1 :
名無しくん、、、好きです。。。:
2 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/27(日) 02:58:38 ID:ZGvv2B3j
今二週目なんですけど
これ一週目と違うけど
毎周ごとに○○編みたいにストーリーかわるんですか?
じゃぁらきメモでつかさクリアしても二週目でもクリアしないとだめってこと?
とりあえず神がいれば…みさおアフターが見てみたいものだ。
6 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/27(日) 20:01:28 ID:DBIl1PLr
>>2二週目でも三週目でも全く同じ。だから、先に進めたほうが良い。
546 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 21:45:00 ID:3et714CN
最後らへんだと
みんななんとなく主人公を覚えている状態から始まるけど
主人公への恋心はやっぱり忘れらているんだよね…
もし全員それを覚えていたら最低の主人公ができあがるきが
549 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 21:49:11 ID:f1uCRMoj
>>546 ばかだな、覚えてるからこそらきメモの急展開が成り立つんじゃないか。
560 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2008/01/27(日) 21:57:44 ID:vS06/zyh
>>549 ところが全員ある程度の記憶があったりすると・・・いきなり主人公の取り合いが始まったりとかする可能性があるわけで。
その頃には学園祭の準備も予行演習も今までの行動の成功・失敗例も全部把握済みで、
初日は普通に主人公と初対面を掛けた勝負に(密かに)なってそうだけど。
あと、ループを利用した記憶持ち越しを前提とする場合、
・記憶はいくらか残るが、なぜか重大フラグだけは持ち越されない。
・記録は一切残らない。
・その他物理的な変化はすべて元に戻る。
さらにループを重ねすぎると、
・記憶が鮮明になっていく。
・副作用として感情の記憶も持ち越されるようになり、二股など掛けていた日には・・・
9 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/28(月) 15:57:33 ID:Gg8rf02R
お願いだからクソスレこれ以上作るの止めてください
お前みたいなやつのせいで本来のファンが泣いています
ループについてはかがみが自虐してたじゃないか
>>9みたいなのはウザいし一言余計なアホだが、この板にSSスレって立てていいのか?
12 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/28(月) 17:36:37 ID:XBO0ywde
特に指定が無かったから、良いはず。
スレッド一覧にもたくさんあったし
何回もループして記憶が鮮明になって主人公争奪戦みたいなお約束ドタバタ劇を見たい
名前はどうなる?
〇〇
寸止めループは正直不完全燃焼だったからこういう補完スレができたのは嬉しいな。
職人さん、もしもいたら任せたぞ!
>16
もうゲームのSSあるんだ・・・
しかしウィキでゲームSSだけ探すの難しいな。
ゲームでまとめてくれればいいのに
SSだと主人公の名前が問題だな
○○とかが無難だけど少し萎える
ゲームでは自分の名前入れるのアレだから主人公にしてた
ゲームじゃなくてただの厨二病シリーズだろJK
22 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:54:32 ID:MWIYF8AM
つかさAFTERofらきメモ (長編)
主人公の名前はDQのSSみたいに適当の名前を付けたいと思います。
神崎 龍次(かんざき りゅうじ)とにでもしておきます。
あれから一週間が過ぎていた・・・・
正直、もう一回皆と一緒に劇をやりたかった。
残り短い陵桜での生活の思い出をもっと残したいからである。
・・・今思えば、何故こんな時期に転校などしてきたのだろう?
そんな事を考えながら、俺は校庭の木の下で読書をしている。
俺にしては珍しく普通の本を読んでいた。
先日、みゆきさんが勧めてくれた本なのだが実におもしろい。
『パラレルワールド』という題名の本で、結構難しい事が書いてある
小説というより、論説文に近い。
龍次「パラレルワールドか・・・」
そう呟いて、色々な例を考えてみた。
23 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:55:18 ID:MWIYF8AM
・・・・もしかしたら、俺の居ない陵桜学園の文化祭では劇ではなく、ダンスをやっていただろう・・・それも一年三年で。
龍次「・・・アホか俺は?」
もっとまともな事を考えよう。
・・・・きっと、もうひとつの世界では桜藤際の時にUFOが陵桜に墜落したのだろう。
そして、無限に時間のループを・・・・
龍次「・・・もうやめよう。これ以上考えたら本当の馬鹿になる」
そう言って立ち上がった時だった。
24 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:56:25 ID:MWIYF8AM
ゴン!!
何かにぶつかった・・・いや、誰かにぶつかった。
つかさ「うう〜、痛い・・・」
それは、俺の彼女であるつかささんだった。
転校した時に、初めて会話した人でもある。
それは数日間前の事だったのだが、俺達は付き合っている。
龍次「ご、ごめん!!大丈夫!?」
自分で言っておきながら思うのだが、大丈夫なはずが無い。
結構、凄い音がしたし・・・
つかさ「う、うん・・大丈夫」
そんな涙目で言われても説得力が無いですよ、つかささん。
龍次「大丈夫じゃないよ!タンコブが出来てるじゃないか」
つかさ「で、でも本当に大丈夫だし、それに悪いのは私だし」
俺は少しため息をついた。
つかささんは俺に心配を掛けたくないのだろう。
25 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:57:31 ID:MWIYF8AM
だけど、俺がそれを放っておける筈がなかった。
龍次「つかささん・・・俺達恋人同士でしょ?本当の事を言って欲しいな・・・」
つかさ「・・少し痛いかも」
龍次「じゃあ、ちょっとだけじっとしていて」
そう言って、俺はポケットから薬を出した。
俺は普段から薬や絆創膏を持ち歩いている。
理由は特に無い。
強いて言うならば、つかささんが少しドジだからである。
しかし、いくらドジだからと言っても、そんなにしょっちゅう怪我してる訳でもない。
単に俺が心配性なだけである。
恥ずかしい言い方をすれば、俺がそれほどつかささんを大事に思っているということだ。
俺は蓋を開け、薬指に液状の薬を付けて、つかささんの額に塗ってあげた。
26 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:58:21 ID:MWIYF8AM
つかさ「あ、ありがとう」
下を向きながら、涙目で赤くなるつかささんは可愛かった。
俺は手を動かしながらつかささんに話しかけた。
龍次「・・・もしかして、もう自習時間が終わりそうなの?」
つかさ「うん、あと十分で終わるよ」
俺は、授業を抜け出して読書をしているわけではない。
自習時間だから、教室を抜け出して木の下で読書をしているのだ
自習時間なので教室はうるさい。
だから、多少寒いけど外で本を読んでいたのだ。
おそらく、もうすぐ自習時間が終わるのであろう。
つかささんはそれを教えに来てくれたのかもしれない・・・
27 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:58:51 ID:MWIYF8AM
龍次「・・・でも、なんで声を掛けなかったの?そうすればぶつからなかったのに」
つかさ「えーと・・それは・・」
・・・何か視線が泳いでる。
恐らくこっちに気づかれない様に近づいて、びっくりさせようとでもしたんだろう。
それで失敗して衝突か・・・
実につかささんらしい。
「キーン、コーン」
どうやら自習時間が終わったようだ。
つかさ「チャ、チャイムが鳴ったから早く教室に行こう。次の授業の担任は黒井先生だし遅れたら大変だよ」
確かに遅れたら死亡フラグが立つ・・・遅れる訳には行かない。
それをわざわざ伝えに来てくれたのだ。
問い詰めるのはやめといてあげよう。
俺はつかささんと一緒に教室へ戻った。
28 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/29(火) 00:59:20 ID:MWIYF8AM
結果は遅刻。
どうやらあのチャイムは授業が始まった時の合図らしい。
本に夢中で気付かなかったのだろう。
俺もつかささんをドジなんて言える立場じゃないな・・・
俺達は次の休み時間に説教された。
つかささんには本当に悪い事をしてしまったなあ・・・
放課後にお詫びをしないと・・・
俺を放課後の為のデート・・もといお詫びの計画を立てた。
全ては放課後の為に・・・・
続き期待してます。
30 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/30(水) 00:03:19 ID:Wm4PdGAL
>>28の続き「キーンコーン」
ふう・・・やっと昼飯か。
俺は机に肘を置き、頬杖をしながら計画を立て始めた。
(しかし、どういう風に誘えばよいのだろう・・・)
『お詫びがしたいから どっかに寄ってかない?』
と言ったところで、
『別にいいよ、気にしてないから』
と笑顔で言われてしまうのがオチだ。
・・・やはり本音に任せて
『デートに行かない?』
とでも言ってみようかな?
・・・そうしてみようかな?
31 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/30(水) 00:04:19 ID:MWIYF8AM
よく考えてみれば、俺達は付き合ってから一週間が過ぎてるのだが、一回もデートをしていない。
・・・よし!今日は短縮だから昼で終わるはず!
ならば取るべき道はただ一つだ!
今日はつかささんをデートに誘う!!
決定だ!
こなた「という様な事を物語ってるような表情だね。これは・・・」
龍次「!?!?!?!?!?」
かがみ「どう見ても図星って顔よね、これは・・・・」
俺の目の前には、からかう様な笑みで俺を見ているこなたさんとかがみさん。
苦笑しているみゆきさん。
顔を真っ赤にしているつかささんがいた。
32 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/30(水) 00:05:22 ID:Wm4PdGAL
龍次「な、何を言ってるのかな?き、君達は?」
みゆき「声が裏返ってますよ?」
頼むから状況を悪くするようなことを言わないでくださいよ。
ていうか、クラスメイトの10割(つまり全員)
こなた「もう、声に出してるのと大して変わらないぐらいだったよ」
かがみ「しかも、見てるこっちが恥ずかしいぐらいだし」
こなた「これはもう、つかさに返答を聞くしかないんじゃないのかな?」
かがみ「つかさ、答えなさい。あんたに黙秘権は皆無よ」
神様・・この二人は鬼です。
そして、他人事のようにこの状況を笑いながら見ている眼鏡の女性は魔王です。
33 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/30(水) 00:06:12 ID:Wm4PdGAL
つかさ「・・・・うん・・いいよ」
こなた「・・・・・・・・・・・」
かがみ「・・・・・・・・・・・・・」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
クラスメイト「・・・・・・・・・・・・・・・」
こなた「うわぁ・・・本当に言っちゃったよ・・・この公衆の面前で」
かがみ「・・・まさか本当に言うとは思わなかった」
みゆき「そうですね・・せめて人目の無いところで返答するかと思いました」
こなた「・・・こうなっちゃったら私達の取るべき行動は一つしか無いよね・・・」
かがみ「そうね・・・」
みゆき「そうですね・・・」
こなた「というわけで昼御飯は二人っきりでゆっくり楽しみたまえ!!」
こなたさんが良く分からないポーズと言葉遣いを残して教室を去ってった。
残りの二人も・・・・
34 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/30(水) 00:07:37 ID:Wm4PdGAL
龍次「・・・・・」
つかさ「・・・・・」
気まずい空気が流れている。
だが、クラスメイトも空気を読んでくれたのか、自分達の行動を再開しはじめていた。
実にありがたい。
しかし・・・無茶苦茶恥ずかしい。
例え周りが見て無くても。
・・・ええい!!ここは男の見せ所!!(でもない)
ちゃんと言うんだ!!
龍次「つ、つかささん」
つかさ「は、はい!」
何故に敬語?
龍次「昼飯食べに行かない?・・・・校庭の木の下で・・・」
つかさ「う、うん・・」
俺達はお互い顔を赤くしながら教室を後にした。
禿乙
禿乙
だが板違いだと思うよ。
いくらギャルゲーのだからってギャルゲー板でするスレではないね
エロパロ板かな?
あそこエロ書くのが必須みたいな空気だから、性描写抜きのSS書くのには向いてないよ
あっちはほとんど百合だな。
書いた物の出来さえ良ければエロなしSSでも、>16の男とヤるSSでも受け入れてもらえるよ。
ただし、書きながら投下とか、らき☆すたキャラと作者=オリキャラがHするだけだったりする痛いSSだと叩かれる。
テキスト形式でまとめて投下しないと2chでSS投下は叩かれる
というかこの板ローカルルールはっきりとしてないことが少なくないような気がする
攻略スレも本スレもこの板では一応同居できるし
過疎な隔離板だからね。
他の板でつま弾きにされるギャルゲ関連スレの溜まり場(もっと悪く言えば掃き溜め)だし。
主人公にデフォ名がないってのが辛いな
下手な名前だと作者=主人公みたいで嫌がる人も多いだろう
かといって空欄にすると冷めるし代名詞で通せるキャラもごく一部
協議して「スレ内でのみ通用する便宜的デフォネーム」を決めておいたらどうだろうか?
主人公は普通に伊藤誠でいいだろ
ニコ動でもそれがデフォだし
俺の主人公、説明書の中のゲーム画面からとって「角川コンプ」
デフォルトネームがないのはきびしいな。
47 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/01/31(木) 23:08:41 ID:QsK73ihz
いろんなエロゲの主人公の名前を1文字ずつ合体させる。
もういっそ主人 公でいいんじゃない?
あんまり厨設定だと確かにアレだが、作者=主人公って過剰反応しちゃう奴はお子様
それはそうと名前がシロウなら、劇の時こなたに名前で呼んで貰えるぞ
>>49 某サイトのときメモSSの主人公がまさにそれだったな、懐かしい…
しかしらき☆すただと名前の読みが「こう」だった場合もろかぶりだぞ。
ここでキング・オブ・主人公のヒロユキにし
いや冗談だ…
53 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/01(金) 14:18:04 ID:kb8jZI15
伊藤m(ry
とりあえず書いたけど、専用うpロダとかあるん?
txt形式のもんで1レスにまとめたほうがいいよね?
>>39 あっちは百合原理主義の溜り場みたいな感じだからな。
vipにも一応スレはある
名前をキョンにしたらこなたがハルヒコスになったりとかあったらな…
>>54 よくわかんないけど
どのような形であれ、期待してます
見栄え良く纏めやすければなんレスだって委員じゃないか?
SSスレ基本みたく名題品書き等読みやすけれヴぁ
某キャラ個別みたいに畑違いだと因縁吹っ掛けて潰そうとする輩も居ないだろうしな?
59 :
54:2008/02/01(金) 18:35:41 ID:5v9eHXAe
分かった、まだSS書きも少ないみたいだしとりあえず直接投下の方向でいくよ
スレ投下は初めてなんで空行とか意見あったらよろしくお願いします
名前はスレの代表名決まるまでは仮名ってことで傍にあったDVDの出演者から
以下SS投下
その日は日曜日を名乗るに相応しい、実に清々しい快晴だった。
日曜日からしたらとんでもない言われようかもしれないが、やっぱり日曜日と自負するからには気持ち良い一日を提供して欲しいものだ。そういう意味では、今日の日曜日はとても空気が読めている。
なんて、そんなどうでもいいことを考えながら、俺は雲ひとつない青空を見上げてゆったりと歩いていた。
「風が気持ちいいな。寒いってわけでもなし、かといって暑いというわけでもなし」
まあ、本音を言えば11月の空の下、やっぱり春のような気候と言うにはいささか無理があるのだが、そこは気分と演技力でカバーというものだ。待ちに待った今日という一日を、そんな暗澹な気分で迎えたくないし。
「さて、と」
時間も良い頃合だ。そろそろ向かっても大丈夫だろう。
朝から何度も鏡の前でチェックした、精一杯の外行きの格好を見回して最後の確認を済ませた後、もう一度空を見上げてみる。
空は、同じような色で、けれどもゆっくりと時間の経過を表していた。
決して止まることのない、ましてや戻ることもない、それが正しい世界の在り方だ。
「……信じられないよなあ」
独りごちながら、思わず頬を緩めてしまう。
つい最近自分が体験した不思議な出来事。
そこでは、同じ空が幾度も巡り、同じ風が何度も吹いていたのだという。
やはり冷静に考えてみれば、にわかには信じられないような事件だった。
だったらあの出来事は、全て夢だったのだろうか?
俺達が体験し、乗り越え、そして別れた、あの繰り返す時間の日々は。
そう考えた方がよっぽど現実的だろう。
だけどそれが現実でないことを、俺は知っている。
だって、あの数えきれないほどに繰り返した数多の時間の中で。
俺は、俺達は、確かに惹かれあい、そして恋をしたんだから。
失った時間と、別れた友達はもういないけれど。
あの時間の中で培った俺達の絆は、確かな現実として、今でも世界に存在していた。
石段を登りきると、視界が開けた場所に出た。どうやら道は間違っていなかったようだ。
「話には聞いていたけど……結構大きいなあ」
思わず周りをきょろきょろと見渡しながら、感嘆の息を漏らす。
家が神社とは聞いていたけど、こんなに本格的だとは思わなかった。
けど時間的にはもうすぐお昼時だというのに、人がまったく見当たらないのはどういうワケだろうか。
まあ神社だからしょうがないか。……流行ってないわけじゃないんだろう、きっと。うん。
「境内も立派なもんだし……お正月には賑わうんだろうな」
大体、神社ってどうやって生計しているんだろう。やっぱりおみくじとか御守りとかでかな?
それにしては、売り場に誰もいないようだし……。
「……もしかして」
俺は目についた御守り売り場の小屋にそっと近づいてみた。
遠目では人の姿を確認できなかった売り場を、ひょいと覗き込んでみる。
「うわ、やっぱり」
予感的中。というか予想通り。
丁度隠れて見えなかったけど、近づいてみれば確かに売り場の中には人がいた。
椅子に座り、……座ったまま、小さく寝息をたてている。
よくそんな体勢で眠れるなあと感心してしまいそうなほど、まさに芸術的な姿勢で船を漕いでいた。
「うーん、起こした方がいいんだろうか」
あまりに気持ち良さそうに寝ているので少しだけ悪いかなとは思ったが、この季節、こんなところで寝ていては風邪を引きかねないし、なにより喋りたいことが沢山ある。ちょっとだけ気が引けながらも、俺は手を伸ばし、彼女の肩を軽くゆすることにした。
「つかささん。そんなとこで寝てたら色々と問題だよ」
「……うーん……むにゃむにゃ……もう食べらんなぁい」
「うわっ、寝言まで完璧……。じゃなくて! つかささん、つかささん!」
「……ふにゃ?」
ようやく小さな瞼が開かれる。いまだ眠そうにしばしばと目をこすりながら、まだ状況が理解できていないのだろう、つかささんは眠気まなこでぼんやりと俺を見上げた。
「あー、ようくんだぁ」
えへへー、とゆるゆるな笑顔を向けられて、思わずどきっとなってしまう。
「……うん。おはよう、つかささん」
「おはよぉー。……あれ? あれれ? でも、どうしてようくんが?」
「まあ、約束したからね」
「やくそく?」
ぱちくりと瞬き。
そうして、ようやく意識が戻ってきたのか、つかささんは慌てたように立ち上がった。
「ふわあぁ! そ、そうだ! 約束してたんだぁ! ご、ごめんね、ようくん!」
頬を赤く染めながらぺこぺこと謝ってくるつかささんに、思わず苦笑を隠せない。
「いいよ。お目当てのものも見れたしさ」
「ふぇ? なにそれ?」
「つかささんの寝顔。見れないかも、って言われてたけど案外簡単に見れちゃったね」
言うと、つかささんの顔が一気に真っ赤になる。さっきよりも赤い、リンゴのような色になってしまった。
「はう……、は、恥ずかしいなあ」
熱を引かせようと頬を押さえるつかささんを見ていると思わず意地悪を言いたくなってしまうのは、決して俺が悪いわけじゃない。つかささんの可愛さがいけないのだ。うむ。
「想像してたより、ちょっとだらしなかったかも」
「えぇぇっ!? ど、どうしようどうしよう! ようくんに嫌われちゃうよぉっ」
……っと、いけないけない。思い込みが激しいのもつかささんなんだった。
この前みたいに勝手に納得されたら困るので、俺は慌てて訂正する。
「うそうそ! 想像してたより、ずっと可愛かったよ」
「えぇぇぇぇぇぇっ!? うう、そ、そんなことないよぅ……や、やっぱり恥ずかしいね」
「俺は得した気分だけど」
「私は恥ずかしいもん。今度は、ようくんの寝顔を見ちゃうからね」
分かってるのかなあ。その台詞、意外と大胆な意味を含んでるんだけど。
……まあ、あんまり言って困らせてもよくないよな。聞かなかったことにしておこう。
俺は話題を変えることにした。と、そういえば言ってなかったことがあったな。
「それより、似合ってるよね。その巫女さん服」
「あ、これ? えへへ、そっかな?」
白い小袖をひるがえしながら、くるりと回転して見せてくれる。漫画やアニメで見る巫女さんそのままで、ちょっとだけ感心してしまう。こなたさんが萌えるのも分かるなあ。
ま、俺はつかささん限定萌えなんだけどね。
「ようくんを待ってたらついうとうとしちゃって……ごめんね、まだ境内の掃除が残ってるんだ」
「手伝うよ」
「ううん。ようくんはお客さんだもん。杜でゆっくりしてってよ。私、ぱぱっと掃除しちゃうから」
ぱぱっと……ねえ。
あまりつかささんに似合わない言葉だけど、本当に大丈夫なんだろうか?
はたして、俺の不安はこれまた大当たりすることとなった。
とりあえずつかささんの掃除を眺めることにしたのだが、つかささんは要領が悪いというか、結果的に同じ場所を何度も掃いているのでかなり効率が悪い事になっている。
おまけに落ち葉は容赦なく降ってくるので、掃いてはまた掃き、の繰り返し。これじゃいつまで経っても終わりそうにない。
見かねた俺は、つかささんに申し出ることにした。何より本人がまったく危機感を感じていなさそうなので、このままいると日が暮れてしまう。
「つかささん、やっぱり手伝うよ。俺、待ってても暇だしさ」
「いいの? ごめんね、本当ならお姉ちゃんと一緒だからもっと早いんだけど……」
「そういえば、かがみさんは?」
するとつかささんは、少し照れくさそうにはにかみながら、
「えっとね、んっとね。ようくんが来るって話したら、今日は家の中のお手伝いするって」
「……そっか」
どうやら、気を遣われてしまったようだ。なんとなく照れくさい。
それはつかささんも同じだったようで、もじもじと小刻みに身体を揺らしながら顔を俯かせている。
微妙な空気。けれど、決して間が持たないわけじゃない、そんな居心地の良い空間。
「……やろっか?」
「うん。あ、私箒持って来るね」
「お願い」
こうやって、俺達は少しずつ慣れていくんだと思う。
この、『恋人同士』という温かな関係に。
「じゃーん」
「おお、美味しそう」
掃除を終えて、俺達は少しだけ遅い昼食をとることにした。
実は色々と考えていたんだけれど、つかささんがお弁当を作ったというので素直にその好意に甘えることにした。巫女さんを市内に連れまわすのは問題があると思うし、初デートはまたの機会にすることにしよう。
時間はあるんだ。
繰り返さなくても、俺達の時間はまだまだ目の前に転がっている。
「どうかな? 美味しい?」
「うん。やっぱりつかささん、料理上手だね。……ん?」
卵焼きをつまみながら、ふとした疑問を口にする。
「これ、味付け変えた? ……ていうか、戻したのかな?」
「えへへ。ようくんがこの前、そっちの味付けの方が好みって言ってたから」
「あ、覚えててくれたんだ」
別につかささんの味付けに文句などあるはずもなく、どれも美味しいので、俺はいつも「美味しい美味しい」と言ってたんだけど、たまにつかささんは自分で味付けを変えてきて、俺に「前とどっちが美味しいかな?」と聞いてくるのだ。
その度に俺は答えていたんだけど、まさか……
「……もしかして、俺の好みを探るためだったとか?」
「ようくん、どれも美味しいって言ってくれるから。けど、やっぱり好きな味の方が喜んでくれるかなって思って」
「そんなことしなくたって、いつも喜んでるよ」
「もっと喜んでほしいのー。ようくん専用レシピ、早く完成させたいな」
そう言って楽しそうに微笑むつかささんは、なんというかとっても可愛い。マジ可愛い。
「ほんと、勿体ないよな」
「え? なにが?」
「俺の彼女に」
思わず漏れた言葉にはっとなったが、時既に遅し。
つかささんは、慌てたように両手を振って否定する。
「ふえぇっ、そ、そんなことないよぉ。ていうか、私のほうが勿体ないよ……いっつも思うもん」
「なんて?」
「本当に私が、ようくんの彼女さんでいいのかなーって……」
そう呟くつかささんの表情は、本当に不安そうで。
真剣に、俺の恋人であることに自信がなくて、だから一生懸命努力して……。
伏せ目がちな表情とその場違いな苦悩を、俺はなんとか取り除いてあげたかった。
どうすれば、自信を持ってくれるんだろう?
色々考えた。
直接的な言葉じゃだめだ。つかささんは天然だから、何を言っても心の奥までは届いてくれないだろう。
言葉よりも、強い力。それが必要なんだ。
「……つかささん」
「ようくん……?」
俺の変化を察したのか、つかささんが不思議そうに小首を傾げる。
「俺、つかささんのことが好きだ」
「……うん。私も、ようくんのこと、大好きだよ」
「ずっと一緒にいたいって思ってる」
「私も、おんなじ……」
「だったら、そんな悲しいこと言わないでよ。俺、つかささんじゃないとだめなんだ」
そっと、彼女の手を握る。
小さくて、華奢で、冷たくて……でもあったかくて。
「あったかいね」
「こうやって手を握るのも、つかささんだけだよ」
「こなちゃんとも握ってたよね?」
「あれは……まあ、作戦だったし。文化祭の日からは、握ってない」
「……こなちゃんの幼馴染より、どうかな? 私、彼女さん、やれてるかな?」
ここだ。ここにしよう。
つかささんに悟られないよう、小さく深呼吸をする。
俺達はまだまだ付き合い始めたばっかりで、ろくに経験値も溜まっていない、未熟な勇者パーティだ。
怪しげな経験値豊富のこなたさんより、ずっとずっとつかささんは幼い。
だけど。
「こなたさんには、色々と作戦でされてきたけど……つかささんにしかできないこと、あるよ」
「……何かな?」
答えず、俺はあいている手でそっとつかささんの肩を抱いた。
あ、と小さく漏れる声が、上気した肌と共に俺を刺激する。
まねごとのこなたさんとじゃ、絶対にこうはならないはずだ。
だって、こなたさんが瞳を閉じた時よりも。
今のほうが、何倍もどきどきしているから。
「……ん」
静かに、つかささんの瞳が閉じられる。
俺の視線は、つかささんのふっくらとした小さな唇に注がれて……それが、ゆっくりと迫っていく。
「ようくん……」
「……つかささん」
やがて、その距離が、どんどんゼロになっていって――
「……ばっ、お、押さないでよっ!」
「……あんたがもうちょっと下がればいいでしょうがっ」
「……二人とも、あんまり声だしてたら見つか……」
「わああああっ!」
物凄い物音と共に、何かが崩れ落ちる音が静寂を打ち破った。
「…………」
「…………わ」
「あ」
目があった。
一番下になっているかがみさんと……その上で団子になっている知らない女性二人。
たぶん、あれが話に聞いたことのあるつかささんたちのお姉さんだろう。
まあ、挨拶したいなあとは思っていたので、会えてラッキーだといえなくもない。
……こんな状況でなければ。
「え、えーっと……じゃ、じゃあ、私達はこれで……」
「う、うん。まあ、なんだ」
「ご、ごゆっくり〜」
そそくさと杜のほうに消えていく三人。
俺達は、もう一度顔を見合わせた。
俺、つかささんの肩に手を置いたままの姿勢で固定。
つかささん、俺と鼻がぶつかりそうな至近距離で固定。
………………。
「……ぷ」
「ふふ、あはは」
「ははははっ」
もうこうなったらムードも何もあったもんじゃない。ていうか笑うしかない。
俺達はばかみたいにお互い顔を真っ赤にして、それでも照れくさそうに笑いあった。
ちょっとは残念だと思わなくもないけど……いやまあ正直かなり残念ではあるけど。
ゆっくりと歩んでいこう。
焦る必要はないんだ。
だって世界は、今日も明日も穏やかに、けれど確かにまわりつづけるんだから。
以上、駄文御粗末
途中で改行多すぎとか行長すぎとかエラーでまくってマジ涙目すぎた
色々雑で申し訳ない
最初なんで軽くこのくらいのほのらぶにしてみました
では失礼致しました
乙
他の連中がいないと思ったらやっぱり隠れて見てたかw
70 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/01(金) 20:29:07 ID:r71D77Eo
ニヤニヤ
GJです。
ニヤニヤしつつ見ました
つかさルート初クリアしてから間をおかずに読ませてもらったが、
本編のニヤニヤ具合そのままで実に良かった
いや、まじで次回作も期待してます
75 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/02(土) 02:46:58 ID:flBjtVEQ
ここまで良作を書かれると、
>>34の続きが非常に書きずらい・・・
>>68駄文だなんてとんでもない、
俺も見習いたいぐらいです。
かなり面白かったので次も期待しています。
主人公の名前が作者によって違うのはイヤなので、まずは主人公の共通の名前が欲しいな。
某板の新ジャンルスレみたく『男』でも良いからさ。
白石みのるだけは勘弁な。
つ伊藤誠
78 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/02(土) 19:03:43 ID:flBjtVEQ
でも、それって結構決定するのが難しいよな・・・
ときめものSSなんて、バラバラなんてもんじゃなかったし。
シンこなスレの奴ら殺してぇ
80 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/02(土) 19:20:20 ID:/huXFkzt
>68
マジGJ!
>>78 決められないなら俺の本名にするとイイと思うよ。
うp主の本名使うしか無いだろ、ノリ的に
なんだかんだで書き手によって主人公の性格若干違ってくるんだし名前が違うのは気にならないが
男くんとか○○くんとか主人公くんだとどんなシリアスな場面も滑稽に見えてしまうな
2007年に生まれた子供の名前ランキングTOP10
1.ユウト 2.ユウキ 3.ハルト 4.コウキ 5.ハルキ
6.リク 7.ユウタ 8.ソウタ 8.ヒロト10.カイト10.ソラ
こん中から適当に選んでくれば
>1.ユウト
なんというゼロノスw 確か龍騎の頃はレンが一位だったな
ついでに
>>83で書き忘れたこと。作者毎に名前違えばそれでNG指定が出来るんじゃね?
新ジャンルスレはある意味それ自体ネタだから男くんでもキニシナイ
86 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:07:12 ID:kjC74SH9
>>34の続き
という訳で俺達は木の下で昼飯を食べる事になった。
ここは俺達にとって秘密の場所だ。
校庭の隅っこにあるだけなので、実際は秘密でもなんでも無いが・・・
だが、俺達にとっては思い出の場所である。
そう、俺達はここで告白し付き合い始めたのだ。
だから、二人っきりで昼御飯を食べる時はいつもここで食べている。
龍次「もぐもぐ・・」
昼飯はもちろん、つかささんの手作り弁当だった。
かがみさんが言うにはつかささんは早起きが苦手らしい。
それなのに、いつも俺のために弁当を作って来てくれる。
これ以上嬉しい事があるだろうか?
否!!あるはずがない!!
つかさ「どうかな?・・・失敗してない?」
龍次「失敗所か、作る度に美味しくなっているよ」
俺がそう言うと、つかささんは満面の笑みになった。
つかさ「えへへ・・・そう言ってもらえると作った甲斐があるよ」
龍次「でも、毎朝大変でしょ?早起きしないとこんなに沢山作れないし」
つかさ「大丈夫、毎晩早く寝てるから」
つかささんは屈託の無い笑顔でそう言ってくれた。
だけど、俺は少し罪悪感を感じた。
龍次「・・・ごめん、つかささん」
87 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:07:49 ID:kjC74SH9
つかさ「え?」
龍次「俺なんかのために毎晩早く寝て、早起きして弁当を作ってくれるなんて・・・」
龍次「つかささんの自由時間を奪っている気がするよ・・・」
つかさ「そ、そんなことないよ?」
つかさ「私はね・・・りゅ、龍次君が喜んでくれるだけでとても嬉しいの・・・」
つかさ「大好きな人の笑顔を見るだけで・・・満足だから・・・」
顔を赤くしながらの上目遣いは反則だ。
俺の心臓が激しく鳴り始めた。
今までに感じたことの無い感情が俺を襲う。
気がついたら、俺はつかさんを抱きしめてた。
つかさ「!!・・・」
つかさんも最初はびっくりしたが、次第にこちらに寄り掛かるように体を丸めた。
・・・温かい。
この時期は冬なので寒いはずだが、今はとても温かかった。
88 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:10:13 ID:kjC74SH9
龍次「・・・つかささん」
つかさ「何?・・・」
龍次「今日の午後暇?・・・だったらデートしよう」
つかさ「・・・うん」
つかささんは俺の腕の中で頷いた。
俺達は時間も忘れてそのまま会話を続けた・・・
気がついたら15分が経っていた。
龍次「・・・そろそろ行こう、人が来るし」
つかさ「うん、そうだね」
俺達が同時に立ち上がった時だった。
龍次「!!」
急に足がぐらついた。
いや、視界そのものをコントロール出来なかった。
まるで、壊れかけたTVの様に何が映っているのか分からない。
俺はバランスが取れなくなり、尻餅をついた。
89 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:11:01 ID:kjC74SH9
つかさ「だ、大丈夫!?」
とても心配するような顔で問いかけてくれた。
龍次「・・・ああ・・・なんとか」
さっきまでの異常な状態が嘘のように回復した。
目は・・・大丈夫。
足は・・・・大丈夫。
うん、異常はない。
つかさ「で、でも・・・か、顔色が悪いよ?」
少しパニックになっているのか、舌がうまく回らないようだ。
龍次「大丈夫!もう何とも無いよ」
つかさ「で、でも・・・」
気遣ってくれるのは非常に嬉しい。
だけど、俺の体はもう元通りだった。
それでも心配なのだろう・・・・・
よし!・・・少し恥ずかしいけどあれをやろうかな?
90 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:11:49 ID:kjC74SH9
龍次「よ〜し、そんなに心配するなら元気って所を見せてやろう!」
そう言って、俺はつかささんの肩と膝の内側に手を添えて持ち上げた。
・・・・俗に言う『お姫様抱っこだ』
つかさ「ふ・・ふぇ!?」
龍次「行くぞー!!このまま校門まで突っ走るからな!!」
つかさ「ええええええええええええ!?」
もう、半分ヤケクソだった。
俺は校門まで全力疾走した。
ああ、恥ずかしかったさ・・・・
色んな生徒に見られたさ・・・
でもこれでつかささんも心配しないでくれるだろう・・・・多分。
91 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:12:47 ID:kjC74SH9
一方、陵桜学園の屋上・・・・・
こなた「ふう〜、何か取り残された気分だね」
こなた達は昼御飯を食べている時はもちろん、食べ終えてからも龍次たちの行動を屋上から観察していた。
かがみ「そうね・・・しかもお姫様抱っこ?・・初めて生で見た」
みゆき「見ていた人は放心してましたね・・・」
三人とも校門を直視しながら会話を続けていた。
とっくに二人は居なくなっているのも関わらず、その場に居た全ての者が金縛りに合ったように呆然としている。
こなた「ん〜、今年はストーブ必要なさそうだね」
かがみ「あんなの夏にやられたら焼け死ぬわよ・・・」
みゆき「・・・・泉さん、かがみさん。そろそろ私達も帰りませんか?」
みゆきはこの気まずい空気に気がついたのか、会話を逸らすように話題を変えていた。
この機転はこなたとかがみにとっても助け舟だった。
92 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:13:45 ID:kjC74SH9
こなた「そ、そうだね、もうすぐ完全下校時刻だし・・・」
そう言って屋上を出ようとした時だった。
ドン!!
こなた「痛っ!!」
扉を開けたと同時に制服を着た少年とぶつかった。
???「・・・すまない・・・怪我してないか?」
こなた「うん・・・何とかね」
かがみ「全く・・・しっかり前見て歩かないからよ」
こなた「うう〜、私はちゃんと前見てたもん」
かがみ「嘘いいなさいよ、下見ながら歩いてたじゃない。みゆきも見てたでしょ?」
みゆき「・・・・・・・」
かがみ「みゆき?」
みゆき「こんな事を聞いて失礼ですが・・・貴方はB組の方ですよね?」
93 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:14:47 ID:kjC74SH9
みゆきがそう言うと、少年は呆れたようにため息をついた。
???「・・・変な質問をするな、分かってるから俺がB組の人間だって知ってるんだろ?」
みゆき「そ、そうですけど・・・見覚えがあるようでないのですが」
こなた「むっ!!・・・確かに私もそう思う。B組の気がするけど何か違うような・・・」
かがみ「・・・・確かにそんな気もするかも・・・」
???「・・・・冗談はよせ」
そう言って少年は横を通り過ぎた。
みゆき「・・・・・・・・・・・・・」
かがみ「・・・・・・・・・・・・・」
こなた「・・・・・・・・まあ、いいや」
かがみ「あんた・・・相変わらず軽い性格してるわね」
こなた「まあまあ、別に気にすることでもないし。
今日は男っ気の無い者同士、何処かで楽しもうよ」
かがみ「そうね・・・考えててもしょうがないわ」
みゆき「では、何処にいきましょうか?」
こなた「秋葉原!!」
かがみ「一人で行ってなさいよ・・・」
いつのまにか三人は会話をいつも通りに戻していた・・・・
94 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/03(日) 01:15:40 ID:kjC74SH9
少年の術に掛かったとも知らずに。
???「・・・済まないな・・・出来れば記憶を操作する事はしたくなかったんだが・・・」
少年は手に持ってる本を眺めた。
???「・・・やはり、壊れかけている」
少年は空を見ながら、そう呟いた。
???「・・・・遠回しだけどヒントになると思ったが・・・・失敗だったか」
少年は自分の手にある本を眺めた。
その表情はとても切なく悲しい物だ。
???「・・・この世界のホストがいつまで保つか・・・それまでにもっとあの二人には親しくなって欲しいものだ」
そう言って、少年は『パラレルワールド』と書いてある本を床に捨てて、屋上から立ち去った。
屋上に残った本は、風に吹かれてパラパラと捲れていた・・・・・
続き乙です。
今後の展開に激しく期待してます!
乙です。
乙
らきメモで攻略したキャラ達の記憶がどういう訳か薄れず、時間を戻した後にそれぞれが主人公を狙って
ドタバタ奪い合いを繰り広げるという電波を受信した
乙。
>>97 既存の人間関係との折り合いもあるだろうからシリアス抜きのドタバタ劇にしないと本当に大変なことに。
というか、
・一時的にでも協力する
・諦めたフリをして、あとで横から掻っ攫う
・友情と恋愛感情との板挟みで身動きが取れなくなる
・裏切らせるために弱みを握って・・・
なんてのは、よくある手だろうしなぁ。
ちとSS思いついたんで投下しても大丈夫かな?
ひよりんルートの後の話なんだけども
100 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/04(月) 03:07:57 ID:pcjy2x3H
>>98 シリアスでやるとドロドロになってNiceboatなオチになりそうだしな
102 :
99:2008/02/04(月) 03:14:39 ID:3qxKxe1i
それじゃあ投下してみるよ
思いつきで書いてる上にヘタレなので悪しからず
あと主人公のオタ濃度はこみフェ、あるいはあれからひよりんとかその周囲の面子によってアップしてると思ってくださいな
103 :
99-1:2008/02/04(月) 03:27:48 ID:3qxKxe1i
すまん、ものすごい改行規制に苦しんでた
初投下なので不慣れなのは勘弁してやってください
「おじゃましまーす」
「どぞどぞ、散らかった部屋っスけど。
あ、お茶淹れてくるのでそこの椅子にでも座っててくださいっス。PCも使ってていいっスよ」
「……マジ?」
「……メールとお気に入りとマイドキュメントは勘弁っス」
「ん。じゃあ昨日教えてもらった動画サイトでも見てるよ」
ドアの閉じる音がする。次いで廊下を歩く音。
今、俺は幾多の苦難を乗り越えてひよりちゃんの部屋に来ていた。
「長かった。何度言っても全力で見逃せとか言われたり
気付いたら俺の部屋に行ってたりしたし」
特に後者、突然決まったせいで部屋がロクに掃除できてなくて……
「あ、あの時は片付けてなかった本が……!
本が! 窓に! 窓に! らりるれろ! らりるれろ!
あqwせdrftgyふじこlp」
落ち着け、落ち着け俺! ひよりちゃんは寛容だったじゃないか!
……ただ、視線が微妙だったのは間違いないけど!
104 :
99-2:2008/02/04(月) 03:34:46 ID:3qxKxe1i
改行規制は辛いねぇ
「自分は書いてるくせに……彼氏のエロ本はダメですかそうですか。
その同人誌も全然見せてくれないし」
軽く男泣きしてみた所で、心になにやら暗い感情が沸き起こってきた。
復讐。そんな単語が脳裏にちらつく。
「よし、ここから数分間俺はフリーダム!
そして行いは全てジャスティスかつディスティニー!
まさしく俺のエンペラータイムの始まりだ!」
……と大暴れするつもりもなく、大人しく動画サイトに繋いでみる。
付き合っているとはいえプライバシーは重要です。
携帯を見るとかメールを確認するとかそういった行為はダメ、ゼッタイ。
「そもそも、報復なんて不毛だし」
復讐は復讐を生む。そして泥沼の戦争になる。世界史で学んだ数少ない事の一つだ。
なんて言ったら黒井先生に殴られそうだけど。
「それに、俺の部屋にはあれよりもっと見られたくないものが一つや二つは……三つや四つ?」
ともかくあの本ぐらいなら許容範囲。なので大人しくしておくというのが気遣いというものだ。
素直に動画サイトを見てニコニコするのが円満の秘訣だろう。
105 :
99-3:2008/02/04(月) 03:42:44 ID:3qxKxe1i
正直ここのネタがやりたかった、反省していない
「――にしても、この動画変な中毒性あるなぁ」
読み込みが完了し、流れはじめた動画を見る。
動画自体もさることながら、曲がヤバい。
「……やば。何か変なの閃いた」
とあるフレーズが頭に浮かぶ。
「……ひよひよーひよりーひよりひよひよー」
口ずさんでみた。
ヤバい、止まらなくなる。
「かっわいっいよ! かっわいっいよ! ひっよりんりん!」
「ちょ、先輩何歌ってるっスかー!?」
「え、あ……」
み、見られたーっ!? っていうか聞かれたーっ!?
「永遠のとかじゃなくて現役、しかもまだ16っスよ!?」
「突っ込みどころそっちー!?」
「いや、他にも色々あるっスけどまずはそこかなーと」
「……まあうん、なんていうかこう。
ムシャクシャしてやった、今では反省している」
「……先輩、すっかりオタに染まったっスね」
106 :
99-4:2008/02/04(月) 04:02:07 ID:3qxKxe1i
失礼、春休み中の弟が部屋に来たんでちょっと隠してた
「どぞ、ストレートで大丈夫でした?」
「うん、ありがとう」
ひとまず色々と落ち着かせ、二人で紅茶を飲む。
「それにしてもさ、ひよりちゃんの部屋凄いね」
「やー、色気も何も無い部屋でお恥ずかしいっス」
「そんな事無いよ? 彼女の部屋ってだけでも結構緊張するし」
「ちょっ!」
何か急にひよりちゃんの顔が赤くなった。
きっと照れているのだと、それはわかるものの、その理由がさっぱりわからない。
「…………不意打ちは反則っスよ」
「……どういう事?」
「あー、いえ、こっちの話っス。
そ、それより! さっきの動画なんでスけど」
「ああ、アレ? 今日学校でこなたさんにオススメされたんだよね」
「へぇー。で、先輩的にどうっスか?」
「どういう意味?」
「萌えとか萌えとかそういう意味っスよ!」
「……うーん、萌えは無いかなぁ。ネタの方が強いし」
「元のキャラはいい感じっスよ? あ、ゲーム持ってるんで貸しましょうか?」
「うん、でも萌えはあんま期待しないでね」
「へ、どういう事っスか?」
107 :
99-5:2008/02/04(月) 04:17:37 ID:3qxKxe1i
弟が居座ったのでペース落ち気味。でもこの次でラスなんで許して。
「なんていうかさ……こう、萌えとかそういうのがピンと来ないんだよね。
好きなキャラとかは居るんだけど……まあ、なんていうか」
「……ま、まさかー」
「多分予想通り。ひよりちゃんの顔が浮かんでくるんだよね」
「……あ、えっと、どもっス」
今度の赤面ははっきりと理由がわかった。
俺はひよりちゃんの方へと身を寄せる。
「ひよりちゃんは? 俺の事、浮かんだりしない?」
「……ま、まさか。 先輩ドSスイッチが入っちゃいました?」
「多分? で、どうなの?」
「え、えーっと……顔は、そんなに。
女の子に萌える方が多いでスし」
と言いつつ視線を逸らすあたり、あからさまに怪しい。
がしっと掴んで見つめてみた。
「……それっスよ」
「んんー?」
「ドSキャラに萌えられなくなったんスよね。
なんていうか、先輩が……アレなせいで」
108 :
99-6:2008/02/04(月) 04:25:58 ID:3qxKxe1i
何か書き込みが反映されない……どうした事か。ともかくコレでラスト。
「先輩が私限定で苛めてくるから……こう、物足りなくなったというか。
頭の中で先輩の声がオート再生されるようになったというか」
「……へぇ?」
「っ!」
意識して低い声を出してみた。
こうかはばつぐんだ!
「なるほど……こういうのに弱いんだ?」
「……先輩の意地悪。
責任、取ってくださいね?」
「……ひより」
目を閉じるひより。
そして俺はゆっくりと彼女を横たえさせて――
省略されました。続きを見るにはワッフルワッフルと(ry
という事でここまで。
これ以上先を書くと色々とアウトだと思うのでこんな具合に。
駄文失礼しました。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ワッフル!ワッフル!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
乙乙
さすがゲーム一デレる女ひよりん、並じゃねぇぜ
主人公とみなみは告白寸前の相思相愛状態だけど
ゆたかが優しくされていくうちに主人公好きになっちゃって
依存症のみなみがゆたかに遠慮して主人公とゆたかが付き合うように行動するけど以下略
長くなるから書きませんけどね
ここってギャルゲ板だし、らきメモルートのIFだけだよね?
……ああ、ネタバレOKの通常SSスレはないものか……
え、桜藤祭シナリオ後捏造やまとルートとか書いたらだめだったの?
ていうか俺のSSの時点で既にラストのネタバレ気味だったんですが……
今>1読み返したららきメモEND後って書いてるしorz
別にいいんでね?
114 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/04(月) 16:48:43 ID:TZSiqY1E
こうに紹介されて主人公とやまとが出会う話とか
115 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/04(月) 17:30:07 ID:pcjy2x3H
コソーリと桜藤祭全般SSスレにしてしまいますか
とりあえず、
>>97の電波のさわりを具現化してみた。駄文につき注意されたし。
ちなみに男主人公の名前は国名から拝借した「ゆうご」ということでよろしく。
こなた視点で、3レス程使用します
時間の繰り返しに取り残され、何度も何度も、同じ「時」を過ごして。
「…なんか、変なカンジ。攻略してるハズだったのに、なんか…攻略されてない?」
その中で少しずつ、いろんなものが芽生えていって。
「…さっきよりも、近いね」
芽生えたものが、私達を突き動かして。
「…私のせいじゃない。そうね、時間の…最後の抵抗よ」
無限の輪に、終止符をうって。その思い出は、忘却に溶けていく…ハズだったのに。
「うん…フラグはとっくに、たってたよ」
「んなああああっ!」
奇声を上げて、私は飛び起きた。その顔は寝起きにもかかわらず赤く、息もわずかに荒いのが自分でも
わかるくらい。
「ゆ、夢?にしてはかなーりリアルだったような…」
もちろん、アレは夢。昨日の私は桜藤祭の後片付けでとっくにライフはゼロになっていて、ネトゲも
アニメもスルーしてベットにバタンキューだったのだ。もちろん録画予約はしてあるけどネ。
にしてもさっきのは、随分とロマンティックが止まらない夢だった気がする。ゆーご君に抱き寄せら
れて、目を閉じたら、少しづつ気配が近づいてきて…って、な、なんで彼?
そりゃあ、学校はみんなで一緒に過ごすし、放課後も道が途中まで一緒だから帰りがてらお話したり
するし、それにあの前日の夜は…ちょっとカッコよかったりしたけどさ。でもそれだけ、それだけの事
だよ?なのになんであんなウレシハズカシキャッキャウフフな夢…
「んん?ちょっと待てよ…」
そこまで考えて、突然私の脳内に超こなた理論が展開されてしまった。
もしあれが、夢じゃなかったとしたら。
エンドレス桜藤祭を繰り返していた(らしい)、そのループの中の記憶だとしたら。
「…はは、まさか、そんな訳ないよ、ね」
そ、そうだよ。そんな訳ないよ!ループ中の記憶は消えていくはずだって、永森さんも言ってたよ!
