コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ7
1 :
オレンジ君はライの親友:
ここはPS2/PSPソフト「コードギアス反逆のルルーシュ LOST COLORS」SS投稿スレです。
感想等もこちらで。このゲームについて気になる人はゲーム本スレにもお越しください。
基本sage進行で。煽り・荒し・sageなし等はスルーするか専ブラでNG登録して下さい。
■SSを投下される方へ
・投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れて下さい。(または「何レス目/総レス」を名前欄に)
・規制に掛かる場合があるので、長文の場合支援要請の旨も冒頭に書いて下さい。
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為に必ずリロード。
・投下許可を求めないこと。みんな読みたいに決まってます!
・固定ハンドルは投下時にだけ付けること。その際成りすましを防ぐためトリップもあるとベスト。
トリップのつけ方:名前欄に「#(好きな文字列)」 #は半角で。
・読む人を選ぶような内容(オリジナルキャラ・残酷描写など)の場合、始めに注意を入れて下さい。
・単発の方でも投下しやすいように義務ではないですが、
投下時にはなるべく作者名・タイトル・カップリング表記をして下さい。
・ゲーム内容以外で本編放送前バレ情報があるSSは始めに注意書きを。
・460kb近くなったら次スレを立てるか聞くこと。立てる人は宣言してから。
・保管庫への要望、誤字脱字等の修正依頼は以下のアドレス(
[email protected])に
※修正依頼の際には スレ番号_作品の最初のレス番号 で指定して下さい
例 0003_0342 のタイトルを ○○○○ カップリングを ○○○○
(↑この部分が特に重要です!)
スレ立てするのは、スレ立てされる覚悟のあるやつだけだ乙
スレ建設お疲れ様です
>>1
おつ
前スレ埋まりましたぜ
11 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:30:52 ID:2ubDWE0a
>>1 乙
13 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:32:17 ID:2ubDWE0a
ほんとに1000になったとは
>>13 貴様なんて事を…20回でダウンしちゃったっつーの
じゃあ腕立て伏せするかな
最近運動不足だしいくつできるものか・・・
16 :
保管庫の人:2008/07/12(土) 22:36:05 ID:Rq/Uomds
管理人です。前スレでスレを保存してくださいと申し上げましたが、たったいま保存
し終えたのでもう大丈夫です。お騒がせしました。
17 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:39:28 ID:lEHoxcyz
>>14 奇遇だな。おれも20回だた。
1乙
それと管理人さん乙
保管庫の人、いつもご苦労様です。
/'´ ̄ )/ヽ
./ Y/´ /,へ、
く、 {./ // ├(⌒ヽ
\ ヽ ヾ」 | ./ /
ヽ ヽ !! /Y { /ヘ /iヽ ハ
`ヽヽノヽ( ( )ヽ / V:. |:::V |
\ ||| ||| ||| i ノ::/ .:ィ |::::::V
. ト、_ _ノ }. N::/:://´⌒ヽ:::|
|: .::厂T :.:{_/二二_/ i::レ/ ,ィ
. |: :::i .:::|: :: | ./{ }ん //
|: :::i .::::|: ハ:|\ |:ヽヽ、 ノ:/ / / 全力で腕立て伏せをしてもらおうか
i.| :::i ::::::レ | ヽ<iヽゝヽ-彡ノ─' /
. | |.::i :::::/ .:/|:::::/ハシ⌒ー、ー'/ _/
/| :::: ::/ .:/ .|ハ彡二ニヽ\」_/
/ | ::厂|' ...::/ ヽ...}-{__二ニy ヽミ、-、
{ .|ノ: ::| :::/ ヽノ ヽ.....-:::::::::::}:::::::}、ー}... ヽ
ヽ::/::: .::::ヽ.........::ソ /ヽ:::::::::_ -ヘ-、::...}、:::: |
ヽ:::...:::::::::::::_/:: :  ̄ ..:: \,、:::ノ
廴__ハ─'i::::::: .:: >'
ヽ, ::|:::::: .::: ..: ...::::: /
ヾ、::::::: ..:..::: ...:::::::: /
ヽ::::: ...::::::: ...::::::::::::: ./!
ヽ::::::::::::::::::::::::::: .:/::/
<:::::::::::::::::::::: ..::::/:::::ヽ
ノ::::::::::::::::: ..::::::::::::::::::| __
ノ⌒ゝ_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ <:::::::
、ノ::,--、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ _):::::
 ̄ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ー─'::,-─‐、
というわけでいちおつ&保管庫の人乙
6日で1スレか…
>>19 熱中症の後なので無理
ということで1日で仕上げたSS投下しますね
注意点
・前スレ11だったかの続き
・熱中症でダウンしてるときに暇になって書き上げた
反省はしているしミスも多分多い
・あらすじ始めました
・キャラ崩壊注意
支援します
>>14 今100回終わらして来た…身体は鍛えておくものだな
投下をしようかと思ったが折角の新スレだから
古参の自分よか新しい職人さんに幕開けをしてもらえたら嬉しいかな
前回のあらすじ
『 ライハード 』
夕食会の為に式場に潜入するライ。
だが、それはミレイの巧妙な罠だった。
「ライのプライドは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんななんかに…!」
「よかったじゃないですか ギアスのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、編入手続き書を用意しろ。みんなで説得してやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「ライ様の生判子ゲ〜ット」
(いけない…!ギアスが暴走しやすくなってるのを悟られたら…!)
「生ライ様の生フラグ立てを拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…フラグ立っちゃう!」(キュイーンキュイーン
「おっと、狂王のスイッチを入れてしまったか。
甘いデートの誘いがいつまでも止まらないだろう?」
24 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:49:31 ID:Cxd4gVQe
「ゼロ、なんだい?僕を呼び出したりなんかして」
「…わかり切っているだろう。…ギアスだ」
「なるほどね。それと、君のギアスは通用しない
僕は既に君のギアスを掛けられたのだから」
「…シュナイゼルの時か、だが、それなら何故お前は…」
「簡単だよ。…トリックは簡単
自分自身にギアスを掛けるだけ」
「だが、それでも…」
「僕のギアスはかなり強力でね、ちょっとやそっとじゃ打ち消されないんだよ」
ギアスは強力な物が最も優先される
だから、2度の暴走を潜り抜けた僕のギアスを打ち消すのは不可能に近い
「もう一つ聞きたいことがある。お前は何者だ?」
「…それはどういうことだい?」
「ああ。…1年で、ナイトオブイレブンになったことが少し信じられないだけだ」
「…どこから話すとしようかな」
とりあえず、僕が過去の人間であること、そしてブリタニアと日本人のハーフであること、
狂王伝説の本人であること、目覚めてからの事を話した
>>19 一週間も持たないとは…!凄まじい勢い!
悪夢版ゼロでそんな要求されたら逃げるっす。逃げ切れるか微妙だが…
保管庫の人と
>>1乙です
支援
支援
28 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:50:26 ID:Cxd4gVQe
「…あの、狂王が…」
「そう。だから君の父親も僕の素性をわかっている」
「あの親馬鹿は能力主義だからな。お前の能力の高さを買ったんだろう」
「…じゃ、その点を踏まえて君に一つ忠告しておくよ
シャルル・ジ・ブリタニアは、ギアス能力者だ」
「…ほぅ。何故それを敵である俺に?」
「君たちが、昔の僕たちに似ているからだ
だからこそ、先輩としての忠告だ」
「…ありがたく受け取っておこう」
「…その代わり、ブリタニアや日本を荒らし回るようなら僕は容赦をしない」
「肝に銘じておくよ」
多分ルルーシュのギアスは視覚に利くものの筈だ
ならナナリーには大丈夫だと思うが…それでも不安を隠せない僕が居た
「…で、学園はどうするつもりだ?」
「それはもう決めているよ。戻るつもり」
「ならいいんだ。…お前、何か無理してたからな」
「…僕ってそう見える?」
「そう見えるさ」
そんな、他愛もない会話をしていると、突然
「ゼロ?ゼロは居ますか?」
「ユフィ!?」
何故かわからないけどユフィが乱入してきた
29 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:51:25 ID:Cxd4gVQe
「あら?ライ!丁度良かった、今いい案が浮かびまして…」
「はいはいワロスワロス」
何か対応が適当だねルルーシュ
「みんなでアッシュフォードのクラブハウスで寝泊りしましょう!」
「…はい?」
「はい、ですからカレンさんやルルーシュ、ナナリーや私やライやスザクも!」
「…いいですねそれ、賛成です」
「おいライ!どういうことだ!」
この皇女は割と天然なのに案が正しいから対応に困る
何?君はドジを幸運に変える天然の子か何か?
…え?何で賛成したかって?…監視だよ監視
一応何があるかわからないからね
「…まぁ、俺もそれでいいだろう」
あ、ルルーシュもこの案のメリットを理解したらしい
確かに自分たちの身の安全は保障しにくいがその代わりこちらの動きを読むことが出来るからね
「…ルルーシュ、いつも大変みたいだね」
「…その言葉はスザクに掛けてやれ」
「…スザクはスザクでちょっと天然だから…」
30 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:52:11 ID:Cxd4gVQe
「で、この後はどうするつもりなのですか?」
「一応、しばらくはホテルで寝泊りする予定ですが…」
「じゃあもうこのままクラブハウスに行きますか?」
「…荷物無いからいいですけど…」
「ユフィ、その辺にしておけ」
「えぇー…でも…ナナリーが会いたいと」
「安心しろユフィ、ナナリーに手を出したら散々使い倒してボロ雑巾のように捨ててやるから」
「…どういう前提で話しているのかな?後論点ズレてるよ」
「フラグ一級建築士」
「フラグ?」
「いや、何でもない
じゃあ、学園の始業式でまた会おう」
「うん、じゃあ気をつけて」
そして僕はルルーシュ達と別れ、そしてホテルに戻って直ぐ寝た
その1週間後…
支援
32 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:53:15 ID:Cxd4gVQe
「ライ〜!この書類に判子お願いね〜」
そこには元気に書類に立ち向かうライの姿が!
…って何言ってるんだろう僕
「…頑張って」
「あ、後この辺のこと今度教えてくれないか?ルルーシュ君」
「ルルーシュでいい」
「…ねぇ、喋ってるなら手伝ってくれない?
今日引越しの日だし」
「ああ、そういえばそうだったわね」
「…ということでミレイさん、ここ抜けて…」
「…私たちが行く」
「そうそう、俺たちも一緒に引っ越すんだから」
結局アーニャやジノもアッシュフォード学園に編入してきた
…で、僕たちと一緒にクラブハウスに住むことが確定した
これを聞いた瞬間のルルーシュの顔は今でも忘れられないよ
凄いね。作画崩壊ってレベルじゃなかったね
「…んじゃ、終わったんで僕はもう行きますね」
「行ってらっしゃ〜い」
支援
支援!
35 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:54:07 ID:Cxd4gVQe
そしてクラブハウスに戻った僕たち…ん、何かおかしいな…
…あれ?僕たち?
「…いや、アーニャやジノはわかるけど何でみんな来てるの?」
「私たちもここに寝泊りしてるからよ!」
「…会長、ここそんなに広かったですか?」
「ふふん、私の権力を舐めるんじゃないわよー」
何故か知らないが引越しとかを全て終わらせた僕の部屋に
みんな…ルルーシュ、ナナリー、ミレイさん、ジノ、アーニャが来ていた
…しかも勝手にピザとかをオーダーしていた
というか完全にこの部屋で食べる気だよね?
ついでに言うとそのピザの料金誰が払うのかな?
…何か頭痛くなってきた
「ほらほら、辛気臭い顔しないの!」
「…ゆっくりさせてください」
「…騒がしいの、嫌?」
「まぁ騒がしいの嫌でも俺たちは勝手に盛り上がってるからいいんだよ!」
「ジノさん…それはいくらなんでもライさんがかわいそうじゃ…」
「…」
ルルーシュ、何で僕に殺意の目線を向けるのかな?
そんなに僕とナナリーが喋る事が危ないのかい?
36 :
新生活の始まり:2008/07/12(土) 22:55:08 ID:Cxd4gVQe
「さてと!引っ越し祝いに私が何か作ってあげるわ!」
「んじゃ俺グラタンで!」
「…パスタ…」
「…冷蔵庫に入ってるものなら何使ってもいいよ」
もうあきらめるしかないのかなこれ
どうして僕の周りにはマイペースな人が多いんだろうか…
…あ、そういえば新しいトースター買わないとな
この前パンが全く焼けずに出てきたからな…(←現実逃避)
後何だったんだろうあのサウンドエピソードは
何でBL展開に縺れ込んだんだろうか…(←作者の愚痴)
「キャァアアアアアアアアアアアアアアア!」
「ミレイさん!?」
「…何か…あった…?」
「くっ…行こう!みんな!」
そう言って僕たちは台所へ駆け込んだ
そこで見たものは―――――
以上で本日は終了
あらすじどうでしたか?これからも続けたほうがいいですか?
んじゃ頭冷やして水分とってゆっくり寝てくる
あ、後保管庫の人お疲れ様です
無理しないでくださいね
>>37 GJ!
台所で何が起こってるんだよぅ…期待して続きを待つぜ!
修羅場の人卿GJ!
だんだんルルーシュが壊れてきたっ!wワロスって…!
サウンドについては…。うん、まぁ、気持ちはわかります…。
そして途中で割り込み失礼しましたっ!
お詫びに割腹をっ…!…誰か介錯を(ぇ)
そういえばライも切腹知ってるのかなぁ…(どうでもいい)
修羅場の人卿GJ!
最近壊れたルル山さんのSSが多いですね
つまり時代ははっちゃけたルル?! それが時代の要請なら
わたしもそれに続かないと〜w
>ライハード
これだけで中篇が一本書けてしまいそうだwww
>>37乙
カ、カオスすぐる
必死でついていきます
>>37 GJ あらすじからしてカオスwww
前から思ってたけど卿のライは親衛隊ルートっぽいキャラですね
あれなら突っ込みは的確にできそうだ
どうもピザの配達人です
腕立て伏せしていました、多分明日は筋肉痛確実です
今日も短編?をお届けに参りました
トッピングは・・・・・なしです
今回はギャグにしようとギャグセンスないけど頑張って書いてみました
キューピッドの日のライがいたらどうなっていたかというものです
二番煎じにならないように工夫をしてみました
良ければ笑ってください
44 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 23:31:34 ID:3eYiy8pg
ト、
┌┘ \
__「_/⌒ヽ} よくやってくれた
>>1 \ 《ゝ__ノフ やはり
>>1は優秀だよ
厂厂´{ 卓越している
ノ 》、 \ 冠絶する人材だ
〈_《」」》___〉
キューピッドの日・ライの災難
「このままでは世界を壊し、世界を創造することなど不可能だ」
「その前にルルーシュが壊れるね」
多くの女性のデータが次々とモニターに現れている。
「キューピッドの日、今日のイベントで女たちとの関係を一気に清算する」
「そして、兄さんは晴れて自由の身となる」
「あぁ」
真剣に話しているルルーシュとロロの様子をライは苦笑いで見ていた。
確かにルルーシュが動きにくくなることは黒の騎士団として問題がある。
しかし、ここまで真剣に話している2人を見ると少々滑稽に見えてしかなかった。
「幸いこのイベントは教師も参加できる」
それは色々と問題があるだろう!とツッコミを入れたいが会長だから仕方ない。
「ヴィレッタに俺の帽子を奪ってもらう」
ルルーシュの言葉にヴィレッタは目を見開いて驚く。無理のないだろう。
「それは、おかしな誤解を招くだろう。この件は咲夜子が責任を取るべきで・・・・・」
「申し訳ありません。私はイベント途中でルルーシュ様の影武者を」
「おかしな女に捕まらないためにも必要です」
「だったらシャーリーでいいだろう!」
「確かにそれも1つの選択肢ですが・・・・・」
そんな風に言い合っている様子を見ながらライはナイトオブラウンズの資料に目を通す。
自分はこの話し合いやキューピッドの日には関係はないだろう。
ラウンズの対策を立てておくほうが時間の無駄にならないと判断した。
しかし、そこで咲夜子がとんでもない発言をした。
「では、ライ様が女装をしてはどうでしょう」
「・・・・・・・は?」
ライは一瞬何を言われたのか理解出来ず、資料から顔を上げる。
「確かにライは学園に来たばかりで認知度は低いな。
イベント中にいなくなっても気にする奴はいないだろう」
ヴィレッタも自分が帽子を取るのが嫌なのかこの話に乗ってくる。
「幸いライ様は女装させてもバレないような顔立ちをしております」
「確かにおかしな女に捕まるよりはライさんが捕まえた方が効率はいいですね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!僕の意志が無視されてるぞ!ルルーシュ、君からも何か言ってくれ!」
「・・・・・・よし、それでいこう!」
ルルーシュはライの顔をチラリと見ると頷いてそう答えた。
「それではライ様には着替えてもらわないといけませんね」
「待って!待ってくれ!」
「ライ、黒の騎士団の世界を創造するために・・・・・女装しろ!」
「ふざけ・・・・・・・」
ロロのギアスが発動し、ライの動きが止まる。
「咲夜子さん、着替えをお願いします」
「はい」
そう言ってどこからか女子生徒の制服と女性物の下着を取り出す。
「ヴィレッタ様、お手伝いをお願いします」
「な、何故私が!」
「ヴィレッタ、手伝ってやれ」
ルルーシュに言われ、ヴィレッタは渋々ライの着替えを手伝うことになった。
「・・・・・もう婿に行けない」
部屋の隅でライが膝を抱えて落ち込んでいた。
「そんなご悲観なさらないでください。ご立派でしたよ。ねぇ、ヴィレッタ様」
「し、知らん」
「・・・・・・・・・」
咲夜子とヴィレッタの言葉にライはさらなる深みへと沈んでしまう。
「ん?終わったのか」
ライの着替えを咲夜子たちに任せたルルーシュは逃走ルートの確認をしていた。
着替えが終わったことに気が付くとライが膝を抱えて泣いているのを見つける。
「ライ、男女逆転祭りで俺だってやったんだ。別に恥ずかしがることじゃない」
「女性に着替えさせられたんだぞ?下着まで」
「・・・・・それは・・・・・・そうやって泣いていても仕方ないじゃないか。ほら」
そうやって手を差し出すルルーシュをライが見上げる。
ドキッ!
化粧などをして女性的な顔立ちになったライの上目遣いにルルーシュが固まってしまう。
「な、何か変な擬音が聞こえたと思うんだが・・・・・ルルーシュ?」
「あ、いや、何でもない!何でもないぞ!」
そうやってルルーシュは顔を赤くして慌てたようにそっぽを向いた。
「あの・・・・ライさん」
ルルーシュの隣には顔を赤くしたロロが立っていた。
「姉さんって呼んでいいですか?」
「全力で断る!!」
そんな声が部屋に響き渡った。
支援
支援
「うぅ、股がスースーするじゃないか」
ライは発生器を付けて声は女性のものになっていた。
イベント開始5分前となり、ライは学園の中を移動していた。
だが、そこで異様な視線を感じる。
(っ!?敵か!?)
だが、周りには生徒の姿しかなかった。こっちを見ている男子生徒が多い気がするが・・・。
「な、何だか嫌な予感が・・・・・・」
そして、生徒会長の開始の合図とともにキューピッドの日が始まった。
それと同時に周りにいた男子生徒がライへと向かって走ってくる。
「「「「「「「名も知らぬ女生徒さん!その帽子を僕にくださいーい!」」」」」」」
「うわあああぁぁぁぁぁっ!!」
ライは全力で走って逃げた。
その数が振り向くたびに徐々に増えているのが分かる。
「ルルーシュ!ルルーシュ!こちらライ!何か男子生徒が追いかけてくる!助けてくれ!」
『分かっているそれは予測済みだ。校舎を右に曲がれ、開いている窓から外に出ろ』
「分かった!」
『お前の帽子を取るのはおれ・・・・・ブチッ!』
ライはルルーシュが言い終わらないうちに携帯を切る。
何だか最後まで聞いてしまったらいけない気がしたのだ。
「な、なんとか撒けたか」
ライは木陰に隠れながら辺りの様子を伺う。
気配はない、時間までに裏門へと行けばいいはずだ。そのためここに隠れることにした。
しかし・・・・・・・。
「っ!?」
ライはすぐに頭に下に下げると前のめりに前転する。
「あちゃーっ!気付かれちまったか!」
声のするほうを向くと見覚えのある顔がそこにあった。
「ナ、ナイトオブスリー?」
「ジノ・ヴァインベルグだ。よろしく綺麗なお嬢さん」
「何のつもりですか?」
そうやってライは後ろに下がりながらジノを睨む。
「いやぁ、このイベント楽しいな。まぁ、逃げるだけのつもりだったけど気が変わった」
「気が変わった・・・・とは?」
「君の帽子を狙いたい」
「なっ!?」
ジノの言葉にライは絶句してしまう。
「言っておくが、俺は本気だ。君が逃げている姿を見て一目惚れしてしまったのさ」
思いも寄らない告白にライはただただ唖然とジノを見るばかり。
はっきり言ってこの予想外の出来事にライの思考が追いついていない。
ライがどんな服を着ているか激しく
知りたかったりするのはさて置き支援。
「すまないが、本気で取りにいかせてもらう!」
「っ!?」
ジノの伸びてくる腕をライは素早く手で弾くと距離を取る。
「まさかここまで反応が早いとは・・・・・ますます気に入った」
ライは先ほど手に入れた大き目のピコピコハンマーを構え、対するジノは虫網を構える。
どちらともなくお互いが同じタイミングで踏み込む。
ガンッ!ガン!ガガガガッ!
ピコピコハンマーと虫網が縦横無尽に動き回る。
「へぇ、剣術までここまですごいとは」
「・・・・・・・・」
「君、名前は?」
「・・・・・・・レイ」
ライが思いついた名前は本当に捻りのないものだった。
そういうことを考える暇がないという意味である。
「レイか・・・・・君に似合う良い名前じゃないか」
普通の女生徒なら簡単に落ちるだろうなとライは考える。
しかし、自分は男だ、落ちることもない。というか落ちたくない。
(さっさと終わらせるしかないか!)
そうやってライはピコピコハンマーを強く握り締める一気に踏み込んでいった。
支援 なんたるカオス…!w
その頃、ルルーシュたちのほうは咲夜子の超人的な運動能力やモルドレットの登場。
などなどがあり、慌しい状態になっていた。
裏門にはヴィレッタが待っていた。
「あの・・・・・ル、ルルーシュは?」
そこに着いたライの様子を見てヴィレッタはギョッとする。
「ど、どうしたんだ!それは」
ライが着ていた制服は所々が破れ、汚れてしまっている。
「いや、ちょっとお互い目的を忘れていたというか何ていうか」
いつの間にかライとジノは帽子のことを忘れ、本気で勝負を始めてしまっていたのだ。
そして、辛くもジノが女性ということで手加減してしまったためにライが勝った。
いくらピコピコハンマーとはいえ本気を出せば人間を気絶させることが出来る。
そのことをライは今回の勝負で学んだ。
「ルルーシュはシャーリーと帽子を交換したそうだ」
「そ、そうですか・・・・・それは・・・・良かった」
「いいのか?そんなになってまでここに来たというのに」
「はい、友人としてそれは嬉しいことですから」
ライはそうやって笑って答えた。
ルルーシュとシャーリーが祝福されている様子が見える。
「良かったね、ルルーシュ。それにシャーリーも」
ライは笑いながらルルーシュとシャーリーに話しかける。
が、ライの姿に2人とも驚いてしまう
「ルルーシュ、誰?この美人な女の子は」
いつの間にかシャーリーはルルーシュを睨んでいる。
ミレイは楽しそうにルルーシュに喋りかけてくる。
「あらあら、ルルーシュってばこんな綺麗な子と知り合いだったの〜?」
「でも、見ない顔だな?こんな美人いたら知らないはずないんだけど」
「そうよね〜・・・・・って、あら?あなたどこかで」
そうやってミレイとリヴァルが眉をひそめてライの顔を見てくる。
「じゃ、じゃあこれで!」
ライはバレないうちにそのまま校舎の方へと逃げていく。
後ろのほうではライが誰なのかとルルーシュに詰め寄るシャーリーたちの姿があった。
「何やってるの・・・・ライ」
呼びかけられてライはギクリと固まってしまう。
そちらの方を見ると携帯でライを撮影するアーニャの姿があった。
「ライ、あなたって・・・・変態?」
「全力で違う!」
そんな声が盛大に響き渡ったそうな・・・・・・・。
これは…全力で支援せねば!
全力でしえん
やられた・・・この発想はできなかった・・・
支援
支援の配達人
61 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 23:42:37 ID:2ubDWE0a
支援
以上です!
いかがでしたでしょうか?
色々と今回はキャラを少し(?)壊してみました
笑っていただければ嬉しいです
そして、咲世子さんの漢字をミスしてorzな気分です
咲世子さんのファンさま本当に申し訳ありませんでした
もっともっと頑張ろうと思いますのでよろしくお願いします
では、またの配達で!
63 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 23:45:10 ID:2ubDWE0a
GJそれにしてもライが哀れだ
乙でした〜!!!
キューピッドの日モノって良作多いけど、これはその中でも秀逸でした!
なんか負けたって感じ〜
GJでしたっ!
その後のライの心境を察します…w
そしてある意味、咲世子さんが狂喜乱舞しそうな展開だ…w
まぁ、女装してるけどねw
>>37 修羅場の人卿
あなたは正しくカオスの権化だ!
>>62 ピザの配達人卿
素晴らしく笑わせてもらいましたwギャグのセンスいいですねw
二人の素晴らしい職人が幕を開けてくれてので古参の私もこの舞台に上がらせてもらいます
支援して下さる方はいらっしゃいますかな?
GJ 展開が自然で読みやすかったし、すごく面白かった
それにしても…ルルーシュや謎の美女のせいでミレイさんの卒業記念イベントなのに主役は別だよなコレw
ロスカラR2があれば「ライのを私に持ってきなさい!」とかなるかな
支援しますよ
支援
もちろんしえん
支援します
支援!
皆様、ありがとうございます。
不肖空マメ、この舞台に上がらせていただきます。
皆様に目を通して頂くのは前回からの続きでございます。
自らの過去を直視したライは、
自らの手で終止符を打とうと立ち上がった所からの話になります。
題名は「さようなら」
CPはライ×カレン ライ×C.C.でございます。
皆様から頂戴したアイディアを上手く活かせて入れば幸いです。
なにぶん長いお話ですから支援を何卒よろしくお願いします。
では
……さっきからお前は何をしているんだ?ルルーシュ…」
神楽耶から天子に関する驚きの報告を受けてからすぐに、斑鳩内のゼロの自室に籠ったルルーシュにC.C.は声をかける。
仮面を外したルルーシュとC.C.。今この広い部屋には二人しかしない。
多くの書物で埋め尽くされた壁面は図書館を思わせるほどの蔵書を誇る。
そんな中で、ルルーシュは先ほどから椅子に腰掛け、机に置かれたパソコンのモニターと幾つかの書物を見比べていた。
パソコンの横にはライが作り、破り捨てた書類の束が置かれている。
C.C.は机に寄りかかり、ルルーシュに背を向けながら話していた。
中華連邦の象徴である天子が、ブリタニアの第一皇子オデュッセウスと婚姻するとの報を神楽耶から聞いたのにこの有様である。
黒の騎士団の窮地であるこの状況ではあまり相応しくない光景に見えた。
二つの大国が政略結婚で関係を深める。そうなれば大規模とはいえ一つの組織は簡単に潰されてしまうだろう。
本来ならば何かしらの策を講じるために幹部たちと会議を持つのが当然のように思えるが、
カレンが拾った数枚のライの書類に目を通したルルーシュは何かを思いついたらしく、すぐに自室に籠ってしまったのだ。
「ルルーシュ……天子とブリタニアの皇子の結婚だぞ?このままでは無駄な才能の塊が言っていたように私たちは貢物にされてしまう。」
「………」
すぐ近くからのC.C.の言葉にもルルーシュは反応を示さない。
「ルルーシュ、聞いているのか?」
「…その問題なら既にクリアされている。やはりライに大宦官の分析をさせたのは正解だった。これを見ろ。」
「…なんだこれは?…ライが破り捨てた書類か? ……ほう、あの坊や、中々やるな」
「これを元に事態の解決に当たれば問題はない。既に手は考えてある。」
C.C.が目を通しているのは数枚の破られた書類。
そこに書かれていたのは大宦官達が誰かと内密に連絡を取り合っている証拠を示すものだった。
そしてブリタニアの情報も幾つか書かれていた。
シュナイゼルが多くの政務を片付けている様子が見受けられると。
支援
77 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:11:57 ID:RSXxB2Yk
「『早い時期に中華連邦がブリタニアと関係を持つ可能性が高い。一気に関係改善を図るなら政略結婚の可能性を捨て切れない。』
……全くあいつの判断能力はこの俺でも計り知れない。過去のライを知れば知るほど分からなくなる。」
「お前がさっきから調べていたのはライの過去か?……お前もモノ好きだな…。今更知って何になる?」
呆れるようにC.C.が溜息を吐く。
ルルーシュは自発的にライの過去を調べることは今までして来なかった。
黒の騎士団で共に戦って来たライがルルーシュにとってのライだった。
だからこそライの前でゼロの仮面を外し、自ら正体を晒したのだ。
ライがどんな過去を背負っていようと、関係のない事だと思っていた。
しかし、ライはルルーシュの前で過去の姿に戻っている。その姿はルルーシュが知っているライとはあまりに違っている。
木を彫ってこしらえたような冷たい表情、他の者を眼光だけで黙らせる冷たさが漂う氷の瞳、それに反する身体から発する熱を帯びた気配。
柔和な『僕』から、尊大な『私』への口調の変化、邪魔な存在を力で排除しようとする姿勢。
全てが、自分の知っているライと違いすぎていた。
「……俺は、変化が起こったライの姿を見た時に『狂気』に包まれていると思った。昔のライは……」
「…母と妹を守るために……か?」
「ああ、自分を殺したんだ……。過去の文献を調べれば調べるほど、あいつの事が分かってくる…」
ルルーシュの端正な顔が歪む。
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81 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:13:01 ID:RSXxB2Yk
「共倒れした兄達と、反乱を企てた父に代わり王となり、わずか一年で周辺国を平定した『狂王』。
目的の為なら一瞬も迷わずに敵を殺した暴君。…しかし数年で民と、国と共に滅んだ。
多くの文献であいつの恐ろしさが語られている。
人の魂を喰らう悪魔と契約した者。快楽の為だけに人を殺める狂った王。……酷いものばかりだ……
…あいつは俺と同じ『王の力』を持っている。…恐らく、ライはギアスを使って自分の目的を果たそうとしたのだろう……」
指をきつく組みながらルルーシュは項垂れる。深く腰掛けながら天井を仰ぎ見た。
「そうだろうな、だが仕方がないだろう…それが事実だ。
そんな事を気にしてどうする?ライに同情したところでこの状況が変わるのか?」
「黙れ、魔女め!」
C.C.の無機質な回答にルルーシュはすぐさま反応を示した。
「……それでも、たった一つだけ他とは違うものを見つけた。これだ。」
C.C.に一冊の本をページが開いたまま渡す。
「年代、地域特有の言葉の癖から見て、ライが治めていた国の誰かが書いた本だろう。それが自国の民から見たライの姿だ。」
一行一行を咀嚼するようにC.C.は目を通す。
過去の記憶を探るように目線が左下に動き、何かを思案する。
「……なるほどな。確かにこう思われても不思議ではないな。確かにそうだったしな……」
「…ん?何を言っている?昔のライを知っているかのような口ぶりだな?!」
目線が鋭くC.C.に問いかけるが、それをさらりとかわすのは流石に『魔女』を自称するだけの事はある。
「ふ……気にするな。長く生きていれば風の噂で何かを聞くこともある。昔、似たような事を聞いただけだ。」
ふん、とルルーシュが鼻を鳴らす。いつも真実を煙に巻くC.C.の態度に呆れてしまうが今回ほど気に入らないことはない。
机を手のひらで叩き、立ちあがる。その眼はC.C.の眼を真っ直ぐ睨む。
支援
83 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:13:45 ID:RSXxB2Yk
「お前!この事態を分かっているのか?!あいつが欠けるだけで黒の騎士団にとってどれ程マイナスになるか!
中華連邦とブリタニアの婚姻を予想出来るほど優秀な人材なんだぞ?!今後の作戦に大幅な変更が要求されかねないんだ!」
「それは『ゼロ』としての意見か?『ルルーシュ』としての言葉か?」
C.C.もルルーシュと目線を合わせ、外そうとしない。
黒の騎士団にとって必要なのか、ルルーシュ個人に必要なのかを問いかける。
……もちろんC.C.も理解している。
ライは黒の騎士団にとって数えられる戦力である事、ルルーシュに取って大切な友人の一人であると分かっている。
それでも問うのは、彼女にとってもライが大事だからに他ならない。
C.C.は知っている。
ライが大切な人に危害を加える事態になれば、自ら幸せな日々に終止符を打つ人物であると。
「……『ゼロ』であるルルーシュの意見だ!あいつは俺にとって必要な仲間だ。」
一片の揺らぎもなく言い切る。
「……そうか。少しは格好いいじゃないか、坊や。」
「お前なぁ……!」
あくまでルルーシュをからかうことをやめようとしない。
それが彼女の良さでもある。
「安心しろ。私があいつを押しとどめてやる。あいつの苦しみは分からないが、それでもな…」
ルルーシュにそれだけ言うと、振り返らずに真っ直ぐに扉まで歩いて行く。
「……C.C.…、俺たちはこれから朱禁城に向かう。頼んだぞ…。」
ドアノブに手をかけるとゼロの仮面を手に持ったルルーシュに声をかけられた。
ゆっくり振り返るC.C.の顔には微笑が湛えてあった。
「任せろ。」
そう言うと部屋から出て行き、どこかへ向かって歩き出す。
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85 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:15:01 ID:RSXxB2Yk
「…っ!扇さん!」
外で作業していた扇を見つけて慌てて駆けていた足を止める。
「ん?どうしたカレン?随分急いでいるな?」
膝に手を置いて、荒くなった呼吸を整える。
「…ハァハァ……扇さん、ライを、見ませんでしたか?!」
「ライか?そういえばあっちの桟橋の方に走って行ったな。ライも随分急いでいたなぁ。
俺が声をかけても振り向きもしなかったし、何かあったのか?」
「……いえ、何でもないんです。ちょっとこれからの事を相談したくって…、扇さんありがとうございます!」
それだけ言ってまた走り出す。
「あと少しで行くから待っててライ……!」
ただ焦燥感がカレンを突き動かしていた。
「見えた!あそこの桟橋ね!……ライ。」
ライは橋の先端に立っていた。あと一歩で海に落ちそうになる所に立って、今にも海に向って足を踏み出しそうだった。
視線は真っ直ぐ、夜の闇と海の暗さが混じった水平線を見詰めている。
闇の中にライの白髪だけが浮かび上がっていた。
「……ライ」
小さい溜息のような声が出るとライがゆっくりと振り返る。
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88 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:16:08 ID:RSXxB2Yk
「……やぁカレン」
彼の声は静かだったけど少し枯れていた。振り向いたライの眼は、あの時と同じ氷の瞳だった。
けどあの時と違うところが一つあった。
少し瞳が赤みを帯びていた。泣いていたかのようなその瞳でカレンをすっと見詰めてくる。
無言でカレンはライの元へ歩み寄る。それほど長くない距離なのに果てしなく遠い所に向かうような気がする。
一歩足を踏み出す度に、足が重く、鉛のようになるのを感じていた。
「……あなた、そんなところで何してるの?」
「…………」
ライは何も答えようとしない。瞳はカレンを映し出しているはずなのに、そこに感情は映し出されていなかった。
「ライ、何か言って?なんでいきなり飛び出して行ってしまったの?」
ライがカレンに向って一歩足を踏み出すと、カレンの身体がビクッと震えてしまった。
「……カレン。……それが答えだ…」
カレンが今どんな顔をしているのかは、カレンが見つめていたライの瞳に悲しみの色がさしたことで分かってしまっただろう。
「……私は…!別に何も……」
「……いいんだ、カレン。それでいいんだ…」
ライの髪が風で揺れていた。
目の前にいるはずなのにライの姿が、霧がかかったように見えづらくなった。
ライが消えてしまう、とカレンは思った。
「……ライ…、お願い、いなくならないで…。あの時の事はただの事故よ?!あなたがそんなに悩むようなことじゃ…」
こんな言葉、もう何の意味もないと分かってた。
「……分かってる。そんな事は分かっているよ…」
微かな微笑がライの口元に浮かぶが、カレンは安堵するに至らず逆に不安が募っていく。
ライがここまで思いつめているのは、自分が変ったことでカレンたちに危害を加えようとしたことだとカレンも分かっている。
支援
90 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:17:35 ID:RSXxB2Yk
―何か言わないと……でも、上手く言葉が紡げない……!―
「…ライ、私なら大丈夫よ。あなたが心配すようなことにはなってないから、ね?」
ライが俯きながら言葉を発する。
「……君は、本当の僕を知らない…」
「…え?」
カレンは何を言われたのか分からないような顔をした。
「本当の僕は躊躇いもなくなく人を、君を、傷つけるような人間だ…… そんな人間が君のそばにいるのは相応しくない。」
「何を言ってるの?そんなことないわ!」
「カレン…、僕は……」
ライの手を握った。その手はちゃんと血が通っているのか疑ってしまいそうなほど冷たかった。
そして、掌が少し硬かった。掌の真ん中にかさぶたのようなものがあるのが分かった。
「ライ、私はあなたの過去は分からないけど、目の前にいるあなたなら私はちゃんと知ってるわよ?」
「…僕は思いだしてしまったんだ。…僕はもう死んでいる……」
カレンはライの顔を見上げるが、ライの瞳が色を失くす。それは生きながらに死んだ者の眼だった。
「……何言ってるの?!あなたはここにいるじゃない!私がこうして手を握っているじゃない!」
そう言って握っている手に力を込めた。
91 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:18:52 ID:RSXxB2Yk
「…僕はただ生きているだけなんだよ…大切な母と妹も守れなかった僕は生きながらに死んでいるんだ。
前に話したかな?僕は魔法が使える。僕は魔法を使って邪魔な者は全て消して来たんだ…
自分の目的の邪魔になると思った者を全て殺した。
血の繋がった父も兄もだ…、でもね、それでも僕のたった一つの願いは叶わなかった……。僕は壊しただけなんだ…」
この場で初めてライの顔に感情が浮かぶ。ライの顔が悲しみに歪む。
悲しみが心の奥から這い上がって来たような顔をした。
「ライ……?」
「…僕は、壊すことしか出来ない。……君の望む未来を壊したくはないんだ。だからカレン…」
ライの腕が僅かに動いた。
手を握っているカレンの手の上に、そっとライは手を乗せる。
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95 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:20:42 ID:RSXxB2Yk
―最後に君を抱きしめたかったな…… 君の温もりを感じたかったけど……僕は…―
―君の優しい温もりだけ持って行くよ。こんな僕と出会ってくれてありがとう、カレン―
少しの間だけ手を重ねる。
温もりを確かめたライはカレンが握っている手を外そうとする。
カレンは抵抗出来なった。
「さようなら…」
そう言って手を離し、ライはカレンの横を通り過ぎて行った。
カレンが振り返っても、そのままどこかに向かって歩いて行った。
一筋の涙が流れた。
横を過ぎる時に見たライの顔があまりに悲しい決意を秘めたものだったから。
彼が行ってしまうのが悲しくて、彼と心が離れたのが怖くて、追いかけられない自分が情けなくて。
彼の事をもっと理解しようとすれば良かったと後悔だけが残った。
一人取り残され、段々と小さくなっていくライの背中を何も出来ずに見送っているとルルーシュから出発すると連絡が入った。
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しえん
99 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:21:42 ID:RSXxB2Yk
ライはかつて他者に行ったように自分を消そうとしていた。それが最も正しい答えのような気がしていたから。
固まった思考を引き連れて、KMFのある船舶に向かって歩き続けた。
KMFに乗り、海に向かって飛ぶ。海中に飛び込めば後は沈んで行くだけ。
そうすれば誰にも危害を加えずに消えることが出来ると思っていた。
眼の端に誰かが移り込む。
「……C.C.? …何故君がここにいる?ゼロのそばにいなくていいのか?」
誰もいない開けた場所でC.C.が一人佇んでいた。
「……なに、お前に会いたくてな…」
素っ気なく言ってくる。
「…そうか。心配かけてしまったみたいだな… でも、僕は大丈夫だ。心配いらない…」
C.C.は表情を変える事無くライに歩み寄って来る。
その様子に少し後ずさりをしたライの腕をいきなり掴む。するとライの頭に何かの映像が流れ込んで来た。
「……ライ…、お前……」
「…なんだ今のは?! C.C.、僕に何をした?!」
ライは驚いた表情で掴まれている腕を振り払いC.C.と距離を取った。
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104 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:22:58 ID:RSXxB2Yk
「……お前は昔、自分の父と兄を殺したのか…」
「…! 何故それを…?! 君は僕の過去を、記憶を観た?!…そんな事が出来る訳……」
C.C.は目をすっと細め、その金色の瞳でライを真っ直ぐ見詰めてくる。
「私は魔女だ。それくらいはな…、そんなことに今更驚いてどうする?」
「……そうか…そうだったな。君が魔女なら、僕がこれから何をするかを分かっているんだろう?」
感情の無い目でC.C.見据える。ライは一刻も早く彼女の前から去りたかった。
先ほどカレンに別れを告げた時に、もう心は決まっていたから。
「ああ、当然だ。」
「……そうか。それじゃ僕は行くよ。」
ライが後ろに下げた足を前に踏み出すとC.C.が前に立ちはだかる。
「なんの真似だ?」
「お前は昔、父と二人の兄を殺した。」
「……! それはさっきも…!」
ライが声を張り上げる前にC.C.は言葉を続ける。
「…それはお前の大切な者たちを守るために仕方なくやった事だった。母は蔑まされ、妹はいつの日か道具として扱われる。
お前はそれを許すことが出来ず『力』を求めた。」
105 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:23:53 ID:RSXxB2Yk
「………っ」
「お前は多くの力を手に入れた、しかしお前はもっと強大な力を欲し、そして手に入れた。『王の力』を…」
淡々と告げる。感情を荒立てようともせず、冷静にさせようともしない。
ただ、淡々と告げてくる。
「……そうだ!その力で全てを壊した!それが僕だ!」
ライはC.C.胸倉を掴み、顔を近づけ威圧する。
普段のライからは想像できないほど感情を露わにした姿を見ても、C.C.は眉ひとつ動かない。
「お前は守りたかっただけだろう?母と妹を。その為に多くの血を流して来た。」
「……過去を観たのなら分かるだろう? その後僕の家族と国がどうなったかを……」
ライは苦笑する。自嘲気味な笑顔が顔に張り付いた。
「ああ…お前は自らの全てを尽くして、母と妹を守ろうとした。…しかし、守れなかった……」
その時、今まで無表情だったC.C.の顔に初めて感情が浮かんだ。
自分の事ではないのにとても辛そうな顔をしている。
精神の干渉によって『その時』を観てしまったC.C.にとって、ライの過去は自ら体験した過去へと変わったのだ。
それだけではない。永い時を、果てしなく永い時を生きてきた彼女は多くの辛い体験をしてきている。
それらの体験とライの境遇が重なった。だから彼女は辛い。心が握りつぶされそうになってしまう。
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108 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:24:52 ID:RSXxB2Yk
「…………」
C.C.の顔を見てしまったライは何も言えなかった。
何故彼女がここまで辛そうな顔をしているのか分からなかった。
掴んでいた手が離れ、脇にすとんと落ちる。
「母と妹を抱いたお前の叫び声が耳に残っている。天と地の間に響いた慟哭を……」
「……僕は二人が幸せならそれで良かった、どんなことでも耐えられた…いくら蔑まれても、『狂王』と呼ばれても…」
ライは奥歯を噛み締める。顔は苦悶の色に彩られた。
「……ルルーシュがお前に関する文献を調べたと言っていたな、その多くは『狂王』として畏怖されているものだった。
人の命を喰らう悪魔…と。」
「……そう…だろうな。……僕はそうだった。そうやって自分の目的を果たそうとしていた……」
自らの犯した過去の愚行をいくら悔いても許されることは決してない。
そんな思いがライの心を砕こうとしていた。
「……だがな、ライ。お前は自国の民からどう思われていたか知っているのか?」
思い掛けない言葉がC.C.から出た。
「…おかしな事を聞くな?君がさっき言った通りの『狂王』だろう?そんな事を今更聞いて何がしたいんだ?!
