コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ
ここはPS2/PSPソフト「コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS」SS投稿スレです。
感想等もこちらで。このゲームについて気になる人はゲーム本スレにもお越しください。
基本sage進行で。煽り・荒し・sageなし等はスルーするか専ブラでNG登録して下さい。
■SSを投下される方へ
・投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい。(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
・規制に掛かる場合があるので、長文の場合支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。
・投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
・固定ハンドルは投下時にだけ付けること。その際成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」 #は半角で。
・読む人を選ぶような内容(オリジナルキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
・単発の方でも投下しやすいように義務ではないですが、
投下時にはなるべく作者名・タイトル・カップリング表記をして下さい。
・ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
・460kb近くなったら次スレを立てるか聞くこと。立てる人は宣言してから。
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected])に
※修正依頼の際には スレ番号_作品の最初のレス番号 で指定して下さい
例 0003_0342 のタイトルを ○○○○ カップリングを ○○○○
(↑この部分が特に重要です!)
「なに!?」
「ど、どうしたんだいルルーシュ!?」
「ああ、ライ。中華連邦からのSSだ。後一時間はまともに投下されないはずだったのだが…」
「一体誰が……あれは!?」
『ゼロよ。お前達にSSを投下しにきた!』
「まさか……シンクーか!?」
THREAD 10『職人 輝く 刻』
「あの職人……」
『知っているのかラクシャータ!?』
「ウチのチームが作った物だからねぇ…。
最高のSSを追求しすぎて、長文となり、投下時の支援者に恵まれなかったため、封印された孤高のSS職人“支援フー”よ」
『それは孤高と言うより孤独だな……』
『ふっ、SS大量投下がお前の策か、残念だが連投規制は強めておいたよ』
「とるにたらないと考えたな。故にゼロ、お前の負けだ」
『これは……1レスですむ小ネタだと!?まさか…読んでいたのか……俺が規制を強めることを』
「我らに勝利をもたらすものは、たとえ1レスであろうと投下する、我ら職人そのもの!!」
『シンクーーー!!』
「ゼロ、貴様の負けだ!」
『く…認めようシンクー。先にライ天SSを大量投下すべきだった。
俺に伍する文才と、ノネットクラスのギャグセンス。天は二物を与えたというのか』
「でも、保管庫だけは与えてくださらなかった…」
1乙!
>>3 支援フーw
我々は全力で支援します!職人さん方は安心してください
スレタイの数字抜けマジですまんorz
ちょっと朝まで腕立てしてるわ
ノネットさんギャグキャラかw
つーか同年代のラウンズとして設定された12って本編では全く出そうにないよな
その点ノネットさんはロスカラで出てる分恵まれてる
と
>>1乙
7 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 03:41:36 ID:lY0uuLCs
今野 彩花
性別女性
現住所神奈川県横浜市
年齢22歳
誕生日11月22日
血液型B型
出身地神奈川県横浜市
趣味映画鑑賞, スポーツ, スポーツ観戦, 音楽鑑賞, カラオケ・バンド, 料理, グルメ, お酒, ショッピング, ファッション, アウトドア, ドライブ, 旅行, アート, 習いごと, 語学, 読書, マンガ, テレビ, ゲーム, インターネット, ギャンブル, ペット, 美容・ダイエット
職業大学生・院生
支援フー吹いたwwwwwwwwwwww
支援who?
さっそく投下しよう、かと思ったのだが。
なんか、このスレ的にアウトな気がしないでもない。
それにちょっと長いから、支援も出来ればしてほしいのだが、
今誰かいるかな?
11 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 09:15:06 ID:ilHl1WX5
漏れもライカレができたのだが
用事アリで夕方になるネタバレ自爆を防ぐため
今週のを見てからこのスレにたずねる事になりそうだ・・・・
カレンがどうなるかわからんがそれでも投下する・・・・
12 :
11:2008/07/20(日) 09:16:16 ID:ilHl1WX5
すまん
sage進行忘れた
微妙に不安だから投下はやめておこう……
とりあえず今は、
>>1をカレンにねぎらってもらおう
〈\:::: /.:.:. ..:.:.:/‐==-xヘ.:.:.:.:/三\ :.:ヽ
f⌒ヽ _>'´:.:.: ..:.:.:.:./=====z≦三:::=ミハ :.:.:.:}
, - 、{: : : :' ー= :.:.:ニ二>'´:.:. -‐‥'´:.:∠-‐=ニ _ ___ : : :`<ミ| .:.:. ト、
{: : :.ヾ: : : l _>':"´.:.:.:.:.: __ -= イ ,ィ==-ミ ヽ `丶、:.:ヾ| :.:.:.:.j:::ヽ
ヽ: : :.:';. : :| '´.:.: -=ニ二二 /::::::::::: /:::l {{ ,__汽ヾ '´ ̄ ヽ\:.:j :.:.:.:,'.:.__;ゝ
>>1乙よ
'. : :. |: :│ /::./ \/::::::::::::://^| 、弋:::ソ z=-ミ ∨ .:.:.:∧::.\
. l: :::. |:: :.l // ー=彡::::::::::::/:: 〈 〈|  ̄ / イ_,汽 }} / .:.:.:/::::ヘ  ̄
. |: :::.:|:: :.| /::::::::::x<_::::::ヘ_| } 弋::ソ 〃′.:.:.:./::::::.:.:.\
|: ::: |:: :.| ____,∠rァ广厂\__;/::∧ r=z- 、  ̄ /.:.:.:.:.:./:::::::\ ̄
|: :::.l::.:│ /.: : :/// / 、/ : :::::::::':. ∨ )> _ -=彡.:.:.:.: /:::::::::::::: \
ノ: ::::l:::.:.j. /⌒ヽ:/ / / ,/ `ー=ニ;_:::∧ `ー '":.:.:.:.:.:.:.:.:.: '´:::::::::::::::::::::::::: >
x<__::_ノ::: ハ /:::::::::::ノ/ / / ̄丁⌒\ '⌒7:、丶.__/.: ;_:, -‐=<::::::::::tー―─―''´
 ゙̄ヽ\/::::::::::/:/ / /::::::::::\___>、 /:::::;;> _/:.:./ /::ヽ :::::::::::丶、::::_\
::::::::::::::::::::::::::}/:::::::〃::::/ / /:::::::::::/^二/ : : `'ー< ::::{//:/ ̄`>jノ `ヽ、_::二ニ=- ̄
 ̄ ̄ ̄`丶、|:::::::/二ニニ==ー‐</: : : : : : : : \: ::::/:::/'´::: : : / /\
::::::::::::::::::. : }/:::::/: : : : : : : : : : : : : :\: : : : : \: : : `く:::::::: : : : : : / / /\
いよいよ悲壮感が漂ってきたな。信じろ、カレンを。俺も不安だが。
八極式があるんだ大丈夫さ
>>14を見てたら泣けてきたけど
新OP見てるだけで不安が募るのは何故なんだぜ
ごめん誤爆orz
>>10 あーじゃあ、もうさっさと投下しようかなぁ。
最近のギャグ・ほのぼのの流れに逆らって暗いけど
ちびちび投下するよ
21 :
千葉はライの嫁:2008/07/20(日) 10:47:59 ID:MEe7RxRP
というわけで投下開始!
カレンとか一行くらいしか出てないけど気にしない!
というかライも少ししか出ないけど!
・不安になる程度にはエロい。15禁くらい?
・キャラの性格が本編とは違うからそういうのが嫌ならスルー推奨
それでは行きます
22 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 10:50:54 ID:MEe7RxRP
「ただいまー」
一人暮らしの自分の部屋に帰ってきた私を、彼の穏やかな微笑が出迎えてくれる。
扉を開けてすぐ正面に貼ってある、私のコレクションの中から選りすぐった彼の笑顔の写真を拡大したポスター。
偽物だとわかっていても、頬が火照るのは毎回のこと。彼の笑顔で幸福な気分になった私は、
靴を脱いで以前彼と買い物に行った時選んでもらったネコのスリッパを履き、廊下を進む。
まるでイレブンの家みたいで可笑しいけれど、私と彼の空間を汚したくはないから気にしていない。
幸福感を抱いたままリビングに入って、ますますその幸福に溺れる。
リビングの中では、そこかしこから彼の眼差しを感じることが出来る。比喩では無く、僅かな隙間もないほど貼ってある彼の写真。
穏やかな顔。戸惑っている顔。眠そうな顔。照れている顔。悲しそうな顔。怒っている顔。拗ねている顔。
様々な表情を浮かべている彼の視線を意識しただけで、下着に湿りを感じてしまう。
支援
本編今見てきたー
今週はカレン大丈夫じゃね?(出て来ない的な意味で
支援。
25 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 10:53:53 ID:MEe7RxRP
浅ましい。こんなことでは、彼に嫌われてしまう。けれど、彼の視線で欲情する自分の体の素直さは嫌いではない。
気を落ち着けると、やはり彼一色の自分の部屋に鞄を置いてから、少し早いが夕食の準備をする。
適当にパスタを茹でて、特製ソースと絡める。残っていた野菜を適当なサイズにちぎって器に盛り、完成。
彼に選んでもらった食器で食べると、こんなものでも極上の味がする。
彼と一緒に買い物する機会を作ってくれた、シャーリーにはお礼を言わねばならないだろう。
ただ、彼女は彼にあまりに近すぎる。最近は特にだ。その点だけは、どうしようもなく不愉快だ。
彼女はあのルルーシュとかいう男が好きだった筈だが。これ以上彼に近づくなら、排除した方がいいかもしれない。
>>24いや、めっちゃ今週の出演声優の中にいたし。 支援
支援
28 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 10:56:26 ID:MEe7RxRP
食事を済ませ、さっさとバスルームに向かう。シャワーを浴びる前に、歯磨きを済ませてしまう。
明日は、彼が日直の日だ。真面目な彼は、普段よりずっと早く登校する。万に一つでも寝過ごしてしまうわけには行かない。
シャワーを済ませ、少し休んだらもう眠ろう。それにそうすれば、体感時間的にだが早く彼と会うことが出来る。
どうでもいいことだけれど。下着を脱ぐとき、湿っているどころか少し張り付くくらい濡れていて、我が事ながら赤面した。
衣類をまとめてカゴに入れ、浴室でシャワーを浴びながら、曇った鏡に映る自分の肢体を眺める。
客観的に言っても、私は美しい部類に入ると思う。顔立ちは年の割にやや幼いが、
体つきは官能的だとさえ言えるだろう。単純な顔の美しさだけならば残念ながら私に並ぶ美しい女は少なからずいる。
だがこのスタイルも含めた容姿の魅力で言えば、個人の嗜好の差はあれど、アッシュフォードでも私はトップクラスだと断言できる。
支援
30 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 10:59:37 ID:MEe7RxRP
そこまで考えて、私は自らの大きく張り出した双丘を手で包む。標準よりずっと大きな自分の胸。
彼は胸の大小で人の評価を決めるような男ではないが、それでも大きな胸というものは、
女にとってのセックスアピールである。勿論行き過ぎれば見苦しいし、
中には異なった嗜好を持つ男もいるだろうが、基本的にそれは変わらない。
更衣の際に他の女達の胸と比べてみたが、大きさ、形、共に自分に並ぶ者はいない。いや、そういえばカレンもそれなりだったか。
自分の感想だが、触り心地も悪くないはずだ。柔らかく、張りがある。この体に産んでくれた両親に感謝をしよう。
不意に我に返って、乳房を触りながらそんなことを考えている自分に苦笑しながら、
もう片方の腕をそっと秘所に忍ばせる。
支援
支援
33 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:01:17 ID:MEe7RxRP
この手は、彼の手。彼の手で、私は胸を揉まれ、自分の女を刺激されている。
益体もない自分の思考に自嘲する。けれどそんな風に想像しただけで、太ももにまで水とは異なる液体が、
水と混じって流れていく。知らず息を荒くしながら私は手の動きを早め、そして、笑ってしまうほどに容易く達してしまった。
俯いた顔を幾筋もの水流が洗う。乱れた息を整いながら、自分の行為の滑稽さに涙が出た。
厭な気分になった。浴室から出た私は、寝衣に着替えると再びリビングに足を向けた。
冷蔵庫を開けておきながら、何を取りだすでもなく悩む。目の前には、中身が半分ほどになったスポーツドリンク。
彼が飲み残したものを貰った、私のとっておき。ハッピーなことがあった時に、少しだけ飲むようにしているこれを、
私はこの気分を払拭する為に飲むべきか逡巡し、結局ワイングラスに半分ほど注ぐことにした。
支援
ワクワクしながら支援
36 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:04:03 ID:MEe7RxRP
ソファに身を沈ませ、グラスをテーブルに置くと、私はリモコンに手をのばしてテレビの操作をする。
少しして、録画されていた映像が画面に映る。生徒会室の隠しカメラの映像。
以前は彼の自室にも仕掛けていたのだけれど、全て仕掛けたその日に潰されてしまっただけでなく、
最近では私がクラブハウスに近づくだけで、どこからかイレブンのメイドが現れ、私を警戒するようになった。
多分、あのメイドがカメラを潰したのだろう。メイドは遂に生徒会室のカメラにも気付いたようで、
先日生徒会室のカメラも潰された。腹立たしい。イレブン風情が、私が彼をより理解する時間を奪うとは……。
あの女には何れ何らかの報復をすることを決めながら、録画することの出来た最後の映像を見つめる。
支援
支援
39 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:06:50 ID:MEe7RxRP
彼の映っていない時間は全て飛ばし、彼が入室したところで止める。アーサーと呼ばれる生徒会の飼い猫と戯れる彼は、
落ち着いていどちらかといえば大人びている普段とは違って、妙に幼く見えて可愛らしい。
少しだけグラスを傾けながら、私は彼の笑顔に見入る。この笑顔を向けられている猫にさえ、嫉妬している自分がいた。
彼が生徒会の仕事を始めて少しして、生徒会のメンバーがぞろぞろとやってきた。
雑音が混ざって、彼の声が聞こえずらい。鬱陶しいことこの上ないが、こればかりは我慢するしかない。
しかし……本当に魅力的な笑顔だ。私が普段見ている笑顔とは明らかに質が違う。
彼は普段から笑うことは笑うが、「心の底からの笑み」というものは、実は滅多に見せてくれない。
けれど生徒会のメンバーには、その笑みが当然のように向けられている。
……酷く喉が渇いた。ドリンクを飲む頻度が多くなってくる。
今日は日が悪いのだろうか。普段は我慢出来るのに、今日に限って言いようが無いほど苛立つ。
支援
支援
42 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:10:32 ID:MEe7RxRP
―――まるでルルーシュと話している時のような笑顔で、シャーリーが彼と楽しそうに話をしている。
喉が渇いた。グラスに手を伸ばす。
―――彼と料理のことで話していたカレンが、手作り弁当の話を持ち出して頬を染めている。
グラスを傾ける。けれど、ドリンクはとっくに無くなってしまっていた。
―――冗談のつもりか。戸惑う彼を余所に、ミレイが抱きつきながら嬉しそうに笑っている。
喉が渇いた。喉が渇いたから私は、グラスに残ったドリンクをなんとか舌でなめとる。
足りない。全然足りない。私は、こんなにも、渇いているのに。彼に、飢えているのに。
―――ナナリーとかいう子供が、彼に触れられて、幸せそうに笑っている。
気が付いた時には、私はグラスをナナリー目がけて投げつけていた。
思いの外強い力で投げたらしく、画面にぶつかったグラスは不快な音を立てて砕けた。
支援
怖い… 支援
45 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:13:59 ID:MEe7RxRP
半ば殴りつけるようにしてテレビのスイッチを切ると、私は自分の部屋に駆けだした。
電気も付けないまま中に入り、勉強机の引き出しを開けて、引き出しに入れるには大きすぎる箱を手に取り開ける。
その中には、私が今までに手にしてきた宝物が入っている。私はその宝物の中から、
最後にクラブハウスに入った時手に入れた、彼が使っていた歯ブラシを取りだした。
そのままベッドに飛び込みシーツに包まると、私は歯ブラシを口に含み、夢中で舐め、しゃぶった。
彼の世界に住むことが出来ない、自分がただただ情けなく、惨めで、悲しくて仕方が無かった。
支援
47 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:19:15 ID:MEe7RxRP
次の日の朝。
誰もいないと思っていたのだろう。教室に入って私の姿に気付いた彼は、
驚いた様子で私に声をかけてきた。
「おはよう。今日は随分早いんだね」
「おはよう、ライ君! 今日はライ君が日直だから、
私も早起きして、愛しのライ君に会いに来たの!」
「あはは……相変わらずだなぁ」
私の言葉に苦笑しながら、彼は仕事を始めた。
支援
49 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:24:03 ID:MEe7RxRP
分かっている。彼は、私の言葉など本気にしていない。冗談だと思っている。
どうしてだろう。私はこんなにも渇いて、彼に飢えているのに。
彼に、この想いが届かないのは。いや、この表現は正しくない。
多分、こんなふざけたような調子で言わなければ、彼は私の想いに気付くだろう。
私の想いに気付いて、それで、彼はどうするのだろうか。それが、分からなくて。
私は、それが怖くて。今の関係が壊れるのが、恐ろしくて。
想いを伝える勇気もないのに、ただ彼に近しい女達を妬むだけの日々。
家では何度も女達を排除することを考えながらも、それをしたら、
彼がとても悲しむだろうことを分かっているから、何もしない。そうして、
何も出来ないまま黒々とした感情を胸に秘め、ただただ彼と「友達」でいる自分。
支援
支援
52 :
ディープ・ラブ:2008/07/20(日) 11:25:31 ID:MEe7RxRP
「ねぇ、ライ君……マイ・ハニー」
「ハニー……またそんな呼び方して……。
なんだい、ミーヤ?」
いつか、この想いが。
「ううん……なんでもない」
彼に届く日は、来るのだろうか……。
漸く解った。恐らくあの子ですね 支援
支援
55 :
千葉はライの嫁:2008/07/20(日) 11:28:25 ID:MEe7RxRP
投下終了。
そう、これのカップリングはライ←ミーヤ。
え? R2からの登場だから、カレンとは面識がないだろうって?
まぁ、いいじゃないですか。ミーヤ地味に好きなんですよ。
っていうか、シャワーのシーンは、どうだろう? セーフ? アウト?
だめそうなら、保管しなくて結構ですので。
それでは、支援感謝! また会おう!
>>55 乙。誰か誰かと思ってたら彼女か。意表突かれた。
病的で素晴らしい。
>>55 GJ
一瞬ヴィレッタさんかと思いましたが、彼女でしたか……凄いですね。
あと、辛うじてセーフかと。
>>千葉はライの嫁卿 これを保管しないぐらいならば、私は管理人を辞めますよ。
21を見て、カレンかと思って読んでいったら22のイレブン発言であれ?となり、そうか、オナ○ーと言えばニーナ!
……30で大きな胸とな?じゃあミレイ?いやこれも違うようだ……
謎解きをしてるみたいでとても面白かったです。
最初に言っておく、これはかーなーり、エロい
>>55 千葉はライの嫁卿、乙でした!
これくらいの表現なら大丈夫じゃないでしょうか
ミーヤ?‥‥‥あの棒読みの女の子だったっけ?
誰だろうと考えながら読んでいくのが楽しかったです
次回の投下を全力でお待ちしております!
>>58 そこまで言ってくれますかw ありがとうございます。
最後の最後まで名前を出さないようにして、皆さんに誰だか想像してもらいながら
読んでもらいたかったのですが、なんとかそんな風に楽しめてもらえたようでうれしいです。
個別に返信するのもなんなのでこれで。感想ありがとう!
>>59 覚えてないのが少し悲しいw ミーヤ・I・ヒルミックをこれから覚えてくれ!
それでは〜
ふと思ったんですけどパソコンも携帯も持ってる人って
自分で自分を支援出来るんでしょうか?
できると思いますけど、それは支援じゃなくて自援じゃ?
晴天卿へ 0009-0867ですが、無題のままでもアレでしたので、一時的なものとして「保管庫300作品達成記念SS」と
名付けさせていただきました。タイトルを思いついたらお知らせください。
誰が上手い事(ry
300いったんだ・・・
早いな
人いるかな?14:00頃に投下しようと思うんだけど…
支援準備完了
全力で支援する
すいません、緊急の用事が出来ました。どなたか支援の方お願い致します。
じゃあそろそろ投下する。
しゃぶしゃぶ〜It's a beautiful day〜の第3話、完結です。
注意事項は特にありませんが…
あとがき含め、12レス程。支援よろしく
全力で支援
第3話『しゃぶしゃぶをたべよう!』
§1
「……なるほど、意外と単純な料理ですね」
「ただ、材料に関しては色々工夫が出来ます。ナナリー様には、柔らかい豚肉の方が食べやすいと思われますし、
他、タレに関しても、ポン酢かゴマだれにするかで味も大きく違います」
「へぇ」
「また、魚介類を使ったしゃぶしゃぶもあります。カニ、フグ、ブリなどがその例ですね」
「ふむふむ」
ここはアッシュフォード学園最寄りのスーパー。
ライは咲世子と共に、しゃぶしゃぶの作り方などを聞きながら、材料を揃えていく。
「えーと、ポン酢とゴマだれですよね」
「あ、ポン酢は家にあるので大丈夫ですよ」
「そうでしたっけ?量が少ない気もするけど…」
「ふふふ、ポン酢でお食べになる方がおられませんから」
そっか、とライは納得しかけて、しかし疑問に思う。ナナリーは分かるが、ルルーシュはポン酢で食べるのでは?
「あら、ルルーシュ様は意外と渋い味より濃く甘い味がお好きなんですよ。本人は隠していらっしゃいますが」
「確かに。コーヒーにもこっそり砂糖を入れて……ってあれ?僕もゴマだれ?」
「えぇ。ポン酢がいいですか?」
「う………ゴマだれがいい」
なんだか妙に恥ずかしい。好みとはいえ、“ゴマだれの方がいい”というのは子どもっぽく感じてしまうのは何故だろうか。
「ふふふ」
「わ、笑わないで下さい!大体咲世子さんだってゴマだれなんでしょう!?」
「あ、そうでしたね」
チロッと赤い舌を出しながら言う咲世子のお茶目な一面に、ライは翻弄されながらも、ゴマだれをカゴに入れた。
しゃぶしゃぶwktk支援
「あ、卵を取っていただけますか?もう残り少なかったので」
「はい」
卵をカゴに入れていきながら、ライは横で食材を吟味している咲世子を横目で見る。
いつもと違う女の子らしい服装は、綺麗であるし、可愛いとも思ってしまう。
また、家にいる兄妹を想って今晩の夕食の材料を買い集める自分達の姿はまるで――
(なんか、夫婦みたいだな…)
「ライ様?」
「はいぃぃぃい!?」
思わず奇声を上げてしまった。
「どうかされましたか?」
「いえいえ何でもありません!それより何ですか?」
「私はあちらでお肉を選ぶので、ライ様はお豆腐を取ってきていただけますか?」
「は、はい!」
逃げるように豆腐売り場へ向かう。
いつもと違うのは自分の方かもしれない。
咲世子の1つ1つの仕草が、妙に可愛いらしく見えてしまうのだ。
(咲世子さんって意外と美人だし……ってあー!!僕は何を考えてるんだ!?)
ライは、溢れ出る不思議な感情を無理やり抑え、豆腐を持って咲世子の下へ向かった。
支援するけどいいよね?答えは聞いてない!
「咲世子さん、豆腐です」
「ありがとうございます。ではお会計へ」
「はい」
2人でレジへ向かう。やはり夫婦みたいだなどと思ってしまい、落ち着かないライ。
と、会計を済ませたところで咲世子が買い物袋を2つとも持ったのを見て、慌てて止める。
「ぼ、僕が持ちますよ!」
「いえ、私が…」
手を伸ばすライに、それを避ける咲世子。妙に動きが素早いのは何故だろうか。
そして、ライが隙を見つけ、買い物袋を掴もうとした瞬間、
「「あっ」」
買い物袋の上で、2人の手が重なる。
「うわわわ!」
「す、すいません!」
突然の出来事に、咲世子は買い物袋を離してしまい、ライが慌てて掴む。
「わ、私やっぱりポン酢も買ってきますので、ライ様はここで待っていて下さい!では!」
と、もの凄い勢いで走っていった咲世子に、ライは唖然とする。
ただ、買い物袋を掴んだ手には、先ほど触った咲世子の手の感触が広がっている。
(や、やわらかかったな…)
妙にいやらしい反応をしてしまう自分を理性で追いやり、買い物袋を両手で持ち直して、ライは咲世子を待つことにした。
テンパるライw支援
§2
(やってしまった…)
せっかくの休日。しかしそれを生かすことも出来ず途方に暮れていて。
そんな時に、ライが困っているところを助けられるという事は咲世子にとっては幸い以外の何物でもなかった。
先ほど偶然触れてしまった手の感触に胸を震わせながら、咲世子は思う。
記憶喪失でありながら、持ち前の気質からだろうか、周りの人達とすぐに打ち解けて、気付けば彼はいつも中心にいた。
日本人とブリタニア人のハーフだと聞いた時は、嬉しかった。日本人である私が、少しだけ近くにあれる気がしたからだ。
その時だ。自分の気持ちに気付いたのは。
彼の隣にいられたらと思うと、胸が震え。夜には彼を想い自分の体を慰めて。
それほどまでに愛しながら、しかし私は前へ進まなかった。
どれだけ良い待遇であろうと、私はイレヴンだった。
そんな私が、彼と共にいる事になったら、迷惑をかけてしまうだろう。
大体、周りには自分より美人な人も多いのに、私が選ばれる事などありえない。
(それなのに、こんなに浮かれて…)
まだ棄てきれない叶わない想いを抱えたまま――
――ドン!
「きゃっ」
「いて!」
つい前を見ずに歩いていた咲世子は、人にぶつかってしまった。
しかも相手はガラの悪いブリタニア人の男。
いくぜ、必殺、俺の支援!
支援
「いてぇじゃねぇか、え、イレヴンさんよ!」
「す、すいません!」
「すいません、で済むワケねーだろ!イレヴンが!!」
(メイド服を着てなくて良かった…)
もしメイド服を着ていたら、誰か主が存在する事が知られてしまう。
そうしたら、主にまで責任が押し付けられる可能性も出る。
ここは、私が抵抗せず我慢すればいいだけ――そう咲世子が思ったとき、後ろから声が上がった。
「どうかしたんですか?」
「あ?なんだてめー」
「ら、ライ様…!」
買い物袋を持ったライは、状況を一瞬で理解し、咲世子を後ろに下げ、男の前に立った。
その威圧感と存在感は、いつもの穏やかな彼からは想像もつかないだろう。そして――
「な、なんだよ……やる気か?」
「……うちの者が、失礼しました」
「っ……!?」
頭を下げた。
しかし、ただそれだけの事で、咲世子は当然、周りの野次馬も、ブリタニア人の男も、
この場でわざわざ主だと名乗る(実際は主人ではないのだが)ライの、器の大きさを知った。
だがその事実は、男のプライドを傷つける結果となる。
「ふっ…ざけんなよてめぇ!!」
「ライ様!」
殴りかかる男に対し、ライはただ目をつむり歯を食いしばっただけ。
咲世子は一瞬で判断する。心にあるのは葛藤。だがしかし、ライを傷付けるのを許す訳にはいかない――
支援
支援
―――ドゴッ!
鈍い音がした。目を瞑ったライにはそれしか理解出来なかった。それ以外には理解しようがなかった。
彼が目を開けた時には、既にブリタニア人の男は、見るも無惨な状態で気絶していたのだから。
「行きましょうライ様!!」
「は、はい!?」
咲世子は、呆然としたライの手を買い物袋ごと掴み、スーパーの外へと走りだした。
心の内には、達成感と後悔が溢れている。しかし、それを手を掴んでいる喜びで打ち消し、走る。
「ふぅ…ここまで来たら…」
「はぁ…はぁ…咲世子さん、足、速いですね……」
「あ、すみませんライ様!つい……さっきも…」
「さっき?」
「え、えぇ。あの男を殴り飛ばしてしまい……後で問題になったらどうしましょう…」
「さっきの、咲世子さん……が?」
そう言ったライを見て咲世子は、失敗した、と後悔する。
自分がやったと気付いてなかったのなら、ごまかせばよかった、と。
こんな暴力的な女はやはり彼には嫌われてしまうだろう、と。
しかも女性に守られる、というのは男性は酷く嫌うのではないか。もしかしたら嫌われるどころか避けられるかも――
「凄いですね咲世子さん!」
「…………は?」
「ただ者じゃないとは、薄々思ってたんですけど、ここまでとは!」
「……はぁ」
驚き感心こそするものの、嫌う様子をさっぱり見せないライに、咲世子はあれ?と混乱する。
俺の支援にお前が泣いた
支援 サヨコwww
「僕も一発殴ってやりたかったですよ!」
「……え?」
その言葉に混乱は加速する。ライは、抵抗するどころか、黙って殴られようとしたではないか。
「卵が無ければ…」
「はい?」
ライの言葉の意味が理解出来ない。卵がなんだというのか。
「卵が割れるかもしれなかったから、急には動けなかったんですよ。いや〜危なかった」
「た……ま……ご?」
卵。それを守るために、殴られる事を良しとしたのか。意味が分からない。理解出来ない。
だが、その言葉に咲世子は体が軽くなったような気がした。そして――
「ふ……」
「咲世子さん?」
「あははははははは!」
「えぇ!?」
はじける。ただただ笑いが止まらない。いくら止めようとしても、止められない。
「ふ、ふふ、た、たまご、たまごって…ふ、あは、ふふ…」
「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか!」
「す、すいま…ぷっ!だっ、だって…ふふ…おかしくて…おか…しくて…!」
「……咲世子さん?」
気付いたら、笑顔の上に、涙が乗っていた。
涙は支援で拭いとけ
サヨコかわいいなw
「あれ……おかしいですね…あは…涙が……止まら…っ!」
全て言う前に、咲世子はライに抱きしめられた。
「ら、ライ様…」
「泣いていいよ、咲世子」
「あ……」
その言葉に、どれだけ救われたか。
苦しかった、辛かった。
伝えたい想いを隠し、偽った自分でいた事が、重かった。
今も、その重みが全て消えてしまった訳ではないけど。
でも、今日は休日。今日の私は、メイドではなくただの女。だから――
「ら……い」
「なに?」
「……好きですっ、愛していますっ」
吐き捨てるように放たれた言葉に、ライは、咲世子の頭を優しく撫でて答える。
「僕も…好きだよ咲世子」
「ライ……」
後はもう、2人に言葉はいらなかった。
焼けるように眩しい夕日の中で、2人の影が1つになった――
―――…
「さあ、そろそろ帰ろうか咲世子」
「そうですね、ライ…様」
「あれ?……様は無いほうが嬉しいけど?」
「それは…まだ恥ずかしいです」
ウラ思いつかん、支援
支援
§3−Le dernier etude
咲世子さんと思いを伝え合い、僕達は意気揚々と学園まで帰ってきた。
買い物袋を1つずつ持ち、手を繋いで帰る姿は、やっぱり夫婦みたいで、少し気恥ずかしかったけど。
しゃぶしゃぶの材料を集めることも出来たし、後は作るだけだ。
そう思っていたら、クラブハウスの中が騒がしいのに気付いた。
「何かあったのでしょうか…?」
「さぁ…とりあえず中に入ってみましょう」
疑問をかんじつつも、クラブハウスの扉を開いた瞬間――
「「「おかえりー!!」」」
「わっ」「きゃっ」
中から、ミレイさん達生徒会メンバーが僕達を迎えた。
「な、なんなんですかミレイさん!?」
「しゃぶしゃぶパーティーに決まってるじゃない!」
どこが決まってるのか分からないが、確かに鍋が3つも用意されている。いつの間に。
「スザク君から教わって、学園の冷蔵庫から材料集めて、後はあなた達の到着を待ってたってワケ」
「はは……僕の苦労はいったい…」
「それじゃ始めましょ♪かんぱーーい!!」
「「「「「かんぱーーーい!!」」」」」
こうして、なぜかしゃぶしゃぶパーティーは幕を上げた。
支援
「ん〜、しっかし君が咲世子さんとくっつくとはね〜」
「み、ミレイ様…!」
「隠さない隠さない!2人でにこやかに手を繋ぎながら帰宅する様は、夫婦そのもの!」
「あははは…」
ミレイさん。まったく、この人にはかなわない。
「ん、あ〜に?ほなははるるへ?」
「ミレイさん、そんなに肉をがっつかないで」
いつもふざけているような彼女は、しかしいつだって真面目に楽しむ事を追い求めているのだ。
そして、誰よりも仲間を思いやる。それがどれほどの救いに結びついているか、彼女は知っているのだろうか。
「い…イレヴンの料理ですけど、意外とおいしいんですね。トーフは特に」
「ニーナ…」
ニーナ。心優しい子。イレヴンを嫌っていても、スザクと仲良くなれたのは、その表れ。
民族なんて壁に目を背けず、広い視野を持って欲しい。
「まったく、最初は麻薬を作る気なのかと思ったわ。びっくりさせないでよ」
「あはは、それはこっちもびっくりだよ。カレン」
カレン。共に世界に反逆する者。
本来は君には、戦いなんて似合わないけど、でも、それでも叶えたい夢があるんだよね。
「すっ、すごいね!やっぱり愛は偉大よ、咲世子さんと仲良くね!」
「シャーリー。ありがとう」
シャーリー。いつも元気な恋する乙女。
これからも、君の明るさで周りを元気にして欲しい。僕も君の恋を応援している。
支援
「な〜に、しんみりしてんだよ!」
「せっかくのパーティーなんだから、楽しもうよ!」
「スザク、リヴァース……そうだね」
「いやリヴァースって何だよリヴァルだよ!いい加減覚えろって!」
スザク。反逆者である僕とは、別の道を探る者。
君とは同じ道を歩めなくても、でも、目指す場所は同じであると信じている。
そしてリヴィングデッド。いつも三枚目を演じる君は、しかしだからこそ必要なんだと思っているよ。
「ライ、今日はありがとう。お前には、世話になってばっかりだな」
「ライさん、ありがとうございます!こんなにおいしい食事は初めてです!」
「はは、大げさだな、ルルーシュもナナリーも。ミレイさんのおかげだよ。でも……良かった、嬉しいよ」
ルルーシュ。君が何をしているかは分からない。だけど、もし、君の力で及ばない時があったなら、僕で良ければ力を貸すよ。
ナナリー。いつも誰かの役に立ちたいと思っているようだけど、大丈夫。
君がいるだけで救われている人達はいっぱいいる。だから、ゆっくり、ゆっくり前へ進もう。
「ライ様……どうかされましたか?」
「咲世子…さん、おかしいですね。僕も、嬉しいはずなのに…涙が止まらないんです……」
僕はなんて幸せ者なのだろうか。記憶を失い、素性も知れない僕に、こんなにも優しさを振りまくみんな。
返したい。みんなから受け取った幸せを、もっと大きくして返してあげたい。それが、僕の望む幸せ。
「できますよ、ライ様なら」
「そうかな…?」
「えぇ、必ず。だって、私はもう、十分過ぎる程に返してもらいましたから、ね」
「うん……そうだね」
幸せをくれた、今日という日は、永遠に僕達の中に。
さあ、しゃぶしゃぶを食べよう!
〜It's a beautiful day〜
いくぜ、俺達の支援、ファイナルヴァージョン!
以上、『しゃぶしゃぶ〜It's a beautiful day〜』の第3話でした。支援どうも。
いや〜、終わりました。
連載途中、散々ネタ話に振り回され、なかなか続きを投下出来なかったのですが遂に完結!!
最後はライのモノローグっぽく。肝心のしゃぶしゃぶを食べている描写はほとんどありませんが、
このSSこそが、様々な具を盛り込んだしゃぶしゃぶなのです!と、うまいこと言ってみる(ぇ
カップリングを咲世子さんにするのは最初から決めていました。
咲世子至上主義者でありながら、何故か今まで書いてなかった事に愕然して。大好きなアーニャは結構書いてるのに…
めったに書かないほのぼの話でしたが、どうでしょうかね?
こういう話の方が、書くのは好きです。
ただ今までのように閃光のごとく書き上げるのが不可能なのですが。
こんな季節なのに、しゃぶしゃぶが食べたくなった。なんて思っていただければ、とても嬉しいです。
お次は……ライナナのギャグかな?連載の方が先かも。
でも、また誰かのネタ振りで、予定通りに話が進まない未来線が読める。
>>99 ピンクもふもふ卿、GJでした!
ほのぼのはいい、心が癒されます そして軽く天然なライもいい味を出してました
小ネタを書きつつもこんなに素晴らしい作品が作れる貴卿を尊敬します!
次回の投下を全力でお待ちしております!
ピンクもふもふ卿乙です!
リヴィングデッドで爆笑させてもらいましたw
なんと言う素晴らしい咲世子さん! GJです!!
そして悲しいんだか面白いんだかw リヴァ…なんだっけ?
支援できんかったorz
読んでいて思ったのですが、二人に絡んできたブリタニア人は咲世子さんに感謝するべきですな。どういうことかって?
それは……ライの顔を傷付けるという愚行を犯さずに済んだからですよ……。
ピンクもふもふ卿、GJでした。0010-0003もちゃ〜んと保管しときましたのでご確認くださいねw
>>103 どうも〜。
しかしもう10スレか…アニメは今日15話……
やばい。追いつかれたらどうしよう。
前スレ996
え?ルルーシュが義兄なの?
なんかライの方が義兄なイメージなのは、すでにそういうSSが存在するせい?
さあ、その設定でSSを書くんだ!!
>>55 ミーヤだったのか……っ!
最初はカレンかと思って読みはじめ、どんどん可能性が消去されていき、
これ誰だよ?何か最後に落ちがくるのか?と期待して読んでいたけど、
ミーヤと知ってますます怖くなった次第……。
声当てた人が玄人じゃないからだけど、あの棒読みを思い出すと臨場感が増して恐すぎる。
因にフルネームは60で初めて知った!
>>99 ずっとライナナだと思って読んできたので、突然(個人的に)のライサヨ展開にビックリした!!
しかし ネタは、いつも良く考えるなあ。リヴィングデットにはふいた!
お笑いかと思えば、いい雰囲気で締めるし、貴卿の幅の広さにはただただ脱帽するしかありません。
106 :
前スレ996:2008/07/20(日) 15:13:41 ID:LW7pDYj6
>>105 ライナナで構想はしてるんだ
でも上手く纏まらないんだorz、一回も書いたこと無いし
あ、そういう意味の義兄か!勘違いしていた……。
でも、ライナナもカモーン!なので、投下される日を楽しみにしています!!
108 :
晴天:2008/07/20(日) 16:13:35 ID:NfFyz40S
>>55 まさかのミーヤネタ!
なるほど……ここまでの描写はセーフか……ニヤリ。
>>63 トーマス様、いつもありがとうございます。
わざわざタイトルまでつけて頂いて――ってやばい!早くタイトルを考えないと!!
300記念物か〜みたいな気持ちで見た人が【頬染め の ミナミィ】とか書いてあったら心臓が弱い人は寝込んでしまう!!
だがR2が気になって何も思いつかない!!
あ、リンクは008-0764からでお願いします、いつもお手数お掛けして申し訳ない。
>>99 ほのぼのSSに心が癒されました。
そして、そろそろリヴァ……イアサン?の名前を呼んであげて下さい……。
すまない、叫ばせてくれ
シーーーーーーーーツーーーーーーーーーorz
さあ、その思いを目の前のものにSSとしてたたきつけるんだ!
これからのSSはC.C.の時代ですか!?
性格反転ってレヴェルじゃねーぞ、と。
今週もカレンが無事で良かった・・・安心してSSが書けます。
ただ一言。
ちきしょう!ルルーシュそこで来なかったら見捨てたところだっ!!
ライ絡めてC.C.とルルーシュ書きてえ…!
>>112 君には2つの選択肢がある。メモ帳を開くか秀丸を開くかだ。
C.Cが契約した時代にライがいると勝手に想像しているけど・・・皆さんはどう?
>>113 あえてぶっつけ本番ってことで直接書くってのはどうだ。
>>115 それは色んな意味で避けた方がいい気がする
このスレのためにもトーマスさんの為にも
>>114 ちょっと微妙
ライのほうがもっと昔っぽい
>>115 書きながら投稿……ノリも勢いもあるが、矛盾や誤字脱字がきわめて発生しやすくなるという諸刃の剣。
皆様、今日のV.V.を見て明日への夢も希望も打ち砕かれた哀れな管理人にSSという名の糧を恵んでやってください……。
>>118 リンク確認しました、いつもありがとうございます。
すまない……自分にV.V.は書けない……南なら書けるんだが……。
書きながら投下はやめた方がいい。時間かかるし他の職人さんが入れない。
それと、えっと…。みんな今日の話の展開わかったの、か?
全然付いていけなかったんだが。わけわからんかった。
30分が長く感じてしまったよorz
121 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 17:56:45 ID:3yg+DTEx
122 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 17:57:09 ID:Yn5JX1br
>>118ご愁傷様でした
そうか、C.C.はまだ生きている!新たな魅力が生まれたと考えれば!
‥‥テスト明けに頑張って初投下を目指します
理系な自分が憎い
ライにギアスを与えたのも、あのシスターだったって事になるのかな。
>>119 あ、ごめんなさい!V.V.限定ってわけじゃないですよ?
>>124 V.V.ではないのは確かだから
アリかも
途中で書き込んじゃった
>>125ええ!?ライヴイ書こうと準備してたのに!?
>>124 でも、ゲームのほうではギアス与えたの男性とライは言ってはずだけど?
すまん、自信ないからもう一度プレイしてくるわ!
すいません、コテハン忘れてたorz
>>124 ライにギアスを与えたはいいが、ライを好きになり、代わりにC.Cに与えて、ライを封印した・・・みたいな感じですかね?
>>113 結果的どっちでも同じじゃん、と思いつつもメモ帳を開く自分。
ライノネの書きかけを気にしつつも、この熱い情熱(パトス)を
ぶつけてやろうではないか…!投下できるかどうかは気にしないっ!(ぇ)
, 'i´ヽ ゙i'、
i:::ヽ,:l__,l,.ノi
|::::ヾ,| !|ソ:|
|::::ヾ,|.:V:|ソ:|
>>486胸を貸そう
|::::ヾ,|:: :|ソ:|
ト、_::::|:: :|;イ、
,,,,,,,`-ミ厂 . / ゙,゙`-,゙二..;;、
│ `'' l;.l, /゛、;;ニ-‐!'リ. ̄'i.'リ,
│ ,,┴イ'゙´ ./ . . | !
! ! /''''" . / . . /' l
! _ '7l'!、 / ,i^,i" /
(,,、 -'" .lイ `'、, ./ /.i__/
,, '"゛ ./ ! . ゙''゙l, .メ/゛
゙゙''ッ, ./ :| : .l,,l゙i_..、
lソヘ、_/ | ,r‐くミ〃 l
! ! ゙‐'/゛ ゙l!┴、 │
│ .l ./ / .!''ヘ、
, l :| ,,イ .,i~.l ̄' |.l \
/ } :l-゙_l゙ / l ...l. l : >
.,./ / ! .|'゙/ .,l'| .l ..l. l/
. / . / .,ゝ l,i′ / .! ! .l...l
.く. / / ! / / .| .! . l ゙l,
.゙l!゙ / | .,! ! l | l l,
`'ー./ ! ,! | .| .! .゙r‐′
. ゙''''ッ l二;;!, .、r;;vノ !______,,.テ''r'"´
│ `゙''''"'Y ゙゙̄ ̄ !
l .l !
l . l |
l. l |
誤爆><
ゲームはゲーム、アニメはアニメ、このスレはこのスレだ。
自由にやっていいと思う
とかいいつつ、もうしばらく様子を見てから新C.CのSSに挑戦したい
by 萌は文化
136 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 18:18:31 ID:3yg+DTEx
>>131 どちらかといえば
母と妹しか眼中にないライにC.C.のギアスが効かず
C.C.がライにまとわりつく
シスターはライにコードを渡すつもりが
ライが遺跡で眠りに着いたため
仕方なくC.C.にコードを渡した
そんなイタイ話を思いついたりする自分がいたりする。
別だとわかっていても、ギアス編の後にああなると思うと悲しくなる・・・
>>135 まぁ、確かにここは自由な場ですねw
固い事言って申し訳ないorz
そして、
>>134の誤爆に盛大に吹いたw
>>124 少なくともシスターは違うだろ。
学園篇で契約者に関して『男』と明言されてる。
>>128 >ええ!?ライヴイ書こうと準備してたのに!?
