コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 15
■SSを投下される方へ
1.投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
2.規制に掛かりやすくなっていますので、支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
3.投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。尚、直前の投下完了宣言から15分程度の時間を置いてください。
4.投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
5.ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
6.なるべくタイトル・カップリング・分類の表記をして下さい。(特にタイトルはある意味、後述の作者名よりも重要です)
・読む人を選ぶような内容(オリキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
7.作者名(固定ハンドルとトリップ)について
・投下時(予告・完了宣言含む)にだけ付けること。その際、第三者の成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」#は半角で。
・トリップがあってもコテハンがないと領地が作れず、??????自治区に格納されます。
■全般
1.支援はあくまで規制を回避するシステムなので必要以上の支援は控えましょう。
2.次スレ建設について
・950レスもしくは460kB近くなったらスレを立てるか訊くこと。立てる人は宣言してから。
・重複その他の事故を防ぐためにも、次スレ建設宣言から建設完了まで投稿(SS・レス共に)は控えることが推奨されます
※SS投稿中に差し掛かった場合は別です。例 940から投稿を始めて950になっても終わらない場合など
3.誤字修正依頼など
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected])に
※修正依頼の際には 作品の管理番号(その作品が始まる際の、スレ番号-レス番号。保管庫の最優先識別コード)を“必ず”記述して下さい
例 0003_0342 のタイトルを ○○○ カップリングを ○○○
(↑この部分が必須!)
もし、管理番号を記述されず○スレ目の○番目の……などという指定をされると処理が不可能になる場合があります
4.睡眠は1日7時間は取りましょう
「ふはは、遂に来た!この時が!」
「ルルーシュ、ご機嫌だね。何かいいことでもあった?」
「ああ、ライか。ふふ…俺は今日という日をずっと待ち望んでいた!夢の世界が実現する日を!」
「夢の世界?」
「忘れたのか?今回は15スレ目。つまり……本編のタイトルは、『C の 世界』」
「ま、まさか…」
「そう……『朱禁城 でも SS』、『SS の 力』などの名作の中、その頂点が!結晶が!理想が!夢が!」
「い、いけない…確かにそれは君にとっては夢の世界だが、それだけは!」
「もう遅い。俺は止まらない。今こそ開こう、楽園への扉を」
「やめろぉぉぉ!」
「そう!その名も――」
THREAD 15『C の SS』
「なぜだあー!!なんでだあーー!!」
「あ、あのぅ…」
「C.C.!お前のせいか!?俺の、俺の夢の世界が!!くそおおおお!!」
「す、すいません!あ、新しいご主人様ですか?」
「ん、なんだC.C.そのキャラは。ギャップ萌えを狙うなら、俺は妹キャラの方がいい」
「ちっ」
「ん?」
「い、いえ。あの…できるのはテンプレ議論と新スレ立て、誤字と脱字の指摘、感想。
…SSは少しなら書けます。支援は一度に20レスまで。重複スレの削除もやっていましたから…」
「無駄に高性能だな」
「そうとも、私はC.C.なのだから」
「お前やっぱり記憶あるだろう!」
「ひぃ、すいませんすいません…」
>>4 お疲れ様で…早っ!
1分経ってないですってwwwww
>>1 乙でした〜!
>>4 何でこのタイミングで追いつけるんだアンタwwwwwww
テンプレといつものSS
その間、僅か37秒
…携帯…?
>>1 乙です!
>>4 早い、早すぎるよw さすがだ素晴らしい!!
>>1乙!
>>4 速い、速すぎる!
タイトルに吹いたww GJ!
>>1 乙です!
>>4 相変わらず早い、そして面白いw素晴らしすぎです!
>>4 今更ながら思う。この人は本当に人間なのか?
そして今の時点で、500まで45個か……。やばい!ネタが!
えーっと・・・
では23時に投下しますが、支援お願いしてもよろしいでしょうか?
支援なら任せてくださいw
ありがとうございます。
タイトルは「蒼天の騎士(5) 思い」です。
カップリングはライ×カレンです。
支援お願いいたします。
あしっど卿まじで早すぎwww俺遅筆すぎてほんと焦る
支援しますぜww
いいか、全力でこの投下を支援するんだ!
かってブリタニアを恐怖のどん底に陥れた組織があった。
その組織には、双璧と呼ばれる紅と蒼のエースパイロットがいた。
その2機が舞うだけで敵は総崩れとなった。
彼らを止められるのはナイトオブラウンズだけだ。
奴らに会ったら逃げろ…。
ブリタニアの兵士達は、口々にそういった。
しかし、あれから1年。
蒼は堕ち、紅だけが寂しそうに舞っていた。
蒼天の騎士(5) 思い
そこは古い倉庫のようだった。
壊れた壁や窓から日の光が差し込み、光と影の差をはっきりと区別している。
指定された入り口から中に入ると暗がりの中にいた人影がゆっくりとこちらに歩いてくる。
「ライ…だよね…」
か細く震える声。
「そうだ…よ…カレン」
忘れようもない愛しい人の声。
どちらからともなく歩みは早くなり、いつの間にか駆け出していた。
「ライーーっ」
「カレンっ…」
倉庫の中央で抱き合い見詰め合う二人。
ゆっくりと1年ぶりの熱い口付けを交わすのだった。
全力で支援!
確かに早いなw支援
「元気だった?」
「ああ、何とかね」
激しいキスの後、二人は倉庫の壁に背を預け、寄り添うように座っている。
「でも、なんで連絡くれなかったの?私…てっきり…」
拗ねた様な口調で右手に胸を押し付けるかのように手を絡ませる。
腕に押し付けられる弾力に赤面しつつ、そんなカレンが可愛いと思う。
「すまない…監視されていたと思うし、何より僕を助けてくれたナナリーに迷惑をかけたくなかったから」
それはわかっている。
でも、理性ではわかっていても、感情は抑えきれない。
「処刑されたって聞いたとき、どんな気持ちだったかわかる?あんなどん底の気持ち、もうやだよ」
「本当にごめん…でもね…」
ゆっくりとカレンの顎に手を添えてこちらを向かせる。
潤んだ瞳が妙に色っぽい。
「君の事を忘れた事はないよ」
そして再び唇を奪う。
カレンもライの首に手を回し、貪るように激しいキスを繰り返す。
激しくも愛おしい恋人の時間があっという間に過ぎ去ろうとしていた。
支援
支援
「んーーっ…そろそろいいかい?」
建物の奥から人影が遠慮がちに声をかけてくる。
「えっ…」
「ひゃっ…」
激しいキスを繰り返していた二人は、バネに弾かれた様に飛び上がった。
そこには、仮面だけを外しゼロの衣装に身を包んだ赤面のルルーシュとニヤニヤ笑っているC.Cが立っていた。
「ル・ル・ルルーシュっ…」
「シ…C.Cぅ…」
二人同時に叫んでいた。
「いやぁ、すまないと思ったんだが、時間が…」
ポリポリと頭をかきながら罰が悪そうに説明するルルーシュ。
「ほれ、言った通りだったろう」
得意満面で言い切るC.C。
「大体、1時間で済むわけないんだ。どうせなら1週間は必要かなぁ」
まるでおもちゃを見つけた子供のように楽しそうにライとカレンを見ている。
「あ…」
「えっ…」
互いに見つめあい、ますます赤面する二人。
支援
支援
「本当に申し訳ないと思っている。だが、時間がないのでね」
ゼロの仮面をつけ、雰囲気を変えようとするルルーシュ。
「わかった。で、用件はなんだい?」
執務モードに切り替え、立ち上がるライ。
ただ、カレンだけがふくれっ面でライの腕に手を絡めて寄り添っている。
「行政特区日本の事だ」
ゆっくりとかみ締めるかのように言葉を続ける。
「黒の騎士団は、特区日本に正式に参加したいと思う」
「なぜ、僕に伝える?」
「君が一番話が通じると思ったからね。間違っているかな?ライ」
「ふっ、条件があるのだろう?」
「さすがは、騎士団の双璧にして私の懐刀だな」
「まぁ、君には散々こき使われたからね。今更、少しぐらいの無茶をやっても問題ないさ」
どちらからともなく手を出すと硬い握手を交わす。
今、時代が再び大きく動こうとしているのかもしれない。
支援
支援
打ち合わせの後、帰り間際、カレンが僕の手にメモを押し付けた。
「私のメアドだから、いつもので連絡頂戴ね。」
彼女はにこやかに笑うとゼロの立ち去った方向に走り出した。
が…すぐに戻ってきた。
「五十歩譲ってナナリーの騎士って事は認めるけど…」
顔を近づけてくる。
目が笑っていない…。
「浮気したら…殺すかんね…」
「は・はいっ…」
僕は、そう返事をするしかなかった。
支援
支援
以上で5話終了です。
支援ありがとうございました。
明日からは仕事があるので、ペース落ちますので、ご勘弁を・・・。
>>33 GJです!
いやー、早々にカレンとの仲が回復してほっと一安心。
あといつかカレンのライ撲殺フラグが立ちそうでひと波乱。
次回が楽しみです。
>>34 カレンwwヤンデレちっくにwww
GJでした。続き待ってます!
25分頃に投下いきますね
>>34 あしっど・れいん卿、GJでした!
ふむ、閑話といった感じでしょうか これからがどうなっていくのか楽しみですね
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
明日になったら投下します
>>34 どんどん話に引き込まれる。こんなに投下が早いのにブレを感じさせないし
文章力があるってこういうことか…wktkが止まらないぜ
次回の投下を首を長くしてお待ちしてます。仕事頑張って下さい。
あしっど・れいん卿、乙でした。
やっぱりライカレは良いですな〜、しかもオチつきだしw
しかし、二人のディープキス。ルルーシュたちが現れたのは本番寸前だと脳内妄想したのは僕だけでしょうかw
そろそろいきますね。
注意事項
・ロスメモ3話
・カップリングはいつも通りライ×???で
・若干機体にオリジナル設定アリ
支援
42 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:26:30 ID:VEsKFfj4
「なぁ、ピザが食べたい」
「なら自分で買ってきなさいよ。私、こないだはそれで死にそうになったんだから」
「ふむ……そうだ、チェスで勝負しよう。私が勝ったらピザを買ってこい」
「じゃあ私が勝ったら?」
「今日は諦める」
「条件が対等じゃないわねぇ…!」
「ふぅ……ライなら買ってきてくれるのに」
「ぐ……」
「いったいアイツはどこにいったんだろう?誰かに見捨てられたりしてはいないだろうか?」
「ぐぐ……」
「可哀想なライ。やはりギアスは人を孤独へと導くのだなぁ」
「ねぇ……あなた私をからかって楽しい?」
「そこそこだな。ルルーシュやライほどではないが、まあ暇つぶしにはなる」
「C.C.ー!ちょっと表に出なさい!!」
コードギアス 反逆のルルーシュR2〜LOST MEMORIES〜
COLOR 3『決意 の 紅』
C.C.とカレンは、補給物質とピザ(←重要)の確保に租界外縁部に来ていた。隠密行動である。…そのはずなのだが。
「まったく、なんで私が…」
「なんだ、表に出ろと言ったから、てっきりそのつもりだと」
「買い出しに付き合うつもりは!……まぁいいわ。C.C.1人だと、軍に見つかって大騒ぎになるから」
「そうか、前回買い出しに1人で行って、ブリタニアの諜報員を2ケタも連れて来たのは誰だったか」
「まったく、ああ言えばこう言う!」
「違うな、間違っているぞカレン。ああ言うからこう言うんだ」
「その口調はわざとかしら?え?」
カレンとC.C.はギャーギャー言い争いながら租界を歩く。叫んでいるのは大体はカレンだが。
変装しているからと言っても、見つかったらジ・エンド。なのに緊張感の欠片も2人は見せない。
しかし逆にというのか、まさか軍警察も、こんな目立つような真似をする2人が、黒の騎士団の幹部とは思いもしなかった。
全力で支援!
皆さん、感想ありがとうございます。
これで本編7話まで行きました。
ほんとかほっとしています。
これからも支援、感想お願いいたします。
>>ルルーシュたちが現れたのは本番寸前だと脳内妄想したのは僕だけでしょうかw
いや…私もそのつもりで書きました。(笑
45 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:28:36 ID:VEsKFfj4
―・―・―・―・―・―…
【ブリタニア帝国研究開発組織“キャメロット”内格納庫】
スザクとライは、ランスロットとランスロット・クラブの前にいる2人の研究員の下へ。
「おはようございます。ロイドさん、セシルさん」
「おはようございます」
「おはよ〜スザク君、ライ君」
適当に挨拶するのはキャメロット名物、ロイド・アスプルンド伯爵。
それを叱るのは当然、キャメロット名物U(料理的な意味で)、セシル・クルーミーだ。
「もう、ロイドさん!仮にもスザク君達はラウンズなんですよ。…おはようございます」
「あはは、構いませんよ」
ロイドの変わり者っぷりは、今に始まった事ではない、とライは苦笑する。
しかしそんな気遣いすら無視してマイペースなロイドは、自分の世界へと導く。
「でさ〜、前から言ってたやつ」
「ランスロットとクラブの強化案ですか?もう始めるんですね、構わないですよ」
「だ〜いせいか〜い!いやぁ君は話が通り易くて助かるよ!」
しかし、スザクは驚いた顔をライに向ける。
「え、ライ。なにそれ?」
「スザク…忘れたのか?」
「いや…そうじゃなくて。僕、任務でEUに行くから、ランスロット使うんだけど……」
「えええーーー!?」
子供のように残念な声を上げながらうなだれるロイド。というより完全に子供だ。
隣のセシルも諦めたのか、ロイドの態度には顔を曇らせるだけだ。
支援
47 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:29:57 ID:VEsKFfj4
「そんな〜改造はしばらくおあずけか〜……」
「セシルさん、クラブだけでも出来ないんですか?」
「それが出来ないのよ。ランスロットとクラブの改造は、それぞれのパーツを交換したりするから」
「なるほど…」
ランスロット・クラブは“ナイトオブゼロ”ライ専用のナイトメアである。
ランスロットの兄弟機ともいえる存在で、見た目は蒼いランスロットに角が生えたと言ったところか。
ライの特徴に合わさったチューンが施してあり、ツインMVSや、狙撃型に可変するヴァリスなどが性能的な違いである。
「これがその強化案の概要よ。まだ先のことになるけど、一応目を通しておいてね」
セシルがライとスザクにマニュアルを渡す。
その内容を目にした2人は、驚きを隠せない。
「すごいな…」
スザクもライも、十分強力なランスロットをよくもこれだけ強化出来るものだと感心する。
ロイドは性格は変わっているが、やはりブリタニアの天才科学者だ。変人だからこそ、なのか…?とライも思うほどに。
「えっと、コンクイスタ?に……あれ?クラブの方、これなんて読むんですか?」
見覚えのない文字に首をかしげるスザクに、ロイドが答える。
「コンクエスターにアドミニス、だよ〜ん」
「なるほど…administracionですか」
「さすがライ君!だ〜いせいか〜い!」
「アド……なんだってライ?」
ライが事も無げに言った単語に目をパチクリさせるスザク。
その表情を見たライは、誰も気付かないほんの一瞬だけだが、顔に陰りを見せた。
全力で支援!
支援
50 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:31:57 ID:VEsKFfj4
「アドミニストゥラシオン、だよスザク。EUで使われている言語でね。統治や行政の意だったかな」
「へぇ…コンクエスターは?」
続いて出された質問は、スザクにとっては当然のものだった。
しかし、ライは言葉を詰まらせる。
「さぁ…似たような意味だったと思うけど、忘れちゃったよ」
「そっか」
不信に思われる事が無いよう、ライは適当にごまかす。
ライにとって、意味を知っているが故に、複雑な胸中である言葉なのだ。
(…本当に悪趣味な名前だ)
コンクエスターは征服の意を持っていた。これは、スザクにとって、これ以上の皮肉な言葉はないだろうと言える程のものだ。
(誰がこんな名前を。スザクの機体にわざと…まさか、ロイドさんが?)
睨むようなライの表情を真っ正面から浴びせられたロイドは、少し慌てて言う。
「あ、これ名付けたのボクじゃなくて皇帝ちゃんだからね〜」
「皇帝陛下が…?」
ライは、この際“皇帝ちゃん”は無視することにした。ロイドに何を言っても無駄だと判断。
(キャメロットは一応皇帝直轄組織…しかし何の意図で?)
だがいくら考えても、推測の域を出ない。
仕方なくライは考えるのを諦めて、この話題は終わらせようとする。
「それじゃあロイドさん、マニュアルは読んでおきますから」
「はぁい、ボクも準備はしておくよ。スザク君、ランスロットは出来るだけ早く返してね」
「分かりました」
そうして2人は格納庫を後にした。
支援
支援
53 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:33:59 ID:VEsKFfj4
ライは格納庫を出てから、後ろにいるスザクに軽く意識を向けつつ、先程の違和感に頭を向ける。
それは、皇帝の意図を探る事で追いやっていた思考。
言葉とは文化だ、歴史だ。その国の理解をするのに、言語は必要不可欠な存在である。
しかしスザクは知らなかった。いくら共通言語があるとはいえ、知らない事などあっていいのか…?
相手は戦争をしているEUの言語。スザクはその場で、現在前線に出て戦っている。
なのにスザクはEUを理解していない。
言語だけで出来る訳ではないが、少なくとも征服・統治などの戦争において重要な意を理解していないのだ。
一兵士ならそれでも構わないが、スザクは仮にも日本を取り戻そうとしている身。
全く知らない相手を征服し、しかし日本の独立は願う。
その矛盾は、戦争に対する考え方が自分とは違うからだろうか。
(戦争、か)
そこでライは思考を中断する。
ぐちゃぐちゃだった。物事を多角的に考えるのは得意だが、話の内容に、得体の知れない感覚に捕らわれる。
ライは、自分の心の深い部分に、何か暗い物が出来た気がした。それは、小さな自分への違和感。
まるで世界と自分が断絶しているかのような感覚。不安を打ち消すように、自然と歩く速度は速くなっていた。
―・―・―・―・―・―…
「んむんむ、やっはひひははふはひ」
「食いながら喋るのやめなさい」
「んむ」
買い出しを終え、C.C.の希望でピザを買ってあげたカレンだが、
全然思い通りに動いてくれない魔女に、ただただ呆れ果てる。
ルルーシュは一体どんな手を使ってこの女を扱ってたのよ、と口を開けば愚痴ばかり。
全力で支援!
支援
56 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:35:44 ID:VEsKFfj4
「で?ルルーシュはどうするの?」
「ライは、ではないのか?」
即答するC.C.に、カレンは言葉を一瞬詰まらせる。
「とりあえず居場所が分かったのはアイツだけじゃない。…ライは、どこにいったのかしら」
「殺されたかな?」
「っ!!」
カレンはさらりと言ってのけたC.C.を睨む。C.C.は肩をすくませながら話を続ける。
「冗談だ――もっとも、私も生死すら分からないがな。ルルーシュは私のエサという役割はあるが、ライには何の価値もない」
何の価値もない、と言うC.C.に反論の1つでもしてやりたいカレンだったが、どうせ言い負かされると諦める。
それに、確かにブリタニア側にはライの価値が無いだろう事は一応理解できる。
でも、とカレンは隣でピザを食べるC.C.を横目に見ながら思う。
きっとライも、C.C.のエサにはなるのではないか。表立って心情を出さないのは、いつもの事なのだから。
(なんだかんだ言って、1年近く付き合ってるんだなぁ…)
少しだけ、ほんの少しだけ、カレンはC.C.を――
「ん?なんだジロジロ見て気持ち悪い。残念だがそっちの趣味は――」
――ぶちっ!
「っざけんじゃないわよ!こいつ!この!この!」
「ま、待てカレン、ピザを食べるな!私が悪かった!だから待て!」
慌てるC.C.を見ながらカレンは、こうやって制御するのか…と妙に納得した。
ピザを食べるのは止めないが。
支援
支援
59 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:37:27 ID:VEsKFfj4
数分間の闘争後、結局ひと切れしかカレンは奪う事は出来なかった。
しかしその戦果に見合う行動をしたかと問われれば、そうではないと言いたくなる。
「はぁ…あんたに付き合うのは疲れるわ…」
「私は嫌いではないぞ」
「……ありがと」
嬉しくなさそうなカレンだがその実、意外と感動していたりする。
一年前には決してこのような会話は出来なかっただろうから。
それがブラックリベリオンでの敗北の結果であるのは皮肉でしかないが。
そして、カレンは、手に取ったピザをたいらげ、目つきを強くして言った。
「……私は、ライとルルーシュを見捨てた」
C.C.はゆっくり咀嚼しながら答える。
「裏切ったのはあいつらだぞ?」
「別に、裏切った訳じゃない。私が勝手に信じていただけ」
「だが、2人はそれを知って、秘密にしていた」
C.C.が言うのは客観的事実。
だけど、私はそうは思わない。だって、だってライは――
「辛そうだった」
「……」
「苦しそうだった、悲しそうだった。あんなに自分を追い詰めたライは、初めて見た」
「そう見えるようにしているかもしれないぞ?――ギアスで」
「だったら私はあそこで見捨てないはずでしょう?」
「違いない。だから助けるのか?ライとルルーシュを」
支援
支援
62 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:39:02 ID:VEsKFfj4
皮肉めいた目つきでC.C.はカレンに問う。まるで答えは知っている、と言いたげに。
「助けるんじゃない。見極めるんだって前に言ったでしょ?
あの時は何も知らなかった。でも、今は違う。全てを知った上で、私は戦いたい」
その言葉を聞いたC.C.は、満足そうに、止めていた手を動かし、ピザを食べ出した。
*
ピピピッ
突然、小さな機械音が鳴った。
C.C.はポケットから携帯を取り出し、会話を始める。
そんな状態でもピザを離す事をしないC.C.に、カレンはもはや尊敬の念を抱く。
「――…ああ、ああ。分かった、準備に取りかかれ」
「何だって?」
「卜部から。ゼロと接触するチャンスだと」
「そう。今度こそ成功させなくちゃね」
そう言って立ち上がるカレンを、C.C.は眩しそうに見上げた。
「お前は……」
「なに?」
「いや、いい。場所はバベルタワーだ。今までと違って逃げ場は無い。これが失敗したら終わりだな」
「しっかりした作戦を立てられればいいけど…」
支援
64 :
ロスメモ:2008/08/06(水) 23:40:38 ID:VEsKFfj4
カレンの呟きに、C.C.は答えない。それは叶わないから。それを叶えに行くから。
それはカレンも分かっている事。だからC.C.は――
「まぁいい。作戦なら私が考えよう」
「は?」
「最近チェスの腕も上がってきたしな。私の隠された才能を発揮するチャンスだ」
「いや、ルルーシュじゃあるまいし!」
「細かいやつだな。一度やってみたかったんだ。『Q1、そこを右だ。Nグループはそのまま前進』とか」
「あっそ……」
諦めたように歩き出すカレン。しかし、それはC.C.の意図を理解しての事で。
そう、何だかんだで一年近く付き合っているのだから。
「飛燕四号作戦、絶対成功させましょ、C.C.」
「そうだな」
「あら、珍しく素直ね」
「そういう日もある」
C.C.もカレンを追うようにして立ち上がる。
彼女達の歩みには、微塵の不安も混じってはいなかった――
支援
支援
コードギアス 反逆のルルーシュR2〜LOST MEMORIES〜
COLOR 3『決意 の 紅』
おしまい。支援ありがとう。
C.C.とカレンは書いてて楽しいですね。
ただ、彼女達の会話だけだとライがほとんど出て来ない事に気付き、修正。
会話を少しカットして、特派での話を詰めました。
場面が入れ替わっているのはその為です。
後はクラブですか。
ランスロット・クラブ・アドミニスが正式名称です。administracionだと長いからカット。
もう一つの統治の意を持つgobiernoと迷いましたが、基本“クラブ”で表記するからどうでもいいか、と適当に。
機体も若干設定いじってます。まぁそこら辺は本編で。
ていうかライ君はナイトオブゼロとして何の仕事してんの?→さあ?
ぶっちゃけCOLOR2とCOLOR3まで結構時間は開いてます。
そこの空白は、考えてはいるんですが……まぁ先に進もう、と。
そのうちサブストーリー的に穴埋めしていくかもしれない。
では今回はここらでさようなら。
NEXT COLOR 4
『魔神 が 目覚める 日』
あの日から俺の心には納得がなかった。
噛み合わない偽物の日常。ずれた時間。別の記憶を植えつけられた家畜の人生。
しかし、真実は俺を求め続けていた。
そう、間違っていたのは俺じゃない、世界のほうだ――
>>67 ピンクもふもふ卿、GJでした!
違和感をおぼえるライ、この感覚がどう影響していくのか、やはり続きが大変気になりますね
↑最近こればかり言ってる気が
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
忘れてた、0000より投下します!
支援頼みます
投下のペースが早いなぁ。もうちょいまったりしてもいいと思うが……
71 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/06(水) 23:50:25 ID:SRE8kD1B
だが断る
じゃあ0015より投下します
>>67 GJです。
しかし・・魔改造を彷彿させますね。
部品交換とか…。(笑
ナイスアイデアだと思います。
>>67 ピンクもふもふ卿
GJ!! 次回予告からずっと待ってました。
C.C.、カレン、この二人のやり取り大好物なんで嬉しいなぁ
長文も多かったのに、もんのすごく読みやすかった。
次はルルーシュですか。いよいよ大きく話が動くのかな。楽しみにしてます。
深夜1時くらいまでは支援しますよ
>>71 うん、いや、まぁ、賑わうのはいいんだけどさ。
度が過ぎると前スレの1000みたいなのが湧いてくるからその辺は気を付けて欲しいかなと
まあ、言っても詮無いことかもしれないけども
>>67 もふもふ卿GJでした!!
C.C.とカレンのやりとりが素晴らしい
次回を楽しみにしてます!!
>>70 テンプレ程度の投下間隔は空いてるから問題無いと思います
最近投下本数が増えてるから、そう感じるのでは?
>>76 そうかもしれんねぇ。ただ、うーん……
いや、もうやめておこう。投下前に空気を悪くする必要もないし。
投下始まったら支援するよ
絡むわけじゃないんだけど、
>>75のいう度が過ぎるてのはどの点を言ってるの?
79 :
78:2008/08/07(木) 00:01:06 ID:7wSFF/og
すまん話題終わってる orz
ロロ雑巾!!
81 :
77:2008/08/07(木) 00:04:05 ID:9UKTvhBN
>>79 すまんね、なんか変に考えるような話出して。
まー、その内話す機会もあるだろーから、今は投下までのんびりしよう
この空気に耐えられない、私は我慢弱い
まえがき
タイトルは「ライのごとく〜Lie the combat butler〜 第二話 ミレイ・アッシュフォードと生徒会の部屋」です
・本編再構成ものです
・ギャグを少しばかりいれました
・まえがき〜あとがきまで7レス程度です
・一部本編とあまり変わらない会話がありますpart2
・すいません、嘘つきました、まだ執事にはなりませんでした
・レポート難しいorz
それでは全力で投下します
全力で自援!
「……ここは」 僕は少しばかり寝ぼけた頭をふり、眠気をはらった
「流石に二度寝するわけにはいかないしな」 そう一人呟き身を起こす コンコン
…誰かが来たようだ 「どうぞ」 僕の言葉を聞き、入ってきたのはナナリーとその車椅子を押すメイドさんだった
「おはようございます、ライさん」 「おはよう、ナナリー、それと……」 「篠崎咲世子と申します」 「おはようございます、篠崎さん、僕はライと言います」 ガチャ
「おはよう!調子はどう…あら、ナナちゃんも来てたの?」 「おはようございます、ミレイさん」
「おはようございます、随分と楽になりました」 「そう、よかったわ……じゃあこれに着替えてもらおうかしら」 僕は制服らしき物を渡され、少しばかり戸惑っている僕を見て
「あなた、ルルーシュみたいにスレンダーだから似合うと思うわ」 いや、だからどうしたと聞きたいが
「それを着てあちこちいってみるといいわ。なにかがきっかけになって記憶が戻るかもしれないしね」 「…ありがとうございます」
「あと、仮入学ってカタチでルルーシュたちと同じクラスにしておいたから、授業も受けられりわよ」 本当にありがたい
自援!
支援
もう少し改行をした方が見やすいかな
支援
「あの、私はこれから授業があるので、失礼します…また後で」 「あぁ、また後で、ナナリー」 咲世子さんがナナリーの車椅子を押して部屋から出ていった
「私も授業に行ってくるわ、また後で会いましょう」 「…何もかもありがとうございます」 「いいのよ、別に。私がやりたくてやったわけだし」 そう言い残し、ミレイさんは部屋から出ていった
ありがたいが、どこかこの現状を受け入れがたい気がする……記憶喪失だからといって何もせずに好意に甘えていて良いんだろうか
そんなことを考えてながらも特にすることもないままに部屋にいた
翌日
僕はすることも無く、ミレイさんからあたえられたクラブハウスの一室にいる
「さて、どうしようか」 思わず独り言を呟くくらい暇だ、とりあえず校舎にいけば誰かいるだろうか
「あら」 「あ……おはよう、えーと」 「カレンよ。おはよう、起きてたのね」 「おはよう、カレン」 「ちょうど良かった。様子を見ようと思って、ミレイさんが起きてたら連れてきてあげなさいって」
「校舎に向かえばいいのか?」 「校舎じゃなくてクラブハウス内の生徒会よ」 僕達は連れだって廊下に出た
「おはようございます、ライさん、カレンさん」
支援
支援はまかせてくれ、友よ。
自演はお猿さん呼ぶことになりかねないよw
「おはようございます、お二方」 そこにはナナリーwith咲世子さんがいた
「あの、何か思い出しましたか?」 「すまない、何も思い出せてないんだ」 「そうね、そう簡単にはね」 「…すいません」 どこか興味なさげなカレンと本当に申し訳なさそうに謝ってくるナナリー
カレンとはどこか壁があるように感じられた、それがどういったものなのか分からないが
「あ、起きたんだ。おはよう、ライくん。何か思い出した?」 「おはよう…まだ何も」
「そりゃそうか、そんなにすぐに解決するんなら、忘れる訳ないよね」 どういう理論だ?それ
シャーリーと合流し、四人で歩き、一人が車椅子で移動して、生徒会室と思われる扉の前に着いた
「ここよ、入って」 そういうカレンに従い部屋に入るとミレイさんとニー…なんだっけ?がいた
「ミレイさん、連れてきましたよ」 「あら、ご苦労さ…多いわね」 確かに、五人連れだって来たのだから
「…おはようございます」 「おはよう!ほら、ニーナも」 「……おはようございます…」 そう、ニーナだった、惜しい!(何が?)
「で、何か思い出したこと、ある?」 「…えっと」 「何?実は亡国の王子様とか、謎の力を持った超能力者とか」
自援だった・・・・
「……」 「はたまた、過去の文明の唯一の生き残りで実は額に目があったとか?」
「あの、ミレイさん。まだ何も思い出せてないらしいです」 「…そりゃそうよね」 そう思うのなら聞く必要ないのでは?
「すいません」 そう思いながらも一応は謝っておく、童貞坊やとは違うんだよ、童貞坊やとは!……はっ!何やら電波が
「ああっ謝らなくていいわよ。こっちこそなにか急かしてるみたいでごめんなさいね」 「聞くことは皆同じみたいね」
「カレンも私もさっき聞いたけど」 「いえ、聞いたのは私です」 「あらあら、重ね重ね申し訳ないわね」
「いえ、僕も早く何か思い出したいと思いますし、皆さんが心配してくれているのが分かりますから」 そう、皆が僕のことを気づかってくれているのが何となくわかる気がする
「そう言ってくれるとありがたいわ」 「そうね、色々見て回って気分転換でもしてみたら、何か思い出すかもしれないし」
確かにカレンの言う通りかもしれない、部屋でじっとしてるよりは記憶の糸口が掴めるかもしれない
「そうよね、何かきっかけがあれば思い出すことがあるそうだし、いいんじゃないかな?」
「じゃあ、彼の案内頼んだわよ、カレン」
支援
「えっ、私ですか?何で?」 「言った人がやるべきでしょ、言い出しっぺの法則ってね」
「そんな、勝手に!……いえ、そういうのはよく分からないし」 「そう?カレンも最近学校に顔出せるようになったばかりなんだし、いいリハビリになると思うけど」
「そうね、生徒会長として、彼の世話係主任に任命するわ、賛成は挙手、はい」 「はーい」 「はい……」 「残るはカレンとナナちゃんの二人だし、多数決で決定ね!」
「そんな……」 カレンはどこか不満そうに見える
「あなたもそれでいいわね」 僕としては構わないのだが
「カレンが嫌がってるみたいだけど」 僕は思ったことを口にした
「あら、カレン相手じゃ不満かしら?」 何でそうなるんだろうか 「いや、無理矢理やらせるのはどうかと…」 「ふーん、どうする、カレン。あなたが決めるといいわ」
「…いいわ。私で」 「じゃあ、本日より放課後に租界の公園で待ち合わせして、結構ね、それでは解散!」
話は纏まったようだが僕にはまだ言いたいことがあった
「ミレイさん、ちょっと」 生徒会室から出ようとするミレイさんを引き留める
「あら、何かしら?」 「あの…僕をここで働かせてくれませんか?」
支援
支援
支援ありがとうございました!
あとがき
おそらくは初の試み、自援でした、たぶん今後やりません
とりあえず執事フラグ立ちました、いよいよ次回から独自展開に入る…かな?入るよね?
すいませんナナリーが空気だorz しかし、どんどん出番が増えていきます、なぜなら、ライナナメインを予定してるから
まだ続き書いてないのですが断言します
それでは、次回の投下を全力でお待ちください
トーマス卿、恐縮ですが0014-0678から繋げていただけますか?
凄くこの空気の中で投下するのもつらいですが
35分より投下大丈夫でしょうか
>>101 GJ
自援の発想は無かった
つまりこのまま行くと不死鳥の騎士団ならぬ黒の騎士団ですね
わかります
>>101 出すぎたことを言うようですが個人的には
前回分と今回分はもう少し説明的にまとめればだいぶ省略もできた気も…
ライの心情を補完していっているところは面白いと思いますが
読む側もみんなゲームをプレーはしていると思うので、別に省いても良かった会話も多いかなぁと
でも次からは新しい展開になるようなので、楽しみにしてますよ。
>>102 ドゾー
・全力支援者Y卿とネタが被った…orz
というかそのネタ被り(パクりと言う)を本人の直後に投下するのはどうなんだろうか…
・前書きも内容もネタなのでもう注意の意味も無くなって来た
・どうでもいいけど執事って響きいいよね
・某皇帝陛下の天の声のアニメの原作を読んだ勢いで書きました
無論反省は…ごめんなさいしています
・作者は一度チンされる必要があるようです。主に月下に
・夜中にアーニャナナリー神楽耶のつるぺた三人官女が出た作者はどうすればいいでしょうかね
・ギアス劇場と某CLANP絵のカード付ゲームで今月財布がすごく軽くなった
やっほーいorz
・タイトルは「執事なライ ロングバージョン」
カップリングは多分ライ×アーニャ
「王様だーれだ!…まぁ、私なんだけどね」
「…会長が王様ですか…」
「…3回連続って…仕組んでませんか?」
「仕組んでないわよ?第一準備したのはリヴァルでしょ?」
「…あ、はは…はぁ…」
今僕たちは「王様ゲーム」なるものをしている
…まぁきっかけはいつものように会長の思いつきなんだけどね…
ちなみに現在会長の3連勝中で
すでに猫耳のルルーシュとチアガール姿のスザクという被害者が出ている
…あれ?スザク、微妙に楽しんでない?
「…うーん…じゃあちょーっとレベルアップしちゃおうかしら?」
ざわ…ざわ…
「来週まで2番が1番の執事かメイドになって、1番は2番をお兄ちゃんかお姉ちゃんと呼ぶ!」
手元の番号は2番
見間違いでなければ僕が執事になってお兄ちゃんと呼ばれるわけか
…見間違いでありますように
…手元の番号は2番
…………3回連続だとまぁ普通当たるか………
全力で支援!
「…俺は5番だな」
「ぼ…私は7番よ」
「スザク、頼むからその服装で口調を変えないでくれ。後俺は3番だ」
「…むしろルルーシュが女の子口調で話せばかわいいのに…あ、私は4番ね」
「今シャーリーがいいこと言った。あ、俺は6番だぞ?」
「…私は1番」
「アーニャが1番か…僕が2番だよ」
「ッ!?」
「…どうしたのアーニャ?…嫌とか?」
「…嫌じゃ…ない…よ…お兄ちゃん」
…つまり纏めると
・アーニャが妹
・僕が執事
って事なんだね
両方こなさないといけない所が会長の罰ゲームなんだね…
…豆知識だけど執事って貴族の長男しかなれない職業ってどこかで聞いたな
…まぁ、とりあえず1週間どうしよう…
あ、別に嫌ってわけでもないけど…
支援
全力で支援!
支援
歌詞はアウトでも台詞の引用はOK?
他のアニメのとか
執事生活1日目
「…おはようございます、お嬢様」
「…お、おはよう…お兄ちゃん」
アーニャはちょっと頬を染めて起きてきた
…もしかして朝に弱いとか?
「…凄い…」
「咲世子さんが何時も作ってるって聞いたから今日…いや僕が執事である間くらいは…と思ったんだけど」
「…これ全部朝食?」
「あ、このサンドイッチは今日のお昼の分。はいこれ」
「ありがとう、…お兄ちゃん」
やばい
主に僕の理性がやばい
…全国のロリコンと呼ばれる方すみませんでした。…これは確かにきつい
だが…今の僕は兄なんだ。兄で居ないといけないんだ…
…そうだ、せっかく少し記憶も戻ったんだし昔のことを思い出してみるか…
そう、たしかあれは…妹の、誕生日の日だった…
『お兄様!見てみて!ほら!』
『あらあら、まぁまぁ…』
『凄い凄い!抱き合ってるこれなんかとっても可愛いよ!』
『…母さん、それ…どっちも男の子だよね?』
『あら?何かおかしいの?』
『ちょ、母さぁああああああああああああああん!!』
全力で支援!
―――ハッ!?
今、過去の苦い記憶が…
「…どうしたの?お兄ちゃん」
「い、いや…何でもない」
アーニャは違うはずだ。うん。そうに決まっている
…違う…よね?
「…ご馳走様。おいしかったよ、…お兄ちゃん」
「あ、ああ…それよりそろそろ…」
「…一緒に行こう」
「わかった…じゃなくてわかりました、お嬢様」
間違っていたのは僕じゃない、世界の方だ…よね?
そうだよね?
「…えっと…お兄ちゃん?どうしたの」
「何でもないよ」
まさか過去の苦い…というよりかは痛い記憶を思い出していたとは言えない
というか口に出したくない
…まぁ、そんなわけで僕たちは学校に向かった
全力で支援!
学校に着いた
…ついたのはいいけど…
「…ライ卿、やはり…」
「あの…アールストレイム卿が…」
「…ロリコン…」
物凄く違う勘違いをされている気がする
「…どうしたの?お兄ちゃん」
「お、お兄ちゃん…?」
「なん…だと…?」
「…まさか養子にでも…?」
「あ、…何でもないよ」
でもまぁ、何だかんだ言って楽しいの…かな?
「…おはよう、ルルーシュ君」
「…絶賛罰ゲーム中と見た」
「正解、…ルルーシュもだろう?」
「まぁ、…まだマシだろうな…それは」
「…ですよねー…」
ちなみに、昨日の王様ゲームは
最終的にルルーシュが猫耳メイドでご奉仕ニャン♪で終わった事を追記しておく
全力で支援!
支援
「ほらほらルルーシュ〜!きちんと語尾には『ニャン♪』とつける!」
「…会長、もう勘弁してください」
「はーい、ニャンを付けて無いからもう一日延長〜」
「…止めてください…ニャン」
「もっとかわいく!ニャン♪よ!」
「…わかりましたニャン…」
ルルーシュ、君は今泣いていいと思うよ
……こう考えると僕の今の状態は凄く恵まれてるんじゃないかな?
ちょっぴり理性を沈めるだけでいいんだから
「…行こう、お兄ちゃん」
「…うん。」
そろそろお兄ちゃんと呼ばれることには慣れてきた
…でもルルーシュ、君の事は忘れない、忘れたりなんかしない
例えどんなことがあろうとも
「ちょ…待ってくれ!助けて!」
「ほらほら〜もっとかわいい表情でほら〜」
「か、会ちょ…アッー!」
…うん、僕には何も聞こえなかった
全力で支援!
お昼
僕たちは朝作ったサンドイッチを食べるために屋上に居る
…それと、あの後僕たちの専属メイド(って会長が言ってた)になったルルーシュも居ることを追記しておく
「はい紅茶ですニャン…」
「…大丈夫…?ルルーシュ」
「いえ、お気になさらずニャン…」
目が死んでるように見えるけどきっと気のせいだよね
そうだよね
「…このサンドイッチ、おいしい…」
「…一応自信作だからね」
一応自炊出来るように教育されたからね
その辺りは…まぁ、バトレーありがとう、としか…
あ、昔からしてたか
全力で支援!
支援るうをなめアッー
…そして、夜
今日は僕が料理を作り、咲世子さんとルルーシュが掃除をするらしい
…相変わらずルルーシュの目に精気が感じられないんだけど…
「…パスタ、おいしそう」
「今日はトマトソースから作ってみたけど…どうかな」
「………おいしいよ、お兄ちゃん」
「ふふっ。ライ様、周りから見ると夫婦の様に見えますよ」
「!?」
「…咲世子さん…今は一応兄という設定なんですが…」
「まぁ、そうなのですか…」
「…何となく言いたいことはわかるんですが、弟は居ませんよ?」
「…そうなんですか」
「心底残念そうな顔をしないでください」
この人もどちらかというと薔薇の世界に入りそう…じゃなくて入ってるからな…
「…ご馳走様。おいしかった…今度作り方を教えて」
「わか…りました、お嬢様。
咲世子さん、…ルルーシュをよろしくお願いします」
「わかりました」
「…お休みなさいませご主人様ニャン…」
そういえば明日もルルーシュは猫耳メイドだったね…
…頑張れ
支援
「…じゃあ、お休み」
今はもう夜の11時
健全な人はもうかなり寝ている時間…のはず
寝てない人結構居るけどね
「…待って、お兄ちゃん」
「何?」
明日も朝が早いから出来る限り早く寝たいんだけど…
…まぁ、いいか
「……一緒に…寝て…ください」
ハイ?
ナンデスト?
「…一人じゃ…寂しいから…」
「じゃあ…いつもはどうしてるんだい?」
「……(壁の方を見る)」
…あの巨大なクマのぬいぐるみか…
「で、でも…」
「…主人の命令…」
「……わ、わかりました、お嬢様」
こうして、1日目が終わっていった
全力で支援!
支援
支援
ちょっと長くなりそうだし今日はここまで
…もうどうにでもなーれ
(睡眠時間とか作者の脳内とか今日発売のDSソフト2本的な意味で)
多分続きは明日になると思います
それでは
孤高のナイトメア、自援フーに乗り俺、参上!
>>132 修羅場の人卿、GJでした!
大丈夫です、私もインスパイアされ、あの流血執事コメディを参考に書きましたから
しかし主で妹だと? 素晴らしい、もっとやってください
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
GJ、お疲れ様です。
しかし、寝不足はいけませんね。テンプレにも表記してあります。
>>132 ワイワイギャーギャーやってる生徒会が楽しそうで心底いいよなぁと思う
ルルーシュも相変わらず笑いに使いやすいキャラでw
あえてツッコむとすれば、多分シャーリーがルルじゃなくてルルーシュと言っていたり
会話部で誰が喋っているのか分からないところがあったのと、
妹の誕生日にBL本を読んでいた母?という思い出が前の文からいきなり過ぎたような気も。
ていうかアーニャが「お兄ちゃん」だ、と…?明日、破壊力のありそうな続きをお願いします!
感想ありがとうございました!