僕は邪魔な臣下も貴族も民草も全て消した。僕に復讐する者を出さないために徹底的に殺しつくして来たんだ!
そんな僕がどう思われていたのかなんて知りたくもない!」
吐き捨てるように言葉を口にする。
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113 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:26:21 ID:RSXxB2Yk
「……若くして王位に就いたライ陛下は、多くの善政を施した。
国の法を正し、貴族の腐敗を一掃し、民草の生活をより良くした。その上我々を守るため、自ら先陣を切り、北の国の侵攻を何度も退けた。
多くの若者が陛下の御為にと軍に志願し、全ての民が国のために皆心から懸命に働いた。
領地の隅々まで見渡した広い視野で見渡した国王陛下は、後世の史家に必ずや『明君』と謳われるであろう。」
文献の一説を朗読するような口ぶりでC.C.は語る。
しかしライには分からない。自らのことは『狂王』と呼ばれていたことしか知らない。
一瞬で怒りが感情を染まる。
「…C.C.なんだ、それは?! 僕は君の妄言なんて聞きたくない!それは僕の行いを良いように取っただけだろう?!
本当の僕は……!そんな慰めはいらない!そんなことで僕が救われるとでも思っているのか?それを言って君は僕をどうしたいんだ!?」
「…ライ…私がさっき言った『狂王』はお前に敵対していた北の国や周辺国に残る文献の記述だ。
……次に言ったものはお前が治めていた国の民が記した文献にあったものだ。お前は、忘れているのか?あの市場での出来事を…」
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119 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:27:51 ID:RSXxB2Yk
そう言われた瞬間ライの脳裏に一つの場面が浮かび上がる。
市場で出会った少女との出会い。少女が言った言葉。自分に向けられた笑顔。
「…そんな、まさか。……そんなことがある訳……」
『ない』とは言えなかった。あの時の少女の顔を思い出せばそんなこと言えるはずがなかった。
それにライの知能が彼に告げる。C.C.は人を慰めるためだけにこんな調べれば分かる嘘をつかない。
聡い彼女が調べた後に、より深く心が抉られるような嘘をつくことはないと。
「……でも僕は、多くの者をこの手で殺めてきた。僕がやったことは……」
俯き、咎にライは戦く。
このままではライは自らに終止符を打つ前に心が砕けてしまう。
自らの罪を正面から見つめることは『怖い』のだ。
だからライは昔、眠りにつく直前に自らに『王の力』を使った。
逃げ切れる事は出来なくとも、忘れれば楽になるから。
今となってはその小さな逃避もライを追い詰めている一因となってしまった。
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122 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:28:32 ID:RSXxB2Yk
C.C.がライにさらに近寄る。眼には他の物が一切映らないほど近くに。
C.C.はライを抱きしめた。優しく、ライを包み込むように抱きしめる。
「…ライ、お前がしたことをこれ以上悲しむな。
綺麗な薔薇には棘があり、清水が湧く泉の底には泥があって、雲や日蝕、月蝕が太陽や月を隠し、美しい蕾の中にも蜂がいる。
どんな人間でも常に正しくはない……長い時を生きてきた私だってそうだ…
私はお前が犯した罪を咎めはしない、お前を守ることもしない、それはお前の心を曲げることになってしまうからな。
……だがなライ、もうこれ以上自分を責めなくていいんだ…怯えなくていいんだ……
お前が自分自身を許してやれ。お前は自分の心を殺してまでも家族を守ろうとしたんだ、誰もお前を責めたりしない…
……ライ、お前は自分の事を冷たい人間だと思っているだろう…、目的の為にその手を血で汚し続けたのだからな、
だがそれは違う……、お前は優しい人間だ…。それだけは認めてやれ……」
優しいC.C.の声が芯まで届くとライの眼から一筋の涙が流れた。その粒は一滴でおさまらず堰を切り溢れ出す。
神虎
支援
125 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:29:05 ID:RSXxB2Yk
「……僕は…僕のやってきたことは……」
C.C.は母親のように背中を優しくとんとんと叩く。涙を流すライを慰める姿は聖母のように優しかった。
「……ライ…、もういいんだ…。お前はこれからどうしたいんだ? これほどの未練を残しながら世界から去るのか?」
「…C.C.…僕は、この世界にいてもいいんだろうか…?」
絞り出すようなライの問いに、C.C.が優しく答える。
「お前がそれを望むならな。」
決して自分が居て欲しいとは告げず、あくまでライの意思を尊重する言い方。
「僕は……ここで思い描いた未来を叶えたい…」
「…ああ……お前なら出来るさ…、お前なら大丈夫。昔のように一人で全てを背負おうとしなくていい。
お前には私も、ルルーシュも、そしてカレンもいる。一人で何でもしようとしなくていい…
悲しくなったら泣いて、嫌なことがあったら怒って、嬉しいことがあったら皆と笑う。それでいいんだ…」
C.C.が子供に言い聞かせるような声で言い、ライの髪を撫でる。
「…ありがとう。ありがとう、C.C.…ありがとう……」
「フフフ…お前は今日、私に謝ってばかりだな?」
支援
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128 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:30:04 ID:RSXxB2Yk
「そうだな…」
ライは服の袖で涙を拭く。拭き終ったその顔は一つ先を見詰める凛とした顔をしていた。
「ライ、皆がお前を待っているカレン達が帰ってくるまでに自分の仕事を片付けておけ。」
「カレン、達?…どこかに行っているのか?
……朱禁城かな…? 大宦官共が天子を売ったんだな…なら次の段階に動く…。分かった準備をしよう。」
「…お前、私が何も言っていないのにそんなことまで分かるのか?大した奴だな…」
C.C.は呆れたような顔をする。
「僕が調べた中に大宦官が誰かと内密に連絡を取っている節があったんだ…、
ブリタニアではシュナイゼルが仕事を落ち着けているらしい…
それだけ分かれば後は簡単だ。計略を見抜くのは慣れている。昔の僕の眼を欺くのは至難の業だったよ?」
朗らかに笑うライの姿に、先ほどまでの暗さはない。眼が生気に溢れていた。
「王の記憶か?まだまだ面白い発見があるなお前は。…私が観た昔のお前は一筋縄では行かない『鬼才』、だったからな」
「これぐらい出来ないと、母と妹を下らない連中から守れなかったからな…、この経験が役に立つのなら思う存分使ってやろう…
まずは中華連邦のゴミを消す算段を考えないと…」
ライの眼が妖しく煌めく。
「……ライ…お前恐いぞ?」
「そうか?気のせいじゃないか?」
綺麗な微笑みで返すがより怖さを引き立たせる。
支援
130 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:31:08 ID:RSXxB2Yk
「……C.C.、僕は過去の自分を、『狂王』を恐れるのはやめるよ。『狂王』を使いこなしてみせる、必ずだ。
……不思議だな。そう思うと妙に頭が冴えてくる。物事が手に取るように簡単に解ってしまう。妙な感覚だ……
まぁいいか…。それじゃ僕は行くよ。ルルーシュ達が帰ってくる前に準備を終わらせないと……」
ライは頭の中で多くの物事を整理し、新たに組み立て始めた。
全てを簡単に見抜く『狂王』の頭脳。それが上手く働いてくる。
「…そうだ、ライ。」
集中しかかったライの意識をC.C.が引き戻した。
「ん?どうした?」
思考の海から引きずり戻されたライは放り出された子供のような顔している。
「後でカレンとルルーシュに謝っておけよ。二人ともお前の事を心配していたんだからな。」
「……そうなのか? ……そうだな…。謝らないといけないな……。でも、許してくれるだろうか……?」
政治や軍務、『公』の事になると身体から自然と自身が溢れてくるが、友人や自分の『私』の事となるとどこかぎこちなく怯えてしまう。
「心配するな。二人とも必ず許してくれる。何ならその場に私も一緒に居てやってもいいんだぞ?」
意地の悪い眼で聞いてくるが、頼めば本当に一緒に居てくれる事が分かる。
「C.C.、ありがとう。でも僕がちゃんとやらないといけないから…。そうだ、何かお礼がしたいんだけど、お礼は何がいいかな?」
「ピザとタバスコ」
「……分かった。それじゃまた後で。」
支援
支援
133 :
さようなら:2008/07/13(日) 00:32:26 ID:RSXxB2Yk
即答で答えたC.C.の返答に苦笑を浮かべる。ふぅと口から息を吐き、数瞬顔から表情を消し、瞼を閉じる。
過去に見た笑顔が浮かぶ。
母の笑顔、妹の笑顔、市場の少女の笑顔。
目覚めた世界で見た笑顔が浮かぶ。
生徒会メンバーの笑顔。黒の騎士団の人たちの笑顔。
それら多く人たちの笑顔を胸に仕舞い込むと、彼の頭に昔の決意が響く。
『大切な者たちは私が守る』
瞼を開き、顔を上げる。
「…C.C.、僕は出来るかな?」
『何を』とは言う必要はない。そんな事を言わなくて彼女なら分かるのだから。
「大丈夫だ。お前なら出来る。やってみせてくれ。」
C.C.がはっきりと告げる。
「ああ、分かった。」
ライは前を向いて、日の落ちた暗闇の中を迷いなく進んで行く。
心の中でライは言った。
『さようなら、狂王…… もう僕は大丈夫だから。ありがとう。さようなら』
星が瞬く中で前を見つめるその顔は、何かを決意した者の顔。
その誓いがライをどんな道に導くかはまだ分からない。
昔と同じ死の溢れる修羅の道か、栄光待つ希望の道か。
それを決めるのは彼自身なのだから。
支援
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以上で「さようなら」終わります。
初めから終りまでが約50KBとかなり重く、総文字数も3万文字に近いものになってしまいました。
読んでくださった方が少しでも満足していただければ幸せです。
もし可能なら「さようなら」を最初から最後まで読んで頂ければ更に嬉しいですw
C.C.のセリフはかの有名なシェイクスピアの詩の一文から頂戴しました。
支援して下さった皆様、本当にありがとうございますorz
皆様の感想が今後の力になりますのでよろしければお願いします。
最後に、ヴィレッタさんとライの結婚式の話って読みたいですか?
>>140 GJ!
みんなに「さようなら」するのかと思ってムチャクチャ焦ったw
青くなった分エンディングでほっとした〜
結婚式も見たい!是非みたい!すまん扇、1日目を瞑っててくれ!
>>140 乙で〜す
ヴィレッタ先生のウエディングドレスは綺麗でしょうね(=^▽^=)
扇って誰?ヴィレッタさんはライの嫁
>>140 GJ
面白かった
題名のさようならはそういう意味か…
ただ投下の前後でやたら自分を古参古参言ってるのが若干鼻につくので止めたほうがいいよ
乙でした〜
新妻ヴィレッタさん読んでみたいで〜す
>>144 同意。
考え過ぎかもしれんけど、日々新たな職人さんが生まれる事を願っている俺からすれば、新人との対比である古参という言葉は不要。
作品自体は素晴らしかったですけどね。GJ
そっか〜面白いかと思って使ったけどそういう意見もあるのか
すみませんorz
>>空マメ卿
GJ!マジで表現力が素晴らしい。
前回がすごく重い話だったんで本当にさよならするのかと思ったからこの展開でよかった…
C.C.も言いはしないけど色んな悲壮を背負ってきてる、実は真に優しい女って感じで良かった。
ヴィレッタ先生モノもぜひ読みたいですが、これカレンが不憫な形で話が終わっちゃってるし
できたらこの話の後日談でカレンやルルーシュに謝るようなエピソードもお願いしたいな
>>140 GJでした
いつか、こういう読み手を引き付ける文章を書けるようになりたいもんだ
本編準拠ってところも良い!!
こりゃ、電波書いてる場合じゃないな
>>140 GJでした。
続きを楽しみに待っていたので、とても満足です。
148氏が言うように、続きをもう少し見てみたい気もします、この後カレン捕まっちゃうだろうしね。
そして、折角の素晴らしい作品の余韻を壊してしまいそうですが、バカップルライカレを投下したいと思います。
『さようなら』から一気に状況が変わり過ぎて、熱帯魚だったら死んでしまうぞ。
今他に人いるか心配だけど支援
支援に来ました
153 :
晴天:2008/07/13(日) 01:58:21 ID:FAS/9oKH
なんか、1レス書いただけで規制掛かったのだが……。
改めて、皆様、お待たせしました。
待ってませんでしょうが、かなり昔に投下宣言していたライカレキス物です。
気が付けば長くなってしまったので、分けて投下します。
ずっと映画のタイトルに悩んでいたのですが……そこでACを持ってくるとは……恐るべしBLUE DESTINY卿……その才能が憎い!
注意点
・黒の騎士団カレンルート、神根島以降、行政特区日本未満。正確な時系列はあなたの心の中に。
・LCのキスとちょっと辻褄が合わなくなりますが、気にしないで下さい。自分はすでに気にしていません。
・ライとカレンがバカップルです。
・多数のキャラが壊れています。
・四聖剣ファンの皆さんごめんなさい、特に千葉さんファンの皆様にはどんなにお詫びしても足りません。
・リヴァルファンの方、ごめんね。
・ライカレの過剰摂取はあなたの健康を損ねる恐れがあります。
支援
『Oh! Yes キスをしようよ』
その日、僕が生徒会室に顔を出すと、そこにはリヴァルとアーサーしか居なかった。
「よーう、ナイト様」
最近、リヴァルは僕をこう呼ぶ事が多い。
シンジュクゲットーの件だけでも悪ノリしていたのに、黒の騎士団に入ってからは、カレンと二人一緒に生徒会を抜ける事が増えた為か、
彼の暴走に拍車が掛かっている様に見受けられる。
カレンはかなり嫌がっているみたいだが、正直……僕はカレンのナイトと呼ばれる事はまんざらでも無かった。
支援
支援
158 :
晴天:2008/07/13(日) 02:04:01 ID:FAS/9oKH
「やあ、リヴァル。何を読んでいるんだい?」
彼は、何か映画のパンフレットを見ているようだった。
「『Kanon』だよ、今話題のラブストーリー映画……」
なにやらウットリとした表情をして答える。
そういうポジションはシャーリーじゃないのか……そう思ったが口には出さなかった。
支援
支援
161 :
晴天:2008/07/13(日) 02:05:36 ID:FAS/9oKH
しかし……カノン……大口径滑腔砲の事だろうか。
それならば、それは戦争映画では無いのか……戦時中のラブストーリーと言う事なのか?
少し興味が出たので話を聞いてみる。
「そんなに面白いのか?」
待ってました。と言わんばかりに目を輝かせて語り出すリヴァル。
支援
試演
164 :
晴天:2008/07/13(日) 02:07:40 ID:FAS/9oKH
彼の説明は巧く、ネタバレを上手に誤魔化し続きが気になるように、それでいて導入部を見たと錯覚するような……そんな話術で僕はぐいぐいと惹きこまれる。
……どうやら、カノン砲とは何の関係も無いようだ。
パンフレットのタイトルを良くみれば綴りも『K』になっている。
そして、学園から近い上映中の映画館の場所を僕に教えて、リヴァルは話を締め括った。
お前もカレンを誘って観に行けよ、と付け加えて。
携帯? 支援
支援
しーえーんー
紫煙
169 :
晴天:2008/07/13(日) 02:09:28 ID:FAS/9oKH
……それは良いアイディアだと思う。
以前、映画館周りの抜け道を一緒に回った時。
「時間……余っちゃったね……映画……一本……位……なら……」と、顔を真っ赤にしてボソボソ呟いたカレンを思い出す。
――カレンは、映画が好きだけど一人で映画館に入るのが恥ずかしいのだろう。
僕は、そう理解した。
そういう気持ちは何と無く解る。
もし、この映画も見たいのに一人だから入れない、とまだ見ていないのなら、僕が誘えばきっと喜んでくれるのではないだろうか。
支援
支援
172 :
晴天:2008/07/13(日) 02:10:52 ID:FAS/9oKH
「それにこのキスシーンがよぉ……はぁ……」
主人公とヒロインらしき人物のキスシーンがデカデカと載っているパンフレットの表紙を僕に見せる。
「俺も……会長……会長ぉぉぉぅ!」
ミレイさんとキスをするシーンでも思い描いているのだろうか、リヴァルが自分で自分を抱きしめる。
「……キスとは、そんなに良い物なのか?」
「そりゃ、そうだぜぇ……あんな幸せな行為は無い!もう、なんというかこの世の物じゃあ無い感触がするんだぞ!」
またもウットリとした表情をする。
やはり、シャーリーのキャラクターだと思う。
支援
支援
175 :
晴天:2008/07/13(日) 02:12:55 ID:FAS/9oKH
「そうか、そんなに良い物なのか。リヴァルの初めてはどんな感じだったんだ?」
「!」
パリーンッ
何かが割れる音がした気がするが……花瓶は無事だな。
改めて感想を聞こうとリヴァルの方に目をやると、どうも先程と同じ姿勢のまま1ミリも動いてない様に見える。
「どうした?リヴァル」
声を掛けても返事が無い、さっきまでアレだけキスについて熱弁を奮っていたのに。
……僕はもしかして、触れてはいけない物に触れてしまったのだろうか?
慌てて話題を変える。
「それで、その映画はミレイさんと見に行ったのかい?」
パリーンッ
――ティーセットは無事だな。
ちらりとリヴァルを見る。
…………。
………………。
「……そうだ、アーサーのエサやりをカレンに頼まれているんだった」
リヴァルから視線を逸らし、僕は棚から缶詰を取り出す。
「待ってろよ、アーサー。今ご飯をあげるからな」
普段なら、いちいち口に出さない事も声に出して行動してみる。
リヴァルの反応は無い。
以前、カレンに教わったエサの分量を守りアーサーに差し出す。
誰かとは正反対に、とても嬉しそうに駆け寄ってくるアーサー。
……別にリヴァルに駆け寄ってきて貰いたい訳ではないが。
支援ですよ
ライカレ支援!!
178 :
晴天:2008/07/13(日) 02:14:25 ID:FAS/9oKH
「じゃあ、用事があるから、僕はもう帰るよ」
アーサーの餌の後片付けを済ませ、そそくさと帰り支度をすると、生徒会室を出る。
「映画の事、ありがとう。カレンを誘ってみるよ」
そうリヴァルに言い残して。
君も、ミレイさんとの事……頑張って。
口に出すのもおこがましいので、心でそう呟く。
それでも、リヴァルの反応は無かった。
リヴァルwww
支援
支援
支援
182 :
晴天:2008/07/13(日) 02:16:31 ID:FAS/9oKH
「ライ!」
黒の騎士団のアジトに着いた僕は、カレンの姿を探して格納庫に向かう途中、背後から声を掛けられた。
振り向かなくても解る。
僕が、世界で一番好きな声だ。
「やあ、カレン」
「アーサーに餌をあげておいたよ、缶詰と普通のエサを半々で、ね」
「ふふ……ありがとう、ごめんなさいね。どうしても今日こっちを抜けられなくって」
くすりと笑うカレンに見惚れる。
カレンの笑顔に。
そして、カレンの……桜色の唇に。
今まで、こんな風に意識した事は無いのに……。
確かに、カレンを女性として意識はしていた。
それはもう……かなり前から。
しかし、そういう意識は無かった。
その……肉体的な物の……。
支援
支援
ライのH・・・支援
ライが雄に?!支援
支援!支援!
188 :
晴天:2008/07/13(日) 02:19:42 ID:FAS/9oKH
「どうしたの?顔が赤いわよ」
カレンに言われて我に返る。
リヴァルめ……。
彼を恨むのはお門違いなのだろうが、彼になら八つ当たりをしても許される気がしてしまっていた。
「どこか具合でも悪いの?風邪かしら……」
心配そうにこちらを覗き込むカレンに、何でもないと伝える。
何を考えてたかなんて、知られてたまるか。
「そう?それなら良いけど……」
釈然としないカレンに、いや、本当になんでもないから。と話を切り上げる。
「さて、格納庫格納庫……」
これ以上カレンの顔を見ていたら、何かとんでもない事をしてしまいそうで、僕は慌ててその場を立ち去った。
「な〜んか……怪しいわね……」
そう呟いてこちらをじっと見つめているカレンに気付かなかったのは、運が良かったのか、悪かったのか……。
支援
支援
支援
カレンが勘違いしそう 支援
全力で支援!
もういっちょ支援
195 :
晴天:2008/07/13(日) 02:25:52 ID:FAS/9oKH
月下のコックピットで、機体の調整をする。
隣の紅蓮弐式が妙に気にかかった。
――紅蓮弐式がカレンに見えたら終わりだぞ、ライ……。
僕は僕に言い聞かせる……のだが。
「ああ、頭からキスの事が離れないッ!」
『あんな幸せな行為は無い!もう、なんというかこの世の物じゃあ無い感触がするんだぞ!だぞ!だぞ!』
リヴァルの言葉が耳に木霊する。
「リヴァルめ……」
冷静に考えろ、ライ。
どうすればいい?
どうして、僕はこんなに暴走している?
……そうだ。
キスがどんなものか解らないから、こんなにモヤモヤするんだ……。
――だったら、してしまえば良いじゃないか!!
そうだとも!!!
自分の分析能力の高さに、少し自惚れてしまう。
これで暴走は収まる!
「カレンとキスをしよう!!」
僕はそう決めた。
支援
支援
支援
199 :
晴天:2008/07/13(日) 02:29:24 ID:FAS/9oKH
――しかし困った。
恥ずかしながら僕は、キスをした事が無い。
かと言って、カレンに「君が好きだ、君の唇が欲しい」なんて言えば輻射波動コースなのは、火を見るより明らかだ。
……いや、僕とカレンの心はもう通じ合っている……はずだ。
ストレートにそう言っても、大丈夫なんじゃないか?
だが、それは僕の思い込みだったとしたら!?
考えても結論は出ず、ひたすらに堂々巡り。
そもそも心が通じ合っていても、いざキスをする場面で、「僕はキスをした事が無いから、カレンからしてくれ」なんて口が裂けても言えない。
「紳士たる者、エスコート位出来ないようではな」
僕の親友であり、上司である人間が言いそうな言葉が頭をよぎる。
――君だってした事ないだろう……
「……フッ」
何故か僕を嘲笑する親友の顔が頭に浮かんだ。
自分ひとりで思い込んで、結論を出して、それが空回る。
追い詰められた人間が取る行動だ。
閉塞的な思考は、どんな簡単な目的でも失敗に繋げてしまう。
自分に経験が無い以上、正しい結論を導き出せるハズがない。
ここは、戦術アドバイサーが必要だ。
経験があり、口が堅い人物。
こんな時、やはり頼りになるのは……
支援 ホント面白い!
支援
支援
203 :
晴天:2008/07/13(日) 02:32:27 ID:FAS/9oKH
「藤堂中佐!」
ノックをし、入室の許可を得ると僕はその人の名前を呼んだ。
「ああ、どうした?」
奇跡の藤堂。伝説の男。日本の切り札。不可能を可能にする男。24時間戦えますか。
目の前に居る男の二つ名を挙げればきりが無い。
そして、そのどれもが心強く、僕の今の状況を打破してくれる存在としてこれ以上の人物は居ないのではないかと思う。
彼ならば……彼ならば間違いなく、今の僕を導けると――。
思ったのは間違いだった。
24?! 支援
支援。用が入ったのですまんが誰か支援頼みます
206 :
晴天:2008/07/13(日) 02:36:13 ID:FAS/9oKH
「藤堂中佐!キスとはそんなに素晴らしい物なのでしょうかッ!!」
敬礼と共に、僕は胸のわだかまり――その全てをぶつける。
僕の質問に、藤堂中佐はまず持っていた作戦立案書を落とした。
そして、長い……長い沈黙。
僕のギアスにはもしかして体感時間を止める能力もあったのかと、錯覚出来る程の時間が流れた後、彼は口を開いた。
「戦闘隊長」
震える声で搾り出されたのは、この一言だけ。
任せろ支援
笑いながら支援w
支援
よりにもよって堅物に聞くかw
211 :
晴天:2008/07/13(日) 02:39:29 ID:FAS/9oKH
彼は鋭い眼光で僕をみつめた後、逞しい二の腕で僕の肩を掴んだ。
そして、奇跡の藤堂は再び口を開く――。
「戦闘隊長」
僕の目をじっと見やり――え、まさかキスしてくれるの?実戦練習は出来る事ならお断りしたい……と思った瞬間。
藤堂中佐は語る。
厳島の事、蝉の事、四聖剣の事、蜻蛉の事、ゼロの事、醤油の事、カレンの事、僕の事、目玉焼きの事、日本の事、ブリタニアの事、メープルシロップの事、月下の事、奇跡の事。
――僕が明日、広報課に回されたとしてもディートハルト並の働きが出来る位の情報を一気に手にする事ができた。
だが、その情報の中に僕が聞きたいキスというカテゴリが無い。
どうやら人選ミスをした様だ、
部屋を出る時、藤堂中佐が何か呟いていた。
「あれ程の腕前があったとしても、やはり彼はまだ少年だ……疲弊している、ゼロに頼んで少し休暇を……」
支援
中佐…w支援
支援
215 :
晴天:2008/07/13(日) 02:42:38 ID:FAS/9oKH
僕は気を取り直す。
確かに彼は伝説の武人であるが、恋愛魔術師ではない。
冷静に考えてみれば、これ以上の畑違いも無いだろう。
カレンの事を考える余り冷静な判断が出来なくなっていた自分を嘲る。
「しっかりしろ、ライ」
僕は自分にカツを入れて、次の戦略アドバイサー候補を選出する事にした。
支援
中佐じゃなくて、ちゅうさwのことを思い浮かべてしまったw
それはさておき、支援支援w
保管庫どうなってんの?
219 :
晴天:2008/07/13(日) 02:45:01 ID:FAS/9oKH
と、今日はここまでです。
ここまで待たせておいてキスがねー!とか、怒りが有頂天の人には本当に申し訳ない。
続きは明日にでも投下します。
後半はちゃんと、エロエロしてますのでご安心?を。
R2の展開次第で一日あしたのジョーごっこをしている場合は、明日は無理でしょうが。
折角の良い話を台無しにする空気の読めなさで申し訳ない。
そして、こんな時間だというのに沢山の支援本当にありがとうございます。
正直、ライに大口径滑腔砲と言わせられればそれで良かった。
特に反省はしていない。
なぜ、あえて『Oh! Yes』の方の『キスをしようよ』なのかは永遠の謎。
私信
管理人様、お手数をお掛けしますが最初の『もう恋なんてしない』のカップリングもライ×カレンでお願いします……カレン出てませんでしたが。
ここじゃなんでしたら、後でメールを送ります。
ロシアから。
愛をこめて。
>>219 晴天卿、面白かったー!いやホントにw
後半エロエロか〜楽しみだw
卿や他の方が「さようなら」の続きが…と言ってくれたので続き書きますw
>>218 管理人さんが、全力で改装中
もうあの人には足を向けて寝れません。
>>219 GJ!!続き楽しみにしてます
晴天卿、おつかれさまでした〜
続きも楽しみにしてます〜
ロシアから愛をこめてですかw
それでは До свидания(ダスビダーニャ)、また会いましょう!
て、あっという間に200レス突破・・・一週間どころか5日ともつんでしょうかw
今、目が覚めてスレに来てみて噴いたっ!
寝る前に最後に見た時は、レス数30位だった筈なのに何事!?
このスレは管理人も職人も住人もスゴすぎだ!
もう、このまま起きてレスを読み耽るしかないな……
>>62GJ!GJ!
こwのw発w想wはwなwかwっwたw
すっごい負けた気分だけど、清々しいんだぜ!
>>50の発生器は変声機の間違いかな?
>>140大作乙!
既に書くと言ってくださっていますが、やはり私もカレンにフォローが欲しいと思いました
ヴィレッタさん結婚式は普通に純血派ルートなら読みたいです
(と、言うか扇も好きなので、個人的には扇が当て馬っぽくなるルートだと悲しい…)
>>219乙&GJ
藤堂さんの反応が面白いw
リヴァルの石化はいつ解けるんでしょうねw
エロチックな後半戦も楽しみにしております
晴天卿GJです。
いやーライカレって本当にいいものですね。
石化したリヴァルはてっきりライとのアッー!!を思い出したのかと(LC参照)
思ったのですが違ったみたいですねw
みなさま、お久しぶりです。ナカオケンタロウ21歳です。
SS書けましたので投下します。およそ4〜5レスです。
ライ×カレン+C.Cです。猿怖いんで、支援お願いします。
ベッドの上に一人の青年が居る。彼の名前はライ・・・一応この話の主役である。
「三十九度五分・・・完璧に風邪だ。」
ライは、温度計を見ながらつぶやいた。ここ最近ライの生活は恐ろしい程多忙だった。
朝は学校で、夕方には生徒会での仕事、夜には黒の騎士団の仕事といつ体を壊してもおかしくない毎日を過ごしていたのだ。
今日そのツケが回ってきたのだ。
(頭が凄く痛い、体もだるいし動ける気がしない。)
その時だった。ドアをノックする音が聞こえた。
「ライ様。起きていますか?」
(咲世子さんか、出なきゃな。)
その声を聞いたライはおぼつかない足取りでドアに向かった。
もう少しでドアという所で倒れてしまったのだ。その音を聞いた咲世子はドアを開けた。
「ライ様!大丈夫ですか!?」
「大丈夫ですよ。ちょっと熱あるだけですよ。」
「凄い熱じゃないですか。早くベッドへ・・・」
咲世子の肩を借り、何とかベッドに戻った。
「今日は学校をお休み下さい。私の方から連絡は入れておきますから。」
「ありがとうございます。ご迷惑おかけします。」
「いいですよ。今はお休み下さい。後で氷枕とお粥をお持ちしますので。」
そう言うと咲世子はライの部屋を出た。
支援
(とりあえず眠ろう。)
ライはゆっくりと目を閉じた。どれくらいの時間が経ったのだろう・・・目をゆっくり開けるとカレンの顔が見えた。
「どうしてカレンがここに居るの?」
「あなたが風邪引いてるって会長から聞いて様子を見に来たのよ。」
「そうか・・・わざわざありがとうカレン。あれ、咲世子さんは?」
「咲世子さんなら、緊急の用事が入ったって言って、さっき出かけたわよ。」
その時だった。ぐぅ〜とライのお腹の虫が鳴いた。
考えてみれば、ライは朝から日が沈みかかっている今まで眠っていた。
ゆっくり体を休め、氷枕で頭を冷やせば、当然熱は下がる。
体の調子が良くなれば、お腹も減ってくるわけである。
「ふふっ・・・ライったら、お腹空いたの?」
「う・・・空いてます。」
「待ってて、何か作ってきてあげるから。」
と言うと、カレンは部屋から出て行った。
(風邪引くのもたまにはいいな〜カレンも優しくしてくれるし!このまま風邪長引いたら、もっと手厚い看病とかしてくれるんだろうな。)
ライは熱で頭をちょっとやられ、普段の冷静さが無くなり、顔はにやけまくり、枕に顔を埋め、何だかワケの分からんクネクネ動きをしていた。
支援
一方キッチンに来たカレンだが、コンロの上に土鍋と咲世子がカレンに宛てた書置きがあった。
(カレン様へ・・・お粥はもう作ってあります。暖めてライ様に食べさせてあげて下さい。というか、今がチャンスです!!!風邪で寝込む彼を看病しポイントアップ!
そして、弱ったライ様にあんなことや、こんなことを・・アッーー!これ以上先は私の口からはとても・・・とにかく今がチャンスです! 篠崎 咲世子)
カレンは無言でその書置きをゴミ箱に捨てた。
(さて、お粥温めますか。でも、あんなことやこんなことか・・・いいかも!)
カレンの心の中で何かが弾けた。ライの身がピンチ!しかしライはまだクネクネしてた。
「ライお待たせ。って、何してるの?」
「なななんでもないよ!カレン以外に早かったね!」
クネクネを見られ、無理矢理話をすり替えたライであった。
「咲世子さんがお粥を作っておいたみたいだったから、暖めなおしてきたのよ。」
「そっか・・・後でちゃんとお礼言わなきゃな。今日は咲世子さんとカレンにも迷惑掛けちゃったからな。」
「そんなこと言わなくていいの!病人は看病されてなさい。ほら食べさせてあげるから。」
「ありがとう・・・っていいよ!自分で食べれるから!」
「はいはい病人は大人しくする。はーいあーん。」
と、カレンがレンゲをライに向けてきた。さあ男の子なら腹を決めましょう。
「あーん。おいしいよ・・・」
「そう。じゃあもっとどうぞ。あーん。」
ライが照れるの見て、母性本能をくすぐられたカレンはお粥を食べさせていく。
数分後・・・・
「ごちそうさまでした。おいしかったです・・・」
「はいお粗末様でした。って作ったの私じゃないけどね。」
「そんなことないよ。カレンのおかげで三倍はおいしかったよ。」
「ふふっ、そんなこと言っても何も出ないわよ。それともまだ熱でもあるの?どれどれ。」
そういうと、ライのおでこに自分のおでこを当てるカレン。
(カレンの顔がちちちち近い!ちょっと待って!これはやばい)
見る見る内にライの顔が赤くなっていく。もういつも冷静さは皆無になってしまっている。
「まだ熱があるみたいね。ほら横になる!」
無理矢理ライを横にするカレン、その時だったライの部屋のクローゼットが開いた。
「そろそろいちゃつくのは、やめてもらおうか。カレン!」
「「C.C.!!いつからそこに!」」
声が見事なくらいにシンクロしてしまった2人。
「カレンが来る前から居たぞ。看病してやろうと思ったら、急にドア空くから慌ててクローゼットに隠れたんだ。」
「隠れる必要は無いだろう・・・常識的に考えて・・・。」
「そんなことはどうでもいい!それよりカレン・・・よくも私の居る前でライといちゃついてくれたな・・・。」
「知らないわよ!大体隠れるなんて、何かやましいことがあったから隠れたんじゃないの?」
「ふん。どうせお前は(ライの弱ってる、今ならあんなことやこんなことがやりたい放題!グフフ)とか考えていたんだろう。」
「なっ!何言ってんのよ!そういうあんたの方がそんなこと考えてんじゃないの?って言うか、なんでアンタがここに居るのよ!ここは学校よ!」
「うるさい!お前こそ、今はアジトに居る時間だろう!さっさと紅蓮の整備でもしてろ。」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ二人、その時またもやドアが開いた。
「ライ大丈夫か?と言うか何故この2人は揉めているんだ?」
声の主はルルーシュだった。
「ああルルーシュか・・・分からんけど何か揉めてるんだよ。」
コイツマジで自覚無いんだなと額に手を当て呆れた顔をルルーシュは見せた。
「まあ何だ・・・ここじゃゆっくり出来ないだろ、俺の部屋で寝ろ。」
「ルルーシュ助かるよ。ありがとう。」
「まあお前は黒の騎士団の重要なポジションだからな。早く風邪を治せ。」
揉めている2人を尻目に部屋から出て行く二人。
ルルーシュの部屋で休んだライは次の日には元気になっていた。
学校へ行く準備をしようと部屋に戻るとカレンとC.Cの二人がベットの上で仲良く寝ていた。
「何だかんだ言って、僕のこと2人とも心配してくれてたんだよな。ありがとう2人とも。」
2人にお礼を告げ、起こさないように部屋を出た。
風邪引くのもたまにはいいなと思った。ライであった。
これにて終了です。何ヶ所か読みづらい所がありました。
すいませんでした。
支援してくれた皆様ありがとうございました。
今度は長編書いてみようかなと考えてるナカオケンタロウ21歳でした。
>>234 GJ カレンとCC、この二人恋敵ぽいけど、仲いいなニヤニヤ。CC登場が少し早い〜
あと
>>231に誤字
カレン以外に早かったね!」 → 意外に
236 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 11:36:18 ID:XbnmlCul
237 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 12:01:58 ID:NiEv48BN
こんにちは。もうすぐ追いつく管理人です。
>>227からのはタイトルどうしましょ?
>>235 ご指摘ありがとうございます。
>>管理人さん、タイトルは(風邪の日)でお願いします
>>234氏 グッジョブです。
C.C.がアホの子だ(褒め言葉)、紳士なルルーシュ。
どういう経緯でライの布団に二人で寝てたのかがものすごい気になりますね〜
>>カレンの心の中で何かが弾けた。
咲世子から
イイ事聞いた
エロティックな
デレ
カレンモードですね、わかります。
240 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 12:13:59 ID:NiEv48BN
了解です。誤字も直しときますね。
それにしても、意外と以外ってもの凄く誤用が多いんですよね。
当保管庫でもしばしば目にします。
ちょっとクイズ。下の文には、一カ所文法的な誤りがあります。どれでしょう?
天子様の話しを聞いているうちに、僕は大宦官に対する怒りが込み上げてきた
皆様(特に職人様)も見てみてください。
話しが話じゃないかしら……。
間違ってたら恥ずかしい喀血。
242 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 12:33:44 ID:NiEv48BN
Nightmare of lie プロローグ2今書き終わりましたが……
皆さん言ってる様に戦闘難しいです。
…投下良いでしょうか?
支援します
待ってました!全力で支援!!
支援
「話」は天子様の話を誰かから聞いているって解釈ですよね?
天子様から直接話を聞いているのなら「話し」で合ってます?
ちょっと疑問に思ったので…とスレ違いか?
タイミング悪すぎだ俺。
>>247は忘れてください・・・
そして支援
それでは投下します。
「動きは封じたぞ!ジェレミア卿!」
ヴィレッタ機が自らの機体を犠牲に異形のナイトメアの足にハーケンを絡ませ、動きを一瞬止める。
次の瞬間、
「死ねぇ!!バケモノォッ!!」
死角である背後の瓦礫の上からジェレミア機がランスを構え飛び降りる。
落下の勢いを加えた奇襲、もう気付いても遅い、確実にコクピットが打ち抜かれ、この不気味な敵は撃破される。
普通なら……
「な、何だとぉ!?」
その敵は知ってたかの様に振り向き、ジェレミア機に向かい刀を振りかぶる。
同時に首から伸びるワイヤーナイフが打ち出される。
支援
ジェレミア機はナイフに頭部を砕かれ、ランスごと振り下ろされた刀に胴を切り裂かれる。
「何だコイツは…!!まるで…我々の動きを!?」
幸い、刀はコクピットまで達せず、ジェレミア・ゴットバルトは崩れ倒れるサザーランドの中で怒りと動揺に顔を歪ませる。
『そうだ、お前等の動きは“既に”見えている』
異形のナイトメア、それを駆る騎士が少女の声で答える。
「これが私の能力、“未来線を読む”ギアス!」
少女の目に映る世界に無数の光のラインが走る。
その視線はそれが収束する一点に向けられる。
「この戦場を支配する未来線は……そこか!」
支援
支援
支援
支援
光の収束する一点、司令部であるG1の司令室、そこにいる指揮者、クロヴィスに向かい少女の機体は獣じみた非常識なスピードで駆け抜け、G1に肉薄する。
「帝国第三皇子クロヴィス!貴様の数々の罪、その命で償うがいい!」
G1の司令室に飛び付き、刀を突き立てんとする。
その刹那、
(!?)
少女は背後から伸びる未来線を知覚する。
(もう遅い、間に合わない…)
筈だった……
「っ……!何ッ!?」
しかし、次の瞬間、未来を知覚した迎撃の動きよりも先に敵の攻撃、スラッシュハーケンが刀を持つ腕を絡め取っていた。
そして、気が付けば巻き戻されるハーケンに引っ張られている。
支援
支援
sien
「くっ…!」
(未来が…ずらされた?)
本来なら、あのハーケンは振り向く迄も無く首から髪の様に伸びるワイヤーナイフ、ブロンドナイフで打ち落とされる。
それが“何故か”振り向き敵のサザーランドを見て、“気が付けば”腕を絡め取られていた。
そして、“何故か”踏張れずに“気が付けば”引っ張り落とされている。
(ギアス・ユーザー?でも、それにしては……)
あまりにも中途半端な敵の力に少女は戸惑う。
この力は、極めて短い時間しか作用していない。
単にこちらの動きを止める能力ならもっと長く作用している筈で、もう自分は死んでいる。
そこまで考えた時点で敵の未来行動が見えた。
「っ!…このぉっ!」
支援
地に落ちた瞬間を狙ったアサルトライフルの攻撃、それより速く落下中に上から四本のブロンドナイフを放つ、が、二本をライフルで迎撃される。
続いて手前の地面に突き刺し潜行させ、足元から突き刺さんと飛び出す二本は躱せずサザーランドは為す術無く両腕が落とされる。
筈だった。
しかし、実際はトンファーに弾かれ、一本が肩を浅く切り裂いただけだった。
“既に”一歩後ろに下がり、直撃を避け、躱し切れない一本は弾かれた。
攻撃にライフルの狙いが付かず、そのまま敵機は下がり距離を取る。
少女は地に突き刺したナイフのワイヤー部を触手の様に操り、着地する。
支援
対する敵、サザーランドは不規則な動きで距離を取りながら散発的にライフルを撃ち、時折、ファクトスフィアを展開して様子を伺う。
(さあ、次は…どう動く?)
仮面の奥の目で敵機を観察するサザーランドの騎士、実験体の能力、それは知覚能力の鈍化、ほんの1〜5秒、その間だけ極端に思考する速度が下がる。
しかし、それは実験体の本来の力ではない、仮面に抑制された結果に半端な発現をした結果である。
“必ずこちらを振り向く”のはその本来の能力の名残りだ。
『そこを…退けえぇッ!』
弾幕をすり抜けてナイトメアが刀を構え高速で突っ込んで来る。
『……』
支援
しえん
やはりライカレはいい。職人の皆様GJ!
にしてもこのスレ凄いスピードだな
それを右半身を後ろに下げて回避、その勢いでスタンガンを起動、フックの要領で側頭に向かって振り抜く、敵がそれに反応した瞬間、
『こっちを見ろ…』
能力を使う。異形のナイトメアがこちらを向き、動きが鈍る。
“ガゴンッ!”
相手は混乱しているだろう。
紙一重で回避する筈の攻撃に直撃し、直撃の筈の攻撃が紙一重で回避される。
如何に先読みが出来ても対応できなければ意味は無い、行動の開始を察知し、能力で動きを一瞬止め、その動きを先読みすれば…
『な…なんで私が……なんで追い詰められる!?』
いくつもの攻防の中、敵機の騎士、少女の声が混乱に喚き散らす。
支援
『貴様は素早く、こちらを先読みする…ただ、それだけで単調……』
振り下ろされる刀をトンファーで手を払って回避、続いて流れる様な動作の体当たりで突き飛ばす。
『私を先読みした貴様の動きから予測すれば、貴様の先は全て“不可避”になる』
倒れた敵機にサザーランドは下がりながら腰から円筒状のケイオス爆雷を二発打ち出す。
“バララララッ!”
円筒は敵機の直上で爆発と共に無数の鉄球を高速でばらまく。
『くぅ……っ!』
地面にブロンドナイフを突き立て、その反動を利用して離脱するが、それに使ったナイフは鉄球のスコールにボロボロにされる。
『だから、貴様はここで潰える……』
ライフルで足止めしつつ、止めに残りのケイオス爆雷を放とうとする。
サザーランドはとっくに限界を越えている。
直撃こそ無いが全身を刀やナイフで切り裂かれ、間接、ランドスピナーはスペックを無視した機動に煙を噴き、コクピットは赤い警告の表示が次々と写る。
土台の機体の差が大きすぎる。
機体の負荷を考えるとこの一撃が最後、実験体は冷徹に最後の一撃を必殺の状況で放つ……
その時、
『こんな所で私は……お兄様……』
『……!』
サザーランドの動きがピタリと止まった。
『ぐっ…』
実験体は仮面を押さえて呻く
支援
支援
(お兄様?……私は何をしている?敵を破壊せねば!いやダメだ!あれは〇だ!護らなくては!いや命令は絶対……私は!私は!僕は……!)
体の震えが止まらない、凍ったかの様に動かない。
トリガーを引く指が固まっている。
通信機からの怒声も遠い、
気付けば……
『あ…アぁああァ……』
声が漏れる。止まらない、漏れる声は絶叫に変わり…
『がアぁぁぁぁぁぁっ!!』
次の瞬間、
“ズッ……”
その好機を“敵”が見逃す筈も無く、サザーランドは刀に腰から両断された。
『あぐっ、うっ……』
“バシュッ!”
狂乱の中、それでも実験体は体に刷り込まれた操縦技術のままに射出シートのレバーを引き、戦場から遠退いていった……
支援
支援
以上、プロローグ2投下完了です。
支援ありがとうございました。
彼女と初めてのどつき合い……良いのかこんな展開で…?
>>277 乙!ナイトメアオブナナリー版ライですな。
流れるような戦闘描写で引き込まれました。互角に渡り合う狂王カッコイイ!
