッ!ライのギアスが使えれば、面倒くさい事しなくても良かったのになあ
僕もこの鬱陶しいギアスが無くなれば、周りの奴らのうるさい雑音を聞く事も無いのに……
ああ……なんかイライラしてきたなあ……)
そんなことを考えている内に、二人はアッシュフォードのクラブハウスに入っていった
恋人同士が男の個室に入って、する事は決まっている
(ライィィィィィィィ……その娘を抱いてる時だけ、忘れられるのかい……キミの過去……)
(ああ……よくやるよねえ二人とも……幸せそうだなあ、僕にはC・Cがいないのに……)
ふと、マオの心の中で、どす黒い何かがが駆け巡る……
(クックックックッ……これは、少しお仕置きしないといけないよねえ……
ルルーシュは後でいいや……ナナリーを押さえれば、あんなの何時でも殺せるから)
これから起ころうとしている悪夢を二人はまだ知らない……
903 :
カズト:2008/08/15(金) 22:49:40 ID:K0k0Y3uE
その日、カレンはライの部屋から、登校した
カレンは昨晩、シュタットフェルトの屋敷に「友達の家で泊まるから」とメイドに伝言していたのだった
「先に行ってるね、ライ!朝食は机の上においてるから!」「ん……わかった……」
そう言って制服に着替えたカレンはベッドで裸で寝ているライにキスをして部屋を出た
それが、悪夢の始まりだとも知らずに……
クラブハウス内を歩いているとナナリーがいた
「あら、おはようございます、カレンさん」
「おはよ、ナナリー」
今日も気持ちのいい朝だ、昨日のライとの一夜を思い出すと
体が火照り、顔もにやけてくるフフッ……
「朝からご機嫌ですね、昨日はここに泊まられたのですか?」
「え、ええ……まあね……」(余計な事を言うとルルーシュに何言われるか……)
ふと、ナナリーが何かを感じたかのように顔を曇らせて
「あ、あのう、カレンさん……とにかく、気をつけてください……」
「え?ええ……気をつけるわ……」そう言って、ナナリーと別れた
(一体なんなのでしょう……このいやな感じは……)ナナリーは漠然とした不安を感じていた
支援
905 :
カズト:2008/08/15(金) 22:51:06 ID:K0k0Y3uE
登校途中、にやけていたカレンは、ふと真剣な顔に戻る
(……!誰かがあたしの後をつけている……特区反対派のスパイか?それにしては、気配が露骨過ぎる……それも、殺気!どう対応する?)
仕込みナイフのポーチを右手に持つ
(……気配が消えた?いいえ油断してはいけないわ……)
しばらく、歩いていくと茂みから、誰もいない瞬間を狙って、突然!影が飛び出してきた!
カレンは経験で培った気配ではなく、人間の本能でその男の危険性を感じていた
(殺らなきゃ、殺られる!!)そう思った瞬間、カレンはポーチを突き出したが、ナイフか飛び出す前に
パァン!右手を払われポーチが飛ばされた、しかし、カレンもここでは終わらない
すかさず右ヒザを男の股間に目掛けて突き出した
当たる!はずだった
ガッ!いつの間にか、男は半身を引いて、左ヒジでカレンのヒザを叩き落していた!
まるで、先読みされているかのように、攻撃手段を封じられたカレンは、バックステップで
体勢を立て直そうとしたが、男の左手には
(……ッ!スタンガン!!)
バチッ!
そして、カレンは意識を失った……
気絶したカレンをマオは抱きかかえ、辺りに散らかった荷物を回収した
(あー面倒くさい餌だよコイツ……C・Cと違って、バラバラにするわけにいかないからなあ……)
そう思いながら、マオはアッシュフォードの外へと消えていった……
支援
907 :
カズト:2008/08/15(金) 22:55:37 ID:K0k0Y3uE
ふー
投下終了です
序章と言う割には結構長かったです
半分で済ますこともできましたが
それじゃあ、マオがただのマヌケで終わってしまいキリが悪くなりますから
(実際ただのバカガキですが)
確かに人少なくて投下のタイミングを迷いました
何回か投下稿はしましたが
初のシリアスは緊張しますなあ
>>907 やっぱマオはこうじゃなきゃ!続き楽しみにしてます。
>>907乙でした!
マオ物は珍しい気がする。故に、期待!
カレンどうなるのかな……
でも、ひとまず名も無きナースさんに黙祷を捧げます
>>907 GJ
マオのキャラがうまく立ってる
しかし、直接鈍器で殺す描写シーンって書いても大丈夫なの?
リアルすぎるので・・・
>>907 乙です。
さて、23:40ごろから投下したいのですが、支援をお願いします
支援いたします
では時間ですので投下させていただきます。
その前に注意書きを。
・前作BADENDの続きです。
・ライが暗黒面に染まりきってます。
・捏造専用機、オリキャラが出てきます。
苦手な方はスルーを。
カップリングは一応ライ×ナナリーですが、ナナリーは一切出てきません
タイトルは「彼岸の蒼」です。
ベイリン――ランスロット・クラブ及びヴィンセントで収集されたデータをもとにロイド大佐が開発したKMF。
指揮に天性の才を持ったライの専用機であり、ナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下の親衛隊隊長機である。
ロイド大佐の趣味により、様々な装備、機能を後付できるアタッチメントを全身に備える。
第二次ブラックリベリオン――正式な呼称ではないが――の直前にランスロットが装備したのと同じ大量破壊兵器“フレイヤ”が三基
搭載された。当初ライは搭載を拒否したのだが――。
――今はニーナに感謝するべきだろう。 壊すということに、これほど特化したものはないだろうからな。
だが、これはあくまでも切り札だ。
幸いにもこのベイリンはラウンズ専用機並みの性能がある。
騎士団の一般兵程度、蝿も同然だろう。
問題は紅蓮を始めとしたエース機だ。
流石にあのレベルのKMFを同時に相手に回せば、返り討ちにされかねない。
今現在、騎士団でそのレベルの機体は紅蓮、ジークフリートの他に藤堂の斬月、ゼロの蜃気楼だが――蜃気楼はパイロットがアレだ。
適当にあしらっておけばよい。
ただし、ゼロのギアスには警戒しておいたほうが良いだろう。ジェレミアのキャンセラーにも気をつけなくては。
ブリタニアはブラッドリー卿が戦死したが、まだスザク達のようなパイロットが山ほどいる。
当面はこのままブリタニアに属し徐々に不穏分子を煽りつつ黒の騎士団を殲滅、
ゼロ、紅月、藤堂の処刑を見届けてから行動を起こすことになるだろう。
それまでに十分な戦力を確保できればの話だが。
――この力、ギアスが物を言うだろう……まったく、因果なものだな。
一度はこの力で己の国を滅ぼしている私が、再びこの力で国を滅ぼすことになるとは。
だが、ギアスとて万能ではない。
私のギアスは一人につき一回しか使えないし、エニアグラム卿のように力尽くで防ぐ者もいる。
その場合、殺すしかないだろう。
もっとも、罪悪感は覚えない。ナナリーがいない世界に、価値など無いのだから。
『ライ卿! 無事ならば応答を、応答をしてください!』
と、通信機から涙声が聞こえてきた。
広域回線で呼びかけているらしい。聞き覚えがある声だ。
確か、ナナリーの親衛隊の一員の女だったか?
