コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ
3 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/04(日) 19:29:09 ID:/Q/AtdgF
同じく乙!!
シャーリーの乙パイ
8 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/05(月) 02:55:40 ID:iDXnvODN
早く投下来ないかなぁ〜
俺はアニキャラ個別のライスレで投下予告したモンだけど、
せっかく新しく立ったんだからコッチにも投下させてもらうんでよろしく
10 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/05(月) 04:42:17 ID:iDXnvODN
>>9 せっかくスレまで出来たんだ、期待してるぜ~ヘ(´ー`*) カモーン
じゃあ俺も、以前衝動的に書いてしまったやつがあるので
投下してみるよ
スレ処女作wktk!
とりあえず、一応キリがいい所まで書いたんで投下します。
意味の解らない設定や、キャラクターが出ますが、そこらへんはスルーでおねがいします
一応、ギアス編終了後の話です
第一話 俺の名はマスク・ド・月下!
あの遺跡の中で俺は眠り続けていた。まぁ、都合よく優しい世界になったら目覚めてくれれば良いとかは微塵も思っていない。
それよりも妹・・・僕の可愛い妹はあの世でも楽しく暮らしているのだろうか?
暇だ・・・眠っているのに意識があるのはとても暇だから誰かにでも自己紹介しておこう。
僕?僕はライ。ブリタニア人と日本人のハーフだ。見た目は単なる麗しい男だが、こう見えても実は日本最強の抵抗組織である黒の騎士団の一味だった
僕はその一味の中でも特に大将のお気に入りだった。それはそうだろう、自画自賛したいわけではないが、ナイトメアの操縦も人並み以上に出来るし、皆には内緒にしていたけど、すごい超能力があった
ギアスっていう絶対厳守の命令を相手にかけられる力だ。
この力を使って、色々と組織に協力してきたんだが・・・、暴走しちゃったらそりゃもうおしまいだ。
そして、皆に迷惑をかけないために、こうして神根島の遺跡で眠っているんだが・・・、まさか僕はもう死んでないだろうか?
もしも僕の行き着く先が天国か地獄だとしたら、間違いなく地獄に落ちるんだろうなぁ〜。
うう、故郷が恋しい・・・って俺の故郷って何処だったっけ?
なんてぼんやりと考えている時だった。
不意に足元から光が溢れ、あっという間に広がって―――
僕は草むらの上に放り出されていた。
「こ、ここは一体・・・」
慌てて周囲を見渡すと、変な服を着た緑髪の女性が居た。あ、よく見たらC.Cと似てるかもしれん
「あのーすみません」
ここどこですか?と、聞こうとする僕に向かって、緑髪の女性は苦々しく呟く。
「おまえだったのか・・・」
「へ?何が?
「何がじゃない!せっかく封印していた遺跡を解放したのはお前だろうが!」
「ちょ・・・!一体何の事ですか?」
「ほほう、とぼけようってのか。Cの世界の主にして、C.C.Cと呼ばれるこの私に対して。」
「し、シースリー?」
C.Cに瓜二つの女性は、シースリーと名乗った。
「そう、この世の全てを知る美女とはこの私の事さ。それとも、それ以外の何かにみえるか?」
「C.Cという知り合いに似ているのはですが、知り合いですか?」
「あんなピザばかり食っているピザデブのピザ女と一緒にするな!」
「姉妹ですか?」
「乙女のプライベートをいちいち詮索するな!以上、この話題は禁止!」
「は、はぁすみません。って、ここCの世界?」
「そうそう。Cの世界。あ、日本の何処かにあるパチモン遺跡とは違う、ホンモノのCの世界だからね。その証拠に、あそこに看板がたってるでしょ」
と、シースリーが指し示す先には、「Welcome to C world」と書いた木の看板が立っている。
「ホントだ!・・・でもノリが軽すぎて全く信用できないんだが?」
「何言っているのだい!名物であるギアス饅頭もあるよ!」
そう言うと、懐からギアスマークが付いている饅頭を差し出してくる。ピザではないんだな。
「いりません。あー、良く分かりませんけど、百歩譲ってCの世界なんかにいるのは認めるとして、何で僕がこの世界に来ているのですか?」
「あんた、Cの世界なんか、とは失礼よ?ここ、一応裏設定よ?普通の人は立ち入れない場所よ?」
「いや、そもそも僕は遺跡で眠り続けているはずですが?」
「あんたが惰眠を貪ってるから私が拾ってきたんだよ。責任は取らせないといけないからね。」
「責任?」
「そう、責任。あんた・・・最後に『僕の事忘れますように』って暴走したままギアスつかっちゃったでしょ?」
「え〜と、あれは僕の記憶でみんなを悲しみの色に染めたくなくって・・・」
「使ったよね!」
「はい。使いました」
と、俺が認めるとシースリーはにんまりと笑った。
「あそこにはさー。悪い仲間を封じてたのよねー。あいつら野放しにするとギアスのバーゲンセールしちゃって、R2が崩壊しちゃうからねー。
・・・なのにアンタが遺跡のど真ん中でギアスを使っちゃったお陰で、封印が解けちゃったのよ?」
「R2?・・・いやだから、僕はみんなに」
「責任は取らないとね!」
「自決しろと?」
「アホか!殺すつもりならオレンジの何十倍も改造してゆっくりコトコトじんわりじっくり丁寧に遊び殺しているわ!」
「オレンジってなんですか?」
「黙れ!第一期見ろ!・・・じゃなくてこういう場合は逃げ出した同胞を、あんたが回収してくる以外に、責任の取り方あんのか?」
「ああ、なるほど!・・・でも僕、あんたたちなんて捕まえられないよ。ギアスの力はもう遺跡に吸い取られたみたいだしごく普通のか弱い学生なんですけど」
「ギアスが使えないから戦えないだとぅ!そんな言い訳が通用するのはゆとり世代だけだ!
捕まえられないってんなら、出来る体にしてくれる!Cの世界名物、ギアス地獄巡りでな!」
「ギアス地獄巡り!な、なんてとってつけた名前・・・」
「うるせいよ。とにかく、お前にはこのギアス地獄巡りで悪同胞共を捕まえられる存在になってもらう。すなわち侍に!」
「な、なんだってー!ぼ、僕が・・・ラスト侍にだって・・・」
「だれもラスト侍とは言っていない!まぁいい、そんな口がきけるのも、今のうちだけだ。これから地獄の特訓が待っているのだからな。」
「うう、やだなぁ」
「ふっふっふ、安心しろ、ちゃんとコーチもつける。この前ちょっと運命を弄くって遊んだからご機嫌斜めかと思うが、まぁいいだろう」
そう言うとシースリーは、ちょっと離れた所で寝転んでいる猫を呼びつける。
「おーい、マオ!」
マオ?いぶかしむ僕の目の前に、何か捻くれた目をしている猫が近付いてくる。
そいつは、ギョッとしたような顔になると
「げぇ、君は・・・ライじゃないか!」
「そういう君はジョナサン・ショースター・・・って猫が喋った!」
「ほれ、ギアスが暴走した者同士仲がいいだろう?」
「まさか・・・?」
「そのまさかよ・・・愛しの君にバチュンッと撃たれて昇天してきた青年の魂を、この猫に詰め込んだのさ!」
「うるさいうるさいうるさい!C.Cは僕を撃ったりしてない!してないに決まってるんだー!」
猫のくせにワンワンと泣き叫び、涙を流すマオに同情する。
「かわいそうなマオ。ほら、顎撫でてやるから機嫌を直せ、な?」
「黙れ!この天パ野郎!モジャモジャ幻男!」
「こ、この哺乳類!モジャモジャは許してやるが、天パを馬鹿にするやつは許せねぇ!」
取っ組み合いの喧嘩を眺めながら、シースリーは告げる。
「とりあえず私は出かけてくるから、いいかいマオ!こいつをあのギアス地獄巡りに案内しな!」
「くっ、わかりましたよ!さぁ、行くぞライ!」
頭はこの超展開についていけてないが、まぁいいだろう。きっと何かの悪い夢なのだから割り切って付き合ってやろう。
こうして俺とマオはラスト侍になるための修行をすることになった。
雑草の草刈りや畑仕事、家のフローリング床にワックス掛けをする日々が続く。
そして、一ヶ月が過ぎた頃にシースリーは戻ってきた。
「おうおう、頑張っているねキミ達」
「おかえりなさい、シースリー」
とご機嫌なマオ。C.C以外の女には全く見向きもしなかったのに・・・この男、実は単なるマゾじゃないだろうな?
「どうだいシースリー?一ヶ月経つんだ、そろそろ卜部さん位には侍っぽさが滲み出ているんじゃないか?」
「ああ〜、その事だけど・・・あれは嘘。」
「え?」
「いや、だから嘘。留守の間に雑用やらせただけだもん」
「つまり、ライに課した修行は・・・」
「うん。まるっきり無駄、無駄、無駄」
「ちょ・・・オマ!」
僕はあまりの怒りに、シースリーに抗議の声も出ない。
「まぁまぁ怒らない、怒らない。あんたが困らないようにって、悪い同胞達の居場所を探していたのよ!その代わりに家事をやらせるくらい良いでしょ!」
「で?見つかったのかいシースリー」
「うん。見つけたけど、放っておいたほうが後々楽しい展開になりそうだから置いといた。」
「絞める!もうお前の首を絞めてやる!」
「落ち着けライ!・・・で、どーするの?こいつナイトメアフレームがないと、単なる学生だよ?」
「だーいじょーV!対策は考えているから問題無し♪」
そういうと、ふらふらと僕に近付く。にやけた面は・・・悔しいがC.Cと瓜二つで可愛いぞチクショウ!
そんな甘酸っぱい気持ちを味わっていると、僕の腹にシースリーの拳がめり込む。
「ごぶぅ!一体何を・・・!」
「いやぁ、ナイトメアフレームってよく解んないからさ、それに対抗できるようにってアンタを改造する事にした!」
え、改造?バトレーに身体を弄くられた僕をさらに改造だと?
抗議の声を出そうとするが、あまりの激痛に声が出ない。
「だーいじょーV!あのおっさんよりエキサイトな改造にしてやるから期待して眠っておきな
・・・まぁ、こんなの初めてだからしくじっちゃうかもしれないけど」
そうして、面白半分っていう雰囲気のまま、シースリーは『改造』を開始した。
真っ暗な視界の中、シースリーの台詞だけが聴こえる。
「うほっ!良い身体!って、真面目にいこう真面目に・・・ここと此処を弄くって、あれ?この臓器どこにあったっけ・・・まぁいいか。
一個や二個なくてもいいでしょ。・・・ネモ!ネーモ!ちょっと手伝ってよ。・・・そう、ここのところをちょっと切っちゃって・・・」
すごく不安を掻き立てる数々の台詞に恐怖を掻き立てられながら、俺の意識は遠ざかっていった。
目を覚ますと、寝台の上に寝かされていた。
やっと終わったと、安堵するのも束の間、顔を洗おうと、水面に顔を近づけた瞬間、映った自分の姿に絶句する。
「なぁああんじゃこりゃあああ!」
「おう、気が付いたか眠り姫」
「ああああ、あんた俺に何てことを・・・」
そう、俺の姿はまるっきり月下そのものだった。(幸か不幸か、かつて僕が乗っていた愛機と殆ど瓜二つだった)
「バ、バトレーなんてレベルじゃねぇぞ・・・」
「はっはっは、どうだV3!これでアンタは改造人間となったわけだ!この姿に銃弾なんて豆鉄砲みたいなもんだし
腕力なんて、もう、クロヴィスの身体をぶっちぎることなんてわけない位に強くなってるよ!」
「これは凄い・・・」
「まぁ、さすがにナイトメアの銃弾が当たったらタダじゃあすまないけど
ま、サザ虫くらいなら楽勝で倒せるし、悪同胞共を捕まえるのには十分でしょ」
「で、僕はこれからどうすればいい?」
「実地で学んでくりゃれ?」
「ざけんな!」
輻射波動を食らわそうと構える。
「えーと、あんまり説明している時間がないのよね〜」
「何ゆえ?」
「ここと現実世界って時間の進み方が違うのよ・・・あんたがここに来ている間に、現実世界では・・・おおっとびっくり!一年間の月日が経ってますよ!」
「マジで!・・・それじゃあもう、黒の騎士団は、もうエリア11を解放しちゃってるいんじゃないの?」
「まっさかー、そんな訳・・・ってあれ?」
自分のメモ帳を開きながら、だんだん顔色が悪くなっていくシースリー
「・・・・・・どうした?」
「何でもない、気にするな。私も気にしない」
「おい、コッチ見ろ」
「いやいや、ホントホント!あんまり変わってないよ!ただ・・・」
「ただ?」
「エリア11の福首領閣下が日本人を虐殺しちゃった位だし・・・」
「おおーい!ちょっとじゃねぇだろそれ!」
「ちょっとだよ!あと、トウキョウ租界で黒の騎士団とブリタニア軍が衝突して負けたくらいだし・・・」
「え?黒の騎士団が負けた?」
「うん。首謀者が途中で抜けちゃって惨敗みたいよ。
その後のエリア11における日本人の待遇はさらに悪くなっちゃっているねー。一時のテンションに任せた結果・・・ま、自業自得だね」
ゼロが負けた?・・・何てこった
うな垂れる僕に一瞥もくれず、シースリーは続ける。
「まー、安心しな。あんたの仲間だった人達の中には、捕虜になって生きのこっている人もいるから」
「生きているのか!」
「詳しくは知らん。後は自分で調べろ」
「・・・解った」
ゼロ、扇さん、藤堂さん、カレン・・・みんな生きていてくれよ。
「まぁ、同胞共を捕まえるのに支障が無い程度に頑張り。後は、マオに聞きな」
「ええ?僕が行くの!」
「当ったり前でしょ!こいつは単なる改造人間だし、あの同胞の気配なんて探せるわけないし」
「ふん、まぁ仕方が無い。ま、C.Cを探せると思ったらいいか・・・おいライ、ちゃんと言うこと聞けよ」
猫に命令されるのはかなり屈辱なので首根っこを掴んでやる。
「うぉっ!な、なにする!離せ!離せ!」
バタバタと身体を振り回すが無駄だ。このポジションを掴まれた猫は抵抗する術など無い。
「ほらほら、遊んでないで日本に行ってもらおうか」
「え?この姿のままで?」
「あっちについたら普通の人間姿になるだけだから大丈夫だよ。とりあえず、同胞共に会った時や命の危機に直面したら適当に変身しな
あと、あまり人前で変身するなよ?他人にバレたら色々と厄介になるかもしれんから」
「わかったよ、シースリー。・・・で?どうやって行くの?」
「今すぐ転送するから心配するな。まぁ頑張ってー」
「ちょ・・・オマ!まだ心の準備が」
マオが叫んだのと同時に、目の前が真っ白な世界に包まれた。
もう一度目が覚めたら、優しい世界になっていると思ったのに、どうやら眠っている場合じゃなかったようだ。
脳裏をよぎるのはかけがえの無い仲間たち。彼らが苦しんでいるのなら、たとえ記憶を失っていても
この命を賭けて、助けよう。と、僕は心に刻んだのだった。
続く。
衝動的に書いてしまった。反省しています。
訳の解らない設定が混ざってたりしますがスルーして下さい
猫は・・・ゲーム版のマオがあまりにも不憫なので出してしまいました
長い上に、拙い文章でどうもスミマセンorz
まさかいきなりここまで大作が来ると思ってなかったぜ
しかもマスク・ド・月下の人とはw
マオの扱いに吹いたwww
幻のマオルートですね
わかります
投下乙。
もしR2の時代にこんなことばっかり
やってたらと思うと…
>>26 続くってあるけど続ける気あるの?
それ以前に続けられるのか?これw
ちょw
いつからトーキョー租界は魔都になったw
まあ新宿も魔都ですからw
続きは未定w
まだ序章までしか書いてないけど
俺も投下していいかな?
おK
んじゃ投下
これは、ブリタニア帝国 第三皇女 ユーフェミア・リ・ブリタニアが行った
行政特区日本での、日本人の大量虐殺を機にここ、エリア11における反ブリ
タニア勢力の中でも最強を誇る黒の騎士団による東京租界での両軍の全面対決
の中の物語。
蒼と紅
・・・戦況は明らかにおされていた。現在の黒の騎士団の総戦力は戦闘開始時
のわずか20%近くまで減っていた。しかしほんの数十分前までは、こちらも
互角の戦いだったのだ。それがなぜここまでの劣勢に追いやられたのかと言え
ば、理由はいくつかある、1つ目は、黒の騎士団副指令である扇 要(おうぎ
かなめ)の負傷による指揮のばらつき。
2つ目は、徐々に到達しつつあるブリタニア軍の援軍による反撃、これについ
ては黒の騎士団の多くは民兵であることも関わっている。
しかし、最も大きな理由はただ一つ、黒の騎士団の総司令である仮面の男、
「ゼロ」の突然の失踪である。そしてこの戦いの中、本来この時代にいる事の
ない一人の男がいた・・・
「くそっ、ゼロはいったいどこへ・・・」
そう嘆きながらナイトメアフレームでライフルを撃ち続ける兵士がいた。
「踏ん張るんだ!ここを突破されればもう後がない!」
と、一般の機体とは違う黒い機体で戦っている男がいた。男の名は藤堂。
しかし、次の瞬間、先程までライフルを撃っていた男の機体は、敵機の
銃弾を受け爆発し炎上した。
「うわぁぁぁぁぁぁあ!!」
耳をつんざくような悲鳴が聞こえた、藤堂は、
「これで、ここの戦力も70%がやられた。絶望的か・・・。」
と、やや自暴自棄になりかけていた。その時、青い色のナイトメアが舞う様に
跳んで来た、そして瞬く間に4機の敵ナイトメアを破壊した、それを見た藤堂
は、
「青の月下・・・ライか!!」
藤堂の呼びかけに対し「ライ」と呼ばれる人物は、
「藤堂さん、すでに4番隊から9番隊の戦力は殆ど壊滅状態です。朝比奈隊長
の1番隊もほとんどが戦闘不能です。」
意外にもライと呼ばれる男はまだ子供でありブリタニア人とも日本人ともとれ
ない容姿であった。いやそのどちらの血も含んでいるのだ。
読みずらくてスマソ
ここまでしかかけてねぇ。
って、早いだろ!
猛烈に続き期待してる!
本当に序章だけだな!
続きを書いてくれ。楽しみにしてる。
続きが来るまでの緩衝材として、投下していいだろうか?
そりゃもちろん!
ってか投下してくださいorz
では、投下させてもらう。
スレに投下するのははじめてなので、手際が悪いかもしれない。
黒の騎士団篇のカレンルート中という前提で。
青春血風録
目の前で黒い巨大なナイトメアと紅いナイトメアが対峙している。
まさにNightmare――悪夢だ。オープンチャンネルで大公開されている遣り取りもまた然り。
誰か、これは夢だと言ってくれないか?
「なんか呼んでるって言われたけどぉ?」
白衣を着た金髪の技術者はいつもの通り、煙管を吹かしながら壁に寄り掛かっていた。
「ラクシャータ、探してたんだ。次の作戦のことで少し聞きたいことがあって……。紅蓮弐式の駆動系についてなんだが、格納庫の方がいいか?」
「そこでいいんじゃないのぉ? 今、空いてるみたいだし、あんた、資料は手元に持ってるじゃない」
「ああ、そうだな」
僕たちは誰も使っていないラウンジに入った。
後から思えば、この判断が不味かった。
ラウンジは会議室として使用され、幹部以外の立ち入りは原則禁止となっている。
会議がない時は、幹部たちの休憩スペースも兼ねる。
僕は散らばっていた雑誌を簡単に片づけて、端末と資料を開いた。
ここのところ、ランスロットに掻き回されっぱなしで負けが込んでいる。
大勢を見ればこちらの勝ちだが、あと一押しというところで現れる白兜に完全勝利を潰されるパターンだ。
おかしな負け癖がつく前にこの辺りで徹底的に叩いておきたい。
ゼロから提供されたランスロットの行動パターンデータと紅蓮弐式の性能を合わせて考え、
次のカワサキゲットーでの作戦で誘い込むことを提案した。地の利はこちらにある以上、圧倒的に有利なのだが、
常識の斜め上を行くのが白兜だ。紅蓮弐式の負担が大きくなるので、技術者のラクシャータ、
それにパイロットのカレンとの詳細な打ち合わせは必須だった。
端末を挟んでシミュレーションデータを何度もロードし作戦内容を説明する。途中で何度
かラウンジの扉が開閉され、人が出入りしていた。井上がコーヒーを差し入れしてくれた
のに礼を述べたのはほとんど無意識だった。
すっかり冷めたコーヒーを干して、気がつけばカレンが目の前に座っていた。
「ちょうどいい、カレンにも……」
「ねぇ」
カレンは地獄の底から響くような不機嫌な声を出した。
「その人、いつまでそうしてるの?」
彼女の視線の先、僕の隣には緑の髪の魔女が居た。いつの間にか僕をクッション代わり
に寄り掛かって雑誌を眺めている。
「なんだ? 私がここに居ては悪いのか?」
「悪いわよ! 仕事の邪魔だって分からないの?」
C.C.は僕を見上げる。
「邪魔か?」
「いや、別に……」
今まで気付かなかったくらいだ。邪魔になりようがない。
「ならば、構わないだろう」
C.C.は座り直して、また雑誌の頁を捲る手を再開させた。
「ちょっと!」
カレンは立ち上がってC.C.の腕を掴んだ。紅い髪が逆立って見る。
「何なんだ、お前は。別に邪魔をしていないんだからいいだろう?」
「そういう問題じゃないわよ! あなた、ゼロの……、寛ぐならゼロの部屋の方がいいん
じゃないの?!」
どんどん険悪になる雰囲気に僕は助けを求めるようにラクシャータを見たが、彼女は唇を
笑いの形に歪めて煙管を吹かすだけだ。
「ははあ、そういうことか」
C.C.は何か理解したらしく、面白そうに金色の目を細めた。
「つまり、お前はこう言いたいわけだな。『私の彼に触らないで!』と。かわいいところも
あるじゃないか、なぁ?」
最後のは僕に向けてだ。
「ちょっ……! 馬鹿なこと言わないで! べ、別に、私は!」
カレンは頬を紅潮させて、掴んだままだったC.C.の腕を離した。C.C.は優位に立った余裕
からか笑みを浮かべて、解放された腕を擦る。
「じゃあ、いいんだな?」
「っく……! とにかく駄目なものはダメ!」
カレンは僕とC.C.の間に割って入って、両手を広げた。周囲から抑えた笑いが起こる。いつ
から居たのかギャラリーが増えている。これは完全に見世物になっているぞ。
「じゃあ、私はどこへ行けばいいんだ?」
さすがにC.C.もむっとしたようだ。
「そもそもお前が私のチーズくんを洗濯するから、私はゼロの部屋で居場所を失ったんだぞ。
それを分かっているのか?」
「それは、汚れててかわいそうだなと思ったから……。何よ、たかがぬいぐるみじゃない」
カレンは小声で呟いたのだが、それは部屋の空気を凍らせた。見えないブリザードが吹き荒れる。
「たかが、ぬいぐるみと言ったか?」
ブリザードの発信源は低い声で呪うような言葉を紡ぎだした。
「……本当のことじゃない」
カレンはややばつの悪い顔で小さく答えた。
「いいだろう。面白い。表に出ろ」
「ええ、望むところよ。一度あなたとは話をつけないといけないと思ってた」
僕が止める間もなく、カレンは紅蓮弐式のキーを、C.C.はガウェインのキーを掴んで格納庫
へ向かって走り出した。
「なんで止めてくれないんだ!」
「だって、面白いじゃなぁい?」
ラクシャータは他人事のようにディスプレイを見つめている。わざわざ起動を手伝った
技術者の出したルールは一つ。備え付けられた武器の使用禁止。つまり、可能なのは拳だ
けだ。輻射波動やハドロン砲を使われては機体や周囲にとてつもない被害を出してしまう。
「データを取るチャンスだもの。あたしとしてはいい機会で歓迎だわ。性能は一段上のはず
なのに、ゼロが乗ってるといまいち動きが悪いのよねぇ、ガウェイン」
さりげなく総司令に酷いことを言っているが、その意見については僕も同感なので聞き流
した。沈みかけた夕陽をバックに殴り合うナイトメアが二機。非常にシュールな光景だ。
「何の騒ぎだ」
「模擬戦よぉ」
黒の騎士団における最大のシュールがやって来た。ラクシャータは笑いを含んだ声で仮面
の男に答えたが、彼は通信から漏れ聞こえてくる会話で大体を把握したようだった。
「いつかやるとは思っていたが……」
ゼロは深く溜息をついた。
「止めますか?」
「止められると思うか?」
「……四聖剣ならば」
生憎、休日のため藤堂と四聖剣は釣りに出かけている。残った扇や玉城はもちろん、
僕でも二人は止められない。一機なら全力を尽くせばなんとかなるが、二人を相手となる
と、たぶん死ぬ。ゼロでは論外だ。
結局、エナジーフィラーが尽きるまで青春ドラマのような殴り合いは続けられた。
ドラマと違うのは、その後に二人の間に友情が芽生えなかったことだろう。
以上です。
読みにくい改行になってしまってすまない。
読んでくださってありがとうございました。
これはGJと言わざるを得ない
おおおGJ。
整備班が泣きそうな展開だな。
ところでこのスレの展開されたSSはまとめサイトか何か作って
日付、ID記載、して載せるってのはおk?
ある程度レスが出てきたら作りたいかな〜と思ったけど…
長編になりそうだな〜と思ったら鳥使ってくれた方がありがたいけど
何時だか書き込んだ妄想キャラのマスク・ド・月下が、何時の間にかSSになってお兄さんびっくりだ・・・
>>37 続き行きます。
「・・・・・・。」
藤堂は悩んでいた、このままではいたずらに仲間を犠牲にするだけじゃないの
かと・・・。そこで藤堂はある賭けに出ることにした。
味方に一斉掃射を命じ敵をいったんかく乱する。そして味方機を自分達の前へ
出した。その隙にライに通信をつなぐ。
「・・・ライ。いくつか頼みたいことがある。聞いてくれ。」
どこか静かな、穏やかな感じの声、ライは何か大事なことだと感じ取った、
「何です?」
「おそらく、黒の騎士団は負ける、ゼロがいなくなった今この状況を変えるほ
どの戦力も戦略もない。おそらく1時間もつかもたないか・・・。」
「・・・・・・・。」
ライは何も言えなかった、いくら劣勢とはいえ藤堂さんがここまで弱気になる
なんて・・・。
「だから、お前にはやってもらうことがある。零番隊の副隊長として。いいな?」
「・・・はい。」
「よし、まずはディートハルトとラクシャータ達にG1にいる神楽耶様たちを連れ
て戦域を離脱させるんだ。学園地区はまだ制圧下にあるから飛行機が使えるだろ
うから、乗組員や行き先はあちらの自由でいいだろう。」
なるほど、と思った。確かに報道関係の線に強いディートハルトやナイトメアの設
計をするラクシャータ、それにキョウト六家の血をひく神楽耶様たちは今の状況で
は重要な人物である。ライは素早く学園地区にいる南さんに事を伝えた。
「よし、次にお前は後方にいる仲間をできるだけ集めてポイントF03に迎え。四聖
剣も向かわせる。」
「ポイントF03?まさか僕達も脱出を?」
そう、ポイントF03とは緊急脱出用のナイトメアも搭載できる飛空挺が数機ほど
隠してある場所だ。
「そうだ、お前や四聖剣はまだ死ぬような器ではない。逃げてでもいい生き残れ!」
ライは困惑した。それはつまり今ここにいる仲間達を見捨てるということだ。
その時一機の無頼が銃撃により吹き飛ばされた。
「早くしろ!!迷っている時間などない!!!」
藤堂さんが激しく叫ぶ、ライは覚悟を決めようとした、しかし次の瞬間
「ひどいですねぇ、藤堂さん。藤堂さんを置いてここから逃げろ、なんて。」
唐突に明るい声がした、朝比奈隊長だ。
「前にも言ったでしょう?藤堂さんのいるところが俺のいるところだって。」
「中佐、我らは中佐に仕えればこその存在です。」
千葉中尉や卜部さん仙波隊長も同意見のようだ。
「・・・馬鹿者どもが。だが最低でも一人は・・・よし卜部、お前が行け。」
すると卜部さんは、大きく反論した。すると藤堂さんが、
「お前は自分の死に場所についてこだわっていただろう。ならばこんな所で
死ぬわけにもいかないからだ。・・・これは命令だ。いけ、卜部、ライ!」
ここまでです。なんとかR2につなげようと無理が多いですが。
短い!
と言いたい所だがGJ!
>>51 その案で良いと思う
今更だがID:cZ/oVn6FGJ。
文体もゲームみたいな感じでよかった。
つか、このスレレベル高過ぎて迂闊に投下できんww
ID変わっていると思うが、cZ/oVn6Fだ。
GJしてくれてありがとう。
文体まで見てくれてて、嬉しい。
ライの口調だけはちょっと気を使った。
>>51 いいんじゃないかな。まとめサイトよろしく。
>>57 そう言わずに投下してくれ!いろんなのをすげぇ読みたい。
俺もまた書けたら投下しに来るよ。
59 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/06(火) 23:48:52 ID:hilV+3wE
保守
61 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/07(水) 16:46:05 ID:vIl6AKf3
影の騎士団員としてR2活躍期待だな
>>54続きいきます。
藤堂さんの一言からか卜部さんは「承知。」と一言で返した。そして、
「行くぞ、ライ!」
静かに、しかし力強くライに呼びかけた。
「はい。あの・・藤堂さん、皆さん、ありがとうございます。」
それは、ほんの一言だったがライにとってはとても大きな意味を持っていた。
こんな自分を信じてくれていることに対しての感謝の言葉だった。
そして2機の月下が味方の反対方向へと走っていった。
(頼んだぞ、黒の騎士団を、日本を・・・)
と、そこに現れたのは、
「まだ続けるつもりか!!」
藤堂たちの前に5機のグロースター、第二皇女 コーネリア・リ・ブリタニア
の騎士ギルフォードとグラストンナイツだった。
(忘れるところだったな・・・)
「朝比奈、千葉、仙波!最後の大暴れだ!!」
「承知!!」
藤堂の一言に三人の声が一致した。
その頃、ライと卜部はポイントF03に向かっていた。彼らの後ろからは、無頼
が9機程度とトレーラーが数台ついて来ていた。本当はもっと多くの仲間を
逃がしたかったのだが今の状況ではそれは許されなかった。と、その時・・・
「ライ、ちょっといいか?」
「はい、なんですか?」
「野暮なことかもしれないが紅月のこと、いいのか?」
ライの表情が曇る、もちろん心配だ。しかしライは何も言わなかった。
カレンはゼロがいなくなった後、扇さんの指令で敵から接収した空輸機を使って
ゼロとランスロットを追いかけている。無論、今はどこにいるかなんてわからな
い。危険な目にあってなければいいが・・・と祈ることしかできない。
ライの頭の中には奇妙な後ろめたさがあった・・・
ようやく、ポイントF03についた。そこにはぽつんと、工場のような、ドーム
のような場所があった。中には3機の大型の飛空艇があった。幸いどれも稼動で
き、ナイトメアもギリギリだが全て搭載できる。
「よし、発進準備だ。」
卜部さんの指揮で手際よく飛空挺を外に出し、ナイトメアの搭載に取り掛かった。
その頃ライは少し離れた海岸沿いにいた。準備が整うまで近くにならでていいと
卜部さんに言われたからだ。また小型のレーダーを持って敵が来ないかを見張る
役目も兼ねていた。
「はぁ・・・」
ライは深い溜め息をついた。ついさっきまでいたの戦場が嘘の様に静かな場所である。
(みんなどうなったんだろう?藤堂さん達、カレン、それにゼロ・・・いや、
ルルーシュ・・・)
そう、彼は知っている、ゼロの正体を、そして彼と自分が持っている特別な力の事も。
と、その時だった。小型レーダーからナイトメアの警告音が鳴った。
「敵?」
そう思い反応場所を見ると海のほうからこちらの海岸へ向かってきている。しかし
方向よりも不可解なのはたった一機しか反応していないことだった。とにかく、
近くの岩陰に身を隠して様子を見ることにした。尚、卜部さんたちには混乱を避ける
ために連絡は入れないようにした。すると、向かってきた機体は意外なものだった。
赤、というよりは真紅と言った方がいいくらい鮮やかな赤色で塗られたナイトメア
「紅蓮弐式」右腕だけは別の色をしていたが、間違いない、とライはすぐに叫んだ。
「カレンだ!!」
思わずさけんだ。何があったのかという疑問よりも嬉しさが勝っていた。
自分達のいる場所より少し遠くに着陸していった紅蓮を急いで追いかけた。
(大丈夫、卜部さんたちからの連絡はまだだ。今なら・・・)
と、走っていった先には膝をついた紅蓮弐式と赤いパイロットスーツの少女がいた。
「カレン!!よかった、無事だった・・・・」
ライは言葉を失った。こちらに気付いて振り向いたカレンの瞳は死んだように
暗い色だった。
ここまでです。ようやく次で一話終了までいけそうです。
今さらながら
>>48のゼロでは論外に吹いた自分がいるw
>>62 大作乙ノシ
でもそろそろ酉つけないか?
あとマスクの人もな
まだ投下の予定はないんだスマソ
気が向いたら投下します
ごめん
空気読まずに学園モノ投下します
青月篇ナナリーEDその後の話です
2ちゃん投下は初めてだから不備あっても許してくれ
真っ青な空にゆっくりと雲が流れていた。
仰向けに寝転がった僕の視界には、それ以外の光景は映らなかった。
遠くの方で話し声や笑い声、それからいくつかの物音が聞こえる。
平和な音。平和な空間。
隣で同じく寝転がっている彼女の言葉を借りれば
「優しい世界」と呼ぶに相応しい穏やかな時間だった。
「ナナリー」
呼び掛けると可憐な声が「はい」と答える。
「そろそろ…じゃないかな?」
尋ねるとナナリーは笑った。
「そうでしょうか?」
「絶対にそうだと思う」
僕は身を起こして続けた。
「当ててみせようか?…3…2……1」
―バンッ!!
僕がカウントダウンを終えると同時に屋上のドアが勢い良く開いた。
見るとそこには黒髪の男子生徒が立っていた。
走って来たのだろう。両膝に手を着き、肩で息をしている。
間違いない。あれは僕のたった一人の兄…
「だ…からっ!その呼び方…はやめ…ろっ!」
…訂正する。我が生徒会の副会長ルルーシュだった。
それにしても何故、思考が読まれたのだろうか。不思議でならない。
「お兄様?」
隣で身を起こしたナナリーが問いかける。
「ナナリー…」
ルルーシュは呟いてから、猛然と僕を睨み付けた。
「おまえ…ここで何をしている!?」
「何って…風に当たりに来ただけだが?」
「何故、横になる必要がある!?」
「感じ方が違う…というか解放感がないか?」
「解放感だとっ!?そういう姿勢が生活を乱すんだ!!」
「出歩いてばかりの君がそれを言うのか…」
「…っ!!」
ルルーシュは一度大きく息を飲んだ。
そしてトンでもない屁理屈を強気で言い切った。
「だいたい俺は交際は認めたが、二人きりになることまで認めた覚えはない!」
きっとルルーシュはナナリーのことが大切で大切で仕方ないのだろう。
そう思うと微笑ましくて、僕はつい吹き出してしまう。
「何故、笑う?」
もちろんすぐにたしなめられてしまったが。
返答に困っていると、
微笑みながら僕たちのやり取りを聞いていたナナリーが口を開いた。
「駄目ですよ。お兄様」
どうやら助け船を出してくれる様だ。
ここは黙ってナナリーに任せることにする。
「風がとても気持ちいいです。お兄様も一緒にお話しましょう?」
にっこりと微笑み掛けられ、ルルーシュは言葉を飲み込んだ。
何かを思案するように立ち尽くしたまま目を細める。
数秒の躊躇いの後、優しい声音で了解の意を告げると、静かに腰を下ろした。
やっぱりルルーシュはナナリーに弱いらしい。
そんなルルーシュに僕は思った通りの正直な言葉を掛けた。
「あの…ルルーシュ」
「なんだ?」
「…何も二人の間に座らなくてもいいと思うんだが…」
「丁度ここが空いていたから座っただけだ。気にするな」
素っ気なく言い放つルルーシュに、ナナリーが笑った。
釣られて僕も笑い、吹き抜けた風が三人の髪を揺らした。
いつまでもこの幸せが続くように…僕は兄妹の穏やかな日々を切に願った。
fin
以上で完結です
お目汚し大変失礼しました
いろいろ反省してるから、また機会があったら書かせてください
ライ難しいよライ…orz
かわゆす…にっこりしました
ライナナいいよライナナ
>>73 GJ!!
ライ×ナナリーは本当に良いなー
そして腐でもないのにルルーシュにも萌える俺なんだぜ?
本当に良いいじられキャラだ…
77 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/08(木) 00:52:25 ID:xhFcjI75
>>73 GJ!穏やかな雰囲気がいいねぇw
読みやすいし、ライの口調も変じゃないし、いいの投下してくれてありがと!
俺のライのイメージと同じで非常に読みやすかった。
やはりライはナナリーの騎士とかが似合っている。
79 :
73:2008/05/08(木) 07:06:03 ID:URi58gvQ
みんなGJしてくれて本当にありがとう
反応が怖くて投下後ソッコーで寝たヘタレな俺…orz
>>77 そう言ってもらえると嬉しい
読みやすさは大切にしたつもりなんだ
朝から和ませてもらったわサンクス。キャラの特徴つかんでていいね
また他キャラとかでもいいんで話ができたら投下してみてほしい
ロスカラSSは個人のサイトも探したけどやっぱ腐女子向けが多いしここは良いな
ある意味ギャルゲ板に立てて正解か
>>73 GJ!
いいねぇ、ほのぼのさせてもらったよ。
>>80が言ってる様に、ロスカラ扱ってる個人サイトはほとんどBL物ばっかりなので貴方の作品のようなものは貴重です。
また作品が出来たらぜひ投下してくださいね。
LOST COLORSの個人サイトはアッー!の嵐だな
マジでびっくりした
改めてみんなマジでGJ。上のライカレとかも続き楽しみに待ってます
別に恋愛絡めた物じゃなくても、上みたいな熱い戦い物とかも大歓迎
自分には物を描写する力がないのでPCの前でwktkして待ってるしかないんだぜ…
>>63 カレンがこちらにゆっくりと歩いてくる。
何があったのかを聞こうとしても押し殺すようなカレンの瞳にライはまだ戸惑っていた。
しかし、カレンはライの目の前まで来るとそのまま倒れこむようにライの体に抱きついた。
あわてて受け止めるライ、その瞬間ライの両目に激しい痛みが襲った。
刹那、ライは意識のみが宙に浮いたような感覚に襲われた。そして神々しい光とともに
見えたもの・・・
「全ては過去!!終ったことだ・・・」
「過去!?」
「お前も父親を殺しているだろう。懺悔など後でいくらでも出来る!!」
「いいや、君には無理だ!!」
「何?」
「君は最後の最後に世界を裏切り、世界に裏切られた!!
君の願いは叶えてはいけない!!!」
「馬鹿め!理想だけで世界が動くものか!!さあ、撃てるものなら撃ってみろ!!
流体サクラダイトだ!!!」
(これは・・・、ルルーシュ?スザク?)
ライの見たそれは激しく言い争う、いやお互いの考えを罵倒しあう二人の親友の姿だった。
すぐ傍にはカレンの姿もある、銃を持ちながらも激しく震えている。
(これは・・・、まさか・・・)
「スザク!!!!」
「ルルーシューーー!!!!」
叫びあう二人、引き絞られる銃のトリガー、そして銃声・・・
しかしライの意識はそこで引き戻された。
(今のは・・・)
ライは頭がまだ混乱していたが唐突に理解した・・・
今腕の中にいるカレン、何故こんな目をしていたのかも。
カレンは今まで信じてきたもの、信頼してきたものを一気に壊されたのだ。
いや、ライにはそう思えた。だからこそ守りたいと思った。
そう思うとライは片手で通信機を手にとり、なるべく抱いているカレンに気付かれないように
卜部さんたちに連絡をとった、すでに発進準備も出来ているから、早く戻って来いと卜部さん
に言われたがライは、カレンと紅蓮弐式を向かわせるから回収したら行ってくれ、自分は残る
とだけ伝えると卜部さんの反論も聞かずに通信を切った。そして抱いていたカレンを起こして
言った。
「カレン、僕はルルーシュとスザクがどうなったかは知らない。」
カレンは自分の見てきたことを言い当てられたようで動揺した。
「どうして・・・?」
言い終わる前にライは続ける。
「でも、ルルーシュは僕らのリーダーであり、僕たちの友達だ。もちろんスザクも。」
ライは続ける。
「僕は、この時代に目覚めて色んな思い出を作った。それを僕は守りたい。またみんな
一緒に新しい思い出を作りたい・・・」
ライの”みんな”にはいろんな意味がこもっていた。それをカレンは理解した。そして
カレンの目の輝きが戻っていった。
「だから、カレンも・・・」
そこまで言うとライはカレンの唇に自分の唇を重ねた。それはほんの数秒だったが。
とても長い時間に思えた。そしてカレンは、
「わかった・・・」
とだけ言うと紅蓮弐式のコックピットに向かっていった。どうやら通信を聞かれていたようだ。
それにライは意外だった。カレンがすんなり自分の言うことを聞いてくれたのが。
でもライは戦いを続ける前に自分のこと、世界のことについて考えたかったのだ。
それはとても自分勝手なことかもしれないが。
「ライ!必ず迎えに行くから。」
紅蓮弐式のコックピットからカレンが告げた。ライは、ああと告げた。
そしてライの隣を紅蓮弐式が駆け抜けた。それから数分後に飛び立つ飛空挺をライは静かに見つめていた。
空は黒から青へと変わろうとしていた。
この後、黒の騎士団は敗北、事実上日本二度目の敗北となる。黒の騎士団のメンバーはほとんどが捕まり
ライも同じく拘束された。総司令であるゼロは死亡とみなされ黒の騎士団は崩壊したかに見えた。
しかし・・・いや今はまだ、話すべきではないだろう。この物語の続きが描かれるのは、
1年後の世界なのだから。
続く
どうも、今まで長々と駄文を書いてきましたが
文章力が抜けているせいで変な文になってしまいました。
投稿SSというのも初めてだったのでこれからも色々と参考に
させていただきます。ありがとうございました。
>>86 面白い力作をありがとう。すごく楽しめたよ。
俺も何か形に残るようなことがしたかったので、君や他の人の作品を参考にやってみようと思う。
今後も良ければ、何か投稿して欲しい。楽しみにしてるよ。
>>25の続きです
白い光に包まれた瞬間、僕達はトウキョウ租界へと飛ばされていた。
見覚えのある通り、建物。この街から離れて感覚的にはまだ一月位しか経ってないのに、
ひどく懐かしく感じる。
「しかし・・・瞬間移動したってのに、何か全然ありがたみがないな」
「まぁ、このお手軽さがいいんじゃないの?シースリーは仙人みたいなものだから、こんなワープくらい、どうってことないんだよ」
はっとして、僕は自分の姿を確認する。
僕の格好はアッシュフォード学園の制服のままで、いつの間にか肩の上に乗っているマオ。
「さて、まずはさっさと歩きなよ。情報収集は侍の基本だから」
「その認識はおおいに間違っていると言わざるを得ない。が、正論だな」
と言うことで、租界を歩き回ってみることにした。
道中、辺りの人間を見渡してみると、日本人の割合が以前よりも少ない。やはりリベリオンでの勝利の後に、日本人がトウキョウ租界に入れる条件が厳しくなったからだろう。
しかし、それよりも気になるのは・・・
「おいマオ、あの高い建物は何だ?」
まるでこのトウキョウ租界を見下ろすように高く造られた建物を見上げる。
「ああ、あれはバベルタワー。ブリタニア人専用のカジノみたいなもんだよ」
「カジノ・・・ねぇ」
それ以外にも何か含む意味がありそうな建物だったが、その場を後にする
「あれ、入んないの?」
「興味が無い」
「ちぇっ、イレブン同士の殴り合いが見られると思ったのにな〜」
挑発的な物言いに、僕はマオ睨み付ける。僕の苛立ちを察知したのか途端に黙る。
その後本屋に寄り、様々な情報誌やらを買い込み、屋台から買ったピザを片手に公園へと歩を進ませる。
立ち寄った公園は以前と同じ面影を残しており、ベンチの位置までそのままだった。
僕はベンチに座り、ピザを片手に情報誌を読み漁る。
記事は名誉ブリタニア人女優のバッシングや、名誉ブリタニア人政治家の不倫騒動、汚職と
大半がイレブンに対する侮蔑と嘲笑の記事等が主な内容で、肝心の情報が載っていない。
「大衆が望むような形で情報を流せばいい・・・か」
確か、そんな事をディートハルトは言っていた。
いつだってブリタニア人が正しく、間違っているのはそれ以外の人間だと国民に刷り込んでいるのだろう。
そして、あるページを見た瞬間、僕の手は凍りつき、やがて震え始めた。
「なん・・・だと?」
その事実が信じられないのか、頭が理解を拒むように思考が停止する。
「どうしたんだよ、ライ?」
マオの声で、ようやく我にかえる。
「いや、何でもない」
無理して声を絞り出し、僕は努めて記事に目を通す。
その事実は、あまりにも残酷で、悲しい内容だった。
その後、僕たちは租界の安ホテルにチェックインして、休息を取っていた。
僕はベッドの上に横になり、あの記事の事を考えていた。
ゼロは死んだ。ブリタニアの手によって処刑され、黒の騎士団の残党もいまや死刑判決を待つだけの囚人らしい。
覚悟はしているはずだった。戦争に負けたのだから、首謀者は死ぬに決まっている。
むしろ、その幹部、扇さんや藤堂さん達がまだ生きている事に希望を見出すべきなのに
ゼロが死んだという事実で、足元がぐらついてしまっている。
彼は、僕と言う異分子を受け入れ、居場所をくれた恩人だ。その彼が死んだ。
何も考えられない。ただ、今は休みたかった。
「どうするんだい?」
いつの間にか、見慣れた猫が眼前に居た。
「どうするって?」
「あいつらを・・・助けるのかい?」
「そうだ」
僕のかけがえの無い仲間を救い出す。それが僕の望みだ。
「何で?いまの彼らには君の記憶は残っていないのに」
「そんなのは関係ない。それに、マオには関係ないだろ」
苛立ち、マオへの返答が荒くなる
「ああ、関係ないね。彼らが死のうが、僕には何も関係ない・・・いや、むしろ死んだ方が良いとさえ思うね」
「何だと・・・」
殺気を込めた視線でマオを睨む。だが、目の前の猫はそんな事をお構いなしに続ける。
「彼らはテロリストだろ?それ以上でもそれ以下でも無い。国が負けを認めたのに、それを受け入れず、国中に戦火を撒き散らした張本人達じゃないか。」
「お前に・・・彼らの何が解る!」
誰が、好き好んで殺し合いなんてするというのか!
92 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/08(木) 21:19:27 ID:Xy29uvSw
,なんかまおとライが仲いいのにわら他ww
そういえば友人になれるとかマオがギアス編で言ったえたのを
思い出した。
「あの人たちは、ブリタニア人じゃないっていうだけで、それ以外に何も皆と変わらない。家族がいて、大切な人がいて、みんな平穏を求めていた!」
脳裏に、思い出がよぎる。
皆、みんな優しかった。アッシュフォード学園の人達も、黒の騎士団の人達も、僕のような正体不明の人間を受け入れ、家族のように接してくれた。
そう、あの中に、誰一人として、戦乱を望んだ人はいなかった。
「確かに、戦いは何も生まない、むしろ失う物が多い。だけど、そんな事を解っていても立ち上がって、もがいて、頑張って、戦ってきたん人達なんだよ!
そんな人達を理解しようともせずに、勝手なことを言うんじゃ・・・!」
突然、マオが人の手に噛み付いてきた。情け容赦ない、苛烈な噛み付きに言葉を失う
「〜〜〜〜、何をしているのかな・・・マオ?」
「落ち着けよ、ライ」
マオを見て、ようやく視界がぼやけているのに気がつく。
いつの間にか、泣いていたようだ。
「くっ・・・痛いだろ!」
誤魔化すように、僕は袖で涙を拭う。だけど、涙は止まらない。
しばらくの間、僕たちの会話が途切れる。マオも気を使ってくれているのか、黙っている。
「羨ましいね」
と、マオが口を開いた。
「何が?」
「そんな風に涙を流せるくらい、大切な存在がいる君が・・・だよ」
「何を言っているんだよ、君にも・・・」
途端に、僕は言葉を失う。彼はその大切な存在に殺されているのだ。
彼の過去を僕は知らない。しかし、ギアスの力によって歪んだ人生になったのは語らずともわかる。
その唯一の救いが、C.Cだけだったということも。
また、しばらくの間、会話が途切れ・・・マオが口を開く。
「で、君は彼らを助ける気なの?」
「当たり前だ」
「なら・・・」
マオは僕に近付くと
「ガブ!」っと手に噛み付く。情け容赦ない、余りに突拍子もない攻撃に、またもや言葉を失う。
信じられない位に痛い。かといって、振り解くことも出来ない。
「〜〜〜!マオ、どうして君は・・・」
抗議の声を出すと、勘弁してくれたのか口を離すマオ。
「彼らが大切ならば、何をグジグジグジグジ悩んでいるんだよライ!」
そしてまたガブリと噛み付く。余りの傷みに涙が出る。
「そんなに【ガブリ】大切な【ガブリ】人がいながら【ガブリ】何を【ガブリ】ぐじぐじと悩んでいるんだと言っている【ガブガブガブ!】」
どんどん歯型が付いていく手を見ながら、マオの言葉に耳を傾ける。
疲れたのか、息切れしながら口を離す。
「涙を流すくらいに大切な人がいるなら、銃弾で体中を撃ち抜かれようが何だろうが、助けにいくのが当たり前だろう!
それなのにこの世の終わりみたいな表情をして、何をやっているんだい君は!」
「・・・!」
「それに、相手はあのブリタニア軍で、黒の騎士団は皆いつ処刑されてもおかしくないんだぞ!なら、一刻も早く作戦を考えて助けに行くって言うのが当たり前だろ!」
毛を逆立てて、威嚇するように叫ぶマオ。
あまりの正論。それを思いつかなかった自分の馬鹿馬鹿しさに、途方もなく呆れる。
「そう・・・だよな。休んでいる場合じゃない」
ゼロが死んだ事実は、とても悲しい。だけど・・・今はその悲しむ時間さえも惜しいくらいに時間がないのだ!
いま僕に出来ることは、これ以上なにも失わないように、彼らを全力で助け出す事だ
彼らが苦しんでいるのなら、たとえ記憶を失っていてもこの命を賭けて、助ける。そう、心に刻んだ筈だ!
ならば、僕に悩んでいる時間はない!
「マオ・・・」
「な、何だよ!噛んだ事は謝らないからね!」
僕は思い切り目の前の猫を抱きしめる。
「ありがとう・・・マオ」
大切な事を思い出させてくれた友人に、僕は手加減無しに抱きしめる
あのままマオが何も言わなければ、ただ僕は友人を失った悲しみに潰され
何も救えないまま終わってしまったかもしれないのだ。
「マオ・・・」
「な、何だよ!噛んだ事は謝らないからね!」
僕は思い切り目の前の猫を抱きしめる。
「ありがとう・・・マオ」
大切な事を思い出させてくれた友人に、僕は手加減無しに抱きしめる
あのままマオが何も言わなければ、ただ僕は友人を失った悲しみに潰され、何も救えないまま終わってしまったかもしれないのだ。
「・・・・・・・・・・」
この時、異変に気がつけばよかった。僕は黙ったマオを、ただ照れていて何も言えないと思っていたからだ。
だが・・・その真相は、僕が力いっぱい抱きしめたせいで、マオは窒息していたのだ。
その後、僕は全力疾走で動物病院に駆け込み、マオを治療してもらったのだが・・・
翌日からマオは、絶対に僕の肩に止まらなくなったのは言うまでもなかった
第二話 ライとマオ 終了です
LOST COLORSで、マオがライに友達に〜みたいな話があったんで書きまくりました
ちなみに、一話のマスク・ド・月下の元ネタはまんまアレです
まさかギャルゲ板にも知っている人がいるとは、さすがは○イアー・・・
マオが可愛いと言わざるを得ない
GJ。うっかりマオに萌えた。
GJ&乙。
2話目もマオの出番が多いし、
いい感じで面白かったです。
>>銃弾で体中を穴だらけ
に吹いた
確かにマオは頑張ったよな…
GJ!マオとライの奇妙な友情に萌えた。
そろそろ連載し始めてる職人方は、コテ酉付けてくれないかな?
正直分かりづらいんです。
短編だけなら必要ないかもしれないけど、連載なら必要だと思うんだ。
御一考を。
とりあえず、エロパロの方みたいになんでもいいから題名入れてもらえればいいんじゃないか
酉ってなんか重いし、職人が気軽に投下することを躊躇してしまうおそれもある
まあその辺は職人さんの好きなようにしてくれればおk
予想外にSSが投下されまくっている現状に驚く
俺もおでれーた。
それもこのゲームが魅力的だからだろうな。
主人公が自然にどこにでも溶け込んでるから、書きやすいんじゃないか?
というわけで、俺も後で投下させてもらうよ。
大 歓 迎 !
皆グーグルで薔薇の花園を彷徨う羽目になっていたからかな。
投下します。
特派ルートの途中という前提で。
ブリタニア軍特別派遣嚮導技術部――通称特派に所属することになった一日目に、まず僕が
教えられたことは、「夜食は自分で用意すること」だった。
支給されたカーキ色の制服に袖を通し、スザクと並んで大学構内に設置された特派の設備を見
て回る。本当は着替えるなり、主任のロイドさんにシミュレータに放り込まれそうになったの
だが、セシルさんの制止によってとりあえず解放された。セシルさんはロイドさんに上司の十
カ条を再教育するために手が離せなくなったとかで、代わりにスザクの案内で特派の各技術担
当者との顔合わせをすることになった。
「それが、そんなに重要なことなのか?」
順番が違うのではないだろうか。例えば、軍規とか上下関係とかそういうものを想定してい
たので、一瞬何を言われたのか理解できなかった。
スザクは周りを見回して声を潜めた。
「あまり大きな声では言えないんだけど」
彼の童顔が途端に真剣みを帯びる。なるほど、こうなるとさすがに軍人だ。僕はおかしなと
ころで感心した。
「特派ではこれが生命線になると思ってもらった方がいい。下手をすると命を失いかねないんだ」
「分かった。覚えておくよ」
数日後、僕はうっかり財布を落とした。
中にはカード類は何も入っていない。小銭が少しと、いつの間にか溜まっていた近所の商店
街のポイントシールくらいだ。そうは言っても居候の僕がミレイさんからもらったものだ。行
動範囲を思い出せる限りで辿ったが、その日はとうとう見つからずに出勤時間となってしまった。
手持ちの現金がなくても、当面はなんとかなるだろう。不便はせいぜい買い食いができなく
なるくらいのものだ。
この時、僕はスザクの忠告を忘れていた。どこかで「冗談の一つだろう」と軽く考える自分が
いたのも確かだ。スザクが常に全力で天然だということをまだ僕は分かっていなかったのだ。
「ざ〜んねんでしたぁ!」と言う声を合図に耐久シミュレーションが始まり、気がつくと時間
は深夜帯に差し掛かろうとしていた。
「ロイドさん、これ以上は駄目ですよ! スザク君、ライ君、今日はもう上がっていいわ」
セシルさんの声に僕たちはシミュレータを降りて、シャワールームへ向かった。
疑似空間での戦闘と言っても、ナイトメアの操縦は疲れる。加えて、ロイドさん特製プログラ
ムは倒しても倒しても敵機が湧いて出てくるため、一瞬たりとも気が抜けない。熱いシャワー
を浴びて、新しいシャツに着替えると、やっと人心地ついた。
「今日は夢も見ずにぐっすり眠れそうだな」
「ははは。それはいいけど、明日の授業に遅刻しないようにね」
軍と学校の両立は大変だ。体力的にも、精神的にも。戦争と平和の極端な世界を行き来する
ようなものだ。スザクはよくこなしていると思う。軍の中でも特派は異色なので、僕もなんと
かやっていけそうだが――。
そんなことを考えながら扉を開けると、テーブルの上にはライスボールが山になっていた。
その向こうからセシルさんが嬉しそうに笑顔を向けた。
「お腹、空いたでしょう? たくさん作ったから食べてね」
「これ、セシルさんが作ってくれたんですか?」
「ええ、エリア11の軽食でオニギリっていうのよ。ね、スザク君」
エプロンを掛けたセシルさんに礼を述べながら、一つ取り上げる。まだ温かい。
「スザク? 食べないのか?」
一向に皿に手を出そうとしないスザクに僕は首を傾げた。彼は何故だか青い顔をして、必死
に首を振る。
「僕は……、俺はッ……!」
「なんだ、変な奴だな。セシルさんの手作りなのに」
僕は訝りながら、ぱくりと一口齧った。
ブルーベリーは新大陸原産の落葉低木果樹で、その果実は古来から食用とされてきた。生食
で食すほか、ジャムなどに加工する。また肉料理のソースとしても美味である。青紫色の果実
にはアントシアニンを豊富に含み、目に良いとされる。長時間ディスプレイに向かう特派の研
究員にはぴったりだろう。
ただし、米には合わない。
「どうかしら?」
セシルさんが期待に満ちた目で僕を覗き込む。
「と、ても……ドク」
「どく?」
「とってもドクソウ的な味ですね」
「よかったら、もっと食べてね。たくさんあるから!」
この瞬間から僕にとって特派ヒエラルキーの一番上の人はセシル・クルーミー中尉になった。
以上です。
100回くらいは書かれてそうなネタだが、書きたかった。
読んでくれてありがとう。
コードギアス 混沌のディートハルト
人が行き交う繁華街
キャスター「テレビの前の皆さん見えますでしょうか?」
巨大スクリーンで流されているゼロ事件の再放送
キャスター「何らかの機械と思われますが目的は不明です。」
普段なら雑踏に紛れるキャスターの声も
キャスター「テロリストと思われる人物の声明を待ちますのでしばらくお待ちください」
このニュースの時だけは別だ
ゼロ「撃ってみるか?お前には分かる筈だお前なら」
彼という役者がそこに立ったとき世界が変わった
ゴッドバルト卿「分かった、要求は」
音声が小さい、アマチュアめ、よく拾ってはいるがこれではダメだ
ゼロ「交換だ、こいつと枢木朱雀を」
映像が変わる、近い、私の絵だ
オレンジ「笑止!」
ゴッドバルト卿が憤る、だがカメラは動かない、ゼロを映している。
オ(ry「この男はクロヴィス殿下を殺めた大逆の徒!引き渡せるわけがない!」
ゼロが現れ全ては脇役であり観衆に、この場が彼がための舞台に、そうここは彼の世界だ。
ゼロ「違うな、間違っているぞジェレミア、犯人はそいつじゃない」
時が止まる、大衆が引き込まれてゆく。私もその世界に魅せられ、呑み込まれる。
ゼロ「クロヴィスを殺したのは」
息を呑む音がする、目の前のたった一人の役者がこの世界を創っている
ゼロ 「こ の ワ タ シ だ ! !」
世界は、予想外にも、微笑ましく、混沌へと、堕ち行く
ワタシの求める混沌へ
to be continue,,,
ロスカラ2でもディートルートが欲すい〜
>>114 GJ!!すごいライっぽくて良かった
うっかりスザクが「俺」になってるのがまた良かったw
>>116 これはまた懐かしいなww
>>114 ライって過去が重いからシリアスめな話も合うけどこういうのもまた面白いな
ギャグだと突っ込み役になりそうだ
>>116 自分はまだ見てないんだがディートENDその後とかも見てみたい
保守
>>105 そうですね、そちらでもいいですね。
とりあえず投下される方は、そうして頂けると助かりますね。
特に連載されているorされる方は。
マスク・ド・月下というネーミングって、八十年代の特撮みたいだな
月光仮面とか
マスクド上海を知らんとな
モミアゲ長いライを想像してしまったじゃないか!!
