1 :
名無しくん、、、好きです。。。:
荒らしたい人は本スレで勝手にやってろ
何で立てたんだとか言われても俺は知らん
陽ノ下光について語ってくれ
2げと
よし光ゲト
そのスレは異常なので埋めましょう
とでも言えば良いのだろうか
6 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 16:58:51 ID:4fD7SC+Q
>>4 後から立てておいてなんだがある意味そっちが重複
>>5 埋めましょう埋めましょうもうあのスレは終わってますから
誰か光ちゃんと一緒にインターハイ行けるこつ知ってる?
特に特別な攻略法は無いみたいだけど
やっぱりセーブロードの繰り返し?
7 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 17:10:52 ID:4fD7SC+Q
やっぱもう皆光ちゃんに興味わかんのかなー
俺くらいか…
でもこのスレはがむばって死守します
ダメモード光が好きな俺が妄想垂れ流しに着ましたよ
俺はよくわからん内に一発で一緒にインターハイ優勝出来たから条件がわからない
なんだろ…光が部活やりまくってりゃ良いのかな?
熟練の方々、補足と訂正ヨロ
光の部活経験値がたかけりゃOK
光は基本的に主人公の真似するからインターハイ出るくらいまでならなんの苦労も無いかな
11 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 18:35:57 ID:MklARIAz
萌え材料がないのでとりあえず張っとく
491 名前:名無しくん、、、好きです。。。 投稿日:2006/01/30(月) 20:50:36 gLt7iHUQ
>>490 主「今日は光のために新しい水着を買ってきたんだ。
着てくれるかな?」
がさがさ
光「・・・・えっ?これ何にも入ってないよ・・・?
主「あぁ、、これ新素材の馬鹿には見えない素材でできてる水着なんだ。
光には当然見えるよね、、、?」
光「(え。。。。どうしよう)う、、、ウン」
数分後
「ひょー!!!あの娘見ろよ!!!」
「すげー、、すっぱたかだぜ!!」
光「ぐすっ(あいつらは馬鹿だからみえないんだ!
そうだ!そうにきまってるよ!!○○君がウソつくわけないもん!」
主(ニヤニヤ)
13 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 23:31:13 ID:ZA6LyFOr
14 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/05(日) 23:31:58 ID:ZA6LyFOr
光「もう、、ばかぁ、、、」
そういうと光はおもむろに俺のチャックを下ろすと
ズボンの中に手を入れて俺の愚息を優しく包んだ。
主「ちょっ、、、な、、、」
俺は狼狽して声にならない反応をするしかなかった。
光「照れない。照れない。」
そういって光は照れた笑みを見せると
俺の愚息を咥えソフトクリームを舐めるように
丁寧に、、、時に激しく舐め始めた。
主「うっ、、、もう、、」
俺は光の思わぬテクニックになすすべが無かった
ドクン、、、ドクン、、、
愚息がなみうって、白い液体を光の口に注ぎ込まれる、、
主「ゴ、、ゴメン、、、早く口から出して!」
ゴクン、、
光「へ〜このソースってこんな味がするんだ〜」
>>15 光たんはそんなことするわけが、、、、、
ないとは間違っても言えない
18 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 13:50:26 ID:/2xlowFo
せっかく立てた僕の苦労が水の泡になりそうでつ
花火たんのちんこは仮性包茎ナノデス。僕たんは花火たんを優しく抱きしめ
つつ、花火たんのちんこを剥いてあげるノデス。花火たんは無理矢理に剥かれる
激痛に抵抗するけど、両手は後ろ手に縛られていているので、首を振って
イヤイヤをするので精一杯なノデス。次第にピンク色の可愛い亀頭がみえてくる
と、思わず指で先っちょをスリスリしてしまうノデス。普段皮に覆われて刺激に
慣れていないので花火たんは悲鳴を上げて抵抗するけど、僕たんは心を鬼にして
花火たんのちんこを優しく刺激してあげるノデス。すると次第に花火たんのちんこは
大きく堅くなってきて先っちょからヌルヌルの液が出てきてしまうノデス。
準備OK!僕たんは花火たんの可愛いちんこをそっと口に含むノデス。
ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!!!!!!!!!!!1!!
20 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 14:50:21 ID:/2xlowFo
何でもいいけどそれ真性包茎なんじゃ
21 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 15:12:30 ID:/2xlowFo
光スキー少ないなー寂し…
昔リアルタイムでやってた頃、オレはまだ小学生だったから、
光達はまだまだ付き合うには遠いお姉さんとしか思わなかったが、幼少期の光だけが恋愛対象になっていたな。年齢が近いからか知らんが。
23 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/06(月) 15:26:22 ID:/2xlowFo
だな。オレも高校生だから。
光は短よりも幼少のような長の方が似合う。
いや、短いのに理由あるのは知ってるけども。
ショートカットの光に萌えられんようでは・・・
未熟!あまりに未熟!!
匠ですら理解してると言うのに。
光にライチを剥いてほしい
なかなか人集まらないな。
馬鹿には見えない水着のネタだけじゃ燃料が足りないか
MROの光は言うまでもなくダメ成分が凝縮されてるが
DSVもたまらんな。
なんつ〜かあわてて買ってきちゃだめ!
LSFは未プレイだがやはりダメ成分が強いのだろうか
31 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/07(火) 11:37:26 ID:TP9swZRh
ダメ成分ていうか
仮装パーティーの時の格好は普通に引いた笑
33 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/07(火) 12:43:23 ID:h5KALWY7
>>32 光スレ立てすぎ
こっち先立ったんだからそっちが削除じゃね?
光スキーだが正直そんなにスレのニーズがあるとは到底思えない。
ダメ光スキーは所詮ダメ光同様、日陰者なのさ。
綺麗なスレじゃ妄想も垂れ流せねえ
光「あ、、高見君。私も今帰るところだよ。」
主「や ら な い か ?」
光「「うん!バッチリOKだよ」
主「嬉しいこといってくれるじゃないか
とことんよろこばせてやるからな。」
光「もう、馬鹿ぁ〜………でもありがとう」
主「いいこと思いついた。
お前俺のケツの中でションベンしろ」
光「了解了解」
光「今日はすっごく楽しかったよ。また絶対誘ってね、絶対だよ!」
37 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/08(水) 02:01:57 ID:4z5WuRky
>>35 高見って懐かしい苗字だな
渡瀬よりはマシな奴だった気がする
38 :
丹下 桜継:2006/02/08(水) 09:53:53 ID:HcHjsf+C
39 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/08(水) 10:26:39 ID:+Nlg7tnk
光ちゃーん
>>35 と、ヲタはファクトリーでそんな風に遊ぶわけだ
何気にあげてみる
皆はファクトリー買うの?光ちゃんテレカ付いてくるんだってね
俺はピザデブヲタだからファクトリー買ってダメ妄想を膨らまして一人で喜んでるよ
ブヒブヒ
まっかなちんこを突き出す
美少女みたいな顔して
あいつはあいつは可愛い
ちんこ付き花火たん
恥ずかしがり屋で カリ太で
包茎だけど 好きなの
お・お・き・く そそり勃つ
漏れの菊門 イイかしら?
たっぷり イカせて
股間であわせた両手も
隠し切れないイチモツ
あいつはあいつは可愛い
ちんこ付き花火たん
あいつはあいつは可愛い
ちんこ付き花火たん
光あげ
怒り顔の光にはぁはぁ
飼ってる子犬に手を噛まれるような感覚だ。
なぜ光に妄想をかきたてられてしまうのだろうか???
健気でいじらしい守ってあげたくなるタイプ
49 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/10(金) 13:15:14 ID:tW+Qth48
誰か燃料を…
お前らの中の光のイメージをさらけだすんだ
きっと良い燃料になるぞ
51 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/11(土) 11:55:31 ID:uGKxSV4Q
きっと光は主人公で一日3回は(ry
うむご飯をたべているな
>>51の妄想を全否定してしまったので
主「もしもし。○○ですけど、、」
光「アッ、、あ、○○く、、ん、、電話くれ、、アッ!、、て、う、、うれしいな、、ヒャッ」
主(???光の奴なんだか息があらいぞ?)
主「今度の日曜中央公園に行かないか?」
光「ハァハァ・・・・アッ!」
主「(大丈夫かなあ・・・)行くの?行かないの??」
光「アッ!、、、イク!イッちゃう!」
主「行くのね。。んじゃ日曜まっ、、」
ガチャッ!ツ〜ツ〜ツ〜・・・
主「・・・切れちまった。。まぁいいか!日曜がたのしみだぜ!」
ごめんなさい。
でも反省はしていない。
あいてはた(ry
純かもしれんし
琴子かもしれんし
熊ん子かもしれんよ?
光はご主人さまの嫉妬を誘うために純や匠に抱きついたりはしても
セックスまではしない健気な雌犬
匠に抱きついたっけ?どこで?
58 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/12(日) 13:55:13 ID:p7+wlFSg
相変わらず閑古鳥が巣を作って子作りしてるみたいね、このスレ。
俺のコテ&名無しを使い分けての自演も小鳥のさえずり以下だな
花火たんのちんこって最高のネタ投稿したら荒らしとか氏ねとか言われる
おもしろいね。花火ネタのどこが荒らしかはわからんよ
花火たんは包皮の半分を剥き剥きすると指を離した時に皮がもとにもどっちゃうと思うのだが
自作自演を指摘した自演指摘厨に言い返した漏れは回線を繋ぎなおして必死だなと言われている
自演せずに新規の住人を待っていた漏れは暇つぶしにクソスレ立てては削除を繰り返す
カリに住人が居つかないまま廃墟になりdat落ちってことになると、はなびんびんできるだろうか?
それなら漏れが自分でちんこを扱いて射精ししゃぶりますかと言うのは荒らしなのだろうか?
現在、初期段階に設定を公開した花火たんの股間には世間一般にちんこがあるという報道をされている
「いかないで○○君、、」
光は切なげな眼で俺にうったえかけてくる。
「君のためだったらなんだってできるよ、、ほら」
そういうと俺のズボンのジッパーをおろし、、
まで読んだよ
>>60 これでいい?(某スレから加工転載)
「今すぐここでしゃぶれ!」
光は公一の言葉に酷く狼狽していた。
恐る恐る目を開けた光の目の前に公一の怒号が硬く反り返っていた。
「えっ、、、あっ。。」
ただただ狼狽えるだけの光に公一は苛立ちを隠せなくなったのか、
おもむろに光の側に迫り、
その苛立ちの象徴たる自分の肉筆を光の頬に打ちつけた。
何度も往復し光のほほを叩く公一自身。
異様な状況に興奮したのか、その先端からは透明な体液が糸を引き始めていた。
好意を寄せていた人間の突然の豹変、
そして光の全てを否定するかのようなその異常な状況に
光自身も絶望ではない、、
むしろ「ときめき」とも言える奇妙の感覚を覚えつつあった。
続きキボン!!
続きも何も出展が「ときめきバトルロワイアル」スレだぞ。
そこで更新ストップしてる。
公一「オラとっととコレを綺麗にしろや」
(い、いや、、)
頭ではそう思ってるハズなのに手と口は彼のものを包んで放さない。抗えない。
そんな自分を蔑んだ瞳で見る自分
むしろ公一のためになっている快感に酔い痴れてる自分
(なんでこんな目にあわなきゃならないの?)
(でも公一君の言う通りにしてあげたい、、)
光はそんな葛藤を繰り返す。
公一「随分素直になったじゃね〜か
全くスケベ女だな・・・
こっちのお口は上の口と違ってもっと素直なんだろなぁ?」
ごめん酔った勢いで続き書いてみた。
反省などするかぁ!
反省しなくていい。
続きを見たい!!(丿 ̄ο ̄)丿ー
よしオラが適当に続きを
「ダ、、、ダメ、、だよ
それはダメ、、」
光は消え入りそうな声で嘆願する、、
しかしその言葉が本心ではないのは己の体を通じて光自身が誰よりも解っていた。
「本当にイヤかどうかは、自分自身が一番わかってるんじゃねえのかぁ?」
公一は下卑な笑みをうかべながらツンと軽く下着の上から光の秘部に触れる。。
「ひゃう、、」
光から声にならない悲鳴があがる。
「あらあら随分敏感な事で、、、」
MP(妄想力)切れ
誰か適当に続きをお願い
やはり過疎ったな。
68 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/17(金) 02:01:16 ID:4lWpHNCs
光ちゃんかわいいよ光ちゃん
メルボの裸画像うpしてくれよ
あの……落としものですよ?
.∧__,,∧
(´・ω・`)
(つ肉棒と)
`u―u´
広井さん、あなたのすぐ後ろに落ちていましたよ?
例え、あなたが生み出した花火たんが今は女って設定になってはいても…
かつて確かに股間に付いていた、彼の肉棒は捨てないでいてね…
71 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/18(土) 19:07:54 ID:OC1ekHhd
おい、豚野郎が一匹きたぞW
デブ光でも告白にきましたか?
公一が秘部に軽く触れるたびに光の花弁から蜜がとめどもなくあふれていた。
「うへへ。軽く触ってるだけでこれかよ?
まったく。これじゃあ陽ノ下じゃなくて股ノ下光だなぁ?」
74 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/21(火) 00:45:26 ID:+iJM2r8H
画像編集ソフトで光ちゃん裸にひん剥きましたー!!ほしい人手あげてー
某コテに名前を与えられた俺がきましたよ
76 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/24(金) 21:54:48 ID:kB5Ev/aV
77 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 09:27:48 ID:chFGPuYs
うーす74のものです
ありゃ久しぶりに来たらうp要請ありとな!!
りょうかいしやした
ttp://www.si68ma.mydns.jp/%7eeroo/ こっとのほうにうpしときやした
・・・じついうとこれ僕がやったものじゃなくて他のサイトを巡回しているときに発見した
お宝画像です。下手すると速攻消えている可能性ありですのでなるたけ早くのおこしを
78 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 12:47:24 ID:4uMifHn2
見ました!サンクス!これは抜けるね!
79 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 18:58:27 ID:i/LU2dKR
とりあえずage
80 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/25(土) 22:28:34 ID:b0Czq18p
新しいやつうpしときましたよー
自分で言ってちゃいけねーという感じてすが見られるうちに来た人はかなりラッキーかも
77と同じ場所なのでよろしゅう
81 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/26(日) 20:57:37 ID:xudw3GD6
この……変態っ!!
てめえ・・・マジで神じゃねえか!
ちょっとだけ盛り上がって参りました
85 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/26(日) 21:58:56 ID:eTBiv5Lz
うーい お褒めの言葉ありがとうございます
仕方がないんで新しいやつうpしときましたよ
じついうと極上クラスのときメモものやつってなかなかないんですよねー
別の品も混じっていますがどれもこれもお勧めの一品であることにかわりはないですよ
じゃあまた気が向いたらうpしときますんでそのときは報告しておきやす
このド変態!!!!
でもとりあえずGJとでもいっておくよ。
ありがとー
本スレだと神のを張るなとかうるさいから全然ないし。助かるよ。
88 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 01:34:11 ID:ChFdr15A
つか、最初のはともかく現在サイトが生きてるトコの貼るのはヤヴァくね?
\l /
\ ,``ヽ`ヽ`、\V´∠ / / / /
\ .|` ̄`` ̄ ` ´ Z Y
`l| く |
`| ヽ |
.|. _,--==--、 ,--==--,_ `、 _ |
._| < ( 0ヽ r´0 ) > |/ ヽ 俺は下のお口で花火君のチンコを食べてる
/. |  ̄´  ̄´ .| ワ| |
||{.| |、 〉/_/ 大きいチンコってすっごくおいしいもんだよ
\_| .|ヽ |' /'
|、 /-' 君たちも食べてみたら?