だいたいあの数日間の事、もうだいぶ靄がかかって思い出せなくなってきたし。それなのにいきなり
ゆーご君とのロマンスだけ思い出すなんて、そんなムシの良い話…と、自分でもよく分からないくら
いに無理やり否定しつつ、ふと枕元の目覚まし時計を見ると。
「ヤバっ。今日お父さんいないから、私が当番だったっけ」
昨日から三泊四日の取材旅行に出かけているお父さんの代わりに、今日は私が朝食とお弁当の当番。
夕食はうちに下宿している、従姉妹のゆーちゃんが担当するんだ。そして、今は二人分の朝食と弁当を
用意するには丁度いい、というか少し遅いくらいの時間だ。
私はベットからするりと起き上がり、目覚ましのベルのスイッチを切り、上着を羽織って台所へ向かう
べく、部屋の引き戸を開けた。
なんとなーく、もやもやした何かを抱えながら。
台所にはすでに見慣れた、私よりも一回り小さい後姿が。
「ゆーちゃんおはよう」
「おはよう、お姉ちゃん」
ゆーちゃんこと、小早川ゆたかちゃんは、コンロに鍋をかけていたところだ。でもなんで?今日は私
の当番だよ?
「なんか早く起きちゃったから、お姉ちゃんの手伝いをしようと思って…」
かーっ、いい子だねえ。思わず抱きしめたくなっちゃうよ。さすが歩く萌え要素その2!ってそこで、
私はゆーちゃんの顔に少し赤みが差していることに気づいた。もしかして無理してない?
「ゆーちゃん、なんか顔赤くない?大丈夫?」と声をかけてみる。この子は体が病弱で、体調を崩し
やすいんだよねえ。そこもまた、萌え要素のひとつではあるんだけど…。
「えっ?」っと素っ頓狂な声をあげて一瞬固まったゆーちゃんは、何か慌てた感じで付け加えた。
「だ、大丈夫だよ。熱もないし、大丈夫だから。ちょっと変な夢見ちゃって…」
いや、大丈夫ならいいんだけどね…って、ちょっと待って、夢?何かものすごーく、嫌な予感が
プンプンするぜぇー!
「ゆーちゃん、どんな夢見たの?」
私がまな板の上のねぎを切る手を休めて、さりげなく聞いてみると、ゆーちゃんの顔がみるみる
赤く染まっていって、頭から「ボンっ」って、湯気が出そうな勢いで。
「ひゃうっ!そ、それは…。そ、そうだお姉ちゃん!急がないと遅れちゃうよ!」
…話を変えましたねゆたかさん。無理やりすぎデスヨ?
でも、私もこれ以上の追及はしなかった。桜藤祭の前後は私もアルバイトは休みを貰っていたから
帰ってからも時間があると思ったし、ちょっと急がないと確実に遅刻フラグだったし。
でも、嫌な予感ってのは当たるもんだね。後で私はつくづく思い知ったよ。
投下終了。なんとなく恥ずかしいなw
気に入らない人は名前欄でNG登録よろ。
124 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/04(月) 22:42:05 ID:pcjy2x3H
気に入らなくはない。
――物心ついた頃から、そうだった。
――それを話すと、お父さんはいつも怪訝そうな……それから、ちょっと悲しそうな顔をした。
――だから……私は、心の奥に隠すことにした。
「あー、気にしないで。小さい頃の話だし」
――物心ついた頃から、見えていた。
――でもすぐに、それは他の人には見えないものだと知った。
――だから……私は見えないふりをした。
「行こ。……お母さんの姿は、この目にしっかり焼き付けたからさ」
――物心ついたころから、聞こえてた。
――でも、聞こえないお父さんがかわいそうだった。
――だから……二人だけの、秘密にした。
「だめだ……お母さん、どうしよっか?」
『うーん……ごめんなさいね、こなた』
――だから、私は寂しくない。
――お母さんは、いつもそばにいてくれてるから……ね。
― Fin. ―
----------------------------------------------------------
ショートエピソード(泉パパ編)の最後のほうで見られる、『あのシーン』を見た瞬間、思いついたネタ。
某所のコメントなんかではスルーされてるけど、これって何気にスゴイことなんじゃないかと思うんだ。
おまけシナリオとはいえ、まさか公式で……ねぇ。
>>123 乙!こなた視点ってのがいいな。
オレは気に入った!続き頑張れよ。
>>123 同じく乙!
こなた視点面白いね
これからどうなるか楽しみです!
両方とも乙
何となく小ネタ一発浮かんだんで。
数行読んだだけでオチはわかると思うしありがちなネタですが。
とりあえずまいります。
130 :
大晦日に君と:2008/02/05(火) 00:39:25 ID:1moOvw44
「ねーねー、年末の予定とかどうなってる?」
ぼーっとしてたら、こなたさんに声をかけられた。
「んー、いや、特に決まってないんだけど」
「大晦日なんかどうかなぁ?できれば一緒にいたいんだけどさ」
大晦日、一番せわしないときというのが引っかかるが、「一緒にいたい」という言葉にぐらっときた。
なんだろう。どうしようかと迷ってしまい、口をついて出た言葉が。
「うん……とりあえず考えておくよ」
「よっしゃー!じゃ本決まりになったら連絡してねー」
そういって彼女は教室を出て行った。
この時生返事さえしなければ。
その後も。
「先輩、年末の予定どうなってるっすか?」
「できれば、大晦日あたりあいてればイイデスネー」
ひよりちゃんとパティが一緒になって予定を聞いてきたと思ったら、
「せんぱーい、年末暇してませーん?」
こうさんも声をかけてくる。
何なんだろう。その時はまだ頭に疑問符が付いたままだったのだが。
131 :
大晦日に君と:2008/02/05(火) 00:39:54 ID:1moOvw44
「何難しい顔してるのぉ?」
つかささんが俺の顔を見てきょとんとしながら声をかけた。相当難しい顔をしていたようだ。
「何かあったんですか?」
「まぁ、どうせろくな事じゃないだろうけどね」
みゆきさんとかがみさんも会話に混じる。
「うん、実はね……」
かくかくしかじかと話すと、3人の顔は一変した。つかささんは何かを思い出したようにおびえ始め、みゆきさんは呆れ混じりにため息を一つ。そしてかがみさんは俺に顔を近づけこう言った。
「それ、絶対に断っときなさいよ。でないとろくな目に遭わないから」
かなり凄みのある、そして重みのある言い方だった。
「それってあそこのことだよね、あそこ行くと大変だよね、ふぇぇぇ」
「泉さん、受験生なのに大丈夫なのでしょうか……」
何かえらいことに巻き込まれたようだ。
夜になって。
どうした物かと悩んだあげく、とりあえず電話をすることにした。
『ふぁぁい、泉ですけどー』
「あー、俺。実は年末のことなんだけど」
『え?本決まりになったの?』
「いや、予定がダブりそうで。ひよりちゃんとかからも誘いがあって」
『あははは、なーんだ、ひよりんたちも同じ考えかー。だったらそれは私が調整するしもーまんたい』
いや、もーまんたい言われても困るんですが。
『とりあえずできる限り予定あけといてねー』
ぷつっ。つーっつーっつーっ。
ちゃんと断れなかった。俺って意志が弱すぎ。
すると携帯にメールが。永森さんからだった。
『こうの奴、あなたにも頼んだようだけど、断った方がいいわよ』
ほんとどうしたもんだろう。
132 :
大晦日に君と:2008/02/05(火) 00:41:19 ID:1moOvw44
そして大晦日−−。
本当に断っておけば、と後悔していた。
何でおれはこの大行列に紙袋持って並んでいるのだろうと。
朝早く駅に行ってみれば、俺に頼んできた4人とこうさんに連行されてきた様子の永森さんが待っていた。
そして一行はそのままお台場……を通り過ぎ人混みの渦と化した臨海の某所に来ていたのである。
そう、話には聞いていたが、これがコミケとか言うものらしい。
「いやー、かがみとかに頼んでたんだけど受験だからねー、でもやっぱり年に2回のお祭りだしさー」
「さすが先輩、人生棒にふる気まんまんっすねー」
「やだなぁひよりん、そこまで捨てる気はないよー。いざとなったら追い込みかけるしー」
「でもひよりんのチケット手に入れて、先輩も悪どいっすねー」
「人聞きの悪いこと言わないでよー八坂さんー、チケットと引き替えにパティと一緒にコスして売り子もするし、
人手も調達してきたし」
「デモ、目をつけたのはみんなオナジね、コナタ」
そう。俺を呼んだのはサークル出展の荷物運びと同人誌を買うための人員用だったのだ。なんてことだ。
早く気づけよ俺。
「ま、適度に流れに乗るしかないわね、こうなんかいつもこんな感じだし」
あきれ顔で永森さんはつぶやいた。
それからというもの、寒い中にもかかわらず、4人は疲れも見せず、いやむしろ時間が経つにつれ、テンションが
異様に高まっていた。永森さんは相変わらず淡々としている。そして俺はといえば、時おり交代しながらあちこち
かけずり回っていたが、やはり慣れない環境、そしてものすごい人混みのせいでくたくたになっていた。
そして終わりも近づきぼーっと見てると。
なんとなくだが、こなたさんも、ひよりちゃんも、パティも、こうさんも、学校で見せるときとは違った、いい笑顔を
しているように見えた。こういう時の表情もかわいいかもなぁ、と思える。
「ほんと水を得た魚よね」
永森さんがつぶやく。
「こうとはつきあい長いからわかるけど、やっぱり趣味が絡むと生き生きとしてるもの」
本当に今の彼女たちはそういう状況だった。
133 :
大晦日に君と:2008/02/05(火) 00:42:12 ID:1moOvw44
その後、体力を使い果たしたせいか、覚えていない。
かろうじてへとへとになって晩飯に年越し蕎麦を食べてそのまま爆睡したのを覚えているぐらいだろうか。
気づくとすでに新年の昼間だった。
新学期になって、一連のことを話したら、かがみさんはあきれ顔で、
「ほんと断っときゃよかったのに」
ときつい一言。まさに痛感。
しかしその後の言葉を聞いて唖然とした。
こなたさんはあのあと新年になって親子一緒にかがみさんつかささんの家の神社に初詣に行ったそうだ。
そのことを聞いただけでまた疲れが出てきそうになった。
とりあえず一発ネタです。
あまあまな恋愛物も好きなんだけど、こういうがくっとくるベタなオチも好きだったりするんで。
いずれはあま〜いものも書きたいとは思っておりますが。
136 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/05(火) 02:01:45 ID:m/uyqxyI
>>135 俺の頭の中では、主人公のCVは阪口大助だった。
私市敦と杉田智和が交代で主人公のCVになる俺どうすれば
文化祭が終わって、数日後・・・。
???「起・・き・下・・い!遅刻・・・よ」
〇〇「ん〜まだ眠い・・・」
???「どうしましょ〜」
〇〇(あ〜!みゆきさんか・・・俺達付き合ってるんだな。)
〇〇「おはようのキスしたら起きるよ」
みゆき「え!困りました」
〇〇「じゃあ寝る」
みゆき「分かりました!いきますよ」
10a・・・5a・・・あと少し
母「早く起きなさい!遅刻するわよ!全くも〜。みゆきさんに迷惑かけるんじゃあ無いの」
〇〇「あと少しなのに」
みゆき「は、早く着替えて学校に行きましょう」
〇〇「顔が赤い・・。やっぱり恥ずかしいんだな」
登校中。途中こなたさん達と出会った。
みゆき「おはようございます」
〇〇「おはよ〜」
かがみ「おはよう」
つかさ「おはよう。みゆきちゃん。〇〇君」
こなた「おはよう。いや〜朝から熱いね!」
みゆき「あら?こなたさん熱でもあるんですか?」
流石みゆきさん。天然て怖い。
かがみ「みゆきの方こそ顔が赤いわよ?」
みゆき「え!そ、そうですか?」
こなた「もしかして、おはようのキスとかしちゃった?」
つかさ「わ〜凄い!やっぱりするんだ」
みゆき「し、してません!」
こなた「やっぱり!したんだ!〇〇君どうだった」
〇〇「へぁ!し、してないよ。ね〜みゆきさん」
こなた&かがみ「怪しい〜。白状しろ」
みゆき「してませんよ」
こなた&かがみ「嘘だ」
みゆき「怒りますよ?」
怖い!顔は笑顔だか、オーラが違う
つかさ「??」
こなた&かがみ「す、すいません!」
以下つづく
>>139-140 シチュエーション的にはなかなかいいが、名前の呼び方が違うのがちと惜しい。
原作再読をおすすめしとく。続きもがんがれ。
エロパロスレではゲーム版の主人公は嫌われているようだな…
でもこっちはエロご法度か?誰かエロパロスレで書いてくれ…
原作ではそんなに好きでもなかったこうを、ゲーム版で好きになった
らきメモEDが無いのがあまりに残念だ
あそこほとんど百合だから投稿しにくいんじゃない?
俺らはマイノリティってことを決して忘れるな
公式とはいえ原作にいないオリ主人公と原作ヒロインが結ばれるなんて
テンプレ通りの糞SSに他ならないわけだからな ゲーム知らない人からしたら
いやいやいや、明らかに百合の方がマイノリティだろ
本スレ見てると百合なんて直ぐ叩かれてたろうよ
あの空気では確かにエロパロのほうには投稿できんな…
向こうの住人は「間口が広い」と思っているようだが…
>>146 エロパロスレは間口広いよ。
ただ、桜藤祭のネタバレ自粛中。
まぁ、ネタバレコミなのは攻略本出てからでいいと思うな。
149 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/06(水) 18:07:55 ID:VJKuB24I
でも
>>1でちゃんと警告されてるから、それで文句を言うのは理不尽だと思う。
まあ、確かに出来ればネタバレしないで書きたいところだがな。
あっちは百合ばっかなのがねぇ・・・ノンケから見るとちょっときついもんが
151 :
みゆきSS:2008/02/06(水) 21:27:31 ID:QiV/DFLN
>>140つづき
黒井「ほな、授業はここまで!明日からテストやけど大丈夫かぁ?」
えぇぇ!明日からテスト?まじか・・・やばい。やばいぞ俺・・・
黒井「今日はここまで。」
キンコーンカンコーン
休憩中・・・
〇〇「はぁ〜やべ・・・まじやばい」
みゆき「どうしましたか?何か悩みが有れば聞きますよ!」
いつの間にかみゆきさんが、立っていた。
〇〇「テストに自信が無くて」
みゆき「じゃあ、テスト勉強しましょうか?」
〇〇「本当!みゆきさんは天使だ!神だ!救世主だ〜」
みゆき「じゃあ、放課後に・・・」
こなた「ね〜私達の存在忘れられて無い?」
かがみ「仕方ないでしょ」
つかさ「ゆきちゃん楽しそう〜」
百合やふたなりが駄目な俺はゲーム版のエロが早くみたい
百合をネタとして挟むのは左程嫌ではないが、ガチでやられると引く
禿同
155 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/08(金) 02:36:09 ID:5WiBJ95/
過疎ってんなー
>>155 天使が通った、ってやつかもな。喫茶店なんかで会話が一斉に途切れるアレ。
俺はこのスレ好きだがSS書けんしまだラブってない娘がいるのでなかなか読めんのだよ…
=コメントもし辛いんだぜ!
158 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/08(金) 13:03:41 ID:DNN22IkO
今晩、つかさSS投下するかも。
ただ、この手のSS書くのは初めてなんで、
あまり期待しないでください。
159 :
u-ま:2008/02/08(金) 13:26:35 ID:kpPFIo2q
百合をはさむんじゃあなくみゆりさんにはさまっれたいぜ!!
>>158ッ!おまえのSSを投下しようとする考えッ!ぼくは敬意を表するッ!
AVG製作ツールでSSを動画化してみるのはどうだろうか?
陵桜学園を卒業して一ヶ月が過ぎた。
黒井・・・いや、ななこの「あの言葉」を信用して卒業と同時に告白をした。
和也「黒井先生!大事な話があります」
黒井「ん?なんや〜?」
和也「転校して会った時から気になる人(ななこ)になっていました。」
黒井「はぁ?何ゆうてるねん自分!もおここの生徒ちゃうんやからささっと帰りや〜」
相変わらずのノリだ・・・
和也「真剣な話です!聞いて下さい」
黒井「分かった分かった。五月蝿いやつやな」
和也「・・・そして、あの日から好きになりました」
黒井「あの日って・・・」
和也「文化祭のミスコンからです。その後で先生はこう言いました。」
(高校卒業したら付き合ってもええで!)っと・・」
黒井「!?」
和也「だから今の気持ち言います!・・・俺は黒井先生いや・・・ななこが好きです!!!」
164 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/08(金) 22:05:23 ID:TVka8nns
黒井「な、何ゆうてるねん?寒いで自分」
和也「本気です」
黒井「ホンマか?ホンマなんか?ウチなんかでええんか?」
和也「ななこじゃな無きゃ駄目です」
黒井「ウチ・・口悪いで」
和也「大丈夫です」
黒井「酒癖悪いで・・」
和也「大丈夫です」
黒井「徹夜ネトゲーするんやで・・・」
和也「ななこ!!」
続きは?
166 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:32:27 ID:Ek+ddIz1
>>94の続き。
待ち合わせは午後二時に駅前で、そう約束したのだったが・・・・
龍次「やばい!!、5分遅刻だ!!」
俺はダッシュで駅まで走った。
まさか時計が壊れていたとは・・・
世の中何があるか分かったものじゃないな。
今夜にでも修理をしなくては・・・・
などと考えてる内に既に7分遅刻している。
・・・さすがに怒っているだろうなあ。
初デートで遅刻したら、いくらつかささんでも怒るかもしれない。
言い訳せず素直に謝っておこう・・・・
1分後、駅に到着した。
今日は平日であり、陵桜以外はまだ授業があるので人が少ない。なので簡単につかささんを発見できた。
龍次「つかささん!」
10メートルぐらい離れた所からつかささんの名前を呼んだ。
それに気づいてこちらを振り向いたのだが、不思議な事に全く怒っている感じがしなかった。
だが、俺はつかささんの付近に近づいてすぐに謝った。
167 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:33:45 ID:Ek+ddIz1
龍次「ごめん!!こっちから誘ったのに遅刻しちゃって」
そう言うと、つかさんは困った様な顔をした
つかさ「い、いいよ・・・実は私も遅刻してたし(汗)」
龍次「え?・・・つかささんも遅刻してたの?」
つかさ「う、うん・・・服を選ぶのに時間が掛かっちゃって」
・・・確かにいつもの私服とは違った。
清楚な感じがする服装だ。
はっきり言って凄く似合ってる。
俺はそれに見とれてマジマジと見つめてしまった。
龍次「凄く似合ってる」
つかさ「本当!?」
つかささんはとても嬉しそうな声色になった。
龍次「うん、とっても可愛くなったよ」
つかさ「えへへ♪」
つかささんが恥ずかしそうに笑った。
龍次「・・・あっ!!やばい!!そろそろ電車が来る!」
何となく視線を時計の方にやったのだが、既に約束の時間を10分を過ぎているのだ。
もう、電車が来てしまう。
つかさ「あっ!!本当だ」
龍次「急ごう!!」
つかさ「うん!!」
168 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:34:48 ID:Ek+ddIz1
俺達は急いで切符を購入し、電車に乗った。
中は意外と空いていて座席も対面席であったため、少しぐらいはイチャついても大丈夫かな・・・と思ったが
空いてても電車は電車。ここは自粛するようにしよう。
目的である街に着いたのは電車に乗ってから30分後の事だった。
わざわざこんな遠い所に来たのはちゃんと理由がある。
だが、それをまだつかささんに言うわけにはいかない。
つかさ「うわ〜、大きい街だね」
龍次「俺はもう見慣れたけどね」
つかさ「この街には何回ぐらい行った事があるの?」
龍次「・・・つかささんに前言わなかったっけ?・・・この街が俺の住んでいた街だってこと」
つかさ「そ、そうだったよね・・あはは」
・・・・絶対に忘れてたな。
まあ、つかささんらしいけど。
龍次「じゃあ、まずは映画でも見る?今、話題の『OOOって奴』
つかさ「それ知ってる!凄く面白そうだよね!」
龍次「じゃあ、行こうか」
つかさ「うん、行こう!」
俺は手を繋いで歩こうとしたのだが、つかささんは俺の左腕と胴体の間に自分の右腕を通して、俺の左腕にしがみ付いてきた。
龍次「!!つ、つかささん!?」
こ、これは・・よく恋人同士がやるやつだ。
169 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:35:24 ID:Ek+ddIz1
正式名称は知らないがとても見慣れていて、彼女が出来る前はとても憧れていた。
それをつかささんがやってくれるとは・・・・・・嬉しくて泣きたくなった。
つかさ「・・・・・・・・」
つかささんは、見てもはっきり分かるぐらい真っ赤になっていた。
龍次「・・・・・・・・・」
人気の無い校庭では抱き合ってても恥ずかしくなかったが、人前でこれをやるのは少し恥ずかしい。
だが、男女問わずこの状況に憧れる者は少なくない筈だ。
つかささんがやりたがるのも無理は無いかも・・・
・・・少し遠回りして行くか。
ちょwそっちの続きかw
171 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:36:43 ID:Ek+ddIz1
一方 こなた達は・・・・・
こなた「やっぱり、映画を見に行くのが良いと思うよ」
かがみ「映画ねえ・・・まあ、確かに最近は見てないけど・・・今、何かおもしろいの上映してるの?」
みゆき「確か・・・・昨日上映したOOOという映画がおもしろいらしいですよ?」
こなた「あれは・・・ちょっとやめた方が良いと思うよ・・・・」
かがみ「なんで?」
こなた「実はあの映画はね・・・・・」
その頃、龍次達は・・・・・・
俺達が今見ているOOOという映画は、どうやら恋愛物の話らしい。
クライマックスシーンに到着して、ようやくそれが分かった。
スクリーンには今にもキスしそうな、少年と少女の映像が映っていた。
周りの客の中には、感動して泣いてる人もいた。
もちろん、つかささんもその一人だった。
つかさ「うう・・・良かったよ・・・二人が幸せになれて」
うっかり、写メールで取っちゃいたいぐらい可愛らしく泣いている。
・・・・やめておこう、他の人に迷惑だ。
そんな俺の考えをよそに、映画はどんどん進んでいた。
少年「成子・・・俺は・・・君の事が・・好きだった」
少女「・・・私も・・・賢君の事が・・・」
二人は、夕日をバックにしながらキスをしようとした・・・・
最近の俳優は演技力があるな・・・・
そう思いながら、俺も画面をしっかり見ていた。
客の中には食い付く様に見ている人もいる。
二人は顔を近づけて口を・・
ザシュ!!
・・・変な音がした・・・・スクリーンから・・・
172 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:37:10 ID:Ek+ddIz1
よく見ると、少女は少年の首筋に噛み付いていた。
少年「せ、成子?・・・・」
少女「ごめんね・・・もう手遅れなの・・・何もかも」
は?
客も皆そんな顔をしている。
少年「まさか!?・・・君は・・・」
少女「そう・・・私は、貴方の父親と母親を殺したヴァンパイ一族の末裔よ」
は???
少年「嘘だ・・・そんなの嘘だ!!」
少女「もう、騒いでも手遅れなの・・・人間はあと、三時間で滅びる・・・」
少女そう言うと同時に、空の色が血のように真っ赤に染まり始めた。
そして、吸血鬼のような物が人々を襲い始めた。
・・・・・えーと・・・これって・・・恋愛映画だよな?・・・・・
・・・何か自信無くなってきた・・・・
その頃のこなた達。
かがみ「えええ!?・・・凄い映画ねそれ」
こなた「そうなんだよ・・・残りの10分までは恋愛物の話なのに、急にホラー展開になって
鬱になる人が多いみたい」
みゆき「それに、ヒロインがヴァンパイアの末裔で主人公を襲うというのもトラウマになりそうですね」
こなた「うん、もう掲示板でも大騒ぎだよ・・・『恐い映画のBEST3に入る!』ってさ」
かがみ「なら、違う映画を見たほうが良いわね」
こなた「そうだね」
173 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:37:31 ID:Ek+ddIz1
一方、龍次達は
女性客「きゃああああああああああ!!」
男性客「ぎゃあああああああああああああ!!」
女性客は全員、男性客は7割がスクリーンの映像で絶叫していた。
ヴァンパイ族が人を襲うだけの映像であるが、
言葉で説明出来ないほど恐い!!
俺は、何とか叫ばないで済んでいるが・・・・・
キシャーーーーー!!
女性客「キャー!!!」
つかさ「きゃあああ!!」
つかささんもやはり恐がっていた。
いや、他の人より明らかに恐がっている。
そういえば、つかささんって人一倍恐がりだった気がする。
ズブシュ!!
あ!また一人襲われた。
つかさ「あ・・・あ・・あわわ!」
あまりの恐怖で声が上手く出ないらしい。
・・・ていうか、さっきからつかささんがしがみ付いて来るんだけど。
それのお陰で映画に集中出来なくて恐くない。
むしろ嬉しさで顔がニヤケてしまいそうだ。
監督・・・・・グッジョブだ・・・
そんな感じで人類が消滅。
KYなアナウンスと共に幕が閉じてゆく。
174 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:38:01 ID:Ek+ddIz1
結果・・・・・
電車の中でも、駅に着いてからでもつかささんは半泣き状態だった。
仕方なく、俺はつかささんを家まで送ってあげる事にした。
つかさ「うう〜、恐かったよ〜」
龍次「ごめん・・・俺のリサーチ不足だった」
つかさ「龍次君は悪くないの・・・ただあまりにも恐くて・・・」
つかささんは今も泣いている。
俺が泣かしたのに等しいのかもしれない・・・・・
龍次「・・・俺って最低な奴だ・・」
つかさ「え?」
龍次「遅刻した上に・・・つかささんを泣かせちゃって・・・彼氏失格だな・・俺」
つかさ「そんな事無いよ!」
つかささんは涙を拭って、珍しく真剣な顔になる。
つかさ「今日はとても楽しかったし、また行きたいと思っているの。
また、恐い映画でも良いの。だって龍次君と一緒に居るだけで嬉しいから」
龍次「つかささん・・・・・」
つかさ「それに・・・・・恐く無かったよ?」
龍次「え、でも叫んでたし」
つかささんはそれは違うよ?と言う様に首を横に振った。
つかさ「確かに見た時は恐かったよ?・・だけどね・・・龍次君に抱きつくと・・・恐くなかった。
全然・・・恐くなかったの」
175 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 01:38:21 ID:Ek+ddIz1
龍次「でも・・・・!!」
俺がそう言うと、つかささんは自分から俺と唇を重ねた。
そして30秒程キスを続けていたら、つかささんは顔を赤くしながら離れた。
つかさ「ご、ごめんね。でもこれしかなくて・・・・」
そう言ってから、つかささんは優しい表情になって次の言葉を喋り始める。
つかさ「私が・・・龍次君の事を変わらずに大好きだって事を伝えるためには」
龍次「つかささん・・・・・」
つかさ「私ね、時々思うの・・・恋人というのは恐い事や悲しい事を共有するものなんだなって」
俺は黙ってその言葉を聞く。
つかさ「だから・・・龍次君は彼氏失格なんかじゃないよ?・・・むしろ立派な彼氏だと思うよ?」
龍次「・・・ありがとう」
つかさ「・・・どういたしまして」
そう言って、俺達は最大限まで体を寄せ合って家へ向かった。
到着したのは10分後の事だった。
龍次「またね、つかささん」
つかささん「うん、おやすみなさい」
俺達は最後に短くキスをしてから、軽く挨拶をした。
つかささんが家に中に到着するまでしっかりと見送ってから、俺も自分の家に向かい始めた。
俺はさっきの言葉が嬉しくて、何度も脳内でリフレインさせた。
・・・・・・・・・・・・・・・・あっ!!
やばい・・・・・すっかり忘れてた。
自分の服のポケットからペンダントを取り出した。
映画の待ち時間の間に、つかささんにプレゼントしようとしたものだった。
・・・・これじゃ何のためにあの街に行ったか分からないな。
俺は内心苦笑しながら、自分の家に向かった。
この日俺とみゆきさんはネットで調べた特許成分配合のデンタルケア菓子を手に入れるため
乳児用品店のアカ○ャンホ○ポに来ていた
「あった!これだよみゆきさん・・なになに?虫歯の原因菌は乳児期に大人から赤ちゃんの口への
感染を防ぐのが大切です、赤ちゃんの次はお父さんお母さんも予防を始めましょう・・っか」
「確かに赤ちゃんにキスしてしまいたくなるのはわかりますね・・・
あら?先程から他のお客さんたちがこちらを見ていますが?」
「へ?そうかなぁ・・言われてみr
「ぁあああ!」
「みゆきさん!大声出したらそれこそ注目されるってば!」
「すすすすみません!・・ですがこのお店・・・
もしかして私たち・・・ごごごごごg誤解を受けてるのではないでしょうか?」
「へ?・・・・・・・・・・・・・!!!!?」
真っ赤になったみゆきさんの顔を見て電撃が走った
なんてことだ!ここは乳児用品店!!俺たち学生服の男女二人!!!
ちょwwww完ッッッ全にww特wwww異wwwww点!!!!
どーする?、どーすんのオレ?、どーすんのよ!?
【逃げる】
【解散する】
【お腹をなでてやる】
なんと こなたたちが あらわれ ふたりを ニヤニヤしながら みている
179 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/09(土) 21:24:23 ID:ULPYi9ua
>>164続き
叫んだ瞬間抱きしめた。
黒井「あ・・・。」
和也「ななこの気持ちが知りたい・・・」
黒井「和也と同じ気持ちや」
和也「駄目です」
黒井「・・・意地悪」
和也「好きだよ・・・ななこ」
黒井「ウチもや・・・好きやで和也」
笑ってしまうw
俺とななこは同棲することにした。
黒井「お〜い!朝やで!起きろ〜」
和也「ん〜くぅ〜すぅ〜」
黒井「まったく・・・・世話のかかる奴やで」
和也「ななこ・・・好き・・だ・・・よ」
黒井「な!///何ゆぅてるんや〜ささっと起きろ!」
ごつん!!
和也「痛い!優しく起こしてよ〜」
黒井「五月蝿い!」
付き合っても暴力的な所は直っていない・・・
黒井「まさか、和也が先生に成るとはな。ビックリやで」
そう!俺は学校の先生になった。もちろん陵桜学園だ
和也「ななこ・・・スーツこれでおk?」
黒井「ネクタイ曲がっとるで」
和也「サンキュー!」
黒井「学校では、黒井先生な!」
和也「分かってるて!それじゃあ・・・」
黒井「行くか」
和也「応!!」
駄作でゴメン!
184 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/10(日) 02:10:03 ID:iCsbN+Tr
悪くは無い!!次も期待。
こなた系が全然ないな・・・
ところでさ、龍次って名前はどこから来たんだ?某所の画像掲示板で
つかさと男キャラ(ラフで顔とかない)の絵があって、男がりゅーじとなってた
なんでつかさと龍次なんだ?元ネタでもあるの?
つかさビッチスレだろ、大学板の寒いオリキャラだよw
バレンタインネタの為に温存してるんだと勝手に解釈してる。
189 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/11(月) 20:33:44 ID:kainYNGD
単なる思い付きじゃね?
お久しぶりの>60ですがディスガイアしてて全然時間がないのです……
14日あたりには投下しようかと思ってますのでよろしくお願いします
たぶん胸がない人かウルトラマンにでてくる怪獣のどっちかがヒロイン
桜藤祭関連はこのスレじゃないと叩かれる
自分でサイトつくりゃ良いんじゃね?
本家のSSスレは基本百合だから、男キャラと絡ませるのは勇気がいるんだよな
196 :
かがみSSなのに大長編:2008/02/13(水) 01:51:50 ID:zGoF9p3i
かがみさんのSSが見当たらないので、投下させていただきます。
こういうの初めてなので見苦しいかもしれないですが・・・投下!
―桜藤祭が終わって―
陵桜に転校生としてやって来てから一体どれだけ時間が経っただろうか。
・・・なんて言うほど実際時間はそんなにたってないのだが、そんなわずかな時間の間に俺は運命の人ってやつをみつけたのだ。
運命の人?そんなこと言っちゃっていいのか?いや、いいのだ。
彼女にはまだ直接言ってないが、俺があの子を幸せにするって決めたらから。
同じクラスの柊かがみ、桜藤祭のクラス出し物をきっかけに俺と付き合うことになった。
星桜の木の下、彼女が告白してきたあの日の胸の高鳴りは今でも忘れることができない。
実際いまだに俺はかがみと付き合っていることを信じきれていないのが現状で、毎日学校でかがみに会うたびに小恥ずかしい感じになる。
まあ、それが初々しくて良いといっちゃあ良いのかもな。
―月曜日―
「ん・・・、もう朝か。」
目覚まし時計より先に起床。時計のボタンを押す。遅刻魔の俺にしてみればなんて珍しい事でしょう・・・以前の俺だったならな。
俺は今、かがみの彼氏だ。毎朝ギリギリ登校もしくは遅刻で皆に笑われたんじゃ、かがみに申し訳ないだろ?彼氏として。
そういうわけで、俺は何に対してもシッカリしようと決心したのだ。
「さてと、朝食食べて、のんびりと行くかな。」
朝にするべき準備を終え、学校へ向かう。
いつもと変わらない道、青い空、そしてこの季節の朝の独特なさわやかさが気持ちいい。
「そうだ、時間もあるしコンビニに寄って昼食でも買って行こう。昼休みのメシ争奪戦にはもうコリゴリだからな。」
学校へ着き教室へ入る。
197 :
かがみSSなのに大長編:2008/02/13(水) 01:53:34 ID:zGoF9p3i
「少し早めに着いたな。」
教室にはみゆきさんがいた。
「おはよう、みゆきさん。」
みゆき「おはようございます、○○さん。今日も天気がよくて気持ちいいですね。」
「そうだね、少し寒くなってきたけど、外出するのに絶好の季節だよね。」
みゆき「そうですよね。ところで、もしよろしければ今日のプレゼンの発表練習でもしませんでしょうか。
まだ予鈴までも時間がありますし。」
「あ、そうだ。あれ二時間目から発表だよね。簡単にやっておこうか。」
そう、今日はクラス合同総合学習の一環として、三人一組であるテーマについて調べ、発表する授業があるのだ。
以前から今日のために準備をしてきたし、本当は練習なんかいらないのだけど、なんというか気分の問題で、発表当日に何もしないで本番を迎えるのは何か物足りない感じがする。
みゆきさんもきっとそう感じているのだろうか。
「あ、永森さん来たよ。ちょうどいい。」
「永森さんおはよう。今からプレゼンのリハ!入室早々で悪いけど、いいかな?」
やまと「わかったわ。・・・もう大丈夫だと思うけど。」
今回のメンバーは、みゆきさん・永森さん・俺なわけだが、これはクジで決まった。
かがみと一緒になれなかったのは残念だが、実は今日、どっちのチームが高評価を取れるかで、かがみと賭けをしている。
評価が低かった方が高かった方に遊園地のチケットをおごるという内容だ。
本当ならここは彼氏がおごるべきだが、かがみは恋人とは平等な立場でいたいそうで、そういうのが嫌らしい。
だから今回の賭けを俺から提案したわけだ。
かがみの「負けたーっ!」って顔を拝むのが楽しみな俺であるが、どっちが勝っても、チケットは俺が買ってあげようと思っている。ま、正直今回は負ける気がしないのだが。
198 :
かがみSSなのに大長編:2008/02/13(水) 01:53:57 ID:zGoF9p3i
「おはよ〜!」
とやって来たのが、かがみ、つかさ、こなたの三人だ。
こなた「うおっ、朝から精が出ますねぇ三人とも〜。あたしは眠くてモーダメ〜。」
つかさ「ねぇ〜、いつもより早く起きたから眠くって・・・。」
かがみ「ほら、二人とも。ちゃんと眼を覚ましなさいよ!
なんのために早く学校にきたかわかってるの?」
こなた「うぅ、五分だけ寝かせてくださいかがみ様―っ。」
つかさ「お姉ちゃん、あたしも五分だけ〜、ほんとに〜。」
かがみ「もぅ・・しょうがないわね。
コーヒー買ってきてあげるから、それまでに済ましておきなさいよ?」
そう言うとかがみは俺の方に向かって、ため息まじりの笑顔を向けた。
俺も笑顔で返すと、かがみは売店へと向かい教室を出た。
「相変わらずだね、あの二人は。」
みゆき「睡眠をとることは健康にもいいですし、今日みたいな良い天気だと、うとうとしてきてしまうのは仕方ないですよね。」
やまと「あれはだらしないって言うんじゃ。」
「そだね・・・。ま、かがみもいるし、なんとかなるでしょ。」
こんな感じに少し早めの朝は過ぎていき・・・二時間目。
クラス合同プレゼン発表が始まった。
199 :
かがみSSなのに大長編:2008/02/13(水) 02:05:49 ID:zGoF9p3i
ながくてサーセン。
多分まだまだ終わる気がしないので、書け次第不定期に投下していきます。
ちなみに永森さんは三年という設定で、物語の時間的には、学園祭の2週間後くらいを想定してます。
主人公の名前は○○ですが、ご自分の名前を入れてくださいッス。
それでは、初更新はこれで。
200 :
u-ま:2008/02/13(水) 02:11:10 ID:QI/FCjmk
おつかれー。
それでもみゆきは俺の嫁。
ここにSS投げる連中の大半がsageを知らないのは何でだ?
ぼうやだからさ。
204 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/13(水) 03:09:09 ID:pOCMGLUz
別に無理にsageなくても良いと思うんだが・・・すぐに見れるし。
おk、sageるね。
会場は多目的室。あまり広いとは言えないが、2クラス分の生徒が入るには事足りる。
黒井先生「皆ちゃーんと準備してきたやろうから、期待してんで。
一応念のため確認しとくけど、評価方法は審査員4人の先生方の合計ポイン
トで決まるさかい、MAX40点目指して気張りやー。」
発表が始まった。一グループ持ち時間15分で発表する。グループ数も多いので六時間目までずっと続くわけだが、
学生達にとってはいい休憩にもなりそうだ。さっそく舟をこいでいるやつもチラホラいる。
さすがにクラス合同なので黒井先生の鉄拳も今日は飛ばなさそうだ。ラッキーだな、おまいら。
いろんなテーマのプレゼンがされている。出来のよさはピンキリだが、なかなか面白くて退屈しなさそうだ。
平均的な評価は28点ってとこかな。
こうしてる間に、俺たちの発表になった。壇上へと上がると、皆が見える。
特に緊張はしないが、唯一気持ちが高ぶる要因が一つ・・・かがみが見ている。
俺はかがみにチラッと目を向けて、手を軽く振った。
それを見たこなたがかがみをおちょくる。いやー、赤面しているかがみはなんとも・・・、って、俺!ビシッとしなきゃなビシッと!
みゆき「礼。・・・それでは、発表をさせていただきます。
今回私たちは、『命』について考え、論議してきました。その中でたどり着いた、
いくつかの答えを、私たちなりにですが、まとめさせていただきました。」
やまと「この『命』が疎かにされがちな現代、
私たちはより深く命の大切さを学び、私たちの将来や未来を担う子供たちのために活かそうと考えています。」
こんな感じに進み、発表は滞り無く終わった。
みゆき「以上です。ありがとうございました。」
俺たちが礼をすると、拍手の音が聞こえる。なんとなく達成感を感じて、評価する先
生達のほうへ眼を向ける。・・・さて、評価は・・・。
左から、9・10・9・10・・・てことは、38点だ。
教室中の生徒たちが「おおぉ」と唸る。それだけ高い評価なのだ。
よしっと小さくガッツポーズをひとつ。かがみの方を見て、ニヤッとしてやる。
かがみの顔からは少し焦りの表情が見て取れる。こなたとつかさは相変わらずいつもの通
りだ。
ちょうどお昼休みに入って、俺たちは昼食をとることにした。
いつものメンバー、かがみ・つかさ・こなた・みゆき・俺の五人だ。
永森さんはいつも誰かと一緒に食べているようだ。
こなた「いやぁ、さすがみゆきさんだねぇ。38点だってさ。すごいって〜。」
「あの、俺は?」
こなた「君も良かったよ〜、でもさぁ、発表中ずっとかがみんのこと見てたでしょ〜。
あまりにも露骨っていうか、それがなければ良かったのにねぇw。」
「え、そうだったっけかなだっけ??」
つかさ「あ〜、これが図星の反応なんだよね〜。しゃべり方がちょっと変になってるし。」
こなた「ぬっふっふっふ、二人は相思相愛、うらやましいねぇかがみんw」
かがみ「二人とも、そこまで!さっさと食べる!」
こなた「ぐふふふ、かわいいのうかわいいのう〜。」
なんというか、毎日こんな感じなんだが、やっぱり恥ずかしいことに変わりは無い。
なんとか話を変えようとネタを探していると・・・。
「ねぇ、これなに?写真かな?」
つかさ「あ、これね、この前こなちゃん達と髪型をポニーテールにして遊んだときの写真なの。焼き増しできたから、今日こなちゃんにあげようと思って。」
「おお〜、みんな似合ってるよ。髪形ひとつで雰囲気変わるもんだね。」
こなた「でしょ〜、かがみのやつ見てよ。」
かがみ「あっ、ちょっとこなた!」
そう言ってこなたはかがみの写真を俺に見せる。
「か・・・」
こなた「かっこいいでしょ〜なんか、武士みたいでw」
「かぁいい。」
こなた「おや?」
「かわいいなこれ。まじで。」
かがみ「ちょ、ちょっと、なに言ってるのよ!・・・でも、本当?」
「いや、本当に。実は俺、ポニーテール萌えなんだ。」
みゆき「ごちそうさまです。」
と言ったのはちょうど昼食を終えたかららしい。
こなた「いやいや、本当にごちそうさまですwていうか何、このバカップル。」
こなたはあいかわらずニヤニヤしながら言う。
かがみ「バ、バカップル言うな。普通よ普通!」
こなた「これが普通だったら今頃世界のカップルのせいで地球温暖化が末期になっちゃうんじゃないの?熱いだけにw」
「誰が上手いことを言えと!・・・とにかく、そろそろ昼休みも終わりだし、かがみ達は
次の時間発表なんだから一応準備くらいはしといたほうがいいんじゃないの?」
つかさ「そうだね〜、あたしセリフ覚えてるかなぁ。」
かがみ「はぁ・・今更ですかい。朝から練習した意味あるのか・・・。」
「ま、とにかく頑張ってよ、期待してるからさ。」
みゆき「そうですね、発表、楽しみにしてますね。」
こなた「じゃあ多目的室にいこーー!」
「おk。」
机上を整理して、皆で多目的室へ向かう。つかさは歩きながらセリフ練習をしていて、
こなたは何やらかがみの耳にヒソヒソと喋っている。どうもニヤニヤしているし、
かがみは赤面している。一重に、怪しい。
今日はこれで更新終了。
まったり感を出そうと思いながら書いてるけど
gdgdになってなか心配・・・。DQN文を読んでくれてる方、感謝感激です。
>>211 乙です。
今夜あたり、こなたSSを投下予定
213 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/13(水) 19:43:54 ID:oapMvNut
某サイトより転載
・18禁とあるが理樹と各ヒロインとのHシーンが追加される訳ではない?
18禁になったのはクド、鈴などのレイプシーン追加やバス事故の描写を強化した為らしい。
確定ではないが皆が期待するようなエロCGや喘ぎ声はない?
・佳奈多ルートは葉留佳ルートからの派生
クラナドの藤林姉妹のような感じになるみたい。
・佐ヶ美には『秘密』がある
シナリオ内容はまだ不明だが彼女自身に大きな秘密があるようだ。
・世界の『秘密』を覆すほどの秘密がある
設定に大きく修正が施されるらしい。
・シナリオ、設定の補完
いくつかの謎を通してシナリオや設定の補完がされるようだ。
215 :
こなたSS:2008/02/13(水) 21:31:01 ID:NgUdLDQI
とりあえずこなたSS投下します
――あの日
――桜藤祭が開催されたあの日
劇が終わった後、俺とこなたは星桜の木の下でお互いの本当の気持ちを確かめあったんだ…
「キス… しちゃったんだよな……」
俺はベッドでぼんやりと天井を眺めながら、無意識に独り言を呟いていた
「しかし、まさかあのこなたとこういう関係になるとはなぁ…」
攻略宣言をかまされた時は、オイオイ何をいうとるんだこやつは頭ダイジョーブですか、何て思ったもんだがな…
「いつの間にか、こなたと一緒にいる事が当たり前になっちまったんだよな」
――そして、ふと気付く
こなたといる事が本当に楽しくて、家に帰って部屋で一人になると、いつの間にかこなたの事を考えている自分に…
「ヤベェ… 完全にハマっちまってんなぁ、俺…」
自分の独り言に苦笑しながらふと時計を見ると、朝の7時45分を過ぎた頃だった
「フゥ、そろそろ起きて、メシ食って学校行くかな」
朝メシを軽く済ませて家を出ると、心地よい朝日が俺の目に降り注いできた
「うーん、いい天気だなぁ…」
軽く伸びをしながら学校へ歩き出そうとした瞬間、俺の耳に聞き慣れた声が飛び込んできた
「いや〜、ホントにいい天気だねぇ」
声に驚いて振り向いてみると、こなたがいつものゆる〜い笑顔で立っていた…
「おはよ〜、こうじ君」
「お、おはよ、こなた」
どうやらこなたの奴、玄関の所に隠れて待ち伏せしていたらしい…
「ねぇねぇ、驚いた?驚いた?」
ニコニコしながらそんな事を聞いてくるこなたに、俺は平静を装いながら答えた
「べ、別にぃ。今更これぐらいじゃ驚かないさハハハッ…」
「チッ、もうこれぐらいじゃ弱いか… やっぱ布団の中に潜りこんでおくべきだったかねぇ…」
そんなとてつもなく恐ろしい?事を呟いているこなたに、俺はため息をつきながら言った
「やめて、そんな事されたらマジで心臓が止まりかねん…」
「フッフッフッ、まぁそれは今度のお楽しみということで♪」
今度やんのかよオイ。困る。嬉しいけど困る。目覚めた瞬間こなたが布団の中にいたらマジで心臓止まるぞ…
男は朝は色々マズイし…
前に攻略宣言された後、馬乗りになって起こされた事があったが、あの時は驚きの方が強かったから大丈夫だったが…
いや、あんまり大丈夫じゃ無かったけど。
「ちょっ、マズイって!寝起きはマジで色々マズイから!!」
「いいじゃん、恋人同士なんだし」
さらりと凄い大胆な発言をするこなたさん。オーイ、意味分かって言ってマスか〜。
…まぁ、そこまで深い意味で言ったんじゃ無いんだろうけど
「はぁ、まぁいいや。とりあえず学校に行きながら話そうか」
「うんっ!」
そう言って歩き出した俺の手をこなたはさりげなく握ってきた
「こ、こなた」
「いいじゃん、恋人同士なんだし」
さっきと同じセリフを吐きながら上目遣いで俺を見上げるこなた。
クッ、クソッ、かわいいじゃねぇか!ドコでそんな技覚えて来やがりまするかこの愛らしい生物はっ!!
…まさかギャルゲで、か? ……ま、まぁいいや。かわいい事に変わりないよなフヒヒヒw
って俺何一人できもい妄想してんだこのバカチンが〜〜〜〜〜!!!
「ど、どしたのこうじ君っ。頭でも打った!?」
クネクネ体をよじらせながら妄想の世界で暴走気味な俺をこなたが心配そうな目で見ていた。
「いやいや、何でも無いさ。マイスウィートハニー」
髪をかきあげながらそう答える俺を見てこなたはちょっと引いていた
「やっぱり頭打った?ホントに大丈夫?」
「ああ、ダイジョブダイジョブ。ちょっと脳が熱暴走してただけだから」
「ふ〜ん、何かダイジョブじゃ無さそうだけど… あっ、そう言えば!」
そう言ってこなたは俺をニヤニヤしながら見つめてきた
「な、何だよ」
「ちゃんとこなたって呼んでくれるようになったんだねぇ」
―そう。付き合い初めてからすぐに、こなたの方からさん付けはやめて欲しいと言ってきたのだ。
最初は慣れずにこなたさんって呼んでしまったりしていたが…
「んっ、ああ、そう言えばもうすっかりこなたって呼ぶの慣れたみたいだなぁ」
そう言ってこなたの方を見ると、ニコニコと嬉しそうな顔をしていた
「何、名前呼び捨てにされるのがそんなに嬉しいのか?」
「はぁ、こうじ君は乙女心って奴が分かってないねぇ」
「何だよ乙女心って… って言うかこなたもそういう所はちゃんと女の子だったんだなぁ」
「むっ、何か引っかかる言い方だね」
こなたは少しムッとした顔で言った
「私だって年頃の女の子なんだからね。好きな人に名前呼ばれて喜んでもいいじゃん」
そう言ってプイッと向こうを向いてしまった。少し怒らせてしまったらしい…
「ゴッ、ゴメンこなた!怒らせるつもりじゃ無かったんだ。ただ少し意外だなぁって思っただけで…」
それでもこなたは向こうを向いたまま… どうやらかなり怒っているらしい… って言うか少し泣いてるッ!?
まさかこなたが泣くなんて!男として女の子を、まして彼女を泣かせるなんて非常にマズイッ!
どーする!?どーするよ俺!?
「ゴメンッ!ホントにゴメンッ!女の子の気持ちを考えて無かった無神経な俺が全面的に悪い!どうしたら許してくれる!?」
「…デート」
「えっ?」
「…今度の休み、アキバでデートしてくれるなら許してあげる」
デートフラグキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!