>>105 惜しい、タイトルはハヤテな執事よりとってます、その元ネタがあれです
>>106 まぁ一応ゲーム未プレイでもわかりやすいように
またプレイしてる人にも違いがどうなってるのかわかりやすいかな
と思って細部を変えて会話を書きました
なんか毎日投下しないと不安です、夏休みの宿題を最終日まで放置するような人間なので
明日書こうと思うと二度と書かないんじゃないかと思ってしまう
くそ、ギアス劇場とSS執筆でレポート書く暇がなさそうだ
それではまた次回も全力で投下します………おやすみ
137 :
カズト:2008/08/07(木) 01:36:17 ID:QatqFTE+
保管庫管理人様
0012-0865魔界潜入指令完結編についてですが
私のパソコンからですが、自分のssが閲覧できません白しかでません
自分のパソコンのみ、白になってしまうのかもしれませんが
他のssもそういう事があるかもしれません
このペースでアップされてるssの中
まことにお手数ではありますが、できましたら再アップお願いいたします
それにしても、なんというペースでssがアップされてるんだろうか
毎日読んで楽しませてもらってるものの500もの作品があるのか
ギアス最終回までに一体どれだけのssができるというのでしょうか
私も一応次のssのネタを考えています ゆるゆると推敲してます
それではおやすみなさい
>>137 今修正しました。すいませんでした。
>>138氏に同意。
今日の分、順次あげていってます。
寝る前に書きかけのものを区切りのいいとこまで投下します。
2時5分くらいに
よーし追いついた!今までの分全てUP完了!
皆様すいません、きょうはもう落ちます。投下があれば支援宜しくです。では。
V.V.「で、あと40なんだけど、ネタは?」(ニヤニヤ)
……(´;ω;`)ウッ
142 :
銀飯:2008/08/07(木) 02:05:48 ID:ZH1sBswb
みんな寝静まってる間にひっそりと投下します。
前作の”リボン前”の続きの話で、”珠”の部分をどうしようかと考えるまでの話です。
3レスですみますので、支援は特に必要ないかと。カップリングはライ×ナナリーで微妙にアリスにフラグが立ち始めています。
143 :
銀飯:2008/08/07(木) 02:06:36 ID:ZH1sBswb
『運命の欠片−託すべきもの15−リボン 前D−』
「それじゃあ、付属のワイヤーチェーンで結んでおこうか。」
「はい。」
珠のことは置いておいて、3つに分かれたペンダントを首飾りにした。断っておくが某勇者の証のように大魔神を封印するような究極魔法の機能は・・・悪夢編ならありかも?
「はい、ナナリー。」
僕はナナリーの首にペンダントをかけた。
「ありがとうございます。それじゃあ、私がライさんの分を首にかけますね。」
「うん、お願いするね。」
そう言って僕はナナリーの前に屈み、ペンダントをかけてもらった。
「うん、これにて誓いのペンダントの交換は成立されました!」
(・・・・はい?)
僕はミレイさんの発言の意味がわからなかった。しかし、すぐに理解した。要するにこの行為は、結婚指輪の交換とイコールととられかねない行為なのだと。
144 :
銀飯:2008/08/07(木) 02:07:14 ID:ZH1sBswb
『運命の欠片−託すべきもの15−リボン 前E−』
「ライ君、いくら恋愛に年齢は関係ないって言っても、それはさすがに・・・、犯罪だよ。」
シャーリーが暗い表情をしてうつむき加減で言った。
(何だろう?シャーリーの中で僕に対する何かが崩れたような?)
「やっぱりペンダントは3つに分かれる構造になっていたんですね。」
ニーナは科学者らしくペンダントの構造に眼を向けた。
(見ただけでわかるんだ?)
「・・・・ロリコン・・・・」
カレンがボソッと小さな声でつぶやいたが、僕は読唇術の心得があるみたいで唇の動きで彼女が言っていたことが、わかった。
(・・・カレン。それが、君の中での僕の人間像なんだね?君と僕はどうやら交わることはもうなさそうだ。)
「・・・っ、先輩、ナナリー・・・」
アリスが悲痛な表情を浮かべてこっちを見ている。
(・・・あれ?なんで僕のほうを悲しそうな眼で見てるんだろう?ナナリーならわかるけど・・・。まさかね。)
145 :
銀飯:2008/08/07(木) 02:08:01 ID:ZH1sBswb
『運命の欠片−託すべきもの15−リボン 前F−』
「おいおい、ルルーシュ、トンでもねえことになってるぞ。」
リヴァルがちょっと焦り気味にルルーシュに声をかけた。
(面白半分にあおってたのか?趣味が悪いよ。)
「うん、無事に婚約ペンダントの交換を済ませたみたいだね。あとは、ルルーシュ、二人の門出を祝ってあげなきゃ駄目だよ。」
スザクはそう言ってルルーシュの肩を叩いた。
(スザク、完全に空気を読み違えているよ。しかもその発言はルルーシュに、止めを刺すようなものだ。)
「・・・な、ナナリー・・・」
ルルーシュがぼろ雑巾のようにズタボロになって崩れ落ちた。
(なんだか今日のるルーシュは見ていて悲しくなるな。手鏡を見ながら倒れこむなんて。なんとか励ましてあげないと・・・。ペンダントの珠の部分ルルーシュに渡そうか?)
○ルルーシュに渡す。
△他の人に渡す。
146 :
銀飯:2008/08/07(木) 02:13:09 ID:ZH1sBswb
以上で終了です。なんか書いてて、この運命の欠片の終わりが見えてこない。Wordで400kbいっちゃったし。
ライがエデンバイタル教団教皇の本格悪夢編を書きたいのに・・・。1話完結の職人さんがうらやましい。
眠いので、おやすみ・・・。
GJ
しかし銀飯さんは良いなぁほぼぁ、毎日投下できて…
僕はネタが浮かばないときはホントに浮かばないです。
キセキとあいうたでやることった感が少しあるからかな?
148 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/07(木) 02:31:28 ID:Oui3TFBG
当然、アリスしかない
オ○ガルー○ww
>>145 つ △(渡すのはアリス)
この世界で封印される大魔神だと…若本皇帝か悪夢ゼロ?
ルルーシュにも愛を、と思ったが余計ひどい目に遭いそうな気がするんだ。
よってここはアリスを推したい。
153 :
銀飯:2008/08/07(木) 08:55:50 ID:ZH7aQQ91
レスありがとうございます。当然の結果ですがアリスが多いですね。
作中で人間関係がほぼ終わってしまったカレンや咲世子さんとかそういう変り種もあるのかなと期待したんですが・・・。
べたですがアリスで続きを書きます。
>>保管者トーマス卿へ
>>145の下から4行目に変換間違いがありました。
誤「今日のるルーシュ」
正「今日のルルーシュ」
154 :
銀飯:2008/08/07(木) 08:58:11 ID:ZH7aQQ91
途中で切れてしまった。
>>保管者トーマス卿へ
>>145の下から4行目に変換間違いがありました。
誤「今日のるルーシュ」
正「今日のルルーシュ」
保管の際には修正をお願いします。すみません。
>>146 銀飯卿、GJでした!
アリスフラグが立ち始めているだと?でも本命はナナリーですよね?
信じてます
そしてルルーシュ……私が命じる、イキロ (・ωひ)
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
流石にアリスとは友情エンドどまりだろう…
まあ、互いにナナリー好きなので意気投合する方が可能性は高そうだけどw
そして毎度可哀想な扱いのルルーシュも含めてナナリーを愛する会連合決議第一號を…
2時ぐらいに魔王ゼロになり損ねたルルーシュがかわいそうになるSSを投下します。
ギアス劇場プレイ中だが、全力で支援するぜ!
>>158卿。うらやましい。こっちは某サイトで予約注文したのに配送の関係で。
「ア〜マ〜ゾ〜ン〜、とぅー」でライダーにも変身できやしねえ。
さて、今回の話ですが、”リボン前F”の続きです。魔王ゼロになるために肉体改造を決意するルルーシュですが、あるものを使おうとしたために、あらぬ誤解を。
一応タイトルは”リボン”ですが、横に”魔王ゼロになり損ねた男=ミラーマン”をつけます。
リヴァルEND……orz
全力で支援!
支援
お前、僕に支援されてみる?
163 :
銀飯:2008/08/07(木) 14:04:16 ID:ZH7aQQ91
前書きでコテハン忘れたorz
では、投下します。
『運命の欠片−託すべきもの15−リボンG―魔王ゼロになり損ねた男=ミラーマン−』
○ルルーシュに渡す。
△他の人に渡す。
(やめろ、ライ、俺を、俺をそんな哀れんだ目で見るな!俺だって、俺だって、ギアスを使って、肉体を鍛えれば・・・)
俺は手鏡で自分の目を見た。
(ギアス、この呪われた力、自分自身にかけたとして、効果があるかどうかわからないが、試す価値はあるはずだ。ならば・・・)
その瞬間俺の左目に朱色の鳥が浮かんだ。
「ルルーシュ・ランペルージが命じる、己が肉体を・・・」
二週目だ!執筆とレポートが滞るぜ!
全力で支援!
俺の支援にお前が泣いた!
166 :
銀飯:2008/08/07(木) 14:05:31 ID:ZH7aQQ91
『運命の欠片−託すべきもの15−リボンH―魔王ゼロになり損ねた男=ミラーマン−』
「キャー!?か、会長!ルルが、ルルがー!?」
シャーリーが絶叫を上げた。
(ん?何だ?シャーリー、まさか、この力に気付いたのか!?)
「ちょっ、駄目よ、ルルーシュ!いくらナナちゃんに相手にされなくて、欲求不満だからといって、そんなことをしちゃ!いざとなれば、シャーリーが慰めてくれるのに。」
「ちょっ、会長」
会長が俺を糾弾し、シャーリーが顔を茹蛸のように真っ赤にしている。
(何だ?肉体を鍛えることと、欲求不満とがどうつながるというんだ?それに慰めるとは?)
「入射角αと反射角βの関係を考えると、ちょうどカレンちゃんの位置ですね・・・。」
ニーナが顔を赤らめながら、解説している。
(入射角に反射角?一体何の話だ?)
「シャワールームに忍び込むだけじゃ飽き足らず・・・。いいわ、そんなに死にたいのなら・・・。所詮あなたも南(やライ)と同じ幼女しか愛せない変態だと思ってたけど、真性の変態なのね!?」
カレンが冷たい眼をしてこちらを見ている。
(んな!?やつは今なんと言った!?南はロリコンなのか?いや、待て。重要なのはそこじゃない!俺の、俺のことを変態と言ったのか!?)
支援
いくぜ、必殺!俺の支援!
169 :
銀飯:2008/08/07(木) 14:06:26 ID:ZH7aQQ91
『運命の欠片−託すべきもの15−リボンI―魔王ゼロになり損ねた男=ミラーマン−』
「ルルーシュ先輩、ナナリーが見たら一階の窓からダイブして自殺しますよ?」
アリスが恐ろしいことを平然と言った。
(確かに、今のこの人間として最低の光景を見られたら・・・。待て!違う、誤解だ!)
「おいおい、ルルーシュ、ミラーマンは駄目だぜ。」
リヴァルは完全にひいた目で俺を見ている。
(み、ミラーマンだと!?お、俺を、俺をあんな変態と一緒にするな!!)
「ルルーシュ、君がまさかプロフェッサー「待った!?スザク!実名はまずいって!!」と同じだったなんて。」
スザクが空気を読まず、実名で言おうとしたところをリヴァルが間一髪で止めた。しかし、はじめてであった時のように、冷たい目で俺を見ている。
(ご、誤解だ、スザク!俺は、俺は、女子高生のスカートを除こうとしたんじゃない!俺は、俺は、ナナリーのために肉体を鍛えようと・・・。)
170 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/07(木) 14:06:49 ID:MLDAqE9m
支援するけどいいよね?答えは聞いてない!
支援
すまん、うっかりsageるの忘れてしまった…orz
支援!満を持して…
173 :
銀飯:2008/08/07(木) 14:08:40 ID:ZH7aQQ91
『運命の欠片−託すべきもの15−リボンJ―魔王ゼロになり損ねた男=ミラーマン−』
「・・・・」
ルルーシュに珠の部分を渡そうとしたが、そんな雰囲気ではなくなってしまった。
(ごめんよ、ルルーシュ。僕は、もう君を救えそうにない。)
「ライさん、お兄様は一体どうなさったんでしょうか?」
ナナリーが、恐る恐る僕に尋ねてきた。
「いや、それが、その・・・」
(なんて、答えればいいんだ?)
「ナナちゃん、もうルルのことを兄だなんて思っちゃ駄目だよ!」
「そうね、まさかあんな変態だったなんて。」
シャーリーが涙を浮かべてナナリーに訴え、ミレイさんもそれに追随した。
「あの、お兄様は一体何を?」
ナナリーは眼が見えない分状況がつかめないようだ。しかし、
(記憶喪失のはずなのに、なんでミラーマンって言葉と、その犯行手段が頭の中に浮かんでくる。まさか!?僕はミラーマンだったのか!?)
「ナナちゃん、ルルのことは忘れてライ君と幸せになった方がいいよ!」
「そうね〜、あんなのが実の兄だなんて思いたくないでしょうし。」
(二人とも、それは言いすぎじゃ?)
「それでも教えてください。お兄様が一体何をなさろうとしたか知りたいんです。」
ナナリーが強い言葉で決意を述べた。
「う〜ん、でも・・・」
「後悔はしない?」
「はい。」
戸惑うシャーリーに代わり、ミレイさんがナナリーに決意を尋ねた。そして・・・。
全力で支援!
最初に言っておく、今日の支援はマジだ!
176 :
銀飯:2008/08/07(木) 14:11:00 ID:ZH7aQQ91
『運命の欠片−託すべきもの15−リボンK―魔王ゼロになり損ねた男=ミラーマン−』
「と、いうわけなのよ。」
「・・・そうですか」
さすがに聞かされた内容が、さぞやショックだったのだろう。ナナリーが沈んでいる。
「でも、そんな変態が私のお兄様のわけありません。だって、私のお兄様は筋骨隆々で、KMFの攻撃を食らってもびくともしないような人間ですもの。間違ってもそんな変質者じゃありません!」
グハッ!
ルルーシュが大量の血を吐いて倒れた。いや、カレンに殴られたあとだから倒されたか?
「ナナちゃん、気持ちはわかるけど・・・。」
「いや、さすがにKMFの攻撃は・・・。というか普通以下の攻撃でも・・・。」
シャーリーと、ミレイさんがそれぞれ、コメントした。
「お二人とも何をおっしゃっているんですか?私のお兄様はあそこで伸びている脆弱者ではありませんよ。私のお兄様はここにおれれるライさんだけですよ!」
ナナリーは笑顔を浮かべながら低い声でそう言った。
(ナナリー、止めを刺さなくても。死んだかな?なんか昼なのに北斗七星の横の小さな星がルルーシュの上に見えるんだけど。とりあえず手を合わせておこう。)
全力で支援!
これが究極の支援の組織「名無し軍団(仮)」だ!
支援
180 :
銀飯:2008/08/07(木) 14:17:19 ID:ZH7aQQ91
以上で終了です。よく考えたらルルーシュが自分にギアスをかけたのはナイフのはず・・・。いや、面白いからいいよね?
とりあえず”リボン前”の話は、ライがアリスにリボンを渡そうとして、アリスのリボンを触った瞬間にブチぎれられるところまで、かこうかなと。
アリスには妹の形見(捏造)に触ったことでキレられ、ナナリーには自分以外の女の子の頭を触ったことでブチギレられると・・・。後半は、アリスに謝りに行き仲良くなるという風な流れで。書けば書くほど、河口湖がますます遠くなっていく。
>>180 銀飯卿、GJでした!
…………ルルーシュ
ライ、それ見えちゃいけないよ!
………ルルーシュ……
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
………ルルーシュorz
銀飯卿、GJ!
…ルルーシュ、そういうのはね、誰もいない時、一人でコッソリやるべきなんだよ…
とりあえずギアス成功した場合、ずっと腕立てをするんだろうか…?
そしてナナリー、KMFの攻撃を食らってもびくともしないまでいくと、最早人間じゃねぇwww
いや、コルチャックスレ的には最低でもこれぐらいじゃないとナナリーの兄は務まらないか…
>>180 ネタが分からないところもあったけどやっぱルルーシュで笑えるw
でもみんなひでぇww
ところで支援の時、何かない限り変なノリなしで「支援」でよくね?
人によってはそう思わないんだろうけど、せっかくの作品を読む時、ちょい目に余るよ。
意図せず割り込んじゃったとかは仕方ないけどさ
職人さんが嫌ならやめた方がいいと思うけど、
読み手が決めることじゃないと思う
>>183 これでも一時期よりはだいぶおとなしめだよ。
過剰支援なら今でも時折あるから気をつけた方がいいとは思うけど、
今くらいのだったらあんまり問題ないんじゃないかなあ、と
この板に棲みついて14スレ程になる老害が言ってみるのだった。
>>183 気持ちが大事だと思ってます
私個人としてはありがたいと思ってますよ、
と私もこの板に棲みついて14スレ目になる労害が(ry
私は基本的に自称ギャグと萌しか投下しないからツッコミとか感想とかと一緒に支援してもらった方が嬉しいな。
シリアルの場合はどうか知らないけど
>>187 シリアル→シリアスでは?
確かにギャグものだと支援感想は嬉しく感じる
と1スレ目から潜伏し、8スレ目から支援開始し、12スレ目から投下開始した僕が言ってみる
リヴァルはもういいよorz
>>188 リヴァル→投下しても無反応ってことかい?
いや、ギャグじゃなくて。新鮮な用語の予感だぜ。
190 :
188:2008/08/07(木) 17:34:53 ID:SiUhHRD0
すまん、ついうっかりゲームのグチが
……やればわかるさ
ところで咲世子さんは日本人をイレブンと呼ぶっけ?
>>189 IDを抽出してレスの流れをざっと見ると
>>160の発言から、おそらく盤上のギアスの話しだと思われ
俺は未プレイだがリヴァルENDが物凄くウザイらしい
間違ってたらスマン
>>189天才だなと思い
>>191で少し納得
ギアス劇場はよくわからない。konozama食らってるし
>>190 咲世子さんはアッシュフォードに仕えてたらしいし、表面上はイレブンて言ってるんじゃない?
ナナリーと一緒にいるときは日本人て呼ぶだろうけど。
>>191 サンクス。危うくリヴァルに失礼な新用語を作ってしまうところだった
>>193 そうか、ありがとう、しかしこの場合は………
いや、なかなか的を射た用語かと……いかん、リヴァルが嫌いになりかけてる、何故だ!
……今晩、明日になったら投下します
ライのファーストキスの相手がリヴァルということが発覚して大騒動になる。
って夢を見た。なんかの偶然か?
こんばんは!毎度ありがとうございます!
今日は少し早い時間帯ですが、SSをお持ちしましたw
今回の短編のトッピングはライ×C.C.です。
それではお召し上がりくださいw
「甘えたい」
「ラ〜イ♪ラ〜イ♪」
「・・・・・・・・」
部屋に戻るといきなりご機嫌な様子のC.C.に抱きつかれていた。
いきなりの展開にライは目を白黒させてしまう。
「一体、何を・・・・」
部屋のほうに視線を向けると自分のベッドの上に宅配ピザとリヴァルから貰ったお酒のビンがあった。
「飲んだのか、C.C.」
「♪」
ライは未だに自分に抱きついてくるC.C.に溜め息を付いてしまう。
後、抱きついてきているのをどうにか引き剥がす。
はっきりいって酔ったC.C.は可愛いのだ、自分の理性が持つかどうかも分からない。
「む〜ぅ」
引き剥がしたことに不安があるのか頬を膨らませて非難の視線を向けてくる。
うぅ、拗ねた表情も可愛いじゃないか。
ライはC.C.のギャップに気圧されながらも自分を強く出ることに・・・・・。
支援
「ごめんな、C.C.」
出ることが出来ず頭を優しく撫でてしまっていた。
「ん〜♪」
ライに撫でられるのが気持ちいいのか拗ねた顔が一遍笑顔になる。
もしC.C.が猫だったらゴロゴロと喉を鳴らしていただろう。
「とはいえ、この状態のC.C.はルルーシュには見せられないな」
というか見せたくないと思ってしまう自分がいた。
ライはベッドに腰掛けるとC.C.はライの膝の上に座ってくる。
「お、おい、C.C.」
C.C.はライの言葉を聞いていないのか嬉しそうにライを見上げてくる。
「・・・・・しょうがないな」
ライはそう言うとC.C.を後ろから包み込むように抱きしめた。
抱きしめて分かるのはC.C.が小さいと感じてしまうことだった。
自分を魔女だとか言っているが、やはりC.C.は1人の女の子なのだ。
C.C.がここまで甘えているところなど見たことがない。これも多分お酒が入ったからだろうか。
ライはそんなC.C.が愛おしくなってきた。
支援
「今だけでもいいから僕に甘えていいよ」
ライは優しくC.C.へと語りかける。
C.C.はこちらの方を向くと抱きついてくる。それをライは優しく受け止めた。
そして、C.C.の頭を優しく撫でる。
「C.C.」
抱きしめてくる腕の力が強くなった気がする。まるで離したくないかのように。
優しくして欲しい、愛して欲しい、それがC.C.の本心のような気がした。
長い間生き続け、人から愛されることをC.C.はなくしていたのかもしれない。
「大丈夫、僕はC.C.のことが大好きだよ」
そうやってライは優しくC.C.の頭を何度も撫でた。
しかし、何故だろうか。先ほどとは空気が変わったような気がした。
「言ったな」
「え?」
「好きだといったな」
そうやって自分の顔を見てくるC.C.の顔はいつものC.C.の魔女の顔だった。
「C.C.・・・・・まさか君・・・・」
「私が酒如きに酔うとでも思っていたのか、馬鹿者」
確かに今自分の前にいるのはいつものC.C.だ。
しかし、彼女は自分の膝の上から退く気はないようだ。
支援
「何で酒に酔ったような真似を?」
「お前がどういう反応をするか試していたのさ、もう少し慌てるとか面白い反応をしろ」
ライにはそう言うC.C.が何だか嘘をついているように思えた。
そう思うとライはいつの間にかもう一度強くC.C.を抱きしめていた。
「お、おい」
さすがのC.C.も驚いているようだ。
「お酒を理由にしないと甘えられなかった?」
「っ!?」
ライは思った。多分、こっちが本心なのだと・・・・。
C.C.は甘えたかった、優しくして欲しかった、愛して欲しかったのだ。
「そんなことは・・・・ない」
そうやって否定するC.C.だがその声は小さかった。
ライは優しく笑いながらもう一度C.C.の頭を優しく撫でる。
「良いんだよ、甘えてくれて。僕はC.C.のことを愛しているんだから」
C.C.の背中が震えた。まるでその言葉を心から待っていたかのように。
自分を見上げてくるC.C.の目には涙が溜まっていた。
支援
「良いんだな?本当に・・・・私は・・・・お前に・・・・・甘えても」
ライはC.C.の涙を優しく拭うと優しく笑って頷いた。
「もちろんだよ、C.C.。僕はそのほうが嬉しい」
そうやって2人は見つめ合い、そしてゆっくりと唇が重なった。
唇が離れるとC.C.は恥ずかしそうに、だが嬉しそうに口を開いた。
「お前が言ったんだ。私はお前に甘えまくるからな」
「お手柔らかにね」
「馬鹿者、誰が手加減なんてしてやるものか」
そう言って笑うC.C.の顔は今までのどんなものよりも美しいものだった。
「愛しているぞ、ライ」
支援
以上です!いかがでしたでしょうか?
今回はいつもはC.C.の母性的な部分が好きな自分ですが、逆もいいなと思いましてw
そう思って書いたらこんな風にw
やっぱりC.C.が見せる弱さって部分を書いてみたかったので・・・・・・彼女だって女の子ですからw
それでは、また次の配達で!!
>>207 ピザの配達人、GJでした! 今回も美味しくいただきました!
甘く、C.C.が可愛い、癒された
こういうSS書きたいなぁ、無理だろなぁー
貴公の次の配達を全力でお待ちしております!
↓あんまり気にしないで
蛇足、カレンENDになったけど何だかorz
GJGJGJGJ!!
ピザの配達人さん!甘甘激甘なライCに萌えました!!
貴方の小説を読み返していて思うのですが…もしかして貴方も結構なライC派?
…同士よ(ウザ
しかし昨日からネタが浮かばない…
甘そうなネタも旅行ネタも死に別れネタもぱっとしない…
軽いスランプなのだろうか…?
>>207 GJ!
甘いネタですね。自分はライカレ好きですが、
ライCも中々いいなとか最近思っています。
次回の配達も楽しみにしております。
さて、今日はギアス劇場の発売日のせいか人が少ない気が・・
1030程度から投下しようと思ってるのですが・・・
書き込まないだけで潜んでいるものはいるので支援します
ドンと来いSS。
支援はいたしますぞ。
>>78 人のいない今のうちに俺が最近のこのスレを見ていて心配になる要因を挙げておこう。
・同じ職人さんが一日に何度も投下する
・続き物として投下する作品が短すぎる
目につくのはこの辺り。前者はまあ、俺が気にしすぎなだけかもしれないけど、
後者はね、少し改善した方がいいと思う。個人的にだけどね。
敢えて名を挙げたりはしないけども、小ネタでもない、長編物で短い文章を投下する職人さんもいるよね。
気にならない人もいるだろうけど、普通の投稿サイトとかだと「文章量が少なすぎる」って批判されても
おかしくないような職人さんもいる。このスレ的に許容範囲内だというのなら構わないけどね。
面白くない書き込みですまないね。投下する人は気にせずどーぞ
おおっと、しまった。リロってないうちに投下宣言あったか。
空気読めてないね俺。スルーしてくれ
今やっと仕事から帰ってきました。
では、私は23時から投下いたします。
皆さん、よろしくお願いいたします。
それまでは、SS書きながら支援
217 :
78:2008/08/07(木) 22:24:04 ID:7wSFF/og
>>214 おお、丁寧にあんがと。正直書いてくれると思ってなかったんで尚更嬉しい。
俺はSS自体に関わったのがこのスレで初めてだったんで他のサイト知らなかったけど、短すぎても何か言われちゃうものなのか。
成る程。んでも、今のところその点で特に意見は出てないようだし、大きな問題になるまではそのままでいいんじゃないかと思う。
でも、それを改善しても損はないだろうから、個人的には投下する文章量を考えてみようと思う。 長文失礼。
>・続き物として投下する作品が短すぎる
現在の職人様の数を鑑みるに、丁度いいくらいでは?と思ったりもしてます。一度に何十レスも投稿して(軽く1時間は掛かる)
スレ占領するな!って反発が来るよりましでは?あまりに細切れもどうかと思いますが。
>>・続き物として投下する作品が短すぎる
心当たりがあるのでしばらく自粛したほうがいいかな?
うお、外してない、何故だ?
>>219 とんでもない!楽しみに待ってました。
支援しますよ
時間になったので投下します。
今回、投下するのは「キューピッドの日の災難」の最終章「第2部」です。
前回の「第1部」より長いめの話になりました。
始めての方は、保管庫の「キューピッドの日の災難」から全力で逃げるというルートを
読んだ方が分かり易いかも知れません。
・とりあえず、前回の様にライが殴られるということはないです。
・カップリングは ライ×ナナリー そして カレン×ミレイ あえて別々に。
・時間軸がめちゃくちゃです。基本は第一期なのですが、第二期に登場する人物もでています。
・一番の注意点 残念ながら退場。つまり、死んでしまう人物が2名ほど・・・。
長々となりましたが、投下開始します。
>心当たりがあるのでしばらく自粛したほうがいいかな?
心当たりがありませんので自粛しないでください。
そろそろかな?皆様、この議論は一旦終わらせて支援といきましょう。
支援
ライと私が事実上別れて、一週間が経った。
あの後、あのC.C.やあの玉城が私を励ましてくれたことは驚きも大きかったけど、本当にうれしかった。
他の皆も私にとても優しくしてくれた。
でも、彼に対する態度は変わった。
団員たちは、もうライのことを「戦闘隊長」としか呼ばない。
皆が彼の事を「仲間」とほとんど思わなくなっていた。
それが目に見えて分かる事件が昨日、白兜と戦っている時に起きた――
「ゼロ!戦闘隊長の月下が!!」
『何!?』
ライは私と紅蓮を庇って、白兜のハーケンをモロに受けてしまった。
本来のライなら輻射波動で防げる攻撃だったはず。
でも、私たちのコンビネーションは普段より全然駄目で、ライのKMFの操縦にもいつものキレがなかった。
アジトに戻ってライの月下を見てみると酷い状態だった。
右腕は完全に原型を留めておらず、左腕の輻射波動もボロボロ。
コックピットにもダメージが来ていたようで、月下から降りたライは頭から血を流していた。
でも、皆は・・・
「うわ〜・・派手にやったなぁ。」
「これ修理できんの?新品買った方がいいんじゃね?」
月下の方ばかり見て、ライの事は見て見ぬふりをする。
ライのことを心配したのは3人だけ。
「ライ様!大丈夫ですか?」神楽耶様。
「戦闘隊長殿!ひどい怪我だ・・」藤堂さん。
「ちょっと〜大丈夫〜?」以外にもラクシャータさん。
この3人は、あの後でも普通に接してくれる唯一の3人だった。
私も彼のもとに行きたかった。でも扇さんの言葉をすぐ思い出した・・・
支援
支援
「もう二度と近づかない!?」
「ああ、戦闘などの止むを得ない時を除いてな。あいつが言ったんだ。その・・・ライがな。
俺はその方がいいと思う・・・カレン、お前はナオトを失った。だから・・もうこれ以上傷つくな。」
正直、扇さんからその事を聞いたときはショックだった。
でも、私自身もうライとは話せないと思っていたのも事実でしょうがないと思うしかなかった――
『戦闘隊長』
ゼロが感情のこもっていない声でライをそう呼んだ。
ゼロもあの日以来、ライに対しての態度が変わった。
でも、他の団員と違ってその態度には寂しさも混じっている気がする。
『今回の戦闘で君は、黒の騎士団の重要戦力である月下を大破させた。君にはパイロットとして責任があるだろう。
よって、君を一時的ではあるが月下のパイロットを降りて貰う。』
「ゼロ!それはあまりにも酷すぎないか?彼は・・紅月をかばって・・・」
「そうですわ、ゼロ様!ライ様はお怪我もされたのに・・他の皆様もここのところ・・」
藤堂さんと神楽耶様が、ゼロのこの判断に対して反論を言おうとしたが、ライがそれを制した。
「いいんです、二人とも。・・・分かったよ、ゼロ。」
そう言うとライは月下の起動キーをゼロに渡した。
「ちょっと〜、その怪我・・」
ラクシャータさんがライの怪我を心配した。するとライは微笑んで、
「大丈夫だ、ラクシャータ。自分で処置するから・・」
と言って、アジトをあとにした。
この時のライの姿は本当に弱々しくて・・・本当ならすぐライの怪我の治療をしに行きたかった。
でも、私は行けなかった・・・
怖かった・・・
また、彼と傷つけあってしまう気がして・・・・
キューピッドの日の災難 最終章 2、アッシュフォード学園とライ
支援
支援
支援
「どうしたんだよ、ライ!その怪我・・・」
スザクが驚きの声をあげる。ライが頭に包帯をグルグル巻きにして現れたからだ。
「えっと・・・昨日、ちょっと転んじゃって・・」
ライは全く馬鹿やったよとばかりに苦笑し頭を掻いた。
「お前もドジなところあるんだなぁ〜。でも、大丈夫かよ?軽い怪我には見えないぜ?」
「ホント。すごい重症に見えるけど、大丈夫?」
シャーリーとリヴァルがライの怪我を心配した。いや、他の皆もそうだ。ただ一人を除いて・・
「全く、今日は久々に会長が来るんだぜ?しっかりしろよな」
「え?・・リヴァル、ミレイさん体調が悪かったんじゃ・・」
「体調が良くなったんだよ!たぶん・・・ああ!、久々に会長に会える・・・僕ちゃん幸せ〜」
そうか・・・ミレイさんが。
ライはそっと視線をカレンに向けた。彼女は生徒会の業務を無表情で淡々とこなしていた。
カレン・・・僕はミレイさんにちゃんと話すよ・・・今更遅いけどね・・ごめん。
心の中でカレンにライは謝罪した。カレンは相変わらず無表情のまま仕事をしていた。
そんな様子を眺めていたシャーリーがこそこそと皆を集めた。
「ねぇねぇ。やっぱりライとカレンって・・・」
「・・・別れた・・・って噂を・・」
「ニーナの言うとおりじゃねぇか?たぶん。だってあの雰囲気・・」
「でも、なんで別れちゃったんだろう・・あの二人、とっても仲良さそうだったのに。ねぇ、ルルーシュ何か知らないかい?」
反応が無かった。ルルーシュは机の一点を見つめたまま、何かを考えているようだった。
「ルルーシュ?ルルーシュ聞いてるかい?」
「え・・ああ、すまない。聞いてるさ。ライとカレンの事だろ・・・これは二人の問題だからな。俺は何も知らない。」
「でもさ、多分会長と何か関係があるよね。だって、会長が来なくなってからあの二人の様子が・・・」
「やっほ〜!皆、お久しぶり〜〜!!」
シャーリーの言葉は、明るく元気のあるミレイの言葉によって遮られてしまった。
支援
支援
「か、会長!・・良かった、もう体調はよくなったんですね!」
皆がそれぞれミレイに声をかけていく。
「うむ!皆の衆、歓迎ご苦労!」
ミレイは休む前と全く変わらない明るさだった。そんなミレイにライは声をかけた。
「あの・・ミレイさん。・・後ではな・・」
「ああ、ちょっと待ってね。ライ、わかってるから」
意味ありげな言葉を残し、ミレイはライに背を向け、カレンの前まで行った。
「カレン。悪いけど、今日の放課後残れる?話したいことがあるの」
「え!?」
カレンは今までの無表情な顔から驚いた様子に変わった。それから何かを決心したように視線を上げ、
「・・わかりました」とミレイに言った。
話があるのは、ミレイの方だけではなかったようだ。
「うわ〜・・なんかすごい事になっちゃってるね・・。もしかしてあの3人、三角関係に・・・」
「な、なに言ってんだよ、シャーリー。会長は違う、絶対違うからな!」
「あきらめなよ、リヴァル。君とライじゃ勝ち目なんて無いよ。」
「・・・同感です」
「!!・・・・スザクゥウウ!お前、言って良いことと悪いことがあるだろうがぁ!!!
死ぬ・・死んでやるぅうう!!!お前とライを呪いながら俺は死んでやる!!」
すぐ側で騒いでいるリヴァルの声がライにはとても遠くから聞こえた。
今の会話。おそらくあの日のことを話すのだろう・・
だったら、僕もちゃんと話さなければならないことがある。
支援
支援
「ミレイさん、僕も残ります。」
「ダ〜メ!これは女同士のお話だからライ君はまた今度ねぇ〜」
と、ミレイはふざけ半分な調子で断る。
「でも、ミレイさ――」
「もういいでしょ・・」
氷のように冷たい声。カレンのその声に未だに騒いでいたリヴァルも静まる。
「でも、カレン。ちゃんと・・・」
「もういいでしょ!!あなたと私はもう何の関係でもないんだから、話に入ってこないで!!!!」
生徒会室が今度は完全に静まった。
そうだった。自分で決めたじゃないか。止むを得ない時以外はカレンに近づかないって。
だったら、もう学園でも・・・
ライは無言のまま生徒会室のドアの前まで行く。ちょうど、その時
「皆さん、すいません。遅れてしまいました。」
と、ナナリーが入ってきた。
ライはナナリーの横を通り廊下に出て行く。
「今のライさんですか?なんだか、様子が変でしたけど・・」
ナナリーの質問にすぐ答えたのはミレイだった。
「え〜っと・・うん。ライは体調が悪いから今日はもう帰るって言ったの」
「そ、そうそう。だから、ナナちゃんは何にも心配することないよ」
徐々にさっきのショックが和らいできたようで、カレンを除くメンバーはぎこちなくナナリーの質問に答えていく。
嘘だ。と、ナナリーはすぐに分かった。
目が見えない分、他の感覚が敏感なナナリーはさっきのライの様子が体調不良のわけでないと分かる。
第一、体調不良だけならさっき自分を無視するような事をライはしない。
そして、ナナリーはある事を決めたのだった――
支援
240 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/07(木) 22:40:57 ID:wIHcgB3m
支援
支援
放課後の生徒会室。
夕日がふたつの姿を照らし、長い影をつくっている。
話を始めたのはミレイだった。
「カレン・・・。もう話は聞いているわよね?」
いつものミレイらしくなく、ぎこちなくそして、どこかおどおどしている様にみえた。
「ええ。本人から。あの日、ライと二人で抱きしめ合っていたそうですね。」
対象にカレンは、はっきりとそして冷たい声で言った。
「本当にごめんなさい。私、この数日間ずっと考えていたの。どうして自分はこんな愚かな事をしたんだろうって。
確かに、私はライのことが好きだった。もうすでにあなたと言う恋人がいるのに・・
私は諦められなかった。本当にずるい女。だから、あなたには真っ先に謝りたく・・」
「もう遅いですよ・・・」
カレンが囁く様に言った。
「もう遅いですよ。私とライはもう別れてしまったんですから!!」
「え・・」
「会長。あなたのせいで・・・あなたのせいで私はライと別れたんです!!
いいえ、別れるしかなかった!!!
彼は、私をほったらかしにして!私は、彼に大嫌いって言った!
もう・・戻れないんです・・もう・・」
感情がこみ上げてきたのか、カレンは大声をあげ、瞳からはもう溢れんばかりの滴が溜まっていた。
「私・・・会長のことを恨みました。嫉妬したんです・・彼が会長を選んだから・・・
彼も・・ライの事も・・大好きなのに嫌いって言ったんです。
私・・・自分がもう嫌・・・」
カレンはもう大粒の涙を流していた。
「会長の気持ちだって分かるのに・・・嫉妬して、恨んだりして・・
ライが・・・優しくて、会長の気持ちをなんとかしたいって思ってることわかってたのに・・
私は・・・ただ自分を見て欲しいって・・本当に自己中で・・二人の事何にも考えていなかった・・・
私・・・自分が本当に嫌い・・・・」
そこまで言うと、カレンは声をあげて泣いた。
支援
支援
支援
ミレイはカレンをそっと抱きしめてあげた。カレンも強く彼女を抱きしめる。
「カレン・・あなたは何も悪くないわ・・全部悪いのは私なんだから・・・」
ミレイもいつの間にかカレン程ではないが、涙を流していた。
「違います・・私も悪いんです・・会長、ごめんなさい・・酷い事言って・・本当にごめんなさい・・」
カレンはまるで親に怒られた子供の様にミレイに謝った。当然、ミレイに許さない理由なんてない。
「カレン、私は責められるべき人間よ。だから・・あなたが謝る必要はないのよ」
「で、でも・・・ライは・・」
「そうね。彼には私も謝らなきゃいけないわ。だから・・明日、二人で謝りに行きましょ・・」
「はい!・・・はい!・・・」
そんな二人の様子を、ルルーシュとスザク、リヴァルとニーナとシャーリーは廊下からみていた。
「よかった・・本当に良かった、会長もカレンも・・」
「ううう・・・でも、会長ライの事が好きだって・・」
「リヴァル、お前いい加減諦めたらどうだ?」
「うるせーーー!ルルーシュ・・・お前なんかになぁ・・・俺の痛みはわかんねぇよ!!」
そういってリヴァルは何処かへと走っていった。
「相変らずだなあいつは。・・・うん?スザクどうした?」
「ひっぐ・・・だって・・・あの二人の会話聞いてたら・・うっぐ・・・か、感動しちゃって・・・」
子供みたいに泣くスザク。シャーリーとニーナが「よしよし」と慰めてあげた。
「まったく。うちの生徒会はいつから泣き虫クラブになったんだか」
とか言いつつも、目元に涙の後が残っているルルーシュ。
「さて・・後はあいつだけだな・・・」
ビー、ビー、ビー、ビー。
ルルーシュの携帯がなる。扇からだった。
「すまない、シャーリー。俺は先に帰らせてもらう!」
「あ、ルル!・・・もういっつも勝手なんだから!」
シャーリーは頬を膨らませながら、未だ泣き続けるスザクに頭を撫でてあげた。
ヤバイ、涙で画面が
支援
支援
――――――――――――
「私だ。扇、何かあったのか?」
『ああ、ゼロ。大変だ!!ブリタニアがっ!!』
「どうした?ブリタニアが何か動いたのか?」
『な、ナイト・オブ・ラウンズを送り込んできたんだ!!!』
「何!?」
――――――――――――
時刻は夜の8時をまわっている。
ライは生徒会室を出た後から自室に戻り、ベッドの上で横になっていた。
まさか、無意識にカレンに話しかけるなんて・・・僕の意思も弱いものだな・・
突然、部屋のドアが開いた。
ベッドから起きて、ドアの方を見てみると咲世子さんが居た。
「申し訳ありません、お休み中に。ですが、ナナリー様がお呼びしておりますので・・」
「ナナリーが?」
「はい。お茶でもどうか、と。」
こんな時間に?確かにまだそこまで遅い時間ではないが。
不信感をいだきながらも、ライは咲世子さんの後をついていった。
支援
支援
やばい…支援するの忘れそうだ…読むのに夢中で…
「やぁ、ナナリー。」
「ライさん。すいません。こんな変な時間にお呼びしてしまって」
「いや、大丈夫だよ。ルルーシュは?」
「お兄様は今日も何処かお出かけに行かれました・・・」
少し寂しそうにナナリーは言った。
黒の騎士団の活動か・・・ってことはカレンも・・・
カレンの事を考えると、僕も寂しい気分になってしまった。
「あらあら、お二人とも。お顔がしょんぼりとされていますよ。」
と、咲世子さんが紅茶のカップを2つ持って現れた。
「ナナリー様、ライ様。どうぞ」
「ありがとう、咲世子さん」
「ありがとうございます。・・・ライさん。今日こうしてお呼びしたのは昼間、生徒会室であった事を聞きたかったからなんです。」
「ナナリー、あの時は無視してすまなかった。でも、ナナリーは何も気にすることはないよ」
そう言って、僕はナナリーの手に僕の手を重ねようとした。
しかし、ナナリーは僕の手を拒絶した。
「ライさん。私は知っています。カレンさんの事ですよね?ここ最近、お二人の様子が変なことはわかっています。」
「ナナリー・・・」
「話してくれませんか?カレンさんと何があったのか。プライベートの事を聞くのは失礼だとわかっています。
でも、ライさんとカレンさんが今のままなんて嫌なんです。だから・・・」
「・・・わかったよ、ナナリー」
そして、僕は全てを話した。もちろん黒の騎士団については伏せておいた。
「僕は・・・カレンを傷つけた。だから、もう、ちか・・」
「そんなの駄目です!!!」
ナナリーが大きな声をだしたので、僕は驚いて言葉をきった。
253 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/07(木) 22:48:06 ID:wIHcgB3m
支援
支援
「ライさん。カレンさんに二度と近づかないなんて駄目です!間違っています!!」
「でも、ナナリー。僕は・・・」
「わかっています。カレンさんを傷つけてしまった事を悔やんで結論をだしたということは。
でも、ライさん。本当にカレンさんを思うなら、謝罪しなきゃいけないと思います」
「ナナリー、僕は謝る権利すらないんだ」
「そんなこと誰が決めたんですか?ライさん。今のライさんは逃げているんです。
カレンさんを傷つけたくないから。でも、それはカレンさんじゃなくて自分を傷つけたくないからです。」
「僕が傷つきたくない?」
「はい。本当にカレンさんを思うなら、謝罪するべきだと思うんです。
たとえ、許してもらえなくてもそれは一時的なもので、また仲良くなれると思うんです。
だって、ライさんとカレンさん。本当に仲が良かったから。
カレンさんだって、わかってると思うんです。ライさんが優しいから、
キューピッドの日にそういう行動をとったてことも」
兄妹そろって同じ事を言う。僕が「優しい」?本当に僕は・・・
「だから、もう近づかないなんて言わないでください!カレンさんと仲直りしてください!!
