ギャルゲー・バトルロワイアル

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539名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/12(水) 19:30:57 ID:hlOOCTyL
アレ=聖杯
二人組=セイバー&士郎?
540名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/12(水) 23:19:45 ID:xWFLsTNC
>>539
勘弁してくれw
ただでさえエロゲー移植キャラばかりなのに
たとえ参加者じゃないにしろこれ以上増えるなんて事になったら
ギャルゲロワの名が泣いてしまうw
541名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/12(水) 23:23:39 ID:Xic/pEfq
>>540
俺はいいと思うが
もう2人とも死んでるし、舞台裏の説明にもなってるし
なにより完成版が読みたい
542名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 00:30:52 ID:Haebkw8v
>>540
何をいまさら>エロゲー移植キャラばかり
543名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 00:37:33 ID:a2vYKkpI
ROMは多いんだな、ここ・・・

>追加
個人的には、参加してる作品だけで風呂敷を纏めて欲しい。
544名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 01:53:50 ID:uY5e2fAf
>>529-533
ロワ舞台の説明や理由付けとしてはいいんだよね
参加作品外のキャラ参加については、本編内に影響を及ぼさない限りなら
いいんじゃないかなと思う。

今回の話がOKだとして、支給品にエクスカリバーとか出しちゃダメってことね
545名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 20:18:47 ID:9AnXh6dy
本編から独立した外伝ならOKかな
546名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/13(木) 22:58:39 ID:73OCgplq
そういえば裏の話はアケとかでも外伝になってたな
外伝と言う選択肢をすっかり忘れてた
547名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/15(土) 14:13:50 ID:hfTL0Nqw
じゃあ外伝扱いでいいんじゃない

548名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/17(月) 14:05:58 ID:YH/Imu7X
保守
549名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/19(水) 17:51:23 ID:GkG4ULl6
保守
550名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/20(木) 13:09:49 ID:1zeTqQ0E
保守
551534:2006/04/20(木) 20:09:07 ID:s3ABbSTf
では外伝として、早ければ今週末にでも再投下いたしますね。

>>539
やっぱわかりましたか。その通りです。
552一日目深夜の時点での仮定と対策その3 1/2:2006/04/29(土) 01:20:54 ID:3IczbhUf
 暗い森の中を、一人の少女が移動していた。
お世辞にも足場がいいとはいえない場所を、少女――支倉曜子は音も立てずに走る。
走りながら考えるのは、今までに出会った三人の参加者の事だった。

こちらの予想以上の体捌きを見せた、黄色いリボンの少女。
デッキブラシを己の手足のように扱う、黒いブレザーの少女。
そして・・・不思議な力でトンファーを防いだ、大人びた物言いの子供。

 自らの知識の、範疇外の存在。異能力者。
おそらく、彼女以外にも多数居ると考えた方がいいだろう。
こちらと敵対しないのならば問題はない。
障害とならない限りは、敵対する理由も無いのだから。
問題は、ゲームに乗った異能力者・・・
自らの力を(おそらく過信ではないのであろうが)驕り、皆殺しを目的とした者。
 彼等に対抗するための手段が必要なのだ。そのためには・・・
(・・・使える手札を増やす)
 携行している火力で倒せないのならば、より強力な武器を入手すればいい。
そうでなくとも、何人かの参加者(できれば異能力者)を、こちらの手勢にすれば・・・

 そう考えながら走る曜子の前に、二人の男女の後ろ姿が現れる。
黒いリボンにショートカットの少女と学生服の少年・・・
多人数で行動しているという事は、おそらくこのゲームには乗っていないのだろう。
しばしの思案の後・・・曜子は二人組みに近づき声をかけた。
「首輪を外す。手伝って欲しい」
553一日目深夜の時点での仮定と対策その3 2/2:2006/04/29(土) 01:21:58 ID:3IczbhUf