「あ、ああ!許してくれるならアキバだろうがフユバだろうがどこへでもお供するから!だから機嫌直して!」
まだこなたは向こうを向いたまま目頭を擦っている…
「何でも奢るから!おいしいパフェとかクレープとか好きなもの食べて良いから!だから機嫌直して… 泣かないで…」
俺も半分泣きそうになりながら謝っていると、こなたが吹き出しそうな顔で俺を見ていた
「こ、こなた?」
「フッフッフッ、いや〜こうじ君の慌てふためく姿。泣きそうな顔。萌えるねぇ♪」
「だ、騙したな!」
「いや〜、今度の休みが楽しみだねぇ。何を食べようかねぇ。こうじ君の奢りで♪」
「はぁ、疲れた… もういいさ何でも奢るよ好きにしてくれハハハ…」
とは言ったものの、デートはこちらとしても大歓迎!むしろ望む所でございますデスヨッ!!
な〜んてまた脳内で暴走気味に考えていたらそろそろ学校が近くなってきた
「こなた、そろそろ学校が近いし、手、離そうか」
「何で?」
「いや、登校中の生徒に見られたら恥ずかしいし…」
「私と手を繋いでるの見られるの嫌なんだ?」
「いや、そんな事は無いけど」
「ならいいじゃん♪」
そう言って俺を見上げて微笑むこなたの笑顔はこの世のものとは思えないほど愛らしい。
な、何だよかわいい奴だな畜生こ、こここのやろう、反則だぜその笑顔はよう!
へっ…へへっ…… 萌え尽きちまったぜ… 真っ白によぉ…
「見てー、あの人…」
「なんかニヤニヤしながら身悶えてる…」
「キモーい…」
「ちょっとこうじ君!?皆変な目で見てるよ!」
こなたの声で我にかえった俺は、周囲の痛い視線から逃げるようにこなたの手を引いて猛ダッシュでその場を逃れた…
そしてようやく教室にたどり着いた
「おはよ〜、こなちゃん、こうじ君」
「おはよ〜、つかさ、かがみ」
「おはよう、つかささん、かがみさん」
「手を繋いで仲良く登校とは朝からごちそうさま」
「ムッ、かがみん、さては焼きもちだね?こうじ君と私が仲いいのが羨ましいんだね?」
「な、ちっ、違うわよっ!朝っぱらからイチャイチャしてるアンタらをからかってるだけよ!!」
225 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/13(水) 22:03:43 ID:pOCMGLUz
続きマダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
「またまたぁ。さてはかがみんもこうじ君の事が好きなんだね?」
「ちっ、ちっ、違うわよっ!べっ、別にこうじ君の事なんか何とも思ってないわよっ!いきなり何言い出すのよアンタ!!」
「そうやって慌てる所がまた怪しいねぇ。でもこればっかりは私も譲るわけにはいかないしねぇ…」
「そうだったのか… かがみさんが俺の事を… ゴメン、気づいてやれなくて… でも、俺にはこなたガッ!!?」
「ヘギッ!?」
俺とこなたの頭にかがみさんの鉄拳が振り下ろされた…
「殴るぞ」
「も、もう殴ってますよかがみさん」
「ほ、ほんの冗談じゃん、かがみん…」
「お姉ちゃん、頭はダメだよ〜。殴るならお腹にしないと」
「あの、つかささん?」
何か前にも同じような事言われた気が…
「えへっ、冗談だよ〜。ゴメンね?」
「よかった… つかさが黒い子になっちゃったかと思ったよ…」
こなたがつかささんにそう言うと、かがみさんが少し怒りながら言った
「何よ、それじゃ私は黒いって言うの!」
「いや〜。かがみさんは黒いと言うよりきょうぼウッ!?」
脇腹に見事にかがみさんのコークスクリューがめり込んで俺は床に崩れ落ちた…
「皆さん、お早うございます。あら、そんな所で寝ては風邪を引きますよ?」
先に教室に来ていたみゆきさんが、床に倒れている俺に声をかけながらこっちに近づいてきた
「だっ、ダイジョブ!?こうじ君!?傷は深いよっ!」
「こ、こなた… 俺はもうダメだ… せめてお前だけでも生き延びて幸せになってくれ…」
「いやっ!貴方がいない世界なんて私耐えられない!お願いだから私を一人にしないでっ!!」
「こなた… 俺の全て… 生まれ変わったらもう一度き…み…と… ガクッ」
「いや〜〜〜〜〜!!こうじく〜〜〜〜〜ん!!!」
「いつまでやってんのよアンタら」
かがみさんが呆れた声で呟いた…
――そして昼休み
「こうじ君、お弁当食べに行こうよ」
「おう」
そう言って俺達は教室を後にする
「いいな〜、こなちゃんとこうじ君… 恋人同士で仲良くお昼ご飯かぁ」
「まぁいいじゃない。あの二人はほっといて私達もお昼にしましょつかさ」
――俺達はあの星桜の木の下でお昼を食べる事にした
「あれからもう三週間、か…」
「早いねぇ。こうじ君の情熱的なキッスを思い出すよ」
「…あれを見られたのは人生最大の失敗だったよ」
星桜の木の下で想いを伝えあったあの日… 俺達はここでキスをした。
…そして俺達を呼びにきたつかささんや皆に目撃されて、俺達の付き合いは初っぱなからバレバレになった訳さ…
「よりによって、あのタイミングだもんなぁ…」
「まぁいいじゃん。どうせ皆には言うつもりだったし。手間が省けたとおもえば」
「まぁそうだけどさぁ。ファーストキスだったんだぜ?」
「私も初めてだったんだからいいじゃん。それよりお弁当食べようよ」
「あぁ、今日はこなたの手作り弁当の日だったな」
付き合い初めてから週に二回ほど、こなたが弁当を作ってきてくれる事になったんだっけ。
「おっ、今日もうまそうだな」
弁当の蓋を開けてそう言った後、箸が無いことに気づいた
「こなた、箸が無いんだけど」
「あるよ、ココに」
見ると、こなたの小さな手に箸が握られていた
「いや、こなたのじゃなくて、俺の箸が無いんだけど」
するとこなたは俺の弁当を手に取って、凄まじい破壊力の言葉を繰り出してきた!!
「食べさせてあげる」
……
…………
………………なっ、何だってー!!!
「えっ、あっ、いいよ、自分で食べれるよ!!」
学校という場所であることと、恥ずかしさから心とは裏腹の事を言ってしまうチキンな俺orz
俺のフラグクラッシャーぶりを気にもせず、こなたが答える
「箸、これしか持ってきてないんだよねぇ」
ニヤニヤしながら俺にそう告げた… 確信犯ですか。まぁ確信犯の本当の意味は違うが今はんな事どうでもいい。
つまりこれはアーンフラグキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!! と解釈して宜しいか?
…ここで行かなきゃ男じゃないぜ!こうじ少尉、突貫します!!
「はい、アーン」玉子焼きを俺の口元に運んでお決まりのセリフを言うこなた。
「アッ、アーン…」パクッ もぐもぐ…
「おいしい?」
「ウッ、ウン、オイヒィ…」
「よかった。今日のは結構自信作だったんだよね」
ヤバい。これ想像以上に恥ずかしいぞ…
「じゃあ次ね。はい、アーン」
今度は鶏のから揚げを俺の口元に持ってくる。
「アーン…」パクッ
ヤベェ… 何かもう味とか全然ワカンねぇ…
ただひとつ分かることは、照れくさいながらももの凄く幸せだということだ
「俺ばっかり食べるの悪いから、こなたも食べなよ」
「そだね。じゃあ私も一口」
こなたはそう言ってから揚げをひとつ口に入れた。
んっ、箸がひとつって事はつまりコレは、間接キスとかいう奴じゃないですか?
……ま、まぁ俺達キスしたし、恋人同士だし、何も問題は無いんだけど。
そこまで考えて思い出した。俺達がキスしたのってアレ一回きりだけだったということを…
付き合い初めて早三週間、そろそろ次の機会を作らんとマズイんではなかろうか…
それならゆーちゃんのママを妹にするわ
――そんな事を考えている内に弁当は俺とこなたに順調に消化され、食べ終わった頃にこなたが聞いてきた
「ねぇこうじ君。おいしかった?」
「うん、おいしかったよ」
俺がそう言うのと同時に、こなたが俺の胸の中に体を預けてきた…
「こっ、こなた!?」
「ねぇ… 私ってやっぱり魅力無いのかな?」
「はっ?急に何言い出すんだよ。そんな事ないよっ」
「じゃあ、こうじ君は何であの日以来私に何もしてくれないの…?」
…そうか。キスをしたあの日以来、俺達はこうやってまったりしてるだけで、恋人らしい事はしてなかったような気がする。
だから今朝は学校まで手を繋いできたりしたのか…
俺はこなたと一緒にいるだけで幸せだったから、こなたの不安な気持ちに気づいてやれなかったんだ…
「こなたっ!!」
「なっ、何?」
突然の俺の大きな声に少し驚いてるこなた。俺は自分の気持ちを精一杯伝えようとこなたの小さな体をギュッと抱きしめて言った
「俺、こなたの事が大好きなんだ!だから一緒にいるだけで幸せだったんだけど、何もしない事がこなたをこんなに不安にさせているって気づいてやれなくて…」
「でも、それはこなたの事が本当に大切だから… 大好きなこなたを大切に思っているからなんだ」
「こうじ君…」
「でも思ってるだけじゃ駄目何だよな。ちゃんと言葉と体で伝えないとわからない事があるんだよな」
「こうじく んッ… んむっ…!」
俺は自分の気持ちをこなたに最も分かりやすく伝える方法を取った…
「んっ… ちゅぷっ… ぷはっ、ハァハァ… こうじ君…」
口を離してこなたを見ると、顔を赤くしたこなたの荒い息づかいが聞こえてくる…
「い、いきなりなんだからっ… ハァハァ…」
「俺の気持ちをこなたに伝えるにはこれが一番いい方法だって思ったんだ」
「ハァハァ、 …うん、こうじ君の想い、一杯伝わってきたよ…」
そう言って瞳を潤ませながら上目遣いに俺を見上げてくるこなたがかわいい。
…ってか、こなたさん、少しキャラ変わってるような…
まぁ今はそんな事どうでもいい。俺はこなたを優しく抱きしめた
「こなた…」
「こうじ君…」
お互い見つめ合いながら、もう一度キスしようと唇を近づけようとした時、草むらの陰から聞き慣れた声が聞こえてきた…
「ちょっ、ちょっとつかさっ!押さないでよ!見つかっちゃうじゃない!」
「ゴメ〜ン、お姉ちゃん。 でもよく見えなくて…」
「皆さん、お静かに。お二人に気付かれてしまいます!」
「ふわ〜… お姉ちゃん、凄く幸せそう…」
「……ゆたか… あまりジロジロ見てはダメ……」
「うひょーっ!お二人とも凄くいい表情してるっス!激しく萌えるシチュっス!これは同人誌のネタに使えるっスよ!!」
「オゥ、ひより!ワタシもヤル気がミナギッテキタね!」
「あっ…」
「アッ…」
草むらの陰から隠れて見ていたらしい皆と、俺達の目が合った…
「あはははっ… ゴッ、ゴメンね〜こなちゃん!こうじ君!」
「ちょっ、つかさっ!自分だけ先に逃げるなッ!」
「そっ、それでは私達はこれで。お二人共ごゆっくり!!」
そう言い残して皆は猛ダッシュで逃げ出して行った…
その場に取り残された俺達は呆然としながらお互いを見つめ合った。
そしてどちらからともなく吹き出して笑いだした
「ぷっ、ははははっ」
「あはははっ、つかさやかがみ達の慌てる姿はちょっと滑稽だったねぇ!」
「はぁ、しかし、ファーストキスだけじゃなくてセカンドキスまで見られるとはなぁ…」
「まぁ許してあげよ〜よ。皆男がいないから気になるんだよきっと。特にかがみは興味津々って感じだったねぇ」
「で、どうしようか? さっ、さっきの続き、しようか?」
「むぅ、そんな雰囲気じゃなくなっちゃったし、また今度にしようか?こうじ君」
「そっ、そうだな…」
少し残念そうな俺の耳元でこなたが囁いてきた
「今度は誰にも見られないように、こうじ君の部屋で、ねっ」
「へっ? 俺の部屋でっ、て…! ちょっ、こなた!!」
「ふふふっ、優しくしてね?こ・う・じ・くんっ♪」
そう言って舌をチロッと出して微笑みながら、こなたが駆け出していく…
――俺はこなたの後ろ姿を追いかけながら、この幸せがいつまでも続きますようにと、星桜の木に願いを掛けるのだった…
とりあえず終わりです。
駄文&長文誠に申し訳ないですorz
こういうの書くの初めてだったんで大目に見てもらえるとありがたいです…
ちなみに主人公の名前は職場の先輩の名前を借りました
こなたSSおつです。
普通にニヤニヤしてしまったおれガイルw。
すごく読みやすかったし、良かった。
>>239 激しく乙
まさかこなたに萌える日が来るとは思わなかったw
しかしラブコメの王道が似合うキャラだなぁ
243 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/14(木) 00:15:10 ID:vmzBiIEU
なぜこんなにいいSSが書けるのか不思議ッス
どうしたらいいSSが書けるんだろう・・・
誰か教えてーーーーー!
244 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/14(木) 00:18:37 ID:zd2D/V0S
他の人の作品を読みまくる
245 :
u-ま:2008/02/14(木) 00:19:18 ID:rUo66ism
おつかれさま!!!(笑顔)
それでもみゆきさんは俺の嫁!(とうりがかり)
5時間目が始まって、俺はかがみ達の順番を待った。やはり俺たちの38点以上を出すグル
ープは未だ現れていない。
―――
結局、かがみ達の点は32点だった。これはかなり健闘したと思う。
32点も38点も、どちらにしろA判定もらえるので実質大して変わらないわけだ。
あとはチケットのこと。あとでかがみに話しておかなきゃな。
「やっと終わったな。皆、一緒に帰ろうよ。」
こなた「あ、ごめーん。あたし用事があって今急がなきゃいけないんだよね。だからお先に〜。」
つかさ「あっ、そうそう、実はわたしもなの〜。ばいば〜い。・・・こなちゃん待ってよ〜。」
みゆき「私も今日は急な用事がありまして・・・今日は早めに失礼させていただきます。」
「あ、ちょっと。」
という間も無く皆は教室から出て行ってしまった。何か様子がおかしい。
とそこへ、教室に入ってくる女の子が一人。・・・かがみだ。
「おっす、お疲れ!なんかみんな急ぎの用があるっていって先に帰っちゃったんだけど・・」
かがみ「バカ。空気少しくらい読みなさいよね。あたしたちに気をつかってくれたのよ。」
「アッー。」
なるほど、昼休みのこなたがヒソヒソ喋ってたのはこのためだったのかもしれないな。
みんな、グッジョブだ。
「ごめん。じゃ、帰ろうか。」
そう言って俺たちは学校をあとにした。
学校の帰り道、辺りはすこし夕日の色に染まっていて、気温も昼間より下がり、すこし
肌寒く感じる。かがみとこうやって二人きりで帰るのは、桜藤祭の日以来か。
俺たちは、皆に気を遣わせるかもしれないと思って、あれ以来俺たちから皆を誘って下校
していたのだ。
かがみ「なんか・・・こうやって二人きりで帰るのも久しぶりだね。」
「そうだね。やっぱり改まって二人きりになると緊張するな。」
かがみ「・・・あたしは結構嬉しいんだけどね。」
「え、なんだって?」
かがみ「な、なんでもないわよっ。」
なんでもなくないかがみなのだが・・・実は何て言ってたかわかりますよ。
そうだ、チケットのことを話さないと。
「・・・あのさ、今日の発表のことだけど。」
かがみ「あー・・・。降参、負けたわー。やっぱみゆきがいると違うわよねぇ。
というわけで、約束通りチケット、あたしがおごるわよ。」
「いや、その必要はないよ。」
かがみ「え?なんでよ。あたしが負けたんだから、おごるわよ。」
「実はさ、俺、今回勝っても負けてもチケット俺が買ってあげるって決めててさ。」
かがみ「はぁっ?それじゃ賭けの意味ないじゃない!」
意外に折れないかがみ。さて、どうやったら俺に払わせてくれたものか。
「その通り!でも何か賭けたほうがお互い発表を頑張るかなと思ってさ。」
かがみ「確かにそうだけど・・・だーめ。約束したでしょ?あたしが払います。」
「いや、それは困る!俺が払うって。」
かがみ「あたしが払うってば。」
「俺が払います。」
かがみ「いやあたしが。」
「いや俺が。」
かがみ「あーっもう!これじゃあいつまでたっても変わらないじゃない!あたしに払わせなかったら、あんたのこと嫌いになっちゃうからね!」
そう来るか・・・。もちろん冗談のつもりなのだろうが、ここはあえてこう答えてみる。
「それは困る。
でも、俺に払わせなかったら、かがみのこともっと好きになるからな!」
かがみ「・・・本当に?」
「本当さ。時間がループしちゃうくらい本当さ。これが嘘つく眼に見えるか?」
かがみに眼を近づける。が、かがみの態度が急変したおかげで
自分のやっていることが一気に恥ずかしくなって眼を逸らす俺。
かがみ「・・・本当に本当?」
もはや両者赤面状態。これはいいさくらんぼ。
かがみ「それじゃぁ、あんたに払ってもらおうかな・・・。
そしたらあたしのこと・・・・その・・もっと好きになるんでしょ?」
この反応には意表をつかれた。くぅ、なんだこいつは。可愛すぎて死にそうだ。
もはや反射的に
「かがみ、大好きだ!」
といってかがみを抱きしめる。
かがみ「ちょ・・・ちょっと!抱きつくなら抱きつく前に言いなさいよ!びっくりするでしょ・・・。」
学校の帰り道、抱き合う二人を夕日が照らす。それもドラマのワンシーンさながら。
まわりには人影もないし、ここでしばらく抱き合ってても大丈夫だろう。多分。
かがみ「・・・暖かい。」
「しばらく・・こうしててもいいかな。」
かがみ「・・・うん。」
しばらく俺たちはこのままでいた。会話はなかったが、何故か不思議と安心できた。
「かがみ。」
かがみ「なに?」
「今さ・・・・・この時期限定のポッキーが売ってるの知ってる?」
かがみ「ちょっと・・・なんでいきなりポッキーが出てくるのよ。
・・はぁ、雰囲気台無しじゃない。・・・で、それがどうしたの?
練乳イチゴムースのこと?」
と言ってかがみは俺から離れた。
「違いますよかがみさん、それは前回のね。夕張メロンムースのこと。」
かがみ「えっ、知らない。いつ出たの?」
「知らないのも当たり前。今日からコンビニに並ぶ新商品だからね。
・・・食べたいでしょ。」
かがみ「もちろん。・・・あ、どうせこなたみたい『かがみんはこれだから太るんだよ〜』
なんて言ってからかうつもりじゃないでしょうね!?」
「ちがいます〜。いくら太ろうが痩せようが、かがみはかがみだろ?俺が愛する対象としてなんら変わらないよ。」
なんて言ってみる。
かがみ「え・・あ・・ありがと。
えっと、あたしも・・その、あの・・・あんたと同じ気持ちだから。」
意外な反応だったのには驚いたが、俺は嘘を言うつもりはさらさらない。
そしてこう言われちゃうと・・・正直、たまりません。
「ほんとに?俺って幸せ者ですね、かがみ様!」
かがみ「はいはい、こなたみたいに呼ばない。」
・・・そうだ、今日はとっておきがあるんだった。
俺は自分のバッグに手を突っ込み、あるものを探す。
「はい、ところでこれなーんだ?」
かがみ「あ、ポッキー。『夕張メロンムース』・・・?
あーっ!これって!」
「そう、今日発売の夕張メロンムースポッキー。
実は今日の朝学校行く前に買っておいたんだよね。・・・はい、かがみにあげるよ。」
俺はかがみの手にポッキーを持たせてやる。
かがみ「え、いいの?」
さすがにびっくりしたようだ。しかし、かがみのポッキーを見つめる眼は輝いて見える。
・・・よほど好きなんだな。
「うん、かがみのために買ったんだし。」
かがみ「なんか・・・本当にありがとう。・・・あのさ、・・・お礼ってほどじゃないけど、・・・明日、お弁当作ってこよっか・・・?」
「おっ、いつぞや話してた手作り弁当!実はけっこう前から待ってたんだ。」
かがみ「そ、そうだったの?そうなら早く言ってくれれば作ってきたのに・・。」
「お願いしていいかな?」
そうきくと、かがみは髪をいじりながら恥ずかしそうな表情を浮かべた。
かがみ「いいけど・・・味は期待しないでよね。」
「最高だー!」
かがみ「・・・なんか、あたしが幸せ者かも。」
「ん、なに?」
かがみ「ん、あぁなんでもない!独り言よ独り言。」
「んじゃまぁ、家まで送ってくよ。少し寒くなってきたから・・・ほいっと。」
俺はかがみの腕を俺の腕に組ませた。恥ずかしそうに笑うかがみがなんともかわいい。
「普通に歩くより、こっちのほうが暖かいだろ?」
かがみ「・・・うん。」
そんなこんなで俺たちは柊家に着き・・・
「それじゃ、また―。風邪ひかないようにな。」
かがみ「○○こそ。・・・今日はいろいろありがとう。それじゃね。」
「おう、遊園地でのデート詳細はあとでメールするから!じゃーな〜。」
こうして俺たちは別れて、俺は自宅へと向かった。
もう日も落ちかけて暗くなりはじめた空、いつもと何一つ変わらない帰り道、一人家に
向かう俺の頬を少し冷たい風が打つ。
それでも、俺はいつもより何倍も暖かかい気持ちだった。
おわり。
これでかがみSSはおしまいです。
付き合ってくれたみなさま、ありがとです。
最後の文は「暖かい」ですが、見逃してちょ。
254 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/14(木) 00:47:57 ID:zd2D/V0S
ニヤニヤがとまらない!!!
乙!
とりあえずやや甘かもですが、バレンタインネタいきますー。
そのいち、朝の教室にて。
「ともゆきくん、ハッピーバレンタイン♪」
「うわっ!つかささん何このチョコ!」
「つかさー、去年も言ったと思うけど、男の子相手にそれはまずいってー。ほらぁ、ともくんも驚いてるし」
「てへへ、でもやっぱり贈り物には心を込めたいからねー」
「私もわずかばかりですが、松河さん、どうぞ」
「みゆきさんもつかささんもありがとう。バレンタインってのもいいもんだねー」
「つかさー、みゆきさーん、私にも友チョコ友チョコー」
「ってこなた、お前は……」
---いんたぁみっしょん---
「ふゆきー、結婚してくれー」
「もう、相変わらずそればっかりですか、桜庭先生。チョコあげますから」
「ありがたくもらっとくー。ゴディバか、やっぱりお嬢様はいい物を選ぶな」
「そういう訳じゃないんですけどね」
「ふゆきー、手作りのチョコもおくれー」
「もう、ほんとに。仕事の後にでもあげますから」
そのに、お昼休み。
「柊はあげる奴いるのー?」
「ほっとけ、そういう日下部はどうなのよ」
「まーいーじゃん、それよか柊からチョコもらいたいなー」
「なんであんたにあげなきゃいけないのよ」
「かがみー、友チョコ友チョコー」
「こなたまで……ほれ、チロルチョコあげるから」
「なんだよー、柊の手作りのぐらいもらいてーぞ」
「ぶーぶー、かがみつめたーい」
「なぁ、ちびっこー、共同戦線はらねー?」
「みさきち、乗らせてもらおうか」
「われわれはぁー、ひぃらぎからのぉー、手作りチョコをぉー、要求するぅー」
「かがみがぁー、くれるまでぇー、この場を動かないぞぉー」
「ギヴミーチョコレートォー」
「ぎぶみーちょこれーとぉー」
「ああ、もうっ!おまえらいつの時代の人間よ!しょうがないからあげるわよ!」
「「へっへっへっへっへっへっ」」
「もう、みさちゃんも泉ちゃんも犬みたい」
「というより峰岸さん、あの二人止めないの?」
「なんとなく柊ちゃんの困ってる顔も見てみたいかなーって」
「峰岸、あんた……」
---いんたぁみっしょん---
『みなみちゃん、チョコと一緒に私も……』
『ほんとにいいの、ゆたか……』
「ぅぉー、自重しろー、自重ー」
「ひよりんの妄想マシーンは相変わらず全開ですネ」
「バレンタインもあるから余計に暴走してるしね。それよりもひよりん、早く部誌の原稿!締め切り間近だよー」
「はぅぅぅぅ」
そのさん、放課後。
「さて、帰るか……」
「ともくーん、一緒に帰ろー、校門までー」
「校門までって、なんかえらく中途半端な……」
「いやいやー、この後バイトがあるしね」
「ああ、それならしょうがないか。そういやコスプレ喫茶でもバレンタインでイベントとかやるの?」
「もちろん。それを楽しみにしてるお客さんもいるしねー。今日はお客様ご主人様のためにチョコをばらまく愛の天使になるのだー」
「いろいろ大変だねぇ」
「ネトゲでもバレンタインイベントでチョコ配ってるし、忙しいよー」
「はぁ、さいですか……」
「でも、大切な人に一番いい物をあげるのは忘れてないよ?はいっ、どーぞっ」
「って、ええっ?」
「なかなかあげないから貰えないかもって思ったでしょー。それに放課後の校門でプレゼントするのってフラグ立ちそうなシチュじゃない?」
「かなわないなぁ、こなたには」
「こなたさんの愛情たっぷりのチョコだぞ−、堪能してくれたまへー」
「ありがたくいただかせていただきます。こりゃホワイトデーのお返し考えないと」
「ゲマズとかのポイントでもいいよ?」
「俺滅多にその手の店行かないし。……キスだけじゃ駄目?」
「それちょっと恥ずかしいしそれだけじゃやだよー」
「って、もういい加減行かないとバイト遅刻じゃないのか?」
「あー、そうだったー。まだ一ヶ月あるからゆっくり考えてねー、じゃー」
「おう、がんばれよー。……愛情たっぷりのチョコかぁ……」
「こなたのやつ、うまくやったわねー」
「泉さんもなかなか大胆でしたねー」
「でもある意味こなちゃんらしいよねー」
「泉もなかなかやりよるなぁ」
「うわぁ、みんな覗き見してたのかよ!黒井先生まで!」
「そりゃこなたがあんた目の前にして素っ気ない態度してたら気にもするわよ」
「まぁ、あいつもリアルでちゃんとチョコあげられる相手がおることわかった訳やしな」
「そういや黒井先生もネトゲで…」
「わーっ、それ以上は…」
「どうせうちはリアルでもネトゲでもあげる相手がおらんのや………」
「あああっ!先生ごめん!」
---おまけ。---
「これでいかがでしょう」
「んー、白石にしては上出来だなー、うめーぞー」
「白石君もチョコレートケーキ美味く作れるようになったとはね」
「これだったらあきら様も喜ぶとおもうなー、がんばったねセバスチャン」
「ではこれを持ってあきら様の誕生日を祝うとしますか!」
「でもこうなってくるとホワイトデーに何作ってくれるか楽しみだよなー」
「え?」
「そうねぇ、他に作れるようになったいいだろうしね」
「あのー」
「わたしティラミスとかがいいなー」
「俺皆さんから何ももらってないんですけどー」
「あ、いけない、こんな時間。つかさ早く帰るわよ」
「あー、おねーちゃんまってー」
「わたしも早く帰って兄貴があやのから何もらったから聞きださねーとなー」
「あのー、もしもーし……」
どうしてもネタに走ってしまう自分自重。
ほんとだったらそのさんをうまくふくらませればいい物を、ついつい原作やアニメを見返してしまうと、ねぇ。
というより、本来書くべき甘いストーリーを書けよ自分。
骨子はできあがってるのに文章で苦労しているのと、風邪ひいてなかなか進まなかったりするのが原因でして。。。反省。
今宵つかさエロSS投入予定
ヒント、全年齢板
ヒント:私は一向に構わん
個人的には大変読みたいのだが、うpロダなどに上げてリンク貼ってもらう方がいいかも。
別に良いだろ、堅苦しいな
仕事終了!多数決により書きます
ある晴れた日曜日・・・
ピーンポン
母「はーい!どちら様?」
つかさ「おはようごさいます!柊つかさです〇〇君起きてますか?」
母「ちょっと待ってね」
つかさ「はぁい!」
数分後・・・・
母「なかなか起きないから、つかさちゃん起こしてくれる?」
つかさ「分かりました!お邪魔します」
くぅーすぅーすやすや
つかさ「寝てる寝てる♪可愛い」
ん?だれだ・・・母さんか?
つかさ「起きて!朝だよ」
起きてたまるか!
つかさ「うん〜困ったよ」
困った顔のつかさを見れないのが残念
つかさ「朝だよー朝ご飯食べてデートに行くよ」
つかさ「あ!そういえば・・・こなちゃんが朝起こす必勝方教えてくれたっけ」
〜回想〜
こなた「なかなか起きない男の子にキスをすればおきるよ」
〜回想終了〜
つかさ「寝てるよね?シテもいいよね?答えは聞かないけどね」
チユッ
つかさ「やっちゃった・・」
〇〇「なかなか大胆だな」
つかさ「ふぇ!いいいいいつから起きてたの?」
〇〇「え!最初からだよ」
つかさ「恥ずかしい〜」
〇〇「さてと着替えるか・・・やべ〜先のキスでたっちゃた」
つかさ「え?何々どうしたの?」
馬乗りになるつかさ
つかさ「ん?何か固い物が・・・」
〇〇「何でもないよ」
つかさ「えいー」
いきよいよく布団をめくる
〇〇「恥ずかしい」
つかさ「これって・・・もしかしてアレ?」
〇〇「・・・うん」
つかさ「シテもいいよ」
〇〇「え!まじすか?つかささん」
つかさ「・・・うん・・・」
つかさ「初めてが〇〇君だからいいよ」
満面の笑顔のつかさ
〇〇「じゃあ〜いくよ」
つかさの小ぶりの乳房を触る〇〇
つかさ「うん・・・」
〇〇「可愛いよつかさ」
つかさ「わ、私・・・ぅん・・・ゆきちゃんみたいに・・・あん・・・胸無いけど・・・いいの?」
〇〇「ああ!いいよ」
そして・・・つかさの秘密の花園にてを入れる〇〇
〇〇「濡れてる・・・」
つかさ「だって・・・気持ちよかったから・・・」
〇〇「じ、じゃ入れるよ」
つかさ「うん」
中略
腕まくらをしている途中つかさがとんでも無い言葉を・・・
つかさ「ね〜もっ一回する?」
ひより「どうスか?今回の作品」
こなた&こう「GJ!最高」
こなた「でも・・・・この二人ってまさか」
こう「先輩達?」
ひより「正解ス!いや〜あの二人はネタの宝庫ですから」
題名(ひより大妄想)
劇終
こんなオチでスマソ
シナリオ終わったんだが、どなたか漢字の変換の仕方を教えてください・・・泉とか出ない・・・・
ヒント・温泉
>>281 うお! 神よ ありがとう(´ω`)携帯からスマンかった!!どこかに漢字があるんだなぁ、これ
定期的に漢字が出ねえってレス見るな
しかもなぜここで聞く…
む・・・朝か。
最近俺は陵桜に転校する前より確実に早起きになった。
え?何故かだって?
ふふふ・・・彼女ができたから。
彼女ができてから俺は毎日が楽しくなった。それは彼女も同じのようで、この前なんか俺と一緒にいるだけで楽しいって言ってくれたんだぜ?
ま、彼女は俺と付き合うようになる前も毎日楽しそうだったんだけどね(いや、実際はそうじゃなかったのかも知れないけど)
「あんた、本当に最近は早起きね。お母さんより早く起きてる時もあるし」
味噌汁を俺に差し出しながら母さんが呆れたように言う。
「最近早起きに目覚めたんだよ。健康にもいいしね」
当然のように俺は言う。
「健康を気にするような歳でもないでしょうよ。・・・やっぱりあの子のおかげかねぇ」
あの子とは俺の彼女のことだ。
「あんたに彼女ができてから、早起きはするし、家の手伝いはよくするようになるし、学力も上がったし、」
「おいおい」
この辺で突っ込んでおく。
「冗談はともかくお母さん本当にあの子には感謝してるのよ」
「どんな?」
「あんたの彼女になってくれたこと」
ちょっとムスっとしたぞ。
「お互いが好きどうしだったんだから付き・・・」
その時、外から俺を呼ぶ声が聞こえた。
「ほら、彼女がお迎えにきたわよ、もう出なさい。・・・お父さんも早くしないと!」
そうそううちの父親は無口なんだぜ。
んなことより俺も彼女の声が聞こえた時点で家でる気まんまんである
「じゃ、行ってきます!父さん、ネクタイ曲がってるぞ」
彼女は笑顔で腕を組んできた。
付き合いだした頃はいちいち腕を組んでいいか聞いてきたのに最近は問答無用だ。俺は最高に嬉しいが、聞いてくる時の顔も好きだったんだけどな。
「寒いだろ?もっと寄る?」
俺は意地悪に聞いた。
彼女は----
いきなりこんなので申し訳ない。
主人公はどのキャラと付き合うようになったのか次から選んで欲しいです。
1、田村ひより
2、田村ひより
3、田村ひより
288 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/18(月) 01:15:40 ID:SsQONU9T
4.そうじろう
選択肢の意味無いw
2に1票。
rァ 1、田村ひより
流れ的に3に一票入れておこう
293 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/18(月) 13:18:36 ID:QsUTL+jp
4、そうじろうww
>>287 3、田村ひより(のアニ研部長のこう)
3で
2、田村ひより(のアニ研部長のこうの親友のやまと)
2で
296 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/19(火) 13:03:43 ID:mMftRlGb
そういえばやまとは桜藤祭のこと
ほとんどおぼえてないんだよね?
>>296 転校してきて云々は「無かった事になってる」だろうね。
でも一応最終ループでも陵桜には居た訳だからその間の記憶が
どうなってるのかが判らん。宇宙人が記憶操作したのかも。
桜藤祭当日はループから開放されて聖フィオリナ女学院に
戻ってるから、当初の約束通り桜藤祭でこうと待ち合わせ
していたものと考えている。
で、やまとと主人公の再会話を考えているのだが途中が上手く
まとまらないなぁ。
例のブルーオーキッド終了後を舞台にしてw
299 :
ひより:2008/02/20(水) 02:12:24 ID:sEAgqGeK
彼女---田村ひよりは
「え、いいんスか?じゃあ遠慮なくもっと寄らせていただくっス」
今まで腕を組んでただけだったが俺に体重を預けてきた。
どうも俺が想像した反応と違うなぁ・・・
いや、まあ大変うれしいしそもそも俺はそうして欲しかったんだが。
俺の表情を読み取ったのかひよりは
「先輩?あの・・・やっぱり窮屈だったりします?」
と、不安げに聞いてきた
「何言ってるんだよ?全然窮屈じゃないし。むしろ俺はもっと窮屈になっていいと思ってるよ。」
「さすがにこれ以上は先輩に悪いっス!」
お、今の表情はなかなか可愛かった。
「構わないよ、俺たち恋人同士なんだしこれくらいの事したってバチは当たらないよ」
「先輩・・・///」
なんだかひよりの顔が赤いな。俺ひよりが照れるような事言ったっけな?
300 :
ひより:2008/02/20(水) 02:22:48 ID:sEAgqGeK
「ただね」
「ただ、なんスか?」
「いやさ、一緒に登校し始めた頃ってさ、ひより聞いてきてたじゃない。腕組んでもいいかって?」
「そう言えば、そうだったったスね」
「でも最近は直ぐに腕組むだろ?」
またひよりは不安そうな表情をした。最近はひよりのこんな表情も可愛いと思うようになってしまった。
俺は変態かも知れない。
「勝手に腕組んじゃ、いけなかったスか・・・?」
「さっきも言ったけど俺は今より窮屈になってもいいんだよ。ひよりならいつだって大歓迎さ」
今度はひよりはじゃあなんでこんな事言うのかわからないと言った顔をした。もちろん可愛い。
「俺、実は腕を組んでいいか聞いてきた時のひよりの表情が好きだったんだよ」
「え?」
「久しぶりにひよりのあの表情が見たいと思ったんだ」
「先輩、ひどいっス。やっぱりドSっス」
そう言ってひよりは俺から離れた。
そっぽも向いてしまった。
「ひより、怒った?」
「別に怒ってなんかないスよ」
しかしそっぽも向いたままである。
と思いきや急に俺の方に振り向き
あの表情で
「あの・・・先輩、腕組んでもいいっスか?」
と聞いてきた。
これはヤバいっスよひよりん・・・
「ひより!」
301 :
ひより:2008/02/20(水) 02:29:59 ID:sEAgqGeK
俺はひよりを抱きしめていた。
「ちょ、先輩!苦しいっスよ!それに人に見られるっスよぅ!」
だって、だって、だって
「ひよりに萌えたんだもん」
ひよりの顔が一気に赤くなっていく。
「いつも自分が言ってる言葉なのに、自分に向かって言われるとその、凄く凄く照れる・・・っス///」
その表情もまた表情に萌える訳だが。
「決めた」
「な、何をっスか?」
「キスしよう」
「え、えええええぇぇぇぇ!こ、こここここでスっか!?」
しつこいかも知れないがこの慌てた表情も萌える。
「ひより」
俺は優しくだががっしりとひよりの肩を掴む。
これでひよりは落ち着いたのか。
「分かったっス。私はドSな先輩の彼女ですから」
やたらと彼女を強調したのがなんだか愛しい。
「先輩・・・」
「ひより・・・」
あの時、お互いにとって記念すべき初キスの時と変わらずひよりの唇はやわらかかった。
「ひより愛してるよ」
「私だって・・・」
終わり
駄文に付き合っていただきどうもでした。
どうも主人公の性格がゲームと違う気もするけどw
でた!!傍でバカップルにやられるとムカつくけど1度はやってみたいシチュ〜〜
やっぱ付き合うなら仲間の冷やかしや協力、奪い合いやハーレム等も読みたくなってくる!
無論いただきは純愛ではあるがね
もっともっといろんなSSが見たいぜみんなGJ!!
せめてらきメモでループしなけりゃなぁ
しかし何時見てもひよりんは乙女だな
>302
乙。
この調子でガンガンSS希望
いかん、ホラー分が足りなくなってきた。
>>296 やまとも何らかの空白があるのは自覚してるみたいだけどねぇ。
んでそれを埋めてもらうことを望んでるみたいだから特異点の主人公と絡めば結構あっさり恋愛に持っていけそう。
そういえば、結局主人公が特異点だった理由って判明してないような
その辺りがいいネタになりそうかも
310 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/20(水) 22:44:30 ID:8XeFQyY6
主人公は実はカノッサ機関が生み出した実験体一号
時の運行を守れるな。
>>309 手近だったからじゃないのか?w
2週間前に転校してきて、最も陵桜学園という空間との
結び付きが弱かったとか。
ひよりん乙っス
十二分にひよらせて頂きましたぜw
またしても投下させていただく。みゆきと主人公のラブラブランチタイム。
主人公の名前は、某消防漫画から拝借。
そしてひよりんGJ。腐ンデレ具合に乾杯。
雲がほとんどない秋晴れの空。風があまり吹かないせいか、肌寒さもあまり感じない。でもやっぱり暖かい屋内のほうが
いいのか、見渡すと屋上で昼ご飯を食べている生徒の数はまばらだ。俺は転落防止用の金網にもたれて、来る途中で見つけた
自動販売機で購入した紙パックのコーヒー牛乳をちびちびすすっている。
何気なく携帯電話を取り出し、メール受信履歴を呼び出す。その一番上に、昨日の夜に送られてきたメール。
「明日、よろしければ屋上でお昼をご一緒しませんか、か…」
メールの文体まで丁寧だ。全くみゆきさんらしい。
選択教科が終わった後、俺はまっすぐ屋上を目指したのだが、何か用事でもあるのか、そこにみゆきさんの姿はなかった。
だけど全く気にしていない。時間をきっちり指定したわけではないし、彼女は約束をすっぽかすようなことはしないだろう。
たぶん、もうすぐ──
「だいごさん」
落ち着きのある、聞き慣れた声が、俺の名前を呼ぶ。
顔を上げると、淡い水色のトートバッグを片手に、みゆきさんが歩いてきた。
「す、すみません。少々遅れてしまいました…」
すまなそうに頭を下げるみゆきさんに、俺はあわてて声をかけた。彼女の息が少々荒いのは、急いでいたせいだろうか?
「いや、いいよ謝らなくても。時間を決めてたわけじゃないしさ」
「で、ですけど…」
「いいからいいから。お昼にしよう?」
さらに謝罪を重ねようとするみゆきさんを、俺は無理やり遮った。こうでもしないとみゆきさんの謝罪だけで昼休みが
終わってしまいそうで──というわけではないが、彼女を責める理由は何もないのだ。
みゆきさんはおずおずと、密着でも離れすぎでもない、微妙な間を空けて、隣に腰を下ろした。
冷たい秋の風が、わずかに流れる。
そして、何と言うか、照れくさいような、こそばゆいような、落ち着かない空気も。
…まったく、いい歳して小学生かよ。なんて強がってみても、緊張やら照れくさいやら恥ずかしいやら、いろんなものが
ごちゃまぜになったものが、俺の体中を駆け巡っているのは事実なわけで。それが顔にも集まっているのか、何かほんのり
頬が暖かくて。
ちらりと横目でみゆきさんを見れば、少しうつむき加減で、わずかに顔が赤く色づいている。もしたしたら、俺と同じ
なのかもしれない。と、ここで昨日のメールをなぜか思い出し、慌てたように俺は聞いた。
「そ、そういえば、べ、弁当作ってきてくれたんだっけ?」
テンパりすぎだろ、俺。軽く噛んでるし。
「え!?あ、は、はい。お口に合うか分かりませんが…」
負けないくらい緊張しているのか、俺の言葉に弾かれたように、いそいそとトートバッグから弁当を取り出すみゆきさん。
「わ、悪いね。もしかして早起きとかさせちゃった?」
「い、いえ!そんなに早く起きたわけではないですし、お気になさらないでください」
顔を少し赤くして、はにかんだ笑みで否定するみゆきさんは、なんというか、その、とても、かわいい。一瞬ドキッと
してしまったのも無理はない。絶対にない。ないったらない。
と、とにかく弁当を受け取って、包みをほどき、まるで宝箱を開けるようなノリで(どんなノリだ)、弁当箱の蓋を
開けた俺は、「おお」と感嘆の言葉を上げてしまった。
卵焼き、唐揚げ、マカロニサラダに野菜炒め。白いご飯にはさすがに「LOVE」の文字はないが、しっかりとのりたま?
のふりかけがかかっている。ありがとうみゆきさん。ありがとう○美屋。
「す、すみません。形が悪かったり、味のほうに自信がなくて…」とすまなそうなみゆきさんだったが、決してそんなことは
ありません!そりゃあ確かにこなたさんやつかささんの弁当に比べると、卵焼きは少々型崩れしていたり、唐揚げの色が少しばかり
濃いかもしれないけど、本当に少しだから、まったくもって気になりません。というかうまそうだから腹減ってきた。
「いや、そんなことないよ。おいしそうだよ、早く食べようか」
「は、はい…」
こうして、俺の至福のランチタイムが始まったのである。
しかし、幸福な時間というものは、得てして過ぎ去るのは早いもの。この時ほど、真剣にスタンド能力に目覚めなかった自分が
もどかしいと思ったことはないね。ざ・わーるど。全体的にちょっと濃い目の味付けも、東北人気質の俺にベストマッチなせいも
あって、気づいたら弁当箱は空になっていた。恐ろしいものの燐片を味わったぜ…。
「ありがとう。本当においしかったよ」
「ありがとうございます。味付けが少々濃いと思ったのですが…」
「あれくらいが、俺的にちょうどいいかな」
「そ、そうですか!?よかったぁ…」
ほっとしたような、それでいてどこかうれしそうなみゆきさんの顔。それを見た俺の中に、熱くて、少し苦しくて、なんだか
切ないものがふつふつと沸きあがる。
本人はそんなことないって言ってたけど、薄々は分かる。いつもよりも早く起きて、台所で悪戦苦闘しながらも、二人分の弁当を
作って、しかも片方は自分のより量も多くて。それでいて俺の言葉に、本当にうれしそうな顔をしてくれて。これで何かを感じない
ような奴は、男じゃない。断定しちゃうよ私ぁ〜。
「でも、やっぱり早起きさせちゃったよね。授業中ちょっと眠そうだったし、それに…その指」
そう、朝に教室で見かけたときから気づいていた。みゆきさんの右手の人差し指、その指先に巻かれた絆創膏に。おそらく調理中に
切ってしまったのだろう。
俺から受け取った空の弁当箱をトートバッグに入れて、みゆきさんはこちらを向いて微笑んだ。
「そんな、本当にお気になさらないでください。指の怪我は私の不注意ですし。それに──」
一呼吸おいたその表情に、さらに笑みが追加されたのを俺は見た。見てしまった。女神の微笑みというのは、まさにこの事
だろう。
「だいごさんがおいしいって言ってくれて、私本当にうれしかったです。こんな気持ちになったの、初めてです」
…だめだ俺。完全にダメだ。あんな表情でそんなことを言われてしまっては。まるでASM-2で撃沈されてしまった艦船の
ように、俺の心は完全に、いろいろな意味で甘い、甘すぎる海へ沈められてしまった。これで舞い上がらない男がいたら
ここに来い。そして俺に説明しろ!