書いてくれ頼む!
いや、V.V.とか関係なしにSSそのものが欲しいという発言でしたので。
アーニャもナナリーも神楽耶様も天使様も、私は余すところ無く受け止める所存でございます。
>>142 そういやそうだった。
もっかいやり直した方がいいな・・・。
145 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/20(日) 18:39:45 ID:3yg+DTEx
>>142 ではライにギアスを与えたのはシスターではないということで。
実際V.V.にコードを与えた不死者がいるはずだから
そいつがライにギアスを渡したということにすれば
良いのでは?
>>143 ロリコン乙
でもやっぱりあなたとは気が合いそうだ
じゃあ、ライの契約者があのシスターにギアスを与えたってゆうのは有りかな?
>>147 アリだと思うけどそれじゃSS書きずらくないか
性格はほとんどわからないしライも絡みにくそうだし
ジーザス……攻殻機動隊のDVD見てたらギアス見忘れたぜ……
C.C.やV.V.には色々あったみたいですね……
ちょっと超展開過ぎて書き掛けのSS1から練り直しな俺涙目wヴィレッタさーん・・・・・orz
でも特派好きなんでスザクが最後の一線思い留まってくれて良かったよ
ライナナ+スザクでKYな甘ったるいの書き直してやらあ!ヽ(`Д´)ノ
まだギアスは録画したまま見てないのですが…
なんだか色々あったようで…とりあえずカレン無事っぽいのがよかった…
>>143、
>>128ではないもののライとV.V.の話が書けたので
投下しようと思いますが…大丈夫かな、皆本編とライのこと
書いてるのに話ぶった切って…
平気なようでしたら5分後くらいに投下を予定しております。
記憶を無くしたC.Cとライが絡むSSを職人様!!頼みます!
ライとV.V.だと!? 是非と見たいです! 投下して〜
>>151 ちわー管理人です!SSの引き取りに伺いました!
本当管理人は仕事早いなw
ここギャルゲ板だよな
なんで腐れマンゴどもがスレ立ててんだよ
腐は出てけ
韓国バレ投下すんぞボケが
よし平気だな!?ということで投下です。ライとV.V.です
・記憶復活済みのライです
・ポジションとしてはシャルル側にいます
・ブリタニア帝国で暮らしております
・分かってくれこれが僕の精一杯なのさ(甘さ的な意味で)
シエン
支援
ひゃっほ〜支援
その夜は満月だった。
物音は警備の者が立てるごく僅かな音だけ、極めて静かな夜。
すでに何人もの人が眠っているであろう時間帯でライもまた、眠ろうとしていた。
だが眠ろうとライが目を閉じた後、眠る暇を与えるものかと言うように一人の子供がライの自室へと、警備を簡単にすり抜けてやってきた。
その気配に、眠ろうとしていたライの意識が起き始める。
それを知っているかのように、しんと静まった部屋に子供の声が響いた。
「ライ、起きてる?」
「眠っている。」
「そう、起きているんだね。ちょっと付き合ってよ。」
仕方が無いな、と目を開けるライに、子供…V.V.は「晩酌くらいならしてあげるからさ」と酒の瓶を持って笑った。
「今日はいいお月見日和だねえ。」
「私を起こしておいて、目的はそれなのか?」
V.V.が用意した酒を飲みながら、ライは無表情のまま言った。
だがライが表情を変えることなど滅多にないと知っているV.V.はそれを怒っているものではないと判断し軽く受け流す、なぜなら声色は少しだけ優しさに帯びていたからだ。
声に出して言われたことはないものの、V.V.はライが自分のことを弟のように思っていることをなんとなく感じていた。
だからだろう、こんな月見に口では文句を言いつつ付き合ってくれるのも、なんだかんだでライがV.V.に対して優しいのも。
支援
「いいじゃないか、たまには。戦士の休息だよ。」
「休息など…私はただ戦うだけだ。」
「そんなに意気込まなくても神は殺せるよ。他でもない、僕達の手で。」
「それにしては、随分小さい手だな。」
V.V.の子供らしい小さく柔らかそうな手を見、ライは言う。
それにV.V.は笑って答えた。
「この小さい手が神を殺すなんて、素敵じゃないか」と。
その言葉に、口元を吊り上げるようにしてライは笑う。
「しかし月見ならばシャルルとすればよいものを、どうして私を選んだ?」
「シャルルは忙しいから。」
「それは、私が忙しくないとでも言っているのか?」
「そうじゃない、君が忙しいのだって充分承知しているよ。」
ならばなぜ、と目で訴えるライを無視し、手に持っていた酒をV.V.も飲む。
その姿は子供が酒を飲んでいるように見え普通の大人なら顔を顰めて止めるものだが、V.V.のことを把握しているライはそのような顔をせず、まるで飲むのが当たり前だというように止めることはなかった。
支援
「そういえば知っているかい?月には兎が住むんだってさ。」
「兎?…ああ、兎、か。」
「イレヴンも不思議なことを考えるものだねえ。あの月の影が兎に見えるそうだよ、なんでも月で」
「餅を撞いているのだろう?」
「知っていたの?」
「昔母上がそう言っていた。」
ふうん、とV.V.は自分がまだ存在していない過去のことを聞き、少しだけ不愉快になった。
もしライの契約者になっていればそれはそれで楽しかったかもしれないと思っていたのもあるし、なんだかんだでV.V.もライのことを兄のように見ているからだ。
シャルルがV.V.に甘える存在である弟だと言うのなら、V.V.の甘える相手は兄であるライだ。
そのライが自分の知らない、存在しない過去のことを話すのは不愉快以外の何者でもなかった。
「…ねえ、どうして僕が君を月見に誘ったのか聞いたよね。」
「ああ。」
「本当は忙しいとかそんなんじゃなくて、ライだから誘いたかったって言ったら、どうする?いつもシャルルとばかり話しているから僕らしくもなく嫉妬した、だなんて言ったら?」
「……は?」
「たまには僕もかわいがってよね、兄さん。」
兄さん、という言葉に目を見開くライを見て、V.V.は子供らしい笑みで笑った。
夜は長く、酒はV.V.がこれでもかというほど持ってきていたのでまだ尽きることはない。
ひさびさにライと二人、シャルルをのけ者にしてこの夜くらいはライを自分だけの兄にしてやろう、と考えV.V.はぐいっと瓶に残っていた酒を飲みほした。
ぷげら
支援
投下終了です、短くてすみません。
ブラコンを目指すつもりが撃沈ですみません、そして支援ありがとうございました。
本当は擬人化の続きを投下する予定だったんだ
でも保管庫さんの頼みじゃ嬉々として書くしかない!
次は擬人化を投下出来たらと思います。
>>166 GJ!
不覚にもV.Vかわいいとか思ってしまった・・・
擬人化よろしくお願いします
全力で支援って終わってる
私はまた支援できなかったorz
>>169聖卿、GJでした!なんかほのぼのした感じで良かったです
次の投下を全力でお待ちしております!
>>聖卿 GJ!いやあ凍てついた心がもっこりと暖かくなりました。あと、なんだか強要したみたいで申し訳ないです。
例の擬人化SSですが、タイトル付けてみませんか?無題とするには惜しいと思っております。いつでも結構ですので。
× もっこり
○ ほっこり
職人様に誤字脱字なんて偉そうに言えない……この度はIMEがとんだ失礼を……
>>169乙&GJ
良きほのぼのでした
VVのお兄ちゃんぷりを見た今だからこそ、しんみりしちゃうなあ
>>172 あえて突っ込みたい。
もっこりとかよ!トーマス卿はやはり……と思ってたら既に修正が入っていたw
>>152 ルルーシュがあんな状態のCCを託せるのはライしかいない!
という電波はビンビンに受信しているんだけど、そこから先が……
なんだライヴイいるのか……
もうネタを他の作品に還元してしまった…
でも聖卿が素晴らしいライヴイを書いてくれて良かった!GJ!
感想ありがとうございます、
>>169です
>>172、強制だなんてとんでもないです、V.V.はお気に入りキャラなので
むしろ楽しかったです、ネタや要望は拾ってなんぼです。
むしろ貴方のために書けたことをもっこりと誇りに思います。
>>175、すみません。でもあなたのライヴイ、読みたかった…
あと擬人化の件なんですが、書き終わってはいるものの私の作品が連続では
どうかなと思っているんで自重しときます。
連続で投下って、いいんですかね?
題名も決まっているので次投下する時に一緒に
載せようかと思います。
>>169 GJ!ほのぼのさせてもらいました
>>172 あ、俺も思う時あります。素晴らしい作品にタイトルが付いてないと、なんだか勿体ない気分になるんですよね。
>>175 そ、そんなあ……どうかお慈悲を!
>>176 タイトルあるんですか、それは楽しみです。
以下、個人的な意見
連続投下については、他に職人様がいなく断った上ならば問題ないと思います。過去にも同じ職人様による連続投下は何回かありましたが、
それが原因で揉めたとか荒れたというのは無かった筈です。
以上、あくまで一住民としての“意見”でした。
前回の続きを投下します。
例の如く<オリキャラ注意>です。
よろしくお願いします。
○シーン3『エリア 11』Bパート
会食も終わり、全員が食後の紅茶を楽しんでいたころ。
「そろそろ、頼もうかな」
と、シュナイゼルがナナリーに視線を送った。
ナナリーは小さく頷き。
「ではローマイヤさん。お願いします」
「はい」
と、静かに返答をしたのは、今まで末席に座り、会食中もほとんど口を開かずに黙り込んでいた淑女風の人物だった。
緑を基調とした服を翻し、彼女がスッと腕を上げると、部屋の隅に立っていた給仕達が一礼して部屋を退出していく。
そして、その扉が完全に閉められた事を確認すると、ローマイヤは口を開いた。
「では、これより現在のエリア11、及び、周辺地域の情勢について説明させていただきます」
ローマイヤが言うと、上から巨大なモニターがゆっくりと降りてきた。
今回の会食の一番の目的が始まろうとしていた。
○
かつて、全てを失った男がいた。
だから、男はそんな世界に目を背けて、眠りに付いた。
目覚めるつもりは無かった。そのまま朽ちていこうと思った。いや、事実朽ちていこうとしていた。
目を覚ましたのは本当に偶然だった。全てに気付いた時、男はその偶然に絶望した。
しかし……やがて男はその偶然に感謝する。
――ねぇ
少女がこちらに語りかけてくる。利発そうな、赤毛の女性だ。しかし、その顔は靄がかかったようになっていて見えない。
――イ、私ね。
少女が誰かの名前を呼ぶ。しかし、それは聞き取れなかった。
少女は構わずに言葉を続ける。
――あなたと出会えて、私は変われたと思うの。でも、あなたは変わらないのね。いつまでも……優しいまま。
そう言って、少女は笑った。
それは甘い言葉だった。
普通の男ならば笑って喜ぶような言葉だ。しかし、男が抱いた感情はそれと間逆だった。
待ってました 支援
(それは、君が僕の汚い部分を見ていないからだよ……)
男がそう言うと、少女は驚いた。顔を悲しく歪ませ、身をすくめた。
――どういうこと?
聞かれて、男は躊躇した。
男は目の前の少女に全てを語ってはいなかった。いや、出来なかったのだ。
“彼”には打ち明ける事ができたけど、“少女”には打ち明ける事ができなかった。それはなぜか。
彼なら、自分がどんなに罪深くても受け入れてくれる自信があった。
いや、違う。
自信なら少女に対してもあった。少女は自分が例えどんなに罪深い男でも、その優しさをもって自分を受け入れてくれただろう。
それでも多分……怖かったのだ。拒絶されるのが。
99.9パーセント受け入れてくれると分かっていても、その0.1パーセントが怖かったのだ。
正直、男にとって、“彼”のほうに拒絶されたとしても、それは一つの結果として受け入れることができた。
でも、この少女に嫌われることだけは極端に恐れた。
嫌い。酷い人。最低。ありえない。二度と近づかないで。そう言われるのが何よりも怖かった。万が一の可能性を考えると身がすくんだ。
でも、目の前の少女は。そんな男の考えを他所に、
――教えて。あなたを苦しめている、あなたの闇を知りたいの。
と、真剣な眼差しを向けて男に言った。
男は躊躇いながらも徐々に口を開いた。そしてついに話した。いくつかの事は省いたが、しっかり話した。
自分は過去に家族を殺した。王として、多くの人を殺した。そう言って全てを白状した……。
少女は黙って聞いていた。男が全部語り終えた後も、それを否定も肯定もせずにただ黙っていた。やがて……。
少女は男の顔をそっと抱きしめた。
――辛かったわね。
少女は、男の耳元で囁くように優しく言った。
幸せな事に、それは続いた。
――でも大丈夫。私があなたと分かち合う。支えるから……
それは無理だ。と男は言った。
みんな死ぬから。自分に関わった人はみんな死んでしまうから。近くにいれば自分は必ずその人を殺してしまうから。
それを聞いた少女は「馬鹿ね」と微笑んだ後、涙を流し始めた男の頭を優しく撫でながら言った。
――私は死なないから。
少女は抱きしめる。強く。でも壊さないように丁寧に。愛おしく。
――いるから……ずっと傍にいるから。――イ、傍にいるからね。
しばらくして、部屋からは男の嗚咽とくぐもった泣き声が響いた。
男はその瞬間。失ったものを確かに取り戻した。
「……レン」
ロイ・キャンベルは執務室のソファの上で安らかな吐息を立てていた。
作業とは何であれ、ぶっ通しで行うと、逆に効率が落ちるものだ。だから、ロイは休憩ついでに三十分だけ仮眠を取ることにした。
ソファの隣には目覚まし時計があり、それはあと十分でベルを鳴らす。
仕事はまだまだ残っている。だから、目を覚ましたらすぐにそれに取り掛からなくてはいけない。
だから、きっと目を覚ましたら夢の事は忘れるだろう。夢とは目覚めれば途端に霧散するもの。
いや、それ以前に、この夢はロイには全く関係のないものだった。だから、今のこの夢はただの幻。見たのはただの偶然。
でも、あと九分。
あと九分だけ、ロイは安らかな吐息をたてる。
○
ローマイヤは中華連邦の動向と、ゼロが再び姿を現したバベルタワー事件。
幹部メンバーが奪還された政治犯強奪事件での、黒の騎士団についての動きについて説明、検証を終えた後、
「では、次に黒の騎士団の戦力についてのデータです」
と言って、モニターを操作する。
「現在。黒の騎士団で使用されているナイトメアは大きく分けて三つです。月下。無頼。そして紅蓮弐式」
その声に呼応して、モニターの表示が切り替わる。
黒の騎士団の無頼、月下、紅蓮弐式がそれぞれ映し出された。
「無頼については、これと言って特筆するべき所はありません」
「つまり、検証するべきは月下と紅蓮弐式か」
「はい」
ジノの言葉にローマイヤが頷く。
「この二機は構造上の類似点が多数あります」
「要は同じ機体」
アーニャの言葉に、ローマイヤはまた頷いた。
「はい。性能や出力はほぼ同じか紅蓮弐式の方が少し上。その程度だと思われます」
「でも、有名だよねクレンちゃんの方は」
「紅蓮です」
ジノに突っ込みを入れたあと、ローマイヤはモニターに映る紅蓮弐式を手で持った棒で示した。
「この紅蓮弐式は高性能の輻射波動機構を備えており、それが月下との決定的な違いになります」
「輻射波動?」
「要は電子レンジだよアーニャ。チンされちゃうんだ」
「ふーん」
「これは、映像を見ていただいた方が早いですね」
そう言ってローマイヤが操作すると、モニターには黒の騎士団の戦闘シーンが映し出された。
映像の紅蓮弐式が地を駆ける。サザーランドの銃撃を俊敏な機動でかわし、あっという間に肉薄するとその身の丈程はありそうな巨大な右腕を振り上げた。
サザーランドはなす術無く、その巨大な爪で鷲掴みにされる。刹那。
ドウゥゥゥゥゥゥゥゥ。
鈍い音を立てて断続的に発生する破壊の衝撃。サザーランドの胴体には、マグマから噴出する泡にも似たものがそこら中に浮かび上がる。
次の瞬間。サザーランドは爆発炎上した。その炎をバックに、紅蓮弐式は爪を構え直し、メインカメラで次の獲物を探していた。
「これが輻射波動か、実際見ると凄いものだね」
シュナイゼルが驚きの声を上げる中で、
「……」
「……」
この場で、おそらくは紅蓮弐式の強さを最も良く理解したであろう帝国最強の騎士ナイトオブラウンズの二人は黙ったまま、真剣な眼差しでモニターを見つめ続けていた。
「お二方共どうかされましたか? 質問があるのでしたら――」
怪訝に思ったローマイヤが尋ねると、ジノが珍しく真剣味を帯びた口調で言った。
「その、青い機体は何だ」
「は?」
そう言って、ローマイヤは映像を止める。
見ると確かに、紅蓮弐式が映し出される隅に青い機体が映っていた。
ローマイヤは眼鏡をかけ直して「ああ、これですか」と言った後、言葉を続けた。
「月下の先行量産機、もしくはそれを改修したものと思われます」
「こいつも輻射波動を装備していないか?」
「はい。その通りです。興味がおありですか?」
「ああ、もう一度最初から流してくれ」
ローマイヤは「承知しました」と言って、モニターを操作する。
支援
そしてもう一度、モニターには黒の騎士団の戦闘シーンが流れた。
その映像は主に紅蓮弐式や四聖剣の月下が中心になるよう編集されていたが、その隅では確かに青い月下の戦闘も多く映し出されていた。
映像が終わった所で、
「……怖いねぇ」
と、ジノはポツリと呟いた。
アーニャが同意と言わんばかりに小さく頷き、言った。
「この青いの。紅蓮弐式の背後を守りながら、常に最善の手段を尽くして敵を撃破している。さらに他の部下へのフォローも完璧」
「一対一ならともかく、指揮官としては戦いたくないな。こいつは自分の部隊の力を何倍にもできるタイプの人間だ」
ジノはその真剣な眼差しを、改めてローマイヤに向けた。
「ローマイヤ。このパイロットの名前は?」
「……しばらくお待ちを」
ローマイヤが手に持ったリモコンを操作すると、黒の騎士団特有のバイザーを付けた一人の男が映し出された。
「ライ――別名“ゼロの左腕”と呼ばれた男です」
そう言って、ローマイヤは眼鏡を掛け直ながら説明を続ける。
「団員の証言では。ゼロは作戦立案をする時には必ずこの男に意見を求めたといいます」
「あっ……」
テーブルの一角から上がる驚きの声。ナナリーだった。
「知っているのかいナナリー?」
シュナイゼルが尋ねると、ナナリーはおどおどとした態度で言った。
「はい。……私が、アッシュフォード学園で過ごしていた頃。その……とても良くしていただいた方です」
「アッシュフォード? ならもしかして……」
「この人物を逮捕、拘束したのはナイトオブセブンです」
シュナイゼルの言葉を補足するようにローマイヤが言った。
シュナイゼルは少し驚いたように「ほぅ」と呟く。
「ナイトオブセブンが? なら、もしかして彼とこのライという少年は顔見知りだったのかな?」
言って、シュナイゼルはその瞳をナナリーに向けた。
ナナリーはサッと顔を曇らせる。
「そ、それは……」
シュナイゼルはそんな妹に、口調を緩めて言った。
「ナナリー。安心していいよ。君が何と言おうとナイトオブセブンの立場が悪くなったりはしないから」
「……」
ナナリーはそれでも少しためらって、
「仲は良かったです。それこそ親友のように……」
と言って顔を俯かせた。
「そうか、ならば彼はブリタニアのために辛い選択をしてくれたんだね……」
「このライというテロリストは、アッシュフォード学園の生徒ですが、本当の生徒ではなくあくまで仮入学扱いだったそうです」
「仮入学?」
「はい。身元不明の記憶喪失者だったらしく、それをアッシュフォードが厚意で保護したそうです」
「ふむ、なるほどね。なら、なぜそんな少年が黒の騎士団に入団することになったのかな?」
「それは恐らく。紅蓮弐式のパイロットのせいだと思われます」
「?」
首を傾げる一同を尻目に、ローマイヤが手元のリモコンを操作すると、またモニターの映像が変わった。
映し出されたのは、紅蓮弐式と青い月下が前後に並んで戦っている映像だった。
その映像の紅蓮弐式は躊躇無く戦場を猛進し、立ちはだかる敵を撃破している。前に、前に、前に。
後ろの事など微塵も気にしていない。まるで、そんな心配は無用と言わんばかりだ。
そのまま紅蓮弐式は敵を蹴散らし、飛び散らせ、ブリタニア軍を蹂躙していく。
青い月下はそんな紅蓮弐式の殿(しんがり)を見事に務めていた。
紅蓮弐式が討ちもらした敵を掃討し、時には紅蓮弐式の進攻のフォローを行い、その紅い背後を守り続ける。
さらに戦闘と同時に部下に指示までだしているらしく、時たま、黒の騎士団の量産機である無頼が、的確な援護をこの二機に加えていた。
それは戦闘のプロであるラウンズの二人や、指揮官・戦略家として超が付くほど優秀なシュナイゼルでも、思わず見入ってしまうほどの手際の良さだった。
「この二機は“騎士団の双璧”“ゼロの右腕”“ゼロの左腕”と呼ばれるコンビでもあり……」
「あっ、もしかして、この二人は」
ローマイヤの説明の途中で、なぜかカノンが嬉しそうに言った。
ローマイヤは小さく頷く。
「恋仲だったそうです。この紅蓮弐式のパイロット。紅月カレンはアッシュフォード学園に通い、潜伏を続けながらテロ活動をしていました。その過程で、このライと親しくなったと思われます」
「なるほど。籠絡された訳ねこのライ君は。いや、分かるな〜。俺だってこんな美人に迫られたら黒の騎士団に入団しちゃうかも」
支援
「ジノ。不謹慎極まりない」
「……」
アーニャが無表情で言い放った後、ローマイヤは「全くです」と言いたげに鋭く氷のように冷たい視線をジノに向けた。
ジノはばつが悪そうに苦笑した。
「冗談だよもちろん。ところで、このライってやつ素顔の写真は無いのか?」
ジノは、画面に映るバイザーを駆けた男――ライを指して言う。
ローマイヤの返答は早かった。
「はい」
「なんで?」
ジノが聞き返すと、ローマイヤは困ったように眉をひそめた。
「なんで、と言われましても……。無いものは無いとしか……」
「このナイトメアの動きは只者じゃない。少なくても、どこかで訓練を受けていると思うんだが。それについては?」
「不明です」
「不明?」
ジノはさらに顔をひそめて言った。
「おいおい。これほどの腕前なんだぜ。いくら記憶喪失者だと言っても、生体データとか調べれば色々分かるんじゃないの?」
「調査はもちろん行われました。ですが……」
「その情報が提示されていない。という事だね」
シュナイゼルの言葉に、ローマイヤは今度は少し躊躇ってから頷いた。
「はい。その通りです……」
「その、情報規制も父上――皇帝陛下がご命令を?」
「はい」
「そっか〜」
ジノはがっかりした様子で言った。
さらに言えば、ジノはどこか納得のいっていない様子だったが「それなら仕方が無いな」と言ってコーヒーを口に含んだ後、不敵に笑った。
「なら、その面(ツラ)はエリア11で直に拝むとするか」
「……」
アーニャも、無言でジノに同意とばかりに頷いた。
そんな二人を見て、シュナイゼルは驚きの笑みを浮かべた。
「ほぅ、ラウンズにここまで言わすとはね」
「先ほどはこのパイロットの事を、怖いとおっしゃってませんでした?」
カノンの問いに対して、ジノは更に不敵に笑って見せた。
「怖い、けど戦ってみたい」
「恐怖と興味。それを同時に感じさせる人間か。中々いないよ、そんな人物は」
そのシュナイゼルの言葉に「あの……」とローマイヤが口を挟んだ。
「盛り上がっている所申し訳ありませんが。それは無理です」
「んっ? なんで?」
「このテロリストはすでに、この世にいませんから」
それを聞いて、ジノが「はぁ?」と声を上げた後、更に聞き返した。
「このライってやつはスザクが“殺さずに捕らえた”んだろ? だったら、先日の政治犯強奪事件で一緒に奪還されたんじゃないのか?」
「いえ、このライという人物に限り、皇帝陛下の御名において、刑の執行はすでに取り行われています」
一同の顔に疑問符が浮かぶ。それを代表して、シュナイゼルが不思議そうな顔で尋ねた。
「藤堂を初め、黒の騎士団の主要幹部の処刑をお認めにならなかった陛下が、このライという人物に限って刑を?」
「はい。すぐに執行を許可されたそうです。刑はブラックリベリオン鎮圧より一週間後、時間も場所も非公開で執り行われました」
「ちょうど、スザクがラウンズ入りしたあたりか。それにしても、非公開で処刑とはなぜだ? 何か理由があるのか?」
「そ、それも私に聞かれましても……」
ジノの問いに、再び口ごもるローマイヤ。
その時、ふとアーニャは何も発言しないナナリーの方を見た。
ナナリーが今にも泣きそうな顔で、ドレスの裾を強く掴んでいる。
(ナナリー殿下……)
アーニャは、そんなナナリーを悲しげな瞳で見た。
よほど、このライという人物とナナリーは仲が良かったのだろう……。それが、その表情から痛いほど見て取れた。
そんな人物が死んだだの、死刑にされただのという話を目の前でされて、平気でいられるほど、ナナリーは自分のように汚れていない。
アーニャは顔を上げて言った。
「それぐらいでいい。もういない人の話は、これ以上必要ない」
一同が会話を止めてアーニャに視線を向ける。もちろんナナリーもこちらに顔を向けた。
アーニャはそれらの視線がどうも居心地が悪かったが、ナナリーの心境を考えればそんなのはなんでも無かった。
支援
しばらくの沈黙の後、初めに口を開いたのはカノンだった。場の雰囲気を無理やりにでも変えようとしているのか、その口調はやけに明るかった。
「そ、そうですわね。死んでしまった人間について語りあっても仕方がありませんわ。それに」
カノンはまるで本物の女性のように艶やかに微笑む。
「いるではありませんか。そんな能力を持つ人間が私達の所にも」
「確かに……」
と、言って軽く笑ったのはたのは、なんとあのローマイヤだった。
ちなみに、その笑みが今まで見たどの笑顔よりも親密さに溢れていたのを、アーニャは見逃さなかった。
「おや、また始まったね。カノンのキャンベル卿贔屓が」
シュナイゼルがヤレヤレとため息混じりに首を振る。それに、カノンはこれまた柔和な笑みで答えた。
「贔屓ではありませんわ殿下。正当な評価です」
「そういえば私の親族の中にも、彼を気に入った者が多くいるね」
「そうですわね。恐れながら、カリーヌ様などはその典型かと」
シュナイゼルは苦笑した。
「はは、ロイ様ロイ様といつも追いかけてるのは知ってるよ。でも、今回の件もあるし、カリーヌには私から少し諌めの言葉をかけておいた方が良いだろうね」
そう言いつつ、シュナイゼルは壁の時計をチラリと見た。
時間はゆうに夜の十一時を越えていた。
「さて、時間も時間だし、これぐらいにしようか」
そう言って、シュナイゼルは温和なその顔を少々真剣な物に変えた。
「ナナリー。最後に教えてほしい」
「はい。なんでしょうお兄様」
「君が総督に推薦を願い出た理由。そして、どういう総督になるつもりなのか、それを教えてほしい」
「……」
「今までの会議を聞いての通り、今のエリア11は君が以前暮らしていた時と比べその情勢は大きく変化している。
実際私としても心苦しい。自分は、もしかしたら妹にとんでも無いものを押し付けようとしているのでは無いか、と思う事もある」
「いいえ」
ナナリーは首を静かに横に振った。
「シュナイゼル兄さまには感謝してもしきれません。兄さまがお父さまにお口添えをしてくださらなければ、私が総督になるなんて決して無かったでしょうから」
それを聞いて、シュナイゼルは小さく息を吐いた。
支援
支援
猿かな?支援
すいませんKOUSEIです。猿に引っ掛かりました……。
続きは、近々投下したいと思います。
>>196 GJ!!続きを楽しみにしてます。
しかし、支援1レスずつじゃ足りないのか…
猿め・・・っ!!
しかし、中々上手くいかないもんですね
支援が既にあるので支援自重したのですが・・・
続き楽しみにしてます。
支援は3レス程度あったほうがいいのかな?
>>196 時間間隔が狭すぎるというのも一因かと…
一定時間内の沢山投稿に引っかかったのでは?
何にせよ、続きも待ってます!
すみません。携帯でチャレンジしてみます。
「複雑な気分だねどうも。しかし、私が君をとんでもない所へ送り込もうとしているのは事実だ。でも、ナナリー。君にはエリア11でやりたい事がある。そうだね?」
「はい」
「ならば、せめてそれを教えてほしい。それを知っておくと私も君のサポートをしやすいからね」
一同の瞳がナナリーを見つめた。
ナナリーは俯いていた。その指は強くドレスを握り締めている。
そんな妹を見るシュナイゼルの瞳に、少々険しいものが浮かぼうとした時、
「……私は」
ナナリーは気持ちを打ちあけはじめた。
○
会食の翌日。
エリア11に向かう輸送機の中。指揮官用に設けられた質の高い座席の上で、ロイはノートパソコンのモニターを見つめながら、徹夜明けの眠たげな瞼をこすった。
(あ〜。眠い……って、うっ!)
大きくあくびをすると、唐突に昨日食べたイチゴジャムおにぎりその他もろもろが口の外に出たいと言い出した。
体調は、正直あまり良く無い。
睡眠不足なのも原因だろうが、それ以上に、昨晩アーニャとジノが仕事の手伝いに来てくれたと同時に繰り広げられた、
ドキッ☆ジャムだらけのおにぎり世界大会〜ブート・ジョロキアもあるよ☆〜
のダメージが大きすぎる。
しかし、妹のように可愛がっているアーニャの厚意を無にする事などできず、某星に乗って空を移動する、ピンクの丸い悪魔並みに勢い良く食べて片付けた。
というか、
<ロイ。料理はあんまり得意じゃないけど、頑張って作ってみた。自信は無いけど、食べてくれると嬉しい……>
という言葉と共に、
見てるこっちが悲しくなるぐらい不安そうな顔をして、それでいて拒絶すれば壊れてしまいそうなぐらい儚く潤んだ瞳で言われたら、男として食うしかなかった。
例え、自分の体が<や、止めろ! また僕から奪うつもりか!? 健康を! 命までもっ!! や――止めろおおおおおっ!!>と絶叫していてもだ。
「よ、よし。収まった……」
ロイが胸をなでて、その胸焼けを打ち払うと。
>>196 GJ!!続きを楽しみにしておりますw
支援1レスずつじゃ足りないんかな?
かといって多すぎるのもアレだしなぁ・・・3つぐらいが適量なんかね〜
C援!!
「眠そうにしやがって」
と言って、誰かがロイの背中をバシンと叩いた。同時に、またあの言い様の無い圧迫感が胃の底から込み上げてくる。
背中を叩いたのはジノだった。隣には、アーニャの姿もある。
ロイは、しばらく咳き込んだ後、
「な、何するんだよジノ! 僕にバスで遠足に出かける小等部の子供のようなあだ名でも付けたいのかい!?」
「はっは。ゲロリンあたりが妥当か?」
と朗らかに笑う。というか、昨晩は自分と一緒に徹夜だったはずだが、なぜかその顔には気力が溢れていた。
「だ、大体ジノ。君は何でそんなに元気なんだ……」
「う〜ん。やっぱアーニャの作ってくれたあれのおかげじゃないか?」
「ま、まさか、あれって、あれかい?」
ロイが憂鬱気味な表情を浮かべるのとは対照的に、ジノははつらつと言った。
「やっぱ、セシル式の料理はいいね〜。なんというか眠気も吹っ飛ぶ程個性のある料理で、体調まで整えてくれたよ」
「……」
ロイは、それはギャグで言っているのか? と突っ込みたいところだったが、ジノが本気でそう言っているのは良く分かっているので、何も言わなかった。
というかロイは、
ジノがセシルのバナナとイチゴを牛のレバーで包んでチリソースかけた地獄料理を「うん、中々いける」と言って食っているのを隣で見た時から、ジノについては色々諦めていた。
あれは確か、スザクを含めて三人で任務についた時の出来事だった。
「これからも。アーニャには日々、セシルの料理をより忠実に再現できるよう日々精進してもらいたい」
「頑張る」
ジノの言葉に、淡々ながらも素直に頷くアーニャ。
もう、ロイはどうして良いか分からなかった。というか、世界が闇に包まれたような気がした……。
そんな風に、暗い思考を巡らしていたのに気付いたのか、アーニャは少し不安そうな表情を浮かべて聞いてきた。
「ロイ。もしかして私の料理マズかった?」
「へっ?」
アーニャは少し躊躇いがちに言った。
「ロイ。なんだか私のおにぎりを無理に食べていた気がする……」
見破られていた。
「あっ、いや、それは……」
「美味しくなかった?」
アーニャは首を傾げた。
支援
支援支援!!
割り込んですみません。支援
支援
ヤバかった。こんな不安そうで、悲しそうな顔をするアーニャを、今までロイは見たことが無かった。
「……」
ロイは覚悟を決めた。
男には、引くに引けない時がある。
「な、何言ってるんだいアーニャ。そんな事無いよ。凄く……」
おかしい。なぜ言葉に反して、気持ちがこんなに悲しくなるのだろうか。
しかし、
「美味しかったよ! 当たり前じゃないか!」
ロイは100万ドルの笑顔で言った。
きっと、ここにスザクがいれば、そのロイの健気さと勇気に感極まって涙を流しつつ、それを称えながら惜しみない拍手を送ったに違いなかった。
「本当?」
今だ不安そうに聞いてくるアーニャに、ロイはその笑顔を維持したまま答える。微妙に口が引きつっているのはご愛嬌だ。
「もちろんさ」
ここにきてようやく、アーニャの顔から不安の色が消えた。
「じゃあ、また作る。セシルに習って」
「おう、今度スザクにも作ってやれよ」
「うん、ジノ。スザクにも作る」
「……」
ロイはエリア11にいる友人に、静かに胸で十字を切った。
この瞬間。ナイトオブセブンとナイトオブゼロは、運命共同体となった。
というか、この件についてはおいおいスザクと対策を話し合う必要があるだろう……。
「ところでロイ。さっきから何を見てるの?」
アーニャは身を乗り出して聞いてきた。その目線はロイの前にあるパソコンの画面を見ていた。
「んっ? ああ、黒の騎士団のデータだよ」
そう答えて、ロイは画面をスクロールさせる。
「僕が持ってたのは古いデータだったからね。昨日の会議にも出席できなかったし、今朝ローマイヤさんに新しいデータを送ってもらったんだ」
それを聞いてジノが不思議そうに聞いてきた。
「ロイ。そういえばお前。ローマイヤと仲良いよな」
「んっ、そうだね。彼女には仕事で色々助けてもらってるし、仲が良いと言えばそうなのかもね」
「……前々から疑問だったんだが、どうやって"あの"ローマイヤと仲良くなったんだ?」
「どう、って聞かれても困るけど。国立図書館で何度か会っている内に自然とね、あとは成り行きかな」
「ミス・ローマイヤは何度か会ったからって仲良くなれるタイプでは無いと思うが……」
全力で支援、後は任せました
支援
支援
任されたぜw支援
支援
「そうかな? 確かに最初はきつい人だなぁと思ったけど、付き合ってみれば優しい女性じゃないか」
「ま、マジで?」
「うん。マジで」
ロイはパソコンを操作しながら、凄い事を、当たり前のようにサラリと言った。
ちなみに、そんなやり取りをしていた二人の隣で、アーニャが「やっぱり……」となにや悲しそうに呟いたが、ロイは気付かなかった。
「よし、二人とも見てくれ」
ロイがパソコンの操作を終え、その画面を二人に向ける。
そこには、黒の騎士団の制服を着た人物がズラリとリストになって並んでいた。
「黒の騎士団のパイロットリストだ。そして、おそらく僕たちが戦う事になる中で、特に注意が必要なのは……この三人だ」
ロイが、パソコンのエンターキーを押すと、画面のリストのほとんどが消え、三人の人物が残った。
「奇跡の藤堂。四聖剣の朝比奈。そして、ゼロの右腕、紅月カレン。この三人は今の黒の騎士団のトップ3だ。この三人の相手は必ず僕たちが担当した方が良いだろう」
「犠牲を出さないためにか? 相変わらず、優しい考えだな」
ジノが苦笑して言う。ロイもそれに、含んだ笑いで答えた。
「優しい優しくないは関係ないよ。ただ、味方の損失を少なくするにはこうした方が良いっていうのを提案してるだけさ」
「じゃあ、俺は是非このカレンって子の相手したいね」
ジノが横からパソコンを操作し、紅月カレンのデータを拡大表示させた。
ジノはその写真を見て嬉しそうに「うんうん」と頷く。
「やっぱ美人。これは一度直でお会いしてみたいね」
そのジノを見ながら、アーニャは淡々と言った。
「……会いに行ってみたら? この子も喜ぶと思う」
ジノはそれににっこり笑って答えた。
「あっ、やっぱりそう思う? まいったなぁ」
ジノはそう言って、輸送機の窓に映る自分の顔を見ながら、歯を光らせてみたり、前髪をかきあげてみたりと、なにやらポーズを取り始めた。
それを眺めながら、またアーニャは淡々と言った。
「思う。ラウンズを討ち取れる滅多に無いチャンス。私がこの人の立場だったら、ジノが会いに来たら大喜び」
「……」
ジノがピタリと止まって振り返り、ジト目でアーニャを見る。
支援
しえん
それを見て、ロイは堪えきれずにぷっ、と吹き出した。
「違いない。ジノ、一回会いにいってみなよ。絶対喜ばれるから」
「ちぇ、面白く無い」
と言って一瞬ふて腐れたジノだったが、すぐに何かを思い出したのか、
「そうだ。なぁロイ。"ゼロの右腕"って知ってるか?」
「ゼロの右腕? ああ、そんなのもいたらしいね。たしか、紅月カレンと並んで"騎士団の双璧"といわれていた男だよね」
「この人」
アーニャが横からロイのパソコンを操作する。そして、そのリストの中で比較的上の方にあった、ライという名前をクリックする。
そして、画面にはそのライの情報が拡大表示された。しかし、そこにはバイザーをかけた男の写真とたった二言。
『処刑済み。データ無し』
と、あるだけだった
「ロイ。どう思う?」
アーニャが怪訝そうに、ロイに尋ねる。もちろん、なぜ、この幹部だけ処刑されたのか。なぜデータが開示されないのかを含めてアーニャはロイに尋ねている。
ロイは「そうだね」と頷きつつ、思考をまとめた。
「多分、ブリタニアの人間だったとかそういう理由じゃないかな」
「どういうことだ?」
「これはあくまで予想だけど。このライっていうのはブリタニアにとって、黒の騎士団にいたら色んな意味で都合の悪い人物だったんじゃないかな。
だからこそ刑の執行も非公式で迅速に行われ、更にはこのようにデータも残さなかった」
「なるほど」
「どちらにしても、死んだ人間なんだろ? 僕達には関係ないさ」
「結構面白そうな男なんだけどな……。って、おっ」
ジノが、ふと窓の外に視線を向けると、あるもの発見した。
「見ろよ二人とも」
ロイとアーニャはその言葉に従って視線を外に向けと、ジノは少々興奮気味に言った。
「あれがオフネサンだろ?」
支援
支援
しーえーんー
支援
「……富士山だよジノ」
ロイがツッコミを入れると、アーニャは首を傾げた。
「到着?」
「ああ、エリア11だ」
ロイのその言葉の後すぐに、輸送機の着陸を知らせるアナウンスが入った。
次回『政庁防衛戦』に続く。
投下終了です。
後半、時間がかかってすいませんでした……。
支援感謝です! 本当に感謝です!
カレン無事で良かったよホント。早くカレンをSSで書きたい。
あと、弱々しいC,C,に萌え尽きました。
支援
sien!
GJ!! あ〜もう! アーニャがカワイイな〜
カレンか〜カレンも惜しい。だが本命は今回に限ってはローマイヤーでお願いします(なにが
綿密な文の其処彼処に散りばめられたジョークが大好きです!
こんな風に書きたいよ、本当に……
>>223 GJ!!もう本編より卿のSSの方が楽しみで仕方ない
次回もお待ちしてます
>>223 KOUSEI卿、GJでした!
ライについて気になりましたが間があいたおかげで
ジャムおにぎりと漢なロイやジノしか頭に残ってない
空気読めよ!規制!
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
>>223 GJ!100万ドルの笑顔を見てみたい!
>>223 GJ!!
wktkしながら読み進めていって、最後の「オフネサン」で吹いた。
もうサ○エさんしか出てこねぇww
>>223 GJと言わざるを得ない。
丁寧に構成された文章の中にはいるジョークが素敵です・・・
って前の方も言ってましたね(汗
ほんわかラウンズ組とシリアス一直線な黒の騎士団組が相対したときが
とても楽しみです。
>>223 ついでに一言です。
前半は急ぎすぎかと…
10分もしないうちに、新規14件中10件の投稿は、さすがに弾かれます。
もう少し時間間隔を開けて投下してみてはいかがでしょう?
しかし、携帯にしてまで投下するとは……素晴らしかったです。
もう一度、GJでした。
>>223 GJ!!運命共同体wwww
ところでゼロの「右腕」と「左腕」がごっちゃになってるので保管庫では直しておいたほうがいいかと……
KOUSEI卿の後で恐縮なんですが、投下よろしいですか?
静か過ぎて何だか怖いです
分かった、全力で支援しよう
ありがとうございます。では投下します。
古すぎて忘れ去られてると思いますが
一応、前作 〜ロード・オブ・ザ・リング〜の続きとして書いてみました。
同じく全力で支援しますよ
支援
最高の目覚めから一転して、私の気持ちは地の底に落ちていた。
指輪が抜けない。流石にこれは冗談にならない。石鹸水で洗ったりしたんだけど・・・。必死に考えても良い案が浮かばない。
「・・・いっその事、欠席しようかしら。」
なんて事も考えたけど、今日は生徒会の仕事がある。それに、何よりもライにお弁当を渡さないと。これだけは何が何でも譲れない。
私の大切な日課。ふと視線を下に落とす。指は血が止まって鬱血している訳じゃないみたい。不自由なく動く。
身体的に、今すぐどうにかなるという問題はなさそう。最悪の場合は、指輪を切る事になりかねなかったから、少し安心した。
そんなのは絶対に嫌だし。となると、結論は一つしかない。私は、何かいい案は無いかと必死に考える。
結果、私が考えたのは、包帯を薬指だけが隠れるくらい巻いて登校する事だった。
〜ロード・オブ・ザ・リング2〜
周りを気にした様子を見せたら駄目。いつもの様にさり気なく振る舞えばいい。
「大丈夫、出来る。」
そう自分に言い聞かせて、ふぅっと軽く息を吐いた後、私は戦いに挑む。まさか、学園でこんな気構えをする事になるなんてね。
そう考えるちょっとだけ笑えてきた。
結果として、この戦法は有効だった。授業中も、休み時間も、特にこれといって注目されずに私は無事に昼休みを迎えた。
けど、問題はこれから。しいて言うなら、今までは前哨戦に過ぎない。この扉の先に居る人達のレベルは、クラスメイトの比じゃない。
それに、ライも居る。いつも通りにお弁当を渡せるかしら。そう思いながら、私は意を決して扉を開けた。
結果から言うと、皆のレベルは私の予想を超えていた。やっぱりと言うべきか、兎に角、私にとって悪夢のような昼休みになった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いいか、全力で支援するんだ!
全力で支援
さり気なく左手を後ろに隠して、いつものようにお弁当を渡す。
「はい、お弁当。」
「いつもありがとう、カレン。けど、大変じゃないか?」
ライは笑顔を浮かべながら、そう言って受け取ってくれた。
「い、いいのよ。私も・・・その、しょ、将来の練習になるし・・・。」
「将来?」
ライは首を傾げた。何の事か気付いてないみたい。どうやら相変わらずのようで、そんなライを見ていると、
昨日の出来事は夢だったんじゃないかと思えてくる。
ライにお弁当を渡した後、みんなと昼ご飯を食べようとした時、
「あれ?カレン、その指どうしたの?」
シャーリーが気付いた。あらかじめ予想していた私は、用意していた答えを言った。けど、これが大失敗だったみたい。
「ああ、これ?ちょっと切っちゃったのよ。」
「大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ。ちゃんと処置したし。」
と、ここで笑って終わる予定の会話に、ライが首を突っ込んできた。さっきまで鈍感で、私が何を言っても気付かなかったのに、
なんでこの時に限って敏感になるのかしら?
