資金援城鈴凛 〜月下の夜想曲〜 7曲目

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「どうしたの?アニキ。」
ボクがドアをノックすると、部屋から凛鈴ちゃんが出てきた。
ボクには『注文』が在った。
「自動追尾式のデジタルビデオ?作れるけど、アニキどうして?」
「今度、市民体育祭が開かれるからね。短距離走も持久走もやるんだ。
ウチも、この地域から参加することになってる。作ってもらえるかな?」
「そっか。アニキ、走るフォームを確認できるようなカメラが欲しいんだね。
大丈夫!でもアニキ、」
「なんだい?」
「お小遣いちょうだいっ♪」
「…あはは。ま、まぁ、いいよ。それとついでに小型カメラもいくつか、ね。」
小遣いを渡すと凛鈴は、さっそく製作にかかった。
さてボクにも次にやることがある。
「ちょっと買い物に行ってくるからね。」
「おにいたま、ヒナも行きたいな。」
「兄チャマ、何を買ってくるのデスか?」
「二人とも、今回はボクだけで行くよ。雛子ちゃん、プレゼントを買ってくるんだ。
だから、袋を開けるまでのおたのしみだよ。」
「うーん、おにいたまがそう言うなら、うん。ヒナ待ってる。」
「四葉の推理によるとそのプレゼントは、体育祭の前の時期といい、」
「何だと思う?」
「きっと、トレーニング器具なのデス!」
「そんなお金、持ってないよ〜。」
出かける直前にリビングを見ると、衛ちゃんと白雪ちゃんが話し合っていた。
トレーニングのメニューとスタミナのつくメニューの計画についてのことだそうだ。
293283:2005/07/05(火) 18:01:24 ID:1h9fRvzB
「にいさま、これって?」
プレゼントを買ってきた翌日の今日は、みんなで走り込みをすることにしていた。
プレゼントは妹達一人一人の部屋に行って直接渡してきたし、今日は晴れている。
「見てのとおり、ブルマだよ。」
「でも真っ白で、これを穿くんですの?」
「ああ。白いから白雪ちゃんにはいいと思って。」
「でもでも、白くてこの形…まるでパ」
「穿くところを見てみたいなぁ。」
「穿くところですの!?」
「いやいや、穿いたところ。純白だから、きっと似合うんだろうなぁ。」
「わかったですの。にいさまのためなら。」
294283:2005/07/05(火) 18:04:14 ID:1h9fRvzB
ボクが白雪ちゃんが着替える部屋を後にして庭に集まると、
他の妹達は集まっていた。
「兄上さま、ストップウォッチなどを用意しました。」
胸元に用具をかかえて鞠絵ちゃんが来た。病弱なはずの鞠絵なだけに、
青いブルマが意外と似合って見えた。
「おにいたま。ヒナも。ヒナも見てほしいな。」
雛子ちゃんは一番年下の妹だ。臙脂色のブルマを選んでみた。
「いいね。ピッタリだよ。」
「お兄様。ねぇ、どうかしら?」
咲耶ちゃんには真っ赤なブルマを選んだ。
「似合ってるかしら?お兄様、よく見て。」
言いながら咲耶ちゃんは、後ろを向いて体操服の裾をブルマの中に入れた。
赤いブルマに包まれたお尻があらわになる。
「情熱の赤だよ。思ったとおりに似合って良かった。」
「やっほー。あにぃ!今日は運動日和だね。」
衛ちゃんには紺色のブルマを贈った。他の色のもあったけど、
やっぱり衛ちゃんには紺色のブルマが一番似合う。
「お兄ちゃま、このブルマは脇のラインが無いんだね。」
花穂ちゃんには緑色のブルマを贈った。小さそうに裾を引っ張っている。
「お兄ちゃん、可憐、ブルマを穿いてみたの。どうですか?」
可憐ちゃんには濃紺のブルマを穿いてもらった。衛ちゃんのよりも濃い色で、
それだけ体のラインが強調される。衛ちゃんとは比べ物にならないほど発育してるな。
「お兄ちゃん、可憐はお兄ちゃんと一緒に頑張れることがあってうれしいです♪」
「兄や〜。あつまるの、ここなのね〜。」
亞里亞ちゃんは水色のブルマを穿いてきた。悪くないな。
「チェキィィ!兄チャマの体操服をチェキ!まずは足元。シューズからデス!」
目の前でボクの服装をチェキしている四葉ちゃんは、四つん這いになった。
穿いているオレンジ色のブルマに光沢が現れる。
295283:2005/07/05(火) 18:04:28 ID:1h9fRvzB