・・・お願いします」
ナナリーの必死の言葉に僕はしばらく喋る事が出来なった。
そして、C.C.やルルーシュ、玉城も僕にナナリーと同じ事を言いたかったとわかった。
僕は今度こそ、ナナリーの手を握った。
「ナナリー。ごめん、僕が間違っていたよ。カレンにちゃんと謝罪する・・・それと、ありがとう・・」
「いいんです。ライさんは私にとって・・・あっ!」
しまったと、口を押さえ顔を赤らめ俯いてしまったナナリー。
支援
支援
「ナナリー?」
僕はナナリーの顔を覗き込んだ。すると、ナナリーの顔をさらに赤くなったようだ。
しかし、意を決したようにナナリーは顔を上げ言った。
「ライさん・・・・私、ライさんの事、好きだったんです。」
「え・・・」
僕の頭は、ミレイさんに告白された時の情景がフラッシュバックされる。
(ミレイさんは、なんと君に惚れていたのだ〜)
まさか・・・ミレイさんだけでなくナナリーまで・・・・・
「でも、ライさんにはもうカレンさんという恋人がいます。だから・・・ちょっと寂びしけど、もう諦めたんです。
私はライさんに幸せになって貰いたいんです。もちろん、カレンさんも・・」
「ナナリー・・・その・・ごめん」
もうミレイさんの時の様にならないようにとせめてもの謝罪をいれたが、やはり心は晴れない。
ナナリーのために何かしてあげたいと思ってしまう。
しかし、僕の心の冷静な部分が囁く・・
(ここでまたナナリーを抱きしめれば、お前はまたカレンを裏切る事になる・・
ナナリーが言っただろう。カレンと仲直りしてくれ、と。だったら・・・)
「ごめんなさい。ライさんそれどこじゃなかったのに」
僕はどれほどの間、沈黙だったのかわからないが、ナナリーが察して声を発した。
「でも、やっぱり自分の気持ちに正直になりたかったんです。たとえ・・・それが叶わない恋だとしても・・・」
「ナナリー・・」
ナナリーはまた少し俯いてしまった。顔は角度が悪くてよくわからないが、涙を貯めている様に見えた気がした。
ミレイさんと一緒だ、ナナリーも。自分の気持ちを正直に伝えて・・なのに僕はっ・・・
ナナリーが顔をあげた。そしていつものまるで天使の様な笑顔で、凛とした声で言った。
「ライさん、カレンさんと絶対仲直りしてください。約束ですよ?」
そして、ナナリーは小指を立てて僕の前に手を出した。
「うん・・・約束する。絶対だ」
今の僕がナナリーに出来る事は彼女の約束を守る事だけ。それが彼女の願いなら、僕は絶対に守らなければならない。
支援
支援
ナナリーと指きりをした後、僕はクラブハウスを出た。
黒の騎士団のアジトに向かう為だ。皆に謝らなければならない。そして、カレンに・・・
僕は、固い決意を持ってアジトへと向かった。
この時の僕はまだ知らない・・・
ゼロやカレン、他の皆が・・・黒の騎士団が最大の危機を迎えていることを・・・・
クラブハウス。
部屋に残されたナナリーは、ライが部屋を出たのを確認すると、静かに涙を流していた。
「ナナリー様。ご立派でしたよ・・・」
今まで、物陰に隠れライとナナリーの様子をみていた咲世子はそっとナナリーの前に現れて、
ナナリーの頭を撫でた。
「咲世子さん・・・ごめんなさい・・・しばらくこうしてくれませんか・・?」
ナナリーは震える手で咲世子の手を掴み、お願いした。
「もちろんですよ、ナナリー様。私がずっと側にいますから。だから・・我慢しないでください」
咲世子がそう言った瞬間、ナナリーはワッと声をだして泣いた。咲世子はナナリーの小さな体を優しく抱きしめてあげた。
(ライ様。ナナリー様との約束を破ったら私が許しませんよ・・・)
支援
支援
――――――――――
『ぐあぁああああ!!・・・くそぉ・・・こん、な・・ところで・・』
四聖剣の一人、仙波を乗せた月下が爆散する。
「仙波ぁあああ!!」「仙波大尉!」「そ、そんな・・・」
四聖剣の一人を失ったことで、黒の騎士団全体が動揺し始める・・・
「よくも・・・よくも仙波さんをぉおおお!!!!」
「よせ、紅月!!早まるな!!!」
カレンは後ろにいた卜部の言葉など全く耳に入らず、仙波を殺した――宙に浮くナイトメアに向かって突進する。
「くらえ!!」
カレンは紅蓮弐式の機体性能限界の跳躍をし、相手に右手の輻射波動を向ける。
だが、あまりにも直線的な動きだったので、相手にいとも簡単にかわされてしまう。
『アハハハハ!!それでも黒の騎士団のエースか?空中じゃ何もできないだろ!!』
宙に浮かぶナイトメア―――パーシヴァルは、右腕のクローをドリルに変形させ、空中では移動出来ない
紅蓮に攻撃する。
(やられる!!)
カレンがそう思った刹那、紅蓮とパーシヴァルの間に卜部の月下が割り込んで、パーシヴァルのドリルを制動刀で防いでいた。
「卜部さん!」
「紅月・・・全く無茶しやがるぜ・・」
『へぇ〜、やるねぇ・・でも!!』
パーシヴァルの左腕に装備されているシールドからミサイル、
両肩からスラッシュハーケンを発射し、卜部の月下に直撃する。
「そんな・・・卜部さん!!」
「こ、紅月・・・あいつと・・ライとちゃんと仲直りしろ・・よ・・」
空中で爆発する卜部の月下。
支援
支援
死んでも話の進行には問題無いのが死んだか…支援
『フハハハハ!!やっぱりいいねぇ。敵を破壊するこの感覚!・・このフロートユニットってのも最高だ・・』
「ゼロ!卜部中尉の月下がっ!!」
『何!?これで四聖剣が二人も・・・』
「ゼロ、ここは一端あらかじめ指示しておいたポイントに一時撤退を・・」
『くっ!そうだな、ディートハルト・・。全軍!ポイントP−8まで撤退!!』
スザクの白兜以上の実力・・・
あれが、ナイト・オブ・ラウンズ。
あれが、ナイト・オブ・テン、ルキアーノ・ブラットリー。
「ブリタニアの吸血鬼」・・・
しかし、ここまでたった一騎で黒の騎士団のナイトメアの半数をたたくなど・・ありえない、戦略が戦術に・・・・
黒の騎士団が徐々に撤退していく様子をパーシヴァルのコックピットの中から、ルキアーノは眺めていた。
『撤退かぁ。指揮官は噂どおり馬鹿ではなさそうだなぁ』
パーシヴァルは空中から猛スピードで突撃し、騎士団の無頼を一騎、また一騎とそのドリルで破壊していく。
『逃げられると思ってるのかぁ?このルキアーノから。「ブリタニアの吸血鬼」からぁ!!』
支援
支援
阿修羅すら凌駕するライが登場かな?
支援
第三部予告
敵はナイト・オブ・テン。
黒の騎士団の戦力は既に半分。クソッ・・・こんなところで、俺は・・
黒の騎士団を全滅させるわけにはいかない!
しかし、どうする?もう奴に対抗できるのは・・・
俺はもうあいつに頼るしかないのかもしれない・・・・・
あいつに・・ライに。
以上です。
最初、敵にはオリキャラを使おうと思っていたのですが、私にはそんな文才はなくてorz
なので、今話題のテンさんに登場していただきました。
ちなみに自分はルキアーノ大好きです。色んな意味で。
注意書きのとおり、時間軸がめちゃくちゃなので、黒の騎士団の保有するナイトメアは、
無頼・月下・紅蓮弐式なのに、相手は現在本編で大活躍中のパーシヴァルというありえない状況になってしまいました。
う〜ん、やはりKMFの戦闘描写は初挑戦なのですが、難しいorz
さて、次回は予告でわかる様に、ライVSルキアーノを予定しています。
一応次回で最後なので、まとめなきゃいけないわけですが・・・
肝心のラストが決まらない・・・どうしよ。
V.V.登場とかも考えているのですが・・・
またまた、長々となってしまいすいませんorz
たくさんの支援ありがとうございました!!!
>>273 GJ!!まさかこの展開になるとは完全に予想外でしたw
長文を気にされる必要なんて無いですよ
次回も楽しみにしてます
>>273 ポタラ卿、GJでした!
ヤバイぐらい泣けた、具体的には鼻水でるくらい泣けた
悲しいというより切ないかんじ、素晴らしいがなんか鬱
……いつの間にやら卜部と仙波が死んでる、卜部の台詞にも涙を誘われた
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>V.V.登場とかも考えているのですが・・・ (←ピク……)
コ、コホン!ポタラ卿GJ、おつかれさまでした!さっそく上げときましたのでご確認ください!
>>273 すごく面白かったです。
今から次が楽しみで楽しみでたまりません・・・。
でも次回作楽しみなんだけど…待つの苦痛かも…。(爆
早く続き読みてぇ〜っ・・・。
あ…読むのに夢中になってSS進んでない…。
投下延長します。
すみません…。
>>273 GJです。テンが来ましたかー。輝いてますね、彼。まるでもうすぐフィラメントが切れる電ky
それはそれとしてw 雨降って地固まるといいですねえ。ハッピーエンドを願ってます。
>>273 GJ!切ない!そして続きが気になる!
次回、待ってます。
>>278 延長とはどのくらいですか?
23:35頃に自分が投下してもよろしいんでしょうか?
もしそれまでに間に合うか、他にあらかじめ予約されていた方が
いらっしゃるようでしたら、また今度にします。
携帯なんで正直短いのかよくわからないんですが
0000過ぎた辺りに投下します
支援お願いします
P.S.支援が無いと孤高のKMF、自援フーが現れます
>>273 GJ!! キューピッドの日の話からまさかの展開が続いていましたし
注意書きにライ×ナナリーそしてカレン×ミレイとあったので
え、そういう展開?とちょっとビビりながら読んでましたがw そういう意味だったんですね。
読みごたえがあってこういう重たい感じもいいなぁ。引きが強いし早く続きが読みたいです
283 :
280:2008/08/07(木) 23:36:37 ID:oljd6HN9
これは、投下しても大丈夫でしょうか?
>>278様、よろしいですか?
>>281様も、少し遅くなりますけど、よろしいですか?
284 :
281:2008/08/07(木) 23:38:10 ID:SiUhHRD0
OKです
では、支援をば
>>273 GJ!この展開は予想外だ・・・しかもルキアーノが出るとはwww
次の投下も楽しみにしてます
>>280 いいと思いますよ
287 :
278:2008/08/07(木) 23:40:17 ID:KyliIqyu
どうぞ、
支援いたします。
ありがとうございます、では遅くならないうちに投下します。
あんな切ない話の後で、こんな甘口で恐縮ですが。
作者:余暇
タイトル:変えゆくもの
カップリング:ライ×カレン
設定:騎士団編カレンEND後
(注意)
・シュタットフェルト家が舞台になってますが、設定が多少違うかもしれません。
全力で支援
支援
支援
すいません、カレン視点で話は進みますorz
『変えゆくもの』
「ゲホッ、ゲホッ。うう、頭痛い。」
その日、私は珍しく風邪をひいて寝込んでいた。昨夜、黒の騎士団の活動から帰宅した後、着ていた制服を脱ぎすてて
薄着で眠ったのが良くなかったらしい。今朝起きたら頭痛がして、体温計で熱を測ったら38℃の熱があった。
「おかしいなあ。いつもと同じ感じで寝たのに、何で今回に限って寝冷えしたんだろ?」
私は今、パジャマを着てベッドに横になり、頭には自分で絞った濡れタオルを乗せている。家には義母や使用人がいるが、
私は彼女たちを受け入れておらず、基本的に彼女たちを部屋に入れることはない。当然身の回りのことも自分でするので、
風邪をひいても自分一人で治すしかない。とはいえ、風邪をひくこと自体、最後に風邪をひいたのがいつだったか忘れるほど久しぶりだったので、体を動かすのはかなり辛い。
「お母さんがいてくれれば、看病してくれたんだろうけど・・・。」
私は、今は刑務所にいる母に思いをはせた。私を守るためにシュタットフェルト家に入り、義母たちに辛く当たられながらもじっと耐え、
リフレインの中毒症状に苦しんだ私の大切な人。
「お母さん、どうしてるかな・・・。」
とその時、携帯電話が鳴った。ライからだ。
「もしもし。」
「あ、カレン。どうしたんだ、今日は朝から政庁に行くことになってたろ?何かあったのか?」
そうだった、すっかり忘れてた。今日は特区日本関連の行事の打ち合わせで、朝から政庁に行くんだったっけ。
連絡するの忘れてたから、彼が心配して電話をよこしてくれたんだ。
支援
「ゲホッ、ゲホッ。」
「カレン?さっきから声がおかしいと思ったら、もしかして風邪か?」
「う、うん。実はそうなの。今朝起きたら、熱があって、頭も痛くて。連絡しようと思ったんだけど、忘れてたわ。ごめんなさい。」
「いいよ、気にしないで。事情が事情だからね。ゼロたちには僕から伝えておくから。それより大丈夫?後で様子見に行こうか?」
「ええ!?い、いいっていいって。お見舞いなんか来なくてもいいから。」
私はあわてた。ろくに片付けもできてないこの散らかった部屋を彼に見られたら、きっとずぼらな女だと思われてしまう。下手をすれば、
嫌われる可能性だってある。そんなの嫌だ、せっかく彼と恋人になれたのに、こんなことで手放してしまうなんて。
ああ、こんなことならもっと早くに掃除の習慣を身につけるべきだった。
「来なくていいと言われても、僕はやっぱり君のことが心配だよ。」
「心配してくれるのは嬉しいけど、今度の行事だって重要なんでしょ?その打ち合わせにあなたが参加しないんじゃ、
何も進まないじゃない。」
「でも・・・。」
「いいからあなたは仕事に集中して。こっちは自業自得なんだから、自分で何とかするわ。」
「・・・わかった。じゃあお大事にね。ゆっくり休むんだよ。」
そう言ってライは電話を切った。
「ごめんなさい、ライ。本当はお見舞いに来てくれたら嬉しいけど、
今来られたら、あなたに恥ずかしい所を見られることになる。それだけは避けたいの。」
私は彼に謝罪した。変に自分を良く見せようとして、自己中心的になっているのはわかる。でも、彼を失いたくなかった。
「さあ、早く治さなくちゃ。これ以上、彼に心配させるわけにいかないわ。」
私は風邪薬を飲んで眠ろうとしたが、さらに熱が上がり続けてるのか、頭痛は酷くなり、体の節々が痛んだ。
かなり苦しかったが、私は何とかして眠りについた。
支援
支援
気づけば私は、夢の中にいた。隣にはライがいる。
「まさか君が、こんな女だったとはね。」
「え?ラ、ライ?」
「ずっと僕のことをだましていたのか。」
怒りの表情で話すライ。信じられなかった。私が彼をだました?どういうこと?
「ねえ、ライ。あなた、何を言って・・・」
「とぼけるな。君は自分が片付けもろくにしないずぼらな女だということを、ずっと僕に隠していたじゃないか。」
「そ、それは・・・、隠していたのは悪かったと思ってる。でも、近いうちにちゃんと掃除もできるようにしようと決めてたの。
今はただ、あなたを失うのが怖くて。」
「言い訳がましい奴だな。見苦しいぞ。」
彼に一喝され、私は何も言えなくなってしまう。
「片付けができないのはまだいい。許せないのは、自分を良く見せようとして、僕をだましていたことだ。
そんな人とは僕は付き合えない。さよならだ。」
一方的に別れを告げ、彼は立ち去ろうとする。
「待って!私を一人にしないで!ライ、ラーイ!」
追いかけても、追いかけても、彼と私の距離は離される一方。私は夢中で手を伸ばした。
「カレン!」
気がつくと、私はベッドの上にいた。誰かが私の手を握っているのに気づき、顔を横に向けると、そこにはライがいた。
「え・・・、ライ?」
「良かった、気がついたんだ。君はずっとうなされていたんだ。本当に心配したんだよ。何か悪い夢でも見たの?」
いつも通りの笑顔で話しかけてくる彼。あれは夢だった、目の前にはちゃんと彼がいてくれる。
悪夢から解放されてほっとした私は、せきを切ったように泣き出した。彼は何も言わず、そっと私を抱きしめてくれた。
私は彼の背中にしがみつき、泣き続けた。
支援
支援
ひとしきり泣いた後、私は一つの疑問を口にした。
「そう言えばさ、仕事はどうしたの?」
「ああ、君が風邪をひいたってみんなに伝えたら、『こっちは自分たちだけで進めるから、君は彼女のそばにいてやれ』って言われてさ。
さすがに仕事をすっぽかせないから終わってからでいいって言ったんだけど、満場一致で『すぐに行くこと』って決められちゃって。」
「もう。だからって本当に来なくても・・・。」
「確かに君には『来なくてもいい』って言われたけど、どうしても心配だったから。どのみち君の様子を見に行くつもりだったからね。」
そうだった、甘く見ていた。この人はこういう男だった。
「でもさ、この屋敷の人に変な目で見られなかった?あの人たちから見れば、私は日本人の血をひいたいわば『お荷物』なんだから。
そんな女を訪ねて突然見ず知らずの男が現れて、私の部屋に入っていったとなれば、当然いい目で見られるとは思わないけど。」
「ああ、確かに怒ってたかもな。最初に応対してきた使用人さんに普通に挨拶したら、
顔を真っ赤にしてうつむいちゃって、まともに返事してくれなかったから。」
「・・・は?」
いや、ちょっと待て。それってまさか・・・。
「あと、この屋敷の女主人っぽい人も出てきてさ、あれって君の義理のお母さんだろ?
一応ご挨拶しようと思って、『娘さんにはいつも、学園で大変お世話になっております。』って言ったんだけど。
なぜかまた顔を赤くして、僕を見ずに二言三言しゃべっただけで、すぐにどこかへ行っちゃったんだ。
カレン、僕ってさ、何かあの人たちを怒らせるようなことしたのかな?」
首を傾げつつ、私に尋ねてくるライ。この事実に、私はまた頭が痛くなってきた。
このフラグ一級建築士め、シュタットフェルトの本妻を攻略してどうするのよ。
血の繋がらない母娘で一人の男を取り合うドロドロの展開なんて、冗談じゃないわ。
支援
支援
「あっ、そうだ。勝手なことと思ったけどさ。」
ライはバツが悪そうに目をそらした。
「散らかってた制服やダンベル、片付けといたよ。」
「!?」
そうだ、彼がこの部屋にいるってことは、私の散らかしようを彼に見られたということ。しかもそれを、彼が片付けた?
制服や下着を触られたってこと?いや、問題はそこじゃない。問題は、ライがこの部屋をどう思ったかだ。
「あ、あのさ。最初にこの部屋を見た時、どう思った?」
私は、おそるおそる尋ねてみた。すると・・・。
「いや、予想通りだなって。」
はあ!?どういうことよ?予想どおりって何?何で彼がそんなこと予想してるのよ?
「実はさ、C.C.から聞かされたんだ。『あの女は自分の部屋をあまり片付けようとしない。床にはダンベルなんかが転がってるぞ』って。」
私は目の前が真っ暗になった。そう言えば、C.C.はこの部屋を見たことがあった。帰って来たらなぜかあの女がいて、
ベッドの上に寝転がっていた。しかも開口一番、
「お前も男ができたなら、少しは身の回りを片付けたらどうなんだ?」
などと言う始末。当然、すぐに追い出したけど。あの女、余計な真似を!
「そ、そう。あの女の言う通りよ。私はずっと男しかいないレジスタンスの中で過ごしてきて、自分の身の回りを片付けようとせず、
いつも足もとに服やダンベルを散らかしているガサツな女よ。こんな女、あなたにはとてもふさわしくないわよね。私にもわかってた。
でも、あなたを失いたくなかった。いつも笑顔で私のそばにいてくれて、苦しい時にそっと私を支えてくれる、大好きなあなたを。
だますつもりはなかったの。いつかは掃除も料理もこなせる、あなたにふさわしい女になろうって決めてたの。
でも、長年の癖はなかなか抜けないし、この部屋はあなたに見られることはなかったから、掃除をする習慣だけは後回しになっちゃって。
ごめんなさい、言い訳なんて見苦しいわよね。嫌いになったなら、そうはっきりと言ってくれても・・・」
私は全てをあきらめ、本当の自分を告白した。嫌われても仕方ないと思った。
支援
支援
「ありがとう、本当のことを話してくれて。苦しかっただろう?」
何と、ライはそんなことを言って、私の頭をなでてきた。
「どうして?こんな女、嫌にならないの?」
「別に嫌じゃないよ。僕は何も、カレンに完璧な女性を求めてるわけじゃないんだ。いつも笑顔でそばにいてくれて、
苦しい時に支えてくれて、僕に前に進む勇気を与えてくれる。そんなカレンを僕は好きになったんだ。部屋を散らかしてようが
ダンベルが転がってようが、そんなこと僕にはどうだっていい。カレンと一緒にいられるだけで、僕は幸せなんだから。
だから、無理に僕に合わせようとしなくていいんだ。僕は君のことを縛りつけるつもりはないから。君は今のままの君が、一番魅力的だからね。」
そう言って、いつもの笑顔を私に向けるライ。そうだ、ライは他人を自分の価値観で縛りつけるような人じゃなかった。
いつだって、ありのままの私を受け入れてくれる人だった。私は何てバカな女なんだろう。変な体裁にこだわって、自分を偽ろうとした。
素直に自分をさらけ出せばよかったのにそれを隠そうとして自分を苦しめ、彼を余計に心配させてしまった。本当にバカな女。
「カレン、泣いてるの?」
ライが私の顔を覗き込んだ。私はまた、泣いていた。
「どうしたの?どこか苦しいの?」
「違うの、嬉しいの・・・。ライは本当に優しい人なんだって、改めてわかったから。こんな私でも魅力的だって言ってくれたから。
本当の私を知っていながら、黙って愛してくれたから・・・。」
ライは、また私を抱きしめてくれた。
「当たり前だろ?こんな素敵な人、世界中どこを探しても見つからないさ。
だから、僕は決めたんだ。ずっと君のそばにいるって。」
「もうっ。また恥ずかしいことをさらりと言っちゃって・・・。」
私は、彼の背中に腕を回した。今日二回目の抱擁。
支援
支援
「うん。熱は下がってきたみたいだね。」
ライは体温計を見て言った。
「そう?頭痛も治まってきたし、今朝飲んだ風邪薬が効いてきたのかも。」
「それは良かった、ところでさ・・・。」
ライが急に口ごもる。顔が少し赤い。
「さっき抱きしめた時に思ったんだけど、そのパジャマ、君の汗でかなり濡れてるよ。
だからその、着替えた方がいいと思うんだ。体を冷やすと良くないから。」
「抱きしめたまま、私の汗まで確認してたわけ!?」
「いや、変な意味じゃなくて、思ったままを述べただけなんだけど。」
やっぱりこの人、天然だ。たまにとんでもないことを言う。でも彼の言うことももっともだ、
今のままでは汗でべたついて気持ち悪い。
「わかったわ、着替える。」
「そうだ、その間におかゆ作ってもらおうかな。お腹すいたでしょ?使用人さんに頼んでくるよ。」
「ええ!?いいよ、そこまでしなくても。きっとあの人たち、忙しいわよ。」
「だったら、台所を使わせてもらえるよう、頼んでみるよ。僕だって一応、簡単な料理くらいは作れるから。じゃあ、行ってくる。」
彼はそう言って部屋を出ていった。ライの手料理か、まさかこんな時に食べることができるなんて。いや、でも見ず知らずの人間に台所を使わせるかしら。
ありえないわね、そんなこと。彼の手料理を食べられないのは残念だけど。
30分後、彼はおかゆを作って戻ってきた。使用人に頼んだら、快く台所を使わせてくれたって。
このフラグ一級建築士を侮っていた。この人に不可能の文字はないのか。
支援
支援
「ふーっ、ふーっ。ほら、熱いから気をつけて。」
今、私はまさに、ライにいわゆる「あーん」をしてもらう寸前。自分で食べるって言ったのに、
「病人はおとなしく言うことを聞きなさい。」
と言われ、まさにされるがままになっている。
「はい、あーん。」
彼がスプーンをこちらに近づけてくる。
「あ、あーん。」
私はおとなしく口を開け、おかゆを口に入れてもらった。あ、おいしい。
「どうかな?口に合うといいんだけど・・・。」
「うん、おいしい。ライって料理も上手なんだね。」
「まあ、一応一人暮らしだからね。簡単なものなら作れるよ。カレンには全然かなわないけど。」
「もう、ほめても何も出ないわよ?」
「ほら、どんどん食べて。あーん。」
「あーん。」
私は、ライが作ったおかゆを完食した。
「じゃあそろそろ、僕は帰るね。この分なら明日には出てこられそうで、安心した。」
「ありがとう。それとごめんね、変な意地張っちゃって。」
「いいんだよ、気にしないで。それじゃ、お大事に。」
「あ、ちょっと待って。少しだけお礼させて。」
「お礼?」
「うん、こっちに来てくれる?」
私は、近寄ってきた彼を抱き寄せ、その唇にキスをした。今までのお詫びと、今日のお礼を込めて。
313 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/08(金) 00:04:38 ID:cYEaBcfi
支援
支援
おまけ
「た、大変よ、ライ!」
「どうしたんだカレン、そんなにあわてて。」
「ブリタニア本国にいる私の父親が、あなたに会いたいって。」
「ええ!?どうしてそんなことに?」
「この間あなたが会った私の義理の母が、あなたを一目見て気に入っちゃったらしくて、
どうやらそれを父親にしゃべったらしいのよ。そしたら、あなたに興味を持ったらしいの。」
「へえ、それは光栄だな。」
「たぶん、あの女がライに会いたいだけだと思うけど・・・。あなたが屋敷に来て以来、みんなあなたの話でもちきりよ。
誰もがあなたの噂をして、私もあなたのことを色々聞かれるし。」
「へえ、良かったじゃないか。屋敷の人たちとうまくいってなかったんだろ?
共通の話題が見つかって良かったじゃない。それが僕というのが不思議だけど。」
「何でそうなるのよ!不思議ってどういうこと?」
「だってさ、僕は噂になるような人間じゃないし、そんな男の噂をしても、普通面白くないだろ?」
ダメだ、また頭痛が・・・。この男、自分のことをまったくわかっちゃいない。自分がたった一度屋敷を訪れただけで、
どれだけシュタットフェルト家を変えたと思ってるのよ。下心込みとはいえ、義母も私に対する態度を随分改めたし。
まあ、それ自体は悪いことじゃないんだけど。
「それじゃ早速、スーツとか用意しないと。何を持って行ったら喜んでくれるかな?
どんな挨拶をすればいいんだろ?どんな話題を振れば・・・。」
「い、いやあの、ライ?別に私は、父親に会って欲しいなんて、まだ言ってないんだけど。
これからの対策を話し合いたいだけで、って人の話を聞けー!」
結局ライは父親に会い、父親も会ってすぐに彼を気に入り、養子縁組の話が持ち上がった。
私はここに、フラグ一級建築士の神髄を見た。老若男女お構いなしかよ!
支援
以上です、支援ありがとうございました。
カレンが風邪をひくというイメージがなかったので、あえてそれでいきました。
いや、「あーん」をさせたかっただけですがw
ライが笑顔で「あーん」はナナリーで経験済みと暴露し、
以降修羅場フルコースというのは、自分にはできませんw
>>317 余暇卿、GJでした!
風邪は大変ですよねー、と現在進行形で軽い風邪な僕が言ってみる
……一人で一家庭の状況を覆すとは……そして晴れてライ・シュタットフェルト、か
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
本当に色んなシチュエーションの話があって面白いなぁこのスレ。
似たような話があっても書き手によって全然違うものになるし…
>>317 GJ なんとカレン父まで…そして険悪ムードのシュタットフェルト家内情も変える男か。
カレンとしては複雑だろうけど特区成立後ならこれもあるかもしれないですよねw
卿のライカレ、いつも楽しみにしています。余暇卿、君は君の道を往け。
>>317 余暇卿
GJです。カレン父を出すというのは思いつかなかったな。
継母とカレンの対決・・・。ライ、生きろー!
ところで、投下する際、字数行数の上限はどこまで可能かって実験があったと思いますが、結果はどうなったんですか?
横の行数に対する規制がきつかったので、小出しで投下したんですが、不快に感じてる方もいるようなので・・・。もっと、まとまった量を投下する際の参考にしたいんですが
>>321 それは知りたいですね。
自分も指摘に心当たりがあるので、しばらく投下を控えようかと思っていたところです。
★コードギアスはハリーポッターのパクリ★
ブリタニアの国旗とグリフィンドールのシンボルがほぼ同じ
黒の騎士団 不死鳥の騎士団
皇帝が不老不死 ヴォルデモートが不老不死
ランスロットという重要人物が出てくる
ロロ(男なのにルルラブ)のロケット ダンブルドア(ハリーと不健全な関係)のロケット
思考エレベーター 銀の水盆
Cの世界 キングズ・クロス
アーカーシャの剣 グリフィンドールの剣
ギアス狩り マグル狩り
ギアスの遺跡 分霊箱
まだまだ腐るほどあるぞ
>>321-322 不快ってのはまた違うんじゃないかなー。
あれのニュアンスはあくまで懸念であって、投下やめろとかそういうもんじゃないよ、きっと。
それに、投下やめられると心の養分がなくなってしまうので、そこはなんとか踏みとどまっていただきたく。
325 :
追記:2008/08/08(金) 00:32:34 ID:LuYjfm23
そして今日もスルー検定のお時間がやってまいりました。皆さんNG機能の準備はよろしいか
ところで
>>278卿が投下しないんでしたら
先に投下させていただいてよろしかったりするのでしょうか?
327 :
278:2008/08/08(金) 00:35:28 ID:cYEaBcfi
どうぞ。
本日は、投下は控えます。
>>327 いや、控える必要はないのでは
……それではいきます
まえがき
タイトルは「ライのごとく〜Lie the combat butler〜 第三話 正直毎回タイトル考えんのだるくね?」です
・本編再構成ものです
・まえがき〜あとがきまで8レス程度です
・一部本編と似た会話がありますがイベント的には別物です
・むしゃくしゃしてやった反省はしてるけど後悔はしていない
・支援してくれないと自援します
それでは全力で投下します
「あの…僕をここで働かせてくれませんか?」 僕の言葉を聞いたミレイさんは少し驚いた顔をして僕の方を見た
「一体どうしたの?急にそんなことを」 「いえ、世話になるだけっていうのも悪いですし……それに何かしているほうが思い出し易いんでしょう」
今の僕は十分すぎる待遇でむかえられている、少しでもその恩を返したかった
「別に気にする必要はないけど……そうね、何か仕事があるか考えてみるわ」 「ありがとうございます」 「カレンの案内が終わったらここに来るといいわ」
そう言い残してミレイも出ていった……
僕は……とりあえずクラブハウスの中を回ってみよう
しばらくここで暮らすんだからここのことをちゃんと知っておいたほうがいいだろう
そうしてクラブハウス内を歩いていると人影が見えた
あれは……篠崎さんだったかな? 「あの、篠崎さん」 「はい、なんでしょうか、ライ様」
「えっと、何をしてるんですか?」 「少しばかり掃除をしております。一日に出来る量は限られておりますので毎日使う所を重点において」
確かにこのクラブハウスの掃除は手間がかかるだろう……あれ?
「他の使用人の方はいないんですか?篠崎さん」
割り込みすみません。支援
「えぇ、ここの使用人は私一人ですね」 「た、大変ですね」
掃除、洗濯、料理などに加え、ナナリーの世話までしているのだからその大変さは計り知れない
「あの、ライ様は記憶喪失なんですよね?」 「えぇ、そうですが、何か?」 今なぜその事を聞くのだろう?
「いえ、私のことを篠崎と呼ぶのは何故ですか?」 「やはり、年上の方の名前をいきなり呼ぶのは…」
「では、私のことは咲世子と呼んでいただいても結構ですよ
それと、もしかしたらなんですが」
「……あなたはイレブン…日本人か、その文化に触れていた人ではないかと」
「どうしてですか?」 「日本人はどちらかと言えば苗字で呼びあうことが多いので、あなたももしかしたら、と」
なるほど、確かにそれは記憶を取り戻すための手がかりになるかもしれない
「ありがとうございます」 「いえいえ、役に立てたのなら良かったです」
「お礼に手伝いましょうか?」 「いえ、これは私の仕事ですから」 「そうですか…お仕事頑張ってください」
僕は日本人、あるいは日本の文化をよく知っているかもしれない
この事はかなり重要な手がかりだろう、放課後まではまだ時間があるし、もう少し歩き回ってみるか
支援
し え n
室内ばかりではなく外に出るのもいいかと思い、僕は中庭へと向かうことにした……あれは
「あら……お兄様」「いや、その…こんにちは、ナナリー」
「その声はライさん、間違ってしまってごめんなさい、その…雰囲気が兄に似ていたもので」 「雰囲気…か、そうだナナリー、改めてお礼をいうよ、ありがとう」
「いえ、ですから私は「確かに僕は君達を助けたでもね、記憶を無くしてる僕に居場所をくれた」でもそれはミレイさんが」
「でもきっかけを作ってくれたのは君だ、ありがとう」 「やっぱり優しいですね、ライさん」
「僕が、優しい?」 「えぇ、あなたは優しいかんじがします」
「さっきの雰囲気ってやつかい?」 「いえ、なんとなく、です」 「そうか」
この後、ルルーシュがきて彼と僕とは雰囲気が似ているという話になった
…僕はその後カレンとの約束の時間までナナリーに恩を返す方法を考えていた
考えが長引き、カレンとの待ち合わせの場所には時間ギリギリに到着した
「ごめん、待った?」 「そうでもないわ、じゃあ行きましょうか」
僕はカレンに租界を案内された……その最中に多少の違和感の様なものを感じた
……僕自身についての違和感を
支援
支援。
カレンと明日の約束をして別れたあと、僕はミレイさんに呼ばれ、クラブハウス内の一室に向かった
「あら、来たわね」 「えぇ、それで仕事の件は?」 そう言いながら周りを見てみるとナナリーと咲世子さんがいた
「とりあえず、クラブハウスの掃除をしてくれればいいわ、本格的に働いてもらう訳じゃないからお小遣いぐらいしかだせないけど」
「分かりました、それでは「あの」」 「あら、どうしたの?ナナちゃん」
「えーと、ライさん」 「なんだい、ナナリー?」
「あの、私のお願い、聞いてくれますか?」
「あぁ、もちろんだよ」 断るという選択肢など存在しない、はい、か、イエス、だ
「それでは……私の執事になっていただけますか?」 「「「えっ?」」」
「ナナちゃん?」 「何で?」 「何故ですか、ナナリー様、私……いらない子?」 三人ともが驚き、その内一人はショックを受けている
「あの、ご迷惑でしょうか?」 「そんなことは無いけど……理由を聞かせてくれる?」 そう、燃え尽きそうな咲世子さんの為にも
「咲世子さんは私とお兄様、二人の世話とクラブハウスの家事を引き受けています」 確かに仕事、大変そうだったな
支援
「中庭に出るときや、本を読むときもほとんど私の傍にいらして、休んでいる時はほとんどありません」
なるほど、ナナリーの言いたいことが分かってきた
「ですから、咲世子さんの負担が少しでも軽くなるように」 「ナナリー様……」 咲世子さんがハンカチで目を拭いている
「ですから、私の執事になっていただけますか、?%b
支援
規制?支援
「中庭に出るときや、本を読むときもほとんど私の傍にいらして、休んでいる時はほとんどありません」
なるほど、ナナリーの言いたいことが分かってきた
「ですから、咲世子さんの負担が少しでも軽くなるように」 「ナナリー様……」 咲世子さんがハンカチで目を拭いている
「ですから、私の執事になっていただけますか、その……散歩や本を読んでいただくだけでいいんです」
もう一度、今度は多少控えめなナナリーの言葉に、僕はすぐさま返答した
「えぇ、喜んで、ナナリーお嬢様」
「それじゃあ、ライの仕事はナナちゃんの執事(遊び相手)と時々クラブハウスの掃除をすることに決定ね、じゃあ明日の朝から」
「あ……すいません、明日の朝はカレンに案内してもらう約束で」 「……明日の昼から仕事開始ね!」
「それでは、よろしくお願いしますね、ライさん」 「こちらこそよろしく、ナナリーお嬢様」
こうして僕の執事生活は幕をあけた、ナナリーへの恩を返すために頑張ろう
ついでに記憶を取り戻す鍵にもなるといいんだが
自援
支援
おまけ、本編には関係ありません
「あぁこれを渡しておくわ」
ミレイさんから渡されたのは漫画と呼ばれるものだった
「これは?」 「執事をやるんでしょ?その為の資料よ」
僕はそれを数ページめくってみた、そこにはやたらと血塗れになった薄幸そうな主人公が奮闘してる姿があった
……生身でKMFと互角に戦えそうな執事たちが出てくる……
「……参考にならないのでお返しします」 「…残念ね」
おまけそのに、その頃のルルーシュ
「くっ………はぁはぁ、よし、今日のノルマはクリアした、フハハハハハ、いつこの成果がでるか楽しみだ」
「何をやっているのだ、お前は」 C.C.はどこか呆れた様に問いかける
「ふっ筋トレというやつだ、毎日続ければいつかは俺もスザク並とまではいかないだろうが人並には……フハハハハハハハハ」
そして笑い続けるルルーシュ
「はぁ、腕立て伏せは腕をほぼ曲げずに五回、腹筋は30度くらいしか上がらず三回
スクワットもほとんど膝を曲げずに七回、いつ頃に成果が現れるんだろうな」
翌日、ルルーシュは筋肉痛でほとんど動けなかった
支援
あとがき
支援ありがとうございました
ようやく執事になりました!
さらに黒の騎士団に入ってもらう予定なので、学生、執事、黒の騎士団員と三重生活になるかと思います
あと、クラブハウスの使用人が咲世子さんだけかどうかは知りません
というかどこまでいけるか不安だ、完結はさせたいが……
次回も全力で投下します!
トーマス卿、00150-0086より繋げていただけますか?
ギアス劇場でナナリーENDがでないorz もう7回もリヴァル見てBadEnd
>>349 :全力支援者Y ◆7RZOliBygM
乙andGJ!咲世子さんの「私いらない子?」発言にはワロタ。
執事ときましたか・・・。しかも生身でKMFと戦えるって・・・。
青カエル二等兵が居候している金持ちお嬢様の執事のことか?
>>349 GJ 執事なライ、ハジマッタ!ルルーシュたちとはまた事情が違うし
ミレイさんは優しいけど、ただ飯食ってりゃ肩身狭いだろうし
この世界を知るためにもこういう展開があったっておかしくなかったはず…
ていうかさらに黒の騎士団に入れちゃうの?w 続きが気になるけど大変そうだなぁ
>>321 連投すまないけど過去スレ13で結果出てるよ
125 名前:保管者トーマス ◆HERMA.XREY [sage] 投稿日:2008/07/31(木) 23:03:58 ID:SuKXSajg
今回の実験における解析結果
X=255Byte
Y=32
SUM=2048Byte
Xは1行の最大Byte数、Yは最大行数、SUMは最大容量です。
・Byteであって文字ではない。
例 1Byte文字なら1行に255個入るが、2Byte文字は122個まで
・改行1回につき6Byte消費する。
例 本文が32行なら改行が31回なので、改行だけで6×31=186Byte消費する
・半角スペースは1Byte、全角スペースは2Byte消費する
今のところ以上です。Excelを用いた行数容量チェックツールって需要ありますでしょうか?
203 名前:保管者トーマス ◆HERMA.XREY [sage] 投稿日:2008/08/01(金) 00:32:09 ID:P66A5hh/
次の投下が来る前に、ツール(というほどのものではないけど)出来たのでUPします
http://www1.ocn.ne.jp/~herma/CodeGeass_LostColors/2ch/SS.zip 1.ダウンロードしたものを解凍する
2.SS.xls を開く
3.SSをテキストエディタで開く → Ctrl A で全文コピー
4.貼り付けシートのH11セルを選択
5.右クリック → 形式を選択して貼り付け → 値
6.レスを区切るところに
<<<<<レス区切り>>>>>
をコピペ(H6セルのものをコピペする)
限界値は自由に変えられます。いろいろお試しください。
ありがとうございます。
いろいろやってみたいと思います。
>>352 >>353 教えてくれてありがとうございます。早速試してみます。
この内容って、スレ立てるときにのせてみてもいいのでは?
感想ありがとうございました
>>350 疾風のような流血執事ギャグ漫画です
>>351 頑張ります、全力で
……この感想がえし、いらないかな?
さて、そろそろ寝ます
………おやすみ
言い忘れてたけどトーマス卿、勝手にコピペしちゃってすみませんでした
>>355 テンプレがだいぶ長くなっちゃうから保管庫の方にお願いした方がいいかなぁとも思ったり。
>>356 感想全部に毎回レスは必要ないかと思いますが、1レスくらい使っても誰も文句は言わないと思いますw お休みなさい。
>>321 前スレあたりで発表されてたと思う。
でその結果を踏まえてトーマス卿がツールを開発して配布されてたような気がする。
359 :
358:2008/08/08(金) 08:13:55 ID:eu87wXdG
ってご本人が降臨されてるじゃないか・・・orz
>>358 このうっかりさんめ、ご本人じゃねーよw
361 :
358:2008/08/08(金) 11:29:38 ID:xlIapXeq
うお、ほんとだ。
そ、それがしとしたことがぁぁぁwww
かくなるうえはこの首をwww
うーむ、なんか投下止まっちゃったね。
昨日のアレが原因なんだろうけど。本人には荒らす気がなさそうなだけににんともかんとも。
いや、今懸命に打ってるんだけどね。適当な区切り(オチ)が見つからないんだ。
よし、それじゃあ僕が全力で
…と言いたいが晩に投下したばかりだから書き上げてないorz
ストックいつもゼロはつらいぜ!
ところで執事なライはルルーシュをなんと呼べばいいんだろう
1、普通にルルーシュ
2、ルルーシュ様
3、ルルーシュお坊ちゃま
1にする予定なんだがギャグっぽく3でもいいかな
>>366 4.ルル様
→シャーリー涙目「ダメ、ダメ。ルルって呼んでいいのは、私だけなんだから!」
12時15分に投下していいかな?長くまとめたので4レスですむから支援は必要ないです。
>>367 なるほど、だが最近魔女かどうか調べるゲームをやった僕としては
オヤジ天使が浮かんでしまうorz
>>368 残念、まだバレてないので却下
素直にルルーシュでいきます
>>369 全力で支援するぜ!
支援いらないって書いてるorz
全力で感想を書きます!
では、お待ちしております。
373 :
銀飯:2008/08/08(金) 12:16:44 ID:ZpVrbI5H
今回は長めにまとめたので、規制に引っかからなければ4レスですむはず。
話としては、
>>176の”リボン”の続きですが、タイトルを変えて”ガマ袋”になります。
プレゼントをミレイさんに渡すターンで、微妙にライとカレンの人間関係が終わってる気がしないでもないので、カレン派の人はスルーすることをお勧めします。アリスは今回空気です。ルルは・・・。
374 :
銀飯:2008/08/08(金) 12:20:42 ID:ZpVrbI5H
『運命の欠片−託すべきもの16−ガマ袋@−』
とりあえず、ルルーシュのことはひとまずおいておこうか。それに珠の部分も・・・。(それより、ミレイさんが近くにいるし、ちょうどいいや。)
「ミレイさん、渡したいものがあるんですけど。」
「あら、何かしら?まだ処理してない書類ってあったかしら?」
ミレイさんは生徒会長の顔に戻った。(こういう切り替えの速さは見習うべきだろうな。)
僕は苦笑しながら、昨日買ったプレゼントを取り出した。(気のせいか?物凄くナナリーから漆黒のオーラが飛び出しているような?)
身の危険を感じたが、しかし、この機会を逸すると二度と機会が来ない気がする。
「日ごろお世話になっているお礼にこれを受け取って欲しいんです。」
「あら〜、別にそんなこと気にしなくていいのに。何かしら?あけてみてもいい?」
興味津々といった感じで、包装を見ている。
「どうぞ、気に入ってくれるといいんですけど。」
(イタッ。ナナリーがつねったのかな?何もそんなに怒らなくても・・・。)
「そお?じゃ、開けてみるわね。」
ガサガサと包装を開けてプレゼントを取り出した。
「・・・財布?それともポーチかしら?」
ミレイさんは自分が手に持っているカエルの顔をした入れ物について感想を述べた。
「ええ、財布です。なんでもイレブンに昔から伝わるお財布で、ガマ・・・仙人じゃなかった。確か・・。」
「ガマ袋だよ、ライ。」
スザクが僕に答えを教えてくれた。(いつの間に!?ルルーシュは?・・・見なかったことにしよう。)
「ああ、ガマ袋だそうです。」
「へぇ、それにしても変わった形ね?カードとかを入れるには不便かもしれないわね。」
財布の口を開けて中を覗き込んでいるが・・・。
「ガマ袋にはもともとカードを入れるっていう発想がないですからね。会長は買い物の時はカードでするんですか?」
「ん〜、そうね。現金だと、ほら、小銭がたくさんできて、面倒じゃない。どうせ小銭なんて使わないんだし、あるだけ無駄よね。」
ピキッ。その瞬間、生徒会のほぼ全員(ナナリー、カレンを除く)が固まった。
(何ですか?その「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃい」っていう貴族的な発想は?あ、そもそも貴族だったか?)