「大丈夫?カレン。ひょっとして、今朝お弁当作ってくれた時に切ったのかい?」
「え、ええ。けど、大丈夫よ。ちゃんと処置したから。」
「やっぱり・・・ちょっと傷見せて。」
しまった。と思った時には遅かった。ライは真剣な顔をして近づいてくる。
「み、見せなくても大丈夫よ。ちゃんと処置したって言ってるじゃない。」
左手を庇いながら後ずさりしていると、何かにぶつかった。振り返ってみると、そこには笑顔を浮かべた会長の姿。
「カレン、ちょっとお姉さんに見せてみなさいな。」
そう言うと笑顔で近づいて来る。まずい、この顔は、何かに気付いて面白がってる顔だ。
全力で支援!
支援
支援だな!
「会長、お願いします。」
ライの声に会長が頷いたかと思うと、私は押さえ込まれた。逃げようともがいたけど、左手をライに掴まれる。
ゆっくりと包帯が解かれていく恐怖は、筆舌に尽くしがたい。
「ちょ、ちょっと!ライ。大丈夫だって言ってるでしょ!?」
「駄目だよ、カレン。その様子じゃちゃんと処置してないんだろ?傷が残ったらどうするのさ!」
心配してくれるのは嬉しいけど、この時ばかりは余計なお節介でしかない。
「会長も離して下さいっ!」
「まぁまぁ、ライに任しときなさいよ。心配してくれてるんだから。」
駄目だ、楽しんでる。
「男子も見てないでライを止めてよっ!!」
私は一抹の望みをかけて言うが、
「カレン、ライの言う通りだ。傷にならないうちに適切な処置を講ずるのは当然の事だ。」
「そうだよ、カレンは女の子なんだから。」
「はいはい。まんざらでもない、まんざらでもない。」
・・・止めてくれるような気配は微塵もなかった。
後は何を言ったか、あんまり覚えていない。もう、病弱設定を無視してでも、この危機的状況から脱出しようと思ったその時。
私の左手から包帯が取られて、薬指の指輪が全員の目に晒された。その時、私は確かに皆が硬直した音を聞いた。
けど、まだ冗談で紛らわせられると思った。自分で買った指輪を冗談ではめてみて、取れなくなったとか。
何とかごまかそうと口を開こうとしたらライが、
「あれ?これ昨日僕がプレゼントした指輪・・・?」
ライは呟くように言った後、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
けど、静まり返っている生徒会室では、その声は隅々までよく響いて、私の思考は完全に停止した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私が何とか思考を復活させた時、気づいたら部屋の隅で皆が何やら話し込んでいた。しばらくすると私に気づいたのか視線を移してくる。
皆の視線が私の左手と顔を行ったり来たりしている。そんな何とも言えない空気の中、意を決したように会長とシャーリーが近づいて来る。
そして、私の目の前まで来ると、シャーリーが引き攣ったような笑顔で話しかけてきた。
全力で支援
支援
支援〜
「あ、あのね…カレン?それって婚約指輪・・・とか・・・?」
「そ、そそそんな訳ないでしょ?これは確かに、その・・・ライからプレゼントして貰ったものだけど。ただ、その・・・ちょっとした冗談で
指にはめたら、その・・・取れなくなっただけで・・・。」
私は諦めて事の顛末を正直に話した。すると、
「そ、そうよね。そういう事よね。あははは。」
シャーリーは安心したように胸を撫で下ろして、
「んー、私としてはちょっと残念だったなあ。」
と、会長は悪戯っぽい笑みを浮かべていた。するとその向こうからは、男子の声が聞こえてきた。
「くそ〜、絶対に本物だと思ったのになぁ。」
「フッ、当然だな。ライにそのような度胸があるはずが無い。」
「ルルーシュ、それはちょっと酷いよ。」
どうやら賭けていたみたい。後でちょっと文句の一つでも言ってやろうかしら。そう考えていると、ふとライの姿が見えない事に気づいた。
「あれ?会長。ライは?」
「すぐ横に居るわよ。」
横を見ると、さっきと同じく顔を真っ赤にしたままのライが居た。これは当分帰って来ないわね。
兎に角、会長とシャーリーの発言と、男子のおかげで、部屋の空気は随分と和んだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「でっ?その指輪はどうするんだ?」
不意にルルーシュが聞いてきた。
「今日はまだいい。が、明日以降になれば気にする生徒も出てくるだろう。今のまま包帯を巻いておく訳にもいかないんじゃないか?」
「それは、確かにそうだけど・・・。でも、色々試したけど、取れる気配が無いのよ。」
「ふむ、なら話は簡単だな。」
ルルーシュは何やら良い案があるらしく、私は内心彼を見直した。
「妙案でもあるの?」
「ああ、色々と試したが取れないのなら、切ればいいだけの事だ。」
平然と、勝ち誇ったようなポーズを決めて彼は言った。とりあえず前言撤回しとこう。
支援
支援、そろそろ自重するか
後は任せました
全力で支援
「ルル、最っっ低!女の子の気持ち全然理解してないっ!大事なプレゼントをそんな簡単に切ったりする事なんて出来る訳ないじゃない。
ホント、何てこと言うのっ!!」
「まあまあ、シャーリー。落ち着いて。」
「ルルーシュ、君のやり方は間違ってると思うよ。」
「流石にそれは無いわ。」
皆から一斉に非難を浴びてうろたえるルルーシュ、いい気味ね。でも、本当にどうしよう。
このまま抜けなかったらルルーシュの言った通りの方法しか無いのも事実。指輪を切る事無く、外す事が出来る技術・・・技術?
その時、私の頭の中に気だるそうにタバコを銜えた人物が浮かんだ。あの人なら何とかしてくれるかもしれない。
「大丈夫です。ちょっとした当てがあるの思い出したんで、これで失礼します。」
私はそう言うと、まだ隣で固まってるライを引っ張って部屋を後にした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ホント、私の技術をこんな事に使わないで欲しいわぁ〜。まっ、カレンちゃんや坊やにはいつもデータ貰ってるしぃ〜。」
騎士団のアジトに着いた私達は面白そうに笑うラクシャータさんの協力もあって、何とか無事に指輪を外す事が出来た。
その帰り道
「あの、今日は色々とごめん。ちょっとびっくりしちゃって。」
そういうとライは申し訳なさそうに謝った。
「い、いいのよ。元はと言えば、私のせいなんだし・・・。」
そう言うと、私達はお互いの顔を見て照れくさそうに笑った。
「じゃあ、今日はもう帰ろうか。」
そう言うとライは手を差し出してくれた。私はその手を握り、元来た道を一緒に帰りながら、私は心の中でお願いをする。
ねぇ?ライ。いつか本物を頂戴ね。
―おまけ 黒の騎士団アジト内にて―
「では、次の作戦は、私とライは予定通りの位置に、という事でよろしいですか?」
『ああ、それで頼む。ところでカレン、指輪の件は無事に済んだようだな。』
「はっはい。・・・でも、どうしてそれを?」
『フハハハハッ!私はゼロ。私が知らない事など何も無い。』
「そ、そうですか。・・・では私は紅蓮の整備があるのでこれで失礼します。」
そう言うとカレンは退出していった。
『全く。ライもカレンも世話が焼けるな。』
その言葉を聞いて、それまで黙っていたC.C.が口を開いた。
「知らない事など何も無い、か。よく言う。女心は知らなかったではないか。」
『・・・・・。』
投下終了です。支援ありがとうございました。
相変わらず投下するときは緊張します・・・。
GJ
ルルwww
ナナリーが居なくて良かったな、ルルww
>>256 ライカレ厨卿、GJでした!
ルルーシュ全否定wでもしょうがないか、ルルーシュだしw
次回の投下を全力でお待ちしております!
GJ!
ライカレはホント和むわw。
っていうかどうやって取ったんだ指輪w
あと、あえて一言。
「はいはい。まんざらでもない、まんざらでもない。」の「」の最後に「。」はいらないと思います。
KOUSEI。
みなさん感想ありがとうございます。
それに、みなさんの支援の嵐には嬉しくて涙がチョチョぎれる想いです。
次回からもよろしくお願いします。
>>196 >>223 投下については確かに急ぎすぎました。
次からは、もう少し落ち着いてやりたいと思います。
>>223 うわ、本当だ。ご指摘ありがとうございます。
それにしても、また、保管庫のトーマス卿の手をわずらわせてしまうとは……。
こんばんは!毎度ありがとうございます!
今日もSSをお届けに参りました!
今回はいつも通り短編です。トッピングはライ×C.C.・・・・のようでなしとも言えます。
とりあえず食べていただければ分かると思いますw
それではどうぞお召し上がりくださいw
sienn
「幻の美形と謎の美女を追え!」
「最近、ライって女が出来たんじゃないかしら」
放課後の生徒会室、ライを抜いた生徒会メンバーが集まっていた。
そんな中、ミレイがそんなことを言い出した。
ライはというと先に帰ってしまっている。(黒の騎士団の仕事があるため)
「お、女ですか?」
「おぉ!あの一級建築士ついに決めやがったのか!」
この話にシャーリーとリヴァルが食いついてくる。
ルルーシュは「はぁ」と溜め息をつきながら、生徒会の仕事に戻る。
ニーナは耳を澄まし、カレンは興味ないと思いながらもついつい身を乗り出して聞く姿勢をとっている。
ナナリーやスザクのほうはライに恋人が出来たことを素直に喜んでいるようだった。
「最近、ライから女の匂いがするのよ」
「会長・・・・どうやって匂いを嗅いだんですか」
「いつものスキンシップで抱きついてる時にね〜」
「かいちょ〜」
ルルーシュの質問にミレイは楽しそうに答え、リヴァルは情けない声を出していた。
「しかも放課後になると出かけることが多くなったし・・・・・絶対女に会ってるわ」
「そんな〜、別にライは黒の騎士団の仕事に行ってるだけで別に私に会ってるわけじゃ〜」
それを聞いてカレンは何故か上機嫌な様子でブツブツ呟いている。
「ライには気付かれないように言っているし、あいつがそれを守らないわけはない。
しかし、ライは夜に来るように言ってある。放課後直ぐに外に出るのは・・・・・・・」
そうやってルルーシュは少し考え込みながらブツブツ呟いていた。
しかし、そんなカレンやルルーシュの言葉はミレイたちには聞こえていないようだ。
支援
支援
「あ、もしかしてアレってやっぱりライ君だったのかな」
シャーリーが何かを思い出したように言った。
「実はこの前街に出たときにライ君みたいな人が綺麗な女の人が歩いていて」
「おぉ?それでそれで?」
「一緒にピザを食べてました。仲良さそうに見えましたよ?」
((あの女か!!))
シャーリーの言葉にカレンとルルーシュの心の声がハモっていた。
「で、でも!それで恋人ってのはさすがに行き過ぎじゃないかしら」
机の下では握りこぶしを作りながらもカレンはどうにか作り笑いをしながら答える。
「そうね〜。じゃあ、調べてみましょうか」
「え?」
そう言ってミレイはホワイトボードにデカデカと・・・・・・・。
『幻の美形と謎の美女を追え!』
というタイトルを書いていた。
初支援させてもらいます。
支援
「C.C.」
早速、帰ってきたルルーシュがC.C.を睨みつけてくる。
「何だ、いきなり・・・・このピザはライに奢らせたぞ」
「そのことでは・・・・いや、そのことも含めてお前に言うことがある」
「・・・・・やらんぞ」
「いらん」
どう考えてもC.C.は聞き流すような素振りでピザを食べている。
「この頃、ライと放課後出掛けているようだな?」
「それが?」
「お前はブリタニアに見つかるとヤバイ。もう少し行動を慎め」
「断る」
予想通りの答えにルルーシュは怒りを抑えながら答える。
今日あった放課後のことをC.C.へと話す。
「だから、これからはライを連れ回して外を歩くな。見つかったら面倒になる」
そう言うルルーシュを見ながらC.C.はニヤリと笑みを浮かべているのにルルーシュは気付かなかった。
C.C.は言うことを聞きそうにないためルルーシュはライの部屋にも行くことにした。
生徒会メンバーがこんな計画を立てていると知ったライは苦笑いを浮かべていた。
支援
配達ktkr、全力で支援します!
次の日の放課後
『会長、皆!ライ君発見しました!謎の美女も一緒です!』
トランシーバーから聞こえてくる声にルルーシュは溜め息を付くしかなかった。
ライにもあの魔女を止めることは出来なかったということだ。
ミレイからの指示で全員が集まる。スザクは軍の仕事でいないのは救いだ。
「で、ライと謎の美女はどこに?」
「あの喫茶店のオープンテラスのほうです」
そちらを見ればライとC.C.がお互い向かい合いながらお茶をしている。
正しくデートといった感じだ。
しかし、ライは少し目をキョロキョロさせて辺りの様子を探っているようだ。
ルルーシュから言われたことを気にはしているようだ。C.C.はそんなライを楽しむように見ているだけだ。
「あ、注文が来た見たいねって、おぉっ!」
ライたちが注文したものは1つのグラスに2本のストローがあるアレだ。
「オープンテラスでアレをやるとはライも中々やるわね〜」
「でも、ライ君顔を真っ赤にしてる。可愛い〜」
「あの女〜〜っ!ライもライよ!」
そうやって興味津々で覗くミレイたちの後ろではカレンがトランシーバーを握り潰す勢いだった。
支援
全力で支援!
ゾクッ!
僕は自分の背筋が凍るような気がした。
「どうした、ライ」
目の前では実に楽しそうなC.C.がこちらを見ている。
はっきり言ってここまで機嫌が良いのは逆に不気味な気がした。
「チョコレートパフェをお持ちしました」
そうやって次にC.C.が注文したものはまたしても彼女らしくないものだった。
いつもだったらピザのお店へ直行だったのに今日はこんな喫茶店なのだ。
そして、頼むものがおかしい。最初のドリンクもおかしかったし、恥ずかしかった。
しかも、一緒に飲めと脅迫までしてくるのだ。
「ほら、ライ食べさせてやろう。あ〜んとしろ」
「なっ!?」
僕はC.C.から差し出されるスプーンを見て絶句してしまう。
(これは本当にC.C.か?双子の・・・・は無理か。じゃあ、風邪でも引いて頭がおかしく?
いや、C.C.が風邪を引いたことなんてないし。何か・・・・何かがある)
ライは頭の中でC.C.の行動に何か理由を付けようと必死だった。
「食べてくれないのか?」
「う・・・・」
そう言って何故だか悲しそうな表情をするC.C.に罪悪感が生まれそうになる。
これは多分演技だと分かっている、分かっているんだけど・・・・・。
「あ、あ〜ん」
僕にはそれに抗うような気概はなかった。
はっきり言って恥ずかしすぎる。「おいしいか?」という質問に頷くだけだ。味なんて分からない。
(こんなところ誰かに見られたら・・・・・・)
そこまで僕は考えてふと止まってしまう。
もう一度はC.C.は盗み見る、彼女はチラリと外の通りの方を視線だけ向けていた。
僕もC.C.に気付かれないようにC.C.の見た方向を見る。そして・・・・・・。
(うっわ〜〜〜・・・・・)
はっきり言ってこのまま沈んでいきたい気持ちになった。
恥ずかしいとか、今度生徒会室に行ったときだとか、ルルーシュに何を言われるのかとか。
色々と後のことを考えると憂鬱な気分になってくる。
これがC.C.がおかしかった理由なのだろう。あ、頭が痛くなってきた。
しえん
紫煙
「おい、ライ」
「へ?」
そうやって僕に声をかけたC.C.が僕の顔を掴んで引き寄せる。
そして、C.C.の顔が近づいてきていた。
「・・・・・へ?」
僕はそんな間抜けな声を出して固まってしまう。そして・・・・・。
ペロリ
「っ!?」
僕は頬を舐められた瞬間一気に顔を引いた。口をパクパクして声が出ない。
「頬にクリームが付いていたぞ、子供か?」
そうやって自分が何をしたのか別段気にしていないように見えたのは僕が慌てていた所為だろう。
若干だがC.C.の頬が少し赤かったのには気付くことができなかった。
僕のほうもさすがに限界だったので、言うことにした。
「C.C.」
「何だ?」
「皆が見てるの分かってるからやってるだろう?」
「何だ、もう気付いたのか。つまらんな」
そう言いながらも別段つまらない表情をしているのは僕を遊んでいるからだろう。
そんなC.C.に僕は溜め息を付いてしまう。
支援
支援
しえ〜ん
「だが、これはお前のためでもあるんだぞ」
「僕の?」
「これでお前が外出しても怪しまれないということさ」
「あ、なるほど」
確かにこういう理由で外に出るのであれば皆理由を一々聞いてこない。
僕はC.C.の案がそれなりに理に適っているのが分かった。
「そういうわけであいつらには私達が恋人同士だと言うことを見せ付けておく必要がある」
しかし、何故だろうか。目の前のC.C.からは嫌な予感が拭えない。
「さぁ、次は買い物でもしようか。ライ、私の服を選べ」
「分かったよ」
そう言って僕らは店を出るとC.C.が僕の腕にしがみついてくる。
「なっ!?C.C.!?」
「いいだろう?今は恋人同士だ」
そういうC.C.に僕は溜め息をつきながらも「まぁいいか」と思ってしまう。
何だかC.C.が少し嬉しそうだったから・・・・・・こんな時間も悪くないかなと・・・・・・。
「朝までお前の部屋にでもいてやろうか?」
「やめてくれ」
そんな風にいたずらっぽく言うC.C.に僕はやっぱり溜め息を付くしかなかった。
支援
自演
支援
バキリッ
「っ!?お、おい、カレン」
ルルーシュは自分の隣でトランシーバーを握り潰したカレンに目を丸くする。
幸いミレイたちはライとC.C.を夢中で見ている。
「なに?るるーしゅ」
「あ、いや・・・・なんでもない」
恐ろしく目が据わった顔で見られるとルルーシュは目を逸らして答えてしまう。
(こ、このままでは黒の騎士団に悪影響が及ぼしかねない!)
ルルーシュはそう判断すると携帯を取り出してライへと掛ける。
『ゼロ?どうしたんだ?』
「ライ、そこにC.C.はいるか?」
『う、うん。いるけどよく分かったね』
「少し代わってくれないか」
ライは「分かった」と言いC.C.へと携帯を渡す。
『何の用だ』
何だか面白がっているような、そしていささか不機嫌そうな声が聞こえてくる。
「これ以上変なことはやめろ。黒の騎士団に影響が出る」
『断る、ライは私のものだ。どうしようが私の勝手だ』
そうやってC.C.はさっさと携帯を切ってしまった。
ルルーシュは頭が痛くなるのを我慢しながら、隣のカレンを見てみる。
トランシーバーは無残な姿になり、カレンはジッとC.C.に殺気を含んだ視線を送っている。
「はぁ・・・・・ライ、もう少し考えてくれ」
そうやってルルーシュはライを見ながらそう呟いていた。
支援
その後、黒の騎士団・ゼロの部屋では・・・・・・。
「C.C.!アンタが言う作戦なら私がやればいいじゃない!」
「お前は別々に出るように心がけていただろう?」
「そ、それは・・・・・・・へ、変な噂が立ったら困るでしょう!」
「私は一向に構わないからやっただけだ」
「アンタね〜〜〜」
そうやって言い合っている2人を前にゼロは頭が痛くなってくる。
「お前たち、何故私の部屋でそんな話をする。他でやればいいだろう」
しかし、そんな言葉がこの2人に聞こえるわけがなかった。
結局、ゼロは自分の部屋から追い出されてしまっていた。
ライはというとミレイたちに捕まってしまい、こっちに来るのも時間が掛かるらしい。
早くこちらに来てあの2人を止めて欲しい。
「恨むぞ、ライ」
ルルーシュはそう言いながら盛大な溜め息を付いた。
溜め息をつくと幸せが逃げるというが、自分は今回のことでどれだけ逃がしただろうか、そんなことを考えていた。
「楽しかったぞ、デート」
「こんの〜〜〜!」
「はぁ・・・・あ、また幸せが逃げたか・・・・・」
その頃、生徒会室では・・・・・。
「ライ君!あの子誰?」
「なぁなぁ、今度紹介してくれよ!」
「まずは保護者の私に会わせなさい!」
「おぉ!大事な息子を渡しませんってやつですか?」
「勘弁してくださいよ〜〜〜っ!」
ライはライでミレイ・シャーリー・リヴァルに追いかけられていたそうな・・・・・。
支援
以上です!いかがでしたでしょうか?
今回は在庫(ネタ)がない状態から何とか搾り出したものでうまくいかなかった気がしないでもないですorz
もう少し自分の短編用の貯蔵庫に色々と在庫(ネタ)多くしたいものです。
次は本編沿いになります。アニメも色々と面白くなってきてネタが浮かんできていますw
それでは、また次の配達で!
GJ!
トランシーバーを握りつぶすカレンww
次回の配達楽しみにしてます
>>291 ピザの配達人卿、GJでした!今回も美味しくいただきました!
これはいいC.C.ですね! そして嫉妬するカレンの握撃wやはり哀れなゼロww
在庫が無くともここまでのSSを作れるとは
次回の配達も全力でお待ちしております!
GJ
多くのssでなんやかんやゼロが被害を受けてる気がww
次回も楽しみにしてます
>>291 毎度の配達GJです。
質問なんですが、アインシュタイン博士はやっちゃったみたいだけど、SSではあの研究を第四世代KFMガニメデ開発に応用し、GX-05ガニメデ・マークネモ(どっかの中国人みたいにライは機体をマリアンヌと呼ぶ)を開発って話作ってもいいのかな?
>>295完成の暁には全力で支援させていただきます
……ごひ?
>>295 バッチ来い!!
しかし、まともな大きさのKMFにはなりそうにないな。
超巨人騎になりそう。
書いていいといってくださる方が多いのには感謝です。
今書きかけのものが長編ものだからいつになるか未定ですが、なんとか書いてみます。
>>223 KOUSEI卿乙です。相変わらず良質で読ませてくれる作品です。
実は毎週本放送と同じくらい楽しみにしてますww
早くカレンとの邂逅を見たいです!
>>256 ライカレ厨卿、待ってました続編。
てっきりライがテンパって婚約しちゃうのかとww
次回作も期待しております。
しかし、最近ルルがオチに使われることが増えてきたな…。
皆の本編に対する憤りがルルを哀れな目にあわせるのか(笑)
そしてやはりライカレは癒される。
今週もカレン無事でよかった、本当に。
騎士団編でも、ブリタニア編でも、ライがカレンを救出して、いちゃついてる電波がww
さらに、C.C.を心配してかまっているライにカレンが嫉妬する電波もww
いつの間にかフラグ一級建築士が定着してるな
いや、俺としてはうれしいけど
あれはC.Cさんの演技だった的な小ネタはありですか?
いいんじゃなーい?
ロスカラの二次創作なんか好きなだけいじっちゃいなよ。良識と注意書きさえあれば大丈夫
しかし、3連休だったけど案外作品の投下は多くなかったね?やっぱりバイトとかの影響かな?
>>304の言うとおりだ。遠慮せず全力で投下するんだw
それでは投下させていただきます
ライ×カレン、C.Cです
おお、早速のレス。やはり休日でもこの時間が多いのか?
迷わず支援
「魔女の本気」
教団を壊滅させてから数日後、僕は次の作戦の為ゼロの執務室で彼と共に膨大な量の
書類仕事と格闘していた。
捕らわれたままのカレンの事は心配だ、正直今すぐにでも助けに行きたい。
だが、立場上騎士団の事を放っておくことは出来ない。それに今のC.Cは・・・
「お茶をお持ちしました。ご主人様、ゼロ様」
そう言って、お茶が二つ入ったカップを乗せたトレーを持って執務室に入ってくるC.C。
「どうぞご主人様。熱いので気をきゃッ!」
「ありがアッツ!」
「大丈夫かライ!」
「ああ、大丈夫だよ二人共」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
泣きながら塗れた所を何度も何度も拭き取るC.C。
あの傲岸不遜で、魔女で、いつの間にかベットの中に入っていてワザとカレンに見付かったり
裸Yシャツでピザを食べてこちらの反応を楽しむような悪女だった彼女は今、記憶を無くしたことによって
まるで別人のようになってしまっていた。
風呂上り支援
「ごめんなさい、ごめんなさい、お願いします、許してください。お願いします、お願い・・・」
「大丈夫だよC.C。僕が君を守るから、必ず守って見せるから・・・」
僕は泣きじゃくるC.Cを優しく抱きしめる。
ごめん、カレン。君の事は心配だけど、今のC.Cを放っておくことは、僕には出来ない。
ふう、魔女だった頃も手の掛かる女だったが、記憶が無くなってからもそれは変わらないか
ピザが好物なのも変わらないしな。まあ、ライに任せておけば大丈夫だろう。
性格が大人しくなったのはいいことだし、このままでも当分はなにも問題ないだろう。
そう、あの魔女は記憶を失っているのだ。だからライに抱きしめられた時ニヤリと笑ったのは
気のせいだ。こちらを一瞬見た時、その目がばらせば殺すといっていたことも気のせいだ!
(ギャップ萌えだったか?日本にはいい文化があったな。それにしても
“死ぬなら僕の腕の中で微笑んで死ね”だと?まったく、魔女を本気にさせたんだ、その責任は
とってもらわんとな。今のライもいいが、歳をとって渋くなったライというのも中々いいじゃないか。
それにいつまでも若奥様というのも男にとっては理想の一つだろうし、いざとなればアレを使って
原子崩壊すれば一緒に死ねるだろうしな。長生きはするものですよシスター?」
全力で支援
その頃のカレンさん
「ルルーシュなんて知らな・・・ハッ、今ライの身に危険が!」
「さあカレン、これで全て喋ってもらうよ」
スザクは気付かなかった。恋する乙女は百万馬力、ア○ムだってびっくりな事に。
いつもなら反応できたであろうが、今のカレンはいつもの三倍早かった。
「人の」
「ッ!」
カレンの右足がスザクの股間に吸い込まれる
「恋路を」
「ガッ!」
下がってきた顎に下から右の掌打を叩き込む
「邪魔する奴は」
「グァ!」
体が浮き上がる前に左手で髪を掴み右の飛び膝蹴りをかまし
「馬に蹴られて」
「ア・・アァ・・・」
そのまま流れるように右の踵落しを決める
「死んじまえー!」
「・・・・・・・・」
なんという腹黒さww支援
最後にマウントポジションを取りボコボコにするカレン。
頬を伝う一筋の赤い何か。ナナリーにはとても見せられない光景だ。
「ふう、さってと待っててライ、直ぐに助けに行くから!」
ちょっと良い汗掻いた的な仕草をしてから、愛する人のもとへ走り出すカレンさんだった。
次回予告
カレン無双。グレンの僕は入らない子。お帰りなさいませご主人様。
の三本です(嘘)
スザクー!
支援
投下終了です
勢いでやったいまは(ry
>>317 GJです
それにしてもこのC.Cノリノリである
とても面白い作品ありがとうございました!
>>317 面白かったです。記憶喪失(?)C.C.ネタ第一弾ですな。
今日から明日にかけてこのC.C.ネタとカレン健在ネタで大量投下の予感ww
>>223乙&GJ
ローマイヤさん攻略済とは……さすがはライ!
ジノが軽いwアーニャの料理からは逃ーげーてーっ!!
読みごたえのあるSSありがとうございました!
>>256乙&GJ!
読みながらニヤニヤがとまらなかった!
ルルーシュがフルボッコで少し可哀想だが、まあ、言った内容がアレじゃあ仕方ないなw
>>291 配達お疲れさまです!今日も美味でした!!
ただ在庫が無いということで、比較的短時間で書かれたためでしょうか?
今回は文章の細かい粗が目につきました。
>>317 スザクゥゥゥゥゥッ!!
ギアス最大の人外魔境(体力的な意味で)のスザクさんをこうもアッサリ降すとはっ!
恋の力とは恐ろしかりけり……。
スザク、しっかりしろ!
スザク?スザクーーー!
>>317 GJでしたー! しかしC.C.途中から声でてるw
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
323 :
カズト:2008/07/21(月) 01:07:02 ID:e7rpmcOG
ふう よしいけるか
はじめまして自分も心と勢いで書かせていただきました
初投稿でありながら挑戦的なネタでいかせていただきます
五話構成のつもりですが
文字量の調節がわからないのでレス数はどうなるかわかりません
タイトル「愛の嵐」
エロ+ラブ+コメディ
カップリング ライ×カレンでいきます
注意事項・十八禁にならないように注意してますが
・・・・・・です
ファイナルフュージョン承認できない人はどうか読み飛ばしてやってください
心無く書いたつもりはありません
なんかチキンレースの気分だ
支援します
325 :
カズト:2008/07/21(月) 01:10:09 ID:e7rpmcOG
愛の嵐 第一話 夢の続き
賽は投げられた・・・・・・
北の蛮族どもに宣戦布告の使いが届いた頃だ・・・・・
我が軍の準備は既に整っている・・・・・・
奴らの領土内の(ギアスで仕込んだ)工作員はいい働きをしているようだ
ブリタニア本国からの資金も潤沢だ、戦況によっては援軍が期待できる・・・・・・
この戦はとにかく迅速さと、膨大な資金、私をはじめ武官及び文官全ての家臣そして全兵力が全精力を傾けてなお、勝てるか否かという不完全な戦略で成立している 我が国民にも重い負担を強いる事になる
しかし、黙っていても圧倒的国力を誇る奴らは必ずわが国に食指を伸ばしてくるだろう
わが国の歴史、伝統、文化、人民の誇り、この国の全てを奴らに踏みにじらせてはならない!
ついに!私の夢が実現するとは!こんなに早く!
私の家族が安心して暮らせる世界が!
母上!
我が妹、咲久耶!!
そして、我が后カレン・・・・・・・・・
・・・・・・・っ!!カレン!?馬鹿な!!私には后などいない!!
後宮も王座についてすぐ廃止したはずだ!!
そう思った瞬間、私の意識と体が分離して私の意志を離れ戦意高揚のためにバルコニーに向かって歩いていった!
や、やめろ・・・・・やめろ・・・・・
やめてくれーーーーーーーー!!!!
「・・・・イ、ライ・・・ライっどうしたの!大丈夫!」
っ!!ハァハァ・・・・ハァハァ・・・・・・・・ゆ、夢だったか・・いや・・・・
「だ、大丈夫だよ・・・カレン・・・・・・・・」
ベッドから身をお越した一糸纏わぬ僕の側には
生まれたままの姿のカレンが身を寄せていた
全力で支援します!
327 :
カズト:2008/07/21(月) 01:13:53 ID:e7rpmcOG
愛の嵐 第二話 こんな夢の話
現在深夜、とあるラブホテルの一室
僕とカレンは、そこで身も心も結ばれた・・・・・
文字通り互いに精根尽き果てて眠っていたようだ・・・
「うなされていたけど・・・大丈夫」
「ああ大丈夫・・・」まだ頭の中で夢と現実がごっちゃになっている・・・
「びっくりしたわ・・・・・すごく苦しそうだったから・・・・」
「よ、よかった・・・・カレン・・・・生きていたんだ・・・・・ううっ・・」
「ちょ、ちょっと何泣いてるのよ・・・・当たり前じゃない・・・・私あなたとずっと一緒にいるって決めたんだから・・・・」
ああカレン・・・・その潤んだ瞳がたまらない・・・・・・・
「そうだな・・・・・・我が后カレンよ・・・・・・」
「そうね・・・・・って・・・え!あれ!?ぷ、ぷ、プロポーズにはまだ早いんじゃないかしら!え、えーと・・・・・ど、どうしよ!う、うわー・・・・き、后って・・・・・・・・・・・」
「ん・・・・あ!そ、その!いや夢でね・・・・そう!!その僕もそれくらい好きだぞ!あはははは・・・・・」どうやら、まだ寝ぼけているようだ・・・
「「あ、あはははははは・・・・・・・・・」」
落ち着いた僕は、ベッドから降り、ナップサックからデジカメを取り出し、シャッターのセルフタイマーをセットし、ベッドの方向にレンズを向け
再びベッドにルパンダーーーーイブ!!
すかさずシーツでカレンの胸と僕の体を覆い隠し、カレンの肩を抱き寄せる
「ねえ、ちょっとライ・・・・何でデジカメをこっちに」
「ん、記念撮影だよ」「ちょっと!!それはさすがに・・・んむ!・・・・んんんんん!・・・・・・ぷはぁ・・・・・・ああ・・ライ・・」ピーーーカシャッ!!
「・・・・・んもう!!ライ!!」「ごめん、さっきの表情がたまらなくて」
「馬鹿なんだから・・・」
「じゃ、もう一枚いこうか」
「ってえええええ!!」
こんな調子で十枚近くも「記念撮影」をしたのであった
支援
全力で支援!
330 :
カズト:2008/07/21(月) 01:14:53 ID:e7rpmcOG
「ねえライ・・・・夢の中での私ってお后様だったのよね・・・・・」
「うん・・・・女だてらに親衛隊長で戦姫と呼ばれてて・・・
僕と一緒に戦場を駆け巡ってて、その縁で・・・・・・」
「ぷっ・・・なんか今とあんまり変わらないわね・・・・ね、ねえ・・・
その中で私どうだった?その・・・・お后様として・・・・・・」
「綺麗だったよ・・・・・」「・・・・っば、馬鹿!何言ってるのよ!!
ストレートすぎるわよ!ホントに!そういう時は馬子にも衣装とか・・・・・(ブツブツ)」
な、何で怒るんだろ・・・・素直に感じた事を言っただけなのに
女心はわからないなあ・・・・・・・
「もう夜明けか・・・・そろそろ出ようか・・・・」
「ええ・・・朝帰りになっちゃった」「送っていくよ・・」
「うん、ホントは大丈夫だけど、少しでもあなたといたいから・・・」
支援
支援
333 :
カズト:2008/07/21(月) 01:17:04 ID:e7rpmcOG
愛の嵐(ラブストーム!) 第三話 デジカメパニック!!
カレンを送り届けた後、僕は部屋に帰ってデジカメを僕のパソコンに繋いでデータ転送完了ふぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・このデジカメリヴァルに返さないと・・・・・明日も休みだからなあ・・・・おやすみ・・・・・・・
がちゃっ「オッス!オラ、リヴァルって・・・・・・ライ、まだ寝てんの・・・
デートで貸したデジカメ返してもらうけど、いい?」
「んーーーー机の上に・・・・・・・・・・」 「んーとこれだ、んじゃね、おやすみ」
「さてと仕事仕事・・・・デジカメ繋いでと・・・ライが来てからの男女逆転祭りをまとめなきゃな確かあの時ライはテニスウェアを着せられてラケットを持たされてたなあ」
ライにとって思い出したくない一日だった
彼の姿を見た女子生徒からは「きゃーー!ライお姉さまーーー!!」と呼ばれ
さらには会長命令で生徒会メンバーを除き「よくってよ」以外の言葉を禁じられていたのだから、男のプライドは当然ズタズタであった
支援
335 :
カズト:2008/07/21(月) 01:18:14 ID:e7rpmcOG
「よし完了っと・・あれ?まだデータ残ってるよ・・・・・あいつ
データ消し忘れたな・・・・・・ちょっと参考に見てみるか・・・・
あいつらカナガワ租界にいったんだなあ・・ふーんラングマークタワーかあ
こっちは?おお!!紅のビキニ!!いい体してるなあカレン・・・・
そしてさらに・・・・ってええええええ!!こ、こここここれって、まさか!!
さ、さすがにこれはまずいよなあ・・・よし!見なかったことに」
「どうしたの?リヴァル・・・なにあわててるの?って・・・これってうわ・・・・・すご・・・・・」
「か!かかかか、会長!!わ、悪気はなかったんです!すぐに消しますから!!忘れましょう!!二人だけの秘密として!」
「いやあ・・・それがね、もう・・・遅いみたい・・・・・・・」
「うわあ・・・・・これって・・・うわ、うわ、あ、あはははは・・・・」「シャーリー!!」
「カレン・・・・・とっても綺麗・・・・・」「ニーナ!!」
「ライめ・・・なんて恥ずかしい奴だ!!」「ルルーシュ!!」
「ま、まあ二人ともそういう時期なんだからこうなる事ぐらい当然だよねさ、さすがに現場の写真は初めて見たけど・・・・・・」「スザク!!」
「ニャーニャニャ、ニャー」「アーサー!お前もか!!もうこれ以上は・・・・・・ってカ、カレンーーーーー!!」
「きゃああああああああああああ!!な、何でその写真がーーーー!」
顔中真っ赤に染まったカレンの悲鳴が生徒会室を爆破しようとするかのごとく響いていた
ヤバイ、面白い。支援
rival?
支援
338 :
カズト:2008/07/21(月) 01:20:17 ID:e7rpmcOG
愛の嵐(ラブストーム!) 第四話 お花畑を死守せよ!!
がばっ!!
ふと気付いた何か大事なことを忘れてるんじゃないか?
デジカメのデータをパソコンに転送して
リヴァルにデジカメを返して・・・・・・・って!!
デジカメのデータを消してないいいいいいいいい!!
あれを見られたら!!なんてこったい!!急いでリヴァルからデジカメを取り返さなければ!!
急げ!急げ!!急げ!!まずは、生徒会室か?
とにかく、急がなければ!!くそう!認めたくないものだ!若さゆえの過ちというものは!!(←データをうっかり消し忘れた事のみ)
「きゃああああああああああああ!!な、何でその写真がーーーー!」
遅かったーーーーーーー!
生徒会室には生徒会メンバーが・・・・・・・・
み、見られた・・・・僕とカレンの・・・・限りない喜びを刻んだ愛のメモリーが!!
支援
支援
341 :
カズト:2008/07/21(月) 01:22:05 ID:e7rpmcOG
「だ、大丈夫だって・・あんた達の仲は知ってるし、・・・・・それよりライ、あんまり無茶させちゃダメよ!いい?女の子の心と体はガラス細工でできてるのよ・・・特にカレンは」
「強化ガラス・・・・(ぼそっ)」(←ギヌロ!!!)「ヒッ(びくッ)」
「え、えーと、あはははははは・・・・・・こ、これで他の女子生徒も諦めがつくよね・・・・・」
「カ、カレン・・・き、綺麗だったから・・・」
「恥ずかしいやつだな・・お前は・・・・」
「こ、こういう時期だからね気にしない、気にしない・・・・」
「ニャニャニャ、ニャーーーン」
「「フォローになってなーーーーーーい!!」」見事にハモったよ
「「「「「「おーーーーーーーー!(パチパチ)」」」」」」感心するな!!!
「わ、悪かったよ!!まさか、ああいう写真を撮ってるとは・・・」
「リヴァル!!どうしてくれるんだよ!!あーもう恥ずかしい!!どうせデートの参考とかいったりして!カレンの水着姿も見たんだな!!カレンは僕の女だーーーーー!!」
(プチッ)あ・・・・・なんか切れた音が
「・・・・うるせーーーー!!お前に俺の気持ちがわかるかーーー!!お前俺と違って、あんなにモテモテで!!ぐぎゃーーー!!畜生ーーーー!!一人だけ大人になりやがって!!」
「皆さん何だかとっても賑やかです・・・・どうかしたんですか?」
ピシッ
その瞬間、生徒会室は時間が止まった!!
し、しまったーーーー!
ナ、ナナリーがまだいたんだったーーーーー!!
ど、どどどどどどーすれば!どーすれば!!どーすれば!!!
おい、大丈夫か。18斤ならすれ違いだが
しえんん
343 :
カズト:2008/07/21(月) 01:24:01 ID:e7rpmcOG
愛の嵐(ラブストーム!) 第五話 ある意味バースデイ
ナ、ナナリー!!さすがにこれはまずい!!彼女にはまだキャベツ畑とコウノトリを信じてほしいのに・・・・・・い、いけないその視線の先は!!ディスプレイがーーーー!!って消えてる・・・・
ルルーシュがナナリーの気配を感じたのか即効で足を使ってコンセントを抜いたようだ・・・・・
ルルーシュさすがはシスコンの鑑!!グッジョブ!!
「ぎゃあああああああああ!!おれの仕事があああああああ!!データがああああああああ!!」
他人の愛のメモリーを見せられるわ、仕事とデータがパァになるわ、散々なリヴァル・・・・・・ありがとう・・・・君の犠牲でナナリーのお花畑は守られたんだ・・・・・君のことは忘れないよ(3分くらい)・・・・・合掌・・・・・・・・
ってナナリーに関してはそれは心配しなくても、大丈夫だったんじゃ?ルルーシュの奴・・・クールに見えて意外とうっかりさんだなあ・・・・
「あの・・・・・リヴァルさん大丈夫でしょうか・・・・まるで抜け殻のようですが・・・・・」
「ああ、「これ」は気にしなくてもいいよ・・・ナナリー」 モノ呼ばわりかい・・・・ルルーシュ
「ところで・・・・・お兄様・・・・ライさんが大人になったってどういうことでしょうか?」 まだピンチ続いてたーーーー!!
「あら、ライさん何か雰囲気が・・・・・それとカレ・・・」
「え、えと、いや、あの・・・」もうだめだーー!!
「た、誕生日!!・・・だ!!思い出したんだよなライ!!」
「え?そ、そうなんだ!そういう事さ!だよな!!みんな!!」
フンフンフンフンフンフン! ナイスシンクロ!!
「まあ!!おめでとうございます!!・・・でしたら、早速ライさんの誕生パーティーしましょう!!」フゥ・・・なんとか助かったあ・・・
「んー・・・そうねーー」ん?ミレイさんがこっちを見てニンマリ微笑んだ・・・・や、ヤヴァイ・・・・・
「い、いえそこまで大げさにしなくても・・・・・」
「ライ、お前、ナナリーの好意を無にするわけじゃないよなあ・・・で、会長はどのようなパーティをお考えで?」ルルーシュ!そのセリフ!手前それでもシスコンかあああ!!
この程度なら問題無いだろ
支援
支援
なるほど。魚住理論だね
支援
347 :
カズト:2008/07/21(月) 01:25:49 ID:e7rpmcOG
二時間後・・・・
「それではー今日は緊急特別企画!ライ君着せ替え人形の日ということでーかんぱーい!」趣旨思いっきり変わってるしーーーー!!
あ、あれって・・・ブルマ!ネコミミ!メイド服!巫女さん!ワンピース!なんだかわからない女戦闘員服!セーラー服・・・・ってそれアッシュフォードのじゃねええええ!!
「とほほ・・・・・・」先日の男女逆転祭りでズタズタになったプライドを修復したばっかりなのに・・・・・・
芝生の上で木にもたれながら砂粒になったプライドをパズルのようにくみ上げていく僕・・・・・・
「はいコレ」傷心の僕にはカレンの持ってきてくれたジュースが何よりのクスリだよ・・・・・
「まったく・・・私も恥ずかしい思いしたのよ・・・あれからみんなに色々聞かれて・・・・・昨日だけど・・・あなたの誕生日になっちゃたね・・・・」
ふと考える「うーん、ある意味そうかもしれない・・・・・」「え?」
「僕とカレンの絆の誕生・・・・・日!」くそう!我ながら恥ずかしいセリフを・・・・・
「ば、馬鹿!そんな恥ずかしいセリフ照れないで決めなさいよね!!」
「ええい!まどろっこしい!」僕はカレンの腕を取って引き寄せキスをする・・・・
昨日のように貪りあうようなのじゃなくて、軽く・・・優しく・・・互いを確かめ合うように・・・・・・・・ (完)
348 :
カズト:2008/07/21(月) 01:29:30 ID:e7rpmcOG
以上で投下終了です
あー緊張した
結構色々考えましたよ・・・・・
デートシーンからホテル入りまでををばっさり切ったりして
数多く作品を作れる名のある職人さんたちにただ脱帽です
(あぶなかったなあ最初妃ってかいたよ・・・・・
これって側室をあらわすんだよなあ
正室は后でした)
おや、終了宣言目前にサルですか?
支援
>>348 カズト卿、GJでした!
初投下でなんというチャレンジスピリット溢れるネタを
貴卿の勇気に全力でGJ!!!
しかしバッサリ切った所も見たかった
次回以降の投下を全力でお待ちしております!