【支倉曜子 所持品:冬史のトンファー@カルタグラ、ロープ製投石器(曜子作)
 現在位置:D-4山の麓の森
 目的:@目の前の二人組みに話し掛ける
     A異能力者への対抗手段を入手する
     (火力の高い武器を入手する、もしくは首輪解除を餌に仲間を得る)
     B首輪のサンプルの入手(手段は問わない)
 備考:優先順位は首輪≧武器>仲間です
     二人以上の場合は懐柔、一人の場合は首輪優先です】

【対馬レオ 所持品:ナイフ
 現在地:D-4山の麓の森
 目的:@目の前の少女に警戒
     A芽衣子と共に知り合いを探す
     Bゲームから脱出する
 備考:知り合いが参加していると思い込んでいます】

【橘芽衣子 所持品:参加者名簿
 現在地:D-4山の麓の森
 目的:@目の前の少女に警戒
     Aレオと共に知り合いを探す
     Bゲームから脱出する】
554名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/29(土) 01:52:05 ID:HFoYdoma
久々にGJ!



うーん、書きたいんだが、知ってるのが舞姫と悠久、サクラ(2まで)……。
これじゃあ、何もできないorz
555名無しくん、、、好きです。。。:2006/04/29(土) 23:22:54 ID:owbh13ac
gj

556名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/02(火) 17:32:39 ID:hvqMrXFI
age
557外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(1/9):2006/05/02(火) 19:10:51 ID:1IYOHCQQ
真之介は鳴動を続ける八卦炉に突っ伏したままで意識を取り戻す。
サタンはどうやら眠っているようだ。
「舐められたものだな」
やはり少しずつだが支配力が薄れていっているようだ。
「とはいえ、今の状況では何もできぬが」
それがわかっているからこそ、サタンは休息を取っているのだろう。
真之介は物憂げに首を振ると、八卦炉の部屋から出てどこまでも続く階段をゆっくりと下っていった。

そのころ
「蟲毒…」
ふみこ・O・Vは今回の騒動をそう一言で結論づけた。
つまりこの島は太古から続く呪いの場所なのだ、そして生き残りは…。
叉丹の姿を思い出すふみこ、禍々しい死臭がぷんぷんと漂うように思えた。
つまり最後の生き残りのたどる運命は…だが…ふみこは思う。

あの叉丹がよもや実際にかの大魔王サタンの拠代だったとして、今回次の依代を求めているとして、
「無理よ…そんなこと」
神を個人の器に落とし込むなど尋常な沙汰ではない。
それでも依代は見つかることは見つかるだろう、ことがうまく進みさえすれば、
だが、それで終わりというわけではない。
あれほどの巨大な魂、移植にはそれこそ膨大な魔力が必要…少なくともこの島にそれだけの力があるとは思えない。
それこそ残り60人の魂すべて贄にしても、まだ足りるまい。
「よほど効率のいい器でもない限りは…魂を貯蔵し増幅する器でもあれば別…」
まさか…黙り込むふみこ、器、という思考に至った彼女はあるアイテムを思い出したのだ。
秘中の秘といわれる禁断のアイテム、あらゆる全ての願いをかなえると伝承にある伝説のアレだ。
「Holy Grave… 総統閣下もえらくご執心だったわね」
そう昔を少し思い出すふみこ、たしかにアレの…聖杯の原理を応用すればあるいは…。
だが、サタンは救世主の血を受けたのが言われである聖杯とは対極の位置にいる大魔神、
そうたやすく知識を手に入れられるとは思えない。
「実際に手にした人でもいれば別でしょうけど」
558外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(1/9):2006/05/02(火) 19:11:51 ID:1IYOHCQQ
階段を下りながら真之介は物思いにふけっていた。
あれは何日前の話だっただろうか?
魔方陣に封じられ呪いを一身に受けるのは赤毛の少年、
「さあ…話せ」
「話すことなどなにもない」