続きを楽しみにしてます!
しかし、昨日新スレ立てたのに、もう300弱か…すげえ…
風車卿 GJ!
狂王の意地を見せてくれましたっ!!
ていうかサザーランドでこれなら、もうちょっといい機体だと
どうなる事やら…!
ライとナナリーの絡みはあるのか期待しつつ!
次回も待ってます!!
>>277 GJ!手持ちのログから探して、改めて前回投下分から見させていただいたけどプロローグでも濃いぃぃ。
(保管庫の人卿のありがたみがよく分かりました…)
最初「続く、かもしれません」と曖昧におっしゃってたくらいなのに何だこのクオリティは
シチュエーションもまた他と違うのでこれからどうなるのか興味深い
ところで「支援」て、
職人が投下時の1レスと1レスの間に1支援があるのと、大量に支援があるのでは全然違うのかな?
無駄にスレを消費してしまっているのか、意味があるのかわからないので
ちょっと躊躇してしまう
だから、ちょっとイライラしてますね。前より好戦的に見えるかもしれない。
だからこそ、戦いではない道を選ぼうとするマリナがヒロインとして存在感をもってくることになります
新情報で驚きなのは、今回発表された中にロックオンの姿が・・・・・
ファーストのクライマックスでロックオンは死にました。
生き返りはしません。言えるのはそれだけですが、気になる方は見直していただけるといいかもしれません
4機のガンダムはそれぞれ前の機体を踏襲したイメージですね
ポイントはファーストより線を減らして、よりアクションに力を入れられるようにしたところです。
それからあえて顔に、ガンダムの記号であるヒゲを加えたこと。
今回は従来のガンダム的意匠を取り入れたうえで、新しいガンダムの顔をつくろうと。
セカンドだからこその挑戦しました
沙慈とルイスのその後は
「00」の物語はイオリアの計画に関する階層、ガンダムマイスターたちの階層
そして戦争に巻き込まれる普通の人の階層の3つが重なり合っています。
沙慈とルイスは普通の人の代表で、沙慈は意外な
形でソレスタルビーイングの戦いに巻き込まれ、ルイスはファーストの
ラストでなぜあそこにいたのかが、次第に明らかになります。
この2人の関わり合いが一つの軸であるのは変わりません
セカンドの雰囲気はどうですか
黒田さんの脚本はファースト以上にハイパワーですね。
一読して「これをどうやって絵にすればいいんだろう」と驚かされることが多い(笑)。
どうやってリアリティのある映像に落とし込んでいくか、僕を含めて演出チームは
今、そこに知恵を絞っています。テンション的には
ファーストのクライマックスのままセカンドに突入するイメージです。
要所要所に初めて見る方へのフォローを入れつつも
スタッフや物語の勢いを生かした映像にしていければと考えています
>>284 誤爆にせよ荒らしにせよ、スルーが一番スマートだぜ
>>281 大量にあっても変わらないはず。
連投になると出てくるさるさんを防止するためだから。
勢いがあるスレだと、支援が大量に重複するのも珍しくないけど。
このスレだとちょっと支援の量が多すぎる気もするが、最終的には450KB前後はいくから、
無駄にスレを消費してるとは言わないと思うよ。
287 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 14:51:35 ID:Ez4FRw1w
>>234乙&GJ
最後、ルルーシュが出てきた時点で、時系列の設定が判らなくて???となりました
それはさておき、ライカレ部もナイスですが、カレンとCCが仲良くケンカする感じがよかったです
>>277乙&GJ
自分では息をのむバトル!素晴らしいです!!
自分には素養がなくて、絶対書けないジャンルなのもあり、続きが楽しみでなりません
>>240 以外と意外は見直していても、見落としていることがありますね
おかしいな、ここ三回以上読み直したはずなんだけどな……とか
>>281 個人的には支援が三つ入っていたらそれ以上は自重している
でも、たまに10個くらい支援連投になってても、みんな待ちきれないんだなと思うだけだよ
まあ、そういう時は、まず間違いなく既にサルサルに引っ掛かってる時だから、本来の支援の意味はないとは思うが
sage忘れた……ゴメン
前回の続きを投下します。
前回は長すぎて、他のスレで職人やってる友人からも「長っ!」と突っ込まれたので、今回は前後半で分ける事にしました。
(それでも、相当長いですが……)
<オリキャラ注意>
○ロイ・キャンベル。
スザクと同じ日にナイト・オブ・ラウンズになった若き騎士。ナンバーはゼロ。
ゼロと言っても、ナンバーワンより地位的に上というわけではなく、本来は存在しない。という意味のゼロであり、どちらかと言えば、他のラウンズより地位は下かもしれない。
そのため、自分専用のカラーも無ければ、マントも与えられていない。
しかし、ノネットより青紫のマント(ノネットのマントのレプリカ)をプレゼントされ、以後それを羽織るようになる。
能力は高くルルーシュ並の知性と、スザク並の戦闘力を兼ね備えている。しかし、ラウンズに至るまでの経緯とその出自が原因でブリタニア軍全体の評価は総じて低い。
だが逆に、敵からの評価は高く「青い聖騎士」の二つ名と共に恐れられている。
ちなみに、スザクと二人で戦場で暴れまわる様子を「ブリタニアの二本槍」と呼称された事もある。
軍全体で言えば評価は低いロイだが、一部の皇族、軍人、騎士からは、その人柄と指揮能力の高さから厚意や好意を抱かれている。
ラウンズの中ではジノ、スザク、アーニャと歳が近いせいもあって特に仲が良い。
視力は悪くないのに、牛乳瓶底みたいな伊達眼鏡をかけている。
○クラブ・コンクエスター
ナイト・オブ・ゼロ。ロイ・キャンベルの専用機。
現在先行量産されているヴィンセントのプロトタイプ機をロイ用に徹底的にカスタム化した機体。
改修の過程でサクラダイトの搭載量を増やしているため、性能も出力もランスロットとほぼ同じだが、
クラブはロイの指揮能力の高さに合わせて二機のファクトスフィアの他にそれを補佐するレーダー・センサーが多く搭載されている。
武装は可変ハドロンブラスター。可変ライフル。ショートソードタイプのツインMVS。
シーン3『エリア11』Aパート
アーニャ・アームストレイムはナナリー・ヴィ・ブリタニアの護衛任務を自分でも驚くほど楽しんでいた。
というか気に入っていた。任務ではない。ナナリーという人間をだ。
ナナリーとの触れ合いは様々な意味で新鮮だった。護衛という任務はその対象と四六時中一緒にいる事になるので、仲良くなるのに時間はそうかからなかった。
それに、これは本人達も自覚していないのかもしれないが、二人には淡い共通点もあった。
ナナリーはスザクの事を、アーニャはロイの事を……。
そんな共通の課題・問題を抱える少女達が仲良くなるのは自然な流れでもあった。
いつしか、アーニャはナナリーを皇女殿下ではなく、一人の大切な友達として見るようになった。
と言っても、それはもちろん表には出さない。
アーニャはナイトオブラウンズ。ナナリーは皇女殿下。皇女とその臣下。地位が違う。しかし、お互い裏では友である事を無意識に了承していた。
だから、アーニャはナナリーがエリア11行きを決めた時、自分もついて行こうと考えた。
それは別にナナリーから頼まれたわけでは無い。ただアーニャ自身が友の理想のために何か協力したいと思ったのだ。
なぜなら、アーニャには、そのような理想などなにも無かったから。
○
ジノ。ロイ。アーニャの三人がエリア11に出立する前夜。
今度エリア11の新総督に就任することが決定しているナナリー・ヴィ・ブリタニアが暮らすべリアル宮では、とある会食がセッティングされた。
「では……偉大なるブリタニア、唯一皇帝陛下の御名の下に」
一人の男が上座で音頭を取ると、その場の全員が唱和する。
『御名の下に』
アーニャもそれに習って言う。同時に、手に持った果実酒をグイっとあおった。
――不味い。
それがアーニャの素直な感想だった。
酒はジノとロイがたまに二人で美味しそうに飲んでいるが、こんなものをがぶがぶ飲んでよく楽しい気分になれるものだ。とアーニャは思う。
「♪」
当のジノは、アーニャの隣で、鼻歌交じりで果実酒を飲み干し、美味そうに息を吐いた。
sienn
そんなこんなで会食は始まった。メンバーはシュナイゼル。その副官カノン。ナナリー。ジノ。アーニャ。そして、ローマイヤー。
ちなみに言えば、シュナイゼルとは、あのシュナイゼルだ。
第二皇子シュナイゼル・エル・ブリタニア。
宰相という地位にあり、世界の三分の一を支配するブリタニア帝国の実質ナンバー2に名を連ねる男である。そんな男も、今この場だけは、目の前の腹違いの妹に一人の兄として優しく微笑みかけた。
「大丈夫かい。ナナリー」
その声に従って、アーニャが顔を向けると、そこには、アルコールのせいで顔をぽっと赤くしたナナリーがいた。
さすがにアーニャと歳が同じなだけあって、果実酒に対する味の評価は一緒だったようだ。ただ、そのあとの仕草がちがう。
「は、はい。大丈夫です……」
アーニャはお酒を飲んでも、その苦痛があまり表には表れないが、ナナリーにはそれが如実に顔に出ている。
(……可愛らしい)
アーニャは同性でありながらも、今のナナリーにそのような女性特有の魅力を感じた。顔が赤くなってそれを恥らう様子など、心を鷲掴みにされるような保護欲をかき立てられる。
同時にアーニャは羨ましいとも思った。あの魅力はどんなに頑張っても自分には出せないもの。だから、今、自分自身が抱く気持ちと同じ気持ちを、“あの人”が自分を見て抱いてくれる事は無いだろう……。
「すみません。シュナイゼル兄さま……」
ナナリーがさらに恥ずかしそうに手で頬を挟む。シュナイゼルはそんな妹に穏やかな視線を送った。
「恥らう事は無いよナナリー。それにしても、君の可憐さはいつ見ても損なう事は無いんだね」
歯が浮くようなセリフをサラリと言うシュナイゼル。
「兄さま……」
ナナリーはそんな兄の言葉に、今度は耳まで真っ赤にさせた。
そんなこんなで、会食は和やかに進んだ。会話も弾み、時には皆の顔に笑顔も浮かんだ。
そんな中、会食開始から三十分が過ぎた頃。会話の話題はこの場にいない男の話になった。
「ところで、一つ聞きたいのですが、ナイトオブゼロは来られないのですか?」
シュナイゼルの副官。女性のような外見と気品を持つ男、カノン・マルディーニは首をかしげながら一同に問うた。
「てっきりこちらにいると思ったんですけどいらっしゃらないし、遅刻して入ってこられる様子も無いし……。個人的にはお会いできるのを楽しみにしていたんですけど……」
と艶やかな仕草で、頬に手をあて、首を左右に振るカノン。
返答は、そのカノンの一番身近な男、シュナイゼルから出た。
「彼はいいんだよカノン。欠席の理由も聞いてるから」
「? そうなのですか殿下」
「ああ、彼には本当に悪い事をしてしまった。私は詫びねばならないんだろうね、兄としても、弟としても」
と言って、ヤレヤレと首を振る。
そのシュナイゼルの様子を見たジノが、小声でアーニャに話しかけてきた。
「なぁ、アーニャ」
「なに?」
アーニャは視線を向けずに答えた。
「何でロイは来ないんだ?」
「……」
アーニャは黙って、メインのヒラメのムニエルの脇に備え付けられたサラダを口に運ぶ。
それでもジノは構わず聞き続けた。
「あいつ、今日は来る予定だったよな? なのに急に欠席とはどういうことだ? 俺は何も聞いてないんだが……」
「ロイは、来る“予定”だった」
「?」
ジノは怪訝そうに眉をひそめた。
「アーニャ。お前、どうせまた、ナナリー皇女殿下の公務の予定が入ってた昼までロイの執務室にいたんだろ。なんか聞いてるのか?」
「……ロイの来れない理由は」
アーニャは、少々棘のある口調で話し始めた。
○
話は今日の昼前に遡る。
ロイの執務室は一見すると図書室に迷い込んだのではないかと勘違いしてしまいそうになるほど、学術書に囲まれていた。
しかし、その本は乱雑に置いてあるわけではなく、全て丁寧に本棚に整頓されており、その外観からも、この部屋の主の几帳面な人柄がうかがえるようだった。
その部屋の一番奥に置かれた執務机の上で、ロイの指が的確にキーボードの上を渡り歩くのを横目で見つつ、アーニャはソファの上で、分厚い本のページをめくった。
四円
支援
アーニャは、日課のお勉強の最中だった。本来であれば、ロイが家庭教師のように勉強を見てくれるのだが、今日は自習だった。
それも無理はなかった。
今、ロイは一言で言えば忙しかった。忙殺されていると言ってもいい。
一ヶ月間の長期任務から帰ってきたばかりなので、その終了報告書を作成しなければならないのはもとより、急にエリア11行きを決めたのも相まって長期的にゆっくり片付けるはずだった仕事も数日で片付けなければいけなくなった。
それに、ロイにはナナリーの立ち上げる各種、福利厚生やそれに連なる事業の執務の取り纏めを一手に引き受けてもらっている。
ロイはスラム出身だが一体どこで勉強したのか、その政治的、内務的能力はあのシュナイゼルに「僕の秘書になってほしいぐらいだ」と言わしめる程で、面倒くさくて時間もかかる書類仕事でも文句一つ言わずに片付けてくれる。
そのお陰もあって、ナナリーの立ち上げた事業の運営経過もおおむね好調だった。
しかし、それらはいつも時期的にギリギリでやっている事だった。
ロイはいつも期限に追われている。そして今もだ。しかもそれは、明日の朝までに完成させなければいけない類のものばかりだった。
夜にはシュナイゼル、ナナリー両皇族との会食も予定されている。これは、エリア11の情勢に対する対策会議も兼ねての会食なので、執務が終わらなくて出席できないのではシュナイゼル殿下にラウンズとしての資質も問われかねなかった。
「……」
アーニャはまたチラリと、パソコンの光に照らされるロイの真剣な横顔を盗み見た。
分厚い眼鏡をかけているから表情は良くうかがえないが、きっと眉をひそめて唸るような顔をしているのだろう。
アーニャは、ロイにナナリーの手伝いをして欲しいと頼んだ手前、常々、ロイの手伝いをしたいと思っているのだが、そうするにはまず勉強から始めなければいけなかった。
支援
299 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 15:08:55 ID:g0x5mxZi
しえん
支援
全くもって、今まで戦闘技術の習得や戦術ばかり熱心に学んでいた自分に少々呆れるが、だからと言って文句ばっかり言っていても仕方が無いので、
いつかロイの作業の手伝いが出来る事を夢見て、アーニャはここ半年程、熱心に政治学と社会福祉学を学んでいた。
太い専門書と格闘していると、たまに意味の分からない単語が出てくるので、その本を一旦置いて、本棚から新たな本を取り出し、その単語の勉強をする。それの繰り返し。
アーニャの前の机に、次第に本がたまって行くのはそういう理由からだった。
「アーニャ。分からない事があったらいつでも聞いていいからね」
時々、ロイは思い出したかのように笑顔をこちらに向けてくれる。
「うん。分かってる」
アーニャはそれにコクリと頷いて返答した。
と言っても、実際それをするつもりは無い。それほどロイは忙しい。邪魔などしたくは無い。
だったら、自分は家で大人しくしていればロイにとっては一番良いとは思うのだが、そこらへんはここ一ヶ月以上ずっと会えなかった訳だし、こうやって傍にいるぐらい大目に見て欲しい所だった。
アーニャはそのまま、ナナリーの護衛任務にあたる昼までロイの執務室で過ごしていた。ロイは構ってはくれないが、それでも一緒にいるという事実だけでアーニャは満足だった。そう満足だったのだ。
その執務室に、あの人が来るまでは……。
「ロイ様〜♪ いらっしゃいますか〜?」
バタン!
執務室の重い扉を勢い良く開けながら、一人の少女が、部屋に雪崩のように入り込んできた。
ロイは突然の事にびっくりして、視線をその扉に移す。そして、その人物の姿を確認すると、目を丸くした。
アーニャと歳の変わらないぐらいの少女がそこにいた。ただ、その地位は全く違う。
「あっ、ごきげんようロイ様〜」
その少女はロイを見つけると嬉しそうに、ロイに向かって歩き出した。
カリーヌ・レ・ブリタニア。ブリタニア帝国第5皇女。歳はアーニャと同じ15。個性的なドレスを翻し、大きな輪が付いた髪留めを愛用している。顔立ちはそれなりに整っており、どことなく妹のナナリーと似ていなくもない。
「こ、これはこれはカリーヌ皇女殿下」
ロイは素早く机の前に出て敬礼をし、膝を折るとうやうやしく頭を下げる。
支援
支援
ラウンズであり臣下であるアーニャもそれに習い、即座に頭を下げた。
しかしカリーヌは、そんなアーニャを無視して、というか眼中に無いといった感じで前を通り過ぎると、ロイに駆け寄った。
「お顔をお上げになってロイ様。私とあなたの間柄ではありませんか」
――ただの皇女と騎士の関係。それ以下でも以上でもない。
その言葉が口から出かかったが、アーニャはグッと我慢した。大変な労力だった。
そんなアーニャの苦労を尻目にカリーヌはニッコリと笑って言った。
「帰国なさったと聞いてすぐに飛んできました。でも、次からは会いに来て下さると嬉しいわ」
「申し訳ありませんカリーヌ様。わざわざ足をお運びいただいて恐縮の限りです」
「いえ、いいんです。ロイ様にも様々な事情がおありでしょうし」
「……」
アーニャはそんなカリーヌを冷めた視線で見つめた。
カリーヌはどうも、ロイの事を気に入っているらしく。この執務室にも良く来る。
そう、アーニャにとって聖域であるこの部屋に来るのだ、この御方は。
(今回は一体何しに来たの、この人……)
そう思いつつ、カリーヌの猫かぶりの不快さに眉を歪ませた。
猫かぶり。と言うのはその通りの意味である。ここにいるカリーヌはあくまでロイに好かれようとして、可愛らしく振舞っている。
カリーヌの本性はそうではない。アーニャは忘れない。かつてこのカリーヌがナナリーに辛らつな言葉を浴びせた事を。
とは言っても、最近はそのような事は無くなった。だが、それはロイが「ナナリー殿下と仲良くして下さい」と何気なく頼んだからだ。
ロイは何の事情も知らず、ただ友達のスザクがナナリーと知り合いだと知り、そして、そのナナリーとカリーヌの歳が同じだからという理由だけで、
本当に何気なく言った言葉だったが、流石のカリーヌも大好きなロイの頼みとあっては軽く受け取る事は出来なかったらしく、以前のように直に辛らつな言葉を浴びせる事はなくなった。
だが、心の中では何を思っているか分かったものではない。
かつて、ナイトオブスリー。ジノ・ヴァインベルグはこう言った。
――この国の皇族は結構きついぞ。
その通りだった。この国の皇族は一部を除いて、他の家族を陥れる事を何とも思ってない。
支援
そして、このカリーヌという皇族はその“何とも思ってない”方の部類に入る。
気は抜けない。特にカリーヌはナナリーを嫌いに嫌っている。なのでいつ、その剣先をナナリーに向けるか分からない。
そうやって、瞳を鋭くするアーニャに全く気付かない様子で、カリーヌはロイを立たせると笑顔で言った。
「ロイ様。今から私、軽く買い物をしたあとレストランで昼食をとろうと思っていますの。よろしければご一緒してくださいませんか?」
「いえ、私は……」
ロイが仕事があります。と言う前に、カリーヌが口を挟んだ。
「ロイ様、行きましょ。行きましょうよ〜」
「いえ、しかし……」
ロイは弱々しく否定を繰り返すが、カリーヌは一向に引き下がらない。いや、引き下がらないどころか、むしろ接近している。今にも鼻と鼻が触れ合いそうな距離である。
(……近い)
アーニャはそう心の中で呟くと同時に、体を起こして言った。
「カリーヌ様。ロイは仕事中」
その言葉が聞こえたのか、カリーヌは肩をピタリと止まって。
「なに。あなた居たの?」
と、こちらに敵意丸出しの視線を向けて面倒臭そうに言った。
アーニャはそのカリーヌの赤い瞳を真っ向から見つめ返す。
「いた。しかも朝から」
「そう。別にそれはどーでもいいんだけど。で、あなた何か言ったかしら?」
「言った。ロイは仕事中」
「ふん。お父様の飼い――」
飼い犬が、またこの私に意見するの。とカリーヌは言いかけてハッとして言葉を止めた。
ここでのお父様の飼い犬。というのは皇帝の騎士であるナイトオブラウンズの事を指す。かつてカリーヌはこの言葉をアーニャに臆面無く言い放ったが、今は口をつぐんだ。
そりゃあ言えないだろう。なにせ、今回は飼い犬は飼い犬でも前回とは違い。隣には大切なナイトオブラウンズのロイがいるのだから。
「お、お父様の名誉ある素晴らしき騎士様如きが私に意見するの!」
「……」
卑下と尊敬が入り混じりすぎて言葉がおかしくなった。
アーニャは、相変わらずの無表情面で言う。
「カリーヌ様。今ロイは大切な仕事に取り組んでる。しかもそれは明日の朝までに仕上げなければ関係各所に影響を及ぼす物」
「問題無いわ。ロイ様は優秀だから私と多少遊んだぐらいでは仕事を遅らせたりしないもの」
支援
「……」
アーニャは生まれて始めて盛大に舌打ちをする所だったが、これも我慢した。本当に大変な労力だった。
そのまま、戦いは無言の境地へと至った。
視線がぶつかっている。そりゃあもうバチバチと。
ある人の言葉を借りれば、女と女の「意地の張り合い、せめぎ合い〜」と言った所だろう。
「あ、あの、二人とも……」
自分の執務室に、なんだか険悪な雰囲気が立ち込めていくのを感じたのか、ロイがおそるおそる口を開く。
しかし、
「ロイは黙ってて」
「ロイ様は下がっていて下さい!」
「はい……」
と凄まれて、ロイはシュンと肩を落とした。
そんなロイの様子を尻目に、アーニャは瞳の鋭度を高めて、カリーヌに向き直る。
「カリーヌ様。我侭も程ほどに――」
アーニャが少々棘を含んだ口調で言いかけた所で、
『キャンベル卿。いらっしゃいますか』
という、女性の音声が部屋に響き渡った。
ロイはすぐに机に備え付けてあるボタンを押すと同時に話す。
「キャンベルだ。何か?」
『キャンベル卿にプライベート通信です』
「プライベート通信?」
ロイは怪訝な顔をしたが、考えたからどうなる問題でも無いと判断したのだろう。すぐに返事をした。
「分かったモニターに出してくれ」
『了解しました』
すると、しばらくして、机に備え付けてある小さなモニターにある人物が映った。
「!」
ロイは、また目を丸くした。
「オ、オデュッセウス殿下!?」
そこに映し出されたのは、ブリタニアの第一皇子。オデュッセウス・ウ・ブリタニアだった。
『やぁロイ。任務から帰ってきたって聞いてね。ああ、変にかしこまった挨拶はやめておくれよ』
それでも、ロイは背筋を伸ばし、恭しく頭を下げた。
それを見て、オデュッセウスは気分を害した様子も無く、
『律儀な男だね君は。まぁ、君のそういう所は好きだよ』
と言って、軽く微笑んだ。
実を言えばこのオデュッセウスもロイを気に入っている皇族の内の一人だった。
『ロイ。良かったらまた私の悩みを聞いてくれないかな。……って何をしているんだいカリーヌ?』
オデュッセウスはロイの後ろに引っ付いていた妹を見つけて首を傾げた。
カリーヌはここぞとばかりに元気良くロイに抱きついて言った。
「いまからロイ様とデートに行くんです♪」
「えっ、ちょ、カリーヌ様!?」
素っ頓狂な声を上げるロイを尻目に、画面の中のオデュッセウスは柔和に微笑んだ。
『そうか、それは良かったねカリーヌ。なら、私の件は後回しで構わない。別に急ぎではないからね。悪いが頼むよロイ』
「え、いや、私、自分は……」
ロイはまた「仕事が」という単語を口に出す前に、言葉を挟まれた。
『最近、君のお陰なのか、カリーヌが我侭を言う事もすっかり減ってね、なによりナナリーと仲良くしてくれるようになったのは本当に良かった。昔なんか口を開けばナナリーの悪口ばかり――』
「お、お兄様! そろそろよろしいかしら!」
慌てた様子で、カリーヌが言葉を挟む。
『ああ、そうだね。邪魔をしてすまない。では、ナイトオブゼロ。ロイ・キャンベルよ。君に我が妹、カリーヌのエスコートを命じる』
命じられてしまった。
これは皇族からの命令だった。しかも、その相手はいくら凡庸と言われていても、ブリタニアの第一皇子。
そんな方から命じられたのだ。それは、その内容はどうあれあのシュナイゼルに命じられたのと同じぐらいの効力を持っていると考えてよい。
いや、それ以前に、仕えるべき主に命令されたら、騎士の返す言葉は一つしかない。
「えっ、あ、い、イエス・ユア・ハイネス……」
「やった〜♪」
と、小さく万歳をするカリーヌの隣で、
「……」
アーニャは、ため息しか出なかった。
○
「それで、散々カリーヌ様の豪遊に付き合わされて、帰ったら見事に日が沈んでたって聞いた。それで、今ロイは自分の執務室で一生懸命書類の山と格闘してる」
支援
「それは、それは……」
ジノはアーニャの言葉に対して苦笑した。
「私も手伝いたいけど……私じゃ力不足。まだ部隊運用とか、指揮体勢の構築とかのレポートならまとめられるんだけど、それはロイがすでに終わらせた……」
それはつまり、もうアーニャが手伝える類の仕事は残ってないという事だった。
「ロイ。今夜は眠れないかも」
アーニャは俯いて言った。
ジノは困り果てた様子で、頭をポリポリと掻いた。
「そうか、それは災難だったな」
「ロイ。今夜は眠れないかも……」
アーニャは大切な事なので二度言った。
「……」
ジノはそのアーニャの意図に、はたと気付いた。
「ロイ。可哀想……」
「いや、アーニャ。こう見えて俺も結構忙しいんだよ、昨日も徹夜でさ。眠くて眠くて」
そう言うジノに、アーニャはそのやや赤めの瞳を初めて向けた。
「可哀想……じゃないの?」
わずかに首を傾げるアーニャ。
語尾の変化をジノは聞き逃さなかった。
「いや、それは、まぁ……」
「ジノは親友。ロイはそう言ってた」
「俺だってそう思ってるけど、こればっかりは」
「親友だって、言ってたのに。ジノにとっては違う……の?」
そうアーニャは、どこか悲しげに瞼を歪める。
ジノは……諦めた。
「分かった、分かったよ、俺も後で手伝いに行けばいいんだろ……」
そうジノが言うと、アーニャは顔を悲しげな表情から、いつも通りの無表情面に戻し、パッとその視線をジノから目の前の料理に戻した。
「そう。ならお願い。私もナナリー殿下を送り届けてから行く」
その表情の変わり様は、ある意味賞賛に値した。
ジノは呆れて、皮肉交じりの笑顔を浮かべた。
「……ったく、ロイと知り合ってから、そういう話術ばっか上手くなったなアーニャ」
支援
「誉められたと思っておく」
と、ここでジノは「んっ、待てよ」と、
「アーニャ、お前やれる仕事も無いのに何しに来るんだよ?」
するとアーニャは少々自信ありげに言った。
「お夜食を作る」
「夜食? 何を?」
「おにぎりを習った。夜食にはこれが一番」
と言ってアーニャは、胸の前でおにぎりを握るような仕草をした。
しかし、ジノは、さらに疑問に思った。今までアーニャがおにぎりなんて作った所を見たことが無かったからだ。
「だれから習ったんだ?」
「“セシル”から」
ジノは少し考え込んで。
「……ほう、それは楽しみだ」
と、またセシル式料理を食べられるのかと素直に喜んだ。
「私は味見した事無いけど、味はセシルが保障してくれた」
この場にロイがいたら、確実に顔が真っ青になっていたに違いなかった。
○シーン3『エリア11』Bパートに続く。
投下終了です。
支援感謝です!
感想、ご指摘等ありましたら、よろしくお願いします。
余談ですが先日、このSSを前回「長っ!」と突っ込んだ友人に見せたら、こう言われました。
友達「これってさ、カレンがヒロインだよね?」
私「……」
友達「全然出てないね」
私「……ソ、ソウカナ?」(棒読み)
ではまた来週〜。
スレが立ったのが昨日の夜なのにどうしてもう300を超えてるんだ支援
>>313 GJ!
そして
>>「これってさ、カレンがヒロインだよね?」
そ う い え ば そ う だ っ た !
316 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 15:24:22 ID:NiEv48BN
GJ、お疲れ様でした。291から始まると思ったんですが、290の文言も保管しますか?
>>313 KOUSEI卿
続編を大変、大変お待ちしておりました。GJ!
しかしラ…ロイは皇族キラーですな。
プロローグであれだけ悲壮感漂ってた黒の騎士団陣営を余所に
大変ほのぼのとしておりますな、ブリタニアは。
カレンと再会したときの修羅場(アーニャ含)が楽しみでなりません。
そうだ…みんな読んでて胸を痛めていただろうあのカレンとライの話から何本も投下があったし正直忘れてたwww
卿ならなにか仕掛けがあるんだろうけど、どうなるんだこれ。続きが…続きを…ハァハァ
あれ?新保管庫はもう稼働してるのですか?
320 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 15:35:49 ID:NiEv48BN
>>319 まだサーバーにはあげてません。オフライン環境でリンク試験中です。
取り敢えずSSだけでも先に挙げます。もうちょっと待ってください。
>>320 あ、いえいえお気になさらず。
稼働してたのかと勘違いしただけですから。
ゆっくり作業して下さいね。
つかもうすぐ始まりますな。まあ外にいるから見れないんだが
保管庫の人卿へ。
是非お願いします!。
みなさん感想ありがとうございます(マジで)。
何気ない一言でも、すごく励みになります。
カレンは一体いつ活躍するのか! はたしてロイは何者なのか! KOUSEIはちゃんとssを書けるのか!?
そこらへんを踏まえて、今後も暖かく見守っていただけると嬉しいです。
323 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 15:48:23 ID:NiEv48BN
>>322 了解しました。
ふう〜漸く追いついたか……。
>>313 KOUSEI卿GJ!
プロローグであんなに悲壮感たっぷりだったのに
なんだろうこの状況w
修羅場(ほぼ確定)かぁ…。やや怖いっす(ガタガタブルブル)
そして友人さん…、ナイスつっこみ!!(おぃ)
カレンが見たら輻射波動直撃どころじゃないなぁ…(汗)
>>313 相変わらずGJです!
この際、本編で活躍中のルルとカレンは忘れますw
それにしてもカリーヌも攻略してるのか・・・
恐ろしいよなー、ホントに恐ろしいよ・・・・
こそっと参上。またしても『姫と騎士にて、愛しきかな』の続きを書いてしまった…
本当にカレンと世界中のカレンスキーさんたちに申し開きが出来ません。
ライナナはライカレよりも需要が無さそうな気もするんだけど、実際どうなんだろう?
むしろ今回はライナナと言うよりもライスザ……ゴメンなさい、嘘です。嘘だと思いたい(ぁ
さて……投下して良いかな? 許しは請わないけど(もう定着
支援いたします
328 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 16:28:51 ID:NiEv48BN
放送直前支援
「スザクさん!」
V.V.なる謎の人物によってエリア11のアッシュフォード学園から、神聖ブリタニア帝国首都へと瞬間誘拐されて数日。
それだけの時間が経てばナナリーも落ち着きと元気を取り戻す。そうライは予測して居たし、実際にそうなった。
翌日到着した次女たちも技量に恵まれた有能な者達ばかりだった。
皇族として正式復帰を果たす前の皇女に、近寄ってくる五月蝿い連中も今のところ居ない。
徐々に皇族として必要な知識をえる為の勉強にも手が付くようになってきた。
だけどナナリーがここまで嬉しそうな笑顔を見せる相手はライ以外には居なかった。
「無事でよかった、スザク」
「うん……ありがとう、二人とも」
皇帝の与えられた離宮 ベリアル宮、その中でも館の主が執務を執り行うべき部屋。
そこで二人と再会を果たした少年の名前は枢木スザク。
アッシュフォード学園生徒会のメンバーにして、第三皇女ユーフェミアの騎士……だった男。
第七世代と呼ばれる最新鋭ナイトメア・フレーム ランスロットのデヴァイサー。
もちろん数日前のブラックリベリオンでは最前線で戦っており、ライとナナリーがこちらに来てから安否を心配していた一人。
「本当にご無事でよかったです……スザクさんの身にまで何か在ったら私……」
存在を確かめるように、おずおずと差し出されたナナリーの手が、スザクの頬を撫でる。
目が見えない彼女ならではの方法であり、そこには友人以上親愛の情が滲む。
スザクもナナリーが触れやすいように片膝を突き、心底安心して涙まで流している少女を優しそうに見上げる。
そんな様子を一歩引いた位置から愛おしそうに眺めていたライだが、二人の触れ合いが終了した頃に口を開いた。
スレが立て後24時間でどこまで進むのか……
まこと、このスレの住人は職人も管理人も含め、勤勉でごさいます
支援
支援
「スザク、君に直接会えたのは嬉しいけど……何故ここに?」
「あっそう言えば……スザクさんはどうしてネオウェルズへいらっしゃったのですか?」
それはライとナナリーも同じ様な立場なのだが、皇帝陛下のご命令と在れば仕方が無い。
だがスザクはナイトメアのパイロットであり、まだ混乱が収まらないエリア11では必要な存在。
しかも彼はなにかと差別されるナンバーズ出身なのだ。納得できない事が多すぎる。
「それにその服。軍の制服じゃ無いし、皇族の騎士服でもないよな?」
そう言うライも侍女連合が選択した騎士然とした服を身につけているし、ナナリーも皇女として恥かしく無い姿だ。
だがスザクが着ている服と彼の関連性が理解できなかったのだ。
「ゼロを捕らえて」
「「っ!?」」
「その功績により、皇帝陛下からナイトオブラウンズの地位を頂いたんだ」
皇帝直属の騎士。軍隊の通常の命令系統とは別に存在する。選ばれる条件はただ強さのみ。
それがナイトオブラウンズ。皇族の親衛隊や騎士に選ばれるよりも難しい存在。
まさにブリタニア軍の中でも最強の騎士たち。それにスザクが選ばれた?
ライがそれに対する理由を模索する中、ナナリーは先程の嬉しそうな顔とは違う複雑な表情。
「おめでとうございます……と言うべきなのでしょうか? でも……」
「良いんだ、ナナリー。ユフィを守れなかった僕は……オレは!」
sienn
解らないことが多すぎる。少なくとも今は自分達も安定した立場とは言い難い。
だが……今の状況は辛気臭すぎるとライは判断した。せっかくの再会がコレではお互いにとっていい事が無い。
「ナナリー、それにスザク。思うことや言いたいこと、たくさんあると思う。けど今は……無事と再会を喜ぼう」
ライは黙り込む二人の肩を抱き寄せ、円陣を組むようにして二人の耳元で囁く。
一瞬呆然となったスザクとナナリーだが、そのアクションは一瞬のモノ。
すぐにナナリーは花のような笑顔を浮かべ、スザクもはにかんだような微笑で答える。
「敵わないな……ライには」
「ん?」
「ライさんは何時も……平然と凄い事をするんです!」
「そうかな……」
本人にはそんな自覚が無かろうと、彼も確かに魔女の言う『王の器』を持っているかもしれない。
支援
しえーん
「スザク! ちょっと待ってくれ!」
小一時間ほどのお茶会を兼ねた双方の報告会を終えて、ベリアル宮を去ろうとしたスザクをライが呼び止めた。
「どうしたんだい、ライ? ナナリーを一人にして良いの?」
「良くないよ、本当なら。それに『スザクの忘れ物を届けてくる』なんて嘘まで吐いちゃったからね」
「なんで……そんな事を?」
サラッと嘘をついた事をバラしつつ、走って来たので荒れた息を整えて、ライは問うた。
真剣な瞳、射抜くような……剣のような瞳だとスザクは感じる。さっきまでの優しいソレではない。
これは……騎士の瞳。
「君の嘘が気になったんだ」
「僕は嘘なんて……」
「ナナリーが居たら話せないような事……有るんだろ?」
『何故解った!?』そんな叫びを飲み込んで、スザクは小さく首を横に振る。
そんな事は無いという否定の意思。だがソレが余計に何か隠していると感じさせると、彼の頭は回らなかった。
「変わったな、スザク。最後に学校で会ってから、そんなに時間は経っていないのに」
「そうかな……でも変わるよ。変わったと自分でも思う……」
「……解った。今は言えない重要な事だと理解しておくよ」
『そんな事無いって言っているの……』と苦笑しながら、スザクは内心で安堵した。
ナナリーに追求されるならば、幾らでも嘘をつけてしまう自分も怖い。怖いが……ライを敵にまわす方がもっと怖い。
少なくともスザクはそう判断した。この数日で変わったのは自分だけじゃないと認識。
「でも……」
「ん? なんだい?」
「変わっても、僕らは友達だろ? スザク」
「っ!!」
支援
スザクの目が驚きに見開かれた。
『僕たち友達だろ?』
そんな会話をして……自分はその相手に何をした? 僕はそんな事を言ってくれたライやナナリーを『ドウスルツモリダ?』
自分の中の他人、いや本当の自分の問いかけ。どんな害意よりもひどい事をして、どんな真実よりも歪んだ嘘を吐いて……
「すっスザク!? 何も泣くこと無いだろ?」
「えっ?…あぁ、本当…だね」
慌てたようなライの声に意識を取り戻して、スザクは自分の頬を伝う透明な液体に気がついた。
もう枯れ果てたと思っていたソレ。ソレを流させてくれるほど自分を信頼してくれている友達。
その存在だけで僕はしばらく闘えそうだよ、ユフィ。
「そうだ。一つ頼みたい事が有るんだけど、良いかな?」
涙を拭い終えたスザクとある種の気まずい沈黙を打破するように、ライが口を開いた。
「ナイトメア・フレームに乗りたいんだ」
「え? 何でそんな……」
「スザク、僕は……ナナリーのナナリー・ヴィ・ブリタニアの騎士になる」
『なりたい』ではない。『なる』である。『希望』なんて弱々しい意思はライから感じない。
それは既に彼の中で決定された事柄。実現する事を見据えているし、その過程も考えているのだろう。
強い意思と綿密な計画性。物事を成し遂げる為に必要な要素だ。
「騎士になって、公私ともに僕はナナリーを守り、支える。
君や行方が解らないルルーシュの分まで。だからさ、スザク? 君は君の道を逝け!」
「ありがとう……そしてゴメン」
しっかりとした握手が成され、二人の騎士は頷き会う。決してすべてを理解し合っている関係ではないだろう。
でも……ナナリーとライが交えたものとは形こそ違えど、確かな……契約。
支援
以上でした〜次回こそロイドさんやセシルさんとの絡みが発生します。
つうかナナリーが喋っていない気がしますが、気のせいです。全力で見逃してください。
ちなみに他の作家様はブリタニアサイドに見せかけたライカレみたいな素晴らしい伏線が有りますが、このお話はそんな事ありません。
なぜなら私は帝国臣民だから(ぁ
そしてたくさんの支援をありがとう〜
>>313乙&GJ!
大切な事なので二度言った、に笑った!シ、シリアスな展開なのにっ!
そ、そうでした。カレンがヒロインなんでしたね。
うっかり、アニャたんカワユスとか思って読んでると、後々悲しくなってしまうかもしれないのか……っ!!
>>291>>301で地位が違うと表現されていますが、身分が違うの方が適切ではないかと思います
>>342乙&GJ!
さすがはライ!本人にその気がなくても、核心をつくかのような一言!
たとえ、アッー!なネタばかり書いているとしても、アッー!や咲世子さんだけが好きなわけじゃないんだぜ?
ということで、ライナナ大歓迎!!
ライナナとしても、あつい友情ものとしても、ロイド&セシルさんの出番と共に期待します!
ところで
>>330の「次女」は「侍女」、「皇帝の」は「皇帝に」ですよね?
な、なんとした事じゃこれはぁ!
スレを立ててまだ1日とたっていないのに300を越えるのは前代未聞の事である
読めぬ…スレの先が…全く…
>>342 GJ…でござる
>>326 ライナナに需要が無い…だと…
今脳内で3つほど出来てる作品のうち、2つがライナナなのにorz
大人しくライルルとか書くか…
オ〜イエイ! ライナナが私一人だけの趣味ではなくて一安心。
少なくとも二人(私含め)と言う事でw
それと誤字の件、ご報告ありがとうございました〜
本編はもう色々と大変ですが、そんな事知らずに私はこの道を行きます(ぇ
>>342 GJでした。スザクがいい感じ(?)になってますな。セシルが楽しみ
あれ?ナナリーが喋って……ん?誰か来たようだ(外出中なのに!?
348 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 17:37:14 ID:g0x5mxZi
>>345 需要があるとかないとかじゃなくて書き手の皆さんが書きたいものを書けばいいと思います。
(これは本音の8割)
残り2割りはライナナ読みたいので是非!!
書いてください。
おっと!? 実は三人ですか!! 嬉しい限り〜w
350 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 17:38:59 ID:NiEv48BN
現在サーバー引っ越し中、暫くお待ちください。
>>349 gjですが、そろそろコテハン外して書き込むべきかなと
もう……追いつかない。たくさんのGJと感想をありがとう〜
自分も多分に漏れずライカレが1番好きですが
ライとの他カップリングSSで嫌悪とかスルーとかまずありません
というかライカレは脳内で妄想しまくってますから、むしろもっと色んなSSを読みたいです!w
ゲームがああなので必然的に(?)ライカレが多くて居心地悪い職人も居られるかもしれないけど
需要どうこう考えずに書いていただきたいな。またどんどん書いちゃって下さい
>>345 まて、それはこのスレでは禁断の……
アッー!ネタのことか?そうだよな?そうだと言ってくれ!
嬉しいのはわかる
だがコテ付きでわざわざ感想に全レスするのは止めような
356 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 17:49:32 ID:NiEv48BN
「くくく…」
「どうしたんだいルルーシュ?」
「ああ、ライか。そういえばお前は知らなかったな。本日、団員に新たな諜報員が入ることになった。
それも、V.V.と契約したギアス能力者だ」
「ギアス!?いったいどんな…」
「ああ、それは………保管だ」
「……保管?」
「そうだ」
THREAD 07『保管庫 が 目覚める 日』
「…いったいそれが何だと」
「お前は分からないのかこの素晴らしさが!?
絶対保管のギアス。それはあらゆる作品とその感想を保管するという恐ろしい能力!
ただの文章としてではなく、そこに込められた人の意志をも保管してしまう!圧倒的じゃないか!」
「確かに凄いが…それがどう黒の騎士団に有用なんだ?」
「単なる保管ではない。一度現れた作品を瞬時に保管、そしてそれをいつでも引き出すことが出来る管理能力」
「引き出す?」
「そう。こないだ咲世子の文章を保管させたら、最強の戦士となったよ。反面、腐女子っぽさが若干付いたが」
「なるほど、つまり作品を文章としてではなく、ひとつの能力・世界として取り込むという事なんだね?」
「その通りだ」
「では僕も何か書こう!」
「落ち着けライ。下手に投下して誤字脱字でもしてみろ。保管する能力に差し障りが出る。デリケートな能力だからな」
「そ、そうか…きちんと推敲してから投下するよ!」
「そうしろ。ただ文章の上手下手は問わん。お前のありったけの想い-妄想-をぶちまけろ」
「わかった!!」
「ふう、ライのやつ、説明しないと分からないとは…まだまだだな。
ん?おい、そこのお前。そうだお前だ。何を黙っている。見ていた?そんなことが許されると思っているのか!
いいか、黒の騎士団に参加したからには選択肢は2つしかない…
感想を書くか、作品を投下するかだ!!」
>>356 お疲れ様です。原作がいよいよ盛り上がりを見せ始めているので、
これからもこれまで以上に忙しくなるかもしれませんが、
自愛をもって作業にあたってください。
>>357 お前あらかじめ用意してたろwww
中々に面白かった。gj
359 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 17:59:00 ID:NiEv48BN
そうそう、感想の雛形を見たい方は
ピンクもふもふ卿
muscle 22「豪腕 の コルチャック」
にあります。ただ、仕様はまだ未定なので意見や要望お待ちしております。
保管庫の人さんお疲れ様です。
貴方様のがんばりに負けないようなSSを書いていきたいと思います。
>>357 GJ。
面白かった。
>>358 前スレ
>>925の一言から作成し、今か今かとずっと待ってんだぜ
>>346 残念だったな!ライナナと見せかけて、俺はアーニャ至上主義者なんだ
なんかテンションが変だな…
保管庫新装オープン記念でした。おつかれ!
