白河ことりファンクラブ15学期

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133D.C.I.F.作者 ◆zRMZeyPuLs
ある初夏の日常。純一は縁側に座ってアルバムを見ている。
「懐かしいな・・・」
環が舞っている写真や校内バスケ大会で純一が3Pシュートを入れた瞬間の写真があった。
「お、アイシアが写ってる。」
枯れない桜の下でアイシアが座り込んでいる写真。いつ撮ったのかも忘れてしまった。
「・・・これは・・・忘れられないよな。」
アイシアが島を出る記念に撮ったが、純一が転けてしまった写真。間抜けな自分に苦笑してしまう。
「わあ、懐かしい!!」
「ことり・・・」
買い物から帰ってきて早々、ことりは純一に駆け寄る。
「何か・・・詰まっちゃったから気晴らしに見ようかなって・・・」
「あれから10年だもんね・・・」
暖かい思い出と陽射しは、純一の心を癒してくれる。
「さ、続き続き・・・」
ことりは洗濯物をしまいに玄関に出る。純一も仕事の為に机へ向かう。
「んと・・・"この礼はいずれ体で返すから"」
純一はパソコンに自分の体験談を打ち込んでいく。テレビからはニュースが聞こえてくる。
「小説家の朝倉純一さんの小説、ダ・・・」
そこでテレビは消されて、純一は題を入れた。
"D.C.〜サクラノキセキトコイ〜"


#最終話 「Dream〜新しい未来〜」

「とりあえず、今日の話はここまで。ん〜、ダ・カーポが終わっちゃう・・・でも、パパは終わらないって・・・あ、ママが呼んでるんでもう行きますね!!」