らき☆すた　陵桜学園　桜藤祭　42日目

682 名前：学生さんは名前がない[sage] 投稿日：2008/05/01(木) 16:52:38 0
（　´∀｀）つhttp://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d363022.jpg

いよいよGW。
今日から待ちに待ったこなたたちと温泉旅行だ。
2ヶ月前こなたに聞かされこの日だけを楽しみにしてきた。

当日集合場所に行ったら既に三人がいた。
『おーいもう来ていたのか』と、近寄ろうとした時だった。

「ほんと折角のB組旅行なのにお姉ちゃん付いて来ちゃってごめんねー。」
「何故クラス違うのに来たがるんでしょう。空気読んで頂きたいですね。」
「悪いのは私だよ。うっかり喋っちゃったからねぇ。まぁ大学で相変わらず友達出来ないみたいだから今日は我慢しようよ。」

(えっ? 何??　みんな何言ってるの? 冗談だよね?)

「わたしお姉ちゃんと一緒に温泉なんか入りたくないよー。」
「あら、私だってご一緒したくないですね。」
「じゃあアレだけ後で入ってもらおうよw」
「あははは。」

耐えられなくなった私は三人に顔を見せずにそのまま来た道を戻った。
私、大学の皆からだけじゃなくあいつらからも要らない人間だったんだ・・・。

部屋に帰りカバンの中の衣類をタンスに戻そうとチャックを開ける。
「あんなに・・・楽しみにしてたのに・・・」
「あんなに仲良かったはずなのに・・・」
一つ一つ取り出す度に涙の量が多くなっていった。

692 名前：学生さんは名前がない[sage] 投稿日：2008/05/01(木) 19:20:34 0
>>682

「・・・つかさ、ナイスタイミングだったよ。ばっちり聞こえたみたい。コソコソ引き返していったよ」
「なんとか上手くいったね。良かった良かった」
「あの人、空気読めなくても、プライドだけはムダに高いですからね。ここまで言えば来れないでしょう」
「つかさ、みゆきさん、フォローありがとね」

699 名前：学生さんは名前がない[sage] 投稿日：2008/05/01(木) 23:00:13 0
>>692

端から見ると、ずいぶんと酷いことをしているように見えるかもしれないけど、高校時代、私は
かがみから散々、精神的な暴力を受けてきた。今、こんなことになるのは、まさに因果応報なのだ。
だいたいさ、あのつかさの双子のお姉ちゃんだっていうから、なごみ系が2人揃っているのかと
思うじゃないさ。
それがまあ、妹とは似ても似つかないKY・・・本人には悪気はないみたいだけど、だからこそタチが
悪いんだよね。
ま、知り合っちゃったからには、気が合わないからハブにするってわけにもいかないしね。仲介者の
つかさの立場ってのもあるからね。
・・・思えばかがみには散々、中傷まがいの言葉をかけられたっけ。

「リアルもバーチャルも閉じこもりかよ！」
「そんなことより、社交性ゼロのあんたの方が心配だ！」
「ゲームでしか恋愛したことないヤツに言われたくないわよ！」

ホント、寂しい人だよね。自分より立場が「下」だと思える人を貶して、それで自分の精神の安定を図るタイプ。
そして極め付けが・・・

「アンタ、私たち以外に、リアルな友達つくったことがあるの?」

こういうことを仮にも「友達」に言えるって、どういう神経してんだろ。
これ聞いたとき、みゆきさんやつかさの顔色が変わった事、やっぱりかがみは気づいてなかったんだろうね。
後でつかさやみゆきさんから、「あれは私たちがたしなめるべきでしたね。ごめんなさい」って謝られちゃって恐縮恐縮。
私、こう見えてもさ、かがみとの付き合いでかなりストレス溜まっていたんだよね。かがみのこと「ツンデレ」ってからかって
いたけど、ネタにでもして茶化さなきゃ、まともに向き合ってたら神経持たなかったよ・・・

705 名前： 学生さんは名前がない [sage] 投稿日： 2008/05/01(木) 23:21:04 0
>>699

お姉ちゃんの存在を「ウザい」って思い始めたのっていつからかな?
だいたい、双子だから姉も妹もない、なんて言う割には、事あるごとにお姉さん面するんだから、
ダブルスタンダードだよね。ま、そんなお姉ちゃんをちゃっかり利用してる私も私か。
「姉だから、いつもつかさの一歩先を行ってなきゃならない」なんて、私よりお勉強や運動が出来なかったら、
お姉ちゃんの存在価値ってないのかな。ホント、つまんない見栄だよね。