>>357 GJ!GJ!笑った!
管理人さんに、是非、これもしまっちゃって欲しいんだぜ……
すまん、外し忘れと嬉しくて我を忘れた暴挙が重なった結果です。以後気をつけます。
そして……>357! 貴官の準備の良さとユーモアのセンスには感服しました。
>>361 さぁ早く保管庫の人の蜃気楼を
ブラックリベリオンさせるSSを書く作業に戻るんだ
嘘ですごめんなさい
後俺もアーニャ好きです楽しみに待ってます
本編で千葉さんが藤堂さんと結ばれたようだ…
このスレのSSで千葉さんが登場するたび歓喜していた俺涙目。
今日の話でSSスレが加速することはなさそうだな…
千葉はライの嫁さんは今どんな気分なんだろう…
>>365 会えて嬉しいよ俺
これが千葉or藤堂の死亡フラグじゃなければいいが
千葉さんの件はロスカラR2で思う人も居るかも知れんがNTRが嫌な人も居るしね・・・・
千葉さんはまぁまぁだけどカレンやナナリーがそうなってたら確実にリフレイン漬け
ロスカラ本スレでも何度も言われてるがアニメ本編とロスカラは別物だ
アニメ本編じゃ子供虐殺なるルーシュもライがいればあそこまでする必要が無いし
(そもそもシャーリーの死が教団のせいになってるのもあれだが)スザクだって
カレンにリフレイン使うような事も無い。
本編で悲劇が起こったのならライ介入で買えればいいだろう。ここはそういうスレだし。
>>359 早速確認いたしました。
保管庫皇帝、領地拝領ありがたき幸せ。
そこでいきなりですが、一話の後半が二重になってました。
修正お願いします。
あと、できれば一話・二話ではなくプロローグ1・2の形でお願いします。
こちらの書き方の不備だったかも知れません。
すいません。
>>366 千葉関連の話がでると住人に連想されてしまう職人ってwww
>>368 NTRについては大丈夫じゃね? ヴィレッタの例があるし。
あと青月だと、一応ユフィとも相思相愛になれるしな。
372 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 18:36:06 ID:NiEv48BN
>>365 本スレで見てきた。
うえぇぇぇ!どうすんだよ!おおおいいい!
今、まさに千葉SS書いてたんだよ!おおぁ!
ロスカラと本編は別物と考えて書き上げる。
投下する時はよろしくな。コネタだけど。
>>372 確認いたしました。
表示の修正ありがとうございます。
それと、内容を確認したらプロローグ1の後半部の重複が直ってませんでした。
もしかして、前スレで投下時に連張りしてたかな?
お手数かけて度々すいません。
本編のカップリング?
知るか!俺の脳内では千葉さんはライといちゃいちゃしてるんだ!
テストのせいでたった数日間見てない間に・・・・
ここにいる職人さんはすごすぎます!!
自分も今書いてるライカレのキューピットの日ネタのSSを急ピッチで書き進めたいと思います!
377 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 18:49:33 ID:NiEv48BN
どうせ色の無い悪夢の中だという諦めに似た感情を抱きながら……
ここで切るんですよね?転送ソフトの不具合かな?
>>373 お前さては本スレの585だなw 投下するときは支援は任せな
>>375 慎み深い大和撫子を維持しつつイチャイチャだな、わかるぜ。
ここに至って、これまで地下に潜ってたライ千葉派が悲痛な声をあげているな。
気持ちはわかるが、そろそろスレチだから本スレに行こう。
もしくは、ここにその想いをSSにして投下するかだ
ルルカレキスとかカレン捕虜とかでkskしてきたスレだからなぁ…。
これkら起こるであろうSS投下ラッシュの前の静けさなのだろうか…。
やはりバレスレ見ての改変は駄目だな
今日の展開で書きかけのSSが全て吹き飛んだわw
KOUSEI卿の作品はやはり面白い
カレンとの再開楽しみにしてます
あと職人の皆さん、うっかりやってしまうってのは凄く分かるんだが、投下の時以外はよく確認してコテハン外そうな。
>これkら起こるであろうSS投下ラッシュの前の静けさなのだろうか…。
今のこの状態が「静けさ」!?
…これから超弩級の嵐が来るってことか?
ふ、ふふふふ、どうしよう。
折角スザクとライの友情物書いてたのに、放送みてから全部削除してしまったよ。
今じゃ殺意しか沸いてこない……
>>385 ハハ奇遇ダネ。初めて投下しようと思って作ってたけど消しちまったよ。
ライカレを作りにかかる俺であった。
昔は正義に燃えてたのになぁ
>>385-386 そこでライ介入ルート捏造ですよ!
スザクの横っ面張ったおして、目を覚まさせるんだ!!ライ!!
そんな話を誰か書いて……
ヘイト物ならいらんよ
ロスカラでもそうだったがスザクはいい奴なんだが一度物事を決め付けると
周りが見えなくなるのがな…。
やはりライのような軌道修正してくれる奴が必要だなw
いや、目を覚まさせてあっつい友情展開とかのつもりで希望してたんだけど、ヘイトっぽかったかな?
まあ、どちらにせよ、来週という現実が待っているんだけどな……
シャーリーを救い、
スザクの目を覚まさせ、
コーネリア&ギルフォードと和解し、
ルルーシュとナナリーを再会させ、
C.C.とギアスの呪いを断ち切り、
そして、
カレンとイチャイチャする
そんなライが好きだ
ふふふ、こんな時だからこそ、話題に全く関係無い彼女にスポットを当てる!
5分後に投下だ!
全力で支援
誰だろうか支援
支援だ!
「ニーナ、どうしたんだい?」
「ライ……シャーリーが、シャーリーが…!」
「なんだって!?」
〜降りしきるのは涙〜
『それで、ニーナはどうしてる?』
「泣いてましたよ。今は研究を進められる状態じゃなかったので、自室に無理やり寝かせました」
シャーリーが死んだ。そうニーナのところにメールがきていた。僕の方にもきていたが気付いたのは彼女が先だった。
今は、強くショックを受けた彼女を寝かせたところで、ミレイさんが返信の無いことを心配して電話を掛けてきたところだ。
『そう、あなたは?』
「………軍人だからですかね。泣けませんでした」
ニーナの泣き顔が脳裏に焼き付いている。彼女の人間らしい顔は久しぶりに見た気がした。
取り憑かれたように研究に励み、身を削っていく姿に、何もしてあげられない自分が歯がゆい思いもしたことがあった。
そんな、まるで自分は人間らしい感情を持ってるかのように彼女に接していたのが馬鹿みたいだ。
シャーリーが死んでも泣けなかった僕は、彼女以上に人間らしさを忘れていたのか。
だからこそ、似たような彼女をほうっておけなかったのか。
どちらにせよ最低な人間だな、と思う。
だが当然の事だろう。多くの人を殺め、今尚禁断の研究に手を貸す僕は、もう悲しみを忘れてしまったのかもしれない。
『ライ……』
「今日は、ありがとうございました。ルルーシュ達によろしく」
ピッ。ミレイさんからの制止の声が届く前に電話を切った。
―――――…
プシュ、と静かな音と共に扉が開く。中にいたニーナがベッドの中でビクリと震える。
「起きてたのか、ニーナ。カノンさんに言って、今日の業務は終了にしておいたから」
それじゃ、と体を反転したところで彼女から声が掛けられる。
「ライ、あなたは…?」
「僕は、報告書をまとめておくから、そしたら休むよ」
「ダメよ、そんなの!」
「ニーナ。僕は大丈夫、気にしないで」
「大丈夫って……そんなわけないじゃない!」
「ニーナ…?」
突然逆上したニーナ。ベッドから起き上がり、ポロポロと涙を流しながら、真っ正面から僕を見据える。
「だって、あなた……泣いてるじゃない!」
「………え?」
泣いてる?思わず頬に手を当てるが、涙の雫も、跡も無い。
しかし彼女は確かに泣いてると言った。
そんな事はありえない。僕は、もう……
「僕は、泣いてないよニーナ。何か勘違いし…」
「勘違いなんかじゃない!!……どうして、どうして……」
「ニーナ……?」
「どうして、泣きたくないの?」
僕はハッとしたように顔を上げる。
「泣きたく……ない?」
「何で泣きたい自分を否定するの?」
「そんなこと……」
「分かるよ。だって、……ライは、私に似ているから」
自分に似ている。同じ事を思っていた彼女の声は、こんなにも響く音だったか。
「私はね。強くなりたかった。ユーフェミア様のように。ライも、知ってるでしょう?」
「ああ、いつだってニーナはユーフェミア様に憧れていたね」
「うん。だから自分に出来る事を一生懸命しようって決めたの。誰にも頼らず、1人だけで……」
「うん……」
そう。ブラックリベリオンの際、彼女の爆弾は不発に終わり、軍に保護された彼女は、軍で研究を続けると言ったのだ。
「けど、何でか分からないけどライもついて来た」
「僕も、理由はよく分からなかったけどね」
あの時の彼女を1人にしてはいけないと、そう過去の自分が叫んだのだ。
「最初はいい迷惑だと思った。あなたは何かにつけて話し掛けてきて、私は研究に忙しかったのに、邪魔な存在だった」
「うん、研究所に来ては追い返された」
それでも、彼女をほうっておけなかった。
「でも、でもね。研究を続けるうちに怖くなったの。私、なんだか人間じゃなくなっていく感じで…」
「ニーナ…」
「研究している時ね、ふと窓に映ってる自分の姿を見たの。凄く怖かった。こんな顔して研究してんだって」
自分が自分じゃなくなる感じ、とニーナは呟く。
その気持ちは僕にもよく分かる。過去、ギアスを使っているうちに、もはや何をしているのか理解出来ない状態にあった僕には。
そんなふうにニーナがなってしまうのが怖くて、つい暇を見つけては彼女の下へ足を運んでいた。
「でもね、ある時偶然あなたのナイトメアの訓練の様子を見たの」
「先々週の…だよね?」
「うん。あなたの顔を見て驚いた。だって…私と同じ顔をしてたから」
はっと息を呑む。僕が怖い顔を?訓練中に?全然気付かなかった。
「その時、私思ったの。止めなくちゃって。私と話していた時のライに戻さなきゃって…」
「それで、訓練中に急に割り込んだのか…」
「うん。色んな人に怒られながら、でも隣にいたあなたはいつもの姿でほっとした。
で、分かったの。ライは、だから私に話し掛けてくるんだ、って。私と同じ事考えたんだ、って」
「ニーナ、僕は……」
「だから分かるわ。あなたは泣けないんじゃない。泣きたくないの。
自分を強くあろうとして、でも泣きたくて、もがいて。最後は自分を否定して、心の中で泣くの」
ニーナが近寄って、そっと髪を撫でてくる。優しく、ゆっくりと。
「私、間違えてた。1人でいたって、強くなれないんだって。ライがいたから、ここまで来れたんだって。
人は、1人じゃ弱いままだって。ライが、あなたが、教えてくれた」
「ニーナ……僕は…」
「だから泣いていいよ。一緒に泣いて、また立とう?」
「く……僕…、僕は!」
「だから、ライ、…う……う…。また涙が出てきたよ…」
「ぼ、くも…。涙が…止まら…ない!」
「ひっく、ライ、ライ!うあぁあぁあぁあああ!!シャーリィーーー!!」
この日、僕は久しぶりに涙を流した。
嬉し涙などではない、悲しみの涙。
でも僕らを強くする、前を向く涙。
僕らは進む。いつも笑顔で明るかった彼女のようにはいかないけれど。
でも、胸を張って会えるように。
イエス、ユア ハイネス!
支援
支援
『降りしきるのは涙』でした。
初ライニナ。っていうかこのカップリング今まであったか?
で、まさかの支援無しで4連投下出来るとは。
いや〜ニーナの人気の無さには泣けますよ。いや別に私は好きでも嫌いでもないんですが。
いや、あとがきは流石に連投かかったので支援感謝です。
ではまた。
なんと言う素晴らしいライニナ! GJ!!と叫ぶしかない。
>>405 GJ!
まさかニーナにスポットを当てるとは。
彼女の人気のなさはぶっ飛んだアニメのキャラクターとしては
生々しすぎるからじゃないかなと思うんだが、これはスレ違いかな。
乙&GJでした!
ニーナ嫌いじゃないよ!
スレ違いだが、カノン×ニーナはいい感じだとか思ってたりする。
ちょっと、独りよがりだけど、そのあたりルルーシュに似てるかなと思ってたので、
ライにこういう形で、ひっかけてこられたのは、何か腑に落ちた感じがする。
先週のシャーリーのセリフも絡めてあるし、本当にGJです。
こんばんは!SSの配達に来ました!
今回は前回(コードギアス Regain Colors)の続きをお届けします
短編物が楽しくてついつい忘れてしまいがちでしたw
思いの外キューピッドの日がウケたようで嬉しく思っています
これからも短編を交えてSSをお届けする所存です!
「ゼロ・・・・ルルーシュを助ける前準備はこれくらいだろう」
ライはキーボードから手を離し、伸びをして首をゴキゴキと鳴らす。
「オヤジみたいだな」
後ろでピザを食べながらC.C.がそんなことを言っているのをライは敢えてスルーする。
そして、おもむろにC.C.が食べているピザを1つ掻っ攫って食べる。
どうやら長いこと作戦を立てていたようで腹が減っていたようだ。
「・・・・・食べたな」
「別にいいだろう。1つくらい」
そうやってC.C.のほうを向くと物凄い不機嫌な顔をされていた。
「それは一番最後に食べようと取っておいたのだ」
「どれも似たようなものだと思うけど?」
「違う、トッピングの乗り具合とチーズの量などがそれぞれ違う」
昔からピザについて語り出したC.C.は止めることが出来なかった。
しかし、今のライにはC.C.を止める術を持っていた。
「じゃあ、もう作らないよ?ピザ」
「むっ」
ライの一言にC.C.は悔しそうに唇を噛む。
現状でピザに金を回すんだったら他の必要経費に回した方が良い、ライはそう判断した。
C.C.は無駄にピザを食べるため食費が馬鹿にならないのだ。
そのためライが出した案が自分がピザを作るということだった。
(まさかピザの作り方まで頭に入っているとは思わなかったけどね)
これもあのバトレーに改造された結果だと思うと変な気分だ。しかし、助かったのは事実。
そうやって作ったものをC.C.に食べさせたが、何度もリテイクされ続けた。
「貴様はピザを愚弄しているのか」「焼き加減がなっていない」「チーズがあっていない」etc.etc・・・・。
C.C.の監修の元やっとC.C.が満足するものを作ることが出来た。C.C.好みといっていい。
今の物もライが作ったものだ。
411 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 21:37:31 ID:g0x5mxZi
しえん
「それは・・・・・卑怯だぞ」
「卑怯も何も作戦考えてる途中にピザを作れとうるさかったんだ。それくらい我慢してくれ」
C.C.の言葉に溜め息をつきながらまた見直しを始める。
「ライ、お疲れ様。夜食作ったんだけど食べる?」
ライの部屋におにぎりとお茶を持ってカレンが入ってくる。
「ありがとう、カレン」
ライは笑いながらお盆を受け取った。
しかし、ライの部屋にいるC.C.へと厳しい視線を向けた。
「C.C.・・・・またライにピザを作らせたの?ライは作戦考えてるのに無理させて」
「別にライをどうしようが、私の勝手だ」
「ライは今ではゼロがいない騎士団の中では必要な人なの。
アンタの勝手でライに負担を掛けるんじゃないわよ」
「負担だと?あいつは私に頼られて嬉しいと言った、だったら負担なわけがない」
そうやってまた口喧嘩を始めた2人にライは溜め息を付くしかなかった。
持っていたお盆を持ってそっと部屋から抜け出すことにした。
(卜部さんのところで食べよう)
ライは未だに部屋の中で続く口喧嘩にウンザリしながら足早に立ち去った。
413 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 21:38:15 ID:5dwrFyQS
支援
「さて、それじゃあルルーシュを・・・・・囚われの王子様を助けにいこうか」
ライは飛行船の操縦席に座るC.C.へと笑いながら話しかける。
それに答えるようにC.C.も笑い、通信を入れる。
「こちら2D4まもなくトウキョウ租界管轄空域に入ります」
『了解。飛行目的は広報宣伝で間違いないな?』
「変更なし。滞空時間も申告通り14時間を予定」
『確認した。上空飛行を許可する』
「対応感謝します」
そして、通信を切るとC.C.は口の端を持ち上げた。
「カレン、持ち場には着いた?」
『えぇ、でもこの服装何とかならなかったの?』
「僕じゃなくてC.C.に言ってくれ」
「お前が自慢できるものを強調した服を選んでやったんだ、感謝して欲しいな」
『C.C.・・・・・覚えてなさいよ』
こんな時でも喧嘩をしようとする2人にライは溜め息を付いてしまう。
実際はC.C.がカレンで遊んでいるとしか見えないのだが・・・・・。
「日本万歳!」
後ろでは卜部と団員が杯を叩きつけ、意思を固めていた。
「いいのか、お前はやらなくて」
「いいさ、僕が一番にやることはC.C.の手助けすることだからね」
「そうか、ならピザが食べたい」
「作戦が終わるまで待ってくれ」
ライは溜め息を付くと卜部たちのところへ行き、作戦の確認を行った。
(待っていてくれ、ルルーシュ)
その視線の先には他の建物より突き出たバベルタワーが立っていた。
sienn
『ごめん!ルルーシュ見失っちゃった!』
「分かった、卜部さんたちに捜索してもらう。僕も出るからカレンは紅蓮に」
『了解!』
ライは通信を切ると自分の月下へと搭乗する。
レーダーを見ればブリタニアのナイトメアの反応を見つける。
「対応が早過ぎる・・・・・いや、狙っていたのかルルーシュを監視して!」
月下をバベルタワーへと降下させる。
下のほうで3機のサザーランドと戦っているC.C.の無頼を見つける。
降下しながらスラッシュハーケンで1機を破壊する。
「C.C.!ここは僕に任せてルルーシュを!」
『分かった』
ライの月下に注意が逸れた隙にC.C.は移動を始める。
「はぁっ!」
廻転刃刀でもう1機の胴体を真っ二つにする。
残った1機はがむしゃらにライフルを撃つが、ライの月下を捉えられない。
足元ではブリタニア軍の攻撃の流れ弾が当たって倒れていく人たちを見つける。
「このぉっ!」
左腕でサザーランドの腕を捕まえ、輻射波動によりサザーランドが爆発する。
どうにか脱出したパイロットをライは器用に捕まえる。
「・・・・・・・・・」
少し不安があるが、ライは意を決する。
そして、機体から顔を出すとパイロットに向けて・・・・・命じた。
支援
支援
419 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 21:42:27 ID:5dwrFyQS
支援
支援
「なるほど、C.C.をおびき寄せるためにルルーシュをエサに使っていたわけか」
7ヶ月眠っていたおかげでギアスも若干落ち着いて使えた。
しかし、いつ暴走するか分からないといった恐怖は付きまとう。
月下を走らせるとC.C.からルルーシュを見つけたとの通信が入った。
そちらへと向かうとルルーシュを監視していたグループは全員死んでいた。
カレンや卜部ももう到着していたようだ。
そこにはルルーシュとC.C.が炎の中を立っている。
「C.C.・・・・怪我を!?」
「私は不死だと言ったはずだぞ、ライ」
「そう言われても・・・・・」
「ふん、心配性だな。お前は」
月下から降りたライはルルーシュとC.C.の元へと歩いてくる。
「誰だ、お前は?」
ルルーシュの言葉にライは一瞬、暗い顔をする。
「そうか、思い出したとしても僕のことは忘れたままか」
そうやって小さく呟くと笑ってルルーシュに片手を差し出す。
「僕はライ、ゼロが帰ってくるまで指揮を担当していた」
「私が連れてきた。優秀だぞ、その男は」
C.C.がニヤリと笑いながらルルーシュを見る。
「ほぅ、それでは頼りにさせてもらうぞ。ライ」
「任せてくれ」
そうやってルルーシュとライはお互いガッチリと握手をした。
支援
支援
支援
なんとなくキリがよさそうだが、続いてることを祈って支援
以上で終了です!
また忘れていました。第3話「再会」ということでお願いします!
出来るだけライ視点でしか書かないためカット部分が多くあったりします
そこ等辺はご勘弁をorz
ゆっくり1話ごとが短いですが、止まらないように頑張りたいものです!
それでは、また次の配達で!
>>426 いよいよ次回はロロとの戦闘かな?
乙でした。
>>426乙&GJ
ライのこと思い出さない展開か…
サラッとした描写だからこそ切ない感じがした
SSという名のピザを毎日届ける勤勉な卿に敬礼!
私は本スレの585さんではないのですが、悲鳴を上げながら書きあげたので投下します。
妄想と本編は別腹!
ライ×千葉で特区成立後の話。
5回くらいですが、念のため支援お願いします。
LANケーブルがゆるゆるなので、途中で抜けたらごめんなさいよ。
「結婚するって本当ですか?」
行政特区日本が成立して半年が経った。黒の騎士団も特区への正式に参加を表明し、ゼロをはじめと
した団員たちは戦いの場を変えて充実した日々を送っていた。今日の寝食に心配がなくなれば、明日を
描くこともできるようになる。ましてや黒の騎士団のメンバーの多くはまだ二十代だった。
「扇が結婚したんだってよ!」
昼時、ライとカレンが久々に団員の集まる食堂に顔を出すと、彼らを見るなり玉城が喧嘩腰で
吹っ掛けてきた。
「結婚?」
「扇さんが?」
ライはカレンと顔を見合せて、今聞いたばかりの言葉を繰り返した。
「扇さんが!?」
「結婚した!?」
唐突に意味を理解する。あの扇が、騎士団の最後の良心と呼ばれる扇が、それだけに他のメンバーの
面倒を見ているうちに婚期を逃しそうナンバーワンと呼ばれる扇が結婚した。
「しかも過去形! じゃあ、式とかもう済んじゃったの?」
カレンは玉城に詰め寄り、襟を掴んでがくがくと揺さぶった。玉城の爪先が宙に浮いているように
見えるのはたぶんライの見間違いだろう。彼は最近、少し疲れていた。
(しばらく休暇を取って――そうだ、久し振りに藤堂中佐たちと釣りに行くのもいいかもしれない)
ライは特区の仕事に携わるようになってから、藤堂や四聖剣との関わりも少なくなっていた。
それというのも一度は袂を分かつことになったゼロが、どういう気まぐれか、はたまたその謎めいた
深い思慮故かライを重要ポストに登用したからだ。彼らはお互いに過去にしこりはないつもり
だったが、ライの仕事が他人の三倍あるのは遠目で見れば嫌がらせに見えるかもしれない。
「ちょっとちょっと、そのままじゃ死んじゃうって」
アルマイトの巨大なヤカンを持った朝比奈が慌てて駆け寄り、カレンと玉城を引き剥がした。
「あーびっくりした。川の向こうでばあちゃんが手ぇ振ってるのが見えた……。この馬鹿力!
手加減しろっての!」
朝比奈が注いでくれた麦茶を飲みながら、玉城は一腐り文句を垂れた。
「あの野郎、美人の嫁さんを掴まえたくせに地味婚とかなんとかっつって、役所に届けを出しただけ
で式は挙げないんだとさ! ありゃー絶対に他の男に嫁を見せたくないからだぜ。まったく心の狭い男
だよな!」
「はぁ、結婚かぁ……」
カレンは放心したように溜息をついた。一度意識すると、あちこちに転がっている結婚準備情報誌が
気になり出す。
「ていうか、なんでこんなにゼ○シィが?!」
「なになに? カレンも結婚したくなってきた?」
人数分の昼食をお盆に載せて運んできた井上がにやにやしながらカレンの頭を軽く小突いた。
「そんなわけないです! だいたい私には相手もいないし……。ところで、井上さん、なんでこんなに
この手の雑誌が積んであるんですか?」
普通の週刊誌ならば食堂に置いてあっても不思議はないが、ブライダル情報誌は用途が限られている。
それがありとあらゆる出版社のものが揃えられているというのは意図的なものを感じる。
「それはねぇ、神楽耶様が……。ほらゼロの妻宣言しているじゃない? 今回の扇さんの件でなんか火を
付けられちゃったみたい」
「それはまた、ゼロも……。災難、だな」
神楽耶に追い回されて分厚い雑誌で攻撃されるゼロを思い浮かべてライは率直な感想を述べた。
井上は笑いながら皿を配った。今日は焼きソバだ。たっぷりかかった桜エビが香ばしさを増して食欲を
刺激する。
ライは朝比奈からヤカンを受け取ってそれぞれのコップに注ぎ始めた。
支援しえーん
「そうそう、神楽耶様すごいんだよねぇ。まずは外堀から埋めようっていうのかな、千葉にもお見合いの
話も持ってきててさ」
朝比奈は箸を取り上げながら思わぬ情報をもたらした。
「え、千葉さんがお見合い?」
カレンが驚きの声を上げる。
「うん。千葉もほらいい歳……や、適齢期じゃない? それでキョウトの方から、って冷たいよ!」
「ちょっと、ライ! 溢れてるわよ!」
「え?」
カレンに麦茶のヤカンを取り上げられて、はじめてライは我に返った。テーブルの上は大洪水と
なっている。
「あ、ごめん。ちょっとぼうっとして……。すぐ拭くよ」
「大丈夫? 疲れてるんじゃない? 忙しいからって食事抜いたりしちゃダメよ?」
カレンも手伝ってすぐにテーブルの上は元通りになったが、ライはどこか虚ろなままだった。
「ちょっと食欲がない。月下を見てくる」
「ライ!」
一口二口食べたところで彼は箸を置き、心配するカレンの声にも振り向かずに席を立ってしまった。
ナイトメアの格納庫は薄暗く静かだった。特区にはまだ問題はあるが、軌道は乗りつつある。それは
争いから遠ざかることでもなった。小競り合いはあるものの、ナイトメアの出番は以前に比べて格段に
減っていた。ライが月下を見に来るのも久しぶりだった。
「ごめん、月下。ずっと来れなくて」
青い機体はライのものだ。これでずっと闘ってきた。
でも時代は変わるのだ。古きものが新しきものにとって代わり、明日を現実として歩む。
それは正しいことだ。そうなることは喜ばしいことだった。そのために黒の騎士団も戦ってきたのだから。
「いつまでも、同じままじゃいられないんだな……」
ライは月下の足元に座りこんで、冷たい機体に手のひらと額を付けてひとりごちた。
千葉が格納庫に入ると、すぐにライは見つかった。専用にカラーリングされた青い月下の足元に彼は
座り込んでいた。少し丸まった背中はまだ少年らしさが残るもので、千葉は少し胸が痛んだ。
日本解放戦線で戦っている時から彼に重荷を負わせている気がしていた。重圧をものともせずに期待に
応えてくれるので、頼ってしまったが、時代が普通ならばまだ彼は学生だったのだ。千葉は頭を軽く
振って声をかけた。
「少尉!」
「千葉中尉、どうしたんです?」
不意打ちだったようでライは慌てて立ち上がろうとした。千葉はそれを手で制し、隣に腰を下ろした。
「上で紅月に会ったら、ここだと聞いてな。……静かだな、ここは」
広い格納庫は二人の声以外、何の音もしない。高い天井に声が吸い込まれるように消える。省エネの
ためにぽつりぽつりと点けられた明かりが寂しさを一層際立たせていた。
「ナイトメアの出動も減っていますから、整備班も前ほど詰めていないんですよ。ラクシャータは
残念がっていますけど」
「少尉は今をどう思う?」
「え?」
千葉の唐突な問いかけにライはしばらく言葉に詰まった。頭の中を見透かされたのかとぎくりとする。
「ブリタニアの支配を退け、日本の本来を姿を取り戻す。そうやってずっと戦って来て、私たちの目標は
達成できた。だが、」
彼女は少し遠い目をした。
「旧日本と今の日本は同じ姿ではない」
失われた時は遡れない。思い出の中で美しくなっているからこそ、同じものは取り戻せないのだ。
「それでも私たちのしてきたことは、決して無駄ではないと思う」
「千葉中尉……。僕は過去に囚われてきた人間です。新しいものを作っていくことが、少し怖かった。
でも貴女となら、きっと」
言いかけてライははっとした。朝比奈の言っていた件を思い出したからだった。千葉もいつまでも
ここに居てくれるとは限らないのだ。ライは伸ばしかけた手をそっと戻して俯いた。
私は『千葉はライの嫁』さんではないが・・・
同士よ!支援しよう
「あー少尉? 朝比奈の言っていたことなら、もう断った。まったく神楽耶様にも困ったものだ」
千葉はひっくり返りかけた声をごほんと咳をして誤魔化した。ライは目を見張る。千葉の頬は
かすかに赤みを帯びていて、照れ隠しのようにしきりに咳をする。
「じゃあ……」
「ああ、私にはまだまだやることがあるからな! ところで、昼食を取っていないと聞いたが、
口に合わなかったか? 今日は私が作ったのだが」
「すぐにいただきます! 急に腹が減ってきました!」
現金なものだと思いながら、ライは自分の目の前の世界が急に明るくなったように感じた。
先に立った千葉が格納庫の扉の前、明るい日差しの下に居る。世界は色彩に溢れていた。
以上で投下終了です。
支援、ありがとうございました!
ここに投下するときはいつも手が震えますね。
支援
>>437乙そしてGJでした!
ライ動揺しすぎw
千葉さんいいなぁ
>>437 GJ!
千葉さんらしさが良く表現されてました
後半のシットリ?とした雰囲気もグー
>>437乙&GJ
ライがモテまくる話も好きだけど、
それぞれが順当に結ばれる話も大好きなのでじんわりと幸せな気持ちになりました
すごいな、この投下量。
443 :
保管庫の人:2008/07/13(日) 22:38:56 ID:NiEv48BN
>>442 取り敢えず、1日のレス量がまたしても新記録を樹立、現在も伸び続けてます。
これでスレ立ってからまだ2日経ってないってのがまた…
このスレがたったのが、昨日の22:16
そして24時間後、今日の22:16付けのレス数が439
……凄いな
んで、結局あの遺跡の扉はワープ装置だったわけで、ライの母親が日本から来てても問題ないってことになったね。
タイムワープできるかどうかわからないけど・・・。
全くカラケを読まずに質問です。
BADエンドなSSってここに投下しても良いものですかね?
まだ書き終えてもいないのですが、書き終えたら皆さんに
批評して欲しいなぁと思いまして。
妄想としてはライとカレンとスザクあたりが死んでしまう話なんですけど・・・
死亡ネタとかはダメですかね?
投下する前に注意書があれば問題無いと思います
昨日5日もたないんじゃないかなーって
書いたけど、3日もたないかもしれませんね〜
>>447 死亡ネタが苦手な人もいらっしゃるでしょうから
注意書きは必須かと存じます。
個人的には拝見したいと思いますが。
そうか、死ネタか……。保管庫に足りないものはこれだ!
本編が鬱展開のせいか、SSは幸せな感じのが多いけど
死亡ネタもかなり見て見たいな。
録画してたラブ・アタックを見てついカッとなった作品を投下しようとするか
注意:
・オールスター
・昨日のアレのもっと先の話
なのでユフィ生きてるし特区日本にアッシュフォード学園あるし
ブリタニアルートなのにカレンを落とせるし天子様はデレデレだし
カリーヌはいい具合に病んでるしシュナイゼルはシスブラコンです
・キャラ崩壊注意
・マルチエンディング対応予定
その辺を踏まえた上でどうぞ
「キューピットの日」
そんなイベントをミレイさんが思いつきで実行に移そうとしたそんなある日の出来事
ミレイさん曰く
「これはルルーシュとシャーリーの仲をくっ付けるだけなんだから
特に深い意味は無いわよ〜」
って言ってたけど…不安すぎる…
と言うか2日間であのハートマークの帽子2種類を
生徒の数だけそろえるの無理だよね?常識的に考えて
「お前らも毎回大変だな…」
「…ヴィレッタ先生、出来れば手を止めないで貰えますか?
後まだ200個は残ってるんですから」
「あ、ああ…すまない」
「ッ!…また、刺さった…」
「アーニャ、大丈夫?…ほら、僕の指貫使っていいから」
「…ありがとう」
あ、あの帽子って発注しても出来るのに時間かかるらしいから
全 部 手 縫 い だよ?
皆がそれぞれ手縫い、布補充、運営の準備とローテーションを組んでなんとか回してるけど
それでも割りとつらい日程なんだけどね
「ライー!これ最後の布よー!」
「ありがとうシャーリー、カレン、神楽耶
じゃあ3人ともゆっくり休んでていいよ」
「そんな!ここまできたんですもの!
私もにーにーのお手伝いをしますわ!」
「…神楽耶様、どうしてライのことをにーにーと…?」
「SSですから突っ込んでは負けですわ!
ほら!カレンさんもシャーリーさんもやりましょう!」
「…そうよね」
「…いや、シャーリーは明日の作戦を練ったらどうだい?」
「え、ええ!?そ、そんな!?」
「そうか…シャーリーもついに…」
「ヴィ、ヴィレッタ先生まで!」
元々今回の目的はルルーシュ×シャーリーという図式を生徒に認知させ
当人も気にせずカップルになってくれればいいというミレイさんの作戦である
僕たちもそれは知っている
知らないのは当の本人とBL好きの一部の生徒とルルーシュを狙う女の子たちである
…って結構知らない人多いな
「ライ…そろそろ時間」
「ああ、ちょっとミレイさんのところに行って来るよ」
さてそろそろ僕もキューピッドの日のルールの確認とかに行かないと
…ああ、明日のキューピッドの日は本部に居させてもらおう
そうじゃないと僕の体が持たない
支援
「…ということで、ルルーシュの帽子を確保してそれをシャーリーに自然に渡すには…」
「そのことはもう考えてるわよ?
『ルルーシュの帽子を持って来たクラブは予算を増加しま〜す』って言えば…」
今ここに居ない友人に手を合わせつつ、当日の予定を整理する
―――後、どうやらミレイさんも参加するらしい
おめでとうリヴァル
「…で、僕はもう本部で…」
「駄目よ、あなたもきちんと参加するのよ」
あ、やっぱり却下されたか
「それに、あなた結構女子からの人気あるのよ?」
「…?どういうことですか?」
「ぜんぜん気づいてないのね…
まぁいいわ、生徒会の一員として明日はきちんと参加するのよ!」
「…はい」
まぁ、僕にはギアスの力がある
最終手段とはいえ恐らく使うことは無いだろうな…多分
それに人気って言ったって確実にルルーシュの方が人気だろう…
支援
「…さて、明日はどうしようかな」
「…お前頑張れよ」
「ジノ、どうして哀れみに満ちた目線でこっちを見るんだい?」
「許しは請わないよ」
「何の許しなんだいスザク」
「…お前は特に心配だな…ライ、気をつけろよ?」
「ルルーシュ、少なくとも君には言われたくないね」
仕事(約1000個の手縫い帽子やルルシャリ大作戦(byミレイさん)の計画等)
を全て終えた後、こうして男4人で仲良くダベって居たりする
ちなみにリヴァルは
「俺はバイクの整備があるから」
と言って何処かへ行ってしまった
「そうだ、スザク、お前は明日来れるのか?」
「うん。ユフィも参加するんだって」
「…そうか、つまりお前らは仲良くカップルで帽子交換か」
「ジノ、僻みはよくないよ」
「そういうお前は誰か狙っている相手でも居るのか?」
「…居るよ」
「マジか!?」
「嘘だッ!」
「…へぇ…で、誰を狙っているんだ
もしかしたら俺たちも少しは協力できると思う」
「…うん。それは――――」
そして当日
「…何だこれ」
僕の周りには女子の軍団が居た
「…これはひどいな」
「これ全部ルルーシュ狙いかい?」
「…4分の3はお前だ」
「嘘だろう?」
「現実だ」
ミレイさんの声をバックに、僕たちの作戦会議が始まる
…そう、僕とルルーシュはスタート地点を同じにしようと考えた
最悪、ルルーシュを守りきることの出来る人間は僕かスザクだけだ
それなのに何故スザクではなく僕を選んだかやっと1つわかった
…もうひとつは恐らく変な噂(BL的な意味で)の回避だろうね
『それと、ルルーシュとライの帽子を持って来たクラブの予算は倍にしま〜す!』
え?
「…ミレイさん?何考えてるんだ?」
「…諦めろ、運命だ」
そして、キューピッドの日が始まる
支援します
本編が鬱展開でここに避難してきた
「…スイッチ、オン!」
始まると同時に僕は手元のスイッチを押して脱出路を確保する
…何でこの学園にこんなものがあるんだろう
ルルーシュのためかな?
「あっ!ライ様!」
「私を宇宙のはちぇまれ抱きしめてください!」
落下中に上から聞こえる声
そして閉じる穴
…後は、この騒ぎの中シャーリーを探し出すだけだ
「…ここはどこだ?」
「…一応時計塔の下につながってるらしいよ」
ミレイさんの変な仕掛けがこんな所で役に立つとは思ってなかった
と言うか本当になんでこんなの作ったんだろう
「…ッ!」
「どうした?ライ」
「…いや、相手は会長だと言うことを忘れていたよ。
出口の時計塔、そこに…何人かが居る」
「なん…だと…?」
「…恐らく運動部員だろうな」
「何でそう予想するんだい?」
「ああ、女子生徒は完全に俺たちのすぐ近くに居た
…相当な数だったから恐らく女子には知らされて居ないんだろうな」
ルルーシュの冷静な分析、
それで相手は運動部員であることは確定した
…つまり、ルルーシュがピンチと言うことである
…あの運動神経じゃ1分と持たない筈
それに、相手は何人居るかわからない
包囲されている可能性もある
「…なら、僕が囮になろう」
「な!危険すぎる…ここは」
「…ルルーシュ、君がそんなに長く逃げ続けることが出来ると思うかい?」
「くっ…」
「じゃあ、5分後に逃げてくれ」
「…わかった」
時計台の中に何人いるかはわからない
だが…別々のクラブならば乱闘が起こり…勝機はあるッ!
ガチャッ
支援
「見つけたぞライ卿!さぁ俺たちのために覚悟しろ!」
「…帰ったらパスタにしよう。うん、パスタ」
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ラグビー部の突進を軽くジャンプして避け、出口の方へ
「お、お前人間か!」
「…そのセリフはまずスザクに言うべきだよ
後卿をつけるのを止めてくれないかと何度言えば…」
「俺たちの部費のため、覚悟しろぉおおおおおおおおおおおお!」
「…おいで、大男」
そしてその場のサッカー部・バレー部・テニス部などをひきつけ、そのまま時計台のから出る
…うん。うまく行ったらしい
やはり目先の欲が大切みたいだねみんな
「あ、おい!誰だ今あいつを転ばせた奴は!」
「はぁ!?知るか!」
「てめぇ…いいか、ライは俺たちが捕まえる
邪魔をするんじゃねーぞ!」
「その言葉そっくりそのまま返すぞラグビー部!」
予想通り、乱闘騒ぎが起こった
「…なんというか、…馬鹿らしいな」
そんなことを呟きながら追っ手を撒きつつ、
僕の好きな人を探し始めた―――――
支援
以下次回
さぁて誰から攻略するかな
要望があれば受け付けますが一人目は俺の好きなキャラからということで
ちなみにカリーヌ・天子様・神楽耶も攻略可能です
ここで声を大にしてカレンコール
ロリ・・・コン
GJッス
自分的には、コメディ路線のSSが好きなんでこうゆうの最高。
ぜひ二回目は、大人の魅力満点のヴィレッタ先生を
この展開でシャーリーも攻略可能?
GJ
‥‥ナナリーで
意表をついてギネヴィア…いや、俺が書く!
さぁ来たれ天子タン!
ここはナナリーか天子様しかあるまいwww
天子様!
えぇロリコンですが何か?
479 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 23:41:22 ID:5dwrFyQS
アーニャ希望ッス
むしろ異端と知りつつ、ニーナで
イレギュラーズで
会長で。
あえて捕まらず自分で行く。
何を言う?このスレには伝統的な解決法があるじゃないか、
逆に全部書けば良いじゃないか?
と言いつつ大穴、イレギュラーズの誰かに10000!
485 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/13(日) 23:52:17 ID:5dwrFyQS
ハーレムENDとか面白いかも
>>484 全部書けるように努力したい
後イレギュラーズよくわからないからキャラ崩壊は覚悟しておいた方がいい
>>472 ギアスがあるじゃないか
GJです、修羅場の人卿。
2回目以降は神楽耶かナナリーで。
ええ、ロリコンですが何か?
そうか、あの帽子は手縫いだったのか〜。(ぉぃ
自分もあの帽子をいつ用意してたのか気になる。
かなり前から用意してたのか、ミレイさん・・・。
カレンで…‥といいたいがあえてセシルさんを希望しよう
天子様っ!!と言いつつ天子様は星刻が9話のノリでさらえばいいと思ってるので
大穴ではないにしろでノネットさんでっ!!
と言うことでこの辺で締め切ってスレを減速させます
とりあえず二回目は天子様予定
一回目?ごめん俺ロリコンなんだ
それじゃ、収束させる意味で投下します。
近頃、何かあるとSSに使えないかと考えてる、犬男です。
最近近場であった小さなお祭りに行って来て思いついたSSです。
特区日本が成功してればあったんじゃないかと思って書きました。
それでは投下します。
大体4〜6レスぐらいだと思います。
作者:犬男
タイトル:『お祭り』
カップリング:ライ・ユフィ
注意事項:ユフィの騎士として特区日本設立に成功した後の妄想SSです。
特区日本にある臨時政庁内の執務室。
今、この部屋の主が最後の書類に目を通し終わり、盛大なため息をついた。
「はぁ〜〜、やっと終わりました〜。」
彼女の名はユーフェミア・リ・ブリタニア。
特区日本の提案者であり、現在特区日本のトップに立つ人である。
そんな彼女に、一人の青年が水を差し出す。
「お疲れ様です、ユーフェミア様。」
彼の名はライ。彼女を守り支えてきた騎士であり、公表はしていないが、恋人でもある。
「ありがとう、ライ。ん・・・ごく。」
ユーフェミアは水を受け取り、一気に飲み干す。
そして一息ついてから、隣に立つライに問いかける。
「ライ、ちょっと聞きたいんですけど。いいですか?」
ん、と隣でユーフェミアのサインした書類を確認しながら答えようと・・、
「なんでしょうか、ユーフェ・・・、なんだい、ユフィ?」
したが、ユーフェミアにジト目で睨まれ、自分の間違いに気付き訂正して答える。
実はユーフェミア(以下ライに習ってユフィとする)から二人っきりの時は敬語無し、
名前も愛称であるユフィと呼ぶようにお願いされているのである。
二人の時は恋人と甘く過したいと思う、乙女心なのだろう。
支援
支援
修羅場の人卿GJです。端々にひぐらしが鳴いているように見えました。
神楽耶にはジノと絡んでいただきたい、にーにー(仮)的な意味で。
なのでカレンで!!