「あの、どうかされましたか…?」
少し不安げな顔で、みゆきさんが問いかけてくる。いかんいかん、あまりの破壊力の高さに、少しの間呆けてしまっていた
らしい。
「いy、や、いやなんでもないよ。それにしても、作ってもらってばかりで悪いから、俺もなにか…」
「い、いえ!そんな、気を使っていただかなくてもいいんです。私がしたくてやってることですから…。おいしいって
言ってくださって、それで充分ですから…」
俺の提案を、みゆきさんは遠慮している。でも、俺は。いや、俺たちは、
「みゆきさん、俺たちその、えーと、恋人、なんだからさ。もうちょっと、こう、わがままになってもいいんだよ?」
──そう。恋人同士なんだ。そりゃあ程度はあるけど、みゆきさんはもっと、わがままになっていいと思う。自己主張
してもいいと思う。思慮深い性格がそうさせるのか、こなたさん達にも、俺にも、どこか遠慮している節があるのは、
鈍い俺でもうすうす感じていた。
「で、ですが…」
尚も言い募ろうとするみゆきさん。俺はそれに畳み掛ける。
「気にすることなんてないよ。難しいことも、今は無理な事もあるよ。でも、今すぐできることがあれば俺も頑張るし、
それに、女の子のちょっとしたわがままを聞いてあげるのも、男の務めさ」
こなたさんあたりに聞かれれば弄られそうな台詞だけど、気にしない。うつむき加減でちょっと思案顔なみゆきさんに、
もう一押し。
「恋人同士ってさ、ギブ&テイク、じゃなかな。」
これが成功したのかは分からない。でも、たぶんそうだと思う。
困ったような、照れたような、それでいてどこかうれしそうな表情で、みゆきさんはぽつりぽつりと口を開いた。
「あの、本当によろしいんでしたら、してほしい事が、あるんです」
えーと、これは一体どういう状況だろうか。
金網の柵に寄りかかって座る俺。その俺に体を預けるように、もたれかかるみゆきさん。俺の腕はなぜかと
いうか必然というか、みゆきさんの腰に回されている。
ようするに、みゆきさんを俺が後ろから抱きしめている、というわけだな、うん。…どこからか、誠氏ねという
幻聴というかコメントが流れてきそうだが、残念ながら俺は誠ではないのだよ。
第一これが、みゆきさんのリクエスト。お願い。だからしょうがないんだよな、うん。などと自分に
言い聞かせているあたり、そうとう緊張しているのが自分で分かる。心臓がどくとくと2割増で働いているのも、
体中が少し熱くなっているのも、まるっとお見通しなんだよ的な感じだ。お、俺は何を言っているんだ。
「えー、と。ホントに、こんな事でいいの?」
気恥ずかしさとか、いろいろなものをごまかしたくて、俺はみゆきさんに問いかける。
「はい、本当はずっとやってもらいたかったんです。えと、このやり取りも3回目です…」
やっぱりどこか恥ずかしいのか、少し震えたか細い声で、みゆきさんが答える。
つーか恥ずかしいのは俺だあ!3回も同じこと聞いてやがる。で、でも、他に何も考えられないんだよう。
何かしゃべっていないと、彼女の体の温かさが余計に感じられてしまう。それだけじゃない。シャンプーなのか
コロンなのかは分からないが、やさしくて甘いほのかな香りが、案外華奢で、やわらかい女の子らしい体躯も、
全てが俺を絡めとってしまう。
「い、イヤだったら言ってな。す、すぐ離れるから」
みゆきさんへの気遣い半分、色々な意味で臨界前の俺を諌めるため半分の言葉。いや、これでもういいです
なんて言われちゃったら、それはそれで惜しいというか、大変断念というか。けどそれは杞憂だった。
「いえ!あの、もう少しこうしていてください…。離れたくない、です」
最後のほうはだいぶ震えて、小さい声だったが、俺の耳にはしっかりと聞こえた。だ、だめだ…。メルトダウン
寸前です。理性というか、まともな思考という名の制御棒がボキボキ折れていっています。残った制御棒で、
なんとか臨界を阻止している状態だ。
が、それもあっさりと折れちゃいました。
みゆきさんが、後ろ手を俺の腰に回して、制服の上着のすそを、ぎゅっと掴んだからだ。
ああもう終わり。完全に臨界を越えて、炉心融解を起こしてしまった。
「み、みゆきさん。こっち、向いて…」
うつむき加減の顔を起こして、横を──つまり俺のほうを向いたみゆきさん。
自分でもよく分からないまま、俺は顔を、みゆきさんに近づけて──。
自分の唇を、みゆきさんのそれと、重ねた。
その瞬間、彼女はどんな顔をしていたのだろうか。俺は目を閉じてしまったため分からない。ただ、唇を離すと、驚きの混じった
微笑があったのは分かる。
って、お、俺はなにをしているんだ。いくらなんでも昼休み、しかも学校の屋上で!あわてて謝ろうとしたが、うまく言葉が出て
こない。しどろもどろだ。
「いいんですよ」
みゆきさんの声に、俺はハッとなった。
「ここ、出入り口と貯水槽の陰になっていますから、他の屋上にいる方からは見えにくいんです」
なるほど、弁当食べたら向こうへ行きましょうといっていたのはそのためだったのか。
「だから、その、もう少しだけ…」
その先の言葉を、みゆきさんは継ぐことができなかった。俺がまたしても、その唇を塞いだからだ。
心臓が二割増からそれ以上へ。どきどきしすぎて、耳にまで響いている感じがする。目をつむっているので視界はない。ただ感じる
のは、みゆきさんの香りと、暖かさと、ぷるりとした唇の感触と。
そしてあろうことか、俺の不届きな舌が、俺の閉じられた唇を割って、みゆきさんの唇をつっつくように嘗めてしまった。
「んんっ」とみゆきさんは驚いたようだが、その瞬間体をぎゅっと抱き寄せた。俺自身、もう止められないところまで来てしまって
いたこと、こうしたかった事をようやく悟った。
彼女の唇を、舌で撫でる。柑橘系のリップクリームの匂いがした。しばらくなぞったあと、みゆきさんの閉じた唇に、割り込ませる。
すると、意図を察したのか、みゆきさんはおずおずと口を開き、自らの舌を伸ばしてきた。
「んん、んふ…」
俺はみゆきさんのを、自分ので絡ませる。口の端から、つうと流れる感触も気にしない。吸い付き、口内のあちこちを、言い方は
悪いが、というか良く言っても同じだが、蹂躙し、弄ぶ。
どれくらいそうしていただろうか。ふいに上着の裾を、強く引っ張られる感覚。
「んっ、んん、んふぅ…」
顔を離すと、互いの唇を繋いでいた、銀の糸がぷつんと切れた。みゆきさんの体から、力が抜けていくのが分かる。糸を切られた
マリオネット、とまではいかないが、それに近いかもしれない。深く息をしながら、完全に身を俺に預けている。
「ご、ごめん、大丈夫?」
完全にやりすぎた。用法用量を正しく守って正しくお使いにならなければならないのに。これはまずい。いろいろな意味で。
覗き込んでみると、みゆきさんの頬は上気し、その目はどこか焦点が合っていない。月並みな表現で恐縮だが、とろんとした
表情、というのはこういうものを指すのだろう。
「す、すみません。力が、入らなくて…」
なんとか俺にしがみつき、体勢を立て直そうとしているが、うまくいかないようだ。縋りつくのがやっとという感じで、結局
諦めたのか、俺にかかる重さが増した。
「ホントに、ごめん。調子に乗りすぎだったよね…」
「いえ、あの…」
さすがに怒られるかなと思った俺に、聞こえてきたのは。
「い、イヤではないんです。こんなの、は、初めてで。ちょっと、その、き、気持ち、よかったですし」
顔を真っ赤にしたみゆきさんが紡いだ、震える小さな言葉だった。
「ただ、さすがにいきなりは、ちょっと…それと…」
顔を上げて、あの微笑を浮かべて。
「もう少し、その、ふ、ふいんき…じゃなくて、雰囲気のある、ところで…お願い、しますね?」
と、ここまでなら、二人の愛の奇跡をつづったこの駄文も綺麗に終われるのだが。
得てして恋人同士というものは、周りが見えづらくなるもので。
俺たちは、気づいていなかったんだ。
「み、みゆきさん…なんというエロス」
「うわわわ///すごいよ、ゆきちゃんとだいご君…」
「こなた、あ、あんたねえ。女子高生がエロスとか軽々しく口にするな…」
「てかなんでかがみが来てるのさ〜。やめなさいって言ってたのに」
「そ、それはあんた達を止めるためよ」
「でもお姉ちゃんも結構見てたよね?」
「そうそう。昼ごはんもいつもより相当早く食べ終わってたしねー」
「なっ…」
「かがみんってさあ、もしかして手で顔は隠すけど、指の間からしっかり観察するタイプー?」
「そういえば、前にお姉ちゃんの部屋の本棚にね…」
「つ、つかさーっ!」
このあとの午後の授業で、こなたさんがにやにや笑いで、かがみさんとつかささんの顔が
何故か赤いまま、どこかよそよそしかったのは、別の話。
323 :
314:2008/02/21(木) 17:25:22 ID:GLaOXcL0
やっちゃったZE。妄想垂れ流しなんだぜ。
気に入らない人はタイトルでNGなんだぜ。
乙乙
みゆきさん分は貴重なんで有難い
乙です。
ダイゴって名前で真っ先ティガが思い浮かんだ俺は特オタ。
乙
エロパロのほうならこの先まで(ry
>>326 この先は、まあちょっとだけ書いてるけど、形になったら
本スレ以外のスレに投下するかも。荒れそうだから怖いしね。テラチキンw
あまり期待はしないでほしいんだZE
>>323 乙です。
こう言うの見ると自分が書いたのが恥ずかしいw
超絶乙
総本山がゲームでゴネてるみたいだけどどうなんだろうね?
ダブル乙乙!
>>327 あっちのほうはゲーム版の話題出ると妙に殺気立つんだよなあ
かといってこっちでエロはまずいから辛いところ
>>331 本山だけあって恋愛上等派や恋愛要素イラネ派、アニメ派原作派等々
色んな趣味嗜好の人間が集まってるから。どーしても煽り煽られの流れになり易いんッスよねぇ
>>323 激しく乙!これはいいエロス……
しかしキョン臭漂う主人公だw
>>325 まさかの念レス成功
エロパロの方はレズオタばっかりだから困る。
エロ無し恋愛無しでマターリしたのもたまには読みたいんだぜ。
>>334 おまいはちゃんとあのスレを読んでいるのか
あ?
エロパロのスレは、ゲーム版準拠(ようは男×○○)もOKと言いつつも
明らかに歓迎されてない雰囲気が漂ってるからな。
それなら、この板でSSスレを立てるのが禁止されてるわけでもないんだし、
わざわざ向こうを使う必要は無いと俺は考える。
338 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/22(金) 21:06:44 ID:sbdUV7Op
ここまで伸びて今更移動しましょうかって
向こうは明らかに百合(厨)と言われても差し支えない程にゲーム排除の流れだよね?
それもスルーすれば良い程度の話なのに自分が見たくないそれだけであぁだもんな…なんか悲しくなってくるよ
何であんなにゲーム版を毛嫌いするんだろうな。
とりあえずやまとSS希望
なんでだろうね。百合だってアニメや原作で軽く否定されてるのに。あのスレは「ゲームSSもいいよ」と言いながらこめかみに青筋立てている印象しか受けない。
この流れもうざいわ
343 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/23(土) 12:42:14 ID:GF3mKaR3
>340
他所は他所。エロパロ板とここは関係ないし。他スレの批判をしても意味が無い。
やまとで書くなら後日談になるな。こうに紹介されて主人公と出会う、みたいな感じで。
百合に限らずマイノリティのファンは一度占拠すると他を徹底的に排斥しようとするからなぁ。
この辺はまぁモラルの問題だがいくつもの良スレがそういうので沈んでいった過去がある・・・
陵辱学園と読んだの俺だけ??
347 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/23(土) 14:09:59 ID:JXe9fJzH
その書き込みを見たのは何度目か・・・
百合無しエロ無し恋愛無しの原作っぽいのって二次創作じゃ少数派なんかね。
348 :
314:2008/02/23(土) 17:48:33 ID:YM+CQIXP
横から申し訳ないが、ここはさすがに他作品とのクロスオーバーものは
マズイよね?一応VIPの方に投下することも考えてるんだけど。
クロスオーバーとかは他所の方が良いと思う
程度によるんじゃね?
個人的には全く気にしないけど
書き手の腕次第さ
最低限らきメモEND後の話なら別に気にならないな
俺は
すっかり忘れてたwここは一応「らきメモEND後」っていう条件があったんだw
時かけルートのIFはどうみてもスレ違いです、本当に(ry
すまぬ、忘れてくれ。
全然アリだと思う。
ゲームはフルでアリエール
むむう、いいのか?ならせっかくなんで、とりあえずさわりだけ。
とりあえず、以下の点に留意されたい。
・時をかける男女シナリオのIFというかそんな感じ。
・別作品のキャラ、舞台とリンクします。あからさまに。
・誰と誰がくっつくとかは現時点で予定なし。
・各キャラの視点で進みます。先に進めば別作品キャラの視点になることも。
・主人公の名前は、初期にさわりだけ投下したものからパクr(ry
「ふっふっふ。せっかくだから俺はこの教室の扉を選ぶぜ!」
言葉の雰囲気からして、こなたさんのゲームかアニメかのネタなのだろう。でも正直に言えば、俺は
この明るさにだいぶ助けられていた。そしてそれは、俺だけじゃないはずだ。明らかにおびえきっている
つかささんも、不安げな表情でこなたさんを見ているみゆきさんも、もしこの場にいたら高確率でツッコミ
を入れているであろうかがみさんも、きっと同じ気持ちのはずだ。
午前二時、真夜中の学校。俺達は文字通り、「閉じ込められて」いた。
俺達を取り囲んでいるのは、一見見慣れた廊下と、教室の扉。せめて月明かりでも、廊下の窓から差し込んで
いれば、まとわりつくような不安も、恐怖も、心細さも幾分やわらいでいたのかもしれない。しかし窓の外は、
まるですべてを喰い尽くしてしまったかのような、漆黒の闇が広がっているだけだった。頭上に吊り下げられて
いる、非常口の案内板が、俺達をかすかにぼんやりと緑色で照らしてくれているのが、唯一の救いだった。
もちろん、俺達は知っている。案内板に従うことが、全くの無駄であることを。どれだけこの廊下を突き進もうが、
またどれだけ逆に戻ろうが、全く景色が変わらないことを。文字通り、「一寸先は闇」なこの廊下を、20分、30分
──1時間歩き続けようが、昇降口はおろか階段にさえたどり着けないことを。
だが、俺は楽観もしなければ、絶望もしちゃいない!この「閉鎖空間」から脱出できる、現状で唯一の方法が、この
扉なのだ。
不気味に連なる、教室の列。その教室と廊下を隔てる、ガラスが嵌った木製の引き戸。それを開けると、俺達は
「飛ばされる」。それは校内とは限らない。自分の部屋だったり、更衣室だったり──いかん、思い出しそうだ。
いろんな意味で至福の光景であったが、それを語るのは別の機会にしよう。にしても、水着を内側から押し出す
かがみさんの胸、思ったよりあったなあ…
「あの、ゆうごさん、大丈夫ですか?」
って、俺は何をやっているんだ。心配そうに声をかけてくれたみゆきさんに、俺は「大丈夫だよ」とあわてて声を
返す。
妄想、というか脳内に記憶された映像に酔っている場合ではないのだ。この扉を開けた先は、「いつ」の、「どこ」
なのか、全く見当もつかない。ゆえに、何が起きてもおかしくない。最悪、生きて出られない可能性もある。俺は口
には出さなかったが、それは皆、わずかでも感じているかもしれない。
「じゃあみんな、準備はおk?」
こなたさんが問いかける。
「小便はすませたか? 神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はおK?」
こなたさん、こんな状況であの執事の台詞は逆効果でしょ、常考…
「ちょっと、トイレ、行きたいかも…」
つかささん、真面目に答えなくてもいいんです。ネタですから。
「ええ、いき…」
みゆきさんが、返事をしようとした、瞬間。
それは、誰かに勢い良く突き飛ばされたような感覚だった。
視界が、足元が、自分自身さえ分からなくなる衝撃。
何が起きたのか、全く分からない。廊下の窓ガラスが、目の前の教室の引き戸が、校舎が、いや、世界が、震えている?
「きゃああっ」
「のわあぁ!じ、地震?」
「そ、そのようですっ」
こなたさんの叫びで、ハッと気づいた。そうだ、これは地震だ!激しい揺れが、俺達を襲っているんだ!
「いやだよう!こわい、こわいよぉ!」
つかささんに縋りつかれている俺だが、その役得かつ素晴らしい感触を楽しむ余裕なんて、全くないんだ!こうして柱につかまって
いないと、まともに立っていられるかさえ分からないんだ!だから「誠氏ね」弾幕はやめてくれ!俺誠じゃないから!
ガタガタと窓や扉が揺れている音にまじって、低い地鳴りのようなものが聞こえてくる。漫画なら「ゴゴゴゴ」という効果音になる
んだろう。それしか表現のしようがない音だった。
これは、本気でヤバイ!俺はこなたさんに叫ぶ。
「は、はやく!ドアを!」
壁に手をついて、なんとか立って耐えていたこなたさんは、自分のすべきことに気づいたのか、軽くよろめきながらも、
扉に手をかける。
「い、いくよっ!どこだかドアぁ!」
…ああ、こんなときでもネタを仕込み忘れないこなたさんに乾杯。でも青いネズミ型ロボットには似てないよなあ、なんて場違いな
ことを考えながら、俺はこなたさんが扉を思いっきり引き開ける様子を見守っていた。
そして、辺りは真っ白い光に塗りつぶされて。
「ダメ!今開けては──」
最後にそう叫んだのは、誰だったか。聞き覚えのある声だったのは覚えている。
そして、真っ黒い闇と、無音に上塗りされた世界に、俺は引き込まれた。
お疲れ様です。…ええ、今無事に処理を終えましたよ。崩壊も確認しました。負傷者はありません。出現も一体のみでした。
ですが、少し気になることが。ええ、詳しくは帰ってから、報告します。
…いえ、そういう訳ではありません。ただ、崩壊の瞬間に、少し違和感を感じましてね。とにかく、「タクシー」を2台、お願い
します。…どうでしょう?僕はただ、荒事にならないように祈るのみ、ですよ。
ええ。それでは、また。
362 :
356:2008/02/23(土) 23:02:11 ID:YM+CQIXP
こんな感じだZE。受け付けない人はタイトルでNGなんだぜ。
そして題名で、なんの作品とのリンクなのかバレバレという罠。
結局ここでやるのか
自分でスレ違い言っといて
>>363 迷ったんだがね。VIPのほうにはスレ無かったみたいでね。
まあ自重するよ。すまんかった。
365 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 01:43:23 ID:I2DL0BJA
>>175の続き
ピピピ・・・・
目覚ましが鳴ったのだが眠くてしょうがない・・・・
そりゃそうだろう。
昨日の事が頭から離れなかったにだから。
龍次「やばい・・マジで眠い」
桜藤際の時にも同じ事があったのだが、俺は興奮すると眠れなくなるらしい。
・・・・・・俺って危険人物?
そんなくだらない事を考えていると目も覚めてくる。
この眠気を完全に消し去るために、俺は顔を洗い服を変えた。
龍次「・・・・何しようかな?」
いざ起きてもやる事が無い、せいぜいTVゲームをやるぐらいだ。
龍次「つかささんの家にでも行こうかな?」
そういえば、今日は神社の掃除をするって言ってたっけ?
いつも弁当を作ってもらっているわけだし、手伝いに行くとしよう。
そうと決まれば、さっさと着替えて家を出ることにした。
昼につかささんの家を訪れたのは初めてだ。
昨日の夜にここを見たのだが、結構でかい神社だった。
神社の中に入ったら、巫女服姿のかがみさんが掃除をしている所が見える。
龍次「おはよう、かがみさん」
俺がかがみさんに挨拶をしたら、こちらに気がついた。
かがみ「おはよう、龍次くん。今日は結構早起きね」
龍次「かがみさんも起きるの早いね、いつもこれぐらいなの?」
かがみ「まあ、今日はいつもより早起きかもね。家族は皆出かけてるし」
龍次「ふ〜ん・・・ところでさ、何か手伝う事無い?」
かがみ「手伝う事?何でまたそんな急に・・・」
龍次「まあ、細かい事は置いといてさ。何か無い?」
かがみ「今は特に無いわね。まあ、強いて言うならばつかさを起こして欲しいんだけど」
龍次「分かった。じゃあ起こしに行くから」
366 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 01:57:52 ID:I2DL0BJA
そう言って、俺は柊家の家に上がらせてもらった。
つかささんの部屋の場所は確か、ここで合ってる筈だ。
俺はドアノブに手を掛けた時、ある考えが脳内を通り過ぎた。
龍次(・・・・・入っても良いのだろうか?)
俺も一応、男なんだし、女の子の部屋に勝手に入るのはどうかと思う。
うっかり手を出したらどうするのだろう?
しかし、かがみさんはそれを止めなかった。
・・・・・・・・信頼されてるのかな?
だとしたら、そんな事をしちゃいけないな。
俺は考えをまとめてから、つかささんの部屋の扉を開けた。
そこには、無垢な顔そのもので寝ているつかささんの姿があった。
・・・・・可愛い。起こすのが勿体無いぐらいだ。
俺はそっと、写メールでその寝顔を撮影してから、つかささんを起こす作業に取り掛かる。
つかさ「・・・・龍次・・・くん」
・・・・寝言だ。
寝言から俺の名前が出た・・・・・どんな夢を見ているのだろうか?
気になったので、作業を一時中断。
つかさ「・・・好き・・・大好き」
なんて嬉しい事を言ってくれるんだ、MYハニー。
うっかりキスしたくなるじゃないか。
つかさ「・・・・・・・・ああ!!・・だ、だめだよ!」
????・・・どんな夢を見てるんだ?
つかさ「い、いくら・・・りゅ・・・龍次君でもそんな事しちゃだめだよ・・・」
・・・・・まさか!!・・・・そういう夢を見ているのか!!・・・・・
・・・・録音しなくちゃな、今夜の重要アイテムになりそうだし。
龍次「って、何やってるんだ俺はあああああ!!」
俺は頭を抱え、体を反らしながら奇声を上げた。
367 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 01:58:50 ID:I2DL0BJA
さすがにつかささんも目を覚ました、それもバッチリと。
龍次「お、おはよう。つかささん」
とりあえず落ち着き、つかささんに挨拶する。
つかさ「龍次君!?な、なんでここに!?」
龍二「かくかくじかじかというわけでさ・・・つかささんを起こしに来たんだよ」
つかさ「そ、そうなんだ。びっくりしちゃったよ、目の前に龍次君がいたんだもん」
龍次「嫌だった?」
つかさ「そんな事ないよ。むしろ嬉しいの」
龍次「なら、良かった」
つかさ「そういえば、私を起こすの大変じゃなかった?いつもお姉ちゃんに起こしてもらうように頼んでるんだけど
全然起きないらしいから・・・・」
龍次「・・・大丈夫、一発で目を覚ましてたから」
つかさ「本当!?凄いね龍次くん。人を起こす才能があるのかもね!」
龍次「・・・・・・・」
嫌な才能だ。
ていうか、今回起こせたのはどう考えても偶然だと思う。
もう一回やれって言われても出来っこ無いだろう。
龍次「そ、それよりさ。早く神社の掃除をした方が良いと思うよ?かがみさんを待たせちゃ悪いし」
つかさ「ああ!!そうだった!悪いんだけど龍次くんは先にお姉ちゃんの所に行ってて。すぐにそっちに行くから」
そう言われた以上、ここの部屋に居るわけにはいかなくなる。
368 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 02:00:22 ID:I2DL0BJA
龍次「わかった」
それから、つかささんが来たのは俺がかがみさんに報告してから15分後の事だった。
いつもより圧倒的に早く来たため、かがみさんが驚いていた。
起こし方を聞かれたのだが、それを話すわけにはいかない。
龍次「企業秘密さ!」
とカッコよく言ってその場を切り抜けた。
それからは掃除をさっさと終わらせた。
最初にかがみさんがいくらか終わらせていたため、やる事は少なかった。
かがみ「ふう、こんなもんかしらね」
つかさ「じゃあ、休憩しよう?今、クッキー持ってくるから」
それから俺達は隅っこにあるベンチに座り、休憩をし始める。
つかささんの持って来たクッキーはおいしかった。
市販のお菓子とは比べ物にならないぐらいだ。
龍次「ふう、ご馳走様」
つかさ「お粗末さま。おいしかった?」
龍次「うん、もう最高」
つかさ「本当!?良かった〜」
かがみ「それじゃあ、私は掃除用具を仕舞ってくるわね」
かがみさんはそう言って神社の裏側に行ったが、その行動から俺達に気を遣ってくれてるのが分かった。
感謝しなくちゃな。
369 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 02:01:51 ID:I2DL0BJA
つかさ「そういえば龍次くん、何で急に手伝いをしに来たの?」
龍次「言わなきゃダメ?」
つかさ「出来れば・・・」
龍次「・・・・つかささんと一緒に居たかったから」
俺はそのままつかささんを右手で引き寄せた。
つかさ「!!・・・・」
また赤くなり黙ってしまった・・・・何回見てもこの反応は可愛い。
見ていると何か幸せになるような感じだ。
俺はそのまま・・・・
龍次「!!???」
急に激しい頭痛と眩暈が俺を襲い始める。
それは、昨日起こったものより激しかった。
俺はそのまま意識を失い、その場に倒れてしまう。
その時に、つかささんの声が俺の耳に入ったが、それを聞く事が出来なかった。
その頃、かがみは掃除用具の片付けを行っていた。
しかし、そのスピードは少し遅めだ。
二人に気を遣っているのだ。
かがみ「あの二人、本当に仲が良いわね」
誰か居る訳でも無いが、つい、そう言ってしまう。
あの二人はそのつもりでは無いだろうが、かなりのバカップルだ。
しかしそれは見ていても腹が立たなく、むしろ見ていて和む。
???「それは何よりだ。なんせこの世界の兄弟には基点同士の恋人は居ないからな」
370 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 02:02:55 ID:I2DL0BJA
かがみ「!!誰!?」
かがみが振り向いた先には、昨日の放課後の少年が居た。
???「そんな恐い顔をしないでくれよ。君に重要な事を教えに来たんだから」
かがみ「・・・あんた!!確か昨日の!!」
???「ほう、君みたいな可愛い子に覚えてもらえるとは光栄だな」
かがみ「・・・で、何か用?」
すると、少年はさっきまでと打って変わった真剣な表情になる。
???「明日、君の姉二人は死ぬ」
ぴしゃりと言い切る。
かがみ「・・・あんた馬鹿じゃないの?冗談はいいから他に用が無かったらさっさと帰って」
そう言ってかがみは中断していた、掃除用具の片付けを再開した。
???「いのりさんと・・・まつりさんだっけ?」
少年は軽い口調でそう言い始める。
かがみ「!!!」
かがみはその言葉に反応したように少年の方に振り返った。
???「いのりさんはかがみくんに似て、ツリ目だよね。
まつりさんの顔はつかさくんにそっくりだったかな?」
かがみ「何でそんな事知ってんのよ!」
???「さて、どうしてかな?」
少年はあくまで軽い口調を使って喋る。
かがみ「ていうか、何でそんな事を言う必要があるのよ!!」
その時だった。
???「知ってどうする」
かがみ「っ!!!」
突然、真剣な表情になる少年。
371 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/24(日) 02:03:56 ID:I2DL0BJA
そしてその少年の瞳を見た瞬間、かがみは身動きが取れなくなった。
なるで金縛りのようだ。
少年はかがみに一歩近づく、しかしかがみは身動きが取れない。
???「残念ながら今行った事は現実になる。だが、それを君達はすぐに忘れてしまうだろう」
かがみ「?」
???「いや、初めから彼女達の存在なんて無かった事になってるかもしれないな」
かがみ「!!!」
???「まあ、安心しな。あの二人次第ではこの世界もこの世界のホストも兄弟も復活する」
そう言って一歩近づく。
???「だから、安心しろ。あと、今聞いた事は全部忘れてもらうよ」
そう言って少年は人差し指をかがみの額に当てた。
かがみはまるで人形の様に棒立ちになった。
???「大丈夫、数十秒で元に戻るから」
そう言って少年は人外な跳躍力で神社の屋根に飛び乗った。
少年の視線の先には倒れている龍次と混乱しているつかさの姿があった。
???「・・・頑張ってくれよ・・・二人とも」
少年はポツリとそう言って、神社から姿を消した・・・・・・・・
>>337 むしろ積極的に向こうで書くべきじゃないのか
エロ書こうと思えば結局エロパロ行くしかないんだし
ゲーム排除の流れになるのはこっちがマイノリティだからだろ
ゲームネタが増えれば流れは変わるはず
向こうは拒否できないんだからどんどん書けばいい
実際にエロパロで主人公絡みのSS増えてきてるしな
どこが
みさお希望だってヴァ
みさおきぼん
人いないね〜
エロパロ板の方で書いてる人も居るんじゃないかな?
ここで書いてもいいだろうけどね
ちょっと質問なんだけどらきメモED後からどのくらいの期間までならいいんだろう?
さすがに卒業後はマズイだろうか
個人的にはゲーム版設定根幹なら何でもいい気がする
380 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/26(火) 19:44:29 ID:JINQS9iR
381 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/26(火) 20:11:07 ID:1dXGibRY
別に卒業後でもいいんじゃね?
卒業後でも問題無いと思う
もう陵桜祭関連ならなんでもいいだろう。
上の方で拘ってる人がいるけどそんなことしても過疎るだけだよ。
384 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/27(水) 01:21:55 ID:uAv+tUMD
まぁエロはエロパロで、ってくらいであとはおkでしょう。
あまり条件細かくしちゃ職人さん少なくなっちまうしな
俺はゲームシナリオ絡むなら基本おkだな
エロはさすがにあれだが
エロはエロパロじゃないとまずいってくらいで
別に条件付けはいらないでしょ
投下してもらえるだけで大歓迎
不覚にもこなたに萌えたw
桜藤祭全般のSSスレ化するんなら
SS投下の前に説明を入れることを条件にしないといけない気がする
どこのこなたにだwレス番ついてないからわかんねえw
パティルート攻略後「金髪クラブ」という所から請求書が来た-END-
>>391 読んできた
歯磨き粉吹いたじゃねーかwこんな夜中に笑わせんなw
393 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/28(木) 10:55:00 ID:HuI4gRy8
あっちはエロパロ板といってもエロなしもおkみたいだし両方に投下すりゃいいんじゃね?
せっかくだから目にする人は多いほうがいいだろう。
パティSSを投下します
と言ってもパティの出番はほぼ皆無なのでそういうのが駄目な人はNGお願いします
一応主人公たち3年は卒業した後です。
駄文にも程があります
「パティ行っちゃたねー」
俺の隣でこなたさんが言った。
「もう、なんて顔してるのよ!」
「そうですよ、そんな顔先輩らしくないですよ」
いつもと同じ顔のつもりなんだが、みんなから見ればらしくない表情をしてるらしい。
それなら弱いところをみんなに見せてもいい気がしてきた。
「パティが飛行機に乗っちゃうまではこんな顔するつもりはなかったんだけどね」
「ゆうた君」
つかささんが優しく俺に話かける。
「別に泣いてもいいんだよ?」
「そうね、いまのうちに泣いちゃいなさいよ」
「うん、泣かせてもらうよ。ゴメン」
涙が出てくる。号泣ではないが、こんなに涙を流したのは久しぶりだ。
なんだか情けないな。恋人と会えなくなったからって男が泣くなんて、しかも女の子たちの前で泣くなんて。
結局俺はみんなの前で2分間程泣いていた。みんなはその間何も言わずに待っていてくれた。
「うん、みんなありがとう。もう大丈夫だよ」
俺は袖で涙を拭いながらみんなを見回す。
「ゆうたさん、本当によろしいんですか?」
「いいよいいよ。今日はみんなに迷惑かけちゃったからね」
「じゃあ、私はこれとこれとこれと・・・」「ちょっとこなた、少しは遠慮しなさいよ!」
うーん、1人何円までとか上限つけるべきだったかな?銀行開いてるのって何時までだったかな?
「パティとゆうた先輩が付き合ってるのを知った時は驚いたっスよ」
「確かにちょっと驚きました。」
「・・・劇の練習の時は・・・とても仲が良さそうだとは思いました・・・」
そんなに驚くことかなぁ・・・なんか照れくさいじゃないか
「パティったら桜藤祭が終わったあとノロケ話ばかり聞かせてくるんだからまいりましたよ。ゆうた先輩のせいですよ」
こうさんがニヤニヤしながら言う。
「そうっス。始まったらマシンガンの如く止まらないんスよ。ネタにはなったけど」
「ははは、それは謝るよ」
「じゃあ、恋人同士でみんなに迷惑かけてたんだねぇ」
ぐ・・・しまった。
「へ、どういうことお姉ちゃん?」
「ゆうた君もパティみたいに私たちにノロケ話ばっか聞かせてくるんだよ」
「へぇ・・・」
「たとえ・・・」
「さあ、みんなじゃんじゃん食べてよ!」
「ふふふ、ゆうた君何をあ・・・」
「みんな、スイーツはどうかなぁ?」
「また今度ね、ゆうた君」
「ゆうた先輩、今日はごちそうさまでした」「うん、みんなまたね」
一年後俺は夏休みを利用してアメリカにきていた。
「ゆうたー!」
なつかしい声が聞こえる。
文通はしてたけど何故か国際電話はしなかったお互いに。
再開した時も泣いてしまったのは内緒だ。
終わり
398 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/28(木) 19:12:06 ID:HuI4gRy8
乙〜
駄文を読んでいただきありがとう。
全員を登場させるのって難しい・・・
GJ!
こういう雰囲気のもいいね
乙
>>399 GJ!何だか和んだよ
パティまだクリアしてないけど、やりたくなったよ
乙
兄沢店長×黒井先生を求めてはいけませんか?
405 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/02/29(金) 02:13:35 ID:9BEmUwPv
>>404 ここで求めるのはぶっちゃけ不可能と思う
>>391 ああそれはあっちで見せてもらったよ
>>399 ちょっとパティとの馴れ合いも欲しかったかもGJ
407 :
側近中の側近 ◆0351148456 :2008/02/29(金) 07:38:08 ID:edqYbJe9
(っ´ω`)っ いきててごめんね!
408 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/01(土) 17:33:49 ID:k/o4f2Pm
主人公×こうでもなかなか面白そうだが何故ルート無い・・・
>>404 ネタ系じゃなければエロパロ逝きになりそう
主人公×やまと狙いで買ったのは俺だけでいい
やまとルートが無くて血涙を流したのも私だ
411 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/01(土) 20:46:03 ID:fV5dSXc/
アンケ葉書は何のためにあると思ってるんだ。続編要望のために決まってるだろう!
というわけで恋愛要素強めでやまとが攻略できる続編キボンと書いて早速投函汁。
いや恋愛要素のみで良いよ
人少ないなエロパロのほうにも作品ないし
>>414 あっちにはとんでもないのが投下されたから、しばらくは投下もないんじゃないかな。
俺もためらってるしorz
ためらわずに投下希望
あんなスレのことはどうでもいいよ
エロパロのほうは投下しようにも空気悪すぎ
既に投下されたものにも妙な因縁つけてきたし
レズ系のが投下されると気持ち悪いくらい褒めるのもいるし閉鎖的過ぎる
やっぱりゲームSSは極力こっち投下が良いのかもね
エロ百合じゃないSSはうちへおいで
421 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/02(日) 19:50:12 ID:bKuWqskG
まぁ確かにレズばっかなのはちょっとな・・・それ以外許容しない雰囲気があるのは確かだし。
とはいえそういう場合こそ積極的に向こうで書くべきだとは思うが。エロなら尚更ね。
422 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/02(日) 20:01:56 ID:qGHQaX6b
ところで
>>1に後味のいいストーリーを云々〜ってあるけどこのゲーム後味悪いストーリーばっかなん?
こなかがスレは雰囲気良いけどこなかが限定だしなあ
エロパロに桜藤祭限定スレ立ててみるのはどうよ?
>>422 後味スッキリだけど最終的なシナリオは友情エンドだからね。
その辺は続編出して補完して欲しいけど。
>>424 実際
桜藤祭主人公×らき☆すたキャラのエロSSを書きたい人ってどのくらいいるんだろう?
>424
別スレ立ては、重複でNGだと思うが。
>>424 向こうの住人が明らかに受け入れに難色を示しているのならば致し方なし。もしくはwikiに貼るだけ貼ってここには警告した上でリンクだけにするとか。
まあ、気が向いたら、向こうで桜藤祭SSは書くけどね。
別にスレ違いではないし。
430 :
314:2008/03/03(月) 00:28:02 ID:V/kWNkwi
>>413 なんと。わざわざどうも。そちらを使わせていただきませう。
431 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/03(月) 17:16:48 ID:dO5MBxA5
やたらとゲームの話題に食いついてる基地外が一部いるみたいだが基本的にはあっちで書いても問題なさげだけどね。
432 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/05(水) 01:06:07 ID:KUY/n9W8
人稲
職人щ(゚д゚щ)カモーン
434 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/05(水) 02:37:43 ID:KUY/n9W8
エロパロの方、
>>1で基本は百合マンセーとか書いてあると投下しづらいんだよなぁ。
スレタイが陵辱学園に見えた
ゲームが先に出てたら、あれのタイトルは「きら★すた 陵辱学園」だっただろうよ
そのネタを出したのは君で1万人と2,3人目だ
438 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/05(水) 23:31:59 ID:KUY/n9W8
ネタが決まってもいざ書いてみると難しいもんだよな。SSって。
半端な出来
とりあえず自分で呼んでみる
纏められてない文章
オチが弱ええよ
ゴミ箱に送って消去
という流れから抜け出せないのは俺だけじゃないはず
はいはい読んでみる読んでみる
誤字脱字にも気付けないとかもう('A`)
細かい突っ込みなんて気にしないで投下してほしいけど
そういうわけにもいかんのだろうな
要所は書けても、それらを繋ぐ部分がなぁ…
俺から言わせりゃSSなんてバーッと書いて軽い誤字脱字チェックだけして即投稿
これにかぎる
あまり考えすぎると逆に失敗する
週末暇っぽいから、誰かお題ちょうだい。
誰かからお題もらわないと、二次創作でもムズい。
まあたしかに0から1を作るより1から10を作るほうが簡単だわな
どうせだからゲームに無かった要素を推す
@「1対1以上の人数の話 主×こなた×かがみ とか」
A「どっかでデートする話 遊園地でもゲーセンでもマックでもなんでも」
使えそうだったらどうぞ
>>444 らきメモで
全 員 同 時 攻 略
そして修羅場
おまえらそんなに伊藤誠でやってほしいのかw
今、神様が舞い降りた。
主×かが×こな、デートイベントあり、修羅場、nice boat.で決定。
段取り始めます。
修羅場はおだやかな方向で。
wktk
期待されても、まだ勤務中なのでよろ。
オチ含めてプロットはでけた。修羅場をらきすたらしくまとめ中。
ついでにひよりん、パティ参加。
大事なこと忘れてた
主人公の名前は表記無しか○○
これ基本だよな?
名前はなきゃ不便な時もあるから、
付ける場合は下をひらがな3文字にするとか、らき☆すた世界で浮かない名前にすればいいと思う
>>452 つまりは「まこと」ですね。
もちろんnice boat.的な意味の。
454 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/07(金) 18:48:37 ID:keo0K62V
そういやらきすたキャラに「まこと」っていないよな。いてもおかしくなさそうなのに。
>>454 そう言えば
男でもいそうな名前多いよな
つかさ、ゆたか、こう、やまととか
457 :
天狗:2008/03/07(金) 20:07:16 ID:hzw1YkMX
携帯からで初めてなうえ、駄文を投稿しようと思います。主人公の名前は実際に使ってたやつ、妄想すまない。
「ねぇ峰岸、日下部のヤツどうしちゃったのよ?」
「みさちゃん今朝からああなのよ、私が聞いても何も答えてくれないし、柊ちゃん聞いてもらえるかな」
かがみが、みゅーという様子で元気の無いみさおのところに行き
「日下部あんた元気無いけど、どうしたのよ?」
「別に・・・」
鈍い音が教室に響く
「ちゃんと話しなさいよ、じゃないと殴るわよ」
「あやのー、柊が殴ったー」
3人にいつもの光景が戻った。
「みさちゃん、私も柊ちゃんも心配してるのよ、よかったらちゃんと話してくれないかな?」
「そうよ、何があったかちゃんと話しなさいよ」
458 :
天狗:2008/03/07(金) 20:08:18 ID:hzw1YkMX
昼休み、いつもはみさおと一緒に食っているのだが、今日は1人で過ごしていた。
「ん〜、どうしたのかな?まさ君」
「まさ君教室でお弁当食べてるの久しぶりだね」
「顔色もすぐれないようですが、具合でも悪いのでしょうか?」
こなたさん、つかささん、みゆきさんが俺のことを心配して話しかけてきた。
俺は3人に心配をかけてることを本当にすまなく思った。
これ以上みんなに心配をかけるわけにはいかない、俺は昨日みさおとケンカした顛末を話した。
459 :
天狗:2008/03/07(金) 20:09:16 ID:hzw1YkMX
3
「ふむふむ、これはまさ君を攻略するチャンスが回ってきたな」
こなたさんがいつものニヤニヤ顔でそんなことを言った。
「ふぎゃっ!!」
「こなた〜、馬鹿なこと言ってると殴るわよ」
いつのまにか、かがみさんが皆の輪に加わっていた。
「だから、もう殴ってるよ〜」
いつものやり取り、それを見て、つい笑みがこぼれてしまう。
「まさ君、ちょっと来て」
「えっ、なに?」
俺は少し戸惑った。いや、本当は嬉しい、なんで呼ばれたかもわかる。その助け船にもちろん乗ることにした。
「いいから来る、じゃないと・・・」
早く行こう、かがみさんについて行き教室を出ようとした時、誰に話しかけるでもなく
「やっぱり、かがみんは優しいな」
460 :
天狗:2008/03/07(金) 20:10:49 ID:hzw1YkMX
それから、かがみさんに色々と言われ、時は殴られそうになりながらも放課後に仲直りをすることになった。
―放課後―
「ごめん!!」
どちらからともなく言った。
見つめ会っていると、みさおの目尻に涙が溢れてきた。
それを見ていると俺まで泣きそうになる。
俺は泣きそうな顔を見られたくないのもあって、みさおを抱きしめた。
「うわぁっ・・・へ、変なことすんなよー」
みさおの顔が赤くなった。
「空気読めよ」
今度は俺から言った。そして、また強く抱きしめる。
みさおが目を閉じようとした時
「うぁぁぁぁっ」
みさおが大きく叫んだ。その視線の先に目をやると峰岸さんとかがみさんがいた。
「心配になって見に来たんだけど・・・」
「うん、覗き見するつもりはなかったんだけどね・・・」
気まずそうな2人を見て、それからみさおと目が会い、2人でクスクス笑った。
461 :
天狗:2008/03/07(金) 20:12:04 ID:hzw1YkMX
―次の日曜日―
俺は遅刻して、みさおを怒らせたくないから待ち合わせの場所に少し早めに着いた。
少しして、みさおがやって来た。
「恥ずかしいから、ジロジロ見るなってヴぁよ」
みさおの予想だにしない攻撃
「あやのが一緒に選んでくれたんだ」
制服のセーラー服は見慣れてるけど、こんな女の子な格好は初めてだ
「ほら、行くってヴぁよー」
顔を赤くし、少しうつむきながら、みさおが言った
「あ、うん」
後についてく俺、自分の顔が熱くなってるのがわかる。たぶん俺の顔も赤くなってるのだろう。
ヤバい、ますますみさおにハマりそうだ。
以上、駄文すまなかった。
おぉ!GJ!
463 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/07(金) 20:46:36 ID:keo0K62V
乙
待望のみさお乙乙!
これで
SSがあるのは
3年組全員とひよりとパティか
乙。
466 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/08(土) 18:28:41 ID:MdDQFXny
乙〜
乙!
>>457 つまりこれはなんだってヴぁよナナコ先生!
ナイスGだZE!
470 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/09(日) 13:14:11 ID:khl9+lJu
471 :
448:2008/03/09(日) 17:01:37 ID:auyEQ0uw
すまん、タイムアウトだ。もうそろそろ寝ないと翌日の仕事に間に合わん。
前半はほぼ仕上がり、後半は台本状態で作ってあるが、それでいい?
次に作業にかかれるのは一週間後なんだわ。
よければ、エロパロらき☆すた保管庫に放り込む。22KBまで膨れ上がった。
>>448の内容だが、パティを外して主人公、かがみ、こなた、ひよりになった。
ちょっと保管庫使いづらかったんで、ここにうpします。
しめて388行。
いくよ〜
それは、学園祭も終わった昼下がり。
数週間前に転校してきた伊藤まことも、すっかり学校に馴染みつつ、いや、今に馴染みつつあった。
「それでさ、学園祭の二年の演劇で、最後に赤い洗面器を頭に乗せた男がさー…」
教室にはいつものメンツ。
泉こなた、柊つかさ、高良みゆき、そして。
「もー、どんだけって感じよ。アハハッ」
いつも屈託もない笑顔を見せる、柊かがみ。
彼女達を見ていると、何か思い出さなければならない事があった気がする。
それが何だったか思い出せないまま、自分の席からじっと彼女達を見ていた。
そんな毎日を、これからも繰り返すような気がして、それじゃあダメなんだと思い始めた頃だった。
それは、その最中に突然届いたメールだった。
<まこと君、さっきからずーっと見とれちゃってるねー。これがゲームの始まりですかな?>
「へっ?!」
あれ?!なんでこなたさんが俺のメアドを?!
慌ててそっちを見ないように返信する。
<なにも始まってないと思うんだけど>
しばらくして、またメールが来る。
<そーいやこないだ携帯覗いた時、かがみのミスコンの時の写真、待ち受けに使ってたの見たよー。ふふふ。まさにゲームはこれからだね?むしろかがみに見られたらヤバイよー?>
ああっ?!
咄嗟に赤いボタンを押した。携帯の画面が、待ち受け状態、すなわちかがみのウェディングドレス姿の写真に変わった。
み、見られてる…でも、これは…なんでだっけ?
なぜだか、記憶がもやっとしている。何か大事な事があって、これを待ち受けに…いや、最近は気にもしていなかった気もする。
そして。
<ちょーっと今日、げまずに付き合って。悪いようにはしないからニヤリ>
確かに、ゲームの始まりだった。
どうも、そのプレイヤーは、…こなたであるらしい。
あれ、なんかうpれない…なしてだ。
「んでさ、かがみの写真を待ち受けに使ってるっていうのは、これは脈アリどころか事情アリ、って見ていーのかな?」
ゲーマーズの前で待ち合わせをしたこなたが開口一番、そう言った。
「事情も脈も、何もないですよ、その、俺も…」
正直に事情を説明しようとして、はたと思った。
これ、俺も理由わかんないなんて言ったら、思い込みでここに呼んだこなたさんの機嫌損ねる…最悪この事がかがみさんの耳に…
「で、どーゆーわけかな?ほらほら、この恋愛スペシャル相談室(アレゲ限定)のこなたおねーさんに話してみな?」
「その、うーん…な、なんでしょね?」
冷や汗交じりに誤魔化してみる。
「ふーん、なるほどなるほど…」
こなたがうんうん考え込むが、ひょこっと顔を上げて、
「わかった!つまり好きな子の写真を待ち受けに入れて3週間誰にも見られなかったら想いが叶う、をリアルでやってたわけだね?!」
まったく意味がわからないが、女子高生の間のおまじないなのかとなんとなく納得してみた。
「とゆーことは、これの写真は学園祭だから…あ、3週間経ってない!リアル西園寺やっちゃったよぉ!」
ひとしきり意味不明の事をわめいた後、
「今日声かけたのは、やっぱりなんかの運命だったのかなぁ。よし!」
「あの、さっきからリアルどうとかって…」
「あぁわかんなかったら聞き流して。あたしもリアルでそこまでやるほど酔狂じゃないし」
そして、こう言った。
「お詫びって事になっちゃったけど、かがみん一発攻略法、伝授してあげる」
「こ、これを全部…読むんですか?」
「そう、読むだけじゃだめだよ。ちゃんと物語を気に入って、馴染む事」
文庫コーナーに入ったこなたが始めたのは、平積み横一列の本をざっくり積み上げる作業だった。
「えーと、あとこれとこれと…」
「え、ええっ?!」
棚の文庫本を一冊ずつ、…じゃなく、1タイトル一式ずつ抜き取ってゆく。
「俺、そんなに今日お金もってないって!」
「あぁいいのいいの、あたしも出したげるから」
まったく手を緩めず、ダース単位で文庫本が積まれてゆく。
「ほんとは今日発売のゲーム2、3本買うつもりだったんだけど、やっぱリアルプレイするゲームの方が面白そうだしね」
「そ、そうなの…」
「えーと、これで…よし、こんなもん!まこと君、半分持ってって」
半分持ってけ、と言われたって、手に収まるレベルじゃないような気もする。
対するこなたは、片手にひょいひょい積み上げて、古風な言い方だけど蕎麦屋の出前スタイル、それもテレビに出れそうなぐらいの高さを持ってレジへと向かってゆく。
「ありがとうございましたー」
レジを終え、文庫本なのに手提げビニール数個をぶらさげて店を出た。
「で、再び作戦会議なのだよまこと君」
「は、はぁ…」
「実は今買った本、かがみがずっと読んでるシリーズとかお気に入りとかそんなんなのだよ」
「なるほど、それで…」
「で、これが大事。この本を読んで、面白いと思ってもとりあえず今は誰にも話のタネにしないこと。これ大事だからメモしといて!」
メモをするにも両手はふさがってます。
「じゃあ、これは一体…?」
「それと期間は2週間、これまでにマスターする事!これができないとバッド直行だからこれも大事!」
「に、二週間?!」
「しょうがないよ、もう日がなかったんだもん。でも、これができればもうかがみとはバッチリがっちりフラグ立つから!間違いない!」
何故だか自信たっぷりのこなたに、なんとなく了承させられたようななんというか。
というか、こなたにここまで払わせてしまった以上、やる他はなかった。
そして、大学入試直前のような二週間を過ぎた金曜日、の放課後。
「ねー、かがみー」
こなたが一年生の田村ひよりを引き連れて教室に戻ってくる。
「んー、なに?」
「ひよりんと相談してたんだけど、明日の昼にげまず行かない?」
「何よ急に。明日はちょっと用事があるのよ」
「え、そうなんだ。秋葉のげまずでポイント景品の交換してこようと思ってさ」
「そうっス。なんか先輩、ポイントだいぶたまったっぽいんで、先輩もどーかなぁって思って」
「秋葉原なんだ。うーん、じゃあ行きと帰りだけね。あたしもそっちで用事だったのよ」
「ほほー、かがみが秋葉に用事とは珍しいですなぁ」
「うっさい!あんたみたいにオタグッズの買出しじゃないっつーの!」
「まぁいーや。じゃこれで四人で決定かな」
「他に誰が来るのよ?」
「うん、まこと君。なんか教えてくれなかったんだけど、やっぱり秋葉に用事があるんだって」
「ふーん、それぞれ自由行動でいいわけね?」
「うん」
一体何があるんだ?秋葉原の、それもUDXで。
直前の休憩時間に、こなたからのメールが届いていた。
<まこと君はUDXに用事があって秋葉に行くって設定だから。あんまり気にかけないそぶりしといてね。そしたらなぜかかがみも一緒に行く事になるから、そこからこれまでの成果を全力全開で、それも何気なくって感じで!>
まさにそれだけ。一体これが何を意味してるのかさっぱりなのだが、
<それだけで、魔法がかかったみたいにかがみんフラグ立ちまくるから。間違いない!>
そんな人にとっては意味不明、こなたとひよりにとっては待ちに待った土曜日の秋葉原。
「じゃ、あたしたちげまず行ってくるね」
「はーい。んじゃあたしたちも自由行動ね。まこと君、また後で」
「うん、じゃあね」
そのままかがみが、駅の方へと戻る。
確かにUDXに向かう方向だ。
「…ちょっとまこと君、なんでついてくるわけ?」
「UDXに行こうかな、って思って。ってかがみさんも?」
「え?まこと君も?」
かがみが目を丸くする。
「なんだ、そうだったんだ。学校じゃそんな素振りなかったのに、へー、意外ねぇ」
何故だかわかったような顔をする。
確かに、何かフラグとやらが立った気がする。
でも、あれだけの勉強…面白くて徹夜したこともあったけど…それを、ここで何気に、って…
と思ってた矢先、
「まこと君はどんな本読むの?」
渡りに船とはこの事。まるで思考を先読みされたような言葉に、
「今はフルメタル・パニックとかかな」
「こないだの新刊読んだ?ソースケがさ、…」
不思議だった。
あんなに偏った、と思っていた話が、ドンピシャで回ってくる。
UDXに向かう間も話は途切れず、自然とかがみが隣を歩く感じになる。
何故?今日UDXに行くってだけで、かがみさんが文庫本の話「しか」しなくなるって、何故?
