シスタープリンセスが最終回を迎えた翌月、私は妹とともにG'sマガジンを買いに出かけた。
G'sだというのに表紙はシスプリキャラが飾ってない。
誌上企画は珍子と801に満ち、付録の下敷きにはサクラ大戦3のキャラが描かれていた。
「12人の妹に代わって巴里花組との生活が始まるのだな」
先月まで重度のシスプリストだった斎藤さんが、放心したように私たち兄妹に言った。
「ええ、これからは女装の男の子に萌える時代なんですよ」
普段は801小説ばかり書いている同人女の妹が、斎藤さんの肩に手を置いて優しく言った。
「冷静になって御覧なさい。小便臭い炉マンコより花火たんのちんこのほうが魅力的ですよ。」
ネットでは名うての掲示板荒らしのS氏のこんな書き込みがエロサイト広告と自作自演レスととも書き込まれていた。
重度のシスプリストは長年愛読したG'sマガジンとともに、801小説を買いあさり始めた。
「脳内の妹はもう不要だ。これからはちんこ花火たんの肉棒でイキまくってやる」
肉欲に溺れた恍惚の表情で男は言った。
彼の脳裏に浮かんだ巨大なちんこが白濁液を吹き上げ、12人の妹を消し去った。