ヽ  ̄ ̄ / |
`ヽ、 ` ././. |
| ヽ ______/ .../ |
ィ| -- / ,-ユ、
/ ーヽ-v ―' ̄ ̄ ̄ 〕
91 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 07:30:11 ID:UpmgZplL
92 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 07:31:37 ID:UpmgZplL
あ そうそう花火ちゃん好きなやついるみたいだからそれも一枚うpしといたよ
93 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 17:05:17 ID:UIkMm+1g
揚げ
ここだけ半角板になっつますね。
さすがダメスレ
95 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/27(月) 22:44:44 ID:TXDWDHML
>>95 2ちゃん暦1週間の俺にはよくわかんないよ (笑)
ひかるたんはつるつるおまんこなのか。ふむふむ
99 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/28(火) 04:25:55 ID:bVkSqly4
変な時間に目が覚めたからついでにやっておこう
うおーい新しいやつうpしといたぞー
ときメモのやつもいくつか入手したから貼っといた
んじゃ俺はもう一度寝る
100GET
まだいたのか
陵辱スレが微妙に更新されてるな。
更新してんのこのスレの住人か?
103 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/02/28(火) 23:19:43 ID:5FTB99t7
んーもうしなくていいって言うのならやらない
ありがた迷惑って言うことばもあるしね
多分まだいたのか?ってのは
>>100のことぢゃねえか?
まぁ何でもいいけどね。
105 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/01(水) 16:59:26 ID:Epg7Ghco
せっかく立てたのにこんな言い方されるとは…
もう光ちゃん需要は無いわけね
>>105 光の話題はときメモ2本スレの方が盛んだよ
裏と付いてる時点で大盛況って訳にはいかないんじゃないか
108 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 01:12:11 ID:pTNDu84k
確かに
でもときメモ2中では一番人気があるわけだし
キャラスレひとつくらいあってもいいんじゃない
一つどころか二つあるけどな。
本スレはエロダメ妄想ダメでこっちはなんでもOKという住み分けでいいのか?
てか光というキャラの性質上妄想とエロネタはつきものな気がするが、さてさて
光からエロとジェラシーと粘着を取ったら何が残るってんだ
泣き黒子?
112 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/02(木) 23:43:05 ID:wvPMrH9S
コテなどに無理矢理保守されてるから落ちないな。
もう一方は検索しても出てきませんがこれまた
ファクトリー買うよ
てか何で裏なんだ?
本スレではエロネタ妄想禁止だから
ということらしい
118 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/04(土) 21:16:57 ID:4Hz3robl
エロ光が好きでしょうがないんだな
そんなに裸見たいんなら同人でも買えばどうですか
2次元に裸を求めるのはキモイ気が…
あくまでゲームという認識を持とう
124みたいなピュアボーイがいるから本スレは必要らしいが
光からエロと妄想と悪い噂と陸上をとったら何が残るのかと・・・
かろうじてコテに保守されてるから生き延びてるが本スレは過疎ってるな。
まあどこのキャラスレも似た有様だろうけど
ジェラシーと粘着と泣きぼくろが残るらしいよ
127 :
124:2006/03/05(日) 16:32:56 ID:RN0vpQRT
ピュアボーイとは心外だな
俺ももう大人だから本音と建前くらい使い分けられるw
128 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 17:43:53 ID:RN0vpQRT
というかねこの際言うけどね
光の裸じゃなくてパンチラ見たいのは俺だけじゃないと思うけどね
何か文句あるかね
というかsage忘れてすまんね
裸もパンチラも見たい。
光はパンツはいてないよ。
着衣が乱れてると燃えるんだが。
133 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 23:05:38 ID:RN0vpQRT
>>131 しかし以前何かのドラマCDのハッピートークで田村なんとかっていう声優が
コナなんとかっていう会社にある光の等身大の何か、っていうか光そのものだと思うが、
その光のスカートをめくったら白のパンツを履いていたと言っていたのを覚えているのだが
134 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/05(日) 23:11:15 ID:RN0vpQRT
でも微妙にルーズに着てるような気がするのは俺だけか?
関係ないが3年目の浴衣より1.2年目の浴衣の方が好きだ。
光とはエッチなことするよりデートとかでドキドキしたいと思うのは俺だけか
野外プレイとかでドキドキしたい。
そういう事か。
まあ光は野外プレイ好き見たいだしな。
>>137 ちちち違うんだ
俺はホントにデートだけでいいんだ・・・
観覧車の中でいやらしいことしたり
花火みながら乳もませようとするのは
野外プレイ好きだからじゃないのか?
二年目の花火のときに光の胸のドキドキを確かめてやれ
3年目な
やたら嬉しそうな光にエロスを感じる
そういうことか
光の貧乳なんて触りたくなんてないやい!
それほどでかいサイズではないはずなのだが
なぜにあんなに乳を強調したがってるのかは謎。
ていうか実際何カップなんだ?
>>147 殿方の心と股間をわしづかみにするためだとおっしゃっておりました。
>>149 偽報告乙
俺は光に聞いてきてくれと頼んだんだ
キミには相当な期待をかけている
151 :
丹下 桜継:2006/03/08(水) 10:05:11 ID:XVR2E6X4
152 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/08(水) 11:01:40 ID:/eC3xxcS
>>151 何?けっこうあるじゃん
というか俺じゃ経験したことない大きさの乳ですかそうですかorz
153 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/08(水) 14:05:43 ID:XXlxq5nv
キャハ(^O^) なにこの臭いスレ
君達ちゃんと風呂入ってるの?
おれ臭いよ(^^)
髪がアブラで束になってるよ☆
156 :
丹下 桜継:2006/03/09(木) 10:54:42 ID:a9nnxXdt
光「わんわん!今度の日曜日に中央公園に散歩につれてってください。
わんわん!」
よーし、散歩のあとはプロレスごっこしちゃうぞー。
光は地獄の断頭台の達人だったぞ・・・
犬の散歩といったら放尿がつきものですな
光「買い物と言えばやっぱここだね
ゴ〜ゴ〜」
大人のおもちゃ屋
162 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/12(日) 22:13:00 ID:wYOHGYFY
最近複数のスレでやたらに光話題が多い気が…
だめな方向にな。。。。。
だがそれでこそ光らしい
だがこの流れなら言える
俺は光が好きだ
165 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/12(日) 23:19:16 ID:wYOHGYFY
ドラマCDのハッピートークCDの卒業旅行ドラマで渡瀬が風呂覗きをしたことで
光がかなりエロく渡瀬に問い詰めてたように聴こえたのは俺だけかあーそうか
どんな内容かkwsk
でも本編でも光は自分の風呂覗かせようと誘導したりしてるし
まぁさすが光だなとは思う。
167 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/13(月) 00:24:31 ID:Dupstxgi
明日気が向いたら内容うpしてみる
セリフ自体はエロくないんだが
声がエロい気ガス
てかね、あの星空がなんたらこーたらの後ね、健全な青少年達ならヤっちゃいますよ普通、いやこれマジで
168 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/13(月) 00:26:25 ID:Dupstxgi
てかスレ違いだけどライブDVDって274分なの?
長時間スゴスw
抽選会の様子とかも入ってるのかな?
169 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/14(火) 18:58:04 ID:kZaD70qu
age
171 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/15(水) 15:24:34 ID:k/BdBdme
172 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/16(木) 22:54:11 ID:2+JB1aNz
age
173 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/18(土) 10:46:06 ID:AqUpmGqw
最近過疎ってるぞ!age
174 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/19(日) 17:07:08 ID:uUqgI2qk
光話題が本スレとかではやってるな
光ってなんだか授乳してるのが似合ってるよな。
そんなシーン全く無いが
176 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/19(日) 23:02:19 ID:uUqgI2qk
177 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/19(日) 23:17:41 ID:7KuVWBFL
あの3年目の花火大会で、
光の乳を触ろうとすると光が半分喜んだような反応
を見せるのは、俺にとってあまりに衝撃的であった。
何時ズリネタに使ったことか…
だから俺は、光=おっぱいのイメージがある(別に巨乳でもないのに)
でも、光の母乳って本当に甘そうだ。
マジで飲みてぇ…
長文スマン
178 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/19(日) 23:21:42 ID:uUqgI2qk
>>177 光確かDかEカップって前どっかで聞いたぞ
Cまでしか体験の無い俺にとっちゃあ光は胸もある完璧な女子でつorz
179 :
177:2006/03/19(日) 23:34:42 ID:7KuVWBFL
>>178 光の乳がDかEって…マジっすか?
それって公式設定なんですか?
もしそうなら嬉しいなー。
そういえば、ときめき状態の光って
乳を突き出しているように見えるな。なんか乳を強調している感じがする。
あれは光が主人公を誘っていると、俺は脳内補完している。
>>179 どっかで見たことあるよ
てか最近他のスレではもはや光は主人公を誘うレベルじゃない程淫乱なわけだがw
光「うふふ、この子君に似て私のおっぱいが大好きみたいだよ?
アッ、、、、、なんか吸い方まで似てきてるかな?」
>>176 授乳ネタってこういうことですか?解りません。
>>181 はい、最高で御座います。
是非授乳ネタをブームにして欲しいでつ。
本スレより転載。どうもジャンク屋で聞けるらしい
<陽ノ下光発言集>
「店の雰囲気もさることながら、客層まで暗い怪しい人ばっか。あ〜っ、もう耐えらんない!」
「き、気持ち悪い・・・・・。なんで、あの人こっちジロジロ見てんの!?」
「さ、最低〜!スッゴク変な匂いがする。なんか気持ち悪くなっちゃった。」
それはコナミの、光を使った僕等へのメッセージだな
いや、光の本音か・・
>>184 みつめてナイトスレ馬鹿住民が、また荒らしに来たか・・・。
光らしい台詞じゃないか。
感動したよ。
187 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/20(月) 23:17:01 ID:bRpUUwfH
公一君の……エッチ!
って言われてみたいなあ…
189 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/21(火) 00:10:34 ID:mnsghZdA
>>188 もちろんときメモ2初プレイん時にそれやったよw
明日目が覚めたら
隣にバイブがあって
あそこ掻き混ぜながら
イクの
191 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/21(火) 00:57:06 ID:mnsghZdA
>>190 ごめん、正直…テラワロスwww
光って最近こんなのばっかorz
しかし光はメモ2におけるエロスの象徴だからな。
光からエロ取るという事は
光そのものを否定してるのと同義とも言える。
想像してみるんだ!!
泣き黒子とムチムチの太ももがなくなった光を!
乳をもまれそうになったら普通に切れ出す光を!!
実際、願望通りに想い人がこっちを向いたら
戸惑ってしまう光もな
戸惑わない・・・だ
訂正
まぁあれは戸惑ってるふりだから実際は194が正解なんだがな
この流れめっちゃ好きw
流れってこうですか?解りません!!
光はかわいい!!エロい!!すばらしい!!!
↓
光は腹黒い!お前をマインドコントロールしてほくそ笑んでやがりますよ?
↓
だがそれがいい、、、
もうおなじみのパターンだな、、、、
まぁだからこそこの裏スレがあるわけで。
199 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/22(水) 22:10:06 ID:Ue2f25hn
裏スレなら全然ありジャマイカ
202 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/24(金) 17:57:56 ID:dxiSej16
授乳ネタなくなっちゃった…
へヘ
/〃⌒⌒ヽ
〈〈 ノノノハ)))
∋川 ´A`)∈ < このみも花火タンのちんこしゃぶりたいよぅ〜
/ つ |)
し―J
はーなびたんってばちんぽしゃぶられていっちゃったー!いっちゃったー!!
はーなびたんってばちんぽしゃぶられていっちゃったー!いっちゃったー!!
ぶっといよぅ〜♪しゃぶりたいよぅ〜♪
花火たんのち・ん・こ
ぎゃははははははははははははははははははははははははははっ!!!!
「ふふふ。甘えん坊だなぁ」
光はそう言うと、おもむろにブラウスのボタンを取り白い乳房をあらわにした。
「飲んでみたいんでしょ?
・・・いいんだよ?」
(゚д゚)
>>204 別に光に限らないな
何処の若いカップルでも大抵はやってるもんだ、そんなの
いや、出ないだろ
いやむしろ、出すようにする。
209 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/25(土) 12:32:02 ID:JaY+Wogy
いやむしろ、出た
210 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/25(土) 16:39:41 ID:XbntwFF3
ageてみる
sageてみる
光の作るカレーに気をつけろ!
下剤と睡眠薬と惚れ薬のトリプルコンボだからな!
214 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/25(土) 23:37:33 ID:JaY+Wogy
カウントダウンライブの特典映像ヲタ共マジできめえ…
地方の田舎で普通にゲームしかやったことしかなかったから
ライブとか行っちゃうやつらの顔とか見たことなかったけど
想像以上だったw
215 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/25(土) 23:46:01 ID:JaY+Wogy
光〜!!光光光光光光〜!!ウァァァオ!!光!!!!
216 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/25(土) 23:48:11 ID:Sv8qFtSW
217 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/26(日) 00:23:59 ID:E98FX92x
光「ふ〜カレーが出来たよ〜」
主「う〜む、なんか妙な匂いがするんだが、、」
光「平気平気。あ〜んして?」
主「・・・あ〜ん」
主「ぐあぁあああ!
光おまえそういえば、今ト、、トイレからコレもってこなかったか?」
光「気のせい気のせい♪」
主(い、、意識が遠退く、、、
俺は、、死ぬのか)
219 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/26(日) 12:31:04 ID:EDIVlYIw
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,_
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 常に考えているんだ
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 「花火たんのちんこ、ぶっといよぅ・・・しゃぶりたいよぅ・・・」と
,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) |
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ 考えているんだ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
′ / ! ヽ
220 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/26(日) 22:03:21 ID:E98FX92x
56000…高っ!
当時定価で買った人間としてはな…
222 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/27(月) 15:34:32 ID:TXHAE/3N
華麗に光age
223 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/27(月) 16:56:25 ID:yLBCFXXD
r,. -ヽノ<
/, ,. 、 -ミヽ._
´7/_ノi jノ>、 i}`
_,ノ」f´。'V '。ヽノし
ゝl、´,.n、` ノ'′
/⌒`「!ll }'「_
{ ヽ <ゝ. ノ< }
|ヽ ヽ,ノ !,、Y /
| ゝ「' }Yj|_」
| \ノ´ヾ. |
,ノ _,,.>┴、 Y!
j^'// ,ノ-‐}|
{ノj7ヽ,.イー| |ヽ__
」/ ,/ j! | lー‐'^`
,、<´>/一' ̄`ー}i'´ハ
(._ 7ノ j' ̄ 」
 ̄ ` ̄
>>探偵
前スレで質問があったが俺はmixiは一応やっている
興味があれば探してみるといい
ヒントはなしだ、何故なら貴公が名探偵だからだ。
>>204 数年前高校生の彼女にその授乳プレイやらせてましたが何か?
漏れには【甘え属性】は全くないんだと気付かされた
彼女は毎回胸晒すたびに「甘えていいよ」と繰り返し言ってくれて
頑張ってくれたんだけどな
ますます冷めてゆく自分がちょっとどころかカナーリ嫌になった
そうか光に甘えさせてもらうよりションベンぶっかけられたりする方が好きか。
230 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/30(木) 10:12:38 ID:IGh+2nZl
僕はむしろ光にションベンかけて虐待したい
231 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/30(木) 17:37:41 ID:lzS3MPYq
ギャハハハハハハハハ(^O^) 基地外の自作自演が山のようなスレだねー
いっそスレごと精神病院に入院したら?
ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ(^O^)基地外自作自演キンモーイ
光「いいこと思いついた。おまえ俺のケツの中にションベンしろ」
233 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/31(金) 06:33:19 ID:ziL90aHL
実はスレ主に一度告白しておきたいことがある。それは、「何故お前がここにいる
か」だ。お前はいままで引きこもっていたから誰に会うでもなく、誰に心を開くでも
なく過ごしていたよな。人は、いろんなものに「出会う」ために生きてるんだ、だか
ら引きこもってるようじゃなにも変えられない。と俺は思う。お前は部屋に引きこ
もって何かを得たか?ある奴は引きこもりから漫画家という道を開いた奴もいる。だ
けどお前はそいつじゃない。お前はお前だ他人の人生なんて真似出来ない。お前はも
うしかれたレールをはずしてしまってるんだ。自信を持てよ。そうやってレールをは
ずせる勇気があればきっと思い切った行動だって簡単に出来るんだよ。思い切って外
に出てみろよ。外の世界で勇気出せよ。はずれたレールだって直せばそのうち自分の
レールが作られる、きっと道が開けてくるはずさ。人が傷つくのは磨かれるためだ。
宝石だって削られて削られて輝くものだから。きっといい結果が出るよお前なら。お
前も俺もみんな人はは傷つくために生きてるんだよ、磨くためにな!