これが、こなたさんのいってた魔法って奴なのか?
そして、UDXへ着いた時、ようやく合点がいった。
そういう事か。
掲げられた看板に輝く、角川書店の文字。
今日は角川書店のフェスタやってて、それを目当てにかがみさんが来た、って事なのか。
さすが、こなたさん。知り尽くしてるなぁ…
「すごいっスね…アレはもう個別ルート一直線って感じっスよ」
と、そんな会場の片隅。
「ふっふっふっ、かがみんも結局はオタクの一人。オタク同士で通じるひみつの暗号で、いとも簡単に心を開いてしまうのだよ」
こなたとひよりが、2ちゃんねる風に言えばスネーク状態でこっそり張り付いている。
「それが、UDXでイベントをやってる、という事っスね。うちら的にも浜松町と蒲田が通じるかで、濃いか薄いかの見極めっスから」
「さすがオンリー即売会に詳しいひよりん、同人三大聖地が暗号というわけだね?」
「この手の暗号地名は色々っス」
と、にまにましつつ片手に携帯でツーショット写真を収めているところだった。
「ふぁ…」
夕方、秋葉原駅を出た電車の車内で、かがみのあくびが漏れた。
「かがみ、眠いの?起こしたげるから寝てていいよ?」
「つかさと一緒にしないで。大丈夫よ、ちゃんと起きてるから」
そっぽを向いて座り直し、窓枠にひじをついて視線を逸らす。
でも、また…自然と笑みがこぼれ、うつらうつら。
いつも、こんな風…じゃないよな。かがみさんって割合最後まで起きてそうなのに。
誰に視線を向けるわけでもないかがみの様子に、ちょっと不安げになる。
と、こなたが携帯を取り出し、そそくさとメールを打ち始めた。
送信したかな、と思った瞬間、まことの携帯に着信が入る。
<ほっといてあげなよ。かがみにとっては、まこと君がスニーカー文庫ファンだっていうのは自分だけの秘密なんだから>
<そうなんだ。二人の秘密…って、こなたさんも知ってるのに>
<かがみはあたしの入知恵だとは思ってないから、かがみにとっての秘密、かな?>
<でも、ほんとに今日はありがとう。おかげでいっぱい、かがみさんと話せたよ>
<うんうん、電車で寝る事のないかがみがこんなに疲れてるなんて、初めての経験だったんだろうねぇ>
<だから、何かお礼をしたいんだ。なんでも言って>
<ここは遠慮するか何かお願いするのニ択だね。んじゃあ…>
ふと、こなたと目があった。好奇心ありありな目でじっと見つめている。
<やっぱやーめた。なんかバッドエンドっぽいフラグ立ちそうだし>
それから、こなた達と一緒に昼食を食べる事が多くなった。
かがみの指定席は、決まってまことの隣。
みんなで話していても、話がこなた達の間に移ると、なんともなくかがみが話しかけるようになっていた。
文庫本の新刊発売日は決まってかがみと一緒に下校して、一般書店で買い物。
でも、何か…違うんだ…
「こなたさん、相談に乗ってほしい事があるんだ」
かがみが来ない休憩時間、少し思いつめたような表情でこなたに声をかけた。
「んー、ここんとこの様子でなんとなーくわかる気がするんだけど、まぁリアルでツンデレって実際付き合ってみたら疲れるもんなのかもね」
「え?ツンデレ?」
「デレ期に入ったらツンツン部分が甘えっぽく見えたりするのは、二次元マジックなのかな?」
「いや、そうじゃなくて」
「おっとストップ、かがみんはリアルな存在なんだよ?こういうはずじゃなかったってぇのはお門違い!」
「それは全然ない」
「んじゃ何なの?断っとくけどあたし寝取り属性なんて二次元にもないよ?」
「それが…」
かくかくしかじかと、手短に「自分の」状況を語る。
「う…た、確かにそれは苦しい…」
こなたが突っ伏すのも無理はない。
「角川の新刊ったって、月にいったいいくつあるか…いち早く読みこなして、かがみさんの気に入るかどうか、とにかく全部読んでみないとわからないし…それに角川以外の文庫も入れたら…」
「愛するというのはかくも一途なものなのか…たぶんその労力を参考書に費やしたら、本気で東大行けるよ?」
「でも、まぁ…面白いものばかりだから、それは無理じゃないかな」
「うーん、事前に情報誌とかで絞った方がよくないかな」
「情報誌?本屋の壁に張ってある発売日表とか宣伝ポスターとかじゃなくて?」
「え?読んだ事ないの?っていうか、本屋に行ったらまずどこに行くの?」
「文庫の平積みかな?」
「う…」
「というわけなんだよひよりん」
「この情報化社会において、一切の調査もなく情報の海に飛び込むとは、オタク界のドンキホーテっスよ」
「じゃあ、その情報誌の名前だけでも教えてよ、今日の帰りに買ってくるからさ」
「んー、たとえばこれとかかな?」
こなたがかばんから一冊のコンプティークを取り出して渡す。
「これ、マンガ…?」
「あんまり深く説明はしないんだけど、えーと…ここ、ここ」
真ん中ぐらいのところをめくると、確かにそこに、角川の単行本の案内ページがあった。
「なるほど、これが情報誌なんだ」
ぱらり
「…」
「…」
「…これ、何の本…なの?」
冷や汗まじりで聞いてみる。
「…え、えーと、コンテンツ総合誌、かな?」
「ちょっとウブなオタクには刺激が強すぎたっすね」
「ま、まぁ、コンテンツ総合誌って事で…」
「まこと君には読むところ、たぶん少ないような気もするけど、各社こんな感じで載ってる、って感じかな?」
「でも、そのうち熱心に読むところが段々前の方に移っていって…そしてもっとアニメな表紙の本を手に取るようになり…」
「「まさしく、おたく☆まっしぐら!」」
「そのうちかがみだけじゃなくて、あたしとも話合うようになったりして」
「先輩、それNice boat.ルートっす」
「が、頑張ってみる…」
「で、先輩」
まことがやつれた背中を背負って帰った後、
「ん?」
「実際のところ、どーすか?ほんとにオタクに開眼しちゃったら」
「まー、かがみんはぼーぜん自失になるだろうねぇ…それはちょっと避けたいかな」
「いや、先輩の方っスよ。先輩、前にオタクの女子がオタクの男子と付き合わないのは不思議だねーって言ってたじゃないスか」
「あー、そんな事もあったっけ」
「まぁ、いいっスけどね。んじゃ部活行ってくるっス」
なんていうか、これって、…釘刺された?
あたしって、意外と寝取り属性あったのかなぁ。
ふと、幸せそうなかがみの顔が思い浮かぶ。
んー、…ちょっとだけ、だよ?まこと君もお礼がしたい、って言ってたんだし。
そんな夕暮れ、かがみが学校そばの本屋に立ち寄った。
いつも読んでいる雑誌の発売日がだいたい来ているのだ。
「えーと、あの本あの本…」
と、偏った雑誌コーナーに近づいた時、
「あれ、かがみさん?」
「あぁ、まこと君、…て、ちょっと、何読んでるの?」
「新刊の情報とか」
「はぁ?そんなこなたがよく読むな本に載ってるわけ…あ、ほんとだ」
「こなたさんに教えてもらったんです」
「もー、そういう事はあたしに聞きなさいよ。ほら、こっちの本読みなさい」
「これ…あれ?角川スニーカーズ?」
「他に、これとか」
「ドラゴンマガジン?え?これ、中全部小説だ」
「だから、小説専門の雑誌もあるのよ。他に電撃hpとかあったんだけど、今は誌名変わってるわ」
「道理で…情報が早い上に吟味されてるはずだ」
「まったく、こういうのは目を利かせる事が大事なの。確かにこういう表紙だからまこと君が手を出しにくいのはわかるけど、あるところにはあるもんなのよ」
「ふーん…なるほどッス…」
486 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/09(日) 18:58:08 ID:khl9+lJu
乙
実に乙
続きが気になるぜ
続けて乙!
ひよりん分かって言ってないか?w
続き楽しみです
乙乙乙
続きに期待
あい、続き行きます。
ここから先がほとんど手入れできてないですが、おいらもかなり限度に来た。
というかキャラ的にも限度が近い。
ほとんど台詞だけですが、情景入れてってもアレだし、根本的な組み方間違ったなぁ、と。
いきます。
そして、またある日の昼休み。
「ねぇ、かがみさん」
「ん?なに?」
「かがみさんってガウ×宗助とかって、どう思ったりするの?」
「ガウ…?!」
瞬間、かがみの顔が真っ赤になる。
「いや、今のナシ!聞かなかった事にして!」
「ちょっと、こなたーっ!」
しかし、その席にはもう誰もいない。
「逃げられた…」
直後、1年生のとある教室。
「おい、田村」
「ん?なに?」
「三年の、泉って人が…話があるから屋上に来いって」
ぶーっ!
「なんか、怒ってたっぽいけど。何やったんだ?三年に呼び出しされるなんて」
「い、言えないっす…」
速攻、バレたっすか…
「まこと君にボーイズ教えたの、ひよりんだね?」
「え、えぇ、まぁ…」
「まったく、余計な事してくれて。そりゃまこと君なんでも飲み込むけど、なかばぱんぴーのかがみにいきなりカップリングのネタ振っちゃって、こっちの計画だいなしだよ!」
「うぁー…それでですか…」
「まぁ、まこと君はちょっとカマかけただけっぽいから、もうこのネタをうちの教室でする事はないだろうけど、それでもだよ?男にボーイズネタ教え込むって、ある意味アレだよ?どしてそんな事したのよ!」
「…」
「答えてよひよりん!」
「それは、先輩と同じ気持ちだからですよ…」
「何が?」
「自分だけー、こっそり光源氏ゴッコしといて、柊先輩の気持ち無視してるなら、あたしだっておこぼれいただいてもいいっすよねー?」
「な、何が?光源氏って、あたしはそんな事…」
「知ってるっすよー、最初は柊先輩の為とかいいつつ、ふたを開けてみたら素養があったから、オタクに教育して自分がウハウハなんて、それなんて西園寺世界ですよー?先輩はアニメ版みたいに無自覚世界っすねー」
「だったら、あたしは黒田っすよー。あたしだって彼氏ほしいんす。特にねー、色々話してみてわかったんす。あれは貴重なんてもんじゃない、何色にでも染まってくれる、すごいいい人っすよー」
「何色にでも、って…それじゃ、まことくんって、もう腐兄さんにまでなっちゃったの?」
「そうっす、最初はあたしもカマかけ程度にやってただけなんすけど、どういうものか説明するのにいつものよーに、煙に巻くような観念的な話したんっすよ」
「そしたらそういう表現もアリなんじゃないかって、やおい穴とか百合棒とか、そこったへんの存在の意味についてとか話すようになっちゃって」
「うぁ…終わってる…」
「いやいや、そんな感じじゃないんすよ。なんてゆーか、表現の可能性を追求した結果としての必然的な同性であり、って感じで理解してて、だからカップリングもパティみたいな頑固さがなくて、リバもありって感じで話しやすいんすよ」
「うーむ…でもひよりん、そういう男でいいわけ?だっていくら理由ついてたって、男がホモの話するなんてそれなんてやらないか?だよ?」
「そりゃ先輩が稀有なケースだからっすよ。腐女子がオタク男子と付き合えない理由ってのは、自分の趣味がオタクからも軽蔑されるべきものとわかってるから近づけないだけなんすよ。だから、腐兄さんという存在はそれだけで羨望の対象なんっす!」
「しかも見た目ふつーでリアル属性なし!まさに神キタコレ!っすよ!」
「つまり、あんたたちがまこと君にいらん事吹き込んでたわけ、ね?」
「あ…か、かがみさま?あの、どこったへんからお聞きに…」
「その、…やおい穴がどーとか、ってあたりから…って変な事言わすな!」
「…先輩、セーフっぽいっすね…」
「あたしが最初に吹き込んだ、なんて知れたら鮮血の結末一直線、だね…」
「屋上っすからどっちかっつーと永遠に、っすね」
「で、田村さん、さっきの事はほんとなわけ?」
「そ、そうッス…あたしが、教え込んだッス…」
「まこと君に、自分を気に入ってほしくて、なわけよね?」
「…でも、あたしも真剣ッスよ?」
「ま、それさえわかりゃいいのよ。あたしも応援するからさ」
「へ?」
「だから、まこと君があなたのお似合いになること、よ。ごめんね、気持ちに気づかなくて」
「え?ひ、柊先輩?」
「ちょ、ちょっと待ったかがみん!」
いきなりな展開に、こなたが必死に割ってはいる。
「それじゃあたしのやってきた事はどーなっちゃうの!せっかくここまで来たのに!」
「こなた、あんた何か…まさか…」
見る見るうちにかがみの表情が険しくなる。
しまったっ!
「いや、あのそのですね、私はですね…」
「泉先輩も、伊藤先輩の気持ちを引こうとしてただけッス」
「え?!」
その声は両方から漏れた。
「なに?んじゃ、こなたもまこと君を、なの?」
「そ、それはですね…」
「ふーん、そーなんだぁ、へー」
これが知り合いに対する態度、というかなんというか、まさにいつものこなたへの逆襲。
「じゃあ、あたしが応援する対象ってのは、自ずと決まってくるわねぇ?」
「…んでもかがみん、それでいいのかナ?」
「何がよ」
「かがみん、今みたいなシチュエーション、これまでに何度繰り返したかナ?」
「ちょ、ちょっと!いきなり何言い出すのよ!」
「あたしだって知らないわけじゃないよ。かがみんの周りは結構友達いるけど、友達以上の付き合いをした人っていないよね?どっちかというと、そのまま誰かに紹介しちゃったとか、そんなのなかったかナ?」
「あたしだって選ぶ権利はあるでしょ!そんなオタクに染まった人なんてこっちから願い下げよ!」
「じゃ、これを見ても同じ事が言えるのかナ?」
こなたが携帯を取り出し、この間写した写真、UDXでの二人の盗み撮り写真を突きつけた。
「あ、…あんた!見てたのね!」
「もう言い逃れはできないよかがみん?白状していないのはかがみんただ一人」
「くっ…」
かがみがひとしきり歯軋りした後、
「あぁもぉ!そうよ!なんかチャンスっぽいのがその時見えてたわよ!だから何なのよ!」
「まこと君は結構TPOわきまえてるんだよね。確かにさっきかがみんにカップリングの話を振ったけど、ほんとにカマかけってだけで、もう話を振る事はないと思うよ?」
「つまり、かがみにとってはラノベファン、あたしにとっては普通のオタク、ひよりんにとっては腐兄さんと、完全に使い分けしてきてるんだよ。これって言っちゃあアレだけど、もう同時攻略されかかってるんだよね?」
「同時…攻略?」
「まーなんていうか、あと一押しで誰でも落とせるっていう状態。ここでセーブしとけば誰でも選べるって状態だね」
「なんか、すんごく気に入らないわね」
「あたしもッス。それはそれでナメられてる気がするッス」
「まこと君はある意味天然だからね。こうなったら、まこと君に誰か一人、選んでもらおうと思うんだけど、どう?」
「ちょ、ちょっと!まこと君に正面切って聞くわけ?!そんな事したら…」
「先輩の性格だと、たぶん正面切ったその人になっちゃうっすよ!ズルっす!」
「いや、直接聞くわけじゃないから大丈夫。たぶんぴったりのゲームがあるから、それをやってどのヒロインを選んだかで決める!」
「な、なによそれ、ゲームのキャラなんかで決めるわけ?」
「それがちょうど、あたしたち3人っぽいキャラが登場するゲームがあるんだよかがみん。あたしまで、となるともうこれしかないってのが」
「超オタクが二人も入るって、そんなゲームまともな仕上がりなの、あったっすか?」
「それがあるのだよひよりん。その名も、こみっくパーティー!いちお全年齢の方ね」
「かがみは高瀬瑞希。完全ぱんぴーでツンデレ友達、メインヒロインで一番無難ときてる。たぶんこれが本命だね」
「ひよりんはサブキャラから二人、熱意を語る中堅同人作家の猪名川由宇と、ボーイズ一直線の芳賀玲子。これを選ばれたら多分かがみもあきれて諦めそうなキャラだから」
「じゃ、あんたは?なんか裏がありそうだけど…」
「いや、あたしはかなりハンディあって…不本意だけど九品仏大志」
「え?男?」
「ぱんぴーの主人公にオタクのてほどきをした張本人、要は泉先輩のやった事と同じ事をしたっす。男キャラだから選びようがないっすけど、それを跳ね除けて言われたら、あたしも納得するっす」
「期間は一週間。この4人を見てもらって、どれが一番よかったかを決めてもらう。で、トップ以外は手を引く事。うらみっこなしだよ」
「もし、他のキャラを選んだら?」
「それもそれ。そこまで言われたらあたしたち3人は実はまだ本命じゃなかった、って事で、まだ見ぬ誰かの為に道を譲る事。これも抜け駆けなしだよ!」
「いいわ。今の約束、忘れないでね」
「承知したっす…」
「じゃ、明日うちにあるのを貸しておくよ。三人とも攻略完了するまでこの話は絶対に振らない事。聞かれても流す事!」
「了解!」
以上っす。
手入れ続けたら来週どころかまだ次の週まで延びそうなので、すみませんが今回はこれで納めさせて下さい。
次はいつになるかわかりませんが(今回ので懲りた)、ちょこちょこ書いてます。次はきっちりしたのを。
そして、運命の一週間後。
「まことくん!」
「で、どれが一番面白かった?」
「まこと君にはついてけない話ばっかりだったかもしれないけど」
「それでも、同人にかける意気込みはわかったっすよね?!」
「ささ、ご回答を!」
「それで、実はさ…」
ひよりを見つめる。
「え…あたし?」
更に一週間後。
「よー、八坂部長」
「あ、桜庭先生」
「新入部員の調子、どうだ?」
「伊藤先輩ですか。いやーすごいですよ、遅れて入部した分を一気に取り戻して、もういっぱしの原稿上げるところまで行ってまして、部誌の方を増ページするか悩んでたところです」
「編集する方にしちゃ、うれしい悲鳴だな」
「こっちも部にハリが出てきて最高です。ひよりんはかなりプレッシャーに感じてるみたいですけど、いい方向で受け取ってくれればと思います」
「なんだ、別の意味でもうれしそうだな。あいつは三年だから、半年しかいないんだぞ?思い出が第二ボタン、なんて事にだけはなるなよ」
「え?!な、なんの事ですか?」
「主人公選ぶなんて、そんなのないよーっ!」
〜こみっくフェスティバルGirl's side START〜
499 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/10(月) 19:24:58 ID:urW03eWG
乙〜
みんなのまこと◆NuURLereXM 自重!
まこと氏ねと言って読みたいと思います
あとはゆたかとみなみか
これはいい誠氏ね
504 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/11(火) 21:05:40 ID:z/FbRydc
ゆたかとみなみは両手に花できそう
両手に花というわけではないが、みなみで妄想してみた。
急な夕立ちだった。
桜藤祭から小早川さんは何かと気を利かせて2人でいさせてくれる。
「卒業までちょっとなんだから、2人でいていいよぉ」
とのことらしい
その言葉に甘えて今日も放課後を一緒に過ごしていた。
そこに雨が降ってきて2人で急いで校舎の方へ戻ってきた。
適当に座るところを見つけ、そこに座った。
座ってからは俺は罪悪感と背徳感のはざまでみなみから視線をそらしていた。
みなみが不思議そうに俺を見つめているのがわかる。
「あっ・・・」
みなみが理由に気付いたらしい
そして、みなみが顔を赤らめる。
・・・・・・
俺の学生服をかけてみた。
「え、いいよ、すぐに乾くし、それに風邪ひく」
「じゃあ、乾くまででいいよ」
不意にみなみが体を倒してきて膝枕の形になった。
「風邪ひいたら看病します。あの・・・私、保健委員ですから」
さっきのとは違う理由でみなみの顔が赤くなる。
「うん、その時はお願いするね」
もっと気の利いた言葉かけろよ俺。
2人に心地よい沈黙が流れる。
「あったかい」
みなみが口にした。
さっきの雨で体は冷えている。けどみなみが言おうとした意味はなんとなくわかる。
携帯の着信音が鳴った。
みなみが体を起こして電話に出る。
「・・・うん、・・・わかった」
ふと別なところへ視線を向けると、こなたさんが俺の方へ向かって親指を立てているのが見えた。
「ゆたか、今日は泉先輩と帰るって」
こなたさん、小早川さんGJ、
電話を切るとみなみがまた俺に倒れてきて膝枕の形になった。
「もう少し、こうしてていいですか」
もちろん断る理由は無い
次の日、俺は風邪をひき学校を休み、みなみが家にお見舞いに来てくれた。
なんて甘い話は無いわけで、だいたい高3の男子があれくらいでは風邪はひかない。
けど、みなみに心配はかけなかったから良いかな。
以上、拙い妄想ですまなかった。
>>505 GJ
こな×かがの鬱SS見立てで涙が止まらなかったけど、これ見てまたニヤニヤ出来そうです。
(*´Д`*)ありがとう
511 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/11(火) 22:44:34 ID:3J4fbT95
GJとしか言いようがねえ…!
すごく…いいみなみです…ぁああニヤニヤが止まらん!
513 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/12(水) 17:36:54 ID:GILizck4
みなみんかーいーよみなみん
514 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/13(木) 11:49:49 ID:4qcJLEKS
主人公とやまととこうで一本書きたいが自分の文才の無さに泣けてくるぜ
「なんてったって☆伝説」の歌詞を聴きこんでみてオモタ。
主人公って、らき☆メモルートの後、即振られてんのかもしれんなあw
いやあれはらきメモで付き合う寸前でループされる心情をこなたら側視点で書いた詩なんだろ。
せっかく付き合えたのに主人公の運命上リセットされるわけだし。
ループしたあと主人公は(覚えてないから仕方ないけど)他の女の子と付き合うこともあるしな
そう考えて聴くと凄い切ないわww
こりゃ幸せなSSを書くしかないな
だからそれらを全て思い出して修羅b
なssをお待ちしておりますよ
ラストシーンで
みゆき「○○さん…いつまでも一緒に、友達でいましょうね」
こなた「まあ……誰か一人とそうじゃなくなるかもしれないけどね」
こなた実はもう気づいてるんじゃないか?w
何と言う名推理w
>>519 それは単純にこれから誰かが主人公と
恋人同士になることを予想して言ってるんじゃないか?
いや普通に考えればそういう意味だろw
あの時点でそれぞれの好感度は高そうだしな
特にかがみ
こなたとかがみは専用ルート以外でもベタ惚れだな
>>523 恋愛的な意味での好感度が低そうなのはつかさだな
専用ルート以外恋愛をほとんど求めてこない
>>525 『主人公くんは私も好きだけど、お姉ちゃんやこなちゃんも主人公くんが好きみたいだから
私はボカーンシャでいいよ がばてね』
……自分で書いてて泣けてきたorz
むしろ「私が取っちゃったらお姉ちゃんは泣くけど、お姉ちゃんと付き合えば私もずっと一緒」で
だめだそういう恋愛的ハーレムが想像できない…
こなたはキスシーン、
かがみは役交代で、
ある程度の好意は主人公に持ってるだろうけどやっぱベタ惚れはないって
>>525 つかさはとにかく皆でいるのが楽しいって感じだよな
他の面子もそうなんだが、何かと皆ずっとずっと一緒だよみたいなことを口走るのはつかさだったし
その皆に主人公も組み込まれているのがこのゲームの好きなところだ
530 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/14(金) 17:08:04 ID:JQqY7M40
というかつかさってこのゲームだと基本オチ要員だしな。おいしい役持ってったりすることもあるけど。
そのせいか原作に比べるとボケ要素がかなり強化されてる。
つかさはどちらかと言えば自分からアプローチするより
相手からのアプローチで惚れるタイプだろう
時かけのパートナー選択時が好例。みゆきさんもこの例
まあ4人とも水面下で様子見してるのもいいけど
案外あっさりその辺の女子に告られてかっさらわれるのがリアルだから気をつけなと
専用ルートだと他の子とキスするの想像しただけで泣き出してた辺り結構ヤンデレの素質があるのでは
みさおの直球告白だけはガチ
時かけとみさお√じゃね?
536 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/15(土) 18:50:24 ID:BzXha7ij
ひよりルートでも垣間見れるな
ベタ惚れかは知らないが、
かがみはやまとを探す時に主人公がちょっと真剣によろしく頼むって言っただけで
照れだす辺り結構気があるのかなと思った
基本的に普段かがみが照れるのってからかわれたりする時だしああいう反応が新鮮だった
こなたは、ひより√で主人公がひよりの所に行った時に不機嫌になったくらいかな?
個人的にはそれ以外だとあまり惚れてるって感じはしなかったな
まあらきメモの扱いといい、製作側の思い入れが出た結果だと思うが
すまん、最後の行は消し損ねた文なんで気にしないでくれ
単にかがみが優遇されてたなってことを言いたいだけだった
学園祭があるのはハルヒやまなびやうる星やシャナのパクリ
演劇があるのはCLANNADのパクリ
本当にパクリの中のパクリな集大成だな
星の丘学園カワイソス(´;ω;`)
>>539 それを言ったら、あらゆる作品が先達のパクリだわな。
作劇理論てのがあってな。
全ての物語は32の基本ストーリーに集約できるんだそうだ。
盗作とパロディの違いくらい、覚えてほしいものだ
パロディとはまた違くね?
545 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/17(月) 20:40:12 ID:CKoPlftY
>>537 主人公、かがみに対してだけはやたら積極的だからなぁw
ゲームかがみは恋に恋するお年頃って感じ
主人公はたまたま近くに居たクンだな
SSっていうかすぐ終わる小ネタ
恋人はこなた設定
「改めて見るとこなたって髪長いよな。手入れ大変じゃない?」
こなた「んー、まぁそれなりにね」
「髪切りたいとか思ったことはない?」
こなた「ないこともないけど、何だかんだで気に入ってるしね」
「なるほど。まぁ確かに似合ってるっていうか、すっかり身体の一部だよね」
こなた「まーねー。けど、キミが見たいってんなら髪型変えてもいいかな?どんなのがいい?」
「そうだなぁ・・・ツインテールとか。ギャルゲーのヒロインっぽくなりそうじゃない?」
こなた「うむ。青髪ツインテールはお約束の一部だね。けど私ツンデレじゃないし」
「それを言うなら小早川さんだってそうじゃん」
こなた「ゆーちゃんのツインテは妹系のお約束の一部だからいいの」
「妹系もツインテールのイメージあるよね。あとは幼馴染とか?」
こなた「む、ソッチ系もあったか・・・キミの攻略中に試しとけば良かったよ」
「なんならもう一回攻略してみる?それで見せてよ」
こなた「私のツインテ見たいだけじゃんそれー・・・おkおk。今度試してみるよー」
「・・・・・・うーん」
かがみ「どうしたのよ?浮かない顔しちゃって」
「いや・・・なんていうかさ、俺もすっかりこなたに染められたんだなぁって」
かがみ「・・・確かに、こなたのオタク話に違和感なく溶け込でたわね、あんたも・・・」
こなた「朱に交わればなんとやらー。もう遅いよーフヒヒヒ」
「ちょっと自覚が足りなかったか・・・」
かがみ「ま、自覚したところでもう遅いけどね・・・」
「ホントだよね・・・かがみさんの二の舞は踏むまいと思ってたのに」
かがみ「何だと貴様!どういう意味だ!!」
こなた「かがみんも自覚が足りなかったねぇ・・・ウヒヒヒ」
乙
こういう台詞だけの掛け合いもらき☆すただと面白いな
同じく乙。
仲良くてほのぼのするなぁw
どことなくアニメっぽいノリだなと思ったw
見ててかがみの声荒げる突っ込みが自然と再生されたのは俺だけで
551 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/18(火) 21:46:58 ID:8z7CQz2B
こなたのツインテールはOPで見れるな
あのOPのこなたの破壊力は凄い・・・
ツインテールだと普通は幼く見えるのがこなたは逆に大人びて見えるから不思議
てか全員髪型変わってたあれって何かのパロだろうか
>>552 パロというよりは原作の扉絵集だな
あと、OPではみゆきさんだけは何故か髪型変わってない
スタッフはストレートヘアーのみゆきさんを忘れてたんかね
554 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/19(水) 13:19:06 ID:etpTx+pA
らきばと完全版ではあれが2Pカラーになります
だが髪の長さは変わってないのが残念なんだぜ。
555 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/20(木) 21:09:39 ID:rVZl2sTg
前髪下ろしたあやのは可愛いと思う
ssきぼんぬ
人は減る一方だからね
本スレも0時のお遊びくらいしかもう無いに等しいし
けっこうな長文でごめん。らきすたssは初めて書いたので至らない点あったらごめんなさい。
名前が誠なのと、かがみがスーパーツンデレタイムなのはご愛嬌。
「こなたさん、今日はどうしたの?」
明日の朝、10時にみんな集めて駅前に集合!―――と、メールが来たのが夜の八時。何でとメールを返すと「それ以上でも以下でもない」と、かえってきた。何かのネタかな?と思ったが、見当もつかない…
結局俺はこなたさんのいったとおり、四人に連絡して、今日に至る。
「本当よ、あたしだって忙しいのに」
かがみさんが、つんけんそうに腕を組みながらこなたさんにに話しかける。
「んふふー」
こなたさんの、小悪魔的な笑みに、かがみさんは感じるものがあったのか後ずさりをする。「な、なーんかー嫌な予感がするんだけど…」
「あ、虫の予感ってやつかなあ? 私もそういうの欲しいなー」
「いわゆる第六感というやつですね。この科学的根拠については――」
「つかさ、あんたは黙ってて…」
かがみさんはやれやれといった風に、ため息をついてから、こなたさんに話しかけた。
「それで、何をするっていうのよ。 変なことだったら、あたしは帰るからね」
「大丈夫。かがみならきっと気に入るってー♪ なんていったって、潜在的に素質ありなんだから」
「話が見えないよ。こなたさん、結局何なの?」
こなたさんはもったいぶるように一息を置く。
「実はね…」
「実は?」
「今日は誠君たちにコスプレ喫茶の店員をしてもらうことになりましたー はい拍手ー」
・
・
・
沈黙が、流れる。つかささんとみゆきさんは、事態が飲み込めないのか、ぽかんとこなたさんを見つめていた。
…かがみさんというと。
ごめん、俺には口に出せない。
「あれー のり悪いなー? 私の想定だとかがみあたりが『じゃああたしは凛役ね♪』 とかいって目を輝かすと思ったんだけどなー」
「こなた」
「うぁいっ!?」
その静かな物言いに秘められた真意を、こなたさんは感じ取ったのか、ひきつってこなたさんは返事をした。
「きちんと説明しろ」
「あれ、いつものかがみさんなら『帰る!』とか『ぶっ殺すわよ?』とかいうかと」
「私も殴られるかと思ったよ」
胸をなでおろしながら、こなたさんが言う。
「そんなぶっそうなこと言うか!」
そう言って、かがみさんはこぶしを振り上げる――!
「おねえちゃん、落ち着いて。 誠君も、そういうこといっちゃ駄目だよ」
「…はい。すみませんでした」
そういいながら、俺はつかささんに小声でありがと、と囁いた。つかささんは少し頬を赤らめながら「えへへ」と返した。
「まあまあ、誠君も悪気はなかったんだから、かがみんも許して上げなよ」
「お前が言うな! てゆーかさっさと説明しなさいよ!」
「はいはーいわかってますよー」
「それで、泉さん、コスプレ?…喫茶でしたっけ。 何のことでしょうか?」
みゆきさんが気を取り直してこなたさんに話しかける。
「えっとね、急で申し訳ないんだけどさ、おととい…だっけな。バイト先のみんなでこの前パーティーしたんだけどね。
その中のどれかが腐ってたみたいで、みんなダウンしちゃったんだよ。
それでも店空けるわけにいかなくてさ。どうしても人数集めてきてって、店長が」
「こなたさんは、無事だったんだね」
こなたさんは、ああ、うん、まあ、と言葉を濁した後「私、ネトゲで徹夜したまんまで来たから、食欲わかなくて。コンビニに寄って買ってきたコロネしか食べてなかったんだよね。」
「なんだ、いつものこなたか」
「ちょ、かがみ、それどういう意味!?」
かがみさんはため息をつきながらも、それでも笑顔を絶やさずに「そういうことなら仕方ないわね。いいわ、手伝ってあげる」といった。
「あのー、私の質問は無視ですかー?」
「うるさい! 手伝うといってんだから感謝しなさいよ!」
「ちぇ、かがみは相変わらずツンデレだなあ。まあそのほうが凛のコスプレが似合うんだけどさ」
「だから私はツンデレじゃないって!」
否定するかがみさんをこなたさんは「はっは、さすが私の嫁だー」とかなんとか言っていた
「でもこなちゃん。コスプレ喫茶でしょ?」
「そだよ。つかさは…劇では小道具だったか。うーん、スバル・ナカジマなんかどう? きっと似合うよ」
「どういうの?」
「実際に着てみたほうが早いよ。つかさならきっと似合うよー 私が保証する!」
「あんたに保障されてもね…」
「でも楽しみだなあ。新しい服を着るときってわくわくするよね。なんかこう、新しい私を見つけた、って感じで。すっごくその服を着る日が楽しみなの」
「つかさは相変わらず夢見がちだなあ。 案外つかさにもコスプレの素質あったりして?」
「頼むから、つかさを自分の世界に連れ込まないでくれ…」
「あの、私はどうすれば…」
「そういえばみゆきさんもか。 みゆきさんはスタイルいいからねー。何でも似合うと思うよ。○不二子のコスプレでもしてみる? もちろん全身スーツはデフォだよ」
みゆきさんもル○ンについては知っていたらしく、顔を紅潮させて「その、露出が激しいのちょっと…」と下を向きながら答えた。
「てゆーかエロオヤジかお前は! あーもう、みゆき。心配しないでね。こなたの思い通りにはさせないから」
「あ、ありがとうございます…でも泉さん、本当にどうしましょう」
「私的に『なのは』はちょっとねえ…」
「どういう意味よ」
「気にしないで。永森さん曰く、『時間混交による一時的な前意識の放出』らしいから」
「はあ?」
「私もよくわからないから突っ込みは遠慮の方向で。
とにかく、みゆきさんは、うん、その巨乳つながりで――わあかがみん、暴力反対!――みくるでいってみよー」
「すみません、なんのことだか…」
「大丈夫大丈夫。コスプレは、バイト先でもちろん用意してあるし、みゆきさんは困ったときは『禁則事項です』って言えばキャラ作りはばっちり。 あとはぼよんぼよんと」
それ以降の言葉は、かがみさんによって遮られた。
「あれ」
「どったのー、誠君?」
ううっ、かがみん凶暴と、こなたさんは瞳に少し涙を浮かべている。
「こなたさんは、何のコスプレするの?」
「その台詞はコスプレ喫茶勤め歴二年の私に挑戦と!?」
「いや、そんなつもりじゃ…」
「まあ今回はかがみも凛役なことだし? ここは私もセイバーのコスしかないかなあっと」
「じゃあやっぱり俺は士郎役?」
「察しがいいねえ、誠君は」
「なんだか劇みたいだねー 私も役者、ちょっとだけやってみたかったかも」
「でもつかささんの道具作りのおかげで、劇ができたわけだし」
「そうですよ、つかささん。本当に感謝しています」
「いや、みゆきさんにもそっくりそのまま当てはまると思うんだけど。みゆきさんがきちんと監督兼進行を行ってくれたからこそ、劇が成功したんだから。俺だってみゆきさんの助けがあったからこそ、へたくそとはいえ士郎役をこなせたんだからさ」
「ありがとうございます…それでしたら、すばらしい台本を書き上げていただいた峰岸さんにもお礼を言いませんと」
「そだね。じゃあみんなも思い切ってよんでみる? みんなでやったらもっと楽しいかも」
「いや、呼ばなくていいから…」
本日何度目だろう。かがみさんは突っ込み疲れたという風に、ただただため息をついた。
「でも誠君。その節はありがとね。私のせいで迷惑かけちゃってさ。
でもあんたの演技、お世辞抜きでうまかったわ」
「ありがとう、かがみさん」
「それじゃあ、みんなの役も決まったことだし、バイト先に出発進行!」
(みんな)「「「「「おー!」」」」
・
・
・
その道中、やはり疑問点があった。少し迷ったが俺は、かがみさんに聞いてみることにした。ちょうどいい具合にかがみさんと距離も近く、こなたさん立ちは数歩先をいっていたので、小声でかがみさんに話しかけることができた。
「ねえかがみさん」
「なによ?」
「なんでこの件引き受けたの? かがみさんってこういうコスプレっていうの? あまり好きじゃないと思うんだけど」
「仕方ないでしょ? こなたのバイト先が病欠だし――こなたも困ってるんだし」
「かがみさん、優しいんだね」
「べ、別にそんなんじゃないわよ! だ、だって、一日だけだし、こなたもバイト代はちゃんと払うといっているし、その、ちょっとした小遣い稼ぎなだけよ。別にこなたのためというわけじゃないんだから」
「…」
「あ、そこで沈黙するな!」
「やっぱりかがみさんは優しいよ」
「な、なによ、あんたらしくない。まあ、ありがとね。
―――まあ、あんたには言っておいてもいいか」
「なんのこと?」
「今回のことよ。
…昨日ね、こなたを喫茶店でみかけたの」
「もしかして、常連さん?」
「んなわけあるか! 欲しかったラノベの発売日だったから、本屋にいったついでに寄ってみただけよ。こなたがまじめに働いているかどうかも知りたかったし」
「なんでかがみさんが…」
「別にいいでしょ、そんなこと。
結局こなたは私に気づかなかったんだけどね。お手洗いにいっているとき、こなたと店長が話しているのを聞いたの。
――こなたなのよ」
「だから何のことか…」
「食中毒にあたったのは事実みたいなんだけど、その代役に私たちを選んだことよ」
「え、でも、こなたさんは店長にお願いされたって―――」
「今の話を考えれば、わかるでしょ。てゆーか常識的考えても、コスプレみたいな特異な職場で、面接もなしに採用するわけないでしょ?」
「まあ、言われてみれば」
「こなたがね『私の嫁に――違います違います、友達です――学園祭の劇で凛役をやる予定だった子がいたんです。でも練習中の事故で出れなくて…でもその子、本当に熱心で、だからせめて私や、その子の友達の中だけでも凛役をやらしてあげたいんです』ってあの馬鹿がさ」
そういったかがみさんは、一人、その思いを反芻するかのように俯き、表情は読み取れない。
もちろん俺はそんなかがみさんの心情を斟酌し、「こなたさん…」とだけつぶやいた。
「あの馬鹿…そんなこと言われたら、いくら苦手なコスプレだって断れるわけないじゃないの…本当に、馬鹿なんだから」
其の言葉が俺に向けられたものでないことくらいはわかる。俺とかがみさんは、前を行く3人を見失わないように、少し早足で歩き始めた。
「おーいかがみん、誠君。二人してなにしてるのさー」
「ごめんごめんこなたさん」
「むむ…怪しい二人。
かがみは私の嫁なんだから、嫁争いは負けないよ」
「ええ、おねえちゃん、結婚するの? おめでとー」
「つかささん、そういう意味ではないと思いますが…」
「嫁じゃないっつの!」
こなたさんは「否定するかがみん、ナイスツンデレ!」っと指をたてて笑っていった。
「ようし、目標100m前。きっとかがみやつかさ、みゆきさん、それに誠君も。
『心が表れるようでしたわ』って帰りには呟いてるね。間違いない」
「緊張しますね…」
「ゆきちゃん、がんばろうね」
「なんならかがみ、気に入ったならシフト入ってもいいんだよ? かがみなら素質ありだし、きっと採用されるよ〜」
「ごめんだわ…」
そういってかがみさんは腕組をする。
「そんなことよりさっさと入るわよ! こなた、今回ばかりは頼りにしてあげるから、きっちり頼むわよ」
「ほいほーい。なんなら、こなた様って呼んでもいいんだよかがみーん」
「するかばか!」
かがみさんのツインテールが、嬉しそうにゆれていた。
あとがきとして、メモ帳に書いたからこんなに長いとはorz
スルーするか、気、気が向いたときにでも…
いいよ、いいよ〜
567 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/21(金) 06:30:34 ID:I5ua9WCj
乙
乙です。
こなた良い子だな…。
てかここでの主人公の名前は、もう誠がデフォですか?ww
誰のSSが無いのか気になって調べた
こなた みwiki つかさ かがみ みさお
ひより パティ みなみ
黒井せんせ
多人数 ほのぼの
適当に目を通しただけだから間違い、もしくは抜けてるのがあるかもしれね
ツンデレかがみんごっちゃんです
続けて悪い
わかっちゃいるんだが、一応訊いておく
友情END後ってNGだよな?
全然ありだと思うけどな
変に縛り入れても過疎るだけだし
っていうか個人的にはそういうのも読みたい
>>558です。
読んでいただいたかた、ありがとうございます。
か、かがみの一人称間違えるなんて、なんという初歩ミスorz
推敲したはずなのに最初のほう直ってねえ・・・
>>565 乙
>>568 個人的にはniceboatな展開ならそれでいいと思うけど
普通の純愛的なSSではやめて欲しい
575 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/22(土) 13:15:01 ID:0fTGI7zg
というからきすたにnice boat.な展開自体合わないし・・・
女の裏側を見せてないからね
みなみのゆたか依存とか腐女子連中とかリアルならかなり痛そう
メイン4人は修羅場にまで発展するのが想像できないな
ただつかさルート見る限り、全員がらきメモレベルまで好感度上がってしまったらひと悶着ありそうだが
かがみは恋愛に深い興味を持ってるので恐いといえば恐い
原作もアニメも普通に4人の中で一番恋愛に興味ありそうに見える
こなたとかがみは友情と恋愛の板挟みでなやみそう
逆につかさとみゆきはあっさり恋愛をとる
みなみはゆたかのために身を引くけどストーカー化
ゆたかはそんなみなみのためにやっぱり付き合えないと言うけど体は離れられない
ひよりはウジウジウダウダ 男側が攻めないとグダグダに
パティは何も考えずにアプローチ
みさおは頑張れ すっごく頑張れ
みさきちはさわやかにオープン系恋愛。
「なー、今夜も公園でがっつりヤろうぜー!」
「はいはい!ジョギングをね!!」
581 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/23(日) 16:07:27 ID:zYnvS0Wt
ゆーちゃんとみなみは譲り合って結局両手に花になりそう
原作キャラのまんまならゆーちゃんの方が身を引くだろうがな。
やまとのガチ甘ss希望
やまとはぶっちゃけ本質が謎
ウルトラ混じりのやまとしか描きづらいんでないかい?
中に宇宙人がいない時に
こうに紹介されるってのは?
エロパロ板のまとめページに二つほど主人公×やまとはあったな
587 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/24(月) 19:25:36 ID:nzR1NeuJ
書いてはいるがなかなか進まない・・・。
友情モノでもおkだよな?
お初。
やっぱみんな考えることは一緒っつか、名作ぞろいだな。
ちょっとスランプ気味で執筆活動自体停まってたけど、触発されちまったい。
リハビリかねて小ネタ一発。修正かけつつ後ほど投下予定。
wktk
590 :
588:2008/03/25(火) 00:45:46 ID:4ItXepnd
乙
なんていうか、普通になごんだ
GJ。
他キャラ分も期待してます。
激乙
二人ともええふいんき(なぜかry)ですなぁ
乙。ニヤニヤした。
>>584 おまけシナリオを見る限り、ヤマトラマン状態と性格はさほど変わらないっぽい。
>>590 激しく乙
なんていうか、普通に 萌 え 死 ん だ
597 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/25(火) 13:46:57 ID:cv7NLpHS
乙
正直やまとはスタッフ自身も素の性格を把握できてないような気がする。
>>598 普通にそうだろうなw
うちはヤマトラマン準拠で書いてるけど。
なかなか自分で読んで「いいな」と思えるようなものにならんね…
やまと希望
601 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/25(火) 23:43:21 ID:cv7NLpHS
主人公とこうを絡めて友情モノ考えてるけどなかなか難しいんだよなー。
602 :
588:2008/03/26(水) 00:00:02 ID:BRVzuosm
>>591〜594 596〜597
お褒めに預かり光栄至極。
おかげさまでブログの来場者も一日でのべ100人オーバーです。ありがとうございます。
とりあえず、各キャラの後日談SS、暖めていく所存です。
ブログやmixiなど、他に作品抱えてる身なので(自業自得)これだけに集中することがままならないですが
期待いただいている以上、がんばりますよー。
…ふむ、やまとで恋愛(未満か?)ネタやるのもオモシロそうだな…
時系列的にはやっぱトゥルーシナリオ終了後で…(ぶつくさ
604 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/26(水) 18:38:06 ID:H5XSsPJ9
やまとは三年組との絡みがあるから伸ばしやすそう
605 :
588:2008/03/27(木) 01:47:22 ID:SY8A0xcc
近況:
とりあえず総合プロローグ執筆完了。
とはいえ、本編スタートしないと多分つまらないこと請け合いなので身内にのみ公開中。
トップバッターはみさきちを予定。どうぞヨロシク。
一方やまとSS、序盤を脳内で投影開始。
ところでやまと萌えスレに投下されてるSSもイイな…
今度はゆたかルート後ってことで妄想してみた。
「え〜と、みなみちゃんも一緒に行く?」
今度の休みにゆたかちゃんをネズミの王国に誘った。その時に岩崎さんが来たので一緒にと誘ってみた。
「えっ・・・私は」
「おぉ、じゃあみんなで行こうよ」
岩崎さんが遠慮しそうな様子のとこにこなたさんが割り込んで来た。
「いやー、ここはゆーちゃんの保護者としては心配じゃん」
「心配って、変なことなんて何もしないよ」
「どうかな?キスを妄想するだけど夜も寝れなかったのは誰かなぁ」
岩崎さんがこのやり取りをハラハラした様子で見ている。
「ゆーちゃんもみんなで行くの楽しいよねー?」
「そうだね、お姉ちゃん」
ゆたかちゃんの無邪気な笑顔が見えた。
そしてこなたさんが小声で話しかけてくる。
「残念がるな少年、思い出づくりだよ」
結局こなたさん、かがみさん、つかささん、みゆきさん、ゆたかちゃん、岩崎さん、田村さん、パトリシアさん達と行くことになった。
その中に男が1人で傍から見ればハーレムで羨ましがられるのだろうが・・・
肝心のゆたかちゃんとは離れていってしまう。
何故か並び順のせいなのか、さっきからこなたさんとばかりペアになってしまう。
・・・ていうか他の人はどこ行った!?
「えっと、はぐれた?」
こなたさんに問い掛ける。 「う〜ん、定番のイベントじゃん、みんなと遊びに来たけど、はぐれて幼馴染みと2人きりになるのって」
こなたさんが突拍子もなく、そんなことを言う
「幼馴染みって、攻略作戦は失敗だったじゃん」
「いやいや真のエンディングはこれからだよ」
本気なのだろうか、やけに真に迫ったように思える。
「なんであの時キスしてくれなかったの?」
「こなたさん急にどうしたの?」
「ゆーちゃんじゃなきゃダメなの?私・・・本当に君のこと・・・」
「待ってこなたさん、気持ちは嬉しいよ、けど、けどこなたさんのことは友達として・・・」
俺がさらに言葉を続けようとした時こなたさんが遮るように
「ん〜合格」
「えっ」
「ゆーちゃんへの愛を試したのだよ」
「あの・・・」
俺が呆気にとられていると
「姉としては心配なのだよ、ゆーちゃんに悪い虫がつかないか、けどゆーちゃんが見込んだだけあって安心だよ〜」
「さ、左様ですか・・・」
「んじゃ、私はかがみ達のとこ行ってくるね」
「なんか、どっと疲れたな・・・」
こなたさんが去ったあと近くにあったベンチに座って休むことにした。
「先輩やっと見つけましたよ〜」
ゆたかちゃんが手を振り近付いてきた。そして俺の横に座り、顔を覗きこんで
「先輩疲れてません?」
「ちょっとね・・・こなたさん容赦ないんだもん」
そんな表情でわかるくらいだったのか、
そう思ってると
「えへへ、じゃあ休んでください」
ゆたかちゃんが自分の膝をぽんぽんと叩いてる。
そのまま膝枕をしてもらった。
「一度してみたかったんですよ」
照れくさそうに聞こえた。
けど次に言った言葉どこか不安気だった。
「あの、心配だったんです。お姉ちゃんとばかり一緒でしたし、いつのまにか姿も見えなくなってて・・・私こんななりだから、やっぱり私じゃダメなのかなって」
不安気だった理由がわかった。
「こなたさんには、あとで注意しとかないとな、ゆたかちゃんにこんな心配かけさせて」
ゆたかちゃんがキョトンとした顔をした。
少し間をおいて
「大好きだよ、ゆたかちゃん」
ゆたかちゃんの表情がみるみる明るくなっていく
そんな2人を影から見つめる者がいた。
「ゆーちゃんたち、いい雰囲気だねぇ」
「あの・・・覗きはいけないことでは」
「覗きじゃないよー、若い2人を見守ってるだけだってば」
みなみがツッコむにツッコめない様子でいると
「みなみちゃんだって気になるじゃん」
「・・・はい」
乙。
乙、ろりあえず乙
612 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/27(木) 12:25:39 ID:JWMagak3
乙!
