白河ことりファンクラブ15学期

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153D.C.I.F.作者 ◆zRMZeyPuLs
ガチャ

「た・だ・い・まーー!!!!」
「!!!?」
慌てて離れる2人。
「お帰り、ヒナ。」
「あれ?パパ、どうして逆立ち腕立てなんてやってるの?」
「鍛えようと思ってな・・・」
言えない。子供には絶対に何をしようとしたかなんて。
「ヒナ、今日早くない?」
「3年生は短縮日課だったんだよ〜。」
「あ、そう・・・プリンが冷蔵庫にあるわよ・・・」
プリンの単語が出ると、すかさず冷蔵庫から取り出す。
「いただきまぁ〜す!!」
「あ、ちゃんとうがい手洗いしなさい!!」
「は〜い・・・」
ランドセルを部屋に置いて、洗面台へ向かった。
「はぁ〜・・・今日も出来なかったか・・・」


そして夜、純一は再び獣になろうとしていた。
「ことり、そっち行っていい?」
「・・・いいよ」
純一はガバッと布団をどけた。
ガチャ

「ねえ・・・」
純一はとっさにジャンプして、天井に張りついた。
「パパ、凄いね!!ママ、見てよ!!」
「あはは・・・ヒナ、どうしたの?」
「眞帆ちゃんとやえちゃんの恐い話を思いだしちゃって・・・一緒に寝ていい?」
「眞子とななこの娘か・・・親はおばけ苦手だったのにな・・・」