375 :
銀飯:2008/08/08(金) 12:21:31 ID:ZpVrbI5H
『運命の欠片−託すべきもの16−ガマ袋A−』
「ど、どうせ、俺みたいなバイクのガス代に一喜一憂している庶民は会長にはつりあいませんよ。」
リヴァルが家柄の違いを見せ付けられて号泣している。(僕はバイクに乗らないからわからないけど、やっぱり固定費用は高いのかな?)
「はい、会長!その発言は間違っていると思います。」
シャーリーが声を荒げてミレイさんに反論した。(そうだね、前に日記帳を買いに行った時に、値段が高くてお気に入りの日記帳を断念したもんね。)
「ミレイちゃん、そういうところは昔からちっとも変わってないね。直した方がいいよ。」
ニーナがあきらめたように言っている。(やっぱり昔からだったのか。)
「・・・私もシュタットフェルトの時はカードしか使わないわね。騎士団の中では玉城の馬鹿が金貸してくれってせびってくるけど・・・。ああもう、うっとうしい。」
「ぐはっ!」
カレンがルルーシュの頭を踏みにじりながらぶつぶつとつぶやいていた。(なぜ、誰も今のルルーシュの状況につっこみを入れないんだ?それにカレン、その格好じゃルルーシュが少しでも上を向いたら下着丸見えじゃ?)
「・・・・」
アリスは何も言わずに僕とナナリーの方だけを見ている。(やっぱり、ナナリーが僕とペンダントを交換したのがショックだったのかな?)
「・・・ライ、やっぱりブリタニアと日本はお互いを分かり合うことはできないのかな?」
スザクが暗い表情をして僕に尋ねてきた。(いや、この場合は庶民と貴族でしょ?って、眼がやばい!?フォローしないと。)
「あの、ライさん、皆さん・・・」
よどんでいる空気を察したのか、耐え切れずにナナリーが声を上げた。(よかった、こういう時にナナリーの存在は頼りになる。)
しかし、僕の期待は見事に裏切られるのだ・・・
「小銭って何ですか?」
自分の目の前にいる正真正銘のお嬢様によって・・・。
シーン、その瞬間、世界は静寂に包まれた。
376 :
銀飯:2008/08/08(金) 12:22:32 ID:ZpVrbI5H
『運命の欠片−託すべきもの16−ガマ袋B−』
「あ、あの、みなさん、どうなされたんですか?」
「い、いや、なんでもないよ。ナナリー。」
心配そうにたずねるナナリーに僕は極力やさしく答えた。
「ナナリー、小銭って何か本当に知らないのかしら?」
「はい。」
「えー、でも普段買い物とかするときに絶対使うよね。」
「そうそう、俺なんかどっちかつうと毎日小銭の生活なんだぜ。」
「私も本を購入する時とかに貯金箱に入れていた小銭を使いますね。」
「そうなんですか?じゃあ、便利なものなんですね。私は目が見えませんし、足がこういう状態なので、買い物に行くこともなければ、お金に触れることもありませんので・・・。」
ナナリーが申し訳なさそうに答えた。
「そうね、ナナリーにはそもそもお金に触れる機会が少ないものね。」
「うっ、そうだよな。悪りぃ、ナナリー。」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ナナちゃん。」
「・・・ごめんなさい。」
ミレイさん、シャーリー、リヴァル、ニーナはそれぞれナナリーに謝ったが、
「なにそれ?そんなにライに自分はか弱い人間ですってアピールしたいのかしら?お金の苦労も知らない人間が・・・。」
「ぐぁっ!」
カレンが今度はルルーシュの右手を踏みにじった。
(だ、大丈夫かな、ルルーシュ?シャーリーも何で助けてあげないんだ?それよりも、カレン、僕をロリコンだとか、南とかいう人と同じだとか、言うのは一向に構わない。でもこれ以上ナナリーのことを悪く言うようなら僕は君を・・・。)
アリスはさっきから変わらずこっちを見ているだけだ。
「それじゃあ、買い物は普段ルルーシュか咲世子さんがやってくれているのかい?」
スザクが至極当然の質問をした。
(普通に考えてそうだろう。なんでわざわざそんな質問を・・・)
「はい、普段は咲世子さんとおに、いえあそこで這い蹲っている脆弱者がしてくださるんです。咲世子さんはともかく正直シスコン趣味にはうんざりしています。私ももう大人ですから、いい加減にフリフリの服から卒業したいのですが・・・」
パリーん!その瞬間にルルーシュの手鏡が砕け散り、すべてルルーシュに突き刺さった。
(ナナリー、言の葉だけでルルーシュを殺すつもりかい?あっ、これがスザクの質問の狙いか。)
377 :
銀飯:2008/08/08(金) 12:23:05 ID:ZpVrbI5H
『運命の欠片−託すべきもの16−ガマ袋C−』
「そうよね、いくら眼が見えなくても女の子ですもの服ぐらいは自分で選びたいはよね〜。」
「うんうん。ましてや、それを自分の好きな人に見てもらうとなればね!」
「・・・そうですね。身長とかも変わりますから。」
女子陣は服の話で盛り上がっているが、話がかなり脱線したのとルルーシュの出血がひどいので、本題に話を戻した。
「とにかく、ガマ袋っていうのはお財布の一種で、小銭やお札がたくさん入っていれば、ちゃんとしたカエルの形になるんですけど、お金が入ってないとしぼんじゃうんですよ。」
「へぇ、そうなの。でもカードでもいいんでしょ?」
あくまでもカードにこだわるミレイさんだった。
「カードから離れてください。カードだと自分がどれくらい使ったかって実感がないでしょう?でもこのガマ袋なら、中のお金が少なくなれば形もしぼんでいくから、自分がどれだけお金を使ったかって実感できるんですよ。」
「ああ、なるほど〜。」
ミレイさんはようやく得心してくれたようだ。
「ミレイさんの散財癖を直してほしいですからね。」
(そう、それが一番の理由なんだよな。)
「あちゃっ、痛いところをつくはね。まあ、否定できないけどね。でも、ありがたく頂戴します。せっかく“可愛い弟”が無理して買ってくれたんだもの。」
「そんなに無理はしてませんよ。」
「うんうん、そういう素直じゃないところもルルーシュと違って可愛いわね。ナナリーにあげたペンダント高かったんでしょ?それなのに無理して」
「え?ええ、まあ」
(本当は、先端が竜みたいな形をした杖を持ってるひげをはやした仙人みたいな人から、スリを撃退したお礼に、ってもらったんだけどな。「)
「でもあんまり、散財しないでくださいね。」
「はいはい」
ミレイさんはかなり気に入ってくれたようだ。
「よかったですね、ライさん。」
ナナリーがかなり上機嫌になっている。
(あれ、なんでだろ?まあ、いいか。さて、あとはリボンを・・・。ん、なんだ、カレンが何か期待してこっちを見ているけど・・・。悪いけど、カレンこれは君にあげるものじゃないよ。これは、アリスのものだよ。)
378 :
銀飯:2008/08/08(金) 12:28:00 ID:ZpVrbI5H
以上で終了です。次回はアリスにリボンを渡そうとする”リボン中”の話になります。
しかし、横の行の規制がいまひとつわからない。改行を少なくして、ライの感想の( )の部分を横につなげたんですが、見にくいですかね?
あと
>>370卿
多分同士の人だと思うけど、ここはあえてバレ関係なく「枢機卿」で
>>378 全く相変わらずGJですな
ところでいつかの前スレで書いてあった気がしたけどライってディートハルトにはタメ口、呼び捨てだったっけ?
誰かルルーシュに救いを!
>>378 銀飯卿、GJでした!
……スザク、落ち着け! カレン、もっと落ち着け!!
嫉妬するナナリーは可愛いけどルルーシュに対する仕打ちに俺、涙目
……なんで風邪を心配して布団で寝るように言ったらウザイとかいうんだ、妹よorz
↑私的なグチなので無視してください
大事なことなので二回言います、ルルーシュに救いを!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
あと、同士よ、いきなりそう呼ぶのは意味不明だと思います
>.379
おたがい呼び捨てだった気が・・・。なんか玉城がブリキにさんをつけるのは気持ち悪いとか・・・。すまん、SSとゲームの情報が混乱してる。ゲームをもう一回プレイしてみてくれ。
>>378 仕事中に吹いて隣りに怪訝な目で見られたW
ルルーシュ話が進む度に扱いが酷くなってる気ガス
>>382 「ああ……イイ!もっと罵ってくれ、ナナリー!」
これぞルルーシュです。
>>383 そこまでいったらもうルルーシュを援護できないよ
16:40過ぎに投下したいのですが、どなたか支援して下さいますか?
しえーん
ありがとうございます、では投下します。
作者:余暇
タイトル:虫カフェの悲劇
〈〈注意〉〉
・虫嫌いの人は読まないことをおすすめします。
・お食事中の人も読まないことをおすすめします。
ごはんがまずくなる可能性があります。
全力で支援!
『虫カフェの悲劇』
「失礼する。」
嵐の前触れは突然だった。ある日、ゼロの部屋にいた僕とゼロを、卜部さんが訪ねてきた。
「ん?どうした卜部、私に何か用か?」
「ああ、ゼロと隊長殿、二人に聞いてほしいことがある。」
「僕もですか?一体何の話です?」
「ああ。最近、猫カフェなるものが出てきたのは知ってるか?」
ん?いきなり何の話だ?猫カフェ?
「一応話は知ってますよ。猫と触れ合うことができるカフェですよね?」
そこまで言った僕は、はっとなる。この人は『あの』卜部さんだ、そして僕とゼロは虫食い同好会の会員(不本意だが)。何か嫌な予感しかしない。
「そこでだな・・・。」
「おい・・・。君はまさか、『我々虫食い同好会でも虫カフェをやろう』とか言うんじゃないだろうな?」
あっ、ゼロも同じことを考えていたか、先回りして質問をぶつけている。
「おお、よくわかったな。さすがはゼロ、やはりモノが違う。」
喜ぶ卜部さん。ビンゴかよ・・・。こんなビンゴ、全然いらねえ。僕とゼロは顔を見合わせ、ため息をついた。
「あの、卜部さん。虫カフェって具体的に何をするんですか?」
僕がおそるおそる尋ねる。
「うむ。読んで字の如く、客に虫と触れ合うことで、リラックスしてもらうんだ。」
えへんと胸を張る卜部さん。虫と触れ合ってリラックスする人って、世界人口の何割くらいなんだろう・・・。
「まさかとは思うが卜部、その虫、食べることもできるとかじゃないだろうな?」
「当然、希望すれば好きな虫を食べられるぞ。」
ゼロの問いに、さも当然とばかりに答える卜部さん。マジかよ、寿司屋じゃあるまいし。余計に人を選ぶだろ、そんなの。
全力で支援!
「それで、具体的にはどう動くんですか?」
「うむ。ゲットーにある廃ビルを使って、実際に虫カフェとはどういうものになるか、試してみようと思う。
そして、二人の意見を参考にして、より商売として効率的な形に改良を加えていくつもりだ。」
商売する気かよ。ん?待てよ。
「卜部さん、試すって言っても、お客はどうするんです?改良するにしても、意見を集めないといけないでしょ?」
「うむ。まずは手近なところから、同好会の名誉顧問であるゼロと、副会長である隊長殿に客になってもらう。」
おいおい、やっぱり僕たちがいけにえになるのかよ!
「おいこら、卜部。何故私たちがそんなことをせねばならん。そこに私たちの意思は反映されないのか。」
「では実施日は今度の日曜日で。虫は俺が用意しておこう。それでは、失礼する。」
ゼロの言葉を無視して、卜部さんは勝手に話を進めて去っていった。後には僕とゼロ(ルルーシュ)の二人が残された。
「なあ、ルルーシュ。」
「何故だ、何故あいつはゼロである俺の意見を無視した。最近、黒の騎士団内での俺の地位が低いというか、損な役回りが多いというか、何なんだこれは。」
ブツブツと文句を言う彼。それは、損な役回りや話のオチとして君が使いやすいからだと思うよ。
「とりあえずどうする?僕たちは強制参加みたいだけど。」
「決まったものは仕方ないだろう。おそらく他の団員に参加を指示しても、みんな尻込みするに決まってる。
そして、こんなものが商売として成り立つとは到底思えん。虫を食うなどと非常識も甚だしい。
ライ、俺たちでさっさとこの計画をつぶすぞ。二人で酷評すれば、さすがの卜部もあきらめるだろう。」
「ああ。しかし、僕たちが酷い目に遭うことは変わらないんだな。」
「ああ、流れ的にそうなるんだろうな。本当に損な役回りだ・・・。」
僕たちは顔を見合わせ、盛大なため息をついた。
そして、運命の日。僕たちはゲットー内の、とある廃ビルの前に来ていた。
「ゼロ、頼むから見捨てないでくれよ。」
「君こそ勝手に逃げるなよ。そんなことをすれば、今後一切、ナナリーに近づくことを禁ずる。」
「いや、彼女関係ないだろ。こんなことにナナリーを巻き込むなよ。」
そんなことを話していると、廃ビルの入口に卜部さんが出てきた。
「待たせたな、準備が整った。入ってくれ。」
僕とゼロは意を決して、中に入っていった。まず目に入ってきたのは・・・。
「おお、カブトムシ!クワガタもいるぞ。」
「ほう、立派な角だな。まだこんなのが日本にはいたのか。」
「どうだ、大したものだろう。まずは童心を呼び覚ます作戦だ。」
なるほど、確かにこれはいい。僕もゼロも、見事にカブトムシに夢中になってしまった。
これなら、客も入るだろう。そう、『これだけ』ならば・・・。
「ん?次は蝶か。」
「ああ、綺麗だな・・・って!おい、ゼロ!今カマキリが。」
「・・・ああ、見たよ。カマキリが蝶を捕えて食ってるよ。」
そう、僕たちが見たのは、蝶と同じ虫籠に入れられたカマキリが、蝶を捕食する場面だった。
「うむ、自然の摂理や厳しさを子供たちに教育する必要があると思ったのでな。」
「いや、これ見たら子供泣くだろ・・・。」
その通りだと思うよ、ゼロ。正直これは、僕でもキツイ。
とその時、僕は建物の奥の方に目が行った。
「うっ!こ、これは・・・。」
「どうした、ライ?何がいたんだ。」
「待て、ゼロ!見ない方が・・・。」
「ぐっ!み、見るんじゃなかった。」
遅かったか。僕たちが見たもの、それは・・・。
支援
全力で支援!
パソコンのコテ外してないorz
……さっき外したと思ったのに
「ああ、ムカデか?立派な足だろう?」
そう、ムカデだった。
「や、やめろ!そんな表現するな!気持ち悪いだけじゃないか、こんなの!」
「そうか?かわいいのに。」
「どこがだ!おかしいぞ、お前の感覚!見てるだけで鳥肌が立つ!」
まずい、ゼロがパニックになりかけてる。
「お、おい!そのでかいクモは何だ!」
ゼロが指さした方向には、明らかに日本にはいないタイプのおぞましい姿をしたクモが。
「ああ、タランチュラだ。」
「タ、タランチュラ・・・。話には聞いてたけど、この世のものとは思えないな。」
「そうだろう?ブリタニア皇帝からの寄贈品なんだ。」
おい、何しやがってんだ皇帝!
「何しろ皇帝は『国際虫食い協会』の名誉総裁だからな。」
「あ、あのクソジジイ・・・。」
ゼロが拳をプルプル震わせている。
「そうだ。ゼロ、一度タランチュラに触ってみないか?」
「はあ!?そいつ毒グモだろ、断固拒否する!」
「大丈夫だって、こっちが攻撃の意思表示をしない限りはおとなしいから。」
そう言ってケースからクモを取り出し、ゼロの肩に乗せる卜部さん。
「わあああ、やめろ気色悪い!ライ、見てないでこいつを止めろ!こら、こっちに寄るな、顔に近づくな!
ひっ、首筋を軽く甘噛みされた!や、やめろ、やめて下さいお願いします、もうしませんから!」
「ゼ、ゼロ落ち着け!完全にキャラ壊れてるぞ!」
「ナナリーーー!」
結局、卜部さんがクモを取ってくれるまで、ゼロはこんな調子だった。僕にはどうすることもできなかった。
支援
「・・・・・・。」
ゼロは真っ白に燃え尽きた。ごめん、僕が不甲斐ないばかりに。
「さて二人とも、感想はどうだ?」
卜部さんが僕たちに感想を求めてきた。
「そうですね、カブトムシやクワガタだけでいくなら、子供にも人気ありますし、きっと人は集まると思いますけど。
ただ、ムカデやクモ類はどうかと。毒があって危険ですし、逃げ出した場合のことも考えないと。」
「なるほど。ゼロはどうだ?」
「・・・こんなのダメだ、リラックスするどころか、精神的に疲れるだけだ。」
それはわかるよ、ゼロ。僕も見てるだけでかなりストレスがたまった。
「だが、カブトムシは意外と良かったぞ。久しぶりに子供の頃を思い出したよ。子供に人気のある虫を中心にすれば、意外といけるんじゃないか。」
おお、ゼロが肯定的な意見を。全否定するかと思ったけど、それなりに楽しんでたんだな。
「そうか、ありがとう。それじゃ、二人の意見を参考に・・・」
「そこまでだ!」
そこへ突然、ブリタニア軍が乗り込んできた。そしてその先頭に立つのは・・・。
「スザク!これはどういうことだ!」
「これより軍と保健所による虫たちの保護及び、卜部巧雪への事情聴取を行う。卜部、政庁へご同行願いたい。」
「枢木よ、これはどういうことだ!説明しろ!卜部が何をしたというのだ!」
ゼロがスザクに迫る。
「彼は絶滅が危惧されている希少種を捕獲していた疑いがかけられている。
また、これらの虫は保健所への届け出が出されていないんだ。これは立派な法律違反だ。」
「でもスザク、卜部さんは心から虫を愛して・・・」
「心から虫を愛する男が、希少種を捕え、違法に取引すると思うかい?虫を食べると思うかい?
そんな間違ったやり方で、世界を変えてはいけないんだ。連行しろ!」
「「卜部―――!!」」
こうして、卜部さんの野望はついえた。しかし、連行される彼の顔には、笑みさえ浮かんでいた。「これで良かったんだ。」とでも言いたげな。
全力で支援!
二週間後。
「ではこれより、第二回虫捕り親睦会を行う。」
「おー!」
「「おー・・・。」」
とある森の中、虫食い同好会は活動を再開していた。新たな仲間を加えて。
「虫捕りか。いつ以来かな、楽しみだなあ。」
会員ナンバー3番、枢木スザク。卜部さんを連行した張本人。
「しかし卜部さん、疑ってすみませんでした。皇帝陛下直々の証言がなければ、自分は今頃、あなたを・・・。」
「いいんだ枢木、もう済んだことだ。お前こそ、よく俺の話に耳を傾け、賛同してくれた。
白カブトのパイロットとして俺たちと敵対していたお前と、こうして同じ道を歩むことができて光栄だ。これからもよろしく頼む。」
「卜部さん・・・。はい、よろしくお願いします!」
二人ががっちりと握手を交わす後ろで、僕とゼロは肩を落としていた。
「ゼロ、あの時はついその場の雰囲気に飲まれたが、これって状況悪くなってないか?」
「ああ、まさか皇帝が出てくるとはな。それに連行される時の卜部の笑顔。あれは最初からスザクを取り込むために、わざと保健所に届け出を出さなかったんじゃないのか?」
「そうかもな。スザクは信じ込みやすいから。」
「ゼロ、ライ。今までは敵同士だったけど、これからはともに虫を捕食する同志だ。よろしく頼むよ。」
スザクがニッコリと笑いかけてきた。
「ちょっと待て、スザク。僕たちは半ば強引に同好会に入れられただけで、虫を食べる趣味はない!誓って本当だ!」
「私こそ、カブトムシにはちょっぴり感動したが、それ以外はまっぴらごめんだ!そもそも同好会には名前を貸しただけなのに、なぜこんな仕打ちを・・・。」
「おい、三人とも!うっかり蜂の巣を落として蜂どもを怒らせてしまった。すまんが早速、全速力で走ってくれ!」
「「いきなり何してんだ卜部―!」」
「わかりました、二人とも急ごう!」
「「もういやだあああああ!!」」
今日もまた、騒がしい一日が始まる。
全力で支援!
しえーん
以上です、支援ありがとうございました。
また卜部さんネタです。ロスカラで彼を知って以来、ハマりました。
しかし、自分のSSはパターンが偏りすぎか?
ライカレと卜部さんでどこまで走れるんだろう?
いや、逆によくここまで妄想できたというべきか。
ところでまったく話は変わりますが、ギアス世界に自転車ありましたっけ?
次のネタでそれを使おうかと思ったのですが、どうだったかなと。
>>404 余暇卿、GJでした!
皇帝ww んなもん贈んなやww
なんか卜部の不敵な笑みが浮かび、更にノリノリなスザクに吹きましたww
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
自転車か、設定が無ければ作ればいいじゃない
>>404 卜部はSE1ではマヌケさを出してたけど案外策士?皇帝に続いて今度はスザクw
ふと余暇卿ってニコニコならタグに「卜部を用いたギャグに定評のあるうp主」「糖度の高いライカレ」
とか書き込まれてそうだなと思ったw でも無理して書き辛いものを書く必要はないと思います。
少し気になったのはギャグ時SSと甘々時SSのライを書き分けているのは承知ですが
「マジかよ」等のつっこみは段々ライの人格からはみ出ているような気も。
自転車は…見たことはない気がする
>>406 ご指摘ありがとうございます。
確かに「マジかよ」はライとしてはおかしいですね、以後気をつけます。
これだけ書いてると、最初に比べて段々キャラの人格が離れてしまいますね。
同じはっちゃけさせるにしても、やり方を工夫しなければ。
>>404 GJです。すげえ、スザクまで巻き込んじゃったよw
最早、卿のライカレシリーズと並ぶ卜部シリーズですね。次回の投下が楽しみです。
言葉遣いは個人的には許容範囲内でした。
今の時代に慣れてきて多少感化される部分もあるという解釈もあるんじゃないかしら。
一人称が俺になったりすると流石にアレですが。
>>404 乙です
これ本編にすれば、皇帝ともスザクとも仲直り出来て、円満に解決するんじゃw
>>404 余暇卿、GJでした。
自転車は、存在はしているかも。見たことないけど
存在しているとすると、バイクの元型は自転車にユグドラシルドライブを乗っけたのかと妄想がふくらんで……
>>381 遅くなったがすまない今貸してて手元にないんだorz
とりあえず書いてから修正するか……
GJです。まさかスザクまでwwwあと皇帝なに寄贈してんだアンタはwww
自転車は見たことないけどバイクがあるからあるんじゃないかな?と思いますが
余暇卿GJ!いつも楽しみにしてます
皇帝なんでタランチュラあげてんだww
軽く嫌がらせだろww
さて19:30分から投下したいと思います
やっとハーレム続きかけました・・・
定刻になったので投下したいと思います
ハーレムの日
〜南の部屋へようこそ〜
・□選んだ人多かったんだけど・・・ホントにいいのか?
・どうなっても知りませんw
※注意※
・南人格崩壊 人間じゃないよ
・南は最強だ!世界を揺るがす!
・お察しのとおりロリキャラ登場!
・でもロリキャラが好きな人は見ないほうが・・・
全力で支援!
支援
□:校舎裏に逃げる
天の声「危険なのによく選んだね・・・まあ、いいけど」
――――――――――――――――――――――――――
「ハアハア・・・」
どうやら誰も追いかけてこない。上手く逃げ切れたようだ。やった、やったぞ僕!
喜びのあまりランスロット仮面の足を遠くへと思いっきり投げた。ランスロット仮面の足が空のかなたへと消えていく・・・。
だが、世の中はそんなに甘くない。
「ふっふっふ、甘いなライ」
「!?」
後ろを振り向くとそこには見知った顔が立っていた。ありえない、こんなのありえない・・・!
「はっはっは!俺こそが世界中の幼い少女達の救世主!南だ!今回はお前と勝負がしたかったのさ」
「勝負だと!?」
「そうだ。ほら!この娘たちを見ろ!!!!!!」
「!!!!!!!!!」
南の近くに鎮座していたばかでかい箱。桃色の布で隠れて中身が見えない。
南は箱にかかっていた布を勢いよく剥ぎ取った。
「んな・・・」
支援
そこには小さな少女達が3人、箱の中に入れられていた。いや、その箱事態がダンボール箱とか発泡スチロールのような
ものではなかった。黒い黒い漆黒の檻だった。
そこには、知っている顔が一人いた・・・。
「ナナリー!?」
「ほう、やはり友達だったのか・・・俺の天使ちゃんと・・・」
「天使だと!?」
「そうだ。彼女は天使だ、エンジェルだ。彼女は俺の者に今、なろうとしている・・・」
「くそっ!」
ナナリーのほかには僕が知らない顔だった。いずれにせよロリキャラということだけは言っておこう。
「エンジェルちゃん以外の2人は知らないようだな・・・。まあいい。俺が教えてやろう」
南はそういってピンク色の髪の毛をした少女を指差した。
「この娘の名前はアーニャたんだ。可愛いだろう?俺がじきじきに政庁から奪ってきた」
「まさか・・・!その人は・・・!」
「そうさ、ライ。アーニャたんはナイトオブラウンズだ」
そんな・・・ありえない・・・ナイトオブラウンズを拉致できるだなんて・・・。
南にそんな能力があるだなんて思えない。
支援
「どうやって拉致ったんだ?」
「簡単だったよ、政庁を襲撃してやったのさ」
「まさか1人で・・・!?」
「ああ、一人でだ。簡単だったよ」
すごい・・・この男すごすぎる・・・。1人で政庁を襲撃だなんて。もはやこいつ皇帝素手で倒せるんじゃないか?
「そして、この娘だ」
南は3人の中で一番幼い顔をしていた白髪の少女を指差した。
少女の顔は恐怖でゆがんでいた。確かにこんな変態に檻の中入れられたら僕だって泣くよ。
「この娘は天子ちゃんだ。この娘も政庁にいたから一緒につれてきたのさ。まったくラッキーだったよ」
この人もしかしなくても天子様か!?やばい、南がやっていることはもはや国際沙汰ではないか!
「くそ・・・、彼女達をどうする気だ!」
「バカなことを聞くな、ライ。この娘たちは俺の花嫁になるんだ」
「は・・・!花嫁だと!?」
「そうさ、結婚してウハウハだよ」
くっ・・・。確かに今の南では一夫多妻制が可能になってしまう・・・。こいつ下手をしたら皇帝になるぞ。
それだけは止めなくては。いや、それよりこの子たちを逃がさなきゃ!
「ライさん・・・」
「ライ・・・っていうの?・・・助けて」
「ライ・・・お兄ちゃん、助けてください・・・」
支援
どうすればいいんだ!どうすれば・・・。頭働け!彼女たちを全力で救わねば。
「そこでだライ。お前にチャンスをやろう。今から俺と勝負し、勝つことができたらお前にこの娘たちを
返してやろう・・・。」
「だが、しかし・・・、それでは・・・」
もし、勝てなかったらどうなってしまうんだ。
ナナリーや天子様、それにナイトオブラウンズの女の子までロリコンの手にわたってしまう・・・。
この年齢で結婚だと!許せるか!
だが助け出す方法がコレしかない・・・。
「・・・良いだろう!その勝負乗った!」
「では、あとは神楽耶が企画進行をしてくれる」
「神楽耶が!?」
後ろを振り向くと神楽耶がいた。ああ、道理で檻の中にいないわけだ。さすがの南も檻の中には入れなかったか。
「では、幼い少女達を手にするのはどちらなのか。勝負ですわね!」
神楽耶はどこからともなくスイッチをとりだし、僕と南に渡した。
「では、『クイズ!コード DE ギアス』を開始します!」
なんだそれは。このスイッチって答えがわかったら押すんですか。そうですか。早押しですね。
頭脳面に関しては自信がある。それも相手は南だ。勝ったな、この勝負・・・!!
支援
「それでは第一問!アーニャさんの瞳の色は何色?」
あっ、それならわかる!さっき見た。よし!いける・・・
ピンポンッ!
「はい、南さん!」
「赤色!うはっカワイイ〜」
「正解で〜す、1ポイント獲得ですね。あっと、全部で3ポイント獲得したほうが勝ちですよ」
南早すぎ。(1秒かかってない)まさか・・・。あの南が・・・。侮っていた・・・。不覚だった・・・。
くそっ!次こそ!
「それでは第二問!ナナリーさんの携帯電話の色は何色でしょうか?」
えっと確か・・・何色だっけ?水色?ピンク?そんなの南だって知るわけ・・・
ピンポンッ
「はい、南さん」
「ピンク色!やっぱエンジャルちゃんにはピッタリな色だよ〜」
「正解で〜す!1ポイント獲得です。あれれ?南さんリーチですよ?ライ、がんばって下さい」
ちょ・・・なんで知ってんだ・・・。気持ち悪いぞ。もたもたしてるうちにもうリーチかよ。
どうするんだよ・・・。こんな一部の人間にしかわからないような問題だすなよ。作ったのは南だろうけど。
支援
「ライさん・・・がんばってください・・・」
「ライ、がんばって。私こんな変態いや・・・」
「ライおにいちゃん、がんばって勝ってぇ!」
ごめんよ・・・勝てる自信がもうゼロだよ・・・。はぁ・・・。ホントごめんね・・・。
「では第三問!天子様が着ていたウエディングドレス、足に水色の飾りがついていました。それはどちらの足?」
ええええええ!!!!!!!そんなのこそしらないよ。見てないし、それにわざわざ見るほうが変態だろ。
まさか南・・・!!!
支援
ピンポンッ
ま さ か !
「はい!南さん!」
「左足!ほんとかぁわいかった〜。もうちゅっちゅしたいよ〜」
「はい!正解で〜す!南さん優勝!よってこの幼い少女達は南さんのものです!」
ごめん・・・ほんとごめんよ・・・。許してくれるとは思わない・・・。
ただ、僕が言いたいのはただ一言だけさ・・・。
「・・・ロリコンって最強だ・・・」
誰かが言っていたような気がする。
世の中にはいろんな人がいる。マザコン、ファザコン、ブラコン、シスコン、ショタコン、ロリコン。
その中でも最強なのがロリコン、そしてシスコンなのだろう。
ロリコンは時として最弱であり、そして最強なのだろう。
ロリコンは眠れる獅子なのだ。目覚めさせると大変なことになる、と・・・。
支援
「ライさーーーーーーん!!」
「ライッ!!!」
「ライおにいちゃーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!」
つれさられていく彼女たちを僕は直視できない。もう、会えないんだ・・・。
ごめん、ほんとにごめん。
力の無い僕はいったいどうすればよかったんだ・・・。ロリコンに歯が立たない僕は・・・。
ロリコンに連れ去られていく彼女たちはとても悲しい瞳をしていた。でも僕は何もできない。
僕はしばらくもう、何もできなかった。
これが夢であってほしい、そう思い続けた。
しかし、アレからナナリーや天子様、ナイトオブラウンズの少女をを見たのは一度もないのが現実である。
433 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/08(金) 19:52:04 ID:MkZuMR9p
支援
――――――――――――――――――――――――――
天の声「ほ〜ら、言ったとおりでしょ?ロクなことないね。ほんと、ロリコンは怖いね・・・。
その後、南、そしてライがどうなったかは、皆さんでお考えてね」
支援
支援
投下終了。支援してくださった皆さん。ありがとうございました。
特に
>>433さん、ありがとうございました。
って!最後の天の声の「お考えてね」ってなんだ!
トーマス卿、「考えてね」に修正頼みます。
コレ完全にハーレムじゃないですね、ごめんなさい・・・。
一応最初から南は出すよていだったんで・・・。
次は幸せっぽいの書くよ。でも無理そうだな・・・。
ハーレムって不幸しかよばないのかな?
>>437 本来ならばGJ!!と言うべきなのだろうが、今回は言えないw
鬼畜ENDじゃねーかw
連れていかれる3人想像したら泣けてきた……orz
次回は幸せENDで!!
乙でしたー
>>437 とりあえず、3人のファンの怨嵯の声は聞こえてきた気がします。
コメントしづれーw
>>437 ワラビ餅卿、GJ?でした!
まさかの南ハーレムエンド そうか、□は「四角」じゃなくて「ろ」だったのか
くそ、だからあれほど△がいいといったのに
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
すまない、SS執筆してたら支援し忘れた、支援者失格だorz
>>437 修正して保管しました。
鬼や……鬼がいる。ワラビ餅という名の鬼が!w しかしなぜだ?この南という男、糾弾されるべき存在であるのに、彼とは旨い酒が飲めるような気がしてならない!
以上、“天の声”とやらがV.V.に見えて仕方がない一般人の管理人でした。
>>437 生まれて初めて面白いのに良い感想を言えないSSに巡りあった。
えーと、3人解放ルートは執筆不可能ですか?
駄目だ、まともなコメントができない…
>>437 なんだこの複雑な感情は・・・
ライよ、何故ギアスを使わない
>>437 GJと言ってやりたいがとりあえず今の気持ちを表現できん
一様乙とは言っておきます
今の気持ち(;;)
執筆完了、これより推敲へと移行する
いつも通り明日になったら投下します、全力で
>>437 GJと言いたいけど南が気持ち悪すぎる……
なんか左胸辺りがモヤモヤ。
これは全力で次の投下を期待します!
なんか皆さんを悲しませてスイマセン・・・
三人の救出ルートを執筆する予定は今のところありません。ゴメンナサイ
今度は変態がでてこないようなもの書きたいと思います・・・
……初代のスレからいるが、こんなに悲しみに塗れた感想を目にしたのは初めてだぜ!
どちらかと言えロリは苦手な俺はひたすら笑っただけだったけどww
ところで、9時20分あたりから投下しても宜しいかしら?
>>448 いいんじゃないかしら?支援はお任せかしら。
>>448 支援する、この冷えきった空気を救ってくれ!
償いとして支援します・・・
>>450 ……すまない。わりとシリアス気味なんだ。甘いのじゃなくてごめんね。
一応注意事項?
・急に戦闘が書きたくなった
・設定的には拙作のコードギアス The reborn world の設定って感じです
・ライがわりと強め
・長いので上中下の上だけ投下
ではいきます
全力で支援しました
支援
KMFでの戦闘において、紅月カレンがこれほどの圧迫感を覚えるのは、これで二度目だった。
一度目は、シンジュクゲットーに姿を現したブリタニアの新型、白兜と交戦した時。
だが、あの時のカレンの乗機は旧式のグラスゴー……それも片腕を失っているというハンデ付きのものだった。
今は違う。カレンが操るのは初の純日本製KMFにして、白兜にも劣らないスペックを誇る最新鋭機『紅蓮弐式』だ。
この紅蓮さえあれば、あの白兜を相手取っても引けは取らない自信がカレンにはある。
で、あるならば。この紅蓮を持ってしてなお、カレンに"勝てる気がしない"と思わせる相手は、一体どれほどの技量の持ち主だというのか。
そんな考えに気を取られたからか、それとも緊張状態が長く続いたが故の心身の疲労からか。
正確にコクピットを狙っての敵の銃撃に、反応が遅れた。ギリギリのタイミングで右腕の輻射波動で防ぐが、
無理な機動で次の行動がワンテンポ遅れた紅蓮に、別方向からの銃撃が襲いかかり、紅蓮最大の武器である輻射波動機構が破壊される。
カレンは思わず舌打ちしつつも、最後は接近戦で片を付けるつもりらしく、突っ込んでくる敵をハンドガンで牽制する。
ここで、またカレンは舌打ちした。カレンとて、ハンドガン程度で敵を止められるとは思っていない。
多少敵の足を鈍らせることが出来ればそれで上等、そう考えていたのだが。
全力!全開!投下!支援!
支援
>>437 (しょ…職人を殴りたいと思ったのは生まれて初めてだ……!!)
投下中なら支援
全身全霊で支援
「すり抜けて見えるなんて……一体どんな動きしてるのかしら、ね!」
カレンの言葉は、相手が実体を持つ存在である以上考えられない。だが事実敵は銃弾を全く問題にせず、
まるで実体を持たない何か―――そう、例えば亡霊か何か―――のように、銃弾をすり抜けるように躱しきると、
減速も後退もせずに、紅蓮に襲いかかった。敵の両手には廻転刃刀が一振りずつ。二刀流である。
対するカレンも最早小細工は無用と、呂号乙型特斬刀と呼ばれる小刀を抜き放ち敵を迎え撃つ。
速度と重量の乗った敵の初太刀を何とかいなし、小刀と右手の爪で敵の二刀に対抗するカレン。
敵の横薙ぎの斬撃を持前の紅蓮の高機動で退いて躱し、即座に爪を叩き込む。敵はもう一方の刀でそれを弾くと同時に、
カレンの放った飛燕爪牙を冗談のような反応速度で回避、伸びきったワイヤーを断ち切る。
まさかこうも完璧に対処されるとは思わず、一瞬隙が生まれたカレンに二刀が迫る。
このままやられてなるものかと、カレンも半ば意地だけで敵の動きに必死に食らいつく。
常人には不可能な、天賦の領域の技術の応酬。しかし、その勝敗は火を見るよりも明らかだった。
近接戦闘で真価を発揮する紅蓮だが、その要とも言える輻射波動は既に破壊されている。
残った呂号乙型特斬刀と右手の爪だけでは決定力に欠けるのは否めず、曲がりなりにも敵と剣を交わしていられるのは紅蓮の高い機動性があってのこと。
だが、それも限界に達した。そうして、決着とは存外あっさりとしたもの。
二刀に意識を割き過ぎ、敵の蹴りをまともに受け転倒した紅蓮のコクピットに剣を突き付けられ、カレンの敗北は決まった。
いいか、投下を全力で支援するんだ!