天パを馬鹿にする奴は許せねぇ!
127 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/10(土) 22:04:52 ID:tguigcBU
つーか、そのまんまだよね、マスクド月下の最初の方。
パクリはいけないと思いま〜す♪
猫猫マオマオ
連載されてたのが2編終わったから静かだな
職人の皆様、週末に一仕事お願いします(´・ω・`)
C.Cネタきぼんとか言ってみる
カグヤナナリーネタキボン(ry
つまり、ライが神楽耶とナナリーを孕ませてしまって泥沼化するという訳ですね?
さすがはスメラギ家とブリタニア家のハーフはそこらの皇族とは違います
133 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/11(日) 15:43:52 ID:U/PKonSM
R2と平行しているSSを連載してくれたら
俺は感激のあまり遺跡にオヤスミしにいくぜ
書きたいけど才能がないんだyo
>>133 書きたいとは思うけど、本編の展開がまったく読めないから最初に考えてた話と大分違っちゃったりするんだよな〜
アニキャラ個別の妄想のどれかが実現したら……
してくれたら俺は……っ!
紅蓮の新型が強くて強くてびっくりしたよ
仙波さんがあまりにもあっさりでびっくりしたよ
ロスカラで折角キャラ立ち始めたのに
ロスカラでキャラが立ったから死んだんじゃないのか
卜部さん然り仙波さん然り
この世界に住むすべての人々に聞いてもらいたい。私の名はラインハルト・スメラギ・ブリタニア。この名のとおり、私はブリタニア皇族と、今現在エリアイレブンと呼ばれている日本は華族スメラギ家の間に生まれた人間である
シャルル・ブリタニアによって暗殺され、志半ばで無念の死を遂げた小国の創始者の息子である。
今世界中で人々の命無作為に散らせている戦い、全てはブリタニアの私利私欲から起こされたものである!
私は亡き父と亡き母の志を継ぎ、この戦いに終止符を打つために自ら身分を明かし立ち上がった!!
私の父がブリタニアの戦争で焼け出された難民、すなわちナンバーズの一般的市民権を要求したとき、父と母はブリタニアに暗殺され、祖国はブリタニアの軍によって蹂躙され滅ぼされた!
そしてその後ブリタニア家は軍を私兵とし、自らの息子娘が人質となっている日本へと戦争をしかけたのである!
親殺し子殺し親類殺しは悪を成す者のする事であろう事は皆も知っているだろう。彼は、ブリタニア皇帝シャルルはそれをやってのけたのだ!
この結果は諸君らが知ってるとおり日本の敗北に終わり、各エリアのブリタニア人は増長し!軍の内部は腐敗し!黒の騎士団のような反政府運動を生み!
日本政府をかたる中華連邦の狗と成り下がった澤崎の跳梁ともなった!更に!経済特区日本を生み出そうとした皇女ユーフェミアを黒の騎士団首魁ゼロ殺すまでに至っている!
これが!この地に難民と絶望を生んだ歴史である!!
ここに至って私は人類が今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである!!
それがこの挙兵の真の目的である!!これによって戦争の源であるブリタニアを!そしていたずらに戦乱を広める黒の騎士団の双方を!武力をもち、欲望のまま跋扈する魑魅魍魎全てを粛清する!!
諸君!ブリタニアの国是である他人種とブリタニア人種の差別、区別はまちがいである!その証拠こそが私なのだ!
母は言った!誰が誰を愛するのかは自由であると!父は言った!人に差など存在せず、人はただ人なのだと!
自らの道を拓くため、難民のための、人々全ての政治を手に入れるために!あと一息!諸君らの力を私に貸していただきたい!
そして私は・・・父と母の元に召されるであろう!!
某スレに投下した某赤いロリコンの演説をライでパロってみた
休暇を取って一人で温泉旅行に来ていたライと「偶然」遭遇するノネット、という夢を見た。
何を言ってるのか分からないと思うが私も訳が分からない。
R2で黒の騎士団と決別したライが
ナナリーを横からかっさらうのを妄想した
ギアス暴走で、人と顔を合わせられなくなったライ。
だが、エニアグラム卿はジャパニーズトラディショナル混浴温泉を所望。
A案
ライとエニアグラム卿が、背中をあわせてお互いに寄りかかりながら月見、酒
B案
エニアグラム卿が温泉の縁に寄りかかり、ライはエニアグラム卿に寄りかかる。後ろから抱っこされている姿勢
どっちで書こう
>>143 ライのギアスは聴力(言葉?)のはずだから、喋らなければ真正面から抱き合ったって(ry
そっか! じゃあ混浴温泉で暴走をおそれてひどく無口なライを、
エニアグラム卿がくすぐって無理矢理話させる見たいなきゃっきゃうふふいやーんな話にしよう!
温泉でバシャバシャ騒ぐエニアグラム卿とライ……
そしてコーネリアが乱入して
コーネリア「この人好きのする奴め…」
ライ「あの、殿下…寄りすぎですよ」
コーネリア「見たら殺す。触ったら……その…いや、やっぱり殺す」
ライ「だから近寄り過ぎですよ…」
あの、
>>86の者だけど。
あの話の続きをこのスレで
不定期に連載するのっていいかな?
みんなのレベルが高いから気まずいけど。
>>144 でもさ、それだとノネットさんに腹パンされ抱きしめられた時やヴィレッタEDの時に顔を合わせられなかったのは何でだ?
それとその時会話してたしさ。
聴覚というのはCCが言ってたのは覚えているけど、それだと辻褄が合わないような。
〜をしろと命令みたいにならなければ、会話しても平気なのかね?
>>151 命令どころか要望、希望レベルでもマズイ。
下手したら提案レベルでもアウト。
初投下、行かせて頂きます
一部の人物が捏造されておりますので、そういうのが嫌いな方はご注意を
特派での仕事にも少しずつ慣れてきたある日、僕はコーネリア様の執務室に呼び出された
ナリタでの戦闘後、コーネリア様は「その気があるなら機会を与えんでも無い」と言っていたのを思い出す
恐らくその返事を聞かせろ、とでも言われるのだろう・・・・・・僕はそう思って政庁へと足を運んだ
まさか、あんな事になるとも知らずに・・・・・・
捏造ラウンズ編『特派の皆様、僕は元気です・・・・・・今はまだ・・・・・・』
僕は焦っていた
対峙するKMF「グロースター」から受ける印象は、獲物を前にした狩人のソレだった
原因は数秒前、僕のグロースターのハルバードが相手の胴にヒットした事だろう
緩衝素材で包んであるとは言え、コックピット間近への衝撃が怒りを誘ったのだろうか?
それとも、そもそも『僕が攻撃を当てた』事が気に触ったのだろうか?
一瞬が何十倍にも感じられる・・・・・・
腹を括って攻めに転じようと次の行動に意識を向けた瞬間、相手のグロースターが視界から消えた!
とても同じ機体とは思えない程の機動で右に回りこむ相手を、一瞬送れて正面に捕らえる
しかし応手に移る間もなく、僕の構えたハルバードは弾き飛ばされ、相手のハルバードの刃先がコックピットに突きつけられていた・・・・・・
「ライ、後手に回りすぎだ! 前半の勢いで攻めれば、勝てたかも知れんのに・・・・・・」
グロースターを降りた僕を最初に迎えたのは、僕の後見人『ノネット・エニアグラム卿』の一言だった
「そうは言っても、あれだけのプレッシャーに晒されると辛い」
「なんだ、ライ? アーニャがそんなに怖かったのか?」
今度は金髪の青年が、軽口をたたきながらもたれ掛かって来る
僕より頭一つ半ほど背の高いこの人は、ナイトオブスリー『ジノ・ヴァインベルグ卿』
「ヴァインベルグ卿、仮にも貴族なんだからもう少し」
この人は何時もこうだ、必要以上に纏わりついてくる
ヴァインベルグ卿を嫌いな訳ではないが、細身とは言えこの体格では支えるには些か重過ぎる
「ジーノー! いい加減、ファーストネームで呼んでくれよ。
こっちは随分と前から、『ライ』って呼んでるんだぜ?」
「じゃぁ、ジノ。君は、仮にも貴族だ。もう少し、貴族らしい・・・・・・」
「言うだけ無駄・・・・・・」
僕の抗議は、何時の間にか傍らに居たピンクの髪の少女に遮られた
その少女こそ、先ほどの戦闘の相手・ナイトオブシックス『アーニャ・アールストレイム卿』だ
「ア、アーニャ。何時の間に?」
「ベアトリスに注意されても直らないのに・・・・・・ライが幾ら言っても、無駄・・・・・・」
この少女も、あまり人の話を聞かない
「なぁ、アーニャ。さっき、なんで怒ってたんだ?」
ふと気になった事を、僕は聞いてみた
「怒ってない・・・・・・でも、私が勝ったらブログに写真載せる約束したから・・・・・・」
そう言えば、そんな約束をさせられたような気もする・・・・・・
「そうそう、だからライも諦めろよ。俺流のスキンシップなんだって。
・・・・・・ちょっと待てよ? なんでアーニャだけ、ファーストネームで呼んでるんだ?」
「それは、最初の稽古で負けたから。その時、約束させられたんだ」
そう、最初はノネットさんだけが相手だった稽古
それが何時の間にか、アーニャとジノが来るようになっていた
つい先日などナイトオブワン『アルフレッド・ゴットバルト卿』までもが、興味深そうに見学して行った
恐らく数日中に、僕は帝国最強の騎士と手合わせをする嵌めになるのだろう
そんな事になったら、とてもじゃないが僕の身が持たない自信がある
「お前は本国に連れて帰る。力ずくでもな。
そして私が、お前をナイトオブラウンズに育て上げて見せる!」
あの日、政庁に出頭した僕を待っていたのはノネットさんだった
コーネリア様とギルフォード卿の『頑張れよ・・・』と言いたげな視線を、今でも覚えている
そして、今・・・・・・
仲の良い兄弟のように見えなくも無いだろう、アーニャとジノと僕の三人
その僕たちをノネットさんと並んで楽しそうに眺めているゴットバルト卿を見て、僕は確信と不安を覚えていた・・・・・・
『この人、絶対稽古に参加する気だ・・・・・・』
以上、ご清読ありがとうございました
SSなんぞ書くのは実に数年ぶりなので、読み難い箇所など在りましたらご容赦くださいませ
161 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/14(水) 04:41:45 ID:9UpvxxNh
ライ頑張れ!!
微笑ましくて楽しく読ましてもらいました。
「本当、人好きされる男だな」とコーネリア様に笑いながらあきられる場面が思いつきます
乙。だがワンの名字がゴッドバルトなのは危険信号な気がするw
>>157GJ!!
バイトから帰ってきたら、素敵なSSが。
ところで、これで終わり?
続きがすごく気になる。
>>160 素晴らしいGJ!
ついに黒の騎士団側だけでなくブリタニア側のライ物が投下されましたね。
ぜひこの続きを!できれば連載!!
みんなが望んだアーニャルートですね
わかります
これは良いSS!!
雰囲気掴んでるなぁ
ぜひ続きをお願いします
ライ頑張れ超頑張れ
ワンの名前、雑誌には既出だけど見てない人にはネタバレか
でも続き読みたいんでぜひお願いしたいです
最近ザ・スニーカーでも小説の連載始まったしラウンズネタが増えたね
オレンジ卿の現在と、ワンとの関係が気になるところ
168 :
蒼:2008/05/14(水) 15:02:53 ID:FJXzrMd0
>>147 皇暦2010年、8月10日。世界唯一の超大国神聖ブリタニア帝国による日本への
宣戦布告。ブリタニア軍の最新兵器「ナイトメアフレーム」による攻撃により日本は
一月と持たずに敗れ去った。ブリタニアの植民地となった日本は「エリア11」と名
付けられ日本人は自由と権利、名前を奪われた。「イレヴン」その数字が新しい日本
人の名前だった。
そして7年後、大国の支配に抵抗する者が現れた。その名は仮面の男「ゼロ」。彼の
組織する武装勢力「黒の騎士団」はブリタニア軍に対し、一斉蜂起したイレヴンと共
に独立戦争を挑んだ。しかし結果は黒の騎士団の敗北に終わり、日本人には更なる格
差とゼロの死亡という結果を残した。後にこの事件は「ブラックリベリオン」と名付
けられた。
そんな中、本来この時代にいるはずのない一人の少年がいた。その名は「ライ」。
そして、この物語は一年後の世界から再開する。
『復活』
薄暗い監獄で看守が一人の男を連れていた。
「おら、とっとと歩け、イレヴンが。」
「うるせー!、ゼロさえいればお前らなんか・・・」
「静かにしろ!!」
「ぐあっ。あ、わかった、ごめんなさい。ごめんなさい。」
男は大声で反論するが両腕を縛られているので何も出来ず、ただ殴られるだけだった。
すると牢の中にいた一人の女性が、
「もう言うな、裏切り者のことは。」
「裏切ってなんかねーよゼロは。」
「・・・何か事情があったんだ。」
「事情?最終決戦で指揮官が逃げ出す理由など・・」
「やめろ!!・・・いずれにせよゼロは死んだのだ。」
169 :
蒼:2008/05/14(水) 15:03:16 ID:FJXzrMd0
・・・僕はここに来て一年間、こんな会話は何度となく聞いてきた。みな黒の騎士団
に参加していた者達である。無論僕もだ。今は「ブラックリベリオン」の敗北により、
生き残ったメンバー総勢256名がこの監獄に収容されている。ここの団員達のゼロ
に対する意見は、何か事情があり裏切りとは別だと主張する者たち、自分達を駒とし
て扱い、弄んだと考える者たち、また、死んだ者に対してどうこういうものじゃない
と諦めている者たちなど様々である。僕はもちろん彼が裏切ったとは思っていない。
いや思いたくなかった。僕は彼の内面を知っていたから。だが、今の状況で一番重要
なのはゼロが死んだということだろう。
「なあ、ライ。お前はどう思う?」
扇さんが小声で僕に話してきた、僕は、
「わからない・・です。」
こう答えるしかなかった。ここでどれだけ自分の意見を言おうと、みんなは納得しな
いだろう。それにどれだけ議論しても納得する、あるいは完全に絶望する事も出来な
いだろう。事の真相を、確たる証拠を持つ者など、ここにはいないのだから。
ーーー数時間後ーーー
「おい、なんだか騒がしいな。」
「何かあったのか?」
僕も辺りの騒がしさに違和感を覚えた、
(なんだ?囚人が暴れてでもいるのか?)
しかし僕のその疑問はすぐに取り払われたなぜならこの時・・・
「私は・・・ゼロ!」
「えっ!?ゼロ!?」
ここにいる全員が似たような声をあげ一斉に監獄のスピーカーに耳をすませた。
(あのゼロ・・・なのか?)
170 :
蒼:2008/05/14(水) 15:04:04 ID:FJXzrMd0
「日本人よ!!私は帰ってきた!!!」
高らかな、懐かしいような声が監獄に響いた、いや、おそらく日本全体に。
「聞けブリタニアよ!刮目せよ!!力を持つ全ての者達よ!!私は悲しい・・・。」
悲しい?意外な言葉にみな虚をつかれ聞き入っている。
「戦争と差別、繰り返される強者の悪意、間違ったまま垂れ流される悲劇と喜劇。
世界は何一つ変わっていない。だから私は復活せねばならなかった。強き者が弱き
者を虐げ続ける限り私は抗い続ける!まずは、愚かなるカラレス総督にたった今、
天誅を下した!!!」
まるで吸い込まれるようにゼロの演説に対して僕も、他の皆も、周りにいるブリタニ
ア人の看守達も聞き入っていた。しかし唐突すぎるゼロの登場に僕はいくつかの疑問
もでてきた。演説をするための機材や、情報ルートの確保などをどうやったんだ?更
に総督の殺害もほぼ同時に・・・。そしてなにより気になるのはその正体である。
(ルルーシュ、君なのか?)
そして演説は続く。
「私は戦う。間違った力を行使する全ての者達と!ゆえに・・私は!ここに合衆国
日本の建国を再び宣言する!!」
合衆国日本、かつてゼロが造るはずだった独立国。その建国を再び宣言した、という
ことは、彼は再びあの日々を続けるということだ。正義の味方としてブリタニアを倒
し、自らの目的を果たすための日々を、
171 :
蒼:2008/05/14(水) 15:04:55 ID:FJXzrMd0
「この瞬間よりこの部屋が、合衆国日本の最初の領土となる。人種も主義も、宗教
も問わない。国民たる資格はただ一つ正義を行うことだ!!」
・・・その言葉の後、演説は終わり放送も切れた。みんな固まっていたが看守達は自
分たちの仕事を思い出したのか足早に駆けて行った。そして看守のいなくなった監獄
では、
「ははっ、ゼロだ!!やっぱりあいつは生きていたんだ!やったぜー!」
玉城が大声で叫んだのがきっかけになりみんなが新しいゼロについて本物か偽者か、
またはこれからの彼の動きを考える者もいた。とにかく皆、盛り上がっていた。
しかし扇さんや藤堂さん等一部のメンバーは複雑な顔をしていた。僕もその一人だっ
た。ゼロが復活した、この事実だけでも、いまここにいるメンバーが危険になるだろ
う。それに、今まで国外に逃亡したとしかわからないディートハルとラクシャータ達、
それに、日本にいると思われるカレン達の行方もわかっていない。ゼロと一緒にいる
としてもかなり危険だろう。
(これからどうなるんだろう。)
考えることや、悩むこと、心配なことがたくさんある。しかし僕はゼロの演説を聞い
ていた時に奇妙な安心感や、既視感を感じた。既視感?僕はゼロの演説を昔の僕と重
ねているのか?答えは導けなかった。
ゼロの復活、この事実が世界をどう動かし、世界に、人の心にどんな色をつけていく
のか?今はまだ、誰も知らない。
ライが情けなく感じるのは何故だ・・・
173 :
蒼:2008/05/14(水) 15:10:36 ID:FJXzrMd0
続く。
全く空気を読まない投下すいませんでした。
ライが脇役の上、
ストーリー面がR2のまんまなのでつまらんと
思う人も多いと思います。しかも連載させていただきます。
あと
>>157GJ!
>>173 乙
やっぱりTURN4のエピソードで、ライがギアスでゼロをアシストしたりするなかな?
勢いとノリでカレン物(だと思う)作ってしまった・・・。
投下&SS両方共初めてなんで下手うったら御勘弁。
黒の騎士団と親衛隊両方の学園祭混ぜた感じです。
ふぅ…何度目のタメイキだろう…
私の、カレン・シュタットフェルトの通うアッシュフォード学園は
今学園祭の真っ最中…お祭騒ぎに何時も以上学園が盛上っている。
私もさっきまではそのお祭騒ぎを楽しむ一員だった。
なのに…何故こんな事に…私は薄暗い部屋の中で一人佇んでるのだろう。
何度目か判らない溜息を私は繰り返す。
…ライは今どうしてるかなぁ…
何となくさっきまで一緒に歩いてた銀髪の彼を思い出しついつぶやいてしまう。
…もう少し、ライと見て廻りたかったかなぁ…
私は生徒会の用事を済ませた後、ライを探すべく歩いていたら捕まってお化けにされてしまった。
正確に言えばお化け役の娘に交代させられてしまった。
「ね、カレン。ちょっとの間で良いからお願い」
「え、でも…私生徒会の仕事もあるし…」
「そんな事言って、さっきはライ君と楽しそうに歩いてたじゃない」
「え、あ、あれは、そ、そのちょっと一緒に廻ってただけで、別にそう言うのじゃ…」
「おねがーい、私もどうしても一緒に廻りたい人が居るの。お願いこの通り」
「い、いや、だから私とライは別にそういうのじゃ…そもそも、私に幽霊なんて無理よ」
「大丈夫、カレンは病弱なんだからちょっとメイクしてボーっとたってれば十分怖いわよ」
(どういう意味かしら)
「とにかくお願い。そういう訳でよろしくね」
「え、あ、ちょ…」
結局押し切られるような形で、私はお化けになってしまった。
別に暗い所が怖いとかそういうのは無いけれど、私はじっとしてるのが
苦手な方だ、それにじっとしていると色々な事が頭に浮かんで来てしまう。
そういえば、ライが私のお化け見たかったって言ってたなぁ…とか
今頃ライは一人で見て廻ってるのかなぁ…とか
もしかして誰かと一緒に…一緒に…いっしょに…
丁度そこにカップルとおぼしき二人が通りがかる
そうそう、あんな感じで誰かと…だれか…と…。
思わずカップルの方に目が行ってしまう。
な、何だ!?えっ!!きゃー!
私と目があったカップルが悲鳴を上げて走って行った。
…き、きっとメイクが怖かったんだろう…
そんな時、後ろからふと聞き覚えのある声が聞こえた。
「結構良く出来てますね」
忘れもしないその声に思わず振返る。
「ラ…ィ?」
思わず声のする方に声をかけかけた私はその光景に慌てて隠れる。
確かに声の主はライだった、ライだったんだけど、その傍らに寄り添う影が。
ライに寄り添う彼女にはどこかで見覚えがある、あの姿、あの髪…どこかで…
「まったく、ユーフェミア様は…」
そうそう、確かブリタニア皇女ユーフェミア
…って、えっ、あ、ちょ…な、なんで皇女がこんな所に?
いや、そんな事より何故彼女がライと一緒に!?
いや、何で二人で手を…!
「男の人はこういうとき抱きつかれるとうれしいんですよね?」
「何処でそう言うこと覚えてくるんですか…」
そ、そこっ!、なんでライにしがみついて…!!!
もう私の頭はパニック寸前、無我夢中で叫びながら飛び出してしまった。
「やってられるかーーー!!」
以上
区切りが上手く行かなかったのは勘弁してつかぁさい。
ではでは
>>173 R2本編での展開が読めないだけに大変かと思いますが、楽しみにしてます
>>179 乙 女生徒の台詞ワロタ
カレンは学園祭でコスプレがないなーって思ってたが、お化けのコスプレしてたんだな
ライ×カレンで投下します。
学園温泉編に『エピソードが追加されました』って感じで
選択肢追加条件
・ゲットーで偽の黒の騎士団イベントを見る。
・カレンの好感度が高い。
・学園編に入る。
・ミレイとの会話で『思い出を作りたい』選択
生徒会研修旅行2日目
朝食も食べたし、これからどうしよう?
1.温泉
2.山歩き
3.散歩
「じゃあ、僕は此の辺を散歩してくるよ」
温泉で有名なこの街には、各種温泉施設・昔ながらの遊技場・土産物屋と見て回る所も多い。
ライが旅館の玄関を出たところで、観光客と思しき女性2人組に声をかけられた。
「すいませ〜ん シャッター押してもらえません?」
「はい、いいですよ」
カシャ
「ありがとう。ね、彼氏1人?」
「良かったら、私達と廻らない?」
お姉さま方に、一緒に観光しないかと誘われた。別に断る理由もない。
「ええ、別「残念ですけど、先約がありますので」」
彼の返事を遮る様に、声が重ねられ同時に腕を抱え込まれた。
そのまま、ぐいぐいと少年を引っ張っていく赤い髪の少女。
「カ、カレン!?」
「ごめんねライ♪ 待たせちゃって。さあ、行きましょ」
―――カレン回想―――
「ねえカレン、ライに付いてなくていいの?」
「え?どうしてですか会長」
「ほら彼ってルックスがいいから、逆ナンとかされるんじゃない?」
「そんな。でも、私そんなところ見た事ないですよ?」
「当たり前じゃない〜 学園じゃ『ライ=カレンの騎士さま♪』って事になってるのよ?」
「玉砕するの分かってて、アタックするわけないですよね〜♪」
「しかーし! ここではその事実を知っているのは私達のみ。ピンチなんじゃないの?」
「・・・会長・・・ちょっと出かけてきます」
――――――――――――
(会長の言ってたとおりだわ。しかも、玄関出た途端にって)ムムッ
(顔は、確かに美形の部類よね)ジーー
(最近じゃ吹っ切れたのか、笑顔もよく見せてくれるようになったし・・・)ウフッ♪
(運動神経も抜群だし、腕だってほらガッシリしてる)サワサワ
「ちょ、カ、カレン!?」
「え?・・・え!ヤダっ私ったら。ごめんなさい、ライ」
「いや、驚いただけだから。謝らなくてもいいよ。で、どこに向かっているのかな?」
カレンとしてはライを一人にするのが心配だっただけで、特に行きたい場所があったわけではない。
しかし、そんな心情をライに説明するのは恥ずかしいし難しい。
何しろ彼は、自身に向けられている好意に鈍感なのだ。
だから、行きたい場所をでっち上げるしかなく、近くにある建物を指差すしかなかった。
「えーとね。ここよ、ここ。ここを見たかったの」
―――数十分後 施設出口―――
「ち、違うの! 私、こういう所って知らなかったの!」
「・・・あ、ああ」
二人の入った建物は、『秘宝館』大人の娯楽施設というだけあって、若い二人には赤面ものの
恥ずかしすぎる空間だった。
「なんか、凄かったな・・・」
「ええ、凄かった。って、いや見てない見てない。私は何も見てないから!」
「え〜 その割にはキャーキャー悦んでなかった?」
「もう、悦んでない! 恥ずかしがってたの!」
「イタッ、痛いよカレン」
真っ赤になってる彼女をからかう男。そんな彼氏を照れ隠しに叩く女。じゃれあう二人だった。
その頃、リヴァルはミレイにゲンコツを貰っていた。
以上です。小ネタはともかく、SSは初挑戦なんでこんなんで勘弁してください。
妄想はあっても文章にするとなるとなかなか・・・
リヴァルwww
ライ×カレssのラッシュだな。
二つともGJ!&乙
お二方GJ!
ライカレ好きな自分にとっては最高だぜ。
FJXzrMd0の続きを楽しみにしてるよー
このスレ最高だ!
189 :
157:2008/05/14(水) 22:14:15 ID:kvFlv4CI
ゴットバルト卿のことは済みませんでした、まさか本バレだとは思っても見ませんでした orz
沢山のGJ、嬉しかったです
その書き込みにお答えしたく、予定は無かったのですが、アーニャ編頑張って見ました
稚筆ではありますが、楽しんでいただければ幸いです
190 :
157:2008/05/14(水) 22:15:59 ID:kvFlv4CI
グロースターに乗って、先頭のパンツァーフンメルの小隊に襲撃をかける
2個小隊も撃破したところで、EU軍は撤退を開始した
進軍する様を偵察し退却ルートを絞っていた僕は、ルート上に伏せておいた2個小隊に指示を出す
突然の伏兵の出現に一旦は混乱するEU軍は、しかし直ぐに態勢を立て直す
(思ったよりは、優秀な指揮官が居るようだ・・・・・・)
その優秀な指揮官の指示なのか、EU軍は包囲の手薄な一角を『予定通り』突破しようとするが・・・・・・
「ブルーノ小隊! ヴィクトル小隊! 今だッ!!」
新たな逃走ルートに伏せてあった2個小隊が、左右からEU軍に襲い掛かる!
半包囲されたEU軍が、まるで猟犬に追い立てられるウサギの群れのように走り出す
しかし逃げ切れるはずも無く、そのまま崖まで追い詰められたEU軍は、
崖下から現れたKMF・モルドレッドの試作4連ハドロン砲によって壊滅に追い込まれた・・・・・・
191 :
157:2008/05/14(水) 22:16:43 ID:kvFlv4CI
捏造ラウンズ・アーニャ編? 「EU戦線、異常無し 〜曇りのち、笑顔〜 」
「やっぱり、つまんない・・・・・・」
「それは昨日も聞いたよ」
モルドレッドから降り立った、不満そうなアーニャの第一声
「あのくらいの数なら、モルドレッドだけでも・・・・・・」
「今回の作戦は、新しいハドロン砲のテストも兼ねた出撃なんだ
無理をして壊しでもしたら、僕がベアトリスさんに怒られる」
「でも、ライは楽しそうだった・・・・・・」
「僕が?」
特に楽しいと思ったりはしなかったのだが、アーニャにはそう見えたのだろうか?
「昨日も、その前の出撃も・・・・・・ライだけ楽しそう」
「そんなに楽しそうだったか?」
僕の言葉に頷くアーニャ。そうか、そんなに楽しそうに見えたのか・・・・・・
「指揮、楽しい?」
昨日と前々回の作戦を、改めて思い出してみる
昨日は逃げると見せかけて、引き込んだところをモルドレッドで殲滅だった
前々回はモルドレッドに攻めを任せて、僕は中隊を率いての並行追撃・・・・・・・ん?
「アーニャ、君だって前々回はやりたいようにやった筈だぞ?」
「ライは3回・・・・・・私は1回しか楽しんでない」
僕は反撃を試みるが、さらっと返された
戦争をしている軍人の反論ではないな、と苦笑してしまう
しかし、ラウンズ補佐の中隊指揮官になって以来、戦場での高揚感を感じているのは確かだ
192 :
157:2008/05/14(水) 22:17:32 ID:kvFlv4CI
「稽古も良いが実戦もこなさないと、せっかくの勘も鈍ってしまうからなぁ」
などと、ノネットさんから戦場に連れてこられたのは、ゴットバルト卿が稽古に参加し始めた頃だったと思う
まさか小隊指揮をさせられるとは思わなかった僕は、ホイホイ着いていってしまった訳だ
そんな事を繰り返すうちに指揮する部隊は中隊へと規模を増やし、ノネットさん以外からもご指名がかかるようになっていった
「ライ?」
戦況を読み戦場を支配するその感覚は、何処か懐かしく僕の失われた記憶が刺激される感じがした
もしかしたら、これが記憶が戻る切っ掛けに・・・・・・
「ライ!?」
袖を引っ張られる感覚と珍しいアーニャの大きな声に、僕は思考の世界から引き戻された
「あぁ、すまない。で、何の話だっけ?」
「ライばっかり楽しんで、ずるい」
「ずるいって言われてもな」
数日後には帰国する予定だし、次の出撃時の作戦も既に通達済みだ
「だから、本国に帰ったら・・・・・・」
「ん?」
「私が楽しむ番」
アーニャの事だ、言い出したら聞かないだろう
こうなると、何時も僕が折れさせられる。だからと言って、悪い気分はしない
「帰ったら、報告ついでに休暇申請でも出すよ
美味しい物でも食べて、ゆっくりしようか」
「それなら我慢する」
アーニャが、少しだけ嬉しそうな顔をする
取り敢えずはその微笑に、次の出撃のエネルギーを貰った気分になる
記憶探しも悪くないが、この笑顔の傍に居たい。最近は、そう思えるようになってきた。だから・・・・・・
『今は戦おう・・・・・・僕の記憶と、大切な笑顔の為に・・・・・・』
193 :
157:2008/05/14(水) 22:18:42 ID:kvFlv4CI
以上、アーニャ編でした
また機会があれば、SSを投下したいと思います
ご清読、ありがとうございました!
>>193 うおお、GJ!!
いいなぁアーニャルート
是非とも次を期待してます
どんどんSS職人さんが活発になってきて嬉しい限りだ
>思わなかった僕は、ホイホイ着いていってしまった訳だ
ノネット「良かったのか、ホイホイ着いて来て。私は自分の欲しい物を力づくで奪い取ってしまう性分なんだぞ」
ライ「・・・いいんです、僕は・・・ノネットさんのこと信用してますから」
ノネット「嬉しいこと言ってくれるじゃないか、それじゃあ指揮宜しくな」
ライ「はい・・・・・・・・・え?」
こういうことですね、分かります
>>193 「ホイホイ着いていってしまった」に思わずアッー!を連想してしまいましたw
GJです
>>192 マジ乙です。キャラがみんなそれっぽくてうまいなぁ
ところで167なんだけど、今雑誌ちゃんと見直したらそういう記事がないので
ずっと本気にしてたゴットバルトはコラかなんかだったっぽい。
水差しちゃったようで、本当に申し訳ない
(最近も「ワンのコネもあるからジェレミアはラウンズじゃね」ってレス見たんだが…)
今度登場することがあればもうワンはゴッドバルトで進めてくださいw
GJ!&乙。
ラウンズ編いいねぇ。
>>193 GJGJGJ!!ライがライらしくて良いわー。
うまいなぁ。
続き、というか次のを待ってます
>>193 GJ。しかしこのままだとライがラウンズ入りする気がしないでもない。
他より単体では実力が劣っても部隊の指揮には定評があるとか……そんなラウンズがいても良いじゃないか。
なんというラウンズの指揮官。
あの灰汁の強い連中を指揮できるのはライかワンだけだろう。
>>204 ライ「ジノ、空中から敵を撹r」
ジノ「そうそう、楽しませてくれよ!」
ライ「……アーニャ、今から指定するポイn」
アーニャ「…………(どかーん)」
ライ「……スザク、敵が混乱してるから敵指k」
スザク「許しは乞わないよ(どーんどーん)」
ライ「…………ふっ、ふふふっ、ふははははっ」
スザ・ジノ・アニャ『!?』
ライ「ライが命ずる……貴様らっ、ちゃんと命令を聞けぇっ!?」
とかになるかもしれんぞ。
206 :
157:2008/05/15(木) 04:49:00 ID:ihUnzHQt
え〜、157です
久しぶりにSSを書いたせいか、沢山のキャラクターが憑いてしまい、眠れませんでしたw
連投はご迷惑かとも思いましたが、勢いに乗って第3弾を書きましたので投下させて下さい m(__)m
207 :
157:2008/05/15(木) 04:49:36 ID:ihUnzHQt
何処とも判らない神殿に、人影が二つ
一人はブリタニア帝国第98代皇帝、シャルル・ジ・ブリタニア
「使える男なのでしょうねぇ、兄さん?」
答えるのは、兄さんと呼ばれた『少年』
「それは僕が保証するよ。君も、報告は受けているんだろう?」
「ならば、円卓の席を用意しましょう。ナイトオブラウンズの席を」
「母さん・・・・・・咲久耶・・・・・・」
手を伸ばしても届かない、大切な人たち
おぼろげな過去の断片、失われた時間の記憶
またこの夢だ・・・・・・
初めて見たのは、EUで指揮を執ったある夜のことだった
それ以来繰り返されるこの悲しい夢は、徐々に鮮明になっていく
多分、次に見るときは・・・・・・
目が覚めると、ノネットさんから与えられた自室
涙を誤魔化すように顔を洗い、気分を切り替えるため服を着替える
笑顔に戻るため、ノネットさんやアーニャ達を悲しい気持ちに巻き込まないように
「ライ! 直ぐに仕度をしろ!」
「ぅおぁっ!?」
突然の大声に、我が事ながら意味不明な叫びを上げてしまった
「何ですか、ノネットさん。こんな朝早くから・・・・・・」
「あぁ、すまない。とにかく、直ぐ仕度をしてくれ
皇帝陛下が、お前の事をお呼びなんだ」
「陛下が? 僕を!?」
捏造ラウンズ・追憶編 『ラウンズ襲名〜その名は』
208 :
157:2008/05/15(木) 04:50:06 ID:ihUnzHQt
どれだけ時間が経ったろう?
ノネットさんと政庁に赴た僕は、謁見の間の近くの部屋に案内された・・・・・・僕一人だけ・・・・・・
ノネットさんや途中で会ったアーニャやジノは、心当たりがあるらしく
「心配しなくても良いさ」だの、「おめでとう」と言ってくれた
昇進なのかとも思ったが、その程度なら皇帝が自ら僕に会ったりはしないだろう
そんな事を考えていると、やっとの事でお呼びが掛かった
呼びに来たのは、黒い奇妙なローブ姿の男性だ
僕はそのまま謁見の間まで案内され、中に入るように促される
薄暗い部屋に、逆光でシルエットが浮かび上がる
見る者をひれ伏させる威厳を持つその人物こそ、第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアだ
僕も礼に倣い、うやうやしく跪く
「お初にお目にかかります、皇帝陛下」
「今は、つまらぬ礼などは要らぬ。
早速本題に入るとしよう・・・・・・顔を上げよ、ライ」
「先ずは、僕の自己紹介が必要かな?」
不意に聞こえる、第三者の声。子供の、僅かに違和感を覚える声
驚いて顔を上げると、皇帝の横に見知らぬ少年が居た
「はじめまして、ライ。僕の名前はV.V.。君を待っていたよ」
V.V.と名乗った少年は、ゆっくりとこちらに近づいて来る
「さぁ、思い出すんだ。君の過去を」
少年が目前まで迫ったその時、不意に僕の意識は遠ざかっていった・・・・・・
209 :
157:2008/05/15(木) 04:51:48 ID:ihUnzHQt
「母上・・・・・・咲久耶・・・・・・」
全てを捨てて手に入れた力、それがあれば二人を守れると思った
僕が手に入れたギアスに、逆らえるものは居なかった
父を兄を大臣を宰相を、僕に刃向かう悉くを殺した
ギアスは次第に僕の中で成長し、やがて僕自身にもキバを剥いた
「愚かな北の蛮族どもめ! 皆殺しだ! 一人残らず、皆殺しにしろ!」
僕の言葉は絶対遵守の力となって、全ての者を戦場に駆り立てた
兵士達も領民も、母さんも妹も、全てが僕から離れていく
愛しい母上が、愛しい妹が、手に剣を携えて戦場へと向かっていく
全てが終わった時、戦場に生きている者は居なかった
母上も、咲久耶も・・・・・・僕は・・・・・・
210 :
157:2008/05/15(木) 04:52:12 ID:ihUnzHQt
目の前に、V.V.と名乗る少年が居た
今のが、失った僕の記憶・・・・・・
「全てに絶望した君は、全てを忘れ深い眠りについた
そしてある者の手で、この時代へと呼び起こされた」
あの男・・・・・・バトレーと名乗った男によって、僕は目覚めさせられた
様々な知識を植え付けられ、様々な実験で身体を弄られた
隙を見て逃げ出した僕は、アッシュフォード学園で拾われ・・・・・・そして・・・・・・
「全てを思い出したか」
皇帝が、僕に呼びかける
「お初にお目にかかる、ライ・ゼル・ブリタニア・・・・・・
国是の体現者、真紅の玉座の主、皆殺しのライよ!」
「私をその名で呼ぶなッ!」
「今更逃げるのか、その名から? 自分のした事が恐ろしくなったか、狂王ライよ
貴様は紛れも無く、ライ・ゼル・ブリタニアだ。逃げる事など、出来はせんよ・・・・・・」
視界が真紅に染まる。まるで、あの時のように。
「だが貴様が望むのならば、新たな過去を授けよう
凡庸な、只人としての過去をッ!」
新たな・・・・・・過去・・・・・・?
皇帝の目が、赤く染まる。瞳に、鳥の様な紋様が浮かび上がる
「貴様ッ! ギアスを!?」
「そう、我がギアスは、過去を刻む。
選べ、狂王ライよ。過去を捨てるか? それとも、未来を望むかッ!」
過去を捨てる? 母上を、咲久耶を忘れる!?
全てを忘れて、只の人として人生をやり直す?
そうすれば、楽になれるのか? この苦しみから、逃れられるのか?
「違うッ!」
また逃げるのか? また忘れるのか?
ノネットさんから、アーニャから、ジノから、ゴットバルト卿から!
そして、スザクからッ! 僕は何を学んだ! 何を教えられた!?
逃げる事か!? 忘れる事か!? 僕が学んだのは、そんな事か!?
「答えよ、狂王よ。即答できぬ人間などに、用は無いッ!」
「違うッ! 私は逃げない! 私は学んだのだ、進む事を! 戦うことをッ!」
211 :
157:2008/05/15(木) 05:13:01 ID:ihUnzHQt
謁見の間を出ると、ノネットさんの心配そうな顔が目に入った
傍らにはアーニャも、ジノも居る。珍しく、アーニャの携帯をジノが弄っている。
僕が声をかけようとするが、先にノネットさんに気付かれてしまう
「遅かったじゃないか、ライ!」
心配したんだぞ、とノネットさんが近寄ってくる
その声でアーニャもジノも気がついたようで、少し遅れて駆け寄ってくる
「自分で言ったじゃないですか、心配するなって
大丈夫です、少し長引いただけだから」
「それは、そうなんだがな。これだけ長引けば、な」
やっと、何時ものノネットさんに戻る。優しい、僕の大好きな笑顔に
「で、どうだったんだよ? やっぱり、あの話か?」
相変わらず、纏わりついてくるジノ。だが、肩に掛かる重さが、今は心地良く感じられる
「『あの話』がどの話かは判らないけど、ラウンズへのお誘いを頂いたよ
断る理由なんて無いから、もちろんお受けしたよ」
「ぉおッ! ついに、俺達の仲間入りって訳かぁ!
で、何番を頂いたんだ!? 4番か!? 2番か!?」
「7番も5番も空いてる・・・・・・6番の隣」
「もちろん9番だろう? なんと言っても、私が育てた騎士なんだからな!」
三者三様に、思い思いの番号を並べ立てる
「残念ながら、違うよ。僕が頂いたのは・・・・・・」
それは、母上の生まれた国。私と咲久耶の、もう一つの故郷
ナイトオブラウンズとして生きる『僕』の、忘れてはいけない過去
今はもう失われた日本に許された、生きるための道
「頂いたのは、11番。僕は、ナイトオブイレブンだよ」
落胆する三人。何も番号如きで・・・・・・と思わなくも無いが、僕もその「番号」に拘った事を思い出す
212 :
157:2008/05/15(木) 05:15:27 ID:ihUnzHQt
「それじゃあ、賭けはアルフレッドの勝ちか」
「賭け? ノネットさん、賭けなんてしてたんですか!?」
「怒るなよ、ライ。皆、お前のラウンズ入りが嬉しいんだ」
そんな誤魔化し方があるのだろうか? どう考えても、関係のない事としか思えないが
「ライ、お前に代われって」
誰からの電話だ、と聞く暇も無く、ジノから携帯を渡される
「もしもし・・・・・・」
「おめでとう! ライ! 11番を頂いたそうじゃないか!
これも何かの縁だろう、今度私とトゥエルブ・・・・・・リリーシャと君の3人で食事でもだね」
ゴットバルト卿だ・・・・・・後ろから聞こえるのは、リリーシャの声か?
『お兄様! また勝手な事ばかり言って、ライを困らせるんじゃありません!』
『何を言う、リリーシャ! 私は、お前の為を思ってだな・・・・・・』
相変わらず、騒々しい兄妹だ。兄妹、か・・・・・・
「ライ、気にしないで下さい! それとラウンズ就任、おめでとう御座います
それでは、ごきげんよう!」
『待つのだ、リリーシャ! まだ、私のはな』
ブツッ、ツー・・・・・・ツー・・・・・・
言いたい放題言って、一方的に切られてしまった。貴族とは、こんなものなのだろうか?
「ライ、これから忙しくなるぞ!
先ずは、御前試合。それが終わったら、私の屋敷でパーティーだ!」
「えー、俺の家じゃないのかよ」
ジノの抗議も、こうなったノネットさんには通用しない
アーニャはアーニャで、僕を屈ませて並んで撮った写真を、早速ブログにアップしているようだ
相変わらずの、騒がしいメンバー
これから、同じ道を生きていく大切な仲間
僕が愛した人達、僕を愛してくれる人達
「ノネットさん、それにアーニャも、ジノも・・・・・・改めて、よろしく!」
『母上、咲久耶・・・・・・私を、見ていてください
今度は、今度こそは、道を違わず生きて見せます
大切な人達と、大切な貴方達の思い出と共に・・・・・・新しい、この道を』
213 :
157:2008/05/15(木) 05:17:54 ID:ihUnzHQt
長くなってしまいましたが、第3弾でした
日に何度も、ご清読有り難うございます
たぶんもう一本、〆になる奴を近々投下しに来る予定です
少し間が空くかも知れませんが、その時はまた宜しくお願いします!
>>213 GJ!
ライかっこいい、アーニャ達もいい奴ばかりでよかった。
ライのフルネームや字などオリ設定も全然違和感なかったです。
投稿ペースが速く嬉しいのですが、あまり無理はしないでくださいね。
次回作も待ってます。
それにしてもゴットバルト家の者はこんな奴ばっかりかよwww
215 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/15(木) 09:11:33 ID:s5hjQXIN
>>213GJ!!
213のssにもあったけど「ライ」=「狂王」って記述多いよねぇ。
ライ好きな人のブログとかにも結構「狂王」って記載されてるし。
なんでなんやろか?
>>213 GJ。やっぱりラウンズは良いよな
>>215 ブリタニア側は皮肉と称賛を込めて、他国からは純粋に「狂王」になるんじゃないかという感じじゃない?
領土拡大してブリタニア本国に貢献したと学園編で語られていた。
ただブリタニア本国から見てもライの連戦連勝は怖かったと思う。いつ牙の矛先が向かうか判ったもんじゃないし。
217 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/15(木) 10:57:13 ID:s5hjQXIN
>>216 確かに学園編の図書館のシーンであったね。
昔のライは短期間で結構領土広げたみたいだし、
その過程を見れば「覇王」よか「狂気の王」の方が合ってるからか。
ライはブリタニアの王じゃなくて属国の王なんだよね?
投下多すぎて読み手が追い付かないとかwwなんだこの有難いスレwww
そして改めて
>>1の功績を讃えたい
>>213 GJ!!
本当にキャラ動かすの上手いな
220 :
157:2008/05/15(木) 13:26:57 ID:ihUnzHQt
>>214-219 感想、有り難うございます
やはり、直接声をいただけると嬉しいですねw
>>219 キャラ動かすが好きなんですよ
というか、気に入ったキャラは勝手に動いてくれますしw
で・・・・・・申し訳ない、
>>211に誤字です・・・・・・
ノネットさんの「もちろん9番だろう」は、8番の間違いです
失礼しました orz
>>218 特派編でライの父親がブリタニア皇帝と同じ直系出(皇帝と兄弟)となってはいるが属国の王との
話だった。シナリオによっては地方領主になったりしたけど…。ライの姓はブリタニアで固定っぽい
「皇帝」と「王」は厳密に言うと実は位が違う。
リアルな話になるが法皇→皇帝=天皇→王な順番に確かなっていたはず。
ラララライ
GJ。しかし後1話でラウンズルートも〆かと思うと少し寂しいものが有るな……。
バレではジェレミア卿の設定画も出てるらしいから尚更だ。
>狂王
周辺の国からは老若男女問わず全ての民を死も恐れぬ狂戦士へと変えて侵攻させたように見えただろうからな。
狂っているとしか思えなかったんだろう。
ライの正体はどの範囲までばれてるのだろうね
ハーフとかじゃなくて黒の騎士団だったとかそっち方面でさ
黒の騎士団ルートならスザクに
特派ルートならゼロに
それぞればれてるよね。
ライがR2にいたらと考えるならこの辺りは解消しべき問題だよね
スザクなら皇帝に売る、ゼロならギアスかけたりするのだろうか
>>220 キャラを動かせられるのはうらやましいな
俺は好きな作品・キャラになるほど動かせなくなってくるからつらい
どういう話にしたいかは浮かんでくるのにキャラが動いてくれないんだよなぁ
226 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/15(木) 15:44:35 ID:04slG32q
>>221 あー、天皇は皇帝兼神道の最高位者って事で、純粋な格付けだと
天皇≧ローマ法王>皇帝>王
ただし、ヨーロッパ≒キリスト教世界なので、現実的には
ローマ法王≧天皇>皇帝>王
となる、合衆国大統領が下座で出迎えるのはローマ法王と天皇陛下だけだ。
>>213 乙&GJ!
リリーシャまでラウンズ入りしてて噴いたよwww
勢いだけで作った処女作なんですが、ここで投下させてもらいます。
黒の騎士団編・カレンルート 「ラウンジの二人」
月下の整備作業に立ち会ってきた僕は、少し休憩しようとラウンジにやって来た。
そこにはカレンが一人居るだけだった。
「………」
「やれやれ…」
スヤスヤと小さく寝息を立て、ソファーに座ったまま気持ち良さそうに眠っている。
傍らには開かれたままのファイルが置かれている。カレンの愛機・紅蓮弐式の操縦マニュアルだ。
どうやらマニュアルを読んで勉強中に眠ってしまったようだ。
「おやすみ。カレン」
カレンの安らかな寝顔に僕は笑みを浮かべつつ、ソファーに無造作に置かれた毛布を取り
起こさぬようにそっと彼女に掛けてやった。
黒の騎士団での顔と、アッシュフォード学園での顔。
その二つを使い分けて生活するカレン。
「疲れるのは当然だな。戦士の休息か…」
僕は静かにしていようと思い、カレンから少し離れてソファーに腰掛けた。
背もたれに深く体を預け、軽く腕組みをしてまぶたを閉じる。
これまでの学園生活や騎士団での活動、そして失われた記憶について考えを巡らせる。
「………」
しかし、暫くすると徐々に意識が薄れていく感覚に襲われる。睡魔だ。
僕は自分が思っている以上に疲れているのか?
それともカレンの無防備な寝顔に釣られたのか?
考えるのも煩わしくなってくる程に眠気が押し寄せて来たので、
僕はそれに流されるままに思考を停止した。
どのくらいそうしていただろう。
「う……ん……?」
意識はまだハッキリしないが、ソファーに横になり、仰向け状態になっているらしい。
「あら。目が覚めたのね」
「ん?……カレン……?」
不意に頭のすぐ上辺りで声がしたので薄く開いた目をやると、
そこには厚めのファイルを持って僕の顔を覗き込むカレンが居た。
思ったよりカレンの顔が近いことに驚きつつも、自分が今頭を預けているモノに気付く。
カレンの脚、太ももだ。所謂、膝枕の状態になっている。
「あぁっ!すまないっ!!」
慌てて飛び起き、とりあえずの謝罪をする。
「い、いいのよ。別に……。そ、それより、随分疲れてたみたいね。ソファーに倒れ込んで、
揺り動かしても全然起きないんだもの」
「そうか、僕はあのまま眠ってたのか…じゃあ、君を起こしてしまったな。すまない…」
「気にしないで。でも、もう少し休んだ方が良いんじゃない?横になっていた方が楽よ」
「そ、そうかな?」
「それに、私に毛布を掛けてくれたの、あなたなんでしょ?お礼にもう少しだけ付き合ってあげるわ」
確かに僕はカレンに毛布を掛けてやった。今は僕に掛けられているが……。
「そ、それじゃ、お言葉に甘えて…」
「え、ええ。どうぞ」
黒のショートパンツとニーソックスの間に映える薄白い大腿部を一瞥すると、胸がドキリと鳴った。
僕はもう一度ソファーに仰向けになり、後頭部をカレンの右の太ももにゆっくりと預けた。
若干の気恥ずかしさは感じるものの、完全に横になってしまうと確かに体が楽だ。
何となくカレンの顔が気になり表情を窺ってみる。
それは、まるで我が子を慈しむ母親の様な、温かな微笑みを湛えているかに思えた。
「……な、何?」
僕の視線に気付いたのか、カレンは慌てて、読んでいた紅蓮のマニュアルに赤い顔を向け直す。
「あ、いや、別に…」
僕も慌てて視線を壁に天井にと泳がせながら移す。
「………」
「………」
それから暫くの間、僕達は言葉を交わすことはなかったが、この沈黙さえ心地の良いものだった。
カレンとの距離感がそうさせたのか。
不思議なことに、どこか懐かしい感じもする。
僕は安堵し、再び短い眠りにつくことにした。
薄れゆく意識の中で、カレンが何か言ったような気がしたがよく分からなかった。
ただ、優しい響きには感じられた……。
「おやすみ。ライ」
数十分後、ラウンジに突入して来た玉城達の大声に叩き起こされた僕は、
カレンと共に散々冷やかされたのだった。
END
以上です。初挑戦ゆえに稚拙な文章ですが、読んでいただければ幸いです。
一応、ゲーム本編を意識して書いてみたつもりです。
今後もみなさんの作品などを参考に、何か作りたいと思います。よろしくお願いします。
232 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/15(木) 16:54:28 ID:s5hjQXIN
>>231GJ!!
いいね!穏やかな雰囲気が伝わって来るいい作品だねぇ。
これからも作品できたらどんどん投下してつかぁさい。
ふらぁ〜っと立ち寄ったら更新されてるうえにこんないいもの投下されてるなんて自分ラッキーw
>>231 乙です
カレン好きな漏れにはGJすぎるお
また黒の騎士団とカレンのSSをお願いします
>>231 乙&GJです!
何だかとても和みました。
ライとカレンはやっぱり好きだなぁ……。
次回も期待してます!
にしても職人さん方飛ばしまくりで、嬉しいけど心配になるなw
ご自分のペースで書いてってくださいね。
>>231 甘いぞ、扇!ガムシロップを蜂蜜で煮詰めたかのように甘い!GJ!
236 :
蒼:2008/05/15(木) 18:38:43 ID:AH8wgJKT
>>213&
>>231 GJ!!&乙。どちらも素晴らしかったです。
俺も忘れ去られる前に投下しに来たいです。
>>213,231
GJ
このスレ最高!
読み手だった者が作品に刺激されて、書き手に回り
その作品にまた刺激されて・・・
>>190 ライがクラブではなくグロースターに乗ってるのには、何か意味があるのでしょうか?
確かゲームでは親衛隊に配属する時選別としてクラブもらっていたはず。
>>213 ノネットの台詞で9番となってますが、8番の間違いでは?
9番はノネット自身の番号ですからね。
いろいろ細かくてごめんなさい。
>>213 文章のうまさもさることながら、細かいところでおっと思わせる人だな
サクヤ→カグヤ設定とか忘れかけてたなぁ
>>231 これで処女作ってすごいよ。萌えをありがとう
「……な、何?」のところのカレンを想像して幸せになれた
>>236 焦らないで練って書いてくれたら嬉しいぞ
…とか言える今の投下状況がすごい
241 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/15(木) 21:21:28 ID:s5hjQXIN
一日に一回は最低でも投下されるからねぇ。
自分もいいのが浮かんだら投下させて頂きたく思っております。
>>97の続き
翌日、僕たちは黒の騎士団が囚われていると言われている総督府に行く事にした。
しかし、この学生服のまま歩くのは目立ち過ぎるので
途中でショッピングモールに寄り長袖とジーンズを買い、変装気分でサングラスも買った。(マオはダサいと言っていたが)
「ところでマオ」
「何だよ抱き殺しハンター」
昨日の事をまだ根に持っているのか、不機嫌な声で見上げるマオ
「今まで気付かなかったけど、君は喋りまくっているが、周りの人間にバレたら危なくないか?」
喋れる猫が存在するのがバレたら、バック転が出来る犬や、算数が出来る鴉なんて目じゃない位の、スーパーアニマルとして世界中に名を馳せる事になるか
または、解剖されて強制的に人類の発展に貢献されるかだろう
「大丈夫だよ。君以外の人間にはニャーニャーっていう可愛い猫の声にしか聴こえないから」
「そいつは安心した・・・って待てよ?だとすると、君と話す所を端から見られたら・・・」
「ニャーニャー鳴いている猫に話しかけている可哀想な人間に見えるだろうね」
「・・・・・・」
まぁ、他人の目を気にしていたら駄目だが、下手をすると可哀想な人専門の病院に強制的に送られるのは御免被りたい
その為には何かしら対策を考えなければ・・・
「僕だって、好きでこんな身体になっている訳じゃないんだからな」
「ああ、その件については知ってるよ」
確か、シースリーの遊び心でこんな身体なったんだったか?当人からしてみれば、死んだら面白半分に猫にされているんだから、たまったものじゃないだろう。
僕だって、面白半分に改造された被害者だ。
「それに、君に協力して目的を達成できれば、シースリーが元の身体に戻す上に、生き返らせてくれるっていうから、しぶしぶ付き合ってやるんだからな。
・・・言っとくけど友情とか何とか、甘ったるい事を僕に期待するなよ?」
「はいはい、わかったよ・・・と、もう一つ聞きたい事があったんだが」
僕は、マオにシースリーの言った契約者達について聞いた。
「ああ、詳しい事は僕も知らないけど・・・何でも、誰彼かまわずにギアスを与えては、力を暴走させて、契約した人間を殺しまくった外道達らしいよ。」
「ふ〜ん・・・」
つまり、僕みたいな人間を意図的に生み出したやつらの事か。なるほど、こいつは捕まえがいがあると言うものだ。
「で、そいつらはどうやって探すんだ?」
「怪しい人間を見たら、僕に知らせるんだ。そしたギアスで心を読む」
「あれ?マオ、お前ギアスはまだ使えるのか?」
「一応、ね。暴走はシースリーに直してもらったから、制御は出来る。」
そう言うと、マオは僕を見上げて、見せ付けるように両目のギアスを見せる。
黒目に大きな紋章が浮かび上がり、禍々しく光る。
「・・・だとすると、うかつに君の側で考え事が出来ないな。」
「ん〜、君の妄想には少し興味があるけど、残念ながら君には効かないよ。」
「僕にはギアスが使えないのか?」
「ああ。シースリーが施した改造は、対ギアスを想定したものだからね。当然といえば当然だろ?」
確かに、契約者達が適当な人間にギアスを与えて敵対するとも限らない。
「だとすると、戦力的にはかなり有利になったって訳だな」
C.Cと接した経験から言うと、契約者自体の戦闘能力はそう高くはない。
その代わり、特化した能力があったりしそうだが、その時はその時だ。
そう、何だかんだと話しているうちに、総督府付近に辿り着いた。
堅牢な壁で囲まれ、中の様子が一切確認出来ない。まるで城砦のようで、人が出入りする扉以外、蟻一匹入る隙間がなさそうだ。
さらに、警戒しているのか、警備している人間も一片の隙も無い。
変身して壁なり建物なりぶっ壊したり、壁を飛び越えたりすれば中に入れそうだが、そんな行き当たりばったりの行動では危険が大きすぎる。せめて内部の地図でも手に入れば・・・
建物の回りをグルグルと回っていると
「ま、ここは僕にまかせなよ」と、マオが言った。
「・・・・・・・マジで?」
「何を勘違いしているのか解んないけどさ、僕はC.Cが捕まっているかどうか見るだけで、トードーとかオウギとか言う奴らの為じゃないからな」
睨むように僕を見上げるマオ。これが俗に言うツンデレって奴なのだろうか?
そう思うと、途端に目の前の猫が可愛く見えてきた
「ま、君はそこら辺でも散策するなり女をはべらすなり何なりご自由に・・・って何するライィ!」
首根っこを掴むと、マオに頬ずりする。
「ああクソ!可愛すぎるぞこの猫は!」
「離せ!あまり顎とか撫でるなって・・・アッ―――!」
「うるさいぞ!そこの学生!」
マオを揉みくちゃにして遊んでいると、何処からともなく怒声が聴こえた。
だけど、そんなこと気にしていられるか!
「おい!そこの貴様・・・猫とじゃれているお前だ!」
「え?」
引っ掻き傷だらけの顔を憲兵に向ける。
「うるさいぞ!さっきからニャーニャー鳴いている猫に何やら話しかけて!
は!・・・もしかしてお前はアレか?お前が俗に言う、猫耳に欲情する類の男か!