別件ですが、447の質問に答えてくれた方々ありがとうございます。
完成したら注意書きをきちっとして投下してみますね。
自分が遅筆な上にこの進行速度では
SSスレ9くらいで投下になりそうですが・・・(苦笑
ライが言葉を直したことに満足したのか、ジト目を笑顔に変えて、
「今夜は何か予定あります?」
と聞いてきた。
ライは頭の中でスケジュールを思い浮かべ、何も無いことを確認すると、
「いや、今夜は何にも予定は無いけど、・・・それがどうかしたの?」
そう答えた。
「それなら一緒に行きませんか、お祭り。」
若干頬を赤く染め、俯きながらも彼女は再び問いかけた。
「お祭り?」
ライは聞きなれない言葉を聞いて、頭に?マークを浮かべてユフィに聞き返した。
「ええ今日、日本式のお祭りがあるみたいなんですけど、
ぜひライと一緒に行きたいな〜と思って誘ってみたんですけど・・・。」
「駄目ですか?」とユフィは上目遣いでライを見上げて、そうお願いした。
女性の、それも恋人の可愛いお願いをライが断れるはずもなく、
「楽しそうだね。一緒に行こうか。」
若干、苦笑しながらもそう答えた。
「良かった〜。それじゃ準備してきますから下で待ってて下さいね。」
ユフィは満面の笑みを浮かべながらそう言うと、
ダッシュで執務室の隣にある自分の部屋に戻ってしまった。
ライは笑顔でその光景を見送ると、自身の荷物を纏め、ユフィを待つべく下へ降りていくのだった。
締め切られてる・・・しかもタイミングが悪い俺。
悲しみの支援。
支援
支援
それから約30分後・・・・。
ライは政庁前で
(ユフィ遅いな〜、でも女性は仕度に時間がかかるって彼も言ってたしな。)
と考えながらユフィが来るのを待っていた。
そこに花柄で淡いピンク色の浴衣を着たユフィが小走りにライの元へやって来た。
「はぁはぁ・・・、ごめんなさい、遅くなっちゃって。」
胸の前に手を置き、息を整えながらライに謝った。
「いや、そんなに待ってないから大丈夫だよ、ユフィ。
そんな事よりも似合ってるね、その浴衣。とっても可愛いよ。」
ライは小さくかぶりを振りながらユフィにそう返す。
ユフィはその言葉に赤くなりながらも、
「ありがとう、ライ。お世辞でも嬉しいです。」
そう答えた。
「お世辞じゃないよ。っとそろそろいい時間だし、行こうか?」
ライはそう言って腕時計で時間を確認してユフィに左手を差し出しそう声をかけた。
「そうですね。」
と言ってライの手をとった。
502 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:01:01 ID:5dwrFyQS
支援
特区日本:お祭り会場。
お祭り会場はすごく賑わっていた。
日本人は久しぶりに味わうお祭りを、ブリタニ人は始めてみる日本のお祭りをそれぞれ楽しんでいた。
ライとユフィも、日本人もブリタニア人も関係なく楽しそうに過す人々を見ながら、
自身たちも、このお祭りを楽しんでいた。
射的をやれば、ライが持ち前の腕の良さで次々と商品を打ち落として、店のおじさんを涙目にさせてたり、
金魚すくいをやれば、すぐ網を破ってしまったユフィが自分で取れるまで何回も挑戦したり、
食べ物を買おうと店に寄れば、
店のおばちゃんに「お似合いのカップルだね〜。」とか言われて
二人そろって顔を真っ赤にしたりなど、
色々店を回っては二人は時間の過ぎるのを忘れて楽しんだ。
504 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:02:55 ID:fVBh+DsS
支援
そうして、お祭りも終盤に近づいてきて、メインイベントである打ち上げ花火が始まろうとしていた。
二人も花火が良く見える高台へと移動していた。
「ライ、ここなら花火が良く見えます。」
ユフィは小走りに高台に設置されている柵まで駆け寄った。
ライはその光景を笑顔で見ながら、
「そんなに走ると、こけるよ?」
とユフィをからかう。
それを聞いたユフィは、
「もう、私はそんなドジじゃありません!!」
と怒って頬を少し膨ら増す。
「冗談だよ。それより始まったみたいだよ?」
ライは怒ったユフィをなだめながら音を聞き花火が始まったこと気付く。
しばらく二人はその光景に見とれていたが、ユフィがポツリと、
「本当に、特区日本が成功して良かった・・・。」
と呟いた。
ライもその呟きに「そうだね。」と返す。
二人はその後無言で、花火が打ち上げ終わるまで見続けていた。
506 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 00:03:57 ID:fVBh+DsS
しえん
支援
以上で投下終了です。
支援有難うございます。いつも以上に規制がすごかったorz
終わりがいまいちな感じがしないでもないが、ユフィとライのSSが書けただけで良しとしよう、うん。
季節柄、海とか怖い話もありかと思ったんですけど、誰も書いてない祭りの話で・・・。
保管庫もパワーアップしたし、それに負けないよう頑張って行きますので、
もしよろしければ、読んでやって下さい。
それではお休みなさい。
510 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 00:14:44 ID:0J54ntdb
すでに過半数を越えるとは
管理人さん、スレも化け物ですが貴方も(良い意味で)化け物です
正直凄すぎです。
>>508 犬男卿、お祭りいいですね。浴衣でカラコロいいね〜
お店のおばちゃんがまたいい味出してるwGJ!
一日で半分切ったのかよ…凄いな…良い意味で怖いわw
>>468 ロリ…コン?では一回目はアーニャか?ナナリーか?
いずれにせよ楽しみにしています。
あと、敢えてそう表現したのかもしれませんが、
BLじゃなくてアッー!の方がスレ的によかったんじゃ?と思いました。
>>508乙
初々しい二人が可愛くてGJです。
浴衣→慣れない下駄→靴(下駄?)擦れと言うわけで、
おんぶイベントがくるんじゃないかと思っていたけどベタ過ぎな妄想だったか……。
ところで
>>503の三行目アが抜けて、ブリタニ人になってます。
>>510 管理人様……とりあえず、お身体ご自愛くださいとだけ言わせてください
たった今ブルームーン編のユフィルート見てカレンとユフィがライを取り扱う話が浮かんだんで携帯からだが近々投下したく思います
>>510 管理人様…‥すごすぎます
体調を第一にして頑張ってください
……千葉はライの嫁だってのに、二次創作は何藤堂さんとくっつけてるのかな? かな?
ちょっと俺の妄想(ギアス)が暴走して、出来てしまった続き物。
投下してもいいだろうか
支援します!
ちょっと支援してくれる人がいるかどうか不安だが、
投下します。
※かなりの独自設定です。あと、ライの名前も勝手に決めてます。
そんなのが嫌な人はスルー推奨
むろん支援。しかし睡魔あ。。
千葉さんと聞けば支援せねばなるまい
本編なぞ知ったことか!
その日は、雲の流れが速かった。青空の中、雲は形を変え時に千切れ、或いは重なり飛んでいく。
まるで、今の時代のうねりそのものを表すように。
その空の下、交差する悲鳴と絶叫。引き倒される馬の嘶きと響き渡る剣撃の音。
むき出しの命と命がぶつかり合う、戦争という名の死の狂宴。
その宴の舞台全てを見渡せる丘の上に、その男は立っていた。
華美に走らず、無骨に墜ちず、機能美と豪奢さを紙一重のバランスで両立させている完璧な鎧。
猛々しくも流麗に、匠が技の限りを尽くした細緻な拵え。ブルーメタルの装甲に刻み込まれた無数の傷すら、
数多の武勲を物語る彫り細工勇猛の華を添えている。
身に纏うマントは血のように真っ赤に染められ、マントの下から中ほどまで金糸で揺らめく炎のような刺繍がされている。
シンプルだが、それゆえに気高い美しさを感じさせるマント。
それらはこれ以上はないほどの理想の戦装束であるが故に、着こなす人間を選ぶ。
まさに、王者にのみ許された戦装束。そしてその男は、その戦装束をいっそ見事なまでに着こなしていた。
当然である。正しく、その男は王なのだから。
意外なことに、その王は見ようによっては少年とも形容出来るほど若い。
にもかかわらず、その王の瞳からは一切の人間味が抜け落ちている。
王は地に剣を突きたてながら、既に大勢の決した戦場を無感動な瞳で見下ろしている。
「殿下」
王の傍らに、一目でそれなりの地位の人物と分かる身なりの、熊のような大男が歩み寄り跪く。
王は男の声に反応を示さず、視線も戦場に留めたまま。
「敵方から使者が来ております。我が国との、和平を希望すると」
「……」
「詳しい事は殿下がいなければ話せぬと申しておりますが、
どうやら、我が国の属国となるのも已むなしと考えているようです」
それはつまり、事実上敵は敗北を認めたということだ。
だというのに、王は相変わらず感情を感じさせぬ無表情のままその眼差しを男に向けた。
その眼差しを受けた男が、びくりと震える。大人と子供ほどの体格差があるにもかかわらず、
男は確かに、自らの王に怯えていた。男は内心の動揺を必死に押し隠しながら、言葉を続ける。
支援
「事ここに至らば、我が方の勝利は約束されたも同然でございます。
ですから殿下には至急本陣にお戻りいただき……」
「直ちに使者の首を刎ね、敵陣へ送り届けよ」
さして大きくもない王のたった一言で、その場の空気が凍る。
臣下の男は王の言葉を信じられず目を剥き、何事かを口にしかけるが、
貌にも、声にも、一切の感情を宿らせぬまま。ただ、その鋭利な眼差しにだけ苛烈な意思を漲らせる王の威容に、
言葉に出来ぬまま無駄に浅い呼吸を繰り返す。
「何を呆けている。王の言葉が聞こえなかったか」
「は……はっ! 御意のままに!」
王の視線から逃れるように深々と頭をさげ、男は王の元から逃げだした。
そう、逃げだした。その表現が最も相応しい。
王はその姿を見送ることもせず、また戦場へと視線を戻す。
そうして。
王は、また一つ国を亡ぼした。
支援
支援
乱立する小国が覇権を競い合う、混迷の時代。
それまで目立つことの無かった一際小さな国に、その王は現れた。
ライサンダー。
王に即位した直後から類稀な才覚を発揮し、僅か数年で周辺諸国を併合した王。
内政では農地の開墾を奨励し、諸工業では新技術をいち早く導入。また、国民に学問を広めようともした。
戦場においてあまりに彼が口にした通りに事態が進むため、彼は未来を知っている「預言者」なのだ、
とまで一部の将兵に噂されるほど戦略・戦術に優れ、またライサンダー個人も国内に並ぶ者のない武勇を誇る。
しかし、これほど偉大な功績を挙げていながら、彼の評価は不当に低いと言わざるを得ない。
それは「戦に飢えた王」「狂気の王」「大地を食らう者」「赤い足跡を残す者」などの、
彼に付けられた異名の禍々しさからも察することが出来る。
尤も、当のライサンダー自身はそんなこと、欠片も気にしていなかったが。
彼が人々から恐れられていることを気に病む人物もいた。
他ならぬライサンダーの最愛の母と妹。そして、もう一人。
戦場から凱旋し帰還してきたライサンダー王らを、沿道に大挙して押し寄せてきた戦勝を祝う国民が出迎えた。
勝利に沸き立ち、笑顔を見せる将兵と国民達。その中でただ独り。此度の戦でも最高の戦績を上げた王、
ライサイダーだけは無表情のまま、彼の愛馬たる巨大な黒馬に先を急がせていた。
彼の視覚や聴覚は、彼を称える民衆の賛美の声やしきりに振られる手を捉えていたが、
それらは思考の海に沈む彼には届いていなかった。彼の思考の全ては、彼の愛する者達に向けられていたのだから。
そうして街を抜け、城にたどり着いたライサンダーを、兵らを引き連れ出迎える一人の人物。
支援
艶やかな濡れ羽色の髪を短く切り揃え、精悍な表情を浮かべた堂々たるその様は、
その人物がそこらの兵士とは一線を画す兵(つわもの)であることを示していた。
それも当然。この人物は王の不在の間、国の守護を任せられるほどの人物なのだから。
「お帰りなさいませ、ライ様」
愛馬から降り歩んでくるライサンダーに完璧な礼をして出迎えると、“彼女”は口を開いた。
そう、彼女。豊かに盛り上った胸元、男性とは異なるしなやかな体の持ち主である"彼女"は、女性であった。
ライとは、ライサンダーが親しい者にだけ呼ぶことを許す愛称である。
その名を口にすることを許していることで、ライが如何に彼女を信頼しているかが伺える。
「ああ。お前が背後を守ってくれていたお陰で、憂いなく戦えた。
ご苦労だったな、チバ」
「私は、ライ様の騎士ですから。ライ様をお守りするのは当然のことです」
彼女の名は千葉。幼少の頃からライの世話役だった女性であり、
今も尚ライサンダー王に仕える「王の騎士」である。
支援
やっちまった気がする。でも反省してない。
あと二、三回で完結させます。好き勝手な内容になるかもしれませんが、
お許しください。
あと、マト卿、ありがとう。卿に癒されました。
そしてライ千葉の同志達よ、今こそ立ち上がる時だ! というわけでSSを読ませてください
それでは、支援ありがとう。お休みなさい
ああ!! なんか途中でライの名前がライサンダーになってる!
ライサイダーです! ごめんなさい!!
って違う! ライサンダーであってるんだった!
あれ? 何か俺思ってた以上に昨日の放送に動揺してる?
畜生、ほんとにもう寝ます。すいません……
535 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 02:12:12 ID:0J54ntdb
>>533 心配ご無用、私が全力で修正しました。UPは夜までお待ちください。
もう寝ます、流石に今日はチョッチ疲れた。皆さん、SSの投下があったら支援よろしくです。では。
536 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 02:13:53 ID:0J54ntdb
どっちやねんなw じゃあライサンダーで統一しときますね。
今度こそ寝る!
お疲れ様w
ライの本名がライサンダーの場合某ゲームのライサンダー並みにハートを狙い撃つわけですね!
539 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 02:34:11 ID:w769Y+HB
ギアスが好き
ロスカラも好き
このスレこそ好き
こんなに好きにさせてくれた住人のみなさんが大好き
みんなみんな、いつもありがとう
さ、サンダー!
このネタがライサンダーで出てくる奴は…
541 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 09:05:17 ID:FMrsOuXh
>>522 > 意外なことに、その王は見ようによっては少年とも形容出来るほど若い。
> にもかかわらず、その王の瞳からは一切の人間味が抜け落ちている。
> 王は地に剣を突きたてながら、既に大勢の決した戦場を無感動な瞳で見下ろしている。
> 「殿下」
> 王の傍らに、一目でそれなりの地位の人物と分かる身なりの、熊のような大男が歩み寄り跪く。
> 王は男の声に反応を示さず、視線も戦場に留めたまま。
> 「敵方から使者が来ております。我が国との、和平を希望すると」
> 「……」
> 「詳しい事は殿下がいなければ話せぬと申しておりますが、
> どうやら、我が国の属国となるのも已むなしと考えているようです」
> それはつまり、事実上敵は敗北を認めたということだ。
> だというのに、王は相変わらず感情を感じさせぬ無表情のままその眼差しを男に向けた。
> その眼差しを受けた男が、びくりと震える。大人と子供ほどの体格差があるにもかかわらず、
> 男は確かに、自らの王に怯えていた。男は内心の動揺を必死に押し隠しながら、言葉を続ける。
>
ミスった(泣)気が付いたら手が勝手に…
スレ汚しスマン
>>536 すいません。ありがとうございます。
>>542 良く分からないが気にするな
というか、ライサンダーって名前の機体あるのかよw 予想外だ。
>>532乙です。
続きを楽しみにしております。
こんな導入部で切るなんて!続きが気になる…気になるぞ!
ところで、「殿下」と呼ばれていますが、王なら「陛下」ではないかと。
王位にあって殿下と呼ばれてると「パタリロ」を連想してシリアスが台無しになるんだぜ……。
因に私はライサンダーと聞いて「夏の夜の夢」(シェイクスピア)の駆け落ち色男が思い浮かべましたw
>>532 乙でした〜今後の展開に期待してま〜す
ライサンダーと聞くと「真夏の夜の夢」に出てくる
悲劇(喜劇ともいう)の主人公が出てくるわたしですが、
元ネタはこれかな〜?
──飛行機好き的にはWWUの頃のイギリス陸軍の連絡機として使われた
高翼固定脚の単葉機・・・って言う方が正解だけど〜
どうでもいい話ですんません。悪気はないはずなんです〜
>>544 ライサンダー・ド・ブリタニア8世殿下ですねわかりますwww
まあやんごとないご身分の方々の敬称ってややこしいですよね。
最近ここ見始めたがすごいスレだな。
俺も投下しようと思ったらネタ丸被りで涙目www
>>547 違う人が書く以上、全く同じってのはありえないので、
是非ご投下くだされ。少なくとも俺は両手を挙げて歓迎。
>>547 これだけ職人がいれば、遅かれ早かれ出てくる課題で、作者によって表現やキャラの捉え方が違うから問題ない。
むしろ、新しい職人の誕生をみすみす失うことの方が問題だ。
保管庫の管理人さんも全力で作業しておられるのも、より多くの職人に投下してほしいからと以前言っておられた。
まずは、投下だ
どうも。
>>376です。
昨日言ったライカレが一応できたので投下したいと思います。
注意
・キューピットの日にライ・カレンが参加したらという妄想です。
・前回の「告白の時」の続きという形なのでライのカレンは恋仲の状態です。
・基本的に第一期の流れなので。ロロ・アーニャ・ジノは出てきません。
支援があるととても心強いです。
待ってました。支援任せろい
キューピットの日の災難
「はい、これ今日のお弁当ね!」
「え・・あ、うん。・・あ、ありがとう・・・・」
時刻はお昼すぎ。アッシュフォード学園の昼休み
クラス中の全員が、最近付き合い始めたと噂されているカップルに注目している。
「こないだ卵焼きおいしいって言ってたから今回は大きめに作っといたわ。あとハンバーグも挑戦してみたの。後で感想聞かせてね。」
とにこやかに言うカレン。
これまでもライは何回もカレンのお弁当を食べてきている。しかし、渡す場所は屋上だとか、あまり人目につかないところだった。
が、恋仲になってからカレンの行動は大胆になった。
生徒会室で、いきなり次の休みにデートに行く話をしたり。学園の廊下で一緒に歩いてる時に手をつなぐのは当たり前。
こないだなんか、休み時間に「私のこと好き?」なんて教室にいる皆に聞こえる声で聞いてきたり。
カレンは学園中の生徒(主に女子)に自分たちが付き合っているんだというのをアピールしたいみたいだ。
一方のライは、カレンの大胆な行動なんて予想もしてなかったもんだから、緊張の毎日を過ごしている。
手をつなぐのもまだ恥ずかしさがあるし。「好き?」と聞かれた時なんて柄にも無く挙動不審になってしまい、
結局、顔を真っ赤にしてぎこちなく首を縦にふることしか出来なかった。
支援
「じゃあ、私、今日は会長達と食べる約束してるから。ちゃんと残さず食べてね」
そういうと、カレンは上機嫌に教室を出て行った。
そして、僕はやっと男子、特にカレン親衛隊からの殺気のこめられた視線から開放された。
「よーよー。中々仲良くやってるみたいだねぇ、この色男」
と、ニヤニヤしながらリヴァルに話しかけられる。いつものパターンだ。
この日は、ルルーシュ・スザク・リヴァルと生徒会男子メンバーと昼食を食べたが、食べている時の話題の中心は僕とカレン。
「で、どこまでいったんだよ?なぁ、なぁ?」とリヴァルがたずねてきた。
「ど、どこまでって・・・別に普通だよ・・」
「へぇ〜。じゃあ、もうキスとかもしてんのかよ?」
「なっ!?・・・き、きす?・・・してるわけないじゃないか!」
「キス」という単語がでただけで僕は真っ赤になってしまった。
「なんだよぉ〜、つまんねぇの〜。じゃあ全然進展してないじゃないかよ。」
「ぜ、全然でもないさ!・・・て、手だってよく繋ぐし・・・お弁当だってよく作ってきてくれるし・・」
>>548-549 ありがとうございます。
でも、自分の文章力に恥ずかしくなったのもあって消しちゃいました。
もっと推敲してから投下します。
ということで支援
支援支援っとぅ
僕がぶつぶつ言うと、リヴァルが分かってないなぁとばかりにため息をはいた。
「こいつはホント・・・ルルーシュ先生からなんか言ってやってくれよ」
「ライ。俺の知識と経験から言わせてもらうと、お前はもう少し積極的にカレンと接した方がいいと思うぞ。
カレンの方はあれだけ積極的に行動を起こしているんだからな。」
「そうそう。だからキスぐらいしちゃえよ。カレンの方はその気満々だと思うけど〜」
か、カレンがキスを求めている?・・・・も、もしそうなら・・・
『ライ・・・キスしよ・・』
よ、喜んでぇ〜〜〜って僕は変態かっ!!止めだ止め、こんな妄想・・・
その後ライは午後の授業中ずっとこの妄想の続きを考えていたそうだ。
その日の生徒会。お祭り好きの生徒会長はまた新たな企画を提案した。
「最近、我が生徒会にも喜ばしいことに一組のカップルが出来たのは皆知ってるわよねぇ?」
と僕を見て言うミレイさん。思わず目をそらしてしまった。
「いやぁ〜ミレイさんはとっても嬉しい!他の人たちも遅れてられないわよ〜
というわけで私、ミレイ・アッシュフォードはここに『キューピットの日』の開催を宣言します!!」
キューピットの日
開催日、学園の男子生徒は青の帽子。女子生徒は赤の帽子をかぶってもらい、相手の帽子を奪って被ると会長命令でその二人は強制的にカップルになるというものだった。
キューピットの日の内容を聞いた後、僕はふとひとつ気になることができた。
「あの〜・・ミレイさん。そのキューピットの日について聞きたいことが・・」
「な〜に、ライ?」
「えっと・・・その・・もし今結ばれてるカップルが、そのキューピットの日に他の人に
帽子をとられた場合はどうなるんでしょうか?」
そして、僕は最悪の返答を聞くことになる。
「う〜ん、そうねぇ。その場合ルール上強制的にカップルになってもらうから、今結ばれてるカップルは別れてもらうかもねぇ」
最悪の事態だ。この人のやるイベントがここまで最悪なものになるなんて。
いや、他の男子にとっては最高のイベントになるだろう。
僕と付き合ってからもカレンの人気が落ちたわけではない。
おそらく、イベント当日はカレンを狙う男子生徒は相当いるだろう。
一方、カレンもショックを隠しきれないようだった。
そんな・・・未だにライを狙ってる子が多いのに・・
これじゃ、毎日やってきたアピールが意味無いじゃない!
支援
「妙だとは思わないかい。ルルーシュ」
スザクはルルーシュに小声で話しかけた。
「会長のイベント好きは分かるさ。でも今まで人の幸せを暗に奪うようなイベントはやらなかったはずだよ。
でも、今回のイベントはまるでライとカレンを・・・」
「確かに。あの人はふざけるにしても人を傷つけるようなことはしないからな・・・」
「じゃあ、何か考えでもあるのかな?」
「さぁな。だが、このイベント。俺は存分に利用させてもらうぞ!」
「え!?」
「いや、なんでもないよスザク。フフ、フハハハハハっ!!」
全てはナナリーのため。俺は・・・ライを・・・
夕刻。下校の時間。
いつもどおりライはカレンを校門まで送る。だが、二人に元気はなかった。
「ねぇ。もしキューピットの日にあなたの帽子が他の子にとられたりしたら・・・」
「・・・カレン」
急にカレンは目に涙をため、ライに駆け寄り抱きつく。
「いやだよぉ・・私。・・せっかくライと一緒になれたのに・・・別れるなんて・・絶対にいや!・・・」
ライの胸の中で嗚咽しはじめるカレン。ライは、その頭を優しく撫で、優しく言う。
「大丈夫。こんなことでカレンと別れるはずないさ。当日、僕は君の帽子を必ず・・」
「ライ・・・」
その言葉を聞くとカレンは少し落ち着いたようだった。
支援
支援
そして、キューピットの日。
僕とカレンはなるべく一緒にいるようにした。が、どうやら生徒は一人ひとり指定の場所があるらしく、
カレンは校舎内。そして僕は校庭のど真ん中だった。
落ち着け、ライ。大丈夫だ・・全力疾走でいけば校舎まで1分ほどでいける。
そうだ。1分でケリがつくんだ。そうすればまたあの幸せの時間が・・・
と、ここでライは自分の周りの状況がおかしいことにきづく。
な、なんだ?この女子の人口密度はっ!?
おかしい・・・皆指定の場所があるはずなのに・・
それに、なんで全員僕のことを見ているんだ?・・やめてくれ、やめろ僕にはカレンが・・・
すると、アナウンスがながれてきた。ミレイさんの声だ。
『は〜い、皆さ〜ん。ちゃんと指定の場所には着きましたかぁ?あ、ターゲットから3mは離れてね!』
うん?今のはおかしくないか?
指定の場所なのにターゲットからって・・・・
『では、間もなくキューピットの日を開始したいと思います!
では、私から一言・・・幻の美形と呼ばれている生徒会メンバー“ライ”君を生徒会室に連れてきた部は
部費を10倍にしま〜〜〜す!!』
支援
な、なにぃいいいいい!?
これでは女子生徒ばかりか、男子生徒まで・・・ってあれ皆おかしいよ?
指定の場所とか無視してないかい?なんでそんなに集結してきてるの?ねぇ、ほらルール違反なんじゃあ・・・
『それではスタート!!』
「「「ライく〜〜〜〜ん!!!!!」」」
「「「ライぃいいいいいいい!!!」」」
スタート同時に周りに居た生徒たちが一斉に僕にむかって突進してくる!!
「くそっ!こんなところで・・・」
僕がこの場をくぐり抜ける方法は・・・・
→ギアスを使う
→全力で逃げる
→ランスロット仮面を呼ぶ
支援
今回は以上です。
分岐については、
「ギアスを使う」で咲世子さんや特別ゲスト登場します
「全力で逃げる」だとライカレからライミレ!?
「ランスロット仮面を呼ぶ」だと・・・・
となっております。
それでは、また次回に。
支援してくださった方々ありがとうございます!!
保管庫の管理人さんもお疲れ様です!!
>>567 GJ!いやあ良かった。
このままカレンとカップル破綻するなんて辛い展開は
キツいので「ギアスを使う」を声を大にして。ランスロットは…
>>567GJそして乙!
いやーここは良質なライカレを補給できますなぁ
選択肢は「ギアスを使う」に一票。
>>567乙!
ええっ!?何、その「・・・・」は!!
おもしろネタ展開になりそうだから、「ランスロット仮面」を希望しようと思っていたのに怖いじゃないか。
幸せカップルの破綻はできれば見たくないんだけど、それだとこの場合は「ギアスを使う」が正しい選択肢なのかな?
ルルーシュの「経験」発言は、脳内で「経験w」に変換されてたんだぜw
571 :
568:2008/07/14(月) 18:49:29 ID:fxyicUls
あ、やっぱ訂正して「全力で逃げる」に。
ミレイさんの人柄を信頼だ。ギアス使うとナナリールートに
強制移行させられそうな気がしてきた。
>>567 GJです
「ランスロット仮面を呼ぶ」に一票
あとこれから投下したいが初心者×携帯からの俺を支援してくれる優しい人はいるかな?
僕も携帯から支援は初めてだな
感謝するします
では一応ライカレのつもりで
>>いっそ全ルートを時間がかかってもいいので
580 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:01:59 ID:8hP5CP3E
〜勘違い〜
「ふー、やっと終わった」
机の上の書類をやっと片付けライは椅子に反るように背伸びをした。
「ご苦労様。お茶でも入れて一休みしましょ」
「うん、ありがとうカレン」
現在、カレンとライの二人は学園祭の準備のため生徒会室で作業に追われていた。
何故二人かと言うとスザクは軍の仕事、ルルーシュとリヴァルはいつものサボり、ミレイやニーナ達は別作業のため校内を動き回っているからだ
支援
582 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:04:40 ID:8hP5CP3E
「………」
黙々とお茶を入れるカレンをライはじっと見つめていた
「……カレン」
「ん、何?」
振り返ったカレンはライと二人っきりからなのか、いつものお嬢様スマイルではなく、学園外で見せる素のカレンの顔で微笑んだ。
素のカレンは黒の騎士団内ではいつも見ているのだが、二人っきりの時限定とはいえ学園内でも見せてくれる素のカレンを見て、嬉しくてライの顔が自分でも気づかない内にほころんだ
支援
支援
支援
586 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:06:13 ID:8hP5CP3E
「どうたの? 嬉しそうに笑って」
そう言いつつもカレンも同じように笑っている。
カレンに取っても彼との時間は特別なものらしい。
「ああ、いや、別に…ね。実はさ、前々からカレンにお願いしたいことがあったんだ」
「お願い? ふふ、いいわよ。 変なことじゃなきゃ聞いてあげる」
「そう? それじゃあ…」
ライは立ち上げりカレンのそばまで行くとカレンの頬を包むように優しく押さえた。
「お願い…‥しようかな」
そう呟くライのすぐ目の前にはカレンの顔があった
支援
支援
589 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:08:23 ID:8hP5CP3E
「なっ!! ちょっ、ちょっとライ…‥」
突然のライの行動に動揺するカレン。
何故なら互いの吐息が感じられるほど両者の顔が近くにあるのだ。
おまけにライは幻の美形と呼ばれるほどの美形だ。
これでドキドキしない女などそうは居ないだろう
「ずっと前からこうしたかったんだ」
どこか甘い口調で言うライの言葉にカレンの顔はみるみるうちに赤くなっていった
「ダメよ…! あ、あなたのことは嫌いじゃないけど…‥むしろ好きよ…わ、私は…!で、でも私達はまだそんな関係じゃ…‥だから」
支援
支援
支援
593 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:10:34 ID:8hP5CP3E
言ってる内にゴニョゴニョと小さくなっていくカレン
しかし、ライの気持ちは変わらなかった
「もう…ガマン出来ないんだ」
「!!?」
ライはカレンの耳元でそっと囁いた。
「う、うん。いいよ。あなたなら別に…‥私もあなたのこと…」
そこまで言うとカレンはそっと目を閉じた。
「うん、いくよ」
支援
595 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:12:11 ID:8hP5CP3E
…………………………‥プニッ
「はひ、ひてるの?(何、してるの?)」
両頬に違和感を覚え目を開けると今だ真剣な顔で自分の頬をつまんでいるライの姿があった。
「いや、カレンのほっぺって柔らかそうだな〜って前々から思っててさ。前から確認してみたかったんだ」
どこか満足げに語るライ
「ほへで? はんほうは?(それで?感想は?)」
「すごく柔らかい。これはいい?%
支援
597 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:16:26 ID:8hP5CP3E
………………
…………‥
ガチャッ
「んなんだ?会長は居ないのか? ん?どうしたライ? そんな所でうずくまって」
「やあ…‥ルルーシュ…レバーは、レバーはキクね…ガクッ」
「な!おい、どうしたライ!!」
「フンだ!(ライの馬鹿!期待しちゃったじゃない)」
支援
支援
600 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:19:03 ID:8hP5CP3E
おまけ
ライ「C.C、お願いがあるんだけど」
C.C「何だ?別にかまわんがピザ一枚で聞いてやらんこともないぞ」
ライ「それじゃあ…‥」
数分後、苦しそうにかがんでるライを通りすがりのゼロが発見したという
支援
キリがよさそうだが支援
603 :
萌は文化:2008/07/14(月) 19:21:57 ID:8hP5CP3E
以上で終了です
>>595の
> 「すごく柔らかい。これはいい?
のところを
「すごく柔らかい。これはいい!」に修正お願いします
>>603 GJ!正しく「これはいい!」
オチも良かった。どんだけ女のほっぺた好きなんだよライw
GJ!
携帯からの支援はかなり被りやすいと感じる
>>603 GJ!何してんだよライw
それにしても、ここはライカレが多いな。
自分も初めてかいたSSライカレなんで、
今日中にでも投下します。
>>533 ライサンダーと聞くと、ダグオンの黄色い奴を思い出すw
607です。
そろそろ投下しようかと思いますが、
どなたか支援して下さる方、いらっしゃいますか?
支援
支援
支援
613 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 20:37:24 ID:0J54ntdb
更新完了ついでに支援
ありがとうございます。では、投下します。
作者:余暇
タイトル:雨を抜け、光の射す方へ
カップリング:ライ×カレン
設定は黒の騎士団編カレンルート、特区日本成立直前。
6レス分あります。
『雨を抜け、光の射す方へ』
「はぁ・・・。」
僕は食料品店の軒下で、この日何度目かの溜息をついた。
「いつになったら止むのかなぁ?」
僕の溜息の原因、それは店を出ようとした途端に降りだした雨だった。
夕立があるかもしれないというのは、天気予報で知っていた。
でも僕は、鞄に入れるつもりだった折りたたみ傘を部屋のテーブルの上に
置いてきてしまっていた。
「出かける前に、もう一度確認しとけば良かった。」
そう言って、僕は再び溜息をつく。
雨宿りを始めてから、もう15分以上たつ。
すぐ止むだろうという僕の予想をとっくに超えて、雨は降り続いていた。
「まいったな、このままだと気持ちまで湿っぽくなる。」
そう言いつつ、僕はあの日のことを思い出していた。
支援
支援
支援
今となっては遠い昔のあの日、僕は雨の中で一人立ち尽くしていた。
守るべき臣下、兵士、国民、そして愛する母と妹の亡骸の前で。
母と妹は、お互いをかばい合うように、折り重なって倒れていた。
僕は雨の中で、ただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
母と妹を守りたいがために手に入れたギアスの力。
それなのに、結局はその力を制御できずに暴走させ、全てを失った。
それから僕は眠りにつき、この時代に目覚めてアッシュフォード学園に流れ着いた。
記憶を失った僕を生徒会のメンバーは快く受け入れてくれ、仲間だと言ってくれた。
やがて入ることになった黒の騎士団でも、得体の知れない僕をみんなが戦闘隊長と
呼んで慕ってくれ、僕の居場所を作ってくれた。
僕は生徒会のメンバーを、騎士団の仲間たちを、心の底から守りたいと思った。
そしておそらく、僕の人生の中において、最初で最後の恋愛対象になるであろう
あの人のことも。
でも僕は怖かった。また大切な人を傷つけてしまうのではないかと。
自分はこの世界にいてはいけない存在なのではないかと。
そう思えば思うほどに、雨はさらに強く降るように感じた。
支援
支援
支援
支援
「ライ・・・?」
自分の名前を呼ぶ声に気づき、僕が顔を上げるとそこに彼女はいた。
紅月カレン。僕のお世話係主任にして、黒の騎士団に入るきっかけとなった人。
そして、僕の初恋の人。
「どうしたの、そんな所で。」
「いや、実は買い物の帰りに雨に降られてね、傘を持ってなかったからこうして
雨宿りをしていたんだ。」
「そうだったの。ねえ、よかったら私の傘に入らない?送ってってあげる。」
「え、でも悪いよ。そのうち止むからそれまで待ってるよ。」
「遠慮しないの。どうせ学園に戻る用事もあるし、私のことは気にしないで。」
「そ、そう?じゃあ、そうさせてもらうよ。」
そう言って僕は、カレンの持つ傘の中に入った。
その傘は折りたたみ式なのかそれほど大きくはなく、雨を避けようとすると、
自然と彼女と肩を寄せ合う形になった。
彼女もそれはさすがに恥ずかしかったのか顔を赤くしており、僕も恥ずかしかった
ので、しばらくの間、無言のまま歩いていた。
支援
支援
「あのさ、ライ。」
「ん?」
おもむろにカレンが話しかけてきた。
「さっき、なんであんなに暗い顔してたの?」
「え?いつそんな顔してた?」
「店の前で雨宿りしていた時よ。この世の終わりみたいな顔をしてて、声をかけて
いいものか、迷ったんだから。」
「そうか、僕はそんな顔をしていたのか。」
「で、何があったの?また考え事?」
そう聞かれ、僕は答えに窮する。
自分の過去を思い出し、今の仲間たちを傷つけてしまうかもしれないと考えていた、
なんて言いにくかった。
彼女を心配させたくなかったし、今はまだ、自分の過去を打ち明けるのが怖かった。
彼女との今までの関係が崩れ去りそうな気がしたから。
「まあ、その・・・。雨がひどかったから、憂鬱な気分になってただけさ。」
適当に言い繕って、その場をごまかそうとする。
支援
試演
「また、一人で抱え込んでるの?」
カレンが語りかけてきたその顔は、どこか寂しげだった。
「あなたはそうやって、自分一人で物事を抱え込んで、誰かに支えてもらうことを
恐れてる。」
「そんなことは・・・」
「ううん、絶対そう。ずっと一緒にいた私が言うんだもの、間違いないわ。」
カレンにそう言われて、僕は黙りこんでしまう。
「もっとみんなを頼ってよ。あなたは自分が一番つらいはずなのに、いつも自分の
ことを後回しにして、私やみんなを支えてくれた。私たちだって、あなたのことを
支えてあげたいのに、あなたは無意識のうちに自分をみんなから遠ざけてる。」
「・・・。」
「もっと甘えてくれてもいいんだよ。みんなそう思ってる。私もその・・・、あなた
に守られるだけなんて嫌。私もあなたを守りたいの。だから・・・。」
「カレン・・・。」
カレンの言葉を聞いて、改めて思う。自分の居場所は確かにここにある。僕を必要と
してくれる仲間たちや、大切な人がここにいる。僕は、その人たちの想いに応えたい。
紫煙
支援
「うん、ありがとう。僕の周りには君や、みんながいてくれる。僕はみんなと一緒に
歩きたい。だから、これからは頼りにさせてもらうことにするよ。」
「ええ、それがいいわ。だからもう、あんな暗い表情は見せないで。これ以上、私や
みんなを心配させないで。」
「わかった、そうするよ。それと、ありがとう、カレン。」
「え?」
「君がいてくれるから、僕は僕でいられる。前を向いて、明日へ向かって歩いていける。
ここまで来られたのも、君のおかげ。本当にありがとう。」
「そ、そんな・・・。私は別に大したこと・・・。」
そう言いながら、顔を真っ赤にしてうつむくカレン。
「だからさ、これからも僕と一緒にいてくれるかい?」
「・・・うん!」
いつの間にか雨は止み、明るい日の光が二人を照らしていた。
(カレン・・・、特区日本が成功したら、その時は全て君に話すから。僕の過去のこと、
そして、僕の本当の想いを・・・。)
支援
以上です。皆様、支援ありがとうございました。
正直、緊張しました。ずっと手が震えてました。
今まで職人さんたちのSSを見て楽しむだけだったのに、
まさか書く側に回る日が来るとは。
いえね、本編の展開がアレなもんで、いろいろ妄想しないと
耐えられなかったのですよ。
また、何か書けたら投下します、ありがとうございました。
636 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 21:06:34 ID:0J54ntdb
初投稿の方に要した時間(領地作成含む)
5分23秒
まだ縮まるかな?
あれ!?自分のSSがもう保管されている!
保管庫の管理人さん、ありがとうございます。
いつも貴方様には驚かされます。
>>603乙&GJ!
しかし萌えというか、寧ろフェチではw
最初レバーの意味が判らず混乱したけど、それも含めて面白かったです
>>653乙&GJ
ほのぼので前向きなSSに癒されました
>>636 何チャレンジ精神に溢れかえってるんですかっ!w
>>635 GJ!初投稿は私も緊張しましまよ。これからも頑張って!
>>636 流石、絶対保管のギアス能力者…
>>635 GJ!
いいですね、ほんのり恋風味。
今の本編がアレなだけに、ここに来ると良質なライカレ分を摂取できて幸せ。
次回作を心待ちにしております。
642 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 21:33:21 ID:0J54ntdb
>>風車卿 一応修正しました。もしこれでも駄目なら、お手数ですが全文をメールで送って貰えますでしょうか?
>>ポタラ卿 0007-0552 を 0004-0912 告白の時 とリンクさせますか?
>>603 修正して保存しました。ご確認ください。
643 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 21:39:37 ID:0J54ntdb
あともうひとつ
>>ポタラ卿 キューピット ではなく キューピッド ではないですか?
>>567 GJ!いっそ紅蓮仮面でwww
>>603 GJ!まさかそうくるとは思わなかったw
>>635 良質のライカレを摂取させて頂きましたwGJ!
>>642 確認いたしました。
これでOKです。
ありがとうございました。
保管庫の管理人様>>
告白の日とリンクしていただけるならお手数ですが、よろしくお願いします!
キューピットの方ですが、公式サイトのストーリーの方には
「キューピッド」ではなく、「キューピット」と書いてあったので。
でも、どちらが正しいんでしょうか?
今一自信が・・・orz
635です。皆様、感想ありがとうございます!
ますます創作意欲を掻き立てられます。(今も書いてるw)
自分は基本的に、のほほん・ほんわか風味が大好物なので、
自動的にそっち系のSS中心になると思います。
こんな初心者SS書きの妄想で皆様が癒されるのなら、
こんなに嬉しいことはありません。
ホント、ここは良スレだわー。
648 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 21:49:04 ID:0J54ntdb
>公式サイトのストーリーの方には
ありゃ、そうなんですか?今、辞書で調べたんですが、綴りが Cupido なので。
はてさてどうしたもんですかね。公式の方は意図的なのか単なる誤植か……。
リンクの件は了解しました。
キューピッドでいい。
公式サイトの誤植は今に始まったことではない。
アーニャなんて男だったからな
今、辞書で確認しました。
>>649様と管理人様のいうとおり「キューピッド」ですよね。
お騒がせしましたorz
後、修正の方もお願いできますか?
それにしても、公式がこれほどあてにならないとは・・・
アーニャが男って・・
651 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 22:11:42 ID:0J54ntdb
>>ポタラ卿 修正しましたのでご確認下さい。
>>647 >ますます創作意欲を掻き立てられます。(今も書いてるw)
何という熱意。私はまたしても魔神の生まれる時を目にしているのか!?
貧弱な軍馬さんのSSをみてライ×ナナを書いてしまった
あまりの稚拙文章に涙が出てくるが・・・どうせよう怖えぇww
も、もう少し煮詰めてから来るぜ。ナナリー風邪引きというベタで甘ったるいSS
大丈夫かなぁ・・・需要あるかなぁ・・・初心者だしなぁ・・・
まあ出しますけどねw職人様が言ってましたが許しは請わな(うわなにをするやめっ
もうちょっとで完成なので日付変更あたりに投下します
読む方もよく練って書いてくれたらそれだけ嬉しいけど
誰でも最初は緊張したりうまくいかなかったりするものだと思うし
それに昨日も同じようなレスがいくつかあったけど、需要とかキニシナイ!!
>>653の言うとおりだな
僕的には全ての作品に需要があると思ってるんでw
こんばんは、毎度ありがとうございます!
今日もSSをお届けに参りました!
今回は短編です。トッピングは特にありません。
またもギャグ回の短編を書いてしまいました。ギャグの需要あるかな?
これを見て笑ってもらえたら嬉しいです!