234 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/03/31(金) 19:14:48 ID:G5Eb/wIM
みんなに言いたい
[キャハッ(^O^)]
[自作自演]
[ギャハハハハハハハハ(^O^)]
[キンモーイ]
等の神出鬼没の糞野郎を見つけたら無視しよう⊂⌒`⊃。Д。)⊃
何故なら奴は[テラウザス][テラカワイソス]以外の何ものでも無いからだ(´゜ω゜`)
出来ればみんなこの文を色んな所に貼りしてくれ
>>225 いや、多少のヒントが無いと無理だろ。
名探偵コナンだって必ずヒントがあるだろうに・・・。
オマエラの大好きな光が某スレで陵辱されてますよ。
さて、ここで新しいSSでも考えてみるか・・・。
とりあえず出演者は・・・。
(萌え統&光スレ5人ずつ)
<萌え統>
・特級
・非FANさん
・
・
・
<光スレ>
・匿名厨房
・向坂美幸
・
・
・俺
・・・ぐらいしか思いつかん。
age
キャハッ(^O^) チンコ花火SSの新作を考えてるのー?
面白いのをお願いねー
age
光は一見どMに見えるが
実はどSなんではないか
と流れをぶったぎってみた
キャハッ(^O^)チンコ花火厨オジサン発狂したの?
流れなんかもともとなかったようなもんじゃん
ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ(^O^)チンコキンモーイ
キャハッ(^O^)
・
ははは
244 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/09(日) 15:15:22 ID:e4CuPAUc
>>237 光スレってコテそんだけだっけ?
もう少しいた気もする
245 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/09(日) 16:45:42 ID:xTCOmzw5
ギャハハハ(^O^)自分でも覚えきれないくらいコテつかったの?
それともアルツハイマーが進行したとか?
ギャハハハハハハハハ(^O^)キンモーイ
246 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/11(火) 11:57:41 ID:tCioEh/Q
age
光は露出大好き娘
255 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/12(水) 00:37:52 ID:5HOrOWWc
age
269 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/12(水) 23:25:40 ID:5HOrOWWc
age
270 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 14:37:52 ID:bxkr8xGZ
. . _
. . / ⌒ヽ ホッカッホカダヨ!!
. ' ノノ)ノレノノ
イ イ | | .|' / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 'ヘレゝ l7/ < 光のトイレ姿見て〜!
/ \ \_______
| | | |
| | | |
|⌒\| |/⌒|
| | | | |
| \ ( ) /.|
| |\___人___/| |
| | ハ . | |
(__) (;;;;;;;). (__)
(;;;;;;;;;;)
(;;;;;;;;;;;;;;;;)
283 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 22:54:24 ID:9A0eoPf9
age
頭悪いやつがいるな
297 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/15(土) 15:13:27 ID:KnykKoJ4
ときメモ2本スレここよりキモい
298 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/15(土) 18:44:49 ID:nw6OPD88
キャハッ(^O^)キンモーイ自作自演おつかれさま〜♪
299 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/15(土) 18:45:38 ID:nw6OPD88
キャハッ(^O^)ウンコブリブリー
300 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/15(土) 18:47:08 ID:nw6OPD88
ギャハハハ(^O^)300げとー
301 :
453:2006/04/15(土) 22:01:25 ID:KnykKoJ4
>>300 お前が自演していたのか?
とりあえず乙かれ。
いまさら気付いたが光のテーマ曲てロード画面のアレンジなんだな
まったく気がつかなかった
303 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/16(日) 13:17:45 ID:pPVTYIfy
>>302 逆じゃね?ロード画面の曲が光のテーマ曲のアレンジだと思うが違う?
確かにそりゃそうだわ
光のテーマって最初から聞くことがなかなかないからどうも。。なぁ
306 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/16(日) 22:34:52 ID:pPVTYIfy
それはそうとおまいら笑顔に決心歌おうぜ
オープニングでなんでぶつかったんだ?
前方不注意か?いくらなんでもよそ見しながら走ることなんかそんなに無いだろ。
ぶつかった理由
1、わざとぶつかった。
2、酒が入ってた
3、主人公が食パンをくわえてた。
330 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/18(火) 15:17:29 ID:2NLdrKoP
age
337 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/18(火) 19:25:55 ID:nvuq5RIh
ハ
(;;;;;;;)
(;;;;;;;;;;)
(;;;;;;;;;;;;;;;;)
' ノノ)ノ レ )
| イ | |.| うんこ〜♪
レWゝ l7 /
__ 〃ヽ〈_ 藻前ら、朝だぞ〜♪
γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ-:,,
/⌒ ィ /\ ); `ヽ-:,,
/ ノ^ 、 | 糞 | _人 | "-:,,
! ,,,ノ( \/ ノr;^ > ) \,
.| <_ \ヘ、,, __, 、__rノ/\ /: ヽ,,
|ヽ_/\ )ゝ、__, 、_ア〃 / \
| ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ "-.,
| 〈J .〉、| 陽 |, |ヽ-´ ゝ
.| /"" | 下 |: | ミ
| レ :| 光 .| リ "-:,,
| / ノ|__| | "-:,,
.| | ,, ソ ヽ ) ,,,-ー"
| .,ゝ ) イ ヽ ノ ,,,-ー"
.| y `レl 〈´ リ ,,,-ー"
| / ノ | | / """"
l ̄ ̄/ l ̄ ̄| ,,,-
〉 〈 `ー-ー-| |-ー"
/ ::| (_ \
(__ノ \___)
′ / ! ヽ
348 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/18(火) 22:42:08 ID:2NLdrKoP
age
349 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/19(水) 10:41:57 ID:hdN5aiWM
いい加減光の話しようよ!もう!
【陽ノ下アッーの由来】
ひびきの高校生徒に扮した主人公が陽ノ下光に衝突
↓
「犬のまねしろよ」「四つん這いになるんだよ」
「やれば学生証を返していただけるんですか?」
「何犬のくせにお前服着てるんだよ」「早くしろよ」などの会話を経て全裸に
↓
「わんわん泣いてみろ」「まわってみろ」「よぉし、お手だ」の命令に犬を演じるも
「なんか犬っぽくなぃなあ」「なんかたんねえよなぁ」ということで首輪をはめられる。
↓
指でアナルをほじくられ、「汚ない穴だなぁ」などと罵られる。スパンキングに穴が反応。
「お前初めてかここは、力抜けよ」と純の目前でいじられ、長い尻尾をつけられる。
↓
「咥えてやれよ」と命令された純のフェラチオで「アッー アッー!」と悶える
↓
光に局部を見せながら純と匠に尻の穴を見せる。
「気持ちいい!」と悶えながら
男性自身を勃起させる。このあと、匠がコンドームをつけ、
主人公に背後から挿入。
「オフッ!」と唸るも、直後から「アッ、アッ、アッ、アッ!」と
主人公は勃起させながら声をあげる。
↓
光も加わり4Pが始まる。ヤラれるばかりだった主人公が一転、攻勢に出て、
光を下にして犯し始める。
小刻みに腰を振りながら「イグ!イグッ!イグゥ!アッー!、アッー!」 と叫んで、
主人公も光の腹に勢い良く射精「…アッー!… アッー!… ァッー…」と虚脱の表情
・・・('A`)・・・。
・・・('∀`)・・・。
どれだけ暇なんだ?この昼間さげてるやつ
うんこage
埋め
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別に埋めなくて良いよ
393 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/22(土) 14:46:39 ID:LOiD8SzS
埋めぇ
402 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/23(日) 23:07:18 ID:S/h5/2FE
何でそんなに必死なの?w
むしろこいつの為に、次スレ立ててやろうか
414 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/24(月) 23:05:48 ID:Kx9PsmT2
キミがニートであることはもう分かったから無理しなくていいよ
あぼーん
あぼーん
421 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/27(木) 22:40:34 ID:hgls2T6F
うっひゃーい!頭がひかりん!
>>422-425 930 名前: 名無しくん、、、好きです。。。 [sage] 投稿日: 2006/04/27(木) 08:53:58 ID:EIvweUgV
保守
427 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/29(土) 15:00:11 ID:l+7XHt8n
保守
465 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/03(水) 15:09:00 ID:EXsMNisk
ここまで来るとニートどころじゃないな…
まさに廃人だwww
466 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/03(水) 21:27:08 ID:mobzy5kx
彼にとって何の価値があるのか、最後に教えて欲しいもんだ(笑)
コレは荒らしというべきなのか、、
あぼーんする意味もないし新種だな
485 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/04(木) 20:09:12 ID:tImavHUP
>>467 荒らしって定義されるべきモノだと思うけど…
何か…
ぶざまね by リツコさん
光に犬耳と尻尾をつけてみたい
489 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/05(金) 18:27:52 ID:o/RgcE1V
惣流さんの方が300倍可愛い件
490 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/05(金) 18:58:07 ID:NOl40wHH
__
/ ⌒ヽ
' ノノ)ノレノノ
イ イ | | .|' / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
'ヘレゝ l7/ < いい加減に
>>486くんは死んでね!。氏ねじゃなくて、
l'\V> \__________
L_《○
//_|_|.>
/フ二イ |
じ' |-|
L__~)
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今日もお仕事ですた。疲れた〜
久々に見たがアク禁でもされてただろうか
埋め
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埋め
496 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/06(土) 00:41:28 ID:RITdl19j
キターーーーーーーーーー廃人ニート乙www
お前はチョンに拉致でもされたのか?www
531 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/06(土) 12:53:16 ID:MewE2KLL
こいつ前科に殺人とかあるんじゃないのか?w
尋常じゃないほどのキチガイだな
545 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/09(火) 23:58:43 ID:TDiV1hZL
こいつのために後々次スレ立てて上げるよ
586 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/10(水) 23:59:55 ID:9BoIhfxA
簡単なバイトからでもいいから何か始めたらどう?
朝の10時から18時まで、延々と…
た の し そ う だ な
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
607 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/20(土) 17:02:20 ID:/9EO7K3H
あげあげなんとかナイト
あぼーん
あぼーん
あぼーん
616 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/23(火) 02:49:37 ID:gzpfmSsb
ここはさびしいインターネッツですね
あぼーん
あぼーん
629 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/25(木) 01:29:15 ID:GkEvK9mm
ここはひどいインターネッツですね
631 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/25(木) 20:19:03 ID:t8jN9cOs
age
あぼーん
あぼーん
あぼーん
保守
652 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/27(土) 13:27:06 ID:slRRcqy5
そろそろ次スレ立てるか
a
b
c
d
e
f
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r
s
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y
z
a
b
c
d
e
f
735 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/30(火) 20:04:37 ID:QTfjgAe9
736 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/31(水) 01:13:19 ID:lRPcDCll
驚いた。
ニ ー ト よ り 価 値 の な い 人 間 が い る と は www
驚いた。
わ ざ わ ざ 反 応 し て く れ る 人 間 が い る と は www
・
・
755 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/31(水) 11:19:09 ID:3DDhAox8
大丈夫?
次スレでもお願いねw
811 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 13:16:48 ID:+I3Mf2XO
812 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 13:37:49 ID:NeU1ZD9u
813 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 13:38:57 ID:NeU1ZD9u
そろそろ次スレ立てるか
815 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 15:00:59 ID:j23OMeH1
816 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 15:03:41 ID:5jEGMysI
817 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 15:06:14 ID:j23OMeH1
まじで??