オタクコンペンショナルか!ええい怪しい奴め!」
何を言っているのか訳が解らないが、この憲兵はすごくご立腹らしい。仕事中に猫と遊んでいる人間がいたら、それはイラツクだろう。
大人しく退散することにした僕は、マオを下ろす。
「じゃあな、マオ。また後で」
「お前なんて・・・猫のウンコ踏め!」
そう捨て台詞と残し、音もなく走り去ると、五メートルはある壁をシュタタッと駆け上がる。
憲兵は、僕に注目しているせいで、マオの姿が見られることはなかった。
「この怪しい奴め!ちょっと取調べを受けてもらおうか!」
憲兵は銃で威嚇しながら、僕に詰め寄ってくる。
が、目的を達成した僕は、脱兎の如く駆け出し、総督府から逃げ出したのであった。
「ふぅ、ここまで来れば関係ないだろう。」
総督府から大分離れた事を確認するや、大きく腹の虫が鳴る。
よく思えば、昨日の昼にピザを食ってから何も口に入れていない。
僕は、ルルーシュが案内してくれた喫茶店を思い出す。手頃な値段で、美味しいご飯を作ってくれる所だ。
懐の財布にはシースリーの配慮なのか、しばらくホテル住まい出来るくらいの金額が入っていたのでお金には困っていないが、節約するに越した事はない。
この場所からはそう離れていない。僕は久しぶりにワクワクしながら歩を進めた。
目的の場所は、戦争の後でも変わることのない姿で存在していた。
アッシュフォード学園に入れない今、しばらくの間このお店にはお世話になるだろう。
中に入ると、昼食時なのか席の半分以上は埋まっていた。
「いらっしゃいませ〜。お一人様ですか?」
可愛いウェイトレスに案内された僕は、一人席は満席のため、四人席で食事を取ることになった。
量の多いカツ丼を頼み、食事が届くまでの間、暇つぶしに情報誌を読み漁る。
情報は少しでも多い方が良い。
時間が経つに連れ、周りの席は埋まり、店内はほぼ満席に近い状態となった。
すると、慌て気味のウェイトレスが声をかけてきた。
「すいません、お客様。他のお客様とのご相席はよろしいでしょうか?」
丁度良かった。一人でご飯を食べるのは少し寂しかった僕は、心地よく了承する。
ありがとうございます。と元気良く返事をすると、入り口に待たせている客の所に走っていった。
僕は、情報誌に目を向けている内に、聞き覚えのある声が耳に入る。
「すまない、相席させてもらう」
「ああ、構わな・・・」
顔を上げた瞬間、僕は言葉を失う。そこにいるのは・・・
固まった僕に、彼は不思議そうな表情で言う。
「私の顔に何か?」
尊大な物の言い方。だけど、決して相手を見下すような雰囲気はない。
僕の前に現れたのは、僕に世界と言う色を与えてくれた最高の友人・・・ルルーシュだった
ひとまず続く
R2ストーリー的にはまだ一話の前です
一体いつ変身する時になるのだろうか・・・orz
ボロ雑巾も付属ならゲームオーバーですね
わかります
GJ!
>>248 本編みたいな切り方しおってw
オリジナルストーリー度高い気がするけどこれはこれで面白い
>>249 R2学園編とか書こうとする人はロロはどうするんだろなw
超気まずいからギアス編はなかったことにするか
251 :
231:2008/05/16(金) 00:16:15 ID:YSdsGoAO
沢山の方にGJを頂けて、光栄です。
ペースは遅いですが、今後も何か投稿していきたいと思います。よろしく。
スザクさんの腕に支えられながら私は思う
あの時、お兄様ではなくスザクさんの名を呼び腕を取ってしまった時…何故か私の胸に言いようの無い痛みというか、後悔の念が走りました
あの時の私の判断は正しかったのか、と。ただそれは、スザクさんではなく兄の手をとっていれば良かったのか?という後悔ではありません
お兄様でもスザクさんでもない。もっと違う誰かに、私は手をとってほしかった、救って欲しかった…そう思えてしまうのです
では…誰の手を?わからない、わからないわからないわからない
心が軋む、何か、忘れてはいけない何かを、誰かを忘れてしまったような不快感が、焦燥が湧き水のように浮かび上がる
「……ナナリー?」
スザクさんが心配そうに声をかけてくる。でもそれに私は答えられない
閉じられた瞼からあふれ出る涙は、まるで冷水のように冷たく痛みで私の心を切り刻む
誰?誰なのですか?私の心をこんなにも弄ぶあなたは誰なのですか?会いたいのに、こんなにも焦がれているのに…
私はあなたを思い出すことが出来ない。まるで霧のようにおぼれげな記憶のかけらが、温もりがかつてあったのだと、そしてそれが失われてしまったのだと現実を突きつけるだけで
この拷問は何時終わるのだろうか?あなたに私はまた会うことが出来るのでしょうか
出ることの無い答え、終わることの無い悪夢。私はただ耐えるしか出来ない。胸の中に潜ませた、折り紙を強く握り締めながら
……こう言うSSSみたいな感じでもOKなのかなこのスレは?
俺個人としてはいいと思う。
ただ、ちと読みづらいので改行したり「、」や「。」をうまく使ってくれるとうれしい
256 :
157:2008/05/16(金) 04:12:03 ID:d8SO1YUN
>>238 すみません、クラブを貰う前にライが本国行きになってしまっているので
作中では、まだグロースターに乗ってもらっていました
無駄に長くなりそうなので、その辺りは省いてしまってました
で、SSスレッドで長々と説明するのもアレなので、時系列が少し見えるようなSSを書いてきました
これで察していただけると、助かります m(_ _)m
257 :
157:2008/05/16(金) 04:13:38 ID:d8SO1YUN
捏造ラウンズ番外編 『ある青年の日記帳』
某月某日
シャーリーの勧めで、僕も日記をつけることになった
記憶探しの助けになるかもしれないし、もしもまた記憶を失っても日記があれば大丈夫・・・・・・との事だった
もしかして、健忘症か何かと勘違いされているのだろうか?
某月某日
スザクの所属する特別派遣教導技術部に、僕も参加する事になった
主任のロイドさんは変わった人だが、オペレーターのセシルさんはしっかりした人で安心した
某月某日
今日は実機での模擬戦だった
若干違和感もあったが、特に問題なく終了した
「何だぁ? 日記って言うより、覚書とかメモって感じだな」
「これじゃぁ、カウンター回らない・・・・・・」
258 :
157:2008/05/16(金) 04:14:24 ID:d8SO1YUN
○月×日
ノネット・エニアグラム卿と、2対2の模擬戦をした
スザクと一緒だったがそれでも終始押されっ放しで、とても勝ったという気分にはなれなかった
その反面、今までに無い昂揚感を感じた
ナイトオブラウンズ・・・・・・何時かは僕も、あのくらい強くなれるのだろうか?
某月某日
先日の模擬戦の相手との再戦後、キューエル卿という人が現れた
純血派という派閥に誘われはしたが、正直なところ気が進まない
某月某日
本日はナリタでの初実戦だった
キューエル卿の事は残念だったが、ジェレミア卿が無事だったのが不幸中の幸いだろうか
それにしても、コーネリア提督の言っていた「チャンス」とはどういう事だろう?
「懐かしいなぁ。この頃はまだ、如何にも『新人君』といった感じだったな」
「見たまえ! 我が弟の名前が出ているじゃないか! やはり、彼とは縁があるのだなぁ!」
「お兄様! 少しは落ち着いて読めないのですか!?」
「名前・・・・・・本当に『出てる』だけ・・・・・・」
259 :
157:2008/05/16(金) 04:15:26 ID:d8SO1YUN
某月某日
遺失物管理課に呼び出されたので出向いてみると、僕のIDカードが届いていた
あれだけセシルさんが検索してくれても引っ掛からなかったのに、と不思議に思い端末で詳しいデータを検索してみる
出身地は知らない土地だったが、誕生日は○月×日、ノネットさんと模擬戦をした日だ・・・・・・
何となく予感のようなものを感じ、出身地を詳しく調べてみるた
案の定、その土地の領主は『ノネット・エニアグラム卿』だった・・・・・・今度、お礼を言いに行こうと思う
某月某日
コーネリア総督の執務室に呼び出された
執務室で待っていたのは、コーネリア総督とノネットさんだった
ノネットさんは、僕をナイトオブラウンズの見習として本国に連れて行きたいと言う
不安も感じたがそれ以上に、認めてもらえた嬉しさと自分を試してみたい思いが大きかった
学園の友人達も特派の人達も、僕を祝福してくれた・・・・・・ここから、僕の新しい人生を始めてみよう
「ノネットの事ばっかり・・・・・・」
「ノネット、IDって何の事だ?」
「まぁ、奴にも色々あるんだ。そのうち、話してくれるさ」
260 :
157:2008/05/16(金) 04:17:26 ID:d8SO1YUN
某月某日
今日は、ゴットバルト卿から食事に誘われた
食事の間中ゴットバルト卿は、リリーシャの話題を嬉しそうに話していた
仲の良い兄妹なのだなと、羨ましく思う・・・・・・妹・・・・・・もしかしたら、僕にも・・・・・・
某月某日
本日、EUから帰国した
明日から暫く休暇を貰える事になったので、約束通りアーニャと何処かに出かけよう
レストランやケーキショップの事は詳しくないので、ジノに相談したのだが
「そういうのは自分で探せよ。それが、アーニャへの礼儀ってもんだぜ」
と、半笑いで説教されてしまった。今一意味は判らないが、努力してみようと思う
「おッ!やっと俺の名前が出てきたな!」
「アーニャ、お前もなかなかやるじゃないか。で、どうなんだ?」
「・・・・・・/// ///・・・・・・」
「お〜に〜い〜さ〜ま〜ッ!!」
「落ち着いてくれ、リリーシャ! 私は、お前の事を思っグボォッ・・・・・・」
261 :
157:2008/05/16(金) 04:18:25 ID:d8SO1YUN
某月某日
本日、ナイトオブイレブンの名を頂いた
やっと此処まで来れた。今までの僕のゴール地点。これからの僕のスタートライン
ノネットさんもアーニャもジノも、リリーシャもゴットバルト卿も
「ありゃ、滲んでて読み難いな」
「やっと・・・・・・戻って来たみたい・・・・・・」
「ごめん! この辺りに、僕の日記帳は落ちてなかったか!?」
慌てて走ってきたのか、日記の持ち主の青年は息を切らせて部屋に入ってきた
「ほら、落ちてたぞ。大切な物なんだろう?」
「ありがとう、ノネットさん・・・・・・どうしたんだ、皆でこっち見て?」
部屋中の皆の視線に気が付いた青年が、不思議そうに首をかしげる
「お前が慌てるなんて、珍しいからな。皆、驚いてるのさ
それより、急がなくて良いのか? 枢木の晴れ舞台に、間に合わなくなるぞ?」
日記を受け取った青年は、時計を確認して、また慌てて走り出す
「行って来ます! 1週間で戻りますから!」
部屋を飛び出した青年を、皆がそれぞれの笑顔で見送っていた・・・・・・
倒れたままの、アルフレッド・ゴットバルト以外は・・・・・・
262 :
157:2008/05/16(金) 04:24:26 ID:d8SO1YUN
え〜、番外編は如何だったでしょうか
それでは、完結編(予定)の執筆に戻りたいと思います ノシ
>>228 良いですね! カレン、萌えますね!
そして、玉城空気読めw
>>242 ライとマオのコンビ、良い感じですね〜
猫マオ、飼って見たいですw
そして、憲兵空気読めww
お二方とも、GJです!
GJ!
楽しませてもらったぜ
しかし二重の意味で更新が早いなw
乙ー。
>>228氏
ライ、俺はお前を狙い撃ちたい(ぎちぎち)
>>252氏
切ないな……ところで時系列的には第6話辺りの話だったのだろうか?
>>マスク・ド・月下氏
いきなりルルーシュと第一種接近遭遇か……ショック受けるんだろうな。
ロロがいれば二重の意味で。
>>157氏
ラウンズルートはジェレミア卿無事だったんだな……ジークフリートが無くてライが居る感じか。
スザクの晴れ舞台=騎士叙任だとするともう少しすると……嫌な方向に思考が働く。
>>261 ちょwあの怖そうな隻眼のワンさんがこんな感じだったら
ブリタニアすげー平和そうww
日記で157氏SSの世界観を見せてく感じが新鮮だった
描写を細かくするのと説明っぽくなってしまわないようにする
バランスの取り方って難しいんだろうけど、これなら読みやすいね
>>262 GJ
157氏独自の設定も取り入れられていたのですね。
こういった風に描写してくれると分かり易くて良かったです。
267 :
231:2008/05/16(金) 12:17:15 ID:InXaLUYh
>>157氏の作品はキャラが生き生きしていて良いですねw
ラウンズの完結編、楽しみにしています。
157のSSはドツボすぎて本当にFANになったよ
続き楽しみにしてるぜ
269 :
157:2008/05/17(土) 06:27:59 ID:XsrXTv2z
え〜、完結編が出来上がりました
少し長くなってしまいましたが、ご容赦ください
270 :
157:2008/05/17(土) 06:28:30 ID:XsrXTv2z
「ナナリー・・・・・・お願いがあるの・・・・・・」
ナナリーと呼ばれた少女の部屋に突然の来訪者が現れたのは、窓から夕日が差し込みはじめた頃だった
「アーニャさん・・・・・・ですか?」
部屋の主よりも幼い少女の声には、悲しみが感じられた
大切な友人のその声に、ナナリーの顔にも不安の色が現れる
「ナナリー・・・・・・二人を・・・・・・ライとスザクを・・・・・・」
二人の名を聞いて、その不安の色がさらに濃さを増す
「お二人に、何かあったのですか?」
「二人を、止めて・・・・・・欲しいの」
捏造ラウンズ完結編
何故、こんな事になってしまったのだろうか?
何時から、こうなってしまったのだろうか?
ゼロを捕まえた彼と、謁見の間で再開した時だろうか?
ブラックリベリオン、あの事件が起こった時なのだろうか?
それとも、やはり・・・・・・行政特区『日本』の式典会場の、あの悲劇が起こった時からだろうか?
もう一度、楽しかったあの頃に戻りたい。それは許されない願いなのだろうか?
スザク・・・・・・僕はもう、君と同じ道は歩めないのだろうか?
何時から、変わってしまったのだろう?
そもそも、変わってしまったのは誰なのだろう?
僕なのだろうか? 彼なのだろうか?
その答えを、僕は既に知っているはずだ
それを認めるのが怖いのだ。それを彼に知られるのが怖いのだ
もう一度、楽しかったあの頃に戻りたい。それは許されない願いなのだろう
ライ・・・・・・僕はもう、君が友と呼んでくれた僕では無いのだから
271 :
157:2008/05/17(土) 06:29:43 ID:XsrXTv2z
『それぞれの道・それぞれの決意』
「ライ、どうしてもやるのかい?」
ランスロットのコックピットハッチから乗り出したスザクが、僕に問い掛けてくる
彼の声を聞くと、それだけで決意が鈍りそうになる
「スザク・・・・・・君は・・・・・・」
僕は握り締めたグロースターの始動キーに目を落とす
専用機の完成していない僕では、ランスロットを駆るスザクに勝つことは出来ないだろう
「君は本気なのか? 本気でゼロを殺すつもりなのか!?」
「本気だよ」
「復活したゼロが、彼だったとしても?」
「ああ」
「・・・・・・なら、僕は」
僕は、真っ直ぐにスザクを見つめる。
「君を止めなければならない。」
その言葉が合図だったように、僕達はそれぞれの機体に乗り込んだ
構えた武器は、互いに2本のMVS。武器こそ同じだが、機体の性能差は歴然だ
戦いが長引けば、僕の負けは決まってしまう。ならば、勝負は一瞬!
272 :
157:2008/05/17(土) 06:30:26 ID:XsrXTv2z
「スザクッ!!」
僕は雄叫びを上げ、グロースターを加速させた
格闘性能で敵わない以上、一瞬の隙が命取りだ。僕に許された戦術は、後の先。回避優先の、読みの勝負
遅れて動き出したランスロットが、一瞬で目前まで迫り、胸の前でMVSをクロスさせた構えから僅かに身を左に捩る!
(右手横薙ぎ!)
神速の剣閃が走る前の一瞬の『溜め』、その刹那にグロースターの身をそれよりも低く構える。
ほぼ同時にランスロットのMVSが、グロースターの頭上を通り過ぎた
(今だッ!)
そのままの態勢から、MVSを構えたままの左腕の付け根、がら空きになった脇にグロースターの左肩先を叩きつける!
「これでッ!」
ランスロットの左腕を左肘で跳ね上げて、右手のMVSを脇腹目掛けて突き上げるッ!
「ライィッ!」
「スザクッ!」
たとえスザクでも、このタイミングなら!
「武器を収めんか! 馬鹿どもが!」
ランスロットを貫く寸前のMVSを止めたのは、演習場に響き渡ったアルフレッドさんの声だった・・・・・・
273 :
157:2008/05/17(土) 06:32:55 ID:XsrXTv2z
機体から降りた僕達を待っていたのは、アルフレッドさんだけではなかった
アーニャが押すホイールチェアに座ったナナリーが、さらに後ろから姿を現した
事態を把握できず佇む僕達に、アルフレッドさんが近寄ってくる
「皇帝陛下の忠臣たらねばならぬラウンズ同士が、事も有ろうに私闘に及ぶとは何事だッ!」
怒号とともに僕達を殴りつけたアルフレッドさんは、すぐに声を静め
「ナナリー皇女殿下が、貴様達にお話があるそうだ・・・・・・
所用があるので、私は戻る・・・・・・皇女殿下、後の事はお任せいたします」
と、それだけを告げ、不機嫌そうに去って行ってしまった・・・・・・
夜の訪れた演習場に取り残された4人の間に、しばしの沈黙が流れる
何をどう切り出せば良いのだろう。ここに居ると言う事は、ナナリーは全て知っているのだろうか?
そんな沈黙を破ったのは、アーニャだった
「私が呼んできたの・・・・・・」
「アーニャがナナリーを?」
「ノネットから、二人の事を聞いたから・・・・・・」
そうか、ノネットさんにバレていたのか。あの人には、隠し事なんて出来ないのかもしれないな
「それで、ノネットさんは?」
今度は、スザクが疑問を口にした。そういえば、真っ先に止めに来そうなあの人の姿がどこにもない・・・・・・
「男の決闘を止めるのは野暮だから、って」
如何にも、あの人らしい言い様だ。きっと、理由も知っていたのだろう
「それで、僕達に話ってなんだい? ナナリー?」
どうも喋り難いと思ったら、口の中を切ってしまったようだ
唇に滲んだ血を手で拭いながら僕がナナリーに問い掛けると、初めて彼女が口を開いた
「どうして・・・・・・どうして、お二人が争わなければならないのですか!?
お二人の間に、一体何があったのですか!?」
どうやら、ナナリーは今回の核心については知らされていないようだ
V.V.も皇帝も彼女には教えていない、そうであれば僕達も言葉を選ばなければならない
彼女に悟られないように・・・・・・ギアスの事、ゼロの正体を
274 :
157:2008/05/17(土) 06:34:26 ID:XsrXTv2z
「ナナリー、ゼロが復活したのは知っているね?」
「はい」
「僕は、ゼロを殺さなければならない。」
「スザクさん・・・・・・」
「奴は、ユフィの仇だ」
スザクの言葉を聞いたナナリーが、ハッと息を呑む
ユーフェミア皇女殿下。恐らくは、スザクの想い人。ナナリーにとっては、優しかった姉
その彼女の仇を取ると、ゼロを殺すとスザクは言う。
「僕は、それを止めなければならない。どんな事をしてでも」
ゼロを殺すということは、ナナリーの・・・・・・
「スザク、もう一度聞く。ゼロを殺すということが、どういう事か判って言っているのか!?」
「判っているさ。でも、これだけは譲らない。僕はゼロを殺す」
僕とスザクの間に緊張が走る。こうなったら、手段は選ばない。僕のギアスで・・・・・・
「もう止めて下さい!」
気がつくと、ナナリーが泣いていた
「ライさんもスザクさんも、もう止めて下さい! お願いですから、仲の良かった二人に・・・・・・」
ナナリーの嗚咽交じりの声が、胸に突き刺さる。彼女を泣かせてしまった罪悪感が、重く圧し掛かってきた
スザクも同じ思いなのか、顔を伏せてしまっていた
「ごめん、ナナリー。それでも、もう決めた事なんだ」
「スザクさん・・・・・・」
「もう行くよ・・・・・・ランスロットは、後で取りに来る」
ナナリーの制止も聞かず、スザクが去っていく。僕もアーニャも、ただ立ち尽くす事しか出来なかった。
275 :
157:2008/05/17(土) 06:37:16 ID:XsrXTv2z
再び訪れた沈黙を破ったのは、今度はナナリーだった
「ライさん、それにアーニャさん」
泣いていたナナリーが顔を上げた。その顔は、もう泣いてはいなかった
「お二人に、お願いがあります」
二人の視線がナナリーに集まる
「ユフィ姉さまは、復讐なんて望んでいません」
その顔に、固い決意が見て取れた
「ユフィ姉さまが望んだのは、優しい世界だった筈です」
それは甘い理想論かも知れない
「私は、ユフィ姉さまの意志を継ぎたいと思います」
優しい女の子の思い描くだけの、ただの『理想』
「でも今の私には、自分を守る力すらありません」
それでも優しさを忘れてしまえば、力はただの暴力でしかない
「ですから、お二人にお願いしたいのです」
そして力が無ければ、今の世界は彼女の優しさを容易く踏み躙るだろう
「「ナナリーが望むなら・・・・・・」」
僕とアーニャの声が重なる
「私に、力を貸してください」
断る理由は、何処にも無い。災禍の箱に、しかし『希望』は残されたのだから
「「イエス! ユア・ハイネス!!」」
夜の闇を、誓いの声が切り裂いた・・・・・・
276 :
157:2008/05/17(土) 06:40:55 ID:XsrXTv2z
〜エピローグ〜
「おめでと〜! これが、君の専用機 『カリバーン』 だよ」
「待たせてしまって御免なさいね。ロイドさんったら、なかなか納得しなくて」
まぁ、そんな事だろうとは思っていたけど・・・・・・
「私達はまだランスロットの調整が残ってるから、先にエリア11に向かって欲しいの
このカリバーンなら、ヴァインベルグ卿とアールストレイム卿の輸送機に追いつける筈だから」
それから・・・・・・、と言おうとするセシルさんを、僕の言葉が遮った
「スザクの事は、僕も出来る限りの事をします。今度は、僕が彼を助ける番ですから」
あの時スザクが手を差し伸べてくれたから、今の僕がいる
だから、今度は僕がやらなければならないんだ
君とルルーシュの笑顔を取り戻すために
そしてナナリーの笑顔を守り抜くために
決して、何一つ諦めたりはしない
277 :
157:2008/05/17(土) 06:44:35 ID:XsrXTv2z
すみません、調子に乗って長くなりすぎてしまいました
ここまでお付き合い頂いた皆様に、改めて感謝いたします
そして、ついに描写すらされなかったナイトオブテン様に、心よりお詫びを申し上げます
あなたはあまりにも色物過ぎて、キャラクターが掴めませんでしたw
それでは皆様、また何か書けた時は投下しに参ります
ご清読、ありがとうございました! ノシ
278 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/17(土) 10:19:50 ID:5Apk7ps/
157乙でした。
非常に面白かったです。
ライの専用機『カリバーン』の活躍も見てみたい。
>>277面白かった、GJ!&乙です。
まだまだ続編が期待出来そうなので、
これからも気が向いたら投下していって下さい。
280 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/17(土) 15:43:25 ID:SalZ2vBx
完結編、乙でした!
投下させていただきます。
――良い夢を見る。
例えばそれは、穏やかな日常だった。恩人である少女、快活な仲間たち、頼れる戦友、リー
ダー――それは色鮮やかな思い出であり、眠っている今でもそれは変わらない。
――悪い夢を見る。
例えばそれは、私≠フ言葉により散りゆく命。男が死んだ、女が死んだ、子供が死んだ、
老人が死んだ、そして赤子も死んで、何もかもが死に絶えた。
そうして、狂王≠ヘ嗤うのだ。
死ね、死ね、死ね、もっと死ね。私の命により皆が死ね、殺し殺され行き着く果てこそ、私
が望む千年王国だ。
腕が無くなったのならば、口に剣を咥えるが良い。
足が無くなったのならば、馬に乗って槍を構えるが良い。
両手両足が無くなったのならば、ただ吼えるが良い。
親が殺されても戦えば良い。
子が殺されても戦えば良い。
十人殺されたのなら百人を殺せ。
百人を、千人を、一万人を殺してもまだ足りない。まだ足りないのだ。
滅ぼし、滅ぼされ――。
その果てに――。
その果てに。
その果てにこそ、私≠ェ望む至福の未来がある!
――さあ、望み通りだ王様。みな、死に絶えた。お前のために、お前のためだけに皆死んだ。
お前の言葉のために、お前の部下も、腹心も、敵も、兄も、そして護るべき妹と母までも!
吠え立て胸を掻き毟る/否、という心の叫び。
これは僕の望みじゃない。違った、違ったんだよ。
僕が望んだのはただ一つだった。二人と穏やかに暮らせれば、それでよかった――!
そうして、夢であることを自覚する。
私という狂王≠焉Aそして僕≠燒lの妹も母も、全ては歴史という砂漠の一粒に過ぎず、
後世に何を残したでもない。
失った色は戻らない。
新たな色を付け加えるしかない。
けれど、今の僕にはもうその手段がない。色を付け加える手段がないんだ。
――起きろ。
声がする。
悪夢を溶かすような温かい声に、僕は戸惑った。起きろ、とはどういう事なのだ。僕はこの
まま眠り続けなければならない、はず、なのに――。
揺すぶられる感覚に戸惑いながら瞼を開く。
懐かしいのか、そうでないのか。
見知った顔の少女が、目の前で申し訳なさそうに僕を揺さぶっていた。
「C.C.……」
「……お前に言えた義理ではないことくらい、私にも分かる」
「どうした? 僕は……一体……?」
彼女は珍しく眉をしかめて気弱な表情を見せ――跪いた。
「助けてくれ」
彼女の言葉が、心臓に突き刺さったような感覚。
C.C.は僕の現在の状態を知っている。そのことを踏まえた上でなお、僕に助けを求めて
いるらしい。
彼女には恩がある。ミレイさんと同じくらい、大きな恩だ。
ミレイさんが僕を救ってくれた人ならば、C.C.は僕を導いてくれたのだ。
「――分かった。できるだけ力になろう」
「……すまない」
C.C.は僕がいなくなってから、約一年の状況を掻い摘んで話してくれた。特区日本、ユ
フィの虐殺(ルルーシュのギアスが暴走したらしい……何てこった)、ブラックリベリオンの
失敗、敗走――一層の迫害が始まったイレブン、日本人たち。
「ナナリーが行方不明、ルルーシュはギアスによって記憶を上書きされている、か」
大変な情勢だった。聞けば、黒の騎士団もブラックリベリオン時に何人か犠牲者を出したら
しい。あの、井上さんも……。
「私たちは、三日後ルルーシュを強奪する」
「封じられている記憶は?」
「私が取り戻す」
「……そうか。それで、僕はどうすればいい?」
「どうしても、手駒が足りないのだ。戦力として当てになるのは、カレンと卜部のみ」
「それはいい。……けど、僕のギアスについてはどうするつもりだ?」
そう言いながら、僕は自分の内部にあるギアスの力を確認する。最後の発動によって、僕の
ギアスの暴走は比較的落ち着いているが、落ち着いているだけだ。いつまた暴走するか、分か
ったものではない。
頷き、彼女はマスクを取り出した。
「ギアスを抑えるためだ。これをつけてくれ」
「……………………………………………………待て」
僕はしばらく沈黙したあと、低い声でツッコんだ。
「何だ」
「いや、マスクをつけるというのは何となく理解できる。僕のギアスは相手の聴覚に影響を与
えるものだ。だから……」
「そうだ。声の波長を変えて、ギアスの効果を抑制する。ルルーシュの仮面の応用だな」
ああ、それはある程度覚悟していたことだ。
これでもギアスが暴走すれば効果はないかもしれないが……少なくとも、ある程度の抑えに
はなる。
僕が抗議したいのは、あくまでデザインだ。骨が剥き出しになった手が交差していて、まる
で言わ猿<fスメタル版という感じだった。
「……特注品だ」
注文するな。
「なら、ギャグでもかますしかないな」
資本主義の豚、などというフレーズが頭に思い浮かんだ。ええい、余計な知識を植えつける
なバトレー!
しばらく押し黙ったあと、僕は苦しみをこらえて呟いた。
「分かった。……このマスクでいく。ただし、落ち着き次第別のマスクを発注してくれ、頼む。
心からお願いする」
「……」
不服そうにC.C.は頷いた。魔女だ、やはりこの女は魔女だ。
重いマスクを装着する、具合ははなはだ不快だった。このマスクが気にならないようになる
には、かなりの時間が掛かりそうだ。
だが、効果は素晴らしかった。これはもう、僕の声ではない。電子的に少し濁った声になる
が、それは仕方がないだろう。
あとは……デザインセンスさえ何とかなれば……。
「では、行こう。――お前は、私がスカウトした新人ということになる。まあ、お前の実力な
らばすぐに認められるだろう」
「僕の月下は?」
「誰も乗りこなせなかったのが幸いしたな。アジトに放置されているよ」
C.C.の笑み/悪戯好きな魔女の笑顔。
こうしてこの僕――ライは、再び世界に干渉することになった。
予想通り、馴染み深い黒の騎士団は僕を胡散臭い目つきで出迎えた。……まあ、記憶が戻る
ことは期待していなかったから、それは構わないが。見知った顔も、ほとんどいなくなってい
る。カレンは、作戦のためにカジノにバニーガールとして潜入しているらしい(これを僕に伝
えるときのC.C.は、まさに魔女だった)。
「C.C.がスカウトしたというのはお前か」
「……はい」
声を掛けてきた卜部さんが渋い表情で僕を見つめている。
「その……マスクは何とかならないのか?」
ですよね。
「これは――」
「それは、その男の趣味だ」
C.C.が余計な茶々を入れた。
「違う!」
「……まあいい、あの月下を乗りこなせるのはお前だけだと聞く。頼むぞ」
「了解しました」
卜部さんは悲愴な面持ちで、バベルタワーを見て取った。
「失敗すれば、我々は二度と立ち上がれないだろう……な」
呼吸を整える。そうだ……ルルーシュを奪還しない限り、僕たちに勝利はないのだ。
――作戦決行だ。
僕は月下に乗り込んだ。一年ぶりの感触に、冷たい血がじわりと熱くなるのを感じて、震え
た。
「――そうはしゃぐな、男のコ」
通信。C.C.の言葉に、僕は苦笑する。
「はしゃいでなどいないさ。ただ……血が、騒ぐだけだ」
この瞬間、僕はギアスを、過去を、あらゆるものを忘却し、ただ目的に向かって邁進する鋼
の刃と化す。
僕たちは一斉にバベルタワーへと取り付いた。
後は祈るだけだ。C.C.がルルーシュ――ゼロを覚醒してくれるようにと。
そして、作戦は見事に成功した。今、僕たちはゼロの指示を受けて、ビル内部へと入り込ん
でくるサザーランドの迎撃を果たしている。
「――C−8! 次の階段で十三階まで下降、敵の背後を突け!」
ゼロの命令が僕の耳に届く。
「了解した。その次は階段まで戻って下降する敵を迎撃しようと思うが、君の狙いに適してい
るか?」
「……ほう、よく理解しているな」
僕の言葉に、電子音が混じっているのが気になったのだろう。ゼロが僕に問い質す。
「お前の名前は?」
「ライ、だ。詳しくはC.C.に聞いてくれ」
「C.C.だと……?」
僕はその呟きに答えることなく、階段を月下で一気に下降した。待ち受けていたような銃撃
の嵐はしかし、僕ではなく敵を挟んだ向こう側に対してのもの。
決断――疾走する。
決断――スラッシュハーケンを撃ち放つ。右端のサザーランドの腹部に直撃、爆発する。そ
のままハーケンは貫通して壁に突き刺さる。
決断――廻転刃刀を構えつつ、ハーケンで月下を引っ張る。
気付かれた/一斉に振り向くサザーランド。
壁を蹴る/廻転刃刀を振りかざす/曲芸じみた運動能力。
宙を舞いながら、サザーランドへ斬りつけた。一振りで二機、さらに返す刀で一機、着地し
て未だ混乱の最中にあるサザーランドを斬り伏せる。
頭に痺れるような感覚――己の能力を十全かつ有用に使っていることの証明。
「ここはもういい! 君たちはゼロの指示に従って行動しろ!」
そこに居た無頼に呼びかける。
「了解!」
無頼たちが指示に従って動き出す。僕は、先ほどの命令通りに階段まで戻って下降するサザ
ーランドを迎撃する。
借り受けていたアサルトライフルを使って、片っ端から撃ち落とす。下降しながらの銃撃は、
僕の月下を捉えるほどの精度を有してはいない。
一通り斉射し終わって、一息ついた瞬間――。
「なに……!?」
僕は死神と、二度目の邂逅を果たすことになった。
<続く>
以上です。続きは未定です。一応、ゲームに沿ってR2本編の補完という
感じです。
>>289 GJ!
そういや、ギアス編だと奴と対峙してるんだったな
他のルートだと全く会わないけど
>>289 GJだ!
ギアス編の続きか。
この時点ではライの事は忘れたままのようだな
妖精さんかw
292 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/17(土) 21:50:43 ID:D4ABfff0
>>289 GJ!
死神との二度目の邂逅楽しみに待ってる!
>>289 GJ。資本主義の豚ってww一体バトレーは何の情報を放り込んだのか
気になるw
>>289 GJ!
実はクロヴィス殿下はクロウザーさんだったんだ!!
>>289 今まで読んだ中で一番好きかも。
続きを期待しています。
>骨が剥き出しになった手が交差していて、
これ読んでヴェドゴニアを思い出したわw
>>289 GJ!
面白かった!
C.C.のセンスも素敵すぐるw
おお、R2本編の補完。これは楽しみです。
さて、自分も投下させてもらいます。ギアス編の続きになります。
> >骨が剥き出しになった手が交差していて、
>
> これ読んでヴェドゴニアを思い出したわw
そうか、つまるところこのSSのライはペドゴニア
ナナリー狙いというわけか
>>299 じゃあランペルージ兄妹がハンターか!?
スラング吐きまくりのルルーシュに杭打ち機装備車椅子に乗るナナリー……
言って何だが、ありえねえwww
>>277 とりあえず、お疲れ様でした。ラウンズ編、とても面白かったです。GJ!
次なる作品にも期待しています。
>>289 GJ!R2本編の補完、これからが楽しみです。
自分は挫折したので……その分、期待させてもらいますw
ここの保管場所ってないのか?
テンプレみたいなのないし
Return Colors 1話 〜Knight to Lamperouge〜
炎にあぶられている都市の中を鋼鉄の巨人が駆けている。
近代最強の陸戦兵器ナイトメアだ。六機いる内の五機はブリタニア軍の主力ナイトメア
サザーランド。その五機の先頭を走る機体はサザーランドとは全く違った形をしている。
白と青に染まっているその機体はサザーランドに比べ全体的にスリムになっているが、
他ナイトメアから感じられる頑強さ、重厚さは全く変わっていない。背部には羽をはやし
た装備――フロートユニットと呼ばれる装備が装着されている。
その機体の名はヴィンセント。ブリタニアのナイトメアの中でも代表的な存在になって
いる第七世代ナイトメア、ランスロットの先行試作型機体だ。
その機体に乗っている青年――ブリタニア軍ライ・ランペルージ卿は作戦通り目的地に
向けて機体を走らせていると、センサーから敵機が迫っているとの報告を受ける。
瓦礫や燃えさかる建物の陰から姿を見せたのはナイトメアだ。人型に近いサザーランド
などブリタニアのナイトメアとは違い、砲台に足を取り付けたような形をしている。EU製
のナイトメア、パンツァーフンメルだ。
「散開!」
砲塔が向けられる前に後ろにいる部下へ叫ぶと、ライは瞬時に操縦桿を操作。フロート
の翼が広がり、機体は空へ上がる。
上昇の最中、ライはもう一つ行動を起こしている。左手に持つライフルをパンツァーフ
ンメルの群に向けたのだ。
本来陸戦兵器であるナイトメアが飛んだことに驚いたのか、敵ナイトメア群が一瞬動き
を止める。そしてその一瞬はライにとって攻撃するには十分な時間だった。
瞬きする間にライフルから二つ、三つの光弾が放たれ敵ナイトメアを撃破する。あっと
いう間に味方が数機やられたことに動揺の色を見せる灰色の敵機。そこへサザーランドが
ライフルを連射。さらに撃破されるパンツァーフンメル。
――都市の深いところを守っているのがこの程度なら、もう主力の騎士達は本陣を押さえ
ただろうか
このスレがたったの最近だしな。
むしろこんなに投下されるとは建てた人間も思ってなかったと思うよ
ランペルージ卿・・だと・・・
そう思いながらライは機体を駆る。素早く動いては相手の攻撃をかわし、スラッシュハ
ーケンやライフルで反撃。また時には囮になって味方に有利な場所へ誘導したり、攻撃へ
の指示を出し、機体の持つ桁違いの運動性能を生かして単独で敵の懐に潜り込み、MVSを
振るう。
一方的に暴れ回るライの部隊の前に、倍以上いた敵機はものの数分もしない間に全滅し
た。
周囲に敵の反応がないか、味方の損害はどのぐらいか、エナジーフィラーの残量はどの
程度か――必要最低限のことを数十秒で確認した後、再び街中を失踪するナイトメア群。
真っ赤に染まっている街を見て、ちくり、とライの胸が痛む。
その痛みを感じライはまたか、と思う。このような光景は戦争をしていれば珍しくはな
い。むしろ当然の光景といえるのだ。
しかし、なぜかこのような場所に来ると胸は痛む。戦いによる高揚感が満ちているとい
うのにそれとは別に痛みを感じるのだ。
だが気になるほどのものではない。戦うことに支障が出るほどのものではないし、一瞬
で消えてしまうものだからだ。きっと戦争をしているという罪悪感だろう――そうライは
思っている。
それから後一度ほど敵と遭遇し、先ほどと同じような展開で撃破した後、コクピットに
本陣を制圧したとの連絡が入る。
それから数分してライの部隊のナイトメアは本陣に到着。本隊より機体から下りる許可
をもらうとコクピットブロックから出る。
強い油と焼ける臭いを感じながら周囲を見渡す。視界の左側に古代風の建造物が見える。
カーイト・ベイの要塞だ。この都市アレクサンドリアに過去に建てられた古い要塞だ。
「残すはカイロだけか……」
エジプトという国がブリタニアの新たな植民エリアに加わるのはそう遠くない未来だろ
う――赤く染まったアレクサンドリアを眺めながらライは思った。
神聖ブリタニア帝国による世界侵略。現在もっとも力を入れている場所はブリタニア、
中華連邦と並ぶ世界の大国、EUである。
帝国第二皇子であり帝国宰相シュナイゼル・エル・ブリタニアの指揮の下、ブリタニア
軍はEUへ戦争を仕掛け、本格的な進行の足がかりとしてEUの目と鼻の先、北アフリカ
の大地に連なる国家を次々に侵略。すでにエジプトを除く他の国々はブリタニアの植民エ
リアとなっていた。
EUとて北アフリカの大地が完全に押さえられれば不利な状況になることはわかってい
る。繋がりの強いチュニジア、エジプトに多数の軍を送り込み、北アフリカの大地は毎日
のように銃火が飛び交い、ナイトメアが駆けていた。
最大の激戦区だったエル・アラメイン戦線がつい先日落ち、そして日を置くことなくア
レクサンドリアも陥落。残すはエジプト首都カイロのみ。
もはやブリタニアがEU本土に攻め込むのは時間の問題と言えた。
「はっ?」
目の前に座るシュナイゼルから聞かされた言葉に、思わず素っ頓狂な返事を返してしま
うライ。彼の周りにいる直属の部下達が険しい眼差しを向けてくる。特に左にいるバトレ
ー・アスプリウス将軍はその中でも一段と鋭い。
「殿下。今のはどういうことでしょうか……」
不敬と分かり切っているがライはもう一度問い返す。周りの圧力がさらに増すが無視し
てシュナイゼルを見つめる。
芸術品のような端正な顔には微笑が浮かんでいる。その微笑をさらに深めるシュナイゼ
ル。
「カイロ攻略戦でライ・ランペルージ卿。君にはナイト・オブ・ラウンズとともに行動し
てもらうと言ったのだよ」
先ほどと一言一句違わぬ言葉に、ライは緊張しているから自分が聞き間違えたのではな
いかと思ったが、どうやら違うようだ。
アレクサンドリア陥落から数日後の今日、突然呼び出されたライはアレクサンドリアの
活躍のねぎらいの後、先ほどの言葉を聞かされたのだ。
「ラウンズと自分が……。何故、とお尋ねしてよろしいでしょうか、殿下」
一般のブリタニア騎士はもちろん、エースと呼ばれている他の騎士達に引けをとってい
ない自信はある。だがさすがにラウンズと並んで戦えるとまで思い上がっていない。
ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニア直属、帝国最強の12人の騎士達。一度だけ
その戦う様を目の当たりにしたことがあった。
自分と比べるにもおこがましい、勇猛さと優雅さを併せ持ち戦場を舞う彼らの姿は、ま
さしく"騎士"と呼ぶにふさわしい。そんな彼らと自分が並んで戦うなど、冗談としか思
えない。
「貴様!」
「バトレー」
激高して前に出るバトレーをやんわりと止めるシュナイゼル。
「君がラウンズに引けをとらない戦力だと私や軍上層部が判断した。それだけだよ」
含んだような言い方に引っかかるものを感じるが、これ以上訪ねても答えは返ってこな
いだろう。それにバトレー達が黙ってもないはずだ。
「わかりました。たびたびの不敬な態度、深くお詫びします殿下」
「かまわないよ。正式な辞令は数日中に出るだろう。君の活躍を期待しているよ」
「はい! ご期待に添えるよう全力を尽くします」
きびきびとした動作で敬礼をして、執政室を後にするライ。
乱れ一つない歩きでライはエリア22の政庁を歩く。止まることなく外に出て建物の影
が差す場所に移動。誰も自分を見ていないことを確認すると、大きくため息をつく。
「まさかラウンズと作戦を取れだなんて……」
未だにシュナイゼルの言ったことが幻ではないかと疑ってしまう。しかし心臓の鼓動と、
耳について離れないシュナイゼルの声が、現実だと知らせる。
確かに自分は優れた騎士だ。エリア13で結構な活躍をしてきた。エース級の腕を持っ
ているという自負もある。
だがまさか帝国最強の騎士と共に戦えなどという命令が下されるとは、夢にも思わなか
った。だが宰相閣下であり第二皇子、そしてEU攻略の総指揮を執っているシュナイゼル
の命令に逆らうわけにはいかない。
「頑張ろう。もしかしたらラウンズへの道が、開けるかもしれないし」
地平に傾き始めた太陽を見ながら、ライは呟いた。
シュナイゼルから受けた命令より数日後、エリア22の国際空港にライはいた。カイロ
攻略戦に参加するラウンズと合流するためだ。
「あれがアヴァロンか」
随行してきた部隊の副官、ヘンリー・デイビス卿が飛行発着場に見える一隻の鮮やかな
白色の戦艦を見て呟く。フロートシステムを搭載している最新鋭戦艦アヴァロンだ。
今回の作戦ではラウンズ共々参加することになっており、ライの乗るヴィンセントもす
でに運び込まれている。
アヴァロンの搭乗口を警護している兵士へIDを見せてアヴァロンの中へ入るライ達。艦
橋に到着し、作戦指揮を執る将軍へ挨拶とラウンズのことを訪ねる。
「今回の作戦にはラウンズが三人参加する。ナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグ卿、
ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム卿」
いったん言葉を切る将軍。忌々しそうに口元をゆがめ、
「そしてナイトオブセブン、枢木スザク卿の三名だ」
将軍の反応にライは特に何も思わない。ブリタニア人なら当然の反応だからだ。
ナイトオブゼブン、枢木スザク。エリア11出身のナンバーズにも関わらずエリア11
にて起こった大規模反乱"ブラック・リベリオン"終結の最大の功労者。
反乱の中核をなしたテログループ黒の騎士団のリーダーであり、エリア11前総督クロ
ヴィスを殺めた人物ゼロをとらえた功績によりラウンズへ加入し、ヴィンセントのベース
となった白いKMFランスロットを駆る白騎士。そしてライが戦場で見たことのある唯一の
ラウンズでもある。
彼と共に闘えるのか――ランスロットの舞闘を思い出し、ライは気分が高揚する。
「皇帝陛下の決められたこととはいえ、ナンバーズがラウンズの一員とは……」
苦々しい表情で言うヘンリーに将軍は何も言わない。不敬、と言うこともわかっている
であろうがそれだけ枢木がラウンズになったことが納得いっていないのだろう。
「控えろデイビス卿。皇帝陛下の決められたことだ」
だが枢木の実力を知るライにとってはいささか不愉快だ。将軍も含め二人に向けて厳し
い口調で言葉を発する。
将軍閣下、ラウンズの方々は今どちらにおられます?」
「格納庫にいるはずだ。先ほどナイトメアの調整を行うという連絡があったからな」
将軍へ一礼し艦橋を出ると、ライは格納庫へ足を向ける。ナイトメアが軽く十機以上並
べそうな広々とした格納庫のあちこちには大勢の技術者達の姿が見える。
自分の機体であるヴィンセントの横にランスロットの姿がある。細部は違えど似たよう
なカラーリングと形状からか、兄弟のようにも見える。
その反対側には見たこともないナイトメアが二機、直立している。量産機とは全く違う、
ランスロット同様独特なフォルムをしており、この二つがナイトオブスリー、シックスが
乗る機体なのだろう。
「ラウンズの方々は自分の機体のところにいるのだろうか」
そう呟いたとき、ライの足下に自分のではない人影が映る。
――後ろをとられた!?
殺気は全く感じないとはいえ、こうもあっさり背後をとられた経験はない。反射的に振
り向き、構える。
立っていたのは金髪の青年だった。こちらを見下ろす青の目は子供のようにキラキラと
輝いており、その面にはさわやかな微笑が浮かんでいる。
「よぉ」
気軽そうな声で挨拶をする青年。礼式のような白い服装に包まれている体躯はしなやか
さと強靱さを同時に感じさせる。
技術者じゃない、軍人だ。それもかなりの実力を持った――
「おまえは、あれか? シュナイゼル殿下のところからきた、俺たちラウンズと一緒に作
戦に参加する。ええと、名前は――」
「ライ・ランペルージ」
小さな呟き声が青年の後ろから聞こえる。出てきたのは青年が着ている礼服と同じ服を
身にまとった少女だ。
人形のような美麗な造形の顔立ちをした少女。しかし彼女も青年と似たような強さの空
気を感じさせる。
「そうそう。アーニャ、それだ。そうだよな?」
「は、はい。自分はライ・ランペルージと申します。シュナイゼル殿下の勅命によりナイ
ト・オブ・ラウンズのお三方と作戦を遂行することになりました」
青年の体躯から感じられる尋常ではない雰囲気とはまったく違う、なれなれしい様子に
ライは少しばかり戸惑ってしまう。
「そうか、噂はいろいろ聞いてるぜ。俺はナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグだ。
よろしくな」
言うとジノはにこやかな笑みと共に手を差し出してくる。
「ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム。……よろしく」
アーニャは無機質な表情で、ぽつりと呟く。
――この二人が、ナイト・オブ・ラウンズ……
正直なところ、ライが予想していた姿とは大きくかけ離れている。こんなにも若い――
たぶん自分と同世代――とは思っていなかった。
「おーい、スザクー! おまえも挨拶しておけよー」
ランスロットに向かって叫ぶジノ。すると白騎士の背部に備え付けられてあるコクピッ
トがスライドする。
出てきたのは青年、と言うよりも少年だ。ジノよりも一回り小さく顔つきも幼い。ジノ
やアーニャと同じ礼服をまとっているが、二人に比べ、どことなく似合っていないように
見える。
眼鏡をかけたひょろっとした男性と士官服を着た女性に一言言って、少年がこちらに歩
いてくる。
「彼がランスロットのパイロット。ナイトオブセブン……」
間近で見ると、より少年の幼さがはっきりとなる。しかしやはりと言うべきか、全身か
ら発せられる雰囲気はジノやアーニャと同じものだ。
「初めまして。ナイトオブセブン、枢木スザクです」
他二人とは違う、作ったような硬い表情で手を差し出してくる。ライは何故か一瞬、ス
ザクを凝視するも、
「こちらこそ。初めまして枢木卿。ライ・ランペルージと言います」
笑み、握手を返すライ。何故かスザクの表情が変化するが、すぐに元の表情に戻る。
「さて、待ち人が来たわけだし、早速始めるとするかね」
ジノは何故かライの横に立ち、肩に手を置く。
「始めるって、何をですか?」
「模擬戦」
聞き返すライに、にかっと笑みを浮かべて、ジノは言った。
<続く>
とりあえずここまで。初っぱなからいろいろ突っ込みどころ満載ですが、話が続くにつ
れて徐々に明らかにしていきます。
時期は見てわかるとおりR2本編の始まる前です。スニーカ六月号の話より後になります。
ちなみにEU戦線の状況は完全な捏造です。調べてみたけどエル・アラメインでドンパ
チやってるぐらいしかわかりませんでした…。
逃げ出さなかった場合のルートなのか・・・
>>314 乙です
これは脱走してみんなに会わなかった場合の話かな?
>>314 GJ、面白かった。続きが楽しみだ!
でもライがランペルージ姓なのかが気になるな
皆様乙です。いいスレだな毎日欠かさず見に来てる。
本スレw11でSS書いてみようって言ってた人のも待ってます
319 :
157:2008/05/18(日) 01:51:39 ID:js02xs8k
>>314 乙です!
上手い! なんかプロっぽい!?
wktkして、続きを待たせていただきます
ところで、このスレッドってどの程度までのSSを投下して良いんだろ?
例えばBL系は駄目とか(まぁ、書けないけど)、鬱系禁止とかそういった制限は無いのかな?
どっから何処までが有りかわからんから、投下してから「暗すぎたかな?」とか思ってしまったり・・・・・・ orz
>>319 ギャルゲー板にあるとおりBL系は却下かと
鬱系はキャラの性格を壊さなければ問題ないんじゃない?
>>314氏乙。ライは逃走しなかったって事か……ランペルージ姓はスザクには気になるだろうな。
>>319 流石にエロはいけないだろうし、グロも良識の範疇で程ほどにって感じじゃないかな。
それでも気になる場合は予め投下予告にその旨記すとか。
例)このSSはライが魔導器とかで改造されて姿形原型留めなくなってたりするので
それが嫌な人は「ライネモ」をNGワードに指定して下さい。
とかそんな感じで。
>>320-321 ラジャ! ちょっと不味そうな作品になったら、投下宣言時に書き込むようにします!
まぁ、グロとかエロは書けないですけどね
323 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 02:32:06 ID:ojhlUeCl
本スレでssかくって言ったものです
>>314GJ!!
続き楽しみまってます。
KMFがっつり書く人あんまいなかったんで余計楽しみにしてますんでw
>>318 もう少し待ってて下さいねぇ
今執筆してますんが大体出来上がって来たんで今日のところはもう寝ます
明日の昼ごろには投下出来ると思うんで。
ライ好き、ロスカラ好きの妄想が昇華される話ならなんでも、と言いたいところだが
BLは個人サイトでも見られそうだしちょっとね。エロもそっちのスレがあるし。
とにかくライのキャラをあまり壊さず、本編に絡む話とか
ゲーム版のストーリーの合い間やEND後の話が読みたいな。
あとは
>>321の言うように職人が最初に注意書きしてくれたら親切設計で嬉しい
>>323 wktkして待ってるけど、焦って投下しなくてもいいからなw でもありがとう
325 :
184:2008/05/18(日) 04:37:03 ID:ALJkUNyr
>>289,314
R2関連物 乙です。続き楽しみにしてます。
お二方ともレベル高くて、この後は投下しづらい・・・
気を取り直して、蒼月編カレンENDで投下します。
やはり、今回も「ゲットーで偽の黒の騎士団イベント」を経験してる状態
本編での時期は、ナリタ戦以前の「正義の味方」として名を上げている最中 です。
辻褄の合わない箇所もあるかと思いますが、どうかご容赦願います。
―――黒の騎士団アジト―――
「みんな、ちょっといいか?」
先程まで手元の書類を眺めていた扇だったが、ラウンジに集まってる団員に声をかけた。
「この写真の少年について、みんなはどの程度知っている?」
そう言って書類に貼ってある写真を見せた。それには、銀髪の少年の姿があった。
「ん〜どれどれ?ああ、最近売出し中の新人君だな」
「杉山は、うまい事言うな。まさにそんな感じだな」
「精力的に任務に参加してるな」
「あれ?もしかして・・・女子団員の間で噂の謎の美少年君=I?」
「オイオイ、井上よ〜 何だよソレ?」
「かっこいい男の子がいるんだけど、誰もその正体を知らない。
アジトを探してもどこにも居ない。ついたあだ名が謎の美少年君=」
「ケッ!」
「・・・アジトで見ないのには、理由がある。その辺は後にして肝心の腕の方は?」
「租界方面での情報とか、良くまとめて来てくれてる」
「警備員の巡回ルートを0.5分刻みで、個人別に調べてあった」
「逃走ルートのプランを毎回、複数提出してくれているわ」
「強奪したサザーランドをトレーラに積み込むのを手伝ってもらった。手際いいな」
いくつかの報告を聞いた後
「よし、皆の評価も概ね良好の様だ。彼を正式に団員に昇格しよう」
扇の宣言に皆が驚いた。既に団員だと思い込んでいたのだった。
「元々はカレンの紹介だったんだが、そのカレンが正式メンバーへの昇格には反対するんでな。
それでゼロに相談してみた」
―――数日前 ゼロの部屋―――
『そうか、カレンがな・・・』
「ふん、お前らは本当に鈍いな」
「『CC?』」
「カレンが反対するのは、超個人的な感情によるものだ。だから、色々理由をつけて
反対してくるぞ?」
『ふむ、ならば理由がつけられないくらい周囲から固めていけばいい。
扇! 奴に過分なまでの実績を積ませろ。その上で他のメンバーの賛同を得て来い!
根回しを完璧に。カレンを説得するのはそれからだ』
―――――――――――――――
「――と、言うわけだ」
「なるほど」
「カレンから男の影が見え隠れしていたが・・・こいつだったのか」
「散々ノロケられたから、仕返しができそうね」
「へへへ、面白くなってきたぜ」
―――数日後 騎士団アジト―――
「なあ、カレン。ちょっといいか?」
「あ、はい。何ですか扇さん?」
「ああ、この前の入団希望の少年の件なんだが・・・」
例の書類をカレンに見せる扇。
「! ダメ!前回も言ったけど、彼を信用するには不明な点が多すぎます」
『ほう、では私は退団しないといけないな』
レジスタンス活動故に私生活を秘密にする人間も少なくないが、その中でも群を抜いて
謎だらけの人間が話に加わってきた。
「ゼロあなたとは、実績が違います」
「そう?この前の脱出ルートを確保した時の手際は、見事だったと思うけど」
「過去十数件の作戦に、かかわってるな」
井上と杉山が口を挟むが・・・
「その程度、誰だってできます!」
「オイオイ、カレンは厳しいな。この分じゃ玉城も退団か?」
「杉山!テメー」
『玉城の退団の件は、一時保留とする。今はこの少年の話だ』
「ギャハハハハ ゼロも冗談が言えるようになったか。馴染んできたじゃねーか」
「オイ、今の本当に冗談か?」
「さあ?」
南と扇が顔を見合わせる。
『カレンは実績が足りないということだが、皆の意見はどうだ?』
「・・・なあ、カレン。こいつ、この前ゲットーで無頼を操縦してた奴だろ?」
吉田の発した新事実に皆が驚愕する。
「ちょ、カレン。本当かよ!」
「ナイトメアパイロットは、貴重な戦力なのよ!それを今まで、雑務メインで使ってたなんて!」
「こりゃあ、益々玉城イラネーな」
「コラそこ!いい加減その話題から離れろ!」
「俺は、実績は申し分ないと思う。入団を認める」
扇の言葉に、カレン以外の全員が頷く。
『カレン、入団に反対しているのは君だけだ。納得のいく理由を説明してくれ』
最後の一人になったカレンは、それでも抵抗を試みる。
「頼りな「炎をものともせずに駆けつけて〜」」
「頭が悪「彼の機転で密偵のマークを外すことが〜」」
「運動神経が「抜群だし〜」」
「体力が「とっても逞しいぃん〜(クネクネ)」」
「・・・「・・・(ニヤニヤ)」」
しかし、全て悪ノリした井上に迎撃されてしまった。既にカレンと彼の関係は、バレバレなのだ。
「大切に想う気持ちも分かるが、過保護に扱われて喜ぶ男はいないぞ?」
それまで、成り行きを見守っていたCCが口を開く。
「それに大切ならば、常に肌身離さず持っていなくてはな。あの男を仕舞える金庫なぞ存在しない。
このままの状態が続くとその内・・・・・・ぞ?」
最後の言葉は、耳元に囁かれた。それが決定打になったのかカレンの目の色が変わる。
「! 彼の入団は、最優先事項です。扇さん、すぐに手続きを!」
―――ゼロの部屋―――
『CC カレンに最後、何を言った?』
「ああ、その内・・・車椅子の少女≠ノ奪われてしまうぞ と」
『! 良くやった(色々な意味で)お手柄だ』
330 :
184:2008/05/18(日) 04:54:18 ID:lkZrfoLg
以上です。
蒼月編カレンENDなんだから、ライ×カレンのはずなんだけど・・・
これじゃ、騎士団SSですね。とうとう、ライの名前出てこなかったし
前回投下してから書き始めたのですが、その間にも皆さんの素敵な作品が続々と発表されて
嬉しい反面、焦る気持ちもあったりして。このスレでもっと腕を磨ければと思っています。では
gj。しかしカレンより井上さんを可愛いと思ってしまった俺はもうダメかもしれない。
332 :
157:2008/05/18(日) 06:56:37 ID:js02xs8k
>>184氏
GJです! ラブラブ物は良いですな!
創作意欲と妄想中枢を刺激されますw
>>331 俺も、もう駄目なのでしょうか? (´・ω・`)
さて、刺激された妄想中枢から吐き出されたSSを、投下させてくださいませ
333 :
157:2008/05/18(日) 07:01:23 ID:js02xs8k
「朝比奈中尉! この紐みたいな帯、どうすれば良いんですか!?」
「そんなの、僕だって知らないよ。卜部、知ってる?」
「あぁ、一応な。朝比奈も少尉も、手伝ってやるから早く準備しちまえよ」
「何だ、お前達。まだ着終わってなかったのか?」
「仙波大尉!? すみません、着方が判らなくて」
「最近の若い者は、紋付の着方も知らんのか・・・・・・どれ、後ろを向いてみろ」
真・解放戦線編〜その後〜 『相生の松』
「おぉ、やっと来たか」
何とか準備を終え廊下に出た僕達を、既に準備を終えた紋付姿の藤堂中佐が出迎えてくれた
「もうすぐ、千葉の準備も終わるそうだ。間に合ってよかったな、少尉」
「藤堂中佐、仰っている意味が良く判らないのですが・・・・・・」
時計を確認するが、式の開始までは十分に時間があった。間に合う、とはどういう意味だろう?