欧州戦線で戦果を上げたとローマイヤが進言してきたのを採用したんだったか。
レーダーを見てみると、他にも親衛隊所属の機体が集まってきている。
支援
……聞こえているよ」
意識せずに通常時の声色が出せた。
慣れとは恐ろしい。
『ライ卿、良かった……! 情報が錯綜していて、ライ卿があれに巻き込まれたとの情報もあったので、捜索に』
「来たというわけか。丁度良い、状況は?」
『は、はい……ナイトオブテン、ブラッドリー卿及びヴァルキリエ隊、グラストンナイツの出撃していた方が戦死したようです。
あと、ナナリー殿下とミスローマイヤ、裏切ったギルフォード卿が行方不明になっています。黒の騎士団側も被害は大きいようで、
既に撤退を開始しています。我々にも撤退命令がでています』
「……支持はアヴァロンから?」
『はい』
状況は最悪という訳か。
この場合、シュナイゼルの判断は正しいだろう。
『ライ卿?』
「ああ、すまない。我々も一時撤退し、補給を行ってからナナリー殿下の捜索を開始する」
『イエス・マイロード!』
ベイリンを移動させながら、私は思案する。
――まずは親衛隊だな。錯綜する情報を取捨選択して纏める手腕を持つ手駒、命を投げ出してくれる手駒は欲しい。
少なくとも今は。
最終的には切り捨てるが、温情はかけてやろうか。
裏切られても困るし、な……。
支援と感想は表裏一体、感想、書かせていただきました
>>888 ピザの配達人卿、GJでした! 今回も美味しくいただきました!
さて、これから盛り上がっていきそうなところで切るとは
この胸の高鳴りを次の配達まで維持しろとでも言いたいんですか
>>907 カズト卿、GJでした!
マオだ……何だかとってもマオだ
少し鬱展開ですか、凄く鬱展開にならなければ耐えられます、たぶん
貴公らの次の配達と投下を全力でお待ちしております!
割り込み申し訳ありませんでしたか
これにて終了です。
支援有難うございました。
なお、BADENDルートはこれにて完結です。
しかし、後半グダグダですね……精進します。
支援
>>919 連雀卿、GJでした!
か、完結だと、こんなにも続きが期待できそうなのに
……あっ、気にしないでくださいますか、それだけ面白いSSだったと
そう受け取っていただければ幸いでした
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>919乙
サドだ。サドの人がここにいるよっ!
これで終わりなのか…この先にたぎる展開が待っていそうなのに……
残念です
でも「BAD ENDは」ということなので、「GOOD END」の物語が待っているんですよねっ!!
あと、誤変換と思われる物がひとつありました
>>917 支持は→指示は
923 :
カズト:2008/08/16(土) 00:05:26 ID:K0k0Y3uE
修正依頼
>>902
ライって→(ライって
マオの心の中ですが
括弧をうっかり入れ忘れました
お忙しいですが 修正お願いします
>>921 あ、すみません。書こうとはしたのですが、途中で限界が来ました。
ご希望にそえず申し訳ありません…
>>922 指摘有難うございます。トーマス卿、保管時に修正をお願いします
GOODEND後の話は考えています。が、未だ形を成していないのでしばらく先になるかと。
申し訳ありません。
投下したいのですが、14レス近く使用しますので
どなたか支援お願い出来ませんでしょうか?
>>925 おまかせいただきましょう
寝落ちしたため睡眠は充分ですので
支援させていただきます
有り難うございます。それでは投下します。その前に例の如く注意書き等を少々。
タイトル 〜 契り(中編)〜
カップリング ライ×カレン
前作 〜 契り(前編) 〜 の続きになります。
前回投下時には、次は後編をと言っていたのですが、異常に長くなってしまい急遽3部に分けました。
黒騎士ルートを準拠してますが、所々を改変してます。が、最早別物かもしれません。
頑張ってシリアスな要素も加えたかったのですが、中編はほぼ完全にギャグと化してます。
それに伴いライが大幅に壊れました。一部、ライ×ルルでは?と疑われないかという描写もありますが
自分は至ってノーマルです。ライ+ルルのつもりで書いてます。友情を表現したかったんですorz
今回の主要キャラは、ラクシャータとディートハルトです。妙な組合せだw
それでは投下行きます。
皆、徹底しろ!全力を挙げて投下を支援するんだ!
