白河ことりファンクラブ14学期

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789名無しくん、、、好きです。。。
「ともちゃん、みっくん・・・ありがとう・・・」
ことりは急いで家を出た。さっきまた雷が鳴ったようだけど、気にしない。純一に会いたいから。
「はぁ、はぁ・・・(わかってるの。でも、私はあなたが好きで・・・このままあなたを失いたくない・・・。)」
思い出される2年という短い時間。その間にあった出来事は一晩あっても語り尽くせない。
ことりは海の近くの道を走る。
純一は商店街を抜けず、回り道をしていた。

2人の距離は次第に縮まってく。
「朝倉君!?」
「ことり・・・」

2人が交差した場所、それはアイシアが来た日に雨宿りした場所だ。
「今、ことりの家に行こうと思って・・・」
「私も朝倉君の家に・・・」
その時、雨が降ってきた。あの時と同じように雨宿りをする。
「思ったよりも強い雨だな・・・」
「うん・・・」
意識しあって中々話が続かない。
「なんか・・・前もこんな事あったよな。」
「そう・・・だね。あの時は海で遊んでて・・・雨が降って・・・」
「そうそう、傘だと思ったらバナナだったんだよな。」
ぎこちない2人だったが、話が続いてきた。同じような事も、2年間の思い出も、時間が経つのを忘れるほどに。
「本当に・・・あの時は楽しかった・・・。」
「まるで今は違うみたいな言い方だな。」
「・・・」
再び沈黙が2人を覆う。さらに雨は強くなってきた。
「もっと・・・こっちにこいよ。」
ことりは言われた通りにした。
「ねえ・・・朝倉君、私・・・私ね。」
純一は下を俯いたまま喋ることりにポケットから取り出したものを出そうとしたその時・・・

ブォォォォ