「少尉、それはだな・・・・・・」
仙波大尉が、中佐の言葉を補足する
「只でさえ千葉は気が強いからな。先手先手を取らないと頭が上がらなくなるぞ、とそういう事だ」
「そうだよ、少尉。何事も、最初が肝心だからね」
朝比奈中尉は、如何にも「判ってないね」と言いたげな顔だ・・・・・・
中尉なんて結婚もまだじゃないですか、と言いたいのをぐっと我慢する
「そんな事よりも、花嫁のご登場だぞ」
卜部中尉の声で僕達が振り向くと、そこには白無垢姿の千葉さんの姿があった
白と赤に彩られた千葉さんの姿に、息をするのも忘れて魅入ってしまう
334 :
157:2008/05/18(日) 07:02:23 ID:js02xs8k
「どうした、ライ? そんなにじっと見て」
「いえ、その・・・・・・中尉がとても綺麗だったので、その・・・・・・」
「中尉・・・・・・だと?」
途端に、千葉さんの顔が不機嫌になる
しまった、失言だった。昨日約束したばかりだったのに、つい何時もの癖が出てしまったのだ
「ライ、もう一度やり直しだ」
「いや、でも・・・・・・」
「や、り、な、お、し、だ!」
どうやら、素直に従うしか無さそうだ。
照れ隠しにコホンッ、と一度咳をしてから深呼吸をする
「凪沙、とっても綺麗だ」
自分でも判るくらいに、頬が紅潮する。名前で呼ぶというのは、まだ照れてしまう
照れる僕を見て満足したのか、千葉さん・・・・・・凪沙は「許してやろう」と微笑んだ
そんな凪沙の笑顔に、僕は更にこれ以上無いくらい、顔が赤くなる
照れ隠しの為とこの嬉しさを伝える為に、僕は凪沙の肩を抱き寄せた
「凪沙、愛してる・・・・・・」
335 :
157:2008/05/18(日) 07:03:15 ID:js02xs8k
少し離れて二人を見守る藤堂達も、何時に無く穏やかな顔だった
「やはり良いものですな、中佐。千葉も少尉も、良い笑顔だ」
「うむ、そうだな。やっと此処まで来た、と言う実感が沸く」
「最初は二人とも渋ってましたからねえ。『この戦いが終わるまでは、そんな事!』って」
「その気持ちも、判らなくは無いんだけどな。それでも戦いの中だからこそ、希望が必要なのさ」
四人がそれぞれの言葉で、戦友達の門出を祝う
ゼロが合衆国日本の建国を宣言して、半年が過ぎていた
ブリタニアとの戦いは依然として続いていたが、それでも世界は少しずつ変わり始めていた
黒の騎士団の協力を得た黎星刻は大宦官を一掃し、天子の名の下に反ブリタニアの旗を掲げた
EUも合衆国日本とインド軍区の技術提供を受け、徐々にではあるが戦線を巻き返し始めていた
そして日本では、今まさに二人の若者が新たな人生を歩みだそうとしていた
追記 この後祝辞の為に駆けつけたゼロが、何時もの衣装で式に参列し、他の参列者達を唖然とさせた事を此処に記しておく
336 :
157:2008/05/18(日) 07:05:28 ID:js02xs8k
今回は、単発の千葉さん物です
いや〜、ラブ妄想って良いですね
それでは、また〜 ノシ
>>336 御美事、御美事にござりまする
井上さんカワイイよね。井上さんEDあればよかったのに
338 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 09:32:41 ID:ojhlUeCl
>>184 GJ!やはりカレンにとってもナナリーな注意すべき相手だったのか…最後のカレンの身の翻し方が可愛いかったです
改めてGJ!!
>>157 全く貴卿には感服します。全キャラを生かすとはいやはや…
お見事な腕前という他ありませんねぇ
需要があるなら保管庫を作成致しますがどうでしょうか?
え、作ってくれるんですか!?
>>330 GJです。騎士団のこのノリが良いですねぇ。
ライが優秀すぎるw井上さんかわいいっすw
>>336 千葉さんお幸せに!GJです。
ラブ妄想、堪能させていただきましたw
需要は無しか…
>>342 いやいや、今日一日くらいは様子を見てはどうでしょう?
俺は作ってもらえるなら、お願いしたい。
344 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 10:40:59 ID:nufd4Deu
>>342 俺も作ってもらえるならありがたいです
是非お願いします
作っていただけたらありがたいと思います。
と言うか是非お願いします。
346 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 10:57:44 ID:RGYKjZDc
俺も作ってもらえるならならありがたいんで
是非よろしくお願いします
348 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 12:41:41 ID:ojhlUeCl
>>339 作ってもらえると嬉しいな
あと自分投下予告した323なんだけどssが思いのほか長くなっちゃったんだよ
いやまじで…
大分出来上がってきたから細かいとこ直せば今日中に投下出来ると思うんだけど…
それでもいいかな?
長々と板使うのが嫌人いるなら短く再構成しようとは思うけど長くても大丈夫?
>>339 よろしくお願いします。
>>348 おk。+(0゚・∀・) + ワクテカしながら待ってまつ
350 :
339:2008/05/18(日) 12:54:56 ID:zLvvHiRF
351 :
157:2008/05/18(日) 13:23:05 ID:js02xs8k
>>339 GJです!
もし我侭をお許し頂けるのなら、名前なんぞもタイトルの下辺りに入れて頂けると幸いです m(_ _)m
352 :
蒼:2008/05/18(日) 14:56:22 ID:tIiqsffZ
>>173 今更ながら続き投下です。(ちょっと長くなってしまいました)
皇暦2017年、エリア11と名付けられた植民地日本は、宗主国、神聖ブリタニア帝国に対し
独立戦争を挑む。"ブラックリベリオン"と名付けられたこの内乱は、歴史上日本二度目の敗北
として幕を閉じた。それから1年、死んだはずのテロリスト、『ゼロ』を名乗る男がエリア11
に再び現れた。ゼロは武装集団,黒の騎士団を率い、再び『合衆国日本』の建国を宣言した。
そんな中、本来この時代にいるはずのない一人の少年がいた。その名は「ライ」。
ゼロの復活、この事実が彼を、世界をどう動かし、どんな色をつけていくのか?今はまだ、誰も
知らない。
『再会』
「私は!ここに合衆国日本の建国を再び宣言する!!この瞬間よりこの部屋が、合衆国日本の
最初の領土となる。人種も主義も、宗教も問わない。国民たる資格はただ一つ正義を行うこ
とだ!!」
―東京租界 某所―
「あのゼロが復活したんだ、またここが危なくなるんじゃないか?」
「いやありえないだろ。ゼロはもう死んだんだ。」
「そうでなくとも中華連邦の総領事館はギルフォード総督代理の軍が完全に包囲しているじゃ
ないか。大丈夫だよ。」
「私達ブリタニアの一般庶民は平和に暮らしたいのにねぇ。」
彼らの会話には、当然ではあるがゼロの復活による不安と僅かにだが、イレヴンへの蔑みの心が
見えていた。
353 :
蒼:2008/05/18(日) 14:56:46 ID:tIiqsffZ
―ブリタニア本国 某所―
「いや〜、この前のEUとの戦い、また一人で終らせたんだろ?さっすがスザク♪」
男はにっ、と笑いもう一人の男の肩に手を回して体重をかける。
そして、ここにも一人、様々な宿命を背負った男がいた。名は「枢木スザク」。
「・・・ジノ、分かったからどいてくれないか。重いんだけど。」
「わかったよ、全くお堅いねぇ。・・・ところでその荷物、どっか行くのか?」
「ジノ」と呼ばれた男は中々の長身であり、控えめなスザクの身長では重いというのも無理はない。
そしてようやく彼の話を聞いてジノは手を戻した。スザクの手には少し大型のバッグが握られていた。
「ああ、今日から日本に行くんだ、ゼロの復活でまた日本の治安も悪くなりそうだし。皇帝陛下
からもサクラダイトの供給と生産の確認の命をいただいている。」
本当は少し違うのだが、それは例えナイトオブラウンズの仲間とはいえ言うわけにはいかない。
「エリア11かぁ!そうだな、面白そうだから俺も一緒に行くぜ。」
「はぁ!?ジノ、何言って・・」
「いいじゃねーの、ゼロは中々面白そうなやつだし。エリア11の防衛力も見たいしさ。
そうだなぁ、俺のトリスタンも持って行きたいし・・・そうだ!アーニャも連れて行こう!」
「ええっ!!?ちょっと待ってくれ、そんな勝手に・・・」
(いや待てよ?・・・”彼”とやり合うことになる場合、戦力は多い方がいいかもしれないな。)
「わかったよ、ジノ。それじゃあ僕は先に行くから、後でランスロットを持ってきてもらいたい。
後なるべくアーニャは連れて来ないでくれ。モルドレッドだとあちこち壊されかねない。」
「う〜ん、条件つきか〜。まあいいか、決まりだな。」
エリア11に行ける事が決まるとジノは嬉しそうに廊下を歩いて行った。それを苦笑いしながら
見送った後、スザクも歩き始めた。
(カレン、それにライ、もしまた君達と戦うことになっても許しは乞わない。それにゼロ。
もしその正体が君なら・・・)
そこでスザクの瞳が殺気めいた物に変わった。
(ルル―シュ・・・)
354 :
蒼:2008/05/18(日) 14:57:41 ID:tIiqsffZ
―東京租界 刑務所―
・・・あの嵐のようなゼロの演説からすでに三日が経った。あの時以来ゼロは一度も姿を現して
いない。捕まっているメンバーの中には偽者やいたずらではなかったのか、という声も上がって
きているが僕はそんなことはないと思っている。彼の正体がルル―シュとしたら、いや、彼以外
にあんな宣言は出来ないと思っていた。それに僕はゼロの演説を聞いてから、自分の胸に抱いて
きた懸念がより一層強くなったのを感じた。
(・・・僕は何故、何も出来ないんだろう・・・)
そんな思いが今更ながら焦燥感として自分に中にこみ上げてくる。別に、ここにいることを後悔
している訳じゃない、自分からここに来たのだ。後悔なんかしていてはカレンたちに怒られるだろう。
しかしそれ以外にも嫌な予感がしていた。そんな時、
「おい、ライ。お前ゼロのこと疑っているんじゃねーだろーな?」
そう言ってきたのは玉城だった。僕は、もちろん思っていたことを言った。
「ああ、疑ってなんかいないさ。」
「ならいいけどよ。」
「なあ玉城、何でそこまでゼロを信じているんだ?」
「えっ?」
僕はつい疑問に思ったことを聞いてみた。玉城は昔から、あまりゼロを信用していなかったから、
余計に聞きたくなってしまった。すると玉城は少し怒ったような表情で、
「決まってんだろ!・・・そりゃ俺だって最初は信用できなかったさ。仲間にも正体を見せずに
ブリタニアを倒す、なんてよ。だがあいつは、本気でそれをやったんだ。何度もブリタニア軍を
圧倒して、東京租界の一部をバラスなんて事もした。だから俺は思った、”あいつはスゲェ”
ってな。」
355 :
蒼:2008/05/18(日) 14:58:09 ID:tIiqsffZ
玉城の言葉には一つの嘘もなく信念の様なものを感じた。と、そこで隣にいる扇さんが話しかけてきた。
「俺もそう思うよ。それにさブリタニアと戦う、なんていうのは彼にしか出来ない事と思う。
だからこそ彼を信じよう、ライ。」
「はい!」
(今のままじゃ僕もダメだな・・・)
今までの僕はゼロを信じていると思っていても、どこかで消極的になっていた。自分に対しても、
世界に対しても。
「ああ、それと、もし生きてここから出て、黒の騎士団として戻れた時には・・・」
「・・・?」
「ちゃんとカレンに告白するんだぞ。」
「・・・!?何でそうなるんですか!」
僕の顔は一気に赤くなってしまった。しかしそのとき急に数十人の看守が現れ、
「聞け、愚かなるイレヴンのテロリスト共!明日、貴様たち全員を公開処刑することが決まった!
貴様達はこれから処刑場所に連行する。」
さっきまで笑っていた僕らの顔は一気に深刻になった。
(・・・やはり、そうきたか。ゼロに対する脅迫と、みせしめ。ゼロが僕たちを助けに来ないのなら、
それまで。ただの偽者だと思われて民衆の支持を失う。そして助けに来たとしても今の黒の騎士団は少数、
簡単に討ち取れる。)
そして僕達は連行され、中華連邦、総領事館の前にある租界の一角に縛られた。その日の夜は色んな
事を考えていたせいか、とても長く感じた。そして・・・
356 :
蒼:2008/05/18(日) 14:59:09 ID:tIiqsffZ
―翌日 午後2時55分―
『さあ、いよいよ処刑が始まろうとしています。部下の処刑に果たしてゼロは来るのでしょうか?』
いよいよ刑の執行時間が近づいてきた、僕や扇さん、藤堂さん達幹部はトレーラーに収容されている
他のメンバーと違い民衆に見やすいように縛られている。
「ゼロ様!お願いです。どうか奇跡を!!」
「殺さないで!ゼロ様!」
通行止めされた道の内側にいる大勢の日本人の、すがるような声が聞こえる。そんな声を一瞥して、
「ゼロは我々を裏切ったのだ、助けに来るはずが・・」
「絶対来る!!あいつが本物なら、生きていたなら、奇跡を起こしにやって来るんだ!」
「奇跡・・・か。」
あくまで否定的な千葉中尉に対し猛反発する玉城、そして”奇跡”という言葉に何かを思いつめる
藤堂さん。そんな中、僕は静かに、何かを待つかのように構えていた。そしてついに総督代理である
ギルフォード卿の宣言が行われた。
「イレヴン達よ、ゼロは来ない。全てはまやかし。奴は私との一対一の勝負から逃げたのだ!・・・構え。」
サザーランドの小銃がこちらに向けられる。しかしその時、
『違うな・・・、間違っているぞ!ギルフォード。』
まるで遥かなる高みから見下ろしたような言い方。その無機質な声、そして僕達の真後ろの総領事館ではなく
逆方向、日本人のいる方から彼はやってきた。
357 :
蒼:2008/05/18(日) 15:04:48 ID:tIiqsffZ
「なるほど、後ろに回ったか。・・・ゼロ!!」
ギルフォード卿のグロースターが振り返る、そこには片腕だけがサザーランドのものだが、昔彼の乗っていた
無頼、そのコックピットから身を乗り出し、懐かしいとさえ感じさせるマスクとマントの姿、
「ゼロ?本物の?」
「決まってんだろ!ゼロー!」
玉城達が歓喜の声をあげる、僕も嬉しいことではあるが、ルル―シュがこの状況でどうするのか僕は考えた。
(ゼロはギルフォード卿との決闘に暴徒鎮圧用の盾のみを装備して挑んできた。僕達の真後ろは中華連邦
の領土、ここの地形と構造、彼がギアスを使っていたら・・・)
そして、僕の頭の中でゼロの選択肢が削られていく。
101…86…74…54…29…16…7…3…!
読めた!後はタイミングだが・・・そんな中ゼロの声が響き渡る、
「ギルフォードよ、正義で倒せない悪がいるとき君はどうする?悪を倒すために自らも悪に染まるか?
それとも、己が正義を貫き、悪に屈するをよしとするか?」
ゼロの言葉遊びともとれる台詞、僕は皆に叫んだ、
「皆、衝撃に注意しろ!」
そしてギルフォード卿のグロースターがゼロの無頼に迫る!
「わが正義は・・・姫様の下に!!」
「そうか・・・私なら、悪を成して、巨悪を討つ!!!」
その瞬間だった、突然地面が揺らぎ、僕達のいる地面が総領事館に向かって一気に傾き落ちていく。
(やはり、ブラックリベリオンの時の!)
358 :
蒼:2008/05/18(日) 15:05:39 ID:tIiqsffZ
僕達だけではない、ブリタニア軍全体が総領事館に向けて落ちていく、この急斜面で落ちると、
ほとんどのナイトメアは、壊れてしまうだろう。それにしても無茶をする。一歩間違えたら僕達全員
死んでいたかもしれない。
「黒の騎士団よ!!敵は我が領内に落ちた、ブリタニア軍を壊滅させ、同胞を救い出せ!!」
”同胞”やはりゼロは・・・、その時、総領事館からカレンの紅蓮弐式と6機の無頼が現れ、生き残りの
サザーランドやグロースターを相手に、弾幕をはった、そしてその隙に歩兵部隊たちに僕らは開放された。
一年ぶりにまともに体を動かせた、と喜んでいる場合ではなかった。無頼のパイロットはどれも熟練とは
言えず、親衛隊のグロースターに破壊されていく。このままでは不味い。中華連邦からの警告もまだ出て
いない、とそのとき、予備のサザーランドに乗り込もうとする、ブリタニア軍の兵士がいた。
「おい、ライ!どこに行くんだ!?」
僕は走りながら、敵のパイロットに向かって叫んだ。『ギアス』を絶対遵守の力を・・・
「おい、"そのサザーランドを僕によこせ"!!」
上手く発動できるか?と思ったが上手くいったらしくキーを僕に放り投げ、パスワードを僕に教えた後
どこかに行ってしまった。僕はすぐさまサザーランドに乗り込み起動させる。
「出力確認、武装チェック、アサルトライフル、残弾500。スタントンファ、電圧正常。ランドスピナー
駆動系よし。スラッシュハーケン、正常。ファクトスフィア、正常。あとは識別信号・・・よし!」
ブリタニア製のナイトメアをいとも簡単に起動させ、僕は次々と敵機を撃破する。味方がいきなり襲って
きたことに驚いていたこともあってだろうが、バトレーに感謝するベきか?しかし次の瞬間、
(・・・!?)
僕の体は一瞬凍りついたように固くなった。威圧感、プレッシャー、殺気、いや、そんな生易しい
ものじゃなかった。もっと凄まじい何かを僕は感じ、咄嗟に機体をかがめた。機体の上をスラッシュハーケンが
通る。見ると他の機体とは一線を凌駕するスピードで僕に近づいてくる金色の機体、僕はランスロットを
イメージした。その機体はランスを繋げて薙刀上にして、僕に襲い掛かってくる。だが僕は自分の血が何か
を期待しているのを感じた。
(面白い、やってやる!)
359 :
蒼:2008/05/18(日) 15:06:41 ID:tIiqsffZ
僕はスラッシュハーケンを放つ。相手はジャンプして避けるがそれは予測済みだ。落ちながら振りかざされる
ランスを右腕のスタントンファで受け止め、左腕のスタントンファの電圧を最大にする、このタイミングなら
やれるとレバーを引く、しかしその時信じられない出来事が起こった。
(・・・!?なんだ?手ごたえが・・・ない?)
レバーを引いてスタントンファを当てるはずだったのに、気が付くとそのトンファが切り裂かれていた。
しかも敵の機体は僕の右側に移動していた。瞬間移動でもしたのか?こいつは?
こいつはやはりただの高性能機とは違うようだ。そうわかると僕はさらに高揚感が増していった。
右手のアサルトライフルをフルオートで撃ちまくる。しかし敵はそれをかわしながら地面にスラッシュ
ハーケンを突き刺しそれを反動にしてこちらに向かって跳んで来た。僕はライフルを斉射しながら距離を
とろうとするが、敵は肘をこちらに向けて突進して来る。僕は反射的に左腕で肘を受け止める。
すると僕の戦士の勘、本能とも言うべきものがそれは危険だと察知した。あわてて左腕をパージする。
その瞬間パージした腕が爆発した。・・・危なかった、後一瞬判断が遅れたら、僕はこの世にはいなかった
だろう。
(・・・形勢不利・・・なんて軽く言える状況じゃないな・・・)
だが、敵は僕の予想とは全く違う行動に出た。いきなり敵は踵を返して僕から離れ、ゼロの無頼へ向かっていく。
「くそっ!逃がすか!」
少し戦っただけだがゼロの腕では勝てるわけがない。僕は追いかけようとするが、エナジーがすでに危険域に
入っていた今脱出しなくては殺される。モニターには必死に逃げるゼロの機体と、逃げる騎士団員を守る、
カレンの紅蓮弐式が映っていた。僕はコンソールを右手で思いっきり叩くと、脱出シートを起動させた。
(ごめん・・・ルル―シュ、カレン・・・どうか無事に・・・)
戦いの場から少し離れたところに不時着したシートから身を引きずり出すと、
360 :
蒼:2008/05/18(日) 15:07:27 ID:tIiqsffZ
『そこまでだ、ブリタニアの諸君。これ以上は武力介入とみなす、引き上げたまえ!』
中華連邦の若い男の声が戦場に響きわたった。それを聞き、撤退して行くブリタニア軍の姿と離れたところ
にいる、ゼロの無頼と紅蓮弐式を見て僕はホッと胸を撫で下ろした。そして、ブリタニア軍のいなくなった
総領事館前に駆けつけると、あちこちで抱き合ったり喜び合っているメンバーの姿があった。そこで、僕は
走り寄って来るカレンを見つけたよく飛び込んできたカレンを僕はしっかりと抱きしめた。そして身を離し
て少しの間見つめあった後、僕は照れくさそうに言った。
「た・・・ただいま。」
カレンも目から一筋の涙を流しながら言った
「・・・おかえりなさい。」
ついに大切な友人、そして愛すべきものと再会したライ。それはこの時代で殺戮者としての彼に”色”を
教えてくれた、かけがえのないものたち、しかし日本へと近づいている枢木スザク、彼もまたかけがえのない
存在である。・・・運命は、喜びとともにその非情さを増していく。それは彼の犯したことへの贖罪なのか?
今はまだ、誰も知らない・・・。
続く
361 :
蒼:2008/05/18(日) 15:10:35 ID:tIiqsffZ
すいませんちょっとといいつつかなりの長さになって
しまいました。
あと
>>339GJです。
362 :
323:2008/05/18(日) 15:40:29 ID:ojhlUeCl
ども!待っていてくれた方お待たせしました
本スレのネタを拾い投下予告をし
そこからSSを書いたというちょっと二番煎じ的な323です
今、細かい作業まで終わったんでこれから投下作業に入ろうと思います
このSSは本スレのネタで出た「黒の騎士団カレンEND終了後、
ルルーシュとスザクにカレンの裸を見られたことを知ったライくんは
どんな行動をとるか?」
というものをいじったもんです
ホントは旧友二人をボロ雑巾にし思ったんですがうちのライくん優しくて…
キャストは前述の四人と生徒会メンバー、ナナリー、
友情出演にユフィでお送りしたいと思います。
至らない点が多々あるとは思いまし、
今日の放送で惨事に可能性もございますが楽しんで頂ければ幸いです。
では
363 :
323:2008/05/18(日) 15:44:52 ID:ojhlUeCl
言葉と色
今日も授業の終わった放課後、生徒会室でいつものように書類の決裁を生徒会メンバーで終わらせた後、皆が帰り始めた頃合いを見計らってカレンに声をかけた。
「…カレン、この後、もしよければ僕の部屋に来ないか?」
「いいわよ、でも、変なことしないでしょうねぇ?」
カレンが悪戯っぽく笑って言ってくる。
「ん〜?…どうかな?しないとは、思うけど?」
僕もその調子に合わせて答えを返す。
すると
「な〜に〜話してるのかなぁ?お・ふ・た・りさん♪」」
「か、会長!?」「ミ、ミレイさん!?」
僕とカレンは同時に驚きの声を上げる。
皆がこちらに意識を向けていないと思っていたが僕の保護者はしっかりと僕らの会話を聞いていた様だ…しまった……僕らしくないな、油断するなんて…
「い、いや、なんでもないですよ? な!カレン?」
「そ、そうですよ会長!私たちは別にやましいことは…」
「カレン!?(そのセリフは言っちゃダメだ!絶妙なキラーパスを会長に与えてしまう!)」
364 :
323:2008/05/18(日) 15:45:28 ID:ojhlUeCl
僕は即座にカレンに目で訴える。カレンもそれに気づいたようで額を手で覆い、しまった!いう感情を隠したが時既に遅し。
「ん〜〜〜?やましいことってのは何なのかしら? ねぇ? 二人がただの友達じゃないのは見れば分かるけどまさかそこまでいってるとはさすがのミレイさんも思わなかったわ。でもあなたたち少し展開速くない?」
「ちょっ「会長!!「ミレイさん!!」」
「ぼ、僕らは決して…!」
「だ、だから、私たちはそういうのじゃないですから!」
二人して顔を真っ赤にしながら、必死に弁明しようとするがこの人には何を言っても通じないだろう……
「はいはい、二人して顔赤くしないの。ただねぇ、ライ!」
「はい?」
「ちゃんとカレンを責任取って幸せにしなさいよ?でないと私、承知しないわよ!?」
「はい!」
「!? ちょっと!ライも会長も何言って……!」
「それじゃぁ私は帰るから。戸締りお願いねぇ〜!それじゃぁねぇおふたりさん♪」
「はぃ、それじゃまた明日ミレイさん」
「…全く、……ライ、結局最後まで会長にペース持っていかれたわね…、それと…」
「…?それと?」
「さっきの、詳しい話をあなたから聞きたいからさっさとあなたの部屋に行きましょう」
「…あぁ、そうだな。行こうか」
僕は少し肩を落としつつ、カレンは少し頬を赤らめつつ僕の部屋に向かった。
365 :
323:2008/05/18(日) 15:49:02 ID:ojhlUeCl
部屋でカレンはベット腰かけ、僕は近くの椅子に腰かけながら会話をしていた。
学園でのキャラ設定を間違えただの、特区についてどうしたらいいかな?など、なんでも
ないような話ばかりしていた、その中には先ほどの失態をちくちくと責められることもあ
ったが…、会話をしているとカレンが不意に何かを思い出したらしく顔を「あっ!」と声
をあげた。
「どうした?」
「いや…なんでもないのよ?…その、なんて言うか、急に、ふと思い出したというか、思
い出したくないことを思い出してしまったというべきか…」
「ん?思い出したくないことって?」
「えっ…とね、なんていうか、あの〜」
カレンがはっきり物を言わないなんて珍しいな?
頭の中で「思い出したくない」ことに関することを考えてみる。
黒の騎士団に関する事(書類の不備など)
学園で仮の姿がばれた
んーー? !まさか!
「カレン!」
「えっ?」
ガッとカレンの肩掴む
366 :
323:2008/05/18(日) 15:51:21 ID:ojhlUeCl
「もしかして黒の騎士団であることが学園の誰かにばれたのか!?」
いくら行政特区に政治参加しているとはいえ、黒の騎士団は反ブリタニア一大勢力だった
。学園の誰かにばれたとなればはっきり言ってかなりまずい、カレンの学園内での立場が
悪くなることはもちろん、軍にでも通報されて独自に動かれたら厄介なことになるのは必
然だ。
もしそうなら、早急に事態に対処しなければ、最悪の場合ルルーシュのギアスを使うこと
も考慮しないと、暴走しているルルーシュの負担になるから、これはあまり好ましいこと
ではないが……
一人で黙考しているとカレンが「そういうことじゃなくて!」と否定するように手を振る
。
「違うのか?じゃぁ一体なにを思い出したんだ?それとも…僕には言いづらいことなのか
?…カレン…僕はそんなに頼りないかな?」
そう言うとカレンが意を決したように口を開いた
「そんなに深刻な問題じゃないの、なんていうか……その、私……裸を…見られたのよ」
「はぁ!? え?え?えぇええ!!? 誰に!?それよりも、まさか覗き?」
「覗きと言えば覗きだし、裸でいる時に来られたから見られた…と言うか…」
それを覗きと言うと思うんだが…それに、僕にとってはかなり深刻な問題だ。
カレンは僕の大切な人だ。僕が学園に来たばかりの頃にいつも世話を焼いてくれた恩人で
あり、黒の騎士団では頼りになる相棒であり、そして、僕の…愛する女性だ。
二人で一緒にいる時間は長いが、僕らはまだ手を握るのも恥ずかしさがあり、キスをした
回数だって数えようと思えば数えられる位の回数しかしていない…、それ以上のことなん
て………!
367 :
323:2008/05/18(日) 15:52:04 ID:ojhlUeCl
なのに誰だか知らないが彼女の裸を見たことのある人間がいる。
体の中が蠢くような感覚がする、怒りが溢れ出てしまう感覚、俗にいう『はらわたが煮え
くり返る』といった感じだろう。
でも、誰に?
黒の騎士団の中でなら玉城を筆頭に何人かを頭の中でリストアップ出来る。
いくら黒の騎士団が巨大な組織になったといっても、幹部であるカレンと接触出来る人間
は限られているからだ。
学園生の場合になると、人数が多すぎて整理できない、病弱で清楚なお嬢様で学園の中で
通っているカレンにはファンクラブ、もとい親衛隊が存在するほどの人気を誇っているか
らだ。
どこの皇族だ?という疑問は頭の中だけで口には出さず、僕の大切な女性であるカレンの
裸を覗き見た可能性のある奴を可能な限り記憶の中から抜き出し、どうしてやろうかと考
える。
368 :
323:2008/05/18(日) 15:52:25 ID:ojhlUeCl
ギアスはもう使えないから頭部への打撃で物理的に記憶を飛ばそうか、それとも精神的に
ボロ雑……
などと辺境の王だった頃に行ったとても口にも出せず、文字にも綴れないような様々な拷
問を思い浮かべながらカレンの次の言葉を待つ。
それから、カレンが声に出した名前に大いに戸惑いながら。行動を開始するべく、僕は戦
略を練り始める。
369 :
323:2008/05/18(日) 15:53:03 ID:ojhlUeCl
作戦準備の整った数日後…
朝、クラブハウスを出るとライが後ろから声をかけて来た。
ライはゼロの片腕として反ブリタニア抵抗勢力であった頃から幾度となく窮地を共に乗り
越えて来た仲だ。そして黒の騎士団の中で、俺がゼロだと知っているただ一人の団員であ
り、俺の本当の名ルルーシュ・ヴィ。ブリタニアをしる数少ない人物の内の一人。
個人的な戦闘能力、指揮能力、状況判断能力の高さには目を見張るものがある。
戦闘の最前線から組織の運用という裏方まで幅広くこなせる。
ギアス能力者である点を除いても有能な人材であると思っている。もっとも、もうライに
はギアスの力はないのだが…
特区が成功してからもライには何度も知恵も力も貸してもらっている。
公私ともに本当に頼りになる奴だ。
「
370 :
323:2008/05/18(日) 15:53:23 ID:ojhlUeCl
「ルルーシュちょっといいかな?」
「なんだライ?どうした?俺に用事か?」
「まぁそうなんだけど、今日の放課後空いてるかな?」
「今日は特に用事はないな」
「そうか、なら今日の放課後付き合ってくれるかな?」
「ああ構わない」
「じゃぁ待ち合わせは体育館の裏で」
「ん?あぁ分かった、それじゃまた後で」
「あぁ…またあとで」
ライと別れたあと、騎士団の活動についての相談か?いや生徒会の決算についての相談か
もしれん。などと考え可能性のある事象を絞り込んでいると妙な違和感を感じた、ライの
感じがどことなく作戦前のような緊張感が漂っていたような、殺気だっていたような……
、まぁ今日の放課後に会う約束をしたのだしその時にでも聞いてみるか。
371 :
323:2008/05/18(日) 15:56:28 ID:ojhlUeCl
教室で午前の授業が終わり、昼食を取りに食堂に向かおうとするとライに呼び止められた
。
彼は黒の騎士団の一員で、ゼロの片腕だ。しかも身体能力もKMF操縦技術もかなりのもの
を持っている。
もし特区日本が成功しなかったら彼とは戦場で生死を掛けた戦いを繰り広げたことだろう
。
そうなっていれば僕と彼のどちらかが確実に生きてはいない。彼を相手に手加減すること
など出来ない、本気でやりあって五分といった所だ。
なによりも、ライは僕にとって大切な友人、勉強についていくのがやっとだった僕に何度
も助け舟をだしてくれ追試のピンチを何度も救ってくれた、そして今や特区日本を成功に
導く為に、同じ道を歩む同士だ。
それを思うと今のこの日常がとても嬉しい、特区が設立が成功して本当に良かった。
372 :
323:2008/05/18(日) 15:58:22 ID:ojhlUeCl
「スザク、これから昼食か?」
「うん、そうだよ。ライも一緒に…あ、カレンのお弁当があるか」
「!…あぁそうなんだ、今日もカレンに作ってもらったのがあるんだ。ところでスザク、
今日は軍の用事とか予定は入っているのか?」
「いや、今日はこれといった予定はないよ」
「じゃぁ今日の放課後、ちょっと付き合ってくれないかな?」
「もちろん、待ち合わせ場所とかはどうする?」
「体育館の裏がいいんだがいいかな?」
「うんいいよ!それじゃまた後で」
「また後で…」
食堂へ向かう廊下を歩きながら、買い物にでもいくのかな?でも僕と二人ってことはカレ
ンへのプレゼントの相談かな?などと思いながら先ほどのことを思い返してみるとどこか
ライの姿に既視感があったような…あれは学園祭の後、それと式典会場の時の何かを決意
した姿のような…。
373 :
323:2008/05/18(日) 15:59:43 ID:ojhlUeCl
あの日以来ライはよく何かを考えているようだ。
例の『私の裸をルルーシュとスザクに見られた』発言をした日から。
あの時ライは気づいていなかったと思うけど私が「見られた」とだけ言った時、黙って何
か考えているライの顔をはっきり言って怖かった…
そして「誰に見られた」かを話したときは驚きながらただ「…そうか、あの…二人か……
」とだけ言ったあの顔は、普段から表情豊かな方ではないけど、少しずつ表情が色付いて
きた最近のライらしくない表情だった。
まるで学園に来たばかりの頃のような人形みたいな無表情で何かを考えていた。
私が「ライそんなに考えこまなくても、そんなに大したことじゃないから、ね?」と言う
と、いつもみたいに優しい微笑みを向けてくれはしたけど…
現に、今も私が作ってきたお弁当を嬉しそうに食べてはいるが、あの時の鋭い気配は抜け
切れてない。
まるで私とゼロを神根島に迎えて来てくれたときのような、決死の覚悟のような…
まさかまだ「例の件」のこと考えてるのかしら?
374 :
323:2008/05/18(日) 16:00:44 ID:ojhlUeCl
「ライ?今日のお弁当はどう?前あなたがおいしい言っていっていた甘めの卵焼き、多め
に入れといたんだけど?」
「ん?ああ、とっともおいしいよ。でも、前少し言っただけなのに良く覚えていたね」
「それは…ライがおいしいって素直に言ってくれたのが嬉しかったからで…」
「ありがとうカレン、いつもおいしいお弁当作ってきてくれて、…それと僕の何気ない言
葉もしっかりと聞いていてくれて」
「も〜〜そんなお礼を言われるようなことじゃないわよ。それより早くお弁当食べなさい
!」
「分かったよ、カレン」
ふと何かが引っ掛かった私は彼の「何気ない言葉」もしっかりと覚えている。
彼が何気なく言った言葉だって私はちゃんと聞いているし、その言葉を深く考えてしまう
ことだってある。
もしかしたらライは『例の件』を深く考えすぎているんじゃないかしら?でもいきなりそ
んなこと聞くのはさすがに…
色々なことを考えている内に昼休みが終わってしまった。
今日の放課後にでも聞いてみようかしら?
375 :
323:2008/05/18(日) 16:02:49 ID:ojhlUeCl
時は進み放課後、場所は体育館の裏…
腕を組み、目をつぶり、体育館の外壁に背を預けながら僕は二人が来るのを待っていた。
カレンから『例の件』を聞いたあの日、あの時から、人から見れば少し微妙な件の復讐を
達成するべく練って来た作戦を今こそ実行すべく、二人を待っていた。『例の件』の犯人があの二人でなければ前述の拷問を喰らわす予定だったが、大切な友人
二人となれば話は別だ、さすがに身体的にかなりの苦痛を与えるのは如何なものか?仮に
二人を肉体的に痛めつけようと思えば出来ないことはない。
ルルーシュは頭脳、戦略に関しては正しく鬼才といえる人物だ、一般教養は勿論、軍事、
経済、政治、外交とあらゆる分野に精通しているといえる。目的の為に手段を選ばない姿
勢も驚嘆に値する。
そして彼は王の力『ギアス』を持っている、いくら暴走しているとはいえ、ギアスをもって
ていない人間に対してこの力は強大すぎるものだ。
しかし、ルルーシュは絶対的な弱点が存在する。圧倒的に知力に傾きすぎているせいか体
力の値が低い。
ミレイさんも彼を「虚弱体質」と称していた、つまり一対一の格闘戦になれば彼を地に伏
せさせることは全くもって難しいことではない。それと弱点はもう一点……
376 :
323:2008/05/18(日) 16:04:32 ID:ojhlUeCl
スザクに関して言えば、戦術や、本当に人間か疑いたくなる身体能力、そしてKMFの驚異
的な操縦技術。はたから見れば肉体的に叩きのめすのはかなり難しいように思われるが彼
には欠点がある。
それはどんな危機的状況でも他人を気にかけてしまう、度の過ぎるお人好し。
彼のお人好し加減は異常ともいえる、それについては黒の騎士団で幾度か刃を交えた時に
実感したことだ。そこをつけば彼に苦汁を舐めせさることは決して不可能ではないのだ。
ルルーシュという餌を使い、足枷としてスザクの意識にはめればスザクの脅威は半減する。
動きの鈍い者をしとめることは油断さえしなければ難なくこなせる。
王の時の経験からもそれはいえる。
そうしてスザクを仕留めれば、あとは枷を砕くだけで事は済む。
そうして弱体化した二人を古式ゆかしい口にも文字に表せない拷問で傷めつければ…………
…でも二人の友人を血に沈めるのはやりすぎか?やった後の関係の悪化は必定だ。
そう考えれば暴力に訴えても一時的な感情の収拾は付くがそれと比較にならない程のデメリットが発生してしまう。
それを考えると「肉体的に叩きのめすのも、拷問は誰に対してもさすがにやりすぎかな…
…」という結論に至り、万人に対し拷問はしないと決めた。
377 :
323:2008/05/18(日) 16:05:32 ID:ojhlUeCl
しかし、どうにか二人に復讐を果たさなければ僕の気が晴れない。というか僕は恐らくかなり怒っている。
肉体的に痛めつけるのは止めたが、仕返しそのものを止めた訳ではない。
精神的に困らせる方に方向転換をした、もちろん、困らせる度合いは軽度ではなく重度だが…
これくらいのささやか?な復讐は許されるだろう…討つことが出来るのは討たれる覚悟のある者だけだ。
昔誰かが言ったようなセリフを思い出し、僕は筋違いな覚悟を決めた。
そして僕は目的を達成する為にある人たちに協力を求めた。その人たちとは彼らの最大の弱点と、最も有効な妨害手段。
378 :
323:2008/05/18(日) 16:07:22 ID:ojhlUeCl
時間は数日遡る…
「ナナリー、実はちょっと相談があるんだけどいいかい?」
ルルーシュがいないのを見はかり僕は、ナナリーの部屋を訪れていた。咲世子さんがいな
いのは予想外だった。いれば別の線で噂を流し、不信感を煽るのを手伝ってもらおうと思
っていた…咲世子さんはルルーシュとスザクの関係を微妙にずれた勘違いをしてるようだ
ったから使えると思ったんだが…
「なんですか?」
「実は…ルルーシュを少しばかり困らせたいんだ?」
「え?それはなぜですか?ライさん」
「ルルーシュの困り顔が見てみたいっていう純粋な好奇心と、それの伴う生徒会のイベン
トのため…かな?」
「それは…どのような企画なのですか?」
「『ドッキリ』って分かるかな?人を少しだけ困らせて実は冗談でした!って種明かしを
するものなんだけど、ショックが大きければ大きいほど、事実をしった時の安堵感が大き
いんだ、それでナナリーに協力してもらいたいんだけどいいかな?もちろんそれほど酷い
ことをルルーシュにする訳じゃないから」
「ん〜〜〜そうですね、お兄様にそれほど酷いことをしないなら協力します。ちょっとだ
け困ってるお兄様を見てみたいって好奇心は私もありますから!」
「ありがとう、ナナリー」
379 :
323:2008/05/18(日) 16:08:26 ID:ojhlUeCl
「具体的にはどうしたらいいんですか?」
「ルルーシュに二言、三言言ってくれればいいよ」
「それだけでいいのですか?ライさん、なんと言えばいいのですか?」
「『……………………………………………』っと少し落胆の色をみせながら言ってくれれ
ばいいんだけど、いいかな?」
「分かりました、それで『ドッキリ』はいつやるんですか?」
「詳しい日程はまだはっきりと決まってないからちゃんと決まったら連絡すよ」
「はい、分かりました。もちろんお兄様には内緒。ですよね?」
少し楽しそうにナナリーが同意を求めてくる。ナナリーも乗り気になったようだ。
「ああ、もちろん。それじゃまたな、ナナリー」
「はいライさん」
第一の関門にして最大の関門はクリアされた。優しいナナリーのことだから断ってくる可
能性も考慮していたが、これで大丈夫だ。さぁ次は…面白いこと大好きな僕の保護者に話
を持ち込みに行くか。
380 :
323:2008/05/18(日) 16:10:10 ID:ojhlUeCl
生徒会室に行くとミレイさんが種類の束と格闘していた。
「ミレイさん、仕事大変そうですね?」
「ん〜そんこともないけど、なに?手伝ってくれるの?」
「もちろんいいですよ」
「あら、素直ね、いい心がけよライ」
それから仕事を一緒に終わらせ、ミレイさんが気を抜く瞬間を探る。
そろそろか
「そういえばミレイさん、猫祭りでしたっけ?そういうの前にやったって聞いたんですが、近々そういったイベントを行う予定はないんですか?」
「そうねぇ、これといった予定もアイディアもないわね?でもどうしたのライ、もしかしてやってみたいとか?、何かいいアイディアがあるとかだったら聞くわよ?」
「……そうですね、いいアイディアかどうかは分からないけどやってみたいことがあります」
「ほ、ほぉ〜それはどんなことなの?」
「前に知り合いから『ドッキリ大作戦』というのを聞いて面白いなと思ったんだ」
「『ドッキリ』?あぁ人をだましてびっくりさせるやつね、いいじゃなぁい面白そうね、でも誰に仕掛けるの?」
「いるじゃないですか、普段からクールであまり驚く印象のない人物と、天然でいかに反応が面白そうな人物が」
「はっは〜ん、なるほど、なるほど。いいんじゃない、やりましょう。そうとなれば作戦を考えないとね」
「ミレイさん、実はナナリーにも協力を頼んでもうすでに引き受けてもらってます」
「あらライ乗り乗りじゃない、じゃあとは生徒会のみんなに話を通せばいいわね」
第二関門クリア。やはりミレイさんは楽しいことに目がないようだ。
ただ気をつけなければ僕もいつミレイさんの餌食になるかわからない、注意しなければ……
381 :
323:2008/05/18(日) 16:11:38 ID:ojhlUeCl
次はスザクに対しての一手、一応生徒会メンバーで攻勢をかけるがまだ弱い…ここはあの
一件で親しくなったあの人に話を通せばいいだろう。ちょうど仕事で向かう予定もあるし
、あの人なら乗り気で協力してくれるだろう。
スザクが騎士として忠誠を誓った『あの人』に……
僕はゼロの片腕として政庁赴き、今後の特区内での政策についての会議に出席している。
今回は内容を煮詰める段階のため、実務者レベルの話し合いとなっている。
そんな会議でも『あの人』はより多くの見聞を自分で得るためにこの会議にも出席している。
「……以上が黒の騎士団の推進する計画プロセスです。ユーフェミア皇女殿下」
「分かりました、その内容も考慮して次の段階に進めようと思います」
「よろしくお願いします。殿下」
会議の終了と同時に、「ユーフェミア皇女殿下が黒の騎士団の推奨する政策の詳しい話を
直接伺いたいと仰せだ」と言われ、彼女の執務室に呼び出された。
ゼロには先に帰ってくれていいと伝え、向こうも「何か不明な点があったのかもしれない
な。ライ、早期に問題を解決することは物事を円滑に進める上で重要だ、詳しい説明を求
められてもお前なら対処できるだろう、頼んだぞ」と言ってきた。本当に信頼されてるん
だと感慨深い物があったが、それとこれとは話が違う。僕は自らの企画の最終関門を突破
するべく皇女殿下の執務室に向かった。
382 :
323:2008/05/18(日) 16:13:15 ID:ojhlUeCl
コンコン
「ユーフェミア皇女殿下、黒の騎士団のライです」
「はい、どうぞ。入ってきてください」
「失礼します。ユーフェミア皇女殿下、僕らの出した計画書についてご不明な点がありましたか?」
「も〜ライったら、周りに人がいない時はユフィと呼んでと言ってるじゃないですか!」
「はぃ、……すいません………ユフィ」
「よろしい!」
彼女は上機嫌でそう言った。
「そうだ、計画書で分かり辛い所があったのかな?あったのなら今からちゃんと説明するけど…」
「いいえ、あなたちが出してくれ書類で不明な点なんてないですよ?私はライ、あなたとお話がしたかっただけです」
「やはりそうか…そんな気がしてたよ。そうだ、これルルーシュから渡されたんだけどナナリーからユフィへって。日本の折り紙で作った折鶴だって。」
「まぁ、わざわざありがとう!そう、…ナナリーから…とても嬉しいわ。大切にすると伝えてくれます?」
「もちろんだ、またルルーシュたち三人で会う機会の調整役もやらせともらうよ」
「ありがとう、ライ。この事を知っているのはスザクとあなただけだからとても頼りにしてますよ」
「頼ってくれてありがとう。そういえばユフィ、今日も学園でのスザクの様子を話せばいいのかな?…あ、そうだユフィ、僕も君に話すことがあったんだ」
「あら?なんですか?」
「単刀直入に言うけどスザクの困った姿見たくはない?」
「本当にいきなりですね。ん〜〜そうですねぇ見たいと言えば見たいですが……」
「じゃぁ見てみない?実は…」
僕はナナリーやミレイさんに話したときと同じようにユフィに事の次第を伝える。
383 :
323:2008/05/18(日) 16:14:38 ID:ojhlUeCl
「まぁ!面白そうですね。でも私は何をしたらいいんです?」
「スザクにいくつか言葉を言ってくれればいい、ちょっとショックを受けた感じで」
「ショックを受けた感じですか?」
「そう。言葉自体に大した意味はないんだけど、辛い事実を知ってしまったように言って
もらいたいんだけど、出来る?」
「お芝居ですね、大丈夫ですよ?でもなんと言えばいいんですか?」
「ん〜、『………………………………………………』って」
「本当に言葉自体に大した意味はないのですねぇ」
「だろう?あと出来れば直接ユフィに言ってもらいたいんだ、その方が効果があるから」
「そうですねぇ…、予定を見る限り私が外出出来そうな日は……ありました!4日後なら
大丈夫です。それでもかなり仕事を終わらせないと、余裕を持って動けませんね」
ユフィが少し上目づかいに言ってくる。
「分かった、僕も全力で君の仕事を手伝うよ」
「ありがとう、全力でお願いしますね」
それから僕はユフィの仕事を手伝った。僕が黒の騎士団であることも考慮して僕が携わっ
ても問題ない仕事を手伝ったのは言うまでもない。もし僕が手伝って、何らかの影響が出
やすいものをやってしまうとユフィにも、騎士団にとってもいい結果出ることはないのだ
から。
それでもかなり仕事を手伝ったせいか、ある程度片付く頃には日付が変わり、数時間か経
ってしまっていたが。
これで最終関門クリアされた。
結果はすべてにおいて優先される、あとは結果として残すだけだ。
根回しも下準備も完璧だ、さぁあとは二人が来れば状況は開始される。
384 :
323:2008/05/18(日) 16:17:11 ID:ojhlUeCl
そして、二人が仲良く雁首揃えながらやって来た…
ルルーシュとスザクは体育館に来る途中に出会ったらしく、何事か?といった顔で裏にやて来た。
「ライどうしたんだ?俺とスザクの二人に用事があるなんて珍しいじゃないか」
「そうだよライ、僕はてっきりカレンへの贈り物の相談かな?なんて思ってたんだから、でもどうしたんだい?」
「…ルルーシュ、スザク、実は二人に来てもらったのは話にも出たカレンのことなんだ」
二人が「カレンのこと?」といった疑問の表情を顔に浮かべる。
「カレンとどうかしたのか?まさかケンカでもしたのか?俺が見る限りそんな雰囲気はなかったが?」
「そうなのライ?ダメじゃいか、カレンは女の子なんだから君が支えてあげないと!で、ケンカの原因は何?彼女のお弁当に文句でも言ったの?」
「何?そうなのかライ。もしそうなら、非はお前にあるぞ。人が作ってくれた物に文句をいうのは失礼だろう。もし食えたものじゃなくてもその場は笑顔を作り上げるのがマナーだ」
「ルルーシュ…君そんな風に思ってるのか?本当に食べれないものでも笑顔を作る苦痛を知らないからそういう発言が出来るんだ。おにぎりだと思って喜んで食べたら
具がジャムだったなんていう悪夢に遭遇したことはないだろう?それってホントに苦しいんだよ……」
「ちょっと待て、僕は一言もカレンとケンカをしたなんて言ってないし、彼女が作ってくれるお弁当は非の打ちどころないくらいにおいしい。」
二人はまた考え出した。「じゃなんだろう?」「まさか!」そう思ったスザクが言葉放つ
。
385 :
323:2008/05/18(日) 16:19:15 ID:ojhlUeCl
「…もしかして、カレンが体調不良を訴えたんじゃないよね?二人は付き合ってる訳だか
らそうなるのは分かるけどライ、ちゃんとカレンを病院に連れて行った?」
「ん?スザクお前何を言って……!まさか!そうなのかライ!カレンが『遅れてる』とか
『この頃はちょっと気分が悪いこと多い』とか言ってるのか!?」
「もしそうならライ、男は責任を取らないと!大丈夫、僕たちは応援するから!な、ルルーシュ」
「ああもちろんだ、安心しろお前には俺たちが付いているから!」
…さっぱり分からない。二人がなぜか僕の手と肩掴み「応援」と言っているが
「何を」応援してくれているのか全く分からない。……『遅れる』?『気分が悪い』?それがなぜ『応援する』につながるのか?
一度切り離して考えてみよう。『遅れる』と『気分が悪い』、今新しく耳に入った単語に『つわり』という言葉があった。『遅れる』・『気分が悪い』・『つわり』・『応援』。
その単語の羅列と一致する人体の状態を思い浮かべると一瞬で頭の中に一つの答えが浮かびあがる。おめで……
「違あぁ〜〜〜〜う!!!僕とカレンはまだそんな関係じゃない!」
二人がビクッと驚き僕から手を離す。いつのまにかペースは向こうに行っていた。
おかしいこんなはずでは!ルルーシュとスザク、この二人の前にはいかなる障害も無いに等しいのか!?この最強コンビめ!
386 :
323:2008/05/18(日) 16:23:18 ID:ojhlUeCl
「二人とも聞いてくれ。僕が二人に話したい内容は……」
これ以上引っ張るのは得策ではない。僕は深く深呼吸をして、二人を見据えた。ライの放つ空気が変わった。先ほどまではどう見ても押されっぱなしだったのに今は逆に
威圧してくるほどだ。表情も氷のように冷たいものに変わっている。
「……ルルーシュ。君は前にカレンがシャワーを浴びている時にシャワー室まで行って堂々と見たらしいな…」
「!?待てライ、あの時は着替えを持って行った時に不可抗力で見てしまっただけで、俺が望んで見た訳じゃない!それにその発言は多少なりとも脚色されているぞ!」
「……結果はすべてにおいて優先される……だったよなルルーシュ。それ相応の覚悟も要求されるとも……」
「…う!」
「スザク!君も……見たそうだね?…しかも見ただけでなくその状態で押し倒したと…………」
「待ってよライ、あの時カレンは僕を刺そうとして、それで反射的にそうなってしまっただけで何も…」
「……ルールを無視して、やる行動に…なんだっけ…スザク?言い訳はするな君らしくない…」
「うぅぅ!」
旧友はアイコンタクトで会話する。
「ねぇルルーシュ…」
「ああ、どういう経緯で知ったのか分からんがライの話とはこの事だったようだ。それよりスザクお前も見ていたのか!」
ルルーシュの目つきが鋭くなる
「それはこっちのセリフだよ、ルルーシュ。君こそ見ていたなんて」
スザクがルルーシュを少しだけ蔑む様に見据える
「…!そんなことよりもライが問題だ、怒りの理由が単純な嫉妬だから簡単に収まるよう
でいて収集が付かなく可能性もある!」
「ああ、今の彼の発する気配は尋常じゃない!黒の騎士団の先鋒並みに威圧感がある…!」
「……そうだなこのままでは危険だ、どうやって場を収めるべきか…!」
二人が目だけで多くの情報のやり取りをしている隙に僕は第一陣に携帯のコールで合図を送った。
387 :
323:2008/05/18(日) 16:25:28 ID:ojhlUeCl
第一陣待機現場…
「ナナリー様、ライ様からの合図が来ました」
「分かりました咲世子さん、途中まで車椅子を押していってくれますか?」
「かしこまりましたナナリーさま」
ある意味加害者、ある意味被害者のお二人が目による大量の情報交換をしている体育館の裏に、その場に、ある意味最も相応しくない可憐な美少女が舞い降りた。
ライさんの言っていたセリフはえぇ〜っと……
「……お兄様…、お話は伺いました、まさかっ…あんなことをしたなんて、私…知りませんでした…」
感情を込めながら、心底落胆したように一言一言重くセリフを言っていく。
ぇ?ナ、ナリー…?え?俺は…今、ナナリーになんて、言われ、た?
いや!言われた言葉よりもなぜそんなにも暗い声なんだ?確かに俺のしたことは人のやる行為としては底辺のことだが……なぜそこまで落胆の声色なんだ?ナナリー、お前は俺は落胆したのか?
落ち着け!落ち着くんだルルーシュ!第一にあそこにいる少女は俺の妹のナナリーなのか!?もう一度この目で確認すんだ!……どうみても俺の大切な妹のナナリーにしか見えない!ということはやはり俺はナナリーに言われたのか?…俺が?…ナナリー…に?
(この間わずか2秒フラット)
凄い、見えなくても分かります。お兄様がここまで困っているなんて本当に貴重です、私、見事に演じきれたみたいですね!私やりましたライさん!
僕とナナリーは心の瞳の視線をバッチリ合わせ作戦の成功を心で褒めあっていた。
さぁスザク、次は君だよ?僕は第二陣に合図を送る。
388 :
323:2008/05/18(日) 16:27:32 ID:ojhlUeCl
第二陣待機現場…
あっライから合図が来ましたわ。深呼吸をして、吸ってぇ、はいてぇ……良し!
私は女優。ここは舞台。公式行事ももう何回もこなしているから大丈夫!
不意に現れたナナリーの言葉でルルーシュは完全に沈黙してしまっている。ただでさえ白い肌が今は雪のように白くなって、
あまりの悲惨さに声もかけられない……ライ…まさか君がナナリーをここに?そう思ったその瞬間に僕は見てしまった。
ナナリーとは別方向からくるゆっくりとやってくるユフィを、そして、とても悲しそうなその顔を……
「ユフィ、何故君がここへ、公務は…」
辛そうに、悲しい事実を知ってしまった人のように感情と声を沈ませて…一言目から重く、胸が張り裂けるように……
「スザク…あなたがまさか…力任せに事をなそうと、するなんて、私、私は…あなたはそんな人じゃないと思っていたのに……」
「!!!」
我ながら上出来ねユフィ!思わず涙まで出ちゃったのはちょっとやりすぎたかしら?
でもこれくらいの迫真の演技ならいくらスザクでもお芝居とは気付かないでしょぅ。あら?スザクが今まで見たこともないくらい驚いた顔をしているわ!
凄い顔の色も青くなってきたわ!しかも全然動かないの、人って本当に困るとこうなるのかしら?ん〜スザクのこんな顔初めて見たわ。あ。いけないつい普段の感覚に戻ってしまそう。
ダメよ、ユーフェミア、あなたは今女優なんだから。見てましたライ?どうですか?私の演技は?
ユフィがスザク越しに僕に問いかけてきた「私の演技どうだった?」とこれに僕は右手の親指をグッッと突き上げて答えた。「凄いよ、ユフィ!」と。
あんな綺麗で可愛い女の子のあんな絶望に溢れた表情を真正面から見ることになったスザクに心から同情する。友人二人が奈落の淵に手をかける前に浮き上がらせるべく、
僕は頃合いを見計らい柱の陰に隠れている最後の本隊に目で合図を送る。
389 :
323:2008/05/18(日) 16:29:10 ID:ojhlUeCl
本隊隊長「あっちゃ〜見事に固まってるわね…そろそろネタばらしに行かないとダメかしら?」
斥候「そうですね、会長。にしてもありゃあまりの事態に思考が追い付いてない状況なんじゃないっすか?」
機関銃手「なによりふたりとも、ルルもスザクくんもあまりのショックに誰がナナリーとユーフェミア様に
その情報を与えたのかまで思考が追い付いていないですよ」
通信兵「…二人とも冷静に考えればわかるのにね。でもライくんって顔広いですね?
ユーフェミア様とも知り合いなんて…でもまたユーフェミア様と会えたから私は…嬉しい」
斥候「あ、会長!ライからの合図っすよ」
隊長「む、よ〜しみんなガッツ入れていくわよ」
他三名「「「はぃ!隊長!」」」
…ユフィ…が泣いている?え?なんで?なんでそんな辛そうな顔してる?
僕の…俺の…せいなのか?まさか僕が反射に依る行動とはいえ女の子を押し倒したから?
でも待ってユフィ!あの時は本当に……!
さっきナナリーがルルーシュに何か言ってそれからルルーシュが固まって動かなくなって、
声をかけようと思ったらユフィが来て、とても悲しそうな顔で何かを言って、
原因は…あ!また悲しそうな顔に!俺は…い、いったいどうしたら…!?
390 :
323:2008/05/18(日) 16:31:24 ID:ojhlUeCl
「ルル〜〜シュ! スザクくん!!」
ハッ!会長?ミレイさん?
「二人してなぁに固まっちゃってんの、なぁ二人ともこの文字見えるか?」
な、リヴァル?え?……『ドッキリ大作戦』?それって一体どうゆう……
(二人の頭に血液が流れ込み現状の把握に脳細胞をフルに回転させる。
先に理解したのはやはりルルーシュの方だった…)
「『ドッキリ』ってまさか皆で俺たちをはめたのか?ナナリーまで使って!誰が?企画の立案をしたんですか?」
「え?もしかして僕ら騙されていたのか?そうなの?ユフィ」
「はい!スザクの困った姿が見たかったので」
「ユフィ…も〜人が悪いよ…」
「会長、俺の質問に答えて下さい!誰が立案者なんです?いつも通り会長ですか?」
「やぁね、ルルーシュったら。そういつもいつも私ばかりじゃつまらないでしょ?
今回の首謀者はね、ライよ、ラァイ!ね、シャーリー」
「そうなのよねぇ、私も初め聞いた時はビックリしちゃったもん!
まさかライがこんな面白いこと思いつくなんて想像してなかったからなぁ」
「ほぉんとほんと、こんなたちの悪いこと思いつくなんて、さぁすがの俺も予想外!