結納の準備が始まった。けど、結納と言っても、そんなに大それた事はしない。
親族同士の顔合わせをした後、婚約指輪の交換をして、その後は皆で騒ぐだけ。
それに親族と言っても、カレンの場合は少し複雑だった。理由はあえて省く。
だから、カレンは父親兼もう一人の兄とも言える扇さんと、彼女が姉のように慕っている井上さんに同席を依頼したそうだ。
そしたら勿論といった感じで、二人は喜んでOKしてくれたとカレンは嬉しそうに言っていたっけ。
となると、残りの問題は僕だ。僕は記憶の一部を思い出した。大切な母上と妹の事を。
だけど、二人はもうこの世には居ない。もうどれだけ望んでも会う事は出来ない。
でも、今の僕には騎士団の皆や、親友のルルーシュ。そして今の僕にとって一番大切な女性、カレンがいる。
今度こそ、今度こそ僕の大切な人達を守ってみせる。例えこの身に代えても……。
〜 契り(中編)〜
「さて、どうしようかな」
アジトのリビングで、誰に聞かせる訳でも無く、気がついたら僕はそう呟いていた。
親族同士の顔合わせ。流石に僕一人で臨むという訳にもいかない。向こうは扇さんと井上さんが出席するのだから。
──僕のほうでも、2人は出席してもらわないと釣り合いが取れないよな。それに、向こうは男女一人ずつ。しかも
父親役と姉役で揃えてるし。僕の方もそうした方が良いかもしれないな。
別にそこまで気にする必要は無いのかもしれないけど、そう考えた時、一人目は簡単に思いついた。神楽耶様だ。
一応は親戚という事になるから思い切ってお願いしてみたら、二つ返事で引き受けてくれた。
──姉役は余りにも無理があるけど、女性だしね。これで後一人だ。他に物怖じしなくて頼りになりそうな人は居ないかな。
出来れば男性で父親役もこなせるような……
そう考えた僕の頭にある人物が浮かんだ。
──そうだ、藤堂さんなら!!
そう思った僕はお願いするべく藤堂さんのいる所に向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕が見つけた時、藤堂さんは千葉さんと、当日の警備について話し合っているところだった。
「藤堂さん、今お時間よろしいですか?」
「ああ、構わないが、何か用かな?」
「実は──」
全力で支援!
イエス・マイロード! 支援
僕はこれまでの事を話しお願いしたけれど、藤堂さんは少し困ったような顔をして、考え込んでしまった。
すると、それまで傍で僕の話しを聞いていた千葉さんが
「父親役だと?お前はそれを本気で言っているのか?」
と怪訝な様子で聞いてきた。
「はい、そうですけど?」
僕が何かおかしな事を言ったのだろうかと首を傾げると、千葉さんの雰囲気が変わった。
「お前という奴は──」
不意に身の危険を感じ取った僕は、
「お、お邪魔しました!藤堂さん、忘れて下さいっ!!」
そう言うと全速力で逃げる事にした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
リビングに戻った僕は、他の誰に頼もうか考えていると、ふと一人の人物の事が頭を過ぎった。
(───彼なら引き受けてくれるかもしれない
そう思った僕は、一人ある場所に向かった。
「ゼロ、僕だ。入ってもいいかい?」
そう言って僕は彼の執務室のドアをノックした。すると
『ああ、ライか。待っていろ、今開ける』
その声と共にドアが開いた。
「相変わらずここもチーズの匂いが凄いな」
『それもこれも全部この魔女のせいだ』
ゼロはそう言って仮面を取ると、ベッドに寝そべって雑誌を読みながらピザを食べているC.C.に目をやる。
「何だ?これはやらんぞ」
「要らん」
いつものやり取りが始まりそうになるが、ルルーシュはそれ以上言葉を発する事無く、僕の方へ振り返る。
「で?一体どうしたんだ?結納の準備なら順調なはずだが?」
心なしか声が上ずっているように聞こえる。一瞬、C.C.がニヤリと笑った気がしたが、気のせいだろうと思い、
僕は頼み事を伝えようと口を開いた。
「実は、その事で一つ問題があってさ、結納の際に行う親族――」
「成程、分かった。引き受けよう」
支援
僕が言い終わる前に、ルルーシュは承諾してくれた。
───まだ全部話してないのに何故分かったんだ?
僕が呆気にとられていると、察してくれたのか彼は話し始めた。
「親族顔合わせの件だろう?それについては、カレンがどう対処したかは既に聞いている。お前も神楽耶に頼んだ
のは知っている。だが、カレン側は2人だ。お前側はまだ一人だからな。これだは釣り合いが取れない。となると、
それを聞いたお前がその事で俺を頼ってくる可能性が有るのは分かっていた。あらゆる要件を考慮した結果、2番目に高い数値だったからな」
「凄いな。ちなみに僕が1番に頼ると思ったのは誰なんだい?」
「無論、藤堂だ。だがその時、傍に千葉が居る場合はその数値は限りなく落ちる」
「ルルーシュ、君はやっぱり凄いな。改めてそう思うよ」
「当たり前だ。俺はゼロだからな」
そう言うとルルーシュはニヤリと笑った。その様子を見てふと思う。
───記憶の事を話した今となっても、以前と変わらない態度で接してくれる。相変わらずの自信家だ。
そう思うと、無性に嬉しくなる。だから、僕は思い切って聞けなかった事を聞いてみようと思い
「ついでに一つ質問させてくれ。何故婚約を認めてくれたんだ?」
僕の質問に対して、ルルーシュは簡潔に答えてくれた。
「何だ、その事か。そうだな、理由は三つある。一つは神根島・キュウシュウと連戦が続いたからな。
その事で若干ではあるが一部の隊員に士気の低下が見られるとC.C.に言われた。少し癪ではあるがな。
そんな訳だからお前達の婚約は、そういった連中の保養と士気を上げるのに丁度良いと思ったんだ」
「ああ、あの時C.C.に耳打ちされてたのはその事だったのか。全く抜け目がないな。しかし、そんな言葉を
カレンが聞いたら、多分臍を曲げるぞ?」
「分かってる。だから言うなよ?」
そう言うと、ルルーシュはニヤリと笑った。
「二つ目は、凡庸な男だと思っていた扇が、俺に対してあれ程ハッキリと意見した事に対する褒美だよ」
「そんな言葉を扇さんが聞いたら、多分落ち込むぞ?」
「分かってる。だから言うなよ?」
そう言うと、ルルーシュはまたニヤリと笑った。
支援
「三つ目は、まあ、その、一番重要だ。……お前の願いだからな」
その言葉を聞いた瞬間、僕は自分の目頭が熱くなるのを感じた。
「そんな……言葉を聞いたら……」
「ああ、泣いても構わないぞ?」
「……ルルーシュ」
「何だ?」
「ありがとう」
「どういたしまして」
そう言うとルルーシュは照れくさそうに笑った。そんな彼につられて僕も笑顔になる。けれど、