何というロリ
これには乙せざるをえない
かがみんあふたー投下する
需要があるかは知らないけど、漢はそんな事をキニシナイ
色んな意味で気に入らなければあぼんして
ちなみに主人公の名前は佐藤ひろしで
理由は一番多い名字と名前を組み合わせただけ
キャラ把握上手く出来ないかもなんで、その辺を脳内補完してくれると助かる
後、指摘やら助言をくれると嬉しいかも
何度も言うけど、気に入らなければあぼんして
『楽しい時間ってのは早いモノだ』なんてのは、世間一般で、よく言われている。
そして、そんな風に思っているのは、この俺も例外ではない。
起きているような寝ているような頭で、そんな事を考えている俺、佐藤ひろしと、
彼女―――かがみさんが付き合い始めてから、もう一ヶ月が経った。
楽しい時間は早いというのを、再確認するには十分過ぎる時間だ。
毎日が楽しくて、見慣れつつあった風景が新しい輝きを放っているようにすら思える。
ただ、プラスがあればマイナスもある訳で。
そのマイナスは極めて強力で、その名も、寂しん坊症候群。
先ず、その日その日の別れが辛い。
数十時間後に会える。 それも眠ってしまえば、感覚的には数時間でしかない。
次に、気付けば相手の事を考えていて、日常生活に支障が出たり。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、罹ってみればわかる。絶対。
そんな病に罹ったのはかがみさんも同じようで、その状況を打開するべく幾つかの約束をする事にした。
ひとつ目に、モーニングコールを忘れずに。
これは朝一番に声が聞けて、しかも早起きという一石二鳥な約束なのだ。
ふたつ目は、別れ際には、また明日ねと、指きりをする。
ぶっちゃけキス出来たらいいなと思ったりしないでもないのだけど。
で、みっつ目は、夜の十時の電話。
クラスが別だと色々と話題があるのだが、どうにも時間が足りない。
だから、話し足りない分をここで話す。それでも足りないのだけど。
ちなみに、電話は日毎に交互にかけている。
これは電話代を気にするかがみさんから提案されて決定。
そして、最後にバカップルにはならない。
これはふたりで決めた事だ。社会の皆さんに迷惑をかけたくないし、当然だ。
ガチャリと扉の開く音が聞こえて、ぽんぽんと胸元を優しく叩れる。
母さんかな?
早く起きろって事だろうか。
大丈夫、半分起きてるから。
それに用事があるのは昼間からだしさ。
ああ、ちなみに用事というのは、我が家で開催される勉強会だ。
それには俺と、こなたさんとみゆきさん、そしてつかささんとかがみさんが参加する。
キッカケはかがみさんの「今週の日曜日、ちょっと家行っていい?」という言葉からだ。
それを聞いたこなたさんがからかいの言葉をかけて、かがみさんが反応する。
良くも悪くもいつもの流れ。
が! その日は違った。
ふと、つかささん男の子の部屋ってどんなの?見てみたいなぁと呟いた。
一度来た事のあるこなたさんは細かい所を見たいと言い出して、
更にはみゆきさんまで興味を持ったものだから、誘わない訳にはいかない。
まあ、本来の目的は試験勉強であった訳だし、人が増えるのは問題無いと言うと、
かがみさんは一瞬残念そうな顔を見せて、それを了承。今日の予定が決定したのだ。
ていうか、元は何の話だったっけ?
…ああそうだ、バカップルの事だ。
今なら彼等の気持ちが、わからないでもない気がする。
大好きな人と、少しでも濃密な時間を過ごしたい。
推測でしかないけど、多分そんな感じなのだろう。
でも、社会の人々に迷惑をかける訳にも行かないし。
そんなジレンマの所為なのか何なのか。
俺とかがみさんは二人きりになると、必ず互いの身体に触れ合っている。
時には手を繋いで、時には抱き合う。
それを求められた時こそ驚いたが、今ではそうしないと落ち着かない程だ。
潤んだ瞳、赤らめた顔で、それを求めてきたかがみさんの顔は忘れられない。
だが、幾ら触れ合っていても気恥ずかしさは消えないらしく、今でもそうする時は似たようなものだけど。
ふにゃふにゃになった笑顔を見ると、なんていうか、どうしようもなくなってしまうのだ。
しっかり者なかがみさんだけを知ってる人は、想像も付かないであろう表情と態度。
こなたさん風に言えば、ツンデレのデレという奴なのだろう。
正直、堪りません!と力説したいが、この事は俺の胸に閉まっておこう。
俺を起こそうとする優しかった手付きや、声が段々と強くなってくる。
だから起きてる…って、声に出さなきゃ気付かないよね。
起きよ。皆が来るんだし、部屋を片付けておきたいし。
ていうか、かがみさんみたいな声を出せば、起きるとでも?
もっと名前に大蛇とか付いてる人っぽい声だったと思うんだけど。
とと、早くも寂しん坊症候群が…。
母さんの声がかがみさんの声に聞こえるとは…。
「起きてる…起きてるから…あんま大声出さないでよ、母さん…」
気合一発と目を開けて、次の瞬間に視界に入ってきたのはかがみさん。
いつだったか、こなたさんの作戦を阻止しようとした時と同じような体勢。
今度は慌てて退くような事はない。そんな今の二人の関係。
それにしても、なんでかがみさんが朝から家に…?
時間…は、朝の八時半。皆が来るまでには、後五時間程度ある。
じゃあ、やっぱりこれは…。
「……ああ、夢か…」
「誰が母さんか!って、夢でもないし!」
目覚め一番、開口一番にかがみさんのツッコミを受ける日が来ようとは。
それにしても、夢の中で夢じゃないって、ツッコミは混乱するな。
まあ、本当に目が覚めるまで、幸せな気分を味わうとしよう。
だから、今はこうさせてもらいますよ、と。
スッと腕を伸ばして、俺に覆い被さっているかがみさんを布団の中へ。
「ちょっ!? こ、こら!」
突然のことに慌てふためくかがみさん。
まあまあと言いながら頭を撫でると、徐々に大人しくなっていく。
「も、もう…なんなのよ…」
満更でもない様子で、俺の胸に顔を埋めて、ぼそぼそと呟く声が聞こえた。
嫌?と訊くと、嫌な訳無いじゃない…と、赤い顔を更に赤らめて、ぎゅっと抱きついてくる。
「じゃ、もう少しこのままで居ようか」
「え?…あ…うぅ……う、うん…」
少し悩む素振りを見せた後、身を預けてくる。
ドキドキするのと同時に気持ちが落ち着いてくるのがわかる。
矛盾しているとは思うけど、そうなんだから仕方ない。
落ち着いてくると眠気が増す。
まだ時間はあるし、もう少し眠っていてもいいだろう。
「じゃあおやすみ、かがみさん」
「え?…も、もう…おやすみ…」
唇が触れるだけのキス。
そういえば、これが初めてのおやすみのキスだ。
夢の中でなんて、演劇の事もそうだったけど、やっぱり俺ってむっつりスケベかも…。
って、それにしても夢の中で、これは夢だとわかってて、その上に眠くなるって、変な夢だなぁ。
あの幸せな夢から、どれ位の時間が経っただろうか。
俺は再び目を覚ました。 いや、正確に言えば、今日始めて目を覚ますのだが。
感触や、感覚がリアル過ぎたからだろうか?
それとも、もしかして、また夢か?
ふと胸に感じる温もりや、耳に届く寝息に気付く。
これが自分のモノではない事は確かだ。
視線を落とせば、そこにはかがみさん。
すーすーと可愛い寝息を立てている。
こうして見ていても、やっぱり可愛いなぁ。
…って、あれ? これは夢?現実?
時計に視線を送ると、皆との約束の時間だ。
快眠だったので、目は完全に覚めている。
この息のかかるくすぐったい感じや、ふにょふにょと形を変えている感覚も、明らかにリアルのモノだ。
って事は、さっきのあの出来事は現実って事になるのか?
「うぅん…あ…私…寝ちゃったんだ…おはよ…」
あまりにも自然だった為に、おはようと、普通に返してしまう。
「んー」
くいっと顎を上げて、お目覚めのキスをねだってくるかがみさん。
いやまあ、求められたら応えるまでなのだけど。
……ぶっちゃけ、おねだりしている顔に破壊力ありすぎて、状況忘れただけなんだけど。
「ん…んぅ…ふぁ…」
満足したのか、唇を離して、照れた顔で微笑む。
その顔が堪らなく可愛いぞこんちくしょう!と、抱きしめてキス。
ベッドに倒れ込んで、深いキスに移った時だった。
「やふー!…ってえええ!?」
「お、おねえちゃん大胆過ぎるよぉ」
「あの…これは…なんと言いますか…あうう…」
昼間だというのに幸せに浸りすぎた俺に対する罰なのか何なのか。
扉を開けて、次々と入ってくる友人達。
ちなみに、やや赤いこなたさんを除いた二人は真っ赤になっている。
そして、それに負けない程に俺の下で真っ赤になっているかがみさん。
あ…とか、う…と声にならない声を出して、プルプルと震え出す。
その様子を見て、余裕を取り戻したのか、ニヤニヤと笑うこなたさん。
そして、立ったまま気絶でもしているのかと疑いたくなる程に直立不動なつかささんとみゆきさん。
「ノック「いやいや、そこは人としてちゃんとしたよ?」
「何を言うのかわかってたとでも言うのか!」
「いやー、こういう状況で聞かれる事なんて限られてるからねぇ」
相変わらず何を言ってるのかは、よくわからないが、実に恐ろしい!
「じゃあ、そろそろ説明してもらおうかな?」
そう切り出したこなたさんに同調するようにコクコクと頷き始めるつかささんとみゆきさん。
見逃してくれないものかと、縋るようにこなたさんを見るが、チシャ猫のような笑みを深めるだけ。
どうする!? どうするよ俺!?って、前にもこんな事やってたよな、落ち着け俺!
ひっひっふー…ひっひっふー…って、これは出産の時のアレだ!
めちゃくちゃ混乱している俺に、どういう訳か神様は優しくしてくれない。
ああ、誰だっけ? 神様は居ないんじゃなくて、ただ残酷なだけだって言ったのは…。
それから一分程の沈黙の後、俺は無条件降伏を言い渡した。
ちなみに、説明を終えるまでの間、かがみさんが元に戻る事はなかった。
追記
かがみさんが戻ってきた後、からかわれて再び硬直したのは言うまでもない。
すんません
なんかすんません
吊って来るorz
乙。
こいつはGJだ。
乙。
なぜこんなにもおっきしてしまうのか
乙
ニヤニヤが止まらないんだがww
グッジョブ。
みんな巧いな。負けてられねぇ…
予定前倒ししてでも頑張らなきゃだよ。
こんな良ニヤエロを投下されると
後に書くのは大変っすよ〜
>>628 いやまったくです(汗
とりあえず50回ほどらきメモみさおシナリオやってくる(しゅた!
萌えを投影開始するッすよ!
乙です
いいものを読ませてもらった
>>622 謝ることなど何もない
むしろ3日前から続く俺の体調不良を改善させたことを誇るべきだ
っつか乙ですGJです
>>629 みさおが出てない場面全スキップでも丸3日はかかるぞw
632 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/28(金) 22:23:53 ID:L+ASR6pL
乙〜
1レス内程度のしょぼいのでもOKですか?
一体全体、どうしてこんな状況になっているのか。
こなた「・・・まぁ、説明、してくれるかなぁ?ねぇ?」
笑顔の割りには視線が痛いですこなたさん。
かがみ「・・・ひとん家で、なにしてんのよアンタは!」
いやその、弁解の余地くらいは欲しいですかがみさん。
つかさ「はわわ、ご、ごめんなさい、えと、その、うーんと・・・」
いやとりあえず落ち着いてつかささん。
みゆき「み、みなさん、悲しいことですが、現実は受け入れなければなりません・・・よ」
みゆきさん・・・それってあんまりフォローになってません。
みなみ「・・・・・・・・・・・・」
おねがいなんかしゃべって岩崎さーん。
泣きたくなってきた俺は、その原因になった、いや現在進行形でなっている原因に目を向ける。
状況を確認しようか。
ここは、泉こなたさんの家の一室。
その、ベッドの上で。
・・・なぜ、僕らは抱き合って寝ているのでしょうか。
ねぇ、小早川さん?
こ「・・・いい加減、離れたら?見せつけたいのは分かったからさ」
俺「いや、その・・・起きないんだよ。さっきから揺すってんだけど」
そう言って、再び小早川さんの肩を揺さぶる。
少し反応があるが、目覚める気配はない。
それどころか、
ゆたか「・・・う〜ん・・・」ギュウッ
俺「うぇっ!」
こ・か・つ・み「!!!!!!!」
めっさ強く抱きついてきた。いや、抱きつくというか絡みつくというか。
俺(やばい、これはやばい)
なにがやばいって主に下半身的に。
俺は必死で湧き上がる本能を抑制して、小早川さんを引き離そうとする。
俺「こ、小早川さん、起きて、起きてくれ〜」
しかし、小早川さんは離れない。
それどころか、少し寒いのか、更に強く抱きついてくる。
こ・か・つ・み「!!!////////////!?!?!?!?」
それを見て、相当混乱してる4人。
・・・ん?4人?
岩「――――――」
俺「ひぃっ!!!」
それを音に例えるなら、ズゴゴゴゴ、だろうか。
岩崎さんの後ろに、オーラが見える。
俺「・・・あ、あのー、岩崎さん?」
岩「・・・先輩」
俺「はひっ!?」
声が裏返る。これが本物の恐怖という奴らしい。
岩「確かに、ゆたかのことはお願いしますと言いました。
・・・言いましたが、『こんな風』にお願いしたつもりはないのですが?」
俺「いや、その・・・俺にも今の状況がつかめてないんだけど・・・」
岩「言い逃れはやめてください。そんなものを求めているわけではないんです」
俺「いや、だからさ・・・少しは説明を・・・」
か「・・・いいから、いい加減離れろっ!!///」
かがみさんが叫ぶ。
確かに、この状況はおかしい。
ベッドで抱き合う二人、静かに怒る少女、混乱する4人。
周りが見たら、どう思うだろうか。いや、やっぱ見なくていいです。てか見るな。
俺「こ、小早川さん、お願い、起きて・・・」
今度はもうちょっと強く揺さぶる。本気で。ちょっと涙目で。
小「・・・う〜ん、むにゃ・・・ん〜」
俺「小早川さん」
小「・・・ん〜?」
俺「小早川さんっ」
小「・・・ふぁ・・・」
目が開いた。
俺「よかった・・・おはよう小早川さん。とりあえず離れて・・・」
あぁ、ようやくこの地獄(ある意味天国)から抜け出せそうだ。
・・・訂正。抜け出せそう『だった』。
小「・・・ん、ふ・・・あ、おはよぅございまふ・・・おにぃちゃん」
チュッ
俺「うぇぇぇぇぇっ!?!?!」
こ・か・つ・み・岩「!!!!!℃¥$¢£%#&*§@!!!!!!!!!!」
その後のことは、思い出したくない。
ただ、あぁなった経緯は小早川さんが話してくれた。
ついうたた寝してしまった俺が、寝ぼけて側で見てた小早川さんを引きずり込んだらしい。
・・・まぁ、それを話すまでに、真っ赤になって機能停止してから三十分はかかったのだが。
とりあえず、今月の小遣いがパーになることだけは確定したようだ。
あと、岩崎さんは3日間口を聞いてくれなかった。
文化祭翌日の事・・・
一同「え−−−−!〇〇君とつかさが付き合事になった?」
つかさ「えへへ〜」
こなた「いつの間にフラグが・・・」
みゆき「おめでとうございます」
かがみ「・・・・・」
かがみ「・・・ごめん。次教室移動だったんだ」
こなた「いってら〜」
みゆき「また後ほど」
つかさ「うん♪頑張って」
あれ?なんか、かがみさん泣いていたような・・・
〇〇「トイレに行ってきます」
みゆき「はい。」
こなた「ほいほい」
つかさ「早く帰って来てね」
トイレに行くのは嘘だった・・・
その頃かがみは屋上に居た
〜屋上〜
かがみ「どうしてよ!何で・・・何でつかさなのよ!」
こんな素直じゃあ無い自分が嫌いだ
かがみ「私だって・・・私だって好きなのに」
ふと、ドアの開く音がした
バタン!
〇〇「かがみさん・・・」
そこに居たのは〇〇君だった
かがみ「何しに来たのよ」
〇〇「ごめん」
かがみ「謝らないでよ!」
くっ!素直になれ私
ぎゅう〜
突然抱きしめられた
かがみ「何するのよ!いきなり」
〇〇「かがみさんの気持ち・・・分かってた」
かがみ「え?」
〇〇「でも・・・ごめん」
かがみ「・・・うん。お願いもう少しだけこの間までいて」
〇〇「うん。今の内に泣けるだけ泣いきな」
かがみ「優しくしないでよ!諦め切れ無いじゃない」
〇〇「ごめん」
やっぱりかがみさんは普通の女の子だった。いつもは、気の強い子だけど、今はかがみさんが愛しい・・・・
その日、心地いい風が吹いた・・・
昼ドラってこんなんだったけ?駄作だが感想よろしく
昼ドラ見た事ないからわかんね('A`)
ただ、この話がどういう終わりを迎えるのかは気になるな
なんていうか、かがみんへの愛故にって感じで
今の昼ドラはこういう状況だと誰かが発見し
つかさに通報して、一気に姉妹の絆が危機に陥る
下手すると刃物も持ち出す
649 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/29(土) 15:12:11 ID:3gkBYK0M
nice penki.
初SS投下します
あやのルート補完です
気の向くままに書いたら冗長で萌えんシロモノになった
かなりレス喰いますが何卒ご容赦のほどを…
652 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/29(土) 23:29:05 ID:P6cnxae5
「峰岸さんのこと、諦めるって言ったけどさ」
続く言葉は、すぐに想像できた。
「俺、やっぱり無理っぽい」
「…はあ。さいですか」
疲れた頭ではどう返していいかわからず、こなたは間の抜けた声を出した。
「さっきのは、撤回。俺、峰岸さんにちゃんと伝えるよ」
「う、うん。そっか。頑張れ…でいいのかな?」
「こなたさんには、言っておこうと思ってさ。今日は相談に乗ってくれたし」
相談というより、警告のつもりだった。しかし、結局は意味が無かったようだ。
電話越しにまことと話しながら、こなたはいささか面食らっていた。呆れたというほうが、近いかもしれない。
まことが峰岸、つまりあやのを好きらしいというのは、仲間内では公然の事実になっていたが、その話には常に微妙な空気が付き纏っていた。
あやのには既に彼氏がいて、つまるところ、まことの横恋慕だったのだ。文化祭の後でこなたからそれを伝えられ、まことは実に男らしく、諦めると言い切った。
それが、ほんの8時間前のことである。
「…まこと君、よっぽど好きなんだね」
「うん。自分でも不思議なくらいだよ。知り合ってから、一週間くらいなのにね」
「それもあるけど。あんだけ格好良く諦めたのに、ぶっちゃけ台無し」
「…面目ない」
「まあ、別にいいんじゃん。もっかい諦めるほうに転んだら、さすがに空気嫁って感じだけど」
呆れはしたが、こなたにとってまことの言うことは不快でもなかった。
率直に言えば峰岸とはさして親しくないし、彼氏の方は顔も知らない。自然に、ここ数日話す機会の多かったまことを応援するような気持ちになる。
気付けば、話に食いついていた。
653 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/29(土) 23:31:46 ID:P6cnxae5
「それよりさ、具体的にどうなのよ」
「なにが?」
「だから、最大の山場イベントに対して。攻略法、確立してる?」
「彼氏、いるってこと?」
「そうそう。私も、リアルの恋愛にゃ疎いけど、やっぱりそこがキモだよね。奪い取る覚悟は出来た?海賊らしく、いただいて行くっ、てさ」
「そう、それなんだけどさ」
「wktk」
「いただかなくて、いいかなって」
全身が脱力した。ベッドに座っていなければ、本当に転んでいたかもしれない。
「なにそれ」
「いや、だってさぁ。結局選ぶのは峰岸さんなわけだし、俺が奪うとかそういう話じゃないでしょ?」
「まあ、そりゃそうだけど」
押しが弱い、と思ったが、余計なことは言わない方がいいだろう。
「とにかく明日、その、告白してさ。その上で今の彼氏がいいってんなら、もう俺の出る幕じゃないよ」
「…それも、潔さなのかもね」
「ただでさえ困らせようとしてるんだし、粘着しちゃ悪いって思う」
「峰岸さんのため?」
「そんなところかな。何はともあれ、明日だね。草葉の陰から見守っててよ」
「ちょ、勝手に殺すな」
「冗談、冗談」
「まあ、せいぜいnice boat.にならないように気を付けてね、ってそりゃ性別が逆か。若者の奮闘に期待するよ」
「ありがとう」
「今日は疲れたし、この辺でいい?おやすミルク」
「えっと、なんだっけそれ。たしかコミックボンボン…」
「ぶー、はずれ。また明日ね」
「う、うん。おやすみ…」
少し、強引に会話を終えた。猛烈に、眠くなっている。つい先ほどまで、疲労の極みにあったのだ。
最高の文化祭だった。今になって、本当にそう思う。仲間と一体になり、多くの人を感動させた。
かがみの怪我だけが心残りだが、さすがに本人は気丈だった。ただ、こなたには彼女の隠す悔しさが透けて見えた。
そこに寄り添うのは、友達としての自分の役目だと思っている。
とにかく、劇そのものは素晴らしい出来だったのだ。中でもまことなどは、舞台の上ではほとんど別人だった。
みせかけのキスシーンでも、こなたは真剣に息を呑んだ。今思えば、自分はときめいていたのかも知れない。
それは同時に、舞台を降りればこんなものか、という思いも抱かせる。
「出る幕、ねえ」
声に出して呟いた。やはり、押しが弱い。告白された経験は無いが、自分なら心は揺れないだろう、としか思えなかった。
そこまで考え、面倒くさくなった。睡魔に身を任せるのが、ひどく気持ちいい。
まどろみの中、みんなの顔が浮かんできた。今日は、いい夢がみられそうだ。
なんとか、残りの片付けを午前中に終えた。文化祭の翌日だから、疲れはピークに達している。そして、午後の授業は平常どおりだ。
購買から教室に戻りつつ、みさおは早くも辟易していた。歩きながらぼんやりと、こんな日は休みにしてほしい、などと考えている。
そのせいか、始めは呼ばれたことにも気付かなかった。
「おうい、みさきち?」
「ん、なんだちびっ子か」
「ちょ、みさきち、3回も呼ばせておいてその反応とは」
こなただった。小さいから、ちびっ子と呼んでいる。
「わりい、ぼっとしてた。疲れちまってさ。今日ぐらい、休みにしたってバチ当たんねえよな」
「いやあ、みんな考えることは一緒だね。さっき、つかさも同じこと言ってたし」
「つか、お前がだろ。で、なんか用?」
「あ、うん。用って程でもないんだけどさ。昨日の花火の話って、聞いた?」
「そういや、中止になったんだってな。なんかあったのか」
「そうそう。これちょっと物騒な話なんだけどさ。噂じゃ、脅迫メールがあったんだって」
「はあ?なんだそりゃ」
「脅迫とは、脅して仲良くしないことだ。そんなことも知らんのか」
こなたの表情は、得意げだ。冗談を言っているようだが、みさおにはよくわからなかった。
「いや、そこじゃなくて」
「むむむ。ネタが渋すぎたか」
「で、メールがなんだって?」
「げえっ、スルー」
「…もういいってヴぁ」
「…うん、ちょっと悪乗りしたかも」
「いや、まあいいんだけどよ」
冗談は通じないことが多いが、こなたとは随分よく話すようになった。始めは、少し屈託を抱いていたのだ。
自分より、かがみに好かれている。それが、みさおには不快でならなかった。
悩むのは、嫌いだ。かといって、胸にある切ないような感じは、自分では消しようがなかった。
しかし、すぐにこなたとも仲良くなった。話していて、ただ楽しい。意外と、良い奴じゃないか。それだけで、みさおの屈託はあっさりと消えてしまった。
そんなことも、今はことさら思い返したりはしない。つまり、それがみさおの性格だった。
「そんなことより、メールはどうしたんだよ」
「いや、ごめんごめん。結局、学園側はいわゆる悪質な悪戯だって判断したみたい。
でも物騒だから、念のため火薬を使うイベントを中止にしたんだって。ちなみに送り主は、白の騎士団、とか名乗ってたらしいよ」
「やたら詳しい噂だな。信用できんのか?」
「意外と本当かもよ?丸一日も経ってないのに、かなり出回ってるし」
「なるほどなあ。迷惑な話だ」
「全くだよ…って、やばい、購買混んじゃうよ。んじゃね、みさきち」
「おー。潰されんなよ」
「そんなに小さかないもん」
言いながら、こなたは駆けていた。みさおも踵を返したが、目の端にこなたが引き返すのが見えた。
「なんだ、忘れ物か?」
「いや、ちょっと、大事な話を思い出した」
「んあ、なんだよ」
「みさきちって、峰岸さんと仲良いんだよね?」
「おう、そりゃぁな」
仲が良いという響きにも、違和感がある。まだ小さい頃から、あやのとはずっと一緒だった。
親友というより、姉妹の方がまだ近いかもしれない。あやのは、あやの。それだけで、みさおは安心できるのだ。
大事な話。それがあやのに関するのなら、自分の事より重要だった。
「あやのが、どうかしたのか?」
「うん。あのさ、まこと君、いるじゃん?」
あやのと、まこと。頭の中で、すぐに繋がった。なにか、あったのか。あやのの様子は変わりなかったが、もしかして。
「あの野郎、なんかやらかしたのか?」
「みさきち、顔が怖いよ」
「おい!」
「声もでかいし。まだ、なにもしてないって」
「…本当に?」
「うん。大丈夫だってば」
「…じゃあ、なんなんだよ」
「昨日、電話があってさ。今日あたり、告白するかも、って」
「なんだそりゃ。なんでちびっ子に言うんだよ?」
「いやさ、昨日の劇が終わった後、少しまこと君と話してね。峰岸さんの彼氏のこと、教えたげたわけよ」
「はあ。兄貴のことを。お前、けっこう残酷だな」
あやのが付き合っているのは、みさおの兄だ。そういう雰囲気はあったが、実際に聞かされた時は驚いた。ただ、決して悪い気はしない。
「いやいや、これは優しさだよ?どうせ、いずれはわかるんだし。でね、その時は、きっぱり諦めるって言ってたんだけど」
「けど?」
「夜中に電話で、やっぱ無理、告白する、って」
「わざわざ、報告してきたと。あいつ、そんなに傷つきたいのか?」
「Mなのかもね」
「少なくとも、あやのはSじゃねえぞ」
「やっぱり、脈はなさそう?」
「ねえな。今んとこ、兄貴にベタベタだし。まあ、止めはしねえけどよ」
「ふむう。誰も傷つかないのが、一番だけどね」
「あやのが傷つくようなら、私も黙ってねえぞ。でも、それまではウチらの出る幕じゃねえよな」
「出る幕、ねえ。そういえば、まこと君もそんなこと言ってたかも」
「どゆ意味?」
「選ぶのは峰岸さんだから、彼氏の方が好きなら自分の出る幕じゃないんだって」
「…なんだよ。けっこう弱腰だな」
本当にそういうつもりなら、まず勝ち目はない。今の彼氏を好きなのは、当り前すぎることだ。
おっとりしているようで、あやのは意外と我が強い。それ以上に強く出なければ、ほとんどビクともしないだろう。
「まことにゃ気の毒だけど、こりゃ玉砕だな」
「粉砕、玉砕、大喝采っ!」
「あ、それはわかるぜ。ジャンプだろ?」
「ピンポーン。なるほど、みさきちのストライクゾーンはこの辺か…って、いい加減ヤバイかも。かがみん待たしてるんだった」
かがみは、また隣のクラスにいる。
ふと、今まで言えなかったことを言ってみよう、とみさおは思った。
「なあ、ちびっ子」
「ん?どしたん」
「今日さ、あやの連れて、そっち行っていいか?」
「おうっ、大歓迎だよ」
「…そか」
「ただし。かがみんの隣は、私だかんね?」
「でもお前、今から購買行くんだろ?とっといてやんねえぞ」
「うっ。…じゃあ、今回はしぶしぶ譲って進ぜよう。感謝したまえ」
「おう。サンキュな」
「…そうこられると、かえって弱るってば。じゃあ、またあとでね」
少し照れたように、こなたは駆け去った。
素直に、言えた。礼の言葉も、思ったままだった。こういうのが、一番自分らしい。なんとなく、満足な気持ちになった。
あやのとは、明日にでもじっくり話せばいい。どうせ、込み入った事にはならないだろう。気にするところは、何もない。それより、今はお腹が空いている。
午後の授業のことは、もう考えてもいなかった。
時間は、16時に近い。
校庭の隅にある、古い桜。星桜の樹と呼ばれ、なんとなく生徒から親しまれている。その下で、まことはしきりに手を拭っていた。
浮ついている。大きく構えようと思うが、それ自体、地に足のついていない証拠のようなものだ。
いつも通りでいようとするほど、緊張が浮き彫りになる。汗をかいているのは、天気が良いせいではない。すでに陽は翳り、風は冷たいのだ。
こんなことで、本当に告白などできるのか。お茶を濁して、逃げ出すんじゃないか。いや、自分を信じろ。自分の、何を。
考えるだけ無駄だ。そう思うことにした。少しだけ、落ち着いた気がした。早く来てほしい。でないと、また堂々巡りがはじまる。
なにか、別のことを考えようとした。星桜の樹。学園のシンボルのように言われるが、花はつけないそうだ。
自分の恋も、同じだろうか。ああ、まただ。こんなものは、追い払え。
頭をかきむしろうとした時、声が聞こえた。
「まこと君」
心臓が、一度だけ鳴った。振り返ると、いた。
やわらかな茶色の、長い髪。あやのだ。やっぱり、可愛いな。それだけが浮かんだ。
「ごめんなさい。みさちゃんと話し込んじゃって」
「そんな。呼んだのは俺なんだし、気にすることじゃないよ」
「よかった。それで、お話ってなにかしら?」
いざとなれば、自分は落ち着いている。そう思えた。言葉も、詰まりはしない。
「疲れてるところに、ごめんね。その、こなたさんから聞いたんだけど」
「泉ちゃん?」
「うん。峰岸さん、彼氏がいるって、ほんと?」
あやのの表情が、少し強張った。それはそうだ。告白されようというのは、今のでわかったはずだ。
「ええ。いるわ」
自分も、緊張してきている。クッションを入れよう、と思った。
「変なこと、聞くかもしれないけど」
「…なに?」
何とか、言えそうだ。遠まわしでもいい。その方が、お互い傷つかない。好きってことを、ただ知ってもらえれば。
「峰岸さんは、その彼のことが好き?」
「まこと君、なにが言いたいの?」
はっきりとした返しに、まことは少し驚いた。こういうところも、あるのか。
気持ちが、一歩退がった。
「だから、言ったままだよ。その人が、好きなの?」
「それは、いけない?」
険しい声。終わった。そう思った。たった今、結果がでたのだ。
こんなものだ。予想した通りじゃないか。頭で軽くいなしても、じわじわと苦さがこみ上げてくる。
ただ、それも思ったほどではない。直接伝えなかったのが、やはりよかったのかもしれない。
しかし、この煮え切らない感じはなんなのか。
「ううん。ありがとう。おかしなこと言って、ごめん」
「…いいわ」
それで、どうしよう。自然な会話に引き戻してから、別れたい。ふられたが、丸く収まった。そういう形にしたい。
「それでさ、峰岸さん。全然違う話なんだけど」
返事がない。なにかを、言わないと。そうだ、昨日。
「昨日のことでさ。ちょっと」
「昨日?劇のこと、とか?」
「うん、そう。その…とりあえず、お疲れ様」
「うん、お疲れ様」
「本当に。そのことで、俺、ひとつ謝らなきゃいけなくて」
なにを喋ってるんだ。こんな話に、意味は無い。
「…どうして?」
「あのさ、ちょっと言い辛いんだけど、最後の…つまり、キスシーンで」
また、返事がない。なんなんだ。空気に、押しつぶされされる。こうならないために、遠回しな伝え方をしたはずだ。なのに。
嫌な汗が出る。喋ることしか、逃げ場が無い。
「キス、出来なかっでしょ?それで、脚本に反しちゃったから」
なぜ、それを謝るのか。キスをしなかったのは、なぜだ。あやのの為じゃなかったのか。
それすら、隠す。それは、自分を裏切ってはいないか。だからって、どうしたら。
あやのが、自分を見ている。どこか、哀れむような視線。
ふと、冷めたような気持ちになった。悔しさが、滲み出てくる。人を好きになって得るものが、こんな視線だけなのか。
適当に折り合って、自分を騙したまま、全て胸にしまい込むのか。一体、何のための告白だったのだ。
キスシーンを思い出す。あの時の自分。何も考えていなかった。それで、いいんじゃないか。心の底が、熱くなる。しかし、これを解き放ってもいいのか。
後悔しないこと。誰かが、そう言っていた。なら、自分は。
あやのが、黙って立ち去ろうとする。その瞬間、決めた。
待てよ。誰のせいだと思ってる。こんなに好きなのは、誰のせいだ。わからないなら、教えてやる。
「峰岸さん」
今から、話を戻す。こう言えば、戻せるのだ。
「話、戻すよ」
「え?」
驚いた表情。声が大きいのか。顔が怖いのか。どちらも、どうでもいい。考えるのは、辞めた。
「最初から、これだけを言うつもりだった。好きだ、峰岸さん。俺は、君のことが好きだ」
「あの」
「ここに、呼び出した。それは、峰岸さんが好きだからだ」
「…困るわ」
「困れよ。俺も、困った。どうして、泉さんと喧嘩したと思う?キスシーンの脚本を読むたびに、君の顔が浮かんできて、台詞どころじゃなかった。
本番でキスしなかったのも、峰岸さんに見られたくなかったからだ」
「待って」
「嫌だ。さっき峰岸さん、なにが言いたいの、って言ったよね。俺は、こう言いたかったんだよ」
「言ったら、怒るわ」
多分、本当だろう。それでも、気持ちは退かない。恥ずかしさもなにもない。体の芯が、ただ熱い。
「彼氏と別れて、俺と付き合って欲しい。彼氏より、俺を好きになって欲しい」
「やめて」
あやのの声が、荒い。それも、愛おしい。
「今の彼氏より、俺は君のことが好きだ」
「いい加減にして。あまり、勝手なことを言わないで頂戴」
「勝手さ。さっきまで、勝手じゃない言い方を考えてた。誰かが傷つくかも、って。でも、そんなんじゃ伝わらないんだよ。
なら、俺はどこまでも勝手になる。どうやったって、始めから勝手な気持ちなんだ。誰が傷つこうと、もう知ったことじゃない。
君が傷つくなら、俺が全部飲み込んでやる。ここで断られても、絶対あきらめない。俺は」
そう、俺は。
「俺は、峰岸さんが欲しい。君を、奪っていきたい」
あやのは、もう喋らない。顔が赤い。泣きたいからか。
知らずに、肩を掴んでいた。
「ずっと待ってる。でも、待たない。君の心に、居座り続ける。そしていつか」
いつか。いつまで、かけても。
「必ず、俺を好きでたまらなくさせる」
見つめる。青い瞳。潤んではいるが、涙は流れない。これほど近くで見るのは、初めてだ。
うん、綺麗だな。
断ろう。今度は、もっときっぱりと言う。そうしなくてはいけないのだ。
星桜の樹。もうすぐ、まことが来るはずだ。あれから、一週間が過ぎている。暗鬱な気持ちを持て余し、あやのは足元の砂利を混ぜていた。
自分を見据えた、あの眼。それが、どうしても離れない。
舞台の上。ラストシーンで見せたものと、それは同じだった。こなたを腕に抱き、顔を近づける。
見開いたまことの眼は、離れていてもわかるほど深く、力強かった。前列にいた観客は、残らず引き込まれたはずだ。それは、自分も例外ではない。
あれで、何かがおかしくなった。冷ややかだった自分が、いつの間にか声を荒げていた。心を、裸にされたのだ。そこに、まことの声が流れ込んできた。
まことが、自分を好きでいる。それを、頭ではなく、心に刻み付けられた。
それ以来、あやのは混乱していた。一人になると、必ずまことの眼と声、掴まれた腕の感触が甦ってくる。夢に見て、目を覚ます。
これでは、まるで。そう考えては、思考の奥に押し込めた。気の迷い。いや、もっと軽い。気のせいでしかない。そう、自分に言い聞かせた。
彼氏と過ごせば、迷いは消えるはずだ。しかし、もし消えなかったら。
このままでは、ダメだ。きっと、取り返しのつかないことになる。
それが何かも、考えないようにした。とにかく、終わらせる。こんな自分を、放っておいてはいけないのだ。
人の気配。こちらに向かっている。掌が、濡れた。
顔を上げる。間違いなく、まことだ。眼を合わせないまま、あやのは切り出した。
「まこと君、あのね」
「あ、えっと」
まことの反応は、どこか抜けていた。それでも、眼は見ない。また、あの眼差しで見られたら。思い出しそうになるのを、喋って紛らわす。
「この間の話。私、考えたの」
「ち、ちょっと、峰岸さん」
「まこと君は、ああ言ってくれたけど」
「ねえ、待ってよ、一人で喋らないで」
構わなかった。
「やっぱり、あなたとは付き合えない」
まことが、押し黙る。それでいい。さらに、続けた。
「もし、私がまこと君と付き合ったら、色んな人を裏切ることになるの。彼氏だけじゃなくて、みさちゃんも。私の彼、みさちゃんのお兄さんだから」
「…そう。知らなかった」
声に、力が無い。ゆっくりと、顔を見る。普段のまことだった。今なら、逃げ切れる。自分が嫌になるほど、冷静だった。
「あなたひとりのために、彼やみさちゃんを裏切れない。申し訳が立たないもの。
それに、今は大事な時期でしょう?こういうことで悩むのは、お互いのためにならないわ。
それにね、途中で乗り換えたところで、それは本当の恋じゃないと思うの。好きな人に恋人がいたら、私はきっと諦めるわ」
嘘ではないが、本心でもない。ただ、まことを突き放すだけの言葉。自分は今、人を傷つけているのだ。気付くと、また足元を見ていた。
「私が、思わせぶりだったのかもしれない。それなら、ごめんなさい。でも、まこと君とは、いいお友達でいたいの。それが、私の気持ちだから」
本当の気持ちは、自分でもわからない。わかりたくない。
とにかく、これでいい。告白され、断った。そういうことで、いい。
顔を上げる。まことの眼には、落胆しかない。でも、これで後腐れなく終れる。
「それじゃあ…ね。こんなこと言える筋じゃないけど、真剣に話してくれて、ありがとう。また、明日」
まことの顔が、引きつった気がした。
歩く。すれ違う。まことは、立ち尽くしたままだ。
すべての言葉が、刺さった。あやのは、ろくに眼を合わせようともしない。
当然の結果だ。拒まれる覚悟は、していた。その覚悟がちっぽけな思い込みだったことを、いま思い知らされている。
あやのに想いを打ち明けた、自分。あの時は、一瞬の昂ぶりにすべてを任せてしまった。
言えないよりよほどいいと思ったが、ひとりになると色々なことを考えた。
出来もしないことを、言ったのかもしれない。傷を飲み込む。好きだと思わせる。なにも考えずに並べた言葉。
そんなものに、真実があるのか。気持ちに嘘は無くても、これでは怒りに任せて殴りつけたようなものだ。
みさおの兄の話も、いま初めて知った。それなら、自分が思っているよりずっと、絆は強いのかもしれない。
あやのの言葉は、冷たかった。言い回しの問題ではなく、本心を語っていないように聞こえる。
自分を、拒む。それだけが、彼女の目的なのだ。それは、たまらなく辛かった。
あやのが、話しつづけている。思わせぶり。いい友達。あしらうような、まるで中身の無い台詞。しかし、ある言葉が、心に引っかかった。
真剣に話してくれてありがとう。そう聞いた時、頭に血が上るのがわかった。ダメだ。怒る権利など、自分にはない。
しかし、真剣とはどの口が言うのか。今語っていることに、少しでも本心があるのか。
怒りが湧くと同時に、他の感情も頭をもたげてきた。怒りと、愛おしさ。ないまぜになったものが、理性を奪っていく。
拒まれるにしても、本当の言葉で拒まれたい。このままでは、終われない。そう思ったとき、声が出ていた。自分でも意外なほど、強い語調だった。
声だけが、聞こえた。
「峰岸さん」
聞こえない振りをした。そのつもりだったが、立ち止まっていた。
声の色が、違う。怒っている。初めて、緊張が走った。
「真剣にって、なに?」
まことが、近づいてくる。逃げたくても、動けなかった。
「峰岸さん、卑怯だ」
「まこと君、どうしたの?」
「本当の恋がどうとか、誰に申し訳ないとか、なんでそんなことしか言わないの?俺は、真剣に自分の気持ちを話した。だけど今、峰岸さんは一言でも自分の気持ちを言ってくれたの?」
「怒らないで」
「答えて」
「言ったわ。全部、本当の気持ちよ」
「嘘だ」
「…嘘じゃ、ないわ」
「じゃあ、言ってみてよ。俺のこと、どう思ってる?」
言葉が、詰まる。適当なことを言えばいいのに、それが出来ない。
「まこと君は」
「峰岸さん」
腕を、引かれる。強い力。まことと、向かい合った。
眼だけは、見られない。見てはいけない。
「彼氏とか、日下部さんとか、全部関係ない。君だけの気持ちを、言ってみせて。俺が嫌いなら、それでもいい。本当のことが、知りたいんだ」
考えちゃダメ。絶対に、それだけは。
無理に厚着をした、心。それが、剥がされていく。
「わからないの」
言葉が、口を突いた。
「私、自分の気持ちがわからない」
不意に、腕を掴む力が緩んだ。なぜか、振り切ろうとは思わなかった。
「峰岸さん」
名前を呼ばれる。いたわるような、穏やかな声。怒りは、どこにも無い。
「こっちを見て」
逆らえなかった。
顔を上げた場所。そこにある瞳に、見つめられていた。
「不安は、俺が飲み込むから。だから、本当のことを聞かせて」
頭が、ぼうっとする。顔が熱い。心臓が、うるさくなる。
まこと。あの時の、まこと。
「君が言えないなら、俺が言う」
本当は、知ってる。そして、知られている。自分にも隠していた、本当の気持ち。
涙が、溢れる。いろんなものが、一緒に流れた。
「君は、俺が好きだ」
うん。そうなの。でも、それはいけないことだから。
「ふたりの人を好きでも、今はいい。俺しか見えない。そんなふうに、必ずする」
顔を、なにかが包んだ。大きな、手。すごく、あったかい。
「こんな気持ちでいて、いいの?」
泣きながら、喋ってる。みっともないな。
「私、きっと迷う。きっと、嫌な子になる」
「そんなこと、どうだっていい。俺といる時、俺を見てくれれば。だから、今は」
ああ、この眼だ。見ちゃったから、負けかな。
まこと君の顔。近づいてくる。
ダメ。それをしたら、もどれない。
止めないと。声をだそう。
おねがい。まって。
ちいさい声。きこえなかったかな。
でも、いいの。
くちびる、やらかいな。
以上です
10レス超過、タイトル無し、sage忘れなど、スレ汚しとはこのことですね…
でもやっちまったことは仕方ねえ!
感想のひとつもいただければ幸いです
nice誠.
乙です。
さて、俺もタイミングを考えながら投稿しよう。
671 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/30(日) 00:22:19 ID:0JV1D4ag
NTRは微妙だが・・・
672 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/30(日) 00:26:20 ID:0JV1D4ag
まぁ乙
>>668 乙
読んでて普通に引き込まれた……
「真剣に話してくれて〜」からの流れが好きだ
まことの怒りに共感できる
>>668 乙。中々面白かったから続き気になるな
あと、句点読点の使い方が独特な文章だなと思う
スレ汚しなんてとんでもない、完全にのめり込んでしまったよ
ある意味らき☆すたではタブーな話なのに、キャラの描写が丁寧で、本当に引き込まれた
最後、あやのが落ちた瞬間思わず興奮してしまったw
投下にはタイミングが大事
さて、人が(少なくとも、ROMが)たくさんいて雑談したりしてるときに爆撃するか、
それとも今みたいにだーれもいないときにこっそり投げ捨てるか
あなたの選択は、DOTCH?
>>677 一旦「投下するよー」と予告するというのはいかがか。
それで何かしらのリアクションがあれば読んでくれる人がいる、ということで、改めて投下するってな感じで。
そゆわけで、予告。
後ほどみさおSS投下します。
679 :
678:2008/03/30(日) 11:53:15 ID:ut+hiGoV
少し見ない間に何この神職人ラッシュ
GJすぐる
>>679 乙
みさおとのラブラブっぷりもさることながら、
複雑そうな心境のかがみがよかった
>>668 >>679 乙、GJです!
みんなの読んでたら凄く創作意欲わいてくるな。
俺も頑張ってやまとSSでも書いてみよう。
685 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/30(日) 21:58:49 ID:x5OZ78wr
ごめん!ageちゃった
>>683 蝶乙!
負けられないぜうっしゃああ!!!
この流れでやまと希望
みさおは付き合い始めたら、主人公に一日中ベッタリくっついてそうだ。
かがみ「てゆーか、あんたらさぁ・・・」
みさお「?」
かがみ「四六時中くっつきっぱなしなのや め な い か?」
つかさ「ウホ?」
こなた「つかさ、それ違う・・・」
主人公「日下部さんが放してくれなくて・・・」
みさお「○○(←主人公の名前)あたし邪魔?」
主人公「え、いやそんなことは」
みさお「うう・・・嫌なら離れるけど・・・」←マジで半泣き
主人公「いや、照れくさいというかなんと言うか、
けど・・・うん・・・くっついてくれるのは凄くうれしいよ・・・」
みさお「ホントか?
ならいいじゃん」←またくっつきはじめる
かがみ「あ〜地雷踏んだ、もう勝手にやってろバカップル・・・」
かがみ「(全くなによ、つい最近までは
ひぃらぎはウチんだ〜とか言って付きまとってきてたくせに・・・)ブツブツ・・・」
こなた「なに言ってんの〜、かがみには私がいるじゃ〜ん♪」←こなたがかがみにくっつく
かがみ「お、お前はここぞとばかりに何言ってんだ・・・!」
つかさ「どんだけ〜」
>>689 あー、その手もあったか。
サンクス。蝶グッジョブ。
昼頃みなみss投下します。
携帯の保存メールでちまちま書いてたら、なんか無駄に長くなってしまった。
ので、何章かに分けて投下。
みなみ視点。
ゆたか→主×みなみ
ひたすらシリアスでコメディ要素皆無
なんでこんなの書いたんだろう俺は・・・
あぁ、ちなみにタイトルは響きが気に入っただけで何の関係もありませんから。
自分が、駄目な人間だということは知っていた。
家族以外とは、マトモに会話が出来なくて。
いつも孤立して、独りでいて、いつしか、そんな自分にも慣れてしまって。
・・・それでも、少しは変われたと思う。
友達ができたから。守りたいと思える、大事な友達が。
ゆたかが、いてくれたから。
ゆたかのおかげで、私は少しだけ前に進めた気がする。
何人か、友達も増えた。優しい先輩たちとも知り合えた。
そして、・・・恥ずかしいのだけれど、その・・・好きな・・・人も、できた。
自分の世界が、瞬く間に広がって・・・まるで自分の体じゃなくなってしまったみたい。
だから、知ってしまった。
自分が知らなかった自分を。
知らなかった。
こんなにも、自分は、弱くて、・・・醜い人間なのだと言うことを。
そうして、先輩は私の隣に立って歩き出した。
近すぎず、遠すぎず。今の私と先輩を現しているかのような、曖昧な距離。
今はまだ、これでいい、とも思う。また、もう少し近づきたいな、とも思う。
どうしたいのかはよくわからないけど、不快ではない、恥ずかしいけど、心地よい悩み。
それが、ちくりと刺すような痛みに変わったのは、最近の話。
変わったのは私でもなければ、先輩でもなく。
ただ、ゆたかの居場所が変わっただけ。
今、ゆたかは・・・先輩の隣に。私の、反対側にいる。
会話も、先輩の周りが、大半を占めるようになった。
並びが変わった事に戸惑っているわけでも、中心から外れた事を寂しがっているわけでもない。
ただ、見えてしまっただけ。
今までは左右に見ていた二人を、同時に視界に入れた時に。
その中で、ゆたかが先輩を見ている眼を。
・・・私と、同じ眼で・・・先輩を見つめるゆたかを。
いつからだろう。知ってしまったのは。
ゆたか「あ、先ぱーい!」
「あ、小早川さん、岩崎さん、こんにちは。」
優しい声。私の心を包み込んでくれるような、暖かい声。
みなみ「・・・こんにちは。」
ゆたか「こんにちは。今お帰りですか?」
「ああ、日直でね。こなたさんたちはもう帰ってるよ」
そう言って苦笑いするあの人の顔も、たまらなく愛しくて、つい見つめてしまう。
ゆたか「そうなんですかー。じゃあ一緒に帰りましょうか。
・・・って、当たり前ですね。愛するみなみちゃんがいるんですしねっ」
「はは、そうだね」
時折交わす冗談は、私があわてるのを完全に分かっていて。何度言っても止めてくれなくて。
みなみ「ゆ、ゆたか・・・///」
ゆたか「あー、みなみちゃん照れてるー」
みなみ「//////」
「行こうか、岩崎さん」
みなみ「・・・はい。」
それでも、いや、だからこそ恥ずかしいくらいに、私はこの人が好きなのだと思う。
>>697 ワッフルワッフル
こういう話は凄く好きだ
乙は続きを読むまでとっておくんだぜ
今誰に需要があるのか
それが問題だ
俺
一時完全に廃れたかなと思ったけど盛り返してるね乙乙だよ
にわかに活気づいてるよ、うれしい悲鳴あげちゃうね
最初とは比べものにならないほど盛り上がってるよな
>>701 お前マジ良い事言った
再プレイ後に妄想してくる!