直接的表現が無ければ大丈夫だと思いますがどうなんでしょうか?
GJ
まあこの程度なら許容範囲なのでは?
>>348 乙&GJ!!いやー、やっぱりライカレはいいですね。癒されるわ。
・・・自分も微エロに挑戦してみようかな。
人が二人しかいない?
投下したいのですがかまわないでしょうか?
>>348乙でした!
ライがアホすぎるw
投下宣言の内容に、何処まで書く気なんだ!?板的に大丈夫なのか!?と無駄に心配してしましたw
最近、微エロものが複数投下されていたので警戒してしまった。
SSで細かいこというのは野暮かもしれませんが、「・」が多用されていてちょっと目に痛かったです。
そういう作風かと思われますので、「・」でなく「…」を使われてはいかがでしょうか?
支援できますよ!
さあ、皆全力で支援するんだ!
支援しますよ
睡眠時間削って支援するぜw
ファミリー劇場であるなのはさんの為に起きた俺も支援するぜ
360 :
銀飯:2008/07/21(月) 01:50:57 ID:Z1y9uruc
それでは投下をさせていただきます。
タイトルは前回と同じ『運命の欠片―託すべきもの』で、前回の話と続くので『運命の欠片―託すべきものI−』です。
CPはライ×アリスで、アリスとの修行中の会話です。
内容が薄い気もしますが、この話の設定で、295であげたガニメデ・マークネモにたどり着きたいです。
>>358安心して寝ておけ、我々が全力で支援する!
支援
一応支援
364 :
銀飯:2008/07/21(月) 01:58:43 ID:Z1y9uruc
『運命の欠片―託すべきものI@−』
CPはライ×アリスで、アリスとの修行中の会話です。
バッシッ、カッ、ビューン。っドン。
いつもなら静寂に包まれている中庭だがこの夜は違った。
一組の男女が互いに稽古という名の真剣勝負を行っているからだ。
自分の身長よりも少し長い棒を自由自在に扱う銀髪の青年と
まだ少女としてのあどけなさ(主に身長と胸囲の面で)が残る少女が
獲物のツインガーターナイフを用いそれと対峙していた。
カァン!?
銀髪の青年が少女の攻撃を自分の棒で受け止め、一瞬の隙を見逃さず、
蹴りを食らわせ、もろに壁に背中をぶつけた少女は片膝を地面に付いた。
「っく!はあ、はあっ・・・。」
やっぱり、ライ先輩は只者じゃない。
今でこそ、コーネリア殿下親衛隊の若手エース、特派のダブルエースなどと
言われ、その実力を知らぬものはこのエリア11において誰もいないが、
最初はそんな風に思わなかった。
能ある鷹は爪を隠す・・・。こうして改めて対峙してみるとその凄さ、私との決定的な違いがわかる。
生身で人を殺したことがあるかどうか・・・。私よりも先輩の踏み込みは二歩も三歩も深い。
下手をすればカウンターで致命傷になりそうな攻撃を与えることも可能だったのだが・・・。
全力で支援!
支援
368 :
銀飯:2008/07/21(月) 02:01:14 ID:Z1y9uruc
『運命の欠片―託すべきものIA−』
CPはライ×アリスで、アリスとの修行中の会話です
「どうした、アリス?君の実力はこんなものじゃないはずだよ?」
散々こっちの攻撃を無効化しておいて、よく言う。
「それは嫌味ですか、ライ先輩?」
「まさか?今日はいつもと違って力んでいるのか、
動きにキレが感じられないんだ。」
いったい何があったのかな?僕自身に思い当たることといえば、
冗談で「デートしよう」といったことぐらいだが・・・。
そんなに怒らせたのかな?
「力んでるつもりはないんですけど・・・。」
はぁっ、この人は本当に天然だ。自分でも知らぬ間に優しさを見せて女性の心をつかみ、自分に向けられる行為には善意で気付かない。
女性からすれば究極のツンデレを味合わされるようなものなのだろう。
私も危うく・・・、何?っと、とにかく、そういう風に気持ちをかき乱されたことで、
必要以上に入れ込んでしまったのは否定できない。
「今の君は動きが単調すぎる。そんな攻撃では僕には届かないよ。」
ビュウーン。そう言って先輩は私に棒の先端部分をのど元に突きつけた。
「っく。」
先輩の言う通りだった。このままではいくら戦っても勝てない。
でも、それは・・・。
「君には・・・、無理なのかな?」
自分でも不思議なくらい悲しい声色を出していた。
僕は自分の都合で彼女に重荷を押し付けようとしているんだろうか?
「なっ!?そんなことはない!ナナリーは私が、私が守る!!」
そうだ、ナナリーは私が守るんだ。こんなところで、いつまでもはいつくばってちゃいけないんだ。
だから私は立ち上がる、自分の力で・・・。
「うん、真っ直ぐないい目だ。河口湖のことを思い出すよ。」
支援
なのはさん見ながら支援
任された!支援
372 :
銀飯:2008/07/21(月) 02:04:18 ID:Z1y9uruc
なんか、行数の規制がものすごくきついので今回の投下は以上にします。
次回は河口湖のホテルにライも参加していてたという話で、そこでアリスとライがお互いの実力に気付くという回想シーンを。
しかし、自分の文才のなさがネックに・・・。
>>372 銀飯卿、乙でした
ナナナは魔人ゼロ様ぐらいしか知識が無いので河口湖の意味が分からんorz
故に、次回の投下を全力でお待ちしております!
>>372乙でした!
行数に規制入ることってあるんですか?
ビックリです。文字数の絡みもあるけど基本32行までOKだと思っていました。
続きが投下されるのを楽しみにしています!
頑張れ!アリス!!
>>373 河口湖でのアリスはスザク的活躍をしたんだ!(当時ナナナにはスザク未登場)
おはようございます。昨日の放送を見て勢いでライ×C.Cの
ssを書いてしまいました。ss書くのも初めてで、もちろん投稿するのも初めて
さらに、2chに文章を書き込むのも初めてなため
(ssスレは一個目から見てました)←支援位しろよ
文章が稚拙な上、読みずらいかもしれないですが、投下しても大丈夫でしょうか?
支援
おはようございました。支援はまかされたし
支援してくださる方ありがとうございます。
先述の通りカプはライ×C.Cです
タイトルは彼女との契約。
処女作ですのでお手柔らかにお願いします。
そんな顔をするなら死ぬな!C.C!僕が君を笑顔にしてみせるから!!」
僕は叫んだ。
C.Cを、大切なものをもう二度と失いたくないから。
今度こそ大切な人を幸せにしたかったから・・・。
「これ以上失ってたまるか!」
ヴィンセントが動けるようになった隙にアカシャの剣を破壊する。
「僕は知った!君のギアスを!本当の願いを・・・!」
そして僕は落下していくC.Cを受け止めた。
「そんな顔をするなら死ぬな!C.C!僕が君を笑顔にしてみせるから!!」
ライが叫んだ。
まったく・・・。私を笑顔にしてみせるだと?
私は魔女だぞ?童貞坊やのくせに生意気だな・・・。
だが・・・ライ、ありがとう。
薄れていく意識の中で手が何か温かいぬくもりに包まれるのを感じた。
おはようございました。支援
おや、少数派の青色のヴィンセントですか?
支援
「・・・か?C.C」
誰かの声が聞こえる・・・。誰の声かわからないけどとても優しくて、
その声を聞いてるだけで心が安らぐ気がした。
「大丈夫か?C.C」
目を覚ますと、きれいな銀髪をした知らない男の人がいた。
「どなたでしょうか?」
そう尋ねると、
「何言ってるんだ、それより調子は大丈夫か?」
と言って男の人は怪訝そうな顔をした。
もしかして新しいご主人さまだったのかもしれない。
だったら、ちゃんと挨拶しないと叱られてしまう!
「・・・新しいご主人さまですか?」
「えっ・・・?」
「できるのは、料理の下ごしらえと掃除、水汲みと牛と羊の世話、裁縫。
文字は少しなら読めます。数は20まで。死体のかたずけもやっていましたから・・・。」
言い終わり、ご主人さまの顔を見ると、最初は驚いた表情、
次に悲しそうな、そして寂しそうな表情をしていた。
8時の時報をお伝えします。
支援
僕は、何が起きているかわからなかった。
目の前にいるのは確かにC.Cだ。
なのに彼女は僕の知っている彼女とは別人だった。
そして僕は一つの結論に至った。
「そうかC.C・・・、君も記憶を・・・」
僕は彼女の過去を見た。そして知った。
彼女のギアスを得る前の苦悩、ギアスを得た後の苦悩
そして不死になった後の苦悩・・・。
そしてそれを知った上で僕は彼女に言った。『君を笑顔にして見せる』と。
これは契約。僕と彼女、魔女だったC.Cとの最後の契約。
ならば、僕はこの契約を果たそう、他の何に変えても。
そして僕は、目の前で震えている彼女を抱きしめた。
「そうかC.C・・・、君も記憶を・・・」
悲しそうな顔をしながらご主人様が言った。
記憶?何のことだろう?C.Cって誰のこと?
それより私は何か変なことを言ってしまったのだろうか?
なら謝らないと!
私がそう思って震えているとご主人様が私のことを抱きしめてきた。
びっくりしたけど、何でだろう?
ご主人様に抱きしめられているととても安心する・・・。
「C.C・・・君には世界はどんな色に見える?」
ご主人さまに尋ねられた。でも質問の意味がわからなかった。
でも、とりあえずC.Cが私だということはわかった。
「す、すみません。・・・わかりません。」
私はだめだ。質問の意味もわからないなんてご主人さまもあきれただろう。
そう思っていたのに、ご主人様はとても優しく微笑んでいた。
「僕もそうだった。世界に色なんてないって思ってた。
でもね、違かったんだ、世界に色がないんじゃなくて
僕が世界を見ようとしていなかったんだ。
ちゃんと見れば世界には色が溢れているんだ。
僕はそのことを大切な人に教えてもらったんだ。」
ライカレお願いしますw
「だから、僕は君にそのことを教えてあげたいんだ。
世界は色に満ちているんだっていうことを。」
「はい、私に教えてください。私、ご主人さまから教わりたいです」
私は気付いたらそう答えていた。何でだろう?
この人といると安心する。ずっとこの人に仕えられたらいいな、と思った。
「はは、やっと笑ってくれた。」
ご主人様が微笑んだ。
私は知らないうちに自分が笑っているのに気付き顔が赤くなった。
「す、すみませんご主人様!」
「謝ることじゃないよ。僕は君が笑ってくれると凄く嬉しい。それと・・・」
「それと・・・?」
「僕はライっていうんだ。だから、僕のことはライって呼んで。」
「そんな、ご主人さまを名前で呼ぶなんて・・・!」
「ラ・イ」
「うぅ」
「ほら、ラ・イだってば」
「わ、わかりました。ライ・・・様」
「はぁ、まぁ今はそれでもいいか・・・」
ライ様はため息をついていたけど、とても嬉しそうな顔していた。
支援
二日酔い+睡眠不足で脳が支援でるZE☆
…仕事に逝ってきます…
〜その後〜
「おーい、C.C」
「何でしょうか?ライ様」
「一緒にピザを焼こう!」
あれから僕は、C.Cと一緒に暮らし始めた。
まぁ、同棲といってもご主人さまと使用人みたいな関係だから何もないんだけどね・・・
「またですか?」
口ではそう言っているが、とても嬉しそうである。
記憶を失ってもどうやら好物は変わらないらしい。
「それよりいつになったら『様』無しで呼んでくれるんだい?」
「しゅ、主人と使用人の関係なんですからずっと様付け出やばせていただきます!」
それはあんまりだ。なので少しいたずらしてやろう。
「じゃあ、僕が主人じゃなくなったら様無しで呼んでくれるのかい?」
「えっ・・・?」
C.Cがまるで捨てられた猫のような目になって僕を見た。
正直グッとくるものがある。でも、ちょっとやりすぎたかもしれない。
「違うよ。君を捨てるって意味じゃないよ。」
そう言って僕はC.Cを抱き寄せて、・・・キスをした。
「C.C、これからは使用人としてでなく僕の大切な人として僕と一緒にいてほしい。」
C.Cは最初驚いたような顔をしていたが、次第に涙を流しながら笑顔になった。
そして「はい」と小さな声だったけど、そうはっきりと答えてくれた。
僕は彼女と契約した。彼女を笑顔にすると。
僕はそれを果たせたと思う。そして、その契約は僕と彼女が共に生き続ける限り果たしつづけていこう。
だが、それは以前の彼女との契約。
ならば僕は今の彼女と新たに契約を結ぼう。
「ねぇC.C、今君は幸せかい?」
僕は問う。
「もちろんです」
ならば契約の内容は決まった。
『じゃあ、僕はずっと君を幸せにする』
やるなぁ〜ライ!!
ルルではあり得ん
支援
流石はライ!本編ではできない事を平然とやってのける!! そこに痺れる憧れるぅ!
支援
かっこよすぎるぜ、ライ。支援だ。
あやつめ、やりおったわ!!
支援
おや、向こうからビームの翼を生やした赤い機体が、暁の三倍の速度で・・・。
支援
以上で終了です。処女作な上に勢いで書いたので
展開がおかしいかもしれないです。内容も変かもしれないです。申し訳ないです。
ちなみに騎士団ルートです。なのになぜライがヴィンセントに乗っていたかというと
僕はヴィンセントの方がライにあってるかなと思ったからです。
鹵獲したということにしておいてください。
最後に、僕のssを読んでくださった皆様と支援してくださった皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
感想を頂けると嬉しいです。
>>398のものですが、最初に言ったように
2chへの書き込みも初めてなのでsageとかいまいち
理解してなかったんですけど、ちゃんとsageできてますか?
>>399 乙andGJ!
名前のところが画面表示が紫で下線が引いてあれば大丈夫
「しゅ、主人と使用人の関係なんですからずっと様付け出やばせていただきます!」
↓
「しゅ、主人と使用人の関係なんですからずっと様付けで呼ばせていただきます!」
だと思うのですが……
>>401 すみません。その通りです。
自分では見直したつもりだったんですが・・・。
ご指摘ありがとうございます。
昨日のやつ見てて思ったんだがルルーシュの持ってるスイッチは何種類あるんだろうな。
むしろ同じスイッチで押すたびに様々な効果があるのでは・・・。
おはようございました
>>399 乙、そしてGJでした!
記憶を失ったC.C.がなんか可愛い、どういう経緯で今のC.C.になったんだろうか
いや、皮肉げな感じのC.C.が嫌いなわけではありませんが
次回の投下を全力でお待ちしております!
ところで、What your name?
>>402乙&GJ!!
ニヤニヤしながら、楽しく読ませていただきました。
お願いがあるのですが、ライ×C.C.のSSはどんなのがありますか?
自分で探せよ、という意見もわかるのですが、受験生であまり時間がなくて・・・・・・
教えてくださいませんか?
>>402 では保管の際に修正しておきます。
1スレ目から閲覧されているということなので自己紹介は省かせていただきますね。今後とも宜しくお願い致します。
>>405 SS一覧のカップリング欄に書いてある(完全ではない)ので、まずそちらを参考にされてはいかがでしょうか。
>>403 ナイトメアの操縦システムみたいに、グリップ部分を回して、複数のスイッチの役割を果たすのでは?
もしくは咲世子さんのクナイばりに、ルルーシュが大量に隠し持ってるか
>>404 >>399です
今回は突発的にssを書いたので名前とか考えてなかったんですよね・・・
というわけで、今考えました。僕の名前は「貌なし」に決定です。
言えない・・・。適当にさっき読んでた漫画から決めたなんて言えない・・・。
>>408では、あらためて貌なし卿、GJでした!
次の投下を全力でお待ちしております!
空気・歯車?
>>402乙&GJ!
可愛らしい甘さがあって良かったです
>>403 一期の設定では一つだったので、今もそうなんじゃないかな?
トラックボール状だったかで、動かす方向で何やるか指定しているんだったと思う
>>409 その通りです。空気・歯車です。
そして皆様へ、たくさん感想をいただけてとてもうれしいです。
初のss投下はとても緊張しましたがとても楽しかったです。
自分で書いてみて諸先輩方の凄さが改めてわかりました。
今後も、もっと良い作品を投下できるように精進していきますので
よろしくお願いいたします
不肖、貌なし
静かだ……聞くなら今がチャンス!
質問なんですが、職人の皆さんって一本のSSを仕上げるのにどれくらい時間かかりますか?
あ、投下される方いたら構わず投下してください
便乗質問。
>>309氏、トリップを付けられるのなら、コテハンも教えて頂けないでしょうか?誠に申し訳ありませんが、
現在の保管システムではトリップがあってもコテハンがないと??????自治区に格納されてしまうのです。
いつでもいいですので、お返事お待ちいたしております。
>>412 自分の場合は3〜4時間くらいですね。
頭の中に場面がフッと浮かんできて、それを文章化、といった具合に。
基本的に、起伏のほとんどない日常の一コマをSSにするのが好きなので、
分量もそれほど多くならず、たぶん他の職人さんに比べたら時間はかからない
方ですね。たぶんですけど・・・。
>>412 自分も3、4時間くらい
内容は出来ていても文字にするのにそれくらいはかかる
三〜四時間で作って、3日放置します、その後、二時間ぐらい修正します。
>>414 普段この人はこんな感じで過ごしていてって考えるのは楽しいですよね。
自分なりのキャラの把握にもなりますし。
>>412 自分は時間で現せば24時間ほどです。
遅筆な上にあーだこーだと見直しが多いのです。
何日にも渡って書いているので、
最初と最後で書きたいものがずれたりしてます。
面白い話題ですね。
私はいくつものSSを同時進行で作ってます。今は8個くらいかな…?
良いと思った物は投下、ボツになった物はネタだけ他の作品に還元させます。
そのため具体的な時間は分からないです…
長文でも2時間で出来る物もあれば、1レスで済むようなネタに3日くらいかける事も。
最初の構想自体は、歌や本からテーマを決めたり、他の人から出してもらったり様々ですね。
>>417 > 何日にも渡って書いているので、
> 最初と最後で書きたいものがずれたりしてます。
いっその事最後から書いてみるのは?
そこにたどり着くまでにどう膨らませるかが、面白いですよ。
メリットは展開に勢いと驚きが生まれる事。書き手から見た時と読み手から見た時の差が顕著になります。
テーマがブレない事も挙げられます。
デメリットは作品が縛られ、動きにくい事ですかね。
せっかくの急展開を用意したものの、そこにどうやって行き着くんだよ…みたいに。
そのせいで、どうにも平坦な作品になってしまう事も。
私はネタ探しからカウントし始めると、1週間はかかるな……執筆?時間は3時間程度だろうが
このスレに出した短編なら4時間ぐらいでしょうか・・・
自分のとこで作っている違う作品の二次創作とオリジナル物の
長編連載だと大体一週間から一ヶ月ぐらいかかります。
仕事してて文字数が3万とか4万とかなんで時間がかかるかかる
まあ、やる気が無いとも言えますが筆が神速な人は本当に羨ましいw
長編だととりあえず起承転結を考えて書いてます。
そうしないと
>>417氏のようにずれますから
ただ、面白いネタ思いついたら無理がかからないようなら修正
それが無理なら8割完成してても作り直ししちゃいますけど
短編は勢いでw
とりあえずこのスレがもうただの馴れ合いスレなのはわかった
>>414です。文章化に3〜4時間かかる人って割といらっしゃるんですね。
ところで、25分くらいに投下しても大丈夫でしょうか?
支援します!
執筆には勢いが…
ネタ自体はゴロゴロ転がってるから簡単に書けるけど
執筆時間は1週間掛かる時もあれば1日も経たずに書ける時がありますね
そう考えると毎日投下って凄いことなんですよね
2日連続はありますが3日、4日となると勢いが…
>>424 自分は6日連続で投下したことがあります。自分でも無謀だと思いました・・・。
では、投下します。
作者:余暇
タイトル:心ある者
例によって勢いで書いてしまいました。
『心ある者』
「・・・?何だ、あれ?」
黒の騎士団のアジトに向かうためゲットーの中を歩いていた僕は、ガレキの中に光る
何かを見つけ、立ち止まった。拾ってみると、それはビー玉だった。
「ビー玉か・・・。ずっと前からここに落ちてたのかな?」
そのビー玉には泥がつき、夕日にかざしても鈍く光るだけだった。
「元の色は何色なんだ?緑・・・か青といったところか。」
僕はそのビー玉に興味がわき、アジトに持って行くことにした。
水道の水でそのビー玉を洗ってみると、それは元の姿を取り戻し、緑色に輝いた。
「へー・・・。きれいなもんだ。」
ラウンジにいき、蛍光灯の光にかざしてみる。ビー玉は決して単調な緑色ではなく、
光の当たる角度によって微妙に濃淡の度合いを変え、時には薄い緑色、時には濃緑色、
時には青に近い青緑色と、様々な表情を見せた。
「・・・人と同じだな。」
僕はビー玉に、人間と同じものを感じ取っていた。人は、誰に対しても一律の表情を
見せるものではなく、相手に応じて微妙に変化を加える。そして、一人の人間を多数
の人間が評価する場合、一人一人見方が変わってくる。ビー玉も人も同じ、それぞれ
に色を持ち、光が当たれば個性ある輝きを放ち、いろんな見方をされる。
ただし、色を忘れずに持っている場合のみだが。
支援
>>421 俺もそう思うときはある。なので我慢できなかったら見ない事をお勧めする。
支援
「僕はさながら、さっきの泥がついた状態のビー玉かな・・・。」
誰にも見つかることなく、いつからそこにいたのかも理解されず、誰からも評価される
ことのなかった存在。このビー玉にも、泥で汚れる前はこうして光を放ち、色を主張し、
誰かに愛でられた時期があったのだろう。
でも、自分はどうだ?まだ色を失っていなかった頃、誰かがそばにいてくれ、見つめて
くれていたのだろうか。いや、もしかすると、最初から泥にまみれた状態で、今まで誰
も自分には目もくれず、ずっと孤独な中で過ごしてきたのかもしれない。
「もしそうだとすれば、僕は完全なはぐれ者だな。」
自嘲気味に笑っていると、ゼロがラウンジに入ってきた。
「ライ、探したぞ。」
「やあ、ゼロ。何か用かい?」
「今度の作戦についてだが・・・、む?それは何だ?」
ゼロは僕の手に乗せられたビー玉を指差した。
「ああ、ビー玉だよ。外に落ちていたんだ、泥まみれでね。」
「そうか。ほう、きれいなものだな。」
「そうだろう?元は、こんなにきれいな色をしていたんだ。」
しばらくビー玉を見つめた後、僕はゼロに尋ねた。
「なあ、ゼロ。」
「何だ?」
「僕にも、こんなに色鮮やかに光っていた頃があったんだろうか?」
「どういうことだ?」
「僕は記憶を失う前から、泥にまみれたビー玉だったかもしれないってことさ。
支援
支援
あつい。カキ氷が食べたい。
支援
支援
僕は言葉を続ける。
「最初から自分の色を持たず、泥にまみれて光を反射できず、誰からも気づかれない
孤独な存在、はぐれ者だったんじゃないかなって。今、学園や騎士団には仲間がいるけど、
本当はこんなところにはいてはいけないのかも・・・」
「本気でそう思っているのか?」
不意にゼロが尋ねてきた。
「え?」
「自分ははぐれ者だと、ここにいるべきではないと、本当にそう思っているのか?
君自身の意思はどうなんだ?ここにいたいと思っているからこそ、我々に協力してくれて
いるのではないのか?学園に通い続けているのではないのか?」
ゼロはなおも続ける。僕に反論の余地も与えまいとするように。
「君は大方、自分とビー玉は同じだと考えているのだろうが、それは少し間違っている。
確かに、人もビー玉も個性、つまりは色を持っている。その点については共通している。
だが、ビー玉は自分の意思で光るのをやめることができないのに対し、人は自分の意思で
行動し、他人に対して己を主張することができる。心を持っているか否か、それが大きな
違いなのだ。だが、今の君はどうだ?周りから視線を向けられ、応えてほしいと思われて
いるにも関わらず、みずから心を閉ざそうとしている。」
「・・・。」
「確かに、過去の君が何者であったのかは私も気になるところだ。だが、今ここにいる君
も君自身であることは、まぎれもない事実だ。今ある君がすべきこと、それは周りの言葉
に耳を傾け、君の意思でそれに応えることだ。自分の意思を持たない人間など、たとえど
れほど能力の高い人間であっても、私は必要ない。」
全力で支援
支援
ゼロの言葉は重く、そして力強いものだった。そうだ、僕は自分の意思でここにいる。
誰に命令されたからでもない、ここにいる人たちと一緒にいたいから、この世界にいる
ことを選んだ。過去の自分がどんな人間であれ、今ここにいる「ライ」という一人の男
として、意思を貫こう。
「ああ、君のおかげで目が覚めたよ。僕は自分の意思でここにいる。大切な人たちを
守るために、君が進む道を切り開くために。あまり後ろ向きな考えで、みんなの気持ちや
期待を裏切るわけにはいかないからね。君と話をして気が楽になったよ、ありがとう。」
「それは何よりだ。君には『ゼロの左腕』として、もっと力を発揮してもらいたいからな。」
「さあ、今度の作戦について話し合おうか、君の進む道を切り開くために。」
今は立ち止まる時ではない、前に進むんだ。答えはきっと、その先にあるはずだから。
おまけ
「ところでゼロ。君から見て、今の僕は何色に見える?」
「そうだな。具体的に何色かはわからないが、磨き抜かれたガラス細工のように透明に
見えるな。すべてを見透かすかのような、混じり気のない、崇高な心だな。」
「それは買いかぶりすぎだよ、ゼロ。」
「そんなことはない、試しに他の者にも聞いてみたらどうだ?案外、同じ答えが返ってくると思うぞ。」
支援
支援
以上です、支援ありがとうございました。
今まで自分のSSにゼロを出したことがなかったので、書いてみました。
保管者トーマス様
>>429の最後の行、(「〜だったかもしれないってことさ)の後に
(」)を足しておいてください。会話文をしめるのを忘れてました。お願いします。
>>444 余暇卿、GJでした!
なんか久しぶりにかっこいいゼロを見た気がします
次回の投下を全力でお待ちしております!
>>421ギスギスしてるよりはましだと思いますが
>>440 修正して保存しました。領地から行けますのでご確認ください。
443 :
441:2008/07/21(月) 13:54:03 ID:yUsOsOvv
ところで管理人さん、パトロンののV.V.さんが、死ぬ間際に8月7日に爆弾が投下されるといってましたが、銀板のSSもこちらで扱われるんですか?
>>442 確認しました、ありがとうございます。相変わらず、お仕事早いですね。
>>441 実は、かっこいいゼロを書きたかったんです。
だって最近のゼロ(ルル)はロクな目にあってないのでw
>>444 いや、トーマス卿の一存で決めるのはどうかと
僕としては扱ってくれるといいネタになると思うんですが
>>445 この更新速度もいよいよ2日に一度とかになるやも……
>>444 ……V.V.はっ、生きている!少なくとも私の中では。その証拠に、これからも会話文の中で出演を願うつもりです!
それはさておいて。以下は例によって私の個人的な意見です。
盤上のギアス劇場の発売迫ってきており、それに関するSSはどうするのかということですが……
私的に「ロストカラーズ」という一作品に限らず、ライが出てくるSSならば全て扱えればいいなと思っております。
そして、このスレに投稿されたものは全て当保管庫に収録いたします。しかし、何が良くて何は駄目か、これは
私個人ではなく住民の皆様で決めていくべきことだと思っております。
発売されてから内容を見てからでも遅くはないのでは?
>>441 まあ、ええやないの。そう思う人もおるってことやろ。
ぶっちゃけ俺もたまに感じるしな。
>>441も、わざわざ書きこんだ意図は分からんが、
他スレでアホなことしてるわけでもなし、そっとしとき。
しかし
>>440のgjな作品読んで、なんか妙に懐かしい気分になったな。
ビー玉、もう捨てたっけな……
ここはあくまでロスカラのSSスレだろ
盤上は関係なかろう
ここで今一度、私の立場を明確にしておきたいのですが、私はこのスレに対して何の権限も影響力も持ってはおりませんし、また持とうとも
思っておりません。保管庫及び管理人とは(少なくとも私は)スレにとっての単なる受け皿であるべきだと考えておりますので。
(単なる受け皿にしてはもう既に色々口出ししすぎているような気もしますが……)
間違っているぞ!
>>449!
盤上にライが居たら、介入させたら
それらは立派なロスカラSSとなる!
いやトーマス卿、権限はともかく影響力がないってのはないと思いますよ?
俺は読み専だったんですが貴方のロスカラに対する愛情の深さとその紳士な態度に心
うたれて書き手にまわったもんです。俺のほかにもそういうひといるんじゃないですかね?
盤上オンリーはダメだろうけど、ライを絡ませられるんならいいんじゃなかろうか。
それもダメとなるとナイトメアオブナナリーとかもNGになるし。
なるほど。
ギアス劇場はネタになると思う
パロディ的な意味で
盤上は正直微妙だな俺は確かに楽しいだろうしライって名前もスタッフの好意だろうけどロスカラの正式なライとは別の設定のライな訳だし
変な話ライであってライじゃない訳だからSSにするとなると複雑な気持ちに
書きたい奴は書く、書きたくない奴は書かない。度を越してなければそれでいいだろ
そんでもって、注意書に注目しといて、回避すればよい。
>そんでもって、注意書に注目しといて、回避すればよい。
「読みたくない奴は」を入れるの忘れてた
盤上は正直プレイしてみなきゃ判らないけど、現時点では純粋に盤上SSじゃなくて、
ライの盤上介入SSとか、ネタ元の一つとしてセリフ引っ張ってくるとかは有りだと思う
今だって悪夢ナナリーのアリス登場させたり、R2本編介入話がOKなんだから、
扱いのラインとしては同じじゃないかな?
ネタバレも絡んでくるので注意事項は必須でお願いしたいですけど
まあ盤上はネタとしてはなかなか面白いと思うが・・・
スレ的には微妙なところだな。
確かあれの設定は本国からの留学生だから、
・ギアス編ED→V.V.に起こされる→皇帝による記憶改変→留学生
・その他ED→皇帝の所へ連れてかれる→皇帝によ(ry →皇帝が関係者からライの記憶をぬく
→留学生
とかならつじつま合わせはできるな(皇帝がそんなことする意味はわからないがw)
まあ個人的にはライが出てきて楽しむことができるssなら設定はなんでもいいと思ってるんだがw
>>440乙&GJ
貴重な格好いいゼロさんだー!!
恥ずかしいことをサラリといってくれるところが、まさにゼロって感じでした!
盤上の話で盛り上がっているみたいだけど……空気は読まないよ? 僕たち友達だろ?(スザク的な意味で
と言う事で『姫と騎士にて、愛しきかな』を投下します。ようやくロイドとセシルさんが出せた〜
まぁ、内容は相変わらず純然たる『ライナナ』なんだけどねw 支援をしてくれる勇者は居らんのか〜(ぁ
支援します
「こっ……こんなのおかしいです」
「確かに不思議だね〜でも現実に確認されている現象だからさぁ?」
特別派遣響同技術部、略して特派。元ブリタニア帝国第二皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアの直轄部隊。
今後は新たに任命されたナイトオブラウンズ 枢木スザクの専門技術部 キャメロットとなる事が決定している。
そんな一団の実質的トップと言える二人、白衣を着た男性 ロイド・アスプルンドと技術士官の軍服を纏った女性 セシル・クルーミーは呆然としていた。
「もう一度確認させて頂いてよろしいでしょうか?」
「はい、ロイドさ……いえ、アスプルンド少佐」
ロイドが横に視線を向ければ、そこには軍の施設には似つかわしくない人物が居た。
栗色の僅かなカールを描く長髪、足が悪いのかこれまた軍の施設には似合わない車椅子。
細い四肢、白い肌に皇族風の衣装を纏った少女。整った顔の中心で伏せられた瞳は像を捉えていない。
「ロイドで結構ですよ? ここはあんまり軍隊らしくない場所ですし……貴女様は皇族なのですから。
ナナリー・ヴィ・ブリタニア皇女殿下?」
自分達と同じくらいにエリア11より戻られた七年も隠遁生活をしていた皇女。ロイドはそう聴いている。
そんな彼女は目が見えない身でありながら、しっかりとロイド達が見ているもの ナイトメア・フレームのシミュレーター外部出力画面へと顔を向けていた。
「現在シミュレーターを行っている者は本当に……ナイトメア・フレームに騎乗経験がありませんか?」
「はい。ライさんもそう言っていましたし、私の知るかぎりでも一介の学生でした」
「学生ね〜」
支援してやるさ。俺達は友達だからなぁ!
盲目の皇女と記憶喪失の少年、そんな良く解らない組み合わせがロイド達 特派に紹介された原因は自慢のデヴァイサーにある。
ナイトオブセブンとして忙しくなってくる頃だと言うのに、ワザワザここを訪れて…
『ナイトメア・フレームに乗りたいっていう面白い友人を紹介したい』…ときた。
告げられた名前と顔がロイド自身、アッシュフォード学園で目をつけていた学生だった事から二つ返事でOKし、今に至る。
「あの……そんなに凄いのですか? ライさんの操縦は」
もっとも指定した時間に当の少年に加えて皇女までやってきた時には、特派がまとめてパニックになった。
何せ出資元のシュナイゼルではない皇族など迎えたことも無く、盲目で車椅子の皇女なんてどう案内すれば!?
そう言った面倒を全てセシルに丸投げして、黙々とシミュレーターの準備をしていたロイドは後に反撃を食らうことになるだろう。
「凄いですよ〜シミュレーターだけで判断すれば……間違いなくエース級の腕前かと」
「そう……ですか」
ロイドは『また面白いパーツが手に入るかも〜』と腹黒い笑みを皇女には見えないから堂々と浮かべていた。
だが当のナナリーの表情に人間には興味が薄い彼も思わず首を傾げる
「あまり嬉しそうじゃありませんね、皇女殿下?」
「え? そんな顔していましたか?」
ナナリーの表情は僅かな嬉しさと大きな戸惑いが滲んでいて、花のような微笑はなりを潜めて曇っていた。
支援
「はぁい! あんな優秀なパーツ、ブリタニア中を探してもそうは居ませんよぉ? 手に入ったんなら喜ぶべ…ブゥ!?」
そんな表情を作る理由が本当に解らないと首を傾げるロイドは、自他共に認める人格的欠陥を抱えているの明白だろう。
余計な事を言った上司に鉄拳制裁を加えたセシルが叫ぶ。
「ロイドさん! 不敬罪ですよ!!」
「え? どうして?」
「……後でミッチリと教えて差し上げます……覚悟して待っていてくださいね?」
何時ものパターンでより厳しいお仕置きが確定したロイドがガックリと頭を垂れる。
ふとナナリーの曇っていた表情に輝きが戻り、口元に僅かな笑みを形作った。
その表情にキュン!と胸が高鳴ったのはセシル・クルーミー生涯の秘密。
「クスッ……」
「皇女殿下?」
「スザクさんが安心するのもわかります。クルーミー中尉、本当に良い人みたいだから」
「きょっ恐縮です!」
思わぬ方向でお褒めの言葉を受けたセシルは、背筋を伸ばして頭を垂れる。
こんなに小さな目が見えなくて、足も動かない少女を相手に予想以上に緊張していた自分に驚きを覚えた。
だがまたもや花の笑みはなりを顰め、凛とした表情を宿してナナリーは言う。
「けれど、アスプルンド少佐?」
「次はサザーランド五機行ってみよ……なにか?」
全力で支援
支援
あれ、ロイド大佐じゃ?支援
ナナリーは確かに目が見えない。
しかし代わりに発達した他の感覚で人の位置や動きを知る事ができる。
だからこそロイドに見えない視線を合わせるという事が出来た。そして言う。
「ライさんを部品呼ばわりは……許しません」
放たれる言葉は自分の大切な者に不当な評価を受けた憤り。精一杯皇族としての威厳を込めた言葉と表情。
だが自分の太腿の上で組まれた手がかすかに震えている。当然と言えば当然だ。
その表情にキュン!キュ〜ン!と胸が二度高鳴ったのはセシル・クルーミー来世までの秘匿。
いかに皇族とは言え、目が見えずに足も動かない。周りにいるのは今まで気心知れたアッシュフォードの皆ではない。
そして何よりも……ずっと一緒だと言ったライは僅かな距離、僅かな時間だが彼女の側に居ないのだ。
「……失礼しましたぁ、ナナリー皇女殿下。以後気を付けます」
「解っていただければ良いのです……出過ぎた事を言いました」
僅かな沈黙に伴ってロイドが述べた謝罪の言葉。元来呼び方なんてどうでも良い人間ゆえに、否定も肯定も大した意味は無い。
元々彼の部署に配属された部下ならばまだしも、皇女殿下が自ら連れてきた人間な訳で……
「ん?……そう言えば彼とナナリー殿下はどのようなご関係で?」
支援だ
支援
ロイドの脳裏を過ぎるのはそんな疑問だ。スザクに紹介されたのはライだけ。
アポ無しで皇女殿下が現れたからこそ、特派てんてこ舞いになったのである。
つまり本来来るべきはライだけであり、そこに無理を言ってナナリーも付いてきた形だ。
しかし唯の騎士候補やパーツの為にそんな事をするとは思えない。
見えないながらも、モニターの向こうで初騎乗とは思えない戦いを繰り広げる、仮装サザーランドを見つめる瞳は真剣で不安げ。
「えっ!?」
不意の質問にナナリーは驚き、戸惑う。そんな事を聴かれるとは思っていなかったから。
周りには知らない人ばかり。そんな言葉がもっとも合うだろう現状においてこの数週間。
ライとナナリーは今まで以上にお互いを意識し、同時に酷く自然に近くに居ると認識してきた。
他に頼る者も信頼する者も無いのだから当然のことだろう。ライという存在を説明する単語が見つからない。
ライはライであり、何時でも側にいてくれて……優しくて、強くて……
「私とライさんは…その……あっ!」
色々と考えがまとまらなかったが、不意にナナリーは的確な表現を思い出す。
それはブリタニア本国に帰ってくる前、あの平和なアッシュフォード学園で得た、兄公認の……
「私とライさんは……恋人……です」
ナナリーの皇女然とした先程の凛とした雰囲気は何処かへ吹き飛んだ。
顔を真っ赤に染めて視線は外され、落ち着き無く組み合わされた指が動く。
僅かに身を捩っているが、『微笑ましいな〜』と言う視線から逃れる事は敵わない。
それで余計に恥ずかしくなったのか? 頬を押さえて下を向いてしまった。
支援
「はっ恥ずかしいです……私ったらこんな事を人様に……」
その表情にドカーン!と音を発しながら新たな属性が目覚めたのは、セシル・クルーミーの……もう秘密にしなくてもいいかな?
気を抜いたら涎でも垂れてきてしまいそうだったが、仕事を放棄しなかった彼女はエライ。
だがちょっと目を離しているうちに画面が大変な事になっていた。
「ロイドさん!! いつの間にこんな設定に!?」
「ん〜君がナナリー殿下に見惚れている間に〜」
画面上ではかなりの数の戦闘をこなした割には損傷が少ないサザーランドと、ソレを取り囲むのは……
「この敵機! グロースター!?」
手には大型のショットランスを構え、優美なマントを装着したサザーランドの上位機体。
カラーリングと若干のフォルム変更からしてこの一団は……
「コーネリア殿下の親衛隊機じゃないですか!?」
「そうだねぇ、もう並みのサザーランドや無頼じゃ面白くないし〜」
「幾ら優秀でもコレじゃ……」
セシルの心配は半分的中し、半分外れる事になる。
確かに先程とは違い、一つ一つの交差で確実にライが操るサザーランドは損傷を増やしていく。
だが一方でグロースターも各自に損害を受け、一騎……また一騎と数を減らしていた。
その戦いに驚嘆しつつ、セシルはシミュレーターの入力ログをふと見て……気がついた。
支援
支援
「精度が最初と変わってない? こんなに長く行っているのに?」
「う〜ん、その上で悪い所は改善されてきてる……なんだろうねぇ〜彼は」
「一秒間で12回前後の入力をゼロに近い誤差で……もう30分になりますよ?」
確かな異常。人間である以上ある程度の消耗があるはずなのに。突然の状況変化は熟練の兵士ですら命取りになりえる。
レジスタンスが乗る無頼、正規の騎士が操るサザーランド、親衛隊が駆るグロースター。
ライは本人も意識する所では無いが、急な敵の実力の変化に同じような対応ができている。
「ライさん……」
高評価を受けているはずなのに、ナナリーはやはりロイド達の言葉に、ライの操縦技術を純粋に喜ぶ事が出来なかった。
『僕は君の騎士になるよ』
数日前の夕食の席でライが言った言葉、それ自体はナナリーにとって嬉しいものだった。
もちろん唯の恋人である事が不満ではない。だけどずっと憧れていた騎士、ユーフェミアとスザクの関係には嫉妬さえ覚えた。
何の役にも立たない自分がそんな事を考える事、選ぶ事自体が浅ましいと知りながらも、その子供のような憧れは消えない。
だがもう一度その関係を認識してみると……大変なものだと気がついた。
騎士は主を何としても守らなければならない。守れなかったら……スザクのように苦しみ続ける。
主は騎士の行動に責任を持たなければならない。戦いで命を危険に晒すこともまた……主の責任。
辛い……辛い……本当に私は甘くて……
支援
支援
「セシルさん、ロイドさん。そろそろ上がって良いですか?」
そんなナナリーの暗い思考を中断させるタイミング、まるで計っていたかのようにライが通信でそんな事を言った。
「別に大丈夫だけど……何かトラブル?」
「イエ、今日はこの位にしておこうかと。乗れる、動かせると言う事は解りましたし」
セシルの疑問にライは淡々と答え、僅かに躊躇って……
「それに……」
「それに?」
……続けた。
「そろそろナナリーが寂しくて泣いちゃってるかな?って」
一瞬の静寂……言われた内容を理解してナナリーの顔が徐々に、顔が赤に染まっていく。
言われて初めて零れ出した涙を拭いながら本当に嬉しそうに、同時に恥ずかしそうに叫ぶ!
「なっ!? 泣いてなんていません!!」
ナナリーは思う。どうしてライさんは絶妙のタイミングで、まるで私の事が解っているように……
凄いことや恥ずかしい事をサラッと言ってしまうし、行ってしまうのだろう?
本当に止めて欲しい……これからは貴方につり合える皇族に、恋人になりたいと思っているのに……
そんなに貴方が優しくて、素敵だと……何時までも甘えてしまいそう……
支援させてもらうぞ、全力で
支援
そんなナナリーの様子を知ってか知らずか? ライが選択したのは言葉遊びのふざけ合い。
所謂恋人同士のじゃれ合い。
「そうかい? 泣いてないなら、もう少しやって…「ダメです!」…どうして?」
「えっと……初めて乗ったんですから、無理をしては体に毒ですよ?」
「う〜ん、でもな〜」
ナナリーもライの言葉の意味と理由を理解している。故にこそ『戯れ』を続けた。
今度は皇女「ごっこ」だろうか? キリッ!と彼女の可能な限り凛々しいと思われる表情を作り、限界まで硬い声で言う。
「あんまりワガママ言うと命令しちゃいますよ!? 我が騎士ライよ、早急に私のところに帰ってきて下さい!」
「イエス、ユア・ハイネス!」
シミュレーター上ではボロボロで片腕のサザーランドが、最後のグロースターの頭部をスタントンファーで吹き飛ばしていた。
その事実がロイド達を驚かせているが、ナナリーはもうそう言ったことで驚くのは辞める。
『だってライさんですから』
簡単に納得できてしまう自分に驚き、同時に思う。
『いまは「遊び」かも知れませんけど、何時か必ず……貴方に相応しいナナリーになります』
ライ…かっこいいなw
以上でした〜
ライが直接登場しないというある種画期的(ぇ)なライナナSSですw
私は結構キャラを好き勝手に弄ってしまう人間なので、何時も「コレってライ?」とか頭の片隅で思いながら書いてます。
しかし余計な事を書きすぎて、またもや予定通りにいかず・・・本当なシュナイゼルお兄様とチェスの予定も・・・Orz
そして支援をありがと〜
いい機会だから言っておく。そう、ss投下は嬉しかった。
それから、ライナナだったことも。だから…
一度しか言わないぞ。……ありがとう。
>>490 GJ!!!!ナナリー可愛すぎる。
『だってライさんですから』に自分も納得してしまったwww
ちくしょー、なんてバカップルだ。
だがGJ!