「四葉ちゃん、はしたないですわ。」
言いながら現れた春歌ちゃんは、紫色のブルマを穿いていた。
「ドイツじゃ、ブルマって穿くの?」
「ええ。日本では廃止されてきていますけど、
ドイツではそういう動きなどありません。ヨーロッパと日本とでは、
女性の肢体を芸術として受け止める傾向が強いものですから。
……あの、兄君様、あまりジロジロと見ないでいただけますか?御恥ずかしい。」
「あぁっ。ごめん。」
ドイツ育ちでもやっぱり春歌ちゃんは、東洋の女の子だな。
四葉ちゃんは立ち上げって、春歌ちゃんの体操服をチェキし始めた。
さっき四つん這いになっていために、ブルマからお尻がはみ出している。
「いいかな、四葉ちゃん。イギリスではブルマは穿くの?」
「そうデスね。お嬢様学校でインナーとしてブルマを穿くことなら、
ウワサで聞いてマス。生徒が下着に凝らないようにして、
フジュンイセイコーユーを防ぐためらしいのデス。」
『不純異性交遊』の意味を解かっているのか?
「私に…黒とは……兄くんも……いい趣味をしている…」
背後から千影ちゃんが現れた。黒いブルマで、そのスレンダーな肢体が引き立つ。
「アニキィィィ!遅れてごめん。カメラの設置、やっと終わったよ。」
凛鈴ちゃんが走って来た。濃緑のブルマを選んだのだが、
普段着の延長の色を選んでみただけだ。体操服姿にしてみると、
意外と胸があることがわかった。走るときに揺れていたからだ。
296283:2005/07/05(火) 18:07:35 ID:1h9fRvzB
「お待たせいたしました〜で・す・の♪にいさま、姫は決めたんですの!」
白雪ちゃんが最後に来た。
白いブルマを穿くのをためらって遅くなったのかもしれない。
「このブルマで、にいさまからのプレゼントで体育祭に向けて頑張るですの!」
わざわざ一回転してブルマ姿を見せてくれた。やる気になってくれたみたいだな。
その大きなお尻には、もうブルマが食い込んでいた。
さあ全員が揃ったところで始めようか。まずダッシュを数本走る。
走ることは運動の基本だからな。鞠絵ちゃんにはゴールで、
タイムの計測と記録をやってもらう。ボクもみんなと一緒に走る。
凛鈴ちゃんのカメラも順調に稼動している。
297283:2005/07/05(火) 18:07:47 ID:1h9fRvzB

ダッシュが終わって今は休憩時間だ。
クラウチングスタートを恥ずかしげも無しにする衛ちゃんは、
みんなの中でも浮いていた。
さて、休憩時間も終わりだ。長距離走のための走り込みに移る。
先頭は衛ちゃん。咲耶ちゃんと春歌ちゃんには、妹達の最後尾になってもらう。
この2人は、全妹達の中でもお姉さんの方になるから。
そして一番最後をボクが走ることにした。
「責任ある殿(しんがり)を務められる兄君様……
男子の本懐を遂げてくださいまし。ぽぽっ。」
「ありがとう春歌ちゃん。それとみんな、体操服の裾は必ずブルマの中に入れて。
服が誰かの手にからまって怪我をさせないようにね。」
「お、お兄ちゃん……。」
可憐ちゃんだけが、それまで体操服の裾でブルマを隠すようにしていた。
しかし顔を赤らめながら可憐ちゃんは、体操服の裾をブルマの中に入れた。
そして、鞠絵ちゃんの合図で長距離走が始まった。全員で走るのは、
競技の中にムカデ競争のような全員のペースを合わせなければならないものも
あるからだ。
それにしても、咲耶ちゃんと春歌ちゃんとのカラダのラインを見比べるための
いい機会だな。そうでなくても、全員のスタイルがよくわかる。
一般的に「スタイルがいい」とは、グラマーな場合でもスレンダーな場合でも
使われる。だがボクは、長身かつスレンダーな場合に限って使いたい。
そうなると千影ちゃんがその典型にあたる。
走りながらブルマ越しに咲耶ちゃんのお尻を見てみた。
いつも胸の大きさにばかり目を奪われがちだが、お尻もいい。
長く細い脚が、幅は狭くても厚みのあるお尻から伸びている。
一方、春歌ちゃんの方は引き締まったたおやかな脚が、
幅の広いお尻から伸びている。着痩せするタイプなのだろう。
よく見れば、咲耶ちゃんのブルマからはパンツのラインが浮き出ているが、
春歌ちゃんのブルマからはパンツのラインが浮き出ていない。なぜ?