身体を蝕む幾多もの呪いをうけながらも屈しない少年、自分が知りえる世界において最後に聖杯が顕現した時に関わった者らしいが…。
ちなみに彼と彼の恋人を除いた全ての関係者は死亡していた。
「ならば貴様の女に聞くことになるが、それでも構わぬか?」
この言葉を放ったのはサタンと真之介の複合人格である葵叉丹ではなく、サタンそのものだ、
正体を隠す必要などないと思っているのだろう。
「だまれ…それにもう遅い、アイツは今頃とうに雲隠れしてるさ、生き残る技術に関しては誰よりもアイツは凄いんだ」
少年の言葉にまた笑うサタン。
「あれで隠れたとはな…おめでたいことよ、隠したつもりが隠されていたことにまだ気が付かないのか?」
「な…」

絶句する少年、さらに畳み掛けるサタン。
「八つ裂きにしてやったわ、姉妹ともども」
「凛だけじゃなく…桜まで殺したのか!!」
「ああ、姉はあまりにも煩いからつい…というところか、妹の方に関しては最初から死んでもらうつもりだったが」
事も無げに言い放つ目の前の男に怒りを抑えることが出来ない少年。
「だが、何も悲しむことはあるまい」
「な!?凛は俺の…」
少年は怒りを通り越して奇怪な気分になっていく
「その通り、貴様はあの娘と確かに契りを交わした、だが…それは偽りだといっているのだ」
少年の顔が歪みはじめる、こいつはどこまで何を知ってるんだ…。
「まぁ、無理もあるまい、かつて貴様は奇跡的な確率で引き当てたのだ、あらゆる時空・次元を超えて
己の失われた魂の半身をな」
559外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(3/9):2006/05/02(火) 19:13:06 ID:1IYOHCQQ
男と女、2つの形に別たれているが、元来、人の形は一つなのだという、
そのため人の生は生れ落ちてから死ぬまでの間、あらゆる時代、次元にあるという、
たったひとつしかない己の魂の半身を捜し求める旅に等しいという。
「どうだ…違わないか?」
何も言い返せない、違う筈がない。
あの金色に輝く別れを忘れられるはずなどない、それにこの男の不敵な笑いの源はいったい何だというのか?
「小指から伸びた魂の緒を辿れば黄泉路から簡単に見つけることができたぞ、死してなお絶てぬ絆とはな
焼けるわ」
叉丹が指を鳴らす、天幕がせり上がっていく。
やめろ…やめてくれ…いまそれを見てしまえば俺はもう…。
「愚かな妖精たちよ、いかに祈ろうともそれで人が蘇るはずがあるまい
だが、遺体を後生大事にしていたのは重畳だったぞ、おかげで手間が省けた」

少年はふるふると首を振る、それは否定とも肯定とも取れない。
ここまで決して折れなかった彼の心がついに揺れ動いたのだ。
そして、天幕の向こう側には、
「セイバー…」
かつて狂おしいまでに求めあい、焦がれあいそして永遠に失った、魂の半身たる少女が拘束されていたのだった。

ここからのことになるとまた記憶があいまいになる。
だが、少年の抵抗も空しく秘密はついに暴かれた、奴の目的は少年ではなく、少女の方だったのだ。
「シロウ…その声はシロウですね…どこですか?どこにいるのですか?」
がんじがらめに拘束され、天井から吊り下げられた状態のセイバー、その目は塞がれている。
間髪いれずまた呪いが士郎を襲う、
「…っ!」
声を立てずそれに耐える士郎、だがそれでも苦痛には抗えない…わずかながら悲鳴が漏れ、その声はセイバーへと届く。
「シロウ!?苦しんでいるのですかシロウ!?、何故です!私は安らかに逝きたいだけなのになぜこのような惨い夢を見せるのですか」
拘束具で塞がれたセイバーの目から涙がこぼれ落ちる。
唯一拘束を免れた耳に、また声が届く…ただし今度は別の声だ。
560外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(4/9):2006/05/02(火) 19:14:47 ID:1IYOHCQQ
「少年を救いたいか?」
それは彼女といえど抗えない声だった…。
「さすれば話せ、貴様の知りうる聖杯の全てを」
つまり少年を襲う数々の呪いを目の当たりにした、少女の方が先に根をあげたのだった。