>>490 貧弱な軍馬卿、GJでした!
セシルさんw 確かにナナリーの仕草というか雰囲気というか
ぶっちゃけすべてが可愛い、そんな感じがとても良かったです
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
甘い…!ストロベリな空間GJ!
ちょっと鳥肌がたったよw
セシルさんが新たな世界への扉を開いたーーー!?
若○ヴォイスで「やりおったわーー!」が聞こえるwww
>>490乙&GJです!
新たな属性に目覚めたセシルさんの行く末は如何に?
ナナリー、かわいいよ、ナナリー!オマケにちょっと凛々しい一面も垣間見れて二度美味しい!!
ライが軽口ながら、ナナリーをいたわっているのが感じられたのも良かったです
次回、シュナイゼルとのチェスも楽しみにしております
497 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/21(月) 19:18:14 ID:UzReexa0
これからSS投下してくださる職人さま達へ
C.Cは記憶と同時に不老不死の力も失ったそうです。
後ナイトオブワン(ビスマルク)の機体名は「ギャラハッド」
ナイトオブテンの機体名は「パーシヴァル」だそうです。
(公式サイト)より
サイト見ればわかることですが一応報告しました。職人の方々暑さに負けず頑張ってください
今日が静かな夜と感じるのは私だけでしょうかね?
私もそう思います
500 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/21(月) 19:53:45 ID:RiVKuvVm
嵐の前の静けさですかね?
最近本編が超展開の上にギアスの謎っていう、ある意味物語の核心についてだからねぇ
ライを絡ませて描くとすると、やはり色々考えなくてはいけない事もあって筆が遅くなったりするのは避けられないのでは?
いや、ただ単に先週のラッシュが異常だったというのもあるのだろうが
あのCの世界にライが介入するとすれば、聖闘士の冥王ハーデス編の時のふたご座のシャカみたいな存在になるのかな?
聖闘士でありながら神だから自由に冥界と現世を行き来できるごとく、
黒の騎士団でありながら、ギアスを超越した存在であり、現世とCの世界を自由に行き来できる。
それじゃ2200頃にちょっとした燃料でも投下しますか。(SSではありません)
>>502 先生!シャカは乙女座です!……なんてツッコミはさておき、本編をなぞるなら
ルルーシュと一緒に巻き込まれる、という展開が王道かな?
>>497 わざわざ乙
公式はどこが更新されてるかぱっと見わからんので、そういう情報は助かるよ。
追記だが、V.V.の項目も更新されてた。
抜粋でこんな感じだ。
・嚮主になったのは、C.C.の「逃亡」後
・シャルルたんと同い年(双子の兄)
・力(コード)は、ゼロとの決戦で負傷→皇帝と会話したときになくした(渡した?取られた?奪われた?食われた?掘r(ry)
ところで、軍人編ENDの後そのまま行政特区が継続してたらどうなってたんだろう?
ユフィは生きてる、ウz……スザクは専任騎士のまま。学生組はみんな普通に卒業……
……だめだ。書いてみたいけど平和すぎてギアスらしくない(マテ
たくさんの感想、本当にありがと〜
セシルさん大人気で嬉しいですw 難しい状況なのにバカップルって良くない?(オレだけ?
>504
逆に考えるんだ! 平和だからステキ♪と考えるんだ。
つまり特区成功後の軍人ルートならば、オレンジやヴィレッタさんと絡みつつ、藤堂さんや四聖剣とも絡められる。
ついでに玉城も苛められると考えるんだ!
>>504 すまない、あまりの暑さに致命的なミスをしてしまったorz。セシルさんのうなぎの蒲焼シロップカキ氷を食べてくる。
それはさておき、一期でナナリーがV.V.とであった時に、C.C.と間違えた時、「はじめましてだね、ナナリー。僕の名前はV.V.」「えっ、でも・・・」な発言したよね?
あれC.C.じゃないのって確認の意味で聞いていたのかと思ったけど、「はじめまして」の部分に「えっ、でも・・・」と言ってたなら、ナナリーは以前にV.V.とよく似た人物=ライの契約者と会ったことがあると、捕らえてもいいのかな?
いや、その伏線があれば、かなりSS作成の幅が広がるのではないかと思っただけです
>>504 本スレの方でも時々見るんだけど、ここではキャラの蔑称使うのやめた方がいいよ。ネタでも
前の方で馴れ合いとか言われてたけど、他のギアススレに比べてここって大分マシに思える。
それって、変に偏った考え方を住人が押しつけあわずに、純粋にSSを楽しんでるからじゃない?
俺がスザク好きってのもあるし、ちと大袈裟かもしれんが、あんまりいい気分はしなかったので
オレンジは愛称なのか蔑称なのか
個人的には9:1くらいで愛称だと思ってる
>>507 うん。その通りだ。ごめん。以後気をつける。
>>506 V.V.を知っていた(面識があった?見かけた?)可能性もある、とも取れる。
公式のV.V.の項目にもマリアンヌとの関係を匂わせるような記述もあるし……。
>>508 オレンジは、どうなんだろ?
でもルルーシュは仲間になったとわかった時からジェレミア卿呼びだよね。
それとオレンジって呼称は本編からだけど、その他のは…ね?
かっこいいの:ジェレミア
ネタなの:オレンジ
しかし、静かな夜だ。だがそれがいい。
10時になったら管理人さんが燃料を落とすそうだぜ
愛されている(ネタキャラとして)こそのオレンジ呼びと判っていても、
あんまり連呼されてるとショボンだった自分にとって、
最近のジェレミア株の上がりようは嬉しくもあり、何か悔しくもあるw
>>418 すごい遅い返信ですが、アドバイスありがとうございます。
書きたい所を書いてからまわりを作るですね、やってみます…
キャラの愛称、蔑称の話題なら
リヴァル=空気 は微妙なラインですかね?
個人的には問題ないと思いますが。
オレンジ株上げたか?
むしろ俺は失望したが。
一期の頃の狂気はどこに…
517 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/21(月) 21:32:34 ID:UzReexa0
すいません 497を書いた者ですが、これからも公式サイトの情報(キャラクター・KMF等)を書き込む
つもりなのですが、その場合、「放送後確認して更新された内容をすぐ書き込む」か、「時間指定をして書き込む」かどちらがいいでしょうか?
公式サイトの情報により「書こうとしていたSSの内容」と矛盾するという形で職人の方々の創作意欲をさげたくないので
ぜひ教えてください。
それとも公式サイトの情報は職人の方々が各自確認したほうがいいでしょうか?
>>517 取り敢えずsageたほうが宜しいかと。書き込み云々については職人様方がある程度話し合って決めるのがいいと思います。
今夜に結論を出さなくともよいのでは?
>>517 自分の意見を言えば、ロスカラSSという時点である程度の設定改変はあり得るし、自分も含めて書き手の方は必要なら公式サイトや用語集を参考にすると思うので、わざわざ書き込まなくてもいいのではないかと。
調べてもわからない事があれば、専用のスレで質問すればいい事ですし。
職人として言わせて頂けば、正直ここに書いて欲しいとは思わないんだ。
ご自身で言っているけど「矛盾による作家の意欲低下」を懸念した場合、「直ぐに書き込む」だろうと「時間指定で書き込む」だろうと大差が無いと思う。
正直意欲を削ぐような事を言ってすまないと思っています。だけど、一職人としてはそんな意見です。
コレは私個人の意見なので、他の職人様はわかりませんが。
>>517 正直な話、みんなも公式見てるだろうから必要ないと思う
522 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/21(月) 21:53:45 ID:UzReexa0
>>518から
>>521 すいません見るだけの立場の自分が職人の方々の手助けになるかと思ったのですが
いらないお節介だったようです。
職人の方々とこのスレを見ている方々申し訳ありませんでした
>>521 同意。必要な情報なら自分で取りに行くと思う。
ついでにリヴァルについて、ネタであると分かっているけれど、
あまり続くのは少し残念に思うよ。
>>516 ゴメン、そりゃ逆に評価下げた人がいても当然だよな
自分がよく出入りしているスレの論調が「もうオレンジとは呼べない」って感じが多かったので
プラス方向に誤認してたかもしれない
他のスレではどうか判んないし、マイナス評価で言ってるってことも有り得るよな
ぎゃあ、ごめん!
リロってなかったorz
>>522 特に気にされる必要はないと思いますよ。
むしろ気にするのは、sageてくれない事だけです。
>>522まあ善意でやったことだしあんまり文句はいわないけど一言言わせてくれ
メール欄に全力でsageと書くんだ!
V.V.「……ねえ」
トーマス「なんですか?」(カタカタ)
V.V.「どうして僕の晩ご飯がカップ麺1コだけなのかな?」
トーマス「ほお……貴方がそれを言いますか?前回私がちょっとお風呂入ってる間に、
配達のピザ全部食べたこと(0009-0187参照)を私は覚えてますよ」(カタカタ)
V.V.「……そんなの君が悪いんじゃないか。ラッシュの時間にお風呂入るなんて」
トーマス「えーそーですね、私が悪いんで結構ですよ。保管庫の更新作業の途中なんですから邪魔しないでくださいね」(カタカタ)
V.V.「……まったく……まだまだ幼いね君は……ん?」
トーマス「えっと……貧弱な軍馬卿が16時54分12秒に新着、と……」
V.V.「カップ……保管庫……」
トーマス「うむ……やはりナナリ「トーマス!!」ってうわあ!びっくりした!何ですか急に大声出して!」
V.V.「トーマス……僕はとても大事なことを思い出したんだ。このカップ麺でね」
トーマス「はあ……?カップ麺を見て大事なこと?今夜のピザなら却下ですよ、あれは私が……」
V.V.「違うよ。解らないの?カップと保管庫……カップだよ、カップ」
トーマス「いやあの、さっぱり解らないんですが……カップ?と保管庫のどこに関係が……」
V.V.「もう!カップだよ!カップと言えばカプ。カプといえばカップリングだよ。3スレ目でキャラごとの部屋作るって言って
そのまま放置じゃないか!忘れたの!?」
トーマス「あーはいはいカップリングね(よくそんな連想出来るな〜、カップからカプでカップリングって)。……え……カップリング?
…………カップ、リング……カップ………………」
V.V.…………」
トーマス「…………」
キタ━━━━━━━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━━━━━━━!!!!!!!!
はい、2200になりました。管理人です。住民の皆様、大変おまたせしました。スレッド毎SS一覧のカップリングの欄のキャラクター(一部のみ)にリンクを張り、部屋を設けました。
今後部屋は増やす予定ですので暫くお待ち下さい。なお、キャラの選定は全くの偶然であり、私の趣味や嗜好は反映されておりません。
>>522 まあそんなに気に病む事はないと思います。メール欄にsageとだけ書いときましょう。
トーマス卿、乙です。
保管庫方見てきました。
キャラの選定が幼・・・だけのような気がするけど気のせいですよね、ははは。
>>528確認してきました
トーマス卿に全力で乙!この○リコンめ!(誉め言葉)
↑○が伏せ字っぽくない
本当に仕事が速いですな〜トーマス氏とV.V.さんには頭が上がりません。
早速私の作品も保管していただいたようで……そろそろ「姫と騎士にて〜」でV.V.さんの出番ですか?
解ってますよ〜ちゃんと……ちゃんと……準備してたような気もします(ぁ
本当に何時もありがと〜
>>528 乙です。保管庫見ました。どこまで充実させる気ですか?w
あなたが管理人やってくれて、本当に幸せです。
しかし、絶対保管のギアスか・・・。ギアスって進化するんだなぁー。初めて知ったよ。
533 :
萌は文化:2008/07/21(月) 22:24:42 ID:hABTYzpe
>>528 乙です
ところで10時半くらいに投下していいかな?
>>528 流石です!トーマス卿!
今朝、ライCCのSS話が出た時、
そういや、カプからのリンクってなかったな?未登録も多いからかな?
と思っていた自分にとって非常にタイムリーな更新です!!
というか、ひょっとして今朝話題が出てから取り組んで今更新したとか……?
だとしたら、素晴らし過ぎる!
ドラクエでパパスが一方的にやられているところが、支援
>>533 どうぞどうぞ
>>535 実はそうだったりしますw 構想自体はもっと前からあったんですが、今朝のC.C.のレスを見てこりゃ流石に拙いと思い、構築から試験まで4時間で済ませました。
突貫工事的なものでしたが、概ね好評のようで安心しました。
>>538 大丈夫、V.V.からコードを抜き取ればいいんだよ。
投下をどうぞ。
540 :
萌は文化:2008/07/21(月) 22:41:35 ID:hABTYzpe
ではお言葉に甘えて…
タイトル「寝起きドッキリ in 特派」
注意点
・アホです
・黒の騎士団編ほど勢いはないです(先に言い訳)
・長くなったので3分割で投下します
・特派編ではライ×セシルが俺のジャスティス
全力で支援!
支援!
支援!
544 :
萌は文化:2008/07/21(月) 22:47:17 ID:hABTYzpe
軍の宿泊施設(詳しくは聞くな!)
「おっはー!!!、やあ、みんな元気かな? ……そりゃ良かった! 私も元気だ。今回、ブリタニア軍内で、皆で笑える出し物として寝起きドッキリを撮影することになりました。ジュレ…」
「ジュレミア卿、おっはーはもう古いです。そしてうるさいですよ」
「そしてアシスタントのヴィレッタ卿だ!!」
「中途半端なスルーは止めてください」
「……ではヴィレッタ卿、例の物を」
無駄と悟ったヴィレッタは仕方なしに例によってプラカードを取り出した。
支援
いっぱいいるので後は任せました
ライセシと聞いて飛んできました。 支援
547 :
萌は文化:2008/07/21(月) 22:49:44 ID:hABTYzpe
「今回は最近ユーフェミア様の騎士にもなった軍内でも話題騒然のクルルギ卿が所属する特派のメンバーの方々です。個人的にはライ卿が楽しみです」
プラカードの写真を画面に見せるヴィレッタ。
スザクの写真の下には「今、注目度No.1」と書かれている。
同じようにライの写真の下には「本命」と書かれている。
ちなみに他の2人の写真には「興味なし!」と書かれている
ジュレミアって、わざとか?支援
おっはー!!!でワロタ 支援
550 :
萌は文化:2008/07/21(月) 22:56:26 ID:hABTYzpe
>>548 すまない。素で気づいてなかったorz
以後修正しながら投下するから間違えてたら修正お願いします
では次から投下の続きを
551 :
萌は文化:2008/07/21(月) 22:57:35 ID:hABTYzpe
「そうか! では早速、我が同志、ライ卿の部屋へ!!!」
「えっ! 普通はそこ最後じゃないんですか!?」
「私はイチゴショートケーキはイチゴから食べる主義だ!!」
「ライ卿はイチゴですか?……ってジェレミア卿!!」
思い立ったら即行動するジェレミア。
もちろん全力疾走で…。
「ちょっと! ジェレミア卿!! カメラ、カメラ忘れてます!!」
所変わってライの部屋前
「フフフ、さあ!来たぞライ卿!!!」「ジェレミア卿……起きたらどうする気ですか」
「おっと、それは失礼した」
全速力のジェレミアをカメラ担いで追いかけたヴィレッタは少し気が立っている様子。
支援
支援
554 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:00:53 ID:hABTYzpe
「では皆さん」
クルリと回りカメラにお辞儀をするジェレミア。
「いきなりのいいのかクライマックス!! あのブリタニア軍内でとったアンケートで
彼氏にしたい男1位!
男が抱かれたい男1位!
男から見ても興奮する男1位!
むしろあなたのせいでそっちに目覚めました責任取って欲しい男1位!!
………のライ卿の部屋の前まで来ております」
「どこを対象にとったアンケートですかそれ!!」
深夜なのも構わず大絶叫で語るジェレミア。
そして、それ以上にアンケート内容がおかしい。
ライ!逃げてー!超逃げてーー!!支援
支援
支援
558 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:04:54 ID:hABTYzpe
大丈夫なのかブリタニア軍?
ヴィレッタは本気で転職を考えた。
「それじゃあ1、2、3でライ卿に突っ込むぞ」
「今の流れだと大変卑猥に聞こえんですが…」
ドッキリが無事に終わるのか?心底心配になってきたヴィレッタであった。
「では突撃ィィーー!!」
ガチャ
「お邪魔しまーす」「そこは普通!?」
ヴィレッタは何故か悔しくて壁を拳で殴った。
「ライ卿は……居た居た。しっかりと寝ているようです」
「とりあえずマヨネーズ見つけてマヨチュッチュッしとくべきか?」
支援www
支援
561 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:07:40 ID:hABTYzpe
「ジェレミア卿、だからそれ古いです。…………はっ! コレは?」
その時、ヴィレッタの目に入ったのは恐らくライの飲みかけのジュースが入ったペットボトルであった。
「こ、ここは、やはり寝起きドッキリの定番としてやっとくべきですよね……ドキドキ………」
「なんかのど乾いたな。 おっと、ちょうどいいところにジュースが」
ゴクゴク見事な飲みっぶりなジェレミア。
ちなみにペットボトルの中身はオレンジジュースだ。
「…………あ、食べかけのオニギリが…」
「腹が減ったな。お! これはいいところにオニギリが………甘っ!! そして酸っぱ!! なんだこのオニギリは!?」
支援
ジェレミア卿自重しろ 支援
564 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:09:50 ID:hABTYzpe
セシルさん作のオニギリ。
中身はマーマレードです。
皆さんは夏場に長時間放置したオニギリを食べる時は気をつけましょう。
「………あ、ライ卿の歯ブラシが…」
「食ったら歯を磨かんとな……ゴシゴシ」
当然、ライの歯ブラシである。
支援
ジェレミアw、支援
567 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:11:43 ID:hABTYzpe
「……………」
何やら殺意が沸いてきたヴィレッタであった。
「おっ! 見ろヴィレッタ、ライ卿め、脱いだ下着がそのまんまとはだらしがないな。まあ、それはどうでもいいとしてライ卿を起こすか」
「………記念に持って帰るか」
真顔で呟くヴィレッタ。
何の記念だ。
ベッドの横まで来た二人は布団をめくるとまさか部屋を荒らされてるとは気づかずに脳天気に寝ているライの寝顔があった。
ヴィレッタはとりあえず寝顔をアップにした。
支援
569 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:13:38 ID:hABTYzpe
「では……どうやって起こすか?」
「イヤ、普通に起こしたらどうですか?」
「それでは面白い映像は撮れん!!」
ビシッと言い放つジュレミア。
普段の業務もそれくらい真面目にやってほしい、そう思うヴィレッタであった。
「そうだな………ヴィレッタ、もし朝目覚めたら目の前に私の顔があったらどうする?」
「考えたくありません」
「うむ、つまりどんなリアクションかわからない…か」
イヤ、私なら迷わず射殺する!ってことは黙っておくヴィレッタであった。
支援
支援
572 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:15:47 ID:hABTYzpe
「ではそれで行こう!」
ライ卿に新しいトラウマが出来ないことを祈ろう。
ヴィレッタは無言でお祈りをした。
「では………!」
「待って! 何故脱ぐ!?」
やる気満々のジェレミアはライを起こさぬないように覆い被さり互いの顔をギリギリまで近づけた。
……何故か上半身裸になって。
「…………どうしましたジュレミア卿?起こさないのですか?」
「いや……」
なかなか起こさないジュレミアの様子が妙なことに気づいたヴィレッタは声をかけた。
支援
支援
575 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:21:08 ID:hABTYzpe
「今さらだが………ライ卿ってかなりの美形だな」
「美形は認めますがそれが何か?」
「イヤイヤ、こうも顔が近いとな………」
何故か頬を赤く染めるジェレミア。
「せっかくだからキスしてみるか」
「はぃぃい!?」
真顔でいうジュレミア。
焦るヴィレッタ。
「ジュレミア卿何を………!?」
「イヤ、この体験はもしかしたら貴重かもしれんな。いつか役にたつかもしれん!」
「役にたったら私はあなたとの関係を保っていられる自信がない」
「では、ライ卿……マヨネーズの代わりに…」
マジかい!。
ってかまだそのネタ引っ張るか!
ジュレミアは目を閉じ、ライの唇へ自らの唇を近づけた。
咲世子「アッ、アッ、アッーーー!!!」
ナナリー「咲世子さん、静かにしてください」
ルルーシュ「テレビから離れろ。咲世子」
アッーーー!支援
支援
578 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:24:15 ID:hABTYzpe
「させるか!!」
ライの貞操を守るため、どこからかショットガンを取り出し発砲するヴィレッタ
「ぐふぉぉぉ!!」「な、何!? 銃声!?」
直撃! 吹っ飛ぶジュレミア。
一方、銃声に驚いてライは飛び起きた。
「って何この状況!!?」
「ライ卿」
「?」
混乱するライはヴィレッタの声に振り向いた。
するとそこには寝起きドッキリと書かれたプラカードを持ったヴィレッタがいた。
「大成功だ」
「何がですか!!?」
「では、次のドッキリへ行きましょう」
支援
支援
581 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:26:53 ID:hABTYzpe
スザクの部屋の前
「おはようございます。ワケあってここからは私、ヴィレッタと」
「なんで僕が……」
「ライ卿でお送りしさせていただけます」
ジェレミアが現在、治療室に運ばれたため、ジェレミアの代わりに急遽ライがドッキリをすることになった。
もちろん、ライの意識は全く関係なくだ。
「ところでヴィレッタ卿、僕の下着が一枚なくなってたのですが知りませんか?」
「さて…な、ドッキリのさいにジュレミア卿が部屋を荒らしてたから、その時にどこかやったんじゃないか?」
オレンジーーwww支援
ジェレミアッー!ww支援
584 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:30:48 ID:hABTYzpe
ヴィレッタのポケットの膨らみ、ライはその中を知らない。
「さて、我々は今クルルギ卿の部屋の前に来ています」
「いきなりスザクって…普通、見所は最後に持ってきません?」
「そこは編集でなんとかするから大丈夫だ。……では出発!」
ヴィレッタはあらかじめ入手していたカードキーでロックを解除して中に入った。
ライもそれに続いた。
部屋の中は散らかっていた。
床には無造作に脱ぎ捨てられた衣類が転がり、テーブルには食事をした後そのままにされた食器と学校の宿題らしきものが放置されている。
支援
586 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:32:41 ID:hABTYzpe
「散らかっているな」
「今日のシュミレーションはハードでしたし、スザクは学校の宿題が溜まってましたからね。終わってすぐ寝たんでしょう」
頑張ってるな、とライは落ちてる衣類を綺麗にたたみ始めた。
「あの……ライ卿?」
「あーあー、ノートにケチャップがついてるよ。食事の時間も惜しんで勉強か、頑張ってるなスザク」
続けてテーブルを片付けるライ。
その姿、まさにおかん!
数分後
ライが部屋をあらかた片付け終わるとやっと撮影の続きが再開した。
「では、クルルギ卿を起こしましょう」
「了解」
ベッドで眠るスザクの元まで来た二人。
ヴィレッタがカメラを担当しているのでライがスザクを起こすことになった。
「スザク、スザク」
声をかけてもスザクが起きないためライはスザクの頬を突っついた。
手術室の扉を開けるとそこにはバトレーがいた
支援
おかんキャラのライwww支援
おかん支援w
590 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:35:52 ID:hABTYzpe
「zzz…」
「むっ!」
すると本能的に何か察したのかスザクは眠ったままライの腕を両腕でしっかりつかんだ。
「眠ったままだな」
「すごいなスザク。眠ってても隙がないなんて」
たいしたもんだとライが頷いていると…
「………チュパチュパ」
「!!?!」
何故かスザクはそのままライの指をしゃぶり始めた。
これにはさすがのライも嫌な鳥肌が立った。
「離せ下郎が!気色悪い!! この指を指チュパしていいのは後にも先にも我が妹のみ!! 貴様ごときゲセンの者がしゃぶっていい指ではないわ!!」
言葉使いまで変わり怒るライ。
なんとか指を外そうとするが腕をしっかりつかまれていてなかなか逃げ出せない。
ふざけるな、と怒りライはスザクの顔を見た。
ちょっライwww支援
スザクwww
ライまさかの狂王化
支援
593 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:40:34 ID:hABTYzpe
寝たまま指をしゃぶるスザクの表情はまるで汚れを知らぬ赤ん坊のように穏やかで幸せそうな顔をしていた。
……不覚にもその表情にライの心臓鼓動が一瞬だけ高鳴った。
「な、なんだ……今のは! 私が、この私が、このような寝ぼけ変態に一瞬とはいえ、ときめいた……だと?
認めん………認めん!認めん!認めん!認めん!認めん!認めん!認めん! 認めてたまるか!! そんなことあってたまるかぁ!!!
そうだ私は認めん!この男に一瞬とはいえ我が妹の面影を見たとは断じて認めんぞぉ!!!」
近くにあった灰皿でとにかくスザクを殴りつけるライ。
その姿に普段の温厚な彼の姿はなかった。
イ〜〜ヤ〜〜!?支援ww
sayoko sann ooyorokobi?
灰皿がなぜスザクの部屋に!? 支援w
597 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:44:49 ID:hABTYzpe
「ライ卿!! やりすぎ! すでに彼は一度目覚めて今は気絶している!!」
白目をむいて頭から流血しているスザクを見て、ヴィレッタが必死に止める。
ライはいつの間にか自分の指が解放されていたことに気づくと灰皿をはなした。
「ハァ…ハァ…なんか色々な意味で何かに目覚めそうで恐かった…」
「………ライ卿の新しい一面を見た」
汗だくのライを見ながら何故か赤面する?
ライww支援
いったん風呂に行ってくるので、誰か支援任せます
支援!しかし、一時間近くも投下出来るなんてw
601 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:49:44 ID:hABTYzpe
ヴィレッタであった。
ジェレミアに続いてスザクも治療室行きに……
「とりあえず次行きましょうライ卿」
「ハァ……ハァ…ハァ……わかりました」
次の部屋に移動する二人
スザクの寝起きドッキリ、失敗
支援
支援
携帯だよね?PCだったらもう少し多く投下できるはずだし・・・。
規制が強化されてるの?
携帯だから一介の文章量が少なかったり、時間がかかったりするのかしら?支援
606 :
萌は文化:2008/07/21(月) 23:53:16 ID:hABTYzpe
っとここで一旦終わりです。
支援ありがとう。
風呂入って残りを仕上げてから2回目を2時くらいに投下予定。
無理なら明日のお昼になるんでその時、また支援お願いします。
GJでしたw
ジェレミア卿の早期の戦線離脱が悔やまれるw
セシルさんのドッキリがかなり期待w
あと、配達ですが・・・・・・。
ピザは出来ていますが、今日中は無理っぽいですねorz
もう少し早めに配達すべきでしたw
とりあえず配達には来るので食べてやってくださいなw
>>606 萌は文化卿、GJでした!
ジェレミア卿!全力でしっかりしろ、ジェレミア卿!……オレンジィィィィィーーーーー!!!
ライが壊れかけw ってスザクゥゥゥゥーーー!
2時か、明日テストだしなぁ、支援できないかもしれませんが全力でお待ちしております!
GJでした
いろんなライがみれましたw
続きが気になるww
>>606乙&GJ!
アンケート内容が騎士団編以上にカオス過ぎるっ!!ライ!逃げて!逃げてーーーっ!!
おっはーは耐えたがマヨチュッチュッはふいたw
自重しないジェレミア、一見マトモなようで、全くそうでないヴィレッタさん、に純血派の未来を憂えたw
咲世子さんはTVの前で大喜びしているんだろうなw
しかし、ライも相当壊れているw
こんばんは!いつもありがとうございます!
今日はSSをお届けに参りました!
今回はコードギアス Regain Colorsの方をお持ちいたしましたw
どうぞお召し上がりくださいw
ライとカレンはパイロットスーツに着替え、それぞれの機体の前に立つ。
「これはどう受け取ったほうがいいのかしら?」
「ゼロが現れたら動いてくれていい」
「我々なら例えブリタニアに発砲しても知らん顔を決め込めると?」
「悪い取引ではないはずだ」
確かに中華連邦がブリタニアへの発砲は国際問題となってしまうだろう。
だが、自分たち黒の騎士団ならばそれをすることが出来る。
「武官と聞いていたが政治も出来るようだな」
C.C.は他の場所へと歩いていく。カレンも紅蓮へと乗り込んでいく。
ライと星刻が残り、星刻が口を開いた。
「ゼロは来るか?」
「来ます」
星刻の質問にライは自信を持って答えると自分の月下へと向かっていった。
お待ちしておりました!
支援!!
全力で支援!
「はあああぁぁぁぁっ!」
ライは月下を駆り、グラストンナイツと戦っていた。
ゼロが現れ、ブラックリベリオンの時と同じ戦い方でこの状況を打開した。
(やっぱりルルーシュは凄い)
自分が同じ状況に追い込まれた場合にそんな判断が出来るかと問われれば難しい。
作戦指揮を立てるのはやはりルルーシュが何枚も上手ということを再認識した。
「なら、僕がやることは1つだ!」
ルルーシュの、黒の騎士団の剣となり、敵を屠ること。
前に戦った金色の機体・ヴィンセントがルルーシュの無頼を追っていた。
しかし、追いつかれるのも時間の問題だった。
サザーランドからの銃弾をカレンは輻射波動で防御し、捕まっていた団員を逃がしている。
「こっちは動けない。ライ!」
「っ!!」
ヴィンセントが瞬間移動をしながら無頼へと近づいていく。
だが、おかしい部分がやはりあった。
データではルルーシュの無頼も瞬間移動しているのだ。自分の機体も先ほどとは違う場所を走っている。
分かった、全力で支援しよう
支援
ふいにテレビの生放送をモニターに開いてしまい、そこで一瞬でその謎が解けた。
いくら生放送でもタイムラグは2,3秒はある。
カメラには瞬間移動すらしていないヴィンセントが映し出されている。
ルルーシュの無頼も普通に真っ直ぐに走っていた。
「時を止めるギアス!だが、物理的なものは止められない・・・・・止めたのは人間の体感時間か!」
グラストンナイツが持っていたランスを手に持つと振りかぶる。
向こうはこちらには気付いていない、あの力に勝つには不意を打つしかない。
「うおおおおぉぉぉぉっ!」
ランスを一直線に投げる。
ヴィンセントはそれをどうにか避けてしまう。足場が悪く照準がずれたのだろう。
「しまった」
不意打ちを外してしまい、こちらが気付かれた。
(やられる)
そう感じたとき、こちらに一瞬気を逸らしたヴィンセントへと1発の弾丸が向かった。
待機していた狙撃部隊が発砲したのだろう。
誤射なのかその弾丸はヴィンセントへと直撃コースを取っていた。
(やったか?)
そう思った瞬間、それをルルーシュの無頼がヴィンセントを庇っていた。
両腕が破壊されて倒れこむ無頼へギルフォードのグロースターのランスが投擲される。
それをライの月下とヴィンセントが受け止めていた。
「ルルーシュ、無事か!」
『あぁ、それよりそっちの機体に攻撃しないでくれ』
「何でだ、君を狙っているんだろう」
『頼む』
ルルーシュの言葉にライは頷いた。
その後、星刻の宣言によりブリタニア軍は撤退していった。
全力で支援するんだ!
その後、ルルーシュ・ライ・C.C.・カレンは一室に集まっていた。
「ゼロの正体は?知っているのは組織内で私たちだけとなったが」
「それも伏せよう」
「ルルーシュ、私は今まで通りゼロの親衛隊隊長でいいのかしら?」
頷くルルーシュにカレンは荷物を持つと外へと向かっていった。
「ルルーシュ、あのパイロットのことだが」
「すまない、君にも教えるわけには・・・・」
「あれもギアス能力者じゃないのか?」
ライの言葉にルルーシュは表情を変えることはなかった。
ただ興味を示した目でライを見つめる。
「ほぉ、だったらあの瞬間移動はどういったギアスだと?」
「時を止める・・・・・人の体感時間を止めるギアス・・・・・違うか?」
数秒の間、ライとルルーシュの視線が交錯する。
やがて・・・・・・・。
「ふ、ふははははは。素晴らしい、ライ。そこまで見抜くとは恐れ入ったよ」
「まぁ、これぐらい見抜けないとゼロがいない間の代行をやってたなんて言えないからね」
ルルーシュは笑ってライを見る。ライもそれに笑って返した。
支援
支援だ
支援
黒の騎士団ももう一度一丸となり動き始めた。
ゼロはその場でライを自分の左腕として紹介をした。
今までのライの行動をカレンが多少脚色して説明を行ったおかげが反対意見が出ることはなかった。
「まさか、僕が君の左腕になるとは思わなかったよ」
「君が今まで行ってきた功績、そして私がこの少ない時間でも分かるくらいの判断力や行動力。
そのどれを取っても申し分ないものだと私が判断した」
「まぁ、実際そうだったしな」
C.C.はそうやって小さく呟いていた。
「何か言ったか?C.C.」
ルルーシュには聞こえなかったらしい。C.C.は肩をすくめるだけだった。
「それでルルーシュはこのまま学園へ?」
「あぁ、それまでライ、君にはゼロを演じてもらう」
そうやってゼロは仮面を外して、ライへと渡す。
「分かった」
ライは頷きながらそれを受け取った。
しかし、心の中では少し憂鬱な気分になるライだった。
おやすみ前の支援
支援フー
以上です!この前が長くて今回は短いorz
もう少し配分に気をつけないといけませんねw
今回の話は第7話「復活の騎士団」でお願いします
とりあえずライにはロロのギアスをあんな風に見破らせましたが、良かったでしょうか?
少し無理があるような気がしないでもなくて不安なのですが・・・・・・。
さて、とりあえず連絡事項です。これからピザの配達が毎日ではなくなります
まずは短編の在庫(ネタ)がないというのが大きいです
それに毎日やっていたら本編沿いがさっさと追いついてしまいします
はっきり言ってそれは避けたいので・・・・・マジでorz
毎日配達を楽しみにしてくれた方はありがとうございますw
配達しなくなることはないので次の配達を待っていてくださいw
乙&GJ
次も楽しみにしてます
>>628 ピザの配達人卿、GJでした! 今回も美味しくいただきました!
ギアスの見破りかたは良かったと思いますよ
次回の配達を全力でお待ちしております!
>>628 今晩も配達お疲れさまです。
この感じだとロロとはあまり絡まないまま進むのでしょうか?
配達が毎日でなくなるのは寂しいですが、次の配達を心よりお待ちしております!!
>>626 貴方のレスを読んでなんとなく、
「おはようからおやすみまでスレを見つめるVV(とトーマス卿)」
というフレーズが浮かんだw
>>628 GJ!…確かに、こんなに緊迫した場面で丁度よく
モニターにテレビの生放送を開いてしまうライがちょっとらしくない感じだけどw
ギアス能力の解明の仕方としての発想はすごいと思いました。
あとお届けが毎日じゃなくなるってそりゃ当然だよw
これからは自分のペースで。楽しみにしてます。
>>606 腹筋クラッシューーー!
10分ほど、パソの前で悶絶して画面が吹き出した唾で汚れてしまった!(知るか
あ、ところで、短いですがライ←シャーリーもののSSを投下しても大丈夫でしょうか?
かまわない。しかし、この時間人が多いようだ。作成中の物を633投下が終わってしばらくしてから投下できそうっだ
『砂糖菓子王子×苺味の飴玉』
誰もがそれを見てしまえば、ただ黙って見ているか、静かに驚くかしか出来ないものだろう。
それが、告白という場面であれば。
私、シャーリー・フェネットは偶然的にそこに居合わせてしまった。
教室に忘れ物をし、それを取りに来た際に声が聞こえた。
(何だろう?……)
人の為せる興味心からかソロリと歩み寄り、その教室の中を覗いた其処には男と女がいた。
一人は知らない女子生徒。
もう一人は白に近い銀髪と蒼い双眸が特徴的な痩身で端正な顔を持つ男。状況から言えば、男はその女子生徒から告白を受けているという事になる。
男のほうは良く見知った顔だった。
告白を受けているその人は数週間前に、ここアッシュフォード学園で倒れているところを発見され、保護された記憶喪失者のライであった。
その人は……私が密かに想いを寄せている人でもある。
「好きです」
その女子生徒は彼にそう言った。
その言葉が私の耳の中を劈く。
許されるのなら、今すぐにその場に行って告白を止めさせようと思った。だけど、私にはそれができない。いや、それを許されていようが私にそんなことはできない。
何故なのだろう……。
彼が愛しい。誰にも渡したくはない。なのに、なのに……
それが、相手に対する嫉妬心なのかそれともただの独占欲から来る言葉なのか今の私には考える事が出来なかった。
「…今の僕には、君の気持ちを受け止める事が出来ない……だから、ごめんね」
静かなその声が相手の告白の答えだ。
教室の中には無音と言っていいほどの静寂が渦を巻いているようにも見えた。
漸く、判ったのだ。彼女は振られたのだ。ライと言う人物に。
どんなに綺麗な言葉を並べても、それは断っている事に違いはないのだ。
数十秒の静寂の幕が上げられ、彼女はライに頭を垂れてからその教室を出て行った。
私は咄嗟に廊下の陰に隠れたから、その女子生徒に見つかる事は無かった。
息を吸って吐きながら壁に寄り掛かる。
ヒンヤリとする壁の表面は今の私の体温を鎮めるのに最適だった。
重心を壁に預けながら私の体はズルズルと床に落ち、膝を抱き、顔を埋めた。
636 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/22(火) 01:31:00 ID:HqjlEscx
あー、先程人生初の二次創作を書き終えたんですが……
他の人が終わるまで待ったほうが良いですかねぇ。
と、いうか、2chへの書き込みも初なので全く勝手が分からないですorz
すまん、人は少なかったようだ。
支援
支援しますぜ。
>>636 とりあえずメール欄にsageと入れようぜw
支援
支援
静かになった教室。開け放たれた窓から入ってくる風にライはそっと目を閉じていた。
白銀の髪が、風と踊る。
宝石にも似る蒼い瞳は、ラピスラズリを彷彿とさせるが今は見ることは出来ない。
長い睫毛が白磁の頬に、淡い影を落とす。
地上人に心奪われ天上界を追い出された天使のような、絶対的な美しさだった。
まるで、一枚の絵画のような空間を目の当りにして、私は埋めながら短く溜息をついた。
チクリ、と妙に胸が痛む。
(私、最悪………かも)
心の中で小さくそう呟いた時だった。
「シャーリー……?」
柔らかいテノールの声を聞き、顔を上げる。
ライは少しだけ困惑したような微笑で、小さくなっている私の顔を覗き込んだ。
彼が記憶喪失者と言った時に、目を丸くしたのを覚えている。
ライは最初はまるで精巧にできた冷たい人形のようであった。それ故に少し怖かった。
だが、会話を重ねる内に綺麗で儚さを持っているけど、どこか男らしく、穏やかな雰囲気を纏っているのに気づいた。
また、自分とは違う何かが存在していた。
私は、ライの蒼い瞳と目が合う前に、そっと気付かれないように目を逸らす。
「どうしたの?こんなところで」
軽く会釈をして、平然を装って荷物を拾い上げ、彼に背を向けて教室に入り自分の机に向かう。
無意味なほどにスペースのあるそれに、荷物を置くフリをして、また溜息をついた。
「どうしたのシャーリー?…そういえば、ルルーシュは一緒じゃないんだ?」
「う、うん……何だか、ここ最近カレンと一緒に居るみたいなのよね」
「ははっ、なんかあの二人は仲良しなんだね」
「う〜ん仲良し…とは、違うような気が…」
「そうかな?」
背後で、彼が首を傾げた気配がした。
きょとん、とした表情は、いつもは儚く綺麗な雰囲気とは違い、なぜか仔犬を連想してしまう。
無邪気で、無垢で…純粋。
しっかりとしているけれど、どこか抜けてて、意外と天然な人。
(……あれ?)
>>636 あせらず、じっくりテンプレ(1〜10)辺りを
読んでからよろ(ry
支援
モヤモヤとした何かが胸の中に生まれ、首を傾げた。
(なんだろう、これ………)
「あ、そうだ。シャーリーさ、飴食べない?」
「え?」
いきなりの言葉に、不意をつかれて思わず振り返る。
放物線を描いて飛んできた物体に反射神経が働いて即座に掴んだ。
苺がプリントされた包装紙を開けて硝子玉のように透明な、でもどこか不自然に濁ったそれを観察する。
「あれ、苺嫌いだった?」
「あ、いえ!嫌いじゃ……ない、けど」
「でも、早く食べなきゃ溶けちゃうよ?」
「え…?うぁっ…」
慌てて口に入れたが時すでに遅し。親指と人差し指に、溶け出した飴が少しついてしまった。
「あ……」
ちょっと手を洗って来るね、そう口にしようと思った時。
「えっ!?………っ」
彼が手を引き寄せて、私の親指を銜え、口の中の温かい感触と溶け出した飴をチュッと音を立てて吸い出す。
時間にしてほんの数秒ほどであったが私には何十秒にも感じた。
親指が口から解放されると、指と彼の口の間に唾液が蜘蛛の糸のように細く引いていた。
それと、彼の顔を見た瞬間に一気に顔が爆発を起こしたような気がした。
「これで大丈夫だよ…て、シャーリー?!」
彼の制止を聞かずに私は隣を通り抜けて走り出す。
硝子玉のような、苺の飴玉が一つ。
光りを当てれば綺麗に輝く小さなルビーのような苺の飴玉を一つ。
あなたが唇で触れたこの手が集中的に熱を帯びる。
「はぁっ…はぁっ…!」
真っ赤になった頬を両手で覆い、人気の無い廊下で、私はぺたんとへたり込んだ。
彼のライの唇が触れた手からの熱が全身に転移してどうしようもなく熱いことがわかった。
そのことに、バクバクと胸が激しく鼓動を打っていることも。
彼があの女子生徒を振ったことに嬉しさを感じた自分を嫌悪していたということに。
私がそれに気がつくのは、それから数週間後のことになる。
それまでは、苺の飴玉と砂糖菓子のような王子によって齎された甘い微熱にうなされたのは言うまでもない。
このss・・・全力で支援せよ!!
646 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/22(火) 01:45:22 ID:F+bUbpV6
支援
これにて投下終了。
支援してくださった方々有難う御座います。
腹筋が痛くなったから、朝日が昇ったら整体に行ってきます(しらんがな
乙&GJです。
甘い話なのに読んでいるうちに何故か涙が・・・。
ロスカラR2ではシャーリー救済エンドが欲しい。
なんか少女マンガチックなSSだぜ……gj
ああ、しかし、シャーリー……幸せになって欲しかったよ
650 :
萌は文化:2008/07/22(火) 02:00:58 ID:aHIcE4Fc
>>647 GJです
2回目投下したかったが無理だったorz
今日中には必ず…
ところでこの時間帯は人多いのか携帯からだと混雑してなかなか繋がらなくて投下に時間がかかって迷惑かけた人がいたっぽくいので謝る
ごめんなさい
次からもう少し工夫を試みるから次回のも支援してくださいね
651 :
636:2008/07/22(火) 02:05:22 ID:HqjlEscx
ご指摘ありがとうございました。
もー何か要らんところでどきどきしてます。
と、投下していいのかしら……
一応C.C.×ライ なんだとは思いますが、ぶっちゃけカップリングはあってなし。
カッコいいルルーシュが好きな方 すいません。
女キャラが好きな方 すいません。
どれくらいが長い作品なのか尺度が分からないので、とりあえず今回の投下で感覚がつかめれば……
ほ、ほんとにいいんですかねぇ?!
>>647 シャーリーはやっぱり恋する乙女!!GJっす!!