いつかこなちゃんが、「つかさに彼氏が出来ないのは、怖いお姉ちゃんがガードしてるからじゃないか」
なんて言ってたけど、うん、それ事実だから。
中学生の時だって、何回か男の子に告白されたことあったんだよ。でも、そういう時、どこで聞きつけるのか、
必ずお姉ちゃんが口を挟んできたんだ。
「つかさ、男ってのはいやらしいことばっかり考えてるのよ。ホイホイ付き合ったりしたら、何されるか分からないわよ
つかさは大人しいから、何言っても言うこと聞くって思われてるの。そいつには私の方から釘刺しといてあげるから」
こんなことが何回かあって、いつしか私は、「怖い双子の姉付きの子」ってことで、告白されることがなくなっちゃった。
こなちゃん、時々鋭いよね。
中学のときの成績から考えたら、多分、高校は別になるのが普通だったんだけど、いつまでもお姉ちゃんに「下」に
見られるのがイヤで、頑張って勉強して、お姉ちゃんと同じ陵桜学園に入った。私の合格を知ったとき、お姉ちゃんは
言葉の上では一応喜んでくれたけど、本心は「つかさのくせに・・・」って思ってたこと、私気づいてたから。

高校に入っても、お姉ちゃんはなにくれと私の世話を焼きたがって、中学のときから付き合ってくれていて、陵桜でも
同じクラスになった峰岸さんや日下部さんをないがしろにしてた。
人付き合いを大切にしない人だよね。こなちゃんのこと、どうこう言える立場じゃないよ。

もうお姉ちゃんに付き纏われるのは私、こりごりだよ。

714 ：学生さんは名前がない：2008/05/01(木) 23:33:42 0
>>705

かがみさんとは1年生のとき、学級委員繋がりという事で知り合いになったのですけど、正直、
第一印象で「私とはウマが合わないタイプ」だと思いました。
でも、第一印象で人を安易に判断して、嫌ったり避けたりするのは良くないことだと自分を戒めたのです。

・・・ですが、私の第一印象は、結局高校を卒業するまで覆されることはありませんでした。
泉さんや、妹のつかささんに対する心無い発言に、何度も胸を痛めたことがあります。あまりの言い方に、
かがみさんに意見しようか、と思ったことも何度かありますけど、泉さんやつかささんから、「かがみ(お姉ちゃん)は、
人の忠告を素直に聞くタイプじゃないし、根に持つから止めた方がいい」と言われまして、不本意ながら
思いとどまりました。
「優等生」の私に対しては、いくぶん遠慮かコンプレックスがあったのでしょう。口調こそ意識して、砕けた感じで
話しかけてはきましたけど、まったく親しみや親愛の情は感じられませんでした。
屈託のないつかささんや、一見すると「みゆきさん」という他人行儀な呼び方をしていても、実はそれは
敬愛の表れで、私のおっちょこちょいな所も、私の個性だと認めて付き合ってくれる泉さんとお話している
方がよっぽど楽しかったです。ごめんなさい。

人に対してネガティブな感情を持ってしまう、というのは、とても心苦しいことです。
でも世の中には、どうやったってウマの合わない、最後まで本心で付き合えない人ってのは、確かに存在するんです。
ごめんなさい。

>>714

「・・・まあ、かがみが大学に入って孤立するってのは、これまでのこと考えると必然だよね」
「かがみさんもこれを機に、自分のあり方を見直されるといいんですけどね」
「うん、それ無理♪」

高校を卒業したら、かがみとの付き合いは絶とう、というのが私たち3人の共通意見だった。
おそらくかがみは、今回、自分がこんな仕打ちを受けた理由にも、気づいていないに違いない。
きっと今頃、泣きながら、旅装を解いているだろうか?


…結局、私たちとかがみの間には、「友情」と呼べるものは、何一つ育たなかったんだね。
さよなら、かがみ。

完

ﾃｺｷ!まで読んだ

これは素晴らしい小説だ
キモ紫ざまぁｗ