「お前達は本当に面白いな」
というC.C.の台詞で僕達はハッと我に返る。
「そ、そう言えば、昨日あの場所に居なかった二人にはちゃんと伝えたのか?」
慌てた様子で、ルルーシュが聞いてきた。彼の言っている二人とはディートハルトとラクシャータさんの事だ。
「あ、ああ。それなら今日ここに来る途中にカレンと二人で格納庫に寄って、ラクシャータさんには伝えたよ」
「ほう、何と言っていた?」
突然の言葉と共に、C.C.が入ってきた。
「何って……凄く喜んでくれたよ」
「それだけか?」
ニヤニヤとした笑みを浮かべながら追求してくる。その様子を見て、
───きっと何処かで見ていたな。駄目だ、やっぱり魔女には勝てない
と思った僕は、観念して話す事にした。
支援
支援、全力で!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「へぇ〜、あんた達結婚するんだぁ〜」
「「婚約ですっ!!」」
僕達はお互い顔を真っ赤にしながら訂正しようとするが、ラクシャータさんはそんな事はお構いなしといった様子で続ける。
「いいじゃないのぉ〜、どっちも似たようなもんなんだしぃ。それよりもあんた達にお願いがあるんだけどぉ〜」
「「お願いですか?」」
僕達が何事かと思い尋ねると、ラクシャータさんはとんでもない事を言ってのけた。
「子供は産めるだけ産んでねぇ〜」
「なっ!!ななな何て事言うんですか!!!」
カレンは、もうそれこそ顔から炎を吹き出さんばかりに真っ赤になって咎めるが、
「良いじゃないのぉ〜、カレンちゃんは安産型だし、最低でも3人は余裕でしょ?坊やも頑張りなさいよぉ〜」
妖艶な笑みを浮かべながらラクシャータさんは僕達に話しかける。その様子を見て思った。この人もある意味魔女だと。
それでもカレンは負けじと食い下がろうとする。
「あ、安産型って……な、何で子供の話になるんですかっ!!」
が、次の言葉を聞いた瞬間、何も言えなくなったようで押し黙ってしまった。
「だってさぁ、あんた達は私の作ったナイトメアを完璧に乗りこなせる数少ないパイロットなんだもの。
言わば最高のサラブレットよぉ。その二人の間に出来た子供となったら、興味持って当然でしょ〜?」
僕はというと、その言葉を聞いた瞬間、先程抱いた認識を改めた。
───僕達の子供で色々試す気だ。この人は魔女じゃなかった。バトレーだ!!ここにもバトレーが居たっ!!
「と、兎に角!その話は私達にはまだ早いですっ!!結納の事は伝えましたから参加して下さいね」
そう言うとカレンは、僕の左手を引っ張って格納庫を後にしようとするが、ラクシャータさんは空いていた僕の右手を
掴んで何かを手渡した。カレンはその様子に気付いてないようで
「ほら、行くわよライ」
と言うと引っ張ってくる。僕はラクシャータさんに
「あの、それじゃあ失礼します」
と告げて、格納庫から立ち去ろうと背を向けると、背後からラクシャータさんの
「頑張んなさいよぉ〜」
という声が響いた。
支援
全力で支え……ぽぺっ
943 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/16(土) 00:25:12 ID:cfmG9+HS
支援
格納庫を出た後に、僕はカレンに気づかれないようにそっと右手を開いてみた。そこにあったのは、見慣れた物。
僕もよくお世話になっている物だった。
───準備が良過ぎる。僕達が報告に来るのを待ってたな!
しかし、貰い物を粗末に扱うのは気が引けた僕は、結局有難く頂戴する事にした。けれど、
───ラクシャータさん。言ってる事とやってる事が矛盾してないか?
僕が考えていると、急にカレンが肩越しに
「何見てるの?」
と言いながら、僕の右手を覗き込んできた。
「な、何でもないよ!」
と言いながら、僕は慌てて右手を背中回したけれど、
「ライ、その様子は何でもないようには見えないわよ?」
カレンはそう指摘した後、口元に手を当てて笑った。
「まあ、いいわ。そういう事にしといてあげる」
「あ、ありがとう。じゃあ、僕はこれからゼロの所に用事があるから」
僕がそう言うと、カレンは
「ええ、行ってらっしゃい」
と手を振って送り出してくれた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
支援
「と言う事があったんだ」
僕はラクシャータさんから貰った物は敢えて伏せながら話した。話しても笑われるだけだと思ったからだ。
しかし話が終わると、ルルーシュは明後日の方を向いて肩を震わせていた。
「ルルーシュ、こっちは笑い事じゃ無かったんだぞ?」
僕が非難の色を滲ませながら言うと、
「済まない、しかしラクシャータにも困ったものだな。もし仮にそんな事になってカレンに抜けられでもしたら、
大幅な戦力低下は免れないというのにな」
僕は何だか上手くはぐらかされた様な気分でいると、急に神妙な面持ちをしたC.C.が話しかけてきた。
「ライ、ラクシャータから渡された物を見せてみろ」
「い、いや、けど………」
突然のC.C.の要求に僕が慌てていると
「その様子だとやはりアレか。いいから渡せ、恥ずかしがっている場合では無いぞ?」
「ライ、いいから渡してやれ」
どうやら二人とも気付いているようだった。
「………分かったよ、はい」
僕は渋々ポケットに入っていた物を渡した。するとC.C.はおもむろにそれを包んでいる袋を破り、中の物を取り出すと、
何を思ったのかいきなり膨らまし始めた。
「な、何してるんだC.C.!!」
「おい、悪ふざけが過ぎるぞ!!」
僕達は慌てて止めようとするが、C.C.はお構いなしといった様子で膨らまし続ける。やがて、
「こんなものか」
と呟き、膨らますのを止めて口元を縛ったかと思うと、風船のように膨らんだそれを、まるで僕達に見ろとでも
言わんばかりに突きつけながら言った。
「二人とも、特別価格だ。礼はピザ一枚ずつでいいぞ」
「お前いい加減に……」
ルルーシュは言葉を続けようとしたが、目の前のそれを見て言葉を失った。無論僕もだ。何故なら先程まで
風船のように膨らんでいたはずのそれが、段々絞んでいったのだから。それの様子を見て僕は考える。
C.C.は膨らました後、口元を縛っていた。けれど、現実に空気は抜けていっている。つまり、それは何処かに
穴が空いてる事を意味している訳で……。
オハヨウゴザイマシエン
それらの事から導き出される結論に至った時、僕とルルーシュは互いに顔を見合わせて
「「怖っっ!!」」
気付いたらそう叫んでいた。
───本気だったんですね、ラクシャータさん。
