コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ6
しえん
953 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:27:53 ID:4StED6nR
誰もいなくなってしまった生徒会室にシャーリーとルルーシュがやってきた。ルルーシュはのどが渇いていたらしかった。ルルーシュのためになにか飲
み物をあげたい、そう思ったシャーリーはテーブルの隅に追いやられているオレンジ色の液体のはいったビンを見つけたのだ。即座にジュースだと思っ
てシャーリーはルルーシュにジュースをあげた。ルルーシュは最初オレンジ色の液体を見ながらなにかブツブツ言っていたらしいが、のどの渇きに負け
て結局飲んでしまったそうだ。
ルルーシュはたった1杯しかのんでいない。しかしあっさりとアルコールに負けてしまったそうだ。恐るべし、アルコールパワー。その後のことは想像にお
任せしよう。いきなり猫マネをし始め、次に腕立てふせ、お次はヘアブラシで自分の髪の毛を外ハネにし、挙句の果てに、なにやらポーズのとって「はじ
けろ!ブリタニアー!」なんて叫び出したそうだ。
支援
955 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:29:30 ID:4StED6nR
魔と化した生徒会室の扉をあけた時に僕が目にしたのは今にも泣き出しそうなシャーリーの顔と「お兄様ー!おにいちゃーん!」と交互に叫んでいるなぜか顔が赤いルルーシュの姿だった。
「ライ・・・ルルがどうにかなっちゃった・・・。」
どうしようとばかりにこちらを見てくるシャーリー。お願いだから僕にこの現状を理解する時間を下さい。僕の願いもむなしくルルーシュは円周率を唱え始
めた。
「3.141592・・・。」
ルルーシュの円周率をBGMにしながらとりえあえず、僕はシャーリーをこの部屋から避難させることにした。このままだと何かシャーリーの身になにか
悪いことが降りかかりそうな気がするからだ。
「シャーリー、ここは僕が何とかするから、君はこの部屋からでたほうがいい。」
「でっでも、私の責任だし・・・。」
「3589・・・。」
「君のせいじゃないよ。ルルーシュは・・・えっと・・・そう、きっと色々あって睡眠不足なんだ。だからおかしいんだよ。だから何も心配することはないよ。」
シャーリーを無理やり丸め込み僕は彼女を生徒会室から避難させると、この変人をどうしようかと悩むことになった。とりあえずルルーシュの部屋に隔
離しよう。そう思ったときだった。
支援
957 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 21:29:54 ID:2ubDWE0a
支援
支援
959 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:30:24 ID:4StED6nR
「お兄様?いらっしゃるでしょうか?」
「「ナナリー!?」」
この兄妹って本当に突然やってくる。それもうまい具合に。
「この声・・・お兄様とそれにライさんですね。んっ?なにかあったのでしょうか?」
「なっ・・・なにもないよ、ナナリー。とっ、とりあえずこの部屋から逃げたほうが・・・。」
ナナリーを避難させなければ。逃げてくれ!しかし再度僕の願いはかなわなかった。
「ちょうどよかった、ナナリー。二人とも話があるんだ。」
先ほどのルルーシュとは違い、なにやら真剣な目でこちらをみてきた。
「なんでしょう。お兄様?」
僕の立っている位置まで車椅子を動かしたナナリーはいつもの調子で兄に問い掛けた。
「とりあえずライは床に正座しろ。」
「えっ!?正座!?なんで・・・。」
「それがナナリーをくださいなんていえる口か!!!!!!」
へっ!?意味がわからない。ナナリーをくださいって、なぜナナリーを僕がもらうんだ?なんだか怖いのでとりあえず僕は床に正座した。
ルルーシュはどこからともなくちゃぶ台を出してきて僕と向かい合うようにして座った。あぐらをかいている。なぜ彼はあぐらで僕は正座なんだ。
支援
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962 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:32:30 ID:4StED6nR
「お兄様?いったいどうなさったのでしょうか?」
「ナナリー。お前は黙っていなさい。これは俺とライの問題だ。」
問題!?何の問題なんだ?ナナリーもナナリーで「はい・・」と小さく返事をしている。
「問題ってなんだ?」
僕はいたって普通に聞いた。そう、ルルーシュと僕の問題とは何かを。なのに。
「ナナリーをくださいだとおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