おおっ続き待ってました!支援
殴るのだけは・・・ホントウにすいませんでした 支援
「あーあ、負けちゃった……」
シミュレータから出たカレンは、頬を伝う汗をタオルで拭いながら嘆息した。
手近な椅子に座りこみ、汗をかいて気持ちの悪い体に少しでも風を送ろうと、
ただでさえ目のやり場に困るタンクトップの胸元をぱたぱたとしている。
男所帯に身を置いてきたからか、カレンはあまり周りの目というものに注意を払わないところがある。
そのくせ、いざ見られているとなると、持ち前の身体能力を存分に発揮して報復してくるのだから少し理不尽な気がしないでもない。
そんなカレンの目の前に、よく冷えていると一目で分かる、汗をかいたペットボトルが差し出される。
「お疲れさま、カレン」
「あ、ごめん。ありがと」
「どういたしまして」
言いながら微笑むと、先ほどカレンと相対していた敵―――ライは、カレンの隣の椅子に腰をおろした。
ライ。ゼロ率いる黒の騎士団結成後に加入した新人でありながら、サザーランドで白兜を退けてのけた技量と、
ゼロにも認められた指揮能力の高さから、KMF部隊の訓練教官を任されている男。
これからの活躍次第では、もっと重要なポジションにも就くことが出来るであろう、優秀な人材。
彼を黒の騎士団に誘ったカレンとしては、ライが活躍してくれるのは鼻高々である。
であるのだが、生来の美貌と人柄の良さの為に女性団員から熱烈な支持を受けていると知った時は、
一人の女として彼の騎士団入りを少々後悔しないでもなかったが。
ふむ、支援は貴公らにお任せするか
支援
任せられた!支援
「また私の負けね。折角ゼロから紅蓮を任されたのに、紅蓮には黒星ばっかりつけちゃって。
ちょっと自信無くしそう。やっぱり、あなたが紅蓮に乗ったほうがいいんじゃない?」
「いや、僕よりもカレンの方が紅蓮との相性が良いよ。僕ではあそこまで紅蓮を動かせない。
僕がゼロの立場でも、紅蓮のパイロットは君に任せるよ」
「誉められてるんだろうけど……その私と紅蓮のコンビを打ち負かした相手に言われてもね。
私には、あんな幽霊みたいな動きは逆立ちしたって出来そうにないわ」
「あれは、ほら、僕の機体も一応新型だしね」
カレンの拗ねたような物言いに困ったような顔をしながら、ライは格納庫の一角に目を向ける。
つられてカレンもライの視線の先を見る。
名が示す通り、紅蓮の如き真紅でカラーリングされた、右手の爪など特徴的なフォルムをしている機体、紅蓮弐式。
そして、その隣に静かに佇む機体があった。青と白を基調としたカラーリング。紅蓮とは違い、
ブリタニアのKMFに近いフォルムをした機体、無頼改。
その性能は紅蓮に一歩劣るものの、ブリタニア軍の最新式KMFであるグロースターと互角に渡り合うことが出来る。
またライの要望をゼロがキョウトに伝えた為、ライの無頼改には廻転刃刀が二振り装備されており、
また独自の装備として右肩の後ろに折り畳み式の長距離射程のライフルも追加されている。
支援
「あのライフルで輻射波動を破壊出来たのが大きかったよ。弾数はそれほど多くないし、
使い勝手も少し悪いけど、使いどころを見誤らければ戦闘を有利に運べるようになると思う」
「それも、君の高い狙撃能力があってこそだ」
「ゼ、ゼロ!?」
二人で話し込んでいた所に突然現れた黒い仮面に黒装束の男に、カレンは慌てて立ち上がり姿勢を正した。
ライはカレンの慌てように苦笑しつつ、同じように立ち上がり姿勢を正した。
ゼロ。カレン達が所属する黒の騎士団を作り上げた男であり、その正体を黒で覆い隠した謎の男。
分かっているのは酷く有能な男であることと、ブリタニアの敵であるということだけ。
それ故に未だに一部の団員に不信感を抱かれているが、カレンはゼロを信頼していた。
ライはと言えば、自身が記憶喪失で身元不詳ということもあり、ゼロが正体を隠していることに文句は無く、
またゼロと同レベルの思考が出来るが故にゼロの有能さを誰よりも理解しているため、
カレンほどではないにしろ信用はしていた。
「カレン。私が紅蓮のパイロットにライではなく君を選んだのは、
ライが言ったとおり君の方が適性があると判断したからだ。
紅蓮の輻射波動は確かに高い威力を誇る兵器だが、それ故に紅蓮の戦術の幅は他の機体に比べ少々狭まっている。
ライは戦況にあわせて臨機応変な対応をし、戦術を駆使するタイプだ。
そのライの長所を活かすには無頼改の方が良い。それに、君にはチャンスに全てを賭けられる思いきりの良さがある。
輻射波動はエナジーを大量に消費するが、君は勝負どころで躊躇なく輻射波動を使い、
その威力を十二分に発揮させることが出来る。私は紅蓮のパイロットに君を選んだことに間違いは無かったと自負しているよ」
「あ、ありがとうございます! 期待に応えられるよう、全力を尽くします!」
「頼もしいな。しかし、訓練はこの辺りにしておいたほうがいい。
この後は、楽しいハイキングが待っているのだからな」
「ハイキングか。場所はナリタ連山だったか」
支援
支援
含みのあるゼロの言葉に、ライが反応する。
ゼロが「ハイキング」と称する今日の演習の準備を行っていたライは、
その規模の大きさに違和感を覚えていた。演習というより、
生死を賭けた大勝負に行くのではないか。そう思えてしまうのだ。
何せ今回のハイキングでは、黒の騎士団の戦力の殆どを投入するのだから。
ライの声に含まれる感情に気付いたかどうか。ゼロはライに仮面越しの視線を向ける。
「君にも期待しているよ、ライ。今回のハイキングでは、君がどんな働きをしてくれるか楽しみにしている」
「期待に応えられるよう、善処するよ」
「フッ。ああ、そうしてくれ」
話は終わりとばかりに踵を返すと、ゼロは去って行った。
去っていくゼロの背中を見送りながら、ライは妙な胸騒ぎを覚えていた。
後に、ナリタ攻防戦と呼ばれるこの日の戦い。
この戦いでライは、後の人生に大きな影響を与える二人の人物と出逢うことになるのだが、
今のライはそれを知る由も無かった。
支援
支援
「敵機撃破」
敵の射程外からライフルでコクピットを撃ち抜いたライは、
戦場と言う異常な世界に立っていながらなお冷静だった。
現在黒の騎士団は、コーネリア総督率いるブリタニア軍と交戦中だった。
ナリタ連山に居を置く日本解放戦線をブリタニア軍が討伐しにやってくるという情報を得たゼロは、
両者が激突すると、頃合いを見計らってブリタニアを横合いから思い切り殴りつけたのだ。
土砂崩れという方法を使って。
仲間達には何の情報も与えず、また山頂に陣取るという初っ端から背水の陣というゼロの方針には少々無茶が過ぎると感じたが、
土砂崩れで多くのブリタニア軍を殲滅し、生じた混乱に乗じて一気に敵大将の首を取る、という作戦は、
単純で大胆、ハイリスクハイリターンな作戦であり、ライ個人としては。
「面白い」
そう思ったからこそ、率先してゼロに従ったし、今も騎士団の一番槍としてブリタニアのKMFを狩っている。
そう、狩り。突然の作戦に動揺した様子も見せず、既にライは二十近い敵機をスクラップにしていた。
『トップスコアだな、ライ。大したものだ』
素直に称賛とは受け取りづらいゼロの言葉に、淡々とライは応じた。
「君がスコアなんてゲームみたいな物言いをするとは、意外だね」
『冷静だな……ふむ、自分がしていることを正しく理解していながら、自分の為すべきことを躊躇わない。
予想以上に精神的にもタフなのだな、君は。私は優秀な部下を持てて嬉しいよ』
「世辞が用件ではないだろう。コーネリアを見つけたんだな」
『察しの良い男だな。話が早くて助かる。私はこれからカレンと共にコーネリアを待ち伏せる。
ライ、君はコーネリアの救援に向かおうとする敵部隊を片付けてくれ』
支援
支援
「了解」
ゼロとの通信を終え、リアルタイムで変化する戦術図に目をやる。
コーネリアのグロースターは単騎でゼロが待ち受けるポイントに向かっている。
「この動きは……なるほど、自分を囮にしたか。勇ましいことだが、
ゼロに読まれてしまった以上」
チェックメイト。コーネリアは確かに優秀なパイロットだが、
ゼロの部隊にはカレンの紅蓮弐式がいる。扇達の無頼もサポートとして付いているし、
仕留めるには充分過ぎる戦力が揃っている。
「しかし、勝利の女神が敵の手に落ちることは見過ごせない筈」
思考しながらも、意識は戦場へ。
手近にあった大岩を廻転刃刀で砕き、背後に感じた殺気に向かって破片を蹴り飛ばす。
背後に迫っていた歩兵達は逃げることも出来ず岩に押しつぶされ、
運の悪いことに持っていた火器が誘爆したらしく、無事だった者達も火達磨になっている。
一瞬、痛々しい表情をライは浮かべたが、すぐに元の無表情を取り戻す。
支援
支援
「となれば、僕が止めるべき敵は……うん?」
止めるべき敵……コーネリアの騎士、ギルフォード率いる親衛隊を、
黒の騎士団ではない部隊が足止めしていることを表示された情報から理解し、
ライは首を傾げた。日本解放戦線に、精鋭たる親衛隊と渡り合える部隊があるとは思えないが。
「いや、待てよ」
思い当たる名が浮かぶ。
藤堂鏡志朗。奇跡の藤堂の名で知られる、旧日本軍の中で唯一ブリタニアに一太刀浴びせた名将。
彼には、彼に忠誠を誓った四聖剣と呼ばれる猛者達が付き従っているという。画面に表示されている光点は五つ。
まず、彼等と見て間違いはないだろう。と、ライの見ている前で、藤堂達と思われる部隊が敵に押され始めている。
「考えている場合じゃないか」
ライは操縦桿のレバーを引いた。
支援
支援
「鋭!」
突き出された敵グロースターのランサーを廻転刃刀で弾きながら、
千葉凪沙は自分達が徐々に押され始めているのを感じていた。
当初、藤堂率いる千葉達四聖剣は、親衛隊と互角の戦いを繰り広げていた。
それは千葉にとって当然のことだった。自分達四聖剣がブリタニア軍如きに後れを取るとは思わないし、
藤堂中佐の指揮さえあれば、どんな困難な状況でも戦い抜いてみせるという意地もあった。
事実、藤堂の読み通りに事が運び、コーネリアを孤立させることが出来た。
そんな時だ。変化が起きたのは。
『ぐぅ……!』
「中佐! むっ!?」
藤堂の焦燥を感じさせる声に気をそらした千葉に、先程から千葉を苦戦させているグロースターのランサーが襲いかかる。
なんとか刀でランサーを受けた無頼改にたたらを踏ませながら、千葉は相手が自分よりも上の相手であることを自覚していた。
と言うのも、今千葉が相手にしているのは先ほどまで藤堂と渡り合っていたほどの猛者だからである。
藤堂ほどの実力者はブリタニアにも少ないらしく、このグロースターのパイロットだけは、
他のグロースターを操るパイロットより一枚上手であることが戦っている内に分かった。
だが、弱音を吐くわけにもいかない。元より相手の方が数で勝っているのを、
千葉達は得意の連携攻撃を駆使してその差を埋めていた。その指揮をするのは藤堂であったが、
その藤堂が。
支援
支援
『邪魔なんだよ……そこをどけぇ!!』
一騎の鬼神を相手に苦戦を強いられていた。
そのグロースターは、何もかもが違っていた。
技術、経験、才能、そして勘。凡そ、戦場において兵士の優劣を決定するありとあらゆる要素、
その全てを文字通り千葉達とは桁違いの次元で持ち合わせた存在。
そのグロースターの前では、藤堂でさえ霞んで見える、それほどの相手。
正直、何故これほどの使い手が先程まで一兵としてコーネリアや千葉が相手をしているグロースターの下についていたのか理解出来ない。
藤堂が抑えられ、他のグロースターが勢いを増して攻めかかってくることで千葉達の連携も乱れる。
今がコーネリアを討つ最大のチャンスである以上退くわけにはいかないが、それ以前に、
最早退くに退けない状況であった。
支援
支援
『藤堂さんの前で、無様は晒せないからねぇ』
二機のグロースターを相手に一歩も退かず、朝比奈が奮戦する。
余裕を感じさせる語り口だが、彼の額には無数の汗が滲んでいた。
『日本軍人を侮るなよ、若造がぁ!!』
歴戦の軍人である仙波の咆哮に、たじろいだ様子を見せたグロースター。
彼らとてコーネリアの親衛隊として激戦を生き抜いてきた精鋭だが、
鬼気迫る仙波は彼らさえも圧倒していた。
『悪いが、ここは俺の死に場所じゃぁないんでな!』
気合と共に卜部が放った一撃が、グロースターの片腕を斬りおとす。
一撃一撃に魂魄が籠められた卜部の剣の冴えは、藤堂のそれと比べても遜色無い境地に至っていた。
千葉と同じように朝比奈が、仙波が、卜部が、死力を尽くして戦い続ける中。
互いに強敵と激闘を繰り広げていた千葉と藤堂が、交差した瞬間。
『ギルフォードォォ!!』
「何!?」
『お任せを!』
『しまっ……! 千葉ぁ!!』
藤堂と戦っていたグロースターと、千葉が戦っていたギルフォードが駆るグロースター。
その二機が、標的をスイッチ。千葉に、鬼神が迫る。
長い軍隊生活で感じたことの無い圧倒的なプレッシャー。それでもなお、
恐怖で凍らず応戦出来たことは、千葉凪沙という女性が真に優れた武人であったことの証明に他ならない。
それも、圧倒的な実力差の前では無駄なことだったが。
支援
『はああぁぁ!』
「あぐっ!」
初撃を何とか刀で捌いたものの、バックステップで取った距離を即座に詰められ、
ランサーによる連撃で握った刀ごと右腕を破壊され、回避行動をとったものの左脇腹を抉られた。
人体ならば致命傷。それは無頼改にとっても同じこと。不運なことに、衝撃で不具合が生じたらしく、
脱出することも出来そうにない。
膝をつく千葉の無頼改の前で、グロースターがランサーを振りかぶる。
『千葉!』
自分の名を呼ぶ誰かの声を何処か遠くで聞きながら、無音の世界で振り下ろされるランサーを眺める千葉。
(ここまでか……)
千葉が迫りくる死に、覚悟を決めた、そんな時。
銃声が鳴り響く。
今まさに千葉の命を絶たんとしていたグロースターは、本能の鳴らす警鐘に従い即座に後退すると、
新たに現れた敵に対して油断なくランサーを構えた。
「な、なに、が……?」
戸惑う千葉の目の前に、その青い機体は姿を現した。
支援
支援
青と白を基調としたカラーリング。両の腕にはそれぞれに廻転刃刀が握られている。
それは見慣れている機体。今も千葉が搭乗している、現代に甦った鋼鉄の侍……無頼改。
だが、違う。見慣れている筈なのに、千葉にはそれが自分達の乗る無頼改と同じ機体だとは思えなかった。
それほどに、違った。存在感が。纏った雰囲気が。何よりも、一目見ただけで感じ取れる“強さ”が。
それは千葉だけでなく、その場にいた全員に共通したものらしい。
その証拠に、藤堂や朝比奈達だけでなく、ブリタニアの兵士達も突然の乱入者を注視していた。
『動けますか?』
青い無頼改から発せられた声は、意外にも年若い青年のような声だった。
青い無頼改は千葉を背に庇うような格好で敵のグロースターと対峙している。
『動けますか?』
再び発せられる、ここが戦場であることを失念してしまいそうになるほど、落ち付いた青年の声。
498 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/08(金) 22:26:28 ID:Sa8FK0Hk
支援
支援
「あ、ああ。大丈夫だ」
その声が自分に向けられたものだと気付き、なんとか自分の無頼改を立ちあがらせる千葉。
青年はやはり落ち着いた声で「そうですか」と答えると、その場に片方の廻転刃刀を突き刺した。
『これをどうぞ。無いよりマシでしょうから』
「お、おい、待て! そいつは!」
一刀流に切り替えると、千葉の制止を聞かずにグロースターとの距離をゆっくりと詰める青い無頼改。
向かい合う鬼神と、鋼鉄の侍。徐々に狭まる距離に比例するように、両者の間に漂う空気が密度を増していく。
その瞬間からそこは、この二人だけが立ち入れる、二人だけの戦場と化した。
暫し、奇妙なほど静かに見つめ合う両者。刹那的な静寂が二人の間に横たわる。
『まったく、次から次へと。私は早く殿下の元に行かなきゃならないんだがね』
『ですから僕が来ました。敵を片付けろと、ゼロに命じられているもので』
『はっ! 「僕」に、「片付ける」ねぇ……やれるものならやってみなよ、ぼうやぁ!!』
その言葉を合図に、両者は遂に激突した。
支援
この口調はもしや……?支援!
以上になります。
上だけでは短い気がしたので、中も加えて上としたのですが、
そしたら今度は長くなりすぎた気も……どうもすいません。
藤堂さんを苦しめ、千葉さんを一蹴し、ライと戦い始めた敵は、
オリキャラではないです。言わずとも分かる気がしますが、念のため。
それでは、まぁたみぃてぎぃあすぅぅ!
期待しつつ全速で保管完了しました。
そういうことかww
あの人かw
>>503 千葉はライの嫁卿、ぐぅぅどぉじょぉぶぅでぇしぃたぁぁ!
読みごたえのある分量に続きが気になる展開
ていうか勝てるのか?ライ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
0000以降に投下します
0000以降か……。
皆様、私はもう落ちますので支援は宜しくお願いします。では。
空気が悪くなったら申し訳ないんだけど、たまに見かけるこの結構時間空く投下宣言ってどうなのかな?
その時間に被りそうになった職人さんは投下し辛くなるだろうし、
自分が投下準備出来てから、今から何分後に投下します、みたいので良いんじゃないかしら
>>508 俺は投下宣言したらさっさと(遅れても10分くらいで)投下してたから意識したことなかったけど、
言われてみるとそうだね。何か理由があるのかしら?
こんばんわ。
よろしけれぱ、これから投下しますが、支援お願いだきるでしょうか?
>>508 すいません、一日一投下という自分ルールと
風呂が原因です
全力で支援しよう
えー・・今回は、2話分続けて投下したいと思います。
どうも、あれぐらいの量よりも長い文章を書く事は無理っぽいので…。
あと、スザクが壊れて、半分オレンジ化して、かませ犬状態になっています。
支援は任せてくれ
まずは「蒼天の騎士(6) 月下舞う」です。
戦闘シーンだけなので、カップリングはありません。
支援
爆雷攻撃が続く。
ギシギシと船体が軋み悲鳴を上げる。
本来、ゲフィオンディスターバーの論理を利用したスティルス潜水艦のこの艦がこう簡単に見つかる事はない。
しかし、ここまで近づかれ、ソナーで監視されてしまった以上、動く事さえ出来ない。
確かにミサイル・魚雷で反撃は出来るだろう。
しかし、敵の数はあまりにも多く、さらにナイトオブラウンズが3人も参加している。
それに対して、黒の騎士団に残されたナイトメアフレームは1機もない。
先の「太平洋奇襲作戦」でそのほとんどを失ってしまっている。
そして、唯一残っていた紅蓮可翔式と飛翔滑走式無頼は、今ここにはない。
まさに絶体絶命であった。
蒼天の騎士(6) 月下舞う
「うろたえるな、敵の攻撃は当てずっぽうだ」
艦橋では藤堂中佐が仁王立ちで、指揮を執っている。
しかし、敵の攻撃は激しさを増し、振動と衝撃が船体に亀裂を生じさせ、浸水が始まる。
「船体各部に浸水っ」
千葉中尉の報告が届けられる。
「動くな…相手に捕捉される。今は耐えるんだ」
藤堂の落ち着いた、それでいて迫力のある声が響く。
その声でパニックになりかけていた団員達が落ち着きを取り戻す。
しかし、ほとんどの乗員は、多分自分らは助からないだろうと思い始めていた。
支援
「Q1聞こえるか、Q1っ」
その時、入ってきた無線。
その声が艦内に響く。
そう、ゼロからの無線だ。
一気に艦内に歓声が上がり、諦めかけていた団員達を活気づかせる。
「ダウントリム50、L40に向けて急速潜航しろ」
続けざまに命令が無線で届けられる。
今まで彼が起こしてきた奇跡を身近に見てきたものたちにとって、その命令は一条の光に感じられた事だろう。
「正面に向けて魚雷全弾発射っ。時限信管で40秒だ。」
一瞬、躊躇する藤堂中佐。
しかし、すでに策が尽きた今、その命令にすべてを賭けるしかないと判断したのだろう。
「よし、信管設定後全弾発射!!」
藤堂の命令が放たれる。
それに従い前部発射管の魚雷が全弾発射される。
「次にアンカーで船体固定っ。各員衝撃に備えろっ、急げっ…」
すかさずアンカーが発射される。
そして、船体が固定されたのと合わせるかのように、魚雷が爆発する。
次々と爆発する魚雷。
そしてその爆発で誘爆するメタンハイドレート。
小さな魚雷の爆発は、巨大な爆発なり、海中に大量の泡が一気に広がった。
アンカーで固定した潜水艦でさえかなりの衝撃が伝わってくる。
もし固定していなければ…。
そしてその藤堂中佐の想像通りの事が起こっていた。
支援
「そんな…馬鹿な…」
飛行するランスロットの中で絶句するスザク。
一気に湧き上がる泡が海中の水中用ナイトメアフレームと海上の艦艇を一気に覆いつくし、そのほとんどが行動不能に陥っていた。
「おいおい、こりゃ援軍どころの騒ぎじゃないぞ」
ジノがあきれたような口調で現状を把握しょうとする。
「生き残っている部隊を集結させろっ」
我に返ったスザクが命令する。
その命令と同時にわずかに生き残った艦から報告がもたらされた。
「こちらに高速接近するものあります。機数3。おそらく機動兵器の類と思われます」
「なにっ」
ズームを使い、その3つを拡大する。
そこには、蒼く塗られた月下と紅蓮可翔式、飛翔滑走式無頼の姿があった。
そして、飛翔滑走式無頼はゼロを大事そうに抱えている。
支援
支援
「ゼロぉぉぉぉぉぉっ」
ここまで追い詰めながらの敗北に我を忘れ、怒りに支配されるスザク。
ランスロットがヴアリスを構える。
目標は、ゼロ。
しかし、先行する蒼い月下がゼロを抱える飛翔滑走式無頼を庇うように前に出る。
「打つなっ、枢木卿」
その行動がますます怒りの炎に油を注ぐ結果となる。
「ライっっっ。貴様っ……やっぱりぃぃぃぃぃっ…」
スザクの怒気が言葉と共に発せられる。
その怒気を受け流しながら、蒼の月下は、刀状のMVSを構える。
「君命に反する事になるぞ」
「なにっ」
月下からオールチャンネルで伝わった言葉に引き絞ろうとする引き金が止まる。
「黒の騎士団は、行政特区日本への参加を表明した」
しかし、続けて告げられたその言葉に、スザクの怒りが一気にマックスに達する。
「信じられるかっっっ」
ランスロットがヴアリスの引き金を引く。
鋭い発射音が響き、ゼロを庇うように先行する月下に発射される。
発射された弾は、間違いなく月下に当たるはずだった。
しかし、攻撃は左手の甲壱型腕から発した蒼い波動によって相殺され防がれてしまう。
輻射波動を搭載する機体にのみ出来る絶対の盾。
ランスロットのシールドのように長時間の形成は出来ないが、その分強固な防御力を誇る。
「枢木スザク、君命に逆らいし罪により、処罰させてもらおう」
攻撃を防ぎ一気に加速し、次の攻撃を回避する優雅な曲線を描きながらランスロットに肉薄する月下。
「くっ…」
ヴぁリスではあの防御は抜けない。
そう判断し、ヴアリスを捨て、MVSに持ち替え接近戦で迎え撃とうとするランスロット。
振り下ろされる蒼き騎士のMVSと迎え撃つ白き騎士のMVS。
支援
本来なら、防げたかもしれない攻撃。
しかし、怒りが本来の動きを妨げる。
コンマ何秒かの差が大きく結果を分ける。
MVSを握ったまま、海中に落ちていくランスロットの右腕。
「まだだっ…」
左手を動かしもう一つのMVSを掴もうとするスザク。
しかしその動きを途中で止めらなければならなくなってしまう。
月下の甲壱型腕がそれよりも先にランスロットのコックピットブロックを捉えていた…。
「ヴァインベルグ卿、アールストレイム卿、お二人共このまま引いていただけますね?」
ランスロットのコックピットブロックを輻射波同で捉えたまま、
蒼の月下が二人の戦いを観戦していた二機のナイトオブラウンズに睨みをきかせる。
「いいもなにも、君命には逆らわないさ。悪いなスザク」
「…わかった…」
二機に反抗する気がないとわかると再びランスロットを見据える月下。
「いいね、スザク」
「くっ…」
返事をしないスザクに語尾を強め再度問いかける。
「いいね、スザク」
「…わかった…」
搾り出すような声で答える。
「では、双方引き上げてもらいましょう」
蒼い月下が戦闘の終了を宣言する。
こうして「黒の騎士団壊滅作戦」は終了したのだった。
支援
「すごい…」
カレンは、ライの蒼い月下の動きに驚くばかりだった。
いくら専用機としてチューンしてあるとはいえ、元々の性能は第7世代のナイトメアフレームよりもワンランク下の月下を操り、
ランスロットをここまで翻弄する事など普通では考えられない。
自分でさえ、紅蓮を使って互角に戦う事しか出来ないのに…。
しかし、それを今、彼は簡単にやって見せたのだ。
かって騎士団の双璧と言われた頃よりも遥かに腕を上げている事がわかる。
そんな彼が誇らしいと同時に負けていられないという思いがわきあがってくる。
「見てなさいよ、ライ。私だって負けてないんだからね」
そして、カレンと同じように月下の動きを驚きをもって見ていた人物がもう一人いた。
トリスタンに乗るジノ・ヴァインベルグだ。
怒りに我を忘れていたとはいえ、ナイトオブラウンズの一人であるスザクを翻弄し、手玉に取ったのだ。
興味を引かないわけがなかった。
「へぇ…面白そうなやつじゃん。こりゃ、楽しめそうだな…」
支援
以上で第6話終了です。
続けて「蒼天の騎士(7) 暗躍」を投下いたします。
カップリングは…あえていうなら、ライ×ナナリーでしょうか…。
やっとナナリーのターンです。(笑
あと咲世子さんも絡みます。
行政特区日本。
今は亡きユーフェミア皇女殿下が初めて提唱し、ブリタニアという国の仕組みを変えるかもしれなかった政策。
しかし、それはユーフェミアの乱心により瓦解、黒の騎士団対ブリタニアという後の東京大決戦へと繋がっていく。
のちの歴史にブラックリベリオンという黒いシミを残す結果しか残さなかった行為。
しかし、今、再び行政特区日本という政策は、ナナリー皇女殿下の下、新たなる政策として生まれ変わろうとしていた。
蒼天の騎士(7) 暗躍
「これは…」
行政特区日本の基本内容の説明が行われ、その場にいたほとんどのブリタニア人は絶句した。
驚いていないのは、ナナリーとその専属騎士にして今回の行政特区機構の中心的人物であるライ・エニアグラム、
そして彼の元で法案に協力したミス・ローマイヤを初めとする数名だけだ。
支援
まぁ、驚くのも無理はなかった。
今は亡きユーフェミア皇女殿下が提唱したものをベースとしているものの、内容はそれよりもさらにより踏み込んだものだったからである。
「これでは事実上の独立とかわらないではないですか…」
誰もが言葉を失う中、政務官の一人がやっとそれだけ言う事が出来た。
「そうですね。そうとられても仕方ありません」
その指摘に、ライは素直に対応する。
その言葉に一気に部屋の中がざわつく。
「ですが、独立とは大きく違います」
ざわつきがいっそう大きくなった。
「その理由といたしましては、
第一に、輸入に関しては自由だが、サクラダイト関係の輸出に関してはエリア11のブリタニア領を経由しなくてはならないため、経済をブリタニアに依存している。
第二に、ブリタニア側と日本側の議員による議会制であり、日本人だけで行われるわけではない。
第三に、固有の軍事力は持つ事は禁止されているため、治安や防衛に関しては民間やそれに順する団体や国家に委託するしかない」
淡々と具体的な例をいくつも挙げ、説明していく。
「つまり、今回の行政特区日本は、現在の支配体系とは違う、ブリタニアの衛星国としてのテストケースになるわけです。」
ざわつきは収まるどころか、ますます大きくなる。
誰もが…いや、ブリタニア人ではなかなか発想できない根本的な支配体系の見直しに驚きと不安が口から漏れているのだろう。
「ふむ、説明は理解しました。しかし、あまりにも条件も指定範囲も譲歩しすぎではないのかね?」
ライの説明の後、年長の政務官がその場にいるブリタニア人を代表するかのように問いただす。
彼らブリタニアの政治に長く関わっているものからすれば、弱者の事を思いやるという発想はなかなか思い浮かぶ事ではないのかもしれない。
「そう思われるかもしれませんが、こちらをご覧下さい。」
1枚のスライドが映し出される。
そこには2つのグラフが描かれている。
「右が現在のエリア11の生産性効率を表したもので、左は1年前、ブラックリベリオンの前の時のものです。
ごらんのようにここ1年あまりの間に半分以下に低下しております。」
映し出されたグラフを指差しながら、問題点を指摘する。
以前からここで政務に関わってきた者達の視線がライの視線から逃げるかのように逸らされる。
支援
「この傾向は、実はエリア11だけではありません。ブリタニアの支配するすべてのエリアに見られる現象なのです。
その為、ブリタニアはこれだけ広大な領土を持ちながら、国力はそれほど大きく伸びずECや中華連邦に遅れをとる原因になっています。
また、占領後も激しい抵抗運動が続く結果にさえなっています。」
ここで一度話を区切り、再度ここに集まった人々をぐるりと見渡す。
「しかし、このテストケースがうまくいけば、ブリタニアが本来持つ力を取り戻す事も可能なわけです。」
この部屋全体の視線がライに集中しているのがわかる。
「また、今回の案に関しては、シュナイゼル殿下とも事前に相談し許可をいただいております」
シーンと静まり返った雰囲気が一気に大きく揺れた。
部屋中が大きくざわめきに支配される。
しかし、そのざわめきは驚きと不安ではなく、新しいものを作り出し実行する喜びと誇りに変わっていた。
「わかりました。皇帝陛下の為、ブリタニア帝国の為、我々は喜んで今回の行政特区日本に協力いたしましょう」
先ほど質問してきた年長の政務官が立ち上がり賛同する。
それが合図にでもなったかのように、次々と賛同者が現れ、集まった人々の中に活気があふれ出す。
その光景にほっとするライ。
そして気がつく。
いつの間にかナナリーの左手が自分の右手をしっかりと握り締めている事に…。
「…ナナリー……様…」
「いつも助けられているばかりですからね。これぐらいしかお手伝いできませんけど、ライさんの力になりたかったんです」
少し頬を染め、天使のような微笑が僕に向けられる。
「……」
まったく言葉が出なかった。
この時、僕はその笑顔に我を忘れ見入っていた。
常に思い続けている愛しいカレンの事さえ頭に浮かばないほどに…。
支援
その日の夜、くつろぎながら書類をチェックしていた僕の部屋に咲世子さんが訪ねてきた。。
「どうしたんです?こんな夜中に…」
しっかりとドアを閉め、鍵をかける咲世子さん。
「もちろん…」
穏やかな表情がほほを染め、うっとりとした表情に変わる。
「愛しいライ様に夜這いをかけに来ただけですわ」
がたがたっ…ドスン。
もちろん、椅子からずり落ちた僕が発した音だ。
「さ…咲世子さん…」
潤んだ瞳が僕を捉える。
はたから見れば、愛の告白の場面のようだが、僕には彼女が獲物を吟味する肉食獣のようにしか見えない。
(ごめん、カレン……ごめん、ナナリー…駄目だ逃げれそうにない…)
追い詰められ、絶望に支配されるというのはこういう気持ちなのだろう。
走馬灯のようにカレンやナナリーとの楽しかった思い出が浮かんでは消えていく。
そんな僕の態度があまりにもおかしかったのだろう。
我慢できず元の表情に戻り、くすくすと笑い出す咲世子さん。
「最高でございましたわ、ライ様。」
「…あーーっ…」
そこで初めてからかわれていた事に気がつく。
支援
「これは、カレン様やナナリー様にもご報告せねばいけませんね」
「な・何を報告するつもりなんですかっ」
「もちろん、愛しい人を思いながらも、年上の女性の誘惑に負けそうになってしまう白銀の美青年のことですわ」
そうはっきりと言い切ると一人芝居を始める咲世子さん。
「「だめなんだ…僕には…大切な人が…」
「ええ、それはわかっています。でも、今だけは…私を身体で感じて欲しいの…」
二人は、めくるめく許されない愛の渦に飲み込まれていくの…。
きゃーーーーっ…素敵ですわ。」
頭の中で巨大な鐘が耳元で鳴り響いたような強烈な頭痛した。
「勘弁してください…。頼みます…」
まさに半分泣きたい気持ちで一杯であった。
もしかしたら、涙ぐんでいたかもしれない。
「あ…」
どうやらそんな僕を見て我に返ってくれたようだ。
「失礼しました、ライ様。ちょっとトリップしてたみたいです」
(みたいじゃなくて…ええ…間違いなく向こう側にイッちゃってましたよ、咲世子さん)
心の中で突っ込む。
「で…何しに来たんですっかっ…」
「あ・・そうでした。ルルーシュ様から電話です」
そういうとエプロンのポケットから特殊な機械を付けた携帯を出して僕に渡す。
「部屋や周辺の盗聴器などのチェックの方は、完全に済んでおります。ご安心ください。」
さすが腐っても諜報部…抜かりはない。
支援
「すまない、ルルーシュ。待たせたな」
「いや、気にするな。咲世子さんのいつものやつだろう?」
苦笑しているルルーシュの姿が目に浮かぶようだ。
「ああ、そう言う事だ」
多分、ルルーシュも苦笑している僕が目に浮かんでいる事だろう。
「で…時間もないから本題に入る。首尾はどうだ?」
「ああ、問題なく進んでるよ。ただし…」
「ただし…何だ?」
「君の言っていた100万人のゼロは無しだ」
「な・なんだとっ…。あれだけの妙策はないだろうに…」
ルルーシュの不満そうな声があがる。
確かに奇想天外だが、アレは…ないだろう…やっぱり…。
「確かに面白いとは思うが、もっといい案がある」
「ふむ、わかった。聞かせてもらおう」
「ああ…実はな…」
結局これ以降、電話でのミーティングは、行政特区日本の宣言が行われるまで何度も行われる事になる。
…その頃のカレン…。
「ちょっと、愛しい相手がメアド教えたって言うのに、あれからまったく連絡ないっていうのはどう言う事よ」
携帯を何度もチェックし、何度も愚痴っている。
「ふふん、その程度の遊び相手としか思われてないのかもな」
C.Cがそんなカレンを楽しそうにからかっていた。
支援
支援
支援、猿か?
すみません…悪禁食らっちゃいました。
以上で第7話終了です。
皆様、支援ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。
追加…あとミス・ローマイヤは篭絡されています。
ライの魅力に…。(笑
>>545 あしっど・れいん卿、GJでした!
ただ、一話一話投下したほうがいいかと思います、感想も書きづらいですし
百万のゼロの代わりに何をするのか気になります
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
0000より投下します、支援が無ければ自援しますので心配しないでください
すみません・・。
頭痛した。
ではなく…
頭痛がした。
が正解です。(がっくし…
>>503 GJ!あの人が出てくるとはこの頃見て無かったのでちょっと嬉しかったですねw
ライとの戦いがどのようになるか気になりますね
次の投下を楽しみにしております
>>545 GJです!にしてもライ強えwww
ローマイヤもう篭絡済みだったのかwww
百万のゼロの代わりに何をするのか非常に気になる・・・
あと
>>535でEUがECになってますよ。
次の投下を楽しみにしております
>>546 支援はお任せください
……いきます
まえがき
タイトルは「ライのごとく〜Lie the combat butler〜 第四話 使用人(かまい)たちの日々」です
・本編再構成ものです
・まえがき〜あとがきまで9レス程度です
・一部本編と似た会話があります
・なんかぐだぐだになった気がする
・支援してくれないと自援します
それでは全力で投下します
支援
「ふぁーあ」 今はどのくらいの時間なのだろうか
カレンと約束した時間まではまだ随分と余裕があるな……よし!
ぼくはある決意を固め、着替えてから部屋を出た
「あら、おはようございます、ライさん」 「おはようございます、咲世子さん」
「なんだか……廊下が凄くキレイですね」 「えぇ、昼から仕事なんですが、自分がどれくらい出来るのか試してみたくて」
「なるほど……それで何か分かったことはありますか?」 「掃除に関する知識はたっぷりとあることは分かったのですが……」
「知識、ですか?」 「えぇ、頭では分かるんですが実際にはそんなにやったことがある気がしないというか」
掃除に関しての知識は山ほどあった、それこそおばあちゃんの知恵袋レベルまで
ただそれらのことをあまり役立てたことは無いというふうに感じる
「そうですか……私はナナリー様を起こしてきます。リビングでルルーシュ様が食事の準備をしておられるので手伝いをお願いします」
僕はルルーシュ(ルルーシュ様もしくはルルーシュ坊ちゃまと呼ぼうかと言ったら全力で拒否された)
の手伝い(というかプルプル震えていたのでほとんど僕がやった)をし
朝食の後カレンとの待ち合わせ場所へ向かった
支援
カレンと租界を散策しながら僕は何となく空を見上げた
僕はこの蒼い空が好きだ……好きだった気がする、何故だかはよくわからないが
「また、考え事?」 「あぁ、少しね」 「空を見ていたようだけど」
「あぁ、僕はここ、エリア11……日本の空を知っている気がする」 「!」
カレンが少し驚き、そして先ほどよりも心なしか穏やかな目でこちらを見た
「貴方はエリア11……日本のことを知っているのね」 「あぁなんとなく、そういう知識がある……けどまだ何か遠い気がする」
「そう……貴方はイレブン…日本人なのかも知れないわね」
「あぁ…でも、僕にはブリタニアについての知識もあるんだ」 「なら日本に来たことのあるブリタニア人かしら?」
「またはその逆、はたまたどちらでもある、もしくはどちらでもない、か」 「……ブリタニア人で日本人」
「今の僕にはまだ分からないけどね」 「大丈夫よ、少しずつ思い出してきてるんだから」
カレンの言う通り……だといいんだが、正直な所ほとんど思い出していないと言っても良いだろう
記憶がの手がかりかもしれない知識の引き出しを見つけただけなのだから
「じゃあ、明日はショッピングモールで待ち合わせ、でいいんだな」
555 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/09(土) 00:04:49 ID:xCwEHNXt
ユフィー生存状態のssが多いせいか、ウザクがいい人として描かれているssが多いので
あしっど・れいん卿のウザク噛ませ犬扱い好きです。
支援
「えぇ、でもいいの?ナナリーちゃんの執事を始めたんでしょう?」
「あぁ、ナナリーお嬢様も僕が記憶の手がかりを探しているのは分かっているし大丈夫だと思う」
「そう、じゃあまた明日」 「さよなら、また明日」
クラブハウスに戻ると、ルルーシュがヒョロヒョロ歩いて近づいてきた
「ライ」 「なんですか、ルルーシュ坊っちゃま」
「だからそれはやめろ……イッ……それに敬語を使わなくてもいい、何だかこう、違和感を感じる」 話の途中で呻くルルーシュ……大丈夫なのか
「最近、ナナリーに構ってやれなくてな、寂しい思いをさせていると思う……っ…」
「大丈夫か、無理はしないほうが」 「…お前には感謝する、が、一つ言っておく!」
「…なんだい?」 「…ナナリーに手を出すな!いいな!」
いきなり何を言うのかこの男は
「安心しろ、恩人に襲いかかるような真似はしない」 「そうか……ナナリーをよろしく頼む」
「…任せてくれ、僕は彼女の執事になったのだから」 僕がそう言うとルルーシュは安心したようにクラブハウスの中に戻…ろうとして固まった
「…ライ、すまないが肩を貸してくれないか?」 「……分かった」
ルルーシュを部屋まで連れていくことにした
支援
支援
「ライ、そう言えば会長が、仕事の前に生徒会室に来て欲しい、と言っていたぞ」 「分かった、ありがとう」
僕が生徒会室に入るとそこにはミレイさんにナナリーお嬢様、咲世子さんがいた
「あら、来たわね、ライ。早速だけどこれに着替えてくれるかしら」 そう言って僕に紙袋を渡してきた
「これは?」 「着てみれば分かるわよ」
…確かにそうだが……とりあえず僕はその服に着替えてきた
「やっぱり思った通り、似合ってるわよ」 「えぇ、似合ってますよ、ライさん」 「そうなんですか、見えないのが残念です」
僕が着ている服は執事服だった
「執事になったんだから執事服を着ないとね」 まぁ一理ある
「それではライさん、ナナリー様をしばらく頼みましたよ」 そう言い残して咲世子さんは風の様に去っていった
「それではライさん、中庭に連れていっていただけますか?」 「もちろんです。それでは失礼します、ミレイさん」
「しっかりやるのよー」
ミレイさんの声を後に僕はナナリーの車椅子を押して中庭へ向かった
「いい風ですね、ライさん」 「そうですね」
確かにそよ風が心地よい、おそらく、目が見えないナナリーは僕よりも風を感じているのだろう
支援
支援
「あの……ライさん、聞きたいことがあるんです」 「なんでしょうか」
「あの時、ライさんは何故私達を助けてくれたんですか?あなたの体調はとても悪かったのに」 「それは……」
僕は言葉に詰まる。あの時……僕は何かを思い出して、二人を助けた
だが……何を思い出したのか、そしてそれが何故二人を助けることに繋がったのかが分からない
「何かを思い出したんだと……思います」 「何かを?」
「えぇ、ただ、今はそれが何だったのか思い出せませんが」 「…そうですか」
その後しばらく僕達は何も話さずにその場にいた、不思議と気まずい雰囲気ではなく、どこか穏やかな雰囲気だった
「そろそろ戻りましょうか」 「分かりました」
僕達はクラブハウスのナナリーの部屋へと戻った
「あっお兄様がきます」 「え?」 扉を見てみるが誰かが入ってくる様子はない
というか出歩いて大丈夫なのか、ルルーシュ
「お兄様、疲れてるみたいです、迎えにいってあげてくれませんか?」 「えぇ」
僕が部屋を出てみるとヨタヨタしながら歩くルルーシュが見えた
「大丈夫か、ルルーシュ」 「ライ、か」 「あぁ、ナナリーに君を迎えにいくように、と」 「すまないな、ライ」
パソコンで見てたら微妙に見づらいなこのSS
自援
支援
「あの、お兄様。朝から体調が悪いようですけど大丈夫ですか」
「あぁ、心配いらないよ、ナナリー」
二人で話したいこともあるだろうし、僕も掃除をしなくてはいけないから、ここを立ち去ることにした
「ルルーシュ、ナナリーお嬢様、また後で。僕は掃除をしてきます」
「あぁ、すまないな、ライ」
「また後で、ライさん」
「嬉しそうだね、ナナリー」
「はい、ライさんがとても優しいお方で、なんだか嬉しいんです」
なんだと、ライが優しいから嬉しい?まさか、俗にいう釣り橋効果というやつか!
おのれ、ライめ……いや、落ち着け、俺、何を考えているんだ……だがやつがナナリーを……いや、その前にやつの器をはかるか
ヤツがナナリーにふさわしい男なら……はっ俺は一体何を考えている
くそ、考えが纏まらん、この件は保留だ、今はナナリーとの会話を楽しもう
僕は咲世子さんと共にクラブハウスの掃除をしていた
「あの、ここの掃除の仕方はこれでいいんですか」
「はい、では次はそちらを」
「えーと、これを使えばいいんですよね」
「えぇ、後これも使えば楽ですよ」
結構この仕事はやりがいがあるな
そんなこんなでその日は過ぎていった
支援
おまけ:ルルーシュのトレーニング
「おい、筋トレをやらないのか?毎日続けるんだろう?」
「…お前……くっ…魔女め」
「魔女は関係なかろう、童貞坊や」
「それも関係ないだろう……初日からハード過ぎたか、やはり始めはもっと控えめなトレーニングにするべきだったか……ん?」
「昨日のアレがハードな訳ないだろう……どうした?」
C.C.が目を向けるとそこには目を輝かせたルルーシュがいた
「やれる、やれるぞ、これさえあれば、フハハハハハハハハハハ……くっ」
「はぁ……馬鹿馬鹿しい」
C.C.はルルーシュの視線の先を見てため息をつく
そこにはテレビがあり、通販番組が映っていた
「一日三十分でみるみる効果が現れる「マッスルトレーニング」だと、そんなもの買うならピザを買え」
「あぁ、そうだ。商品番号02356だ。早く頼む……フハハハハハハ、条件は全てクリアされた、あとは配達を待つのみだ!」
支援
支援
自援はやめときな。猿さんがくるから
支援
支援ありがとうございました!
あとがき
ライがナナリーに向かって敬語を使っていると何か違和感が
……じきに二人きりの時は普通に呼びあうようにする予定です
なんか今回は微妙なかんじが……明日投下すれば2週間連続投下だし、しばらくレポートを優先しようかな
……でも書きたいんや、しゃあないやん
レポート考えながら頑張ります
あとパソコンで確認して見たんですが会話文は全部改行したほうが読みやすいですね
携帯だと気にならなかったんですが
次回も全力で投下しますのでヨロシクオネガイシマシタ
トーマス卿、0015-0330より繋げてください
>>573 最後のオチが実にルルーシュらしくて笑えました。
GJです。
確かに改行したほうが見やすいみたいな感じを受けました。
こーんばんはー
なんとなく電波受信しちゃったので、即行書いてみたSSを投下してみよっかなーと
00:40頃、よろしいでしょうか〜
>>573 感想アリガトウゴザイマシタ
今度からは会話文は必要でなければ
改行することにします
>>575 どうぞ、支援はお任せください
人いないっすね
3レスの小ネタだから支援なくても大丈夫かな〜
タイトル [拝啓、母上さま]
カップリング ナシ
オリジナル設定・・・というか、コードギアスでないっぽいというか・・・
説明しずらいので読んでみてください?
ルル・スザク・ニーナと出てきますが・・・
>>573 GJ
なるほど通販か。しかし、ルルーシュのいたぶり方が甘い感じが・・・。いや、こっちがひどすぎるだけか。
>>575 支援します
[拝啓、母上さま]
「はーーーい、今日の撮影はおしまいでーーす。おつかれさまでしたー!!!」
ADさんの良く通る声がスタジオの隅々までに響きわたる。
それを合図に、
「おつかれさまっしたーーー!」
「おつかれさまでした〜〜〜」
「おつかれさぁん」
キャスト、スタッフ、大勢の人たちのお互いをねぎらう声が飛び交う。
──雰囲気の良い現場だよなぁ・・・。
初めてのドラマの現場がここだったっていうのは素敵なことなのかもしれない。
僕はぼんやりとそんな事を考えながら、行き交う人たちを見ていた。
「おっつかっれさんっ!!!」
突然どんっと背中に誰かが飛びついてくる。この声は・・・
「うん。おつかれさま、ルルーシュ君」
今をときめくアイドルスターのルルーシュ君だ。初顔合わせの時から彼は親しく付き合ってくれている。
「な〜にぼんやりしてるんだよ〜。テンション低いゾ〜、この〜」
背中にのしかかる体勢から、彼はぼくの頭をヘッドロックにとらえた。
ぎぶぎぶ〜とバタバタする僕と彼の姿は、他の人たちからすれば微笑ましく写るらしい。これでけっこうキツイんだけどな。
「昨日のWWEの中継が燃える展開でさ〜」
一見華奢に見える彼だけど、実はけっこうな着やせ派で引き締まった身体をしている。格闘技好きでスポーツマンだって事を僕はこの現場で知った。
「いつもいつも飽きないよね。ルルーシュは」
やっとのことでヘッドロック地獄から抜け出した僕の目の前に栗色の頭が飛び込んできた。
こっちはスザク君。ルルーシュ君と僕との三人でこのドラマの主役ってことになっている実力派若手俳優だ。
拝啓、母上さま。
コードギアス反逆のルルーシュ LOSTCOLORS のドラマ撮影が始まって三ヶ月が立ちました。
トウキョウに出てきてからも三ヶ月。撮影はキツイことも多いし、辛いと思うこともあるけれど、だけど僕は元気でやっています。
「ちょっとちょっと、そこの三バカトリオっ!」
快活な女の子の声が耳に飛び込んできた。
顔を向ける。そこにいたのはニーナさんだった。
言葉使いは悪いのかもしれないけど、嫌味のまったくない口調はかえって親しみを感じさせてくれる。
「げ、ニーナだ」
ぼそっとルルーシュ君がつぶやく。どうも彼はこの同年代の先輩女優が苦手なようだ。
「うーん。ライ君はおバカって感じじゃないわよね。ってことでおバカちゃんコンビ?」
ま、どうでもいっか、とニーナさんはカラカラと笑った。つられて僕も笑ってしまう。
「んだよぅ」とルルーシュ君は僕の肩を小突いてみせる。まぁまぁとスザク君がなだめるが、二人とも怒ってるわけじゃないんだ。
「だめよぉ、あんたたち。ライ君は期待の新人なんだから、悪い影響与えたりしちゃ」
「俺たちがライにどんな悪い影響を与えるってんだよ」
不貞腐れるルルーシュ君を見て、ニーナさんはまたカラカラと笑っている。ホントによく笑う人だなぁ・・・と思う。
物心のついた3歳にはもう舞台に立っていたっていう話を聞いたことがある。
ルルーシュ君とスザク君、それに僕の芸暦を足しても彼女一人の芸暦にとどかない。もっとも新人の僕の芸暦は一年に満たない程度なんだけど。
ニーナさんの演技はとても凄い。実力と実績と経験、なによりもその揺るがない自信に裏打ちされたことが袖で見ててもわかる。
イヤな役はほんとにイヤな人として、可愛い役はほんとにすごく可愛い人を演じ分けている。
このドラマの役はこうして話をしているニーナさんと、ホントに同一人物なのか? と思うほど異なる性格の役柄だ。
僕はニーナさんの横顔に見惚れていた。
今度はスザク君が僕を肘で突付く。バレちゃったか。彼はニヤニヤしていた。
「ライ君」
不意にニーナさんが声をかけてくれた。
「今日の演技、良かったと思うわよ。この調子でがんばってね」
ニーナさんはスタジオを後にしていった。近々舞台も控えているらしい。本当に凄い人だ。
「そーかー、ライはああいうタイプが好みかぁ」
ニヤニヤしながらスザク君が言う。「ルルーシュとは真逆な趣味してるんだね」
ほうほう、とルルーシュ君も絡んできた。
「ライってば発育不全気味なのが好みだったのか。同じ男としてはなんとも理解できない趣味だぜ」
ちがうよぉ〜と言ってみせるけど、二人はキャストの誰が良い、誰の方がもっと良いといった話で盛り上がり始めている。
こういうところは田舎も都会も、学校も職場(?)も変わらないんだなぁ。
もっとも故郷の学校ではこんな風にいろんな話をできる友達なんていなかった僕だけど。
バカ話で盛り上がりつつじゃれあう二人の先輩を見て、僕は思う。ここに来てよかったなって。
引っ込み思案で閉じこもり気味だった僕に、これから先も俳優なんて続けられるかどうかわからないけど、
『がんばって一緒にいいドラマにしよーぜ!』
そんな風に励ましてくれるルルーシュ君。
『今の演技なんだけど、あそこはこうしたらどうかな?』
様々なフォローをしつつ、プロの厳しさを教えてくれるスザク君。
『今日の演技、良かったと思うわよ。この調子でがんばってね』
そしてニーナさん。
僕はこの現場がたまらなく、好きだ。
拝啓、母上さま。
僕が本当にプロの俳優として生きていけるのかはまだまだわからないけど、こんな僕に期待や励ましをくれる人たちに、僕が返せるものを探してみたいと思います。
少しでもこの人たちのようになりたいと思う。少しでも近付きたい、と。
だから、僕はここでがんばってみようと思います。がんばっていきたいと思います。
P.S.サクヤが欲しいと言っていたルルーシュ君とスザク君のサインを一緒に送ります。指定通りに厳重に封をしたので、開封時に注意してと伝えてください。
支援
以上でした
いないかなーと思ってたらいらっしゃいましたね・・・。失礼しました
なんとなく本編がドラマで、キャラが俳優さんって感じで
活発でベテラン女優なニーナとか、スポーツマンでアイドルなルルとか
そんな電波を受信してしまったとゆー
ライの妹ちゃんは定着してる名前をなんとなく漢字じゃなくてカタカナで入れました
・・・・・感想もらえたらいいなぁ
>>584 GJです。なんか泣けてきた。
ところで朔久夜(であってたかな?)って、神楽耶の本決まりの前の名前なって聞いた気が?