リレーSSや ら な い か ?
カプスレでSSのコツを学ぼうかと思ったんだが
ある意味頭が腐りそうになったんでやめました
しばらくはもう少しシンプルな萌えを追います
ゆたか「先輩は、週末どうするんですか?」
「うーん、まだ決めてないんだよ。岩崎さんは用事があるって言うし」
用事。本当はそんなもの投げ出して先輩といたいけれども、母に頼まれたら仕様がない。
それに・・・『一緒にいたい』なんて・・・言えない。顔から火が出そう。
ゆたか「そうなんですかー。それじゃあ、ウチにきませんか?
お姉ちゃんが、新しいゲームを買ったんです」
「それって、もしかして今話題の?」
ゆたか「はい!」
「うーん・・・」
ゆたか「・・・で・・・」
二人の会話に、私は入らない。
いや、入れない。私とは流れる時間がまるで違うから。
以前は、私を中心に並んで歩いていた。
会話も、私とゆたかの日常が主だったと思う。
いつだったか、お互いに用事ができて、三人ではなく二人組交互で帰ることが増えた時があって。
それが終わった頃には、この並びだった。
710 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/03/31(月) 23:33:02 ID:+JdOsy2h
非攻略キャラのSSばかり書きたくなるんだがなかなかキャラが掴めなくて難しいんだよなぁ。
こうやふゆき先生は原作でも空気だしアニメでも出てこないし・・・
書き込みが反映されないのはなんでなんだぜ?
>>710 妄想でキャラをたたせるのも二次創作の醍醐味だって、
ひよりんが言ってた。
「・・・さん、岩崎さん?」
みなみ「・・・えっ!?」
気がつくと、私は立ち止まっていた。
先輩と、ゆたかが・・・怪訝そうな顔で私を見つめている。
ゆたか「みなみちゃん、どうしたの?気分でも悪いの?」
みなみ「・・・ううん、ちょっと、ボーっとしてただけ。大丈夫。」
ゆたか「そう?」
「岩崎さん、ごめんな。ほったらかしにしてたから怒っちゃった?」
みなみ「い、いえ、そんなことないです。二人の話聴いてるの、楽しいですから。」
少なくともそれは真実だ。
先輩と出会ってから、大抵は、私は二人の話を聴くだけの立場の人間だった。
本当は、先輩も、ゆたかと話している時の方が楽しいに違いない。
私には、楽しい話題なんて、何もないから。
・・・そしてきっと、ゆたかも。
>>710 俺はお前の書くこうちゃん先輩やふゆき先生が見たいぜ
みなみ「・・・本当に大丈夫ですよ。行きましょう。」
そう言って先に立って歩き出す。
先輩たちも、急いで隣に駆け寄ってくる。
こんな訳のわからない行動をしても、ただ苦笑するだけで済ましてくれる二人に、安心する。
ちょっと前なら、「すましてて、コワい奴」なんて言われて、皆離れて行ったから。
こんな自分が嫌で、変わったはずだったのに。
「週末、残念だなぁ。岩崎さんも来れれば良かったのに」
みなみ「すみません・・・」
ゆたか「残念ー。
・・・でも先輩、ホントは、みなみちゃんと二人きりがいいんじゃないですか?」
「はははっ、まーね」
みなみ「・・・っ!!」
ちくり、と胸が痛む。
今度は、先輩のセリフが恥ずかしいからじゃない。
見てしまったから。
知っているから。ゆたかの、想いを。
ゆたか「ぷう、やけちゃいますね。いーなー。」
「小早川さんだって、作ろうと思えば彼氏の1人や2人すぐさ。
クラスでモテたりしないの?」
ゆたか「そ、そんな、そんなの全然ないですよ///私こんなちびだしっ」
「そんなことないよ。スゴく優しいし、かわいいし。狙ってる奴多いと思うよー」
ゆたか「エ、エヘヘ///そうかな///」
「ねえ岩崎さんもそう思うよね?」
みなみ「・・・ハイ」
実際、どうなのかはわからない。
男子とはあまり話さないし、クラスの男子の話題に出るのはモデルや女優の、大人の女性だ。
泉先輩は「需要」と言うけれど、それもなんのことなのかはよくわからない。
ただ、女の私から見ても、ゆたかは可愛い、とは思う。
気も効くし、笑顔も多い。
私のようなつまらない女よりは、ずっと男性に受けは良いはずだ。
・・・でも、先輩は――――
みなみ「―――――!!」
ビクン、とカラダが跳ね、硬直する。
「い、岩崎さん!?どうしたの?」
ゆたか「み、みなみちゃん?」
今、何を思った?
今、何を考えた?
みなみ「あ・・・あ・・・」
「岩崎さん?」
ゆたか「みなみちゃん?」
動悸が激しい。
自分のカラダが、岩になったように言うことを聞かない。
みなみ「・・・あ・・・か・・・ふ・・・!」
「岩崎さん、岩崎さん!」
ゆたか「みなみちゃん!?みなみちゃん!」
視界がぼやける中、二人の声だけが、やけにクリアに聴こえる。
みなみ「だ・・・だい・・・じょうぶ・・・」
「大丈夫なもんか!ほら、そこのベンチで休もう。
小早川さん、ジュースか何か買ってきて!」
ゆたか「は、ハイ!」
先輩に引きずられるように、ベンチに腰掛ける。
「岩崎さん、大丈夫?呼吸はできてる?過呼吸とかじゃない?」
みなみ「・・・・・・」
答える余裕はないが、辛うじて首を縦に振る。
「今、小早川さんが何か冷たいモノを持ってくるから。今はゆっくり深呼吸して。」
そう言って、先輩は私の手を握りしめていてくれる。
それだけで、少し楽になれている自分が、今は逆にツラい。
あの時考えたことは、決して考えてはいけないこと。
考えたく、ないこと。
考える自分が、イヤになること。
醜い、自分。
――――でも、先輩は・・・
先輩は、私を選んでくれた。
『ゆたかなんかじゃなくて』、私を。
>>720 なんていうか、胸が痛くなる。
全力で褒め言葉です。GJ。
俺はこーゆーの書けないから羨ましいな。
>>706 ちょいと難易度高そうだが、いまいる職人たちならこなしてしまいそうな気がしないでもない。
俺は苦手だけどorz
>>705 がんがれ。
俺もパティSSに向けてらきメモパティルートで53回プレイしてくる。
乙&GJッス!
やべぇ続きが気になって仕方ないww
明らかに投下中には書き込まない、ってルール無いのか?ここには
他の人の作品もお待ちしてるんだぜ
では、投下再開
「・・・落ち着いた?」
みなみ「・・・ハイ」
あれから数分。ようやく呼吸も落ち着き、冷静に考えられるようになった。
それでも、さっきの醜い自分を思い起こすとまた苦しくなるが、これ以上迷惑はかけられない。
無理やり思考を外に追いやり、精神を安定させる。
ゆたか「みなみちゃん、大丈夫?いったいどうしたの?」
ゆたかが、まるで自分のことのように私を心配してくれる。
これではいつもの逆だと苦笑したところで、またしても自分の醜さに気付く。
いつもの逆。いつも。
いつも、私はゆたかを助けて『あげてた』。そんな傲慢。
・・・違う。
みなみ「ゆたか。」
ゆたか「えっ?」
少し、詰め寄るような言い方で。
みなみ「・・・話が、あるの。ゆたかの家に、行っていい?」
ゆたか「え、え、あ、うん。いいけど・・・」
そう言ってゆたかは先輩を見る。
先輩は、いったい何事か、といったようなまなざしで私たちを見ている。
みなみ「先輩、すみませんが、ゆたかと二人で話がしたいんです。
失礼していいですか?」
「は、はい??・・・あ、あぁ、うん。わかった。じゃあ、俺は一人で先に帰るよ」
二人とも、流れについて来れないようだが、なんとか私の意図は理解してくれたらしい。
「えっと・・・先に帰るけど・・・岩崎さん、体は本当に大丈夫?」
みなみ「はい」
原因はわかっているのだから。何も心配はいらない。それを伝えることはできないけど。
ただ一言大丈夫だと伝えると、先輩は安心して荷物を抱えた。
「じゃあ、二人とも、また明日。小早川さん、もし岩崎さんに何かあったらすぐ連絡してね」
ゆたか「はい、わかりました。お疲れさまでしたー」
去り行く先輩の後ろ姿を、二人で見つめる。
横目で見たゆたかは、やっぱりどこか淋しそうで。
それを見た私は、また、胸が痛んで。
みなみ「ゆたか」
ゆたか「えっ、あ、うん。何?みなみちゃん」
二人、向き合う。ゆたかの眼は、もう普段通り。
私の錯覚なら良かった。光の加減とか、角度とか。
でも、その眼は。
先輩を見つめる時と、それ以外とでは、こんなにもちがうから。
だから私は、聞かなくてはならない。
みなみ「・・・ゆたか。」
ゆたか「・・・う、うん。」
何を言われるのか、困惑しているゆたか。
いや、もしかしたら、何を言われるか分かっていて、ただそれを恐れていたのかもしれない。
でも私は言わなくてはならない。
自分の醜さと向き合うために。
みなみ「ゆたか。先輩のこと・・・好き?」
ゆたか「!!!」
ゆたかと、そして、私自身と、闘わなくてはならないのだ。
730 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/01(火) 11:15:01 ID:iDCDc3Rd
>>706 参加者の数がある程度ないと辛いと思う
リレーやった事ないけどなw
>>729 乙。GJ
こういう空気のSSを書くのは難しそうだ
少なくとも自分にゃ真似出来ないな
>>729 乙、そしてあまりにもGJ
さすがみなみ、ド直球だぜ……この後の展開が非常に楽しみです
733 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/01(火) 13:21:20 ID:TXQLTUt5
一応投下前に宣言しといた方がいいんじゃない?
(;゚:;u;゚;)つ
( つ /
| (⌒)どどど・・・
. し' 三
⊂(;゚:;u;゚;)
. ヽ ⊂ )
(⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
, v、ヘM 'リ"ノンミ/ソMv、
ソVvミ ヘ/Wv彡vV/ ミ∠ミ::
ミミ 大分コピペ猿_ ミ:::
ミ 二__, --、r'"___、 ヾ ト、::ヽ
ミレ'"~ ,-,、 ! ! ' '" ̄ .ノ \ヾ:、
K/ー'~ ^~_/ ヽミ:ー‐‐'" ヽ i.
!〉 ー― '"( o ⊂! ' ヽ ∪ Y
i ∪ ,.:: :二Uニ:::.、. l i / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.! :r' エ┴┴'ーダ ∪ !Kl < 身体をミクロ化させて
.i、 . ヾ=、__./ ト= \ こなたの直腸の内壁を舐め回したい
ヽ. :、∪ ゙ - ―- ,; ∪ ,! \_____
\. :. .: ノ
ヽ ヽ. . .イ
. `i、 、::.. ...:::ノ ,∧
http://homepage3.nifty.com/rhythmsift/pceside/00offp/autoffp.jpg
643 :p4115-ipbf1004hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp :2008/03/08(土) 19:17:08 ID:???
こなたとおまんこしたい
644 :NAME OVER :2008/03/08(土) 19:18:19 ID:???
こなたのおしっこを直接飲みたい
645 :NAME OVER :2008/03/08(土) 19:20:42 ID:???
こなたの排便中に肛門に指を添えて排便の感触を味わいたい
646 :NAME OVER :2008/03/08(土) 19:21:58 ID:???
こなたの下痢をホカホカのご飯にかけて混ぜてリゾットにして食したい
648 :NAME OVER :2008/03/08(土) 19:25:29 ID:???
こなたのうんこをパンに挟めてホットドックみたいに食したい
649 :NAME OVER :2008/03/08(土) 19:32:55 ID:???
身体をミクロ化させてこなたの直腸の中で生活したい
650 :NAME OVER :2008/03/08(土) 19:38:09 ID:???
身体をミクロ化させてこなたの直腸の内壁を舐め回したい
http://homepage3.nifty.com/rhythmsift/pceside/00offp/autoffp.jpg
抱きしめて何分経っただろうか・・・?
かがみ「ありがとう。もう大丈夫!」
〇〇「お、おう」
かがみ「早くしないと授業遅れるわよ!!」
〇〇「そうだね」
授業5分前に到着した。
こなた「遅い〜!!」
つかさ「お帰りなさい♪」
みゆき「お帰りなさい。あの、今日勉強会を開こうかと思うのですが、都合大丈夫ですか?」
〇〇「大丈夫だよ!メンツは?」
こなた「いつものメンバーだよ!つかさ所でやるよ〜。しかも、つかさの手作りクッキー付きだよダンナ」
ダンナって・・・・
〇〇「分かった。行く。かがみさんに連絡したの?」
つかさ「さっきメールしたから・・・」
すると、つかささんの携帯が鳴りだした。
♪♪♪♪♪
みゆき「どうでしたか?」
つかさ「OKだって」
そして・・・・放課後
只今、柊宅に向かってる最中。
こなた「いやー最近寝不足でね〜」
つかさ「へ〜。こなちゃんも?」
みゆき「お勉強ですか?」
こなた「いや〜新しいゲーム買って少しのつもりが・・・」
かがみ「・・・・」
あれ?いつものツッコミ役のかがみさんがツッコまない。
こなた「かがみ!かがみ!」
かがみ「え?な、何?」
声が裏返るかがみさん。もしかして・・・・『あの事』だろうか?
こなた「大丈夫?らしくないよ?」
つかさ「大丈夫?お姉ちゃん?」
みゆき「お体でも悪いのですか?」
かかみ「ゴメン!心配かけて」
かがみさんが元気の無い理由は俺は知っている。
そして、無事に家に到着した。
みゆき「さあ、始めましょうか?」
こなた「おk!どっからでもかかってこい」
こなたさん・・・それなんか違う。
つかさ「うん!いいよ」
かがみ「いいわよ。初めても」
〇〇「OK」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
只今勉強中
こなた「うーん駄目だ・・・全然分からない」
みゆき「じゃあ休憩しましょうか?」
こなた「ワ〜イ!クッキークッキー」
子供みたいにはしゃぐこなたさん。
つかさ「じゃあ、30分ぐらい待っててね?」
〇〇「分かった」
こなた「いってら〜」
みゆき「じゃあ〜私手伝いますね?」
つかさ「うん!ありがとう」
かがみ「・・・・」
バタン。そして二人は台所に向かった。
こなた「ねーかがみん?」
かがみ「・・・・」
こなた「かがみん〜!かがみ様〜!」
かがみ「え!何?」
こなた「なんか、今日変だよ?」
かがみ「別に・・・」
こなた「つかさに彼氏出来て嬉しくないの?」
〇〇「いや・・・あの〜こなたさん?」
こなた「〇〇君は黙ってて!」
〇〇「スンマセン」
怒鳴られた。
こなた「理由教えて」
かがみ「・・・うん。つかさには黙ってて。」
え!大丈夫?言っちゃうの?
かがみ「実は・・・私は・・・〇・・の事・・なの」
こなた「へ?もっ一回お願い」
やばい!今すぐ逃げたい
かがみ「だから!私は〇〇君の事が好きなの!」
言っちゃった・・・
こなた「嘘・・・まじで」
かがみ「本当よ!文化祭の準備から好きなよ!」
と、その時だった・・・
???「ふーん・・・そっか・・・〇〇君の事好きなんだ〜」
そこには、クッキーを作ってるはずのつかささんが居た。
つかさ「許せない・・許せない!」
こなた「つかさ?」
〇〇「つかささん?」
かがみ「本当にゴメン!!」
おもむろに、机の上にあったカッターを取り出すと・・・
つかさ「居なくなっちゃえ!!!!」
かがみさんに襲い掛かるつかささん・・・・
〇〇「かがみさん!」
無意識に体動く。
ザク!
か&こ&つ「え?」
〇〇「や、止めよう!こ、こんな事・・」
脇腹にカッターが突き刺さる
つかさ「いや・・・いや〜!」
こ&か「〇〇君!!!」
みゆき「どうしましたか?」
みゆき「!!!!!」
こなた「みゆきさんは、つかさをお願い!私は救急車を呼ぶから、かがみは〇〇君をお願い」
みゆき「わ、解りました」
かがみ「え、ど、どうすれば・・」
〇〇「か、かがみさん・・・」
かがみ「大丈夫よ!しっかりして・・」
〇〇「つ、つかささん・・・は?」
かがみ「つかさなら、みゆきに任せてるから」
〇〇「格好悪いな・・・俺・・・」
かがみ「バカ!」
やばい意識が段々薄れていく・・・
〇〇「へへへ・・・俺・・・やっぱり・・・か、がみさんが・・・す・・・」
かがみ「もう一度お願い・・・」
〇〇「・・・・」
かがみ「〇〇君?返事しなさいよ!〇〇君〜」
こなた「救急車来たよ!早く」
かがみ「〇〇君が・・・〇〇君が・・し・・」
その時だったこなたさんがかがみさんにビンタした
こなた「しっかりしなさい」
かがみ「う、うん。ありがとう。」
次回予告(最終回)
運命の最終回。柊姉妹の運命は?そして・・・〇〇に待つ迎えるのは生かそれとも・・・
次回「奇跡の価値は」
(ミサト口調で)
超文、誤字、脱字勘弁。感想よろしく
途中送信してしまった
>>751 乙ですぜ
かがみかつかさのどっちを選ぶかは気になる。まさか死んだりはしないよな…
個人的にはハッピーEndを機体したい
一時くらいに続き投下しときます
>>755さんが投下する前に俺が投下させてもらいますよ
内容は主人公×やまと
らきメモのラストのやまとバージョンです
目を開けるとそこに広がっていたのは枯れた星桜の木だった。それを見て自分が寝ていた事を思い出す。
Fateの劇を終えた俺はたぶん無意識にここに来て寝たんだろう。あぁ、青空が眩しい。
「…何やってるのよ」
声がした方向に身体を起こす。誰なのかは分かっている。永森さんだ。
「寝てた。なんとなく」
「…とてもじゃないけど、さっきまであんな演技をしていた人とは思えないわね」
「もしかして俺の演技全然ダメだった?」
「いいえ、逆よ。とても良かったわ」
「そう言ってくれると嬉しいな」
「でもダメな部分もあったわよ」
「貴方は劇の間、たぶん誰かを意識していて集中出来ていない所があったわ。特にキスシーンの辺りはね」
「キスシーン…やっぱりダメだったな俺。結局キスできなかった」
「ライトを落としても誤魔化しきれないのよ」
「だね…みんなに散々迷惑かけちゃったな」
「でも、私としては嬉しかった…」
「え、何か言った?」
「な、なんでもないわ」
「ならいいんだけど」
「それよりも、約束…忘れてないでしょうね」
――約束、それは永森さんが俺に相談したいことがあるから劇が終わったら会いたいというものだ。
「もちろん忘れてないよ。相談って何?」
「…単刀直入に訊くわ。貴方に好きな人はいるかしら?」
「そ、そんないきなり言われても…」
「ちゃんと答えて。お願い」
「それは恋愛感情でって事だよね?」
「そうよ」
少しの沈黙の後、俺は答えた。
「好きな人は、いる」
「そう、いるのね…誰かしら?」
「俺の好きな人は…」
そう、俺の好きな人は――
「えっ…」
俺は永森――いや、やまとを抱きしめていた。
やまとの身体は暖かくて柔らかくて
透き通った瞳はとても綺麗で
なびく髪は風のようで
吐息が擽ったくて
ただ可愛くて
そんな彼女が
俺が世界で一番好きな人だ。
「な、なによっ!いきなりっ!」
「こうするのは嫌?」
「嫌じゃ…ないわよ」
「これが俺の気持ち。分かってくれた?」
「うん…嬉しい…でも」
「でも?」
「行動じゃなくて言葉ではっきり示して欲しいわ」
「分かった」
抱きしめた身体を一旦離し正面から向かいあう。
次に深呼吸を一つ。
「俺は…」
やまとをしっかりと見据えて宣言する。
「俺は永森やまとさん、貴方が好きです」
俺は今こういう風に面と向かって言うのは意外と恥ずかしい事を知った。
顔が噴火しそうだ。
「ど、どうかな?これでいいか――なっ!」
次の瞬間は俺が驚く番だった。やまとが俺の胸に抱きついてきたからだ。
その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「…最初からそう言ってくれたらいいじゃない」
「ごめん」
「でも…ありがとう」
「なぁやまと、俺も返事は行動じゃなくて言葉で欲しいな」
背中に回った腕の力がより一層強まる。
「バカ…好きにきまってるじゃない」
やまとが顔を上げる。
そこから先に言葉はもういらなかった。
ゆっくりと二人の唇の距離は近づき、そして、重なる。
その時、枯れたはずの星桜が満開になった。
そんな気がした。
fin
終了〜
あぁ、全国のやまとファンに謝罪したい気分だ
SS書くのは久しぶりなんで誤字とかは勘弁して下さい
763 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/02(水) 00:27:22 ID:En/PzykE
乙
――場所は変わって、泉邸。
こなた「いらっしゃーいみなみちゃん。はいお茶。ゆーちゃんもね。」
ゆたか「・・・ありがとう、お姉ちゃん」
みなみ「・・・あの・・・泉先輩」
こなた「ん?どしたの」
みなみ「あの・・・ゆたかと話があるんです。二人だけにしてもらえますか?」
こなた「・・・シリアスな話?」
みなみ「はい。」
こなた「・・・わかった。おとーさんにも近寄らないように言っとくよ。」
みなみ「ありがとうございます。」
こなた「いーよいーよ。ほいじゃ、ごゆっくり〜」
みなみ「・・・はい。」
パタン。
ゆたか「・・・・・・」
みなみ「・・・・・・」
泉先輩が出て行ったその瞬間に、再び時が凍る。
家に来るまでも、お互い一言も喋ることはなかった。
私が、あの言葉を発したその時から。
ゆたかの眼は、私を見てはくれない。
みなみ「・・・ゆたか」
ゆっくりと、語りかける。
みなみ「もう一度、聞くよ。先輩のこと・・・好き?」
ゆたか「・・・・・・」
ゆたかは顔を上げない。じっと、何かを考えるように、目を伏せたまま。
みなみ「ゆたか。私は、怒ってるわけじゃない。お願い、答えて」
ゆたか「・・・なんで、そんなこと聞くの?」
ゆたかが、顔を上げる。先程以来、初めて私と顔を合わせてくれた。
それは、笑顔。
・・・私が今まで一度も見たことのない、ゆたかの、つくりものの笑顔。
ゆたか「嫌いなわけないよ。お姉ちゃんの友達だし、尊敬できる先輩だし。
なんでいきなり、そんなこと聞くの?」
みなみ「・・・ゆたか」
ゆたか「優しいし、面白いし、・・・っ、それに・・・みなみちゃんの、恋人、だよ・・・?
そんな人を、キライになるわけ、ない、よ。」
ゆたかは、笑顔を崩さない。
いや、もう、笑顔ではない。
石膏で固められた、仮面。偽りのペルソナ。
それが、悲しくて、哀しくて。
・・・気がつけば、私はゆたかを抱き締めていた。
ゆたか「・・・っ!・・・みなみ、ちゃん」
みなみ「いいの、ゆたか。言っていいの。」
きつく、きつく抱き締めながら、言葉を探す。
ゆたか「・・・でも・・・でも・・・私、私はっ」
みなみ「『キライじゃない』じゃなくて、本当の気持ちを、教えて・・・?」
ゆたか「・・・っ!!!!」
そう、ゆたかはまだ一度も私の質問には答えてくれてはいない。
それはきっと、口に出してしまえば、止められないから。
友達に気軽に言える『好き』なんかじゃ、もう、なくなってしまったから。
みなみ「ゆたか・・・お願い、もういっかいだけ、聞くから、教えて?」
ゆたか「・・・ひっ・・・グスッ・・・うぇ・・・」
ポロポロと、涙を流すゆたか。
これが、最後になるはず。
そう、最後。
私が、いや、私も。
・・・仮面を、かぶっていられる、最後。
多分、ゆたかを、ゆるせないから。
醜い自分が、出てくるから。
ののしるかも、しれない。傷つけるかも、しれない。
嫌われるかも、しれない。
でも、知ってしまったから。
何も知らない、『子供』では、いられなくなってしまったから。
だから、聞く。
全てを。
想いを。
願いを。
みなみ「ゆたか・・・先輩のこと、好き?」
そして。
答えは。
ゆたか「・・・・・・・・・好・・・き・・・。好き・・・先輩が、好き・・・好きっ!」
はい、退散です。
これで半分くらい?かな
>>764-769 次はちょっとだけ視点変更。相方の心理描写をちょこっと。
続きは多分お昼頃です。
でわでわ(´∀`∩゛
771 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/02(水) 01:59:36 ID:5OcZ7txl
乙〜最後はどうなるかな
やまと最高
へっぽこ初心者の俺は
昨今のラッシュで投下のタイミングを失ったんだぜ
あああの閑散期にさっさと落としておけばよかた
さぁ、投下するんだ
これはまさかの両手に花フラグですか?
なんかもう纏めて乙
>>774 わかるなぁ、その気持ち…
だが、そこは愛と勇気を友達に頑張って落とすべき
さあ!
―――最初は、ただの、普通の、優しいセンパイだった。
でも、いつのまにか。
その、声が。
その、笑顔が。
その、手のひらが。
その、背中が。
その、ぜんぶが。
私の中に住み着いて、離れなくなって。
・・・でも、そのことに、私自身が、気付いた時には。
その人の隣には、
もう、私の一番大切な友達が、いて。
だから、諦めたの。
諦められると、思ってた。
みなみちゃんとなら、許せる、って。
みなみちゃんを好きになったなら、しょうがないや、って。
そうして、胸の中にしまいこんで。
いつか、二人を素直に祝福できるようになる、って。
そんな、胸の痛みと戦い続けている間に、ふと、気づいてしまった。
・・・醜い、自分。
許せる?
しょうがない?
素直に祝福?
なんて、汚い自分。何様のつもりだろう。
やっぱり、こんな自分を、先輩が好きになってくれるわけが、ない。
・・・みなみちゃんに、勝てるわけがない。
こんな私、消えてなくなっちゃえばいいんだ。
・・・でも、そんな私にも、先輩は笑いかけてくれて。
やっぱり、想いを捨てることはできなくて。
だから、私はここにいる。
先輩の隣に。
想いを伝えるつもりはないけど。
ただ、横にいるだけだから。
だから。
いいよね?みなみちゃん―――
>>780-782 本当は次も続けるつもりでしたが用事が出来てしまったのでまた後です
1人でグダグダレス喰ってスミマセンorz
もうちょっと(の、つもり)なので、どうかお付き合いください。
いつまでも待つ所存であります!サー
>>783 何を謝ることがあるのか
どんどんやって下さい
>・・・私が今まで一度も見たことのない、ゆたかの、つくりものの笑顔。
ここで背筋が凍ったぜ……
786 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/02(水) 16:07:58 ID:En/PzykE
乙〜マイペースでどうぞ〜
>>751です。話の内容は大体出来てるんだが・・・長くなちゃいました。多分今夜投下します
当人の知らない間にナイスボートルートに突入しつつあるな主人公w
789 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/02(水) 23:56:39 ID:5OcZ7txl
あんまりドロドロし過ぎるのもらきすたのふいんき(ryに合わないかも
職人の皆様方、お疲れ様です。
後日談パティ編のメドが立ったので予告っス。
いつだってハイテンション!
メイド・イン・USAのオタク娘が紡ぐ恋物語。
愛情表現、ストレートド真ん中。でも、ちょっとだけ不安が…あるようで?
次回、想い出のつづき〜パトリシア・マーティンの場合〜
「もっともっとオモイデ、Please……」
791 :
790:2008/04/03(木) 06:58:20 ID:lWmHlLOf
>>791 超GJ!
徹夜明けに、良いもん見させてもろうた
良い夢見れそうだぜ
職人様、次も期待してます!
ここの職人さん方にはGJ以外かける言葉が思いつかない
>>783 続きを三時頃投下します
いよいよクライマックスです・・・
今、私はどんな顔をしているのだろう。
一番大切な友達から、自分の恋人のことが好き、と言われて。
怒り?憎しみ?
・・・それとも、恐怖?
色々混じり合って、よくわからない。
こんな気持ちは、予想してはいなかった。
だから、たぶんこんな顔。
・・・戸惑いの、苦笑い。
みなみ「・・・ごめん」
ゆたか「・・・えっ・・・」
腕の中のゆたかが、私を見上げる。
その顔は、もうボロボロで。
みなみ「・・・私は、何をしたかったんだろう」
ゆたか「・・・・・・?」
ゆたかを、見る。
ゆたかも、私を見る。もう、眼はそらさない。
仮面も、必要ない。
みなみ「ゆたかが、先輩を好きだって気付いた時、苦しくなった」
みなみ「先輩がゆたかのことを好きになっちゃったらどうしようって」
みなみ「不安になって、怖くなって」
みなみ「どんどん、自分が嫌な人間になっていった」
みなみ「先輩は、私を選んだんだって」
みなみ「そんな、醜い優越感に浸って」
みなみ「先輩の隣にいるゆたかが、許せなくて」
自分の思いを、出来る限り口にする。
ゆたかは、口を挟まない。
じっと、ただ私を見つめて、聴いてくれている。
みなみ「今度は、ゆたかに対しても嫌な気持ちになってきて」
みなみ「いつも、世話をしてあげてる」
みなみ「先輩だって、ゆたかのことは厄介な後輩だって思ってる」
みなみ「ゆたかなんか選ぶ訳ない」
みなみ「そんなの、許さない」
みなみ「・・・そんな気持ちが、わいてきて。消せなくて」
みなみ「『違う。そんなこと考えてない。考えたくない』」
みなみ「『ゆたかは、大切な友達。先輩がゆたかを選んだなら、しょうがないんだ』」
みなみ「そんな風に、否定しようとしても」
みなみ「どんなに、振り払おうとしても、できなくて」
みなみ「このままじゃ、ゆたかのことを」
みなみ「・・・嫌いになっちゃう、って」
いつのまにか、私も泣いていた。
自分のため?
ゆたかのため?
きっと両方。
ゆたか「ごめん」
みなみ「・・・えっ?」
ゆたかが、口を開く。
その眼は、涙で溢れて。
でも、とても、キレイに思えた。
ゆたか「みなみちゃんが、こんなに苦しんでるなんて、思わなかった」
ゆたか「・・・こんなつもりじゃ、なかったの」
ゆたか「ただ、先輩の隣に入れたらいいや、って」
ゆたか「みなみちゃんも、それくらい許してくれる、って」
ゆたか「そんな、甘い気持ちで」
ゆたか「なんて、自分勝手で」
みなみ「・・・ゆたか」
ゆたか「聞いて」
圧されるような、強い視線。強い意志。
そうだ、私の言葉は必要ない。
次は私が聴く番。ゆたかの思いを、想いの全てを。
ゆたか「・・・私も、同じ」
ゆたか「悩んで、苦しくなって」
ゆたか「みなみちゃんに、嫉妬して」
ゆたか「こんな自分が嫌で」
ゆたか「こんな風に考えちゃう自分が、気持ち悪くて」
ゆたか「だから、考えるのをやめたの」
ゆたか「何も考えなければ、苦しくないから」
ゆたか「ただ、先輩の隣で、みなみちゃんのそばで」
ゆたか「楽しく笑って居れたら、それだけでいいや、って」
そうだ。
ゆたかは、笑っていた。
ふたりで私を、からかって。
先輩に、撫でられて。
触れ合う私たちを、見つめて。
それでも、ゆたかは笑っていた。
ゆたか「でも、結局それって、甘えだった」
ゆたか「みなみちゃんに、甘えて」
ゆたか「先輩に、甘えて」
ゆたか「何より、自分に甘えてた」
ゆたか「そんな自分のことだって、正当化しようとしてた」
ゆたか「みなみちゃんは、こんなに苦しんでたのに」
甘えてたのは、私だ。
ゆたかが先輩を好きなのを知って、勝手に嫉妬して。
見せつけていたのは、私。
許せない?
嫌な気持ち?
嫌われるかもしれない?
何様のつもりだ。
とっくに、嫌われていてもおかしくないんじゃないか。
ゆたか「・・・ごめんなさい、みなみちゃん。許してくださいとは言いません」
ゆたか「・・・もう、先輩の側にはいません」
ゆたか「想うことも、やめます」
ゆたか「願うことも、やめます」
ゆたか「だから、もう、苦しまないで」
ゆたか「みなみちゃんが苦しむのは、もう、嫌だから。」
みなみ「・・・・・・ゆたかっ!!」
>>795-801 ハイハイ寸止め寸止め
・・・もうちょっとだけ続くんじゃ(by亀な人
(;´-ω-`)てか読みにくいな・・・ひとまとまりで「」でくくればよかったよ
また後程(´ー`)ノシ
>>802GGJ!なってゆうか・・・アイディアが凄い!
804 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/03(木) 16:32:06 ID:jSBa0KtK
805 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/03(木) 16:38:18 ID:f7nkrJfP
乙
>>802 ここで寸止めだと!?
……
>>802のバカ。ドS。
けど、けど
>>802の作品……凄く好きッス。
あと読みにくくないよー
むしろ効果的に引き込まれてます
807 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/03(木) 23:40:29 ID:H9iPp9uq
みなみん可愛いよみなみん
808 :
791:2008/04/04(金) 00:43:34 ID:ttWWOPQT
>>792 感想、感謝です。
いい夢、見れましたでしょうか?
>>802 めがっさ楽しみにしています。
突き進んでくださいませ!
さて、ここらで皆様に質問。
後日談を書くに当たって、恋人となった彼女たちへの呼び名、どう考えてます?
基本、どんなに仲良くなってもさん付けをやめないというスタンスの主人公。
(もっとも、ひよりんとパティは最終的に呼び捨ててますが)
はたして、いざ恋人へはどう呼ぶのか。
…まぁ、大半は呼び捨てORちゃん付け(?)なるんじゃないかとは思いますが、
せっかくだからあだ名で呼ぶってのも捨てがたいよなァ、と。
皆様のお考え、参考までにお聞かせいただければ幸いです。
キスとか真剣な時だけ呼び捨てとか
>>791、
>>802 乙です。
>>802 俺もみんなでいるときはさん付けなままで、2人きりのときは呼び捨てになるイメージがある。3年組相手だと特に。
ただ、みさおのあだ名はアリだと思う。
こなた:こなたさん
かがみ:かがみ
つかさ:つかささん
みゆき:みゆきさん
みさお:みさお
やまと:やまと
こう:こうちゃん
ゆたか:ゆーちゃん
みなみ:みなみさん
ひより:ひより
パティ:パティ
ななこ:ななこさん
ひかる:ひかるさん
ふゆき:ふゆきさん
なんとなくこんなイメージ。
ふゆき先生を「ふゆきさん」って呼んで
「もう・・・学校では天原先生、と呼んでくださいって言いましたのに。」
とか言われるのを想像しただけで(ry
814 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/04(金) 02:49:46 ID:gimGibJQ
自分がSS作るときは基本的に
みんな呼び捨てですね
もう恋人だからさん付けはいいかなっていう
オレの個人的な考え方
皆様おはようございます。
昼から3時くらいまでの間に
>>802続き投下します。
私は、叫んでいた。
泣き叫んでいた。
もう、言葉になんか、ならなかった。
みなみ「・・・ゆた・・・違っ・・・わたっ・・・」
ゆたか「み、みなみちゃ・・・っ・・・みなみちゃんっ」
私は、ゆたかを抱き締めて。ぎゅっと抱き締めて。
ゆたかも、最初は驚いたけど、でも、強く抱き締め返してくれた。
何分か、それとも、何時間か。
二人、ずっと抱き合って泣いていた。
しばらくして、落ち着いて。
最初に口を開いたのは、ゆたか。
ゆたか「みなみちゃん」
みなみ「・・・何?ゆたか」
ゆたか「ごめんね」
みなみ「・・・私こそ、ゴメン」
ゆたか「ううん、そうじゃないの」
みなみ「・・・?」
『ゴメン』に対して『そうじゃない』?
何だろう。何が言いたいのかな。
ゆたか「今、言ったこと。先輩を諦める、って」
みなみ「・・・」
もしかして。
ゆたか「・・・やっぱり、無理かも。」
みなみ「・・・」
ああ、やっぱり
ゆたか「あっ、大丈夫!もう絶対、みなみちゃんを不安にさせるようなことはしないから。」
ゆたか「ただ、やっぱり、好きだから。今すぐ忘れるのは無理かも。」
ゆたか「・・・舌の根も乾かないうちに、こんな調子良いこと言って、ごめんなさい。」
みなみ「・・・ううん」
不思議な、気分。
みなみ「良いよ。ゆたか。」
ゆたか「みなみちゃん・・・」
こんなにも、優しい気持ち。
みなみ「逆の立場なら、きっと私もそうだから。」
ゆたか「・・・・・・」
みなみ「それで、また、嫌な気持ちになるの」
ゆたか「・・・いいの?」
たぶん、止められない。
きっとまたゆたかに嫉妬する。
でも、きっと、これが。
人を、好きになると言うこと。
みなみ「そうしたら、またこうして話そう。」
みなみ「嫌な気持ち、嫌な自分、全部伝え合おう。」
みなみ「だから、大丈夫」
みなみ「だって」
みなみ「だって、」
みなみ「私たちは、友達だから。」
ゆたか「・・・み・・・な・・・み・・・ちゃん」
また、涙。
私も、ゆたかも。
今日1日で、どれくらい泣いたんだろう。
知らなかった。
こんなにも、自分が、自分たちが、弱い人間だったなんて。
でも、いい。
今度は、笑ってるから。
こんなにも、暖かい涙だから。
こんなにも、幸せだから。
>>816-820 (´-ω-`)もう、言うことは何もない。
次回、エピローグ。
『おちこんだりもしたけれど、
私は、げんきです』
※内容は実際とは違っている可能性もあります
>>831 GJです。物凄く感動しました
みなみもゆたかも本当にいい子だよなぁ
あと少しで完結、応援してます
823 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/04(金) 14:45:06 ID:mP1z3dn2
乙です〜
ゲーム内の展開のパラレルは駄目ですかね
>>821 GJです!
みなみもゆーちゃんも更に好きになったよ…。
>>824 あまりにもかけ離れてなければ、俺は全然いいと思うよ。
てか投下していただければ絶対読ませていただきますぜ。
>>827 >>あまりにもかけ離れてなければ、俺は全然いいと思うよ
ありがとう、じゃあもう少し話を練ってみるっス
829 :
昼ドラつかさ:2008/04/04(金) 20:19:12 ID:RCaOPqPm
830 :
昼ドラつかさ:2008/04/04(金) 21:05:13 ID:RCaOPqPm
そして、私達は病院に来た・・・
つかさ「えぐ・・・ごめんね・・ごめんね」
つかさはさっきから泣きぱなしだ
かがみ「絶対助かるわよ」
みゆき「・・そうですね」
こなた「うん」
831 :
昼ドラつかさ:2008/04/04(金) 21:15:04 ID:RCaOPqPm
手術中のランプが赤々と光だした。
長い沈黙を切り裂くようにつかさが喋りだした・・・
つかさ「お姉ちゃんも〇〇君の事好きなんだよね?」
かがみ「・・・うん」
つかさ「私なりに考えたんだけど、やっぱりお姉ちゃんの方が似合ってると思うんだ」
かがみ「つかさ・・・」
いいのだろうか?本当にいいのだろうか?
832 :
昼ドラつかさ:2008/04/04(金) 21:21:31 ID:RCaOPqPm
つかさ「多分・・・〇〇君も好きだと思うよ」
かがみ「・・・」
つかさ「お姉ちゃん」
あぁーやっぱりつかさには敵わない。私だったらきっと・・・無理だ。
かがみ「グスン・・ウワーン」
初めて人前で泣いた。目一杯泣いた。すると・・つかさに抱きしめられた
つかさ「大丈夫!〇〇君は助かる」
かがみ「うん」
833 :
昼ドラつかさ:2008/04/04(金) 21:27:38 ID:RCaOPqPm
何時間経っただろう?そして、手術中のランプが消えた。
私は先生のに駆け寄った。
かがみ「先生!手術中は成功したんですか?」
先生「大丈夫!成功したよ!」
その一言で糸の切れたマリオネットのように倒れた。
つかさ「お、お姉ちゃん?」
こなた「かがみ!」
みゆき「かがみさん」
先生「君!大丈夫か?」
どうやら、緊張の糸が切れたようだ。
834 :
昼ドラかがみ:2008/04/04(金) 21:35:01 ID:RCaOPqPm
ふと気付くと〇〇君の病室に居た。横には小さな手紙があった。
つ(手紙)「お姉ちゃんファイト!!」
こ(手紙)「ツンデレの意地みせてやれ!」
み(手紙)「ファイトです」
あいつら・・・後でお礼しないと。
ふと横を見ると〇〇君が寝ていた。どうやら麻酔が効いてるのだろう。
かがみ「本当にバカね」
やっぱり私は〇〇君が大好きのだろう
835 :
昼ドラかがみ:2008/04/04(金) 21:42:38 ID:RCaOPqPm
〇〇「うーんー」
あれ?此処はどこだ?あ!そっか・・・俺刺されて・・あれ記憶がない。横を見たらかがみさんが居た。
かがみ「〇〇君!大丈夫?」
〇〇「え?大丈夫?」
かがみ「本当に?」
〇〇「おう!心配かけてごめん」
かがみ「ばか」
突然抱きしめられた
かがみ「心配したんだからね」
〇〇「ギブ!痛い!傷が」
かがみ「わわ!ごめん」
836 :
昼ドラかがみ:2008/04/04(金) 21:50:40 ID:RCaOPqPm
そして、今までの事を教えてもらった。
〇〇「まじで?」
かがみ「そうよ!たっくも」
ふと気付くとつかささん達がいない。
〇〇「つかささん達は?」
かがみ「あ〜それなんだけど」
何か合ったらしい
かがみ「ねー?つかさと私・・・どっちが好き?」
俺は・・・つかささんも好きだが・・・。
かがみ「どうして、あの時私を守ったの?」
837 :
昼ドラかがみ:2008/04/04(金) 21:57:21 ID:RCaOPqPm
俺はどうしてかがみさんを守ったのだろうか?友達だから?いや違う・・・俺はかがみさんが好きなんだろう。
〇〇「それは・・・」
かがみ「それは?」
よし!腹をくくった
〇〇「かがみさん!貴女が好きだからです」
かがみ「え?本当に」
〇〇「ああ。本当です」
そして・・抱き合った
かがみ「嬉しい・・・」
〇〇「かがみの気持ちが知りたい」
かがみ「私も・・貴方の事が好き」
838 :
昼ドラかがみ:2008/04/04(金) 22:04:11 ID:RCaOPqPm
熱いキスをして・・・俺達は恋人同士になった。
この先、何があろうともかがみは俺が守る!
そして、退院の日皆が来てくれた。もちろん・・かがみも
一同「退院おめでとう!」
〇〇「ありがとう。本当にありがとう」
こなた「後で、私のバイト先に来て。退院パーティーを開くから」
〇〇「分かった」
839 :
昼ドラかがみ:2008/04/04(金) 22:09:58 ID:RCaOPqPm
〜コスプレ喫茶〜
〇〇「あれ?かがみは?」
こなた「聞きました奥さん?『かがみ』ですって」
つかさ「どんだけ〜」
しまったー!ばれちゃった。
こなた「いやいや〜皆知ってるよ♪」
すると奥から声が聞こえて来た
840 :
奇跡の価値は:2008/04/04(金) 22:17:11 ID:RCaOPqPm
かがみ「やっぱり恥ずかしい」
あやの「え?可愛いわよ?ねーみさちゃん」
みさお「似合ってるぞ〜」
かがみ「////」
こなた「〇〇君ここに立って目閉じてて」
〇〇「???」
何が始まるのだろうか?言われるがまま目を閉じた。
そして・・・
こなた「目開けていいよ〜」
そこには、純白のウェディングドレスを着たかがみがいた
841 :
奇跡の価値は:2008/04/04(金) 22:22:46 ID:RCaOPqPm
かがみ「ど、どうかな?」
しばらく思考が停止した
こなた「〇〇君!おーい」
〇〇「え!あ・・・えっと・・」
〇〇「似合ってるよ!かがみ・・・」
かがみ「本当?嬉しい」
俺は、テーブルにあったストローの袋で指輪を造った。
〇〇「結婚しょう」
かがみ「うん」
一同「おめでとう!」
842 :
奇跡の価値は:2008/04/04(金) 22:24:26 ID:RCaOPqPm
以上終わりです。途中いくつか省略して、変な事になってるけど勘弁。感想よろしく
誠氏ね…って誠じゃねーか。
乙です。
乙です!感情移入し過ぎて途中から涙目になっちまったぜ
>>842 お疲れ様でした。
どうしても取られる方に移入しちゃう俺にはこっち方面は書けないので、貴重な経験ありがとう。
書きたいけど書けねー!脳内で骨格が出来てても文章に起こせないと意味無いぜ・・・
847 :
808:2008/04/04(金) 23:49:34 ID:ttWWOPQT
呼び方談義、参加いただき感謝します。
>>809 >>810 正直、その発想に行き当たらなかった俺です。目から鱗。
…だめですね、ソロで執筆してると視野が狭くなっていけねぇ。
ありがとうございます。
>>812 確かに、ゲーム中で殆どスタンスを崩さない主人公はすごいです。
微妙な距離感、というかなんというか。
>>813 乙です。
一部キャラは恋人になってもさん付けしないといけない空気があります(汗
空気…なんでしょうかね。そのコが纏っている。
にしてもそうか…ティーチャーズとの後日談もあっていいのか…(ぇ
>>814 俺もそう考えてますw
でも前述の通りさん付けを崩せそうにないコもいたりで。主にみゆきさんとか。
まぁ、そのぶん不意打ちで呼び捨てにする、とかいうアクションも効かせられるンでしょうけどw
>>821 完結編、座して待ちます。
しかしなんというか、神ですなぁ…羨ましい。
>>842 乙です。こういうのもあるのか…!
ストレートにらぶらぶ後日談ばっかり書いてる俺には到底真似できないぜ…っ
いやほんとに、ごちそうさまでした(何
848 :
842です:2008/04/05(土) 05:47:13 ID:iWzdnkE8
皆様おはようございます。
皆様の地域は、すがすがしい朝でしょうか、それとも生憎の雨の朝でしょうかね?