>>650 自分も携帯っすね(ちなみにau)ってかauでしたら2ちゃんに繋がらない事が多いっすよ
>>650 もちろん支援しますよ〜
こんな時間でも(だからこそ?)人多いんですね〜
そんなわたしも人のことは言えないわけですがw
>>636 わたしも初心者なんで勝手がわからないものの幾つか投稿してますよ〜
そこはガッツでドーンといきましょ〜
>>651 「sage」を書き込むところのE-mail欄に入れてね。
支援は任せて。執筆中ですので後は他の方よろしく。
トウキョウ租界商業区画。
いわゆるショッピングモールの体を取る区画は、学生の下校時間と重なっていることもあり、大きな賑わいを見せている。
ブリタニア人、ナンバーズ問わずに多くの人間を飲み込んでいるそこには、興を害する呼び込みの声こそないものの、訪れる人々の話し声により、盛況という雰囲気が殊更引き立てられている。
と、その中にトウキョウ租界の中でも有名な私立アシュフォード学園の制服に身を包んだ一人の男子学生が居た。
つやのある黒曜の髪に有色人種ではありえない白味の強い肌。
切れ長の眉とやや釣り眼気味の紫の瞳に不機嫌そうな色を灯し、男性にしては柔らかさの強い唇を横一文字に結んでいる。
鼻は高いが、他の顔のパーツや現在の表情によって『反抗期の少年』としての印象を強化する一因となっている。
「くそっ、何で俺が……。今日はせっかくナナリーとゆっくり過ごせると思ったのに。――全く、会長も間が悪い」
男子学生――ルルーシュ・ランペルージは自らの表情が示す通りに不機嫌だった。
自身の持つもう一つの顔――即ち黒の騎士団を率いるゼロとしての顔だ――と、
ルルーシュ・ランペルージとしての顔を両立させることは非常に困難であり、
自身の生活リズムは勿論のこと、ルルーシュの中でも非常に大きなウェイトを占めるナナリーとの時間にもそのしわ寄せは出ている。
心身ともに綱渡りを続けている日々の中で、今日は珍しく余裕が生まれたのだ。
否、生まれたというのは適切な表現ではない。
支援
支援
末端団員が集めた情報を集積したデータを基に作戦の構想を練り、煮詰めた作戦案を藤堂と更に詰める。
団員を纏める扇と使える人材をピックアップし、当日使う装備の状況をラクシャータに確認を取る。
ディートハルトから来た情報操作案を吟味し、合間合間に受ける神楽耶からの様々な思惑の篭った妨害を受け流す。
幹部陣を集めた作戦会議で采配を取り、ゼロ番隊隊長並びに戦闘隊長として自身の両腕を担うカレンとライを激励する。
C.C.の不遜な態度に付き合い、帰り際に発覚した玉城の経費のチョロまかしを罵倒する。
それら全てを昨日の内に終わらせた結果として、今日の放課後から朝までの時間をナナリーのために確保したのである。
嗚呼、久し振りのナナリーとの時間。
あまりの喜びに思わず二つの顔がない交ぜになり、学園内で自らが考え得る中でも傑作とも言えるポーズを授業終了直後にとってしまったほどだ。
(あのポーズはいつか必ず使うことにしよう。……黒の騎士団が大きなことを為したときに、そう、例えば日本という国を成立させることが出来た時にでも……)
支援
そういえば、周りからの目が厳しかった気はする。どうやら自分のとったポーズのあまりの華麗さに多くの生徒を魅了してしまったらしい。
(ふっ、俺も罪作りな男だな……)
自分の持つ魅力についてきっかり3秒反省し、およそ3分ほどで次のポーズの構想を練る。前作を超えるクオリティのポーズを生み出してこそ、黒の騎士団が――否、全世界が望むゼロという存在だろう。
一層の努力を決意し、拳を固く握り締めたところで掌の中にある感触に気づく。
手を開けば、その中に一枚の紙がある。
市販のメモ用紙の一枚を使って書かれた内容は、生徒会で使う備品がリストアップしたものだ。
幸い一男子学生が購入することが憚られるような物はリストの中にはないが、重量のあるものが多めにリストアップされているようである。
確かにミレイやニーナには厳しいし、運動部に所属しているとはいえ女の子であるシャーリーにも難しいだろう。
唯一生徒会の女性メンバーの中で可能なのはカレンぐらいだろうが、それを彼女自身が付けた病弱設定が邪魔をしている。
即ちこの買出しでは男手が必要不可欠になっているのだ。
「とは言え、さすがは会長といったところか……」
リストアップされている物は多いが、全体の重量を予想する限りでは一人でもそれほどの重荷にならないように調整されている。
ミレイ・アシュフォード。
ただ理事長の孫であるというだけで生徒会長を務めているのではないということだ。
ルルーシュ自身も人の上に立つことに適正があるとは自負しているが、彼女のような細やかな気配りをこなせているかといえば自信を持っては断言できない。
自分の不足を実感しつつ、しかし、それと同時に自分の上に立つ女性の大きさに満足し、笑みを作った。
支援
支援
支援
規制かかったのかな?
一応しえん
みんな寝たっぽいなww
規制でしたorz
しかし、と前置きして嘆息する。
確かに生徒会男子メンバーの平均を考えれば、ミレイのリストは賞賛が贈られるべき物であろう。
しかし悲しいかな、ルルーシュはその平均を下げている要因となっているメンバーだ。
そもそもルルーシュは、自身が思っている通りの頭脳労働派の人間だ。
運動能力は悲しいほど低く、体育の授業の成績は下から数えた方が圧倒的に早い。
ブリタニア全土統一体力テストが行われたときには、一週間もの長きに渡って生徒会メンバーから笑い話のネタにされたほどだ。
『お兄様は、その……う、運動が苦手なのですね? で、でも大丈夫ですよ。お兄様にはお兄様の魅力があります……よ?』
などと愛するナナリーに言われた時にはショックのあまり、枕を涙で濡らしたものだ。
あの時は、小夜子に見つからぬように枕カバーを洗濯するのが大変だった。
朝早くに洗濯していたのを見つかり、勘違いした小夜子が、
『ルルーシュ様も男の子ですね』
と菩薩のような笑みを浮かべていたときなどは、本気でギアスを既に掛けてしまったことを後悔したものである。
今となっては良い黒歴史だ。
(ナナリーと過ごすための体力は温存しておかねば)
そう固く決意し、思考を現実に戻す。
と、視線の先に、見知った色を見つけた。
男にしては珍しい、つやのある銀色の髪。
ルルーシュと同じやや白い肌と、笑みさえ浮かべれば柔和そうな顔立ち。
アシュフォード学園の制服の上からではやや細く見えるが、ルルーシュはその下には鍛え抜かれた体躯があるのを知っている。
同じ生徒会の男子メンバーであり、ルルーシュ――ゼロが最も信頼する戦士。
そして――やや腹立たしい事実だが――妹であるナナリーの騎士としたいとすら考えるほどに、兄としてのルルーシュが信用している男だ。
「ライか……珍しいな」
別にライ自体が珍しいことではない。
記憶喪失である彼は、暇を見つけては外出し、失くした記憶の手がかりを求め、何処へともなく散策している。
それは彼がアシュフォード学園に着た当初からのことであるし、彼が黒の騎士団のメンバーとなってからも変わらない。
記憶を求め歩くこと。
これは彼にとってのライフワークとも言える行為だ。
ルルーシュが珍しいといったのは、ライが『一人で』で歩いていることだ。
ルルーシュの妹であるナナリー、同じ生徒会のメンバーであるシャーリーやニーナ。
生徒会の外でも水泳部としての付き合いのあるらしいシャーリー。
黒の騎士団で双璧と名高く、ライの入団のきっかけともなったカレン。
聞けば小夜子も日用品の買出しに付き合って貰っているらしいし、彼の恩人でもあるミレイに振り回されているのも良く見かける。
スザクの話によればユーフェミアとも面識があるらしい。
同じ男子メンバーであるリヴァルやスザク、自分ともよく出かけると言えるが、女性陣のそれに比べれば僅かなものだ。
学園内でもこれだけの付き合いがある上に、騎士団内部でも多くの付き合いがあるらしい。
千葉や井上などがその筆頭だろうか?
また、あの魔女にじゃれ付かれているのも頻繁に目にする。
C.C.が自分に絡んでくる数と比較してみれば、彼女は相当にライを気に入っていると見える。
兎角、非常に人好きのするライが、一人で出歩いていること自体珍しいことだが、その他にも珍しいと言えることがある。
最近では良く笑うようになったものの、基本的にライは無表情でいることの方が多い。
仏頂面ということではないものの、彼の中には笑い顔というのは特別な時のみに使うものであるらしい。
だが、それでも知り合った当初のことを考えれば、今のようになっただけでも大進歩といえるものだろう。
しかし、今のライの表情には、明確に感情が乗っている。
夜空色の瞳に映っている感情の種類は、
(喜び? いや、あれは――)
喜びとは違う、興奮の色が加えられた物だ。
(期待、か)
ぼんやりとそんな事を考えながら見ていると、そのままライは吸い込まれるように書店へと吸い込まれていった。
「本?」
別にライは本を読まない訳ではない。
少し前までは手掛りを求めて図書館に入り浸っていたこともあるし、今でも専門書の類を参照しているのを見かける。
しかし、ライが入っていった書店は娯楽書を主に取り扱っている店であり、ニーナによればティーンズ系のノベルズに強かった筈だ。
はてな、と考えていれば、ほとんど時間を掛けずに、店内から紙袋を持ったライが出てきた。
袋のサイズは小さく、中身は文庫本が1冊といった所だろう。
当のライの表情は、入店前と同じく強い期待が強く、それに幾許かの満足が乗せられたものである。
と、こちらに気付いたのか、子犬にも似た笑顔を浮かべた。
「ッ!?」
(落ち着け、俺の心臓! 俺はノーマルな筈だッ!)
一瞬跳ね上がった動機を、ブリタニア皇帝のロール髪が巻き寿司に変換された図を想像することで落ち着かせようとする。
嗚呼、
「納豆巻きは自重した方が良かったろうに……」
「君は何を想像しているんだ? ルルーシュ」
全身を納豆の糸でコーティングしたブリタニア皇帝を頭から追い出し、自分の前に立つライを見る。
やや怪訝そうな表情をしているが、それほどいつもの彼とは変わりない。
しかし、やはりやや鼻息が荒い辺り、興奮しているのだろうと思われる。
その事に、思わず苦笑する。
「珍しいな、ライ。君が一人で買い物に出るなんて」
「ルルーシュ……その言い方だと、僕がいつも誰かを連れているみたいじゃないか」
「違うのかい?」
やや心外そうな表情を浮かべ否定してくるライに、ルルーシュは我知らず苦笑を強くしていた。
一見ドライな男にすら見えるライだが、実は結構子供っぽいのは周知の事実である。
ミレイや井上に言わせればそこが良いらしいが。
「買い物かい?」
「と、言うよりは買出しかな? 会長に頼まれてね、捕まったのは俺だけだったらしい」
それは運がなかったな、と笑うライにつられて笑う。
身体能力や指揮力、それに加えて聡明な頭脳。
数多くの才能を持つライだが、一番彼が優れているといえる能力は、多くの人を笑顔にする力だとルルーシュは考えている。
羨ましい話だとは思う。
そして、だからこそ、そんな彼が自分を支えてくれることを有り難いとも。
「荷物持ちが必要かな? 御嬢さん?」
おどけたように尋ねるライに、表面だけ不機嫌そうにして返す。
「結構だ――とは言いたいけれど、お願いしようかな? 今日はナナリーとゆっくり過ごしたいからな」
「それは確かに、重要な用事だな。――僕も手伝うよ。ナナリーを悲しませたくはないからね」
「お前もすっかり『お兄様』だな?」
にやりと笑ってそう言えば、ライは頬を掻き、
「君にそう言われると辛いな」
「これで全部かな?」
「あぁ、今回は本当にただの備品の買出しだからな。――しかし、助かったよ。お前が居てくれたお陰で、随分楽をさせて貰っている」
気にするなと笑う彼に心中でもう一度礼を言いつつ、クラブハウスへ急ぐ。
まだ日は沈んでおらず、男の二人連れだ。
しかし、護身というよりもナナリーへの想いが二人の足を早くさせている。
話したいことが無い訳ではないが、二人で話すよりも四人で分かち合うのが乙というものだろう。
「そういえば、本屋で何を買っていたんだ?」
ふと、ルルーシュは疑問をぶつけてみることにした。にやりと笑い、
「一人じゃないと買えない物か?」
「まさか! そんな訳ないだろう!?」
そうだろうな、とルルーシュは内心で納得する。
そんな本を持っていることが分かれば、
カレンに説教を受け、シャーリーに理解を示され、ニーナに汚物を見る目で見られ、
ミレイに散々からかわれた上で、無垢なナナリーの質問を受けるハメになるだろう。
そんな処刑を受ければ、健全な男子高校生ならばトラウマものだろう。少なくとも自分は御免だ。
「ティーンズの女性向けの小説だよ」
「女性向け?」
まさか、小夜子と同じ趣味なのか?
女とは無節操なくらいに交友関係があるくせに、男の友人は自分を含めた生徒会メンバーがメインなのはそういうことなのか?
おお、神よ。
友人には二物を与えただけでは飽き足らず、要らん三物まで与えてしまったのか。
今度からライには背中を見せないようにしよう。
歩調を落し、ライの半歩後ろを歩くように心がける。
やや頬を上気させながら、頬を掻き、
「実は……」
やめろ。聞きたくない。ゴメンナサイ。マジ勘弁。
「ナナリーに、ね……」
「ナナリー?」
予想外の名前に、最悪の想像をしていた思考が一瞬にして漂白された。
「あー……ナナリーに、彼女と同年代の女の子が読むような物語を教えてあげたくてね。
ナナリーだけじゃ読むのは無理だけど、読み聞かせは僕でもできるからね。
シャーリー達に頼んで、流行の小説を教えてもらったんだ」
照れたように笑うライの後ろから、神々しい光が放たれているのをルルーシュは見た。
自分が黒の騎士団でゼロとして活動している間、ナナリーは寂しい思いをさせていなかったと言えば嘘になる。
しかし、これもナナリーのためと言い、それを押し殺して今まで行動していたのだ。
その間、同じように黒の騎士団として活動していた筈のライは、ナナリーのために出来ることを考え続けていたとは。
(負けた……ナナリーの兄としても、男としても)
その事実に打ちひしがれ、思わず膝をつきそうになる。
「でも、僕だけじゃなく、ルルーシュも呼んであげた方がナナリーも喜んでくれると思うんだ。――君も手伝ってくれるかい?」
あんた神だ。
間に合うか?
しえん
「上巻はもう読み終わっているんだけれど、思っていた以上に面白くてね。何時の間にか僕の方が夢中になってしまっているんだ」
照れたように語るライを眩しいものを見る目で見ながら、感謝の涙を堪えつつルルーシュはそれを悟られぬように努める。
「へぇ、その様子だと相当面白いらしいな。……何てタイトルの本なんだ?」
純粋な興味から尋ねる。
少し待ってくれ、とライは前置きして紙袋の封を切った。
紙同士が擦れるやや耳障りな音の後に、ピンク地に制服姿の緑髪の少女と銀髪の少年が少女漫画風のタッチで描かれている。
細い線で書かれたイラストの少女はやや不機嫌そうであり、対する少年はこの世の春とばかりににこやかに微笑んでいる。
やたらと丸い文字で書かれているタイトルにはこうあった。
『魔女嫁日記 〜また、彼が如何にしてフラグ一級建築士と呼ばれるようになったか〜』
タイトルの下にはサイズこそ小さいが、同じような丸い字で作者の名前が綴られていた。
『ダブルシー』
「……聞いた事のない名前の作家だな。有名なのか?」
「ティーンズ系の作家としては、かなり有名らしいよ。まだデビューしてから一年も経っていないんだけれど、このテの分野としては異例なくらいに売れているらしい」
余程好きなのか、頬を上気させて語るライの話を、ナナリーの為ともあってルルーシュは一語一句逃さないとばかりの真剣さで記憶する。
曰く、素直になれずに辛辣な事ばかり言ってしまう緑髪の少女を主人公に据え、彼女が思いを寄せる銀髪の少年をもう一つの柱とした小説らしい。
なかなか素直になれない主人公が、誰とでも仲良くしてしまう少年が他の女に流れてしまうのではないかとヤキモキするのがメインの流れである。
少女の心情が丁寧に描かれているのが作品の大きな特徴らしい。
また、ライが言うには、少年は誰にでも優しく、恋愛に関しては冗談のように疎いくせに、
相手の感情には敏感という、人格が破綻しているとしか思えないような性格をしているらしい。
ただ、その恋愛以外では何でもこなせる超人のような男であり、やや現実離れしている印象を受ける。
が、
「先生の文章力が高いせいか感情移入しやすくてね!」
「ほう、そんな冗談のようなキャラクターにも確かな重みを持たせるとは……ダブルシーという作家はかなりの実力の持ち主らしいな」
「ああ、それはもう……」
珍しく満面の笑みで語るライにつられて同じような笑みを返しながら、ルルーシュは小説への期待を高めていった。
アシュフォード学園に続く道で笑いあう二人は、何一つ肩書きなどない、年相応の表情を浮かべていた。
小夜子→咲世子
>>672 ルルーシュも呼んであげた方→読んで か?
誤字指摘支援
オ・マ・ケ
「ルルーシュ、ピザのポイントが貯まったからこれを応募し……何をしている?」
ポイントシールが一杯まで貼られた応募券を片手にラウンジの扉を開いたC.C.は、
それぞれ文庫本を片手にむせび泣き、固く抱きしめ合うルルーシュとライを発見した。
「うっ……うぅ」
「そんなっ……ここでこの展開は卑怯だよ、ダブルシー先生!」
「くそっ! 何故涙が止まらないんだっ!」
ライが叫んだ名前と二人が手に持った文庫本の表紙で全てを察し、
C.C.は全ての感情を押し出すように嘆息した。
一度目を伏し、何かを振り切るように開く。
「ええい! 鬱陶しいぞ、大の男が二人も揃って」
「でも、C.C.――この女の子がせつな過ぎて、僕は……僕はっ!」
「お前が言うのか……」
半眼でライを睨み、手に持っていた応募券をその顔に叩きつける。
「C.C.、お前っ! 何をするんだ!?」
「煩い。ポイントが貯まったから応募しておくように。チーズ君抱き枕を逃すわけにはいかないからな。
……そうだな、もし当選することがあったなら、お前達にそのダブルシーとかいう作家のサイン本をやろう」
叫ぶルルーシュを遮るように告げるC.C.を見ていた二人の目が、最後の一言でギラリと光る。
「なっ……」
「んだと……?」
後日、チェーン店の本社にあった謎の襲撃が報道され、黒の騎士団の関与が強く
疑われたものの、決定的な証拠は発見されなかったという。
その夜、小夜子は普段の彼らからは想像もできないほど朗らかな笑みを浮かべた
ライとルルーシュが文庫本を抱きしめているのを見たという。
了
以上で投下を終了させて頂きます。
駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
支援してくださった方々、並びに不慣れな私にご指導してくださった方々に、心からのお礼を申し上げます。
>>676さん
咲世子さんは全力で私の勘違いです。
完全に小夜子だと思って今までTVを見てました。
>>678 GJ
ラスト3レス目で、ようやくタイトルの意味が分かったw
あと、段落が多いのが、目についたのと偶に改行忘れがあったのか
横長の部分が気になった。
人生初の二次創作との事ですが、すごくうまいです。
表現が良く、引き込まれました。
また、次回作を書いてくださるのを期待してます。
おはようございました
>>647 蒼い鴉卿、GJでした!
甘い、甘いです 甘いなかに切なさがあるというかなんというか
>>678 初投下乙&GJでした
いきなり謎のポーズをとるルルーシュw 納豆巻きってw
ダブルシーって気付けよ二人ともw んな理由でピザ屋を襲うなw
所々にあるネタは大変面白かったです
ところで名前は付けられないのですか? 付けるのなら
>>1を読んでみてください
貴卿らの次の投下を全力でお待ちしております!
>>678 乙&GJです。
支援できなくてすいませんでした。
初投下ということでしたがしっかり楽しませて
頂きました。
これからもどんどん盛り上げていきましょう。
>>678 GJ!
クオリティ高い!夢中になって読ませていただきました。
C.C.は何やってんだw 次の作品も楽しみにお待ちしております!
誰かおられますか?結構長い作品ができたので支援をいただきたいのですが。
11時30分ごろに投下します。
支援するよ
イエス、マイ・ロード
全力で支援します
支援をするべくスタンバっていますですよ
>>678 誰も指摘していないようなので指摘しとこう。
アシュフォードじゃなくて、アッシュフォードだよ。
しかし、ダブルシー先生の小説の設定を読むと、ライがチートキャラだと改めて実感させられるなぁ
支援
691 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:30:44 ID:Ou4EO47X
それではそろそろ投下を
前回河口湖の云々で終わりましたが、今回は河口湖に行くまでの生徒会室での談話(前編)です。
ちょっと、時間軸がわかりにくいですが、1月前のとその一週間前となっています。
CPはライ×ナナリーですが、この時点では、アリスは完全に百合属性です。
全力で支援!
ザ・スピード支援
694 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:34:45 ID:Ou4EO47X
あと、連休にまとめて書いたので、14〜15ぐらいに分けたんですが、規制に引っかかったら深夜に回します。
では、投下します。
『運命の欠片―託すべきものU(序@)−』
河口湖・・・。あれは一ヶ月ぐらい前のことだっただろうか?
記憶喪失だった先輩の学園入学が正式に決まり、生徒会の役員として文化祭実行委員長としての職務に没頭していた先輩を励まそうとミレイ会長が企画した慰安旅行のことだ。
もっとも実際は慰安旅行と呼べるものとは程遠かったが、あの旅行の前後をきっかけにそれまでカレン先輩と付き合っていると思っていたライ先輩が急激にナナリーと距離を縮めたのを覚えている。
悔しいがその時のナナリーの幸せそうな顔とカレン先輩の嫉妬の憎悪でゆがむ顔も・・・。
支援は今!
696 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:35:55 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序A)−』
一ヶ月前。
「なになに、殺虫剤300本購入に、紙皿・紙コップ1000セット、その他etc・・・。」
なんなんだ。この申請書の量と無茶な予算申請は。いくらこの学園の文化祭が租界随一のものだと言ってもこれは学園祭と言うレベルをはるかに超えている。
僕がクラブハウスの生徒会室でほかのメンバーから回されてくる文化祭関連の申請書類を見ながら大きく嘆息を上げてしまった。
気を取り直そうとした瞬間、一瞬肩をつかまれ、次の瞬間思いっきり活を入れられた。
「ガーッツ!!こ〜ら〜、そんなため息付いてると幸せが逃げちゃうぞ!?。」
「ミレイさん。」
僕が振り向くと案の定、いつも通り思い立ったが吉日でアッシュフォード学園生徒会会長であり僕のパトロン(ちなみに僕のことをヒモというらしい)であるミレイさんがいた。
「ふふん、がんばってくれてるわね〜。誰かさんがさばっているせいで余分な仕事まで回しちゃって。」
「いえ、お世話になっていますし・・・。それにみんなにこうして頼られるっていうのも、記憶を無くしてる僕にとってはうれしいです。」
そう、僕にはこの学園に来る前の記憶がない。なぜないのか記憶喪失だからわからないのだけれど、今こうして生徒会のみんなと仕事をしているのは僕にとってとても大事で貴重な時間だった。
697 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:36:24 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序B)−』
そんな僕を見てミレイさんは、
「グッス。義姉さんはうれしいわ。あなたがこの生徒会をそんな風に思っていてくれたなんて。」
ハンカチを取り出し大げさに涙を拭くミレイさんに苦笑を浮かべたが、
「それじゃ、生徒会役員文化祭実行委員長として日夜仕事に勤しんでいるライ君を慰労するためにみんなで旅行に行きましょう!いい、これは会長命令よ!?」
「えっ、ミレイさん?」
「おおー、いいっすねー、会長。」
会長のイエスマン・リヴァルが答えると、
「はーい、賛成。」
恋に恋する乙女シャーリーが続き、
「ミレイちゃんがそう言うなら・・・」
引っ込み思案なニーナもそれに習い、
「そうね。ライは最近根を詰めてがんばってたものね。」
僕の元お世話係カレンも賛成の意見を述べた。記憶喪失が日常生活に支障が出ないものだとわかったのでお世話係の仕事は解消したが、いまでもいろいろ気にかけてくれていることには感謝している。
支援する、全力で
支援
支援
701 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:37:49 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序C)−』
「うん、僕も賛成だね。僕は軍の仕事でぜんぜん手伝えなかったけど、ライが変わりに生徒会の仕事をしていてくれたおかげで、助かるよ。それに租界から出る機会も今までなかったからちょうどいい機会じゃないかな?」
生徒のほぼ大半がブリタニア人の中流以上階級の子弟と外交関係者の家族で占めるこの学園において異色の存在である日本人(ブリタニアのエリアではイレブンと呼ぶが)であるスザクも賛同した。
ちなみに彼は軍属で非番の日でも緊急出動などがあり、生徒会にも出席できないことが多いが、僕は勤務中の彼と学園内で会うことがしばしばあり、この前は公園を散策しているとき、オレンジ疑惑で有名な、有名な・・・・、オレンジ!
「ブリタニアの未来を担う学生よ!信じてくれ!私はオレンジ疑惑など、オレンジなど・・・」
と、ぼろ雑巾のような磨り減った感じで、涙ながらに僕を捕まえて訴えてきたオレンジから救ってもらった。
支援
703 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:39:22 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序D)−』
「ち、ちょっと待ってください、会長!!予算の都合をどうやってつけるんですか?
それに今のこの時期に相手いるホテルなんてそうありませんよ。」
唯一反対、いや現実的な意見を述べたのが、生徒会副会長であり、僕の仕事の量を通常の三倍以上に増やした元凶ルルーシュだ。
一応ミレイさんと同じく僕にとっては命の恩人なのだが・・・。どうも僕は未だに彼に警戒、いや記憶喪失者ということで身元を警戒されているのではなく(以前はそうだったが)、今では別のことで警戒されているのだ。それは何かというと・・・。
「お兄様?」
「なんだい?ナナリー」
彼が振り返った先にいる盲目の車椅子の少女こそ、ルルーシュ・ランペルージにとってこの世の全てであり、存在意義であり、天使であるナナリーである。長たらしく言ったが、一言でまとめると、生徒会のみんなが曰く『重度のシスコン』なのだそうだ。
支援
全力でカンペ作りに専念するんで後は任せました
705 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:40:42 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序E)−』
特に先週あたりから警戒がものすごく強い。
先週の水曜日僕とナナリーが折り紙教室を生徒会室でやっているのをみんなが見てからだ。
いつもはクラブハウスのテラスで教えるのがあいにくの雨だったため、ミレイさんの薦めもあり、生徒会室で折り紙教室をしたのだ。
記憶を失い、知識だけしか覚えていないことが多いのになぜかこれだけは体が覚えていたのだ。
「あっちゃ〜、これは完全にルルーシュの負けね。ライとナナちゃんの二人のほうが本当の兄弟みたいね。」
「いやっ、会長!あの何人も近づかせない幸せのオーラ、ライ君はともかく、ナナちゃんの方は・・・」
「うん、まんざらでもない。まんざらでもない。」
「えっ、まんざらでもないんですか?」
「そんな?だってライ先輩にはカレン先輩が・・・って!?」
バッバッバキ!具具ギ疑義!
そこには嫉妬にゆがむ修羅の顔が・・・見なかったことにしよう。
「〜(ライーっ!?)」(怒)
何よ!ライ。あんたも南さんと同じロリコンだったの?私があんなにサインを出していたのに・・・。
そんなナナリーに恋する百合属性の少女アリスとライに好意を寄せる修羅(カレン)をよそに、当の本人たちと他の生徒会のメンバーは、
「はは〜ん。なるほどねー。よーし、ここはミレイさんが可愛いナナちゃんのために一肌脱いでみますか。」
「「「おおっ!?会長!」」」
他の三人の声がいっせいにシンクロした。
706 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:41:34 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序F)−』
「できました。どうでしょうか?」
「うん、よくできてるよ。折るたびにうまくできるようになっていくね」
「(ぽっ)それはきっと先生が良いからです。」
「僕?そう言ってもらえるとうれしいな。ナナリーは折り紙が楽しいかい?」
「はい、とても。あっ、でも今日の折り紙はいつもと少し違いますね。」
「違う?」
「あの、その・・・。ライさんといっしょだから楽しいんです。」(カアーッツ)
ブッチ!その瞬間どこかで何かが切れる音がしたがその音に気付くものは誰もいなかった。
当人たちは二人だけの世界を形成し、いつしか他のものたちは、
(う〜ん、参ったわね〜。これはどのタイミングで切り出せばいいのかしね〜?でもナナリー、よくぞそんなに成長して)
(ナナリーのあの度胸、正直うらやましいぜ。畜生!)
(ナっ、ナナちゃん!?なんて大胆な!うんうん、私もルルにあれぐらい積極的にいかなきゃ!)
(・・・大胆です。)
二人の光景を幸せそうに見守るグループと、
(殺す!ナナリーを守るためにライ先輩を排除する!)
(ライの浮気もの−!殺す!)
それぞれの属性と方向性こそ違うが最終目的は一致する共闘集団に分かれていた。
707 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:42:21 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序G)−』
「すみません、遅くなりました。ん、なんこの殺気は!」
生徒会室に入るなり本能的に危険を感じ取ったスザクは身構えた。その目線の先にはカレンとアリスがいたが、なぜ二人がこれほどの殺気を放っているのかわからなかった。
「あら、スザク君。お仕事のほうはもういいの?」
「遅くなりました会長。今日は早めに終わったんでこっちに着たんですけど・・・」
そう答えつつその目は殺気を放ち続ける二人を捕らえていた。
「ああ、あれが原因だと思うわ。」
ミレイが指差す先には完全に二人の世界を形成しているライとナナリーがいて、普通なら二人に嫉妬の炎を燃やしているとわかるところだが・・・。
「へぇ、まるで本当の兄弟みたいだね。ルルーシュが見たら嫉妬するだろうな。でもなんであの二人が?」
残念ながら空気が読めない子だし、
「おい、スザク、それ本気で言ってんのか?」
「まあ、スザク君だし。」
「仕方ないですね。」
空気が読めない子であることはみんな知っていた。
ああ…ライに着々と嫉妬が…www
支援
しえん
支援だ!
支援
サルが出たのかな?
712 :
銀飯:2008/07/22(火) 11:56:22 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序H)−』
パンパン!
「は〜い、スザク君も着たことだし、みんなお仕事再開するわよー。ライにナナちゃんもそこまで〜。」
「スザクが来たのか。わかりました」
「えっ?はい・・・」
僕は会長の言うとおり仕事に戻ろうとしたが、ナナリーが一瞬だけ悲しそうな声を出したように聞こえたのは思い過ごしだろうか?
「はい、会長!ルルがいません!」
「ん〜、ルルーシュはいつものさぼりね〜。まあ、ライがいるから問題ないでしょ。力仕事はスザク君がやってくれるし。」
「でも、ライが生徒会に入ってからサボりがひどくなったよな〜。仕事全部押し付けてるみたいな感じで・・・。」
「そうですね。」
いつもならここでみんなが相槌を打って終わるところなのだが、
「えっ!?そうなんですか、ライさん?」
今日はナナリーがいたのだ。彼女にとってルルーシュはよきお兄様であり、決して他人に迷惑をかける人物でないのだが、みんなが言うにはライに迷惑をかけているとのこと。
713 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:00:25 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序I)−』
「いや、そんなことはないよ。ほとんどが文化祭に関することで、僕がやらなきゃならない仕事だしね。」
「でも、お兄様のせいでライさんに負担がかかっているなんて・・・。」
「大丈夫だよ。そのことでルルーシュを怒らないで。多分ルルーシュにもいろいろあるんだろうし。」
「はい・・・」
((((あちゃ〜、また二人の世界にはいっちゃったか〜))))
((殺す、ライ(先輩)を殺す!))
(本当に兄弟みたいに仲がいいな)←KY
「はいはい、二人ともそこまで。それでは質問です。ライ君はナナちゃんのことをどう思ってるのか、みんなの前で答えなさい。」
「はっ?」
「えっ?」
(((会長!GJ)))
((返答次第で、殺す!))
(なんで、わざわざそんなこと聞くんだろ?仲がいいのは、わかりきっているのに)←空気
支援
715 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:03:06 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序J)−』
えーっと、これはどういう状況なんだろうか?会長が僕僕にナナリーのことをどう思っているのか聞いてきたんだけど、空気が異様によどんでいるのは気のせいか?
それはともかく、僕がナナリーをどう思っているか、か。
「好きか嫌いかで言えば・・・」
「「「「「「「言えば・・・?」」」」」」」
全員が固唾を呑んで、僕の答えを期待しているような・・・。
「好きですよ。」
「えっ!?ライさん、あのそれは・・・」
ナナリーは顔を真っ赤に染めている
「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
(うん、青春青春!)
(っく、うらやましいぜ!)
(私もあれぐらい積極的にいかなきゃ!)
(大胆です。)
(殺す!ナナリーに手を出すような真似をしたらその瞬間に・・・)
(ライ、あなたもやっぱりそう(ロリコン)だったのね。でも目を覚まさせてあげるわ!)
(なんでみんな興奮してるんだろ?当たり前のことなのに・・・)
716 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:04:27 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序K)−』
なぜだろう、さっきよりもさらに空気が悪くなって・・・。
「あっ、でもその“好き”は恋愛感情の意味じゃないよ。なんというか家族に対してのものと言うか・・・。」
「えっ?」
ナナリーの表情が一転真っ青になっていた。それと同時に空気のよどみが微妙に変化した。
((((ライ、空気読みなさいよ。ナナちゃんはあんたのことが好きなのよ。)))))
((家族愛か・・・、ならまだ許してあげるとするか))
(うん、本当の兄みたいだしね)
「僕に妹がいたかどうかは記憶がないからわからないんだけど、ナナリーと接していると自分にもいたんじゃないか?って、思えてくるんだ。だから・・・」
「そうですか・・・」
ライさんにばれていないだろうか?今の私が今にも泣きそうな表情をしていることを。わかっていたことだった。目が見えない分他人の雰囲気を読むことに私は長けていた。
ライさんがいつも私ではなく、私を通して遠い過去の人を見ているということは・・・。でもこうして改めて言われると、とても惨めな気分だった。
717 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:05:43 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序L)−』
「だから、どんなことがあっても絶対に守らなきゃって思ってるんだ。迷惑かな?」
「えっ!?」
い、今ライさんはなんて?よく聞き取れなかった。でも「守ってくれる」と言ってださったんだろうか?守られるだけしか能のない自分を守ってくれると・・・。うれしい。
「そ、そんなことは・・・。こちらこそお願いします。」
私は自分の右手をライさんに差し出し、ライさんはそれを力強く握り締めてくれた。
「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
(青春青春!でもラ〜イ〜、今の言葉ちゃんと責任持たなきゃだめよ〜。)
(俺だって、俺だっていつか会長にー!)
(こ、これって、も、もしかしてプロポーズ?!プロポーズだよね?)
(・・・す、すごいです・・・。)
(殺す!ナナリーを守るのは私、そこに割って入ってくる人間は殺す!)
(ライ、幅射波動かスラッシュハーケンかハンドガンか好きなのを選ばせて上げるわ!)
(うん、やっぱり仲いいな。)
718 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:08:20 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序M)−』
「コーネリアの親衛隊と対峙するのに必要最低限の陸戦部隊の手駒はそろった。
KFMの不足分はどうしようもないが、そのあたりはこの力を利用すればどうとでもなる。
後は俺の軍団、黒の騎士団を世間に向けてアピールする場が必要だが・・・。
ふっ、まあそれはまた後で考えるとしよう。今はナナリーに近づく虫を排除せねばな!。」
黒の騎士団の編成も終わり、ようやく一息つけたので、久しぶりにナナリーとゆっくり過ごすために部屋に戻ったら、
「ナナリー様なら、ライ様やアリス様とともに生徒会室へ向かわれました。今日はあいにくの天気でしたので・・・。」
「っく、咲世子さん。なぜ止めなかったんだ。」
「はぁ、ミレイ様から来るようにと言われたそうで・・・。」
「会長が・・・まずい!」
そう言うなり、全速力で生徒会室に向かったのだ。
まずい、まずいぞ!会長がライとナナリーの雰囲気、いやナナリーを見て感じ取る結論はあらゆる選択肢を考慮しても最悪の結論にたどり着く。
ましてやあの会長のことだ、そこからとる行動など・・・。
ぜぇ、ぜぃ、っく、なぜクラブハウスの階段はこんなに長いんだ!?こうしている間にもナナリーに魔の手が・・・。
百合属性のアリスを過信しすぎたか?いや、ライを過小評価しすぎたのか・・・。
まさか百合属性のアリスを攻略したのでは・・・。やつならば十分ありえる。
とにかく急がなければ。
支援
720 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:10:41 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序N)−』
「ああ、こちらこそよろしくね。」
「はいっ、よろしくお願いしますね、お兄様」
そういって私は最高の笑顔で微笑んだ今はまだ妹のままでもいい。ライさんがそばにいてくれるなら。でもいつか・・・。
私は淡い期待を込めて左手をライさんの手の上に重ねたル
「ナ、ナナリー!?」
悲痛な叫び声があがり、全員が振り返るとそこには真っ白の灰になったルルーシュがいた。
完全に息を切らしているところを見ると全速力でやってきたのだろう。ナナリーをライに近づけないためであることは容易に読み取れた。
しかし入ってきた瞬間に見たのが、完全に出来上がった二人の世界なのだ。
「お兄様」だと!?ナナリーにそう呼ばれていいのは俺だけだ。そう、たとえ実の血を分けたシュナイゼル兄上たちであろうと許さん。
それなのに貴様は!ナナリーからその手を離せ!いや、待て。何だ?ライの手を握り締めているあのナナリーの至福笑顔は。あんな顔は母さんが死んでから一度も見たことがない。
ナナリー、もう俺はお前にとって必要ないのか?だとしたら、俺は、俺は、いったい何のために?
支援
支援
723 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:11:37 ID:Ou4EO47X
『運命の欠片―託すべきものU(序O)−』
(うわ〜、完全にフリーズしちゃってるわね!)
(いい加減、妹離れしろよな。)
(ルル、可哀想だけど、仕方ないよ。ナナちゃん、安心してルルは私が責任取るから。)
(少し、かわいそうです)
(ルルーシュ先輩、しっかりしてください。ナナリーを守るんでしょ!)
(ルルーシュ、何してるの?さっさといつもみたいにナナリーを連れて行きなさいよ!)
(ルルーシュ、もっと体力をつけたほうがいいよ)
いつもならスザクだけが勘違いしているのだがこの日は、クラブハウス内の自室から2階にある生徒会室まで全速力で走ってきたためスザクの思っているとおり動くに動けないのだ。だから現実を逃避するしかない。
幸せだった過去にトリップしよう。リフレインを打つまでもない。ただ目を閉じればいいだけだ。ほら、アリエスの離宮が見えてきた。ん?川などあったか?それに母さんがこっちの岸に渡ってはいけないと言っているような・・・?その瞬間俺の思考は停止した。
気絶したルルーシュを部屋まで運び、ライに迷惑をかけたことで、ナナリーの中でライのポイントがさらにアップしたのは言うまでもない。
と、いうのが一週間前の水曜日の出来事だった。
やはりルルは想定が甘かった支援
ちょっと休憩がてらに支援
ルルーシュ…何処までも不憫な奴w
悪夢じゃ美味しいところは全部掻っ攫うのに支援
727 :
銀飯:2008/07/22(火) 12:15:38 ID:Ou4EO47X
今回の投下は以上です。途中でお猿さんが現れましたが、支援してくださった皆さんのおかげで全部投下できました。
この後、河口湖に行こうという談話が続きますが、まだ書いておりません。
この話に対しての皆さんのご意見・ご感想を参考にさせていただきたいと思います。
注:悪夢のアリスが出ていますが、ルル=魔王ゼロではありません。
ライカレお願いします
銀飯卿GJ!
何かルルーシュやアリス、カレンが可哀想になってきたwww
いや、アリスは救済措置あるの判ってますが
ただ、毎回読ませて貰っていますが、時間軸がちょっと判り辛いのが…
保管庫の「旅立ち」シリーズに繋げるとの事ですが、アリスがどうなるのか…
そこら辺も込みで続きを楽しみにしています!
>>727 銀飯様乙です
続きを楽しみにしてます。
僕も投下いたします。かなりの長編になりますが支援のほどよろしくお願いします
黒の騎士団編の終盤からのIF展開です
基本カプはライカレで行きたいと思います
コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS
黒の騎士団編STAGE EX
「止められぬ悲劇」
ハァ…ハァ…間に合え、間に合ってくれ
僕は心の中で無心に祈りながら薄暗いG1ベースの通路を全力疾走していた。
C.C.との接触で全ての記憶を思い出した僕に向かいC.C.は言ったのだ
「アイツを、ルルーシュを止めろ!お前と同じ様に取り返しの付かなくなる前に……」
「わかった」
なんとなく事情を察した僕は短かくそう言うと式典会場を後に走り出した。
自分の過去を知った事はショックだったが、それ以上にC.C.の言葉が気になった。
彼女のあの慌てようは尋常じゃなかった、そしてその前に彼女を襲った異変
おそらくルルーシュは僕と同じようにギアスが……
>>727 銀飯卿、GJでした!
誰もが認める空気読めない子、スザクw
軽く天然なライと可愛いナナリー
嫉妬爆発のカレンとアリスに体力無いルルーシュw
ってルルーシュそこ境界線! 渡っちゃダメだ!
今回も全力で楽しませていただきました!
次回の投下を全力でお待ちしております!
そして僕の足が不意に止まる、そして薄暗い通路の奥から白いドレスの少女が走ってくる。
……遅かったか
通路の奥からやってきた少女は、その赤く光る瞳で僕を見るなりこう言った。
「あなたは日本人ですね死んでください」
少女は普段と変わらない慈愛に満ちた声で普段の彼女を知るものなら卒倒しかねないセリフを吐き、
手にしたニードルガンをこちらに向け、躊躇せず引き金を引いた。
「っく」
僕はとっさに身を捻りなんとか銃弾をかわす。
やはりルルーシュのギアスが暴走したのだ。
どのような成り行きでそうなったかは知らないがユーフェミアに『日本人を殺せ』と命じて
マズイ……もしもこのままユーフェミアが式典会場に乗り込めばどうなる?
彼女によって多くの日本人血が流され、行政特区日本はお仕舞いだ。
カレンが願った日本の姿は……
そんな事はさせるものか。ここには僕がいるのだから、ルルーシュと同じく絶対遵守のギアスを持つこの僕が。
全力で支援!
「大人しく死んでください」
ユーフェミアの銃弾を再び避けながらユーフェミアとの間合いを詰めながら問いかける。
「君は本当にこんな事がしたかったのか!!日本人を……スザクを殺したいのか!?」
「!!スザク?いや!!殺したくない・・・・・・でも殺さないと……けど殺したくない」
今だ!!
ルルーシュのギアスに抗おうとするユーフェミアに僕はギアスをかける
「ライが命じるユーフェミア・リ・ブリタニアよ。『本当の自分を取り戻せ』」
「本当の私?私は……私は……殺したくない!!」
ユーフェミアはそう叫ぶとその場に倒れ落ちた。
僕の言葉により発した絶対遵守のギアスは、ルルーシュのギアスに抗おうとしたユーフェミアの意志の力も加わり
見事に彼女を救い出す事に成功したのだった。
支援
出勤時間なのでほかの方よろしく。
「あれ?私は何を?」
気がついたユーフェミアが起き上がり辺りをキョロキョロと見回す。
「大丈夫ですか副総督?」
僕が差し伸べた手を取りつつユーフェミアが答える
「え?ええっ何とか。……ところで貴方は?」
「僕はゼロ直属の部下でライと申します」
「それでルル……じゃないゼロは?」
「ゼロはたぶん今頃、必死にアナタを追いかけている最中ですよ。
まったく女の子の足にも追いつけないなんて、ゼロも頭だけでなくの体力ももう少しどうにかして欲しいものです。
ねえ?」
僕がウインクすると彼女はクスクスと笑いながら
「言いすぎです」と言い人懐こい笑顔を見せた。
ああ、そうか
あれほどルルーシュが政治力も武力も持たないユーフェミアに敵意を持った理由が分かった。
ユーフェミアにはなぜか力になってあげたくなる不思議な力を持っているのだ。
ある意味ではギアスすらも越えたソレをルルーシュは恐れていたのだ。
しかしだからこそ僕は信じられた。
彼女ならきっと行政特区日本を成功させることが出来るだろうと
やったカレン、僕は君の……僕達が望んだ日本を守ることが出来たんだ。
僕は本気でそう思っていた、その時までは……
支援
公表されたくなければ、皆、全力で支援しろ!