すげえ、なんだこの投下量。サイコーだ。
「お酒にはご用心」
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
ひたすらに高笑いを続けるルルーシュ。
「ラ〜イ〜♪お前はず〜っとず〜〜っと私の傍にいるんだぞ♪」
僕に甘えるように抱きつくC.C.。
「ライ!聞いてるの!アンタはいつもいつもC.C.の傍にいて!」
そして、僕の正面に座ると説教を始めるカレン。
「うぅ・・・・ねぇ・・・聞いて、ライ君・・・・ぐすっ、ルルね・・・・ひどいんだよ」
さらに僕の横では服の裾を引っ張って涙を溜めながら訴えてくるシャーリー。
「熱い・・・・脱ぐ・・・・・」
そう言って制服のボタンに手を掛けるアーニャ。
「ジノ・・・・僕は・・・・」
「スザク・・・・それでも俺はお前のことが・・・・・」
そして、何やら頬を赤らめて見つめ合っているスザクとジノ。
「何なんだ・・・・・これは・・・・・・・」
ライはそう呟くしかなかった。
事の発端はスザクの復学を祝っての生徒会でのパーティーをミレイ会長がやろうと言ったのが始まりだ。
パーティーは楽しく進んでいたはずだったが、リヴァルが内緒で持ってきていたお酒を皆で飲んでしまったのだ。
しかも、アルコール度数が高い割に甘口で学生でも飲めるものだった。
ルルーシュの賭けチェスのバイトで貰った金でこんな高いお酒を買ったそうだ。
「Zzz・・・・Zzz・・・・」
その本人はすぐに眠っていたらしい。何の意図でそんな物を買ってきたのかは分からずじまい。
まぁ、予想は付かないわけじゃないが・・・・・・。
まずはすぐにアーニャが酔い始めた。体が小さいし、アルコールが回るのが早かったんだろう。
しかし、口数の少ないアーニャのため彼女が酔い始めたと誰も認知できなかった。
その後、ルルーシュ、シャーリー、スザク、ジノも酔い始めていた。
「ほぉ、面白いことをやってるじゃないか」
パーティー用に用意したピザの匂いに釣られたのかC.C.がいつの間にかパーティーの輪に入っていた。
中華連邦の迎えを用意していたはずだったのだが・・・・・・。
C.C.に着ぐるみを着たカレンが追いかけるように付いてきた。
そして、酔っ払いどもに絡まれ、酒を飲まされ、そして出来上がってしまっていた。
試演
支援
僕はこの状況を打開すべくゼロ・・・もといルルーシュに協力を仰ごうにも・・・・・。
「アハハハハハハハハハハハハ!」
酔ったらずっとこの調子で笑い続けている。戦力になりそうもない、無視することにした。
しかし、この笑いのBGMだけはどうにかしてほしい。
うるさすぎるぞ、というかその笑いはあれほど止めろと言ったはずだ。
この中ではもっとも年齢が高くというか化け物で酔わないであろうC.C.は・・・・・・。
「ラ〜イ♪ラ〜イ♪」
僕にべったり引っ付いてくる所為で色々と当たってしまって理性を保つ作業にまで頭を使わないといけない。
しかし、このC.C.は素直に可愛いと感じてしまっていた。
しょうがないじゃないか、こんなにニコニコ笑うC.C.にギャップ萌えしているんだから。
そして、C.C.に続いてここにいたらいけない人パート2のカレンは・・・・・・。
「ライ!今、C.C.見てニヤニヤしていたでしょ!この変態!」
空いたペットボトルで僕の頭はボカボカ叩いている。
いつもはC.C.に対して怒っているのだが、今日に関しては矛先が僕だった。
カレンさん、お願いだから叩くの止めて。痛くないけど頭が揺れてまともな考えが浮かばない。
支援
しかし、前の2人ばかりに構っていられない。泣いているシャーリーもどうにかしないと。
「ルルったらまた遅刻して・・・・ぐすっ・・・そんなに私と会うの・・・・嫌かな」
かなり吹っ飛んだ考えをしているが、泣かれてしまっては困る。
というか、その問題はあそこで今も笑い続けているやつに言って欲しい。
僕もルルーシュが学園にいても大丈夫なように頑張るからお願いだから泣かないで、男は女の涙に弱いんだ。
そして、シャツのボタンに手を掛けるアーニャの手を押さえる。
「ライ・・・・熱いの・・・・・お願い」
そんな頬を赤くして潤んだ瞳でこちらを見ないで欲しい。ただでさえ理性がやばいのに。
僕の手が冷たかったのかアーニャは僕の手を頬に当て気持ち良さそうに頬をスリスリしてくる。
柔らかい頬が気持ち良い、手の平の感覚についつい神経を尖らせてしまう。プニプニだ。
はっきり言って向こうの2人に関わる気はサラサラない。
「スザク、俺は・・・・・お前のことが・・・・・・」
「駄目だよ、ジノ・・・・僕はルルーシュのことが・・・・・」
ここにニーナがいたら絶対にガン見しているに違いないだろう。
僕にはそんな趣味はない、もちろん本当はあの2人もない・・・・はずだ、多分。そうであってほしい。
とりあえずあれを止めるつもりはない、何故かって?巻き込まれそうだから。
突然ドアが開くとロロが入ってくるが、部屋の様子を見て固まってしまう。
「丁度良かった!ロロ、助けてくれないか!」
「お邪魔しました」
そうやってロロは何も見なかったといった表情で部屋を出て行った。
部屋の外から「あんなの兄さんじゃない〜〜〜!」という声が聞こえた。実際その通りだけど。
誌炎
四円
「アハハハ・・・ゲホッ・・・・ヒィッハハ・・・ハハヒッハハ・・・ィ・・・ゴホッ」
「ルルーシュ!いい加減その笑いを止めろ!声が枯れてきて物凄く恐ろしいぞ!」
さすがにこのBGMに耐えられなくなり、ルルーシュに注意するも聞いていない。
「って、C.C.!当たってる!当たってるよ!それにどこ触ってるんだよ!」
「当てているんだもん♪嬉しい?嬉しいよね、体は正直だし♪」
そうやって触ってくるC.C.をどうにか引き剥がそうとするが、離れてくれない。
「ライ!そんな女思いっきり引っ叩きなさい、出来るでしょ!」
「カレン、無茶言わないで!って、待ってお酒のビンはやめて!お願いだから!」
カレンはペットボトルからお酒のビンに持ち替える。目が据わっている、本気だ。
「優しいね・・・・ぐすっ・・・・こんな私の話を聞いて・・・・ルルよりライ君のほうが好きになりそう」
「待ってくれ、シャーリー!それは一時の気の迷いだって」
本当にあそこで笑っている馬鹿を見ているともったいないと思えてきてしまう。
「私も脱ぐからライも脱いで」
「いつの間に後ろに!?っていうか、ボタン外さないで!コラ!C.C.も手伝うな!」
上着をいつの間にか脱がされ、シャツに手を掛けてきていた。気配もなく脱がすなんてアーニャ、恐ろしい子!
「あぁ、ジノ!どうして君はジノなんだ!」
「スザク!どうしてお前はスザクなんだ!」
「意味が分からない!余所でやれ!」
さすがにこの2人にはご退場願いたい気分だった。本当に・・・・・・。
支援
史苑
その後、僕は上半身裸にされた。どうにかズボンは守り抜いた、どんな戦いよりも厳しかった。(精神的に)
ルルーシュは笑い疲れたのか眠っている。ゼロのポーズをとったまま固まって・・・・。
色々と問題があるので床に寝転がらせておいた。
笑いのBGMがまだ耳に残ってしまっている、もう二度とあの笑いを聞きたくない。
C.C.とカレンは僕の膝を枕に仲良く手を繋いで眠っている。
出来れば起きてもこのままで仲良くしていて欲しいが、無理なんだろうな。
アーニャはいつの間にか制服を脱いで僕の制服のYシャツ一枚。所謂、裸Yシャツだ。
そんな状態で僕に寄り掛かって眠っている。隙間から見えそうだとか、除く太ももの白さとか、必死に耐えた。
シャーリーはその反対側で寝息を立てている。その目にある涙を僕はそっと拭う。
この子が幸せにいられることを祈る。そして、ルルーシュを守ることを誓おう。
向こうではスザクとジノが仲良く眠っている。
スザクが今回のことで息抜きが出来て少しは考えを柔らかくして欲しい。
ジノもそんなスザクを支えてやって欲しい。僕の代わりに。
一通りみんなの様子を見た後、僕は後片付けを行った。
男性陣はそのまま雑魚寝をしてもらうが、女性陣はそうもいかないだろう。
まずはアーニャを運んだ。出来るだけ見ないようにしたが、見てしまうのは仕方ない。
理性と戦いながらクラブハウスにある空き部屋のベッドへと寝かせる。
シャーリーも同じように空き部屋のベッドに寝かせる。
しかし、アーニャより女性的な体のため持つ位置に注意を払って、またも理性のバトル。
一番の問題であったC.C.とカレンは夜更けだが星刻さんに迎えに来てもらった。後でお礼を言わなくては。
私えん
そして、僕は一息を付くと・・・・・・。
「さて、会長。撮影したデータを貰いましょうか?」
こんなパーティーに盛り上がらないはずない人がいなかったことに気付かないわけがない。
「あちゃ〜、バレちゃってたか」
そう言って物陰から現れるミレイは舌を出しながらカメラと共に現れた。
そんな姿に僕は溜め息を付いてしまう。本当にこの人は変わらない。
「面白いのが撮れたけど・・・・まぁいっか」
そうやってミレイはカメラからデータチップを抜き取ると僕に渡してくる。
「ねぇ、ライ。君は一体何者なの?カレンの知り合いみたいだけど」
「それは・・・・・・」
「ミレイ会長。今日のことは忘れてくれませんか」
その声に僕は驚いて振り返るとコンタクトを外したルルーシュが立っていた。
「えぇ、分かったわ」
そう言うとミレイは自分も寝るためにクラブハウスの空き部屋に入っていった。
僕はそれを見送った後、ルルーシュを悲しい表情で見るが・・・・・。
「・・・・・・・ルルーシュ」
「Zzz・・・・・Zzz・・・・・」
寝ていた、立ったまま目を開いて寝ていた。恐ろしい寝相だ、是非笑い方の次に直して欲しい。
「ルルーシュ、君って奴は・・・・・・」
僕は溜め息をつきながらもルルーシュを担ぐと彼の部屋に寝かせておくことにした。
小さく感謝の言葉を述べながら。
そして、僕は昔使っていた部屋へと入る。
昔のままだ。使っていた私物がそのまま残っていた。
ベッドに入ると今日あったことを思い出す。
まるで昔に戻ったような気がした。それが凄く嬉しかった。
「また皆で大騒ぎしたい・・・な・・・・」
夢の中ではパーティーをしていた。
生徒会メンバーに加えてC.C.、ジノやアーニャまで加わっていた。
今日いなかったナナリーやニーナももちろんいた。
皆が笑っている、そんな夢だった。
(こんな世界に・・・・・こんな世界にしたい)
その世界には色が溢れ、とても綺麗でとても温かかったのだから。
支援。
ところで、もう保管庫は更新再開してるのかな?
以上でした!
最後はオチではなく綺麗にまとめてしまいましたw
いかがでしたでしょうか?笑っていただけたらそれで自分は満足です!
今回はずっとライ視点でいかせてもらいましたが、中々面白かったです
もっとギャグの短編を書いていくように頑張りたいですw
これからも皆さんに面白いSSを配達しますのでよろしくお願いします!
それでは、また次の配達で!
675 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 22:54:55 ID:0J54ntdb
絶対保管のギアス発動!(キュイイーン)
保管完了!
というか、何たる凄まじい投下量。これだからここの管理人はやめられんわw
676 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 23:04:00 ID:HTCMnV4+
GJすぎる!何回でもGJ言いますよ!
高笑いしまくるルルとかアッー!状態なスザク&ジノとかツッコミまくりのライとか
全員面白かったが一番良かったのはC.C.だ!
>「ラ〜イ〜♪お前はず〜っとず〜〜っと私の傍にいるんだぞ♪」
ぐああああああああああああああああああ!
ギャップ萌え最高おおおおおおおおおおおおおおお!!
ちょっと目を話した間に投下が終わってた…怖ろしいよここ
今更だけどこのスレは色んなタイプのSSがあって素晴らしすぎる
>>674 GJ!ライは大変そうだけど賑やかな感じで楽しそうだなぁ
でも頭をポカポカ叩かれてるライなんて新しいから
みんなが正常な状態なら、それこそギャップ萌えされるんじゃねーかと思ったw
>>674 GJだよ
ポカポカペットボトルで叩きながら怒るカレン萌え
保管庫の「感想」って何なんだろ
まだ見れないようだけど
>>674 今日もSSという名のピザの配達お疲れさまです。
読んでいてCCの「当てているんだもん♪」のくだりが、
某お稲荷さまチックなゆかなボイスで脳内再生されましたw
みんな可愛くて良かったんですが、スザクとジノの真実だけは怖くて追求できません……。
681 :
保管庫の人:2008/07/14(月) 23:37:01 ID:0J54ntdb
>>679 すいません、まだ雛形が出来上がってないんです。
ピンクもふもふ卿の muscle 22「豪腕 の コルチャック」という作品に暫定的なものを置いてます。
トップに注意書きを書いとかなくては。このままでは流石にやばすぎる。
さて、完成したので投下いたします
このSSを読むに当たって以下のことにご注意下さい
◆作者はSS初心者です、文才0で視点とか展開とか特に考えてません。気にしたら負けです
◆ライナナの愛情だけで書いてます。ミス、矛盾がありましたら「あやつめ、やりおったわ」と若本ボイスで絶叫してください
◆このSSはライ×ナナリーです。ナナリーは俺の嫁、という方はご遠慮下さい
◆この作品ではライが平然とキスをします。俺ライはそんなことしねーぜという方は(ry
◆二人の仲はABC!Aなんて生ぬるい!Cまでいっちまえよユー。というノリの方はどうぞ
◆作者的にはこの作品は甘いのですが正直作者の感性はズレているらしいので
甘くてしょっぱくて苦くて辛いお味のSSをお求めの方はどうぞ
では、以上の注意を踏まえた方のみご覧下さい、数分後に投下いたします。
オレンジィィィィィィ
ふと、夢を見ることがあるの
わたしが世界から光を失ったあの日のことを
血塗れの体でわたしを抱きしめるお母様
いつもわたしを抱きしめてくださると、華の淡い香りがしてわたしはお母様に抱きしめられるのが大好きだった
だけど、その時はもう血の匂いしかしなくて
わたしが嬉しそうに笑うと、優しく微笑み返し
優しげに、愛しむように細められた柔らかな輝きを持つ瞳が、その時は光を失っていた
わたしがぎゅ〜っと抱きしめると、優しく抱しめかえしてくれたお母様は
そのときには、わたしがいくら抱きしめても、もう抱きしめかえしてはくれなかった。
体に負った傷よりも、心の瑕からたくさんのものが零れ落ちて、わたしは光を失った。
こころに大きな空洞ができて、悲しくて、悲しくて、わたしは涙に濡れた
絶望に塗りつぶされて、冷酷で、冷たい世界を見るのが怖くて、わたしの視界には暗闇の世界が広がった。
欲しかったのはささやかな幸せだった
お兄様がいて、お母様がいる。大切な人が傍にいてくれる。それだけで幸せだった。
とてもとても、ちいさな世界だったけど。そこは優しい世界だった。
それは、もうどうやっても戻らない世界。どれだけ手を伸ばしても、決して手の届かない、遠い遠い世界。
わたしがかつて永遠にと望んだ、優しい世界。
今わたしの目の前に広がるのは黒い黒い、暗闇の世界。
一人ぼっちの、寂しい世界。
支援
C!?えん
微熱
額に冷たい感触を感じて、ナナリーはふと目を覚ました
いつのまにか流れていた涙を拭ってくれる優しい手、そのまま頬を撫でるように触れた手は冷たくて、でもどこか温かく感じる。
この感触を知っていた。いつも一緒に折り紙を折ってくれる、大好きな人の手。
お兄様への好きとは違う、ナナリーにとって特別に大好きな人。
「大丈夫、ナナリー?」
高くもなければ、低くもない、柔らかな声が耳に届く。
いつも優しい声音で呼んでくれる、声に
いつものように投げかけられた優しい声に、不思議とナナリーの胸には安堵感が満ちていった。
「・・・ライさん」
「うん、そうだよナナリー」
確かめるように伸ばしたナナリーの手を、ライはまるで当たり前のように見つけて掴む。
伸ばされることが分かっていたように、ライ自身が望んでいるかのように。
それが嬉しくて、ナナリーは微笑むのだけれど、形作る頬は弱く、思うように笑顔を作ってはくれない。
(・・・ああ、そうでした・・・わたし、風邪を引いてしまって・・・)
どこかぼんやりする頭で、ナナリーは生徒会室で倒れてしまったことを思い出していた。
支援
ナナリーはライの嫁ぇぇぇっ!!!
よって問題無し!投下要請!
ことの起こりはその日の朝から始まっていた。
最近続いた悪天候で気温の寒暖さによる体調不良が続き、生徒会を欠席していたナナリーは
迷惑をかけるわけにはいかないと発奮して生徒会に出てきたのだったが、それが不味かった。
その一日で体調不良が悪化、風邪にまでこじらせてしまい、生徒会で事務作業をしているうちに倒れてしまった
運がいいのか悪いのか、その日ルルーシュは生徒会をサボっていて、大騒ぎになることはなかったが
(いたらさぞ大騒ぎになっていただろう)
ライがすぐさま駆けつけナナリーをお姫様抱っこで保健室まで直行、別の騒ぎにはなった。
(その後、決して公にされていなかったライとナナリーのカップルがめでたく公認された)
結局、咲世子さんがナナリーを病院に連れて行き、診断を受けた後薬を貰ってから
クラブハウスで安静ということになったのだ。
迷惑をかけまいと頑張った結果が、もっと迷惑をかけてしまった。
ナナリーは頭を苛むズキズキとした痛みを、当然の報いですねと我慢する。
ここ数日、ライはナナリーとゆっくりとした時間を過ごせないでいた。
なぜかといえば、ルルーシュは理由不明のサボり、スザクは軍で抜け
カレンは病欠などの理由により、たまりに溜まった生徒会のお仕事のせい。
肉体労働にせよ、事務的仕事にせよ、山積みのお仕事をライは黙々と片付けていたのだ。
スザク並に体力があり、ルルーシュ並に知略が働き、誠実で小まめな性格のライは様々な問題等に対応できる。
できるが故に、できる仕事も多い。できないと、言ってしまえばそれまでなのだが
ミレイにお世話になっているライとしては、出来る限り負担は軽減させたいというのがライの本音だった。
そんなライをみて、出来る限り力になりたいとナナリーは考えたのだ。
それに、お仕事でもなんでもいいから隣にいたい、ということもあった。
そんな不純な動機の報いですね、とナナリーは思う。
息をするたび、肺に痛みが走るけれど我慢した。
だって、これは自分が悪いのだから、と。
691 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 23:56:27 ID:fVBh+DsS
支援
ライナナ天下上等!(謎)
こっちも問題なし!!支援!!!
「ナナリー、喉は渇いてない?」
ライのいつもより心配気な声に、意識を戻される。
「大丈夫です」と掠れるぐらいの小さな声で答えると「無理しちゃだめだよ」と返される。
そんなやりとりが、苦しいはずの胸を軽くする。
ライは掴んだ手を離さない、そこからライの気持ちも、温かさも全部伝わってくるようで、嬉しくて
でも今のわたしは重荷にしかなってない、とナナリーは気持ちを改める。
「あの・・ライさん、今何時ごろでしょうか」
「そうだね、だいたい5時ごろかな、あのあとナナリーはずっと寝たままだったから」
「・・・そう、ですか」
よかった、とナナリーは思う。まだこの時間なら学園に戻っても仕事をする余裕はあるだろう。
優しいライはあれからずっと傍にいてくれたに違いない。自分の仕事も放ったままで。
これ以上、迷惑はかけたくない。重荷になりたくなかった。
だってこれはたった数日、ライさんとゆっくりお話できなかっただけで寂しいと考えてしまった自身の弱さが招いた結果。
もうずっと昔に、克服できたと思っていた弱さのせいなのだから。
だから、甘えちゃいけない。また乗り越えなくちゃ、と思う。
お兄様に頼りきりって甘えていたずっと前のわたしがそうしたように、と。
・・・ナナリーは傍にいて欲しいという願望をそっとかみ殺した
「あの、ライさん、お仕事に戻ってください、わたしのことは、咲世子さんがいますから、大丈夫、です」
ですから心配しないで、と苦しげな荒い息の中そっと告げ
苦しげに寄せられた眉を無理矢理笑みに変えて、ナナリーは微笑んだ。
支援は全力で
「・・・・」
その微笑を見たライは何も言わず、そっとナナリーから手を離す。
「・・・・・ぁ」
一瞬あげられた寂しさを含んだ声は、すぐに閉じられた口によって遮られた。
寸前で閉ざされた本音は、ライには悲鳴のように聞こえていた。
だから・・・
「ナナリー」
「・・・・・・ぇ・・・んっ」
甘く、囁くように優しく恋人の名を呼んだあと
不意打つように、ライはナナリーの唇にキスをした。
柔らかな唇に己の唇を合わせるだけの、ちょっと前に初めてしてみた大人のキスとは違う、軽いソフトキス
だけど以前よりずっと長く、思いを込めるように長く。
長いキスが終わると、ナナリーの頬は風邪のせいだけとはいえないほどに、真っ赤に染まっていた。
純なる乙女の羞恥心を深く察しつつ、しかしライに恥ずかしさはない。
ただ深くナナリーのことを思う愛情だけが胸を満たしていた。
「どこにもいかないよ」
「・・・えっ?」
「どこにもいったりなんかしない、ずっとここにいる」
「で、でも、ライさん」
「ねえナナリー、ブルームーンの日のこと覚えてるかい?」
言い募ろうとするナナリーをライは笑みを浮かべたまま穏やかな声で遮った。
ナナリーは質問の意図がわからなくても、すぐに頷いていた。
忘れるわけがない、半人前の自分の思いを受け止めて、好きだと返してくれた。
この人と恋人になれた日のことを忘れるわけなんてない。
支援
697 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/14(月) 23:59:43 ID:3iH4XK05
しえん
「あのとき僕は言ったよね、『ずっと一緒にいて欲しい』って」
「はい、『好きです』と言ったわたしにライさんがそう返してくださって、とても嬉しかった」
「僕もだよナナリー。好きだって言われて僕も嬉しかった。だから、ずっと一緒にいたいって思ったんだ・・・
苦しくても、悲しくても、どんなときも、ね」
ライは一度離したナナリーの手を再び掴む、ナナリーの細い指に自身の指を絡めるように強くしっかりと。
優しくて、こんな風に人を思いやれる彼女が見せる弱さをちょっとでも支えられるように、強く。
「だからね、我慢なんてしなくていいんだ」
「――っ!」
甘えていいんだよ、と優しく微笑んだライにナナリーは息が詰まるような思いを感じた。
訳もないのに、涙が溢れてきて。感情が暴れだしそうになった。
母を失ってから大きな損失感と寂しさがいつだって胸の中にあった。
壊れてしまうほどの孤独感を救ってくれたのがお兄様で、スザクさん。
今の幸せな日々をくれるミレイさんや咲世子さん、生徒会の皆さんや、多くの人たち。
感謝しなかった日なんてない、お兄様の愛情と、スザクさんの優しさに感謝しなかった日なんてない。
自分は多くの人に思われてる。それはとっても幸せ。
けれど、車椅子でしか動けず、目の見えない半人前の自分は人に頼ることしかできないから。
本当はお兄様やスザクさんを守ってあげたいけど、こんなわたしじゃ誰かを守るなんてできないから
だからせめて、これ以上誰かの負担にならないようにしよう。
そうやっていつしか心に蓋をして、甘えることをできるだけやめるようにした。
「・・・でも、わたし・・・」
だから、怖い。一度甘えてしまえば、際限なく彼に甘えてしまうような気がして。
彼は優しいから、その優しさにずっと甘えてしまうような気がして。
そんな思いを知っているかのように、ライは握っていた手にぎゅっと力を入れた。
支援
「そういう弱さとか甘えも含めて、ずっと一緒にいたいって思うんだ、だから我慢なんてしなくていい」
優しいけれど、強くしっかりとしたライの言葉は不思議だ、とナナリーは思う。
なにか不思議な力が宿っているかのように、力強く胸に響く。
「・・・・ライ、さん」
「なんだい、ナナリー」
恐れるように震えた唇が、掠れる吐息とともに微かな言葉を形にする。
「とっても頭が痛いんです、クラクラして」
「そっか、薬は飲んだ?」
「はい咲世子さんに飲ませて頂いたんですけど、でもやっぱり痛くて・・・息が苦しくて、暑いのに寒いんです」
「・・・寒いなら僕が一緒にベッドに入ろうか?」
「そんなことしたらライさんまで風邪引いちゃいます」
「そうだね、そしたらナナリーに看病してもらわなきゃ」
「ふふふっ、もう、ライさんたら」
零れだしていく弱音に対して、冗談を織り交ぜて悪戯っぽく提案するライにナナリーは嬉しそうに微笑んだ。
「なにか欲しいものはある?果物とかならあるけれど」
「いいえ大丈夫です・・・それより・・・その・・・」
恥ずかしそうに、怯えを堪えるような小さく潰れてしまいそうな声。
言うまいか逡巡するナナリーにライは黙って頬に手を添えて、先を促した。
ナナリーは添えられたライの手を、自身の両手で大事そうに包み込む。
「・・・次に目が覚めるまででいいんです、一緒にいてください」
支援
ささやかな、ナナリーの控えめなお願いにライは苦笑した。
生徒会で、学園で、誰からも愛らしいと称されるこの少女はその実誰よりも強い。
自分は弱いことを知っているから、孤独の意味を知るが故に優しいという本当の意味を誰より知っているから。
そんな彼女だからだろうか、ナナリーは人に甘えるのが随分と下手だ。
実の兄であるルルーシュにもハッキリと甘えることは少ない。
寂しさに顔を歪ませることはあっても、それを決して誰からの前でみせることはしない。
でも自分の前だけでは、見せて欲しいとライは願う。
自分の記憶は未だ戻らず、愛しい人と大事な場所を先に見つけた自分。
依存しているのはむしろ自分で、ナナリーの暗く悲しい心の闇を埋めるには自分は役不足かもしれないけれど
たとえ記憶が戻らなくても、大好きな恋人の、悲しさや苦しみを受け止めてやれる男でありたい。
「大丈夫、ずっといるよ」
「・・・・よかった」
力強いライの返事に、嬉しそうにナナリーは微笑み、震える瞼から透明なしずくが零れ落ちた。
「とても怖い夢を見てしまうんです、わたしが世界から光を失ったあの日の夢を」
「君が言っていた、お母さんのことだね」
「・・・はい、とっても怖くて、苦しくて、最後は真っ暗闇になってひとりぼっちになってしまうんです」
ナナリーは温かさに縋るようにライの手を強く握った。
常に笑顔を絶やさない、車椅子の少女はいつだって悲しみを抱えていたに違いない。
それは癒えることのない悲しみの原色、幼い頃に彼女の世界に無理矢理刻まれた悲劇の色。
ナナリーという色美しいキャンバスの真下には濃い悲しみの色が隠されていた。
その苦しみを、孤独を知るものは少ない。
「目が覚めても、やっぱり何も見えなくて、世界は真っ暗なままで
音も気配もしないと本当にひとりぼっちになってしまったみたいで、わたし・・・」
怖くて、と震えるナナリー。ライはそんなナナリーの頭を慈しむように撫でた。
703 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 00:06:56 ID:pdOIRayk
支援
折り紙を折りながら、他者の幸せを願う少女に幸せにしてあげたい。
悲しみに色は消せないけれど、負けないくらいの幸せな色を彼女に捧げたい。
だから、と怯えて震えるナナリーの頬にライは唇を寄せる。
軽く頬にキスをしてから、こんどは唇にキスを落とす。
さっきより深く、互いの吐息を交換するように。
思いを伝え合うように。
深くキスをしあって互いの蜜を交換し合う、まだ二人ともぎこちなく舌を絡めるだけだけど
他者のそれを受け入れるという嫌悪感は、数十倍の幸福感と悦楽に押しつぶされる。
だけど、そんな悦楽も今はそんなに感じない。ただ、深い思いを込めて強く口付ける。
さっきよりも短いけれど、深いキスを終えてからライは自身の思いを告げる。
何の虚飾もない行為と言葉、今僕にできるこれが精一杯。
「好きだよ、ナナリー」
だからこそ自分の思いもなにもかも、その一言に圧縮した大切な一言。
キスで真っ赤になっていたナナリーは、再びその言葉でぽろぽろと涙を流してしまった。
けどナナリーは泣きながら、笑みを作った。それはさっきのような切なさが滲むような無理矢理な笑みではなく
ライがいつも見たがっている、綺麗な笑顔だった。
「わたしも、あなたが大好きです、ライさん」
ナナリーに気持ちが伝わったのだろうか、それを知る術をライは持っていない
けれどナナリーが見せる綺麗な笑顔に心が満たされる。
それだけで十分だった。それだけどこの世界に立っていけると思う。
気が付くと支えるつもりが、いつも支えられているな、とライは苦笑する他ない
支援
「大丈夫、もう悪夢は見ないよ」
「そうですね、ライさんがいますから、悪夢なんて逃げちゃいますよね」
「あれ、酷いなナナリー、僕ってそんなに怖いかい?」
「いきなりキスするような人は怖い人って、知ってましたか?」
「はは、まいったな、負けたよナナリー」
「ふふふ」
拗ねるように頬を膨らませたナナリーにライは両手を挙げて完敗宣言。
しばらくしてから互いに顔を近づけてクスクス笑いあった。
大丈夫、もう悪夢はこない、こさせない。ずっとずっと傍にいる。
確かめ合った思いは、甘くて真っ赤な絆の糸。
二人の絆を確かめ合うように、二人は笑いながら手を強く握った。
「さあ、もう少し寝ようナナリー。大丈夫、起きてもちゃんとここにいるから」
「はい、わかりました」
その後、ライは髪を梳くように撫で、ナナリーは気持ちよさそうにそれを受け入れる。
しばらくの間それを続けるとナナリーが睡魔に捕れた気配を感じてライは小さく呟いた。
「おやすみ、ナナリー」
「おやすみ・・・なさい、ライさん・・・・ぃ・・」
既にまどろんでいたナナリーはうつらうつらと答えると、小さな寝息を吐き始めた。
最後の最後、呟かれるように紡がれた言の葉を知るものはただの一人。
それを知るただ一人は、小さく微笑むとナナリーの耳元に顔を寄せ同じ言葉を呟いた。
その言葉を知るものは本人以外、誰も知ることはない。
交わされた言葉、それは二人だけの秘密。
支援
おまけ
「そろそろルルーシュも帰ってくる頃だし、僕は帰るね、ナナリー」
「ぁ・・・・えっと」
「どうしたの?ナナリー」
「あの・・・別れる前にもう一度・・・・その・・・////」
「あ、ああ・・・うん、わかった///」
「ナナリー・・・」
「・・・んっ」
(扉が開くSE)(バタンッ!!)
「大丈夫かっ!ナナリーっ!!」
「・・・・」←(キスの最中)
「・・・・」←(キスの最中)
「・・・・」←(あまりの現実に明日のジョー)→(すぐさま復帰、1260通りの報復手段の構築を完了)
「え、えーっと、それじゃナナリー僕はいくね」
「は、はい、ライさんもお気をつけて」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと、待て・・・ラァイィ」
「し、失礼しましたっ!!」
「待て!待てと言っている!ライ!!」
(全速力のSE)(ダダダダダダダッ!!!)
(待って、落ち着いてくれ、ちゃんと互いの了承は得てるんだ)
(そんなもの断じて認めんっ!!俺は交際は認めたが、キスまでは認めていないっ!!)
(それは、あんまりだよ義兄さん)
(誰が義兄だああああああぁぁぁぁぁぁぁ)
支援
以上、マーマレイドオレンジが提供いたしました
ええ、ギアス編ナナリーEDを見てからずっとムラムラしてたんです
彷徨ってこのSSスレに辿り着き、様々な職人様に触れ活発化し
貧弱な軍馬さまの
「ナナリー、動かすよ」
の件で瞬殺されました。ライナナが俺のジャスティスっ!!
では、駄文お粗末さまでした。
次回はもっといい作品にしたいです、ええこれよりもっと甘くしてですね(ぇ
711 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 00:15:11 ID:AVniyroL
>「ナナリー、動かすよ」
おお同志よ!
GJ、お疲れ様でした。マーマレイドオレンジとはコテハンだったのですね。
作品のタイトルはいかが致しましょうか?
あ、ごめんなさい。―微熱―でよろしくお願いします
んな、なんだこの投稿数は?このペースなら明日にも新しいスレが・・・。
>>710 じんわりと、心の奥にきた。やはりこの二人は初々しくて、温かくて、癒される…
でも1260通りの報復手段を考える義兄オチでwww
しかし注意書きの配慮もさることながらこれが本当に初心者?…他の初心者のハードル上げすぎだろこれw
>>711 保管庫の人卿、昨日も落ちたの2時すぎでしょ。頑張りすぎw
睡眠不足→不眠→鬱→統合失調症でそりゃひどい人間も見ましたし
職人方も、管理人卿も、油断せず体調にはお気をつけ下さいね。
…とか言いながら自分も5時起き予定。このスレの何たる魔力かw
どうも犬男です。
ネタ100%のSSを思いついたので投下します。
・・・・・怒らないで笑って読んでやってくださいね。
投下いたします。
作者:犬男
タイトル:『コードギアス・愛の黙示録』
カップリング:カレン・ライ
注意事項:このSSはネタ100%で出来ています。
アニメ本編とLCのシナリオとはまったく関係ありません。
そういうのが駄目な人はご注意ください。
ネタはネタとして笑ってやって下さい。
前回までのあらすじ:
遂に悪の帝国・ブリータニーアの皇帝シャルルーンの元に辿り着いた、ライたち新生・黒の騎士団。
だが、皇帝シャルルーン操るゴット・シャルルーンの前に、手も足も出ず次々倒れていく仲間達。
はたして、新生黒の騎士団は皇帝シャルルーンを倒すことが出来るのであろうか?
頑張れ、ライ。負けるな、ライ。カレンとの愛で勝利を掴み取れ!!
皇帝の間:
次々と仲間が倒れていく中、ライ操る蒼武(ソウブ)にも、警告を知らせるアラートが次々と点滅する。
「くっ、このままじゃ不味い。」
蒼武も攻撃を食らい過ぎた。あと2〜3発攻撃を受ければ、蒼武とてもたないだろう。
まさか、ゴット・シャルルーンの力が之ほどとは思わなかった。
シャルルーンの攻撃を避けながら、カレンの傍により話しかける。
「カレン、大丈夫か?」
カレンも攻撃を避けながら、僕に返してくる。
「ええ、なんとかね。でもこのままじゃいずれ・・。」
カレンの言う通りだ。今はまだ攻撃をかわし続けているが、いずれエナジーフィラーが尽きればそこまでだ。
打つ手なしか、とライが思っていると、
「ねえ、ライ。”アレ”を試してみない?」
カレンから通信が入る。ライは、カレンの言っている”アレ”の意味が分からず一瞬考え込むが、
「”アレ”って・・、まさか”アレ”のことか!?」
すぐに思い当たりカレンに返す。
「そう、”アレ”よ。」
「でも”アレ”はまだテストすらして無いんだぞ!」
「ええ、でもこのままでも何れはやられるわ。
一か八か試してみましょ。大丈夫、貴方と私なら!!」
ライはカレンの言葉に覚悟を決め、
「そうだな。よし行くぞ、カレン!!」
「OK、行きましょ、ライ!!」
蒼武と紅蓮が隣同士に並び、手を取り合う。
「「究極愛合体(アルティメット・ラブ・フュージョン)!!」」
二人が同時に叫ぶと、蒼と紅の光に二機が包まれる。
その中で、蒼武と紅蓮が様々なパーツに分解され合体する。
そして二機を包んでいた光が収束し無くなると、
蒼と紅の色を持つ、一体のナイトメア・フレームが完成した。
それは二人の愛が生んだ究極のナイトメア・フレーム、その名も、
「「グレート・ソウブ・グレン!!」」(以下G・S・G)
他に人がいればいいが…支援
支援
その機体をみたシャルルーンは、攻撃を仕掛けてくる。
『ふん、寄せ集めの機体で何が出来る。これでも喰らえ!!』
ゴット・シャルルーンから無数のミサイルとビームがG・S・Gに向って降り注ぐ。
ライは、それを避けずに真正面から受け、ミサイルが直撃し、煙に包まれる。
『ふん、呆気なかっ・・・・なにっ!!』
煙が晴れた時、そこに居たのは無傷のG・S・Gだった。
シャルルーンはその光景に驚き、若干焦った様に攻撃を仕掛けてくる。
『ならばこれでどうだ!!喰らえオール・ハイル・ブリータニーア砲発射!!』
ゴット・シャルルーンの腹部から凄まじいまでの光が溢れ、G・S・Gに襲い掛かる。
ライはそれを見てカレンに呼びかける。
「カレン、行くぞ!」
「ええ、了解よ!」
二人が互いにうなずく。
「「愛の湾曲(ラブ・シールド)」」
G・S・Gに直撃はずだった光は、シールドに阻まれ、あらぬ方向に曲がり、壁にぶつかる。
721 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 00:43:42 ID:E5FxGwEd
支援
ゴット・シャルルーンはブリータニーア砲を撃った反動か、それとも今の光景にショックを受けてか
動きが一瞬止まる。
もちろん、それを二人が見逃すはずも無く、
「カレン、一気に決めるぞ!!」
「ええ、OKよ!!」
そう言うと、二人はすごい速さでG・S・Gを操り、ゴット・シャルルーンに近づく。
『なにぃぃ!!』
シャルルーンはそれに気付き、迎撃しようとするが一歩遅かった。
「シャルルーンよ、これで!!」
「終わりよ!!」
ライの言葉をカレンが紡ぎ、そして
「「愛の二重輻射波導(ダブル・ラブラブ・ブラスター)」」
二人が同時に叫ぶと、両腕から輻射波動が発射され、ゴット・シャルルーンを襲う。
さしものゴット・シャルルーンもこれには耐え切れず、
『ばかなぁぁぁ、私がこんなところでぇぇえええ・・・』
シャルルーンの断末魔と共に爆散する。
二人はしばらくそのままシャルルーンが消えた場所を見ていたが、復活する気配も無く、
「終わっ・・・たのか?」
ライがカレンに聞く。
カレンは「ちょっと待ってて」といって機械を操作する。
「レーダに反応無いわ。」
二人は一呼吸ついてから同時に言葉を発する。
「帰ろう、皆の元へ」
「帰りましょう、皆の元へ」
二人は苦楽を共にした仲間が待つ場所へと帰っていった。
支援とは書き込みの一つに過ぎません。ただし、最も効率的な
支援
以上です。うん、なんか受信したんだ、こう電波を・・・。
あまり多くは語るまい。
次書くとしたら普通のSSだと思います。
おやすみなさい・・・。
ああ、又忘れたorz。
支援有難うございました。
727 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 00:48:09 ID:AVniyroL
>>725 ラブラブ輻射波動が来るな、来るなと思って読み進めて行ったら、
やっぱり来たww
>>725 GJ。これはこれで熱いロボヒーロー物ネタとして受け止めました。
厨房以降あんまりアニメ見てなかったから分からんが元ネタが多々あるのかな?
DBのフュージョンくらいしかわからんかった…
>>727 何してるのw マジで私生活大丈夫ですか?
>>710乙&GJ
独特のリズムを感じる優しい語りに童話のような雰囲気を感じました。
オチもすばらしいw
どうしても気になるので一つだけ指摘させてくたさい。
よくある誤用ですが
>>702の役不足は役者不足の間違いだと思います。
>>725乙&クソワロタw
あんた本当にアホだよwwwいい意味でwwwww
>>727 今日もお疲れ様でした&おやすみなさい。
731 :
正義戦隊:2008/07/15(火) 01:39:06 ID:NZttFgek
「へっへっへっ、嬢ちゃん、覚悟しな」
「あ〜れ〜。堪忍しておくれやす〜」
『待てェい!!』
「なんだ!?何者だ!?」
この世の悪を倒すため
正義をもって悪を為す
悪を為して巨悪を倒す
弱者を守る正義の味方
『とう!ブラックの騎士、ゼロ!』
『はっ!レッドの騎士、紅月カレン!』
『やあ!ブルーの騎士、ライ!』
『とあ!グリーンの騎士、C.C.!』
『ふっ!オレンジの騎士、ジェレミア・ゴッドバルト!』
『『『『『5人揃って、黒の騎士団!!』』』』』
『待て。なぜこの5人が集まると“黒”の騎士団なんだ?』
『黙れC.C.。リーダーの色が中心になるのは当然だ』
『なに言ってんのル…ゼロ!レッドがリーダーでしょ!』
『同士ライ、5人そろって“オレンジャー”というのはどうだろうか?』
『好きにしてくれ…』
ネタ帳になんかテンションの似たやつを発見したじゃないか…こんなのいつ書いた俺…
>>731 こういうのが今後、保管庫の「感想」に保存されるんだろな・・・
>>731 もう撤回はできないぜ?W
保管庫が続く限り、そのネタを読む人が出続けるわけだ
新しい保管庫が携帯で見れないのは俺だけだろうか(泣)
>>735 PCSVを使うのが一番だが、有料だからね。
ファイルシークを使っても見れない?
無理っぽいです。
古い携帯だからかなぁ……
>>731 ここにはどんなSSもしまっちゃう、絶対保管のギアスを持った保管庫の中の人がいるから、
軽い冗談のつもりで投下するのは危険なんだぜw
>>735 古いってどのくらい?
DoCoMoで903iな自分は、mobazilla通しで見れてるよ
>>731 笑わせてもらたよ
でもリーダーが一番弱いってどうなんだろうか?www
>>740 確かに。
ブルーが一番効率的かつ確実に仕事をこなしそうだから、リーダーより信頼ありそうだW
ブラックは弱くても良いんだよ。
皮肉屋で最後結婚式で刺されるのが仕事なんだから……。
>>731 ゴレンジャイを思い出したのは自分だけだろうか
俺の中では、ライは途中から出てくるやたら強い一匹狼みたいな正義のヒーローだな。
>>744 そして短命なんですね
さらにVVに命の炎を弄ばれるんですね
わかります
>>742 よくそんな古いの覚えてるな・・・。
>>744 どっちかっていうと、最後ライにVVが切り捨てられるほうじゃない?
V.V.「やぱり最後に頼りになるのは僕の共犯者(契約者)だね」
ライ「好きだったよ。V.V.」
バンっ!?
>>742 そして心配するブルーかレッドに
「なに、例によって寝不足さ」と虚勢を張ってごまかすんですね
わかります
>>742 テラ鳥人戦隊www
EDテーマは影山さんが歌うんですね、わかります
そろそろスレチでっせ
ところで、規制ってだいたいどれくらいで引っかかるの?今のところ、4〜5以上の連続投下で引っかかる感じだけど・・・。
ジェット○ンいいですね〜
でも三バ○カンもよくない?と言ったら、
「だめやん、ルル山さんどこ転勤させるつもりなん?」
とツッコミくらいました。兄に
お前、年いくつやねん? という心無いツッコミは禁止の方向で
で、今度こそ続き書くといって長編を(また)お休みしての今回は
千葉さんをメインに持ってきたお話です。レスは6回ですませま〜す
タイトル[ナリタ 撤退 戦]
ではよろしくおねがいします<(_ _)>
──思えばあの日、自分には予感があったのかもしれない・・・。
などと物思いにふける事が近頃多くなった。
運命の出会いなどと、少女じみたものを信じているわけではない。
そう、信じているわけではないのだ。
なのに、どうしても何でもない瞬間に、『あれは』『これは』『もしかして・・・』と思いが頭をめぐりはじめる。
「あいつはわたしをどう思っているんだろう」
朝比奈がぎょっとした表情でこちらを見ている。
卜部は手にしていた月下のキーを取り落としたようだ。
──二人ともどうしたんだ?
不振に思って声をかけようとしたとき、わたしは自分がしてしまった失敗に気がついた。
『惨澹たるものだ・・・』
その日、彼女の慨嘆はすでに四回を数えていた。
『不意をつかれたとはいえ、なぜこうもあっけなく・・・』
そもそもどうしてこうも容易に大部隊の接近を許したのか、事前に察知できなかったのか。
先ほどの地震のごとく巨大な鳴動は山頂付近からの地すべりだと報告があった。
ブリタニア正規軍にも被害はでたようだが、解放戦線側にも甚大な被害が出ているとも聞いた。
『はたして上層部に的確な現状把握ができるのだろうか』
ようやく暖気の終わった愛機・無頼改をハンガーから降ろし、前進させる。
仙波大尉をはじめ、卜部、朝比奈両中尉もすでに出撃していると聞いている。
彼女は僚友たちと共に死守を命じられたポイントへ機体を走らせるのだった。
[ナリタ 撤退 戦]
戦闘はすでに各所で終わりをつげようとしていた。
「こんなところにまで敵機が!?」
驚愕しつつも無頼改のライフルを一斉射し、敵機──サザーランドを牽制する。
ナリタ中腹まで攻め込まれ、ろくに迎撃行動もとれぬままに撃破されていく解放戦線兵たち。
先の地すべりでブリタニア側にも大きな損害が出てるとはいえ、戦力の差は歴然。
すでに戦闘と呼べる状況ではなく、掃討・・・殲滅戦の様相をみせていた。
無頼改の放った銃弾をサザーランドは軽々と回避する、無論これは回避させたのだ。
回避運動に入ったサザーランドは無頼改に対して横に大きく迂回するような機動をとるが、それこそが狙い。
一気にサザーランドとの間合いをつめる。各部間接を強化してある無頼改だからこそできる機動。
彼女は躊躇なく対KMF斬機刀を真一文字に振った。腰の部分でサザーランドを両断する。
サザーランドは両断された上半身、下半身なかよく山肌を落下していった。
が、その僚機であったのか・・・、新たなサザーランドが二機、無頼改にせまる。その背後にはさらに三機。
いかにエースといえども単機で抑えられる数ではない。牽制の射撃を行いつつ無頼改を後退させた。
その時
山肌の上面から雨のような銃弾が接近中のサザーランド三機に降り注ぐ。
不意を衝かれた三機はそれをまともに受け、地面とキスをしつつもんどりうって転がっていった。
後詰の友軍の危機に動揺したのか前方の二機の動きが止まる。そしてそれを見逃すような彼女ではない。
無頼改の銃口は的確に狙い定め、確実にその二機を撃破していった。
──無事か?