ルルーシュはちゃぶ台を思いっきりひっくり返した。ゴンッと音を立ててちゃぶ台はキレイにひっくり返った。ナナリーがキャっと軽く可愛らしい悲鳴をあげ
る。
「ルルーシュ!僕はナナリーをくださいなんていってない!」
「お前にお義兄さんなんて呼んでいいなんていった覚えはないわあぁぁぁぁぁ!!!!」
話がかみ合ってない。誰か助けて!ってアレ?こんな状況前にもあったような・・・。それも1週間ほど前に・・・。
「お兄様!ライさんの話を聞いてあげてください!」
この前もそうだった。ナナリーが反論してくれてそれで・・・。
「ナナリー、落ち着きなさい。俺がついてる。」
多分、この中で一番落ち着いていないのはルルーシュ君だと思うしルルーシュがついていつからこそ不安だとおもうのだが。心の中でつっこむ僕。こう
でもしないと冷静になれない。
「とりあえずライ、お前にはナナリーは渡さんからな。」
「お兄様・・・。」
突然おかしくなってしまった兄を相手にナナリーはどうしようかと迷っているようだった。それっきりナナリーは黙ってしまう。僕もなにかしなくては。そう思
ってとりあえず深呼吸をする。そしておもいっきり頬っぺたをつねってみた。うん、痛い。ヒリヒリする。ということは夢ではないようだ。
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966 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:33:08 ID:4StED6nR
「ライ、なにをしているんだ?」
「とくになにも。」
いいぞ僕。冷静さを取り戻した僕はこれまでの彼の行動をまとめてみた。彼の中では僕の話した言葉は勝手に脳内変換されるようだった。だったら話し
合いは通じない。しかたないのでルルーシュには悪いがナナリーといっしょにこの部屋から脱出することにした。しばらく人に見られないようにこの部屋
に監禁しておけば彼もそのうち治るだろう。
「ナナリーこの部屋から出よう。ルルーシュは今、混乱しているんだ。だからそっとしておいてあげよう。」
僕はできるだけナナリーの不安を取り除くように優しく言った
「そうだったんですか。ではそっとしておいてあげたほうがよろしいですね。」
ナナリーはさっきまでの悩んでいたのが嘘みたいに顔がほころんだ。
「じゃあ行こうか。」
「はい!」
僕はルルーシュに背を向けナナリーの車椅子を押して歩き出した。さらばお兄様。しばらくそこで頭を冷やしておいてくれ。
「ナッナナリー!?どこにいくんだ?俺を置いて奴といってしまうのか?」
ナナリーは後ろに振り向きながらいつもと変わらぬ調子で言った。
「お兄様は落ち着くまでそこおとなしくしていてください。ライさんをいじめた罰です。」
花が咲きそうな笑顔でそういわれるとさすがのルルーシュも懲りたらしく泣きながらナナリーナナリー叫んでいた。でもそんな彼には同情せず、僕達は
生徒会室をあとにした。
支援
968 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:34:18 ID:4StED6nR
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
俺はなぜか床の上で起きた。おかしいな、さっきまでシャーリーといっしょだったはずだが。そのうえのどがカラカラで頭痛がひどい。俺が考え込んでい
るとライが入ってきた。
「おはよう、ルルーシュ。よく眠れたかい。」
気のせいかもしれないがライの声色が冷たい。
「あぁ、俺はなぜ眠ってしまったんだ?」
するとライは不思議そうな顔をして少し考え込んでいた。
「・・・。ルルーシュ、君は夢を見なかったかい?」
「夢?みたぞ。」
「どんな夢だった?」
「はじめはアーサーになった夢だった。次はたしか麻薬の密売人で、次がカレンだった。他にも色々あったような・・・。」
おもえばおかしな夢だった。それもなんで俺は麻薬の密売人の夢なんか見るんだ。アーサーやカレンはわからなくもないが。
「他は?」
「他は・・・。ナナリーが結婚してしまう夢だった・・・。俺を置いて。俺がどんなに叫んでも振り向いてはくれなかった。」
そう、あれは悲しい夢だった。もし現実に起こったならば全力で阻止せねば。そもそもこんな恥ずかしい夢の内容なんてライぐらいにしか話せないが。
「そうか・・・。」
そういってライは生徒会室から立ち去っていった。俺はなぜか疲れきっていてもう動けなかったのでライを追いかけることはできなかった。
それから数日間はライ・シャーリーそしてナナリーまでもが俺に対してなぜが冷たかったのはいうまでもない。
支援
970 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 21:36:22 ID:4StED6nR
投下終了です。支援してくださった方、本当にありがとうございました。
支援
遅かったか…、GJでした。
乙で〜す
酔っ払ってはっちゃけるルルーシュ・・・
スザクが酔っ払ってはっちゃけるとこも見てみたいようなw
>>970 ワラビ餅卿GJ!