それを神楽耶にライが言ったらどういう反応をするんだろう?
「まあ、それは私の名前の候補だったのですよ。良くご存知ですね。」
かな?
>>579 感想!全力!感謝!
いや、いたぶっているつもりはありません
ルルーシュに救いをと思いおまけを書いてます
が、救われる気がしないのは何故?
>>584 BLUEDESTINY卿、GJでした!
うぉい! と思わずツッコミをいれてしまったがなかなか面白い
そしてルルーシュの設定に吹きましたww
うん、いいと思いますよ、こんなSSも
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
眠い……おやすみ
1週間で2スレ消費か。すごいペースだぜ
ちょっとアンケ的なものを(注:だいぶ先のSS予告です。保管はいりません)
特区日本はユーフェミアの虐殺命令により崩壊した。ユーフェミアを止めようとしたライは、ギアスをかけられたユーフェミアに撃たれ負傷し、ダールトン将軍の機転で副官のアリスによって会場から離脱する。
しかし戦火の中、ブリタニアと黒の騎士団の全面戦争を悟ったライはアリスにナナリーを守るために自分を放置しろとギアスをかけようとするが、アリスに接吻され口を封じられる。
それを見た無頼に乗った玉城が、
「へん、ブリキ野郎が、泣かせてくれるじゃねか。けどよー、手前らのせいで、死んでいったやつらが大勢いるんだよ。だから手前らは死ねや。」
ライとアリスにライフルが襲い掛かろうとした瞬間に、どこからともなく現れたKMFの攻撃により、無頼は大破。玉城はかろうじて離脱する。間一髪のところで、難を逃れたライとアリスに
「大丈夫かい?」
と声をかけたのは、
○ノネットさん
×金髪の少年
△漆黒の法衣を着た髪型が普段と違うルルーシュ?
□ナナリーと同じ髪の色をした無表情な少年
の四択だとどれが一番いいですかね?書けるなら全部書いてみるつもりですが。
590 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/09(土) 01:38:30 ID:AAMufZ6/
R2では活躍の場の無いノネットさん
>>589 ごめんなさい。ちょっと表現が抽象的過ぎました
○ノネットさん
×V.V.
△ロロ(悪夢編枢機卿ver)
□ロロ(本編)
ノネットさん好きだから○で!
○で
つーかあのそっくりさんはロロだったのか
ブラコンがついに外見にまで影響を
こんな時間に偶然目が覚めたのは、このアンケのせいか!?
× を推します。
△で
悪夢版ロロが参戦するのみたい。
就寝後投下分の感想書いてたら長くなった…こんなんで職人方はモチベUPするんだろうか
>>535 あしっど・れいん卿
GJ! 読み応えありますね。ライが政治的にも力を発揮する場面があるSSってなかなかなかったし
またしても引きが強くて、毎回続きを楽しみにしてます。
ルルーシュは本編と同じく記憶改変されていた設定だったけど
この場面でヴィンセントが出てこないということは見張り役ロロはいない設定ですかね?
あとは535で第3者視点とライ視点が混ざってしまったのだけ少し気になったかな
>>552 全力支援者Y卿
何のためにバトレーはライに掃除の知識まで植えつけていたのか気になる
ルルーシュオチは、本編でも実は通販好きだったんじゃないかと勝手に思っていたので違和感ないw
読み手としては脅威の速筆で連続投下も嬉しいけど、またじっくり練った文を投下してもらうのも嬉しいもんですよ。
レポートもSSも頑張ってください。
>>584 BLUEDESTINY卿
ちょ、またカオスなネタSSをw シリアスもの書いてる時とギャップありすぎて吹く
でも今本編が鬱展開になってるし、もしこんなオチでももう俺怒らない…
>>588 最近ノネットさん成分が少なくなってきたので○を希望したいけど話として面白くなりそうなのは×か△かな
でも悪夢はまだ謎がありすぎて枢機卿は動かしにくそうだなぁ
>>588 最近パイスー姿をひろうした
○のノネットさんを希望したい
アーニャもモニカさんも露出が激しいスーツだったから
豪傑ノネットさんは全裸にふんどし一丁だと思ってたんだが…残念
△で
○と三角が多いですね。わかりました。ご期待に沿えるよう9月末までに全力で。
さて…ようやく投下できるまとまった時間が出来た…
10:00頃に投下しますね。
おお、朝市ですな。
支援
603 :
もっふー:2008/08/09(土) 10:00:30 ID:HkvcD8TA
では。支援よろしく。でもそんなに長くはない
注意事項
・〜ライと天子の甘い旅〜の2話目。みんな覚えてないだろうけど
・1話を見ないと分からない設定もあるので、保管庫へどうぞ
・当然カップリングはライ×天子
・別に甘くない
・シリアスでもない
・ギャグですらない
・“じゃあ何なの?”と聞かれたら“SSだよ”と答えるのがもふもふクオリティ
天子様
支援
支援
『ガガ……こちらバティストゥータ。天子を発見。距離200をとって追跡中』
「こちらグラヴィオン、了解した。護衛は1人だが油断はするな。相手は黎星刻と並ぶ男だ」
『了解』
「は…しかし呑気なものだ。こんな時にデートなんかしちゃって」
「気を緩めるなダブルオー。半端な覚悟では、天子を殺しても、混乱を招くだけだぞ」
「へいへい」
〜ライと天子の甘い旅〜
其ノ弐『頑張れ!シンクー』
「ねぇライ、あれはなに?」
「あれは…スーパーだよ。あそこで合衆国中華の民は買い物をしたりするんだ」
「へぇ〜…」
初めて見るものばかりで、天子は目をキラキラさせながら街を歩く。
目を離したら文字通り飛んでいってしまいそうなので、ライはぎゅっと天子の手を握る。
「見た事の無いものばっかり!すごいね、ライ!」
「そうだね咲久耶」
にこにこ笑顔の天子につられ、ライも口元を緩ませる。
「あれは?向こうにある、でっかくて、ま〜るいの」
「あれは……遊園地の観覧車だね」
「ゆうえんち!?」
行きたいオーラを全開に、天子はライを見上げる。
そんな天子に気圧され、ライは困った顔をした。
支援
支援
「ごめんよ天…咲久耶。あそこに行くには住民登録をしていないと駄目なんだ」
「ええ〜」
天子はがっかりして肩を落とすが、ライもこればかりは譲れない。
自分の身分証で入れるには入れるが、“合衆国中華代表補佐”が遊園地に来ているとなれば、
天子様もおいでですよ、と周りに言いふらしているようなものなのだから。
「うう〜」
「ああ、泣かないで咲久耶」
と、天子が涙をにじませた瞬間、
―――テンシサマヲナカセタナ
ゾクッ!と背後から強烈な殺気が放たれるのを感じ、ライは恐る恐る振り向くも、神虎が遠くの空に輝くのみ。
安心して天子を慰めようとして、もう一度ガバッと振り返る。
(神虎だって!?)
やはりこちら側、というか自分に天愕覇王荷電粒子重砲を喰らわせようとしている神虎がいた。
(どう出力を絞っても、天子を巻き込むと思うのは、僕の気のせいだろうか)
星刻は本気ではないだろうが、天子を泣かせたのは自分も不本意ではあるので、天子を慰めようとする。
「さく「あ、ライ!あれなあに?」……」
天子も今まで散々星刻に駄目駄目言われて慣れたのか、立ち直るのが速い。
何にせよ良かったと安心して天子の指差す方へ顔を向けると、
「あれは…『解餌無銭多唖』…ゲームセンターか、ややこしい当て字を…いくら中国語知らないからって適当過ぎだろ作者」
「ゲームせんたあ?」
大人な事情などさらりと無視して、天子はその無垢な表情を輝かせる。
どうやらゲーム、という単語に遊び場という事は理解できたようだった。
支援
*
「ちっ、ライめ……天子様を泣かすとは…」
星刻は神虎の中で忌々しそうに呟いた。
天愕覇王荷電粒子重砲の出力は今までで最高の80%を記録しており、街ごと焼き尽くす威力を放てる状態にあった。
が、天子も泣き止んで笑顔を見せていることから、星刻も渋々出力を下げていく。
(だが、なんとか砲撃を絞ってライのみを狙う方法はないものか…)
と本気で悩んでいると、
『星刻様!』
「香凛か。やはりお前も撃つべきだと思うか。よし、ライに天罰を…」
『違います。というより天子様に当たるのでお止めください』
「む……では何の用だ?」
『それが…星刻様が神虎を出した瞬間、ライ様と天子様の周囲で妙な行動をとるものが数名』
「なに!?」
『一名捕らえて吐かせました。……狙いは天子様の命だと』
それを聞いた瞬間、空気が変わったと香凛はモニター越しに感じた。
「ほぅ……テロリストか。面白い。私を怒らせるとは、馬鹿なやつらだ」
『ライ様に連絡を…』
「必要ない。天子様の初めての外出は、戦いの場であった。故に私は誓った。
次に外にお連れする時は、必ず平穏無事な外出にする事を!」
『星刻様…』
「香凛、これは涙ではない。これが我が役目。天子様のお側にいるのが、ライの役目。……天子様、必ずお守りします!!」
そして神虎は天高く舞い上がった。
しえん
*
「みぎ〜みぎ〜。すとっぷ!」
「とっ」
ピッ。ウイイイイン……
クレーンゲームの前に2人はいた。
天子の声に合わせるふりをして自分のタイミングでボタンを押すライ。
薄情かと思いきや、それで既に2回外しているので仕方がない。
“UFOキャッチャーは貯金箱である。”という偉人の残した言葉があるが、用はタイミングと角度の問題。
精密なコマンド入力はお手の物。先程2回の失敗で縦と横のボタンを押してから止まるまでの誤差は確認済み。
(狙いは……あの、タバタッチぬいぐるみ!)
ウイイイイン…ガシッ。ウイイイイン…
「やったー!……あれぇ?」
「よし!……え?」
2人が驚きの声を上げたのも無理はない。
ライが捕まえたタバタッチぬいぐるみに引っかかって、ゼロぬいぐるみまで付いてきたのだから。
(ゼロ!?何でここに…ってまずい!バランスが…)
タバタッチを掴んだクレーンが揺れる。ゼロの事を計算に入れてなかったのだ。
「だめー!」
バシーーン!!
と、天子がクレーンゲームを力の限りに叩いた。
結果、引っかかっていたゼロがタバタッチから穴に落ちてゲット。しかしタバタッチが横に逸れて穴に入らなかった。
*
支援
「このゼロだけでいいの?」
「うん!」
もう一度やってタバタッチを取ろうと言うも、天子はゼロぬいぐるみを気に入ったらしく、それで満足してしまった。
「ねぇライ!これ私にちょうだい!」
と、笑顔で天子が言う。
元々天子にあげるつもりでやってたのだし、何を今更とは思う。第一ゼロぬいぐるみなんて自分はいらない。
しかし目をキラキラさせてお願いする天子に、ライはつい苦笑してノってしまう。
「いいよ。元々あげるために取ったんだから」
「やったー!ライからのプレゼントー!」
と大はしゃぎする天子に、ようやくライは合点がいった。
プレゼント。天子にとっては今まで友達から貰った物など無かったのだろう。
神楽耶から借りた服を絶対に着ると言って聞かなかったことも頷ける。
プレゼントが欲しくて、欲しくてたまらなかった。
だから他のゲームよりもこれを選んだ。自分でやるのではなくライにやらせた。
「天子…」
思わずそのまま呼んでしまう。でも構わない。
もっと欲しい物はない?僕にできる事はない?
そんな想いがライの心を埋める。きっと、星刻もこんな気持ちだったのだろう。
それでも自分を律し、天子の安全を第一に考え、外に出す事を良しとしなかった。
(かなわないな、星刻には…)
「あ、このゼロの仮面とれる!」
「へ?」
支援
sienn
天子の声に慌ててぬいぐるみを見ると、本当に仮面が取れるフードのような仕組みになっていて。
天子がワクワクしながら取る。
と、その瞬間ライは見た。天子の角度からは未だ見えず、また天子がそれを認識するより速く。
黒髪に、アメジストの瞳を持つ気品ある少年――
「咲久耶!あっちに何かあるよ!」
「え、なになに!?」
(ほっ)
どうやら興味を逸らす作戦は成功したようだ。とライは安堵する。
その瞬間にライはさり気なく裁縫道具を袖の中から取り出し、
ゼロの仮面が取れないよう、ぬいぐるみにしっかりと縫い付ける。
(これでよし…)
「ねぇライ。あの、人がいっぱい並んでるのは?」
「ん?あれは…映画館だよ。映画を見るところ」
どうやら適当に指差した方角に丁度映画館があったらしい。天子の興味は完全にそちらに移っていた。
「今は…日本のアニメの『ハカレン』の映画がこちらに放映されているんで、それで並んでいるんだね」
「はがれん?」
「『ハカレン』だよ。胸の前辺りで両手を合わせる事で、輻射波動を放つ錬金術師の物語」
「ほ〜」
天子の興味も最高潮に達していたが、あいにく人気の映画で、
とても今から並ぶには遅すぎるほどの行列が出来上がっていたので諦める事になった。
再び天子が泣きそうになったが、後ろから殺気は放たれる事はなく、ライは妙に拍子抜けした。
しかし天子をこのままにしておく訳にもいかず、
「ほら、咲久耶、あっちに――」
――ライと天子の旅は、まだまだ続く
支援
〜ライと天子の甘い旅〜
其ノ弐『頑張れ!シンクー』
でした。支援どうもです!
甘い旅、と言いつつ全然甘くないですな。すみません。
甘い、というカテゴリーが私にはありませんでしたorz
ていうかようやく2話。本来ならば5話くらい書く予定だったのですが…
次回完結。しかも全然甘くない。かなり真面目…でもないけど。
甘いっていうのはもはやライが天子に甘いっていう解釈で。
星刻は次回も活躍。テロリストとの熱い戦いが!…無いけどね。
ていうかライが活躍しない気が……
しかも書き上がる予定無し。いつ続きが投下されるかは私も分かりません。
広がった構想をまとめて、1話分にするのが大変。
予想以上に天子にてこずった…。
まさか私がちまーじょ(ちんまい女子)を書くのに苦労するとは……。
いきなりライ天連載を再開したもっふー(次終わるけど)。
しかしこれはもっふーの奇行の始まりでしかなかった事を、ここの住民達はまだ知らなかった…
621 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/09(土) 10:18:33 ID:AAMufZ6/
なにやら意味ありげな予告。
まさか今まで誰も挑戦したことの無いカップリングに挑戦するとか?
期待しますがホモネタは勘弁w
>>620 GJ。やっぱりこういう話がいい。南に拉致られるっていうショッキングな話を読んだあとだけに
>>622 俺が過敏すぎるかもしれんけど、個人へのあて付けになるようなコメントはよしとこうな
>>596 感想感謝します
大丈夫です、結構モチベ上がります
>>620 ピンクもふもふ卿、GJでした!
ゼロの仮面取れるのかよ! しかも何故かバレとるしw
さて、もっふーは次に何をやらかすのか楽しみだ
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
ぶり返すのもあれだし荒れそうで怖いけど
このスレにはいろんなSSがあっていいと思うんだよ
俺が言うのも何だけど感想には気をつけた方がいいよ
一つ聞きたいのはあの感想からしてライが誰ともくっつかない事が嫌だったのか単にBADすぎるのが嫌だったのかって事
今後もライが誰ともくっつかない話やBADENDは出てくるしね
おそらくハーレムと聞いてうきうきしてたけど
BADENDという落差にがっかりした人が多かったのでは?
>>625 同意です。個人的にですが、(板に明らかに反しないものでなければ)書き手の書きたいものを書けばいい、その上で面白ければ最上と思っていますので。
例えネタであっても、書き手という実在の人間に対して「殴りたい」というのは(本気ならなおさら)流石にどうかと。
ワラビ餅卿 救いようのないBADENDも、また立派に物語の形の一つであると思っております。厳しい意見もありますでしょうが、創造の幅を狭めない
執筆を続けられるようお願い致します。
どうやら話も結論が見えたようで。
職人側も、注意書きを徹底するよう心がければ良いわけですね。
では元の流れに戻すためにここらでSS投下を。
12:05ぐらいから
支援します!
では投下しまーす。支援はちょびっとで。
注意事項
・カップリングはライ×アーニャ
・全体的にキャラ崩壊。ライとアーニャだけ普通
・久しぶりのもふもふ馬鹿話。一応、ギャグか?
§0
「ジノ、なんだいコレ?」
「だーかーらー、今度出来た巨大テーマパークのチケット!すっごいんだぜ!?」
「しかしなぜこれを僕に…」
「『貴族がディズニー○ランドなど!』と親父殿に言われてさー…。○ディズニーランドじゃないのにな。
まぁしょうがないからライ、私の分まで行ってこい。」
そう言われて渡されたテーマパークのペアチケットを、しげしげと眺めるライ。
ジノはそんなライの肩をバシバシ叩きながら、笑って付け足す。
「これ、しかも3日後の特別優待キャンペーン専用チケットでな。その日はあまり混雑しないんだ。凄いだろ!」
「いや…凄いけど…こういう所は1人で言ってもつまらないだろう」
「んじゃ誰かと行けば?おっと!その日は我々ラウンズは、ライ以外は合同演習があったんだった」
「は?そんな事僕は聞いてな…」
「だってライは演習参加じゃないからな。おや、そういえばアーニャも休みだったな。
いや〜、残念だな。他のラウンズの奴らも行きたいだろうに…。
でも当日休みなのは“ライとアーニャだけ”だもんな…いや〜ホントに残念だ。それじゃ!またなライ!」
「あ、ちょっとジノ!……行っちゃった…」
なんだったんだ、あのジノの様子は。と、ライは首をかしげながらチケットをもう一度眺める。
どうしたものか。やはり他の人に譲ってしまおうか。などとライが考えていると、アーニャがトコトコ近づいてきた。
何だか妙に顔が赤いのは気のせいかな…。もしかして疲れてる?
と思ったところで、ライは先程のジノの言葉を思い出す。
「ねぇ、アーニャ。3日後の予定なんだけど―――」
【ラウンズ☆大作戦】
Mission1:『デート プラン』
§1
とある薄暗い部屋の中、複数の影が静止している。
何かを待つように。
まるで、歴戦の軍師が機を待つかのような姿は、恐らく並の兵士では近寄る事すらかなわない。
しかし、小さな音とともにその部屋の扉がスライド。中に入ってきた人物に、複数の鋭い視線が突き刺さる。
そして、部屋に入った人物は何も言わずに、中心にある席へ座る。
皆、その人物に注目しながら、しかし何も言わず、部屋は沈黙に包まれる。
やがて、部屋にいた1人――ジノ・ヴァインベルグが、口を開く。
「どうだった……アーニャ」
問われた人物――アーニャ・アールストレイムは、部屋のただならぬ緊張感の中、小さく頷いた。
「誘われた」
「「「よっしゃーーーーー!!!」」」
瞬間、さっきまでの緊張感が消え失せる。
「デートだデートだ!ノネットさすがだな!作戦は大成功じゃないか!」
「ふ…そう誉めるなジノ。それに、この成功は、モニカが苦労してペアチケットを手に入れたからこそだ」
「そ、そうかしら…まあ何にしても良かったわね、アーニャ」
「ん…ありがとう、モニカ」
そう、全ては仕組まれたもの。
ジノ、ノネット、モニカの“ナイト・オブ・ライアニャ”のメンバーによる作戦だった。
因みにこの“ナイト・オブ・ライアニャ”、彼らラウンズを中心として世界中に約1億人の同盟の参加者を有している。
「計画の第一段の成功を祝って…かんぱーい!」
「「「かんぱーい!」」」
全力で支援!
§2
「しかし……」
皆が浮かれ喜ぶ中、ジノは急に真面目な顔つきとなった。
「問題はこれからだ」
それに対し、3人は無言で頷く。
そう、今回の成功はあくまでデートの予定。
デートそのものを完遂し、恋人、すれ違う想い、しかし再び重なる想いを経て、最終的には結婚までさせるのが、
“ナイト・オブ・ライアニャ”の真の目標なのだから。
「肝心のデートは…どうする、ノネット」
「む…やはりアトラクションに合わせてアプローチを試みるのが一番だが……」
「そうだな。だがテーマパークは広い。迂闊に作戦は練れない……そうだ、アーニャはどこ行きたいんだ?」
「え……」
急に振られたアーニャは、慌ててパンフレットを見る。
うんうん悩むこと数秒、やがてアーニャは恥ずかしそうに頬を染めながら言った。
「ライと一緒なら、どこでもいい…」
瞬間、ジノ、ノネット、モニカは弾ける。
「くそぅ、見せつけてくれちゃって!(バシバシとアーニャの肩を叩く)」
「はっはっは、さすがアーニャだ!一本とられた!(笑いながらアーニャの頭をぺしぺしと叩く)」
「かわいいー!アーニャかわいいよぅ!(アーニャの頬にすりすりする)」
3人に思い思いに誉められ、アーニャもはにかんだ笑みをみせる。
その笑顔に再び3人とも撃墜されるが、気を取り直して作戦会議を再開する。
全力をあげて支援!
「むぅ…しかしそう簡単に思いつかんな。庶民の娯楽は体験したことないし」
「それについては私もだな。モニカ、何かいい案は?」
「う〜ん……やっぱりデートは、男の子がリードするもんじゃない?」
「「おお!」」
「だから…こちらがプランを考えるより、アーニャはライに任せた方がいいと思うの」
「わかった」
「ん、…でも、きっとライはデートをしたことがないと思うのよ」
「「確かに」」
全員、それこそアーニャも同意する。
ライはフラグこそバシバシ立てるものの、そこから進んだ例は無い。
そこを狙ってアタックしようとする者もいたが、ナイトオブライアニャの地下協力員により、ことごとく未遂に終わっている。
「でね。多分ライは誰かに相談すると思うの。“どこに行けばいいのかな?”って」
「「「……ごくり」」」
「そこを狙うわ。多分年頃の近い女の子ってことで、私に相談するかも。
こちらからもさり気なく近づいて、上手く誘導してみるけどね」
「なるほど、それならライのプランをあらかじめ知る事が、作戦を練る事が出来る!」
「加えて、男の尊厳を失わせる事もない、か。さすがモニカだな」
「凄い、モニカ」
皆が凄い凄いとモニカを褒め称える。
男手として、最もライに影響を与えることの出来る実働部隊長ジノ。
指揮をとり、また慎重さと大胆さを兼ね備えた行動をとる司令ノネット。
乙女心を理解し作戦に厚みを加える事ができ、尚且つ誰よりもライアニャを追求するナイトオブライアニャ会長モニカ。
彼らの完璧なチームワークがあればこそ、奥手なアーニャをここまでこさせる事が出来たのだ。
と、そんなナイトオブライアニャの会議室に、突然人が入ってきた。
「甘いな」
「「誰だ!!」」
投下!期待!全力!支援!
「お前は…」
会議室に入ってきた人影に、ノネットは驚愕する。いや、ジノもモニカもアーニャも、己の目を疑った。
彼が、なぜ、ここに。
「デートに必要なものとは何だ?恋するアールストレイム卿。それは、雰囲気だ」
彼はナイト・オブ・テン、通称“テンさん”。
「「「ブラッドリー卿!?」」」
「どうして、ここに?」
「ふ……アールストレイム卿。これを見ろ」
そう言ってルキアーノはマントの下からある物を取り出す。
それを見た瞬間、全員は再び驚愕した。何故なら、彼が持っていたのは…
「「「ナイトオブライアニャ会員証!?」」」
「そういう事さ。分かって貰えたかな?」
「し、しかし今までそんな事…」
「確かに、隠していた事は謝る。だが、ここに来てやっと私が協力する事ができるミッションがあってね」
「なるほど…それが、さっき言った雰囲気だと?どういう意味なのだ?」
ルキアーノはその質問を待ってましたとばかりに笑いながら頷く。
「そう。デートに大事なのは雰囲気だ」
「それは私達も理解しています。だからこうして作戦を…」
「だから甘いと言ったライアニャスキー卿」
「クルシェフスキーです」
「その雰囲気…簡単に保てると思ってるのか?いや、それは無い。何故なら、“奴”がいるからだ」
「「「はっ!まさか!?」」」
全力で支援シマシタ
ジノもノネットもモニカもアーニャも、全員気が付いた。
雰囲気、それはつまり空気。
それに関しては誰もが同意出来るであろう、空気が読めない男ナンバーワン。
“ナイト・オブ・KY”枢木スザク。
「まずい…スザクは何も知らなくとも雰囲気なんかぶち壊すぞ!」
「確かに…せっかくのデートなのに“僕もチケット持ってたんだよね”とか普通に待ち合わせ場所にいるかもしれん」
「まずいわ…。アーニャのせっかくの初デートが…」
「うう…」
突然現れたあまりにも巨大な壁に、思わず泣いてしまうアーニャ。
しっかりして、と言うモニカも、声が震えている。あの空気の読めない同僚を、どうやって止めろというのか。
しかし、ルキアーノは毅然とした表情で言った。
「だからこうして私が来た」
「ブラッドリー卿…何か策が?」
「ああ。先ほど皇帝陛下に進言した。『ロシア戦線で、我が軍が押されている』と、な」
くっくっくっ、と笑いながら話すルキアーノに、皆が合点がいった。
アーニャも泣き止んでルキアーノを見上げる。
「まさか…」
「そしてこうも言った。『しかし私1人では、ロシア戦線は盛り返すのは至難の業。誰かもう1人ほどラウンズを…。
いやしかし、ライやアーニャは少し所用があったな〜。あ、ナイトオブセブンは暇そうでしたけど』ってな」
「「まさか…」」
「皇帝陛下は仰ったよ。“ナイトオブテンとナイトオブセブンを、ロシアに投入する”とな。つまり、当日は奴はロシアだ」
「「「同士、ブラッドリー卿!!」」」
こうして全ての作戦は実行される事となる。
因みに、このロシア戦線でのラウンズ投入が、後の“白ロシア戦線での戦い”と呼ばれる戦いであった。
――全ては、ナイト・オブ・ライアニャの意志の下に
支援
【ラウンズ☆大作戦】
Mission1:『デート プラン』
終了です。支援ありがとう。
……ん?Mission1?あはは、馬鹿な。そんな馬鹿な。
まだライ天連載も終了してないのに、そんな訳……ないよね?
・THREADシリーズ(連載中)
・ライと天子の甘い旅(連載中)
・ロストメモリーズ(連載中)
・ラウンズ☆大作戦(連載中)←New!
・もふもふシリーズ(仮)(執筆中)
まさかの新・連・載キタ!!
はは、連載いくつ持ってんだよ。しかも最後の(執筆中)て…
まぁもふもふシリーズ(仮)は当分投下の予定は無いんですが。長すぎて終わらないし。
とりあえず、どれか1つだけでも連載終わらせよう。ライ天はいつ終わるか分からんが。
……THREADシリーズとか、もういいよね
>>642 圧巻の連載陣だ…まるで菊池秀ゆk(ry
GJでした!テンさんの意外ないい人ぶりに吹いたw
こっちはこっちで楽しみです。その執筆速度に脱帽です。
次回の投下お待ちしてます。
>>642 ピンクもふもふ卿、GJでした!
貴公はどこか異常だ、むろんいい意味で
ジノ、伏せ字になってねーよww そしてまさかのテンさん登場www
そしてKYの騎士、スザクww
もうツッコミ切れねぇ なんだこの底知れないギャグセンスは
そして多すぎる連載中のSS……す、凄すぎる
………とりあえず全部の完結目指し頑張ってください
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>保管庫管理人氏
保管庫の15スレ分、余暇氏の「変えゆくもの」が一部保管されてないようです。
「ありがとう、本当のことを話してくれて。〜」から始まる部分です。
>>645 修正しました。報告ありがとうございます。
647 :
622:2008/08/09(土) 13:11:10 ID:tXx3w3he
バッドエンドのあとにほのぼのした作品を読んで心が和んだって意味で書いたんだけど、どうも言葉の使い方がまずく荒れさせてしまいすみませんでしたorz
ワラビ餅卿の作品のスタンスを否定するつもりも毛頭ありません、ごめんなさい。
12:07:19
昼食も終わり一息ついた頃。
「トーマス、新しい投下が来たよ」
「ほお、この時間帯としては盛況ですね。誰です?」
「えっと……『ラウンズ☆大作戦』だって」
「…………」
思わず言葉に詰まる。過去にトーマスは“萌えは文化”や“ライは世界遺産”などをタイトル名と勘違いして
自治区に格納してしまったことがある。
「暫く様子を見てみようか。投下完了宣言でコテ名乗る人も結構いるし」
「私はIDで合致する人がいないか確認してみます」
「じゃあ僕は新規領地作成の準備に入っておくね。領地番号は0015-0631でいいんだよね?」
「はい、それでお願いします。さて……検索ワードを“HkvcD8TA”に設定、と……」
「……」(←領地を作っている)
「……結果、出ました。っ、これは!」
「どうしたの?」
「パターンピンク!もっふーです!」
PINK TURN『100万の連載』 その1
V.V.はくすくす笑っている。トーマスは真っ赤になっている。
「やっぱり君もそう思ってたんだね」
「私の意志じゃない!V.V.がもっふーもっふー連呼するからでしょうが!」
「まあ君の糾弾はあとでするとして……今の問題はこっちだね」
「(なぜに私が糾弾!?)……問題、ですか?」
「もっふーのSSの数だよ。今投下されたものに加えてまた新規連載の予定があるって言ってる。そのうえ文言を良く見ると
テンプレ直後に投下されるアレまで連載扱いときた」
「待って下さい!じゃあ、もっコホン!ピンクもふもふ卿に投下を止めろとでも!?」
思わず声を荒げるトーマス。だが、そんなトーマスに振り向きすらせず、V.V.は冷徹に言い放った。
「違う。作品の投下は大歓迎だ。今、問題にするべきなのは……君だよ」
「な……」
その2へ続く(本日の夜)
おまけで書いたマッスルトレーニングの形状に悩んでるんだがどんなのがいいだろう
1、ベルトタイプ
2、ウォーキングマシンタイプ
3、色んなことを一つで出来るタイプ
やっぱり1かな?
使ったことないからどういう風な物なのかイマイチ分からんのだが
ルルーシュが使いそうなやつで言えばやっぱベルトタイプの物だろうか
僕も使ったこと無いからよく分かんない・・・
とっても簡単だ で有名なブルワーカー
勢いで書いてしまった作品があるのですが、
18:25頃から投下してもいいですか?
>>651 調べてみて商品説明の漫画に吹いたww
ルルーシュあんなんになったらヤバい
おもに俺の腹筋がw
支援しますよ!
ありがとうございます、では投下します。
作者:余暇
タイトル:自由人・卜部
〈〈注意〉〉
・いろんなキャラが壊れてます。セシルさんファンの方、ごめんなさい。
スランプ中に全力で支援!
支援
『自由人・卜部』
「それでは、第三回虫捕り親睦会を始める。」
「おー!」
「「おー・・・。」」
ここはトウキョウ租界。今日はここで虫食い同好会の活動が行われる。
「ほら、二人とも元気ないよ。もっと楽しまなくちゃ。」
スザクが僕とゼロに発破をかける。本当に楽しそうだな。
「だがいくら特区が成立したとはいえ、私が虫捕り網を持って租界をうろつけば、気味悪がられること請け合いだぞ。」
「確かに、その仮面とマント姿で虫捕り網と虫籠を持ってるのは、シュールと言うほかないな。」
「そうかな?僕は似合っててカッコイイと思うよ。」
「君のセンスを疑わせてもらうよ、スザク・・・。」
そんなことを話していると、卜部さんが声をかけてきた。
「今日は租界の虫をターゲットにする。都会にもいろんな虫がいるし、うまいんだぞ。」
やっぱり食べること前提なのか。
「うわあ、楽しみだなあ。何だかわくわくしてきたよ。」
本当に良い意味でも悪い意味でも君は君だな、スザク。
「さあ、それでは出発!」
僕たちは租界を歩き始めた。周りの人たちの好奇の視線を痛いほど浴びながら。
だがそれは、これから巻き起こる騒動の、ほんの序章に過ぎなかった。
支援
支援
「キャアアアア!」
突然、どこからか女性の叫び声が。
「むっ、何だ?」
「この声は、セシルさん!?」
「スザク、知りあいか?」
「職場の上司の人だよ。何があったんだろ、行ってみよう!」
スザクは一目散に駆け出し、僕たちも後を追った。
「ゼェ・・・、ゼェ・・・。お前たち速過ぎるぞ。」
とある建物内。ゼロは息を切らし、へたり込んでいた。
「あのさ、スザク。ここは?」
「僕が所属する特派の研究施設だよ。ランスロットもここに置いてあるんだ。」
「何だって!?それって国家機密じゃないのか?」
「戦争が終わった今では意味を持たないよ。さあ、セシルさんがいるのはここだ。」
僕たちはある部屋の前に立った。
「セシルさん、大丈夫ですか?」
「あっ、スザク君!お願い、助けて・・・。」
大変だ、セシルって人が危ない。
「よし、みんな行くぞ!たのもー!」
かけ声よろしく、卜部さんが部屋の扉を開けた。でも卜部さん、そのかけ声は状況に似つかわしくないと思います。そして・・・。
「ブハァッ!」
ゼロが鼻血を噴いて倒れた。やはり彼には刺激が強すぎたか。そこにいたのは、下着姿のきれいな女性だった。
ていうか、ここって女子更衣室だったのか!でもこの人、かなりスタイルもいいし、美人だな。ああ、そんな胸寄せなくても。
はっ、いかんいかん。僕にはカレンという、将来を約束した女性が!ここは冷静に対処せねば。
「あ、あの、あなたがセシルさんですか?」
「はい。私がセシル・クルーミー中尉、17歳です。」
いや、年聞いてないし。それに今17って。聞き間違いか?
支援
「あ、あのセシルさん。お着替え中すいません。一体どうしたんですか?」
顔をそむけつつ、スザクが尋ねる。
「ゴキブリ・・・。」
「え?」
「ゴキブリがそこにいるの。捕まえてちょうだい・・・。」
妙に色っぽい声で懇願するセシルさん。たかがゴキブリと思ったが、これは何とかしてやらないといけない気がする。
「むっ!チェェストォオオオ!!」
空気をぶった切って網を振り下ろす卜部さん。アンタって人は。
「そら、この通りゴキブリは捕まえましたよ、お嬢さん。」
網の中のゴキブリを見せつつ、笑顔の卜部さん。今奥歯がキラッて光ったよ。って金歯かよ。
「まあ、ありがとうございます。何て素敵な殿方。」
何でこんなことで惚れてるんですかセシルさん。ゴキブリ捕まえて、金歯光らせただけですよ?
「あの、せめてお名前を。」
「いえ、名を名乗るほどの者ではありません。お嬢さんの幸せを願う、しがない渡り鳥でさぁ。それじゃ!」
ああ、卜部さん行っちゃったよ。ていうか、何カッコつけてんだよ、あの人。
「ああ、卜部様・・・。」
相変わらずウットリしているセシルさん。ってあれ!?卜部さん名乗ってないよね?僕たちも教えてないよね?何で名前知ってるんですかセシルさん!?
「良かった・・・。セシルさんにようやく春が来たよ。これでやっと『オスシ』から解放される・・・。」
何で涙ぐむんだよスザク!?『オスシ』って何のこと!?
「ああ、視界が真っ赤に染まっている・・・。」
そうか、仮面の中が鼻血で染まったか。すぐ洗わないと。
支援
支援
次に僕たちは、広い敷地内に入った。何か入ってはいけなさそうな雰囲気だったが、卜部さんが蝶を追って勝手に入ってしまったため、
僕たちも仕方なくその後を追ったのだ。
「ゼロ、スザク。何かやばいような気がするんだけど。」
「うん。政庁じゃないな、ここは。もし政庁なら、僕がいるから何とかなるんだけど。」
「政庁ではない、となると・・・。ここは、どこだ?」
僕たちがシリアスモードの中、卜部さんは。
「それっ、逃げるな!おとなしく捕まれ!」
のんきに蝶を追っかけていた。お気楽な人だなあ。
ターン!ピシッ。突然、卜部さんの足元に銃弾が!
「何者だ!」
「卜部さん、それたぶん卜部さんのセリフじゃありません!」
「動くな!」
現われたのは、銃を構えるどこかの国の兵士。そしてその先頭に立つのは、黒い長髪の腰に剣を携えた大男。
「我が名は黎星刻。貴様らは何者だ。ここを中華連邦の総領事館と知っての狼藉か!」
ええっ!?ここって中華連邦の総領事館だったの?まずいよ、国際問題だよ!まさか虫捕りのために戦争になるなんて・・・。
「へへっ・・・。俺としたことが、とんだヘマやらかしたもんだぜ。」
虫捕り網と虫籠を捨て、両手を上げる卜部さん。
「だが星刻さんよ、こいつらは見逃してやってくれないか?こいつらは何も知らないし、ただ黙って俺についてきてくれただけなんだ。
すべては俺の責任、俺一人でやったことだ。」
あれ、何だ?卜部さんがカッコよく見える。
「そうか、わかった。ならば彼らは不問とする。連行しろ!」
「あばよ、みんな。達者でな。」
「「「卜部―――!!」」」
僕たちは連行される卜部さんを、ただ涙を流して見送るしかなかった。でも以前にも、これとよく似た状況に遭遇した気が・・・。
支援www
支援
一週間後。
「それでは、第四回虫捕り親睦会を始める。」
「「「おー!」」」
「「おー・・・。」」
気のせいではなかった。卜部さんは復帰し、また仲間が増えた。
「うふふ、今日は卜部様のために『オスシ』を作ってきたんですよ。」
会員ナンバー4番、セシルさん。『オスシ』と聞いてスザクの顔が青ざめたのは何故だろう?
「外の世界の証、虫を持ち帰り、必ずや天子様に!」
会員ナンバー5番、星刻。忠義の心は尊敬に値するが、何か間違った方向へ行ってる気がする。
「星刻さん、天子様に外の世界、見せてあげられるといいな。」
「ああ。卜部、改めて礼を言う。これで天子様に外の世界の一端をお見せできる。それに・・・ゴフッ!」
うわ、星刻さんが血を吐いた。どうやって言いくるめられたか知らないけど、こんなことしてる場合じゃないだろ。
「どんな病も治すという『虹色のアリ』を何としても見つけねば!」
絶対嘘だ。卜部さんだましたな。星刻さんも簡単に引っかかるなよ。
「さあ、みなさん。まずは腹ごしらえに私の作った『オスシ』でもいかが?」
セシルさんの出してきた『オスシ』を見た瞬間、僕たちは凍りついた。
「これは寿司じゃないだろ・・・。」
「すいません。セシルさん、日本の文化を勘違いしちゃって。」
「これは、体に悪そうだな・・・。」
「どうする、ゼロ?」
「全力で回避だ!」
「みなさん、食べないんですか?」
全員がしり込みする中、セシルさんがウルウルした瞳で僕たちを見つめ、そして・・・。
「「「「「いただきます。」」」」」
10分後。僕たちは救急車で搬送され、虫食い同好会はしばらくの間、活動休止に追い込まれた。
なお、会則に『オスシの持ち込み禁止』が追加され、星刻は療養のため中華連邦へ送還されることが決まった。
増ーえーてーるーwww 支援
支援
星刻何やってんだwwwwwwwwwwwww支援
以上です、支援ありがとうございました。
締めが前回と似通ってしまった・・・。
やはり日本は彼には狭すぎたようです。そろそろ海を渡らせます。
あ、その前に現在砂糖菓子を製作中なので、先にそちらにします。
さて、今度はどれだけの量を溶かせるか・・・。
余暇卿おつかれさまでした。更新の方ですが、昼間のアレの始末をしなきゃいけないんでちょっと待っててくださいね。
ところであくまで好奇心で訊くんですが、セシルさんの“オスシ”のネタはなんだったんでしょうか?まさか……、む……
>>675 余暇卿、GJでした!
もうヤバいくらい面白い
そして卜部は会員増やすためわざと捕まってる様にしか見えないww
会則に追加される項目はそれだけじゃ足りない気が
そしてシンクーーーーー!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
ところで個人的にギャグ入ってるSSに支援感想でツッコミ入れてくれると
嬉しい(書き手としても読み手としても)んですが
皆さんはどう思いますか?
>>676 トーマス様こそお疲れ様です。
さて、ネタの話ですが、もし虫ならば卜部さんは倒れたでしょうか?
ということは、もう少し別なもので、スザクが見慣れた・・・。
確かに卜部は平気か。するとなんでしょうね……スザクが見慣れた……うーん。
ところで余暇卿、この虫取りシリーズですが、連載ものとして扱うつもりはありませんか?もしよければ、SS単体間のリンクを張らせていただきます。
>>678 調理方法が不満でパワーアップした怨念が原因かと思った
>>679 ありがとうございます。
『虫食い同好会の冒険』→『虫カフェの悲劇』→今作と、
単発でもシリーズでもいけるような感じにしていたつもりですが、
もしリンクしていただけるのであれば、光栄です。
お手数ですがよろしくお願いします。
>>了解!今回は単体間リンクの他にちょってした+αを用意しております。おたのしみに。
19:40より投下したいと思います・・・
皆様昨日は本当にすいませんでした・・・
>>678 GJ!
セシルさんww年齢ww
で、物凄く雷が鳴り響いてますが
19:40分より投下大丈夫でしょうか
あ、被った
自分はまた後でいいです
ちょっとご飯食べてきますね
>>684 どうぞ、支援します。
>>685 こっちも凄いことになってます。もしかしたら私と住んでるところ近かったりして。
友人から「KY」「天然」とさんざん言われ続けるワラビ餅です・・・
昨日は自分の失敗により、たくさんの方々を不快にさせてしましました。
本当にすいませんでした。
注意書きが甘かったです・・・。
今後ともこのような失敗が無いようにしたいと思います。
ハーレム楽しみにしててガッカリしてしまった方、BADEND嫌いだった方、天子・ナナリー・アーニャファンの皆様本当にすいませんでした。
とりあえずハーレムの日の△:教室に逃げる を投下したいと思います。
本当にすいませんでした・・・。
>>685 こっちでは雨すら降っていません。日本海側は大丈夫なのかな?
>>686 すいません・・・なんか被ってしまって。
支援
ハーレムの日
〜幻惑部へようこそ〜
・幻惑部のみなさんキャラ濃いよ・・・
・名前はこちらで勝手に決めさせてもらいました
ネーミングセンスなくてスイマセン・・・
この人だれ?って人は画像探してみてください。
青髪メイド:ベル
茶髪ムチ持ち:サニー
紫髪水着:イリス
金髪巫女:フィリル
※注意※
・本当にすいませんでした・・・
・オリキャラ?注意
・ちょいエロ?
全力で支援!
△:教室に逃げる
天の声「まあ、いいんじゃないかな?その選択は間違いではないよ・・・。
前みたいにはひどくならないことを祈るよ」
――――――――――――――――――――――――――
「ハアハア・・・」
どうやら誰も追いかけてこない。上手く逃げ切れたようだ。やった、やったぞ僕!