僕は、これからあの人からの貰い物は気をつけようと心に誓った。
「ま、まあ未然に防げて良かったよね」
僕はそう気を取り直して言ったつもりだったが、その言葉に反応したルルーシュが咎めるような視線を送りながら言う。
「おい、ちょっと待てライ。まさかお前今日――」
「た、助かったよC.C.。ありがとう」
僕は慌てて話を逸らそうした。
「おい、誤魔化すなライ!……まあいい。確かに最悪の事態は未然に防げたからな。しかし、ラクシャータには後で俺の方から言っておこう。
話を戻すぞ。ラクシャータに話したとなると後は……ディートハルトか」
僕は、ルルーシュが追求するのを諦めてくれた事に感謝しつつ答える。
「あの人にはまだ会えてないよ。多分もう知ってると思うけどね」
「その通りだ。あいつはもう知っている。だが、こういう事はやはり直接会って言うべき事柄だ。そういえば、そろそろ報告に来る時間だな」
「なら丁度良いや。彼には僕から言うよ。ここだけの話、カレンは彼にはあまり良いイメージを持って無いからね」
「しかしだ、あいつは今回の話をあまり好意的に受け止めていないぞ?」
「その点については考えがあるから大丈夫だよ。後は君の許可さえ貰えればね」
「どういう事だ?」
僕が自分の計画を耳打ちするとルルーシュは
「本気か?」
と問い返してきた。
「僕は、これからも付き合っていかないといけないんだ。この方法なら誰も傷付かないと思うけど?」
「………」
暫し考え込むルルーシュ。僕は黙って彼の答えを待った。すると、突然ドアをノックする音と共に声がした。
「ゼロ。報告に参りました」
ディートハルトだ。ルルーシュは素早く仮面を被り、僕に向かって小声で
『ライ、仕方がない。今回に限り許す』
と言った後、扉に向かって一言"入れ"と言って、ロックを解除した。すると、ドアが開いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
支援
私の素晴らしき……支援!
「ゼロ、以前頼まれていた報告書が出来上がり――ああ、あなた方も居たのですか」
彼は僕とC.C.を視認すると、急に残念そうな声になった。
───本当に自分を偽らない人だな。
そう思いながら、僕は軽く会釈するが、彼は一瞬僕に視線をやった後、何事も無かったかのように、ゼロに向かって話し出した。
「以前頼まれていた調査報告をお持ちしました」
『ご苦労だった、ディートハルト』
そう言ってゼロは書類を受け取ると、パラパラとページを捲る。一通り目を通した後に
『やはり君は素晴らしいな。よく纏められている』
「あ、ありがとうございます!」
その言葉を聞いた彼は、やや興奮した様子で答えた後、
「では、私はこれで」
そう言うと、部屋から出て行こうとする。が、ゼロに
『待て、ディートハルト。君の事だ、もう知っているだろうが、ライから話がある』
と言われ足を止めた。それを確認したゼロは、一瞬顔を僕の方に向けて、後はお前の番だと言わんばかりに、報告書へと視線を落とした。
「ディートハルトさん、実は僕とカレンは――」
「知っています。ですが、私は賛成出来ません」
そう言って立ち去ろうとするが、再び止められる。
『ライの話も最後まで聞いてやれ。とりあえずそこに座れ』
ゼロにそこまで言われてしまうと、彼としては従うしかないようで、渋々といった様子でソファーに腰掛けた。それを見てゼロが
『念の為に聞くが、何が不満だ?』
彼の目線が一瞬僕を見た。それに気付いた僕は
「構いません。思われてる事を言って下さい」
そう頼むと、彼はゆっくりとした口調で話し始めた。
「最初に断っておきますが、別に君と彼女の関係を認めていない訳ではありません。いや、寧ろ良いニュースだと思います。
ゼロの為に、時には剣となり盾となる、勇猛果敢な二人の若きエース。騎士団の双壁。その二人が将来を誓い合うのですから。
これほど、他の隊員や支持者達にウケる絵は、そうそう描けるものでは有りません。問題は別にあります」
そう言うと、彼は一息間を空けるようとするが、ゼロが続きを促す。
952 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/16(土) 00:31:34 ID:cfmG9+HS
支援
投下!支援をサポートに!
P.S.携帯なので立てられません
『問題とは何だ?言ってみろ』
僕は彼が反対する理由について、大方の予想はついていたが、今は敢えて聞き役に徹した。
「何でも聞くところによると、彼はキョウト六家の代表、皇神楽耶様から直々に家督を継いで欲しい、と言われたそうではないですか」
その言葉を聞いた僕は、やはりそれが理由かと思った。僕の血について分かった時も、彼は警戒の念を抱いていたのを覚えている。
ゼロも予想していたようで、先程まで手にしていた報告書を机に置いている。彼の言葉に耳を傾けているようだ。
そんな最中、それまで僕達の会話をつまらなそうに聞いていたC.C.が、
「あの女は成りは小さいが、かなりのやり手だろうな。でなければキョウトの代表など務まらんだろう」
と雑誌を読みながらあっけらかんと言い、それを聞いた彼は、
「だから問題なのです。現在、結納に向かってキョウト六家は総力を上げて動いてます。今更無かった事にしてくれ等とは、
口が裂けても言えません。彼等は、黒の騎士団にとって重要なスポンサーですからね。今後の関係に支障が生じる事は、
今は避けるべきですから」
と、項垂れた様子で答えた。
『ディートハルト。私は君の腕を見込んで、当日はビデオ係を頼みたかったのだがな』
「どうしても無理なんでしょうか?」
僕らは最後の言葉をかける。が、
「幾らゼロと君の申し出でも、こればかりは受ける事は出来ません」
返ってきたのは明確な否定の言葉だった。
『………』
「そうですか…」
「最後に一言だけ。皇家の事がなければ、私としてもこんな事は申し上げません。申し訳ありませんが、当日は欠席させて頂きます」
言い終わると彼は立ち上がり、今度こそ出て行こうとドアに向かう。
僕はそんな彼の後ろ姿を見ながら思った。
───何だかんだ言って、彼も僕とカレンの事を少しは認めてくれてたんだな。祝うという気持ちも少しは持っていてくれてるようだし。
その事が分かり、僕は彼をほんの少し見直すとともに感謝した。けど、計画を止める理由としては少し足らない。
何故なら彼には貸しがあるから。だから今回その貸しを返してもらう為にこの計画を考えた。僕は、ゼロに目線で合図を送ると、
それに気付いたゼロは仕方ないといった様子で頷いた。
――さぁ、始めようか。
投下は幸せ! 私を実験体にして再現しようとしましたですね、この支援を!