酔っ払ってキャラ崩壊したルルーシュw
ちゃぶ台返しってあなた!w
遅かったか…、GJでした。
>970乙&GJでした。
ナナリーが可愛らしくも、ちょっぴり黒くて好きです。
ルルーシュの壊れっぷりも半端ないしw
>多分、この中で一番落ち着いていないのはルルーシュ君だと思うしルルーシュがついていつからこそ不安だとおもうのだが。
この部分「ルルーシュくん」に読んでしまい、ちょっとびっくりしました。
後、「ついていつ」は「ついている」でいいんだよね?
もう970番台ですか
そろそろ次のスレを・・・と言いたいとこですが
にちゃん初心者のわたしにはスレ立ての方法がわかんない、と
どなたか方法教えてもらえないでしょ〜か。スレ違い申し訳ない・・・
それはさておき、ライカレで一つ投下
2レスですませま〜す
カレン・シュタットフェルトとは仮の名前、本名紅月カレン───な、わたしはとにかく憂鬱だった。
憂鬱の理由、くすんだ銀髪の男──ライは人の気も知らないで寝ている。わたしの膝の上で。
先日、いざという時の逃走ルートの確認を・・・という話をした際、
彼は恥ずかしげもなくわたしを映画に誘った。なのに本人はそのことをすっかり忘れている。
だから勇気を振り絞ってわたしの方から話題を振ったというのに・・・。
──ねぇ、ライ。[THE UNSUNG WAR]って映画知ってる? 先週封切りした映画なんだけど──
彼は読んでいた本から顔をあげて言った。
『うん、知ってるよ。まぁまぁ面白かったかな』
先週末にクラスの女生徒たちと連れ立って観にいったそうだ。
『社会勉強だから一緒に行こうって誘われちゃったものだから』
──じゃあ、[Shattered skies]って映画は? これも先週封切したばかりの映画なんだけど──
『そっちはなかなか面白かったよ。星五つでもいいくらい』
それも同級生の子と行ったの? と聞くと、彼はかぶりを振った。
『世界史のヘンリエッテ先生となんだ。映画館に行った事がないから一緒に行って欲しいって頼まれて』
──ということは[Electrosphere]ももう観たわよね。これも先週封切の映画なんだけど──
なんで知ってるんだい?! とライは無駄にさわやかな笑顔で返事した。
わたしはいたたまれなくなって、生徒会室を飛び出した。
中等部の女の子たちに引率者になってくれと頼まれて行ったのだという事は、あとでリヴァルから聞き出した・・・。
はっきり言ってライは天然だ。
社会勉強で一緒に行って! だの、初めてだから一緒に行って! とか、引率で一緒に行って! なんて
みんなただの口実で、ライとデートしたいだけなのは確定的に明らかじゃないか。
それで頭にきているというのに本人はどこ吹く風。
今はこの通りわたしの膝の上ですやすやと寝息をたてている。
休日は女の子たちとデート三昧。今日は今日とてアジトでKMFの整備。
疲れきって寝てしまうのもわかる話だ。
「いい加減にしなさい・・・、こいつめ」
ライの鼻をつまんでやった。ふがふが言い出したら離してあげよう。
「そうだ・・・・・」
確か今週末にも封切の映画があったはず・・・
封切り前の映画だったらライもまだ誘われてはいまい。
「今日にでもチケット取りに行こうっと」
そう決めると自然に笑みがこぼれた。
どの服を着て行こうか、映画の後にはどこに行こう。
そうだ、ライも行ってみたいと言っていたマフィンのお店! あそこに寄ってみようかな。
ライの髪を撫でながらわたしは幸せな想像にふけっていた。だから、
「ずいぶんと幸せそうな顔をしているのだな」
ほんのすぐそばまでC.C.が近寄ってきているのにわたしはまったく気がつかなかったのだ。
「ほあぁぁっ?!」
驚きのあまり変な声を出してしまった。危ない。あやうくライの頭を落っことしてしまうところだった。
「C.C.?! 驚かさないで! ライが起きちゃうでしょ!!」
「ほう、それはすまないことをした」
珍しいことにC.C.は素直に謝罪し、頭さえ下げてみせた。痛んだピザでも食べたのかしら?