「ゼロが来たら急いで式典会場に向かいましょう。大勢の日本人が貴女を待っているんですから」
「ええ。ゼロと二人で行政特区日本の宣言を……」
「だめだよ。ユフィ姉様はこれからイレブンを皆殺しにするんだから」
ユーフェミアの言葉を遮る声に僕たちが振り向くとそこにはまだ幼さが残る少年がいた。
「お前は……!!」
「パラックス!?」
以前にルルーシュが見せてくれたデータにあった新しくエリア11にやってきた双子の皇族。
その片割れの少年は僕を無視してユーフェミアに近づいていく
「せっかく『血まみれのマリアンヌ』のとこのルルーシュがやってくれたのに、思わぬ邪魔が入っちゃった」
「邪魔」と言いつつチラリと僕の方を見る少年の眼にはありありと侮蔑と差別が込めらいていた。
「ユフィ姉様、そんな男の命令なんか聞いちゃいけない。
姉さまは僕とクサいイレブン達を皆殺しにするんだから……」
邪悪な笑みを浮かべ自分に向かって歩み寄るパラックスに気圧されるユーフェミア
「何を言っているの?パラックス」
ユーフェミアは何がなんだかわからないといった顔でパラックス――副総督を辞任する事になった自分の代わりにやって来た義弟の名前を呼ぶ。
「ああ、安心して姉さま。姉さまの名誉は絶対に汚さないから。先に仕掛けてくるのはイレブンの方。
前にコウ姉さまに壊滅させられた『サムライの血』の生き残り……ソイツが姉さまを撃とうとした。
姉さまはイレブンの騎士に守られ無事だったが会場は大混乱、さらに会場には『ムライの血』の生き残りがまだいて、
ソイツ等がイレブンを扇動して暴動を起こした。だから姉さまは仕方なくイレブンを皆殺しにした。
本国に対する言い訳はそれで十分さ」
なるほど確かに筋は通るがどうやってユーフェミアにそれをやらせる気だ?
ルルーシュのギアスは僕が無力化した今、ユーフェミアがそんな事をするはずがないのだ。
いや、まさか……
「お願い、怖い事を言わないで。まるでさっきのルルーシュ……あれ?その後、私どうしたのかしら?」
首を傾げるユーフェミアにパラックスは言う
「その事はもうどうでもいいんだよ姉さまには、じゃあお喋りはこのくらいにして、姉さまに神の祝福を……」
僕は少年の両目を見て愕然とする。その瞳に宿っているのは間違いなくギアスの刻印だった。
「やめっ」
慌ててギアスを使おうとする僕だったがパラックスのほうが速かった。
「ゴット・ブレス・ユー『日本人を皆殺しにしろ』」
>>727 お疲れ様でした〜
ライがアリスちゃんとカレンにどう料理されるのか、興味のわくところですw
さて、しばらくお仕事が忙しくて休みも取れず、
SSの続きも書けないままスレも開いてなかったわたしなんですが・・・
まだ10日ほどしかたってないのにスレが6から10に移っているんですがwww
このスレ消費量の速さはなんなんでしょ?
職人さんたちはザ・スピード持ちのギアスユーザーですか!
>>727 GJ!!
つまりルルーシュはナナリーを取り戻す為に地獄の訓練でビルドアップして悪夢ゼロになるんですね?
なんて言ってみる。
「いやああああああああああっ!!!」
止めようとする僕よりも速く、少年の持つ魔眼の光はユーフェミアを射抜き、彼女の絶叫が辺りに響き渡る。
「貴様っ!!」
僕は再び悲劇の歯車を無理やり動かした少年を鬼の形相で睨みつけ詰め寄る。
「怖い、怖い、でも気をつけてね。」
パラックスが微かに笑うと僕の腹部を鈍い衝撃が襲い、同時に灼熱の痛みが押し寄せて来た。
がたりと膝から崩れ落ちた僕が振り返ると再びギアスに支配されたユーフェミアの手には今しがた僕を撃ったニードルガンが握られていた。
し、しまった。
そのまま僕はドサリと床に倒れた。
「日本人は殺さなきゃ…行きましょうパラックス」
「わかったよ!!姉さま」
パラックスは普通の少年のような笑顔でユーフェミアに答えると式典会場へ向かおうとする。
……まだだ、まだ行かせるわけには行かない
「待て!!まだ僕は生きているぞ」
DS!?支援
気力で再び立ち上がる僕の姿を見て、僕に向かい再び銃を構えるユーフェミアそして愉快そうにパラックスが笑う。
「キャハハハッしぶといねえヤマトダマシイってやつかな?姉さま、この男を殺すのはまだダメだよ?
イイ事思いついたから」
「……わかったわ」
邪悪な笑顔を浮かべるパラックスの命令に従い残念そうに銃を下ろすユーフェミアに僕は叫んだ。
「やめろ!そんなヤツに従うな『ユーフェミアもう一度、自分を取り戻せ!!』」
僕は痛みに耐えながら再び彼女にギアスを使うが無意味だった。
「アハハ…キャハハハッ無駄無駄、君のギアスは一度しか効かないんだろ」
パラックスの嘲笑う声が癇に障る。いや、まてよ……
「お前はどうして僕のギアスを知っている」
「そんな事はどうでもいいだろ君もボク達と一緒に虐殺するんだからさ」
そういうことか
パラックスの言った『いい考え』とは僕にギアスをかけ日本人を殺させる。
黒の騎士団の中心人物の一人である僕がそんな事をすれば、黒の騎士団に対する日本人の信頼は一気に失われてしまうだろう。
いや、もしも僕がパラックスに従い日本人を虐殺などしようものなら戦わなければならなくなる。
式典会場の側に待機している黒の騎士団と、そしてカレンとも……
冗談じゃない!!
全力で支援
規制か?支援
規制かも試練ね支援
「誰が!!そんなことを」
「僕のブレスで君がするんだよ。君の意志とは関係なくね」
不敵に笑うパラックスの瞳にギアスの刻印が浮かび上がる。
大丈夫だ、効きはしない。
パラックスのギアスがルルーシュと同様、視覚から作用するギアスならば
僕の着けている黒の騎士団のバイザーの透過率ならば防げるはず……なのだが
「言っておくけどそんなバイザーなんかでボクの絶対無敵の『ブレス』が防げると思ったら大間違いだよ」
僕の余裕を感じ取ったパラックスがフンと鼻で笑う。
「っく」
「キャハハハッもしかして図星だったの?ざんねんでした〜」
人を小ばかにしたようにパラックスが嘲笑する。
「じゃあ準備はいいね?神からの命令だよ!」
ならばこちらも……
「『ゴット・ブレス・ユー』」
「『消え失せろ』」
パラックスの瞳から発せられる力と僕の言葉から発せられた力その二つの力が激突し、ぶつかり合った。
sienn
おお…DS版は持ってないのでパラックスは余り知りませんが…
何やら不穏な雰囲気で…
支援
支援
支援
「ぎゃあああああああああッ!!」
両目を押さえ無様な悲鳴を上げるパラックス
「ッフ・・・・・・」
やった
僕は微かに笑うとその場に崩れ落ちた。
もともと気力で立っていた状態だったのにギアス同士がぶつかりあった余波が僕の気力を一気に奪ったのだった。
「い、行こう姉さま!!こんなヤツほっといても野垂れ死ぬだけさ。早く会場でクサいイレブンを皆殺しにしよう。
姉さまのKMFもちゃんとちゃんと用意してあるんだから」
「そうね。日本人は皆殺しね」
(待て……)そう言おうとするのだが声が出ない。
「ウフフフ」
「キャハハハ」
無邪気な二人の笑い声を聞きながら僕の意識は闇の中に落ちていった。
つづく
>>755 乙でした。
わたしも特区成立後に崩壊する話を書いてますけど、
そこにパラックスを持ってくるのは思いつかなかったなぁ。
今後の展開に期待しま〜す
757 :
731:2008/07/22(火) 13:04:48 ID:GXWMkaD3
銀飯卿への感想に割り込んでしまい申しわけありませんでした。
今回はコレで終わりですがこのまま東京決戦まで行く予定です
>>727乙&GJでした
地の文の人物が次々に変わるのに、混乱せず、誰だか判るように書いているのは純粋にすごいです。
でも、今回は推敲が甘いような……。以下気になった点です。
>>696 さばって→さぼって
>>701 (ほぼ大半→大半)?
(学園内→学園外)?
>>715 僕僕に→僕に
>>757乙
まさかのパラックス登場にビックリ!そう言えば、サービス出演しているのに、今まで誰もSSに登場させてなかった?
□リ○ョタ属性のトーマス卿もノーマークの存在だったのでは!?
一つ脱字が。
>>740の『ムライの血』(二つ目)→『サムライの血』
トーマスさん・・・□リ○ョタ属性だったんですかw
正面の顔がベアードさんな機関車トーマスを思い浮かべて吹いちゃったですよw
>>757 ごくろうさまでした
パラックス怖いな
最近DSやってないけど確かに残虐な性格だったな
久々に見れておもしろかったです(そういやDSのソフトはなくしたんだった)
続きを楽しみにしてます
世間はもう夏休み。エアリード力強化月間の始まりだな。
間違っていたのは投下じゃない! 規制のほうだ!
>>757 GJでした! ただおっしゃる通りもう少し間隔をあけたほうがよかったと思います
DS版ですか知識としては知っていても一周目すら終わってないのでわかりません
次の投下を全力でお待ちしております!
ところで何とお呼びすればいいでしょうか?
>>757 DS版は正直良く分からないんですが、GJでした!
パラックスの怖さにおっかなびっくりです。こんなキャラがいるのか…。
さて私も投下しようかと思います。
保管庫でカップリングキター!とはしゃいでいたら、V.V.作品の
少なさに気付いて自給自足生活を始めました。
そんなわけでライとV.V.のSSです
短いです。支援の必要はないかと。
注意
・シャルル側のライです
・一人称は「私」 狂王時代の性格のままです
・記憶復活済
・なんだかんだで仲良し兄弟ライとV.V.
・V.V.が壊れ気味
ですがよろしければどうぞ。
支援
カンペ作成中のため後は任せました
見た目で判断したら取り返しのつかないことになる、ということはよくあることだ。
その典型的な例を間近で見て、私は道端でため息をつきそうになった。
「僕はそこを通して欲しいだけなんだけどねえ。」
「舐めんなクソガキ!」
V.V.との買い物の帰り道、不注意で(というより相手側が狙って)ぶつかってしまったイレヴンの男のパンチをひょいひょいと避けていきながらV.V.は薄く笑った。
大方貴族のような格好を私達がしていたから狙われたのだろう、どちらかといえば私の体系は平均以下であるし、V.V.は見た目こそ女子供に見える。少し脅せば金でも手に入ると思ったのか、ブリタニア人のプライドを傷つけようとしたのか。
まあ外見が自分より弱者のようだからと言って中身までもそうだとは限らないのだがな。
第一、どうしてイレヴンに絡まれなければならないのか、と本来なら避けられたはずのV.V.を睨みつける。こいつがいるとトラブルばかり起きて仕方が無い。
本人としては退屈しのぎなのだろうが、相手にしてみれば迷惑この上ない。
怪我をするのは、V.V.ではなくイレヴンの男自身なのだから。
「おい、V.V.」
「ん?なんだいライ」
「さっさと片付けていくぞ。」
V.V.の返事を聞かずに、イレヴンの男の腹にパンチを一発食らわせる。
手加減無しの一発に、男はうめき声すら上げられずに地面へと倒れた。
残念ながら、これが力の差というものだ。第一、戦場に出たことのある私とこの男では、それだけで経験の差がある。
「ひゅー、やるねえ。」
「…V.V.、せめて口笛を吹け。口で言われると間抜けに見えるぞ。」
「ごめん、僕口笛吹けないんだ。」
ほら、とV.V.が口笛を吹こうとすぐが、ふー、ふー、と息を吹きかけているような音しかでない。
……こんなところばかりが子供のようでやっていられない。
だからあんな男に軽く見られるのだ。
それに、と私はV.V.の持つロボットやら変な生き物やらのいわゆる子供向けの絵が描かれたビニール袋を見て顔をしかめた。
その中には私が(問答無用で連れて行かれ)どうしてか(私の金で)買うハメになった青いカラーリングの機関車トーマだか保管者トマトだかよく分からないものが入っているのだ。
お前は中身は立派な大人だろう、と言ってやりたい。
もっと言えば、皇族だ。しかも皇帝の兄だ。
その兄が子供向けの玩具のために私(ブリタニア領地の元王)を呼び出す(しかも私に金を払わせる)とはなんということか。
ここで切り殺さない辺り、私も丸くなったものだと思う。この子供は残念ながら殺しても復活するので諦めている、ということもあるのだが。
しかし真っ二つにしたら案外いけるんじゃないだろうか。
いや駄目だ、そうしたら今度は二人に増えそうな予感がする。それは悪夢だ。
「ライは口笛吹ける?」
「…帰るぞ。」
「ねえ吹けるのライ?ちなみにシャルルは吹けるんだよ、この前あの顔で口笛吹いてもらったんだけどそれがもうおかしくておかしくて…!」
「弟で遊ぶな。」
「いいじゃないか、それだけ仲がいいってことだよ。」
がしゃがしゃと青い機関車の入った袋を揺らしながらV.V.は笑う。
そういえば、V.V.は最近私といるとやけに笑顔だ。
「でも僕とライも仲がいいと思うよー。なんだかんだでライ、僕には優しいし。」
「………まさか。」
「気付いてないの?だったら無意識的なものだねえ。、れはそれで嬉しいけど。だって僕達、もしかしたら僕とライは血が繋がっているのかもしれないんだし。」
「繋がっていてもその血は薄いだろう、私をどれほど前の人間だと思っているんだ。それに私はブリタニアの領地の王だったんだ、ブリタニア帝国の王と血の繋がりがあるなど…」
「けれどあるかもしれない。可能性はあるんだから、繋がってるって信じていてもいいんじゃないかな。」
にこにこにこ、V.V.は笑う。
その笑みは知っている、昔妹が私に向けていた笑顔だ。
兄を心から信頼している、幼子の笑顔だ。
「…帰るぞ。」
「うん。そうだねえ、帰ってこの子をコレクション部屋に飾らなくちゃいけないし。」
「……コレクション、部屋?」
「うん、見てみる?」
「心から遠慮させてもらおう。」
不意にそろり、とV.V.のあいていた片手が私の手に触れる。
その意図がすぐさま分かり、仕方なしにその手を握ってやれば、V.V.は笑みをいっそう深くした。
今この姿を私達のことを知らない者が見たら、きっと私とV.V.は兄弟のように見えるのだろうと考えて
それもいいかもしれない、と心の片隅で思ってしまった。
しえんふー
支援フー
>>764 ライが命ずる!君はカンペ作成が手につかない!
投下終了です。
V.V.が口笛吹けないかどうかは知りませんすみません、
目指したのは萌えキャラV.V.なんですが…これ、萌えない。
あ、支援してもらったようでありがとうございますした!
私はまだ猿に遭遇したことはないのですが
そうならないのも支援してくださる方々のおかげかと。
ありがとうございました。
>>769 なんか急に気になって見に来てみたら、お前のせいか!
>>770 聖卿、GJでした!
皇帝が口笛……想像したら吹いたw(二つの意味で)
貴卿の次回の投下を全力でお待ちしております!
774 :
萌は文化:2008/07/22(火) 14:56:20 ID:aHIcE4Fc
起きたらこんな時間に……
前日の続きを投下したい!
よろし?
よろしです 支援のじゅんびはOK
支援します
777 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:05:27 ID:aHIcE4Fc
感謝!
では前回の『寝起きドッキリ in 特派』の後編、投下します。
778 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:06:40 ID:aHIcE4Fc
場所変わってロイドの部屋
「さて、次はロイド伯爵の部屋か」
「ロイドさんの部屋か……どんなだろ?」
鍵を開けるヴィレッタ
「よし、鍵は開いたぞ」
「わかりました。それじゃあ、お邪魔しま……」
ビュッーン!!
部屋に入ろうとしたライの目の前に何か光が過ぎ去った。
ライは横を見ると光が当たった壁はプスプスと小さく焦げ、煙が上がっていた。
「………ライ卿」
ヴィレッタがゴーグルを差し出した。
ライは無言で受けとりゴーグルをつけるとロイドの部屋の中は赤い線のようなものがいくつも張り巡らされていた。
sien
支援
781 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:10:24 ID:aHIcE4Fc
「なんじゃこりゃ!!?」
「恐らく、レーザーだな」
「レーザー!?」
何、自室にブービートラップ仕掛けてんだ!
ライは心の中で叫んだ。
「しかし、これくらいで諦めるわけにはいかない! というわけで頼むぞライ卿!」
「僕ですか!?」
っていうか諦めよ。っと思ったライであった。
「あなたならできる! 私を信じて!」
「まず、根拠を言ってください!」
「私が信じてる!! それじゃダメか?」
「そんな信頼しあってる主人公とヒロインみたいなセリフで納得できません!」
「困ったな……もし私がこれでケガをしたら、その間ずっと暇なジェレミア卿は何をするか。きっと同志がいる特派に毎日居座るかも……」
「ヴィレッタ卿! さがって!! ここは僕が行きます」
ゴーグルを装着するライ。
ずばり勝敗はジェレミアの暑苦しさ。
ライは自ら危険な部屋へ飛び込んでいった。
支援
783 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:14:39 ID:aHIcE4Fc
「では、行ってきます」
「気をつけてな」
そう思うならロイドさんのドッキリは止めましょう、そう言いたいライであった。
部屋の中の赤い線を必死に避けて進むライ。
知らない人からみたら変な動きにしか見えない
「デン、デンデンデン♪ デン、デンデンデン♪ デン、デンデンデン♪ デン、デンデンデン♪ チロリ〜♪ チロリ〜♪ チロ♪」
ミッションインポッシブルのあの曲を口ぶさむヴィレッタ
「本気でムカつくんで止めてください」
なんとか突破したライは部屋の中心にレーザーのスイッチらしきものを発見し、スイッチを切った。
すると見えていた赤い線は全て消えてしまった。
「ヴィレッタ卿、スイッチ切ったんで大丈夫ですよ」
「そうか、すまないなライ卿」
人少ないんだな・・・
支援
支援
786 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:19:36 ID:aHIcE4Fc
ヴィレッタも中に入ると二人はロイドのベッドまで移動した。
「今度は代わりと言ってはあれだが、私がやろう」
一応、負い目はあったらしい
ヴィレッタはライにカメラを渡し、ロイドの布団に手をかけた。
………すると、どこからか突然吹き出した煙がヴィレッタを襲った。
「な、なんだこれ…………は」
煙を吸ったヴィレッタは力なくパタリと倒れた。
「ヴィレッタ卿!? どうしたんですか!!?」
『残念でした』
「!?」
ライが驚いていると、ベッドの近くに置いてあった鳩時計の鳩からロイドらしき声が聞こえた。
『今のは催眠ガスだよ。もしこれ以上僕の安眠を妨害する気なら次は硫酸を浴びるくらいは覚悟しないとねぇ〜♪』
どうやらロイドの仕掛けたトラップらしく、ヴィレッタはそれに引っかかっり眠ってしまったようだ。
そしてさりげなく物騒な発言にライは慌ててヴィレッタを担いでロイドの部屋から逃げ出した。
ロイドの寝起きドッキリ……………無理!
sien
支援
789 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:22:25 ID:aHIcE4Fc
場所を移動しセシルの部屋前
「困ったな、どうしよう?」
セシルの部屋の前に来たはいいものの、ヴィレッタが催眠ガスによって眠ってしまい、何をしても起きないため、ドッキリの撮影をライは一人でおこなわなければならない。
だが困ったことにライはいまいちカメラの使い方がわからない。
って言うかライは元々撮影メンバーじゃない。
「まあ、いいや。僕はこのまま部屋に帰って一眠りし…」
「お困りかなライ卿!?」
「え!?」
どこかで聞いたことある声。
色で言うとオレンジのあの声が……
ガシャーン!!
何故か廊下の窓ガラスを突き破りジュレミアがライの目の前に着地した。
「どっから出て来てんですか!? って言うか生きてたんですね!」
勝手に殺していたライであった。
支援
支援
792 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:26:30 ID:aHIcE4Fc
「フッ、死んでいたさ! しかし我が同志が困っているのにおちおち死んではいられまい! 生き返るには充分な理由だろ!」
なんて格好いい返事なんだ!
でも出来れば戦場とかで聞きたかったライであった。
「じゃあ、僕はこれで……」
「おっと!」
逃げようと試みたがやはり無駄だった。
ライはしっかりと肩を捕まれた。
「ヴィレッタが……」
「わかりましたからもう始めましょう」
どうせ逃げられないならこのやり取りは無駄である。
もう、今にも泣きたいライであった。
支援
794 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:28:34 ID:aHIcE4Fc
「とっ、言うわけで侵入!」
「お、お邪魔します…」
ジュレミアに続くライ。
内心、セシルの部屋に入ることに緊張してしまっている。
「さすが、片付いて綺麗な部屋でしね」
「ライ卿」
ジュレミアが突然何か布切れみたいなものを投げてきて、それがライの顔面に当たった。
「あだっ! ちょっと何するんですか………って!」
ライが布切れを広げるとそれはセシルの下着、いわゆるパンティーでだった。
「何してんですかーー!!」
顔を真っ赤にして思わず下着を投げ捨てるライ。
ごめんなさいセシルさん。決して汚いから投げたわけじゃないんです。
ライは心の中でセシルに謝った。
支援するんだ!
無駄にカッコいい発言ww
支援
支援
798 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:30:37 ID:aHIcE4Fc
「照れるな、照れるなライ卿。ほら、これも脱衣場にあったぞ」
「使用済みかよ!!ってポケットに詰めるな!」
ジェレミアが無理やりライのポケットにセシルのブラジャーを詰めこもうとするのを必死に抵抗するライ。
「もう、いいからドッキリ始めま……」
そこまで言い方てライの言葉が止まった。
そのライの視線の先には透明なビンに入った恐らくセシルの飲みかけのミネラルウォーターらしきものがあった。
「(な、何を考えてるんだ僕は!? そんなの変態のすることだぞ!?)」
必死に自我と戦うライ。
それを知ってか知らずか……
「あ〜、喉乾いた」
躊躇なくのむジェレミアだった。
これにはイラっときたライ。
支援
支援だ!!
801 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:33:41 ID:aHIcE4Fc
「ぶほぉ!! 何だこりゃ!!!」
突然吐き出しむせるジェレミア。
「……あ、これ徐光液だ。マニキュア落としたりするやつ」
臭いを嗅ぎそういうライ。
良かった飲まないで。
ホッとするライであった。
内心、ざまぁみろである。
「じゃあ、本題に移ろうか」
とりあえず本題に移ることにした二人はセシルのベッドへ移動した。
「……………」
さすがに女性相手はドキドキするライ。
「何してるライ卿」
「あっ、はい、………セシルさん。失礼します」
ライが布団をどかすと、水色のパジャマを着たセシルがすやすやと眠っていた。
その姿にゴクリと反射的にライは生唾を飲みこんでしまう。
「早くしたらどうだライ卿」
「え? あ、はい!」
ついつい見とれていたライはセシルを起こそうと肩を叩こうとした。
支援
支援
804 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:36:05 ID:aHIcE4Fc
「………ん」
「!!?」
突然の寝返りに驚き思わず手を引っ込めた。
「何をしているライ卿?」
「あ、イヤ、ね」
今度こそ起こそうとしたライだったが寝返りを打ったセシルの胸を見てあることに気づいた。
「(む、胸が別々のほうを向いてる………!)」
そう、いわゆるノーブラってやつである。
これにはライもクラっとした。
「(ああ、ボタンの隙間から見える谷間が憎い)」
無論、いい意味で。
「ライ卿」
「はっ! すいません」
ジェレミアの呼びかけにライは正気に戻される。
この時ばかりはライもジェレミアに感謝した。
支援
支援
>>798 ジェレミアは女慣れしてるから
本気で喉かわいただけなんだろうな〜ってのが
逆に面白い、支援
808 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:39:25 ID:aHIcE4Fc
「…………ライ君」
「!!?」
ビックリして身を引くがどうやらセシルの寝言らしい。
「………そんなにケガして大丈夫?」
心配そうに言うセシル。
セシルの夢の中ではライはケガしてるらしい。
ここはどうするべきか?とライが悩んでいると……
「…………フッ」
無駄にムカつく笑みを浮かべ「僕は大丈夫だよ。安心してセシルさん」とかかれたスケッチブックをジェレミアが持っていた。
どうやらそれを言えということらしい。
「僕は大丈夫だよ。安心してセシルさん」
「そう、良かった………」
ライが静かに言うとセシルは安堵の表情を浮かべた。
「そうだ……私……オニギリ……作って……来た」
ジェレミアのカンペ「いただきます」
「ありがとう。いただきます」
支援
810 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:41:59 ID:aHIcE4Fc
「ライ君……おいしい………?」
カンペ
「美味しいよ。いいお嫁さんになれるね」
「美味しいよ。セシルさんはいいお嫁さんになれるね」
「そんな………お嫁さんだなんて」
恥ずかしそうだがまんざらでもなくセシルは微笑んだ。
カンペ
「ホントだよ。次はセシルさんを食べたいな」
「ホントだよ。次はセシルさんを食べたいな………って言えるか!!」
しっかり言ってから突っ込むライであった。
イヤ、遅いよ。
「もう……ライ君ったら」
眠ったままクスクス笑うセシル
夢の中では流されたらしい。
ちょっとショックなライだった。
支援
私怨
なかなかギリギリな発言を……
支援
814 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:46:16 ID:aHIcE4Fc
「そんなこと………言ってると……本気に……しますよ」
「え!?」
頬をほんのり赤くするセシルにライは驚く。
ああ、これが寝言でなければどれだけ良かっただろう。
チラっとジェレミアを見るライ
カンペには「今だ! 襲え!」と書いてあった。
「出来るか!! ってうわ!」
ジェレミアの指示に怒るライは、ジェレミアに詰め寄ろうとした。
しかし、先程ジェレミアが間違えて飲んだ徐光液のビンを踏んづけてしまったライはそのまま転び寝ているセシルの上に覆い隠されてしまった。
ちょうどセシルの胸元に顔がきたのはきっと偶然です。
薄地のパジャマinノーブラの感触はすごい威力です。
「…………ん」
今のショックで起きるセシル
「せ、セシルさん……」
元々、起こすつもりだったがタイミングが悪い。
支援
816 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:48:48 ID:aHIcE4Fc
この状態ではドッキリと言うより夜這いに見えてしまっても不思議ではない。
何と弁解するかライは必死に考えた。
「………ライ君」
しかし、セシルは泣き叫ぶわけでも怒るわけでもなく、嬉しそうに微笑み、ライの頭をつかまえた。
「いただきます」
そう言うとセシルはライを抱き寄せキスをした。
「!!?」
唇から感じる柔らかい感触、セシルとキスをしている事実に驚くライらいだが、すぐに夢心地になった。
「おぉー」
すご横でカメラ回してるオレンジさえ見なければ……
「何撮ってんですか!!?」
唇が離れるとすぐさま言うライ
「いい絵が撮れた。ありがとうライ卿!」
「親指立てるな!」
「………ライ君」
ライがジェレミアに気を取られているとライはセシルにベッドの上に押し倒された。
つまり、先程までと逆の状態。
支援
しえん
819 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:52:10 ID:aHIcE4Fc
「ちょ、セシルさん?」
どうやらセシルは先程まで見ていた夢と今がごちゃ混ぜになってしまっているようだ。
まだ半分寝てるセシルはライの胸に幸せそうな表情で頬を押し付けた。
「せ、せ、せ、セシルさん!?」
流石にこれ以上はまずくない?
ライはジェレミアに助けを求める視線を送ると……
カンペ
「ライ卿、がんば!!」
そのままジェレミアは部屋から出て行った。
こんな時だけ空気を読む!
それがオレンジクオリティ!
「待ってーー! ジェレミア卿」
バタンとドアが閉められた。
セシル部屋前
「さて、ドッキリは失敗しましたが、ライ卿、お幸せに。」
合掌するジェレミア
「ではこれにて特派の寝起きドッキリは終了です。では、さらばだ!」
ENDとかかれた紙を持って手を振るジェレミア。
支援
821 :
萌は文化:2008/07/22(火) 15:56:56 ID:aHIcE4Fc
寝起きドッキリから数日後
…それは、数時間前のことだ。
「今日、スザクさんの特集番組やるみたいですよ」
「お前も出るそうだぞ」
ナナリーの話によると今日テレビで『枢木スザクの素顔にせまる』という番組をやるらしく、僕はナナリーとルルーシュ、咲世子さんと一緒にテレビを見ることになった。
しばらくすると何故か軍内の酒の席で流すはずだった寝起きドッキリの映像が特?
支援
もういっちょ支援
824 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:07:25 ID:aHIcE4Fc
特別企画として流れだしたのだった。
ライの場面
「アッ、アッ、アッーーー!!!」
僕に唇を近づけるジェレミア卿を見て咲世子さんはテレビを押さえ、叫んだ。
ってか何しやがってんだオレンジコラ!
「咲世子さん、静かにしてください」
「テレビから離れろ。咲世子」
二人に怒られシュン、と小さくなる咲世子さん
とりあえずヴィレッタ卿ありがとう。
今度会ったらお礼言おう。
支援
826 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:09:36 ID:aHIcE4Fc
スザクの場面
「お、おい! お前もヤバいがスザクもヤバくないか?」
「ライさん………恐いです」
「………スザク様がしゃぶった指…」
改めて見るとやりすぎだな僕。
やりすぎてスザクにはモザイク入ってるし。
ナナリーごめんよ。
僕もあの時は必死だったんだ。
咲世子さん、そんなギラついた目で僕の指を見ないでください。
ロイドの場面
「ほう、大したもんだなライ」
「お怪我はありませんでしたか?」
「大丈夫だよナナリー」
「………ワクワク」
今見返すと絶対おかしいよねこのドッキリ。
あと、咲世子さん。期待しても、もうそんな場面ないですよ。
支援
支援
829 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:12:15 ID:aHIcE4Fc
セシルの場面
長い静寂に部屋の中は包まれた。
「ら、ライさんが……キス…なんて」
「ライ………嫌、止めておこう」
「やったんですか?ライ様」
ナナリーには刺激が強かったのかショックを受けているようだ。
ルルーシュ、ありがとう。何も聞かないでくれ。
咲世子さん、空気読も。あと歯に衣着せよ。
『いかがですか? 本来は軍内でしか流さないはずの映像。特別に提供していただいたジェレミア卿感謝しましょう。』
『イヤイヤ、礼などいらぬさ。私はただ我が同志ライ卿のことを多くのもの達に知って欲しかっただけだからな』
テレビでは続けてキャスターとジェレミアが会話をしている。
ってお前が元凶か!!
支援
831 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:18:00 ID:aHIcE4Fc
『ところであのライ卿とセシルという方はどのような関係ですか?』
余計なことを聞くテレビのキャスター
『それは当然、将来を誓い会った中だ』
「しょ、将来を!!」
「勝手なこと言うなー!!!」
勝手に答えるジェレミア。コイツいつか殺す。
「ラ、ライさん」
ナナリーの声に振り返るとナナリーは小さく震えていた。
「おめでとうございます。私……心から……祝福……あれ? おかしいですね。 なんで………私……泣いているんでしょう」
ナナリーの目から涙が零れ落ちる。
僕はどうしていいかわからずその場に立ち尽くした。
「ライ」
殺気!?
振り返るとそこにはルルーシュが…………目がすごい恐い。
「ナナリーを泣かせたな!」
「あのルルーシュ?」
「問答無用!!!」
「イヤーー! よくわかないけどごめんなさい!!」
この後、僕はナナリーが止めてくれるまでルルーシュにボコボコにされた。
全力で支援
オレンジ逃げてー!支援
834 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:20:17 ID:aHIcE4Fc
後日
「買い出し、ただ今戻りました」
「はい、お帰りなさい」
僕は買い物してきたもの(8割プリン)を置き一息ついた。
「あ、そうだライ君」
「はい?」
返事をするとセシルは僕の唇を奪った。
「せ、セシルさん?」
「はい、お帰りのキス」
ニッコリ微笑むセシルさん。
「お、お帰りのキスって突然!」
「あら」
セシルさんは人差し指で僕の口を押さえて笑った。
「私達、将来を誓い合った中でしょ?」
その言葉にテレビで言ってたジェレミア卿の発言を思い出す。
支援
支援
837 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:22:46 ID:aHIcE4Fc
まさかとは思うがセシルさんは本気にしたのだろうか?
「今日は頑張って晩ご飯も作ってきたからね」
するとセシルさんはそっと僕に耳打ちした。
「その後、私も食べてね…」
「っ!」
イタズラっぽくセシルさんは笑って買ってきたものを持って歩いて行った。
僕は真っ赤になりながらセシルさんの後ろ姿をしばらく眺めていた。
ドッキリの夜、あの後どうなったのかは、二人だけの秘密です。
あ、あまーいwww
支援
839 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:25:08 ID:aHIcE4Fc
おまけ
ジェレミア「やあ、二人とも! 実はこの間のドッキリがあまりにも好評だったんで私と君たちでアイドルユニット『忠誠心』を組むことになった」
ライ「なんでですか! ってかもろパクリじゃないですか!!」
ジェレミア「ちなみにデビュー曲も決まってる。曲名は『忠誠心』だ」
ライ「やっぱり、パクリじゃないですか!!」
スザク「ライ、諦めよ。僕もユフィから直接命令され?
支援
忠誠心ww
支援
842 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:27:16 ID:aHIcE4Fc
スザク「ライ、諦めよ。僕もユフィから直接命令されたから……」
ライ「せめてジェレミア卿じゃなくてギルフォード卿にしてくれ!!」
次回
『忠誠心デビュー!デビュー曲は忠誠心!?』に続く(嘘です)
支援
844 :
萌は文化:2008/07/22(火) 16:29:51 ID:aHIcE4Fc
以上、長い上にオチなしゴメン。
次からもっと短くするように心がけます
ジェレミア卿暴走www
GJです。非常に面白かったです。
ライセシも良い感じですねb
忠誠心?・・・歌いながら頭の上で布をクルクルですね。わかります。
>>844 萌は文化卿、GJでした!
オレ……いやジェレミ………やっぱりオレンジィィィーーー!
復活してカッコイイと思ったそばからww
忠誠心wライとスザクは人として大きくなり、ジェレミア卿は背が伸びるんですね、分かりますw
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
皆さんはじめまして!
えと、勢いで書き上げたライの独白的SSがあるのですが、(無論いちお推敲済み)
なにぶん今回初投稿でわからない事だらけであります。(何文字まで入るかとか特に)
不手際がなにかしら起こる可能性もありますので、暖かい目で見ていただけたらと思います。
二次創作も初なので、色々ご指摘いただけると幸いです。
というか2ちゃんに投稿するのが今日初でありまs(ry
注 暗い感じのSSです。
ライが自分を結構嫌っています。
会話は無きに等しいです。
5分後位に投稿開始しようと思いまふ!支援が必要な長さかも
自分では良くわからないので、できればお願いしたいと思います><
了解した、全力で支援しよう
しーーえーーんーー
少し、昔話をしようか。大した事じゃない。
かつて存在した一人の王。その喪失と悔恨、そして嘘の物語だ。
「A long long ago」
僕の名はライ。恐らく音が同じだけなのだが、
しかし、嘘を意味する単語でもある。
いや、少なくとも母がそんな意図でつけた訳ではないことは承知している。
彼女は優しくて、聡明な女性だった。しかし、そもそも僕に名づけた時、
それほどこの国の言葉に通じていたかどうか、其処から疑問である。
彼女は遥か東の国、日本から来た人だった。
全力で支援!
名前は決めてますか?
嘘。それは狂王としての自分か、それとも「僕」か、
あるいは僕と言う存在そのものか。
或いはその全て。
少なくとも、臣下の者全てに僕は嘘をついていた。
愛する家族にも。
僕がただ僕であるという嘘。
強く猛き王であるという嘘。
ギアスという名の嘘。
自分にすら嘘を吐いていた。
自分は間違っては居ない、絶対に正しいと。
だから守れる。失わない、と。
そんなはずは無いというのに。
正しさなどという不確定で揺らぎやすいもので守れるほど、
世界は甘くなくて。そんなもので守れるのは己のちっぽけな自尊心だけで。
だからこその狂王だった。
支援
地下鉄なんで難しいかも
支援
守るためには強くならねばならないと思った。
何よりも、誰よりも。
どんな文化人より深く広い見識と、どんな武芸者にも劣らぬ武術。
軍神さえも出し抜き得る智謀。
そのどれも高いところにありすぎて、結局届いたとは思えなかった。
実際にそんな大層な人物になれるどころか、結局狂王と呼ばれるしかない
愚鈍な王となったのだけれど。
けれども僕は、少なくとも地方領主のただの三男であり続けるわけにはいかなかった。
契約によって得た力、ギアス。
それを使って僕は王になった。邪魔なものを全て排除して。
やがて暴走したその力が母と妹、果ては国そのものを殺すまで、
一時の幸せを感じられる時期もあった。
ならば支援だ
支援
けれどその間、僕は必要ないからと、知られたくないからと
狂王の顔を押し隠した。それも僕なのに。
暗い感情、殺意やら何やら、口にするのも憚られるようなものを
みんな押し付けて、善良な兄たらんとしていた。
僕には他に何も無かった。母と妹、彼女達と彼女達に対する愛だけだった。
ギアスを使うとき、僕は感情を、心を圧し殺した気でいた。
圧し殺した感情は、本当は近くで見えなくなっただけで、常に僕と共に在った。
それはやがて全てが終わってしまう一因となってしまったが、語るまでも無い事だ。
抗えない命令、考え得ぬ未来。変わらなかったはずの明日。
やがて来たかもしれない終わり。
幸不幸かかわりなく、彼らから奪った。選ぶすべを。道を。
王命に背き死罪となる自由すらなく、何も知らず、何も感じず、
そして何も望まぬ人形として、あらゆる道が奪われる。
職人よ、支援は今!
支援
それは死だった。
体は生きていても意志は無い。僕に逆らうものは無かった。
みんな生きているという嘘を吐いていた。
僕はそれを最初は憎んだ。
けれどすぐに気付いた。
吐かせていたのは王たる自分の地位であり、僕がもつギアスであると。
すなわちそれは僕自身であると。
気付いたのだ。その死を与えたのが他のなんでもなく、僕自身であることに。
ギアスを使わなくとも、僕はそれを与えていた。
逆らう可能性が塵芥ほどあったとしても、結局王命に逆らえぬ事は解っていた。
そうなるように物事を采配した。
うまくいかなくともギアスという保険があるのだから。とんだ茶番ではあるが。
僕は疲れ、諦め、慣れ、そしてついには何も感じなくなった。
感じるのを止めた。
それは耐え難い事実からの逃避だった。
支援
支援
僕の周りには死人が溢れていた。
それでも母と妹は変わらなかった。変わらないでいてくれた。
二人はこの世でただ二人、気が許せる存在だった。
二人だけが、僕の優しい世界だったのだ。それだけしか救いが無かった。
けれどそれだけで十分だった。
彼女達は僕の姿を見て、時々悲しげな表情をする事があった。
それはもしかしたら、僕が空っぽで、狂王と善き兄であり息子である「僕」の
入れ物でしかないと思えたからなのかもしれない。
そう思ってしまうのはもしかしたら、僕がそれを望んでいたのかもしれないけれど。
狂王も「僕」も、僕自身だった。
どれが本当の自分であるわけでもなく、どれもが僕だった。
僕は認めたくなかったのかもしれない。
冷徹で残酷な狂王と言う名の自分。
その行いに際して、どうしても理論武装して、自分自身の正しさを納得しようとする
信じていもしない綺麗事で自分を守ろうとする弱い自分。
それらを斜に構えて眺めて馬鹿にし、どうしようともしない、世を疎むばかりの自分。
そんな自分を認めてしまったら、僕は本当に狂っていて、母や妹を守りたい、
などという気持ちは、それを隠すために心が吐いた嘘だったんじゃないかと、
偽者の思いなんじゃないかと、そう思ってしまうかも知れないことが怖かったから。
支・援の機動力を舐めアッーーー!
支援
支援
支援
でも、違った。どんな証拠があるわけでもない。
けれど、気持ちとはそういうものだ。
僕は嘆いた。無くして、滅びて、やっと気付けた。
本当は気付いていたはずなのに。
何を言って、悩んだところで、結局僕は彼女達が大事で、何より大事で
それは、喪うことで絶望すら翳んで見えなくなるほど、
それほど大事なものだったというのに。
僕は自分の力で、自ら嘘だと、死だと断じて、断じながらも使い続けたギアスで
最も大切なものを、そして民を死なせてしまった。
僕には、何も無かった。
死すらも与えられなかった。
残ったのは北の蛮族を含む大量の死体。意思の死と生命活動としての死。
それは僕がつき続けた嘘の結果。僕は耐えられなかった。
世界は嘘に塗れていた。誰もが望み、或いは望まざるに関わらず吐く、嘘。
誰よりも他人に嘘を、死を与え続けた僕が、嘘に苦しみ、死ぬことすら叶わないなんて
なんて酷い出来の喜劇なんだろう。
僕にはもう何も望めなかった。
一度知った世界は、自分の汚さは、その結果母や妹、沢山あったはずの
大切なものを失った僕には、どうしても許容できなかった。
許容しようとする意思すらのぞめなかった。
>>844 GJ、面白かった
さすがジェレミアはそっち方面の女子にもサービスを忘れないw
咲世子さんは期待し過ぎww
支援
だから。
僕は自らの契約者に従い、永い眠りに就くことにした。
醒めない眠り。意思の無い生は死に等しい。
僕が人生で学んだものはたったこれっぽっちのことだけだ。
恐らく、最後に僕は己自身をギアスで騙す事だろう。
そうしなければきっと、自分自身が耐えられないから。
耐える意義も、理由も疾うになくしたというのに。
ただ自らの為に嘘をつこうとする自分が、酷く醜く、矮小な人間に思えた。
それは、ただの僕という人間の真の姿だったのかもしれない。
「おやすみ」
最後に聴くことになるのは、きっと自分の声だろう。けれど、
契約者である彼が、酷く優しい声音でそう言ったことは記憶に出来れば留めたかった。
おやすみ。
さようなら。
───むかしむかし、あるところで───
支援
支援
以上です。駄文なうえグダグダと長ったらしく申し訳ないです。
それと皆様支援有難うございました。
名前は「水守」でよろしくおねがいします。
段落のきり方とか中々わからず、見づらいかと思いますが、
楽しんで(?)読んで頂ければ幸いです。
えっとちなみに、文の最初の行とか最後の行とかブランクがあるところは
一応空白です。解りづらい切り方で本当にごめんなさい><
>>876 水守卿、初投下乙&GJでした!
確かに暗く重い雰囲気なSSでしたがなかなか面白かったです
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
>>876 水守卿、初投稿おつかれさま&GJでした!
すでに800番台も終了目前
これだと今日中に次スレですかね〜
その前に投下するか、次スレ立ってからにするべきか・・・
>>844 忠誠心でふいたww
次回で「忠誠心」をやってほしいです!
ちゅーせーしーん!
あと
>>794で「ジュレミア」になっていました
>>876 乙でした!