でもやってみたら凄ぇ面白いの!ニーナも以外と乗り気だったよな?」
「…そんな私はユーフェミア様に会えるって聞いたから…
でもちょっぴり楽しかったのはホントです」
「…まったく皆して。ライ、お前いったいどういうつもりでこんなことを…!」
「そうだよ、ライ。なんで僕らにこんなこと仕掛けたんだよ…」
僕は手で二人に近くによってくれるように促し、二人だけに聞こえるように言った
「…訳は、もう話しただろ?」
「「!!」」
391 :
323:2008/05/18(日) 16:33:14 ID:ojhlUeCl
それから皆に聞こえるようにこう言った
「いつもポーカーフェイスのルルーシュと、
穏やかだけど驚く印象のないスザク驚いたらどんな反応するか見てみたかったんだ。ね、ナナリー」
「はい、私もお兄様の驚いて少し困っている雰囲気を味わってみたくて、
最近のお兄様はどこが気を張っていて近寄り辛い雰囲気だったので…」
「…そう、か、ごめんなナナリー。お前にそんな思わせてしまって…」
ルルーシュは優しくナナリーの手を自分の手で包みながら
「ライ、お前の考えは分かった、今回の件に関して言えば、俺たちは何も言えないな。なぁスザク」
「う、うん、………そうかもね。でもみんな酷いよ、
ナナリーとユフィからは本当にただならぬ気配が漂っていて怖かったくらいなんだから…」
「まぁ、それは大成功ってことかしら?やったわね、ナナリーちゃん」
「はい、ユーフェミア様」
「それじゃぁ生徒会室に行って祝勝会やるわよ〜!」
「会長、祝勝会って……」
「もしよろしければ、ユーフェミア様もご一緒にいかがですか?お忍びでいらしていると思うので長い時間はむりだと思いますが少しの間だけでも」
「えぇ、ご一緒させていただきます。ミレイさん」
「みんなぁ〜生徒会室にLet's Go!」
各々が生徒会室に向かって行く中、
僕は多少の満足感と、果たしてこれで良かったのだろうか?
とうい疑問を携えみんなよりも遅れて体育館の裏から出ようとする
「ー!」
いきなり誰かに腕を掴まれた。腕を掴んだ側に居たのは…
「カレン?」
「ちょっとライ、話があるんだけど―!」
「な、何?」
「いいから!」
392 :
323:2008/05/18(日) 16:34:59 ID:ojhlUeCl
有無を言わさず連れて来られた場所は中庭の、
陰になっている所にあるベンチ。
前にルルーシュが授業をさぼってパソコンを使ってチェスをしていたその席に僕は座らされ
、カレンは腕組みをしながら仁王立ちで僕の前に立っている。
はっきり言う。声に怒気の混じっている今のカレンは怖い……
「ライ?なんでルルーシュとスザクにあんなことしたの?
あなたがあれの企画立案者だってことは分かってるのよ?」
「なんでってそれ…は……」
「好奇心なんて言わないでよね?本当は何をしようとして二人をはめたの!?」
「えぇ………と、それは……」
「それは?」
「その……」
「ライ、あなた前に言ったわよね自分はそんなに頼りないかって。
でもそんなことは決してないのに…。ねぇライ、私はそんなに頼りないように見えるのかしら」
「そんなことはない!……でもあれは…なんていうか…」
いざとなると口が閉じてしまう、それと同時に自分が情けなくなってしまった。僕は一体なにをやったのだろうと。
事故ともいえる二人の行為を、その事実だけで責め、自分の行いを結果的に正当であるかのように振る舞ってしまった。
頭が冷静になればなるほど自分が恥ずかしくなってくる。
393 :
323:2008/05/18(日) 16:39:04 ID:ojhlUeCl
「ライ。もしかしてあなた、私が言ったこと必要以上に気にしたんじゃない?
私があのことをライに話したあの日から、
妙に何かを考えているそぶりを多くしてたしね…」
「…ぁ、………そうかも、知れない。あのことを聞いた時
、体の中心に何かがとぐろをまいて、頭に血が昇って、
いつもみたいに静かに考えることがで出来なかった」
言葉を紡ぐたびに下を向いてしまっていた頭を、
正面を見据えるべく戻すと立って僕を見下ろしているはずのカレンの顔が目の前にあった。
その顔はさっきりよりもずっと優しい色をもっていた。
そんなカレンの色を見ているとま目線が下の方に行ってしまいそうになる。
でも頭を傾けることも、
目線を下に向けることも、出来なかった。
カレン右手が優しく僕の左の頬に添えられたから…
その感触を手放すのがもったいなくて…
「嫉妬してくれたのかな?」
「嫉妬?」
「そう、私が誰かのものなっちゃいそうで焦ったんじゃないかしら?
だからいつものライじゃなくなった。
………もしそうなら私、嬉しいよ?」
あぁ、そうか。僕はやきもちを妬いたんだ。
カレンが自分以外の誰かの所に行ってしまいそうで、
この明るくて、優しくて、
僕を包んでくれる暖かい太陽のような人が自分の前から消えてしまうのが怖くて。
394 :
323:2008/05/18(日) 16:40:54 ID:ojhlUeCl
「カレン」
カレンの右手の上に左手を重ねる
。羽毛のように柔らかく、
カレンの繊細で柔らかい手をカレンよりも大きく固い手で包み込む
「僕は君が好きだ、愛してるという言葉は君以外には決して言えない。
僕はカレンが、いつもそばに居てくれる君が、知らない所に行ってしまうようで、
それを恐れて、空回りしてしまったみたいだ。………ごめん、なさい」
「いいのよ。それ本当の気持ちでしょ?あなた、
そんな嘘つけれるほど器用じゃないものね。ありがとう…ライ」
そっとカレンがキスをしてきた…
甘くて、暖かいくちづけ。時間としては短いものだったけど、
時の長さは関係なかった
「カレンからしてくれたのって、初めてじゃないか?」
「そう?ならこれは、ちゃんと気持ちを言ってくれたお礼よ」
カレンは笑ってくれた、
その笑顔は凄く綺麗でやっぱりずっとそばにいて欲しいと思わせるに十分過ぎるほどで…
「さ、生徒会室に行きましょ。多分みんな待ってるわよ」
「あぁ行こう」
「でもライ。みんなにもちゃんと謝らないとダメだからね」
「うん、分かってる」
僕らは指を絡める。解けないように、解かせないように。
その後、手を繋いだまま行った生徒会室でミレイさんに思い切りからかわれ、
二人仲良く顔を赤くして、みんなからも余計にからかわれ、
今回の件で迷惑を掛けた、ルルーシュ、スザク、ナナリー、ユフィ、
ミレイさんに、シャーリー、リヴァル、ニーナにことの成り行きを説明し、
半ば呆れられながら、みんな笑って許してくれたのは、嬉しかった。
END
395 :
323:2008/05/18(日) 16:47:41 ID:ojhlUeCl
えぇ〜以上で初投下終了です。
読んでくださいました貴卿達に心からの感謝を。
出来ることなら初めから再投下したいところです。
何分不慣れなもので初めの方の投下した文章が読み辛いことかと存じます。
その辺りの不手際は申し開きもありません。
読んで下さった卿達の感想お待ちしております。
では
乙です
とても甘すぎてこの命323に返さざるをえない
あまりの投稿ラッシュに感動せざるを得ない
323GJ
323GJ!
でももう本編ではこういう光景は見られないんだよな・・・
399 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 18:06:14 ID:e8VZoT4a
323GJ!終始ニヤニヤしてしまった。
今日のルルカレフラグで渇いた心が潤った。このスレはまさにオアシス。
>>285 >資本主義の豚
SATUGAIせよ!SATUGAIせよ!
323氏乙。ライの逆襲に噴き、カレンとの会話に砂糖を吐いた。ヤツラの卵焼きはきっとだだ甘……!
323氏乙&GJ!
ルル―シュの動揺っぷりに笑ったw
そしてライカレに癒されたよ……放送直後だったから更に
またの投下お待ちしてます!!
404 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/18(日) 18:40:40 ID:43nEuNn6
323卿乙&GJ!
あと思ったんだが最後あたりに「ことの成り行きを説明」とあるが
カレンの裸見ちゃいましたなんて言ったらシャーリーとユフィが大変なことに
なりそうと思うのは俺だけだろうかw
405 :
蒼:2008/05/18(日) 18:41:35 ID:tIiqsffZ
>>323 GJ!&乙です。
最高!終始笑いが止まらない上に
最後の甘い展開。ほんとに楽しませてもらいました。
『そして、二人が仲良く雁首揃えながらやって来た…』
に吹きました。
>>323 乙☆
11スレで肉体的にフルボッコか精神的にボロ雑巾云々と
ネタにもならんネタ発言したけどもこうくるとは思わなかったwww
ありがとう
落下する敵機――紅蓮並みの俊敏さ。
「……ちっ……!」
弾丸が切れるまで、アサルトライフルを掃射する=効果なし。
心臓の鼓動が加速する/恐怖、怯え、絶望。
勝てないという奇妙な確信/僕は一度これと戦った経験がある?
落下、落下、落下、凄まじい速度。捉えきれない。逃げるべきだ、という予感に従って全力で後方へと離脱。
敵機が着地する。ずん、という音。下がりながら確認しようとして――。
消失。
「……何っ!?」
予感が的中する/直感に従って、後方へ出鱈目な斬撃。
MVS――双槍がそれを受け止める。
(離れなければ……!)
後方へ、後方へ、後方へ、全力で無我夢中で逃走する。咄嗟の思いつき――スラッシュハーケンを壁に突き刺して全力で離脱。
「こちらC−8! 正体不明の敵機と遭遇、離脱! 迎撃は……迎撃は、不可能だ!」
「……こちらゼロ! おそらくその機体は、先ほどから我々を次々と撃破している難敵だ。撃退しろとは言わん、時間を稼げ!」
その瞬間、奇妙な感覚が胸をざわつかせた。今の言葉に引っかかるものがあった――そんな気がする。
だが、その感覚を思考している暇はない。
「……了解した!」
そう言いつつ、圧倒的な死の予感に踏み込もうとする――が、突然それが消失。
「……こちらC−8! 撤退された! ……まずい、そちらに向かっているぞ! 僕もすぐに行く! 待っていてくれ、ゼロ!」
「なに……!?」
僕は全力で月下を走らせ始める――。
間に合え、間に合ってくれ……!
辿り着いた――が、次の瞬間僕が見たものは
「――四聖剣は、虚名に非ず!」
爆発する卜部さんの月下だった。
「卜部さん……!」
喪失の痛みに胸が抉られる/その全てを振り捨てて、血路を切り開くことに集中する。
敵機は……くそ、まだ健在か!
カレンの紅蓮がゼロのサザーランドの前に立ちはだかる。
僕もまた、同じくカレンの横に並び立つ。
「……カレン……それに、お前も……」
呆然としたようなルルーシュの声。
「――どうせ、一度は失ったはずの命だ。カレン、ゼロ! 二人とも……!」
通信に割り込む/冷静な少女の声。
「残念なお知らせだ、準備が整った」
その言葉に、僕たちはすぐに反応した。作戦が成功したならば、此処に居るのは逆に危険だ。
「卜部。お前が作ったこの刹那、無駄ではなかった……!」
――ああ、その通りだとも。
轟、という音と共にあの敵と僕たちが離れていく。相手は追尾の気配を見せたものの、落下するビルの欠片に反応し、素早くその場を離脱した。
「……終わりだな」
一人呟く、この爆薬は計算されて設置されたものだ。落下する巨大なバベルタワーはそのまま、出口で待ち受けていた彼らの元へ降り注ぐことになる。
「――ライ!」
「カレンか、どうした?」
「……その、ありがとう。助けに来てくれて」
「いや、僕は何もしていない。卜部さんがいなければ、多分どうしようもなかった」
「うん……」
機体越しでも、彼女の声が少し震えているのが分かった。卜部さんの壮絶な死に様を思い出しているのかもしれない。
「脱出しよう。モタついていると、感づく敵がいるかもしれない」
「分かった」
僕たちは揃って、混乱しないよう最後尾で人員をまとめあげて出発した。
道途中、カレンが僕に尋ねてきた。
「ねえ、この作戦を聞いたとき……あなた、どこまで読めた?」
「ここから先は読めないな」
僕の答えに、カレンが息を呑んだ。
「え……? じゃ、じゃあバベルタワーを爆破することも、そのビルの倒壊にブリタニアの総督を巻き込むことも、中華連邦への道を作ることも?」
「爆弾の設置箇所が分かれば、どうやって倒壊するかは計算できる。後はその倒壊がどういう状況を作り出すかと、ゼロが僕たちを脱出させるかが分かれば何とかなるよ」
「……はぁ……そういうもの?」
そういうものだ、と僕は思う。思考を逆転させればいい、ここからどうやって脱出するかではない。脱出するためにゼロにとって必要な要素は何かを考えればいい。
必要な要素は敵の排除、混乱、そして安全な場所、そこへ辿り着くための道。
用意したものは、バベルタワーを倒壊させる量の爆薬、そしてゼロが指定した爆破箇所。
「……分かんないわ、そんなの。ゼロや、あなたが見えているものが……私には」
「いつか分かるよ。……これを成し得るには、経験か天性の才能、どちらかがあればいい」
「あなたは?」
「僕は、まあ経験……かな」
「ゼロは……天性?」
「だろうね」
もっとも、それだけではない。一年前の激戦はゼロも成長させている。天性の才能が経験を
積む、これほど厄介なことはないだろうな、などと僕は思った。
「行こう、遅れる」
僕たちは微かに見えてきた光を求めて、互いのナイトメアを加速させた――。
……そうして、この後ゼロは合衆国日本を再び宣言する。
どうなるかは分からないが、僕もまた彼についていこうと思う。ゼロがゼロである限り、そ
してルルーシュが僕を必要とする限り――。
僕は再び、キャンパスに色を塗り始めたのだ。
余談
「お前が、ライか……」
「初めまして、ゼロ。……会えて、光栄だ」
「ああ、此度の作戦。君の尽力によって、兵の損傷率が抑えられた。あの瞬間移動するナイト
メアと戦って生き残れたのは、君くらいのものだからな」
「いや、そんな……」
「だがしかし、そのマスクはいただけないな」
「…………君に言われたくない…………」
「何か言ったか?」
「いや、別に」
「お前たち、そうやって並んでいると――仮装大会みたいだな」
「誰のせいだと思っている!」
どっぺんはらり
以上です。続きは未定。
すいません、途中まで改行を挿入するのを忘れてました。
(42字改行です)
投稿し直すのもあれなので、そのままです。申し訳ありません。
414 :
323:2008/05/18(日) 19:29:58 ID:ojhlUeCl
323です
あげてから2時間ほどしか経っていないのに、
たくさんの卿達に目を通していただき、
大変感謝しております。
初めの方、読みづらくて本当にすいません。 皆様の発言に目を通させて頂きますと、
どうも自分の文は「甘い」もののようですね。
これからも「笑」と「甘」を組合わせたSSを書いて、この場に投下させて頂きたく精進を重ねようと思う所存でございます。
>>402卿
多分ケーキに近い甘さじゃないのかな?と自分は思っております。
>>403卿
本当ならルルーシュはもう少し壊れて貰いたかったのですが、自分の力不足の為、あれが今の限界でした…
また必ず投下しますのでしばしお待ちください。
>>404卿
目の付け所が鋭いですね、自分はその後の展開、考えていませんでした…
その後の展開は次のSSのネタ候補にしょうかと…
>>蒼卿
貴卿のSS毎回楽しく読ませて頂いております。
恐悦至極に存じます!SS職人の先輩である貴卿に褒められることを大変嬉しく思います。
>>406卿
本スレの430卿でいらっしゃいますか?ありがとうございます。
貴卿のおかげでこのSSは出来たといっても過言ではありません。
吹いてしまった方々PC汚れていませんでしょうか?
みんな個性があって、話もバラバラで面白いなぁ
続き物も楽しみにしてるし、完結させた職人さんもまた是非書いて下さい
流れ早すぎてそれぞれの神にGJと感想を書きたいけど
あまりに長くなりそうでできない…
全員うまいなぁ。
ただ323氏のはもうちょい改行をちゃんとして欲しかった。
えとですね、ライナナSSが出来たんですが落としてもいいでせうか?
全力で落とすんだ
落としてください。
OK、2レス使います。ナナリー総督でライ専属騎士ifモノ
朝。小鳥が囀る、風に緑が揺れ、木漏れ日が暖かい
何時もの時間に起きて、何時もの廊下を通って、何時も通りにナナリーの部屋に着く。ナナリーの専属騎士となって一年近く。体に不自由なハンデを持つ彼女を公だけでなく私でも支えるのは僕の役目で
今朝も彼女を起こすためにこうして寝室へとやってきた。ノックを数回、数度繰り返しても返答がないのは彼女がまだおきていない証拠なので、その時には預けられた合鍵で失礼ながら中へと入らせてもらう
「はい」
しばしの間をおいてドア越しにくぐもった彼女の返答、今日はもう起きていたようだ
「おはようナナリー、ライです。入ってもいいかな?」
「どうぞ」
鍵を開け、中へと音を立てないようにして入る。ベッドの上でナナリーはすでに起き上がり、カーテンに仕切られた窓の向こうへ顔を向けていた
「改めて、おはようナナリー」
「おはようございます。ライさん」
窓際まで進むと、カーテンを開き窓を開けて新鮮な空気を取り込む
「今日はいい天気だよ。すっかり暖かくなったね」
時期は四月、彼女の寝室の窓の外には桜の樹が植えられ、青い空に白い雲のキャンパスに桃色の花びらをちりばめていた。まるで一枚の絵画のように美しい。この景色、ナナリーにも見せてあげたいが…
「そうですね。桜の花びらもすっかり満開で…あら?ライさん、頭に桜の花びらが乗ってますよ?」
「え?あ、本当だ。今日は風が強いからね。窓際にも何枚か飛んできて……っ?!」
今…ナナリーは何といった?何故彼女に桜が満開だとわかる?何故僕の頭の上に桜の花びらが振ってきたとわかる?だって、彼女の目は…
恐る恐る、震えながら振り返った先で…彼女は笑っていた。アメジスト色の美しい瞳を、こぼれ落とさないばかりに輝かせて、僕へ向けて、どんな花も宝石もかなわない極上の笑みで
「ナナ…リー…君…目、が…」
「ライさんがそばに居てくれて…私、見てみたくなったんです。あなたのお顔を、あなたと一緒に生きている世界を…だから、あなたに貰った勇気で…頑張ってみました」
そっと、彼女の細い指が僕の顔を撫でる。その時、初めて自分が涙を流しているのだと気づいた
「やさしくて、暖かくて、格好いい、私の想像していた通りのお顔をしているんですね、ライさんは…目に焼きついて…離れません。あなたしか…見えないんです」
そして、ナナリーも泣いていた。僕と一緒に。喜びが、せつなさを伴ってあふれ出て、止まらない
僕は抱きしめた。ナナリーを抱きしめた。ナナリーも僕を抱きしめてくれた。暖かい、愛しい、幸せで頭がおかしくなってしまいそうだ
「ナナリー、何でも言って。何でも頼んで。君が見たいと思ったものを見せてあげる。君が行きたいと思った場所に連れて行ってあげる。悲しい過去は消せないけれど、未来の思い出はいくらでも増やせるから…だから」
「はい。一杯、幸せな思い出を作りましょう。灰色の心をやさしい空のような青い色で埋め尽くして、二人で幸せになりましょう…」
青、空の青、海の青、月の青、人と常に寄り添い続けた色。優しく人を包み込む色に包まれて、僕等は手を取り合って未来へと進んでいく
その日、彼女は失った色を取り戻した
以上でーす。ナナリーの失明は精神的ものが原因だと言うことで、ライと共にいて少しずつ勇気を持っていけば…と妄想し出来上がったブツでございます
問題はナナリーの目って何色だったかなーと言うのを失念、兄姉を参考に紫色にしたけどあってたかな…
424 :
423:2008/05/18(日) 23:26:12 ID:pGlvh9i3
>>422 一日に2作!?なんとハイペースな!スゴイです。そしてGJ。
ライがR2本編に見事に溶け込んでますね。続きを是非。
ナナリーには、明るい未来が訪れることを願いたいですね。
ブラックリベリオンでの敗戦後に
黒の騎士団とは別に、ライが騎士団を立ち上げるストーリーを考えてみたりする
ゼロに依存するカレン達とは別れ
1から新たな騎士団を立ち上げ、ブリタニアと黒の騎士団に宣戦布告したり…
各植民エリアを廻って同志を集め、
あの演説向きのギアスで賛同者・パトロンを確保、
ギリギリまで隠れて仕込みを入念にして一斉蜂起!
な感じかな?
ルルーシュと違って奇策は苦手そうだけど元王様だけに時間を掛けた政治的な策には強そう。
俺はナナリーの騎士設定で特区設立の為の工作を一年掛けて
「総督殿下に引き継ぎ、私が特区設立による我が国の利益について説明を…」
と、もっともらしく、しかも双方大いに得な話を妙な説得力で話すとか考えたんだ。
理想論な主人と利害の一致の騎士、結構バランス良いかと?
>>429 実はゼロの中の人の半分以上は影武者役のライだったんだ!
そう思うんだ……!
特区を再編するという演説の後
(またか…ユンフィミアのように、また君まで…僕達の居場所を奪うのか!)
ナナリー「ライさん、また一緒にみんなで…」
(違うんだ昔とは!君の目には理想しか映っていない!)
ライ「僕達、日本人の居場所を奪うなら…ナナリー・リ・ブリタニア!君は俺の敵だ!」
みたいにユンフィミアとルルーシュみたいな感じでライとナナリーが対立するとか
とりあえず色々名前と一人称を間違えてるのでそこは気をつけような
二次創作のお約束だ
>>431 どこの韓国人かとオモタ。とりあえず
ユーフェミア
ナナリー・ヴィ・ブリタニア
でつ。ナナリーやルルーシュのミドルネームを間違える所が
>>431だけじゃなくて
他場所で結構見受けられる。
であとナイトメアフレームをNMFと略すのも多いのはナジェ…
×NIGHT
○KNIGHT
なのにねぇ。
>>434 ナイトメアのナイトは夜じゃなくて騎士だから…
ナイトメアから夢魔を連想するんだろうけど
騎士だから頭にKが入るんですよ。
と、とりあえず言ってみる。
SSのスレでこの流れの速さはすごいですね。と言うか、職人さんの数と投下される作品の数が……ちょっと感動ものです。
数時間掛けてスレの最初から一気読みしてしまいました。
自分もロスカラネタでSS書いてる者なんですが、何分エロパロの方のスレから入ったもので、エロパロしか書いてないという醜態。まともなのも書きたいなー、と此処の職人さん達に感化されました。
気が向いたら、こちらでもSSを投下したいと思います。
……まぁ、専らライカレンものになるかもしれませんが。
>>437 まさかあの神か?ぜひとも頼みます。
つか、昨日の本編があんな感じだったから
エロパロの方はちょっとライカレ投下しにくそうだね。
しばらくしたら投下してほしいけど…
440 :
157:2008/05/19(月) 01:46:58 ID:oK6gWGvL
毎度、157で御座います
ナナリーとスザクの、手を触れ合うシーンがショックで、気分転換にSSを書いて参りました
もしお許しいただければ、ノネットさん物を投下したいのですが、如何でしょうか?
全力を持って推奨する
442 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/19(月) 01:57:49 ID:7FK7ZqCd
>>440 お願いします。てか157すげぇええw ワッフルワッフル
ただ誰かも書いてたけどスレ全体がハイスピードなのが心配
嬉しいけど焦らず書いてほしい
>>420 もしかして、本スレ11の573さんですか?
だとしたらすみません、リフレイン決めてもライナナ妄想が出来ませんでした orz
>>441-443 有り難うございます、これより投下させていただきます
個人的には焦ってるというより、ゲームやり倒して妄想するぐらいしかやる事無く成ってしまいましてw
メモカのセーブ箇所は、END直前で全て埋まってしまいましたしw
ノネットさん単発物、時期はコーネリア&ユーフェミアENDでお持ち帰りのちょっと後です
445 :
157:2008/05/19(月) 02:07:26 ID:oK6gWGvL
『冬雨来たりなば、春遠からじ』
ライの姿を求めて、私は雨の中を走っていた
あの日、式典会場の外でライを見つけ、本国に連れ帰ってから2週間が経つ
夜になると彼の為に用意した離れを抜け出して、毎晩のように散歩に出かける事は知っていた
何故夜なのか気になって、尋ねた事があったが、ライは
「夜だと、気が楽なんです・・・・・・人に会う事も殆ど無いし」
と、寂しげに笑っていた
それでも、何時もは1時間もしないうちに、必ず戻っていた
だが、今日は違った。既に4時間は過ぎている
雨が降り出しても戻らないので、迎えに行く事にしたのだ
場所は判っている。私の領地が見渡せる、小高い丘の上。ライのお気に入りの場所だ
案の定、ライはそこに居た。傘も差さずに、雨の中を立ち尽くして・・・・・・
「こんな所に、何時まで居るつもりだ?」
声をかけると、ゆっくりとこちらを振り向く・・・・・・ライは、泣いていた
「ノネットさん・・・・・・」
「風呂と、お前の好きなスープを用意させている。さあ、帰るぞ」
そう言って近付こうとすると、ライは後退りを始める
446 :
157:2008/05/19(月) 02:09:37 ID:oK6gWGvL
「やっぱり駄目なんです、ノネットさん。僕は、此処に居ちゃいけないんです」
「大丈夫だ。お前の身体は、必ず治る! 私が・・・・・・」
しかし、ライは首を振る。違うのだ、と目で訴えながら
「これは、治る事は無いんです。何時も僕の中にあって、絶対に消えはしないんです
これは、僕の受ける罰だから。沢山の人を殺た・・・・・・母も、妹も殺した僕の・・・・・・罰だから」
ショックだった。私は、ライの事を何も知らなかったのだ。知ろうともしなかった
連れ帰って住む場所と食事を与え、それで満足していたのだ
「ライ、すまなかった。私はお前の背負っているものを、何一つ理解していなかったんだな」
顔を背けてしまいそうになるのを、必死でこらえる。今そうしてしまったら、取り返しが付かない事になりそうで・・・・・・
「ノネットさん、泣いて・・・・・・いるんですか?」
気がつくと、私は泣いていた。
「お前が泣くから、私までつられて泣いてしまったじゃないか。馬鹿者」
既に後ろに下がる事を止めていた彼に、ゆっくりと近付いて、強く抱きしめる
あの式典の日のように。あの日から進んでいなかった時間を、此処からやり直すように
「教えてくれ、ライ。お前の背負っているものを。お前の過去を
お前を苦しめている全てを、私に教えてくれ。叶う事ならば、一緒に背負わせてくれ」
「ノネットさん・・・・・・」
ライが次の句を告げる前に、駄目だ何て言わせないようキスで言葉を封じる
もう逃がさないよう、離れていかないように強く抱きしめる
「さあ、屋敷に帰ろう。このままでは、二人とも風邪を引いてしまうからな
風呂に入って温かいスープを飲んだら、話をしよう。私の事、そしてお前の事
・・・・・・覚悟しろよ、ライ。今夜は寝かせないからな。泣いて私を困らせた『罰』だ」
そうだ、落ち着いてきたら稽古の相手もさせよう。仕事の手伝いをさせるもの良さそうだ。
時間はまだまだ有るのだ。焦らずに、ゆっくりと変えてゆけば良い・・・・・・
447 :
157:2008/05/19(月) 02:11:32 ID:oK6gWGvL
・・・・・・3年後
私は、エリア11の政庁を訪れていた
エリア11の総督でもあり、親友のコーネリア殿下に会うためだ
「しかし、ライは文官の道を選んだのですか。
私としては、やはり騎士になって欲しかった気もしますが」
書類関係の手伝いをさせているうちに、スカウトされた。なんて言ったら、殿下はどんな顔をされるだろう?
「今日は、そのライの付き添いでこっちに来たのですよ」
「と、言いますと?」
「今年のサクラダイト生産会議の、特区への分配についての事前調整ですよ
今やライも、宰相閣下の筆頭秘書官ですからね。忙しそうにして居ますよ」
そろそろ、こっちに来る筈ですけどね。などと話していると、まるで見計らったようにドアを叩く音がする
「失礼いたします。シュナイゼル殿下よりお預かりした書類をお持ちいたしました」
そう言って、ライが入ってくる
「久しいな、ライ。元気にしていたか?」
「有り難うございます、皇女殿下。元気でやってます
それでこちらの書類ですが、僕はサインをしましたので、あとは皇女殿下のご裁可を頂きたいのですが」
お前は、まだ僕などといっているのか、まったく! などと怒りながらコーネリア殿下の受け取った書類には
「ライ・エニアグラム」と、彼のサインが既に入れられていた
448 :
157:2008/05/19(月) 02:12:23 ID:oK6gWGvL
以上、ノネットさん物でした
うぅ、ナナリー・・・・・・続編では、傍に居させておくれ・・・・・・ orz
>>422 GJ。やっぱりライナナは良いもんだ。
>>427 良いな。金+赤や灰+紫に比べて正統派主人公機っぺぇ。
>>444 申し訳ありませんが本スレ573は脳をただいまチンされてメタンハイドレートの泡の上を漂っております。
……というか貴方だと思わなかった。GJ。ノネットさんのお持ち帰りはきっちり成功したようで。
>>439 その神がどの神かは知りませぬが…自分は『紅と蒼の軌跡』というSSを書いた者です。
ええまぁ、本編がアレなもので、後日談は中断して放置しとりますが…。落ち着いたら投下しようとは思っております。
ライを本編に絡ます形で登場させるとなると、他の職人さん達が書かれていないのは、日本解放戦線の千葉さんENDからか中華連邦ENDからぐらいですよね。ライカレンで書くなら後者の方が書きやすそうか…
>>157氏
カレン、ナナリー、ノネットさんの三人の人気は強いなぁw
まさに三強。
GJでした。個人的には157氏のナナリーの専属騎士なライを見てみたいところ。
次回作を期待してます。
このままではカレンを含めてみんなルルーシュに取られてしまう。
いっその事、カジノタワーでルルーシュがすでに殺された事にして、そこへ駆けつけたライがルルーシュの代わりに2代目ゼロになるというのはどうだろう。
>>448 GJ。しかし
>>446-447間が激しく気になるw
>>450 改行の仕方で判断したけど、やっぱりw
エロがないところでもいいなと思ってたからこっちにも投下してほしかったんで嬉しい
454 :
157:2008/05/19(月) 03:21:45 ID:oK6gWGvL
>>453 そこは、風呂に入ってあんな事になったり
妹と母親の事を嬉しそうに話して、ノネットさんにやきもち焼かせたり、色々妄想してくださいw
>>451 ナナリー騎士ですか・・・・・・ショックが癒えたら、妄想してみます (´・ω・`)
ルルーシュが記憶を取り戻さないでライが2代目ゼロしてる
スザクを含めたブリタニア側はルルーシュを疑うけどゼロはライなので混乱するw
そして顔を見せて人気アップですね
ブリタニア皇族と日本の貴族の血をひいている事をアピールして
あ!よく思ったらルルーシュよりか両方の血をひいているライの方が合衆国日本を創設したら良いんじゃね?
そしたら、日本人もブリタニア人も、両方の血筋だから支持すると思う
>>457 逆に両方から叩かれる可能性も有るのがハーフのつらい所。
日本人には憎いブリタニア皇族の血と、ブリタニア人にとっては蔑むべき日本の皇族の血だからな。
日本人から支持は受けれてもブリタニア人から受けることは難しいだろう。
まぁまず必要なのは実績だろうが。
仮面を被って正体明かさなかったゼロが支持されるようになったのは、
こつこつ行なった正義の味方としての活動〜対ブリタニア戦での優位のおかげだろうからさ。
少なくともカグヤ様からの支持さえ受けれれば日本人からの支持は受けられるかな?
問題なのはあくまでも二代目ゼロとして徹底的に仮面をかぶるのか、それともブリタニア人と日本人が分かり合った証であるとして顔も身分もさらして戦うのか
>>452 ルルーシュの話がそこで終了は寂しいッ(´・ω・)ス
461 :
231:2008/05/19(月) 15:05:04 ID:9kusQcxl
どうも、
>>228を投稿した者です。
2作目を作ってみたので、ここで投下させてもらいます。
時期的にはベイエリアでの作戦後あたりです。
黒の騎士団編・カレンルート 『戦闘隊長とお世話係主任』
埠頭での戦いから後、ゼロは姿を見せず、指揮官不在の日々が続いている。
黒の騎士団アジトには重苦しい空気が漂っていたが、それでも僕達には
自分達に今、出来ることを一つ一つやっていくしかない。
戦闘隊長として、今の僕に出来ることは……。
462 :
231:2008/05/19(月) 15:06:15 ID:9kusQcxl
「……なるほど。やはり凄いな…」
僕は格納庫で、ブリタニア軍のナイトメア、通称・白カブトとの戦闘記録を確認していて
思わず感嘆の声を上げた。
「こっちが先日のベイエリアで戦った時のもの」
横にいるカレンが最新の交戦データを見せた。
「コーネリアの親衛隊ではないんだろうけど、あと一歩の所でいつも邪魔されて……
だからまずはアイツを何とかしなきゃ」
「そうだな…。この機体、性能も凄いが、パイロットの腕も相当なものだ」
現時点ではまだ、僕はこの白カブトと直接戦った事はないが、データを見るだけでも凄さは分かった。
「反応速度の速さといい、一対多数を物ともしない技量といい、どんな奴が乗っているんだ…」
純粋な疑問だったが、今はその疑問よりも白カブトについての対策を考えるべきだ。
「厄介な相手ではあるけど、データを見る限りでは、癖と言うか、動きにパターンみたいなのが
有る様に感じるな」
「ホント?」
「ああ。それを具体的にデータ化出来れば、奴の動きを封じられるかもしれない」
「へぇ…。さすが戦闘隊長。分析力も大したものね」
「そうかな?」
「そうよ。その冷静さ、私も見習わなきゃね」
カレンは少し照れながら笑った。
未だに記憶が戻らない僕だが、戦闘に関する知識や考えは当たり前のように出てくる。
それがますます疑問を深くし、また、不安を大きくする。
しかし、そんな状態の僕でも、カレンや騎士団のみんなが必要としてくれるのは
ありがたい事だし、嬉しいとも思う。
ゼロやみんなの期待に少しでも応えられるよう、今は自分の役目を全うするだけだ。
思い悩んでいる暇はないのかもしれない。
それから僕達は意見を交わしながら、対・白カブト戦のシミュレーションを行った。
463 :
231:2008/05/19(月) 15:06:56 ID:9kusQcxl
僕がボードを使って、ナイトメアに見立てた盤上のマグネットを操りながら
カレンと動きのチェックをしていると、そこへ通りがかった井上が声を掛けてきた。
「あんた達、熱心なのは良いけど、少しは休憩したら?もうお昼よ」
そう言われて時計を見ると、昼の12時をすでに回っていた。
ここでカレンと白カブト対策を考え始めて、約3時間くらいが経過していた。
「もうこんな時間か。それじゃ、休憩にしようか」
「そうね。……あ、ライ。お昼はどうするの?」
「ん?特に用意はしてないから、レーションで済ませるつもりだけど…」
「それなら、一緒に食べましょ?またお弁当作ってきたの、あなたの分も」
以前にも学園で、カレンの手作り弁当をご馳走になったことがあった。
「え?また作ってくれたのかい?それは嬉しいな」
「へぇ、カレンもなかなかやるわねぇ。そういうの、結構ポイント高いわよぉ?」
いたずらっぽい笑みを浮かべながら、井上が肘でカレンをつつく。
「な、何言ってるんですか井上さん!そ、そんなのじゃありませんからっ!……行きましょ、ライ」
顔を赤くして急に語調を強めたかと思ったら、バッグを持って僕の所へ駆け寄って来るなり腕を引っ張った。
「あ、ああ…おぁっ」
返事を言い終えたかどうかのタイミングで強く腕を引かれ、そのまま格納庫を後にした。
464 :
231:2008/05/19(月) 15:08:18 ID:9kusQcxl
今日は晴れて天気が良いから、外で食べることにした。
僕達はゲットー郊外の、比較的ガレキが平らな所を探してそこに座った。
「もう、井上さんったら……」
まだ少し赤い顔をしながら呟き、カレンは弁当の用意をする。
「なぁ、カレン。さっきのポイントって、何のことだ?」
「い、いいのよ!あなたは何も気にしなくていいの!そ、それより、早く食べましょ?はい」
慌てた様子で僕の分の弁当を差し出す。
カレンのより少し大きめの弁当箱なのは、男の僕を気遣ってだろうか。
「あ、ありがとう。……お、今度のもまた美味しそうだな。いただきます」
前のとは少しメニューが違うが、肉や野菜など、バランスの取れたおかずとなっていて、彩りも良い。
「この前、卵焼きが一番美味しかったって、言ってたでしょ?また入れてみたんだけど…」
感想を聞きたそうなので、僕はまずその卵焼きに箸をのばして、口に運んだ。
「………ん。今日のもすごく美味しいよ!」
「そ、そう。……良かった……」
照れと安堵とが混じった様な表情を浮かべ、カレンは自分の弁当を食べだした。
卵焼きが一番とは言ったが、実際はどれも美味しくて順位をつけるのは難しかった。
「やっぱり、お箸は違和感ないみたいね。上手よ、使い方」
「うん。懐かしい感じが今もしてる。それに手に馴染む気がするんだ」
「懐かしいと感じるのは、過去に何らかの接点が有るってことよ。このまま使い続けていれば、
そこから何か思い出せるかも」
「だといいな。……でも、租界や学園じゃ、そうもいかないんだろ?」
「なら、また私がお弁当作ってきてあげる。もっと日本食も食べてみて欲しいし」
「いいのか?悪いな、世話ばかりかけて…」
「いいのよ。私はあなたのお世話係主任だもの。それに、黒の騎士団に推薦した責任者でもあるしね」
カレンは少し誇らしげに胸を張って笑ってみせる。
「あ、でもその代わり、ナイトメアの操縦訓練とかには付き合ってよね?戦闘隊長殿?」
「ああ、もちろんさ。お世話係主任殿?」
そう言って、僕達はくすくす笑い合いながら、穏やかな日差しと心地よい風の中、昼のひとときを過ごした。
僕はカレンの手作り弁当をよく味わって、きれいに平らげた。
口元についた米粒一つを除いて……。
END
465 :
231:2008/05/19(月) 15:19:24 ID:9kusQcxl
以上です。ライの口元のご飯粒は、この後どうなったんでしょうかねぇ…
まだまだ不慣れな所はありますが、今後も何か出来たら投下させてもらいます。
みなさんの作品も楽しみにしています。
>>465 2作目、乙
ライカレはやっぱりいいなぁ〜
次回作も期待していますよ、個人的にはまたライカレを希望
ライの口元のご飯粒はあれでしょ?
ライとカレンの前をたまたまピザを探して彷徨っていたC.C.が通りかかって、ひょいぱくみたいな
>>465 GJ!!昔母親に教えてもらった玉子焼きなのかなーとか妄想しつつ
楽しませていただいた
>>466 慌てるカレンが目に見えるようだw C.C.は反応見てほくそ笑みながらからかいそうだし
468 :
323:2008/05/19(月) 18:44:19 ID:wMgiWxDS
>>465GJ&乙!
さすが、お見事!
自分もSSでお弁当に卵焼き入れましたが、
やっぱカレンの作るお弁当には卵焼きが合う!
ご飯粒はどうなったんでしょうか?やはり王道のアレでしょうか?w
自分の次回作、早ければ今日中に投下出来ると思います。
前回の反省を踏まえ、改行などを考え、
読みやすい物にしようとしてますので。
あまりの投稿ラッシュにシュナイゼル兄さんも絶句してます
今度コーネリア殿下かミレイ会長もの書こうと思うがどっちがいいと思う?
>>470 両方書けばいいんじゃない。
いや、書いてください。
保管庫の更新サボってるな
>>472 あくまで善意で保管してもらうものだし、ここに来て急に数が増えた。
管理する人に余裕があるかないかで更新できるかも決まるだろうからさ。
サボるというのは少しおかしいんじゃないかと思う。
保管庫はリンクタグの閉じ忘れだけでも直してほしいな
メモ帳とかで作ってるのかな?とメモ帳愛用者の俺が言ってみる
何人か、ハイペースなSS職人さんが居るからな
更新するのも、一苦労だろう
個人的には、嬉しい限りだがww
いっそのことwiki作って誰でも編集できるようにするっていうのもありだと思うけどね。
ペースからいくと
>>474 同意。htMlの知識もろくにないやつが保管庫づくりなど何様のつもりなんだか
480 :
323:2008/05/19(月) 21:38:02 ID:wMgiWxDS
この空気感で投下するのは嫌だなぁ落ち着いてから投下すんね
>>480 この空気だからこそ変える為に……と無理を言うのもアレか。
ごゆっくりー。
>>480 できたばっかでスレのルールが決まってるわけじゃないけど
とりあえずメール欄にはsageって半角で入れた方がいいかも
スレが上がってると変なのの目にも留まりやすくなるからね
投下楽しみにしてます。
まあみんな全力で落ち着こうよ。
せっかく盛り上がってきたのに、職人さんが投下しにくい雰囲気になるなんて寂しいじゃないか。
323氏の投下楽しみにしてますね。
486 :
231:2008/05/19(月) 22:13:06 ID:9kusQcxl
>>466-468 レスありがとうございます。
ライカレが一番好きなので、次もそうなるかと。遅筆なのでいつになるやらですが。
C.C.乱入→カレンをからかう、このパターンは好きですね。常に劣勢なカレンがかわいいですw
『卵焼きは昔、母親に教わった…』これは俺も妄想してました!入れれば良かった…orz
323氏の作品を読んでいて、「先越されたっ!」と思いましたwでもやらせてもらいました。
卵焼きですよね、カレン手作り弁当は!
次回作、楽しみにしてます。
487 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/19(月) 22:25:34 ID:g/1PVKS1
いつの間にかカレンの手作り弁当に卵焼きが定着化してるw
職人さんの投下楽しみにしてますね
339のやる気のなさには呆れるばかりだぜ。さっさと更新しろや
頭おかしいのが一匹入り込んでるな
NGIDにしてスルー推奨
専用ブラウザ使ってない人は使っとこう
ブラックリベリオンでライがいたら勝ったかな?
指揮は藤堂さんと2人だったら何とか引き分けには持ち込めそうだが
>>491 ネリ様とスザクを撃退しても、シュナイゼルが指揮する援軍が来襲しただろうしなぁ。
敗北は必然だったと思う(だから2期では中華と組みそうな雰囲気があるんだが)。
まぁライが居れば撤退も本編よりはマシに進んだろうし、結果的にR2までに黒の騎士団の戦力をそれなりに潜伏させることも出来たんじゃないだろうか。
>>491 ディートハルトがライをゼロに仕立て上げて、藤堂と二人で戦場を駆け回るが増援に次ぐ増援に祖界制圧を早めに放棄(本来だとゼロを信じ過ぎて粘ってしまう)
フジヤマプラントを寝城に要塞化して合衆国継続(防戦なら戦力差をある程度補える、サクラダイトの供給を断つ)
戦力を集め、嫌がらせの様に祖界に散発的に破壊工作を仕掛けつつ中華連邦から支援を引き出す交渉を続ける。
その間、ライはキョウト公認でゼロを演じ続けつつ工作部隊に本物奪還の指令を出す。
こうかな?
494 :
323:2008/05/19(月) 23:54:35 ID:wMgiWxDS
SSの方出来ましたので頃合いをみて投下しようと思います。
今回の題名「件の7話、もしもあの時、あの場にライが居たら!?」です。
そうです、皆さんやきもきしたであろうあの7話、そこに我が家のライくんを介入させてみました。
今回も長くなってしまいました、すいません…読み易さの改善も行いますので。
前回は重ね重ね申し訳ありません。
>>483-485卿、すいません、ありがとうございます。お待たせしました。
>>231卿目を通して頂き、ありがとうございます。
やはりカレンのお弁当には卵焼き、ライの好物も卵焼き!ですよねw
C.Cの存在により、黒の騎士団内部で
ライを支持する者と本物のゼロを支持する者で分裂したりしないかな?
まぁ、ディートハルト以外は皆、ライについていきそうだけど
>>494 うわぁああw 今度こそフルボッコじゃ…
>>494 全裸、いや全力で支援!
>>495 ライの事だからあくまで代理を貫きそうだけどね。
本物帰ってからは代理→影武者な感じでは?
ライがブラックリベリオン…正直ガウェインで「上から吹き飛ばせ」が出来ない以上、時間掛けるしか無さそうなんだよな
そして俺が構想した奴だとライは包囲軍から離れブリタニア軍の援軍のさらに先遣隊を迎撃しにいくって感じで考えてた
しかも先遣隊を率いるのはノネットさんで他にもロールアウトしたてのトリスタンに乗ったジノまでいると言う絶望的戦力差
それでもライとその指揮下の部隊は勇戦し先遣隊を戦闘不能に(トリスタンも初期不良で動けなくなった)
だがこちらが受けた損害も酷く撤退し藤堂さんと合流したけど援軍本隊が到着、勝機は完全に消滅した事を認識
カグヤやラクシャータなどの重要な人員を中華連邦に避難させる為の護衛を卜部とライが任せられる
そして護衛は完了し、卜部とライはその後合流したカレンやC.C.と共に潜伏、R2一話に続くって感じ
バベルタワーではライがバーテンダーに変装してそうだ
っていうか、このスレのSS構想内容がレベル高すぎてびっくりだ!
501 :
323:2008/05/20(火) 00:27:44 ID:Zxge5q4C
では全力で投下作業に取り掛かろうかと思います。
>>496卿、残念ながら今回もフルボッコに出来ませんでした…
>>494 ライはカレンの母親がリフレイン中毒ってのも知ってるし
あの場面見ちゃったらルルーシュは2重でやばいだろうな
でもロロがいるからルルーシュになんかしたらコロコロされそうだし
どうする?どうする?wktk
503 :
323:2008/05/20(火) 00:29:19 ID:Zxge5q4C
またもライとカレンは恋人という設定でお送りします。
「件の7話、もしもあの時、あの場にライが居たら!?」
という内容のSSをお送りさせて頂きます
では
504 :
323:2008/05/20(火) 00:30:31 ID:Zxge5q4C
新総督の奪取に失敗し…消えたゼロ、ルルーシュを探しに僕は今、
カレンと共に租界を駆けている。
何人もの人を抜き去り、息を切らせながら走り続ける。
カレンが「もしかしたらあそこかも…」と言った場所を目指して。
そこは…再建工事がされているバベルタワーの近く。
鉄筋の置かれているその場に、ルルーシュはうなだれて座って居た。
今まさに、どこで手に入れたのか分からない、
僕らの忌まわしい記憶を腕に打たんとする姿で…
カレンがルルーシュに歩み寄る。
僕はルルーシュのその姿に愕然としてしまい、
少し離れた場所で見ていることしか出来なかった。
ルルーシュは、傍から見ても生気がないのが分かる。
目標を失い、自分の道を見失い、彷徨い、全てに疲れた姿。
まるで使い捨てられた布のように、…ボロボロだった。
いつも自身に溢れた僕の友人の姿は、そこにはなかった。
「ふざけないで!!」
カレンがルルーシュからリフレインを取り上げ地面に叩きつけた。
カレンの叱咤が響く中、ルルーシュが弱弱しく、口を開いた。
「……だったら俺を慰めろ…」
505 :
323:2008/05/20(火) 00:30:56 ID:Zxge5q4C
……慰める、か。
昔、僕がまだ小さかった時、兄上たちにいじめられて泣いていた僕を、
母上はよく慰めてくれた…
あの時母上は、優しく包み込むように抱きしめてくれた。
本当に、綺麗で、優しい母だった。
あんなことにならなければ……
僕は知らない内に拳を強く握り込んでいた。
たださえ白い僕の肌、その手から血の気がひいてさらに白くなる。
あわてて開くと爪が皮膚に食い込み血が滲んでいた。
いけない、感傷に浸っている場合じゃない!
僕は頭を振って、前を向く。
ルルーシュはゆっくりと立ち上がり、一歩、また一歩、カレンに近づく。
…彼は抱きしめて欲しいのだろうか?
誰かに抱きしめてもらうと、人の温かさと、その重みが体全体で感じられる。
最も単純で、最も幸福を実感出来る、心休まる行為なのだから。
その安心感を彼は欲しているのだろうか?
構想だけなら携帯でもできるからねぇ。
>>498 海上を移動しながら狙撃を繰り返し…ならなんとかなるかも?
数も組織の体力も違い過ぎるから速攻決まらないと脆いんだよな黒の騎士団は。
507 :
323:2008/05/20(火) 00:31:34 ID:Zxge5q4C
ルルーシュは少し後に下がったカレンに言葉をかけ、顎に触れた。
…ん?顎に…触れた?その細く女性らしい指で…顎に触れた!?
なんだその仕草は?ちょっと待て!それはまるでキ……!?
…っその前に、この僕の友人くんは…僕の愛しい人になんと言った?
「女なら……………」ルルーシュの唇がカレンのに触れる寸前…
「…ルルーシュ」僕はこの場に来てから初めて彼に声をかける。
そして彼の元に猛ダッシュで駆け寄り彼を抱きしめた。
恐らく、今の僕はKMFに匹敵する速さだったことだろう…
「っ!ライ?」ルルーシュは驚きの声を上げる。
僕はそんな彼の首に右手を添え、頭を僕の肩に当てさせ、
左手を彼の背に回し、彼の体を僕に預けさせる。
「ライ…」カレンが名を呼んだ。
落ち込んだルルーシュに居たたまれずに、
僕が彼を思わず抱きしめたように見えたんだろう…
508 :
323:2008/05/20(火) 00:32:10 ID:Zxge5q4C
…だが、違う。
行為は正しいが目的が違う。
彼があのままの状態なら母がしてくれたように、
彼を慰めるべく抱きしめただろう。
しかし彼はこともあろうにカレンに「男女の慰め」を要求した。
よりにもよってこの「私」の眼前で…!
いくら絶望からくる思考が錆びついた故の発言とはいえ、
斯様な振る舞い、…決して許すまじ!
悪鬼羅刹の表情を浮かべながら、
僕は腕に力と意識を集中させる。
この哀れな獲物逃がさないように…
彼の首に添えられた右手を首を掴むような形に変え、
隙間を作らないようにし、首の筋肉と血管の位置を確認する。
彼の背に回した左手に力を込め、腰を落とし、
彼の逃げ道を封じ、右手に力を込める。
509 :
323:2008/05/20(火) 00:33:00 ID:Zxge5q4C
「かはっ!」首に激痛が走る!
まるで万力で締められているようだ…!
もがいて逃げようにも背に回された腕に力が込められ、
俺を逃がさないようにしている。
目線を何とか下に下げるとライの腰が落とされている。
どんなに俺が動いても軸がずれないようにしていやがる!
おまけに、頭までフラフラしてきた…
「くっ!あぁっ!!ライっ!」
耐え切れずに、痛みが音となって出る。
…昔、王と呼ばれていた頃に教わった技の一つだ。
これは相手の筋肉、血管、神経を指を使って圧迫することにより激しい痛みと、
血流を止めて脳に酸素を送ることを阻害し、意識を失わせるものだ。
最悪の場合になることもあるが、
そうならないようにある程度は加減をしている。
もちろん、それでもかなりの痛みが伴う。
たださえ体力面に貧弱なルルーシュだ、かなりの苦痛だろう。
510 :
323:2008/05/20(火) 00:33:29 ID:Zxge5q4C
ライがルルーシュを抱きしめている。
私からはルルーシュの顔しか見えないけど、
ルルーシュは泣きそうな顔をしている。そんなに…辛かったんだ…
ライの顔は見えないけど、いきなりルルーシュを抱きしめるなんて…
彼も心配でここまで来たんだからきっと泣きそうな顔をしているのかも。
もしかしたら泣いてるかもしれないわね、
ライ…意外と心配性だから…
カレンさんが激しく勘違いしている中ライはルルーシュの耳元で呟く。
「……ルルーシュ、キミはいったいカレンに…何を求めたの?」
「ライ!?くぁっ!何をする!?」
「慰めて欲しいなら、あそこの陰にいる偽の弟くんにでも慰めてもらうんだな…、
ここまでふ抜けているとは…情けない」
511 :
323:2008/05/20(火) 00:33:52 ID:Zxge5q4C
僕は彼から手を離した。
ルルーシュは首をもみながら、目の端に涙を浮かべこちらを睨んでくる。
でも、さっきりよりもずっといい顔だ。
意外とぇむなのか?などという変な疑問は彼方まで蹴飛ばし、
顔を覗くと僕の知ってるルルーシュの顔に近いものがそこにあった。
その顔を見たら先ほどの怒りはどこかに消えていた。
「ルルーシュ、君は僕らの友達だ。
そこに上下関係は無い、君に何かあったら僕らきっとは全力で君を支える。
でも、君はゼロだ。
その責任は決して投げ出すことは出来ない。
僕にもその重荷は背負い切れないだろう…
だから、軽々しくゼロとしての責務を果たせとは言わない、
けど、しっかりしろ。君の道はここで終わりじゃないはずだ!
こんなことしか言えなくて、すまない」
「…っ、ライ。俺は…」
「東京湾で待ってるから…、行こうカレン」
「ぅ、うん」
僕らはルルーシュに背を向け歩き出す。
……そして、その夜。ゼロは暗い海の夜空に舞い戻ってきた。
END
512 :
323:2008/05/20(火) 00:41:45 ID:Zxge5q4C
えぇ〜以上です
自分の二回目のss如何だったでしょうか?
今回は読みやすくなるように頑張ってみました。
>>読んで下さった方々に
一言でも構いませんので、感想、ダメ出し、ネタの提供などをお願い申し上げます。
全力で待っています。
>>323 ライさんKOEEEEE!
一瞬「コキッ」と逝くのかと思ったw
うほ!
乙です。
正直な感想を書かせていただくならば、
腐女子臭が少し感じられました。
意外とぇむなのか?
の辺りとかルルーシュに抱きついた辺りとか。
女性の作家てやたらと小文字多いような気がします。
323
>>512 アッーか?アッーなのか!と一瞬焦ってしまいました。
あー危ない所だった…
原作よりルルーシュ復帰はちょっと早そうかな?
いや、屋上で絆を再確認してロロに
「来い、お前も一緒だ」
位のフォロー入れる余裕が出来そうだ。
>>323 GJ!何故か「この野郎!ライブリーカー!死ねえ!」という叫びが聞こえたw
>>510 想像とは違う意外な展開で面白かった。
ギアス発動してなくてもカレン関係になると「私」になっちゃうライいいねw
あえて口出すとすれば、「カレンに…何を求めたの?」
のところの語尾は少しライっぽくないかな?
>>515 自分は別にそういうの感じなかったな。
Mじゃ読みにくいと思ったのかもしれないし、ミスかもしれん
それに男の友情と見せかけて首を圧迫して黙らせ、発破かけてるわけだしw
>>512 予想を良い意味で裏切られましたw
一瞬アッー!か!?と思ってしまった漏れは駄目かもしれない
520 :
498:2008/05/20(火) 01:11:07 ID:VJUEx3ox
>>506 海上での迎撃と言うか先遣隊は「大型輸送機による空挺部隊」な感じだったので対空ミサイルによる迎撃を試みたんだが
殆どの発射機が発射前に低空から高速で接近していたトリスタンにぶっ壊され迎撃はほぼ失敗
それでも東京上陸自体は阻止出来、千葉(木更津の辺り)に先遣隊を上陸させ、KMF戦に持ち込んだけど
指揮官はノネットさんだから地の利はこちらにあると言っても戦闘力は圧倒的、各種トラップで地味に削っても焼け石に水
それでもゲフィオンディスターバーで停止させ一気に半数以上を撃破し、トリスタンは故障により撤退
ノネットもライと傷み分けで撤退、大きな犠牲は払ったけど先遣隊を撃退する事に成功するって感じで
>>512 乙。人称を統一したほうが読みやすくなるかな
522 :
506:2008/05/20(火) 01:31:54 ID:jj+A8SFw
>>520 凄い盛り上がる攻防だ!
ミサイルじゃ迎撃されそうだから潜水艦で狙撃ポイントを移動、ナイトメア用スナイパーライフルで輸送機一機落としたら潜航を繰り返しと考えたんだ。
銃弾は撃ち落せないからね。
打撃力不足が痛いけど
>>498 どうかぜひSSとして書いてくれー。
住人全体に言えることだけど、「ライがあの場面でいたらこうなってたかな」
って構想・妄想ならここじゃなくて本スレ(現在11)でも書ける雰囲気だしな…
まぁその辺の境界線は人の感じ方次第で曖昧かもしれんが
524 :
蒼:2008/05/20(火) 02:56:20 ID:3vHSoS4P
たった一日、二日でもう大量にssが・・・。
皆さん、GJ!&乙。投下の遅い自分もがんばりたいと
思います。それとss保管庫の話はゆっくり更新して
いく形でいいと思うけど、自分で立てるといった以上
がんばってもらいたいと思います。
職人さんがどんどん投下してくれるおかげで、wktkする暇もないぜ!
保管庫が更新されてる……お疲れ様です&ありがとうございます。
保管庫さんきゅ〜、ええ仕事だわぁ。
528 :
231:2008/05/20(火) 16:01:59 ID:rJeSuD+2
>>512 323氏、乙です。
抱きしめたかと思えば、本当に締め上げてるとはw
ライの体術は殺傷力が強そうですねぇ。
529 :
323:2008/05/20(火) 16:41:21 ID:Zxge5q4C
読んで下さった貴卿達に心からの感謝を。
感想とダメ出しをしっかりとして下さったおかげで多くの自信と、
改善の余地が生まれたので、それを参考に今後も頑張ろうと思います。
あと現在ネタの方が10個程ありますので、出来上がり次第、随時投下致します。
同じカプばかりだと食中りするので気をつけたほうがいいと思う。
ここってカプもの以外でもいいんだよな?
普通のバカ話でも
良くない理由がないってゼロが言ってた。
私もバカ話がいいのなら投下したいのですがよろしいでしょうか?
ライと卜部の話なんですが…。
良くない理由がないって皇帝も言ってた。
535 :
保管庫の人:2008/05/20(火) 19:56:42 ID:30sd4Iqt
こんばんは、連日の大量投下に嬉しい悲鳴の管理人です。
>>472 申し訳ありません、弁解不能です。ひとえに私の能力不足だと言わざるをえません。
頑張りますのでもう少し見守ってやっていただけないでしょうか。
>>474 心苦しいのですが、タグの閉じ忘れがどこにあるのかご指摘願えませんでしょうか?
それを元に雛形を修正し、不具合を無くすようにしたいので。
ひとつ質問があるのですが。
特派ルートのスザクエンドで、黒の騎士団は
特区日本に参加したんでしょうか?