無線が入る。それは質問ではなくそうであることの確認でしかない。
「問題ない」
短くそう伝え、彼女は三機の無頼改、僚友たちの側に愛機を寄せた。
「四聖剣がそろったな」
仙波大尉の声に頷く。
彼女の名は千葉凪沙。日本解放戦線のトップエース、四聖剣の一角をつとめる兵士である。
「どうやら黒の騎士団が介入してきたみたいだね」
戦場とは思えない軽い調子の朝比奈の声が三人の耳を打つ。
不確定の情報として黒の騎士団が戦域に現れたとは聞いていた千葉だが、まさかと思っていた。
「アマチュアのゲリラがこの戦場に介入? 冗談にもほどがある」
だが一方で脱出の好機となるか、とも考える彼女である。
「中佐はこれを好機と考えておられるそうだ」
仙波がその低い落ち着いた声で語った。
「我らはこれより友軍の脱出経路を開くため中佐の指揮下に入り、S14に向かう」
中佐も無頼に搭乗、合流されるそうだ。と卜部が補足した。
「最初から中佐殿が指揮をお取りになっていれば・・・」
おもわず口をついて出る言葉。三人は千葉に何もこたえない。
同じ思いなのだ。同じ思いであるからこそ、あえて口に出さない。
四人は木々が茂る山の中を合流地点を目指し愛機を走らせていくのだった。
敵は武人として名高いコーネリア靡下の正規軍。
予測不可能な、そして受けた甚大な被害にもかかわらず、すでにその体制を持ち直しつつあった。
『囲まれつつあるか・・・』
千葉はその不利を認めた。
友軍の撤退はかなりの無理難題だった。
戦線をズタズタにされ、指揮系統もズタズタにされ、ましてその指揮を行うはずの司令部はさっさと撤退を完了させている。
またしても中佐──藤堂鏡志朗がその後始末をする結果。
それが彼女には耐え難いのだ。
相互に連携をとり、朝比奈と彼女は六機目のサザーランドを撃破した。
「朝比奈中尉、弾薬の残りは?」
「これで予備弾薬は終了ってね」
アサルトライフルの弾倉交換を終えて朝比奈は答えた。
「わたしはあと一斉射で空だ」
「使ってよ」
とアサルトライフルを千葉機にむかって放り投げる。
まるで人間のような動きで受け取り、もはや残弾のないアサルトライフルを放り投げる無頼改。
KMFは人間のような形をしているとはいえ、ただ持って握れば武器をあつかえるというものではない。
無頼改のマニピュレーターに握らせ、FCSの接続チェックを行い、それではじめて使用可能になるのだ。
そして息をつく間すらなく、敵機接近の警告音がコクピットに響く。
せまるのは単機のサザーランド。
敵機の進行方向に向けて千葉はライフルの弾を散らした。
朝比奈にはその程度で十分な援護になる。
そのすべるような機動で彼はサザーランドとの間合いを詰め、敵機のコクピットに対KMF斬機刀を突き立てた。
その一連の動作は天賦の才というものが現実に存在しているということを物語っている。
「これで本日は撃墜八ってね。もうじき十機か」
そうこうしている間も敵機接近の警報は鳴りっ放しだ。
千葉は藤堂たちの方へサザーランド数機が向かっている事を確認しその愛機を向けた。
その進路上に今度は二機のサザーランド!
だが千葉はあわてずその手にもったライフルを構え、狙い誤らず銃弾を叩き込む。
弾痕を刻み糸の切れた人形のように崩れ落ちるその横で、朝比奈の無頼改もその斬機刀で敵機を撃破していた。
「中佐!」
敵部隊の包囲は完成しつつある、しかしそれでもなお戦域にとどまり友軍の撤退を援護する。
それが藤堂鏡志朗であり、それに従うのが四聖剣なのだ。
また一機、撃破したところでついにアサルトライフルの弾がきれた。
それを捨て去り、左マニピュレーターに持たせていた斬機刀を両手に持ち直す。
彼女は藤堂の傍らに機体を立たせた。
「中佐、潮時です。われわれも撤退を」
敵部隊は周囲300から500の間合いを取って包囲を完成させつつある。突破は困難だろうと思う。
「よし、前方の敵機を崩し、突破を図るぞ」
だがしかし、その迷いのない一言。その言葉に奮い立った、その時。
三時の方向から爆音が響いた。
支援!
夜勤前の支援
「三時!」
短い藤堂の言葉に四聖剣は瞬時に動く。
レーダー上ではそちらに配置されていたサザーランドは五機。しかしその姿が二機にまで減っていた。
代わりに増えていたのは所属不明の無頼。
IFFには登録されていない無頼。解放戦線のパイロットではないということだ。
異変に気がついた両翼のサザーランド数機があわてて移動し始める。
しかし、その動きは異常事態にただ驚き、ただとりあえず対応したといったように見えた。
「そんなおっとりがたなで駆けつけたところでっ」
卜部が吼える。
敵機は仙波と卜部、千葉と朝比奈の連携であっさりと撃破されていった。
藤堂もまた二機のサザーランドを一刀のもとに屠っている。
その眼前には三機のサザーランドを撃破したとおぼしき無頼。
「黒の騎士団とお見受けする。助太刀かたじけない」
オープンチャンネルで所属不明の無頼に語りかける藤堂。
──そうか、黒の騎士団・・・。同じ反ブリタニアとして助勢に入ったということか。
しかし周囲に他の機影はない。たった一人で援護?
安堵の気持ちよりも不審が先に立つ千葉だが、藤堂は気にしていないのか、パイロットに語りかけている。
「私は日本解放戦線の藤堂鏡志朗だ」
「!」
息をのむ声が無線から聞こえた。その声はずいぶん若いように感じ取れた。
「僕は・・・・・・ライ」
若い男の声。少年の声といっても不思議はないよくとおった声だった。
「ライ・・・・・・。おぼえておこう」
藤堂はライと名乗ったその男に興味を覚えたのか、その名を繰り返す。
「中佐、進路啓開しました」
残された時間はないように思える。千葉は通信に割り込んだ。
上官に対して無礼ではあるが、包囲にかかっている残りの敵が終結しては元の木阿弥だ。
「よし、行くぞ」
力強く答える藤堂。どんな事態にも冷静に対応するその姿。だからこそみながその背に従う。
「敵の追撃はまだ厳しい。油断するな」
四人がそれぞれに了解の返答を行う。
「君はどうする?」
無頼のパイロットに藤堂が問いかけた。
「こっちも味方と合流する」
短く答えるパイロットに藤堂はそうか・・・と答えた。武運を祈るとも付け加えて。
「そちらこそ幸運を」
お互いにその機体を転進させる。
───黒の騎士団。若いパイロットのライ・・・・・
森林地帯で無頼を走らせながら黒の騎士団のパイロットのことを考えていた。
また会うことがあるかもしれない。不思議と確信めいたものが千葉にはあった。それがどんな形になるのか・・・それはわからないにしても。
「さっきのパイロット、なかなかの使い手のようでしたな」
「使い古しの無頼でサザーランド三機を屠る。けっこうな腕のようだ」
仙波の一言に卜部が相槌を打つ。
「あぁいう腕が立つ子がいれば、僕も少しは楽が出来るんですけどね」
朝比奈はいつもとかわらず軽口を叩いた。
「生きていればまた会うこともあるだろう」
藤堂の一言で井戸端会議は終わった。
そして、その言葉の通り、生き残った彼らは再びその青年に出会うこととなったのだ。
腹を抱えて笑っていた二人はもはや笑い声をたてることはない。
口にタオルをねじ込んでやったからだ。
「どうしたんです・・・? 中尉」
くすんだ銀髪の青年が待機所に入ってきた。
「なんでもないっ!」
にやにやし始めた朝比奈の脛を蹴って黙らせ、顔を?でいっぱいにしたライを後に待機所を出るわたし。
『まったくなにもわかっていない。こいつは』
けれど、わたしも何もわかってはいないのだ。だがそれでいい。これからわかっていけばいいのだ、と思う。
『この出会いが本当に運命なのか、どうなのか』
支援
支援
763 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 15:37:36 ID:r/dPwHYW
支援
以上で〜す。支援に感謝〜!
誰もいない? 規制くる? とちょっとビクビクしてました
>>758さんは夜勤がんばっ! 気をつけていってらっしゃいませ
最初はKMF戦を文章にしたくって書き始めたんですが、
なんかいつも通りの文になっちゃってます。三人称の練習もとも思って書いたんですが、
こちらの方も同じくちょっとgdgdでした
修行が足りませんな〜
精進して次回につなげたいと思います。それでは、またです<(_ _)>
>>764 GJ
わざわざ、お声掛けありがとうございます
出勤前に良い物を見させていただきました。
こちらも、千葉さんメインでSS書いてるところですがなかなか・・・
遅筆なんでいつ投下できるか
>>764 GJです
あとお兄さんの突っ込みが素敵ですww
>>764 やっぱ千葉さんはいいなぁ。
解放戦線篇はプレイ動画で見たんだけど、やっぱPSP版も買っちまうかな。
GJでした。
768 :
萌は文化:2008/07/15(火) 16:44:12 ID:d+uWwTMX
思いつきで作ったSSだが支援してくれる人はいますか?
もちろんいるとも。
770 :
萌は文化:2008/07/15(火) 16:48:33 ID:d+uWwTMX
安心した。
では、たぶんライセシで
タイトル「言い間違い」
少し痛いところがあるかもしれないけどどうぞ
771 :
萌は文化:2008/07/15(火) 16:49:50 ID:d+uWwTMX
〜 言い間違い 〜
それは些細な言い間違いだった。
誰だってそんなことあるはずだよね?
特派に入りそれが日常になり始めたある日のことだった。
部屋に入るとスザクもちょうど仕事が終わったらしく、帰り支度をしていた。
「やあ、ライ。キミも終わったのかい?」
「うん、これから帰るつもりだったんだけどロイドさんに頼まれてセシルさん呼びに来たんだけど…」
そう言って軽く部屋を見渡すがどうやらここにはスザクしか居ないようだ。
支援
773 :
萌は文化:2008/07/15(火) 16:58:32 ID:d+uWwTMX
「セシルさんならすぐに戻って来ると思うけど…」
セシルさんはつい先ほど必要な書類を取りに行ったらしい
すぐに戻ってくるということらしいので僕はここで待たせてもらうことにした。
スザクも「一緒に残ろうか?」と言ってきたので申し訳ないから断ったが「自分が残りたいんだ」っと結局一緒に待ってくれることになった。
ホントにいい奴だなスザクって。
僕はスザクに感謝しつつセシルさんが来るまで他愛のない会話で時間を潰すことにした。
支援
775 :
萌は文化:2008/07/15(火) 16:59:54 ID:d+uWwTMX
「あら、どうしたの二人とも? 今日はもう帰っていいわよ」
しばらくするとセシルさんが戻って来た。
「あ、お母さん。ロイドさんが呼んで…‥」
ビキッ!!
場の空気が凍った音が聞こえた気がした。
多分間違いではないと思う。
スザクだけは「お母さん?」と一人首を傾げている。
わかってると思うだろうがセシルさんは間違っても僕の義理の母親というわけでも、ましてや実の母ではない。
記憶を失ってるとはいえ、これだけは断言できる。
776 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:01:47 ID:d+uWwTMX
そう、これは単純な言い間違い
きっと誰だって一度は有るはず。
僕は記憶がないからわからないけど学生の時、学校の先生を間違えて「お母さん」や「お父さん」と呼んでしまって恥ずかしい思いをしたことが…。
それと同じ、ただ僕が間違った相手がセシルさんなだけ…。
いや、それがものすごい変な空気にしてしまった原因なんだけどね。
でも、わざとじゃないんだ。
それだけはわかって欲しい。
支援
778 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:03:19 ID:d+uWwTMX
「お、お母さんって…‥ライ君! …いや、あ、そっか…ライ君は…‥」
さすがに未婚の女性がお母さんと言われるのはショックだったんだろう。
セシルさんは一人で先ほどからブツブツ独り言をしている。
チラリとスザクを見るとやっと気づいたらしくそっと耳元に近いて囁いた。
「早く謝った方がいいよ。間違えたとはいえ未婚の女性にお母さんは失礼だよ」
支援
780 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:04:25 ID:d+uWwTMX
ごもっともです。
まずはどうあれ僕はセシルさんに謝ることにした。
「あのセシルさ…‥」
「そう、そうよねライ君」
セシルさんは僕の言葉を遮り、僕の顔をそっと押さえた。
怒られると思った僕だったがセシルさんの瞳は優しげに潤んでいた。
しまった!
泣かせてしまった!
そう思った僕だったがセシルさんはどこか慈愛に満ちた顔で微笑むと突然力強く僕を抱きしめてた。
「!!?」
急な出来事に僕は気が動転した。
781 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:05:34 ID:d+uWwTMX
落ち着け!!
落ち着くんだ僕!
クールに徹するんだ!
あの我が師の師は師、同然である黄金の人も言ってただろう!
どんな時でクールでいろって!
冷静になってこの状況を把握するんだ!
ムニッ
ダメだ!!
ちょうど顔を包む柔らかな膨らみのせいでクールになるどころか心拍数上昇中!!
「そうよね。平気そうにしてても記憶がなくて、知らないことだらけって不安よね。思春期って言ったってまだまだ甘えたいわよね」
そう言ってセシルさんは抱きしめる腕の力を強めた
師炎
支援
784 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:15:23 ID:d+uWwTMX
セシルさん…‥流石に息苦しいです。
それから母親と間違えて呼ばれて普通はその答えにたどり着かないと思います。
おにぎりにジャムを入れる感性からただ者ではないと思ってましたがその答えはやっぱり変わってると思います。
っていうか思春期ってわかってるなら思春期の男の子にこの対応は間違ってると思います。
なんとか横目でスザクに助けを求める。
って待てスザク!
優しく微笑んで「ああ、そうか、そうだったんだね」って納得して帰ろうとしないで!!
sien
786 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:17:28 ID:d+uWwTMX
ガチャッ
「あは〜、セシル君やっと見つけ…‥」
幸か不幸かロイドさんが部屋にやって来た。
「あ、ロイドさ…‥」
ガチャッ
いつも空気なんか読まないクセに何故かロイドさんは何かをさっして去って行った!
ロォォイドォォさぁぁぁん!!
僕は心の中で叫んだが心の中でなので当然聞こえない。
「じゃあ、僕はお先に失礼します」
「待ってスザ……うっぷ!」
なんとかスザクだけは呼び止めようとしたがセシルさんの豊満なものに阻まれてしまった。
「ええ、それじゃあまた明日ね」
支援
788 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:18:52 ID:d+uWwTMX
セシルさんも挨拶するとスザクは何事も無かったように帰って行った。
「それじゃあ、ライ君。遠慮は入らないわ。今日はたっぷり私に甘えていいわよ」
まるで女神のようにセシルさんは微笑んだ。
その後、一応、説明はしたのだけれど「もう、恥ずかしがらなくていいから」っとセシルさんに受け入れられないまま、僕は勘違いしたセシルさんに頭をなでなでされたり膝枕してもらったりと、ものすごく恥ずかしいけどちょっぴり嬉しい一時になった。
支援
深淵
791 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:21:04 ID:d+uWwTMX
さらにその後
リヴァル「お、今日も愛妻弁当か?」
セシルさんは母親代わりのつもりなのか毎朝わざわざお弁当を届けてくれるようになりそれを知った生徒会のメンバーからよく茶化されるようになった。
ただ問題は…‥
「なら…良かったら食べるかい…?」
「…それは遠慮します」
味が大変独特ということだ。
「まったく、そんなに食べるのがキツいなら食べないないで捨てればいいだろう」
呆れたようにルルーシュは言うが流石にそれはセシルさんに悪い。
792 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:22:19 ID:d+uWwTMX
「よーし!!」
仕方ないと思いつつも内心どこか喜んでる僕は気合いを入れて、今日も甘い匂いのするお弁当と格闘をすることになった。
その頃、特派では
「最近、ライ君から時々女物の香水の香りがするんですよ! 一体どこの誰と……(以下略)」
プンプンという擬音が似合いそうに怒っているセシル
「それ僕に言っても仕方ないと思うよ」
もうお母さんじゃなくて奥さんだね。
そう思いながらロイドは毎日聞かされるライの話をうんざりしながら聞いているのであった。
支援。しかし、リヴァルはオスシの生贄になったんですかね?
794 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:25:24 ID:d+uWwTMX
おまけ
カレン「ライ…! 良かったら私もお弁当作ってみたんだけど…(どこの女か知らないけど負けないわよ!)」
ライ「ありがとうカレン」
パクッ!
ライ「美味しい…グスッ…‥美味しいよ……このお弁当」
カレン「そ、そう!? ありがとう(嬉しいけど美味しくて泣いちゃうって普段どんなお弁当食べてるのかしら?)」
スザク「(…頑張れ!ライ)」
支援、というか終わりかな?
>>794 GJ!頑張れライ!
>>739 ふふ、では軽い冗談ではなく本気で投下すれば安全だな!?
終わりのようでしたら投下しまーす
797 :
萌は文化:2008/07/15(火) 17:50:20 ID:d+uWwTMX
ちょっとオチが弱い気がしますが以上で終了です。
規制でお礼が遅れましたが支援ありがとうございました
>>794 GJ!
そうかライさんもついにメシマズスレの常連に…
間違っても入院志願だけはするんじゃないぞw
>>796 若本皇帝「時が来たのだー!投下するときが」
というわけで支援
では時が来たようなのでそろそろ投下します。
注意事項
・ライ&ナナリーです
・みんな
>>731は忘れてくれますように
・おまけがメインだったりします。
・しかし長い。支援をお願いします。
・実験作品です。変わった作風で書いたので、何かと不備はあるかと思いますがよろしく
§1−code:L
「お兄様ったら、最近夜遅くまで起きて、お寝坊さんなんです」
「それは大変だね。ナナリーが起こすっていうのは?」
「お兄様はお部屋に入られるのがあまり好きではないみたいだから…」
「う〜ん。じゃあどうしようもないのかな?」
「いいえ。私、考えたのです!お兄様が寝坊しないようになるアイテムを!」
「アイテム?」
「はい!その名も…」
『目覚まし時計―code:L&N』
と、言うわけで(?)僕はナナリーと租界の大型商店街に向かっている。
デパートでもよかったのだが、ナナリーが「デパートよりも、きっといい物があると思うんです!」
と言うので学園から少し離れたイケブクロに行くことに。
でも、ルルーシュにこの事は言ってない。
ナナリーが「お兄様には秘密です。びっくりさせたいんです」なんて言ってたけど…。
大丈夫かな?イケブクロなんて、租界のかなり外れだけど…。
しかし、ニコニコ笑顔のナナリーを見ればそんな気分はどこ吹く風だ。
そんなに心配することないか。せっかくの休日だからナナリーと楽しもう。うん。
視艶
「ライさん。今日はありがとうございます」
と、いきなりナナリーがお礼を言ってきた。
何かお礼言われるような事をしただろうか?
たぶん、ナナリーはこうやって買い物に付き合ってる事に言っているのだろうか。そんなこといちいち言わなくてもいいのに…。
とても素直なナナリーに少しだけイタズラ心が芽生える。
「いえいえ、咲世子さんもゆっくりさせてあげたいし。それに、」
「それに?」
「こうしてナナリーと、デートが出来るしね」
「え、…ぇぇぇええ!そ、そんな、デートだなんて!」
「あははは、冗談冗談」
全くナナリーはかわいい。こちらの言ったことをすぐに真に受けるんだから。
「じ…そう、ですよね」
しかし、ナナリーは、しゅん、となってしまった。
しまったやりすぎたか。怒らせてしまっただろうか。
「な、ナナリー。もうすぐ駅に着くよ!」
「え…本当ですか!私、電車に乗るの久しぶりなんです!」
ほ、どうやら機嫌は元に戻ったみたいだ。あまり冗談は言わないようにしよう。冗談は。
その時、胸がズキンと小さな音を立てたのに、僕は聞こえないフリをした。
詩園
∫1―code:N
――お兄様のために、目覚まし時計を買いたい。
そう紡いだ私の言葉に偽りはない。
大好きな兄の生活はとても心配だ。
でもそれだけが真実ではない。
上手く言えたと自分でも思う。
心配性な兄に付いて来られないよう、“秘密にしたい”と念を押す。
完璧だった。優しい彼は、きっと1人で買い物に付き合ってくれるはず。
「じゃあ、明日一緒に買いに行こう」
そう言ったあなたの言葉はとても優しくて。
黒く汚れた私の心を、天高く昇らせる。
本当は言いたかった。一緒に行って欲しいと。
でもそんな勇気は私には無い。いつもいつも受け身で。
この時ばかりは自分の体に感謝する。
1人では行けないから、付いてきてくれる。
もし歩ける体ならば、どう言えばいいのか。一緒に選んで下さいと。そう言えるだろうか。
私はこんな嫌な女だったのか。
胸に広がるのは罪悪感。しかしそれを上回る幸福感。
彼と、2人っきりで買い物。
その現実が私を救う。
だから、
「ライさん。今日はありがとうございます」
こんな汚い私に付き合ってくれて。
sienn
―――――…
けど、ライさんは単純なお礼と受け取ったようだ。
「いえいえ、咲世子さんもゆっくりさせてあげたいし。それに、」
それに?…なんだろうか、と気持ちそのままに尋ねると、
「こうしてナナリーと、デートが出来るしね」
一瞬、我を忘れた。車椅子から腰が浮くほど。
デート。ライさんとデート。確かにそんな意識はあったけど…まさかライさんの口から聞けるとは。
胸が高鳴る。頬は熱いくらい紅潮するのが分かる。でも、
「あはは、冗談冗談」
冗談。
ガツンとハンマーで殴られた気分だった。
何を浮かれていたんだ私は。ライさんはただの友達だと、思いを悟られないよう、今まで過ごしてきたのは私じゃないか。
そんな私の葛藤にライさんはただただ気遣いを見せる。
「な、ナナリー。もうすぐ駅に着くよ!」
ああ、ライさんを困らせてしまった。
いけない、それだけは。この買い物は、楽しい思い出として、
この想いは実らなくても、せめて美しい思い出として残して欲しい。だから――
「え…本当ですか!私、電車に乗るの久しぶりなんです!」
私は、わがままを言わない、相手を否定しない、行動しない。可愛い人形を演じ続ける。
§2−code:L
イケブクロ商店街にやって来た。休日なせいか、がやがやと人で賑わっている。
僕は、人の波を出来るだけ避けるように、ナナリーの車椅子を押した。
「さて…時計屋さんはどこかな?」
「あ、あっちの方に時計のチク、タクという音がたくさん聞こえます」
「凄いな。こんな人混みでも聞き分けられるんだ」
「はい!」
元気よく返事をするナナリー。役に立った事が嬉しいのかもしれない。
しかし、これだけの音から聞き分けられるという事は、逆にナナリーの耳には、この賑やかさは大変うるさいのではないか。
少し急ぎめに時計屋に向かう。人をひょいひょい避けて進むのだが、これが結構難しい。ナイトメアなら楽なのだが…
「ふぅ……」
「あ、すみません…重い、ですよね」
「ナナリーが、重い…?」
確かに車椅子を左右に動かしながら進むのは大変だが、ナナリーの体重でそう変わるとも思えない。
「ふふふ……」
「ら、ライさん、なんで笑うんですか!」
「いや…ナナリーも女の子なんだなって……」
「わ、私だって体重くらい気にします!……あ、こんな大声で私……恥ずかしい」
言葉通り恥ずかしさで真っ赤になったナナリーは本当に愛らしい。
なんて思っていたら時計屋についた。
「さて、どんな目覚まし時計がいいかな…?」
「お兄様が喜ぶものはどんな時計でしょい?」
「う〜ん…」
悩む。色は黒、シンプルだがしかし機能的なデザイン、バランスのよい左右対称…など彼の好きそうな物を思い浮かべる。
しかし、やはりナナリーと選ぶなら、デザインよりも重視すべき点があるだろう。
「あ…こっちに色んな目覚まし時計があるね」
「どんなものでしょう?」
「え〜と…」
目覚まし時計の、アラーム音が特殊な物を探す。とりあえずめぼしい物を見つけては、アラームを鳴らしてみた。
『ダダダダダ!』「きゃっ」「銃撃音なんて不謹慎だね…」
『起きろ!この脆弱者が!』「あら?」「なぜ皇女が…」
『寝ていいのは、起きる覚悟のあ「ブチッ」……』「え?」「次行こうかナナリー」
『全力を挙げて起きるのだ!!』「はぁ…」「全力で次行こう」
etc.………結局色んな時計を試したところで、最終的に2人の意見は一致して、
あるシンプルなデザインの目覚まし時計を買うことにした。
「これならルルーシュも喜ぶよ」
「はい!」
「さて……じゃあ、帰ろうか?」
「……はい。……あ、でも…その」
「ん?」
とりあえず用件は済ませたので、名残惜しいが、帰ろうと思ったのだが、ナナリーが弱々しく口を開く。
「あ、あの……」
ナナリーかわいすぎ支援
>>809 あ、2行目「時計でしょい?」は「時計でしょう?」ですね。すみません
支援。しかし、今日は人が少ないな
支援がんばろう
∫2−code:N
イケブクロ商店街に着き、時計屋さんを探すことに。
ライさんは、私のために、車椅子を右へ左へと人を避けながら進んでいく。
そんな小さな気遣いも、ライさんには当然のこと。でもそれが、今は私だけに向いている。
独占欲と、そしてライさんの周りの人達への優越感と、少しの罪悪感が渦巻く。
そんな中、音が聞こえた。チク、タク、チク、タク……この音は…。
「あ、あっちの方に時計のチク、タクという音がたくさん聞こえます」
「凄いな。こんな人混みでも聞き分けられるんだ」
「はい!」
ライさんの役に立てた。迷惑をかけてばかりいる私が役に立てた。ああ、絶対今の私はにやけている。
普段かけている迷惑を考えればほんの小さな事だが、それでも嬉しい。
役に立てたことが、ライさんに褒められることが。
嬉しさでいっぱいになったところでライさんが少し疲れたように息を吐いた事にハッとする。
「ふぅ……」
「あ、すみません…重い、ですよね」
「ナナリーが、重い…?」
なぜか疑問形のライさんだったが、私の推理はきっと当たってるだろう。昨日咲世子さんのお菓子を食べ過ぎたのを後悔する。
「ふふふ……」
「ら、ライさん、なんで笑うんですか!」
「いや…ナナリーも女の子なんだなって……」
「わ、私だって体重くらい気にします!……あ、こんな大声で私……恥ずかしい」
突然笑い出すライさん。どうやら重いとは感じてなかったようで安心したが、笑い事ではない。
想い人に太っているなんて思われたら、どんなにショックなことか。
と、ライさんの笑いに、少しだけ怒っていたら、どうやら時計屋に着いたようだった。
「さて、どんな目覚まし時計がいいかな…?」
「お兄様が喜ぶものはどんな時計でしょう?」
「う〜ん…」
悩むライさん。恐らく、デザインだけでは決めかねてるのでしょう。私を気遣って…
しかし、私はそこで自分も選ぶとは言い出せない。
「あ…こっちに色んな目覚まし時計があるね」
「どんなものでしょう?」
「え〜と…」
ライさんが、アラーム音が特殊な目覚まし時計を次々持ってくる。
一緒に悩んで、お兄様の時計を選ぶのはとてもとても楽しい。
しかし、楽しい時間というものは思いのほか早く過ぎてしまうもので。
時計を選び終わり(それはそれは素晴らしい時計なのだ)、ライさんが帰ろうかと尋ねてきた。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。もっと一緒にいたい。もっと楽しんでいたい。そんな思いが私の中で暴れ出す。
ほんの少しだけ。このために準備したんだ。だから、ほんの少しだけ勇気を口に出す――
「あ、あの……。お弁当作って来たんです。…だから、その…一緒に…」
恥ずかしさに負けて、結局最後までは言えなかった。やはり私に勇気は無い。
しかし、一応ライさんには伝わったようだ。
ふっ、と音がするような雰囲気で、ライさんが優しく話し掛ける。
「じゃあ、あっちの公園で食べようか」
「はい!!」
ああ、絶対今の私はにやけている。
一生懸命作って良かった。
支援
支援
§3−code:L
ナナリーがお弁当を作ってきてくれたので、近くの公園で食べることに。
まだナナリーと、2人でいられることに、喜びを感じる。
こんな事考えていたらルルーシュに怒られるかな?でも、君のために時計を買いに来てるんだから、これくらいは許して欲しい。
「さて…ここらへんにシートをしいて……ナナリーも座るよね?」
「あ、はい」
頷くナナリーにすっと近寄る。シートに座らせるため、彼女を持ち上げるだけのその行為。
だが、まったく下心がないかと言えば、それは嘘になる。
「動かすよ」
「……きゃっ」
「動かすって言ったのに」
「でも…恥ずかしいものは恥ずかしいです」
やわらかい感触にドキドキしながらも、ナナリーをシートに下ろし、手を離す。が――
ナナリーが、一向に離れない。嫌々をするように首を振り、全身を押し付けてくる。
甘い匂いと柔らかな感触に耐え、かろうじて残る理性で話し掛ける。
「ナナ…リー?」
「嫌です……離さないで、下さい。ライ…」
ズキンと胸が痛んだ。それは、普段の彼女からはほとんど聞けないお願いの言葉。
しかし、彼女の、今まで隠していた1つの感情を見せる言葉。
離さないで。そう言う彼女の手は震えている。その事に苛立ちを感じる。
どうしてこんなになるまで、僕に頼ってくれなかったのか。どうして、今まで僕に隠していたんだ。
ナナリーのホントウを見ることが出来た喜びよりも、そちらの気持ちの方が大きい。
そして、気付く。ああ、僕はナナリーが好きなんだ。だから悔しいんだ。今まで彼女のホントウを見つけられなかった事が。
溢れ出る強い思い。僕は、その全てを乗せてナナリーを抱きしめた。そして―――
支援
支援
支援
∫3−code:N
お弁当を食べるために公園に。そしてライさんが私が用意していたシートを敷く。
「さて…ここらへんにシートをしいて……ナナリーも座るよね?」
「あ、はい」
近寄るライさんに、緊張する。夜、ベッドに運んでもらった事は何度もあるが、何度やっても慣れない。
動かすよ。そう言って私の体を抱えるライさんに、思わず声を上げるが、笑われてしまう。
ライさんは何も思わないのだろうか。と悲しくなる。自分の欲深さに嫌悪しても、止められない。
離れていくライさんの体。消えていく温もり。嫌。嫌。嫌。もっともっともっともっともっと――
「ナナ…リー?」
――気付いたら。彼の体に抱きついていた。
いけない。ライさんに、悟られてはいけない。私の想いを気付かせたら、きっと、今の関係は崩れてしまう。
そんなの嫌だ。だけど、だけど、この温もりを離したくない。
離さないで下さいライさん。私を抱きしめて、ライさん。私を……好きでいて。
「嫌です……離さないで、下さい。ライ…」
言ってしまった。愕然とする。
ハッと息を呑むライさん。天然だけれども、何故こういう時は彼は聡いのだろうか。
もう終わりだ。私の想いを気付かれてしまった以上、この関係も終わり。
優しい彼は、私を傷つけないように、自分を傷つけるかもしれない。
だから、その前に、せめて自分から終わらせよう。そう思った時、
「好きだよ、ナナリー」
彼に、ライさんに抱きしめられた。
お猿さんかな?
うわーん投稿しすぎで規制ばっか。
19時頃に続き投下します
なるほど、実験的なものってこういう事か
そりゃ長くなるな
うーん。2つの視点から見るって言うのは面白いやり方だけど、投稿する時間帯がこの時間帯だと無理があったのかな。まだ人が少ないし・・・。
対策としては人が多い時間帯に投下するか、片方の視点を先にすべて投下し、その後でもう片方というやり方でないと、今回みたいにもろに規制にかかるみたいだし。
>>797 ライの弁当は毎日あのスシーツなのかwww
そういえば、チョウフでの出撃当日ライが体調を崩してたのは前日にセシルさんのスシーツを完食したせいだというのは事実なんだろうかwww
あれ?この時間帯って、人少ないんですか?
投下しても大丈夫かな?
>>824 全力でお待ちします
しかし、スレを立ててまだ一週間もたたないのに、もう800を越えてるとは…
これからにござる…
ここ数日投下量が凄まじいな。
>>829 支援任せて
§4∫−code:L&N
「好きだよ、ナナリー」
――いつから好きだったのか。妹に近い存在だったから、やはり気付かなかったのだろうか。
――どうして、彼は自分を好きだと言うのだろうか。そんな事、ありえないはず。でも…
「好…き…?」
「うん。僕は、君が好きなんだ。たぶん、ずっと前から」
「だって…そんな、嘘です」
「嘘じゃないよ」
――嘘でこんな事は言わない。でも、それを信じられないのは、きっとナナリーは、踏み込む事を恐れているから。
――嘘じゃない。ではライさんは本当に私が好きなのだろうか。でも、それは、きっと、私じゃない。
「だって……私、本当は、ライさんの思ってるような子じゃありません!」
「そうなの?」
「そうです。私…本当は、わがままで、他の人に嫉妬ばかりして、本当に、本当に嫌な性格で……」
「他には?」
「え…?」
――これが、ナナリーの苦しみ。いつも迷惑をかけている事で、自分の意志を通す事を恐れている。でも…
――他?そう言われても思考が追いつかない。だってだって、本当の私は醜くて、汚くて…
「だってさ。それもナナリーなんだろう?」
「あ……」
「僕は、ナナリーが好きなんだ。そういう本当の心も含めて、ね」
「ライ、さん…」
「だから、我慢しなくていいよ。本当のナナリーを僕には見せて構わないよ」
試演
>>829 恐るべきは、何時如何なる時に職人方の支援の手を休めない
スレ住人
他スレの風評はそのような形に落ち着いた
と言うわけで支援致します!
――ナナリーは強い。ずっと1人で、弱い心を隠して生きてきて。
――どうして。ライさんはどうしてまだ自分を好きでいてくれるのか。こんな弱い心を持った私を…
「私…わがままですよ」
「構わない」
――でも、弱い心から目を背けては、前には進めない。だから、もし自分に出来るなら、彼女を救ってあげたい。
――醜い私を、ライさんは抱きしめ続ける。醜い、汚い、弱い私を。でもそんな私をライさんは好きだと言った。
「私…いっぱい甘えちゃうと思います」
「それは嬉しいな。ぜひとも甘えてくれ」
――だから、怖がらないでナナリー。聞かせて欲しい。君の本当気持ちを。
――だから、勇気を出そう。ライさんの気持ちに答えよう。受け身な所は変わらないけど、でも、前に進もう。
「ライさん…好きです」
「ライ、ってさっきは呼んでたみたいだけど?」
「う……」
――ナナリーのわがままを受け止めるのだから、僕のわがままも少しは受け止めてもらおう。だって、醜い心は僕も同じ。
――少し意地悪な所は変わらない。だけど、それはつまり、本当の私も、受け入れてくれている事の現れ。だから、嬉しい。
「好きです……ライ」
「僕も好きだよ、ナナリー」
――でも悔しいから少し仕返し…
「でも、お兄様が一番好きです」
「そ、そうか……そう、だよね…」
「うふふ、冗談です♪」
「な……ナナリー!こいつー!」
「きゃー!」
スシーツ(涙)
∬EX−code:Lelouch
「ふ…ふふ…」
笑いが止まらない。理由は明確だ。
ナナリーが、最愛の妹ナナリーが、俺のために目覚まし時計を買ってくれたのだ。
黒の騎士団の活動の忙しさゆえに、構ってやれなかい事が唯一にして最大の懸念事項だったのだが…。
愛されているじゃないか俺。
「くふふ…」
ライと2人きりで買いに行ったというのは最初は気に入らなかったが、その気持ちもどこかへ吹っ飛んだ。
あのナナリーの笑顔…。ライ、お前にならナナリーを任せられる。俺は確信したよ。
お前はスザク以上に信頼できる友となった。ああ、明日からは「義兄さん」と呼ばせよう。素晴らしい考えだ。
「ふふふ…と、いかんな」
もう夜も遅い。せっかくナナリーと義弟が買ってくれた目覚まし時計を無駄には出来ない。
今日は早めに寝よう。
さあ、明日の朝が楽しみだ……
―――――…
時刻・午前6時29分54秒。
55,56,57,58,59……
ピッ
支援
支援砲火
感謝します、では投下します。
作者:余暇
タイトル:星降る夜は、君と願いを
カップリング:ライ×カレン
時期的には、騎士団カレンED後、冬の設定です。
!?
『ぶるあああぁぁぁぁあああ!!!』
「ほあああっ!?」
何だ!?なぜあの忌々しいあの男の声が、聞こえる!?
目覚まし時計だと!?馬鹿な、ナナリーと義弟がこんな趣味の悪いアラーム音を選ぶものか!?
『ぶるああ 「黙れっ!!」……ぶるぅぁ』
黙れと言ったら本当に静かになった。何だこの無駄なハイクオリティは。くそ、なんなんだこれは!?
「おい、なんなんだこのアラームは?」
「あ、お兄様。すごい!もう起きたのですね!ぶるぅあ」
「良かったよルルーシュ。これで今日は遅刻しないね。ぶるぅあ」
「な……」
おかしい。なんなんだその“ぶるぅあ”とは。どうしてしまったんだ2人とも。
嫌だ。なんだこれは。新手のギアスか!?
『ぶるあぁぁ、ぶるあぁぁ、ぶるあぁぁ』
「あ、携帯だ……ってルルーシュ?どうしたんだい?ぶるぅあ」
「もうやめてくれ…うあああああああああああ!!」
『お兄様!起きて下さい!』『ルルーシュ、起きて!』
「……はっ!」
ここは…俺の部屋……?まさか…今までのは…夢?ハハ、そうか…なんだ……良かった……。
『お兄様、もう朝ですよ!』『また遅刻しちゃうよ、ルルーシュ!』
ん?この声…。目覚まし時計から……?
なる程、録音した音声を流せる仕組みか……。まったく駄目だな。これは録音し直しだな。
“ルルーシュ”を“義兄さん”に変えてもらわなくては。いや、まずは先に2人に起きた事を伝えなければな。
ぶ…ぶるぅあ
うわ、もしかして被ったか!?
申し訳ありません、後にします、そして支援。
>>840 ちょっストップストップ
まだ他の方が投下中にござる
>>843 大丈夫。ギリギリ終わった
という訳で実験作『目覚まし時計―code:L&N』でした。支援どうも。
てか今回ネタがメインだったので、SSの内容に悩んだのですが…
せっかくだから、色々ためしてみました。視点変更などなど、不完全ではありますが。
まああまり考えないで1日くらいで作ったので、作る方は楽でした。
不出来な作品ですが、楽しんでいただければ幸いです。
あぁ最近ネタくらいしか投下してない気がする…
いや、長編にチャレンジしようかと考えていたら大変な長さになって…
ぶるあああぁぁぁぁあああwwwww
欲しいwww
>>845 GJでした!ナナリーかわいいよナナリー。
規制かかったみたいなんで投下しても大丈夫かなとは思ったんですが、
思ったより早く復活してたんですね、すみませんorz
>>845 先生(保管庫の管理人卿)も大変満足しているでござろう
某も鼻血物のSS投下、感謝感激にござる
>>847 いえいえ、こちらこそ早めに投稿してすみません。
誰かが投下する前に終わらせたかったので
>>849 本当にすみませんでした、投下のタイミングむずかしいですね。
では、改めまして投下します。
支援
支援
『星降る夜は、君と願いを』
最近僕には、新しい日課ができた。
それは天体観測。きっかけは二週間ほど前にさかのぼる。
(二週間前)
「ライ、ごめん。また一緒に図書館で本を探して欲しいんだ。」
一週間後に迫っていた試験に慌てたスザクに頼み込まれ、僕は彼とともに、図書館で
参考書探しに追われていた。ちなみにルルーシュも一緒だ。
「本当にお前はしょうがないやつだな。こうなることがわかっていたなら、もっと早くから試験勉強をするべきだ。俺だけならともかく、ライにまで迷惑をかけて。」
「本当に二人には悪いと思ってるよ。自分でも頑張らなきゃ、って思ってる。でも、どうしても試験範囲に追いつけなかったんだ。」
「言い訳は聞かん。そもそも、今更慌てて詰め込んだところで・・・。」
「うぅ、ひどいよルルーシュ・・・。」
「まあまあ、二人とも。今は早く目的の本を集めよう。かなりの量だから急がないと。もっとも、それら全部を今から暗記できるとは思えないけど。」
「うわっ、ライまでそんなこと言うの!?」
軽口を叩きつつ、僕らは手分けして参考書を探して回った。
支援
「ん・・・?これは・・・。」
ふと、僕は一冊の本に目をとめた。それは天文学に関する本だった。
「星か・・・。昔、よく彼女と一緒に夜空を見上げてたっけ。」
僕は今からずっと昔、妹と一緒に星空を見るのが日課になっていたのを思い出した。
毎晩のように星空を見上げ、どちらが多く流れ星を見つけられるか、競争したっけ。
そんなことを考えながら本に夢中になっていると、ルルーシュがやってきた。
「そんな所でさぼっていると、スザクに怒られるぞ。」
「あ、ルルーシュ。しまった、参考書探さなきゃ。君は終わったの?」
「ああ、ついさっきな。だからそっちを手伝ってやる。」
「ごめん、助かるよ。」
僕は読んでいた本を片付けると、ルルーシュと二人で参考書を探す。
「ところで、さっきは何の本を読んでいたんだ?」
「ああ、天文学の本だよ。昔、妹と一緒に星を見ていたことを思い出してたんだ。」
「星か・・・。そういえばまだナナリーの目が見えていた頃、俺もよくナナリーと一緒に星空を見ていたな。どちらが多く流れ星を見つけることができるか、競争してたよ。」
そう言うと、ルルーシュは懐かしそうに目を細めた。
「そうか、僕たち二人とも、することは同じだな。」
「フッ、そうだな。」
そんなことを話しながら、ふと思った。
(そうだ、また夜空を眺めてみようかな。)
こうして、僕の天体観測の日々が始まった。
>>848 ここは皇帝陛下とお呼びするべきではないか?
支援だ
支援
ある日、私、紅月カレンは租界での買い物を済ませ、帰路についていた。
年の暮れも迫り、日に日に寒さが増してきていた。
「ずいぶんと寒くなったなあ・・・。」
そんなことを考えていると、街中のスクリーンに映し出されたニュースが目に入った。
「今週末、ふたご座流星群がピークを迎えます・・・。」
「流星群・・・。星か・・・。」
ふと、私は小さい頃を思い出す。母や兄と一緒に星空を眺めていた頃を。
(誰が一番多く流れ星を見つけられるか、三人で競争してたなあ。お母さんやお兄ちゃんは見つけてたのに、私だけ見つけられなくて、とうとう私が泣き出しちゃって。
そうしたら、お兄ちゃんが私と一緒に探してくれるって言ってくれて。初めて見つけられた時は、すごく嬉しかったなあ。)
私は、懐かしさで胸の奥が熱くなるのを感じた。
(そうだ、また流れ星を探してみようかな。その時は、彼も一緒に・・・。)
私は、最愛の人を星探しに誘うことを決めた。しかし、星空を眺めるなどというロマンチックな思考が、普段は男勝りな私なんかにあるということを彼に知られるのが妙に恥ずかしくて、
結局、流星群がピークを迎えるその日まで誘えずじまいだった。
860 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 19:16:32 ID:iIHz3oil
>>856 先生の方が響きが良いような…
後で保管庫の管理人卿に聞いてみようか?
その日、僕は黒の騎士団のアジトで、書類整理に追われていた。特区日本が成立し、僕はゼロから重要なポストを与えられていたため、必然的に仕事量が多かった。
その日は土曜日ということもあり夜遅くまで残っていると、最後までアジトに残っていたのは僕とカレンの二人だけになっていた。ゼロは用事があるとかで先に帰っていた。
「ふう、やっと片付いたか。」
「お疲れ様、こっちも終わったわ。」
「ありがとう、カレンのおかげで予定よりずっと早く終わったよ。」
「いいのよ、気にしないで。コーヒー入れてくるね。」
「うん、ありがとう。」
カレンは席を立っていった。
(そういえば、今日が流星群のピークなんだよな。)
天体観測を始めてから二週間でわかったことの一つが、今日がふたご座流星群のピークであるということだった。
そのことがわかってからというもの、僕は恋人であるカレンを誘って一緒に見ようと思っていたのだが、仕事が忙しくて今日まで誘えずにいた。
(今日こそは誘おう。)
そう思っていると、カレンがコーヒーの入ったカップを二つ持って戻ってきた。
「お待たせ。熱いから気をつけて。」
「うん、ありがとう。」
それから二人は他愛もない話に花を咲かせた。しかし・・・。カレンの様子が何かおかしい。時々ちらちらと僕の様子をうかがってくる。
(どうしたんだろう、相談事かな?)