やはり教室というのは意外にも見つかりにくい所なんだな。
「やっときたわぁ〜」
「噂どおり、かわいの〜」
「えっ!誰!?」
机の影になって見えなかったところから人が3、4人顔をだした。
なんだこの人たち?よく見ると彼女たちは制服を着ていなかった。中には水着の人もいる。
「へっ?な・・・なんで?水着?」
「うふふふ、ようこそ幻惑部へ!歓迎するわ」
「げ・・・幻惑部!?」
支援
支援
なんだそれは?確かにアッシュフォード学園には変わった部活が多いのは知っている。
しかし『幻惑部』なんて部はきいたことが無い。
そんなことを考えているうちに緑色の水着を着た少女とメイド服を着た少女が僕のすぐ側までやってきた。
この人たち・・・どこかで見たことがある・・・?
そうだ!この人たちみんな3年生だ!ま・・・まさか・・・!!
「私たち、ミレイ会長の指示でココにいたの」
「ミレイさんの指示!?」
「うん!!!」
そう言ってメイド服の少女は僕の腕にまとわりついてきた。この人、本当に3年生だよね?身長が小さい・・・。
って!胸当たってる!ひぃぃ!
「あ!ベルばっかりズルイ!わたしもぉ〜」
今度は日本風な衣装(巫女服ともいう)を来た少女が駆け寄ってきて反対がわの腕に絡みついてくる。
ベルと呼ばれた少女よりも胸が豊満ですごい弾力なんですけど・・・。
「ふふふ、ライくんの腕がっしりしてるぅ〜」
「あ・・・あの・・・」
「なぁ〜にぃ〜?」
「胸があたってるんですけど・・・」
日本風な衣装を着た少女は僕の言葉を聞くと少しほほを赤らめた。恥ずかしがって離してくれる、と思ったら
逆にもっと密着してきた。
支援
イイ!支援!
「えへへぇ〜、気持ちぃ〜?」
「いや、それより当たってるんですけど・・・」
「君、フィリルは わ・ざ・と 当ててるの〜。でしょ?フィリル?」
日本風の衣装を着たフィリルさん?はちろりと舌をだしてみせた。
「へへ。わかったぁ?」
右腕にメイド、左腕に巫女。これっていわいる『両手に花』っていう現象なのか?
僕としてはうれしいというより、困るんだが。
「ベル、フィリル2人ともずるいぞ!あたしにもライを頂戴!」
後ろから水着少女に抱きつかれた。やばい・・・背中に胸があたってますってぇぇぇええ!
「イリスになんかあげないの〜」
「ライくんは私のものだよぉ〜」
「何いってんの!あたしのものに決まってるじゃん!」
3人はそういって思いっきり体を密着させてくる。苦しいって!胸で圧死だなんてシャレにならないよ!
僕がもがいていると、ピシンとムチを振るわせる音がした。
目の前にたっていたのは幻惑部、最後のメンバーの少女だった。なんだこの女王様って感じの服は?
支援
「ライをわたくしに譲りなさい。さもないと打つわよ」
「はあ?サニーなんかにあげるわけないじゃん!」
「よこしなさい!」
「サニ〜、落ち着いてよ〜。なんで興奮してるのぉ〜?」
「そうだよ〜。今日は一段と磨きかかってる。なんでなの〜?」
「おいしいエサが手に入るってミレイから聞いたからよ。ほら、すぐ目の前に・・・!!」
エサってまさか僕のこと!?えっ!こ・・・怖い。ムチでたたかれるとかそんなことしないよね・・・?
「じゃあ、まずは・・・脱がしましょう」
そういってサニーと呼ばれたムチを持った少女は僕の制服を脱がせはじめた。
止めさせようにも、腕に2人背中に1人いる状態では動けない!
「へえ・・・なかなか良いからだしてるじゃない」
「っ!や・・・やめろ・・・!!」
裸体を指でつつーっとされる。ひぎっ!こそばしい!や・・・やめてぇぇ・・・。
って!そろそろ板的にヤバクなってきましたよね?そうですとも!いや、そうして下さい!
支援
支援
「・・・そろそろやめないと怒られます・・・よ?」
「誰に?」
「えっと・・・皆様方に・・・」
「いいじゃない。それよりもお願いがあるんだけど」
「な・・・なんでしょうか・・・?」
お・・・お願いデスカ・・・。変なことじゃないといいなぁ・・・ってそんなわけないですよね。
変なことに決まりですよね。
「じつはさっ!今あたしたちマネージャーをさがしているのさ」
後ろから声がかかる。今度はイリスさんが思いっきり体を寄せてきた。だから、胸当たってるから!!!
それも息が僕の耳にかかってきてなんかいやらしいというか、なんというか・・・。
「マ、マネージャー・・・」
「そう、ミレイに聞いてみたら『ライがいいんじゃないかしら』って言ってくれたってワケ!」
マネージャーになったらあたしたちのこと、さわり放題!見放題!だよ。どう?」
どう?って聞かれても困るんですけど・・・。それもさわり放題見放題って見世物じゃないんだし。
それよりこの状況をどうにかしなければ。
支援
支援
「ん〜、マネージャーになってくれるんだったら放してあげるぅ〜」
放してくれる!!やった!やっとこの胸地獄から脱出できるぞ!でもマネージャーか・・・。
まあ、ルルーシュにでも相談して取り消して貰えばいいか。彼女達に会ったら全力で逃げることも可能だし。
「け・・・契約します!だから放してください!」
「オッケー!じゃあ放してあげるの〜!」
全員がいっせいに離れる。体が軽くなると同時に僕は教室から逃げ出した。
教室から出るとリヴァルを従えたミレイさんに出くわした。ミレイさんは僕をみて笑みを浮かべる。
まさか、この人最初から計画してたのか!?
「ふっふっふ、なかなか気持ちよかったでしょ?」
「ランスロット仮面に細工するの大変だったんだぜ」
支援
こいつら・・・。スザクのランスロット仮面に細工をして折れやすくするようにし、スザクをわざとキレさせ、
僕をここまで追いやったというわけか・・・。暇すぎるだろこの人たち。
なんで僕、引っかかったんだろ・・・。情けない・・・。こんなんじゃルルーシュにも相談できないし、逃げることもできない。
肩をガックリとおとす僕をよそに、2人は追い討ちをかける。
「これでライは幻惑部のマネージャーなのよね。私が企画するイベントの時に使うからよろしく!」
「いいな〜、女の子でいっぱいな人生って。俺なんて真剣に孤独だぜ?」
こうして僕は幻惑部のマネージャーになってしまった。
彼女たちはけっこうワガママで、1人にかまうと他の子が文句をいい、誰にもかまわず放置していると
部員全員から非難されるのだ。毎日ふりまわされる僕の身にもなってくれ・・・。
――――――――――――――――――――――――――
天の声「これってハーレムなのかな?ライも大変だね。
この後ライと幻惑部のみなさんがどうなったかは皆さんの想像にお任せするよ」
全力で支援!
投下終了。支援してくださった皆さんありがとうございました。
しばらくの間、自分の中で南を封印することにしました。
ごめんよ南、でも昨日のを自分で読み返してみたらすごく変態だったんだ・・・。
・・・海に飛び込んできます・・・orz
誠にすいませんでした。
>>710 ワラビ餅卿、GJでした!
落ち着くんだ、確かにバッドエンドだったかもしれないが
忠告を無視してほとんどの□を選んだんだから仕方ないさ
ふむ、イマイチキャラがよく分からなかったが面白かったです
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
712 :
711:2008/08/09(土) 20:13:09 ID:txwDj7fc
ミスった、ほとんどの人が□を、だったorz
>>710 乙&GJ
幻惑部、いいよ幻惑部w
そんな事言われたら、その後のライと幻惑部が気になるじゃないか、天の声よ!
あと南の件については、そこまで落ち込まなくてもいいじゃないの
自分の中ではあの後、南は漆黒の超魔人と許しは請わない仮面戦士と謎の木製マスクを被った闘将に
フロボッコにされたと保管しましたw
648の続き
「なぜ私が責められなければならないのですか」
「わからない?じゃあ言うよ。……シリーズ別部屋はどうなったの?」
「…………ああっ!」
「君は言ったよね。どこにも負けない保管庫を作ると。どんな努力も惜しまないと」
「……はい」
「7月10日の大改装宣言の時、既に骨組みは出来ていた。リンクも作っていた。なのにいまだ稼働していない。
この前メールが来てたよ。『タイトルにリンク張ってるけどクリックしても行けない』って」(←本当に来ました)
「…………」
もはや言葉もなく、ただ項垂れる。
「どうするの?ここで“止まる”の?」
「……やります。部屋、作ります!」
「ふうん……今から間に合うかな?失った信頼を取り戻すのは、最初から築き上げるより難しいよ?」
「ならば……それすらも進化の糧とするだけです。時計の針を戻す愚を、……私は犯さない!」
「そう……(ま、及第点かな?)」
お待たせしました。複数の連載を抱える方にお知らせです。
シリーズ部屋、いよいよ(今頃?)正式稼働開始です!
今回のテストケースは
ワラビ餅卿の「舞台裏の暮らし」 と 余暇卿の「虫食い同好会」です。部屋は順次増やしていきます。
※「虫食い同好会」については、メインに用いる表記を一時的にこちらで決めさせて頂きました。ご要望があれば変更いたします
「でさ。500のネタ、そろそろ拙いんだけど」
「……ちょっと休ませて下さいぃ……」
>>714 素晴らしい、GJです!
これからもお体に気をつけて頑張ってください、全力で
>>714 お疲れ様です
で、投下なんですが今日は控えさせてもらいます
ちょっと停電してデータ少し飛んでしまいました
書き直してきます
>>716頑張って…
代わりと言ってはなんですが、投下したいと思います。
21時前あたりに来ます。
注意事項
・ロスメモ4話
・カップリングはいつも通りライ×???で。今回はライナナだけど、シリーズ通してカップリングはこれでいきます
支援
721 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:01:44 ID:HkvcD8TA
ブリタニア帝国政庁内のある一室に、紙の擦れる音が響く。
その音の中心にいるのは、柔らかい栗色の髪をした盲目の少女――ナナリー・ヴィ・ブリタニアである。
現在彼女は仕事を終え、1人黙々と折り紙を折っているところだ。
ライとの邂逅以来、ナナリーはこうして暇さえあれば折り紙を折り続けている。理由は彼女自身定かでは無いのだが。
――コンコン
「はい、どなたでしょう?」
「ライ・アールストレイムです」
「どうぞ、入って下さいライさん」
「失礼します」
かしこまった態度で入って来たライだが、扉を閉じた瞬間に彼らしい柔和な雰囲気を出す。
「また遊びに来たよ、大丈夫かな?」
「ええ、嬉しいです」
アーニャと同じく、最近はライもナナリーの所に遊びに来る。
今ではだいぶ自然に話せるようになったのだが、やはり2人の、特にナナリーのぎこちなさはまだ抜けない。
しかし、ナナリーも微妙な思いではあるが、やはりライが来ると嬉しいのか、先程の暗い顔から、笑顔へと変わる。
「ナイトオブラウンズって言っても、意外と暇なんだよね」
「そうなんですか?」
「そ。暇過ぎるから、逆に仕事を貰いに行くくらいでね。
今日はエリア13の政策について口出ししてきたよ。最近はみんな僕の話を聞くようになってくれてね」
「ふふふ、ライさんの活躍は私も聞いてますよ。皆さんも認めてくれたんですよ!」
実際ナイトオブゼロであるライは、政治家としての非凡な才能を発揮している。
戦闘面でも、騎士として、指揮官としても有能である事は“白ロシア戦線”において、周知の事実となっている。
それはナナリーにとっても喜ばしい事なのだが……。
何も出来ない自分と比べてしまい、今更ライの能力に嫉妬してまうのだ。
支援
723 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:03:31 ID:HkvcD8TA
「アーニャも呼ぼうと思ったんだけど、最近は近寄ると模擬戦ばっかりでね」
「前に遊びに来られた時も、悔しがってましたから…『ライに負けた』って」
「そうなんだよ…モルドレッドとクラブじゃ相性もあるし、模擬戦じゃ武装も限られるからって言ってるのに…」
「ふふふ、負けず嫌いなんですね。お――」
「お?」
お兄さまと同じ、という言葉をナナリーは慌てて飲み込む。
何とか他の言葉で誤魔化そうとするが、失敗に終わる。
自分の意思を隠す事は出来ても、嘘をつく事には慣れていない。
結局、ナナリーは「何でもありません」とうつむいてしまう。
こうなる事はライとナナリーの間にはしょっちゅうあった。
記憶が有る者と無い者の断絶。
ナナリーには分かっていても、やはり自分の存在を忘れられているのは辛いと感じる。
ライを頼りにしているけれど、どこか踏み込めずにいる。
こんなことなら私も覚えてなければ良かった――。
一方ライも、ナナリーと話していると、スザクに時々感じるのと同じ違和感に戸惑っている。
懐かしい。そう、懐かしいのだ。
ナナリーとの会話は、未だ欠落したままのライの心を揺さぶる。
その時ふと、ライがナナリーの前にある紙の群れを目にした。
「これは何だい?」
「あ、折り紙って言って、…日本で知ったものなんです」
「へぇ…」
日本、とナナリーは強調して言った。
本来、皇族とラウンズの間ではあまり認められた言い方では無い。
だが、ライにならきっと大丈夫。そんな思いを乗せて、日本と呼んだ。
支援
725 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:05:32 ID:HkvcD8TA
「いろいろあるんだね……これは鳥かな?」
「は…はい、ツルって言います」
どうやら自然に受け取ってくれたようだと安堵する。
そして、どうやらライは折り紙に興味をもったらしく、一枚手に取る。
(ライさんと仲良くなったのも、コレがきっかけだった…)
だから、という訳ではないが、やはりナナリーは少し期待する。
「ん……」
「お、折れますか?」
「う〜ん……どうかな…」
そう言いながらもスッスッとライは折っていく。
ナナリーも、懐かしい音に酔いながら、再びライが自分を覚えて無い事に悲しむ。
たくさん、たくさん、折り紙をした。咲世子を交えて3人で折り紙教室をしたり。
そんな楽しかった思い出も、全て消えてしまったのだ。
「出来た」
ライの言葉にナナリーはハっとする。
どうやら考え込んでいたうちに、ライの折り紙は完成したようだった。
「何を折ったんですか…?」
ナナリーの疑問に、今度はライが考え込む。
(何を…?何だろうコレ?)
何かは分からない。ピンクに広がった折り紙は見た事のない形をしていて。
「ナナリー…」
だが、何を思って折ったかは、明白だった。
支援
727 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:07:29 ID:HkvcD8TA
「………え?」
そんなライの言葉に、ナナリーは耳を疑った。
余りにも驚いたナナリーの顔を見て、ライも慌てて言う。
「い、いや…別にナナリーって名前じゃなくて、何となくナナリーの事を考えたらできたみたい……はは」
「あ……」
その時、ナナリーは気付いた。
『なにを折られたんですか?』
『名前か……ナナリー…』
――昔、お兄さまとスザクさんとお話しした事がありましたっけ。
幸せに形があるとしたら、それはどんなものだろうって。
それはスザクさんの言っていたようにガラスのようなものかもしれない。だって普段は気づかないから…。
『えっ?これは、私と同じ名前なのですか?』
『い、いや、そういうわけでは』
優しさもそれと同じ。でも、確かにそれはある。
その証拠にちょっと見る角度を変えるだけでガラスは光を映し出す。
そこにあるのだと、どんなものよりも雄弁に存在を主張するから。
『ナナリーのことを考えていて折ったら、それができただけだよ』
『…!…あ、ありがとうございます』
そう、優しい貴方はずっと近くに…。
記憶を失ってもなお、透明なガラス色で…いつもずっと、ずっと――
いつしか、ナナリーの頬には涙が伝っていた。
支援
729 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:09:46 ID:HkvcD8TA
「な、ナナリー!?ごめん、変な事言って…!」
「違うんです…嬉しくて…」
「そう…なの……?」
泣き出したナナリーは、慌てるライにフォローを入れる。
それでも、心配そうにナナリーの顔を覗き込む。
その1つ1つの気配に、ナナリーは懐かしさを感じる。
――ライさんは、ずっといてくれた。記憶が無くても、ライさんはライさんだった。
そもそも最初に会った時でさえ記憶喪失だったんだ。だから――
「手を…握ってもらえますか?」
「あ、あぁ……これでいいかな?」
ライがナナリーの片手をぎゅっと握る。その握られた感触を確かめるように、もう片方の手を、握られた手の上に乗せる。
そういえば、こちらで会ってからライの手に触れたのは初めてだ、とナナリーは思った。
何故今までそれをしなかったのか。
もっと早くこうすれば良かった。この手の温もりは、以前と何ら変わる事はなかったのだから。
ナナリーはごしごしと涙を拭き取り、ライに向かって話す。やっと前へ進める、とナナリーは思った。
「ライさん……私、がんまります」
「へ?…わ、分かった。頑張って……?」
「はい!」
「?」
(急に泣き出したと思ったら…何を頑張るんだ?)
ライはそんな疑問で頭を占めつつも、ナナリーの今までにない力強さを持った顔を見て、笑みを見せる。
今、この瞬間に目に見えない断絶が消えた気がしたから。
ナナリーのこの笑顔をずっと見ていたい。と、そう思ったから。
だから、それを守ってみたい、と。
支援
支援
732 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:12:12 ID:HkvcD8TA
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―…
―――【エリア11 バベルタワー】――…
(俺は…終わる…?何もわからずに、こんな簡単に)
血塗られた部屋と、無力な自分を嘲笑うかのような炎。それら全てを、ルルーシュは疎ましく思った。
(こんな簡単に。………ふざけるなっ!力、力さえあれば。ここから抜け出す力っ!!世界に負けない力が!!!)
いつも嫌だった。何も出来ない自分が。
だが仕方がない。只の学生がいくら吠えたって、世界は変わらない、変えられない。
その瞬間、腕の中で横たわる緑髪の少女が、ルルーシュに口づけた。
そして、思考の中に放り込まれる。
『…なんだ、これは』
『力が欲しいか?』
『その声…さっきの?』
『力ならお前はもう持っている。忘却の檻に閉じ込められているだけだ。思い出せ、本当のお前を…王の力を。今こそ封印を解放つ!』
ルルーシュは知った。己の真実を。
『そうか、俺の日常に棘のように突き刺さっていた苛立ち。全ては偽りの記憶。思い出した、俺は、俺は…俺がゼロだ!』
――ルルーシュ、ライ、許しは請わないよ。友達だろ、俺達は
(あぁ、それがお前の答えか…スザクっ)
そしてルルーシュは立ち上がる。
支援
734 :
ロスメモ:2008/08/09(土) 21:15:06 ID:HkvcD8TA
コードギアス 反逆のルルーシュR2〜LOST MEMORIES〜
「無力が悪だというのなら、力は正義なのか!?復讐は悪だろうか?友情は正義足りうるだろうか?」
――ライ。今分かった気がする。世界に何の色も見いだせなかったお前の気持ちが。
COLOR 4『魔神 が 目覚める 日』
「そうか、ならば君たちには事実を残そう。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様達は死ね!」
「「「「「イエス・ユア・ハイネス」」」」」
ギアス――絶対遵守の力が発動する。
機密情報局のメンバーは、次々と互いを撃ち殺す。
その中で、ルルーシュは笑みを見せる。
(あの日から俺の心には納得がなかった。
噛み合わない偽物の日常。ずれた時間。別の記憶を植えつけられた家畜の人生)
偽りの家族に、失った友情。大切な自分の宝を奪われた。
(しかし、真実は俺を求め続けていた。そう、間違っていたのは俺じゃない、世界のほうだ)
ルルーシュは決意する。――取り戻す。
「世界は変わる、変えられる」
天井が崩れ、轟音とともにナイトメアが現れ、そしてルルーシュの――ゼロの前に跪く。
「お待ちしておりました、ゼロ様。どうか我らにご命令を」
「いいだろう。何故なら私はゼロ。世界を壊し世界を創造する男だ」
支援
コードギアス 反逆のルルーシュR2〜LOST MEMORIES〜
COLOR 4『魔神 が 目覚める 日』
でした。
支援ありがとぅー。
やっとルルーシュが再び登場。てか、『魔神 が 目覚める 日』と銘打ってますが、現実はライナナがメイン回。
またライがエリア11に行くまでは、当分ルルーシュ達の影は薄くなっていくかも。
物語が動くのはまだ先かな…?
タイトルは時系列を合わせるだけの意味もあるので、深く考えないで下さい。
毎回考えてたら身が持ちません。
てかルルーシュをメインにすると、戦闘シーンがでしゃばるので、しばらくはあまりスポットライトは当たりません。
戦闘描写が面倒くさくて面倒くさくて…。
戦闘がご希望ならKOUSEI卿までお問い合わせ下さい。素晴らしいSSをご堪能出来ることと思います。
NEXT COLOR 5『日本 独立 計画』
許せはしない、許してはいけない!
俺の記憶は俺であるための真実だ。ナナリーもライも俺の……。
償いの時は来た。ゼロが戻ってきたという事実の意味を、ブリタニアに思い出させてやる。
もう、嘘の支配は要らないから
>>736 ピンクもふもふ卿、GJでした!
変わっていなかったライ、それを知ったナナリーどこか暖かい気持ちになれました
そしてラストのルルーシュに胸が熱くなりました
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
>>729 私、がんまります→私、頑張ります、だと
>>737 にゃーん。久しぶりに誤字やっちまった…。指摘ありがとうございます。
と〜ます卿!すいません…修正お願いします
>>738 誤字修正完了。そして、シリーズ部屋設置完了!問題なしです!!
乙でーす!
上手い人はギャグでもシリアスでも上手いものだなァ〜と感心しきりですよ〜
わたしも精進続けます。がんばります
正直ね、ギャグモノの方は好きなくせに苦手なんですよ
でも書いちゃう。好きだから!
明日の夜には[手をとりあって]その6投下します。本編のあった夜にキッツイの投下しちゃうのはアレかな?
それでは寝ます。みなさんおつかれさまです〜
>>739 なんなんだこの速度は…!
みんな俺は今さとったぜ。管理人さんは只者じゃないと!
むむうそうか。実を言うとロスカラはやったけど、今日初めてなんだここにくるの。他でここの噂をきいたもんで。
ここのSSや管理人さん見てたら俺もなんか書きたくなったんでその時はよろしくおねがいしますです。
>>743 ぬ、これは失礼なことを申し上げました
こちらこそヨロシクオネガイシマシタ
ひ、人がいない…今日4回目になるけど、投下してよいものだろうか
支援しますよ〜
>>745 圧倒的な投下量に私は憧れた、この感情、正しく愛だ!
故に全力で支援しよう
し、信じられん……!もちろん支援します!
お言葉に甘えて投下します。
平日にあまり時間が取れなくて、一気に投下する形になってすみません。
注意事項
・【ラウンズ☆大作戦】の続き。
・カップリングはライ×アーニャのまま
・今回も馬鹿
長くはないですが、一応軽い支援をお願いします。
投下!期待!全力!支援!
リアルタイム更新、準備完了!いつでもいけます!
§
「……スザクは?」
とジノが問うと、
「先ほど、ロシアに向かった」
とノネットが答える。
その瞬間、部屋が安堵に包まれる。
そして、モニカは持ってきたトランクケースを開く。
すると中から出てきたのはフリフリのレースの付いたドレスのような服がたくさん。
「アーニャ〜、明日何着るか決めましょ」
「うん」
と、モニカとアーニャは奥の部屋でデートの勝負服を選ぶ。
因みに、アーニャはピンクなら何でもいいのだが、モニカの趣味でロリータファッションになっているのだ。
「や〜んかわいい、かわいいよぅアーニャ」「ライも喜ぶ?」「私がライなら襲うかも」「ほぅ……」
などという艶めかしい声がくぐもって聞こえる中、ジノとノネットはアプローチに関して作戦会議。しかし、
「う〜ん。モニカのおかげで大体の目星はついたが…ノネット、やはりイレギュラーを考えると…」
「ああ。回る順番までは分からないしな……このままでは」
あまり順調とは言えない会議。
そんな中、部屋の扉が開く。
「「だ、誰だ!?」」
「私だ」
現れたのは黒のマントに身を包む、ナイト・オブ・ワンのビスマルク・ヴァルトシュタインだった。
全力で支援しましたか
支援
支援
【ラウンズ☆大作戦】
Mission2:『ナイト オブ ライアニャ』
「ヴァルトシュタイン卿!?わざわざこちらに…」
「そう堅くなるな、ジノ。計画は順調か?いや、その顔を見るとそうでもなさそうだな」
「すまないなビスマルク。お前も忙しいのに」
「ふ…気にするなノネット。ナイトオブライアニャの暗部として、私もじっとしていられなくてな」
そう、彼――ビスマルクもまた、ナイトオブライアニャのメンバーなのだ。
そして、ビスマルクはマントの下から、小さな物体を取り出した。
大きさは小指の先ほどの小ささで、インナー型のイヤフォンのようだ。
「これは?」
「ナイトオブライアニャの総帥であられる皇帝陛下が下さった新型イヤフォンマイクだ」
「「おお!!」」
「これがあれば、リアルタイムでアーニャにアドバイスが送れる。尚且つ収音は抜群。2人の会話内容も全て確認できる。
皇帝陛下命名、その名も『アーカーシャの剣』だそうだ」
「さすが皇帝陛下!これでばっちりだ!」
皆、一体となって喜ぶ。
もはや心配する要素は無くなった。後は明日、ライとアーニャが急接近すれば良いだけだ。そう思った時、心なしか、皆の目元には涙が。
長かった。本当に長かった。無表情な同僚が初めて心を開く――恋。これを叶えてやれなくて、何が帝国最強の騎士だ。
そんな思いで始まったこのナイトオブライアニャも、やっとスタートラインに立てたのだ。
と、そんな中、奥の部屋からモニカが現れた。
「ぐふ……みんな…」
「モニカ!?どうした!?」
「アーニャの…デート用の服が…決まった……がくっ」
「一体何が……はっ」
テラカオスwww 支援
支援
ノネット達の視線の先には、天使がいた。
いや、天使ではない。確かにそれはアーニャ・アールストレイムだった。
モニカの趣味からは全く離れた、ラフなスタイル。
下は臑まで隠れる長めのフレアースカート。色は白く、所々にピンク色の花がプリントされていて可愛らしく見える。
風が吹くと舞い上がってしまいそうなほど生地は薄く、それが優しい色合いを引き立てる。
そのお嬢様ちっくなスカートを、ごついベルトで留めるという、一見何とも不似合いな組み合わせ。
しかし、見る者が見れば分かる。
それはアーニャが普段ラウンズの服装の時に履く、短いパンツスタイルと瓜二つ。
それが、大きく広がるスカートに変わる事によって生まれるギャップに、アーニャ自身の可愛らしさが際立つ。
そして上はそれとは対照的に露出が多い。
太陽に透かせば透けてしまいそうなほど薄い、真珠のような瑞々しい水色の半袖のブラウス――のみ。
肌の上に、薄いブラウス一枚。しかもアーニャの体にも小さいと思える大きさで。
更には、そのブラウスにはボタン類は一切無く、下の方をへその上で縛るという強引な留め方。
そのため胸元からへそ、その下まで中心がガバッと大きく開いた格好となる。
ともすればだらしない、と思われそうな服装も、上品なスカートとあいまって、
その大胆さが美しく煌びやかに演出され、微塵も気品を失わせない。
また、いつも後ろでまとめ上げていた桃色の髪は下ろされて、キラキラと光を反射する艶やかさを放ちながら、
それでいて、柔らかそうにふわふわもふもふと揺れ、撫でて撫でてと自己主張をするかのよう。
そんな水色のブラウスと桃色のコントラストは、見る者の視界を艶やかに染め上げる。
そして薄い色合いの装いの中、唯一濃く輝く朱の瞳は、想い人への溢れる無垢な気持ちがありありとしていて、
邪気ある者が見れば、恐らくその純粋な想いに心打たれ涙してしまうだろう。
なのにどこか寂しさを漂わせ、愛を求めるその蠱惑的な視線には、誰もが魅了されてしまう。
支援
軽く施された化粧も、恥ずかしさのあまり赤く染まる事で意味を成さず、
しかしそれが妙な艶めかしい表情を作り出す。
腰は力を入れると折れてしまいそうなほど細く、しかし誰よりも鍛えられた体は、
よく引き締まっていて、華奢な体格をものともしない大人らしさを感じさせる。
細い腕の先、左手首にはワンポイントの銀のブレスレット。
それがセンスの良さを感じさせ、左右非対称なファッションが、見る者を飽きさせない。
薄い胸元も、子供らしさをアピールし、尚且つ大胆な服装で大人ぶる事で可愛さアップ。
汚れを知らない白い肌は、自分色に染めたいと誰もが思わずにいられないほど輝きを放ち、
なのに近寄り難い上品さと可憐さと気高さに、倒錯的な興奮を引き起こす。
意を決して近くに寄るも、漂う甘い香りに正気でいられる事すらかなわない。
「似合う?」
と子犬のように首をかしげられれば、似合うと意外に答えられようか。
いや、そのあまりの愛らしさに誰もが言葉を失い、ただ頷く事しか出来ない。
その反応に安心してほっと胸をなで下ろすその姿は、世間の闇に放る事もせず、
どこか遠い城に閉じ込めておきたいと思わせる。
しかし、その美しさは恋、という甘美な囁きによって一層引き立てられるのだから、
当事者意外は、その魅力のほんの一部を、外から啄むようにしか受ける事は出来ない。
純粋な想いが全て彼へ注がれ、愛という名に昇華するその姿はまさに至高。
それを止める事は叶わない。決して自分の物にはならない。だから、せめてその近くにはいたい。
そう思わせる、もはや罪と言うべき美しさは、神の生み出した奇跡か――
ビスマルク・ヴァルトシュタインは心の中で涙した。もはや死んでも構わないとさえ思った。
しかし、せっかくの美しく成長したアーニャの門出。育まれた愛する想い。
そして、この愛を真に伝える事が出来るのはアーニャのみ。今、恐らく彼女は不安で一杯のはずだ。
だからこそ、自分の気持ちを伝えようと、ナイトオブライアニャにすがったのだ。
(ここで我らが立たねば、誰が立つ!)
支援www
支援
ビスマルクは立った。
「我ら、愛を崇拝する者なり!」
ノネットも立った。
「我ら、夢を叶える者なり!」
ジノが吠えた。
「我ら、神より賜りし奇跡の輝きを守り続ける者なり!」
モニカが問うた。
「我らの崇拝する愛とは何だ!?」
「「「ライアニャライアニャライアニャ!!」」」
「我らの夢とは何だ!?」
「「「ライアニャライアニャライアニャ!!」」」
「神の奇跡とは何だ!?」
「「「ライアニャライアニャライアニャ!!」」」
「そう、我らは…」
「「「「ナイト オブ ライアニャ!!!」」」」
「みんな…」
「頑張ってね、アーニャ」
モニカから優しく差し伸べられた手を、アーニャはしっかり握って、笑顔で返した。
「うん!」
支援wwwww
支援wwwなんだこの集団ww
領地トップ、シリーズ部屋更新完了ッ!
【ラウンズ☆大作戦】
Mission2:『ナイト オブ ライアニャ』
でした。支援ありがとうございます。
少し短かったかな?
でも、アーニャの描写は最初は5レス分あったので、削っただけで、自分としてはめちゃくちゃ長かったりします。
で、今日4回目の投下となりました。
すみません。なかなか投下する時間がなくて、週末に寄ってしまって。
ライ天と違いこちらは順調に執筆が続いていて、4話目に突入してます。たぶん5話くらいで終わりかな?
SS単体更新完了。
>>768 凄い、凄すぎる!このボリュームと内容の作品を1日に4回投下とは……!GJです!
>>768 ピンクもふもふ卿、GJでした!
なにやっとんねん皇帝ww 総帥てwww
お前ら明らかな盗聴機器を渡されて喜ぶなやww
そして軽くカルトちっくな叫び、あかん、ツッコミ切れられへん
……思わず素がでてしまいました
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
0000より投下します、支援頼みます
>>768 今日の感想を全部書いてたらすごく長くなるからひとこと。
もっふーをもふもふして愛でたいw
ロスメモ続編を期待してたけどまさか一気にこれだけのものを…
GJ!もうカオスすぐるwww
皇帝アンタ何渡してんだよwwwそして明らかな盗聴器渡されて喜んどるwww
もうなんて集団だよ・・・一応帝国最強の騎士達なんだよね?
もうツッコミ所が多すぎるwww
>>770 支援は任せてくだされw
そろそろか。皆様、この投下が終わったら相談したいことがあるのですが宜しいでしょうか?
いくぜ!俺の投下パート14!
まえがき
タイトルは「ライのごとく〜Lie the combat butler〜 第五話 折り紙は好きですが式紙使いにはなれません」です
・本編再構成ものです
・まえがき〜あとがきまで8レス程度です
・一部本編と似た会話があります
・支援してくれないと自援します
・当方は支援感想を歓迎します(重要)
それでは全力で投下します
では支援
「ん……今日はそれほど早い時間ではないな」
だがカレンとの待ち合わせには充分すぎるほど余裕がある
とりあえず僕は朝食の支度を手伝いに行くことにする
昨日のルルーシュの手伝い(むしろ僕が料理していたが)
で料理に関する知識と体に染み付いた動きの様なものがあるのが分かった
まぁ料理は誰もがすることだから僕が何をしていたかという手がかりにはならないが
記憶を取り戻すための方法の一つてして
そして何よりナナリーお嬢様の笑顔の為に料理しよう
「おはようございます、咲世子さん、手伝いますよ」
「おはようございます、ライさん、それでは魚を焼いてもらえますか」
「分かりました」
僕はイレブン…日本の料理、和食もブリタニアの料理も作れる
これが僕をより混乱させる、どちらか一方ならばこんなに苦労しなかっただろうか
「…考えていても仕方ない、か」
今は魚を焼くことに集中しよう
朝食の後、クラブハウスから出ようとすると、どこかウキウキしているルルーシュがいた
「どうしたんだい、ルルーシュ」
「ライか、俺は今日から生まれ変わるんだ」
そう言い残して部屋へと向かうルルーシュ
……何故かオチが見えた気がするのは気のせいか
支援
相談されます支援
僕はカレンとの待ち合わせの場所へ向かう
今日は少し行きたい場所があるので、一緒にいこうと思っている
「ふぅ……」
僕はクラブハウスへの帰路についている
今日のカレンはどこかいつもと様子が違っていたが
ゲットーを見てブリタニアの支配に対する怒りを露にするカレンを見ていると
どこか僕も同じ気持ちを抱いていた
……僕はやはり日本との関わりが深かったのだろうか
そんなことを考えながら歩いていると咲世子さんを見つけた
買い物帰りなのだろうか、両手に荷物を持っている
しかも、少しも重そうな様子を見せていないこれが一流のメイドというやつか
「咲世子さん、手伝いますよ」
「あら、ライさん……ではこれを持ってくれますか」
「そういえば何を買ったんですか?」
「食材と消耗した日用品、あとはナナリー様に頼まれている折り紙ですね」
「折り紙…ですか?」
「えぇ、詳しくはナナリー様に聞かれたらよろしいかと」
そして僕達は軽い雑談、
知識としては分かっていても今ひとつ理解は出来ていない
掃除方法等を話しながらクラブハウスへと向かう
クラブハウスの前にはトラックが止まっておりルルーシュが何かを受け取っていた
支援
アレかwww支援
「おや、お帰り、ライ、咲世子さん」
「ただいま、ルルーシュ」
「ただいま戻りました、ルルーシュ様」
「で、それは一体?」
咲世子さんも気になるのかルルーシュに注目している
「ふっ愚問だな」 なんか腹立つ
「ただ一つ言っておこう、俺はこれを使い生まれ変わる!」
う、生まれ変わるだと、まさかそれは
おそらく僕と同じ結論に達したであろう咲世子さんとアイコンタクトを交わす
(ルルーシュはまさか危ないクスリを)
(卵を早く冷蔵庫にいれないといけませんね)
頷き合う僕達、とりあえず買い物袋を咲世子さんに渡してルルーシュを説得する準備に入る
「落ち着くんだ、ルルーシュ。そんなものに頼る必要は無い」
「何だと…お前に何が分かる!」
「君の気持ちは僕には分からない。だけど君が間違っているのは分かる」
「この俺の思いが間違っているというのか!
体を鍛えたいという思いが!」
「あぁ……え?」
体を鍛える?
「ん?どうした」
「すまない、僕の勘違いだったみたいだ」
「そうか……参考までに一体どういう勘違いを?」
「君が危ないクスリに手を……」
「なっ、そんなことをするはずが無いだろう」
「あぁ、本当にすまない」
僕はしばらく謝りつづけてようやく許してもらった
支援
ヤクww支援
昼食前に少し掃除をし、その後昼食を食べ、ナナリーの執事(遊び相手とも言う)の仕事を始める
「ナナリーお嬢様、何をしますか?」
「それでは、一緒に折り紙をしていただけますか」
そういえばさっき咲世子さんが折り紙を買ってきたと言っていたな
「分かりました、お嬢様…」
そう言いつつも僕は少し疑問を覚えていた
彼女は目が見えないのにどうやって紙を折るのか、と「咲世子さんに教えて貰ったんですよ」
そう言いながら彼女は紙を折っていく、その手の動きには迷いは感じられなかった
「…上手いですね」 思わず呟く
「不思議ですか?私が折り紙をすることができるのが」
僕の疑問が伝わったようだし、誤魔化しても仕方ない
「えぇ、どうやって折っているのですか」
僕は素直に聞いてみた
「咲世子さんに折ってもらった折り紙を戻して折り目を触ったり
少しずつ折ってもらって触ってみたりして覚えたんです」
「…そうですか。それでこれは、鳥、ですか?」
僕はそれを純粋に凄いと思ったが何故だか口には出さなかった
「鶴という鳥だそうです、始めは上手く折れなかったんですけどね」
少し誇らしげに言うお嬢様……か、可愛い……はっ
頭を振って気を取り直し、質問する
支援
ライwww支援
「それも咲世子さんに教えてもらったんですか?」
「はい、折り紙は日本の伝統の遊びで、鶴はその中でも代表的なものだと」
それを聞いて僕にも思い当たることがあった
僕は折り紙を知っている、やはり僕は日本人なのだろうか?
「日本人はとても器用なのですね。
一枚の紙を使い、色々なものを作り上げるんですから」
そこまで聞いていて、僕はあることに気付いた
「そう言えばナナリーもイレブンを日本人と呼ばないんだね」
「はい、イレブンという呼び方は押し付けられたものですし
日本の人たちもそう呼ばれたくないはずです」
その言葉を聞いて、僕の口は反射的に言葉を紡いだ
「優しいんですね、お嬢様は」
「え……いえ、そんなことは……ありません」
頬を染めながら否定するお嬢様、とても愛らしい
「きっと咲世子さんもスザクも、あなたの気持ちを喜んでますよ」
そして僕も、その言葉は言わなかった
まだ僕が日本人かどうかは不確かであり、違うかもしれないから
「……はい………そ、それじゃあ、一緒に折り紙をしましょう」
照れながら話題を変えたお嬢様、それに答えて折り紙を始めた僕
しばらくの間、僕達は優しい時間を過ごしていた
支援
おまけ、がんばるルルーシュ
昼過ぎ
部屋にはベルトの様なものを手にしたルルーシュとそれを冷ややかに見ているC.C.がいた
「どうしたんだ、そんなにはしゃいで」
「ふっ、先ほど届いたのだ!俺の秘密兵器がな」
「あぁ、マッスル…何だったかな。
まぁいいそれよりピザを寄越せ」
「あぁ、いいだろう、くれてやる」
「なんだ、随分と気前がいいな」
「今日から俺は生まれ変わる、その前祝いだ」
「…まぁ何でもいいが早く渡せ」
そう言ってピザをルルーシュから奪い食べ始めるC.C.
「……いくぞ、装着!そして、スイッチ・オン!」
「フハハハハハハハハハハハハハ、やれる、やれるじゃないか、この振動なら」
何故か高笑いしながら効果を実感するルルーシュ
「はむ……なになに、一ヶ所で十分以上作動させないで下さい、か」
ピザを食べ終え、取り扱い説明書を読むC.C.
「よし、何か効いてる気がするぞ、あと一時間くらい付けておくか」
まだ付けっぱなしのルルーシュ
「……もう30分ほど付けたままだが……おい、お前!」
「なんだ、黙っていろ!」
「……あぁ、分かったよ」
その後、夜中もベルトを付けっぱなしで寝た為に
翌日ものすごい筋肉痛に襲われるルルーシュだった
説明書読めよwww支援
支援ありがとうございました
あとがき
2週間連続投下達成!
疲れました、レポートやってません、13日の1700までに提出です
なので投下ペースが遅くなると思います、私的なことですいません
補足、今のライからの信頼度は咲世≧ナナ≧カレ>ルル
ライへの信頼度はナナ≧カレ≧咲世>ルル
といったところです
好感度ではありませんのであしからず
それでは次回も全力で投下しますのでヨロシクオネガイイタシマシタ
トーマス卿、0015-0552より繋げてください
あと恐縮ですが出来ればサブタイも保管してくれたら嬉しいです
えぇ今までのを全部
支援
>>792 相変わらず乙ANDGJ!
しかし、レポートがどうのこうのと言ってなかったか?
>>792 サブタイですが、この長さのものを一覧にそのまま載せると全体のレイアウトが崩れてしまいますので、敢えて現状の方法をとっています。
日々より良い方法を模索しておりますので今はどうかご勘弁ください。
感想が一通り終わったら相談始めたいと思います。例のごとくSS投下が優先ですが。
出来れば職人様にも参加していただけると嬉しいです。
※全力支援者Y卿はレポートに専念してくださいネ
>>795 そうですか
……本文の前に付けるのはどうでしょうか?
>>792 GJです。
2週間連続って・・・どんだけストックあるんですかww
レポートの方も頑張ってください。
>>795 ヘボい職人の自分でよければ、参加いたします
>>796 それなら大丈夫です。「前に戻る」のリンクと本文の間に挟む形でいいですか?
>>792 GJっす、しかしルルーシュよ君にマッスルボディは無理だよ
>>792 GJ ナナリーの執事をしつつも「日本人」というキーワードに引っ張られていく感じのライ…
「ブリタニア」には全然ピンときてないのかな?
これからカレンとどう絡み、騎士団に加わっていくのか楽しみです。
…ルルーシュは頭いいのにアホな子なのがチャームポイントだよな、うん。
あと、より見やすくなりましたね。感謝です。
>>800 いえかまいません。順次修正していきますので。
皆様、40分ぐらいから初めて宜しいでしょうか?
はい、どうぞ
感想ありがとうございました!
>>794 えぇ、追い詰められて燃えてきました
>>797 ゼロです、毎日書いてます
>>799 大丈夫、目指せ人並みですから……無理かな?
>>801 ブリタニアについても分かっているからこそ悩んでます
自分の文章力不足です、申し訳ない
次回も全力で投下しますので、ヨロシクオネガイシマシタ
>>802 どうぞ
では時間になりましたので、始めたいと思います。
議論の類は次スレ建設完了後の950以降で行いたかったのですが、緊急かつ重要な問題と判断いたしましたのでこういう形を取らせて頂きました。
議題はズバリ「機種依存文字の取り扱い」です。
今し方このようなメールを頂きました
「当方の環境で文字化けが起こります。半角カナを使われているようですが何とかならないものでしょうか」
※ここへの掲載はご本人に承諾済みです
早速調べてみました。すると、機種依存文字とは文字化けの原因となるだけではなく、最悪の場合、相手の環境を破壊してしまう可能性もあるとのことなのです。
V.V.「というかこんなこと常識じゃないの?」
……はい、確かにその通りです。サイト運営責任者として恥ずかしい限りです。
現在
・SS本文の半角文字を置き換える
・投稿時に機種依存文字の使用を控えてもらう
を考えているのですが、私一人の裁量では到底決められない事と思いまして(表現の幅を狭めてしまいそう)、皆様にご意見を伺いたいと思った所存です。
>>807 機種依存文字がどこまでか分かんないです。
私がよく使う記号は以下の通りなのですが…
*§“”♪※○
この中で駄目なのありますかね?