それでは、十時より
>>821最終回、お送りいたします。
ちょっと長めですが、どうかお付き合いください。
―――週末、泉邸。
ズキューン、バキューン、ティウンティウン
「あっ、くそっ、またやられたっ!」
こなた「ふふーん、精進が足らんよキミ〜」
「もう一回!今度こそ勝つ!」
こなた「ふははは、何度でもかかってきたまへ〜」
かがみ「・・・飽きないわねーあんたら・・・」
みゆき「ふふっ、いいですよねこういうの」
つかさ「どんだけ〜★」
かがみ「・・・つかさも飽きないわね・・・」
ガチャッ
ゆたか「・・・みなさん、おやつにしませんか〜」
こなた「おぉっゆーちゃんナイス!とゆーわけで一旦休憩〜」
「くそー。負けっぱなしで休んでなんかられるか、修行だ修行!」
ゆたか「ダメですー。休憩しましょう先輩っ」
ギュッ
「こ、小早川さん!?」
ゆたか「えへへっ///、こっちこっち」
「え、あの、ちょっ」
ゆたか「はい座って下さいっ。」
「あの・・・」
ゆたか「ぷぅ。早く座って下さいっ」
「は、はい・・・」
ゆたか「先輩は、飲み物何がいいですかぁ?」
「あ、あの、小早川さん」
ゆたか「コーラも、紅茶もオレンジジュースも有りますよ。」
「いやだから小早川さ・・・」
ゆたか「あ、先輩はコーヒー派ですか?だったらすぐに入れてきて・・・」
みなみ「・・・・・・ゆたか」
ゆたか「ぎくッ!!!」
みなみ「・・・近すぎ、離れて」
ゆたか「み、みなみちゃーん」
みなみ「ゆたか?」
ゆたか「は、はい〜」
そう。
私は今日、母の用事をキャンセルして、泉先輩の家にいる。
母は悲しんではいたが。
でも『好きな人と一緒にいるため』と言ったら目を輝かせていたから、気にしなくていいと思う。
そんなわけで、私は先輩の隣に腰を下ろす。
自然と、何の違和感もなく、先輩とくっついて、座る。
周りの人たちも、もう何も言わない、今朝からの風景。
ゆたか「う〜、みなみちゃ〜ん」
みなみ「・・・聞こえない」
ゆたか「ふえ〜ん」
みなみ「泣いても許さない」
ゆたか「ぷぅ。みなみちゃんばっかりズルい」
みなみ「恋人だもの」
ゆたか「・・・うぅっ、告白はさせてくれたのにっ」
みなみ「好きになるのは自由。でも先輩の恋人は私。」
・・・そう。
あの後、泣き疲れて二人眠ってしまった後。
実は、なんと、呼び出して、告白したのだ。
ゆたかが。先輩に。
私は、行かなかった。
先輩を信じていたから。
ゆたかを、信じていたから。
結果は、聞いていない。
聞く必要もない。
こなた「いーねー。ラヴラヴだねぇ。両手に花だねぇ。」
「あのね・・・こなたさん・・・」
こなた「ついでに私たちも攻略してみる?ハーレムフラグは立ってると思うよん?」
「やめて・・・」
こなた「特にかがみんとk」
ゴツッ
かがみ「・・・殴るぞ」
こなた「だから殴ってから言わないでってばっ(泣」
かがみ「くだらないこと言ってるからよ。ほら、みなみちゃん怒ってるじゃない」
みなみ「いえ・・・私は・・・」
想像してみる。
ソファに座っている先輩。
ゆたかをひざにのせて。
右側に私。
左側にかがみ先輩。
背中からみゆきさんがしなだれかかって。
足元に泉先輩。
つかさ先輩がお茶を入れて。
・・・すごく、頭に来た。
「い、岩崎さん?なんかオーラが・・・」
みなみ「駄目です」
「はぃ?あの、何を・・・」
みなみ「絶対駄目です」
「いや、だから」
みなみ「満足させますから」
「は!?いわ、岩崎さんっ!?」
みなみ「は、恥ずかしいですが、先輩が望むなら、何でもしますから」
「はい!?」
みなみ「だから、私だけを見て下さい」
「お〜〜〜い!岩崎さんっ!!何を言っちゃってくれますか!?」
慌てる先輩。珍しく、私が主導権を握った瞬間。
・・・だけど。
みなみ「・・・先輩は、こんな私は、キライですか?」
「えっ???」
空気が止まる。
ただのふざけあいだったはずが、私も先輩も、真剣な顔になる。
みなみ「私は、こんな嫉妬深い女です」
みなみ「先輩が、私を好きだって言ってくれた頃の私なんて、消えて無くなってしまうくらい」
みなみ「きっと、もっと嫉妬深くなります」
みなみ「先輩を、困らせます」
みなみ「先輩が、好きです」
みなみ「たとえ嫌われても、好きです」
みなみ「嫌いになんて、なりません」
みなみ「・・・先輩は、こんな女、キライですか?」
「岩崎さん。」
―――抱き締められた。
強く、強く。
そして、優しい、声。
みなみ「・・・先輩」
「俺は、岩崎さんが好きだ。」
みなみ「・・・はい。」
「これから、たぶん、もっと好きになるよ。」
みなみ「・・・はいっ」
「だから、俺のことも、もっと好きになって欲しいな。」
みなみ「・・・はいっ!」
少しだけお互いの体を離す。
見つめ合う、私と先輩。
だんだんと、顔が、近付いて。
そして・・・
みなみ「・・・んっ・・・」
こなた「・・・あー、ゴホン。お二人さんお二人さん?」
「・・・はっ!!!」
みなみ「!・・・あっ」
驚いて、飛び退く。
振り返ると、周りは皆食い入るように私たちを見つめていた。
皆、顔は赤い。
当たり前だ。目の前で、いわゆる『ラブシーン』を演じられたのだから。
こなた「いやーアハハ///、滅多に見られないもの見せてくれたトコ、悪いんだけどねぇ」
つかさ「///こ、こなちゃん、凄く良い雰囲気だったのにぃ///」
かがみ「い、いや///・・・あれで正解でしょう、さすがに。」
みゆき「・・・は、はぅ////・・・素敵でした」
ゆたか「・・・うぅ〜」
「あ、アハハハハハハ、ハ」
みなみ「//////」
私は、先輩が好き。
ゆたかも、先輩が好き。
きっと、他にも、先輩を好きな人が、できる。
・・・選ぶのは、先輩。
そして、先輩を選んだのは、私。
私は、今まで通り先輩を好きでいればいい。
先輩に、好きでいてもらえるように、努力すればいい。
いつか、例えば、ゆたかを選んでしまう日がきても。
また、取り返せばいい。
それは、嫌な気持ちじゃない。
好き。
先輩も、ゆたかも。
これは、矛盾しない。
そう、これが―――
人を、好きになるということだから。
>>850-860 (´ー`)今まで長かった・・・
これで終わりです。
結局、立場的には何も変わってはいません。
でも、少しだけ、ほんの少しだけ、2人とも大人になれたはず。
これからも、きっとたくさん悩んだり悲しんだりするだろうけれど。
でも、きっと大丈夫。
その度に、また少し大人になって行くはずだから。
では、このスレが2スレ、3スレと続き、たくさんの作品が生まれて行くことを願いながら。
『岩崎みなみの憂鬱』、投稿終了です。
次回『岩崎みなみの溜息』でお会いしま・・・ねーよwwwwww
(´∀`∩゛おつー
乙です。
難しい題材ながらお見事でした。次作の投下を心よりお待ちしてます。
乙です!番外編とかあれば投下してください。期待してます
乙
ありがとう、面白かったよ
みなみの純真さゆえの葛藤や最後少し前向きになる様が伝わってきて良かった
次回作も期待しています
職人様、お疲れ様です!
溜息、楽しみにしておりますぞぉ! ヾ(゚ω゚)ノ゛
乙です。
職人様、このゆーちゃんを下さい・・・
869 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/05(土) 16:49:26 ID:aMyvTRNf
ゆーちゃんって話作るのが意外と難しい気がする
これはGJとしか言いようがない
職人様方GJです!
こんな話が書けるなんて、ホント羨ましいというか、凄いぜ……
GJ
niceboatはいきすぎだがこれくらいの修羅場は大歓迎
ハッピーエンドだし
873 :
668:2008/04/05(土) 21:14:49 ID:a0YPFjFT
みなみss、すごくよかったです
668です。今さらですが、みなさんコメント感謝です
前回の反応に調子付いて、やまとss着手しました
盛り上がってるところにややビビりつつ、2話ほど投下します
なんか、長くなりそうなんだこれが…
飽きられんよう気張りますんで、どうかお付き合いの程を
↓ではでは↓
「なにそれっ。要するに、ナンパされたってこと?」
「…こう。声が大きいわ」
「へえー。ナンパかあ。今時ねえ。ふむ。やまとがねえ」
「ねえ、聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。カラオケなんだから平気だって」
「…そういう問題じゃないわ」
この子は、興奮するといつもこうなる。そう思いながら、やまとは軽い溜息をついた。
自分のことで、あまり騒がれるのは好きではない。声が大きいというのはそういう意味だ。
ただ、今だけはそのうるささが楽しかった。こうが、中学の頃とまるで変わっていない。そう思えるからだ。
「で、どんな人だったの?変なことされなかった?」
「大丈夫よ。だけど」
「だけど?」
「陵桜の人かもしれない」
「え、ウチの?なんで?」
「学生服だったの」
「…ははあ、なるほど。でも、それだけじゃわかんなくない?学ランのトコなんて、いくらでもあるし」
「そうね。なんとなく、思っただけ」
「まあ、うちはフィオリナと近いからねえ。案外あたってるかもしれないけど。しっかし、制服着てナンパとは、大した度胸だわ」
こうは腕を組み、なにやら思索している。彼女には、腕組みが似合わない。胸が邪魔で、それを抱えるような格好になる。
路上で、男の子に声をかけられた。昨日の話で、学校から帰る途中のことだ。
すれ違う直前に、相手が立ち止まった。なにかと思いよけて通ったところを、後ろから話しかけられたのだ。
道でも訪ねられるかと思ったがそうではなく、動揺した声でこちらの名前を訊き、次に自身が名乗った。
わけがわからなかったが、不思議と怖くもなかった。他には、なにもされなかったのだ。
875 :
やまと再会・導入編2:2008/04/05(土) 21:21:51 ID:a0YPFjFT
「それで、その人はなんて言ってたの?一目惚れしたから、毎朝みそ汁を作ってくれ、とか?」
「…展開が無茶苦茶ね。別になにも。名前を訊かれただけよ」
「名前、言ったの?」
「ええ。言ったけど」
「あのねえ、やまと。そういう時は、適当なこと言ってはぐらかさなきゃ。女子高の周りウロウロしてる奴なんて、ロクなもんじゃないよ?」
「…そんな感じでもなかったけど。なんというか、普通の人」
「いやいや、そいつはきっと、日頃からフィオリナの生徒をチェックしているに違いないね。
でもって、これはという女の子に声をかけてかどわかすわけだ」
「こう、また妄想?」
「なんかあったら、すぐに言いなよ。なんなら、明日から一緒に帰ろうか?やまとに付き纏う奴には、ロケットシューズかましてやるから」
「…靴を飛ばすのは、はしたないと思う」
一緒に帰るというのは、冗談半分だろう。しかし、悪くないと思えてしまう。学校にも友達はいるが、行き帰りはひとりでいることが多い。
進んで時間を分け合いたいような人間には、高校では出会えなかった。自分にとって、そういう存在はこう以外にいない。
このところ、彼女との寄り道が増えている。学校が違うのだから、わざわざ示し合わせるような感じになるが、それを面倒に思うことはなかった。
「ナンパ、っていう感じでもなかったけど」
「ナンパでなけりゃ、ストーカーだね。うーん、陵桜の人かあ。ウチの学校、でっかいからなあ。変態の五人や十人は、いるかもなあ」
なにかあると、こちらが照れくさくなる程に親身だった。そういうところが、こうはすごい。
今も、自分のことのように悩んでくれている。嬉しくもあるし、大したことじゃないのにと、少し恐縮もする。
昨日のことを思い返す。あれは、なんだったんだろう。妙に自然だった。怖さもなく、逃げたくもならない。
危険な人ではないと、わかっていたような気がする。でも、知らない。確かに、知らない人だった。
「名前は、なんつってたの?まあ、知ったところでって感じだけど」
「そんなに、大したことじゃないから」
心配してくれてありがとう。それは、思っても口にしない。声に出さないまま、伝わるものもある。
「うーん、そっかあ。しかし、気になる。やっぱり、そいつの名前だけ訊いていい?」
「まあ、いいけど」
男の子の名前は、淀みなく出てきた。多分、単純な名前だからだろう。
告げた瞬間、こうが固まった。
「…それ、マジ?」
「ええ。間違いないわ。こう、どうかしたの?」
「私、その人知ってる」
「…え」
「…まこと先輩、なにやってんすか」
こうは、ソファにもたれかかった。似合わない腕組みをしている。
呆れ果てたという顔で、いない人物に向かって話しかけていた。
877 :
668:2008/04/05(土) 21:26:20 ID:a0YPFjFT
続いて、「かしまし編」行きます
こちらは、主人公視点です
あと、またsage損なってるのは秘密だ!
「あのさ、みんな」
四人が一斉にこちらをみたので、まことは軽くたじろいだ。
昼休みだが、ほとんどの生徒は食事を終え、雑談に入っている。まことも、学食から戻ってきたところだった。
二の句を出せずにいると、かがみが返してきた。
「なによ」
「え、うん、ちょっと質問というか」
「なになに?かがみんの男の好みとか?」
「こなた、あんたねえ」
「いや、かがみさんにっていうか、四人に訊きたいんだけど」
「全員の…まこと君もがっつくねえ」
「別に、男の好みを知りたいわけじゃなくてね」
「じゃあ、なあに?女の子の好み?」
「つかささん、それでは意味が通りませんよ」
「いやいやみゆきさん。世の中にはあらゆる属性があってだねえ」
「こなた。みゆきに変なこと吹き込むんじゃないの」
「いえ、とても興味深いお話です」
「おおっ。それじゃ、今日はひよりん先生を招いて、色々と講義しなきゃねっ」
「わあ、面白そう。お姉ちゃん、私も行っていいかな?」
「あんたたち、いい加減勉強しなさいよ。本当に」
あっという間に、話が手元から離れてしまった。女の子のこういうエネルギーには、圧倒されるしかない。
「あのさ、いいかな」
「あ、まこと君。いたんだ」
「…いたよ、こなたさん」
「うん、さすがに冗談。で、質問ってなあに?」
「えっとさ。あくまで仮定の話として考えて欲しいんだけど」
「はあ」
「みんな、知らない男の人からいきなり話しかけられたら、どう思う?」
「ナンパってこと?」
「かがみん、食いつきいいねえ」
「うるさい」
「ナンパっていうか…まあ、そんな感じ」
「なるほど。私だったら、殴るかな」
「お姉ちゃん、ぶっちゃうの?」
「気持ちとしてはね。だって、もう十二月よ?こっちは受験で大変だってのに、そんなちゃらちゃらした奴、一発くれたくもなるわよ」
「そっかあ。私、きっと怖くてお姉ちゃんに隠れちゃうなあ」
「つかさひとりだったら、どうすんのよ」
「ふえ、どうしよう。車の陰とか?」
「とりあえず、隠れるって発想から離れなさい」
「でも、確かに少し怖いかもしれませんね。好意を持って下さるのは、ありがたいのですが」
「と、いうわけでまこと君。聖女たるみゆきさんまで否定するんだから、大方の支持は得られそうにないね」
「そっか。こなたさんは、どう?」
「私?私も、ちょっとノーサンキューかな」
「でも、どうしてそんなこと訊いたの?」
「ん、ちょっとね」
「そりゃつかさ、彼がこれからナンパに赴くからだよ」
「え?だけど、これってもしもの話なんだよね」
「それはつまり、本当のことだけどそうは思わないでね、って意味なんだよ。ねえ、まこと君?」
こなたは、変なところで鋭い。まことも、話を振った以上、なんとしても隠そうとは思わなかった。
ただし、これからのことではない。二日前の話だ。
確かに、声はかけた。ただそれだけのことで、なぜあんなことをしたのか、今でもわからない。
すれ違う瞬間、呼び止めなくてはいけないような気がした。かわいいとか、美人だとか、そんなことすら考えていなかった。
結局、名前を訊くことしかしなかったのだ。
「…別に、ナンパしたわけじゃないけど」
「過去形ということは、既になにかされたんですか?」
「うん。おとといなんだけど、道で見かけた女の子が急に気になって」
「ちょっとあんた、この時期になにふざけたことやってんのよ」
「まあ、まことさんも殿方ですから、強く否定はしませんが…」
「ねえ、ゆきちゃん。その子、怖くなかったのかなあ?」
「まこと君、見事にフルボッコ」
「なんだか、このコーヒー牛乳ぶっかけたくなるわね」
「かがみんになら、かけられたい人もいるんじゃない?」
「それも、属性というものですか?」
「むしろ、需要?」
「お姉ちゃん、人気者なんだね。すごいなあ」
「微塵も嬉しくないわね」
それにしても、賑やかすぎる。四人ともいい友人だが、揃っているときに話したのは、間違いだったのかもしれない。
女が三人寄れば、というが、四人ではどういう字になるんだろう。そんなことを考えながら、まことはこっそりと輪を離れるタイミングを計ろうとする。
そういうとき、教室の外から名前を呼ばれていることに気付いた。
反射的に振り向くと、よく見知った顔があった。しめた、とばかりに、そちらへ歩み寄る。
「八坂さん」
「まこと先輩、ちょっといいっすか?」
「うん、どうしたの。あっ、ていうか、この間は手伝えなくてごめんね。田村さんも、来れなかったんでしょ?」
八坂こうは、一つ下の後輩だ。文化祭からこちら、妙に懐かれている。明るく、気持ちのいい人物で、頼られて悪い気はしない。
先週、彼女の趣味に関わるイベントの手伝いを頼まれていたが、体調を崩したせいで行けなかった。
それが、軽く負い目にはなっている。
「いやいや、とんでもない。大変でしたけど、上手くいきましたよ。他に手伝いも頼めたし、万事オッケーです。で、それともちょっと関係あるんですけど」
いつになく、真剣な表情をしている。ただ、切迫しているというより、呆れたような色が強い。
その表情の意味も、すぐにわかった。それは、ちょっと待ってくれ、と言いたくなるような話だった。
「先輩、ウチのやまとにちょっかい出したでしょ?」
「やまとって」
「やまとです」
知っている名前だった。知ったのは、二日前。
「まさか」
「そのまさかっすよ。なんたること、伊藤まこと君がかどわかそうとした永森やまとさんは、私の無二の親友なのでした」
ちょっと待ってくれよ。そう思って、顔をそらす。こなたたちが、興味深げにこちらを見ていた。
自分のやったことが、急に恥ずかしく感じられてくる。やまとの顔を思い出しながら、まことは文字通り頭を抱えた。
「ちょっと、待ってくれよ」
「待つもなにも、そういう事実は始めからあったわけで」
でも、待ってくれ。他に、なにも考えられなかった。
883 :
668:2008/04/05(土) 21:41:38 ID:a0YPFjFT
とりあえず、以上です
続きは後日、って感じになります。力量不足ですみません
なので、職人の方々はこんなの気にせずどんどん投下しちゃって下さい
では、失礼しまっす
ディ・モールト(すごく良い)
実は今さっき軽く構想した続編と出だし丸かぶりだったのは内緒
>>861 超GJ。本当にお疲れ様でした。
負けられないって、本当に思えてきました。
ちょっとみゆきルートもう1回やってくる。
>>883 乙。
なんというか…先越された!(何
遅筆を言い訳にしている場合じゃないなァ…
>>883 乙!やまとSS来て嬉しいです。
自分でもやまととの再会は妄想したけど、こういうのもいいなぁ〜。
続きお待ちしてます!
時をかける男女にて
つかさ「あれ、ここって・・・」
みゆき「学校のようですね、いつなのでしょう・・・」
こなた「一般の人多くない?」
主人公「てことは、学園祭当日?」
こなた「だろうね・・・て、あれ?あそこにいるの・・・」
主人公「あそこって?」
こなた「ほら、あの星桜の樹の所」
主人公「・・・あれ、俺?」
主人公「俺・・・と、!?」
こなた「ひよりん!?」
主人公「あ、あんなところで一体なにを・・・!?」
(時)ひより「嫌ッス、結果、わかってるじゃないッスか」
(時)主人公「自分の事好きになってくれないって、そう言ったよね」
(時)ひより「はい、先輩、当然だって言ったッス」
(時)主人公「だってもう、好きなんだもの、田村さんの事が好きなんだよ」
つかさ「わ、これって・・・」
みゆき「いわゆる告白の現場、ですね・・・」
主人公「ちょ、ストップ!俺ストップ!」
みゆき「駄目ですよ(主人公)さん、大声出したら気付かれてしまいます」
主人公「(いや、マジで止めに入りたいんだけど)」
こなた「いや〜(主人公)君って、けっこうドSだね〜、やるモンだね〜♪」
主人公「違う、こんなはずは!一体ここはいつなんだ、何でこんなことに!?」
こなた「むふふふふ〜♪」
主人公「こ、こなたさん、その笑みをやめろ〜!!」
終
エンディング後のSSではなく、劇中のパロディで、スレ違いかも知れませんがお許しいただければ幸い。
>>889 リクを…。
その状況でのこなたバージョンをお願いしたい。
こなたとのキスシーンまで見てしまったまわりの反応とかすごい気になるんで。
全員分見てnice boat.ですね
わかります
ワープするごとに告白する相手が代わるのかw
>>890 リクエストの声をいただけるのは光栄ではあるけど、文には覚えが無くて
同じような展開になってしまいそうで怖いです^^;
895 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/06(日) 19:13:11 ID:qHdYkqAj
他のキャラの告白シーンばっかりが続いてだんだん不機嫌になっていくこなたとか
いや、どちらかと言えばかがみんの役割だな
897 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/06(日) 20:08:17 ID:jnTkERVf
さかさかなか
不機嫌が最高潮に達した所で自分の告白シーンにワープして、赤面して何も出来なくなるかがみん可愛いよかがみん
そして自分の告白シーンがなくて拗ねるやまと可愛いよやまと
かがみんは最後に合流するので、目撃できないという壮大な罠が
900 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/06(日) 20:41:00 ID:qHdYkqAj
あんまりにも自分の出番がこないんで不機嫌を通り越してさびしくなってくるかがみ
かがみ「ね、ねぇ・・・あんたから見て・・・その、私、そんなに魅力無い・・・のかな?」
こなた「まぁまぁこういう時最後に出てくるのがメインヒロインってもんだよ」
つかさ「へぇ〜そうなんだぁ〜」
かがみ「最初に出てきたつかさは気楽よね・・・」
みゆき「あ、また別の場面に移りますよ!」
こなた「次こそはかがみの番だといいねぇ〜」
かがみ「べ、別に出てこなくたっていいわよ!」
みたいな
いつのまにか900か。
もっとスローに進行するもんだと思ってた
誰か新スレ立ち上げないかの〜?
そしてまとめサイトを・・・
905 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/06(日) 21:53:20 ID:qHdYkqAj
エロパロの方にまとめて入れてもらえばいいんじゃね?
というかあっちでエロ書きたいんだけどスキルが無いんだよな・・・
>>889 先生!みゆきの告白シーンはアレも込みで目撃されますか!?
>>906 アレも込みで見られたら、みゆきさん卒倒するだろうなww
SSっぽいのは初めて、ノリで書いた、後悔はしていない
全員の告白シーンを見たあとの微妙な空気の中でって感じ
み「……不潔、です」
こ「むー、さすがにアレはわたしもアレだなー」
つ「? なにが?」
主「だから誤解だって! たぶんアレはそれぞれ別の次元の話で!!!」
み「理屈としては分かってますけど、あれだけ告白シーンばかり
立て続けにみせられると、こう、心情的に…」
こ「主くんはリアルハーレムの素質あり、と
んー、ギャルゲーだったらみんな仲良しだけど
リアルの当事者だとあんまりいい気分しないなー」
つ「そっかな? こなちゃん達だったらわたしはいいけど」
こ「うわぁ…、つかさはギャルゲヒロイン並みに心広いね。わたしも精進しなきゃ」
主「精進って…」
み「わ、わたしも、頑張ります!」
主「みんな話ずれてる! だいたい二股なんてする気ないし!」
こ「じゃあ多股?」
主「こなたさーん!」
こ「あはは、冗談冗談」
み「ではみなさん、そろそろ気を取り直して次に行きましょうか」
つ「それで、今の主くんは誰が一番好きなの?」
こ・み・主「「「……(お前空気嫁、という視線)」」」
つ「ふぇ?」
909 :
889:2008/04/06(日) 22:46:14 ID:kNWaLBPE
>>906 予想だにしなかったw
みゆきだけでなく主人公本人すら、(時)主人公のセクハラオヤジ全開発言に
ドン引き状態になるかもw
>>908 オチがつかさなのがなんていうか、このゲームらしくていいなw
さんざん言われていたらきメモの記憶が蘇って(ry 的なネタ。
といってもぜんぜんシリアスじゃなくどたばたコメディですごめんなさい。
「どうしてこうなった? 何の因果律で―――」
「わかっていると思うけど、選んだのは誠君よ…それが、『その時間』の純情だったとしても、結果的に、あなたは裏切ったことになる」
「…わかってはいるよ」
それでも、だ。
なんだか理不尽じゃないか? 俺は一途なほうだと思っている。好きという感情は大切だと思うし、思春期にありがちな暴走に走ることもなく――こなたさんとも、FATEでキスをしなかった。
それなのに、なんでだ?
どうしてこうなった?
これじゃまるで、nice boat.の誠みたいじゃ―――。
「まずいことになったわ」
そう話しかけたのは、永森さん。4月1日。桜も、満開の準備を始めるころだ。ちょうどこなたさん達と別行動で一人のときだった。ステージの倒壊を防いで、無事学園祭を迎えられた。あれ以来時間のループをすることはない。少しづつでも、前へと進んでいる。
「それってどういう意味。まさか、時間がまた俺達に立ちふさがってきたとか?」
「…そうね、そうといえば、そう」
「よくわからないよ」
永森さんはいつもこんな調子だ。自己完結していて、神秘めいている。その言葉の本質を知ることは難しい。
「時間の抵抗――というと正しいかしら。ほら、前に誠君に言わなかったかしら。学園祭の後、すべてを忘れるって」
「確かに、永森さんはそう言ったね―――え?」
ここで、俺の直感が自分の言葉が欺瞞に満ちていることに対し、警鐘を鳴らしている。
おかしいと思う。
どうして、永森さんはそのことを知っている? というか、そもそもどうして忘れていないんだ? ひとつの結論として睡眠をとることによって忘れていくというものを、学園祭のとき出した。事実あの時、一番記憶がぼんやりしていたのはつかささんだった。
メモを取るという案もあった。しかし、記憶そのものが消えてしまったら、単なる夢物語でしかないだろう。今、自分の日記に「剣と魔法の世界に住んでいた」という記述があったとしても、きっと「頭が可笑しい」とか「冗談で書いた」としか思えないに仕方ない。
それなのに、なぜ覚えている? 俺が覚えているのは、まだ完全には忘れていないにしろ――どうして永森さんが? あの時の永森さんは、少なくても俺の記憶では別の誰かが乗り移った姿だ。記憶は共有していないはず。
「…どうして、時間のことを知っている、かしら?」
俺の沈黙の意味を理解したかのように永森さんは聞いてくる。俺は無言の回答をした。
「それこそが、時間の抵抗――あるいは時間軸の混交」
「よくわからないけど、つまり、消えるはずの記憶が消えなかったとか?」
「9割近くはあたりね。そんな単純なものではないけど、理解できる範疇では、それが懸命」
永森さんは、何かを考えるような、あるいは哀れむ様なしぐさを見せる。その真意はあいかわらず掴めない。
「でもそれっていい事じゃない? 今まで過ごしてきたこと、ぜんぶ、覚えていられるんだから。時間が抵抗できなかったということだと思うんだけど」
「本当に、そう思う?」
微笑を含んでいった。永森さんは続ける。
「『ぜんぶ』覚えていられたとしたら、いい事かしら」
「…」
ここで俺の第六感が鋭く閃く。その意味するところは――つまり、ぜんぶ覚えているということは…
「誠君、何人の女の子に手をだしたの? そろそろあなたの記憶にもよみがえってくるころかしら。あの時…そう、学園祭の出し物が終わったあと――」
「わ、わあああああああああああああああああああ」
言われなくても理解した。反射的に大声を出し、言葉として認識することを避けた。
それって、つまり…
えーと…
こなたさん。つかささん。かがみさん。そして、みゆきさん。
4人とキスしました。そして誰よりも大切な人といいました。
すべての人に、その時の記憶がよみがえったとしたら…?
----------------------------------------------
>>912の「仕方ない」は「違いない」の間違いですorz
「大丈夫よ、それはないわ」
「え…?」
永森さんは無表情で続ける。「繰り返す時間のすべての記憶を思い出すわけではないわ」
「じゃあ…!」
自分でもぱっと明るくなる。冗談じゃない! こなたさん達にもこの記憶が蘇ったら、謝るどころじゃない。いやほんと。
「残念だけど、期待させるようなことではないわ」
「回りくどいよ、結局どういう意味なの、永森さん」
「あくまでも時間の抵抗だから、例えば私が三年の陵桜学園に編入したという記憶は、おそらく私と誠君。それにあの4人を除いて覚えている人はいないわね。あなた達は――私も、だけど――元凶だから、記憶を改変することに失敗したみたいだけど」
「つまり、状況はまったく変わらないと?」
すでに引きつった笑顔だ。頼むから、頼むから否定してください永森さん!
「ええ、おそらく完全に思い出しているでしょうね。それで大幅に時間がずれるわけではないから」
ぎゃふんっ
「ほら、あのドタドタと駆け寄る音。
悪いけど、私は失礼するわ。私のためにも…誠君が新たに話をややこしくしないためにも。
友達――其の呼び方が正しいかわからないけど――として、応援は、する、かも」
そうして始まった。
俺の、修羅としての道が…
「なに、これ…」
まざまざと、不意に蘇った記憶。それはあまりにも鮮明で、生々しい。誠君の息遣いが、まるで目にしたように、いや今まさに体験したかのように感じる。
桜樹の木の下で、交わした言葉と、交わした気持ち。交わった唇――私、誠君に攻略されてた?
某ゲームで、いくつかは忘れたけど、自分から伝説の樹の下で告白できるバージョンがある。好感度最低のまま目当ての子に告白してみると、それはそれは酷い罵詈雑言を浴びせられるものだけど…ってそんなことはいいか。
「な、なによこれ!?」
ま、誠君と、キ、キスなんて!? そんなことしたはずがない! したはずがない!はず!…だと、思う。そう、よね?
でも、私の中で再生されるのは、かっこいい誠君が「私のすべてを好き」といってくれて、私がそんな誠君に体を預けて――暖かい誠君の優しさを感じて…。
と、とにかく! もしそうなら、責任はとってもらうんだからね!
「えー、なあに、これ?」
私、泣いちゃって、誠君に迷惑かけて…。でも、誠君は、どじな私を選んでくれて…。
…勘違いして、でも、誠君はね、暖かくて、いつも助けてくれて。
でもこれ、なんだろう? 私の記憶?
「なんでしょう…これは」
私と誠さんが、その――だめです、恥ずかしくてこれ以上はっ!
あの時、泉さんと誠さんは、キスをしませんでした。いえ、その、私がライトを落としたわけですが…だって、やっぱり、誠さんと泉さんがキスするところなんて、嫌ですから。
そうして、あの樹の下で交わした約束…誠さんは、少し意地悪ですけど、でもやはり私は…
明日後半です。
書き終えての投稿ではないのですが、結末自体は考えてありますです。
乙です。
後半、楽しみにしてます。
>ID:RQZPDcP1
これは期待大、ワクワクが止まらんですよ。
修羅場キタ━━(゚∀゚)━━ヨ?
後半を楽しみにしております!
4人ですんでよかったなw
>>920 ゆたか・みなみ・ひより・パティにこうとななこ先生まで加わった超混戦バトルロワイヤルともうしたか
>>921 時々でいいからみさおのことも思い出してあげて下さい
ちくしょう、ここのSSライターども!
おまえらこのスレのレベル上げすぎだぜこんちくしょう!
この乙乙乙め!!
時をかける男女inらきらきメモリアル(こなた編)
主人公「・・・」
こなた「・・・」
主人公「なに、あれ・・・?」
みゆき「泉さんと(主人公)さんがなにやら見詰め合って・・・」
つかさ「にらめっこ、かな?」
「・・・」
つかさ「え?どうしたのみんな?」
(時)こなた「やっぱりファーストキスは雰囲気のいいところでしたいよね」
主人公「あ、あ、あ、ちょ、なにやって・・・!」
こなた「・・・」
みゆき「泉さん?」
こなた「あった・・・」
主人公「へ?」
こなた「たしかに、あった・・・」
主人公「な、なにが!?」
こなた「・・・思い出しちゃった・・・」
主人公「ちょ、こなたさん何でこっちをじっと見るんだよ、か、顔が真っ赤だぞ・・・」
こなた「・・・」
主人公「・・・」
主人公「(うっなんだこの空気・・・)」
つかさ「こっちのこなちゃん達もにらめっこ〜?」
みゆき「つ、つかささぁ〜ん・・・」
リクがあったので、至らないところはあるかもしれませんが、一応書いて見ました。
自ブログで淡々と後日談書いてる俺です。
当方に更新の用意アリ! ってなわけで、予告。
その笑顔は、柔かくて、和やか。
その心は、優しくて、温かい。
ちょっと陳腐な表現だけれど、例えるなら―――そう、天使。
そんな彼女が、俺の恋人。
次回、想い出のつづき〜高良みゆきの場合〜
「……出会えて、良かった……
ずっとずっと抱いていてくださいね」
9時前後を目安に投下予定です。
>>916 乙。シュラバスラップスティックコメディ、期待大です。
はたしてどうなることやら…
>>925 GJ。着眼点がすげぇ。お見事。
そしてこの状況下でもふんわりなつかさにワロタw
>>930 貴方が神か。GJです
なんというか、萌え死んだとしか言えません
みゆきさん可愛いよみゆきさん
乙です。
>>925 これはいい!
ずっと見てみたかったネタだから、嬉しいです。
つかさが何というか、つかさらしくて笑ったw
ぜひ他のみんなもお願いします!
>>930 もう終始ニヤニヤしっぱなしだったw
短い中に上手くまとめてあって、凄く好きです。
またみゆきさんルートしてこようかなw
みなみ話も、お待ちしてますね。
お二人とも乙&GJでした!
934 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/07(月) 23:40:11 ID:UTxy0Cmw
乙
名前忘れたけど…らきすた殺人事件?とかの作者よりこのスレの職人達の方が格上ww
職人達による同人ラノベだしてほしい
936 :
名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/08(火) 00:07:14 ID:gjTMn+0+
らき☆すた小説の作者は自分の宣伝ばっかしで
なんか面白くない。
>>912です。後半といいつつ前半の二倍くらいありますごめんなさい。
急いで書いたので前三作と作風違うかも。誤字脱字はご容赦ください。
----------------------------------------------------------
「さて誠君、ど〜いうことか、説明してもらおうかしら?」
「ちょ、かがみさん、目がこわいって、指ボキボキならさないで! ああ、そんなぶっそうなものを手にはめないで!」
「ほんとだよ誠君〜、私だって、怒るよ?」
ああ、普段見ないつかささんの真剣な顔。怒らない人が怒るとすごく怖いよ…
「私を怒らせると、格ゲーで覚えた天翔乱姫をお見舞いするよ!」
「そのわざって、ほとんど騎乗――ひでぶっ!?」
かがみさんの鉄拳が、今まさに放たれた。か、顔は反則です…
こなたさんは、冗談抜きで危険だ。そりゃまあ、天翔はちょっと体験してみたいけど、そのためだけに7時のニュースに名前が載るのはごめんだ。
「まあみなさん、落ち着いてください」
「み、みゆきさんは、俺の味方だ!」
「そうですね」
…あれ?
くくく黒いオーラがでていませんかみゆき様。なんかこう、邪神が舞い降りたような…
「…誠君? ど う い う こ と か 説明してもらいましょうか?」
「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
俺は黄色い髪の男がラグビー部を目にしたときのように引きつっている。こ、こわい、怖すぎるよみゆきさん…そりゃ原作ではwikipediaどころか高良みゆきの消失として事件になりそうなくらいの存在感だけど、今纏っているオーラは、あきらかゲージ3を超えてるって!
「不肖わたくし、誠心誠意ご説明させていただきます!」
たとえ理解してもらえないとしても。
今はそれしかない。
いやほんと、命かかってます。
「はあ? 時間の混交による平行世界、時間の記憶の共有?」
「は、はい、その通りでございますかがみ様! わたくし、嘘なんて、これっぽっちも申しておりません!」
「うっさい、かがみ様って呼ぶな!」
「ひ、ひいい」
「もう少し、わかりやすく言いなさいよ」
「つまり、タイムリープもので、普通なら記憶が消去されるところが、誤って消去されず、同じ時間帯に起きた複数の記憶が継承されているということ?」
「こなたさん鋭い!」
「まあ、ギャルゲーは一方で攻略しておきながら、次始めるときは別のヒロインに手をだすわけだしね…今の誠君みたいに?」
「ぎくう!」
「しかし、にわかには信じられませんね」
鬼神モードから解除されたみゆきさんが冷静に答える。
「それにしたって、誠君、あんたがひどい女ったらしであることには変わらないけどね」
「いえ、一応すくなくても『ひとつの平行時間』ではわたくし、一途を通していたつもりですが…」
「全てで通しなさいよ!」
「はいっ、申し訳ありませんでした!」
・
・
・
しばらくすれば、激情も収まる。
次にすべきことは、事態の収束。
「まあ、とにかくにしても」
こなたさんがやれやれといった風に呟く。
「責任は、誠君に取ってもらおうか」
「どういう意味よ、こなた」
かがみさんが怒り収まらず、といった声で聞く。
「うんにゃ、だって、かがみだって誠君のこと好きなんでしょ?」
「う、それは…そりゃあ、誠君と、付き合ってたわけだし、その、さ…」
「いいねえそのデレ具合、やっぱりかがみんを嫁にしたいな〜」
「ばかっ、何言ってるのよ!」
かがみさんは真っ赤になりながら、否定する。記憶にある限り、かがみさんはいつもこんな感じだ。
「まあ、そうはいっても、私も誠君と付き合っていたわけだしなあ〜〜、いくらかがみといっても、そう簡単には譲れないよ」
私の貞操――とまではいわないにしろ、奪ったわけだからね、とこなたさんは付け加えた。
「わ、私だって、誠君のこと、大好きだもん!」
控えめにつかささんが主張する。こなたさんは、つかさもさすがに譲れないか、と呟いた。同時に「もちろんみゆきさんもだろうな〜」と言った。
「そうですね…私も、ちょっと、諦め切れません」
「というわけだよ誠君」
全員の意見を聞いてから、こなたさんは俺に向かって話しかける。
「ということ、とおっしゃりますと?」
俺はいまだに敬語モードである…命が欲しいです。
「つまりね、ぶっちゃけ誰がすきなのか、誠君に決めてもらおうと」
「え、ええええ?」
つまりそれって、修羅場からまったく変わってないと?
「まあ、それしかないわね」
かがみさんが同調する。
「それに私だってつかさやかがみ、みゆきさんと争いたくないし」
「うん、私も、それは嫌。みんなと友達でいられなくなるのは、嫌だよ」
つかささんが消え入りそうな声で続く。
「賢明な判断ですね」
「ルールは簡単。誠君が私達の中から1人を選ぶ。他の三人は潔く諦める。それでおk?」
「まあ、そうしかないか」
「わかったよ〜」
「了解です」
「ち・な・み・に」
こなたさんは俺に振り向き「四人とも好きです、なんていったら許さないからね?」と釘を刺した。かがみさんもそんときは、これで…と指にはめたものをきらりと見せる。
「さあ、誠君、決めて」
「いや、その、お昼のメニューを選ぶようなノリで決められるようなもんじゃないと思うんだけど」
「それはそうだけど、もとはといえばあんたのせいでしょ」
「確かに…」
四人の中から一人を選ぶ。それも俺が。なんという損な役回り――まあ、当たり前といえば当たり前かもしれない。
でも、本当にどうすればいいんだろう。
「少しくらい考えさせてよ」
「じゃあ五分ほど時間をあげるよ。あなたはまだ、五分ほど残している。その意味がわかる?」
「わかるとかわかるじゃなくてさ…」
そういって俺はこなたさん達に背を向けた。
こなたさんは、あれでいて結構優しい。攻略とか、ギャルゲーとか、あれゲーとか、理解の範疇を超えたものもあるけれど、それでも弁当を作ってくれたり、趣味が合うということは便利だ。
かがみさんは、少し怖い。怖いけど…俺のことをよく考えていてくれる。態度はつんけんながら、かわいいところも多いし、胸も――いや、なんでもないです。心の中で考えていることとはいえ、すごく怖い。
つかささんは、ちょっと抜けているところがあるけれど、とても女の子らしいと思う。料理はとてもおいしいし、そうした天然なところが好きだ。
みゆきさんは何よりも胸が――だから自重しろ俺。つかささんと同じく天然なところがあるけれど、成績優秀、何事にも卒なくこなすみゆきさんは、むしろ高嶺の花というぐらいだろう。
その中から一人を選べと?
・
・
・
「ほい、五分たったよ。それでは審判の時間が始まるよ――っ!」
「それで誠君、誰を選ぶわけ?」
「どきどきするよ〜」
「何が起ころうとも、悔いを残さないようにしましょうね」
「「「「それで、誰なの?」」」」
「俺の選んだ人は…」
「「「「選んだ人は?」」」」
「―――ごめんっ!」
「やっぱり俺には決められないよ! でもこれで決めるってやっぱり思うんだ。
確かに『平衡する時間の俺は』一人の女性を愛していたけど、それは俺でいて俺じゃないと思う。
そしてこなたさん達に申し訳ないよ。彼女は欲しい、欲しいけどこんな形で手に入れるなんて間違ってると思う」
「……最初に私がいったこと、覚えてる?」
こなたさんが無表情に言った。その言葉怒りに満ちているわけではなく、芝居かかったような棒読み。真意を探ることはできないけど、今いえることはこれしかない。
「わかってる。それでも、答えは変わらない。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。俺が最低なことはわかっているし、覚悟はしているよ。
学校中に噂を流しても構わないし、直接――できれば死なない程度に――気の済むまで殴ってくれ」
「本気、なんだね…」
つかささんが同情の入った声で言う。
「さあ、好きなだけ処罰を与えてくれ!」
並行する時間。イレギュラーの時間。その中で起きていたこと、俺が起こしたことは、例え無自覚であったとしても事実だ。誰に責任があるかといったら、俺だ。
あの五分の間に良心の呵責を痛いほどに感じた。俺はそれほど無神経ではない。四人の女性を、親友を傷つけた。それは事実だ。
だからどんな処遇も甘んじて受けいれる。
そう思った。そうして目を閉じる。目を開けて静観していられるほど、勇気はなかった。
沈黙が、時間を支配した。話すきっかけを、その場の空気は与えてくれない。ねっとりとした、時間。
・
・
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「ぷ…あはは、あはははは!」
その空気は、不思議なほど意外な哄笑で破られた。その声に驚いて目を開けてみると、笑っていた。こなたさんだけでなく、みんなが。
「もうだめ、もう堪えられないっ!」
そういったのはかがみさん。
どうなっていますか?、これ。
これは、最後のお願いです。どうかこの謎を解いてください――じゃなくて!
「どういう…こと?」
「ごめんね、誠君」
笑いを堪えながらつかささんが言った。
なになに、どっきりですか? いやでも、あれは本物の記憶だ。こなたさん達もあの時の記憶を共有している。つまり―――つまり、どういうこと?
「説明しよう!」
一番大笑いしていたこなたさんが言った。
「ごめんね〜誠君。
まず最初に、今日が何日かわかる?」
「今日って…」
携帯を取り出し、日付を見る。「四月一日だけど―――って四月一日」、思わず復唱する。
「そう嘘をついていい日」
「え、ええええええ?」
本日三度目の絶叫。
「いやいやいくらエイプリルフールだからって! てゆーかこの記憶は事実でしょ! つまり、つまりどういう意味なの!?」
こなたさん達が大爆笑している。その声に悪意はない。
今日がエイプリルフールで、嘘をついてもいい日であることはわかる。
でも、どういうこと?
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「私から説明するわ」
「な、永森さん。元凶はお前か!」
俺の背後から、永森さんが現れた。
「…勘違いしないで。時間の影響…それは、事実。今起きていることも事実。まあ、元凶でないにしろ、一旦は担っている、かもしれないけど」
「単刀直入に言ってよ」
「そうね…まず私が言ったこと。それは嘘をついていないわ。つまり、事実――エイプリルフールって、めんどくさいわね――であり、時間の介入が生じた。それも事実よ」
「じゃあ、何がどうなって、こうなってるのさ!」
「永森さんは悪くないわ。悪いのは、こなたよ」、笑いが収まったかがみさんが言った。。
「とりあえず、説明するわね。『時間の抵抗』が生じ、薄れかかっていた記憶、むしろ完全に消失された記憶が蘇ってきた。それは、分かる…?」
「うん、永森さんはそういった」
「そう。ここで、私は嘘をついた。いえ、嘘というよりかは意図的に情報の隠蔽をした。これが、特異よ。この状況を生んだ、元凶」
「それって永森さんが元凶なんじゃ――」
「そう思うなら、そうでもいい。それで、あなたが気になることはない? 質問したいこと、答えてあげる。ひとつでしょ、誠君が、知りたいこと」
選択肢。
1:情報の隠蔽とはなにか
2:永森さんのスリーサイズ
3:ヤマトラマン補正が入ってませんか?
「――情報の隠蔽、それはなに」
「その時間の抵抗は、限定的。永続的なものではない。これが、答えよ」
「もう少し詳しく」
「仕方ないわね…たしか記憶が復活はした。しかしそれは、一時的なものであるということよ。時間のイタズラ…というと綺麗かしら。
こうした記憶は、今日のうちに消えうせるわ。あなたの黒歴史も…」
「つまりね」
こなたさんが続きを引き継いだ。
「今日限りの修羅場ということだよ。エイプリルフールだけに。いやー、時間もおもしろいことをするね〜」
――つまり、わたくしは皆に騙されていたと?
「でもなんで永森さん、教えてくれなかったの」
「先にこの事実を泉さん達に伝えたわ。そうしたら『おもしろいから、誠君に黙っておいてくれ』って。私としてはどっちでもよかったけど、こうも一緒にいて、こうが乗り気だったから、まあそれでもいっかって」
「ぜんぜんそれでも良くないよ――つまり、こなたさん達は、全部演技だと?」
「そのとおりなのだよ。劇の練習も思わずところで役に立つものだね。みゆきさんは天才だから心配していなかったけど、つかさはボロをだしそうで心配だったな」
「お姉ちゃんと、少し練習してみたの」
「…」
皆さん。
純情な少年を甚振って楽しいですか?
でも、それでも、事実は変わらない。
俺は、唖然とした驚きとともに、いまだ消えていない罪悪感を感じた。そうだとしても、多股をかけられていたと知ったとき、どんな感情なんだろう。恋敵は、親友。
「――気にしないでいいわ」
かがみさんが言った。
「そりゃあ、さっきは芝居の都合上ああいったけど――あなたは悪くはないわ。誠君が素敵なことは、あの時痛いほど感じたから」
「かがみさん…」
「誠君はその場その場で賢明な判断をしている。少しはショックだったけど、誠君は、悪くないわ」
「おうおうかがみさんや。どんなときでも萌えさせてくれますね〜」
「煩い! あんたが言い出したせいでややこしくなったんでしょ」
「まあ、誠君と痛みわけということで、それで許してあげるよ」
「こなたさん、それでいいの」
「私も基本的にはかがみと同意見だしね。誠君の最後の決断、へたれ主人公のわりには上出来だったし」
「すっごく大変だったんだよ〜、ああいった表情だすの」と、つかささんが続く。
「あの樹の下で交わした約束。誠さんの言葉。それが偽りだとは、私も思えませんから」
ごめん。それと、ありがとう。
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「ところでさ誠君。さっきはああいったけど、実際のところ、誰が一番好きなわけ?」
こなたさんが思い出したように言った。
「いやだから、決められないって」
さっきから誠君もいってるでしょ、とかがみさんが同調する。「それは事実だけどさ――ぶっちゃけ、女としてみたとき優先順位はあるんでしょ? 友達としてはともかく」
それにさ、とこなたさんが付け加える。
「かがみだって誠君が誰が一番好きか、気にならない? かがみだって誠君のこと好きでしょ」
「う…それは、確かに…どうせ忘れるんだから、聞いてみたいかもしれないけどさ」
「でしょ! つかさやみゆきさんもそう思わない?」
「怖いけど、知りたいかも〜」
「そうですね。四人の中から選ぶとき、誰を選ぶのかは少しだけ気になりますね」
「いやでも、もし時間が戻らなかったら? また時間のイタズラが起きたら! そう思うよね、永森さん?」
永森さんは、ええ、といってくれるはず。いってくれるはずです永森さん。
「それはないわね。今回の事態は例外中の例外。二度と起きないわ。桜が満開になったことと、私や誠君、泉さん達がここで出会ったこと。その外諸々の偶然が、奇跡レベルで交わったせいだから。
もう一人の私が残してくれた記憶と参照しても、二度と起き得ないわね」
「さ、左様でございますか…」
苦笑いと、冷や汗をかいた。
「「「「さあ、答えて!!!」」」」
修羅場は継続でした。
「そうそう」
こなたさんが、ぐっと指先を立てて「誠氏ね」と素敵なほど笑顔で言った。
「それ、どういう意味よ」と、かがみさんが言う。「いや〜誠君じゃないんだけど、誠君宛にね。これは必要でしょ」とこなたさんが言った。
正直、意味はわからなかった。
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「だけど先に一言だけ、言わせてくれ」
逃げられないとわかり、自嘲気味に呟く。
「いくらエイプリルフールだからって、ついていい嘘と、ついてはいけない嘘があるのですよ――っ!」
…誰を選んだかって?
それは、もちろん――。
以上です。修羅場といっても最初に書いたとおり、どたばたコメディでした。
憂鬱描写はらきすたにあわないのでできるかぎり、明るく書きました。
ついでに前編後編あわせてhtmlにもしています。(
http://natsu.web5.jp/ss/makoto.html)
感想などもあわせて併記。
さんざんネタになったらきメモの記憶が(ryを使ってしまい、お気に召さなかったらごめんなさい。
>>948 GJ&乙です
やっぱり、らき☆すたにはシリアスよりドタバタの方が似合うよな
乙です。
乙乙です。
>>861です。
自分でネタ振りした以上、『溜息』書き始めております。
が、やっぱり無駄に長文なので次スレの方がよいのでしょうね。
立てば、だけど。
>>948 乙。かなり面白かった
ある意味こうちゃん先輩が元凶じゃないのかこれw
>>951 ちょwww本当に書いてるのかwww
とても楽しみです