298283:2005/07/05(火) 18:09:41 ID:1h9fRvzB
いくつかのコーナーを曲がると、次第に全体のペースが乱れてきた。
衛ちゃんだけが元気な様子だ。咲耶ちゃんは、たまにしか
ブルマの食い込みを直さなし、疲れでそのペースが下がってきている。
亞里亞ちゃんと雛子ちゃんは、目を回しそうになりながら頑張ってる。
凛鈴ちゃんと千影ちゃんは、なぜか特に疲れた様子も無く走っている。
春歌ちゃんは疲れていながら、その表情を崩さないよう努めている。
花穂ちゃんは、明らかに疲れた表情をしながら、表情だけは強がっている。
四葉ちゃんも同様だ。
「花穂ちゃん、頑張って!」
ボクがそう言うと、花穂ちゃんは元気を取り戻したようだった。
可憐ちゃんを見ると、ブルマの食い込みを直した。また直した。
どんなに疲れても、これだけは忘れないようだ。
花穂ちゃんの次に順位が落ちてきたのは、白雪ちゃんだった。
その大きなお尻には、ブルマが食い込んでいた。
さっきは春歌ちゃんのことを『安産型』だと思ったが、白雪ちゃんほどではないな。
肉付きの厚さにしても、咲耶ちゃん以上のものだ。汗だくの顔には、疲れが見える。
よく見ると、汗でブルマが透けてきた。白いブルマだから、
その下に穿いている物が透けて見えるのだ。
見えてきたのは、黒い猫の描かれたピンク色のパンツだ。間違いない。
ピンク色のパンツだ。食い込みを直さないから、
ブルマの裾からパンツがはみ出してきたのだ。それを教えてあげようか?
いや、教えて恥ずかしいめに遭わせるのもよくない。
いやいや、咲耶ちゃんも春歌ちゃんも気付いていない。教えようかな。
「あにぃ!もうすぐ着くよーっ!」
着くならいいや。ウェルカムハウスに着いて、
そのまま今日のトレーニングは終了になった。
ボクは疲れた体のままで、自動カメラからメモリカードを取り出した。
それと、他の妹達がシャワーを使い終わった後で、ボクはシャワーを浴びた。
そしてその場でメモリカードを回収した。
299283:2005/07/05(火) 18:11:38 ID:1h9fRvzB
「凛鈴ちゃんの胸って意外と揺れるなぁ。でも春歌ちゃんの方が、もっと揺れる。」
自動カメラから回収したメモリカードの画像を胸元にズームすると、
なんか変な気持ちになってきた。
普段学校でハーフパンツを穿いている面々の太股は、
日焼けの跡が目立っていやらしい。
朝にブルマを渡しに行ったときに置いてきた小型カメラにも、
シャワー室に置いておいた小型カメラの画像にも、いい画像が映っていたし、
パソコンのハードディスクに保存した。
「さて次は、」
「アニキ……な、何を見てるの…?まさかアニキ、そんなことしないよね?」
そこには驚いた顔をした凛鈴が立っていた。
ボクがこんな画像を見ていたことに気付いたらしい。
中には、部屋で凛鈴が濃緑のブルマを穿く画像もある。
「アニキ‥‥‥えっちいぃ……。」
「ごめんっ。」
「アニキ‥‥‥恥ずかしぃ……。」
「悪かったっ。」
「アニキ‥‥‥カメラ代ぃ……。」
300283:2005/07/05(火) 18:25:03 ID:1h9fRvzB
字を間違えてた。
鈴凛、ごめん。
m(_ _)m