ゼロ、CCは参加してなかったような気がするのですが。
現在ソフトが手元に無くて、確認が取れないのです。
もしよろしければ、教えていただけるとありがたいです。
よいみたいなので投下。
解放戦線編、四聖剣+藤堂が集合し片瀬の所にいる頃。
そこらへんだと思っていただければ。
日本解放戦線に合流したはいいものの、戦況は決していいものとはいえない状態だった。
物資は人数の多さのせいで不足した状態だし、トップがなかなか重い腰を上げようとはしない。
正直、今の状態で勝てるほどブリタニアは甘いとはとても思えない。
むしろ守っているうちにやられてしまうだろう。
(ここは一度、作戦を練ってみるべきなのかもしれないな)
あの片瀬の重い腰を上げる方法。
とても出来そうにないが、やらなくては仕方がない。
何かいい考えが思い浮かべばいいのだが……。
「くそう、そっちか!」
どうすればいい?あの藤堂中佐でも駄目だった片瀬を動かす方法は…
「このっ、せいっ!」
やはり僕一人より藤堂中佐と共に訴えでたほうがいいのだろうか。
藤堂中佐は、解放戦線の一番の主力でもある。
それに、彼を慕う部下も多いだろう。
「ちょこざいな!」
……藤堂中佐とならもしかしたら上手くいくかもしれない。
ここは論理的に負かすべきだな。だとしたら
「ほっ、とりゃ、せいやっ!」
………だと、したら……。
「くっ、とっ、はぁっ!!」
…………………………………。
「あの、すみません。」
「ん?どうかしたか少尉。」
「何をやっていらっしゃるのでしょうか、卜部さん」
「いや、虫取りを。」
そう言って卜部さんは手に持った網と虫かごを僕に見せた。
いやいやいや、僕が聞いているのはそういうことではなく。
「なぜ、虫取りをしておられるのでしょうか?」
「腹が減ってな、丁度良く網と虫かごがあったので捕まえて食べようかと思ってな。」
丁度良く!?開放戦線には丁度良く網と虫かごがあるというのか!?
ああ違う疑問に思うべきはそこじゃあないだろう!そこだけど今はそこじゃあないだろう!!
「食べる!?食べるって、まさかその」
「ああ、これを。少尉もどうだ?」
にこにこ、と良い笑顔で卜部さんは虫かごを指さして笑う。
虫かごの中にはトンボがうじゃうじゃと狭そうに蠢いていた。うわあ……。
漢方薬に使うとかなら知識として知っているが、まさかそのまま食べるつもりじゃないだろうな。
食べるとしたらなんというゲテモノ料理。
汚くないのか、だってその尻尾は産卵のために水草やらなんやらに入れているんだぞ。
げ、しかも交尾中のトンボまで入ってる……。
せめてそのトンボだけは外へ逃がしてやればいいものを。
というかこの交尾中のものまでまさか食べようというのか…?
「いえ、僕は…」
「ほらほら、遠慮せずに。美味いぞ。」
そう言って卜部さんは交尾中で繋がったトンボを僕に差し出してきた。ぎゃああああっ!!
やめろやめろ!私の顔面に突き出すな!!
「いえ結構です卜部さんが満腹になってくれれば僕は幸せですのであなたがっ!あなたが全て食べてください!!」
むしろ自分で処分しろ!!
ああもうなんなんだ四聖剣!そういえば朝比奈中尉も醤油をコーヒーにたらしていたな!
四聖剣はおかしな味覚を持っていないとなれないのか!!?
「そうか。なら俺が食うぞ、じゃあな。」
そう言って卜部さんは網を虫かごを持って新たな虫(今度はセミ狙いらしい、そっと木に近づいている。あ、逃げられた)を狙って僕に背を向けた。
……僕、なにかとても重要なことを考えていたような気がするんだが、どうしようまた記憶喪失かな、まるで思い出せない。(何もかも虫のせいだ!!)
(この出来事以来僕は四聖剣の操る無頼改がバッタに見えて仕方なくなってしまった…。これも全部虫のせいだ!!!)
お目汚しすみません…。
一言でもいいので「こうしたほうが良い」やら「卜部はこんなやつじゃないだろ」
などという感想をいただけたら幸いです。
2ちゃん初めてでしかもSSなので勝手が分からず…。
色々ミスっているかもしれません。
>>540 GJ!虫でパニックになって「私」になるライがwww
この2人のやり取りは新しい。朝比奈でも似たようなのができそう
卜部がそれっぽくていいね。ゲームじゃほんといいキャラだったのになぁ…
もし思いついたらまた卜部も書いてあげてください
あえて指摘すれば、538あたりは全く違和感なかったけど
ライはパニックになっても「げ、」とか言わずもうちょっと堅苦しいやつかも
鰤軍親衛隊編はライのキャラが変わってたからちょっとありそうだが
それにしても2ちゃん初めての人がSS書き込むって、いいゲームだw
543 :
323:2008/05/20(火) 21:00:27 ID:Zxge5q4C
>>540GJ&乙!
卜部さん…生のままの虫をそのまま食わそうとするとは…
せめて羽をむしって、焼いてからあげればいいものを!w
自分から初投下お見事!としか言えません。
>>541 ああもしかして某所で投下したい〜といっていた某方殿?
GJです。
トンボは佃煮にして食べると……嘘です勘弁してくださいw
>>542の方が書かれているようにパニックになった時は
逆に冷静になって明後日の方向へ向くような…例えば
今後行う軍事作戦をトンボの機動性動作の良さになぞり「Hit&away」を
卜部にやらせたらどうなるかとか脳内シュミレーションさせてみるとか
乙です☆
545 :
231:2008/05/20(火) 21:25:36 ID:kff+LH5J
>>541 乙です。
騎士団よりも、この豪傑たちと接する機会が多そうな解放戦線では、
ライは周りに翻弄されっぱなしでしょうね。主に食生活でw
また何か書けたら、投下してください。
541です。
感想ありがとうございました!感激です!
ライがあんなはっちゃけてるのは確実に自分の所のサイトのとある文の影響です。
キャラ崩壊しないようにこれから頑張りたいと思います。
そうですよね、ライはもっと堅苦しい感じですよね
特に日本解放戦線では。
>>544 なぜ私のサイトを知っ……いやまさかそんなはずはないか。
547 :
323:2008/05/20(火) 22:05:22 ID:Zxge5q4C
保管庫がかなり更新されている!!
管理人さんありがとう!
管理人卿、更新おつかれです。
欲を言えば続き物は一ヶ所に纏めて欲しいのですが…
作品が多くなると探すのが大変になりますので御一考を
虫は、水棲のものは毒が確実に無くて安全だとか聞きました。
焼いたり揚げたりして水気を飛ばすといけるそうな……
あと幼虫は栄養価が高いとか聞きました。
保管庫の管理人さんありがとう!
だけど、内容が一部抜けているSSがあったり?
550 :
541:2008/05/20(火) 22:33:28 ID:XaYT8aIe
保管庫の管理人さん、ありがとうございます!
投下のペースが異常なほどはやいので更新大変かと思いますが頑張って下さい!
>>548 虫で食べたことあるのはバッタ系のものとカエルくらいなのでトンボはよくわからないのですが
そうなのですか。トンボは揚げたらイケそうですね。
栄養価の高い幼虫…ハチのことですね!
ハチの幼虫は絶品と評判高いですよね!
さすが卜部、栄養価高いから虫を食べてるんだな!
551 :
保管庫の人:2008/05/20(火) 22:34:49 ID:30sd4Iqt
>>551 おお、なんかずいぶんすっきりした。
ごっつぁんです!
保管人さん乙です。
カップリング表記などあると分かりやすくていいかもしれませぬ。
別に決まってるわけじゃないんだけど、職人さん方は
「数字 名前:名無しくん、、、好きです。。。〜IDが表示される末尾」
までくらいを改行の目安としてやっていただけると
見やすくてありがたいな。携帯からの人は難しいかもしれないが…
>>550 俺都下育ちでバッタやカマキリはつかまえたことあるし
祖母田舎発イナゴ食ったことあるけど、お前そんなに虫食ったことあるのか?リアルだなw
>>551 職人方もさることながら、貴重な時間を使い作っていただき大変乙です
意見はともかく、変な急かしや煽りは気にしなくていいと思うよ
>>554 改行や文の構成なんかについてはあんまり口出ししないほうがいいんじゃないか
キャラスレやSSスレはそれが元で荒れしまう事も多い
全く改行せずに文をつなげて書いてるとかならわかるけど
職人さんたちもそれぞれ考えて改行なんかはしてるだろうし
作風として考えればいいと思うんだが
>>555に同意
変な縛りはいらなーい
SS作者の皆さんには自由に創作してもらえばいいよ
よっぽどならともかく
他SSスレ見たことないんで分からなかったけど
うんそれも個人の主観入ってるしね。スマンかった
558 :
保管庫の人:2008/05/20(火) 23:57:39 ID:30sd4Iqt
私も出来る限り掲載当時のものをそのままの形で残していこうと考えています。
話は変わりますが、保管する者としましては職人の(特に大作を創られる)皆様にはPN
でも捨てハンでもなんでもいいので作者名を教えていただけたらな、と。作者欄が??????
ばかりなのは寂しいかぎりです。それともIDだけでも載せた方がいいのでしょうか?
559 :
323:2008/05/21(水) 00:02:30 ID:Zxge5q4C
管理人さん、これから自分の物も置いて頂けると思うのですが、
自分も「323」ではなく、PNか何か付けた方がいいのでしょうか?
560 :
541:2008/05/21(水) 00:09:17 ID:7KGx3qVk
>>558 …そうなると私もPNとかつけたほうがいいのでしょうか。
数字だけではなんかアレですもんね…。
>>554 カエルはともかくイナゴは夕飯に並ぶオカズだから
私はカエルを食べただけで人よりちょっとだけ虫を食べているだけですよ!
親は売っていたハブ(焼きたて)を美味しそうに食べてましたが。爬虫類…。
前も出てたけど、職人それぞれの好みとは言え
コテハンデフォになっちゃうと重みが違うから職人の投下を鈍らせる可能性もあると思う。
ただ名前欄に過去の数字を載せられる人なら、作者名も書いていただけるかなー?とも思う
>>560 超すげぇええ!!色んな経験してる人なんだな…お前とか言ってスマン
562 :
保管庫の人:2008/05/21(水) 00:24:15 ID:Nk8RqoqM
えー私の言いたいことは561氏が粗方言ってくれました。
いろいろな都合上、あればいいが最終的には職人様の判断にお任せ、みたいな感じです。
更新の続きをしようと思いましたが、先ほどから頭痛と吐き気が止まらないので今日はもう休みます。
563 :
323:2008/05/21(水) 00:30:24 ID:azp42Ubg
>>562 分かりました、では自分は「323」でよろしくお願いします。
御気分の優れない中わざわざありがとうございます。
ゆっくりと休んで下さい。
>>560 自分の田舎の方でも、カイコのさなぎや蜂の子、ザザ虫などを食べますw
自分も小さい頃に食べていましたw
ふと……ここが2chのギャルゲー板だということを忘れそうになるなw
実は卜部がいっぱいいるスレ…w
卜部以外にも、神々の投下見てると
自分も井上さんらが普通にR2にいるような錯覚を覚える
566 :
157:2008/05/21(水) 01:06:27 ID:W3pBdKFk
PNと言うか、HNですか
決まってから、でも宜しいでしょうか?
ちなみに、家の地方は蝗の佃煮は普通に店先に並ぶのですが・・・・・・
あと、アリって酸っぱいですね
虫は無いが雀を食べたことのある俺が通りますよ
保管庫の管理人氏お疲れ様です。お世話になっております。
しかし蟲を食べると聞いて真っ先に浮かぶのが鉄鍋の醤な俺は異端かもしれない。
スザクは無責任な性善説を説くうえに、正義=自分のルールだからな
かなり性質が悪いぞ、こういう手合いは
ごめん、誤爆です orz
それはリヴァルに言われた事だった。
それを言えば面白いことになるだろう、と。
その日、生徒会室には生徒会のみんなとナナリーがいた。
リヴァルが目で合図を出す、僕はそっとナナリーの車イスに触れる。
そしてナナリーと他愛もない話を交わし、僕はルルーシュに言った。
――義兄さん。
その瞬間、生徒会室の時間は止まった。
ミレイさんは意図を察しリヴァルと共に笑いを堪え。
シャーリー、ニーナ、スザクは状況が把握できない感じでいた。
カレンはなぜか目に涙を溜め出ていった。
ナナリーは顔を赤くして僕の手に触れてきた。
そして。
ルルーシュは泣いた、これ以上ないほど取り乱して泣いた。
途中、あまりの錯乱振りに窓から落ち掛けたりもした。
そこで堪えきれなくなったリヴァルが吹き出しただの冗談と言い
みんな驚きから身を戻す、ルルーシュは廃人のようだったが僕のせいだろうか?
最後に僕はリヴァルに言ったんだ。
――嘘をつくのが冗談じゃないのかい?ね、ナナリー。
END
あぁ……見える……見えるぞ……1階から飛び降りて死のうとするルルーシュの姿が!
乙w
>>569 アンタ……あのスレの住人かい?
怨嗟は漏れると悲惨だから書き込み前の確認はしっかりな。
>>572 申し訳ない
そういう所も含めてスザク自体は大好きなんだが、キャラスレでそういう話が出来なくて
アッチのスレでばかり書き込みしている次第です
もし皆さんが気分を害されてしまったのなら、このスレッドから撤退しようと思います
でも、もし赦して貰えるのなら、また投下しても良いでしょうか?
>>573 いや、そこまで追い詰められなくても……言ってしまった方が心苦しいのだけど(汗)
こ、ここはかの迷言を出すしか。
「安心しろ、俺は気にしない」
そもそもあのスレ知ってる時点で俺も同じ穴の何鱈だし……。
575 :
157:2008/05/21(水) 05:05:15 ID:W3pBdKFk
>>574 そう言って頂けると、俺も気が楽になります
とりあえず、書き上げたものがすでに在るので、一応投下させてください
>>451 見たい、と言って頂けたので、妄想力を振り絞って書き上げました
呼んで頂けるとと嬉しいです
少し長いですが、ライナナ物投下いたします
576 :
157:2008/05/21(水) 05:06:45 ID:W3pBdKFk
「あの、ライさん・・・・・・私、初めてなので如何したら良いのか」
「ナナリー、心配しなくても大丈夫ですよ。ライに任せておけば、すぐに終わりますからね」
「ライ、僕とユフィのを見て手順は覚えたよね?」
「あぁ、大丈夫だ。ナナリー、始めるよ?」
「お前達! 何をしてるんだ!!」
僕たちの儀式は、乱入してきたルルーシュによってストップさせられた
扉を開けた姿勢のまま、僕達を睨んでいるルルーシュ
その前には、剣を持ったまま車椅子に座るナナリーと、その前に跪き剣を首筋に誘導する僕
そして僕達二人を見守る、スザクとユフィの姿が在った
僕たちの視線を身に受けて、ルルーシュが振り絞るように声を出しす
「何を・・・・・・しているのか、説明してもらえるか?」
特派END・その後 『ナナリーの騎士 〜Promise〜 』
577 :
157:2008/05/21(水) 05:08:27 ID:W3pBdKFk
事の発端は、数時間前に遡る・・・・・・
その日特区での仕事を終えた僕とスザクは、ユフィを連れてルルーシュとナナリーの住む家へと赴いた
スザクとユフィから、ナナリーと僕とルルーシュの3人に伝えたいことがある、と言った為だ
着いてみるとルルーシュが出かけていた為、ナナリーの部屋で待たせてもらう事になった
「ユフィ姉さまもスザクさんも、有り難うございます。とっても嬉しいです」
相変わらず、愛らしい笑顔を見せてくれるナナリー
「でも、すみません。お兄様も佐世子さんも、出掛けてしまっていて・・・・・・」
「それじゃあ、僕がお茶を入れて来よう。ナナリー、台所を借りるよ?」
「有り難うございます。お菓子も何かあるはずなので」
「あぁ、判ってる。適当に持ってくるよ」
勝手知ったる何とやら、早速4人分のお茶とお菓子を取りに行く
「ルルーシュにも聞いて欲しかったのですけど」
「とりあえず、ナナリーとライにだけ話しちゃおうか」
部屋の近くまで戻るとそんな声が聞こえたので、急いで戻ってお茶を入れる
「ライ、随分とナナリーの家の事知ってるんですね?」
「最近は時間が空くと、良く来てるみたいだしね」
「ええ、折り紙を教えて頂いてるんです」
ナナリーとスザクの答えで納得したユフィは、何故か僕の方を見てニヤついている・・・・・・
「で、話と言うのは?」
席に戻った僕は、本来の流れに戻すべく話を切り出した
「こういう事は、僕が言ったほうが良いのかな?
僕達、今度結婚する事にしたんだ」
突然の衝撃的告白に、一瞬会話が途切れてしまう
「それは、ユフィ姉さまとスザクさんが・・・・・・ですか?」
「そうだよ、ナナリー。まさか、僕とライが結婚する訳無いだろう?」
スザク。君に悪気が無いのは知っているが、誤解を招きかねない言動は慎んで欲しい
特にこの家には、佐代子さんと言う人物が居るのだから・・・・・・
578 :
157:2008/05/21(水) 05:11:18 ID:W3pBdKFk
「ユフィ姉さま、それにスザクさん。おめでとう御座います!」
「スザク、ユフィ、結婚おめでとう。」
しかし急な話だ。いや、急でもないのか? 選任騎士になってからだって、既に2年近く経っている訳だし
「結婚と言っても籍を入れるだけで、式のほうは後回しなんだけどね」
「式は特区が落ち着いたら、改めて挙げようと思ってるの」
そう言って、スザクとユフィが笑顔を交わす。多分スザクの提案なんだろう。生真面目な奴だ
「それなら、せめてパーティーだけでもしませんか? せっかくご結婚されるのですし」
ナナリーが、まるで我が事の様に嬉しそうに提案したので、三人で企画を練り始める
すると突然、ユフィがナナリーに、「そういえば、ナナリーは騎士を持つつもりは無いの?」などと言い出した
「いえ、でも私は・・・・・・もう、皇族では」
「ナナリー、そんな事は関係無いの。女の子なんだから、素敵なナイト様くらい見つけなきゃ」
ね? と言って、今度は僕の方を振り向いて、またニヤニヤしている
そういう事を僕に振られても、どう返して良いか困るのだが・・・・・・
「そうだ、ナナリー。ライなんてどうだい?」
スザクまで・・・・・・まさか、君達は!?
「え? え? ライさん、ですか?」
ナナリーも顔を真っ赤にして、困ってしまっている様だ
「私は・・・・・・その、ライさんさえ宜しければ・・・・・・」
今度は、ナナリーまでもがこっちに顔を向けてくる
579 :
157:2008/05/21(水) 05:12:39 ID:W3pBdKFk
困った。ナナリーの事は、嫌いではない。いや、嫌いではない、では無く好きだ。
愛しいと思う、それが正直な気持ちだ。だが、突然そんな話をされても・・・・・・
「どうなんですか?」
「どうなんだい?」
スザクとユフィの二人が、僕を問い詰めてくる
「僕は・・・・・・僕だって、ナナリーの事は大好きだ。」
「なら、何も問題無いじゃないか。」
「君達だって知っているだろう? まずルルーシュに・・・・・・」
「ですから、ルルーシュが戻ってくる前に、叙任式をしてしまいましょう!」
どんどん話が進んでいく。間違い無い、これは計画的な犯行だ
「私は、何をすれば良いのですか?」
すでにナナリーまで乗り気だ。そのこと自体は嬉しいのだが
こんな事が後でルルーシュに知られたら、確実に怒られるだろう
「ほら、ライ。君は騎士剣を準備して」
「ナナリーは、此処に居てね」
僕が戸惑っている間にも、着実に準備が進められていく。こうなったら、僕も腹を括るしか無さそうだ
「ナナリー、君はこっち側を・・・・・・そう、そうやって握っていてくれ」
僕の騎士剣の柄をナナリーに握らせて跪き、首筋に刃先を沿える。これで、準備は整った。後は・・・・・・
580 :
157:2008/05/21(水) 05:15:09 ID:W3pBdKFk
「そこでルルーシュ、君が飛び込んで来たという訳だ」
僕が説明を終えるや否や、ルルーシュが立ち上がる
「つまり、お前達は俺に何の断りも無く、ライをナナリーの騎士に仕立て上げようとしていた訳か!」
やはり怒っている。普段のルルーシュの、ナナリーに対する態度を思えばこれは当然の結果だろう
しかし、スザクやユフィは、ルルーシュに果敢に立ち向かっていった
「ルル、何故貴方の許可が必要なのですか?
ナナリーはライの事が好きで、ライもナナリーを好きなのですよ?
ほら、ナナリー。ルルに、貴方の気持ちを伝えないと」
「お兄様。私とライさんの事、認めては頂けませんか?」
「ナナリー・・・・・・認めるとか認めないとか、そういう問題ではなくてだな
・・・・・・そうだ、俺達はもう皇族じゃないのだから、騎士を持つというのは・・・・・・」
ナナリーが悲しそうな顔をした為か、ルルーシュが珍しく戸惑いを見せている
「それは関係無いと、さっきも言いましたよ?
それに私だって皇族ではなくなりましたけど、スザクが居てくれるじゃありませんか」
「それは、ユフィとスザクが好き合っているからだろう!」
「ならナナリーとライも好き合ってるんだし、何にも問題無いよね。ルルーシュ?」
どうやら、今回ばかりはスザクとユフィの方が優勢なようだ
だが彼等ばかりに任せてしまう訳にはいかない。僕とナナリーの事なんだから
「ルルーシュ、お願いだ。僕にも、ナナリーの事を守らせて欲しい」
そう、これは僕が伝えるべき事なのだ。そうでなければ、ナナリーの騎士になる資格なんて無くなってしまう
「ライ、お前・・・・・・分かったよ。そこまで言うなら、叙任式の続きをすれば良い」
「ありがとう、ルルーシュ!」
「お兄様、有り難うございます」
こうしてルルーシュの許可が下り、僕達は叙任式を続けることになった・・・・・・
581 :
157:2008/05/21(水) 05:20:44 ID:W3pBdKFk
改めて僕の首の左側に沿え、ナナリーの前に跪く
「ナナリー、私が教えてあげますから、同じように繰り返してね」
ユフィが後ろに立ち、ナナリーにそう伝える
「お願いします、ユフィ姉さま」
ナナリーが返事をすると、ユフィはナナリーの耳元で何かを呟いた
それが終わると、今度はナナリーが僕に語りかけてくる
「ライ、汝ここに騎士の誓約を立て、ナナリーの騎士として戦うことを願うか」
「イエス、ユアハイネス」
剣を左から右へと移す
「汝、我欲を捨て大いなる愛のために、剣となり盾となることを望むか」
「イエス、ユアハイネス」
スザクの時とは若干違うが、そこは皇族でない事などを考慮したアドリブなのだろう
「え? ユフィ姉さま、それは・・・・・・」
「ナナリー、大丈夫だから続けて。 ね?」
何かあったのだろうか? 今、ユフィが何か合図したような・・・・・・
「ごめんね、ルルーシュ」
「スザク!? お前達、一体何を企んでるんだ!?」
視線を逸らす訳にはいかないので確認出来ないが、どうやら合図はスザクに向けられたものの様だった
と言う事は、この暴れているような音は、ルルーシュだろうか?
「汝、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も
共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで・・・・・・私を、愛してくださいますか?」
ん? 何かが変だ。問い掛けは2回ではなかっただろうか?
不思議に思いナナリーを見上げると、ナナリーが不安そうに僕を見つめている
いや、もう一度思い出せ。今、ナナリーはなんと言った? 私を、愛してくださいますか・・・・・・
ようやく、問い掛けの意味に気がつく。そうだ、今の台詞は問い掛けは結婚式のそれではないか
スザクもユフィも、最初からこのつもりだったのだ。僕のナナリーへの好意など、全てお見通しだったという訳だ
「もちろんだよ、ナナリー」
僕はナナリーから剣を受け取って腰に差し戻し、そのままナナリーに身体を寄せてそっと抱きしめる
「ナナリー、大好きだ」
「ライさん、私も大好きです」
僕達は互いの名を呼び合い、抱き合い続けた・・・・・・
「ライさん、どうしたんですか?」
優しい声に呼ばれて、僕は目を開ける
「思い出していたんだ、あの日の事を」
そう、ナナリーに愛を誓った、3年前の事を
今にして思えば、あの日の出来事は、ナナリーも予め知っていたのだろう
だからこそスザクもユフィも、何の迷いも無くあれだけの行動に出たのだ
ナナリーが僕の前までやってきて、テーブルの上にミルクの入ったコップを二つ置き、僕の顔を覗き込む
「ライさんのその笑顔、私大好きです」
「ありがとう。僕もナナリーの笑顔が大好きだよ
さて、もう遅いしそろそろ寝ないとね。遅刻したら、スザクとユフィにも迷惑をかけてしまう」
「そうですね・・・・・・でも、嬉しくて、もう暫くは眠れそうにありません
ですから、もう少しだけお話させてください」
ナナリーの、ささやかな我侭。それに答えるように、僕はナナリーを車椅子から抱き上げ、すぐ横に座らせる
「それじゃあ、もう少しだけ。もう少しだけ、このままで・・・・・・」
583 :
157:2008/05/21(水) 05:29:11 ID:W3pBdKFk
長文、ご清読有り難うございます
空気を壊してしまって、本当に申し訳なく思います
それでも、もし赦して頂ければ、またSSを投下させていただきに来たいと思います
>>583 うわあぁぁぁぁぁっ!(悶絶)
イイ!良いです!起きて早々ベッドから転げそうでした。
585 :
540:2008/05/21(水) 08:06:01 ID:7KGx3qVk
157さん乙でしたぁっ!!
ライナナッ、ライナナ!かわいいよナナリー!
カレンもいいけどナナリーもいいなあ…。
なんだ虫好き(というより食べたことある人)
いっぱいじゃないか!素晴らしい!
ちなみにトンボは硬くてまずそうだというのが母親の意見でした。オニヤンマとか。
これ描写こそないけどルルーシュ灰になってるんじゃないか?
R2七話ってレベルじゃねーぞwww
このスレ。神がいすぎだ!
ユフィとスザクが結婚する必要があったのだろうか?
589 :
541:2008/05/21(水) 10:36:08 ID:7KGx3qVk
>>588 ナナリーに必要以上スザクを近づかせなくするためですよ!
アニメではスザク…ナナリーに信頼されすぎで泣ける
出来ればそこにはライがいてほしかった…
名前を間違えてた。540のは私が書いたコメントです。
数字だとワケわかんなくなるよ…
>>588 ナナリー「ユフィ姉さま達を差し置いて・・・結婚なんてできません」
ぐっじょーぶ
ところで、最後にナナリーライを覗き込むって描写があったけど、こっちで彼女目が治ってたりするん?
157さん、GJです。
もう、この一言しか思い浮かばない、自分が憎い。
>>591 きっと愛の力で、ナナリーの目が見える様になったんだよ。
157氏、乙&GJ
これはライカレ派の漏れも萌えざるおえないお
ナナリー、かわいいよナナリー
>>586 きっと大丈夫さ、今頃・・・
ルル「ナナリーが、ナナリーが、うわあぁぁぁぁぁぁん!」
C.C.「まったく、妹離れできないしょうがないヤツだな・・・、よしよし」
って慰めているはずさ
>>591 ナナリーの盲目は精神的なものなので「ライさんの顔が見たい!」
というナナリーの心が目を開かせた可能性は十分にある。
>>157 GJ!
ナナリー可愛いよですナナリー!
誰も気にして無いみたいだし、個人的には続投希望です
皆さん乙&GJです!
>>571さん
ルルーシュww
しかし一人涙目で出て行ったカレンは真実を知らないんじゃあ……
157さん
ライとナナリーいいなぁ〜。
何だかすごく癒されました!
またの投下、ぜひお待ちしてます!!
598 :
323:2008/05/21(水) 17:34:41 ID:azp42Ubg
時間が空いたから覗いてみれば二つも落ちている…負けてられませんねぇ
571卿、面白かったです。ルルーシュが身投げしないで良かったw
さすが157卿!お見事なSS!
はっきりとナナリーの目が見えたって書かないところがいいなぁ
ところで皆さんに質問なんですが、
ライとミレイさんのSSは需要は少なからずあると思うので、
出来上がり次第投下するつもりなんですが、
ライとバトレーのSSって投下しても大丈夫ですか?
>>598 良いかと思いますが……
バトレー将軍ですか!?
どんな話か想像が……親子にでもするのか?
600 :
541:2008/05/21(水) 18:03:38 ID:7KGx3qVk
>>598 大丈夫だと思いますよ、バトレー!
どんな話になるのか非常に楽しみです。
しかしバトレーとは…どんな話になるのかまるで想像がつかない。
601 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/21(水) 18:15:03 ID:zDS9+gxF
>>598 大丈夫と思いますよ
しかしどんな話になるかホント予想つかんなw
>>598 アンチみたいのじゃない限り大丈夫でしょう
603 :
323:2008/05/21(水) 18:51:25 ID:azp42Ubg
え?アンチってどんなんですか?
Return Colors 2話投下します。
Return Colors 2話 〜舞闘〜
発着場の一角に二体のナイトメアが対峙している。
一つはジノの愛機、トリスタン。もう一機はライ・ランペルージの搭乗機であるヴィン
セントだ。そしてその二機の側面にはランスロットとモルドレットの機体もある。
ランスロットのコクピットにはスザクが、モルドレットには当然アーニャが乗っている。
二人は模擬戦の見届け人を任されたため、自分のナイトメアに搭乗しているのだ。さすが
に生身でナイトメアの戦いを見学するほど馬鹿ではない。
「しかし、ジノも唐突なことをするな……」
三十分ほど前のことだ。肩を並べて闘う以上、どの程度の実力が知っておきたい。そう
いってジノはライに模擬戦を申し込んだ。二人が自分の機体へ足を向けているのをスザク
が見送っていると、それは建前の理由だとアーニャが言った。
「彼が使えるレベルなら問題はない。でもそうじゃなかったら私たちとの作戦には参加さ
せない。ジノはそう考えているはず」
そしてそれは私も同意見、と携帯をいじりながら付け加えたのがつい先ほどのことだ。
スザクは何も言わなかったが、その意見には賛同する。
ラウンズが作戦行動をとる場合、そのほとんどが単独か、同じラウンズ同士に限られる。
理由は簡単だ。戦場でのラウンズの力を十全、発揮するためだ。
ラウンズは超絶的な能力を持つが故、他の一般の騎士達などとの連携や作戦行動をとる
と、相当に優秀な指揮官の元でない限り、必然的に能力を押さえつけられてしまうのだ。
数、組織という物で成り立っている中での突出した存在というものは、様々な意味で扱
いが難しい。突出した個を生かそうとすれば組織や数に乱れが、また逆の場合は個の力を
数と組織のために制限せざるを得なくなるからだ。
――さて、どの程度の実力なのか……
スザクも小耳に挟む程度の噂は聞いていた。EU戦線のシュナイゼル麾下の軍に卓越した
KMF操縦技術と、戦場の流れを読み切っているかのような的確かつ奇抜な指揮能力を持つ
騎士がいると。
だが名前までは知らず、自分たちラウンズの作戦に参加すると聞いて、初めてその名前
を聞き、複雑な感情を覚えた。
ランペルージ。ブリタニアという国でさして珍しくない名字だが、スザクにとってこの
名字はある因縁を思い起こさせるものだ。
また彼、ライは――顔つきも髪型も何もかも違うのだが――スザクがよく知る人物にど
こか似ていた。
――ルルーシュ
スザクにとって無二の親友。かけがえのない友人だった。しかし彼は自分を、全てを騙
していた。裏切っていた。ゼロという仮面をかぶって、スザクの主であり彼の異母妹であ
るユーフェミア、そして彼にとってかけがえのない妹ナナリーさえも。
そして今、ルルーシュは全てを奪われ、偽りの記憶を与えられ、エリア11で平穏を過
ごしている。
呪われた力、ギアスを失い、妹であるナナリーを失い、そしてそれを失ったことさえ気
がつかずただ生きている。全てを、世界を裏切った男にふさわしい罰だ。
このまま偽りの生を謳歌するなら、それでいい。だがもし、再びゼロとして復活したそ
のときは――
『さて、それじゃあ始めるとしようかね』
軽薄な声に凄みを含んでいるジノの声でスザクの意識は元に戻る。軽く首を横に振って、
視線を向ける。
トリスタンは両手に持っている斧の柄を合体させて斧槍を作ると、半身となり構える。
一方のヴィンセントは背部よりメーザーバイブレーションソード――MVSを引き抜くと、
体を大きく開く。
『始め』
いつもの感情のこもらない声でアーニャが開始を宣言すると同時に、トリスタンがヴィ
ンセントに向けて突っ込み、突きを繰り出す。
並の騎士なら反応できないその一撃をヴィンセントは横に飛び退いてかわす。
続いてトリスタンが突きの姿勢のまま、横に飛び退いたヴィンセントへ斧槍を一閃する。
ヴィンセントは右のMVSで受け止め、同時に左のMVSをトリスタンめがけて突き出す。
しかしその突きは空を突く。斧槍が受け止められたと同時、トリスタンはランドスピナ
ーで回避行動を取っていた。ヴィンセントの右側面に移動したトリスタンは斧槍を振り下
ろすが、間一髪ヴィンセントが後退して、回避する。
一端、距離を置く二機。次に攻めたのはヴィンセントだ。高速かつ淀みない速さで左右
のMVSから突きを繰り出す。トリスタンはナイトメアらしかならぬ軽やかな動きで回避し
ては、斧槍で防ぐ。
幾度目かの突きが防がれたと同時にヴィンセントの腰部から放たれるスラッシュハーケ
ン。絶妙のタイミングだが、トリスタンはわずかに機体を斜め横に傾けて回避すると同時
に、タックルを放つ。激突する二機。よろめいたヴィンセントへ追撃を放とうとするトリ
スタン。あわてた様子のヴィンセントは牽制のスラッシュハーケンを放つが、読んでいた
のか発射前にトリスタンは動いている。
舞い上がるように跳躍するトリスタン。空中で姿勢を制御し、着地と同時に斬撃を放つ。
ヴィンセントは振り向きMVSで受け止めるが、反射的な動きの上、姿勢も悪い。完全に
受け止めきれず、吹き飛ぶヴィンセント。
これぞトリスタンの舞闘。KMFにありがちな強く、速く、堅い動きのみならず、柔軟さ
、臨機応変を併せ持つ舞。
『どうした。もうお終いか?』
挑発じみた声を発するジノ。片膝をついていたヴィンセントはゆっくりと立ち上がり、
再びトリスタンに突撃する。
華麗に舞うトリスタンだが、一方のヴィンセントも負けじとMVSやスラッシュハーケン
を駆使する。操縦者と機体性能の差か、ヴィンセントは攻撃よりも防御、回避の回数が多
い。だがトリスタンから決定的な一撃はもらっていない。
「反射神経や回避能力だけなら、ラウンズ並みだな」
ヴィンセントは白と青のカラーリングからわかるようにライ専用に調整されているだろ
う。だが初戦は量産期の試作型。ランスロットやトリスタンほどの性能はない。
にもかかわらずこうもジノの猛攻をかわし、防ぎ、反撃しているのはパイロット、ライ
の能力によるものだろう。
だが――
『でも、ジノは本気出してない』
アーニャの言うとおりだった。おそらく今のジノは七割、いや八割程度の力しか出して
いない。もし本気を出していればライの乗るヴィンセントは斧槍の攻撃を幾度も受けてい
るはずだ。
ヴィンセントの斬撃を回避して、トリスタンがいったん距離を置く。トリスタンは斧槍
を上空で一度旋回させると、最初の時のように半身になって構える。
一般人や並の騎士なら何も感じないだろう。しかしスザクはジノの雰囲気が一変したこ
とに気がついた。おそらくライも気がついているだろう。
獲物を目の前にした獅子――。そんなどう猛な気配を発するトリスタン。
トリスタンが動く。ランドスピナーの音が猛獣のごとき唸りを上げると同時、間合いに
踏み込んでいたトリスタンの斧槍が先ほどよりも速く、鋭い軌道を描く。
ヴィンセントはMVSで受け止めスラッシュハーケンを発射。しかしトリスタンはまるで
そう来るとわかっていたかのように跳躍、斧槍とMVSの接触点を機転にして、ヴィンセン
トの後方に回り込みスラッシュハーケンを放つ。
ヴィンセントが横っ飛びに回避する。しかし完全にかわしきれず左碗部にスラッシュハ
ーケンがかする。わずかに姿勢の乱れるヴィンセント。
その一瞬の隙をトリスタンは見逃さない。振り向いたヴィンセントか斧槍を投擲。驚い
たヴィンセントは反射的な動きで斧槍をはじく。
だがそうした次の瞬間に、トリスタンはヴィンセントの懐に潜り込んでいた。突き出さ
れるトリスタンの拳。ヴィンセントの左肩に激突する。
『ぐっ…!』
驚愕と苦悶の入り交じったライの声。ヴィンセントはスラッシュハーケンを発射するが、
どう見ても苦し紛れの一撃にしか見えず、そしてそんなものが当たるほどトリスタンは、
ジノは甘くない。
トリスタンは回避と同時に弾かれた斧槍のところまで移動。三度構えて、ヴィンセント
に突っ込む。
それから先はもう一方的な展開になっていた。激流のごときジノの猛撃にライのヴィン
セントは先程以上に防御と回避行動を多く取ってしまう。取らざるを得なくなっている。
トリスタンからの攻撃も三回に一度は必ず機体をかすめている。時折反撃を返すヴィン
セントだが、トリスタンはそのほとんどを弾くか、かわすだけだ。
圧倒されっぱなしのヴィンセント。それでもコクピットなどのナイトメアの急所といえ
る部位に攻撃を受けていないのは見事の一言だ。ジノの本気の猛攻にきちんと反応してい
る。
――だが、それだけだ。反応できるだけではジノには勝てない。
「これ以上は、もう無意味だな」
一方的になっている様子に終了の合図を送ろうとしたスザクだったが、その動きを止める。
気のせいか、ライの回避能力が最初の時のように見えてきたのだ。
いや、そればかりか反撃、攻撃の回数も増えている。繰り出されるMVSやスラッシュハ
ーケンがトリスタンの機体をかすめているようだ。しかも時間を置くたびに徐々に回数が
増えている。
「これは…」
ライが本気を出していなかったと言うことは考えにくい。各上の相手と闘っていたのだ、
最初から本気で来るはずだ。
と言うことは、まさか――
『ジノの動きを読んでる』
アーニャの言葉に、スザクは自然と頷いていた。
そうなのだ。トリスタンの猛撃にヴィンセントは正確に対処している。読んで、いや正
確には予測しているのだ。
ジノは本気を出してはいる。しかし動きのパターンはいつもよりもいささか単純だ。お
そらく格下相手と言うことを意識してしまい、自分たちラウンズと御前試合を行うときの
動き、本当の意味での全力が出せないのだ。
「だとしても……」
スザクは驚きを隠せない。この短時間で、しかも戦いながら単純とはいえジノの動きを
分析し、予測し、KMFの動きに表すとは。何という頭脳、何というKMF操縦技術。
相手はブリタニアでも最高峰のナイトメア乗り。ラウンズのナイトオブスリー。そのジ
ノを相手に――
『っ!』
トリスタンから響くジノの舌打ち。ヴィンセントのMVSを弾き、後方に下がると同時に
トリスタンから発射されるスラッシュハーケン。
ヴィンセントは回避と同時にスラッシュハーケンを発射する。横に飛び退くトリスタン。
そこへ接近するヴィンセント。トリスタンスはスラッシュハーケンを放つが、易々とか
わされる。
ヴィンセントが間合いに入る絶妙のタイミングで繰り出されるトリスタンの斧槍。とっ
さに左のMVSで受け止めるヴィンセント。だが目の前にはすでにトリスタンの姿はない。
そう、ヴィンセントの後方に――
「まずい!」
スザクが叫んだ次の瞬間、振り向くヴィンセント。スラッシュハーケンを放とうとして
いたトリスタンへ逆にスラッシュハーケンを放つ。
一瞬遅れて放たれるトリスタンのスラッシュハーケン。しかしヴィンセントは難なく
MVSで防ぎ、対するトリスタンは向かってくるスラッシュハーケンを弾くも、体勢を崩し
てしまう。
さらにヴィンセントは片方のMVSを投げつける。スラッシュハーケンで弾くトリスタン
だがさらに姿勢を崩してしまう。
不十分な体制で着地したトリスタン。その眼前にはMVSを振り上げるヴィンセントの姿
がある。
『おおおっ!』
『――!』
発着場に響く二つの音。金属同士がぶつかってできる、耳障りな音だ。
ヴィンセントのMVSはトリスタンの左首元を、トリスタンの斧槍はヴィンセントの左脇
をとらえている。
石像のように制止する二機。ややあってトリスタンから、
『やるなぁ、お前』
わずかに息の弾んだ声でジノが言う。
『……あり、がとう。ござ、います』
ヴィンセントからは息も絶え絶え、と言った様子の声が帰ってくる。
『おわり』
そんな二人の様子を見て、アーニャが静かに終了を宣言した。
「疲れた……」
ライは用意された部屋に入ると、格好を大きく崩す。
「模擬戦なのに実戦並みに動いたからなぁ。もうヘトヘトだ……」
のろのろと力ない動きで服を脱ぎ、浴槽へ向かうライ。
体力も一般の騎士よりはあるライだが、こうまで疲弊している大きな要因はラウンズと
の模擬戦によるものだった。
ジノとの模擬戦の後のことだった。疲弊しきったライをジノが模擬戦前と余り変わらな
い様子で褒めていると、
『私もやる』
アーニャが言ってきたのだ。ラウンズとしかも連続で。さすがに断ろうかと思ったが、
『命令』
そう言われてしまえば、一介の騎士侯に拒否権などあるはずもない。アーニャの専用ナ
イトメア、モルドレッドと砲撃込みの模擬戦を行い、さらに、
『せっかくだから、スザクもやれよ。手応えある相手だぜ』
ジノのありがたくない援護射撃によりランスロットとも模擬戦をする羽目になったのだ。
当然休憩を挟んで行ったわけだが、それでも普段とは比べものにならないぐらい疲れた。
とはいえ収穫もあった。帝国、いやおそらく世界最強の騎士であるナイトオブラウンズ。
自分が彼らに匹敵する実力を持つことがわかったのだから。それは騎士として喜ぶべき、
誇るべきことだ。
湿っている頭をタオルで拭きながら、ライは部屋に備え付けられてあるパソコンのスイ
ッチを入れ、今日の模擬戦を記録したディスクを入れる。表示されたウィンドウの中で、
鋼鉄の巨人同士の激しいぶつかり合いが展開される。
「こうしてみると、やはり凄いな…」
目を見張るライ。その視線はヴィンセントではなく、ラウンズのナイトメアをとらえている。
トリスタンは斧槍の攻撃をメインとしながら曲芸師のように自由自在に機体を踊らせて
いる。スラッシュハーケンを打つタイミングも絶妙だ。動きがやや単調だが、それでも十
分凄まじい。我ながらトリスタンの動きをある程度とはいえ予測し、対応できたものだと
感心してしまう。
モルドレッドは砲撃よりも、注目するべきは攻撃のタイミングと精度、そして防御の対
応だ。巨大なモルドレッドを器用に動かし、ヴィンセントの攻撃を全て装甲の厚い部位で
受け止めている。攻撃も火力任せではなくこちらの動きを予測した精密な砲撃だ。
そして、ランスロット。トリスタンと同じように動きがパターン化したところがあり、
直線的な動きが多かったためトリスタンよりは読みやすかったが、他の二人とは違った長
所は当然持っていた。
一つ一つの行動に移るのが恐ろしく速いうえ、一瞬で100%の力を発揮している。も
し真っ向勝負すれば、間違いなく打ち負けるだろう。また時たまこちらの予測を裏切ると
突拍子な動きを見せることもある。やりやすいようで、やりにくい。
「それにしても……」
ライはランスロットの動きに注目する。その瞳に映るのは感心ではなく、違和感だ。
「なんだろう。この動き、どこかでみたような……」
EU戦線にて、初めて見たときも感心したのと同時に、同じように感じていた。戦場を力
強く華麗に舞う白騎士。しかし、何故か既視感を覚える。
前回と今回以外で見たことがあっただろうか? そう思い記憶を探るが、思い当たる節
はない。これほどの見事な舞闘、一度見たら早々に忘れられるものではないはずなのに――
ランスロットが舞っている。両手にはMVSを握り、力強く優美なその舞闘に周囲を囲む
黒いグラスゴーは次々となぎ倒される。
まさしくランスロットの一人舞台。周りに存在する全てのナイトメアはランスロット一
機を輝かせるためだけに存在している道化のようだ。
しかしその一人舞台に乱入者が現れる。
それはブリタニア製のナイトメアとは全く違う形のナイトメアだ。真紅に染まった機体
で、右手は猛禽の爪や牙を取り付けたそうな禍々しいかぎ爪が特徴だ。
ランドスピナーを加速させ、接近する真紅の機体。交戦する二機。ランスロットの動き
に、真紅の機体はものの見事に合わせている。殺し合いをしているというのに、二機の動
きはさながら息のあったダンサーのようだ。
『ライ! 紅蓮二式を援護しろ! 今日こそ白兜を潰すぞ!』
尊大な、しかし強烈な自負心にあふれた声が聞こえる。ライはその言葉通り、自分の愛
機を二機の元へ突っ込ませた――
「!?」
がばっと顔を上げるライ。目の前には深夜の時刻を示している時計と、つけっぱなしの
モニターが見える。
「眠ってたのか。でも、今の夢は何なんだ……?」
かすれた呟きに、答える声はなかった。
<つづく>
ライをラウンズより強くしない。でもある程度渡り合えるぐらいは強い、と言うことを
イメージして執筆しました。
ライがトリスタンの動きを予測した、というのは一期の17話でルルーシュがランスロ
ットの動きをシミュレートしたのを、ライは戦いながら頭の中でやったわけです。ナイト
メアが専門でないルルーシュはパソコンを用いて分析したわけですが、ライの場合は専門
だったので分析、対応が早かったのです。……理由としては弱いですかね?
モルドレッドの模擬戦はほとんどイメージです。トリスタンは五話での機敏な動きと、
六話で朝比奈を瞬殺した減速→変形→攻撃のコンボから考えました。
1話投稿後に逃げ出さなかった場合の話か、と言うレスがありましたが、この話はギア
ス編の続きとなっています。
どうしてブリタニアにいるか、ランペルージ性なのかは、後の話で明らかにしていきます。
>>614 何で黒の騎士団に、と思ったらギアス編からですか。
誰ENDなんだろう……?
617 :
541:2008/05/21(水) 21:59:03 ID:7KGx3qVk
>>614 乙です。バトル、いいですなあ!
自分はバトル物書くの苦手だからこういうの書ける人はすごいなと
思ってなりませんよ。
618 :
323:2008/05/21(水) 22:01:18 ID:azp42Ubg
>>614GJ!
続き首を長ぁくして待ってますw
バトルかぁ被った……
>>614 乙でございます。
描写がしっかり書かれた戦闘物は見ていて楽しいですね。
ただ一つだけ。投下する前に何度か見返した方が良いですよ?文章がおかしな所がいくつかありましたから…
620 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/21(水) 23:07:30 ID:P0LhV04G
力作が多くて作者のみなさんGJです!
特にライカレ派の自分にはこのスレはオアシスです。
これからも素敵なSSを(勝手に)期待!
保管庫の管理人さんも乙です
621 :
231:2008/05/21(水) 23:09:29 ID:i9/ekIwI
執筆に没頭していたら、こんなにも投稿がっ!?
今から読ませてもらいます…
あと保管庫の管理人の方、更新作業、お疲れ様です。
まさか、自分のがこういった形で扱っていただけるとは、夢にも思いませんでした。
貴重な体験をしました。本当にありがとうございます。今後も作業、頑張ってください。
>>614 乙です。
私も戦闘シーン苦手なのでうらやましい限りです
しかし、ラウンズ三連戦とは・・・
他の騎士から見たらうらやましいような不幸なようなどちらだろうかw
623 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/21(水) 23:25:42 ID:H/iZ92Kc
>>614 乙&GJです!
戦闘描写、堪能させて頂きました!
>>157 読み返して気が付いたんだけど
最後のシーンて、W結婚式前夜?
>>614 続きキター!まだ謎のままの、なんでランペルージ姓なのか?が気になりすぐる。
頭でっかちのルルーシュもずっとシュミレーションはしてきたから2話でいきなりナイトメアに乗れたらしいし
逆にライがそのくらいの対応力があるってのは十分ありえると思うよ
ちゃんと説明していただければ、パラレルのパラレルでも想像しやすくて面白いね
>>621 投下待ってます。ハァハァ でも焦らずじっくり書いてくださいね
俺は予約して買ったけど最近オクとかでもロスカラの値段高騰してるね
良いゲームだから後から人気高まってきたところもあるんだろうか
>>614 乙です〜しかし戦闘描写が凄い。続きをマターリと待ってます
ロスカラは新規販売してないんじゃないかってくらいに店頭在庫がない…。まぁ
自分はPS2、PSP通常版を両方買って限定版のようなものが買いたかったと
今頃涙目になってるけどもw
ウホッ、いいバトル物…
なかなか職人の多いこのスレでも貴重だな
大変GJでございました
627 :
保管庫の人:2008/05/21(水) 23:53:34 ID:Nk8RqoqM
>>323氏
363から374の間の改行についてですが、これはそのままの形で保管しますか?
もし宜しければ私の方で直させていただきたいと思いますが如何でしょうか?
628 :
323:2008/05/22(木) 00:01:04 ID:fJkgksKB
>>627卿
申し訳ありません、管理人様の方で直して頂いてもよろしいでしょうか?
自分としても心配していたのでその提案、謹んでお頼み申し上げます。
お手数でしょうが、よろしくお願いします。
ロスカラもライもかなり愛されてるな…R2で出てこないのが悔やまれるぜ
ロスカラ、というかキャラゲーの楽しさってのは完成された世界に一石を投じることだと思う。
もしくはその石がおこした波紋を楽しむこと。
だから原作にロイがでるのはなんか違うと思う。もちろんファンサービス的にちょい役ならアリかな。
ロスカラ2用の伏線を張っていて欲しい
以前はアニメに出て欲しいと思ったけど何かそれは違うなと思って
随分その辺りは冷めてきた。むしろ続編でライが(名前変更はもちろん出来る方向で)
主人公のまま出して欲しいなと…
ロスカラはKMF好きにもオススメだよな。自分から見たサザーランド等の正面描写もあるし
SS職人にとってもKMFを絡ませやすくなったと思う
>>625 限定版は中古でも原価以上の値段してるね
だが両方予約で買っても特典ディスクでカレンが出なかった俺涙目。
ゲームをやらなかったらこんなにカレンのこと気にしなかっただろうに…
先生、浴衣・温泉カレンSSが見たいです…
634 :
541:2008/05/22(木) 00:48:31 ID:2LKCipYi
アニメには勿論出てきてもらいたいけれど
噛ませ犬的な展開だったら物凄く嫌なので正直微妙…。
ライがいてくれれば!なんて思うシーンはいくつもあるけど
あんなチート的な能力者ならアニメじゃ主人公より目立っちゃいそう…。
そうなったら空気読めるライは死亡フラグ立てて死んじゃいそうで怖い
てかアニメでライが幸せになれなかったらそれが公式設定になるから嫌。
なので自分はLC2の発売を気長に待ちますよ
アニメは出てきてもちらっとくらいでいい。と最近思うようになりました。
ディートハルトも言っていたけどライあのチート能力にある種ゼロ以上のカリスマ性を持っているからゼロが居なければ主役になれると
つまりライが出て噛ませになるのも嫌だけどルルーシュ以上に目立つのはもっと駄目だろ
最近のR2見てるとロスカラから引用されているものってある気がする。
(設定やKMF装備、キャラは省く。そもそもロスカラはアニメとどう絡ますかと
アニメ製作者と話し合いしたらしいが)
ルルーシュの最後がライのギアス編EDをトレースしないかと少々心配
きっと気のせい気のせい(´▽`) '`,、'`,、'`,、'`,、だと思いたい orz
>>635 先陣を切って戦えるから余計に英雄的に映えるんだろうな。
乗機が無頼ですらあの戦闘力だし。
ライだと前線でも戦えて(しかも強い)
戦略でもゼロに迫る。
そして極め付けに聴覚に効くギアス
何処のルーデルだw
となると思うのでアニメには不可能かと・・・・・・
出てくるならVVの回想やらCCの回想にちょろっと出てくるぐらいが
ちょうど良いかと思われる。
639 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/22(木) 01:14:12 ID:LJH+rgru
>>627 保管庫作ってくれてありがとう!
細かくてすいませんが、マスク月下2話が少し抜けてる?
640 :
323:2008/05/22(木) 01:20:27 ID:fJkgksKB
>>633 そのネタ…いいなぁ
てかそれぞれの職人がこのネタ書いたらどんな風になるんだろうか?
ライの話題はまだまだ尽きませんね。
本編にはロスカラやった人だけが分かるようにチラっと出てくれればそれでいい。
多少かぶってもいいので騎士団や生徒会参加での温泉前後シチュエーションを
職人方が思い思いに書いていただければ幸せ。そういやまだその辺りのSSなかったよね
独立国家「日本」編
澤崎の片腕としてライがいたら
日本中を飛び回り、裏で支持者を獲得していく
中華連邦には傀儡と思わせて実は・・・的な展開とか。
○黒の騎士団については
埠頭でのゼロ・黒の騎士団が片瀬を囮して爆破した事を看破し、ゼロに対する不信感を高めていく
藤堂や四聖剣とかも引き抜いたりしたいが証拠がない以上は無理かな・・
○ブリタニアについて
スザクを引き抜きたいけどそ無理っぽい、裏切りって事で徹底的に批判する
行政特区日本に対しては批判し、虐殺が起きたら敵愾心を煽り、
またゼロに対しては止められなかったという不信感を民衆に植え付ける
ここまでしか思いつかなかったネタ止まり・・・
投下されるのって騎士団側や日本側のものが多いよね。
カレンとかが人気あるからなんだろうけど。
捏造ラウンズみたいなブリタニア側の作品やほのぼのした作品が増えて欲しいなぁ。
まぁライが酷い扱いされなければいいんだけどね。
157改め 這い寄る混沌 で御座います
PN?を決めまして、心機一転頑張りたいと思います!
>>614 乙&GJです!
本格的な戦闘描写が苦手なので、とても勉強になります!
しかも、家のと違ってラウンズの皆がちゃんと真面目だ
第3話も、楽しみにしております
>>641>>643 「温泉」! そして「ラウンズ」!
ならば、と言うことで「ラウンズ温泉編」投下させていただきます
646 :
這い寄る混沌:2008/05/22(木) 12:32:23 ID:m1L4Tq2a
「なぁ、ライ。私の白のスーツ知らないか?
ほら、お気に入りのやつ。見当たらないんだが」
「部屋のクローゼットが一杯なんで、衣裳部屋に戻してあります!
手前の方の列にある筈ですから、御自分で取って来てください!」
「おはよう、ライ! って、まだ準備して無かったのかよ?」
「サプライズだそうだ。それよりも、準備中なんだから寄り掛からないで欲しいんだけど」
「ライ、これ。頼まれたお土産用のお菓子」
「あぁ、ありがとうアーニャ。助かった」
「うん」
「待たせたな、ライ! さぁ、出発するぞ!」
「(早ッ!)・・・・・・後10分だけ下さい!」
ラウンズ番外編2 『ラウンズ温泉へ行く』
「それじゃあ・・・・・・ブリタニアと休暇を下さったベアトリスさんに、乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
僕の乾杯の合図に続いて、乾杯の声とグラス同士のぶつかる音が部屋に響く
エリア11のキョウト、そこにある温泉宿の一室で、帝国最強の12騎士の内の4人がテーブルを囲んでいた
「いやぁ、やはり風呂上りのビールは格別だな」
「俺も、先に温泉に入ってくれば良かったな」
ノネットさんとジノは、エールビール組だ
二人とも体格が良いから、浴衣が少し窮屈そうに見えなくも無いが
それでも見事に着こなしているのは、流石と言ったところだろう
僕とアーニャは、お茶とジュース
アーニャは浴衣を着るのに少し手間取っていたようだったが、概ね問題は無いようだ
647 :
這い寄る混沌:2008/05/22(木) 12:35:35 ID:m1L4Tq2a
「だから、言ったんだ。お土産選びになんて、付き合わなくても良いって」
「まぁ、そう言うなって。どんな物があるのか、興味があったんだよ」
「相変わらずマメだな、ライ。何人分買ったんだ?」
「リリーシャ、ベアトリスさん。後は屋敷の人達の分を幾つかと、それとアルフレッドさん」
「私のは?」
「アーニャ、お土産って言うのは・・・・・・」
「私のは?」
「・・・・・・後で、買いに行こうか」
「うん」
一緒に来ているアーニャに買っても、お土産と言って良いのだろうか?
ブログ用の写真を撮り始めたアーニャを見てそんな疑問を抱くが、答えなんて出るはずも無かった
それにしても美味しい料理が続く。普段のノネットさんの屋敷での食事も美味しいが
宿の料理はそれとは別で、母上が作ってくれた料理を思い出させてくれる、そんな味がする
「そういえば、ライとジノはこの後温泉に入るのか?」
「俺はビールも飲んだし、温泉は明日だな。今日は、部屋のシャワーでも使うか」
「僕は入ってくるつもりですけど」
ナイトオブイレブンになってからは、出撃する機会も増えて疲れもたまり気味だ。初日にしっかりと疲れを抜いてしまいたい
しかし、何故そんな事を聞くのだろう? 何か問題でもあったのだろうか?
「何かあったんですか? ノネットさん」
「いや、そういう訳では無いんだがな」
ノネットさんの態度が少し気になったが、食事を済ませたノネットさんとアーニャが
早々と部屋に戻ってしまった為に、僕はそれ以上追求する事は出来なかった
648 :
這い寄る混沌:2008/05/22(木) 12:36:48 ID:m1L4Tq2a
女性陣が隣の部屋に引き上げた後、ジノも散歩に出かけてしまい、一人取り残された僕は早速温泉に入る事にした
長い廊下を進み目的の場所に辿り着くと、男湯の前には立て札が出してあった
『誠に申し訳ございませんが、男湯は只今故障致しております
女湯を仕切ってご利用頂いておりますので、手狭では御座いますがご容赦下さいませ』
温泉が故障? 汲み上げポンプか何かが故障したのだろうか?
せっかく来た温泉が狭いのは悲しいが、文句を言っても始まらないのでさっさと入ってしまおう
浴衣を脱ぎ、脱衣所を抜けると・・・・・・男湯は、何かが爆発したような有り様だった・・・・・・
不安と疑問を感じつつも、女湯を仕切って作られた即席の男湯に向かうと、体の汚れを落とし乳白色の湯に身を浸す
少し熱めの湯に体が慣れる頃には、疲れも不安も疑問も、汗と共に体から流れ出してしまったようだ
誰も居ない静かな空間、心身ともに癒される一時だ。本国に戻れば、またすぐに戦場に赴く事になるのだろうが
せめて今だけでも、この平和を満喫しよう
そんな事を思っていると、「ライ?」と頭上から声が降ってきた。ふと見上げた仕切りの上から顔を覗かせていたのは
1・アーニャだった 2・ノネットさんだった
649 :
這い寄る混沌:2008/05/22(木) 12:39:47 ID:m1L4Tq2a
と言うわけで、ラウンズ温泉編の前編でございます
後編は明日か明後日になる予定です
まぁ、偶にはこんなお遊びは如何でしょうか?w
次の職人様のSSまで辺りに、1か2に投票くださいませw
650 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/22(木) 13:00:42 ID:Ytvk7omq
GJ 1だね ノネさんもみたいがな
2に決まっている!!