>>807 個人的には置き換えてもらってもいいと思います
トーマス卿の手間になるのは分かっておりますが
新規に投下を始める方にそれを一々注意していると
スレが荒れる原因にもなりかねませし
故に保管の際に置き換えるのがいいのではと思います
今日は寝て、起きてからレポート頑張ります
……おやすみ
ローマ数字・丸付き文字なんかは有名だけど半角カナもそうなんだ…知らなかった
半角文字使用はそこまで表現の制限にならなそうだから
テンプレ等に書いて控えてもらっても大丈夫そうだけど、
世に出ている全部の環境をチェックするのは難しいだろうし、
それを職人にいちいち確認してもらって投下してもらうのもまた難しそうだなぁ…
>>808 それは大丈夫な筈です。よくあるものとしては、
半角カナ 例 ガクガクブルブル
三点リーダを半角中点3つで代用する
○ ……
× ・・・
とりあえず次のテンプレには何らかの形で付け足しておくべきですかね。
「使うな」、じゃあ高圧的なので「機種依存文字の使用は控えることが推奨されます」とか。
>>807 スザク並みの知能な俺なんで機種依存文字とやらを調べてみました
どうやら半角カナが一番厄介ですね(機種によっては)
とりあえず出来るのは置き換えて次スレからテンプレに追加ってのが一番の対応策かと
俺は携帯なんですがそんなこと無かったんで驚きですよ
>>812 それが一番の対応策だと思います。
半角カナ、ローマ数字、丸付き文字か
意外と使ってそうで怖いですね。
テンさんが天に帰る前に新しいスレに入りそうですね。
>>814 ちゃんと調べた訳ではないのですが、811で挙げた半角カナと三点リーダが、現在の保管庫における機種依存文字の“双璧”だと睨んでおります。
ふむ……早くも結論出ちゃいましたか?
>>811 >三点リーダを半角中点3つで代用する
>○ ……
>× ・・・
了解。推敲し直します。
『こちらは蓬莱島上空です。SS憲章批准の式典が今、まさに始まろうとしています』
『放送をご覧の皆様。ただ今50人以上の職人がSS憲章への批准を終えました。続きまして…』
『超SS決議第壱號』
「最後にSS憲章第17条。SS憲章を批准した職人は固有の機種に依存した文字や半角カナ文字を出来る限り放棄する。
その上で各SSの表現の自由については、寛大なるスレの住民との契約で守られます」
『契約、受諾した。我ら住民は職人よりSSを提供してもらう。その代わり、我らは全てのSSを支援する盾となり感想を書く剣となろう』
「それぞれの機種に依存する文字や、半角カナ文字を使うのは文字化けの元。
職人の中では、気付いた時は出来る限り使わないよう心がける事」
「それでは、私から最初の動議を。この事を注意する旨をテンプレに加えようと考えますが、賛成の方はご起立を」
>>815 読み終わってからリロードし忘れてKYなことをしてしまったorz
機種依存文字とは携帯・パソコンの両方でしょうか?
>>812 それ以上制約しても投下を妨げそうですしそれでいいんじゃないでしょうか。
自分も携帯でもPCでも見るけど聞いてみてびっくり。
半角をよく使う2ちゃんすら見たらやばい環境も存在するのか…
逆にそれがどういう環境なのか気になる
>>811 なるほど、三点リーダならいいのか。
こんなこと考えもしなかった。修正してきます。
うわー…決行多いんですね。(汗
>>818 トーマス「お……お茶がキーボードにい!!」
V.V.「これは……パターンピンク!?」
貴方だな?貴方なんだな!?なんという不意打ち!!!
>>818 な、何て素早い・・・・・
とりあえず一職人として起立しますw
議論中悪いけど20分ごろ投下したいけどいいかい?
どうぞー支援は任せてください。
といいつつ起立(笑
>>825 どうぞ。
じゃあ私は憲章に先駆けてテンプレの文言でも考えときます。
>>815氏の言うとおり、今日には確実に移行しそうですんで。
最近投下してないけど、自分も起立しますw
空気を悪くする可能性大だが敢えて書き込む。
半角、機種依存文字を使うのは友人などのメールだけに使用にしておいた方がいいべ。
2chでは半角が当たり前のように使われているが本来あまり歓迎されない。
では失礼 ノシ
>>818 起立!
…すみません私です
懺悔の時は今ですねわかります
そして支援
では投下
ギャグです
キャラ壊れ気味注意
女装、魔法少女ネタなので嫌な人は注意
最初に謝っときます
余暇卿スイマセン
じゃあこの議題は取りあえず終了ということで。皆様、遅くまで付き合ってくださりありがとうございました。
呼んだ?支援。
835 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:29:13 ID:tS1sNoFt
ってコテハンとタイトル忘れてた……
タイトルは「魔法少女企画始動」です
では今度こそ本当に投下
836 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:31:16 ID:tS1sNoFt
「やあ、探しましたよライ君」
月下の整備が終えて格納庫で一休みしていたらディートハルトが話かけてきた。
「どうかしたのですか?」
「ええ、実は前回のあなたの女装アイドルが大好評でしてね。(詳しくは、 細かすぎて伝わらない萌え 参照)そこで私は考えたのですが………」
「あっ、僕、用事思い出したので!」
嫌な予感がしたので僕は全力でその場から逃げ出した。
「ハハハ、ライ君、人の話は最後まで聞かないとい・け・な・い・よ〜♪」
「速っ! 意外と足速っ!」
しかし、僕はあっさり捕まってしまった。
「そこで私は考えたのです! これを黒の騎士団の資金集めに使えないかと!」「はあ……そうですか」
結局僕は熱弁するディートハルトの話を聞いた。
くだらない……
たとえ、そうだとしても僕は止めて欲しいです。
「なるほど、流石ディートハルトだ。貴様は優秀だ!」
「うわっ!」
いつから居たのか僕の後ろからゼロが言った。
「おおっ! ありがとうございますゼロ。それでですね、私は魔法少女ものなんかいいかと考えております」
「やはり、貴様は優秀だ! よし、今すぐ幹部を集めて緊急会議をおこなう! 」
「ええっ!!」
支援
838 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:34:49 ID:tS1sNoFt
こうして黒の騎士団による魔法少女もの製作会議が始まった。
「ってなんで僕この服装ですか!」
会議の席で、何故か僕はヒラヒラのドレスを着せられていた。
「千葉作の魔法少女コスチュームだ。よりイメージが皆に伝わるためだ。会議が終わるまで脱ぐのは許さんぞ」
ビシッと言うゼロ。
時々僕は思う。
何故僕は黒の騎士団に入ったのだろうと。
「ではタイトルは『魔法少女ライマーユニー』でいいですね」
「前から思ってましたが、そのパクリからパクった名前はなんですか?」
「なるほど、なら『美少女戦士ライマーユニー』はどうだ?」
「嫌、ここは『魔法少女リリカル ライマーユニー』など」
真剣に討論すりゼロと藤堂さん。
二人とも、そこじゃねぇよ!
結局、タイトルは最初の奴に決まった。
「ゼロ! 魔法少女といいますが戦闘隊長は女性人気も高いです。もっと広い視野を持ってこの企画を見直したほうがいいと思います」
挙手して言う千葉さんに僕は感謝した。
ありがとう千葉さん。
こんな衣装作ったけどやはりあなたの思考はマトモだったのですね!
ゼロ…あんたって人は 支援
女装ライとな…… 支援
841 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:37:11 ID:tS1sNoFt
「じゃあさ、ここは普段は男性として生活しているが、魔法少女に変身すると美少女になる設定なんてどうだろう?」
「なるほど、それなら安心だ」
何言ってやがってるんですか朝比奈さん!?
千葉さん、簡単に納得しないでください!
「それはいい案だ。よし、ならば朝比奈! 貴様に脚本を命じるぞ」
「フッ、おまかせってね」
通ったよ!
朝比奈さん脚本きまっちゃったし!
「では次はキャストを決めたいと思いますが…」
ディートハルトが言うと皆にゼロが考えた台本が配られた。
「脚本は朝比奈にやってもらうから、細かな点が変わるだろうが基本はこの台本通りやってもらう。ではまず悪の親玉の魔女の役だが…」
「「「C.C.で!!」」」
「……貴様らどういう意味だ」
ゼロの話が終わる前に全員に即答されたC.Cは気に入らなそうに目を細めた。
「では決まりですね。次は主人公の相手役で、共に悪い魔女と戦う仲間ですが…」
「そこはライ君と恋人の紅月君でいいのでは?」
「うむ、そうだな。主人公が変身したら性別が変わる設定なら女であるカレンで充分だろ」
藤堂さんの意見にゼロが頷くとディートハルトはキャスト表の主人公の相手役にカレンと書きこんだ。
842 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:38:42 ID:tS1sNoFt
って言うか設定が女性のままだったら僕は同性相手にラブシーンとかあったんですか?
「ところで味方に1人くらい魔法を使わず、あくまで人間の力のみで戦う人物が居ても良いのではないか?」
パラパラと台本をめくりながら藤堂さんはそんなことを言いだした。
「流石奇跡の藤堂! なかなか面白い案だ。ならその役を卜部に命じる! 期待しているぞ!」
「はっ? 自分がでありますか?」
意外そうに卜部さんは自分を指差した。
「不服か?」
「いえ、しかしそんなかっこいい味方キャラなら私より藤堂さんの方が…」
「いや、藤堂には威厳がある敵の幹部をやってもらう。だからここはお前に任せる」
「そ、そこまで言うならわかりました。その役引き受けましょう」
卜部さんが了承するとディートハルトと朝比奈さんはキャスト表に書きこみながら脚本について話合っていた。
こうして会議は長らく続き、次の日から『魔法少女ライマーユニー』の撮影がスタートした。
藤堂さんが敵役なのかw支援
844 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/10(日) 01:40:14 ID:2lW8YJXz
支援
845 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:40:37 ID:tS1sNoFt
数日後…
「それでは、『魔法少女ライマーユニー』の予告編が出来たのでご覧ください」
皆を集め、ディートハルトはDVDを巨大モニターに流した。
ここからは予告編をご覧ください
846 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:42:53 ID:tS1sNoFt
ライ「僕の名前はライ。どこにでもいる普通の高校生。でもある日突然、魔法少女になっちゃった」
普通の男の子から魔法少女に…
ゼロ「私はゼロ、これから貴様に(ある意味)地獄を見せる男だ」
ライマーユニー「ギャー! 何この服!? って僕女の子になってる!!?」
ゼロ「さあ、戦えライ、嫌、ライマーユニーよ! 貴様はこれから暗黒ブリタニア魔法国の魔女C.Cと戦う運命なのだ!」
激しい戦いを魔法で乗り切れ!
ライマーユニー「マジカル〜♪ ギガドリルブレイク!(ホームセンターに売ってる普通の電動ドリル)」
怪人A(玉城)「ギャー、シャレにならねぇ!!」
敵か味方か謎の月下マン!?
ライマーユニー「あなたは…」
月下マン(卜部)「私は月下マン。また会おうライマーユニー!」
そして、恋
カレン「私はカレン。よろしくね」
ライ「う、うん。(綺麗な人だな)」
魔法少女ライマーユニー
近日中発売!
どの様な出来なのかw支援
藤堂さんとC.C.のいる悪の組織に勝てるのか?支援
月下マンだと!?支援
850 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:47:29 ID:tS1sNoFt
予告編が終わると会場から拍手が響いた。
「すでに予告編DVDをゲットー地区を中心に発売していますが予告編だけで製作費が回収できるほどの売上! さらにライマーユニーが歌う主題歌のCDが非公式とはいえオリコンチャート連続でトップ10入りです!」
「素晴らしい!! ディートハルト! やはり貴様は優秀だ!」
ゼロは立ち上げるとディートハルトを絶賛した。
「いえいえ、これも監督であるあなたの実力、そして主役であるライ君のおかげですよ」
謙遜するディートハルト。
「地獄だ……非公式とはいえ日本中に僕の醜態DVDが発売されるのか……」
「元気だせよ。主役なんだから」
落ち込む僕を見かねて扇さんが励ましてくれた。
「扇さんにはわかりませんよ! 魔法少女ものにはパンチラが大事だ!、とか言われて女物の下着をつけさせられた僕の気持ちなんて……」
「それは……いや、すまん」
謝まられ、僕は余計に落ち込みそうです。
「ハハハ、これは予想以上だ! ではライよ、次はこれからDVD発売記念イベントがあるからすぐに用意をしろ!」
「…………もう」
「?」
「もう嫌だぁーー!!」
全てが嫌になった僕は全力でその場から逃げ出した。
DVD発売記念イベントwwwww支援
DVD,DVD 支援
853 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:51:14 ID:tS1sNoFt
あんな羞恥地獄はもう、ウンザリだ!
そうだ、僕はもう一度眠りについて……嫌、いっそのこと母上と妹の元へ…。
「フフフ、甘いぞライ。藤堂、朝比奈、予想通りそっちに逃げたぞ! 捕獲は頼んだぞ」
「了解だ!」
「了解。主役がいないなんて話にならないからね」
数分後、僕はあっさり捕まり、女装させられた僕は新宿ゲットーでDVD販売記念イベントに強制的に参加させられたのであった。
離島で開催されててもいく。支援
855 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:54:10 ID:tS1sNoFt
おまけ
ギルフォード「おや、ダールトン将軍とジェレミア卿。お二人で何を?」
ダールトン「ああ、ギルフォードか。実はこれ最近、ゲットーで売られている反ブリタニアを主張した魔法少女パロディのDVDらしくてな。黒の騎士団の何かを掴めないかと思い今からジェレミアと見る気だったのだが」
ギルフォード「なるほど、ならば自分もご一緒してもかまいませんか」
ジェレミア「おお! それでは一緒に見るとしましょう!」
そして…
ギルフォード「なんだ! この予告編は!! すごく気になるではないか!!」
ダールトン「あの、ライマーユニーとかいう少女がかわいすぎるだろ!!」
ジェレミア「少しお待ちを!! 今から私が全力でゲットーに本編を買いに行って来ます!!」
ギルフォード「待て! 私も行く! そして自分の分も」
ダールトン「ギルフォード! すまんがわしの分も頼む!」
ギルフォード「イエス、ユア、ハイネス!」
支援
857 :
萌は文化:2008/08/10(日) 01:59:19 ID:tS1sNoFt
以上で終了です
また謝っとく
余暇卿ごめんなさい。
勝手に月下マン使って。
好き嫌いが大きく分かれそうだったので一旦終わらせました。
もし希望があれば本編もやります
不評なら今回で終了します
では失礼しました
>>857 面白いと思いますよ。
いろんなタイプのものがあっていいと思いますし。
GJでしたっ。
>>857 GJでしたw
物凄く本編が気になってしまうw
えーと…2時回ってしまってますが投下しても大丈夫でしょうか?
>>855 いずれ、実は中身は男だということがバレた時に、悩み苦しみそして「……もう男でもいいや」となるのですね、わかります。
そう。かつてギアス系のサイトを巡るうち、いつの間にかそうなった私のように。……フフフ
すいません、もう限界。支援誰か頼みますです。
あ…無理しないでください。
では、明日夜にでも投下しますね。
>>857 GJ!みんな悪ノリしすぎだろwwそしておまけのおっさん三人ww
DVDの内容が気になるな。
さて、月下マンに関してですが、生みの親(?)の自分は気にしてませんよ。
卜部さん登場時点で何となく予想つきました。少しは驚きましたけど。
でも、別に専売特許持ってるわけじゃないので、一向に使っていただいて構いませんよ。
むしろ使ってもらった方が、こちらとしても他の職人さんに影響を与えていると認識できて
嬉しいし、光栄です。月下マンもきっと喜びますw
長文失礼しました。これからも頑張って下さい。
ならば……来てください!私のせいで投下が止まったとあっては管理人失格ですので。
って遅かったか・・・3時までは起きてるんで投下予定の職人さんはどうぞw
支援はお任せください
あ…結構おられる・・。(笑
では・・予定変更して投下します。
支援お願いいたします。
タイトルは「蒼天の騎士(8) 宣言」です。
今回は、新・行政特区日本の裏を解説する事でほとんど終わっています。
話的には、つまらないと思いますが、支援お願いいたします。
カップリングなし・・・。(泣
支援
>>868 よかった……!これでV.V.の暴力から逃れられる!
かって悪夢を起こした行政特区構想。
その政策が約1年後の今日、再び宣言されようとしている。
その宣言は世界をどう変えていくのか…。
世界中の人々が見守る中、式典は開始された。
蒼天の騎士(8) 宣言
「どうだね、式典は…」
「これは殿下。今のところは問題ないようです」
部下の一人が関係者に配られる資料をシュナイゼルに手渡す。
シュナイゼルは、椅子に座ると式典の様子が流れる画面に気にしながら、資料をチェックしていく。
「どうやら、前回報告があったものに若干の修正があった程度のようですね」
「そうですね。しかし、それは想定内の範囲内なので問題ないかと…」
「ふむ………ん?」
シュナイゼルの資料をめくる手が止まる。
「いかがされましたか、殿下」
「すみませんが、特区の組織に参加している騎士団メンバーを出してみてください」
「はい。少々お待ちください」
チェックしていた部下が絶句する。
「だ・誰もいません…」
「どう言う事です?」
「はい。入手した騎士団団員リストに当てはまる者が何名かいますが、その全員が退団扱いになっています」
その報告を聞き、シュナイゼルは額に手を当てて思考をめぐらせる。
(なぜ、特区の組織に入った者をわざわざ退団させる必要がある…。
退団させる事でなにかメリットがあるのか?
それに入っている人数も少なすぎる。)
支援
支援
シュナイゼルが思考している間にもリアルタイムで放映されている式典は進行していく。
「ではここで、皇コンツェルン総帥であり、行政特区日本の日本側の議会議員の代表に就任された皇神楽耶さんより重大な発表があります。」
進行役が一人の若い黒髪の女性を式典会場の舞台の中央に案内する。
「皆様、始めまして。皇神楽耶でございます」
年はかなり若く、女性というよりもまだ女の子といってもおかしくない。
しかし、その口調や身体からあふれ出る気品は、彼女が唯の女の子とは違うという事を認識させるに十分だった。
「私は、行政特区日本設立に当たり、皇コンツェルンの総力を持って、
特区の中心都市になる富士宮市に皇コンツェルンの関係企業の工場の誘致と商業都市としての開発を行う事を提案し実行したいと思っています。
また、裾野市には技術開発施設を集め、先端技術の研究都市として開発していく事をお約束いたします」
その宣言と共に会場から大きく沸き起こる歓声と拍手。
「早ければ、ここ数年内にある程度の形にする予定でございます。。
また、開発や工事用等の人材は、特区参加者を優先的に採用していきますので、どうか皆様、行政特区への参加お持ちしております」
再び起こった割れるような拍手の中、彼女は一礼すると舞台の裾にある用意されている席に戻っていった。
「すばらしき提案と公約、ありがとうございます。
続きまして、エリア11総督にして行政特区行政特区日本のブリタニア側の議会議員の代表であらせられる
ナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下から、宣言がなされます。」
そのアナウンスが終わると、専属騎士であるライが車椅子を押してナナリーを中央に移動させる。
「こんにちわ、日本人の皆さん。ようこそ、行政特区日本へ。皆様を歓迎いたします。
そして、宣言の前に皆様にお知らせしたい事があります」
支援
支援
そこまでナナリーが言うと、ライは用意しておいた点字の書類をナナリーに手渡す。
それを受け取ると点字に指を這わせながらナナリーは説明していく。
「まず、行政特区日本は、人口の多さにあわせその範囲を拡大することをお約束します。
次に行政特区日本は、ブリタニア領内ではありますが、基本的に中立を宣言し、行政特区内の戦闘は全面的に禁止いたします。
違反された方に関しては、行政特区内の法律に従い処分されます。
また、行政特区日本は武力の保有を禁止されているため、特区内の治安と防衛に関して民間或いはそれに順ずる団体や国と契約し委託したいと思います。」
ここまで宣言すると、息を整えるため一息入れるナナリー。
そしてそばに控えるライの方を向き手を伸ばす。
ライはしゃがむとその手をしっかりと握り締める。
それで安心したのだろう。
ゆっくりと手を離すと再び点字に指を這わせる。
「その契約選考に当たり、いくつかの民間、団体、国との交渉の結果、黒の騎士団に依頼し契約したいと思います。」
その言葉が終わると同時に、中央を映し出す巨大モニターにゼロの姿が映し出される。
「黒の騎士団総司令としてその依頼受けよう、ナナリー総督」
その言葉が言い終わると、今までで一番大きな歓声が沸き起こった。
支援
支援
思考しながら、その式典の様子を見ていたシュナイゼルの頭の中である考えが形を成す。
「そう言う事か…」
椅子から立ち上がるとコンピューターの末端を自ら動かし始める。
すぐに探している箇所は見つかったのだろう。
食い入るように見ている。
「やはり…」
独り言と一緒にため息が漏れる。
(早くカノンをヨーロッパから呼び戻す必要があるようです)
そう思案した時、シュナイゼルに通信が入る。
通信画面の中には、副官のカノンの姿があった。
「殿下、式典はご覧になられましたか?」
「ええ、見ましたよ。
まさかゼロ以外の人物にここまでかき回されるとは思いもしなかったですけどね」
苦笑し、してやられたという表情をしてみせる。
カノンが怪訝そうな顔をする。
「貴方もわかったと思いますが、サクラダイト以外の輸出入の自由化と産業の発展は、特区日本の経済的自立の為ですし、
特区日本の中立宣言はブリタニア本国からの直接干渉を避けるため。
人口の多さにあわせその範囲を拡大すると言う事は、参加者が増えれば、エリア11内の特区日本の占める割合が大きくなると言う事。
また、黒の騎士団を行政特区の組織内に取り込まず、契約による委託とし、
特区の組織内に黒の騎士団の色が入らないようにしているのは、黒の騎士団=特区日本というのを強く否定させたいためでしょう。
特区日本と黒の騎士団は、特区内の治安・防衛の委託を行っているだけの関係とすることで特区外の黒の騎士団の行動に関しては、特区日本には関係ないとするつもりのようですね。
実際、治安・防衛委託に関する契約諸事というやつのなかでそれに該当する項目を見つけましたよ。
これで黒の騎士団は、ブラックリベリオン以降、失っていた補給拠点と確実に手に入れられる資金ルートの確保に成功しましたね」
支援
支援
「それは私もわかりました。ですが、殿下の言われた、ゼロ以外の人物とはどういうことなのでしょう…。
今回の事は、ゼロの仕業ではないと言う事でしょうか?」
「ええ。今回の件に関しては、ゼロの仕業にしてはおかしすぎますからね」
無言で続きを待つカノン。
「今までの行動から、ゼロという男は、正を説きながら奇を好んで実行し、
長期的な事よりも短期的に成果をあげることを好む傾向があります。
しかし、今回の事はこのゼロの行動パターンからするとすべて反対の事ばかり行っていますからね」
「言われてみれば、確かにその通りです、殿下。
で、今回の件の首謀者の目星はもうついておられるのですか?」
シュナイゼルは、資料の最後のページに載っている行政特区日本の組織関係者の部分に目を通しながら答える。
「おそらく…いや、間違いなく彼の仕業でしょうね。」
そこで言葉を止めた後、ゆっくりと相手の名前を読み上げた。
「ナナリー皇女殿下の専属騎士ライ・エニアグラム」
支援
支援
以上で8話終了です。
支援ありがとうございました。
今まで書いた中で、今回が一番書き直した回でした。
頭に浮かんだ事を文章にうまく出来ない苦しみが大きく、大変でした。
あまり面白くないかもしれませんが、次回からの盛り上がりの為に必要だったと思ってくださいませ。
お疲れ様でした。ところで一つ気になったのですが、シュナイゼルの言動が全て敬語口調なのは意図的なものなのでしょうか?
>>887 GJですよ
一件落着と思いきやまだまだ何かありそうですね
魔法少女ネタですが思ったより好評みたいで嬉しいです
では次回はDVD(笑)の内容をやりますか
>>865 そう言ってもらえると助かります。
実は「仮面の戦い」の時も月下マン出そうか悩みましたwww
作品中でも、丁寧な言葉で本心を見せていない印象が強かったので、あえてこういう言い回しにしてみました。
すごく、迷ったんですけど、それ以外の話し方だと、シュナイゼルらしくないかなと思ったので。
わかりました。ではこの形で保管します。
さて、次の投下宣言が来る前に今度こそ落ちます。SS投下の際は支援よろしくです。では。
V.V.「今回は良かったけど、君のせいで投下されなったかも知れないって事実は変わらないんだから、やっぱりお仕置きは必要だね」
ヒッ、ヒイイ!
>>887 GJ!
説得力のある文章で物語が描かれていて毎回ワクワクさせられっぱなしです
今このキャラの胸中はどうなんだろうか?などと色々考えてしまう。
本当に続きが気になるし楽しみにしてますよ
そういえば小説の方ではカノンとシュナイゼルの何やら黒いやり取りが書かれていましたが
アニメ本編ではこの2人の会話はそうはなかったかもしれないですね
GJです!予告編だけで制作費回収ってwww人気凄すぎwww
是非本編もやってくだされw藤堂さんが敵役ってところも気になる・・・
あと女物の下着をつけさせられたライに合掌www
それと誤字等指摘
>>838 >真剣に討論すりゼロと藤堂さん。
→「真剣に討論するゼロと藤堂さん。」"り"が"る"になってますよ
>>855 >ギルフォード「イエス、ユア、ハイネス!」
ダールトンは皇族では無いので「イエス、マイ、ロード!」だと思います
>>887 GJ!面白くないかもと言っておられたので気になっていましたが
そんなこと全然無かったです。続きが気になりますw
シュナイゼルが部下に対して敬語だったのが唯一違和感を感じましたね
部下や自分より下(もしくは同等)の場合は「だろうね」とか「〜してくれないか」とかの
何と言うか親しみを込めたような感じだったと自分は思ってるんですが・・・・・・
まあR2まであまり出てこなかったんでそこら辺の認識については人それぞれかな
次の投下も楽しみにしておりますんでwww
長文失礼しました
あしっど卿GJ
PMC(プライベートミリタリーカンパニー)黒の騎士団(株)設立ww
本社はEUフランス州か中華連邦インド軍区か?
経済特区日本支社も同時に設立・・・
シャーリー生存フラグ立ってほしいな・・・
すまん、確認だが以前クロヴィスランドの話しがあったと思うけど,あれの元ネタってサウンドドラマだっけ?
親衛隊にスカウトされたライが取り組んだ最初の任務として、クロヴィスランドの落成式で、女装して水着を着た状態でユーフェミアの護衛をするって話を書こう思う。
そのためにはネリ様の演説とギルの「はっきり言って異様です」のくだりを詳しく知りたいので。
>>あしっど・れいん卿
前回からして政治的な話の補足説明をよく考えられるなぁと感心しきりです。
さらにオリジナル展開になってきて続きが楽しみで仕方がない。
>>895 一期DVD6のピクドラかと。そういう話の展開もいいなぁ。
…ところで昨晩の議論だけど、半角カナが駄目ならここでもよく見るアッー!等も駄目ってことかな?
そうやっていくと、もはや2chのスレじゃない気するんだが…
一部の人間が見られないから普通のHPじゃ歓迎されないってのはわかるけど
ここは2chだし、そこの文化ってものもあると思う。
それに普通、「2ch見たら文字化けします。どうにかして」なんて2ch運営に言わないだろうし
そこのSS保管庫なわけで。それと同じことを言ってる人がいるらしいのに正直驚いた。
最後は職人個々人の判断になると思うけど、あんまり制約的になるのもどうかと思うよ
>>896に賛成。
まだこのくらいなら…ていいつつ、注意書きが増えていってるな。
勿論、このスレの総意で賛成は得られてるんだから運営上問題は無いんだろうけど。
管理人さんに保管の際直してもらうってのは、正直無駄に負担増やしてどうするんだって気がするし…
実際、携帯で2ちゃんねる見てる人たちは、機種依存の問題をどうしてるんだろうね。
俺の携帯はブラウジングできないし、PCでしか見たこと無いからわからん。
>>857 萌は文化卿、GJでした!
おまけに大笑いしました
そして所々にあるツッコミ切れないネタ 例、魔法少女の名前
大変面白かったです、本編をお待ちしております、全力で
>>887 あしっど・れいん卿、GJでした!
確かに自分もシュナイゼルの口調に違和感を感じましたね
自分は敬語ではなく丁寧語みたいなイメージがあります
話は面白く、ここからどう繋がっていくのか
というか天子様がどうなるのかが気になるんですが
貴公らの次の投下を全力でお待ちしております!
>>896 「駄目」ではありません、あくまで「推奨」のレベルです。職人様の意志(今回の場合は表現の幅)が最優先です。
それに、過去ログの全保管をする際に文言の全領域を修正するのは事実上不可能ですので。
取り敢えず私が考えたものを書いておきます
・テンプレに機種依存文字の使用は控えることを“推奨”の旨の記述を加える(決して“強制”ではありません!)
・現在の事実上のトップページ(
http://www1.ocn.ne.jp/~herma/CodeGeass_LostColors/2ch/0.html)の上に関門となるページを作る
・関門ページには各種注意書きを書く(2ch系のサイトであること、その性質上半角カナをはじめとする機種依存文字が多用されていること等)
・SSの文言の修正(誤字脱字・機種依存文字を含む)については、職人様からの依頼、若しくは当方からの提言に対し了承があった場合のみこれを行うものとする
・外部(2ch外からの訪問者)からの苦情は全て当方が処理する
こんなところでどうでしょうか?
>>893 誤字指摘ありがとうございます
管理人卿またお願いします
毎回迷惑かけてるので一度くらい私を殴ってもいいですよ
現状ただでさえテンプレの行数キツイのにこれ以上加えるのもな。
テンプレは保管庫の為にあるんじゃないんだぜ?
>>896 ありがとう。大手動画サイトで確認してみる。投下は晩になると思うけど
僕も
>>896と同意見。というか両方で見てるけど文字化けしてないんだよな・・・
あ、携帯の方はPCサイトビューアーは使ってないです
保管庫はブラウザを使って見てるけど2chはビューアーもブラウザ使わずに
普通に見れてるんだけどな・・・
>>901 確かにな・・・これ以上増えるのもアレだな・・・
というか、管理人さんにもここまでさせる必要あるんだろうか?と思う
自分も携帯・PCで見れてるし…
冷たいようだがどうしても見たければ自分で環境整えるってのもアリかと。
バイト数を増やさないよう半角カナにってのが慣例なところもあったくらいだし
2chAAに半角が多いのも元はそういうのもあるよね。それが2ch、って面もあるんだからさ
最終的にどう書くかは個人の判断だけどテンプレまでは必要ない気がする
VV『銀髪の美少女がいると聞いて飛んできました』
何て言うか…俺もテンプレ化までは必要無いと思うが…
自分は見れるからとか、自分は文字化けしないし、みたいなのはどうよ…
説得力激減してる。
一職人として言うと、今まで注意した事がなかったから教えて頂けたのは助かりました。
色んな人に読んでもらいたいので、こちらでも注意するよう心がけます。
ただ、やはり初めての方に仕切りが高いと感じられるかもしれないのでテンプレ化はしない方がよいと思います。
>>906 まじで?どこどこ?
>>899 なんかトーマス卿に頼ってばかりで情けないよ…
涙でてきた…やっぱり苦情とかもくるんだ…
909 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/10(日) 13:41:46 ID:qHeQsdvP
CCは皇帝とキスしましたwwwwwwwww
今月メディアの付録冊子に載ってる
原文は『皇帝は、C.C.の願い……「死ぬこと」をかなえようと強引に口づけする』
とあるwwww
ルルーシュの目の前でパパンと濃厚なキスwwwwwwww
ヒロイン脱落おめでとう
う〜ん、私も思ってましたけどテンプレが多くなりすぎるのは確かに敷居が高くなります。それで過疎化したら本末転倒ですからね。
テンプレをどうするかは皆様におまかせすることにします。
ただ……関門ページだけは早急に作ります。決定です。(機種依存文字云々も載せます)現状でも、警告なしに2chサイトに来させるとは何事か!
みたいな苦情もちらほら来てますので。
あと、私の負担を気にしておられる方がいらっしゃるみたいですが(905氏、908氏など)、私が管理人をやっている理由の根幹が、「好きだから
楽しいから、面白いから」というものですので、全然気になさらずとも結構です。(当方としては寧ろ“やらせてもらってる”という感覚)
何度でも言いますが、作品が来なくなり過疎化……これこそが他のどんなことよりも私にとっての苦痛なのですから。
>>908 2ch系サイトということで、中々に攻撃的な方もおられますよw 「2chはむかつくのでサイト閉鎖しろ!」(←これは笑った)とか……
>>910 スルーが一番かと。
>>907 自分も機種依存文字を知らなかったので、今回のことは参考になりました。
いろんな人に読んでもらいたいというのは同意で、だからこそ
テンプレートとして残し職人さんに留意していただくのが良いと思いました。
善意で保管してもらってる保管庫の方に半角カナの変換等の
これ以上の負担を強いるのはよくないと思います。
913 :
358:2008/08/10(日) 16:01:09 ID:113DqEOj
誰かライマーユニーの絵を描ける人いないか?
どんなのか見てみたいのは俺だけじゃないはずだ、と画才のない俺が言ってみる。
というわけで萌は文化卿GJ!
あしっど・れいん卿、シュナイゼルの口調が気になった以外はよかったです。
ああいう政治やらの裏舞台とかがきちんと描かれてていいですね。
ちょっと静かになったので、テンプレで、一つ意見です。
・950レスもしくは460kB近くなったらスレを立てるか訊くこと。立てる人は宣言してから。
の部分なんですが、950レスではなくもう少し早くした方がいいんじゃないでしょうか?
ここは他のスレと違ってSS中心で、頑張ってくださってる職人さんだと一気に10レスぐらい投下するのもざらだから、
そうなると支援を含めて一気に全部で50レス近くなる場合もある。
いままでこのスレを見てきた感想では新スレ立てる時、結構規制なんかで弾かれる事が多いから、何だかんだでその新スレ立てるだけで数十レス消費する事もある。
そう考えると950では、結構ギリギリだと思うんだ。
それに、そういう事考えちゃうと、「自分が大量に投下したら、次のスレが立つ前に1000レスいったりしないだろうか?」
と思って900番台になったらSSを投下しにくくはないでしょうか?
少なくともSSを投下させてもらっている立場として言わせてもらうなら、900番台を越えたら投下を躊躇してしまいます……。
皆さんはどう思いますか?
>>914 あんまり早く立てるのはどうかと。重複スレもできるだろうし・・・。
なんか意味不明なコテがついたまま投稿してた…orz
>>915 そのための宣言なんじゃないの?
>>914 俺はスレたてしたことないからよくわからんけど、現状のままでもいいような気もするけどね。
なあ、スレ違かもしれないが許してくれ……
ナナリィーーーーー!!!!!
ナァァァナァァァリィィィィィーーーーーーーーー!!!
鬱だ………orz
死のうorz
おまいら……生きろっ!(・ωひ)
おまえら咲夜子さんの分も泣いて上げてください。スク水装束初登場で死亡か。
>>919 物凄い皮肉に見えた俺末期
あぁ、今週はナナリーSSが増えそうな予感です。
>>917 >>918落ち着け。すれ違いだが、あえて言おう。ライが神根島の遺跡の力を使ってワープしてるはずだから。
それよりもテンさん。「硬いだけのナイトメア」って名台詞だったのに・・・。
本編…くそっ
ナナリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
てんさぁああああああああああああああああああああああん!
このスレもだいぶ来たな
一言だけ言わせてくれ
ナァァァナァァァリィィィィィーーーーーーーーー!!!!
特区あの世に新たなメンバーが増えました!(それもたくさん)
やっぱりテンさん来ちゃったか。さて、さっそく書くか・・・
テンさんはほんとにかませな感じで残念です
特区あの世が楽しみでなりません
構造中のSSがフレイヤと一緒に吹っ飛んだwww
928 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/10(日) 17:34:34 ID:ZVO4665v
咲夜子さんが死ぬわけがない
……死んでないよね?
今回の放送で、このスレのSSにどんな影響が出るかなぁー
鉄壁のローマイヤーとのSSとか増えないかなぁーとか言ってみるww
ごめんsage忘れた
>>927 イキロ。俺も飛んだw
まあif展開だよな
チクショー、ナナリーと咲世子さんが同時なんてorz
魔法少女ネタなんか後回しだ!!
ナナリーと咲世子さんものを全力で執筆するんだ!
>>929 一瞬だけツンデレローマイヤを思い浮かべた
俺はフレイヤの爆撃に当たって吹っ飛ぶべきか
影あるところに光あり。本編が悲惨な道を進むほどに、このスレと保管庫が輝くものと私は信じております。
さあ職人の皆様。フレイヤに負けない勢いで作品の“投下”を!
おまいら……避難しきれてなかったミレイさんを忘れないでくれよぅ。・゜・(ノдひ)・゜・。
そうだ。TVで流れていたのは「もしライが居なかったら」っていうパラレルワールドだったんだ。
そうだよな……そうだろ?…誰か、そうだって言ってくれよ!
よく見ると930超えてるよ。
>>933 そういえば、純粋なライ×ローマイヤーってないんだよね
あぁー文才のない自分が恨めしい・・・・
紅蓮がチート過ぎてライの後継機に頭を悩ましてしまう
940 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/08/10(日) 17:46:18 ID:KPOEn17P
ぎゃああああああああああっ
ナナリーがあああああああっ
ライがいたら確実に狂王発動だよなっ
フレイアから、皆を守って一人死ぬライってのを妄想してしまった・・・
>>941 そういえばLCでも最後のブラックリベリオンはしてないよな
…あの監督ならしそうだ
>>935 どさくさに紛れてミレイさんを殺すなと、何度言えば・・・
被害は政庁中心だから生きてるだろ
>>941 雑巾を追い出し、シェルターにナナリーとローマイヤと咲世子さんを放り込んで、扉を閉め、シールド全開の上、フレイヤのエネルギーを受け止めるかな?
おや、どこかで聞いたことのある内容だが?
ライの狂王発動は分かるけど、どちらに対して発動するんだろうか?
死んで罪を償おうとして「生きろギアス」発動でフレイヤを撃ったスザクなのか
それとも、スザク殺すように指示して「生きろギアス」をかけていることを忘れていたルルーシュなのか
R2になってからカレンに対しての評価がガタ落ちしている自分に気づいた
このスレやロスカラのカレンは好きなのに・・・
>>944 租界は、核の炎に包まれた!
なんか雑談だけで次スレ移行しそうな勢いですな。
>>944 フレイヤは触れた物を分解するんだろ?
シールドでも防げないと思う
爆発する前に抱えて政庁から離脱ぐらいしか防げないのでは?
何だかアトムみたいだな……
ナナリー・・・咲夜子さん・・・っ
if展開だからってこれはキツ過ぎるよぅ・・・(ノД`;)・゚・
ところで投下を考えてらっしゃる職人さんのために少し早いが
スレを立てようと思うのだがどうだろうか?
って丁度いいくらいか・・・
OK、とりあえずテンさん救済SSが必要だね?
ハーレム新鋭隊INライを書けば問題あるまい(ぁ
>>945 両方だと思うよ。「我が妹を傷つけし、愚かものどもめ。その罪、死を償え!」って感じで。
しかし、やっぱりルルはKMF戦下手だ。蜃気楼のあのスペックをライが使えば・・・。
>>945 むしろR2になってから評価落ちてるキャラばっかりで……
個人的にシャーリーとか朝比奈とかオレンジくらいだよ上がってるのは
調べてみたら特区あの世に来た人は10人近くいた
増えすぎだろww
ナナリー…自分の中ではまだ死んでないよ…
ライが第三勢力たちあげてどっちも抹殺!とかいうルートがほしい・・・
すまないテンプレはそのままでいいのかな?
死者の方をとりあえずまとめて見た
・ナナリー
・ローマイヤ
・朝比奈
・木下(親衛隊)
・ルキアーノ(テンさん)
・ギルフォード
・デヴィット(ロロゲットの時狙撃した人)
他に居るかな
今日のシュナ様見たら、もしかしてライの契約者ってシュナ様なのって一瞬思った。若本のことも「彼」って言ってたし。
落ち着けおまいら! あまり本編を見下すんじゃない!!
>>945 そう?ルルと何回かキスしそうになってルルへの評価落ちかけたけど、
リフレイン打たれそうになって「お兄ちゃん・・・ライ・・・」とかいったところとか
最高だったじゃない。え、ライなんて言ってないそんなことはn(ry
今思い出した
ギルフォォォーーードォォォォォーーー!
グラストンナイツ残り三名の内二名とヴァルキュリア四名も
って咲世子さん完全スルーじゃないか
もう一回フレイヤに巻き込まれてくる
>>956 現実を見ろ!サヨコさんもだ
気持ちは分かるけどさ…
ちくしょう、紅蓮聖天八極式があんなに強すぎるんじゃあ試作型斬月とかじゃあ役不足じゃないか双璧解散さしたくないけど機体が思いつかない
>>955 いいと思います。機種依存文字云々は今回は保留ということで。
じょうほうが さくそうしている!!
ディートハルト「落ち着け。新スレを立ててSS投下できる環境を!なに、予備の回線もパンクだと!?」
よしでは立ててくるぜっ
そして今宵もタイトルSSの人の神業がw
>>969 乙
………ナナリー
きっとワープしたんだ………そうに違いない
………ナナリー
971ならナナリー生存
>>941 こんな感じか
「あれは…ニーナが開発していた兵器!?くそ…!」
『ライ!何をしてるの!?はやく逃げないと!』
カレンの制止する声も聞かず、ライは蒼の暁を急降下させ、下にあるG列車を廻転刃刀で無理やり切り離す。
「一年前…確かあれは流体サクラダイトを使っていたはず!ならゲフィオンディスターバーで……!!」
『な、何言ってるのライ!そんな事したら…!!』
「ふ…爆発そのものを抑える事はできなくても…、弱めるくらいは…!」
『ライ!馬鹿な真似はやめて!』
「カレン、君が帰ってきてくれて良かった。ルルーシュを…頼む……!!」
G列車を抱えた暁は、眩い光を放つフレイヤの光の中へ。
「母さん…咲久耶…今行く……」
ドオオオオオオオン!!!!!
『ラーーーーーーイ!!!』
まあ、たまには雑談で終わるスレもあるだろう・・・本編アレだったし。
しかし、あえて言おう!
おまいらスレ違いだ
>>956 前期の神根島の件を思い出すんだ
ナナリーとその近くにいた咲世子さんも生きてるはず
皇帝のフリもあったし・・・
975 :
ちよパパ:2008/08/10(日) 18:20:31 ID:E9a0lp64
パパがジェットで助けに来たぞぉ〜
馬鹿息子は知らんが、娘は守るぞぉ〜
>>974 光は白かったからV.V.がナナリーを連れ去った時と同じだよ。
ところで今週のテンさん。もしライと絡んだら
テンさん「答えろ。お前にとって一番大事なものは何だ?命か?
ライ「くっ、僕にとって一番大事なものは自分の命じゃない!」
テンさん「ほう、ならば何だ?女か?なら、一番大事な女の名前を呼んでみろ!うひゃひゃひゃ。」
ライ「僕にとって一番大事な人は・・・。」
以下どうなると思いますか?
>>976 「カレン」かな?
「母上」とか「咲久耶」かもしれないが
SSのまとめは無いのかい?
>>976 アーニャと言いたいがその場合黒の騎士団ルートになるな
ならば母上だな
>>976 「みんな」だ!!とか臆面もなく言っちゃって、複雑な心境のまま暴れるカレン
>>976 すべてだ!! 大切じゃないものなど存在しい!
とか?
>>977 咲久耶って誰。そんなキャラいたっけか?
>>976 「様々な色に溢れたこの世界、そこに居る人々だ!」
といってみる。
>>985 ライがそのセリフを言ったと脳内で想像した瞬間惚れた
>>985 なんか、超思考のライと超反応の狂王ライが一つになる覚醒セリフみたいでかっこいいな
>>976 ライ「僕にとって一番大事な人は……、貴方だ!」
テン「なにっ!?(赤)」
咲世子「アッー!」
ナナリー失うとはいまのルルーシュはまさにライのたどった道と同じ状況だよな
ギアス能力者は最終的に孤独になるのは運命かね。
>>982 質問の直後に「ライ…信じていいよね」とか言いながらライに輻射波動ロックオンですよw
埋めるか……
1000ならナナリーも咲世子さんも生きている!
1000ならLCRマジックでテンもいい奴に
>>976 サクラ大戦の白銀のラセツ?戦を連想した
1000なら、ヴァルキュリエ隊にも幸せを。
1000ならライが脱ぐ
1000なら、えーと何にすっかな
1000ならライが直々にフレイヤの乱れ撃ちで皆殺しにする
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。