キリキリと滑車の回る音が響き、床に下ろされるセイバー、拘束具もそれに合わせて外される。
ついに再会を果たした2人…言葉はなくお互いを認識した瞬間、もう唇は重なっていた。
互いを貪るような長いキスが終わり、改めて視線を交し合う2人。
「よくぞ…これほど立派な…」
おそらく自分が別れてから数年ほどの時が経過しているのだろう、逞しく成長した士郎の姿に目を細めるセイバー。
「そういう君は全然変わってないな、むしろ少し背が縮んだんじゃないのか?」
「む、それは違います、貴方の背が伸びただけです!」
少しカチンとした感じで言い返すセイバー
「でも、夢みたいだ、また出会えるなんて」
「私もです…しかもこれは夢ではない、でも…どうして」
などと堰を切ったように語り合う2人、だが喜びの中にも疑問を隠せない…そこで無粋にもサタンが声をかける。

「ふふふ、かつての最強の騎士も愛し愛される悦びを知ればただの小娘よ、これで我が謀成ったも同然」
サタンは満足げに笑う、彼女の話した聖杯の技術を利用すれば、彼の望む最後のピース、超強力な魔力増幅炉も完成したも同然だった。
「さてと、貴様はともかく」
士郎を一瞥し、次にセイバーを見る。
「色々と聞きたそうなので教えてやろう…確かに今の貴様はかつての霊体ではなく生身の肉体だ…」
意味深に微笑むサタン。
「本来ならば我が依代にふさわしき器よ、だが惜しむらくはその体に流れる龍の血が気に食わん、そこでだ
貴様には炉に火を入れるための人柱となってもらおうと思ってな、ふふふ…無敵の騎士王アーサーの命こそ
この狂乱の宴の、そして我が再臨を飾る最初の生贄として相応しいと思わないか」
「な…」
絶句する2人、それだけのために彼は彼女にまた命を与えたというのか…また殺すためだけに。
561外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(5/9):2006/05/02(火) 19:15:49 ID:1IYOHCQQ
「いかにもだ…それと安心しろ士郎とかいったな、その少年は家に帰してやる…おとなしくその首差し出さば」
自害を促すサタンだったが、セイバーははっきりと首を横に振った。
「ほう…」
やや意外そうな反応を見せるサタン。
「私が自ら再びの死を受け入れればシロウはまた生き続けるわけですね…」
「そういうことになるな…」
「ですが…それでは駄目なのです…私たちはまた出会ってしまった」
彼女は何を言わんとしているのだろうか?
「共に生きることがもう叶わぬ運命であることはもはや承知しております…ですが共に死ぬことなら出来る」
あの黄金色の別離は正しいことであり、必然だと2人は理解している、それは今も変わらない。
後悔も未練もない…だが引き裂かれるような悲しみがなかったかと言われれば嘘である。
「なるほど…貴様は自分のエゴで恋人を殺すというのだな」
その言葉にセイバーより先に士郎が反応する。

「セイバーのせいじゃない…ただもう俺たちは、お互いのいない世界で存在する未来など想像することが出来ない、まして」
凛と桜ももういないんだ…と小声で続け、セイバーが応じる。
「大丈夫です…もうしばらくすれば会えますよ…彼女らも私たちが来るのを待ちわびているはずです」
サタンがまた笑う。
「ならば、我が力の前にひれ伏すがよい、こい…殉教の栄誉をくれてやる」
サタンの声と共に、無数の異形たちがその姿を現した。