653 :
231:2008/05/22(木) 13:13:57 ID:EA9F+j7l
>>649 這い寄る混沌氏、改めてよろしくお願いします。
続きが気になりますねぇ。男湯の惨状はもしかして……?(笑
この選択は迷いますが…1・アーニャ で。
後の展開がまったく想像つかないのでw
654 :
184:2008/05/22(木) 13:26:54 ID:/j0b9tXJ
前作(
>>326-329)の井上さんに否定的なレスが、つかなくてホッとしています。
ましてや『可愛い』という意見までいただき、ありがとうございました。
>>保管庫の人
保管庫を作っていただきありがとうございます。さて作者名ですが、このまま184でお願いします。
184=イヤシとゴロがいいので、気に入ってます。
あと二つ目の「無題」ですが、タイトルは元のまま「学園温泉編追加エピソード」で
頭書きの”生徒会研修旅行2日目〜3.散歩(改行)”の6行も残す形で保管願います。
>>633 1作目は浴衣着てるつもりなんだが、その辺の描写・浴衣を生かしたシチュエーション皆無だった
反省、反省。
>>650 GJ ええーー2択? では、2のノネットさんで
投下用意してたけど、空気読んで晩まで推敲しときます。
655 :
這い寄る混沌:2008/05/22(木) 13:36:59 ID:m1L4Tq2a
>>184氏
いやいや、俺の『お遊び』でご迷惑をかける訳にはいきませんので
是非ともSS投下してくださいませw
べネ……温泉が爆発してるって事は凄いニアミスしてるのか?
あっちはライがいないからバッドエンドにはならないだろうが。
とりあえず1で。キャラいまだわかりにくいとは思うけど1で。
>>650 なんと言う一家団欒、GJです
そして、アーニャに一票! ロリ! ロリ!
658 :
323:2008/05/22(木) 14:46:01 ID:fJkgksKB
>>649 這い寄る混沌卿、今後ともよろしくお願いします。
続きがめっちゃ気になる手段使いますねぇ。さすがです!
自分としてはノネットさんが…!
混浴いいなぁと思ってしまいます、だって所詮自分も男やしw
あのスタイルはまさしく凶器!
黒の騎士団にいてもラウンズにいても温泉では胃に穴が開きそうになるライが幻想出来るW
しかし、ゼロ危うくレンジでチン♪(またはゼロストリーキング)事件がこんな楽園に導くとはW
>>646 なんという続きが気になる引き…!GJです
あ、選択肢は当然2で
這い寄る混沌様、GJで御座います。
後編は、1のアーニャをお願いしたいです。
>>649 3・アーニャとノネットさんだったがいいな
無理なら1・アーニャだったで
勝手に集計。自分は2で。
1:アーニャ 7票 2:ノネット 5票
締め切りはいつ?
1に投票。
ここは1だな。期待してますよニャルラトテップ
666 :
541:2008/05/22(木) 17:06:57 ID:flRQZkKB
自分はぜひともノネットさんに。
続きが気になりますね!
これは期待せざるを得ない。1で。
668 :
聖:2008/05/22(木) 17:31:24 ID:flRQZkKB
541改め聖です。数字は覚えにくいしかと言って良いHNも
思いつかなかったので自分のサイトのHNから。
新しいのが書けたので私も投下を。
日本解放戦線神楽耶ED後です、ライ×神楽耶とその他もろもろ
ライ神(と略せばいいのか…?)好きが一人でも増えますように!
669 :
聖:2008/05/22(木) 17:33:55 ID:flRQZkKB
僕は、どれくらい眠っていたのだろうか。
気付いたら、知らない部屋にいて。
体はだるいし思い道理に動かないし頭は働かない状態だった僕が覚えているのは、彼女が…神楽耶が僕に抱きついて嬉しそうに泣いている姿だけだった。
それから神楽耶が落ち着いて聞かされたのは、僕が戦いの中で気を失い、今までずっと眠っていたこと。黒の騎士団はよい方向に向かっているということ。だがしかしまだ油断は禁物だということ。
そして………。
僕と神楽耶は婚約しているということだった。
『日本解放戦線ED,その後』
670 :
聖:2008/05/22(木) 17:34:37 ID:flRQZkKB
「おめでとうライ、これから君は日本のためにより努力してもらうことになるだろう。」
やや大げさに、おかしいとも思われるポーズをとりながらゼロは(前々から気になっていたんだが、なんなんだそのポーズ。マスクを被っているのに前髪をかきあげるかのような仕草は。しかも指が少し痛そうな感じに曲がってるんだが)僕にそう言った。
忙しい中ご苦労なことだ、まあキョウトからの誘いとあれば来ずにはいられないか。
物資の支援はキョウト無くして成り立たないからな。
「しかし、まさか君が婚約をするだなんて思ってもみなかったよ。」
「いや、僕もそう思っていたんだけどね…。」
「ついこの間まで眠っていたというのに、もう婚約パーティーか。」
「ああ…。わざわざすまないな、この忙しい時に。せめて落ち着いてからそういうのはやろうと言ったんだが…。」
横目でちらりと神楽耶を見る。
神楽耶は嬉しそうにカレンや桐原と話していた。
「神楽耶と桐原さんがこういうのは早い内がいいと言ってね、味方の土気も一気に上がるし。だからと言ってこんな大事な時にやらなくてもいいと思うんだがな…なんだかんだで桐原さんも楽しみにしていたのかもしれない。」
僕が戦いの中で気絶し長い眠りに付く前、桐原に「数年後は美人になるだろうから考えてみてはどうだ?」とあれやこれや聞かれていたし。
それに対して否定的なことは言ってなかったしな、それに僕は神楽耶に「慕っている」と言っていたし。
僕が目覚めたので二人の中で婚約のことはすでに決定済みだったのだろう。
こんな正体不明の僕と婚約していいのかとも思うが…たとえ、皇家の親戚とも言える血がこの体内に流れているのだとしても。
671 :
聖:2008/05/22(木) 17:36:32 ID:flRQZkKB
正直まだ嘘か何かと思うくらいだ。
神楽耶のことはもちろん好きだ、けれど相手はキョウトの当主。
僕なんかでいいのかと思ってしまうのは無理もないことだと思う。
せめて記憶が戻っていたらそう思うことも少なかっただろうに…。
「あまり後ろ向きに考えるな、こうして盛大なパーティーをしているということは、例え表向きにだとしても認められているということだ。お前なら、表向きの連中もいずれ実力で認めさせることも出来るだろう。」
「ゼロ……。そうだな、ありがとう。」
「私としてはお前にはこれからもナイトメアで戦場を勝ち進んで欲しいのだがな、お前の戦力は我が黒の騎士団には必要不可欠だ。」
「分かっている、たとえ神楽耶の婚約者なのだから戦場へ行くなと言われても、日本のためだと言って君と戦うさ。」
まるで誓いだ、とでも言うかのように握手を交わす。
日本のためにも、勝ち抜いてみせようじゃないか。
「ふ……今度は君が夜逃げすることがないといいがな。」
「ははは、君こそイレギュラーの突入で慌てふためくことがないようにしないとな。」
ぎりり、と握手に力が加えられたのは、仕方が無いと諦めてもらおう。
(しかしゼロは握力そんなにないんだな、僕思いっきり力込めたから赤くなっただろうな、手…。)
672 :
聖:2008/05/22(木) 17:37:45 ID:flRQZkKB
ゼロと話をした後、まるで入れ替わるかのように卜部さんが話しかけてきた。
タイミングがいい、もしかして待っていたのかもしれない。
「婚約、おめでとう。」
「ありがとうございます、卜部さん。」
卜部さんの後ろで、朝比奈中尉が「あれ、醤油は?」とコーヒー片手にキョロキョロしていた。
相変わらずな人だな、朝比奈中尉。
「しっかしまだ目が覚めて数日しか経ってないのに婚約パーティーか、皇家の喜びようは凄まじいな。」
「何でも僕の血は昔に途絶えてしまったものらしくて、それも関係しているそうです。まあ、例え表向きでもこうして認められるのは嬉しいものですよ。」
「ならいいが。体力の方はどうだ?ずっと寝ていたが平気なのか?」
「はい、体力も少しずつですが戻ってきていますし、問題ありません。」
「そうか、なら栄養のためにも食うか?」
そう言って、卜部さんが差し出してきたのはトンボとセミらしきもののから揚げだった。
変わらない、この人たちは本当に変わらないな…。
「ここに来る途中にオニヤンマを捕まえてな、どうだひとつ、美味いぞ。」
「い、いえ、僕は…。」
「少尉、コーヒー飲まないかい?」
まるで畳み掛けるかのようにさっきまで醤油を探していた朝比奈中尉もコーヒーを僕に差し出してきた。
い、嫌な予感がしてたまらないのだが…。
「ああ、卜部、虫を少尉に上げるつもりなら醤油をかけなよ。」
「…それは朝比奈、お前だけだ。」
「醤油は万能調味料だからね、かけたらそんなゲテモノ料理でも美味しくなるよ。」
「ゲテモノではない、ちゃんとした料理だ!おいこらかけようとするな!」
「かけた方が絶対に美味しいって!」
僕の目の前で醤油をかけるかけないの小競り合いが始まる。
その二人を横目にこれはチャンスだ、とばかりに僕はその場を抜け出した。
673 :
聖:2008/05/22(木) 17:40:01 ID:flRQZkKB
「ふう。」
二人から離れたところで、僕は一息ついた。
遠くの方で玉城が井上さんや扇さんに叱られている、また何かやったのか。
よく見れば玉城の片手にはビールが。
…飲んで酔ったのだろうか。キョウトに醜態をさらすのはどうかと思うのだが…。
「ライ、今日はたくさんの人が集まってくれましたね。」
「神楽耶。」
「皆さん、私とライの婚約を喜んでくれましたわ!」
先ほどまでカレン達と話していた神楽耶がいつの間にか僕の傍まで来ていて、にこりと微笑んだ。
その笑顔に僕までつられて微笑む。
「一時期はもう目覚めないと思っておりましたから…本当に嬉しいのです、こうしてライとこんな素敵なパーティーを開くことが出来て。」
「神楽耶……。」
「だから、今日は楽しんでくださいませ!あなたも主役の一人なのですから。」
「……ああ、そうさせてもらうよ。」
「はい、そうしてくださいませ!」
頬を赤く染めて、神楽耶は嬉しそうに微笑み続ける。
それを見ながら、僕もまた笑う。
ああ、なんて幸せなんだろう。
「ライ…これからも、よろしくお願いしますね。」
「ああ、こちらこそよろしく、神楽耶。」
遠くで卜部さんや朝比奈中尉が僕を呼ぶ声がする。
ゼロが玉城に怒鳴っている声がする。
その声すら、僕たちを祝福しているように聞こえてならなかった。
674 :
聖:2008/05/22(木) 17:41:42 ID:flRQZkKB
途中からグデグデ…すみません。
この後きっと朝比奈と卜部に見つかるライ。
「あ、いたいた中尉!虫に醤油を付けてどうぞー。」
「だから醤油はいらん!何も付けずに虫本来の味を堪能すべきだ!」
と愉快に会話しているかと…。
……ゼロの扱いがアレですみません、やつの腕力はどれほどあるんだろう…。
675 :
184:2008/05/22(木) 18:53:36 ID:CxBkwHvW
集計
1:アーニャ 10票 2:ノネット 6票
アーニャ強〜い
そして >>聖さま ライ×神楽耶GJです。暖かな気持ちをありがとう
(PSP購入も視野に入れねば・・・)
さて、シャーリーSS投下します。「シャーリーは、ルル一筋な娘」な人はスルーして下さい。
もし、お世話係主任がカレンじゃなくて、私だったらどうなっていただろう。
私が彼の傍に寄り添っていたのかもしれない。どうして、こんなこと考えているんだろう。
私が好きなのは、ルルなのに・・・。それは、間違いないはずなのに・・・
租界の外れ、群集の中から出て来る二人を見かけた。ゲットーでテロがあったと騒ぐ野次馬の
話し声が耳に入ってきた。まさか、そんなところから?
翌日、二人の事が噂になっていた。
――「カレンは俺が守る!」そして、二人は炎の中を駆け抜けたぁッ!
かなり、尾ひれが付いている・・・ 正直、この時はそう思って呆れただけだった。
ライブを観に来て、偶然彼に会った。殺到するファンの人波から逃げる為、手を引いてくれた。
ドキドキした。これがあの「俺が守る!」ってこと?
カレンもあの時、こんな気持ちになったんだろうか?
一緒に買い物したり、お茶したり、水泳のフォームを見てもらった事もある。
彼と一緒に居ると気持ちが安らぐ、私の中で彼の存在がどんどん大きくなってるのを感じる。
屋上でそんな事を考えていたら、本人が現れた! 私・・・彼のことが・・・
理由をつけて、屋上から逃げ出していた。
その日の放課後、教室が炎に包まれた。カレンが教室に取り残されているらしい。
躊躇もなく、炎の中に飛び込んでいく彼の姿を見てショックだった。
彼の想いが誰に向いているか、すごく分かり易かった。――「カレンは俺が守る!」
火が消えて、二人の無事な姿を見て涙が溢れた。嬉しいのか寂しいのかもうグチャグチャだった。
いっそのこと、誰かさんがカレンの心を奪っちゃってくれればなあ・・・・・・
以前、私自身が言った事が現実になった。二人の間に絆を感じる。
会長が二人の仲を冷やかすが、全然動じていない。逆に二人にあてられて「ご馳走様」と返すので
精一杯だった。
(もし、お世話係主任がカレンじゃなくて、私だったらどうなっていただろう・・・)
「シャーリー、どうかしたのか?」
「ルル! ううん、なんでもない」
678 :
184:2008/05/22(木) 18:59:49 ID:CxBkwHvW
以上です。今回はオチなし
前作の続きかサイドストーリーをと、ネタ出ししていたら、どこからかシャーリー波を受信して
しまいました。
シャーリーはルルーシュに対して一所懸命な所が好きなのに、ゲームをしている間は自分(主人公)
に好意を持ってほしい。都合よくスイッチが切り替わっていますw
せっかく投下していただいてるので、なるべく感想書きたいが乙が追いつかねぇw
>>649 名前は神話から取ったんだろうけど、なんか笑いながら走ってくるディートを思い出したw
いつも貴公の、もうそ…想像力には頭が下がります。貴公の描くラウンズ大好きです
アーニャはまだ発育が…ので両方かノネットさんを所望
>>674 また着眼するキャラが面白いね。相変わらず卜部さん達もイキイキしてて目に見えるようだ
>おかしいとも思われるポーズをとりながらゼロは〜
心の中のツッコミに吹いたw
>>678 ルルシャリスキーの者ですが、これ読んで
ルルシャリと言うより恋するシャーリーが好きなのかもしれないと思えてきた
680 :
231:2008/05/22(木) 19:38:10 ID:EA9F+j7l
聖氏、184氏、お二方とも乙です。
この2キャラは最初、あまり興味なかったんですが、ゲームをやって好きになりましたね。
神楽耶はあれできっと、ホントに良い妻になると思いますw
シャーリーは恋多き乙女な感じでかわいいですね。
何か、ニヤニヤしっぱなしの2作でしたw GJです!
そろそろ俺も、3作目を投下させてもらおうかと思います。今度のは少し変化球(?)ぎみですが…
681 :
323:2008/05/22(木) 19:45:57 ID:fJkgksKB
>>674 聖卿おもろかったです!ライとゼロが握手してるところで吹きましたw
ライと神楽耶さまには幸せになってもらいたい!
にしても偏食二名はどうしたもんですかねw
>>678 184卿、そうですよね、シャーリーってそういうとこが可愛いんですよねw
わかります。
>>680 231卿,
三作目、待ってます!
自分もバトレーの投下したいけど
今日はほのぼのだから空気壊しそうでやだなぁ
>>674 キャラの使い方が本当に旨いですね〜
ゼロのポーズに突っ込みを入れるのを見ると
純潔派でライ君がジェレミアのあまりのテンションに
突っ込みを入れてるのを思い出してしまった。
しかし、冒頭で神楽耶とカレンが話してると言う所で
女の争いが起きてるのでは!と思った漏れは駄目かもしれない・・・
いや、あのルートだと
カレンさんライ君に惚れてるように見えるしw
>>678 シャーリーは本当に普通っぽさが魅力だなぁと
ニヤニヤしてしまいましたw
保管庫… ゚・(ノД`)
684 :
聖:2008/05/22(木) 22:29:26 ID:flRQZkKB
>>678 シャーリーかわいいなもう!
恋するシャーリーは本当にかわいくてしょうがないですよね!
感想ありがとうございます、本当は残りの四聖剣も入れたかったんですが…
焼き魚しかネタがなかったので泣く泣くやめました。
>>679 マイナーキャラ書くの大好きです。
シャルルとか。ただし私の書くシャルルは頭の可哀想な子に……あうう。
>>681 投下しちゃえよう、とか言ってみる。
私ももしかしたらもう一作今日中に投下するかもしれないですし。
どんだけ書いてるんだ、自分…。
保管庫の人にはもう乙としか…。
ありがとうございます!大変だったでしょうに…!
685 :
323:2008/05/22(木) 22:42:58 ID:fJkgksKB
現在、今日の雰囲気に相応しいものを全力で執筆中ですので
皆さんで投下しやすくなるように板を盛り上げといて下さい!
保管庫の管理人さま、お忙しい中ありがとうございます。
では!
686 :
231:2008/05/22(木) 23:35:09 ID:w9Vhe1W+
3作目ができましたので、投下させてもらいます。
今回は、ライ以外はいつもと違う方々を取り上げました。ちょっと気分転換を兼ねて。
それに伴い、途中、俗に言う『腐』の要素が少し出てきます。そういったものが苦手な方はご注意ください。
自分では割とライトな方かなとは思っておりますが…。
では、お付き合い頂けたら幸いです。どうぞ。
学園編・ナナリー?ルート 『妄想・心優しき?メイド編』
687 :
231:2008/05/22(木) 23:35:58 ID:w9Vhe1W+
最近、僕はよくここに足を運ぶ。
クラブハウス内の一室。ナナリーの部屋だ。
出会ってまだ日は浅いが、僕はよく、ナナリーと話がしたくなる。
いつものようにノックをする。だが反応がない。
失礼かと思いつつもドアを開け、部屋の中を覗いてみた。
「ナナリー、いるかい?」
呼び掛けても返事がない。人の気配もない。
僕は部屋の中に入って辺りを見回し、ナナリーの姿を求めた。
すると、
「ナナリー様なら、ルルーシュ様とご一緒に庭園の方におられますよ」
いきなり背後から声を掛けられ、驚きのあまり僕は飛び退き、間合いを取っていた。
そこにいたのはメイドの咲世子さんだった。
いつの間に後ろに…?足音はおろか、気配すらまったく感じさせなかった。
咲世子さんはいつも通りの落ち着いた声だが、その視線はどこか冷たげで、
僕は少し気まずさを感じてしまった。
「そ、それなら、僕もそっちに……」
「あ、ライ様。お待ちください」
この場を立ち去ろうとする僕を彼女はすぐさま引き止めた。
688 :
231:2008/05/22(木) 23:36:43 ID:w9Vhe1W+
「な、何か…?」
「もう少しだけ、二人きりにして差し上げて欲しいのです。この所、ルルーシュ様は
外出することが多いようなので、ナナリー様とご一緒なさる時間があまりなく……」
さっきとは違う、寂しげな表情をして咲世子さんは言った。
そう言えばナナリーが、最近、ルルーシュが変だと言っていた事を思い出した。
なるほど。兄妹水入らずの時間を少しでも過ごさせてやって欲しいと言う訳か。
そういった願いであれば、聞かない訳にはいかないだろう。ナナリーのため。ルルーシュのため。
「そうか。じゃあ、今日の所は出直すよ」
「いえ、もうそろそろ、お帰りになると思いますので、こちらでお待ちください。ナナリー様が
またあなたに折り紙を教わりたいと仰っていましたので、是非」
「僕は構わないけど……いいのか?」
「ええ。『三人で』会って、お話しする時間も必要でしょう。ルルーシュ様達にとって。
もちろん、ライ様にとっても。今はまだ、お知り合いも少ないでしょうから…」
僕はまた驚かされた。
咲世子さんは、ルルーシュ達兄妹の事だけじゃなく、僕の事までも考えてくれていたのか。
記憶もなく、何処の誰とも分からない僕のことを……。
その心遣いがとても嬉しかった。だが、それを上手く表現できない自分がもどかしい。
「…あ、ありがとう……」
「はい。では、お茶をお出ししますね。そちらへお掛けください」
そう勧められ、僕はテーブルの椅子に腰掛けた。
689 :
231:2008/05/22(木) 23:38:20 ID:w9Vhe1W+
テーブルの上にはティーカップと、色とりどりの折り紙が置かれている。
その一客には飲みかけの、少し冷めた紅茶が微かに揺れている。
折り紙は、ナナリーが戻ってきてすぐに始められるように、と用意されている。
僕は青い紙で鶴を折り、隣に座る咲世子さんと会話しながら、二人の帰りを待っていた。
「近頃、ナナリー様は体調がとても良くて、折り紙やお料理の練習を熱心になさっているんですよ」
「へぇ、それは良かった。ナナリーが元気だと、僕も嬉しいよ」
「はい。きっとそれは、ライ様。あなたのお陰だと思います」
「え?いや、僕は何も大した事はしてない。ただナナリーと会って、話をしたりする程度だし」
「いいえ、それが大切なんです。やはり、ナナリー様にはライ様が……」
そう言いつつ、咲世子さんは折り紙を二枚使い、何かを作っている。
僕はしきりに出される自分の名前に、話の続きがとても気になりだした。
「私はお嬢様がお喜びになられるのならば、それで良いのです。ですが、ルルーシュ様が…」
「ん?ルルーシュ?」
「ええ。一番の難関です。ここはじっくり、外堀を埋めていくしかありませんね。まずは、
ルルーシュ様を攻りゃ…あっ!あとスザク様もいらっしゃいます。…これは前途多難ですね…。
でも逆に、友情をお取りになるソッチ側の展開も有りっちゃぁ有り…って、アッー!」
「あ、あの…咲世子さん?また……?」
「健全な美男子が、そんな、二人ならず三人も、こんな……あぁっ!」
「………」
690 :
231:2008/05/22(木) 23:39:08 ID:w9Vhe1W+
前にも似た様な事があった気がするが、それについては言及しないでおこう…。
普段は真面目で物静かな、メイドの鏡の様な人なんだけどな…。
少し呆れ顔でため息をついていると、僕の手の平に尖った物が軽く当たり、チクリとした。
四方の先端が三角に尖った、風車の羽根車のような物が手の中にあった。
さっきから咲世子さんが折り紙で作っていた物だ。
「少々脱線しましたが、あなたと出会って、ナナリー様の笑顔が増えたのは紛れもない事実です。
今後も、ナナリー様の良いお友達でいてあげてください。よろしくお願い致します」
「え、あ、ああ。……こちらこそよろしく…」
急にいつもの咲世子さんに戻って、真剣な眼差しで深々と頭を下げるので、僕は面食らってしまう。
691 :
231:2008/05/22(木) 23:39:50 ID:w9Vhe1W+
そこへ入り口のドアが開く音と、可憐な少女を思わせる声とが飛び込んでくる。
「ただ今戻りました、咲世子さん」
「お帰りなさいませ、ナナリー様。ルルーシュ様も」
「ああ、ただいま、咲世子さん。…ん?お前…」
「やあ。お帰り、ナナリー。それにルルーシュ」
「え?ライさん?いらしてたんですか?」
部屋に入ってきた時よりも、心なしか、ナナリーの笑顔が大きくなった様な気がした。
「今、お茶をご用意いたしますね」と言って、ティーポットを手に取り、
キッチンの方へ行こうとする咲世子さんが僕に耳打ちした。
(それは差し上げますね。先が尖ったものを置いておくと、お嬢様が危険ですので)
(そうだな。分かった、貰っておくよ)
僕は咲世子さんが折った物をそっと制服のポケットに忍ばせた。
「ライさん、急にどうしたんですか。何かあったんですか?」
「その様子じゃ、ずっと待っていたみたいだが。俺達に何か用事でも?」
「大した事じゃないんだ。ただ――」
ティーポットとカップを乗せたトレイを運ぶ咲世子さんを一瞬、見つつ、僕は続けた。
「ただ、『三人と』話がしたかった、それだけさ」
ナナリー、ルルーシュ、咲世子さん、そして、僕。
その場にいた全員が、誰からとも言わず、その顔に笑みを浮かべた。
中でも一番、笑顔になっていたのは、咲世子さんだったような気がした……。
END
咲世子さんまた妄想w
693 :
231:2008/05/22(木) 23:51:37 ID:w9Vhe1W+
書き方を変えたせいか、長くなってしまいました、すいません…。
えー、腐女子だの、腹黒だの言われている咲世子さんですが、本質的には心優しい人だと思います(汗
今回、タイトルにすごく悩みました。
そんな時、偶然、某アニメのフィギュアシリーズ?の名前を見つけ、ちょっと拝借しました。
原作はよく知らないのですが…これまたすいません…orz
ちなみに、作中で咲世子さんが折っているのは手裏剣です。
基本ギャルゲだけど気にせず殺伐戦闘物とかシリアスなものも書いて欲しいな
昨日の描写の細かいKMF戦も燃えた
自分も数話だけスロー再生でKMFの戦闘方法をメモってみたことあるけど
さらに何回も見なくちゃ書けない感じな。すごいと思う
>>691 ナナリーが混じるとなんかロロの中の人じゃないがはぁんってなるw
柔らかい空気と咲世子さんの面白さが出ててGJ!
保管庫の管理人を過労死させるつもりかwww
このスレの職人仕事はやすぐるwww
皆様投下スピード凄まじいぃ!
しかもいい仕事してます。GJ!
一人一人に感想言えなくてすいません。
>>693 アッー!に吹いたw
つか、この人こうなったの絶対悪乗りしたスタッフのせいだと思うw
なんにせよGJ!
保管庫管理人「・・・・・・・過労死・・・・・させる気か?」
職人「………」
保管庫管理人「過労死させる気なのかと聞いているのだ職人さんッ!!!」
最近すごくハイスピードだし、名前ありで投下した限り
必ず他職人の感想も書こうとしてるっぽい職人もいるみたいだから心配。
ここにどれだけ時間を割いていただいているのかと思うと、
燃え尽きてパッと消えてしまうのではないかと…見る側にはうれしいけども
>>693 手裏剣なんか作ってどうする気だったんだ咲世子さんwww
701 :
聖:2008/05/23(金) 01:26:23 ID:1a8v/tf/
>>693 咲世子さんったらもうお茶目だなあ!
てかゲームは咲世子さんが完璧に腐女子なんですよね。
いいのか、ゲームとはいえ…。
もう一個投下したいけど無理だった、投下する時間がない…
明日あたりには投下する予定です(ラウンズ設定、ライ×アーニャです)
>>699の危惧した通りにならないようにほどほどに書きたいと思います。
でも自分のサイトの方でLC連載も始めるから今のうちに
書きたい小話は全部書いておきたいのです。
咲世子さんの腐女子設定はラジオ発祥らしいよ
>>693 アッー!の咲世子さんにGJ!
>>701 ライ×アーニャ 楽しみにしています。
ネタは思いつくけど、悲しいかなそれが文章になってくれない。
「中華の天子ちゃんが、ライの妹の生まれ変わり」とか。
職人さん達はホント尊敬するわ。
704 :
這い寄る混沌:2008/05/23(金) 06:17:32 ID:BEuSGpO7
>>670 改め 聖さん
カグヤSS,乙&GJです!
ゲームのENDがあれなので、凄く救われますね
やっぱり、ハッピーエンドが良いですね!
>>675 集計、ありがとう御座いました
アーニャ、強いですねぇ
>>676 シャーリーの日記帳っぽくて良いですね!
この後、その日記を偶然ライに見られて、そのままカレンと三角関係で・・・・・・
妄想を掻き立てられますな!
>>231 乙&GJです!
佐代子さん、自重しろww
さて、温泉編の後編を投下させていただきます
705 :
這い寄る混沌:2008/05/23(金) 06:19:08 ID:BEuSGpO7
仕切りの上から、アーニャが顔を見せていた
「一人?」
「あぁ、僕以外は居ない。そっちも一人?」
「うん」
道理で静かなわけだ。これなら、もう少しゆっくり出来そう・・・・・・・ん? 仕切りの上から?
この温泉の水深は、僕の腰までと同じ位だ。仕切りは更に水面から2m近く伸びている
「アーニャ、君は」
何をやっているんだ? と聞こうとしたその時、仕切りの上に指だけを残して
アーニャの姿が見えなくなる。
そして次の瞬間、トンッと言う仕切りを蹴る軽い音と共に、アーニャが此方側に飛び込んできた・・・・・・
捏造ラウンズ番外編2 「ラウンズ、温泉に行く 後編」
706 :
這い寄る混沌:2008/05/23(金) 06:22:05 ID:BEuSGpO7
落ちてくるアーニャが、スローモーションのように見える
位置が悪く、電灯の光が逆光になる。空中で、身体に巻いたタオルが次第にはだけるのが、僅かに見えた
僕は数歩下がって、その軽い身体を何とか受け止めた。まったく、無茶をする
当の本人は、僕の言いたい事を即座に悟ったらしく
「危なくなんか、無い・・・・・・ありがと」
と、反論と感謝のミックスされた返答を返しつつ、僕の腕から降りてしまう
その瞬間、はだけかかっていたタオルが、完全に落ちてしまった
一瞬の出来事に、動けずに居る僕の目に映ったものは・・・・・・すくうるみずぎ?
思考が停止する。目の前の光景が、理解できなくなる。脳が再起動するまで、かなりの時間を要した
「アーニャ、それは?」
やっとの事で、それだけを搾り出す
「水着」
うん、それは判る
「ジノから貰った」
ジノ、まさか君にそんな趣味が有るなんて。いや、他人の趣味をとやかく言うつもりは無いのだが
「ライが喜ぶから、って」
アーニャが、とんでもないことを口にする
僕が喜ぶ? スクール水着を? アーニャが着ていると? 僕が喜ぶ!?
良い度胸だ、ジノ。かつては狂王と恐れられた、この私を怒らせるとは。良いだろう、徹底的に・・・・・・
「嬉しく無い?」
アーニャが、僕の顔を見上げるように尋ねてくる。嬉しくない訳が無い
アーニャが僕を喜ばせようとしてくれたのだ。それはとても嬉しい事だが、全面的に肯定するのも躊躇われる
「その気持ちは嬉しいけど、ジノの言う事を真に受けちゃ駄目だ」
微妙な答えで誤魔化して、僕が再び湯に浸かると、アーニャがすぐ脇で同じように湯に浸かり始めた
707 :
這い寄る混沌:2008/05/23(金) 06:23:52 ID:BEuSGpO7
「記録」
アーニャは、そう言うと胸元から携帯を取り出し、僕達を何度か写真に収めた
「アーニャ、まさかブログに?」
「ブログには上げない」
「そっか」
「うん」
そこで、会話が途切れる。口数の少ないアーニャと二人の時は、時々こうなってしまう事がある
初めの頃は、会話を繋げようと話題を探したが、最近ではこれで良いのだと思えてきた
少なくとも、この沈黙を苦痛だとは思わない。むしろ、空気がやわらかく変わるのを感じる
その空気が、僕達の表情をも柔らかくほぐしてくれる。そのまま、どちらからと無く肩を寄せていく
「ライ、残念だった?」
アーニャの突然の質問に、意味を掴みかねて返事が出来ない
「水着、着てたの」
「!?」
意味は理解できたが、やはり返事は出来ない・・・・・・
「また、ジノなのか?」
「違う、ノネット」
そうか、あの二人はグルか。一度、きっちりと話をしなければならないようだ
「残念だった?」
どうやら、答えなければならないらしい。まぁ、今更隠しても仕方が無い、か・・・・・・
「少しだけ」
「そう・・・・・・」
それっきり、また沈黙が訪れる。違うのは、少しだけドキドキする事
暫くの間、二人きりの時間を満喫していると、脱衣所の方から数人の声が聞こえ始めた
その声に反応したのか、アーニャはすくっと立ち上がると、笑顔で
「外で待ってる」
と言い残し、女湯に戻っていく。やはり、アーニャの笑顔は可愛いと、改めて思う
待たせるのも可哀想なので、数人の日本人男性客と入れ違いに、僕も露天風呂の外へとアーニャを追いかけた・・・・・・
708 :
這い寄る混沌:2008/05/23(金) 06:26:29 ID:BEuSGpO7
以上、後編で御座いました
投票してくれた方々、感謝です
アーニャには、もっと本編で出張ってもらって
もっとしっかりと、妄想できるようになって欲しいものです・・・・・・
それでは、お休みなさい! ノシ
709 :
聖:2008/05/23(金) 11:40:40 ID:1a8v/tf/
>>708 這い寄る混沌氏のラウンズの人たちは素敵ですね。
アーニャのかわいいことかわいいこと!
早く本編にもっといっぱい出るようになって欲しいものです。
ではアーニャ続きとなって申し訳ないような気がしますが
私も投下させていただきます。
710 :
聖:2008/05/23(金) 11:42:48 ID:1a8v/tf/
『限りなく優しい日々をきみに』
かちゃかちゃと僕には到底出来ないだろう早さで携帯を操っているアーニャを見ながら、
もたれかかっていたソファの近くにあるコーヒーに手を伸ばす。
僕の膝の上に乗せていたアーニャは僕が動くことに反応し、ちらりと僕を見たがすぐに携帯へと視線を戻した。
先ほどまでお互い練習のためにナイトメアで手合わせをしていて、僕もアーニャもくたくたな状態だ。
アーニャは何というか…強い敵と楽しく戦いたい性格なのかなかなか手合わせを終わらせてくれないのだ。
その為、僕が勝とうがアーニャが勝とうが「もう一回」と我侭を何度も言われ、
結果お互いが疲れきってしまうのだ。
「ライ。」
「ん?どうしたんだ?アーニャ。」
「そのままにしてて。」
そう言ったかと思うとアーニャはさっと身を起こして
携帯でコーヒーを飲もうとした姿のままの僕をパシャリと撮る。
ああ、またいつものか。
「記録。」
「僕なんか撮っておもしろいか?というより、昨日も一昨日もその前も僕を撮っていなかったか?」
711 :
聖:2008/05/23(金) 11:43:52 ID:1a8v/tf/
昨日はたしか休憩中に間食をしていた時、一昨日はクラブを整備していた時だったか。
アーニャは僕のことを携帯でよく撮るのだ。
他の人たちのことも撮っているのかと思ったらそうでもないようだし。
少なくともジノやスザク、ノネットさん達が携帯の写真で撮られているところを見たことはない。
街に出れば気になるものはすぐに撮っているみたいだが…。
「僕ばっかり撮ってもおもしろくないだろう?」
「ううん、ライだから。」
「…え?」
「ライだから、撮るの。」
………イマイチ質問と答えが食い違っているような気がしてならないんだが。
それだけ言うとアーニャはまた僕の膝に頭をのせて携帯をいじり始める。
おそらくブログの更新だろう、アーニャのブログは更新の速度が物凄いのだと前にジノが言っていた。
他の人のブログを見たことがないので比較は出来ないが、たしかにアーニャは暇があればブログの更新をしているので確かに早い気がする。
「一日の内に、そんなに書くことがあるのか?」
「ある。」
「ふうん…。」
712 :
聖:2008/05/23(金) 11:45:04 ID:1a8v/tf/
アーニャが僕が見えるようにと携帯を渡す。
すると、すでに何行も文が書かれている様子が目に入った。
なるほどたしかに、書くことはあるようだ。
「よく書くことが尽きないな。」
「その場で思いついたことを書けばいい。」
「へえ、そんなもんなのか。」
またもや携帯をいじり始めたアーニャを見て、思わず苦笑する。
この子は携帯が無くなったらどうするんだと思ってしまうくらいだ。
依存、というのは少しおかしいが、携帯をいじっていないと気がすまないらしい。
携帯にすっかりと夢中になっているアーニャの髪を撫でる。
その感触は時々妹のことを思い出させて辛くなるときもあるけれど
…けれど、アーニャの髪を撫でるのは嫌いじゃない。
713 :
聖:2008/05/23(金) 11:50:19 ID:1a8v/tf/
「ところで、何を書いてるんだ?」
「……秘密。」
少しだけ頬を赤くしながらアーニャはそう言った。
その姿がかわいいと思いながらも…少し不思議に思った。
なんで、顔を赤くするんだろう。
(もしかして、熱があるのか?)
そう思ってアーニャの額に自分の額をくっつけて熱をはかると、
なぜかアーニャの顔に赤みが増した、気がした。
(おまけ)
「おーいスザクみろよこれ。」
「…これって……アーニャのブログ?」
「そ。まーたライのことばっか買いてんだぜ。しかもここには俺とスザクもいたっていうのに。ジノショック!」
「まあ、僕たちは眼中になかったみたいだしね、あの二人の。」
714 :
聖:2008/05/23(金) 11:52:36 ID:1a8v/tf/
ジノは「ジノショック!」なんて言わないキャラですね。
書いた後思いました、今更遅い…。
アーニャがかわいくかけなくて泣けてくる。
そして普通ならライがアーニャの膝に頭を乗せるだろうに…。
どこかで何かが狂ってしまったようです。
715 :
聖:2008/05/23(金) 13:49:05 ID:1a8v/tf/
…あ、誤字。い、今更誤字を見つける、とか…っ!
×買いて
○書いて
ですね、ライを買ってどうするんじゃおんどりゃーー!!
一度見直しただけで誤字やら間違いやらがわんさかと…
すみませ、ん……ぐふっ。
SS投下職人様方お疲れ様です。いやはや幸せ幸せ
ライがナナ騎士になる過程ネタ転がし中
一番ありえるルートは青月編→ブラックリベリオン発生→VVにナナリー共々本国お持ち帰り→ナナリー皇族復帰と併せて騎士就任
→本編へかな
問題点。
・青月編だとルルーシュのゼロがゼロたる存在意義がなくなりそう。
・シャルル皇帝との関係はどーするべ?
・VVと接触して本国へお持ち帰りされたら記憶喪失のまんまはありえないかな?
・ナナリー皇族復帰は総督就任まで公になっていないぽいのに騎士就任できるのかいな?
短編ではムリポ(´・ω・`)
>>716 学園編でも出来るか…。でも青月、学園編だと騎士団or鰤側のどちらも所属はしていないから
KMF騎乗出来なくなるわけで…
>>716 なんという俺、
騎士団ルート
↓
ブラックリベリオン時にナナリーが戦いに巻き込まれるのを嫌ったゼロに頼まれライがナナリーを守る
これ以降の流れがほぼ同じw
ただこれだと黒の騎士団に顔バレしてるんだよな
・マスク・ド・月下みたいに仮面かぶる
・黒の騎士団はライの記憶が戻って今までの記憶が無くなってしまったと思っている
ぐらいしか解決策が思い浮かば浮かばない
しかもどっちもこじ付けくさいしなぁ
>>716 野暮かもしれんがプロット修正案
1.ブラックレベリオン時にV.V.とロロが学園にきて、
ライは反射的に窓を破って、ナナリーを残したことを悔いながら逃走。
ロロと戦闘中に記憶復活。ナナリーはV.V.に誘拐される。
(V.V.がギアス編でロロをライに差し向けてきたのは、
おそらく皇帝のイレギュラーを排除したかったためと推察されるため。
だから、逆に素直に眠りにつこうとすると何もしてこない)
2.バトレー将軍のことを思い出し、研究所へ。
バトレー将軍が皇族であるはずのライを実験体にしていたのを立てに脅迫し、シュナイゼルと接触。
会話中、シュナイゼルに皇帝への叛意を感じ、ギアスと遺跡への調査を協力の代償として、シュナイゼル直属へ。
(KMFが必要ならここでロイドからもらえばよい)
3.ブリタニア本国でナナリーと再会、騎士として志願する。
(騎士の任命自体は皇族個人の特権なので、皇位継承権を破棄されているだけのナナリーにもあるし、誰も口を出すことはできない)
こんな流れで如何かな。
ただし、短編でまとめるのは不可能と思われる。
720 :
323:2008/05/23(金) 16:33:52 ID:5mo9n3xF
>>693 231卿乙です、咲世子さんは気遣いができる素晴らしい人ですね。
ちょっとずれてるけどw
>>708 這い寄る混沌卿、笑わせてもらいましたw
このあとのライとアーニャも気になりますが、
ジノとノネットさんとへのお説教がさらに気になりますw
>>714 聖卿
卿のアーニャが可愛いなぁと
思ってしまいましましたw
おかしいなぁそっちの家はなかったんだけどなー目覚めたのか?!
ちょっと職人さん方に提案なんだが、コテハンは投下時のみだけにしないか?
新規さんがスレを覗いた時、コテばっかだと参加しにくいと思うんだ。
感想レスがコテ付全レスとかだと、身内だけで盛り上がってるような感じがするし。
投下の多い良スレだと思うから、もっと色んな職人さん達に来て欲しいという願いもこめて。
確かにそういうのあるかもな。
今ちょっと個人のブログノリみたいになっちゃってる部分もあるし
それに、今までがそうだったからと
職人が変に感想書くことに義務感持っちゃう危惧もある
今までが悪いとかじゃなくて、
>>721案がより投下環境としては良い気がする
>>716 過去の妄想の繋ぎ合わせだが
ギアス編エンド直前、神根島
↓
皆の記憶を消し、眠りに付く直前にV.V.に最後の未練を見透かされる。
↓
それ以外を諦めれば寿命も暴走もどうにかすると条件を出され、苦渋の末に飲む。
(悪夢版の魔導器等の手段を使う。単純にネモとの契約でも良いかも)
↓
ブラックリベリオンでV.V.に同行
↓
改めて誰も自分を覚えていない事に後悔する。
以降、ナナリーを護る事のみ傾注する。
↓
自分を覚えているC.C.を警戒して仮面を被り始める。
大体、こんな感じのを考えた。
穴だらけだなぁ…
ライアニャSS一本できたんで投下してもよござんすか?
宜しいのでは?
期待して待つ!
「ねえアーニャ」
「何」
ナイトオブイレブンになってもう数ヶ月、ジノやアーニャ達とはそれなりに仲もよくなったある日の事。詰め所で待機していた僕は、なんとなく気になったことを隣に座っていたアーニャに聞いてみた
「何時も思うんだけどさ、僕はパソコンとかあまりいじらないから知らないけど…ブログってそんな頻繁に更新するものなのかな?」
本当に、興味本位から出てきた疑問。普通の人は数日に一回、几帳面な人でも一日一回、遅い人めんどくさがりやな人なら一ヶ月に一回や数ヶ月に一回
ブログの更新頻度なんてこんなものだ。勿論一日に何回も更新する人がいないわけじゃあないけど…アーニャのそれは輪にかけてすごい。特に気兼ねなく聞ける話題だと思って、この質問してしてみたんだけど
「……」
「…アーニャ?」
突然、携帯電話をいじっていた彼女の手が止まった。雰囲気もいつもの飄々としたそれからどこか暗く重い物に変わったように思える。それは僅かで、でも確実な、僕等のような付き合いの長い身内出なければわからないような変化
しばらく沈黙が続いた後…また何時もどおりの彼女に戻って、否、戻った振りをして、携帯電話をいじりながら何気ない口調で話し始めた
「私達、軍人」
「そう、だね」
何を唐突に、と思ったが。それを聞く時は今ではない。僕は相槌をついて先を促した
「ナイトオブラウンズ、モルドレッドもある。強い、でも…」
「でも…?」
「死なないとは…限らない」
「っ!」
息を呑んだ僕に気づかないように、彼女はそのまま淡々と続けた
「死にたくない…でも、死なないとは限らない…ブログは私の生きる証、更新し続けているって事は、私は生きているって事。出来なくなったら…私は死んだって事、最後に更新したページまでが、私の生きてきた証、生きた全て」
そうだ、皇帝直属の最強部隊、一騎当千の円卓の騎士と言えども、決して不死身の無敵というわけではない。現在も数人分の欠番が出ており、その中には戦死したがゆえに開いている番号だってある
人は死ぬ、それは変わらない。だが、誰だって戦場で敵に殺されたいと思うものはいない。エリアイレブン、日本の武士達には戦場での死こそ誉れと言う覚悟があるらしいが、それだって無駄死によりも戦って死ぬほうが『マシ』だって事に過ぎない
何時自分の身に降りかかるとも知れない不条理な死神の鎌、それと彼女は必死に戦っているんだ
自分の生きている証明を、自分の生きた証をブログという形で残して
「……ライ?」
アーニャの頭を、僕は撫でていた。いつも無表情な彼女の顔に浮かんだ疑問符の表情が可愛い。何時も不意を突かれてばかりなんだ。偶には反撃したってバチは当たんないだろう
「月並みな言葉だし、僕なんかに言われても説得力無いかもしれないけどさ」
「何?」
「アーニャは死なないよ、死なせない…守るよ、僕が。出来る限りだけど」
「……」
「臭い台詞だよね、似合わないかな?」
「…そんなこと、ない」
そっと、アーニャが僕に体重をかけて寄り添ってきた…と言うか、頭を撫でてる手を追いかけてる?
「……」
「……もっとして、って?」
コクリ、彼女は頷いた
結局、僕はジノ達が来るまでアーニャの頭を撫で続けることになり、僕はジノに与えたくも無い豪勢な餌を与え、スザクに肩を優しくたたかれた
そう言えば、ノネットさんとアーニャが妙に殺気立った目でにらみ合ってた。なんでだろ?
以上です、いや実際のブログやってる理由はもっと単純なそれだとは思いますけどね
でもやっぱ軍人といえど人間であり、折り合いをどこかでつけてるんじゃないかと思いまして
729 :
716:2008/05/23(金) 18:50:51 ID:+kxVEUa0
>>718 青月編EDだとナナリーにベタ惚れという印象があったので青月編にしようかなと
後は記憶が失くとも惚れた相手はどんな事をしても絶対に守りそうなライの性格も考慮してw
>>719 ロロの事をすっかり忘れていた……襲わせてライを逃亡者のままどう身をふるわせるかまで
考えるとwktr。
短編ではその流れの番外編っぽいものが書けそうw
>>723 V.V.の動きが鍵となるお話だw。仮面兄弟が頭の中をよぎったのはナジェ
ご助言ありがとうございました。完成した時にはこちらに投下すると思いますが
その時は宜しくお願いします。
原作&ゲーム設定整合性を考えたら自分の首を絞めた…(´・ω・`)
>>728 怒涛のアーニャSSラッシュ!乙!
そっかぁ、ブログにはそういった意味があるのかも…なるほど。
無言で甘えるアーニャがかわいかったw GJ!
>>721の案に賛成
次スレではテンプレに追加するのも良いかもね。
>>728 GJ!
アーニャが可愛かった
ノネットと睨み合ってるって描写も良かった
733 :
323:2008/05/23(金) 20:14:30 ID:5mo9n3xF
>>721 じゃ投下するから今はこれでいいんだよな?
アーニャの流れを切って悪いけど、ほのぼのしたのが出来たでそれを投下。
学園編の途中のお話です。
734 :
323:2008/05/23(金) 20:15:52 ID:5mo9n3xF
ライくんへの携帯電話講座By生徒会メンバー
僕は今、生徒会室の椅子に一人で座っている。
なぜ僕一人なのか?
答えは簡単だ。残りのみんながホワイトボードの前に立っているから。
みんなの顔が笑顔なのどうしてだろうか?という疑問を持ちつつ、
ことの成り行きを振り返る。
ことの成り行きはついさっき、生徒会室で仕事をしている僕が、
ミレイさんに携帯を渡された時に始まる。
「ライ、はいこれ!」
「…ん?なんですかミレイさん?これって…携帯電話?どうしたんです?」
「いやね、あなた良く租界の繁華街に行ってるじゃない?
記憶がないのに遠くまで行くのは、ミレイさん大分心配なのよねぇ。
保護者としてはどこにいるかくらいは把握したいし」
そういうとミレイさんは頬に手を当て思案気な顔をした。
「…心配かけてすまない。で、なんで電話なんです?」
「バカねぇ、これをあなたにいつも持っていてもらいたいからに決まってるじゃない。
あ、そうだ!記憶がないんだから使い方分からないか…」
「一応、持ち運べる電話、というのは分かります」
「そのまんまじゃないの、ライ」
扉の方から声が聞こえる、シャーリーだ。
「あらシャーリー、今日部活じゃないの?」
「会長、それが急に休みになったんですよ、それで来たんですけど、何してるんです?」
「ライに携帯持たせようと思って、どう?いいアイディアでしょ?」
「ああ〜、確かに!ライってどこか抜けてるもんねぇ、
フラフラとどっか行っちゃいそうだし!」
シャーリー……?何気にヒドイこと言ってないかな…?
735 :
323:2008/05/23(金) 20:16:25 ID:5mo9n3xF
「よ〜!、何してんの?おや〜携帯?ライに携帯持たせようとしてんの?」
「そうなのよ、リヴァルは何しに来たの?」
「……何しに来たって、生徒会の仕事しに来たに決まってるじゃないッスか…」
リヴァルは肩を落としている、でも「そんなやり取りも楽しそうでいいなぁ」、
と少し思ってしまう自分がいる。
「ライくん、はいお茶どうぞ」
「ありがとうニーナ」
ニーナが四人分のお茶を持って来てくれた。
残念なことにリヴァルは、シャーリーが来た時にお茶を淹れに行ってくれたので、彼の分はない。
「おや、みんなして何してるんだ?」
「やぁ!今日は軍の仕事がないから顔出そうと思って来たら廊下でバッタリ会っちゃって」
仲良しコンビが今日も二人仲良くやって来た。
「それがね、ライに携帯持たせようとしたんだけど、彼ったら『持ち運べる電話ですよね?』なんて真顔で言うのよ」
「へーライらしいっていえばライらしいね」
「?何がだ?スザク」
「知識は豊富だけど、どこか抜けてるところだよ」
…スザク、君も抜けてるところあるよ、と何人か同時に思った。
「…すいません、遅れました…」
病弱な深窓の令嬢が来たところで…
「それじゃ、みんな揃った所でやりましょうか!」
「会長?何をするんです?仕事なら言われなくてもやりますよ」
「ルルーシュ、可愛げのないこと言わないの、なに?そんなにまた『男女逆転祭り』やりたいのかしら?」
「な!だれがそんなこ…」
「発表します!、今から『ライくんへの携帯電話講座By生徒会メンバー』を開講します!!」
ルルーシュの言葉をぶった切った会長がそんなことを宣言し、
みんな盛大に「えーーー?!」と言ったが時既に遅し…
736 :
323:2008/05/23(金) 20:17:04 ID:5mo9n3xF
そして今に至る。以上回想終わり。
「それじゃまずライ、携帯電話とはどんな物か説明しなさい」
「携帯電話とは、持ち運びできるサイズの無線式の電話機であり、
至る所に立てられたアンテナで電波を介し、場所を選べず…」
「ちょい待ち!誰が携帯の概要を説明しろと言ったの?」
「え?こういうことじゃないですか?」
…やっぱり抜けてる……、この意見は全員一致。
「ルルーシュ!ライに説明して」
「ライ、大事な部分が抜けているぞ、
それは、携帯電話はバッテリー式で通話可能時間に制限があるところだ。
詰めが甘かったな…」
「ハイ、ちょっと残念な子は放っておいて、リヴァル!説明!」
ちょっと残念な子が反論を述べようとするが、
体育会系の男女に羽交絞めにされ「シャーリー、スザク、離せ!」と言っている中、
それを華麗にスルーしたリヴァルが一歩前に出る。
「はいはい、おほん!いいかライ。携帯電話ってのはな充電式なんだ!」
「そのネタはもういい!」
ミレイさんの華麗なる突っ込みがリヴァルの頭に炸裂する。
「はぁ〜残念な子たちに説明を求めた私の間違いだったわ…
シャーリー、説明を」
残念な子の一人をを羽交絞めにしていたシャーリーが、
スザクに任せて説明をするべく腰に左手を当て、右手の人差し指を立てる。
「いいライ。携帯電話はね、いつでもどこでも誰かと繋がることが出来る道具なのよ」
「さすがシャーリー!私はそれを言って欲しかった!」
「…でも、それってさっき僕が言ったことと同じじゃないですか?」
「それが違うんだなー」
「どう違うんですか?」
「シャーリーの話の『誰か』っていうのは親しい人のことよ。不特定多数の『誰か』じゃないってこと」
737 :
323:2008/05/23(金) 20:17:42 ID:5mo9n3xF
…!そういう考えもあるのか…ミレイさんがそう言うと心が暖かくなった。
僕に持たせようとしてるということは、僕も『親しい人』に入っていることになるから。
そう思ったらもっと嬉しくなった。
「あら?会長、ライ笑ってますよ」
「ホントだー、これはか・な・り貴重ね。ニーナ!」
「任せてミレイちゃん」
「ライが笑うなんて本当に貴重ね、でもカレンよく気づいたわね」
「え?そ、そんなことはないわよシャーリー…私はその…」
パシャ
「ナーイス、ニーナ」
いつの間にか復活したリヴァルが親指を上に向ける。
その後、落ちついたルルーシュがスザクから解放され、
二人も新たに参加し本格的な講義が始まった。
まず、手始めに電源を入れ、番号を押すところから始まり、
その後は生徒会メンバーの番号とメールアドレスを登録し、電話をかける練習をする。
その後は携帯に搭載せれているさまざまの機能の説明を受け、
たどたどしくメールを打ち、みんな一人一人に試しのメールを送り、時計を見ると…
……、しまった…もうこんな時間か。
ナナリーに折り紙を教えに行く時間だ。
「すまない、みんなこれから用事があるから行かないと、
色々と教えてくれてありがとう」
「あら、そうなの?それじゃまたね、ライ」
「ああ、それじゃみんな、またな」
僕が生徒会室から出る時にみんなが不敵に笑ったのはなぜだらうか…?
738 :
323:2008/05/23(金) 20:18:04 ID:5mo9n3xF
「お待たせ、ナナリー」
「ライさん、いらっしゃい」
ブブブブ……ブブブブ……ん?携帯が鳴ってる?
携帯を開くとメールが一通。
メールには「プレゼント」と一言だけ書かれていた。
そして二枚の写真が添付されていた。
「あら、ライさん。どうかなさいました?……震えているようですけど?」
「……何でもないんだナナリー、ただ、とても嬉しくなってしまって……」
その二枚の写真のうちの片方は僕の嬉しそうに笑っている写真で、
もう一枚はみんなが笑いながら写っている写真だった。
739 :
323:2008/05/23(金) 20:20:50 ID:5mo9n3xF
以上で三回目の投下終わりです。
全員うまく動かせなかったのが残念です。
ほのぼのって難しいですね…
前話していたバトレーの物は内容があれなんで夜遅くにでも。
>>739 殆ど残念な子じゃねーか!w
よくよく考えればふらふら何処かに放浪するライに携帯
持たすのは当たり前ですねw
いいなあほのぼの。でも仲が良ければ良いほど最後の失踪ENDが
つらいよね……
>>723 いっそのことジョイ君が協力すれば妹蘇らせてやる、とか
持ちかけるとか
743 :
323:2008/05/23(金) 21:00:19 ID:5mo9n3xF
八人は多すぎだったか…
ここはなんて理想郷・・・
ライ×カレン派の俺涙目(良い意味で
>>739 そのバトレー物だけど、読む人を選ぶ物なら前書きに注意事項を頼む。
>>739 生徒会メンバーのノリ、好きだなぁ。
ライの天然っぽさも面白かったw GJ!!
748 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/05/23(金) 21:11:31 ID:kC13IG3i
>>738 携帯の着信がラブラブ・・・・・・ラブラブ・・・・・・に見えた俺はここのSSの読みすぎかもしれん
初めてですがライナナ投下します。ギアス編END後?
柔らかい陽の光が差し込む窓際にひとり、車椅子の少女がその栗色のふわふわとした髪を風になびかせていた。
外から聞こえるのは小鳥のさえずり、木々の葉の重なる音。吸い込むその空気さえもすべてが優しく幸せだと思える。
その反面、それがいつか壊れてしまうのではないかとどうしようもなく不安になるときもある。
シュンと自動扉の開く音がしたが、意識の海に沈んだままの少女は気付かず未だ開いた窓に顔を向けている。
部屋に足を踏み入れた銀の髪の青年…ライは不思議に思った。普段なら扉が開くと同じかそれより早く気付くはずの、気配に人一倍敏感な少女が自分に気付いていない?
「ナナリー?」
「えっ、ライさん…?」
少女の…ナナリーの先ほどまでの不安が嘘のように、優しいなにかがストンと心に降りてきた。ただ名前を呼ばれただけなのに、それだけで自然と頬が緩んでしまう。
ライにとってもそれは同じだった。この小さくて愛らしい少女を守り、傍にいることは彼にとって決して違えることない、誓いとも言える断固とした思い。
「思い出していました。ライさんが帰ってきてくださった時のこと。それと、約束を…」
そこで口を閉ざしたナナリーは俯いてしまう。ライが触れていた手に重ねように添えられたその細い手は何かに耐えているようだった。
「忘れてなんかいないよ、ナナリー。僕は君の傍にいるし、もうこの手を離さないよ」
「はい。あの、わかってはいるんです…。ライさんは約束を破ったりなんかしないって、でも…!」
「ナナリー。ナナリーは、優しい世界を作りたいんだろう?なら僕はその世界を…君を、守りたい」
「ライさん…」
「好きな人くらい、守らせて欲しい」
まだあどけなさが残る頬に伝う涙を指で拭ってやりながらライは微笑む。桜色に頬を染めたナナリーの唇が弧を描いていたからだ。
覗き込んでいて遠くはなかったその距離をゆっくりと縮めて、唇が触れ合おうとした…その時だった。
「ライ!お前ッ、ナナリーに何をしている!?」
「う、わあぁあっ!?る、ルル、シュ!頭が、やめっ…ぐぇ!」
効果音で表すならば べりっ、がしっ、がくんがくん といったところだろうか。体を勢いよく剥がされ胸倉を掴まれてがくがく揺らされる。
目の前の紫は見事に血走っていて、よく見ると自分の苦虫を噛み潰したような顔が映っていてなんだか変な感じだった。
いつの間に部屋に入ってきたんだろうという疑問が頭をよぎったが、ああ、それより少し息が辛くなってきたのは気のせいだろうか?いくらナイトメアのGに慣れているとはいえ、こんなに揺らされては耐えるものも耐えられない。
唯一の救いはナナリーにこの情けない姿を見られることがないということだろう。…多分。
「さあ吐け、何をしようとした!?返答によってはいくらお前といえど容赦は…」
「待ってください、お兄様!ライさんを離してあげてください」
「ナナリー?だがこいつは、ナナリーに…」
「ライさんもお兄様も、私の大切な人です。大切な人が争うのは見たくありません、だから…お願いですお兄様」
手を胸の前で握り、祈るようなそれで必死にルルーシュを止めるナナリー。ライが来てからはめったに見ることのなかった泣きそうな表情だ。
それには流石のルルーシュもぐうの音も出ず、仕方なく手を離した。
「ふん、ライ。次はないと思」
「大丈夫ですか、ライさん」
「けほっ…、ああ。ありがとう、ナナリー」
「よかったです」
「…!」
なんだ?この空気は!?これじゃあ俺が悪者みたいじゃないか。こいつはナナリーに…いや、ナナリーもそれを望んでいたのか?いくら目が見えないとはいえあの距離、ナナリーだってわかっていたはずだ。
ならば俺は兄として祝福してやらなければならないというのか!いやしかしどこの馬の骨かともわからない奴よりかはライの方が…いや、だが!
「お兄様、どうしたんでしょうか…。さっきから一言も話してくれません」
「あ、ああ…きっと考え事さ」
…多分。
――そう遠くない未来に義兄と呼ばれることになるであろうルルーシュ。向けた殺気に臆することなく堂々と輝かんばかりの笑顔で「これからもよろしく、義兄さん」と言われ固まったのも、今となってはいい思い出…なのかもしれない。
END.