956 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/16(土) 00:34:15 ID:cfmG9+HS
生まれ変わってもきっと支援する
「ディートハルトさん」
「何ですかまだ何か――」
僕は、またかと言ったような口調で聞き返そうとした彼の言葉を遮るように
「ライが命ずるっ!ディートハルト!お前は結納の日は全力で撮影に挑めっ!」
そう告げると、次の瞬間、彼はその場に崩れ落ちた。手応えはあった。だが次の瞬間、信じられない光景を見た。
「嫌、嫌だ、私が……追い求めるのは……ゼロの姿だけ……ゼロ、ゼロォォォォ!!」
───ギアスの力に逆らってるだと!?そんな馬鹿なっ!?
「くっ!!私に従え!!ディートハルト!」
そう言うと、彼は一瞬ビクッと体を震わしたが、遂に屈したのかゆっくりと立ち上がり
「分かりました。当日は全力で撮影に挑みます。視聴者の求める最高の絵を撮って御覧にいれましょう!」
彼はそう言うと部屋を後にした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼を見送った後、振り返ってゼロを見ると、目の前には仮面を外したルルーシュが立っていた。
ルルーシュは僕以上に驚いたみたいで、背後にはルルーシュが座っていた椅子が倒れており、余程勢い良く立ち上がった事が見てとれた。
僕はそんなルルーシュの様子を確認しつつ
「凄いものを見たね。まさかギアスに対してあれほどまでに抵抗するなんて思わなかったよ。悪いことしたかな……」
少し、彼に対して申し訳ない気持ちを持ちながら、目の前で起きた出来事の感想を言うと、ルルーシュはふぅっと一息ついた後に言った。
「ああ…………しかし、お前も無茶をするな……」
「モテモテだな、ゼロ」
「黙れ魔女。だが……これで全ての問題はクリアされたな」
「うん。何だか悪い気もするけどね」
「当日を過ぎればギアスの効果は消える。問題は無いだろう」
「まあ、それもそうか。じゃあ、僕もそろそろ行くよ。ルルーシュ、C.C.。先に帰ってるよ」
僕は二人にそう告げると、僕は部屋を後にした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
支援
ライが去った部屋の中に、さも楽しそうな口調で話すC.C.の声が響く。
「良かったな、ルルーシュ。お前の計画通りにライが頼みに来てくれたぞ」
その言葉を聞いたルルーシュは、当然だといった様子で
「ライとは遠縁ではあるが親族だからな。俺が出るのは寧ろ当然の事だ」
それを聞いたC.C.は、
「しかし、ワザと千葉と藤堂を一緒の準備に割り振るなど、手が込んでるな。全くご苦労な事だ」
と呆れた口調で言うが、
「何とでも言え。ところで、俺の袴はどうなってる?」
とルルーシュに話題を変えられた。その事に若干の不満を覚えながらもC.C.は
「順調に仕上がっている。当日を楽しみにしておけ」
と答えた。その言葉を聞いたルルーシュは、"そうか"とだけ言うと次の問題に思考を切り替える。
「……たしに……か……」
余程気になる事なのだろうか。ルルーシュは自分でも気付かない内に何事か呟いていた。そんな彼の呟きが聞こえたらしく、
「どうした?」
とC.C.が問うが、ルルーシュは目線を合わせる事なく、先程から心に引っ掛かっている事を話始めた。
「一つ気になる事が出来た。ディートハルトにギアスをかけた時のライの様子だ」
「何だ、袴の事では無いのか。うむ、あの時のライの驚いた顔は中々面白かっ――」
「そんな事を言ってるんじゃない!」
苛立ちを隠そうともせずにルルーシュは言い放ったが、C.C.は
「相変わらず冗談の通じない奴だな、お前は。気になっているのは、先程見せたライの言葉使いと雰囲気だろう?」
と平然と答える。それを聞いたルルーシュは、端正な顔に苦悩の色を滲ませながら言った。
「あの時ライは"私に従え"と言った。だが、俺はライのあんな言葉使いは初めて聞いた。それとあの時一瞬だけ見せた
凍てつくような雰囲気。どれも俺の記憶にはない。一瞬だったが、ライが別人に見えたぐらいだ」
そう言うとルルーシュはC.C.に視線を向ける。だがC.C.はルルーシュの言葉をじっと聞いているだけで一言も発しようとしない。
その様子を妙だと感じたルルーシュは、
「お前は何か知っているんじゃないか?」
規制ィィィーーー!支援は今!