またここで記憶が途切れがちになる、真之介は広間の扉を開け放つ。
広間の中は凄まじいまでの惨状だった、その爪あとはまるで戦闘というより戦争に等しい。
あいまいな記憶の中で真之介は思い出せたのは、舞うように戦う少年と少女の姿。
圧倒的な劣勢にして、その身に幾多もの致命傷を受けながらも、2人はお互いを守り戦えるという喜びに満ちた
弾けるような表情で誇り高くサタンの猛攻を凌いでいく。
「楽しそうだったな…我が身がこのような有様でなければ一手交えたいところだった」
ポツリと呟く真之介、事実少女の剣技は壮絶の一言、伝説の騎士と呼ばれるだけのことはあった。
562外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(6/9):2006/05/02(火) 19:16:42 ID:1IYOHCQQ
「夢を見たんです、私と貴方がいつまでも終わらないとても楽しい日々を過ごす夢を」
光弾を刃で弾きおとすセイバー、ただしその剣は彼女の愛剣であるエクスカリバーではない。
あの剣はもう失われてしまった。
「そこでの私は毎日たくさんごはんをたべることができて、いっぱい眠れて…」
「…それはニートって言うんだ、恥ずかしいことだぞ」
盾を展開し光線を防ぐ士郎。
それを見てまた目を細めるセイバー…。
「ああ、本当に貴方は強くなった、まことの騎士となられた…その姿を見ることが出来ただけでも、思い残すことはありません」
「夢だった…もし叶うならこうやって君の背中を守って戦いたいって…もう思い残すことはない」

2人の身体は傷だらけだ、もうどこか痛いのかも分からないほどに、それでも2人は何度でも立ち上がる。
互いの存在を近くに感じることが出来れば、どんな恐怖も苦痛もなんら障害にはなりえなかった。
それを見ているサタンの表情が焦りに変わってくる。
(何故だ…何故…倒れぬ…人の身でありながら)
何度も繰り返した再臨ゆえ、自身の力が衰えていること、依代の老朽化…思い当たることはいくらでもあるのだが…

そんなサタンを見やる士郎とセイバー…サタンの左側にスキがある。
身体強化の術で駆け抜ければ逃れることが出来るかもしれない…。
だが…自分たちが逃げてどうするというのだ、もう迎えてくれる者など残ってはいない…。
まして賽は投げられているのだ…ならば。
「あと何本、剣を作れますか…」

折れて使い物にならなくなった数十本目の剣を投げ捨てて尋ねるセイバー、
「Bランクなら7本…Aなら3本…それ以上なら1本だな…」
「ではその1本で行きましょう」
サタンに向き合う2人、サタンもまた睨み返す…おそらくはこれが最後の攻撃になる。
サタンの目が光る、士郎とセイバーが手を取り合い呪文を唱える。
先制攻撃はサタン、自分の放てる中でも最大級の光線が2人を射抜こうとする。
563外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(7/9):2006/05/02(火) 19:19:02 ID:1IYOHCQQ
だが…その光線はまるで存在してなかったかのように彼らの眼前で掻き消えた。
「聖剣の鞘!失われたのではなかったのか!」
光が消えた後には鞘を展開し、何事もなく立っている2人の姿、しかも彼らの傷は見る間に塞がり、魔力もまた満ちていく。
そして…間髪いれず彼らの手に握られたのは黄金の輝きを持つ長剣。
サタンにはこれを防ぐ手段はもはやなかった。

勝利すべき黄金の剣が彼の身体を捉える…無論致命の一撃ではない。
だが…久々に意識を失う感触を味わいながらもサタンは考えていた。
(愛など唾棄すべき感情と考えていたが…侮れん)
事実対峙する2人の魂の力は、単体時の数倍にもなっていた。
(これは使えるな…この力を利用すればより速やかに器は満ちる)
かくして、参加者のほとんどが恋に明けくれる非力な少女たちだという謎がまず紐解かれ、
(ここまで我が力、弱体化していたとはな…有効な手立てを叉丹に考えさせねばならんな)
参加者の能力を弱体化させる首輪を初めとした手段が構築されることとなったのである。