819 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 15:19:39 ID:j23OMeH1
821 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 17:42:32 ID:fqdljexy
じゃあageる
822 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 17:43:19 ID:fqdljexy
>>820 ていうか何でそんなに必死なの?w
そんなに自分の立てたスレを使ってほしいの?w
キモいよw
823 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 17:52:38 ID:ZvHab726
お?何か珍しく荒れてるなあ
面白そうだから揚げるか
824 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 18:53:52 ID:W49dHH3s
これは酷い
ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
陽ノ下光の高校生活のスタートは、最高のものだった。
中学時代からの親友・水無月琴子だけでなく、幼馴染の主人公とも同じ学校に入学できたからだ。
幼い頃、主人公はいつも光の先を駆けて、光は置いてけぼりにされていた。
主人公の視線はいつも近所の綺麗なお姉さん・麻生華澄の方にばかり向いていた。
でも、ひびきの高校で再会してからは違った。同じクラスになり、同じクラブに入り、
主人公はいつも光のそばにいてくれるはずだった。
光の中学時代の詳細キボン
八重さん>>越えられない壁>>光
829 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/07(水) 18:49:30 ID:FFNeMmzs
光>>越えられない壁>>明るい八重さん
水無月さん>>>>>(越えられない壁)>>>>光、明るい八重さん、暗い八重さん
凸>>>水無月さん>>>>>(越えられない壁)>>暗い八重さん >>光、明るい八重さん
幼少時代の光は神
幼少時代の八重さんを見たいと思うのは俺だけじゃないはず
幼少時最強は白雪さん。
きっと白雪さんは年食っても可愛いんだろうな
836 :
名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/09(金) 15:27:03 ID:2O2gFCk4
光はかなりのツンデレ
悪い噂を流しまくる←ツン
主人公にべったり←デレ
そ れ は ツ ン デ レ っ て 言 わ な い w
光は腐女子でFAw
プロローグ
「うれしいなあ……。」
桜が満開の中央公園で、陽ノ下光はまた同じ言葉を繰り返した。
「また会えるなんて……。」
光の頬は、ちょうど舞い散る花びらの色に染まっていた。
うっとりと景色を眺めるその瞳は、とても優しそうに見える。
左目の下に付いている泣きぼくろが少し寂しがりの印象を与えるが、
小さな鼻と口を含めた顔立ちは快活そうで可愛らしい。
いつも前向きでいる。そんな太陽の明るさを滲ませた女の子だった。
「光から聞いてどんな男かと思ってたけど……なんだかパッとしない感じだったわねえ。」
その横で水無月琴子が串団子を片手に言う。腰まで伸びた綺麗な髪と切れ長の目を持つ和風美人。
>>838の続き
晴れの日曜日、中央公園は家族連れや友達同士で賑わい、遠くを雑誌の撮影隊らしき一団が歩いている。
光と琴子もその風景のひとつとして桜の根元に腰かけ、二人でちょっとした花見をしているところだった。
「ねえ光、彼のどこがそんなに好きなの?」
実物を目にした今、琴子にとってはそれが少なからず疑問だった。
幼い頃に引越していった彼(主人公)と、光は先日のひびきの高校入学式で7年ぶりの再会を果たしたのだ。
「……優しいところ、かな。」
光が目をふせてはにかむ。その瞳は彼のことを話すときのいつもの瞳だ。それを見つけて、
琴子は無駄かなと思いつつさらに訊ねてみる。
「優しいねえ……例えば、どういうふうに?」
「そうだな、人から何か頼まれると断れないっていうところとか。」
「……ただのお人好しじゃない。」
「そんなことないよー。」
光がちょっとふくれて見せたとき、びゅうっと春の強い風が吹いた。
花びらが降る。
>>839の続き
「……じゃあ、光はもう陸上やめるの?」
琴子は話題を変えた。
「え、なんで?」
「ほら、言ってたじゃない。中学生の頃。」
「……ああ。」
光が思い出したように枝を見上げる。
――まだ知り合って間もないとき、琴子はあんまり熱心に走る光を見てどうしてそんなに
一生懸命なのかと訊いたことがあった。
>>840の続き
『一緒に遊んでるときはね、よく「競走だ!」って言って急に走って行っちゃったんだ。
私はいつも置いてけぼりにされて……それで、そのまま○○○(主人公の名前)君は
引越していっちゃって……だから、そのときの気持ちがあるから陸上を始めたんだって……そう思うんだ。』
あの日も、いつもの眼差しをしてそう語っていた。
今更走ったところでどうにもならないというのに、「それでも走っちゃうんだよ。」
と笑いながら。
「ううん、やめないよ。」
「……どうして?」
「もともと体、動かすの好きだし……それにね!」
>>841の続き
光はパッと、うれしくてしょうがないという表情を浮かべた。
「○○○君、陸上部に入るんだって! まだ小さい頃みたいに二人でかけっこだね。
えへへ、うれしいなあ。」
「……ハイハイ……。」
ちょっと胸焼けを感じながら、琴子はにこにこした光の横顔をわれ知らず目を細めて見つめていた。
麗らかな春の陽ざしに桜はふわふわと幸せな色合いをして、そこにいる全ての人を祝福しているように見える。
光の高校生活は、そういう景色で始まった。
光ちゃん、幼少時代のお祭りの場面で本当に優しい良い子だと分かった。
再会してすぐの「うん!」って昔と同じ笑顔を見せてくれたのも又良し。
光は本当に陸上でクリーンなレースをしているのか心配になるぜ
#1 修学旅行
「着いたー! 着いたよーっ!」
函館空港の出口に、平均より1オクターブ高い女の子の声が響く。
カラフルなリングや宇宙人らしきキャラクターグッズを身に着けたその女生徒は、
まるで命拾いをしたかのようなほっとした様子を見せている。
子供の頃から少しも変わっていないだろうと思わせる、あどけない天真爛漫な表情だった。
「……でも、これってやっぱり美幸のせいだよね〜……。」
ひびきの高校の女生徒はすっかり茜色になってしまった空を見上げる。
しおりに書かれた予定では、今頃五稜郭公園を回っているはずだった。
「そんなことはありませんよ。」
横から気遣う声がかけられた。
おっとりした雰囲気のその少女は分けた髪の束をあごの下で結ぶという変わったヘアスタイルをしていて、
バッグにカエルのキャラクターらしきぬいぐるみをぶら下げている。
>>845の続き
「でも、飛行機の車輪が下りなくて、この時間まで着陸できなかったんだよ。
これってゼッタイ美幸の不幸のなせるわざだよ〜。」
宇宙人グッズの女の子は応えた。まるで不幸に遭うのが自らの日常であるというようだ。
「でも、こうして着いたのですから。」
「しかも、そのあと燃料漏れが起こって、もうちょっとで墜落するところだったんだよ〜。」
「……まあ、こうして無事なのですから。占いでも大丈夫と出ていたじゃありませんか。」
「あ、そ〜だよね。あのとき美帆ぴょんが言ってくれなかったから、みんなもっとパニックになってたよー。」
「それに、函館の一番の見所は夜景なのですから。楽しみですね。」
「あ、そっか! うん、そーだよね! 一緒に見よーね、美帆ぴょん!」
「はい。」
2人が笑顔で向き合い、友情を確かめ合ったその時――
「うわっ! なんだ!?」
「牛だ! 牛がっ!」
>>846の続き
どこかの車から逃げたらしきホルスタインが蹄の音を立て信じられない速さで走ってくる。
生徒たちがあわてて身を引いていく中、ホルスタインはまるで最初から狙っていたかのように
自らの不幸を自称していた女生徒に激突した。
「寿さんっ!!」
女生徒はぽーん、とビニール人形みたく飛ばされ、さらに、
偶然落下地点にあったマンホールに吸い込まれていく。
ドシーン! という音が、穴からくぐもって聞こえてきた。
「大丈夫!?」
生徒の群から光が飛び出す。
黒い穴から、すっと白い手が伸びる。
そして、ちょうど光が駆けつけたとき女生徒がはい上がってきた。
「ねえ大丈夫!? ケガは!?」
「はにゃ〜……だいじょ〜び、だいじょ〜び……。」
女生徒は目に回しながら答えた。
>>847の続き
「こ、寿さん……。」
「あ、ねえ! 先生と、それと、救急車呼んできてくれないかな!?」
「で、ですか……。」
カエルグッズの少女は戸惑った表情を見せる。
「あの〜……美幸のことならおかまいなく〜。こういうの、慣れてますから〜……。」
「そういう問題じゃないよ! きっとひどいケガ……あれ?」
光は目を疑った。あれだけの惨事に遭ったにもかかわらず、
服が汚れている以外は全く外傷がないのだ。
あっけにとられている光の横で、カエルグッズの少女が声をかけていた。
「……寿さん、やはりこれからは私が前もって1日の出来事を占ったほうが……。」
すると、女生徒はおびえたように目を見開き、
「そんなの聞いたら美幸、部屋から一歩も出られなくなっちゃうよーっ!!」
絶叫した。
>>848の続き
「もうほんとビックリしたよ。」
光はお湯に肩までつかりながら琴子に向かって言った。
2人はホテルの露天風呂に入っていた。白く温かな湯けむりと黒く冷ややかな夜空の空気が
まざりあい、交互に肌に触れ、光は屋外の醍醐味を感じていた。
「あれが噂に聞いてた寿さんだったんだね。」
その行くところ常に不幸がつきまとうというアンラッキーガールの噂は学校中にとどろいていて、
一部では『小公女』なんて言われている。
突如起こった停電で結局函館の夜景を見ることはできなかったのだが、
それが彼女のせいかどうかは光にはわからない。
>>849の続き
「……いい気持ちだね〜琴子。」
光は顔をほころばせながら、ぱしゃりとお湯をすくう。
滴がすうっと腕をすべりおりていき、入ったばかりだというのにもう肌が綺麗になってきた気がした。
「ええ。」
琴子は目を閉じ、くつろいだ表情で応えた。
「……ところで光、明日はどうするの?」
「明日?」
「自由行動でしょ。」
「うん、そうだね。」
「……何もしなくていいの?」
琴子が瞳を開き、静かに向けてくる。
>>850の続き
「何も……って?」
「つまり――」
『なあ、お前たちは明日の自由行動どうするんだ?』
垣根の向こうに、坂城匠のよく通る声が聞こえてきた。男湯に入ってきたらしい。
『どうするって、適当にぶらぶらするんじゃないのか?』
もう少し低い声が答える。おそらく純だろう。
『はあ。同じぶらぶらするのでも相手が男か女かじゃ全然意味が違うだろ。修学旅行といえば、
終わったあとにはたくさんのカップルが生まれているという高校生活最大のチャンス、
まさに実りの秋なんだよ。』
……いつもならここで純が「くだらん」とか言い返すのだが、今回は何故かそれがない。
(そういうことよ)
琴子が声を落として光にささやく。
(誘ったりとかしてみれば?)
(そんな……いきなり言ったら……)
光はうつむきながら、湯の表面にさざ波をたてる。
(案外大丈夫だと思うけど……ま、私は別にどっちでもいいんだけどね)
『馬鹿なこと言ってないで、お前らも早く入れよ』
――!
>>851の続き
主人公の声に、光の胸がとくんと鳴る。
「………。」
隠すように体を抱いて、光は身を縮めた。
垣根があってお互いに見えないのに、裸でいるのが恥ずかしい気持ちになる。
その様子を琴子はやれやれという苦笑いで見ていた。
『そう言う主人公はどうするつもりなんだよ?』
匠の声とともに、ちゃぷん、とお湯につかる音がする。
『どうって、俺は別に……』
『俺見たんだけど、お前最近また光ちゃんと話すようになってるじゃないか。
何かあったのかなあ?』
『い、いいだろ、そんなこと……』
『お前が誘わないんなら、俺がアタックしてみようかなー?』
『な……!』
『あはは! ウソだよ〜ん。あいにく俺はもう予約が入っててね。
それにしても、随分ムキになるなあ。お前やっぱり光ちゃんのこと……』
――!?
『そ、そんな訳ないだろ!』
………。
#1 修学旅行(2)
>>852の続き
視線を落とした光の横で、琴子が垣根に向かって「莫迦」とつぶやく。
『はいはい。お前はそれとして、純はどうなんだ?』
『純はないだろ、そういうの……』
『あれ? なんか顔が赤いぞ純?』
『な、なんでも、ない……』
『あ〜! お前ひょっとして〜……』
『え、まさか……純、そうなのか?』
そこから、急にぼそぼそと声が小さくなって聞き取れなくなる。
(……)
(……)
光と琴子は何故か微動だにしない。
『へー! まさかお前がねえ』
突然、匠が感心するような声を上げた。
『がんばれよ、純! 応援するぞ!』
『……あ、ああ……』
『……そうだ。○○○(主人公)、純のために協力してやれよ』
『え?』
『だからさ……』
また、声が小さくなる。
>>854の続き
(………)
(………聞こえないわね)
琴子がぼそっとつぶやく。
『──というわけだ』
『わけだ、って言われてもな……』
『なんだよ、さっき応援するって言っただろ。純のためにひと肌脱いでやれよ』
『……そうだな。……よし。純、まかせとけ!』
『……す、すまん○○○』
『よーし、決まり! じゃあ餞別として、俺の持ってるデータを提供してやるよ。
まずは光ちゃんから』
(え……?)
『陽ノ下光、誕生日は……まあ、この辺はお前も知ってるよな。身長157センチ、
体重44キロ。スリーサイズは上は82・57・84』
──!!光は硬直した。
かあぁっと顔に血が集まる。匠の言った数字はとても正確だった。
>>855の続き
『ははは』
匠のからかうような笑い声が聞こえる。
(………)
○○○はどんな反応をしているんだろう。どう思ったんだろう。
どうしようもなく恥ずかしい方で、そんなことが気になってくる。
光は自分の体をちらりと見てみた。
胸が小さいだろうか。去年測ったときからここだけサイズが変わっていないことに、
実はちょっと胸を痛めていた。やっぱり、もっとグラマーなほうが好みなのだろうか。
「まったく……!」
(こ、琴子やめてっ!)
怒鳴ろうとしていた琴子を、光はあわてて止めた。聞いているなんて知られたら、
それこそ顔も見せられない。
『……お前、どこでそんな情報仕入れるんだ?』
主人公の、どこかうしろめたそうな声がする。
>>856の続き
『へへー、それは企業秘密。えーと、じゃあ次は水無月さんだな』
「──!?」
琴子が硬直する。
『水無月琴子、12月2日生まれのAB型。好きなものは日本茶と和菓子、侘び寂び風流。
嫌いなものは辛い食べ物、コーヒー、西洋文化、無意味な横文字。身長166センチ、
体重47キロ。スリーサイズは上から86・58・84』
すらすらとそらんじる匠の声が響く中、琴子は頬を赤らめながら微動だにしない。
(……こ、琴子……?)
『あはは、純なやつー』
匠の笑い声。
「……ゆ、ゆ、ゆるせないわっ!!」
(琴子やめてーっ!!)
垣根を蹴倒して乗り込んでいきそうな琴子を、光は必死に引き止めるのだった。
『けっこうグラマーだよな』
>>857の続き
──はあ。
のぼせてちょっとふらふらしながら、光はホテルが用意していた藍染めの浴衣に着替えた。
パジャマも持ってきていたのだが、折角なのだからちょっと気分に浸りたい。
「じゃあ光、私ちょっと家に電話入れてくるわね。」
そう言って、琴子がひと足先に更衣室を出ていく。光もしばらくして、
鏡の前で着付けをチェックしたあと外に出た。
赤いカーペットが敷かれた通路は反対側が一面ガラス張りになっていて、
その向こうに日本式の庭園が広がっている。光はなんとなくそれを見ながら部屋へと歩いていた。
「……あ、光。ちょうどよかった。」
声に振り向くと、そこには同じ浴衣姿の主人公が立っていた。
「あ、な、何?」
訊きながら光はさっきの露天風呂でのことを思い出して、
また頬に血が集まっていくのを感じていた。
>>858の続き
──だ、大丈夫だよね。湯上がりのせいだって思ってくれてるよね。
そう思いつつ光は、頬にぽんぽんと手をあててみたりする。
「実はちょっと話したいことがあるんだけど……今時間あるかな?」
「うん、いいよ。何?」
「……場所、変えないか?」
言って、主人公は周りを気にする仕草をした。
「……別に、かまわないよ。」
光がやや緊張して応えると、主人公は「じゃあ。」と背を向ける。
そして2人は通路を抜け、庭園へと出た。
そのとたん、湯上がりにはちょうど涼しい風が吹いてくる。
夕闇の中で庭木は影絵のようにあって、灯籠や飛び石が青白く浮かび上がっている。
小さな堀に満月には少し足りない月が映っていた。
電撃の小説のパクリイラネ
また埋め野郎か
>>859の続き
「それで、どうしたの?」
光が訊ねると、主人公はゆっくり振り向く。
浴衣を着たその姿がなんだかいつもより凛々しく見えて、光はちょっと、どきりとした。
「……明日さ、自由行動だろ?」
「あ、うん、そうだよね。」
「それでさ……。」
言ってから、主人公は頭をかく。
「……一緒に、回ってほしいんだ。」
──え?
「あ……いや、だめならその、しょうがないんだけど……。」
「そんなことないよ!」
光は大急ぎで言った。
「そんなことないよ、一緒に回ろ。」
「……いいか?」
「もちろんOKだよ、嬉しいなあ。」
──ホントに、嬉しいなあ……。
光はにこにこと、自分の気持ちを正直に顔に出してしまう。
光に部費を盗んだ過去(実際はやってない)
八重さんに幼なじみ設定を付けるんだ!
>>861の続き
主人公は、
「よかった。それで頼みたいことがあるんだけど。」
「? 頼みたいこと?」
「ああ。こっちが本題なんだけど……実は、水無月さんを一緒に誘ってほしいんだ。」
「え……?」
光は目を見開いたまま固まった。
「琴子を……?」
「ああ。頼む!」
主人公が手を合わせてくる。
「………。」
──私を誘ったのは、琴子を連れ出してほしいから……?
そう思ったとき、胸がきゅうと痛くなる。
「……○○○君は……。」
「え?」
「ううん! ……なんでもないよ。」
──○○○君は、琴子のこと……。
そのとき、光は夜の空気が肌寒くなった気がした。
>>863の続き
「……いいよ。ちゃんと誘うね。」
「ホントか? よかった、恩に着るよ。」
そう言う主人公の顔を、光はまっすぐ見られなかった。
「……あのさ、琴子はちゃんと誘うから……私は、一緒じゃなくていいんじゃないかな?」
すると、主人公はこめかみの毛を触った。
「いや、それだとちょっと……困るんだ。」
「気にしなくていいよ! 大丈夫だって、上手く説得するからさ……。」
その場にいたら、自分はきっと耐え切れなくなるだろう。
「いや、やっぱりここはダブルデートの形を取ったほうがいいと思うんだ。」
「……ダブルデート?」
「ああ。純をいきなり水無月さんと2人きりにするのはまずいと思うからさ。」
「………。」
光は主人公を見返す。
そして、明るい表情を取り戻した。
>>864の続き
──そういうことかあ……。
「純君って、琴子のこと好きだったんだね? あのとき話してたのはそれだったんだ。」
「……あのとき?」
「ううん、何でもない! こっちの話!!」
「匠はアイデアなんだけど、俺も実行委員のときとか、あいつに気を遣わせちゃったからさ、
何とかしてやりたいなって思うんだ。じゃあ悪いけど、頼むな。」
「了解、了解!」
光は額の横に手を翳した。そして、えへへと笑う。
「君ってさ、やっぱり優しいよね。」
「そんなことないよ。……これは俺にとっても……。」
「何?」
「いや、何でもないよ! ……じゃ、よろしくな。」
「うん!」
光はこくりとうなずいた。
>>865 すげーいいよ!あんた惚れたぜ。(〃▽〃)
どんどん続けてくれ!!