重めのSSを久々にみました
とてもおもしろかったです
やっぱりライの過去は暗いことばかりだなぁ
今週の話を見て浮かんだ青月C.C.ルートのIFネタSSを投下します。
カップリングはEND後のライ×C.C.です。
初めてですが、どうかよろしくお願いします。
支援
「ほら、君が注文したピザが届いたぞ」
ライが小さなため息をつきながら、私が注文したピザを持って部屋に戻ってきた。
私がこいつと出会ってから、随分と月日が経った。
ライは完全にギアスを制御できるようになっていた。
けれど、それを使う機会はほとんど無い。
使う必要など無いのだ。
あの時から始まって、今では日常となったこの日々。
ライが本気で呆れている訳ではないのも、私は知っている。
ただ、今日はこのやり取りが少しだけいつもと違っていた。
「今回は値段が少し高かったようだが、何か珍しい種類でも頼んだのか?」
「珍しい……か。ライ、開けて中を見てみろ」
私に言われてライが入れ物の蓋に手をかけた。
開くと同時に、ピザ特有のチーズやトマトソースの匂いが辺りに広がる。
「これは……初めて見る種類のピザだな」
「当たり前だ、これは私がトッピングを選んで注文したんだ。さて…ライ、お前も食べろ」
「いいのか?いつもはほとんど独り占めしているじゃないか」
全力で支援
支援
「今日は特別だ、私が許可するからありがたく食べるんだな」
「そうか。それじゃあ、頂くとするかな」
ライがピザに手を伸ばし、頬張る。
味はどうかなど聞くまでもない、満足そうな表情だった。
私がライの好んでいそうなものを考えて選んだトッピングだ、それも当然か。
――今日、私は自分の全てを終わらせる。
遠い昔に押し付けられた永遠の命を、また……
あの時の女との別れは最悪だった。
だから、せめてこいつには私の最期を幸せな時間でいさせたかった。
これからライは、私達がたどった不老不死の苦しみを味わうことになる。
きっと、ライは私を恨まない。
こんなに傍で過ごしてきたのだ、もうこの男の事は何もかも分かっている。
そして――私は死ぬ。
この時を、どんなに待ちわびていただろうか。
これで、永久を生きる地獄のような苦しみから解放される。
「どうしたんだ、早く食べないとピザが冷めるぞ」
「……あ、ああ。そうだな」
支援
もう、こうしてライと一緒にいることも出来なくなる。
街へ出かけたり、下らない事を話し合ったりすることも――
ライに近づく、相変わらず無警戒な顔をしている。
「ん、もしかして僕の口のまわりが汚れているか?」
「違う、お前は綺麗な顔だ」
言うと、照れる様子も無くごく自然に安堵の息を吐いた。
自分に何が起きようとしているかなど、分からないまま。
さらに距離を詰める、もう体が触れ合うほどに近い。
少しでも手を伸ばせば、私の願いが叶う。
「ねえ、C.C.」
慌てて伸ばしかけた手を引っ込める。
「なんだ?」
「僕と出会ってくれて、ありがとう」
「!!……ど、どうした急に」
息苦しくなるくらいに、心が動揺し出す。
それを必死になって抑えながら何とか返事をした。
支援
支援
「いや、今こうしてC.C.といられて幸せだなって思ったんだ。君はどうだ、僕と一緒で」
「……」
そんな質問、答えるまでもない。
幸せだ。今まで私が生きてきた中で、お前といられたこの時間が一番愛おしかった。
お前と会えたことが、何より嬉しかった。
だが、それも……
「……C.C.?大丈夫か」
ライが私に触れようとした。
コードが無くなる。
――命が消える。
時にケンカをして、笑いあっていた毎日。
あの楽しかった日々が、永遠に終わってしまう――
「嫌だ……死にたくないっ!!」
無意識に、叫んでいた。
それが、私の本心だった。
支援ですね
「す、すまない……怖がらせるつもりは無かったんだ」
ライが驚きながらも心配して私を見つめている。
私が何をしようとしていたかも知らずに、気遣ってくれている。
本当は、この日常を失いたくなど無かった。
それだというのに――
「C.C.……泣いているのか?」
「……え?」
言われて、自分の頬を伝う水滴に気が付いた。
何かを失う恐怖か、愛する人への懺悔か、大切なものに気付けた喜びか。
込み上げてくるこの感情が、押さえられない。
「悪気は無かったんだ。ただ、C.C.が心配で」
ライはまだ自分が悪いと思い込んでいる。
……そうだ、全てはこの男が原因。
私を、こんなにさせたのは。
支援
「全く……お前のせいで、涙が止まらないじゃないか」
泣き顔を見せるのが悔しくなり、無理に笑ってみせた。
「すまない……」
「ちゃんと責任を取れ、これからも……ずっと私の傍にいろ、ライ」
言って、抱きしめた。
突然で驚いたのか、少しだけライの体が震える。
それでも、優しく私の背中に手を回してくれた。
今、ここにいる大切な人の温もりを感じる。
私の永遠の生は、お前に託さない。
この幸福な日々を、失ってなるものか。
お前の命が尽きるまで――私は共に居よう。
支援
以上です、お付き合い下さりありがとうございました。
ギアスの設定の矛盾などがありそうでちょっと怖かったり。
読んでくださった方、支援してくださった方、ありがとうございました。
>>896初投下おつ そしてGJです!
自分はブルムン編のC.C.は見てないのですが、
楽しんで読ませてもらいました。
今日初投下の人多いなぁ
>>896 全力で乙&GJでした! C.C.が可愛い!
この一言ですべて伝わる気がするくらい良かったです
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
なんか何度も聞いてる気がしますし、お節介かもしれませんが
名前は付けないのですか?
>>896 おつかれさまでした
C.CかわいいよC.C
青月編の時の悲しげな顔が脳裏によみがえったよ
次回も楽しみにしています
GJでした
ライカレお願いしますwww
世間はもう夏休み。そしてスルー検定の時期でもあるよなぁ…
ご感想ありがとうございます。
>>896 申し訳ないです、名前を付けるのは失念しておりました。
次回投下する機会があった場合は名前付きでやりたいと思います。
8時頃から連作のその3を投下しようと思うんですけどいいかな?
これまでのあらすじも加えて全部で8レスってとこなんですが〜
>>903 いや、謝らなくともよいですよ
本当にただのおせっかいなんですから
貴卿が次に投下するのを全力でお待ちします!
もうそろそろこのスレもおわるな
前回最後に投下したのが7スレだったから3スレぶりの投下ですよ
お仕事たいへんだったもので、スレを見に来るのも久しぶりです
兄:最近はガン○ムバトルユニバースするのがお仕事なのか
ちがいます。ブルーディスティニー一号機・三号機を鍛えるのがお仕事なんです(マテ
兄:( ゚д゚)゚д゚)゚д゚)ジェットストリームポカーン
ウソですよ。がんばってお仕事してるんですよぅ
では投下開始シマ〜
全力で支援!
コードギアス LOST COLORS [手をとりあって] これまでのあらすじ
行政特区日本は崩壊した。
進軍する黒の騎士団と日本人。トウキョウは戦火に包まれる。
その最中、黒の騎士団総司令ゼロはさらわれたナナリーを救うべく、神根島の遺跡を走っていた。
そのゼロにせまる枢木スザク、そして紅月カレン。
スザクの放った銃弾はゼロを捉え、その仮面を割る。
「そうだ、僕がゼロだ」
仮面の下から現れたのは死んだとされていたライの姿。
友との誓いをはたす男だ、と語る彼に何があったのか。
それより時を遡ること一月。
成立した特区日本の政庁内でライは事務仕事に追われていた。
殺し、奪い、侵すのではない戦い。守り、育て、創り出すための戦い。
ライはその多忙な日々に充実感を覚えていた。
しかし、その日々は突然のテロによって終わりを迎える。
ライは標的となり命を落としたルルーシュにゼロを託される。
静かに運命を受け入れ、ライは仮面を被るのだった。
そして一週間が過ぎた。
支援
支援!
夢を見ていた。
僕が君の共犯者となった日々の。
夢を見ていた。
あの日、自ら仮面を取り去って、その真実の名を明かした君。
ずいぶんと甘い連中だ、とC.C.に笑われたあの日のこと。
夢を見ていた。
特区成立のその後、騎士団に復帰した日のこと。
あの日、自分が引き起こしかけた惨劇に慟哭した君。
償えるのか、この過ちを───とつぶやいたあの日のこと。
伝えられなかった言葉が夢の中に渦を巻く。
僕がこの目を覚ました時、世界には色がなかった。
すべては灰色に似たノイズでしかない。確かなものなど何もない。
この体はただ、血のつまっただけの皮袋。意味のあるものなど何もない。
熱さも冷たさもこの身に感じるものなどありはしない。価値あるものなど何もない
そうではなかったのだ、と。
空は、世界は色に満ち溢れ、流れる血潮はなによりも熱く、この世界に価値のないものなどありはしない。
それを一番に教えてくれたのは君だった。
我が友、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
夢を見ている。
ルルーシュが、母上と妹とが、遠くから僕に声を投げかけている。
あぁ、そうか。
僕は───守れなかったのだ。
僕は、また、大事な人を守れなかった。
支援
コードギアス LOST COLORS [手をとりあって] その3 【コーネリア】
元皇女ユーフェミア嬢テロに倒れる。その報が世界を駆け巡り一週間がたつ。
今日もわたしは幾度となく公邸への帰宅を進言するギルフォードとダールトンを下がらせ、公務に務めていた。
特区日本の・・・いや、ゼロの対応は迅速だった。
テロ発生の事実の公開、被害者リストの公開、総督府への特使派遣、経過の説明。
そのどれもが迅速であり、明快であり、文句の付け所のない対応であった。
『いや・・・』
とかぶりを振る。文句は、ある。大きなものが。
「ユフィが、死んだ」
あの特区宣言の後、そして特区成立より今日まで、わたしはユフィに会っていない。
会いたくなかった。ナンバーズに肩入れするユフィを嫌ったからか? そうではない。
『わたしのユフィがわたしの手から離れていくことが許せなかったからだ』
そして、そう感じる、感じてしまう脆弱な自分を認めたくなかったからだ。
甘えん坊のユフィ。どこに行くにもわたしの側を離れなかったユフィ。可愛いユフィ。
特区成立より半年。補佐としてつけたダールトンは報告のたびにその厳つい顔を破顔させていた。
──皇女殿下のその明晰なること驚嘆するばかりであり、小官はそれに気がつかなかったこれまでを恥じるばかりであります。
もうユーフェミアは皇女ではない。彼の者はすでに皇籍をはずれている。
そう不満気に答えてもダールトンは終始その笑顔を崩すことはなかった。
ユフィは変わった。
お飾りの皇女と呼ばれ、お人形さんなどと揶揄されていた、自分に自信がもてない甘えん坊は変わっていった。
自信に満ち溢れ、政策を提言し、かといって日本人たちに無制限の妥協などはせず、ブリタニア人として立派に政治を行ってみせていった。
『あの子に政治家としての才があったとは・・・な』
もし・・・、もしわたしが脆弱極まりない己の弱さを脱し、彼女と手を取り合っていたら────
「そうしたら、未来は変わっていただろうか・・・」
わたしはもう一度かぶりを振った。もしかしたら・・・など意味のないことだ。
手元の端末を操作して退避させておいたファイルをひとつ起こす。
[特区日本政庁ビル爆破テロ事件における被害者名簿]
死者・行方不明者64人 負傷者6人
その割合のアンバランスさがテロの凶悪さを物語っている。
つまりは現場に居合わせた者のほとんどが死亡している、ということだ。危うく難を逃れたゼロも重傷を負ったという。
その被害者の中の一人に、聞き覚えのある名前があった。
雷───ライと読むらしい。元黒の騎士団所属のエースパイロット。幾度となく我が親衛隊とも銃火を交わしたと聞く。
無骨な男かと思いきや、線の細い美形だったことにギルフォードが酷く驚いていた覚えがある。
特区成立後の協議の際に顔を合わせたことがあった。特区側の全権はキョウトの人物だったがそちらにはほとんど印象がない。
それだけこの男の印象が強かったのだ。若かったから・・・ではない。
主席であるキョウトの男を立て、けして自分がしゃしゃり出ることはなく、しかしその実ほぼ総ての面において補佐し──むしろ指導といってよい──交渉を進めた。
そして彼らにとって、ほぼ全面勝利といってよい結果を導き出したのだ。
キョウトの男はその結果を自分の実力だと思い込んでいたようで、晴れ晴れとした笑顔で凱旋したと聞いている。
総督府の文官もそのように思っていたと聞いたとき、わたしは呆れるとともに戦慄を覚えたものだった。
敵にも味方にも気取られることなく、その実力をもって政治的勝利を手にできる人材が日本にはいる。
──槍を取っては一騎当千、政治の場においては神算鬼謀・・・で、ありますか──
わたしの他にその偉才に気がついたのはダールトンだけであった。
あのような男を養子に迎え入れたいものだと思っているのであろう? と聞くと、奴は困ったような顔をしながらも、
──そうでありますな──
と抜け抜けと言ったことも覚えている。
支援
支援
そんな男さえもテロに倒れたのか・・・とわたしはため息をついた。
ゼロの片腕と目される男。
表面上ゼロは失われたライという男について何も感情の発露を見せていない。
もっともそれがリーダーというものなのだ。
例え自らのその半身を失ったのだとしても、それを表に出すことは許されない。己が組織の長なのならば。
わたしはハっと物思いから覚めた。
『自分に言い聞かせているつもりだとでも言うのか、わたしは・・・・・・』
──プーーーっ、プーーーっ、プーーーっ──
それは首席秘書官であるクレメンス少佐からのコール。
『来たか・・・』
来訪者の到着を告げるクレメンスに、その男を執務室へ通すよう伝え、わたしは端末を閉じた。
扉が開き、クレメンスのよく通る声が響く。
「特別派遣嚮導技術部、枢木スザク少佐殿!」
・
・
・
枢木スザク少佐。
ユフィの皇籍返上によって専属騎士ではなくなった彼はしかし、特派所属のまま軍に残っていた。
テロ事件のあの日、彼は兄上の命により特派の面々とブリタニア本国へ行っていたという。
その枢木が謁見を求めていると聞いて、わたしはなぜか素直に「会おう」と思った。
ユフィが恐らくは愛したであろう男が、その死に何を思い、何を語ろうというのか、興味がわいたのだ。
しかし、それはわたしにとって意外であると共に、至極当たり前な訴えだった。
「コーネリア総督にゼロ討伐の御命令をいただきたく、参上いたしました」
『仇を討ちたいというのか、この男は』
その単純さがしかし、今日はとても不愉快なものに思えた。
「愚劣なことを言う。貴様は何をもってゼロ討伐の理由とするのだ」
だが、この男はわたしの不愉快そうな表情に気がついていないようだった。
全力で支援するんだ!
支援
「ユフィ・・・、ユーフェミア理事暗殺の容疑でです」
「それにしても討伐とは穏やかではないな」
「そもそも、ゼロは反国家的テロリストであります。目的の為には手段を選ばず、どのような犠牲も厭わない。そんなあの男のやりようは総督閣下もお忘れではないはずです」
──だから、俺にユフィの仇を討たせてくれ───
その瞳に暗い炎を見て取ったわたしは、急速に興味を失っていく自分を感じていた。
なおもゼロ討伐の必要性を訴え続けようとする枢木の言を遮り、わたしは口を開いた。
「ヤツは今回のテロ発生より自身負傷しながらも陣頭指揮を取り続けているという」
なぜわたしの方がゼロを弁護しているんだ? そう思うと笑える気もした。
「その有事における迅速な対応は我が帝国の文官どもに見習わせたいものですらあったがな」
──そう、何度思い返してみても腹が立つ。迅速且つ適切で文句のつけようのないあの対応!
発生した事実を何一つ隠さず発表してみせた。そう、何一つもだ! 元皇族であるユフィの死すら即発表してみせたのだ。
そして事件解明のためという名目での軍警察の派遣──建前だ、実際には地域制圧も可能な旅団規模の戦闘部隊であった──を示した時もゼロは即座に受け入れると返答してみせた。
下手すれば何もかもを失うギリギリの所でゼロは戦ってみせている。このわたしと正面から戦ってみせているのだ。
そして奴はわたしに訴えている。
──わたしはお前に器を開いて見せた。今度はお前がわたしにその器を開いてみせろ──と
いいだろう・・・・・と思う。
この事件の真相を。誰がユフィの命を奪い、その夢を打ち砕こうとしたのか・・・それを白日の下にさらしてくれる。
そのためにはお前と手を組んでやってもいい。
その結果、ゼロ・・・お前が関わっていたのだとすれば、その時は・・・。
枢木は自分の意を受け入れてもらえないことへの苛立ちからか、その表情を硬くしていた。
ユフィの死に己を忘れ、一時的に近視眼に陥っているだけ。そう思いたかった。
イレブンであっても、この男はわたしのユフィが愛した男だったのだろうから。
支援!
支援支援
「今の貴様を見て、ナイトオブナイン・・・エニアグラム卿はなんと仰るものかな」
口にするつもりはなかったはずの言葉が不意に口をついて出た。
ハっとした顔をわたしに向ける枢木。出てしまったものは仕方ない。わたしは言葉を続けた。
「エニアグラム卿が期待し、目をかけた貴様の今の醜態をどう思うだろうかと言っている」
醜態でありますか・・・つぶやくその言葉には先ほどまでの熱は薄れていた。
「貴様がどう考えているかは知らぬ。だが、貴様は騎士候である。将校である」
不動の姿勢でわたしに相対する枢木。その正しい姿勢だけは認めてやってもいいかもしれない。
少し不愉快さの薄れたわたしは立ち上がり、執務室に掲げられた国旗を示して見せた。
「将校とは元首を代理する者である。国家を代理する立場にあるものだ」
あえて皇帝陛下・・・とは言わない。
「まして少佐ともなれば、本来ならば連隊・大隊の指揮をとる立場にある」
千にも達しようかという数の部下の命と未来を預かる、その責任をもつ地位なのだ。
「それが怒りのままに頭に血をのぼらせ、己がなすべき事を失念し、赤子のごとくに駄々をこねている・・・」
「自分が・・・なすべきことを忘れている・・・・・・?」
そうだ、と頷く。それを醜態と言わず、なんと呼ぶ、と。
「それがわからないような無能に用はない。枢木少佐、卿に退室を命じる」
そう言い放ち、背をむけた。
枢木スザクは肩を落としたようだった。
ようだった───その不動の立ち姿には変化はない。美しい姿勢を保っている。しかし、その“気”が男の落胆を示していた。
そして、枢木はそれ以上抗弁することもなく、敬礼を行い部屋を出て行く。
「また、来るがよい」
その足が止まった。
「貴様が、真に“ユフィ”の為になすべきこと、それに思い至った時は・・・またここに来るがよい」
わたしは振り返らない。枢木は深々と頭を下げたようだった。それがわかった。
支援
支援
・
・
・
枢木スザクを退室させてしばらく、わたしはクレメンスに命じ、従卒に二杯の紅茶を持ってこさせた。
「なぁ、ユフィ」
あの男はちゃんと気がついてくれるだろうか。
───大丈夫ですよ。お姉さま───
テーブルの向こう側、ティーカップの先でユフィが答える。
───だってわたしが大好きになった人ですもの───
今は真相の究明が第一だ。他の属領からも注視されている行政特区日本、その先行きには慎重を期さねばならない。
だけど、
そんなことはどうでもいいのだ。
「ユフィ、わたしはお前が描いた夢を、形を、残してやりたい・・・っ」
雫がこぼれ、湯気香るティーカップに波紋をつくる。いくつも、いくつも。
枢木スザクは泣いていた。
暗い炎をその目に宿し、慟哭の重い響きをその胸に押し込めつつ、泣き続けていた。
あぁ、想いとは見ることも触れることも出来ないと言うのに、それは人から人へと伝わっていくものなのだな。
やがてわたしはわたし自身の耳で、わたし自身の嗚咽を聞いた。
雫も声も止まることなくわたしを覆い尽くしていく。
───泣くことなんてないのよ、お姉さま───
「だって!」
ユフィはかわらず穏やかな笑顔でわたしを見つめている。
「だって、お前はもう、どこにもいないじゃないか!」
困り顔のユフィは、わたしをあやすように微笑みを投げかけた。
役割が違う。いつだって困らせるのはお前で、困り顔をするのはわたしだったのに。
───大丈夫、大丈夫なのよ、お姉さま───
今日、わたしは初めてユフィのために涙を流した。
ユフィが残したもの、行政特区日本を守ろうと決めたこの日。
その時、終焉に至る舞台の幕が開いたことにわたしはまだ気がついていない。
それは、一発の銃声が幕を開けた・・・。
支援
以上、だいぶ長いこと間がありました[手をとりあって]その3でした
明るい調子のSSが多い中、異端かなぁ、空気読めてないかなぁとも思うのですが
どんなものでしょう?
感想などいただけましたら幸いです<(_ _)>
支援
そうそう。ここでちょっと一つ
以前ライの本名ってどんなにしてる?って話題がありましたが、
ブリタニア側では「ラインハルト=〜」と勝手に付けてました(同士がいてちょっと嬉しかった)
で、今回名簿に載った名前として「雷(ライ)」しました
苗字も適当(?)に考えたりもしてたんですが、そっちまで勝手するのはなんだかな〜と思いまして未掲載です
みなさんはそこらへん考えたりしてますか?
>>930 BLUEDESTINY卿、GJでした!
久しぶりの投下、続きが気になっていた話が読めて嬉しいです
ライとスザクの絶望、コーネリアの決意
そして更に続きが気になる終わり方、素晴らしいの一言です!
貴卿の次の投下を全力でお待ちしております!
>>930 GJ!続きを大変お待ちしてました。今後も続きを期待してお待ちしてます。
ちなみに日本語名だったらやっぱり雷のライだろうな、と私も思ってました。
そう言っていただけると本当にうれしいです
次回もがんばりますので、どうぞよろしくです<(_ _)>
ギャグモノ・コメディモノは・・・やっぱり他の方の作品の方が上手いなぁ
と思いながら保管庫巡りしてましたw
こんな発想できないやー!と思いつつ、やってやる! ともネタ探ししてますが、とりあえずこちらの続きが先かなぁ
それでは、またです<(_ _)>
>>930 乙&GJ1
いや〜、面白いわ。ルルーシュとライの友情が主軸のSSは個人的にストライクなので
次回もwktkしながら待ってます。
ライの日本語表記が雷だと、某銀河戦国群雄を思い出してしまう・・・
もしくは、某第三の黙示録の主人公の雷神とかも・・・
す、すげえ。スレがこんなに進んでいるなんて。
以前投下した「〜いつかその日まで〜」の続編を投下します。
中華連邦に入ったライのお話です。
すごく続きがあるっぽい終わりですが、次の投下はちと未定です。
「騎士の在り方」も待っていてくださいorz
支援
支援
〜ライ その翼は〜
シンクーの決意は聞き届けた。暗いオペーティングルームではなく、晴天の下、蒼穹の見渡せる王城の城壁の上で。
流麗かつ優雅な青の武官が、黒い髪を揺らしながらライに語った言葉は実に簡潔だったが、それだけ意志に満ちていた。
中華連邦反大宦官派閥の長であり、キレのいい脳髄と圧倒的武技を持つこの傑物は、その怜悧な顔に笑みを浮かべ、異邦人たる少年へ己が夢を語った。
有色人種とも白人ともつかぬ肌の色と、白銀色の髪を持つ少年は、その童顔に張り詰めた空気を纏わせて言った。
肉食獣のように持久力とパワーの両面で優れた肉体に力がこもり、腰のリボルバー拳銃が鈍い輝きを放つ。
「シンクーさん……僕は貴方の為なら、この命を――」
「言うな、ライよ。お前のことは天子様もご寵愛しておられる。それに、部下を犬死させないのが、我が流儀」
ライはこの一年、シンクーに拾われてからというもの、ずっと天子の護衛や身の回りの世話をしてきたのだ。
それゆえ、天子からの信頼は厚いと言えた。ゆえに、シンクーは思い止まれと言うのだろう。
世界的に見ても珍しい炸薬式の弾丸を使用する回転弾倉拳銃は、ライの腰で鈍い輝きを放つだけに止まりそうだった。
なおもライは言い募りそうになるが、シンクーの言葉に押し留められた。
シンクーは、空を見上げながら呟いた。この武官らしからぬ、愁いを帯びた透明な表情だ。
「……昔、天子様と約束したのだ」
「御約束、ですか」
「ああ。必ず外の世界を御見せすると。だが大宦官の思惑通り、あの第一皇子との婚姻が纏まれば、それも永久の夢だ。
おそらく、異郷の地で生涯異人としての辛い生活を天子様は強いられるだろう。好いてもいない男の呪縛でな」
全力で支援!
無言――ライの脳が弾き出した答えもまた、非情なものだった。
要するに、天子は体のいい人質として、あの権力欲の塊である醜い男どもに生贄とされたのだろう。
差し出された土産物である少女を喰らうのは、第二皇子シュナイゼルや、神聖皇帝を筆頭とする神聖ブリタニア帝国の悪鬼羅刹。
仮に中華連邦が大宦官が目論むとおりブリタニアへの隷属を強いられたならば、かつてのエリア11――日本のように、
搾取と圧政が人民を襲うことになるのだろう。
(尤も、それは大宦官が治める今の中華連邦でも同じことか)
ライがきつい顔でそう考えていると、不意にシンクーが言った。
快晴の空のような、開けっぴろげな顔であった。口元には笑みが湛えられている。
ああ、とライは悟った。
(吹っ切れた? いや、吹っ切ったんですか、シンクーさん)
「ライ、私は決めた。あのお方が覚えていらっしゃるかわからぬ。されど、この身に誓った約束の下に、私は天子様をお救いすると!
だから、お前の力を貸して欲しい。黒の騎士団のKMFライダーとしてブリタニアを葬ってきたお前の力を」
この言葉には、さしものライも驚いたが、やがて銀髪をくしゃくしゃに掻いて苦笑いした。
まったく、この人は何時も人を驚かせてくれるなと思いながら、
「……何時から気づいてたんですか?」
悪戯っぽく微笑むシンクーを軽く睨んだ。
シンクーは悪びれた様子も無く言い切った。
「お前のその能力を見れば、何処の間者かと疑いたくもなる。流石にあの黒の騎士団の生き残りとは思わなかったがな。
……ライ、もう一度問おう。お前のその命、我が天命の為に捧げてくれるか?」
「勿論。その為に生き永らえた命です」
「その過程では、多くの血が流れる。今なら、黒の騎士団に戻ることもできるぞ」
胸の痛みの正体は、決して取り返せない日々。
有能で、自分に生きる目的をくれた指導者ゼロ。喜怒哀楽の激しさでライを翻弄した少女カレン。
ブラックリベリオンで散っていった多くの仲間達――失ったものの大きさが、胸を抉る。
だが、如何なる魔法を使っても、誰も過去に戻ることなどできはしない。
できるのは、今ある現実を守っていくことだけだ。
だから。
「僕の決意は変わりません。この命、確かに貴方に預けました」
「すまんな。お前の命、確かに預かった。
――これを、受け取ってくれ」
渡されたのは、小さな鍵だった。ライには、これが何なのかすぐにわかった。
あの戦禍に塗れた日々を共に生き抜いてきた、愛馬の手綱。
すなわち、ナイトメアフレームの始動キー。それも、この機種は――
「月下?」
「インド軍区のマハラジャから受け取ったナイトメアだ。最新技術で蘇った空戦機動型KMF――お前の新たな力だ、ライ」
そして、青き騎士の軍馬は翼と共に舞い降りた。
その機体の接近が知れたのは、実に距離3キロメートルの地点であった。
指揮車両前方に大型の機体反応――戦闘艇ではない。もっと大型の、人型をした空戦兵器。
それを光学カメラで捉えた黒の騎士団メンバーの驚きは、形容し難いものであった。
ナイトメアが、空を飛んでいた。それ自体はいい。黒の騎士団も、ブリタニア軍も既に空戦型KMFの実用化には成功している。
問題は、飛行しているKMFの機種であった。
純日本製ナイトメア、『月下』。かつて四聖剣の面子と、カレンと並ぶエースだった少年の駆った機体。
流線形の装甲を持っているそれは、まさしくブラックリベリオンを戦い抜いた少年の機体そっくりだった。
青いカラーリング、左腕の輻射波動機構。
相違点は機体各部の新型アクチュエーター搭載の間接であり、背中のコクピットブロックから生えた二対の飛翔滑走翼。
異形の腕部も、徹甲砲撃腕部に換装されており、その攻撃力は紅蓮可翔式に匹敵。
右腕には電磁速射砲が搭載され、左腰には高周波ブレードを佩いていた。
支援!
――ライの月下先行試作型のパロディとも取れる、可翔ユニットを搭載した機体であった。
それは、死体一つ見つからなかった少年への冒涜に、黒の騎士団メンバーには思えた。
怒りに震えるゼロの声が司令室に響き渡った。
「中華連邦の手先か!」
インド軍区からの女技術者、ラクシャータは褐色の肌を上気させて叫んだ。
煙管に詰まった煙草の燃え滓がはらはらと床に落ち、ラクシャータの革靴に踏み消された。
「可翔式試験機?! なんであんなもんがここに……!」
「知っているのか、ラクシャータ?」
「知ってるも何も、あたしの作った紅蓮可翔式のプロトタイプさ! 紅蓮以上にピーキーに調整したから、
乗りこなせそうな奴まで病院送りにしたじゃじゃ馬さ……糞っ、マハラジャの爺どもの仕業かっ!」
ゼロは仮面の下に驚愕を努めて隠し、出撃を命じた。
それが、ゼロ、否、ルルーシュにできるライへの手向けだった。
「カレン、あの機体を落とせ」
――すれ違いに気づくことも無く、彼と彼女は衝突する――
支援
wktk支援!!
支援
以上です。
タイトルは 〜ライ その翼は〜 です。
そんなこんなで、シャフーの出番を奪ってライの月下可翔式登場!
ナイトオブラウンズともやりあえます! そんなノリです。
ではではー。
こんばんは。早速ですが、新スレ建設を試みてきます。申し訳ありませんが、SS投下は少しお待ちくださいますようお願い致します。
申し訳ありません、弾かれました。以下にテンプレ張ります。
コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 11
ここはPS2/PSPソフト「コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS」SS投稿スレです。
感想等もこちらで。このゲームについて気になる人はゲーム本スレにもお越しください。
基本sage進行で。煽り・荒し・sageなし等はスルーするか専ブラでNG登録して下さい。
■SSを投下される方へ
・投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい。(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
・規制に掛かる場合があるので、長文の場合支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。
・投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
・固定ハンドルは投下時にだけ付けること。その際成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」 #は半角で。
・読む人を選ぶような内容(オリジナルキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
・単発の方でも投下しやすいように義務ではないですが、
投下時にはなるべく作者名・タイトル・カップリング表記をして下さい。
・ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
・460kb近くなったら次スレを立てるか聞くこと。立てる人は宣言してから。
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected])に
※修正依頼の際には スレ番号_作品の最初のレス番号 で指定して下さい
例 0003_0342 のタイトルを ○○○○ カップリングを ○○○○
(↑この部分が特に重要です!)
>>950 シリアススキー卿、投下乙でした!
月下可翔式だと! GooooodJooob!!!
燃える展開、悲劇の予感、オラすっげぇワクワクしてきたぞ!
貴卿の次回の投下を全力でお待ちしております!
私まで猿に捕まってしまった。テンプレは952と953です。すいませんが、どなたかお願い致します。
ヤヴァイところに誤爆してしもた……
んじゃ俺が代わりに立ててみます
>>950 続きが異常に気になります、GJ!
悲劇にどうしてこうも惹かれるのか・・・
>>950 GJ!
そういや月下は飛べなかったんだよなぁ……なんか泣けてきた
>>950乙&GJ
続きお待ちしておりました!
ライvsカレン……燃えるーっ!続きが楽しみでなりませんが、
最近のスレの進み具合がスゴすぎるだけなので、
焦ることなくマイペースで書き続けていただけたら嬉しいです!!
多分、欠字が一つ。
>>940はオペレーティングルームですよね?
そして、いきなりのシャフーワロタw二重の意味でシェンフー哀れw
>>956 宜しくお願いします
>>960 おっしゃるとおりでしたw いろんな意味で誤字です。
申し訳ない、ごめんよ神虎。
>>958 お疲れ様です。
SS投下はもう新しいスレでやった方がいいのでしょうか?
>>963 よほど大きくなければ大丈夫だと思います。支援いたしますよ。
>>958 乙でした!
流石、おはようからおやすみまでスレを見つめる嚮主VV!
トーマス卿との連携もばっちりですなw
>>963 レス数の少ないものならこちらで問題ないかと……
ほ、ほんとだ…何でv.v言われてるのか全く気付かなんだ…
よし、それじゃあ投下してみます。
ライ×千葉ものSSです。10kぐらいですけど大丈夫かな?
※千葉さん最後の方で変わります。(攻守逆転的な意味合いで
支援
今こそ支援の時
まだ400kbいってないしドンと来い。
支援しますよ。
昔は気にならなかった光景が今になってとても嫌なものになる
こともある。
それは普段の中ではいつもの光景であって、決して微笑ましいものではないが笑って見ていられる物であった。
しかしそんな光景も自分の心情が少し変わっただけでも随分と変化するものであるとこの日には確信した。
【ジェラシーストーム】
「ねぇ、ちょっといいかしら♪」
「うごっ!?ラ、ラクシャータ!?」
突然だからか、危うく前のめりに倒れかけたが男は何とか踏ん張った。
男――真・日本解放戦線のメンバーであるライは灰銀の髪を振って、背後から自分に抱きついている女に向かって声を出した。
象牙の様な色の髪の下で雌豹を思わせる瞳を悪戯っぽく輝かせている顔立ちは完全に美女の範疇に入る。
褐色の肌を持ち、スラッとしたラインの身体が印象的であり、本来なら謹厳であるべきシャツの胸元がだらしなくはだけられ、
豊かな双丘と黒い下着が半ばも覗いている様子はいっそ冒涜的ですらあり、目のやり場に困る。
中華連邦に亡命しようとする片瀬少将と袂を分かち、黒の騎士団との合流を終えたその数日後には多くの補給物資と新型のKMF、
更には技術班を目にして記憶に刻んだのもごく最近のことだ。
その中で真っ先に記憶に刻まれたのはラクシャータ・チャウラーその人である。
紅蓮弐式や月下などの設計・開発責任者であり、
モ デル顔負けといえる抜群のスタイルと同様にその中で一番『女』を平然と晒している。
だが、人の性格とはよく分からないものでこの女はライを見つけると先程のような甘えるような声で抱きついてくる。
初めの頃は許せたが、ラクシャータが抱きつく時とは、獰猛で俊敏な猛獣が闇夜から現れ、
静かに獲物の首筋に牙を当てるような感覚と衝撃を生身で受け止めると同じことだ。
ある意味でライはそれによってほぼ全身が痛めつけられている。
自分にとってはもう見慣れた光景だが、それを見るたびに自分の心に何かが増えていく。
モヤモヤとした、あまりいい感情ではない。だが、そのモヤモヤの正体が千葉には分からなかった。
全力かつ控え目に支援!
支援
「ねぇ、今日も月下の調整に付き合ってくれない?」
「…それって、昨日もやらなかったけ?」
「昨日は昨日、今日は今日。あんたの月下は他のと違ってデリケートなのよぉ」
「オイオイ・・・少しは休ませてやれよ。少尉だって、体が無制限にあるわけじゃなしに」
ライの腕をがっしりと掴んでぐいぐいと引っ張るその姿を見て四聖剣の一人、卜部巧雪が助け舟を出す。
「ダ・メ。“思い立ったが吉日”って言うでしょ。こういうときは素直に行動した方が一番だって誰かが言っていたわよ?」
男であるライが自分より非力な筈のラクシャータの拘束から逃げられないのは何故だろうか?
逃げようと藻掻くが、少しずつ確実に蒼い月下へと向かって引きずられている。
こういうときの女のパワーは計り知れない。
いや…どうやら、それだけではない。よく見てみると彼女は自分の腕をライの腕に絡めている。
振り払うのは簡単だと思えるが、腕は難解なパズルのように絡められて簡単には解けなかった。
しかもその腕は、はだけた胸元に押し付けられている。
成る程、それでか・・・・・・男ってのはつくづく困った生き物だ。
「いい加減に諦めたら?今の彼女には誰も勝てない事はここ数日で少尉がよく知ったんじゃないの?
朝比奈は微笑みながらそう言うと隣にいた卜部はご愁傷様という顔で手を振った。
「だったら、朝比奈さんが変わってくださいよ…」
朝比奈に救いを求める手を伸ばしたが見事に彼は爽やかにそれをかわした。
「ごめんね〜、この後、藤堂さんと一緒に稽古するから無理♪」
支援
支援
本日最後の支援
「卜部さ〜ん・・・」
「すまん、少尉。イナゴを捕ってくるから俺も無理なんだ」
「ホラホラ。そんなワケだし、行くわよ?」
外部から見るとじゃれあっている様にしか見えない光景である。
呆れて見つめていると、ライと目が合ってしまった。
何とかしてくれと訴えているのがわかる。が
「私は知らん。勝手にすればいいだろ」
恐ろしく冷たい声で言ってのけた。
さっきからずっと続いているこの嫌な気持ちが自分を荒立たせているのがわかった。
しかしその感情の出所が分からず、余計に苛立ちだけが募ってゆく。
「許可も貰ったし、それでは行きましょか?」
機嫌の良さそうな声の中、ライはそのままラクシャータに連れて行かれてしまった。
ライとラクシャータの姿が、蒼い月下の所までに行き着いたときに仙波が話しかけてきた。
「…中尉、今のは少し冷たかったのではないか?」
「何がですか」
「あの状況では、中尉が最後の砦だったようだが」
「関係…ありませんよ」
「ふ〜ん、本当にそうなのかな?」
いつの間にか仙波の隣にいた朝比奈は柔らかく微笑んだ。
こういう表情をする時の朝比奈は何かを企んでいる、もしくは知っている。
長年の付き合いと勘がそう告げていた。ライとの仲はもちろん皆には秘密にしている。
もしばれてしまったらどんな事を言われるかたまったものではない。
冷静かつ全力で支援
支援
「千葉は妙な所で頑固になるからさ。もう少し自分の気持ちに素直になったら?」
「だな」
更に朝比奈の隣にはいつの間にか卜部も加わっていた。千葉が怪訝そうな顔をすると
「分かってないのは当人達のみってね」
「というわけだ、さーてイナゴ捕りに行くかぁ」
人差し指を立てて言うと、そのままたつきは虫取り網と虫籠を抱えて外へ足を運び、朝比奈は竹刀と木刀を手に藤堂の元へと行く。
「何なんだ、二人して……」
腕を組んで首を少し傾げると部屋へと帰ろうとした。が、何故かその場で歩みを止めた。
彼女らしからぬ鈍さである。むしろそういう状況に置かれた事が無いからこそ分からないのかもしれないが。
「………」
ほんの少しだけ考えて千葉は止めていた足を再び動かした。自分の部屋とは別の方向に。
風呂の前に支援。
支援
「………疲れたっ」
彼が自分の部屋に帰ってきたのは空が朱色に染まり始めた頃だ。
ライは部屋に入るや否や、そのままベッドに倒れこむと枕に顔を埋める。
どうやら、相当なものだったらしく心なしか、げっそりとしている。
枕に顔を埋めるのは本当に疲れた際の癖らしいが今はそんな事どうでもいい。
「そうか?楽しかったのではないのか」
読んでいる本から顔を上げずに千葉は言う。
ライの部屋には色々な本が置かれており、その種類は豊富で大半は小説や武道に関する本で、
それは片瀬少将が日本解放戦線を率いてた時代に買い漁ったり、基地にあったものなどを持って来たのばかりだが
その中には様々な国の言語で書かれたものも混じっている。
彼がどのような本を読むのか気になり、千葉はこれらを読むためによくライの部屋に足を運んでいる。
「数時間ぶっ続けで、様々な状況下を想定しての模擬戦をですか?」
枕から顔を起こしたライの視線が千葉に向けられる。その視線がライの言いたいことを語っていた。
どうにも、あの時の事をまだ根に持っているようだった。
「少尉なら、あれくらい自分で何とかできたであろう」
ラクシャータが彼に抱きついていた時の事を思い出すとモヤモヤが頭の中に現れ、胸がムカムカする。
忘れていた嫌な気持ちが溢れてきたせいで冷ややかな言動が目立つ。
「あれが楽しそうに見えたんですか?」
声の調子が変わって低くなった。明らかに彼も怒っているようだ。それを見て千葉は不躾に嬉しく思ってしまった。
彼が彼女にしか見せない声とその眼差しを向けている分かったからだ。
「仲睦まじく見えたが?」
「…………」
無言になったのは完全に怒った証拠。
八つ当たりをしてしまったのは分かっている。だがこの苛立ちを抑える手立てがなかった。
ライは起き上がりこっちに向かって歩いてくると読みかけの本を強制的に閉じる。
「中尉、何に対して怒っているんですか」
「さぁな」
支援
支援
わざと目線をずらす。
今顔を見てしまったら何を言ってしまうか分からない。
「怒りたければ怒ればいい。ですがその理由くらいはっきりさせてください。何故なんですか?」
いつもなら優しいはずの瞳が今はとても冷たく見えた。
「その理由が分かっていたら…私だって苦労はしない」
キッとライのことを睨みつける。暫く睨み合いが続いたが先に折れたのは千葉の方だった。目線を下に落とすとポツリと言った。
「…ただ、お前とラクシャータを見ていたら何故か変に嫌な気持ちになってモヤモヤして、
彼女のしていることが気に入らなかった…それだけだ」
それを聞いたライは一瞬、驚いたという顔をしたかと思うと喉を数度鳴らした後に急に笑い出した。
「な、何がおかしい!!?」
「いえ、まさか中尉がやきもちを焼くなんて思っても見なかったので、つい・・・」
目に涙をためて苦しそうにしていたが、ライはいきなり千葉を抱きしめた。
「なっ!少尉!?」
「中尉にも可愛いところがあるんですね」
そう言うと千葉の前髪を掻き揚げて露わになった額に唇を当てる。
真っ赤になり逃げようともがくが、ライの腕はピクリとも動かずさらに抱きしめる力が強くなった。
「中尉、自分でやきもちを焼いてるって事に気づかなかった?」
気が付くと声が戻っていた。そして突然、耳元で囁かれたことで千葉の顔は更に真っ赤になり、まるで林檎のようになった。
「そ、そんなことが解るわけが……!」
「じゃあ覚えといてください。その気持ちはやきもちと言うんですよ」
「やきもち……お前が他の女と一緒にいれば私はそうなるのか?」
「人によりけりですけどね」
千葉が少し黙り込む。どうやら自分の気持ちを分析しているようだった。
「…いまいちよくわからない…」
額に皺を寄せ、指を当てた。
「あー、つまり・・・その、中尉は夢中だということです」
「お前にか?」
「まぁ、そういう事です」
支援
ラストスパートだ!
支援
支援
照れも何もなく素直にその言葉を受け取ってしまうのでむしろ言った本人が恥ずかしくなってしまい、思わず腕の拘束する力も弱くなる。
「そういう気持ちもあるのか…成る程な」
ふむふむと自己完結をすると何事も無かったかの様に唇を開いた。
「少尉、すまないがそこに座ってもらえないか?」
するりとライの腕からすり抜けると千葉は先程までライが倒れこんでいたベッドを指差す。
何故?と言いたくなったが、ライはとりあえずその指示に従って、ベッドまで行き、縁に座り込む。
その刹那、押さえつけられるような圧力を両肩に感じた後、ぼすん、という音と共にライはベッド特有の柔らかい感覚を背中全体に受ける。
あまりの速さに思考が追いつかず、視線を上に向ければ、白い天井と千葉 凪沙の顔が視界に入ることでようやく理解が追いついた。
今、彼女は仰向けの自分の体に跨っている。平たく言えば、押し倒されている。
千葉は片手でライの右手を拘束し、もう片方の手でモスグリーンの軍服のボタンを器用に次々と外していく。
「あの…千葉中尉?」
「何だ」
「何を……しているのですか?」
「いや何、もう少し素直になれと朝比奈に言われたのを思い出してな」
軍服の上着全てのボタンを外し終えてはだけると次は白いシャツのボタンを外し始める。
「他の女がお前に近づくと私はやきもちを焼いてしまう。だから、他の女が近づけないようにするだけだ」
襟元のボタンを含めて数個のボタンを外すと色白の肌が露になり、千葉の細い指がライの肌をなぞる。
この感覚と共にライはこの後の展開を多少ながら察知し始めた。
「中尉…できるのであれば、もう少し穏便な方法で………ッ!?」
彼の言葉が途中で途切れたのは、柔らかい唇が触れ、肌を強く吸われた感覚が襲ったからだ。
視線を落としてみれば、まるで蚊に血を吸われたかのような内出血が肌に残されていた。
「中尉……」
「安心しろ………優しくしてやるから」
キスマークの出来に満足したのか、千葉は恍惚とした表情になっている。
そして、安心感を与える口調で語りかけ、ライの頬を優しく撫でて額に唇を重ねる。
「い、いや、違くて」
否定しようとするが、最後まで言葉を紡ぐ前に千葉の唇で塞がれてしまった。
支援
支援
支援
その次の日。ライは妙に疲れ切った顔をしており、その反面、千葉 凪沙は妙に活き活きとした顔になっていた。
更にこの日を境にライに近づいてくる女性の数が減ったという謎の現象が発生していた。
支援
以上で投下終了です。うぉ、何かギリギリセーフ!?
支援してくださった方々有難う御座います!!
1000ならテスト明けにSS書きます!
>>998 蒼い鴉卿、GJでした!
あ、甘い、なんて可愛い千葉さんなんだ
貴卿の次回の投下を全力でお待ちしております!
1000なら明日で1スレ消化
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。