と問いかけるが、返ってきたのは、
「断っておくが私は何も知らないぞ?あの日、アイツの話を聞いた後で、お前が色々と調べていたのは知っている。
恐らく、ライに関する事はお前の方が詳しいだろう。だからまずお前が話せ。
私も、聞いているうちに案外何か思い当たる事が出てくるやも知れん」
およそ普段の彼女を知るルルーシュにしてみれば、信じられないような言葉だった。その為、
「何を企んでいる?」
やや不審感を抱いた口調でつい問いかけるが、C.C.は特に気にした素振りも見せずに
「何も。しいて言うなら、私もお前と同じでライの事はそれなりに気に入っているからな。それに、あいつに何かあれば
カレンを悲しませる事になる」
その言葉にルルーシュはやや面食らったが、
「ほぅ、意外だな。お前がライだけでは無くカレンまでも気にかけているとはな」
と、少しだけ口元を緩めながら言うが、
「当たり前だ、落ち込んでいるあの女を弄っても、何も面白くはないからな」
と、C.C.は普段と変わらぬ素振りで返すだけだった。それを見たルルーシュは、半ば諦めた様子で
「まあいい。では、俺の調べた事を話そう。まるで夢物語のようだがな。しかし、お前も何か思い当たる事があれば話せ」
と言うと話し始めた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あら?ライ、今日はもう帰るの?」
僕は、学園の部屋に帰る為にアジトの出口の方へ向かって歩いていると、不意に声をかけられた。
「ああ、カレン。うん、今日やる事は全部済ませたからね・そうそう、ディートハルトさんにも
伝えておいたよ。出席してくれるってさ」
そう言うと、カレンは
「ありがとう。でもごめんなさいね。私、アレ以来あの人の事がどうしても苦手で」
と申し訳なさそうに謝ってきた。
カレンが言うアレとは、スザクの事だ。カレンは以前、彼の話術に誘導されてスザクの命を狙った。
結果的に止める事が出来たけど、そのあとゼロに注意を受けたらしく、それ以来、どうも苦手意識を
持ってしまったみたいだ。僕も、その事はゼロから聞かされていた。だから、ギアスを使うのに
多少の抵抗はあったけど、彼への貸しの方が大きかったので結果的に今回の作戦に踏み切った。
受けよ!忠義の支援!
支援
「気にしないでいいよ」
そう笑いながら言うと、カレンはもう一度ありがとうと言った後、
「私も、今日はもう予定が無いのよね。だから一緒に帰りましょ」
と、誘ってくれた。
「いいよ。じゃあ、まだ明るいし、もし良かったら部屋に寄って行く?」
と僕が問いかけると、カレンは
「きょ、今日は駄目よ!もうっ!幾らラクシャータさんに貰ったからってその日に使おうとする!?」
と顔を真っ赤にして言ってきた。僕は全部バレていた事への恥ずかしさからつい
「あ、あれはもう無いよっ!あれはC.C.に――」
「C.C.ですって?」
この流れの中で、絶対に言ってはいけない言葉を口にしてしまった。
「ぬぁんでそこでC.C.が出て来るのかしらぁ?」
恐ろしい程の怒気を孕んだ口調で、カレンが尋ねてくる。
「落ち着いて!!誤解だって!!」
僕は必死に懇願するが、その声はすでにカレンには届いていないようだった。
カレンは右腕を突き出すと一瞬で距離を詰める。
(───この右腕に掴まったらマズイッ!!───)
そう思った僕は、何とか距離を取ろうと思い、後ろに下がろうとしたが左足が動かない。
慌てて視線を移すと、カレンの右足が踏み付けていた。そうしてカレンは僕の胸倉を掴むと、
「こぉんの、浮気者ぉぉぉぉ!!」
そう叫びながら僕を投げ飛ばした。僕は背中に激しい痛みを感じると共に、床に叩き付けられた。
「ライのバカーーー!!」
カレンの言葉が頭の中に響き渡るが、そこで僕の意識は途切れた。
数分後、冷たいアジトの床でノビていたところを、通りかかった隊員の一人が起こしてくれるまで、僕は意識を失ったままだった。
その後、僕は毎日必死に説明し続けたがカレンに中々聞いてもらえず、やっと誤解が解けたのは結納の日の二日前の事だった。
オレンジ、それは我が忠誠の支援の名前!
以上で投下終了です。こんな長文を支援して下さった皆様、ありがとうございました。
トーマス卿、長すぎてごめんなさい。
次回で結納に関する一連の話は終わりになります。
しかし、正直言って長すぎる。本当に申し訳ないです。描写を細かく書き過ぎなんですかね?
読んで下さった方の率直なお言葉がお聞き出来れば・・・・。
しかし、ここまでギャグやって本編準拠なんて出来るのだろうか・・・。
本編の展開次第では強制終了か、大幅なオリ設定を入れないと完結出来かねないのではと思う今日この頃。
この前のフレイヤで一度構想が吹き飛んでるので本編の展開が怖いです。
何とか完結まで持っていけたらなーと思ってはいます。希望的観測ですがね。
最後にもう一度、支援して下さった皆様、本当にありがとうごさいました。
>>966 ライカレ厨卿、GJでした!
長く、細かい描写の文章は大歓迎でした
読みごたえがあり、飽きがこず、真に面白く思うのですか
フレイヤよりもナナリーショックで筆が止まっております、生きていると信じてはいるんですが……
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
968 :
967:2008/08/16(土) 00:51:50 ID:yZ3JI2Ya
おっと、内容についての感想を忘れていました
ラクシャータww まぁ予想はできましたが疑問に思えよ、ライwww
やたらと精神力の高いディートハルト、どんだけゼロを信奉しとんねん、このおっさんww
後編も全力で期待しています!
GJ!
最後まで読ませていただきました。
描写が細かい事を気にされているようですが、細かい描写が書けるのも一種の技術だと思います。(いやはや羨ましい)なので気にする事は無いと思います。
次の投下をお待ちしております!
>>966 GJでした!読みごたえがあり自分は大歓迎ですw
ラクシャータの女バトレーっぷりにワロタw
贈り物の小細工に気づいたC.C.にスゲェwww
ディートハルトの精神力の高さも脱帽www
描写が細かい事を気にされているみたいですが細かい描写が書けるのも
一種の技術だと思いますので自信を持ってこのまま後編も書いて欲しいと
思っています。
次の投下を全力でお待ちしております
971 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:16:05 ID:z1aFmqie
GJ
さぁ…僕も新しいの完成。
今回は趣向を変えてライシャリです。
投下おk?
>>967>>969>>970 有難うございます。お三方のお言葉を胸に、このままのスタイルで突っ走ります。
個人的に、今回は「僕」を多用し過ぎた感がある・・・反省しなければ・・・。
973 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/16(土) 01:18:54 ID:Ukb/wGVE
支援の予感
>>971 支援しますが、そろそろ新スレ立てないとやばくないですか?