>>866 お前、その自演は酷いw
電撃小説のパクリて…
光と八重さんがいればお腹いっぱい。
せっかく仲が悪くなった表示があるんだから
ちゃんと絵とか話的にもなんとか付け加えて
いちいち修羅場ってほしいもんだ。
#1 修学旅行(3)
>>865の続き
光たちの頭上に、鐘の音が響く。
「これがあの時計台かあ! お洒落な建物だよね〜!」
光は大きな声で感心してみせた。
「そうだよなー!」
主人公がそれに同調する。
「ね、琴子っ?」
「な、純っ?」
光と主人公は、同時に自らの友人を振り返った。
「まあ、そうかもね。」
「あ、ああ……。」
隣り合う琴子と純がそれに応えた。
それっきり、しんとなる。
朱色の屋根をした札幌の時計台は、欧風の建築で風情であったが、
実際そこまで大げさに感動するほどのものではない。あるとすれば、
TVや写真で見ていたものがこうして目の前にあるといった感覚だけだ。
琴子がさっきから、光に何かを促す視線を送ってくる。光はそれを見ないようにして、
かわりに主人公とアイコンタクトをとった。──移動。
>>870の続き
「じ、じゃあ次はどこに行こっか?」
光が言ったとき、琴子が「なんですって」という表情をする。
光はやはりそこから目をそらし、ガイドブックに視線を落とした。
その向こうでは主人公が、立ち尽くしたといった感の純に何ごとか囁いている。
「そうだ、羊ヶ丘! クラーク博士を見に行こうよ!」
「そうだな!」
「悪いけど、外国人に興味は無いわ。」
琴子が強い口調で言う。
「ここからは二組に分かれましょ。穂刈君、私とでいいかしら?」
「えっ!?」
純の体がびくんと震える。
「いいわよね?」
「こ、琴子っ、折角なんだからもうちょっとみんなでいようよ! ねっ?」
「……光、ちょっと。」
琴子は光を呼び、「失礼」と、主人公たちから少し距離をとった。
>>871の続き
(光、いい加減覚悟を決めたらどうなの?)
琴子がもどかしげに言う。昨夜光が持ちかけたとき、
琴子は「いきなり誘う勇気がないから、私をダシに使いたいのね。」と言って引き受けた。
光もあえて、その誤解を解かず今に至っている。
(だって、まだ早いよ……)
そう言い返しながら、光は主人公たちのほうを見る。主人公に肩を叩かれながら、
純は鉄柱のようにびくともしない。
すぐ2人きりにするのはやばいと思うんだ。
朝、待ち合わせたロビーで主人公はそう言ってきた。その肩越しに見える純は今と全く同じ様子で、
上手く場をほぐす必要がありそうだった。
(だからもうちょっとつきあって! お願い琴子!)
(……しょうがないわねえ)
琴子は言葉通りの重い溜め息をついた。
>>872の続き
ちょっと休憩しようということで、光たちはショッピングモールのフーズエリアにいた。
「……?」
琴子が困惑した表情で周りを見ている。
円いテーブルを囲んだ4人は、全員、緑茶を飲んでいた。
「……どうして?」
「だって琴子、コーヒーとか嫌いでしょ。」
「そうだけど、それにしたって……。」
「あ、そうそう! 水無月さんって和菓子も好きだって聞いたんだけど……匠に。
でさ、中でも1番って何かな?」
訊ねた主人公に、琴子は目を返す。
「はあ? なんであなたが私のことを聞いた──」
「い、いいんじゃない琴子! 私も知りたいな〜!」
光が援護射撃をすると、琴子は紙コップを少し揺らしてみせる。
「……そうねえ、強いて挙げるならやっぱり上生菓子の類かしら。」
「上生菓子? なにそれ琴子?」
「ほら、職人が色つきの餡などを使って花の形を模したりした一口大のあれよ。」
「ああ。」
「やっぱり茶席のお菓子だし、今の季節なら公孫樹[いちょう]、月夜、秋桜[コスモス]……
そんな名前が冠せられてそれぞれの店から独自のものが出されるわ。
職人の技と感性の粋でもあり、何より季節の風景をお菓子に仕立てるのは恐らく我が国だけよ。
日本人の細やかな手と心が表れているひとつの好例だと思うわ。」
琴子はうっとりとした表情で言ったあと、お茶をすする。
>>873の続き
「へ〜、そうなんだあ。」
「だってさ純! ほら、どう思う!?」
「あ、ああ……す、すごくいいと思う。」
純は琴子をやたらまっすぐ見つめてしまって言う。
「あ、ありがとう……。」
「ねえねえ! じゃあ穂刈君の好きなものって何かな?」
光がお見合いの席の保護者のような反射を見せる。
「え? お、俺は……」
「ほら、純!」
「あ、その……。」
純はうつむいてどぎまぎしたあげく、
「……お米、かな。」
「………。」
「……米か……。」
随分とコメントしにくいものを言った。
>>874の続き
「とてもいいと思うわ。」
「えっ!?」
光と主人公が同時に琴子を見る。
「日本人はやっぱり米よ。パン食なんて邪道だわ。だいたいあんなもの、
熱量ばかり高くて腹持ちも悪いし。」
「ああ、そうなんだ。お米じゃないとどうも力が入らなくて。」
「そうよねえ。」
琴子と純がうんうんとうなづき合う。
──会話が弾んでる。
光は話を続ける2人の様子を眺めていた。
「──へぇ。穂刈君の家って花屋さんなの。」
琴子が目を見張る。
「あ、ああ……。」
純は照れくさそうにうなずいた。
光は「当たりが出た!」という顔で琴子に振り向く。
>>875の続き
「琴子、植物とか好きだから興味あるよね!」
「そうね。」
「ねえねえ穂刈君、お花屋さんの仕事ってどんな感じなのかな? 教えてよ!」
「え、でも、そんな面白い話じゃ……。」
「それでもいいわよ。聞いてみたいわ。」
琴子が言うと、純は口をもごもごさせながら話し始める。
「え、えーと、まず花を仕入れて、そのあと水揚げって言って長持ちするように処理して……
うちの場合は、それを殆ど花束とかアレンジにするんだ。」
「あれんじ……?」
「あ、ごめん。生け花って言えばいいかな。おふくろがその教室も開いててさ。
……俺も、時々店で作るのを手伝ったりする。」
「え、お前がそんなことしてるんだ?」
主人公が驚いた顔をする。
>>876の続き
「ま、まあな……。」
「へえ〜! 男の子がそういうことするのって、なんかいいな〜。ね、どういうふうにしてるの?」
「一応、おふくろが決めた基本の形があるんだけどさ……難しいんだ。花はひとつひとつ形が違うし、
時期によっては色だって濃淡が出る。その中でいかに量とか配置を加減して調和させていくか、
それぞれの花を一番らしい表情にしてやれるかって……。」
「華道に通ずるものがあるわね。」
琴子が興味深げに言う。
「そ、そうなんだ。おふくろ、元はそっちをやっててさ。
基本的には同じだって……俺も、やってるときは剣道とは違う集中ができて、
心が落ち着くよ。」
「へえ。」
「それに、やっぱり綺麗なものができると、ああ綺麗だなってうれしくなるんだ。
花もいいなってさ。」
「そうなの。それで……?」
聞き入る琴子に純はたどたどしくはあっても好きなことを語っているときの独特の熱意で
言葉を紡いでいく。そんな純を、光はかっこいいと思った。
>>877の続き
「一番好きな花って何?」
「花じゃないけど……ソテツ。」
「ソテツってあの、山とかにある針業が八方に広がったあれよね?」
「ああ。でも俺が育ててるのは鉢植えで、まだすごく小さいんだ。
ソテツってすごく生長が遅くて、それが自分みたいに思えて……なんか愛着が湧くんだ。」
そう言ったとき、純の眉間にいつもある縦じわが消えて、とてもいい顔になる。
それからも、琴子と純による和やかな会話は続いたのだった。
「……じゃあ、そろそろ出ましょうか。」
一段落としたとき琴子が言った。そして、光に耳打ちする。
(光、もういいでしょ?)
訊かれて、光は主人公と目を合わせた。
もう大丈夫だろう──。
そのとき、琴子が純を見て言った。
>>878の続き
「ねえ穂刈君、この近くに大学付属の植物園があるそうなんだけれど、行ってみないかしら?
開拓前の姿が残っている貴重な場所だそうよ。」
「え! あ……。」
「光たちはさっき言ってた外国人に会いに行くといいわ。」
主人公に肘でこづかれると、純は「すまん」と言って琴子のほうへ歩み寄る。
「あ、ああ行こう、水無月さん。」
「ええ、では、私たちはここで。」
琴子は主人公に向かって言ったあと、光にまた小声で囁いた。
(○○○を抱けとは言わないけれど、頑張りなさい)
(うん)
うなずいた光に微笑みを残し、琴子は純と共に歩いていった。
「……純の奴、上手くいきそうだな。」
「そうだね。」
応えながら、光は遠ざかっていく並んだ背中を見ている。
話しているそばから、2人はとても合いそうに思えた。
>>879の続き
「……さて、と。」
主人公が言ったとき、光はなんだか風通しがよくなった気がして、
2人きりになったのだということを実感させられた。
「えーと、これでやってもらうことは終わったんだけど……光はどうする?」
今度は、私の番だよね。
「……やっぱり、ここで別れ──」
「あ、あのさ折角だし一緒に観光しようよ!」
「そ、そうか? ……そうだな。」
その瞬間、光は気づかれないようほっと息をついた。
「えーと、じゃあどうする?」
「○○○君は行きたいところとか、あるのかな?」
「俺? ……俺は別に。」
「じゃあさ、私の行きたいところでいいかな?」
「ああ、いいよ。どこ?」
「小樽!」
「……なるほど。」
光の答えに、主人公はにやりと笑う。
「えへへ、そういうこと。」
そして2人は、一路硝子の街を目指した。
>>873 >フーズエリア
せめてフードコートって言おうぜ…
#1 修学旅行(4)
>>880の続き
さざ波の形に敷かれた石畳の上を、人力車のタイヤが通り過ぎていく。
「人力車なんて初めてみたなあ。」
光はつぶやきながら、運河に沿って走っていく黒い影を目で追う。
「えーと、『この運河の水運によって小樽は貿易で栄え、かつては“日本のウォール街”
とまで呼ばれていた』か。」
主人公が手元のガイドブックに目を通している。
「ベネチアのイメージなんだってさ。」
「ベネチアかあ。そう聞くと、本場のベネチアもこんな感じなのかなあって気がしてくるね。」
そんなやりとりをしつつ、二人は架けられた橋を渡っていく。
速さ
林
>>882の続き
──初めてなんだよね……。
光はこの過ぎていく瞬間を、その大切さを、心の中でとらえていた。
主人公と話をしながら街を歩く──再会してから、これが初めてのことだった。
主人公の背は見上げるほどに高くなり、その肩は広い。
そして、歩く速さを自分にさりげなく合わせてくれる。
自分もあの頃と同じようにふるまいながら、今はこんなに胸が痛い。
「光、ガラス館ってあそこじゃないのか?」
「あ、うん、そうだね!」
……8年の時が過ぎたのだ。
>>885の続き
「うわあ〜……。」
そう吐息をもらしながら、光は瞳を輝かせている。
木造の構内は倉庫だった由来を彷彿とさせる骨太のたたずまいをしていて、
至る所に下げられたガス灯のあかりが周囲を飴色に照らしている。
その空間にずらりと展示されたガラスは、自らの持つ透きとおったひかりを淡々と投げかけていた。
「カフェがあるのかな? コーヒーの匂いがする。」
感激する光の後ろで、主人公が全く別次元のことを言いながらあたりを見回している。
館内は光たちの他にも観光客やカップルたちが大勢いて、にぎわっていた。
「もう、コーヒーじゃないでしょ〜。ほら、○○○君もこっち見てよ!
グラスがずらっと並んできらきらしててさあ、スッゴク綺麗だよね!」
「なんか、クリスマスって感じがするな。」
「クリスマス?」
「ほら、夜にキッチンでキャンドル灯してさ、シャンパンの横でひかってるっていう……。」
「あ、そうだね、そんな感じだね。」
言ってから、光はそれが全て自分への贈り物なんだというようなうれしそうな顔をして周りを見る。
>>886の続き
「目移りしちゃうなあ〜。なんか、どれも欲しいって気がしてくるよ。」
「ははは。まあ、そういうわけにはいかないから、じっくり選んで決めないとな。
俺は適当に見てるから、光もゆっくり探せばいいよ。」
「うん!」
うなずいてから、光は身を眺めて並んだガラス製品をひとつひとつ見ていった。
──あれ? なんだろ……。
光はふと思った。何か憶えがある。こういうことがあった気がする。
「ふーん。」
後ろで、別の何かを見ているらしい主人公の声がした。
──これもだ。
そして空気を震わせている大勢の人のざわめき……。
「………。」
──なんだったっけ……?
不思議に思いつつも、光はとりあえず今は買い物に集中することにした。
グラス、皿、スタンド……見ていくうち、
光は自然と自分が好きな動物の置物が集まったスペースへ向かっていく。
>>887の続き
「あ……。」
あまりにいいと思ったので、光はつい声を出してしまった。
それはガラスで作られた鶴だった。休んでいる途中ふっと首を下ろした仕草をしたその彫刻は、
和製というか、光が持っているものの中にはない雰囲気をしている。
何よりもぴんと一本で立った足が今にも折れそうで、
そこからガラスの繊細さと透明感がたまらなく伝わってきた。
そして光は置物からゆっくり視線を下ろし……そこについた値札を見て「ああ」と、
納得の混じった溜め息をもらす。
光は無駄と知りつつ財布の中身を確認し、速やかにしまった。
「……あ〜あ。」
そんなつぶやきをもらし、光は名残惜しそうに鶴の置物を触る。そのとき──
>>888の続き
「何見てるの?」
『何見てるの?』
──!?