支援
「あのさ・・・、ライって流れ星に興味ある?」
「え、流れ星?」
カレンから出てきた言葉は意外なものだった。
「今日さ、流星群のピークなんだって。だから、その、もしよかったら私と一緒に・・・。」
顔を赤くしながらそう言うカレン。僕の方から誘うつもりだったのに逆に彼女の方から誘われて、僕は驚くと同時に嬉しかった。
彼女も僕と同じで、星空に興味があることがわかったから。
「うん、いいよ。一緒に見よう。本当は僕から誘うつもりだったんだ。」
「え、ライも?あなたも星に興味あったんだ。私、普段が男勝りだから、こんなこと言ってもイメージに合わないとか言われそうで恥ずかしくて・・・。」
「そんなことないよ。すごく素敵じゃないか。僕も本当はもっと早く誘いたかったんだけど、最近忙しくて今日まで誘えずにいたんだ、ごめんね。」
「ううん、あなたが私と同じこと考えてるってわかって、すごく嬉しかった。それじゃ、早速見に行きましょう。この辺は租界よりも暗いから、流れ星も見つけやすいはずよ。」
「うん、行こう。」
こうして二人は、コーヒー入りのカップとタオルケットを持って、外に出た。
「あ、今流れた!」
「えー、ライまた見つけたのー!?私まだ見つからないよー。」
流れ星をどちらが多く見つけられるか競争を始めて三十分近く。
僕は既に十個近く見つけていたが、カレンはまだ一つも見つけられずにいた。
「うー、ライばっかりずるいよー。私だって見つけたいのに。」
「まあまあ、そう焦るなって。そのうち見つかるよ。ピークはこれからだし。」
すねるカレンを僕はなだめていた。頬を膨らませるカレンもまた、可愛かった。
「あ、今笑った。どうせ私のことバカにしてるんでしょ?」
「違うよ。すねてるカレンも可愛いなと思って。」
「バ、バカ!な、何言ってるのよ!からかわないで!」
突然、顔を真っ赤にして、カレンはそっぽを向いてしまう。
(怒らせるようなこと言ったかな・・・?)
それからしばらくして、カレンがつぶやいた。
「私も流れ星が見たい・・・。」
「カレン・・・?」
「私も、あなたが見てるのと同じ世界が見たい。同じものを見て、同じことをして、一緒に笑いながら歩きたい。
別々なんて嫌。寂しいよ・・・。」
そう言いながら、膝を抱えるカレン。そんな彼女が、僕にはより一層、いとおしく思えた。
彼女に寂しい思いをさせたくなかった。だから・・・。
支援
支援
>>829 やっぱり、投下するなら夕方7時以降だよ。ラッシュ時間だと携帯で閲覧してても電波悪いし。
sienn
「カレン。」
「え?あ、ちょっと!?」
僕はカレンを抱き寄せると、自分のタオルケットの中に入れてあげた。二人の顔が自然と近くなる。
「な、何するの!?」
「これなら、別々じゃないだろ?一緒に流れ星を探そう。」
「ライ・・・。うん、ありがとう・・・。」
カレンはそう言ってほほえむと、僕に体を預けてきた。
その時、突然流れ星の数が増えだした。それこそ、探す必要のないくらいに。
「わあ、綺麗・・・。」
「そうだね。」
僕らはしばらくの間、何も言わずに流れ星を眺めていた。
「ねえ、ライってさ、本当に魔法使いみたいだね。一緒に探してくれるって言った途端、これだもの。」
「そんなことないよ、偶然ピークが訪れただけさ。」
「ううん、私にとって、あなたは魔法使いでもあり、愛しのナイト様だわ。いつだってそばにいて私を守ってくれるし、
幸せな気持ちにしてくれる。だから、大好き・・・。」
「カレン・・・。」
二人は、どちらからともなく、唇を重ね合わせた。そんな二人を祝福するかのように、満天の星空が輝いていた。
おまけ
「お兄様、流れ星は見えますか?」
「ああ、たくさん流れているよ、ナナリー。」
俺はクラブハウスの外に出て、ナナリーと一緒に星空を見ていた。
「ユフィお姉様も、この空を眺めていらっしゃるのでしょうか。」
「ああ、必ず見ているさ。」
「懐かしいです。お兄様やユフィお姉様と一緒に流れ星を数えていた頃のことが、
瞼の裏に蘇ってきます。いつかまた、皆さんと一緒に同じ星空を見られる日が来ますよね?」
「ああ、きっと来る。その時はナナリー、お前の目も見えるようになっているさ。」
「・・・はい!」
(そうだ、お前の目はいつか必ず光を取り戻す。俺が取り戻してみせる、必ず・・・!)
>>860 いやまぁなんつーかそう思ったんだスレ的に・・・
以上、投下終了です。
タイトルは『星降る夜は、君と願いを』、CPはライ×カレン、
設定は騎士団カレンED後の冬です。
途中で割り込んでしまい、すみませんでした。
あ、流れ星だ。
GJGJGJ…
カレンって意外と乙女チック
>>871 GJ!素晴らしい。
実にロマンチックでした。
今から投下しても大丈夫かな?
GJ
なんかライに流れ星って似合うね
ところで投下中に皇帝だ先生だと雑談してる奴って馬鹿なの?死ぬの?
>>874 言葉遣いを丁寧に
支援にはなってるし容量も有るから
別にいいとはおもう
>>874 キレないキレない。
どうしても支援で費やしてしまうスレだから、少しくらい目をつぶろうぜ。
>>874 わかるけど、言いすぎ
大丈夫そうなのでいきます。
生まれて初めての投下。お手柔らかにお願いします。
題名は「恋の力は偉大也」
CPはライ×カレンです。
注意:
1.黒の騎士団 カレンルートED後
2.ヴィレッタは千草のまま。扇さんとラブラブです。
3.はて、扇さんってこんな性格だったかしら。
4.特区成立後なのにKMF残ってますが、まあそこはそれ。自衛用ってことで。
(女は恋をすると変わるというが)
扇は、格納庫で肩を寄せ合っているライとカレンを微笑ましく眺めながら思った。
(あのカレンが、なぁ)
『恋の力は偉大也』
二人は、KMFの整備を終えて、青月下の足元に座って談笑している。
ライの肩に頭を預けながら話すカレンの表情はとても柔らかい。
黒の騎士団が、まだ扇グループだった数ヶ月前には全く考えられなかったことだ。
あの頃は皆、余裕など無く、日々を生き延びるだけで精一杯だった。
カレンは、その中でも貴重なKMF操縦技能を持つグループの主戦力としてプレッシャーに
耐えなければならなかった。加えて、生死不明の兄、紅月ナオトの仇を
取らんと気負っていた彼女に、気の休まる時など無かったことは想像に難くない。
それは、ゼロが彼らを率い、黒の騎士団へとその名を変えた後もそうだった。
879 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 19:49:24 ID:E5FxGwEd
支援
* * *
ライに何を言われたのか、カレンの頬が赤く染まる。それを見て微笑むライの、
カレンに向ける眼差しはとても優しい。ライがどれ程カレンを大切に思っているのかが
わかった気がして、扇は嬉しくなった。彼はナオト亡き後、カレンのことを実の妹のように、
実の娘のように可愛く思っていた。
以前扇は、ライに千草の手作り弁当を見られた時、誤魔化す為にこう言ったことがある。
「お前もカレンに弁当を作ってもらったらどうだ?」
苦し紛れに言った事だったが、本心でもあった。
本当は扇は、カレンにはレジスタンスに参加などせず、年頃の女の子のように
笑い、遊び、恋をして欲しいと思っていた。だが扇グループを、黒の騎士団を
取り巻く状況はそれを許さなかった。彼女以上にKMFを操れるパイロットなど
いなかったし、ゼロの目に適うパイロットもまた彼女以外に存在しなかったのだ。
だが、ライが黒の騎士団に入団してからは状況は変わった。彼はカレンに勝るとも劣らない
KMF操縦技能と、的確な状況判断能力でゼロの信頼を得て、確実に彼女の負担を減らしていった。
その時から、彼女の余分な気負いが徐々に無くなっていった気がする。
二人が"黒の騎士団の双璧"と呼ばれるようになったのも、その頃からだ。
支援
* * *
今度はライが口を押さえて顔を赤く…と思ったらカレンも同様に顔を赤くし、唇に触れながら、クスクスと笑っている。
(なんだ。何をした。けしからん。キキキキスなどもっての外、まだお前らには早いぞ!)
にわかに父親心がもたげ、問い詰めたくなる扇。
幹部達だけが知っている事だが、ライはハーフとはいえ、キョウト六家の宗家、皇の血筋を引いている
―余談だが、それを知った玉城がライに媚を売ろうとして井上に殴り飛ばされた事は記憶に新しいー。
思えば、ライとカレンは似ている。日本人とブリタニア人のハーフであること、KMFパイロットであること、
そして愛する母親、愛する兄弟の存在を持つこと。距離が近くなるのも当然かもしれない。
二人の間に流れる空気が変わったと思ったのは、枢木スザク捕獲作戦後に行方不明になったゼロとカレンを、
ライが皆に無断で探しに行ってからだ。
ブリタニアのKMF、ガウェインを強奪し戻ってきたカレンが、痛々しいほどに落ち込んでいたのは印象に残っている。
その後、ライから通信が入り、「ライ…ライッ…!」と呟きながら、血相をかえて迎えにいったことも。
ライが気を失ったまま戻ってから、カレンは彼を、前にも増して甲斐甲斐しく世話をするようになった。
少し頼りない彼氏の世話を焼く彼女。誰が見てもそう感じただろう。
* * *
どうにかして心を鎮めた後、そういえば昼飯の時間だと気付き、弁当箱を取り出す扇。
見れば、ライとカレンも弁当を食べている。箱の色が同じところを見ると、カレンが二人分作ってきたのだろう。
図らずも、あの時ライに言ったことが本当になったわけだ。本当に微笑まs
(なっ、あ、あ〜んだとう!?俺だってまだ千草にしてもらったことがないのに!)
最早思考が明後日の方向へ飛び立ちつつある扇。
二人がはっきりと恋人となったのは、おそらくブリタニアのユーフェミア皇女が立ち上げた、特区日本のセレモニー後だ。
あの時、ライが撃たれたと聞き、真っ先に現場に駆けつけたのはカレンだった。
ナオトを喪った時のことを思い出したのだろう。皆がどれだけ言っても、彼女はライの体を抱きしめ、
決して傍を離れようとしなかった。ライの命に別状が無いと知った後でも。
あの後、病室で二人きりになった時に、何かがあったのだろう。
何かが。
支援
* * *
「許さんぞっ二人とも!そういうことは結婚してからだっ!」
気付いたら扇は立ち上がり、叫んでいた。何やってんだこのおっさん。
当然の事ながら、ライもカレンも事態が掴めず、目を瞬かせている。悔しいことに「あ〜ん」は続いているらしく、
カレンがハンバーグをライの口元に運んでいるところだった。
「えーと…扇さん?」
「扇さん、どうしちゃったの?」
二人から怪訝そうに声をかけられ、我にかえる扇。どこぞのシスコンばりの狂乱っぷりである。
「あ、…いや、すまん…」
気まずげに、腰を下ろす扇。
(カレンの変化をしみじみと考えていたはずが、いつの間にか二人の不純異性交遊の事になっている。
いかんいかん。思考を切り替えねば…)
漂う気まずい空気を変えようと、扇は頭に浮かんだことを吟味せず口にした。
「しかしカレンもライと付き合うようになって可愛くなったなぁ。以前なら大股開いて寝こけるなんて当たり前…」
ごすっ
扇の頭が揺れた後、前のめりに倒れる。カレンの右ストレートに顎をきれいに打ち抜かれたと認識したのは
倒れる寸前のこと。残る力を振り絞り、千草の弁当だけはこぼさぬ様死守する男・扇。
そしてカレンの技の切れにドン引きするライ。
薄れ行く意識の中、彼は思う。
(あー、恋人ができた娘なんて、そんなもんだよな…)
そして意識が途切れた。
支援
投下は以上です。
トリップが途中で変えてしまいました。サーセン。
どうすればHNと一緒に表示できるかがわかりませんでした…
>>保管庫管理人様
HNは髭でお願いします。
支援くださった方、ありがとうございました。
GJ。
扇さんが兄と言うより父親ぽくって笑った。
>>887 GJ!!いいなーこのホノボノとした感じ。
しかし、これで初投下とはね・・・。羨ましいよ。その才能。
しかし、今日はライカレが大漁だな〜。
凄く嬉しいが、それだけ本編が不遇だということの裏返しと思うと、少し悲しい。
>>888 なんか、14話で死亡フラグが漂ってましたが。
そういえば、金髪の英雄の方も、副司令官の方に反乱されて、泣く泣く殺すことになりましたね。
>>874 空気を読まず雑談を割り込ませる猛者も中にはいるだろうが、コメ書いて送信したらえらいスレが流れてたなんて経験はあんたにだってあるはずだ。
けんか腰なコメは控えたほうがいい。
>>887 扇は娘を見守る父親そのものだなwww
>>764乙&GJ!
いいよ、いいよ!千葉さん!素敵だ!!
戦闘シーンも良かったです!
>>797 役得だ。役得以外の何物でもない。羨ましい。
セシルさんとスザクの天然っぷりやこういう時だけ空気の読めるロイドさんが、らしくてGJ!です。
おまけからすると、香水の元はカレンなのかな?
>>845 だが、断る!管理人卿は
>>731を保管すると信じるぜ!
『ぶるあああぁぁぁぁあああ!!!』噴いた!!
>>887 兄で父親な扇さん、不憫w
でも、自分だって千草とラブラブなんだからライ達も多目にみようぜw
違うな!間違っているぞ
>>830!
スレが立って、まだ、72時間経過していないのにレス数が900に届かんとしているんだぜ……
一スレ/三日まで、後約110レス&100分だから、さすがに72時間以内はないと思うが……
>>892 >さすがに72時間以内はないと思うが……
まだ分からんぜ?この時間帯になるとよく投下されるからな。
>>893 頑張れば4時間で推敲まで完了した作品を作ることも一応出来る俺が通りますよ
895 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 20:59:58 ID:phqjRqbp
SS投下したいんですが、支援してくださる方いらっしゃるでしょうか?
896 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 21:00:21 ID:AVniyroL
支援準備おkっすw
>>896 絶対保管のギアスの前には絶対遵守のギアスですら無意味だというのかwww
お呼びですか?ワラビ餅卿。
>>887 扇さんダメだった。温かく見守ってあげなきゃw
>>896 Mr管理人…投下するに決まってるます
こちとらまだ20近いネタが残ってるですよ!!
要望あった作品の続きも書きたいんで、あなたと同じ人外の道を往きます
902 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:08:47 ID:phqjRqbp
では、投下したいとおもいます。
一応、ゲーム中でノネットさんと戦った後の話として書きました。でもなぜかアーニャがでてきます。
文章読みにくいところはご自由に脳内変換してください。
このスレってまだ三日目だよな?なのに900を越えいる・・・凄すぎる。
904 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:13:25 ID:phqjRqbp
Baby Day Trouble
「いったいこの粉はなんですか?セシルさん。」
僕が今,、手に持っているのは緑色をした粉薬だ。見るからに怪しい色をしたこの薬は先ほどロイドさんから渡されたものである。ここ最近体の調子が悪
く、何か薬でもないかとロイドさんに相談したところ、この薬を渡されて「後はセシルくんに聞いてね。」といって猛スピードでどこかへ走りさってしまったの
だ。
「えーっと、なんでも『元気になれちゃう薬』ですって。」
セシルさんはなにやら説明書とおぼしき紙を本の山から引っ張り出して読み上げた。
「『元気になれちゃう薬』って、名前からしていいかげんですね・・・。」
「そうなのよ。それもこれをくれたのはロイドさんよ。・・・ライくんやっぱり飲まない方が身のためよ。」
「でもせっかくですし、ロイドさんにも悪いので飲みます。それにみんなに心配させたくないんで。」
この言葉にセシルさんも納得したような顔をしてくれた。そして説明書をまた読み上げる。
「『この薬はどんなに元気のない人でもたちどころに元気になる薬です。どんなに年をとった人でもピッチピチの若者になれちゃいます。』・・・どうやら試
作品のようね。本当にに飲むの?」
「大丈夫ですよ。ロイドさんもそんな変な薬まで開発するほど暇じゃないと思いますし・・・。」
といいつつも少し不安になってくる。いや、でもこれ以上みんなに心配をかけるわけにわいかない。
僕は勇気を振り絞って薬を飲んだ。なんか変な味だな。薬なんてそんなものか。
セシルさんはまだ説明書を熟読していた。几帳面な人だなと思いつつ横目で説明書をのぞいてみた。なにやら奇怪な字が見える。こんな字あったか?
違う、これは字がゆがんでいるんだ。気がついたときにはもう遅く恐ろしいほどの眠気が襲ってきた。まぶたがすごく重い。説明書の字がゆがみがすごく
なってきた。やばい、頭がフラフラする。
「ふむふむ・・・!!!待って!薬を飲むのやめて!半分でよかったのよ!半分で!」
セシルさんの声がだんだん聞こえなくなる。目の前も真っ暗に・・・。
バッターン!
「ライくん!ライくん!どうしましょう・・。誰かー!ロイドさーん!スザクくーん!」
支援
支援
ふむ、これでこのスレもチェックだな。
試演
908 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:18:15 ID:phqjRqbp
――――――――――――――――――――――――――
僕が目を覚ますとそこは特派の医務室のベッドの上だった。体がやけに軽い気がする。なぜか起き上がろうとすると体がうまく持ち上がらない。どうなっ
ているんだ。ふと自分の手を見てみた。異常に小さい。ムニムニしていてなんだか赤ん坊の手みたいだった。ふと、嫌な予感が頭の中をよぎった。そん
なはずない。現実的にありえないじゃないか。でも不安がぬぐいきれない。とりあえず鏡を見ることにした。たしか医務室には全身が写るような鏡がひと
つだけある。ベッドから降りようとするものの足が床まで届かない。というか僕、裸じゃないか。道理で寒いわけだ。なぜかベッドの上にあったワイシャツを
着ようとするものの大きすぎてすごくブカブカだ。ワイシャツだけで余裕に足の高さまでくる。手なんて余裕に30センチ以上余る。・・・僕の思っていた予
が的中している確立が30パーセントアップした。なんとかベッドを降りた僕は、鏡のところまで歩こうとした。なのに足が立たなかった。歩けない。すぐに
よろけて転んでしまう。仕方ないので四つんばいで歩行することに。俗に言うハイハイだ。・・・。予感的中率が10パーセントアップした。
ようやく鏡の前まで来た僕は自分の姿を見て愕然とした。叫び声を上げそうになったが何とかこらえる。いつもなら少なくとも170センチはあるであろう僕
の身長は1メートルもなかった。だいたい0〜2才児ほどの身長しかなかった。
そう、僕はあろうことか赤ん坊になってしまったのだ。
支援
910 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:21:04 ID:phqjRqbp
こんな姿を見られたらひとたまりもない。笑いもの確定。特派の恥。なぜ、こんなことになったのかよく考えてみた。・・・どう考えても理由はひとつしかな
い。あの薬のせいだ。いや、そうしか考えられない。若返るにしても若返りすぎだろ。僕はこのまま一生この姿なのか?そう思ったとたん、急に涙が出て
きた。どうやら涙腺が弱いのも赤ん坊の特徴らしい。なんだかかっこ悪いので必死でワイシャツで目を拭くものの涙が止まらない。グスグス。
「ライが倒れたのか。腹が減っていたからじゃないのか?」
「・・・セシルは何もいってなかった。」
「そうか、では違うのか。どれライの寝顔でも拝めにいくかな。」
医務室の外で聞き覚えのある女性の声がする。完全に忘れていた。今日はナイトオブナインとナイトオブシックスが視察にくるとセシルさんが言っていた
ような気がする。視察といっても2人とも結構頻繁に特派に顔を除かせているが。とか言っている場合じゃなかった。やばい、2人が入ってくる!隠れなく
ては!でもどこに?赤ん坊の僕にすぐさま移動できるわけないじゃないか。グシュグシュ。涙がとまらない!!!
僕があーこーしているうちに2人は入ってきてしまったのである。
支援
支援
913 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:23:48 ID:phqjRqbp
「ライ、ごきげんよう・・・っていないじゃないか。」
空になったベッドに挨拶をするノネットさん。僕の服が脱ぎ散らかしてあるのを見て首をかしげている。
一方僕はというとアーニャに発見されてしまったところだ。虚ろな瞳でこちらをじっと見つめている。動けない。金縛りにあったみたいだ。アーニャはポケッ
トから携帯を取り出し僕に向けてカメラのボタンを押した。ピロリンッと可愛らしい電子音が部屋に響く。
「・・・記録。」
「なんだ?なにを記録したんだ?」
ノネットさんがこちらにやってきた。赤ん坊の僕は、驚いたのと怖さとでまた涙が出てきてしまった。ようやく止まったというのに。どうすればいいんだ。グ
ズグズ。
「ふえっ・・・。」
なんて声をあげてるんだ、僕は!心の中で身もだえする。「ふえっ」ってなんだ、「ふえっ」って。どうやら舌もうまく動かないこともわかった。一応情報収
穫ができた。
「なんだ、この赤ん坊は?」
「ライに似てる・・・。」
ノネットさんが僕を抱き上げた。やっぱりというか案の定、胸に顔が当たる。普通なら喜ぶだろうこの状況に完全に喜べない僕。逆に息苦しい。必死で気
道確保しようと手で胸をどかそうとする。胸を触ってしまうのはこの場合はしょうがないと心の中で言い訳した。すいません、ノネットさん。
「・・・なんだ?そういうのは母親にもらうんだな。」
なにをいっているんですか、ノネットさん。そういうのはいっちゃいけない気がするんですが。(板的にも)アーニャもアーニャで今度は動画をとっているよ
うだった。さっきとは別の効果音が鳴り響いた。お願いですから止めてください。ブログにも載せないで下さい。末代までの恥になってしまう!
支援
915 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:26:41 ID:phqjRqbp
「動画で記録・・・。」
「次は動画か。で、こいつは誰なんだ?」
「・・・知らない。」
アーニャは少し考えた様子をした。何を考えているのやら。ロクなことではないのはわかるけど。
「・・・ライの隠し子?」
ええええええええ!!!!僕は心の動揺を隠しきれなかった。違う!僕はライだ!隠し子なんかじゃない!つくった覚えもない!つい声にでてしまう。
「もうにゃあいにゃ!あういふぉあうあぁ!」
なんて言いたかったかというと、「僕がライだ!隠し子なんていない!」といいたかったのだが舌が上手く回らないせいでいえなかった。そんな僕をノネッ
トさんはのんきに指で僕のほっぺたを触ってくる。
「なんだ、こいつ。ほっぺたがぷよぷよだな。」
つんつん触られるのはあまりいい気分ではなかったので顔をしかめて見るものの、逆に面白がって
もっと触ってきた。指が歯にくいこむ。
「ライの隠し子だったら誰が母親なんだ?」
ノネットさんまで変な考えをもち始めたとき、部屋の外で誰かがものすごいスピードで走ってくる音がした。医務室の扉があわただしく開くと入ってきたの
はセシルさんだった。そうだこの人に助けてもらおう。じっとセシルさんを見つめてみる。
「すいません、ライくん・・・ってきゃーーーーーー!!!!!」
セシルさんはノネットさんに抱かれている僕の姿を見るなり雄たけびをあげた。次の瞬間、背後に黒いオーラが出始めた。このオーラの色からして矛先
はどうやらロイドさんのようだった。
「セシルの子供・・・?」
「いっいえ。違います。あのっすいませんがその子をしばらく見ててもらえませんか?私はちょっとロイドさんを殴・・・ではなくて用事が出来たので。」
それでは失礼しますといいながら、にこにこ顔で医務室を出て行ったセシルさんは、扉が閉まるなりものすごいスピードでどこかに行ってしまった。待ってくださいセシルさん。僕はどうなるんですか・・・。
支援
支援
918 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:29:39 ID:phqjRqbp
「なんだ、セシルの子でもないのか。」
「じゃあ・・・誰の子?」
アーニャは僕を見ながら小首をかしげる。誰の子と言われても僕は僕でしかないのだが。アーニャの虚ろな瞳の中をじっとのぞいてみた。瞳の中には
僕がいた。赤ん坊姿の小さな僕。不意にまた悲しくなってきた。元に戻れるのだろうか。またナイトメアに乗れるのだろうか。止まっていたはずの涙がま
た出てきた。涙腺が弱いって本当にキツイ。赤ん坊もけっこう苦労していたんだなぁとしみじみ思う。
「・・・泣いてる。」
「まあ、赤ん坊は泣くのも仕事の一つだからな。」
「ノネット、貸して・・・。」
ノネットさんは僕をアーニャに渡した。赤ん坊は人にたらい回しされやすいのは前々から知っていたが、いきなり違う人のに抱かれるというのは結構不安
になるものだとわかった。よし、これからは赤ん坊をみてもこんなことはしないでおこう。
僕の不安をよそにアーニャの胸はノネットさんみたいに変な障害物は一切なく、快適な空間だった。僕はまた、アーニャの瞳を覗き込んでみる。瞳の中
に映った僕の顔が悲しい顔をしていた。あれっ?ゆがんで見えてきた。なぜ?眠気が襲ってくる。さっきみたいにまぶたが重くなっていく・・・。ZZZ
「ノネット、ライの隠し子寝ちゃった。」
「寝ることはも赤ん坊の仕事だからな。どれ、そのベッドに寝かせておこう。」
「うん・・・。ノネット、もう時間・・・。」
「そうだな、ではいくとしよう。ではごきげんよう、ライの隠し子。」
支援
支援。これは確実に今日中に次スレ移行ですね。
支援
支援
923 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:34:25 ID:phqjRqbp
目覚めると僕は医務室のベッドの上にいた。起き上がろうとすると先ほどとは違い楽に起き上がれた。そういえば着ているものはワイシャツ1枚。こんな
ところ人にみられたら大変なので急いでベッドの上にちらばっていた服を着た。服は僕の体にぴったりだった。ベッドから降りて鏡の前に立ってみるとそ
こにはいつもの僕がいた。元の体に戻れた。よかった!本当によかった!色んな意味でまた涙が出てきた。ゴシゴシ。
とりあえずロイドさんについてはセシルさんがなんとかしてくれたと思うので、僕が出る幕ではないだろう。とりあえず先に説明をせねばいけない人たちが
いる。でもどうやって説明しよう。
廊下を歩いていると、その《説明をせねばいけない人たち》に出会った。2人は僕を見るなり背後に黒いオーラを出し始めた。怖い、怖すぎる・・・。僕は無
意識のうちに足が一歩後ろへ下がった。顔ではそんな様子をみせずに黒いオーラはしだいに大きくなっていく。助けてください!誰でもいいから!
「ライ!あの隠し子は誰が母親なんだ?」
「ライ・・・。お父さんになったの・・・?」
「ええっと・・・その・・・。」
下がりつづけた足はとうとう壁にぶつかった。もう逃げ場はない。おとなしくするしか・・・。
「そうだ、今から模擬戦でもするか。なあアーニャ?」
「・・・うん、する。ライといっしょに。」
「では、行こうじゃないかライ。」
こうして僕は否応なしにノネットさんに首根っこをつかまれ引きずられて模擬戦に連れて行かれた。そこで2人のと2対1で戦うことり、そこで僕は2人に
本気を出され、ボロボロのボロ雑巾になってしまい、しばらくはナイトメアには乗れなくなってしまった。
なんで僕がこんな目に・・・。
支援
支援
926 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:35:51 ID:phqjRqbp
――――――――――――――――――――――――――
「ロイドさん!あの薬はなんですか!」
「おやセシルくん。やっと気がついたのかい。あの薬は文字通り『若返る』薬なんだよ〜。さすがにまだ改良の余地があるね。まあライくんも貴重な体験
をしたね。よかったね〜。」
「ローイードさーん!」
「何?セシルくん?」
「そこでおとなしく殴られなさ〜い!!!!」
「あっひゃぁ!」
支援
928 :
ワラビ餅:2008/07/15(火) 21:37:17 ID:phqjRqbp
投下終了です。支援してくださった方ありがとうございました。
にしてもこのスレほんとに早いな
>>926 GJ!ノネットとアーニャの絡みは違和感無いね。
やっぱりノネットが面倒見のいいキャラだからかな。
>>926 ワラビ餅卿GJ!
ノネットさんのアルプス山脈は赤ん坊には凶器w
逆にアーニャは(ty
このままだとあと一つか二つで確実に次スレだな
あと70だから、がんばれば2つですね
932 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 21:49:07 ID:AVniyroL
>>930-931 お二方、大丈夫です。私たちに毎日ピザを配達してくださるあの人が、今日はまだ来ておりませんw
では、行くとしますか。
どなたか支援頼めますか?
流石です、ワラビ餅卿。GJ
ロイドさん何作ってんだって・・・まさかV.V.がジョイ君なのに
くるくるシャルルんに兄さんって呼ばれているのは
ロイドさん謹製のこのお薬を服用してるか(ハドロン砲で塵
喜んで支援させて頂きます
では投下行きます。
例によってライ×カレン
ギャグは無いです
私の隣にはいつも彼がいる。それは私にとって最早お決まりの日常の風景。
でも、絶対に失いたくない風景。
ライ、ゼロの左腕と呼ばれる人。そして、私の大切な人。
今、私はいつものようにライと一緒に租界を歩いている。
それは至福の時。この時だけは、私は一人の女になる。
病弱なお嬢様でもなく、黒の騎士団のエースでもない、只の一人の女、紅月カレンに。
〜ロード・オブ・ザ・リング〜
いつものようにライと二人で租界を歩いていたら、お店の前に綺麗に並べられたアクセサリーが見えた。
「ね、ねぇライ。ちょっと見て行ってもいい?」
期待していた訳じゃない。…でも、ほんの少しなら期待してもいいわよね?
そんな思いを内に秘めて、私はライに聞いてみた。すると
「うん。見ていこうか。」
とライは優しい笑顔を浮かべながら言ってくれた。二人でお店の中に入る。ちょっと高級そうな店内。
沢山のアクセサリーが光を受けて輝いている。
「綺麗・・・。」
私は思わずそう呟いていた。
支援
嬉しくて、ライの手を引いて見て回る。
「これなんていいわよね。」
凄く楽しくて、気付いたらついライに同意を求めていた。するとライは
「それが気に入ったの?じゃあ・・・・すいません、これ下さい。」
と少し考えた後、店員さんを呼んだ。
凄く驚いた。ううん、秘かに期待はしていた。でも普段のライはこういう事には鈍感で、今日だって
秘かな期待で終わると思ってたから。そんな事を考えていると店員さんがやってきた。
「お呼びでしょうか?お客様。」
「すいません。この指輪が欲しいんですけど。」
「かしこまりました。彼女様へのプレゼントですね?」
「「えぇっ!?」」
支援
支援
私は慌てた。学園の皆に言われるのには慣れたけど、知らない人に面と向かって言われるのは恥ずかしい。
あぁ、顔が熱いのが分かる。ふと横目でライを見てみる。首まで真っ赤だ。けどライは、
「は、…はいっ!」
と力強くハッキリと返事をしてくれた。その声を聞いた店員さんは、少し驚いた表情をした後、微笑んだ。
初々しいと思われてるのかしら?
「それでは、指のサイズを測らせて頂きます。彼女様、お手をお貸し頂けますか?」
私は言われるがまま手を差し出した。すると、店員さんは、
「ちなみに…彼氏様、どの指に致しましょうか?」
と悪戯っぽい笑みを浮かべてライに聞いた。あれ?ひょっとして、私達って遊ばれてる?
「えっ?…ゆ、指ですか?」
どうしようといった表情を私に向けてくるが、それに構わず店員さんは話続ける。
「はい。彼氏様は彼女様の、どの指に付けて欲しいと思われますか?やはり…ここですか?」
と店員さんは自分の手を示して言った。示した先は左手の薬指。私達二人はこれ以上ないくらい顔を
真っ赤にして俯いてしまった。
あぁ、やっぱりだ。遊ばれてる。それを見て、店員さんはさらに続ける。
「では彼女様、如何なさいましょう?」
と私に聞いてきた。私は迷った。ここで私が左手の薬指なんて言ったらライはどう思うだろう。
反応が見たい。でも、怖い。
「み、右手の人差し指でっ!」
結局、私にその勇気は無かった。
「畏まりました。ではサイズを測らせて頂きますね。」
店員さんは慣れた手つきでこなしていく。そして、
「このサイズでしたらすぐにご用意出来ますので、少々お待ち下さい。」
店員さんはそう言うと店の奥に消えていった。
「ご、ごめんカレン。こういうの初めてで…。」
ライは申し訳なさそうに謝ってきた。
「い、いいのよ。その…私もどうしたらいいか良く分からないから…。」
そう言うと私達はまた顔を赤くして俯いてしまった。そんな事をしていると、店の奥から店員さんが戻って来た。
「お待たせ致しました。ご確認下さい。」
店員さんはそう言うと、ライに指輪を渡す。ライは顔を真っ赤にしながら、私の方を見る。
つられて私の顔も赤くなる。そうしてライは、そっと私の指に指輪をはめてくれた。
ピッタリだった。シンプルな銀色の指輪。光を反射して綺麗に光っている。
支援
支援
私達は店員さんにお礼を言ってお店を出た。
「ライ、今日はありがとう。凄く嬉しかったわ。」
私がそう言うと、
「今まで、何もプレゼントとか送ってあげれなかったからね。前から考えてたんだけど、喜んでもらえて良かったよ。」
カッコ悪いところ見せちゃったけどね。と付け足すと、ライは照れ臭そうに笑った。
ライ、そんな事無かったわ。あの時、ハッキリと言ってくれたあなたは凄く格好良かったわよ?
「じゃあ、もう日も暮れるし帰ろうか。送っていくよ。」
彼が左手を差し出す。私はその手を握る。その指には夕日を受けて銀色の指輪が輝いていた。
夜、屋敷に帰って来た私は右手を見つめていた。一体どれくらい見つめてただろう。全然飽きない。
彼がくれた初めてのプレゼント。凄く嬉しい。そして今日のお店での出来事を思い出していると、ふと、ある考えがよぎった。
「ちょとだけ、はめてみようかな。」
そう呟くとその指輪をはめてみる。勿論、左手の薬指にだ。指輪はちょっときつかったけどはまった。
それをボーッと眺めていると、また顔が熱くなってくる。けど恥ずかしいとかじゃない。
その感覚を十分堪能した後、明日も早いしそろそろ寝ようと思い床についた。
朝、目覚めた私は慌てた。
「指輪が無いっ!」
けど、直ぐに思い出して左手を見た。指輪は朝日を受けて輝いていた。それを見ると、また昨日の気持ちが沸き上がってくる。
ちょっと焦ったけど、最高の目覚め。でも、
「流石にこのまま登校するのはマズイわよね。」
そう思った私は指輪をはめなおす事にした。
・・・どうしよう、抜けなくなった。
投下終了です。
支援して下さった皆様、ありがとうございました。
おつかれさまでした〜
最後のオチ・・・あるあるw
その後主にシャーリーとかから冷やかされるカレンが想像できて微笑ましいなぁw
>>950 GJです。なんともカレンらしいオチ。でもそれを見た扇さんはどういう反応をするんでしょうか?
>>950 GJです。
やばい萌え死にそうだ……。
そのまま登校した続きが見たい。
今日はというか、今日もというか、ライカレが凄いね。
R2がアレでも生きていけそうだ。
>>896 管理人卿!貴方ならやってくれると信じていたぜ!!
そして、実は管理人卿の前説小話もしまって欲しいなあと思っています。
更新履歴のページ作って保管する気はありませんか?
>>928乙&GJ!
ライ的には現代は充分末代な件w
しかし、さすがのアーニャでも障害物が一切ないということはないのでは?障害になるほどは無…うわっ!何をする!やめ(ry
ところで
>>910の「拝め」は「拝み」ですよね?
>>950乙&GJ!
あー、朝は浮腫むからなあ。浮腫をとるために血流を促す運動をした後、石鹸を使って……とか、マジレスぽいこと書いてみるw
しかし、やはり王道は外せないまま学校へ行き、
シャーリーや会長に散々からかわれるってパターンですよねー!(期待に満ちた目)
こんばんは!毎度ありがとうございます!
今日もSSをお届けに参りました!
今回はコードギアス Regain Colorsの続きをお届けします
まだ大丈夫ですよね?
>>932 何だかお待たせしたようでw待っていただきありがとうございますw
毎日の投下を頑張って続けていこうと思います!
956 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 22:19:06 ID:AVniyroL
>そして、実は管理人卿の前説小話もしまって欲しいなあと思っています。
すいません、前説小話ってなんでしょうか?
住民の皆様、少々早いかとは思いますが、960に達するか本日2300になった時点で次スレ建設を試みようと思うのですが如何でしょうか?
失敗したときは即座にバトンタッチします。
あえて言わせてもらおう。
このスレの消費速度はおかしい。狂ってるとしか思えない。
958 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:19:26 ID:ZUEHaZnK
支援するよ
ライナナ支援
ちょっと思いついた小ネタを用意しつつしえん〜
>>951 オチは使い古されてて迷ったんですよorz
けど、他に中々浮かびませんでした
>>952 扇の反応を書く技量がありませぬw
>>953>>954 続き・・・ですか?あるにはありますが
なかなか上手く纏まりませんが、機会があれば・・・
支援
割り込みすんません。支援
964 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 22:22:05 ID:AVniyroL
>>955 どうぞどうぞ
それにしても凄すぎるw今日も今日とて10作品達成ですか。
第4話「勝利の条件」
ルルーシュの命令でカレンと卜部は先に仲間の援護をしにいった。
ライも向かおうとしたがC.C.に止められた。
「ルルーシュ、お前が捕まってから何があった」
「C.C.・・・・お前に話すのはいいが・・・・・」
そうやってルルーシュの視線はライへと注がれる。
「大丈夫だ、こいつにギアスの話をしても問題はない」
「どういうことだ?」
「僕もギアス能力者なのさ」
「何?」
ルルーシュの視線がライからC.C.へと移される。
「別にライと契約したわけじゃない。ライは他の奴からギアスの力を受けた」
C.C.はルルーシュが何を言いたいのか理解すると先に答えた。
「それに、こいつにはお前がどうなったかを知りたいと望んでいるんだ。話してやれ」
「ふぅ・・・・いいだろう」
ルルーシュはスザクに捕まったこと。皇帝に会いギアスを掛けられたこと。
そして、何も知らないまま今まで過ごしてきていたことを語った。
ワラビ餅卿とライカレ厨卿もコラボ?!
めっちゃ読んでみたい!
あと支援
支援
「C.C.」
「私ではない、あの男にギアスを与えたのは」
「ナナリーはどこにいる?」
「四方八方から情報を集めたが有益な情報はなかった・・・・すまない」
ライが悲しそうに告げることにルルーシュは不思議に思った。
何故この男はそんなことまで知っているのか、そして何故そこまで悲しそうにするのかと。
C.C.から話を聞いただけではこんな表情にはならないだろう。
「お前は一体・・・・・」
そう言い掛けたルルーシュの言葉を遮るようにライが口を開く。
「もしかしたら僕にギアスを与えたやつかもしれないな。
何故か顔を思い出せないんだ、すまない」
「どちらにしろ、そいつを引きずり出さないことには始まらないな」
ライの言葉にC.C.が続く。
「そして、ナナリーを助け出す・・・・・だろ?」
「あ、あぁ・・・・」
そうやって笑いかけるライにルルーシュはやはり驚きを隠せなかった。
まるで昔から自分を知っているようなそんな風に見えてしまっていた。
969 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:24:56 ID:ZUEHaZnK
支援
「も」じゃねぇや「の」だったorz
sien
敵から奪ったメモ帳からルルーシュは情報を引き出していた
「建物の構造図はあったが認識番号のメモがない、やはりこのナイトメアは使えないな」
『そこで何をしている!』
サザーランドがこちらに来たようだ。ライはC.C.と共に影へと身を隠す。
『その服、学生だな』
「軍人さんですか、助かった。この人に、早く手当てを!」
そうやってルルーシュは出てきたパイロットへとギアスを掛ける。
「全く・・・・お手の物だな。ルルーシュは」
「お前は使うなよ?ギアスが暴走すれば面倒なことになる」
「心配してくれてるのか?」
「面倒だと言っただけだ、変に勘繰るな」
そうやってライは月下にルルーシュは奪ったサザーランド、C.C.は無頼へと乗り込む。
「ルルーシュ・・・・・いや、ゼロ」
『何だ?』
「設置型の爆弾とか使えそうなものはとりあえず持ってきている。有効に使ってくれ」
それだけ言うとライは月下を走らせていった。
ライの言葉を聞き、ルルーシュはタワーの構造図をもう一度確認すると不適に笑った。
(ふん、なるほど・・・・・試すつもりか?この俺を)
あのライという男は想像以上に使える人間のようだ。
972 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:26:00 ID:ZUEHaZnK
支援
支援
「降下部隊が多くなってきた・・・・・カラレス総督のお出ましか」
ライは降下してくるサザーランドを1機1機着実に減らしていく。
ただ数が数なために後退を始めてしまう。
しかし、それも予想の内だ。何故なら・・・・・・。
「カラレスが来た時点で僕らの勝ちだ」
ライはそのままゼロの命令を聞きながら行動をする。
やはり彼が統率することで騎士団の士気も向上しているのが分かる。
「やっぱり、ルルーシュは凄い」
ライはC.C.の元へと向かう。C.C.たちが襲われれば作戦がうまくいかなくなるのだ。
C.C.たちがいるフロアの敵を全て駆逐していく。
『後はそちらのフロアだが?』
『10分以内かな?』
『分かった。ライ、その間にC.C.のフロアを守りきれるか』
「大丈夫だ、任せてくれ」
そうやってC.C.の機体の周辺の警戒を行う。
支援
976 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:26:42 ID:ZUEHaZnK
支援
支援
「そういえばC.C.」
『何だ?』
「どうやってルルーシュに掛かったギアスを解いたんだ?」
皇帝のギアスが解けたことを思い出しながらC.C.へと質問した。
『キスをした』
「・・・・・・・・は?」
『眠っている王子様はキスで目が覚めるんだ、知らないのか?』
そうやって間の抜けた返事をしたライに面白そうにC.C.は喋っている。
「キスをしたのが魔女だからな、魔人が目覚めたんだろう?」
ライはその言葉を皮肉で返すことにした。
『ふん、妬いたか?』
「なっ!?そんなわけない!」
『ふふっ、そういうことにしておいてやろう』
C.C.は楽しそうに笑うと作業を続ける。
どうやらC.C.にはいつまでたっても敵いそうにないと思いながらライは溜め息を付いた。
爆弾の設置はあと少しといったところだろうか。
ブリタニア軍がここまで来るまでにはもう準備は完了している頃だろう。
と、そこに通信が入ってくる。
どうやら単独でゼロの元へ向かってくる機体があるようだ。
「この戦闘能力・・・・・まずいな。C.C.後は任せられるか?」
『私よりルルーシュが大事か?』
「そういう場合じゃ・・・」
『分かっている。頼むぞ』
C.C.の言葉が言い終わらないうちに月下は上へと上がっていった。
979 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:28:40 ID:ZUEHaZnK
支援
そろそろやばそうだから次スレ立ててくる
失敗したらごめん
しえーん
しえん
支援
以上です!
今日も毎度ありがとうございました!
とりあえずヴィンセント戦は次ということになりました!
もうしばらくお待ちくださいw
ではまた次の配達で!
あと出来れば募集をしたいのですが、よろしいでしょうか?
自分のピザのお店の名前を決めようかと思いますwネタとしてw
皆さんから募集して自分が選考させてもらいますが、よろしくお願いします!!
しえ〜〜〜ん
987 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:31:31 ID:xyRSykdU
立ててきたらもう立ってる!??
ごめんなさいorz重複しちゃったよ… 吊ってくる…
乙です
ライVSロロの天敵対決楽しみにしてま〜す
どんな奇策で対抗するのか・・・参考にさせていただきますよ?
ぐふふふふw
989 :
保管庫の人:2008/07/15(火) 22:33:40 ID:AVniyroL
990 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:35:09 ID:ZUEHaZnK
埋めマース
>>987 ドンマイ、セミのように寿命が短いSSスレだ、
3日後生き残っていたら次スレに活用しようぜw
1000なら腕立て伏せでもしていろ
993 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:36:51 ID:ZUEHaZnK
うめ
1000なら日本が優しい世界になってくれる
丸72時間+20分ほどで1000か…
やはり、このスレには魔物が住んでいるようだ
ところで、管理人卿を皇帝と呼ぶ云々ってレスがあったけど、
寧ろ、スレ住人は管理人さん職人さんも含めて、ロスカラ王国ライ陛下の忠実な臣下なんじゃないのかな?
だから、みんな並列で「卿」でいいと思うんだけど、敢えて管理人さんに特別な呼称つけるなら「宰相閣下」かな?と思った
996 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:38:23 ID:ZUEHaZnK
埋め
1000なら女性陣はみんなライのハーレム入り
1000なら次スレも三日で消化!?
>>989 きかんしゃトーマスみたいにまさしく働き者すぎw
1000 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/15(火) 22:39:07 ID:SIVhA9kS
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。