そして、サタンの意識が闇に沈むと同時に、鞘の効果が切れたのだろう…全身から噴水のように鮮血を溢れさせながら、
2人はついに倒れたのだった。

ようやく、記憶の靄が解けた。
床を朱に染め、それでも握った手は離さない2人を眺める真之介。
「なぁ…どれくらい時間残ってるか?」
「私が誰かとは尋ねないのか?」
真之介の疑問にセイバーが答える。
「問うまでもありません、貴方の気はとても澄んでいる…今の戦い、無駄ではなかった」
なるほど…
564外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(8/9):2006/05/02(火) 19:20:46 ID:1IYOHCQQ
最初の言葉どおり2人はとうに命など棄てていた、ただ自分たちに続くであろう名も知らぬ誰かのために、
少しでもサタンの力を殺ごうとしていたのだ。
見事、と思う反面…バカだ、とも思う。
「バカみたい…だろ俺たち…でもこんな生き方しか選べなかった」
真之助は懐中時計を床に投げて告げる。
「長針が12時を指すまでは持つだろう、せめて最後の逢瀬を楽しめ」
「あと何分もないではないですか…なら早く立ち去ってはいただけませんか」
赤面するセイバーに軽く笑いかけて、真之介は広間を後にした。

真之介の足音が完全に消えると同時に、またキスをする2人
今度のキスは先ほどのものとは違い、優しく触れ合うようなキスだ。
「ああ…シロウ…ずっと願ってた…愛してる」
「俺もさ…セイバー」
抱き合い囁く2人、
「この想いを胸に貴方の温もりを胸にして逝けるのですね…これほど幸せなことはありません」
セイバーは傍らの剣に手を伸ばす。
「少し痛いかもしれませんが…」

セイバーは片手にカリバーンを捧げ持ち、もう片方の手で士郎を抱きしめる。
「我が愛剣カリバーンよ…私を許してくれるなら今一度力を貸してくれぬか、我ら2人を永久に離さぬように」
言葉と同時にそのまま士郎ごと自らを貫き深くお互いの身体を縫いつけ…さらに強くその身体を抱きしめ密着させた。
「私たちは鞘と剣にして比翼の鳥、どちらかが欠けてもいけないもの…ゆえに…」
共に生きられぬのならば共に滅びることこそ至上の悦びだった、そう2人は今満ち足りていた。
「これでずっと一緒だな」
「そうですね…ふふふ、聞こえますか、リンとサクラが私たちを呼んでいる声を」
「ああ、聞こえる…はやく行ってやらないとな」
2人は確かに聞いていた、自分たちを祝福する友人たちの声を、
うっとりと微笑む2人、そしてもう一度のキス…死の世界の味がした…甘くとろけるような。
そして…2つの魂は1つになった。
565外伝・魔女の推論+開戦前夜の閑話(9/9):2006/05/02(火) 19:25:28 ID:1IYOHCQQ
回想を終え真之介は広間を抜けて研究室に向かう、
「犠牲は無駄ではなかったぞ」
魔力炉の前に立ち、つぶやく真之介…身を挺して魔力を削ってくれたおかげで、わずかな時間ながら表にでることができるようになった。
これで僅かながら手を打つことができる、さらに。
「君たちの魂、100の勇者の魂に匹敵する、おかげで犠牲を少なくできた」
最深部に設置されたクリスタルの中で永遠の眠りについた2人に語りかける真之介。
しっかりと抱き合い、お互いの温もりを感じながら息絶えた2人の顔はまさに歓喜と至福の表情に満ちており、
互いのその小指は誰が結んだわけでもないにもかかわらず、赤い糸でしっかりと繋がっていたのであった。