背後からの主人公の声が、光の頭の中で不意に幼い頃のそれと重なった。
「あ、えっと、これいいなって見てたんだ。」
『ね、これかわいい〜』
自分の幼い言葉もよみがえってくる。
「…………。」
──ああ、そうだ……。
光は思い出した。昔、同じようなことがあったのだ。
主人公が引っ越す間際に神社であったお祭り。
その露店で自分は広げられたおもちゃの飾りに見とれ、中でもガラスの指輪が欲しくなった。
「この鶴なんだけどさ。でもやっぱり、いいものはそれなりにするね〜。」
けれどお菓子ひとつ買うお金しか持っていなかった自分には、ただ子供らしく、
できるだけ長い時間それを手放さないでいることしかできないと思っていた。
そしたら──
>>889の続き
「……俺が買おうか?」
『よしっ、僕が買ってあげる!』
「え……。」
主人公がそれを買ってくれたのだ。お小遣いを持ってきたから大丈夫だと言って。
その殆ど全部はたいて。
そのガラスの指輪は今でもタンスの上に、いつでも見える場所にある。
「それって多分ここでしか売ってないんだろ? 大丈夫、今けっこう余裕あるから。」
そういう主人公はあの日と同じ笑顔をしていた。
ただ、今の光にはその「大丈夫」という言葉の裏にある優しい嘘を透かして見ることができる。
白衣
>>890の続き
「いいよ。」
「でも……。」
「いいの。」
光は、ガラスの鶴をそっと元の棚に戻した。
「そうか……。まあ、あれだ。これだけ広いんだから、もうちょっと安くていいやつが見つかるさ。」
「ううん、それもいいんだ。ねえ、もう出ようよ。」
「え?」
「ほら、行こっ。」
そう言って光は背を向けて歩き出した。
外に出た直後、主人公が不安げに訊いてくる。
「そんなんじゃないよ!」
「じゃあ、なんで……?」
すると、光はふんわりと、普段見せないやわらかな感じの微笑みをした。
>>892の続き
「何かが欲しい、何かが足りないっていう気分じゃなくなったんだ。
……君からもらった大切な物のこと、思い出したから。」
「俺から……?」
「うん。」
「……何あげたっけ?」
「内緒だよっ。」
光は、さわやかな笑みに戻って言う。そのとき、
「……光がそんなに大切にするような物、俺があげられたとは思えないな。」
主人公が目をふらせながらつぶやいた。
最初冗談と思って光は茶化そうとしたが、主人公の表情があまりに真剣なことに気づいてやめる。
そして、
「君がそうじゃないって思ってても、私にとっては大切な物になったんだよ。」
と言った。
>>893の続き
「そんなもんかな……。」
「そうだよ。すごいとかすごくないとか、そういうことって自分だけじゃ決められないと思うな。」
「……でも……。」
「君ってなんか自分のこと過小評価してる気がするなあ。もっと自信持たなきゃダメだよ!」
主人公がふっと視線を上げて光を見る。
「……自信、か……。」
「そう!君がくれた物は私にとってすごく大事な物になったんだから。
それはぜったい間違いないんだからね!」
「……そうか。」
「そうだよ。」
「………。」
主人公は黙っていたが、どうやら納得してくれたらしいと光は思った。
──いつか、思い出してくれるよね。
そんな願いを抱きながら、光は主人公とともに小樽の街を後にした。
#1 修学旅行(5)
>>894の続き
札幌の空に夕闇が迫り、そびえるテレビ塔がライトアップされる。
「なんかさ、今やっと北海道に来たって実感がわいたよ。」
大通公園のベンチでトウキビをひと口食べて、主人公が言った。
「アハハ! 何よそれ〜!」
同じくトウキビを持った光が吹き出す。
「俺の中でこれが一番イメージだったんだろうなあ。」
「私もちょっとわかっちゃうからやだな〜。」
そんなふうに、光と主人公はほのぼの話している。
中心街を1.5キロにわたって貫く公園では、地元の学生や観光客らしき若い夫婦が、
まるで棲み分けのように互いの音が聞こえない距離をおいて座っていた。
「……純と水無月さん、もうホテルに帰ったかな?」
主人公が思い出したようにつぶやく。
「あの2人、上手くいったよね?」
「大丈夫だと思うけどな。合いそうだったし。」
「そうだね。君も思ってたんだ。」
「ああ。……それに、純のやつかっこよかったからな。」
そう言ったとき、主人公の横顔が少しうつむく。
>>895の続き
「あいつが昼間、花の話をしてたとき、俺、あいつのこと凄くかっこいいって思ったんだ。」
主人公がぽつりともらす。
「剣道に打ち込んでて、それだけでも凄いって思ってたのに、そんなことまでやってたのかって。
しかも言うことがいいんだよな。なんか、自分を持ってるって感じでさ。」
「○○○君……?」
「……それに比べて俺は、って思ったよ……。」
「…………。」
主人公は立ち上がってトウキビの芯をくずかごに捨てる。
「そんなことないよ……。」
主人公の背中に向かって、光が言った。
「俺には出来ないなって、凄いなってさ。」
だが光の声は小さくて主人公にまで届いていない。
「○○○君だって、○○○君だって……。」
──出来るよ。凄いはずだよ。
なんだろう。いったい何が彼の自信をここまで奪っているのだろう……。
光がやりきれない気持ちでいたとき、不意に主人公が振り返った。
>>896の続き
「そう思ってたけどさ、俺、やっと決心がついたよ。」
「え……?」
逆光で見えない主人公の姿から伝わる気配が、そのときぴんと引き締まった感じがした。
「俺、もう1回走ってみたい。陸上部に再入部したいんだ。」
「…………。」
光は茫然としながら、心のもう一方で「冗談」と取り消されることだけを恐れていた。
「……ほんと?」
どうしても確認がほしくて訊ねると、主人公はこくんとうなずいた。
>>897の続き
「出来るかもしれないって……そう思えたんだ。さっき光が……。」
「私が?」
「ごめん、なんでもない。……ありがとな。」
「……?」
主人公が何を言おうとしたのかはわからなかったが、目が慣れて見えるようになったその表情は、
確かに何かを決意したあとの凛々しく、穏やかなものだった。
光には、それで充分だった。
光は立ち上がり、主人公に向かって笑顔で手を差し出す。
「陸上部へようこそ! また一緒に頑張ろうね!」
その言葉に応えて、主人公が握手をする──そうすることで、
この事実を変わりないものにしたかった。
「ああ。」
主人公はそっと手を伸ばし、光の手を握り返した。
「よろしくな、光。」
「うん! こちらこそ!」
今の光に周りの景色は見えない。車の音も聞こえない。その視界にはただ、
もう一度走ると言ってくれた主人公の姿だけがある──。
>>898の続き
「お、○○○じゃないか。」
「あっ、だめ!」
不意に声がして、光と主人公ははじかれたように振り向く。
そこには、声をかけてしまったことに今更後悔した様子の純と、
その横に気まずそうに目をそらしている琴子がいた。
「よ、よう純。これから帰るとこか……?」
主人公がちょっと大きめの声で言う。
「あ、ああ。……すまん。」
「何言ってんだよ。そうだ、じゃあみんなで一緒に帰るか。な、光?」
「そうだね!」
そして光たち4人は公園の路を歩き始めた。
基地外の誰かさんには900は取らせません
>>899の続き
(……ごめん光、邪魔しちゃったわね)
琴子が小声で申し訳なさそうに言う。
(え、そんなんじゃないってばあ。それより、どうだった琴子? 穂刈君と楽しかった?)
(え? ま、まあそうね、いろいろ話しが聞けて楽しかったわね……)
琴子はこほんと咳払いをする。
(私のことよりあなたでしょ。どうだったの? 何か進展はあった?)
(えへへ、まあね)
(えっ?)
あっさり肯定する光に、琴子は意表をつかれた。
(な、何があったの……?)
(あのね……)
琴子が耳を傾けてくると、光はちらっと純と何か話している主人公を見て、
うれしくてしょうがない気持ちでにこにこする。
>>901の続き
(○○○君がね……)
(え、ええ……)
(陸上部に戻ってきてくれるんだって!)
(…………)
(どうしたの、琴子?)
(なんでもないわ……。そう、よかったわね)
(うん!)
頬がゆるみっぱなしの光に、琴子はいつもの苦笑いを浮かべた。
空は完全な夜になっていたが、街は放つ輝きが強まって、
周囲はかえって明るくなったような気さえした。明日はまた団体行動。
その翌日は、ひびきの市だ。
>>902の続き
「頑張って、○○○君!」
早朝のグランドで、光は本人以上に緊張した面持ちで言った。
主人公は無言でうなずくと、背を向けてスタート地点へと歩いていく。
その姿は陸上部のユニフォームではなく、ただの体操服だった。
ゴール脇に立つ光の横では、陸上部の部長が厳しい目をしてストップウォッチを持っている。
ベストタイムのプラス、コンマ1秒以内で走れ。
それが、部長が出した再入部の条件だった。
「部長、あの……。」
「くどいぞ、陽ノ下。」
「…………。」
光はスタートラインに立った小さな主人公の姿を心配そうに見つめた。他の部員も同じように注目している。
主人公のベストは11秒42。彼は全くトレーニングをしていないはずだ。
>>903の続き
──頑張って。
光が見つめる先で、主人公はスターティングブロックにしゃがみ込んだ。
感覚が薄れているのだろう、体勢を取るのに少し手古摺っている。
それがようやく整ったとき、部長がす……と左手を上げた。
そして、振り下ろす。
やや遅れて主人公がコースに飛び出した。
──遅れた……!
光は動揺しながら、部長が持っているストップウォッチの数字を見る。
>>904の続き
──2、3……。
指先をぴんと伸ばした主人公が、土を蹴る。
──5、6……。
主人公が50メートルを過ぎた。
──ここからだ。
光は拳を握る。主人公は後半、一気に伸びるのだ。
──8、9……!
主人公の姿がぐん、と大きくなる。
迫ってくる。
その瞳は、まっすぐに前を見ている。
光は言葉を失う。
胸が震えた。
これを、この主人公を見たかったのだ。
そして、主人公はゴールを駆け抜けた。
同時に光はストップウォッチに視線を移す。
──すごい!!
光は心の中で歓声を上げた。
>>905の続き
「11秒39!」
部長がタイムを読んだとき、部員たちの間に驚きが走った。
明らかにスタートが遅れて、それでもベストを更新したのだ。
荒く息をする主人公に、部長が歩み寄っていく。
「またサボったりしたら、すぐ退部だぞ。」
そう言って、ぽんと主人公の肩を叩いた。
「はい!」
姿勢を正して部長に応えたあと、主人公は光のほうへ歩いてきた。
「すごかったよ! 改めてよろしくね!」
言いながら、光は主人公を見つめた。その表情は晴れ晴れとしていて、
何か確かなものを得たという充実感に満ちている。
光は嬉しさで、体の奥が痺れるのを感じた。
>>906の続き
「光、俺頑張るから。」
主人公はまだ少し乱れた呼吸で言う。
「うん!」
「……見ててくれな。」
「えっ?」
光が聞き返したとき、主人公の顔は一瞬見せた神妙なものから、
それを誤魔化すようなおどけたそれに変わっていた。
「あー、でも久しぶりの早起きはきついなあ。このあと授業だって考えると気が重いよ。」
主人公は片手で自分の肩をもむ仕草をする。光もついにそれを合わせ、
両手に腰をあててふぅと溜め息をついてみせた。
キモ………
>>900 「基地外の誰かさん」っていうのは誰のこと?
>>909 基地外の誰かさん:丹下桜継、( ´・∀・`) ◆IsPureD4pc(通称:名探偵)、キャハ厨、ちんこ花火
最近丹下見ねぇな。2スレで叩かれたんで名無しになってんのか?www
912 :
丹下 桜継:2006/06/17(土) 12:23:44 ID:pQO78jhY
#1 修学旅行(6)
>>907の続き
「だらしないんだからあ。……でも、ラッキーだったね。」
「何が?」
「今日は1時限目ないんだって。」
「なんで?」
「それは聞いてないけど……。」
「集合ーっ!」
部長の声がした。
「あ、集合だ。行こ、○○○君!」
「ああ!」
こうして一緒に朝練に出て、「集合だよ。」なんて言い合いながら小走りしている。
旅行から帰ってきて以来、主人公はひいき目でなくとてもいい顔になって、
何より自分によく笑いかけてくれるようになった。
──これからは、こんな近くにいられる。
だから、きっともうすぐ言える。
想いをうち明けられる──。
「遅いよ〜!」
朝の澄んだ空気に、光の笑顔がまばゆく映えた。
あとに待つ出来事も知らず。
>>914の続き
講堂のひんやりした空気を、かすかなさざめきが揺らしていた。
ずらりと並んだパイプイスに、生徒達が腰掛けている。
1時限目の代わりとして、これから全校集会が開かれるのだ。
「でよ、あいつ『げっ!』とか言いやがってさ。もうバカだよなあ。」
「しょうがないだろ、その場合は。」
「だけじゃないんだって。そのあと──。」
「静かにしやがれ!!」
雑談していた2人組の背中にキックが飛ぶ。
がしゃがしゃーんと、パイプイスが倒れる騒がしい音が講堂に響いた。
>>915の続き
「てめえらがうるさくて始めらんじゃねーか。」
腕章をつけた小柄な少女がぶっきらぼうに言う。膝まで伸ばした長い髪をしているものの、
持つ雰囲気はまったく近所のガキ大将がそのまま大きくなったときのそれだった。
「ったく、生徒会長も楽じゃないぜー。ほら、てめえらいつまで寝てんだ!さっさと座らねーか!」
「お前が一番うるさうのだ、山ザル。」
「んだとお!?」
会長が振り向くと、そこには同じくらいの背丈をした女の子が小馬鹿にした笑みを浮かべて立っていた。
横に黒スーツの付き人を従えたその少女は勝手にアレンジした制服を着こなし、
自分より偉い人間はいないんだという高飛車なオーラを放っている。
>>916の続き
「てめえ何やってたんだ! とっくに集合の時間だろ!」
「どこで何をしようとメイの勝手なのだ。こうして来てやっただけでもありがたく思うのだ。」
「だと、てめー……。」
怒りに拳を震わせたが、生徒会長なんだというなけなしの責任感が彼女を舌打ちするにとどめたようだった。
「……さっさと席につきやがれ。」
会長の言葉に、向かいの少女は鼻で笑う。
「サルの命令など聞くつもりはないのだ。どうしてもと言うなら、
頭を下げてお願いしてみるのだ。」
会長はぶち切れた。
>>917の続き
「今すぐ表に出やがれ!!」
「面白い。咲乃進、手出しは無用なのだ。」
「承知いたしました、メイ様。」
銀髪の付き人がかこしまる。
『あー、ほむら』
事態が収拾不可能になろうとしたとき、マイクを通した太い声が会長に呼びかける。
壇上に立つ校長の声であった。あごに短く刈り込んだ白髭をたくわえた老人で、その袴姿には威厳と風格がにじみ出ている。
袖からのびる腕は太く、腕相撲を挑んだらまず負けそうだ。
『そろそろ始めたいんじゃが……?』
すると会長は、いきり立っていた肩をしょうがないというふうに沈めた。
>>918の続き
「いいぜ、和美ちゃん。始めてくれ。」
そう言って自分の席へ歩いていく。
残されたほうの少女も、やがて仕方なさそうにそれに続いた。
校長は一度咳払いをしてから目を閉じ、ゆっくり息を吸いだす。
生徒達はこれから起こることに備えて耳をふさいだ。
呼吸を止め、校長はくわっと目を見開いた。
『ワシがこの高校の校長、爆・裂・山である!!』
怒涛のような声が講堂を震わせる。
何人か、倒れた。
『……まあ、それはいいのじゃが』
あっさり言って、爆裂山は本題に移る。
>>919の続き
『このたび我が校に教育実習生を迎えることになった。これから本人に自己紹介してもらう。
心して聞くように』
生徒達から、かすかな声が上がった。
「教育実習生かあ……。」
ざわめきの中、光が壇上を眺めていると、階段から薄紫のスーツを着た女性が上ってきた。
──!?
『えー、皆さん初めまして』
マイクを通し、女性らしいしっとりした声が講堂に広がる。
>>920の続き
「………。」
光は信じられない気持ちで、その教育実習生を見つめていた。
大学生になってパーマをかけていたのだろうか、ゆるやかにウェーブを描いた長い髪、
彫刻のように整った目鼻立ち、理知的で、優しそうで、何よりも綺麗な瞳……。
昔から、ずっとそうだった。
『今日は朝から緊張していたんですが、この学校が昔と変わっていないのを見てちょっと落ちつきました』
光は不安げな瞳で斜め後ろを振り返った。
そのずっと先に、主人公が座っている。
主人公は茫然とした表情で、小さく口を動かしている。
きっと、壇上にいる彼女の名をつぶやいているのだろう。
ずきん、と光の胸がうずいた。
>>921の続き
『麻生華澄です。2週間の短い間ですが、どうかよろしくお願いします』
そう言って華澄が一礼すると、堂内は生徒達の拍手に包まれた。
それを受けてはにかむ仕草さえ、ゆとりがあって見える。
──華澄さんが……。
続く拍手の中、光は壇上の華澄をじっと見つめていた。
昔、2人の面倒を見てくれた「かすみおねーちゃん」が、
今再び実習生という立場で光と主人公の前に現れたのだった。
光と八重が取っ組み合いのケンカをしてるイベントが欲しい。
>>923 土砂降りの中でブラもパンツも丸出しで泥んこレスリング状態の光と八重なら見たい
キャットファイトってやつか?
#2 小さな公園(1)
「今までの中でわからなかったところがあったら、遠慮なく言ってください。」
教壇に立つ華澄が訊ねた。今回の授業の範囲が終わって、2分ほどの時間が余っている。
少ししても、誰の手も挙がらない。積極性がないわけではなく、華澄が行った授業は要領がよく、
わかりやすくて、光のこれまでの経験と照らし合わせてみても実習生離れしていた。
「どんな些細なことでもかまいませんが?」
言って華澄が光のほうを見てくる。
光は小さく笑って、ありませんと言うように首を振った。
華澄がほっと目を細めたとき、そこをとりまく空気にぱっと香水がふりまかられた感じがした。
いるだけで周りの雰囲気を変えてしまう、昔からそんな華を持った人だった。
そして、授業の終わりと昼休みの開始を同時に告げるチャイムが鳴った。
>>926の続き
「華澄さん!」
教室の出口で光が声をかけると、華澄はそれを持っていたような笑みで振り返った。
「光ちゃん、久しぶり。ちょっと驚かせちゃったかな?」
「ほんとですよ〜。ひと言連絡くれてもよかったのに。」
光はちょっとすねた顔をしてみせる。華澄が下宿を始めて以来2人は長い休みのときしか会えなくなり、
特に今回は夏休みもまたいで半年ぶり以上だった。
「ごめんね。」
謝ってから、華澄は光の横にいる琴子を見た。
陽ノ下光。をプロデュース
>>927の続き
「あ。あなた水無月さんでしょ? 光ちゃんから聞いてるわ。」
「初めまして。」
琴子は礼儀正しく頭を下げる。
「そうだ、これから3人でお昼にしましょうか?」
「はい!」
光は嬉しそうにうなずく。一人っ子の光は華澄のことを本当の姉のようにしたっていた。
そして華澄もそれに応えてきてくれた。
「あ、私は遠慮しておくわ。2人でも積もる話でもあるでしょうから。」
「もう琴子ったらあ。そんなの全然気にしなくていいって。」
「そうよ。光ちゃんのこととか、いろいろ話聞きたいな。」
「ですが……。」
「あ、あの……華澄さん!」
ためらいがちの声に光が振り返ると、向こうから主人公が匠とともに歩いてきていた。
>>929の続き
「……?」
華澄は「誰?」というように主人公を見ていたが、すぐはっと目を見開き、
「あー! ひょっとして○○○!?」
それまで一転とした高い声をだした。
「はい、お久しぶりです。」
主人公は気づいてもらえて嬉しいのか、ほっとした表情をする。
「えー信じられない! どうしてこの学校にいるの?」
「あ、高校に入ったとき、またこの町に越してきたんです。」
「へえー、ほんとびっくりしちゃった。大きくなったわねー。」
言いながらしげしげと見つめる華澄に、主人公は照れくさそうに鼻をかく。
>>930の続き
「初めまして、○○○君の友人の坂城匠です。」
匠がさりげない動作で会釈した。
「……えーと華澄さん、よかったらでいいですけど、これから一緒に昼ゴハン食べませんか?
