白河ことりファンクラブ15学期

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154D.C.I.F.作者 ◆zRMZeyPuLs
ヒナはすぐに寝てしまった。
「ねえ、ヒナの名前の意味忘れてないよね?」
「ああ・・・ダ・カーポのような世界が終わり、新しく翔ぶ力を持ち、未来を飛んでいけるという意味で、ヒナってしたんだよな・・・」
ことりさヒナの頭を撫でる。
「ヒナはどんな恋をするのかな?」
「う〜ん・・・ヒナ自身は未だ気づいてないけど、こいつは魔法使いの素質ばっちしだからな・・・」
さくらの前例があるため、なんとも言えない。
「案外、一緒かもな・・・俺達みたいにダ・カーポのような・・・」

「パパ・・・早く、由愛ちゃん達が来ちゃうよ!?」
「心配するな、音夢叔母さんは怒らないよ。」
呑気にパラソルを用意している。
「車、使えばいいじゃない?」
「何言ってんだよ、今年の夏は暑いんだぜ!?陽の光にせっかくだから、あたろうぜ。」
準備は整った。荷物はほぼ純一が持っている。
「出発〜♪」

「ことり、海行ったら泳ぐか?」
「うん・・・一緒に泳ごうか・・・」
「ああ!!よし、誰が一番早く着くか競争だ!!」
純一は重い荷物を抱えながら、走っていく。ことりとヒナも一斉に駆け出す。
一歩先の未来へ向かって・・・。

"ダ・カーポは決して特別な物語ではない。日常生活こそダ・カーポと呼べる。だけど、明日を迎えるには人は戦う。自分と、未来で向き合うために。
毎日、一瞬を永遠と感じれるように。繰り返して、明日へ向かう。そう、まるで・・・ダ・カーポのように・・・"

〜fin〜