976 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:20:58 ID:z1aFmqie
では行きましょう…
タイトル・私の彼はエースパイロット
カップリング・ライ×シャーリー
備考・世間じゃフロンティアが人気ですが私はプラス一筋です。(関係無い)
では僕が立ててこよう。支援
>>971 まて!レス番見てくれ!
今、次スレ立てるべく準備はしている
携帯だし、たてたことないのでできれば他の方にお願いしたかったが仕方ない
時間かかるかもしれないが待っていてください
979 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:21:58 ID:z1aFmqie
私の彼はエースパイロット
私はシャーリー・フェネット。
アッシュフォード学園二年、部活は水泳部で生徒会所属。
性格は明るいほうで、かっこつけるわけじゃないけど曲がったことが大嫌い!
でも、そんな私にも悩みがあるんだよね…
「はぁ…」
それは、最近彼氏が全然私に会いに来てくれないこと。
「仕事と私とどっちが大事なのよ!馬鹿ライ〜!」
私は放課後の学校の屋上で携帯電話のディスプレイに向かって怒鳴った。
私の彼氏「ライ」は私と同じ学年で水泳部と生徒会のメンバー。そしてブリタニア軍のエースパイロット。
最近富士山周辺に設立した「行政特区日本」を守る「特派のダブルエース」のひとり。(ちなみにもうひとりも私達生徒会の一員の枢木スザク君)
彼氏が軍隊のエースパイロットと聞くと誰もが「羨ましい」と言うけど、実際はこんなに寂しいことはない。
まだまだ治安が悪いエリアでナイトメアを使ったテロ事件が発生すればすぐさま仕事、事件がない日も新しい武器や機体のテストで仕事、とにかく毎日仕事仕事仕事…
私の相手なんかしてくれない…
今日だって「急遽時期主力機のトライアルでテストパイロットをすることになった。乗機のデータを確認してならし運転しなきゃいけないから帰れない。」なんてメールが着たばかりだ。
今日は帰ってこれるからデートしようって約束だったのに…
「ライの馬鹿…なんでこんな奴好きになっちゃったのよ…」
980 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:23:37 ID:z1aFmqie
最初はただ二人で遊ぶだけの仲だった…
それがあいつが水泳部の見学に来て、私が泳ぎを教えてあげたり、一緒に泳いだり…一緒に買い物に行ったりしてる内に、ルルよりあいつが好きなんだって気付いて…
おまけに、お父さんが死んで泣いてた私を慰めて、抱きしめてくれるんだもん。
これで好きになるなって…無理だよ。
それなのに…私の相手してくれないなんて…酷すぎるよ…
「ライ…会いたいよ…」
メールや電話だけじゃなくて、直に会って話したい。
デートもしたい、キスだってして貰いたい…エッチかもしれないけど、あんなことやこんなことだってしたい…
でも彼はパイロットの仕事やナイトメアフレームばかりに熱をあげて…
「ライの馬鹿!そんなにパイロットの仕事が好きなら!自分のナイトメアフレームと結婚しちゃえ!」
私は涙目になりながら叫んだ。
その時…
「それは酷いな。」
突然背後からライの声が聞こえた。
>>978 立てたことがあるので僕が立てようか?
支援
983 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:24:51 ID:z1aFmqie
「え?」
私は驚いて後ろを振り向く。
そこには、アッシュフォード学園の制服を着たライの姿があった。
「やぁ、シャーリー。」
「なんで…仕事があるって…」
私は携帯のメールを確認する。
「ああそれ?スザクが換わってくれたよ。」
「え?」
「『シャーリーとデートなんでしょ?ロイドさんに頼んでテストパイロットは僕が換わってあげるから、シャーリーに会いに行きなよ。』ってね。
スザクもこういう時は空気読…うわ!」
私は思い切り彼に抱きついた。
「シャーリー…?」
「馬鹿!馬鹿馬鹿!ずっと寂しかった…ライの馬鹿!」
「…ごめん。」
ライは私の背に左手を回し、右手で私の頭を撫でた。
「今日はいろんなとこ連れてって貰うんだから…あんなことやこんなことだってして貰うんだから!」
「…うん。」
「ライ…会いたかった…!」
「僕もだ、シャーリー。」
984 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:25:23 ID:z1aFmqie
私は彼の胸板から頭を離し、目を閉じて上を向く。
そして、間を置かずに彼の唇と私の唇が重なった。
スザク君には今度お礼を言おう…
それと、お母さんに電話しなきゃ。
ライ…覚悟しなさいよ。
今日は朝まで離れないんだから!
985 :
ライ×C万歳:2008/08/16(土) 01:28:16 ID:z1aFmqie
短いけど終了。
いやぁ、友達がかなり病的なシャーリー萌え(というか折笠富美子萌え)なんでたまにはシャーリーも良いかなと(どういう理由だ)
シャーリーがロロに殺された時なんて凄かったんですよ…僕の友達…
でもライシャリは僕も結構好きなんで…機会があればまた…
支援
>>981 家庭ゲー板の新スレ見つけられなかったし、できればお願いします
スマン無理だった・・・他の人頼む・・・
>>988 下準備は出来ているのでいってみる
家ゲー板のスレのフォロー誰かよろしく
ごめんなさい、私もダメだった
次いける方いたらヨロシクです
やってみる。ちょっと待ってて
>>985 ライ×C万歳卿、GJでした!
ただ新スレ立つまでは待つべきだったかと
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>992 乙!
………トーマス卿!?
後は埋めるだけ。
セシルさんの作ったかき氷のシロップでも考えてみようじゃありませんか。
敢えてミソスープ。
いや、お寿司をオスシにする人だから、甘いものは逆に、とか……ダメ?
いや、ここは新しい支援方法を
支援、支援感想、パロディ支援、その発展系オレンジ支援
………充分か
>>994 ならばこそまさかの塩水
997 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/16(土) 01:59:48 ID:ahv0fpi5
醤油直がけ
>>993 スレの危機とあらばいつ何時でも現れる。それがトーマスクオリティ。
……嘘です、偶然目が覚めただけです。
>>993 そうでしたね…反響薄いみたいですし…
空気は読まなきゃなぁ…
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。