匠の奴が話したいってうるさくて。」
「おいおい、誤解を招く言い方はやめてほしいなあ。
俺は、お前が華澄先生に会いに行こうとしてたところにたまたま同伴させてもらっただけなんだからな。」
事実なのだろう。匠が言うと、主人公はまた照れた仕草をする。
それを、光はじっと見ていた。
「ちょうどよかったわ。今光ちゃんともその話をしてたのよ。だから、みんなで行きましょ?」
「あ、そうですね。」
「……光。」
「あ、ねえ、琴子も行こうよ?」
「……ええ、やっぱり一緒に行くわ。」
琴子は主人公のほうをちらりとみて言った。
陽ノ下光の私が総理大臣になったら・・・秘書水無月琴子。
>>931の続き
「──それじゃあ、華澄先生の趣味って何ですか?」
サンドイッチを片手に匠が訊ねる。あからさまにメモ帳を広げたりするといった野暮なことはしない。
記憶して、あとで記すのだ。
光たちは中庭の芝生に座って、それぞれの昼食を広げていた。『美人の教育実習生』である華澄を独占しているので、
周りにいる生徒達の中には羨ましそうな目をしている者も少なからずいる。
「ピアノとドライブかな。」
懐かしいと喜んで買った学食の菓子パンを食べながら華澄が答えた。
「ピアノですか! いやあ、いいですねえ。ピアノが弾ける女性って素敵ですよ。
そういうのに男はつい、グッときてしまったりするんです。」
「ふふ、ありがと。」
「でも華澄さんって、何やっても上手ですよね。」
手製の弁当をつついて光が言う。
>>933の続き
「スポーツもだし、料理だって。小さい頃はあやとりとか、いろんな遊びも教えてくれたなあ……。」
そう、華澄はなんだって出来るのだ。そしてそれが嫌味にならないということまで兼ね備えた、
世の中にはそういう人もいるんだと納得させられてしまう、そんな人なのだ。
自分は何ひとつかなわない、と光は思う。
「よく俺に光にクッキーとかケーキとか焼いてくれましたよね。」
実用重視の四角い弁当箱を手に、主人公が思い出すような顔をする。
「そうそう! 2人で楽しみにしてたよね〜!」
「うまかったよなあ……あれよりおいしいクッキーって、俺まだ食べたことないですよ。」
「もう、○○○君大げさよ。」
「へえー、それはぜひ食べてみたいなあ!」
匠が割り込んで、有無を言わせないテンポで詰め寄る。
陽ノ下光の恋
#2 小さな公園(2)
>>934の続き
「ねえ。華澄先生、よかったら作ってきてくださいよ。そうだ、明日にでも!」
「この学校たしかお菓子の持ち込みは禁止じゃなかったかしら?」
さらりとかわした華澄に、匠も「やられた」という苦笑いを浮かべた。
因みに、バレンタインデーとホワイトデーは特例として、チョコに限り持ち込みが許可されている。
「そういえば、あの鐘はまだ壊れたままなの?」
華澄がふっと時計台を見上げた。
「華澄さんがいた頃からだったんですか?」
光が訊ねると、華澄は懐かしそうな、少しはほろ苦い目をしてうなずく。
>>936の続き
「私が3年生のときまでは鳴ってたのよね。ほら、あの鐘って伝説があるじゃない?」
「『卒業式に告白してできたカップルがあの鐘の祝福を受けると、永遠に幸せになれる』
ってやつですよね?」
「うん。それで私達もけっこう楽しみにしてたっていうか、意識してたところがあったんだけど……
学年末テストの最終日だったかな、急に壊れちゃったの。」
「何が原因だったんですか?」
「それはわからなかったの。でも、もうじきってときだっただけに、口には出さなかったけど友達とか、
しゅんとしてる子もいたな。」
「そうだったんですか……。」
「実際のところどうだったんですか、あの伝説って。ほんとにそれでカップルは幸せになってましたか?」
匠の質問に華澄はさあ、と微笑んだ。
>>937の続き
「でも鐘が鳴ったら、祝福されたんだって思ったら、その2人はきっとお互いの関係を大事にしようとするんじゃないかな。
そういう意味で、伝説は成就されてるんだって私は思うけどね。」
「……。」
その華澄の言葉を聞いて、光は伝説の鐘を見つめる。
いつもと変わらず沈黙している金色の鐘は、やわらかくなった陽を浴びて、
ただ漠然とした優しさだけを漂わせていた。
──鳴らないかなあ……。
「でも本当に華澄さんはすごいですよね。」
話題を変えるように主人公が言う。
「教師になりたいっていう夢をちゃんと実現したんですから。」
「え?」
主人公の言葉が聞こえなかったというように華澄が振り向く。
「俺がガキの頃、話してくれましたよね。教師になりたいって。」
「そうね。そうだったかな。」
「………。」
>>938の続き
主人公と華澄の間だけの話があったことに、光は今更のショックを受けた。
「それを言うなら光ちゃんと○○○君もよ。小さい頃よくかけっこしてたけど、
2人とも陸上部に入ってるなんて。」
「えへへ、そうなんです。」
「まあ、なんというか……。」
「○○○君ったら昔、光ちゃんをしょっちゅうおいてけぼりにして泣かしてたわよねー?」
華澄がからかうように首を傾げて訊くと、主人公は目をそらす。
「今もあまり変わってないかもしれませんよ。」
和食で固めた弁当を手に、琴子がさらりと言った。
>>939の続き
「あら、そうなの? 困ったわねぇ。」
「いや……まあたしかに、光にはいろいろ迷惑かけてますが……。」
「聞きたいんだけど、○○○君には当時、華澄先生のことをどう思ってたの?」
──琴子っ!
光が肘でつついたが、琴子はあからさまに気づかないふりをする。
「か、華澄さんのこと……?」
主人公の顔が赤くなる。
──あ……。
「そりゃ、こんな綺麗なお姉さんが近くにいて、憧れないほうがおかしいよな〜。」
匠が代弁するように言って楽になったのか、俺はうなずいた。
「あ、ああ、そうだな……。」
「へぇ〜、そうだったの?」
華澄が「お姉さんちっとも知らなかったわ。」という、わざとらしい微笑みをする。
>>940の続き
「じゃあ、今はどうなのかしら?」
──琴子っ!!
光はさらに強くつついたが、琴子はそしらぬ顔で、主人公を見ている。
「……そうだな、今は……。」
──今は……?
「小さい頃の、甘くはかない思い出ってやつだよな〜? うんうん、その気持ちはよ〜くわかるよ。」
主人公はうつむいたまま黙っている。
「ふ〜んそう、今は違うんだー。ちょっと残念だな。」
「えっ!?」
光と主人公が同時に華澄を見る。
「ふふ、な〜んてね。冗談よ。」
華澄は本音の読めない笑顔で言ったあと、自分の腕時計を見た。
「……あ、ごめん。そろそろ授業の用意があるから先に行くわね。」
そう言って華澄は立ち上がる。
「じゃ、またあとでね。」
手を上げて歩いていく華澄を見送りながら、光はちらりと主人公を見る。
主人公はその視線に気づかず、遠ざかる華澄にずっと手を振っていた。
>>941の続き
放課後の職員室で、華澄は実習生日誌をつけていた。
実習3日目。やってみると、教育実習というのは大変な反面かなり面白いものだった。
何より教える立場という感覚が新鮮なのだと思う。
「………。」
だが、華澄はそこで溜め息をついてしまう。
「あの……。」
華澄が振り返ると、そこに女生徒がプリントの束を抱えて立っていた。
「プリント持ってきたんですけど、先生は……?」
華澄を担当している教師のことだ。
「今ちょっといらっしゃらないんだけど、私が伝えておくから置いといて。」
華澄が言うと、その少女は助かったという表情で机に束を置く。そして、
「へえー、こういうの書くんですね。」
華澄のつけていた日誌を覗き込んだ。
>>942の続き
「あ、見ちゃだめよ。」
「すいません。私もこういうのやりたいなって思ってるんで、つい。」
「こういうのって、教育実習のこと?」
「はい! 私、先生になるのが昔からの夢なんです。」
そう言って、少女は屈託のない笑顔を見せる。
「そう……。」
「やっぱり先生もそうなんですよね?」
「えーと……そうね。」
「ですよねー! 今日先生の授業聞いたんですけど、すごくわかりやすくてよかったんです。
だからきっとそうなんだろうって。」
「…………。」
「じゃ、失礼しました。頑張ってくださいねっ。」
明るい微笑みを残し、少女は職員室から出ていった。
それを見送ってから、華澄は机の上に視線を戻す。そしてペンを取って……それを置いた。
「…………。」
溜め息とともに日誌を閉じ、華澄も職員室を出た。
>>943の続き
──嘘だ。
夕日の射し込む音楽室を前に華澄は思う。
そしてふらつくような足どりでピアノの前に座り、鍵盤に触れ、
殆ど無意識にショパンの「幻想即興曲」を奏で始める。
『昔からの夢を実現したんですよね』
主人公の声がよみがえる。
──違う。
そんなことを言った記憶が今はぼんやりよみがえっているが、それはおそらく適当に言ったことなのだ。
鍵盤のタッチが強まり、曲が本来流れる雰囲気から逸脱していく。
ただ、感情をぶつけがなり立てているような、聴いている者を不快にさせる演奏だ。
──現に、私は思っていなかった……。
教師になることが、それが夢であると思ったことはなかった。
──なかった!!
その途端華澄は自分の立てている音のひどさに気づき、はっと手を止める。
音楽室がしんとなった。
陽ノ下光のそこまで言って委員会
>>944の続き
「………。」
華澄は鍵盤を置いたままの手をじっと見つめている。
──なんとなくだった。
昔、主人公に言ったことが無意識にあったのかもしれない。
まるで当然のように大学への進学を選びその資料を見ていたとき、教育学部が他のものより少しよさそうに感じてという、
それだけのことだったのだ。
『華澄さんって、何やっても上手ですよね』
光の言葉がよみがえる。
自分は昔から何をやってもそこそこにこなせた。
だがこのピアノにしたって、音大に行けば自分よりうまい人がきっと何人もいる。
他の、どれにしても。それは結局、何もできないのと同じなのだ。そうなった理由はわかっている。
焦点がないのだ。
自分にできることは、ただ何をやっても『問題のない、いい子』。
そんな最近よく聞く肩書きが、まさに自分のことなのだ。
>>946の続き
親と学校の期待に応え、そのとおりに進んで、そしていつか破綻するのだろうか。
「なんでもできる」と尊敬の眼差しで見てくる光のほうこそ、華澄はうらやましいと思う。
彼女はずっと、ひとつのものを目指して走り続けているように見えるからだ。
そのひたむきさが、まぶしい。
華澄は思い余って鍵盤を叩いた。
整った音が穴の開いた消音壁に吸い込まれていく。
「…………。」
こんなときまできちんと和音を押さえてしまった自分に、華澄は苦い笑みを浮かべた。
「……華澄さん?」
振り向くと、戸口にたまたま通りかかったらしい主人公が立っている。着ているのは陸上部のユニフォームだ。
陽ノ下光の憂鬱
>>947の続き
「あ、これからクラブなの?」
華澄は咄嗟に普段の顔をして訊く。
「ええ。ピアノ弾いてたんですか?」
「うん。ちょっと気が向いてね。」
すると、主人公は何かを思い出した様子で、
「そうだ、昔よく弾いてもらってた曲がありましたよね? なんて言ったっけ……。」
「えーと……『獅子王の行進』?」
「あ、そんなタイトルでしたね。久しぶりに弾いてくれませんか?」
「ふふ、いいわよ。」
言って、華澄は再び鍵盤に向き合った。
そしてダンダッダッダッと、弾むメロディーを奏で始めた。
ボワンッ……バラランッ……。
まもなくミスタッチを連発し、華澄は演奏をやめる。
「華澄さん……?」
「ごめんねー、今日調子悪いみたい。」
華澄は、軽い笑顔で言った。
#2 小さな公園(3)
>>949の続き
また今度、大学にでも遊びにいらっしゃい。
そんな言葉を光に残し、華澄は実習時間を終えてひびきの高校を後にしていった。
2週間の実習のうちに華澄はすっかり生徒達の人気者となり、
別れの際には本気で名残を惜しむ生徒も少なからずいた。
光は日課である風呂上がりのストレッチをしながら、華澄のことを思っている。
──華澄さん、きっといい先生になるだろうな。
光は華澄の実習が終わった寂しさ以上に、そのことを嬉しく思っていた。
そして、同時に安堵していた。
主人公は今でも華澄のことが好きだと思っていたから、
また幼い頃のようにつらい気持ちにさせられてしまうのではないかと恐れていた。
だが、どうやらそれは思い過ごしになりそうだ。
両手の指で足のつま先に触れながら光がつい頬をゆるめたとき、電話の呼び出し音が鳴った。
ストレッチをやめ、光は子機を取る。
>>950の続き
「はい、陽ノ下ですけど。」
「あ……光か? 俺、○○○だけど。」
──あ。
光の鼓動が高鳴る。
「君が電話かけてくるなんて珍しいね〜。 で、どうしたの? 何か用事?」
別になくてもかまわなかった。
光はしゃがんで受話器を取った姿勢のまま動かずにいる。
『あのさ、明日からの連休、部活休みだろ?』
「うん。」
『それで、明日なんだけどさ……』
──明日?
「う、うん。」
『……ちょっと、付き合ってほしいんだ』
>>951の続き
──!!
ばくん! と心臓が膨らんだ。
『もしもし……?』
「あ、うん、いいよ! それでどこ? どこに行くのかな? 時間は?」
感情の整理がつかないまま言葉が滑っていく。
──どこでもいい、いつでもいい……。
『ああ、ショッピング街に行こうと思ってるんだ。で……』
「うんうん!」
『それで、華澄さんへのプレゼントを一緒に買わないか?』
──え?
光は主人公の言葉を聞き取れなかったと思った。
が、それを否定するように胸の中は確実にひんやりと、冷たくなっていく。
陽ノ下光の楽しい夕食
>>952の続き
『あさって華澄さんの誕生日だろ? 休みのうちは実際にいるっていうからさ、
だから……その、折角だしさ、2人で何か贈らないか?』
「そうだね?」
光の相槌は条件反射的なものだった。心はもう、凍りついてしまっている。
──やっぱり○○○君は華澄さんのこと……。
『でさ光、時間なんだけど……』
──そうだよね……。
『1時に広場集合ってことでいいかな?』
──やっぱり○○○君は……。
『……光?』
──今でも……。
『おい、光? もしもし?』
「えっ! ご、ごめん、何?」
『明日の1時に、広場集合でいいかな?』
「あ、うん……いいよ。」
光は淡い笑みを浮かべて応えた。
『そっか。じゃあ明日な』
「うん。」
そして通話が切れる。
「…………。」
話し中の音が鳴り出しても、光はそのままでいた。
>>954の続き
文句のない秋晴れだった。
いつもならそれだけで嬉しくなってしまう晴れの日も、今の光にとっては澄んだ空の遠さがただかなしい。
その青空が、足を踏み入れたショッピング街のアーケードにぼやける。
ストライプのフロアがまっすぐに伸び、両脇に並ぶ店にはスペースのシンボルである旗が下げられている。
あちこちに植木やベンチが配置された、南欧の色彩を持つお洒落なスポットだ。
いったい何をしているんだろう。
お気に入りであるスポットを暗い顔で歩きながら、光は思う。
──華澄さんへのプレゼント……。
主人公は、本当は自分と一緒でなく一人で贈りたいのではないだろうか。
でも、それだと突然過ぎるから、こうして2人でという形を……。
>>955の続き
──違う! 違う!