【ちびふみこ 所持品:モーゼルC96
 現在位置:D-3小川沿い
 目的:仲間を集め脱出or叉丹打倒(ついでに青いキャンディを探す)】

なお、真之介の語りと戦闘は本編数日前の出来事であり
本編には一切の影響などはありません。
566名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/02(火) 19:26:09 ID:1IYOHCQQ
というわけで、長々と外伝を書いてみました。
567名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/08(月) 01:36:54 ID:Uc0fpyAP
亀だがgj
568名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/08(月) 07:07:19 ID:BCD/4s8J
gj…というか、Fateって悲恋物だったのか…
569名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/08(月) 23:04:00 ID:OHlrtPfF
>>568
まぁ、最も深く愛し合っていながら、マトモに結ばれるエンディングは
1つもないしな、ぬるい三角関係チックなのが1つあるだけで
だから、こういう風に一緒に死なせてあげるのもアリといえばアリか
570名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/12(金) 19:44:18 ID:JoFFtkYP
これって移植されてないキャラはダメなんだよね
571名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/12(金) 23:06:05 ID:w0diESJY
確実に移植予定ならOKだったはず、ただキャラのエントリーは締めきられている
だからFateの2人は本編に関係ない外伝扱い。
572名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/14(日) 09:27:11 ID:zyoudBrC
そういや今年移植される作品って笛糸以外どんなのある?
573名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/15(月) 00:10:43 ID:YXzcfKmX
鬼作
574名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/15(月) 22:45:02 ID:DhEk5p6K
575名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/16(火) 09:32:30 ID:Y1f0pOeF
アホくさ
576名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/24(水) 23:30:54 ID:u+RxB9mm
hosyu
577名無しくん、、、好きです。。。:2006/05/28(日) 13:51:25 ID:rPndMJ8r
578名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 03:11:13 ID:NGmlJKbB
もぅ誰も書かないのかな?
579名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 17:41:34 ID:6mgNUMKr
やっぱ、会社とかシリーズで括った方がよかったんじゃね?
580名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/03(土) 23:55:51 ID:7MN2GI+W
いまは時間ない、でも書く必ず
581名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/07(水) 13:17:09 ID:dsT3wioC
582名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/17(土) 12:48:35 ID:fEJ3s5kh
583名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/18(日) 15:47:20 ID:4FIsnOOz
584名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/24(土) 23:37:45 ID:pMdtMU/O
age
585名無しくん、、、好きです。。。:2006/06/29(木) 23:42:45 ID:z3/cl7Ey
8月まで何も更新なかったら夢オチ。
586名無しくん、、、好きです。。。:2006/07/08(土) 01:56:25 ID:f7mDAmwi
アニメ版のつよきすは実は対馬レオがヒロインなんだよ。
攻略キャラ一人さ。
587名無しくん、、、好きです。。。:2006/07/10(月) 21:05:50 ID:tSoULWBj
739 名前: ◆PXPnBj6tAM [sage] 投稿日: 2006/07/01(土) 00:44:58 ID:BTwG2jKb0
>>736
文章力に関しては同感だけど、あんま言い過ぎるな。   
書いたこと自体に意味がある。 よくがんばったよ。  

等とえらそうなことを言う俺の文章が一番駄目だったりするw

それと、フリーザと両津が出会ったのは、偽最終回での話。
こち亀の偽最終回で両津が部長にこの漫画にはいらんとか言われてDB世界に飛ばされる。
そこにはフリーザとザーボンがいた。 確か60巻台だったと思うが……
588名無しくん、、、好きです。。。
愛知のキチガイ脳糞古川は神だと思っている。

半年ほど前の正月休みに両親と愛知のキチガイ脳糞古川の実家(もんじゃ焼き屋)に 食べに行った時の話。
両親と3人で鉄板を囲んで食事をしているといきなり脳糞古川が玄関から入ってきた。
もんじゃ焼き屋に似合わない勝負服ないでたちで。

脳糞古川が「私いつもの〜」と言って二階へ上がろうとすると、
店内にいた高校生集団が「脳糞古川さん!」「脳糞古川さんかわいいー!」などと騒ぎ出し、
脳糞古川が戻ってきてくれて即席サイン会になった。
店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使い サインをしてくれた。
高校生達が脳糞古川の母校愛知のキチガイ高校トラウマ部だとわかった脳糞古川は いい笑顔で会話を交わしていた。
そして脳糞古川は「またね〜」と二階に上がっていき、店内は静かになった。

私と両親は脳糞古川の気さくさとかわいさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、
店員さんが階段の上を指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。

あれには本当にびっくりした。