だけど、あげたその顔は魔女の笑顔に満ち満ちていた。
「確か[Fires of Liberation]とか言ったかな? 週末封切の映画は」
一瞬、彼女が何を言ってるのかわからなかった。
「なかなか面白かったぞ。ピザを食べながら観るにはとても良い映画だった」
ちょっとなに言ってんの? まだ封切前の映画だってのに──そう言いかけて、わたしはある一つのことに思い至った。
「もしかして・・・・・」
あぁ、とC.C.は満面の笑顔で言い放った。
「昨日試写会に行ってきたのだ。ライをともなって、な」
それだけ言って、C.C.はきびすをかえして歩いていった。
後に残されるわたしとライ。
「こ、こ、こ、このっ、魔女ぉっっっっ!!!!!」
わたしは思わず立ち上がり、心のおもむくままに絶叫した!
ゴスっ。
整備場一帯に鈍い音が響きわたる。
それの意味することにわたしが気がつくのは、それからしばらく後のことだった。
980 :
ワラビ餅:2008/07/12(土) 22:01:34 ID:4StED6nR
>>976 誤字指摘ありがとうございます。
「ついている」が正しいです。
全然気がつかなかった・・・
>>979 GJ!
そうか、試写会という手があったか・・・
以上でした
二件続けてコメディ(というか、前のはギャグ?カオス?)
でしたが、最初に投稿した長編って方も忘れてはないです
ただ、書き上げた総てが保存しそこねてパーという状況に
いまだ呆然としていて・・・
忘れられないうちに書き上げて持ってきます。ガッツで!
>>981 BLUEDESTINY卿……どんだけACE好きなんですか!
そしてそれが分かってしまう自分はあなたといい酒が飲めそうだw
あーーっと、それともう一言、二言ほど
「焼肉ギアス」の時に支援くださった方、感想くださった方々ありがとうございました
あまりにも眠くて感謝もなにも一言もなく落ちてしまいました
ナナリーの親友にニヤリとしてくれた方はいたかなぁと思ってましたがいてくれたので良かった
三巻がどこにもないうえ、尼損ではなんか中古がプレミアですよ奥さん
次は今度こそ長編の方の続きで
P.S. 映画のタイトルに使ったのはアレです。わかる人はわかっちゃってニヤリとしてくださいませw
>>981 ライカレktkr!!
BLUEDESTINY卿GJです!!短い文章でよくここまで・・・。
上手いなー。
>>981 BLUEDESTINY卿GJ!
気の毒なライさん…せめてマフィン屋には付き合ってやろうぜw
さて、半端なレス番なのですがそろそろ次スレ立てに挑戦してみま〜す
(ワタクシの場合は、スレ立てる際には2ちゃんをブラウザで開いて、
当該板の最下段「新規スレッド作成画面へ」ボタンから作成しています。)
産め!
>>985さん
今日、にちゃんを見るようになってはじめて板の最下段を見ました
なんてことだ! そんなわたしはライを天然だなんて言えないようです
>>982さん
( `・∀・)つ且 お酒ドゾー
わたしはさっきからビールをいただいてますw
>>986 乙!!
埋め埋め。
新スレも立ったし、一つ創作するとしよう。
993 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:26:22 ID:CJEUqpAf
うめ
>>986 乙でーっす!!
そして楳ー
…こんな漢字だったのかうめ
995 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:27:26 ID:2ubDWE0a
埋め
うめ
997 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:28:37 ID:2ubDWE0a
埋め
>>990 もう飲んでるんですかw
あ〜どうも日本酒頂きますよw
埋め!
1000 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/07/12(土) 22:29:48 ID:2ubDWE0a
1000だったらみんなで腕立て伏せ
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。