755 :
保管庫の人:2008/05/23(金) 21:25:19 ID:3Em5BlVL
>>715 勝手かと思いましたが、保管の際に当方で修正いたしました。
アーニャがいっぱい!私入れても三作連続かあ。
投下する時だけHN…でいいんですよね?間違っていたらぜひご指摘を。
>>739 ほのぼのいいですね!皆仲良くて微笑ましい。
まあ確かにライに携帯は必需品かもしれないですね
>>754 ナナリーがかわいすぎる…ってかルル毎回こんな役ですね
その方がルルに合ってるって気もしなくないが
>>755 仕事はやい……乙です本当に!
大変でしょうに…!
757 :
うま吉:2008/05/23(金) 21:59:47 ID:qqPRix/L
ここはアヴァロン内医務室ユーフィミア皇女殿下の発案した
「特区日本」式典会場・・・悲劇が起きてしまった。
「日本人は皆殺しです。兵士の皆さんイレブンを殺してください
虐殺です。」僕は彼女を止めようとするが、振り向きざま撃たれ
意識を失ってしまい特派部員に急きょアヴァロンの
医務室に運ばれたのだ。「なにもできなかった・・・ギアスも使う暇もなく意識が飛ぶとは
スザク・・・ユフィー・・あの時と同じだ、守れなかった。」
古い記憶が蘇るハッ!!!「目が覚めたのね!ライ君!」
「セシルさん・・・式典はどうなりましたか・・・僕はどのくらい眠っていたんですか?」
すべてを聞いて絶句した血の海と化した会場ユーフィミア皇女殿下の死ゼロの合衆国日本
そして今黒の騎士団が東京租界を目指し暴徒となったイレブンを率いて進軍しているのだと、なんてことだ・・・。
758 :
うま吉:2008/05/23(金) 22:04:57 ID:qqPRix/L
電話がなったコーネリア親衛隊に所属してから貸し出された専用のものだ。
「はいライです。」「手負いのところすまない!ライ!体のほうは大丈夫か?」
やけに冷静さを失っているギルフォード隊長だ・・・「
ええ。そちらはどうなっています?」
「とにかく防衛ラインを構築中だが君は出撃命令が出るまで待機だ・・」
「イエスマイロード・・・」何があった?
隊長の態度に不安が押し寄せる東京租界に到着した。
そこで待っていたのは・・・ガレキの山となった租界・・・なてことを!
何でまだ待機命令が出てるままなんだろうか?
さすがにこの負傷だと無理だろう足を引っ張るだけだ。
悔しさが涙となって流れる破壊された町にまたもかつての記憶が蘇る。
どうにか防衛線は機能を見せ始めたようだ黒の騎士団の動きがおかしい僕を乗せたアヴァロンはアッシュフォード学園の上に停泊している。スザクが出ているようだが何か様子がおかしい。「ライ君!あなたのお友達が・・!」
「え!?」
ニーナ・・・・?
ガニメデの乗ったニーナが何かのスイッチを押そうとしている!
ロイドさんが叫ぶ!「あれを撃ってはいけない!黒の騎士団もこっちも停戦!!!!」
あのロイドさんが慌てている!?ガミメデのそばには生徒会のメンバー!
「ロイドさん!あれは??!」
「爆弾だよ・・・あれを起動させると租界もろとも吹っ飛ぶくらいの・・・」
ニーナ!!!
「僕を下におろしてください!お願いします!!!」
759 :
うま吉:2008/05/23(金) 22:08:35 ID:qqPRix/L
処女作なので一部のみ投下します。
明日また続きをうpさせていただきます〜
中途半端で申し訳ないですorz急用が入ってしまった。
初めてでグダグダになってしまう申し訳ないです
うん、まあ、なんだ、とりあえず改行とかを読み手が読みやすいように考えてみたらいいと思うぞよ
あと句読点が必要なところにもないし
誤字脱字も多いから投稿する前には一度読み直すと幸せになれる
>>754 GJ!!ナナリーが健気で可愛かったです。
ルwルwーwシュwww
むう、残念
そういえば容量そろそろ無くなるんじゃないかな?
次は次スレになりそうですね。
>>759 大変申し訳ないけど、推敲が足りなすぎると思う。
ええと、投下してよろしいでしょうか?
特派ルートで、虐殺イベントが起こっていたら、というIFで、
ほのぼのシーン皆無ですー。
書き出しだけですので、5.12KBくらいです。
768 :
騎士の在り方:2008/05/23(金) 23:01:25 ID:u7s978y+
「騎士の在り方」
たとえ、間違った道なのだとしても、僕は駆けよう、愛馬と共に。
皇暦2017年、神聖ブリタニア帝国領エリア11――旧日本において、瞬く間に戦禍は広がった。
東北から九州まで――関東を中心に、ブラックリベリオンと後に呼ばれる反乱は膨れ上がった。
いかに当時のエリア11が治安的に乱れていたとは言え、これは異例の事態であった。
原因は、当時のエリア11副総督ユーフェミアによる行政特区日本構想の最中で起こった「イレヴン虐殺」。
突然のユーフェミアによる日本人射殺から始まったこの蛮行は、現地のブリタニア兵に伝播し、
人型機動兵器ナイトメアフレーム(KMF)を用いた殺戮へと発展。幸い――というべきか、現地にすぐさま
突入した仮面の男ゼロ率いる<黒の騎士団>KMF部隊の活躍により、虐殺自体はすぐに鎮圧されたが、
その後がいけなかった。騙まし討ちされたと憤慨し、怒り狂う日本人達の前で、ゼロは宣言したのだ。
「合衆国日本」の建国を。
ブリタニアのそれと異なる、自由と非差別を掲げた国是。
痛々しく弾痕と血糊が飛び散った式典会場での宣伝劇は効果絶大で、反ブリタニアの軍勢は恐るべき勢いで
膨れ上がり、総督府のあるトウキョウ租界を飲み込まんとしていた――。
トウキョウ租界、防衛ラインは文字通り音を立てて崩れ去っていた。
対地震構造材で出来た市街地の足場が突如として崩され、展開していた総督コーネリア率いる正規軍は、その大半が
戦う前に壊滅した。崩れていく足場に巻き込まれ、幾多の戦闘車両が、KMFが爆散していく。
航空機は倒れる超高層ビルディングの下敷きとなり、翼をもがれた鳥の如く地表に落下。
有毒の航空燃料を撒き散らしぐしゃぐしゃに潰されるそれの姿は、日本人達にブリタニアの崩壊を想像させた。
――勝てる。あのゼロがいれば、厳島の奇跡はもう一度起こるんだ!
769 :
騎士の在り方:2008/05/23(金) 23:03:27 ID:u7s978y+
そんな調子で広まった風聞は、あっという間に反ブリタニアの軍に広まり彼らの士気を大いに引き上げ、
勇猛果敢にさせる。死を恐れぬ兵が出来れば、あとは指揮官にとっては簡単だ。彼らを駒のように動かしていけば
良いのだから。全てはゼロの狙い通りに進もうとし、事実その通りになりかけていた。
だが、イレギュラーは、思わぬ方向から忍び寄っていた。
トウキョウ租界攻防戦が始まった頃、自在戦闘装甲騎の群れが、防衛ライン上の生き残りのブリタニア軍を掃討していた。
奪取したKMFを駆り機銃の弾も惜しみ、その巨体をもって負傷兵をひき殺していく。血しぶき、千切れ飛ぶ手足。
あがる絶叫を聞き、コクピット内の日本人兵士達が笑い声をあげた。中指を立てているものさえいる。
「はははッ! 死ね死ねブリキ野郎!!」
「てめえらのせいで俺たちがどんな目にあったか、思い知れ!」
降伏する――という声を集音装置が拾ったが、無視。逆に声の聞こえた方向に向け機銃を乱射、
ぎゃははは、と下卑た笑い声が響いた。
そのとき――。
白い閃光が奔った刹那、一騎のKMF――無頼と呼ばれる旧式の第四世代機が、右腕と頭部を撃ち抜かれ地面に倒れた。
「なんだッ?!」
レバーを引き脱出装置を起動させる――コクピットブロックが機体のメインフレームから抜け、遥か後方へ向け射出された。
突然の発砲に、周辺のKMF部隊が警戒行動に移り、あちこちにセンサーと銃口を向け始めるが、遅い。
塗装を黒くした、第五世代機サザーランド――ブリタニア正規軍からの鹵獲機体だ――の姿も見えるが、
最新型ファクトスフィアをもってしても捉えられないほど、それは遠距離からの狙撃であった。
またもや閃光――発砲音と共に飛来した弾丸が、今度はサザーランドの腰部を撃ち抜き、行動不能に追い込む。
ずしん、と大地に身を横たえる巨人の姿は、弱弱しくあった。
770 :
騎士の在り方:2008/05/23(金) 23:06:08 ID:u7s978y+
「何処にいるんだ?! まるでみえねえぞ!」
「チクショウ、どうなってやがんだ!」
混乱する素人丸出しの部隊に、さらなる掃射――次々と足腰を撃ち抜かれ無力化。
一分後には、付近のKMF部隊は壊滅していた。
崩れ去った巨大ビルの屋上に、一騎のKMFの姿が在った――白と青に塗り分けられた騎士甲冑を連想させる機体。
その胴体中央、背中のコクピットで、一人の少年が呻き声をあげた。
「どうして……こんなことが出来る?!」
少年の名はライ。ブリタニア軍特別派遣嚮導技術部――通称特派に所属するデヴァイサーである。
ライの駆る白騎士の名は、ランスロット・クラブ。特派の実験機、ランスロットのスペアパーツによって構成された
第七世代KMFである。胸のファクトスフィアを開き、長距離狙撃にあたっていた愛馬を前屈姿勢から解放すると、
彼は、一筋の涙を零した――フラッシュバックする記憶。
かつて、彼の地で王だったライが、殺してしまった民草、最愛の家族達――無数の剣と死体によって築かれた丘で、
絶望する彼が目に焼き付けた悪夢。それは、あまりにも今の光景に似ていた。人っ子一人いない町。黒煙があがる空。
771 :
騎士の在り方:2008/05/23(金) 23:07:35 ID:u7s978y+
原型も留めぬ程にぐずぐずに崩れ去った肉塊――死人。
狙撃砲形態の可変ライフルを通常形態に戻しながら、ライは決意を秘めた目でディスプレイに映る眼科の街並みを見おろした。
友の名を、呟きながら。
「スザク……僕は、君を止めてみせる……!」
復讐に憑かれた様に、鬼気迫る表情で出撃した「親友」を目にしたときから、ライは決意していた。
なんとしてでも、止めねば、と。
飛翔が可能となる翼――フロートユニットが装備できなかったのは痛いが、贅沢は言ってはいられない。
ランスロット・クラブの左腕からスラッシュハーケンを放ち、向かいのビルディングに飛び移る――ワイヤーを利用した3次元機動。
そのまま、横倒しになった高層ビルの窓を突き破り、戦火の中心地へ向け走り込んだ。
走れ、走れ、走れ――ランドスピナーの超高速回転による爆走。土煙を立てながら、敵機の群れの中を目掛けて飛び込む。
ビルの外壁を、手刀で突き破り突進――背中のツインMVSを抜刀、鹵獲されたサザーランドを両断。
バターのように装甲を袈裟切りにされたサザーランドが爆発したときには、ランスロット・クラブの長剣は次なる獲物に向かっていた。
月光のみが、全ての結末を知るかのように光り輝いていた。
以上になります。
実は、ブラックリベリオンに特派側で反抗できるかが、ゲームでやりたかったことだったので、
ついかっとなってやってしまいました。
修羅に堕ちる男はイイ!! ではー。
773 :
保管庫の人:2008/05/23(金) 23:11:52 ID:3Em5BlVL
こんばんは。連日の大量投下に、ただただ感嘆するばかりの管理人でございます。
さて、またもや私からの要望(と言うか意見?)なのですが、職人の皆様には投下
と依頼時(誤字修正・タイトルについて等)にトリップを付けて頂くことを考えて
頂けないでしょうか?と申しますのも、匿名掲示板を用いる以上、悪意の第三者
による成り済ますのを防ぐのが困難だからです。現在は大丈夫のようですが、将来
そのような事が起こった場合、混乱が起こることは想像に難くありません。
保管に支障を来たす程度で済めばいいですが、スレの空気の悪化による職人様の離散、
過疎化という最悪の事態も有り得ます。(なにせ2chですから)
御一考頂ければ幸いと存じます。
みなさんホントGJ
>>773 毎回名無しとか題名のみでいいって人は別だけど
ずっと同じ名前で行くって人はそろそろその方がいいかもね
そろそろ次スレだからテンプレに入れるべきかな?
776 :
テンプレ案:2008/05/24(土) 00:23:48 ID:ZFY2hrLh
遅くなりましたが
>>772乙
個人的にシリアス好きなんでGJです。
保管人さんいつも乙です
テンプレ
>>776作ってみました。追加変更お好きにどうぞ。
778 :
保管庫の人:2008/05/24(土) 00:28:47 ID:I0jxQ7Pi
>>776 トリップってそうつけるんだ、知らんかった…
てか容量残り少ないな、投下したいけどどうしよう
781 :
保管庫の人:2008/05/24(土) 00:37:16 ID:I0jxQ7Pi
>>780 現在は今のページをお使い下さい。本日の2300〜2400に移行します。
(ブックマークをして下さってる方は変更願います)
>>721‐722&保管庫管理人様
えと、つまり 本文投下の時と依頼を出す時に HN&トリップ使用 って事で良いんですよね?
ちと、トリップの勉強してきます ノシ
786 :
保管庫の人:2008/05/24(土) 00:46:55 ID:I0jxQ7Pi
>>776 PS2】 になってると思ったけど、立ったな。乙でした!
まぁ別にどうでもいいしなw
>>782 コテつけるときは他人が簡単に推測できてしまうような文字列は避けた方がいいよ
>>785 スレ建設乙&ありがとう!
さっそく落としに行ってきます。
新しい方に投下してきたw
>>790 ドンマイw てか20日で次スレとはね。
自分もそのうち題名だけつけて単発名無しだろうけど投下してみたいな
神々のように毎回コテハンにする勇気やテクは今のところ俺にはない…うめ
トリップって#の後に文字つけるのは分かるけど文字数とかは
決まってるんですか?
いいですよw対戦ものも「×」じゃないですかw
梅?
>>795 大いに誤解されそうな気がするけどなあ……
>>796 あ〜…BLの方にですか?
それは、考えてなかった…俺乙
うめ
おめ
あと200、根性で埋めるぜ〜
ライカレメーター計測
・特別な出会い(記憶喪失保護→お世話係任命)
・秘密の共有(騎士団 カレンの猫かぶり ライの血筋)
・騎士団員として学園内では唯一の同志
・昼は学園、夜は騎士団。共有時間も相当多い。
・KMF操縦
・ハーフ
・ライには妹が居た(近しい異性への親近・擁護)
・カレンには兄が居た(近しい異性への信頼・依存)
・吊り橋効果(シンジュクテロ事件とか神根島脱出劇とか)
・「まんざらでもない」
なるほど、確かにメーター振り切ってるな。
ライとカレンに子供が産まれたら
長男には月下、長女には紅蓮って名付けようとしてルルーシュとスザクに怒られたり
804 :
保管庫の人:2008/05/24(土) 11:13:22 ID:I0jxQ7Pi
こんにちは。現在サイトの移行&改造作業中の管理人です。
ちょっと質問したいのですが、皆さんのPCモニタはどれぐらいの解像度なのでしょうか?
髪の色がピンクとかしか想像できないんだが
男だったら悲惨じゃないか?髪ピンクって
両親どちらに似ても美人さんになるけど、
こんな可愛い子が女(ry
な人生になりそうだね
うめ
>>804 2048x1536
今は1280x1024辺りが多いと思う
>>804 このスレに読みに来てるへタレSS書きですけれども。
サイト改造のお手伝いしましょうか?
……書きたいんだけど暫く某小説大賞に送るSS書くのに忙しくて、他のSSを書く気力が起きないのでorz
一応自前のサイトは持ってますし、ノウハウはそこらのサイト作る事に関しての素人よりはあると思いますが。
OKをいただけたらコテトリ晒します。
>>814 なんと、大賞に応募するような人まで、このスレ見てたのか
今更ながら、恥ずかしくなってきた (/ω\)
817 :
保管庫の人:2008/05/24(土) 17:25:11 ID:I0jxQ7Pi
>>812 おお…お仲間ハケーン あれからこちらでも独自に調べましたが、現在の主流は
XGA〜UXGAなのですね。ともあれ教えてくださってありがとうございます。皆さんも。
>>814 >サイト改造のお手伝いしましょうか?
それはそれは願ってもない申し出です。お手伝い頂けるなら是非ともお願いしたいです。
>某小説大賞に送るSS書くのに忙しくて
でもそちらの創作の方は大丈夫なのでしょうか?
818 :
808:2008/05/24(土) 17:38:37 ID:1oLTuCrL
おや・・・どうやら
>>807さんとIDが被ってしまったようだ・・・
よくあると聞いてはいたがまさか自分がこうなるとはなw
というわけなので807とは別人ですのでよろしく
>>815がジェレミア卿の声で脳内再生されたのはオレだけだろうか?
>>816 大賞と言っても同人小説の大賞ですよ? しかもギアスとは別ジャンルの。
>>817 それは大丈夫です。このペースだと後1週間ぐらいで書き上がるメドは立ってますし。
しかもそのペースと言うのが「1日1〜2時間小説を書く」なので、時間はあります。
正直小説を書く精神力が2時間ぐらいで切れるんですよw
こちらが手出しするのは、投下されたSSを短編長編で区別させながら筆者別にまとめるぐらいでしょうか。
○○卿の長編第1話
第2話
短編1
短編2(時系列順)
××卿の短編1
と言った感じで。
基本時間に余裕がある大学生なので、保管業務もお手伝い出来たらな、と思っています。
>>819 「「ぬふぅ」」
807と808はその日も同時に達した
>>807>>808 すんません・・・てっきり同じ人かと
IDが被ることってあるんだな
よくあることなのか・・・初めてみたわ
>>819 俺もジェレミアの声で脳内再生されたぜwww
投下スピードが速すぎて読むのが追い付かねぇ。
一週間来ないうちに、次スレとかほんとすげぇよ。
保管庫の人、重宝してます。ありがとう。
ところで、初期の頃に二本投下してたんだけど、筆者別にするなら、
あれとこれは俺が書いた奴だよって言っておいた方がいいのかな?
825 :
保管庫の人::2008/05/24(土) 20:40:23 ID:I0jxQ7Pi
>>825 すみません。お手数をおかけいたします。
青春血風録とエリア11食文化異論は俺が書いた奴です。
今後、投下できるかは分からないので、名無しのままでお願いします。
自分もIDかぶったことあるけど
人が大勢いる所ばっかりなものだと思ってた
ここも実は結構な人数が見てるのかw
管理人さんお疲れ様です。
もう次スレの作品も載ってるなんて仕事はやいな
>>825 サイトの改造ですが、表示からソース出してそこ弄れば問題無いんですかね?
サーバーのID必要なら取って来ますけど(infoseekしか持ってないんで)。
保管庫については、どちらかが捨てアド晒してやり取りしたほうが手っ取り早いと思うよ
うめ
そだねぇここだと見るまでにタイムラグが出ることもあるからな
より円滑にするには捨てアド使った方がいいかも
梅
2スレめが立っているということは、このスレは
投下するのではなく埋める方向なのかな?
容量が残り少ないからね
あと50あるからなんか落としてもらっても構わないよ
837 :
聖:2008/05/25(日) 18:24:44 ID:qzMzoKrT
ト、トリップの付けかたがイマイチ分からない
(#の後は半角の英語なのか漢字でいいのか平仮名なのかカタカナなのか)
のでトリップ無しですみません。
いずれちゃんとつけたい、です…!
アニメ見てネタを受信したので書いてみました。ライと黒の騎士団。
特区未成立の黒の騎士団EDと思ってください。
838 :
聖:2008/05/25(日) 18:27:25 ID:qzMzoKrT
『羞恥を投げ捨てろ!』
「…これを、か?」
あまりにも言われたことが理解出来なかったため、もう一度ゼロに問いかけてしまった。
いや、理解出来ないというよりしたくないというか…。
「そうだ、君たちにはコレを着てゼロのフリをしてもらうことになる。そうすれば切り抜けられるだろう。」
「…………。」
作戦自体に問題はない。
むしろあのスザクとナナリーの性格を考えたなら充分に成功の見込みがある作戦だ。
それに、誰でもないゼロ…つまりルルーシュという彼らの一番傍にいた人物の発案なのだから、
これほど心強いことはない。
ないの、だが…。
「本当にコレを着るのか?」
「何か問題でも?」
問題なら、ある。ビジュアル的に。
むしろビジュアル的な問題のおかげで僕は戸惑う。
……ゼロの仮面や衣装を、着なくてはならないということに。
「他に方法は…」
「それが一番確実で安全だ。」
「……くっ!!」
839 :
聖:2008/05/25(日) 18:28:54 ID:qzMzoKrT
藤堂中佐が苦虫を噛んだかのように顔を顰め、朝比奈さんも笑いながらしかしイヤだというオーラを放っている。
玉城は相変わらず「だっせえ服」くらいしか考えてない顔をし、扇さんは困ったような顔をしていた。
女性陣については…ご愁傷様としか言えない。
こんな服、誰が好き好んで着るものか。
こんな服を着てしまえば、羞恥に襲われるだけでなくプライドはズタズタのボロボロだ。
前にリヴァルから聞いた「何とかを探せ」みたいな作戦、そのためにはプライドを打ち砕かねばならない。腹に背は、変えられないのか…。
「くそっ!」
誰かが心から悪態をついた、そんな声がした。
翌日、僕らはゼロの衣装を着て舞台に立っていた。
死にたい…と思ったのは僕だけじゃないだろう。
唯一助かったのは、皆がこの衣装を着ていたことか。一人だったら羞恥で今頃死んでいただろうから。
(スザクが「仮面を取れ!」と言っていたが、それは無理だ!作戦的にも、個人的にも。こんな服着て顔をさらせるか!!)
840 :
聖:2008/05/25(日) 18:30:33 ID:qzMzoKrT
以上です。
「今週のアニメのネタバレ有り」くらい書いておけばよかったですね…。
配慮が足りなくて申し訳ありません。
>>840 GJ!面白かった
今週見ていて真っ先に思った疑問が書かれていてスッキリしたしw
842 :
保管庫の人:2008/05/25(日) 19:32:35 ID:MV2TsX2Y
>>836 363からのは現在当方で修正中ですのでもうしばらくお待ちください。
GJ
そしてうめ
845 :
聖:2008/05/25(日) 20:23:29 ID:qzMzoKrT
腹に背ってなんだろう…
背に腹はかえられないじゃないのか…。
もう何度も見直したはずなのに誤字とか…いや……。
すみませんでした…。
>>845 乙
>(#の後は半角の英語なのか漢字でいいのか平仮名なのかカタカナなのか)
どれもおk
「ぜろ」でも「zero」でも「零」でも「ゼロ」でも
ちなみに上四つは全て別のトリになるよ
>>842 「言葉と色」の作者323です。
管理人さま、お手をわずらわせてしまって本当にすいません…
うめうめ
うめ支援
うめ〜
埋めちゃいます!
845です。
>>846 どうもありがとうございます。なるほどなるほど、そうやるのですね。
うめ
( ゚Д゚) ウマー
________
. ´:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
/.:::,::-‐‐‐::、:::::::::,::-‐‐‐::、:::::\
r‐'´.::::::/:::::::::::::::::::`Y´:::::::::::::::::::ヽ:::::`:ー┐
` ーァ::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vハ-‐'´
/.::::::::!:::::::::::_z≧x三三x≦z_:::::::::::l::::\
/.::::::::::::::!::::::>=============<::::::l::::::::::\
`ー─ァ:l::::::├=======┤:::::!::::_::ノ
/:::|::::::::| ─ ─ |:::::::|:::{
/.::::「ヽ:::::{ (●) (●) .|:::::/}::::ヽ、
└─仆|::::::イ ///(__人__)/// ノ::::`f─‐'
ノ:::::::::> ` ⌒´ <:::::::::{
/ ,\
しイ ト、ノ
| /
\ Y ,/
`ー' ̄
_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_ --- 、
-''":::::::::::::`''> ゆっくり埋めていってね!! < ヽ- 、
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ヽ
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ ', / rェ.、ヾ〃´__ ハ l
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ヽ / /二メ、,∠彡A | l
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 `フ.l /______ `゙l | ヽ、
::::::rー''7 / ̄ ̄\ `ヽ/7 \ー'´ | /二ヽ -─-=ミ ト、 、___メ
_l / ヽ l__ `ヽ--ィ ィi (ヒ_] ヒ_ン ) | ト、|. `゙メ
\ | | / 、 ィ7 |リ "" ,___, "" ハ ./ハ ____ノ
ヽ ヽ / /  ̄| .k.、 ヽ _ン ,l ノ/ノ 、__>
\ \___/ / リy-、 ヽ _ _,. イ/./---≧
≡ ,.-、 r-、_,,..,_
= = 〈⊇ `ー'´ (_:__:)
三 ____二二>、 ー┐r‐} 梅と聞いてやってきました
 ̄ / ̄ ̄ ̄\___,Zニ≧干}》r‐┐
= /〃 l冗匸[]エニー'`\ \,/
三 \ rト┼、__』弖┐___[二}_」/|\
``〈匚|_l'´‐‐匸└r┴r‐片7i| | \_/|\______
二<コニニ[__[5}ニニニニニニニ[[[ヒニ[| | | | _`,二二ニ>
三 _ 〈__》 匚}-{凵 くゝ、.| | / ̄\|/´ ̄
三 ())_r‐i'´ ,()),r‐{ \|/
≡ ,,rべゝ|V/二〕 ,,rt{V_,/ニゝ、
三 ̄ (三ニ」」iム、_n_〉(三ムrヘ、__n〉
;;;⌒`)⌒`);;;⌒`)⌒`) ;;;⌒`)
;;;⌒`)⌒`)
/⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ
ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ
Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」
く \ く \ く \ く \
/⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ
ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ
Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」
く \ く \ く \ く \
/⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ /⌒\人/⌒ヽ
ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ ノ \(○)/ ヽ 人
Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 Lノ⌒ ( ( ⌒\_」 (○)ワン!
く \ く \ く \ (uu)~
俺 た ち が 埋 め た !
人 ナナーリーーーー!
○ (○)/
┃(_ ̄ V ) 三
┣┓> <\ 三
|||
||| 人 !
○ \●/ (○)/
┃(_ ̄ | V ) 三
┣┓> Σ / \ て <\ 三
/::::::::::::::::: と
 ̄V \/| /
○|_へ
\●/ ワッハハハハ
)
<< =3 人 ナナリィ〜〜
\\\ (○)rz
:::::::::::::::
LOST COLORSのSSが読めるのは、コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレだけ!!
_. -‐:::: ̄::¨::: ‐-.. _
. / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
/: :::::: ::::::::/:::::: :::: ::v:: :::::、::::ヽ
. /:: /::/:: : :/ :: ::.|:、 ::: :V:: ::::l: :::::',
/:: /:/:/: :: :/ |: ::|::|:::\: .∨:::::l: :::、:ヽ__
l:::/:/:.,': ::::/:|::| :/l::|\:::\l ::::::|::: : l:ヽ.
|::l:::|:::| ::::::| :|::|::|::レ'∠≦升 :::::ト、::::|::|ヽ
|::|: |:::| ::::::|/|::|::|ノムfゝrケノl:::::./j.}::::|::|
}::|: l ::l :::<≧j/l:|/` ' ̄ /:::/r.':l::::ト.{
j/l::ト.:{ ::jハセタ、リ /::イ/|: :, :::l、_≧
ヽヽヽ::::lヽ } _,/'´∠:j/l::l::{
\:}:/l:::>`.‐ニ¨ / ト{ヾ___
/' j/ |/ リ≧、∠ / | ̄:/: :'.
´ ' l ヽ ,': l/: : : :.」
/| / /: : : : /: :`:┐
____.../: :/} /___./: : : : /: : ::: : : :`ヽ
/ ̄: : : : : :/: /ノ r ' , ': : : : :/: : : ::: : : : : : :`ー
/: : : : : :./: .l: :.| /: : : : ::/::: : : : : : /: : : : : :
. /: l: :/: : /: ::.|: ::| /: : : : ::/::: : : ::: : /: : : : : : : : :
/: : |:/: : /:: : .|: : | /: : : : : :::/::: : : ::::: :/: : : : : : : : : :
,': : :.〈: : : l: : : :|: :::|./: : : : : :::/: : : :.::::: :/: : : : : : : : : : :
〈: : : : l: : ::|: : :::|: : :/: : : : : : /: : :l: :::::: /:: : : : : : : : : : :
/: : : : l: : ::'.: : ::|: :/: : : : : : / : : : '.::::::/: : : : : /: : : : : :
|: : : : ::|: : ::l: : ::|:/: : : : :::: /: : : : ::i::::/: : : : /: : : : : : : :
}: : : : ::|: : ::|: : :/: : : : :::: /: : : : : : |/: : : :, ': : : : : : : : : :
浴衣ルルーシュもあるんだな
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy、
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ
__/\___/ヽ /\__ /\___ /\__
/ ':::::::\ / ':::::::\ / ':::::::\ / ':::::::\
| _,- ‐ ‐ - .:| |_,- ‐ ‐ - .:| | _,- ‐ ‐ - .:| | _,- ‐ ‐ - .:|
| | : | :::| | : | :::| | : | :::| | : | :::|
| | : :::| ::::| | : :::| ::::| | : :::| ::::| | : :::| ::::|
\ ー、____::/::::/ \、____::/ ::::/ \、____::/ ::::/ \、____::/ ::::/
r 、
| }
_ .⊥⊥.. _
/ ̄`vく二、 `ヽ ランスロット仮面も埋めに協力するよ!!!
ト、 }/ ,rk.斗-┤
レ>イ ,r比^´ _jヘ、
`{_,必'ト、ーrf汀j>=ミ、
ト、 {Y⌒Lj_iノ´ {{´_{^Vi \ __
_}ノ^i `ー{__r_ァヘ r‐、く  ̄ ̄}´ { 、
/  ̄`} rく 〉:::} } ` { | { ヽ、
l 二ユ ヽヽ_/.:::// .ィ¬=┤ ,込二ユ、
{\ r┘ ___ノヽ}::/^ー===」:::::::::::::{ / >、
} } ヽ / { /´{ __ { {::::::::/くヽ、 / /::::::ヽ、
ハ、廴ノ / ∨{,/ `ヽヽ `=´ `¨丁ゝ_/::::::::::::::::::\
} } { ∨ } } | ` 、:::::::::::, ⌒ヽ、
! | `T二 `ヽ ! f^il} | | | \::/ , -‐‐`┐
| レ‐'´:::::::ヽ } {ヽ ∨l | | | `く-‐=ミ/
l l::::::::::::::/ー'⌒ヽヽリ }_} | /´ ̄ ̄{
! L、:::::/ }、{-イ , ───┤ ′ }
l }:::/ | \| _ イ/ ̄ ̄ ̄厂 { ′
_j レ' 辷二]二 イ{ | j /
{ { / } } } } | , /
ヽ`二ニニユ′ レ' j/ | , /
`¨¨¨¨´ L.. 斗-‐……‐-} / /
{_]-‐ァ………‐-{ 厶_ /
/ , ' ´ ヽ / |
/ / ヽ ,; }
__ _ _ _ _/'/ `f |
- ‐ ' ¨´ , ' _,- ‐ ‐ - 、 ', l_
,.', ' ヽ } | `¨' - 、 2週間待たされる?
,;.' ', } ', ` ‐ 、 逆に考えるんだ、2週間もSS書く時間が出来たと
,' , | } ,., `ヽ、
ヽ、 f i ' ,' `,
ヽ、 l .::::: : : : : : : : : ; / }
ヽ l .::::::: : : : : : : : : : ,' イ´ _ _,,.. イ
ヽ '. .:::::: : : : : : : : : : :/ ,,, ._ 」 - ‐_‐ ニ - - ‐ ‐'/
ヽ ',::::: : : : : : : : : : : :,.' // `¨ー 、`ヽ、 /
;', .',:::::: : : : : : : : : , ', './ rテ┐ `ヽ ):::::: /
_ , - ‐´ ',', '.,,、:: : : : ; ン / // `ヽ ,冫::::::: く
r‐´ ,', ' ,ー' ゙、、' ¨゙ _, -,,/ / , '//. / }
l ',', ト- イ- ‐´/ /`. / , '././ / }
.', |ヽ ',', f l / :/ イ: / , ' / // `
', .| ハ ', ', { l :/ / / /∠./
', | ',\ \\ l| ハ ハ. レ , ' , ' /
', l ', ', \ \ ヽ f {::} l , ' , /
>>863 ならば、燃料だ!
妄想を爆発させる、高純度の燃料が要る!
何処で補充してこよう・・・・・・
そして何事かぁーと昇天するのかなw?
うめついでにライのギアスって額で良いのかな?
それともあれはただ顔が出ないから額でってことにしたのか…
やっぱ顔が出ないからなんじゃないかな。
そんでもし顔が出てたなら、過去に暴走させて国1つ滅ぼすほどなんだしマオや若本皇帝のように両目ギアスなんだと妄想。
ルルは・・・、両目になるほどまでにはまだ至ってないとかなんとかとこれも妄想。
第八話の扱いが難しくて考えがまとまらない……長編に挑戦しようというのが無貌なのか。
>>869 特区日本成立後、ユーフェミアの
「より仲良くなるにはお互いの文化・生活を知る必要があります!」
との発言で黒の騎士団とブリタニアそれぞれのトップと幹部が
同じマンションで暮らす羽目になった
という設定でssを考えてみようとしたが始めから話が全く進まないw
>>870 同じマンションより一軒家の大家族みたいな方がいい気がする
ちゃぶ台囲んでみんなで朝食みたいな
ルームシェアみたいな感じか?
ぜひ
>>870には書いていただきたいw
投下されたなら全力で読ませていただきます
>>871 それ、面白そうですねぇ…
書いてみたいかも。確実にギャグになりそうですが…。
むしろギャグでOK!!
169 名前: 名無したんはエロカワイイ [sage] 投稿日: 2008/05/27(火) 07:49:36 ID:5tknmCHf0
ギアス編・黒の騎士団編・特派編・親衛隊編・純血編・日本解放前線編・学園編・青月編
すべての並行世界の記憶を持ったライがR2に登場
R2世界はライがいなかった世界ってことで。
キャラスレより。
これ見て某消失のライバージョンを妄想したが、間違いなく長編に……
黒の騎士団幹部とブリタニア軍人達が温泉に行くという
電波を受信した。
>>876 さあ、その電波を形にする作業に戻るんだ
>>870 コードギアスのどうでも良い設定の中に
ジェレミアは一戸建てよりマンションが好き。ってのがあるw
意外と庶民派だという監督の言葉だ
>>878 弁当手作りするヴィレッタ先生といい、選民意識丸出しのわりには庶民派だよな、純血派はw
. '´/ヾ/iヽ
、,ノ f!に二i! !ゝ 埋め埋め
爻i!|゚ ヮ゚ノル'
,. ∪ ̄∪ `丶、
,.- Z彡 ミ、 ヽ
/ / --、 , - 、_ L_
/, /,.イ ̄1 l ̄'ト、\ \
//!' /L_ノ / '. ヽ_)、! 、 \
Y:::: | ,ハ___ノ \__ノ| |:\j
'.:::::| l ,. -──く三う──- 、, ! !::::/
\Y_/__ __ Y_/_/_
\_ _j//
j、 \ _,、_ / 、 ̄
!::'. f==≠= '==≠'"´:::::/
\! j\`ー- ,. -一 v 7::::/
j /:::::::\ /⌒´:::::::!
r'/::::::::::::::`ー‐'´:::::::::::::::::::::'、
,ィ! j´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/人 ト、
/:し'- '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,. ´ /:::::\|ノ'.
ト、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,. ´ ,. ´::::::::::::::::::::/
\、:::::::::::::::::::::::,. '´ ,. <::::::::::::::::::::::::::/!
\`ー一 "´_.. ´-r\ `ー── '´ /
`ー─ '´と___人__つ`ー─ '"´
/.:./ .:'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:/}.:.:.:.:.:\
/.:./:/〃.:.://.:.:.:.: ハ.:.:.:.(.:(ノ人.:.:.:.:.\.:`ーイ
/イ/:/::::/.:.:∠_/:.:.:./ノ }.:.:.:人_:> \{.:.:.:.ヽ:<
/ イ/::::::,:'.:./了.:{.::〃<_ ノ:./::::::::::::::::::::}:}.:.:.:.:}.::::}
/イ:::/::::::ハ.:{ -j/j/‐≠-、>}}ト:::::::,,::::::::::_,,斗.:.:.,':::::ハ クロックタワーの如くナイフ一本で襲ってくるロロから
j∨::/l::::Wィ仟云不ミ ´″ 〃=≦::ーくリ.:./::::::j/ ひたすら逃げるSSが読みたいよ!!!
乂:/:/::|::::|〃弋てク _, /:::ィ仟云ミ、`ア:::::::/
ノ//く:::厶入 `¨¨:::::´ 、_弋うク :}}:/::::/ どう考えてもホラーだよ!!!
〃 j/ ∨-ヘ_::`=- l、::::`¨¨`=彡 '´
{〈⌒}_ ′::::::::::::::::/
\__ム ぃ-――=ァ::::::::::::::,.'}
`ヾヘ、 ー一'´::::::::::∠ノ
ヾ|\ :.ー:::::::::::/
l 丶 :::::::::,.イ
| x≧=≦==|ヽ
| ̄ ̄「「 | |「|
| | | .| ll |
/ ,. _ _ / _,. -ー \
.// , `` /-'´ ̄` 、 、 丶
/ / λ=- 、_ ,,. -=ニ::ーイ l, l,
/ .i' /:::::::::::::::::::ヽ、,イ:::;-=::、_:::::| | l,
/ l |彡 '  ̄````゛´´ ゛フ | l
| :| { / / .| {
//l i 'l ハ | \
./ l ハ, - ' ̄  ̄゛`'7 {, ヒ、 \
/ / | _,. -、 ,-- 、\ l, ヽ ` \
_l / ノ ´ _ 人 | ノ l
/ ゝ、 .::/ .イ ,,==ニ 'ニ== 、 | | ν ./ 「ライさん、ずっと一緒ですよ。約束してください」
/ r-‐‐う__,∠´lム_´ ; ソノイ ../
/ | T/ l | | {:`i ' ゝ、イ::::;::/l
l l | _イ l, |/ l;:人 ‐_ー /|::://´ / |
| ..::::::/ ´ヽ:::ヽ_ゝト- |、\ヽ. _ ,. イ|::|::`f_'__, |:. |
ヽ ::::::::::ヘ ヽ、 `´:: ト-ノ:ハ:::::::|> 、 r '´ |:::::|::ヽ::::. |:: |:..
> ‐ ´ハ `i /`ヽ、_:ノ |_::::l::::::\:.. ヽ..:| l:::
,.-‐ ´ l: l / \ `ー‐, 、_ヽ;. ヽ| \
/ , _λ:... 人 `、‐-- 、 ,,...../ `‐i:: : \
l ...:/ /´ ((ソ:::::. / \ \ ` ´ / ノ::::: l
/ / /:\ /: : : : :丶 | \
_ ,,..-''''~ i i: : : : \ / : : : : : : : :`、 | ''''ー- ,,,__
\ ̄ ̄ . . . : : :| L:_:_:_:_ヽ:_\、 /:_:_/:_:_:/_:_:_:_:| | ____/
`"""''''---イ | F======================7 | ''''ー- ,,, __
/ | | | | . . : : : : : : ,,.. /
/ . : :| F三==================三.| | . . \ーー -"
/ . . : : : :| .| x->-,, _,,..-<~、| :|. . . : : : :'''ー- ,,,_
_ /. : : ,,..-'''': : :| |'"イ┘~`iー' `ーイ~) ̄) 7| : : :|: : : : : : : : : : :/
 ̄ ̄ ̄ ./: : : : | .| .ゝ---" 弋____ノ' .| : : :|: :----- '''"~
__ ./: : : : : :/| |、 | ./| : : |-='''~
` ---- ''""''": :| |ヘ ..! .ハ| : : ト---'
 ̄ ̄ ̄.| .├.ゝ, --- ./`/: : :/> 「ライと一緒にいるのは私よ!」
| .|ヽ、> 、.( ) ,<|__/: : /|
| .| \!__> 、 ̄,,.<_ -" /: :/ .|
__ - | .| \ ̄ ` " ,,..-'~/: :/ |_
,-- - ~ | | `i-i- ''"~ /: / .-..,_
/ | | .| | /:/  ̄ - _
/ / / / >‐ ¬⌒´´´´  ̄ `ヽ、 V ハ
. / / , イ { / \ ハ / l、
/ , / | V . -‐──‐‐V } / }ハ
. ′ { / ! l ` ̄ト、 ´ V´`V }
┤ }′ ゝ、」 i レ‐ ,x斗=≠≡く V^v! /-‐´L__
. / / /V Y ' ,ィハ、__ノ:ヽ. { } .イ, -‐‐‐-└ 、
V / / } イ l _ v:::fhイ:::}, l .′ / \
l { { 斗=ミ、 弋i_沙'′,}/ /
{ { 、 ヽ、f;ハ、___;、 廴 , イ
', ヽ \ハ{:::fhj::::}, 、 { / l
', ヽ \ __,{ 弋i_沙' , i′ { 「これからずっと私の事を支えてくださいね、ライ」
ヽ ` ̄ ̄´` <^ ´ _ . ´ ,! ハ
` ̄ ̄ ̄V }>、 ‐ ´ / } ′
ー-、 ノ /‐-‐ト . / ハ / `、
ヽ、_ i ハ、__ } }` ¬、 ──一 '´ / /, / ハ
} ゝ,-‐ァ{/ハ、__ イトv′ 丶 ‐--‐ ´}/ }/ / ,ヘ
| / { V ハ」 \ ヽ‐-‐‐イ /{ ゙V ヽ
| / l ヽ`¨¨¨´ } ヽ、 } {,/ } } \
| / l ヽ /l ` . |′ l ノ \
:::::::::::/ | } }:::::::::::::::::::::// / \ 丶:::::ヽ:::::::::\::::::::::::::::::::::::::::
:::::::く l l /::::::::::::{>x_{ , ィ' ヽ\ ヽ、\:::\:::::::::\::::::::::::::::::::::
:::::::ハ .' .' l:::::::::::/ / ィ======ミ ヽ ヽz ヽ::::::r 、::::::::\::::::::::::::::
::::::::∧ / / /:::> ' ∠_/ ̄ ¨¬- ,ヽ jヽ ヽィ::::ノ jj へ::::::::\::::::::::
::::::::::::|./ { {/´ /¨77 (・) 圷、 }}  ̄´ー ' }ヽ::::::::ヽ::::::
ヽ::::::::} ヽ i / 7/ リ \ ー'r‐}:::::::::::}:::::
{:::::〈ヽ { //ヽ\ / ヽ {´:::::___ノ::::::
`ー、::> ヽ. { { ヽ≠=彡/ }=z、ィ=≠<___人/::::::::::
. \\ V弋 ) 「 ー ' / // ヾ \ ヽ:::::::::
iヽ 丶 ¨ - .」( ___ / / j/ (;) / / ヽ 〉::::::
_____/{:::{\ ヽ /ノ { / __' /ヽ\ }/::::::::
:\ /:::::\ヽ } // , ' -‐ ' 弋 ヽ/ ¨ ーx'::::::::::::::;
ヽ::ヘ V:::::::::::ハ ', / //ァニニニミx {r―< , ― 、 / }\;;;/
' ,:::ハ ヽ::::::::/ } /イ{´ヽ ):}} ヽ―‐'>、__./ /
V:ハ >::::>-' 、 } ∨::::::`ーrr‐'/ / /
V∧/:¨丶 ヽ、 人ィノヾニニム}/ __ ... - ' / /
}/:::::::::::::::::ヽ、 `く-v\ , ィ::':「 , - ' /
./::::::::::::::::::::::::::::::\ \ }ヽ-≦::::::::::ハ { /
フイタ
SS書いてるとライと
某犬の名前の人が稀にごっちゃになるんですが・・orz
文才の無さに泣きそうだ。
妄想で埋め支援
ギアスルートで神根島で再び眠りに付くライ。
その後、最終回で神根島で銃を向け合うルルーシュとスザク、それを見ているカレン。
せっかく眠りについていたのに、侵入者のどたばたで目覚めてしまったライ。
ライを見た瞬間に消されたはずの記憶が蘇るが、三人とも自分ENDの記憶を持って、それまでのいざこざを忘れてライの「所有権」を主張する。
そこへオレンジとC.C.も現れ、さらに混乱する。
ルルーシュ(ブルームーン)
スザク(特派)
カレン(黒の騎士団)
オレンジ(純血派)
C.C.(ギアス)
更になぜか生きているユーフェミアや、コーネリアとノネット、さらわれたはずのナナリーなどが登場し大混乱。
ライはこの状況に呆然としていたが、寒気を感じて後ろを振り向くとナイフを持った謎の少年(ロロ)が笑顔で立っていた。
>>876 今ブリタニア軍人編(親衛隊編)のSS書いてる…
先越されたらどないしよ?!
>>888 設定とか性格が結構似てるしな(一人称も同じ「僕」だし)
そして埋め
>>888 某犬の名前の人もとても優秀な方ですよね
埋めついでに小ネタ。
例のごとく、オペレーター三人娘にも人気のライを想像してみた。
ライ「こちら、ライ。暁、発進する!」
むつき『ライ!しっかりやんなよっ!』
いちじく『ライくん。ファイトファイト!』
綾芽『ライさん…。あの、頑張ってください』
ライ「ああ。みんな、ありがとう」
カレン『むぅ……ほら、ライ!しっかり付いて来なさいよ!!』
発進前から色々大変なライなのでした。
三人娘がよく分からない場合は公式のキャラ紹介を見てね。
埋めついでに妄想
どうしても咲世子さん√が欲しくなってきた
なんとかして電波おりてこないかなぁ
以前ブラックリベリオンの終盤に藤堂の命令で、ライが神楽耶の護衛として中華連邦に渡るってSSを考えた事があるな
元々、神楽耶シナリオのつもりだったけど咲世子シナリオにして書いてみようかしら
__
_,―ヽ / / ̄ ̄ヽ__/i
/三ニニ=\/ニニヽ_/
. |く く ̄ ̄`  ̄ ヽ ニ/
/∴∵━━ ━━ ヽ
|∴∵⊂■⊃ ⊂■⊃ |
|∴::⊂⊃ ┏┓ ⊂⊃ |
┃∵∴..  ̄ .┃.
┛ \∵∴ /.┗
丶∵∴ _ ..... . ′
┃┃
:::::::::┛┗
,. ― .,
, . ´ lヽヘュ : . ` .
/ . /ゞ:;'ゝ. : : . . ヽ
, '. . : . . ` . . : : . . . '、
/ . . . : . . . ',
; : . . . :::i
i . . : . . . ..::::::!
', . : : . ......:::::::/
' 、. :. . : . . . ....::::::; '
ヽ. . . ...:.:.::::/
` .、 ∩ . .∩...:::;:''''´
//゙` . . ー| |
//Λ_Λ | |
| |( ´Д`)// <うるせぇ、オレンジぶつけんぞ!
\ |
| /
/ /
__ | | __
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
:::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::. ,. ― ., ::::::::::::::::::: ..::::: . ..:::::::: . ..::::::::
:::::::::::::::::...... ....::: , . ´ lヽヘュ : . ` . ::::。::::::::::::::::: ゜.::::::::::::
:. .:::::。:::........ / . /ゞ:;'ゝ. : : . . ヽ ::::::::::::::。::::::::::: . . . ..
:::::::::.....:☆彡 , '. . : . . ` . . : : . . . '、 ::::::::::゜:::::::::: ...:
:::::::::::::::: :: / . . . : . . . ', :::::::::.... .... .. .::::::::
::::::...゜ . .::::i : . . . :::i ... . .::::::::::::......
. . . ..: :::: i . . : . . . ..::::::! :.... .... .. .:.... .... ..
. .:::::::::::::::: ', . : : . ......:::::::/ :.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... ... ' 、. :. . : . . . ....::::::; ' :.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ... .ヽ. . . ...:.:.::::/ :.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .` .、 . ....:::;:''''´ :.... .... .. .:.... .... .. :.... ....
` ー :.... .... .. .:.... .... .. :.... .... .. .:.... ....
... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ無茶しやがって… ..........
.... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 900はもらったよ !!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄_
_ - ─ - - 、 , '´::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
. / ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. / / { ヽ ヽ ', ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::',
/ / .{ヽ \ ヽ } ト ! .} //::::l:::::::/:::::;/::/::::;ヘ:::::::|:::::::::::::}
l l \\{ヽ .} ./ :/ィ/ ./ .//::::::l:::::;ヘ/, '/:/::/ |:::::l:::::::::::::{
| ,'| .l ___,. ヽ|/ 、__ .ィ/ / /|::::::l/:./ 、// リ:/:::::::::::::l
| | |(ヒ_] ヒ_ソ| イ |ハ::|:::l (ヒ_] / ヒ_ン )/:::::::/`i;':|
| ! |''" ,___, "'| | l' |l:::! ,___, " /;::::::;'_.'´ハ
| | | ヽ _ン 人 | l;' ', ヽ _ン /:://:::/
| | |>,、 ____, ,.イ | ヽ _______ ,. /' .ィ:/!/
>>894 //: : : /: : : :/,: : : : : : : : ,: : : /: : : : : : : : : : ::``ー-,‐
//: : : :/: : : :/ /: : : : : : : /__/: : : : : : : : : : : : : <
∠-/: : : :/ : : : / /:/: :、-‐= ̄__ ノ: :|: : : | : : : : : : : : ヽ
/|: : : /: /: :/ /| |: : : :了 ̄ // /}: 人: : :| : : : : 、: : \|
//|: ://|: :/|/ {|: : : :/ |: :/ / ///| : |\{: : : : : `丶、\
l| |: |: :{ |/冫==|: : /___|/-/ノ≠ニ弌: :`: : : :|_: : : : l`ーヽ
ヽ{| ||: : |{ 仁ヽ|: /  ̄`__..-=≠ヽ. |: : : : : / |: : : /
`ヽ\ ',└┴lヾ ´_{‐-'::::} ミ |: : : :ノ } l: : /
`、| /  ̄`¨ ̄ /: :/ /:/ サイコロで手に入れた結果に
`、ヽ. /-‐'´∠´: : / 価値はないというのに!
ヽ `_ ノ / /レ
\ `二‐ 、 , ' '/ノ}
\ _ - ィ戈 彳
___ -‐== ̄r≧≦二_-─=彡冖 : : ト、
/ :/: : : : : : : : : : |: : : : : : :| | ̄∧: : : : : : :l: : ヽ
. /: : /: : : : : : : : : : : : :V: : : : : :| |.,-ヘ/‐、: : : /: : : :`丶
/: : /: : : : : : : : : : : : :/ V : : : : | /⌒)乢⌒:/: : : : : : : : : \
|: :/: : : : : : : : : : : : : { {: :V: : : : | |: : :{山}'´: : : : : : : : : : : : : : \
|: :|: : : : : : : : : : : : : :// ‐- -//-‐´)(: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
ヽ |: : : : |\ : : : : : //: : : : : : l l: : : : :于: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
. | |: : : : ||: : \: : //: : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
\\:::::::::::::::\ヽ
_ -----、 \\::::::::::::::::\
// / `ヽ、 \\::::::::::::::
/フ/ ., ' }::\ \ヽ::::::::::::
/:::::/{ / l:::::::ヽ、 | }::::::::::::
//::::::::l l f /:::/::::イ | |::::::::::: 残りはこのゼロが埋めきった!
. //::::::::::l { |ヽ /::://:::::{ | |:::::::::::
. //::::::::::::l ! l、::\ /::::/ノ::r-‐イ } |:::::::::::
l/::::::::::::::| | !ヽ::::`ー―r―´::r‐ニ-´:::::::::::::/ / /::::::::::
|{:::::::::::::::l l 、」:::::ヾー┐::::::::::::::} 「:::::::::::::::::ノ / /::::::::::::
ll::::::::::::::::〉l \:::::::::l {:::::::::::::://:::::::::::::// --//::::::::::::::
ヾ::::::::::::::ヽヽ \_-、:\:::::/::::::::,.‐:´:∠-−´.//::::::::::::::::::/
\::::::::::::ヽヽ ヾ:ヽ、::::::::::::::ノr、::::/ //:::::::::::::::::::/
\::::::::\ヾー―――−>- ゝイ7´ ∧ミ-ニ ´- ´:::::::::::_ -―<―
` ヽ、:::\\ rイ .i { / { ゝニ‐"-=ニ‐" -― ̄:::>
ヽー、 \::\\ / / | Lム-ニニ´/::::::::::::/::: /::::/:::::
ヽ ゝニニゝ- \ニニムト=ニニ‐::::::::_::/::::::::::::::::::_/./::::::/:::::::::::
-} |\ゞ^―――― ´:::::::::::::/ヘ ヽー―‐  ̄ _/:::::::::/::::::::::::::
/´:::::::| |::::\\::::::::::::::::::::::::::::://:::`ヽ――  ̄:::::::::::::::::/::::::::::::::::::
,、
'´ }
!_ {,
/ |
ヽ. |
',/::|
l:::::::|
|::::::レ/
|:::::|:/ r‐^‐、 、
|::::(. {l l} } )
|::::ヽヽ=''-‐' /
}::::::ト┴┴''´
/ |:::::|: : : : : `ー-ァ
/ |::::::l: : : : : : : /
/ .|:::::::ヽ: : : : : \
/ l:::::::::::\: : : : :\
/ |:::::::::::::::l\: : : :.\
/ .l::::::::::::::::l |\: : : :\
/ .|::::::::_:::::::|. |:::::l\: : :\
/ .|:::::::| |::::::| l::::::|_ \: :.\
/ |:::::::l l::::: | |゙ ̄ | \: :\
,/ |:::::::!l::::: | | _,! \: :\
/l .l:::::::ll:::::::!└‐'´| \: \
/,! l:::::::|::::::|ヽ } l \: \
/.| /.l::::::|:::::| `{ / \.: \
/:.| / |:::::l:::::| ゙ \
/: :| / .|:::::l:::::l \
/: : | / .|:::::l:::::| \
/ / / \ .\ ヽ
N ./ / \ ハ V|
| ヽ / / V i / |
.| Y i V Y i
| | | .|
__.| | | |
 ̄ |. 、 | | / i───
V ヽ | | / /
ヽ ヽ ヽ /. / /
ヽ ヽ \ / / /
ヽ ヽ\ `ー、__ _/ .// /
ヽ \\_  ̄ ̄ _// /
\  ̄フ > ヽ、 ̄ /
\ ヽ\ // /
,-─iヽ `ヽ / ,-/ヽ、 //
\ ヽ ヽj_ `ー 、_, -‐ レ ノ //
\\ /く Y ̄iン‐、__,へ/⌒ヽ/ ト //
\\ ∧ `ー、/ i/ | V-‐' ゝ //
\\,-‐ヘ ヽ / ! | ヽ,-‐'ヽ //
> \\ `ーニ/ ノ V´ク /
/ / / \ .\ ヽ
N ./ / \ ハ V|
| ヽ / / V i / |
.| Y i V Y i
| | | .|
__.| | | |
 ̄ |. 、 | | / i───
V ヽ | __∠|| / /
ヽ ヽ ヽ _,-‐壬,ィ<ヽリ/ /
ヽ ヽ \ |//弋ノ_ノ /ノ/ /
ヽ ヽ\ `ー、__ .|ー、__...,イ´// /
ヽ \\_  ̄ ̄ ̄ _// /
\  ̄フ > ヽ、 ̄ /
\ ヽ\ // /
,-─iヽ `ヽ / ,-/ヽ、 //
\ ヽ ヽj_ `ー 、_, -‐ レ ノ //
\\ /く Y ̄iン‐、__,へ/⌒ヽ/ ト //
\\ ∧ `ー、/ i/ | V-‐' ゝ //
\\,-‐ヘ ヽ / ! | ヽ,-‐'ヽ //
> \\ `ーニ/ ノ V´ク /
_k‐ ̄
ィ ̄ .| ヽ
-  ̄ | | ヽ
_ -─  ̄ | |_ ヽ
__ -──フ ̄ _ -─ ニ-| | \
-─  ̄/ / __ -‐二 -─  ̄ | | \
/ /-─ 二-─  ̄ | |
/ ∠-─  ̄ _> |‐  ̄ ̄ \
/ / __ -── ̄_ -ヘ├'´ ̄`ヽ
/ _ --──  ̄ ̄ ̄__ -─,ァ T ̄| ヽ| //
/=_フ"_ -┬‐┬ <ヽ、 ,r‐.、, -/ | | | /
/-‐'´ | | ヽ, ヽ::::::/,/ | | |
" i ヽ / < > 〉 / / |
ヽ ヽ \ / / /
\ \ `ー __~___/ / /
` 、 ヽ / /
`ー- _` ー──'_ -=千─
 ̄ ̄ ̄  ̄
_ -‐' ヽ | __ -ヽ
_ -─  ̄ __ -─ヘ キニ-─  ̄ヽ
___, -─── フ ̄ , -─ニ -──  ̄ ̄ヽヽ
/ / /_ - ニ 三-ニ-──────---ヽ├- 、_
/ /二-‐_ニ-‐" ___ ` ヽ ヽ \ ̄
_, -ァ / ̄_ -‐" ,-‐ ヽ、 `\、 \
-‐ァ /_ニ-‐´ /、, -‐  ̄ ‐- ヽ 冫 /
/ /,.ァ/ / >、\ >イ ヽ / /
./ /" / / / \\ // ヽ ヽ / /
/ /. | .| \ヾ::::ソ/ | | /
/ | .| /〈 〉ヽ .| |
- 、 | ヽ \`´/ / /
ヽ ヽ ヽ `´ / / /
`ヽ、 \ `ー _ -' / / ,
`ー 、 `ー __ -‐' , -‐'/" ̄
`ー- ____ -─  ̄ _
_ -─  ̄
__ -─  ̄
\::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::/
\:::::::::ヽ /::::::::::::::::::/ ,
, ヽ:::::::::ヽ /:::::::::::::::/ , ,....イ´::::〉
\\、 ヽ::::::::ヽ /::::::::::::/ ,...ィイ´ll、_::::<´
\::`lへ,,‐-,、_ ヾ::::::::l ,、 /::::::::::/ , -‐´´ ll | /l `>'
/ノll ll ll ``‐-、 ヾ::::::l ,、 ,へ ll\ /::::::::/, -´ , -┴ ┴'
`´ └┴┴、_ ``‐-、 ヾ:::V::ll /´T`\ll:::::::〉/:::::/´´ _, -‐ ´
 ̄``‐-、_ ``‐-、ヾ::::::::ゝ\ l //::::/::::/ _, -‐´
``‐、 ヾ::::::、:ヾ⊂ノノ:/:::/´‐´
`` \::\::........:::::::イ ´
l``┐ィ ´´ /
l lll /
| lll l これからも全力でSSを投下せよ!!!
l lll l
/ lll /
/ 川 /
/ ノヘヽ へ
/ // ヽヽ | \
_ -┤// ヽl l \
, -‐ ´ |l l ∩ ll | ヽ、