どうしてそんなことを考えてしまうだろう。勝手に思い詰めてしまうんだろう。
いつもの私らしくない。光はなんだか、自分が嫌になりそうだった。
そして、行けばつらいとわかっているのに、それでも主人公と会えることを楽しみにして、
こうして出てきてしまう自分が最もつらかった。
──○○○君?
待ち合わせた広場にいる主人公が、買い物袋を下げた白いエプロン姿の女の子と話している。
「あ、光!」
主人公がこちらに気づいて手を上げた。
光は気持ちをふるい立たせて、にこっと笑った。
>>956の続き
「お待たせっ!」
「どうやらおじゃまだったみたいだね、ボク。」
エプロン姿の女の子が、ころころと愛らしい声で言う。
「あ、そんなんじゃ……。」
「いいって、いいって、キミも案外隅におけないね。」
言って、女の子は猫が目を閉じたときのような笑みで光を見てきた。
「だから違うって、茜ちゃん。」
主人公がなおも否定する。
──そうだよね、違うよね……。
光はなにげない表情をしながら、もう帰ってしまいたいという気持ちになっていた。
「まあ、何でもいいけどさ。じゃボクそろそろ行くね。またねーっ。」
そして女の子は重そうな買い物袋を抱えて通りの向こうへ歩いていった。
陽ノ下光のどっちの料理ショー
>>957の続き
「……知り合い?」
主人公がいつまでたっても説明してくれないから、光はつい訊ねる。
「あ、クラスメイトなんだ。一文字茜ちゃん。」
──ちゃん付けなんだ。
「バイトの買い出しだったんだって。茜ちゃんそれで家計支えてるらしくてさ、ホントに偉いよな。」
「ふ〜ん、そうなんだ……。」
そう言った自分の声の低さに光は驚いた。
「……光?」
「あっ、ほら! 華澄さんの誕生日プレゼントを買うんだよね?」
「ああ。どこに行ったらいいかな? 俺、華澄さんが喜ぶものって何かわかんなくてさ。」
「う〜ん、ここはやっぱりファンシーショップかな。」
「え、そうなの?」
主人公が意外そうに聞き返す。多分アクセサリーとか、そういうものをイメージしていたのだろう。
>>959の続き
「そうだよ。ほら、こっっちこっち!」
言って、光は駆け出した。
「お、おい光……っ。」
「アハハ! おいてっちゃうよ〜!」
光は笑いながら主人公を呼ぶ。何も考えなくてすむように、光は一生懸命はしゃぐことにしたのだった。
「……なあ光、ホントにここでいいのか?」
主人公は不安そうにパステルカラーの店内を見渡し、籐かごに入ったカエルのキーホルダーをつまむ。
その目は石ころでも見ているようだ。男にとっては退屈以外の何ものでもない場所なんだろう。
「いいの〜。華澄さんって、こういう可愛いのが好きなんだから。」
「ホントに?」
「あ〜疑ってる〜! いいよ別に、信じてくれないんなら。じゃあ他の店に行こっか〜?」
「あ、ごめんごめん。なんていうか、全然想像してなかったからさ……よし。」
言ったと同時に、主人公のグッズを見る目が真剣になる。
ひとつひとつ手に取って「む〜」とかうなって、いいと思えるものを探そうとしている。
>>960の続き
「光、これなんかどうかな?」
「う〜ん。まあ、君がそれにするって言うんなら……。」
「あ、やめとく。えーと他に……はは、何だこりゃ。」
「私は可愛いと思うけどなあ。」
「そ、そうなのか? う〜ん。」
…………。
ころころ変わる主人公の表情を見つめながら、光はだんだんと悲しい気持ちになってきた。
主人公の迷う顔も、笑う顔も、意識も、表情も、全てプレゼントを選ぶことに──華澄のところへ向いている。
主人公はこんなに近くにいて、でも自分のそばにはいない。
「…………。」
光は店内の一角に目をやる。実は入ったときから、華澄が一番喜びそうなものを見つけていた。
大きくて、毛のふさふさした犬のぬいぐるみだ。
陽ノ下光の朝ズバッ!
>>961の続き
「……ごめん光、やっぱりまかせるよ。」
「え?」
振り向くと、主人公の苦笑いとぶつかった。
「俺わかんないからさ……だから、光が選んだものを買おう?」
「でも……。」
「頼むよ。」
「えーと、じゃあ〜…。」
光はぐるりと店内を見回す仕草をする。だが、迷っているのはどれを選ぶかではない。
「ごめんな、光。」
…………。
そして光は、すっとひとつのものを指さした。
>>963の続き
「あの犬のぬいぐるみなんていいんじゃないかな? 華澄さん、きっと喜んでくれるよ。」
「そうか。じゃあ俺、買ってくるよ。……あの、すいません。」
店員のもとへ行く主人公の背中を見ながら、光はそれまで保っていた笑みをゆっくりと崩し、
切なげに目元を細めた。
そして主人公がぬいぐるみを入れたペーパーバッグを受け取って振り返ったとき、
まるで「だるまさんが転んだ」みたいに明るい表情へと戻すのだった。
「え〜と、いくらだった?」
「あ、いいよ。光は選んでくれたからさ。」
「そういうわけにはいかないでしょ。これは……。」
2人で贈るプレゼントなんだから。
そう言おうとして、光はやめた。
>>964の続き
「光?」
「えっと、じゃあ、お言葉に甘えておくね。」
「ああ。じゃあ明日、2人でこれを華澄さんの家に届けに行こう。」
「え……。」
「でさ、光。実はそのときに。」
「あのさ……私、明日は約束があるんだ。」
「そうなのか……?」
光はうん、とうなずくふりをして主人公から目をそらす。
「ゴメンね! ずっと前からの大事な約束なんだ!……だから、
華澄さんの家には君だけで行ってくれないかな?」
「うん、しょうがないよな。わかった。華澄さんにはちゃんと言っとくよ。」
「ホント、ごめんね。」
「いいって。」
そう言って店を出たとき、主人公はちょっと上を見てから光に訊いた。
>>965の続き
「えーと光、これからどうする? 折角だし、どこか寄ってこうか?」
「あ……。」
光は言葉をつまらせる。少しでも長く、主人公といたい気持ちが働いてしまう。
けれど……。
「ちょっと、これから用事があるんだ。」
「そうだったんだ……。ごめんな、忙しいときに誘ったりして。」
「そんなこと……!」
光の胸が痛む。
「……あの、ごめん。私、そろそろ行くね! じゃ!」
手を上げると、光は小走りで主人公から離れた。
それから主人公が見えなくなって、随分行ったところでまた歩き出す。
「…………。」
すれ違う人の中にまぎれて、光は長い溜め息をつく。
それまで保っていた気持ちが尽きて、胸には鉛の重さと吹きさらしのからっぽさが一緒になった、
奇妙な感覚だけが残った。
陽ノ下光の東京フレンドパークU
>>966の続き
「……それで、その『大事な約束』とやらでここにいるわけ?」
言ってから、琴子は麦茶をひと口飲んだ。
「…………。」
ちゃぶ台ごしに、光がしゅんとうつむいている。
窓にかけられた簾が6畳の和室をちょうどよい明るさに保っている。
必要最低限のものだけの簡素で慎ましやかな調度類。琴子の部屋だった。
休日の昼過ぎ、いきなり転がり込んできた光から、琴子は昨日あったという顛末を聞き終えたところだった。
>>968の続き
──まったく……。琴子は。はぁ、と少し荒い溜め息をつく。
前に一度、主人公と放課後のグラウンド近くではなしたとき、琴子は彼も明らかに光のことが好きなのだと感じた。
だから、多少の不満は残るものの、光のために2人がうまくいくよう後押しをしてきたつもりだ。
──なのにあの男ときたら……!
突然「憧れだったお姉さん」が現れたものだから、のぼせて、光から乗り換えたのだろうか。
「……だとしたら、手討ちだわ。」
「え?」
「何でもない……。」
だが、もし主人公が華澄に熱を上げたにせよ、光のことを好きだという推測自体が間違いだったかもしれないのだ。
それを考えると、今の時点で彼を責めるわけにはいかない。
それに、問題は別のところにある。
>>969の続き
「……ま、いい機会じゃないの。光もあんな男にいつまでも執着する必要はないわ。」
琴子が言ってみると、光は滅多にしない異議のありげな目を向けてくる。琴子はさらに言葉を重ねた。
「だいたいあの男は凡庸だし。」
「そんなことないよ!」
「意志薄弱だし。」
「そんなことないよ!」
「鈍いし。」
「……それはちょっとあるかもしれないけど。」
光は仕方なさそうに言ったが、またすぐに「でも」と勢いを取り戻す。
「前にも話したでしょ? ○○○君、すごく真面目に練習してて、タイムもどんどん縮まってきてて、
このままいったら来年にはインターハイにだって出られるかもしれないんだよ!?」
そこまで言って、光は首を振る。
>>970の続き
「ううん、それがなくたって、○○○君は琴子が言うような冴えない男の子なんかじゃないよ……!」
主人公のことを語る光の瞳は、こんなときまで少しも変わっていない。
「……光も光よ。」
琴子はちょっと厳しい視線を向ける。
そう、問題は光のほうなのだ。
「そんなに彼が好きなら、どうしてあなたはこんな所にいるの?」
「…………。」
光はもとのようにうつむいた。
「なんであっさり引き下がるの?」
琴子が追及すると、光は怒られた子供のようにつぶやく。
「……だって、○○○君が華澄さんのこと好きだったから、私はもう……。」
「じゃあ諦めるのね?」
「…………。」
「○○○君と華澄先生が一緒になっても全然かまわないのね?」
「…………。」
黙っている光の表情に、「それは嫌だ」という色が浮かぶ。
>>971の続き
「だったら、どうしたいの?」
そう訊ねたきり、部屋にゆっくり沈黙がおりていく。
窓の外で、琴子が外さずにいる風鈴がちりりん、と綺麗に鳴った。
琴子が表情もなく自分の麦茶をつぎ足したとき、
「……わからないよ。」
光が言った。
目の前にある麦茶や羊羹には一切手をつけず、ただ眉をひそめ、唇をきつく結んでいる。
──きっと、本当にわかんないんだわ。
おかれた状況で、自分の望みを言葉にできずにいる。それを避けている。
我を迎えて、そこから逃げて、悩んでいる。何をというのではなく、ただ悩んでいる。
ならば、自分が言ってあげないと。背中を押してあげないと。
>>972の続き
「○○○君と、相愛になりたいんでしょう?」
琴子が言ったとき、光は知らなかった事実を聞かされたように見返してくる。
「そうでしょ?」
すると光は間をおいて、それとわからないほどかすかにうなずいた。今更に照れた様子で。
「でも、○○○君は華澄さんのことが……。」
堂々巡りだ。
「○○○君はいいの。」
琴子はやや声を大きくした。
「彼が好きなんでしょ?」
「……うん。」
「一緒になりたいんでしょ?」
「……うん。」
「だったら何よりまず自分の気持ちを伝えるべきじゃない。○○○君が華澄先生を好きだとしても。」
「……できないよ。」
光が小さく首を振る。そこにいつもの明るさはなく、座布団に座った姿は震える小鳥のように弱々しい。
>>973の続き
「どうして?」
「そんなこと言ったら、○○○君きっと困るよ……。」
「…………。」
琴子は額に手をあてた。
やはり光には無理だ。この性格は変わりそうもない。
何か良い考えはないかと悩んだとき、琴子ははっと気づいた。
「ねえ琴子。私、○○○君のこと好きだよ。だから……○○○君が華澄さんのことを好きなんだったら、私は。」
「言ったの?」
「え?」
「だから、『俺は華澄さんのことが好きだ』って○○○君が一度でも言ったの? 聞いたの?」
「…………。」
光の目があっけにとられたように丸くなり、まもなくふせられた。
>>974の続き
「……でも、○○○君は小さい頃華澄さんに憧れてて、好きで、今でも……。」
「昔の話でしょ。それに『今でも』っていうのは、光が勝手に思ってることだわ。」
「誕生日にプレゼントしたいって……すごく真剣で……。」
「○○○君は光は共同で、って言ったんでしょう?」
「だから、それは……いきなり一人で贈ったら華澄さんが戸惑うからって、それで私と一緒っていう形で……。」
「あなたと共同で贈り物して、華澄先生が○○○君のことどう思うっていうの?
どんな発展が見込めるっていうの? これほど無意味なことを、どうして彼はわざわざ提案したのかしらね?」
「…………。」
「わかった? ぜーんぶあなたの思い込みなのよ。」
琴子はばっさり斬り捨て、羊羹をひと切れ慣れた手つきで口に運んだ。
「…………。」
そうする間に光の口もとが綻び始め、いつもの太陽を思わせる明るさが戻ってくる。
そして、にこにこと笑い出した。
──あなたは、そうでなきゃね。
琴子はすっかりいつもどおりの光を、少し眩しそうに見つめる。
>>975の続き
「だから光、もう告白しなさい。」
「え!?」
「あなたも今後、余計な心配して落ち込みたくないでしょ?」
「で、でも……。」
「それに、折角休日でのんびりしてたところに押しかけられるのは、もう御免だわ。」
「ちゃんと想いを伝えて、彼に振り向いてもらいなさい。」
琴子は口の端を上げる。
「もう、おいてけぼりは嫌でしょ?」
「……うん。」
光は大切なものを見る瞳を琴子に向けて、こくりとうなずいた。
>>976の続き
「よろしい。ほら、羊羹食べて。甘いものは元気が出るんだから。」
「そうだね。じゃ、いただきま〜す!」
光は羊羹を食べた。
「どう? 明治創業の名店の逸品よ。……頂き物だけどね。」
「アハハ! うん、おいしいね!」
「そうでしょうとも。」
いつのまにか傾いた陽射しが簾を抜けて部屋の中に入ってきている。
それは向かい合った2人を蜜柑色に照らし、縞々の影を落としていった。
YBC(山形)ジャパニーズ・ヒノモト
NTV(首都圏)麹町時代の光
TBS(首都圏)ガラスの指輪が6のオブジェ、泣き叫びながら技術情報読み上げ
CX(首都圏)陽ノ下光のメッセージ,I・愛・悪い噂!
SBC(長野)暗黒の光
NBS(長野)ひびき野市内の静止画→暗闇へズームアウト
NST(新潟)サイケな陽ノ下光,哀愁あふれるBGM
TeNY(新潟)旧略称・TNN時代の「うん!(ワン)」の連呼
BBT(富山)旧略称・T34時代の夜景に血色の光
MRO(石川)灯台に「うわーーーん!」連呼
HAB(石川)ガラスの指輪とオルゴール
FBC(福井)陽ノ下光がくるくる回る&木琴のBGM
ftb(福井)古臭い夜景とそれ以上に怖い悪い噂の絶叫
THK(東海広域圏)名古屋市内の夜景と噴水に浮かぶ1ロゴ,幼年期の光さんの朗読
CBC(東海広域圏)大昔のコワーイ光
NBN(東海広域圏)旧社名・名古屋幼年時代の希望の泉
CTV(東海広域圏)宇宙へ飛んでゆく黒い陽ノ下光4人
GBS(岐阜)“更に”怪しい光
RNC(岡山・香川)花々に囲まれた光の映像に悲しげなBGM
RCC(広島)(足が)呪いので置いてけぼりにされる光