白河ことりファンクラブ14学期

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788名無しくん、、、好きです。。。
涙が溢れ、純一の胸に両手を当てる音夢。
わからない未来よりも、安心の現在。人はその性質ゆえに逃げに走りやすい。しかし、純一は・・・
「確かにことりに気持ちを伝えて届くかわからない・・・。でも、人が人に想いを伝えることに裏付けなんていらないんだ。」
それはかつてことりに語った事と一緒。絶対なんてない。だから、人は未来へ進めるのだと。
「だから・・・俺は・・・自分とことりに嘘をつきたくない・・・」
純一はそう言うとある場所へ向かった。

叶と約束があると嘘をついて別れた、ことりは家に戻って叶に言われた事を思い出していた。
「・・・今のままがいいの・・・」
自分に言い聞かすように、心の扉にしっかりと鍵をかけるようにゆっくりと口を開く。
ピンポーン
「ことり、いる?」
ことりが窓から見ると、ともちゃんとみっくんがいた。叶についた嘘が本当になったのだ。
「どうしたの?もうすぐ7時なのに・・・」
2階のことりの部屋に上がった2人はどこか険しい顔をしていた。
「ことり、最近元気ないよね?」
口を開いたのはみっくん。ジュースを出してるときだった。手が止まることり。
「そんな事ないよ・・・」
さっき叶にも言われた事だ。さっきと同じように対応すればいい、そう思った。
「嘘!!ことりってなんで、自己犠牲するかな?。もっと自分の気持ちに正直になればいいじゃない!!」
「みっくん・・・」
「いいの!!・・・ねえ、本当に幸せなの?。ことりは本当に今、幸せ?」
みっくんは本当にことりを心配していた。大切な親友が仮面の笑みを浮かべているのが何よりつらかった。
「いいんだよ・・・私は朝倉君が幸せなら・・・。」
ことりは静かに言う。そうしないと平常心を保てないから。
「・・・そうだね。朝倉君の幸せにはことりは必要ないかもね。」
「ともちゃん!?」
みっくんも意外な言葉に驚く。
「・・・」
「でも、ことりの幸せには朝倉君が必要なんじゃないかな?」
その言葉を聴いた時、ことりの心にあった扉は静かに開いた。